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中国・四国 地方議会・首長,政治・選挙スレ

1とはずがたり:2008/10/25(土) 14:40:47
統一地方選スレから中国・四国のネタを独立させます
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042226470/l40
合併ネタはこちら
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1066974699/l40

1027チバQ:2011/03/06(日) 02:51:51
 ●雲南市(定数3−4)

福間賢造 63 自現(3) 会社社長

山根成二 60 無新    [元]県職員

足立昭二 55 無新    政党県役員

山崎英志 51 無新    [元]市議

   ◇

 自民現職の上代義郎(4期)、井田徳義(2期)が引退し、無所属で自民推薦の新人山崎、山根が立候補を表明した。足立も前回に続いて出馬する。現職1人と新人3人が争う構図で、前回と同様、接戦となる見込み。

 ●八束郡(定数1−2)

加藤勇  58 自現(1) 会社社長

石原真一 62 無新    [元]町長

   ◇

 現職の加藤に新人の石原が挑む。

 ○仁多郡(定数1−1)

絲原徳康 63 自現(3) 会社社長

   ◇

 現職の絲原以外に出馬の動きはない。無投票なら7期連続。

 ○簸川郡(定数1−1)

池田一 50 無現(1) 元西友社員

   ◇

 前回は約300票差の接戦を繰り広げたが、これまで立候補を表明したのは現職の池田のみ。

 ○邑智郡(定数1−1)

洲浜繁達 70 自現(5) 党県幹事長

   ◇

 現職の洲浜以外に出馬の動きはなく、6期連続の無投票も。

 ●鹿足郡(定数1−2)

中村芳信 57 無現(3) 郡体協会長

斎藤哲史 53 無新    郵便局長

   ◇

 前回は無投票。今回は現職の中村と新人の斎藤が争う一騎打ちの可能性が高い。

 ●隠岐郡(定数1−2)

門脇誠三 63 無現(1) 生協役員

吉田政司 63 無新    [元]町議長

   ◇

 現職の門脇と、新人の吉田の一騎打ちか。

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 <注>定数の右の数字は立候補表明者数で、定数を上回っている選挙区には●をつけた。名鑑は、現職から当選回数(カッコ内数字)の多い順。新人は年齢順。

1028チバQ:2011/03/06(日) 02:59:40
>>876
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011030300576
元衆院議員出馬で波紋=自民系現職ら反発−岡山市議選・統一地方選
 政令市移行後初の岡山市議選(4月1日告示、同10日投開票)に、元衆院議員の熊代昭彦氏(71)が立候補する意向を表明した。元国会議員の市議選出馬という異例の事態。地元では一気に波紋が広がり、かつて支援した熊代氏に議席を奪われかねない自民党系の現職市議らは反発を強めている。
 熊代氏は1993年の衆院選で自民党公認で初当選以降、衆院議員を4期連続務め、内閣府副大臣などを歴任した。しかし、小泉純一郎首相の下で行われた2005年の郵政解散・総選挙では同党の公認を得られず、出馬を断念。その後、岡山市長選、参院選(国民新党公認・比例代表)、衆院選(無所属)に挑戦したが、いずれも苦杯をなめた。
 今回は「岡山から庶民革命を起こす」と、自ら地域政党「市民の党『自由と責任』」を立ち上げて再挑戦する。しかし、自民系現職市議の後援会幹部は「熊代氏の行動は恩をあだで返すもの。そこまでして議員に戻りたいのか」と怒りを隠さない。(2011/03/03-15:02)

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1029チバQ:2011/03/06(日) 03:05:27
http://www.chugoku-np.co.jp/kikaku/2011hcity/Sh201102270001.html
未完の平和記念都市 市長に法が課す「不断の活動」 '11/2/27

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 任期満了に伴う4月10日投開票の広島市長選に、新人8人が立候補する意向をこれまでに表明した。秋葉忠利市長(68)の今期限りの退任を受け、当選者は36代、24人目の広島市長となる。広島は城下町から近代化を図り、被爆の苦難を乗り越え、中国地方で初の政令指定都市に移行し、今日の姿をみる。歴代の歩みをたどり、広島のこれからを担う市長像を考える。

 ▽市民・議会と連携重要

 初代の三木達(あきら)氏から19代の木原七郎氏までは、市会が市長候補者から選出。任期は当初の6年が1911年に4年となり、男性を対象に地方議会選でも「普通選挙」が採用された大正期の26年からは、任命には天皇の裁可が要らなくなったが、大戦中の43年勅許に戻る。現行の公選市長は、20代の浜井信三氏からとなる。

 歴代をみると任期を満了した市長の方が少ない。今日もみられる議会との対立が抜き差しならなくなったり、激務から体調を崩したりなどしたためだった。

 ▽派閥の介入で市長不在も

 昭和初期からは二大政党制の実現を背景に政争が高まる。29年に入ると市長は1年近く決まらず、後任は正副議長らや職員にまで広がった疑獄事件に巻き込まれ辞表を提出。県吏員が、市長職を34年3月から10カ月間務める事態となった。

 全国的にも当時話題を呼んだ広島の政争にについて、「広島市議会史」(87年刊)は、「市会の派閥による市政への介入」の激しさや「明確な市政の方向を確立して市の行財政の舵(かじ)取り」に欠けた市の姿勢を挙げている。今日的な課題でもあるだろう。

 大戦中に任命された粟屋仙吉氏は45年8月6日の原爆で妻子や孫と死去。終戦直後に就いた木原氏は、蔵相が広島を訪れると入院先から担架で運ばれて復興への協力を訴えるなどしたが、連合国軍総司令部(GHQ)の公職追放で退いた。

 初の公選市長選には6人が無所属で立候補した。41歳と11カ月。歴代最も若くして誕生した、浜井市政が被爆都市の骨格をつくっていく。復興の礎となったのが「広島平和記念都市建設法」である。対立した市議らとも制定を働き掛け、初の住民投票で91%が賛成して49年公布される。

 「恒久の平和を誠実に実現しようとする理想の象徴として、広島市を平和記念都市として建設する」。この法律により、平和記念公園や平和大通りの建設が図られ、市民病院などが立つ旧軍用地34ヘクタールが無償譲渡される。国の特別助成は67年に終わるが「平和都市法」は生きている。市は今も街路や公園などの整備状況の国会報告が義務付けられている。

 ▽「志と自ら汗に意気感じた」

 「図説戦後広島市史」の編さんに当たった松林俊一さん(66)は「高い志を持ち自ら汗をかく市長が出た時に市民も職員も意気を感じ、街は伸びてきた」とみる。西部地区埋め立て事業を進めた山田節男氏は、反対派の罵声を浴びながらも自らが説得に回った。

 とはいえ、市長一人の見識や力量だけで市政は大きく動くものではない。もう一つの住民代表である議会の務めが問われる。互いに独善的に陥らない関係構築が要る。また、任期中にまいた種がたちまち花開くわけでもない。

 政令市は、山田氏が広域合併に市政のかじを切り、荒木武氏の2期目にみた。広島アジア競技大会は、県などとの招致検討委の結成からみれば15年後の平岡敬氏の1期目に開催となった。現市長が退任を控え成果に挙げる新球場の完成は、前市長時代の98年に用地の先行取得に踏み切っていたからでもある。

 「平和都市法」には「広島市長の責務」との条文がある。「住民の協力及び関係諸機関の援助により、広島平和記念都市を完成することについて、不断の活動をしなければならない」と課す。

 市民や訪れる人たちが広島を「理想の象徴」と感じられる都市づくりは、現在進行形であり未完の事業ともいえる。理想に向かって活動する広島市長像は21世紀の今日も決して変わらないはずだ。(編集委員・西本雅実)

【写真説明】デルタの西側から見た広島市。1月末現在の人口は117万7391人

1030チバQ:2011/03/06(日) 03:07:05
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000881103010001
県議選告示まで1カ月 各党の戦略いかに
2011年03月01日

■民主   新顔へ逆風警戒
■自民など 党勢拡大に懸命


  4月10日に投開票日を迎える県議選の告示まで、あと1カ月となった。県議は地域の代表としてだけでなく、総選挙を戦う実動部隊としても大きな意味を持つ。主要政党はどのような戦略で選挙に臨もうとしているのか。
(青山直篤)


  悲願の県連の組織力強化を図ろうと、現有6議席の倍増を目標に掲げた民主党。現時点での公認は現職5人、新顔4人にとどまっている。西嶋裕作幹事長は、小沢一郎元代表の「政治とカネ」をめぐる問題で、民主党政権への逆風を新顔がまともに受けることを警戒。一方で「県議を党で選ぶ可能性は薄い。県民に『私たちの生活をきちんと見てくれている』と思ってもらえるよう訴える」と話す。


  自民党県連の松永卓幹事長は「民主党政権のていたらくが、県議選で自民党にいい影響を与えるとは限らない」と気を引き締める。県連常任顧問の島田明氏(防府市区)、会長代理の石崎幸亮氏(下関市区)といったベテラン県議が今期で引退。全員当選しても現有議席を維持できるだけの27人しか公認候補を立てていない。当選後に自民会派入りを目指す無所属候補が立候補する防府市区、山口市区などの動向を注視している。


  公明党は、前回選挙で現職が1万8千票を超える得票でトップ当選した下関市区で初めて2人を擁立。現職4人を含む計5人を立て、1議席増を狙う。県本部の先城憲尚幹事長は「二大政党制は民意を十分に吸い上げられず、時代遅れだ」と指摘。ミニ集会を重ねて市民の声を聞き、党勢拡大を図る。


  現有議席プラス1の4人を立てる共産党は、基地問題を抱える岩国市・玖珂郡区の議席確保が最大の焦点。山口市区の新顔は前回、150票差で次点に泣いた候補だ。県委員会の佐藤文明委員長は「代表質問ができる4議席を取るチャンス」と話した。


  社民党は佐々木明美・県連合代表が、県議会唯一の議席維持を目指し、宇部市区に挑む。

1031チバQ:2011/03/06(日) 03:10:06
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000881103010003
県議選の情勢〈上〉
2011年03月01日
◇名簿の見方 敬称略。名簿は、衆院での議席が多い政党から、現職、元職、新顔の50音順。数字は年齢、丸囲みは当選回数。


■下関地区(定数10)/現新元の10人 無風か
  加藤寿彦63 民現(6)
  有福精一郎61 自現(1)
  伊藤博69 自現(5)
  塩満久雄64 自現(4)
  林哲也64 自現(1)
  吉田和幸66 自現(4)
  友田有53 自元(4)
  先城憲尚55 公現(2)
  曽田聡48 公新
  木佐木大助56 共新


  立候補を表明しているのは現職7人、新顔2人、元職1人の計10人で、無投票の可能性もある。ただ、候補者擁立を模索する動きもあり、選挙戦になる可能性も残っている。
  自民はベテランの現職石崎幸亮氏が健康上の理由で引退を表明。事実上の後継候補を立てる動きもあるが難航しており、今のところ現職5人と元職1人を擁立する。現職は、前回新顔ながらトップに次ぐ得票だった元旧菊川町長の林氏、有権者の多い旧市部を地盤とする塩満氏と伊藤氏。ほかに、吉田氏と有福氏は地元の旧郡部を中心に支援者回りを始めている。県議を辞めて2009年の市長選に立候補し、落選した元職の友田氏も立つ。
  公明は、前回トップ当選の現職先城氏と新顔の曽田氏の2人。前回より1人増やし、勢力拡大を狙う。民主は現職の加藤氏を、共産は新顔の木佐木氏を擁して、それぞれ現有1議席の確保を目指す。


■宇部地区(定数6)/現職5人相手に2新顔挑む様相
  三浦昇40 民新
  岡村精二57 自現(2)
  二木健治55 自現(1)
  小泉利治59 公現(3)
  藤本一規46 共現(3)
  佐々木明美64 社現(6)
  穐村将人32 無新


  7人が立候補を予定し、現職5人に新顔2人が挑む少数激戦の様相を呈している。過去3回最多得票で当選し、市長に転身した久保田后子氏の獲得票の行方が注目される。
  自民は現職2人を擁立する。二木氏は後援会などの組織票をまとめ、企業回りも活発化。岡村氏は後援会に加え、無党派層の支持拡大も狙う。公明現職の小泉氏は支持母体の創価学会を固める。7選を目指す社民現職の佐々木氏は、労組票などを積み上げて県内唯一の社民議席の維持を狙う。共産現職の藤本氏は基礎票に加え、出身の旧楠町での支持固めも図る。
  民主は、衆院選に2度立候補した新顔の三浦氏が無党派層の取り込みを狙う。市議で無所属新顔の穐村氏は若さを前面にアピールしている。


■山陽小野田市区(定数2)/無風一転選挙へ 新顔ら3氏準備
  竹本貞夫73 自現(4)
  新藤精二75 無現(1)
  福田勝政66 無新


  当初は現職2人のほかに動きが表面化せず、無投票の可能性も取り沙汰されていたが、26日に市議が名乗りを上げて選挙戦の見通しとなった。
  現職は、自民の竹本氏が4期の実績を背景に、後援会組織を中心に支持を固める。無所属の新藤氏は、白井博文市長を支持する市民団体の支援を受ける。無投票阻止を掲げて立候補表明した新顔の福田氏は、市議選での獲得票を基盤に支持拡大を目指す。


■長門地区(定数1)
  大西倉雄61 自現(3)
  金崎修三61 無新


  自民現職で県連政調会長の大西氏と、無所属新顔で市議の金崎氏が出馬を予定する。
  大西氏は3期の実績を強調。出身の旧日置町などで後援会を固め、漁協など主な団体の推薦も取り付けた。前回は新顔相手に激戦となり、今回も批判票の広がりを警戒する。金崎氏は合併前も含め市議通算6期目。旧長門市議会議長も務めた。自民系だが「政策実現の手法が違う」と違いを強調。地元の仙崎地区を中心に支持拡大を図る。


■美祢地区(定数1)
  森中克彦70 自現(5)


  自民現職の森中氏以外に立候補の動きはない。森中氏は市議7期、県議5期の実績を強調。年明けから後援会を中心に支持者回りを続け、2月末に事務所開きをして選挙の準備を進めている。


     ◇   ◇


  県議選15選挙区の現時点での情勢を3回に分けて報告する。
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1032チバQ:2011/03/06(日) 03:11:06
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000881103020001
県議選の情勢〈中〉
2011年03月02日

◇名簿の見方 敬称略。名簿は、衆院での議席が多い政党から、現職、元職、新顔の50音順。数字は年齢、丸囲みは当選回数。


■防府市区(定数4)/議長ら2人引退 現新7人激戦か
  石丸典子52 公現(2)
  渋谷正63 無現(1)
  伊藤央41 無新
  井上剛48 無新
  神田義満67 無新
  島田教明55 無新
  原田洋介39 無新


  7期目の島田明県議会議長と、マツダ出身で2期目の木村康夫氏が今期限りでの引退を表明。現職2人と新顔5人が立候補を予定し、激戦となりそうだ。新顔はいずれも無所属で立候補する見込み。
  現職は公明の石丸氏と無所属の渋谷氏。石丸氏は前回、創価学会を母体に約1万3千票を集めてトップ当選。再選を目指す渋谷氏は、観光ルートの整備や雇用確保などを掲げて支持拡大を図る。
  マツダ労組が新たに立てる井上氏は木村氏の後継。連合山口の支援を受ける。
  長年続いた島田議長と松浦正人市長の対立構図も注目を集める。議長の長男の島田氏は、昨年5月の市長選に立候補し、松浦氏に敗れた。父の引退に伴って地盤を引き継ぐ。松浦市長の後援会長だった神田氏は、市長の全面的な支援を受ける。
  伊藤氏と原田氏はいずれも前市議。伊藤氏は全国の若手議員らでつくる政治家集団「龍馬プロジェクト」の公認。原田氏は4期務めた市議の実績と若さで、市と県政とのパイプ役を目指す。


■周南市区(定数5)/民主2人擁立 7人混戦模様
  今倉一勝35 民現(1)
  戸倉多香子51 民新
  河村敏夫71 自現(3)
  友広巌54 自現(1)
  藤井律子57 自現(2)
  上岡康彦50 公現(2)
  小坂玲子59 無新


  県内の選挙区で唯一、民主が2人を立てる。立候補を表明している現職5人、新顔2人に加え、前市議1人が意欲を見せており、混戦模様だ。
  民主は再選を目指す今倉氏に加え、国政選挙にも立候補した新顔の戸倉氏を擁立する。連合山口は市内の主要企業の労組を2人に割り振って支援するが、民主への逆風に危機感を強める。
  自民は藤井、河村、友広の現職3氏。前回トップ当選の藤井氏は福祉、医療などの業界を重点に支持を固める。4選を目指す河村氏はただ一人、旧新南陽市を地盤とする。友広氏は産業振興などを訴える。
  公明現職の上岡氏は、支持母体の創価学会を中心に現有議席死守の構え。2月末に市議を辞職した小坂氏は、県議定数の3割減などを訴えるという。


■下松市区(定数2)
  守田宗治59 自現(4)
  国井益雄61 無現(1) 


  保守系の現職2人のほかに目立った動きはない。民主は独自候補の擁立を目指していたが難航。無投票の可能性が高まっている。
  自民の守田氏は昨年10月から政策のリーフレットを配り始め、今年1月下旬には後援会の集会を開き、引き締めを図っている。前回、井川成正市長の支援を受けて初当選した無所属の国井氏は、市政と県政のパイプ役を強調し、支持拡大を訴えている。


■萩市・阿武郡区(定数2)
  新谷和彦67 自現(5)
  田中文夫62 自現(4)


  自民現職の新谷氏と田中氏が立候補の意思を表明。ほかに候補者擁立の動きはみられず、無投票ムードになっている。
  前回は自民現職3人が立候補して乱戦だったが、次点だった元副知事の小河啓祐氏が今回、立候補を見送り、田中氏の支援に回った。新谷、田中両氏ともベテラン県議としての実績を訴え、各種集会にこまめに顔を出して支持固めをしている。
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1033チバQ:2011/03/06(日) 03:13:24
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000881103030001
県議選の情勢〈下〉
2011年03月03日

◇名簿の見方 敬称略。名簿は、衆院での議席が多い政党から、現職、元職、新顔の50音順。数字は年齢、丸囲みは当選回数。


■山口市区(定数6)/最も広域 8人が意欲
  西嶋裕作59 民現(3)
  末貞伴治郎54 自現(4)
  藤生通陽63 自現(1)
  松永卓63 自現(6)
  吉田達彦53 共新
  合志栄一61 無現(4)
  村田力42 無新
  吉田充宏32 無新


  今のところ8人が出馬の意向を示している。4年前は萩市・阿武郡区だった旧阿東町が新たに加わって面積が県内最大の選挙区となり、混戦の様相を呈している。
  民主現職で県連幹事長の西嶋氏は、自治労の支援を受け、後援者へのあいさつ回りを繰り返している。
  自民は現職3人を公認。藤生氏は前回より投票率が低くなるとみて「投票率が下がると選挙の見通しは非常に不透明になる」。7選を目指す県連幹事長の松永氏も「全く油断できない」と気を引き締め、あいさつに回っている。末貞氏も地盤の市南部を固める一方、街頭演説を続け、高齢者福祉や中山間地域の政策を訴えている。
  共産の吉田氏は小差で次点だった前回に続く挑戦。「県政に対するチェックができる役に立つ議員を目指す」と地域経済の再建などを訴える。
  無所属では、元山口市長で知名度が高く、前回トップ当選の合志氏。岸信夫参院議員の元秘書で新顔の吉田氏は若さを前面に出し、幅広い層への浸透を図る。県鴻城高校の非常勤講師、村田氏も立候補予定者の説明会に出席し、出馬の意向を明らかにした。
  山口市議の後、県議を3期務めた自民の重宗紀彦氏は引退を表明した。


■岩国市・玖珂郡区(定数5)/9人準備 最激戦区か
  野口進45 民新
  畑原基成56 自現(3)
  山手卓男67 自現(5)
  橋本尚理53 自元(2)
  松田一志53 共新
  槙本利光64 無現(1)
  阿部秀樹52 無新
  井原寿加子55 無新
  灰岡香奈27 無新


  現職3人、新顔5人、元職1人の計9人が乱立。県内で最激戦区となりそうだ。前回は岩国基地への艦載機移転計画の是非が大きな争点となったが、政権交代後も民主政権が自公政権と同様に計画推進を継承したため、対立軸はあいまいになった。
  艦載機移転を容認する自民は前回、4議席を狙って2人が共倒れ。今回は旧郡部を地盤とする現職の山手、畑原の両氏と、市中心部の元職橋本氏の3人に公認を絞り、全員当選を目指す。自民と立場が近い無所属現職の槙本氏は元由宇町長で知名度が高く、ミニ集会で実績を訴えている。
  一方、民主は元市議の野口氏をいち早く公認したが、現職の吉敷晶彦氏が共倒れを警戒して立候補を回避し、複数候補の擁立に失敗した。連合山口や地元国会議員の後援会が支援し、現有1議席の死守を目指す。
  無所属の井原氏は、艦載機移転に反対した井原勝介前市長の妻として知名度が高い。移転反対の地元政治団体の応援を受ける一方、既存政党とは距離を置く姿勢を強調。反対運動で歩調を合わせてきた民主・共産とは支持層が一部重なるため、反対票の競合を懸念する声もある。
  共産は、現職の久米慶典氏が体調を崩し、新顔の松田氏と急きょ交代。艦載機移転や愛宕山の米軍住宅計画への反対姿勢を明確にして、出遅れの挽回(ばんかい)を図る。
  元市議の阿部氏は自民に近いが無所属で立つ。旧郡部を中心に現職批判票の取り込みを狙う。和木町議の灰岡氏は「若者の代表」とアピールしている。

1034チバQ:2011/03/06(日) 03:14:11
■熊毛郡区(定数1)/民自一騎打ち 原発は争点外
  成川正之47 民新
  吉井利行62 自現(7)


  自民現職と民主新顔の一騎打ちになりそうだ。自民はベテランの吉井氏が8選を目指して地盤を固める。平岡秀夫衆院議員の秘書だった成川氏は1月末に出馬を表明し、支持拡大を図る。
  上関原発計画に関しては、大きな争点になる気配はない。


■光市区(定数2)
  秋野哲範50 民現(3)
  河野亨48 自現(1)


  民主と自民の現職2人が立候補を準備。無投票を阻止しようと、ほかに2人が立候補を模索する動きがあり、選挙戦になる可能性も残る。
  前回は無所属だった民主の秋野氏は県連副代表となり、初めて党公認として挑戦。連合山口の支援を得て労組票を固める一方、地域のイベントに頻繁に顔を出す。前回、県議を8期務めた自民県連会長の父・博行氏から地盤を引き継いだ河野氏。4年間の実績で独自色をアピールし、こまめに支援者を回っている。


■柳井市区(定数1)/民主現職に2新顔挑む
  河北洋子53 民現(1)
  星出拓也30 自新
  松野利夫54 無新


  民主現職に新顔2人が挑む三つどもえの激戦になりそうだ。
  自民の柳井・大畠両支部は昨年10月、公認候補を決める党員投票を実施。衆院2区支部事務局長だった星出氏が、柳井支部長だった松野氏を1票差で制した。その後、松野氏は離党して出馬を表明。若さをPRして組織を固める星出氏と、市議3期の実績をアピールする松野氏が、保守層を二分して支持拡大を図る。
  2009年3月の県議補選で松野氏との一騎打ちに勝った河北氏は、現職の強みを生かして支持を固める。


■大島郡区(定数1)
  柳居俊学61 自現(5)


  今のところ、6選を目指す自民現職の柳居氏のほかに表立った動きはないが、対立候補擁立に向けて動くグループもある。20年ぶりの選挙となった前回は、無所属新顔が1400票差まで追い上げた。
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1035チバQ:2011/03/06(日) 09:52:26
http://mytown.asahi.com/tokushima/news.php?k_id=37000361103020001
県議選の構図(上) 57人、立候補表明
2011年03月02日


県議選選挙区(上)


県議選立候補予定者一覧(上)




 統一地方選の県議選(定数41)の告示日(4月1日)まで1カ月となった。今のところ現職38人、新顔18人、元職1人が県内14選挙区で立候補を表明している。このうち5選挙区で無投票の様相が見られる一方、激しい前哨戦を繰り広げる選挙区もある。2回に分けて現況を紹介する。


◆14人が準備、激戦


 徳島(定数11)は、今のところ14人が立候補の準備を進める。このうち13人が党公認。個人票に加え、党勢を反映した激戦が予想される。


 現職は11人全員が立候補の予定。いずれも党公認で、内訳は自民4人、民主と公明、共産がそれぞれ2人、みんなが1人。新顔は3人のうち、徳島市議からのくら替えは2人。笠井氏は自民公認、2月に市議を辞職した村上氏は無所属で臨む構え。もう一人の新顔は、たちあがれ日本公認の岡氏。


 2007年の前回は、定数が2減となった影響もあり、現職12人、新顔5人の計17人が立候補し、現職4人が落選した。今回は、自民から民主に政権交代して初の統一地方選。民主党代表代行の仙谷由人衆院議員(徳島1区)の地元でもあり、2議席死守の民主と、4議席から5議席への獲得を目指す自民の二大政党の動きも注目される。


◆12年ぶり選挙戦


 鳴門(定数3)は、現職3人に加えて、新顔1人が立候補の準備を進めている。鳴門は03、07年と2回連続無投票。今回も無投票との見方もあったが、元鳴門市議の林氏が無所属で立候補を表明し、12年ぶりの選挙戦となりそうだ。


 党派別では、民主は前回初当選した公認現職の黒崎氏。自民は公認現職の川端氏と、推薦現職の岡田氏。林氏は「3回連続の無投票はよくないと思い、立候補を決めた」と話している。


◆現2・新3予定


 小松島・勝浦(定数3)は、4期を務めた旧自由党の長池武一郎氏が引退を表明し、岡本氏、喜田氏の現職2人に加え、新顔3人が準備を進め、激戦の様相。新顔は、長池氏の長男の文武氏と、後藤田正純・自民党県連会長の元秘書の中村氏、建設会社社長の中山氏。


◆今回も激戦区に


 阿南(定数4)を現職3人、元職1人、新顔2人の計6人が準備を進める。前回も7人が立った激戦区。今回はさらに6期目の遠藤一美氏=自民=の引退で、拍車がかかる。


 党派別では、民主は公認現職の松崎氏と、推薦新顔の陶久氏。票が割れるリスクもあるが、定数3以上の選挙区には2人以上の候補者を擁立するという党の方針による。自民は前回、公認が4議席中、3議席を占めた。だが、今回の公認は嘉見氏、児島氏の2人。県連が「遠藤氏の後継」とする新居氏は「幅広い支持を得たい」と無所属の構え。さらに共産公認の元職、達田氏が県議会復帰を狙う。


◆説明会に59陣営


 4月の県議選(定数41)の立候補予定者説明会が1日、県庁であり、59陣営が参加した。すでに立候補を表明した現職38、新顔18、元職1の計57陣営に加え、徳島市の元県議の男性(55)と吉野川市の元中学教諭の男性(74)が出席。2人は立候補について、ともに「検討中」と話している。

1036チバQ:2011/03/06(日) 09:53:10
http://mytown.asahi.com/tokushima/news.php?k_id=37000361103030001
県議選の構図(下)無投票5選挙区か
2011年03月03日

 県議選の各選挙区では、前回の無投票から一転、激しい選挙戦が予想されたり、毎回のように一騎打ちの様相となったり、事情はさまざま。一方、無投票は前回、4選挙区。今回は、県西部を中心に5選挙区で無投票の可能性がある。


◆現2、新1が準備


 美馬第1(定数2)は県議会議長で自民公認の藤田豊氏と自民推薦の木下氏の現職2人に加え、無所属新顔1人が準備を進める。新顔の藤田元治氏は元美馬市議で、民主党の高井美穂衆院議員(徳島2区)の地元パーティーにも出席。ただ「民主党に対して、政策は是々非々で臨む」と話している。


◆5人が立つ構え


 名西(定数2)は過去4回連続の無投票から一転、5人が立候補の構え。選挙区内の道路沿いでは、懇意の国会議員らとのツーショットのポスターが目立つ。
 過去4回は、選挙区の石井町と神山町から1人ずつ候補者が立ち、無投票当選していた。ところが、前回選挙後、2009年に石井町出身の現職が死去。同町出身の山西氏、井上氏、有持氏、小林氏の4人が準備を進める。神山町出身で1期目の現職岩丸氏は前回が無投票で、今回が初の選挙戦。石井町の有権者数が神山町の4倍近いことも、影響を与えそうだ。


◆無投票区 民主の候補擁立難航が影響


 現職以外に立候補を表明する人がおらず、無投票になる可能性があるのは、今のところ、吉野川、阿波、三好第1、美馬第2、三好第2の5選挙区。このうち自民系が独占するのは4選挙区あり、民主が候補者擁立に難航していることが色濃く影響している。


 吉野川(定数2)は前回07年、現職、新顔、元職の1人ずつが立候補し、接戦の末に民主、社民推薦の現職が落選した。今回は、現職の2人のうち樫本氏が自民公認、三木氏が自民推薦で立候補の準備を進めている。


 阿波(定数2)も寺井氏、丸若氏の現職2人がいずれも自民系の県議会会派「自民党・新政会」に属しており、自民の独占区。両氏とも自民推薦で立候補する。


 美馬第2(定数1)と三好第2(定数1)は前回、ともに新顔2人が争った選挙区。今回、美馬第2は現職の南氏が、三好第2では現職の元木氏が、いずれも自民公認で立候補の準備を進めている。


 一方、三好第1(定数2)は自民と無所属の現職2人。来代氏は当選5回で自民公認として立候補の予定。黒川氏は当選3回で、無所属での立候補となるが、民主系の県議会会派「新風・民主クラブ」の会長。


◆一騎打ちの様相


 那賀(定数1)は、前回、前々回(那賀第2)と一騎打ちによる僅差の激戦だった。今回も自民現職の杉本氏に、無所属新顔の山崎氏が挑む一騎打ちの様相。山崎氏は仙谷由人・民主党代表代行の元秘書。


◆新顔2人が挑戦


 海部(定数2)は前回の無投票とは一転、重清氏、西沢氏の自民現職に対し、無所属新顔2人が挑む構図。元美波町議の戎野氏は、議席の空白区の解消を目指す民主や、社民、新社会の推薦を受ける。もう1人の新顔は、元県立海部病院事務局長の宮原氏。


◆1人表明投票に


 板野(定数5)は現職5人が準備を進め、無投票との見方もあったが、2月に入り、新顔が立候補を表明した。現職は、北島氏、木南氏、森田氏の自民3人と、民主の臼木氏、共産の扶川氏。新顔は、元海上自衛官の浜氏。

1037チバQ:2011/03/06(日) 10:01:32
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110305/kgw11030518070004-n1.htm
選挙優先か、市長への質問放棄 香川・さぬき市議会
2011.3.5 16:51
 香川県さぬき市議会の3月定例議会で、大山茂樹市長に対する各会派の代表質問が見送られる異例の事態が起きた。市議が4月の統一地方選準備を優先した影響とみられ、住民の議会不信に拍車が掛かりかねない。市民から「職務放棄に等しく、恥ずかしい」と、批判の声が上がっている。

 市議会事務局によると、2002年の5町合併で市が発足して以来、代表質問が見送られたのは初めて。来年度の当初予算案など重要な議案が審議される3月議会は、各議員の質問項目が多くなるのが通例だという。

 代表質問できるのは、規定により3人以上の所属議員がいる会派。現在は、いずれも保守系の「新風会」(12人)と「飛翔の会」(6人)の2会派に限られている。

 新風会の国方幸治会長は取材に対し「選挙準備の影響がないわけではないが、所属議員と話し合う時間が足りず、会派として未熟だった。市民に対し心苦しく感じている」と、対応が不適切だったことを認めた。

1038チバQ:2011/03/06(日) 19:31:39
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/administration/article.aspx?id=20110305000207
選択のとき 県議選を前に(上)各党の思惑
2011/03/05 10:35

今春の統一地方選で定数が四つ削減される香川県議会。各会派の勢力図はどう変わるのだろうか
 「今回の定数削減は本当に厳しい。生き残るために必死ですよ」。4月の香川県議選で定数が17から15に減る高松市選挙区の立候補予定者らは口々に漏らす。

 県議選の定数変更は1979年4月以来、32年ぶり。削減は初めて、それも一気に4議席も減るとあって、候補予定者や各政党は危機感を募らせている。

擁立もできず
 「ことしは民主党にとって正念場の年」。2月6日、高松市で開かれた民主党県連大会。あいさつに立った衆院議員の玉木雄一郎代表は終始、厳しい表情を崩さなかった。

 一昨年夏に政権交代を果たして1年半。敗北した昨夏の参院選後も厳しい逆風は収まらず、民主党は地方選でも苦戦を余儀なくされている。

 今回の県議選ではベテラン県議1人が勇退。県連は昨夏から候補者の公募を開始したが、思うように人が集まらず、これまでに公認したのは現職2人と新人2人の計4人。現有3議席から1増にとどまる。

 候補者はすべて高松市選挙区。「特に力を入れた2、3区エリアで候補者を立てられなかったのは残念」と玉木代表。家族の反対や本人が申請を取り下げたケースもあったことを説明し、党が置かれている厳しい情勢をかみしめる。

 菅内閣の支持率低迷も足を引っ張る。ある県議選候補者は「選挙戦では党を前面には出さない。自分のやってきた仕事を地元を中心に訴えるだけ」。党から距離を置く姿勢すら見える。

勢力維持狙う
 一方、県議会で最大勢力を誇る自民党。現在は定数45のうち7割弱の31議席を占める。これまでにベテランを中心に6人が勇退を表明。県連は新人5人を公認し、現職25人と合わせて計30人を擁立する。

 綾田福雄・県連幹事長は「目標はあくまで全員当選。無所属候補も含め、現状維持を目指す」と強調する。ただ、自民の場合、多くの選挙区で自民の議員同士の争いとなるため、党よりも議員個人の活動が主体。「結局は自分の力で勝ち上がっていくしかない」(若手県議)のが実情だ。

 現在と同じ6人を立てて県議選に臨む社民党県連。奥田研二代表は「逆風ではないが、最近は候補者選びが難しい状況」と説明し、「取りこぼしは許されない。背水の陣で全員勝利を」と力を込める。高松市選挙区では、推薦候補を前回の3人から2人に絞って必勝を期す。

 公明、共産は高松市選挙区で、それぞれ現職2人の再選が「至上命題」。定数減に危機感を強め、組織のてこ入れや支援団体との連携強化などに力を注ぐ。政治団体「未来の種をまく会」も高松、三豊、三木の3選挙区で候補者を推薦。元職が高松で維持してきた1議席からの勢力拡大を狙っている。

