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乗合自動車(バス)総合スレ

1荷主研究者:2008/11/09(日) 03:31:23
Airline & Airportスレに続き、今更ながらバス関係ネタを鉄道総合スレから独立させることに。
高速バスの路線開設や増便・廃止、路線バスの改廃や経営問題などなどバス全般の情報を纏めます。
空港アクセスのバスネタはAirline & Airportスレの方が相応しそうだし、交通局ネタだと地下鉄とバスが被っていたりと、鉄道総合スレの方が貼りやすいネタもありそうだが…。
過去の鉄道総合スレのネタはとりあえず北から地域ごとに分類してみた。けっこう骨の折れる作業であった。

尚、仙台関係のバスネタは個人的に纏めたいので「仙台・宮城・陸奥スレ」に貼り付けることにした。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1212635128/l50

(社)日本バス協会
http://www.bus.or.jp/

(社)日本バス協会 リンク集
http://www.bus.or.jp/buslife/link.html

バス事業者・メーカーのリンク
http://www.luv-lines.com/omnibus/bus.htm

JRバス資料館
http://www.inv.co.jp/~fumo/jrbuslib.html

東名急行バス
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1047289790/642

2030OS5:2023/05/31(水) 17:04:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/be99793d13efb4ec63b9e204c702aa2bf389ff1c
「このままでは共倒れ」大阪のタクシー大半「55割」廃止 値下げ競争に終止符打てるか
5/31(水) 12:05配信
5千円を超えた分のタクシー運賃を半額にする遠距離割引「55割(ゴーゴー割)」が31日、在阪タクシー会社の大半で廃止された。平成14年から20年以上にわたり、終電後に帰宅する遠距離客に重宝されてきたが、景気の低迷による利用客の減少などで「このまま続ければ業界がもたない」との悲鳴が上がっていた。ただ、一部には55割を継続するタクシーもあり、値下げ競争が続く可能性もある。

■規制緩和で苛烈競争

国土交通省近畿運輸局によると、55割は平成14年6月、大阪府内でスタート。3年後には、府内を走る9割のタクシーが導入した。

背景にあったのは当時の小泉純一郎政権による規制緩和政策だ。自由競争を推奨し、地域ごとに国が数を管理していたタクシー会社の新規参入が盛んになった。14年末で161社だった府内のタクシー会社はピーク時の20年、231社まで増加。パイの奪い合いが始まり、苛烈な価格競争につながった。

「55割でなければ、客がつかまらなかった」。あるタクシー会社の幹部はこう振り返る。

■コロナ禍、燃料高騰が打撃

だが、2008年のリーマン・ショック以降の景気低迷により、55割は「過度な割引」(大阪府のタクシー会社幹部)として事業者の経営に打撃を与えるようになる。そこに追い打ちをかけたのが新型コロナウイルス禍だ。

近畿運輸局によると令和2年以降、府内のタクシー会社6社が倒産。同3月からの1年間では、約1400人の運転手が廃業・引退した。さらにロシアのウクライナ侵攻を受け、燃料費は高騰。2025年大阪・関西万博を見据え、キャッシュレス決済など車両の設備投資にも負担がかかることから、大阪府内のタクシー事業所は足並みをそろえる形で55割廃止を検討するようになった。

初乗り550円が売りのタクシー会社「ワンコインドーム」(大阪市西区)の町野革(かく)会長は、「十数年前から55割は大きな負担だった。このまま続ければ業界全体が共倒れになると思っていた」と打ち明ける。

■料金値上げとともに一部は「91割」へ

近畿運輸局によると大阪府内では5月31日からタクシーの運賃が改定され、初乗り運賃は「1・7キロで最大680円」から「1・3キロで最大600円」となり、平均12・6%の値上げとなる。

この運賃改定のタイミングに合わせ、これまで55割を導入していた法人タクシーの165社のうち、31日付で大半の157社が廃止し、一部が9千円超で1割引きの「91割」に移行することになった。

タクシー利用者からは55割廃止を惜しむ声も聞こえる。「わざわざ55割のタクシーを探して乗っていた。ずいぶん助けられたし、なくなったら終電までに帰ることになりそう」。神戸市西区の男性会社員(54)は残念がる。

一方、55割を継続する事業者もある。「戎交通」(大阪府東大阪市)は5千円前後の料金客が多いため、55割が収益に与える影響は少ないと判断。しばらくは静観する構えだ。

長距離客を乗せることが多い個人タクシー運転手の男性(72)は「客は安い方へ流れる。やめるなら全体でやらないと」と話し、自身は55割を続けるという。

あるタクシー運転手は「大半の企業や運転手は55割がなくなるのを歓迎するだろう。ただ、長距離の客を狙う運転手は55割を続ける会社に移籍するのでは。すみ分けがこれから進んでいくかもしれない」。別の運転手は「55割を続ける会社にどれだけ客が流れるか注視したい」と話した。(倉持亮、鈴木源也)

2031OS5:2023/06/04(日) 09:31:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/b978e5480f0461c28c58cc64d334243c632d2fe4
稼げない、労働が環境悪い…運転手不足のタクシー業界、イメージ払しょくへ待遇改善に躍起
6/4(日) 8:33配信

南日本新聞
タクシー運転手の仕事のコツについて、林真寛さん(右)からアドバイスを受ける米山恵美さん=5月30日、鹿児島市与次郎1丁目の旭交通

 タクシーに限らず、バスやトラックと陸運業全体が運転手不足にあえぐ中、鹿児島県内のタクシー事業者は、従業員の待遇改善や業務効率化などに取り組む。「稼げない」「労働環境が悪い」といった業界のイメージ払拭に躍起だ。

【写真】2種免許取得へ向け特例教習を受ける田尻義昴さん(奥)=5月26日、いちき串木野市の串木野自動車教習所

 いちき串木野市の串木野自動車教習所で5月26日、鶴丸交通(鹿児島市)の田尻義昴さん(20)が、乗務に必要な第2種運転免許を取得するための特例教習を受けていた。取得すれば同社最年少の運転手。「早く独り立ちして活躍したい」と声を弾ませる。

 2種免許の受験は昨年、特例教習を受けることで年齢などの条件が緩和された。同社は取得費を全額負担。加えて、新人運転手に月給20万円を半年保証している。「業界が初めてでも安心して挑戦できる」と立神剛総務課長は説明する。

■ ■ ■

 多様な働き方を用意して女性運転手に活路を見いだし、異業種からの人材受け入れに積極的な事業者も多い。

 旭交通鹿児島支社(鹿児島市)では6人の女性運転手が働く。米山恵美さん(34)は「家庭優先」の求人チラシを見て入社した。小学生の長女を学校に送り出してから下校するまでの7時間半ハンドルを握る。「生活スタイルに合わせて融通が利くのが魅力」と働き方に満足している。

 同僚で運転手歴7年の林真寛さん(66)は元銀行員。数字とにらめっこだった生活は一変、客との会話が生きがいになった。「楽しい上に『ありがとう』と何度も言ってもらえる。これこそタクシードライバーの醍醐味(だいごみ)です」と満面の笑みを見せる。

 全国ハイヤー・タクシー連合会のデータでは、2022年の全国のタクシー運転手賃金は年361万円余り。コロナ禍の前年より80万円以上増えたが、それでも全産業平均の約496万円には及ばない。「タクシーは稼げない」という根拠にされている。

 県タクシー協会に45年勤務する山口俊則専務理事は「データは時短勤務など多様な働き方を考慮していない。今の給与はかつてないほど高水準。バブル期を超えている」と反論する。

 運転手不足でタクシー1台の1日の売り上げ平均は2万5000円と、コロナ前平均の1万7000円より8000円増えた。運転手の取り分は売り上げの半分が相場。今はコロナ前より1日4000円増えた。月20日勤務なら8万円増。売り上げが月100万円以上あり50万円を超す運転手も珍しくない。

■ ■ ■

 デジタル化による効率化も進む。鹿児島市の10事業者(計約200台)からなる「カゴシマTAXIグループ」は、4月から共通配車アプリの運用を始めた。全車両に衛星利用測位システム(GPS)や配車システムが入るタブレットを導入し一括管理する。

 乗客がアプリを利用して待っている場所と行き先を入力すると一番近くの車に通知が届く。無駄のない配車を可能にし、配車係の負担も減る。同グループの松本明本部長は「客側も迎えのタクシーの現在位置が分かるなど便利」と利用を呼びかける。

 求人の間口拡大や効率化と運転手確保を図るタクシー業界。協会の山口専務理事は、過疎化やバス路線の縮小で「通院や買い物など生活の足を守る最後のとりではタクシー」と力を込める。「運転手不足をどうにか解消して、持続可能な事業にしなければならない」と話した。

■連載「タクシーがいない かごしま」〈下〉

南日本新聞 | 鹿児島

2032OS5:2023/06/04(日) 09:32:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/55bc036441062e409df9c22bb907466fbd3bc1d8
昨年12月、1万件以上の配車依頼に対応不能…タクシーがいない、運転手がいない コロナ下の3年で相次ぎ離職 高齢ドライバーも、若手も
6/3(土) 8:31配信

南日本新聞
タクシーがいない…流しのタクシーもつかまらず、乗り場に列をつくる客=5月、鹿児島市山之口町

 新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5月から「5類」に引き下げられ、人の動きが活発になる中、鹿児島県内ではタクシーの不足が目立つ。県タクシー協会によると、運転手はこの3年で720人減って2500人になった。事業者は運転手確保に躍起だが採用は急には増えず苦心している。

 鹿児島市天文館の電車通り沿いのタクシー乗り場。数年前までは客待ちのタクシーが列をつくっていたが、最近は週末の夜中になるとタクシーを待つ客が列がをつくる。空車ランプが点灯していても「予約済み」で、手を挙げても止まらない。雨天時や週末の夕方に配車を断られた人も多い。

 ■ ■ ■

 「コロナにおびえながら乗務するより、年金でほそぼそと生活していくことにした」。2020年夏にタクシー乗務を辞めた鹿児島市の男性(78)は離職理由を語る。もともと客や同僚との会話が楽しみで稼ぎは二の次だった。未練は残るが、狭い車内で不特定多数の客を相手にする仕事は家族の理解を得られなかった。「孫に感染させたくない」と言われて約30年の乗車歴に終止符を打った。

 県タクシー協会の山口俊則専務理事は「年金の足しにと働く高齢運転手は多かった。コロナを恐れ辞めてしまった」と話す。以前から高い平均年齢はコロナ前の63.4歳から64.6歳となった。高齢運転手の離職が相次いだにもかかわらず微増したのは「新規採用が少なく、若手も辞めているからだろう」と推測する。

 鹿児島市で営業する乗車歴30年の男性(73)は「30代の後輩が数人辞めた」と証言する。給料が歩合制の運転手にとって飲食、観光業の休業や時短営業は死活問題。手取り数万円という月もあり、都市圏や他業種に移ったと聞く。「子どもが小中学生だとお金がかかるから」と理解を示す。

 ■ ■ ■

 九州運輸局鹿児島運輸支局によると、この10年間で個人を含むタクシー事業者数は499から339に減少、車両数は1千台近く減り3112台になった。売り上げ減少や高止まりする燃料費に加え、運転手不足も影響している。

 タクシーが足りないという声は多いが、鹿児島市と鹿児島空港、川薩、鹿屋の交通圏は、需要に対しタクシーの供給過剰の恐れがある「準特定地域」に指定されている。同支局によると、指定は車両台数でカウントするためで、運転手不足で車両が稼働しない状況は想定外という。

 約220台を所有する市丸グループの鶴丸交通(鹿児島市)は昨年12月に1万件以上の配車依頼に対応できなかったという。「理想は車両1台につき運転手は2人以上欲しい。今は1台に1人が続いている」と迫田省三常務。車庫に止めているだけでも車検や整備など一定の固定支出は続くため、できるだけ稼働させたいが運転手がいない。売り上げの機会損失も大きい。

 タクシーが足りない現状で今後、期待されているインバウンド(訪日客)や鹿児島国体に対応できるのか。協会の下之角洋会長(鹿児島第一交通社長)は「今は需要に対応できていない状態。協会として運転手確保を進めたい」と話した。

■連載「タクシーがいない かごしま」〈上〉

南日本新聞 | 鹿児島

2033OS5:2023/06/04(日) 20:43:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/ea2495a691fa7b4ec714a80b6ad89298bce6b6c2
運転代行足りず 人手、車の補充難航 コロナ5類移行 夜の街での飲食増えたけど… 福島県内
6/4(日) 11:59配信
福島民報
週末の繁華街で客待ちする運転代行業者の車列=2日午後8時40分ごろ、福島市・パセオ通り

 新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行し、飲食機会が増える中、運転代行業が車と人手の不足に悩んでいる。コロナ禍に伴う飲食需要減を受け、福島県内の随伴用車両は直近3年間で約3割減。各種団体の総会シーズンを迎え、都市部を中心に引き合いが戻りつつあるが、離職した運転手の復帰や手放した車の補充は進まない。依頼のピークとなる時間帯が早まり、配車時間の長期化などの影響が出ている。

 県公安委員会の認定を受けた運転代行業はコロナ禍前の2019年に304事業者、随伴車は759台あったが、昨年には276事業者、553台に減った。業界内では経費削減のため車を手放し、廃業する事業者も出た。一方の運転手も昼の仕事と兼業する人が少なからずおり、収入減や感染を懸念して他の仕事に流れていったという。

 郡山市のセブン代行はコロナ禍前は7台を運行していたが、今は4台に減らした。社長の宗形三彩史さん(47)は「ピーク時に依頼を受けきれない日が増えている」とため息をつく。宗形さんはコロナ禍で起きた飲酒習慣の変化も逼迫(ひっぱく)に拍車をかけているとみる。かつては日付が変わった深夜帯の利用も多かった。2次会の減少や事業所での飲酒検知の努力義務化などを背景に午前0時過ぎの配車依頼は減った。各業者の車両数が減る中でピークが午後8〜11時台に集中した分、さばききれないのが現状という。

 運転代行をよく利用するという郡山市の会社員男性(53)も最近の混雑を「2時間ぐらいは待つことがある」と実感している。1次会が終わる午後8時から同9時30分ごろまでは特に待つ印象がある。「会合に出ても1次会で帰ることが増えた。終了時間に合わせて代行を予約するようにしている」と話した。

 県都の夜の街でも事情は同じだ。福島市と川俣町を中心とするゴリラ代行は随伴車をコロナ禍前の12台から6台に半減した。社長の佐藤孝さん(48)は「お客さんを1時間近く待たせる場合も多く、車は足りていない」と悩む。需要の回復を受け、新たな運転手を募っているが応募がない状況が続く。燃料費の高騰もあり、待遇の引き上げにも限界がある。「ドライバーの高齢化が進んでいたことも働き手が戻らない原因の一つ」とまゆをひそめる。

 福島市置賜町で1996(平成8)年からスナック「フラワー」を営む高橋光子さん(71)は「以前に比べたらずいぶん代行さんの車は減った」と感じている。「年配の人は特に早く帰るようになった。待ち時間に来てくれる人もいるが、帰宅手段の選択肢が少なければ夜の街のにぎわいに水を差す」と困り顔だ。

 昨年10月に設立された運転代行業の全国組織「新日本運転代行連盟」(本部・岐阜市)の専務理事を務める宗形さんは運転代行業全体の待遇改善などを国に求めている。「連盟での活動を通じて業界の健全化を進め、ドライバーが集まるような環境を整えたい」と言葉に力を込める。

2034OS5:2023/06/06(火) 08:10:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/2bfe6d0e352ca0ad8481e11096db709807d4df23
宮城のバス、路線赤字なのに国の補助金対象ならない? 青森、岩手、福島と同列扱いがネック
6/6(火) 6:00配信

河北新報
渋滞の多い仙台市中心部を走る路線バス(写真の一部を加工しています)

 宮城県のバス事業者などが、赤字路線に対する補助金の算定根拠となる基準単価の見直しを国に求めている。渋滞が多い仙台市中心部を通過する路線を抱え、燃料費などの運行経費が高止まりしているが、そこまで経費が高くない青森、岩手、福島3県と同じ基準単価で算定されるため、赤字なのに補助対象にならないことがある。専門家は「地域の実情に合った公共交通を維持するには見直しが必要だ」と指摘する。(報道部・田柳暁)

[基準単価]燃料費、人件費、車両整備費など路線バスを1キロ走らせるのに必要な経費。地域区分ごとにバスを30台以上保有する民間事業者の過去3年分の経費を平均して算出する。東北の地域区分は宮城、青森、岩手、福島4県が東北ブロック、秋田、山形両県が新潟県を含む羽越ブロックとなっている。

 基準単価は全国21の地域区分ごとに決まっていて、宮城など4県は東北ブロックの単価が適用される。補助金は、基準単価と赤字路線の走行距離を掛け合わせた費用が収益を上回った場合、超過分の半額が交付される。

 国土交通省によると、2020年度の東北ブロックの基準単価は331円。宮城など4県のバス事業者10社の運行経費の平均から算出された。

 運行経費は仙台市交通局が1キロ当たり743円、宮城交通(仙台市)が645円。渋滞する都心部を走る路線が多く、燃料費がかさむ。1日当たりの運行時間も長く、運転手の人件費が高くなる傾向もある。

 一方、他県のバス事業者は運行経費を公表していないものの、各県によると、青森は300円前後、岩手は330円前後、福島は370円前後とみられる。いずれも宮城と2倍前後の開きがあり、宮城は見かけの費用が実際より少なく計算されている。費用より収益が上回れば「黒字」と見なされ、実際は赤字でも補助金が交付されない。

 宮城県内のバス事業者や大学教授らでつくる仙台市交通政策推進協議会は5月24日の会合で、地域区分の見直しを国に要望することを協議。宮城交通の担当者は「仙台と青森県半島部の基準が同じでいいのか。区分の見直しをぜひ実現してほしい」と強く訴えた。

 協議会は翌25日付で要望書を国交省に送った。「実際の費用と大幅な乖離(かいり)がある」とし、宮城を東北ブロックから切り離して単独の単価とするよう提案した。

 会長の吉田樹福島大准教授(地域交通政策)は「現行制度は利用者の多い都市部の地域交通を維持する枠組みではない。国出先機関の管轄エリアや経済圏に基づく地域区分は長く見直されておらず、一石を投じる意味がある」と強調した。

 国交省自動車局旅客課の担当者は「バスの業界団体から都市部の基準見直しを求める声が来ているのは確か。実態を把握した上で、見直す必要があるかどうかを検討する」と説明した。

河北新報

2035OS5:2023/06/06(火) 20:31:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/515178401e2ee4a488c636d9af0f1289240f3fe5
ディープな時間帯の"お助け便"……「深夜バス」の運行時刻が謎すぎる!!
6/6(火) 11:00配信

ベストカーWeb
ベストカーWeb

 夜も更けて、普通のバスが終わった後で姿を見せるのが「深夜バス」だ。この深夜バス、平均的に見て何時頃から何時頃まで活動しているのだろうか?


