したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

中国・四国 地方議会・首長,政治・選挙スレ

1070チバQ:2011/03/25(金) 23:43:32
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000001103220001
次代へ 市政の課題(上)
2011年03月22日





繁華街の胡町電停。路面電車の充実は、広島市のインフラ整備そのものだ=広島市中区

2011広島市長選


■失われる町の競争力


 経営者らでつくる「広島経済同友会」(代表幹事=高木一之・広島信用金庫会長)が近く、秋葉忠利・広島市長へ出す予定の提言書がある。タイトルは「路面電車新線の早期整備を」。JR広島駅南口の路面電車の乗り場を地下に移し、北側の新幹線口の前に広がる再開発地区「二葉の里」への延伸を強く望む、と訴える。


 広島市は今、路面電車のスピードアップに向け、広島駅南口からまっすぐ延びる駅前通りにルートを変えた場合、駅前の乗り場をどうするか検討している。地下に移すと建設費は300億円に上り、路上を通す平面案(30億円)や高架案(100億円)に比べ、負担は格段に大きい。地下案、高架案とも狭い南口駅前を二層で使うためのアイデアだが、高架案では二葉の里への延伸が難しい。


 「札幌や福岡などでは、JRの中心駅から都心まで地下鉄により数分で移動することが可能」。提言案は今の路面電車のルートが「広島の都市機能が抱える問題の一つであり、街の競争力を失わせる要因となっている」と断じた。一方、市側は地下化を求める同友会の提言を受け取るのに難色を示しているという。


 投資家からみても、広島市は他の大都市と比べ、魅力に乏しいようだ。国土交通省が昨年、不動産で資金を運用する銀行や保険会社、年金基金などの機関投資家らにアンケートを実施した。広島市の不動産に投資や融資をしているのは12%。3年先にかけて投資したいと答えたのは8%。福岡市はそれぞれ、23%と17%で約2倍だった。よく比べられる札幌市や仙台市を加えた「札仙広福(さっ・せん・ひろ・ふく)」の中でも、広島市は最低なのだ。


 オフィスビルの空室率も高いままだ。不動産サービス大手のシービー・リチャードエリス(東京)の調べでは、昨年9月、12月とも空室率は14・6%で、調査を始めてから最高水準という。地元の不動産会社は「新たな借り手を取り込むため、賃料を半年や1年間ただにするやり方が増えている」と話す。


 昨年10月に定期便がゼロになった県営広島西飛行場(広島市西区)。今月9日、市議会で市営化を否決され、定期便があった空港では全国で初めて、廃止が決まった。


 1993年に広島空港(三原市)ができてからの累積赤字は計120億円以上になる。市には40億〜160億円かけて小型ジェット機が離着陸できる滑走路を整備する考えもあった。ただ、前提となる羽田便就航の成否は不透明で、仮に1日5往復が就航したとしても2017年度以降、約2億2千万円の赤字が見込まれていた。地方空港の多くが赤字に苦しむ中、どっちつかずの政策は、広島空港の経営にも響きかねない。


 市と県は広島空港へのアクセスの早急な改善を迫られる。ゴールデンウイークや盆暮れの高速道路の渋滞はひどく、県空港振興課によると、市と空港間を結ぶリムジンバスは2009年度で808便、10年度(昨年4〜12月)も608便が運休している。


 「時代が求める性能に足りなくなっている」。広島大で都市計画を研究する塚井誠人准教授は広島市の交通インフラを評して言う。財政難の中、費用対効果や必要の度合いは熟慮すべきだ。「だが、広島が60点で周りも60点ならいいが、周りが80点なら、広島はビリだ。今のままでは、都市間競争に勝てない」


 買い物、観光、商取引……。経済活動の下地は、交通を始めとする街の便利さにある。時間も金もかかるインフラ整備。県都・広島市の状況は既に危険水域にある。(諏訪和仁、水田道雄)


◇ ◇ ◇


 広島市長選が27日に告示される。選挙戦を前に、市が抱える課題を探る。

.


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板