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第23回参議院議員選挙(2013年)
1
:
やおよろず
◆N22LLUydY2
:2010/07/14(水) 08:06:13
第22回参議院議員選挙(2010年)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1202752370/
2783
:
チバQ
:2013/07/22(月) 23:41:18
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20130722ddlk13010219000c.html
2013参院選・東京:民主、初の議席ゼロ/「脱原発」貫き山本氏(その2止) /東京
毎日新聞 2013年07月22日 地方版
◇「既存政党の壁」破る
「市民選挙」が既存政党の壁を破った。「脱原発」を旗印に1000人超のボランティアを集めた無所属新人の俳優、山本太郎氏(38)が昨年12月の衆院選に続く2度目の国政挑戦で初当選。杉並区の事務所で支持者に囲まれ、喜びを爆発させた。
午後8時すぎに事務所入りした山本氏は真剣な表情で開票の行方を見守った。当確の報に「太郎」コールが起きると親指を立てて応えた。衆院選の立候補を決めた際に作った政治団体「新党今はひとり」になぞらえ「もう、一人じゃない!」と支援者とガッツポーズし、笑顔を見せた。
強固な組織を持たない陣営では、ポスター張りはボランティアに頼り、破損の報告や貼り替えの依頼にはツイッターを使って迅速に対応。演説する姿は常にインターネットで中継され、聴衆との握手やツーショット撮影もネットでの拡散を狙って積極的に応じた。
当選の要因について、山本氏は「(有権者)一人一人が、抱える不安を『自分だけじゃない』と思ってくれた結果だ」と分析。「これからは全国にある(こうした)思いをつないでいきたい」と語り、「まだスタートライン」だとして万歳はせずに気を引き締めた。【神足俊輔】
◇共産12年ぶり笑顔 30歳吉良氏、初当選
「選挙に勝ったぞキラヨシコ」「国会変えるぞキラヨシコ」−−。共産新人の吉良佳子氏(30)が当選確実になると、渋谷区の事務所では、支援者らの「吉良コール」が響いた。20人の立候補者の中で最年少。同世代の働く環境の整備などを訴え、党の実力者が挑みながらも3回連続で逃してきた東京選挙区の議席を若さで奪還した。
午後9時50分、事務所に現れた吉良氏は涙ぐみながらガッツポーズ。「自民党に対する怒りの声が共産党の躍進と12年ぶりの議席奪還を実現した」と語った。
政策を網羅的に語る共産党候補者が多い中、一貫して若者の雇用問題にこだわり「ブラック企業をなくし、働く人が報われる社会をつくろう」と呼びかけた。原発再稼働に反対する首相官邸前の抗議行動にはたすきを外して参加し、シュプレヒコールを上げた。炎天下でも笑顔で1日7、8カ所の街頭演説。合唱部で鍛えた声に、足を止める人の輪が二重三重に広がった。
当選の弁では、選挙戦を通じて訴え続けた若者の雇用や原発再稼働反対に触れ「国民の真っすぐな声を国会に届ける。一緒に政治を変えていきたい」と語り、満面の笑みを見せた。【小泉大士】
◇維新、みんな伸びず 小倉氏、知名度生かせず
東京選挙区で初の議席獲得を目指した維新新人の小倉淳氏(55)は、アナウンサーの知名度を生かせずに埋没した。1院制や首相公選制、道州制の導入など維新独自の政策を訴えたが、浸透しなかった。
港区の事務所で開票状況を見守っていた小倉氏は、敗戦の報に接して報道陣の前に現れ「応援してくれた人が大勢いたのに、報いることができなかった。大変残念」と述べた。
自身のインターネット番組で繰り返し支持を訴えた今回の選挙戦を振り返り「若い人に選挙に行ってほしいと思ったが、関心を集められなかった」と総括。一方で「(ネット選挙の)はじめの一歩が踏めた。日本の選挙が変わる場に立ち会えた」と話した。【山本将克】
◇「私の力不足」響いた出遅れ−−桐島氏
みんなの党新人の桐島ローランド氏(45)は無党派層の受け皿になりきれず、初当選を果たせなかった。港区内の事務所で桐島氏は「残念だが私の力不足。貴重な経験をさせてもらい、一生忘れない」とあいさつし、支持者らに頭を下げた。
出馬が決まったのは投票日の約1カ月前。作家・桐島洋子氏の息子で政治経験ゼロの写真家という異色候補として注目を集めた。日本の伝統文化の海外発信や国際的に活躍できる人材育成の推進などを主張した。
街頭で「政治を諦めないでください」と支持を呼び掛けたが、出遅れは取り戻せなかった。敗因について「時間が足りなかった。東京選挙区で議席を落とし、責任を感じる」と話した。【藤沢美由紀】
2784
:
チバQ
:2013/07/22(月) 23:41:28
◇市民目線で活動、浸透できず苦杯−−丸子氏
昨年の衆院選に続く挑戦になったみどりの風の新人、丸子安子氏(45)は、脱原発の支持層を固められず、またも苦杯をなめた。
政党公認とはいえ、スタッフの多くはツイッターなどの呼び掛けで集まったボランティア。自身も市民目線での活動を心掛け、公示前と同じように官邸前の抗議行動にも参加した。母親としての立場から「子供の命を守りたい」と訴えたが、知名度の低さをカバーしきれず浸透できなかった。【藤沢美由紀】
◇85歳で6回目挑戦も実らず−−中松氏
候補者の最高齢で6回目の参院選に挑んだ中松義郎氏(85)は、今回も当選はならなかった。
中松氏は「国際創造学者」の実績を強調するとともに「衆院をチェックする参院は優秀な個人で構成されるべきだ」との持論を展開。猛暑日も白に統一した衣装で街頭に立ち「私が新産業を生み出し日本のGDP(国内総生産)を増やす」と訴えた。外交強化や教育水準引き上げなども主張したが、支持は広がらなかった。【和田浩幸】
2785
:
チバQ
:2013/07/22(月) 23:42:40
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20130722ddlk14010171000c.html
2013参院選:あすのかたち 牧山氏、民主の議席死守 「4番目」の激戦制す /神奈川
毎日新聞 2013年07月22日 地方版
第23回参院選が21日投開票され、11人が立候補した神奈川選挙区の当選者が決まった。改選数は今回から一つ増え4。焦点の「4番目」は、民主現職の牧山弘恵氏(48)が共産元職の畑野君枝氏(56)との接戦を制して議席を死守した。自民新人の島村大氏(52)が党への支持の高さを得票につなげトップで初当選。みんな新人の松沢成文氏(55)は知名度を生かし、公明新人の佐々木さやか氏(32)は組織票を手堅くまとめて議席を得た。
全国の選挙区で最も遅く当選確実が伝えられると、牧山氏の事務所は大きな歓声に包まれた。直後に姿を見せた牧山氏は「厳しい選挙戦だったが支えてくれた人に感謝したい」と深々と頭を下げた。
公示前から民主県連が「4番目の争いになる」と覚悟していた通り、畑野氏と「最後の1議席」を巡って一騎打ちの様相となった。終盤には党幹部が相次いで県内に入って懸命にてこ入れした。支援する連合も労組票を必死にまとめた。
前回は100万票以上を得てトップ当選したが、今回は大幅に票を減らした。「与党として有権者の期待に応えられなかったから」と振り返り、「今後も地道に政策を訴え、実現させていきたい」と話した。【高橋直純】
◇畑野氏一歩及ばず「わずかな差、悔しい」
畑野氏は東京都議選の党の躍進を背景に、選挙戦で「自共対決」の構図を強調した。自分が当選した1998年選挙以来の共産の議席獲得を目指したが、一歩及ばなかった。
22日午前1時ごろ、支持者がテレビを見ながら開票の行方を注視していた党県委員会の事務所に現れ「わずかの差で届かなかった。あとちょっとで勝てたと思うと悔しい。県民の皆さんに申し訳ない思いです」と目を赤くし、支持者らに感謝を伝えた。【山田麻未】
◇島村氏、トップ当選 党への支持、票につなげる
早々に当選が確実となり、島村氏が午後8時10分に横浜市中区の選挙事務所に現れると、集まった支援者約150人は大きな拍手で迎えた。島村氏は「安定した政権でしっかり日本、神奈川のために働きたい」と述べ支持者に感謝した。
島村氏は党や安倍政権に対する高い支持率を背景に幅広く集票した。組織を引き締めつつ、余裕のトップ当選を果たした。
歯科医の経験から国民皆保険制度を持続可能にする改革が必要と訴え、社会保障制度の再構築を打ち出した。自民県連は候補者を1人に絞り、盤石の態勢で選挙戦を展開。安倍晋三首相が県内入りしてアピールし、保守層以外にも支持を広げた。【一條優太】
◇経験訴え松沢氏「受動喫煙防止、法制化を」
当選確実の一報を受け、松沢氏が横浜市西区の事務所に姿を見せると、支援者らが拍手で祝福した。松沢氏は「本当にありがとうございました」と笑顔であいさつした。
松沢氏は「勝因は神奈川の皆さんの良識ある判断と、党の議員団の総力。それと知事時代の経験と実績がネットワークとなって、大きな力を生んだ」と強調した。
党幹部からの要請で出馬を決めたが、昨年12月の東京都知事選に出馬した経緯などから、候補擁立過程では党の地方議員に不協和音が生じた。選挙戦では、知事時代に制定した受動喫煙防止条例の法制化などを主な政策に挙げた。「信任を受けた政策を実現したい」と抱負を語った。【高木香奈】
◇組織票で佐々木氏 一部無党派にも食い込む
弁護士の佐々木氏が、引退した元宝塚スター、松あきら氏の後継として公明の県内1議席を守った。初当選が決まると「政治の安定を訴えてきたことが通じた。まずは実感のある景気回復に取り組みたい」と誓った。
公明が候補を擁立した全国4選挙区の一つで、選挙戦では党の全面支援を受けた。青森県八戸市出身で県内にゆかりがなく、知名度不足が課題だったが、女性からの支持が高く、支持母体の創価学会の組織票を固めたほか無党派層の一部にも食い込んだ。
横浜駅前やJR川崎駅前などで街頭演説を繰り返し「神奈川の成長力で日本再生の突破口を」と訴えた。憲法や原発を巡っては自民候補との違いも強調した。【河津啓介】
◇現職水戸氏、再選ならず 民主から維新へ
6年前は民主で初当選した現職の水戸将史氏(50)は今回、維新から再選に挑んだ。しかし、橋下徹・党共同代表の従軍慰安婦などを巡る発言で党に対する支持は低迷。逆風をはね返せず、議席を失った。憲法改正などを訴え、橋下氏らが応援に入ったが、支持は広がらなかった。【山田麻未】
2786
:
チバQ
:2013/07/22(月) 23:43:03
◇選挙区開票結果
(▽は法定得票数を得た落選者)=選管最終発表
当1,130,652 島村大 52 自 新
当 740,207 松沢成文 55 み 新
当 629,662 佐々木さやか 32 公 新
当 461,006 牧山弘恵 48 民 現
▽ 444,955 畑野君枝 56 共 元
▽ 242,462 水戸将史 50 維 現
119,633 露木順一 57 風 新
76,792 木村栄子 65 社 新
41,359 溝口敏盛 66 諸 新
30,403 森下正勝 69 無 新
10,006 及川幸久 53 諸 新
◇当選者の略歴
島村大(しまむら・だい) 52 自 新(1)
歯科医[歴]日本歯科医師連盟理事長▽東京歯大
松沢成文(まつざわ・しげふみ) 55 み 新(1)
筑波大客員教授[歴]県議▽衆院議員▽知事▽慶大
佐々木さやか(ささき・さやか) 32 公 新(1)
弁護士▽党女性局次長・青年局次長▽創価大法科大学院
牧山弘恵(まきやま・ひろえ) 48 民 現(2)
米州弁護士▽党県副代表[歴]TBSディレクター▽松竹国際部法務担当▽ソニー・ピクチャーズエンタテインメント法務部シニアマネジャー▽国際基督教大
◇略歴の見方◇
氏名、年齢、党派、自民のみ派閥、現職・元職・新人の区別、当選回数(カッコ数字)、肩書([元]は前職を含む)、[歴]以下は経歴と学歴。 政党略称は、民=民主党、自=自民党、公=公明党、み=みんなの党、共=共産党、社=社民党、風=みどりの風、維=日本維新の会、諸=諸派、無=無所属。
==============
比例代表の政党別得票数はあす掲載します
2787
:
チバQ
:2013/07/22(月) 23:44:14
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20130722ddlk15010032000c.html
2013参院選・新潟:自民、民主が議席守る 組織力、ともに生かし(その1) /新潟
毎日新聞 2013年07月22日 地方版
第23回参院選は21日投開票が行われ、新潟選挙区(改選数2)では自民現職の塚田一郎氏(49)と民主現職の風間直樹氏(46)が党の組織力を生かし、それぞれ再選を果たした。現職3人、新人5人が立候補する激戦で、生活現職の森ゆうこ氏(57)はボランティア中心の選挙戦で挑んだが、3選は果たせなかった。4回目の国政挑戦となった維新新人の米山隆一氏(45)も及ばなかった。この他、社民新人の渡辺英明(63)、共産新人の西沢博(33)、幸福実現新人の生越寛明(48)、無所属新人の安久美与子(78)−−の4氏も落選した。当日有権者数は195万2022人(男93万6304人、女101万5718人)。投票率は55・82%(前回60・99%)だった。
◇塚田氏「1番」で再選 衆院区ごとに選対本部 経済再生、景気回復訴え
新潟市中央区新光町の事務所に当選確実の一報が入ると、集まった支持者らから大きな拍手が起きた。自民現職の塚田氏は、支持者や県連幹部らと握手を交わし、「ありがとうございました」と何度も頭を下げて喜びをかみしめた。
昨年12月の衆院選大勝以降、安倍晋三内閣の高支持率を背景に、終始、優位に選挙戦を進めてきた。「2番目になれば負けだ。1番になって初めて勝利といえる」(帆苅謙治県連幹事長)と位置づけた選挙戦で、県連は組織の引き締めを図るため衆院の1〜6区ごとに選対本部を設置するなど、かつてない体制を組んで塚田氏を支えた。
塚田氏は訴えの中心に、アベノミクスの着実な実行を据えた。「経済再生、景気回復を前に進めるのか、後戻りしてしまうのか」とねじれ解消による安定政権の必要性を強調。また、太平洋側の災害時に備えた日本海国土軸の整備など「新潟の強靱(きょうじん)化」を訴え、公共事業による財政出動に力を入れるとした。【小林多美子、湯浅聖一】
◇生活・森氏、議席失う 無党派層取り込みならず
新潟市中央区南出来島の生活現職、森氏の事務所では、落選確実が伝わると支持者らから落胆の声が上がった。森氏は「皆さんに支えていただいた」と支援に感謝を述べ、頭を下げた。
3選を目指した森氏だったが、消費増税反対や脱原発、子育て支援などを訴えて無党派層の取り込みを図ったが、支持を広げることはできなかった。
民主が大勝した前回選では同党から立候補した森氏。09年衆院選で政権交代を果たしたが、昨年7月には消費増税反対を理由に小沢一郎氏らとともに同党を離党。衆院選を経て衆参15人の少数政党となり、民主に追い風だった前回とは異なる厳しい選挙戦となった。
党支持率は毎日新聞が選挙中に実施した全国世論調査で1%と低迷。無党派層に浸透するため、陣営は「1日100回」をかけ声に街頭演説に力を入れた。小沢氏も選挙終盤のてこ入れに19、20両日に新潟入りし「森君は国政に欠かせない」と訴えたが及ばなかった。【小林多美子】
◇米山氏、挑戦実らず 全県に知名度上がらず
国政を目指す米山氏の4度目の挑戦はまたしても実らなかった。新潟市中央区東出来島にある米山氏の事務所では、テレビで別の候補者たちの当確が報じられると、支持者らに落胆の表情が広がった。米山氏が、支援に対する感謝の言葉を伝えると、支持者からは健闘をたたえる拍手が沸き上がった。
衆院選では過去3回、新潟5区から出馬。今回選挙では全県が選挙区となり、組織を持たない米山陣営にとって無党派層から支持を得ることが絶対条件。「医者として弁護士として現場で経験したことを政治に反映させたい」と、街頭演説を中心とした選挙戦を展開した。
「新潟は民主と生活が票を食い合う」(維新本部幹部)と予測し、重点選挙区として橋下徹共同代表や有名国会議員が相次いで来県し、応援演説したが、自身の知名度を高めることはできなかった。みんなの党から推薦を取り消されたことも少なからず影響した。【真野敏幸、高木昭午】
2788
:
チバQ
:2013/07/22(月) 23:44:42
◇政権批判届かず 共産・西沢、社民・渡辺敗れる
社民新人の渡辺氏は、脱原発と憲法改正反対を軸に支持を訴えてきたが、及ばなかった。自治労や県教職員組合などの支援を受けたものの、昨年末の衆院選に続き2度目の落選。今回も原発再稼働反対の旗色を鮮明にして、東京電力柏崎刈羽原発前で街頭演説をするなどしてきたが、支持を広げることはできなかった。
共産新人の西沢氏は、6月の都議選での共産議席拡大を受けて「自共対決」を前面に掲げたが、得票を伸ばすことはできなかった。候補者8人の中で唯一の30代で「若者代表として国政に意見を届ける」として雇用問題や子育て支援を訴えの中心に据えることで無党派層への浸透を図ったが、及ばなかった。【塚本恒】
==============
■解説
◇有権者自身も責任負う
大差での勝利を果たした塚田氏は、安倍内閣の高支持率を背景に、一貫して政権の安定とアベノミクスの推進を訴えた。毎日新聞が県内の有権者を対象に行った世論調査でも、最も重視する争点は「景気対策」が29%で最多。手堅い戦いをしたと言えるが、次いで関心が高かった社会保障(26%)や消費増税(11%)、原発(同)などの争点に触れることは少なかった。
「2位争い」を競り勝った風間氏だが、塚田氏に十分に対抗できるほどの支持は得られなかった。党の現職、前職国会議員の後援会や連合新潟など組織力を武器に、森氏を振り切った形だ。風間氏は、民主が失った信頼を再び取り戻したとは言いがたく、これまで無党派層の支持で勝ち抜いてきた森氏も、今回は広がりを欠いた。
塚田氏の「独り勝ち」は、政治の安定を望む民意の反映だろう。だが、もう一つ示された民意がある。それは低投票率だ。自民の圧勝が予想されたことや、共感できる対抗軸を示せる野党の不在など理由はさまざま分析できるが、政党や政治家だけの責任にはできまい。衆参で巨大な勢力を得た政権がかじをとる今後の政治の行く末は、私たちも責任を負っている。【小林多美子】
==============
◇選挙区開票結果=選管最終発表
当 456,542 塚田一郎 49 自現
当 204,834 風間直樹 46 民現
▽ 165,308 森ゆうこ 57 生現
▽ 107,591 米山隆一 45 維新
60,317 西沢博 33 共新
46,101 渡辺英明 63 社新
15,612 安久美与子 78 無新
5,188 生越寛明 48 諸新
▽は法定得票数を得た落選者
==============
◇当選者の略歴
塚田一郎(つかだ・いちろう 49 自[麻]現(2)
党県第2支部長[歴]銀行員▽衆院議員秘書▽経済財政担当相秘書▽党政調会長秘書▽党県第1支部長▽米ボストン大院=[公]
風間直樹(かざま・なおき) 46 民 現(2)
[元]外務政務官[歴]三井物産社員▽経営コンサルタント事務所職員▽県議▽衆院議員秘書▽慶大
2789
:
チバQ
:2013/07/22(月) 23:45:35
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20130722ddlk15010036000c.html
2013参院選・新潟:自民、民主が議席守る 組織力、ともに生かし(その2止) /新潟
毎日新聞 2013年07月22日 地方版
◇逆風に勝ち、風間氏再選 党幹部が連日来県 てこ入れし逃げ切る
風間氏の当選が決まると、新潟市中央区の選挙事務所では支持者から大きな拍手が湧いた。風間氏は「巨大与党をチェックする役割をしっかりと担っていきたい」と力強く抱負を語った。
県内でも全小選挙区で議席を失うなど大敗した昨年末の衆院選。その直後に風間氏は比例代表から選挙区にくら替え立候補を表明した。菊田真紀子・党県連代表が「党再生をかけた、負けられない戦い」と語るなど、党県連▽立正佼成会▽連合新潟▽風間氏後援会−−からなる異例の合同選対を組織し、選挙戦をスタートさせた。
選挙期間に入っても党支持率は回復せず「民主への逆風はやまない。足元を固めていくしかない」(連合幹部)と組織戦に徹した。知名度不足が課題だったが、党幹部が連日新潟入りするなどして盛り返した。選挙戦当初から「2位争い」を掲げ、何とか逃げ切った形の風間氏。「これからの仕事が大事になる」とかみ締めるように語った。【塚本恒、真野敏幸】
◇新議員に望む 育児休暇・手当に期待/原発ゼロ実現を
有権者はどんな思いを込めて一票を投じたのか。新議員に期待するものは−−。街の声を聞いた。【神田順二、高木昭午、長谷川隆、湯浅聖一、山本愛、真野敏幸、柳沢亮】
運送業を営んでいた新潟市東区の佐藤末吉さん(75)は「景気対策で若者の給与を上げてほしい」と要望する。「既に4人の子どもは独立して働いているが、孫世代のことを考えると心配」と話した。
幼児を持つ同市中央区の主婦、山崎泰美さん(40)は「育児休暇や手当を期待して投じた。育児のために仕事をあきらめるなら、安心して子どもが産めない。希望の保育所に入れるかも不安。育児環境の整備が、少子高齢化対策につながるのでは」と話した。
製造業で働く柏崎市の会社員、平田好志(たかし)さん(42)は「アベノミクスの恩恵は輸出だけで全体的な景気はよくない。消費税を上げず議員削減などで国民負担を抑え、お金を使いやすくして景気を上げてほしい」と話した。
旅館でパート従業員として働く南魚沼市の浜田市子さん(53)は「観光地にとって一番怖いのは『原発が危ない』という風評被害が起きること。原発の再稼働が注目されているが、東京電力柏崎刈羽原発はどうなるのか。心配でならない」と話した。
反原発運動に取り組んでいる長岡市の自営業、矢引光明さん(54)は「原発について、明確な方針を示している政党や候補者に一票を投じた。原発ゼロの道を模索してほしい」と話した。
商店街で買い物をしていた上越市の主婦、川住清子さん(74)は「年々人通りが減って寂しくなる中心商店街の活性化を。上越は柏崎刈羽原発に近く、福島の事故は他人事ではない。原発の再稼働は絶対反対」。
管理栄養士として福祉施設で働いていた新潟市江南区、主婦、田渕京子さん(63)は「原発再稼働問題について、民意を吸い上げて議論を尽くしてほしい。今も福島第1原発事故で故郷に帰れず、満足に補償も受けられない人が大勢いる。再稼働を急いでいるのではないか。弱い立場の人を軽視しないでほしい」と話した。
2790
:
チバQ
:2013/07/22(月) 23:46:33
http://mainichi.jp/area/aichi/news/20130722ddlk23010169000c.html
2013参院選・愛知:酒井氏が圧勝 大塚氏、守り抜く 薬師寺氏、初当選 /愛知
毎日新聞 2013年07月22日 地方版
10人が立候補し、激戦となった参院選愛知選挙区(改選数3)は、自民新人の酒井庸行氏(61)が同党の高い支持率を背景に、公明の支援も加わり、圧勝した。公認候補を1人に絞り込んだ民主は、現職の大塚耕平氏(53)が議席を守った。3議席目は、みんなの党の薬師寺道代氏(49)が接戦の末に滑り込んだ。みんなの党が愛知選挙区で議席を獲得したのは初めて。投票率は52・65%(前回は57・46%)だった。共産と日本維新の会は及ばず、減税日本、みどりの風、社民は存在感を示せなかった。【高橋昌紀】
自民新人の酒井氏は、党総裁の安倍晋三首相への高い支持率を追い風とし、地方議員の後援会組織などを基盤に支持を広げ、初当選を飾った。
「当選確実」の一報に、名古屋市中区の事務所は、大きな拍手と歓声に包まれた。酒井氏は「有権者の方々が演説にうなずいてくれ、非常にうれしかった。中小企業の支援をしっかりやっていきたい」と述べた。表情は終始硬く、最後に関係者らと抱き合うと、やっと笑みを見せた。
酒井氏は、刈谷市議と県議を務めた経歴から、地方自治に精通している点を強調した。独自の「愛知メガリング構想」を提唱し、防災用の道路網や、渥美・知多半島への新エネルギー拠点整備などを公約に掲げた。
他候補が安倍首相の経済政策「アベノミクス」を中心に政権批判を強める中、参院選の勝利は国会での「ねじれ解消」をもたらし、政治、経済を安定化させると訴えた。公示後は、後援会や業界団体ごとに個人演説会などを全県各地で精力的にこなした。推薦を受けた公明党にも支えられた。また、安倍首相や麻生太郎副総理兼財務相、小泉進次郎青年局長らが続々と応援に駆け付け、選挙戦は盛り上がった。【駒木智一】
◇「連合愛知」支えに 党勢低迷の中−−大塚氏
昨年末の衆院選の惨敗後、党勢が低迷する中、民主現職の大塚氏は連合愛知を支えとし、「民主王国」で最低限の1議席を確保した。
「当選確実」の知らせが入ると、名古屋市中区の事務所は大きな拍手で沸き返った。日焼けした大塚氏は「心からお礼申し上げます。誠心誠意任期を全うします」などと述べ、深く頭を下げた。
民主党政権時代は金融担当の副内閣相などを務めた。選挙戦では、得意の経済分野でアベノミクスの金融緩和策に疑問を呈するなど、景気対策を中心に有権者に訴えてきた。
一方、民主は衆院選に続き、直近の東京都議選では第4党に転落した。消費税増税など与党時代の政策への批判も強く、県内でも厳しい選挙戦となった。
このため、大塚氏は連合愛知傘下の労働組合だけでなく、無党派層の取り込みに全力を注いだ。選挙戦後半には、休日の海水浴場に泳いで現れるなど、苦心の末の勝利だった。【和田憲二】
◇支持の輪広がる−−薬師寺氏
みんな新人の薬師寺氏が念願の初当選を飾った。強固な支持基盤は持たないが、既成政党への批判票の受け皿となり、支持の輪は広がった。
吉報が入った名古屋市熱田区の会場は、笑顔がはじけた。薬師寺氏は「重い1議席だと考えている。3年間、街頭に立ちながら訴えてきた。増税の前にやるべきことがあるはずだ」などと語り、目を潤ませた。
3年前の参院選、2年前の知事選では敗れたが、知名度は高まった。だが、維新との選挙協力は、維新共同代表の橋下徹大阪市長の「慰安婦問題発言」で解消、「県内には強固な組織もなく、推薦団体もない」(陣営幹部)という状況下で、無党派層に絞った活動に力を入れた。
街頭などでは、子育てをしながら医師として働いた経験を力説し、医療改革や子育て支援の充実を主張した。党代表の渡辺喜美氏も愛知を「最重点選挙区」と位置付け、たびたび来県し、支持を訴えた。【井上直樹】
2791
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チバQ
:2013/07/22(月) 23:46:58
◇「政権批判」取り込めず−−本村氏
共産新人の本村伸子氏(40)は、悲願だった議席の獲得はならなかった。自民党政権への批判票の受け皿を目指したが、無党派層を十分に取り込むことができなかった。
名古屋市中区の事務所は、落選が決まると沈痛な雰囲気に包まれた。本村氏は「もっと幅広く政策論戦ができればよかった。力不足です」と語った。
本村氏は、1998年の八田広子氏以来となる愛知選挙区での当選を目指した。党員を中心に支持を固め、無党派層を取り込もうと、公示後には志位和夫委員長らも来県した。原発ゼロを掲げ、憲法改正・アベノミクス・消費税増税などへの反対を訴えた。演説では「庶民いじめの政治は許せない」と繰り返したが、支持は広がらなかった。【三上剛輝】
◇出遅れ響く−−近藤氏
維新新人の近藤浩氏(52)は、県議時代からの後援会組織をてこに、無党派層への支持拡大を目指したが、議席は遠かった。
落選が決まると、近藤氏は名古屋市南区の事務所で「私の努力が足りなかった。その一言に尽きます」とうなだれた。公示後には維新の橋下徹、石原慎太郎の両共同代表、さらには元プロレスラーのアントニオ猪木氏らが応援に入り、支持拡大を狙った。演説では介護事業に携わってきた経験から、社会保障の充実などを訴えた。
だが、出馬表明が6月下旬と出遅れたことが影響し、知名度を上げることはできなかった。【石山絵歩】
◇既成政党の壁厚く−−宇田氏
減税新人の宇田幸生氏(40)は、代表を務める名古屋市の河村たかし市長の人気を背景に、無党派層への浸透を図ったが、涙をのんだ。
敗戦が決まると、宇田氏は名古屋市東区の事務所で「国政政党でなかったのが大きかった。(選挙は)初めてで、右も左も分からなかった」と述べ、支援者らに頭を下げた。宇田氏は、河村市長と一緒に自転車にまたがり、街宣をしたが、既成政党の壁は厚かった。【米川直己】
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◆選挙区開票結果=選管最終発表
当 1,056,145 酒井庸行 61 自 新
当 741,598 大塚耕平 53 民 現
当 347,411 薬師寺道代 49 み 新
▽ 271,278 本村伸子 40 共 新
▽ 263,918 近藤浩 52 維 新
152,038 宇田幸生 40 諸 新
62,985 平山誠 61 風 現
47,104 伊藤善規 64 社 新
30,199 中根裕美 39 諸 新
11,277 身玉山宗三郎 40 諸 新
▽は法定得票数を得た落選者
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◆喜びの当選者
酒井庸行(さかい・やすゆき) 61 自 新(1)
[元]県議▽党県政調会長[歴]刈谷市議▽刈谷市農業委員▽刈谷市一ツ木地区営農改善組合長▽明治用水土地改良区刈谷市石亀用水総代▽党県議団副団長▽県議会地域振興環境委員長▽日大=[公]
大塚耕平(おおつか・こうへい) 53 民 現(3)
[元]副厚労相▽党政調副会長・県代表▽中大院客員教授▽早大総合研究機構客員教授[歴]日銀政策委員会室調査役▽副内閣相▽早大院
薬師寺道代(やくしじ・みちよ) 49 み 新(1)
医師▽愛知みずほ大院特任教授▽NPO法人からだとこころの発見塾理事[歴]内閣官房構造改革特区推進本部評価委員▽九大院
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チバQ
:2013/07/22(月) 23:47:56
http://mainichi.jp/area/mie/news/20130722ddlk24010188000c.html
2013参院選・三重:自民・吉川氏が初当選 民主、議席守れず(その1) /三重
毎日新聞 2013年07月22日 地方版
◇自民、15年ぶりに勝利
第23回参院選は21日投開票され、三重選挙区(改選数1)は、自民新人の吉川有美氏(39)=公明推薦=が、民主現職の高橋千秋氏(56)=社民県連支持▽維新新人の深尾浩紹氏(50)▽共産新人の中川民英氏(45)▽無所属新人の大津伸太郎氏(48)▽諸派新人の小川俊介氏(41)−−の5人を破り、初当選を果たした。吉川氏は、自民の高い支持率を追い風に得票を伸ばした。当時参院議長で、自民推薦無所属候補だった斎藤十朗氏が議席を獲得した1998年選挙以来15年ぶりの勝利。県内選挙区で女性の国会議員が誕生するのは53年ぶりで、3人目となる。民主は懸命に追い上げたが届かず、高橋氏の4選を果たせなかった。投票率は57・82%で、前回(2010年)の参院選を3・03ポイント下回った。【参院選取材班】
全国31ある1人区でも屈指の激戦区。激しい選挙戦が展開されたが、自民が参院選の連敗を止め、念願の議席獲得を果たした。四日市市中部にある自民新人の吉川氏の事務所に「当選確実」の一報が流れると、支持者らから大きな歓声が起こった。吉川氏は人々の渦に包まれ、感謝の言葉を繰り返した。
自民系候補が参院で議席を獲得したのは1998年に参院議長だった斎藤十朗氏が無所属で当選したのが最後。00年の補欠選挙で高橋氏に議席を奪われ、5連敗を喫していた。
吉川氏は東京農工大院修了。金融機関で環境ビジネスに携わったことなどから、国政で農業や環境、経済分野の発展に取り組むことを公約に支持を伸ばし、全国的な自民への追い風を背に序盤から先行。安倍晋三首相らの応援演説も奏功して逃げ切った。
演説会などではアベノミクスの実績と、この地域でも今後、効果が実感できるようになると強調。「斬新な経済政策。金融の現場では昨年12月以降、明らかに企業や地域の空気が変わった」とし、「まだ、三重の皆さんの財布には戻っていないかもしれない。2年くらいのうちには何かしらの変化が出て、実感してもらえる」と理解を求めてきた。
また長年、県から女性国会議員が生まれていないことを訴え、唯一の女性候補であることをアピールした。県内の国政選挙区選挙で、女性が当選したのは2回だけ。1946年の衆院選で沢田ひささん(社会党)が当選して県内初の女性国会議員となり、60年の衆院選で小林ちづさん(同)が勝ったのが最後。吉川氏は「三重は、衆参9人の議員が全員男性。女性を1人くらい入れてもらいたい。そこから新しい産業も生まれる」と語っていた。
◇共産・中川氏、支持広がらず 政権との対決訴えるも
昨年12月の衆院選に続き、国政選挙に挑戦した共産新人の中川氏。落選が伝えられると、津市桜橋1の事務所で「訴える力が及ばなかった。浸透しきれなかった」と肩を落とした。アベノミクスへの批判や反TPP(環太平洋パートナーシップ協定)などを掲げ「自共対決」を打ち出したが、支持は広がらなかった。
中川氏は、ミニ集会で支持者たちと意見交換をしながら、党の政策を訴えた。街頭演説などでは「アベノミクスは地域経済を破壊する。賃金は上がらず物価が上がり、日本経済は破綻する」と主張した。
選挙戦で「安倍政権の暴走を許さない。共産が伸びれば政治が変わる」と繰り返し、各党の政策の違いが明確でない中、自民との対立構図を打ち出した中川氏は「商店街で、アベノミクスの恩恵が全然ないと言われることが多かった。与党批判票を取り込めたと思う。共産党への期待は膨らんでいると感じた」と締めくくった。