文・写真:中山修一

■多彩な意味を持つまでになった「深夜バス」
 ここ四半世紀くらいのうち「深夜バス」にも様々なニュアンスが生まれ、バスの種類的には3つくらいに分けられるようになった。まずは"キング・オブ〜"でおなじみの都市間高速夜行バスとしての深夜バスだ。

 夜行バスと深夜バスは全く性質が異なるのだが、今となっては、あれはあれで「深夜バス」と表現しないと険悪なムードになってしまうほど広く浸透し、本来の意味よりも通りが良い俗称にまで昇華している。

 二つ目は、主に大都会の主要駅を日付が変わる時間帯に出発し、高速道路などを経由しながら郊外の鉄道駅などを目指す、深夜急行バスとしての深夜バスだ。高速車やワンロマ車といった、路線車に比べるとハイグレードな設備の車両がよく使われるのが特徴だ。

 ところがコロナの影響で運休や廃止になってしまった路線が多々あるため、2023年5月現在のところ、深夜急行バス自体の存在が激レア化している。かつては、渋谷駅から毎夜発車する深夜急行バス「ミッドナイトアロー」が有名であった。

 三つ目が、主に郊外の鉄道駅を深い時間帯に出発して、数キロ程度の比較的短い距離を走る、一般路線バスとしての深夜バスだ。これが本来の深夜バスであって、今回のトピックにあたる。

■普通と深夜の境界線とは
 「深夜バス」という特別な括りになっているものの、経路や車両は基本的に昼間走るバス路線と変わらない。昼間と深夜とで系統を変えて区別を付ける場合もあるが、最大の違いは運賃で、大抵のバス事業者では通常運賃の倍額に設定されている。

 昼間の運賃が220円だとすれば深夜バスは440円。定期券利用でも深夜割増運賃が別途必要になり、深夜運賃が440円の場合、定期券提示に加えて220円を支払えば利用できる。

 では、大体何時頃から普通のバスが深夜バスに変わるのか……おおむね23時を過ぎると普通のバスが終了(いわゆる終バス)となり、深夜バスへとシフトする。具体的な開始時刻は事業者ごとに違うようで、23:00のところもあれば、23:30のところもある。

2036OS5:2023/06/06(火) 20:31:40
■最も遅く出発する深夜バスはどれ?
 深夜バスの始まりが23時台からとして、その日最後の便が出発する時刻が特に遅いのはどのバス路線だろうか。首都圏を例にすると、東急田園都市線の鷺沼駅、青葉台駅をそれぞれ発車する深夜バスが超遅いことで知られていた。

 いずれも渋谷方面から来る田園都市線の最終電車に合わせてあり、25:10や25:20といった25時台前半が出発時刻になっていた。最終の深夜バスに限り、電車が遅れた場合は到着を待ってから発車したため、時刻はあってないようなものだったと言える。

 平日が週末に近づくと相応の利用率を誇り、最終深夜バスを増便するケースも見られた東急の深夜バスであったが、こちらもコロナの影響で現在はすべて運転を取りやめている。

 現在運行中の、時間帯が極めて遅い深夜バスとしては、まず小田急バス「吉01」系統の吉祥寺駅南口〜大沢行きが挙げられる。約6kmの距離を結ぶ路線で、吉祥寺駅を最後に出るのが24:20の便だ。

 王子駅前〜豊島五丁目団地およそ3kmの距離を走る、都営バス「深夜02」系統もまた、日付が変わってから活躍を見せる深夜バスの一つで、24:50まで便の設定がある。

 同じく24:50発と深い時刻の最終便を持つのが、品川駅港南口〜八潮パークタウン間約6kmの路線、都営バス「深夜07」系統だ。この路線は循環バスであるが、最終の深夜バスのみ途中の八潮公園前止まりとなっている。

■深夜バスの行先に何があるのか
 完全に午前様となるまでサービスを行う深夜バスが向かう先は一体どんな場所だろうか。

 深夜バスでほぼ共通しているのが、終点あるいは経路上に団地や住宅街が広がっている点だ。駅から歩くには少々距離がありすぎる区間にバスが設定されているのも似通っている。

 仕事や大人のお付き合い等々、大都会から帰ってきた人々を自宅まで送り届けるのが、深夜バスの最たる役割と言えるわけだ。

 まさに実用本位な交通機関であり、乗りバスをするにも時間的に難しすぎるせいか、深夜バスという存在は趣味目線で見ると謎多き乗り物だったりする。

2037OS5:2023/06/07(水) 21:08:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/8e47ec8da5fb58530c4feb7bd8d842b132123a29
浜坂・湯村温泉-神戸線の高速バス運休へ 全但バスが16日から 利用低迷と運転手不足で
6/6(火) 18:39配信

神戸新聞NEXT
神戸・三宮に向けてJR浜坂駅を出発する全但バスの高速バス=兵庫県新温泉町浜坂(撮影・斎藤 誉)

 全但バス(養父市)は、湯村温泉(兵庫県新温泉町)経由で、JR浜坂駅と神戸・三宮を結ぶ高速バスを16日から運休する。利用低迷と運転手の不足で、継続は困難と判断した。15日の運行が最後で、再開のめどは立っていないという。


 浜坂・湯村温泉-神戸線は通常、1日2往復(計4便)を運行。2020年に新型コロナウイルス禍による利用減で同1往復に減便した。今春、通学で利用していた高校生が卒業し、1便当たりの平均乗車人数は5人以下となっていた。

 運休後、浜坂・湯村温泉-神戸を全但バスで往来するには、既存の浜坂・湯村温泉-大阪線と城崎温泉・豊岡-神戸線を乗り継ぐ必要がある。

 新温泉町商工会の谷田一富会長(70)は「神戸と浜坂を結ぶ交通手段の一つがなくなるのは寂しい。バス需要が戻るように、できることをしていきたい」と話した。(吉田みなみ、斎藤 誉)

2038OS5:2023/06/10(土) 08:57:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/785199109c54cd50733c30439d3a5efce24ca0ac
鹿児島交通バス12系統で「維持困難」 コロナで経営悪化、運転手不足 沿線自治体に支援求める
6/10(土) 8:05配信

南日本新聞
鹿児島交通のバス

 鹿児島交通(鹿児島市)は9日、自治体をまたぐ地域間幹線のバス27系統のうち、12系統の維持が困難になったとして、沿線の10市3町に、代替策の検討を求めていると明らかにした。新型コロナウイルスの長期化による経営悪化や慢性的な運転手不足が理由。県庁であった県バス対策協議会で報告した。


 西村将男副社長は取材に「利用者がコロナ前に戻らず、運転手の離職が続き、募集しても確保できない。自治体の支援をお願いしたい」と話した。

 鹿児島交通は代替策に(1)沿線自治体が同社や別の事業者に運行を委託し、減便やルート変更で対応(2)沿線自治体がコミュニティーバスなどを走らせて路線を確保-を挙げ、4月に10市3町に伝えた。

 12系統のうち、「鹿屋-大根占-根占港-根占」は、鹿屋市、錦江町、南大隅町が運行を委託する方向で調整が進んでいる。残る11系統は対応を検討中で、同社と協議して決める。

 同社は昨年の対策協議会で、50あった地域間幹線バス系統のうち、23系統の運行見直しを明らかにした。このうち18系統は自治体が運行を委託し、5系統はコミュニティーバスの導入などで対応した。事務局の県交通政策課によると、いずれも地域の交通手段自体は確保されている。

 この日の協議会で同課は全27系統で国庫補助を受けた場合でも約1億7400万円の赤字が見込まれると説明した。新型コロナの影響に伴う特例措置で2022年度までの3年間は1日当たり輸送量などの補助要件が緩和されたが、23年度以降の方針は示されていないという。

南日本新聞 | 鹿児島

2039OS5:2023/06/18(日) 22:36:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d70b7b607f7c4edcbad82a07e105f83e6f4b9c9
運転手の95%に事故歴、パワハラ横行…神戸市バスに巣くう闇
6/17(土) 18:30配信

産経新聞
過失のある事故が昨年度、52件発生した神戸市バス。市直営の営業所ではパワハラ問題も発覚した

9割以上のバス運転手が事故を起こしている-。神戸市内で路線バスを走らせる神戸市バスで、こんな驚きの数字が明らかになった。神戸市交通局によると、市バスの直営営業所に所属する運転手222人のうち、事故歴のない運転手はわずか10人で、事故の経験者は約95%にも上った。神戸市バスでは平成31年に歩行者2人を死亡させる事故が発生しており、営業所内での悪質なパワハラ事案も判明。「市民の足」として、安全安心が絶対であるはずの市バスは再生できるのか。


同局によると、神戸市内には9つの営業所があり、うち6カ所は民間バス事業者が委託を受けて運営している。市直営の3カ所では今年4月1日現在で、過失のない場合も含め、222人の運転手の95%が事故を起こしていた。

原因の一つと考えられるのが高齢化だ。直営営業所の運転手は同日現在で、60歳以上が73人▽50〜59歳が105人▽40〜49歳が16人▽30〜39歳が22人▽20〜29歳が6人-という年齢構成で、50歳以上が8割を占めている。

平成31年4月には、神戸市中央区のJR三ノ宮駅前で市バスが横断歩道に突っ込み、歩行者2人を死亡させる事故が発生。男性運転手は懲戒免職となり、自動車運転処罰法違反の罪で起訴され、実刑判決を受けた。

民間に運営委託した営業所も含めた過失のある事故は、昨年度は52件発生していた。

■「チンコロしたやろ」と罵倒

さらに今年3月、神戸市バスをめぐる事故以外の問題も明らかになった。市は同月、市バス営業所内でのパワーハラスメントなどで運転手らを懲戒処分。中でも、悪質とされたのが59歳の男性職員だ。

市によると、職員は令和3年11月、ある営業所の一室に同僚を呼び出し、ほかの職員と話をしないようにと要求。同僚が拒否し、異動を申し出ると「お前、ここからどっか行けると思っとったらあかんで。受け取ってくれるところあらへんで」などと罵倒したという。

また、別の職員には「チンコロ(内部告発)した」といい、「確実やと思っている。してへんっていう証拠ないやん」と侮辱。「チンコロの○○」と大声で罵倒もしたとされる。

市は昨年、市議会の委員会で指摘を受け、弁護士による調査を実施。その結果、こうしたパワハラの実態が明らかになった。

■30年間異動なく派閥形成

弁護士の調査では、同じ営業所に25〜30年間ほど勤務し続ける職員がいたことも判明。パワハラの背景として、長年異動がなく営業所内で派閥ができるなどしたことが指摘され、組織風土に問題が生じていた実態があらわになった。

市交通局は「ハラスメントなどの不適切な行為のない風通しのよい職場づくりを図る」として、長年異動がなかった職員を別の営業所に異動させるなどの再発防止策に乗り出した。運転面ではすでに運転操作マニュアルを作成しており、3年度からは、添乗調査を導入。管理職がバスに乗る際、運転手が発車前の声かけをしているか、なめらかな加速や減速ができているか、急ブレーキなどの危険な動作がないかなどを日常的に調査し、データを局内で共有している。

昨年2月には局内に研修施設を設置し、JR三ノ宮駅前の死亡事故の新聞記事や過去の事故例なども掲示している。市民が安心して利用できる公共交通機関へ-。神戸市バスの変革が求められている。(弓場珠希、福井亜加梨)

2040OS5:2023/06/20(火) 10:03:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/6838b56b68e977a10f60ad80ac16efa7c2837410
人出戻るも代行人手不足 石川県内夜の街、車両フル稼働できず
6/20(火) 5:01配信

北國新聞社
繁華街で客を待つ運転代行の車両。運転手不足で、街中を走る車両数が減っている=金沢市内

  ●週末1時間半待ちも

 石川県内の運転代行業者がドライバー不足にあえいでいる。新型コロナの5類移行に伴って繁華街に酔客が戻ったものの、運転手が足りないため全ての車両を稼働させることができず、週末には依頼を受けてから到着まで1時間半かかることも。「2024年問題」への対応を迫られる物流業界と同様、運転代行やバス、タクシーといった旅客運送業でも人材難が深刻な課題となっている。

 県運転代行協会によると、加盟18社の運行車両はコロナ前の2割減の約70台となっている。実際の所有台数の合計はさらに多いが、ドライバーが少なく、ほとんどの事業者が「休眠状態」の車両を抱えているという。

 6台の車両を保有するマックワン運転代行(金沢市)には6月上旬の週末、次々と予約の電話が舞い込んだ。ただ、出動したのは4台だけで、残り2台は会社の駐車場に止められたままだった。

 同社の担当者によると、この日は「どこに電話してもつながらん。どれだけでも待つから来てほしい」との要望もあり、結果的に1時間20分待ってもらうケースもあった。

 各事業者は運転手を集めようと従業員の待遇改善を急ぐ。マックワン運転代行は入社祝い金を用意するなどしてドライバーを募集するが、千田耐社長は「求人を出しても人が全く入ってこない」と嘆く。

 9台の車両を持つ小松タウン代行(小松市)でも2台を動かせていない。1台当たりの売上高はコロナ前まで戻ったものの、車両をフル稼働できない影響で全体の売り上げは8割程度にとどまる。

 中川健治社長によると、運転代行はタクシーと異なり、軽トラックから高級車まで、さまざまな車種を運転する必要がある。中川社長は「どんな車も運転し、車庫入れできる技術が求められる。そうした点がリスクと認識されているのかもしれない」と話した。

 業界関係者によると、加賀市周辺では同業者との価格競争も激しい。燃料高でも値上げをこらえるケースが多く、事業者は人手不足と利益圧迫の二重苦にさらされている。東京運転代行(同市)の髙田真琴社長は「うちだけ値上げしても客が離れるだけ。何とか持ちこたえたい」と苦しい胸の内を明かした。

  ●根絶条例で需要増か

 県警によると、今年1〜5月末時点の飲酒運転摘発件数は142件(前年同期比75件増)で、過去10年で最多だった昨年の340件を上回るペースで推移している。

 県運転代行協会事務局長を務めるマックワン運転代行の千田社長は、県が4月に「飲酒運転根絶条例」を制定したことが運転代行の需要増につながっているとの見方を示し、「協会を挙げて人手不足の解決に知恵を絞りたい」と話した。

2041OS5:2023/06/21(水) 10:29:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa8c91952a932e17127941d42160d24ad27ba71b
「ドライバーさえいれば…」悩む業界 観光客が戻った沖縄、タクシーの稼働率は5割 10年で半減した理由
6/21(水) 9:07配信
 新型コロナウイルスの法的な位置付けが「5類」に移行し飲食や観光業が活気を取り戻す中、タクシー業界は人手不足による需要と供給のミスマッチに頭を悩ませている。月ごとの入域観光客数が17カ月連続で前年同月を上回る一方、乗務員の数が足りず稼働率が5割にとどまるグループも。各社は免許取得費用や研修中の給与保障、アプリ専用タクシーの導入による時給制の創設など、ドライバーの確保に奔走している。(政経部・銘苅一哲、國吉匠)

【写真】満車が多いのはこれのせい? 「30分無料」を悪用、那覇空港の駐車場で不正横行か

 「感覚的に需要はコロナ前に戻っている。ドライバーさえいれば経営を回復できるが…」。沖東交通グループ(西原町)の棚原靖裕常務は本音を漏らす。保有する439台には1100人の乗務員が必要だが実際に働くのは750人で、稼働率は55%にとどまる。

