したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

第23回参議院議員選挙(2013年)

1やおよろず ◆N22LLUydY2:2010/07/14(水) 08:06:13
第22回参議院議員選挙(2010年)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1202752370/

2570チバQ:2013/07/15(月) 23:47:04
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20130714-1157127.html
埼玉の双葉町民 選挙「見放された感じ」
記事を印刷する

福島選挙区のポスター掲示板には6候補中4候補のポスターが張られていた  東京電力福島第1原発事故で福島県双葉町の町民107人が避難所生活を送る埼玉県加須市の旧騎西高で今日14日から参院選の期日前投票が始まる。選挙戦は終盤戦に突入するが、福島選挙区に出馬した6候補で、公示後に同校を訪れた候補はいない。インターネット選挙が解禁となったが、頼りの同校の避難者向けのネット回線は、公示前ごろから不通になっており、住民からは「見放されている感じ」との声が上がっている。

 旧騎西高の正門を入ったロータリーには、福島選挙区の選挙ポスター掲示板が立っている。6人が出馬しているが、張ってあるポスターは自民、民主、共産、社民の候補の4枚だけ。

 避難所生活を送る女性(58)は「去年の衆院選の時は、福島5区の候補が何人か来たんだ。でも今回は、福島選挙区の候補本人は誰も来ない。役場も選管もいわき市に移転して、遠いのは分かるけんども、何だか見放されてる気持ちになっちゃうね」と話した。

 自民党の森雅子陣営は「衆院選は県内5選挙区に分かれており、候補が遊説に行けたが、参院選は選挙区が全県。県外に避難した方々には本当に申し訳ないが、日程がかなり厳しい」と説明。共産党の岩渕友陣営も「避難者が全国に散っており、難しい」と言い、全国比例の候補者らが加須市で、岩渕氏のビラも配るなどしている。社民党の遠藤陽子陣営も「回りたいが予定が詰まっている」。民主党の金子恵美陣営は「県外避難者を無視しているわけではないが、苦慮している。ネットだけの発信になってしまう」と話した。

 みどりの風から全国比例に出馬した前双葉町長の井戸川克隆氏(67)の陣営は、選挙期間中の遊説を予定しているが、福島選挙区の各陣営は、いずれも加須市までは遊説日程に組み込めない状況だ。

 全国の避難者に政策を伝えるには、今回解禁されたネット選挙運動は、本来なら画期的な情報伝達ツールとなるはずだった。しかし、旧騎西高では、NTT東日本が災害支援で提供している住民向けのネット回線が公示前から、接続できない状況になっている。原因は不明だが、接続機器に何らかの不具合が生じたためとみられる。

 避難所で暮らす男性(57)は「ネットで政策を見ようにもつながらない。個人持ちのモバイルルーターでもなかなかうまくいかない。住民でお金を出し合って回線を引くことも考えたが、避難所がいつまであるのか先も見えず、現実的でない」と話す。別の男性(80)は「うちも無線LANがつながらなくなった。ここは高齢者が多く、ネットを見る人も多くはない。顔を見て話を聞いて選びたいが、候補者も来ない。みんな、参院選に無関心になってしまう」と話した。【清水優】

 [2013年7月14日9時8分 紙面から]

2571チバQ:2013/07/16(火) 20:47:44
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130716ddm005010116000c.html
参院選:維新・みんな、立ち位置混とん 民主批判で足並みも、連携は見えず
毎日新聞 2013年07月16日 東京朝刊


民主・維新・みんな3党の関係 終盤を迎えた参院選を巡り、民主党、日本維新の会、みんなの党の3党間の距離に変化が出始めた。

 改選数1の1人区で民主党との協力を進めてきたみんなの党は民主党批判に転じ、維新は民主党批判に力を入れるとともにみんなとの接近を図る。選挙後も見据えた野党3党間の立ち位置は複雑さを増している。

 「民主党は(自民党より)もっとだらしない。反対のための野党になってしまった」。維新の橋下徹共同代表は15日、大阪市で街頭演説し、民主党を激しく批判した。これまで自民党批判を中心に掲げてきた橋下氏だが、選挙戦終盤から民主党批判に力を入れ始めている。

 維新が民主党批判に傾斜するのは、参院選が与党優勢で進む中で、改選数2以上の複数区で民主党と競り合う構図が中心になってきたためだ。

 一方で、橋下氏は14日のNHKの報道番組では「改革を期待する声を感じるが、みんなと維新がすくい取れてない」と述べ、みんなとの共闘の必要性を強調した。自らの従軍慰安婦を巡る発言で関係が悪化したみんなへの秋波を送った形で、維新幹部は「非自民の受け皿を狙うにはみんなとの関係修復が必要になる」と語る。

 愛媛選挙区などで民主党と候補者調整を行ってきたみんなも民主党批判を強めている。渡辺喜美代表は14日、埼玉県川口市の街頭演説で民主党について「国民をだました」と指摘。「民主党は公務員労働組合の世話になっている。だから公務員の人件費カットは言えない。まさにしがらみだらけだ」と強調し、民主批判では維新と足並みをそろえた。

 ただ、みんな内には、橋下氏の従軍慰安婦発言で党勢が低迷する維新との接近を警戒する声はなお根強い。

 党幹部は「維新とは歴史認識や憲法観が違う。抱きつき作戦だ」と語っており、3党間の立ち位置は複雑化している。【木下訓明】

2572チバQ:2013/07/16(火) 20:49:06
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130716ddm041010142000c.html
2013参院選の現場:「脱原発」票割れ懸念 東京、5人乱立し戸惑う有権者/福島、4候補が県内廃炉を訴え
毎日新聞 2013年07月16日 東京朝刊


国会前のデモに参加し反原発を訴える参院選の候補者=東京都千代田区で2013年7月12日午後7時56分、西本勝撮影 参院選で、20人が争う東京選挙区(改選数5)は「原発ゼロ」を前面に訴える立候補者が乱立している。脱原発を訴える官邸前の抗議行動でも候補者がかち合い、参加者から「どの候補に投票していいのか」といった声も聞かれる。一方、原発事故が起きた福島選挙区(同1)でも主要政党の4候補が「福島第1、第2原発の全10基廃炉」を掲げる。衆院選に続き、脱原発を支持する有権者の票は分散しそうな情勢だ。【神足俊輔、藤沢美由紀、竹内良和、蓬田正志】

 12日夜、東京・永田町。官邸前の抗議行動が終盤にさしかかったころ、新人の女性候補2人が相次いで街頭演説先から駆け付けた。1人はたすきをかけたまま「私たちは強い結束で結ばれている」と声を張り上げ、もう1人は「選挙運動とは別」とたすきを外し「原発いらない」のシュプレヒコールを先導した。1週間前の5日は2人に加え、無所属の男性新人もマイクを握った。3人は立候補を決める前から抗議行動に参加しており「一市民として来た」と口をそろえる。ある候補は「一口に脱原発といっても、それぞれのスタンスは違う。有権者が訴えを分析していくのが選挙」と話す。

 昨年末の衆院選と同日だった都知事選で、脱原発を掲げた候補者は落選したものの100万票近くを集めた。参院選東京選挙区の当選ラインは約60万票とされ「受け皿」が集約されれば議席を狙える計算だが、一本化の議論は深まらないまま候補者が乱立。選挙公報で「原発ゼロ」をうたうのは20人中5人だ。

 ただ、公示後の抗議行動では「口先だけの候補は信用できない!」といったコールも耳にする。この1年間、ほぼ毎回抗議行動に参加しているという文京区の自営業、山田与志雄さん(55)は投票先を「ぶれない人に託す」と言うが、脱原発候補の共倒れを心配する。「このままでは票が割れてしまう。正直出てほしくない候補もいた」と残念がる。新宿区の会社員、羽田克夫さん(45)も「困った。原発を推進、容認する政党の対抗勢力が分散している。候補者の話を聞いても絞りづらい」と嘆く。

 一方、計6人が立候補した福島選挙区は民主、自民、共産、社民の4候補が「福島第1、第2原発の全10基廃炉」を訴える。ただ自民党総裁の安倍晋三首相は経済政策「アベノミクス」で原発の活用を掲げ、全10基廃炉も明言していない。4日の公示日に福島で第一声を上げた際も、原発政策に触れなかった。

 民主も政権時代の昨年6月に大飯原発(福井県)の再稼働を決定しているうえ、支持組織の連合に電力会社や電機メーカーなどの組合員が少なくない。自民と民主が原発政策について活発な主張をしない中、共産と社民の候補が「原発の再稼働、輸出を進める勢力に復興を任せるわけにはいかない」と差別化を図る。今まで自民に投票してきたという福島市の男性会社員(24)は「原発政策に疑問を持ち始めている」と言うが、参院選の争点としては深まっていないままだ。

.

2573チバQ:2013/07/16(火) 20:49:49
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130716k0000m010084000c.html
参院選:自民、景気実感訴え 民主は都市部集中
毎日新聞 2013年07月16日 07時00分

 参院選は投票日(21日)まで残り5日間の終盤戦に突入した。優勢な戦いを展開する自民党は、改選数1の「1人区」では三重など4選挙区を重点区とし、地方で安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」の実感を訴える。押され気味の野党は改選数2以上の複数区での「残り1議席」の獲得をかけ、都市部に集中する。

 首相は15日、三重県鈴鹿市の街頭演説で「日本を変えるためには、三重県で厚い壁を打ち破らないといけない」と訴えた。三重は民主党の岡田克也前副総理の地盤で、自民党は2000年の補選以降5連敗中。勝てば民主をさらに追い込む象徴になると位置付ける。

 アベノミクスは地方で実感に乏しいとの指摘がある。終盤戦では生活への効果を具体的に訴える方針で、この日も「旅行客が松阪牛や伊勢エビを食べればどんどんお金が回り始める」と強調した。

 首相や石破茂幹事長は15日夜、党本部で協議し、複数区では東京と千葉、1人区では三重、岩手、山形、沖縄の計6区を重点区とする方針を再確認した。重点区以外でも、公明候補を推薦した埼玉に党幹部を投入する。首相は「優勢が伝えられているが最後の一瞬まで気を抜かないように」と語った。首相は16、17両日に沖縄入りし、石垣市まで足を運び、尖閣諸島など領土を守る姿勢をアピールする。

 公明党は終盤は比例票の上積みに注力する。山口那津男代表は15日、東京、埼玉、千葉を遊説した。民主党は複数区で他野党に競り勝つことに重点を置く。細野豪志幹事長は15日、大阪府池田市の街頭演説で「人に優しい政治を進める」と訴えた。党幹部は「電話作戦を徹底して支持層を固める」と守りに力を入れる。

 みんなの党の渡辺喜美代表は15日夜、東京・銀座の交差点で浴衣姿で演説した。日本維新の会の橋下徹共同代表は連休最終日の15日、地盤の大阪での遊説に充てた。

 共産党は「自共対決」を訴え、東京など都市部での選挙区議席の獲得に意欲を燃やす。社民党、生活の党、みどりの風も終盤戦に全力をあげる。【笈田直樹、村尾哲】

2574チバQ:2013/07/16(火) 20:55:07
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013071600845
自民の業界団体、比例へ影響力誇示狙う=民主系労組、生き残り懸かる【13参院選】
 21日投開票の参院選の比例代表に、自民党から組織内候補が出馬した各業界団体は、得票数を上積みして影響力を誇示し、政権への発言力を高めようと懸命だ。一方、比例の獲得議席が激減する見通しの民主党では、労働組合同士が生き残りを懸けて戦っている。
 「生きるか死ぬかの大戦だ。発言力は得票数に正比例する」。全国農業者農政運動組織連盟(農政連)が12日、神奈川県平塚市で開いた組織内候補の演説会。選対幹部を務める全国農業協同組合中央会の谷口肇常務理事は、約120人の関係者にハッパをかけた。
 農政連は2010年参院選で擁立を見送り、今回は6年前に当選した現職が再選を目指している。環太平洋連携協定(TPP)交渉参加反対の農政連内には自民党への反発もあるが、陣営幹部は「『これだけ反対している』とアピールするため票を積み上げる」と意気込んでいる。
 全国郵便局長会は9年ぶりに自民党支持に復帰した。05年の郵政民営化でけんか別れし、07年と10年の参院選は旧国民新党を支援。10年は当選できず、今回は組織の威信を懸けた戦いとなる。候補者は街頭活動を行わず、郵便局長と関係者の票を固める組織戦を展開。選対幹部は「前回の約40万票を下回れば組織力が疑われる。1票でも多く取りたい」と語る。
 日本医師連盟は6年ぶりの議席奪還を目指す。前回は民主候補を推薦し、自民、みんな両党候補を支援したが全員落選。今回は自民党候補を推薦し、上位当選を目指す。
 ただ、各業界団体の集票力は年々低下。長く比例候補を当選させてきた日本遺族会は、今回は擁立を見送った。
 民主党では、連合傘下の九つの産業別労組が候補を擁立した。前回は民主党が得た16議席のうち連合系が10人を占めたが、今回は強い逆風の下、少ない椅子を奪い合う情勢となっている。
 「(民主党の比例議席は)5〜7と言われている。前回以上に票を積み上げないと厳しい」。日本郵政グループ労働組合(JP労組)が12日、横浜市で開いた集会で、同労組出身で3年前に当選した難波奨二参院議員は組合員にねじを巻いた。
 前回、連合内で最多の20万票超を獲得した自動車総連も、今回は「組合の中で鼻一つでも抜け出さないと危ない」(幹部)と危機感を強める。前回はともに13万票台で当選圏に入った全日本自治団体労働組合(自治労)と日本教職員組合(日教組)は、「前回並みでは当選ラインに届かない」と票の掘り起こしに躍起だ。
 民主党の支持率が低迷する中、各労組は「民主党隠し」とも言える選挙戦術に出ている。ポスターやたすきは党名が目立たないようにし、個人名のアピールに専念。「党と労組が別々に選挙をやっていて、相乗効果がない」。党幹部の一人は、こう嘆いている。(2013/07/16-20:15

2575チバQ:2013/07/16(火) 21:06:04
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130716/plc13071610520006-n1.htm
「都市決戦」の様相 東京、神奈川、埼玉など8選挙区で激戦 
2013.7.16 10:50 (1/2ページ)[選挙]
 自民党の「独走」で、野党各党は改選2〜5人区で熾烈(しれつ)な2〜5番手争いを展開中−。参院選に関する産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の合同世論調査では、そんな終盤情勢が浮き彫りになった。特に最後まで勝敗がもつれ込みそうなのが、東京(改選数5)、神奈川(同4)、埼玉(同3)などの8選挙区。終盤に入った選挙戦は各党の思いが激しくぶつかる「都市決戦」の様相になっている。(大谷次郎)

 「日本を変えていく必要がある。日本を変えるには、この三重県で厚い壁を打ち破らないといけない」

 安倍晋三首相(自民党総裁)は15日、三重県鈴鹿市などで街頭演説を行い、こう支持を訴えた。

 三重は平成12年の参院補選以来、民主党が5連勝している「民主王国」。自民党にとって「厚い壁」を打ち破るのが悲願だが、迎え撃つ民主党は牙城を守るため、地元の岡田克也前副総理が県内にほぼ張り付き必死に票固めを進めている。

 自民党は安全策をとって候補者を絞り込んだ2〜5人区の候補全員が当選する可能性がある。これ以上の議席の上積みを狙うには31ある1人区の“全勝”が求められるため、終盤戦で1人区の岩手、山形、三重、沖縄を重点区に設定し、閣僚や党幹部を応援演説に投入する。

 調査結果では、議席の行方が混(こん)沌(とん)としているのが、岩手▽埼玉▽千葉(改選数3)▽東京▽神奈川▽愛知(同3)▽京都(同2)▽兵庫(同2)−の8選挙区。自民党が選挙戦で優位に立つ中、2〜5人区で野党候補が当選ライン上にひしめきあう構図だ。

 この8選挙区は各党が設定する重点区とも重なる。「与党圧勝」が予想されるだけに、野党各党は参院選後の野党再編もにらんで、議席確保の可能性のある2〜5人区で少しでも党勢拡大を図ろうというわけだ。

 特に、民主党は東京での議席死守は何としても果たしたいところ。公示直前に公認候補の一本化を執行部が強行しており、非公認候補との“共倒れ”は、東京が地元の海江田万里代表の進退問題に波及する可能性があるからだ。

 15日には野田佳彦元首相が東京・西銀座で街頭演説し、「皆さんはアベノミクスという6文字に幻惑され過ぎている。アベノミクスは的が外れている」と安倍政権批判を展開した。“非自民”票が他党に流れるのを少しでも防ぎたいとの思いが強くにじんでいた。

 一方、みんなの党は日本維新の会との選挙協力を解消して臨んだ参院選だが、埋没感は否めない。東京など3人区以上の複数区を重点区にし、議席の滑り込み確保を狙う。渡辺喜美代表は15日、兵庫、京都、愛知などを回る「弾丸遊説」の最後を、東京・有楽町の街頭演説で締めくくった。

 維新も躍進した昨年12月の衆院選のときのような勢いはない。それだけに、橋下徹共同代表は同日、大阪の5カ所の街頭で支持を訴えるなど本拠地・大阪での足場固めを進めている。

2576チバQ:2013/07/16(火) 21:07:10
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130716/stt13071607250000-n1.htm
非自民、結集失敗 「戦後」の野党再編にも残るしこり
2013.7.16 07:24 (1/2ページ)[参院選2013]
 民主党やみんなの党、日本維新の会など野党の視線は「参院選後」に移りつつある。産経新聞社とFNNの合同世論調査で明らかになったのは、非自民勢力の結集失敗で足の引っ張り合いが激化し、自民党を利する展開になっているという現実だ。自民党に対抗するには、もはや野党再編は避けられない。だが、参院選でシコリが残るのは確実だ。党利党略か野党再編か−。参院選後、その選択を迫られることになる。

 野党再編の必要性を今、痛切に感じているのは維新に違いない。

 維新は労働組合がバックにつく民主党にかねて不信感を抱いており、その空気を感じ取った民主党は4月の段階で連携しない方針を決定。みんなの党は維新の橋下徹共同代表の慰安婦発言で選挙協力を白紙にした。孤立した維新が選挙区で勝てそうなのは、大阪(改選数4)、兵庫(改選数2)程度で、昨年末の衆院選で見せた勢いはない。

 このため、橋下氏は14日のNHK番組で「旧来型の自民党政治を打ち破ってほしいという声を感じる。残念ながら、みんなと維新ですくい上げていない。改革を求める国民の声をすくい上げないといけない」とみんなに秋波を送った。

 これに対し、みんなの江田憲司幹事長は規制改革をめぐり「(維新の考え方と)一致している」と連携に前向きな姿勢を表明。だが、そこに立ちはだかるのは、維新に対抗意識をむき出しにするみんなの渡辺喜美代表の壁だ。

 渡辺氏の他の野党に対する攻撃的な姿勢は筋金入りで、14日に埼玉県越谷市内で行った街頭演説では「民主党は日本からなくなってもらって結構だ」とまで言い切った。埼玉(改選数3)で民主候補と接戦を繰り広げているとはいえ、渡辺氏の発言は参院選後も尾を引きそうだ。

 一方、民主党は昨年末に海江田万里氏が代表に就任して以降、リベラル色を強めており、対立軸を明確にするため保守色の強い維新に牙を向けている。細野豪志幹事長が15日、3回目の大阪入りを果たしたのはその証左でもある。党内に野党結集の必要性に言及する議員は少なくないが、「党名は残すべきだ」(閣僚経験者)との声も根強い。

 総論賛成、各論反対−。各党が分裂しない限り、現実味を帯びそうもない野党再編。非自民勢力結集の展望は見えてこない。(坂井広志)

2577チバQ:2013/07/16(火) 21:07:45
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130716/elc13071620560029-n1.htm
首相、苦戦の沖縄入り 辺野古移設に触れず
2013.7.16 20:51

遊説の途中、アイスクリームを頬張る安倍首相=16日午後、那覇市
 安倍晋三首相(自民党総裁)は16日、沖縄県内で参院選初となる街頭演説を行った。沖縄選挙区は改選1の「1人区」の中で自民党候補が現職の野党候補に苦戦していることを受け、「全国で最も厳しい選挙区だ」と危機感をあらわに支持を訴えた。もっとも、米軍普天間飛行場(宜野湾=ぎのわん=市)移設問題では「県外移設」を主張する県連に配慮してか、選挙公約に掲げた同県名護市辺野古への移設には触れずじまいだった。

 首相は普天間飛行場移設について「固定化はあってはならない」と述べるにとどめた。その上で「基地負担が軽減したと実感していただけるよう努力を重ねる」とし、嘉手納基地(同県嘉手納町など)以南にある施設の返還に関する合意の意義を強調した。

 安倍政権の経済政策「アベノミクス」で沖縄の経済再生を図り、観光旅行客の増加などで「沖縄が成長していく」とも訴えた。

 首相にとって、自民党候補の勝利は辺野古移設実現への追い風となり、辺野古での埋め立てに仲井真(なかいま)弘多(ひろかず)知事の許可を得るための説得材料となる。

 とはいえ、県連との間でねじれを抱え、「自民党の二枚舌」(社民党の福島瑞穂党首)との攻撃材料を野党側に与えたことも否めない。首相は演説で「厚い現職の壁がある」とも述べ、厳しい選挙戦を吐露した。

 首相は17日に石垣、宮古両島を回り、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の警戒にあたる航空自衛隊の部隊などを激励し、領土を死守する姿勢もアピールする。

2578チバQ:2013/07/16(火) 21:13:55
http://www.asahi.com/area/iwate/articles/MTW1307160300004.html
2013年7月16日
舌戦終盤 各陣営、テコ入れ懸命



 6氏が激突している参院選岩手選挙区の戦いも終盤に入った。勝敗のカギを握る地域をルポする。初回は有権者の2割超の約24万人が集中する盛岡市で「無党派層」へのアピールぶりを見る。


    ◇


 【野津彩子】自民党は、党本部を挙げての「史上最大の空中戦」をしかける。


 「田中さんが勝たなければ、岩手は変わらない」。14日、JR盛岡駅。2200人(自民党発表)を前に絶叫する安倍晋三首相の隣で、田中真一氏は緊張した面持ちで手を振り続けた。陣営幹部は「『田中です』と握手を求めても意味はない。『自民党公認の田中です』と意識して言わせている」。


 選挙戦開始後から、ほぼ毎日党本部の大物議員が盛岡入り。10日にも、小泉進次郎党青年局長が盛岡駅前に千人を集めた。「大物の道案内に人をとられ、肝心の支持者固めに本腰が入っていない」と嘆く陣営関係者もいるくらいだ。