   ★    ★

 4月1日の県議選告示まで1カ月を切った。定数が四つ削減され、勢力図はどう変わるのか。多くのベテラン議員が勇退する影響は。県議選の情勢を探った。

1039チバQ:2011/03/06(日) 19:33:52
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/administration/article.aspx?id=20110306000160&ref=rss
選択のとき 県議選を前に(下)見えぬ違い
2011/03/06 10:17

香川県議選に向けた事務所開きで気勢を上げる立候補予定者ら。選挙戦では有権者に何を訴えるのだろうか
 昨年7月。知事選に向けた政策協定発表の席で、浜田恵造香川県知事を囲んで県議会の自民、社民、民主の3会派代表が握手を交わした。その後、公明も加わり、主要4会派が浜田氏に「相乗り」の形となった。

 共産を除きオール与党体制の県議会。県民からは「浜田県政に対するスタンスの違いが見えない。今回の県議選は何が争点になるの」との声も聞こえてくる。

地元への貢献
 地域経済の活性化や財政健全化、教育の再生など県が抱える課題は多い。しかし、県議会ではこうした問題にどのように取り組むのか政党・会派による違いは見えにくい。

 地方選では、もともと地縁・血縁が優先され、政策や政党で候補者を選ぶことは少ない。保守的と言われる地域でも、革新系の候補者を地域代表的に応援するケースもある。

 「国政選挙とは違う。国政の課題は争点にならないし、都市部を除いて中央の風の影響も受けにくい。県内で大きな争点となるような事案もない」と自民党幹部。現職の県議は「結局は選挙区のために、どのような貢献をしたかが問われる」と口をそろえる。

 今回の県議選では、ベテランを中心に自民6人、社民、民主各1人の計8人が勇退を表明。一方、新人は15人程度が名乗りを上げる見通しだ。

 過去の選挙戦をみても、実績のない新人の場合は現職との違いを強調することが多いが、それでも「若さ」や「世代交代」などを訴えるケースがほとんど。具体的な政策の違いを打ち出す候補者は少ないのが現状で、主張の差は分かりにくい。

厳しい視線も
 大阪府や愛知県などで首長が率いる地域政党が有権者の支持を集める一方で、既存の議会に対しては、名古屋市や鹿児島県阿久根市の議会リコールなどのように、住民から厳しい視線が注がれている。

 だが、議会内では「名古屋などは極端なケース。香川とは事情が異なる」との声が大勢。篠原公七県議会議長は「大事なのは、住民との信頼関係。地域に密着し、日ごろから住民の声を聞く活動をしていればそんな問題は起きないはず」と強調する。

 初の定数削減、委員会審議のインターネット中継など、県議会でも一定の改革は進んでいるが、政務調査費や海外視察の在り方などについては、疑問の声も上がっている。

 「海外視察の予算削減や政務調査費の効率的な運用に努め、議会改革をリードしていきたい」「議員報酬の削減などをアピールし、県民の理解の得られる議員となれるか訴えていく」

 正面から議会改革を打ち出すこうした声は議会内では少数派だが、議会の透明性を高める取り組みは今後も不可欠だろう。

 県民に必要とされる議員、議会とはどのようなものなのか。候補者が地域住民のニーズをどう受け止め、選挙戦で何を訴えていくのか注目される。

1040チバQ:2011/03/07(月) 22:39:10
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110307/lcl11030718070001-n1.htm
広島で地域政党設立 市長選立候補予定の元市議
2011.3.7 18:06
 4月の広島市長選に立候補を予定している元市議、大原邦夫氏(61)は7日、地域政党「広島からのうねり」を設立した。

 市長報酬や議員定数の削減を掲げ、「地方から国を変える動きを広島でも始めるべきだ」と主張。広島市議選の候補者らに参加を呼び掛ける。大阪府の橋下徹知事の「大阪維新の会」や名古屋市の河村たかし市長の「減税日本」にも協力を求める方針。

1041沖縄無党派:2011/03/10(木) 22:32:59
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110310-00000196-mailo-l32
’11統一地方選:知事選 松江の元会社員・安部氏が出馬表明 /島根

松江市在住の元会社員、安部茂樹氏(31)が9日記者会見し、来月10日投開票の知事選への立候補を表明した。知事選への出馬表明は安部氏が4人目。
 安部氏は「日本史上最もスマートな自治体を目指す」とし、国際社会で通用する人材を育てるイマージョン教育の推進▽中海圏域経済圏の確立▽出雲空港、萩・石見空港の航空料金の段階的無料化などを公約に掲げた。
 安部氏は小、中、高校時代を出雲市で過ごし、島根大、岩手県立大大学院を卒業。盛岡市内の会社に勤めていたが、知事選に立候補するため今年2月に退職し、盛岡市から松江市内に転居した。【目野創】

1042チバQ:2011/03/12(土) 15:39:22
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shimane/news/20110307-OYT8T01111.htm
初の無投票か 松江/現新一騎打ち 八束
県議選情勢 (1)  統一地方選で行われる県議選(定数37)は、4月1日の告示まで1か月を切っている。43人が立候補の準備をしており、事務所の開設や、集会が相次いでいる。14選挙区のうち8選挙区で無投票の可能性があるが、選挙戦に突入する見通しの選挙区では、各陣営が水面下で火花を散らしている。県議選の情勢を4回に分けて紹介する。(敬称略)

【松 江】 前回民主推薦で4選を果たした無所属の石倉俊紀が引退の意向で、昨夏の参院選島根選挙区に出馬した民主の岩田が立候補を表明している。定数10に対し、立候補を予定しているのは現職9人、新人1人の計10人。1947年の第1回から毎回選挙戦が行われていたが、今回初めて無投票になる可能性もある。

 民主は、角と岩田、推薦の白石を含めて3人を擁立し、議席増を目指す。自民は、浅野、細田、福田、五百川、小沢の現職5人が立候補する予定で、それぞれ集会を開くなどして支持固めに励む。公明は、三島が県内唯一の議席の死守を目指す。共産は、尾村が再選をうかがう。

【安 来】 民主の石橋、自民の島田の現職2人に加え、無所属の嘉本が先月末に立候補を表明し、無投票の見通しから一転、3人による激しい選挙戦になりそうだ。

 民主党県連代表代行の石橋は、労組の支援を受けて支持固めを図る。島田は、後援会を中心とした集会を重ね、建設業関係の団体などから推薦を受ける。嘉本は、安来市議2期の実績を訴え、知名度アップを急いでいる。

【八 束】 再選を目指す自民の加藤と、民主、国民新の推薦を受ける元東出雲町長の石原の一騎打ちとなる公算。激しい票の奪い合いになりそう。

 加藤は、地元の商工会や農業関係者の団体からの推薦を得て、昨年末から活動を活発化させ、企業回りなどに取り組む。石原は、連合島根の推薦も受け、労組からの票の取り込みを目指す。地区単位の女性集会を開くなどしている。

【隠 岐】 2期目を目指していた民主系の現職、門脇が立候補を表明していたが、健康上の理由などから引退も視野に検討している。支援してきた連合島根などと調整を急いでいる。

 自民にとって県内唯一の「空白区」だったが、元隠岐の島町議の吉田が自民推薦で立候補することを決めた。先月下旬から会合などで支持を呼びかけている。

◇松江選挙区(定数10)

浅野俊雄80 自現〈11〉
細田重雄73 自現〈11〉
福田正明62 自現〈6〉
五百川純寿62 自現〈5〉
三島治61 公現〈4〉
小沢秀多61 自現〈3〉
尾村利成48 共現〈2〉
角智子56 民現〈1〉
白石恵子61 無現〈1〉
岩田浩岳35 民新

◇安来選挙区(定数2)
島田三郎54 自現〈4〉
石橋富二雄63 民現〈3〉
嘉本祐一47 無新

◇八束選挙区(定数1)
加藤勇58 自現〈1〉
石原真一62 無新

◇隠岐選挙区(定数1)
門脇誠三63 無現〈1〉
吉田政司63 無新

<注>氏名、投票日現在の年齢、所属党派、新旧、当選回数(<>数字)。氏名の並びは当選回数の順。同じ場合は五十音順で表記。

(2011年3月8日 読売新聞)

1043チバQ:2011/03/12(土) 15:40:45
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shimane/news/20110309-OYT8T01030.htm
民主、1人のみ 出雲/3新人挑む 雲南・飯石
【出  雲】 定数と同数の現職6人、新人1人の計7人が立候補を表明している。無投票になれば、2003年以来8年ぶり5回目。


 民主は、複数候補の擁立を目指したが、人選が難航。珍部の再選に全力を注ぐ。自民現職の多久和忠雄が引退するが、後継候補は見つかっていない。自民は、佐々木、森山、原、園山が出馬の予定で、それぞれの支持基盤を着実に固めている。無所属の成相は、県経済の立て直しなどを訴える。共産は、旧出雲市時代から市議を約15年務めた万代が県議会での共産2議席目を狙う。

【簸  川】 現職の池田が無所属で立候補を予定。7日になって、元職の矢野も無所属での立候補を表明した。2人とも自民系で、前回は約300票差の接戦を演じた。今回も激しい選挙戦が予想される。

 池田は今年に入り、1日200軒を目標に支持者回りを続けている。矢野は4年前から続く後援会を頼りに議席奪還に挑む。

【雲南・飯石】 自民の現職2人が引退し、同党の現職、福間に新人3人が挑む構図。選挙区内の投票所数が前回から半減するため、高齢者を中心に投票率の低下も懸念されている。

 福間は、旧木次町を中心とした旧大原郡が地盤。中山間地域の問題などに取り組んできた実績を訴える。社民、民主、国民新から推薦を受ける足立は県議選2度目の挑戦。800票余りの差で敗れた前回の雪辱を目指す。旧大東町が地盤の元雲南市議、山崎は県中小企業団体中央会にいた経験を生かし、中小企業支援を訴える。元県職員の山根は旧飯石郡が地盤で、引退する上代義郎の支持基盤を引き継ぐ。

【仁  多】 自民の絲原が4選を目指す。前回まで6回連続で無投票。民主や共産など他党の動きはなく、7回連続の無投票になる可能性が高い。(敬称略)

◇出雲選挙区(定数7)
佐々木雄三66 自現〈8〉
成相安信59 無現〈7〉
森山健一57 自現〈6〉
原成充66 自現〈5〉
園山繁54 自現〈2〉
珍部芳裕33 民現〈1〉
万代弘美61 共新

◇簸川選挙区
(定数1)
矢野潔64 無元〈4〉
池田一50 無現〈1〉

◇雲南・飯石選挙区(定数3)
福間賢造63 自現〈3〉
足立昭二55 無新
山崎英志52 無新
山根成二60 無新

◇仁多選挙区(定数1)
絲原 徳康63 自現〈3〉

<注>氏名、投票日現在の年齢、所属党派、新旧、当選回数(< >数字)。氏名の並びは当選回数の順。同じ場合は五十音順で表記。

(2011年3月10日 読売新聞)

1044チバQ:2011/03/12(土) 15:41:37
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shimane/news/20110310-OYT8T01175.htm
統一選2011 民主擁立断念 江津/6連続無投票か 邑智
【大 田】 当選3回の自民現職、藤山勉が引退。今のところ、民主現職の和田、自民が推薦する無所属新人の生越が出馬の意向を固めているが、他に動きがなく、無投票になる可能性がある。

 和田は社民、国民新の推薦を受け、支持基盤の強化と無党派層の開拓に力を注ぐ。市民活動を通じた独自の人脈を持ち、支持層の拡大に余念がない。昨年12月に出馬表明した元大田市議の生越は、約140団体の推薦を得た。あいさつ回りや集会などで票の掘り起こしに懸命だ。

【江 津】 自民の藤間が再選を目指して立候補を予定している。4年前は共産候補との選挙戦になったが、今回は他に動きはない。民主は候補者の擁立を検討していたが、断念した。

 藤間は2月上旬、国道9号沿いに事務所を開き、経済団体や住民団体、地元企業などへのあいさつ回りを積極的に進めている。

【邑 智】 自民現職、洲浜の他に立候補の動きが見られず、初当選から6回連続で無投票当選になる公算が大きい。

 洲浜は5期務めてきた実績を強調しながら、選挙区全域で支持層の拡大を図っている。2月13日に川本町で開いた700人規模の総決起大会には、県選出の竹下亘衆院議員、青木一彦参院議員が駆けつけ、結束を強めた。(敬称略)

◇大田選挙区(定数2)
和田章一郎63 民現<2>
生越俊一54 無新

◇江津選挙区(定数1)
藤間恵一60 自現<1>

◇邑智選挙区(定数1)
洲浜繁達70 自現<5>

<注>氏名、投票日現在の年齢、所属党派、新旧、当選回数(<>数字)。氏名の並びは当選回数の順。

(2011年3月11日 読売新聞)

1045チバQ:2011/03/12(土) 15:42:29
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shimane/news/20110311-OYT8T00937.htm
無投票避ける動き 浜田/現新激突か 鹿足

統一選2011 県議選情報 
 【浜 田】

 民主の須山、自民の岡本、大屋の現職3人が選挙戦をにらんで準備を進めている。前回に続く無投票を避けようとする動きもあり、情勢は流動的だ。

 須山は社民、国民新の推薦を受ける。政権与党の立場を訴え、支持者の獲得を目指す。岡本は旧那賀郡区の選出で、旧郡部に抜群の知名度があり、市中心部にも支持を広げようと力を入れる。大屋は市中心部が地盤。2月27日に事務所開きを行った。こまめにミニ集会を開き、旧郡部への浸透も図っている。

 【益 田】

 県議長の自民現職、田原正居が引退する意向を固めている。自民が議席を独占する状態が20年続いてきたが、田原の後継はなく、自民現職の田中、中島に加え、民主、国民新が推薦する新人の平谷が議席を狙う。

 前益田市議の平谷は、ミニ集会を通じて浸透を図り、田中、中島は各地区での会合出席や、県政報告会の開催などで支持固めを進めている。ただ、3人のほかに出馬の動きがなく、無投票になる可能性がある。

 【鹿 足】

 自民推薦で4選を目指す中村と、民主、国民新が推薦、社民が支持する新人の斎藤が立候補を表明。一騎打ちとなる公算が大きい。

 共に無所属での立候補だが、推薦政党をみると、自民と、民主や国民新などとの対決の構図で、激戦が予想される。

 中村は溝口知事と共に県政報告会を開くなど、これまでの実績をアピール。斎藤はこまめに地区を回り、知名度アップに努めている。(敬称略)=終わり

◇浜田選挙区(定数3)
岡本昭二64 自現〈4〉
大屋俊弘59 自現〈3〉
須山隆49 民現〈1〉

◇益田選挙区(定数3)
田中八洲男67 自現〈2〉
中島謙二54 自現〈1〉
平谷昭64 無新

◇鹿足選挙区(定数1)
中村芳信57 無現〈3〉
斎藤哲史53 無新

<注>氏名、投票日現在の年齢、所属党派、新旧、当選回数(< >数字)。氏名の並びは当選回数の順。

(2011年3月12日 読売新聞)

1046チバQ:2011/03/12(土) 15:48:50
http://www.nnn.co.jp/news/110312/20110312003.html
県議会基本条例を否決 鳥取県議会2月定例会
2011年03月12日

 鳥取県議会は2月定例会最終日の11日、会派・県議会自民党が提案した県議会基本条例案を賛成少数で否決した。県議会自民党と他会派との間で条例案の是非をめぐり討論の応酬があり、無記名投票の結果、賛成は13、反対は21だった。条例の必要性は他の会派もおおむね認めたものの、今回は条例案提案に至った経緯や条文の内容などに注文が付き、同条例の検討は改選後に持ち越されることになった。

 条例案は県議会自民党の全議員13人の連名で提案された。7章26条で構成され、議会の役割や知事との関係などを条文化した。知事の反問権や議員間討議の推奨、会派結成要件を「2人以上」とすることなどが盛り込まれている。

 提案者を代表し、県議会自民党の山根英明会長は「議会改革の集大成として、議会活動を県民に明らかにし、県民の負託に応えたい」と提案理由を説明。この提案に対して、他会派の議員から反対討論が相次いだ。

 絆の福間裕隆議員は提案前に十分な議論の機会が設けられなかったとして「提案までのプロセスに問題がある」と討論。公明党の銀杏泰利議員は「改選後にきっちりと討論すべき」と訴え、共産党の市谷知子議員は「強行採決を図るのは選挙目当てのパフォーマンス」と批判した。

 県議会自民党は2人が賛成討論に立ち、伊藤美都夫議員は「手続き論が(反対討論の)中心になっているのは残念。議会はよりいっそうの自己改革を進めなければならない」と述べたが、投票で条例案は否決された。

 ただ、反対者からも「条例制定自体は否定しない」などの意見もあったことから、改選後の議会で条例制定の動きが再燃する可能性は高いと言えそうだ。

1047チバQ:2011/03/12(土) 16:13:49
http://mainichi.jp/area/kagawa/news/20110312ddlk37010260000c.html
東かがわ市議会:解散決議案提出 市長選と同日選求め /香川
 3月定例会中の東かがわ市議会で11日、議員発議の解散決議案が議長に提出された。11月の任期満了に伴う市議選を4月の市長選と同日選に前倒しし、経費節減や効率化を図る狙いだという。22日の本会議で提案、採決される。

 議案は市議4人が連名で出した。提案者の一人、石橋英雄議員(市民の会)は「厳しい財政状況の中で議会も経費節減に努めるべきだ」と提案理由を説明。市選管によると同日選になった場合、約2000万円が節減できるという。

 可決には議員定数の4分の3以上が出席し、出席議員の5分の4以上が賛成しなければならない。全議員19人(欠員1人)が出席した場合、16人以上の賛成が必要。「市民に付託を受けた任期が残っている」と反対する議員もおり、可決されるかどうかは微妙だ。07年3月議会でも同様の議案が提案されたが、1票差で否決された。

 市長選は市議補選(定員1人)とともに4月17日告示、24日投開票。市議の定数は次回選から定数2減の18となる。【馬渕晶子】

1048チバQ:2011/03/12(土) 16:19:22
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201103120003.html
三原市議会、活性化へ反問権 '11/3/12

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 三原市議会の議会基本条例等調査特別委員会は11日、条例素案をまとめ、議員全員協議会で報告した。本会議などで市側が議員に質問できる反問権の導入を盛り込み、議論の活発化を図る。2012年度の施行を目指す。

 反問権を導入すると、議員の質問に答えるだけだった市長や市幹部が逆に質問できる。議論がかみ合い、分かりやすくなるなどのメリットがある。素案では本会議と委員会で、議員の質問に答弁する市長たちが「論点を明確にするため、議員に対し問うことができる」と規定した。

 素案は「議員の活動原則」「市民と議会との関係」など全12章、27条で構成。反問権のほか、市民への説明責任や情報公開の徹底などを定めた。

1049チバQ:2011/03/13(日) 20:25:53
http://mainichi.jp/area/tottori/archive/news/2011/03/11/20110311ddlk31010531000c.html
模索する二元代表:’11統一地方選/上 弱まるチェック機能 /鳥取
 自治体では住民の代表として首長と議員をそれぞれ選び、互いにチェック機能を果たす「二元代表制」がとられている。民主党政権が地域主権改革を掲げ、また各地で地方政党が生まれて、地方自治はかつてないほど熱を帯びてきている。県内で二元代表制は本来の働きをしているのだろうか。統一地方選を前に地方議会の現場を見つめ直してみた。【宇多川はるか】

 ◇平井県政下4年間、原案通り可決ほとんど 「議場に緊張感ない」批判も
 「あのときは知事側も調整してきた。だから議会側も調整した」。自民系有力県議は、08年12月の県情報公開条例改正をそう振り返る。

 全国学力テストの市町村別と学校別データの開示を巡り、県教委は学校別まで開示する一方、開示請求者に「学校の序列化などが生じないようにデータを利用しなければならない」と使用制限を設けた改正案を提示。原則公開を主張する開示派と、教育現場への影響を懸念して非開示を訴える市町村教委などとの折衷案だった。

 「情報公開の主旨に反する」という批判も上がったが、平井伸治知事は県教委案をそのまま県議会に提案した。

 県議会の最大勢力、自民系会派内でも反対する議員はいた。条文のあいまいさなどを指摘し、一時は改正案可決の雲行きは怪しく見えた。

 だが、採決では反対していた自民系議員も賛成に回って賛成多数で可決。有力議員らが反対議員の「調整」に乗り出し、自民系会派が賛成でまとまった。自民系議員の反対論がなぜ賛成に転じたのか、明らかにされぬまま決着した。

   ◇    ◇

 名古屋市をはじめ、首長と議会の対立が先鋭化して混乱する自治体が相次ぐ中、平井県政下の県議会は平穏に見える。

 県議会事務局によると、片山善博前知事時代の2期8年で否決または修正された知事提出議案は15議案。平井県政下の4年間(昨年11月議会時点)では、修正は鳥取砂丘での禁止行為に対する罰金額を巡る1件▽否決は倉吉未来中心の指定管理者に関する条例改正案の1件にとどまる。ほとんどが原案通り可決。県情報公開条例改正案もその一つだ。

 「県民に人気がある」と平井知事を評価するムードが議会全体に漂っている。片山知事就任時から議員を務める自民系議員は「片山さんは首長としての権限を主張して議会にぶつかってきたが、平井知事は違う。無駄な争いは避ける。ぶつかる前に、ちょっと手前で止める。穏やかな性格で頭もいい」と評する。

 「議場に緊張感がない」。そんな批判にある自民系議員は「議場でのやり取りだけじゃない。背景があるんだ」と反論する。片山前知事は質問も答弁も事前に決まっている県議会を「学芸会」と揶揄(やゆ)。徹底した情報公開を進め、「根回し」廃止を進めた。「片山県政で議会改革が進み、マイナス状態だった議会がプラマイゼロになった。平井県政下では政策を実らせて市民生活に還元する段階にきた」とこの議員は言う。

 経済政策に重点を置く平井知事は、市町村や民間への財政支援に積極的だ。こうした施策も議会で評価が高い。民主系議員は「今はあす食べるものも困るような経済状態。追い打ちをかけるように自然災害もあった。議会も知事とケンカしてる場合じゃない」と話す。

   ◇    ◇

 県公共事業評価委員や県版事業仕分けの「仕分け人」を務めてきた鳥取大地域学部の小野達也教授(政策評価論)は「鳥取県政には議会がうるさくチェックすべきものがたくさんある」と指摘する。「よりよい政策のために建設的な議論をするのが議員の役割。形式的な議論でお墨付きを与えるぐらいの議会ならいらない。なぜ賛成するのかという重要な議論をオープンにしなければ情報公開も意味がない」と話している。

毎日新聞 2011年3月11日 地方版

1050チバQ:2011/03/13(日) 20:27:44
http://mainichi.jp/area/tottori/archive/news/2011/03/12/20110312ddlk31010143000c.html
模索する二元代表:’11統一地方選/下 議会基本条例、使い方次第 /鳥取
 ◇議論の活性化に期待 再生の鍵を握るのは有権者の目
 「条例の内容はいいが絵に描いた餅にならないか」「本来やらねばならんことを書いているだけ。議会は今まで何をやってきたんだ」……。

 3月2日、智頭町埴師の土師地区公民館。小雪が舞う中、2階の一室で町議4人と住民7人がひざを突き合わせた。3月議会で議会基本条例制定を目指す町議会が開いた説明会での一幕。住民からは厳しい意見が相次いだ。

 基本条例は、地方議会の理念や活動原則を定める。北海道栗山町が06年に先駆けて制定し、全国に広がった。自治体議会改革フォーラム(東京)によると、3月8日現在、15都道府県議会と153市町村議会が制定したという。

 県内では、南部町(07年12月)▽北栄町(09年3月)▽若桜町(09年9月)が制定。県議会では2月議会で提案されたが、11日に否決された。

 内容は自治体によって異なるが、議会を二元代表制の一翼を担う、監視機能と立法機能を有した意思決定機関と位置づけ、政策形成能力の向上▽議会報告会の開催▽議員同士の自由かっ達な議論などを盛り込むものが多い。

 制定した県内3町の町議の多くは「意識が変わった」と話す。一方で議員提案の条例制定といった形になった成果はまだない。「条例自体が目的になってしまった。変化はなく、何のために作ったのかわからない」と話す町議もいる。

 ある議会事務局長は「条文の内容はあまりにも重い。なあなあできた議会が、条例を制定したからといってすぐに変われるわけではない」と話す。

 議会に新風を巻き起こす仕掛けもある。町長ら執行部側が議員に逆質問できる「反問権」だ。質問の趣旨や議員の意見をただすことが可能になる。下手な質問は墓穴を掘ることになりかねないため緊張感が生まれ、議論を活性させると期待される。

 3町の「反問」実績は、南部7回▽北栄2回▽若桜0回(2月末現在)。

 南部町の坂本昭文町長は「今まではむちゃくちゃな質問もあったが、反問によりまともな質問が多くなった」と話す。ある同町町議は「反問権で一番変わった。深い議論ができるようになった」、別の町議も「反問された人はドキッとするかもしれないが、活発な議会になった」と評価する。

 一方、北栄町では、09年9月議会で町に活気がないこと取り上げた議員に松本昭夫町長が「どのように活気がないのか」と逆質問。議員は「答える必要はない」と回答しなかった。松本町長は「何のために議会基本条例をつくったのか」と物言いを付けた。松本町長は「議員は反問権への用意がまだできていないのではないか」と振り返る。

 反問ゼロの若桜町。議員らは「どんどん使ってほしい」と話すが、小林昌司町長は「使いたいが、重箱の隅をつつくような質問ばかりで反問するような質問がない。政策提言をどんどんしてほしい」と議員側にボールを投げ返す。

 条例制定を目指す智頭のある町議は「住民から厳しいしっ責を受けることも覚悟の上。我々は変わらなくてはならない」と決意を込める。

 あるべき二元代表制を模索する中で注目された議会基本条例だが、生かされるかどうかは使い方にかかっている。議会再生の鍵を握るのは結局、各議員であり、議員を選ぶ有権者の目が問われている。【遠藤浩二】

毎日新聞 2011年3月12日 地方版

1051沖縄無党派:2011/03/13(日) 23:05:43
≫1041の安部氏ですが…
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110313-00000157-mailo-l32

’11統一地方選:知事選 安部氏、出馬断念 東日本大震災で妻と連絡取れず /島根
知事選へ立候補を表明していた元会社員、安部茂樹氏(31)=松江市在住=が12日、急きょ立候補を取りやめた。安部氏は毎日新聞の取材に対し、「妻子は盛岡市に住んでいるが、東北地方で起きた大地震のため連絡がつかない。私は盛岡に向かっている最中で、断腸の思いだが、立候補は現実的には難しい」と話した。
 安部氏は今月9日記者会見し、知事選に立候補することを表明したばかりだった。【目野創】

1052とはずがたり:2011/03/15(火) 21:44:29

広島市長選:自民、前厚労省局長を推薦
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110316k0000m010111000c.html

 任期満了に伴う広島市長選(4月10日投開票)で、自民党は15日、新人の前厚生労働省中央労働委員会事務局長、松井一実氏(58)の推薦を決めた。同市長選には他に新人7人が立候補を予定している。

毎日新聞 2011年3月15日 21時19分

1053チバQ:2011/03/17(木) 19:49:29
http://mainichi.jp/area/okayama/news/20110301ddlk33010495000c.html
現場発:’11統一地方選 地方議員ってなんだ/1 深まる既成政党への不信 /岡山
 ◇県議・岡山市議選、告示まで1カ月 問われる存在意義
 「4月の選挙が民主党政権の帰趨(きすう)を決めるんです」。江田五月法相は2月下旬のある夕、北区の公民館で支持者に切々と訴えた。県議選、岡山市議選の新人候補予定者2人を横に、菅直人首相の盟友である江田氏は険しい表情を崩さない。女性支持者はつらそうに江田氏に「どこに行っても民主党批判ばかりなんです」と漏らした。

 政権交代後初の統一選で民主は県議選で13人、岡山市議選で11人を公認・推薦する。県議会(定数56)は、6割以上の36議席を占める自民の牙城だ。民主はそのわずか9分の1の4議席。自民の牙城を突き崩すことが民主の大きな課題だ。

 民主は09年末から候補者公募を始め、ローカルマニフェストも作ったが、逆風は日増しに強まるばかり。県議選で擁立を予定する人数も目標の16人に届いていない。

 北区の民主集会と同じ日の朝、自民党国対委員長の逢沢一郎衆院議員(岡山1区)は中区の自民県議の事務所開きで声を張り上げた。「場合によっては解散・総選挙もそう遠くない。岡山で圧倒的な存在感を示そうじゃありませんか」

 自民県議は「今回の選挙は自民の力を示すという意味でも頑張らないといけない」。公明県本部の幹部も「菅政権即時退陣は統一選でも押し出したい」と強調する。

 しかし、既成政党の訴えは、有権者の心に響いているのだろうか。岡山市内の自民県議は「無党派は今回、民主にも自民にも行かない。選挙区割も変わったし、従来の支持者に自分の名前を書いてもらうのが先決だ」と冷やかに語る。

 前回07年の県議選の投票率50・71%は、09年衆院選の68・57%と比べても大きく下回る。地方議員に対する有権者の関心は低く、しかも既成政党への不信は深まる一方だ。

 江田法相らが北区で支持を訴えたのと同じ日、倉敷市であったローカルマニフェストを推進する集会で北川正恭・元三重県知事は訴えた。「国会議員の集票マシンとなり、国に陳情するのが政党支部の役割ではない。地方議員はもっと、地域に根差した政策を訴えなければいけない。全国で相次ぐ地域政党はその現れだ」

    ◇

 県議選、岡山市議選告示(4月1日)まで1カ月に迫った。地域主権が叫ばれる一方で、地方議会のリコールなどが相次ぎ、地方議員の存在意義が問われている。県内で、地方議会や議員のあり方を探る。【統一地方選取材班】

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 ◇県内の議員勢力分布図
 県内の国会議員は、参院岡山選挙区で民主が2議席を独占。衆院小選挙区では民主が2、4区、自民が1、5区、たちあがれ日本が3区で議席を持つ。比例代表を含めると民主4人に対し、自民4人。県議選で各政党の公認・推薦状況(28日現在)は自民が公認36、推薦1▽民主公認11、推薦2▽公明公認5▽共産公認5。たちあがれ日本は自民現職2人を推薦している。民主は所属県議がゼロだった衆院岡山5区内で2人の擁立を決めている。

1054チバQ:2011/03/17(木) 19:49:54
http://mainichi.jp/area/okayama/news/20110302ddlk33010531000c.html
現場発:’11統一地方選 地方議員ってなんだ/2 県議大幅減を求める声 /岡山
 ◇存在感高まる岡山市議
 「県議がここまで回ってくる選挙はこれまでになかった。市議の基盤に頼りたいんだろうけど……」。北区から出馬予定の岡山市議が疑問を投げかけた。今年4月の統一選で初めて同日選になる県議選(定数56)と岡山市議選(同52)。地域に密着した市議選は前回の投票率を比べても約1ポイント高い。その票の行方で結果が左右されかねない県議は集票に必死だ。

 「岡山市選出の県議の定数は半減できる」。高谷茂男市長が昨年3月、定例会見で発言し、物議を醸した。岡山市・加賀郡で県議は定数19。高谷市長の提案の通りに「1区2人」になれば、同市の県議は8人に激減する。

 翌月の県市議会議長会でも、県北の市議長が「政令市移行による権限移譲で岡山市に関する県の仕事は減った。岡山市選出の県議の定数を減らしてはどうか」と意見を述べた。岡山市は県から国県道の管理や教職員の任免権など1572件の事務を移譲された。警察や県立高校は県の所管だが、市は県を通さず国と直接、交渉できるほど強大な権限を持つ。結局、定数削減発言は「公職選挙法を踏まえていない」として数日後に取り消されたが、定数削減を求める声はくすぶり続ける。

 県議会と岡山市議会の定数削減を要望した岡山市連合町内会の兼松久和会長は「ほぼ同等の権限を持つ以上、極論すれば岡山市の県議はいらない」と強調する。兼松会長は「民意を反映するなら削減の議論をしなければならないのに、議員自ら決めるからなかなか定数が減らない」と話す。岡山市選出の県議は「県民税を一番多く払うのは岡山市民。使い道をチェックするのは県議の役割」などと反論する。県議の役割はかすむ一方で岡山市議は存在感を高める。

 ある岡山市議は「昔は親分の県議が『おい』と言ったら付いていった。今は市議の方が当選回数が多い地域もあり、言うことを聞かない」と明かす。過去2回の統一選で岡山市議から県議にくら替えがあったが今回はゼロ。一方で岡山市議選には国会議員や県議の経験者が立候補を予定する。議員間の縦割りの関係は崩れつつある。【統一地方選取材班】

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 ◇県議選と政令市議選
 政令市は県と同格で、議員選挙も同等の扱いになる。岡山市が09年春に政令市に昇格したことから、今回初めて県議選と岡山市議選が同日選(4月10日投開票)になる。選挙期間は9日間。

 公選法に基づき、選挙区は市と郡の単位で設けられ、政令市の行政区は市と同じ扱い。各区の有権者数は約23〜8万人。県議選も岡山市議選も各区ごとの選挙区。ただし県議選で、北区は加賀郡と合区となっている。

1055チバQ:2011/03/17(木) 19:50:21
http://mainichi.jp/area/okayama/news/20110303ddlk33010633000c.html
現場発:’11統一地方選 地方議員ってなんだ/3 /岡山
 ◇「議会のあり方」変革迫る 笠岡市、職員・地域担当制を導入
 「開かれた議会を目指して」土曜日に市議会を開催−−。笠岡市議会棟前には今月5日に開く予定の市議会一般質問を知らせる看板が置かれている。住民に身近な議会にする試みとして、傍聴しやすい夜間や休日に開催する例は全国的に見られるが、県内15市議会では笠岡市が昨年、いち早く取り入れた。年2回だが、一般質問を週末に行っている。

 笠岡市議会はここ数年、週末議会以外も、新たな試みに取り組んできた。質問者と市長ら行政当局が向かい合って対面する一般質問を06年に始めた。さらに質問者と行政側が質問と答弁をやりとりする一問一答方式を試行、翌年から本格実施した。「地方分権の流れの中で市民に分かりやすい議会」(山本俊明議長)を目指し、県内で先進的な取り組みを続ける。しかし、その市議会に更に変革を迫る可能性がある施策を市が始めた。

 「地域担当を命じる」。昨年10月1日、市役所分庁舎に集まった職員77人に高木直矢市長は辞令を手渡した。市が始めた地域担当職員制度は、市内をほぼ小学校区ごとの24地区に分け、職員3〜4人の担当者グループが地域と行政のパイプ役や市民活動のコーディネーター役などを務める。公民館や各種住民団体、企業、学校、官公庁の出先機関などが参加し地域の課題を話し合う「まちづくり協議会」を、次の市長・市議選挙が予定される12年4月までに全地区でスタートさせることを目指す。