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チバQ
:2013/07/22(月) 23:48:29
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◇吉川氏、20代から5割 支持傾向、高橋氏は組織戦裏付け−−出口調査
共同通信社が21日に実施した出口調査によると、吉川氏は自民支持層の8割を固めたほか、公明党支持層の6割にも食い込んだ。
高橋氏は、民主支持層の約8割強を固め、県連推薦を受けた社民支持層の5割からも支持された。
深尾氏は、維新支持層の6割強を固めた。中川氏は、共産支持層の7割強を固め、生活支持層からも4割を獲得した。小川、大津氏は、支持が広がらなかった。
無党派層では、5割が高橋氏を支持。吉川氏は2割強、深尾氏は1割にとどまった。また、3年前の参院選三重選挙区で約18万票を獲得したみんなの党は今回、選挙区での候補者擁立を見送ったが、その支持層のうち、4割が高橋氏に投票。深尾氏が2割で、吉川氏は2割を切った。
年代別でみると、吉川氏は、各年代から安定して支持を受けた。特に20代からは5割強を獲得。60代、70代以降も5割近くを占め、全体でみても、男女とも4割からの支持を集めた。
高橋氏は、40、50代の4割強から支持されており、吉川氏を上回った。連合三重などの組織を総動員した選挙運動を裏付ける形だ。
一方、今回から解禁された公示後のインターネット選挙運動に関し、投票先を決めるうえでネットでの情報を参考にしたかを尋ねたところ、「参考にした」は1割しかなく、8割近くが「しなかった」と答えた。各陣営の中で最もネット運動に力を入れたとされる深尾氏は、投票した人の8割が「参考にしなかった」と答えるなど、他候補と大きな差がみられなかった。
各陣営ともさまざまな手法でネットでの投票を呼びかけたが、有権者の投票行動に大きな影響を与えるには至らなかったことがうかがえる。
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■解説
◇民主への失望浮きぼりに
昨年の衆院選での民主の大敗から約7カ月。6人が乱立した三重選挙区で、知名度に劣る自民新人の吉川氏が、民主現職の高橋氏の4選を阻んだことは、3年3カ月間の民主政権時に有権者に与えた失望感が、「民主王国」と呼ばれる三重でも依然として根深いことを浮きぼりにした。
民主は昨年の衆院選で、県内5小選挙区のうち三つを落とし、比例復活もできない大敗を喫した。その危機感から、連合三重や民主系県議、市議らとともに他陣営を圧倒する運動量の総力戦を展開した。
しかし、街頭演説をしても聴き入る人は少なく、選対幹部は「民主党というだけで話を聞いてもらえない」と嘆いた。党の支持率低下の中で、高橋氏の3期13年間の実績を訴えるとともに、安倍政権を批判し、懸命に無党派層の取り込みを図ったが、全国的な民主衰退の波にあらがうことはできなかった。
一方、自民は吉川氏の擁立決定が3月下旬と遅れたが、安倍政権の高支持率という追い風を受け、終始優位に選挙戦を進めた。推薦を受けた公明との選挙協力も奏功した。
選挙戦で吉川氏は桑名市出身であることをアピールするとともに、アベノミクスによる景気回復と雇用拡大、防災対策など命と生活の安全、女性の視点での各種課題への取り組みを訴えた。
しかし、具体策を示したわけではない。TPP(環太平洋パートナーシップ協定)や改憲、脱原発問題については言及せず、争点にしなかった。高橋氏に比べ知名度に劣る吉川氏の勝利は「アベノミクスへの期待による自民へのふわっとした支持」(県連関係者)と言えよう。吉川氏個人の真価が問われるのはこれからだ。【田中功一】
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チバQ
:2013/07/22(月) 23:49:15
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◆選挙区開票結果=開票率100%
当 373,035 吉川有美 39 自 新
317,261 高橋千秋 56 民 現
70,779 深尾浩紹 50 維 新
59,231 中川民英 45 共 新
14,858 大津伸太郎 48 無 新
8,233 小川俊介 41 諸 新
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◆当選者の略歴
吉川有美(よしかわ・ゆうみ) 39 自 新(1)
[元]三井住友銀行上席部長代理▽党支部長[歴]農業食品監査システム社員▽環境関連審査会社「テュフラインランドジャパン」日本法人社員▽日本環境認証機構社員▽東京農工大院=[公]
http://mainichi.jp/area/mie/news/20130722ddlk24010371000c.html
2013参院選・三重:自民・吉川氏が初当選 民主、議席守れず(その2止) /三重
毎日新聞 2013年07月22日 地方版
◇高橋氏、4選果たせず 岡田前副総理が全面支援も
懸命の追い上げも実らず、自民の吉川氏の「当選確実」が報じられると、津市藤方の事務所で開票速報を見守っていた支援者らは「やはり駄目だったか」と肩を落とした。しばらくしてから事務所に姿を見せた高橋氏は、選挙戦での支援にお礼の言葉を述べ、当選できなかったことを陳謝。支援者がねぎらいの言葉をかけた。
昨年の衆院選での大敗から7カ月を経ても、民主への失望感は払拭(ふっしょく)できておらず、今回の選挙は、当初から厳しい戦いを強いられた。6年前は同選挙区史上最多となる約53万票を獲得した高橋氏だが、自民の高い支持率を背景にして先行する吉川氏を終始追いかける展開だった。
党の危機感を表すように、選対本部長についたのは岡田克也前副総理。従来の国政選挙では、党幹部としての全国遊説のため、選挙期間中にほとんど県内入りすることがなかったが、今回は地元で陣頭指揮を執るとともに、高橋氏を全面支援。これに応じて県内選出国会議員と議員経験者、連合三重、県議会の民主系会派「新政みえ」所属県議なども連携し、他陣営を圧倒する運動量の選挙戦を展開して支持拡大を目指した。
演説会などでは、3年3カ月の与党時代に経産政務官や副外相を務めた高橋氏の経歴を強調。さらに「3期13年間、県内をくまなく歩き、各地域の課題を最もよく知る議員」として実績をアピールした。一方で、アベノミクスに対しては「大きなリスクも抱えている」と有権者の過大な期待に警鐘を鳴らした。
また、安倍政権の社会保障改革への取り組みや、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)交渉への参加、改憲の動きなども批判。「これ以上、自民の暴走を許してはならない」と訴えたが、追い付けなかった。
◇維新・深尾氏は及ばず 組織なく奮闘も、浸透せず
四日市市の事務所に落選が伝えられると、維新新人の深尾氏は支持者ら約15人を前に「改革の党として、しがらみや利権、既得権益にとらわれない政治を県民とともに進めていきたいと考えていた。結果自体は残念なことになった」と頭を下げた。
選挙戦を支援する組織はなく、資金も潤沢ではなかった。深尾氏は草の根運動だけでなく、解禁されたインターネットの選挙運動を積極的に行い、街頭演説の日程や日々の取り組みを紹介し動画も数多くアップした。更新頻度の高さは候補者の中でも指折りだった。
「日本は財政や教育が破綻の危機にひんしている。しがらみのない維新だけが立ち向かえる」と訴えたが、橋下徹共同代表発言による維新の失速の影響も受け、浸透しきれなかった。
深尾氏は最後に「日本が大きな岐路に差し掛かっている中、改革を止めてはいけないという信念は持っている。今後もよろしくお願いします」と語った。
〔三重版〕
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チバQ
:2013/07/22(月) 23:50:08
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20130722ddlk26010322000c.html
2013参院選:倉林さん激戦制す 西田さんトップ再選 /京都
毎日新聞 2013年07月22日 地方版
7人の候補者が2議席を争い激戦を繰り広げた第23回参院選京都選挙区(改選数2)は21日投開票され、自民現職の西田昌司さん(54)=公明推薦=と、共産新人の倉林明子さん(52)が、民主新人の北神圭朗さん(46)、維新新人の山内成介さん(47)、みんな新人の木下陽子さん(33)、幸福新人の曽我周作さん(34)、諸派新人の新藤伸夫さん(64)を破り、当選した。第2次安倍内閣発足後初の国政選挙で、西田さんは高い内閣支持率を背景に、念願のトップで再選を果たした。倉林さんは「自共対決」を前面に掲げ、政権批判の受け皿として無党派層にも浸透。共産党として1998年以来15年ぶりの議席獲得を遂げ、初当選した。北神さんは、全国的な民主党の退潮傾向の中、2001年からの党の5連勝を果たせなかった。山内さんは既成政党に肉迫したが、及ばなかった。投票率は50%を超えたが集計は22日未明にずれ込んだ。当日有権者数は209万9140人。【参院選取材班】
◇「日本の復活を」−−西田さん
西田さんの当選確実の知らせが入ると、京都市中京区の事務所には歓声と拍手が沸き起こった。西田さんは満面の笑みを浮かべ、支持者らと握手を繰り返した。
初当選した6年前は自民逆風の厳しい戦いだった。今回は一転、序盤から優勢が報じられた。陣営にとって緩みが一番の懸念材料となったが、ことあるごとに「相当な数の票で自民完全復活という勝ち方を」(二之湯智・自民府連会長)、「安倍首相を支える勢力としてきちんとした票を」(西田さん)などと鼓舞。参院議員だった父吉宏さん(故人)が01年に獲得した約42万票を目標に掲げ、組織を引き締めた。
西田さんは「もう一度日本を復活させる。国民を守りきれる政治をつくる。これが政治の使命だ」と訴え、アベノミクスのさらなる推進や安全保障政策の立て直しなどを主張。当初、首相の来援予定は入っていなかったが、今月6日、急きょ実現し、2人の関係の深さを印象付けた。
西田さんは支援者に何度も御礼の言葉を述べ、「日本の背骨を取り戻します」と高らかに決意を語った。
◇15年ぶり共産議席−−倉林さん
「悲願達成だ」。息詰まるような接戦の末、倉林さんの初当選が決まると、京都市中京区の事務所に詰めかけた支持者から割れんばかりの拍手と歓声がわき起こった。「アッコ、アッコ」のコールの中、姿を現した倉林さんは握手攻めにあいながら支持者らと喜び合った。
陣営は早くから「安倍政権の暴走を止める対案が出せる党」として自民との対決姿勢を鮮明に打ち出した。一方で、「消費増税などは民主政権が決めた。自民と民主は一心同体」と批判し、民主の強い府南部でも精力的に街頭活動した。党中央から志位和夫委員長が3回、市田忠義書記局長が4回来援し、総力戦を展開した。
倉林さんは障害のある兄弟を小さい頃から支え、一家の働き手となった苦労人。「弱い者いじめは許さない」「ならぬことはならぬ」と力強く訴える人間的な魅力もあり、無党派層にも支持を広げた。倉林さんは「みなさんのご支援で風穴を開けることができた。消費増税をストップし、所得と雇用を増やす。原発ゼロ、改憲反対の声を国会に届けます」と抱負を述べた。
◇北神さん一歩及ばず 「悔いないが、私の力不足」
北神さんが一歩及ばず、党の議席を守れなかったことが確実になると、京都市中京区の事務所は重苦しい雰囲気に包まれた。
昨秋に公認が決まった女性候補が体調不良で辞退し、4月に急きょ衆院からのくら替え出馬が決まった北神さん。地盤の衆院京都4区(同市右京区など)以外での知名度アップと実績アピールのために前原誠司元外相らと府内を駆け回った。海江田万里代表や細野豪志幹事長ら党幹部も応援に入ったが、全国的な党への逆風をはね返すことはできなかった。北神さんは「悔いのない戦いができたが、私の力不足」と深々と頭を下げた。
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チバQ
:2013/07/22(月) 23:51:08
◇組織票の壁厚く、山内さん敗れる
京都市下京区の山内さんの事務所では支援者らがテレビの開票速報を固唾(かたず)をのんで見守ったが、接戦の末、維新として府内初の国会議員という悲願はならなかった。山内さんは「多くの支持をいただいたが組織票の壁は厚かった」と悔しさをにじませた。
昨年12月の衆院選に続き、国政選挙に挑んだ山内さん。維新共同代表の橋下徹・大阪市長の「従軍慰安婦発言」を機に逆風に見舞われたが、公示後は「日を追うごとに反応も良くなった」(選対幹部)。手作りの選挙で既成政党に迫ったことで、衆院選に続き、京都の政界での維新の存在感を示した。
◇木下さん存在感アピールできず
公示6日前の6月28日に出馬表明した木下さんは、受動喫煙防止の市民運動の実績や、子育て中の母親の視点からの政策を中心に訴えたが、混戦の中、存在感をアピールすることができなかった。
選挙期間中、渡辺喜美代表ら党幹部がたびたび来援し、てこ入れが図られた。党の比例代表候補とも連携して、辻立ちや個人演説会を地道に重ねたが、最後まで出遅れが響いた。京都市下京区の事務所で木下さんは「悔しいが、受動喫煙防止をはじめ、訴えたい政策は有権者に伝わったと思う」とあいさつ。支援者らが健闘をねぎらった。
◇
曽我さんは府南部を中心に支持拡大を図り、新藤さんは自作の歌などでアピールしたが共に及ばなかった。
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西田昌司(にしだ・しょうじ) 54 自[町]現(2)
税理士▽党税調幹事・府副会長▽予算委員・財政金融委員会理事[歴]府議▽党府青年局長・党全国青年議員連盟会長・府議団代表幹事▽府議会拉致議連会長▽党国対副委員長▽予算委員会理事▽滋賀大=[公]
倉林明子(くらばやし・あきこ) 52 共 新(1)
[元]党京都市議団幹事長▽党中央委員・府委員[歴]看護師▽府議▽京都市議会文教消防副委員長・議会運営委員会理事・財政総務副委員長・まちづくり消防副委員長・市会改革推進副委員長▽京都市看護短大
当選 氏名 (年齢) 党派 現元新 得票数
当西田昌司(54)自民現390,577票
当倉林明子(52)共産新219,273票
北神圭朗(46)民主新201,297票
山内成介(47)維新新164,825票
木下陽子(33)みな新71,983票
曽我周作(34)諸派新6,119票
新藤伸夫(64)諸派新2,906票
2797
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チバQ
:2013/07/22(月) 23:52:05
http://mainichi.jp/area/osaka/news/20130722ddlk27010252000c.html
2013参院選:維新「牙城」歓声(その1) 維新・東さんトップ初当選/共産・辰巳さん奪取 /大阪
毎日新聞 2013年07月22日 地方版
改選数4に11人が立候補し混戦となった参院選大阪選挙区は、21日の投開票の結果、大阪を「牙城」としてきた日本維新の会の新人、東徹さん(46)が100万票超えのトップで初当選した。全国的な安倍政権への追い風を受けた自民新人の柳本卓治さん(68)も初当選したが、維新の壁を切り崩すことはできなかった。続いて、公明新人の杉久武さん(37)、共産新人の辰巳孝太郎さん(36)が初めて当選した。共産の議席獲得は98年以来15年ぶり。民主現職の梅村聡さん(38)は、民主として01年から死守してきた議席を守れなかった。みんな新人の安座間肇さん(35)、新党大地新人の吉羽美華さん(32)、幸福実現新人の森悦宏さん(46)らは、いずれも大阪で初の議席獲得はならなかった。当日有権者数は711万6682人で、投票率は52・72%だった。【参院選取材班】
◇「大阪都構想実現へ弾み」
トップで初当選した維新新人の東さん。大阪市北区のホテルの一室に当選確実の知らせが届くと、所属議員らから「うわー」などと歓声が上がった。
会場に姿を現した東さんは、「これまでにない応援をいただき感謝しています」と述べた。さらに「維新の原点は行政、政治を変えること。信任とまではいえないが、大阪都構想実現の弾みにはなる」と力を込めた。
東さんは橋下徹共同代表の従軍慰安婦を巡る発言の影響で逆風の選挙戦となったが、駅前や繁華街を中心に松井一郎幹事長らと連日マイクを握り、改革の必要性を訴えた。府議ら地方議員もオフィス街で一斉にビラ配りするなど全面的に支え、一丸で議席を勝ち取った。
◇辰巳さん奪取 共産、15年ぶり議席 「暮らしを守る」
共産新人、辰巳さんの大阪市中央区の事務所では、当確の一報が流れると、支持者らから「やったー!」と大きな歓声が上がった。間もなく拍手で迎えられた辰巳さんは「皆さんの暮らしを守るため、国会で戦ってくる」と誓った。
辰巳さんは、他の野党と差別化を図るため、「自共対決」をスローガンに掲げ、ともに4番手を争った民主現職の梅村さんを振り切った。幅広い層に主張を聞いてもらおうと、駅前などで積極的に演説を重ね、消費増税中止や、賃上げと雇用安定による景気回復策、原発ゼロ、憲法改正反対などを訴えた。ツイッターなども積極的に利用。辰巳さんは「皆さんの声をしっかりと国会にとどけていきたい」と力説した。
◇「力が及ばなかった」−−みんなの党・安座間さん
落選が決まったみんなの党新人の安座間さんは、勤務先の兵庫県尼崎市のビジネスホテルに集まった支援者らと開票速報を見守った。落選が報じられると、「力が及ばなかった」と深々と頭を下げた。
安座間さんは、同党が擁立を模索する中で、公示2日前に出馬を決断した。既成政党が乱立し、政策の似通った維新が強さを誇る激戦区で、自ら選挙ポスターを貼る「金を掛けない選挙」を展開した。選挙運動の合間に夜勤もこなし、疲労の色も浮かべたが、「厳しい一歩になったが次なる戦いに向けてがんばっていく」と前を見据えた。
◇「次への飛躍の糧に」 民主・梅村さん、議席守れず
民主現職の梅村さんは落選が決まると、大阪市中央区の事務所に姿を見せ、「結果をしっかり受け止め次への飛躍の糧にしたい」と支援者らに頭を下げた。
梅村さんは、医師の経験を生かし、救急医療やがん拠点病院の整備をしてきた6年間の実績を強調した。史上最多の128万票を獲得した6年前の選挙とは一転し、党への逆風に苦戦した。陣営は「党派を超えて参議院に送るべき有為な人材だ」と主張。日本医師連盟の推薦を得て、自民党の票田へも食い込みを図った。
共産新人の辰巳さんに先行されていることが選挙中に伝えられると、共産支持者の多い地区で重点的に活動し、党幹部も相次いで来阪した。だが、無党派層の支持が乏しく、及ばなかった。
◇若年層へ届かず−−新党大地・吉羽さん
新党大地新人の吉羽さんは、消費増税反対や議員定数削減を訴えたが、及ばなかった。
昨年末の衆院選で、民主党から大阪1区に出馬したが落選した。今回、民主を離れて挑み、大きな支援組織がない中で、自らポスターを貼り、街頭で地道に訴えを続けた。寝屋川市議だった6年前から続けているブログも選挙戦で活用した。唯一の女性候補で、最年少でもあることを強調し、若年層への支持拡大を図ったが、伸びなかった。
2798
:
チバQ
:2013/07/22(月) 23:52:30
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東徹(あずま・とおる) 46 維 新(1)
党総務会長▽大阪維新の会総務会長▽社会福祉士[歴]会社員▽社会福祉法人「信愛報恩会」職員▽大阪保健福祉専門学校社会福祉科副学科長▽府議▽東洋大院
辰巳孝太郎(たつみ・こうたろう) 36 共 新(1)
党府くらし・雇用対策委員長・府委員[歴]党此花区府政対策委員長▽此花生活と健康を守る会事務局次長▽全大阪生活と健康を守る会連合会常任幹事▽米エマーソン大
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◇名鑑の見方
名前▽年齢▽党派▽四角囲みは自民党の派閥▽現職、元職、新人の別▽丸囲み数字は当選回数▽職業・肩書▽[歴]以下は主な経歴と最終学歴
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◆開票結果(改選数4−11)=選管最終発表
当 1,056,815 東徹 46 維新
当 817,943 柳本卓治 68 自新
当 697,219 杉久武 37 公新
当 468,904 辰巳孝太郎 36 共新
▽ 337,378 梅村聡 38 民現
▽ 157,969 安座間肇 35 み新
56,573 吉羽美華 32 諸新
20,928 藤島利久 51 無新
20,155 中村勝 62 諸新
17,671 長嶺忠 52 無新
14,178 森悦宏 46 諸新
(▽印は法定得票数に達した候補)
2799
:
チバQ
:2013/07/22(月) 23:52:59
http://mainichi.jp/area/osaka/news/20130722ddlk27010268000c.html
2013参院選:維新「牙城」歓声(その2止) 自民・柳本さん民意獲得/公明・新人の杉さん笑顔 /大阪
毎日新聞 2013年07月22日 地方版
◇自民・柳本さん民意獲得 「大阪都には大反対」
自民新人、柳本さんの大阪市西成区の事務所には、午後8時の投票終了直後に「当確」の知らせが入り、支持者らから歓喜の声が上がった。柳本さんは「安倍政権を安定政権にするようサポートしていきたい。維新の大阪都構想には大反対。大阪市、堺市を消滅させてはいけない。劇場型の政治をやっていることの良識を疑う」と改めて維新を批判した。
柳本さんは、100以上の各種団体から推薦を得て、地方議員らと幅広い活動を展開。衆参のねじれ解消やアベノミクスをアピールし、従軍慰安婦を巡る維新の橋下共同代表の発言や都構想を批判した。堺市長選も見据え、都構想に批判的な竹山修身市長とも連携。しかし、トップの座は維新に奪われた。
◇公明・新人の杉さん笑顔 「実感ある景気回復」
公明新人の杉さんは、当選確実の報が伝えられると、大阪市中央区の事務所に姿を見せ、支持者らが大きな拍手で初当選を祝った。杉さんは「府内各地の励ましの声が力になった。実感ある景気・経済の回復に取り組みたい」と述べた。事務所は詰めかけた支援者らで熱気むんむん。杉さんは大粒の汗をかきながら頭を下げた。
杉さんは4期務めた白浜一良副代表の後継として立候補。公認会計士として日米で働いた実績を前面に出し、「会計、財政に通じた即戦力」とアピールした。府内選出の国会議員が常に演説に同行し、知名度アップを下支え。杉さんは「小さな声を国政に届けられるのは公明党だけ」と連立政権を組む自民党との違いを強調した。
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柳本卓治(やなぎもと・たくじ) 68 自[二]新(1)
[元]衆院議員▽新憲法制定議員同盟事務局長[歴]大阪市議▽労働政務次官▽環境総括政務次官▽党府会長▽衆院法務委員長・拉致特別委員長▽党副幹事長▽早大院
杉久武(すぎ・ひさたけ) 37 公 新(1)
公認会計士▽米国公認会計士▽税理士▽党青年局次長・国際局次長・関西青年会議副議長・大阪未来プロジェクト事務局長[歴]あらた監査法人職員▽創価大
2800
:
チバQ
:2013/07/22(月) 23:54:06
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20130722ddlk28010232000c.html
選択:参院選 清水さん、初当選 鴻池さん、トップで4選 /兵庫
毎日新聞 2013年07月22日 地方版
昨年末の「再」政権交代から初の大型国政選挙となる第23回参院選が21日、投開票され、兵庫選挙区(改選数2)では、自民党現職の鴻池祥肇さん(72)=公明推薦=が4選し、日本維新の会新人の清水貴之さん(39)が初当選を果たした。現職・新人の7人が立候補する中、2001年以降の過去4回の参院選で自民・民主が分け合ってきた「指定席」を第三極の維新が奪うことに成功、県内の政治地図を塗り替えた。また、12年ぶりに参院選との同日投開票のダブル選になった任期満了に伴う知事選は、無所属で現職の井戸敏三さん(67)=公明、社民、自民県連、民主県連推薦=が4選を果たした。井戸さんは3期12年の県政運営が評価され、前回09年に引き続き無所属で新人の田中耕太郎さん(64)=共産推薦=との一騎打ちを制した。当日有権者数は在外投票のある参院選が454万5807人、知事選が450万130人。投票率は参院選が53・04%、知事選は53・48%だった。【ダブル選取材班】
自・民の現職2人に5人の新人が挑む混戦となった選挙戦。鴻池祥肇さんは、年金記録漏れ問題などで党が揺れた6年前と状況は一変し、第2次安倍内閣への高支持率を背景に終始安定した戦いを進めた。県議らと連携して支援者回りに力を入れたほか、盟友の麻生太郎副総理が応援に駆け付けるなどし、無党派層からも支持を得た。
清水貴之さんは、昨年12月の衆院選で8万票近くを獲得しながら次点に泣いた。今回選で雪辱を期したが、橋下徹共同代表の慰安婦発言や公示直前にみんなの党との選挙協力解消などで、スタートでつまづいた。逆風の中、有権者に直接思いを伝えようと阪神間を中心に演説を重ね、無党派層の支持も得て2議席目に飛び込んだ。
一方、民主党現職の辻泰弘さん(57)は、連合兵庫の全面的な支援を受け組織戦を展開したが、無党派層などに支持が広がらず党勢の退潮に歯止めをかけられなかった。
共産党新人の金田峰生さん(47)は安倍政権批判の受け皿になりきれず、みんなの党新人の下村英里子さん(30)は出遅れが響いた。緑の党新人の松本なみほさん(39)、幸福実現党新人の湊侑子さん(30)も有権者に浸透しきれなかった。
◇維新「逆風」はね返す
清水貴之さんの西宮市の事務所に当選確実の知らせが入ると、集まった支援者から割れんばかりの拍手と歓声が起こった。清水さんは街頭演説で日焼けした顔に満面の笑みをたたえ、支援者らと握手を交わした。
橋下徹共同代表の慰安婦を巡る発言などで、逆風下でのスタートとなった。昨年12月の衆院選で県内最多の比例票を得た党の勢いは見られず、街頭では「維新はダメ」という冷たい言葉を浴びせられることもあった。
陣営は「地道にやれば理解される」と街頭で直接、有権者に訴えることを重視し「既得権益の打破をやり遂げる」と声をからした。元民放アナウンサーの分かりやすい語り口で親しみやすい人柄も浸透。終盤には橋下共同代表ら党幹部が何度も応援に駆け付け、熾烈(しれつ)な2議席目争いを制した。
清水さんは「農業、電力分野などの独占業界を変革し、既存政党の政治を打破していきたい」と抱負を語った。【山口朋辰、米山淳】
◇自民圧勝、勢い乗る
神戸市中央区の鴻池祥肇さんの事務所では、当選確実が伝えられると、鴻池さんは、日焼けした顔をほころばせ、支援者らと万歳を繰り返した。
経済政策「アベノミクス」への評価など安倍政権への高支持率に支えられ、序盤から安定した選挙戦を展開。報道各社の情勢調査で与党圧勝の勢いが報じられる中、陣営は「安心感から他陣営に票が逃れてしまう」と引き締めを図り、鴻池さんも街頭演説や個人演説会を繰り返した。
鴻池さんは選挙戦で、教育改革や持論の憲法改正を訴え。「日本の歴史や伝統、文化など根っこの部分を守る。自衛隊を憲法に明記する」と強調した。インターネットを使った選挙運動では、食事姿の「オフショット」などを頻繁に公開するなどし、親しみやすさをアピール。自民支持層のほか無党派層にも広く浸透した。
鴻池さんはあいさつで「参院らしい参院を作る仕事をやらなければならない。初当選のような気持ちでしっかり頑張りたい」と語った。【山口朋辰、椋田佳代】
2801
:
チバQ
:2013/07/22(月) 23:54:36
◇民主「指定席」逃す−−辻さん
神戸市中央区の辻泰弘さんの事務所では、落選が決まった瞬間、集まった支援者らからため息が漏れた。
2007年の参院選では、兵庫選挙区で過去最高の108万票を獲得。3選を目指した今回は状況が一変した。民主が政権から転落する中、アベノミクスで高い支持率を維持する自民党への対立軸として党の存在意義を強調。街頭演説では「国民の幸せのための福祉社会を」と長年にわたって取り組んできた社会保障制度の充実を訴え、元副厚労相の実績をアピールした。
連合兵庫や県医師連盟の支援を受け、徹底した組織戦を展開。維新との接戦が伝えられると、海江田万里代表や細野豪志幹事長ら党幹部も再三応援に駆けつけた。しかし、党の退潮傾向そのままに第三極に長年守り続けた議席を奪われることになった。辻さんは「社会保障の重要性を訴えてきたが、党勢回復に至っておらず今回の選挙では国民に受け入れられなかった」と無念そうな表情を浮かべた。【豊田将志】
◇政権批判の受け皿なれず−−金田さん
神戸市兵庫区の金田峰生さんの事務所では、落選が確実になると、集まった支援者らが深くため息をついた。
参院兵庫選挙区で1998年以来となる議席獲得を目指し、県内全域をくまなく回り支持を求めた。安倍政権への批判票の受け皿になろうと、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉参加などで揺れる農業関係者とも懇談を重ねた。
「自共対決」と位置づけ、安倍政権の経済政策「アベノミクス」批判を中心に、消費増税反対なども主張したが、及ばなかった。金田さんは「議席の奪還ができず悔しい。訴えがまだまだ届かなかった」と淡々と語った。【渡辺暢、宮嶋梓帆】
◇知名度不足解消ならず−−下村さん
神戸市中央区の下村英里子さんの事務所では、落選が確実となると、集まった支援者らが肩を落とした。
日本維新の会との選挙協力解消で、下村さんは公示2日前の今月2日に出馬を正式表明した。介護会社社長としての経歴を生かし、介護業界の規制緩和などを訴えた。
選挙戦では、渡辺喜美代表ら党幹部が何度も選挙区入り。ネットでの選挙活動もフル活用し、知名度不足を補おうとしたが及ばなかった。下村さんは「(準備期間が)短くても、もっと出せることはあったはず。自分の未熟さ、至らなさ」と頭を下げた。【渡辺暢】
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清水貴之(しみず・たかゆき) 39 維 新(1)
フリーアナウンサー[歴]朝日放送アナウンサー▽関西学院大院
鴻池祥肇(こうのいけ・よしただ) 72 自[麻]現(4)
財政金融委員[歴]日本青年会議所会頭▽衆院議員▽沖縄開発政務次官▽建設委員長▽党参院国対委員長▽防災・構造改革特区担当相▽予算委員長▽官房副長官▽国家基本政策委員長▽党参院改革本部長▽早大=[公]
〔阪神版〕
2802
:
チバQ
:2013/07/22(月) 23:57:30
http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20130722ddlk34010310000c.html
2013参院選:広島選挙区 溝手さん、森本さん笑顔 自民大差、民主抜け出す /広島
毎日新聞 2013年07月22日 地方版
21日投開票された参院選広島選挙区(改選数2)は、自民現職の溝手顕正さん(70)が大差をつけてトップで5選、民主新人の森本真治さん(40)が初当選を果たした。自民優勢が伝えられる中、2議席目を巡り激しい選挙戦が展開されたが、連合広島の支持を受け組織票を手堅く固めた森本さんが抜け出した。都市部を中心に無党派層への浸透を図った維新新人の灰岡香奈さん(30)は追い上げたが及ばず、県東部・北部を地盤とし、みどりの風の亀井静香衆院議員らの支援を受けた生活現職の佐藤公治さん(53)は、伸び悩んだ。共産新人の皆川恵史さん(69)は「自共対決」を前面に打ち出したが届かず、幸福新人の日高順子さん(50)は及ばなかった。投票率は49・99%で、前回選(2010年)の53・51%に比べ3・52ポイント下がった。当日有権者数は232万4694人だった。
◇手綱を緩めず−−溝手さん
南区稲荷町の溝手さんの事務所では、午後8時の開票開始直後に「当選確実」という速報が流れ、大きな拍手が起こった。党参院幹事長を務める溝手さんは東京の党本部に詰めており不在だったが、事務所には県選出の国会議員や地方議員、支援者が多く詰めかけた。溝手さんは党本部からのインターネット中継で「これからも活躍して参りたい。感謝、感謝であります」と話し、画面越しに支援者に手を振った。
自民は昨冬の総選挙で県内6小選挙区で勝利した勢いを維持し、報道各社の世論調査でも当初から溝手さんの優勢が伝えられた。だが、楽観ムードによる他候補への票の流出の恐れが出てきたことから、選対本部長の宮沢洋一参院議員が集会で「状況は危機的だ」と発破を掛けるなど引き締めに奔走。溝手さん自身も演説では6年前の自民惨敗や09年の政権交代で自民が下野した苦労を口にし、手綱を緩めなかった。推薦を受ける公明の支持も固め、無党派層からも一定の支持を集めた。農村・都市部を問わず幅広く支持を得て、他候補を寄せ付けない圧勝を収めた。【植田憲尚、中里顕】
◇地道に票固め−−森本さん
当選確実の知らせを受けて、中区幟町の事務所で森本さんがあいさつすると、集まった支援者が拍手で応えた。民主への逆風下で広島市議を辞しての挑戦。選挙戦で真っ黒に日焼けした森本さんは「みなさまのご支援で当選できた」と喜びを爆発させ、支援者らと共に万歳三唱した。