 ■対立軸狙う■


 一方、生活の党の関根敏伸氏の陣営は、自民の動きを逆手に取る。無党派層への切り込みの軸となる達増拓也知事は、「自民が必死になるとその対立軸として我々が浮上する。いつもの構図だ」と周囲に語る。


 15日、関根氏とともに市内を演説して回り、首相らの岩手入りに「大物がなぜ岩手に来なければならないのか。小沢(一郎・生活の党代表)と戦うためだ」と、聴衆をあおった。


 2001年の「小泉旋風」が吹き荒れた選挙で、終盤に小泉純一郎首相(当時)がてこ入れに来たことが逆効果になって、小沢氏が擁立した平野氏陣営が発奮、初当選したとされる。それを再現したいのだ。


 その運動の一つの核として頼るのは、小沢氏の後援会「欅(けやき)の会」。経済人の会とされているが、実態は町の商店主ら異業種の集まりだ。達増氏が最近、会長に就任して求心力をつけた。15日昼、関根氏の選挙事務所が入るビルの7階で、メンバー約40人を前に、関根氏は深々と頭を下げた。


 「いかんせん、この通りの状況でございます。最後は小沢先生を支えて頂いている皆様に、ご支援の輪を広げて頂きたい」


 共産党の菊池幸夫氏の陣営も、自民との対立軸を鮮明にする作戦だ。


 「消費税増税ストップ」「憲法9条をまもれ」などののぼりやプラカードを持った運動員が、人通りの多い「よ市」や大通りを練り歩いている。


 6月の東京都議選で議席を倍増させ、勢いづく。陣営幹部は「無党派の有権者の選択肢に入ってきている手応えがある」と話す。原発や憲法、増税に関する対案を示し、「自共対決」を鮮明にすることで無党派の取り込みを図る戦略だ。


 ■ネット・口コミ■


 民主党の吉田晴美氏の陣営は、30〜40代の無党派層をターゲットに、インターネットに力を入れる。個人演説会を動画サイトで生中継したり、「政策シリーズ」と銘打って、医療、雇用、景気回復などの政策について記したり。


 13日の「よ市」でも、吉田氏に寄り添う階猛衆院議員が携帯電話を取り出し、露店主と吉田氏が握手する姿を撮影した。街頭演説の最後に、「ネットを見て下さい」ともアピールする。ホームページの閲覧者は公示後急増しているという。


 吉田氏は「ネットユーザーは、政党がどうこうよりも、政策や候補者の人となりを見てもらえると思う」。


 無所属の平野達男氏の陣営の及川敦県議は、そうした不特定多数を狙うより、「口コミ」に徹する。


 「携帯電話に入った知人に『復興のためには平野』と伝えてほしい」。11日、平野氏の個人演説会で、100人の支援者を前に呼びかけた。


 平野氏本人は、街頭演説の大半を復興にあて、政策通であることをアピールする。足を止める人は多くないが、姿を見せ、声を聞いてもらうだけでも、票の上積みになるとの計算だ。


 「知名度で無党派層の4〜5割は獲得できる」。陣営幹部は自信を見せる。

2579チバQ:2013/07/16(火) 21:15:42
http://www.asahi.com/area/mie/articles/MTW1307162500001.html
2013年7月16日
4党首、次々来県


 参院選は21日の投開票日まで1週間を切った。三重選挙区(改選数1)では、全国でも屈指の激しい選挙戦を反映して、各党の党首が次々と応援のため県内に入っている。


 安倍晋三首相(自民党総裁)は15日、新顔の吉川有美氏(39)の応援に入った。鈴鹿市の弁天山公園では「全国で最も厳しい選挙区。日本を変えるためには三重県で厚い壁を打ち破らないといけない」と訴えた。桑名駅前では「強い経済を取り戻すため、大胆な金融政策をしてきた。実体経済は良くなってきて、景気回復の入り口に立っている」と語りかけた。2カ所とも、憲法改正には一切触れなかった。


 海江田万里・民主党代表は12日、現職の高橋千秋氏(56)の応援で津市の県文化会館で演説した。「参院選で自民党が勝つと、高齢者の医療保険の窓口での2割負担や、年金受給を68歳以上に引き上げるなど、社会保障制度が後戻りしてしまう」と訴えた。「自民党の政治をチェックし、次の総選挙でもう一度政権奪取を実現する勢力として頑張っていく」


 日本維新の会共同代表の橋下徹・大阪市長は11日、津駅前で新顔の深尾浩紹氏(50)の応援演説をした。「民主党は安倍さんの批判ばっかり。数カ月前まで与党だったんだからやればよかった。日本維新の会は何でも反対でなく、改革が進むなら協力する健全な野党になる」と語った。


 公明党の山口那津男代表は14日、四日市市で比例候補と並んで街頭演説した。推薦する吉川氏への支持を呼びかけ、「自民党は風を受け、どんどん進んでいる。かじ取りとバランスが取れなければ曲がっていってしまうかも。そのかじ取りを誤らないようにするのが公明党だ」と述べた。


 一方、共産新顔の中川民英氏(45)や比例候補の応援に、志位和夫・共産党委員長が県内に入る予定はない。大嶽隆司・党県委員長は「来てほしいが、過去に議席を持っていた選挙区を優先させているのだろう」と話した。


 三重選挙区には、幸福実現新顔の小川俊介氏(41)、無所属新顔の大津伸太郎氏(48)も立候補している。

2580チバQ:2013/07/16(火) 21:17:50
http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/162919/
三田佳子が亀井氏と応援演説登場
2013年07月16日 11時00分
 女優の三田佳子(71)が14日、参院選に神奈川県選挙区(改選数4)から出馬しているみどりの風、露木順一候補(57)の応援演説を行った。亀井静香衆院議員(76)と親交があることから実現したというが、どういう関係にあるのか。


 正午過ぎ、マイクを握っていた亀井氏は「今日はこんな不細工な男ですから、美女のエスコートで来ました」と三田の応援を予告。うだるような暑さの中、大女優はさっそうと登場し、ビール箱の上に板を敷いたお立ち台に上がった。亀井氏は「ああっ、三田やすこさん」と名前を間違えた。


 三田は「実は亀井先生とはずっと昔から。それなのにまだ“三田やすこ”って間違えるんですよ。それがかわいらしいオジサマの部分でもあります」と苦笑い。亀井氏から露木候補の応援を依頼された三田は、夫に相談。夫も露木候補も元NHKなのだ。


「夫が『なかなか人間として魅力のある男だよ』と言うし、調べたら立派な方なんですね。政治的なことはよく分かりませんが、人間的に魅力のある方にこの国を任せたいと思います。いつも私たちは何もできません。できないけれど(選挙に)出る人の行動と挑戦力に委ねることしかできないので、露木さんにこのご縁を大きな糧にしてもらって頑張っていただきたい」


 一体、亀井氏と三田はどんな仲なのか。亀井氏は「デキてるから。男女関係は根掘り葉掘り聞くもんじゃない」と冗談でけむに巻いた。続けて、「女優でもちょっと違う。演技を見ていても全身で人間の生きざまを表現するのがうまい」とファン目線で三田を絶賛した。

2581チバQ:2013/07/16(火) 21:21:28
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20130716/CK2013071602000122.html
<どっちだ13参院選かながわ>3連休 戦術多彩 党首、作家、芸人…駆け付け
2013年7月16日

 二十一日投開票の参院選神奈川選挙区(改選数四)に立候補した主要八氏は、十五日までの三連休も精力的に選挙運動をこなした。各陣営は応援に党首のほか、著名人や一般有権者も投入。多彩な選挙戦術を繰り広げた。(参院選取材班)

 連休中日の十四日午後には、日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長が、同党現職の水戸将史氏(50)の応援で県内入りし、行動を共にした。橋下氏は「税金のばらまきではなく、既得権を打ち破って国が生み出すモノやサービスの付加価値を高める」と訴えた。

 民主党現職の牧山弘恵氏(48)の応援には、政治家になる前から親交がある作家の志茂田景樹さんが十四日、横浜市内などに駆けつけた。志茂田氏は「いじめや自殺は、子どもの心のほころびが原因。つくろわないといけない」と、牧山氏が取り組むいじめ対策への支持を呼び掛けた。

 共産党元職の畑野君枝氏(56)の陣営は十四日、横浜市西区の横浜駅前で、保育士や非正規労働者らの支持者が演説。アルバイトを二つ掛け持ちしていた女性は「最低賃金が低すぎる。労働時間が長すぎると、未来の希望も失う」と強調した。

 みんなの党新人の松沢成文氏(55)は連休初日の十三日、横浜市中区の中華街を約一時間練り歩き、所属する吉本興業の芸人も応援に駆けつけた。一方「ゆっくり休みたい人」に配慮し、三連休中の朝の遊説は自粛した。

 商店街を遊説先に選ぶ候補者も目立った。公明党新人の佐々木さやか氏(32)は十三日午後、買い物客でにぎわう横浜市保土ケ谷区の松原商店街を四十分歩いた。おそろいの黄色いTシャツを着た若いスタッフがチラシを配り、佐々木氏とともに若さを強調した。

 社民党新人の木村栄子氏(65)は十四日、横浜市中区の商店街「イセザキモール」で演説。買い物客に「反原発を進めます」と呼び掛けた。

 鉄道沿線を主戦場に選ぶ候補者も。

 自民党新人の島村大氏(52)は十四日、横浜市青葉区、緑区内でJRや私鉄の駅前八カ所を転戦。両区が地盤で島村氏に同行した同党の福田峰之衆院議員(南関東比例)は「島村氏の自宅は青葉区。他党が強い地域だが、みっちり回る」と力を込めた。

 みどりの風新人で前開成町長の露木順一氏(57)は「電車でGO!」と名付けた作戦を展開。知名度を上げるため、県内のJRや私鉄各線に乗って移動し、各駅で町長時代の実績や脱原発を訴えた。

2582チバQ:2013/07/16(火) 21:44:07
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/07/20130716t31006.htm
岩手選挙区 社民票が当落の鍵? 5万票に各陣営秋波
 参院選岩手選挙区(改選数1)で独自候補擁立を見送った社民党の支持層に、各陣営が秋波を送っている。同党の基礎票は約5万票。候補者6人の激戦で当選ラインの低下が予想される中、当落の鍵を握る可能性も出てきた。各陣営の草刈り場になりかねない状況に、旧社会党時代の全盛期を知る党幹部の胸中は複雑だ。

 党県連が選挙区候補の擁立を断念したのは6月上旬。民主、生活両党から5月下旬にあった推薦要請は「特定候補を推すことで組織が割れてはならない」として「自主判断」を促すことを決めた。
 民主は今回、大分など一部選挙区で社民との選挙協力が実現した。民主新人吉田晴美氏(41)を推薦する連合岩手の八幡博文事務局長は「推薦はもらえなかったが、連合傘下には社民の支持組織も少なくない」と社民票の獲得に意欲をにじませる。
 新人関根敏伸氏(57)を立てた生活の小沢一郎党代表(衆院岩手4区)は6月中旬、社民党県連事務所を初めて訪ね、支援要請した。党本部レベルでは選挙協力に合意する。生活の佐々木順一県連幹事長は「(脱原発など)政策で判断してもらえれば」と期待する。社民党宮古総支部は「何としても自民の勝利を防ぐ」として関根氏支持を決めた。
 無所属現職の平野達男氏(59)の陣営は「社民支持者は長く戦ってきた小沢氏の党には投票しないし、落下傘候補を立てた民主にも乗らないだろう」と冷静に分析する。行き先を失った社民票の受け皿として自信をのぞかせる。
 社民党が同選挙区で候補者を断念したのは初めて。2001年以降の4回の参院選では5万〜6万票を獲得してきた。今回の当選ラインは20万票と言われており、「社民票は勝敗を分け得る」(ある陣営幹部)との見方が根強い。
 独自候補を見送ったことで注目が集まる皮肉な状況に、長年党を支えた県連幹部や支持者の表情はさえない。
 前身の社会党は中選挙区時代、旧岩手1、2区(定員各4)で最大計4議席獲得した実績がある。1987年の参院補欠選では、売上税構想を争点に「岩手ショック」と呼ばれる圧勝を収め、構想断念に導いた。
 党の国政選挙に約40年関わってきた細川光正県連幹事長は「『岩手ショック』は革命的な選挙だった。(その時代に比べ)現状に戸惑いはある」と憂いつつ、「今はまず、反自民で結集する時だ」と霧消しかねない社民票の行方を危惧した。

 ◇岩手選挙区立候補者(1−6)
平野達男59前復興相   無 現(2)
菊池幸夫54党県常任委員 共 新 
田中真一46元慶大職員  自 新 (公推)
高橋敬子51元県職員   諸 新 
吉田晴美41元議員秘書  民 新 
関根敏伸57元県議    生 新 (ミ支)


2013年07月16日火曜日

2583チバQ:2013/07/16(火) 21:44:36
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1123/20130716_06.htm
参院選 仙台拠点の比例2氏、個人名票、獲得へ奔走

支持者と握手する中野氏=13日午後、青葉区



気勢を上げる菊地氏=13日午後、宮城野区



 参院選(21日投開票)の比例代表で、仙台市を拠点とする2新人が集票の追い込みに入っている。日本維新の会の中野正志氏(65)は、元自民党衆院議員の実績をアピールして保守層への浸透を狙う。みんなの党の元県議菊地文博氏(53)は第三極の本家を売り込むほか、県外にも行動範囲を広げる。両氏は昨年の衆院選宮城2区でともに落選した。悲願の議席を目指し、個人名票の上積みを図る。

◎中野氏、狙いは保守層/菊地氏、県境越え訴え

 中野氏は13日午後、JR仙台駅前に立ち、「使命感をフルに発揮して被災地の役に立ちたい」と声を張り上げた。
 比例代表は、政党内で個人名の得票が多い順に当選が決まる。「2枚目の投票用紙は中野正志と書いて」。30分の演説で「維新」と叫んだのは1回だけ。個人名票の獲得に全力を挙げる。
 故三塚博元蔵相の秘書、県議を経て、自民党衆院議員を通算3期務めた。後援会には自民支持者が多く、演説では「安倍政権はさすが。復興が1歩2歩と進んだ」と称賛も忘れない。
 三塚氏秘書仲間の岡征男元仙台市議会議長が選対に加わり、衆院旧宮城1区に広がっていた旧三塚後援会のネットワークを掘り起こす。
 「統治機構の改革のため菊地が踏み込む」。13日午後、菊地氏が地盤の宮城野区で開いた個人演説会。党衆院議員や東京都議らが顔をそろえ、重点候補であることを印象付けた。
 菊地氏も個人名票集めに力を入れるが、「党名は無党派に受けがいい」(陣営)として「みんなの菊地」を売り込む。
 ぶれない第三極の存在感を個人名投票につなげようと、10日には党山形市議と山形県内を回るなど、県境を越えて支持の拡大を図る。
 県議5期のうち、3回がトップ当選。自民党に所属していた時代もあるが、「自民党圧勝でいいのか。歴史の針を戻していいのか」と対決姿勢を鮮明にする。
 共同通信社の序盤の世論調査では、日本維新、みんな両党は比例で4〜5議席前後を獲得しそう。情勢は終盤にかけて動く可能性があるが、両党関係者は「個人名で6万票を獲得できれば、議席が見えてくる」と分析する。


2013年07月16日火曜日

2584チバQ:2013/07/16(火) 21:46:42
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2013/news2/20130716-OYT1T00169.htm?from=ylist
沖縄・岩手「自民の泣き所」…1人区全勝へ難敵

全国に31ある改選定数1の「1人区」で全勝を目指す自民党が、苦戦を強いられているのが沖縄、岩手の両選挙区だ。

 いずれも高い知名度を持つ現職に自民党新人が挑む図式で、沖縄は基地問題、岩手は震災復興というそれぞれの抱える地域事情が、選挙戦に影響を与えている。(豊田千秋、西山幸太郎)

 ◆辺野古反対で「統一候補」

 ◇沖縄(1―4)

 金城 竜郎49諸新 

 新島メリー67無新 

 安里 政晃45自新 〈公〉

 糸数 慶子65諸現《2》(生)〈共〉〈社〉〈みど〉

 (届け出順、年齢は投票日現在、〈〉囲みは推薦・支持政党、以下同じ)

 沖縄選挙区は、糸数慶子氏と安里政晃氏による事実上の一騎打ちだ。

 糸数氏は15日、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設予定地、名護市辺野古の海に近い高台で街頭演説した。


 「政権に『NO』と突きつけることが、辺野古に基地を造らせないという県民の思いを直接、日米両政府に伝えることになる」

 訴えは一貫して、辺野古移設反対だ。演説に拍手した地元男性は「主張がぶれないから信用できる」と語った。

 2004年参院選で初当選。07年参院選では県内選挙で過去最高の37万6460票を獲得した。沖縄戦跡を巡るバスツアーのガイド出身で平和を訴え続け、県内では高い知名度を誇る。

 14日の那覇市での演説会には、糸数氏を推薦する生活、共産、社民の3党の関係者が顔をそろえた。今回、民主党や日本維新の会、みんなの党は沖縄での候補者擁立を見送った。このため、糸数氏が委員長の地域政党・沖縄社会大衆党が革新勢力の「接着剤役」を果たす形で、全国でも異例の「野党統一候補」となっている。

 一方、安里氏は15日、那覇市の目抜き通り「国際通り」で、応援に駆け付けた田村厚生労働相の隣に立ち、「景気回復の流れを止めるのか、雇用を発展させ所得を改善するのかを選ぶ選挙だ」と訴えた。

 社会福祉法人理事長の安里氏は、知名度では糸数氏に大きく後れを取っている。演説は経済や子育て環境の充実が中心で、普天間問題にはほとんど触れない。自民党が参院選公約で「辺野古移設を推進する」と明記したのに対し、同党沖縄県連は「県外移設」と盛り込み、矛盾する訴えをしているためだ。

 安倍首相は16、17日に沖縄入りする。県内でもアベノミクスへの期待は強いだけに、県連幹部は「反転攻勢のきっかけになりうる」と語っている。

 ◆前復興相、被災地に耳傾け

 ◇岩手(1―6)

 平野 達男59無現《2》

 菊池 幸夫54共新 

 田中 真一46自新 〈公〉

 高橋 敬子51諸新 

 吉田 晴美41民新 

 関根 敏伸57生新 〈みど〉

 岩手選挙区で平野達男氏は15日、岩手県の沿岸部を北から南に移動し約60か所で街頭演説をこなした。

 「何回も現場に足を運んだことで培った感覚で、引き続き復興を後押しする。国政活動を続けさせていただきたい」

 山田町の仮設住宅前で訴えると、集まった主婦らから「復興住宅をお願いします」などの要望が相次いだ。民主党政権で復興相を務めた平野氏は、月2回のペースで地元入りし、被災地の要望に耳を傾けてきた。

 今年4月、民主党離党を表明。保守層も含む幅広い支援を受ける狙いがあった。自民党は党本部主導で、平野氏に対抗し新人の田中真一氏を擁立したが、自民党の支持基盤の県建設業協会の政治団体は、岩手選挙区で自主投票を決定した。

 参院選後の平野氏の自民党入りを求める声もあることから、同党の河村建夫選挙対策委員長は13日、岩手入りし、建設業者らの前で「自民党候補と対決した方が当選しても、自民党に入ることはない」と強調した。

 民主党は平野氏を早々に除籍(除名)処分として、党内の動揺を抑えにかかった。民主党は新人の吉田晴美氏を擁立したが、同党の黄川田徹衆院議員(岩手3区)の後援会は参院選で自主投票を決定。「後援会は平野氏支持に傾いている」(後援会幹部)という。

 また、岩手は生活の党の小沢代表の「金城湯池」だが、かつての勢いはない。同党は関根敏伸氏を擁立したが、盛岡市の建設会社社長は「生活の党関係者からは働きかけを受けたが、選ぶのは平野氏の方だ」と語った。

(2013年7月16日07時20分 読売新聞)

2585チバQ:2013/07/16(火) 21:47:07
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2013/news2/20130716-OYT1T00168.htm
「参院のドン」輿石氏、瀬戸際…影響力低下も

 「参院のドン」と呼ばれてきた民主党の輿石東参院議員会長が、権勢を守れるかどうかの瀬戸際に立たされている。

 21日投開票の参院選で与党が勝利し、野党が参院で多数を握る「ねじれ」が解消されれば、数の力を源泉とした影響力が失われかねないためだ。

 輿石氏は選挙期間中、地元・山梨にほぼ張り付き、民主党推薦の無所属候補の支援に力を入れている。「参院がねじれているからこそ安倍政権の暴走を止めることができる」と自民、公明両党の過半数阻止を訴え、15日夜も山梨県富士吉田市の個人演説会に出席して支持を求めた。

 改選定数1の山梨選挙区は、民主党が過去3連勝したが、今回は改選を迎える現職が離党し、みんなの党から出馬した。党勢の低迷で、輿石氏の足元も揺らいでいる。

 輿石氏が力を強めたのは、民主党が2007年参院選で大勝し、「ねじれ国会」となってからだ。08年に日銀総裁の人事案を参院で不同意とするなど与党を揺さぶった。政権交代後は野田政権で幹事長に起用され、今も「事実上の党内ナンバー1の実力者」(党執行部)と見る向きもある。苦戦が伝えられる今回、民主党が惨敗すれば、「輿石氏は影響力を失い、責任論が浮上する可能性がある」(党幹部)との見方も出ている。

(2013年7月16日07時20分 読売新聞)

2586チバQ:2013/07/16(火) 21:50:19
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/TH20130716411.htm
富山県警ピリピリ、真夏の警護 参院選で大物弁士が異例の多さ 

大物弁士の富山県入りに、県警の警護にも緊張感が漂う=10日、富山市内
 参院選富山県選挙区の応援弁士として、「かつてない人数」(政党関係者)の閣僚や党幹部らが続々と富山入りし、県警が身辺警護にピリピリしている。10日には安倍晋三首相が富山市内で街頭演説に立ち、「最高レベルの警戒態勢」(県警警備課)が広域に敷かれた。猛暑が続く中、県警の警備陣は聴衆の熱中症対策にも注意を払いながら、選挙戦終盤に向けて緊張感を高めている。
 「万が一、不測の事態が起これば、影響は計り知れない。県警の威信に懸けて万全を期し、要人の警護に当たっている」。安倍首相の警護を無事に終え、県警警備部の幹部は強調した。