 10年ほど前の稼働率は9割。60代以上の乗務員が多いことから緩やかに働き手は減っていたが、決定的な人手不足の要因となったのはコロナだった。

 車内で客と距離を取るのが難しい中、重症化のリスクが指摘された高齢の乗務員は本人や家族の要望で離職が相次いだ。棚原常務は「初感染の確認から1カ月で57人、約1年で180人が退職した」と振り返る。

 その後の感染拡大でさらに人員の不足が深刻になる中、対策を打ち出したのは感染が落ち着きつつあった今年2月から。

 行政の支援を受けながら2種免許の取得費用や研修中の給与を保障する制度を始めた。1人当たり約30万円で養成し、これまでに50人が入社。棚原常務は「(時間外労働が制限される)2024年問題はタクシー業界にも影響する。働きやすくするためにも人員が必要だ」と強調。行政の支援は終了したが、養成制度を独自に継続する考えを示した。

 乗務員の不足をアプリで解消しようとする試みもある。三和交通(南風原町)は5月からタクシー配車アプリ「DiDi」専用の乗務員を募集。注文を受けると車内にあるモニターに目的地への経路が表示され、未経験者や道に詳しくない人でも働くことができる。

 泉澤謙営業主任は「乗務員を募集しても『土地勘に自信がないから』と敬遠する人が多く、新規参入のハードルが高かった。応募がないこともよくあった」と明かす。従来の「流し営業」を中心とした勤務は給与が売り上げに左右されたが、DiDi専用の乗務員は時給制のため安定した働き方が可能となる。

 DiDiモビリティジャパンによると専用乗務員を採用するタクシー会社は全国で初めて。担当者は「働き手の確保に加えて観光客など利用する側の移動手段枯渇の解消にもつながる」と意義を語った。

2042OS5:2023/06/27(火) 14:59:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/866f1728cfb381cbeab5d9a6ff286a8f6faf4890
運転手が足りない! 広島都市圏の路線バス280便を減便 若者敬遠・コロナで離職…「中区なのに1時間に1本なんて…」
6/27(火) 10:01配信


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中国新聞デジタル
運転手不足のため減便した路線バス

 広島都市圏のバス会社の運転手不足が深刻だ。不規則な勤務時間が敬遠されて就職者が増えず、新型コロナウイルス禍で離職も相次いだ。5社が4月、運転手不足などを受けて計280便を減便し、利用者への影響も出ている。運転手の労働時間の上限規制が強化される「2024年問題」も控え、各社の悩みは深まっている。

【図解】広島市が路線バス事業で検討している「上下分離方式」のイメージ

40歳以下はわずか1割
 車いすを利用する広島市中区の森重秀之さん(69)は毎月4〜5回、バスに乗って外出する。4月以降、自宅近くの広島バス(中区)の停留所は昼間、1時間に1本しか止まらない。「3月までは2、3本は止まっていた。中区なのに1時間に1本なんて」と驚く。

 広バスは4月1日、吉島線や宇品線など広島都市圏の7路線で減便した。重複する路線との調整で大幅減となった旭町線を除き、平日の各路線の便数は減便前の76〜91%になった。運輸課の平岡祐介課長は「どの路線も減便の主な要因は運転手不足」と言い切る。

 広バスの運転手は17年に約270人いたが23年には約240人に減少。平均年齢は50歳を超え、定年を迎える人もいる。広島県バス協会(東区)によると、16年に3521人いた県内のバス会社の運転手は22年に3104人と11・8%減。61歳以上が914人と3割近くを占め、40歳以下は342人と1割に過ぎない。

 人手不足や高齢化の理由はさまざまだ。勤務時間が不規則な上に休日出勤もあり、運転手を希望する若い人はなかなか現れない。コロナ禍に伴う減便で、離職が増えた。インターネット通販の増加でトラック業界に転職する人もいる。

 業界には2024年問題もある。来年4月に年間の拘束時間が3380時間から3300時間に短くなる一方、乗務の間の休息は8時間から最低9時間に増える。今は時間外勤務で運行を維持しているが、バス会社から「拘束時間を守ろうとすると時間外勤務は難しい」との声も漏れる。

中国新聞社

2043OS5:2023/07/05(水) 16:14:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/ee5489ffce4a9a97d6c46b2b99c4dd444bebf07d
バス運転手不足、平均より年収70万円低く若者敬遠…札幌の団地「バスなくなってすごく不便」
7/5(水) 11:05配信


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読売新聞オンライン
 北海道内でバスの減便が相次いでいる。札幌市内の路線バスの便数はここ5年で2割弱減少し、地方をつなぐ都市間バスも廃止の動きがある。運転手は低賃金で若者の就職希望者が少なく、人数がピーク時の7割まで減少しているのが要因だ。日常生活を支える公共交通が揺らぎ、特に車を運転できない高齢者から窮状を訴える声が上がっている。

高齢者「不便」
JR札幌駅まで1本で行けるバスがなくなったもみじ台団地のバス停(6月11日、札幌市厚別区で)

 「バスがなくなって、すごく不便になった」。6月11日午後、札幌市厚別区のもみじ台団地内にあるバス停の前で、近くに住む女性(72)がつぶやいた。このバス停からは、JR新札幌駅を経由して札幌駅まで1本で行くことができたが、今年3月末に札幌駅までの系統が廃止となった。

 新札幌駅まで行けば乗り継げるバスはあるが、女性は足が不自由で乗降の負担が大きい。友人とのランチや買い物でたびたび出かけていたが、ダイヤ改正以降は控えることが多くなった。「この団地は高齢者が多く、バスは生活に必須。1日1便でいいから戻してほしい」と切実だ。

 この路線を運行するジェイ・アール北海道バスの担当者は「なんとか維持したいが、運転手が確保出来ない」と苦しい胸の内を語る。札幌市によると、同社を含む市内バス4社の運行便数は2017年以降、17%減った。

待遇改善難しく
(写真:読売新聞)

 減便は全道で進んでいる。紋別市の北紋バスも今年度、一部路線を減便・休止。これまで運転手の時間外労働や休日出勤で路線を維持してきたが、昨年度に6人が退職し、「限界に達した」(担当者)という。都市間バスも例外ではなく、夕張市の夕鉄バスも9月末で札幌―夕張間、札幌―栗山間の廃止を発表し、市が代替交通を検討している。

 道バス協会によると、昨年9月の運転手数は乗り合い・貸し切りの合計で5496人。外国人観光客向けの需要で一時増加したが、ピークの1993年に比べ32%減った。賞与を含めた年収は約360万円で、全職種の平均より約70万円低いことが背景にあるとみられる。新型コロナ禍で業界全体の財政状況は悪化しており、待遇を改善するのは難しいのが実情という。

 札幌市は状況打開へ向け、今年1月、市の中長期的な指針となる「地域公共交通計画」の策定に取りかかった。北海道大の石井吉春客員教授(地域政策)は「バス各社は重複した路線の整理や共同運行も視野に入れた突っ込んだ議論を早急に進めるべきだ。住民も、路線を維持したければ率先して乗って支える意識が求められる」と指摘している。

2044OS5:2023/07/12(水) 21:06:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/7ad447dadc070ee5e5155511587d739c26339f2c
「タクシーが全然来ない」京都の観光客・市民が困惑…30分以上待たされるケースも
7/12(水) 18:01配信


読売新聞オンライン
観光客らが長い列を作る京都駅のタクシー乗り場(京都市下京区で)=川崎公太撮影

 コロナ禍が落ち着き、にぎわいが戻ってきた京都で、タクシーがつかまりにくくなっている。観光需要が低迷したこの3年間で運転手が全体の2割にあたる約1800人減少し、深刻な人手不足に陥っているからだ。観光客らからは不満が出ており、タクシー会社は人材の確保を急いでいる。(坂戸奎太)

【図表】法人タクシー運転手数の推移

■外国人向けも
 「タクシーが全然来ない。まだ買い物もしたいのに」

 9日夕、世界遺産・清水寺(京都市東山区)近くのタクシー乗り場。神奈川県から夫と旅行に訪れた女性(78)は、困惑した表情を浮かべた。

 この乗り場では、週末を中心にタクシーが入りにくくなっており、乗客が30分以上待たされるケースもある。女性も15分待ってようやく乗れた。

 JR京都駅にある外国人向けの「フォーリンフレンドリータクシー」の専用乗り場でも、車の姿はなかなか見られない。

 同タクシーは、インバウンド(訪日外国人客)需要に対応するため、京都市などが2017年に始めた。英語や中国語での簡単なやり取りができるよう研修を受けた「認定ドライバー」が運転する。

 20分待っていたタイ人の男性(19)は、あきらめて20人ほどが並ぶ隣の一般の乗り場に移ったが、「英語がわかる運転手じゃないと不安だ」と漏らした。

 市バスや一部の鉄道も、観光スポットを経由する路線は慢性的に混雑しており、移動はしづらい状況だ。

■修学旅行急増
 タクシーに乗りにくくなっている背景には、運転手の数が減っていることがある。

 国土交通省によると、法人タクシーの運転手は、コロナ禍の観光需要低迷などで全国的に減少。京都市と市以南の京都府内エリアでは23年3月時点で6147人と、3年前から1806人(23%)減った。フォーリンフレンドリータクシーの認定ドライバーも22年12月時点で126人と、20年1月時点から48人減少した。

ドライバー不足で稼働できず、車庫に置いたままの弥栄自動車のタクシー(京都市下京区で)

 京都府タクシー協会によると、府内のタクシー稼働率は、コロナ前の7割から6割に下がった。

 「ヤサカタクシー」を運行する府内大手の弥栄自動車(京都市)では、コロナ禍で売り上げが上がらず、100人以上が退職。このため、平日でも「空車」がほとんどなくなり、配車を断るケースが目立つ。同社は携帯のアプリで配車するサービスにも参加しているが、アプリでの予約も時間帯によって取りにくいという。

 担当者は「求人を出しているが、人材は他業種に流れてしまい、思うように集まらない」と頭を悩ませる。

 タクシー不足に拍車をかけているのが、修学旅行生の急増だ。寺社などを巡るために学校に貸し切りにするタクシーが増えており、その分、一般向けの車両が減ることになる。

 ある運転手は「会社からは『大口の修学旅行を優先してほしい』と言われている」と打ち明ける。

 市民生活にも影響が出ている。

 毎月、通院でタクシーを使う京都市北区の女性(75)は予約が取りにくいため、2日前には配車センターに電話をかけている。「急に体調が悪くなって病院に行きたくなったら、どうしたらいいのか」と不安を感じるという。

■人材広告に補助
 タクシー会社側は、運転手の待遇改善で人手不足を解消しようと動き出した。

 京都市と市以南の府内のタクシー会社のうち、4分の3にあたる47社は昨年8月以降、運賃改定(値上げ)を国交省近畿運輸局に申請し、認められた。

 5月1日から普通車の初乗り料金は460円から500円に、距離は1・2キロから1キロとなった。消費税増税時を除けば、値上げは18年以来5年ぶり。人件費のほか、高騰する燃料費などに充てられるとみられる。

 国は今年度から、タクシー会社が採用のための特設サイトを作ったり、人材募集の広告を出したりする際の経費の半額を補助する支援事業を開始。すでに全国の約2400社が制度の利用を申請したという。

 京都府タクシー協会は「利用者に不便をかけているが、秋の観光シーズンまでには何とか運転手を確保したい」としている。

2045とはずがたり:2023/07/17(月) 01:35:14
日本最大の路線バス会社の西鉄。日本が貧しくなり取り分け人口減少で公共交通部門が苦しい中,中古バスの活用と脱炭素,多角化の三兎を追えるディーゼルバスのEV化,なかなか興味深い。
>改造費用は約2700万円で、国土交通省から約900万円の補助を受けられる。新車のEVバスは4千万円前後のため、コストを抑えてEV転換を進められる。

中古バスをEVに「魔改造」 新車導入コスト抑え 温室ガスも半減
https://www.sankei.com/article/20230712-UZGJRYSEANL4PMV56FKAOTB3GE/
2023/7/12 11:00
一居 真由子 産経WEST

日本有数のバス保有台数を誇る西日本鉄道グループ(福岡市)が、中古ディーゼルバスを電気(EV)バスに改造する事業に乗り出した。自社だけでなく、全国のバス会社から改造を請け負う計画で、新車購入より価格が抑えられるのが強み。現在国内を走るEVバスの多くは中国製だが、国内メーカーにも動きが出ており、業界は「今年はEVバス元年」と位置づけ、国産EVバス普及に取り組んでいる。

6月9日、西鉄が「レトロフィット電気バス」と呼ぶ改造中古EVバス2台が福岡市内で運行を始めた。改造されたのは運行開始から13年の中古バス。EVバスはディーゼル特有の大きなエンジン音がなく、静かに走る。「それほどアクセルを踏み込まずに坂道を走れる」と運転士は違いを語る。

レトロフィットとは旧式の機械を改装・改造して新式にすること。今回は、エンジンなどを取り外して駆動用モーターやバッテリーを搭載した。台湾最大手の電気バスメーカー「RACエレクトリック・ビークルズ」の技術指導を受けて自社グループで改造を手掛けた。西鉄が運行するEVバスはこれで5台となった。

1回の充電で走れる距離は約150キロ。ディーゼルに比べ二酸化炭素(CO2)を52%削減できる。改造費用は約2700万円で、国土交通省から約900万円の補助を受けられる。新車のEVバスは4千万円前後のため、コストを抑えてEV転換を進められる。

改造をビジネスに

国内では乗客減などで赤字のバス会社も多く、新車のディーゼルバス(約2500万円)購入も難しい現状がある。地方では古いバスが多く走っており、そうしたバスほどCO2を多く排出する。

国の2030(令和12)年度の温室効果ガスの排出量削減目標の達成に向け、バス業界など運輸部門ではCO2を13年度比で35%の削減が求められており、西鉄はEVバス普及に向け、他のバス会社に改造バスを販売することを計画している。林田浩一社長は「(各バス会社は)イニシャルコストを抑えてEV化を進めたいという思いを持ち、相談や打診をよく受ける。新車導入までのつなぎの期間で活用するなど選択肢を広げる意味で貢献できる」と語る。

EV関係機器は台湾製だが、国内改造のため国産の位置づけになるといい、同社の山口哲生・技術部長は「複数のバス会社が視察にきている。幅広い車種の改造ノウハウを確立することが今年度の目標」と意気込む。RAC社のエルビス・ヤン社長は「台湾は政府が手厚い支援をし、ディーゼルと同じ価格でEVバスを購入できる。日本では中古の改造の方が置き換えを速くできる」と意義を語った。

西鉄は自社グループで年間20〜30台をEV化し、2030年度にはグループのバスの約1割にあたる約250台をEVバスに置き換える目標を掲げる。

2046とはずがたり:2023/07/17(月) 01:35:31
>>2045
国産に期待

国内メーカーの動きも活発化している。「EVモーターズ・ジャパン」(北九州市)は今年1月、北九州市若松区で、国内初となる商用電気自動車専用の量産組立工場の建設を開始した。これまでは中国メーカーが組み立てた車両を輸入していたが、国内で生産体制を確立し、5年後にはEVバス・トラック合わせ約1500台の生産を目指している。すでに7事業者に16台の納入実績があり、2025年に開催される大阪・関西万博向けに100台を納入する契約を結んでいる。

広報担当者は「バス会社からは国内メーカーが手掛ける安心感があるという声がある。航続距離が長く、バッテリーの長寿命を実現できるシステムにも強みがある」と語る。価格はディーゼル車の1・5倍以内を設定し、国の補助を活用すればディーゼル車と同等の価格で購入できるという。今年1月には伊予鉄バス(松山市)が同社の大型EVバスを導入。年度内に計10台の導入を計画するなど、各地でEVバスの採用が増えている。

大手では、いすゞ自動車と日野自動車が令和6年度に、EV路線バスの生産を開始すると発表。現在、国内のEVバスの多くは中国のBYD社製とみられ、普及が本格化すればコストの安い中国製が圧倒するとの見方もある。国内メーカーは需要が少ないEVバス開発に積極的とはいえなかっただけに国産に期待する声は大きい。

自動車検査登録情報協会(東京)によると、国内で保有されているEVバスは令和4年3月末時点で149台。国土交通省によると、路線バスなどの国内の乗り合いバスは全国に約5万6千台のため、普及率はわずかにとどまる。

普及促進に向け、国交省は今年度、EVバス導入支援として昨年度の10倍となる約100億円の予算を確保。担当者は「導入にはコストの高さがハードルとなってきたが、近年の燃料高の影響もあり、導入希望のバス事業者が増えている」と説明する。日本バス協会は今年を「EVバス元年」と位置付け、2030年までに累計1万台を導入する目標を掲げている。

熊本大大学院先端科学研究部の松田俊郎シニア准教授(電気自動車開発)は、国の補助も活用し、各バス会社が購入できる価格になることが普及の鍵を握ると指摘。「国内のバス会社は品質やアフターサービスの観点から国産バスの登場を待っている。メーカーは中国製に負けないよう価格を抑える工夫をしないといけない。政府目標の達成にはCO2排出量が多いバスをEVに置き換えないと間に合わず、バスの改造事業も意義がある」と話している。(一居真由子)

2047OS5:2023/07/17(月) 16:46:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/a3455f10543ff21f07d2f62c147ae3f8b7e06a9c
公共交通不便地の切り札「あいばす」苦戦 利用者低迷、運転手不足も…鹿児島市、乗り合いタクシーへの変更も検討
7/17(月) 8:03配信