市議を10年間務めた実績はあるが、全県的な知名度は低かった。陣営は支持母体の連合傘下の労組票や、昨年末の衆院選で落選した民主候補の後援会関係者など、支持層の票を固める作戦を徹底。職場や組織へこまめに足を運び、県連総支部長を務める現職・前衆院議員の支持者を回るなど、「取れる票」を取りこぼさない地道な選挙戦を展開した。
党としても背水の陣で臨む選挙の中、中四国で唯一、議席が見込める選挙区とあって、海江田万里代表や細野豪志幹事長ら党幹部が続々と来県。県選出の前衆院議員もフル回転し、選挙戦が進むにつれ支持は拡大した。一般有権者に対しても、子育て世代の代弁者として、子育て支援や雇用対策の政策を前面に打ち出してアピールした。【高橋咲子】
◇思い伝えきれず−−生活・佐藤さん
落選が決まった佐藤さんの中区小町の事務所では、テレビ中継で他陣営の喜ぶ姿が伝えられる中、選挙活動で真っ黒に日焼けした佐藤さんが登場。「後悔はないが、多くの人に思いを伝えきれなかった」と述べ、深々と頭を下げた。
佐藤さんは消費増税の凍結や原発廃止、TPP反対などを訴え、みどりの風の亀井静香・衆院議員らの支援で県東部や北部で健闘。世論調査で苦戦が伝えられた終盤には、小沢一郎代表も繰り返し来県して応援演説に立った。佐藤さんは小沢代表と一緒に民主党を離党したことについて「党よりも国民のために決断した」と理解を求めたが、大票田の県西部では知名度不足も響いて支持を固めきれなかった。【稲生陽】
2803
:
チバQ
:2013/07/22(月) 23:58:02
◇悔しさありあり−−共産・皆川さん
中区八丁堀の事務所では、支援者が開票速報を真剣な表情で見守ったが、皆川さんの落選が決まるとため息交じりの声がもれた。
皆川さんは、厳しい選挙戦を物語る日焼けした顔で「こういう結果になり申し訳ない」と頭を下げた。ただ、自共対決を打ち出した選挙戦に「手応えはあった」としたが、「投票先を決めかねている有権者に声を届けられなかった」と悔しがった。
選挙戦では、大票田の広島市を中心に1日10カ所以上の街頭演説をこなし、消費増税の中止や原発即時ゼロを訴え、現政権が進めようとする憲法改正の動きを批判した。また、ブログやツイッターを活用して情報発信し、若者層へアピールした。【高橋咲子、石川裕士】
◇橋下発言響く−−維新・灰岡さん
灰岡さんの落選が確実となると、西区横川町2の事務所は落胆ムードに包まれた。支援者の前に立った灰岡さんは、選挙戦ですっかりかれた声でこれまでの支援への感謝の言葉を述べ頭を下げた。支援者からは拍手とねぎらいの声が上がった。
2009年に山口県和木町議補選で初当選。国政への挑戦は昨年の衆院選に続き2度目だった。「既得権の排除」を掲げ、全国最年少候補者としても注目を集めた。党の期待も高く、橋下徹共同代表ら幹部も広島入りして支援を訴えた。だが、組織力不足は否めず、陣営は無党派層をターゲットに街頭演説中心の選挙戦を展開したが、橋下共同代表の従軍慰安婦発言の影響もあり、支持が広がらなかった。【高橋咲子、加藤小夜】
◇有権者が続々
○…投票所の一つとなった広島市立幟町小(中区幟町)では、午前中から有権者が続々と訪れ、汗をぬぐいながら意中の候補や政党に1票を投じた。同区上幟町の不動産会社経営の男性(57)は「社会の安定のためには雇用の安定が不可欠。正社員を増やし、努力した人がその分だけ報われる世の中にしてくれると感じた候補に投票した」と話した。
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◇開票結果(改選数2−6)=開票率100%
当 521,794 溝手顕正 70 自 現
当 194,358 森本真治 40 民 新
173,266 灰岡香奈 30 維 新
137,327 佐藤公治 53 生 現
86,145 皆川恵史 69 共 新
14,621 日高順子 50 諸 新
==============
溝手顕正(みぞて・けんせい) 70 自[岸]現(5)
党参院幹事長[歴]新日鉄社員▽幸陽船渠社長▽三原市長▽党副幹事長▽参議院総務委員長・議院運営委員長▽国家公安委員長・防災担当相▽東大=[公]
森本真治(もりもと・しんじ) 40 民 新(1)
[元]広島市議▽党県副代表▽茶道裏千家専任講師[歴]松下政経塾生▽弁護士秘書▽党県副幹事長▽同志社大
2804
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チバQ
:2013/07/22(月) 23:59:01
http://mainichi.jp/area/okinawa/news/20130722rky00m010006000c.html
参院選:糸数氏3選果たす 辺野古、改憲にノー /沖縄
2013年07月22日
第23回参院選は21日、投開票が行われ、沖縄選挙区(改選数1)は社大党委員長で現職の糸数慶子氏(65)=生活、共産、社民、みどり推薦=が29万4420票を獲得し、3選を果たした。26万1392票を獲得した自民党新人で社会福祉法人理事長の安里政晃氏(45)に3万3028票差をつけた。無所属新人の新島メリー氏(67)は1万505票、幸福実現党新人で団体職員の金城竜郎氏(49)は9462票だった。全国的に自民党が圧勝する中で、世論の大多数が反対する米軍普天間飛行場の県内移設を推進する安倍政権に対し、県内有権者は厳しい審判を下した。
糸数氏は選挙戦で、キャッチフレーズである「平和の一議席」の継続を強く訴えた。安倍晋三首相が憲法改正の発議要件を定めた96条を改正する考えを表明していることに対しては、護憲の立場を強調し、支持を広げた。
普天間の移設問題では、自民党県連や安里氏も県外移設を主張していたが、糸数氏は自民党本部が「辺野古移設推進」を公約に明記していることとの「ねじれ」を追及。比例代表候補を抱える社民党県連、共産党県委との共闘も奏功し、両党や民主、生活など野党支持層のほか、無党派層からも安里氏を大きく上回る支持を集めた。
安里氏は与党候補として政策実行能力を訴えたが、普天間移設問題に関する党本部との政策のねじれ問題が尾を引き、選挙態勢の構築が遅れた。選挙最終盤には首相や閣僚、党幹部が次々来県し、精力的に支援したが、無党派層や浮動票の支持を呼び込めなかった。
新島、金城の両氏は支持を広げられなかった。
投票率は53・43%で、前回2010年参院選の52・44%から0・99ポイント上昇した。
当日有権者数(在外含む)は110万2534人(男性53万5768人、女性56万6766人)だった。
◇民意が勝利した
糸数慶子氏の話 県民の民意が勝利した。誇りを持ち堂々と県選出議員として闘う。憲法、TPP、消費税増税の問題もある。自民党は一人勝ちしているが、いずれアベノミクスの正体、実態も分かってくる。国民や県民を信じて頑張っていきたい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
糸数 慶子氏(いとかず・けいこ)1947年10月11日生まれ、65歳。読谷村出身。読谷高卒。バスガイドを経て92年の県議選で初当選、3期務めた。2004年参院選に初当選。06年に県知事選へ出馬し、落選。07年参院選で返り咲いた。現在社大党委員長。
(琉球新報)
2805
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チバQ
:2013/07/23(火) 00:00:16
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1123/20130721_16.htm
「民主王国」崩れる 不信感拭えず 参院選宮城選挙区
敗戦の弁を終え、事務所を後にする岡崎トミ子さん(中央)=22日午前0時20分ごろ、仙台市青葉区
宮城の民主党を引っ張ってきたベテランが、激闘の末に散った。21日投開票の参院選宮城選挙区で、民主党現職で4選を目指した岡崎トミ子さん(69)は4選を阻まれた。1996年の旧民主党結党以来の「顔」。かつて、民主王国と呼ばれるまで拡大した党勢は一気にしぼんだ。鉄板議席の喪失に、党県連内に衝撃が走った。
落選が決まった22日午前0時ごろ、仙台市青葉区の事務所で党県連代表の安住淳衆院議員の口は重かった。「これまでにない運動量を展開しただけに、残念でならない」
政権陥落を受け、安住氏や党県議らは年明けから、都市部で街頭演説を多用して無党派層に呼び掛ける得意の空中戦をほぼ封印。岡崎さんとともに地域や労組を訪ね、支持層を着実に固める地上戦を重ねてきた。
参院選で岡崎氏の4選を確実にするためのシナリオだった。
「2000軒以上回ってきた。地道な努力が最後は実る」。県連選対委員長の藤原範典県議は18日、仙台市太白区で開いた岡崎さんの個人演説会で言い切った。
意気込みとは対照的に、戦いの最前線では想像以上の逆風が吹き荒れていた。「お前ら何やってきたんだ。決められない政治にしやがって」。岡崎さんは訪問先で、度々罵倒された。
「民主党退場!」。仙台市中心部で6日にマイクを握った細野豪志幹事長に対しては、やじが飛び交った。13日に名取市の仮設商店街前に立った海江田万里代表の演説に聞き入った買い物客はたった20人。苦戦は明らかだった。
手は尽くしているのに、過去の戦いのような手応えは全くなかった。
連合宮城の山崎透会長は「街頭で呼び掛けても有権者に無視された。何をやっても民主党への不信感を拭えなかった」と残念がる。
「王国」時代、最大で9人いた県関係の国会議員は、岡崎さんの落選で衆院議員2人、参院議員1人にまで減った。
「負けたとはいえ、一定の支持はある。この支持を糧に頑張りたい」。安住氏は自公政権に対抗していく精いっぱいの意気込みを示したが、県連組織の立て直しに触れることはなかった。
2013年07月22日月曜日
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1123/20130722_08.htm
和田さん、2番手狙い逆転 ネット戦術奏功 宮城選挙区
初当選を果たし、笑顔で花束を受け取る和田政宗さん=22日午前0時5分ごろ、仙台市青葉区の事務所
ネット選挙の申し子が金星を挙げた。2議席目に滑り込んだみんなの党新人の和田政宗さん(38)の陣営はインターネットをフル活用。団体の支援を受けず、物量に劣るハンディを克服した。
公示日の4日朝、奇襲を仕掛けた。民主党現職の岡崎トミ子さん(69)が2003年の訪韓時、元従軍慰安婦による日本政府への謝罪要請の場にいたのを「反日デモ参加」と指摘する動画を公開。先行する自民党には目もくれず、2議席目に照準を絞り逆転を狙った。
夜の個人演説会は一切行わず、午後8時まで街頭で演説した後は、その日の活動を振り返る番組を生配信。ネット上で票を掘り起こした。
陣営幹部は今回のネット戦術について「次の選挙ではまねされる。常に新しいことを考えなければならない」と話した。
2013年07月22日月曜日
2806
:
チバQ
:2013/07/23(火) 00:02:28
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/sanin2013/shizuoka/CK2013072202000266.html
土田、河合氏 次点で落選 比例代表 2013年7月22日 比例代表の静岡県内関連では日本維新の会元職の土田博和氏=御殿場市=と、みんなの党新人の河合純一氏=浜松市西区=が個人得票で党内上位につけたが、いずれも次点で落選した。
◆みんなの党・河合さん 三たび届かず
無念の表情で敗戦の弁を語る河合純一さん=22日午前4時47分、浜松市西区で
みんなの党比例代表の河合純一さん(38)は、全盲のパラリンピック金メダリストという知名度を全国で生かし切れなかった。
国政への挑戦は三年前の参院選、昨年の衆院選に続き三度目。公示後は静岡選挙区に立候補した同党新人の鈴木唯記子さん(38)と二人三脚で地元を中心に回り、教育と福祉、スポーツの改革を訴えた。
二十二日午前四時四十五分ごろ、浜松市西区舞阪町の事務所に姿を見せた河合さんは「組織をつくれなかったなどさまざまな要因がある」と説明。「国政の舞台へ送ろうと手伝ってくれた全国の方の期待に沿えなかったのは残念。不徳の致すところ」と神妙に語った。今後の国政への挑戦については「今は考えられない」と話し、支援者に「ありがとうございました」と頭を下げた。
2807
:
チバQ
:2013/07/23(火) 00:05:56
http://www.tokyo-np.co.jp/article/senkyo/sanin2013/all/CK2013072202000264.html
二大政党制が崩壊 民主、結党の目標挫折 2013年7月22日
二十一日に投開票された参院選の結果、非改選と合わせて民主党は五十九議席と、自民党(百十五議席)のほぼ半分に縮小した。第二党の座は何とか守ったが、惨敗した昨年の衆院選に続いて参院でも自民党と大きな差がつき、十年あまり続いた自民、民主による二大政党制の崩壊が決定的になった。 (宮尾幹成)
一九九六年に結党した民主党は「政権交代可能な二大政党制」を目指し、九八年に民政党など三野党が合流。二〇〇三年には小沢一郎氏率いる自由党と合併し、直後の衆院選で野党の獲得議席としては戦後最多(当時)の百七十七議席に勢力を伸ばした。
〇四年の参院選では自民党の四十九議席を上回る五十議席を獲得した。政権交代に向けたムードが高まった。
郵政民営化がテーマになった〇五年の衆院選では大敗したが、〇七年の参院選で巻き返し、改選六十議席と圧勝して参院第一党に。参院で野党が過半数を占める「ねじれ」状態をてこに、自民党政権との対決姿勢を強め、〇九年の政権交代につなげた。
民主党政権下で行われた一〇年の参院選では自民党が改選第一党となったが、参院第一党の座は民主党が守った。昨年十二月の衆院選で民主党は五十七議席と惨敗し、ほぼ五倍の二百九十四議席を獲得した自民党に政権を奪われた。参院では民主党が第一党であり続けたが、二大政党の一翼は崩れた。
民主党は今回、結党以来最低の十七議席しか獲得できなかった。特に比例代表は公明党と同じ七議席。昨年の衆院選比例代表では日本維新の会に抜かれて第三党だったことと合わせて、退潮傾向は深刻だ。
◆複数区で自民全員当選 民主、「指定席」で敗北も
今回の参院選では、改選数が二以上の十六選挙区で、自民が立候補した十八人全員が当選した。一方、民主は十人の当選にとどまった。東京と大阪で議席を失ったほか、自民と議席を分け合ってきた「指定席」の二人区でも一部で議席を取りこぼし、当選者がゼロだった一人区での惨敗を取り返せなかった。
自民は安倍内閣の高支持率を受けて複数候補の擁立を地元などから求められても、共倒れを避けるため十四の選挙区で候補を一人に絞り、手堅く議席を確保。例外的に候補を二人立てた改選数五の東京と改選数三の千葉でも、二人が当選した。
民主は、三人区の埼玉や二人区の宮城、京都、兵庫で他の野党候補に競り負けた。東京では公示直前に公認候補を二人から一人に絞り、議席死守を目指したが、結党以来初めて議席ゼロとなった。民主は十六選挙区で二〇〇七年に二十一人、一〇年に十八人が当選しているため、党勢の退潮が際立った。
みんなは宮城と埼玉で、維新は大阪と兵庫で民主が獲得してきた議席を奪い取った。候補を絞り込んだ公明は東京、神奈川、埼玉、大阪に擁立した四人が全員当選。共産は東京、大阪、京都の三選挙区で公認候補が当選。十五年ぶりに複数の選挙区で議席を獲得した。
2808
:
チバQ
:2013/07/23(火) 00:06:18
http://www.tokyo-np.co.jp/article/senkyo/sanin2013/all/CK2013072202000263.html
民主、自民の半分に 辛くも第2党守る 2013年7月22日
第二十三回参院選は二十二日午前、改選百二十一議席(選挙区七三、比例代表四八)が確定した。非改選議席と合わせると、定数二四二のうち自民党は百十五議席で民主党から第一党を奪い返した。二十議席の公明党と合わせると与党は百三十五議席となり、衆院に続き、参院も与党で過半数(百二十二議席)を確保した。民主党は五十九議席で第二党の座は守ったが、公示前から二十七議席も減らした。
自民党は公示前の八十四議席から三十一議席伸ばした。公明党は一議席上乗せした。
みんなの党は五議席上乗せして十八議席、共産は五議席増やし十一議席、日本維新の会は六議席増の九議席だった。一方、社民党は三議席、生活の党は二議席で、それぞれ一議席、六議席減らした。みどりの風は四議席減らして、議席がゼロになった。
今回の参院選で改選された百二十一議席のうち、自民党は六十五議席を獲得し、現在の定数となった二○○一年以降最多。民主党は結党以来最も少ない十七議席にとどまった。公明党は十一議席、共産党は八議席を獲得した。みんなの党と日本維新の会は伸び悩み、それぞれ八議席。社民党は比例の一議席のみで結党以来最低だった。生活の党とみどりの風は議席を獲得できなかった。
2809
:
チバQ
:2013/07/23(火) 00:08:31
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130722/elc13072222400146-n1.htm
「小沢王国」はなぜ崩壊したのか
2013.7.22 22:38 (1/2ページ)[小沢一郎]
東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた被災地に小沢一郎氏のポスターが貼られていた=岩手県大槌町(大竹直樹撮影)
21日投開票された参院選の岩手選挙区(改選数1)で、生活の党の小沢一郎代表(71)が擁立した候補が惨敗し、地元・岩手県で小沢氏の影響力低下が鮮明になった。県内4小選挙区のうち3選挙区を落とした昨年の衆院選に続く地元での敗北。かつて圧倒的な支持基盤の固さを誇った「小沢王国」はなぜ崩壊したのか。
「正直言って大変驚いている」。小沢氏は21日夜の会見で、岩手選挙区の敗北についてこう述べた。小沢氏の同級生、中目(なかのめ)一行さん(70)は「崩壊したとは思っていない。われわれは次の選挙を見据えている」と語るが、今回はおひざ元の奧州市でも異変が現れた。
奥州市内の得票数は、3選を決めた無所属の平野達男前復興相(59)が2万8671票だったのに対し、生活新人の関根敏伸氏(57)は1万2578票と半分にも満たなかったからだ。県全体では平野氏の24万3368票に対し、関根氏は9万1048票にすぎなかった。
■ ■
「小沢さんの時代は終わった」。奧州市水沢区の主婦(70)はこう話す。小沢氏の秘書を20年以上務めた高橋嘉信元衆院議員(59)も「王国は完全消滅。政局と自分の立場だけ優先してきた結果だ。人の心は離れてしまった」。
なぜ小沢氏への期待が薄れていったのか。過去に小沢氏と行動を共にした県政関係者は「この1年間だけでも政党が次々と変わり、政策も共産党などの野党と変わらなくなった。その変化に県民がついていけなくなった」と分析する。
理由はそれだけではない。平成23年3月の東日本大震災で岩手も甚大な被害が出たのに小沢氏が初めて被災地入りしたのは10カ月も後の24年1月。小沢氏に近い郷右近(ごうこん)浩県議(48)は「警備上の理由で被災地入りをやめてほしいという要請があったため」と明かすが、被災者の目に被災地入りが遅れた小沢氏は冷たく映った。
津波被害を受けた大槌町の主婦、浜田智子さん(37)は「岩手の人なら来てほしかった」と嘆く。小沢氏の後援会幹部は「尾を引いているのは間違いない」と認める。
■ ■
「王国」の崩壊は今度どう影響するのか。八幡平市の田村正彦市長(65)は「小沢さんは自分の意に沿わない人を切り捨ててきた。市長選では露骨に対立候補をぶつけてきた」と振り返る。首長選で対立候補を立てるのは、小沢氏側かどうか色分けをはっきりさせる狙いがあるとされる。今月無投票で4選した住田町の多田欣一町長(68)は「もうぶつけることもできなくなるだろう。そうなると(選挙の)結果も変わってくる」と指摘しており、小沢氏の影響力低下はより加速するとみられる。
2810
:
チバQ
:2013/07/23(火) 00:09:39
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130722/waf13072212590060-n1.htm
野党「大物」次々落選 「力及ばない状況」と民主・石井一氏
2013.7.22 12:54 [参院選2013]
石井一氏
21日投開票の参院選で、野党は「大物」の落選が相次いだ。
民主では党参院幹事長の一川保夫元防衛相が石川で敗れたほか、ともに副代表の岡崎トミ子元少子化担当相が宮城、石井一参院予算委員長が比例代表で苦杯をなめた。鹿野道彦元農相も比例代表で落選した。
神戸市中央区の石井氏の事務所では22日未明になっても本人は姿を見せなかった。長男で元衆院議員の石井登志郎氏(42)が「敗北の報告とおわびを申し上げたい」と支援者約30人に説明。石井氏は敗因について「自分の力が及ばない厳しい状況にさらされた」と登志郎氏に話したという。
一方、鹿野氏は22日未明、山形市内の事務所で、約30人の支援者を前に「私の政治力、実績を理解してもらえなかった」と悔しさをにじませた。昨年の衆院選でも山形1区から出馬、落選しており、自身の進退については「自ら選挙戦に出ることは考えていないが、引退という言葉は当てはまらない」と述べた。
また、生活の党では森裕子代表代行が新潟、みどりの風では谷岡郁子代表が比例代表で落選した。
2811
:
チバQ
:2013/07/23(火) 00:11:22
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130722/waf13072212290058-n1.htm
乱高下の“天国と地獄” 民主1年生が味わった厳しい逆風
2013.7.22 12:25 (1/4ページ)[参院選2013]
落選が決まり頭を下げる民主党・梅村聡氏(中央)=21日夜、大阪市中央区
6年前、追い風に乗った民主の候補は、厳しい逆風にはじき返された。今回の選挙では、平成19年の選挙で初めて議員バッジを付けた現職の1年生14人のうち9人が落選。全国最多得票からの暗転、虎の子の議席喪失…。候補者たちは乱高下の「天国と地獄」を味わった。
全国最多128万票→4分の1、わずか33万票に
「昨日の選挙は一つの通過点、今日が第一歩のスタートの日です」。大阪選挙区(改選数4)で惜敗した民主現職の梅村聡氏(38)は22日朝、大阪市中央区の事務所前ですっきりとした表情で話した後、さっそく支援者らへのあいさつ回りに出かけた。
第1次安倍晋三政権のもとで行われた19年の参院選。民主は「消えた年金」問題などで追い風に乗り、改選議席の5割に相当する60議席を獲得した。もともと医師で政治家として無名の新人だった梅村氏も、選挙区で全国最多の約128万票を得てトップ当選し、民主躍進の象徴となった。
だが、民主政権への失望を引きずった今回は状況が一変した。「最後の1議席を僅差で争っている。助けてください」。ライバルの共産新人、辰巳孝太郎氏(36)を意識し、演説の緊迫度は日に日に増した。
一方、辰巳氏陣営の幹部は「戦いの相手ではない」と意識せず、3度応援に入った志位和夫委員長も自民や日本維新の会に照準を絞った演説を展開した。梅村氏は“民主凋落(ちょうらく)”を象徴する存在になっていた。
罵声すら無く…共産に大差13万票で完敗
海江田万里代表、細野豪志幹事長らが連日、大阪入りして梅村氏に寄り添ったが、通行人の足が止まらない。「大物がくるほど票が減るんじゃないか」。陣営内ではため息も漏れた。
選挙戦中盤。昨年話題を呼んだ医師が主人公のテレビドラマにちなんで「梅ちゃん先生」のキャッチフレーズを使っていたが、「自分を『先生』というのは偉そうな印象を有権者に与える」という意見が上がり、封印した。民主への逆風に戦略まで翻弄(ほんろう)された。
「民主党の存在が注目されなかった。昨年12月の衆院選のときは罵声があったが、今回はそれすらなかった」。落選が決まった夜、梅村氏はこう振り返った。得票は6年前より約94万票減り、辰巳氏に約13万票及ばなかった。
2812
:
チバQ
:2013/07/23(火) 00:11:43
衆院選に続く完敗
昨年の衆院選で仙谷由人元官房長官ら民主の現職3人が落選した徳島。衆参両院の5つの議席のうち4つを自民が占める中、中谷智司氏(44)に託された「民主最後のバッジ」の堅守もかなわなかった。
徳島は保守王国ともいわれるが、6年前の選挙では自民候補に5万票以上の差をつけて初当選した。「とにかく歩いて、電話をかけて」。今回は仙谷氏が陣営の選挙対策本部長として指揮し、ハッパをかけた。
中谷氏は頻繁に選挙カーから降り、全力疾走で沿道の人々と握手して回った。横殴りの雨の中、「皆さんの力を貸してください」と叫んだこともあった。
それでも、自民新人、三木亨氏(46)の陣営に危機感を与えられなかった。「世論は民主に温かくない。突き崩せない壁にぶちあたっている」。三木氏陣営は余裕の表情だった。
15日、人口約6千人の神山町で開かれた演説会。空席が目立つ会場の片隅で、仙谷氏は「燃え上がるような雰囲気がなかなか出てこない」と不安を口にした。
仙谷氏はマイク越しに訴えた。「安倍さんの独りよがりの政治、政府に勝手なことをしていいというメッセージを送る選挙結果だけはやめないといけない」
だが結果は三木氏に8万9千票近くの差をつけられて落選。仙谷氏が県民に突きつけられた答えは、民主への「ノー」だった。
2813
:
名無しさん
:2013/07/23(火) 10:54:45
>>2764
サッカージャーナリストの小澤一郎さんがいます
政治信条は不明ですが早大卒ですね
ttp://valenciasoccerlife.blog6.fc2.com/
2814
:
名無しさん
:2013/07/23(火) 20:30:25
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013072300869
自民、3.5%増の150億円=政党交付金、民主は8.9%減-時事通信試算
参院選の結果を踏まえ、各党に支給される2013年の政党交付金額を時事通信が試算したところ、
改選議席から31増やして圧勝した自民党は、3.5%増の150億6200万円になることが分かった。
結党以来最低の17議席と惨敗した民主党は、8.9%減の77億7300万円となる見通しだ。
政党交付金の年間総額は約318億円。各党への配分額は、所属国会議員数や国政選挙の得票率によって決まる。
年4回に分けて支給するが、既に2回分は交付済みのため、10月と12月の支給分に再計算した額が反映される。
みどりの風は所属参院議員4人が全員落選。政党要件を失うため、今後の2回分は受給できない。政党交付金制度に反対している共産党は受給申請していない。
自民、民主両党以外への年間交付見込み額と増減率は次の通り。
日本維新の会29億5500万円(8.8%増)▽公明25億7400万円(0.6%増)▽みんな20億2700万円(13.3%増)▽生活7億8700万円(3.5%減)
▽社民4億9400万円(8.6%減)▽新党改革1億1500万円(7.4%減)
2815
:
チバQ
:2013/07/23(火) 21:22:59
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130723ddlk39010634000c.html
2013参院選:共産健闘、39年ぶり7万票 浜川氏、民主現職抑え次点に /高知
毎日新聞 2013年07月23日 地方版
今回の参院選高知選挙区では、共産新人の浜川百合子氏(33)が7万2939票を獲得し、民主現職の武内則男氏(54)を抑えて次点に食い込んだ。共産の公認候補が7万票以上を獲得するのは1974年の第10回参院選以来39年ぶりの健闘。共産は比例代表でも民主を上回り、過去2番目に高い4万9514票を獲得した。
共産は昨年12月の衆院選で3小選挙区で計7万8502票を集め、佐竹峰雄・党県委員長は当時から「確実に訴えが浸透している」と手応えを語っていた。さらに前哨戦とされた東京都議選でも議席を倍増させるなど党の勢いが増していた。
浜川氏本人も選挙戦で「反自民の受け皿になれるように」と、安倍政権の経済政策「アベノミクス」や環太平洋パートナーシップ協定(TPP)参加に真っ向から「ノー」を唱え、陣営も「自共対決」を鮮明に打ち出して舌戦を展開した。
町村部では浜川氏は1万4893票、武内氏1万4503票と拮抗(きっこう)した。しかし無党派層が多い市部では11市のうち「大票田」高知市を含む7市で武内氏を上回っており、武内氏に代わり「反自民」票を取り込めたのが躍進の一因と言えそうだ。
浜川氏は21日深夜、短文投稿サイト「ツイッター」で「たくさんの方が願いを託していただきました。(中略)願いは消えない。頑張り続けます!!」とツイートしている。【倉沢仁志】
2816
:
チバQ
:2013/07/23(火) 21:28:48
http://mainichi.jp/area/oita/news/20130723ddlk44010501000c.html
2013参院選おおいた:「反自民」仕切り直し 協力関係改めて模索−−民主、社民、連合大分 /大分
毎日新聞 2013年07月23日 地方版
21日投開票の大分選挙区(改選数1)で自民現職の礒崎陽輔さん(55)=公明推薦=が次点の無所属新人、後藤慎太郎さん(38)=生活・社民推薦、みどりの風支持=にダブルスコア近くの票差をつけて再選した。結集できずに自民圧勝を許した“反自民勢力”側からは、仕切り直しを求める声も上がった。【佐野優】
民主、社民、連合大分の協議による「大分方式」での候補者擁立が難航した末、後藤氏に一本化された。だが、選挙戦では一枚岩になれなかった。
選対委員長の内田淳一・社民県連代表は「(大分方式が)あったから全国と比べれば善戦した」と振り返った。だが、連合大分幹部は「(民主と連合が)全力に近い力を出せる環境にならなかったのが痛かった」と打ち明け、「3者に責任がある。改善方法を求めていこうという話になってしかるべきだ」と、協力関係の議論が必要だとの認識を示した。
一方、候補擁立を断念した民主も厳しい戦いを強いられた。県内比例票は2010年参院選の約3分の1の6万350票(得票率11・95%)、昨年末の衆院選からも3万票減らした。首藤隆憲幹事長は「ショックだ。候補者を擁立できず、民主党をアピールできなかった」と唇をかんだ。後藤氏の落選について「民主と政策が違い、どれぐらい浸透したか分からない」としつつ、「勝てる体制を作るため社民と協議し、反自民、非共産の結集を目指す」と述べ、社民と協力関係を改めて模索したいとの考えを示した。
山下魁さん(36)が選挙区で前回を上回る票を獲得した共産。県委員会の林田澄孝委員長は「今後の戦いの土台は築けた。(政策ごとに)一点共闘の可能性を検討する。国会の中での戦いと国会外の戦いをつなぎ、自公政権を包囲する」と意気込んだ。知名度不足が響いたみんなの浦野英樹さん(44)。同党は比例代表で得票数・率とも過去2回の国政選を下回った。神雅敏選対本部長は「政治や選挙への姿勢を変えるつもりはない。一人でも多くの人に政策を訴え、しっかりした組織を作りたい」と話した。
一方、圧勝した礒崎陣営の御手洗吉生選対本部長は「2〜3カ月前に出てきた新人(後藤さん)にあれだけの票を取られた」と課題を挙げ、公明県本部の竹中万寿夫代表は「(比例代表では)県内第2党。歴史的なこと。ちょっと胸を張ってもいい」と喜んだ。
2817
:
チバQ
:2013/07/23(火) 21:37:13
http://gendai.net/articles/view/syakai/143579
山本太郎 テレビが「抹殺」
【政治・経済】
2013年7月23日 掲載
<「公選法違反」報道も>
21日投開票された参院選で当選した俳優・山本太郎(38)。組織・団体に依存せずに無所属を貫き通し、ひたすら「脱原発」を訴えて65万票余りを獲得したのはリッパだったが、真価が問われるのはこれからだ。当選会見で本人も語っていた通り、「これから先はイバラの道」である。
まず最初に立ちはだかるのは、本人も勝手知ったるテレビだ。
「当選を受けたインタビュー中継で、NHKは、山本が放射性物質に汚染された食品の安全基準や、テレビとスポンサーの関係などに触れた途端、画面を切り替えてしまった。本人のコメントはなく、インタビュー映像だけの民放もあった。テレビは『たまたま』と言い訳するだろうが、選挙報道の失敗は始末書モノ。当選会場でもきっちり時間を計って中継に臨むから、間違いは起こり得ない。テレビがいかに山本を嫌っているのかがよく分かった」(芸能ジャーナリスト)
既得権益のぬるま湯にどっぷりつかったテレビは、権力とCMスポンサーには平身低頭だが、権益を侵す“敵”には猛烈なバッシングを仕掛ける。09年の政権交代時には、民主党政権が掲げていた「電波オークション導入」に猛反発し、朝から晩まで業界を挙げて鳩山首相叩きを続けていた。当時と同じ構図だ。
「投開票前のメディアの世論調査で、山本が当選圏内に入った直後から『公選法違反』報道が流れた。メディアが狙い撃ちしている表れです。山本が当選した今、記者たちは『公人なら遠慮なく叩ける』と、大っぴらにスキャンダル探しを始めるでしょう」(永田町事情通)
山本陣営の選挙運動を取材してきたジャーナリストの田中龍作氏がこう言う。
「彼は選挙期間中、一貫して脱原発を訴えるとともに、メディアとスポンサーの関係など『最大のタブー』を批判し続けてきました。恐らくメディアはあの手この手で潰しにかかる。年内にも議員辞職に追い込もうとするでしょう。身を守るために、永田町に精通した秘書、マスコミ対応のうまいブレーンをつけるべきです」
まずはこれから全国で始まる当局の公選法違反者摘発の動きがどうなるのか。山本が国政で汗をかくまで越えるべき障壁は多い。 .