 「市がやるべき仕事を住民に押しつけるのでは」。市議会で問われたが高木市長は「地域分権化の取り組みだ」と意気込む。「軌道に乗れば、議員の役割も市政の監視や政策提案などが中心になるのでは」とも指摘する。

 「地域代表としての市議はいらなくなるかもしれない」。山本議長もそう感じている。「その時、議員に何が必要か」。笠岡市議会は今、市議会基本条例作りに取り組み、これからの議会のあり方を探る。地方議員の役割を根本から問い直す動きは広がりつつある。【統一地方選取材班】

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 ◇議会基本条例
 地方議会の役割や活動原則を定め、「議会の憲法」とも言われる。基本理念や議案賛否の公表義務づけなど自治体によって内容はさまざま。北海道栗山町議会が06年、住民参加や情報公開を目的に初めて制定。議会改革の声が高まり、全国に広がった。自治体議会改革フォーラム(東京都)によると、広島県など全国167議会が制定。県内では井原市が昨年10月に制定、一般質問の一問一答形式導入などを定めた。4月に施行する。新見市議会も3月議会に提案する。

1056チバQ:2011/03/17(木) 19:50:53
http://mainichi.jp/area/okayama/news/20110304ddlk33010626000c.html
現場発:’11統一地方選 地方議員ってなんだ/4 /岡山
 ◇県議会政務調査費
 ◇1万円超で領収書 添付透明度では「後進県」
 使途が不透明なため「第二の報酬」と批判された政務調査費。全国で不当支出が問題化し、県議会でも09年度から1万円超の支出について領収書添付が義務付けられた。昨年7月公開の09年度の収支報告書では、返還額が前年度の倍以上の4737万6324円、返還した県議は23人から39人に増えた。収支報告書が初公開された01年度分は使い切った県議が51人いたが09年度分では16人になった。

 公開中の05年度以降の収支報告書によると、09年度分を返還した39人のうち17人は、08年度までの政務調査費を1円も残さず使った。うち1人は「自分なりに厳密に解釈し、政務調査より後援会の活動が多い人件費には充てなかった。先日は1日に6カ所の会議で昼食を出されて代金を置いてきた。金がかかって困る」と話す。別の1人は「判例などを基に厳しく見直した。『過去に不要な支出があったのでは』と思われれば、それでいい」と資料を手に語る。

 県議会は08年に政務調査費検討委員会を設置。領収書添付について自民は「1万円超」、他会派が「すべて」を主張し、議会では自民案が賛成多数で可決された。従来の共産に加え、民主・県民クラブと公明はすべての領収書の自主公開を開始。一部議員からは「1円以上で添付を義務付ければ、もっと返還額が増えるのでは」との声も上がる。

 使途の透明度で岡山は「後進県」だ。一定額以上の支出で領収書添付を義務付けるのは8県だけ。うち兵庫は6月に制度を改め、実質的に40都道府県がすべての領収書を公開する。市民オンブズマンおかやまの重田龍三・副代表幹事(74)は「全国でできて岡山にできないことはない。案分方法や、議会事務局が支払い先の個人名を墨塗りにするなど問題は多い」と批判する。

 岡山大法学部の谷聖美教授(政治学)は、購入品が議員の私物となる制度に「公費を扱う認識がない」と苦言を呈する。「旅費や消耗品はともかく、耐久財や本・資料は県民の共有財産にすべきだ。政務調査費のような制度は海外で聞いたことがない」と話す。大学教員の基礎的な研究費は年間20万〜40万円程度。県議の同420万円という額は「我々と感覚が随分違う」。

 谷教授は「そもそも有権者には『政務調査費は役立っているのか』という不信がある。議員がそれにどう応えるかが根本的な問題だ」と指摘した。【統一地方選取材班】

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 ◇政務調査費
 1960年ごろから補助金として交付され、01年施行の改正地方自治法で制度化された。金額などは都道府県や市町村の条例で定める。県の場合、議員1人に月額35万円を支給。調査研究費(視察など)や資料購入費、広報費、事務所費、事務費(パソコン等の物品購入)などに使える。当初は大半の議会が領収書を公開しなかったが、不当支出が問題になり全国で透明化が進んだ。県内でも岡山市議、倉敷市議の支出について、裁判所や監査委員が不当と判断した例がある。

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 ◇一定額で領収書添付が必要な県
【1万円以上】愛媛

【1万円超】岡山、香川

【3万円以上】愛知、岐阜、島根

【5万円以上】和歌山、兵庫

 ※兵庫は6月の改選後に全面公開

 ※愛知は全面公開を検討中

 ◇近年の政務調査費返還額(返還した県議数)
05年度 171万7855円(8人)

06年度 197万1916円(11人)

07年度 1424万5901円(21人)

08年度 2162万3204円(23人)

09年度 4737万6324円(39人)

 ※05、06年度分で上記以外に、裁判で使途を問われた前県議が「領収書がなく説明できない」と計約604万円を返還。

 ※07年度は現職分のみ。

1057チバQ:2011/03/17(木) 19:56:50
http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20110311ddlk34010404000c.html
人口減・広島の明日:’11県議選/上 「就職で県外」どう変える /広島
 4年に一度の県議選(4月1日告示、10日投開票)が迫った。昨年の国勢調査速報値で県の人口は286万769人。前回05年から0・6%減った。人口減少の時代、県政はどこへ舵(かじ)を切ればいいのか。統一地方選を前に、県の未来像を巡る課題を探った。

 ◇20代前半、14年連続で転出超過
 先月22日、中区の広島グリーンアリーナ。東京の就職情報会社主催のセミナーには、県内の中小企業を中心に住宅、流通、機械、フードビジネスなど32社が出展。来春卒業予定の大学生約600人が足を運んだ。

 営業職を探す安田女子大3年の女子学生(21)=安佐南区=は「母が病気がち。地元で就職したい」。広島修道大の門脇寛明さん(21)=安佐南区=は「大手マスコミに行きたいが自信がない。中小企業の方が自分を見てくれるだろうか」と語った。今月卒業する大学生の就職内定率(1月末現在)は71・5%で、前年より0・7ポイント悪化。来春も厳しい状況が予想される。

 この世代の若者をいかに県内につなぎ止めるか。20〜24歳の人口動態を見ると、96年から14年連続で県外転出が転入を上回った。09年の20〜24歳の転出超過2635人のうち、就職によるものは最多の2077人だ。

 「地元に働く場がなければ若い人が転出し、人口減少と活力低下が避けられない」。今月8日まであった県議会定例会でも、論戦が交わされた。湯崎英彦知事は「県内の若者が県内で学び、働き、定着することを促す取り組みや、県外から県内への就職を増やすための取り組み、加えて県内産業を活性化し、量と多様性の両面で雇用の場を広げることが重要だ」と語った。

 県は20〜24歳の転出超過を13年に約1500人まで縮小させる目標を掲げるが、ハードルは高い。就職先として根強い大企業志向がある一方、県内の中堅・中小企業は人材を確保できない「雇用のミスマッチ」をいかに解消するか。理工系大学生に地元企業の魅力を知ってもらうインターンシップや寄付講座の開設など、県は対策に懸命だ。岡本泰宏・県雇用人材確保課長は「県外にある大企業志望の学生が『厳しい』と感じた時に、県内に戻ろうと思ってもらえるか。県外の学生を、広島の中小企業にいかに振り向かせるか。仕組み作りを急ぎたい」。

 旧通産官僚出身で通信系ベンチャーの起業経験を持つ湯崎知事は、投資ファンド「広島版『産業革新機構』」を活用して県内企業を成長させることで、雇用拡大も見込めると強調するが、実効性などを巡り県議会を二分した議論になっている。

 経済界の憂慮も深い。広島商工会議所の深山英樹会頭は「雇用の維持・拡大を含め、地方が元気を取り戻さなくてはいけない」と語る。しかし、首都圏や京阪神など大都市圏への人口流出に抗するのは容易ではない。リクルートスーツ姿の若者が「定住したい」と思える県の将来像は、どんな姿か。県議選で語られるべき大きなテーマだ。

1058チバQ:2011/03/17(木) 19:57:20
http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20110314ddlk34010335000c.html
人口減・広島の明日:’11県議選/中 深刻化する医師不足 /広島
 ◇医療格差、解消が急務
 約3年前に睡眠時無呼吸症候群と診断された仙田邦夫さん(83)=府中市上下町=は毎晩、専用器具を鼻に着けて寝る。月に一度、自宅から徒歩約5分の市立府中北市民病院で検査を受ける。「歩いて行ける場所に病院があるから、今は安心して生活ができる」。市は今月2日、北市民病院と、約25キロ南東のJA府中総合病院の経営統合を盛り込んだ市地域医療再生計画を発表した。

 北市民病院(110床)は北部の旧上下町(約5300人)、府中総合病院(199床)は南部の旧府中市(約3万8000人)の中心的な総合病院。医師不足で府中総合病院は04年度に分娩(ぶんべん)に対応できなくなり、09年度に小児夜間救急も休止した。両病院の収支差額はこの年、計約4億2000万円のマイナスだった。

 経営統合後は、両病院を「医療センター」として緊急・重症患者への対応など必要な機能の確保や、分娩と小児救急の13年度再開を掲げる。しかし、高齢化率が37%(市全体は30%)の旧上下町の住民には医療体制縮小への危惧もある。仙田さんは「医師が行き来するようになると、上下町で十分な医療が受けられなくなるのでは」と語る。

 一方、妊娠中に府中総合病院で診察を受け、別の病院で長女(9カ月)を出産した宗藤紫乃さん(31)=同市広谷町=は「妊婦検診から出産まで診てもらえると安心。小児救急も再開されれば、出産後まで総合的にフォローされる」と期待する。

 病院統合に揺れる府中市は、県全体を襲う医師不足問題の断面に過ぎない。特に中山間地は深刻で、無医地区(半径約4キロ内に50人以上が住むが、容易に医療機関が利用できない)の数53は、北海道に次ぐ全国2位だ。

 04年度導入の新医師臨床研修制度が、県の医療態勢を直撃した。かつて新人医師の多くは出身大学で研修を受けたが、選択の幅が広がると地方は敬遠されだした。広島大の臨床研修医は03年度の118人が、04年度は41人に激減した。

 急速な高齢化に対応しながら、安心して出産・子育てができる環境を整え、若者を地域につなぎ止めるために、地方自治の現場で何ができるか。県は09年度に地域医療再生計画を策定し、対策に躍起だ。広島大医学部に09年度設けた奨学金枠を今年度から3倍の15人とし、岡山大医学部にも2枠新設した。奨学生に一定期間、県内中山間地などへの勤務を義務付ける。11年度は全市町や広島大、県医師会などと連携して「地域医療推進機構」を設立。医師の派遣調整や地域医療を志す医師の育成、県外からの医師招致などを目指す。

 県医師会で県地域医療再生計画を担当する松村誠・常任理事は「広島は中山間地を抱えた典型的な県。医師の偏在など医療格差が生まれている。限られた医療資源の再配分をきちんとやっていくことが急務だ」と指摘する。

1059チバQ:2011/03/17(木) 19:57:48
http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20110315ddlk34010404000c.html
人口減・広島の明日:’11県議選/下 農業就業人口、平均70.5歳 /広島
 ◇就農者定住に活路
 雪交じりの今月初め。世羅町田打(とうち)地区の広大な麦畑には苗が青々と育っていた。12年前、町内でいち早く農事組合法人「さわやか田打」を設立した坂口義昭さん(66)は「あの時決断しなければ、耕作放棄地の拡大は食い止められなかった」と振り返った。

 同町は標高300〜500メートルの台地に約1万7550人が暮らす。年200人のペースで人口が減り、基幹産業の農業は生産者の高齢化と後継者不足に悩んできた。町主導で農地集約と担い手の明確化で低コスト農業を実現する集落組織化を進め、町内66地区のうち30地区で農事組合法人が設立された。

 田打地区では1枚1〜2ヘクタールの広大な圃場(ほじょう)43ヘクタールで、水稲、麦、大豆を順に作付けする2年3作。法人の昨年の売り上げは約4500万円。戸別所得補償や各種補助金を最大限活用しなければ経営は厳しいが、坂口さんは「集落にまとまりと元気が出てきた」。大阪から昨春Uターン、法人に就職した坂口宙(ひろし)さん(25)は「法人経営のモデルを確立したい」と将来を見据える。

 加工と販売も手掛け、観光交流促進と農家の経営安定を図る「世羅高原6次産業ネットワーク」には61の農事組合法人や個人農業者が加盟。昨年度の売り上げは16億8000万円。年間の観光客126万人は10年前の倍だ。

 新たな試みは農外企業の誘致。農機具大手・ヤンマーは昨年10月から、旧国営農地を開墾した研修農場でホウレンソウやキャベツなどの野菜を栽培している。県の緊急雇用対策を活用し、建設会社や食品会社から派遣された9人が栽培技術を学ぶ。農場長の藤原輝彦さん(41)は「研修生がネットワークを組み、加工・販売まで手を広げたい」と期待する。

 世羅町が直面する農業の課題は他の市町にも共通する。中山間地が広く、大規模化が難しい。過疎と高齢化は深刻で、農業就業人口の平均年齢70・5歳は全国で最高。県は過疎対策の「未来創造支援事業」に、世羅町の「就農希望者が自立した農業経営者として定住できる仕組みづくり」を採択した。11年度から2年間で約7600万円を交付し、就農希望者向け講座などを支援。人口の転出超過ゼロを10年後に目指す。

 国は農産物などの関税を原則撤廃する環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への参加を検討。湯崎英彦知事は、自動車など輸出型の比重が高い県内産業事情から「輸出拡大など国際競争力強化に寄与する」と歓迎する一方、「農業の経営強化に早急に取り組まなければ」とも語る。中山間地を抱える選挙区の県議らは、農業への打撃を懸念する。

 農業の現場は国策に翻弄され続けるが、世羅町の山口寛昭町長は「町は自立した継続可能な一流の農村社会を目指す」と未来像を力強く語った。

   ×  ×

 この企画は樋口岳大、中里顕、高山梓、中尾卓英が担当しました。

1060チバQ:2011/03/19(土) 00:34:50
http://mainichi.jp/area/kochi/news/20110318ddlk39010665000c.html
自民県連:会長選に現職と副会長出馬 初の選挙戦 /高知
 自民党県連の会長選が17日告示され、衆院議員で現会長の山本有二氏(58)と同じく現副会長の中谷元氏(53)の2人が立候補を表明した。04年から始まった公選制の会長選出で選挙戦になるのは初めて。

 同県連はこの日、党員有権者7211人に投票用紙と2人の所見を添えて発送した。29日に投開票され、常任総務会の承認を経て決定する。会長選挙管理委員会の武石利彦委員長は「これまでは無投票だったが、ようやく選挙をする雰囲気になった。より党員の意志を反映することができる」と話している。

 所見で、山本氏は県連を通じた県民の政治参加の推進や次世代を担う人材発掘と育成などを積極的に行うと主張。

 中谷氏は集会やタウンミーティングを実施した党員の意識改革や、地方の深刻な景気回復のための補正予算を編成させることなどを訴えた。【黄在龍】

毎日新聞 2011年3月18日 地方版

1061チバQ:2011/03/19(土) 00:37:14
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20110318ddlk35010588000c.html
選挙:防府市議選 市長の政治団体、10人推薦へ 結成準備会で方針 /山口
 松浦正人・防府市長が代表を務める政治団体「とことん防府」は16日夜、結成準備会を市内で開き、市議会定数の大幅削減の実現を目指し、12年11月に予定されている市議選で10人程度の候補者を推薦する方針を明らかにした。

 市議会特別委員会では、市民団体からの直接請求を受け、定数を27から17に減らす条例改正案を審議中。18日に可否を採決するが、否決の公算が大きい。

 準備会には約300人が参加。松浦代表は「大きなうねりとなり、市民の声が分かる議会をつくらないといけない」と述べた。

 準備会ではこのほか、4月の県議選防府市区の立候補予定者1人の推薦を決めた。【脇山隆俊】

〔山口版〕

1062チバQ:2011/03/19(土) 22:17:21
>>820
http://mainichi.jp/area/kagawa/news/20110319ddlk37010803000c.html
宇多津町議会:町長給与ゼロの改正案を否決 /香川
 宇多津町議会の3月定例会は18日、谷川俊博町長が再提出した11年度の町長給与をゼロとする条例改正案を反対多数で否決した。

 また、今年度一般会計補正予算案では、谷川町長が給与を財源の一部としたいとした町内3小中のエアコン設置は、その費用約2億2300万円を削除した修正案が賛成多数で可決された。東日本大震災を受け、宇多津小の耐震化工事を優先すべきだとの理由。耐震化工事は11〜14年度までの予定。だが、町教委は12年度完了を目指す検討も始めた。【馬渕晶子】

1063チバQ:2011/03/21(月) 12:03:35
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/2011/news/20110320-OYT1T00766.htm
統一選活動自粛ムード、出陣式や街頭演説中止も
 東日本巨大地震の影響が広がる中、統一地方選に臨む立候補予定者から選挙活動の自粛ムードが広がっている。

 出陣式の中止や、告示後に選挙カーの使用を控えることを表明する立候補予定者がいる一方、「当選しないことには、災害対策さえ進められない」と、一時はやめた演説を再開する予定者がいるなど、一様に難しい対応を迫られている。

 県議会のある会派は県議選で、大量のガソリンを使う告示後の選挙カーの使用や、マイクを使った大音響による演説の自粛を発表した。支持者の中に、被災地に関係者がいるケースが多いといい、「こんな時に選挙運動をすべきなのか、と疑問を持つ有権者が多い」と理由を説明した。

 県議選の立候補予定者は、地震前日まで、街角に立ち、スピーカーを使う街頭演説を続けていた。しかし、「被災地の状況を見て、選挙活動をする気になれなかった」と地震後に演説を中止、街頭でのぼりを持つパフォーマンスも中止した。しかし、その間に徳島市内の津波からの避難が難しいとされる地域を回り、「強力に災害対策を進めないと」と、内容を防災に絞った訴えを始めた。

 一方、県議選に出馬する別の予定者は18日、決起集会を開いた。「すでに決めたことを覆すのは難しい。粛々とやろう」と悩んだ末だった。集会では地震で犠牲になった人たちを痛み、集まった支持者ら約500人と黙とうをささげた。

 地震の影響は知事選にも及んでいる。3選を目指す現職・飯泉嘉門氏(50)(無所属)の後援会は告示の24日、徳島市内で大規模に予定していた出陣式を、参加者の安全確保のためにも中止した。選挙カーの使用にも配慮するという。

 一方、新人・山本千代子氏(62)(共産)の陣営は24日の出陣式を予定通りに開く方針。上村秀明県委員長は「県は今後、どう対応するのかを考えてもらうためにも、必要な訴えはしていきたい」としている。(上田真央、田中渥子)

(2011年3月21日05時40分 読売新聞)

1064チバQ:2011/03/22(火) 21:38:48
>>1047
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011032201000728.html
東かがわ市議会が自主解散 市長選と同日選にし経費節減
2011年3月22日 18時44分

 香川県東かがわ市議会は22日、統一地方選で実施される市長選と同日選にして選挙費用節減を図ろうと市議提出の議会解散決議を可決。即日、自主解散した。選挙期日を定める臨時特例法により、市議選、市長選とも4月24日に投開票される。

 総務省は「選挙期日を一緒にするために自主解散するのは、法律の趣旨からすると珍しいケースだ」としている。

 決議は賛成18、反対1で可決。市によると同日選にすることで投開票の作業事務に関わる人件費など約2千万円が削減できるという。これとは別に議員定数が現在の20から18に減る。市議の任期満了は今年11月だった。

 解散に賛成した市議の一人は取材に対し「学校再編や公共下水道整備など市の財政事情を考えると、少しでも経費を削減すべきだというのが市民の声だ」と強調した。

(共同)

1065チバQ:2011/03/25(金) 23:24:03
http://mytown.asahi.com/ehime/news.php?k_id=39000001103220001
県議会を考える(上)
2011年03月22日
2月定例会では、新年度予算案が無修正で可決された=県議会

◇知事提案 全て無修正


  提案しない。修正しない。賛否を公開しない。この3要件にあてはまる議会を「3ない議会」 と呼ぶ。愛媛県議会も例外ではない。2月定例議会最終日の3月11日、66議案を、自民、民主、公明、社民など主要政党系会派の賛成多数で可決。いつも通り、知事提案はすべて原案のまま議会を通過した。


◇議会活性化の道は
 質疑も事前に筋書き


  この4年間を見ても、知事提案の587議案すべてを無修正で可決。議員提案条例5本を策定したものの、首長提案の修正は皆無だった。


  「事前に公開の場で会派要望を出し、知事側と議論を積み重ねている。なのに修正が必要なのか」 。西原進平議長は反発する。


  その事前要望。「財政健全化に向け、徹底して無駄を排し、効率的・効果的な行財政運営に努めること」 。「技術開発など基盤強化に取り組むとともにデータベース化など環境整備を図る」 。今年の2月定例前のこうした要望には、決まり文句が並んだ具体性に乏しい項目や、中村時広知事の公約にすんなり沿ったものが散見された。


  議長を経験した県議は言う。「県の提案を受け、要望項目を作る。新たに項目を加えることもある。だが、県議が全部考えたわけではない」 。ある県庁職員は言い切る。「会派によっては、やらせみたいなもの」



                  ■ ■ ■


  議会改革「先進県」と言われる三重。県議会委員会には頻繁に修正案が出る。それを受け議決が先送りされる。県側が修正項目を加え再提出もする。議会側の提案で、予算案も修正される。


  北川正恭・前三重知事が、1996年に事務事業評価制度を導入。これを契機に県議会は改革に踏み出した。同制度では、行政運営に対する評価を、税負担者である県民に公表する。三谷哲央議長は振り返る。「議会の役目は本来行政のチェック。知事側が自ら実施するなら、議会はいらなくなる。議会はそんな危機感を抱いた」


  年に110日程度だった会期を240日程度にし、知事側が専決処分をしなくて済むよう、必要があれば首長が議会提案もできる。「県民から見えない議論は一つもない」 と三谷議長。本会議、常任委員会のやりとりをテレビやインターネットで全面中継し、録画配信もする。


  本会議での質問は、県民へのわかりやすさを最優先する。知事側には質問項目だけ伝え、議論は分割したり、一問一答方式で行う。「執行部も議員も相当な準備が求められる。緊張感が増し議論が活性化する。つまらない議会は県民に見てもらえない」と議長。



                ■ ■ ■


  本会議は愛媛でもケーブルテレビで中継している。だが、質問はどれも2日前までに県側に通告。あらかじめ準備された質問と答弁だけで、再質問する議員は44人のうち3、4人だ。


  愛媛県議会は2月定例会で、議会の理念や議員活動の基本を定めた「県議会基本条例」 を制定した。だが、議会と県民の意見交換の場の設置を明記した岩手や、政務調査費の使途の公開を義務づけた高知の例に比べ、その中身に具体性は乏しく、議員の決意表明の域を出ていない。最大会派の自民県議は言い放った。「パフォーマンス条例だよ」


  三谷・三重県会議長は訴える。「地方議員は高給をもらって仕事をしていない。そういうイメージが定着してしまった。今こそ、二元代表制の一翼を担う役割をしっかりと県民に訴えていかねば」
                 (中田絢子、田中誠士)
                      ×
 県との関係、その存在意義。4月の統一地方選を前に、県議会について考える。

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1066チバQ:2011/03/25(金) 23:24:29
http://mytown.asahi.com/ehime/news.php?k_id=39000001103220002
県議会を考える(中)
2011年03月22日


県議として地元中学の卒業式に出席した豊島美知さん(左)。こうした式典への出席も今月で終わりだ=今治市

◇役立てぬ ストレスに


  17日、今治市立南中学校の卒業式に今治市・越智郡選挙区選出の県議豊島美知さん(55) は、来賓として出席した。県議として地域のイベントに出席するのは3月までだ。今度の県議選には出馬せず、今期限りで引退する。


◇県議をやめます
 女性の立場壁ばかり


  「議員としては50点だった。役立てていないという思いがストレスだった」 。引退の理由をそう話す。


  1995年、男女共同参画社会をつくりたいと、今治市議に立候補し、初当選した。市議を3期務め、2005年の今治市・越智郡選挙区の補選で県議に初当選した。


  児童虐待や、家庭内暴力(DV) 防止のためのネットワークづくりに取り組んだが、壁にばかりぶつかった。同僚議員も県職員も男性が中心。「女性の立場や、状況を救う制度の必要性を理解してもらうのが難しかった」


   県議会では、12回、質問に立った。1カ月かけて用意した質問でも、議論の応酬はない。「本会議はただの儀式に思えた」 。要望によって、全く何も動かなかったわけではないが、十分な成果があったとは思えない。自分の存在価値が分からなかった。
                ■ ■ ■


  なにより選挙が苦手だった。自分のポスターが地元中に張られるといたたまれなくなった。


  地元の支援者などからは、後援会を作るように勧められた。だが、「後援会組織は、ある意味、利益共有団体と思う。一般の人が利益を共有しにくい、少数派の子どもや女性の代弁者であろうとすると、組織を作れなかった」 と話す。


  支援者から「また票にならない質問してましたね」 とメールが入ることもあった。結局、手弁当で駆けつけてくれる友人らが頼りだった。それでも、投票日までの1カ月間だけでも、400万円以上の費用がかかる。しかも、いつもぎりぎりの当選だった。


  ただ、県議になったことで、県議会に対して漠然と抱いていた悪いイメージは変わった。


  議員になる前は、行政、企業への「口きき」 をはじめ、地元の人の世話を焼くという地方政治家のイメージを敬遠していた。だが、街行く先輩県議が、次から次へと親しげに話しかけられている姿を見ていると、「地域密着で、利益を代弁することを求めている県民は多い」 と思うようになった。


  引退後は、女性支援グループの一員として、女性が自らの心の問題を解決するための講座を開いたりするつもりだ。「直に支援することで、議員の時には得られなかった役立っているという実感が得られるはず」


                 ■ ■ ■


  現職最多の9選の土居一豊さん(75) も今期限りで引退する。1967年に初当選、自民党から新進党を経て、親交の深い小沢一郎氏と共に自由党、民主党と移った。途中、8年間の浪人生活も経験したが、25年前には議長も務めた。


  伊方原発立地の際には、四国電力幹部と一緒に、中央省庁と何度も掛け合った。地域の集会所も作らせたと自負している。


  だが、国も県も限られた予算の中で、かつてのような公共事業はなくなった。


  自分のような政治手法はもう古い。そう思うようになったのが、引退を決めた理由の一つだ。(中田絢子)

1067チバQ:2011/03/25(金) 23:24:57
http://mytown.asahi.com/ehime/news.php?k_id=39000001103230002
県議会を考える(下)
2011年03月23日


議員になりたいという20代がいる一方、若者の投票率向上は選挙の課題。候補者は若年層を振り向かせられるか=松山市

◇議員めざす若者たち
海外刺激 政治が近く
「自分じゃないみたい」


  西条市の太極拳指導員、森夏枝さん(29)は毎日、朝晩2回、街に出ている。 西条市選挙区から県議選に立候補を表明し、市内の交通量の多い交差点でマイクを握り自分の主張を訴えている。 でも、不意に不思議な感覚にとらわれる。 「自分が自分じゃないみたい」


  少し前まで、早く結婚したいと思っていた。市内のレストランや居酒屋で高校の同級生10人ほどで毎月開く女子会では、話題の中心は今も結婚や恋愛にまつわる話だ。


  出馬を思い立ったのは1年前。 内閣府の国際交流事業「世界青年の船」で、13カ国の青年らと43日間の船旅に出た。 大学時代は中国・上海に留学し、海外への関心はもともと高かった。


  インドやアラブ首長国連邦で慈善活動をするのが主目的だったが、船上では「この船を降りたら、あなたは何をする?」という議論が毎日交わされる。 ケニアの青年は「古里に学校をつくる」、長崎の女性は「平和について語り合うカフェを開く」。 皆、具体的な夢やプランを語っていた。 まさか、「お嫁にいく」とは言えず、「自分には何ができる」とひたすら考えた。 35日目が過ぎたころ、森さんは一つの答えを出した。


  「何でもすぐに相談できる、地元の人にとって身近な政治家になる」。 西条市議の父達正さん(59)をそばで見てきた森さんにとって、政治の世界はそう遠くないと思った。 県議選へ立候補するのは、目の前にあった地方選が県議選だったからだ。 4年前の県議選で出馬し、敗れた父の姿も頭に残っていた。
 「結婚して」と反対した祖父母には、「結婚はいつか絶対するから」と説得した。 後援会長は女子会の同級生が買って出てくれた。


    ■ ■ ■


  宇和島市・北宇和郡選挙区から立候補する中国語講師の中川真之介さん(27)も海外経験が出馬につながっている。 18歳から26歳まで8年間を上海で過ごした。 エネルギッシュに発展する中国。 一方で長らく景気低迷し、商店街の店が、1軒また1軒と閉店していく故郷の宇和島。 そのギャップに「どうにかならんのか」と感じていた。


  元々、県議長も務めた父鹿太郎さん(61)の後援会から「兄弟の中じゃ、一番議員に向いとる」などと勧められていた。 議員になればそのギャップを埋める手伝いが出来るかも知れないと考え、昨年6月に帰国、出馬を決めた。


    ■ ■ ■


  愛媛大法文学部3年の高橋佳祐さん(21)は「いずれは絶対に政治家になろうと思っています」と大志を抱く。大学1年の時から政党が主催する政治家養成塾に通い、東京の国会議員事務所でもインターンするなど、現場で政治に接してきた。


  「親類に政治家もいないし、コネもないので人一倍勉強して実力をつけないといけない」


  イスラエルや台湾で海外勤務をしていたいとこから海外の話をしばしば聞かされ、特に外交問題に関心がある。 大学卒業後は専門性を高め、人脈も広げようと、東京の大学院で学ぶつもりだ。


  平成元年生まれ。 バブル崩壊後の「失われた20年」と呼ばれる時代と年齢はちょうど重なり、日本経済が長いトンネルに入った時代に育った。


  高橋さんは言う。 「大人が先送りしてきた問題はいずれ僕たちの世代が抱え込む。 そう思うと、当事者意識が出てきて、自分が社会構造や日本人の価値観を変えないといけないと強く思うんです」(伊藤喜之)
.