 県警は閣僚級の大物弁士が県入りするたびに、要人の身辺警護を専門に訓練された警護員を中心にチームを編成し、演説場所などで警戒に当たっている。要人だけでなく、候補や聴衆の安全確保にも目を光らせている。

 安倍首相の警護には、演説場所周辺の施設の高所や地下、首相の移動経路の交通機関などに警備陣が配置され、県警ヘリ「つるぎ」も上空から警戒に当たった。警視庁のSPを含めて「これまでで最大規模の布陣」(県警警備課)で臨んだ。

 自民党は公示後、安倍首相のほか、政界屈指の人気を誇る小泉進次郎党青年局長、茂木敏充経産相、稲田朋美行革担当相、石原伸晃環境相らを県入りさせ、党公認候補を応援。党県連関係者は「これだけ大臣らが多く県入りしたのは記憶にない」と話す。16日には石破茂幹事長も富山入りする。

 ある県警幹部は「猛暑での警護は相当の神経を使う。聴衆が倒れたりしたら演説どころではなくなる可能性もあり、体調不良を訴える兆候も見逃せない」と気を引き締める。前線の警備陣にとっては、どれだけ暑くても有事の際の装備品を付けた上着を脱ぐわけにいかず、関係者は「体感温度はかなり高い」と話す。

 警戒の目は、要人が県入りする前のJR富山駅や富山空港など県内の玄関口にも注がれる。県警は爆発物などの不審物がないか事前に検索しており、選挙運動期間中、不測の事態に神経をとがらせている。

2587チバQ:2013/07/16(火) 21:51:34
http://www.kyoto-np.co.jp/shiga/article/20130715000084
衆院選落選の民主前議員ら、存在感維持へ応援懸命印刷用画面を開く

 昨年の衆院選で落選した湖国の民主党前衆院議員が、今回の参院選で精力的に動いている。滋賀選挙区に立った候補者の応援演説や駅立ちなどに陣頭指揮を執っている。参院選の先にある自らの選挙を見据え、存在感の維持に懸命だ。衆院選で民主を破った自民党の現職衆院議員らも参院候補に寄り添い、応援活動を続けている。

 「おはようございます。いってらっしゃい」。12日朝、元文部科学相の川端達夫氏は、大津市のJR石山駅で候補者の名前を繰り返しながら、通勤者らに党のチラシを配った。

 朝の駅立ちは、6月末ごろから毎日行っている。公示後は自らの地盤である滋賀1区で、候補者と一緒に選挙車に乗っている。今春から40以上の労働組合の会合にも出向き、党の政策を地道に説明して回ってきた。

 川端氏は「自分の選挙で助けてもらっている分の恩返し」と言い、「われわれが政権時代に手がけてきた方向が逆戻りすることに危機感がある。自分の選挙のつもりでやっている」と意気込む。

 滋賀2区で議席を失った元環境副大臣の田島一成氏も、参院選を「捲(けん)土重来につながる大切な選挙」ととらえる。6月下旬に開かれた長浜市内での決起集会では「親友をもう一度国政へ送ってあげたい。その延長線上に私の戦いもある。自分の戦いのつもりでやり抜く」と宣言した。

 公示後は、ポスターの掲示や選挙車の運行ルートなど細部にまで目を配る。地元県議らも街頭では、候補者だけでなく田島氏の名前も強調している。

 一方、自民の現職議員も地元に張り付き、参院候補の応援に飛び回っている。

 2区の上野賢一郎氏は12日夜、5カ所の演説会場を汗びっしょりになって回り、豊郷町の会場では「みなさまのおかげで国政復帰を果たせた。参院選でねじれを解消し、混乱の政治に終止符を」と力説した。

 1区の大岡敏孝氏も駅前でのビラ配りに取り組み、応援に入った閣僚との企業訪問などで地盤固めに精を出している。

 参院選滋賀選挙区には、共産党、幸福実現党もそれぞれ候補者を立てている。

【 2013年07月15日 22時40分

2588チバQ:2013/07/16(火) 22:39:56
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130717k0000m010074000c.html
参院選:注目の選挙区・沖縄 ぼやける「普天間」
毎日新聞 2013年07月16日 21時49分

 ◇自民「二つの公約」で争点化されず
 安倍晋三首相(自民党総裁)は16日、選挙戦で初めて沖縄入りし、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設に取り組む姿勢を強調した。紺色のかりゆし姿の首相は、沖縄県うるま市での街頭演説で「現在も米軍基地全体の74%が沖縄に集中している。1日も早く普天間の移設を行わなければいけない」と表明。ただ、県内4カ所で行った演説で、普天間の「移設先」に言及することはなかった。

 自民新人の安里政晃氏の選挙対策本部長は、仲井真弘多沖縄県知事が務めており、首相の演説会場にも姿を見せた。県の求める那覇空港第2滑走路建設について、首相は「今年度に130億円をかけて着工していく。一緒に沖縄の未来を引き寄せていこう」と訴えた。

 自民党の参院選公約は普天間移設について、日米両政府の合意に基づき「沖縄県名護市辺野古への移設を推進する」と明記した。しかし、選挙戦で首相を含め自民党幹部が「移設先」に触れることはない。党県連が独自に地方版政策集をつくり、「県外移設を求め、固定化阻止に取り組む」とうたっているからだ。

 政権与党が党本部と県連で「二つの公約」を使い分ける。結果的に沖縄選挙区の候補で「県内移設」を主張する候補はいなくなり、普天間移設は主要な争点から抜け落ちた。安里氏は主に景気回復を訴え、移設先については口を閉ざす。党県連幹部は「沖縄で辺野古容認を訴え、勝てる選挙はない」と言い切った。

 「昨年の衆院選を思い出してください」

 地域政党「沖縄社会大衆党」の現職で、3選を目指す糸数慶子氏は4日、県庁前で行われた出発式で支持者に問いかけた。自民党県連は昨年12月の衆院選でも、普天間の「県外移設」を主張。しかし、今年4月には今回非改選の島尻安伊子参院議員と、衆院選で当選した西銘恒三郎氏が辺野古移設容認へ転じている。

 糸数氏は出発式で衆院選を振り返り、「県外移設を訴えた自民党候補者は、(当選後)見事にこの公約を裏切りました」と述べ、自民党県連の選挙戦略を批判した。糸数氏は共産、社民、生活の党、みどりの風の4党から推薦を得て、民主党も自主投票。野党の共闘態勢は整ったものの、各党を束ねる基地問題はぼやけている。

 選挙後、普天間移設問題は大きなヤマ場を迎える。政府は今年3月、代替施設建設に必要な名護市辺野古沿岸部の埋め立てを許可するよう、沖縄県知事に申請した。仲井真氏は今後、名護市長からの意見聴取などを経て、年末以降に埋め立ての可否を判断する見通しだ。

 移設先の名護市では来年1月に市長選、秋には市議選が予定されている。来秋には知事選もあり、政府内からは「地方選挙で『辺野古反対』の民意が示されれば、移設は極めて困難になる。できれば、年内に知事の承認を得たい」(防衛省幹部)との期待感が募る。

 自民党の石破茂幹事長は4日、那覇市内で移設先にふれない理由について「(辺野古移設を)訴えていない候補の応援に来ている。全く違うことを言って、どういうことが起こるか」と記者団に述べるにとどめた。参院選で辺野古移設を前面に押し出すと、選挙結果が知事の判断を縛りかねない。自民党幹部は二つの公約について「参院選で勝っても負けても、普天間移設に関係ない」と解説した。【平川哲也、青木純、水脇友輔】

 ◇沖縄(改選数1、届け出順)
金城竜郎 49 幸福党県役員 諸新

新島メリー 67 [元]バスガイド 無新

安里政晃 45 法人理事長  自新=[公]

糸数慶子 65 地域政党委長(2)諸現 =[生][共][社][風]

.

2589チバQ:2013/07/16(火) 22:40:58
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130717k0000m010072000c.html
参院選:石破氏遊説「超過密」 街頭演説、首相の3倍
毎日新聞 2013年07月16日 21時41分

 参院選で全国を駆け回る各党幹部の中で、自民党の石破茂幹事長の超過密スケジュールが話題を呼んでいる。炎天下の街頭演説の回数は安倍晋三首相(党総裁)の約3倍に上る。「政高党低」の安倍政権の中で存在感の低下が指摘される石破氏。持ち味の「地方人気」をテコに票を掘り起こし、存在感をアピールする狙いもありそうだ。

 「政権転落したのは自民党が至らなかったからだ。安倍首相の下、謙虚で正直な自民党を取り戻す」。石破氏は16日、富山など北陸3県で街頭演説を10カ所以上こなした。選挙カーでは女性アナウンス係に代わってマイクを握り、候補者以上にかすれた声で支持を呼びかける。

 党によると石破氏の移動距離は13日朝、1万キロを超え、街頭演説は102回となった。首相は同時点で移動距離約9000キロ(毎日新聞集計)、街頭演説34回。1分でも演説時間を確保しようと乗用車で深夜に移動することも。石破氏は周囲に「幹部がそこまでやれば陣営に緊張感が生まれる」と語るが、体力はほぼ限界で「生きていればもう一度沖縄入りを」と弱音も漏らす。

 石破氏は昨年9月の総裁選で、地方票(全300票)で過半数の165票を獲得した。国会議員の決選投票で逆転した首相も石破氏の存在感を無視できず、幹事長に起用。衆院選は首相と石破氏が上下に並ぶポスターを作製するなど「二枚看板」で戦った。

 一方、今回の参院選で首相は比例代表の政見放送に小泉進次郎青年局長を起用。法定ビラには2人の特別対談が載るなど、石破氏の存在感は陰りがちだ。首相は景気回復を追い風に高い支持率を維持しており、石破氏の地方人気に頼る必要性が薄れたのが一因だ。

 党内では石破氏に対し「『人寄せパンダ』のままでいいのか。業界団体など幹事長が押さえるところはある」との声もある。参院選後の内閣改造・党役員人事に注目が集まるが、本人は「総裁がそう(続投)言えばそうするのが務め」と語るのみ。ひたすら首相を支えつつ、地方票発掘に東奔西走する「待ち」の姿勢に徹している。【念佛明奈】

2590チバQ:2013/07/16(火) 23:01:32
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/sanin/13/News/special/Se201307080001.html
<1>広島 2番手争いに野党躍起 '13/7/8

--------------------------------------------------------------------------------

 「森本が十分に浸透できていない」。今月初め、広島選挙区(改選数2)に立つ民主党新人の森本真治氏(40)の陣営幹部が情勢分析の結果を、連合広島傘下の労組幹部に電話で伝え、支援をさらに強めるよう要請した。

 地方組織の弱い同党の選挙は約14万人の組合員を抱える連合広島が支えてきた。だが、民主党政権は迷走し、衆院選で大敗。安倍政権発足後に円高が是正され、製造業の労組の組合員には「民主党を応援し続けるべきなのか」との声もある。

 一方で安倍政権では解雇をしやすくする労働規制の緩和が議論される。森本氏は7日、広島市中区の街頭演説で「働く世代を応援する政治に最優先に取り組む」と強調した。

 □ ■ □

 広島選挙区には6人が立候補した。安倍政権の高支持率を背景に自民党現職の溝手顕正氏(70)が先行する。残る1議席をめぐり野党が激しく争う。

 再選を目指す生活の党現職の佐藤公治氏(53)は6日、安佐南区での街頭演説で「今回の選挙は本当にきつい」と、なりふり構わず支援を呼び掛けた。

 昨年7月、消費税増税に反対して民主党を離党。6年前、全面支援を受けた連合広島の組織力を失った。みどりの風の亀井静香氏(広島6区)と連携。佐藤氏の地盤の広島県東部と、亀井氏の地元の県北部で支持拡大を狙うが、県西部での知名度不足は否めない。

 県内で企業・団体回りを重ね、25社・団体の推薦を得た。連合広島傘下の一部組合の推薦も決まった。陣営幹部は「党派を超えて少しずつ票を集めたい」と話す。

 □ ■ □

 昨年の衆院選の比例代表中国ブロックで、県内得票数が民主党を上回った日本維新の会。追い風は参院選前、橋下徹共同代表の慰安婦発言で風向きが変わった。新人の灰岡香奈氏(30)は6日、中区で党幹部と並んでマイクを握り「逆風で厳しいと言われるが、逃げずに訴えたい」と声を張り上げた。

 無党派層の支持が頼みの綱だけに、短文投稿サイト「ツイッター」で選挙運動の一こまなどを1日10回以上つぶやき続け、若い世代に発信する。

 3人に割って入ろうとするのは共産党新人の皆川恵史氏(69)。消費税増税反対や原発即時ゼロを掲げる。4日、中区での街頭演説で「自民党政治に真っ向対決する。ぶれない共産党を大きく伸ばして」と力を込めた。

 野党の敵は野党―。そんな争いの一方、自民党の溝手氏は5日、公明党の山口那津男代表と南区で街頭演説し、「自公政権で間違いなく経済はよくなる」と強調。与党間の選挙協力を着実に進める。陣営幹部は「問題はどれだけの票を獲得できるかだ」とトップ当選を当然視する。

 諸派で幸福実現党新人の日高順子氏(50)は街頭演説に力を入れる。(野崎建一郎)

    ◇

 参院選は21日の投開票に向け、各陣営が激しい序盤戦を展開している。「ねじれ国会」が解消されるかが焦点。中国地方5選挙区では改選される6議席の半数を野党が占める。与野党の勢力はどう塗り替わるか。決戦の構図を見る。

2591チバQ:2013/07/16(火) 23:02:14
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/sanin/13/News/special/Se201307090001.html
<2>山口 民主不在、自民に勢い '13/7/9

--------------------------------------------------------------------------------

 山口選挙区(改選数1)で4選に挑む自民党現職の林芳正氏(52)は5日、周南市で集会を開いた。「林さんは安倍内閣の主要大臣で、次の日本を担う人材。それにふさわしい得票を」。高村正彦党副総裁(山口1区)はげきを飛ばした。

 その前後も「圧倒的な勝利を」と応援演説が続いた。その背景には、野党第1党の民主党が候補者を擁立できなかった構図もある。

 □ ■ □

 林氏は2007年の参院選、民主党新人を15万票差で下した。年金記録不備問題などで第1次安倍政権への批判が強まる中、自民党は全国の改選数1の29選挙区で6勝23敗と惨敗。2カ月後の安倍晋三首相(山口4区)退陣につながったが、山口は「自民王国」の盤石ぶりを見せつけた。

 陣営は今回、07年より3万票多い45万票を目標に掲げる。民主党が候補者を擁立できなかったことで低投票率が懸念される中、支持基盤の引き締めに懸命で「戦いの相手は投票率」との声も出る。

 17日間の期間中、林氏が選挙区にいるのは公示直後の3日間にとどまるのが不安要素。7日以降は他候補の応援で全国を巡り、不在となるためだ。

 林氏は環太平洋連携協定(TPP)の担当閣僚の一人。県内のJA関連の政治団体から推薦を取り付け、「堂々と戦い抜きたい」と自信を深めるが、県内の農家には懸念や不安が広がる。

 □ ■ □

 「自民党と共産党の対決、これが一番の焦点」。共産党新人の藤井直子氏(61)は公示日の4日、山口市での第一声で「自共対決」を強くアピールした。

 「東京都議選の躍進で党に追い風が吹いている」と陣営幹部。憲法改正反対やTPP反対などを掲げ、無党派層や他党の支持層への食い込みを狙う。

 諸派で幸福実現党新人の河井美和子氏(50)は国防力強化などを訴える。

 各陣営が第一声を上げた公示日の4日、民主党山口県連の西嶋裕作幹事長は山口市の県連事務所で過ごした。「選択肢を示せず申し訳ない」と悔しさをにじませる。

 党は昨年末の衆院選で県内の4小選挙区で全敗。平岡秀夫元法相(59)を擁した「虎の子」の山口2区の議席も失った。反転攻勢を期し、平岡氏が民主党推薦の無所属で臨んだ4月の参院山口補選も自民党新人に大敗。参院選では男女計7人に立候補を打診したが、全て不調に終わった。

 山口選挙区での不戦敗は1998年の結党以来初めて。支援組織の連合山口にも失望感が広がる。比例代表に組織内候補を抱え、選挙区との相乗効果を期待した。杉本郁夫会長は「極めて遺憾。責任も感じる」と語る。

 「国政選挙を飛ばしたことが支持者や支援団体に今後、どう影響するのか」。党県連の関係者は不安がる。加藤寿彦代表は「地方議員を増やして基盤をつくらないと」と話すが、再建の道筋は見えない。(金刺大五)

2592チバQ:2013/07/16(火) 23:03:02
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/sanin/13/News/special/Se201307100001.html
<3>岡山 野党共闘、鍵は維新票 '13/7/10

--------------------------------------------------------------------------------

 参院選が公示された4日、民主党の細野豪志幹事長は岡山選挙区(改選数1)に入り、岡山市北区のJR岡山駅前で無所属新人の高井崇志氏(43)と並んでマイクを握った。「高井さんが岡山の代表にふさわしい。自民党に対抗する核をつくらねばならない」

 高井氏は岡山1区を地盤とする民主党の元衆院議員。幅広く野党の支援を得るため無所属で立った。民主党は推薦し、公示前に海江田万里代表が2回、岡山入り。細野幹事長も選挙戦初日に駆け付けるなど、公認候補者並みの支援態勢を敷く。

 □ ■ □

 昨年12月の衆院選で民主党は岡山県内の5小選挙区で全敗。だが比例代表中国ブロックの得票数でみると、自民党と公明党を合わせても過半数に届いていない。高井氏は「野党が結集すれば勝てる」と野党共闘を呼び掛ける。社民党とみどりの風から推薦を得た。

 ただ最も期待する日本維新の会の態度は定まらない。平沼赳夫代表代行(岡山3区)は出陣式に激励文を寄せた。6日に高井氏の陣営が平沼氏の後援会に支援を求めたが「積極的には推せない」との返答だった。「事実上、民主党候補」と反対論があるという。

 一方で高井氏の陣営には、改憲のスタンスや歴史認識が違う維新に秋波を送る戦略が民主党支持層を固め切れない「副作用」を生んでいるとの危機感もある。「今後は足元を固める」と強調する。

 □ ■ □

 岡山選挙区は前回2010年まで民主党が3連勝中だ。自民党は連敗ストップに向け、4期16年にわたり岡山県知事を務めた新人の石井正弘氏(67)を擁立。安倍内閣の高い支持率を追い風に、安定した戦いを続ける。

 細野氏が岡山入りした翌日の5日。安倍晋三首相が同じ場所で石井氏と並んで演説し、「石井さんの実績を国政で生かさせてほしい」と支持を求めた。

 石井氏の県内での知名度は抜群。公明党のほか約700の企業・団体の推薦を受ける。9日はJR倉敷駅前(倉敷市)で石破茂幹事長が演説。13日には小泉進次郎党青年局長が応援に入る予定だ。

 半面、知事時代後半の石井氏と距離を置いた自民党県議は少なくなく、「実績は行財政改革だけ」と不満もくすぶる。陣営幹部は「4連敗はできない。最後まで緩めず支持層を固める」と話す。

 共産党新人の垣内京美氏(46)も6日、岡山駅前で演説した。応援に駆け付けた志位和夫委員長は、躍進した都議選結果を踏まえて「共産党に伸びてくれという熱気を感じる」と強調した。垣内氏は「自民党に正面から対決できるのは共産党」と反自民票の受け皿を狙う。

 諸派で幸福実現党新人の安原園枝氏(51)は国防力強化を訴える。(永山啓一)

2593チバQ:2013/07/16(火) 23:03:46
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/sanin/13/News/special/Se201307110001.html
<4>島根 共闘暗雲、自民は安定 '13/7/11

--------------------------------------------------------------------------------

 「共闘の形を再びつくれれば、1議席を守れる」。島根選挙区(改選数1)で再選を目指すみどりの風現職の亀井亜紀子氏(48)は8日、松江市での演説会で訴えた。民主、社民両党と選挙協力した2007年の参院選の再現を呼び掛けた。

 ただ6年前と違い、会場には民主党の支持母体である連合島根傘下の労働組合の旗は掲げられていなかった。連合島根の原田圭介事務局長は「深まった溝はすぐには埋まらない」と語る。

 07年の参院選、国民新党から立候補した亀井氏は民主党の推薦、社民党島根県連合の支援を得て初当選。09年の衆院選を経て3党連立政権が誕生した。だが、亀井氏は消費税増税に反対して国民新党を離党。民主党との関係は悪化した。

 □ ■ □

 みどりの風に転身して迎えた参院選。社民党が推薦する一方、民主党は推薦から県連の支持に「格下げ」。前回推薦した連合島根も自主投票とした。

 組織戦を展開できない中、陣営は自民党との違いを前面に出す戦略に軸足を移す。7日、松江市での街頭演説では従来と内容を変え、中国電力島根原発の稼働反対に時間を割いた。総合選対本部の山田孝之助幹事長は「自民党が言えないことを訴え、無党派層に浸透したい」と強調する。

 6年前に失った議席の奪還を期す自民党は新人の島田三郎氏(57)を立て、県内の59支部が主体となって街頭演説や集会を展開する組織戦で臨む。7日、松江市での街頭演説。県議や市議が駆け付ける中、島田氏は「貴重な1議席を取り戻させてほしい」と訴えた。

 □ ■ □

 年金記録不備問題で逆風が吹きつけた07年の参院選と一転、約150の企業・団体から推薦を得るなど安定した戦いを進める。だが、党県連の福田正明幹事長は「天王山の松江市で動きが鈍い」と不安をのぞかせる。

 県西部を地盤とする亀井氏を引き離すため、「圧勝が不可欠」とみる松江市。だが、陣営によると4日の県庁前での第一声に集まった約1300人のうち、松江市の支持者は約100人と1割弱。市内で3万枚を配った支援者紹介カードの回収も鈍い。

 党県連松江支部は8日、急きょ対応を協議。ベテラン県議が、街頭演説への動員を企業に要請するよう求めた。「松江から機運を盛り上げたい」と引き締めに力を入れる。

 共産党新人の向瀬慎一氏(42)は7日、松江市で街頭演説し、「安倍政権の暴走を止めるには共産党の躍進しかない」とアピール。連日10回前後の演説を繰り返す。支持を広げようと、交流サイト「フェイスブック」などで頻繁に発信し、若者への浸透を狙う。

 諸派で幸福実現党新人の池田節子氏(57)は国防強化などを訴える。(樋口浩二、川上裕、明知隼二)

2594チバQ:2013/07/16(火) 23:04:11
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/sanin/13/News/special/Se201307120001.html
<5>鳥取 自民重点区、追う民主 '13/7/12

