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闘争の系統 〜ネタバレノートⅡ〜

18凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2017/11/22(水) 22:03:50
紗希「亀さん、ケガはない?」
佳代「それにしても大きいよね。ゾウガメかな」
ガメロン「……ヾ(・o・*)」

助けられたガメロンは背中の大きな甲羅を佳代と紗希に向け、
まるで乗れと言っているかのような仕草をする。

佳代「ねえ、これ本気で乗れって言ってない?」
紗希「そんな、浦島太郎のおとぎ話じゃないんだから〜」

笑いながら冗談半分でガメロンの甲羅にそっと跨ってみる佳代と紗希。
ところが、ガメロンは二人を乗せると海に向かってゆっくりと歩き出し、
やがてタキオン粒子の奔流に包まれてワープを開始。
二人を乗せたまま海中を光の速さで泳いで突き抜け、
やがて海底深くに築かれていた未来的な都市の中に到着した。

紗希「ここは…?」
佳代「竜宮城…にしては随分SFチックな感じだね」

ガメロンの背中から降りて周囲を見渡し戸惑う二人の前に、
一人の不気味なヒューマノイド型怪人が現れた。
驚く二人だが、怪人は礼儀正しく一礼して敵意のない事を示す。

ウィーザー「ようこそ、ノンマルトの東の都テュリアスへ。
 私はノンマルト政府の最高長官を務めるウィーザーという者です。
 我々のガメロンが困っていたところを助けて下さりありがとうございます」
紗希「ノンマルト…?」

ノンマルトの指導者であるウィーザーの話によると、
彼らノンマルトはかつて地上に高度な文明を築いて栄えていたが、
およそ一万年前、バトルファイトの勝者となったヒューマンアンデッドの子孫である人類に攻撃され、
地上の文明を滅ぼされて海底へ逃れた地球の先住民族であるという。

紗希「では、あなた方は私達人類を憎んでいるのですか…?」
ウィーザー「いえ、我々はあなた方に敵意を持ってはいません。
 確かに一部には過去の侵略の恨みを未だに抱いている者もいますが、
 全ては今から何百世代も前のずっと昔に起きた事。
 人類もこの地球を母星とするようになってもう長いわけですし、
 我々も今となってはこの海底に文明を築いて新たな安住の地を見出しております。
 今更、過去に囚われて事を荒立てるような展開は望んでいません」
佳代「良かった…。まずはひと安心だね」
ウィーザー「平和を愛する我らノンマルトとしては、
 人類とは争いではなく友好的な共存を願っているのです。
 あなた方に危害を加えるつもりは毛頭ありませんから、どうかご安心下さい」

話の流れからして、侵略者である人類をノンマルトは敵視しているのではないかと心配した二人だったが、
ウィーザーによればノンマルトの考え方はもっと平和主義的かつ現実的で、
今になって戦争を起こす気などはなく、地上と海底で住み分けをして穏便に共存したいという。
かつて和人に征服された蝦夷の末裔である自分達とこの辺りは認識が少し似ているかも知れない、と紗希は感じた。

ウィーザー「ただ、私どもとしましては一つ非常に困っている問題がありまして、
 今回はその件についてあなた方にご相談したいと考え、
 使いとしてガメロンを地上へ行かせたのです。
 途中、ガメロンが他の人間に捕まりそうになるという予想外のハプニングがありましたが、
 お陰様で無事あなた方をここへお招きする事ができました」
佳代「相談…?」
ウィーザー「天鳳輝シグフェルこと牧村光平さんのご友人であるあなた方を通して、
 ぜひ我々の声をクラウディア・エレクトロニクス社へお伝えいただきたいのです」
紗希「フィリナさんの会社に…ですか?」


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