1068チバQ:2011/03/25(金) 23:34:14
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shimane/feature/matue1300799626683_02/news/20110322-OYT8T01058.htm
始動2011 知事選 <上>地盤固め「2期目へ洗礼」
集会参加後、握手して支援者を見送る溝口氏(19日、東出雲町民会館で)  「私も2期目の挑戦。そちらについてもよろしくお願いします」。19日夜。満員の東出雲町民会館。県議選立候補予定者の総決起集会に招かれた溝口善兵衛氏(65)は控えめにあいさつした。集会後は、帰路につく支援者を自民党の細田博之衆院議員らと見送り、満面の笑みで握手した。

 民主党が候補者擁立を断念し、共産党候補との一騎打ちが予想される今回の知事選。自民、公明の推薦を受け、厚い保守地盤で戦う溝口陣営は、前回選同様の30万票以上の得票をもくろむ。

 「パフォーマンスはないが、道路整備などで活躍してきた。評価はピカイチ」(洲浜繁達・自民党県連幹事長)。「敵を作らないタイプ。悪く言う人は見たことがない」(同党県議)。溝口氏に対する保守層の評価は高い。県農政会議の竹田重一会長も「昨年の猛暑や年末年始の雪害による農作物被害の対応も悪くなかった」と持ち上げる。

 しかし、県連内にはこの4年間、不満もくすぶり続けた。2008年12月の県議会一般質問では、重鎮の県議が溝口氏にクギを刺した。「(答弁が)牛のよだれのようにだらだらし、議員によってニュアンスが違っている。公平にやってもらわんといかん」。

 県政課題について、自民党県議よりも民主党県議に対して踏み込んで答弁したためだ。「知事は民主との距離を縮めようとしているのではないか」。その後の2回の国政選で、溝口氏が自民党候補の応援でマイクを握るまで、微妙な関係が続いた。

 今回、定数37のうち自民党県議が7割近くの25人を占める<県政与党>が溝口氏を支える。後援会には医師連盟や建設業協会などの主要な業界団体の幹部らが顔をそろえる。推薦団体は既に約150団体になった。

 「今回の選挙は2期目に向けた洗礼のようなものだ」。自民党県連幹部は、そう表現した。

     ◇

 24日告示の知事選。各党の動きを踏まえ、選挙戦の構図を2回に分けて報告する。

(2011年3月23日 読売新聞)

1069チバQ:2011/03/25(金) 23:34:52
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shimane/feature/matue1300799626683_02/news/20110323-OYT8T01087.htm
始動2011 知事選 <下> 「反原発」追い風、保守挑戦

事務所開きで気勢をあげる向瀬氏(右端)(19日、松江市で) 「原発に反対してきた共産党の値打ちが、ようやく出てきた」。松江市内で19日に行われた事務所開き。共産党公認で立候補を予定している新人の向瀬慎一氏(40)は、支持者約50人を前に力を込めた。福島第一原発での相次ぐ事故を受け、原発の安全性に疑問を投げかけてきた向瀬氏は手応えを感じている。

 共産党県委員会が、公認候補の擁立に取りかかったのは昨年11月。出遅れたが、「統一選では県議選に力を注ぐ」と方針を決めていた。

 前回の知事選で7万票を得た男性を健康上の理由であきらめ、元市議の女性や農業関係者らにも打診。難航の末、過去2回、衆院選島根2区で出馬経験がある若い向瀬氏を選んだが、発表は今月7日にずれ込んだ。

 しかし、巨大地震と福島第一原発の事故で陣営の雰囲気が変わり始めた。向瀬氏が街頭で行った被災地への募金集めには賛同する市民の姿が見られ、「島根原発も安全対策が必要。2号機のプルサーマル計画をやめ、将来的に原発は縮小していくべきだ」との主張も説得力を帯び始めた。

 党県委員会の中林隆委員長は「県議選にも波及効果があるはず」と期待。反原発や福祉、医療の充実を訴え、勢力拡大の機会をうかがい、「保守の枠を壊すための挑戦だ」と位置づける。

     ◇

 候補者を立てず、自主投票となる民主党県連。発足以来3回連続の不戦敗を決めた2月21日、小室寿明代表は「どうだった、こうだったと話しても意味がない。政策を共有し、勝てる候補を見いだせなかったという一言」とつぶやいた。

 県連は昨年7月の参院選後、連合島根と擁立委員会を設け、計6回話し合ってきたが、候補者を見つけられなかった。現職と新人の一騎打ちとなる知事選を前に、連合島根の矢倉淳会長は「県連はいつまでも連合頼み。県民から幅広く支持してもらえる基盤作りを本気でやってこなかった」と不満を漏らした。(終わり、この連載は近藤修史、南暁子、大橋裕和が担当しました)

(2011年3月24日 読売新聞)

1070チバQ:2011/03/25(金) 23:43:32
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000001103220001
次代へ 市政の課題(上)
2011年03月22日





繁華街の胡町電停。路面電車の充実は、広島市のインフラ整備そのものだ=広島市中区

2011広島市長選


■失われる町の競争力


 経営者らでつくる「広島経済同友会」(代表幹事=高木一之・広島信用金庫会長)が近く、秋葉忠利・広島市長へ出す予定の提言書がある。タイトルは「路面電車新線の早期整備を」。JR広島駅南口の路面電車の乗り場を地下に移し、北側の新幹線口の前に広がる再開発地区「二葉の里」への延伸を強く望む、と訴える。


 広島市は今、路面電車のスピードアップに向け、広島駅南口からまっすぐ延びる駅前通りにルートを変えた場合、駅前の乗り場をどうするか検討している。地下に移すと建設費は300億円に上り、路上を通す平面案(30億円)や高架案(100億円)に比べ、負担は格段に大きい。地下案、高架案とも狭い南口駅前を二層で使うためのアイデアだが、高架案では二葉の里への延伸が難しい。


 「札幌や福岡などでは、JRの中心駅から都心まで地下鉄により数分で移動することが可能」。提言案は今の路面電車のルートが「広島の都市機能が抱える問題の一つであり、街の競争力を失わせる要因となっている」と断じた。一方、市側は地下化を求める同友会の提言を受け取るのに難色を示しているという。


 投資家からみても、広島市は他の大都市と比べ、魅力に乏しいようだ。国土交通省が昨年、不動産で資金を運用する銀行や保険会社、年金基金などの機関投資家らにアンケートを実施した。広島市の不動産に投資や融資をしているのは12%。3年先にかけて投資したいと答えたのは8%。福岡市はそれぞれ、23%と17%で約2倍だった。よく比べられる札幌市や仙台市を加えた「札仙広福(さっ・せん・ひろ・ふく)」の中でも、広島市は最低なのだ。


 オフィスビルの空室率も高いままだ。不動産サービス大手のシービー・リチャードエリス(東京)の調べでは、昨年9月、12月とも空室率は14・6%で、調査を始めてから最高水準という。地元の不動産会社は「新たな借り手を取り込むため、賃料を半年や1年間ただにするやり方が増えている」と話す。


 昨年10月に定期便がゼロになった県営広島西飛行場(広島市西区)。今月9日、市議会で市営化を否決され、定期便があった空港では全国で初めて、廃止が決まった。


 1993年に広島空港(三原市)ができてからの累積赤字は計120億円以上になる。市には40億〜160億円かけて小型ジェット機が離着陸できる滑走路を整備する考えもあった。ただ、前提となる羽田便就航の成否は不透明で、仮に1日5往復が就航したとしても2017年度以降、約2億2千万円の赤字が見込まれていた。地方空港の多くが赤字に苦しむ中、どっちつかずの政策は、広島空港の経営にも響きかねない。


 市と県は広島空港へのアクセスの早急な改善を迫られる。ゴールデンウイークや盆暮れの高速道路の渋滞はひどく、県空港振興課によると、市と空港間を結ぶリムジンバスは2009年度で808便、10年度(昨年4〜12月)も608便が運休している。


 「時代が求める性能に足りなくなっている」。広島大で都市計画を研究する塚井誠人准教授は広島市の交通インフラを評して言う。財政難の中、費用対効果や必要の度合いは熟慮すべきだ。「だが、広島が60点で周りも60点ならいいが、周りが80点なら、広島はビリだ。今のままでは、都市間競争に勝てない」


 買い物、観光、商取引……。経済活動の下地は、交通を始めとする街の便利さにある。時間も金もかかるインフラ整備。県都・広島市の状況は既に危険水域にある。(諏訪和仁、水田道雄)


◇ ◇ ◇


 広島市長選が27日に告示される。選挙戦を前に、市が抱える課題を探る。

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1071チバQ:2011/03/25(金) 23:44:01
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000001103230001
次代へ 市政の課題(中)
2011年03月23日





原爆が投下された8月6日午前8時15分、広島は犠牲者を悼む祈りに包まれる=2009年8月6日、広島市中区中島町の平和記念公園、諫山卓弥撮影

2011広島市長選


■平和宣言「主役は誰」


 毎年8月6日が近づくと、喫茶店主の中川公一郎さん(51)=広島市南区=は憂うつになる。デモ行進、音楽コンサート……。原爆ドーム(同市中区)の間近で営む店の周囲は終日、異様な騒がしさに包まれるからだ。


 1978年に店を始めた母は66年前に原爆に遭い、姉を亡くした。店を譲った今、8月6日には決して平和記念公園に近寄ろうとしない。「静かに祈りたいという気持ちなのでしょう」と中川さん。


 中川さんは毎年、平和記念式を店のテレビで見る。市長の平和宣言を聞くたび、「外向きのパフォーマンスじゃないか」との違和感が膨らむ。「8月6日は慰霊の日、祈りの日のはず。被爆者はもうすぐいなくなるのに、パフォーマンスばかりが目立つ日でいいのでしょうか」


■ ■ ■


 住民の協力及び関係諸機関の援助により、広島平和記念都市を完成することについて、不断の活動をしなければならない――。日本初の住民投票を経て49年に制定された広島平和記念都市建設法は、広島市長にこう責務を課す。8月6日の平和記念式と、市長自身が読む平和宣言は、「活動」の最たるものだ。


 91〜99年に市長を務めた平岡敬(たかし)さん(83)=同市西区=は「その年の核や平和の状況に対する広島市民の認識を、世界に向かって表現するのが平和宣言」と言う。「自分が市民を代表していいのか、との悩みはあったが、『選ばれたんだから』と自らに言い聞かせてきた」と振り返る。


 ただ、市長個人の平和観が色濃くにじむ宣言は反発も招いてきた。「侮辱だ」。被爆者の石井泉さん(72)=同市安芸区=は09年の宣言に憤った。秋葉忠利市長が自ら提唱した造語「オバマジョリティー」を盛り込み、オバマ米大統領を称揚したためだ。


 石井さんと仲が良かった親類の母子は、原爆で骨も残さず殺された。米国を許せぬ気持ちはいまだに強い。「米国が核をなくすわけがないのに、なぜ持ち上げるの?」


■ ■ ■


 平和宣言の作成過程は不透明だ。市国際平和推進部によると、秋葉氏は99年の就任以降、毎年5〜6月に東京と広島で各1回の「平和問題懇話会」を開き、有識者の意見を事前に聴取してきた。昨年は、作家や作曲家、被爆者医療に携わってきた医師ら計8人が出席。秋葉氏が宣言に初めて広島弁を盛り込んだのも出席者の提案だったという。


 ただ、出席者は事前に公表されず、議事も非公開だ。市は「遠慮なく意見を言ってもらうため。出席者を事前公表すれば、圧力がかかる恐れもある」と説明する。


 一方、同じ被爆地の長崎市は対照的だ。宣言の原案をつくるのは、有識者や被爆者ら20人前後で構成される平和宣言文起草委員会。5〜7月に3回開かれる審議は報道陣に公開されている。06年には、市側が宣言に長崎弁を盛り込むことを提案したが、委員の賛否が分かれ、見送られた。


 広島市の担当者は「市長が1人で書く広島方式の方が焦点が絞られ、メッセージ性は強いのでは」と利点を強調する。ただ今月末で広島市立大広島平和研究所長を退く浅井基文さん(69)は「識見のある人たちに広く意見を求め、『私の考えがちゃんと入っている』と市民が胸を張れる宣言をつくっていかなければ、広島の平和思想は深まらない」と懸念する。


 6年間の在任中、浅井さんは平和記念式に5回出た。歴代の首相が会場に車でさっと乗り付けてくる光景に憤りを感じたという。「8月6日の主役は亡くなった人々、頑張って生きてきた被爆者じゃないのか。広島市民は、マンネリ化した式に象徴される『平和行政』のあり方を、改めて問い直すべきだ」(加戸靖史)

1072チバQ:2011/03/25(金) 23:44:28
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000001103240002
次代へ 市政の課題(下)
2011年03月24日





支援組織から支給されたみそ汁を飲むホームレスの男性=広島市中区の平和記念公園

2011広島市長選


■就労の壁 保護費圧迫


 広島市中区の「ハローワーク広島」。男性(44)は自宅のある西区から自転車で週2回、ここへ通っている。


 倉庫管理の作業員だった。口うるさい上司とそりが合わず、2009年夏に退職。雇用保険から出る失業給付金を受けながらハローワークに通い、倉庫管理や弁当の製造会社の採用に応募した。


 40歳過ぎという年齢がネックだった。失業給付は3カ月で終わった。知り合いが付き添い、区役所で生活保護を申請。今は月11万円余りの保護費を受けている。自宅の家賃(3万7千円)を差し引いた月約8万円が命綱だ。


 「生活保護に行き着かなければ、ホームレスだった」と振り返る。それから約1年半、仕事は決まらない。近所のコンビニエンスストアの店員募集の張り紙を見て、応募しようか迷っている。


 「生活保護を受けながらも『これでいいんか』とずっと後ろめたかった。仕事への一歩が踏み出せれば、そこから抜け出せるのに」


     □


 広島市で生活保護費が増えている。リーマン・ショックがあった08年度の315億1千万円から、今年度は予算ベースで407億4千万円に。2年で100億円近く増えた。なかでも著しいのが「現役世代」だ。


 世帯の種類別で、現役世代に当たる「その他の世帯」は、リーマン・ショック後の09年度に前年度比44%増の2798世帯に。1年足らずで千世帯近く増え、今年1月には3783世帯に上った。「母子」「障害者」「傷病者」の各世帯を上回り、「高齢者(65歳以上)」に次ぐ。


 市中心部の平和記念公園。「野宿労働者の人権を守る広島夜回りの会」の会員が週1回見回り、一帯で暮らす路上生活者に食べ物や衣類を配っている。配給のみそ汁をすすっていた50代後半とみられる男性に話を聞いた。腰痛で働けなくなり、建設会社の寮から出た。以来、約10年間、路上で暮らしているという。


 巡回などで会が確認した市内の路上生活者数は、05年度からおおむね120人台で推移していた。だが、リーマン・ショック直後の08年度下期を境に減り続け、今年1月に確認したのは74人に。奥村義光副代表(73)は「ショック直後の大量解雇で、現役世代への生活保護の敷居が低くなったのでは」と分析する。


      □


 「仕事が見つかってたら、ここには来てないですよ」


 役所の生活保護の窓口。「もう少し仕事を探してみたら」と繰り返す担当者に、土屋信三さん(60)は気色ばんだ。個人加入の労働組合「スクラムユニオン・ひろしま」(広島市東区)の委員長。失業者の生活保護申請に付き添っていた。


 現役世代の場合、生活保護を受けられたとしても、その後が問題だと感じている。生活費があっても、働かない生活が長びいて無気力になり、以前の生活に戻れなくなった人を多く見てきた。「生活保護は諸刃(もろ・は)の剣だ」


 だから現役世代には、生活費と就労が一体の支援が欠かせない。「なのに、就労支援と生活支援が、国のハローワークと市の生活保護担当で縦割りになっている。『あっちに行ってくれ』と言い合って、当事者が右往左往する」


 市は新年度から業者に委託し、生活保護世帯を対象とした就職支援を始める。仕事との相性が合わずに辞めるのを防ぐため、依頼者の希望を聞き、長続きしそうな仕事を企業から集めて紹介。面接の受け方や履歴書の書き方をアドバイスする就労支援相談員も、4人から8人に増やす。


 現役世代の自立を見据えた制度作りは、始まったばかりだ。(山下奈緒子、錦光山雅子)

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1073チバQ:2011/03/26(土) 11:32:39
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110322-00000207-mailo-l34
117万人の岐路:’11広島市長選/上 五輪招致 /広島
毎日新聞 3月22日(火)13時3分配信

 ◇平和の発信、民意と溝 積極的賛同少なく
 「平和の発信に五輪は必要ない」「五輪でないと、核廃絶への取り組みやスポーツ振興ができないわけではない」
 18日、西区であった広島市長選立候補予定者による公開討論会。20年夏季五輪(ヒロシマ五輪)招致への積極的な賛意は、ほとんど聞かれなかった。
 「五輪を何とか招致したいという気持ちに変わりはない」。秋葉忠利市長(68)は今月7日に上京し、日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長と面会した。1月4日の引退表明後、「最終決定は次の市長に委ねる」としながらも、自らが主導した五輪招致に情熱を傾ける。
 ヒロシマ五輪招致構想は09年10月、秋葉市長が唐突に発表した。20年は秋葉市長が会長を務める「平和市長会議」が、行動指針で掲げる核兵器廃絶の目標年だ。被爆75年の五輪開催に努力することで、核廃絶の世界的機運を高めたい−−。しかし、財政難の地方都市に世界規模のイベントが開けるのか。市民の賛意は広がらなかった。
 市の11年度一般会計当初予算には招致検討費135万円が計上された。市議会の大勢は五輪招致に批判的で、「断念するにしても必要な経費」という理由で賛成に回った市議は少なくない。
 「通訳を介さず自らの言葉で核廃絶を訴え、ヒロシマを世界に印象付けることができた」。岡本三夫・広島修道大名誉教授(77)は、秋葉市政の12年間を評価する。平和市長会議の加盟都市は約10倍の4500都市余りに増えた。8月6日の平和記念式典への出席を核保有国を含む世界各国に求め、昨夏は過去最高の74カ国の代表が参列した。任期中に355日にも及んだ海外出張に、「トップが長期間不在になるのはいかがなものか」(中堅の保守市議)と批判する声もあったが、「核兵器なき世界」を掲げるオバマ米大統領の登場が追い風になった。
 その集大成とも言える五輪招致で、市政トップと市民の思いに溝が生じた。広島市の初代国際交流課長、深崎敏之さん(81)は、故荒木武元市長(94年死去)が、スポーツと平和を描く構想を描いていたことを振り返る。「荒木さんが生きていたら、『順序がある。跳ね上がってはいかん』と言ったかもしれないね」と語る。
 被爆証言を続ける沼田鈴子さん(87)は五輪開催は否定しないが、「何よりもヒロシマがしなければならないことは、核兵器、放射能の恐怖を伝えること」と話す。
 JOCの竹田会長は「(五輪の)火を消さないでもらいたい」と言う。だが、国内選考の申請期限は7月ごろの予定。五輪開催の必然性とヒロシマの意味を問い直す時間は極めて限られている。
    ◇  ◇
 12年ぶりに市政トップが交代する広島市長選の告示が27日に迫った。引退する秋葉市長が託す「たすき」には、平和都市の針路と117万市民が暮らす街の未来が託される。市政の課題を探った。

3月22日朝刊

1074チバQ:2011/03/26(土) 11:33:05
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110323-00000174-mailo-l34
117万人の岐路:’11広島市長選/中 人口減少時代 /広島
毎日新聞 3月23日(水)15時23分配信

 ◇団地の高齢化急進 交通、生活相談に危機感
 「売り物件」「好評分譲中」−−。広島市中心街からバスで約40分、約2300人が暮らす安佐北区・くすの木台。「昼間は子どもと年寄りばかり。便数の減ったバスで病院と銀行に行く以外、ほとんど引きこもりよ」。地区に1軒だけのスーパーから買い物袋を提げてきた女性(71)はつぶやいた。
 くすの木台は旧安佐町農協とゼネコンが造成し、30年余り前に分譲を始めた。81年開校の久地南小は一時700人を超えた児童が現在194人。地区の高齢化率19%は市平均19・4%とほぼ同じだが、高齢化の急速な進行は避けられない。
 約40年前から郊外型団地の分譲が相次いだ同区の高齢化率は、96年の12・4%が、10年には22・7%に跳ね上がった。佐伯区や安芸区でも事情は同じだ。
 「高齢者が高齢者をみる状況」。市内最大の住宅団地・高陽ニュータウン(安佐北区)。地元の落合地区社会福祉協議会の梅田千秋会長(72)は2、3年前から危機感を抱いていた。地区内の2018世帯を対象に実施した住民アンケートで一番多かったのは、地域との付き合いの希薄さを懸念する声だった。
 高齢者の見回りは、社協メンバーのうち5、6人が民生委員と協力して続けてきた。昨年5月には事務所を借り、高齢者の生活相談に乗る拠点場所になりつつある。しかし、有志による継続は限界がある。梅田会長は「運営を自分たちでやりくりしているが、市は少しでも資金面で援助してほしい」と求める。
 山を切り開いた住宅団地では、交通の便も課題が山積する。南区の黄金山地区。坂や細い道が多く、路線バスが入れない。07年の住民アンケートでは「歩くかタクシー。老人にはどちらもつらい事です」(77歳の独居女性)など、切実な願いが記されていた。
 同地区では09年、広島市が設ける地域主体の乗り合いタクシー導入支援制度を活用して9人乗りタクシーを試験的に導入した。病院や金融機関、商店前に停留所を設けた。
 試験運行中の赤字は市が補填(ほてん)する制度だが、最長1年間の期限付き。昨年10月には同地区で自主運営が始まったが、現在の利用者は1日平均44人。採算ラインの70人を割る。黄金山地区社会福祉協議会の利田昭雄会長(73)は「ガスや電気と同じでなければ生活できない」と話し、存続のため市に助成を求めたいと言う。
 市の人口は、10年国勢調査で117万4209人。前回05年より約2万人増えたが、国立社会保障・人口問題研究所の調査では15年に減少に転じる見通しだ。高齢化だけでなく、人口そのものが減少する。
 昨年11月に郊外型団地の課題を探るサミットを開いたNPO法人・住環境研究会ひろしま(南区)の宮本茂副理事長は「30〜40年前からアストラムライン沿線に大量に住宅が供給された。急勾配や段差の多い団地での高齢者の足の確保や、住人が亡くなった後の住宅の継承問題などで、市の戦略や方策が不可欠」と指摘する。新市長は、戦後の広島市が初めて経験する人口減少時代への対応を迫られる。

3月23日朝刊

1075チバQ:2011/03/26(土) 13:34:11
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110324-00000179-mailo-l34
117万人の岐路:’11広島市長選/下 市政運営と議会 /広島
毎日新聞 3月24日(木)16時13分配信

 ◇政策遅れ招いた政争 民意、置き去りも
 「市政運営上の重要事項ではない」
 旧広島市民球場の解体を巡り、市民グループが請求した住民投票実施を広島市が却下した判断の是非を問う訴訟が、広島地裁で係争中だ。市側は市長の裁量権を理由に正当性を主張するが、「住民と利害が対立する首長側が判断するのは不公平」(村上博・広島修道大教授)など、地方自治の専門家からは批判が強い。
 広島市の住民投票制度は案件別の条例制定を求めない常設型。03年の施行時、「先進的」と称賛された。秋葉忠利市長は同年の広報紙で、住民投票の対象を「何十億、何百億円規模の公共事業の採否が当然、筆頭格になるのではないか」と記していた。旧市民球場跡地計画は、総事業費は37億円を超える。
 条例制定を巡り、秋葉市長と市議会は対立した。「乱用により権力強化につながる」。議会側は警戒し、発議権者から市長と市議会は除外された。その議会は、住民の請求を当局がはねつけた事態を巡り、改善に動かなかった。「地方自治の根幹に関わる問題という意識がなかった」(中堅市議)
 市政の二元代表である市長と市議会は、秋葉市政の3期、衝突を繰り返した。議会への根回しをしない“秋葉流”に議会は反発し、1期目には公約だった女性助役の選任同意案が否決された。3期目になると、政策課題を巡って対立が激化した。秋葉市長が主導したヒロシマ五輪招致で、昨年3月の市議会は関連事業費を盛り込んだ予算案を否決。秋葉市長は再議権を発動して可決に持ち込んだが、ある保守系市議は「財政状況が厳しい中、市側は説明不足。市民合意を得る以前の問題だった」と言う。
 県営広島西飛行場(西区)の存続問題では、秋葉市長が昨年12月議会の閉会直後に市営化方針を発表。議会側は今年3月議会で「議論不足」を理由に、市営化条例案を否決した。市議会には「新市長が判断すればよい」と楽観的な見方が残るが、湯崎英彦知事は、廃港にしてヘリポート化する手続きを進めると明言した。飛行場の存廃を巡る本質的な議論に入る前に、放棄した形になった。
 市長が各区に出向き、市政の課題を市民と話し合う「タウンミーティング」など、秋葉市長の任期中、市民意見を市政に反映させる回路に工夫はあった。しかし、政策課題を巡る政争は、時に政策遂行の遅れを招いた。さらに、旧広島大跡地利用など市が主体的に動かなかった案件でも政策決定が遅れ、都市の中枢性向上を阻害した感は否めない。広島大地域経済システム研究センター長の伊藤敏安教授は「何もかもがやりかけか、散漫としている。中国地方の中心都市という自覚が足りない」と厳しい。
 地方自治に詳しい川崎信文・広島大教授は「市長や市議は全市的な課題を対立点を含めて説明し、市民が議論できるようにしないといけない。政治の原点回帰が必要だ」と指摘する。12年ぶりに誕生する新市長の手腕が試される。
    ◇  ◇
 この企画は、寺岡俊、矢追健介、加藤小夜が担当しました。
 23日掲載した「広島市議選予想の顔ぶれ」で、不備がありました。立候補予定者が増えた区について、改めて掲載します。

1076チバQ:2011/03/26(土) 13:34:27
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 ◆広島市議選予想の顔ぶれ
 ◇中区(定数6−12)
木山徳和 59 自現
永田雅紀 55 自現
星谷鉄正 58 公現
馬庭恭子 59 無現
森本健治 58 民新
近松里子 48 共新
後藤孝二 47 み新
今枝仁  40 無新
島田直樹 34 無新
高田綾  37 無新
中村文則 58 無新
山根進  61 無新
 ◇南区(定数7−11)
松坂知恒 52 民現
中本弘  80 自現
元田賢治 60 自現
渡辺好造 54 公現
中原洋美 55 共現
酒入忠昭 73 無現
八軒幹夫 52 無現
瀬木寛親 46 み新
近江誠司 55 無新
下井良昭 63 無新
新本均  61 無新
 ◇西区(定数9−13)
大野耕平 38 自現
月村俊雄 68 自現
平野博昭 69 自現
原裕治  57 公現
中森辰一 58 共現
太田憲二 49 無現
豊島岩白 38 無現
山田春男 63 無現
山本誠  74 無元
関藤雄姿 37 み新
川崎博行 47 無新
西村陽子 56 無新
柳坪英篤 40 無新
 ◇安佐北区(定数7−10)
森本真治 37 民現
今田良治 64 自現
木島丘  77 自現
西田浩  51 公現
若林新三 55 無現
加藤万蔵 65 無元
清水貞子 63 共新
山内正晃 37 社新
伊藤昭善 60 無新
滝口恒明 36 無新

3月24日朝刊

1077チバQ:2011/03/27(日) 20:31:51
http://www.sanyo.oni.co.jp/senkyo/11_chihou/feature/2011/02/08/20110208144252.html
迫る政令市議選 (1)全体情勢
定数52に65人準備



 任期満了に伴う岡山市議選は告示(4月1日)まで2カ月を切った。2009年4月の政令指定都市移行後、初となる今回は選挙区が4つの区に分かれ、県議と同日選になる。5日までに、定数計52に対し、65人が立候補の意向を明らかにし、政令市のまちづくりや雇用対策、議会改革などを掲げ、前哨戦を展開している。各区の立候補予定者の顔ぶれを紹介する。

 現段階で名乗りを挙げ、選挙の準備を進めている立候補予定者の内訳は現職42人、元職1人、新人22人。性別では男性57人、女性8人。現職の引退は9人となる見込み。

 今回は、全市域の選挙区(定数52)と合併特例の建部選挙区(同1)で行った前回と異なり、北、中、東、南の各区に選挙区が設けられた。総定数は建部選挙区がなくなったことで実質1減の52となった。

 立候補予定者を区ごとにみると、北区が定数21に対し30人が出馬を予定し“最激戦区”となりそう。中区(定数11)は13人、東区(同7)は8人、南区(同13)は14人で少数激戦の様相となっている。出馬を検討する動きはほかにもあり、最終的な立候補者数は変動する可能性がある。

     ◇

 政党別の公認では、公明が現有10人より2減の8人(現職6、新人2)、共産は現有勢力と同じ5人(現職3、新人2)。現在4議席の民主は4増の8人(現職3、新人5)で、さらに擁立を模索する。社民は新人1人を公認した。

 その他は大半が無所属になるとみられるが、政党推薦の動きが過去の市議選以上で、現職15人と新人3人の計18人が自民の推薦を得た。現職のうち10人はたちあがれ日本の推薦も受けている。民主は現職3人を推薦した。社民は現職1人を推薦。

 65人のうち、約3分の2が政党の公認か推薦を受けている。

     ◇

 投票率は市長選と同日選だった2003年が51・19%、単独だった07年が過去最低の45・40%(建部選挙区77・70%)と下落傾向にある。今回は県議選と同日選となったことで「前回よりは上がる」と予測する陣営もあるが、有権者の政治不信で「市議選の投票率も下がるのでは」との見方もある。

 当選ラインは03年が3305票、07年が2598票。今回は選挙区ごとにばらつきが出ることも予想され、各陣営も「北区は立候補者が多く、2千票台だろう」「中区は3千票くらいでは」など、区によって異なる見方が出ている。

◇ 各立候補予定者の選挙に向けた準備は本格化している。今年に入って後援会事務所が相次いで開設されているほか、支援者へのあいさつ回りやイベント会場でのPR、街頭演説、略歴や主張を記したリーフレットの配布、ポスター掲示、ミニ集会の開催などに奔走している。

 区割りで選挙区が狭まったことで、従来以上に地元票の掘り起こしに力を入れる動きが目立つ。現職には他の区にあった票の目減りを取り戻すための新たな支援者開拓、他区の立候補予定者から支援者を紹介してもらう動きもある。

 地方議会の意義や役割が厳しく問われる中で行われる市議選。医療福祉の充実、子育て支援、公共交通の整備、地元経済の活性化…など山積する市政の課題に各立候補予定者がどういった解決策を提示できるかが焦点となる。

(2011年2月7日掲載)

1078チバQ:2011/03/27(日) 20:32:41
http://www.sanyo.oni.co.jp/senkyo/11_chihou/feature/2011/02/08/20110208144327.html
迫る政令市議選 (2)北区(定数21)
30人立つ最激戦区



 北区は岡山市中心部から西部、北部にかけての36小学校区。昨年12月2日現在の有権者数は22万9967人(男10万8794人、女12万1173人)で市全体の4割を占める。

 定数21に対して7日までに立候補の意向を明らかにしているのは現職20人、元職1人、新人9人の計30人。4区のうち、最激戦区となりそうだ。

 党派別では公認が民主5人、公明3人、共産2人、社民1人で、無所属が19人。

岡山中央学区

 前回は現職1人。今回は補選で当選の現職と新人各1人が加わり3人。現職は3期目を目指す公明の市議会市民文教委員長松田安義(51)=兵団=と、2期目で無所属の会社役員森脇浩之(50)=番町=が準備。新人は民主で衆院議員秘書の松田浩典(31)=表町=が名乗りを上げる。

 松田安は岡輝、桑田中学区などでミニ集会や街頭演説。党支持者のほか、商店主らにも支援を呼び掛ける。森脇は若手経営者や芳泉高の同級生らが支える。街頭から政策を訴え、地元弘西地区でも支援を呼びかける。松田浩は出身の表町に事務所を置き、民主衆院議員の支援者らが応援。集会や演説で若者の支持獲得を狙う。

岡南・清輝学区

 7期務めた共産の田畑賢司(66)=奥田西町=が引退。共産新人で党市青年・女性・こども相談室長の田中のぞみ(35)=奥田西町=が出馬する予定。

 田中は党県議と行動し政策を訴え。1歳児の母で、子育て世代への浸透も狙う。5千人との握手戦術も展開。

大元・鹿田学区

 無所属現職で再選を目指す元大学非常勤講師北川あえ(57)=下中野=が立候補予定。

 北川は岡山政経塾出身。地元や中心部を回って自らのイラスト入りリーフレットを配布し、政策を訴える。

石井・三門・大野学区

 7期目を目指す無所属現職で元市監査委員の土肥啓利(64)=富町=が出馬の予定。

 土肥は前回以上に地元を重視。連合町内会の推薦を受けた3学区を精力的に回り、地盤固めに努める。

伊島・津島学区

 現職2人と新人1人が出馬予定。現職はともに再選を目指す無所属で市民団体代表の鬼木のぞみ(49)=津島福居=と、無所属で市議会市民文教委員会副委員長の吉本賢二(39)=津島西坂。新人は民主で参院議員秘書の森下泰成(30)=津島本町。

 鬼木は市民運動のネットワークや街頭演説を通じて無党派層の取り込みを図る。地元票獲得にも力を入れる。吉本は元市議の父親時代からの支持者が多い地元を基盤とし、隣接中学校区や周辺部への支持拡大を図る。森下は香和、中山中学区が重点。民主参院議員の後援会が支援する。街頭からも訴え、知名度アップに懸命。

牧石・御野学区

 前回より1人増え現職3人。公明で市監査委員の田尻祐二(53)=牟佐=は5期目、前回まで東区を拠点にした民主の会社役員田原清正(57)=宿=は北区で4期目を目指す。無所属で市議会大都市制度調査特別委員長の小川信幸(53)=学南町=は3期目に挑む。

 田尻は牧石学区連合町内会副会長。支持母体の支援に加え、岡北、建部など6中学区で浸透を図る。田原は出身の御野学区から出馬。労組票を基礎に市議・県議を務めた父の支持者や友人を回り、支援を訴え。小川は御野学区を小まめに回り、親族のいる御津にも足を延ばす。自民県議との連携で支持拡大を狙う。

西・御南学区

 現職、新人各2人が出馬の意向。現職はいずれも無所属で前市監査委員の三宅員義(65)=今=と市農協経営管理委員の和気健(63)=田中=がともに4期目を目指す。新人は無所属で市民団体代表の原志朱弥(62)=田中=と、社民で党市支部協議会副代表の矢吹準一(62)=辰巳=が挑む。

 三宅は西学区と出身の岡山中央小学区を中心に地道に歩く。小中高の同級生や企業票で積み上げを図る。和気は御南学区連合町内会が後援会の中心。区割り導入で前回以上に地域を回る。高校同窓生の支援も。原は補欠選を含め、4度目の市議選挑戦。市議の定数と報酬削減にテーマを絞って、街頭から訴える。矢吹は街頭に立ったり、あいさつ回りで地元にアピール。社民系の労組などにも支援を呼び掛ける。

馬屋下・平津・中山・桃丘学区

 無所属現職で4選を目指す元市議会保健福祉委員長の鷹取清彦(59)=大窪=と新人で元衆院議員秘書二嶋宣人(40)=西辛川=が名乗り。

 鷹取は後援会に婦人部など部門別選対を設け地元を固める戦略。地域回り、会合への参加でも浸透を図る。二嶋は地元に加え、秘書時代の担当地域や厚生関係などの団体にも支援を呼び掛ける。ミニ集会も重ねる。

(2011年2月8日掲載)

1079チバQ:2011/03/27(日) 20:32:58
野谷・横井・馬屋上学区

 7期務めた垣下文正(60)=栢谷=が引退。無所属新人の会社役員難波満津留(47)=田原=が初挑戦の予定。

 難波は地元3学区を小まめに回り、岡山北商工会や同級生の人脈を通じ、学区外への支持拡大を図る。

庄内・加茂・鯉山学区

 前回と同じ無所属現職の2氏が立つ。市議会建設委員長有井靖和(67)=高松原古才=は8選、着付け教室理事柴田健二(64)=吉備津=は5選を狙う。

 有井は企業を回り、北区在住の従業員に支援を呼びかけ。北区各地の支援者を通じての支持拡大も図る。柴田は同級生らを加えて後援会を若返り。南区にあった票を補うため、吉備中学区での食い込みもうかがう。

吉備・陵南学区

 安井聡市議が任期中に死去。現職3人と新人1人が立候補を表明する“激戦区”。現職は無所属の福祉団体理事楠木忠司(64)=花尻=が8選、公明で党県本部副幹事長の則武宣弘(52)=花尻みどり町=が5選、民主で情報労連県協議会副議長の長井孝介(36)=庭瀬=が再選を目指す。新人は無所属で団体役員の赤木一雄(52)=東花尻=が挑む。

 楠木は地元と御南、中山小学区で浸透を図るほか、出身のJR西労組や県教組、建設労組などが支援する。則武は地元や足守、高松地区など北区西部の支援者回りに加え、元PTA会長の人脈も生かし支持を広げる。長井は地元に軸足を置き、高松、足守へも活動を広げる。情報労連などの支援を受け、民主県議とも連携。赤木は地元を歩いて顔を売り、商工会青年部時代のつながりや高校の同級生らを通じ、支持拡大を狙う。

足守・大井・福谷・高田学区

 無所属現職で市議会保健福祉委員会副委員長の東原透(65)=真星=が2期目に挑む。

 東原はあいさつ回りで地元固め。前回、他の区から得た票の目減りをカバーするため高松地区の選対も強化。

御津・御津南・五城学区

 現職と元職各1人。現職は2期目を目指す共産の市議会経済委員長河田正一(62)=御津高津、元職は無所属の会社員加藤公彦(59)=御津野々口=が立候補を予定。

 河田は御津、建部、足守、津高地区などで党支持者らを回って浸透を図るほか、街頭演説で政策を訴える。加藤は旧御津町議時代からの支持者や同級生らの支援を受け、御津地区を小まめに歩いて票を掘り起こす。

福渡・建部・竹枝学区

 現職、新人各1人。現職は前回、合併特例で設置された建部選挙区(定数1)で議席を得た元建部町PTA連合会長の森田卓司(58)=建部町大田。新人は民主で党1区総支部副幹事長の橋本有人(27)=建部町鶴田=が名乗りを上げる。

 森田は建部地区であいさつ回りを重ねる。御津地区の会合にも積極的に出席し、支援の拡大を図る。橋本は御津、建部、津高地区や石井、大元学区などで顔を売り込む。民主県議候補予定者と演説会も展開。

(文中敬称略、学区は立候補予定者の住所。同じ学区内の掲載順は現元新、当選回数、五十音順)

1080チバQ:2011/03/27(日) 20:33:23
http://www.sanyo.oni.co.jp/senkyo/11_chihou/feature/2011/02/10/20110210093843.html
迫る政令市議選 (3)東区(定数7)
8人で少数激戦か



 東区は西大寺、上道、瀬戸地区の20小学校区。有権者数(昨年12月2日現在)は四つの区の中で最も少ない7万9200人(男3万7162人、女4万2038人)で、定数7に対し現職5人、新人3人の計8人が立候補の意向を示し、少数激戦模様となっている。

