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闘争の系統 〜ネタバレノートⅡ〜
39
:
凱聖クールギン
◆COOLqGzyd.
:2018/02/11(日) 16:15:26
絵梨奈「マスター、配達終わりました!」
野間「おっ、ご苦労さん!
今度は四丁目の福田さんの家にこいつを届けてくれ」
絵梨奈「分かりました!」
ピザーリア・タッポストの店長である野間茂久から焼きたてピザの入った箱を渡され、
休む暇もなくまたすぐに次の宅配へと向かう絵梨奈。
既に陽は暮れ、配達用の白いミニバイクのヘッドライトで前方を照らしながら、
ピザが冷めてしまう前にとこなれた軽快な運転で暗い夜道を急ぐ。
絵梨奈「ピザーリア・タッポストです!
あの、どなたかいらっしゃいませんか〜?」
福田という表札を確認してドアチャイムを鳴らす絵梨奈だったが応答はなく、
インターホンに向かって呼びかけてみても返事はない。
おかしいなと絵梨奈が首をかしげたその時、
家の中からガラスが割れるようなガチャンという大きな音が響いた。
絵梨奈「鍵が開いてる…?」
不吉な予感がして、絵梨奈は恐る恐る玄関のドアの取っ手を掴んで回した。
鍵はかかっておらずドアは開いた。
いや違う…鍵はかけられていたが、何か強烈な力によって壊されていたのだ。
青ざめながらもゆっくりとドアを開け、明かりの消えた暗い玄関に足を踏み入れる絵梨奈。
すると次の瞬間、消されていた玄関の照明が突然点いた。
そして明るくなった家の廊下には、血を流して床に倒れているこの家の住人らしき初老の男と、
彼を片足のハイヒールで踏みつけながら冷たい微笑を湛えているロングヘアーの若い女性が立っていたのである。
冴子「配達ご苦労様。
その美味しいピザを頂きながら、一緒に乾杯はいかがかしら?」
その妖艶な美女――影山冴子は囁くようにそう言うと、
手に持っていたグラスから足元の死体へとカクテルを注ぐように垂れ流した。
男の死体が見る見るうちに白く変色して灰化し、砂のように崩れ落ちる。
絵梨奈「きゃ…きゃぁぁぁっ!!」
思わず悲鳴を上げ、持っていたピザの箱を落として一目散に玄関から逃げ出す絵梨奈。
冴子はロブスターオルフェノクに変身し、
鋭利なサーベルを振りかざして絵梨奈の後を追う。
巧「っ…!? おい危ねえだろ!」
絵梨奈「す、すみませんっ!」
停めていたピザ屋のミニバイクに飛び乗って大慌てで逃げようとしていた絵梨奈は、
一旦停止の標識を無視して十字路へと飛び出してしまったため、
横から走って来た乾巧のバイクと危うくぶつかりそうになる。
急ブレーキをかけて停車した巧への謝罪さえろくにする余裕もなく、
絵梨奈はまたミニバイクのスロットルを思い切り吹かして急発進しその場から走り去ってしまった。
巧「ちぇっ、何だよ…」
随分と乱暴な運転者に文句をぼやきながら再び走り出そうとした巧だったが、
そこへ向こうから、サーベルを手に提げた見覚えのある全身白ずくめの女怪人が歩いて来た。
巧「お前は…!」
ロブスターオルフェノク「あら奇遇ね。こんな所で会うなんて」
巧「悪運って奴かもな…。変身!」
ロブスターオルフェノクに相対した巧はバイクの後部座席に積んでいたケースからファイズギアを取り出して装着、
変身コード・555を入力したファイズフォンを腰に巻いたベルトに差し込むと、
赤いフォトンストリームと黄色い大きな両眼を闇夜に輝かせて仮面ライダーファイズに変身した!
ファイズ「行くぞッ!」
ロブスターオルフェノク「フン…死になさい」
手首を軽く振ってスナップさせたファイズは、
ラッキークローバーの一員であるロブスターオルフェノクに向かって猛然と突進、
戦闘を開始したのであった。
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