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闘争の系統 〜ネタバレノートⅡ〜

1ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2017/05/04(木) 14:33:27
こちらは、闘争の系統に在籍するSS執筆者さんたちが、
温めてあるネタがあるけれど、シナリオ進行上の順番の問題や、
今現在まだテレビで番組が放送中などで、ルール上まだ本編に
投稿できないなど、披露したいけれどできない構想をここで
明かしちゃおうというスレッドです。

ここはタイトル通り、ネタバレ上等なスレッドです。
物語の核心に関わる事実に触れられる場合もありますので、
ネタバレが嫌いな方は、閲覧にはくれぐれもご注意を!

■前スレ
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/411/1403336302/l50

■設定資料集(まとめサイトその一)
ttp://www.geocities.jp/oa002843/index.html

■制作委員会(まとめサイトその二)
ttps://tousounokeitou.jimdo.com/

2ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2017/10/05(木) 12:36:00
またまた最近、思いついたネタを記載する。

・異世界編<異世界食堂×ゼロから始まる魔法の書>
 旅を続ける魔法使いの少女“ゼロ”と虎の姿をした男“傭兵”は、ある時、
 森を彷徨っていた所、ポツンと立つ猫の看板に「洋食屋ねこや」と書かれた扉を見つける。

 傭兵「何だ、この扉は?」
 ゼロ「フム...どうやら、この扉の先は別の場所に繋がっているようだな。
    ...面白い。入ってみよう」
 傭兵「おいおい!大丈夫なのかよ?」
 ゼロ「例え、この先で危険な事が起きようとも、我輩を守ってくれるのだろう。傭兵?」
 傭兵「う...ま、まあな(///)」

 謎の扉に興味を持ったゼロは、扉の先へ行こうとし、傭兵は危険が無いかと警戒する。
 そんな傭兵にゼロは、「例え危険が待ち受けようと、傭兵が守ってくれるから大丈夫だ」と
 言うので、傭兵は照れて顔を赤くする。そして2人は扉を開ける。その扉の先にあったのは、
 見た事も無い料理を出す異世界の食堂だった!

・地球編「コウ対阿古丸 宿命の対決!」※時系列は「ベルデの最期」の後のシナリオ
 仮面ライダーベルデこと高見沢逸郎のオルタナティブ完成に立ち会った際、ブレイバーズの
 襲撃に巻き込まれ、ダイレンジャーと戦い敗れて撤退したシャダム、ガラ、ザイドスの
 ゴーマ3幹部達。

 阿古丸「ダイレンジャーに、またしても敗れて逃げて来るとは情けないですね。父上」
 シャダム「阿古丸...!」
 阿古丸「やはり、所詮は泥人形だからですかね...悍ましい」
 シャダム「貴様...!」

 その3幹部の前に現れたのはシャダムの息子であり、コウの双子の兄弟である阿古丸だった。
 阿古丸はシャダム達の正体が泥人形である事を知っており、軽蔑の目を向ける。

 阿古丸「情けない父上に代わり、この私がダイレンジャー、そしてコウを倒してみせましょう。
  新たに習得した、この幻獣拳の力でね!」
 ロン「フフフ...期待していますよ。阿古丸」
 
 実は黄泉還った後、阿古丸は幻獣拳の使い手であり、シャダム達泥人形を作った
 張本人であるロンに弟子入りしたのであった。阿古丸はシャダム達に代わり、
 ダイレンジャーやブレイバーズ、そして宿敵であるコウを倒す事を宣言。
 阿古丸の隣に現れたロンは期待の言葉を送る。

 シャダム「おのれ、阿古丸...俺を虚仮にした事を後悔させてやる!」

 阿古丸が去った後、シャダムは阿古丸の自分を馬鹿にした態度に腹を立て、
 ある事を計画する。果たしてコウと阿古丸、宿命の対決に何が巻き起こるのか!

3ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2017/10/12(木) 14:22:52
『スーパーロボット大戦X-Ω』の2周年を記念した特別シナリオの動画を見て
思いついたシナリオを投下する。

<集合!ライオンメカ(仮)>
ブレイバーズに苦汁を舐めさせられたGショッカーは、ブレイバーズの戦力を
自分達の戦力に出来ないかと、彼らの動物メカを操る作戦を決行。
あらゆる猛獣を自在に操る猛獣使いオルグやボーゾック一の調教師、CCパッチョーネ、
ゼツメイツの1人であるデーボ・ウィルスンの分身体デーボ・コンピューターウィルスンらによって、
パワーアニマルのガオライオンや星獣のギンガレオン、そしてブレイバーズのライオンメカが操られてしまう。

ガオライオン「ガァォォォォ!!」
ギンガレオン「グワォォォォ!!」
タテガミライオー「ガォォォン!!」
ベラリオス「グワォォォン!!」
ガオレッド「ガオライオン達が...!?」
ガ・オーン「ガオライオン達...オレのナカマ。ミンナ...タスケル!」

猛獣オルグ達の能力から逃れたライオンロボット、ガ・オーンは
同じライオンメカであるガオライオン達を助け出す為に立ち向かうのであった...。

4ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2017/10/19(木) 12:17:52
>>3同様、スパクロ2周年を記念したイベントを元にしたシナリオを投稿する。

<IS×スパロボ(仮)>
かつて宇宙空間での活動を想定して開発されるものの、「白騎士事件」を切欠に
従来の兵器を超える性能が知れ渡り、軍事転用された飛行パワードスーツ
『インフィニット・ストラス』―通称“IS”。
何故か女性しか動かす事が出来ない、このISを学ぶ教育施設として“IS学園”と
呼ばれる学校が日本に会った。

ブロッケン伯爵「将来、国家の代表となるISパイロットの女性達が通うIS学園を
 我々が手中に収めれれば、人質として利用できそうだ」
サンドレイク「IS学園に通う生徒は皆、美しいと聞く。彼女達をメガノイドに改造して
 その美を永遠の物にしよう」
グレミー・トト「女性にしか使えないというのは重大な欠点だと思うが、強力な兵器である事には
 変わらない。ジオンの戦力に加えさせてもらおう」

IS学園に目を付けたGショッカー地下帝国軍に所属する地獄大元帥(Dr.ヘル)の部下・ブロッケン伯爵、
メガノイドのコマンダー・サンドレイク、元ネオジオンの指揮官グレミー・トトは、機械獣やMS、メガノイドを
率いてIS学園を占拠。占拠された学園で、世界で唯一の男性パイロット織斑一夏とヒロイン達は学園を
ブロッケン達から救えるのか!

***捕捉***
原作ではISの登場によって女尊男卑の世界となるが、『闘争の系統』では
MSやAS、そしてスーパーロボットといった機動兵器が数多く存在しているので、
原作の世界程、深刻な事態には至っていないという独自設定。

5ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2017/10/22(日) 14:52:54
>>4の続き。

ブロッケン伯爵達からIS学園の生徒を助ける為、マジンガーZを始めとする
ブレイバーズが出動し、機械獣やMS、メガノイドと戦闘する。

ヌケ「ボスゥ〜。何だか張り切っていますね?」
ボス「あたぼうよ!IS学園のカワイ子ちゃん達に俺様のボスボロットの
 華麗な活躍を見せてやるぜ!」

IS学園に通う女子生徒に良い所を見せようと、甲児の仲間であるボスは
ボスボロットで出撃する。

一夏「千冬姉達は、絶対に助ける!」
ブロッケン伯爵「“ブリュンヒルデ”織斑千冬か。Gショッカーに忠実な兵士に
 改造すれば、さぞ良い兵士になるであろうな」
一夏「そんな事をさせてたまるか!」
甲児「ブロッケン達が相手なら、俺も手を貸すぜ。一夏!」
ブロッケン伯爵「ゲゲッ!兜甲児。いつも邪魔をしおって!」

IS“白式”を纏った「世界で唯一の男性パイロット」織斑一夏は
大切な姉・織斑千冬やIS学園の生徒を助ける為、マジンガーZに乗る
兜甲児と共に、ブロッケン伯爵に迫る。

サンドレイク「久しぶりだな。破嵐万丈」
万丈「コマンダー・サンドレイク。やはり貴様が関わっていたか!」
サンドレイク「以前は遅れを取ったが、あの時の様にはいかんぞ!」
万丈「そうは行くか。貴様達メガノイドの野望を打ち砕くダイターン3!
 この日輪の輝きを恐れるのなら、かかって来い!」

マクロ・マシーンで巨大メガボーグとなったコマンダー・サンドレイクに
ダイターン3に乗る破嵐万丈は、メガノイドへの強い憎しみを募らせながら
その野望を打ち砕こうとサンドレイクに立ち向かう。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

その後、機械獣やメガノイド、MSを倒してブロッケン達は撤退し、
IS学園は解放される。

ヌケ「ボスゥ〜、どこもかしこも女の子がいっぱいですよ!」
ボス「カワイ子ちゃん揃いで有名なIS学園だからな。活躍した俺様達もモテモテだぜ!」
ヌケ「あっ!こっちに来ますよ!」

女子生徒達からチヤホヤされる事を期待するボス達だが、ボス達の所へ来た
女子生徒達はそのままスルーしてしまう。

生徒A「織斑君、ありがとう」
生徒B「マジンガーZのパイロット、兜甲児さんですね。大ファンです!」
生徒C「万丈さん、こっち見てー!」
ボス「くぅ〜、俺様も活躍したのに〜!」
ヌケ「しょうがないですよ。ボスゥ〜」
ヌケ「俺達こういうキャラなんだから」

女子生徒達は一夏や甲児、万丈といったイケメンパイロット達へと集まってしまう。
ボスはぼう然として嫉妬の炎を募らせた。

さやか「甲児クン〜?」
箒、セシリア、鈴、シャル、簪「「「「「一夏!」さん!」」」」
ラウラ「嫁!」
甲児「いや、さやかさんこれは...(汗」
一夏「み、皆何で怒っているだよ...(汗」

そして甲児や一夏に好意を抱くヒロイン達の嫉妬の炎が上がり
2人は追いかけられてしまう。

万丈「やれやれ。甲児君も一夏君も...」
ビューティー「あら、万丈も女の子に囲まれて鼻の下を伸ばしていたんじゃない?」
レイカ「まぁ!私達がいるというのにねぇ」
万丈「ちょ、ちょっとビューティーにレイカ...(汗」

甲児や一夏達のやり取りを眺めていた万丈だが、同じくビューティーとレイカから迫られてしまう。
後日一夏達、代表候補生はブレイバーズとして協力する事になるのであった。

6ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2017/10/26(木) 13:26:50
<外宇宙編 アレク、ギャラクスペースに訪れる(仮)>

亜空―地球の遥か彼方のリアン星系の2連星バクサスαとβの間にある大気が存在し、
大小の島々(ランドベース)が浮かぶ特殊な空間。その中心にある巨大都市ギャラクタウンを
首都とするUGS連邦は、かつて亜空に文明社会を築いていた古代クライム原人が存在していたが、
地球人を中心とする侵略者が襲来し、古代クライム原人を虐殺して亜空を侵略。その後、侵略者達は
出身グループ別にランドベースに入植し自治国家を建設、古代クライム原人の意思を封じ込める為、
亜空の中心に巨大なギャラクタウンを建造し、UGS連邦が誕生したという経緯を持つ。
エンぺリアス星を目指すアレクの乗るパラベラム号と元デスカル三将軍の乗るドリルアングラーは
ギャラクスペースに訪れる。

アレク「真空の宇宙で大気があるなんて、宇宙にはこんな不思議な場所があるんだな」
フェリク「あんまりはしゃいでいると、迷子になるぞ」
アレク「分かっているって、うん?あれは...」

自由時間を与えられたアレクはフェリクを連れて、早速ギャラクタウンの観光を始める。
宇宙でも特殊な空間である亜空を実際見て、アレクは目を輝かせながら、ギャラクタウンを
観て回ったが、そんな時アレクが目についたのは街頭のテレビだった。

アナウンサーの声『ギャラクスペースの新リーダーを決める大統領選挙は、旧自由惑星同盟の
 元最高評議会議長ヨブ・トリューニヒト氏の支持率が、現在70%を超えており、最有力候補と
 なっており、このままいけば、当選は確実となるでしょう』
トリューニヒト『ギャラクスペースの市民の皆さん。私が当選した暁には、必ずやギャラクスペースに
 今以上の繁栄をもたらす事をお約束しましょう』
アレク「あれが、ヨブ・トリューニヒト...」
フェリク「・・・・」

現在ギャラクスペースでは新たな大統領を決める選挙が行われており、街頭のテレビでは
選挙に関するニュースが流れていた。そして画面には旧自由惑星同盟の元最高評議会議長である
ヨブ・トリューニヒトが映し出されていた。トリューニヒトはその巧みな弁舌や政治手腕により
旧自由惑星同盟の最高評議会議長となった政治家で、後に銀河帝国に渡ってラインハルトに仕官し、
最期はフェリクの実父ロイエンタールに射殺されるのだが、黄泉還りで再生者となり、ロゴスの
後ろ盾を得て、今再び権力の座を握ろうとしていたのであった。
アレクやフェリクもトリューニヒトの事は、歴史の勉強などで知っている。


ドゴォォォン!!

アレク「何だ!?」
フェリク「あっちで爆発が起きたぞ!」

街頭テレビを見ていたアレク達だが、突如近くの銀行で爆発が起きる。
爆発した銀行から現れたのは、2本の角が生えたロボットと銃を持った集団の
兵士が現れる。アレクは知らないが、Gショッカー・大ザンギャック軍の
傘下組織クライムのデビルロボット、デビルキラーとクライムの戦闘兵士
クライマーである。彼等は銀行から現金を強奪して逃走しようとしていた。

デビルキラー「邪魔だぁ!」
アレク「―!」
フェリク「危ない、アレク!」

デビルキラーは逃走しようとアレク達のいる方へ向かってきたので、
フェリクはアレクを庇おうとする。このままデビルキラーの攻撃を受けると
思ったその瞬間、アレクは光の玉に包まれ、フェリクは鞭の様な物で引っ張られる。

7ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2017/10/26(木) 17:55:29
アレク「今のは一体...?」
ギャバンG「大丈夫か?」
シェリー「もう、極秘任務なのに飛び出しちゃって〜!」
ギャバンG「スマン、シェリー!だが、あのままじゃ、危なかったからな...」

アレクを助けたのは極秘任務で影ながらアレクの護衛をしていた
2代目宇宙刑事ギャバンこと十文字撃だった。極秘でアレクを護衛していた
撃だったが、アレクの窮地を救おうとたまらず飛び出してしまったのである。
パートナーのシェリーから飛び出した事を怒られ、ギャバンGは謝った。

????「君も大丈夫かい?」
フェリク「貴方は?」
スペードエース「ジャッカー電撃隊の1人、スペードエース!」

フェリクを助けたのは、地球のスーパー戦隊の1つ、ジャッカー電撃隊の1人
スペードエースだった。スペードエースは専用武器スペードアーツでフェリクを
助けたのである。

デビルキラー「貴様はスペードエース!何故、ここに!?」
スペードエース「やはり、クライムのデビルロボット!ギャラクスペースで活動していると
 情報があったが、本当だった様だな」
デビルキラー「ここで会ったが百年目、貴様1人倒してやる!」
スペードエース「おっと、誰が1人だと言った?」
デビルキラー「何ッ!?」

スペードエースがギャラクスペースに来たのは、復活したクライムがギャラクスペースで
活動を始めたという情報を調べる為だった。デビルキラーは以前倒された恨みを晴らすべく
スペードエース1人なら倒せると近づくが、そこに3つの影が飛び出した。

ダイヤジャック「ダイヤジャック!」
ハートクイーン「ハートクイーン!」
クローバーキング「クローバーキング!」
スペードエース「スペードエース!」
4人「「「「ジャッカー!!」」」」

3つの影の正体はスペードエースと同じジャッカー電撃隊の一員である
ダイヤジャック、ハートクイーン、クローバーキングだった。そこに
スペードエースが再び名乗り、4人は揃ってジャッカーを名乗る。

デビルキラー「ジャッカー、全員来ていたのか!やれぃ!」
スペードエース「危険だ。君は下がっていてくれ」
フェリク「い、いえ。自分も帝国軍人の端くれ。自分の身は自分で守れます」
スペードエース「分かった。では行くぞ」

デビルキラーは戦闘形態となり、クライマーに戦闘を開始する様に命令を下す。
スペードエースはフェリクは下がる様に言うが、フェリクも銀河帝国の軍人である為、
自分の身は自分で守るとスペードエースに告げる。そしてジャッカーの4人はクライムと
戦闘を始める。

ギャバンG「ジャッカー達は、戦闘を始めた様だな。シェリー、皇帝陛下は任せた」
シェリー「O.K.ギャバン」
アレク「俺は大丈夫だ。所で君は?」
ギャバンG「おっと。まだ名乗ってなかったな。銀河連邦警察所属宇宙刑事ギャバンだ!」

ギャバンはアレクに自分の名前と所属を言った後、クライムとジャッカーの戦闘に飛び込んだ。

ブレア―ド「おいおい。俺様を無視して面白そうな事をしているじゃねえか!」
サイクリード「ちょっと、あんなに大勢いるんだよ!危ないよ」
アクアル「ビビっているんじゃないわよ、サイクリード。それに王様を1人にさせるつもり?」

さらにブレア―ド達デスカル三将軍も加わり、次々とクライマーが倒されていく。

8ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2017/10/26(木) 17:57:07

デビルキラー「ならば、これならどうだ!」
ダイヤジャック「あれは、戦闘機か!?」

次々倒されていくクライマーを見て、デビルキラーが次に打った手は、
戦闘機の投入だった。そして、その戦闘機はかつてギャラクスペースで
暗躍していた犯罪組織「クライム」が使用していたマシンだった。

スペードエース「(“クライム”と“クライム”...組織の名前が似ていると
 思っていたが、やはり2つの組織には繋がりが...)」

スペードエースは自分達ジャッカー電撃隊の宿敵である「クライム」とギャラクスペースで
暗躍していた犯罪組織「クライム」が繋がっているのではないかと考える。

ギャバンG「戦闘機なら、ドルギランで...」
????「その心配はいらない!」

ギャバンGはドルギランでクライムの戦闘機を倒そうとするが、
その時、何者かの声があがる。その声と共にいくつものトレッカーと
呼ばれるメガとロボットが出現し、クライムの戦闘機を倒していく。

アレク「あのマシンは...?」
チャンス「こちらは非合法防衛部隊『ゴリラ』のキャプテン・チャンスだ。
 ジャッカー電撃隊に宇宙刑事ギャバン、君達に加勢する」

白い大型トレッカー“スラングル”に乗る男性―キャプテン・チャンスを名乗る
人物は、ギャラクスペースを守る非合法防衛部隊『ゴリラ』のリーダーであり、
ゴリラの仲間達と共にクライムの戦闘機を倒していった。

デビルキラー「くぅ〜、奴らがギャラクスペースの秘密部隊ゴリラか!」
スペードエース「ここまでだ!デビルキラー」
ジャッカー「「「「ジャッカーコバック!」」」」
デビルキラー「ぎゃぁぁぁ!」

ほとんどのクライマーとクライムの戦闘機が倒され、残ったデビルキラーも
ジャッカー電撃隊の必殺技ジャッカーコバックを受けて、大爆発を起こして倒された。

9ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2017/10/26(木) 19:15:40
戦闘終了後、アレク一行やジャッカー電撃隊、十文字撃とシェリーはゴリラの移動基地である
戦闘母艦ゴリランオーキーに招かれる。

チャンス「改めてゴリラのキャプテン・チャンスです」
五郎「ジャッカーの桜井五郎です」

チャンスと変身を解いたスペードエースこと桜井五郎は挨拶を交わす。
そしてチャンスによれば、復活したクライムと大統領選挙に立候補した
ヨブ・トリューニヒトが手を組んでいるという情報があり、その調査を
行っていた事をアレク達は知る。

五郎「キャプテン・チャンス。ここはゴリラとジャッカーで合同捜査を行いましょう」
チャンス「了解だ。こちらこそ頼む」

ヨブ・トリューニヒトとクライムの関係を調べるべくジャッカー電撃隊とゴリラは
合同捜査を行う事になる。

アレク「ヨブ・トリューニヒトが、その様な輩と関係があるとは...。俺達も
 何か協力できる事はないか?」
フェリク「おいおい、アレク」
鉄の髭「我々はエンぺリアス星へ向かうという極秘の任務がある。道草を食っている
 場合では無い」
撃「それに、陛下の狙う奴もいる。この場合、早くギャラクスペースを出た方が良い」
アレク「しかし...」
ジェット「気持ちはありがたいが、そちらさんはやる事があるんだろう?
 餅は餅屋ってね。俺達に任せな!」
アレク「...皆の意見、よく分かった。ギャラクスペースを発ってエンぺリアス星へ向かおう!」

事態を知り、見過ごす事が出来ないアレクは協力を申し出るが、エンぺリアス星へ向かう任務や
アレクの暗殺計画の事を考え、鉄の髭や撃はアレクの意見に反対し、ゴリラのメンバーの1人、
ジェットは、協力を申し出てくれたアレクに礼を述べてアレクに先へ行くように言う。
皆の意見を聞いて、アレクはジャッカーとゴリラに任せて再び、エンぺリアス星へ目指す事になる。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

一方、アレクの命を狙う旧ゴールデンバウム王朝の皇帝エルウィン・ヨーゼフ2世はトリューニヒトに
接触していた。

トリューニヒト「...銀河帝国の皇帝アレクサンデルが、ギャラクスペースにいるですと?」
ヨーゼフ2世「言葉には気を付けろ。真の銀河帝国の皇帝は、この私だ。だが、まあいい。アレクサンデルを
 始末する為、貴様が手を組んでいる連中を私に貸せ!」

ヨーゼフはトリューニヒトにアレクを始末する為、トリューニヒトが手を組んでいるクライムの
戦力を借りようとしていた。

トリューニヒト「ふ〜む。いいでしょう、私も今はロゴス...地球教の後ろ盾を得ている身。
 戦力をヨーゼフ陛下にお貸ししましょう」
ヨーゼフ2世「期待しているぞ。ふふ、見ているがいい...アレクサンデル。貴様の旅は終わりだ!」

トリューニヒトは少し思案した素振りを見せると、ヨーゼフの提案を承諾する。
トリューニヒトから戦力を借り受ける事が出来た為、ヨーゼフは気分を良くして
部屋を出た。

トリューニヒト「(...それにしても、アレクサンデルか。ふ〜む)」

ヨーゼフは部屋から出ていくのを見届けると、トリューニヒトはまたも
アレクサンデルについて、何かしら思案を始めた。だが、この会話を
隣の部屋から壁越しで聞いている者達いた。

清掃員A?「どうやら、トリューニヒトとクライムは繋がっているみたいだが...」
清掃員B?「何だか、きな臭い話になってきたな」

隣の部屋から会話を聞いていた謎の清掃員2人組。その正体は!?
そして再び狙われたアレクの運命は如何に!?

10ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2017/11/02(木) 14:16:27
<エリカ救出>

***火星・極冠遺跡***
北辰に連れ去られたバーム星人の指導者であり、竜崎一矢の恋人であるエリカを救う為、
火星の後継者が拠点としている火星極冠遺跡へ辿り着いたナデシコ一行。
なおナデシコに保護された史実とは異なる戦国時代と三国時代から転移して来た長曾我部元親、
甘寧達だが、地理の関係上、巨大な要塞である「百鬼富嶽」は陸地へ移動させる事が出来ない為、
(何より目立つ為)「百鬼富嶽」は火星に駐留する連邦軍に任せて、ナデシコには元親、甘寧と
数人の部下が同行した。

元親「あれが、そのエリカって嬢ちゃんが捕まっている極冠遺跡っていう奴かい?」
一矢「ああ。エリカは必ず助けて見せる!」
元親「心配しなさんな。富嶽は無いが代わりにコレで戦って見せるぜ」

元親が指差したのは、六足の脚がついた木造の船だった。富嶽同様、長曾我部軍で造られた
「暁丸」というカラクリ兵器である。

リョーコ「そんなので、大丈夫なのか?」
ウリバタケ「心配ご無用!この俺の技術によって見た目は木造のカラクリだが、
 その機動力はエステバリス並みになっているぜ」
元親「へへ、ありがとうな。ウリバタケの旦那」
ウリバタケ「俺もメカニックとして楽しかったぜ!」

元来、カラクリが好きな元親はメカニックであるウリバタケ・セイヤと意気投合。
ウリバタケによる魔改造によって、暁丸はエステバリス同様の機動力となっていた。

甘寧(思春)「とにかく我々は竜崎と共に敵の拠点に辿り着き制圧。目的の人物を
 救出するという事で良いんだな?」
サブロウタ「それで頼むぜ。思...甘寧ちゃん。その間、俺達で敵を引き付けているからさ」
甘寧(思春)「思春で良い。これまでの道中で真名を預けても良いと思えたからな」

甘寧が作戦の確認をすると、タカスギ・サブロウタが同意するが、彼女の真名である
「思春」の名前を言いそうになった為、慌てて言い直した。だが甘寧はこれまでの道中で
皆信頼できる人物であると考えた為、真名を預けた。

キッド「暁丸にはコウとトモカも同行するんだよな?」
コウ「ああ」
トモカ「まあ、俺達が活躍できる所といったら其処ぐらいしかないからな」

コウとトモカも暁丸に乗り込み、作戦に参加する。そして遺跡では木星帝国のMSや
火星の後継者が保有するジンシリーズ、バッタ、宇宙連合の各兵器が展開。旗艦である
「かぐらつき」には北辰衆が控えていた。

ルリ「火星の後継者の首謀者・草壁春樹中将に告げます。直ちに武装を解除し、投稿してください」
草壁「拒否させてもらう!今度こそ我らの悲願を達成する為、勇敢なる兵士達よ。攻撃せよ!」

ナデシコCの艦長ホシノ・ルリは「かぐらづき」に向けて、火星の後継者のリーダーである
草壁春樹に降伏勧告を行うが、草壁は拒否して全軍にナデシコへの攻撃命令を下す。

ルリ「やはりこうなりましたか。では此方も機動部隊の皆さんは出撃してください」

草壁から予想通りの返答が来て、ルリは冷静に応戦するべく機動部隊へ出撃命令を行う。
ナデシコCからエステバリス隊、ダイモス、ガルバーFXⅡ、ゴッドマーズ、コスモクラッシャー、
バルディオス、ゴッドシグマ、ブライガー、サスライガーが出撃した。

11ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2017/11/02(木) 14:26:21
>>10加筆

<エリカ救出>

***火星・極冠遺跡***
北辰に連れ去られたバーム星人の指導者であり、竜崎一矢の恋人であるエリカを救う為、
火星の後継者が拠点としている火星極冠遺跡へ辿り着いたナデシコ一行。
なおナデシコに保護された史実とは異なる戦国時代と三国時代から転移して来た長曾我部元親、
甘寧達だが、地理の関係上、巨大な要塞である「百鬼富嶽」は陸地へ移動させる事が出来ない為、
(何より目立つ為)「百鬼富嶽」は火星に駐留する連邦軍に任せて、ナデシコには元親、甘寧と
数人の部下が同行した。

元親「あれが、そのエリカって嬢ちゃんが捕まっている極冠遺跡っていう奴かい?」
一矢「ああ。エリカは必ず助けて見せる!」
元親「心配しなさんな。富嶽は無いが代わりにコレで戦って見せるぜ」

元親が指差したのは、六足の脚がついた木造の船だった。富嶽同様、長曾我部軍で造られた
「暁丸」というカラクリ兵器である。

リョーコ「そんなので、大丈夫なのか?」
ウリバタケ「心配ご無用!この俺の技術によって見た目は木造のカラクリだが、
 その機動力はエステバリス並みになっているぜ」
元親「へへ、ありがとうな。ウリバタケの旦那」
ウリバタケ「俺もメカニックとして楽しかったぜ!」

元来、カラクリが好きな元親はメカニックであるウリバタケ・セイヤと意気投合。
ウリバタケによる魔改造によって、暁丸はエステバリス同様の機動力となっていた。

甘寧(思春)「とにかく我々は竜崎と共に敵の拠点に辿り着き制圧。目的の人物を
 救出するという事で良いんだな?」
サブロウタ「それで頼むぜ。思...甘寧ちゃん。その間、俺達で敵を引き付けているからさ」
甘寧(思春)「思春で良い。これまでの道中で真名を預けても良いと思えたからな」

甘寧が作戦の確認をすると、タカスギ・サブロウタが同意するが、彼女の真名である
「思春」の名前を言いそうになった為、慌てて言い直した。だが甘寧はこれまでの道中で
皆信頼できる人物であると考えた為、真名を預けた。

キッド「暁丸にはコウとトモカも同行するんだよな?」
コウ「ああ」
トモカ「まあ、俺達が活躍できる所といったら其処ぐらいしかないからな」

コウとトモカも暁丸に乗り込み、作戦に参加する。そして遺跡では木星帝国のMSや
火星の後継者が保有するジンシリーズ、バッタ、宇宙連合の各兵器が展開。旗艦である
「かぐらつき」には北辰衆が控えていた。

ルリ「火星の後継者の首謀者・草壁春樹中将に告げます。直ちに武装を解除し、投稿してください」
草壁「拒否させてもらう!今度こそ我らの悲願を達成する為、勇敢なる兵士達よ。攻撃せよ!」

ナデシコCの艦長ホシノ・ルリは「かぐらづき」に向けて、火星の後継者のリーダーである
草壁春樹に降伏勧告を行うが、草壁は拒否して全軍にナデシコへの攻撃命令を下す。

ルリ「やはりこうなりましたか。では此方も機動部隊の皆さんは出撃してください」

草壁から予想通りの返答が来て、ルリは冷静に応戦するべく機動部隊へ出撃命令を行う。
ナデシコCからエステバリス隊、ダイモス、ガルバーFXⅡ、ゴッドマーズ、コスモクラッシャー、
バルディオス、ゴッドシグマ、ブライガー、サスライガー、レイズナーが出撃した。

12ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2017/11/02(木) 14:32:27
>>11加筆・修正

<エリカ救出>

***火星・極冠遺跡***
北辰に連れ去られたバーム星人の指導者であり、竜崎一矢の恋人であるエリカを救う為、
火星の後継者が拠点としている火星極冠遺跡へ辿り着いたナデシコ一行。
なおナデシコに保護された史実とは異なる戦国時代と三国時代から転移して来た長曾我部元親、
甘寧達だが、地理の関係上、巨大な要塞である「百鬼富嶽」は陸地へ移動させる事が出来ない為、
(何より目立つ為)「百鬼富嶽」は火星に駐留する連邦軍に任せて、ナデシコには元親、甘寧と
数人の部下が同行した。

元親「あれが、そのエリカって嬢ちゃんが捕まっている極冠遺跡っていう奴かい?」
一矢「ああ。エリカは必ず助けて見せる!」
元親「心配しなさんな。富嶽は無いが代わりにコレで戦って見せるぜ」

元親が指差したのは、六足の脚がついた木造の船だった。富嶽同様、長曾我部軍で造られた
「暁丸」というカラクリ兵器である。

リョーコ「そんなので、大丈夫なのか?」
ウリバタケ「心配ご無用!この俺の技術によって見た目は木造のカラクリだが、
 その機動力はエステバリス並みになっているぜ」
元親「へへ、ありがとうな。ウリバタケの旦那」
ウリバタケ「俺もメカニックとして楽しかったぜ!」

元来、カラクリが好きな元親はメカニックであるウリバタケ・セイヤと意気投合。
ウリバタケによる魔改造によって、暁丸はエステバリス同様の機動力となっていた。

甘寧(思春)「とにかく我々は竜崎と共に敵の拠点に辿り着き制圧。目的の人物を
 救出するという事で良いんだな?」
サブロウタ「それで頼むぜ。思...甘寧ちゃん。その間、俺達で敵を引き付けているからさ」
甘寧(思春)「思春で良い。これまでの道中で真名を預けても良いと思えたからな」

甘寧が作戦の確認をすると、タカスギ・サブロウタが同意するが、彼女の真名である
「思春」の名前を言いそうになった為、慌てて言い直した。だが甘寧はこれまでの道中で
皆信頼できる人物であると考えた為、真名を預けた。

キッド「暁丸にはコウとトモカも同行するんだよな?」
コウ「ああ」
トモカ「まあ、俺達が活躍できる所といったら其処ぐらいしかないからな」

コウとトモカも暁丸に乗り込み、作戦に参加する。そして遺跡では木星帝国のMSや
火星の後継者が保有するジンシリーズ、バッタ、宇宙連合の各兵器が展開。旗艦である
「かぐらつき」には北辰衆が控えていた。

ルリ「火星の後継者の首謀者・草壁春樹中将に告げます。直ちに武装を解除し、投稿してください」
草壁「拒否させてもらう!今度こそ我らの悲願を達成する為、勇敢なる兵士達よ。攻撃せよ!」

ナデシコCの艦長ホシノ・ルリは「かぐらづき」に向けて、火星の後継者のリーダーである
草壁春樹に降伏勧告を行うが、草壁は拒否して全軍にナデシコへの攻撃命令を下す。

ルリ「やはりこうなりましたか。では此方も機動部隊の皆さんは出撃してください」

草壁から予想通りの返答が来て、ルリは冷静に応戦するべく機動部隊へ出撃命令を行う。
ナデシコCからエステバリス隊、ガルバーFXⅡ、ゴッドマーズ、コスモクラッシャー、
バルディオス、ゴッドシグマ、ブライガー、サスライガー、レイズナー、
そして少し遅れて一矢を乗せた暁丸が出撃した。

13ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2017/11/02(木) 17:04:37

ゴステロ「ハァ〜ハッハッハ、また会えたなぁ。エイジィ!」
エイジ「ゴステロ!今度こそ、貴様を倒す!」

出撃した各スーパーロボットは次々とMSやジンシリーズ、バッタといった無人兵器、
異星人連合の起動兵器を撃墜させていく。レイズナーに乗るエイジは宿敵であるゴステロと
対峙し、戦闘を繰り広げていく。その隙を突いて暁丸は「かぐらづき」を目指して進んでいった。

北辰@夜天光「この気配...そのカラクリに竜崎一矢が乗っているな?」
一矢「あれは北辰の乗る夜天光!」
トモカ「何で乗っているって分かるんだよ!」
北辰@夜天光「フフ...貴様もあの男と同じく愛する女を取り戻しにきたか?」

暁丸に一矢が乗っている事に気が付いた北辰の乗る夜天光が暁丸へと迫る。
いくら改造したからとはいえ、夜天光に攻撃されれば暁丸は瞬く間に撃墜されてしまう。
夜天光の錫杖が暁丸へと振り上げられたその時、夜天光にビームが当たる。

一矢「今のビームは?」
北辰@夜天光「フ...フフフフ...ようやく来たか。テンカワ・アキト!」
一矢「アキト!?」

ビームが放たれた方を向けると、そこには全身を黒い装甲で固めれられた人型兵器が
宙を浮かんでいた。かつてナデシコの一員で、火星の後継者に連れ去られた妻ユリカを
助けるべく復讐者となったテンカワ・アキトの乗るブラック・サレナである。

リョーコ「アキト!」
ルリ「アキトさん...!」
エリカ「やっほー!久しぶり皆。私達もいるよ!」

これまで独自に「火星の後継者」を追って姿を見せなかったアキトの登場に
リョーコやルリ達は驚く。さらに後方からブラックサレナの母艦である
ユーチャリスが現れ、同乗するエリカから通信が送られる。

ガイ「仲間のピンチに駆けつけるなんて...最高にカッコいいじゃねえか、アキト!」

「ピンチになっている所を仲間が駆けつける」という所謂“お約束”のシチュエーションに
ガイは感動していた。

北辰「久しいな。テンカワ・アキト...」
アキト「北辰...いい加減、俺の前から消えろ!」

アキトは黄泉還った北辰と再び相対して決着を着けようとしていた。

***かぐらつき・ブリッジ***
草壁「テンカワ・アキト...“黒い幽霊”か」
ハザード「ええい、少し増えたぐらいで何だ!例のアレを出せ!」
ドッグ「ハッ!」

ブラックサレナとユーチャリスの登場をかぐらづきのブリッジから見ていた
ハザードは副官であるドッグ・タックに命令を下す。
命令を受けたドッグ・タックによって出撃したのは巨大な戦車だった。

元親「何だあの馬鹿デカいのは!?」
甘寧(思春)「百鬼富嶽よりも巨大なんじゃないのか」
一矢「あれはメガノイドが開発した究極戦車ニーベルゲン!」

現れた巨大戦車はかつてメガノイドが開発した究極戦車ニーベルゲンだった。
ハザードは前大戦でメガノイドとも手を組んでいた事があり、密かに譲り受けていたのであった。
暁丸に乗る元親や甘寧は衝撃を受け、かつての戦いで見た事がある一矢は
ニーベルゲンを説明する。

ハザード「フハハハハ、メガノイドが開発したこのニーベルゲンならば、
 貴様ら等、赤子の手を捻るものだ!」
????@通信「おっと、援軍がアキト達だけと思ったかい?」
ハザード「何者だッ!?」

ニーベルゲンの戦闘力に自信を持つハザードは高笑いをするが、
その時、通信が入り、遠方から巨大な戦闘機が現れる。

タケル「ダイファイター...という事は!」
アイザック「万丈か!」

現れた戦闘機はダイターン3が変形したダイファイターで、通信してきたのは
万丈だった。実は万丈はメガノイドの兵器の開発が火星で行われていると
情報が入り、火星に来ていたのである。そしてダイファイターはダイターン3へ
変形した。

万丈「メガノイドの兵器で人々を苦しめるのであれば、僕が許さない!」
アキト「一矢、ここは俺達に任せて今の内に行け!」
一矢「分かった!頼む、元親」
元親「応よ!しっかり捕まってな」

戦友であるアキト、万丈が駆けつけ、一矢は愛するエリカを救い出すべく、
今エリカが捕われている遺跡に潜入する。果たして救い出せるのか!

14ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2017/11/05(日) 08:09:43
お久しぶりだ…。
実はココナラで「キクマル・サダムネ」の全身デザインを依頼していた絵師殿との間に
トラブルが発生してしまい、一方的に取引を破棄されてしまった。
特に相手を不快にさせるような言動をしたつもりはないのだが、
なぜ相手が突然態度を豹変させたのか理由が全く分からず、俺も困惑している。
正直、興が削がれたので、残念ながらしばらくキクマルの正式デザインは
お預けとなりそうだ。申し訳ない。
他にもココナラでは何人かに重要キャラのデザインをお願いしている最中だが、
こちらも時間がかかりそうだ。

>>472 凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.
>URLに日本語が含まれているページは、
>ココナラで依頼する際などに出品者様に見ていただこうとしても直リンクが貼れない事が多い、
>という点かな。
承った。今後のサイト改良のための検討課題とさせていただく。

>>475 ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ
>ネタバレノートに外宇宙編のシナリオを投下した。短くまとめようと思ったが、
>次々とシーンが浮かんできて、結局1日かかってしまった(汗。
>アレクを影から護衛する筈だったギャバン/十文字撃を結局、アレクと接触させて
>しまったが、よかっただろうか?
ネタバレ拝読した。俺が出だしだけ書いて、あとは放置してしまった
アレク皇帝の旅の続きを書いてもらい、本当にうれしい。
十文字撃は当初は宇宙刑事の身分を隠しながら
シェリーと共にアレク一行に付かず離れず警護しているという設定の予定で、
旅の中盤辺りで――

敵と戦闘中でやや押され気味だったギャバンTypeGに、
たまたま通りかかったアレクが加勢して撃退。

撃「よっ、助かったぜ!」
アレク「そろそろ正体を教えてくれてもよいのではないのか?」
撃「お察しの通りでございます。銀河帝国皇帝アレクサンデル陛下警護のため、
 銀河連邦警察より派遣された宇宙刑事ギャバン、十文字撃と申します」

――みたいな正体ネタばらしのシーンを挿入するつもりだったのだが、
<外宇宙編 アレク、ギャラクスペースに訪れる(仮)>は、
撃がアレクに宇宙刑事の身分を明かした後ということにすればいい。
あとデスカル三将軍は、まだアレクの正体は全く知らない。
エンペリアス星に着いた段階辺りで、アレクの身分を知って驚いた彼らが――

ブレアード「知らぬこととはいえ、これまでのご無礼の数々、
 何卒平に、平にご容赦をぉぉ〜〜〜!!!!!!!」

みたいに慌てて平伏するシーンを挿入したい。

15ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2017/11/05(日) 08:10:16
誤爆しました。失礼・・・。

16凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2017/11/22(水) 22:00:25
≪ノンマルトの葛藤≫

地球人(=ホモ・サピエンス)は、実は地球で生まれた種族ではなく、
およそ一万年前、地球に文明を築いていた先住民族ノンマルトから武力で地上を攻め取った侵略者である――。

人類史の常識を根底から覆すこの衝撃の事実は、
かつて地球防衛軍が公開したアカシックレコードの記録によって明らかとなった。
「他の星への侵略禁止」という宇宙の掟の基本原則に反する、
人類の原罪とでも呼ぶべき忌わしい過去の暗部である。

とは言え、それがあったのは宇宙の掟を人類が知る前のはるか太古であり、
現在では地球が人類のかけがえない母星になっているという永年の既成事実も考えれば、
今更地球をノンマルトに返還して人類は他の星へ去れと主張するのは、
「アメリカをインディアンに返して白人は全てヨーロッパに帰れ!」というようなもので、
感情論としてはともかく実際の施策としては到底現実的ではない。
そのため銀河宇宙の世論は大方、この過去を黙認し人類の地球に対する領有権を認める方向で一致しており、
地球が星間評議会に加盟する際にも、敢えてこの件を持ち出して加盟に反対する声は上がらなかった。
ただ一方で、他ならぬ地球先住民であるノンマルトに対しては、
彼らの立場や権利が十分に尊重されるようしっかりと取り計らう必要性も星間評議会は今後の課題として見落としてはいない。

しかし、多くの犠牲を出した二度の戦争による遺恨が尾を引き、
ノンマルトと地球連邦政府は未だ国交断絶中の冷戦状態。
近々、星間評議会は両者の関係修復のため仲裁のアクションを起こす予定だが、
それを望まず武力による解決に訴えようという者も少なくはないのである。

   ◇    ◇    ◇

フィリナ・クラウディア・アルシャードが社長を務めるクラウディア・エレクトロニクス社は、
南太平洋のジョンスン島に眠る石油資源の買い取り交渉を進めていた。
この資源の買収にはライバル企業のサラジア・オイル・コーポレーションも名乗りを上げていたが、
交渉を担当したカール・メッツ副社長の巧みなプレゼンテーションが功を奏し、
最終的決定権を持つ島の長老はクラウディア・エレクトロニクス社を売却先に選んだのである。

メッツ「なかなか厳しい勝負でしたが…。
 何とかサラジア・オイル・コーポレーションに競り勝つ事ができました。
 後はいくつか残った細部の条件を詰めて契約書にサインするだけです」
フィリナ「お疲れ様。本当によくやってくれました副社長」
メッツ「相手は産油国サラジアの国営企業だけあって資金力は莫大。
 最終的に提示した土地と権利の買い取り価格は、
 向こうの方がこちらより少し上だったようです。
 ですが島を治めているジョンスン島の長老としては、
 お金よりも周辺住民の暮らしや自然環境への配慮という面で、
 我が社の事業計画の方に好感を抱いて下さったようですね」
フィリナ「気になるのは、過去にジョンスン島にあった古い油田では、
 原因不明の爆発事故が相次いでいた事よ。
 発火しやすいガスなどが地中に埋まっているのかも知れません。
 契約が成立して土地の引き渡しが済んだらすぐに油田の改修に着工しますが、
 安全面には十分注意して工事を進めて下さい」
メッツ「了解しました」

元々、ジョンスン島にはオーストラリアの石油会社が建設した油田があったのだが、
謎の爆発事故が続発し、十年と持たないうちに危険と判断され操業停止となった。
クラウディア・エレクトロニクス社は半壊状態でずっと放置されていた、
その古い油田跡を買い取って全面改修し再利用しようとしているのである。

17凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2017/11/22(水) 22:02:21
その頃、日本では…。
錦織佳代と北上紗希は、休日を利用して二人で浜辺にピクニックに来ていた。
(この日は牧村光平と沢渡優香が街でデートとの事で、
 またも優香に先を越されてしまった二人の残念会的な意味合いもある…)

紗希「錦織さん、私が作った手ごねハンバーグ、食べてみて」
佳代「へぇ〜これ手作りなんだ。美味しいよ」
紗希「本当? 良かった…」

砂浜にシートを広げ、持参したお弁当を一緒に食べながら海を眺めて談笑していた二人だったが、
そこに遠くから何やら騒がしい声が聞こえてくる。

平助「おお〜、随分でっかい亀だなこりゃあ」
重助「ねえ兄貴、これ捕まえたら高く売れるんじゃないっすかねえ」
平助「そうだなあ。亀の甲羅は鼈甲(べっこう)って言って、
 工芸品の原料としては高級らしいからな〜」
重助「よ〜し。ほらほら、こっちへ来いっ!」
ガメロン「……(????)」

元黒天狗党の下忍・カラス天狗で、
今は二人で独立して個人経営の零細悪者稼業をしている平助と重助は、
浜辺にいたガメロンという大きな亀を網で捕まえようとしていた。
その様子を見た佳代と紗希は、怒って二人に詰め寄り抗議する。

佳代「こら〜っ! 亀の密漁は犯罪だよおじさん!」
紗希「それにそんな乱暴な捕まえ方して、動物虐待ですよ!」
平助「あぁん? うるせえやい!」
重助「お嬢ちゃん達、商売の邪魔しないでくれるかな〜」
紗希「ムッ!(怒)
 すぐにやめないと、警察を呼びますよ!」
平助「げげっ、こいつはヤバいぜ。逃げろ〜っ!」
重助「あっ、待ってよ兄貴〜!」

最初は二人をバカにしたような態度で軽くあしらおうとした平助と重助だったが、
紗希がポケットからスマートフォンを取り出して真剣な表情で110番を押そうとすると、
急に青くなって一目散に逃げ出してしまった。

18凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2017/11/22(水) 22:03:50
紗希「亀さん、ケガはない?」
佳代「それにしても大きいよね。ゾウガメかな」
ガメロン「……ヾ(・o・*)」

助けられたガメロンは背中の大きな甲羅を佳代と紗希に向け、
まるで乗れと言っているかのような仕草をする。

佳代「ねえ、これ本気で乗れって言ってない?」
紗希「そんな、浦島太郎のおとぎ話じゃないんだから〜」

笑いながら冗談半分でガメロンの甲羅にそっと跨ってみる佳代と紗希。
ところが、ガメロンは二人を乗せると海に向かってゆっくりと歩き出し、
やがてタキオン粒子の奔流に包まれてワープを開始。
二人を乗せたまま海中を光の速さで泳いで突き抜け、
やがて海底深くに築かれていた未来的な都市の中に到着した。

紗希「ここは…?」
佳代「竜宮城…にしては随分SFチックな感じだね」

ガメロンの背中から降りて周囲を見渡し戸惑う二人の前に、
一人の不気味なヒューマノイド型怪人が現れた。
驚く二人だが、怪人は礼儀正しく一礼して敵意のない事を示す。

ウィーザー「ようこそ、ノンマルトの東の都テュリアスへ。
 私はノンマルト政府の最高長官を務めるウィーザーという者です。
 我々のガメロンが困っていたところを助けて下さりありがとうございます」
紗希「ノンマルト…?」

ノンマルトの指導者であるウィーザーの話によると、
彼らノンマルトはかつて地上に高度な文明を築いて栄えていたが、
およそ一万年前、バトルファイトの勝者となったヒューマンアンデッドの子孫である人類に攻撃され、
地上の文明を滅ぼされて海底へ逃れた地球の先住民族であるという。

紗希「では、あなた方は私達人類を憎んでいるのですか…?」
ウィーザー「いえ、我々はあなた方に敵意を持ってはいません。
 確かに一部には過去の侵略の恨みを未だに抱いている者もいますが、
 全ては今から何百世代も前のずっと昔に起きた事。
 人類もこの地球を母星とするようになってもう長いわけですし、
 我々も今となってはこの海底に文明を築いて新たな安住の地を見出しております。
 今更、過去に囚われて事を荒立てるような展開は望んでいません」
佳代「良かった…。まずはひと安心だね」
ウィーザー「平和を愛する我らノンマルトとしては、
 人類とは争いではなく友好的な共存を願っているのです。
 あなた方に危害を加えるつもりは毛頭ありませんから、どうかご安心下さい」

話の流れからして、侵略者である人類をノンマルトは敵視しているのではないかと心配した二人だったが、
ウィーザーによればノンマルトの考え方はもっと平和主義的かつ現実的で、
今になって戦争を起こす気などはなく、地上と海底で住み分けをして穏便に共存したいという。
かつて和人に征服された蝦夷の末裔である自分達とこの辺りは認識が少し似ているかも知れない、と紗希は感じた。

ウィーザー「ただ、私どもとしましては一つ非常に困っている問題がありまして、
 今回はその件についてあなた方にご相談したいと考え、
 使いとしてガメロンを地上へ行かせたのです。
 途中、ガメロンが他の人間に捕まりそうになるという予想外のハプニングがありましたが、
 お陰様で無事あなた方をここへお招きする事ができました」
佳代「相談…?」
ウィーザー「天鳳輝シグフェルこと牧村光平さんのご友人であるあなた方を通して、
 ぜひ我々の声をクラウディア・エレクトロニクス社へお伝えいただきたいのです」
紗希「フィリナさんの会社に…ですか?」

19凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2017/11/22(水) 22:05:41
ウィーザーの説明によると、このテュリアスはジョンスン島近海の海底にある。
テュリアスの地下には莫大な量の原油が溜まった巨大な地底湖があり、
クラウディア・エレクトロニクス社が最近買い取った油田はこの地底湖に繋がっているのだが、
この地底湖から石油を汲み上げられてしまうと地下に空洞が発生し、
地底湖の真上に位置するテュリアスでは地盤沈下が起こって街があちこち陥没してしまうのである。

紗希「なるほど…。それはノンマルトの皆さんとしては大問題ですね」
ウィーザー「実はかつてジョンスン島の石油採掘施設で何度か爆発があったのは、
 我々ノンマルトの一部がテュリアスの被害に激怒し、
 採掘妨害のためテロという手段に及んだものなのです。
 人類を敵視して戦いを主張する過激派が、
 政府の意向を無視して独断で仕掛けた攻撃でした…」

以前の古い油田で繰り返し発生していた謎の爆発の正体は、
ノンマルトの過激派による意図的な破壊工作であったとウィーザーは正直に明かした。

ウィーザー「このような野蛮な暴力行為は平和を尊ぶノンマルトの流儀に反するものであり、
 どんな理由があろうと許されるものではありません。
 ですが、こちらとしても多数の市民の犠牲者が出た上に、
 いくつもの重要な建造物が破壊されるという耐えがたい被害があっての事。
 我々の同胞がテロという非道に走った事はノンマルトを代表して深くお詫びいたします。
 しかし、私どもとしましてはこのような大事故が再び人類によって引き起こされるようであれば、
 地上の敵に報復を加えよという国民感情の沸騰をこれ以上抑えるのは難しいのです」
佳代「それは…確かにそうだろうと思います」

ジョンスン島の油田採掘が再開され、再びテュリアスで陥没事故が多発するようになれば、
いかに平和を愛するノンマルトと言えども国民の多くが憤激し、
かつてガイロスやザパンギといった怪獣を使って実行されたような、
地上人への大規模な武力行使をまた行なうべしという世論が支持を集めるのは避けられない。
ウィーザーとしてはそのような事態となる前に、何とか話し合いで平和的に問題を解決したいのだという。

しかし、地球連邦政府とノンマルトはかつての二度の戦いの後、
正式に講和を結んだわけではなく言わば休戦中の状態。
対話しようにも、今は断交している人類の各国政府に事情を訴えられるルートがない。
そこで彼らはクラウディア・エレクトロニクス社を統轄するフィリナの周辺の人間関係を調査し、
フィリナの従弟である光平の友人だというこの二人をメッセンジャーに選んだのである。

佳代「分かりました。光平の従姉のフィリナさんに、
 ジョンスン島の石油採掘を中止してくれるようお願いすればいいんですね」
紗希「フィリナさんは、石油を採る事がこんな大変な事になるなんて知らないだけのはずです。
 事情さえ分かれば、きっと理解してくれると思います」
ウィーザー「地上の国々との正式な国交がなく、
 人類との対話のチャンネルを持っていない我々としてはこれが唯一の確実な方法です。
 私どもの種族の運命がお二人の肩にかかっています。
 どうかよろしくお願いいたします」
紗希「任せて下さい。
 必ずフィリナさんにこの大事なお話を伝えます」

無論、ジョンスン島の石油採掘がノンマルトに深刻な被害をもたらすなどという事は、
クラウディア・エレクトロニクス社としては夢にも思わなかった話であり、
それが伝わればフィリナは当然計画を考え直してくれるはずである。
佳代と紗希は急ぎ地上へ戻ってノンマルトの嘆願をフィリナに伝える事にした。

ウィーザー「ご協力、心から感謝します。
 それではお二人に直ちに地上へお戻りいただけるよう、
 またガメロンに元の海岸までエスコートさせましょう」

20凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2017/11/22(水) 22:07:49
こうしてノンマルトからの重大なメッセージを携え、
ガメロンに乗って地上へ戻ろうとした佳代と紗希だったが、
テュリアスを出た直後、ガメロンは乗っていた佳代や紗希ごと海中で何者かに捕獲されてしまった。

ゼベック「北上紗希というのはお前だな?」
紗希「はい…。あなた方もノンマルトなのですか?」
佳代「紗希ちゃん、用心して。
 こいつら、さっきの紳士的なノンマルトとは違うみたいだよ」

ゼベックと名乗ったノンマルトの冷たい視線に敵意を感じて身構える佳代。
このゼベックはウィーザーの平和主義路線に批判的な過激派ノンマルトのリーダーで、
かつてジョンスン島の油田で起こった爆破テロも彼の主導によるものであった。

ゼベック「お前の首にかけているネックレスを渡せ。
 ガメロンをこのレーザーガンで射殺されたくなかったらな」
紗希「そんな…」
ゼベック「そちらのボディガードの女忍者も大人しくしろ。
 少しでもおかしな真似をすればガメロンの命はないぞ」
佳代「くっ、動物を質に取るなんて卑怯な…」

ガメロンに銃を突き付けられてやむなく佳代はホールドアップ。
紗希も仕方なくウーを呼び出すのに必要な青い宝石のネックレスをゼベックに渡す。
…ところが次の瞬間、佳代はゼベックの一瞬の隙を突いて素早く飛びかかり、
見事なハイキックで手に持っていたレーザーガンを叩き落とした!

ゼベック「くっ、貴様!」
佳代「油断したね。伊賀の忍びを舐めないでくれるかい!」
ゼベック「ネヴィルよ、この小娘をねじ伏せろ!」
ネヴィル「ウォォォッ…!!」

ゼベックは咄嗟にネヴィルという名の屈強な用心棒のノンマルトを呼んだ。
スマートなゼベックとは体格が大違いの怪力の持ち主である。
佳代は果敢にネヴィルに格闘を挑むが、
佳代の鋭いパンチやキックを受けてもネヴィルはビクともせず、
逆に強烈なパワーで佳代を殴り飛ばして一撃で気絶させてしまった。

佳代「う…ぁっ…!」
紗希「錦織さん!」
ネヴィル「悪く思うな。地上人よ」

ゼベックは気を失った佳代を牢に放り込むと、
紗希を自分のアジトの特殊実験室に連行し検査を始めた。

ウィーザー「ゼベック! これは一体何の真似だ!?」
ゼベック「対話などというお前達のやり方は生ぬるい!
 邪悪な侵略者である地上人どもに対しては武力行使あるのみだ。
 そもそもあの好戦的なヒューマンアンデッドの子孫であるホモ・サピエンスを相手に、
 話し合いが通じると本気で思っているのか?」
ウィーザー「好戦的などと一括りにして言うが、地上人も様々だ。
 軍事独裁国家の国営企業であるサラジア・オイル・コーポレーションは確かに容易に話し合える相手ではないが、
 幸いにも今回、油田を入手しようとしているクラウディア・エレクトロニクス社は、
 我々のリサーチによれば非常に高い企業倫理を持つ良心的な団体だ。
 こちらの事情を説明して誠実に訴えれば、応じてくれる余地は十分にあるはずだ」
ゼベック「冷酷残忍な地上人どもを信じる事などできん!
 奴らが石油を手に入れるためにどれほど血眼になっているか知らないのか」
ウィーザー「君こそ、過去の二度に渡る地上との戦争がどんな結末になったか忘れたのか?
 平和を愛する非戦闘民族である我々ノンマルトは、こと軍事力においては地上人には遠く及ばない。
 これは致し方ない事実であり、むしろ流血のための野蛮な力を持たないというのは誇るべき事ではないか」

過去の悲惨な敗戦を反省し、ここは相手を信じて穏便に振る舞うべきだと主張するウィーザーだが、
ゼベックはそんなウィーザーの言葉を嘲笑う。

ゼベック「では我が手の工作員が突き止めた事実を聞かせてやろう。
 お前がメッセンジャーに選んだあの北上紗希という娘はウィスパードだ」
ウィーザー「何、ウィスパード!?」
ゼベック「ウィスパードのブラックテクノロジーがあれば、
 我々は地上人の軍事技術をはるかに凌駕する強力な超兵器を作り出せる。
 その兵器で地上人を滅ぼすのは、争いを好む凶暴な地上人を交渉のテーブルに着かせるよりもずっと簡単だろう」

ゼベックは紗希からブラックテクノロジーを採取し、
蛸怪獣ガイロスをモデルにした強力な巨大ロボット兵器を建造しようとしていた。

21凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2017/11/22(水) 22:10:17
ウィーザー「地上人との和平については、
 目下、星間評議会が仲裁に動き出そうとしてくれている最中だ。
 宇宙からの裁きを得て公正に問題を解決できるチャンスが巡って来ようとしているんだ」
ゼベック「星間評議会が間に入ったところで、
 どうせ領土問題は現状維持、地上奪還など寸土さえ認められまい。
 そうなれば奴らに地上を明け渡す事が宇宙全体のお墨付きを得た正式な判決となってしまうのだ。
 宇宙からの介入がある前に、我々は地上を力ずくで占領し、
 地上の支配権がノンマルトにあるという既成事実を作る。
 それから講和に持ち込めば、例え100%の地上平定までは行かなくとも、
 星間評議会も譲歩して相当の領土の割譲を認めざるを得ないだろう」
ウィーザー「絵空事もいいところだ。
 地上人と戦争したところで、またこっぴどく負けるだけなのは目に見えている」
ゼベック「既に我らは海底同盟の一員となり、多くの味方を得たではないか。
 シートピア海底王国は援軍として昆虫怪獣メガロの派遣を密約しているし、
 更に彼らがM宇宙ハンター星雲との間に築いたパイプを通して、
 宇宙連合やETFからの応援も望める」
ウィーザー「目を覚ませゼベック!
 事もあろうにあの暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人と手を組むなど、
 ノンマルト一族の未来を悪に売り飛ばす狂気の沙汰ではないか!」
ゼベック「目的のためなら手段は選ばん!
 …ウィーザー長官、貴公にはしばらくご休養願います。
 別荘に戻って、日頃の激務の疲れをゆっくりと癒されるがよい」
ウィーザー「くっ、クーデターか!」

ゼベックは私兵を動かして力ずくで政権を掌握。
ウィーザーを解任してテュリアス郊外にある彼の別荘に軟禁すると、
自らが最高長官に就任し、主戦論に湧き立つ世論をバックにノンマルト政府のリーダーシップを握る。

ゼベック「邪悪な地上人は地底湖からの石油採掘を再開し、
 再び我々に甚大な被害を与えようとしている。
 以前の陥没事故では学校が破壊され、多くの罪なき子供達が死んだのを忘れてはならない。
 あのような悲劇の再来を許さぬためにも、直ちに地上に先制攻撃を仕掛けるべきだ!」

ジョンスン島の油田再稼働の動きを口実として戦争を起こし、
星間評議会の介入前に地上占領を進めたいゼベックは佳代と紗希とウィーザーを幽閉し、
対話のチャンスをわざと潰したのである。
ゼベックが主導するようになったノンマルトの国民議会では彼のアジテーションに巧みに煽られ、
興奮の中で開戦決議が賛成多数で可決されようとしていた。
紗希からのブラックテクノロジーの採取も着々と進み、
超兵器メカガイロスの完成も既に間近である。

佳代「これは大変だ…。
 何とかして早く地上に戻って、フィリナさんにウィーザー長官の言葉を伝えなきゃ!」

何としてもここを逃れて地上へ戻り、ウィーザーからのメッセージをフィリナに伝えなくてはならない。
牢に閉じ込められた佳代は必死に脱出の術を探す。
そこへ先程佳代を倒したあの恐るべきネヴィルがやって来た。

佳代「何さ、また殴りに来たの?」
ネヴィル「…静かにしろ。声を出すな」
佳代「…?」

何とネヴィルは牢の扉をそっと開いて密かに佳代を脱出させたのである。
戸惑う佳代を、ネヴィルは先に確保していたガメロンに乗せる。

ネヴィル「俺は地上人との戦争のために肉体改造を受けた最強のミュータント・ノンマルトだ。
 だがゼベックは地上奪回にこだわる余り、避けられるはずの流血を敢えて招こうとしている。
 正直、奴のやり方には俺はもう付いて行けない」
佳代「でもあんた…こんな事して無事じゃ済まないでしょ?」
ネヴィル「明白な反逆行為だからな。
 俺はいずれノンマルトの仲間に処刑されるだろう。
 だがそれで戦争が止められるなら、俺一人の命くらいは安い代価だ」
佳代「………」

こうして裏切りを決意したネヴィルに守られ、
ガメロンに乗ってゼベックのアジトを脱出した佳代。
果たして、人類とノンマルトの三度目の大戦争は回避できるのであろうか…!?

22凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2017/11/26(日) 14:35:56
≪ノンマルトの葛藤≫-続き

ミュータントノンマルト・ネヴィルに伴われてゼベックの元から脱出し、
地上へ戻った錦織佳代は急いで事の次第を牧村光平に伝えた。
光平もすぐにこの一大事をフランスにいるフィリナ・クラウディア・アルシャードに国際電話で連絡。
ジョンスン島の石油採掘が思いがけない事態を招こうとしていたと知って、
驚いたフィリナは間近に迫っていた油田の開業をすぐに中止させる。

メッツ「油田の改修工事がようやく終わって、
 後はオープンセレモニーを開いて稼働させるだけだったのですが…。
 せっかくここまで進めてきた投資が無駄になってしまいましたか」
フィリナ「確かに痛い損失だけれど、仕方がないわ。
 我が社の利益のためにテュリアス市民の生命にも関わる重大な被害、
 そして人類とノンマルトの戦争という悲惨な事態を誘発するわけには絶対に行きません。
 ジョンスン島の事業からは直ちに撤退しましょう」
メッツ「それにしても、ノンマルトの海底都市全体を覆うほどの巨大な原油の地底湖…。
 致し方ない事とはいえ、逃がした魚は大きいですね」
フィリナ「でも、ここで無理に押して強引にその石油を手に入れるよりも、
 潔く油田開発を放棄してノンマルト側の信頼を勝ち取る道を選んだ方が、
 我が社としても長い目で見れば得られるものは大きいはずです。
 将来、人類とノンマルトが正式に講和して友好関係が築かれた時には、
 ここで培われた信頼次第で更なるビジネスチャンスが私達に巡って来るかも知れないわ」

人道的見地からもビジネスとしてもここは穏便に譲歩するのが適切と判断したフィリナは、
いつかノンマルトと人類がわだかまりを捨てて和解できる日が来るのを願いつつ、
ジョンスン島のプロジェクトから手を引く事を決めたのであった。

ウィーザー「錦織さんがしっかりと我々のメッセージを伝えて下さったようだな。
 クラウディア・エレクトロニクス社の迅速で寛容な対応には心から感謝する。
 これで戦争を起こすべき正当な理由も無くなったわけだ」
ゼベック「ぐむむ…」
ウィーザー「むしろ、北上さんを監禁してブラックテクノロジーを強制的に採取した君の行動こそ、
 地上人の怒りを招いても仕方のない犯罪行為だ。
 直ちに彼女を解放して地上に返したまえ。
 無論、このような事をした君の引責辞任も避けられないだろう」

原油の汲み上げが中止されたと聞いて、主戦論に傾いていたノンマルト議会も冷静さを取り戻し、
軟禁を解かれて復職したウィーザー長官の下、
もはや武力に訴える必要はないとの判断で地上攻撃はひとまず取り止めとなる。
基本的に平和を愛する種族であるノンマルトはテュリアスの被害を防ぐためという正当防衛の大義がなければ、
敢えてこちらから戦争を仕掛けようという過激な意見にはなかなか賛同は集まらない。
クラウディア・エレクトロニクス社が見せた高潔で寛大な対応に評価の声が上がる一方、
反対に地上の一般市民に手荒な事をしてしまったゼベックは糾弾され議員辞職が求められるようになった。

万丈「北上さん、どうやら無事だったようで本当に良かった。
 我々が迎えに来たからもう大丈夫だ」
紗希「ありがとうございます、破嵐さん。
 でも私、もう少しだけこのテュリアスでやりたい事があるんです」

岩屋村の事件以来、故郷を離れて東京で暮らす北上紗希の後見人となっている破嵐万丈が迎えに来たが、
紗希は意外にもすぐには地上へ帰らずテュリアスに留まりたいと希望。
テュリアスでは現在、近隣の紛争地帯であるバリク共和国の化学兵器工場から垂れ流された、
高濃度の有毒な廃液が流れ込んできて水質汚染が起こっており、
既存の浄水システムでは十分な浄化ができずに困っていた。
事情を知った紗希は、ウィスパードである自分のブラックテクノロジーでもっと高性能な浄水装置を開発できないかと考え、
親切心からノンマルトのために協力しようとしていたのである。

紗希「ゼベックさんは確かに怖かったけれど、
 他のノンマルトは皆さんとても優しくて親切です。
 お陰で快適に過ごしていますから、ご心配なさらないで下さい」
万丈「分かった。ではしばらく後でまた迎えに来るよ。
 だが、もし何かあったらすぐに連絡するんだ」

温厚で心優しいノンマルト達とすっかり仲良くなっていた紗希。
市民の暮らしの助けとなる技術提供もしてもらえるとあって、
地上人へのヘイト感情に流されていたノンマルトの主戦論者も認識を改める者が続出。
人類への好感度は上がって友好の機運が高まり、
こうして戦争勃発の危機は去ったかに思われた。だが…。

23凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2017/11/26(日) 14:44:00
クラウディア・エレクトロニクス社の手で改修され再び使えるようになった油田は、
フィリナの英断により、惜しまれつつ一度も動かされる事なく廃止が決定。
公有地だったのを買い上げた油田周辺の土地もジョンスン島の自治体へ返還される事になった。
クラウディア・エレクトロニクス社にとっては折角のこれまでの投資が水の泡になってしまったわけだが、
ジョンスン島側としてもこのような破談の場合は事前の契約に従って売却額の一部を払い戻さなければならない上、
見込んでいた大手国際企業の進出による経済効果も得られなくなってしまい、
この突然の取り止めは実際のところ大損であった。

サーハン「そう肩を落とされる事はありませんぞ、ヨナ長老。
 やっと修理が終わった採油施設の取り壊しはすぐに中止していただきたい。
 あの施設の使用権を今からでも我々サラジア・オイル・コーポレーションに売っていただければ、
 莫大な金があなた方の物になるのです」
ヨナ「し…しかしサーハン支社長、
 石油の採掘をもし始めれば当然ノンマルトが黙っておりますまい」
サーハン「天下の石油王アルシャード一族ともあろう者が、
 ノンマルト如きの脅しに屈して逃げ出すとは情けない限りです。
 我が社はサラジアの国営企業。
 私どもの後ろには中東一の軍事大国たるサラジアの政府が付いております。
 例えノンマルトが武力に訴えてきたとしても、
 サラジア軍がその気になれば奴らなど一体何ほどの事がありましょう」
ヨナ「だが…それは余りに横暴では…」
サーハン「島を潤す巨額のオイルマネーが欲しくはないのですか長老殿。
 昨年の自然災害で、復興のための予算が足りず困っているとあれほど仰っていたではありませんか」

ハリケーンの上陸で大きな被害に遭ったジョンスン島は、
被災した島を立ち直らせるために是が非でもまとまった額の資金を必要としていたのである。
島長であるヨナ長老はサラジア・オイル・コーポレーション日本支社のサーハン支社長に札束で頬を叩かれ、、
迷った末、遂にクラウディア・エレクトロニクス社から返却された油田を彼らに売り直す事を決意。
無論これはサラジア政府の意向によって進められた話であり、
サラジアのアフマド・アルハザード副大統領は交渉成立を受けて直ちに軍をスタンバイさせる。

アルハザード「来たるべき米帝やアダブ、アメールなど中東諸国との対決に向けて、
 新兵器のテストにはちょうど良い機会だ。
 ジョンスン島の石油採掘を開始し、ノンマルトどもが怒って出て来たところを、
 精強を誇る我がサラジア軍の総攻撃で叩き潰してやれ!」

サラジア・オイル・コーポレーションは遂にジョンスン島の石油の採掘を開始。
地底湖を満たしていた原油が吸い上げられて空洞が生じ、
テュリオスでは地面の陥没で大型ショッピングセンターが倒壊し市民に多数の死傷者が出た。
油田の件については既に解決したものとすっかり安心しきっていたノンマルトは、
突如として街が破壊された事に衝撃を受ける。

ゼベック「騙し討ちだ! 地上人は我々をまんまと欺いた。
 だから私はあれほど先制攻撃すべきだと言ったのだ。
 悪逆非道のヒューマンアンデッドの末裔と話し合おうなどという考えは甘かったのだ!」
ウィーザー「そんな…そんなバカな…!」
ゼベック「ウィーザー長官、これはあなたの失策だ。
 我らノンマルト一族を誤導し、
 この事態を招いた責任をどう取るつもりだ?」

地上人に騙されたと怒るノンマルトの議会ではウィーザーが再び失脚に追い込まれ、
過熱する世論に押されてとうとう地上への宣戦布告が可決されてしまう。
人類VSノンマルトの第三次戦争はこうして悲憤の開戦を迎えたのである。

24凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2017/11/26(日) 14:52:56
ゼベック「ネヴィルよ、お前が取った軽率な行動の結果を見たか?
 かくなる上は地上人どもと戦い、勝利によって己の罪を雪ぐのだ。
 ブレイバーズの最強の戦士の一人である天凰輝シグフェルを倒せば、
 特別にお前の責任は問わないものとする」
ネヴィル「了解だ。命に代えてもこの始末は付ける…!」

ゼベックを裏切って地上人に理解を示すようになっていたノンマルトの戦士ネヴィルも、
サラジア軍の容赦なき猛攻によって祖国の軍が次々と倒され、
更にテュリアスへの無差別爆撃まで計画される事態となって自分の行ないを後悔。
怒りに燃える鬼神と化したネヴィルは大暴れして街を破壊し、
駆け付けたシグフェルに戦いを挑む。

シグフェル「待ってくれネヴィル!
 この攻撃はサラジアという軍国主義の国の独裁者が勝手に始めたものなんだ。
 地球連邦政府は今、サラジアの暴走を止めるための制裁措置を総会で審議している。
 俺達地上人に非があるのは確かだが、
 全ての地上人を一緒くたに悪者とは考えないでくれ!」
ネヴィル「黙れッ!
 そんな裏表のある態度で我々を愚弄するのもここまでだ!
 地上人の軍隊が我々の海底都市を爆撃すれば多くの罪なきノンマルトの民が犠牲となる。
 それを阻止するため、俺は今の内にお前達を必ず倒さなければならない!」
シグフェル「俺達は全力で誠実に問題を解決する!
 最初にフィリナが見せた対応を思い出してくれ。
 ここに来てからお前が出会った地上の人々も、
 みんな決して悪い奴らなんかじゃなかったはずだ!」
ネヴィル「戦う気がないようなら、いい事を教えてやろう。
 テュリアスに滞在中の北上紗希は、
 ノンマルト議会の決定によって間もなく見せしめのため処刑されるぞ」
シグフェル「何だって…!」

紗希を殺されると聞いてシグフェルも驚愕。
処刑を防ぐためには早くノンマルトを倒して紗希を助け出すしか方法がない。
こうなってしまっては双方もはや対話のしようがなく、
互いに仲間を守るため戦わざるを得ない。

メガロ「キャォォ〜ッ!!」
ゼロ「この怪獣め! 俺様が相手だ!」
セブン「待つのだゼロ!
 この争いは地球に住まう者同士の間で起きた内戦。
 全宇宙の正義を守るべきウルトラ戦士が迂闊に片方に手を貸せば、
 私のように星間評議会から有罪宣告を受け、
 栄光ある宇宙警備隊員としての資格も剥奪される事になりかねない」

海底同盟の一員であるシートピア海底王国は、
国王アントニオの指令で昆虫怪獣メガロを地上に送り込んだ。
人々を守るためメガロと戦おうとするウルトラマンゼロだが、
かつて人類に味方してノンマルトと戦った罪で馬の首暗黒星雲に流刑となった経験を持つ、
ゼロの父ウルトラセブンはこれを制止する。

ゼロ「…けどよ、それでも親父は戦ったんだろ?
 しかもそいつを全く後悔してねえと来たもんだ」
ゼブン「………」
ゼロ「事情は分かった。忠告は感謝するぜ。
 だがそれでも、俺は俺の信じる道だけを行かせてもらう。
 親父みたいにな」
セブン「フッ、よく言った息子よ。
 己の信じる正義に殉ずる覚悟があるならば、
 それ以上私からは何も言うまい」

事が地球という惑星内の住人同士の内紛という性質上、
あくまで中立公正な見地からの正義によってしか他星の事件に介入すべきでない宇宙警備隊としては、
本件は非常に難しい判断が迫られる厄介なケースである。
しかしゼロはあくまで臆せず、変身して街で暴れるメガロに敢然と立ち向かった!

アルハザード「仁科紗那がテュリアスにいるだと…?
 それならば尚更、爆撃をやめる訳には行かんな。
 この戦争にかこつけてあの娘をノンマルトごと海の藻屑にし、
 仁科宗禎の秘密をこの世から消し去ってしまうのだ!」

己の秘密を握っているかも知れない抹殺対象の紗希がテュリアスにいると聞いたアルハザードは、
「爆撃を中止しなければ人質を処刑する!」というノンマルト側の声明に逆に歓喜。
これこそ好機とばかりに一層の強硬姿勢で国際的圧力を跳ねのけ、
サラジア軍の総力を挙げたテュリアス殲滅作戦を命じる。

シグフェル「火炎十字の舞(クロスプロミネンス)!!」
ネヴィル「ぐわぁぁっ!!」

涙を呑んでフレアセイバーでネヴィルを斬り捨てたシグフェルは、
紗希を救出するため、ブレイバーズの仲間らと共にサラジア海軍が包囲した海底都市テュリアスへと急ぐ。
果たして、この悲しむべき戦争の行方はどうなるのであろうか…!?

25凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2017/12/01(金) 17:36:34
≪王子誕生――メルヴィオン王室、世紀の大陰謀劇≫

それは今から十七年前の事。
メルヴィオン聖王国の王妃エフェリーナが懐妊した。
夫である国王アディラス十六世にとっては、既にいる三男一女に続く五番目の子供である。

アディラス「モルゲグよ、この度の商人ギルドを対象とする税制改革の采配ぶり、
 まことに見事であった。褒美は存分に取らせるぞ」
モルゲグ「ハハーッ、ありがたき幸せ」
アディラス「ところで、そちには昨年生まれたばかりの娘がおったのう。
 せっかく歳も近い事じゃ。
 もしエフェリーナが男子を生んだならばそちの娘を娶らせ、
 代々功績のあるヒルガノス家の血を我が王家と交えるようにしてはどうか」
モルゲグ「そ、それは光栄の極み!
 この上なき栄誉、誠に痛み入りましてございまする!!」
アディラス「いや待て待て、そう舞い上がるでない。
 もし王子が生まれればの話じゃ。まだ分からぬぞ」

信頼を置く重臣のモルゲグ・ヒルガノスに、
気を良くしたアディラスは宴の席でうっかりそんな約束をしてしまった。
王族に自家の娘を嫁がせてその縁戚となるのは貴族にとっては大変な名誉であり、
また当然ながら自分や一族の地位の向上、権勢の強化に多大な影響力を及ぼす。
だが、この時点ではエフェリーナの胎内にいる子が男か女かはまだ誰にも分からないのだ。
有力貴族であるヒルガノス家との政略結婚は前から考えていた事だったとはいえ、
「もし」と仮定の話をしてモルゲグに巨大な夢を抱かせてしまったアディラスはやはり迂闊であった。
偉大な名君らしからぬこの口の滑りが後に、多くの者の運命を巻き込んだ血みどろの大騒動の発端となる…。

エフェリーナの出産がいよいよ間近となったある日の夜、
王都ネクナールの空に時空クレバスが出現した。
時空の歪みが局所的な暴風を引き起こし、城下では教会の建物が崩れる被害が発生。
そして翌朝、時空クレバスが消えて嵐が収まったのを見た神父が外へ出てみると、
まだ生まれたばかりと思われる一人の赤ん坊が路傍に打ち捨てられて泣いていたのである。

神父「捨て子か? 可哀想に…」

神父はセイロス神が説く慈愛の心でその男の子を抱き上げ、
温かい教会の中へと運び込んで保護した。
そこへ昨夜の嵐の被害状況の視察のため、
モルゲグが配下の騎士らを引き連れてやって来る。

モルゲグ「む? 何じゃその子は」
神父「今朝方、教会の門前に置き去りにされていた赤子です。
 何やら見た事のない珍しい服を着ていたのが少々気になったのですが、
 哀れにも外の寒さの中で震えて泣いておりましたので保護いたしました」
モルゲグ「ふむ、まあ良かろう。
 神の御心に従い、お前達の教会で面倒を見てやるがよい」

26凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2017/12/01(金) 17:46:38
翌日、遂にエフェリーナは子を産んだ。
夫のアディラスはこの時、地方で起きた反乱の討伐のため急遽出陣して都を離れており、
我が子の誕生には立ち会えなかったのだが、
幸いにも帝王切開での出産は成功し無事に健康な子供が生まれたのであった。
(妊婦の腹を切って子供を取り出す帝王切開は、
 地球では医療技術が発達する近現代になるまでは妊婦の死亡率が高い上に大変な苦痛を伴う危険な出産方法であったが、
 魔法が存在するアセーリアでは睡眠魔法と回復魔法の組み合わせにより、
 地球の中世に近い文明レベルの時代でありながら安全に施術を行なう事が可能であった)

モルゲグ「お生まれになったか!?」
家臣A「はい。王妃様によく似た、とても美しい姫君です」
モルゲグ「そうか…」

エフェリーナが生んだのは王女であった。
王子でなかった以上、モルゲグの娘との将来の縁組は残念ながらお流れである。
しかし王家の外戚となって権勢を振るう大望をどうしても諦め切れなかったモルゲグに、
ここで悪魔の囁きをする者達が現れる。

マザロン「王室と姻戚の間柄になられるという貴家のご悲願、
 決して諦める事はありませぬぞ、ヒルガノス卿」
モルゲグ「これは怪僧とご評判のマザロン大僧正ではないか。
 諦める事はないとはいかなる意味だ?」
マザロン「よくお考えあれ。幸いにも国王陛下は出陣中でご不在、
 王妃様は未だ魔法による麻酔が解けずお眠りになられたまま…。
 今はまだ、お子様の性別をお二方ともご存じあそばしませぬ」
モルゲグ「ま、まさか…!」
マザロン「もうお分かりでしょう。
 今の内に赤子を密かに別の子と取り替えてしまえば、
 誰も気付かずめでたく王子ご誕生という運びとなるわけです」

怪僧と呼ばれる宮廷呪術師のマザロンは失意のモルゲグに近付き、
子供を密かにすり替えるという恐るべき陰謀を持ちかける。
しかし産室にいる産婆や侍医らの目をどうやって盗むのかと疑問を呈するモルゲグだったが、
マザロンは人間に擬態する能力を持つワームのネイティブをここで彼に紹介する。

モルゲグ「な…何じゃこの怪人どもは!?
 マザロン大僧正、斯様な化け物の集団を従えておるとは、
 そなたは一体何者なのだ?」
マザロン「ヒヒヒ…。驚かれたかヒルガノス卿。
 我らは別の次元宇宙より遣わされ、
 この世界を支配せんとする者よ」
ネイティブA「ヒルガノス卿は今までご存じなかったでしょうが、
 既にメルヴィオンの宮廷内にも我らの仲間は少なからず潜伏しているのです」
ネイティブB「産室にいる侍医などは我々が斬り捨て、
 擬態してなり代わってしまえばよいだけの事」
モルゲグ「むむ…なるほど…」

こうしてモルゲグを唆したワームのネイティブ一味は、何と出産直後の産室を襲撃。
魔法による全身麻酔がまだ解けずに眠っていた王妃以外の者を全て殺し、
産婆や侍医らに擬態して素早く死体を処理しすり替わった。
そして彼らは、前日に城下の教会でモルゲグが出会ったあの身元不明の男の赤ん坊を、
エフェリーナが産んだ娘と密かに交換してしまったのである。
クロックアップによって一瞬の内に実行されたこの世紀の陰謀劇に気付く事のできた者は、
王宮には誰一人としていなかった…。

エフェリーナ「まあ、何て可愛い男の子でしょう」
シャヴィ「弟が増えて、我らも嬉しゅうございます」
エリス「とても綺麗な翡翠色の目をしているわ。
 我が一族には珍しい色の瞳ですけれど、どの方からの隔世遺伝かしら」

瞳の色が父親とも母親とも違う翡翠色というのがやや気になる点ではあったが、
元々メルヴィオンが全土を統一するまでは無数の人種・民族の小国に分かれていたロサレダ大陸では、
昔に混じり合った違う人種の血が他の家族とは異なる外見的特徴を子供に発現させる事は珍しくはない。
何も知らないエフェリーナは麻酔による眠りから覚めると男の子を抱き締めて喜び、
数日後、出征から戻ったアディラスはこの赤ん坊にラウールという名を授け我が子として認知した。
こうしてメルヴィオン聖王国の第四王子ラウール・エル・アディラスは「誕生」したのである。

モルゲグ「(これで我が一族の栄達も叶おうというもの…。
 あのネイティブどもを味方に取り込めばこの国はわしの思うままじゃわい)」
マザロン「(キヒヒ…愚か者めが。
 お前など所詮、我らの操り人形に過ぎぬわ)」

王家の縁戚となって権力を振るおうとするモルゲグの野望と、
そのモルゲグを利用してメルヴィオンを意のままに操ろうと考えるマザロンやネイティブの企みが、
平和だった王国をこの時期から徐々に侵食するようになって行くのであった。

27凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2017/12/01(金) 17:49:37
ネイティブC「誰にも悟られぬよう、
 この赤子の遺体を王宮から運び出して山に埋めてしまうのだ」
ネイティブD(女性)「かしこまりました…」

エフェリーナが産んだ姫は無情にもネイティブの凶刃で心臓を一突きされ、
生後すぐに殺されてしまった。
陰謀を隠蔽するため、ネイティブらは死体を密かに山に遺棄しようとしたが、
その役目を与えられた宮廷の女官に擬態していた女ネイティブは赤子を犠牲にした余りに残酷な犯行に心を痛め、
移送の途中で感極まって涙を流す。

赤子「ぅ…ぅぅっ…」
ネイティブD(女性)「まだ生きている…!?」

その時、不思議な奇跡が起こった。
確かに死んだはずの赤子が、山への移送中に息を吹き返したのである。

ネイティブD(女性)「私の手でこの子を殺めるなど、とてもできないわ…」

赤子に止めを刺すのは忍びなかった女ネイティブは、
王宮を追われる身となったこの哀れな姫の手に王家の紋章の焼き印を刻むと、
山の麓にあった小さな村の道端に彼女を置いて立ち去った。
彼女が王家の血筋を引いている事を示すこの印の意味に、
いつか気付く者が現れるのを願って…。

マーメイドオルフェノク「………」

女ネイティブが涙ながらにその場を去った時、更に奇怪な超常現象が起こった。
泣いていた赤子の小さな体が光に包まれ、
まるで人魚姫のような人と魚が融合した姿の白い怪物へと変化したのである。
マーメイドオルフェノク。
ネイティブに命を奪われた彼女はただの蘇生ではなく、
何とオルフェノクに覚醒した事によって復活していたのだ。

赤子「うわぁぁぁ〜ん!!」

数秒後、すぐに元の人間の姿に戻ってまた泣き続ける赤ん坊は、
やがて心ある者に拾われ誰にも素性を知られぬまま育てられていく事となる。
メルヴィオン王家の血を引きオルフェノク化を遂げたこの数奇な運命の女性は、
これから如何なる人生を歩むのであろうか…。

28ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2017/12/07(木) 14:20:46
<外宇宙編 惑星サカールからの脱出>

エンぺリアス星を目指して御忍びの旅を続けるアレクとその一行。しかし、アレクを狙う
刺客に一行は襲われてしまい、パラペラム号は被弾。運悪く被弾した場所にいたアレクは
宇宙空間へ投げ出されてしまう。(尚、宇宙服は身に着けている状態である)

フェリク「アレク!」
ブレアード「俺に任せろッ!」

アレクを助けようとブレア―ドも飛び出して、アレクの手を掴んだが、
突如として時空クレバスが発生し、アレクとブレア―ドを吸い込んでしまう。

フェリク「そんな...アレクが...」
サイクリード「ブレア―ドも消えちゃったよ!」
アクアル「情けない声出すんじゃないわよ!あの2人だから簡単にくたばる訳ないわ」
鉄の髭「その通りだ。全力で2人を探し出すぞ!」

時空クレバスに吸い込まれたアレクとブレア―ドは果たして何処へ飛ばされたのだろうか...。

***惑星サカール***

アレク&ブレア―ド「「うわぁぁぁぁぁ」」

チュド〜ン

さて、時空クレバスに吸い込まれたアレクとブレア―ドは時空クレバスを抜けて
辺り一面廃棄物にまみれた場所―辺境の惑星サカールへと落ちてくる。

ブレア―ド「イテテテ...ここは何処だよ?」
アレク「何処かの惑星かな?それにしても周りが全部ゴミだらけだ」

起き上がったアレクとブレア―ドは今いる場所が何処なのか周囲を見渡す。
そこへ全身が青いエイリアンが2人の前に現れる。

ブレア―ド「アアン?誰だ、てめえは」
アレク「この星の住民ですか?僕達気が付いたら此処にいて、此処が何処なのか
 教えていただきたいのですが...」
青いエイリアン「...おとなしくしていろ。フンッ!」

青いエイリアンにブレア―ドは荒っぽい口調で名前を尋ね、アレクは場所を尋ねた。
だが青いエイリアンは一言しゃべると、電磁ネットを投げて2人を捕まえてしまう。

ブレア―ド「し...痺れるゥゥゥ」
アレク「き...急に...何を...う〜ん」バタッ
青いエイリアン「...こちらブーバ。新しい獲物を捕らえた。これより
 グランドマスターに献上する」

電磁ネットによりアレクとブレア―ドは気絶。青いエイリアン―その正体は
かつて大星団ゴズマの一員だった元宇宙海賊、副官ブーバだった。
地球でチェンジドラゴンと一騎討ちをして死んだ後、黄泉還り、この惑星サカールへ
辿り着き、賞金稼ぎとして、この星の支配者グランドマスターに雇われていた。
アレクとブレア―ドを捕えた事を通信で報告した後、2人をグランドマスターの居城へ
連れて行く。

29ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2017/12/07(木) 18:43:08

ブレア―ド「おい...おい...起きろよ!」
アレク「...う〜ん。俺は一体...?」
グランドマスター「やぁ、目が覚めたかい?」
アレク「―!?」

ブレア―ドに起こされて目が覚めると、アレクの目の前には派手な衣装に
身を包んだ老人が立っていた。この人物こそ、惑星サカールを支配している
グランドマスターである。

グランドマスター「ふむ。見た所、弱そうだが...まぁ、こういうのが意外と
 バトルロイヤルで勝ち残るのかもしれない。よし、君達を剣闘士として
 戦ってもらおう!」
アレク「け、剣闘士!?」
ブレア―ド「おい、何勝手な事言ってやがるんだ!」
グランドマスター「はいはい。さっさと選手の控室に行ってちょうだい」

グランドマスターによってアレクとブレア―ドは彼が主催するバトルロイヤルの
剣闘士に有無を言わさず任じられてしまう。そして2人は選手の控室に放り込まれてしまう。

ブレア―ド「チッ!ここから出しやがれぇー!」
シンバット「無駄だ。グランドマスターには逆らえない。首にショック装置を
 着けられたからな。脱走でもしようなら、電撃を喰らっちまう」
ワジワジ「ワジワジ」

脱走しようとするアレクとブレア―ドに声を掛けたのは、元ジャマール傭兵軍団の1人、
シンバットとスペースマフィアに故郷の星を滅ぼされた宇宙戦士ワジワジだった。
両者共に命を落としたが、黄泉還り現象で再生者となり、この星に迷い込み、アレクと
同じくグランドマスターの剣闘士として戦わされていたのである。

アレク「どうしたら、この星から脱出できるんだ?」
シンバット「出られるとしたら、バトルロイヤルのチャンピオンを倒して
 新たにチャンピオンになるしかないな。チャンピオンになれば、
 ある程度の自由を得られるし、脱走のチャンスになるだろう」
ブレア―ド「おもしれえ。さっさとチャンピオンを倒して、この星とおさらばしようぜ!」
アレク「ああ。俺には使命がある。何時までも、この惑星にいる訳にはいかない」

シンバットから脱走するチャンスを伺った2人は、チャンピオンを倒す事を決意した。
そして2人はバトルロイヤルに参加。アレクはコロシアムの上に立ち、チャンピオンと対峙。
そのチャンピオンの名は地球人の青年、駆紋戒斗。またの名を―

戒斗「変身―!」

ロックシードの音声@「バナナアームズ!ナイト・オブ・スピアー!」

―仮面ライダーバロンだった!

30ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2017/12/07(木) 18:45:06

バロン「・・・・・」
ブレア―ド「てめえがチャンピオンか。さっさとぶっとばしてやるぜ!」
バロン「フンッ!」
ブレア―ド「ぐわぁぁ!!」
アレク「ブレア―ド!」

バロンに変身した戒斗に向かってブレア―ドは攻撃を仕掛けるが、
一蹴されてしまう。

アレク「せりゃぁぁ!」
バロン「・・・・」

続いてアレクもバロンに立ち向かう。サイ・ブレードはグランドマスターに奪われ、
渡された武器で立ち向かうが、バロンは不気味にも無言でアレクの繰り出す攻撃を
対処していく。だが、不意にアレクの攻撃がバロンの頭部に当たる。

アレク「(攻撃が当たった...?)」
バロン「...う...う...俺は何を...」
アレク「―?(何だか、様子が可笑しい様な)」
バロン「―!...」

頭部にダメージを受けた直後、バロンは挙動不審な動きを見せるが
すぐにまた無言に戻り、アレクと戦い始める。そして善戦はするものの
バロンには歯が立たず、アレクは敗北してしまう。敗北後、アレクの前に
1人の女性が現れる。

耀子「私の名は湊耀子。貴方に頼みがある。戒斗を救ってほしい」

湊によれば戒斗はグランドマスターに操られているという。アレクとの戦いの時の
攻撃で一瞬、正気に戻ったので、アレクに助けを求めたのである。

アレク「分かった。此処を脱出する為にも、貴方の願いを受けよう」
ブレア―ド「へっ!ようやく好きに暴れられるぜ」
シンバット「俺達も協力する。自由を奪われるのはこりごりだ」
ワジワジ「ワジワジ!」

グランドマスターの元から脱出する為、奪われたサイ・ブレードを取り戻すべく、
湊の手引きでシンバット達も協力する。

31ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2017/12/07(木) 18:46:42
サイ・ブレードを取戻し、操られたバロンと再び対決。バロンを操るチップを
サイ・ブレードで破壊し、変身が解けて戒斗は正気に戻る。

戒斗「俺は、今まで何をしていたんだ?」
湊「正気に戻ったのね。戒斗」

そして脱出する為のスペースシップの元へ急ぐが、グランドマスターの
刺客として、アレクとブレア―ドを捕えたブーバが立ちはだかる。

ブーバ「ここから先へは行かせん」
ブレア―ド「てめぇは、この間の...今度こそ、ぶっ倒してやる!」
戒斗「待て。ここは俺にやらせろ。俺を操っていた報いを受けさせてやる!」

戒斗は今まで操られていた事にプライドが傷つき、その怒りを晴らそうと
バロンに変身してブーバと戦う。その間、アレクとブレア―ドはスペースシップを
手に入れ脱出した。

グランドマスター「そう簡単に事は終わらせないよ〜♪」

グランドマスターがスペースシップを追う為、出撃させたのは3機の
怪獣機“ハンタージェット”(無人機)だった。グランドマスターが
エージェント・アブレラから導入したものである。
ハンタージェットの追撃を躱していくアレク達。しかし捕まると思った矢先、
別のスペースシップがアレク達を助けた。ブーバとの戦いに勝利した戒斗や湊、
協力してくれたシンバッド達の乗るスペースシップだった。

バロン「俺の前に立つな!」

バロンに変身した戒斗は上手く怪獣機を乗り継いで攻撃。
その介があってアレク達の乗るスペースシップはワームホールに
突入し、惑星サカールから見事、脱出した。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

ワームホールを抜けて、アレク達の乗るスペースシップは通常空間に出る。

ブレア―ド「へっ、ようやくあの惑星を脱出出来たぜ」
アレク「ありがとうございます。脱出できたのも、皆さんのおかげです」
湊「いえ、こっちこそ戒斗が正気に戻ったのも、貴方のおかげよ」

アレクは戒斗達にサカールから脱出できた事について感謝を述べる。
同じ様に湊もアレクに感謝の言葉を送った。

戒斗「・・・・これから、どうするんだ」
アレク「仲間の元へ帰ります。果たさなければいけない使命もありますので」
ブレア―ド「お前らはどうするんだ?」
戒斗「俺が目指す先は変わらない。俺は俺の道を行く...それだけだ」
湊「戒斗が行くなら、私は付いていくわ」

アレク達が戒斗達がこれからどうするのか尋ねてみると、戒斗は「自分の道」を
行くだけだと答える。そんな戒斗の考えに湊やシンバット達も付いていくようだ。

ブレア―ド「―!おい、この反応、パラベラム号とドリルアングラーだぞ」
アレク「何だって!?こちらはアレク。パラベラム号、応答願います」
フェリク@通信『その声は、本当にアレクか!?無事だったんだな!』
アレク「ああ、フェリク。心配をかけた...ただいま」

スペースシップのレーダーにパラベラム号とドリルアングラーの反応をキャッチした
アレクはすぐに通信を送る。応答に出たフェリクに、アレクは「ただいま」と返事を送った。

戒斗「どうやら、貴様の仲間に会えたようだな」
湊「それじゃ、ここでお別れね」
アレク「はい。本当にありがとうございました。またこの星の海の何処かで...」

そしてアレクは戒斗に別れの言葉を告げ、仲間の元へと帰っていた。
果たしてこの先、アレクと戒斗の道が再び交わる事があるのかは、まだ分からない...。

32凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2017/12/21(木) 23:40:11
≪アセーリア版聖杯戦争≫

■第一次アセーリア聖杯戦争

今から七年前に起きたアセーリア史上初の聖杯戦争。
アセーリアに降臨したどんな願いも叶えるという聖杯を巡り、
メルヴィオン聖王国の国王アディラス十六世、ボアザ帝国の皇帝ヴォルストム、
バム王国の女王クトラがマスターとなり、
それぞれ英霊をサーヴァントとして召喚し争った。

王や皇帝など各国の君主がマスターとなっているため、
三ヶ国を巻き込んだ大規模な争乱になった。
特にヴォルストムとクトラは長年のライバル同士、聖杯を賭けて激しく火花を散らしたとされる。
一方アディラス十六世とヴォルストムはこの戦いを通じて互いの実力を認めて敬意を抱き合う仲となり、
遺恨が残るのではなく逆にメルヴィオンとボアザの外交関係が改善されるきっかけになったという。

最終的に戦いに勝利し聖杯を手にしたのはアディラス十六世で、
聖杯は時の流れを自在に操る力を持つ「黄金の蜂の像」=ハイパーゼクター(ザビーゼクター型)であった。
以後、ハイパーゼクターはメルヴィオンの王宮の宝物庫に保管され、
ラウール・エル・アディラス王子の出生に仕組まれた恐るべき陰謀について、
アディラス十六世はハイパーゼクターで時間を遡る事で真相を自ら目にして知る事になる。
(なぜハイパーゼクターが突如アセーリアに聖杯として降臨したかについては、
 息子の出生の謎に悩んでいたアディラス十六世に真実を教えるための創造神セイロスの計らいであり、
 聖杯戦争はアディラス十六世が真実に辿り着くために神から課せられた試練だったとも言われる)


■第二次アセーリア聖杯戦争

サラジア共和国の黒三日月隊の侵攻によってアディラス十六世が敗死すると、
第一次聖杯戦争でメルヴィオンに渡ったハイパーゼクターは王宮から姿を消してしまい、
しばらくの後、再び聖杯としてロサレダ大陸に降臨したため二度目の聖杯戦争が始まる。
メルヴィオン再興のため挙兵していたラウール・エル・アディラス王子、
そのメルヴィオンを攻め滅ぼそうとするサラジア共和国の独裁者アフマド・アルハザード、
そして真の王子として王位を狙うウルヤーヴ・ゼル・アディラスがマスターとなりサーヴァントを召喚、
聖杯=ハイパーゼクターを巡って争う。

純粋に聖杯を巡ってのみ戦われた前回の聖杯戦争とは異なり、
今回はラウール軍VS黒三日月隊のメルヴィオンの存亡を賭けた侵略・防衛戦争、
そしてラウールVSウルヤーヴの王家の跡目争いの中に聖杯戦争の要素も含まれるという構図になるため、
どこまでが通常の戦争でどこからが聖杯戦争なのかという線引きが曖昧で、
そのためルール無用の勝つためなら何でもありな壮絶な殺し合いの様相を呈する。
サーヴァントだけでなく各陣営に加わっている他の武将キャラ、
更には地球から来たブレイバーズのヒーローやGショッカー怪人までもがバトルに参加して大乱戦となる。

ラウールは父王アディラス十六世から、
「もし己の存在に悩んだならば聖杯を手に入れよ」と遺言されており、
自分が人間に擬態したワームだという疑惑が生じて苦悩に陥った時、
ラウールはこの遺言に従って聖杯戦争への参戦を決意する。
ウルヤーヴを騙して真の王子として担ぎ上げているモルゲグ・ヒルガノスは、
ラウールが聖杯=ハイパーゼクターを手に入れて過去へ戻れば全ての陰謀が明るみに出てしまうため、
ウルヤーヴを焚きつけて何としても聖杯戦争に勝たせようとする。
アルハザードにとっては、仮面ライダーハイパーザビーへの変身を可能にする聖杯は、
地球とアセーリアでの覇権を自分にもたらしてくれる絶大な力があるもので、
己の野望達成のため是が非でも聖杯を勝ち取ろうとしている。

33ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2017/12/28(木) 11:38:36
<コウ、父との再会(仮)> ※既にシャダム(泥人形)が倒されたという設定

阿古丸の仇を取り、父であるシャダムを倒したキバレンジャーこと吼新星コウ。
しかしコウの気持ちは沈んでいた。かつてのゴーマの戦いではシャダムが
自分の父である事を知らなかったが、後年その事実を亮やリン達から聞かされた。
そして黄泉還ったシャダムを再び倒したものの、冷酷非道な人物だったとはいえ
父を倒した事がコウの心に影を落としていたのである。見かねたリンはコウを
元気づけようとピクニックに誘う。

リン「う〜ん。山の空気が、とても美味しいわ!」
コウ「...オレ、あっちに行っているよ」
リン「コウ...」
白虎真剣「すまねえ。今はそっとしといてやってくれ。俺が傍にいるから
 何かあったら連絡するからよ」

山に来ても、コウの気分は晴れずリンの側から離れてしまう。相棒である
白虎真剣はリンに一言伝えて、コウについていく。そしてコウは地面に座り、
ぼんやりと山の景色を眺めていると、ある物影を見つける。

コウ「...何だろ?」

物影が気になったコウは近づいてみると、その正体はイーバだった。

コウ「あれは確かイーバっていう怪物...こそこそ何をしているんだ?」
白虎真剣「おい、コウ!ここはリンやダイレンジャーに連絡しようぜ。1人で動くのは危険だ」
コウ「でも、このままにしてはいけないよ」

白虎真剣から忠告されるものの、イーバの行動が気になるコウは、それを無視して
イーバの跡を追う。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

辿り着いた洞窟の中へ進むと、マスクを付けられ、鎖で繋がれた男を見つける。

コウ「鎖で繋がれているなんて、一体何があったんだ?」
???「...だ...誰か、そこにいるのか?」
白虎真剣「―!あぶねえ、コウ!」
ゴブリンイーバ「キシャァァァ!」

鎖で繋がれた男に近づくコウだが、気配を感じた白虎真剣が危機をコウに報せる。
そしてコウにゴブリンイーバが襲い掛かる。

コウ「気力転身!キバレンジャー!」

咄嗟に回避したコウはすかさず、キバレンジャーに変身。白虎真剣に振り上げ、
ゴブリンイーバへ攻撃。そして繋がれている鎖を斬り落とし、コウはコウは男を
連れ出し、洞窟から脱出した。

リン「コウ!気力転身、ホウオウレンジャー!」

コウを探していたリンはホウオウレンジャーに変身して、キバレンジャーを助ける。
そしてゴブリンイーバは消えた。

リン「もう大丈夫ですよ」

リンはコウが助けた男に着けられていた仮面を外す。だが、仮面の下の
素顔は、思いもよらない人物だった。

リン「え...」
コウ「お前はシャダム!?」

何と倒した筈のコウの父親で、ゴーマの大幹部であるシャダムだった。

34ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2017/12/28(木) 15:36:37

シャダム「私を知っているのか?」
コウ「ふざけているのか!」
リン「待って。何か様子がおかしいわ」

シャダムと思われる人物は、コウやリンをまるで知らないと云わんばかりに
尋ねてくる。実は、彼こそが泥人形などではない本物のシャダムだった。
本物のシャダムは密かにゴーマで古くから伝わるイーバについての研究を
行っていたのだが、それを嗅ぎ付けたイーバに捕まり、そして無間龍ロンによって
泥人形のシャザムと長らく入れ替わっていたのである。

コウ「そんな事を言って、俺達を騙そうとしているじゃないのか!」
リン「落ち着いて、コウ」
シャダム「君が...私の息子...う〜ん」バタリ
白虎真剣「お、おい。どうした!」
リン「長い間、鎖に繋がれていたから気を失ったんだわ。病院に連れて行きましょう!」
コウ「・・・・」

シャダムの言う事が信じられないコウ。しかしシャダムは長く囚われの身だった為、
気を失ってしまう。気を失ったシャダムは聖都大学付属病院へ搬送された。

***聖都大学付属病院***

それから数日後。入院したシャダムは順調に回復していく。始めは警戒していた
コウだが、見舞いを重ねていく内に、その穏やかで優しい性格を知っていき、
心を開いていく。

コウ「退院出来るんだって?」
シャダム「ああ。退院の許可が出たんだ。その時、コウに連れて行ってもらいたい所があるんだ」
コウ「―?」

体力が回復し、退院が出来る様になった事をシャダムはコウに話す。そして退院した後、
連れて行って欲しい場所があると話す。そして当日となり、シャダムはコウと共に聖都大学
附属病院をあとにした。退院する際には、担当医だった宝生永夢や看護師の仮野明日那らに
見送られる。

永夢「・・・・・」
明日那「どうかしたの?永夢」
永夢「いや、あの患者さん。長い間、閉じ込められていたって聞いたけど、
 それにしては回復も早かったし、外傷とかもそれほど無いのが気になって...」
明日那「考えすぎじゃない?」
永夢「だといいんだけど...でも、何だか嫌な予感がする」

見送った永夢だが、シャダムの体力の回復の早さ等について気になりだし、
妙な胸騒ぎを感じていた。一方、コウはシャダムに言われ、ダイレンジャーの
東京駅の地下に存在する秘密基地へ案内していた。

35ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2017/12/28(木) 15:38:20
***東京駅地下・ダイレンジャーの秘密基地***

シャダム「ここがダイレンジャーの秘密基地か...」
コウ「そうだよ。でもまぁ、俺はそんなに来た事が無いけどね」

かつてゴーマとの戦いの際、拠点となっていたダイレンジャーの秘密の基地。
しかしその主である道士・嘉挧は現在はいない。シャダムは、この基地を見せて欲しいと
コウに頼みこみ、心を開いていたコウも、本当の父であるシャダムになら見せても
いいだろうと、その頼みを聞き入れ、案内したのであった。

シャダム「ここがダイレンジャーの秘密基地...そして嘉挧が居た場所。
 フフフ...ついに見つけたぞ!」
コウ「どうしたんだ。一体?」
白虎真剣「何だか、様子がおかしいぞ」

基地へ来た途端、シャダムは豹変。嘉挧がいつも座っていた場所を
ひっくり返すと、石版の様な物が出てくる。

シャダム「我が堕神についての記述が書かれた真の銀河バイブル。やはり、
 嘉挧が隠し持っていたか。だが、これで...フンッ」
コウ「石版を壊した!」
白虎真剣「てめぇ、何者だッ!」

何と、シャダムは出て来た石版―銀河バイブルを壊したのである。

シャダム「俺が何者か...俺こそは堕神の使徒が1人、ブラックタイガーイーバ・ファンゲルだ!
 グワァオォォォォォン!!」

シャダムが吼えると、その姿は全身が黒い体に覆われた虎の怪人へと変わっていく。
このシャダムこそ、堕神の幹部の1人ブラックタイガーイーバだった。
全ては隠された銀河バイブルを見つけ破壊する為に、息子であるコウを騙していたのである。

コウ「そんな...そんな事って...」
白虎真剣「気をしっかり持て、コウ。コウを騙したアイツを俺は許さねえ!」
コウ「...クッ、気力転身!キバレンジャー!」

優しかった父の変貌に強くショックを受けるコウ。そのコウを白虎真剣が励まし、
コウはキバレンジャーに変身して、白虎真剣を構えた。

ブラックタイガーイーバ「愚かな息子だ。フンッ!」
キバレンジャー「ぐわぁ!」

正体を現したシャダムは息子であるコウに対し、容赦なくその拳で
殴りつける。殴られたキバレンジャーは床に倒れてしまう。

ブラックタイガーイーバ「では、愚かな息子よ。父のこの拳であの世へ行くがいい!」
キバレンジャー「―!」
???「あぶない!」

ブラックタイガーイーバの拳がキバレンジャーへ迫り、絶体絶命のピンチを感じたその時。
キバレンジャーの前に誰かが飛び込む。

ブラックタイガーイーバ「何者だ、貴様!」
エグゼイド「俺は仮面ライダーエグゼイド!これ以上見過ごす事は出来ない」
ポッピー「大丈夫?仮面ライダーが助けに来たよ!」
キバレンジャー「あ、ありがとうございます...」

キバレンジャーを助けたのは、聖都付属大学病院に所属するドクター、宝生永夢が変身した
仮面ライダーエグゼイドだった。シャダムの事が気になった永夢は明日那と共に、こっそりと
後を付けたのである。明日那は本来のバグスターとしての姿であるポッピーピポパポとなり、
床に倒れていたキバレンジャーを起こす。突然の出来事に呆然とする。

エグゼイド「ここは俺に任せて。逃げるんだ」
キバレンジャー「...そうはいかない。こいつは...俺が倒さないといけない相手なんだ」
エグゼイド「...分かった。ならここは協力プレーでクリアしよう」
キバレンジャー「はい!」
ブラックタイガーイーバ「ふん。人が増えた所で、この俺には勝てんぞ!」

正体を現したシャダムを相手に、キバレンジャーは助けに駆け付けたエグゼイドと
協力して立ち向かう。果たしてキバレンジャーは...コウは父を倒せるのか!

36ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/01/26(金) 19:42:54
また思いついたシナリオのあらすじを記載する。(今回は台詞も記載)

・地球編<黄金勇者、狙われる>
 Gショッカーの傘下組織の1つであるバラノイア帝国はマシン獣バラゴールドを使って、
 再び地球上のあらゆる物を黄金に変えて、地球人を飢えで苦しむ作戦を実行。
 地球へ帰還したレジェンドラの勇者の主であるタクヤ、カズキ、ダイの3人が住む石輪町にも
 出現し、ゴルドラン達レジェンドラの勇者を出撃させる。
 町を守る為、バラゴールドと戦うレジェンドラの勇者。だが、その騒ぎにより、金を食糧とする
 黄金怪獣ゴルドンが出現。黄金と化した町を次々と食べていき、ついには黄金のボディを持つ
 ゴルドランに狙いをつける。ゴルドランはバラゴールドとゴルドンから町を守れるのか!

 ※バラゴールド出現時の台詞
  タクヤ「すっげぇー!これだけ金があれば俺達大金持ちじゃね?」
  ダイ「ダメだよ、タクヤ君!元々は僕達の町の一部なんだから」
  カズキ「それに、あのマシン獣は人間も金に変えてしまう。僕らも金にされる前に倒そう」
  タクヤ「しょうがねえな。良し、スカイゴルドラン、あのマシン獣を倒すんだ!」
  スカイゴルドラン「了解だ。主!」

 ※ゴルドン出現時の台詞
  タクヤ「な、何だ!?怪獣まで現れたぞ!」
  カズキ「図鑑で見た事がある。あの怪獣は黄金怪獣ゴルドン。金を食べる怪獣で
   昔ウルトラマンが戦った怪獣だ!」
  タクヤ「何!なんてガメツイ怪獣なんだ」
  ダイ「タクヤ君には、言われたくないなぁ...(汗」
  
  ※レジェンドラの勇者VSゴルドン
   スカイゴルドラン「金を食べる黄金怪獣か...ならばこの黄金勇者ゴルドランが相手する」
   レオンカイザー「気を付けろ。奴は我々のボディの黄金も狙っている」
   アドベンチャー「マシン獣の相手は私とゴッドシルバリオンがしよう」
   ゴッドシルバリオン「頼んだぞ!スカイゴルドラン、レオンカイザー」
  
その後、レジェンドラの勇者達の活躍によりバラゴールドとゴルドンは倒される。
そして倒されたゴルドンの死体から、かつてウルトラマンに倒された時の様に
150tの金が採取され、石輪町の復興資金に使われるのであった。

37ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/02/10(土) 19:05:30
もうすぐバレンタインデーという事で、季節ネタを1つ...。

<バレンタイン狂想曲Ⅱ(仮)>

2月14日はバレンタインデー。親しい人に感謝や愛を伝える日。そして日本では
意中の相手にチョコレートを渡す日でもある。だが、世の中そんなバレンタインデーを
憎む者も少なからずいた。

スナカケババア「下らない!何がバレンタインデーよ!こっちは誰もチョコを受け取ってくれないのよ!」

大声でバレンタインデーに恨み言を吐くのは、妖怪大魔王率いる妖怪軍団のスナカケババア。
かつては木の上から人に向かって砂を掛けるだけの悪戯妖怪だったが、現代ではまき散らした砂で
食べ物を砂に変える能力を得た妖怪である。現在で婚活中で、大魔王を始め多くの妖怪に
チョコを送って結婚を申し込むものの、その図々しい性格から誰もチョコを受け取ってもらえず、
こうしてバレンタインデーへの恨み言を叫んでいた。

???「話は聞いたわ」
スナカケババア「貴方は誰?」
マズルカ「暗黒科学帝国デスダークのマズルカよ。面白い話をしていたわね?
 デスダークにも貴方と似た能力を持つ怪人がいるの。手を組まないかしら?」

スナカケババアに声をかけたのは暗黒科学帝国デスダークの女スパイ・マズルカだった。
マズルカはスナカケババアの話を聞いて、共同作戦を持ちかけたのである。
そしてスナカケババアとデスダークの作戦が始まった。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

一方、バレンタインデーが近付き、光平に思いを寄せる佳代と紗希の2人は
手作りのバレンタインチョコを送ろうと決め、さっそく作ろうとするのだが...。

佳代「ウソッ!チョコレートが砂になっている!?」
紗希「バレンタインのチョコが作れない...どうしよう!?」

バレンタインチョコを作ろうとした矢先、材料のチョコレートが突然砂に変わってしまい、
驚く2人。

スナカケババア「パッと撒いてりあ〜♪オホホホホ!チョコは皆砂になっちゃえばいいのよ!」
コンドルモズー「そして他の食べ物も砂に変えて、人間は皆飢え死にするのだ!」

スナカケババアとデスダークのコンドルモズーは共に食べ物を砂に変える能力を持ち、
チョコレート、そして食べ物を砂に変えて人々に飢えと混乱を与える作戦だった。

佳代「これ以上、チョコレートを砂に変えさせてなるもんか!カクレンジャーに協力するよ」
紗希「か、怪人が巨大化したら、私もウーを召喚して戦います!」

思いを寄せる光平に、手作りのバレンタインチョコを贈る為、佳代と紗希はスナカケババアと
コンドルモズーに立ち向かう。果たして彼女達はチョコを作れるのか!

38凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2018/02/11(日) 16:10:20
≪オルフェノクの人魚姫≫

絵梨奈「こんばんは〜! ピザーリア・タッポストです。
 ピザお届けに参りました〜!」
慎哉「よっ森崎さん。お仕事お疲れ〜!」

ある日の夕刻、豊洲の朝倉家に注文されたピザを配達しに来たのは、
牧村光平らと同じ海防大学付属高校の二年生・森崎絵梨奈。
長い後ろ髪を頭上で三つ編みカチューシャにして一見ショートヘアーのような印象の髪型にした、
元気一杯の笑顔が眩しい明るい女の子である。
いつも左手に巻いているピンク色のリストバンドが、
彼女のトレードマークとなっている。

慎哉「うわ〜、美味しそうな匂いだなぁ〜」
光平「でも森崎さんも苦学生だよな…。
 学費を稼ぐためとはいえ、ほとんど毎日バイトなんだよね?」
絵梨奈「うん、まあね…」

絵梨奈の父親は大手リゾート会社・森崎リゾートの社長で、
つい数年前まで森崎家は都内の一等地に新築の広い住宅を構えるリッチな上流家庭だったのだが、
絵梨奈が中学校を卒業して海防大学付属高校へ進学した矢先、
森崎リゾートが営業していたリゾートホテルがゴジラによって跡形もなく破壊され、
ゴジラが口から放つ熱線による放射能汚染もあって二度と再建できないほどの深刻な被害を受けてしまった。
このホテル壊滅によって森崎リゾートの経営は一気に傾き、間もなく会社は倒産。
多額の借金を抱えた森崎家は豪華な一軒家を売り払って下町の安アパートへと引っ越し、
今は厳しい家計を何とかやり繰りしながら暮らしている。

絵梨奈「でも、うちがゴジラのせいでこんな状況になっちゃっても、
 高校に行かせてもらえてるだけでも親には感謝しないと…。
 だから一生懸命バイトして、家計を少しでも助けられるようにしたいんだよね」
光平「偉いなあ…。頑張ってね」

海防大学付属高校は都内でも名の通ったエリート校だけあって、
他のランクの低い高校と比べると学費もやや高めで、
日々の生活にも困るような貧乏家庭の子供が通うには少々厳しいものがある。
絵梨奈としてはもっと学費の安い別の高校へ転入するという選択肢も考えたのだが、
両親は、「せっかく入れた良い高校なんだから、そんな理由で辞めてしまうのはお前の人生のためにならない。
学費のことは心配しなくていい!」と言って、
会社が倒産してからも同じ学校に通い続けるよう後押ししてくれた。
絵梨奈はそんな両親の思いに少しでも応えようと、
放課後の空いた時間に可能な限りアルバイトをしてお金を稼ぎ、家計の足しにしているのである。

39凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2018/02/11(日) 16:15:26
絵梨奈「マスター、配達終わりました!」
野間「おっ、ご苦労さん!
 今度は四丁目の福田さんの家にこいつを届けてくれ」
絵梨奈「分かりました!」

ピザーリア・タッポストの店長である野間茂久から焼きたてピザの入った箱を渡され、
休む暇もなくまたすぐに次の宅配へと向かう絵梨奈。
既に陽は暮れ、配達用の白いミニバイクのヘッドライトで前方を照らしながら、
ピザが冷めてしまう前にとこなれた軽快な運転で暗い夜道を急ぐ。

絵梨奈「ピザーリア・タッポストです!
 あの、どなたかいらっしゃいませんか〜?」

福田という表札を確認してドアチャイムを鳴らす絵梨奈だったが応答はなく、
インターホンに向かって呼びかけてみても返事はない。
おかしいなと絵梨奈が首をかしげたその時、
家の中からガラスが割れるようなガチャンという大きな音が響いた。

絵梨奈「鍵が開いてる…?」

不吉な予感がして、絵梨奈は恐る恐る玄関のドアの取っ手を掴んで回した。
鍵はかかっておらずドアは開いた。
いや違う…鍵はかけられていたが、何か強烈な力によって壊されていたのだ。
青ざめながらもゆっくりとドアを開け、明かりの消えた暗い玄関に足を踏み入れる絵梨奈。
すると次の瞬間、消されていた玄関の照明が突然点いた。
そして明るくなった家の廊下には、血を流して床に倒れているこの家の住人らしき初老の男と、
彼を片足のハイヒールで踏みつけながら冷たい微笑を湛えているロングヘアーの若い女性が立っていたのである。

冴子「配達ご苦労様。
 その美味しいピザを頂きながら、一緒に乾杯はいかがかしら?」

その妖艶な美女――影山冴子は囁くようにそう言うと、
手に持っていたグラスから足元の死体へとカクテルを注ぐように垂れ流した。
男の死体が見る見るうちに白く変色して灰化し、砂のように崩れ落ちる。

絵梨奈「きゃ…きゃぁぁぁっ!!」

思わず悲鳴を上げ、持っていたピザの箱を落として一目散に玄関から逃げ出す絵梨奈。
冴子はロブスターオルフェノクに変身し、
鋭利なサーベルを振りかざして絵梨奈の後を追う。

巧「っ…!? おい危ねえだろ!」
絵梨奈「す、すみませんっ!」

停めていたピザ屋のミニバイクに飛び乗って大慌てで逃げようとしていた絵梨奈は、
一旦停止の標識を無視して十字路へと飛び出してしまったため、
横から走って来た乾巧のバイクと危うくぶつかりそうになる。
急ブレーキをかけて停車した巧への謝罪さえろくにする余裕もなく、
絵梨奈はまたミニバイクのスロットルを思い切り吹かして急発進しその場から走り去ってしまった。

巧「ちぇっ、何だよ…」

随分と乱暴な運転者に文句をぼやきながら再び走り出そうとした巧だったが、
そこへ向こうから、サーベルを手に提げた見覚えのある全身白ずくめの女怪人が歩いて来た。

巧「お前は…!」
ロブスターオルフェノク「あら奇遇ね。こんな所で会うなんて」
巧「悪運って奴かもな…。変身!」

ロブスターオルフェノクに相対した巧はバイクの後部座席に積んでいたケースからファイズギアを取り出して装着、
変身コード・555を入力したファイズフォンを腰に巻いたベルトに差し込むと、
赤いフォトンストリームと黄色い大きな両眼を闇夜に輝かせて仮面ライダーファイズに変身した!

ファイズ「行くぞッ!」
ロブスターオルフェノク「フン…死になさい」

手首を軽く振ってスナップさせたファイズは、
ラッキークローバーの一員であるロブスターオルフェノクに向かって猛然と突進、
戦闘を開始したのであった。

40凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2018/02/11(日) 16:20:52
百瀬「停まれ!」
絵梨奈「…!」

一方、必死にミニバイクを走らせて逃げる絵梨奈の前には、
白い学生服を着たいかにもキザな風貌のスマートな青年が立ち塞がった。

百瀬「栄光あるラッキークローバーの一員に選ばれておきながら、
 なぜそれを拒もうとする?
下等な人間としての自分になどさっさと見切りを付けて、
 オルフェノクとして生きる運命を受け入れたらどうなんだ」
絵梨奈「さっきから皆…そのオルフェノクって一体何なのよ!?」
百瀬「分かるはずだろう? こういう事さ…!」

その青年――百瀬は虎のような凶悪な形相のタイガーオルフェノクに姿を変え、
戸惑う絵梨奈に唸り声を上げて襲いかかる。

絵梨奈「だ、誰か助けてぇ〜っ!」
タイガーオルフェノク「早くお前もオルフェノクに変身しろ!」

タイガーオルフェノクの手に生えた鋭い鉤爪が絵梨奈の腕に掠り、
彼女が左手に巻いていたリストバンドを切り裂いた。
破れたリストバンドが外れて地面に落ち、露出した絵梨奈の左手首に街灯の白い照明が当たる。
すると、絵梨奈の手首には金色の光を放って眩しく輝く、
蜂を描いたような不思議な紋様が浮かび上がったのである。

タイガーオルフェノク「…? 何だ、その手に光る模様は」
絵梨奈「さあね…。自分でもよく分からない。
 出来ればこっちが教えてもらいたいくらいだわ」
タイガーオルフェノク「ふざけるな!」

激昂したタイガーオルフェノクは掌から光弾を発射して絵梨奈を攻撃。
死ぬ! と絵梨奈は思わず覚悟して目を瞑った。
しかし次の瞬間、何と絵梨奈の全身は白い光に包まれ、
まるで伝説上の人魚姫を思わせるような、
神秘的な美しさを纏ったオルフェノクの姿に変貌したのである。

タイガーオルフェノク「やっと正体を現わしたか。
 それが人類の進化形態――オルフェノクの姿だ」
マーメイドオルフェノク「これが…オルフェノク…?」

自分の身に起きた超常的な変化に困惑する絵梨奈。
ただ、戦い方はなぜか本能的に知っていた。
下半身を覆う鱗の一枚を剥がして掌に乗せエネルギーを注ぐと、
鱗は大きく膨らんで変形し白い大型のロングソードになる。

タイガーオルフェノク「見せてもらうぞ。お前の力」
マーメイドオルフェノク「っ…!」

タイガーオルフェノク対マーメイドオルフェノク。
新たに選ばれたオルフェノクを統べる四天王・ラッキークローバーの候補同士の戦いは、
夜の暗闇の中に火花を散らしながら激しく展開されてゆく…。


***異世界アセーリア・ロサレダ大陸***

その頃、アセーリアと呼ばれる異世界では、
地球から襲来したサラジア共和国の侵略部隊・黒三日月隊と、
ラウール王子が率いるメルヴィオン聖王国の軍勢とが熾烈な大戦争を繰り広げているところであった。

キクマル「申し上げます!
 敵は三方から我らを半包囲して激しく攻め立てており、
 お味方は劣勢にございまする!」
ナレイン「ボーダンの別動隊が敵の背後へ回り込むまで、
 死力を尽くして耐えるよう全軍に申し伝えるのだ!」
キクマル「されど、これ以上堪え続けるのは無理にござる!」

兵力でも物量でも軍事技術でも劣るメルヴィオン軍は大苦戦を強いられながらも、
粘り強い戦いぶりで必死の抵抗を見せている。
その原動力となっているのは、総大将を務めるラウールの高い人望であった。

ラウール「このままではボーダンの隊が敵の背後を突く前に総崩れだ。
 ナレイン、こうなったら僕が前線に出て兵を鼓舞する。
 馬印を高く掲げて本隊を押し出すんだ!」
ナレイン「心得ました。殿下!」

角笛が吹き鳴らされ、メルヴィオン王家の紋章が描かれた軍旗が高らかに上げられて、
ラウールの本隊が猛攻を仕掛けてくる敵軍の正面へと前進を開始する。

ラウール「勇気を出してくれ! 
 かつて神君アディラス一世公が掲げられたこの旗を、
 必ずもう一度王都に打ち立てるんだ!」

メルヴィオンの騎士ならば、この由緒ある王家の家紋を目にして闘志が奮い立たない者はいない。
美しい黄金の女王蜂の姿を描いたその紋章は、
絵梨奈の手首に刻まれたあの謎の光を放つ焼印となぜか全く同じものであった。
果たして、時空を超えたこの符合が意味するものとは…!?

41ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/02/24(土) 18:56:34
<青い驚異の復活!アトランティス号を追え>

かつてアトランティス帝国が造りだした超兵器・アトランティス号。アトランティス大陸を
一夜にして海中に没し去ったという伝説があり、現代において黒十字軍の鉄人仮面テムジン将軍が
隠されていたアトランティス号を見つけ出し、戦略兵器として日本を第二のアトランティスと化すべく
猛威を振るったが、ゴレンジャーも空中ゴレンジャーストームによって爆破され、テムジン将軍の
謀略は潰えた...しかし、そのアトランティス号の設計図が存在していた事が明らかになり、そして
設計図は発見された。発見された設計図はプレシャスとしてサージェス財団に引き渡される事になるのだが...。

テムジン将軍「必ずや設計図を手に入れて、再びアトランティス号を造りだしてみせるぞ!」

設計図が発見された事の報せを耳にしたテムジン将軍は、再びアトランティス号を復活させようと
野望に燃える。だが、設計図を狙う者は他にもいた。

ヘドリアン女王「ほう...古代の兵器?」
アマゾンキラー「はっ!黒十字軍のテムジン将軍が狙っている様ですが、その様な
 強力な兵器は女王様が持つのに相応しいかと...」
ヘドリアン女王「...いいでしょう。アトランティス号の設計図を手に入れるのじゃ!」
アマゾンキラー「かしこまりました。お前達も手伝ってもらうぞ」
ガイ「ヘイヘイ」
レイ「任せてもらおう」

アマゾンキラーの報告を受けて興味を持ったヘドリアン女王は、アトランティス号の設計図を
手に入れるよう命令を下す。命令を受けたアマゾンキラーは、ヘドリアン女王に協力する
クエスターのガイとレイにも手伝うよう命令した。

ガイ「(古代の兵器か...面白ぇ。俺達の物にしてやるぜ!)」
レイ「(ああ。そこに俺達クエスターの技術を加えれば、人間どもを滅ぼす事が出来る!)」

命令を受けたガイとレイだが、内心では自分達がアトランティス号を手に入れてやろうと考えていた。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

一方、アトランティス号の設計図に関する情報はGショッカーだけでなく、
地球至上主義を掲げるロゴス陣営にも届いていた。

一条「古代兵器の設計図だと...サージェスめ。この前は虚仮にされたが、
 今度はそうはいかんぞ!あの時の雪辱を晴らしてくれるわ...」

一条総司令は、以前サージェス財団からプレシャスを押収するという任務を受けたが、
見事にサージェスと錬金戦団に出し抜かれた事で任務は失敗し、その雪辱を晴らそうと
していた。

一条「...その為にも、貴様達、設計図は必ず手に入れてもらうぞ!」
シズカ「勿論♪その代り、報酬はちゃんと支払ってもらいますよ」
一条「...フンッ!本来、貴様らみたいな輩に手を借りるのは癪だがな。
 必ず成功させろ。いいな!」

一条総司令は設計図を手に入れる為、何とネガティブシンジケートの1つ、
ダークシャドウに依頼したのであった。一条総司令から依頼を受けて
風のシズカはダークシャドウのアジトに戻る。

ゲッコウ「シズカよ。久しぶりの仕事だ。しくじるでないぞ」
シズカ「はい、ゲッコウ様。でも、あの一条ってオジサン、何かいけ好かないんですよね」
ゲッコウ「商談相手がどの様な人物であろうと仕方あるまい。Gショッカーに加わる気は毛頭無いが、
 流石にこれ以上は生活が苦しくなってきおった...。我ながら何と情けない事か...」

ダークシャドウの頭領である幻のゲッコウにシズカは一条総司令について嫌悪感を感じつつも報告する。
プレシャス争奪戦でボウケンジャーに負け続け、資金難で苦しんでいるダークシャドウは一条総司令からの
依頼を果たして起死回生を狙っていた。

黒十字軍、ベーダ―一族とクエスター、ダークシャドウ、アトランティス号の設計図を巡って、
様々な組織が動き出す。ボウケンジャーは設計図を守れるのか!

42ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/02/24(土) 23:19:33
<エンディングネタバレ前編>
艱難辛苦の末、ついにブレイバーズはラスボス・破壊女神ニューリスを撃破し、
全次元を飲み込まんとしていたグランドクレバスも消滅。
しかしそれと同時に、三次元宇宙と各異世界を繋いでいた時空クレバスも閉じられ、
異世界組のヒーローたちは元いた世界に帰れなくなってしまった。
そして全ての黒幕であるアークシセイザーが作り出した「この世の摂理の異常状態」も
正常に戻った結果、黄泉がえっていた再生者(リザレクター)たちも、
再び天へと召される運命にあった。

しかしここで天凰輝シグフェルが最後の力を振り絞り、
己の持つ全ての不死鳥(フェニックス)の力を解放する。
これによって異世界と繋がる時空クレバスは再び開通し、
再生者(リザレクター)のみならず、寿命の迫っていた善良なオルフェノクたちの
生命も維持されることになった。

全ての力を使い果たした牧村光平は、シグフェルへの変身能力を失ったが、
元の普通の人間に戻ったわけではなかった。
堕神の力の肉体への拒絶反応は確実に彼の肉体をむしばみ、
死期は迫っていたのである。
その事を周囲には黙っていた光平だが、
ブレイバーズの先輩ヒーローたちは、ちゃんとそのことを見抜いていた。
彩堂寺戒にも施した延命手術を応用すれば、光平にも十分助かる可能性があるとの
楽観的な見通しが示される。

そう…この時点までは確かにまだ一縷の希望はあった。

一方その頃、地球の日本では、天童菊之丞が不穏な動きを見せていた。
天童は聖居で密かに破壊神ビルスや獣神官ゼロスと接触し、
「天凰輝シグフェル抹殺について黙認する」との言質を得る。
今やイレギュラーな存在であるシグフェルは、天界や魔族にとっても
危険で目障りな存在となっていたのだ。
もはや光平がシグフェルに変身する能力を失っていようが関係なかった。
しかしその密談は、たまたま聖居に公務の用があって来ていた
徭沙羅花が、その内容を偶然立ち聞きする…。

43ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/02/24(土) 23:20:12
天童邸に忍び込み、その動向を探っていた千坂朱音は、
菊之丞とその配下・影の十三(オリジナルキャラ)との間に交わされた
驚くべき会話を天井裏から耳にする。

十三「御前、この度の件、我ら天童はどう動くおつもりで?」
菊之丞「ブレイバーズのヒーローたちが地球に帰還次第、全員を斬れ!
 異世界からという来た連中共々な。
 そして天凰輝シグフェルの首を、全王と金色の魔王に差し出す。
 これによって天童の安泰を図るのじゃ」
十三「木更お嬢様や里見蓮太郎もでございますか?」
菊之丞「無論じゃ。今ならばブレイバーズにも油断があろう。
 まさか宇宙を救った英雄である自分たちが、地球に凱旋した途端に
 殺されるとは夢にも思うまい。そこが付け目という物じゃ。
 場合によっては少年ライダー隊とやらを餌に使ってもよいぞ」
十三「ハハッ」

朱音「いけません!」

朱音が忍んでいた天井裏から降りて、菊之丞たちの前に飛び出す。

朱音「御前、それだけは思いとどまってください!」
菊之丞「黙れ朱音! 天童に背いたお前が、わしに指図するか?」
朱音「ブレイバーズのヒーローたちは、命を懸けて地球と宇宙に
 平和を取り戻してくれたのです! そのヒーローたちを手にかけるなど、
 人の道に反します!」
菊之丞「甘いのう朱音。その甘さ故お前は天童に背を向けた。
 この菊之丞、天童を守るためなら、人の道から外れもしよう」
朱音「御前、死んでもらいます!」

説得を断念した朱音は、刀を抜いて菊之丞に斬りかかる。

朱音「光平くんは決して貴方には殺させない!」

だが善戦むなしく影の十三に斬られ、致命傷を負ってしまう。

朱音「うっ…!!」
菊之丞「十三、とどめを!」
十三「ハハッ」

だが間一髪、異方存在の姿になった徭沙羅花が朱音を救出して
天童邸から脱出する。

44ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/02/24(土) 23:21:37
夜間の永田町を走る総理専用の公用車。
その前方に、いきなり瀕死の千坂朱音を抱えた徭沙羅花がテレポート。

桃太郎「…!? 停めろ!!」
運転手「は、はい!?」

後部座席から飛び降りる桃太郎は、横たわる朱音の前に駆け寄る。

沙羅花「申し訳ありません! 私が駆けつけるのがもう少し早ければ…!」
桃太郎「朱音、誰にやられた!?」
朱音「剣さん、気を付けて…。菊之丞様がブレイバーズの皆さんの命を狙っています…。
 戦争が終わり…もはや用済みになったヒーローたちを抹殺するために……」
桃太郎「なにっ!?」
朱音「あまりと言えば非情な仕打ち…! 菊之丞様はライダー隊の子供たちを
 巻き込むことすら…もうなんとも思ってはいません…。おそらく
 ヒーローたちが地球に帰って来る明日には……」
桃太郎「わかった。もう喋るな。あとは私に任せろ!」
朱音「剣総理、私は今まで貴方をお慕いしておりました…」
桃太郎「朱音…」
朱音「嬉しい…。こうして剣さんの腕の中で死ねるなんて……」
桃太郎「……」

桃太郎は沙羅花に視線を向ける。黙って悲しそうに首を横に振る沙羅花。
もう異方存在の治癒能力をもってしても、朱音の受けた傷は深く手遅れであった。

沙羅花「朱音さんをやったのは、影の十三です」
桃太郎「そうか。天童忍軍組頭・影の十三が朱音を…」
朱音「剣さん、光平くんに伝えてください。
 たとえこれから…何があっても強く生きろと……」
桃太郎「わかった。必ず伝えよう」

桃太郎の返事を聞き、一瞬安堵したような表情を見せた朱音は、静かに息絶えた。

桃太郎「朱音!?」
沙羅花「朱音さん!!」

朱音の亡骸を抱きかかえた桃太郎は立ち上がる。

桃太郎「菊之丞殿は、あくまでもブレイバーズのヒーローたちを殺そうというのか…!」

剣桃太郎 対 天童菊之丞、その決着の時は近づいていた。

<つづく>

45ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/02/25(日) 15:06:54
<エンディングネタバレ中編>

翌朝…。予定ではブレイバーズの連合宇宙艦隊が地球に帰還する日である。

***首相官邸・総理執務室***

土橋「そ、総理!? そのお姿は!?」

総理執務室に入室した内閣安全保障室長・土橋竜三は、
部屋に入った途端にわが目を疑った。
眼前には男塾の学ラン制服に袖を通し、
背中に愛刀を差した剣桃太郎の姿があったのだ。

桃太郎「土橋君、指定した時間が来たら、
 これを衆議院議長に提出しておいてくれたまえ」
土橋「こ、これは…内閣総辞職の意思がしたためられた
 辞表ではありませんか!?」
桃太郎「…頼むぞ」
土橋「総理……」

廊下では、江田島平八の秘書である富樫源次と、
赤心少林拳の総帥・玄海老師が待っていた。

富樫「桃、お前死ぬつもりか?」
桃太郎「富樫、付いてくるなよ。
 ここから先は、俺と天童菊之丞との私闘だ!」
玄海「少年ライダー隊のことならば心配はいらん。
 我ら赤心少林拳一門が責任を持って、
 子供達には指一本触れさせん!」
桃太郎「よろしくお頼み申します」

身勝手な国家権力の都合で理不尽にも抹殺されようとしている
ヒーローたちの生命を守るため、剣桃太郎は単身天童邸へと乗り込んだ。
天童忍者の大群が桃太郎を取り囲む。

桃太郎「天童忍軍組頭、影の十三とは貴様か!?」
十三「いかにも。剣総理、お命頂戴仕ります」
桃太郎「貴様だけは許さんッ!!」

影の十三の刀が桃太郎めがけて振り下ろされるが、
桃太郎はそれを真剣白刃取りにて奪い取り、
逆に影の十三を脳天から一刀両断!
影の十三を地獄へと送った。

46ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/02/25(日) 15:07:34
十三「ぐわあああっっっ!!!!!」

そのまま桃太郎は、血まみれの十三の刀を
遥か遠方へと投げつけた!
刀が地面に突き刺さった先には、
天童一門の総帥・天童菊之丞が立っていた。

菊之丞「………」

菊之丞が静かに右手を上げると、周囲の忍びたちは一斉に引き下がり姿を消した。
桃太郎と菊之丞は一対一で対峙する。

菊之丞「確かにブレイバーズのヒーローたちの此度の働きは見事なものでござった。
 しかし少数で宇宙を救うことが出来る者は、また少数でこの日本を滅ぼすこともできる。
 そのような危険な者ども、この天童菊之丞、野放しにしておく訳には参らん」
桃太郎「………」
菊之丞「常に政(まつりごと)には裏があるもの。清濁併せ吞まねば、
 国政を司ることは叶い申さん」
桃太郎「そのような時代は、もう終わったのではありませんかな?」
菊之丞「是非にとあらば、この菊之丞を斬って行かれい!」

幾度となく激しく斬り結ぶ、桃太郎と菊之丞。
その激闘はいつ終わるとも分からぬまま続いたが、
やがてサイレンの音と共に数台の警察のパトカーが天童邸前に停車。
その中の一台から加賀美陸警視総監が部下たちと共に降りて来る。

加賀美「やめい! その果し合い、やめい!
 聖天子様のご上意である!」

加賀美総監は、胸元より聖天子の勅令が書かれた書状を
叫びながら高々と掲げる。
桃太郎と菊之丞、双方ともに刀を収める。

桃太郎「菊之丞殿、この剣桃太郎、たった今内閣総理大臣の職を辞して参った。
 もはや私にとって、この帝都たる東京エリアも、そして貴殿の存在も、
 ただの思い出の中でしかない。それでも尚無用な殺生を続けられるおつもりか!?」

桃太郎は自分の総理の座と引き換えに、ヒーローたちには手を出すなと
天童菊之丞に取引(厳密には強烈な脅しに近い)を持ち掛ける。
剣桃太郎という男――、内閣総理大臣などという鳥の籠の中に留めておくよりも、
一介の無位無官である自由気まま風の赴くままに動ける男となった方が、
天童にとってはより恐ろしい存在となる。

47ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/02/25(日) 15:08:19
菊之丞「この度は天童は手を引き申そう。しかし剣殿、
 天凰輝シグフェルだけは見逃すわけには参らん。
 シグフェルの抹殺・排除は、すでに全王様もご承知済みのこと。
 もはや貴殿は勿論、江田島殿の力をもってしても
 どうにもなりませぬぞ」
桃太郎「菊之丞殿はご存じないらしい。不死鳥は何度でも蘇るものだ」
菊之丞「………」

菊之丞は桃太郎の言葉にもしばらく無言のまま、
やがて立ち去ろうと歩きだして桃太郎とすれ違うが、
数歩進んだところで立ち止まる。

菊之丞「剣桃太郎殿、達者でのう!」

剣桃太郎と天童菊之丞、積年の宿敵同士の別れであった。


***地球連邦軍極東支部・伊豆基地***

最終決戦を終えたヒーローたちを乗せた連合宇宙艦隊が、
次々と伊豆基地内に着陸していく。
辺りには英雄たちの凱旋を一目見ようと、
旗を振って出迎える大衆の歓声に溢れていた。

富樫「詳しく話している時間はない。すぐに東京から離れろ!」
光平「富樫さん…?」

富樫は牧村光平に事情を説明し、すぐに身を隠すように伝える。
それを傍で聞いていた錦織佳代は、今まで多くの物を犠牲にしながら
戦ってきた光平に対して、それはあまりの仕打ちだと激高する。

佳代「これが政府のお偉いさんたちのやり方なの!?
 黙ってないでよ! なんとか言え富樫ッ!!」
富樫「………」
光平「よせよ佳代ちゃん。富樫さんにだって立場がある」
佳代「でも光平、延命手術はどうするのよ!?」
富樫「待て、延命手術とは何のことだ!?」
光平「………」

牧村光平は地球に帰還次第、ブレイバーズの息のかかったしかるべき医療機関で
延命手術を受ける手はずであった。しかし今ここですぐに天童の刺客から身を隠すために
姿を消せば、当然手術は受けられなくなる。

48ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/02/25(日) 15:08:57
光平「富樫さん、3日だけ俺に時間をくださいませんか?」
富樫「分かった。しかしそう長くは待てんぞ…」
光平「ありがとうございます。ところで朱音ちゃん――
 ――千坂朱音先生は今どうしていますか?」
富樫「彼女も身の安全のために、しばらく姿を隠すそうだ。
 君には"何があっても強く生きろ"との伝言だ」
光平「そうですか……」

光平にも、富樫の言葉が嘘、すなわち朱音はもうこの世にはいないことは、
富樫の様子から察しがついていた。おそらく自分たちヒーローを守ろうとして、
朱音は命を落としたのだろう。

夕刻になり、慎哉と共に朝倉家へと戻った光平は、
自分の部屋で一人、亡き両親の写真を見つめていた。

光平「父さん、こんな時、父さんなら一体どうした?」

もしこのまま自分が延命手術を受けるために東京に留まれば、
世話になった先輩であるヒーローたちが無益な泥沼の政争に巻き込まれる。
光平にとって苦渋の決断の時が近づこうとしていた。

<つづく>

49ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/03/04(日) 19:54:32
<エンディングネタバレ後編>

ついに3日目の朝を迎えた。今日は、地球以外の余所の星や異世界、別の時代から
やって来ているヒーローたちが、それぞれ自分たちの故郷へと帰る日である。

地球在住組の見送りを受ける中、ゴーカイジャーなどの宇宙出身組の宇宙船が続々と出航して
地球から離れ、キュウレンジャーやリナ・インバース一行など異世界出身組も、
ブレイバーベースのディオドスゲートから次々と別れを惜しみつつ帰還していく。
そしていよいよ最後、異世界アセーリアのラウールたちの番になった。

ラウール「それではまた会おう光平」
レミーナ「皆さんもいつかメルヴィオンに遊びに来てくださいね」
光平「ええ、必ず」
優香「皆さんもお元気で」

別れ際に固い握手を交わす光平とラウール。まるで双子の兄弟のようである。
こうしてラウールたちもディオドスゲートを潜って故郷アセーリアへと帰って行った。

トニー「ではドクター佐原、我々もこれで」
佐原「ウィルソン大統領やフューリー長官にもよろしく」

見送りに最後まで立ち合っていたトニー・スタークらアベンジャーズも、アメリカへと帰って行った。

慎哉「みんな帰って行っちまったな…」
雄大「なんだか寂しくなりますね」
光平「みんな、少し話がある」
紗希「えっ…?」
佳代「………」

50ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/03/04(日) 19:55:23
朝倉家へと戻った光平は、優香、慎哉、雄大、佳代、紗希、戒、フィリナの7人を前にして、
突然「自分は旅に出る」と言い出す。絶句する慎哉たち。

慎哉「どうしてだ!? どうしてお前だけがそんな貧乏くじを引かなきゃならない!」
雄大「その件なら剣総理と天童との間で、もう話はついたんじゃないですか!」
光平「それはあくまで俺が日本にいない前提での話だ。俺が日本国内にとどまる限り、
 天童はヒーローたちを危険分子として排除しようとするだろう。そうなれば日本は
 ヒーロー派と反ヒーロー派に分断される。また泥沼の戦争が始まってしまうかも
 しれないんだ。俺はもう、これ以上人が死ぬのは見たくない!」
紗希「そんな……」

慎哉たちは泣き崩れながら必死に光平を引き留めようとするが、光平の意思は固かった。

優香「光平くん、必ず帰って来てくれるよね?」
光平「勿論さ。優香をいつまでも一人になんかしておくもんか!」
優香「わたし、待ってるから…。でも、もし卒業式までに戻って来なかったら…
 許さないんだからね……!」
光平「わかった。約束するよ。ほとぼりが冷めて、必ず卒業式までには戻って来る。
 そしてここにいるみんなで一緒に卒業しような…!」

光平と優香はうっすらと両眼に涙を浮かべながら、互いに抱擁する。

光平「里見、あとは頼む」
蓮太郎「わかった…」

光平は、もし慎哉たちが追いかけてきても玄関で引き留めるように里見蓮太郎に頼む。
こうして光平は慎哉たちに別れを告げて、朝倉家から出て行った。
玄関先ではマシンガルーダが、主を待っていたように待機している。

GARUの声「お待ちしていました」
光平「ここから先は修羅の道だぞ」
GARUの声「承知の上です。天凰輝シグフェルあるところ、
 常に傍にマシンガールダあり!ですから」
光平「ありがとう。それじゃあ行こうか」

一方、朝倉家の中では、ついに耐え切れなくなった佳代が、
光平が実は余命幾ばくもない体であると話してしまう。

慎哉「バカヤロウ! どうしてそれを早く言わなかった!!」
佳代(涙ぐみながら)「光平から……みんなに内緒にするように言われてて……!!」
雄大「…で、でも手術なら旅先でも受けられるんじゃないですか?」
フィリナ「無理でしょうね……。シグフェルとザジロードの肉体構造に精通している
 医師陣と最適の医療設備が整っているのは、おそらくブレイバーベースだけ……」
戒「牧村……」
優香「光平くん…そんな!?」

慎哉たちはすぐに光平を追いかけようとするが、玄関前で蓮太郎が通せんぼする。
「どけぇ!!」と叫びながら強引に通り抜けようとする慎哉だったが、
蓮太郎は慎哉に腹パンを浴びせて失神させる。

慎哉「うっ……」
蓮太郎「ここから先は地獄だ! 皆で光平の無事を祈ってやれ! 祈るんだ!!」

51ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/03/04(日) 19:56:08
そしてブレイバーベースの指令室。ここでも光平が一人で旅立った事実が、
佐原博士の口からヒーローたちに告げられた。

甲児「バカヤロウ! どうして一言くらい相談してくれなかった!」
フランソワーズ「剣持隊長、せめて光平くんが安全な場所に逃げ延びる
 間だけでも私たちが一緒について行ってあげることはできないんですか!?」
剣持「それは天童との協定違反になる。我々には彼の無事を祈ることしかできん」

苦渋の表情で答える剣持。血気盛んな若手のヒーローや防衛隊員たちからは
「随分と冷たいんだな!」「光平は俺たちの仲間だろ!」「こうなったら
天童の屋敷に殴り込みだぁ!!」などの声が上がり、次第に収拾がつかなくなり、
今にも暴発寸前という状況になる。
まるで光平一人を生贄にするようなやり方に、我慢がならないのだ。
「やめんかお前たち」と剣持が静止しようとした矢先、
意外な人物が怒声を浴びせて周囲を一喝する。

佐原「頭を冷やせぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!」

しゅんと静まり返る周囲一同。滅多に声を荒げることなどない佐原博士の一喝に、
ヒーローたちは思わず呆気に取られている。

佐原「我々のために自分の身を投げ出してくれた光平くんと剣総理の
 気持ちが分からんか! たとえこの先何があっても、我々は手を出してはならんのだ!」

光平と兄弟のような仲になっていた南三郎は、たまらなくなり指令室から飛び出していく。
そして夕日に向かって叫ぶのであった。

三郎「うおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」

<本日はここまで。続きは後日に>

52ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/03/20(火) 18:56:56
※時系列は以前、ホウタイ怪人が投下した「悪の手に落ちたビッグエンゼル」の後。

<BF団の使者 ディオドスを守れ!>

***Gショッカー・無幻城***

ある日、ポイントゼロにあるGショッカー・無幻城にある訪問者が現れる。
ビッグファイアを頂点とする組織、BF団の№2・諸葛孔明である。
孔明は護衛役の部下、コ・エンシャクを連れて堂々と無幻城の中へやって来た。

アポロガイスト「貴様はBF団の諸葛孔明!此処をGショッカー無幻城の表裏6柱神の
 間と知っての事か!」

アポロガイストが孔明の前に立つと、護衛役のコ・エンシャクが孔明を守ろうとアポロガイストの
前に出る。

GOD総司令の声「武器を収めろ、アポロガイスト」
ショッカー大首領の声「BF団の№2自ら、何をしに来たのだ」
孔明「フフフ...表裏6柱神の皆様方。突然の訪問をお許しいただきたい。
 本日はある願いを聞き入れていただくべく、参った次第です」
サタンゴースの声「願いだと...?」

大首領達はアポロガイストに武器を収めるよう命じた後、孔明に来訪した理由を尋ねる。
BF団はGショッカー同様、世界征服を狙う組織の一つで、Gショッカーの傘下にいる
組織の中には抗争した事がある者や支援を受けた者もいる。そのBF団の№2で古代中国の
三国時代に登場する蜀の軍師と同じ名を冠する孔明自ら無幻城に乗り込んで来た事に一同は警戒する。

孔明「我らが主・ビッグファイアを世紀王候補に加えていただきたい」
闇の帝王の声「ビッグファイアを世紀候補にだと...何故また?」
孔明「時空クレバス...黄泉還り...そしてイーバ...いや堕神。これらの存在がでた今、
 我々も動かなければならないと思った次第。その為、あなた方の組織と
 手を結びたいのです」

「ビッグファイアを世紀候補にしてほしい」という孔明の提案を聞いて、大首領ら6柱神や
アポロガイストに動揺が走る。

孔明「無論、只とは言いません。皆様にはある策をお教えしましょう」
星王バズーの声「策だと...?」
孔明「ええ...この孔明に策あり。そして既に策は始まっているのです」

そして孔明は自身の策を伝えるのであった...。

53ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/03/20(火) 19:57:43
***ブレイバーベース***

その日各地でGショッカーの怪人が暴れているという情報が、ブレイバーベースに報告され、
ブレイバーベースにいたラー・カイラム等が出動。ブレイバーベースは先日、オベイロン=須郷伸之によって
システムがハッキングされたばかりで、ネットセキュリティの復興が行われていた。だが突如として
ブレイバーベースは攻撃を受ける。

佐原「何事だ!」
ドジッ娘オペレーター(仮)「てってっ敵襲です!!ブレイバーベースが攻撃されています(汗」
エルファ「外部モニター出します」

エルファの操作でモニターに映し出されたのは土偶を思わせる空中に浮かぶロボット、昔の武士を思わせる集団、
そしてスーツを着た2人の人物だった。

剣持「あれは...まさか!?BF団の幹部・十傑集の“衝撃のアルベルト”“直系の怒鬼”
 “素晴らしきヒィッツカルド”か!」
佐原「何故、十傑集が此処に...」

実は先の須郷が引き起こした事件は、孔明が密かにアメリカ影の政府に働きかけてブレイバーベースの
所在を掴む為に仕掛けたのであった。BF団のB級エージェント“オロシャのイワン”が操るメカ“ウラヌス”が
ブレイバーベースの外壁を攻撃。アルベルトとヒィッツカルド、そして直系の怒鬼率いる「血風連」は
ブレイバーベースに配備されているMSや兵士を次々破壊し、ベースの中へ潜入した。
そして基地内の破壊をヒィッツカルドと怒鬼に任せ、アルベルトはディオドスの開発が行われている研究室に向かう。

アルベルト「これが孔明が言っていた時空クレバスの制御装置ディオドスか」
Dr.ウルシェード「こりゃぁぁぁ!ディオドスには触れさせんぞ!」
アルベルト「騒がしい...そこで大人しくしていろ」ゴォッ
Dr.ウルシェード「ぐぉぉ!」

開発スタッフであるDr.ウルシェードがディオドスを守ろうとアルベルトに立ち向かうが、
アルベルトの衝撃波によって吹き飛ばされる。

Dr.ウルシェード「こ...腰が...」
弥生「おじいちゃん、大丈夫!?」
黄山「博士は下がっていてください。後は僕らが...」
尾村「さ...此方へ」

衝撃を受けた影響で腰を打ってしまったDr.ウルシェードを尾村豪が連れて行き、
ウルシェードの孫の弥生・ウルシェードと同じ開発スタッフとなっているデンジマンの1人
黄山純はそれぞれキョウリュウバイオレットとデンジイエローに変身して、アルベルトに立ち向かう。

アルベルト「フン。噂のスーパー戦隊か。だが私の敵では無い!」ゴォッ
キョウリュウバイオレット「キャァ!」
デンジイエロー「うわぁ!」

しかし、アルベルトの衝撃波に2人は吹き飛ばされてしまう。

54ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/03/20(火) 21:08:17

アルベルト「フン、つまらん。さて、早く仕事を済ませるとしよう」

アルベルトは2人が歯ごたえが無い事に、少しつまらなさそうな表情をするが、
気持ちを切り替えてディオドスを破壊しようとする。そして手を振り上げようとした
その時...。

????「させるかぁぁぁ!」
アルベルト「―ムッ!」

そこへ突如、アルベルトを蹴り飛ばした者が現れる。

マスターアジア「久しいな。衝撃のアルベルト」
アルベルト「貴様はマスターアジア!」

アルベルトを攻撃したのは元シャッフル同盟のメンバーで、先代のキングオブハートにして
流派東方不敗の使い手であるドモンの師匠・東方不敗マスターアジアである。
アルベルトとマスターアジアはかつて「前大戦」で争った宿敵ともいえる因縁の関係だった。

マスターアジア「偶々近くを通りかかれば、何やら騒がしかったのでな。こうして来てみれば、
 よもや貴様と再会する事になるとはな...・」
アルベルト「それは此方の台詞だ。フフフ...貴様が相手となれば私の血も滾るというものよ。
 前大戦での決着をつけるぞ、マスターアジア!」
マスターアジア「望む所だ。いざ、勝負!」

マスターアジアとアルベルトは、お互い決着をつけようとぶつかり合う。
一方、別の場所では...。

イワン「ふふふ、私のウラヌスの力があれば、ブレイバーベースなど
 すぐに鉄屑に変えてやりましょう!」
????「やめろぉぉぉぉ!」
イワン「だ、誰だ!」

外壁の破壊活動を続けるイワンが乗るウラヌスだが、何者かによる攻撃を受ける。
攻撃を受けたウラヌスの前に現れたのは、まるで生物の様なフォルムをしたメカだった。

比瑪「先走り過ぎよ、勇」
勇「すまん、比瑪。だが、早くしないとブレイバーベースが破壊されてしまう」

生物の様なフォルムをしたメカ―その正体はブレンパワードと呼ばれる世界各地で
出現するオーガニックプレートからリバイバル(物質再生)したアンチボディ2種の内の
一種である。そのブレンパワード、ネリー・ブレンとヒメ・ブレンに乗る伊佐美勇と
宇都宮比瑪はブレイバーベースが敵の襲撃を受けているという報告を受け、彼らが所属する
ノヴィス・ノアから駆け付けたのである。

イワン「ブレンパワードという奴ですか。だが誰であろうと私の邪魔はさせませんよ!」
勇「いや、ブレイバーベースは破壊させない。ネリー・ブレン、比瑪行くぞ!」
ネリー・ブレン「―!」
比瑪「ええ、やってみせるわ!」

これ以上、ウラヌスにブレイバーベースを破壊させないよう勇と比瑪はパートナーである
ネリー・ブレンと共に立ち向かうのであった。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

一方、基地内部でブレイバーベースに常駐している連邦軍兵士を直系の怒鬼と
血風連は、その刀で次々斬り伏せていきながら司令室に向かっていた。

????「おっと...ここから先は通行禁止だ」
怒鬼「―!」
血風連A「何奴!?」

怒鬼と血風連が声を掛けられた方を向けると、そこには“侍”と奇妙な
恰好をした者達が3人いた。ヒーロー協会に所属するS級ヒーローの
アトミック侍とその弟子のヒーロー達である。彼等もヒーロー協会を通じて
ブレイバーベースの危機に駆け付けたのである。

アトミック侍「アトミック侍ってもんだ。これ以上の狼藉はやめてもらおうか」
怒鬼「・・・・」
アトミック侍「そうかい。やめねえって訳か。だったら、俺の相手をしてもらうぜ。
 お前ら!他の連中は任せたぞ」
イアイアン&オカマイタチ&ブシドリル「「「ハッ!」」」

警告するアトミック侍だが、なお作戦を続行する怒鬼に対し、アトミック侍は刀を抜いて
迎え撃つ。そして弟子の三人に、他の血風連の相手を任せるのであった。
果たしてブレイバーベースは...ディオドスは十傑集から守れるのか!

55凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2018/03/23(金) 16:46:57
≪南海の救出作戦≫
(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/411/1403336302/938 の改訂版)

黒三日月隊と戦うため挙兵したラウール王子の元へ援軍として馳せ参じるため、
アキシアからノアトーンへ船団を率いて向かっていたレミーナ・ラプエンテだったが、
途中、海上で大嵐に行く手を阻まれやむなく目的地への直行を断念。
東へ舵を切り、メルヴィオン聖王国最東端のラフィーニャ島(*マウロ島から名称変更)へ寄港する事にした。

ラフィーニャ島はメルヴィオン領に属する小さな離島で、
以前はいくつかの漁村がありメルヴィオン人の島民が暮らしていたが、
近年、アセーリアの時空の不安定化に伴って異世界からのモンスターの漂流が相次ぎ、
凶暴な巨大生物が住みついて我が物顔で跋扈する怪獣島と化してしまった。
モンスター退治のため送り込まれた騎士団も全滅させられ、
ラフィーニャ島の安全確保が困難と判断した国王アディラス十六世は、
やむなく全ての島民をロサレダ大陸本土へ避難させて人の住まない場所にするという空島政策を実行。
そのためラフィーニャ島は今は無人島となっていたのだが…。

ロラン「島の様子がおかしい…。無人島ではないようだ」
レミーナ「何者かが島を無断で占拠しているわ!」

ラフィーニャ島へ近付いたレミーナ達は、
無人島だったはずの島に見慣れぬ巨大な建物がいくつも建っているのを見て驚く。
アセーリアの文明とは全く異質な、
鉄筋コンクリート製の近代的な工場や研究所、軍事基地などの施設群である。

レミーナ「あの岬に掲げられているのはエスパジアの国旗ね。
 空島になったのをいい事に、彼らが勝手に占領してしまったんだわ」
ロラン「されどエスパジアには、
 あのような建築物を造る文化や技術はなかったはずでは…?」

「空島政策は人が住まないようにしただけで、領有権まで放棄したわけではない」
というのがメルヴィオン側の主張で、
ラフィーニャ島の東にあるエスパジア王国としても、
無人だからといって隣国の領土に迂闊に手を出して紛争を招くのは控えていた。
しかしジャン・ボダンが教皇となってイアルダボート教過激派がエスパジアの教会を掌握すると、
教皇が国王を兼ねる政教一致のエスパジアは方針を一変、
黒三日月隊の侵攻でメルヴィオンが混乱している隙を狙って兵を送り、
ラフィーニャ島を武力占領してエスパジア領に組み込んでしまったのである。

ペデラウス「父なる神イアルダボートの教えに背いた罪人ども、
 全部で百二十名を連行して参った。
 存分に鞭打って働かせ、涜神の罪を償わせていただきたい」
サメドフ竜尉隊長「労働力の提供に感謝する。
 こちらは地球で我々が使っているアサルトライフルという銃だ。
 では等価交換という事で、奴隷の人数と同じ数だけ貴国にお渡ししよう」

ラフィーニャ島に基地や工場を築いていたのは、
地球のロシア連邦ハンカ自治州を根拠地とするコミンテルンの軍事組織・赤イ竹であった。
アセーリアに現れた赤イ竹はエスパジアからラフィーニャ島を租借し、
地球の諸国の目が届かないこの異世界で密かに兵器などを大量生産していたのである。
そして聖戦の名の下に対外戦争を起こそうとしていたエスパジアは、
異端審問で有罪にした異教徒や異端信者らを奴隷として赤イ竹へ売り飛ばす代わりに、
銃火器などの兵器を多数買い入れて軍備を増強していた。

サメドフ竜尉隊長「休まず働け!
 怠けている奴はこのサーベルで打ち首にするぞ!」

赤イ竹のラフィーニャ島基地司令官を務めるのは、
地球ではその残虐さから「ジョーズ」という渾名で呼ばれているドミトリー・サメドフ竜尉隊長(オリジナルキャラ)。
かつて日本での天童忍軍との戦いで失った左手に先端がサーベルとなっている義手を装着し、
更に肉体改造を受けて高い戦闘能力を得た屈強なサイボーグ軍人である。

ペデラウス「偉大なる唯一神イアルダボートの教えは、
 世界中にあまねく広められねばならない。
 手始めに獲得したこの島を足がかりとして、
 いずれメルヴィオンに対しても我らは異教徒征伐の聖戦を行なう事となろう」
クレマンス「長年の異教崇拝にとうとう天罰が下ったのか、
 現在メルヴィオンは黒三日月隊という異世界の軍勢に攻められて王都を失い、
 国王も亡き者となって滅亡の危機に瀕している。
 今ならエスパジア軍を送り込んで領土を切り取るのは容易かろう」
オルガノ「黒三日月隊は恐るべき飛び道具を持っているとの噂だが、
 我らとて同じ地球から来た赤イ竹から銃などを多数入手している。
 南部に籠城しているメルヴィオンの残党どもを討った後、
 黒三日月隊と戦闘になったとしても十分に伍して戦えるはずだ」

黄泉がえってエスパジア軍の部将となっていた旧ルシタニア軍の諸将らは、
メルヴィオン征服を狙った西への侵攻作戦について話し合っていた。

56凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2018/03/23(金) 16:50:15
レミーナ「…これは大変だわ!」
ロラン「我が国の苦境に付け込んで領土を掠め取ろうとは卑怯な…。
 神の名による聖戦が聞いて呆れますな」
レミーナ「エスパジアが我がメルヴィオンの王土であるこの島を無断で侵した事。
 更に彼らはここを拠点にロサレダ大陸まで攻め込んで来る意志がある事。
 これは私達が戦うべき十分な理由よ。
 今ここで叩いておかないと、取り返しのつかない事態になるわ」

島に上陸してローレシアの王子アレンやサマルトリアの王子コナンと出会ったレミーナらは、
彼らの仲間であるムーンブルクの王女セリアが赤イ竹に囚われていると聞き、
更にラフィーニャ島を前線基地としたエスパジア軍のメルヴィオン侵略計画を知って、
これを阻止するためにも先制攻撃すべきと判断。
島に駐留する赤イ竹とエスパジア軍を相手に一戦交える事を決意した。

アレン「しかし、敵は強力な飛び道具を装備している。
 例え僕らが力を合わせても、そう簡単に勝てる相手ではなさそうだ」
レミーナ「あの武器の恐ろしさは私達もよく知ってるわ…。
 まともに正面から突っ込むのは無謀でしょうね。
 何か策を考えないといけないわ」

マシンガンやライフルを装備した赤イ竹の兵士を相手にどうやって勝利を収めるか。
接近して乱戦・白兵戦に持ち込めれば何とかなる可能性はあるとしても、
近付く前に遠距離から銃弾の雨を浴びせられて倒されるのがオチであり、
勝つのは容易な事ではないのは明らかだった。

レッドドラゴン「グァァゥゥ〜!!」

皆が頭を悩ませていたその時、
地響きを上げながら一頭の巨大怪獣が姿を現わした。
時空クレバスを通ってこの島にやって来た高熱火炎を武器とする赤い獰猛な竜、
レッドドラゴン(ドラゴンクエストシリーズ)である。

ブルードラゴン「ギャァゥゥ〜!!」

更に続いて海中から出現したのは、
レッドドラゴンとは対照的に青い鱗に全身を覆われた水・氷属性の竜、
ブルードラゴン(ファイナルファンタジーシリーズ)であった。
浜辺に上陸したブルードラゴンは岩山から下りて来たレッドドラゴンと睨み合い、
野獣の闘争本能に引かれて激しく戦い始める。

レッドドラゴン「グァァゥゥ〜!!」
ブルードラゴン「ギャァゥゥ〜!!」

レッドドラゴンのファイアブレスとブルードラゴンのアクアブレスが空中で激突し、
猛烈な水蒸気爆発が起こって爆風がジャングルの木々を薙ぎ倒す!

ロラン「亡き国王陛下に空島政策を余儀なくさせたのはあの怪獣達のようですな。
 どちらも天を突くほどの巨体、そして凄まじい凶暴性と破壊力だ」
コナン「でも…もしあいつらを上手く利用して敵の基地を襲わせる事ができれば…
 突入の隙が生まれるかも知れない!」
レミーナ「それだわ!」
アレン「名案だ。その手で行こう!」

レミーナは赤と青の二体の巨竜が再出現した時を見計らって基地の裏山の森に火を放ち、
炎で二匹の注意を引いて基地の方向へ誘き寄せるという作戦を立てる。
そして怪獣の襲来で基地がパニックになっている隙に一気に突入し、
基地内での乱闘に持ち込んで敵兵を斬り倒しつつ、
囚われているセリアや奴隷らを救出しようというのだ。

レミーナ「さあ行くわよ!
 ラプエンテの赤備え、総突撃!!」
サメドフ竜尉隊長「おのれ、この世界の原住民どもの襲撃か!?」

遂に開始される基地への突入作戦。
果たしてレミーナ達は勝てるのであろうか。
そして赤イ竹の捕虜となっているセリアの運命は如何に…?

57ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/03/23(金) 17:30:11
<仮面ライダー×アクティヴレイド>

警察庁警備局第五特別公安課第三機動強襲室第八係―通称<ダイハチ>
近年増加しているウィルウェア犯罪に対して広域的に統括している警察庁の部署である。
そして現在、Gショッカーを始めとする地球や其処に住まう市民を狙う存在が
日々暗躍している事から、ダイハチはウィルウェア犯罪だけでなく、そういった存在に
対しても対処するよう活動の幅が広がっていた。
そしてダイハチのウィルウェア装着員の黒木猛は都内でGショッカーの怪人が暴れていると
通報が入り、ウィルウェアを装着して現場へ急行。既に現場では本郷猛が仮面ライダー1号に
変身してショッカーの怪人コブラ男と戦っていた。

黒木「こちらダイハチ。これより援護します」
1号「君が警察庁のダイハチか。そっちの戦闘員は任せた!」
黒木「了解」
コブラ男「クワックワックワッ!随分な武装をしている様だが、たかが警察。
 偉大なるGショッカーの敵ではないわ。かかれぇ、戦闘員達よ!」
ショッカー戦闘員「イーッ!」

黒木と1号は怪人と戦闘員を蹴散らしていく。しかし隠れていた別の怪人・カメレオン男が現れ、
黒木の背後を狙って襲い掛かる。

1号「―危ない!」
黒木―!」
カメレオン男「アァッアッアッアッ!」

1号も気づいたが、間に合わない。黒木は万事休すかと思ったその時。何処からか
銃弾が撃たれ、カメレオン男に当たる。

黒木「今の銃弾は一体...?」

銃弾が飛んできた方を見ると、そこには主に統合自衛隊で使用されるウィルウェア
「閃舞」と銃を持った集団が立っていた。「閃舞」とその集団は戦闘員達を倒していく。

コブラ男「戦闘員達が!?」
カメレオン男「何者なのか知らないが、ここは撤退だ!」

次々と戦闘員達が倒されたので、形勢は不利と考えたコブラ男とカメレオン男は
撤退する。戦闘が終わり、「閃舞」を装着した人物が黒木と1号に声を掛ける。

????「お久しぶりですね。本郷さん」
本郷「俺を知っている...?いや、その声...もしや!」

変身を解いて元の姿に戻った本郷は、「閃舞」の声に聴き覚えがあり、
ある人物が頭に浮かんだ。「閃舞」の装着が解かれると、その中から現れたのは
アンチショッカー同盟の一員である石神千恵だった。南雅彦の失脚により、
後ろ盾を失ったアンチショッカー同盟は天童菊之丞の庇護下に入り、石神千恵とはそれ以来、
顔を合わせていなかったが、まさかウィルウェアを装着してGショッカーと戦っているとは
流石の本郷も思わなかった。

石神「このウィルウェアは、天童閣下により統合自衛隊からいただいた物です。
 これのおかげで私達はGショッカーと戦っているのです」
本郷「だが前にも言ったが、天童は恐ろしい人間だ。このままではいずれ、大変な事になる。
 今の内に手を切るんだ」
石神「ご忠告ありがとうございます。ですが、今の私達にはこれしかないのです。
 それではこれで...」

本郷は天童に身を寄せる石神達を案じて忠告するが、彼女達は忠告に対して
一言、感謝を述べるだけでその場を去っていた。

本郷「・・・・」
黒木「あれが噂のアンチショッカー同盟か。ああいうのがウィルウェアを
 持つと、碌な事が起きそうなんだよなあ」

去っていく石神達アンチショッカー同盟を黙って見送る本郷。黒木は彼女達が
ウィルウェアを来て活動する事に対し、何かしら事件が起きるのではないかと
感じ取るのだが、やがて彼女達アンチショッカー同盟に重大な事態が起きるとは
この時思いもよらなかったのであった。

58ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/03/24(土) 11:43:25
<エンディングネタバレ完結>
愛車マシンガルーダに跨り、一人旅路へと出た牧村光平。
その先では、月野うさぎと地場衛が待っていた。

光平「うさぎちゃん…?」

バイクを停めて降りる光平。
うさぎは涙を流しながら光平に謝罪する。
よかれと思って光平を「女王の騎士」に任命したうさぎだったが、
それがかえって光平を追い詰め、愛する沢渡優香と引き離す結果になってしまった。
後悔を吐露するうさぎだったが、光平はそれを即座に否定する。
うさぎのおかげで自分は自分のやるべきことと進むべき道を見定め、
亡き父の遺志を引き継いでやり遂げることが出来た。
セーラームーンには本当に感謝していると光平は告げる。

衛「牧村光平、いや、天凰輝シグフェル!
 これまでの働き誠にご苦労だった。
 只今を持って女王の騎士の任を解く」
光平「キング、クィーン、これにてお暇致します。
 お二人とも末永くお元気で」

再びバイクに跨り立ち去る光平の後ろ姿を、うさぎと衛はじっと見守る。
そして光平の行く先々には、他にも大勢の仲間たちが見送りに来ていた。

剣持「牧村光平隊員に敬礼ッ!!」

剣持隊長以下レッドマフラー隊(南三郎、ガンテツ含む)とワンセブンも
走り去っていく光平に向かって遠くから敬礼を送る。

沖一也「さらばだ光平君、また会おう!」
乾巧「いつか必ず戻って来いよ!」

歴代ライダーたちも、丘の上から光平を見送る。

一方その頃、里見蓮太郎に気絶させられていた朝倉慎哉は
ようやく目を覚ましたが、慌てて慎哉が光平を追いかけて出ていき、
優香、佳代、紗希、雄大たちもそれに続いた頃には、
もう光平とマシンガルーダの姿はどこにも見えなくなっていた…。

59ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/03/24(土) 11:44:03
***首相官邸***

剣内閣の総辞職に伴い、官邸を新たな主に明け渡すべく、
大勢の官邸スタッフと共に引継ぎと後片付けの作業に追われている
土橋竜三・内閣安全保障室長と、冴島十三・内閣危機管理監。

土橋「冴島さん、私は今日ほど国から俸給を頂戴していることを
 恥じたことはありません…」
冴島「同感ですな…」

牧村光平を守り切れなかった自分たちの無力感を悔やむ土橋と冴島。

土橋「結局、今回の戦いで最後に笑ったのは天童だけでしたな」

次の総理に決まったのは、財務大臣や外務大臣を歴任した大物議員の橋渕恵太郎。
天童菊之丞の息のかかった人物である。

冴島「いや、それは違うよ土橋さん。誰が権力の座に就こうが
 そんなことは関係ない。名もなき人々の笑顔と平和を守りぬいた
 ヒーローたちこそが真の勝者だよ」
土橋「ははは、確かにそうでしたな。いやいや、どうも年を取ると
 シミったらしくなっていけませんな…」


***ブレイバーベース***

雷王星にいるブレイバーズ最高司令官・タシロ提督に通信を入れ、
最後の報告をする佐原博士。
タシロ提督と佐原博士は、これまでの長かった闘いの日々を回想する。

佐原「役目を終えたブレイバーズは、今後解体・縮小の方向へと向かうでしょう」
タシロ「やむを得んでしょうな。いつまでも巨大な武力組織を残しておくべきではない。
 佐原博士、これまで長い間ご苦労様でした」
佐原「提督こそ、今まで若き戦士たちの後ろ盾となってくださったこと、
 感謝申し上げます」

こうして通信を切った佐原博士は、指令室の明かりを消して退去する。
無人となったブレイバーベースは全機能を停止し、海の底で静かに寂しく
深い眠りへとついたのだった。

60ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/03/24(土) 11:44:45
そして1か月後。
日本国内のどこかの美しい眺望の海岸。
一面に花畑が広がるが、すぐ下は断崖絶壁である。
光平の話によると、まだ彼の両親が健在だった幼い頃に
親子3人で訪れた思い出の地らしい。

GARUの声「綺麗なところですね」
光平「ああ…。ここにはもう一度来てみたかったんだ」

バイクから降りた光平だったが、突然体に激痛が走るのを感じる。
思わず顔を歪めた光平は、必死に胸を右手で抑える。

GARUの声「光平! 大丈夫ですか!?」
光平「だ、大丈夫だよ。何でもない…」

体を引きずるように歩く光平は、「お願いだ神様、もう少しだけ…!」と心に念じながら、
花畑の中央へと歩を進める。そして思い切り仰向けになって大の字に寝転ぶ。
光平の目には、眩しい太陽光と共に、活き活きと大空を羽ばたく海鳥の姿が見える。
そして耳に聞こえるのは静かな波の音。生命の息吹=自分とブレイバーズの仲間たちが
力を合わせて守り抜いた平和の息吹を全身に感じ取る。

光平「さあ、そろそろ行こうか」

満足感と達成感を得た光平は立ち上がり、バイクに戻ろうとマシンガルーダに呼びかける。
しかしマシンガルーダからは応答がない。

光平「GARU…?」

なんと光平の目の前には、深く損傷した火花を散らしながら倒れている
マシンガルーダの無残な姿が映る!

光平「これはいったい!?」

そして光平が少し顔を見上げた瞬間だった。

光平「――!!」

銃声がした…。
胸を撃ち貫かれた光平の体は、断崖絶壁の下へと静かに落ち、
大渦の波の中へと消えていく。


光平「(優香…さよならだ……)」

これ以後、牧村光平とマシンガルーダの姿を見た者はいなかった。

61ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/03/24(土) 11:45:23
2年後…。
沢渡優香は高校を卒業し、海防大学医学部へと進学していた。
ある日、彼女は光平に近況報告の手紙を書く。
――と、言っても、牧村光平の行方は未だ知れない…。
光平は、結局、海防大学付属高校の卒業式にも姿を現すことはなかった。
光平の元には絶対に届くことのない手紙だ。

優香「光平くんの嘘つき。卒業式までには必ず戻って来るって言ってたのに…」

朝倉慎哉は、その情報処理能力のスキルを買われて、
海防大学に籍を置きつつアメリカへと留学した。

錦織佳代は、月影一族の里へと帰り、今では後進の忍者たちを指導する立場にまで
昇りつめて活躍しているらしい。

北上紗希は、育ての祖父の神社を継ぐべく宮司の資格を取得するため、
出雲にある専門の大学へと進学した。

岡島雄大は高校3年生となり、海防大学付属高校の生徒会長となった。

彩堂寺戒は、仮面ライダーメテオこと朔田流星から誘われ、
ICPOの特命秘密捜査官にスカウトされた。

フィリナ・クラウディア・アルシャードは、祖父ナセルから財閥の実権を全て譲られ、
今も忙しく世界中をビジネスで駆け回っている。

そしてブレイバーズのヒーローたちだが、あの日以来次第と疎遠となってしまい、
今では誰とも全く連絡は取っていない。しかしテレビや新聞のニュース等で
今でもヒーローたちの活躍はいつも目にしている。きっとみんな元気にやっているのだろう。

ここまで書き上げた時点で、書いていた手紙に大粒の涙がこぼれて塗れる。

優香「あれっ…どうした…のかな……?…わたし……」

光平やみんなと過ごした懐かしい記憶を思い出し、次第に耐え切れなくなりワッと泣きだす優香。

優香「光平くん、会いたいッ! 会いたいよッ!……っ……!」

その時、玄関から訪問を告げるチャイムが鳴る。慌てて涙を拭って「は〜い!」と返事をして
立ち上がった優香は、玄関に来て鍵を開けドアを開ける。するとその前には
優香にとってとても懐かしい、そして最も愛おしかった人間が立っていた。

優香「おかえりなさい」

優香は穏やかな笑顔で、その人物を自宅の中へと優しく迎え入れる。
果たしてその人物は誰だったのか?
それは明確に語られないまま、物語はここに終わる…。

62ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/03/24(土) 11:46:41
<闘争の系統 新シリーズ予告!>

堕神戦争終結から2年!
前内閣総理大臣・剣桃太郎が帰った来た!

新たなレギュラーを迎え、物語は怒涛の新章へと突入する。

桃太郎「菊之丞殿があのような挙に出る理由はただ一つ。
 聖天子様の御身に、何事か起こったのだ」

聖居から聖天子が謎の失踪を遂げ、水面下では
天童菊之丞を失脚させる陰謀が着々と進む…!?
ブレイバーズのヒーローたちの戦いは、まだ終わらない!

63ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/03/30(金) 21:37:05
<とある火星の電脳戦機(バーチャロン)(仮)>  ※時系列は「エリカ救出」の前

日本の関東にある超能力者を育成する都市―<学園都市>現在、学園都市では
ポータブルデバイスで行う次世代競技『電脳戦機バーチャロン』が大流行していた。
学園都市の生徒の1人、上条当麻の同居人であるインデックスもハマっていて、
今日も上条はインデックスに付き合ってバーチャロンで対戦していた。

インデックス@バル・ルルーン「ふっふっふ、私の勝ちだよ。とうま!今日の夕飯はおかずをもう一品をつけるんだよ!」
上条@テムジン707「(ポータブルデバイスのおかげで割引やクーポンがあるとはいえ...)うちにそんな余裕はありません!
 ―ん?何だ、この光は...?」

対戦していた2人は突然、光に包まれる。気が付くと上条とインデックスは明らかに学園都市ではない、見知らぬ土地に
来ていた。しかもネット上の存在でしかないバーチャロンが実体化していた。

上条「リリナ。此処が何処か分かるか?」
リリナ「調べた結果、此処は学園都市から遥かに離れた場所...火星である可能性が
 高いと判明しました」
上条「か、火星〜!?」

上条はサポートAIのリリナに現在の何処にいるのか質問する。そしてリリナは調べた結果、
此処が火星である事を話し、上条は驚愕の声をあげる。

リリナ「当麻さま。こちら接近する物体が来ます」
上条「今度は何だ!?」

リリナが警告すると現れたのは、多数の戦闘機やロボット兵器だった。
火星の後継者が運用する無人戦闘機のバッタや友人機であるジンシリーズ。
宇宙連合に属するギシン星の戦闘機やエスパーロボットである。

火星の後継者「そこの機体!何処の所属だ」
ギシン兵士「此処が我々、宇宙連合と火星の後継者の勢力圏だと知っての事か!」

火星の後継者とギシン兵士から通信が入り、上条達は火星の後継者と宇宙連合の
勢力圏に転移した事を知る。そして上条とインデックスはバーチャロンで応戦するが、
物量差で次第に苦戦する。

インデックス「とうまぁ...このままじゃ、私達おしまいだよぉ」
上条「諦めるなインデックス!俺が絶対お前を守ってやる!(だが、このままじゃ...)」

だが、そこへ一筋のビームが撃たれ、次々と火星の後継者とギシン星のメカを破壊していく。

上条「一体、何が!?」
明神タケル@ゴッドマーズ「大丈夫か!君達」
飛鳥ケンジ@コスモクラッシャー「我々はブレイバーズに所属するコスモクラッシャー隊だ。
 戦闘の反応があったので駆けつけたが、君達を保護する」

上条達を助けたのは、ゴッドマーズのパイロット・明神タケルとコスモクラッシャー隊の面々だった。
極冠遺跡を目指しているナデシコの部隊は、近くで戦闘の反応があったので、タケル達が先行して
駆けつけたのである。そしてタケルに続き、ナデシコと他の機体も到着する。

ルリ「地球連邦所属ナデシコC艦長のホシノ・ルリです。あなた達が何者なのかお聞きしたい所ですが、
 現状を打破する為、あなた方を援護します」
上条「連邦軍か...とにかく今はありがたい。この場を切りぬくぜ!」

上条とインデックスはナデシコの部隊と共闘して、残りの火星の後継者やギシン星のメカを
倒していく。戦闘後、2人はナデシコに保護され、火星に来た経緯などを話した。

ルリ「事情は分かりました。今すぐ貴方達を地球に帰したい所ですが、あいにく此方は作戦中。
 この辺の一帯は火星の後継者達の勢力圏となっていて、現在引き返す事が出来ません。
 その為、此方の作戦が終わるまでの間、この艦に居ていただきます。勿論、御2人の安全は
 守ります」
インデックス「とうまぁ、私達帰れないの?」
当麻「はぁ〜、不幸だ...。だけど、仕方がない。ここはおとなしく、この艦の世話になろう」

現状では地球に戻れない事が分かり、インデックスは不安そうな表情で上条を見つめ、
上条もため息をついたが、今は他に地球へ帰れる方法が無いので保護を受ける。
そして実体化したバーチャロンもナデシコが預かる事になる。だがこの後、ナデシコは
再度、火星の後継者と宇宙連合による攻撃を受ける。その現状に上条はインデックスと共に
バーチャロンに乗って出撃。窮地のナデシコを救い、そしてエリカ救出の作戦に2人も
加わるのであった...。

64ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/04/26(木) 19:13:56
<ガロニア姫とシャドームーン>
***無幻城***
クライシス皇帝の娘・ガロニア姫。皇帝の細胞から生み出された彼女は
特殊な成長促進光線を当てられて養育されていたが、兵士であるチャップの
ミスで光線発生装置は故障し、その影響で消滅してしまった。
その事実を隠ぺいしようとマリバロンは佐原ひとみを誘拐し替え玉にするのだが、
黄泉還り現象によって本物のガロニア姫は復活。そして成人女性として成長した
彼女は世紀王候補の1人となるのだが、彼女は与えられた無幻城の一室で暇を持て余していた。

ガロニア姫「もう、いいかげん部屋の中にいるのは飽きてきたわ。そうだわ!
 父上達が侵攻を進めているという地球が、どんな所なのか見てきましょう♪」

暇を持て余したガロニア姫は、地球に興味を持ってこっそりと部屋を抜け出して単身地球へと
向ってしまう。だが、程なくしてガロニア姫がいなくなった事が分かり、ジャーク将軍を始め、
大騒動となってしまう。

ジャーク将軍「何としても、ガロニア姫を探し出すのだ!万が一にもガロニア姫の身に何かが
 起きれば、今度こそ私達は破滅だ!」
マリバロン「この身に変えても、必ずや探して見せます!」

ジャーク将軍の命により、マリバロンは極秘でガロニア姫の捜索を始める。だが、

***日本・ヌーベルトキオシティ***
一方、地球に辿り着いたガロニア姫は日本のヌーベルトキオシティに降り立ち、初めて見る
地球の姿に心を躍らせていた。だが、1人でいた為、町のチンピラに絡まれてしまう。

ガロニア姫「お前達、無礼だぞ!私を誰だと思っている!」
チンピラA「知らねえなぁ〜。そんな格好してコスプレか?」
チンピラB「俺達と遊ぼうぜ!」
ガロニア姫「貴様ら...!」
???「待てッ!」
ガロニア姫「―!?」

チンピラに絡まれたガロニア姫は、ついに怒りが頂点に立ち、超能力をお見舞いしようとする。
だが、そこへ「待った」を掛ける者が現れる。

月影ノブヒコ「そこまでにしておきなさい。其方の御嬢さんが御困りではないか」
ガロニア姫「(奴はゴルゴムのシャドームーン!何故、此処に?)」
チンピラA「何だ、テメェ!いきなりごちゃごちゃと...」
ノブヒコ「...どうやら、言っても分からないか。ならば仕方がない」
チンピラB「何を...ぐわぁ!」

絡まれているガロニア姫の前に現れたのは、シャドームーンこと月影ノブヒコだった。
ノブヒコはあっという間にチンピラ達を叩きのめして、チンピラ達はその場から逃げて行った。

ノブヒコ「大宮コンツェルンの仕事で、ヌーベルトキオシティに来たが、貴様の姿が見えたのでな。
 ここはブレイバーズのメンバーである勇者特急隊のいる町。ここで騒ぎを起こしてもらっては
 此方としても迷惑なので、介入させてもらった。何故、この町にいるのか分からないが、
 おとなしく無幻城へ帰るんだな」
ガロニア姫「何をいきなり現れて偉そうに...まぁ助けてくれた事には一応礼を言っておくわ。
 そうだわ!これから私に付き合いなさい」
ノブヒコ「何だと?」

ノブヒコに助けられたガロニア姫は無幻城に帰らず、そのままノブヒコを連れて町を廻る。
ノブヒコもほっとけば良かったのだが、何故か懐かしいと感じながら、ガロニア姫とのデートを行う。
しかし、気が付くとガロニア姫は消えていた。

ガロニア姫「何だ、貴様ら!私をどうしようと言うのだ!」
ケムール人「・・・・・」

ガロニア姫を誘拐したのは、ETFの一員であるケムール人の集団だった。
ケムール人はETFの作戦で地球人を誘拐していたのである。なお彼等は
ガロニア姫の正体に気が付いておらず、地球人の女性と思い込んでアジトに連れ去ったのであった。
このままガロニア姫は彼らの手に落ちるのか...そう思われた時!

