したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

闘争の系統 〜ネタバレノートⅡ〜

46ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/02/25(日) 15:07:34
十三「ぐわあああっっっ!!!!!」

そのまま桃太郎は、血まみれの十三の刀を
遥か遠方へと投げつけた!
刀が地面に突き刺さった先には、
天童一門の総帥・天童菊之丞が立っていた。

菊之丞「………」

菊之丞が静かに右手を上げると、周囲の忍びたちは一斉に引き下がり姿を消した。
桃太郎と菊之丞は一対一で対峙する。

菊之丞「確かにブレイバーズのヒーローたちの此度の働きは見事なものでござった。
 しかし少数で宇宙を救うことが出来る者は、また少数でこの日本を滅ぼすこともできる。
 そのような危険な者ども、この天童菊之丞、野放しにしておく訳には参らん」
桃太郎「………」
菊之丞「常に政(まつりごと)には裏があるもの。清濁併せ吞まねば、
 国政を司ることは叶い申さん」
桃太郎「そのような時代は、もう終わったのではありませんかな?」
菊之丞「是非にとあらば、この菊之丞を斬って行かれい!」

幾度となく激しく斬り結ぶ、桃太郎と菊之丞。
その激闘はいつ終わるとも分からぬまま続いたが、
やがてサイレンの音と共に数台の警察のパトカーが天童邸前に停車。
その中の一台から加賀美陸警視総監が部下たちと共に降りて来る。

加賀美「やめい! その果し合い、やめい!
 聖天子様のご上意である!」

加賀美総監は、胸元より聖天子の勅令が書かれた書状を
叫びながら高々と掲げる。
桃太郎と菊之丞、双方ともに刀を収める。

桃太郎「菊之丞殿、この剣桃太郎、たった今内閣総理大臣の職を辞して参った。
 もはや私にとって、この帝都たる東京エリアも、そして貴殿の存在も、
 ただの思い出の中でしかない。それでも尚無用な殺生を続けられるおつもりか!?」

桃太郎は自分の総理の座と引き換えに、ヒーローたちには手を出すなと
天童菊之丞に取引(厳密には強烈な脅しに近い)を持ち掛ける。
剣桃太郎という男――、内閣総理大臣などという鳥の籠の中に留めておくよりも、
一介の無位無官である自由気まま風の赴くままに動ける男となった方が、
天童にとってはより恐ろしい存在となる。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板