 瀬戸地区からは現新3人が出馬を予定。任期途中で現職が辞職した山南中学区(太伯、幸島、朝日、大宮小学区)は現段階では立候補予定者がなく、票の行方が注目される。

可知・古都・芥子山学区

 前回まで可知学区から出馬した現職が北区に移る予定。無所属現職で元中学校教諭の小林寿雄(52)=目黒町=が3選に挑む。

 小林は県教組出身。区単位の選挙になり、連合岡山傘下の他労組の推薦も得た。地元票の上積みも目指す。

開成・政田学区

 無所属現職の元市西大寺支所長太田武正(67)=九蟠=が3期目に向け準備を進める。

 太田は連合町内会の推薦を受け、地元を固める。中区の支援者に東区の知人を紹介してもらい支持者を開拓。

西大寺・西大寺南・豊・雄神学区

 4選を目指す共産現職で元保育士の竹永光恵(47)=西大寺中野=と、無所属新人で西大寺学区体育協会理事長の佐々木龍(58)=西大寺上=が立つ。

 竹永は共産の県議候補予定者と連携、ミニ集会や支援者回り、街頭演説を続ける。事務所も共同で置く方針。佐々木は西大寺学区連合町内会が推薦。体協や消防団の人脈でも支持拡大を図る。山南中学区の票も狙う。

角山・城東台・御休・浮田・平島学区

 公明現職で市議会男女共同参画・次世代育成調査特別委員長の竹之内則夫(54)=城東台西=が2期目に挑む。

 竹之内は区内の党支援者への浸透と地元票獲得に力を入れる。西大寺高などの同窓生にも協力を依頼する。

江西・千種学区

 柴奥一市議が任期中に死去した。前回(2007年)と同数の3人が立候補を予定する“激戦区”。無所属現職の会社役員井本文博(63)=瀬戸町旭ケ丘=が2期目、無所属新人で医療法人役員の西村研二(69)=瀬戸町沖=が再挑戦、無所属新人の会社員福島恭子(41)=瀬戸町下=が初の名乗り。

 井本は瀬戸、上道地区の支持者、瀬戸高の同窓生らに支援を広げる。障害者団体にも協力を呼び掛ける。西村は瀬戸地区の区長、前回選挙の支援者へのあいさつ回りを開始。地元と上道地区で保守層に働きかける。福島はケーブルテレビ記者。瀬戸地区を歩いて支援を呼び掛け、空手関係者らを通じて上道地区へ売り込む。

(文中敬称略、学区は立候補予定者の住所。同じ学区内の掲載順は現元新、当選回数、五十音順)

(2011年2月10日掲載)

1081チバQ:2011/03/27(日) 20:33:57
http://www.sanyo.oni.co.jp/senkyo/11_chihou/feature/2011/02/14/20110214093819.html
迫る政令市議選 (4)中区(定数11)
14人準備 激戦模様



 岡山市中区は旭川東岸の13小学校区。昨年12月2日現在の有権者数は11万3190人(男5万2703人、女6万487人)で市全体の2割に当たる。

 現職4人が引退の見込み。2月に入り2人が名乗りを上げ、定数11に対し、10日までに現職9人、新人5人の計14人が出馬を予定する激戦模様となった。

 政党公認では現有勢力3人の公明が現職と新人各1人の2人、共産が同2人から現職1人にともに絞り込む。同1人の民主は新人2人。ほかは諸派新人が1人、無所属8人(現職7人、新人1人)。

 学区別では操山中学区(宇野・三勲学区)から4人が立つ予定。

宇野・三勲学区

 無所属の現職2人と新人2人の計4人が立候補を表明。現職は元県高校PTA連合会長の三木亮治(56)=藤原西町=が5選、行政書士の松島重綱(56)=住吉町=が3選を狙う。新人は、公明で党県青年局次長の林敏宏(37)=門田本町=と民主でイベントプロデュース会社経営の森山幸治(36)=浜=が挑戦する。

 三木は宇野、旭竜学区を中心に歩き、企業も回って支援を訴える。朝の街頭演説でも連日、声を振り絞る。松島は三勲学区で浸透を図るほか、市職員時代の知人や企業関係者の後援会などを通じて支援拡大に懸命。林は東山、富山中学区などで公明の支持者回りに力を入れる。小、中の同級生にも働き掛け、票を掘り起こす。森山はイベント企画で培ったネットワークで若者の支持獲得に力を注ぐ。ミニ集会で市政への関心を訴える。

高島・旭竜学区

 前回と同じ顔ぶれ。公明、共産現職各1人が立つ。公明は党中区第一支部長の中原淑子(56)=清水、共産は党市議団政策委員長の林潤(40)=祇園=がそれぞれ再選に挑む。

 中原は高島、竜操中学区などの支援者回りを徹底。婦人会やPTA関係者を通じて地元での支持拡大を図る。林は党支援団体の会合やミニ集会で政策を訴え。引退する共産市議が地盤とした東山中学区でも浸透を図る。

旭東・平井学区

 共産の崎本敏子(57)=旭東町=が6期、民主の近藤昭(66)=湊=が5期、公明の酒見寛(61)=平井=が2期で引退。無所属現職の元市議会議長花岡薫(75)=赤坂本町=が10選を目指す。

 花岡は現職が1人となった地元に重点を置き、支持固めを徹底。高島地区にも拠点を構えて浸透を目指す。

旭操・操南・操明学区

 無所属現職で市監査委員の若井達子(58)=湊=が5期目を目指す。

 若井は地元の操南中学区をはじめ、中区を幅広く歩いて対話を重ねる。地域のイベントにも小まめに出席。

富山学区

 3期務めた公明の高月由起枝(64)=福泊=が引退。現職1人と新人2人が出馬を予定する。現職は無所属で元市議会総務委員長の浦上雅彦(45)=海吉=が4選を狙う。新人は諸派で元衆院議員の熊代昭彦(70)=円山、民主で衆院議員秘書の高橋雄大(29)=同所=が立つ。

 浦上は地元富山に加え、初めて操南、高島中学校区に事務所を構えた。ミニ集会を開いて支持を広げる戦略。熊代は市民の党「自由と責任」代表。市議会改革を掲げ、衆院議員4期の経験と人脈で支援を呼び掛ける。高橋は引退する民主市議が応援。秘書を務める衆院議員のつながりでも支援を求める。街頭からも訴える。

財田・竜之口・幡多学区

 無所属の現職2人と新人1人が名乗り。現職は市議会保健福祉委員長の下市香乃美(52)=藤原=が4選、市議会環境消防水道委員長の藤原頼武(66)=兼基=が3選、新人は市民団体事務局長の桃木正紀(32)=土田=が初当選を目指す。

 下市は日本郵政グループ労組など連合岡山が支える。PTA役員時代の人脈などを通じて支援の輪を広げる。藤原は幡多学区連合町内会長が後援会長。市政報告会を開いたり、元勤務先のJR関係者にも働き掛ける。桃木は同じ市民団体所属の市議と県議の支援者を回って協力を要請。福祉施設の関係者にも支持を依頼する。

 (文中敬称略、学区は立候補予定者の住所。同じ学区内の掲載順は現元新、当選回数、五十音順)

(2011年2月11日掲載)

1082チバQ:2011/03/27(日) 20:38:16
http://www.sanyo.oni.co.jp/senkyo/11_chihou/feature/2011/03/14/20110314123342.html
地方の選択第3部 (上)県議選

握手で支持を訴える県議選立候補予定者=岡山市内

 統一地方選前半戦の県議選は、4月1日の告示が間近に迫ってきた。投票は同10日。県内20選挙区(定数56)には71人が立候補を表明している。政権交代して初の改選で、与野党の攻防はこれまで以上にし烈だ。岡山市は政令指定都市移行で選挙区が四つの区ごとに分かれ、票の行方は不透明さを増している。各選挙区の予想の顔ぶれ、構図を紹介する。

岡山市北区・加賀郡 (定数8、有権者24万1015人)

 現職9人、新人2人が立候補を予定する。政令市移行に伴う区割り変更の影響で、現職の少なくとも1人は議席を失う激戦区。

 自民は現職4人が準備。元衆院議員秘書の河本勉は旧御津、建部町や吉備中央町などを軸に地盤固めを図る。県空手道連盟会長の波多洋治は吉備、陵南学区を足場に、市北部でも浸透に力を入れる。

 会社役員の蜂谷弘美は鹿田学区を拠点に女性団体や企業、同窓生の支援を受ける。元岡山市議の太田正孝は吉備、陵南学区が地元。元同僚市議らとの連携も見せている。

 公明は現職で党県本部副幹事長の増川英一を擁立。党組織を基盤に地元岡南学区から浸透を図る。

 民主公認は2人。現職で中学校PTA会長の高原俊彦と、公募で選ばれた新人の岩本典子。高原は労組や地元御野学区を軸に票の掘り起こしを狙う。岩本はあいさつ回りで知名度アップを図る。

 共産は現職で党岡山地区副委員長の森脇久紀が、市議とも連携しながら議席維持を目指す。

 無所属3人のうち、現職で市民団体代表の横田悦子は市議時代の支持者らを核に活動を広げる構え。現職で民主党県1区副総支部長の岡田幹司は党公認でなく推薦で臨み、幅広い浸透を狙う。新人で元衆院議員秘書の松本正冬は地元吉備学区のほか、厚生団体にも働きかけている。

岡山市中区 (定数4、有権者11万3194人)

 現職3、新人2の計5人が立候補を予定。自民、民主、公明、共産、無所属各1人による少数激戦となりそうだ。

 現職のうち、自民で社会福祉法人理事の小倉弘行は北部から活動を広げ、票の上積みを図る。民主は党県連幹事長代行の一井暁子。労組の推薦も得て、支持拡大を狙う。無所属で会社役員の福田通雅は操南学区に事務所を構え、浸透を目指す。

 新人は、公明党県本部青年局次長の笹井茂智が引退の現職の後を継ぎ、党組織を基盤に活動。共産党県社会保障推進部長の氏平三穂子は、ミニ集会や街頭活動に力を入れる。

岡山市東区 (定数3、有権者7万9169人)

 自民の現職2人と民主、共産の新人各1人が立候補予定。少数激戦の中で、候補を擁立しない公明票の行方が注目される。

 自民現職は、県議会議長の岡崎豊が地元町内会や同窓会を基盤に票の上積みを狙う。吉井川下流土地改良区理事長の小林健伸は農林団体、企業などの支援で浸透を図る。

 新人は、民主でダンス講師の中川雅子が党国会議員らと連携して活動、連合岡山の推薦も受けた。共産党県若者の雇用対策委員長の石村智子は市議とセットでミニ集会や街頭演説を重ねる。

岡山市南区 (定数4、有権者13万4566人)

 現職2人に対し、新人3人が挑む。自民、公明、民主各党が総力を挙げ、し烈な前哨戦を展開している。

 自民現職で保護司の佐藤真治は企業や同級生らの支援や街頭活動で支持を広げる考え。 議席死守を目指す公明は、党県本部代表の景山貢明が党組織、地域の票固めを図る。

 民主は新人2人が挑む。大学非常勤講師の木口京子は、区南部から拡大していく構え。衆院議員秘書の山本計至は労組や地元藤田地区を軸に活動する。

 無所属新人で医師の小林孝一郎は自民の推薦、医療関係者や企業を軸に浸透を狙う。

(敬称略。有権者数は2日現在)

(2011年3月12日掲載)

1083チバQ:2011/03/27(日) 20:38:45
http://www.sanyo.oni.co.jp/senkyo/11_chihou/feature/2011/03/14/20110314123417.html
地方の選択第3部 (中)県議選

事務所開きで気勢を上げる県議選立候補予定者陣営=倉敷市内

倉敷市・都窪郡 (定数14、有権者39万433人)

 現職12人、新人4人の計16人が出馬の見込み。地域や団体といった支持基盤が競合する陣営が多く、混戦の様相を見せている。

 自民は現職7人が挑む。党県連相談役の千田博通は地元の福田地区から他地域への拡大をうかがう。会社役員の渡辺英気は連島地区の地盤固めに努めながら、企業への浸透も狙う。元県議会副議長の小田圭一は選挙区東部を中心に、団体や企業にもアプローチ。

 県監査委員の蓮岡靖之は地元の児島地区を細かく回りながら、上積みを図る。社会福祉法人理事長の高橋戒隆は地元の真備地区を軸に、他地域へも拡大の構え。元倉敷市議の遠藤康洋は中庄地区を中心に、スポーツ団体などにも働き掛ける。社会福祉法人理事長の中塚周一は地元玉島地区や保育・福祉関係に浸透を図る。

 公明は現職2人が議席死守を目指す。党県本部副代表の高橋英士が水島、連島、児島地区、同じく副代表の山田総一郎はそれ以外の地区と分担し、党組織を基盤にした戦いを展開する。

 共産は現新2人で議席増を狙う。現職でNPO法人理事の赤坂てる子は児島、玉島、船穂地区などで活動を強化。新人で元早島町議の須増伸子は同町を拠点に倉敷市内でも知名度アップを図る。

 民主は新人1人を公認して臨む。元衆院議員秘書の三宅和広が選挙区全域を回り、名前を売り込んでいる。

 無所属4人のうち現職は2人。更生保護施設副理事長の佐古信五は精力的に企業を回りつつ、ミニ集会も重ねる。県教組特別執行委員の三原誠介は民主の推薦を得て、玉島地区などで票固めを図る。

 新人2人はいずれも連合系労組の組織内候補予定者で、今期で引退する現職の後継。会社員の柳田哲はJFEスチール労組出身で造船重機関係の労組にも働き掛ける。元労組役員の原田唯良は三菱自動車労組水島支部、協力会社の労組などが支援する。

玉野市 (定数2、有権者5万4993人)

 出馬表明は現職2人だけで無投票の公算が大きいが、一部に動きもある。自民現職で会社役員の加藤浩久はたちあがれ日本の推薦も受けて3選に挑戦。無所属現職で会社役員の住吉良久は労組などの支援を得ながら5選を目指す。

総社市 (定数2、有権者5万3647人)

 自民現職2人と民主新人の計3人が立候補を予定。自民独占に民主が挑む注目区。

 自民現職のうち、会社役員の小野泰弘は4期の実績を強調、各地でミニ集会を開いて票固めを図る。元衆院議員秘書の江本公一は若さと行動力を訴え、こまめにあいさつ回りを続ける。

 民主新人で大学非常勤講師の秋山幸子は集会を重ねながら、懸命に名前と顔を売り込んでいる。

備前市・和気郡 (定数2、有権者4万5658人)

 立候補の準備を進めているのは自民現職2人のみ。松下政経塾員の内山登は5選、会社員の池本敏朗は再選に挑む。前回選挙で候補を擁立した民主にも動きはなく、無投票の公算が大きい。

瀬戸内市 (定数1、有権者3万2234人)

 自民現職で高校同窓会長の神宝謙一が3選目指して立候補予定。ほかに動きはなく、無投票の見通し。

赤磐市 (定数1、有権者3万6654人)

 自民現職で保育園理事長の西岡聖貴が3選を目指している以外に動きはなく、無投票の可能性が高い。

 (敬称略。有権者数は2日現在)

(2011年3月13日掲載)

1084チバQ:2011/03/27(日) 20:39:10
http://www.sanyo.oni.co.jp/senkyo/11_chihou/feature/2011/03/16/20110316095410.html
地方の選択第3部 (下)県議選

頭を下げて支持を求める県議選立候補予定者=井原市内

津山市・苫田郡 (定数4、有権者9万8322人)

 現職の4人に加え、元職、新人各1人の計6人が立候補を表明。自民、民主とも支持層が複雑に入り組み、票の行方は不透明だ。

 自民は現職3人が議席維持を目指す。党県連相談役の戸室敦雄は市中心部であいさつ回りを重ね地盤固めを図る。党県連政調会長の井元乾一郎は地元の鏡野町から津山市内へも支持拡大をうかがう。元津山市議の谷口圭三は各地域に後援会支部をつくり態勢強化を進めている。

 民主は現職に加え、新人を擁立して議席増を狙う。現職で元参院議員秘書の木下素典は政策パンフレットの配布などで実績を強調。新人で農林業の金田稔久は街頭演説やあいさつ回りなどで懸命に名前を売り込む。

 無所属元職で会社顧問の岸本清美は元自民県議で前回は勝田郡から出馬。保守層への食い込みを図る。

笠岡市 (定数2、有権者4万5284人)

 自民の2議席独占が続いてきたが、民主新人が参戦。三つどもえの戦いとなりそう。

 自民は現職2人が臨む。党県連幹事長の天野学は各地区で世話人や女性の会合を重ね、支持拡大を目指す。財団理事の伊藤文夫は街頭演説を精力的にこなしながら、後援会の強化を図る。

 民主新人は衆院議員秘書の萱野哲也。若さをアピールし、知名度アップに懸命。

井原市・小田郡 (定数2、有権者4万9931人)

 3人による争いが予想される。自民は現職に加え、引退議員の後継として新人を公認。前回56票差で敗れた無所属新人も出馬を明らかにし、激戦模様となっている。

 自民のうち現職で会社顧問の小田春人は実績を強調し、井原市から矢掛町に浸透をうかがう。新人で会社社長の高見尚永は地元の矢掛町を基盤に、井原市へと拡大を狙う。

 無所属新人で会社社長の上田勝義は元井原市議。同市中心部から支持を広げる構え。

高梁市 (定数1、有権者2万9098人)

 自民現職で元衆院議員秘書の久徳大輔が立候補の準備を進める。ほかに動きはなく、無投票の公算が大きい。

新見市 (定数1、有権者2万8661人)

 自民新人で学校法人理事長の小林義明、無所属新人で元新見市議の土屋晋の2人が立候補を表明。一騎打ちの公算が大きい。

 小林は引退する現職の後継。市内各地に後援会支部をつくり、支援の拡大を図る。土屋は市議3期の実績などを強調しながら、草の根の活動で浸透を狙っている。

真庭市・真庭郡 (定数1、有権者4万3153人)

 自民現職で元勝山町長の浅野実が再選を目指しているほかは動きがなく、無投票の見通し。

美作市・英田郡 (定数1、有権者2万7893人)

 自民現職で元美作市議の岡本泰介と、無所属新人で元会社員の市村仁による一騎打ちとなる見通し。市村は前回選挙で岡本に93票差で敗れた自民現職(当時)の長男で、し烈な争いが予想される。

 岡本は実績をアピールし、市村は若さを強調。ともに市内で2月27日に事務所開きした後、ミニ集会などで支持拡大を図っている。

浅口市・浅口郡 (定数1、有権者3万9940人)

 自民現職で党県連相談役の古山泰生が7選出馬に向けて準備を進めている以外、今のところ動きはない。

勝田郡 (定数1、有権者1万4604人)

 自民現職で元奈義町議の渡辺吉幸が再選を目指して出馬予定のほかは動きがなく、無投票の可能性が高い。

久米郡 (定数1、有権者1万8424人)

 自民現職で元新聞記者の青野高陽が再選を目指して出馬を予定。ほかに表立った動きはない。

 (敬称略。有権者数は2日現在)

(2011年3月16日掲載)

1085チバQ:2011/03/27(日) 21:31:19
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110325-00000294-mailo-l38
’11統一地方選:県議選の構図/上 東予 /愛媛
毎日新聞 3月25日(金)17時1分配信

 4月1日告示、10日投開票される県議選(定数47)には、県内13選挙区に前回より10人多い計69人の出馬が予想されている。昨年12月に約12年ぶりに知事が交代した後の初となる県議選。各選挙区ごとの構図を紹介する。(カッコ内は、定数と予想立候補者数)
 ◇現職3人、新人の争い
 ◇四国中央市(定数3−4)
 前回同様、自民現職3人と無所属新人の争い。自民3人は、旧川之江市を地盤とする篠原氏、旧土居町を中心に支援を求める森高氏、旧伊予三島市を中心に地盤固めする鈴木氏、と合併前の旧市町をすみ分け。無所属新人の石津氏は旧川之江市を中心に、無党派層の取り込みを図る。
 ◇四国中央市(定数3−4)
篠原実  61 党県副会長   自現
森高康行 53 党県役員    自現
鈴木俊広 51 [元]議員秘書 自現
石津隆徳 46 [元]会社社長 無新
 ◇定数3超の7人が準備
 ◇新居浜市(定数4−7)
 09年夏の衆院選に現職県議が転出したことで、空白区となっていた自民が2人を擁立。計7人が乱立する激戦となる見込み。
 自民元職の黒川氏は支援者回りを重ね、新居浜の活性化をアピール。同新人の古川氏は自治会などの小規模集会に足を運び浸透を図る。無所属現職の豊田氏は推薦を受ける公明票に加え、地元川東地区での上乗せを図る。無所属現職で社民県連副代表の石川氏は、労組だけでなく企業回りもこなし、支持拡大を狙う。民主を離党した無所属現職の菅氏はミニ集会を開く。
 新人では、西原氏が民主推薦を受け、街頭演説で知名度アップを図る。共産の山岡氏は議席奪回を目指す。
 ◇新居浜市(定数4−7)
黒川洋介 59 会社社長  自元
古川拓哉 32 市議    自新
山岡美美 52 [元]市議 共新
豊田康志 49 会社役員  無現
菅秀二郎 68 会社員   無現
石川稔  55 団体役員  無現
西原司  32 団体役員  無新
 ◇現職4人に新人挑む
 ◇西条市(定数4−5)
 現職4人に新人1人が挑む構図。現職では、明比氏がミニ集会を開催し、4期目を目指す。渡部氏は東予周桑地域を中心に旧西条市内へと活動を広げる。元東予市長で現職の青野氏は東予周桑地域での街頭演説を重ねる。民主県連政調会長で、四国電力出身の無所属、玉井氏は労組票固めに尽力。無所属新人の森氏は2月中旬から旧西条市内での朝立ち。知名度アップを図る。
 ◇西条市(定数4−5)
明比昭治 63 会社社長  自現
渡部浩  55 会社社長  自現
青野勝  54 [元]市長 自現
玉井敏久 47 電力会社員 無現
森夏枝  29 太極拳講師 無新
 ◆現元新9人、激しい戦い
 ◇今治市・越智郡(定数6−9)
 任期途中に菅良二氏が今治市長に転じ、民主を離党した豊島美知氏が今期限りで引退。残った現職4人に加え、新人・元職5人が出馬する激戦の模様。
 自民現職は、徳永氏が建築、造船、タオル業界に支持呼びかけ、福羅氏は海事関係の企業を回る。本宮氏は組合長を務める東予農業共済の支援を受け、社民現職の村上氏は連合愛媛の推薦を受けた。
 元職では、前今治市長の越智氏は県議、市長時代の支持層を掘り起こし、堀内氏は初めて国民新の公認で挑む。新人は、無所属の鴨川氏は市民団体が勝手連として支援。共産の竹中氏は医療生協での活動から支持を広げる。民主公認の福田氏は自転車作戦で、民主票の吸い上げを図る。
 ◇今治市・越智郡(定数6−9)
福田剛   41 [元]会社部長 民新
本宮勇   57 団体役員    自現
徳永繁樹  41 団体役員    自現
福羅浩一  42 [元]議員秘書 自現
竹中由美子 56 病院職員    共新
村上要   62 党県代表    社現
堀内琢郎  72 会社社長    国元
越智忍   53 [元]今治市長 無元
鴨川忠弘  71 団体顧問    無新

3月25日朝刊

1086チバQ:2011/03/27(日) 21:31:49
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110326-00000292-mailo-l38
’11統一地方選:県議選の構図/中 中予 /愛媛
毎日新聞 3月26日(土)16時27分配信

 4月1日告示、10日投開票の県議選(定数47)で、松山市・上浮穴郡選挙区など中予地区の4選挙区の構図を紹介する。(カッコ内は、定数と予想立候補者数)
 ◇定数16に21人の大激戦
 ◇松山市・上浮穴郡(定数16−21)
 松山市長選への転出や引退などで前回当選したうち4人が減ったが、新人・元職9人が出馬する見込みで、大激戦となる模様。
 自民は松山市南部が地盤の竹田氏や戒能氏、北部を地盤とする三宅氏や寺井氏のほか、旧北条市の西原氏、久万高原町が地盤の河野氏など現職6人を公認。塩崎恭久衆院議員の元秘書の松尾氏を推薦した。
 国政与党となった民主は公認3人が出馬予定。現有2議席から上積みを目指す。現職の横山氏は、市議時代からの支持者を軸に浸透を図る。引退する民主現職の土居一豊氏の地盤は新人の伊狩氏と政安氏が継承する。
 公明は20年ぶりに候補者を2人から3人に拡大。北部の中氏、東部の笹岡氏、南部の木村氏と地域割りし、3人当選を目指す。社民は引退する野口仁氏に代わり、元市議の逢坂氏を擁立した。
 共産は現在の1議席死守が目標。現職の佐々木氏が党組織を軸に活動する。無所属の阿部氏は、市民運動の仲間らが支える。
 無所属では、松山市長選に出馬した菊池氏が台風の目に。同市長選を巡って自民を離党した横田氏、今治市・越智郡選挙区から転じた元職の大沢氏、元国会議員秘書の大石氏、松山市議選に立候補経験のある田中氏らも積極的に活動中で、乱戦となっている。
 ◇松山市・上浮穴郡(定数16−21)
横山博幸  60 党県幹事長   民現
伊狩泰介  52 会社社長    民新
政安誠   34 [元]議員秘書 民新
西原進平  62 県議長     自現
竹田祥一  75 党県役員    自現
寺井修   59 農業      自現
戒能潤之介 48 [元]議員秘書 自現
河野忠康  60 [元]議員秘書 自現
三宅浩正  45 団体役員    自現
笹岡博之  55 党県代表    公現
木村誉   47 党県幹事長   公現
中政勝   56 党県役員    公新
佐々木泉  60 党県役員    共現
逢坂節子  60 [元]松山市議 社新
横田弘之  72 団体役員    無現
阿部悦子  61 団体代表    無現
大沢五夫  61 団体役員    無元
大石一   38 会社社長    無新
菊池伸英  46 [元]市議長  無新
田中長二郎 62 会社顧問    無新
松尾和久  37 [元]議員秘書 無新
 ◇現職2人に新人が挑む
 ◇伊予郡(定数2−3)
 8選を目指す自民現職の山本氏と3選を目指す住田氏に、元砥部町議の新人、土居氏が挑む。
 ◇現職、新人の争い
 ◇伊予市(定数1−2)
 3選を目指す自民現職の泉氏のほか、新人の水口氏が告示間近になって立候補の意向を明らかにした。
 ◇伊予郡(定数2−3)
山本敏孝  69 会社役員    自現
住田省三  57 農業      自現
土居美智子 69 [元]砥部町議 無新
 ◇伊予市(定数1−2)
泉圭一  48 会社顧問   自現
水口輝雄 64 [元]会社員 無新
 ◇自民と民主一騎打ち
 ◇東温市(定数1−2)
 前回と同じ顔ぶれの自民現職と民主新人の一騎打ち。大西氏は関谷勝嗣元参院議員の元秘書で、西山氏は07年参院選で関谷氏を破った友近聡朗参院議員の元秘書。804票差だった前回同様に激しく争う。
 大西氏は、市議らのバックアップを受けて積極的に各地区で集会やあいさつ回り。西山氏は、民主逆風の中、連合愛媛の支援を受けて、若さを売りに無党派層取り込みを狙う。
 ◇東温市(定数1−2)
大西渡 64[元]大臣秘書自現
西山徹 37[元]議員秘書民新

3月26日朝刊

1087チバQ:2011/03/27(日) 21:32:13
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110327-00000252-mailo-l38
’11統一地方選:県議選の構図/下 南予 /愛媛
毎日新聞 3月27日(日)15時14分配信

 4月1日告示、10日投開票の県議選で、宇和島市・北宇和郡選挙区など南予地区の5選挙区の構図を紹介する。(カッコ内は、定数と予想立候補者数)
 ◇2新人が自民現に挑む
 ◇大洲市・喜多郡(定数2−4)
 自民現職は、西田氏が旧大洲市、旧長浜町などの後援会と建設業界を中心に、自民組織を引き締め、岡田氏は地元の内子町の全域の票を固め、大洲市でも票の上積みを図る。無所属で民主推薦の有友氏は山鳥坂ダム建設反対派の組織票と個人票で浸透を図る。無所属の中野氏は辻立ちやミニ集会で知名度アップを図り、若さをアピールしている。
 ◇大洲市・喜多郡(定数2−4)
岡田志朗 51 団体役員    自現
西田洋一 56 会社社長    自現
有友正本 62 農林業     無新
中野寛之 37 [元]大洲市議 無新
 ◇無投票、微妙に
 ◇八幡浜市・西宇和郡(定数2−2)
 自民現職の清家氏は経験をアピールして八幡浜市で票固めし、西宇和郡への支持拡大を図る。梶谷氏は後援会を中心に郡部の支持は厚く、八幡浜市への浸透を狙う。
 2人以外にも立候補を模索する動きもあり、無投票になるかどうかは微妙な情勢。
 ◇八幡浜市・西宇和郡(定数2−2)
清家俊蔵 62 党県幹事長   自現
梶谷大治 64 [元]議員秘書 自現
 ◇現新一騎打ち
 ◇西予市(定数1−2)
 現職と新人の一騎打ち。自民現職の薬師寺氏は当選4回のうち3回は無投票。県政報告を配布し、旧宇和町を中心に政治手腕をアピールしている。無所属の兵頭氏は旧野村町、旧三瓶町などで票を固め、辻立ちなどで若者など政治に関心の薄い層の取り込みも図る。
 ◇西予市(定数1−2)
薬師寺信義 69 党県役員 自現
兵頭竜   34 会社役員 無新
 ◇自民4現職に民主2新人
 ◇宇和島市・北宇和郡(定数4−6)
 4人の自民現職に、民主新人2人が挑む。8選を目指すベテランの中畑氏は各地区で集会を開き政策を訴える。いずれも4選を狙うのが、旧津島町が地盤の赤松氏と、旧吉田町が地元の毛利氏。赤松氏は漁協などの支援を受け、毛利氏は早くからあいさつ回りを続ける。3選に向けて高山氏は地元の旧三間町や、鬼北町に注力。27歳の若さの中川氏は昨年11月から街頭演説で支援を呼び掛け、岡原氏は地場産業復興などを強調して浸透を図る。
 ◇宇和島市・北宇和郡(定数4−6)
岡原文彰  40 事務所職員 民新
中川真之介 27 中国語講師 民新
中畑保一  61 会社社長  自現
赤松泰伸  56 会社役員  自現
毛利修三  66 会社顧問  自現
高山康人  44 会社役員  自現
 ◇無投票一転、現新の戦い
 ◇南宇和郡(定数1−2)
 無投票とみられていたが旧御荘町議の名乗りで、一転して自民現職と無所属新人の戦いとなった。再選を狙う中田氏は、愛南町内までの高速道路の早期延伸などを訴えている。今月出馬を決めた渡辺氏は2度目の挑戦で、県政への町民の声反映を主張する。
 ◇南宇和郡(定数1−2)
中田広  60 [元]町長 自現
渡辺知彦 67 農業    無新
 (この企画は栗田亨、高谷均、津島史人、中村敦茂、柳楽未来、門田修一、川上展弘が担当しました)

3月27日朝刊

1088チバQ:2011/03/30(水) 22:12:45
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110329-00000273-mailo-l36
’11統一地方選:県議選の情勢/上 徳島、小松島など激戦 /徳島
毎日新聞 3月29日(火)16時1分配信

 ◇吉野川、阿波は無投票か
 統一地方選で実施される県議選(定数41)は、4月1日の告示まであとわずか。立候補予定者説明会(3月1日)後も新たな出馬の動きがあり、現時点では14選挙区中、9選挙区で選挙戦になる見通しだ。各選挙区の情勢を見た。【井上卓也】
 ◇徳島(定数11)
 現職11人に、新人3人が挑む激戦区で、各政党の公認候補も顔を並べる。党派別の内訳は、民主2▽自民5▽公明2▽共産2▽みんなの党1▽たちあがれ日本1▽無所属1−−となっている。
 ◇鳴門(定数3)
 2月下旬まで出馬表明は現職3人だけで無投票との観測も出ていたが、新人2人が立候補を準備。12年ぶりに選挙戦になりそう。
 ◇小松島・勝浦(定数3)
 現職の長池武一郎氏が引退。自民の現職2人に加え、新人3人が立候補することで激戦区に。既に活発な前哨戦が展開されている。
 ◇阿南(定数4)
 民主1人、自民2人、共産1人の公認候補のほか、無所属2人の計6人が立候補予定。政党間の勢力争いが鮮明に出そう。内訳は、現職3人、元職1人、新人2人。26日には6人による公開討論会も開かれた。現職の遠藤一美氏が引退する。
 ◇吉野川(定数2)
 いずれも現職で自民の樫本孝氏(64)と無所属の三木亨氏(43)の2人以外に立候補の動きがなく、32年ぶりとなる無投票当選の公算が大きい。
 ◇阿波(定数2)
 いずれも無所属現職の寺井正邇氏(63)と丸若祐二氏(57)以外に動きはなく、無投票の可能性が高い。
 ◇美馬1(定数2)
 自民の藤田豊氏(67)、無所属の木下功氏(68)の現職2人に加え、元美馬市議の新人、藤田元治氏(49)が立候補を決め、選挙戦になる見込み。

3月29日朝刊

1089チバQ:2011/03/30(水) 22:13:05
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110330-00000212-mailo-l36
’11統一地方選:県議選の情勢/下 名西、海部、板野 激しい争いに /徳島
毎日新聞 3月30日(水)15時40分配信

 ◇三好1(定数2)
 自民の来代正文氏(65)と無所属の黒川征一氏(63)の現職2人以外に立候補の動きがなく前回(07年)に引き続き、無投票当選となる公算が大きい。
 ◇名西(定数2)
 現職1人が09年に死去し、1議席が空席となっていた。5人が立候補予定で、屈指の激戦区になりそう。自民現職と、民主1、自民1、無所属2の4新人が争う。
 ◇那賀(定数1)
 自民現職の杉本直樹氏(69)に無所属新人の山崎篤史氏(34)が挑む、一騎打ちの構図になる可能性が高い。
 ◇海部(定数2)
 自民の重清佳之氏(50)、西沢貴朗氏(60)の現職2人に加え、無所属の戎野博氏(62)、宮原英夫氏(62)の新人2人が立候補の予定で、前回の無投票から一転、激戦の様相を呈する。
 ◇板野(定数5)
 2月まで立候補の動きを見せていたのは現職の5人だけで、無投票との空気も流れていた。しかし、3月にかけて新人3人が相次いで立候補を表明し、激しい選挙戦が予想される。予定者の内訳は、民主1、自民3、共産1、無所属3。
 ◇美馬2(定数1)
 自民現職の南恒生氏(52)以外に立候補の動きはなく、無投票となる公算が大きい。
 ◇三好2(定数1)
 立候補を予定しているのは自民現職の元木章生氏(39)のみで、無投票となる見通し。

3月30日朝刊

1090チバQ:2011/03/30(水) 22:35:26
http://mytown.asahi.com/ehime/news.php?k_id=39000001103280004
県議選の各区情勢(上)
2011年03月28日