南日本新聞
谷山南部地区を走るあいばす=鹿児島市西谷山1丁目(鹿児島市提供)

 鹿児島市が公共交通不便地の11地域で運行する「あいばす」利用者の低迷が続いている。2022年度の乗客1人1回当たり分の赤字額は1435円で、市は25年度までに代替手段への変更も含めて運行方法を検証し直す方針だ。運行エリアにある谷山地域では本年度、人工知能(AI)で効率的な移動サービスを提供するオンデマンド交通の実証実験を市内で初めて実施する。

バス減便で登下校に支障が…やむを得ず生徒のミニバイク通学解禁 標高120メートルに立つ鹿児島商業高

 市交通政策課によると、22年度の利用者は15年度から約2万人減の12万2403人。1便当たりは3.3人となっている。運行費用は約1億9000万円で、収益は約2000万円。差額の約1億7000万円を市が補てんしている。車両の老朽化や運行ルートの長大化、運転手不足も課題となっている。

 谷山地域での実証実験は11月〜来年1月の60日間に、大久保、玉利、旧大脇原、木屋宇都、笠松の5町内会内を対象に無料で実施。町内会内と、スーパーや病院がある町内会外にそれぞれ約40カ所の乗降ポイントを設定し、両ポイント間と町内会内のポイント間をワンボックスカーで結ぶ。実証実験中もあいばすは運行する。

 市は24年度までに、利用者へのアンケートや住民へのニーズ調査、谷山地域では有料での実証実験を実施。25年度には全11地域を対象に、ルートの見直しや減便によるあいばす継続のほか、AIオンデマンド交通や乗り合いタクシーへの切り替えなどの見直し方針をまとめる。

 あいばすが運行するのは吉野や松元、伊敷東部地域などで、利用者が最も少ないのは小原地域。交通政策課の児玉博史課長は「まずは各地域の実情を把握し、持続可能な交通手段について検討を進めていきたい」と話した。



 あいばすの認知度向上、利用促進に向けて、鹿児島市は24日〜8月31日にポイントラリーを実施する。期間中に4回乗車し、ポイント券を集めて応募すれば、特産品などの賞品が計72人に当たる。

 あいばすの乗車料は大人150円(小原地域のみ160円)、小人80円。運行ルートや時刻表は市のホームページ。市交通政策課=099(216)1113。

南日本新聞 | 鹿児島

2048OS5:2023/08/03(木) 08:33:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/a8538fbeea85917ccbb2c256c322085da2632399
京急バスにも「2024年問題」 運転士不足懸念、募集に奔走
8/3(木) 6:30配信

毎日新聞
京浜急行電鉄の「京急イエローハッピートレイン」の全8両では、8月18日まで京急バス運転士の募集ポスター(右)などを掲示している=京浜急行電鉄提供

 京浜急行バス(横浜市西区)は、来年4月にバス運転士の勤務時間が現状より短く制限され、運転士が不足する恐れがあるとして、運転士の募集に力を入れている。働き方改革の一環でバス運転士の労働時間を定める国の基準が改正されるのがきっかけ。京急バスや京浜急行電鉄の車内にポスターを掲示するなどしてPR。京急バスは「地域の足として、お客に迷惑がかからないよう運転士確保に努めたい」と話している。

 バス運転士やトラック運転手、タクシー運転手の労働時間は、厚生労働省の「自動車運転者の労働時間などの改善のための基準」(改善基準告示)で、それぞれに基準が設けられている。各基準は来年4月に見直され、トラック運転手の場合は、時間外労働が制限されて物流の停滞が懸念される「物流2024年問題」としてクローズアップされている。

 バス運転士のケースでは、出社から退社までの「拘束時間」が、1年間合計で現状3380時間から、80時間減って3300時間に短縮。また、1日の業務終了から次の始業までの「休息期間」が、現状の継続8時間から、継続11時間と長くなるなどの見直しもあり、1人当たりの運転可能時間が短くなる。京急バスは「バス運転士不足はもう一つの『2024問題』です」と指摘する。

 同社が運転士不足を懸念するのは、バス運転士に必要な「大型二種免許」の保有者数が減少傾向にあるからだ。警察庁の運転免許統計によると、2012年は102万人台だったが、毎年減少し、22年は80万人台までに。同社は「若年層に普通免許を取らないなどの車離れが進んでいることも『なり手不足』の背景にある」とみる。

 同社の運転士の在籍数(6月16日現在)は1351人。同社総務人事課によると運転士は即戦力として、経験者の中途採用が多いという。賃金をアップするなど労働条件に配慮しているほか、新卒入社から運転士育成にも取り組む。そのうえで「来年4月以降、現在のバスの運行本数を維持しようとすると、最大で数十人の運転士が不足しかねない」と危機感を募らせる。

 こうした見通しから、同社は複数の募集ポスターを作製。整備士など他の職種募集ポスターと合わせ、路線バスに掲示するほか、今月18日まで京急電鉄の「京急イエローハッピートレイン」1編成(8両)の広告スペースをまるごと使って掲示している。

 運転士のポスターは、働きやすい環境をアピールするため、現役運転士の「運転技術をもっと高めたい」という声に、「コロナ禍で見合わせていたバスドライバーズコンテストを再開します。皆さんで技術を高め合ってください」との会社の回答を載せるなどの工夫をしたという。

 同社は「来年4月に向けてバス運転士不足を解消したい。働きやすい環境づくりに取り組んでおり、ぜひ応募してほしい」と話している。【遠藤和行】

2049OS5:2023/08/04(金) 13:05:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/11ef749446e5e180e027a1ec2fbdfe0a3384fd5b
「高速はこだて号」4往復に半減へ 函館―札幌の都市間バス 「不便になる」戸惑う利用客 観光業界からも不安の声
8/4(金) 12:37配信

北海道新聞
10月から便数が半減する高速はこだて号。観光などへの影響が懸念される

 函館バス(函館)など4社が共同運行する函館―札幌間の都市間バス「高速はこだて号」が10月1日から、運転手不足を理由に現在の1日8往復を4往復に半減させる。利用客や観光関係者から戸惑いの声が上がった。


 2日午後、JR五稜郭駅前のバス停には札幌行きの便を待つ人が5、6人いた。「JRに比べて安価で乗り降りも楽。減便なら不便になりそう」。函館市在住の母の介護のため年3〜4回利用するという石狩市の無職、高橋純子さん(70)はこう漏らした。
 共同運行する函館バス、北海道中央バス(小樽)、北都交通(札幌)、道南バス(室蘭)のうち道南バスが9月限りで撤退する。コロナ禍を受け2020年5月から夜行便が運休になるなど現状は1日6〜7往復だった。函館市内の五稜郭駅前など4停留所も合わせて廃止し、繁忙期や閑散期といった需要に応じた変動運賃制も10月から導入する。
 同路線には11年3月に北海道バス(札幌)の「函館特急ニュースター号」も参入。1日6往復を運行し、競争が激化した。こうした中、高速はこだて号の利用者はコロナ禍の影響を受けなかった2018年度で12万1658人に上ったのに対し、昨年度はほぼ半分の6万899人。ただ函館バスによると、5月のコロナの5類移行後の週末は満席に近い状態が続いている。
 道教大函館校2年の岡崎靖也さん(19)は月1回程度、友人に会うなどの目的で高速はこだて号を利用。運賃の安さや便数の多さが決め手になっているといい「学生にとって死活問題。お盆や年末年始に混雑が分散されず、予約が取りにくくなるのでは」と心配する。
 観光業界にとっては近年、冬季の大雪でJRの運休が相次ぎ、高速バスの存在感が高まっていたという。函館朝市協同組合連合会の藤田公人理事長(69)は全国的な運転手不足を念頭に「国の支援が必要だ。札幌と函館は密接に関わっており、函館観光にとって痛手だ」と嘆く。
 高速はこだて号は函館・湯の川温泉に直接乗り入れており、函館湯の川温泉旅館協同組合の川崎研司事務局長(72)は「減便で時間の余裕がなくなり、観光客が湯の川温泉に泊まらなくなるようなことが起きないか心配」と話す。

2050OS5:2023/08/04(金) 13:05:37
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/874606/
運転手3割減、縮む道内のバス網 退職増、補充追いつかず 低賃金でトラック業界に流出も
会員限定記事
2023年7月7日 21:41(7月8日 00:06更新)
 運転手不足で、地域住民の「生活の足」となる路線バスを減便する動きが道内で相次いでいる。7日には北海道北見バス(北見)が全体の1割超の減便に踏み切り、北海道新聞が聞き取り調査をした事業者の半数が「今年に入り、減便した」と答えた。高齢化に加え、若い世代の免許保有者減少による採用難が重なり、運転手数はピーク時から約3割減少。各社とも採用に腐心するが、待遇改善にも限りがあり、人手不足解消の展望は見いだせていない。
 7日、北海道北見バスは退職する運転手の補充が追いつかず、平日に運行する路線バスの12%に当たる14路線65便の減便を始めた。北見市のパート従業員の70代女性は「朝の便が2本なくなった。会社に頼んで出勤時間を20分遅らせた」と困惑した表情を見せた。
 北海道新聞が、17市町にある乗り合いバス20台以上を保有する20社に聞き取ったところ、全社が回答。8市にある10社が今年に入り、運転手不足などを理由に減便していた。近年は新型コロナウイルス感染拡大のような「突発事態」による減便も想定され、事業者は綱渡りの営業を続ける。
 北紋バス(紋別)は、4月のダイヤ改正時に利用の少ない路線を減便、休止。2022年度に定年などで運転手7人が退職し、担当者は「これ以上やりくりがつかない」と明かす。旭川電気軌道(旭川)も「運転手が10人足りない。限界が近い」(矢野寿典運輸部次長)と窮状を訴える。
 札幌圏も事情は同じだ。ジェイ・アール北海道バス(札幌)やじょうてつ(同)も4月から一部路線で減便。北海道中央バス(小樽)は、札幌市内で平日に262便を減便せざるを得ず、「少子化で若い運転手の確保が難しい」と話す。
 札幌市厚別区のもみじ台団地では、4月に札幌駅への直通バスが廃止された。団地で暮らす佐々木守さん(86)は「歩くのが不自由な人も多いのに、交通が不便になる。高齢者は見捨てられているのか」と嘆く。
 運転手不足が深刻化したのは、退職者の増加に採用が追いつかないためだ。厚生労働省によると、22年の道内の運転手の平均年齢は55・3歳で、10年前より10歳も上がった。運転に必要な大型2種免許保有者は年々減少し、35歳未満の割合は1・2%(22年末、警察庁調べ)と低水準だ。
 北海道バス協会の21年の試算では、運転手の年収は約400万円で、全職種平均より約80万円低かった。路線バスは赤字で補助金頼みのケースも多く、事業者の賃上げ余力は限られる。
 ある札幌のバス会社の担当者は「子育てにお金がかかる40代の運転手が、より稼げるトラック業界に流れている」と嘆く。同協会の会員企業の運転者数は1993年の8024人をピークに、2022年には5496人と約32%減った。
 人手不足を少しでも解消しようと、北海道北見バスなどは6月、就職説明会を兼ねたバスの運転体験会を開催。道北バス(旭川)、旭川電気軌道、ふらのバス(富良野)の3社は、15日に旭川運転免許試験場で合同就職相談会を開く。
 ただ、他産業との競争もあり、大幅な採用増は見通せない。公共交通に詳しい日本総研の逸見拓弘コンサルタントは「免許を返納する高齢者が増え、路線バスのニーズは根強い。行政と民間、地域住民が必要な公共交通について議論し、自動運転バスなど新技術導入を検討することも必要となる」と指摘する。(五十嵐文弥、桜井翼、田中華蓮)

2051OS5:2023/08/10(木) 08:44:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/23d2963afb4de0a561fb20ea5e7aa2163c00d0f0
タクシー乗務員が2割減 コロナ禍で離職、人手不足が課題
8/9(水) 16:06配信

共同通信
法人タクシー乗務員数の推移

 今年6月末時点の個人営業を除くタクシー乗務員の総数が、新型コロナウイルス感染拡大前から約2割減少したことが9日、分かった。コロナ禍で利用客が減少し離職者が増えたためだが、最近では人の往来増でタクシー需要が急速に回復しており、乗務員の不足が課題となっている。


 業界団体の全国ハイヤー・タクシー連合会が、全国60地域での法人タクシー乗務員数の推移を集計した。6月末の総数は23万2902人と、2019年3月末の29万1516人から6万人近く減った。60地域全てでコロナ前の水準を割り込み、最も減少率が大きかったのは鳥取県の28.2%、次いで札幌市など北海道の都市部の26.2%。落ち込みが最小だった房総半島を含む千葉県東部でも10.0%減った。

 国土交通省による集計では、個人タクシーの運転手も減少している。

 タクシー業界からは「地方の乗務を支えていた高齢ドライバーがコロナ禍で辞めてしまった」(大手)、「訪日客を含む観光需要が高まり、配車が間に合わない」(東京都内の会社)との声が上がる。

2052OS5:2023/08/22(火) 16:54:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/57c5169cfc35763bd574b40ad675810708b4b7f
島原鉄道の空港線バス 28日から全便運休 運転手不足が深刻化 長崎県
8/22(火) 12:00配信


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長崎新聞
 島原鉄道(長崎県島原市)は28日から、長崎空港-諫早駅-本諫早駅を1日8往復している路線バス「長崎空港線バス」を全便運休する。新型コロナウイルスの影響などで運転手が不足しているためで再開時期は未定。
 同社によると、コロナ禍前の2019年10月時点では運転手は73人だった。だがコロナ禍に伴う需要減で便数を全体で約3割減らさざるを得ず、退職する運転手もいたという。現在は51人いるが、必要数に対し8人足りない。
 「長崎空港線バス」は19年10月から運行を開始し、島原半島の長崎空港利用者らが乗車してきた。島原鉄道の列車と本諫早駅、諫早駅でそれぞれ連絡している。
 同社は「運転手を採用でき次第、運行を再開したいと考えているが、当面の間は困難。諫早駅からは他社の空港バスを利用できるので、ご理解いただきたい」としている。

2053OS5:2023/08/30(水) 17:41:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/779caa5d196b3ef4944986d5aa5bc869a232b093
高齢化進むタクシードライバー 歩合制が「不安」? 若手確保へ一定期間の固定給支給も
8/30(水) 16:02配信
中国新聞デジタル
20代のドライバー仲間と談笑し「タクシー業界を盛り上げたい」と張り切る谷口さん(右端)

 全国的にタクシードライバーの高齢化が進む中、広島県内では65歳以上が半数を超え、各社とも若手の確保が急務になっている。新人に一定期間は固定給を支給して生活を保障したり、若者受けするよう社屋をリフォームしたりするなど対策に乗り出す会社もある。

 タクシー業界は、基本的に売り上げの約半分をドライバーが受け取る「歩合制」の実力社会だ。この常識を覆す待遇で若手を招き入れるのは 広島第一交通グループ(広島市西区)。35歳以下の新人に2年間、固定給を支給する制度を2019年3月に始め、20代6人の獲得に成功した。

 地理に詳しくなく、お客を拾えるスポットも分からない若手でも生活できるようにするのが狙いだ。谷口貴裕さん(21)は「未知の世界で稼いでいけるか不安だった。固定給が入社の決め手だった」と振り返る。

 つばめ交通(東区)は6月から、新人に当初の4カ月間、固定給として月27万6千円の支給を始めた。広島県内の大卒の初任給約20万円を大幅に上回り、入社希望の問い合わせが増えたという。20〜80代の約170人のうち10人がこの1年に入社した20、30代。今年3月には休憩フロアを明るい洋風にリフォームするなど、若者に選ばれる会社づくりに余念がない。

 全国ハイヤー・タクシー連合会(東京)が全国の法人タクシー事業者2456社から回答を得て20年にまとめた調査によると、65歳以上のドライバーは同年3月末に46・2%を占めた。高齢化の理由は「若年者(21〜39歳)が入社しないから」が最多だった。

 約7割の事業者が、定年を75歳以上まで延ばしたり、上限年齢を定めない雇用延長で対応していると回答。65歳以上を雇用する事業者の9割が不安を抱き、健康面や交通事故のリスクに不安が集中していた。

 広島県内の状況はより深刻だ。同連合会の20年の調査では、県内の65歳以上のドライバーの割合は52・5%と、全国平均を6・3ポイント上回った。広島県タクシー協会の山口昭博専務理事は、若手が敬遠しがちな理由について「タクシーは24時間走っているので、しんどそうな印象があるからではないか」とみる。

 来年4月には、厚生労働省がタクシー運転手の拘束時間の上限などを定めた基準を改正する。日勤の1カ月の拘束時間が現行より11時間短い288時間になり、1日の休息時間は3時間長い11時間以上になる。山口専務理事は「体調を大事にしながら働くことができる職場になる」とアピールしている。

中国新聞社

2054OS5:2023/09/04(月) 10:18:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/86dacb02387c5a9e073a8a02e6d76eb6d860cc74
茨城県内タクシー人手不足 低稼働率に業界危機感 運賃改定で待遇改善期待
9/4(月) 7:00配信