--------------------------------------------------------------------------------

 9日、自民党の石破茂幹事長(鳥取1区)の姿は鳥取県若桜町にあった。「無名の新人だが、何とか国政に送ってほしい」。街頭演説で声を響かせると、鳥取選挙区(改選数1)で初当選を目指す新人の舞立昇治氏(37)が「みなさんの力であとひと押し、ふた押ししてほしい」と続き、深々と頭を下げた。

 参院選の責任者として応援で全国を回る石破氏。鳥取に戻るのはこの日に限られたものの、舞立氏と若桜、八頭両町の15カ所で街頭演説を繰り返し、支持を呼び掛けた。

 舞立氏は総務省の元官僚。2月に党県連の公募で選ばれた。「幹事長のお膝元として負けられない」と、集会や街頭演説には首長や県議たちが駆け付ける。安倍内閣が高い支持率を保つ中、党県連主体で組織的な選挙戦を展開する。

 ただ、知名度不足の不安は消えず、県連幹部は「自民党にとって中国地方で最も厳しい選挙区」と引き締めを図る。党本部も「超重点区」と位置付け、人気の高い小泉進次郎党青年局長たちを応援に送り込む。

 自民党の攻勢にさらされる民主党現職の川上義博氏(62)。再選に向け、公示を境に戦略を一変させた。

 □ ■ □

 前哨戦では民主党への逆風を痛感し、党名を極力出さず県内を回ってきた。だが、4日の出陣式では「ボロボロの民主党をこの手で復活させる」と強調。子ども手当など民主党政権で進めた政策の正当性も訴え始めた。

 自民党の県議、衆院議員を経て、民主党入りした川上氏。陣営は自民党在籍時から培った「川上党」とも呼ばれる後援会を軸に、民主党県連や連合鳥取が加わる寄り合い所帯だ。「民主党隠し」に走る川上氏に、県連や連合鳥取には不満がくすぶった。

 □ ■ □

 公示を3日後に控えた1日、陣営は「民主党隠し」の撤回を決定。翌2日、輿石東参院議員会長が連合鳥取や傘下労組を回り、協力を要請した。

 公示日の4日に馬淵澄夫幹事長代行、7日には海江田万里代表が応援に入った。海江田氏は米子市での集会で「川上さんのような信念を持った人が参院議員になるべきだ」と語気を強めた。

 固めきれずにいた党支持層をまとめ、追撃態勢を整えられるか。終盤の攻防を占う。

 共産党新人の岩永尚之氏(56)は8日、鳥取市での街頭演説で「自民党は『衆参のねじれ解消を』と言うが、国民とねじれているのが自民党」と主張。反自民党票を取り込もうとインターネットでの情報発信にも力を注ぐ。

 諸派で幸福実現党新人の吉岡由里子氏(46)は候補者で唯一の女性である点をPR。無所属新人の井上洋氏(64)は安倍政権の経済政策を批判する。(川崎崇史)

 =おわり

2595チバQ:2013/07/17(水) 23:35:43
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013071700598
「みどり」は案分、「緑」なら?=参院比例投票【13参院選】
 参院選(21日投開票)の比例代表に候補を擁立している「みどりの風」と「緑の党」について、「みどり」や「緑」と省略して投票した場合、有権者の意図とは異なる政党の票として集計されるケースがある。同一の氏名や名称が存在し、判別できない場合には案分対象にするとの公職選挙法の規定があるためで、有権者は注意が必要だ。
 みどりの風は略称を「みどり」で届け出ているが、「みどり」とだけ書かれた投票は、自民党の比例候補の石井みどり氏と案分される公算だ。みどりの谷岡郁子代表は取材に対し、「不本意だが、今さら略称を変えられない。大した影響はないだろう」としている。
 一方、緑の党の略称は「グリーン」。漢字で「緑」とした票について、総務省は「みどりと音が同じで、みどりの風の票とするのが自然」と説明しているが、緑の党幹部は「ひらがなをわざわざ漢字で書くとは考えにくい」と反発している。最終的には市区町村の開票責任者が立会人の意見も聞き判断することになり、同省によると、場所によって扱いが変わることもあり得るという。 (2013/07/17-15:42)

2596チバQ:2013/07/17(水) 23:39:14
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130717rky00m010002000c.html
参院選:糸数氏先行、安里氏猛追 本紙・共同通信調査
2013年07月17日

 21日投開票の第23回参院選に向けて、琉球新報社は14日からの3日間、共同通信社と合同で県内有権者を対象に電話世論調査を実施した。その結果に本紙の取材を加味して情勢を探ると、沖縄選挙区(改選数1)は社大党委員長で現職の糸数慶子氏(65)=生活、共産、社民、みどり推薦=が先行し、自民党新人の安里政晃氏(45)=公明推薦=が激しく追い上げる展開が続いている。ただ、3割強が投票する人をまだ決めていないと回答しており、最終盤に向けてこれら浮動票の動向が当落に影響しそうだ。

 無所属新人の新島メリー氏(67)と幸福実現党新人の金城竜郎氏(49)は支持が広がっていない。

 参院選への関心度は「大いにある」が31・6%、「少しはある」が42・8%。計74・4%が関心を示しており、2010年の前回参院選の同時期調査の75・8%とほぼ横ばい。関心が「あまりない」(20・3%)、「全くない」(4・6%)は合わせて24・9%だった。

 沖縄選挙区で投票する人を「決めている」のは45・4%、「だいたい決めている」の18・9%と合わせて64・3%が既に投票行動を決めている。前回調査より9ポイント高い。「まだ決めていない」は33・7%だった。

 糸数氏は中部や先島で優位に戦いを進め、南部でも先行。社民、共産支持者の8割以上、民主支持者の6割をまとめる。安里氏は那覇や北部で支持を伸ばし、自民、公明支持者の7割を固めている。

 比例代表でどの候補や政党に投票するかを「決めている」のは34・8%、「だいたい決めている」が14・2%で49・0%が投票先を決定。「まだ決めていない」は46・6%、「分からない・無回答」が4・3%だった。

<調査の方法>

 14〜16日の3日間、全国の有権者を対象に、コンピューターで無作為に電話番号を発生させて電話をかけるRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)法で実施した。電話帳に番号を載せていない人も調査が可能で、性別、年代別など有権者の縮図に合わせた精度の高い調査ができる。

 無作為に発生させた番号のうち、実際に有権者がいる世帯にかかったのは5万7153件で、このうち4万4335人から回答を得た。県内では836人が回答した。

(琉球新報)

2597チバQ:2013/07/17(水) 23:42:21
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130717ddn041010009000c.html
攻防の現場:’13参院選 離党後も民主頼み 実動は連合、代表応援も
毎日新聞 2013年07月17日 大阪朝刊


民主を離党した無所属候補の応援演説をする海江田万里代表=岡山市北区で2013年7月14日午後5時1分、前本麻有撮影 
民主党の看板に見切りをつけた候補の目立つ今回の参院選。香川選挙区では現職が、岡山選挙区では昨年末に落選した前衆院議員が、民主党を離党して無所属で出馬した。党派色を薄めて幅広く支持を得ようという戦法だが、選挙の実動部隊は連合など以前からの親民主組織に頼らざるを得なくなっている。【広沢まゆみ、久保聡、前本麻有】

 13日昼、香川選挙区の無所属現職、植松恵美子氏(45)は高松市中心部の商店街で握手をして回った。子供にも「お父さん、お母さんに伝えてね」と手を差し出す。名付けて「1万人握手大作戦」。民主公認で初当選した2007年参院選ではやらなかったことだ。

 香川では、連合香川が仲介して民主、社民両県連が国政選挙で共闘してきた。植松氏の離党を受けて、民主は推薦を見送り、個人の自主的支援は妨げない方針を決定。県議会第2党(6議席)で一定の勢力を持つ社民は自主投票にした。

 「反自民・非共産」で共闘できないか。植松氏は、昨年の衆院選で県内で自民党に次ぐ比例票を集めた日本維新の会の国会議員に水面下で支援を依頼した。しかし、維新側の承諾は得られず、組織的支援はなかった。植松氏の陣営関係者は「候補を出さないことが最大限の支援だ」と言う。

 こうした中、植松氏の個人演説会やポスター貼りなどで動員をかけているのは連合香川だ。11日、小豆島であった演説会でも、地元議員らに参加者集めや弁士を依頼した。民主の玉木雄一郎・県連代表や小川淳也衆院議員も個人の立場で植松氏への支援を訴えている。

 自民党県連幹部は「結局、実態は離党前と何も変わっていない。有権者からは選挙に有利と考えて無所属になったとしか、受け止められていない」と冷ややかだ。

 岡山選挙区では、14日にあった無所属新人、高井崇志氏(43)の決起集会で、民主の海江田万里代表が応援演説に立った。高井氏が無所属での出馬を決めた後、海江田氏は「公認並みに支援する」と表明。自ら再三岡山入りし、江田五月・党最高顧問も高井氏とともに県内を回っている。

 一方で陣営が期待するのは維新支持層の取り込みだ。県北部に強固な地盤を持つ維新の国会議員団代表、平沼赳夫衆院議員(岡山3区)は、高井氏の事務所開きに「心からエールを送ります」とメッセージを寄せた。決起大会には維新の石関貴史衆院議員も駆け付けた。

 自民の候補は昨秋まで知事を4期務め、知名度抜群の石井正弘氏(67)だ。関係者によると、平沼氏は知事選で石井氏を全面支援したが、昨年の衆院選で石井氏は対立候補の自民の阿部俊子衆院議員を支援。平沼氏が激怒した経緯がある。とはいえ、平沼後援会幹部は「民主の支援を受けている高井氏は応援できない」と断言する。石関氏は旧郵政省の同僚だった関係で、平沼氏の了解を得て応援に入った。

 結局、高井氏の選挙戦は民主が支え、「野党共闘」は不透明なまま終盤戦を迎える。

==============

 ◇香川(改選数1)
三宅伸吾 51 [元]日経記者 自新=[公]

中西利恵 50 建設会社経営 諸新

植松恵美子 45 温浴施設経営 (1)無現

田辺健一 32 党県常任委員 共新

(届け出順)

 ◇岡山(改選数1)
安原園枝 51 幸福実現党員 諸新

石井正弘 67 [元]知事 自新=[公]

高井崇志 43 [元]衆院議員 無新=[民][社][風]

垣内京美 46 党県女性部長 共新

(届け出順)

2598チバQ:2013/07/17(水) 23:46:44
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130717k0000e040200000c.html
NHK:女性グループが参院選候補応援 出演番組差し替え
毎日新聞 2013年07月17日 11時27分

 女性音楽グループ「E−girls」のメンバー4人が参院選比例代表候補のブログなどに登場して候補者を応援したとして、NHKが、4人が出演するEテレの番組「青山ワンセグ開発」の内容を変更したことが17日、分かった。NHK広報部は「選挙期間中は、出演者について報道機関として政治的公平性に疑念を持たれないよう配慮した」と話している。

 NHKによると、4人が選挙ポスターを持って候補者と並んだ写真が掲載されたことが判明したため、19日午前0時半から放送する予定を別の番組に差し替えた。番組は選挙後の26日に放送する。【土屋渓】

2599チバQ:2013/07/17(水) 23:47:52
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130717ddlk03010041000c.html
’13参院選・岩手:最終盤戦、全力で 追い込み図る各候補 /岩手
毎日新聞 2013年07月17日 地方版

 参院選は21日の投票日に向けて最終盤の戦いに入った。岩手選挙区(改選数1)の各候補は、有権者が多い市町村や浸透の弱い地域を回ったり、党幹部の来県を受けて支持を訴えたりし、最後4日間の追い込みを図る。【金寿英、安藤いく子、浅野孝仁】

 無所属現職の平野達男氏(59)は公示後に県内を2巡。15日までの3連休には沿岸の仮設団地100カ所以上で復興への熱意を訴えた。佐々木一栄選対本部長は「残り時間、内陸を中心に政策を訴える」と力を込める。

 共産党新人の菊池幸夫氏(54)は今後、有権者が多い盛岡、花巻、北上、奥州、一関の5市を重点に遊説する。長沼洋一選対部長は「選挙カーで回れない場所も党員が政策を訴えている。力を結集して乗り切る」と話す。

 党幹部らを連日投入する自民新人の田中真一氏(46)は18日から再度、安倍晋三首相、石破茂幹事長、小泉進次郎青年局長の支援を受ける。千葉伝県連幹事長は「党本部がここまで力を入れている。何としても勝つ」。

 党衆院議員がいる岩手1、3区を重点に票の掘り起こしを狙うのは民主党新人の吉田晴美氏(41)。細野豪志党幹事長の応援を要請しており、軽石義則選対幹事長代行は「残された時間で全てやり尽くす」と話した。

 新人の関根敏伸氏(57)を擁立した生活の党の小沢一郎代表は18日、全県10カ所の街頭演説を予定。激戦だった12年前の最終日9カ所を上回るテコ入れ。佐々木順一党県連幹事長は「あらゆる戦術を駆使する」と述べた。

2600チバQ:2013/07/17(水) 23:54:01
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/news/20130716-OYT8T01567.htm
[参院選]大沼氏、舟山氏 争い互角

 読売新聞社は、14日から16日にかけて実施した全国世論調査と取材結果をもとに、参院選山形選挙区(改選定数1)の終盤情勢を探った。自民党の大沼瑞穂氏がみどりの風の舟山康江氏の追い上げを受け、互角の争いを展開している。2割以上の有権者が投票先を明らかにしておらず、予断を許さない状況となった。

 大沼氏は自民支持層と公明支持層の7割弱に浸透するが、無党派層の支持が2割弱と伸び悩んでいる。年代別では、70歳以上の4割超を固め、20、30歳代の支持も序盤調査時より目減りしたが依然厚い。職業別では、商工自営の5割以上を固めた。都市規模別では、町村部で支持を広げている。

 舟山氏は支援を受ける民主支持層の7割に浸透。みどりの風、社民支持層もほぼ固め、無党派層の4割に食い込んでいる。職業別では、農林水産業の4割、専業主婦の3割を固めた。給与所得者でも大沼氏との差を詰めている。年代別では、50、60歳代の4割近くから支持を受ける。

 衆院の選挙区別でみると、序盤調査で大沼氏が圧倒した1区で舟山氏が猛追。2区は大沼氏が舟山氏を上回るが、3区では横一線の激戦となっている。

 太田氏は、共産支持層の大半を固めたが、広がりに欠ける。城取氏は苦戦を強いられている。

     ◇

 比例選の投票先では、自民が4割の支持を得て大きくリードする。民主が1割強で続き、以下、公明、維新、みんな、共産、みどり、社民などとなっている。無党派層は、自民、民主がそれぞれ1割強で並び、維新も1割を上回る支持を集めている。

(2013年7月17日 読売新聞)

2601チバQ:2013/07/17(水) 23:56:36
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kanagawa/news/20130716-OYT8T01495.htm
[参院選]自民・島村氏リード保つ

. 読売新聞社が14〜16日に行った参院選(21日投開票)の終盤情勢調査によると、神奈川選挙区(改選定数4)では、自民党の島村大氏が依然として優位に戦いを進めている。残り3議席を巡り、みんなの党の松沢成文氏、公明党の佐々木さやか氏、民主党の牧山弘恵氏に加え、共産党の畑野君枝氏、日本維新の会の水戸将史氏が激しく争っている。ただ、有権者の約3割が投票先を明らかにしておらず、情勢は変わる可能性もある。

 島村氏は、自民支持層の6割以上を固め、無党派層からも一定の支持を得ている。党県連は、同選挙区で過去最高の約129万票を獲得した2001年選挙並みの得票を目標に掲げているが、終盤戦での組織の緩みに警戒感を強めている。

 前知事で知名度の高い松沢氏は、無党派層の支持で引き続きトップ。年齢層では20歳代からの支持が目立った。みんな支持層の8割以上を固め、同じ第3極の維新の会や衆院議員時代に所属していた民主党の支持層にも食い込んでいる。

 佐々木氏は、公明支持層の9割近くを固めた。支持者が重視する政策は「社会保障」「東日本大震災の復興」の割合が高かった。

 牧山氏は、民主支持層の6割以上を固めた。年齢層では70歳以上、職業別では「学生」「無職」からの支持が目立ったが、頼みの無党派層への浸透に苦労している。党は幹部や閣僚経験者を投入し、終盤戦でのてこ入れを強化する予定だ。

 畑野氏は、共産支持層の9割以上を手堅く固め、政権に批判的な人たちからの支持を松沢、牧山両氏と奪い合っている。党は最重点区の一つとして、追い上げを図り、15年ぶりの議席獲得を実現したい考えだ。

 水戸氏は、維新の会支持層の6割以上を固めたが、党への逆風のため、女性票の獲得が引き続き、課題になっている。

 みどりの風の露木順一氏、社民党の木村栄子氏は、ともに支持層の大半を固めたが、無党派層の支持が伸び悩んでいる。無所属の森下正勝氏、幸福実現党の及川幸久氏、維新政党・新風の溝口敏盛氏への支持は一部にとどまっている。

(2013年7月17日 読売新聞)

2602チバQ:2013/07/17(水) 23:58:34

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/news/20130716-OYT8T01473.htm
参院選終盤情勢 2議席目は接戦

. 7候補が争う参院選京都選挙区(改選定数2)。読売新聞社が14〜16日に行った世論調査と、これまでの取材を基に終盤情勢を探ったところ、自民党現職・西田昌司氏が序盤調査(4、5日)からのリードを維持し、残る1議席を巡って民主党・北神圭朗氏、共産党・倉林明子氏、日本維新の会・山内成介氏の3新人が競り合っている。ただ投票先を明らかにしていない有権者も2割強に上り、情勢はまだ混沌(こんとん)としている。

◆選挙区

 西田氏は、安倍内閣の高い支持率を追い風に、幅広い年代、地域から支持を得ている。職業別では、特にサラリーマン、商工自営業者の支持が4割超と厚い。北神氏は、衆院議員時代に地盤とした右京、西京両区などのほか、府南部で浸透。序盤と比べ、公明支持層の一部も取り込みつつある。

 倉林氏は、無党派層の取り込みでやや苦戦しているものの、安倍内閣に批判的な層からの支持が7候補で最も高く、女性への浸透でも西田氏に次ぐ。序盤はやや劣勢だった山内氏は、無党派層への支持拡大で着実に追い上げている。年代別では30〜40歳代の支持で北神、倉林両氏を上回った。

 みんなの党新人・木下陽子氏は、連日のように党幹部の来援を受けて支持固めを図るが、序盤から大きな伸びが見られず、無党派層の取り込みに活路を探る。諸派の幸福実現党新人・曽我周作氏、諸派新人・新藤伸夫氏も、街頭などでの訴えに力を入れている。

◆政党支持率など

 政党支持率は自民党が39%と、序盤調査(40%)からのトップを維持。序盤は7%で3位だった民主党が3ポイントアップの10%として2位に浮上した。以下、共産党8%(序盤8%)、日本維新の会6%(同5%)、公明党4%(同6%)、みんなの党2%(同2%)と続く。「支持政党なし」とした無党派層は21%(同21%)と変化なかった。

 安倍内閣の支持率は、序盤と同じ58%。「支持しない」は26%、「答えない」は16%だった。

 一方、「投票に必ず行く」とした人は62%と、序盤調査から5ポイントのダウン。参院選への関心も、「大いにある」と答えた人が序盤から3ポイントダウンの34%となり、有権者の間で必ずしも選挙ムードが高まっていないことがうかがえる。

 投票するときに最も重視する政策では、序盤調査と同様、「景気や雇用」の33%、「社会保障」の21%、「消費税など税制改革」の15%がトップ3を占めた。

(2013年7月17日 読売新聞)

2603チバQ:2013/07/18(木) 00:01:19
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/07/20130717t11020.htm
参院選宮城 岡崎氏、和田氏激しく競る 愛知氏首位揺るがず
 参院選(21日投票)の宮城選挙区(改選数2)で、河北新報社は14〜16の3日間、電話による世論調査を実施し、本社取材網の分析を加えて終盤情勢を探った。自民党現職の愛知治郎氏(44)=公明推薦=がトップ当選へ盤石の態勢。2議席目をめぐり、民主党現職の岡崎トミ子氏(69)とみんなの党新人の和田政宗氏(38)が激しく競っている。回答者の3割以上が投票先を決めておらず、流動的な要素が残っている。
 愛知氏は自民支持層の7割強、公明支持層の5割をまとめた。維新支持層の3割弱、無党派層の2割強も取り込む。
 全世代で優位に立つ。商工自営業の7割を引き付けるなど業種を問わず支持が厚い。県内全域で満遍なく浸透しており、県南部や東部では他候補を大きく引き離す。
 岡崎氏は民主支持層の7割弱を固め、社民支持層の4割超をまとめた。過去の選挙で強みだった無党派層の支持は伸びず、2割に届いていない。
 40、50代と70代以上で愛知氏に次いで浸透。農林漁業や自由業で比較的支持が厚い。仙台市西部や南部、県東部、県北部で愛知氏を追っている。
 和田氏はみんな支持層の8割強を固めた。維新や生活両支持層の3割強を引き付けるほか、社民支持層の2割超にも食い込んでいる。
 20、30代と60代で愛知氏に次ぐ支持がある。現業職や管理職で支持が厚めだ。仙台市東部や北部、県南部で愛知氏に続いている。2議席目の争いは最終盤までもつれ込みそうだ。
 共産党新人の岩渕彩子氏(30)は共産支持層の7割をまとめた。地盤の仙台市で一定程度食い込むが、広がりを欠く。
 幸福実現党新人の皀智子氏(41)は苦しい。


2013年07月17日水曜日

2604チバQ:2013/07/18(木) 23:19:08
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130718/elc13071822070039-n1.htm
【参院選2013 岩手】
「小沢王国」攻防、党首被災地入りも「被災者置き去り」冷めた声
2013.7.18 22:06 (1/2ページ)[参院選2013]

街頭演説する小沢一郎・生活代表=18日、盛岡市内
 参院選投開票まであと3日と迫った18日、自民党総裁の安倍晋三首相(58)と生活の党の小沢一郎代表(71)が岩手県内の被災地に入った。岩手選挙区は小沢氏が長年影響力を誇示してきた「小沢王国」だったが、小沢氏の威光は陰りを見せており、自民は議席奪還に向け、首相自らが乗り込んだ。過去最多の6人が1議席を争う混戦模様で選挙戦は過熱する一方だが、復興を一票に託す有権者からは「被災地が置き去りにされている」と冷めた声も漏れていた。