2818
:
チバQ
:2013/07/23(火) 21:40:47
http://www.tokyo-sports.co.jp/blogwriter-watanabe/8703/
スポーツ系候補者に惜敗・完敗相次ぐ 2013年07月23日
当選 アントニオ猪木(70=維新・比例1位) 35万6605票
当選 橋本聖子(48=自民・比例5位) 27万9952票
落選 塚原光男(65=自民・比例26位) 2万8902票
落選 佐竹雅昭(47=自民・比例28位) 2万7582票
落選 河合純一(38=みんな・比例5位) 3万9425票
落選 鈴木寛(49=民主・東京6位) 55万2714票
落選 田中真一(46=自民・岩手2位) 16万1499票
以上が、参院選に出馬したスポーツ系候補者の開票結果。河合氏は昨年のロンドンまでパラリンピック5大会に出場し、競泳で金5個を含む21個のメダルを獲得した盲目のスイマー。田中氏は慶大、神戸製鋼に在籍した元ラグビー選手で、2011/12シーズンから2季、慶大監督を務めた。鈴木氏はアスリートではないが、文部科学副大臣時代にスポーツ行政にかかわり、超党派によるスポーツ議員連盟の幹事長、同2020年東京オリンピック・パラリンピック招致を目指す日本招致議員連盟の事務局長を務めている。五輪開催都市を決める国際オリンピック委員会(IOC)総会を9月7日に控えたこの時期、鈴木氏がいなくなるのは議連にとって痛い事態だろう。
鈴木氏は5位の武見敬三氏(61=自民)に約5万5000票及ばぬ次点、懸命の追い上げを見せた河合氏も3度目の国政選挙で、4位に8000票あまり離され、10年参院選(静岡選挙区)に次ぐ次点に終わった。小沢王国だった岩手で戦った田中氏も次点。一方、76年モントリオール五輪金メダルなど、月面宙返りで一世を風びした塚原氏の完敗はある意味、衝撃的な負けっぷりを見せてしまった。佐竹氏はブービーに沈んだ。
09年衆院選後に政権交代を果たした当時、民主党は小沢一郎幹事長(当時)の意向により超党派の議員連盟より自前の議連設立を重視し、スポーツもその例外ではなかった。民主党スポーツ議連を発足させ柔道の五輪金メダリスト谷亮子参院議員(37)が会長に就いたが、消費税増税などをめぐる党内抗争で谷氏は小沢氏とともに生活の党へ移り、同議連事務局長だった元Jリーガー友近聡朗参院議員(38)も民主党を出て日本未来の党から衆院選に出たが落選。今回の鈴木氏落選で、いよいよ民主党議員はスポーツ関係の人材を失った。
昨年の衆院選では新党大地から立候補したスピードスケートの長野五輪金メダリスト清水宏保氏(39)が地元北海道(出身の市町村ではないが)で立候補し、小選挙区当選者にほぼダブルスコアの敗北。スピードスケートの五輪銅メダリスト堀井学氏(41)も地元北海道でこちらは2位にダブルスコアの圧勝を収めた。堀井氏は道議からの転身。元巨人軍選手や監督経験者が前回10年参院選で討ち死にしたように、元有名選手だから当選確実という時代ではなくなっている。
2819
:
チバQ
:2013/07/23(火) 21:42:58
まだ若いのに
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/07/20130723t11026.htm
落選の菊地氏、政界引退表明 参院選比例代表
参院選比例代表で落選したみんなの党新人の元宮城県議菊地文博氏(53)は22日、一切の政治活動から引退する意向を表明した。
菊地氏は仙台市宮城野区の事務所で「正直、私の賞味期限が切れたかなという思いだ。政治家としてやれる年齢だが、今回を区切りとして政治の道から足を洗うことを決めた」と述べた。
菊地氏は仙台市出身、仙台商高卒。1995年の県議選で自民党から立候補して初当選し、通算5期務めた。
国政には今回を含め4回挑戦した。2005年の衆院宮城2区補選は無所属で挑み落選。みんなの党公認で臨んだ10年参院選宮城選挙区、12年衆院選宮城2区でも敗れた。
みんなの党の林宙紀党県支部長は「次も何らかのチャレンジをしてもらいたい気持ちがあるだけに残念。菊地さんのぶれない姿勢を受け継いでいく」と述べた。
2013年07月23日火曜日
2820
:
チバQ
:2013/07/23(火) 21:45:35
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2013/news/20130722-OYT1T01922.htm?from=ylist
鹿野・元農相「もう自ら選挙に出ることはない」
敗戦の弁を述べる鹿野氏(22日午前2時55分、山形市あさひ町の事務所で) 参院選の比例選に立候補した民主党新人の鹿野道彦氏(71)は、22日に落選が決まった。
鹿野氏は同日未明、山形市あさひ町の事務所で記者団に対し、「自ら選挙戦に打って出るということはもう考えていない」と述べ、政界の第一線から退く意向を示した。
鹿野氏は、今後について、「お役に立つことがあれば、という気持ちもあるが、具体的なことは考えていない」と述べるにとどめた。
鹿野氏は1976年に衆院選旧山形1区から自民党で出馬し初当選。自民党時代は「清和会(現・町村派)のプリンス」と呼ばれ、農相などを歴任した。94年に自民党を離党。新進党などを経て98年に民主党に合流した。
12選を目指した昨年12月の衆院選で山形1区から出馬したが落選。去就が注目されたが、民主党政権で農相を務め、党代表選にも2度出馬した知名度の高さを買われ、海江田代表が6月下旬に「党が総力を挙げて戦う選挙の象徴に」と出馬を要請。参院選の公示4日前に名乗りを上げた。
選挙戦では、東北各県で遊説。地元の山形県では「山形の国会議員をもう1人増やそう」を合言葉に、山形選挙区で民主党県連が支援するみどりの風の舟山康江氏と連携した運動を展開し、支持拡大を図ったが、及ばなかった。
(2013年7月23日07時54分 読売新聞)
2822
:
チバQ
:2013/07/23(火) 23:30:17
http://gendai.net/news/view/109164
ひとりぼっちの山本太郎 待ち受ける「イバラの道」
【最新トピックス】
2013年07月23日 20:25 更新
当初の劣勢を跳ね返し、参院選で66万票を超える得票を集めた山本太郎(38=無所属、東京選挙区)。当選後、「既存の政治家のようにはなりたくない。どこまでも市民に寄り添い、国会で言いにくいことを言わせてもらう」と意気込みを語ったが、気になるのは、いつまで「ひとり」で突っ張れるのか。
というのも、ひとりじゃ何もできないのが国会だ。議員2人以上で構成する院内会派に属さないと、ただ通っているだけで6年間が過ぎてしまう。
参院の場合、首相に疑問をぶつける代表質問をするには、10人以上の会派に所属することが要件だ(通常国会のみ5人以上)。議員立法も10人以上の賛成を取り付けないと提出できない。予算が伴う場合は、20人以上に倍増する。個人プレーをブロックするきまりごとがわんさかあるのだ。
3選目の糸数慶子(65=無所属、沖縄選挙区)は「山本太郎さんなど無所属で当選した方がいる。院内会派をつくれるなら、そこに所属し、質問時間を確保できるよう模索していきたい」と秋波を送っているが、無所属が束になっても9人。所属議員が1人になった新党改革を足しても、ようやく10人だ。
もっとも、「脱原発」一本勝負の山本が組める相手はおのずと限られる。
原発反対の旗印を明確にして戦ったのは、共産党、生活の党、社民党、みどりの風。共産は11人に党勢を拡大し、みどりの風はゼロで解体。可能性があるのは、所属議員2人の生活と3人の社民だけ。山本本人が言う通り、これからが「イバラの道」だ。
2823
:
チバQ
:2013/07/23(火) 23:31:02
http://news.livedoor.com/article/detail/7885723/
維新の運動員、買収で逮捕 比例落選の川口陣営
産経新聞2013年07月23日17時54分
参院選の選挙運動の見返りに男性2人に報酬を支払ったとして、大阪府警捜査2課は23日、公職選挙法違反(買収など)の疑いで、比例代表で落選した日本維新の会の川口浩氏(58)陣営の無職、小阪賀造(よしぞう)容疑者(64)=兵庫県尼崎市西昆陽=を逮捕したと発表した。
小阪容疑者は「間違いない」と容疑を認めており、府警は現金を受け取った20代と30代の男性2人についても同法違反(被買収)容疑で捜査する。
逮捕容疑は公示前の6月、2人に大阪府内で川口氏への投票を呼びかける内容のビラを配布させ、報酬としてそれぞれに現金十数万円を渡したとしている。
2824
:
名無しさん
:2013/07/24(水) 06:53:59
菅元首相に離党勧告へ 鳩山元首相は除籍検討
民主党の海江田万里代表は23日、参院選東京選挙区で党公認候補ではなく、無所属候補を応援した
菅直人元首相に対し、離党勧告する方針を固めた。24日に菅氏と会談して伝える。
菅氏が拒否すれば、除籍(除名)処分も辞さない構えだ。
民主党は公示直前、現職2人のうち大河原雅子氏の公認を取り消し、鈴木寛氏に一本化。
菅氏は大河原氏を支援して事実上の分裂選挙になり、結果として両氏とも落選した。
23日の党役員会では幹部から「また民主党がもめているとの印象を植え付けた」と菅氏への厳しい批判が
相次いだ。
一方、鳩山由紀夫元首相が6月、尖閣諸島(沖縄県石垣市)について「中国側からみれば、盗んだと
思われても仕方ない」と発言した問題で、海江田氏は鳩山氏を除籍する意向だ。
鳩山氏はすでに5月末に離党しているが、離党前にさかのぼって処分を検討する。
http://www.asahi.com/politics/update/0723/TKY201307230473.html
2825
:
チバQ
:2013/07/24(水) 22:14:03
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130722/chb13072222520015-n1.htm
【参院選】
100万票の軌跡(上)石井準一氏 政敵への寛容さ求める声 千葉
2013.7.22 22:48 (1/2ページ)
個人演説会に出席した支援者を見送る石井準一氏=17日、千葉市中央区の千葉市民会館(岡嶋大城撮影)
70万票に迫る勢いで再選を果たした石井準一氏(55)。投開票日前に県内各地の会館で開いた15回の演説会には1万人以上を動員し、支持層の厚さを見せつけた。
「じっくりと石井の話を聞いて政策を理解してもらいたい」。陣営関係者はこう説明するが、石井氏は県議時代を含めて通算26年にわたり政界に身を置き、行政機関や業界団体に及ぼす影響力は絶大。土木建設業者の男性は「石井さんににらまれるとやっかいだ」と前置きした上で、「出席しなければ仕事の受注面で冷遇されるという不安が一番。政策がどうとかいう問題ではない」と語る。
今回の選挙戦で自民県連は、石井氏と新人の豊田俊郎氏(60)が勢力を二分し自民票を食い合った。
石井氏は目標とした60万票の獲得のため、今年初めから演説会を繰り返し、自民系業界団体の票を着実に固めた。選挙期間中も一貫して優位を保ったが、地盤が薄い豊田氏側の動きに対し、石井氏側にいらだちが募った。豊田氏側は「反石井」票の取り込みに加え、「自民2人目の候補」を強調して石井氏の票田にも食い込んだ。その甲斐あってか、石井氏の地元の長生村など房総地域の得票数は石井氏が豊田氏を圧倒したが、習志野市など一部の京葉、東葛地域では勢力が拮(きっ)抗(こう)した。
当選を決めた石井氏は21日、「『石井は大丈夫だから(豊田氏に)入れてほしい』と頼んだ人がいた。努力をせずに議席がほしいだけ。卑(ひ)怯(きょう)だ」と報道陣を前に、暗に豊田氏側を批判。周辺には、豊田氏を推した県議に、平成27年の県議選で対立候補を立てる可能性を示唆し、一部で不安が渦巻いた。
石井氏は、参院で厚生労働委員会の理事や国土交通委員長などを務め、院内での調整力には同僚議員からも評価が高い。国や県の予算を地元へ誘導する抜群の手腕に期待も多く、別の土建業者の男性は「今後6年間の生活は安泰だ」と選挙結果に胸をなで下ろす。
ただ、2期目を迎えた石井氏は今後、政府や党の要職に就くことも予想される。飛躍に期待する支持者の間からは、対立勢力を徹底的に排除する従来の政治スタイルからの転換を望む声も上がる。自民関係者は「選挙での強さや実績は千葉では誰もが認めている。だからこそ、政敵をうまく取り込むことができるほどの器を持ってほしい」と漏らしている。
◇
21日に投開票された参院選の県選挙区(改選数3)で、自民は2議席を獲得し、石井氏と豊田氏の得票数は計100万票を超えた。当選した3人に焦点を当て、17日間に及んだ選挙戦の軌跡を追った。
2826
:
チバQ
:2013/07/24(水) 22:17:07
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130723/chb13072322500009-n1.htm
100万票の軌跡(中)自民・豊田俊郎氏 公明への借り どう影響
2013.7.23 22:51 (1/2ページ)
豊田俊郎氏の手を固く握り、支持を呼びかける公明党県本部の富田茂之代表(右)=20日午後7時40分、八千代市の東葉高速八千代中央駅前(江田隆一撮影)
選挙戦の街頭活動の「タイムリミット」まで残り20分となった20日午後7時40分。八千代市の東葉高速八千代中央駅前では公明党県本部の富田茂之代表が豊田俊郎氏(60)の選挙カーに上がり、こう叫んだ。
「日本のためには千葉で自民2議席が何としても必要。豊田さんを国政に送ってもらいたい」
投票日を翌日に控え、公明幹部との“蜜月ぶり”をアピールすることで県内で20万票とも言われる公明票を引き込む戦術だ。豊田氏側は、比例代表で公明が擁立した平木大作氏への投票を呼びかける「平木コール」を連発し、現場は公明の街頭演説と見間違いかねない状況となった。
公認候補を擁立しない選挙区において公明は、支持母体の創価学会を軸に選挙区で自民候補を支援し、比例代表で自民票の提供を受ける「バーター」が基本スタンスだ。千葉では豊田氏と石井準一氏(55)の各陣営に大量の選挙はがきを渡し、それぞれの支援者が公明県本部に返信した枚数を比較して「支援の内容に濃淡をつける」(公明県幹部)としていた。
4日の石井氏の出陣式に平木氏を伴い出席した富田氏は「平木にいただいた5倍、10倍の票を石井先生に出す」と豪語した。石井氏側から返信されたはがきは1万数千枚。県内で強力な組織を持たない豊田氏側の約10倍に上り、当初は公明票の大多数が石井氏に流れるとの見方が強かった。
だが、選挙戦中盤の報道機関の世論調査で豊田氏の苦戦が報じられると、状況が変化する。公明の県幹部が連日、豊田氏の街頭演説でマイクを握るなど、豊田氏支援を強化した。
投票日直前、公明のある関係者は「両氏どちらに投票すべきだとの具体的な指示はない。ただ、与党が千葉で2議席を得るため、創価学会員の多くは出遅れた豊田氏に投票すべきだと理解していると思う」と語る。
県内の投票結果を分析すると、比例代表における自民の得票数は約83万票だったが、石井、豊田両氏の選挙区での獲得票数は比例を約30万票上回る計約110万票だった。
別の公明関係者は「30万のうち公明、創価学会からは20万程度が選挙区で自民に流れ、そのうち6割が石井さん、4割が豊田さんに入ったのだと思う」と見立てを語る。
豊田氏は今回、公明に“借り”を作る形となった。豊田氏を推したのは県議会で過半数を握る自民県議団の中の最大グループ「県盛会」(約30人)。石井氏を擁する「千葉政経懇話会」(約20人)に対抗する“旗頭”を得たことで県盛会の内部は喜びに沸くが、議会運営の面では今後、公明に一層の配慮をせざるを得なくなりそうだ。
2827
:
チバQ
:2013/07/24(水) 22:17:46
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130724/chb13072421330004-n1.htm
【参院選】
100万票の軌跡(下)長浜博行氏 辛勝の再選、いばらの道続く 千葉
2013.7.24 21:31 (1/2ページ)
再選を決めても固い表情の長浜博行氏(左)。右は野田佳彦前首相=21日午後8時45分、千葉市中央区(杉侑里香撮影)
「厳しい状況だが千葉は野党第1党にとどまった。この参院選は再スタートの第一歩だ」
長浜博行氏(54)が再選を決めた21日、千葉市内の選挙事務所で長浜氏と並んだ野田佳彦前首相は、支援者を前に固い表情を崩さなかった。
6年前の参院選での民主候補の選挙区での得票数は、加賀谷健氏(1期で引退)と合わせて114万票を超えたが、今回は順調に推移する安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」が逆風に。長浜氏単独の約39万票にまで激減した。
今回の選挙戦で、野田氏は連日長浜氏の街頭演説に駆けつけた。松下政経塾では野田氏が1期先輩にあたり、親しみを込めて“浜ちゃん”と呼ぶ。
野田氏は民主への支持が離れ、現職閣僚らが相次いで落選した昨年の衆院選でも、千葉4区で16万票余りを獲得。次点の自民候補にダブルスコアの差をつけた。長浜氏陣営では、地元で健在な人気にあやかり票の上積みを図ったが、思惑通りにはいかず、連日の野田氏の演説では聴衆が数十人にとどまることも。これに対し、自民の豊田俊郎氏(60)の応援で18日に麻生太郎元首相が県内入りした際には、数百人が話に聞き入り、対照的な光景となった。
昨年の衆院選大敗の傷が残る民主は4月、2議席の維持を断念。「1議席死守」の方針を決め、衆院選の比例代表において県内で得た53万票を目標に掲げた。頼みの綱は、約15万人の組合員を抱える連合千葉だが、ある組合員の男性は選挙期間中にこう漏らした。「4年前の衆院選と比べ、全く盛り上がらない。与党の時に何もできなかった民主を支持することに自信が持てない」
凋(ちょう)落(らく)したとはいえ、民主は昨年末までの政権与党。長浜氏側は自民の石井準一氏(55)に次ぎ、得票順で「2番手は固い」ともくろんだ。だが選挙戦終盤に公明党の支援を得た豊田氏に競り負け、3番手に収まった。
6年前の114万票から転落し、次の選挙に向けても好材料が見つからない民主は当面、県内でも「いばらの道」を進むことになりそうだ。県連内には暗い雰囲気が漂うが、投開票日には予想だにしなかったプラスの出来事があった。
投票終了直後の午後8時過ぎ、終始余裕の選挙戦を演じた大物議員に混じり、早々に長浜氏の当選確実がNHKで報じられたことだ。事務所へ戻る車の中でそれを知った長浜氏は到着するなり、集まり始めた支援者に勝利を報告。「こんなことがあるのですね」。笑顔はなく、驚きを隠しきれない様子だった。
?
この企画は岡嶋大城、杉侑里香、江田隆一が担当しました。
2828
:
チバQ
:2013/07/24(水) 22:23:58
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130723ddlk11010242000c.html
2013参院選・埼玉:ねじれの彼方/上 自公協力、異次元に /埼玉
毎日新聞 2013年07月23日 地方版
第23回参院選は、連立政権を組む自民、公明両党の与党が圧勝し、衆参各院の多数派が異なる「ねじれ国会」を解消させた。埼玉選挙区(改選数3)でも自公の候補が1議席ずつを獲得。これに対し、野党勢はみんなの党が1議席を維持するのにとどまり、逆風にあえぎ続ける民主党は議席を失って危機的な状況に追い込まれた。選挙戦を振り返り、連立与党の自公が2議席を得た結果の意味を探った。【参院選取材班】
「ねじれを解消して安定政権を樹立しようじゃありませんか」。選挙戦最終日の20日夕、菅義偉官房長官が公明新人の矢倉克夫氏(38)の応援のためJR浦和駅東口(さいたま市浦和区)で声を張り上げた。自民は現職の古川俊治氏(50)を擁立する一方、矢倉氏に異例の推薦を出した。自民県連会長の新藤義孝総務相もマイクを握り、「全国で初めて自民党と公明党が同じ選挙区で候補者を立てながら協力する。成功させようじゃないですか」と強調した。
選挙カーの前には、同市選出を中心に自民の衆院議員や地方議員がずらりと並んだ。17日には石破茂幹事長が来県し、矢倉氏を応援。自民側は公明側に対し、安倍政権の要である菅氏の投入も合わせ最大限の配慮を示した。最後のてこ入れのため浦和に駆け付けた公明党の山口那津男代表は「このたびは自民党のみなさまから格別な計らいをいただいて、心から感謝を申し上げたい」と感謝の言葉を惜しまなかった。
今回の参院選では、衆院選の小選挙区で公明の支援が重要な地域を中心に、自民の衆院議員が矢倉氏の応援で街頭に立った。自身の支持者に矢倉氏を紹介する機会を設ける議員もおり、公明側は基礎票の40万票超に加え、自民側から10万票程度の上積みを期待した。
安倍政権の経済政策「アベノミクス」で景気が上向きつつある中、古川氏は100万票を超える過去最多の得票で再選し、矢倉氏も60万票近い得票で2番手に入った。共同通信が実施した出口調査によると、自民支持層の1割近くが矢倉氏に投票。公明県本部の西田実仁(まこと)代表は「保守層の方々にも十分に浸透できた」と満足げに語った。
だが、自民側には他党候補への異例の支援に不満もくすぶる。古川氏は当初、矢倉氏への推薦について「人の党の票を『分けてください』と言う前に、無党派層に訴えかけろよ。(公明を支持する)創価学会は嫌いだ」と反発した。「小選挙区は公明党なしでは戦えなくなっているのが現状とはいえ、これだけ振り回されるのは悲しい」。ある県選出の国会議員は自嘲気味に話す。
「私たちは自民党と公明党の選挙協力の最先端にいる」と新藤氏は語る。自公の選挙協力は埼玉で、金融政策と同じように「異次元」の領域に突入した。ただ、両党には憲法改正や原発など立場の異なる政策が少なくない。連立政権の真価はこれから問われることになる。
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2829
:
チバQ
:2013/07/24(水) 22:27:07
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130724ddlk11010201000c.html
2013参院選・埼玉:ねじれの彼方/下 終盤は野党間争い /埼玉
毎日新聞 2013年07月24日 地方版
「夜中になると思っていたので、正直驚いている」。21日夜、参院選埼玉選挙区(改選数3)で早々に再選を確実にしたみんな現職の行田邦子氏(47)は、さいたま市大宮区の事務所で語った。接戦で当落の判明が深夜にもつれ込むと予想されたからだ。
「大宮で枝野(幸男衆院議員)に勝つ」。2007年の参院選で民主現職の山根隆治氏(65)の陣営にいた行田氏陣営の幹部は、そんな発破をかけて回った。行田氏は07年に民主で初当選したが、昨年7月に民主を離れ、みどりの風を経て今年3月にみんなに入ったばかり。枝野氏の地元の大宮区で山根氏に勝つことが、参院での議席の維持を意味する。同区での得票数は行田氏8507票、山根氏8472票だった。
全体の得票数は行田氏が約49万票で、約39万票に沈んだ山根氏に約10万票差をつけた。共同通信の出口調査によると、無党派層からの支持は、自民現職の古川俊治氏(50)が3割弱で最も高く、行田氏の2割強、共産新人の伊藤岳氏(53)の2割弱と続いた。山根氏は1割強しかなく、民主支持層の支持も7割強にとどまった。
山根氏の選対本部長を務めた枝野氏は行田氏の得票数を想定内とした上で、「山根さんの票が少ないのが問題だ」と振り返る。
12日にあった山根氏の集会で、元民主衆院議員の上田清司知事はこんな見方を示した。「これまで民主党は自民党や公明党にいく票以外の票をかき集めれば、それなりの戦いができた。今度の戦いは違う。10人に1人の民主党の人(支持者)をしっかりたぐり寄せるのが今回の戦術ではないか」
3議席目を行田氏と争う情勢がはっきりしてきた終盤になると、山根氏陣営は行田氏への批判を強めた。20日に大宮駅前で演説した民主の細野豪志幹事長は「政党が変わるのは確かに得かもしれない。しかし、理念はどうなったのか。やりたいことは何なのか」と訴えた。
ところが、行田氏と競り合うどころか、山根氏の背後には約35万票を得た伊藤氏が迫った。伊藤氏は「『自民党の暴走を抑えたい』という熱い思いを肌身で感じた」と手応えを語った。
埼玉選挙区の政党別の得票数は、自公の約160万票に対し、その他の野党が約129万票。野党が再び衆参各院のねじれを生み、政権交代を実現するためには、支持層を一段と厚くする努力が求められる。
◇ ◇ ◇
この企画は、木村健二、狩野智彦、西田真季子、大平明日香、川畑さおりが担当しました。
2830
:
チバQ
:2013/07/24(水) 22:30:17
http://mainichi.jp/area/news/20130723ddq041010010000c.html
2013参院選:審判のあと/上 大村氏、したたか「布石」 愛知選挙区、4党候補を応援
毎日新聞 2013年07月23日 中部朝刊
◇自民に独自擁立論と連携論
「アベノミクスで景気を回復させる」。愛知選挙区の自民新人の酒井庸行氏(61)は選挙期間中、安倍政権の経済政策「アベノミクス」への期待の高さを意識し、演説に必ずこのフレーズを使った。
応援に駆け付けたある衆院議員は壇上から会場全体を見渡し、演説でアベノミクスの話になると聴衆がうなずく様子に驚いた。「自分が戦った昨年12月の総選挙では、演説をしていても聴衆の反応は今ひとつだった。アベノミクスの追い風はすごい」と、トップ当選に自信を深めた。酒井氏の得票は105万6145票で、同選挙区過去最多を記録した。
初当選の喜びに沸く名古屋市中区の事務所で、当選祝いに訪れた自民の中堅県議は取材に対し、圧勝を受けて「知事選に候補者を立てたい」と息巻いた。2011年2月の知事選で、自民県連推薦の候補は、自民を飛び出し無所属で出馬した大村秀章氏にほぼトリプルスコアで大敗した。県政運営で、自民と大村知事との緊張関係が続く。
大村知事は個人県民税の減税を14年度に実施する方針を発表し、今後、県議会で審議される。この県議は「知事と対立する政策が目白押しで、年末に向け議会が騒がしくなる」と不敵に笑った。
ただ、自民も一枚岩ではない。ベテランの岩村進次県議は選挙終盤の17日夜、酒井氏応援のために開いた個人演説会に大村知事を招いた。大村知事は「立派な票で国政に押し上げていただきたい」と応援演説し、酒井氏の到着前に会場を出た。党県連幹部は「知事選に立候補し、党を除名された人の応援はいらない」と不快感を隠さなかった。
それでも、岩村県議は「いつまでしこりを残すつもりなのか。知事とタッグを組んで県政与党に戻るべきだ」と主張する。
参院選で、大村知事は酒井氏のほか、盟友の河村たかし名古屋市長率いる減税日本の新人と一緒に自転車街宣し、民主の大塚耕平氏(53)の応援演説もした。終盤の19日にはみんなの党の薬師寺道代氏(49)の選挙事務所を訪れ、激励した。自民、民主両党の県議は「知事選に向けた全方位外交だ」と推測するが、大村知事は「(知事選のことを)全く考えていない」と言う。
「アベノミクスへの評価が争点だったとすれば、国民の期待は大きく膨らんだ」。22日の定例記者会見で、参院選について聞かれた大村知事はこう答え、「安倍総理はじめ、自公与党の関係者にお祝い申し上げたい」と語った。知事選まで約1年半、勢いに乗る自民と、大村知事の駆け引きが始まっている。【駒木智一】
× × ×
自民圧勝、民主惨敗という民意の審判が下された参院選。選挙結果を受け、広がる波紋を追った。
2831
:
チバQ
:2013/07/24(水) 22:31:33
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130724ddq041010011000c.html
2013参院選:審判のあと/下 道見えない野党 岡田氏、必死の応援でも届かず 第三極分裂、票奪い合い
毎日新聞 2013年07月24日 中部朝刊
「やるべきことは全てやった」。選挙戦最終日の20日、三重選挙区の民主現職、高橋千秋氏(56)の選対本部長を務めた岡田克也前副総理は、早朝から十数カ所で街頭演説をこなして運動を終え、選挙戦を振り返った。「私の参院選は昨年の衆院選で民主党が敗北した瞬間から始まっていた。県全体ではわからないが、県北部では勝ったと思う」と、当選に望みをかけていた。
岡田氏は年明けからミニ集会を200回以上こなし、公示後も地元に張り付き、駅前に立って通勤客らに自らビラを配った。「あれ本物だよ」と驚いた女子高生が「撮ってください」と頼むと、岡田氏は笑顔でピースサインをして一緒に写真に納まった。必死に応援する姿に刺激され、連合三重や民主系の地方議員らはフル回転した。
それでも届かなかった。21日夜、高橋氏落選の報に、岡田氏は「残念。アベノミクスに対する過剰な期待感と戦っていた。現実では3本目の矢が実現していないことを伝えきれなかった」と語った。
民主は岐阜選挙区で大敗し、2009年の衆院選後、岐阜県に最大9人いた所属国会議員は非改選の参院議員1人だけになった。愛知選挙区では候補者を大塚耕平氏(53)1人に絞って議席を死守したが、得票数は74万票と、10年参院選の同選挙区で当選者2人が得た計142万票からほぼ半減した。
第三極も伸び悩んだ。愛知選挙区で落選した日本維新の会の近藤浩氏(52)は21日夜、「愛知において維新の灯を消すことはできないので、これから懸命に努力していく」と頭を下げた。維新とみんなの党は選挙協力が崩れ、別々に戦って票を激しく奪い合った。みんなの薬師寺道代氏(49)は3議席目に滑り込んだが、票が割れた結果、得票数は34万票と、自身が落選した10年参院選より3割以上減らした。維新県総支部代表の重徳和彦衆院議員は「第三極が分裂した影響は大きかった。一つにまとまらなくては自民党に対抗できない」と悔やんだ。
維新は三重選挙区で大敗し、県総支部の松田直久支部長代行も「選挙戦以前にもう少しやり方はあったんだろうと思う」と言う。岐阜選挙区では候補者擁立すらできなかった。
また、河村たかし名古屋市長率いる地域政党・減税日本の新人も愛知選挙区で法定得票数に届かず落選した。河村市長は23日の記者会見で第三極の結集について「第二極でないとおかしいけど、大きい勢力になってやっていかんと」と述べた。
圧勝・自民に対抗する党はできるのか。民主は執行部の進退問題に発展し、第三極同士の協力の道筋も見えない。【田中功一、高橋昌紀、井上直樹】
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チバQ
:2013/07/24(水) 22:34:15
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130723ddlk15010266000c.html
参院選・新潟:検証2013/上 「奇跡」でも危機続く /新潟
毎日新聞 2013年07月23日 地方版
21日投開票が行われた参院選は、自民、民主が議席を分け合う結果となった。候補者8人が2議席を争う激戦となった選挙戦で、主要4陣営の戦いと課題を検証する。
◆民主・風間陣営
生活の森ゆうこ氏(57)との激しい「2位争い」を制し、再選を果たした民主の風間直樹氏(46)。獲得票数20万4834票は、トップ当選の自民、塚田一郎氏(49)の45万6542票とダブルスコアの差がついたが、民主県連の菊田真紀子代表は21日夜、「(昨年12月の)衆院選から半年で奇跡的(な票数)ではないでしょうか」と記者団に語り、満足げな表情を見せた。「ぎりぎりのところで県民が民主にチャンスをくれた」とも。それだけ、参院選の勝利は追い詰められた末につかんだものだった。
公示を間近に控えた6月下旬、新潟市内のホテルで前衆院議員の西村智奈美氏の後援会の集会が開かれた。招かれた風間氏は「西村さんの次の選挙の露払いのつもりで戦う」とあいさつ。西村氏も「捲土(けんど)重来を期す」と応えた。
衆院選で県内小選挙区の全議席を失い、大敗した民主。支持率は回復せず、選挙戦に入っても逆風はやまなかった。県連は「これまでの風頼みからの脱却」(菊田代表)として、連合新潟や立正佼成会とともに異例の合同選挙対策本部を設置し、組織戦で臨んだ。
中でも選挙戦を主導したのは、各地区の選対本部長に就いた現職・前職の国会議員だ。個人演説会への個人後援会の動員や、支持者が電話かけをするなど、精力的に支援した。県連幹部は「彼らも次の衆院選を見据えているから必死だ」と語る。
実際に、各本部長の奮闘もあり、森氏有利と見られていた県央地域でも善戦。勝利につながった。菊田代表は「チームプレーの勝利だ」と胸を張った。
だが、全国で改選数2以上の複数区でも議席を落とすなど結党以来の惨敗を喫した同党。2人区での議席獲得は県連の面目を保った形になったが、危機は去っていない。国政復帰を目指す前衆院議員は「支持の広がりはなく、信頼は回復できていない」と厳しい表情で語った。【塚本恒】
◆自民・塚田陣営
◇組織運営、地方議員頼み
大勝した自民の塚田氏の陣営では、県連の星野伊佐夫会長は21日夜、「(組織が)緩んだり、たるんだりすると困ると思ったけど、最後まで引き締めができたかな」と安堵(あんど)の表情を見せた。一夜明けた22日も、45万票を超えた得票に「われわれの(事前の)読みより3万近く多く投票してもらえた」と語った。
党への追い風、安定した組織力という万全の環境、態勢で結果を残した同党だが、2009年の衆院選で全選挙区で議席を失った痛手から完全に立て直したわけではない。
今回、衆院1〜6区ごとに選対本部を置いたが、昨年の衆院選で初当選した新人議員の選挙区で本部長に就任したのはベテラン県議と参院議員だ。新人議員の一人は選挙終盤の塚田氏の個人演説会で、「私は陣営の一運動員。(衆院選で)皆さんに何をしていただいたか、今やっと分かっているところです」と本音を吐露した。
個人後援会もいまだ未整備の新人議員の役割を「人寄せパンダ」(県連幹部)と皮肉る声も。県議からは「彼らの成長のためにも実権を移していくべきだ」との意見もあるが、「党員拡大の実績でも示してもらってからだ」などの厳しい目は続いている。しばらくは地方議員頼みの組織運営が続きそうだ。【小林多美子】
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チバQ
:2013/07/24(水) 22:34:56
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130724ddlk15010121000c.html
参院選・新潟:検証2013/下 小沢氏の落日象徴 /新潟
毎日新聞 2013年07月24日 地方版
◆生活・森陣営
3選を果たせなかった生活の森ゆうこ氏(57)は21日夜、「組織に頼らず、草の根の手作りの選挙をしていただいたが、全て私の力不足」と事務所に集まった支援者に頭を下げた。だが、話題が獲得議席数ゼロと惨敗した同党のことになると、「党の看板である小沢(一郎)代表にかけられた検察のわな、メディアスクラムにより失われた信頼を取り戻すことは厳しかった」と語気を強めた。側近として行動を共にしてきた森氏の落選は、小沢氏の権勢の衰退を象徴するものとなった。
「今回は、最初の選挙の渡辺(秀央参院議員・当時)先生、前回の田中真紀子さんのように後ろ盾になってくれる人がいない。小沢先生がたくさん応援に来てください」。5月下旬、森氏の総決起集会に招かれた小沢氏に、陣営の幹部はこう依頼した。小沢氏は「分かった。たくさん行くよ」と答えたという。
これまで森氏は、自由党の渡辺氏や、前回選では同じ民主議員だった田中氏ら有力者の支援を受け当選してきた。陣営は「今回も保守層を取り込む仕掛けが必要だ」としていたが、有効な手立ては見つからなかった。
小沢氏は公示5日後の7月9日に新潟入りしたが、全国各地で劣勢が伝えられていた同党は、小沢氏の地元岩手でも苦戦。陣営が「新潟に再び来る余裕がないのでは」と気をもむ場面もあった。
最終盤の19、20日。小沢氏は南魚沼市のJR浦佐駅前の田中角栄像の横などでマイクを握り、「日本のどんなところに住んでいても、安心した生活が送れるようにという田中先生の志を受け継いできたのは私です」と保守層を意識した演説を行った。だが最後の追い上げはかなわなかった。
「このままではこの国が危うくなる。これからも闘っていく」。落選を受けて森氏は21日夜、今後も政治活動を続けていくことを明言した。小沢氏を今後も支えるかという記者の問いにも「もちろんです」と即答した。【小林多美子】
◆維新・米山陣営
◇人気頼み、抜け出せず
4度目の国政挑戦も落選に終わった維新新人の米山隆一氏(45)は21日夜、「政治への思いがすぐ消えるわけはないが(再度の立候補は)難しいと思う」と話し、今回が最後であることを示唆した。5月中旬の橋下徹共同代表の慰安婦発言後、政党支持率は急落。米山氏の街頭での弁明もむなしく、最後まで支持は広がらなかった。
「あの発言があるまで、楽勝ムードすらあった」。最後の訴えを終えた20日夜、米山氏は疲れた表情で語った。結党して日が浅く、組織力のない維新にとって、橋下氏や石原慎太郎共同代表の「党の顔」が頼りだが、その人気頼みから抜け出せないまま、足元を固めることができなかった。
米山氏は「(かつて所属していた)自民時代の人脈やインターネットを使って巻き返したい」として、自民時代の名簿を使った電話作戦や、演説の様子を動画配信するなどに取り組んだが、思うようにはいかなかった。県総支部の長谷川道郎幹事長は「組織を点検し、再構築を目指す」としているが、3年後の国政選挙に向けた具体的な戦略はまだ描けていない。【真野敏幸】