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茨城新聞クロスアイ
運転手不足で車庫に止まったままのタクシー車両=水戸市見川

新型コロナウイルスの5類移行で人の往来が回復する中、茨城県内タクシー業界が人手不足に苦しんでいる。乗務員数はコロナ禍前に比べ500人以上減り、一部事業者は乗務員不足で稼働できない車両が駐車場に止まったまま。独自の取り組みで乗務員を増やしている事業者はあるものの、業界は危機感を募らせている。

県ハイヤー・タクシー協会(出野清秀会長)によると、個人営業を除く県内の乗務員数は2703人(7月末現在)。2019年3月末(3269人)に比べ、566人減少した。こうした動きは他地域でも同じで、全国60地域の法人タクシー乗務員数もコロナ禍前に比べ20%前後減少しているという。

水戸市見川のNK観光は現在、乗務員約60人を雇用しているが、以前は80人近くいたという。乗務員減少でタクシー稼働率は70%台から50%台へ下落し、駐車場には稼働できないタクシー車両が止まる。売上はコロナ禍前に比べ20%減ったという。

同社の中本邦彦社長は、定年退職や体調不良による離職で乗務員が減る中、コロナ禍で「新規の応募者がぱったり止まった。募集をかけても来ない」と渋い表情だ。

多くの事業者が乗務員不足に頭を悩ませる一方、つくば市大曽根の大曽根タクシーでは昨年、給与制度を改定。有給休暇を取りやすくしたほか、給与体系も見直して基本給を付け、乗務員が一定の収入を確保できるようにした。同社には昨年1月から13人が入社し、今月までに新たに5人を加える予定という。塚本一也社長は「乗務員が働きやすい環境を整えたことが良かったのでは」と語った。

県ハイヤー・タクシー協会が期待するのは、今月19日からの運賃改定による待遇改善だ。

改定では、普通車の初乗り運賃の上限は現行の740円から500円に下がる一方、距離が2キロから1・1キロに短くなる。消費税上昇に伴う改定を除けば、改定は2007年以来約16年ぶり。

同協会は、パート勤務など柔軟な働き方ができる利点を生かし、女性乗務員の育成も推進し、乗務員確保につなげたい考え。

出野会長は「乗務員を雇い入れなければ先細りする。運賃改定のタイミングで『タクシー乗務員は稼げる』とPRしたい。何とか減少を食い止めなければ」と語った。

茨城新聞社

2055OS5:2023/09/08(金) 08:14:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/b4a5b4978079d0c0eef0cff05eb7b00dd56c43e1
「無料夜間バス」苦慮 タクシー不足解消が…利用客奪う 大分・別府
9/7(木) 12:30配信

毎日新聞
別府市が観光客の利便性向上のため、8月末から運行を始めた無料の夜間バス=大分県別府市北浜で2023年8月25日午後10時44分、大島透撮影

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、全国的にタクシー運転手が不足する中、大分県別府市でも夜間のタクシー不足が深刻化している。回復傾向にある観光客の利便性を考慮し、市は先月末、「苦肉の策」として無料の夜間バスの運行を始めた。だが、事実上タクシーの利用客を奪っていることになるため、「不便さを演出」(市担当者)しようと、停留所を絞り、途中乗車を禁止するなど対応に苦慮している。【大島透】


 8月25日午後10時半、雨上がりの同市北浜から夜間バスの初便が出発した。出発式で長野恭紘市長は「夜の飲食後にホテルへ帰る足がないという観光客の悲鳴から、温泉観光都市の行政の責務としてやむなくナイトバスを始める。この施策が長く続かないよう願う」と異例のあいさつをし、苦しい胸の内を明かした。夜間バスの事業費は約1000万円。当面来年3月までとし、それ以降は状況を見て決めるという。

 バスは鉄輪、亀川、扇山方面への3路線。毎週金、土曜の午後10時半から午前0時47分まで計7便を運行する。停留所は5〜10カ所あるが、降車しかできない。開始2日間の利用客は計74人(鉄輪40人、亀川25人、扇山9人)だった。

 市によると、市内のタクシー事業者8社は6月現在、計約380台を保有。しかし稼働率は昼間が40%、夜間は13%まで落ちるという。運転手の高齢化による退職に加え、約3年間のコロナ禍による観光客の激減で離職者も相次ぎ、運転手の数がコロナ禍前より約2割減ったという。

 市は当初、バス会社に路線バスの最終便を遅らせるよう要望したが、タクシー同様運転手不足のため、断られた。また、タクシー会社にも帰宅方面別の「乗り合いタクシー」の試行を打診したが、不調に終わったという。

 このため、夜間バスの運行という結論に落ち着いたが、タクシーであれば2000〜3000円かかる距離を無料で送ることになり、「タクシー業界から歓迎されていない」(市担当者)ため、あえて不便さを演出することにした。

 市は運転手不足の根本的な解決には「就労者の若返りが必須」と考えている。このため、就職氷河期世代とされる37〜53歳を対象に、市への移住とタクシー、バス会社への就職を前提に、運転免許の取得経費助成(20万〜50万円)や、移住してきた運転手世帯への支援金(最大400万円)制度を7月から始めたが、いずれもまだ成果は上がっていない。

 7、8月には運転手確保のため、東京都内で就職相談会を開いたが、参加者はゼロだった。電話による事前問い合わせが約30件あったが、すべて60〜70歳代だったといい、担当者は「時間はかかるが、今後も毎月、東京で相談会を続ける」と悲壮な決意を語る。

 さらに市は、全国のバス会社が東京や大阪で開く集団面接にも参加し、温泉観光地の魅力や移住支援金を武器に、激しさを増す運転手の争奪戦に挑む。

2056とはずがたり:2023/09/11(月) 12:54:51

大阪 富田林などで運行の「金剛バス」 路線バス事業廃止へ
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20230911/2000077770.html
09月11日 12時04分

大阪・富田林市など4つの市町村を中心に路線バスを運行する「金剛バス」について、運営会社は運転手不足などを理由に、ことし12月に路線バス事業を廃止することになりました。
自治体側は、代わりとなるバス会社を探すなど、路線の維持に向けた対応策を検討するとしています。

路線バス事業を廃止するのは、富田林市に本社がある「金剛自動車」です。
この会社は、現在、「金剛バス」として、▼富田林市のほか、▼太子町、▼河南町、▼千早赤阪村の4つの市町村を中心に14の路線を運行していますが、運転手不足や利用者の減少を理由に、ことし12月20日で路線バス事業を廃止することになりました。
富田林市などによりますと、運営会社がはじめに自治体側に事業の廃止についての方針を伝えたのはことし5月で、自治体側は、補助金などで経営を支援するという考えを伝えたものの、会社側の方針は変わらず、今月(9月)8日、正式に廃止の方針を伝えてきたということです。
金剛バスの路線は、駅や役場などと各地域をつなぐ役割を担っていて、平日では1日400人ほどが利用する路線もあるということで、自治体側は、路線が廃止されれば、通勤や通学に影響が出るとしています。
このため自治体側は、今後、代わりとなるバス事業者を探すとともに、協議会を立ち上げて路線の維持に向けた対応策を検討するとしています。

【金剛バス“慎重に検討も廃止”】
「金剛バス」を運営する金剛自動車は、会社のホームページで路線バス事業の廃止を明らかにしました。
この中で会社では、「乗務員の不足や売り上げの低下などさまざまな要因もあり、あらゆる可能性も慎重に検討しましたが、ことし12月20日をもってバス事業を廃止することを決定しました」としています。
そのうえで、「ことし12月21日以降の運行に関しましては、各市町村の法定協議会などで協議してもらえるよう、依頼しております。皆さまには大変ご迷惑をおかけしますが、何とぞご理解をいただけますようお願いします」とコメントしています。

【富田林市“代わりの手段確保急ぐ”】
金剛自動車による路線バス事業の廃止について、富田林市道路交通課の北田寛人 課長がNHKのインタビューに応じました。
この中で、北田課長は「コロナ禍の前から経営が悪化していたようだが、運転手不足も加わってバス事業の廃止を決めたと説明を受けた。自治体から財政的な支援を申し出たが、運転手不足などについては実態として支援は難しかった」と述べました。
そのうえで、「『金剛バス』は通勤や通学などで欠かせない交通手段となっており、地域住民に大きな影響がある。国や府、近隣の自治体としっかり連携して地域の足を守れるよう、協力して取り組んでいきたい」と述べ、近隣の自治体などと代わりとなる移動手段の確保に向けた協議を急ぐ考えを示しました。

2057OS5:2023/09/12(火) 06:43:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe6a4213b3bdb14cf62d58b7307b7f5736c69813路線バス廃止 突然知らされても…「片道30分も歩くの無理」
9/12(火) 5:30配信


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毎日新聞
金剛自動車が運行する路線バス=大阪府富田林市の近鉄喜志駅前で、武井澄人撮影 

 大阪府の南河内地域で路線バスを運行する金剛自動車(本社・富田林市、白江暢孝社長)は11日、運転手不足や売り上げの低迷などを受け、12月20日で路線バス事業を廃止すると明らかにした。

 同社はこの日午前、ホームページ(HP)に「バス事業廃止のお知らせ」を掲載。近鉄富田林駅前のバス停にも同じお知らせを掲示した。同社によると、路線バスは富田林市と太子町、河南町、千早赤阪村で計15路線(1路線は現在、運休中)を運行し、小中学校や福祉・文化施設、府営住宅、役場、近鉄富田林駅などを結んでいる。8月の平日では通勤・通学客ら1日で平均約2600人の利用者がいたという。太子町と河南町は金剛自動車が唯一の路線バスで、千早赤阪村でも主要なバスとなっている

 4市町村によると、金剛自動車側から初めて路線バス廃止の意向が伝えられたのは2023年5月中旬。継続を要望したが、3市町の首長が出席した6月中旬の会合でも廃止の方針は変わらず、9月8日に4市町村の首長に対し廃止の通知があったという。

 4市町村は、路線バスは地域住民の日常生活において欠かせない移動手段として、「連携して可能な限り路線維持に努めたい」とのコメントを出した。今後、近畿運輸局や府の助言を受けながら、4市町村でバス事業廃止後の代替交通の確保に取り組むとしている。

 突然の発表に利用者からは戸惑いや不安の声が上がった。

 バス停にいた富田林市に住む女性(64)は「自宅から近鉄富田林駅近くの職場まで月20回程度、往復でバスを利用している。バスが無くなったら、健康状態から自転車が使えないので、片道30分以上も歩かなくてはならない。それは無理で本当に困る。何とかならないのでしょうか」と不安そうだった。また、同市の女性(81)は「50年前からバスを使っている。今は自宅からサークル活動の施設まで行くのに月2回程度、利用している。バスがないと行くことができなくなる」と戸惑いの表情を見せていた。【玉木達也】

2058OS5:2023/09/19(火) 20:41:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/0f1eaa0d649cc2f00b3576f8bdef4396beb70166
とさでん交通、バス平日1日76便減・最終便も繰り上げ…運転手不足「路線維持のためやむなく」
9/19(火) 18:31配信

読売新聞オンライン
高知県

 とさでん交通(高知市)は10月1日、路線バスのダイヤを改正する。平日1日あたり計76便(13・8%)の大幅減となり、最終便の発車時刻も繰り上げる。昨年も大幅な減便に踏み切ったが、運転手不足が深刻化しており、同社では「路線を維持するためにやむを得ない措置」として利用者に理解を求めている。(古谷禎一)


 同社によると、減便は71系統ある路線の多くで実施。平日は549便が473便、土曜は389便が359便、日曜・祝日は385便が355便の運行になる。昨年10月1日の94便(平日)に続く減便だが、今回は路線の廃止はしない。

 主な路線では、高知市中心部と高岡営業所(土佐市)を結ぶ便が平日28便から同22便になり、最終便は堺町午後10時01分発から同9時31分発と30分早める。堺町からの長浜行きも平日31便が29便になり、最終便は午後9時54分発を20分繰り上げて同9時34分発とする。

路線維持に156人必要
 背景には、現行のダイヤでは運転手を確保できない事情がある。路線を維持するには平日で156人が必要だが、9月1日現在で133人になった。運転手の募集は続けているものの応募は少なく、今年度は1人の入社にとどまっている。

 このため、貸し切りバスや高速バスの運転手に応援勤務を求め、退職者の再雇用などで対応しているが、状況は厳しい。新型コロナの影響で落ちこんでいた観光客が回復しても24台ある貸し切りバスをフル稼働できず、高速バスの減便も継続している。

労働環境の改善も重なり
 さらに、厚生労働省が運転手の労働時間の改善を図るため、来年4月から拘束時間、休息時間の基準を改正。業務終了から次の始業までの休息時間は現行の「継続8時間」から「継続11時間を基本とし、継続9時間を下回らない」とする規制が適用される。

 それに伴い、朝のラッシュ時間帯に備えて午前6時から勤務に就くには、前日午後9時までに業務を終えることが必要になる。同社では、現行のダイヤのままでは最終便の運転手が翌朝の始発便に乗務する勤務シフトが組めなくなるため、最終便の繰り上げを決めたという。

高齢化、定年退職者も見込まれ
 運転手の高齢化も進んでおり、20歳代は2人だけ。平均年齢は53・4歳に達しており、定年退職者の増加でますます厳しい状況が想定される。

 同社は「運転手の不足で路線の維持は限界に来ており、減便は避けて通れない。今回の措置で問題が解決したわけでなく、さらに減便せざるを得ない事態も考えられる」としている。

2059OS5:2023/09/22(金) 13:17:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/384b505ea96611c009678a0170b33119e14c9a10
河野太郎デジタル相、ライドシェア解禁に前向き姿勢 タクシー規制の緩和も言及
9/22(金) 12:53配信


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産経新聞
河野太郎デジタル相(関勝行撮影)

河野太郎デジタル相は22日の閣議後記者会見で、タクシー不足の深刻化から解禁論が浮上している、一般ドライバーが自家用車を使い有償で乗客を運ぶ「ライドシェア」について「どういう形でサービスを地域に提供するのか、議論を積極的にやっていきたい」と述べ、解禁に前向きな考えを示した。また、タクシー不足の背景に、ドライバーに義務付けられている2種免許の取得のしづらさがあると指摘し、取得条件の緩和の必要性にも言及した。

河野氏は会見で、新型コロナウイルス禍でタクシードライバーの数が減少し、地域の足が確保できていない現状があると指摘。ライドシェアについては「(ドライバーの)アルコール検知をどうするのか、運行管理や健康管理をどうするのかなども併せて議論していく」と述べ、解禁に積極的な姿勢を見せた。

また河野氏はタクシー不足の原因として、2種免許を取得できる最低年齢が19歳のため、高校卒業者が直後にドライバーになれず他の職種に流れていることや、試験を日本語でしか受けることができないため、外国人ドライバーの就労機会を減らしていることなどを指摘。「(課題を)リストアップし、国土交通省や警察庁に対応を考えていただくことになる」と述べ、ライドシェアの解禁議論と両輪でドライバー不足の解消にも取り組む考えを示した。

ライドシェアは海外で急速に普及しており、日本でも河野氏のほか、菅義偉前首相などが解禁へ向け積極的な動きを見せる。一方、運行管理や車両整備の責任を誰が負うかなど課題も多く、国土交通省や全国ハイヤー・タクシー連合会などが反対を表明している。

2060OS5:2023/09/25(月) 19:13:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/5b7f409922fe09797c245e849c1a09f4f916c0ff
京都市バスの「値上げ避けられない」 観光地巡る「ドル箱路線」除きほぼ赤字
9/25(月) 10:32配信
京都新聞
京都市中心部を走る市バス。昨年度は乗客数の増加で黒字路線が増えたが、新型コロナ流行前の数値には届かなかった(京都市中京区)

 京都市交通局は15日、2022年度の市バス路線ごとの収支状況を示す「営業係数」を公表した。新型コロナウイルス対策の行動制限緩和に伴い、黒字路線はコロナ禍の始まった20年度以降、最も多い12路線に回復した。一方で全74路線のうち、8割にあたる62路線は赤字が続きで、市交通局は「運賃改定を見込まざるを得ない状況に変わりはない」としている。


  ◇

 2022年度の市バス路線は新型コロナウイルス禍からの回復で黒字転換が目立った。それでも市交通局が「運賃改定を見込まざるを得ない」とする理由は、燃料代高騰など経費の増大が見込まれるためだ。

 市バス会計が地下鉄会計より危機的なのは、制度上の仕組みにある。市バスよりも大きな負債を抱える地下鉄会計には地方債発行などの「借金」による特別な資金繰りが認められ、国の支援も受けられることが決まり、同局は運賃値上げを想定していない。しかし、市バス会計は、支出の9割を占める運転手らの人件費と運行経費を、運賃収入で賄う必要がある。地方債発行も地下鉄会計に比べて限定的で、収入の柱となる乗客数の増減は経営に直結することになる。

 22年度は市中心部の観光地などを経由する「ドル箱路線」では着実に黒字化したが、乗客数全体を見れば新型コロナ禍前(19年度)まで回復していない。リモート勤務の普及で「本年度もコロナ禍前までの回復は見込めない」(市交通局)という。車両の4割を占める委託先の民間事業者は運転士不足に悩み、人件費の増加も予想される。燃料代の高止まりも踏まえ、「値上げは避けられない」(同局)という状況だ。