◇激戦13選挙区に約70人

 4月1日に告示される県議選には現在のところ、13選挙区から、前回の59人を大きく上回る約70人が立候補を準備している。 5選挙区あった無投票区も、今回は大幅に減る見通しで、各地で激しい選挙戦が繰り広げられそうだ。 各区の情勢を3回に分けて報告する。(敬称略)

●四国中央市●
  合併前の旧1人区をそれぞれ地盤とする自民現職3人に無所属新顔1人が挑む。民主は公認候補を立てない見込みだ。
  無所属の石津隆徳は、石津隆敏元川之江市長(77)の長男。父の人脈を頼りに支援者を開拓している。
  自民の篠原実は、同じ川之江地区が地盤。地区ごとの座談会や企業回りを精力的にこなしている。
  篠原の義父は、1990年の旧川之江市長選で石津隆敏に敗れた元川之江市長の故・石津栄一氏。 因縁の対決が地元で話題になっている。
  自民の森高康行は、企業回りや集会を重ねるなど、旧宇摩郡選挙区時代からの地盤の土居、新宮地区の票固めに余念がない。 旧伊予三島市選挙区が地盤の鈴木俊広も、企業回りや座談会を重ねている。 社会資本の整備などを訴えている。

●新居浜市●
  定数4に現職3人、元職1人、新顔3人の計7人が立候補を予定。 うち6人が政党の公認や推薦候補で、各陣営の動きは激しさを増している。
  前回まで1万2千票を超える得票で3連続トップ当選の白石徹氏が09年の衆院選に出馬(落選)したため、自民は現職が不在。 元職の黒川洋介は地域振興策などを掲げ、この4年間、市内での対話を重ねてきた。 新顔の古川拓哉は、広範囲にミニ集会を重ね、若さやスポーツ振興などの取り組みをアピールする。
  無所属現職の石川稔は社民と連合愛媛の推薦を受け、労組票を手堅く固め、あいさつ回りなどを重ねる。 無所属現職の豊田康志は公明の推薦を受けた。 地元の川東地区を中心に支持拡大を図っている。
  無所属新顔の西原司は民主の推薦を受ける。 昨年10月に後援会を設けて市民との対話活動を続けてきた。 一方、昨年、民主を離党した無所属現職の菅秀二郎は「無党派の代表」として、無党派層浸透に力を入れる。
  共産新顔の山岡美美は、看護師や市議の経験を生かし、県立新居浜病院の充実や国保料の値下げなどを訴える。

●西条市●
  定数4に現職4人、新顔1人が立候補を予定している。 西条市にある県営黒瀬ダムからの松山分水問題ではいずれも「西条の水を守る」などと反対の姿勢を示しているが、30日開催の公開討論会での発言に注目が集まっている。
  自民はいずれも現職の3人。 明比昭治は分水以外では、新産業や人材の育成なども掲げて企業や団体などを回って支持拡大を図る。 元東予市長の青野勝は、地域医療の充実を柱に、街頭演説に力を入れ、市長経験から防災対策の強化も訴える。 青野と同じ旧東予地区を地盤とする渡部浩はミニ集会を重ね、医療・介護体制の実現や救急医療体制の確立などを訴える。
  無所属で民主推薦の現職玉井敏久は、民主への逆風を警戒しながらも、数十人規模の集会を重ね、地域産業の発展などを訴える。 無所属新顔の森夏枝は前回次点だった市議の次女。 若さをアピールし、街頭演説で無党派層への浸透を図る。

●今治市・越智郡●
  定数6に現職4、元職2、新顔3の計9人が立候補を予定。 今治市長に転じた菅良二氏が前回得た2万1千余票や引退する豊島美知氏(フォーラムえひめ)の票の行方が、かぎを握りそうだ。
  自民はいずれも現職の3人が立候補を予定する。徳永繁樹は地盤の桜井地区や常盤町、波止浜地区を中心に選挙区全域での支持拡大を図る。 福羅浩一は旧伯方町など島しょ部と旧市部が地盤。前回に続き海運関係者が支援している。 本宮勇は、農業関係者を軸に、市内島しょ部と上島町などの菅票取り込みを図る。
  民主新顔の福田剛は、建築専門出版社を辞め出馬のため東京都から帰郷。 自転車で回り支持を訴えている。 国民新元職の堀内琢郎は、前回は234票差で次点。 地元の旧朝倉村など旧町村部を地盤に郵政票を取り込む。
  社民現職の村上要は社民県連代表。 選挙準備が年明けとなったが、連合系労組の厚い支持を受ける。共産新顔の竹中由美子は共産支持層に加え、女性、医療関係、旧大西町と旧朝倉村での支持拡大を図る。
  無所属新顔の越智忍は前今治市長で元県議会議長。 09年の市長選で再選を阻まれ、県議返り咲きを目指す。 無所属新顔の鴨川忠弘は元旧大西町助役で元同町議会議長。 旧市部でも支持掘り起こしを図る。

1091チバQ:2011/03/30(水) 22:36:09
http://mytown.asahi.com/ehime/news.php?k_id=39000001103280005
県議選の各区情勢(中)
2011年03月28日

●松山市・上浮穴郡●
  16議席を現職12人、元職1人、新顔8人の計21人が争う激戦の様相だ。
  自民は公認・推薦合わせて7人を擁立予定で、うち現職が6人、新顔が1人。 県議会議長の西原進平は唯一、旧北条市からの予定者。ミニ集会などで支持を固める。 寺井修は地元の谷町や安城寺のほか旧北条や中島まで足を伸ばし、農林業活性化を訴える。 竹田祥一は、松山市議会の会派「松山維新の会」所属の数人からの支援も受ける。 河野忠康は地元の久万高原町に加え、松山市内にも事務所を構え、都市部での浸透も図る。
  戒能潤之介は地元の生石地区で農業や商工業者の支持を固め、五明地区などでも支持拡大を図る。 三宅浩正はJC理事長時に交流のある自営業者らを中心にあいさつ回りや集会を重ねる。 新顔で党推薦を得た松尾和久は元中島町長の三男で元衆院議員秘書。地元校区や企業回りで支持拡大を狙う。
  民主は公認で3人を擁立。党県幹事長の現職、横山博幸は連合愛媛の支援を受けるほか、商工関係者にも支持拡大を図る。 新顔の政安誠は、民主の元参院議員秘書。 連合愛媛加盟9団体の推薦を受け労組票をまとめる。 伊狩泰介も新顔。 党以外に特定の支持組織を持たず、若手経営者や高齢者への浸透に努める。
  公明も公認3人が立候補を予定しており、現職2人、新顔1人。 党が重点的に支援する地域を3地区に分け、党県代表の笹岡博之は市東部を、県幹事長の木村誉は南部を中心に活動している。 新顔の中政勝は市北部を中心に、市小中学校PTA連合会長などの経験も生かし、教育政策の充実を訴える。
  社民公認の新顔、逢坂節子は前松山市議。引退する同党県議の後継で、環境保全団体や労組などへの支持拡大に走る。共産公認で現職の佐々木泉は県議会唯一の同党議席の死守を目指す。 ミニ集会や、選挙区内全域での街頭演説に努める。
  無所属では現職、元職、新顔の計6人が立候補を予定する。 現職の横田弘之は昨年の松山市長選をめぐり自民を離れた。 中村時広知事と撮影したポスターを掲げ「地域第一」と訴える。 阿部悦子は反原発運動の市民団体などの支援を受けて、草の根で支持を広げようと動く。 元職の大沢五夫は選挙区を今治市・越智郡から移し、主に建設業界への支持拡大を図る。
  新顔は3人。 大石一は農業資材会社長。市南部の高齢者や主婦層を中心に浸透を狙い、公民館でミニ集会も開いた。 元市議の菊池伸英は昨年の松山市長選で敗れ、県政にくら替え。 活発な後援会を背景に、市中心部で支持を固める。 田中長二郎は自民県議で引退する田中多佳子の義弟。 三津地区や中島など離島を含め、市西部で昨秋からあいさつ回りを重ねる。

●伊予市●
  3選を目指す現職と新顔の一騎打ち。
  自民現職の泉圭一は2月に旧中山町、双海町を回り今月は事務所のある市中心部で地盤固め。 無所属新顔の水口輝雄は支援組織を持たない。 どこまで知名度を上げられるかが鍵。

●東予市●
  前回は自民と無所属の新顔が戦い、約800票差だった。 今回も同じ顔合わせで激戦が予想される。
  旧川内町出身の自民現職大西渡は土地改良区などの支援をうけ、後援者を中心に地盤固め。 約30年国会議員秘書を努めた経験と知名度で選挙戦を戦う。 旧重信町出身で前回無所属だった民主新顔の西山徹は党の重点候補に指定された。 自転車で住宅街などを周り、知名度アップに努める。

●伊予郡●
  砥部町と松前町がそれぞれ地盤の現職2人に、砥部町が地盤の新顔1人が挑む。
  自民現職の山本敏孝は砥部町の各地区総会に出席し、地盤固め。 町長を後援会長に据え組織的に選挙戦を運ぶ。 3選を目指す自民現職住田省三は地盤の松前町の住宅街や商業地で集中的に辻立ち、票固めを図る。
  無所属新顔の土居美智子は砥部町で町長リコール運動を展開した元砥部町議。 女性から支持獲得を狙う。

1092チバQ:2011/03/30(水) 22:36:54
http://mytown.asahi.com/ehime/news.php?k_id=39000341103290001
県議選の各区情勢(下)
2011年03月29日

●宇和島市・北宇和郡●
  自民現職4人に民主新顔2人が挑む。前回が無投票だったため、選挙区の合区や宇和島市合併後では、初めての選挙戦となりそうだ。現職も新顔も手探りで広くなった選挙区を奔走している。
  自民では、唯一、旧宇和島市が地盤の中畑保一は、建設業界の強い支持をてこに宇和島市を固め、票の上積みを目指し、郡部への浸透も図る。毛利修三は、地盤の旧吉田町を中心に宇和島市などでも地道に活動。県議会報告を手に個人票に加え、農林水産業者らの支持拡大を図る。旧津島町が地盤の赤松泰伸は、地区の集会所や農漁協でミニ集会を開き、3月中旬には旧北宇和郡選挙区を一巡した。高山康人は、「鬼北地方唯一の候補」と訴えて、地元の農林業者や宇和島市で働く鬼北地方出身者らの支持拡大を目指している。
  民主では、岡原文彰が、宇和島市内を中心とした街頭演説で知名度アップを図る。元自民県議が後援会長を務め、宇和島市での浸透を図る。中川真之介は、元自民県議で宇和島市長選にも立候補した父親の鹿太郎の後援会組織が活発に動く。宇和島自動車労組なども支援する。

●八幡浜市・西宇和郡●
  いずれも自民現職の清家俊蔵と梶谷大治が立候補を予定。民主は高橋英行衆院議員のおひざもとながら候補者擁立が難航。前市長ら数人の名前が取りざたされたままになっており、無投票の公算も大きい。
  6選を目指す清家は、八幡浜市を中心に企業回りをし、2月には市内で県政報告会を開催。梶谷は初当選を果たした前回と同様、こまめにあいさつ回りをし、草の根型の運動で浸透をはかる。

●大洲市・喜多郡●
  前回は無投票だったが、今回は自民現職2人のほかに、民主系無所属の新顔2人も出馬を表明した。
  5選をめざす自民の岡田志朗は、内子町と、旧肱川町や旧河辺村などが地盤。大洲でも草の根的に浸透をはかる。西田洋一は大洲市を中心に、町長を務めた旧長浜町などを固める運動を展開。ミニ集会も20回近く開いた。
  民主推薦の有友正本は、元大洲市議。過去に市長選にも2度出馬し、山鳥坂ダム建設は反対と訴える。大洲市議を辞して出馬する中野寛之は、推薦などはないが民主党員で、内子町では辻立ちを続けて浸透をはかっている。

●西予市●
  定数2の旧東宇和郡区時代を含め過去3回無投票だったが、今回は、5選をめざす自民現職の薬師寺信義と、無所属で新顔の兵頭竜との一騎打ちになりそう。
  旧宇和町が地盤の薬師寺は、昨年末から市内各地で県政報告会を開催するなど、久しぶりの選挙戦に引き締めを図る。市議を辞して挑戦する兵頭は、旧野村町が地盤。地元元県議の支持も得て、旧5町のあいさつ回りもすませ、若さと行動力を訴える。

●南宇和郡●
  自民現職の中田広の他に動きがなく無投票かと思われたが、元旧御荘町議で無所属新顔の渡辺知彦が3月中旬になって立候補表明、慌ただしくなってきた。
  中田は清水・愛南町長が後援会長を務め、1月には後援会女性部を発足。漁協や農協などの支持を取り付けた。渡辺は「選挙のたびに対立している」 と町長派、反町長派の関係修復を図り、町内融和を実現すると訴える。

1093チバQ:2011/03/30(水) 22:50:17
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/feature/matuyama1301319872976_02/news/20110328-OYT8T01098.htm
激戦区を歩く 2011 県議選


<上>政党守勢 無所属が増

16年ぶりの選挙戦へ

 4月1日告示、同10日投開票の県議選。定数47に対し、13選挙区で69人が立候補を予定している。激戦が予想される4選挙区の情勢を、2回にわたり報告する。

■定数16

 前回は無所属が3人だったが、今回は7人(自民推薦1人を含む)と倍増の見込み。政党公認と合わせ、予定者は21人に上る。目立った争点がない中、無所属の増加について、予定者や支援者はそろって「既成政党・勢力への不信感が背景にある」と口にする。

 当選5回の無所属現職(72)は、前回まで自民公認。昨年11月の市長選で自民県連の推薦候補ではなく、松山市議会会派「松山維新の会」が推す候補を応援し、県連から除名された。今回は「返礼」として、同会所属市議6人が「手が届かなかった層に緻密(ちみつ)に食い込む」(同現職)支援を続ける。「今の時代、自民、民主といっても、有権者はついてきてくれない」と自信をのぞかせる。

 一方、現職6人を公認する自民。市長選で敗れた候補を支援した現職(48)は、今回の選挙への影響を測りかねつつ、「手伝ってくれる市議が非常に減った」と話し、地域の会合に足を運ぶなどして無党派層の掘り起こしに励む。別の現職(45)は「党内で市長選候補の一本化に失敗し、自分の支持者も多少は流れてしまったかも」と、投票動向調査などを過去の選挙より念入りに行うつもりだ。

 民主は現職1人、新人2人を公認した。民主政権への逆風を受け、県連幹部の現職(60)は「活発に動いているのに支持者の輪が広がらない」と焦りを募らせ、市議時代に支援を受けた有権者を中心にあいさつ回りを重ねる。連合愛媛関係者は「3人とも当落線上」と危機感を募らせる。

 このほか、公明は3人、社民、共産は各1人を公認している。(浅野友美)

■定数1

 16年ぶりの選挙となりそうで、有権者は一様に歓迎。名乗りを上げたのは、自民現職(69)と無所属新人(34)の2人だ。新人は、西予市議会で自民系会派から分裂し、地域主権や議会改革を掲げる「清風会」に所属した前市議。県議会で安定多数を誇る既成政党と、地域政党ならぬ〈地域会派〉との戦いの様相を呈している。

 当選4回の現職のパンフレットには、自民国会議員らの応援メッセージが並ぶ。後援会幹事長は「地域活性化は喫緊の課題で、即戦力が必要」と現職の強みを訴える。

 新人は、道州制など広域行政も見据え、「西予を南予の中心に」と朝の街頭演説などで訴える。後援会事務長は「若い有権者が事務所に来てくれる」と手応えを話す。

 市内は、基幹の畜産をはじめとする農林水産業が低迷し、高齢者が多い山間部の集落問題も抱える。農業男性(72)は「政策に責任を持ってほしい。言いっ放しじゃ、いけん」と厳しくクギを刺す。(梶原善久)

1094チバQ:2011/03/30(水) 22:50:53
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/feature/matuyama1301319872976_02/news/20110329-OYT8T01075.htm
激戦区を歩く 2011 県議選
<下>4議席 7人競り合う新居浜市

■定数4

 前回は6人が立候補し、自民と民主の各公認、公明と社民の各推薦無所属が当選。自民現職が2009年の衆院選に出馬(落選)し、13選挙区で唯一自民現職がいない。今回は現職、新人各3人、元議員の7人がひしめく。


 自民は前回選で落選した元議員(59)と新人(32)の2人を公認。前回トップ当選を果たした自民公認は約1万2984票と2位に約4000票の大差をつけたが、元議員の陣営によると、かつて自民の支持基盤だった建設業などが他へ流れており、元議員は「前回の票は期待できない。他党も含め奪い合いの状況だ」と表情を引き締める。

 連合愛媛や〈住友グループ〉の労組は、社民推薦の現職(55)と民主推薦の新人(32)をバックアップ。しかし、現職の陣営幹部(67)は「前回、労組支援を受けたのはこちらだけだったが、今回は2陣営で厳しい。同じ出身校区で、前回市議選でトップ当選した自民新人の存在も脅威」と話す。

 各陣営は「災害に強い地域を」「15万人都市を目指す」などと施策を掲げるが、具体的な課題や争点は出ていない。新居浜市幹部は「地震の影響で、各陣営が表立った活動を控えており、動きがわかりづらい。今は団子状態だ」と分析する。(池田安行)

◆自民独占 民主挑む 宇和島市・北宇和郡◆

■定数4

 固い支持基盤を持ち、議席を独占する自民現職4人に、民主の若手新人2人が挑む。前回は無投票で、選挙戦は8年ぶりだ。民主が議席獲得を果たせるかどうかが最大の焦点だが、ベテランの宇和島市議(62)は「2人を当選させる票が、ここにあるのだろうか」と首をかしげる。民主の陣営からも、「民主への逆風の中で、2人当選というのは本当に大変」とぼやき声が聞かれる。

 しかし、民主側は大票田の旧宇和島市を拠点に労組や高校の同級生らを中心に支持拡大を図っていることもあり、自民側も警戒を緩めない。その1人(66)は「民主2人の当選が難しいというのは一般論。宇和島や北宇和では、今も政党より地縁、血縁で1票を入れる人が多い」と強調。親類関係や高校OBなどで、これまでの支持をひっくり返されないよう、きめ細やかな動きを見せている。

 民主の2人は、早朝に旧宇和島市の目抜き通りに立つなど、街頭演説を精力的にこなし、顔の売り込みを続けてきた。各陣営の幹部は「投票率も得票も読みづらい」としつつ、「1万2000〜1万3000票」を当選ラインと見ている。(大北恭稔)

(2011年3月30日 読売新聞)

1095チバQ:2011/03/30(水) 23:07:44
http://www.nnn.co.jp/news/110330/20110330009.html
知事選と県議選の共闘場面増える 選挙カー同乗など
2011年03月30日

 鳥取県知事選に立候補した現職の平井伸治(49)=無所属、1期=、新人の山内淳子(68)=無所属、共産推薦=の両候補と、4月1日告示の県議選立候補予定者との”共闘姿勢”が顕著だ。県議が知事選候補者の選挙カーに同乗し、ときにはマイクで応援する姿に、別の県議選候補者からは「一足早く県議選が始まった」とのため息も出ている。


県議選ポスター掲示場(写真左)は空白だが、一部ではすでに知事選への帯同で実質的に選挙戦は始まっている=29日、鳥取市役所前
(文中敬称略)
■持ちつ持たれつ
 29日、鳥取市の旧郡部を遊説した平井の選挙カーには、県議選に立候補する現職県議の姿が。集まった支援者に「先生も頑張って」と声を掛けられると、「きょうは応援団ですけ」と返答。車から「いっしょにやらいや未来づくり」と平井のスローガンを連呼し、応援に一役買った。

 平井陣営は特定県議に先導役の依頼などはしておらず、陣営は「遊説日程は公開しており、地元の案内役から連絡が行っているのかも」と明かす。

 平井の遊説への帯同は県議にとって平井との蜜月関係をアピールできる機会。一方で特に山間集落などでは顔見知りの県議のアナウンスによって家の外に出る住民が多いのも事実で、「持ちつ持たれつ」の関係にあるようだ。

 ”県民党的立場”を公言し、特定政党の支援を受けない考えの平井だが、県議選立候補予定者は政党を問わず熱視線を送る。

 28日午後、鳥取市内の自民党県連本部にいた党幹部の電話が鳴った。相手は民主党県議。県中部の自民党県議が平井の遊説経路を独断で決めたというクレームだった。自民党幹部は「本部に伝える」と言った後、こう続けた。「あんまり政党色は出さんようにしましょうや」

■相乗効果に期待
 県議との”共闘”は新人候補の陣営も同じだ。共産党の現職県議は29日、鳥取市を中心に遊説した山内の選挙カーに同乗。住宅地やスーパー前などでの街頭演説では山内の前にあいさつし、県議会で対峙してきた平井県政の問題点を列挙、山内への支援を訴えた。

 山内の支援組織「明るい民主県政をつくる会」の構成団体に名を連ねる同党県委員会は選挙戦を全面的にバックアップ。27日、米子市を遊説した際にも、米子市選出の同党県議が応援に駆け付けた。

 自身の選挙への影響について、鳥取市選出の県議は「雇用や福祉など共通する政策を有権者に理解してもらう機会でもある。お互いの得票にも連動する部分はあるだろう」と相乗効果を期待する。

 また、山内陣営の関係者も「現職県議は知名度があり、応援に来てくれると心強く感じる。議会で現職知事と相対していたので、演説の内容にもリアリティーがある」と県議の同行を歓迎している。

 ただ、県議選の告示日以降は独自に遊説を始める県議候補たち。山内の西部選対は「県議選告示後は2、3回は訴えを共にするかもしれないが、そこまで一緒の行動は意識していない」としており、”共闘”の場面は、4月1日以降はあまり見られなくなりそうだ。

1096チバQ:2011/03/31(木) 22:16:01
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110328-00000237-mailo-l37
かがわの課題:’11統一地方選/上 社会保障 /香川
毎日新聞 3月28日(月)15時25分配信

 ◇財政難「仕分け」の壁
 3月のある夜、高松市内の50代の女性ケアマネジャーに、担当する老夫婦の息子の妻から電話があった。「今後のことをどうかしてほしい」。訴えは切実だ。夫婦の夫は80代。パーキンソン病で、70代の妻が介護をしていた。しかし、妻が自転車で転倒。股関節にひびが入り、即入院となった。息子夫婦は県外に住む。
 ケアマネは、昼間だけのヘルパーを、朝、昼、晩来られるようにするなど調整した。しかし、夫は、夜間に自力でトイレに行くのも危険だ。ショートステイ(老人短期入所施設)に片っ端から連絡を入れたが、空きはない。1、2カ月先まで予約で埋まる施設も多く、キャンセルなどがないと、すぐ入れないのだ。ケアマネは「緊急避難で入れるよう一つでもベッドを空けてほしい。行政の支援があれば」と話す。
 県の「第4期県高齢者保健福祉計画」(09年3月)によると、05年に約23万5000人だった65歳以上の高齢者人口は、20年には、30万人を超える。08年3月時点の調査で、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)の待機者数は、563人に上る。
 高松市内の病院のケースワーカーは「特養は、2、3年待たないと入れない」と明かす。退院支援看護士も「介護と医療を行き来するケースは大変」と話す。施設に入れても、入院している間に待機者が入り、また一から入所手続きをして待たなければならない。「椅子取りゲーム」状態という。
 各自治体が、厳しい財政の中、独自の介護支援事業を縮小・廃止する動きもある。
 高松市は89年「65歳以上で6カ月以上寝たきりや認知症で常におむつを必要とする人」に紙おむつを無料で宅配する「寝たきり高齢者等紙おむつ給付事業」を始めた。
 しかし、昨年、事業仕分けで「廃止」と判定された。市は、11年度から支給の必須要件に要介護度3以上を追加。1500人が対象外となる。同事業は、高齢人口の増加と要件の甘さから事業費が年々増加。市は06年に財政難の深刻化を受け、補助金や市独自事業の扶助費を削減する見直しを図った。仕分け対象に選ばれたのも、その流れを受けた。
 長寿福祉課の秋山浩一課長は「老老介護では、紙おむつを買って来ること自体が重労働」と話す。ただし、同様の事業を実施する中核市で事業費額を比べると、同市は全国2位(09年度)。総事業費は1億3500万円(10年度)だ。
 大西秀人市長は同事業を含め、在宅介護支援事業の在り方を11年度中に見直すと明言。現在、市独自の事業は、寝たきり高齢者の寝具の乾燥や水洗いサービスを補助する事業など四つ。高齢者のニーズ調査などで、廃止も含めて検討している。
 ある福祉関係者は「コスト削減は重要だが、福祉をスケープゴートにしないで」と訴えた。【吉田卓矢、広沢まゆみ】

3月28日朝刊

1097チバQ:2011/03/31(木) 22:16:35
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110329-00000279-mailo-l37
かがわの課題:’11統一地方選/中 経済 /香川
毎日新聞 3月29日(火)16時1分配信

 ◇上海便、効果に疑問も
 東日本大震災の影響で、就航が延期された中国の格安航空会社「春秋航空」高松−上海の定期チャーター便。誘致には県が1年越しで取り組み、新年度当初予算には、同航空への運航経費助成や誘客、受け入れ態勢の整備などに計2億8800万円を計上する。一方で、県内の観光産業の関係者の見方は冷ややかで、経済効果を疑問視する声もある。
 就航予定だった27日を前に、先月15日、県などは「中国人観光客受入おもてなし研修会」を主催した。ホテル・旅館や家電量販店、商店街など約100人が参加し、関心の高さを示した。
 香川経済研究所は、県内への経済波及効果を年間8・8億〜14・7億円と試算。雇用創出効果も93〜162人とした。しかし、東日本大震災が発生、団体客の来日が見込めず、同社は就航延期について「状況の進展を見守り、改善すれば、すぐに運航できるよう取り組みたい」と述べるにとどまる。延期の影響について、県などにも試算はないという。
 県は、地方空港間の競争激化の中、新年度予算に手厚い支援策を既に盛り込んだ。うち運航経費支援は7100万円。高松空港の着陸料10万円弱、空港使用料20万円を援助する。山本泰・県交通政策課長は「台湾のチャーター便でもほぼ同額」と特別な支援ではないことを強調する。
 だが、支援はこれにとどまらない。春秋グループの旅行会社への観光客送客・宿泊の奨励策に上限枠約7300万円も盛り込む。ツアー商品を作れば1便7万5000円、送客1人に1000円、県内宿泊1人1泊に1000円を支払う。
 一方、観光業界では、経済効果を疑問視する声もある。高松市のホテル関係者は、採算が合わないと訴える。中国側から安い価格を求められる一方で、中国語ができる従業員の雇用や、中国の決済カード「銀聯(ぎんれん)カード」導入の費用負担に、県からの支援はない。「緊急雇用対策を使ったり、通訳に中国人留学生などの人材を集めたり、県が検討できる方法があるはず」と批判する。
 県内有数の観光地、琴平町のこんぴら温泉旅館ホテル協同組合、近兼孝休理事長も「『格安』ばかりをPRし、1泊朝食付き3000〜4000円で設定されては、ほとんどがやっていけない。県は富裕層の顧客を掘り起こすなどブランドイメージを守り、危機感を持って交渉すべきだ」と訴える。高松市内の小売り業者は「春秋航空が就航している茨城も乗降客は素通りで都心に向かうと聞く。高松も阪神方面に流れるのでは」と心配する。
 また「就航は評価するが、路線をツールに県内をどう活性化するかの議論がない」と話すのは、高松丸亀町商店街振興組合の熊紀三夫専務理事。「成功とされた瀬戸内国際芸術祭も、閉幕後に島の魅力を移住促進策に生かす姿勢が見られない」と指摘。「文化や経済面での交流に結びつけなければ、意味がない。県は発想を変えて」と注文をつける。
 同航空誘致に巨費を投じる県の判断の是非は、就航後の取り組み次第。議会は、経済界や県民の不安をくみ取り、政策を評価してチェック機能を果たさなければ、存在意義を問われかねない。【馬渕晶子、吉田卓矢、広沢まゆみ】

3月29日朝刊

【関連記事】

1098チバQ:2011/03/31(木) 22:17:06
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110330-00000283-mailo-l37
かがわの課題:’11統一地方選/下 非正規公務員 /香川
毎日新聞 3月30日(水)16時7分配信

 ◇6市町で4割超える
 自治体の財政状況が厳しい中、記録のある06年度以降、県と全市町が一般職員数を減らした。その穴は、多くは、非常勤嘱託職員や臨時職員など非正規職員で埋められている。
 それについて、毎日新聞が各自治体に取材したところ「1年雇用が原則で、人材育成が難しい」(善通寺市)、「雇用期間中の中途退職による人員確保が困難」(多度津町)といったデメリットを挙げる市町は多かった。
 一方で、「人件費を削減できる」(同市)、「厳しい財政状況の中、雇用を創出できる」(高松市)、「正規職員だと後に過員を生ずる可能性があり、行政コストの無駄を排除できる」(小豆島町)などの利点を挙げる市町もある。
 結果的に、県内6市町で、全職員に占める非常勤嘱託職員と臨時職員の割合(10年度)は4割を超える。最も低い県でも約16%。高松市では、保育課、文化財課など13の部署で、職員の半数以上が非常勤嘱託職員だ。
 一方で、立場は不安定だ。
 昨年2月、高松市教委は学校図書館指導員に対し「8期間(1期間は1年)を上限に委嘱期間を更新しない」との通知を出した。同市の非常勤嘱託職員の契約更新は通常4年まで。更に、その後1年間(今年度までは4年間)は再雇用されない。だが、同指導員は司書教諭の免許などが必要なので、特殊技能の職種として、4年以上の更新も認めてきた。
 通知によって、今年度は同指導員数人が職を失う。学校図書館の充実と同指導員の専任配置などを求めている「本があって人がいる学校図書館を願う会」(代表・田中紘一四国学院大教授)は昨夏、指導員の継続採用と専門職の正規職員としての採用を求める要望書を提出した。
 同会によると、県内で同指導員がいるのは、同市を含め4市町のみ。同市は96年に小中学校の同指導員の採用を始め、今年度も40人雇用するなど、他市町(1〜9人)に比べ、積極的に雇用を進めてきた先進市でもある。
 田中教授は「子どもたちに同指導員は欠かせない。専任の正規職がベストだが、財政が厳しい現状では、非正規でも配置するのがベター。ジレンマに陥っている」と話す。
 「地方公務員法の適用がないなど、身分保障の安定性が低い」(県)との指摘もある。
 ある市の元非常勤嘱託職員の女性は昨年12月、給与や上司とのトラブルで市の公平委員会に電話で相談。同委は、苦情相談制度などについて説明をした。しかし、女性が非常勤嘱託職員とわかると「一般職しか扱えない」とし、労働基準監督署への相談を勧めた。だが、同署でも「関与できるとすれば、労働基準法などに関する問題だけ。上司とのトラブルでは難しい」と言われたという。女性は「どこに相談すればいいのか。民事訴訟や労働審判をするしかないのか」と憤る。
 「新自治体民営化と公共サービスの質」(自治体研究社」の著者、尾林芳匡弁護士は、「公務員の非正規雇用は、国が人件費比率や定数などを減らすよう事実上指導してきたため増加した。『恒常的な仕事は、正規を基本とする』ことが、自治体としても必要だし、それを促す法整備が必要」と話す。また「知識経験の蓄積・継承が困難になり、住民サービスの低下をもたらす」と指摘している。【吉田卓矢】
………………………………………………………………………………………………………
 ◇10年度非常勤嘱託・臨時職員の割合
      全職員(人) 割合(%)
県※     3313  16.1
高松市    5907  36.0
東かがわ市   425  27.0
さぬき市    685  49.1
坂出市    1140  32.8
丸亀市    1576  38.1
善通寺市    452  39.3
三豊市    1572  49.7
観音寺市    835  36.6
三木町     414  55.0
まんのう町   323  28.4
宇多津町    207  37.6
多度津町    281  29.5
土庄町     478  43.0
小豆島町    543  30.0
直島町     129  51.9
綾川町     548  45.8
琴平町     157  26.7
 ※知事部局など

3月30日朝刊

1099チバQ:2011/03/31(木) 22:20:02
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110329-00000171-mailo-l35
’11統一選やまぐち:県議選注目区/上 岩国市・玖珂郡 /山口
毎日新聞 3月29日(火)12時53分配信

 4月1日に告示される県議選は、15選挙区のうち、萩市・阿武郡▽美祢市▽下松市を除く12選挙区で選挙戦となる見通しだ。11日に発生した東日本大震災や福島第1原発事故により、戦いの構図が変わった選挙区も出た。在日米軍再編や地域経済の再興、原発建設などの課題を抱える注目区を3回に分けて報告する。
 ◇艦載機移転と愛宕山問題 政権交代、争点かすむ
 「民主党は『在日米軍再編の見直し』と言って政権を取ったけど、岩国基地への艦載機移転は自民党時代と変わらないね」。初老の男性が質問した。
 民主新人の野口進氏(45)が2月19日、岩国基地間近の供用会館で開いたミニ集会。総務副大臣、平岡秀夫衆院議員(山口2区)は「今、『空母艦載機の移駐なしよ』という結論は出せる状況ではありません」と伝え、野口氏は「皆さんの思いが移転反対ならば、県政に伝えたい」と歯切れ悪く続けた。移転反対を唱えてきた別の男性は「来るなら来るで、自民政権との違いを見せてほしい」と訴えた。
 10年2月、岩国市で北沢俊美防衛相が艦載機移転推進を明言。10年度政府予算に約199億円が計上された愛宕山開発跡地買収は執行されていないが、防衛省は米軍家族住宅と併せて、移転容認派市民の要望に応えた運動施設などの配置案を提示。それでも容認派市民は、観客席の設置など施設充実を求める。
 男性は「基地周辺には艦載機が来るだけで、何の恩恵もないでは困る」と焦りも隠さなかった。
   ◇  ◇
 無所属新人の井原寿加子氏(55)は3月12日、愛宕山跡地近くのミニ集会で「私は、この日を忘れません」と切り出した。
 ちょうど5年前、艦載機移転の是非を問う旧岩国市の住民投票が投開票された。移転反対の圧倒的な意思が示された投票を発議したのは夫の元岩国市長、勝介氏(60)。しかし、井原氏でさえ艦載機移転については、容認を強引に迫った国や県の手法を批判するのみで、真正面からは撤回を口にしない。
   ◇  ◇
 東日本大震災後、岩国基地は被災地を支援する「トモダチ作戦」の物資・人員輸送の中継地となり、輸送機が厚木基地(神奈川県)や東北各地の空港を頻繁に往来している。
 自民元職の橋本尚理氏(53)は23日夜のミニ集会で「愛宕山に岩国医療センターが移転し、防災センターもできます。助けに駆けつけてくれる自衛隊と米軍がいます。岩国市ほど防災に強い自治体はない」と胸を張った。
 橋本氏は前回、艦載機移転受け入れの姿勢を鮮明にしたうえで、医療センター移転など地域振興を訴えた。しかし、地盤の旧市では、住民投票で約4万3000人が移転反対票を投じてから1年余り。移転反対の共産、民主候補にはじき飛ばされる形で苦杯を喫した。後援会幹部は「ぶれない姿勢を評価してほしい」と訴える。
   ◇  ◇
 自民現職の畑原基成(56)、山手卓男(67)と無所属現職の槙本利光(65)の3氏、無所属新人の阿部秀樹氏(52)は旧郡部が地盤。濃淡はあるが、4氏とも艦載機移転に見合った地域振興策や防音・治安対策を掲げる。
 共産新人の松田一志氏(53)は唯一、移転撤回、米軍住宅反対を強く主張し、党組織をフル回転させて出遅れの挽回を図る。無所属新人の灰岡香奈氏(27)は米軍再編に協力する立場で告示に臨む。【大山典男】
〔山口版〕

