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闘争の系統 〜ネタバレノートⅡ〜

60ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/03/24(土) 11:44:45
そして1か月後。
日本国内のどこかの美しい眺望の海岸。
一面に花畑が広がるが、すぐ下は断崖絶壁である。
光平の話によると、まだ彼の両親が健在だった幼い頃に
親子3人で訪れた思い出の地らしい。

GARUの声「綺麗なところですね」
光平「ああ…。ここにはもう一度来てみたかったんだ」

バイクから降りた光平だったが、突然体に激痛が走るのを感じる。
思わず顔を歪めた光平は、必死に胸を右手で抑える。

GARUの声「光平! 大丈夫ですか!?」
光平「だ、大丈夫だよ。何でもない…」

体を引きずるように歩く光平は、「お願いだ神様、もう少しだけ…!」と心に念じながら、
花畑の中央へと歩を進める。そして思い切り仰向けになって大の字に寝転ぶ。
光平の目には、眩しい太陽光と共に、活き活きと大空を羽ばたく海鳥の姿が見える。
そして耳に聞こえるのは静かな波の音。生命の息吹=自分とブレイバーズの仲間たちが
力を合わせて守り抜いた平和の息吹を全身に感じ取る。

光平「さあ、そろそろ行こうか」

満足感と達成感を得た光平は立ち上がり、バイクに戻ろうとマシンガルーダに呼びかける。
しかしマシンガルーダからは応答がない。

光平「GARU…?」

なんと光平の目の前には、深く損傷した火花を散らしながら倒れている
マシンガルーダの無残な姿が映る!

光平「これはいったい!?」

そして光平が少し顔を見上げた瞬間だった。

光平「――!!」

銃声がした…。
胸を撃ち貫かれた光平の体は、断崖絶壁の下へと静かに落ち、
大渦の波の中へと消えていく。


光平「(優香…さよならだ……)」

これ以後、牧村光平とマシンガルーダの姿を見た者はいなかった。


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