シャドームーン「一応、彼女は私と創世王の座を賭けて争う立場にあるが、同じGショッカーの同胞だ。
 返してもらうぞ!」
ガロニア姫「シャドームーン...」

しかしケムール人のアジトの場所を突き止めたノブヒコはシャドームーンに変身して乗り込む。
ケムール人はその速さで翻弄し様とするが、ゴルゴムの影の王子であるシャドームーンには
通用せず、あっという間にケムール人を倒してガロニア姫を助け出した。

マリバロン「姫、よくご無事でした。だが、まさか貴様が姫を助けるとはな...」
ノブヒコ「今度は抜け出されない様に、しっかり見張っておくんだな」
ガロニア姫「...」

その後、マリバロンによってガロニア姫は保護され、無幻城に帰る事になり、
ノブヒコと別れるのだが、無幻城に帰ったガロニア姫はノブヒコ...シャドームーンに
ある想いを抱くのであった。

65凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2018/05/05(土) 17:10:14
≪メルヴィオン東部戦線≫

サラジア共和国のアフマド・アルハザード副大統領が送り込んだ黒三日月隊により、
メルヴィオン聖王国は王都ネクナールを攻め落とされ国王アディラス十六世も死亡。
ラウール王子が南のリジナス州へと命からがら落ち延びる中、
破竹の勢いで各地に兵を進めた黒三日月隊は次々と占領地を広げてゆく。

ザイアン「ヒャハハハハ!
 この国の民なんて雑草のようなもんだ!
 片っ端から斬り殺して財貨を奪ってやれ!」
孫市「戦に敗れた国の定めとはいえ、
 力なき民衆をここまで容赦なく虐げるのはさすがにどうかと思うがな」
ディザブロス「いや、敵国の者どもに情けなど無用ぞ。
 それにしても、このメルヴィオンはなかなか豊かな国のようだ。
 どの州にも奪う価値のある物が山ほどあり、略奪のし甲斐がある」

アルハザードは今回のアセーリア侵攻にサラジアの正規軍は一切動かさず、
自分が雇った傭兵団である黒三日月隊を代わりに投入している。
他国には今のところ秘密にしているアセーリアの存在とその侵略がもし明るみに出た場合、
サラジア政府による公式の国家戦争という形では国際社会や地球連邦から猛烈な非難と制裁を受けるのは必至なため、
あくまで公人ではなく私人としてのアルハザードのプライベートな私有地の取得・開発という建前にし、
「国が行なっている事ではないので、戦時国際法や国際人権規約など、国家を対象とした条約の違反には該当しない」
という強弁の余地を作って世界からの圧力をかわそうという魂胆だ。
この理屈で地球での戦争のルールを守る必要無しと考えた黒三日月隊は、
虐殺や略奪、奴隷狩りや強制労働といった地球では許されない非人道的行為を平然と行なっていた。

ザイード「此度、シンドゥラ人部隊が平定したカルメネス州はガーデーヴィに与え、
 ガーデーヴィを公主とするシンドゥラ公国の樹立を許すとの閣下のお言葉である。
 ただし、領内にある三つの金山と、地下にウランが埋まっている可能性のある二つの湿原は、
 いずれも閣下直轄の私有地とする。
 州の南部にある三つの銀山と二つの銅山についてはシンドゥラ公国の所有を許可するが、
 採掘した銀と銅の四割は税として閣下に納めるように」
ガーデーヴィ「ありがたき幸せ、恐悦至極に存ずる。
 (フン…属国扱いは癪に障るがひとまず今はやむを得ぬ条件か)」

アルハザードは制圧した地域をガーデーヴィやザイアン・テナルディエらの諸将に恩賞として与え、
それぞれを公主とする公国の建国を許可して自らはその上に君臨するという間接統治を進める。
ただし金銀や石油、レアメタル等、地球で価値のある資源が眠っている土地はアルハザードが押さえ、
資源を採取してまず一旦アルハザードの私財とした上で、
黒三日月隊の軍資金にしたり、必要に応じてサラジアの国家予算にも回して行こうという計画である。
この辺りは法律をも超えた権力を持つ独裁者ゆえ、いくらでも融通は利かせられる。

ファイサル「後は南端のリジナス州と、
 東端のイマレス州からコンクェイテューラの山岳地帯にかけての地域を残すのみ、か。
 中世並みの軍事技術しかない未開人どもがろくに戦えねえのは当然だが、
 それにしても呆気なく終わりそうだな」
ザイード「ムオジネルのカシム将軍が率いる東部方面軍は、
 既にイマレス州を治める領主らの軍勢を野戦で大いに破ったと報告が届いております。
 まだ油断はなりませんが、東の半島の平定完了は時間の問題でしょう」
ファイサル「後はノアトーンに立て籠もるラウール王子の首さえ取っちまえば、
 王家が滅亡してメルヴィオンは完全にジ・エンドだな。
 直ちにラウール討伐の軍を編成してリジナス州へ差し向けろ!」
ザイード「了解しました!」

こうして南と東に残されたリジナス州とイマレス州〜コンクェイテューラへも黒三日月隊の侵攻が始まり、
メルヴィオンの命運は今や風前の灯となっていたのであった。

66凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2018/05/05(土) 17:17:58
イマレス州を治めるのは、亡き王妃エフェリーナの実家である王家外戚の大貴族ラプエンテ家。
メルヴィオンの東の国防の最前線を担ってきた強兵揃いの名門だが、
領内へ攻め込んできた黒三日月隊に対し、
レミーナ・ラプエンテは果敢に野戦を挑むものの銃火器部隊の一斉射撃を受け惨敗。
国内きっての精鋭と名を馳せたラプエンテ勢も総崩れとなって敗走する。

ジェニーロ「おいおいどうした! 勇気があるなら早くかかって来い!
 ムオジネルの腰抜けども、このラプエンテ家当主、
 ジェニーロ・ラプエンテ様が直々に相手をしてやるぜ!」

追撃してきた黒三日月隊の大軍の前にわずか百騎ほどの兵を率いて堂々と踊り出たのは、
レミーナの異母弟でラプエンテ家の当主、ジェニーロ・ラプエンテである。
逆立った黒い髪を前髪のみ紫色に染め、
野性味ある鋭い眼光と荒っぽい言葉遣いで高貴な家柄らしからぬ型破りな印象を与える彼は、
二年前、父と兄の不慮の死によって急遽家督を継いだ弱冠十五歳の若い騎士であった。

アヴシャール「あんな寡兵で舐めた口を…!
 すぐに黙らせてやる。者どもかかれ!」
カシム「いや待て!
 大将自らあのような少人数で勝負を挑んでくるなど明らかにおかしい。
 きっと周囲の森に伏兵を隠しているのだろう。
 見え透いた罠だ。ひとまず退却するぞ」
ジェニーロ「よし、上手く行ったぜ!」

黒三日月隊のムオジネル人部隊を率いるカシムはジェニーロの挑発に乗らず、
自分達を誘き出して伏兵に襲わせる罠だと判断して撤退する。
ところが、決戦に敗れて潰走中のラプエンテ勢に伏兵を用意する余力などはあるはずもなく、
実は何の策略もない、罠と見せかけて虚勢を張っただけの芝居だったのである。
強気な態度で敵をまんまと騙して退却させたジェニーロは、
配下の兵百名を連れて悠々と引き揚げてゆく。

レミーナ「もう、たった百騎で大軍を正面から挑発するなんて!
 狙い通りに敵が警戒して退いてくれたから良かったけど、
 あなたの身にもしもの事があったらどうするつもりだったの!」
ジェニーロ「ヘヘッ、姉上は心配性だなあ。
 喧嘩ってのはハッタリをかますのが大事。
 こういう胆力と根性がある方が勝つもんだぜ」
ロラン「確かにお見事な心理戦ではありましたが、
 ラプエンテ家の棟梁として、もっとご自分の命を大切にしていただかねば…」
ジェニーロ「やれやれ、分かったよ…」

兄弟で家督を巡って争う御家騒動を避けたいという亡父の意向により、
次男のジェニーロは幼い時に出家してコンクェイテューラに預けられ、
将来は知識神ファーブラに仕える司教になるため修業していた。
しかし二年前、父と兄が続けて世を去ってしまったため、
急遽還俗してアキシア城へ戻り、
姉であるレミーナの後見を受けて家督を相続する事になったのである。

ジェニーロ「だが敵はすぐにコンクェイテューラにも攻め寄せるはずだ。
 シンディラ兄ちゃん、無事でいてくれよ…」

生来ヤンチャで腕白小僧だったジェニーロは神にかしずく敬虔な信徒の生き方にも、
机にかじりついて学問に励む勉強漬けの日々にもなかなか馴染めず、
コンクェイテューラでは親切に面倒を見てくれていた大司教の息子シンディラ・アシヌスもかなり手を焼いていた問題児。
還俗しなければならない理由となった父と兄の不幸は当然とても悲しいが、
自分には騎士として戦う人生の方がやはり合っているとジェニーロは自己分析している。

67凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2018/05/05(土) 17:29:16
ジェニーロの大胆な作戦で敵の追撃を足止めし、
何とか州都アキシアの居城まで撤退して守りを固めるレミーナ達。
しかし緒戦で敵の強力な銃火器の前に手も足も出なかっただけに、
ここから先の抗戦にも勝算は全くないのが現状だった。

伝令「お喜び下さいませ。ラウール殿下はご無事です!
 殿下はリンディ姫様と共にレンドルフ家の領地であるリジナス州へお逃れになり、
 ノアトーンを拠点に黒三日月隊討伐の兵を挙げられたとの事!」
レミーナ「良かった…!」

このままでは全滅という絶望感に沈んでいたアキシア城だったが、
混乱の中で生死不明になっていたラウールの挙兵の報が届くと歓喜に湧き立ち闘志を取り戻す。
そしてレミーナは、コンクェイテューラに保管されている神聖な玉璽を、
今こそラウールに届けるべきだと思い立つ。
メルヴィオンが危機に瀕した時、神にまつわるこの玉璽が王に力を与えて奇跡を起こすという伝説が、
この国には古くから伝わっているのだ。
しかし時を移さず進撃してきた黒三日月隊はアキシアの北側に大挙押し寄せ、
アキシアとコンクェイテューラの間を大軍で塞いでしまった。

ラグリード「生意気な雌犬めが。
 我がガーゴイルの餌食になりたくなければさっさと消えろ。
 この山はアーカディア帝国の近衛騎士団長、
 ラグリード・フォルスが全て焼き払う」
リナ「この美少女天才魔道士、
 リナ・インバース様の力を甘く見ない方がいいわよ。
 竜破斬≪ドラグ・スレイブ≫!!」

アーカディア旧帝国の貴族ラグリード・フォルスを指揮官としてコンクェイテューラ攻めを開始する黒三日月隊だが、
コンクェイテューラにはセイルーン王国から時空を超えてやって来ていたリナ・インバース一行がいた!
ラグリードが笛の音で操る凶暴なガーゴイルの群れを、
ガウリィ・ガブリエフやゼルガディス・グレイワーズが見事な剣の技で薙ぎ倒し、
リナの必殺魔法がラグリードの汎用機竜エクス・ワイバーンを撃墜する。

ジェニーロ「な…何だ? あの遠くに立ち上っている爆炎は」
ロラン「いかなる事態が起こっているかは不明ですが、
 コンクェイテューラ勢は敵の兵器を物ともせず次々と撃ち破っている模様!」
レミーナ「とにかく、今が好機だわ。
 直ちに出陣してムオジネル勢に夜討ちをかけるわよ!
 コンクェイテューラと連携して南北から黒三日月隊を挟み撃ちにしてやりましょう」

リナ達の活躍で黒三日月隊に大損害が出ているのを察知したレミーナらは、
この機に乗じてムオジネル人部隊に対して反撃を開始。
こうしてメルヴィオン東部戦線は激戦を深めてゆく。

ウルヤーヴ「ラウールの従姉…と思い込んでいるラプエンテ家の女騎士か。
 悪くはない戦いぶりだが、後で真実を知れば全てが徒労だったと気付くだろう。
 その時には一体どうするかな」
ケイローン「この国の者達にとっては全く想定外の難問を突きつける形になるでしょうが、
 有能な人材は可能な限り配下に迎え、
 殿下の手で再興された新たなアディラス王朝を支える一員としたいものです」
末那蚕「フン、大人しく殿下を王と認めて臣従すればそれでよし。
 でなければ、俺がこの鎌でひと思いに首を刎ねちまうまでさ」

東の半島で展開される熾烈な戦争を冷ややかに見下ろして呟く謎の青年ウルヤーヴ。
彼の背後にはクロノスオルフェノク=末那蚕を始めとした、
アセーリアで覚醒した多数のオルフェノク達が居並んでいる。
果たして、かつてない動乱の時代を迎えたメルヴィオンの未来はどうなるのであろうか…。

68ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/05/05(土) 19:54:56
<守れ!ロボットフェスティバル>

人間の様な知性を持ったAIを持つロボットによる祭典―ロボットフェスティバル。
今年ロボットフェスティバルはワンダータイプロボが暮らす国ハラッパ国で
開催される事になった。

勇太「うわぁ!ここがハラッパ国だね、デッカード」
デッカード「あんまりはしゃぎすぎるのは良くないぞ、勇太」
大樹「そうだぞ、勇太君。俺達は警備の仕事で来ているからね」
勇太「勿論、分かっているよ。デッカード、大樹さん」

ロボットフェスティバルの警備を行うべくブレイバーズを介して、日本から
ブレイブポリスの友永勇太とデッカード、そしてソルブレインの面々がハラッパ国に
訪れる。ハラッパ国に来てはしゃぐ勇太をデッカードや大樹は注意する。
(※なお、デッカード以外のブレイブポリスのメンバーは治安の為、日本に残っている)
そしてフェスティバルを警備に来たブレイバーズは彼等だけではない。

護「おーい、勇太君!」
勇太「あっ!護君と凱さんだ!」
凱「やあ、勇太。それにデッカード、大樹さん達もよく来てくれました」
大樹「今回の警備、よろしく頼みます」
デッカード「他の皆さんは?」
護「皆、フェスティバルを廻りながらそれぞれパトロールをしている所だよ」

勇太達を出迎えたのは、同じく警備でGGGから派遣されてきた獅子王凱と
天海護だった。他にもメタルダーやジャンパーソン、チダ・ニック達バディロイドといった
ロボット系ヒーローはフェスティバルに参加しつつ、パトロールを行っていた。
勇太達も大樹達と別れてパトロールを始める。

???「うーん...みんな何処にいったんだろう?」
護「あれ?あの子、もしかして迷子かな」
勇太「声をかけてみよう。ブレイブポリスです!どうかされましたか」

護と勇太は迷子と思われる少年がいたので、勇太は勇者警察手帳を
見せて、身分を明かしてから少年に声を掛ける。

???「ブレイブポリスってあの...実は友達とはぐれて...」
???「おーい、カケルゥー」
カケル「あっ!ロボタックゥー」
ロボタック「もう探したバウよ!―?この子達は誰だバウ?」
カケル「ええと、彼等は...」

少年から話を聞こうとした所で、犬の姿をしらロボットが「カケル」と呼びながら
駆け寄ってくる。少年の名は雪柳カケルという名前で、ロボタックと呼ばれる
犬型ロボットの友達であり、ロボタックの故郷であるハラッパ国でロボットフェスティバルが
行われると聞いて、ロボタックと共にはるばるイギリスから来たのだが、はぐれてしまい、
そこを勇太達に声を掛けられたのである。カケルは勇太達を紹介する。

ロボタック「そうかー、君が勇太とデッカードバウね」
デッカード「我々を知っているのか?」
ロボタック「イギリスにいた時、デュークから2人の事を聞いたバウ」
勇太「デュークから!」

勇太とデッカードの事を知っていたというロボタック。実はイギリスにいた時、
ブレイブポリスの仲間である騎士(ナイト)刑事デュークと知り合い、事件捜査に
協力した事があり、そこでデュークから勇太達の事を聞いたのであった。

護「探偵だなんて、カケル君はすごいや!」
カケル「勇太君達だって、ブレイブポリスのボスにGGGの特別隊員とか、
 そっちの方がすごいよ!」

お互いの事を話し、すっかりカケルやロボタックと仲良くなった勇太達は
一緒にフェスティバルを見て廻る。だが突如として、爆発が起きる。

69ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/05/05(土) 19:55:44

ドッカァァン!

護「爆発!?」
勇太「デッカード!」
デッカード「了解。すぐに現場へ向かう!」
ロボタック「僕も行くバウ!」

突然起きた爆発に、勇太はすぐにデッカードに現場へ向かわせる。
だが爆発は次々とフェスティバルの会場で起きる。

カトウ「ふふふ...さぁ、私の芸術を見よ!」

会場で爆発を引き起こしていたのは、ロゴス陣営の中の
反AIロボット主義者のグループに加わっている爆弾魔のカトウだった。
カトウは反AIロボット主義を掲げるアセチレン・ランプの指示で
ロボットフェスティバルを滅茶苦茶にするべく会場で爆弾を使用したのである。

凱「護!ハラッパ国に大規模な部隊が上陸している事が分かった。
 おそらく今起きている爆発と関係が有る筈。俺はガオガイガーで
 他の皆とそっちの対応をする」
大樹「護君は勇太君やデッカードと一緒に俺達と救助活動を頼む!」
護「了解。凱兄ちゃんも気を付けて!」

護の所に凱と大樹が駆けつけ、ハラッパ国にロゴスの息が掛かった部隊が
上陸している事が判明し、凱や他のブレイバーズの面々はそれを対処するので、
護は大樹達ソルブレインと救助活動を行うよう指示される。

カケル「見て、ロボタック!何かロボットが大勢来たよ」
ロボタック「ハラッパ国のロボットじゃないバウ?」

ロボタック達の前に現れた大勢のロボット―NEXT差別主義者の
科学者ロトワングが開発した戦闘用アンドロイドH-01の軍団で
破壊活動を始める。

ロトワング「本来ならNEXTを相手に投入したかったのですが、
 私のH-01が他のロボットよりも優秀である事を証明する為、
 存分に暴れるのです!」

ロトワングはハラッパ国から離れた場所からモニターで、H-01の
軍団に破壊活動を行うよう指示を出していく。

カケル「このままじゃ、ハラッパ国が壊滅しちゃうよ!」
ロボタック「そうはさせないバウ!ジ〜シャァァクッ!」

暴れるH-01軍団からハラッパ国を守る為、ロボタックは
普段のノーマルモードからスペシャルモードに変形する。

ロボタック(S)「勇気凛凛、腕はビンビン、笛の音色はワンダフル!
 ロボタック・ナンバーワン!!さぁ、行くぞ!」

ロボタック(S)はRKバーを取り出して、H-01軍団に立ち向かっていく。
ブレイバーズは果たしてハラッパ国を守れるのか!

70ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/06/14(木) 11:32:39
<オーブ攻防戦(仮)>

ロゴスは再び、オーブを手中に収めるべくファントムペインの部隊を差し向ける。

ユウナ「ああ、カガリ!迎えに来たよ。さあ、オーブがロゴスの傘下に加わるのを受け入れてくれ」
カガリ「ユウナ...お前はまた...。悪いが、それは受け入れられない。
 もうあの時の様な過ちは犯したりしない!」
ユウナ「くっ...残念だよ、カガリ。ならば仕方がない。実力を行使させてもらうよ!」
カガリ「部隊を動かす気か。こちらもラー・カイラムとアークエンジェルに連絡。
 機動部隊を出撃させる!」

黄泉還ったカガリの元婚約者ユウナ・ロマ・セイランは再びロゴスの一員となり、オーブが
ロゴス陣営の傘下に加わる様、要求するが、カガリは断固拒否する。カガリの回答を聞いて、
ユウナは機動部隊を出撃させて、カガリも現在オーブに補給で来ているブレイバーズの
ラー・カイラムとアークエンジェルに出撃要請をかける。

シンジ@EVA初号機「オーブを攻撃するなんて...」
オルガ@カラミティガンダム「戦えないなら、下がってな」
クロト@レイダーガンダム「アイツらを皆殺しにして、得点ゲットだ!」
シャニ@フォビドンガンダム「殺す...」

「前大戦」の時にαナンバーズの一員だったEVA初号機のパイロットである
シンジは今度はオーブを攻める事に抵抗を感じる。オルガ達ブーステッドマンの
三人は殺気を放ちながら、出撃した。

ステラ@ガイアガンダム「ムウ。あれ...」
ムウ@ムラサメ「カオスにアビス...まさか、スティングとアウルか!」
アウル@アビスガンダム「―ん?あの金ぴかと黒いMS、こっちを見ている?」
スティング@カオスガンダム「気の所為だろ?それよりも任務に集中だ、アウル!」

出撃したステラ・ルーシェとムウ・ラ・フラガは、ファントムペインのMSである
カオスガンダムとアビスガンダムを見て、かつての仲間であるスティング・オークレーと
アウル・ニーダが出撃している事に気が付く。一方、スティングとアウルは黄泉還った後、
再び調整を受けた事により、上官だったムウや同じ仲間のステラの事を忘れていて、
視線は感じたものの、気にも留めなかった。

ジェリド@バイアラン「Zガンダム!其処にいるのはカミーユか!」
カミーユ@Zガンダム「ジェリドか。オーブを攻撃するのは止めろ!」
ジェリド「五月蠅い!貴様がいるのなら、ここでこれまでの因縁に決着を着けて、
 俺は前へと進んで見せる!」
カミーユ「ジェリド...だったら、俺もお前と決着を着けて見せる!」

ティターンズのジェリド・メサは因縁の相手であるカミーユを前にして、
決着を着けようとし、カミーユもまたジェリドと決着を着けようとした。

ヤザン@ハンムラビ「ジュドーか!」
ジュドー@ZZガンダム「ヤザンさん、オーブを攻撃するのは止めてくれ!」
ヤザン「悪いが、これも軍人としての仕事だ。俺を止めてほしかったら、
 全力でぶつかって来い!」
ジュドー「...分かった。このダブルゼータでアンタを止めてやる!」

それぞれの因縁の相手とぶつかる中、オーブを巡る攻防戦が始まった。

71ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/06/17(日) 17:42:50
≪闘争の系統 第2章≫
≪一般ドラマ、洋画、バトル系以外のアニメも参戦解禁!≫

リリーナ・ドーリアンと首相の座に復帰した剣桃太郎の尽力により、
堕神戦争終結以来長らく休眠状態にあったブレイバーズの活動再開が決定した。
世界中のヒーローたちの士気が、大いに盛り上がっていたその矢先…。

世界屈指の投資家にして冷酷なる復讐鬼、モンテ・クリスト・真海(演:ディーン・フジオカ)が
突如として日本に帰って来た。
あの別荘の火事から生き残っていた(南条幸雄と神楽清が助け出し、その後駆け付けた土屋慈や
江田愛梨と「真海は死んだ」と口裏を合わせた…?)彼は、その後中東のアスラン王国(現・共和国)に
身を寄せていたが、アスラン共和国の外交官特権を取得して再び来日した。
そして外交官特権のみならず、法廷で無敗を誇る古美門研介(演:堺雅人)を顧問弁護士として
雇ったため、警察も真海に対して迂闊に手は出せない。
案の定、過去の事件に関する事情聴取のため真海に任意同行を求めに行った
パトレン1号こと朝加圭一郎(演:結城滉星)ら警察戦隊パトレンジャーは、
古美門によって体よく追い返されてしまう。

古美門「ど〜も! この度真海氏の顧問弁護士に就任しました古美門研介と申します〜!
 現在真海氏は、外交関係に関するウィーン条約 第二十九条"外交官の身体は、不可侵とする。
 外交官は、いかなる方法によつても抑留し又は拘禁することができない。"…の条文によって
 保護されています。あなた方国際警察の出る幕などなぁ〜い! 早々にお引き取りを」
圭一郎「ぐぬぬッ…!!」

そして真海の傍らには、新たに彼の同志として風間真(通称/シン 声:子安武人)が控えていた。
彼もまた、真海と同様に親友の裏切りによって地獄を見、その後紆余曲折を経て莫大な財産を
手中にしたところまで、真海と経歴がそっくりである…。

真海=紫門暖の復讐は終わったのではなかったのか?
果たして真海の目論見とは何か!?

帯刀コンツェルンの総裁・魔王ビルゴルディこと帯刀龍三郎は、
モンテ・クリスト・真海の暗殺を企てていた。
表の世界のみならず、裏の世界をも牛耳ることを目標に掲げる帯刀は、
ボスのダニー・ウォンが部下の裏切りによって殺害されるクーデターで
新しいボスに交代した香港マフィア「ヴァンパ」を裏から操っている
真海が邪魔だったのだ。しかしその計画はすぐに真海側の知るところとなった。

真海「フフフッ…大変だよ、シン。どうやら私は命を狙われているらしい」
シン「どうなさるおつもりで?」
真海「まずはブレイバーズのお手並み拝見といこう」

余裕の構えでチェスで遊んでいる真海。
そして真海は、各界の名士を集めたホームパーティーを開催する。
なんとブレイバーズと旧Gショッカー、両陣営に名を連ねる
政治家、財界人、芸能関係者が招待客として一斉に真海邸に集められた。
思わぬ顔と対面し、呆気にとられる両陣営。

舞人「これは…偶然というにしちゃ出来過ぎているな」
万丈「モンテ・クリスト・真海、食えない男だ…」

帯刀「真海め、いったい何を企んでいる…!?」

パーティーに供される料理は、真海が招聘した遠月茶寮料理学園・十傑評議会の
新・第一席となった幸平創真(声:松岡禎丞)によって調理されるという。

創真「さあ、おあがりよッ!」

創真たち遠月の学生たちまで、真海の新たな復讐劇に巻き込まれようとしているのか…!?
狂気の晩餐会が幕を開ける!

一方その頃、世田谷南税務署の万年ヒラ署員である窓辺太郎(通称/窓際 演:小林稔侍)は、
ある大物政治家の不正を追っていた。実は窓辺の正体は、
東京国税局査察部長直属の「影の査察官」である。
やがて彼もまた、真海の周辺へと辿り着くことになる。

さらにアルプスの山中の洞窟では、堕神戦争で滅びたヴィランの残党たちが結集し、

72ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/06/17(日) 17:45:25
各々の主義主張やイデオロギーを乗り越えて、かつてのGショッカーやETFに代わる
悪の大連合を結成しようとしていた。
ショッカーやジオンの残党関係者が新組織名を「ジオ・ショッカー」にしようと提案するが、
大魔王クッパをはじめとした他のヴィランたちが猛反対。
紛糾するヴィランたちを宥め、会議を糾合するペルシャ猫を抱いた謎の男こそ、
国際犯罪組織スペクターの首領エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド(演:※毎回変わる)であった。

73ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/06/22(金) 18:00:27
>>70の続き。

ファントムペインとブレイバーズによる戦闘が始まった頃、戦闘が行われている
区域から少し離れた場所で、ロゴスの別動隊がオーブに上陸していた。

ロマノフ「上陸部隊の指揮を執るロマノフ・カレンバークだ。ファントムペインが
 ブレイバーズとオーブ軍を引き付けている隙に、我々はオーブ政府をおさえる。
 草加雅人。仮面ライダーとかいう力、期待させてもらうぞ」
草加「ああ、任せてもらおう。だが、貴様達も俺の足を引っ張るなよ」
ロマノフ「チッ!...日本人の癖に偉そうな口を叩きおって」

上陸部隊の指揮を執るのは、元GGP(世界統治機構)日本治安維持部隊司令官
ロマノフ・カレンバーク大佐だった。ロマノフは味方から粛清を受けて死亡するが、
黄泉還った後、ロゴスに拾われて部隊の指揮官となっていた。上陸部隊には、
草加も加わっていて、ロマノフは草加に声を掛けるが、元来日本人を見下している
ロマノフは草加の態度が気に入らず、舌打ちをする。

ロマノフ「では作戦開始だ。ライドバック部隊は草加に続き、政府官邸を攻撃せよ!」
隊員達「オー!」
草加「フン...変身!」

ロマノフの号令で作戦は開始。草加はカイザフォンに<9><1><3>を打ちこんで、
カイザドライバーに突き刺して、仮面ライダーカイザへと変身。サイドバッシャーに乗り込んで、
上陸艇から出撃すると、それに続いてバイクに手が付いた機体―“ライドバック”の部隊が
次々とオーブの政府官邸を目指して出撃していく。

オーブ軍兵士A「―ん?あれは何だ」
オーブ軍兵士B「あれは確か、ライドバック!?敵の襲撃だぁー!」

警備をしていたオーブ軍の兵士達がこちらへと向かってくるカイザ率いる
ライドバックの部隊に気が付き、敵の襲撃を周囲に報せる。

カイザ「・・・・悪くおもうなよ」

カイザは走行しながら、サイドバッシャーをバトルモードへと変形させて、
右腕の「フォトンバルカン」や左腕の「エグザップバスター」で政府官邸の
入口を破壊。そこへライドバックの部隊が侵入していくのであった。

74ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/07/08(日) 20:50:23
≪闘争の系統 第2章≫
≪処刑人復活! その名もネオハングマン!≫

「ハングマン」とは、都市伝説において語られる
法で裁けぬ悪を葬る闇の死刑執行人たちのことである。
しかしターゲットの悪人を決して殺すことはしない。
犯した罪を公に暴いて晒し者にしたうえで、
社会的に抹殺するのである。

昨今、政財界の名のある大物たちが、何者かの手で
次々と犯罪やスキャンダルを暴かれて失脚する事象が相次いでいた。
たちまち世間では「ハングマン」が復活したとの話題で持ちきりとなる。
事の真相を突き止めるべく、内閣総理大臣・剣桃太郎に仕える女医・木葉優子は、
密かにとある場所を訪れていた。

***日下部探偵事務所***

マイト「これはこれは牙の旦那……、おっと失礼。
 その姿の時に"牙"と呼ぶのは不適切でしたな」
優子「どちらにせよ、私より年長の貴方に
 旦那呼ばわりされるのはどうなのでしょうね」

日下部孝介――元城北署の刑事であり、今はこの日下部探偵事務所の経営者である。
その腕を買われ、表立って国家公務員が動きにくい案件を
木葉優子を介して内閣府から度々引き受けている。
実はこの日下部、昔は初代ハングマンチームの二代目リーダーを務めており、
ダイナマイトを自在に操ることから、当時のコードネームは「マイト」と呼ばれていた。
ちなみに木葉優子が本当は男(木葉優児)であることも、マイトは以前からの付き合いから知っている。

ここ最近のハングマンが関わったと思しき事件に関して、
優子から分析と意見を求められるマイト。

マイト「間違いない。これはハングマンの仕業だ」
優子「やはり…」

マイトの考えでは、おそらくハングマンの元締である「ゴッド」と呼ばれる存在が代替わりし、
新組織が結成されたのだろうと予測する。しかし今のハングマンたちが何者であるのかまでは、
今はハングマン組織から距離を置いているマイトにも分からなかった。

75ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/07/08(日) 20:51:17
話は数か月前まで遡る…。

***モンテ・クリスト・真海邸***

神島「モンテ・クリスト・真海、ゴッド評議会は正式に君を新たなゴッドとして
 任命することに決定した」
神山「しかし忘れないでいてもらおう。我々はまだ君を全面的に信用したわけではない!」
真海「分かっていますとも。それはこれからの実績で証明して見せましょう」

初代ゴッド・神島泰三と、三代目ゴッド・神山玄蔵から
八代目ゴッドの襲名を言い渡された謎の投資家モンテ・クリスト・真海は、
直ちに新たなハングマンチームのメンバー選定に入った。
まず真海がリーダーとして目を付けたのが、かつて「裏刑事(うらデカ)」と呼ばれる組織に
所属していた男・岩城丈二である。真海の執事・土屋によって真海邸に招かれる岩城。

岩城「ハングマンは、たとえどんな腐った悪党でも決して殺さないって聞いたぜ。
 裏刑事の流儀とは異なる」

ハングマンのチーム入りに難色を示す岩城だったが、
真海はそんな岩城の耳元に近づき、怪しく囁く。

真海「殺すなんて簡単すぎる…」
岩城「………」
真海「この世の法で裁けぬ悪党からは、そいつの大切なものを全て奪ってやれ。
 そして社会的に死に至らしめる。それがハングマンのやり方だ」

真海は、岩城に主なチームメンバー選定と組織運営を一任する。
そして岩城が愛用している銃「COLT LAWMAN Mk-III 2inch」から、
岩城のハングマンとしてのコードネームは「コルト」に決まった。

2人目のメンバーとして、かつて真海の復讐のターゲットだった神楽清の妻・留美が志願する。

真海「私は一度は貴女たち母子を復讐の駒として使い捨てようとした…」
留美「それは分かっています。ですが最後には私たち母子を助けてくださいました。
 私には貴方への並々ならぬ恩義があります」

留美の息子・安藤完治は、その後真海の計らいで古美門研介が弁護を担当し、
寺角類殺害については正当防衛が認められ無罪となったが、
その他の余罪については有罪となり、現在服役中である。
だがおそらく数年の内には出所できる見込みである。

留美は、その昔に銀座のホステスを務め政界の裏事情にも通じている経験を活かし
「クィーン」のコードネームを与えられてハングマンに加わった。

真海「あと2〜3人、メンバーが欲しいところだ。
 土屋、残りのメンバーの選定を急がせてくれ」
土屋「畏まりました」

一人バルコニーへと出て、独り言をつぶやく真海。
真海の下には、国際犯罪組織スペクターの首領エルンスト・スタヴロ・ブロフェルドが、
異星人ビジターの蜥蜴の女王ダイアナと手を組んだとの情報が入ってきていた。

真海「すでにスペクターはかつてのGショッカーに代わり、
 地球上で急速にその勢力を拡大している。正直ブレイバーズだけでは心もとない。
 ブレイバーズの他にもう一つ、闇の世界で動く闇のブレイバーズが必要だ。
 その中核となるのが、新たなるハングマン=ネオハングマンの役割となる…!」

果たして、闇のブレイバーズを組織しようとしている
モンテ・クリスト・真海の目的とは!?

76ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/07/08(日) 20:53:07
○木葉優子→日下部探偵事務所を訪れる。
○マイト→日下部探偵事務所を訪れた木葉優子に意見を求められ、自身の推論を述べる。
○神島泰三→神山玄蔵と共に真海邸を訪れ、歴代ゴッド評議会の決定をモンテ・クリスト・真海に伝える。
○神山玄蔵→神島泰三と共に真海邸を訪れ、歴代ゴッド評議会の決定をモンテ・クリスト・真海に伝える。
△モンテ・クリスト・真海→通算8代目のゴッドに就任し、
 岩城丈二をネオハングマンのリーダーに任命する。
○岩城丈二→裏刑事の経験を買われ、モンテ・クリスト・真海に
 ネオハングマンのリーダーとしてスカウトされる。コードネームは「コルト」。
○神楽留美→真海への恩返しのため、自らネオハングマンに志願。コードネームは「クィーン」。

【今回の新規登場】
○マイト/日下部孝介(ザ・ハングマン 燃える事件簿/ザ・ハングマンⅡ)
 元城北署の刑事だったが、妻子を強盗に殺されて以来、悪に対して異常な憎しみを抱いている。
 そのため、行過ぎた捜査が目立つようになり、警察をクビになった。
 その後報復に現れた暴力団組員に殺害されたように偽装し、ハングマン第5号となる。
 愛用の皮ジャンの中に、ダイナマイトを携帯。ダイナマイトをちらつかせ、
 相手を自白に追い込むのが得意技。
 後年の同シリーズ『ザ・ハングマンⅤ』『ザ・ハングマン6』においてもゲスト出演し、
 それぞれ後輩ハングマンであるパピヨンやフラッシュたちに協力した。

○神島泰三(ザ・ハングマン 燃える事件簿/ザ・ハングマンⅡ)
 一番最初に私財を投じてハングマンを組織した張本人であり、
 事件の選定・捜査指令を行う「ゴッド」と呼ばれる人物。
 様々な情報網を持ち、極秘情報を入手できるため、
 かつて国家機関の中心的人物であったと推測されるが、正体不明。
「ハングマンは死人である」という側面から組織を維持する為の掟を優先させ、
 「人間的感情を持つな!」とメンバーを常に諭し、非情を持って事に当たる。
 西新宿の高層ビルに事務所を構えている。

○神山玄蔵(ザ・ハングマンⅣ)
 自称「日本の民主主義の発展に貢献してきた男」で、三代目のゴッド。
 法の網を掻い潜り、日本の屋台骨を食い潰す「どぶ鼠」を退治するために、
 前ハングマンチームのメンバーである結城五郎を新リーダーに迎え、
 新たなハングマン組織結成を決意した。
 グルメで、毎回の指令を出す時はサファリ(結城)を屋敷に呼び、豪華な食事で持てなす。
 登場しない回には秘書の栗原にギャラや経費と一緒に手土産として、各地の名産品を持っていかせる。
 メンバーからは、用心深くケチで通っている。

○岩城丈二(裏刑事-URADEKA-)
 本名は、警視庁捜査一課に所属していた元警部で、身寄りのない天涯孤独の男であった佐々木武夫。
 「超法規委員会」によって表向きは殉職扱いとなり、岩城丈二として「裏刑事」へと転向する。
 射撃の腕は最上級でオリンピック選手の候補になるほどであった。
 その身体には特殊なペースメーカーが埋め込まれており、職務に背いたり、逸脱した行為がなされた場合、 超法規委員会の決定により遠隔操作でいつでもペースメーカーを停止させることができる(最終回で、
 裏刑事組織解散に基づき、その拘束からは解放された)。最後の敵・袴田を倒した後、その生死は不明。

77ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/07/08(日) 20:53:55
△モンテ・クリスト・真海(モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-)
 シンガポール国籍の日系人である謎の投資家。その正体は「紫門 暖(さいもん だん)」という名の
 静岡県浜浦町にオフィスを置く守尾漁業の船員。友人たちの裏切りで無実の罪を着せられ
 ラデル共和国の牢獄に送られてしまうが、同国の元大統領ファリア真海との出会いを契機に
 生きる希望を取り戻し、彼の下であらゆる学問を学んだ後に脱獄を成功させる。
 ファリアの莫大な遺産を元手に投資家として大成し、かつて自分を陥れた者たちに
 言葉巧みに近づき復讐のため策を巡らせる。無関係の他人すら復讐に巻き込むことを
 厭わない冷酷な復讐鬼だったが、恩人である守尾信一朗と恋仲になった入間未蘭や、
 強い母の愛を見せた神楽留美は助けてやるなど、度量の広い一面も見せる。

○神楽留美(モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-)
 神楽エステート社長・神楽清の妻で、警視庁刑事部長・入間公平の元愛人。
 22年前に入間との間に授かった子を死産したことで別れ、
 銀座のホステスや政治家の愛人を経て清と結婚した。夫を愛する努力はしたが、
 清にとっては「権力者と自分をつなぐパイプ」でしかなく、
 得られない愛情を無理やり満たすために若い男たちと夜な夜な不貞をはたらいていた。
 真海の復讐に巻き込まれる形で、青年実業家・安堂完治と肉体関係を持つが、
 彼が死んだと思っていた我が子だと知ってからは母性に目覚め、彼を守るべく強さを発揮する。
 寺門殺しで警察に追われる安堂の国外逃亡を入間に頼むも、入間は邪魔な安藤を殺害(未遂)。
 それを知って悲嘆に暮れるが、寸でのところで救出されたことを真海から告げられ、
 マスコミの前で安堂が入間の息子であることと、2度にわたる彼の息子殺しを告発し、
 入間への憎悪を抱き最大の復讐として彼を破滅に追い込む。

○土屋慈(モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-)
 モンテ・クリスト・真海に仕える忠実な秘書。
 22年前、生活苦から空き巣に入った別荘で入間公平と神楽留美の秘め事を偶然目撃している。
 最終回で真海の命を受けて、入間によって土中に埋められた安藤完治を救出した。

78ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/07/12(木) 13:54:43
<ふたりはプリキュア×ウィンスペクター>

プリキュアであり、ベローネ学院に通う美墨なぎさはパートナーであり親友の
雪城ほのかに誘われ、後輩であり仲間の九条ひかりと共に、とある科学展へとやって来る。

ピーサード「見つけたぞ!プリキュア」
ほのか「貴方は...!?」
なぎさ「ピーサード!」

だがそこへ、ドツクゾーンの幹部ピーサードが、プリキュアに復讐しようと現れ、
会場の展示物をザケンナーに変える。ピーサードによって生まれたザケンナーは
会場内で暴れはじめるのであった。

ひかり「会場が...!」
ほのか「科学展を楽しみに来た人がいるのに滅茶苦茶にするなんて...」
なぎさ「絶対に許せない!」

ザケンナーが会場内で暴れるのを目の当たりにして、なぎさ達はプリキュアへと変身。
会場に来た人々を守りながら、ピーサードとザケンナーを相手に戦う。
暴れるザケンナーは避難している人々に向かって攻撃しようとその時。

???「ギガストリーマー!」
ザケンナー「ザケンナァァァ!!」
シャイニールミナス「今のは...?」
ソルブレイバー「警視庁特捜救急警察ソルブレイン!」
ナイトファイアー「そしてICPOのナイトファイアーです。これよりレスキュー活動を開始する!」

駆けつけたのはレスキューポリスのナイトファイアー、バイクル、ウォルター、
そしてソルブレイバー率いるソルブレインだった。

バイクル「―ん?女の子が怪物と戦っているだがね!」
ソルジャンヌ「彼女達が噂のプリキュアね」
ナイトファイアー「君達、大丈夫かい?」
キュアブラック「あっ!はい(...この人の声何処かで聞いたような?)」

会場で暴れるザケンナーと戦うプリキュアの姿に気が付き、ナイトファイアーは
キュアブラックに声を掛ける。ナイトファイアーに声を掛けられたキュアブラックは
その声に聴き覚えがある様に感じた。

ピーサード「ええい。何人で来ようが関係ない!貴様らも私の邪魔をするのであれば始末してやる!」
ソルブレイバー「我々の任務は避難誘導と逃げ遅れた人々の救助活動だが...」
ナイトファイアー「救助の障害になるのであれば、此方も実力を行使する。
 プリキュアの皆、一緒にこの状況を乗り越えよう!」
プリキュア「「「はい!」」」

ソルブレインとナイトファイアーを交えて、キュアブラック、キュアホワイト、
シャイニールミナスの3人はピーサードとザケンナーを相手に戦う。
そして必殺の「プリキュアマーブルスクリュー」でザケンナーは浄化されて消滅した。

ピーサード「ザケンナーが倒されたか...!仕方がない、今回は退いてやるが
 次こそは貴様達を倒す!」

ザケンナーが倒された事で、これ以上の戦闘は不利である事を悟り撤退した。
そして戦闘が終わり、救助活動も無事完了するとナイトファイアーはマスクを外し、
キュアブラック達に声を掛ける。

竜馬「レスキューも無事完了したし、お疲れ様!」
キュアブラック「その顔...やっぱり竜馬さんだったんですね」
竜馬「僕を知っているのかい?」
キュアブラック「はい!私です、美墨なぎさです」

竜馬の素顔を見たキュアブラックは変身を解いて、その正体を明かす。
実はなぎさは小学生の頃、まだ竜馬が警視庁でウィンスペクターとして活動していた時に
命を救われた事があり、竜馬はなぎさにとって命の恩人であった。

竜馬「そうか、プリキュアになったのか...。お互いこれからも人々を守る為、頑張っていこう」
なぎさ「はい!」

竜馬はなぎさがプリキュアになった事を知り、「人々を守る為、これからも頑張る」事を誓い、
握手を交わすのであった。

79ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/07/26(木) 19:38:47
<ジェントルメンの記憶奪回作戦(仮)>

人類の創世以来、数十万年生きたとされるイギリスの影の支配者ジェントルメン。
19世紀を境にその肉体は衰え、人格と知識はジギー・スターダスト博士が開発した
紙に移植され、大英図書館特殊工作部はジェントルメンを復活させようと陰謀を
巡らせたのだが、紙使いであるアニタ・キングら三姉妹や読子・リードマンの
活躍により、ジェントルメンの人格と英知は永久に大気中に拡散し、ジェントルメンを
復活させようとした大英図書館特殊工作部の責任者であるジョーカーも、その英知に
触れた事で廃人となり、その消息は絶たれて、全ては終わったかに見えた...。
しかし、そのジョーカーが世界征服を目論む秘密結社シャドルーの手に堕ちたという
情報が英国情報局秘密情報部―通称“MI6”に届く。
もしもシャドルーがジョーカーから、ジェントルメンの知識を引き出す事が出来れば、
世界は最悪の事態になってしまう...そう考えたイギリス政府は大英図書館への
テロを切欠に、一度は地に落ちてしまった国際的信用を取り戻すべくスペシャルチームを
発足を決定する。そのメンバーに選ばれのは...。

***イギリス・某魔法学校***

フクロウ男爵「ユーがアオニンジャー、加藤・クラウド・八雲だね?」
八雲「あなたは?」
フクロウ男爵「アイアム、城忍フクロウ男爵!ユーの力を貸してほしいネ」

十字軍の血を引くイギリスの世界忍者、城忍フクロウ男爵は魔法学校で
教鞭を執る手裏剣戦隊ニンニンジャーの1人、アオニンジャーこと
加藤・クラウド・八雲をチームにスカウトする。

***ロンドン・某格闘ジム***

英国の首都ロンドンの一角にある寂れた格闘ジムで、中世の騎士を思わせる
仮面を着けた一人の男が、サンドバックを相手にスパーリングをしていた。
そこに一人の女性がジムに訪れる。

キャミィ「...正義超人の重鎮であり、英国を代表する超人ロビンマスクの息子
 ケビンマスク。ここにいるという情報は本当だったようね」
ケビンマスク「...誰だ?」
キャミィ「英国情報局秘密情報部“MI6”特殊部隊デルタレッド所属、キャミィ・ホワイト。
 あなたの力を借りたい」
ケビンマスク「...用件を聞こう」

元シャドルー親衛隊であり、現MI6に所属するエージェント、キャミィ・ホワイトは
正義超人ロビンマスクの息子である新世代超人(ニュージェネレーション)のケビンマスクに
作戦の協力を要請した。

***インド・ニューデリー***

読子「はぁ〜〜!ゴリー・イェン先生の新作小説がこんな所にあるなんて
 最高ですぅ〜♡あっ!こっちにも珍しい本が!」

インドの都市ニューデリーの市場で、眼鏡を掛けた女性―読子・リードマンが
市場で売られている本を見て、興奮をしていた。

レジーナ「あなたが元大英図書館特殊工作部<ザ・ペーパー>読子・リードマンさんですね?」
読子「読子は私ですけど...何故、大英図書館の事を知っているんですか?」
レジーナ「私は英国ブレイブポリス技術主任のレジーナ・アルジーン。ジョーカーについてお話が...」
読子「―!」

英国ブレイブポリスの技術主任を務める天才少女、レジーナ・アルジーンは
読子に協力を求めた。そうして集まっていくイギリスのヒーロー達。
そしてシャドルーからジョーカーを奪回する任務が始まる...!