 東日本大震災で津波被害を受けた岩手県沿岸部の宮古市。未明から降り出した雨の中、小沢氏は午前8時すぎからJR宮古駅前に立ち、支持を訴えた。だが、小沢氏の口から「復興」の具体策が語られることはなく、小沢氏を長年支持してきた酒店店主、三上正一さん(64)は「復興について話しても票にならないのかな」とつぶやいた。

 被災地では集団移転に伴う用地買収など課題が山積している。市内の仮設住宅で暮らす会社員、鈴木長星(ちょうせい)さん(59)は「政治の力で復興を優先してもらいたいが、希望する高台移転もなかなか進まない」と嘆く。別の仮設住宅に住む漁師の畠山俊雄さん(59)は「政治家は本当に私たちのことを考えているのだろうか」と話した。

 生活は新人、関根敏伸氏(57)を擁立したが、「選挙の小沢」と言われた“神通力”も今は昔だ。小沢氏の地元入りは公示後2回目だが、厳しい戦いを強いられている。

 昨年の衆院選に小沢氏が所属していた日本未来の党から岩手で出馬した4候補のうち、選挙区で当選したのは小沢氏本人のみだった。古巣の民主党からは新人の吉田晴美氏(41)が出馬。小沢氏とたもとを分かった現職の平野達男氏(59)は民主を離れ、無所属で3選に挑む。かつて小沢氏の下で結束していた勢力が3つに分裂した形だ。こうした構図に「支持者が分散する」(吉田氏陣営幹部)との危機感も強い。

 これに対し、新人の田中真一氏(46)を擁立した自民党は「今までは『参加することに意義がある』だったが、小沢票が3つに割れた今回は違う」(田中氏陣営関係者)と鼻息も荒い。平成7年に推薦候補が敗れて以来6連敗中だが、安倍政権の高い支持率を追い風に「王国」の牙城を一気に切り崩す構えだ。

 午後1時40分すぎ、仮設店舗で営業している大船渡市の「おおふなと夢商店街」に安倍首相が姿を現し、被災者らと握手を交わした。ただ、鮮魚店を営む上野英明さん(62)は「政党の争いが目立ち、被災地が置き去りにされている印象がある」と選挙戦にいらだちを隠せない。

 岩手県内では、公営住宅や民間の賃貸住宅を借り上げる「みなし仮設」を含め6月末現在で、3万6806人が今も仮設住宅で不自由な生活を送っている。同市内の会社員、藤野幸枝さん(53)は「いつまで仮設の状態が続くのか。被災地の景気を立て直してくれる人に一票を投じたい」と話した。

2605チバQ:2013/07/18(木) 23:20:12
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130718/waf13071817450034-n1.htm
【参院選2013 兵庫】
「最後のイス」争奪へ熾烈 2人区で維新VS民主
2013.7.18 17:45 (1/3ページ)[参院選2013]

参院選 各党の予測議席数
 世論調査などで与党の優勢が伝えられるなか、野党各党は選挙戦の最終盤、複数区の選挙区に力点を置く。長年にわたり、自民、民主の両党が議席を分け合ってきた兵庫、福岡の両選挙区でも「最後の1議席」を狙った激しい争いが繰り広げられている。


維新“本丸”の隣り…兵庫


 兵庫選挙区(改選数2)は自民、民主が過去4回にわたり議席を分け合ってきたが、維新新人の清水貴之氏(39)は「政権交代で失敗した政党と、日本を借金まみれにしてきた政党が議席をとり続けている」と対抗心むき出しだ。

 清水氏は神戸、阪神間の無党派層を中心に支持を伸ばし、民主現職の辻泰弘氏(57)と激しくせりあう。維新は本部を置く大阪の隣県とあって、何としても選挙区での議席が欲しいところ。18日には共同代表の橋下徹大阪市長が2度目、幹事長の松井一郎大阪府知事が3度目の兵庫入りで追い込みをかける。

 これに対し、3期目を目指す辻氏は支持母体の連合や県医師会などの組織を生かした票固めを進めるが、陣営は「思うように無党派層への支持が広がらない」と気をもむ。陣営関係者は「街頭演説の移動中に候補が有権者に直接電話をかけている。それだけ厳しい選挙戦だ」と打ち明ける。

 一方、もう一人の現職、自民の鴻池祥肇氏(72)の陣営は追い風ムード。「野党が浮動票を食い合いしている状況だ」(自民県連幹部)と自信を深めている。

 このほか、兵庫選挙区では幸福の湊侑子氏(30)、諸派の松本なみほ氏(39)、みんなの下村英里子氏(30)、共産の金田峰生氏(47)の新人4人も支持拡大を目指している。


共産が猛追…福岡


 福岡選挙区(改選数2)も過去4回にわたり、自民と民主が議席を分け合ってきた。今回は自民現職、松山政司氏(54)に、5新人が挑む構図だ。民主陣営の関係者は「逆風もあったが、維新とみんなの選挙協力が解消され第三極の票が割れる。当初は、2議席目には滑り込めるという楽観論もあった」と打ち明ける。

 民主は現職がいるにもかかわらず、あえて公募で新人を選んで選挙戦に臨んだが現実はシビアだ。

 「横一線で本当に厳しい。このままだと、共産党に議席をとられてしまう」。民主新人の野田国義氏(55)の個人演説会で訴える選対本部長の大久保勉参院議員の声は悲壮感すら漂っていた。

 一方、東京都議選で議席を倍増させた共産は勢いに乗る。共産新人の真島省三氏(50)の陣営は「自共対決」を猛烈にアピールして、反自民票の取り込みを狙う。11日には志位和夫委員長、市田忠義書記局長ら最高幹部を次々と福岡入りさせる力の入れようだ。

 追撃をかわそうと、民主は海江田万里代表が2度にわたり福岡入り。15日には、みやま市の公民館で開かれた演説会に駆けつけ、政権批判を展開。「安倍さんは『アベノミクス』という笛を吹いて、危ない行き先に国民を連れて行っている」と絶叫した。

 維新新人、吉田俊之氏(57)の陣営も、党本部に橋下徹共同代表の応援を要請したが実現は難しそう。陣営は「九州まで手が回らないのではないか」とあきらめ顔だ。このほか、みんな新人、古賀輝生氏(49)も存在感を示そうと躍起。幸福新人の吉冨和枝氏(54)も支持を呼びかけている。

2606チバQ:2013/07/18(木) 23:22:24
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130718/elc13071817330035-n1.htm
議席死守へ相次ぎ、大物投入
2013.7.18 17:32 [参院選2013]
 過去4回にわたり、自民と民主が議席を分け合ってきた福岡選挙区(改選数2)。自民現職、松山政司氏(54)に、5新人が挑む構図だ。民主陣営の関係者は「逆風もあったが、維新とみんなの選挙協力が解消され第三極の票が割れる。当初は2議席目には滑り込めるという楽観論もあった」と打ち明ける。

 民主は現職がいるにもかかわらず、あえて公募で新人を選んで選挙戦に臨んだが現実はシビアだ。

 「横一線で本当に厳しい。このままだと、共産党に議席をとられてしまう」。民主新人の野田国義氏(55)の個人演説会で訴える選対本部長の大久保勉参院議員の声は悲壮感すら漂っていた。

 一方、東京都議選で議席を倍増させた共産は勢いに乗る。共産新人の真島省三氏(50)の陣営は「自共対決」を猛烈にアピールして、反自民票の取り込みを狙う。11日には志位和夫委員長、市田忠義書記局長ら最高幹部を次々と福岡入りさせる力の入れようだ。

 追撃をかわそうと、民主は海江田万里代表が2度にわたり福岡入り。15日には、みやま市の公民館で開かれた演説会に駆けつけ、政権批判を展開。「安倍さんは『アベノミクス』という笛を吹いて、危ない行き先に国民を連れて行っている」と絶叫した。

 維新新人、吉田俊之氏(57)の陣営も、党本部に橋下徹共同代表の応援を要請したが実現は難しそう。陣営は「九州まで手が回らないのではないか」とあきらめ顔だ。このほか、みんな新人、古賀輝生氏(49)も存在感を示そうと躍起。幸福新人の吉冨和枝氏(54)も支持を呼びかけている。

2607チバQ:2013/07/18(木) 23:26:07
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130717/elc13071711070027-n1.htm
【参院選】
終盤情勢 北海道・東北 岩手 平野氏、田中氏競る
2013.7.17 11:02 (1/4ページ)[参院選2013]
  ≪北海道≫

 自民伊達が経済団体に加えて、一部の農業団体からも支持を取り付けて大きくリードしている。伊達の後を追うのが民主小川。小川は党の退潮傾向が続くなか、組織の引き締めを図り、支持層を固めた。“民主王国”といわれた北海道での議席死守を目指す。

 現職2人を大地浅野、共産森、みんな安住が追う展開。浅野は道内をくまなく回るも出遅れが響いている。反原発、反TPPを訴える森は一定の浸透はみられるが厳しい戦い。安住も浮動票を中心に支持拡大を目指すが、現職2人との差はなかなか縮まらない。

 ≪青森≫

 強固な組織戦を展開している自民滝沢が大きくリードしている。「自民回帰」が鮮明となっている企業・団体のほか、農業団体の一部にも食い込むなど盤石の態勢を構築。“楽観ムード”も流れるなか、陣営の引き締めを図っている。

 議席死守を目指す生活平山、みんな波多野、無所属工藤はそれぞれ非自民の受け皿を強調しているが、支持が分散し、広がりを欠いている。

 ≪岩手≫

 前復興相の実績を強調する無所属平野と、政権による復興の加速化を主張する自民田中が激しく競り合う。知名度が高い平野に対して、田中は党幹部が相次いで選挙区入りし、支持拡大を図る。

 生活関根は小沢一郎代表らの支援を受けて懸命に追い上げる。民主吉田は、県議が離反して平野支援に回るなど伸び悩む。共産菊池は苦しい戦い。幸福高橋は支持の広がりに欠ける。

 ≪宮城≫

 自民愛知は自民支持層に加えて、幅広い層から支持を得て安定している。着実に地盤を固め、公明の支援も受けて初のトップ当選を目指す。

 残る1議席を民主岡崎とみんな和田が争うが、知名度に勝る岡崎が先行している。岡崎は擁立を見送った社民支持層のほか、女性を中心に幅広い年代の支持を集めている。

 和田は街頭演説中心の戦術で、若い年代や選挙協力を解消した維新の支持層にも浸透。無党派層への支持がどこまで広がるか。共産岩渕は支持の拡大に懸命になっている。

2608チバQ:2013/07/18(木) 23:27:01
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130717/elc13071711150028-n1.htm
【参院選】
終盤情勢・関東 東京、自民2議席射程 無所属の山本と民主の鈴木寛が激しい争い
2013.7.17 11:08 (1/7ページ)[関東]
 ≪東京≫

 5議席を20人が争う激戦区。自民、公明、共産の4人が優位に立ち、東京都議選の勢いが続いている。

 自民は元アナウンサーで知名度の高い丸川が無党派層にも浸透して優位に。比例から転身した武見も医師会など支援団体を軸に幅広い世代の支持を固め、27年ぶりに2議席獲得が射程に入った。公明の山口も組織をまとめ盤石な態勢。

 6月の都議選で非自民の受け皿となり躍進した共産も勢いを維持。30歳と若い吉良は、若者の雇用問題などを訴え、政権への批判票も取り込み、無党派層にも支持を広げている。

 先行する4人を激しく追うのが、無所属の山本と民主の鈴木寛。俳優の山本は反原発を訴え支持を広げる。鈴木は民主候補一本化により民主支持層の大半を固めた。維新の小倉、みんなの桐島は知名度を生かし切れず、民主公認を取り消された無所属大河原も支持が広がらない。ただ、投票先を決めていない有権者が5割を超えており、その動向も情勢を左右しそうだ。

 ≪茨城≫

 自民新人の上月が大きくリードし、現新5人が追う構図は変わらない。民主現職の藤田は、議席を死守すべく支持団体の連合茨城の組織票固めに懸命。第三極の台頭に危機感を募らせ、党幹部や閣僚経験者が続々応援に駆け付けている。みんな新人の石原は、若者を中心とした浮動票を取り込み猛追する。衆院選で比例代表の得票が自民に次いだ維新の新人石井は、「茨城都民」が多い県南地域を中心に攻勢を強める。共産小林と幸福中村の新人2人は支持層を固めるが、広がりに欠ける。

 ≪栃木≫

 自民新人の高橋が、県内くまなく張り巡らせた後援会と業界団体の組織力で着実に支持を広げ、他の4人をリードしている。自民支持層の8割程度を固め、公明支持層の半数以上に浸透している。3選を目指す民主谷は逆風が厳しく、地盤の宇都宮でも優位に立てていない。みんな沖は、落下傘ながら若さをアピール。ただ、渡辺喜美代表のおひざ元にもかかわらず無党派層への浸透が鈍い。

 ≪群馬≫

 4選を目指す自民山本の圧倒的優位は変わらないまま。強固な組織力を生かした戦いは盤石で、自民支持層の9割を固めたほか、無党派層の半数程度を取り込んだ。

 民主新人の加賀谷は3児の母として母親世代や若年層への浸透を図るが、固めたのは民主支持層の6割程度で、無党派層でも山本に水をあけられている。共産新人の店橋は固定支持層以外への食い込みを狙う。

2609チバQ:2013/07/18(木) 23:27:21
 ≪埼玉≫

 自民古川が他候補を大きく引き離している。残る2議席を公明矢倉、みんな行田、民主山根、共産伊藤の4人が争っているが、矢倉と行田がやや優勢。

 古川は県内をくまなく回り自民支持層の大半を固め、無党派層にも広く浸透している。矢倉は公明支持層をほぼまとめ、自民衆院議員らが積極的に街頭で自公の協力関係をアピールし、知名度を上げてきた。

 みんな支持層の7割を固めた行田は無党派層にも支持を広げている。逆風が続く山根は、連合など従来の支援団体固めに奔走。政権への批判票の受け皿としての存在感が高まる共産は、伊藤が3議席目への食い込みを狙う。社民川上、幸福谷井、諸派宮永は苦しい戦い。


千葉、自民2人目は横一線 神奈川民主苦戦


 ≪千葉≫

 再選を目指し、今年初めから本格的な選挙準備に取りかかった自民石井が、業界団体などを盤石に固めて独走。6年前にトップ当選を果たした民主長浜は野田佳彦前首相や連合に加え、社民の支援を得て逃げ切りを図る。

 3議席目をめぐっては、いずれも新人の自民豊田、みんな寺田、共産寺尾が三つどもえの争い。公明の支援を受ける豊田が元八千代市長の実績などをアピールして先行しているが、知名度不足が弱点。寺田は民主や維新の支持層への浸透を図り、寺尾は無党派層への支持の拡大を目指す。

 県議経験のある維新花崎、生活太田は全県での支持が広がっていない。幸福松島と諸派渡辺は苦戦を強いられている。


 ≪神奈川≫

 改選数が1増えて4となったが、各党とも複数擁立を避けた。こうした中、大きくリードしているのが自民新人の島村。地方議員や団体による組織戦も展開し、県内全域で浸透している。

 元知事で高い知名度を誇るみんな新人の松沢と公明新人の佐々木も安定した戦いを見せる。松沢は県内をくまなく回り、無党派層への浸透を図る。佐々木は、引退する松あきら副代表の後継として公明支持層を手堅くまとめた。

 返り咲きを狙う共産元職の畑野と、議席死守を目指す民主現職の牧山が残る1議席をめぐり激しく競り合う。畑野は支持層を固め、無党派層の獲得にも注力。牧山は連合神奈川の支援などで支持拡大を図るが、無党派層で後れを取っている。

 維新現職の水戸は広がりがみられず、みどり新人の露木、社民新人の木村らは厳しい戦い。(敬称略)

2610チバQ:2013/07/18(木) 23:27:53
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130717/elc13071711200029-n1.htm
終盤情勢 北陸・甲信越 石川 一川元防衛相伸び悩み
2013.7.17 11:18 (1/3ページ)[参院選2013]
 ≪新潟≫

 自民塚田は公明のほか、JAや県医師会など多くの推薦も得て、先行する。「優勢と伝えられ、組織の動きが鈍い」と陣営からぼやきも。

 塚田を追う民主風間には連日、党幹部が応援に入る。連合新潟の支援も受け、地盤の上越だけでなく、中下越での浸透に躍起だ。生活森は組織のない分を高い知名度でカバー。「選挙上手」の評判もあり、女性票も集める。

 維新米山は「逆風は底を打った」(同陣営)が伸び悩む。共産西沢、社民渡辺は支持が広がらない。幸福生越、無所属安久は独自の戦い。

 ≪富山≫

 氷見市長を4期務めた自民堂故が支持層を着実に固め、公明の支援を受けるなどして優位に戦いを進めている。業界団体などの組織力も生かし、地盤の県西部以外でも支持を広げており、他候補を圧倒する勢い。共産高橋は、民主が候補擁立を断念したことを受け、政権批判票の受け皿となることを目指しているが、無党派層への浸透が課題。幸福吉田、無所属西江も支持拡大を図っている。

 ≪石川≫

 自民山田を民主一川が追う展開。山田は自民支持層の大半を固めたほか、公明の推薦も得て安定した戦いぶり。農業団体などの支援も得ており、無党派層にも幅広く浸透している。

 一川は防衛相などを務めた実績と知名度をもとに、安倍政権への批判票などの取り込みに全力を挙げている。共産亀田は反自民の受け皿として、無党派層の支持拡大を図る。幸福宮元らも地道な活動を続けている。

 ≪福井≫

 自民滝波が厚い保守地盤をもとに、序盤からのリードを守っている。当初は知名度不足が懸念されたが、約500の団体から推薦などを得て、自民や維新などの支持層に浸透。公明支持層もほぼ固めた。

 民主藤野は中小企業支援などを訴え浸透を図るが、支持は限定的で、広がりはみられない。共産山田は、脱原発などで無党派層の取り込みを狙う。幸福白川も支持拡大を図る。

 ≪山梨≫

 自民の新人森屋が先行し、みんなの現職米長と無所属の新人坂口が追う展開。森屋は県内各地の支援組織を引き締め、自民支持層の7割を固めた。

 米長はみんな支持層の多数に浸透。維新や離党した民主の支持層への食い込みを図る。民主が推薦にとどめた坂口は、輿石東参院議員会長が全力支援するが、無党派層への浸透が伸び悩んでいる。共産遠藤は支持拡大に全力。

 ≪長野≫

 自民、民主の現職が他を大きくリードしている。6年前は民主羽田に20万票以上引き離された自民吉田だが、今回は政権への追い風に乗り保守層や業界団体などを固めて逆転、トップに立つ。羽田は後援会や連合など組織票に加え、女性や高齢者に支持を訴え追い上げに懸命だが、党の支持率低迷が重くのしかかる。

 これに共産唐沢とみんな角が横一線で続く。出馬表明が遅れた角は無党派層への食い込みを図る。無所属神津と幸福味岡は支援者を中心に運動しているが、支持に広がりはない。(敬称略)

2611チバQ:2013/07/18(木) 23:28:48
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130718/elc13071810410030-n1.htm
終盤情勢・東海 静岡・愛知 複数区、自・民“指定席”
2013.7.18 10:38 (1/3ページ)[《参院選2013》攻防ライン]
 ≪岐阜≫

 自民大野が着実に足場を固めて優勢。大野は、農協や医師会など業界団体からの推薦も取り付けて着々と支持を固めている。出馬表明が遅れた民主吉田は知名度アップに懸命。共産鈴木は党支持層を固めるが、ほかへの広がりが弱い。幸福加納は地道な活動。

 ≪静岡≫

 自民牧野、民主榛葉の現職2人の優勢は終盤に入っても変わらない。牧野は党幹部らの応援を得て自民支持層の大半を固めたほか、推薦を受けた公明支持層や無党派層にも浸透している。榛葉は党への逆風の中、ネットに頼らない地道な街頭演説を全域に展開。アベノミクス批判や民主政権時代の年金改革などの実績を強調し民主支持層の7割を固めた。維新望月、みんな鈴木は出馬表明が遅かったことなどから知名度が上がらない。共産森、幸福中野は厳しい戦い。

 ≪愛知≫

 自民酒井と民主大塚が着実に支持を固めて先行。残る1議席をめぐって激しい競り合いとなっている。酒井は、農協や商工会などの各種団体をくまなく回り全域に浸透、トップ当選をうかがう。連合愛知の全面支援を受ける大塚も民主支持層をほぼ固めて安定、大票田の名古屋市などで票の上積みを目指す。

 みんな薬師寺は渡辺喜美代表の応援を得るなどして無党派層への浸透を図る。共産本村は都議選で議席を伸ばした党の勢いを基に、原発ゼロや改憲反対を訴え、選挙区での議席獲得を目指す。維新も、橋下徹共同代表らが名古屋入りして近藤を支援している。みどり平山、諸派宇田、社民伊藤は知名度アップに懸命だ。

 ≪三重≫

 自民吉川が民主高橋をややリードしている。吉川は子育てなど女性視点の政策を訴え、政権への追い風を得て全域で支持を拡大している。4選を目指す高橋は、岡田克也前副総理の支援を得て組織を引き締めるが、危機感が強い。共産中川らは支持拡大を狙う。(敬称略)

2612チバQ:2013/07/18(木) 23:30:41
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130718/elc13071810490031-n1.htm
【参院選】
終盤情勢 近畿 大阪、自・維・公追う共・民
2013.7.18 10:45 (1/4ページ)[《参院選2013》攻防ライン]
 ≪滋賀≫

 安倍政権の高い支持率を背景にリードする自民二之湯を、民主徳永が追う。二之湯は知名度不足が課題だったが、連日の街頭演説などで、無党派層にも浸透。徳永は支援組織の引き締めに力を入れ、巻き返しを図る。嘉田由紀子知事は動きをみせず、期待する「嘉田票」の取り込みは見込めていない。

 共産坪田は党以外での支持は広がっていない。幸福荒川は独自の戦いを続ける。


京都・兵庫、民主は当落線上


 ≪京都≫

 自民西田が盤石の戦いぶり。残る1議席をめぐって、共産倉林、民主北神らが激しく競り合っている。再選を目指す西田は、自民支持層を固めたうえで、推薦を受けた公明支持層や無党派層にも浸透。千を超える団体の推薦も得て、票の上積みを狙う。

 倉林は共産支持層を固めたうえで、「自共対決」をアピールし、平成10年以来の議席獲得を目指す。北神は府選出国会議員らの応援を得て支持拡大を図る。維新山内は無党派層への支持拡大を図る。出馬表明が遅れたみんな木下は知名度アップが課題だ。