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チバQ
:2013/07/24(水) 22:36:29
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130723ddlk01010201000c.html
戦いの底流:2013参院選・北海道/上 自民 快勝に高揚感なく 候補者選考でしこり /北海道
毎日新聞 2013年07月23日 地方版
「伊達さんじゃなくて自民党に入った票だな」。当選した伊達忠一氏(74)を擁立した自民党道連の幹部は、自民圧勝を伝える新聞を開いて苦笑した。伊達氏は高齢批判や環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉参加問題など、懸念材料を抱えた中での選挙戦だった。結果は、マイナス要素をすべて吹き飛ばすほどの追い風を受けて圧勝した。しかし、道連や陣営の間では「戦った感じがしない」と、勝利した高揚感はなかった。
選挙に向けた候補者選考では、伊達氏を推す国会議員らと、「世代交代」を求める道議が対立。5人が乱立し、国会議員と地方議員による投票にもつれ込んだ。伊達氏に決まった後も、落選した道議の地盤を中心に支援の動きは鈍く、伊達氏のポスターがほとんどない地域もあった。
遊説先での動員も低調だった。陣営によると、伊達氏が回った道内各地の総動員数は約1万9000人で、前回参院選(2010年)より約2割減った。全国的な党の劣勢などで伊達氏が逆風にさらされた07年参院選と比べても、地域によっては3分の1ほどだった。候補者選考のしこりやTPPへの反発が強い地域は特に少なく、陣営幹部は「ひどい状況だ」とこぼした。
特に一変したのが新篠津村だ。自民の得票率が常に道内トップクラスを誇る保守の牙城だが、今回はTPP問題で支援の動きが後退した。
投開票日を5日後に控えた16日、JA新しのつ前で行われた伊達氏の演説には、村長やJA組合長ら約60人が集まった。TPPへの反発を抑えようと、伊達氏は配合飼料高騰に対する政府の緊急対策などをアピールしたが、コメ農家が中心の村で反応は悪かった。
その3日後、「TPP断固阻止」を掲げる新党大地新人の浅野貴博氏(35)が同じ場所で行った演説には、伊達氏の時とほぼ同じ数の農家が集まった。
自民党の新篠津支部幹事長を務めるJA新しのつの西井通泰専務理事は「人の集まりはいつもの半分くらい。TPPをめぐる自民への不信感を拭い去る材料がなく、今回は厳しい」と困惑していた。ある道連幹部は「普通なら負ける選挙。追い風は続かない。課題をきちんと検証する必要がある」と話し、2年後にある統一地方選を懸念していた。
道議や道連関係者は、昨年末の衆院選で道内全選挙区に国会議員が誕生したことによる体制の変化も指摘する。従来、道内では自民の国会議員がいない空白地域が多く、道連は実動部隊となる地方議員らに直接指示していた。しかし今回は、国会議員が間に入ることになり、新人議員が多いこともあって道連と道内各支部との連携がうまくいかないこともあった。
伊達氏は2位に30万票以上の差をつけた。あるベテラン道議は「内部のゴタゴタは、有権者には関係のないこと。90万もの人が選んだのだから、きちんと有権者の目線でものを見なければいけない」と戒めた。【円谷美晶】
◇
自民と民主の候補者が再び議席を獲得した今回の参院選道選挙区。戦いの舞台裏を追った。
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チバQ
:2013/07/24(水) 22:37:34
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130724ddlk01010204000c.html
戦いの底流:2013参院選・北海道/下 民主・他党 当選にも疲労の色 得票伸ばした落選者も /北海道
毎日新聞 2013年07月24日 地方版
民主党は結党以来の歴史的惨敗で、党の存続そのものが問われる選挙となった。投開票日の21日、民主の小川勝也氏(50)の選挙事務所は当選とはほど遠い静まりようで、一時は万歳三唱の自粛も検討された。当選から一夜明けた22日朝、小川氏は「素直に喜べない」と疲労を隠さなかった。
小川氏4選の頼みは、かねての支持母体である連合北海道だった。組合員は約26万人で、1人につき5人の紹介を求めて支持固めに取り組んだ。陣営関係者は「違う組合員の紹介で3回電話がかかってきた支持者もいる」と必死ぶりを話した。
さらに陣営は、無党派層の取り込みが難しいと判断し、地方重視で遊説した。17日間に112市町村を回り、177カ所で街頭演説をこなした。小川氏は「道議や市町村議が多いことが他県と違う強み」と語った。
当初は、6年前に当選した2007年の約102万票から得票を半分以上減らす「危険水域」も想定された。だが実際は次点候補を23万票引き離し、約58万票で当選した。この得票を党勢回復に生かせるか問われた小川氏は「アベノミクスに失点が出てくるかによって我々の評価が変わる。いきなり政権奪取とはいかない」と答え、積極的に再生を担う決意は感じられなかった。
一方、新党大地の浅野貴博氏(35)と共産新人の森英士(つねと)氏(35)は小川氏に水をあけられたが、過去の国政選挙より得票を伸ばす傾向を示した。
浅野氏は約35万票を獲得。得票率は14・7%で、過去3回の衆院選比例代表で維持した13%台前半から微増した。大地は参院選で初めて、全国比例に候補者を擁立。昨年末の衆院選で失った政党要件の確保に必要な「全国比例で2%」の得票率を目指したが、1%にとどまった。鈴木宗男・党代表は「大地として一石を投じることができた」と強弁するが、業界団体など支援組織の後ろ盾はなく、支持層拡大に課題が残った。
共産の森氏は、党躍進に乗じて前回(10年)より7万票多い約27万票を得た。だが小川氏との差が30万票以上あり、浅野氏にも競り負けた。陣営幹部は「政策が似通う大地の方が、無党派層に食い込んだ」と分析する。
だが全国で5議席確保を目標にした比例中心の戦いだったことも否めない。6月に配られた後援会ニュースには「共産党と紙さんのご活躍に期待します」と書かれ、農協組合長や首長ら32人の名前が並んだ。裏面には比例候補の紙智子氏(58)の写真とメッセージが大きく載り、森氏は隅に小さく「いっしょにがんばります」と書かれているだけだった。
みんなの党新人の安住太伸氏(43)は「TPP推進を訴えた反発が想像以上に強かった」と話す。党は10年の参院選道選挙区で今回を上回る約32万票を獲得。だがこの時の候補者は参院選後、党のTPP推進方針などに反発して離党。安住氏は「前回のアドバンテージはほぼない状況だった」と語ったが、陣営の人手不足は顕著で、公示後、掲示板に安住氏の選挙ポスターを全て張ることはできない状態だった。
◇
道選挙管理委員会によると、道選挙区の無効票は10万5066票で、投票総数の4・19%。07年と10年は3%を下回っており、投票の意思はあるが選択肢が見つからない有権者の意識を映し出している。【森健太郎、坂本太郎、小川祐希、高橋克哉】
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チバQ
:2013/07/24(水) 22:40:16
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130723ddlk08010056000c.html
2013参院選・いばらき:検証・指定席/上 自民独走 県連組織フル活用 連日、文書で引き締め /茨城
毎日新聞 2013年07月23日 地方版
21日に投開票された参院選茨城選挙区は、事前の予想通り自民党新人の上月良祐氏(50)が圧勝した。得票数は選挙期間中に上方修正した55万票をも超え、2議席目に滑り込んだ民主党現職の藤田幸久氏(63)の出身地で連合茨城の強い日立市や日本維新の会の新人候補の地盤である取手市などでも他候補者を圧倒。全44市町村で最多得票を獲得した。
上月氏は選挙カーで県内をくまなく回り、旧市町村ごとに計91カ所で街頭演説を実施。各会場では県連の組織をフル活用し、首長や県議も応援演説に立った。さらに、当選が確実視されるがゆえの上滑りを警戒。県連は毎日、各団体に気を緩めないよう求める文書を送って組織の引き締めを図った。自民の高い支持率とともに、県連一丸となった取り組み。選対本部長を務めた県連の岡田広会長は「今までで一番恵まれた候補者じゃないか」。
◇
比例代表では県議に比例代表候補の担当を割り当て、県議の後援会も動かしてきめ細かな支援体制を取った。この結果、県内の比例得票数は前回2010年参院選と比べ、約9万票増の44万5077票となり、県議に割り当てられた比例代表の15候補のうち13人が当選。さらに、上月氏の演説では毎回、比例代表候補の出身母体の団体が競うようにのぼりを立て、選挙区、比例代表での相乗効果を生んだ。
◇
「結果の出ない努力では意味がない。日本をもう一度良くしていくため、しっかり頑張っていきたい」。上月氏は当選後、政権与党としての成果を出していく考えを強調した。23日からは環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉に日本が初参加。当選祝いに駆け付けたJA県5連の加倉井豊邦会長を前に、上月氏は「攻めるところは攻め、守るところは守る。守るところも守れないようだったら、やめた方がいい」と言い切った。衆参のねじれが解消し、結果はすべて与党の責任となり、これからは野党に責任転嫁できない。
9月8日に投開票を迎える知事選への対応も言い訳できないところに追い込まれている。これまでは参院選に集中することを理由に、知事選への対応を先送りしてきた。この間、県建設業協会や県歯科医師連盟など有力支持団体が続々と現職の橋本昌知事の推薦を決めた。前回知事選では5選を目指す橋本氏に対抗馬を擁立。参院選で自民を支援した団体も、自民県連が知事選の対応に筋を通せなければ、気持ちは冷めかねない。ある団体幹部は「我々は自民党べったりではない。是は是、非は非だ」。圧勝にも冷静に自民党を見つめている。【鈴木敬子】
× × ×
自民、民主が「指定席」を確保した21日の参院選茨城選挙区。6回連続で議席を分け合う構図になった背景を検証する。
==============
◇参院選茨城選挙区過去6回の当選者
<1998年7月12日>
310002 郡司彰 民新<1>
256948 久野恒一 自新<1>
<2001年7月29日>
543320 狩野安 自前<3>
256908 小林元 民前<2>
<2004年7月11日>
583471 岡田広 自現<2>
477948 郡司彰 民現<2>
<2007年7月29日>
540174 藤田幸久 民新<1>
427297 長谷川大紋 自新<1>
<2010年7月11日>
499566 岡田広 自現<3>
307022 郡司彰 民現<3>
<2013年7月21日>
560642 上月良祐 自新<1>
204021 藤田幸久 民現<2>
※数字は得票数、丸数字は当選回数
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チバQ
:2013/07/24(水) 22:41:10
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130724ddlk08010031000c.html
2013参院選・いばらき:検証・指定席/下 2議席目争奪 組織頼み、民主終始 みんな、維新分裂も勝因 /茨城
毎日新聞 2013年07月24日 地方版
2議席目に滑り込んだ民主党現職の藤田幸久氏(63)の陣営関係者は胸をなで下ろした。「維新とみんなが分裂してくれてよかった。(両党を)足せば超えられてしまうところだった」。20万4021票を獲得した藤田氏に対し、みんなの党新人の石原順子氏(52)と日本維新の会新人の石井章氏(56)の得票数は計28万1226票。両党の選挙協力が行われていれば、藤田氏は相当厳しい状況に追い込まれていたことは間違いない。
しかも、藤田氏は“落下傘候補”の石原氏に追い上げられ、一部マスコミの世論調査で小差での議席争いが伝えられた。共同通信社の出口調査によると、藤田氏は民主支持層の約8割、石原氏はみんな支持層の7割強を固め、無党派層(支持政党なし)からはそれぞれ約2割ずつの票を得た。無党派層から同じ程度の支持を得ていることを考えれば、両氏の約5万票の得票差は両党の支持層や組織力の差とも言い換えられる。
◇
「議席維持は連合の皆さんが一生懸命動いてくれたおかげだ」。藤田氏の当選確実が伝えられた21日夜、民主県連の長谷川修平幹事長は、真っ先に支持団体「連合茨城」への謝辞を述べた。当初40万票を掲げていた得票数の目標は20万票に下方修正。その20万票の獲得さえ、難しいと見られていた。このため、民主党は連合茨城のほか、藤田氏を推薦していた県医師連盟の組織票を「頼みの綱」に選挙を戦ってきた。
これに対し、みんなの組織は一部市議らが活動しているだけで、全県の組織はないに等しい。原田雅也・みんなの党県ひばり支部長は「無党派層の反応はよかったが、維新の石井氏があれだけの票を取るとは想定外だった」。公示日の約1カ月前の出馬表明となり、活動時間が少なかったことに加え、維新との票の奪い合いになったことを敗因に挙げた。渡辺喜美代表は公示後、計3回も茨城入りして応援したものの、自民、民主の指定席の一角を取り崩すまでにはいかなかった。
◇
組織の脆弱(ぜいじゃく)さで言えば、維新はさらに深刻だった。公示前、維新関係者は「茨城に地方議員がいない維新にとって、みんなとの選挙協力解消は痛い。協力が継続していたら、少なくとも10万票は上積みできる」と眉をひそめた。第三極への追い風が吹いた昨年12月の衆院選比例代表で、維新は県内第2党に躍進したものの、県内組織の活動実態はなく、完全に風頼みの状態だった。石井氏は「野党がばらばらで、『第二極』がない状態」と指摘。自民に対抗し得る野党勢力結集の必要性を強調した。【岩嶋悟、杣谷健太、安味伸一】
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チバQ
:2013/07/24(水) 22:54:44
http://www.asahi.com/area/iwate/articles/MTW1307240300003.html
「復興」で一点突破
「県や復興庁に、ガツッとやるように言いますので」。住宅再建の不安を口にする仮設住宅の住民らに声を掛ける平野達男氏=5日、釜石市
【岩井建樹】「復興大臣になったつもりで被災地を歩く」
3選を果たした翌22日朝。無所属の平野達男氏は会見で、「復興庁の職員を呼んで話を聞き、問題点を整理する。よい提案をすれば政府も受け入れる」。復興相を務めた人脈と経験があれば、政党に頼らなくとも問題はない、と言わんばかりだった。
「組織も金もない選挙戦」(陣営幹部)。平野氏は17日間の選挙戦でひたすら街頭に立ち、演説の大半を復興に費やした。他の候補者や政党の批判はせず、「復興の最前線に立つ覚悟だ」と訴え続けた。
自民党が閣僚や人気の若手議員らを連日投入し、「無所属議員に何が出来るのか」と批判を口にするのとは対照的な姿だった。
被災地では、仮設団地を100カ所以上まわった。平野氏は「被災者に話をするのは当然」と言う一方、「戦術的な面もあった」。仮設団地で被災者と語り合う姿は、復興を訴える平野氏のイメージと重なった。
7月11日の月命日には他陣営が被災地に押しかける中、平野氏は「その日は遺族がお墓参りをする日」と内陸部を遊説。その日の夜に盛岡市で開かれた集会では、陣営幹部が「月命日を選挙に利用せず、遊説を避けた平野氏は他の候補者とはやはり違う」と訴えた。
こうした「完全無所属」「復興最優先」の姿勢を徹底する戦略が功を奏す。無党派層に加え、民主党、社民党といった「反自民層」、さらに落下傘候補に違和感をぬぐえない「自民支持層」の受け皿となっていった。
●慎重に自民と距離
ただ、平野氏が始めから政党の看板に頼らなかったわけではない。
沈む船に乗りたくないと4月に民主から逃げだした時には、「自分の原点は保守」と語り、上り調子の自民に支援を求めた。それがかなわないと、平野氏はショックで寝込んだ。
5月の連休明けから、同級生や地元北上の企業の支援を受けて活動を再開。民主、地域政党いわて、無所属の県議8人も支援に回った。
息を吹き返した平野氏はその後、自民を連想させる「保守」との言葉を使うのを控えた。自民に秋波を送った経緯から、「当選後に自民入りするのでは」とのうわさが出て、支援県議の後援会にも戸惑いが広がっていた。
陣営幹部は打ち明ける。「民主や社民など『反自民層』を取り込むためには、自民入りのうわさは迷惑だった。頭のいい平野さんは言葉を慎重に選んだ」
●当選で連携流動的に
とはいえ、当選すれば話は変わる。
平野氏は「当面は無所属で復興最優先で活動する」との考えだ。一方、平野氏が強い関心を示すTPP参加問題や社会保障と税の一体改革については「1人でやるには限界がある」とも述べ、政党との連携も視野に入れている。
自民側は選挙中、自民支持層が平野氏に流れることを懸念し、「平野氏の自民入りはない」とうわさの打ち消しに躍起となっていた。
だが、4月に秋波を送られた際に平野氏を推した二階俊博総務会長代行が19日に県内入りした際、「平野氏は敵ではない」と言うなど、自民内には平野氏を評価する声も一部に残る。
平野氏は当選直後、記者団の取材に「今は自民入りはない」と話したが、岩手でどうしても勝てない自民が、平野氏に接触する可能性は残り、流動的だ。
北上後援会長として平野氏を支え続けた中村好雄氏は推し量る。「当選の経緯からして今は動けない。政界の動向を見ながら立ち位置を決めるつもりではないか」
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チバQ
:2013/07/24(水) 22:59:02
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hiroshima/news/20130723-OYT8T01301.htm
<参院選>脅かされた「民」指定席 組織力で「維」かわす
21日午後11時20分頃、広島市中区にある民主党新人、森本真治の事務所では、森本が顔を紅潮させ、何度も万歳を繰り返していた。2004年の参院選以来、2議席を自民党と民主党が分け合ってきた広島選挙区。結果こそ変わらなかったが、森本は日本維新の会新人の灰岡香奈に約2万1000票差にまで詰め寄られ、民主党は“指定席”を脅かされた。その戦いの背景を探った。(矢野彰)
昨年末の衆院選以降、県内でも自民党への追い風が吹いていた。安倍政権の経済政策「アベノミクス」による円高修正で、自動車メーカー・マツダは5年ぶりに黒字化。一時は同党県連内に「参院選2人擁立論」も浮上したが、最終的には溝手顕正のみにした。2人擁立を見送った背景には、約14万5000人いる連合広島傘下の組合員に支えられ、2004年の参院選以降、常に選挙区の候補者が50万票以上を獲得する民主党の存在があった。
◇
「広島は絶対に落とせない『重点区』だ」。県連幹部が口をそろえる民主党。党勢の立て直しは、森本に託された。しかし、森本は連合広島傘下の組合を回った先々で3年間の政権運営について批判を受け、組合員から「でも民主党から出るんでしょ……」と、公然と“拒否反応”を示されるなど、逆風下での選挙戦を強いられた。
選挙直前に実施した党の調査では灰岡との差がほとんどなくなり、議席獲得に“黄色信号”がともった。選挙期間中、連日のように知名度のある党幹部が来援。陣営も「これまでの選挙では考えられない力の入れようだ」と、振り返る。
「最大の支持団体として責任が重かった」――。薄氷の勝利に、連合広島の石井一清会長は胸をなで下ろした。しかし、得票は溝手には30万票以上の差をつけられる19万4358票で、広島市では市議時代の地元・安佐北区以外は灰岡の後じんを拝した。大手労組がある地域でも、呉市では勝ったが、府中町や東広島市では互角――。ある労組幹部は選挙結果を受け、こう話した。「今回は運が良かっただけ。投票率が上がれば、危なかった」
◇
終盤の15日夜、維新県総支部代表・中丸啓の携帯電話が鳴った。「もう一押しやろう」。党の情勢調査で、先行する森本の背中が見えてきたことを受けた、党本部からの連絡だった。
17日には共同代表の橋下徹が広島入り。大票田の福山、広島両市で街頭に立ち「民主党は本当に駄目な野党。今後の政治に有害だ。広島では民主党が2番手で、このままでは残ってしまう」と批判を繰り返した。
橋下は、当初予定していた福岡での遊説をキャンセルし、翌日午前中も広島にとどまった。幹事長の松井一郎や、知名度が高い衆院議員の東国原英夫も合流。さらに、テレビや繁華街の大型モニターでCMを繰り返し流した。「勝負」とみて、一気に無党派層を掘り起こす作戦に出た。
テコ入れの効果で、知名度ゼロからのスタートだった新人が、民主党、そして連合広島を苦しめた。中丸は「支援に回る県議・市議の数、地方組織の差だ。民主党の何分の一かでも組織ができていれば、ひっくり返せていた」と話した。
(敬称略)
(2013年7月24日 読売新聞)
2840
:
チバQ
:2013/07/24(水) 22:59:44
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/feature/kyoto1374503324088_02/news/20130722-OYT8T01910.htm
検証13参院選京都
<上>ぶれず訴え広い支持◆圧勝さらに組織固め
有権者にあいさつする倉林氏(22日朝、四条大橋で) 21日に投開票された参院選。2議席を争った京都選挙区では、自民党現職・西田昌司氏(54)がトップで再選され、共産党新人・倉林明子氏(52)が民主党新人・北神圭朗氏(46)らとの混戦を制して初当選を飾った。同選挙区で長らく続いた「民主、自民体制」の転換点となった戦いを振り返り、今後の各党の勢力図を展望する。(関俊一、倉岡明菜)
「みなさんの願いをしっかりと国政に持ってまいります」。投開票から一夜明けた22日朝、倉林氏は、四条大橋でマイクを握り、行き交う通勤客に晴れやかな表情で呼びかけた。
かつて「共産の牙城」と呼ばれた京都だが、同選挙区での勝利は1998年が最後。昨年12月の衆院選では府内6小選挙区とも完敗し、府内で得た比例票も、自民、日本維新の会、民主各党に次ぐ4番手にとどまった。
手を振ってあいさつする西田氏(22日朝、南区で) どうせ参院選も負けるだろう――。「あきらめムードもあった」(共産党府委員会幹部)というが、倉林氏は各地を地道に回って安倍政権の批判を続けた。民主党や日本維新の会が政権へのわかりやすい対立軸を打ち出せず、存在感を低下させる中、潮目は徐々に変わり始めた。
共産党は6月の東京都議選で議席を倍増。その勢いのまま参院選に突入した。7日、四条河原町で志位委員長が来援した際には、動員をかけた支援者以外の人たちが立ち止まり、歩道からあふれた。倉林氏のツイッターにメッセージを送ってくる若者もおり、「日に日に反応がよくなった」と陣営スタッフは振り返る。
これに対し、自民党、民主党の双方と関係の深い経済人や首長の一部は、「共産包囲網」を敷いた。北神氏の演説会などでは、門川大作・京都市長が「共産党が勝てば京都の恥だ」と呼びかけ、山田知事も応援に駆けつけた。
しかし、幅広い支持を得たのは倉林氏だった。読売新聞が各投票所で行った出口調査によると、倉林氏は共産支持層の9割以上に加え、無党派層の25%、民主支持層の13%に浸透。北神氏は公明支持層の4割を取り込んだものの、民主支持層は6割強しか固められなかった。
「共産党が政権に対峙(たいじ)し、ぶれずに政策を訴えてきた結果」と倉林氏。来春の知事選をにらみ、党関係者は言う。「共産包囲網を敷いた勢力にたっぷりとお返しをしないといけない」
■ □
府内の全市区町村でトップの票を獲得した西田氏は22日早朝、地元・南区の近鉄東寺駅前で演説し、「光栄であると同時に、身の引き締まる思い」と語った。ただ、報道陣に勝因を問われると、「自民党の勝利というより、(ライバルだった)民主党の崩壊だ」と浮かれることはなかった。
他の6候補を大きく引き離したとはいえ、西田氏の得票(約39万票)は、逆風だった2007年の初当選時から3万票弱を上積みしただけだ。自民党府連内には、議席を獲得した共産党に加え、「第3極」の維新の会やみんなの党が一定の票を得たことへの警戒感も広がる。
「来年は知事選、2年後は統一地方選がある。組織をしっかりと固めていかなければ、またどんな『風』でひっくり返されるかわからない」。幹部は神妙に語った。
(2013年7月23日 読売新聞)
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:
チバQ
:2013/07/24(水) 23:00:19
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/feature/kyoto1374503324088_02/news/20130723-OYT8T01354.htm
検証13参院選京都
<下>与党時代の批判強く◆選挙協力不調共倒れ
落選を受け、有権者にあいさつする北神氏(22日、西京区で) 21日投開票された参院選京都選挙区(改選定数2)では、2004年から3回連続で公認候補をトップ当選させてきた民主党が議席を失った。選挙協力に向けた協議が不調に終わり、それぞれ候補を立てた日本維新の会、みんな党の「第3極」も当選圏に届かなかった。(南暁子、藤本将揮)
民主党新人・北神圭朗氏(46)の中京区の事務所。21日深夜、テレビの開票速報で落選が報じられると、党府連幹部は「信じられん」とうめいた。
2007年参院選の京都選挙区で、党公認の松井孝治氏が獲得したのは約50万票。2人を擁立した10年の前回選では、トップ当選した福山哲郎氏と落選した河上満栄氏の得票合計は約47万票。これに対し、今回、北神氏が得たのは約20万票だった。
予兆はあった。党は直前の東京都議選で歴史的敗北を喫し、議席数で共産党をも下回った。
事務所の後片づけをする山内氏(22日、下京区で) 「民主の顔」と言える前原誠司・前国家戦略相(衆院京都2区選出)は、党本部からの「全国の候補を応援してほしい」との要請を断り、17日間の選挙期間のうち14日間も京都に張り付いた。陣営は奥の手も使った。自民党と連立を組む公明党の支持母体・創価学会に対し、「共産の躍進を阻止するため」と水面下で協力を要請した。
手は尽くした。だが、北神氏は共産党新人の倉林明子氏(52)に約1万8000票差をつけられた。前原氏のおひざ元である京都2区の左京、東山、山科3区でさえ、倉林氏に及ばなかった。
「政権与党時代の批判がまだまだ強かった」。事務所で報道陣に敗因を問われた前原氏はそう語り、悲壮感を漂わせた。「解党的出直しが必要だ。このままでは消えてしまう党だと認識しないといけない」
■ □
「みんなの党と票を足したら、共産党も民主党もぶっちぎってたのにね」
投開票から一夜明けた22日午前、日本維新の会新人の山内成介氏(47)が下京区の事務所で後かたづけをしていると、選挙活動を二人三脚で手伝った妻(43)の口から愚痴がこぼれた。
山内氏が得た約16万5000票に、みんなの党新人の木下陽子氏(33)の得票を足せば、倉林氏を2万票近く上回る。特に最終盤、橋下共同代表や松井一郎幹事長が応援に入り、「追い上げている手応えがあった」(山内氏)というだけに、悔しさが募る。
府内で両党が共倒れするのは初めてではない。昨年の衆院選では、2小選挙区で競合。維新の会は比例選で自民党に次ぐ約29万票を得たにもかかわらず、当選者を出せなかった。
「参院選後、自民に対抗する勢力が必ず出る」。橋下氏は、京都市内の街頭演説でそう〈予言〉した。前原氏も21日夜、「自民がダメとなったときの受け皿をどうするかだ」と、野党結集の必要性に言及した。
ただ、別の民主党府連幹部は「各党の理念や方向性には相当開きがある。埋められるとは思えない」と後ろ向きだ。次の参院選は3年後で、衆院選もその頃まで行われない可能性が高い。巨大与党・自民党に対抗する「野党」を形成できるのか。府内でも、先行きはまだ不透明だ。
(2013年7月24日 読売新聞)
2842
:
チバQ
:2013/07/25(木) 20:40:25
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130724ddlk06010037000c.html
山形の進路:参院選を戦い終えて/上 自民「薄氷の勝利」 /山形
毎日新聞 2013年07月24日 地方版
◇舟山氏支えた、農政連との関係修復は
2万739票差−−。全国で31カ所ある改選数1の選挙区(1人区)の中で、山形は当選者と次点候補が最も競った選挙区だった。国政初挑戦の自民新人、大沼瑞穂氏(34)が、みどりの風現職、舟山康江氏(47)ら3人を破って初当選を果たしたが、山形選挙区の結果は大沼氏の陣営にとって「薄氷の勝利」だった。
大沼氏は鶴岡市で7531票差、東根市で5660票差と舟山氏を突き放したが、他の市町村では小差だった。大沼氏が舟山氏に1000票未満で勝った市町村は19カ所。一方の舟山氏は、大票田の山形市や、西置賜郡を中心に計8市町で大沼氏を上回った。
「各種情勢調査で『接戦』と伝えられる理由が見当たらない。運動が上滑りしている感じもなかった。有権者の反応は良かったし、手応えを感じているが……」。選挙戦最終日の20日夜、自民党県連の野川政文幹事長は首をひねった。
自民党本部は閣僚や党幹部ら延べ21人を県内に投入した。全国的な自民優勢の「風」が吹く中、山形選挙区では自民は地道な組織戦を展開した。20日には安倍晋三首相をはじめ4人の閣僚が県内で演説。運動に緩みはなかったが、最後まで勝利の手応えは得られなかった。
環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の交渉参加に対する反発が根強かったことも選挙戦を激しくさせた。「舟山陣営は自治労、農協、知事後援会の連合軍のような感じだった。一番大きかったのは農政連(農協の政治団体・県農協政治連盟)だ。大沼支持を呼びかける多くの議員が壁にぶつかったのはここだった」。大沼氏が初当選を決めた21日夜、野川幹事長は苦戦の理由をそう解説した。
県連会長の遠藤利明衆院議員は、昨年の衆院選で戦ったライバルの存在を指摘する。「山形市では勝つだろうと思っていたから計算外だった。鹿野(道彦)さんが比例代表に立候補したことが、舟山さんの山形市の票を伸ばすことにつながったかもしれない」
激しかった選挙戦は、今後にしこりを残すことになりそうだ。
今年1月の知事選で、県議会で多数派を占める自民は独自候補を擁立せず、吉村美栄子知事の再選を後押しした。吉村知事が参院選で舟山氏を推したことは「それぞれの議員の間で不信感が募ったのではないか」(野川幹事長)とされ、今後の県政運営に影響が出る可能性がある。
舟山氏陣営を支えた農協側との関係も注目される。県連は選挙期間中も県農政連に面談の場を設けるよう打診するなど、舟山氏支持の再考を求め続けた。
野川幹事長は21日夜、「我々はいつでも窓は開けているぞ、という立場だ。どこかの段階で話をしなければならない。一概に敵対してはいけない」と述べ、県農政連の対応を待つ考えを示した。政府は23日からTPP交渉に参加した。自民と農協の関係修復が可能になるかは、TPP交渉の進展も影響を与えそうだ。【安藤龍朗】
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:
チバQ
:2013/07/25(木) 20:41:32
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130725ddlk06010011000c.html
山形の進路:参院選を戦い終えて/下 保守王国で、舟山氏善戦 /山形
毎日新聞 2013年07月25日 地方版
◇非自民、「呉越同舟」が「連合艦隊」に
「『呉越同舟』が『連合艦隊』になった。歴史に残る戦いだ」
参院選投開票日の21日夜、山形選挙区(改選数1)で落選したみどりの風現職の舟山康江氏(47)の選挙事務所=山形市=では、善戦をたたえる声がしきりに上がった。
舟山氏は「これ以上ない、素晴らしい結束でした」と感謝の言葉を述べ、支持者一人一人と握手して回った。事務所はまるで当選したかのような熱気に包まれた。選挙戦を全力で戦い抜いた証しのようだった。
「知事選に似ている」。4日の公示直後、吉村美栄子知事が初当選した09年知事選を引き合いに、陣営幹部はつぶやいた。同知事選では告示後、優勢だった自民系現職の斎藤弘氏を非自民系の吉村氏が猛追し、ひっくり返した。
今回も、世論調査を実施した各報道機関は、安倍政権の高支持率を背景とした自民新人、大沼瑞穂氏(34)の優勢を伝えていた。だが6月以降に舟山氏の支援組織がようやく動き出すと、舟山氏の勢いは加速し始めた。
陣営は公示後は、舟山氏の「自分の主張をしっかり伝えたい」という意向を尊重し、街頭演説を多めに設定。1日40回を超える日もあったが、演説に不慣れな大沼氏との違いを見せつけた。
東京生まれ東京育ちの大沼氏を意識し、陣営は「ご当地候補」のアピールにも力を注いだ。埼玉生まれ埼玉育ちの舟山氏だが、小国町の夫の実家に嫁いで約10年。子供3人は町内の小中学校に通う。
「最近移り住んだばかりで山形在住をPRする候補とは違う」「普段住んでいるからこそ、山形の実情が分かる」。演説会の度、応援弁士は繰り返した。
民主県連、社民、連合山形、県農協政治連盟が推薦・支持し、当初は「呉越同舟」と陣営の結束を危ぶむ声もあった。ところが、共同通信が投票日に実施した出口調査では、民主支持層86%、社民支持層94%、みどり支持層98%が舟山氏に投票したと回答。非自民票を予想以上に固めた。
考え方の異なる政党、団体が集まり、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)や原発など各政策に「踏み込みにくいのでは」と懸念もあった。しかし舟山氏はTPP反対や原発反対、憲法96条改正反対を断固主張。無党派層62%(同調査)も取り込んだ。
「気が強い舟山に『○○党に配慮して、この主張は弱めて』と指示する方が無理」。陣営幹部は苦笑いする。
民主県連の支持決定が予定より遅れたり、円滑な県政運営に配慮する吉村知事が応援演説を積極的にできなかったりと、陣営にとって悔いが残る部分はある。それでも吉村和文選対幹事長=ケーブルテレビ山形社長=は「『保守王国』の山形では絶対数が多い自公支持層を固められると、非自民系候補はなかなか勝てない。自民追い風の中、本当によく善戦した」と話す。
全国で自民候補が圧勝する中、大接戦を展開した山形選挙区。有権者が安倍政権に「白紙委任」を手渡したわけではないことを物語っている。【鈴木健太】
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チバQ
:2013/07/25(木) 20:43:13
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130723ddlk03010534000c.html
党奔政走:参院選戦い終えて 「岩手が可哀そうだ」 つぶやく平野氏、同級生が支援へ結束 /岩手
毎日新聞 2013年07月23日 地方版
参院選岩手選挙区で当選に沸いた21日夜の平野達男氏(59)事務所。乾杯の音頭を取ったのは、北上市立北上中学校の同級生で会社経営の川村昇平さん(59)。「立候補の時、届け出番号を決めるくじで私が1番を引いた。選挙結果も1番」とあいさつ。会場の盛り上げ方を心得ていた。
民主党を出て無所属になることを決めた平野氏は4月、裏切り者のように見られ、1カ月も公の場に姿を見せなかった。川村さんは東京都内で平野氏を昼食に誘ったが、外出を拒んだため参院議員会館の部屋でコンビニのおにぎりを食べた。「自然と放っていた輝きが全く感じられない」と感じた。
自民党と民主党が「落下傘」候補を決めた後の5月上旬、川村さんは平野氏が「これじゃ岩手が可哀そうだ」とつぶやいたのを聞いた。「離党への批判で出馬断念も考えていたと思うが、岩手の課題に対応できるのは自分しかいないという自負心が立ち直らせたのだろう」と推測する。
組織のない平野氏を支援するため、同級生が5月下旬つくったのが政治団体「いわて・絆の会」。川村さんは選挙の手伝いをしたことがあり代表に就いた。「平野は我々の誇り。来年は還暦なのに落ちたらお祝いにならない」と呼び掛けると、集票、資金集め、草むしりと、約80人ができる範囲で汗を流した。
「ほれ、せっかくだし、やってみろ」。6月2日午後、紫波町で街頭演説した平野氏から川村さんはマイクを渡された。経験も打ち合わせもなかった。「私は同級生です。よろしくお願いします」と話すのが精いっぱい。だが、それから投票日前日の20日まで県内300カ所以上でマイクを握り、上達していった。
◆