ベガ「ジェントルメンの知識...このベガが世界を支配する為、有効に使わせてもらうぞ!」
ジョーカー「・・・・」

果たしてベガからジョーカー、ジェントルメンの英知を取り戻す事ができるのか!

80凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2018/08/04(土) 23:54:26
≪宇宙震撼!?サイヤ人ターレスの乱≫

超サイヤ人孫悟空との戦いで二度に渡って地獄へと送られた宇宙の帝王フリーザだったが、
その後、出場した力の大会での功績を評価した破壊神ビルスの計らいで特別に復活。
しかしそんな恩赦を受けても決して改心するつもりなどないと堂々と公言し、
黄泉がえったかつての配下らを中心に再建されたフリーザ軍のボスに返り咲いたフリーザは、
あくまでも全宇宙征服の野望を燃やし続けるのであった。

フリーザ「孫悟空…。今度こそあの生意気なサイヤ人をこの手でひねり潰し、
 地球も含む全宇宙を私の物にしてやりますよ。
 宇宙最強の名はサイヤ人のような下等な猿などではなく、
 このフリーザにこそ相応しいのですからね」

巨大なパワーをセーブするため敢えて最弱の第一形態に戻り、
最強形態の時とは異なる慇懃な口調で喋りながらリラックスしているフリーザの足元には、
黄泉がえった側近のザーボンとドドリアが控えている。

ザーボン「既に多くの部隊が各星系へ侵攻し、
 連戦連勝で次々と星を攻め落としております。
 地球もそれらの星のようにフリーザ様の軍門に降る日は近いでしょう」
ドドリア「悟空って奴もあの憎たらしいベジータも、
 更なるトレーニングを積んで進化されたフリーザ様の圧倒的な強さを見れば、
 きっと怯えて逃げ出すことでしょうな」
フリーザ「さあ…どうでしょうね。フフフ…」

ザーボンとドドリアはナメック星の戦いでは悟空とは一度も接触することなく死亡したので、
フリーザと因縁の深いこの超サイヤ人の存在はただ噂に聞くのみで直接の面識はない。
口ではひどく悟空を罵りながら、最近ではどこか認めている部分もなくはないような様子のフリーザなのだが…。

キュイ「申し上げます!
 トサーカ星へ送り込んだ部隊が宇宙刑事シャリバンに敗れて全滅しました!」
ドドリア「何だとぉ!?
 ちっ、銀河連邦警察のデカどもが邪魔をしやがるぜ」
ザーボン「トサーカ星への侵攻にはそれなりの精鋭を選んで派遣したはずですが、
 それが全て撃破されたとは…」
フリーザ「銀河連邦警察も宇宙警備隊も、
 かつては我々の強さを恐れてほとんど手を出して来なかったのですがね。
 ネクスト・ジェネレーションの若い刑事さん達はなかなか果敢で命知らずのようです。
 ならば凶暴なサイヤ人と戦わせて少し怖気付かせてやりましょう。
 ETFへの押さえとしてメシエ星雲に派遣していた、
 あの孫悟空そっくりのサイヤ人にトサーカ星を攻めさせなさい」
キュイ「はっ、畏まりました!」

素早く新たな派兵の命令を下したフリーザだったが、
少しして怪訝な顔で何事かを考え直し、やがて静かな声でザーボンに言った。

フリーザ「ザーボンさん…。
 トサーカ星へ差し向けたあのサイヤ人の男、よく見張っておいて下さいね」
ザーボン「はっ…」
フリーザ「何やら悪い予感がするのです。
 まるで孫悟空の生き写しのような不愉快な顔立ちをしたあの男、
 陰で一体どんな修業をしているのか、
 この短期間で異常なくらい急激に強さを増し続けていますからね」
ドドリア「確かにたかがサイヤ人の下級戦士風情が、
 いつの間にかそこらのエリート戦士よりも戦闘力が上になってるってのは、
 どうも怪しいですな」
ザーボン「あのベジータの例に漏れず、
 サイヤ人は気性が荒く反抗的で簡単には飼い慣らせない種族です。
 我々の目を盗んで何か良からぬ企みをしていないか、
 厳しく監視するよう私の配下に命じておきます」
フリーザ「もし万一、少しでもおかしな真似をするようでしたら、
 その時はすぐに殺してしまいなさい」

81凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2018/08/04(土) 23:59:54
***外宇宙・メシエ星雲***

暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人が率いるETFとフリーザを帝王に戴くフリーザ軍とは、
どちらもこの宇宙の覇権を手にしようとする軍事大国同士で対立し、
まだ全面戦争にまでは至っていないものの局地的な小競り合いは続発している。
ETFの勢力圏にあるここメシエ星雲でも、
そうした小規模な衝突は断続的に繰り返されていた。

ターレス「ちょいと派手な花火と行くか…。ハァッ!!」

サイヤ人の下級戦士には外見のタイプが少ないゆえか悟空と瓜二つの顔を持つ、
フリーザ配下のサイヤ人戦士ターレスはETFの領域内の星へ侵入し、
エネルギー波で付近の小惑星を吹き飛ばすという挑発的な示威行動を取る。

メシエ星雲人「愚かなサイヤ人めが。
 このレギオノイドの力であれほど叩きのめしてやったにも関わらず、
 まだ戦闘力の差が分からんとはな!」
ターレス「フン…。分かってないのは貴様らの方だ。
 言っておくが、俺のパワーは今までとは違うぞ」
メシエ星雲人「サイヤ人は死の淵から蘇ると飛躍的に強さを増す…。
 無論そんなことは知っているさ。
 だが、それだけで縮まる程度の差ではないと言っているのだ!」
ターレス「ああ…“それだけ”ならな」

つい数日前にもターレスは同じようにメシエ星雲に乗り込んで星を破壊し、
出動したメシエ星雲人が駆る量産型ロボット兵器・レギオノイドと戦って一方的に惨敗していた。
重傷を負い命からがら撤退したターレスが懲りずにまた襲撃してきたのを再び返り討ちにしてやろうと、
操縦するレギオノイドのビーム砲を発射するメシエ星雲人だったが…。

メシエ星雲人「レギオノイドガンビーム・発射!」
ターレス「消えて無くなれーッ!!」

レギオノイドの腕のガンボットから撃たれた破壊光線に、
ターレスは手から放ったエネルギー波を正面からぶつける。
わずか数日前の戦いではレギオノイドガンビームの出力に完全に撃ち負けていたターレスだが、
今度は軽々とビームを押し返し、レギオノイドの機体に自分のエネルギー波を到達させた。

メシエ星雲人「なっ…何故だ…! ギャァァァァッ!!」
ターレス「ケッ、差が縮まるどころか、
 逆に追い抜き過ぎちまったようだな」

レギオノイドをコクピットのメシエ星雲人ごと跡形もなく消し去ったターレスは、
懐から一個の木の実を取り出すと、不敵な冷笑を浮かべながらその果実を掌で弄ぶ。

ターレス「たった一つ食べただけでここまで強くなれる神精樹の実…。
 こいつを密かに育てて食い続けていけば、いつか俺があのフリーザを超え、
 奴に代わってこの宇宙を支配するのも不可能な話じゃない」

星の生命を養分として吸い取って成長する大木・神精樹から採れる実は、
食べる度に戦闘力が何倍にもアップするという夢のような食糧である。
もし量産されれば宇宙のパワーバランスさえ覆しかねないこの特別な強化アイテムは本来は神界のもので、
その存在は今のところまだターレスしか知らない。
現時点での戦闘力はゴールデンフリーザや超サイヤ人ゴッドといった究極クラスには遠く及ばないターレスだが、
主君のフリーザにも秘密で育てているこの神精樹の実を食べ続けて密かに強化を繰り返せば、
いつか最強の力を手に入れて帝王の座をフリーザから奪い、
地球にいる悟空も倒して全宇宙を征服するのも決して無謀な夢物語などではない。

82凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2018/08/05(日) 00:03:43
セーラーレッドクロウ「それが噂の神精樹の実…。
 少し前まで手も足も出なかったレギオノイドを一撃で倒したところを見ると、
 その効果は確かに凄そうね」
セーラーアルーミナムセイレーン「でもそれを食べて全宇宙の頂点に立つには、
 あなたみたいなサイヤ人の下級戦士ではちょっと役者不足じゃないかしら?」
ターレス「…何者だ、お前らは」

神精樹の実を手にして立つターレスに背後から声をかけたのは、
セーラーアニマメイツのセーラーレッドクロウとセーラーアルーミナムセイレーン。
かつてギャラクシアに母星を侵略され仮初のセーラー戦士の力を与えられた二人である。

セーラーアルーミナムセイレーン「あ、申し遅れました。
 わたくしセーラーアルーミナムセイレーンという者です〜」
ターレス「ん…?」
セーラーレッドクロウ「敵に名刺を渡すなっ!」

アルーミナムセイレーンのご丁寧な自己紹介に、
さしもの冷徹なターレスもやや困惑し、レッドクロウは怒ってツッコミを入れる。

ターレス「フン、かつて二人で銀河のおよそ八割を征服したという、
 コロニス星人とマーメイド星人のセーラー戦士どもか。
 大した戦歴だが、生粋の戦闘民族である俺達サイヤ人に勝てるつもりか?
 この神精樹の実が欲しければ力ずくで奪ってみろ」
セーラーアルーミナムセイレーン「言われなくても、そうさせていただきますわ」
セーラーレッドクロウ「覚悟はいいわね!」

神精樹の実がもたらす強大なパワーは既にGショッカーの知るところとなっていた。
果たしてフリーザの帝国を覆そうと企むターレスの反乱計画は成功するのか。
それともGショッカーが神精樹の実を手に入れ、
その恐るべき力を使ってブレイバーズに牙を剥くことになるのだろうか…?

83ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/08/09(木) 14:53:52
《外宇宙編 アレクの決意》

様々な苦難を経て、ようやくエンペリアス星へ足を踏む事が出来たアレクは
星間評議会の行政府に訪問し、行政府首相のジュリアス・カミュエルと会見。
銀河帝国は星間評議会の存在を公式に認め、評議会に協力する条約を結んだ。
なおカミュエル側には首席秘書官である仮面の女とその補佐官を務める
ユリア・エッフェンベルク、護衛として元ボルトの女性幹部ドクターマゼンダ、
アレク側は護衛としてフェリク、鉄の髭が控えていた。

カミュエル「...では、これで銀河帝国と星間評議会の間に条約が結ばれました。
 これからよろしくお願いします。アレクサンデル陛下」
アレク「こちらこそ、よろしくお願いします。カミュエル首相」

条約文に調印を済ませるとアレクとカミュエルは握手を交わす。

カミュエル「この星までの旅の道中、刺客に狙われたと報告を受けています。さぞや
 お辛い旅だったでしょう」
アレク「確かに色々苦労させられたが、おかげで宇宙で起きている現状を知る事が出来た。
 だからこそ、我が帝国だけでなく全宇宙の人々の平和を守るため、協力は惜しみません」
カミュエル「それは何よりです。陛下」

御忍びの旅で様々な経験を経たアレクは全宇宙の人々の平和を守る事の大切さを
深く理解し、カミュエルに決意を表明した。エンペリアス星での目的を果たしたので、
後は銀河帝国の首都フェザーンに帰るだけなのだが...。

行政府スタッフ「ご報告します!ただいま宇宙連合の部隊がエンペリアス星に侵入。
 首都を攻撃しています!」
カミュエル「何だとッ!」
アレク「宇宙連合だって!?」

突如会議室の扉が開くと、行政府スタッフが駆け込んできて
タカ派に牛耳られてしまった宇宙連合の部隊がエンペリアス星に
侵攻してきた事が報告される。

???「失礼。お邪魔させてもらうよ」
ユリア「何も無い所から、人が!?」
マゼンタ「何者だ!貴様」
エンブリヲ「アレクサンドル陛下にジュリアス・カミュエル首相...お初にお目にかかる。
 私はエンブリヲ。今は宇宙連合に身を置いているものだ」

突然アレク達の前に現れた人物―エンブリヲはかつてマナとよばれる技術を扱う事ができる
人類を産みだし、自らを「調律者」と称して、影で世界を操っていたが、ノーマであるアンジュと
その仲間達の手によって倒されたが、黄泉還り現象で復活。そして現在、宇宙連合に拾われ
その一員となっていた。

エンブリヲ「申し訳ないが、この星はいただくよ」
カミュエル「その要求に応える訳にはいかない」
マゼンダ「消えろッ!」
エンブリヲ「ウッ...」ドサ

エンブリヲの要求にカミュエルは当然、拒否し、マゼンダはファイブフィンガーガンを
エンブリヲに向けて銃弾を放った。銃弾はエンブリヲの身体を撃ち貫いた。

エンブリヲ「...やれやれ、銃とは無粋だね」
フェリク「撃たれた筈なのにどうなっているんだ!?」
鉄の髭「とにかく、陛下と首相閣下を安全な所へお連れするんだ!」

撃たれた筈なのに生きているエンブリヲに驚愕するフェリク。鉄の髭は
アレクとカミュエルを守ろうと前に出る。

仮面の女「これ以上の行いはお止めなさい!」
エンブリヲ「あなたが噂のジュリアス・カミュエルの右腕である仮面の女か...。
 その仮面の下がどの様な顔をしているのか興味があるな」
ユリア「秘書官から離れなさい!」
アレク「ユリア!」

仮面の女はエンブリヲに警告するが、エンブリヲは彼女に興味を持ち、
手を出そうとする。そこへユリアが上司である仮面の女を守ろうと
エンブリヲの前に立ち、アレクは思わず声をあげてしまう。

エンブリヲ「その瞳に宿る強い意志...ある女性を思い出す。ふむ、気が変わった。
 君を連れて行こう」
ユリア「キャッ!」
アレク「彼女から離れろ!」
エンブリヲ「私の邪魔をしないでくれ」
アレク「―!」
鉄の髭「陛下!」

アレクはユリアを連れて行こうとするエンブリヲを止めようとするが、
エンブリヲはアレクに向けて攻撃を放つ。だが、アレクの危機を察した
鉄の髭がアレクを庇って、代わりにダメージを受けてしまう。

エンブリヲ「ふむ。仕方がない。今日はこれで失礼させてもらう」
仮面の女「ユリアが...!」
アレク「キャプテン!」
鉄の髭「うぅ...私の事は良い。それよりも彼女を助けるんだ。
 その間、船は陛下にお預けします!」
アレク「...アイアイサー、キャプテン。カミュエル首相、キャプテンを頼みます!」
カミュエル「ああ。すぐに救護班を呼ぼう」
アレク「ありがとうございます。それじゃあ行こう、フェリク!」
フェリク「ああ!」

アレクは自分の代わりに負傷してしまった鉄の髭から、パラペラム号を
託され、カミュエルに鉄の髭の事を任せて、フェリクと共にパラベラム号に向かった。

84ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/08/09(木) 17:33:06

アレク「アレク、フェリク、両名戻りました!」
梨理香「連絡は聞いている!サポートは任せなッ!」

パラベラム号に戻ったアレクは鉄の髭がいつも座る船長の席に座り、
早速、船を動かす。戦場となったエンペリアス星の首都では既に、
ドリルアングラーが宇宙連合の機動兵器を相手に戦っていた。

ブレア―ド「おせえぞ!」
アレク「すまない!これから俺が指揮を執る!」

これまで何度かシミュレーションによる戦艦による指揮の訓練を
皇宮にいた頃受けたが、実戦はこれが初めてであった。
初めての実戦に少し不安を感じるアレクだったが、ユリアを救う為、
そしてエンペリアス星に住む人々を救う為、パラベラム号から指揮を執る。

エンブリヲ「なかなか、粘るじゃないか。ならば、これならどうかな?」

戦闘を離れた所で見ていたエンブリヲは新たに増援を呼び、それが繰り返され、
徐々にアレク達は押されていく。

サイクリード「このままじゃ、俺達がやられちゃうよぉ〜!」
アクアル「騒ぐんじゃないわよ、サイクリード!」

敵の多さに不安を口に漏らすサイクリードに対し、アクアルは黙らせる。
だが、このままでは全滅してしまう...アレクがそう考えた矢先、
何処からかビームが宇宙連合の部隊に直撃する。

アレク「今のは...」
ギャバンG「遅くなった!援軍を連れて来たぜ!」

宇宙連合の部隊を攻撃したビームは、宇宙刑事ギャバンtypeGこと
十文字撃が電子星獣ドルの「ドルレーザー」で攻撃したからだった。
ギャバンGは外宇宙で活動しているブレイバーズの機動部隊を援軍として
連れてきた。そして電子星獣ドルの後方にエルシャンクやバクシンバード、
ターナといった戦艦が現れる。

ミト王子「エンペリアス星の市民を脅かすなど、このダイオージャと
 ブレイバーズが成敗してくれる!」
ディーゴ「俺達、銀河烈風隊の恐ろしさを奴らに見せつけてやる!」

エルシャンクやバクシンバード、ターナからそれぞれ、ミト王子のダイオージャや
銀河烈風隊のバクシンガーを始め、ダバのエルガイム、ジョウの乗る飛影、
ジョジョ(ジョルディ・ボーダー)のガリアン、イーザックブラザーズの
キャプテンシャーク等が出撃した。

アレク「(あれが噂のブレイバーズ...それにダイオージャ!)

アレクは出撃したブレイバーズの機体、特にダイオージャを見て
ダイオージャに乗るミト王子の事を思い出す。実はアレクは幼い頃、
母ヒルダと一度だけエドン国に招かれた事がある。
その時、幼いミト王子と出会い、共に遊び、それ以来の再会となるのだが、
その時の光景が頭に浮かぶ。だが、今は戦闘に集中するべく頭を振り払った。

エンブリヲ「...ふむ。ここまでか。では、さらばだ」

ブレイバーズの機動部隊が加わり、これ以上の戦闘は意味がないと悟った
エンブリヲは部隊を撤退させ、自身もその場から消えた。

85ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/08/09(木) 18:41:04

アレク「(あの戦闘でユリアを救い出す事が出来なかった...だが、奴...エンブリヲが
 宇宙連合にいるのであれば...)よし!」

宇宙連合との戦闘を終えたアレクは、あの戦闘でエンブリヲは消え、
ユリアを救い出せなかった事を悔やんだ後、ある決意を固める。

ヒルダ@通信『陛下...いえ、アレクサンデル。襲撃を受けたと報告を聞きましたが、
 ご無事で安心しました』
アレク「ご心配をお掛けして申し訳ございません母上。ですが、母上には
 ある願いを聞いていただきたいのです」
ヒルダ『願いとは?』
アレク「俺...いえ、私をこのままブレイバーズと共に戦わせていただけませんか?」
ヒルダ『...理由を聞かせてくれますか?』

アレクはユリアをエンブリヲから救い出す事が出来なかった事を話し、彼女を救う為にも、
ブレイバーズとして行動した方が、早く彼女の元へと辿り着けると考えたからである。

アレク「...それに、私はエンペリアス星までの旅を通じて、そこに住む人々が脅威に
 晒されている事を実感しました。だからこそ宇宙に住む民を救うにはブレイバーズと
 共にいるべきだと感じたのです」
ヒルデ『...』

アレクは通信越しであるが、モニターの向こうにいるヒルデを真っ直ぐな瞳で見つめた。

ヒルデ『決意は固いようですね...。分かりました。ブレイバーズと共に戦う事を許可します』
アレク「ありがとうございます。母上!」
ヒルデ『その代り、必ず彼女を救い出し、生きて帰ってくるのですよ』
アレク「はい!」

その真っ直ぐな瞳に固い決意を感じ取ったヒルデは、アレクがブレイバーズとして
戦う事を許可する。そして必ずユリアを救い出して、生きて帰ってくるようにと
優しい言葉をアレクに掛けるのであった。

***エンペリアス星・病院***

一方、アレクを庇って負傷した鉄の髭はエンペリアス星の首都になる病院に運ばれる。
命に別状はないが、思ったよりも傷は深く、しばらく入院する事になった。

鉄の髭「...そうですか。ブレイバーズに」
アレク「はい。エンペリアス星までの道中、本当にキャプテン達にはお世話になりました。
 だからこそ、報告を...」
鉄の髭「...では、その間パラベラム号は陛下にお預けします」
アレク「えっ!パラベラム号を...?」

鉄の髭の見舞いに来たアレクは、エンペリアス星への訪問という目的が
達成されてなお、鉄の髭に対し一船員として話すが、鉄の髭からパラベラム号を
預けると言われ、アレクは驚く。

鉄の髭「私は見ての通り、入院する事になってしまいました。その間、船を動かせない
 というのであれば、陛下の目的の為に使っていただきたい」
アレク「キャプテン...分かりました。キャプテン...いや、鉄の髭。そなたの船、
 我が目的の為、宇宙に住まう民を守る為に使わせてもらう」
鉄の髭「ははぁ!」

鉄の髭の思いを知りアレクは、今度は船員ではなく皇帝として、
その思いを受け取るのであった。そして、アレクは病室を出る。
病室を出ると、廊下にはフェリクがアレクを待っていた。

アレク「フェリク...」
フェリク「...ブレイバーズに入るんだってな」
アレク「ああ...」
フェリク「だったら、俺もブレイバーズに入らないとな!」
アレク「えっ?お前も入ってくれるの」

フェリクがブレイバーズに入ると聞いて、アレクは目を点にする。

フェリク「当り前だろう?銀河帝国の皇帝陛下を1人にする様な真似なんかしたら、
 親父たちに殺されちまう」
アレク「ふっ...それもそうだな。では、改めてよろしく頼む。フェリックス・ミッターマイヤー中尉」
フェリク「はっ!かしこまりました。アレクサンデル陛下」

フェリクの冗談交じりの言葉にアレクはつい吹き出してしまう。そして2人は
ブレイバーズとして、新たな戦いに一歩踏み入れるのであった。

86ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/08/09(木) 18:46:16
>>83修正
《外宇宙編 アレクの決意》

様々な苦難を経て、ようやくエンペリアス星へ足を踏む事が出来たアレクは
星間評議会の行政府に訪問し、行政府首相のジュリアス・カミュエルと会見。
銀河帝国は星間評議会の存在を公式に認め、評議会に協力する条約を結んだ。
なおカミュエル側には首席秘書官である仮面の女とその補佐官を務める
ユリア・エッフェンベルク、護衛として元ボルトの女性幹部ドクターマゼンダ、
アレク側は護衛としてフェリク、鉄の髭が控えていた。

カミュエル「...では、これで銀河帝国と星間評議会の間に条約が結ばれました。
 これからよろしくお願いします。アレクサンデル陛下」
アレク「こちらこそ、よろしくお願いします。カミュエル首相」

条約文に調印を済ませるとアレクとカミュエルは握手を交わす。

カミュエル「この星までの旅の道中、刺客に狙われたと報告を受けています。さぞや
 お辛い旅だったでしょう」
アレク「確かに色々苦労させられたが、おかげで宇宙で起きている現状を知る事が出来た。
 だからこそ、我が帝国だけでなく全宇宙の人々の平和を守るため、協力は惜しみません」
カミュエル「それは何よりです。陛下」

御忍びの旅で様々な経験を経たアレクは全宇宙の人々の平和を守る事の大切さを
深く理解し、カミュエルに決意を表明した。エンペリアス星での目的を果たしたので、
後は銀河帝国の首都フェザーンに帰るだけなのだが...。

行政府スタッフ「ご報告します!ただいま宇宙連合の部隊がエンペリアス星に侵入。
 首都を攻撃しています!」
カミュエル「何だとッ!」
アレク「宇宙連合だって!?」

突如会議室の扉が開くと、行政府スタッフが駆け込んできて
タカ派に牛耳られてしまった宇宙連合の部隊がエンペリアス星に
侵攻してきた事が報告される。

???「失礼。お邪魔させてもらうよ」
ユリア「何も無い所から、人が!?」
マゼンタ「何者だ!貴様」
エンブリヲ「アレクサンデル陛下にジュリアス・カミュエル首相...お初にお目にかかる。
 私はエンブリヲ。今は宇宙連合に身を置いているものだ」

突然アレク達の前に現れた人物―エンブリヲはかつてマナとよばれる技術を扱う事ができる
人類を産みだし、自らを「調律者」と称して、影で世界を操っていたが、ノーマであるアンジュと
その仲間達の手によって倒されたが、黄泉還り現象で復活。そして現在、宇宙連合に拾われ
その一員となっていた。

エンブリヲ「申し訳ないが、この星はいただくよ」
カミュエル「その要求に応える訳にはいかない」
マゼンダ「消えろッ!」
エンブリヲ「ウッ...」ドサ

エンブリヲの要求にカミュエルは当然、拒否し、マゼンダはファイブフィンガーガンを
エンブリヲに向けて銃弾を放った。銃弾はエンブリヲの身体を撃ち貫いた。

エンブリヲ「...やれやれ、銃とは無粋だね」
フェリク「撃たれた筈なのにどうなっているんだ!?」
鉄の髭「とにかく、陛下と首相閣下を安全な所へお連れするんだ!」

撃たれた筈なのに生きているエンブリヲに驚愕するフェリク。鉄の髭は
アレクとカミュエルを守ろうと前に出る。

仮面の女「これ以上の行いはお止めなさい!」
エンブリヲ「あなたが噂のジュリアス・カミュエルの右腕である仮面の女か...。
 その仮面の下がどの様な顔をしているのか興味があるな」
ユリア「秘書官から離れなさい!」
アレク「ユリア!」

仮面の女はエンブリヲに警告するが、エンブリヲは彼女に興味を持ち、
手を出そうとする。そこへユリアが上司である仮面の女を守ろうと
エンブリヲの前に立ち、アレクは思わず声をあげてしまう。

エンブリヲ「その瞳に宿る強い意志...ある女性を思い出す。ふむ、気が変わった。
 君を連れて行こう」
ユリア「キャッ!」
アレク「彼女から離れろ!」
エンブリヲ「私の邪魔をしないでくれ」
アレク「―!」
鉄の髭「陛下!」

アレクはユリアを連れて行こうとするエンブリヲを止めようとするが、
エンブリヲはアレクに向けて攻撃を放つ。だが、アレクの危機を察した
鉄の髭がアレクを庇って、代わりにダメージを受けてしまう。

エンブリヲ「ふむ。仕方がない。今日はこれで失礼させてもらう」
仮面の女「ユリアが...!」
アレク「キャプテン!」
鉄の髭「うぅ...私の事は良い。それよりも彼女を助けるんだ。
 その間、船は陛下にお預けします!」
アレク「...アイアイサー、キャプテン。カミュエル首相、キャプテンを頼みます!」
カミュエル「ああ。すぐに救護班を呼ぼう」
アレク「ありがとうございます。それじゃあ行こう、フェリク!」
フェリク「ああ!」

アレクは自分の代わりに負傷してしまった鉄の髭から、パラペラム号を
託され、カミュエルに鉄の髭の事を任せて、フェリクと共にパラベラム号に向かった。

87ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/09/01(土) 20:35:19
<『仮面ライダービルド』参戦シナリオ(仮)>

パンドラボックスを巡る戦いで、全ての元凶であるエボルトを倒し、
新世界を創り出した仮面ライダービルドこと桐生戦兎と、その相棒である
仮面ライダークローズこと万丈龍我は、新世界を2人で旅していたが、
時空クレバスに飲み込まれ、「ビルドの世界」からエクゼイドら平成ライダーや
多くのヒーロー達が活躍する『闘争の系統』の世界に来てしまう。

万丈「此処は何処なんだよ。戦兎!」
戦兎「分からない。こんな町見たことない。少なくとも日本じゃないみたいだ」

2人は知らないが、その都市は“西の都”と呼ばれる地球連邦の都市で
世界でもトップクラスの大企業カプセルコーポレーションの本社が置かれている
事で有名な都市である。戦兎と万丈は現状を調べようと西の都を歩く。
その時、火の手が上がっているのを見つける。

戦兎「火事!?行くぞ、万丈」
万丈「応!」

火事かもしれないと思った2人は、火の手が上がっている場所へと向かう。

***ブルマの自宅***

火の手が上がっていたのは、カプセルコーポ―レーションの会長ブルマの
自宅兼研究所だった。

女将軍ゼノビア「さあ。ブルマ博士。我々の為にドラゴンボールレーダーを作るのだ!」
ブルマ「誰が、あんた達なんかに!」
桃白白「逆らわない方がいいぞ。貴様の旦那と息子が今は不在である事は調べがついているのだからな」

ブルマの家を襲撃したのは、ジャシンカ帝国の女将軍ゼノビアとゼノビアと手を組んでいる
鶴仙流の殺し屋・桃白白だった。彼等はドラゴンボールを確実に手に入れる為、
ドラゴンボールレーダーを開発したブルマを狙って襲撃してきたのである。そして今、
桃白白が言ったように、ブルマの夫であるベジータは修行、息子のトランクスは会社の
用事で不在であった。

ゼノビア「さぁ、こちらへ来るのだ!」
ブルマ「-!」
戦兎「まてぇ!」

ブルマを連れて行こうと迫るゼノビア。そこへ戦兎と万丈が現れる。

戦兎「その人を連れて行くのを止めてもらおうか」
ゼノビア「何者かは知らぬが、邪魔をするのであれば始末してくれる
 でてこい、お前達!」

ゼノビアが呼び出したのは、何と戦兎がこれまで何度も戦ってきたスマッシュと
呼ばれる怪人とガーディアンと呼ばれる難波重工が開発した戦闘ロボットだった。

万丈「何で、スマッシュがいるんだよ!」
???「それは俺が提供したからさ」
戦兎「この声は!?」

ゼノビアがスマッシュを呼び出した事に困惑する万丈。その時、何処からか
声が上がる。現れたのは、所々コブラの意匠がされたワインレッドカラーの
怪人だった。

戦兎「ブラッドスターク!まさか、エボルトなのか!?」
スターク「その通り!久しぶりだなあ、戦兎それに万丈」
戦兎「お前は完全に消滅した筈...」
スターク「ああ。それによって新世界が生まれ、死んだ奴らも生きていて
 めでたしめでたし...てなあ。だが、黄泉還り現象のおかげで
 この世界で甦った訳さ!」
万丈「何だと...!」

元凶であり、因縁の敵であるエボルトが甦った事に戦兎と万丈は戦慄する。

スターク「だが、甦ったのはいいが、ま〜た本来の姿を失い、この有様だ...
 本当に腹正しいぜ、戦兎ぉ!」

続けてエボルトは現在、弱体化していて最初に会った頃のブラッドスタークの
姿になっている事を話し、戦兎と万丈に対して殺意を向ける。

ゼノビア「知り合いか?」
スターク「まぁ、因縁の相手って奴だ。こいつらは早く始末した方が良い」
戦兎「そうはさせるか!」

戦兎は2本のフルボトルを振り、腰に着けたビルドドライバーに差し込む。

ビルドドライバーの音声『ラビット!』『タンク!』
           『ベストマッチ!』
           『Are you Ready?』
戦兎「変身!」            

戦兎はドライバーのハンドルを回すと、プラモデルのフレームの様な物が現れる。
そして戦兎の変身の掛け声と共に、フレームが合わされると、青と赤のボディに
身を包まれた1人の戦士、仮面ライダービルドに変身する。

ビルド「さあ、実験を始めよう」

仮面ライダービルドになった戦兎は、いつものポーズと決め台詞をエボルト達に向けて言う。

88ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/09/01(土) 22:36:59

ビルド「万丈、その人は任せたぞ!」
万丈「任せとけ!」
桃白白「そうは、させんぞ!」

ビルドはブルマの身を万丈に任せる。それに対し、桃白白が乗り出す。

桃白白「ほう...その身のこなし、何やら格闘家か?」
万丈「元チャンピオンだ。オラァ!」
桃白白「おっと。中々鋭い突きだが、それでは私を倒せんぞ?」
万丈「くっ...(このおっさん、強ぇ)」

世界一の殺し屋と呼ばれる桃白白を相手に、元格闘チャンピオンである
万丈は必死に食らいつくが、桃白白の強さを万丈は感じ取る。

スターク「さてと...俺達もやるとするか。戦兎!」
ビルド「今度こそ、お前を完全に倒す!」

ビルドはブラッドスタークの姿となっているエボルトやスマッシュを相手に戦う。

ゼノビア「ええい。いつまでモタモタしている。ならば、我が魔力で...!」
ブルマ「う...体が勝手に!?」

痺れを切らしたゼノビアは、呪文を唱えると、ブルマの身体のコントロールを
奪い、自分の元へこさせようとする。

ビルド「いけない!」
スターク「おっと!お前の相手は俺だぜ!」

ブルマを止めようとするビルドだが、ブラッドスタークに阻まれる。
万丈も同じく、桃白白に阻まれた。
このままブルマがゼノビアの手に堕ちる...そう思われた時。

???「キサマァ、何をしている!」
ゼノビア「ぐわぁ!」

天井をぶち抜いて現れたのは、ブルマの夫でサイヤ人の王子ベジータだった。
修行に出ていたベジータだが、ブルマが襲撃を受けていると知り、駆けつけたのである。

ブルマ「身体が動く...!もう、遅いわよ。ベジータ!」
ベジータ「五月蠅いッ!これでも急いで帰って来たんだぞ!」
???「母さん!」
ブルマ「トランクスッ!?」
トランクス「すみません。帰るのが遅くなりました」

ベジータに攻撃されて、ゼノビアが呪文を唱える事を止めた事で
ブルマは自由に動けるようになる。そしてベジータに続き、ブルマの
息子であるトランクスも駆けつけた。

スターク「ほう、お前さんが噂のサイヤ人の王子ベジータか。
 サイヤ人の王子も、すっかり嫁さんに尻に敷かれているようだなあ」
ベジータ「黙れぇ!人の家に土足で踏み込んだんだ。覚悟は出来ているんだろうなあ」