 ≪大阪≫

 安倍政権への高い支持率を追い風にした自民柳本が安定した戦いぶり。これに維新東、公明杉が続く。残り1議席をめぐって共産辰巳と民主梅村がデッドヒートを繰り広げ、みんな安座間が懸命に追いかける。

 柳本は、地元の府議や市議らの支援を得てすでに自民支持層の大半を固めた。無党派層への浸透も図り、トップ当選を目指す。

 東は、地方議員を動員して維新支持層を固めたうえで、無党派層の取り込みを図っている。杉は、組織票を手堅くまとめており、浮動票も取り込む作戦だ。

 都議選での躍進で勢いに乗る辰巳は「自共対決」を掲げ、党支持層のほか無党派層にも浸透。梅村は現職として医療改革など、これまでの実績を訴えるが、予想以上の逆風にあえぐ。安座間は積極的に街頭演説をこなしているが、支持は広がっていない。大地吉羽ら新人5人は苦戦している。

 ≪兵庫≫

 自民鴻池が抜け出し、優勢を保っている。2位争いが焦点になりそうで、維新清水と民主辻らが激しく競り合う。

 鴻池は、個人票とともに、自民支持層を手堅くまとめ、無党派層にも浸透している。清水は元アナウンサーの知名度を武器に、都市部を中心に支持を拡大。辻は連合兵庫や県医師会などの組織固めを徹底して追い上げている。

 共産金田は政権批判票の取り込みを目指す。出馬表明が公示直前だったみんな下村は無党派層への浸透を図る。幸福湊と諸派松本も支持拡大を狙う。

 ≪奈良≫

 自民堀井は公示後、安倍晋三首相が来援するなど、党幹部や閣僚らの応援を得て、知名度アップに全力を挙げる。自民支持層を固めたほか、公明の推薦も受けて優位に立っている。

 出馬表明が公示直前となった民主大西は、連合奈良などの支援を得て出遅れの挽回に懸命。維新支持層の取り込みも図る。共産谷川は反自民票の受け皿を目指す。幸福田中は知名度不足で苦しい展開。


和歌山、世耕氏盤石


 ≪和歌山≫

 4選を目指す自民世耕が自民、公明支持層をほぼ固めて大幅にリードしている。850を超える業界団体などの推薦も得て、県連や首長らも強力に支援。候補を擁立できなかった民主や維新の支持層も取り込み、安定した戦いぶりをみせている。共産原は党支持層をほぼ固め、反自民票の上積みを狙うとともに、無党派層への支持拡大を図る。幸福久保は国防強化などを訴えている。(敬称略)

2613チバQ:2013/07/18(木) 23:31:10
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130718/elc13071810580032-n1.htm
終盤情勢 中国・四国 鳥取・徳島、民主議席ピンチ
2013.7.18 10:55 (1/3ページ)[《参院選2013》攻防ライン]
 ≪鳥取≫

 自民舞立を、民主川上が追いかける。舞立は県全域で支持を拡大、課題の知名度も高まっている。川上は個人を前面に出しての戦いだが、無党派層の取り込みに苦戦している。共産岩永、幸福吉岡は地道に政策を訴えている。

 ≪島根≫

 自民島田が優位に戦いを展開。自民支持層を手堅く固めたうえで、無党派層にも浸透している。みどり亀井は、連合が自主投票とした影響もあり、民主支持層を固めきれていない。共産向瀬、幸福池田は支持拡大を図る。

 ≪岡山≫

 元知事の自民石井が優勢。県全域で保守票を固めたうえ、浮動票の上積みも図っている。野党共闘を訴えて民主を離党した無所属高井は、民主が公認候補並みに支援するが、支持層をまとめ切れていない。共産垣内、幸福安原は伸び悩んでいる。

 ≪広島≫

 改選数2のうち自民溝手が優勢で、残る1議席を民主森本、生活佐藤、維新灰岡が激しく争う。溝手は自身の後援会をはじめ、党所属の国会議員や県議、市議らの後援会、業界団体などの支援を得たうえで、公明支持層も固めて盤石の態勢。森本は連合広島の支援を得るが、傘下労組の票固めに懸命。みどりの亀井静香元郵政改革担当相の支援を受ける佐藤は、地盤の県東部のほか、大票田の広島市など西部での支持拡大を図る。灰岡は無党派層や女性への浸透を図るが、党の支持率低迷の影響が懸念される。

 ≪山口≫

 4選を目指す自民林が万全の態勢だ。閣僚として全国を遊説するため、選挙区入りの機会がほとんどないが、後援会組織がフル稼働、無党派層や民主支持層にも浸透している。共産藤井は政権批判を展開するも伸び悩み。幸福河井は地道な訴えを続けている。

 ≪徳島≫

 自民三木が幅広い層で支持を集めて優位に立つ。自民支持層をほぼ固め、公明支持層にも着実に浸透している。民主中谷は民主支持層の大半をまとめたが、無党派層での支持の広がりがみられず、巻き返しに躍起。共産上村、幸福小松は厳しい戦い。

 ≪香川≫

 自民三宅がリードしている。党の支持基盤などを軸に着実に組織票を固め、推薦を受ける公明支持層にも浸透する。民主を離党し、無所属で出馬した植松は、無党派層の取り込みに全力を挙げる。

 共産田辺は党勢拡大を目指して奮闘中。

 ≪愛媛≫

 自民井原が圧倒的な戦いぶり。県内の首長や各種団体の応援を得て、全域で浸透。公明支持層も着実に固めている。みんな藤岡は、民主や維新支持層の取り込みを目指すが浸透しきれていない。共産植木は党勢拡大を図るほか、幸福森田らも支持を訴えている。

 ≪高知≫

 自民高野は多くの業界団体の推薦を得たうえ、無党派層など幅広い層から支持を集め抜け出している。民主武内は追い上げに懸命だが、労組票などを固めきれていない。共産浜川は、女性や若者の支持拡大を図る。幸福橋詰は地道に政策を訴えている。(敬称略)

2614チバQ:2013/07/18(木) 23:31:52
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130718/elc13071811020033-n1.htm
終盤情勢 九州・沖縄 沖縄、糸数氏を安里氏猛追
2013.7.18 10:59 (1/4ページ)[《参院選2013》攻防ライン]
 ≪福岡≫

 過去4回、自民と民主が議席を分け合ってきたが、今回は自民松山が大きくリード。残り1議席をめぐり民主野田、維新吉田、共産真島、みんな古賀らが激戦を展開。2位争いでは労組票を固めつつある野田が優勢で、党幹部も連日、応援演説に入るなど全力を挙げている。一方、吉田と、真島は党支持層を固めたうえで、他党支持層の取り込みを図る。古賀は無党派層に期待を寄せるが、支持が広がっていない。幸福吉冨は教育再建などをアピールして、支持拡大を図っている。

 ≪佐賀≫

 自民山下は、TPPをめぐって反発を強めた農業団体とも関係を修復するなど、各種団体の組織票を固めて大きく先行。民主青木は、党支持層の票固めに懸命。共産上村は政権批判票の取り込みを目指す。幸福中島は消費税増税中止などを訴えている。

 ≪長崎≫

 自民古賀が組織をフル稼働させて党支持層を固めたほか、無党派層にも浸透してリードしている。民主大久保は政権与党時代の実績をアピール、党幹部の応援も得て挽回を目指すが無党派層の支持が薄い。共産原口は伸び悩み、幸福山田は地道に支持を訴える。

 ≪熊本≫

 自民馬場が、民主松野を圧倒する勢い。市議、県議を務めた馬場は、地盤の熊本市だけでなく郡部でも幅広い支持を集めている。松野は、連合熊本の票固めを徹底するとともに、無党派層への浸透を図る。共産山本は伸び悩み。幸福守田は独自の訴えを続けている。

 ≪大分≫

 自民礒崎が自公支持層を固め抜け出している。無所属後藤は社民支持層を固めきれず、民主や連合大分の一部からも支援を得ているものの厳しい戦い。みんな浦野は出遅れが響いているほか、共産山下は脱原発などを訴えるものの伸び悩んでいる。

 ≪宮崎≫

 自民長峯は景気回復への期待感を背景に自民、公明に加え、維新支持層や無党派層にも浸透し、優位に立っている。民主道休は「反TPP」や「護憲」を訴えるが、支持が広がっていない。共産来住は政権批判票の取り込みを図る。幸福河野は勢いがみられない。

 ≪鹿児島≫

 自民尾辻が幅広い支持を得て盤石の態勢。公明支持層にも浸透している。民主皆吉は巻き返しを図るが、無党派層の支持獲得が厳しい。維新岩重は、頼みの若年層や女性の支持が伸び悩んでいる。共産野口は憲法改正反対などを訴える。幸福松沢は地道な戦い。

 ≪沖縄≫

 3選を目指す沖縄社会大衆党委員長の糸数を、自民新人の安里が追う展開。糸数は推薦を受けた生活、共産、社民支持層をほぼ固めた。

 安里は公明支持層は固めたが、自民支持層をまとめきれていない。安倍晋三首相が現地入りするなどてこ入れを図る。(敬称略)

2615チバQ:2013/07/18(木) 23:32:12
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130718/elc13071802420011-n1.htm
【参院選2013 佐賀】
「いい人っぽさ」全開 谷垣法相、佐賀で訴え
2013.7.18 02:26 [参院選2013]
 前自民党総裁の谷垣禎一法相が17日、佐賀県鳥栖市で開かれた参院佐賀選挙区(改選1)の自民新人、山下雄平氏(33)の決起集会に駆けつけた。総裁時代は「影が薄い」と言われ続けたが、「いい人っぽさ」を全開させて聴衆約500人をひきつけた。

 谷垣氏は2年前に愛妻の佳子氏を亡くしたばかり。開口一番に「家内は鳥栖の出なんです。ここに立つと家内の思い出が浮かんできます」と語ると会場はしんみり。

 首相の座を目前に総裁を降りたことに無念さをにじませることもなく「安倍晋三首相は6年前とは見違えるように成長しました。安倍政権には日本を安定させるだけの実力がある。参院選の一番の争点は安定した政治を作るか否かなんです!」と訴えた。

2616チバQ:2013/07/18(木) 23:35:20
http://www.asahi.com/politics/update/0718/TKY201307170778.html
与党、過半数は確実 参院選、朝日新聞終盤情勢調査
与党で過半数は…


各党獲得議席の推計(改選数121)

[PR]

 21日投開票の参院選の終盤情勢について朝日新聞社は16、17日、電話による全国調査を実施、取材による情報も合わせて分析した。それによると、(1)自民党は序盤の勢いを維持、改選34議席を倍増させ、堅調な公明党と合わせ、与党として参院全体の過半数(122)を占めるのは確実(2)民主党は大都市部の候補も当落線上におり、結党以来最低の20議席割れもありうる(3)日本維新の会、みんなの党は一時の勢いは見られない(4)共産党は選挙区で議席を獲得する可能性が強まってきた――などがわかった。

自民、若壮年層にも浸透参院選特集ページはこちら
■民主、20議席割れも

 投票態度を明らかにしない人は選挙区で5割、比例区で4割にのぼった。前回2010年の参院選の終盤調査と比べてそれぞれ1割近く多くなっており、投票日に向けて情勢が変わる可能性もある。

 自民の非改選議席は50で、公明は9。与党は今回、合わせて63議席を獲得すれば、参院全体で過半数を占め、衆参の「ねじれ国会」は解消される。自民は72議席を得れば、単独過半数を達成する。

 31ある1人区では、自民は岩手と沖縄でリードを許し、山形で競り合っている以外は、ほとんどが優勢。2人区以上では全員当選の可能性もある。比例区も好調を維持。小泉ブームの01年に獲得した20議席を上回る勢いだ。選挙区、比例区を合わせると自民だけで70議席に迫っており、与党で過半数を確保しそうだが、自民単独過半数は微妙だ。

 公明は選挙区に立てた4人全員が当選圏をうかがう。比例区と合わせて改選10議席は確保しそうだ。

 民主は改選44議席から半減し、1998年の結党以来最低の01年の26議席を下回りそうだ。10ある2人区のうち新潟や広島では序盤より持ち直したが、愛知を除く埼玉、千葉、東京、神奈川、大阪の3〜5人区では接戦を強いられている。埼玉、東京、神奈川で議席を失うようなことがあれば、結党以来初めてになる。

 維新は大阪で優位なほか、兵庫でも競り合う。しかし、比例区では4議席程度で、昨年の衆院選の時に比べると、伸び悩んでいる。みんなは神奈川で議席獲得が有望。接戦を繰り広げている埼玉、愛知などで上積みをめざすものの、比例区は7議席を獲得した10年ほどの勢いは見られず、4議席程度になりそうだ。

 共産は東京、大阪など都市部の5選挙区で議席を競り合っており、複数の選挙区で議席を獲得する可能性も出てきた。比例区と合わせ、改選3議席を倍増させる見通しだ。

 生活の党と社民党は比例区での議席獲得が視野に入る。みどりの風は山形で1議席を得られるかどうか。

     ◇

 〈調査方法〉 16、17の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に調査員が電話をかける「朝日RDD」方式で、全国47選挙区と比例区の情勢を調査した。作成した番号のうち、世帯用と判明した番号は全国で7万9637件、有効回答は4万6406人。回答率は58%。

2617チバQ:2013/07/18(木) 23:39:59
http://news.livedoor.com/article/detail/7870260/
「ネット選挙功労者」の鈴木寛氏に風吹かず? 東京で苦戦続く民主
ZAKZAK(夕刊フジ)2013年07月18日17時12分
. 【激闘 参院選】7・21参院選は終盤戦に突入し、報道各社による情勢調査で自民党の圧勝ムードが漂っている。激戦区が集まる関東でも自民党の優勢は変わらないが、複数区の下位争いでは変化も生じてきた。民主党は序盤の劣勢をはね返せるのか。日本維新の会やみんなの党など第3極は躍進できるのか。選挙プランナーの三浦博史氏が最新情勢を分析した。 

 三浦氏によると、関東で異変が起きているのは埼玉(改選数3)、東京(同5)の2選挙区だ。

 埼玉で、自民党の古川俊治氏と公明党の矢倉克夫氏が当選圏内に入っているのは序盤戦と同じだが、注目は3位争い。「民主党の山根隆治氏がリードしていたが、みんなの党の行田邦子氏が追いつき、追い越しつつある」と三浦氏は見る。

 枝野幸男元官房長官の地元で、埼玉は「民主党の地盤」といわれてきた。ここで民主党が苦戦する背景について、三浦氏は「3年3カ月の失政で、コアな民主党支持層が棄権してしまう可能性が高い」と指摘する。

 民主党の苦戦は東京でも同様だ。民主党は公示直前に東京の公認候補を鈴木寛氏に絞ったが、3位以下の争いで優位に戦いを進めるのは武見敬三氏(自民)、吉良佳子氏(共産)、山本太郎氏(無所属)の3氏。鈴木氏は3人の後塵を拝しているという。

 鈴木氏は今回の参院選でネット選挙を解禁させた功労者の1人とされ、楽天の三木谷浩史会長兼社長率いる「新経済連盟」が推薦した候補8人の1人。ネット選挙の風は鈴木氏に吹かなかったのか。

 「三木谷氏は街頭でもネット上でも鈴木氏を応援しているが、ネットで動く票は思ったより少ない。日本ではまだネット選挙が定着していない」

 「完全解説インターネット選挙」の著者でもある三浦氏はこう語り、「他の候補者も、自身のブログなどで応援してくれる有名人を紹介しているが、その有名人が好きな層は有名人自身のブログで応援しない限り影響は小さい」という。

 このほか、改選数1の栃木、群馬両選挙区では、いずれも自民党候補が序盤戦からの優位を保ったまま。茨城(改選数2)では、維新、みんな両党の選挙協力が不調に終わった結果、民主党の藤田幸久氏が2位に滑り込みそうな情勢だ。

 千葉、神奈川両選挙区でも、民主候補が残り1枠争いを優位に展開しており、「京浜工業地帯を抱える地区では、労働組合の票が依然として根強い」(三浦氏)という。

2618チバQ:2013/07/18(木) 23:43:37
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130718ddlk35010376000c.html
2013参院選やまぐち:選挙区候補なき民主の今 県連、広島選挙区へ電話作戦 存在感低下に連合は危機感 /山口
毎日新聞 2013年07月18日 地方版

 候補擁立断念で、民主党が自主投票を決めた参院選山口選挙区(改選数1)は、共産新人で党県委員の藤井直子氏(61)▽自民現職で農相の林芳正氏(52)=公明推薦▽諸派新人で幸福実現党県副代表の河井美和子氏(50)の3人が立候補し、争っている。選挙戦は終盤だが「盛り上がりに欠ける」との声も陣営からは聞かれる。非自民の「受け皿」となってきた民主の「不戦敗」も影響していそうだ。候補者なき民主の選挙活動は、どうなっているのか。【尾村洋介】

 「民主党をよろしくお願いします」

 選挙戦中盤の3連休明けの16日。民主県連の西嶋裕作幹事長は、山口市内の県連事務所で有権者に電話をかけ続けていた。

 その先は東広島市。「お願い」は広島選挙区の民主党公認候補への投票で、県連の電話作戦の目標は1万5000世帯。「広島で民主が競っているというから。うまくいけば山口の民主のためにもなる」

 そう言う西嶋氏の顔は、浅黒く日焼けしていた。先週、県連で45万部用意した政策ビラを山口県内の世帯に自らも配って回ったためだという。

 県連が参院選を自主投票とするのは初めて。県議や市議らが個別につながりのある比例代表候補を応援。連合の産別候補は県内の支援労組を回っているが、一般有権者には動きが見えにくい。

 当初は中国ブロックの街宣車が17、18の両日に山口入りするはずだったが、18日の予定はキャンセルされ、激戦地・広島に入る。

 4月の補選では「非自民勢力」結集を目指し、平岡秀夫元法相が無所属・民主推薦で立候補。海江田万里代表や細野豪志幹事長らが山口入りして平岡氏を応援したが、今選挙では打って変わって両氏の姿はない。民主党が補選で強調した「上関原発建設計画反対」の声も聞こえてこない。

 県内の政党としての存在感の低下に、民主県連を実質的に支えている連合山口には危機感が出ている。

 15日に下松市内の街頭宣伝でマイクを握った杉本郁夫会長は、限定正社員制度、金銭解雇など自民の労働規制緩和の動きを取り上げ「働く者の犠牲の上に成長戦略を描く安倍政権の姿勢は的外れ」と訴えた。自民の政策を批判する街頭宣伝には、民主の側面支援という狙いがある。

 杉本会長は「選挙区の選挙がないとえらい(きつい)」とこぼしながらも「我々が見放したら山口県連は難しい。我々の政策に一番近いのは民主。民主を支える役割がある」と話した。

〔山口版〕

2619チバQ:2013/07/18(木) 23:58:25
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2013/news2/20130718-OYT1T00214.htm?from=ylist
自公引き締め・野党危機感…終盤、接戦区に重点
読売新聞社の参院選終盤情勢調査などで、序盤に続き、与党の自民、公明両党で参院の過半数(122議席)を超えるのが確実な情勢となっていることを受け、与野党とも接戦の選挙区に党幹部らを派遣し、ラストスパートをかける構えだ。

 自民党の石破幹事長は17日、山形県鶴岡市で街頭演説し、「(自民党優勢の)新聞報道を信じてはいけない。1票差でいいから当選させてください」と訴えた。菅官房長官も記者会見で「事前予想が良くても結果が全く違うこともある。最後まで気を引き締めて頑張っていく」と語った。自民党は山形や三重などの選挙区で、追い上げられているとみて、沖縄選挙区などとともに重点的にテコ入れする方針だ。

 公明党は常任役員会を開き、比例選で改選の7議席を確保することを改めて確認した。山口代表は「もう安心というところに負けの原因が潜む。一瞬の油断もできない」と語った。

 一方、苦戦が伝えられる民主党はこの日も、幹部を接戦区に投入した。海江田代表は新潟県上越市での街頭演説で、「新潟選挙区は大接戦。他の政党もテコ入れしており、どういう順番になるかわからない」と支持を求めた。細野幹事長も東京都多摩市で街頭演説し、「民主党は瀬戸際だ。東京選挙区の5議席のうち、1議席を与えてほしい」と述べた。

 日本維新の会の橋下共同代表は広島県福山市での街頭演説で、「報道を見る限り、自民党の圧勝ムード。かつての自民党政治に戻るのではないかと、本当に不安だ」と強調。みんなの党の江田幹事長も千葉県松戸市の街頭演説で「自民党が圧勝するという報道が躍っている。空恐ろしい」と危機感をあらわにした。

 一方、終盤情勢でも堅調な共産党の穀田恵二国会対策委員長は「目標の比例選5議席を確保できたとは思っていない。選挙区も争っており、最後まで全力をあげる」と語った。

(2013年7月18日09時24分 読売新聞)

2620チバQ:2013/07/19(金) 00:03:35
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2013/news2/20130718-OYT1T00214.htm?from=ylist
自公引き締め・野党危機感…終盤、接戦区に重点
読売新聞社の参院選終盤情勢調査などで、序盤に続き、与党の自民、公明両党で参院の過半数(122議席)を超えるのが確実な情勢となっていることを受け、与野党とも接戦の選挙区に党幹部らを派遣し、ラストスパートをかける構えだ。

 自民党の石破幹事長は17日、山形県鶴岡市で街頭演説し、「(自民党優勢の)新聞報道を信じてはいけない。1票差でいいから当選させてください」と訴えた。菅官房長官も記者会見で「事前予想が良くても結果が全く違うこともある。最後まで気を引き締めて頑張っていく」と語った。自民党は山形や三重などの選挙区で、追い上げられているとみて、沖縄選挙区などとともに重点的にテコ入れする方針だ。

 公明党は常任役員会を開き、比例選で改選の7議席を確保することを改めて確認した。山口代表は「もう安心というところに負けの原因が潜む。一瞬の油断もできない」と語った。

 一方、苦戦が伝えられる民主党はこの日も、幹部を接戦区に投入した。海江田代表は新潟県上越市での街頭演説で、「新潟選挙区は大接戦。他の政党もテコ入れしており、どういう順番になるかわからない」と支持を求めた。細野幹事長も東京都多摩市で街頭演説し、「民主党は瀬戸際だ。東京選挙区の5議席のうち、1議席を与えてほしい」と述べた。