3月29日朝刊

1100チバQ:2011/03/31(木) 22:21:00
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110330-00000173-mailo-l35
’11統一選やまぐち:県議選注目区/中 防府市 /山口
毎日新聞 3月30日(水)13時44分配信

 ◇震災追い打ち、見えぬ先行き 経済立て直しが急務
 定数4に現職2人を含む7人が立候補を表明した防府市区。4月1日の告示を目前に控えた28日、市中心部で、無所属新人として出馬予定の伊藤央氏(41)は、「県は財政縮小傾向にあるが、デフレ下では積極的にやるべきだ。経済を立て直さないと、地方の自立はない」と道行く有権者に訴えた。
 自動車などの製造業が盛んな防府市は、08年のリーマン・ショックで不況の波を大きくかぶった。同年のピークで約24億円あった法人市民税は、10年度当初予算案で9億1757万円しか計上できなかった。今月発表された住宅地価の下落率では、市は県内ワースト10を独占した。
 だが、大手企業の業績回復を受け、3月議会では歳入を4億5105万円増額する補正予算案を可決するなど、経済立て直しの兆しは見えていた。そこに起きたのが東日本大震災だった。
   ◇  ◇
 防府天満宮参道にある天神町銀座商店街で飲食店を営む40代男性は、頭を抱えていた。震災の影響で、マツダ防府工場は14日に操業を停止。今も本格生産のめどは立っていない。それに伴って周囲の事業所も休みとなり、来店者が減り始めたという。「昨年1年間の売り上げは、前年の半分以下だった。不況の出口はまだ見えないのに……。先行きが不安だ」
 市商工会議所の調べでは、中心商店街の空き店舗率はここ5年、16・7〜20%の間で推移。市商工振興課によると、新規出店者への家賃の半額補助がなくなった05年から空洞化が急激に進んだ。行政支援の必要性を訴える天神町銀座商店街振興組合の坂本恵次理事長(66)は「我々の一番の課題は後継者不足。実情に目を向け、後押ししてくれる県議を求める」と期待を込める。
 無所属現職の渋谷正氏(63)は「公共事業も『地産地消』が必要」と主張。マツダ社員で無所属新人の井上剛氏(48)は「労働者の代表として、県政に声を届ける」と強調する。
   ◇  ◇
 同選挙区には別の構図も浮かぶ。04年4月、防府市を含む県央部2市4町の合併協議が、新庁舎の設置場所などを巡り決裂。以来、市では、松浦正人市長を中心とした合併反対派と、推進派とのさや当てが続いてきた。
 昨年5月の市長選では、かつての合併推進派の多くが、松浦市長と戦った島田教明氏(56)を支援した。そして島田氏が「県と市の頑丈な懸け橋になる」と、無所属新人で出馬する今回の県議選でも、松浦市長の後援会長だった神田義満氏(68)が、市長が代表を務める政治団体の推薦を受け、無所属新人で「市の行政改革の方式を県政に」と立候補する予定だ。
 一方、市長選では島田氏を後押しした伊藤氏は「今の県政はなれ合い、硬直化している」と批判、一線を引く。同じく支援した無所属新人の原田洋介氏(39)も、「対立の構図を打破して新しい防府をつくりたい」と意気込む。
 公認候補を立てない自民党や共産党の票の行方が注目される中、前回トップ当選の公明現職の石丸典子氏(52)は「かつてない激戦になるのは必至。組織力だけでは安泰ではない」と気を引き締める。【脇山隆俊】
〔山口版〕

3月30日朝刊

1101チバQ:2011/03/31(木) 22:21:21
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110331-00000227-mailo-l35
’11統一選やまぐち:県議選注目区/下 光市 /山口
毎日新聞 3月31日(木)16時14分配信

 ◇市全域が「上関」の30キロ圏内 「争点に原発」想定外
 「中国電力が原発建設を計画している上関町の意見を尊重するのは分かる。しかし、何かあった時は周辺自治体にも大きな影響が及ぶことが、福島の事故で認識されたと思う。周辺住民の声をしっかり聞くべきなのに、今まで機会はなく、私が立候補しなければ今回も同じだった」
 29日、無所属新人の国弘秀人氏(49)が「反原発」を掲げて光市区(定数2)で出馬することを正式に表明した。同区での出馬表明は3人目。「無投票」の雰囲気が漂っていた同区が、告示のわずか3日前に「原発」を巡り三つどもえの選挙戦になることが決定的となった。
  ◇   ◇
 東日本大震災による福島第1原発の事故。半径20キロ圏内の住民に避難指示が出され、屋内退避指示だった20〜30キロ圏内は自主避難が促されている。上関原発の建設予定地から光市は、市役所までが約20キロ、市内全域は30キロの範囲にすっぽりと収まる。
 県議選で上関町は熊毛郡区(定数1)。立候補予定の2氏はそろって「地元の意向を尊重する」という姿勢で、原発建設の是非は争点になっていない。中電から既に計24億円の寄付を受け、国から電源立地地域対策交付金約86億円を受け取ることができる同町。過疎が進み、「原発による町づくり」を選んだ町への配慮も、主張を明確にできない背景にある。
 一方、予定地を抱えていない光市の同交付金は14億円余り。県議選立候補予定者にとって選挙戦、ましてや原発問題は「想定外」だった。
  ◇   ◇
 「原発が争点になるだろう。何を訴えていくのか」「電話でのお願いなど、とにかく攻めの姿勢でやっていこう」
 27日朝、自民現職の河野亨氏(48)の陣営は慌ただしく動き始めた。前夜、国弘氏が出馬するという情報をキャッチしたからだ。支援する市議は急きょ会合を開き、河野氏自身も「選挙戦」を伝えるため、後援会や選対幹部のもとへ走った。
 前回、党県連会長を務める父の地盤を継ぎ初当選した河野氏。上関原発について「今は推進、反対を言える立場にないが、工事は進めるべきではない。より高い安全基準を設けるよう国に求めていく」と話す。2日早めた30日の後援会役員会で協議し、選挙戦では景気回復などの政策に重点を起きつつ、自主防災など安心・安全なまちづくりの問題として、原発に触れていくという。
  ◇   ◇
 4選を目指す民主現職の秋野哲範氏(50)。前々回は苦杯を喫したものの前回はトップ当選で返り咲いた。陣営は28日、選対本部の会議を開き、その後も後援会事務所には人の出入りが続いた。
 秋野氏は「国には安全基準を見直していただきたい。上関原発については、国の方向性の延長線上にある。今のドタバタで(是非を)判断せず、福島の事故を分析、検証することが必要だ」と話す。選挙戦では行政改革や福祉など、これまで取り組んできたことを中心に訴え、原発についてはできる範囲で話をする予定。中電の労働組合の準組織内議員として支援を受けるが、「上関原発について、どう訴えるか取り決めはしていない」という。【丹下友紀子】
〔山口版〕

3月31日朝刊

1102チバQ:2011/03/31(木) 22:42:56
>>971
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201103310052.html
三次市長、寄付行為で辞職も 選挙区内の有権者に洗剤セットを贈ったとして、公選法違反(寄付行為の禁止)の疑いで書類送検された三次市の村井政也市長(66)が、司法の判断によっては辞職する意向であることが30日分かった。

 関係者によると、村井市長は「けじめをつける」などと周辺に辞職の可能性も漏らしている。不起訴以外の処分なら、自ら職を辞する考えとみられる。村井市長は31日に記者会見を開く予定。中国新聞の取材に対し、「それまで何も言えない」と話している。

 捜査関係者によると、村井市長は初当選した2008年4月から昨年8月ごろまでの間、選挙区内の支援者約80人に約3千円分の洗剤などを5回にわたって贈った疑いが持たれている。検察は31日にも処分を決めるとみられる。

1103チバQ:2011/04/03(日) 10:14:16
http://mytown.asahi.com/areanews/kagawa/OSK201104020095.html
津波の対策急務、災害弱者の避難課題 統一地方選を前に
2011年4月3日


高松市の新塩屋町コミュニティセンターに設置されている防災行政無線のスピーカー=同市城東町1丁目


 東日本大震災を受け、今回の統一地方選では防災や地震対策が争点の一つに浮かび上がっている。県内でも津波対策や障害者、高齢者の避難方法など、多くの課題が指摘されている。

 震災が起きた3月11日、20センチの津波を記録した高松市。「高潮と津波とではパワーが違う。あれが今回の震災のように津波だったら、さらに大きな被害が出ていたはずだ」。市危機管理課の担当者の脳裏によぎったのは、04年8月の台風16号による高潮被害だ。

 高松市内の約1万6千棟が床上・床下浸水した。高潮による潮位は高松港で2.46メートルと過去最高だった。

 県は高潮被害を受け、2034年までの約30年間で455億円を投じ、海面からの高さ3メートル程度の防潮堤計139キロを整備する計画を立てた。これまでに44キロが整備されている。

 だが、計画はあくまで高潮対策が基本。30年以内に約60%の確率で起きるといわれる「南海地震」では、満潮位を考慮すると最大3.1メートルの津波が想定されているが、県港湾課の担当者は「津波に対するハード対策はこれまで取られてこなかった」と明かす。

 長谷川修一・香川大教授(地質工学)は「津波は水の固まりのぶつかりで破壊力があり、高潮対策では防げない」と指摘。「護岸は液状化の被害を受ける可能性もある。津波の避難訓練や防災教育など、今できることをまずやるべきだ」という。

 地震や津波の際の住民避難にも課題はある。高松市の地域防災計画では、避難情報を防災行政無線や広報車、メール配信などで住民に伝えることになっているが、障害者や高齢者にとっては不安が残る。

 県ろうあ協会の太田裕之常務理事は「災害時にはメールやファクスの利用が難しい。自治会などの人づてが頼りだが、時間の猶予がない中でうまく避難情報を伝えられるのか」。重度の障害があり電動車いすを使う「福祉オンブズ香川」の横山君子事務局長は「避難場所にたどり着けるのか、災害が起きたら取り残されるのではないかと不安を感じる。香川は災害が少ないと言われるが、いつ想定外のことが起きるかわからない。この機会に災害対応のビジョンを示してほしい」と話す。

 県議選では、論戦はスタートしたばかりだ。阪神大震災で被災した経験を持つ高松市選挙区の新顔候補は「災害時にライフラインが安定供給できるような施策に取り組む」などと第一声で訴えた。

 三豊市選挙区の現職候補は「新しい道路や橋を造るより耐震工事へと積極的に取り組んできた」と実績を強調。丸亀市選挙区で無投票当選した一人は「高潮対策などのインフラ整備を停滞させてはならない」と抱負を語った。

1104チバQ:2011/04/03(日) 10:30:35
http://mytown.asahi.com/areanews/hiroshima/OSK201103280150.html
広島市長選候補4氏、「上関推進」選択せず
2011年3月29日

 福島第一原発事故を受け、県内の市民団体「上関原発止めよう!広島ネットワーク」は28日、原発とエネルギー政策について、広島市長選候補者に実施したアンケート結果を発表した。同日正午までに豊田麻子、桑田恭子、大西理、松井一実の4氏から回答があった(回答順)。

 3問で3択式。上関原発(山口県)建設計画を「推進すべきである」とした人はおらず、大西氏は「中止すべきである」、他3氏は「その他」とした。日本のエネルギー政策として原子力発電については、「比重を減らすべきである」と答えた大西氏以外は「その他」とした。自然エネルギーに関しては、「その他」とした豊田氏以外の3氏が「比重を高めるべきである」と回答した。

 同団体の木原省治共同代表(62)は「上関原発で事故があれば、広島も被災地になる可能性がある。首長を選ぶ判断材料にしてもらいたい」と話した。各氏の記述部分もある。木原さん(090・6837・8236)に連絡すれば、FAXか郵便で送ってもらえる。(山下奈緒子)

1105チバQ:2011/04/03(日) 21:03:05
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011040300186
松井と豊田の接戦=広島市【統一選】
 現職の不出場を受けた6新人による争い。このうち、民主、自民の二大政党がそれぞれ支援する2新人が激しい接戦を演じている。自民と公明が推す元厚生労働省中央労働委員会事務局長の松井は積極的な経済政策などを掲げ、組織固めに躍起。民主、社民の両県連が支援する豊田は、市で初めてだった女性副市長としての実績をアピールし、無党派層の取り込みに懸命だ。(2011/04/03-19:58)

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1106チバQ:2011/04/03(日) 23:21:35
>>1102
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/national/20110401-OYT1T00047.htm
三次市長が辞意、洗剤配って罰金百万円略式命令

 後援会役員らに洗剤セットを贈ったとして、公職選挙法違反(寄付行為の禁止)の疑いで書類送検された広島県三次市の村井政也市長(66)について、広島区検は31日、同法違反で略式起訴した。

 同日、広島簡裁は罰金100万円の略式命令を出した。

 村井市長は同日夕、市役所で記者会見し、「公人として責任を取る」として辞職を申し出たことを明らかにした。

 起訴状などでは、村井市長は2008年8月〜10年8月の中元と歳暮の時期に、三次市内の有権者79人に、洗剤セット計334個(約120万円相当)を贈った、としている。

 村井市長は、市議会全員協議会で議長あてに辞職を申し出たと報告した後、記者会見。「個人的な付き合いの範囲だった。こういう結果が出た以上、市長としてのけじめをつける」と理由を語り、「3年間、お世話になった市民、職員の皆さんに心からおわびしたい。悔いはありません」と述べ、時折言葉を詰まらせた。

 村井市長は1979年から市議を7期務めた後、08年4月、市長に初当選した。

 正式裁判を申し立てなければ、4月15日に刑が確定し、公民権が5年間停止され、失職する。

 県選管によると、市長が辞任を市議会議長に申し出した場合、議会側の同意があれば20日以内に辞められる。議長は市選管に通知すると50日以内に選挙が行われる。新市長が決まるまで、副市長が職務を代理する。

 一方、市民や市職員らは突然の辞任に驚きを隠せない様子だった。70歳代の男性は「市長に期待していた。自ら襟を正すのは立派」とし、60歳代の男性は「ルールは守ってほしかった。書類送検の段階で辞職すべきだった」と話した。

(2011年4月2日08時35分 読売新聞)

1107チバQ:2011/04/04(月) 23:14:11
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201104040195.html
松井・豊田氏競う広島市長選 新人6人が立候補している広島市長選(10日投開票)に関し、中国新聞社は有権者千人を対象に電話による世論調査を実施した。取材を加味して情勢を分析したところ、元厚生労働省官僚の松井一実氏(58)=自民、公明推薦=と前副市長の豊田麻子氏(45)が横一線で競り合い、元市議の大原邦夫氏(61)が激しく追う展開。一方、5割強が「まだ決めていない」「分からない」などと投票する候補者を回答しておらず、予断を許さない状況だ。

 共産党公認1人と無所属の5人が争う選挙戦。中盤を迎えて松井氏と豊田氏が互角の戦いをみせ、大原氏が追い上げる形になった。元市議の桑田恭子氏(49)、共産党広島県常任委員の大西理氏(45)が続き、会社員の前島修氏(37)は苦しい戦い。

 投票する候補者を決めているのは3割強だった。調査では「まだ決めてない」「分からない」とした7割弱に対し、「もし今投票するとしたらどの候補者ですか」と質問。その結果、全体の5割弱が投票する候補者を回答した。

1108チバQ:2011/04/05(火) 19:17:51
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000001104050001
豊田氏と松井氏互角/広島市長選
2011年04月05日

 10日投開票の広島市長選を前に、朝日新聞社は2、3両日に電話で情勢・世論調査を実施し、取材結果を総合して選挙中盤の情勢を分析した。立候補した新顔6人のうち、前副市長の豊田麻子氏(45)と元厚生労働官僚の松井一実氏(58)=自民、公明推薦=が互角で競り合い、元市議の大原邦夫氏(61)が追う。半数の有権者が投票態度を明らかにしておらず、終盤に向けて情勢は流動的だ。


 3期務めた現職の秋葉忠利氏(68)が引退を表明し、秋葉氏が提唱した2020年夏季五輪招致の是非や、借金が1兆円を超す市の行財政改革への姿勢が争点。民主、社民両県連は豊田氏を支援し、共産は党県常任委員の大西理氏(45)を公認。政党対決の色合いが濃くなっている。


 投票態度を明らかにした人をみると、豊田氏は前回、秋葉氏を強く支持した民主、社民支持層を中心に支持を広げ、無党派層にも広がりを見せる。女性の支持が比較的高く、特に30〜40代から支持を集める。


 松井氏は前回、事実上分裂した自民支持層の支持固めを図り、告示直前に推薦を決めた公明の支持層にも浸透しつつある。60代以上の男性の支持は他候補に水をあけている。


 前回、一部自民市議の支援を受けた大原氏は自民支持層で一定の支持を保ち、公明、民主支持層にも食い込む。ただ「脱政党」を掲げるものの、頼みの無党派層に浸透しきれていない。


 元市議の桑田恭子氏(49)は無党派層に食い込みを図るが、広がりを欠く。大西氏は共産支持層の5割強をまとめたが、他の支持層に浸透していない。建設コンサルタント会社員の前島修氏(37)は厳しい戦いだ。


 政党支持率は民主12%、自民22%、公明3%、共産、みんな、国民新各1%、社民は1%未満。「支持政党なし」「答えない」「分からない」を合わせた無党派層が60%を占めた。この層の動向が、終盤の大きなカギを握りそうだ。


 世論調査で選挙への関心度を聞いたところ、「大いに関心がある」「少しは関心がある」の回答が合わせて84%に達し、投票についても「必ず行く」が70%、「できれば行きたい」が20%で、いずれもほぼ2007年の前回市長選での調査と同水準だった。前回市長選の投票率は53・75%。今回は、東日本大震災が投票率にどう影響するかが不確定な要素だ。(加戸靖史)

1109チバQ:2011/04/05(火) 21:48:53
http://www.sanyo.oni.co.jp/senkyo/11_chihou/news/2011/04/03/20110403120504.html
国会議員が応援合戦
岡山県議選、岡山市議選 初の週末

岡山市議選候補(左)への支援を訴える国会議員=岡山市内

 岡山県議選、岡山市議選の告示後初の週末を迎えた2日、地元に帰ってきた国会議員が候補者陣営に駆け付け、応援合戦を繰り広げた。衆院解散の機運は薄らいだとはいえ、国政への影響が避けられない統一地方選。政令指定都市になった岡山市議選は政党色が強まっており、どの党の国会議員も地方議員との関係強化に懸命だ。

 自民党の逢沢一郎氏(衆院岡山1区)は、自らの選挙区でもある岡山市北区内で県議選現職と市議選現職の合同演説会に参加。「衆院選で助けていただいた2人とは、同志として仕事をしている。絶対勝たせてほしい」と訴えた。

 これに対し民主党の高井崇志氏(衆院中国比例)は、岡山市南区の商業施設で県議選新人と街頭演説。「候補は大学時代から二十数年来の友人。県政に送り出してほしい」と呼び掛けた。同市北区でも市議選新人の選挙カーに同乗した。

 両党の県関係国会議員はこの日、閣僚らを除いてほぼ全員が岡山入り。次期衆院選に向けてライバル議員の動きも意識しながら、それぞれの地元で候補者の遊説に同行したり、選挙事務所を激励に訪れたりした。

 たちあがれ日本は県内の統一選前半戦には公認候補はいないものの、県議選と岡山市議議選で計23人を推薦。片山虎之助氏(参院比例)は市議選の北区現職と街頭に立ち、「政令市・岡山を発展させる人材はこの候補をおいてほかにない」と力を込めた。

 公明党の谷合正明氏(同)はこの日は他県での日程だったが、告示日の1日に県議選、市議選候補の応援に駆け巡った。

(2011年4月3日掲載)

1110チバQ:2011/04/05(火) 21:56:14
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamaguchi/news/20110404-OYT8T01136.htm
原発論戦…熊毛郡区は低調、県議選周辺区では活発化
 東京電力福島第一原子力発電所の事故が、県議選にも波紋を広げている。原発建設が進む上関町に近い選挙区で、立地の是非を問う舌戦が活発さを増す一方、同町を抱える熊毛郡区(定数1)の様子は少し異なる。国や中国電力(広島市)からの補助金を当て込んだ地域振興名目で原発を誘致した経緯を踏まえてか、論戦のテーマとしては影を潜めている。

 「田布施町の発展、活性化に全力で取り組みたい」。4日午後、熊毛郡区の自民現職は、田布施町内の広場で約30人の支持者を前に訴えた。6分ほどの演説だったが、上関原発には触れなかった。

 この候補の陣営によると、街頭演説で上関原発に言及することはあるが、「基本的には国のエネルギー政策に協力する立場。地域の問題はほかにも山積している」(陣営幹部)という。

 同区の民主新人は個人演説会などで、原発に過度に依存しないエネルギー政策を訴えるものの、上関原発の是非については「地元の意見をよく聞いて判断すべき」と述べるにとどめる。

 政策として原発を推進してきた民主党の公認候補という側面もあり、上関原発について態度を明確にできないとの立場だ。「地元に賛否両論があることを、重く受け止めなければならない」とも話す。

 一方、熊毛郡区の周辺選挙区では、原発立地の是非が争点に急浮上している。

 上関町に隣接する柳井市区(定数1)では、上関原発反対の市民運動を率いる元県議が無所属で立候補。ほかに立候補している民主現職、自民新人、無所属新人に論戦を挑んでいる。光市区(定数2)は原発建設反対を訴える無所属新人と民主現職、自民現職の三つどもえの戦いとなった。

 ただ、両選挙区とも反原発を鮮明にする2人以外の候補は、今のところ上関原発建設への賛否を明確にしていない。光市区のある現職陣営幹部は「推進、反対で片づけられるものではない。国のエネルギー政策をどうするか、という視点で訴えなければ」と話す。

 岩国市・玖珂郡区(定数5)では、新人候補を中心に原発問題への言及が増えている。ある新人は個人演説会で、26分間の演説の半分を原発問題に費やし、「上関原発の中止へ大きな転機を作り出そう」と訴えた。

(2011年4月5日 読売新聞)

1111名無しさん:2011/04/06(水) 06:12:46
山あいの里 まっ二つ/美作・英田激戦再び

深い山に囲まれた美作市・英田郡選挙区。
日本の原風景のような土地で、「風」や「組織」とは無縁の選挙戦が展開されている。

 「93票差の激戦」

 1議席を巡って演じられた4年前の接戦が、今また、再現されようとしている。
当時、美作市議の1期途中だった無所属の新顔が、県議歴5期20年のベテランを
うち負かし、話題になった。
 
 勝ったのは、岡本泰介(64)。今回の選挙には、自民党公認で立つ。
負けたのは、自民党で立った市村三次(74)。今回は、その長男・仁氏(43)が
無所属で立つ。

■実績を強調
「4年前は追う立場で、ある面、戦いやすかった。追われる今回は、やりにくい」
攻める立場から、攻められる立場になった心境を、岡本氏は率直に語った。

 その作戦は、1期4年間の「実績の強調」だ。
節目ごとに出してきた県議会報告は、毎回1万3千部。たとえば2009年7月の竜巻、
8月の水害の時。自ら被災地に足を運んで住民の訴えに耳を傾け、復興のための地元負担を
小さくした、という。報告には、そんな「実績」がびっしり並ぶ。

 美作町議2期8年、市議2年の間に身につけた「現場第一主義」も徹底している。
スーツにネクタイ姿だが、靴はスニーカー。自ら軽トラックのハンドルを握り、
目的地に着くと荷台の原付きバイクに乗り換える。有権者の家を、1軒1軒訪ねるためだ。

 「コツコツ選挙区を歩き、住民が何を望んでいるか素早くキャッチする。
そんな姿勢が心をつかんでいる」

 幼なじみで後援会長も務める小林隆夫氏は、全幅の信頼を寄せている。

1112名無しさん:2011/04/06(水) 06:19:24
■若さ武器に
 「若さと実行力」。対する市村仁氏は、そこを強調する。
4年前、圧倒的に優勢とみられた父親のまさかの落選を、陣営は多選批判に
一因があるとみて、43歳という年齢を打ち出すことにした。

 「世襲批判」にも神経をとがらせる。

 「三次の長男」ではなく「新しい地域のリーダー」を売り出すため、
父親の後援会は選挙直後に解散。昨年11月、長男の後援会を新たに立ち上げ、
役員も一新した。市村氏もまた、地域の声を県政にと訴える。
「選挙区を歩くと、地域それぞれ事情がある。その声に耳を傾けるのが私の役目だ」

 ただ、後援会長の入矢治氏には悩みがある。
今も長男の事務所に顔を出し、支持者を回る父親は、
県議がセンセイと持ち上げられた時代の空気を色濃く残しているという。
「あんたが地下足袋はいて事務所の掃除でもすりゃ、受けもよくなると
言うんだが、(父親は)そんなことできるかと。
頭が高いと有権者に思われるのはプラスにならんのだけどね...」


同選挙区では29日、税理士の道広浩二氏(51)も立候補の意向を表明した。

【asahi.com MY TOWN 岡山】
http://mytown.asahi.com/okayama/news.php?k_id=34000201103310001

1113チバQ:2011/04/07(木) 00:22:04
http://mytown.asahi.com/tokushima/news.php?k_id=37000361104060001
接戦きしむ民自
2011年04月06日

議席を争うライバル陣営同士がすれ違う場面も

 過去に無投票が一度もない阿南選挙区(定数4)。この激戦区で今回、二つの大きな変化があった。有権者が多い徳島選挙区以外で、民主党が推す候補者が初めて複数立ったことと、6期目の自民現職の引退だ。


 「県連として総力を挙げ、勝利に向けて頑張っていく。絶対に負けるわけにいかない」。3日、阿南市内であった民主現職の候補者の演説会。党の県関係国会議員3人が出席し、その1人が気勢を上げると、労組関係者ら約100人が集まった会場からは大きな拍手が起こった。


 その5時間ほど前、民主からの推薦を受ける無所属新顔の候補者は選挙カーを降り、市道沿いをひた走っていた。市道両側の店を一軒一軒くまなく回って食事中の客にも握手を求め、辻立ちを重ね知名度アップに力を入れる。同じ民主が推す候補者ながら、戦い方は対照的だ。


 定数が複数の選挙区には複数候補を立てる――。県連は昨年8月、党の方針に沿って議員増を目指すことを打ち出した。しかし、菅内閣の支持率が2月には20%(朝日新聞社、世論調査)に下がるなど、政権への風当たりは強くなるばかり。危機感を募らせた現職陣営は複数の市議に引き締めを再度指示し、「他陣営の心配などしている余裕もない」。県連幹部も「どちらも応援したいが、党の現状を考えれば難しい部分もある」と漏らす。


 一方、今年1月、自民現職の遠藤一美氏が引退を表明。選挙区の4議席のうち3議席を占めていた自民関係者にも動揺が走った。


 後継とされる新顔候補が無所属で立候補を表明したのは2月上旬。本人は自民党員だが、陣営関係者は「自民の現職が2人もいる中で、幅広い支持を得るには自民色を薄めたほうがいい」と明かす。街頭演説では党に触れず、ひたすら政策での勝負に出ている。


 自民の現職2陣営には「票を食われる可能性がある」と警戒感が広がる。引退する現職と新顔の地盤が違い、集票を地区割りで計算できないのも大きい。


 自民党県連幹事長でもある現職は、出陣式に800人以上を集め、日本の経済危機や東日本大震災に触れて「こんな時に政治が社会を引っ張っていかないといけない。自民党が政権を奪還しなければ」と政党の力を強調。党の県選出国会議員もこの日、現職2人の陣営に応援に駆けつけた。


 民主、自民の軋(きし)みを尻目に、街頭演説に力を入れる共産元職は週末の昼時のスーパー前でこう訴えた。「県議会は民主も自民も知事与党だ。知事に何でも賛成する議員がいくら増えても、防災と暮らし、福祉を守る県政へ切り替えることはできない」


(西峯正晴)

1114チバQ:2011/04/07(木) 00:27:31
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000001104060002
市長選、三次市大忙し
2011年04月06日

 三次市選挙管理委員会は5日、村井政也市長(66)の辞職表明を受けた市長選の日程を、17日告示、24日投開票に決めたと発表した。告示まで2週間もない短期決戦となり、立候補を予定する陣営は動きを加速させ、市選管は準備に追われる。市民からは「こんなに急な日程で、きちんとした選挙になるのか」と戸惑う声も聞かれた。


 選挙には、前市長の吉岡広小路氏(51)と副市長の増田和俊氏(64)の出馬が有力視されている。


 吉岡氏は、村井市長と2度市長選で争い、8市町村が合併して新三次市となった直後の2004年は当選し、08年は落選。任期満了なら来春に実施されるはずだった市長選に向け準備を続けていた。増田氏は旧作木村長で、08年4月から村井市長のもとで副市長を務める。村井市政の継承を掲げるとみられるが、関係者によると、ともに今週中にも最終方針を決める見通しだ。


 一方、投票まで3週間もない厳しい選挙日程で、市選管は大わらわだ。もともと10日投開票の県議選(三次市区は無投票)の準備はしていたが、市長選となると、新たに有権者約4万8千人分の投票所入場券や投票用紙の用意を迫られる。


 しかも投票所入場券は、告示3日前の14日までに発送する必要があり、事務作業を急がなければならない。選管の職員は3人だが今回は特別に市職員数人の応援を求めることを考えているという。また、選挙ポスターの掲示板も、経費節減と作業の無駄を省くため、現在市内415カ所に立っている県議選のものを流用する。市選管は「毎日夜中まで、土日も休まず作業をしてでも、間に合わせなければ」と覚悟する。


 選挙の日程を知った市民の中には「こんなに期間が短くては、立候補できる人が限られる」「事情が事情だけに、政策論争より誹謗(ひ・ぼう)中傷合戦になるのでは」などと心配する声が多かった。(長尾大生)

1115チバQ:2011/04/07(木) 00:30:34
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/2011/news1/national/20110406-OYT1T00128.htm
「うるさい」と広島市議選候補の選挙カー膝蹴り
 広島中央署は4日、広島市西区横川町、無職日橋隆久容疑者(36)を公選法違反(自由妨害)容疑で現行犯逮捕した。

 統一選告示後、同法違反による逮捕者は広島県内で初めて。

 発表によると、日橋容疑者は4日午後6時35分頃、西区横川町の路上で、同市議選候補の選挙カーに乗っていた支援者男性(21)らに向かって大声で「うるさい」と叫び、交差点で停車していた選挙カーに膝蹴りをした疑い。同容疑者は「間違いない」と容疑を認めているという。

(2011年4月6日08時24分 読売新聞)

1116チバQ:2011/04/09(土) 09:03:19
http://www.nnn.co.jp/news/110408/20110408006.html
統一地方選 情勢を見る 鳥取市・岩美郡・八頭郡
2011年04月08日

 鳥取県議選は選挙戦終盤に突入し、10日の投票日に向けて各選挙区で激しいつばぜり合いが繰り広げられている。無投票の境港市、西伯郡、日野郡を除く6選挙区の情勢を紹介する。(文中敬称略)

【鳥取市】
 定数12に対して現職11人、新人5人の計16人が立候補し、定数4超の大激戦区。山口、市谷、鉄永が先行。浜崎、銀杏、浜辺、藤縄、尾崎、前田が続き、福本、野田、山田、坂野、砂場、谷村、米村が追い上げる。中位以降は当落線上に複数の候補が並ぶ団子状態。現職と新人の交代の可能性も十分にある。

 死去した小玉が地盤とした賀露地区、勇退する初田の地盤の旧気高町や旧鹿野町には自民系候補が複数入り乱れる。旧国府町や湖山地区でも複数の名前が挙がり、市内の勢力図はまだら模様を描く。

 山口は河原町や用瀬町など旧郡部、美保地区の票をまとめ、農協支援も得る。市谷は富桑地区などで人気があり、社会的弱者目線の訴えで幅広い浸透を見せる。鉄永は旧青谷町を中心に系列市議とともに回り、旧気高町にも食い込む。

 浜崎は福祉団体などが支援。醇風地区のほか賀露地区などでも精力的な動きが目立つ。銀杏は前回首位の1万2千票以上の得票を新人と二分。津ノ井地区などに固い地盤を持つ。浜辺は公明支持層に浸透。元町議の父親が地盤とした旧気高町でも集票に期待。

 藤縄は湖山西自治会の推薦を受け、地元に浸透。他候補からの攻勢に上滑りを懸念。尾崎は市内各所に張り巡らせた人脈を頼りに支持を広げる。浜坂地区でも集票力を見せる。前田は浜坂地区や城北地区以外にも進出。建設業や林業などの業界関係の支援も見込む。

 福本は日進地区など市街地で人気があるが、他地域での集票力が未知数。野田は地盤の旧国府町などで一部切り崩しに遭う。終盤、衆院議員が応援に入る。山田は部落解放同盟の一部と組合票が新人に流れ、初めて守勢の選挙を戦う。

 坂野は市職労など組合票を固め、妻の知名度や若さを生かした選挙戦で挑む。砂場はグループ単位の市民や部落解放同盟の一部などに浸透し、猛追の気配。谷村は前回選以降、市内をくまなく歩いた。手作り選挙だが、前回以上の好反応も。米村は知名度アップに懸命。社民支持層と部落解放同盟などからの集票に期待。

【岩美郡】
 新人2人が1議席を争う。足立が広谷よりやや優勢とみられる。

 足立は自民党推薦を受け、農漁業団体や他党の支持基盤からも支援を受ける。複数の町議も応援に加え、票の積み増しを図る。

 広谷は1日15カ所以上で街頭演説し、巻き返しを図る。まとまった支援が見込めない中、足立の組織票の切り崩しに懸命。

【八頭郡】
 新人4人が2議席を争う激戦区。頭一つ抜け出た福田を、智頭町でつばぜり合いを演じる国岡と大河原、八頭町が地盤の高橋が激しく追い、最後まで予断を許さない。死去した米井が4年前に獲得した票の行方が焦点。