ブラッドスタークは現れたベジータに軽口を叩く。ブラッドスタークの態度と、襲撃した事に
怒りを募らせるベジータは、拳に力を込める。

スターク「流石にサイヤ人が2人もいるんじゃあ、こっちの方が分が悪い。
 ここは撤退させてもらうぜ」
ビルド「待て、エボルト!」
スターク「じゃあな、戦兎。また、会おうぜ。チャオ〜!」

ベジータとトランクスが合流した事で、分が悪いと判断したスタークは
撤退した。

桃白白「スタークめ。先に帰りおって...!」
ゼノビア「仕方ない...我々も撤退だ。後はスマッシュとガーディアンに任せる」

ブラッドスタークが撤退した事で、ゼノビアと桃白白も撤退する。
そして残ったのはスマッシュとガーディアンだけとなった。

ビルド「くっ!逃げられた...」
ベジータ「ふん。誰だが知らんが、この残った雑魚の始末を手伝ってもらうぞ!」
万丈「何だテメェ!偉そうに」
トランクス「す、すみません。父は誰に対しても、この態度なので...(汗」
ブルマ「もう、早く何とかしなさいよ!」

ベジータの態度に、万丈は腹を立て、トランクスが宥める。そして、残った
スマッシュとガーディアンはビルドとベジータ達によって、全て倒された。

89ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/09/01(土) 22:37:47

ブルマ「なるほど。あなた達はパラレルワールドの地球から来たのね」
万丈「そう、そのパラソルワールドだ!」
戦兎「止めろ。馬鹿だってばれるぞ」
万丈「何だとッ!」
トランクス「(コントかな?)」

全てが終わった後、戦兎と万丈はブルマたちに自分達が別世界の地球から
来た事を話す。戦兎と万丈のやり取りを見ていて、トランクスはコントを見ている
ようだと思った。

ブルマ「とりあえず分かったわ。別世界から来たって事は、行く当てがないだろうし、
 しばらく家で暮らさない?」
戦兎「えっ!いいんですか?」
ベジータ「おいッ...」
ブルマ「いいから。家は見ての通り広いし、それに戦兎君は頭が良いみたいだし、
 研究を手伝ってほしいの。勿論、貴方達が元の世界へ帰れるように協力するわ」
戦兎「勿論、よろしくお願いします!この天ッ才物理学者・桐生戦兎。絶対、研究の
 お役に立てて見せますよ!」

ブルマから居候してもいいと提案され、戦兎と万丈はブルマの家に居候する事になる。
戦兎は、その頭脳でブルマの研究を手伝い、万丈はより強くなろうと、ベジータに頼みこみ、
一緒に修行などを行う。そして2人は後々、ブレイバーズの一員として、エクゼイドなどの
平成ライダー達と再会するのであった。

***Gショッカー無幻城・ゼノビアの私室***

一方、撤退したブラッドスターク達は、Gショッカー無幻城のゼノビアの
私室に集まる。

ゼノビア「スターク。勝手に撤退とはどういう事だ!」
スターク「引き際を弁えただけだ。心配するな。次はちゃんと仕事をして、
 ゼノビア将軍に、ドラゴンボールを献上しますよ」
ゼノビア「もしも、裏切る様であれば、我が魔力の餌食にさせてもらうぞ」
スターク「へいへい。(ふん。七つ集めれば、如何なる願いを叶うという魔法のアイテム・
 ドラゴンボール。それさえあれば、俺はエボルトとして本来の姿を取り戻す事が出来る。
 それだけじゃない。前の世界以上の力だって手にする事が出来るはず。
 ドラゴンボールは俺の物だ!)」

ブラッドスターク...いや、エボルトは野望を胸に秘めながら、ドラゴンボールを如何に
手に入れるか思案するのであった。

90ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/09/12(水) 19:41:28
<シグフェル、あの世修行編―sideザジロード―>

ザジロードとの戦いで命を落としたシグフェルこと光平は、「あの世」へと来てしまう。
だが、閻魔大王から地球にいるブレイバーズがドラゴンボールを使って、
自分を復活させようと動いている事を知り、復活するまでの間、己を鍛えようと、
界王の元、修行を始める。一方、ザジロードこと彩堂寺戒もまたシグフェルとの戦いで
相討ちとなり、「あの世」の地獄に来ていた。

戒「ここは...何処だ?まさか、俺は死んだのか!」

そこへ地獄に生息するモンスターが襲いかかってくるが、戒はザジロードに変身して
返り討ちにする。その時、ある気配を感じ取る。

ザジロード「ハァ...ハァ...誰だ!」
マク「ほう...我らの気配に気が付いたか」
カタ「貴様からは強い憎しみを感じる...」
ラゲク「中々、見所がありそうね」

ザジロードが上を見上げると、岩山の上にいたのは獣拳の創始者ブルーサ・イーの
弟子の内、臨獣拳アクガタを立ち上げた三拳魔、大地の拳魔マク、空の拳魔カタ、
海の拳魔ラゲクだった。彼等三拳魔は黄泉還り現象で復活する事なく、
地獄の奥深くに籠っていたのだが、ザジロードの気配を感じ取り、様子を見に来たのである。

ザジロード「何者だ?」
マク「我は臨獣拳アクガタの頭首、大地の拳魔マク。小僧、貴様のその力に
 興味が沸いた。我ら拳魔の修行、受けてみる気はあるか?」

ザジロードの力に興味を持ったマク達、三拳魔は戒に自分達の下で、修行を
しないかと誘う。戒は少し思案した後、返事を返した。

戒「(ここが地獄だろうと、何だろうと、アイツに負けたままでいる訳にはいかない)
 その修行の話、受けてやる!」

シグフェルこと光平と決着を着けたい戒は、修行の話を承諾する。そして「あの世」を
舞台に、シグフェルとザジロード、2人の修行が始まった。

91凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2018/09/22(土) 20:37:59
≪青陽軍VS黒三日月隊 天下分け目の大決戦!≫

地球から侵攻してきたサラジア共和国の黒三日月隊(アスワド・ヒラル)と、
ラウール・エル・アディラス王子を総大将とするメルヴィオン聖王国軍の戦争も酣。
各地に開いた門(固定時空クレバス)を通ってアセーリアに現れたパルス軍、
ブリューヌ&ジスタート軍ら多数の頼もしい援軍と合流し、
『青き太陽軍(青陽軍)』と名乗るようになったラウールの軍勢は、
王都ネクナールの奪還を目指して進撃する。

ラウール「アルスラーン殿、ようこそメルヴィオンへ。
 パルスの国王(シャーオ)御自ら時空を超えてのご出馬、
 まことにかたじけない」
アルスラーン「黒三日月隊がこの世界で行なってきた数々の非道、
 イスファーンたちから聞いております。
 我がパルスもつい数年前にはルシタニア軍の侵略を受けており、
 貴国の苦難がとても他人事とは思えません」

パルス王国は十六翼将の一人・統制官(ミフラーン)イスファーンをアセーリア探検に派遣し、
アセーリアで起きている戦争の状況を知ってラウール側に加勢。
その後メルレインやジムサといった武将を必要に応じて逐次増援に送り込んでいたが、
戦いがいよいよ佳境に近付いたのを見て遂にアルスラーン自身がメルヴィオンへ出陣する運びとなった。
青陽軍の陣に到着したアルスラーンを、ラウールは丁重に出迎えて握手を交わす。

エレン「おおティグル! 
 遅かったな。待っていたぞ」
ティグル「エレン、ここまでの転戦ご苦労だった。
 ここからは俺が指揮を執る」
ラウール「流星落者(シーヴラーシュ)の異名を取る、
 ティグルヴルムド殿にご参戦いただき心強い限りです」
ティグル「ティグルでいいよ。よろしく頼む、ラウール殿下」
ラウール「こちらこそ!」

パルスとは別の世界にあるブリューヌ・ジスタート両王国も、
エレオノーラ・ヴィルターリアやリュドミラ・ルリエらの戦姫とその配下の兵をメルヴィオンへ遠征させていたが、
同じく間近に迫った決戦のため国王ティグルヴルムド・ヴォルンが直々に援軍を連れて着陣。
二ヶ国を統べる王となってもアルサスの小領主だった頃と変わらず気さくなティグルとラウールはすぐに打ち解け、
こちらも頼もしい盟友となった。

ソフィー「メルヴィオンのラウール王子…。
 乱世を勝ち抜く英雄としてはちょっと温和すぎる印象もあるけれど、
 ひとまず信頼には値する人物のようね」
リーザ「サラジアとジスタートの中継地点となるこのメルヴィオンが、
 もし完全にサラジアの手に渡ってしまえば我が国の脅威ですわ。
 ここでいくらかの犠牲を払ってでもサラジアの勢力をこの世界から駆逐し、
 我々に友好的な統一政権をラウール王子に樹立していただいた方が、
 安全保障の面では遥かに有益でしょう」

黒三日月隊が征服を進めているのは現在のところアセーリア界だけで、
メルヴィオンに援軍を派遣している異世界の諸国はまだ直接の被害を受けているわけではない。
だが、黒三日月隊が恐るべき力を持った侵略者であり、
アセーリアとそれらの諸国がある各世界とが門で繋がっているという現在の状況では、
メルヴィオンを征服した黒三日月隊が次は門を越えて他の世界にも攻め込んでくるという可能性は十分に考えられる。
よって彼らは自国が攻撃を受ける事態となる前に先手を打ち、
黒三日月隊の魔の手をアセーリアで喰い止めるべくラウール率いる現地勢力を軍事支援しているのである。
この辺りは純粋な正義のためにヒーローたちが結集したブレイバーズとはやや事情が違い、
国益というシビアな要素を抜きにはできない。
アルスラーンやティグルがいくら善良で正義感の強い人物でも、
ただお人好しの慈善事業で戦争をするような王では困るのだ。

92凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2018/09/22(土) 20:46:39
一方、黒三日月隊をアセーリアに送り込んだサラジアのアフマド・アルハザード副大統領は、
赤子の手を捻るように容易なはずだったメルヴィオン征服が思わぬ苦戦に陥り、
占領地をどんどん奪回されて追い詰められつつある現状に激怒していた。

アルハザード「このタワケどもが!
 地球より数百年も遅れた未開の原住民どもにここまで押し返されるとは何事か!
 圧倒的な戦力差はベトナム戦争の比ではなかったはずだぞ!」
ファイサル「も、申し訳ありません閣下…。
 確かに敵は最初こそろくな兵器も持たない原始人でしたが、
 地球にはない強力な魔法を使う者も多く、
 また、どこでどうしたものか今では銃火器なども多数装備するようになっておりまして…」
アルハザード「言い訳は聞かぬ。
 かくなる上は全ての占領地を一旦放棄して全軍をネクナールに集結させ、
 兵力を一点集中させての決戦で青陽軍を殲滅せよ。
 そのために必要な援軍は至急そちらへ派遣する。
 だがもし敗れればファイサル司令官、君の命はないものと思え!」
ファイサル「りょ…了解しました!」

業を煮やしたアルハザードはこれまでに広げた占領地を思い切って全て放棄し、
各地に散った部隊をネクナール防衛のため結集させるよう指令。
Gショッカーや魔界同盟にも決戦のための援軍を要請し、
怪人や魔物たちからなる異形の軍勢がシンドゥラ、トゥラーン、チュルク、
ムオジネル、アスヴァール、ムズラクなどの異世界諸国から雇われた傭兵団と合流する。

ラリー「魔王クッパ様の命令で参上したコクッパ七兄弟、
 オイラは末っ子のラリーだぜ!」
再生クモナポレオン「かつて欧州を制覇した皇帝ナポレオンの化身、
 GOD悪人軍団のクモナポレオン様が怪人部隊の指揮を執る。
 憎きシグフェルにそっくりだというラウール王子の首、
 ぜひともこの手で叩き落としてやりたいところだ」
ザイード「あのような化け物らと組んで、本当に大丈夫なのでしょうか…?」
ファイサル「さあな。閣下のご命令には従うしかねえだろ。
 とにかく負けちまったら元も子もねえんだしな。
 ウダウダ言ってる暇があったら何か作戦を考えろ!」

一方、青陽軍も占領地を捨てて退却する黒三日月隊を追うように進軍。
北上したラウールらはネクナールの南にそびえるカレブ山の麓に本陣を敷いた。

ラウール「ようやく帰って来た…。
 思えば、ここまで本当に長い道のりだったな」
ナレイン「あの時は一体どうしたものかと戸惑うほど絶望的な状況でしたが、
 遂に王都奪還へあとわずかというところまで辿り着きました。
 これも全て、殿下の血の滲むようなご努力の賜物に相違なく」
ラウール「いや、ここまでやって来れたのは、
 間違いなく皆の支えがあったからこそだよ」

修業の旅のさ中、突然の王都陥落の凶報を受け、
このカレブ山の麓から命からがら南へ逃亡して以来ずっと苦節の日々が続いたラウールだったが、
あの時よりも格段に逞しく成長し、戦いが始まった地にこうして再び戻って来た。
特別な感慨に浸りながら、ラウールは見慣れていた山の景色を眺める。

キクマル「申し上げます!
 敵軍は王都を出て南下し、このカレブ山の北に陣を張りつつあり。
 斥候の見立てによれば、兵力はおよそ十万!」
マフムート「こちらの七万よりも更に多い…!
 兵力を集中させる作戦は敵ながら上策だったようですね」
信奈「まあ、怖気付くほどの差じゃないわ。
 敵のお望み通り、ここでの野戦で一気に決着を付けてやりましょう!」

トルキエ軍の将軍(パシャ)である犬鷲のマフムート、
織田家の棟梁である織田信奈、
ローレシアの王子アレン、サマルトリアの王子コナン、
雑賀孫市が率いる雑賀衆ら多彩な顔触れがカレブ山の麓の平原に手勢を展開し、
青陽軍は黒三日月隊と対峙する。
アセーリア史上最大の合戦として後世に語り継がれる天下分け目の大決戦、
「カレブ山麓の戦い」が遂に始まろうとしていた。

93凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2018/09/22(土) 20:49:59
いよいよ運命を分ける決戦の日がやって来た。
原野を覆う朝霧が晴れ、戦闘開始を告げる狼煙が上がるのを今や遅しと待つ両軍。

リンディ「………」

これまでずっと戦には参加していなかったラウールの妹リンディ王女も、
この大事な最終決戦にはぜひ武将の一人として出陣したいと志願し、
鎧を着込んで白馬に跨り、二千の兵を率いて青陽軍の本陣の一角の守りに付いていた。
太陽が昇って朝霧が薄くなり、いよいよ開戦かという頃、
緊張した面持ちのリンディのところにキクマル・サダムネが馬を寄せて来る。

キクマル「王女様、この決戦の先陣を切るのは、
 何としてもメルヴィオンの者でなくてはなりませぬ」
リンディ「えっ? でも昨日の軍議ではエレンさんのライトメリッツ軍が先鋒って…」
キクマル「ジスタートやエレオノーラ殿を決して悪く申すわけではありませぬが、
 メルヴィオンの国運を賭したこの一戦において、
 他国の援軍に一番槍を許したということになるのは少々考えものにござる。
 我が国の名誉に関わるのみならず、
 後々まで恩を着せられ外交上でも不利となる恐れも無きにしも非ず」
リンディ「それじゃ、どうすれば…」
キクマル「拙者にお任せを」

キクマルは鉄砲を装備したわずかな手勢と共にリンディを連れ、
霧の中を潜って敵陣の方向へと馬を駆けさせた。
しかしライトメリッツ軍の騎士ルーリックがそれを見咎めて立ち塞がる。

ルーリック「待てっ! 抜け駆けは厳禁だ!」
キクマル「抜け駆けに非ず。物見でござる」
ルーリック「物見も無用!」
キクマル「ご安心あれ。リンディ姫様は後学のため、
 この大決戦の始まりをぜひ間近でご覧になりたいとのこと。
 不躾ながら何とぞよろしくお取り計らい願いたく存ずる」
リンディ「………」

キクマルの後ろから馬に跨ったリンディが姿を見せたので、
メルヴィオンの王女を前にしてルーリックは強気の態度を崩した。

ルーリック「承知しました。お通り下さい」
キクマル「かたじけない。では王女、こちらへ」
リンディ「ありがとうございます、ルーリックさん。(ごめんね…)」

心の中でそっとルーリックに謝るリンディ。
ルーリックの抗議を上手くはぐらかして敵に接近したキクマルは、
黒三日月隊の姿を霧の向こうに認めると、
突如、鉄砲隊に下知して彼らに銃撃を浴びせさせた。

キクマル「上手く行ったぞ。退けっ!」

この攻撃をライトメリッツ軍からのものと誤認した黒三日月隊は、
ライトメリッツ軍に向けてマシンガンで撃ち返す。
エレンことエレオノーラ・ヴィルターリアは、
突然、自軍が予期せぬ敵の攻撃を受けたので驚いた。

エレン「誰だ仕掛けたのは!?」
ルーリック「メルヴィオン軍のキクマル・サダムネです!」
エレン「あいつめ、やってくれたな…!
 こうなったら仕方がない。全軍、直ちに敵に向かって攻めかかれ!」

味方に一杯食わされたエレンは額に青筋を浮かべて竜具アリファールを抜き、前進を命じた。
こうして世紀の決戦の火蓋は切って落とされたのである。

94凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2018/09/22(土) 21:03:19
レミーナ「私たちラプエンテの赤備えが突破口を切り開くわ!
 竜騎兵隊、続けぇっ!」
アレン「炎の精霊よ、我に力を! ギラ!!」

ローレシアの王子アレンの火炎魔法が黒三日月隊の戦車を爆砕し、
レミーナ・ラプエンテが率いる赤い軍装の竜騎兵隊(騎馬鉄砲隊)が、
赤イ竹との戦いで大量に鹵獲した地球製のアサルトライフルを馬上で撃ち鳴らしながら突撃する。
戦争初期には黒三日月隊の強力兵器に圧倒されるばかりだったメルヴィオンの騎士団も、
今や強力な銃火器を手に入れて高度な戦術をもって使いこなし、
地球の紛争地帯から来た黒三日月隊のヘルマジスタン人傭兵とも互角以上に戦えるほど進化していた。

イスファーン「聖賢王ジャムシード、英雄王カイ・ホスロー、
 その他歴代の諸王の霊よ。パルス軍を守り給えかし!
 突撃(ヤシャスィーン)!!」
カシム「戦神ワルフラーンのご加護が我らにはある!
 奴隷解放などと世迷言を抜かしているパルスの偽王を、
 その奴隷たちの刃で血祭りにしてやるのだ!」

青陽軍の右翼を構成するパルス軍は、黒三日月隊の左翼を固めるムオジネル軍に攻めかかった。
奴隷解放を掲げる解放王(サーシュヤント)アルスラーンの軍隊と、
戦を奴隷狩りの場とする奴隷制国家ムオジネルの奴隷兵(マルダー)との戦いは、
両者一歩も譲らず大激戦となった。

バラバン「猛虎将軍(ショラ・セーナニー)の名で呼ばれるダリューンとやら、
 精鋭を揃えた我が自慢の親兵(イェニチェリ)の餌食になるがいい!」
ダリューン「おぬしが紅虎のバルバンか。
 相手に取って不足はない。いざ勝負だ!」

イスファーンの後詰に駆け付けたダリューンは、
自分と同じく虎になぞらえた異名を取るバラバンのムズラク勢と激突。
バラバンが選び抜いた美男子ばかりの精鋭部隊は、
パルス一の勇者として名高いダリューンの首級を上げようと次々斬りかかるが、
愛馬・黒影号(シャブラング)に跨って戦場を駆けるダリューンは、
鬼神の如き強さで敵兵をことごとく返り討ちにする。

ミラ「空さえ穿ち凍てつかせよ! シエロ・ザム・カファ!!」
リザルフォス「ギャァァァツ!!」
ライノソルジャー「グワァァァッ!!」

ジスタート七戦姫の一人リュドミラ・ルリエは、
竜具ラヴィアスから放つ氷の波動で魔界のモンスターの群れを一網打尽にする。
彼女の配下のオルミュッツ兵たちもよく統率された手堅い守りで敵の猛攻を防ぎ、
十分に誘き寄せてからの反撃で魔軍の兵力をじわじわと削ってゆく。

メンヌヴィル「ジスタートの戦姫とやら、
 焼いたらどんな匂いがするか試させてもらおうか」
孫市「フン、オルミュッツ軍を攻めたくば、
 我ら雑賀衆を焼き払ってからにするんだな」

白炎のメンヌヴィルが配下のアルビオン傭兵を率いてミラの側面を突こうとするが、
雑賀衆の鉄砲隊がオルミュッツ軍を援護射撃してこれを阻止する。
一進一退、互角の攻防が山麓の各地で繰り広げられ、
壮絶な死闘は太陽が中天を過ぎてもなお続いていた。

95凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2018/09/22(土) 21:05:21
大地を揺るがさんばかりの激闘が続くカレブ山麓の草原地帯。
その外れの小高い丘の上に突如として灰色のオーロラが発生し、
この世界の風景にはそぐわない一軒の建物が出現した。

夏美「今度は、一体どんな世界なんでしょうか?」
ユウスケ「おい、あれを見ろ! あっちで戦争が起きてるぞ!」

「光写真館」という看板が立っているその建物から出て来たのは、
光夏美と小野寺ユウスケ、そして門矢士…。
そう、これまでいくつもの世界を旅してきた仮面ライダーディケイド一行であった。

ユウスケ「ここは中世ヨーロッパみたいな時代の世界なんだろうか。
 ほら、十字軍みたいな格好をした騎士がたくさんいる」
夏美「でも相手の方は銃を持った現代の兵隊みたいな人もいますし、
 戦車やロボットもあるみたいですけど…?」
士「そして不気味なモンスターもいる。
 どうやらここが“アセーリアの世界”らしいな」

アセーリアというこの世界の名を口にする士。
そんな彼らを岩陰から密かに覗いている、
眼鏡をかけ帽子とコートを纏った一人の怪しげな男がいた。

鳴滝「おのれディケイド…。
 貴様のせいでこの世界も破壊されてしまった…!」

遂にアセーリアに降り立った世界の破壊者。
果たして、この世界は鳴滝の予言通りディケイドに破壊されてしまうのか。
それともラウールが王となり、メルヴィオンに平和を取り戻すことができるのであろうか!?

96ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/10/04(木) 12:41:09
《ワタルと宇宙の救世主》
剣突き立つ大地の世界アースティアの魔法王国パフリシアを拠点に、
地球から来た救世主・戦部ワタルと仲間達。アデュー達リュー使い、
蛮機族ガイアークを追って、アースティアに来てしまったゴーオンジャーは
ドアクダー軍団や魔界同盟からアースティアを守る為、戦っていた。
そこへ創界山の遥か上空に浮かぶ星界山から、ワタルの仲間海火呼が
パフリシアにやって来る。

ワタル「海火呼!一体どうしたんだ」
海火呼「久しぶりだな、ワタル。早速だがお前の力を借りたい」

海火呼によれば、アースティア同様星界山もドアクダー軍団による侵攻を受けていた。
必死に抵抗したものの、星界山はドアクダー軍団の手に堕ちてしまい、
助けを求めてアースティアに来たのである。

走輔「だったら、早くその星界山へマッハで行こうぜ!」
シバラク「しかし星界山へ行くとなると龍神丸や戦神丸をロケットに
 括り付けていくしか方法がない。だが大勢の人間で行くとなると
 無理があるぞ」
アデュー「なら、どうすれば...」

現状アースティアでは、大勢で星界山へ行く技術はなく、
どうすればいいか話し合っていると、そこへ範人と軍平が
慌てた様子で部屋にやって来る。

範人「大変だよ、皆!」
軍平「ドアクダー軍団が大軍で来やがった!」
走輔「何だって!?」

城の外を見ると、かつて創界山の各階層を支配していた
ドアクダーの手下であるクルージング・トム、デス・ゴッド、
ソイヤ・ソイヤ、ドクトル・コスモ、アック・スモッグル、
ビビデ・ババ・デブーが配下の魔神を従えて攻めて来たのであった。

クルージング・トム「救世主ワタルとその仲間達よ。今日こそ貴様達を
 あの世へ送ってやる!」
デス・ゴッド「果たしてお前達に、この大軍団が勝てるかな?」
ソイヤ・ソイヤ「ドアクダー様によれば、星界山の小僧がいる様だが...」
ドクトル・コスモ「貴様達を星界山に行かせるなとドアクダー様からのご命令だ!」
アック・スモッグル「おとなしく降伏するのであれば、わしの工場で
 働かせてやってもいいぞ」
ビビデ・ババ・デブー「そうじゃなかったら、息子たちの出世の為にもやられな!」
ワタル「ドアクダーの手下達め...」
パッフィー「皆さん、パフリシアに生きる人々を守る為、出撃して下さい!」

迫るドアクダー軍団から人々を守る為、パッフィーの号令のもと、
ワタルやアデュー達は龍神丸やリューナイト・ゼファーといった魔神や
リューを呼び出し、走輔達5人はゴーオンジャーに変身して出撃した。

海火呼「俺も...」
アーサー「お前さんは、星界山から来たばかりで体力も消耗している筈だ」
ワルキューレ「ここは、私達に任せて、今は休んで下さい」

自分も出撃しようとしている海火呼に、休む様に言ってアーサーとワルキューレも
戦場へと向かった。

97ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/10/04(木) 14:14:01
だが出撃したワタル達だが、ドアクダー軍団の大軍を前に徐々に
疲弊していく。

ワタル「ハァ...ハァ...大丈夫、龍神丸?」
龍神丸「私は大丈夫だ。ワタルこそまだ戦えるか?」
ワタル「勿論。まだ僕も戦えるよ!」
クルージング・トム「強がりはよせ、ワタル。蜂の巣にしてやる!」

クルージング・トムの乗るセカンドガンの右腕に搭載されている
バルカン砲がワタルと龍神丸に向けられる。絶対絶命と思われたその時。
空から何かが落ちてきて、地面に激突する。

クルージング・トム「一体、どうしたというのだ!?」
ワタル「何かが落ちてきた...?」
龍神丸「見ろ、ワタル。誰かいるぞ」
???「よかった。地面に降りられた。よっしゃ、ラッキー!」

何かが空から落ちてきて出来た穴から、宇宙服を着た人間が現れる。
その人間は空に向かって右手を突きだして「よっしゃ、ラッキー」と
大きな声で叫んだ。

???「ラッキー、無事か!」
???「もう相変わらず、無茶して」
???「だが、それがラッキーだ」
???「そういう事♪...ていうか、此処ってもしかして戦場のど真ん中?」
ラッキー「おーい。ガル、ハミィ、ナーガ、バランス、俺はここだ!」

空から狼とカメレオンを模した小型の宇宙船が現れ、そこから青い毛で覆われた
狼男と緑のジャケットを来た女性、銀色の髪をした男性、全身が金色のロボットが
ラッキーと呼ばれる男性の前に集まる。彼等こそワタルやゴーオンジャーが暮らす
地球がある宇宙とは別の宇宙で人々を支配していた宇宙幕府ジャークマターを
倒した伝説の救世主、宇宙戦隊キュウレンジャーのラッキー、ガル、ハミィ、
ナーガ・レイ、バランスの5人だった。彼等は宇宙各地で発生している時空クレバスを
仲間であり宇宙連邦大統領である鳳ツルギの要請で調査していた所、アースティアのある
宇宙へ転移してきてしまったのである。

ゴーオンレッド「お前達がキュウレンジャーだな?俺は炎神戦隊ゴーオンジャーのゴーオンレッド!
 お前達の事はデカレンジャーから聞いている。力を貸してくれ」
ラッキー「デカレッドと同じ戦隊なのか。よっしゃ、力を貸すぜ!行くぞ、皆。
 スターチェンジ!」
キュウレンジャーの4人「「「「スターチェンジ」」」」

ラッキー達5人はセイザブラスターに各々キュータマをセットして、
星座の力が宿ったキュウレンジャーに変身する。

シシレッド「スーパースター!シシレッド!」
オオカミブルー「ビーストスター!オオカミブルー!」
カメレオングリーン「シノビスター!カメレオングリーン!」
ヘビツカイシルバー「サイレントスター!ヘビツカイシルバー!」
テンビンゴールド「トリックスター!テンビンゴールド!」
シシレッド「究極の救世主!宇宙戦隊...」
キュウレンジャー「「「「「キュウレンジャー」」」」」

変身したキュウレンジャーの5人は高らかに名乗り上げるのであった。

ワタル「わぁ、ゴーオンジャーと同じスーパー戦隊だ!カッコいいぜ」
クルージング・トム「ええい!何が来ても同じだ。ぶっ潰してやる」
シシレッド「お前達の運...試してやるぜ!」

ワタルはキュウレンジャーの姿に、カッコいいと感じて憧れの眼差しを向ける。
突然現れたキュウレンジャーにクルージング・トム達ドアクダー軍団は動揺するが
お構いなしに攻撃を始める。キュウレンジャーは各々キュウボイジャーを呼び出して
乗り込んだ。

シシレッド「宇宙合体」
キュウレンジャー「「「「「キュウレンオー」」」」」

シシレッドの乗るシシボイジャーを中心に、4機のキュウボイジャーが
四肢に変形合体すると、キュウレンオーとなった。

ゴーオンレッド「よーし。そろそろ俺達もエンジンオーで行くぜ!」

ゴーオンレッド、ブルー、イエローの3人はそれぞれのパートナーの炎神キャストに
炎神ソウルをセットさせて、スピードル、バスオン、ベアールVの3体の炎神を巨大化
させると、そのまま炎神合体によりエンジンオーとなった。

ゴーオンレッド「行くぜ、後輩!」
シシレッド「ああ、先輩!」

キュウレンジャーが加わり、エンジンオーも登場した事で戦況は一気に逆転。
ドアクダー軍団は撤退する。その後、事情を知ったラッキー達はワタル達に
協力。自分達のボイジャーでワタル達を星界山まで送る事を決める。
そして星界山へはワタル、シバラク、ヒミコ、海火呼、アデュー、パッフィー、
サルトビ、イズミ、そしてキュウレンジャーの5人が向かい、その間残ったメンバーが
パフリシアを守る事になった。ワタル達は「宇宙の救世主」の力を借りて星界山を救う事が
出来るのか!

98ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/11/03(土) 20:47:50
<<『闘争の系統』ハロウィンイベント(仮)>>

10月31日はハロウィンの日。西洋ではその日の夜、死者の霊が家族を訪ねたり、
精霊や魔女が現れるとされ、身を守る為に仮装をする風習があるのだが、
近年日本でも祭りとして定着しつつあった。
そして以前、光平と優香がデートをした甘城ブリリアントパークでもハロウィンに
ちなんだイベントが開催されており、光平達も仮装してイベントに参加していた。

雄大「センパーイ!こっちです」
光平「よっ!雄大。お前の仮装はフランケンシュタインか?」
雄大「はい。小説でフランケンシュタイン博士が作りだした“フランケンシュタインの怪物”です。
 先輩達のは?」
慎哉「俺は死神。光平はフェニックスだ」
光平「シグフェルをイメージしたんだ」

光平と慎哉はブリリアントパークの入り口の前で先に待っていた雄大と合流。
雄大はフランケンシュタインの怪物、慎哉はドクロの仮面を着けた死神、
光平はシグフェルをイメージしてフェニックスの仮装をしていた。

優香「お待たせ!」
慎哉「おっ?沢渡達も来たな」

そこへ優香、佳代、紗希の3人が合流。優香は背中に羽と頭に輪を着けた
天使、佳代は忍装束に2本の角を頭に着けた鬼、紗希は巫女の衣装に
狐の耳と尻尾を着けた化け狐の仮装をしていた。

優香「どう...かな?」
光平「お、おう。3人共すごく似合ってるぞ(///)」
優香「ありがとう。光平くん」
佳代「私のはいつもの恰好と大して変わらないけどね」
紗希「少し恥ずかしいです(///)」

光平は3人の仮装した姿に見惚れる。光平に褒められて3人も
照れて顔を赤くしたりした。そして光平達はパークに入ると、
そこで巧、真理、啓太郎の3人と遭遇した。

光平「あれ?巧さん達も来ていたんですか?」
巧「お前らか」
啓太郎「せっかくのハロウィンだからね」
真理「あなた達の仮装も似合ているわよ」

巧はオオカミ男。真理は女吸血鬼、啓太郎はミイラ男の仮装をしていた。
そして彼等以外にもブレイバーズのメンバーが参加していたのであった。
だが、皆がハロウィンを楽しむ中、Gショッカーの魔の手が迫っていた。

ノロイモンガー「ハロウィンに浮かれている愚かな人間どもめ」
サメモズー「我々の力で恐怖のハロウィンに変えてやる!」
チョウチンコゾウ「甦れ!亡霊ども」

亡霊を呼び出す事が出来るノロイモンガー、サメモズー、チョウチンコゾウの
3体の怪人はパークに亡霊を召喚し、たちまちパークは大パニックとなる。

光平「パークに来た人々を守らないと...翔着<シグ・トランス>!」
巧「―たく...こんな日にも現れやがって。変身!」

パークに来た人々を守る為、光平はシグフェルに、巧はファイズに変身して戦う。
その他のブレイバーズのメンバーも現れた亡霊軍団やGショッカーの戦闘員を
相手にパークに来た人々を守りながら戦うのであった。一方、この騒動はパークの
支配人代理である可児江西也の耳にも届く。

西也「(このパニックを落ち着かせなければ...)千斗、今すぐこの内容を園内に
 放送するんだ!」
いすず「わ...分かったわ!」
園内アナウンス『只今当パーク内では、ハロウィン特別イベント“ブレイバーズVS亡霊軍団”を
 開催しております。皆さま、慌てず当キャストの指示に従ってヒーロー達を応援しましょう』

西也から指示を受けて、補佐である千斗いすずは西也から渡された内容を園内アナウンスに伝える。
パニックを落ち着かせる為、西也はブレイバーズとGショッカーの亡霊軍団の戦いをヒーローショーと
する事で、落ち着かせようとした。それが功じて、パニックは収まり、事態を察したブレイバーズの
ヒーロー達もそのように振る舞いつつ、パークに来た人々を守っていく。
そしてシグフェルは亡霊軍団に勝てるのか!

99ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/11/16(金) 16:41:19
<出撃!レスキューヒーロー>
東京湾の沖に時空クレバスが発生し、クレバスから巨大な建造物が出現した。
すると謎の建造物により東京は異常気象に包まれる。
それは「ウルトラマンガイアの地球」で事件を起こした未来人が造りだした
天候マシーン“テンクウ”だった。テンクウを破壊する為、ブレイバーズは出動する。
一方この異常災害にゴーゴーファイブを始めとするレスキューヒーローが
レスキュー活動を開始したが、レスキューを阻む者が現れる。

サラマンデス「久しいな。ゴーゴーファイブ」
ゴーレッド「サラマンデス!何故、ここに...」
サラマンデス「あの時空クレバスから出現したマシーンは天候を操作できるらしい。
 ならば地球に災いをもたらす我ら災魔一族の物にして、世に破壊と混乱をもたらして
 くれよう。その為にも、貴様らに邪魔はさせんぞ!」
ゴーレッド「そうはさせるか!」
ソルブレイバー「俺達が必ず人々を助けて見せる!」
ファイアー1「爆裂的に鎮火させてみせるぜ!」

大勢のサイマ獣を相手にしながら、ゴーゴーファイブやソルブレイン、
レスキューファイアー達、レスキューヒーローはレスキュー活動を行う。
果たして彼等はテンクウを破壊し、サイマ獣から人々を救い出せるのか!

100ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/11/22(木) 09:43:32
<『スーパーロボット大戦T』クロスオーバー予想>

来年、スーパーロボット大戦シリーズ最新作『スーパーロボット大戦T』が発売されるという事で、
ラインナップされた参戦作品から展開されるクロスオーバーを予想してみた。

○竹尾ワッ太と旋風寺舞人による社長同士の会話(舞人はワッ太の兄貴分ポジション?)

○旋風寺舞人と獅子王凱の掛け合い

○超AIは、GGGと旋風寺コンツェルンによる共同開発。

○『木星』関連で、木星帝国(クロスボーンガンダム)と火星の後継者(ナデシコ)は同盟関係。

○木星でZマスターとインベーダーによる決戦が行われる。(その後のステージでザ・パワーを
 秘めた木星はバスターマシン3号に改造され、宇宙怪獣との決戦で使用される)

○パプテマス・シロッコは木星帝国や木星連合の間では有名な人物として語られる。

○アキト、ドモン、ヴァンによる「復讐者」繋がりの絡み。

○「黒い幽霊」(ブラックサレナ)に賞金が掛けられ、賞金稼ぎのスパイク達ビバップ号の面々が追う。
 (ちなみに『カウボーイ・ビバップ』の主人公スパイクは火星出身なので、もしかしたら「Ⅴ」での万丈の
  様に、体内にナノマシンを入れている可能性がある...?)

○「宇宙海賊」繋がりで、ハーロック、アルゴ、トビアは面識がある。
 ※出来れば、『宇宙海賊』でドモンが反応してほしい(中の人ネタ)

○ガニメデ出身のジェット(カウボーイ・ビバップ)は昔、「ゲキガンガー」を観ていた?

○ルリとエド(カウボーイ・ビバップ)によるハッキング対決

○セフィーロとバイストンウェルは同じ世界?

○ドモンから剣の特訓を受ける獅堂光(名前が同じでアマノ・ヒカルとも絡む?)

○家の関係で舞人やアカツキ・ナガレと面識がある龍咲海(もしくは鳳凰寺風)

○『楽園追放』のストーリーが『ガン×ソード』の舞台である惑星エンドレス・イリュージョンで行われる。
 (原作の『楽園追放』のストーリーは地球で行われるが、世界観的にエンドレス・イリュージョンと似ているから)

○兜甲児が『INFINITY版』なので、『逆襲のシャア』のアムロとは同年代で戦友という関係。

○アストラギウス銀河に惑星エンドレスイリュージョンがある。

予想されるクロスオーバーはまだまだあるが、とりあえずこういった所だろうか。
果たして挙げた予想は当たるのだろうか。


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