 日本維新の会の橋下共同代表は広島県福山市での街頭演説で、「報道を見る限り、自民党の圧勝ムード。かつての自民党政治に戻るのではないかと、本当に不安だ」と強調。みんなの党の江田幹事長も千葉県松戸市の街頭演説で「自民党が圧勝するという報道が躍っている。空恐ろしい」と危機感をあらわにした。

 一方、終盤情勢でも堅調な共産党の穀田恵二国会対策委員長は「目標の比例選5議席を確保できたとは思っていない。選挙区も争っており、最後まで全力をあげる」と語った。

(2013年7月18日09時24分 読売新聞)

2621チバQ:2013/07/19(金) 00:20:41
http://mainichi.jp/area/news/20130716ddq041010007000c.html
走る:2013参院選/上 三重選挙区 自民、幹部ら次々投入 民主大物自ら、どぶ板
毎日新聞 2013年07月16日 中部朝刊

 15日午後、安倍晋三首相が三重県桑名市の駅前に立った。「三重は日本で最も厳しい選挙区。難しい挑戦だが、三重から日本を変えよう。厚い壁があるが、砕くのは吉川だ」。2000人以上の聴衆が沸いた。

 参院選の自民候補は「民主王国」の三重選挙区で、2000年の補選以降、5連敗している。自民新人の吉川氏の勝利には人口の多い県北部での躍進が不可欠とみて、この地域に党幹部や有名議員を次々に投入する。

 1時間以上も前から首相演説を待つ人の姿があった。首相が姿を見せると「安倍さーん」「こっち向いて!」と声が飛ぶ。陣営関係者は「昨年12月の衆院選で来た時よりも演説がうまくなった。気持ちに余裕があるのかな」とにんまりした。

 15分間の演説を終えると、聴衆は握手や写真撮影を求め押し合いになった。陣営幹部は「これで突き放した」「いける」と手応えを口にする。首相は満面の笑みで手を振り、次の遊説先の名古屋駅前と岐阜羽島駅前に電車で向かった。

 それから約2時間後、民主現職の高橋氏の選対本部長を務める前副総理、岡田克也氏が津市の教育文化会館で熱弁を振るった。「三重で勝てるかどうかは大きなこと。だから安倍さんも来ている。ここが関ケ原のようになっている。何とかひっくり返し、歴史的な勝利をしたい」と支持者100人に訴えた。

 昨年の衆院選で岡田氏は党候補応援のため全国を飛び回り、三重に帰ったのは1日だけだった。しかし、今回は公示前から地元に張り付く。1人で早朝の駅頭に立ち、企業回りもする。陣営幹部は「ビッグネーム自らのどぶ板選挙は、有権者へのアピールだけでなく、選対内部にも無言のプレッシャーとなっている」と話す。

 15日日中、高橋氏と別行動をとった岡田氏は、県北部の企業訪問の後、津市内3カ所でミニ集会に臨んだ。アベノミクスへの過剰な期待にくぎを刺し、高橋氏の妻礼子さんとともに参加者と握手した。「私は三重の人間だから、何としても三重で勝ちたい」。岡田氏は投票日まで地元を離れず、高橋氏支援に全力を挙げるつもりだ。

 このほか、しがらみ政治からの脱却を訴える維新新人の深尾氏はこの日、出身地の四日市市で街頭演説した。共産新人の中川氏は名張市を回り、アベノミクス批判や改憲反対、脱原発などを訴えた。【田中功一、谷口拓未】

    ◇

 21日投開票の参院選は終盤に入り、選挙戦は熱気を帯びる。東海3県の選挙区を追う。

2622チバQ:2013/07/19(金) 00:21:14
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130717ddq041010007000c.html
走る:2013参院選/中 愛知選挙区 無党派の票、奪い合い 第三極乱立、激戦に
毎日新聞 2013年07月17日 中部朝刊

 涼しそうな浴衣を着たみんなの党の渡辺喜美代表は15日、名古屋駅前で「(2議席は)自民と民主。3議席目は戦う改革を進めるみんなに投票を」と、かすれ気味の声を張り上げた。渡辺氏の愛知県入りは公示以降3度目で、新人の薬師寺氏の応援に力を入れる。演説後、渡辺氏は報道陣に対し、日本維新の会について「自民よりもっと右寄りになったのは残念。原点に戻ってほしい」と批判した。

 みんなと維新の選挙協力が崩れ、愛知選挙区は第三極乱立の激戦区になった。無党派を中心に支持層が重なって票を奪い合う展開に、互いを意識する発言が出る。

 新人の近藤氏を立てた維新は共同代表の橋下徹氏が6日に、石原慎太郎氏が7日に名古屋入りした。維新県総支部の幹部は「第三極の本流はうちだ。聴衆の数はみんなの党を上回っている」と対抗心を隠さない。

 「名古屋生まれ、北区育ち。中小零細企業の息子、気さくな40歳弁護士。応援したってちょーよー」。選挙カーから、地域政党・減税日本の代表を務める河村たかし名古屋市長の声が流れてきた。「3番目に入ればいい」(河村氏)と、減税新人の宇田氏が第三極の争いに割って入る。同市中区の繁華街で14日、自転車に乗った宇田氏が通り過ぎ、後から来た河村氏が握手攻めにあう。宇田氏が慌てて戻ってきた。河村氏頼みの選挙戦が続く。

 比例代表から回ったみどりの風現職の平山氏も、6年前に愛知選挙区で民主から立候補して当選した谷岡郁子代表の録音演説を流し、知名度不足を補う。

 「反自民」票の受け皿になろうと、共産も議席を狙う。同党新人の本村氏の陣営は「議席を獲得した1998年に似ていて、手応えを感じる」と言う。市田忠義書記局長は13日、同市中区で街頭演説し、自民批判を展開した後、第三極勢力について「維新の歴史認識は自民と同じで、みんなは自民に何でも賛成。そろそろ賞味期限切れではないでしょうか」と語気を強めた。

 社民新人の伊藤氏は護憲を前面に掲げ、15日には福島瑞穂党首が応援に駆け付けた。

 愛知選挙区で過去3回2人当選を続けてきた民主は今回、候補者を1人に絞った。現職の大塚氏は2期の実績を強調する。

 他党から批判を受けて立つ自民新人の酒井氏は、支持団体を回るなど手堅く組織を固める。陣営幹部は「他党は他党で、巻き込まれず一票一票を地道に積み重ねていく」と言い、トップ当選を狙っている。【高橋昌紀、井上直樹、駒木智一】

2623チバQ:2013/07/19(金) 00:21:36
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130718ddq041010012000c.html
走る:2013参院選/下 岐阜選挙区 民主、ぶっつけ本番 自民は緩み警戒
毎日新聞 2013年07月18日 中部朝刊

 選挙戦には場違いな露出度の高いコスチュームを着た女性アイドル4人が手を振ると、人だかりができた。民主新人の吉田氏の応援に駆け付けたのは、親交のある大阪のご当地アイドルグループだ。岐阜市や岐阜県各務原市などで今月13、14日、「一緒に応援しましょう」と呼び掛けた。

 立候補表明が6月8日と出遅れた吉田氏は、あの手この手で若い世代を中心に有権者の関心を引こうと躍起だ。インターネットも積極的に活用する。今月12日夜にはネット動画サイト「ユーストリーム」を通じて有権者と討論会を開いた。

 岐阜選挙区は2001年以降の4回の選挙で、民主と自民系の候補が改選2議席を分け合ってきた。だが定数是正で今回の選挙から改選数が1に減った。

 民主は現職の平田健二参院議長が引退を表明。公募では後継候補が決まらず、小見山幸治参院議員(岐阜選挙区)の元秘書の吉田氏に白羽の矢が立った。「改選数が2議席ならすんなり候補者を決められたが、1人区になり、ぶっつけ本番で選挙に臨むことになった」と党県連幹部は言う。

 16日、細野豪志幹事長が岐阜市などで街頭に立ち「市民の目線で政策を訴えられるのはこの人しかいない」と吉田氏を持ち上げた。1998年の民主党結党以来維持してきた議席の死守に向け、県連幹部は「厳しい戦いだが、若者や女性の反応がいい」と話す。

 自民新人の大野氏は、街宣活動や個人演説会で県内をくまなく回り、着実に支持を広げる。10年の参院選岐阜選挙区で民主、自民双方の候補を推薦した県農協農政連盟は今回、大野氏だけを推薦した。岐阜市内の選挙事務所では支持団体などが1日に4回ほど集会を開き、票固めに力を入れる。大野氏の母で元参院議員のつや子氏(79)も、事務所で多くの来場者と握手を交わす。

 15日には安倍晋三首相と並んで大野氏がJR岐阜羽島駅前に立った。党副総裁を務めた祖父伴睦(ばんぼく)氏の銅像の前でマイクを握り、「育てていただいた羽島市で、みなさんの思いをしっかりといただいて戦い抜く」と声を張り上げた。党県連の猫田孝幹事長はこの日、自民県議に「最後まで引き締めを図るように」と文書を送った。

 一方、国政選挙4度目の挑戦の共産新人、鈴木氏は県内各地の街頭などで有権者との対話を重ねている。「自民への対案を示せるのは共産だけ」と、自民批判票の受け皿として、支持を訴える。【加藤沙波、梶原遊】

2624チバQ:2013/07/19(金) 00:22:02
http://www.asahi.com/area/aichi/articles/MTW1307162400013.html
ネットより伝統 アナログ選挙(上)
愛知選挙区の新顔候補の選挙事務所では、支援者が集まって電話で支持を呼びかけていた=名古屋市

[PR]
 「9時に○○、10時半に△△の順で回ります」

 参院選でインターネットを利用した選挙活動が解禁され、ホームページ(HP)でその日のすべての演説予定を事前に紹介する候補者が現れた。ただ、これはまだ少数派。演説する様子を撮影した動画をHPで公開する陣営もあるが、やはり少ない。


●電話・はがき・名前の連呼

 「できるなら公開したいが、人手と金がない」。愛知選挙区(改選数3)の新顔陣営の担当者は明かす。別の陣営は「演説予定を紹介しても、わざわざ来てくれる人は少ないのでは」と効果を疑問視する。

 12日午前。新顔候補の事務所で、支援者ら6人が電話をかけていた。

 「ご支援をよろしくお願いします」

 手元には候補者の魅力をまとめた「電話マニュアル」。朝から晩まで、後援会名簿をもとに支持者に電話で投票を呼びかけ続ける。「電話作戦」は従来型の選挙運動の典型だ。

 ある現職候補の陣営で、電話2千本の「ノルマ」を課された愛知県議は「4千回かけて半分通じるくらい」とこぼす。熱心な支援者は国政選挙のたびに投票してくれるが、それでも電話は欠かさない。「かけないと『何もやっていない』と思われちゃうから」

 支援団体や後援会組織を持たない陣営は、市販の電話帳データを買ってかけている。だが、「かけた側の電話番号が表示される電話機が広まり、知らない番号は電話に出てもらえない」(新顔陣営)という。

 電子メールの登場で影が薄くなったかのような「はがき」。ただ、選挙の世界ではまだまだ健在だ。

 選挙運動用のはがきは候補者の顔写真や名前が印刷されたもので、費用は一定限度まで公費でまかなわれる。支援者にはがきを配り、知り合いの宛先を表に書いてもらって回収し、まとめて投函(とうかん)するのが最も効果的とされる。

 このやり方で宛先を集めきれない場合は、電話帳データの住所を使うことも。ただ、新顔候補の陣営関係者は「知らない人から来たはがきで、投票しようと思うだろうか」。


●陣営は疑問の声も

 選挙カーからひたすら候補者の名前を繰り返す「名前の連呼」も、おなじみの光景だ。ある地方議員は「さほど票につながるとは思わないが、ほかの陣営もやるからやる」。欧米の多くの国で認められている戸別訪問は、日本の公職選挙法で禁止されている。ある現職候補の関係者は「不特定多数に訴えるには連呼しかない」と話す。

 旧来の選挙運動を繰り返すことに、疑問を感じる陣営関係者もいる。「ネットをもっと活用して、一人でも多くの有権者と効率的につながることはできないか」。だが、幾多の選挙をくぐり抜けてきた地方議員は一蹴するかのように語った。

 「意味のないことをやるのが選挙なんだ」(佐藤恵子)

     ◇

 ネット選挙の解禁が注目される中で、これまでと変わらずに続く選挙風景がある。そんな「アナログ選挙」の現場を訪ねた。

2625チバQ:2013/07/19(金) 00:22:58
http://www.asahi.com/area/aichi/articles/MTW1307172400008.html
時代遅れ?の証紙貼り アナログ選挙(下)
ある選挙事務所では、支援者が黙々と証紙をビラに貼り続けていた=名古屋市

[PR]
 参院選が公示された4日昼。愛知選挙区(改選数3)に立候補した新顔候補の事務所で、支援者ら4人が候補者のビラに「シール」を貼り続けていた。小指の先ぐらいの小さなシールには「愛知県選管」の文字が並ぶ。


●まるで内職

 このシールは「証紙」と呼ばれ、有権者に配布するビラに貼らなければいけないと公職選挙法で定められている。愛知選挙区では、ビラの配布枚数の上限は30万枚。つまり手作業で30万回貼ることになる。証紙は公示日、選挙管理委員会に立候補を届け出た際にもらうので、事前に貼っておくことができない。

 この新顔を支援する愛知県議は、陣営から4千枚の証紙を渡された。妻や父親に手伝ってもらい、約10時間で完成させた。「まるで内職。こんな作業は時代遅れ」と憤る。

 日本維新の会の橋下徹共同代表も昨年12月、衆院選の公示日に自らのツイッターで公選法や証紙貼りを批判した。「前近代的な作業ばかりやらせる」「有権者に政策を訴える労力よりも、公職選挙法のルールを守るための作業にほとんどエネルギーが割かれる」

 それでもなぜ、証紙貼りは必要なのか。

 総務省選挙課によると、上限を超えるビラ配布を防ぐためには、法律に基づいたビラであることを証明しなければならない。1950(昭和25)年に制定された公選法は、証紙以外にも、さまざまな選挙運動の量や内容を規制。候補者の資金力に左右されず、お金のかからない選挙を目指している。

 証紙貼りは業者に委託することもできる。様々な仕事を有料で引き受ける「便利屋」や、シルバー人材センターなどがある。愛知県議の一人は「頼むことで『票につながるかも』という期待もある」と明かす。

 一方、資金力や組織力のない少数政党は支援者が頼りで、貼り終えるのに1週間以上かかることもある。ある陣営幹部は「証紙の趣旨は理解できるが、別の方法に変えられないだろうか」と訴えている。


●ポスター貼りで「選挙協力」

 計2万2838カ所――。東海3県に設置された参院選の選挙ポスター掲示場の数だ。

 公示日の立候補届け出を受けて、各陣営のスタッフや支援者が一斉にポスターを貼って回る。地方選挙や衆院選と違い、参院選や知事選は全県が選挙区になるため対象範囲が広い。それだけ膨大な手間がかかり、証紙貼りと同様に業者に委託する陣営もあれば、系列の地方議員や支持者を総動員して公示日に貼り終える陣営もある。

 愛知選挙区では、野党の一部の少数政党同士でポスター貼りの「選挙協力」が実現した。担当する地域を割り振り、互いのポスターを貼って回った。参加した陣営関係者は「ポスターはすべての陣営が貼るのだから、選管や業者が一括してやった方がコスト削減になるのに」と訴える。

 将来、もっとネットが普及したら――。ある新顔候補の陣営幹部は期待を込めて語る。「すべての世代がネット中心に情報を得るようになれば、ビラやポスターにそれほど頼る必要はなくなる。早くそんな時代になればいい」(佐藤恵子)

2626チバQ:2013/07/19(金) 00:23:21
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=540101262
激戦地ルポ(上) 島根選挙区益田・鹿足


ガンバローコールで気勢を上げる支持者=15日、益田市内
自民“牙城”に攻勢 危機感強める亀井陣営

 公示直後の5日、益田市であった自民党の島田三郎候補の街頭演説会場に120人が集まった。その中に6年前の参院選で「中立」を保った建設会社の社員20人が、作業服姿で駆け付けた。“自民回帰”の意思表示だった。

 「中央で仕事ができるのは、政権を握る自民党。よそ(他党)はできない」と同社幹部。演説に拍手を送った。

 益田市と鹿足郡は、みどりの風の亀井亜紀子候補=当時国民新党=が、父・久興元衆院議員(73)から引き継いだ地盤。6年前の参院選では、この会社のように勢いがあった亀井候補に気を遣う動きがあり、自民党現職が、益田市内で3千票差をつけられた。

 今回は風向きが一変。自民党益田支部長の中島謙二県議が「流れが来ている。敵陣を歩いても話を聞いてもらえる」と話すように、亀井氏の支持者も意識的に回る。

 公示前には、島田候補の地元から訪れた安来市議が、益田市内の党関係者や建設会社などを訪問するなど“攻めの選挙”を展開。益田市内で「得票率6割」を目標に掲げる中島支部長は「相手の牙城を崩したい」と勢いに乗る。

 一方、序盤で防戦に回った亀井陣営。久興氏が公示後、益田市や鹿足郡に張り付き、旧知の支援者らに懸命に頭を下げた。

 ただ、その動きは裏返せば、亀井候補の最大の地盤で“守り”に久興氏を充てざるを得ない戦況を物語った。

 しかも、久興氏の訪問を受けた1人は、日ごろから亀井候補との接点がなく「島田候補は知らん。でも、同じぐらい(亀井候補を)知らん」と突き放した。6年間で足元を固め切れなかった現実が終盤戦に重くのしかかる。

 さらに連合島根が自主投票としたため、反撃の核となるべき非自民勢力の結集もままならない。益田・鹿足地区後援会長を務める民主党の平谷昭県議は「共闘の灯が消えてしまう」と危機感を強める。

 終盤に入り、そうした危機意識が古くからの久興氏の支持者にも波及。津和野町議の1人は「このままでは『亀井』の名で戦う選挙は終わりになるかもしれない」と、積極的な動きも出始めた。

 15日夜、益田市内での個人演説会は、後援会に加え、労組や郵政関係者らが集まり、450席が埋まった。久興氏は「次第に盛り上がってきた」と、最終盤での支持拡大に望みをつないだ。

 共産党の向瀬慎一候補は昨年12月の衆院選(島根2区)に続く出馬で一定の知名度があり、11日夜には益田市内で支持者約60人と語り合う会を開き、浸透を図った。

 諸派(幸福実現党)の池田節子候補は中盤、益田市で車上から訴えた。

    ◇

 21日の投開票に向け、ラストスパートに入った参院選。島根、鳥取両選挙区の激戦地の攻防を探る。

('13/07/17 無断転載禁止)

2627チバQ:2013/07/19(金) 00:24:00
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=540122262
激戦地ルポ(下)鳥取選挙区 米子


候補の街頭演説に集まり、握手する支持者=11日、米子市内
 “地元対決”で応酬 巻き返しを狙う現職

 鳥取県日吉津村出身で自民党の舞立昇治候補と、米子市を根城とする民主党の川上義博候補が「地元対決」として激突する県西部。両陣営は主戦場と位置づけている。

 「おかしい」。舞立候補を擁する稲田寿久選対事務総長は首をひねった。「選挙巧者」である川上候補の動きがほとんど感じられないからだ。

 もともと米子市を中心とする県西部は、中選挙区時代に旧社会党と自民党が保革伯仲を演じた流れをくみ、非自民系が強い土地。加えて中選挙区時代の石破茂党幹事長(鳥取・衆院1区)の支持者を母体とする川上候補独自の後援会組織「川上党」が根を張り、2007年参院選は1万5千票差をつけられた。

 今回は、民主党の敵失に加え、石破党幹事長の威光で「支持はがし」に難なく成功。11日の遊説では、6年前は川上候補についた米子市内の建設業者前に200人が参集し、陣営をほくそ笑ませた。

 選挙戦が中盤に入っても反撃の手が見えないスムーズな選挙戦に、陣営に広がり始めたのは、「敵を増やさず、次(次回の国政選挙)を見据えている」という臆測だ。

 自民党衆院議員(鳥取2区)を務めた経験を持つ川上候補は目の上のこぶ。「今回選挙で完膚なきまでにたたきのめす」(陣営幹部)。選対は13日から党基盤の弱い若年層を狙い、市内の集合住宅へ党政策集のポスティングを開始。徹底した支持固めに走っている。

 川上候補にとって保守層がはぎ取られる中、頼りは連合鳥取や民主党の組織票だが、「党より個人」を前面に出した公示前の戦略が、致命傷となっている。

 16日朝、米子市内の街頭で実施したつじ立ち。スタッフの中に6年前にあった組合員の姿はなかった。演説会への動員、候補の産別・単組回りも皆無。公示後に党復活を掲げた川上候補だが、「今さらの感が強い」(連合鳥取西部地協幹部)という。

 選対は立て直しに必死。15日に米子市内で開いた個人演説会では、支持者400人を前に桜井充党政調会長が「来夏に選挙をすれば自民党はボロ負けする」と安倍政権の経済政策を批判し、党施策の正当性を訴えた。

 わらをもつかむ戦況は、集票先を共産党支持層に向かわせた。「自民党の批判票を持っていかれることはない」。中田利幸西部遊説隊長は、出発直前のウグイス嬢に候補が主張する消費増税の凍結を叫ぶよう指示した。

 個人演説会や街頭に集まった支持者に1人5票を呼びかける「緊急行動」と記した紙も配布。企業、団体回りも再度徹底する構えで、松田一三選対本部長は「必ず巻き返す」と意気込む。

 共産党の岩永尚之候補は16日、米子市内で党員60人と決起集会を開き、「民主党に裏切られたと感じる無党派層を狙う」(福住英行西部選対総統本部長)作戦を確認した。

 諸派(幸福実現党)の吉岡由里子候補と、無所属の井上洋候補は独自の戦い。

2628チバQ:2013/07/19(金) 00:24:49
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/feature/morioka1372347998263_02/news/20130628-OYT8T00094.htm
13参院選 混戦 一覧

〈1〉 「落下傘」克服に奔走

街頭に立つ吉田氏(22日午前11時51分、滝沢村で) 演説中の真剣な表情が、思わずほころんだ。

 22日午前、雫石町のスーパー前。「子育て支援で少子化を打破します」と訴えた吉田晴美は女の子連れの妊婦を見かけ、マイクを置いて駆け寄った。

 中学生の長女を持ち、女性の視点を生かした主張を武器とする吉田にとって、子育て世代は支持拡大のターゲットでもある。

 「出産予定日が(投開票日の)7月21日ですって。元気をもらっちゃった」。母娘と談笑した吉田は心なしか軽い足取りとなり、街宣車に乗り込んで次の会場に向かった。

 吉田は普段、服のコーディネートに岩手の自然をイメージして緑色を入れる。22日は緑のチノパンをはき、タスキにも緑を使った。岩手に溶けこみ、つきまとう「落下傘」評を乗り越えたい――。山形に生まれ、東京や海外勤務の長かった吉田の切実な願いが、緑には込められている。