 ただ焦点の値上げ時期は定まらない。交通局は22年3月策定の再建計画で早ければ24年度から市バスで8%程度(均一区間料金で現在230円から20円程度)引き上げると記した。市は当初、運賃の値上げ議案を今夏にも提出する方向で検討したが、4月の市議選で日本維新の会などの市長野党が躍進した影響で先送りとなった。門川大作市長は来年2月の市長選に立候補しない意向を表明しており、判断は新たな市長に委ねられる。

 周辺部では市バスしか「足」のない住民も多く、値上げの影響は地下鉄よりも大きい。今後、市バス経営をどう改善するのか。値上げは必要なのか、値上げ幅や時期はどうするのか。市長選の主要争点になるのは間違いない

2061OS5:2023/09/28(木) 08:20:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/6bcaee7ee274a8c8344902a92cb990d7b5613f54
時間帯・地域限定で「ライドシェア」神奈川県が構想提示 タクシー会社が一般ドライバーの運行管理
9/27(水) 22:11配信

カナロコ by 神奈川新聞
(資料写真)

 観光地などでのタクシー不足解消に向け、神奈川県は27日、時間帯や地域を限定した上でタクシー会社が一般ドライバーの運行を管理する「神奈川版ライドシェア」構想を明らかにした。

 構想を元にタクシー会社や市町村などと意見交換を重ね、実現の可能性を探る考え。国との具体的な協議はこれからで、実現できるかどうかは見通せていない。

 自家用車を使って有料で客を運ぶ「ライドシェア」を巡り、県は同日の県議会常任委員会に「神奈川版ライドシェア」として検討中の構想案を報告した。

 案ではドライバーは登録制とし、運行管理を行うタクシー会社の面接や研修を受ける。利用者によるドライバーの評価制度も設け、使用する自家用車はタクシー会社が車両を認定して安全を管理する。ドライブレコーダーや配車アプリの実装、任意保険の加入も求める。

神奈川新聞社

2062OS5:2023/09/28(木) 17:13:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/516d588bd3828b6e41b81b745b2d7004399b112c
沖縄、修学旅行の受け入れピンチ!運転手不足でバス1200台手配できず 県が人材誘致のため初の予算計上
9/27(水) 12:26配信
琉球新報
観光バス会社の駐車場に並ぶバス=26日午後、糸満市西崎町(小川昌宏撮影)

 沖縄県内でバスの運転手不足が加速し、10〜12月の修学旅行シーズンに配車予定の観光バスが26日時点で累計約1200台分の運行が手配できていないことが分かった。バス会社関係者が試算した。

【写真】ミス沖縄が廃止、時代に合わない?

 車両台数は足りているため、他県から運転手などを確保できれば修学旅行への対応が可能だとして、県は人材誘致のために約4千万円を充てる方向で県議会9月定例会に先議案件として提案している。

 県がバス運転手・ガイドの誘致に特化した予算を計上するのは初めて。10月1日〜12月31日までの期間で、修学旅行を受け入れる貸し切りバス事業者に対する補助となる。

 沖縄総合事務局によると、県内の貸し切りバス事業者は2023年3月末時点で39社。コロナ前の2019年は48社あり、942台が稼働していたが、23年3月末では216台減の726台となった。運転手不足により、稼働しているバスは6〜7割程度と推測される。バス会社関係者の試算では180人の運転手が不足している。

 バス会社などによると、運転手不足の背景には、高齢化やコロナ下での離職が増えたことなどがあるという。

2063OS5:2023/10/01(日) 02:59:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/14a782e517a74a3965a794a87147c2fab6958566
長崎県内タクシー 求む女性人材 続く深刻な運転手不足… 環境整備やイメージ払拭に奔走
9/30(土) 12:00配信
長崎新聞
「自分に合った働き方ができる」と語る北浦さん=長崎市、ラッキー自動車本社営業所

 長崎県内タクシー業界の運転手不足が深刻だ。新型コロナウイルス禍を経て、この4年間で2割以上も減った。人流が回復しているが、事業者は所有車をフル回転できず、利用者が多い朝や深夜には、配車に影響が出つつある。業界は、まだ少ない女性を取り込もうとPRを強化。職場環境の改善にも乗り出した。
 全国ハイヤー・タクシー連合会などによると、新型コロナ禍前の2018年度に4038人だった県内タクシー運転手は、22年度には3168人まで減少。コロナの5類移行により需要は徐々に回復しているが、運転手の確保が追いつかず、車両の稼働率は6割弱にまで落ち込んでいる。
 県タクシー協会は今年から、ハローワークに小まめに情報提供をしたり、求人チラシを作成したりして人材確保に奔走。中でも期待を寄せるのが女性だ。
 同連合会によると、22年度の本県の女性タクシー運転手は93人で全体のわずか2・9%。全国平均の4・2%にも満たない。長時間労働で子育てとの両立が難しいといった印象も根強く、同協会の松岡隆専務理事は「『女性に向かない職業』というイメージを払拭したい」。自由度の高い働き方や防犯策などをアピールし、参入を促す考えだ。
 県内大手のラッキー自動車は今夏、長崎市大橋町の本社営業所に、仮眠室やシャワー、化粧台などを備えた女性専用の休憩室を初めて設置した。今後も主要な営業所で同様の整備を計画している。川添暢也社長は「柔軟な働き方や快適な職場を提供することで、多様な社員にとっての『働きやすい』を追求したい」と意気込む。
 同社に在籍する運転手270人のうち女性は3人。勤務歴20年近い北浦市子さん(64)は当初「お客さんに敬遠されるのではないか」と不安を持っていたが、実際は女性客を中心に「女性運転手だから安心できる」との声も多く聞き、ニーズを実感している。「自分に合った働き方ができるので、もっと女性が増えるといい」と話す。

2064OS5:2023/10/02(月) 18:06:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/159d88fe0e81f4136a51abba4abc880bc052c3ed
都市部でもバス路線の廃止・減便…運転手不足、全国で深刻化
10/2(月) 12:07配信


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読売新聞オンライン
バス事業の廃止を表明した金剛自動車の路線バス(9月30日、大阪府富田林市で)=長沖真未撮影

 全国でバスの運転手不足が深刻化し、都市部でもバス会社が路線の廃止や減便を余儀なくされるなど利用者に影響が出ている。運送業界で労働時間の上限規制が強化される「2024年問題」を控え、運転手不足は加速する見通しで、地域の公共交通網を維持するための取り組みが求められている。(林佳代子、辰巳隆博)

【図表】バス運転者数の推移

 大阪府南東部の富田林市など4市町村で路線バスを運行する金剛自動車(大阪府富田林市)は9月11日、駅や住宅地などを結ぶ全15路線を、12月20日を最後に廃止すると発表した。

 利用者減で赤字経営が続いていた同社は昨秋以降、30人いた運転手の離職が相次ぎ、他社からの派遣を含めた20人に減少。新規採用にも応募がなく、運行の継続は困難と判断した。

 4市町村から要請を受けた近鉄バス(大阪府東大阪市)など2社は、自治体が経費を負担する「コミュニティーバス」方式を条件として、運行を請け負う考えを示した。富田林市は「財政上の制約もあり、運行本数を維持できるかは分からない」としている。
 通勤で毎日、利用する大阪府河南町の会社員男性(25)は「住宅地から路線バスが消えるなんて考えたこともなかった。駅まで歩くと1時間以上かかり、住みにくくなる」と不安げだ。

 広島市中心部では4月、均一運賃で運行する広島バス(広島市)や広島電鉄(同)など7社が減便に踏み切った。運転手不足に加え、「2024年問題」を見据えて業務量を減らす狙いだ。広島バスの担当者は「利便性を犠牲にしてでも効率化を図らなければ、路線を維持できない」と明かす。

 国土交通省によると、21年度のバスの運転者数は約11万6000人で、12年度から1万3000人余り減った。平均年齢は53・4歳(2022年)で、今後、大量退職が更に進む。
 「日本バス協会」(東京)は今年、約800社を対象に実施した調査で、現在の路線網を維持した場合、24年には2万1000人、30年には3万6000人の運転手が不足するとの試算をまとめた。協会は「労働条件の改善や女性の採用などを進めているが、更なる減便や廃止が避けられない」とする。
 背景にあるのは、乗客の減少に伴う慢性的な経営難だ。国交省の調べでは、21年度、30車両以上を保有するバス会社の94%が赤字だった。運転手の年間所得額(22年)は399万円で、全産業平均497万円より約2割低く、希望者が集まりにくい状況にある。

 各社とも国や自治体の補助金に支えられて路線を維持しているのが実態だ。それでも10〜21年度にかけて全国で1万5332キロ・メートルの路線が廃止された。

 運転手不足を補うための工夫も進むが、どの程度の効果があるかは未知数だ。
 東急バス(東京)などは来春以降、横浜市で2両連結の「連節バス」を運行し、1人の運転手で多くの乗客を運ぶ態勢を整える。
 2025年の大阪・関西万博では、シャトルバスの一部区間で、自動運転が計画されている。大阪シティバスを傘下に持つ大阪メトロ(大阪市)が実証実験を開始し、実用化に向けた課題を探っている。
 即戦力を確保するため、国交省は、バスやタクシー、トラックなどの運転手について、外国人労働者の在留資格「特定技能」に加えることを検討している。

 関西大の宇都宮浄人教授(交通経済学)は「運転手不足の解消には、低賃金と長時間労働の是正が大前提だ。その上で、住民の暮らしを守るために事業者任せにせず、公共サービス化する必要がある。欧州を参考に、自治体が事業者と契約を結び、路線バスを運行してもらう運営方法を検討してほしい」と指摘する。

◆2024年問題
 働き方改革の一環で、2024年4月からバスやトラック、タクシーの自動車運転業務の時間外労働時間の上限が年960時間に規制されることなどで生じる問題を指す。1人あたりの労働時間が短縮されることで人手不足に陥り、公共交通分野のほか、トラック輸送などの物流業界にも影響が出ると懸念されている。

2065OS5:2023/10/18(水) 09:52:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/778e9769e0225a3d66f7510841f4c93f4d8da03f
タクシー不足で地方が悲鳴 業界はライドシェア導入に反対
10/17(火) 21:56配信
産経新聞
南砺市役所最寄りの福光駅前で停車中の市営バス。すべて自家用有償旅客運送だ=16日、富山県南砺市

一般の人が自家用車で客を有料で運ぶ「ライドシェア」導入に向け、「活力ある地方を創る首長の会」が17日、国に提言を出した。高齢化と人口減少が加速する中、地域社会での移動手段の確保は喫緊の課題だ。新型コロナウイルス禍の収束後、増加傾向にある外国人観光客の運送にも十分に対応できておらず、地方は悲鳴を上げている。

【グラフで見る】全国の法人タクシー事業者数と車両数の推移

富山県の南西端に位置する南砺(なんと)市(人口約4万7千人)。市営バス時刻表は、JR城端線や民間バスの時刻表も網羅したA4版24ページという分厚い冊子だ。平成16年に4町4村が合併して誕生、市域が約669平方キロメートルと広いためで、市営バスは国に登録し、許可を得た自家用有償旅客運送。だが利用者は少なく、17台のバスの半分以上は14人乗りのハイエースだ。

世界遺産「五箇山合掌造り集落」を有する市の高齢化率は39・5%で、全国平均(29・1%)を大きく上回るが、「車の保有率が高く、公共交通を使うことになじみのない方が多い」と同市政策推進課の荒井昌宏係長は話す。予約に応じた「デマンドバス」の実証運行も行っているが、利用は一日平均2人と低調だ。

荒井係長は「『足』が必要な人が多いことは分かっているが、各地域の協議会で話し合っても、どうすればよいのかが見えない」とする。

市は7年前、米ウーバー社日本法人(東京)との間で全国の自治体で初めてとなる協定を締結。タクシーのない空白地限定で、ボランティアが自家用車で買い物したり、通院する高齢者を無料で送迎したりするための実証実験を試みようとしたが、業界団体が難色を示し、予算取り下げに追い込まれた。

ただコロナ禍を経た今年8月の訪日外国人客は推計値で約216万人に上り、コロナ禍前の令和元年同月比で85・6%の水準まで回復した。南砺市でも世界遺産を訪れる外国人観光客が大幅に増えた。一方、法人タクシー運転手の数(3年度)は約22万人で、10年前から12万人以上減った。事業者数と車両数も減少傾向にあり、南砺市中心部でも夜のタクシー不足は特に深刻だという。

田中幹夫市長は「南砺市の課題は全国の地方都市の課題だ。既存事業者との対立ではなく、共存共栄のシステムを構築していきたい」と話す。

■「『半額以下』ではボランティア」

タクシー業界はライドシェア解禁議論に対し、「全力阻止」の構えを示している。課題に挙げるのは運行や車両整備の責任を運転手個人が負うことによる安全管理の問題や、海外で起きている犯罪行為、労働者の権利問題などだ。

首長の会の提言によると、ライドシェアの運転手として登録が可能な人は現行法と同じ第2種免許取得者か、大臣認定講習の受講者。地域の実情に応じて観光協会やタクシー会社などが取りまとめ、運行管理の責任の所在を明確にするとした。

車両整備や事故時の補償制度、大臣認定講習の提供は経験豊富な各地のタクシーやバス事業者などに委託することで安全性の担保を目指す。

現在、一定条件下で認められている自家用車での有償旅客運送の対価はタクシーの半額以下。首長の会は対価基準を「タクシーと同程度」に設定した。その理由について「『半額以下』ではボランティアであり、ドライバー不足の現状では持続可能性が低い」とし、「地域で安心、安全なサービスを提供できるのは既存のバス、タクシー事業者などとの連携だ。より良い仕組みを模索したい」と話した。(木村さやか)

2066OS5:2023/10/18(水) 10:02:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/17acc2cb00beddad8306f96bfcb469cccedd0825
ライドシェアに反対相次ぐ 自民議連「安全面で懸念」
10/17(火) 17:43配信
共同通信
自民党のタクシー・ハイヤー議連幹事長の盛山正仁文部科学相

 自民党のタクシー・ハイヤー議員連盟が17日開いた会合で、一般ドライバーが自家用車を使って乗客を有償運送する「ライドシェア」を巡り「安全安心の確保から認めてはいけない」などと反対意見が相次いだ。タクシー不足対策の一環で導入論が浮上したことを受けて進む政府の議論にも、影響を与えそうだ。

 会合では出席議員から、運転手の健康チェックをどうするかなど安全面を懸念する声が上がった。議連幹事長の盛山正仁文部科学相は「安易なライドシェアを認めるわけにはいかない」と強調。「導入を認めれば、地域の公共交通機関が失われる恐れがある」と訴える議員もいた。

2067OS5:2023/10/25(水) 18:20:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/a9314b0e108e322133788810651897ad0c1fd225
高速バス路線、「当面運休」を2週間前に突然発表…4か月間で運転手4人が退職し「応援が追いつかず」
10/25(水) 7:18配信


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読売新聞オンライン
 札幌市と北海道の各都市を結ぶ高速バスの運休や減便が相次いでいる。運転手不足に歯止めがかからず、路線維持に必要な人数が確保できないためだ。道都への直通ルートを失い、道民の帰省や通院、観光などへ影響が懸念されている。

【地図】廃止・運休・減便される北海道の都市間バス路線

突然の運休
札幌駅前に到着した「高速ひろおサンタ号」。11月から運休となる(20日)

 ジェイ・アール北海道バス(札幌市)は19日、広尾町―札幌間を結ぶ「高速ひろおサンタ号」を11月1日から当面運休すると発表した。この4か月で様似営業所(様似町)の運転手4人が退職したことで運行がままならなくなったという。同社総務部の担当者は「札幌圏から応援も出していたが、追いつかない」と話す。

 約2週間後の突然の運休に20日、JR札幌駅前に着いた広尾町の40歳代女性は「本当に困る」と表情を曇らせた。最近は大学受験を控える高校3年の長女とオープンキャンパスに参加するため、月1回程度利用していた。札幌までは自家用車で休憩も含めて約5時間かかる。運休後は路線バスでいったん帯広市へ向かい、JRに乗り換えなければならない。「娘が札幌の大学に進学したら、よく使うことになるなと思っていたのに……」と肩を落とす。

 道バス協会によると、道内の運転手は昨年9月時点で5496人と、ピークだった1993年から3割減った。国の統計では、平均年収は約310万円で全職種より約100万円低い。バス会社は人口減にコロナ禍が加わって財政状況が悪化しており、不採算路線は減便や休廃止を判断せざるを得ない状況だ。

市が代替バス
 夕鉄バス(夕張市)は夕張―新札幌(札幌市)、栗山町―新札幌の計3路線を9月末で廃止した。コロナ禍の外出自粛で離れた利用者が戻らず、燃料価格の高騰もあって路線の見直しが必要になったという。

 夕張市は今月から代替となる予約制デマンドバスの実証実験を始めたが、栗山町を経由して長沼町が終点となる。市地域振興課は「従来のルートでは十分な利用が見込めず、主要な行き先である病院やJRへ乗り継ぎできる地点まで結ぶことにした」と説明する。同様に栗山町も町内の栗山高校からJR北広島駅までをつなぐデマンドバスの実証運行を開始した。

