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乗合自動車(バス)総合スレ

1883チバQ:2020/08/26(水) 12:01:15
「30年乗っているけど、今回は本当にひどい」
 タクシーも似た傾向にある。福岡市のタクシー会社に勤める男性(71)は今年4〜6月、手取りで25万円ほどあった月給が10万円以上減った。夏のボーナスも6万円台だった。

 コロナ禍で客は減り、1日の売り上げは、通常の4万円台が1万円のことも。「30年乗っているけど、今回は本当にひどい」

 法人タクシーの台数も02年の規制緩和で増えた。07年度は約22万9千台で、00年度から約1万8千台増加。その後はリーマン・ショックや、供給過剰地域での参入を厳しくできる特措法の施行で、18年度は約18万台に落ち着いている。

 しかし、18年度の輸送人員は00年度から約6億人も減っている。タクシー運転手の年間所得は300万円前後で、全産業平均の半分程度とされ、厳しさがコロナでさらに深刻になった。

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 タクシー運転手の苦境は会社勤務の場合、特殊な給与体系にも要因がある。ドライバーの運送収入が少なければ少ないほど給料が減る「累進歩合制度」だ。

 例えば月間の運送収入が50万円なら、給料は50%の25万円。運送収入が40万円なら40%の16万円-とする制度。残りは会社の取り分となる。長く続く業界の慣習という。

 この場合、会社の収入はそれぞれ25万円、24万円とほぼ変わらない。車両を増やせば利益を確保でき、経営者にとって増車しやすい環境になっている。
ノルマ達成のため…運賃を手出しする行為も
 暗黙のルールは他にもある。給料を減らさずにノルマを達成しようと、客を乗せずに走り、運賃を手出しする行為。運転手は60歳以上が多く、年金だけでは暮らせないため、手出し行為は後を絶たない。黙認する会社もあるという。

 先のタクシー運転手の男性は累進歩合制度について「会社に改善するよう言ったが、なかなか難しい。8月もコロナの第2波で厳しく、せめて収束するまでは乗務員を助けてほしい」。

 観光バスやタクシーの労働組合が加盟する全国自動車交通労働組合総連合会(自交総連)の内田大亮(だいすけ)・常任中央執行委員は「規制緩和でバスやタクシー運転手の賃金は落ちるところまで落ちた。そこにコロナが発生し、業界の問題はさらに深刻になっている。現状は供給過多で、需要とのバランスを取る施策が必要ではないか」と訴えている。 (編集委員・河野賢治)
【ワードBOX】運輸産業の規制緩和
 国は1996年、交通運輸事業で多様なサービスを提供するため、行政が担っていた需給調整規制の廃止を打ち出した。「運輸行政の大転換」とされ、法改正により航空や鉄道、バス、タクシーといった分野で新規参入などの規制緩和が進んだ。貸し切りバスは2000年、タクシーは02年の改正道路運送法施行で参入しやすくなった。


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