公示の4日朝。地域政党いわての及川敦幹事長は出陣式で、平野氏支援の超党派県議団に向かって「我々は連合艦隊だ」と宣言。「一人一人が選対本部長のつもりで頑張ろう」と呼びかけた。選挙のやり方や支持者も異なる県議の集まり。力が発揮できるか不安があり、事実上の一騎打ちとなった自民党の田中真一氏(46)にはそのころ、負けているという見方もあった。
及川氏が勝利を確信したのは新聞各紙が平野氏優勢と終盤情勢を報じた17日。この日を境に、選挙カーに手を振る人が増え、演説には拍手がわいた。「応援を迷っていた人が、平野さんでいいんだと自信を持った日。こういう雰囲気になれば100%勝てる」。及川氏はその夜、興奮していた。
◆
2年後の知事選に向け、生活の党代表の小沢一郎氏の側近・達増拓也知事への対抗馬は平野氏しかいないとの見方が根強くある。達増知事は元衆院議員で、地盤は選挙区だった岩手1区。だが、今回の参院選では、応援した生活の党の関根敏伸氏(57)が平野氏の得票に及ばなかった。22日の定例記者会見で「知事の組織が弱体化しているのでは」と質問され、「次に私が知事選に出たら分かる」と意地をのぞかせたが、口を滑らせたと思ったようで「次の知事選は白紙だが」とごまかした。
小沢氏は東京都内で21日夜に開いた敗戦の記者会見で、平野氏が民主を出る時に自民に支援を求めた経緯に触れ、ぶぜんとした顔で「このような生き方をしている政治家に、岩手で大きな支持が集まるとは信じられない」と述べた。反応を聞かれた平野氏は22日朝の記者会見で「特にコメントはない」と受け流した。【金寿英】
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チバQ
:2013/07/25(木) 20:44:03
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130724ddlk03010044000c.html
党奔政走:参院選戦い終えて 「小泉さんと書かないで」 自民・田中氏、幹部の応援上滑り /岩手
毎日新聞 2013年07月24日 地方版
土曜日に露店が通りに並び、買い物客でにぎわう盛岡市材木町の「よ市」。参院選投開票日前日の20日は女性を中心にさらに1000人が詰めかけた。
黄色い歓声の真ん中は自民党の小泉進次郎青年局長。参院選岩手選挙区に立候補した田中真一氏(46)の応援遊説だが、主役は影が薄い。40代女性は、小泉氏来県を聞いて駆けつけ「近くで写真を撮りたい」とスマートフォンを握っていた。記者が「田中さんに投票するんですか」と尋ねると、「自民党はいいけど、やっぱり地元の人だよね」。田中氏は「投票用紙に小泉さんと書かないでくださいね」と、冗談にならない冗談を言って歩くしかなかった。
◆
そして21日、盛岡市の事務所で記者に敗因を聞かれ「知名度不足」ときっぱり言った。横浜市出身の「落下傘」で、3選した北上市出身の平野達男氏(59)と比べるとこの点で劣勢は明白だった。
自民は選挙戦で、多数の有名政治家で聴衆を集め、田中氏の顔を売った。常とう手段だが力の入れようが半端じゃない。公示を挟み小泉氏は3回、石破茂幹事長も3回、安倍晋三首相は公示後2回。
確かに人は街頭に集まったが上滑りの盛り上がりだった。ある党県連幹部は心配していた。「業界を回ると、以前から自民支持なのに『(田中氏が)地元の人じゃないし』と支援を断られるんだよ」。想像以上の「落下傘アレルギー」。なぜ岩手に田中氏なのか? 党県連は十分な説明ができなかった。
◆
開票の夜、支持者が引けて閑散とした事務所で鈴木俊一県連会長は「岩手でも自民に風が吹いたが、票に結びつかなかった」と自戒した。昨年12月の衆院選で、4小選挙区で計約22万票取りながら今回は6万票少ない。田中氏は「自民支持層の票が平野さんに流れた」と話した。
その分析の象徴は投票日5日前の16日、田中氏のホームページが掲載した「重要なお知らせ」だ。平野氏を指し「『無所属候補は選挙が終わったら自民党に入るのですか』と問い合わせが相次いでおります。こうしたデマが現実になることは100%ありません」。
平野氏の自民入りのうわさに、陣営は悩まされていた。そうなら自民支持層は平野氏の方がいいと考える。
党県連関係者は「平野氏支援を主導した二階俊博党総務会長代行が、依然として平野氏を誘い込もうとしてうわさを広めているのでは」といぶかった。その二階氏は19日に県内入りした際、平野氏の自民入り後押しについて記者に聞かれ「末輩の私は考えていない」とかわした。一方、「平野という存在はよく知っている」とも述べた。
質問されたからとはいえ「対立候補との関係への言及はうわさに現実味をもたせかねない」と激怒した党県連は20日、党本部に抗議文を出した。しかし、党県連自身も平野氏擁立に一時賛同した。人のことを言えた立場ではない。
◆
審判が下った後、支持者が引き揚げた事務所前で党県連幹部が田中氏を励ました。「次の選挙もある」
もう一つ、うわさがあるように平野氏が2年後の知事選に出馬すれば参院補選がある。県連幹部は「県内では、自民新人の参院選挑戦はいつも1度きり。落選すると別の人物を立てたから、毎回知名度が課題になった。岩手で田中真一の地盤を固めて再チャレンジする可能性もある」。
田中氏も語った。「(民主側の)相手が3分裂したからチャンスではなく、1対1で勝てる力をつけなければならない」。再出馬はあるのか。【安藤いく子】
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チバQ
:2013/07/25(木) 20:44:52
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130725ddlk03010003000c.html
党奔政走:参院選戦い終えて 奥州惨敗に衝撃 生活・関根氏陣営、「王国」の落日象徴 /岩手
毎日新聞 2013年07月25日 地方版
「参院選の必勝で次へ」。選挙戦4日目の7日、盛岡市の集会で生活の党代表の小沢一郎氏は用意された七夕の短冊に書くと、壇上で「何としても関根君を当選させ、次の総選挙で政権奪取したい」と力を込めた。県議だった関根敏伸氏(57)を立てた今回、下り坂を転がる「小沢王国」の存亡がかかっていた。だが惨敗だった。
陸山会事件などで逆境にあった昨年末の衆院選で、日本未来の党として戦った小沢氏は、県内4小選挙区で公認候補が計22万票を獲得。これを基礎票と見込み、参院選の勝機があるともくろんだ。しかし実際の得票は9万。特に小沢氏の地盤の奥州市は、かつての小沢系で今回当選した平野達男氏(59)の半分もない1万2000票。大きく票を食われた衝撃は大きかった。
◆
小沢一郎後援会連合会の小笠原直敏会長は、平野氏の名前が小沢氏の支持者に深く浸透していることに頭を悩ませた。
平野氏は初めて出馬した12年前、当時、小沢氏が率いた自由党公認で無名ながら30万票を取り当選。民主党で戦った6年前は43万票を獲得し、得票率は全国一の62・6%。それだけの有権者に平野氏の名前が染みこんだ。
5月に擁立を決めた関根氏の名前と切り替えてもらうには時間が足りず、「小沢さんは平野さんを担いでいると思っている人が多かった。小沢イコール平野の公式を徹底的に刷り込まれた支持者の誤解を解くのは容易でない」。小笠原氏がこぼした。
おまけに、昨年7月の民主の分裂で平野氏が党に残った一方、小沢氏は「国民の生活が第一」「日本未来の党」「生活の党」と所属をめまぐるしく変え、支持者は混乱した。
◆
選挙戦終盤の17日夕、宮古市のすし店。県内10カ所の街頭演説を翌日に控え、小沢氏は県議ら親しい4人で杯を交わした。あえて参院選に触れず、釣りの話題などで気分転換し、「明日は朝早いから」と1時間で切り上げたという。
今年、小沢氏が東日本大震災の被災地を公に訪れたのはこの時が2回目。ただ、1回目は久慈市の畑浩治・党県連副代表の事務所を訪れただけで、大勢の有権者と会ったのは18日が初めて。
JR宮古駅前で午前8時過ぎから行った9分間の演説では、アベノミクスやTPP(環太平洋パートナーシップ協定)交渉参加への批判に大半を費やしたが、震災は「復興の名の下に予算が関係ないところに使われている」と1分程度言及しただけ。駅前で酒屋を営む男性支持者(64)は「復興は票にならないと思っているのか。震災直後から被災者を励ませば違った人物像が伝わったはず」とため息をもらした。
この点も関根氏の陣営には頭が痛い。選対関係者は「小沢先生が震災発生から10カ月近く被災地に行かなかったことにいまだに批判がある」と話す。一方、平野氏の陣営幹部は「政局ばかりの人より、復興大臣として毎週のように被災地に入った平野さんの方が立派に見えて当たり前だ」と自信満々だった。
◆
生活は今回、全国で議席を一つも獲得できなかった。投開票日の21日夜、小沢氏は東京都内で開いた記者会見で「次の衆院選で政権交代を目指す思いに変わりはないか」と問われ、ぶぜんとした顔で即座に「変わりません」と答えた。佐々木順一党県連幹事長は盛岡市の関根氏事務所で「選挙は政党と政策、候補者の3要素がそろって勝てる」と言い残し、その場を後にした。何が足りなかったかは語らなかった。【金寿英】
◇
今回の参院選岩手選挙区の戦いは「小沢王国」の衰退を軸に展開し、新たな時代に入ったことを象徴する結果になった。参院選は終わったが、県内政界はしばらく流動化が予想され「党奔政走」は続く。=おわり
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チバQ
:2013/07/25(木) 20:45:31
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/feature/morioka1374506003419_02/news/20130723-OYT8T00064.htm
13参院選 漂流
〈上〉自民 弱い県連風つかめず
連日の「大物」応援も生かせなかった(右は田中氏)=14日、JR盛岡駅前で 劣勢の選挙最終盤、自民党県連の怒りは党内部に向けられていた。
「有力者の不穏当な発言は陣営全体の士気の低下を招き、当落に大きな影響を与えかねない」
県連は20日、鈴木俊一会長ら幹部の連名で安倍首相(党総裁)に抗議文を送った。前日に県内入りした二階俊博総務会長代行が記者団に対し、平野氏を「敵じゃない。付き合いも長い」と評したためだ。
党公認候補の田中真一氏は、党の支持票を固めきれず伸び悩んだ。実際、読売新聞の出口調査によると、党支持層の約3割は平野氏に投票していた。
田中氏の公認前、党執行部に平野氏の支援を働きかけたとされる二階氏の発言に、中盤以降の田中氏の失速にいらつく県連内で、不信感が渦巻いた。県議の1人は「後味の悪い敗戦だ」と振り返った。
選挙区で6連敗中だった県連は当初、内閣の高支持率を背景に「21年ぶりの勝機」(千葉伝幹事長)と勢いづいていた。
「風」は確かに吹いていた。序盤の世論調査で党の県内支持率は42%と断トツ。小泉旋風さなかの2005年衆院選でも支持率が民主党を下回った本県では異例のことだ。
県議の多くも「かつてないほど支援者の反応はいい」と感じていた。この手応えは、田中氏の県外出身という経歴も手伝い、与党の強みを前面に押し出す戦術に拍車をかけた。
首相ら党幹部や閣僚は連日のように応援に駆けつけ、菅官房長官は自治体首長や業界団体を集めて陳情会を開催。支持者への電話掛けでは、「田中事務所」ではなく、地元選出の県議や衆院議員の事務所を名乗った。
しかし、知名度が低い田中氏を、さらに埋没させる副作用も伴った。
田中氏は演説で再三、「岩手と国政のパイプ役になる」と強調したが、具体的な政策論を語ることは少なかった。ある選対幹部は、「田中氏か平野氏かで迷う有権者が思った以上に多く、党より個人で比較された」と悔やんだ。
公明党との協力も進まず、出口調査では、田中氏に投票した公明支持者は約半数にとどまった。
自民党の完敗が続いた岩手では従来、県内約5万の公明票が勝敗を左右する情勢にならず、自公関係は発展してこなかった。
16日には公明党の山口代表が県内5か所でマイクを握ったが、田中氏の同行は一度もなし。公明関係者は「一朝一夕で関係が進展することはない」と諦め顔だ。
圧勝に沸く自民党本部と対照的な結果に、県連関係者はぼやいた。
「党支持票を固めきれないのも、知名度の低い候補の擁立も、結局は県連の組織力の弱さが原因だ」
(2013年7月23日 読売新聞)
2848
:
チバQ
:2013/07/25(木) 20:45:54
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/feature/morioka1374506003419_02/news/20130723-OYT8T01473.htm
13参院選 漂流
〈中〉生活 小沢氏頼みもはや限界
18日、関根敏伸さん(左)の支援を呼びかけるため、小沢代表(右)が「二人三脚」で県内をほぼ1周した(18日午前8時8分、宮古市のJR宮古駅前で) 重い空気に誰一人、言葉を発しなかった。
大船渡市の生活の党参院選比例候補の事務所。22日午前2時15分頃、約30人の支援者が見つめる先のテレビで、全国最後の121人目の当確が他党についた。生活の獲得議席は「0」のままだった。
小沢一郎党代表の牙城だった岩手選挙区では、党公認の関根敏伸氏が平野達男氏に15万票以上の大差をつけられた。小沢氏側近は「頭の整理ができない」と放心した。
21日夜、小沢氏は東京・平河町のホテルの記者会見で怒りをぶちまけた。
「驚いている。平野氏のような生き方の政治家に支持が集まるとは、人間として信じられません」
平野氏は小沢氏や民主党を離れ、出馬前には自民党にも接触した。非自民勢力の結集を20年来追い求める小沢氏にとって、これ以上の背信はない。平野氏は「負けてはならない相手」(生活県議)だった。
関根氏の陣営は当初、昨年衆院選の小選挙区で4候補が得票した約23万票に向け、小沢氏の地元4区が牽引(けんいん)する戦略を描いた。
だが、全小選挙区で得票を落とし、4区は衆院選の7万8057票が参院選で3万5108票に減少。小沢氏の本拠地の奥州市では、3万4643票を1万2578票に落とし、平野氏の2万8671票の半分にも達しなかった。
関根氏の総得票は9万1048票。目標の4割にとどまった。
県連の佐々木順一幹事長は21日、「生活として初の国政選挙で、浸透には時間が足りなかった」と、党名の変遷や、野党共闘の模索で出馬表明が遅れたことを敗因に挙げた。
一方、県連内には、強固な組織力を誇った小沢氏の後援会の弱体化を指摘する声も出ている。
選挙終盤の18日。小沢氏は雨天の下、県内をほぼ1周して街頭に立った。小沢氏は陣営が計画した9か所を自らの指示で1か所増やして臨んだが、動員は目指した1万人に及ばず、数千人程度だった。
「『小沢先生が来れば何とかなる』という幻想だけで、声掛けなど具体的な動きは鈍かった」。後援会幹部は、過去に圧倒的な強さで勝ってきた成功体験に根ざす“小沢依存”の深刻さを明かした。
民主分裂前には県内に8人いた「小沢系」国会議員は、今や3人に。参院選は、小沢氏の政治力に壊滅的なダメージを与えた。
辛うじて県内に影響力を残すのは、県政トップを小沢氏に近い達増知事が押さえていることだ。生活県連幹部は「知事を続投してもらうしかない」と達増氏に望みをつなぐ。
達増氏は半年ほど前から、2期で退く従来の意向を修正し、「3選出馬は白紙」と繰り返す。2年後の知事選は、「王国」の存亡をかけた戦いになる。
(2013年7月24日 読売新聞)
2849
:
チバQ
:2013/07/25(木) 20:46:14
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/feature/morioka1374506003419_02/news/20130725-OYT8T00010.htm
13参院選 漂流
〈下〉民主 分裂選 しこり残す
平野氏 連携先手探り
敗戦の弁を述べた後もほほ笑みを絶やさなかった吉田氏(左)と、硬い表情の階県連代表(中央)、黄川田選対本部長(右)(21日午後8時29分、盛岡市中央通で) 陣頭指揮を執った司令官は、おわびを繰り返した。
「一枚岩で支えられなかったことに、県連の力のなさを感じている」
民主党県連の黄川田徹選挙対策本部長は21日夜、落選した党公認候補の吉田晴美氏の事務所で、敗因を自らに求めた。
会派の県議団12人のうち3人が、当選した平野達男氏を支援。黄川田氏自身の後援会も自主投票を決め、会長は平野氏の選対本部長に就いた。後援会幹部が「大半は平野氏を支持した」と証言するように、黄川田氏の地盤である衆院3区(8市町)で、吉田氏の得票は平野氏の3割にも満たなかった。
自民党の大物攻勢や平野氏と生活の党との争いに、吉田氏は埋没した。民主党への逆風も強く、県議は「街頭でも『民主はちょっと……』という反応ばかり」と嘆息した。
今後は分裂状態に陥った会派の行方が焦点となる。
「お互い大変だったけど、またよろしく」。平野氏陣営だった県連の渡辺幸貫代表代行は最近、吉田氏陣営に残った大宮惇幸幹事長に呼びかけた。
県議団は選挙前、平野氏支援を容認し、会派維持を優先する方針を確認したが、県議の間では「もうお互いに信用できない」との声も出つつある。県連の階猛代表は21日、渡辺氏らの処分について「ノーコメント」とだけ語った。
一方、無所属の平野氏は、議会活動での連携先を慎重に探っている。
当選確実となり、支援者と握手する平野氏(21日午後、盛岡市中央通で) 「与党をチェックする側がいいのではないか」
参院選から一夜明けた22日、平野氏はNHKの番組で野党との協力を示唆した。政策実現には与党の方が有利なだけに、平野氏陣営にも意外感が広がった。
伏線は選挙戦にあった。建設業界を中心に「平野氏は当選後に自民入りする」との臆測が流れ、党支持層の離反を恐れた自民県連が「デマだ」と猛反発していたのだ。平野氏陣営の幹部は「今、与党との近さを強調すれば波紋が大きい。中和しようとしたのでは」と推し量った。
終盤の世論調査で、投票先を平野氏とした回答のうち、安倍内閣を支持する人は5割弱、不支持の人も3割強だった。「微妙なバランス」(陣営)を保つため、平野氏は当面、情勢を見極めるとみられる。
2015年の知事選に平野氏が転出するとの見方も絶えない。自民県連幹部は敗戦直後の21日夜、「2年後に(平野氏が知事選出馬で辞職し)参院補選があるだろう」と公言してはばからなかった。
平野氏の知事選への対応は、県政界の勢力図にも左右されそうだ。
ある県議は言う。
「生活の党に近い達増知事の対抗馬として、自民や民主を含めた大同団結がなるかどうか。政局の絵は、これから描く」
(この企画は、小坂一悟が担当しました)
(2013年7月25日 読売新聞)
2850
:
チバQ
:2013/07/25(木) 20:46:35
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/news/20130722-OYT8T01890.htm
「平野氏は小沢系」 他党「負け惜しみ」
達増知事=似顔=は22日の記者会見で、参院選岩手選挙区で3選した平野達男氏を「小沢系」とする見方を示した。知事は、生活の党の小沢一郎代表の支持基盤が平野氏や民主党との間で3分裂したことを踏まえ、「小沢系から3人が立候補し、うち1人が当選したとも見られる」と述べた。
平野氏や民主候補が、小沢氏の支持者だった有権者から票を得ていることに皮肉を込めた発言とみられるが、選挙中に小沢氏の全面支援を受けた生活候補は大差で落選。平野氏も、小沢氏との連携は明確に否定しており、他党からは「単なる負け惜しみだ」(自民県議)と冷ややかな声が漏れた。
また、知事は「復興を強く願う県民の思いが(平野氏当選の)背景にある。それぞれの党に呼びかけ、一致協力して復興を進めていきたい」と語った。
(2013年7月23日 読売新聞)
2851
:
チバQ
:2013/07/25(木) 20:50:52
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130723ddlk07010207000c.html
1議席の攻防:2013参院選・福島 自民圧勝の後で/上 ねじれ解消 /福島
毎日新聞 2013年07月23日 地方版
◇強大政権、地方の声届くか
「(参院選の結果は)復興の加速化を続けてほしいという県民の(願いの)表れだ」。22日正午から福島市の自民党県連で開かれた役員会で、平出孝朗幹事長が満面の笑みで参院選を総括した。だが、勝利の余韻に浸るのもつかの間、「(今後の)政権運営におごりが出るようであれば、県連として物を申していきたい」と表情を引き締めた。
自民現職の森雅子氏(48)は今回の参院選で、投票率54・52%と史上2番目の低さながら、48万4089票を獲得。高い支持率を誇る第2次安倍晋三内閣で少子化担当相に抜てきされ、選挙戦では党幹部や閣僚が次々と応援に駆け付けた。2007年参院選でトップ当選を譲った民主党現職の金子恵美氏(48)にダブルスコアを付けた。減少傾向にある比例の得票も、自民は約30万5000票で得票率36・3%と前回の10年より約8万票上積みした。
選対本部長を務めた佐藤憲保県議は「衆院選で大勝すれば、バランス感覚で反対勢力にシフトするのが今までの傾向だった。現政権に対する大きな期待が背景にあった」と分析する。
その言葉通り、自民は山形選挙区(改選数1)で新人候補が他党の現職候補を破るなど、参院の勢力は改選前の84から115議席となり、衆参両院のねじれも解消した。
だが、全国的な自民圧勝は政権の力が強大になり、地方の声が弱まるとの危惧もある。自民党は昨年の衆院選公約のエネルギー政策で「原子力に依存しなくてよい経済・社会の確立を目指す」と訴えたものの、政権交代後、安倍首相は経済政策に原発の活用を盛り込み、県内10基廃炉を掲げる県連との間に「ズレ」が生じた。平出幹事長は「47(都道府県)分の1ではなく、しっかりと現状を訴え、復興をしていかなくてはならない。県連として声を大きくしていく」と強調した。
参院選後は、県内のJAなどが「大震災・原発事故からの復興・再生の妨げにしかならない」と反対する環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の交渉参加が始まり、来年4月に消費税を8%に引き上げるかを政府が判断するなど、福島にとっても重要な局面を迎える。
森氏は一夜明けた22日朝、自宅で取材に応じ「復興に向けて課題は多いが、みなさんの期待、負託を受けた。今回の選挙から1人区となり、その責任はより一層重くなる。福島の思いを国政に届けたい」と改めて意欲を燃やした。だが、その真価が問われるのはこれからだ。
◇
参院選福島選挙区は自民が圧勝した。近年の国政選挙は有権者の「風」によって大勝、大敗を繰り返す。「圧勝後」の福島の政治の行方を占う。
2852
:
チバQ
:2013/07/25(木) 20:51:42
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130724ddlk07010192000c.html
1議席の攻防:2013参院選・福島 自民圧勝の後で/中 寄り合い所帯の民主 /福島
毎日新聞 2013年07月24日 地方版
◇一致団結へ課題多く
「前回得票数の半分とは。こんな選挙は初めてだ」。参院選から一夜明けた22日、議席を失った民主の金子恵美氏(48)の地元、伊達市の連合後援会の菅野庄一会長(81)は戸惑いを隠さなかった。
菅野さんは、2010年1月に死去した金子氏の実父、金子徳之助・元衆院議員の中学時代からの同級生。徳之助氏と、「実の娘のような」恵美氏の政治活動を通算20年支えてきた。選挙の裏表を知る菅野さんにとって、前回の得票数50万票が半減する事態そのものが「信じられない現象」だった。
公示前に民主党県連幹部が言った「党の命運をかけた戦い」は惨敗に終わった。金子氏は前回、県内全59市町村のうち54市町村で自民の森雅子氏(48)より得票が多かったが、今回勝てたのは伊達市のみ。県内選出の3人の衆参議員や有力県議が地盤とする自治体でも、票数は森氏の半数〜3分の1程度と勝負にならなかった。比例代表は伊達市も含め全敗だった。
「全国的な民主党への逆風をはねのけられなかった」「自民はアベノミクスばかりで原発論議に乗って来なかった」。開票開始直後の21日夜に早々と敗北を認めた金子氏の選挙事務所で、党県連選対本部長の増子輝彦参院議員が敗因を分析した。その言葉には、県連レベルでは最初から勝てる選挙ではなかったとの思いがにじんでいた。
だが、地域から国会議員を育てる活動をしてきた菅野さんの憂いは別にある。「これが2大政党制の恐ろしさなのか。選挙のたびに大きく有権者の意識が変わるのであれば、地に足を着けて政策を掘り下げる政治家が育たなくなるのでは」
22日に福島市の県連本部で開かれた総括会議は、出席者それぞれの思惑が交錯した。金子氏の選対本部長を務めた玄葉光一郎衆院議員は「相当に強い危機感を持って当たらないと、大変なことになる」と強調したが、吉田泉衆院議員は「引き潮もあれば満ち潮もある。慌てず、体制を整えたい」と発言。県連代表の増子氏は「候補者にも組織にも脆弱(ぜいじゃく)さがあった。(連合福島など)各種団体との連携も十分ではなかった。一致団結が必要だ」と責任論の封じ込めを図った。
「民主は個人商店の集まり」と県連関係者が指摘するように、政策も支持基盤も多様だ。衆院解散がない限り国政選挙は3年後だが、来年の知事選を控える県連には劣勢挽回の時間は限られている。候補者、県連、支持団体が一枚岩になり、逆風でも勝負できる態勢をいかに築くか。参院選は、2大政党制の一翼を担う上での宿命的課題と覚悟を突きつけた。
2853
:
チバQ
:2013/07/25(木) 20:52:34
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130725ddlk07010138000c.html
1議席の攻防:2013参院選・福島 自民圧勝の後で/下 明暗分かれた共産と社民 /福島
毎日新聞 2013年07月25日 地方版
◇足腰の強弱、得票差に
昨年の衆院選から一転、第三極が候補者を擁立できず、従来通りの構図となった参院選福島選挙区。自民旋風が吹き荒れる中、即時原発ゼロや護憲など訴えが近い共産党と社民党は明暗が分かれた。
「結果的に負けたが、政策に影響を与えられる選挙運動になった」。21日夜、福島市の事務所で共産の岩渕友氏(36)は敗戦の弁を述べた後、前向きな言葉で取材に答えた。2回目の参院選に挑んだ岩渕氏は、違法労働を強いる「ブラック企業」の追及や、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉参加と憲法改正への反対を訴え、「自共対決」を前面に打ち出した。「民主は財界や米国からの圧力を受け、社民も自民と連立政権を組んだ。共産がぶれずに自民と対峙(たいじ)してきた」と反自民票の受け皿だと強調した。
前哨戦とされる都議選で躍進した共産は、福島選挙区でも民主党の金子恵美氏(48)が得票を半減させる中、岩渕氏は2010年の前回比1万3192票増の7万7401票を獲得。比例代表では、同2万4986票増の7万4895票を集め、得票率では1998年に次ぐ2番目の高さだった。
今回の選挙では比例・選挙区で計8議席を確保し、非改選と合わせて11議席となり、久保田仁・党県委員長は「無党派の若年層や商工業者など、共産党への期待が高まっていることは間違いない。党首討論の参加資格と、議案提出権を得られたので国会に福島の声を届けられる」と手応えを語った。
◇
7万票獲得を目指したが、半分の3万5801票にとどまった社民の遠藤陽子氏(63)。森雅子氏(48)の当選確実のテレビ速報が流れた直後、福島市の事務所で「避難している人と、していない人の経験の差は大きい。避難の苦しさは、経験していない人には伝わりにくかった」と苦しい弁明に追われた。だが実際には、原発事故による避難者が多い双葉郡での得票も、森氏の6分の1程度だった。
前回参院選では福島選挙区での候補者を立てられず、県議会で同じ会派を組む民主候補への支援に回った。小川右善県連代表は「候補者が立たないのは、始まる前から弱さを露呈することだ」と今回は遠藤氏を擁立。東北6選挙区で唯一の候補者だった。「反自民票を民主、社民で奪い合うのは自民を利する」と両党の共闘を求める声もあったが、民主政権が消費増税やTPP交渉参加を進めるなど、「働く人の政党と言っていたが、保守本流と変わらない」(小川代表)として、今回は独自候補にこだわった。
遠藤氏は労働組合頼みの社民では珍しく、元教員の経歴を生かして県内各地に後援会組織を設けて無党派層への支持拡大を狙ったものの、候補者を擁立した6年前(5万4466票)より得票を大幅に減らした。小川代表は「訴えの内容よりも組織の弱体化や高齢化が課題で、各選挙区で候補者を立てられる共産より訴える力が脆弱(ぜいじゃく)だ。危機感を持って対策を考えないと、自民旋風の中で我々の主張はかき消されてしまう」と、自民の対抗勢力をつくることの難しさをにじませた。(この連載は、乾達、栗田慎一、中尾卓英、蓬田正志、深津誠、三村泰揮が担当しました)
2854
:
チバQ
:2013/07/25(木) 20:53:13
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20130723/CK2013072302000195.html
浮沈―'13参院選(上)民主 「風頼み」の脱却必須
2013年7月23日
力なく敗戦の弁を述べる山根隆治氏(中)。枝野幸男選対本部長(右)、大島敦県連代表も厳しい表情だった=さいたま市浦和区で
惨敗だった。民主党現職の山根隆治(65)の得票数はわずか三十八万九千票。民主は過去三回の参院選でいずれも候補者二人を擁立し、計百万票以上をたたき出してきた。その面影は跡形もない。
「(二〇〇九年の政権交代で)大きな期待をいただき、その期待に応えられなかったことに対する厳しい受け止めが前提の選挙だった」。投票から一夜明けた二十二日、山根の選対本部長を務めた衆院議員の枝野幸男は、県庁での記者会見で厳しい表情を浮かべ、敗因については「(党の)主張を有権者に十分に伝えることができなかった」と語った。だが、民主関係者の一人は「それだけではなかったはずだ」。
■ ■
「風頼みでない選挙をきちんとやろうと決めたのは、初めてかもしれない」。山根陣営のある幹部が今回の選挙戦を振り返った。
民主県連の危機感はかつてなく高かった。昨年末の衆院選に続き、六月の東京都議選でも民主が大敗。枝野は公示直前、「都議選でも、きちんとやった陣営は勝ち抜いた。参院選は地力も問われる。頑張りがいのある選挙だ」とハッパを掛けた。
連合埼玉の組織票を固めると同時に、各地の総支部をフル回転させ票の上積みを図る。戦略はシンプルだ。総支部は県内十五の小選挙区ごとに置かれ、現職や元職の国会議員らが総支部長を務めている。「総支部長が汗をかいた分だけ見返りがある」(陣営幹部)はずだったが、思うように支持は広がらなかった。
中盤戦に入ると自民、公明両党の二人が優勢と報じられた。これにより、みんなの党現職の行田邦子(47)と三議席目を争う構図が鮮明となった。行田は六年前の参院選では山根とともに民主公認で当選したが、昨夏に離党。みどりの風を経て、今年三月にみんな入りしていた。
「行田候補は、自らの議席を維持するため有利な環境を求め、短期間で、180度政策の違う政党を渡り歩いたのです。埼玉県連として、(六年前に)このような候補を擁立し、心よりお詫(わ)び申し上げます」
選挙戦中盤の十七日、民主県連は、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のフェイスブックにそんなコメントを掲載した。正攻法では議席に届かないとみた県連は、インターネットで行田批判を広めようとした。
行田陣営幹部は「県連が、こんなコメントを公式に出すとは」と驚く一方、「こんなことをする前に、やるべきことがあったのではないか」と皮肉った。
■ ■
集票の要となる総支部長は普段から、靴を擦り減らし支持者に声をかけているか。山根が推薦をもらった団体のメンバーらをきちんと回っているのか。党の存亡をかけた今参院選で「力を出し切れていない総支部長もいた」(陣営幹部)。
山根の落選で、民主県連所属の国会議員は枝野ら四人だけになった。次期衆院選には総支部長の多くが出馬するとみられている。だが、ある選対関係者が漏らした。「元職というだけで自動的に候補者になっても、勝てるかどうか分からない。衆院選の候補者は公募する必要があるのではないか」(敬称略)
◇ ◇
自民圧勝で幕を閉じた今回の参院選。埼玉選挙区で戦った各党の浮沈を追った。(参院選取材班)
2855
:
チバQ
:2013/07/25(木) 20:53:33
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20130724/CK2013072402000139.html
浮沈―'13参院選(中)自民・公明 選挙協力の果てに
2013年7月24日
史上最多得票でトップ当選を果たし、地元支持者に笑顔であいさつをする古川俊治氏=さいたま市岩槻区で
「百万票を超えるなんてバブル、アベノミクスバブルだ。安倍(晋三)さんの経済政策への期待でこんなに伸びただけで、実体はない」
投開票から一夜明けた二十二日。自民党県連の関係者は、再選した自民現職の古川俊治(50)の結果をこう表現した。百万七百二十五。古川の得票数は参院選の埼玉選挙区では史上最多となり、全国の選挙区でも百万を超えたのは五人しかいない。陣営が歴史的大勝に沸く中で、自民の重鎮県議の一人が打ち明けた。「たまげた。オレは何も選挙運動しなかったのに」
■ ■
選挙戦終盤の十七日、東松山市の東武東上線東松山駅前。古川とともにマイクを握った地元選出の自民衆院議員、山口泰明が力を込めた。
「古川さんには何としても百万票を突破してほしい。そして、推薦している矢倉さんにも二番手に入っていただきたい」
自民党本部は埼玉で「与党で二議席」を目指し、公明党新人の矢倉克夫(38)を推薦した。自民が公明候補を推薦したのは埼玉選挙区だけで、参院選では過去に例がなかった。同じ選挙区で争うライバルへの推薦に古川は「不服だ」と公言していたが、山口は古川本人の目の前で、矢倉への投票も呼び掛けた。
安倍内閣の高い支持率を背景に、古川は公示前から圧勝が予想されていた。選挙運動の核となる自民の衆院議員や県議らには、古川よりも矢倉への支援に熱を入れる姿も目立った。
もし「アベノミクスバブル」がはじけ、次の衆院選や県議選で自民に逆風が吹けばどうなるか。自民の立候補予定者にとっては、公明の組織票を融通してもらえるかどうかが当落を左右しかねない。特に無党派層が多い都市部の自民議員は、公明とは「持ちつ持たれつ」の関係だ。「矢倉さんに自民党推薦がついたので、自分の支持者にも頼みやすくなった。『家族の一人は矢倉さんにお願いします』って」。ある自民衆院議員はそう話した。
結果は古川一位、矢倉二位で当選だった。自公の思惑通りとなったが、別の衆院議員がつぶやいた。
「今回の参院選では、自公協力に振り回された。悲しいけど自民党は、衆院選の小選挙区では公明党の協力なしでは戦えない。結局は自分が強くならなければ、どうにもならない」
■ ■
二十一日夜。さいたま市南区の矢倉事務所は、支持者たちの歓喜の渦に包まれていた。「政治を安定させてほしいという有権者の期待が、埼玉での自公二議席につながった」。埼玉選挙区選出の参院議員で、公明県本部代表の西田実仁から笑みがこぼれた。
初当選した矢倉の得票数は五十九万九千余り。公明の基礎票は県内で四十数万とされており、自民支持者からは、予定通り十万票程度が矢倉に融通されたとみられている。ただ、六年前の参院選の埼玉選挙区では、六十二万票を得た公明の現職が敗れた。
公明は今後、西田と矢倉の議席維持に全力を挙げる。次期衆院選でも、県内の比例票を上積みさせることが大きな課題だ。県本部幹事長の福永信之は「自民党との選挙協力は続ける。一票でも欲しいのが政治だ」と話した。(敬称略)
2856
:
チバQ
:2013/07/25(木) 20:54:12
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20130725/CK2013072502000151.html
浮沈―'13参院選(下)みんな 組織力、地力に課題
2013年7月25日
念願の再選を果たし、支持者から花束を受け取る行田邦子氏(中)=さいたま市大宮区で
二十一日夜、みんなの党現職の行田邦子(47)が、さいたま市大宮区の事務所で歓喜の渦に包まれながら万歳した後、選対本部長の山内康一がマイクを握り表情を引き締めた。「厳しい戦いだった。行田さんにはこれからの六年間も、後援会づくりや地盤固めに努力してほしい」
公示直後、得票見通しを計算していた行田陣営幹部の胸に不安が広がった。無党派層の票の取り込みが当落のカギを握る行田だが、投票率は下がると読んでいた。みんな支持者や行田個人の票などを積み上げても、当選ラインに届かない四十五万程度かもしれない−。「組織票を持つ連合が今回ほど怖かったことはない」。この幹部が本音を吐いた。
行田は今回の参院選で「みんならしからぬ戦い」(陣営幹部)を続けた。みんなが三年前の参院選で埼玉選挙区に擁立した新人は、人通りが多い駅前などで演説をする「空中戦」に徹した。だが、今回は無党派層の多くが自民に流れるとみた行田陣営は小さな集会を積み重ね、じわじわと支持者を増やしていった。
選挙戦中盤には、さいたま市浦和区の埼玉会館で決起集会を開いた。党政調会長の浅尾慶一郎は「このような箱もの(建物で開く集会)をできるのが行田の強み」と目を細めた。