便数が半減
 函館市―札幌間の「高速はこだて号」は今月、便数を1日8往復から4往復に減らした。共同運行していた4社のうち、道南バス(室蘭市)が撤退したためだ。はこだて号は函館市の湯の川温泉へ乗り入れており、地元の観光関係者は「今後、学生や運転免許を返納した高齢者らが足を運びにくくなるかもしれない」と懸念する。

 JR北海道は、赤字が続く鉄道8線区の存廃を含めた改善策を検討している。廃線となった場合、代替の交通機関はバスが考えられるが、道バス協会の担当者は「各社は新たな路線を担える状況にない。行政は補助金で支えてくれているが、バス路線の必要性をアピールしたり、運転手のイメージアップを図ったりと、もう一歩踏み込んだ支援がほしい」と訴える。

札幌中心部乗り入れ減へ 北海道中央バス 12月から2割が対象
 道内バス大手の北海道中央バス(小樽市)が12月から、札幌市内や近郊を走る12路線約280便でJR札幌駅など市中心部への乗り入れをやめ、近くの地下鉄駅まで短縮する方針であることがわかった。市中心部には約1200便が乗り入れており、短縮の対象便は2割にあたる。

 同社によると、2019年以降、運転手の15%にあたる約200人が退職などで会社を離れた。渋滞する市中心部への乗り入れをやめて乗務時間を短くすることで、限られた人員で効率的な運行を行い、路線維持を図るという。

 同社バス事業部運行管理課の担当者は「運転手の休日出勤などで対応してきたが、これ以上は難しい。ご理解いただきたい」と話す。

2068OS5:2023/10/26(木) 16:53:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/bbfb010f90ebe7fb26381d9e271d7ccdd9a8dd65
初乗り600円に 沖縄本島のタクシー、25日から値上げ 「利用控える」「仕事にならない」思いさまざま
10/26(木) 16:00配信
琉球新報
初乗り600円を示すシールが貼られたタクシー=25日、那覇市内

 沖縄本島地域のタクシー運賃が25日から値上げされた。普通車の初乗り運賃(1・75キロ)は上限額が40円引き上げられ、600円となった。値上げは消費増税の影響を除くと、2016年10月以来7年ぶり。


 加算運賃も「365メートルごとに70円」から「400メートルごとに100円」に見直された。

 タクシーの運転手不足が課題となる中で、輸送サービスの確保や燃料費高騰への対応、労働条件の改善などが理由。沖縄総合事務局によると、改定による事業者の増収率は15・58%となっている。

 名護市の男性(76)は、スーパーに行く際にタクシーを利用している。運賃改定によって、料金はこれまでの1470円から1800円に。月額1万円以上の負担増を見込み「年金生活だから影響は大きい」と嘆いた。
 那覇市のパレットくもじ前で迎えを待っていた北谷町在住の女性(45)は仕事で1カ月に十数回程度タクシーを利用するという。「多少は使用を控えなければいけないかも」とけげんな表情を浮かべた。

 西原町の会社役員の女性(50)は那覇市内から飲み会の帰りに利用する機会がある。タクシーがつかまらないこともしばしば。運賃改定は運転手不足解消も理由にあり「値上げは仕方ない」と理解を示すものの、「深夜の割増料金も重なると痛い」と率直な思いを口にした。

 タクシー業者もしばらく我慢を強いられそうだ。名護市の県立北部病院で客待ちをしていた運転手の男性(73)は閑散とした乗り場を指し「1カ月は3割ほど売り上げが落ちるはず」と見通す。別の60代男性運転手は「今日は仕事にならないはずだ」と苦笑し客を乗せずに乗り場から走り去った。

(小波津智也、増田健太、渡真利優人)

琉球新報社

2069OS5:2023/10/27(金) 17:45:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d7adf2ab0bbc257169b8e39dcf204835e3908ee
「警察だ!」新幹線無賃乗車の外国人ユーチューバー、警察に突き出したバス運転手に称賛の声「すごい勇気」「よくぞ止めてくれた」さらなる迷惑行為も発覚
10/27(金) 16:39配信
まいどなニュース
無賃乗車した外国人ユーチューバーに「警察を呼ぶ」と伝えるバス運転手(Fidias YouTubeより)※現在は動画削除済み

無賃乗車した外国人ユーチューバーを引き止め、警察に突き出したバスの運転手が称賛されている。この外国人ユーチューバーは「無料で日本を旅する」というレース企画でわざと無賃乗車を繰り返し、JR九州の新幹線ではトイレに閉じこもり、車掌の制止を振り切って逃走した。


大柄な外国人ユーチューバーの乗り逃げを許さなかった長崎県営バスの運転士に対し、「大柄な外国人相手に怖かっただろうな。すごい勇気だと思う」「暴走を食い止めてくれて、ありがとうございます」と感謝の声が相次いだ。長崎県営バスを運行する長崎県交通局に聞いた。

外国ユーチューバー、フィディアスは男女3人とともに長崎を出発し、一番早く青森に着いた人を勝者とするYouTube動画(YouTubeの利用規約違反により削除済み)を撮影した。わざとお金を持たずに日本縦断を試みた4人は、それぞれ道行く日本人に声をかけ、バス代などをねだって集めた。

フィディアスはバス運賃を持たないまま乗車し、「無料で降車できないかな」などと動画で実況しながらバスを降りようとした。バスの運転手は「払えないなら警察に行ってもらう」と言い渡し、逃走しないよう迷惑系ユーチューバーの前に立ちはだかった。フィディアスは「バスに閉じ込められて、交番に突き出された。信じられない」などと不満をあらわにした。

ーー無賃乗車が起きた時の状況を教えてください。

「9月22日夕方、長崎駅前発のバスが終点・諫早駅前に着いた時に無賃乗車がありました。通常、運賃が足りないだけで警察を呼ぶことはありませんが、今回は運賃を持っていないだけではなく、なかなか支払おうともせず、さらに他の乗客に運賃をせびり出すなど、悪質な行為が見受けられたので、警察に通報しました」

ーー逃げないよう立ちはだかり、警察に突き出した姿勢が称賛されています。

「いきなり強硬な措置を取ったわけではなく、動画に映っていない場面でさまざまなやり取りがあり、支払う意志を示さないので、あのような対応になったと聞いています。悪質なお客様への対応としては適切だったと認識しています。ただ、あのような悪質なお客様は初めてです。外国人旅行者がバスに利用することもありますが、今回のようなトラブルは起きたことがありません」

◇  ◇

外国人ユーチューバーは警察から事情聴取を受けたが、その後釈放され、JR九州の新幹線で無賃乗車を行った。JR九州の古宮洋二社長は「これは犯罪。警察に話をしているし、本当に迷惑」と警察に相談していることを明らかにした。

日本人の親切心にただ乗りしようとする外国人ユーチューバーを制止したバスの運転手に対し、長崎県営バスには数通、称賛のメールが届いており、ネット上でも「よくぞ止めてくれた」「最高すぎる」「臨時ボーナスあげて下さい」といった声が寄せられている。

(まいどなニュース・伊藤 大介)

まいどなニュース

2070OS5:2023/10/30(月) 19:19:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/e15c2be1a4bb8c1764b7634614da8edc440335fc
北陸新幹線で不便になる「名古屋〜福井」高速バス増便! “直通”移動を確保 立地最強ターミナル駅も本領発揮へ
10/30(月) 16:42配信

乗りものニュース
高速バス名古屋〜福井線が増便
ジェイアール東海バスの車両(画像:ジェイアール東海バス)。

 北陸新幹線の敦賀延伸を控え、高速バス「名古屋〜福井線」が増便します。2023年10月25日、ジェイアールバス東海ら運行4社がダイヤ改正の概要を発表しました。

 JRでは「北陸道ハイウェイバス」と呼称する名古屋〜福井線。現在は8往復の運行ですが、12月1日から、7時台発と20時台発の便を追加し10往復となります。敦賀、武生、鯖江といった県内主要都市にも停車します。

 土休日など特定日には、福井からさらに「あわら湯のまち駅」「三国駅」まで1往復を延長運転。名古屋〜三国の直行バスは、ジェイアールバス東海バスが昨年から新幹線開通後の需要を見越し期間限定で運行してきましたが、北陸道ハイウェイバスに組み込まれます。

 また、「武生」のバス停は、北陸新幹線の越前たけふ駅前の交通広場に移設し、バス停名も「越前たけふ」に変更。同駅は新幹線の単独駅ですが、北陸道のICや国道8号バイパスに至近で、新たな交通ターミナルとしての役割が期待されています。

 名古屋〜福井間は北陸新幹線が開通すると、鉄道では敦賀で乗り換えが必要になることから、利便性の低下が指摘されています。それに伴う直通の移動需要の増加を見越したダイヤ改正です。

乗りものニュース編集部

2071OS5:2023/11/01(水) 09:39:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/4656d1652755fb8606c9e70194d457be54a4e16e
運転手不足「もう限界」 北海道最大手バス会社の秘策は路線の短縮
11/1(水) 7:10配信

朝日新聞デジタル
札幌圏を中心に計約640便の廃止や短縮、減便を決めた北海道中央バス=札幌市中央区

 北海道内バス最大手の北海道中央バス(小樽市)は31日、12月1日のダイヤ改定で札幌圏を中心に路線バス約640便を再編すると発表した。札幌市や小樽市、空知地方などを走る便約7300の1割近くにあたり、札幌市郊外から札幌駅など中心部に向かう12路線が地下鉄の駅までに短縮される。運転手不足が深刻化し住民の足に影響し始めた。

 札幌市内を走るJR平和駅前―札幌駅など2路線54便を利用者の減少で廃止するのをはじめ、札幌や北広島市などの12路線283便で走行区間を短縮するほか、札幌市や小樽市、岩見沢市、滝川市、千歳市などの65路線307便を減便する。

 路線短縮・減便するのは地下鉄や他のバス会社と並走する区間や路線が中心で、短縮する283便は札幌郊外と札幌駅など中心部を結ぶ平日ダイヤ約1200便の2割に及ぶ。札幌市清田区や豊平区などから札幌中心部に向かう路線を短縮することで、運転手の乗務時間の削減を図るのがねらいだ。

 例えば、札幌駅と札幌市清田区の清田団地や北広島市の柏葉台団地などを結ぶ路線は、地下鉄東豊線の福住駅までに短縮する。札幌駅北口と札幌市北区の屯田地区などを結ぶ一部の路線は地下鉄南北線麻生駅までに縮める。

 短縮や減便について同社が理由として挙げるのが運転手不足だ。高齢化が進み、退職者に対して新規採用の数が足りない状況が続いている。北海道中央バスでは、コロナ禍前の2019年に約1300人いた運転手は今年4月に約1100人と約200人減った。これまでは公休に出勤するなどして対応してきたが、「もう限界」(バス事業部)と再編に踏み切った。

 これだけの路線再編は過去に例がないとみられ、北海道中央バス札幌市と相談のうえ、10月中旬に市内約10カ所で町内会向けの説明会を開催した。同社は「地下鉄など他の交通機関を代わりに使えば生活の足は確保できるように配慮し、お客さんにはなるべく迷惑がかからないようにしたい」(バス事業部)という。

 残業時間の規制により運転手の数が不足する「2024年問題」への対応も迫られている。来年4月のダイヤ改定では夜の便の繰り上げや減便なども検討する考えだ。(堀篭俊材)

■■北海道中央バスのダイヤ改定で廃止や短縮になる主な路線

【廃止】2路線54便

・72南郷線 札幌駅前―JR平和駅前

・東64伏古北口線 札幌駅北口―東営業所

【路線短縮】12路線283便

・85清田団地線 札幌駅前―ヒルズガーデン清田

・86清田団地線 札幌駅前―清田団地

・96柏葉台団地線 札幌駅前―柏葉台団地・輪厚

・79西岡平岸線 札幌駅前―西岡4条14丁目

・22あいの里篠路線 札幌ターミナル―あいの里4条1丁目

【減便】65路線307便

・札幌地区 北光線(バスセンター―北49条東3丁目)など

・小樽地区 山手線(本局前―南小樽駅前)など

・空知地区 滝新線(新十津川役場―滝の川団地)など

 ※路線名の冒頭の数字は系統番号

朝日新聞社

2072OS5:2023/11/06(月) 21:50:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/de726f78ed14bbc494476d7e4233ba2486433923
五角形の「既得権」 ライドシェア議論に遅れの懸念 有識者の受け止めも二分
11/6(月) 19:40配信
産経新聞
閣議に臨む岸田文雄首相(中央)ら=首相官邸(矢島康弘撮影)

政府は6日、地域交通の担い手不足の解消へ向けた政策を議論する規制改革推進会議ワーキンググループの初会合を開いた。一般ドライバーが自家用車を使って有償で乗客を運ぶ「ライドシェア」の導入について国土交通省は、タクシーを補完する位置づけとした上で、タクシー会社が運行管理や安全対策などを担当する方向での導入を検討している。だが、その是非は、有識者の間でも受け止め方が分かれている。

【イラストで解説】ライドシェアの仕組み

交通政策に詳しく、自身も運行管理者の国家資格を持つ名古屋大の加藤博和教授は、運行管理をタクシー会社が担う場合、焦点の一つである事故時の責任主体は「運転手とタクシー会社の両方になる」と指摘。ただ、事故を起こさないような組織的な仕組みこそが重要とし、「タクシー会社が一般ドライバーを養成する仕組みが必要。ドライバーを管理下に置かずに責任を持てというのでは、会社側も二の足を踏む」と話す。

同省の有識者委員会メンバーとして、バス事業の安全対策などを検討してきた経験から「どう安全を確保するのかと話をしてきた中で『誰でも運転手ができる』という制度は整合性が取れない」とも訴える。

一方、政策シンクタンク代表の原英史氏は「現実にタクシー不足が起きており、多くの国と同様、事情に応じてライドシェアの法整備を進めるのは当然」と話す。

現段階で議論の着地点は不透明とした上で「タクシー会社のみに管理を認める仕組みにすれば、(運行面で)自社の不利益になることを避け、利用者の利便性を損なうことにつながる恐れがある」と懸念。管理能力がある企業の参入を可能にすべきだとした。

原氏によると、既得権を守る「鉄のトライアングル」として業界、族議員、役所の存在が挙げられる。だが、ライドシェアでは、業界は経営者と労働者、族議員も与党と野党が反目せず、いわば「五角形」となって一緒に反対しており、議論が進みにくいという。

「多くの国で導入されているのに、日本だけ特殊な事情により難しいという議論はおかしい」と早急な対応を求めた。(福田涼太郎)

2073OS5:2023/11/14(火) 15:06:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/ebfbcc6264c04a58df938705d47c4c6d63bc9d0f
苦しむバス業界、人手不足の波は「200万都市」にも 過去最大改編へ
11/14(火) 14:40配信
毎日新聞
廃止が決まった札幌駅前とJR平和駅前をつなぐ路線を走るバス=札幌市白石区で2023年11月10日、今井美津子撮影

 運転手不足や事業者の経営状況の悪化により全国で路線バスを巡る環境は急変し、「200万都市」の札幌市もその波に襲われている。道内バス最大手の北海道中央バス(小樽市)は12月1日のダイヤ改正で、札幌市内で一部の路線を廃止し、郊外から中心市街地への乗り入れを取りやめるなど、過去最大規模となる644便の改編を行う。


 中央バスによると、今回の改正は札幌市が中心。同市清田区や豊平区をはじめとした郊外と市中心部を結ぶ平日ダイヤの約1200便のうち、約2割に当たる12路線283便の運行区間を市営地下鉄駅までに短縮。他社の並走路線や地下鉄などの代替交通手段を考慮して対象路線を決めた。

 例えば、清田団地(清田区)や柏葉台団地(北広島市)と札幌駅前を直接結んできた便は地下鉄福住駅(豊平区)、羊ケ丘展望台(同)―札幌駅前は地下鉄平岸駅(同)を終点とする。路線を短縮することで運転手の乗務時間を削減するという。乗客は札幌駅に向かう場合、バスを乗り継ぐか、地下鉄に乗り換えることになる。

 また、札幌駅前―JR平和駅前(白石区)、札幌駅北口―札幌東営業所(東区)の市内2路線54便は廃止。減便は札幌市以外に小樽市、空知地方にも及び、計65路線307便に上る。

 ◇「退職人数に採用人数が追いつかない」

 路線廃止を含むダイヤ改正は今年4月以来で、今回は過去最大規模。背景にあるのは深刻な運転手不足だ。

 中央バスの道内の運転手は2019年4月の約1300人から、23年4月には約1100人にまで減少。これまでに定年引き上げのほか、バスを運転するのに必要な大型2種免許取得費用の貸し付けや返還免除などの補助制度を設け、積極的な採用活動も実施してきた。しかし、担当者は「退職人数に採用人数が追いつかない状況。休日出勤や残業などで対応してきたが、現状維持が難しくなった」と理解を求める。

 運転手不足が及ぼす影響は全国的に深刻化している。大阪都心部のベッドダウンである大阪府富田林市では、運行事業者が23年12月限りでバス事業から撤退すると発表した。

 さらに運送業界では24年4月、労働時間の上限規制が強化され、終業から始業までの休息時間(勤務間インターバル)の下限が引き上げられるなど労働環境改善のための取り組みがスタート。その結果、人手不足が厳しさを増す「2024年問題」が懸念されており、公益社団法人「日本バス協会」は、30年には全国で3万6000人もの運転手不足が生じる可能性があると試算している。

