団体バス旅行の需要回復が鈍く、出番を失った貸し切りバスが並ぶ札幌観光バスの駐車場=札幌市清田区
新型コロナウイルスの感染拡大で激減したバス旅行の需要が復調せず、道内の貸し切りバス事業者の苦境が続いている。国の観光支援事業「Go To トラベル」や修学旅行の再開で8月以降、回復の兆しが見えたが、「密」なイメージが強く、鉄道やタクシーなどに比べると利用は少ないのが現状。訪日外国人客(インバウンド)の需要で支えられていた冬場を控え、各社とも危機感を強めている。
全国で25万人のタクシードライバー
一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会『TAXI TODAY in Japan 2021』によると、2020年、全国のタクシーは17万7,367台、そのうち個人タクシーは2万9,649台。タクシー業界全体の従業員数は28万3,193人で、そのうち運転手は24万0,494人でした。