しかし行田の得票数は四十八万五千余りと、当初の予想とほぼ同じだった。では勝利の決め手は何だったのか。ある陣営幹部が話す。「さまざまな戦略も用いたし、ブレない党の主張も受け入れられたとは思う。だが、勝因は山根さんが伸び悩んだことに尽きる」。民主党現職の山根隆治(65)の「敵失」でつかんだ薄氷の勝利だった、と分析した。
■ ■
国民の目が参院選の結果に注がれていた二十一日、行田事務所にいた党県支部代表の松本佳和に、この日投開票された三郷市議選でみんなの候補者一人が当選したとの連絡が入った。「また仲間が増えた」。松本は笑顔をみせた。
みんなの県内の地方議員は現在二十人。結党から日が浅く県支部も三月に設立されたばかりで、組織は脆弱(ぜいじゃく)だ。そこで松本は、党勢拡大を今後の重要課題と位置付ける。当面、一つの自治体に最低でも一議員を誕生させることが目標で「県議団まで組めるようになれば、次の国政選挙で候補を擁立しようという環境もできる」と見通す。
さらに県支部が望みをかけるのは、日本維新の会などとの連携だ。今回は公示直前に維新との選挙協力が破談となったが、維新は六月末の国会議員団北関東ブロック会議で、各地域の実情に応じて何らかの協力をすると決めた。埼玉では、維新の議員が街頭で行田の応援演説をしたり集会に出席したりはしなかったが、ポスター張りやビラ配りを手伝うなどした。
松本は、こうした維新との協力が次につながるとみて期待を込める。「できれば国政選挙は候補者の一本化が望ましい。自民、公明がつまずいた時に備え、きちんとした受け皿をつくっておく必要がある」(敬称略)
2857
:
チバQ
:2013/07/25(木) 20:55:05
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20130724/CK2013072402000116.html
検証2013参院選(上) 両陣営競い、集票底上げ
2013年7月24日
(上)駅頭で元防衛相小池百合子(左)と支持を訴える石井(下)首相の安倍も豊田の応援に駆け付け後押しした=いずれも県内で
「二つの陣営が切磋琢磨(せっさたくま)した結果だ」。参院選の投開票から一夜明けた二十二日、自民党県連会長の桜田義孝はこう勝因を語った。千葉選挙区(改選数三)で悲願の二議席獲得を果たし、安倍政権の高支持率を背景に、二人の得票は計百十万票と他党を圧倒した。
党県連は当初、現職の石井準一に公認を絞ることも検討したが、石井と距離を置く県議の有志が八千代市長だった豊田俊郎の擁立に動いた。三月中旬に豊田の公認が決まり、選挙戦では両陣営で支援を分け合う「すみ分け」は行わずに戦った。
着実に準備を進めてきた石井は序盤から選挙戦をリード。豊田の当選圏入りが視野に入った中盤以降は、党も豊田のテコ入れに力を入れ、首相の安倍晋三や財務相の麻生太郎ら幹部が来県した。「ここでゆるんだら向こう(豊田)に流れる」と、石井陣営も個人演説会を中心に活発に動き、二人擁立は今回、相乗効果で集票の底上げに働いた。
「前回まで、はるかに低い党支持率でも二人公認で戦ってきた。三番目はあると思った」。豊田の選対関係者はこう明かす。共同通信の出口調査では、投票者のうち自民を支持政党に挙げた人は39・7%に上り、民主の10・8%を大きく上回った。
自民支持層のうち石井は55・6%を集めたが、豊田も33・8%に達した。公明支持層は石井が48・2%で、豊田も21・8%を得た。トップ当選の石井には及ばないものの、豊田も自公支持票を手堅くまとめ、党組織を中心に二人の支持は浸透した。
両候補を推薦した公明党県本部の幹部は「都議選で勢いをつけ、時期も良かった」と分析する。
桜田は「(大勝しても二年後の)統一地方選に向け、県連内がゆるむことは考えられない」と断言。さらに「(安倍政権は)経済成長が最優先。党の長期的政策課題である憲法改正問題にも取り組むべきだ」と力を込めた。(敬称略)
◇
二十一日に投開票された参院選千葉選挙区は、改選三議席のもとで初めて自民党が二議席を獲得した。議席を得た自民、民主両党を中心に各陣営の勝因・敗因を共同通信の出口調査も加味して探った。
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チバQ
:2013/07/25(木) 20:56:29
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20130725/CK2013072502000146.html
検証2013参院選(下) 風頼みから組織作りへ
2013年7月25日
(上)党代表の海江田万里(右)と支持拡大を訴える長浜=木更津市で(下)みんなの党幹部と有権者に手を振る寺田(中)=市川市で
「党への支持は戻っていない」。選挙戦中盤、民主党現職の長浜博行の陣営幹部は表情を曇らせた。中盤以降は盟友の前首相野田佳彦が連日街頭宣伝に同行し、懸命に票の掘り起こしを図った。
野田の地元船橋市で長浜は、トップ当選した自民党の石井準一の五万五千票に迫る五万二千票を獲得した。それでも、陣営幹部は「演説の途中で立ち去る人もいた。厳しい状況は大きく変わらなかった」と漏らす。
民主は引退した現職加賀谷健の後継を立てず、長浜一人に絞って議席の確保を狙った。陣営が目指したのは、昨年の衆院選で党が得た比例票の五十四万票だったが、得票は大きく下回る三十八万八千票にとどまった。
選挙前、選対関係者が「民主支持層の核」として挙げた三十数万票と一致する。衆院の十三小選挙区でそれぞれ、三万票を積み上げた数字だ。選対関係者は「結党したころの基礎的な票に戻った。ここから上がっていけるかだ」と表情を引き締めた。
共同通信の出口調査でも長浜は、民主支持層の86・4%は固めたが、無党派層は自民、やみんなの党より少ない18・8%で、広がりはなかった。
県連幹事長の田中信行は「反自公の受け皿になれなかった。自分たちは違うと思っても有権者から見れば、野党はみな同じように見えたのだろう」と指摘。二年後の統一地方選に向け、「地方議員が力を付けることが大事だ」と語った。
◇
三年前の前回は議席を獲得したみんなの党だが、新人の寺田昌弘は次点に終わった。出口調査では、無党派層の20・9%を獲得。出馬した九候補の中では最も多く、無党派の一定の受け皿になった。
日本維新の会との選挙協力が解消され、寺田の正式出馬表明は六月中旬にずれ込んで出遅れた。維新、生活の党など独自候補を立てた野党各党と票が分散したことも影響した。
選対幹部は「(野党候補の)票を単純に足しても意味がない。選挙協力が実現しても野合批判はあったはずだ」と指摘する。党幹事長代理の水野賢一は「第三極の中で最も多くの票を得た。二大政党以外の勢力の核として活動していくよすがになった」と今後を見据えた。(この企画は小川直人が担当しました。敬称略)
2859
:
チバQ
:2013/07/25(木) 20:58:42
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130723ddlk20010002000c.html
岐路に立つ:検証2013参院選/上 圧勝の自民 政策推進カギに /長野
毎日新聞 2013年07月23日 地方版
現新6氏が議席を争った参院選長野選挙区(改選数2)は、自民現職の吉田博美氏(64)がトップで3選を果たし、民主現職の羽田雄一郎氏(45)も4選した。自民・民主の「指定席」には変わりが無かったが、元来「民主王国」と言われた長野県で羽田氏が得票を大きく減らし、共産新人の唐沢千晶氏(43)が存在感を見せるなど変化の兆しもうかがえる。参院選を検証し、岐路に立つ各党の今後を取材した。【参院選取材班】
選挙戦終盤の18日夜。定員600人の長野市若里市民文化ホールで、自民現職の吉田氏が開いた個人演説会は立ち見が出るほどの盛況だった。「おおむね成功だろう」と陣営幹部は笑みを浮かべた。企業・支持団体に動員をかけた結果だが、幹部は序盤から続く勢いを感じていた。
昨年12月の政権奪還から半年余り。下野した民主への逆風がやむ気配がない中、陣営内では早い段階から、吉田氏にとって初当選時の2001年以来の「トップ当選」が合言葉になっていた。
安倍晋三首相が進める経済政策「アベノミクス」によって円安・株高基調になったことを背景に、吉田氏は「アベノミクスが成果を出すためには衆参のねじれを解消しなければいけない。景気回復が一丁目一番地だ」と強調。経済問題を前面に出すことで安倍内閣への高支持率を自身の選挙戦につなげようとした。街頭での反応も「衆院選より格段に良い」(県連幹部)と手応えをつかんだ。
結果は、民主現職の羽田雄一郎氏に7万票以上の差をつける圧勝。共同通信社が行った出口調査では、自民支持層の8割、公明支持層の6割を固めた他、無党派層にも2割以上浸透した。吉田氏は21日夜、事務所で支援者を前に「安倍晋三首相の『デフレから脱却する』という経済政策に理解をいただけた」と喜びをかみしめた。
ただ、「問題は勝利した後だ」とある県連幹部は言う。今回の勝利が自民の組織強化につながっているわけではなく、「単に民主から離れた層が期待票として自民に流れただけ」(同じ幹部)だからだ。県内でも農業従事者を中心に懸念が強い環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の参加交渉は、23日にも日本が交渉に初参加するが、内容次第では「一気に支持率が急落しかねない」と関係者は気をもむ。
自民のベテラン、小坂憲次参院議員も風頼みの選挙に「経済対策でも、まだ県民の懐で実感できるまでには至っていない」と指摘する。「今後、着実な進め方があって初めて次期衆院選につながる。それができなければしっぺ返しがくる」
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:
チバQ
:2013/07/25(木) 21:00:13
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130724ddlk20010008000c.html
岐路に立つ:検証2013参院選/中 「羽田ブランド」辛勝 原点戻り民主再生を /長野
毎日新聞 2013年07月24日 地方版
21日夜、上田市にある民主現職の羽田雄一郎氏(45)の選挙事務所。「当選確実」の知らせに支持者が沸く中、東京から駆けつけた羽田氏の父で元首相の孜氏(77)の姿があった。体調が優れない孜氏が、地元後援会員らの前に姿を見せたのは4年ぶりだった。孜氏と後援会「千曲会」の佐藤圭司会長が握手する姿は、厳しい党勢を背景に、祖父から3代続く「羽田ブランド」を前面に押し出した選挙戦を印象付けた。
逆風にさらされる民主。陣営は「羽田家の羽田雄一郎として戦う」と民主色を薄め、羽田氏の国土交通相などの実績、人柄を前面に打ち出す戦略に徹した。遊説では「民主党」の名前を控え、自身の名前を連呼。その結果だろうか、地元の上田市などがある衆院3区では全17市町村で首位の得票を得た。自民現職の吉田博美氏(64)にトップ当選の座を譲ったものの、県連の倉田竜彦幹事長は「(吉田氏とは)7万票差にとどまった」と胸をなで下ろした。
羽田氏は6年前の前回選挙で、約54万票を集め、吉田氏の約30万票に大差をつけてトップ当選している。市町村別得票では、82市町村(当時)中の67市町村で吉田氏を上まわった。今回選挙で吉田氏を上回ったのは18市町村のみ。大票田の長野市など市部では、共産新人の唐沢千晶氏(43)に追い上げられた。
共に選挙を戦ってきた連合長野の中山千弘会長は「羽田ブランドがあったから当選できた。民主党に裏切られたという有権者の気持ちは根強い。このままだと自滅する」と危機感を募らせる。
党県連の北沢俊美代表は「昨年末の衆院選の負けを総括しなかったことが都議選、参院選の大敗の原因」とみる。憲法改正や環太平洋パートナーシップ協定(TPP)、消費税増税など、国の行方を左右する課題が山積した国会は、衆参とも自公が過半数を占める結果になった。羽田氏は「民主党は3年半の政権で経験不足や権力争いで国民の失望を招いたが、政権交代可能な政治の原点に戻って党再生する。出ていく人もいるだろうが、憲法改正など同じ方向性の人を結集する」と述べた。
2861
:
チバQ
:2013/07/25(木) 21:01:11
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130725ddlk20010039000c.html
岐路に立つ:検証2013参院選/下 バラバラ野党 戦略見直し迫られ /長野
毎日新聞 2013年07月25日 地方版
「『安倍晋三政権をストップしてくれ』という思いが支持につながった。もっと大きな世論にするため、これからも前を向いて頑張りたい」。21日夜、敗戦の弁を述べた共産新人の唐沢千晶氏(43)に、支援者からは拍手が送られた。
安倍首相が進める経済政策「アベノミクス」を「毒矢ばかり」と徹底的に批判した共産党。参院選では反自民層の受け皿となり、唐沢氏は前回2010年の共産候補を約3万8000票上回る約15万4000票を獲得した。共産県委員会の今井誠委員長も「政権と国民の声はねじれている。この戦いは必ず今後に生きる」と手応えを口にした。
一方、長野選挙区では社民県連が支援する無所属新人の神津ゆかり氏(46)も立候補し、約5万票を獲得。「護憲・脱原発」など主張で共通項が多い2氏の票を合計すれば20万票を超え、2位の民主現職、羽田雄一郎氏(45)の29万票にぐっと近づく。
県内では今年初めに護憲や脱原発などを目指し、無所属統一候補の擁立構想もわき起こったが、幻となった。結果として票が分散したことに、構想を提唱した「国政選挙で共同を進める会」の安藤真后共同代表は「思った通り、野党が協力できない中で与党が勝ってしまった」と話した。
◇
「訴える時間が短く、なかなか認知してもらえなかった」。みんな新人の角恵子氏(33)は21日夜、涙声で敗戦の弁を語った。同党の井出庸生衆院議員が出馬した前回選で獲得した18万票台には遠く及ばなかった。
候補者擁立が難航し、公示2日前にやっと角氏を擁立したみんなの党。日本維新の会との選挙協力解消の影響もあったが、昨年の衆院選で高まった「第三極」への期待は、参院選で急速にしぼんだ。県内の比例代表で、みんなは約10万票と衆院選から微減にとどめたが、維新は8万票弱で、13万票近く減らした。井出氏は「一つ一つ問題を提起して世論に共感してもらえるようにやっていくしかない」と自分に言い聞かせるように語った。
野党がバラバラで終わった参院選。自民が圧勝し、「1強時代」を迎えつつある中、野党には戦略の見直しが迫られている。
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:
チバQ
:2013/07/25(木) 21:02:39
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chubu/news/20130723-OYT8T00162.htm
13参院選 検証 自民の必勝戦略奏功 三重地元出身の候補者 愛知「景気、雇用」最前面
当選報告会で笑顔を見せる吉川有美さんと川崎二郎・自民党三重県連会長(右、22日午前11時46分、津市で)=杉本昌大撮影 三重県は人口が集中する北部と保守地盤が厚い南部の二つの地域に大別される。自民党が「民主王国・三重」に風穴を開けることができたのは、岡田克也前副総理が権勢をふるう北部の切り崩しに成功したためだ。
「皆さんのお力添えで自民党の議席を取り戻すことができました」
22日午前、津市の自民党三重県連で開かれた三重選挙区(改選定数1)の当選報告会で、吉川有美(39)は集まった業界・団体、自治体の関係者らに何度も頭を下げた。1998年以来の議席獲得に、吉川の出馬を後押しした県連会長の川崎二郎は意気揚々とあいさつに立った。「北部で岡田さんに負けない候補者を選ぶ。南部は我々の底力で支える。自民党の必勝パターンが確立した」
川崎が候補擁立にあたってこだわり続けたのが「県北部出身者」ということだった。2011年4月の知事選で北部の三重2区を地盤とする鈴木英敬を擁立し、地元の四日市、鈴鹿両市で大量得票して当選させた成功体験があるためだ。
しかし、川崎が考える「勝てる候補者」はなかなか見つからなかった。北部の桑名市出身、四日市市の高校卒業という経歴を持つ吉川に白羽の矢が立ったのは、今年3月末だった。
出遅れによる知名度不足が懸念されたが、南部で民主党現職を圧倒。北部の一部ではリードを許したものの、岡田のおひざ元の四日市市と桑名市で計約7000票の差を付けた。
北部には自動車産業や電機産業が集積している。川崎は公示直前、「そこで働く人たちが経済政策を評価してくれるかどうかがカギになる」と語った。結果は、安倍政権の経済政策「アベノミクス」への期待感が、岡田の地盤にも広がっていたことが投票に表れた格好だ。「景気のぬくもりが実感できる政策を練り上げていきたい」。川崎は自民党政権の実績を積み重ねることで、王国の切り崩しをさらに進めたい考えだ。
■ ■
愛知選挙区(同3)でトップ当選した酒井庸行(61)は、同選挙区で史上最多となる105万票を獲得した。今回の自民党圧勝を象徴する驚異的な数字といえる。
「100万票が重くのしかかっている。腹を据えてこの国のために頑張りたい」
酒井は22日午前、愛知県岡崎市で支援者らを前にそう頭を下げた。新人の酒井にこれだけの票をもたらしたのは、やはりアベノミクスに対する期待感だ。実際、読売新聞社が21日に行った出口調査で、重視する政策に「景気・雇用」を挙げた人の半数が酒井に投票した。
昨年末の衆院選圧勝で、県選出衆院議員が1から15に増え、組織選挙が強化されたとの指摘もある。全国の自民党支持率は、衆院選前の25%から今月初旬には44%まで上昇している。
安倍首相は引き続き景気回復に最優先で取り組む考えだ。景気と密接に関連する消費税率の引き上げに踏み切るかどうかの最終判断が秋に待ち受ける。憲法改正や環太平洋経済連携協定(TPP)など、かじ取りを誤れば支持率低下に直結する難問も山積する。
県連会長の藤川政人は、自民党の大勝を冷静に受け止める。「期待が大きいだけに、何かあれば民意はころっとひっくり返るものだ」(敬称略)
◇
参院選は自民党が圧勝し、東海地方でも各選挙区で議席を確保した。民主党の衰退は著しく、第3極政党も伸び悩んだ。政党勢力が「一強多弱」に突入した今回の戦いを振り返った。
(2013年7月23日 読売新聞)
2863
:
チバQ
:2013/07/25(木) 21:04:02
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chubu/news/20130724-OYT8T00104.htm
13参院選 検証 愛知・みんな、無党派つかむ
「敵は共産」維新から転換
23日午後、愛知県庁で開かれた当選証書授与式に出席したみんなの党の薬師寺道代(49)の顔は少し日に焼け、引き締まったように見えた。「政策を議論していく仲間としてよろしくお願いします」。自民、民主両党の当選者と握手を交わし、初当選の喜びを改めてかみしめた。
「支援団体を持たない」「しがらみがない」――。そう繰り返した薬師寺の17日間は無党派層を取り込む戦いだった。街頭演説で「女性・母・医師」であることを強調。医療や介護などの政策を訴え、無党派層に「政策実現能力があるという期待感」(陣営幹部)を抱かせることに成功した。
読売新聞社が21日の投開票日に実施した出口調査によると、無党派層を最も取り込んだのが薬師寺で、全体の23%に上った。同じ第3極勢力の日本維新の会が10%、地域政党・減税日本が9%などで、無党派層への食い込みは顕著だった。
議席獲得を巡り一番の脅威となったのは、逆に組織力のある共産党だった。
「目の前の敵は共産党だ」。薬師寺陣営は6月下旬に開いた選挙対策会議で、ターゲットを維新の会から東京都議選で躍進した共産党に切り替えた。同党が「みんなの党は自民党の補完勢力」と繰り返していたことから、打ち消しのために消費増税凍結、原発ゼロなどみんな、共産両党に共通する政策を前面に出す方針も決めた。
4回も愛知県入りした党代表の渡辺喜美は街頭演説で、「何でも反対の共産党」とこき下ろした。さらに、自ら愛知県知事の大村秀章に薬師寺への選挙協力を要請。陣営事務所での大村との会談を報道陣に公開し、知事との緊密さを無党派層にアピールした。
「共産や維新に競り勝ったことに意味がある」。渡辺は当選が決まった薬師寺に、そう祝意を伝えた。
しかし、無党派層頼みには限界もある。薬師寺は2010年参院選の53万票を35万票に減らした。維新の会の党勢減退がなければ、無党派層の行方はさらに混沌(こんとん)としていたとみられる。
薬師寺は「風に左右されない地盤を作っていかないといけない」と話す。次点と7万6000票差という結果以上の激戦は、党の課題を改めて浮き彫りにした。
■ ■
名古屋市中区の共産党愛知県委員会で23日、次点で敗れた本村伸子(40)と幹部ら十数人による参院選の総括が行われた。「大躍進だ。これを党勢拡大につなげよう」。会議が終始明るい雰囲気に包まれたのは、党全体で非改選と合わせて11に議席を増やしたためだ。
比例選の県内得票数は10年の17万票から26万票に増えた。「本村の奮闘が比例票の伸びにつながった」。党県委員会からはそうした声が上がり、本村も比例選5議席獲得で「正直ほっとしている」と語った。
本村は原発再稼働や憲法改正に反対する無党派層の一部の掘り起こしを狙っていたが、期待したほどの票に結びつかず、結果は及ばなかった。党県委員会幹部の一人は「無党派層はあてにならない」と振り返った。
この日の総括文書は、締めくくりで組織の強化を訴えた。「今回の教訓を踏まえ、党の自力を強める活動に全力をあげる決意だ」(敬称略)
(2013年7月24日 読売新聞)
2864
:
チバQ
:2013/07/25(木) 21:04:58
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chubu/news/20130725-OYT8T00191.htm
13参院選 検証 民主 険しい再出発
三重 比例得票率「全国一」に希望
落選が決まった民主党・高橋千秋さんの選挙事務所。岡田前副総理と写っている集会の写真が、はがれかかっていた(21日夜、津市で)=杉本昌大撮影 「かつてない運動量の戦いだった。あれだけやって勝てなければ仕方ない」
三重選挙区(改選定数1)で落選した民主党の高橋千秋(56)は、東京・永田町の参院議員会館で選挙戦をそう振り返った。3期13年を過ごしたこの地で、24日も部屋を明け渡すための荷造りに追われていた。
高橋は経済産業政務官や外務副大臣など政府の要職を歴任した。党内分裂を招きながらも成立させた消費税率引き上げを柱とする社会保障・税一体改革関連法の審議では、参院特別委員会委員長の重責を担った。公示後、応援に駆けつけた前首相の野田佳彦が「昨年の審議を乗り切れたのは『名委員長』のおかげだ」と持ち上げたほどだ。
「さまざまな人脈もできたし、素晴らしい経験をさせてもらった」。高橋は荷造りの合間に、吹っ切れた表情を見せた。
これまでにない逆風での選挙戦だった。前副総理の岡田克也が高橋の支援に全ての時間を費やしたが、3月になって出馬表明した自民党新人に及ばなかった。岡田は高橋の落選が決まると「アベノミクスへの過剰な期待と戦っていた」と肩を落とした。
しかし、「王国」の灯が必ずしも消えたわけではない。同選挙区での民主党の比例選得票は約19万5000票。得票率は23・2%で、全国平均の13・4%を大きく上回る全国トップだった。県連代表代行の芝博一は「風やムードは一過性のもの。地方議員や連合と連携し再生に向けて取り組みたい」と語った。
高橋は25日までに議員会館と議員宿舎の片付けを終え、地元の津市に戻る予定だ。引っ越しの段ボールが積まれた議員会館の部屋で、今後のことについて問われると言葉を濁した。「先のことは分からない。これからじっくり考えたい」
■ ■
岐阜選挙区(同1)で落選した民主党の吉田里江(47)はすでに、公示1か月前の出馬表明から張り付いていた選挙区を離れている。8月上旬に国際貢献の一環としてカンボジアに向かう準備のためで、24日は県連幹部が支援者らへのあいさつ回りに追われた。
吉田の得票は約21万8000票にとどまり、自民党候補の半分にも満たなかった。党への厳しい逆風が直撃した結果で、県連代表の柴橋正直は「党に対する信頼は十分でないことは分かっている。責任を感じている」と現状を受け止める。
全国的にも惨敗を喫したが、代表の海江田万里は続投を表明し、責任をとって辞表を提出したのは幹事長の細野豪志だけ。党公認を取り消した無所属候補を支援した元首相の菅直人の処遇を巡り、党内の混乱も続いている。
同選挙区の候補者選定を巡っては、県連幹部が出馬要請を相次いで固辞し、混乱を招いた経緯がある。県連は8月上旬に開く常任幹事会で今後の対応を協議するが、幹部の責任を問う声は今のところ聞こえてこない。連合岐阜会長代理の舟口憲雄も「これ以上、県連内でゴタゴタを続けている場合ではない」との立場だ。
政党組織として統治能力の欠如を指摘され続けた民主党。再生に向けた県連の取り組みにも注目が集まる。(敬称略。この連載は志磨力、新良雅司、磯野大悟、浜名恵子、黒岩宏行が担当しました)
(2013年7月25日 読売新聞)
2865
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チバQ
:2013/07/25(木) 21:44:29
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1123/20130723_07.htm
気流どこへ 参院選ねじれ解消(上)民主惨敗/信を失い無党派離反
支持者に頭を下げる岡崎。激しい逆風にベテランも耐え切れなかった=21日午後11時55分ごろ、仙台市青葉区の事務所
参院選は自民党が65議席を獲得して圧勝し、連立を組む公明党とともに衆参のねじれを解消した。民主党は17議席に落ち込み、東北での獲得はゼロに終わった。勢力図を一変させた民意の気流。候補者や政党は何を感じ、どう向き合うのか。
<立場が逆転>
16年間、鉄壁だった議席が一夜にしてさらわれた。
「私の声を皆さんに届けるような戦いができなかった。悔やまれてならない」。宮城選挙区(改選数2)で4選を逃した民主党現職の岡崎トミ子(69)は21日深夜、仙台市青葉区の事務所で絞り出すように語った。
自民党現職に次いで2議席目を獲得したのは、みんなの党新人の和田政宗(38)。差はわずか5100票だった。
予兆はあった。ビラを配っても受け取ってもらえない。街頭演説は無視される。民主党に対する強烈な逆風だ。
2007年までは無党派層に支えられ、大量得票を誇った。その成功体験からは予想だにしない退場宣告。「上り調子だった頃の民主党候補を相手にしているようだった」。陣営関係者は立場が逆転した戦いを振り返る。
連合宮城会長の山崎透は岡崎の事務所で「雪崩を打つ無党派層の怖さを知った」と漏らしたが、組織も一体ではなかった。
例えば今回、傘下の電力総連が推した比例代表候補は宮城県内で8400票を獲得した。民主党への風当たりが強い中で、10年参院選の5200票を大幅に上回った。
「増えた比例票がどれだけ岡崎と連動しただろうか」と党関係者は言う。岡崎は「脱原発」を信条としてきた。選挙戦では発言を控えたが、労組側の不満は消えず、連動は不発だったとの読みだ。
政権時代の混迷を引きずり、防戦の末に沈んだ岡崎。結党以来のベテランは「(今後のことは)長年支えてくれた方たちや県連と相談しながら決めたい」と話すのが精いっぱいだった。
<王国流動化>
岩手選挙区(改選数1)では、民主党を除名された無所属現職の平野達男(59)が、自民党新人の田中真一(46)を振り切って3選を決めた。民主党新人の吉田晴美(41)は埋没した。
平野は孤立無援となり、苦戦もささやかれたが、「議員が育つのを待っている余裕は被災地にはない」と民主党の一部や地域政党いわての県議が支えた。
「組織がないと言われてきたが、どこにも負けない組織ができた」と平野。党を離れた判断が結果的に勝利に結び付いたことをにじませる。
平野が票を伸ばすほど、民主党は支持基盤を崩された。かつて比例も含め衆参の関係全議席を独占した「王国」は、昨年7月に生活の党代表の小沢一郎が党を割ったことで流動化した。流れ出す無党派票をつなぎ留める力は吉田にはなかった。
<組織に弱さ>
東北では秋田選挙区の現職松浦大悟(43)、福島選挙区の現職金子恵美(48)も落選。衆参のねじれ解消とともに、議席が消えた。
党福島県連は22日、総括会議を開いた。挙がったのは、後援会組織が弱いことや各種団体との連携不足など反省の声。組織強化のほか、次期衆院選に向け候補者の人選を急ぐことは確認したが、道筋は見えない。
県連代表の参院議員増子輝彦は「泥水をすする、血のにじむような努力をしないと再生は図れない」と話した。(敬称略)
2013年07月23日火曜日
2866
:
チバQ
:2013/07/25(木) 21:44:52
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1123/20130724_01.htm
気流どこへ 参院選ねじれ解消(中)自民圧倒/組織戦奏功、押し切る
山形選挙区で初当選を決め、支持者から贈られた風船に驚く大沼氏(中央)と遠藤山形県連会長(右)。組織戦で接戦を制した=21日午後10時ごろ、山形市の事務所
<激烈な圧力>
強力な「党営選挙」が、地元に移り住んでわずか半年の新人を議席に押し上げた。
「私の至らなさを、皆さんでカバーしてもらった」。山形選挙区(改選数1)で初当選した自民党の大沼瑞穂(34)は21日夜、山形市の事務所で党国会議員や市町村長らに深々と頭を下げた。
野党共闘で追いすがるみどりの風現職の舟山康江(47)への対抗策は、かつて自民党が得意としてきた利益誘導型の「締め付け」だった。
「大沼に投票しないと安倍政権にノーを突き付けたことと同じ。アベノミクスも国土強靱(きょうじん)化も反対か、と呼び掛けろ」。13日の選対会議で、県選出の参院議員岸宏一は徹底した業界対策を指示した。
全国31の1人区で全勝を目指す党本部の圧力は激烈だった。
15日は経済再生担当相甘利明、17日には元官房長官塩崎恭久、19日も党参院議員会長中曽根弘文と農相林芳正。続々と大物が応援に入り、商工団体や首長、宗教団体、農業者らに接触、大沼支持を求めた。
「もう動くな」。選挙戦序盤、公示前に舟山支持を明言した山形県知事吉村美栄子に、政府首脳らが電話でにらみを利かせた。吉村は「絶対に動きません」と答えたという。
舟山との差は2万700票。僅差だが、票を囲い込むしたたかな戦略が積み重ねた確かな差とも言える。県連会長の衆院議員遠藤利明は「危機感を持ち、必死に大沼を売り込んだ組織戦が奏功した。万々歳だ」と誇らしげに振り返る。
<緩みと戦う>
「愛知は大丈夫、という他陣営のキャンペーンにやられた」
宮城選挙区(改選数2)でトップで3選を果たした自民党現職の愛知治郎(44)は22日、組織の緩みと戦ってきたことをにじませた。
獲得したのは42万1000票。他候補を大きく引き離したが、当初の目標だった50万票には遠く及ばなかった。終盤、みんなの党新人の和田政宗(38)と民主党現職の岡崎トミ子(69)の2議席目争いが激しくなったことが、愛知に響いた。
「愛知は当確だから別の候補に(期日前投票で)入れてきた、と言う支持者が日に日に増えた」と党関係者は振り返る。
結果、2議席目は和田が滑り込み、民主党の指定席はなくなった。緩んでいた愛知票の一部が、民主党不信と化学反応を起こし、和田に流れたのだ。
<進む弱体化>
「大勝と言えるかもしれないが、実感はまったくない」。22日朝、秋田選挙区(改選数1)で26万票を得て初当選した自民党新人の中泉松司(34)は、自宅で打ち明けた。
党県連は、圧勝の影でネットワークの弱体化が進んでいることを如実に感じた。保守系の市町村議は自治体合併で減少。15年前まで5万人超だった県内の党員数は高齢化で約7000人にまで減った。
衆参のねじれを解消した民意の振り子。それが逆に振れれば、このままの支持基盤ではまた覆される−。中泉は「おごらず、謙虚に国民に耳を傾けるだけ」と語る。(敬称略)
2013年07月24日水曜日
2867
:
チバQ
:2013/07/25(木) 21:45:13
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1123/20130725_01.htm
気流どこへ 参院選ねじれ解消(下)中小明暗/街頭・ネット併用、金星
インターネット番組を収録する(左から)藤巻幸夫参院議員、和田氏、林衆院議員=17日夜、仙台市青葉区
<組織力補う>
支持拡大の最前線に、連呼や握手はなかった。
終盤戦に入った17日夜、仙台市内のスタジオ。宮城選挙区(改選数2)で初当選したみんなの党新人和田政宗(38)は短文投稿サイト「ツイッター」上であった討論会に参加した。
司会はネット界で活躍するジャーナリストの津田大介。「ネットは選挙にどんな変化をもたらしたか」「手応えは」。矢継ぎ早に繰り出される質問に、和田は黙々と回答を書き込んだ。
討論会が終わらないうちに、スタジオ内では選挙中の日課となったネット配信番組の収録が始まった。ともに元アナウンサーの和田と党衆院議員(比例東北)林宙紀が、軽妙な会話で日中の活動を紹介した。
陣営は業界団体の支援を受けなかった。県内5262カ所の掲示板にポスターを貼るのに3日かかったほど組織は弱かった。それをカバーしたのがネット戦略だ。
最終盤、和田は変わり身も見せた。
「お疲れさまでした。あさっては投票日です」。19日夜、陣営は和田をJR仙台駅前に立たせることを番組収録より優先した。視聴者数が頭打ちとなり、街頭で訴える正攻法が有効と判断した。
「ネット選挙はまだ過渡期。稼げる票には限界がある」と林。ネットという新たな主戦場で知名度を上げ、従来の選挙手法も織り交ぜた。民主党県連幹部に「つかみどころがない」と映った戦略が、現職の岡崎トミ子(69)から金星を挙げた。
<求心力衰え>
自民党圧勝の陰には、野党同士の激しいつぶし合いがあった。東北でも中小政党の明暗がくっきりと分かれた。
小沢一郎(衆院岩手4区)率いる生活の党は、岩手選挙区(改選数1)に新人関根敏伸(57)、青森選挙区(同)に現職平山幸司(43)を立てたがいずれも大敗。全国でも議席ゼロに終わった。
「一にも二にもわたしの力量が足りなかった」。21日夜、盛岡市。前復興相の無所属現職平野達男(59)に、15万票差で大敗した関根は小沢をかばうかのように釈明した。
小沢は「王国」再生へ必死だった。18日には雨が降りしきる中、県内10カ所を回り「政党に属さなくては影響力を行使できない」と叫んだ。小沢とたもとを分かち、4月に民主党も離れた平野の現状を当てこすった。
小沢を師と仰ぐ知事達増拓也と、その妻で昨年の衆院選岩手1区で落選した陽子も動員した。
あらゆるカードを切った上での惨敗。小沢の求心力が衰えたことを強く印象付けた。支援する経済人は言う。「長い間、小沢の人気や集票力に頼って選挙をしてきたがついに弾が切れた」
<対決あおる>
12年ぶりに東京など選挙区で議席を獲得した共産党。宮城選挙区で落選した新人岩渕彩子(30)は最終日の20日、仙台市中心部で「暴走する安倍政権を止められるのは共産党しかない」と自共対決をあおった。
東北での比例の得票は32万票と前回2010年の1.5倍に達した。党宮城県委員長の中島康博は「安倍政権に不安を抱える有権者の考えと共産党の主張がかみ合った」と自信を深める。(敬称略)
2013年07月25日木曜日
2868
:
チバQ
:2013/07/25(木) 21:45:37
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1123/20130723_08.htm
激闘・参院選 明と暗(上)圧勝の内実/首相人気におんぶ
当選確実の報を受け、支持者に迎えられる愛知氏。自民党への追い風に乗り、トップ当選を果たした=21日午後8時ごろ、仙台市青葉区の事務所
21日投開票された参院選で、宮城選挙区(改選数2)は自民党の現職が圧勝で3選し、みんなの党の新人が民主党現職に競り勝って初当選を果たした。民主、自民が議席を分け合う構図が一変し、県政界に新たな歴史を刻んだ激闘。明暗が分かれた戦いの軌跡を追った。
◎無党派つかみきれず
早々と当選を確実にした現職が余裕の勝利に胸を張った。
「前回に増して多くの支持を頂いた。選挙で約束したことをしっかりと成し遂げる」
21日午後8時すぎ、自民党現職の愛知治郎(44)は、仙台市青葉区の事務所で支持者を前に力強く宣言した。
開票状況を伝えるテレビ番組は、全国で最も早いグループで当選確実を速報した。
「トップを目指して戦った。当確もトップだ」。過去2回の2位当選がうそのような勝ち方に、選対本部長の相沢光哉の舌は滑らかだった。
<トップが義務>
戦いは1位当選を義務付けられた。党県連は候補者を愛知に一本化。安倍晋三政権の高支持率を背に、終始、優位に選挙戦を進めた。
愛知が訴えの軸に据えたのも安倍首相が進める経済政策「アベノミクス」の成果だった。
「国民のマインドは確実に前向きになった。これからはもっと良くなる」。個人演説会などでは景気回復への期待感を高める訴えに力を注いだ。