 札幌市内では、中央バス以外の各事業者でも運転手不足が顕著だ。市が路線バスを運行する4事業者に調査したところ、2017年に1962人だった市内営業所の運転手は21年に1810人となり、22年には1658人と減少幅が拡大した。さらに、そのうち59%が50〜60代と高齢化も進んでいる。

 市内の1日当たりの便数は17年から22年までに1678便減少。ジェイ・アール北海道バス(札幌市)も10月のダイヤ改正で、札幌近郊の一部路線で始発便の繰り下げと最終便の繰り上げを実施した。

 ◇「値上げにも理解を」

 市都市交通課の札場義章課長は「想定以上に(運転手減少の)流れが激しい。従来の細やかな運行の維持は困難だ。今回(の中央バスのダイヤ改正)は想定以上だが、やらざるを得ないのが現状だろう。利用者の乗り換え負担などを考えると心苦しい」と語った。

 市は人手不足への対応には、運転手の待遇改善が必須だとしており、7日には市内路線バスの均一運賃(主に210円、240円)について、地元住民らとの協議を踏まえて値上げできる「協議運賃」に改定する方針を示した。事業者の収支状況を好転させ、運転手の待遇改善や路線維持につなげたい考えだ。

 市内の均一運賃は1998年以降、消費税増税分の転嫁を除いて一度も値上げされていないが、物価上昇など経済環境の変化は著しい。全国的にも東京都内など各地で値上げが相次いでいる。札場課長は「待遇改善の状況を作る必要がある。値上げに関しても適正価格があると理解してほしい。来年以降、運転手不足が悪化する要素がそろっている」と危機感を示した。【今井美津子、谷口拓未】

2074OS5:2023/11/22(水) 07:46:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/96a5bf1d0b194ef3e2b22cd9c54f9c3ae8e21b98
いわき市の民間路線バス、運転手不足で来年4月に15路線50キロ廃止…「スクール系統」も半減
11/21(火) 15:51配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 福島県いわき市で路線バスを運行する新常磐交通(いわき市)は来年4月から、市内の15路線(運行距離約50キロ)を廃止すると発表した。コロナ禍による減収や運転手不足などが主な理由。今後、市や公共交通の事業者らでつくる協議会で同意を得た上で、国土交通省に申請する方針。

【図】こんなに減っている…バス運転者数の推移

 同社の計画によると、現在の全運行距離約519キロの約1割に当たる約50キロを廃止し、運行経路の系統を現行の133系統から69系統に減らす。駅や団地などと学校を結ぶ「スクール系統」も43から20に半減される。

 運行の廃止に伴い、同市は中山間地域を中心に予約型の乗り合い交通「デマンド交通」や、NPO法人などが輸送を担う「自家用有償旅客運送」などの代替交通の導入を検討しているという。

 同社ではこれまで、路線バス事業の赤字を黒字事業で補填(ほてん)してきたが、収益の多い高速バスの輸送人員がコロナ禍前と比べて半減。昨年度の赤字額は約2億5000万円に上った。

 また、運転手不足が深刻で、今年度に入って20人以上が退職。現在の運行体制を維持するには30人ほど足りない状態だ。現在在籍する運転手138人の平均年齢は58歳で、半数以上は60歳以上となっており、今後も退職者は増える一方という。

 同社乗合部の鈴木将一次長は「現行の路線を維持していくのは難しい状況。運転手の確保に最大限努めていくしかない」と話している。

2075OS5:2023/11/22(水) 07:48:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/d243dfb42c907dd444895666070367e2c35fcf1f
深刻な運転手不足にバス会社もあの手この手…運転体験会に住宅費支援も“地方勤務”がネック…北海道新幹線開業でさらなる需要増加
11/20(月) 19:27配信

HBCニュース北海道
北海道放送(株)

 北海道内でも深刻化するバス運転手が不足している問題。
 バス会社も、あの手この手で人材確保に動いています。

【写真を見る】深刻な運転手不足にバス会社もあの手この手…運転体験会に住宅費支援も“地方勤務”がネック…北海道新幹線開業でさらなる需要増加

 道内で相次ぐ路線バスの廃止や減便。
 北海道中央バスは来月から、札幌市や小樽市で運行する路線バス、およそ650便を対象に、減便やルート短縮、または廃止します。
 理由は、深刻な運転手不足です。

 地域の足を守ろうと奔走するバス会社。
 待ったなしの、運転手スカウトの現場をもうひとホリします。

 こちらは苫小牧市内を走る路線バスの車内…ですが、車内アナウンスはありません。
 行き先表示を見ると、そこには「道南バス」の文字が…。

道南バス担当者
「次の信号を左に曲がります。いいですよ〜!センスがありますね」

 実はこれ、室蘭に本社がある「道南バス」が開いた、路線バスの「運転体験会」です。

参加者(40代)
「(マイクロバスより)ちょっと大きい感覚かな」
道南バス担当者
「これだけ乗れるんですから、すぐに戦力ですよね。ぜひ道南バスに入ってほしいですね」

 バス会社の職員が、熱心にスカウトします。
 参加者の男性は、勤務先の介護施設で利用者の送迎を担当していて、バスの運転に必要な「大型二種免許」を持っています。
 バス会社にとっては、のどから手が出るほど欲しい「即戦力」です。

苫小牧市からの参加者(40代・大型二種免許所持)
「将来的には乗りたい気持ちはあるんですけど、いまの職場を急に辞めるわけにはいかないので」

 運転手不足は、なり手が少ない郊外や地方で特に深刻です。
 室蘭市や苫小牧市を中心に、後志地方などでも運行する「道南バス」も路線の維持が難しくなっていると嘆きます。

道南バス 吉田明 労務部長
「乗務員自体が高齢化している。今後、バス会社として続けていくには乗務員を増やさなければ、労働条件も改善できない」

 このバス会社が運転手の確保を急ぐ理由がもうひとつあります。
 それは、2030年度末の開業をめざす北海道新幹線です。
 開業すると、並行在来線の小樽-長万部間は、バスに転換されることが決まっています。
 道南バスを含めた、後志地方を営業エリアに持つバス会社は、鉄道に代わる交通手段として期待されていますが…

ニセコバス総務部 石島孝俊 副部長
「今のままでは乗務員不足なので、すべての需要を受け入れることはできません」

 このまま運転手不足が続けば、代替バスの便数が限られ、沿線住民の利便性が損なわれるおそれが出てきます。
 そこで道は11日、3つのバス会社に呼びかけて、初めての「合同就職説明会」を開きました。

道南バス担当者
「(大型二種免許取得の)養成制度を設けています。免許を持っていない方でも応募できます」

説明会の参加者(小樽市から・50代)
「『移住支援金』がなければ、バス運転手になりたくても、住む場所は土台を作っておかないと結局勤務できない」

2076OS5:2023/11/22(水) 07:48:18
ニセコバス担当者
「大型二種免許をお持ちなんですね」

説明会の参加者(江別市から・60代)
「畑の趣味とバスの運転が両立できるような環境であれば…」

 定年退職などが進み、去年の後志地方のバス運転手の数は、前の年から10人減って283人となり、年々減り続けています。

 バス会社は、免許取得の支援制度や、長く働ける環境をアピールしますが、地方での就職には、二の足を踏む参加者が多いのが現状です。

ニセコバス総務部 石島孝俊 副部長
「地道な努力で採用していることをPRして、処遇を少しでも改善していきたい」

 バスの運転手不足が深刻な状況になっていますが、人材を確保するため、オホーツクの美幌町では10月に「住宅準備支援金」という制度を設けました。

 町内のバス会社やタクシー会社に運転手として採用され、移住すると、敷金や礼金などの引っ越し費用、最初の1か月分の家賃など、20万円を上限に支給。
 すでに4件の相談が寄せられているそうです。

 他にも、帯広市では22日にバスやトラックの運転体験会を開催。
 対象者は数年後に退職を迎える自衛官です。
 自衛官の多くは、入隊後すぐに大型車の免許を取得しており、バス会社にとっては「即戦力」。
 自衛隊にとっても再就職先の確保につながるというわけなんです。

 私たちの生活に直結するバスの運転手不足。
 運転手の確保には、労働条件や待遇の改善も含めた現実的かつ即効性のある施策の議論が必要です。

北海道放送(株)

2077OS5:2023/11/27(月) 13:33:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/36c3132adabc096d734e2900d23b1b72dc6a9dd9
運転手不足 バス深刻 茨城県内減便、人手確保へ優遇策
11/27(月) 7:00配信
茨城新聞クロスアイ
茨城交通の路線バス(資料写真)

茨城県内の路線バスが運転手不足で、大幅な減便を余儀なくされている。主要2社が相次いで発表した。コロナ禍が響いて人手不足が続く中、残業規制が強化される「2024年問題」により、今後さらに深刻化する恐れもある。事業者は労働条件の優遇策を広げるなど運転手確保に力を注ぐ。

■コロナ響く

「必要人員の採用見込みが立たず、来春適用の改善基準を守れない。減便せざるを得ない」

関東鉄道(土浦市)は12月20日から、路線バスを減便すると発表した。総務部取締役の鈴木篤さん(54)は苦渋の決断と強調する。

運転手の残業規制が強化される24年4月まであと約4か月。規制により、必要な人員が増える。現状の運転手の数では難しいと判断し、つくば市など8市町で平日8.5%、土日祝日6.1%、路線バスの本数を減らす。

同社の運転手は減少が続く。21年3月の567人から、今年10月末には533人と30人以上減った。

新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、路線バスの乗客が徐々に戻り、高速バスの需要も回復傾向にある。しかし、運転手が足りず、休日出勤などで対応する厳しい状況が続く。鈴木さんは「待遇と労働環境を改善しなければ、悪循環を断ち切ることはできない」と話す。

■県内250人減

茨城交通(水戸市)もコロナ禍前に比べ、運転手の数が約1割減った。コロナ禍で高速バスなどの運行が激減し、残業代や手当が減ったことで運転手の離職者が出た。担当者は「コロナの影響は大きい。転職や年齢的な理由で退職を選ぶ人もいた」と明かす。

日立市と常陸太田市で運行する路線バスを9月から約1割減便。10月には、水戸市を含む4市町を走る路線バスも5.5%減便を発表した。利用者への影響を最小限に食い止めたいものの、利便性への影響は否めない。

県バス協会によると、加盟する乗合バス運転士の数は、今年3月末時点で2184人。コロナ禍前の19年の2434人から250人減少している。

■支援を充実

バスの運転には第2種免許の取得が欠かせない。政府は年齢要件などを緩和。取得支援として、県などを経由して民間バス会社に補助金を交付する。会社側は補助金を活用しながら支援策を充実させ、人材確保に力を入れる。

関東鉄道は来春新卒採用者から、普通運転免許の取得費用を会社が負担。社員寮を用意し、引っ越し費用や入社支度金も用意する。

茨城交通は、未経験でも運転手を目指せる独自の教育プログラムや、普通免許取得後1年を経過し、「受験資格特例教習」を受講して第2種免許を取得できるように取り組む。

今年7月には、別の職業から就けるように転職準備金や、遠隔地から入社しやすいように転居費用の支援も導入した。茨城交通総務担当部長の小泉創さん(53)は「採用につながり、効果が出始めている」と手応えを示す。

茨城新聞社

2078OS5:2023/12/01(金) 11:12:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/74891f0d60ad614b2668c64ec3e721fee9238ecf
バス減便で月給が25万円→15万円に 転職考える運転手「40万円かけて大型免許を取ってもこの賃金じゃ新人も来ない」
12/1(金) 9:02配信


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沖縄タイムス
[インサイドクリック]

 沖縄県内の路線バス運転手不足の解消には運転手の待遇改善が急務だ。時間外労働の上限が規制される「2024年問題」などの影響によるバス路線の減便で、月給が10万円下がった運転手もいる。ただ、県内路線バス会社はコロナ禍の利用者減で収益も減っており、待遇の改善に限界がある。鉄軌道のない県民の足を守るための施策が求められている。(政経部・國吉匠)

 残業規制強化や休憩時間の規制が敷かれる2024年問題は、運転手不足を加速させることが懸念されている。県内の路線バス4社(那覇バス、琉球バス交通、沖縄バス、東陽バス)は2024年問題や人手不足で、11月までに県内27路線以上で運行本数を減らしている。

 減便の影響は運転手の給与に大きく出ている。ある40代の男性運転手は働く時間が減り給与の手取りが25万円から15万円に減った。

 朝の通勤時に乗務し、昼に3時間ほど休憩するが、夕方に再度出勤する変則的なシフトもある。

 運転手は「勤務は7時間だが精神的な拘束時間は長い。残業もなく給与は下がっており、転職も考える」と吐露。「40万円かけて大型免許を取得してもこの賃金じゃ新人も受けようと思わない」と厳しく指摘した。所属する営業所ではここ半年で10人が辞めたという。

 県地域公共交通協議会によると、県内バス会社(4社)の収支は2020年度に18億1900万円、21年度に19億8200万円の損失を計上している。コロナ禍の人流抑制は緩和され、乗客数は上向いているものの、人件費やガソリン代の高騰でバス会社の経営はさらに逼迫(ひっぱく)している。

 県地域公共交通計画の素案では「赤字欠損補助や人材確保支援といった対症療法的な施策だけでなく、事業者の収益好転に向け、原因的な施策を推進する必要がある」と言及している。

 バス会社の関係者は「利用者を集めて減便する路線の会議をしており、今のところクレームはない」と説明。「県外から運転手の誘致やできるだけ待遇を改善していく」と運転手の確保は喫緊の課題だと語った。

2079OS5:2023/12/01(金) 11:12:36
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1244987?yahoo=y&utm_source=yahoo&utm_medium=http&utm_campaign=link_back&utm_content=related
「タクシーがつかまらない」人手不足と高齢化が深刻な沖縄 84歳運転手の手取りは月13万円
2023年10月25日 7:58
社会・くらし
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[沖縄タクシー危機](上)



 「タクシーが来るまで20分以上お待たせしますが、よろしいですか」。10月上旬の金曜日午後10時過ぎ。記者が那覇市久茂地の飲食店でタクシーを頼むと、こう告げられた。街がにぎやかになる金曜夜は、30分以上かかることも珍しくない。

 店の外に出ると同じようにタクシーを待つ男性3人組。「タクシーの配車アプリで呼んでいるがつかまらない。流しのタクシーも全く来ない」と嘆いた。

■法人タクシーの実働率は56%

 県ハイヤー・タクシー協会によると、県内で営業を許可されているタクシーは2021年時点で法人が約3700台、個人が1100台。しかし乗務員が足りず、法人タクシーの実働率は56・6%にとどまる。「タクシーがつかまらない」といった苦情が協会にも寄せられているという。

 大城直人専務理事は「新型コロナの流行をきっかけに多くの高齢ドライバーが辞め、そのまま復帰したがらない。どの会社も乗務員の確保に苦労している」と話す。

■     ■     ■

■過半数は65歳以上 「若い人は入ってこない」

 「若い人はほとんどいない。募集しても入ってこない」。県内のタクシー会社に勤務する男性乗務員(84)は、補聴器を何度も調整しながら取材に応じた。勤務先の定年は60歳だが、多くの乗務員が定年後も嘱託として残る。無事故無違反などの条件をクリアし、70代後半でも勤務を続けている人は少なくないという。

 「車が余っているから、働きたいと言えばいつでも乗務できる。歩合で働いただけ稼げるから、ほとんど休みなく働いているドライバーもいるよ」

 法人タクシー会社では地域の人口や会社の規模により、運行できる車両の台数が決められている。車両の台数を減らすと再度の認可取得が難しいため、乗務員がいなくても車両を整備して保管しているという。

タクシー営業所には稼働していない車両が多く駐車されていた=24日、那覇市内
タクシー営業所には稼働していない車両が多く駐車されていた=24日、那覇市内
 男性の月の手取り収入は13万円ほど。基本給はほとんどなく、売り上げに応じて支給される歩合給が大きい。「夜勤に入れば30万くらい稼げるが、70歳を過ぎたら体力的にきつい」。一方、若手の乗務員の中には法人タクシーで勤務経験を積み、より自由な働き方ができる個人タクシーの開業を目指す人が多く、月に30万円以上を稼いでいる人もいるという。

■多くがコロナで離職

 同僚の高齢ドライバーの中にはコロナ流行時に感染を心配して辞めた人も多く、コロナ収束後も復帰する人は少ない。男性は「元気なうちは働きたい」と勤務を続けた。体調の悪い客を病院まで乗せたこともあるが、「うつるかもと思ってひやひやしたけど、仕事だから。孫と会う時に小遣いを渡せるように」と話す。

 県内で勤務するタクシー乗務員の数は2009年の1万41人をピークに減少し、21年には5246人となった。うち過半数が65歳以上。「県民の足」に、危機が迫る。

(社会部・榧場勇太)

■     ■     ■

 沖縄経済はコロナ禍から回復基調にあるが、「県民の足」のタクシー業界は人手が不足し、需要に追い付けていない。ITによる効率化、ドライバーの残業規制が強化される2024年問題。タクシー業界の現状と課題を取材した。


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