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闘争の系統 〜ネタバレノートⅡ〜

20凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2017/11/22(水) 22:07:49
こうしてノンマルトからの重大なメッセージを携え、
ガメロンに乗って地上へ戻ろうとした佳代と紗希だったが、
テュリアスを出た直後、ガメロンは乗っていた佳代や紗希ごと海中で何者かに捕獲されてしまった。

ゼベック「北上紗希というのはお前だな?」
紗希「はい…。あなた方もノンマルトなのですか?」
佳代「紗希ちゃん、用心して。
 こいつら、さっきの紳士的なノンマルトとは違うみたいだよ」

ゼベックと名乗ったノンマルトの冷たい視線に敵意を感じて身構える佳代。
このゼベックはウィーザーの平和主義路線に批判的な過激派ノンマルトのリーダーで、
かつてジョンスン島の油田で起こった爆破テロも彼の主導によるものであった。

ゼベック「お前の首にかけているネックレスを渡せ。
 ガメロンをこのレーザーガンで射殺されたくなかったらな」
紗希「そんな…」
ゼベック「そちらのボディガードの女忍者も大人しくしろ。
 少しでもおかしな真似をすればガメロンの命はないぞ」
佳代「くっ、動物を質に取るなんて卑怯な…」

ガメロンに銃を突き付けられてやむなく佳代はホールドアップ。
紗希も仕方なくウーを呼び出すのに必要な青い宝石のネックレスをゼベックに渡す。
…ところが次の瞬間、佳代はゼベックの一瞬の隙を突いて素早く飛びかかり、
見事なハイキックで手に持っていたレーザーガンを叩き落とした!

ゼベック「くっ、貴様!」
佳代「油断したね。伊賀の忍びを舐めないでくれるかい!」
ゼベック「ネヴィルよ、この小娘をねじ伏せろ!」
ネヴィル「ウォォォッ…!!」

ゼベックは咄嗟にネヴィルという名の屈強な用心棒のノンマルトを呼んだ。
スマートなゼベックとは体格が大違いの怪力の持ち主である。
佳代は果敢にネヴィルに格闘を挑むが、
佳代の鋭いパンチやキックを受けてもネヴィルはビクともせず、
逆に強烈なパワーで佳代を殴り飛ばして一撃で気絶させてしまった。

佳代「う…ぁっ…!」
紗希「錦織さん!」
ネヴィル「悪く思うな。地上人よ」

ゼベックは気を失った佳代を牢に放り込むと、
紗希を自分のアジトの特殊実験室に連行し検査を始めた。

ウィーザー「ゼベック! これは一体何の真似だ!?」
ゼベック「対話などというお前達のやり方は生ぬるい!
 邪悪な侵略者である地上人どもに対しては武力行使あるのみだ。
 そもそもあの好戦的なヒューマンアンデッドの子孫であるホモ・サピエンスを相手に、
 話し合いが通じると本気で思っているのか?」
ウィーザー「好戦的などと一括りにして言うが、地上人も様々だ。
 軍事独裁国家の国営企業であるサラジア・オイル・コーポレーションは確かに容易に話し合える相手ではないが、
 幸いにも今回、油田を入手しようとしているクラウディア・エレクトロニクス社は、
 我々のリサーチによれば非常に高い企業倫理を持つ良心的な団体だ。
 こちらの事情を説明して誠実に訴えれば、応じてくれる余地は十分にあるはずだ」
ゼベック「冷酷残忍な地上人どもを信じる事などできん!
 奴らが石油を手に入れるためにどれほど血眼になっているか知らないのか」
ウィーザー「君こそ、過去の二度に渡る地上との戦争がどんな結末になったか忘れたのか?
 平和を愛する非戦闘民族である我々ノンマルトは、こと軍事力においては地上人には遠く及ばない。
 これは致し方ない事実であり、むしろ流血のための野蛮な力を持たないというのは誇るべき事ではないか」

過去の悲惨な敗戦を反省し、ここは相手を信じて穏便に振る舞うべきだと主張するウィーザーだが、
ゼベックはそんなウィーザーの言葉を嘲笑う。

ゼベック「では我が手の工作員が突き止めた事実を聞かせてやろう。
 お前がメッセンジャーに選んだあの北上紗希という娘はウィスパードだ」
ウィーザー「何、ウィスパード!?」
ゼベック「ウィスパードのブラックテクノロジーがあれば、
 我々は地上人の軍事技術をはるかに凌駕する強力な超兵器を作り出せる。
 その兵器で地上人を滅ぼすのは、争いを好む凶暴な地上人を交渉のテーブルに着かせるよりもずっと簡単だろう」

ゼベックは紗希からブラックテクノロジーを採取し、
蛸怪獣ガイロスをモデルにした強力な巨大ロボット兵器を建造しようとしていた。


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