後押しするように安倍首相も13日、仙台市に入った。「経済成長がプラスになり、雇用の指標もリーマン・ショック前に戻った。民主党が3年かかってもできなかったことを半年で達成した」。青葉区の街頭で熱弁を振るう首相に約1000人が拍手を送った。
党国会議員や県議らも回転し、党支持層を手堅くまとめた。結果は42万1634票を得ての勝利。陣営が掲げた「2位に20万票差をつける」との最低目標も達成した。
ただ陣営幹部の表情は晴れない。本来の目標とした「50万票」を割り込んだ。県連会長代理の藤倉知格は「全国的な追い風は受けたが、無党派層を十分に引き付けられなかった」とみる。
共同通信社が投票日当日に行った出口調査では、無党派層の3割が、2位で初当選したみんなの党新人の和田政宗(38)に票を投じた。愛知は同じ3割にとどまった。
<活動量で不満>
思うように票が伸びなかった要因の一つに挙がるのは、愛知の地元での活動量の不足だ。6年前から得票数を減らしたのは7市町。うち5市町は沿岸被災地だった。県議は「しっかり被災地を回っていれば、違う結果が出た」と指摘する。
後援会の対応にも県議らから不満がこぼれる。個人演説会は20回を超えたが、後援会主催は2回のみ。祖父、父から引き継いだ組織は高齢化が進んでおり、以前から世代交代が課題とされている。
県連幹事長の中島源陽が自らを戒めるように言う。「今後の政治状況は分からない。日常の活動で期待に応えていかないと、有権者の信頼を失ってしまう」
アベノミクスの追い風を受けた圧勝は、支持基盤を盤石にしたとは言い切れない現実も浮き彫りにした。(敬称略)
2013年07月23日火曜日
2869
:
チバQ
:2013/07/25(木) 21:46:49
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1123/20130724_02.htm
激闘・参院選 明と暗(中)逆転の戦略/ネット駆使し攻勢
三木谷楽天社長(右端)と仙台市の中心商店街を練り歩き、無党派層にアピールする和田氏=15日
◎仙台に照準、狙い通り
「これまではシナリオ通り。さあここからだ」。投開票日の21日午後11時、仙台市青葉区にあるみんなの党新人和田政宗(38)の選挙事務所。党県支部長林宙紀はタブレット型端末で開票状況を見ながらつぶやいた。
選挙前から、勝負の相手は民主党現職の岡崎トミ子(69)と踏んでいた。郡部の開票がほぼ終わった時点で約2万票負けていたが、仙台市の開票が進むにつれ、差は詰まった。午後11時40分、テレビの開票速報が和田の当選確実を伝えると事務所内は大きく沸いた。
5102票差の勝利。勝因は、ライバルに約3万票差をつけた仙台市での支持の広がりだった。
<「群衆つくれ」>
陣営は戦略的に仙台を攻めた。和田は選挙中、市内の主要駅などで朝のあいさつ運動に徹した。昼間は無党派層を意識して、繁華街で何度も街頭演説した。楽天社長の三木谷浩史が応援に入った15日に向け、攻めに拍車を掛けた。
3日前の12日、青葉区のホテルであった選対会議。「潮目を変えるターニングポイントだ。街頭に群衆をつくれ」。陣営中枢から党地方議員に指示が飛んだ。
15日、三木谷の前には約300人の人垣ができた。いつもは通り過ぎる人に呼び掛けるだけの和田の街頭活動の中では異例の光景だった。陣営は、日本を代表するネット起業家の短い滞在をフルに活用しようと、演説の様子を動画で公開した。
狙いは見事にはまり、得票は仙台市5区のほか、塩釜、名取、多賀城各市や黒川郡など仙台市の近隣市町でも岡崎を上回った。
<強く民主批判>
序盤戦からインターネット上などで民主党や岡崎への批判を展開した和田。攻撃ぶりは日を追うごとに激烈になった。
19日夜、仙台市の繁華街では「民主党政権は復興政策をめちゃくちゃにした。選挙中も業界ばかり回り、組織固めに必死だ」と糾弾した。
長年、岡崎と対決してきた保守勢力もあうんの呼吸で後押しした。
自民党現職の愛知治郎(44)を応援するはずの同党仙台市連幹部は終盤、「岡崎を落とす絶好のチャンス。支持者には冗談めかして『愛知は大丈夫。岡崎を落とすため和田に入れようという人もいる』と話している」と、暗に和田支援を呼び掛けたことを明かした。
同じような動きは最終盤、急速に広がった。選挙戦最終日の20日午前、青葉区の仙台朝市を歩いた和田は、中年男性に「自民党員だけど知人に声を掛けている。民主党現職に負けてはだめだ」と固い握手を求められた。
仙台攻略、保守票の切り崩し。逆転の青写真を具現化する武器になったのは、今回解禁されたネット戦術だ。和田は「ネットがなければひっくり返せなかった」と自認する。
戦略がかみ合い、陣営が想定した以上に効果を発揮した戦いだった。(敬称略)
2013年07月24日水曜日
2870
:
チバQ
:2013/07/25(木) 21:48:02
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1123/20130725_02.htm
激闘・参院選 明と暗(下)防戦の誤算/郊外重点、逆転招く
支持者と握手する岡崎氏(左)。訴えが無党派層に広がらず、議席を失った=23日午前0時ごろ、仙台市青葉区の事務所
◎2議席目、知名度過信
開票速報が落選を報じた21日深夜、民主党現職岡崎トミ子(69)は仙台市青葉区の事務所で支持者に頭を下げた。
「仙台でもっと浸透できる戦いをすべきだった」
口をついて出たのは、みんなの党新人の和田政宗(38)に約3万票差をつけられ、逆転を招いた仙台決戦への悔いだった。
<遊説方針迷い>
陣営は、逆風下でも知名度の高さで2議席目をつかめると踏んでいた。前半戦は県内各地や労組を地道に回る支持固めを徹底。後半の勝負どころとみた仙台市でも、中心部での街頭演説を抑え、郊外に選挙カーを走らせて長年の支持層に訴える「団地作戦」を展開した。
最終盤の19日、2度目のてこ入れに入った党幹事長細野豪志がマイクを握ったのも中心部から離れた泉区の街頭だった。「岡トミ危うしと言われている。残る議席を誰が取るべきかを考えてほしい」と必死に訴えた。
党内きっての人気者の演説に、足を止めたのは約200人。無党派層のうねりを起こした過去の選挙を知る陣営関係者からは、「市中心部なら3倍の人が集まったはずだ」と疑問の声も漏れた。
3連休中日の14日には、遊説方針をめぐるドタバタ劇もあった。遊説部隊が郊外を回る選挙カー日程を、現場で急きょ変更。青葉区の中心商店街で街頭演説を始めると、陣営幹部が「そこは県外客ばかりだ。団地を回れ」と打ち切らせた。
中心部対策の強化か、郊外での支持固めか。遊説方針をめぐる迷いは、得意とした無党派層の取り込みがままならない陣営の焦りを、顕著に映し出した。
<県政界に影響>
頼みとする労組との一体感が十分でないという誤算もあった。
連合宮城傘下のある産別労組は、比例代表に立った組織内候補への投票呼び掛けを優先し、選挙区の岡崎にあまり触れなかった。幹部は「これまでの選挙で岡崎は票を上積みしてくれる存在だった。今回は党のイメージが悪すぎた」と振り返る。
何度も県内に風を巻き起こしてきた民主党の顔、岡崎の退場。県政界もその影響を注視する。
知事の村井嘉浩は22日の定例記者会見で、「ほかの若い現職が落選したのとは意味が違う。民主党の影響力が低下すれば、結果として県政界にもいろいろな影響を与える」と見通した。
焦点は、村井の3選出馬が濃厚な知事選(10月10日告示、27日投票)に移る。注目されるのは、2009年の前回、自民党出身の村井に対抗馬を擁立した民主党の対応だ。県連幹部は「解党的な出直しが求められており、推して知るべしだ」と擁立の難しさを認める。
県連で候補者を発掘し、党勢拡大の中心になってきたのは岡崎だった。立役者が国政の場から去る影響は計り知れない。
県連幹事長の内海太は「絶えず人材を発掘し、逆風でも当選できる候補を地道に育てていくしかない」と言葉を絞り出す。知事選やその先を展望する余裕はまだない。
(敬称略)
2013年07月25日木曜日
2871
:
名無しさん
:2013/07/25(木) 22:14:22
海江田執行部の総退陣要求=民主沖縄
民主党沖縄県連は25日、常任幹事会を開き、参院選の総括について協議した。その結果、
沖縄での党勢後退と全国的な惨敗について「党執行部の責任は重大」とし、海江田万里代表を含む党執行部に対して
「即刻総退陣を求める」とする文書を決定した。来週にも県連幹部が上京し、党本部に提出する。
参院選沖縄選挙区について、民主党本部は沖縄県連に対し、野党票が割れれば自民党を利するとして、独自候補の擁立を見送るよう要請。
これを受けて県連は擁立を断念し、自主投票とした経緯がある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130725-00000165-jij-pol
2872
:
チバQ
:2013/07/26(金) 01:26:29
http://www.mbs.jp/news/jnn_5393030_zen.shtml
参院選、“無名の新人”が17万票獲得の理由
参院選の比例区での当選者を個人名の得票順で並べると、トップは公明党の山本香苗さんで99万票を超えました。そして、比例区の定数である48番目は、公明党の新妻秀規さんでおよそ2万6000票でした。そんな中、政治的には無名の新人ながら、17万票も獲得した候補がいました。
「緑の党」から出馬したミュージシャンの三宅洋平さんです。「緑の党」は政党全体の得票が少なかったため落選となりましたが、若い層を中心に支持を広げた背景には独自の選挙スタイルがありました。
参議院選挙の投票日前日、東京・渋谷駅前は、若者で溢れかえっていました。
「全国比例から立候補、三宅洋平!」(無所属 山本太郎氏)
東京選挙区から無所属で立候補した俳優の山本太郎さんと抱き合ったこの男性・・・
「緑の党推薦候補全国比例区、三宅洋平です!」
「緑の党」から比例区で立候補した、ミュージシャンの三宅洋平さん。
「おかしいと思うことは、腹の底からおかしいって言いたいんだ。政治の力学なんて、俺たちが変えられるんだよ!」(緑の党 三宅洋平氏)
選挙中、最もツイッターのフォロワー数を増やすなど、ネット上で、突如、話題を呼んだ候補者です。
沖縄を拠点に活動してきた三宅さん。選挙戦を通じ、ネット上での「ムーブメント」を引き起こすきっかけとなったのが、独自の選挙スタイルでした。三宅さんが打ち出したのは、音楽の生演奏を通じて自らの政治理念を訴えるという新しいかたちの街頭演説です。
「僕が政治や選挙をダサいと思った要因を抜き去っていきたかった。みかん箱の上で辻立ちは、僕には似合わない。拡声機は俺たちで言う、スピーカーだよね」(緑の党 三宅洋平氏)
「俺たちは、戦争にも原発にも、絶対負けない!」(緑の党 三宅洋平氏)
全国で街頭ライブを行う様子が動画で配信されると、瞬く間にネット上で拡散し若者を中心に支持を集めました。
「大飯原発、再稼働反対!」(緑の党 須黒奈緒共同代表 去年8月)
今回、三宅さんを擁立したのは、「脱原発」や「脱経済至上主義」を掲げる政治団体「緑の党」です。「緑の党」は、環境問題などに取り組む市民運動がきっかけとなり、1970年代にオーストラリアなどで誕生。ドイツでは連邦議会で一定の勢力を持ち、日本でも福島第一原発事故以降高まった「脱原発」の機運を受け、去年7月に結党されました。
「日本はドイツと同様工業国ですし、再生可能エネルギーの促進が本当に良い経済を作るためのチャンスだということを訴えていけばいいのです。それが緑の党の理念ですから」(ドイツ「緑の党」 ベアベル・ヘーン会派副代表)
日本の「緑の党」は、今回初めて参院選に候補者を立て「原発の即時廃止」を最重要課題として訴えました。
「日本の参議院選挙から世界の歴史を変えるんだよ 。戦争経済なんかもう要らないの!」(緑の党 三宅洋平氏)
そして、三宅さんは、17万6970票を獲得。これは、比例区で自民党から当選した有名候補より、多い得票数となりました。しかし、「緑の党」全体の比例区での得票は45万票あまりにとどまって議席獲得には至らず、候補者10人全員が落選しました。結果を受けて三宅さんは、国政進出への思いを新たにしたと言います。
「徴兵だの、戦争だの、稼働し続ける原発だの、子どもたちに残せるわけがないでしょってね」(緑の党 三宅洋平氏)
見据えているのは、次の国政選挙。その時、日本の原発はどうなっているのでしょうか。(25日23:27)
2873
:
ロックフェラー帝国の陰謀-見えざる世界政府
:2013/07/26(金) 22:36:46
東京地検特捜部は、売国操作エージェント。
国民は、ロックフェラーが死んでも、謀略の全てが消え去ったなどと勘違いしないように。その上がいる。
その他関連:官僚、自民党、森喜朗、CIA
2874
:
名無しさん
:2013/07/26(金) 23:03:09
http://www.asahi.com/area/yamagata/articles/MTW1307240600001.html
激戦の背景(上)[PR]
◇ 市長選にらむ県都 自民対「非自民連合」、互角
「山形市で競り負けた」
参院選山形選挙区の開票結果を受けて22日朝、自民党には動揺が広がった。
選挙では自民党の大沼瑞穂氏(34)が当選したが、山形市の得票は大沼氏が5万3760票、みどりの風の舟山康江氏(47)が5万5305票。差はわずか1545票だが、山形市での勝利を絶対条件に掲げて総力を注いできた大沼陣営には驚きの敗北だった。
20万人超の有権者がいる山形市は、選挙の当落を左右する大票田。だが、自民党にとっては支持基盤が弱く、2004年以来3度の参院選のすべてで民主党候補に敗れた「鬼門」だ。
しかも、大沼氏にとって山形市は血縁のある、ゆかりの深い地域。「地盤の山形市を落とせば落選しかねない」。選対本部長の遠藤利明・党県連会長は自身の後援会を総動員して山形市の票固めに徹した。
それでも大沼氏が競り負けたのは、「非自民連合」でもあった舟山陣営の激しい追い上げがあったからだ。
遠藤氏が「もっとも勢いをそがれた」と振り返るのが、比例区に立候補した民主党の元衆院議員、鹿野道彦氏(71)と舟山氏との連携だった。
鹿野氏の支援者には民主党を離党した舟山氏への批判も根強くあったが、鹿野氏は演説で繰り返し舟山氏への支援を訴えた。鹿野後援会の幹部は「最終的に9割の支援者が舟山さんに入れたはず」。選挙戦終盤、舟山氏も山形市に張り付いて無党派層の取り込みに腐心したことも奏功した。
お互いの総力をぶつけ、互角に終わった県都決戦。両者が参院選の次に見据えるのが2年後の市長選だ。
山形市長には長らく非自民勢力の市長が当選しているだけに、遠藤氏は「次の市長選は絶対に自民党候補を当選させる選挙だ」と意気込む。舟山陣営のある選対幹部は「大沼氏の当選で山形市が地盤の国会議員が(遠藤氏と)2人になった。その影響はこれから出るだろう」と危機感を強めている。
◇
自民党候補の勝利に終わった参院選山形選挙区。17日間の激戦の背景と、これからの動きを探る。(西尾邦明、遠藤隆史)
2875
:
名無しさん
:2013/07/26(金) 23:04:05
http://www.asahi.com/area/yamagata/articles/MTW1307250600001.html
激戦の背景(中)[PR]
◇ 舟山陣営 置賜に溝
近藤氏の影響力生きず
22日未明。参院選の大勢が判明したことを受け、民主党県連会長の近藤洋介衆院議員が選挙戦を振り返った。
「全国的に自民候補にダブルスコアで負けている中で、互角の勝負ができた」
民主党県連は山形選挙区に独自候補を立てず、みどりの風の舟山康江氏(47)の支持を決定。結果は約2万票差で敗れたが、近藤氏が口にしたのは非自民勢力結集への手応えだった。
しかし、舟山陣営のある幹部の見立ては異なる。
「一番の誤算は置賜地方。選挙結果をみれば、近藤氏の力は陣営のアクセルにならなかった」
小国町が地元の舟山氏にとって、置賜地方は強みのある地域。再選にはここで自民党の大沼瑞穂氏(34)を引き離すことが絶対条件で、陣営は「置賜から参院議員の火を消すな」を合言葉に戦ってきた。
大票田の米沢市は近藤氏の地元だ。ただ、舟山陣営は当初、環太平洋経済連携協定(TPP)推進派の近藤氏に抵抗感が大きい農業団体の意向を尊重し、公示日の出陣式でも近藤氏にあいさつをさせなかった。近藤氏側は「民主の票が入らなくなる」と激しく反発した。
結局、近藤氏が応援弁士に立ったのは選挙戦中盤だった。大沼氏との互角の激戦に、舟山陣営が「米沢で圧勝し、寒河江や東根で善戦するためには近藤氏とその後援会の支援が不可欠」と判断したためだ。
近藤氏周辺からは「政策的に距離のある舟山氏を全力で支援した」との声がある一方、舟山氏のある選対幹部は「近藤氏はアクセル全開でも、後援会にはほとんど支援に動かない層もいた。それに近藤氏が表に立ったことで、そがれた農業票もある」と指摘する。
自民党側は、昨年末の衆院選山形2区で初当選した鈴木憲和氏が置賜地方のてこ入れを徹底。最終的に舟山氏は米沢市で、大沼氏に137票差で競り負けた。
優位に立てると踏んでいた置賜地方で、一枚岩になれなかった舟山陣営。「呉越同舟」の難しさが選挙戦略を狂わせた。(西尾邦明、遠藤隆史)
2876
:
名無しさん
:2013/07/26(金) 23:05:15
http://www.asahi.com/area/yamagata/articles/MTW1307260600002.html
激戦の背景(下)[PR]
∞ 勝利「次」への号砲 衆院3区 自民公認争い激化
参院選山形選挙区で自民党の大沼瑞穂氏(34)の当選が決まった21日夜。党内で新たな戦いが始まった。
「当選を祝う大沼氏のバンザイが号砲。これからの勝負は山形3区の公認争いだ」。ある党員はこう話した。
庄内・最上地域で構成される衆院山形3区。今回の参院選で大沼氏の勝利を大きく引き寄せたのは、この山形3区をめぐる党内の「功績争い」だった。
約2万票差の激戦だった山形選挙区で、大沼氏がみどりの風の舟山康江氏(47)をとりわけ引き離したのが庄内地域だ。鶴岡市と酒田市を抱えるこの地域の合計で、大沼氏は全体の票差の4割以上にあたる8813票のリードを奪った。
その原動力が、前酒田市長で無所属の阿部寿一衆院議員と、鶴岡市から衆院議員を目指す加藤紘一氏の3女鮎子氏だった。
昨年末の衆院選で加藤氏が阿部氏に敗れて以降、空席状態の3区の自民党公認の座を狙う阿部氏と鮎子氏は、参院選でそれぞれ後援会を動かし「功績づくり」に奔走。自民党の岸宏一参院議員が強い影響力を持つ最上地域で、大沼氏のリードが1660票にとどまっただけに、庄内地域の「貯金」は大きな援軍だった。
しかし、「3区公認を得るために2人をいや応なく競わせる」(党県連幹部)戦略は、阿部氏と鮎子氏の対立をさらに深めた。
阿部氏は選挙戦で、大沼氏の応援に立つたびに自身が自民党入りを望む姿勢をアピール。阿部氏に近い立場の岸氏は「(阿部氏の)自民党入りを邪魔する人がいる」と発言し、暗に鮎子氏を支持する党内の勢力を批判した。
一方、新庄市で開かれた大沼氏の個人演説会では、応援弁士に招かれた阿部氏が壇上で話し始めた途端、鮎子氏の支持者らが一斉に席を立つ一幕もあった。
自民党県連の野川政文幹事長は「公認候補選びについては、まず3区の自民党支部で考えをまとめてもらうのが先」と静観する構えで、今後も両氏の溝が埋まる気配はない。3年後ともいわれる次の衆院選をにらんだ火種は勢いを強めつつある。(西尾邦明、遠藤隆史)
2877
:
名無しさん
:2013/07/26(金) 23:06:44
http://www.asahi.com/area/iwate/articles/MTW20130724030910001.html
「復興」で一点突破
「県や復興庁に、ガツッとやるように言いますので」。住宅再建の不安を口にする仮設住宅の住民らに声を掛ける平野達男氏=5日、釜石市
【岩井建樹】「復興大臣になったつもりで被災地を歩く」
3選を果たした翌22日朝。無所属の平野達男氏は会見で、「復興庁の職員を呼んで話を聞き、問題点を整理する。よい提案をすれば政府も受け入れる」。復興相を務めた人脈と経験があれば、政党に頼らなくとも問題はない、と言わんばかりだった。
「組織も金もない選挙戦」(陣営幹部)。平野氏は17日間の選挙戦でひたすら街頭に立ち、演説の大半を復興に費やした。他の候補者や政党の批判はせず、「復興の最前線に立つ覚悟だ」と訴え続けた。
自民党が閣僚や人気の若手議員らを連日投入し、「無所属議員に何が出来るのか」と批判を口にするのとは対照的な姿だった。
被災地では、仮設団地を100カ所以上まわった。平野氏は「被災者に話をするのは当然」と言う一方、「戦術的な面もあった」。仮設団地で被災者と語り合う姿は、復興を訴える平野氏のイメージと重なった。
7月11日の月命日には他陣営が被災地に押しかける中、平野氏は「その日は遺族がお墓参りをする日」と内陸部を遊説。その日の夜に盛岡市で開かれた集会では、陣営幹部が「月命日を選挙に利用せず、遊説を避けた平野氏は他の候補者とはやはり違う」と訴えた。
こうした「完全無所属」「復興最優先」の姿勢を徹底する戦略が功を奏す。無党派層に加え、民主党、社民党といった「反自民層」、さらに落下傘候補に違和感をぬぐえない「自民支持層」の受け皿となっていった。
●慎重に自民と距離
ただ、平野氏が始めから政党の看板に頼らなかったわけではない。
沈む船に乗りたくないと4月に民主から逃げだした時には、「自分の原点は保守」と語り、上り調子の自民に支援を求めた。それがかなわないと、平野氏はショックで寝込んだ。
5月の連休明けから、同級生や地元北上の企業の支援を受けて活動を再開。民主、地域政党いわて、無所属の県議8人も支援に回った。
息を吹き返した平野氏はその後、自民を連想させる「保守」との言葉を使うのを控えた。自民に秋波を送った経緯から、「当選後に自民入りするのでは」とのうわさが出て、支援県議の後援会にも戸惑いが広がっていた。
陣営幹部は打ち明ける。「民主や社民など『反自民層』を取り込むためには、自民入りのうわさは迷惑だった。頭のいい平野さんは言葉を慎重に選んだ」
●当選で連携流動的に
とはいえ、当選すれば話は変わる。
平野氏は「当面は無所属で復興最優先で活動する」との考えだ。一方、平野氏が強い関心を示すTPP参加問題や社会保障と税の一体改革については「1人でやるには限界がある」とも述べ、政党との連携も視野に入れている。
自民側は選挙中、自民支持層が平野氏に流れることを懸念し、「平野氏の自民入りはない」とうわさの打ち消しに躍起となっていた。
だが、4月に秋波を送られた際に平野氏を推した二階俊博総務会長代行が19日に県内入りした際、「平野氏は敵ではない」と言うなど、自民内には平野氏を評価する声も一部に残る。
平野氏は当選直後、記者団の取材に「今は自民入りはない」と話したが、岩手でどうしても勝てない自民が、平野氏に接触する可能性は残り、流動的だ。
北上後援会長として平野氏を支え続けた中村好雄氏は推し量る。「当選の経緯からして今は動けない。政界の動向を見ながら立ち位置を決めるつもりではないか」
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2878
:
名無しさん
:2013/07/26(金) 23:07:37
http://www.asahi.com/area/iwate/articles/MTW20130725030910001.html
「王国」権勢いずこ
関根敏伸氏(左)の応援演説に駆けつけた小沢一郎氏=18日、盛岡市
【寺沢尚晃】すでに「王国」は「小国」でさえなくなってしまったのか。
生活の党の小沢一郎代表の地元、奥州市さえ、たもとを分かった無所属の平野達男氏の2万8671票に対し、生活の関根敏伸氏は1万2578票。前回衆院選での小沢氏の3万4643票の半分も、関根氏はつかめなかった。
「きちんとやることはやったし、長年の支持者には伝わったと思う。でも、そこまで。広がりが全く実感できなかった」と後援会幹部は言う。
そんな幹部を、さらに落胆させたのは、小沢氏が21日夜、都内の会見で語った感想だ。
「民主党の大臣を務め、次は自民党に(支援の)申し入れをした。このような人(平野氏)に、岩手県でこのような大きな支持が集まるというのは、私の政治家として、人間としての生き様から考えると、今もって信じられない」
後援会幹部は「有権者に対してまでも、うらみ節を言うようになってしまった。小沢さんが、有権者から離れていくようだ」。
立候補表明が5月中旬と、6人の候補者の中で最も遅れた。公示直前までずれこんだ衆院選時のように、公言した擁立時期がだんだん遅れていった。「勝てる候補」を探せず、平野氏と同郷の関根氏を立てるのが精いっぱいだった。
選対本部はいつもの小沢氏が作り上げてきた通り、総括責任者、選対本部長に国会議員、衆院の各小選挙区に県議ら担当者を据え、電話作戦、企業回り、所属議員との遊説も繰り返した。
ただ、民主党分裂前の国会議員は8人いたが、参院選直前は4人。23人いた県議も、辞職した関根氏を除くと9人に減った。
小沢氏は、仕方なく前面に出た。公示前には、県内の業界団体と社民党の計23カ所を行脚。にらみを利かせた。終盤には関根氏と終日遊説して回った。それでも、平野氏の4割にも満たない得票での惨敗だった。
後援会幹部は「昔は、小沢さんが選挙戦終盤に来てくれれば、逆転できた。でも今、組織にも小沢さん自身にもそんな神通力がないことは、昨年の衆院選で分かっていた」。
小沢氏は任期満了で74歳。ワンマン政党の限界が見えて来ている。
「小沢力」の低下の影響を最も実感しているのは達増拓也知事かもしれない。小沢氏の支援団体「欅(けやき)の会」会長に就任し、遊説に加わったが、盛岡では、平野氏の3分の1以下、惨敗した自民候補の半分しか得票できなかった。
しかし、開票翌日の22日、定例会見でこう強弁した。
「平野さんに小沢ブランドを感じて投票した人もかなりいるのではないか。小沢系3人の中の1人が当選したという風にも見られるのではないか」
小沢氏同様、有権者が認識不足だったと言わんばかりの発言だった。
その達増知事も「真の小沢系」の弱体化で、立ち位置がさらに苦しくなる。2年後に控える知事選について、かつては2期で退く意向を示していたが、3期目は「白紙」と言い始めた。立候補が取りざたされる衆院選の方が後になる可能性がある。
今後の県政運営について問われた達増氏は、「多数を形成するように協力関係を構築していかないと」。少しずつ生活以外との距離を縮めていこうとしている。
2879
:
名無しさん
:2013/07/26(金) 23:08:17
http://www.asahi.com/area/iwate/articles/MTW20130726030910001.html
県連裂いた「裏切り」
階猛衆院議員(左)は、自らが擁立した吉田晴美氏に寄り添い続けた=13日、盛岡市の「よ市」
【岩井建樹】「裏切り」が党県連をずたずたにしてしまった。
21日午後8時。民主県連代表の階猛衆院議員は、テレビで平野達男氏の「当選確実」のテロップを見た。「複雑な心境だ」と悔しさをにじませた。
4月に平野氏が民主党を離れ、階氏は急きょ、吉田晴美氏を擁立。二人三脚の選挙戦を繰り広げたが、自分の選挙のようには後援会は動かない。
階氏の後援会は達増拓也知事の後援会から引き継いだもので、メンバーも重なる。ある支援者は「国政は階、知事選は達増を支援する。民主党を支持しているわけではない」。
県連はそれ以上に混乱した。「落下傘候補ではダメだ」と反発。12人のうち3人が平野氏支援にまわった。階氏が檄(げき)を飛ばしても、陣営の士気は上がらなかった。21日の投開票日が近づいたある日の晩。幹部の一人は、「与えられたノルマを淡々とこなすだけ」と漏らした。結局、運営から集票まで、連合岩手におんぶに抱っこだった。
民主党への逆風もあり、結果は、300万円の供託金さえ没収される大惨敗。階氏の地盤・盛岡市は、6人の候補者のうち、達増氏が支援する関根敏伸氏にも及ばない4位。平野氏の3分の1も得票できなかった。
県連は、再建できるのだろうか。
昨年の衆院選では、国会議員と県議団は、「反小沢」でつながっていた。だが今回の参院選で、「階派」「平野派」「中立」に分かれてしまった。
県連としては、平野氏を支援した県議は当然、厳しい処分の対象となる。しかし、そうなれば分裂は決定的だ。21日夜、階氏は処分について、「ノーコメント」とした。
一方、県議会での影響力を保ちたい県議団は、県連組織よりも会派の維持を優先したい考えだ。平野氏を支援した渡辺幸貫県議も「会派から抜ける気はない。選挙が終われば県議団はまとまる」と言う。
だが、別の民主県議は嘆く。「階氏と県議との信頼関係は壊れたままだ。党に残るメリットもない。離党する県議が出る恐れもある」=終わり
2880
:
チバQ
:2013/07/27(土) 10:13:13
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/news/20130725-OYT8T01375.htm
民・み 不和で自独走
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みんなの党・藤岡さん(右)から握手され、とっさに左手で制止する民主党県連の渡部幹事長(7月5日、松山市で)
21日に投開票された参院選で、愛媛選挙区(改選定数1)は自民党の井原巧さん(49)が初当選を果たした。党への追い風も受け、投票数の67%にあたる37万票余りを得た。対抗したみんなの党の藤岡佳代子さん(47)は18%にあたる10万票余り。ほぼ無名の状態で公示1か月余り前に立候補表明、最後まで苦戦した。井原さんの〈独走〉に終わった選挙戦を振り返る。
■色々な事情
「温かい協力をお願いします。苦戦しています」。公示翌日の7月5日、藤岡さんは笑みを浮かべながら、民主党県連の渡部昭幹事長に握手を求めた。
「ちょっと離してください」。渡部幹事長は、右手を握られ、困惑した表情を見せた。この日の回答は「どこからも態度がない」。みんな県連側から協力の要請がない、との意味だ。
みんな、民主の両党は5月下旬、改選定数1の「1人区」では“共倒れ”を防ぐため、候補者を一本化することで合意。6月下旬には、選挙協力することまで踏み込んで方針が確認された。藤岡さんは、党本部の意向通り、選挙協力を求めた。
しかし、両県連の間には根深い溝があり、選挙戦では最後まで〈非自民の共闘〉は見えなかった。みんな県連の横山博幸代表は、かつて民主県連幹事長を務め、昨年4月、民主党の消費税増税方針などに反発し離党していた。
そうした因縁からか、横山代表は選挙協力を否定し続け、「政策の違うところと同じ方向を向くのは難しい」と、繰り返すだけだった。
民主県連も、歩み寄りを見せなかった。永江孝子県連代表が、立候補の意思を表していたにもかかわらず、党本部の候補者調整により出馬を断念せざるを得なかった経緯があった。
永江代表は7月9日、みんなへの譲歩があるかどうかを報道陣に問われ、感情を抑えきれずにいらだった。「我々から(藤岡さんを)『応援させてください』と言うのは違うのではないか。候補者を(みんなの党に)譲ったことで、すでに大きな協力をしている」
県内では最後まで、党本部同士の“事情”は通用しなかった。
21日夜、開票が始まってまもなく、藤岡さんの落選が明らかになった。藤岡さんは敗戦の弁を述べながら、党本部と県連の板挟みで苦しんだ心情を漏らした。「『色々な事情』があることを知っておけば、スムーズにできたと思う」
■消えた「強敵」
井原さんが四国中央市長を辞し、立候補のための準備を本格的に進めていた当初、仮想敵は永江・民主県連代表だったという。民放アナウンサー、衆院議員の経歴を持ち、県内の民主関係者では屈指の知名度があったためだ。
4月から選挙運動が終わるまでに、井原さんは県内全市町を3巡した。陣営関係者は「きついスケジュールだったが、永江に対抗するためだった」と振り返った。結局、知名度のある「強敵」は消え、陣営は楽勝ムードを振り払うのに懸命だったという。
読売新聞社と日本テレビ系列各局が21日に共同実施した出口調査では、無党派層の半分余りが井原さんに投票していた。
一方、共産党の植木正勝さん(60)は6万票余りを獲得し、同党候補者の得票率を前回選よりも3ポイント余り伸ばした。陣営幹部は「自公政権への批判の受け皿になれた」と手応えを語る。
■無風の結果
結果が見え透いたのか、選挙結果は「無風」だった。投票率は過去最低の49・40%だった。
永江代表は24日、民主が候補を立てず、比例でも惨敗した責任を取るとして、代表辞任の意向を示した。
(2013年7月26日 読売新聞)
2881
:
チバQ
:2013/07/27(土) 10:17:49
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130725ddlk45010477000c.html
’13参院選振り返って:/上 自民 一枚岩で選挙区独占 /宮崎
毎日新聞 2013年07月25日 地方版
「自民党が動き(県内の主要業界)10団体も動いた。まとまれば絶対に勝てるんだ」
参院選宮崎選挙区で前都城市長の自民新人、長峯誠氏(43)が圧倒的大差で初当選した21日夜、自民県連の中村幸一会長は組織の力を改めて強調した。
県議選から7選7勝の長峯氏は組織づくりの重要性を熟知していた。党公認前の昨年6月、長峯氏はまず、元参院議員でかつて保守分裂選挙の当事者だった父基氏の当時のライバル、上杉光弘衆院議員(71)の自宅を訪ねた。「公認を取り参院選に出たい。応援してください」。単刀直入に切り出す長峯氏に、上杉氏はうなずき、2人は宮崎のあるべき姿などについて1時間半にわたって語り合った。
公認決定後は、県内全ての首長を訪ね、その地域で後援会長を務めてくれる人物の紹介を依頼。旧市町村単位で張り巡らせた後援会組織には「上杉派」と呼ばれる人々も名を連ねた。
唯一の誤算は、県内最大の政治団体・県農民連盟の推薦保留だった。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)に反対する連盟は、3月の安倍政権のTPP交渉参加表明に反発。長峯氏の推薦を保留し揺さぶる。
しかし連盟の本音は、支援候補を勝たせ、国に届けるTPP反対の声を強化することにあった。「自民批判と受け取られないタイムリミット」(連盟幹部)の6月に推薦を決定。長峯氏は選挙戦の拠点となるJA施設と農民票を手に入れ、連盟も「反対を貫く」との約束を得た。
選挙終盤の16日、宮崎市であった長峯氏の総決起大会では、連盟の森永利幸委員長ら10団体の幹部がずらりと並び、アピール。一枚岩の組織戦の結果、自民は12年ぶりに県内の衆参選挙区独占を果たした。
中村県連会長は「議員は皆若く、15〜20年は(自民一色の安定体制は)崩れない」との認識を示す。しかし、投票率は過去2番目に低い49・82%。長峯氏の得票は県内有権者の3割に過ぎない。「4年前に民主政権が生まれた理由は、自民があまりにもひどかったから。そのことを忘れてはいけない」。終盤、長峯氏の応援に駆けつけた小泉進次郎党青年局長の言葉は、有権者だけでなく、県連にも向けられている。
◇ ◇
アベノミクスへの期待を追い風に自民圧勝に終わった参院選。宮崎選挙区の動きを振り返る。
2882
:
チバQ
:2013/07/27(土) 10:18:28
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130726ddlk45010487000c.html
’13参院選振り返って:/下 民主・社民 大敗に募る危機意識 /宮崎
毎日新聞 2013年07月26日 地方版
選挙戦中盤の12日夜、宮崎市で開かれた民主元衆院議員、道休誠一郎氏(60)の演説会。支援者らを前に応援のマイクを握った社民県連の鳥飼謙二代表代行は「厳しいことも言う」と前置きし、両県連の過去のすれ違いに触れた上で訴えた。「民主を支持しても私たち(社民)に得るところはない。しかし日本は今、危機的状況だ。一緒に力を合わせ、自民党に議席を渡してはいけない」
県内の民主と社民の関係は近年、冷え込んでいた。2007年の参院選と09年の衆院選で、ともに推薦した無所属候補が当選後に民主入りしたことなどが原因だった。それでも社民県連は、今回の参院選で民主候補の支持を決めた。昨年12月の衆院選宮崎1区で双方候補者を立て、共倒れした反省があった。社民は、「非自民統一候補」を前面に出したい民主に協力。集会での応援演説に加え、最終日の最後の訴えには太田清海代表自ら街宣車の上に上がって投票を呼びかけ、共闘をアピールした。
「難しい問題を乗り越え、信頼関係を取り戻す作業が必要だ」と太田代表。民主県連の田口雄二代表も「両党が関係改善に向かったのは大きなプラス」と話し、連合宮崎の横山節夫会長は「久々に共闘体制を構築できた。今後も共闘は欠かせない」と雪解けムードを歓迎した。
しかし結果は、自民の圧勝。道休氏の得票は自民候補の4分の1程度で、10万票にも届かなかった。「非自民の受け皿ともみなされていなかったことがわかった。このままでは党は消える」。予想を上回る大敗に、民主の渡辺創幹事長はショックを隠そうとしなかった。
中央では「党存続の危機」や「野党再編」が叫ばれる両党。鳥飼代表代行は「もはや党にこだわっている場合ではないところまで来ている。党を超えて、リベラルのあり方を考える必要がある」。
自民一強時代に突入し、関係者はこれまでにない危機意識を募らせている。(この連載は、門田陽介、百武信幸が担当しました)
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