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闘争の系統 〜ネタバレノートⅡ〜

55凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2018/03/23(金) 16:46:57
≪南海の救出作戦≫
(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/411/1403336302/938 の改訂版)

黒三日月隊と戦うため挙兵したラウール王子の元へ援軍として馳せ参じるため、
アキシアからノアトーンへ船団を率いて向かっていたレミーナ・ラプエンテだったが、
途中、海上で大嵐に行く手を阻まれやむなく目的地への直行を断念。
東へ舵を切り、メルヴィオン聖王国最東端のラフィーニャ島(*マウロ島から名称変更)へ寄港する事にした。

ラフィーニャ島はメルヴィオン領に属する小さな離島で、
以前はいくつかの漁村がありメルヴィオン人の島民が暮らしていたが、
近年、アセーリアの時空の不安定化に伴って異世界からのモンスターの漂流が相次ぎ、
凶暴な巨大生物が住みついて我が物顔で跋扈する怪獣島と化してしまった。
モンスター退治のため送り込まれた騎士団も全滅させられ、
ラフィーニャ島の安全確保が困難と判断した国王アディラス十六世は、
やむなく全ての島民をロサレダ大陸本土へ避難させて人の住まない場所にするという空島政策を実行。
そのためラフィーニャ島は今は無人島となっていたのだが…。

ロラン「島の様子がおかしい…。無人島ではないようだ」
レミーナ「何者かが島を無断で占拠しているわ!」

ラフィーニャ島へ近付いたレミーナ達は、
無人島だったはずの島に見慣れぬ巨大な建物がいくつも建っているのを見て驚く。
アセーリアの文明とは全く異質な、
鉄筋コンクリート製の近代的な工場や研究所、軍事基地などの施設群である。

レミーナ「あの岬に掲げられているのはエスパジアの国旗ね。
 空島になったのをいい事に、彼らが勝手に占領してしまったんだわ」
ロラン「されどエスパジアには、
 あのような建築物を造る文化や技術はなかったはずでは…?」

「空島政策は人が住まないようにしただけで、領有権まで放棄したわけではない」
というのがメルヴィオン側の主張で、
ラフィーニャ島の東にあるエスパジア王国としても、
無人だからといって隣国の領土に迂闊に手を出して紛争を招くのは控えていた。
しかしジャン・ボダンが教皇となってイアルダボート教過激派がエスパジアの教会を掌握すると、
教皇が国王を兼ねる政教一致のエスパジアは方針を一変、
黒三日月隊の侵攻でメルヴィオンが混乱している隙を狙って兵を送り、
ラフィーニャ島を武力占領してエスパジア領に組み込んでしまったのである。

ペデラウス「父なる神イアルダボートの教えに背いた罪人ども、
 全部で百二十名を連行して参った。
 存分に鞭打って働かせ、涜神の罪を償わせていただきたい」
サメドフ竜尉隊長「労働力の提供に感謝する。
 こちらは地球で我々が使っているアサルトライフルという銃だ。
 では等価交換という事で、奴隷の人数と同じ数だけ貴国にお渡ししよう」

ラフィーニャ島に基地や工場を築いていたのは、
地球のロシア連邦ハンカ自治州を根拠地とするコミンテルンの軍事組織・赤イ竹であった。
アセーリアに現れた赤イ竹はエスパジアからラフィーニャ島を租借し、
地球の諸国の目が届かないこの異世界で密かに兵器などを大量生産していたのである。
そして聖戦の名の下に対外戦争を起こそうとしていたエスパジアは、
異端審問で有罪にした異教徒や異端信者らを奴隷として赤イ竹へ売り飛ばす代わりに、
銃火器などの兵器を多数買い入れて軍備を増強していた。

サメドフ竜尉隊長「休まず働け!
 怠けている奴はこのサーベルで打ち首にするぞ!」

赤イ竹のラフィーニャ島基地司令官を務めるのは、
地球ではその残虐さから「ジョーズ」という渾名で呼ばれているドミトリー・サメドフ竜尉隊長(オリジナルキャラ)。
かつて日本での天童忍軍との戦いで失った左手に先端がサーベルとなっている義手を装着し、
更に肉体改造を受けて高い戦闘能力を得た屈強なサイボーグ軍人である。

ペデラウス「偉大なる唯一神イアルダボートの教えは、
 世界中にあまねく広められねばならない。
 手始めに獲得したこの島を足がかりとして、
 いずれメルヴィオンに対しても我らは異教徒征伐の聖戦を行なう事となろう」
クレマンス「長年の異教崇拝にとうとう天罰が下ったのか、
 現在メルヴィオンは黒三日月隊という異世界の軍勢に攻められて王都を失い、
 国王も亡き者となって滅亡の危機に瀕している。
 今ならエスパジア軍を送り込んで領土を切り取るのは容易かろう」
オルガノ「黒三日月隊は恐るべき飛び道具を持っているとの噂だが、
 我らとて同じ地球から来た赤イ竹から銃などを多数入手している。
 南部に籠城しているメルヴィオンの残党どもを討った後、
 黒三日月隊と戦闘になったとしても十分に伍して戦えるはずだ」

黄泉がえってエスパジア軍の部将となっていた旧ルシタニア軍の諸将らは、
メルヴィオン征服を狙った西への侵攻作戦について話し合っていた。


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