 福田は八頭、若桜両町で先行。引退する現職と他選挙区に移った県議が支援するが、他陣営の攻勢で引き締めに躍起だ。

 自民党を離党して再挑戦する国岡は智頭町に加えて八頭町への浸透も図るが、民主党と連合の支持がどう影響するか。初出馬の大河原は智頭町長や自民党系町議らの懸命なてこ入れを受けており、保守層を中心とした票固めに余念がない。

 特定の組織を持たない高橋は”草の根選挙”を展開。一部の八頭町議の応援を受けており、無党派層の取り込みを狙う。

1117チバQ:2011/04/09(土) 09:03:54
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tottori/news/20110405-OYT8T00906.htm
前市長参戦 ムード一変
「スタート遅れ」他陣営 歯がみ


3議席を4人で争う倉吉市。前市長の出馬で情勢は一変した  「市長の経験を生かし、市民の声を県や国に届ける懸け橋に」。倉吉市中心部の住宅街に、長谷川のやや甲高い声が響いた。昨年4月に市長を退任。県議返り咲きを目指す意向を表明したのは、同12月になってからのことだ。

 市長2期目の任期満了が約7か月後に迫っていた2009年9月、斎場建設問題を巡って「信を問う」と辞職。「唐突で分かりにくい」との批判もあった中で出直し選を勝ち抜いた。「長谷川党」とも呼ばれる固い支持層を持つ元議員の参戦で「無風か」との選挙区のムードは一変。「本格スタートが遅れた」と他陣営を歯がみさせた。

 「前回は最下位。うちが一番焦る立場だ」。そう漏らすのは、8選を狙う村田陣営の幹部だ。

 自民党公認で臨んだ03年の前々回は次点。前回は無所属の党推薦候補として復活を果たしたが、昨夏の参院選で党候補の支援を怠ったとして県連から党員資格の停止処分を受け、今回は推薦も受けていない。

 陣営幹部は「昔からの保守層の支持は固い。推薦の有無は関係ない」。福祉関係を中心に張り巡らせた後援会組織を生かし、校区単位の個人演説会に注力。「雇用の場を増やし、若者が定住する活力あるまちに」と訴える。

 前回、無所属だった興治は、民主公認を得て、党勢拡大の一翼を担う戦いだ。陣営幹部は「労組票は心強いが、票の皮算用をする余裕はない」と、やはり厳しい表情を崩さない。

 政権交代の成果を国民に実感させられない党への風当たりも気がかりだが、興治は「与党の一員として地方から国を変える」と強調する。「産業雇用の創出、安心できる社会づくり、教育による人材育成」を柱に、声をからす。

 唯一の自民党公認となった伊藤は、震災後の世論に配慮し、告示前に予定していた700人規模の決起大会を中止した。前々回、前回はトップ当選だったが「構図が一変し、票が読めない」と気を引き締める。

 県農林水産部長を務め、1次産業の従事者に知名度が高い。演説で震災や雪害にもふれ「防災対策や子育て支援の充実で活力ある県土を」と唱える。

 一方、〈台風の目〉となった長谷川は、個人演説会を2回に絞り、街頭演説に力を入れる。「高齢者や弱者に優しい政治を」との主張を、より多くの市民にと届かせる狙いだ。(上田貴夫、文中敬称略)

     ※

 10日の投開票に向けて、後半戦に突入した県議選。注目区から各陣営の訴えや構図を報告する。

 定数 今回から鳥取市、米子市、東伯郡で1ずつ減って35になった。自治体の財政難を背景に全国で定数見直しの動きが相次いでいるのを受け、昨年10月の議会で改正条例が成立した。削減は1999年4月の県議選で40から38になって以来。それまでは、戦後一貫して40だった。

 定数は地方自治法で、人口に基づく上限の範囲内で条例により定めると規定されている。県の上限は40で、削減率12・5%は全国16位となった。削減率が最も高いのは、上限61に対して定数46の岐阜県で24・6%。今回の統一地方選に向けては、県のほか14道府県議会が削減を実施した。

(2011年4月6日 読売新聞)

1118チバQ:2011/04/09(土) 09:04:44
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tottori/news/20110406-OYT8T01029.htm
勢力維持へ民主躍起

3人勇退、自民が対決色強める

支持を求めて懸命に手を振る米子市の新人陣営の運動員。票の読めない戦いが続く  選挙戦半ばの5日夜、民主党県連代表の衆院議員・湯原俊二は、公認新人の個人演説会で、げきを飛ばした。「民主系の3人が退き、議席が空いた。党が進める地域主権の実現を目指し、論陣を張れる人材を県政に送り出してほしい」。

 前日は現職の選挙カーに半日同乗し、地元の弓浜部ではマイクも握った。直後に上京して5日午前の衆院総務委員会に出席すると、すぐさま空路で米子へとんぼ返り。強行軍をいとわず、てこ入れに動く。

 2008年9月、国政転身のために自身が県議を辞職し、米子市の民主系議員は3人に減った。今回、党県連の重鎮・鍵谷純三(63)と、参院議員・川上義博の後援会長を務める松田一三(74)の両ベテランが勇退し、現職で残るのは浜田1人だ。新人2人を含む公認の3人が全員当選しても、勢力維持にしかならない。湯原は「4が2になれば半減。それは許されない」と危機感をあらわにする。

 3人を推薦する連合西部地協は、浜田にJR連合、森に出身の自治労、池田には紙パ連合などの傘下労組を割り当てた。無投票当選が決まった近隣選挙区の公認県議も応援演説に入る。さらに知名度不足が課題の池田には、湯原と川上の後援会が支援に動くなど総力戦の様相だ。

 対する自民は、広江が市西部から弓浜部、斉木が南部、稲田が北部と現職3人が住み分けているが、広江の足元から池田、斉木の地盤からは森が出馬。稲田も、地盤が浜田と隣接しており、これまでになく民主候補を意識した戦いとなっている。

 広江は、経営する医療法人を中心に長く培ってきた支援組織をフル稼働させて上積みを図り、農業に強い斉木は地盤から離れた弓浜部の農家へも支持を広げる構えだ。稲田は勇退議員の後援会の一部を取り込むなど、それぞれ急ピッチで支持固めを進めている。

 公明の沢は、県議会などであいさつ回りが遅れた分を市議4人が支え、県の障害者対策を拡充させた実績を訴えて支持拡大を狙う。

 共産の錦織は、東日本大震災の福島第一原発事故に素早く反応し「核燃料を再利用するプルサーマル計画の中止」など原発の安全対策を訴えている。

 内田は「32歳の若さ」を強調。同世代の若手経済人らでつくるネットワークと、市議時代のつながりを頼りに支持の組織化を急いでいる。

(大櫃裕一、文中敬称略)

 <メモ> 議員報酬 県議の月額は議長86万4900円〜議員71万9150円。年2回、計3・97か月分の期末手当も支払われる。財政難を受け、2002年4月から議長7%〜議員5%のカットを続けている。このほか費用弁償として交通費と宿泊費(1万1700円)も支給される。

 4市の市議(議長、副議長など除く)の月額平均は43万8294円、町村議は20万8358円。最も少ない日野、江府両町の19万3500円と比べると、県議は3・7倍になる。

 「県政全般の課題解消を図る重責を担っている」などとして2007年には一時、議会内で増額が検討され、論議を呼んだ。

 ◇米子市選挙区

(定8、候9)
広江弌78自現〈7〉
浜田妙子65民現〈2〉
斉木正一63自現〈3〉
森雅幹51民新
内田隆嗣32無新
稲田寿久65自現〈2〉
沢紀男55公現〈1〉
錦織陽子59共現〈1〉
池田博子39民新

 〈注〉届け出順、氏名、投票日現在の年齢、所属新旧、当選回数

(2011年4月7日 読売新聞)

1119チバQ:2011/04/09(土) 09:05:46
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tottori/news/20110407-OYT8T00821.htm
5新人出馬 現職危機感

地盤流動化や政党対決色薄れ

中心商店街で政策を訴える候補者。票の読めない戦いが続く(画像の一部を加工しています) 4日夕、鳥取市の商店街。タスキ姿の無所属新人が「中心市街地を活性化します」と唱えて練り歩いていた。人通りはまばらで、手を振る相手も乏しい。

 「知事選が盛り上がりを欠くうえ、震災もあってなかなか関心を引きつけられない。地盤も看板もない新人にとって浮動票が頼みだが、その姿がとらえにくい」。陣営幹部は気をもむ。

 定数が1減ったなか、新人5人の出馬で4人オーバーの激戦となった鳥取市。手応えをつかめず焦りを募らせているのは、現職陣営も同じだ。

 「山根英明がごあいさつに参りました」。再選を目指す自民現職の演説会では、勇退する党県連幹事長の声が響いた。告示直前には、震災の対応に追われる党中央の元幹事長にも急きょ来援を仰いだ。

 前回は無所属新人として草の根型の選挙戦だった。陣営幹部は「今回は追われる立場。中央とのパイプをアピールしないと勝ち抜けない」と懸命だ。

 主要政党が知事選で相乗りしたことで政党対決の色合いが薄れた。旧9市町村の大型合併から6年半が過ぎ、地域意識も弱まって地盤が流動化――。別の自民現職の陣営幹部は、今回の難しさをこう解説する。他候補との違いを際立たせようと、この現職は「私が中心になって平井知事を担ぎ出した。働きぶりもチェックする」と影響力のアピールに躍起になっている。

 もう一つ、大きな変化は公明党の2人擁立。県議選の同一選挙区に複数候補を立てたのは初めてで、米子市と合わせて3議席の確保を狙う。

 総定数が35に減り、議員提案に必要な議員数がこれまでの4人から3人になるのを見越した動きで、同党県本部は「議会改革や政策を巡る議論をリードしたい」と意気込む。前回は現職が最下位当選者の4倍以上の約1万2700票を集めてトップ当選しただけに、他陣営からは「実質的に定数2減だ」との嘆き節も漏れる。

 前回の改選後は9議席を占めた自民は、ベテランの勇退もあって現職のみ7人の戦い。民主は現職1人に加え、最年少の新人1人を推薦し、1増を目指す。

 共産は現職1人が原発の安全対策や福祉の充実を訴え、議席を堅持する構え。前代表の死去で県議会の議席を失った社民は、新人1人が雇用の安定と格差是正を唱えている。

 他の無所属3人もそれぞれ女性の社会参加や世代交代などを訴え、支持拡大を急いでいる。

(野口英彦、文中敬称略)

 ◇鳥取市選挙区

(定12、候16) 
野田修68自現〈3〉
浜崎晋一56自現〈1〉
坂野経三郎27無新 〈民〉
市谷知子43共現〈1〉
山田幸夫58民現〈2〉
尾崎薫58無現〈2〉
浜辺義孝53公新
福本竜平40自現〈1〉
前田八寿彦67自現〈2〉
米村正一48社新 〈国〉
山口享77自現〈9〉
銀杏泰利55公現〈2〉
谷村悠介32無新 〈国〉
藤縄喜和59自現〈2〉
鉄永幸紀63自現〈5〉
砂場隆浩47無新

 政務調査費 議員報酬とは別に、現地調査や図書購入など議員活動に必要な経費として、県条例に基づき県議1人に年間300万円が支払われている。各議員は収支報告書に全領収書を添付して議長に提出し、残額は返却する必要がある。

 各議員の収支報告書は県議会のホームページで公開されており、情報公開請求で領収書も閲覧できる。使途は事務所の家賃や新聞購読料、電話代などが多い。

 一方、全国各地で漫画や小説の購入、有権者との飲食など不適切な支出が相次いでいることから「第2の議員報酬だ」として問題視する声も出ている。

(2011年4月8日 読売新聞)

1120チバQ:2011/04/09(土) 09:06:20
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tottori/news/20110408-OYT8T01003.htm
2議席独占狙う自民
智頭谷で“骨肉の争い”も

山あいの集落で演説を重ねる候補者。新人同士の争いで知名度アップを急ぐ(画像の一部を加工しています)  「何とか自民党から2人を出したい。ぶれない候補をよろしく」。急峻(きゅうしゅん)な杉林に囲まれた智頭町の街道筋に3日午後、震災対応にもかかわる党政調会長の公務を縫って駆けつけた衆院議員・石破茂の声が響いた。同町が地盤の推薦候補、大河原の選挙カーからだ。

 社民党の米井悟が死去し、6期務めた自民党の山根英明も引退する八頭郡。自民党は石破のおひざ元の選挙区で、米井の分も含めた2議席独占を狙う。その中で大河原を「ぶれない候補」とPRするのには、訳がある。

 大河原は、前回は自民推薦で立って次点に敗れた国岡の後援会長だった。政治歴はないが、PTAなどの要職を務めており、同町の寺谷誠一郎町長らが「人の話に耳を傾け、町と県、国とのパイプ役を担える人物」として担ぎ出した。党県連青年部長を務めたこともある国岡の陣営は「あまりに非情」と3月に離党届を提出。民主党県連と連合鳥取の支持を取り付けた。

 この経緯には、以前から政争の絶えない智頭町の複雑な事情が絡むようだが、ともかく国岡陣営は「信義にもとる人間は政治家にふさわしくない」と主張。元消防士の経歴を前面に出し、震災を受けて争点に急浮上した防災対策について「現場を知るプロ」とのアピールを強める。

 一方、大河原は「石破さんと連携し、中山間地対策を進める」と蜜月ぶりを強調する。

 智頭谷の〈骨肉の争い〉を尻目に、自他共に認める山根の後継として若桜谷で浸透を進めてきたのが福田だ。石破の元秘書で、新人としては異例の自民公認を獲得。「皆さんの要望を国政へつなげるスピードは、どの候補にも負けない」と唱えて回っている。

 その福田を、同じく若桜谷を中心に戦う高橋は「(旧来の政治体制と)しがらみのある人では、選挙戦で唱えるどんな政策も実行できない」などと批判。農林業の振興を唱え、無党派層を中心に支持を訴える。

 過疎高齢化が深刻な地域だけに、中山間地対策といった主張の中身に、大きな差はない。農業男性(70)は「後継者不足に悩む我々の思いに、どれだけ真剣に応えてくれるか。結果がどうあれ、そればかりを望んでいる」と言葉少なに話した。

(伊藤晋一郎、文中敬称略)

=おわり=

 <メモ>情報公開 県議会は本会議と委員会、全員協議会をインターネットとケーブルテレビ5社で生中継。議事録や委員会資料もホームページで公開している。

 一方、議案採決での各議員の賛否を明らかにしているのは記名投票の場合のみ。賛成議員が起立する起立採決や、議長が異議の有無をただす簡易評決では「議事進行上、必要がない」として記録も公表もしていない。他県では簡易評決を行わない例もある。審議内容を紹介する広報誌も発行していないが、今後、各会派の代表でつくる議会改革推進会議で県民との意見交換の場や広報の充実が検討される予定だ。

(2011年4月9日 読売新聞)

1121チバQ:2011/04/09(土) 09:08:02
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110407-00000288-mailo-l32
’11統一地方選:県議選 激戦区を探る/上 /島根
毎日新聞 4月7日(木)15時52分配信

 統一地方選前半で行われる県議選(定数37)は、10日の投開票日に向け、終盤戦に突入。6選挙区17候補が舌戦を繰り広げている。県議選での無投票当選者は戦後最多の26人(8選挙区)にのぼり、東日本大震災の影響もあって投票率低下も懸念されるが、当選者も他の選挙区で応援のマイクを握るなど、選挙戦盛り上げに懸命だ。6選挙区の情勢を2回に分けて紹介する。(候補者は敬称略)
 ◇当選ライン8000票か
 ■安来(定数2−3)
 無所属新人が自民と民主の現職に挑む構図。各陣営は「票が読めない」と頭を悩ませるが、当選ライン約8000票と見る向きが多く、激戦が予想される。
 嘉本は市議4人が自民党を離党して支援、「草の根選挙」で挑む。倉井毅・元県議長が指揮し、08年市長選で現職を破った戦いの再現を狙う。島田は4期の実績と厚い地盤で安定した戦いを続け、一歩リード。上滑りを警戒し、引き締めを図る。民主党への逆風が懸念される石橋は「安来の石橋」を前面に、市職労や日立金属労組支部など市労協の組織固めをしながら、広瀬町や伯太町の地域でも浸透を目指す。
 ◇現職と元町長が激突
 ■八束(定数1−2)
 前回初当選した自民現職の加藤は、過去4年間の経験をアピールする。地元商工会などの支援を受け、支持拡大を目指している。気がかりは、自民系同士の戦いとなった2月の町長選のしこり。敗れた側には不満の声も残っている。
 民主と国民新の推薦を受ける石原は、昨年11月に立候補を表明。東出雲町長を2期8年務めた実績を強調して浸透を図ってきた。民主の支持母体である労組の動きがポイントとなる。陣営関係者は現在の情勢を「五分五分」とし、組織の引き締めを急ぐ。
 新興住宅地の浮動票の行方が勝敗の鍵を握りそうだ。
 ◇旧大原郡で争奪戦
 ■雲南・飯石(定数3−4)
 前回同様、自民系の3人と社民、民主、国民新が推薦する足立が激突する構図。各陣営とも当選ラインを8000票前後と想定し、3人が地盤とする旧大原郡を中心に票の争奪戦を繰り広げている。
 自民推薦の山根は旧飯石郡で唯一の候補。県職員としての実績などをアピールし、上代義郎氏から引き継いだ地盤固めに力を注ぐ。
 同じく自民推薦の山崎は有権者数が最も多い旧大東町が地盤。若さや市議としての経験を訴え、旧加茂町などでも支持拡大を図る。
 唯一の現職、福間は県議としての実績を強調しながら、地元の旧木次町を中心に市内全域を幅広く回って票の上積みを図る。
 足立は地元の旧大東町で山崎と競い合う。6日に開いた個人演説会には、3党と連合島根の関係者も参加。共闘をアピールした。
………………………………………………………………………………………………………
 ◇安来市(定数2−3)
嘉本祐一  47 [元]市議 無新
島田三郎  54 法人理事長 自現(4)
石橋富二雄 63 党県役員  民現(3)
 ◇八束郡(定数1−2)
加藤勇  58 会社社長  自現(1)
石原真一 62 [元]町長 無新
 ◇雲南市・飯石郡(定数3−4)
山根成二 60 [元]県職員 無新
山崎英志 52 [元]市議  無新
福間賢造 63 会社社長   自現(3)
足立昭二 55 社民県役員  無新

4月7日朝刊

1122チバQ:2011/04/09(土) 09:08:31
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110408-00000228-mailo-l32
’11統一地方選:県議選 激戦区を探る/下 /島根
毎日新聞 4月8日(金)14時19分配信

 (敬称略)
 ◇合併後初の選挙戦
 ■浜田(定数3−4)
 現職3人に新人1人が加わり、合併後初の選挙戦になった。合併前の旧浜田市は12年ぶり、旧那賀郡3町1村の有権者には16年ぶりの県議の選挙戦。
 旧浜田市議5期の実績がある自民の大屋は有権者の約7割を占める旧浜田市での支持層を固め、旧那賀郡でも支持を訴える。
 民主の須山は初めての選挙戦。「選挙はやった方がよい」と引き締めを図り、出身の市職労を中心に支持拡大を目指している。
 旧金城町議の自民の岡本は元選出区の旧那賀郡で抜群の知名度があるが、陣営は「旧浜田で上乗せを」と支持拡大を図っている。
 諸派の森谷は選挙ポスターなどで事業仕分けなどを訴えている。
 ◇立場変えて再対決
 ■簸川(定数1−2)
 前回選で285票差の接戦を繰り広げた2人が、立場を変えて再び激突。どちらの陣営も課題を抱えながら選挙戦を展開している。
 矢野は町議2期、県議4期を務めた実績を強調しながら支持を訴える。ただ、出馬表明が3月10日と出遅れたことなどにより、後援会組織の構築が間に合わず、期間中の巻き返しが課題となる。
 前回初当選した池田は、告示直前に体調不良で入院。序盤は妻がマイクを握り、他選挙区の無投票当選者の応援も受けたが、本人不在の影響は未知数だ。7日には本人が復帰し、終盤の支持固めに力を入れる。
 ◇吉賀町の結果が鍵
 ■鹿足(定数1−2)
 4期目を目指す自民推薦の現職に、国民新と民主が推薦する新人が挑み、激戦を繰り広げている。投票率は両陣営とも80%前後と予想しており、6000票前後が当選ラインになりそうだ。
 現職の中村は、3期12年の実績をアピール。後援会を中心に自民系町議らが支持を訴えて回る。8日には、自民推薦の知事候補とともに街頭に立つ予定で、県とのパイプを強調し、支持拡大を図る。
 新人で地元郵便局長の斎藤は、陣営を郵政関係者や労組が固め、同地区を地盤とする亀井久興・国民新党顧問を前面に出して浸透を図る。県政の「東西格差」是正を訴え、新旧交代をアピールする。
 ともに旧日原町出身。両陣営とも票が読み切れない吉賀町での結果が鍵を握ることになりそうだ。
………………………………………………………………………………………………………
 ◇浜田市(定数3−4)
大屋俊弘 59 団体役員    自現
須山隆  49 市職労役員   民現
岡本昭二 64 会社役員    自現
森谷公昭 55 税理士     諸新
 ◇簸川郡(定数1−2)
矢野潔  64 会社役員    無元
池田一  50 [元]西友社員 無現
 ◇鹿足郡(定数1−2)
中村芳信 57 郡体協会長   無現
斎藤哲史 53 郵便局長    無新

4月8日朝刊

1123チバQ:2011/04/09(土) 09:10:50
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000881104060001
原発争点化に温度差
2011年04月06日

◆柳井市区の候補者  (定数1)
  松野利夫54無新  〈元〉市議
  河北洋子54民現(1) 〈元〉市議
  星出拓也30自新  〈元〉党職員
  小中 進63無元(1) 〈元〉田布施町議
〔 ( )内の数字は当選回数 〕


◆県議選・激戦区ルポ/柳井市区


  東日本大震災による福島第一原発の事故で、県議選でも中国電力の上関原発計画が注目されている。建設予定地から30キロ圏内の柳井市区(定数1)で、論戦の現場をみた。


  「中電はなお上関原発は推進すると豪語している。今止めなければ止まらないんです」。4日、ショッピングセンター前で無所属元職の小中進氏が声を張り上げた。「原発のない未来を!」と書かれた選挙カーは前日に調達したばかりだ。


  小中氏は反原発議員連盟の会長。告示日の朝は別の選挙区で民主候補の出陣式に出席していた。だが、柳井市区に出た3人が第一声でほとんど原発問題に触れなかったと聞き、急きょ出馬を決意した。


  小中氏の出馬に強い危機感を抱くのは、かつて反原発運動をしていた民主現職の河北洋子氏の陣営。福島の事故で「今は原発推進ではなく、立ち止まるべきだ」と3月29日、中国地方電力総連の推薦を辞退した。4月2日には民主の平岡秀夫衆院議員が急きょ応援入り。5日、街頭で河北氏は「市民の不安の声をエネルギー政策の見直しにつなげる」と踏み込んだ。


  原発計画で、柳井市には国の電源立地地域対策交付金が23億円入る。周辺市町では最も多い。だが、「今まで原発は争点じゃなかった」と選対幹部。「こうなったら原発に対する河北の考えも言っておかないと」


  一方、無所属新顔の松野利夫氏と、自民新顔の星出拓也氏は、福島原発の事故や上関原発計画にほとんど触れない。自民の党員投票で公認を争った2人は、保守層を二分する戦いを繰り広げている。


  松野氏は「国の検証を待ち、エネルギー政策のバランスも考えて判断すべきだ」という立場。選対幹部は「活発な柳井をどう取り戻すかという一番大事なことを、情勢に左右されずに訴えていく」と語る。


  星出氏も「国が検証して新たなエネルギー政策を立てるのが先決」という考えだ。選対幹部は「緊急車両が通る道路や水害対策の排水路も大事。『安全・安心』は原発問題だけじゃない」。


  原発に触れない街頭演説を聴いていた女性はこう漏らした。「国も県も町も推してるから、原発は『やめる』って言えないんじゃないですか。原発はいやだけど、政治は原発がすべてじゃないからね」
(渡辺純子)

1124チバQ:2011/04/09(土) 09:11:18
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000881104070001
市議定数減 対立の影
2011年04月07日

◆防府市区の候補者  (定数4)
  石丸典子52公現(2) 党県女性局長
  島田教明56無新  保育園長
  渋谷 正63無現(1) 薬剤師
  井上 剛48無新  マツダ社員
  伊藤 央41無新  音楽教室経営
  神田義満68無新  理髪店経営
  原田洋介39無新  〈元〉市議
  〔 ( )内の数字は当選回数 〕


◆県議選・激戦区ルポ/防府市区


  議員定数の大幅削減を主張する市長と、市議会の対立が続く防府市。混戦となっている県議選防府市区(定数4)にも、両者の対立が影を落としている。


  「民意を理解しない人たちに、もう一度目に見える形で示せる機会です」。2日にあった無所属新顔の神田義満氏の決起集会で、松浦正人市長はこう訴えた。


  会場には、松浦市長が代表を務め、市長の後援会長だった神田氏を推す政治団体の旗が掲げられた。定数削減を求めた市民団体幹部も壇上に上がり、市議会批判で盛り上がりを見せた。


  松浦市長は3月末、定数削減の是非を問う住民投票の予算を専決し、辞任する腹だった。4月下旬に住民投票、出直し市長選、欠員2を補充する市議補選のトリプル投票に持ち込む――。


  4月中旬にはそのための決起集会の会場も押さえていた、と市長側近は明かす。「大震災で断念したが、県議選でも議会との対立を前面にうたう」


  名古屋市や大阪府など各地で首長と議会が対決する構図が広がっている。首長の追認機関のような議会も多く、議会不要論さえ飛び出している。ただ、市長サイドの動きに他陣営は批判的だ。


  「市議会の対立を県議選に持ち込もうという考えは全く理解できない」。マツダ社員で無所属新顔の井上剛氏の陣営幹部は話す。無所属現職の渋谷正氏も「県議には県議の仕事がある。市議会の定数削減の話は県議選にはなじまない」。


  公明現職の石丸典子氏の陣営は「次の市議選に市長派の議員を多く当選させるための布石ではないか」とみる。元市議として定数問題の渦中にいた無所属新顔の2人も否定的だ。原田洋介氏は「定数削減は票集めのための単なるキャッチコピー」。伊藤央氏は「首長の言いなりのなれ合い議会を作りたいだけだ」と指摘する。


  無所属新顔の島田教明氏は「首長VS議会」の構図について、「議会たたきの首長が人気を集める流れは完全に時代遅れ。大震災で、日本が一つになろう、と団結が叫ばれている時に対立も何もない」と語る。


  防府市での選挙では、元県議の松浦市長と、島田氏の父で県議会議長を12年間務める明氏が、長年争ってきた。新顔の一人はこう話す。「選挙のたびに『どっち派か』と対立ばかり続けてきた。議長の引退もあり、この構図から脱却できる機会だ」
(小西宏幸)

1125チバQ:2011/04/09(土) 09:12:26
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000881104080001
原発不安 読めぬ影響
2011年04月08日

◆光市区の候補者 (定数2)
  河野 亨48自現(1) 建材会社役員
  秋野哲範50民現(3) 鋼材会社役員
  国弘秀人49無新  情報技術支援業
  〔 ( )内の数字は当選回数 〕



◆県議選・激戦区ルポ/光市区
  福島第一原発の放射能漏れ事故では、原発周辺自治体の住民に甚大な影響を及ぼすことが現実化した。原発立地に周辺自治体はどう向き合うのか。急浮上した原発論争はそんな問いも投げかける。上関原発の予定地から30キロ圏内の県議選光市区(定数2)を歩いた。


◆容認の雰囲気一変
  「原発計画をなくし、子どもたちが戻って来られる島に」。光市街地から南東約10キロ沖にある牛島(うしま)。3日朝、無所属新顔の国弘秀人氏は訴えた。

  告示後初の朝の辻立ちに選んだ場所は、本土から船で約20分、人口70人ほどの離島だった。高齢化が進む島の姿は、国弘氏の故郷で、原発計画に反対を続ける上関町祝島と重なる。

  だが、漁港で演説を待ち受けた島民はまばら。国弘氏の姿を見た高齢の女性がぼやいた。「事故はひどい。祝島は立派だ。でも、こっちは補償金をもらっている。表立って反対できる人はいないんよ」

  牛島は、原発の建設予定地からわずか8キロほどの場所にある。光市では最も近い。予定地の対岸にある祝島は目と鼻の先だ。

  同じ漁業を生業(なりわい)とする二つの島。だが、中国電力の総額125億5千万円に及ぶ漁業補償金への対応は違った。牛島の県漁協支店は、予定地近海に共同漁業権を持つほかの六つの支店と同様、2008年までに補償金を受け取った。唯一、拒否を続けているのが祝島だ。集落を歩いた国弘氏は言う。「元気のなさは祝島以上。計画撤廃の必要性を確信した」

  有権者の大半を占める本土側でも、上関原発への意識は低くない。まちづくり団体が2009年、市内の未就学児を持つ母親を対象にしたアンケートで「上関原発ができた場合、万が一の放射能漏れ事故に不安を感じる」と答えたのは135人中8割超に上った。

  福島の事故は、市民の不安感に拍車をかける。2月に国の電源立地地域対策交付金14億円の配分が決まった光市は震災後、交付金を受け取らないよう求めた原発反対の議員連盟に「今後の推移を注視したい」と回答せざるを得なかった。

  こうした雰囲気に、事故前は容認の立場だった現職2陣営も敏感に反応する。

  自民現職の河野亨氏が6日、光市民ホールで開いた総決起集会。河野氏は、事故後に中電が本格的な海面埋め立て工事を中断したことに触れ、「これなら絶対に大丈夫という安全が確認されない以上、工事を再開することはできない」と訴えた。

  民主現職の秋野哲範氏も慎重論に転じた。1日の出陣式で秋野氏は「エネルギー政策は国が決める。大きな見直しを含め、早期の対応を求めたい」と国の責任を強調。「原発建設は安全の確立と地域の理解なしに容認できない」と踏み込んだ。

  ある現職陣営幹部はこう漏らした。「原発への不安がどう投票に影響するか読めない。不気味だ」
(小暮純治)


    ――――――――――――――――――――――


◆熊毛郡区の候補者  (定数1)
  吉井利行62自現(7) 党県副会長
  成川正之47民新   〈元〉衆院議員秘書
  〔 ( )内の数字は当選回数 〕

◆上関の是非 2氏触れず
  原発予定地の上関町を含む熊毛郡区(定数1)では、上関原発計画の是非そのものは争点になっていない。

  自民現職の吉井利行氏は「絶対安全と言われた原発でなぜ事故が起きたか。国の検証と方針を見極め、地元の考えを伝える」。民主新顔の成川正之氏も「脱原発の方向で臨み、上関については地元の意見を聞きながら抜本的な再検証をするべきだ」。ともに演説の相当程度を原発問題に割いているが、計画の是非には踏み込まない。

  上関町は、原発関連の交付金や中電の寄付金で潤う。初老の男性は「ここらは年寄りばっかり。(原発関連の)財源がなくなったら夕張になる。事故を踏まえて、こっちはもっといいもんができる」と話す。予定地に近い集落では「電気足りないんじゃけ、ここに造らにゃみんな困るじゃろ」「子も孫も帰って来ん。原発ができる頃はどうせ住む者はおらん」という声も聞こえた。

  同じ選挙区でも近隣の町では温度差もある。田布施町の男性(65)は「そりゃ原発はないほうがええ。100%安全はない。上関も火力発電に変えりゃいい」。平生町の主婦(42)は「上関は遠いから影響ないと思ってたけど、福島の事故で怖くなった。あんな危ない物はない方がいい」と話した。
(渡辺純子)

1126チバQ:2011/04/09(土) 09:16:15
http://mytown.asahi.com/okayama/news.php?k_id=34000201103300001
民主「ない」づくし/県議選 半分超は新顔
2011年03月30日

 「地方での党勢拡大」――。政権交代の次に見据えた目標の前で、民主党が足踏みしている。2日後に告示が迫った県議選で、全20選挙区に37人を立てる自民党に比べ、8選挙区に13人。しかも、うち8人が新顔だ。(宇津宮尚子)


■「党ではなく個人に」


 「地域から変えていこうという人が出るのが、民主党。この町を変えていく力を、与えてほしい」


 統一選のてこ入れに全国を回る馬淵澄夫氏(前国土交通相)が、声を張り上げた。3月上旬、総社市選挙区で立候補を予定する女性(53)と一緒だ。


 が、冷たい雨の降るスーパー前の路上で、党の「広報委員長」の姿を見て、立ち止まる人はほとんどいない。


 総社市の定数は2。自民党の独占だ。そこへ民主党がぶつけたのは、公募で選んだ政治経験のない元教師だった。


 選挙には、地盤、看板、カバン(組織力、知名度、資金力)が必要という。女性は、そのいずれもない、同党の立候補予定者の典型でもあった。


 「都市部では風でいけても、地方で名前も知られず、組織もないとなると……」


 だが、民主党が頼みとする「風」も、今は逆風だ。


 「党ではなく、私個人に入れてください」――。あいさつ回りで政権批判があがるたび、そう訴える。


 女性の選挙区には大物が続々と入っている。


 昨年10月末のお披露目の際は、枝野幸男・幹事長代理(当時)。3月13日には、震災で中止されたが、岡田克也幹事長が来る予定だった。


   ◆◆◆


■応援期待せず


 県連は、いくつかの選挙区で、現職に加え、新顔の擁立にこだわった。


 岡山市北区・加賀郡選挙区では、現職2人に新顔1人、の組み合わせになった。ただ、ここで立候補する新顔の元県臨時職員の女性(35)は1月中旬、事務所開きで率直に話した。


 「労働組合から支援が得られると思ったが、一切、応援がないことになった。それに(県連が)多くの候補者を立てた。ショックです」


 やはり、政治経験ゼロの公募組。ただ、都市部なら、労組の組織票が期待できる。しかし労組は、同じ選挙区から再選を目指す民主党現職を全面支援するという。


 「民主党を支える大きな組織(連合)も応援できない。草の根の市民選挙で戦うしかない」。女性の選挙を支える高井崇志衆院議員は支持者にそう訴えている。


   ◆◆◆


■選挙戦活発に


 東日本大震災の後、微妙な変化をみる向きもある。


 「枝野(官房長官)さんがよくやっているという反応もある」と、笠岡市選挙区から立候補を予定する新顔の議員秘書(31)は期待する。


 いずれにしろ、党関係者の本音は「基礎体力以上に、候補予定者を立ててしまった」。それでも「一人一人が勝つか負けるかの選挙をしないと、党への支持者も増えない」と前向きだ。



 事実、その挑戦が無投票を避け、選挙戦を活発にする側面もある。自民党は「民主党が候補者を多く立てたことで、緊張感が出たことは事実」(県連幹部)と話す。


(注・民主、自民の立候補予定者数は、推薦を含む)


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