 吉田の唯一の足場となり、日々の活動に不可欠なのが連合岩手だ。

 午前だけで8か所の街頭に立った22日も、合間に労組のソフトボール大会に出向いて「水分補給を」と笑顔を振りまき、午後は連合の勉強会で二戸まで盛岡から新幹線で往復した。

 全国的に大敗した昨年の衆院選で、1、3区の民主候補を当選に導いた連合岩手には「他県に比べて力を保っている」(陣営幹部)との自負がある。

 生活の党支持を表明した自治労岩手を除くと、県内の連合傘下の組合員は5万人弱とされる。連合岩手幹部は「吉田の組織内知名度はまだ低い」として、票固めの集会を切れ目なく開催する考えだ。

 一方、労組以外に支持の裾野を広げるべき民主党会派12人の県議団は、機能不全に陥っている。

 22日夕、二戸から帰ってきた吉田は「ポスターがほとんど貼れていない。手薄と言わざるを得ないですね」と肩をすくめた。

 二戸選出県議の五日市王は、会派にとどまりながら党籍を離脱し、平野達男の支援に回った。県北部には、吉田を応援する県議は1人もいない。

 先の衆院選の県内小選挙区で、民主党3候補の合計得票は15万票足らず。党を離れた平野との食い合いを考えれば、当選ラインとされる20万票前後は厳しい数字だ。戦況を見越し、五日市ら平野支援の3人を除く9人の中でも、「参院選に熱心なのは連合系を中心にせいぜい5人程度」(県連幹部)という。

 「他の議員がどうあれ、とにかく自分のやれることを、やるしかない」

 ある連合系県議の言葉に、悲壮感がにじんだ。

(敬称略、阿部明霞)

(2013年6月28日 読売新聞)

2629チバQ:2013/07/19(金) 00:25:10
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/feature/morioka1372347998263_02/news/20130628-OYT8T01672.htm
13参院選 混戦

〈2〉「自民色」前面で攻勢

組織力、自公連携に不安も


通行人と握手する田中氏(中央)(23日、盛岡駅前で) 田中真一の演説には“決めぜりふ”がある。

 「岩手は目に見えない『力』に縛られてきた。岩手を取り戻したい」

 23日夕、JR盛岡駅前に立った田中は、そのフレーズに語気を強め、4か所の街頭演説を締めくくった。

 「力」とは、生活の党代表の小沢一郎(衆院4区)の影響力を指す。参院選の勝利から21年も遠ざかる自民党県連だが、小沢の権勢がそがれつつある今回は「千載一遇の勝機」(陣営)だ。23日に駆けつけた党前副総裁の大島理森も「岩手の政治は新しくなろうとしている」と、傍らの田中を援護射撃した。

 党本部は全面支援の構えだ。安倍首相と石破幹事長に、人気の高い党青年局長の小泉進次郎を加えた3人は公示後の県内入りが決定。県連幹事長の千葉伝は「ビッグ3」と呼び、「最重点区に位置付けられている表れ」と喜ぶ。

 ただ、党本部が総力を挙げるのは、他県の多くで優位な戦いが予想される中、「岩手は微妙な情勢」(幹部)と分析していることの裏返しでもある。

 課題は田中の知名度だ。陣営は1か月ほど前、安倍・石破と田中のイラストを背中に描いたジャンパーを作成した。田中個人より「自民色」を前面に出す作戦で、30度近い暑さだった23日も、陣営スタッフは汗を拭いながらジャンパーを着込み、手を振った。

 3年前の参院選で自民候補は19万7000票を獲得しており、陣営は「当選ラインに届くには少なくとも前回得票の維持が条件」と、支持票固めを優先する。

 気がかりなのは、勝敗を左右する大票田の盛岡市の情勢だ。

 先の衆院選では盛岡を含む1区で民主党の階猛が当選したほか、生活の党に近い達増知事の支持基盤も厚い。2年前の県議選盛岡選挙区で2議席を獲得した地域政党いわては、自民党の推薦要請を蹴って平野達男支援に回った。

 苦戦の前兆は出始めている。市内のホテルに石破を招いた15日の総決起大会。500人の動員を目標に立ち見を想定して420席を用意したが、満席にもならず、20席前後が空いた。だが、県議の1人は「声掛けが徹底しなかった」と、淡々とした様子だ。

 元県議の佐々木洋平(71)が党の比例選に出馬することへの懸念もある。県内の自民票が入ることで「比例は公明、選挙区は自民」という選挙協力が崩れかねないからだ。比例選の公認が党本部主導だったこともあり、県連は「佐々木を特別扱いしない」と公明党の不信感払拭に躍起だが、一定の票が流れるのは避けられない。

 追い風に恵まれながら、組織力や自公連携に不安を抱える現状に、県連幹部は自嘲気味だ。

 「内憂外患とは言うが、内憂ばかりだな」

(敬称略、吉田拓矢)

(2013年6月29日 読売新聞)

2630チバQ:2013/07/19(金) 00:25:34
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/feature/morioka1372347998263_02/news/20130630-OYT8T00242.htm
13参院選 混戦
〈3〉小沢流ひたすら歩く



のぼりを手に街頭演説する関根敏伸氏(26日、九戸村で) その一言に、戦いの重みが凝縮されていた。

 「岩手は聖域。責任の大きさを強く感じている」

 関根敏伸は24日午後、大船渡市の支援者回りの合間に立ち寄った事務所で取材に応じ、柔和な口調に緊張感を漂わせた。

 生活の党代表の小沢一郎(衆院4区)が「惨敗」と評した昨年衆院選から半年余り。「聖域」での勝敗が意味するものは、関根が最もよく分かっている。

 関根の活動に派手さはない。24日は朝から9時間かけ、沿岸部の企業や個人宅で「ごあいさつに伺いました」と頭を下げ、ひたすら名刺を配り歩いた。

 県議を10年間務めた関根も、地盤の北上市以外では知名度が低く、住民1人1人に支持を訴える「小沢流」を頼みとする。訪問先は多い日で100軒以上にもなるが、「1軒1軒歩くのは我々のDNA。県議選の時は3万軒回った」と、実戦経験は十分だ。

 旧市町村ごとの後援会は50以上が設立され、陣営は徹底した組織選挙で関根の足元を固める。27日の選挙対策本部発足には、達増知事が駆けつけた。

 苦戦した衆院選でも、党の県内4候補の総得票(約23万票)は他党を抑えて最多。県議の1人は「各自がやるべきことをやり、同票を取れば当選ラインを超える」と勝機を見る。

 懸念材料は、関根の北上中学の先輩にあたる平野達男との競合だ。北上の支援者の多くは平野とも親しく、票の争奪戦は激しい。

 両陣営が火花を散らす背景には、別の理由もある。それは、小沢と平野の浅からぬ因縁だ。

 平野が初当選した12年前の参院選。小沢率いる自由党新人の平野は劣勢が伝えられていたが、最終盤に小沢が応援に入り逆転勝利を収めた。今も県政界の語り草となる選挙だ。

 以来、平野は小沢側近の筆頭格に数えられたが、民主党分裂で決別。衆院選で小沢に「刺客」を擁立したことで、師弟関係の断絶は決定的となった。

 小沢後援会幹部は「中傷は一切しない。平野は意識せず政策で勝負する」と繰り返す。そう強調しなければならないほど、生活県連や後援会内部には平野への敵意が根強く、小沢の面目を懸けた「負けられない一戦」となっている。

 今月中旬の東京・永田町。小沢は県連関係者から「後援会の1〜2割が平野に流れるかもしれない」と相談され、即答した。「リストアップしてくれ。俺が行く」。小沢は後援会引き締めのため、30日から2日間、県内入りする予定だ。

 「王国」の浮沈をかけた総力戦を前に、県連幹部は背水の覚悟を語る。

 「負ければ小沢政治がここで止まる。みんな水の泡になるんだ」

(敬称略、松本健太朗)

(2013年6月30日 読売新聞)

2631チバQ:2013/07/19(金) 00:25:55
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/feature/morioka1372347998263_02/news/20130701-OYT8T01166.htm
13参院選 混戦

〈4〉都議選余勢硬軟織り交ぜ発信



仮設住宅の集会所で被災者に話し掛ける菊池氏(24日、野田村で) 〈都議選の躍進を祝って、昼食はうに丼〉

 6月24日昼、街宣活動の途中で三陸鉄道・陸中野田駅の食堂で休憩した菊池幸夫は、長男の「お古」のスマートフォンで写真と共にツイッターに投稿した。

 インターネット選挙の解禁をにらみ、共産党県委員会はツイッターやフェイスブックなどを開設。昨年から始めた菊池は硬軟織り交ぜた話題を積極的に発信し、出馬予定の6人の中でも高い更新頻度を誇る。

 「二大政党に埋もれて党は伸び悩んできた。有権者にじかに訴えることに勝る方法はないが、ネットの活用で新しい層といかに結びつくかも大事だ」

 菊池の言葉には、支持層の裾野拡大という党が抱える長年の課題の活路を、ネットに見いだそうとする戦略がにじんだ。

 昨年の衆院選に続く挑戦で、被災地の仮設団地訪問は計約100か所を数える。「被災者は選挙どころではないから」と、いきなりマイクを握ることはしない。24日は野田村の仮設団地の集会所に事前の約束なしで顔を出し、かごを編んでいるお年寄りの女性に「何か困ったことはありますか」と寄り添った。

 県内を3周ほどしたという菊池は、「消費増税などの矛盾は被災地でより鋭く現れる」と沿岸部重視の姿勢を強調し、被災自治体の首長との意見交換も積極的にこなす。

 東京都議選での議席増で勢いに乗る共産党だが、過去、岩手選挙区で議席を得た例はない。県委員会は比例票の上積みに重きを置いており、目標には8万票を掲げた。

 県委員長の菅原則勝は「安倍政権の対立軸を示せるのは共産党だけ。岩手でも力量を示したい」と強気だが、2001年参院選以降、県内の比例得票はいずれも3万票台だった。過去最高得票の1998年でも6万9000票で、目標の達成は微妙な情勢だ。

 護憲や財界優遇批判などの一貫した主張が、混戦の中でどこまで浸透するか。

 菊池は言う。

 「与党に対抗できる野党はどこかが問われている」

(敬称略、小林雄一)

◆先輩の胸借りる 論争に意気込み

 トレードマークのピンクのサンバイザーをかぶり、幸福実現党の高橋敬子は6月29日昼、宮古市内の路上で「岩手を豊かに、日本を元気にしたい」と約15分間、声を上げた。

 宮古は県職員時代の勤務地。高橋は「被災地の復興状況にはばらつきがあるが、活気がありますね」と、かつて暮らした街の様子に笑顔を見せた。

 宗教法人を母体とする同党は支持層の広がりが課題だが、高橋は国政初挑戦に「先輩の胸を借りるつもりで論争したい」と意気込んでいる。(敬称略、伊藤大輔)

(2013年7月1日 読売新聞)

2632チバQ:2013/07/19(金) 00:26:15
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/feature/morioka1372347998263_02/news/20130701-OYT8T01472.htm




〈5〉余裕なし初心の戦い

県議と共闘走りながら陣立て


田植え後の地域の慰労会に顔を出し、参加者と談笑する平野氏(6月23日、花巻市東和町毒沢で) まるで新人候補のような低姿勢ぶりだった。

 6月23日午後、花巻市内の公民館。農家らが田植えを慰労する祝宴「早苗饗(さなぶり)」を訪ねた平野達男は、「国政で仕事をする場を作っていただきたい」と頭を下げ、約50人の輪に加わると、時間をかけて1人1人と握手を交わした。

 「初当選した選挙の時は『きょうは何人と握手してこい』とノルマが課せられた」と、12年前の“初心”に立ち返った行脚を続ける。2期を重ねたが、全国政党の後ろ盾を失った今の平野に、訪問先をあいさつだけで中座する余裕はない。

 復興相の実績も現職の知名度も、生活の党代表の小沢一郎(衆院4区)の下で選挙を勝ち抜いてきたからこその強みだ。だが、その小沢と絶縁し、民主党を離れ、期待した自民党の支援は得られなかった。孤立無援に陥り、5月は大型連休明けまで1週間以上、議員宿舎で寝込んだ。

 窮地を救ったのは、6月に入って県議会で相次いだ支援表明だ。地域政党いわて4人、民主党会派の一部3人、無所属1人の計8人の県議が、実動部隊として活動を支える。

 「大きな戦力と大きな勇気をいただいた」

 平野は28日、地域政党いわての街宣車で朝から一関市と平泉町の18か所を遊説し、マイクを握る先々で、傍らに立つ同党代表の飯沢匡に感謝を伝えた。飯沢は「震災復興をしっかり果たせる人物を推すのが県民の使命だ」と応えた。

 6年前、平野は43万7000票と全国トップの得票率(62・6%)で再選した。陣営は「前回票の目減りをどう食い止めるか。20万票を切ったら厳しい」と読む。

 平野と支援県議の連携は14日にスタートして半月ほど。「準備はまだ全然できていない。統一的な戦略より、各県議がそれぞれ作戦を練る」(陣営幹部)と、短期決戦に向け走りながらの陣立てだ。

 ただ、民主党会派3人の後援会は、必ずしも一枚岩とは言えない。支援県議の1人は「元来の小沢支持者も多く、後援会は自主投票に決めた。平野に投票する人は半分ぐらいかも」。平野が一時、自民党の支援を模索したことで、後援会内には「いずれ自民入りするのではないか」との疑念もあるという。

 一方、県議会の異なる政治勢力が集まった背景については、「会派の再編をにらんだ動きだ」という見方も出ている。

 実際、地域政党いわての幹部は、参院選後の民主党会派分裂を見越し、こんな予測を披露した。

 「平野が当選すれば、新たな『反小沢』の拠点ができるだろう」

(敬称略、一條裕二)

(おわり)

(2013年7月2日 読売新聞)

2633チバQ:2013/07/19(金) 00:29:24
http://www.asahi.com/area/aichi/articles/MTW20130703241040001.html
2013年07月02日
2013 参院選@愛知【課題の現場から】

ソニーが消えた街 雇用受け皿なく 

3月末で閉鎖されたソニー美濃加茂工場。美濃加茂市内のアパートでは空き部屋が増えた=岐阜県美濃加茂市






 「そのかんじのよみが、わかりません」

 「雇用形態です」

 「いみはなんですか?」

 岐阜県美濃加茂市の生涯学習センター。地元に住む外国人向けの日本語教室が平日に毎日、開かれている。6月中旬、ハローワークで求人票を見ながら職員と話す練習をしていた。

 初級に通う14人のほぼ全員が、3月末のソニー美濃加茂工場の閉鎖で失業したブラジル人やフィリピン人ら元非正規社員だ。財団法人の日本国際協力センターが4月から教えている。

 美濃加茂市はかつて、ソニーのほかにも富士通や日立製作所といった製造業の工場が集まり、「工場誘致の優等生」と呼ばれた。工場が働く場を確保し、給料は地元の買い物に回り、地域経済は潤っていた。

2634チバQ:2013/07/19(金) 00:29:37

http://www.asahi.com/area/aichi/articles/MTW20130711241040003.html
原発再稼働 覆う不安

原発事故を想定した防災訓練で、マスクやレインコートを身につけてバスで避難する住民たち=3月23日、岐阜県揖斐川町






 泥だらけの幼い子どもたちの、はしゃぎ声が響いた。

 6月下旬、愛知県豊橋市の小さな水田で、イネの苗を植える農作業体験イベントを開いた佐野和博さん(51)は、ゆっくりと流れる日常を前に、不釣り合いな思いに襲われていた。

 「もし原発事故が起きれば、ここもいろんな影響が出るんだろうな……」


●日常脅かす原発事故

 原発とは、東に約70キロ、静岡県御前崎市にある中部電力浜岡原発のことだ。

 佐野さんは2011年10月、東日本大震災の被災地を支援するため、福島第一原発から南に50キロほど離れた福島県いわき市を訪れた。駅前ホテルは原発作業員で満室。そこは「非日常」であふれていた。

 この原発から約300キロ離れた静岡市の茶農家まで生産中止に追い込まれた。佐野さんは将来、新規就農を支援する仕事をしたいが、浜岡原発が再稼働して事故が起きたら風評被害にあうおそれはないのか、と考えてしまう。

 福島第一原発事故が収束せず、事故原因の究明もままならないなか、自民党政権は原子力規制委員会が安全と判断した原発の再稼働に積極的だ。産業界も「原発が動けば安い電気が安定供給される」と歓迎する。

 佐野さんは言う。「どうやって自然エネルギーを普及させるか。参院選の候補者は、将来の選択肢をもっと示してほしい」


●敦賀から34キロ

 「地区が『UPZ』に指定されます」

 深い山々に囲まれた岐阜県揖斐川町の坂内川上地区。区長の杉坂好一さん(74)は2月、知り合いの町職員から電話で告げられた。杉坂さんは心の中でつぶやいた。

 「ユーピーゼットって、何だろう?」

 UPZは、原子力災害対策を重点的に実施する「緊急時防護措置準備区域」のことだ。坂内川上地区は、福井県敦賀市の日本原子力発電敦賀原発から34キロしか離れていない。

 岐阜県は3月18日、地区をUPZに指定。住民は退避準備などの対策が求められることになった。約40世帯、70人ほどが暮らし、畑でジャガイモや野菜をつくっている。65歳以上の高齢者が3分の2を占め、子どもは小中学生2人だけだ。

 UPZに指定されると、二つの変化が起きた。

 5日後、原発事故を想定した防災訓練が初めてあり、約30人が参加した。最高齢は83歳。多くがUPZの意味が分からなかったお年寄りだ。

 住民はマスクやレインコート、帽子を身につけ、歩いて近くの集会所へ。さらに24キロ離れた町の中央公民館にバスで避難した。公民館では、保健師が体に測定器を当てて、放射性物質が付いていないか検査した。

 避難訓練直後、地区で放射線量の測定局が動き始めた。装置は集落の外れ、敦賀原発の方向に置かれた。

 杉坂さんは率先して訓練に加わり、UPZの意味も理解した。すると、不安が頭をもたげてきた。地区では若者が都市に出て過疎化と高齢化が進む。UPZ指定で、若者離れに拍車がかかるのでは――。

 「電気はなるべく使わないようにするから、原発は動かしてほしくない。政治家の人たちには原発のない世の中にしてほしい」

 そんな思いを胸に、原発と放射能の住民勉強会を開くつもりだ。(大内奏、森直由)


●原発再稼働をめぐる状況

 地震による原発事故や、津波への対応を電力会社に義務づけた新規制基準が8日に施行し、関西電力など4社は5原発10基の再稼働を申請した。自民党は「安全と判断された原発の再稼働は、地元自治体の理解が得られるよう最大限の努力をする」としている。ほかの8党は「脱原発」や「脱原発依存」を掲げる。

 中部電力の浜岡原発は2015年3月まで対策工事が予定され、早期の再稼働申請を見送った。日本原子力発電の敦賀原発は2号機直下に活断層があると断定されたが、日本原電は再稼働をめざす方針を変えていない。田中

2635チバQ:2013/07/19(金) 00:29:53
http://www.asahi.com/area/aichi/articles/MTW20130717241040001.html
地域
>愛知
>記事
2013年07月13日
印刷 メール 2013 参院選@愛知【課題の現場から】

農家 泣きっ面にTPP

中山間地の田んぼは面積が小さく、形もいびつで手間がかかる=愛知県豊田市



 標高350メートルを超える山あいの集落で、ゆるやかな斜面にいびつな形の田んぼがだんだんに続く。所々に1メートルほどに育った草が生い茂る。耕作放棄地だ。農家の高齢化で、5年ほど前から特に増えた。


●「山間地、手間かかる」

 愛知県豊田市の旭(あさひ)地区。ここで30年以上、コメを作り続ける大嶋茂希(しげき)さん(62)は農業生産法人の代表だ。計約5ヘクタールの田んぼのほか、少しでも収入を増やそうと周辺の田植えや稲刈り作業も請け負う。地区では最大規模の専業農家だ。

 戸別所得補償や中山間地向け交付金も含め、収入は年約2千万円。従業員4人の人件費や肥料代に加え、年350万円のコンバインのローン返済もあり、「収支はなんとかトントンくらい」。山間地の田んぼは平地と違い、手間がかかる。やめたいと思うこともあったが、「ここでずっと田んぼを見てきた。愛着がある」と話す。

 集約化で利益が増えるのか、疑問も残る。ただ、農村を守るには、いずれは効率の悪い田んぼにも手をつけざるを得ない。将来が見通せない中で、安倍政権は環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉に入ろうとしている。「頑張り続けてきた自分たちにも報いてほしい」。大嶋さんの訴えだ。


●「廃業さらに増える」

 豚の飼育戸数が全国9位(2011年現在)の愛知県。主産地の同県田原市で、八木博明(ひろあき)さん(57)の養豚場は年3千頭を出荷する。「みかわポーク」という銘柄豚が中心で、一般的な国産豚よりバラ肉で100グラムあたり20〜30円高い。「消費税が上がり、さらに安い肉が入ってくれば消費者を取られてしまう」

 ただ、養豚業は高齢化に加え、飼料の高騰と枝肉価格の低迷が拍車をかけ、廃業する人が後を絶たない。八木さんは「今ももうからずに辞めていくのに、TPPでさらに廃業が増える」と懸念する。

 愛知県によると、今年2月時点の飼養戸数は計224戸。この10年間で116戸も減り、約3分の2の規模まで落ち込んでいる。国はTPP参加をにらみ、打撃を受けた農家の収入を補填(ほてん)する制度を検討している。ただ、八木さんの思いは少し違う。「補助金をもらってやる畜産では、何の魅力もない。自分で利益を出していきたいんだ」(佐藤恵子)


●関税すべてゼロなら 愛知937億円、三重419億円の生産減少

 TPPは輸入品にかける関税の原則撤廃を目指す協定で、米国やカナダ、オーストラリアなど11カ国が年内合意を目指して交渉している。安倍政権は3月に交渉参加を表明し、参院選直後の今月下旬にも交渉に加わる方向だ。

 日本政府はTPPのメリットとして、国内総生産(GDP)が10年後に年3・2兆円増えると試算。自動車など輸出産業にはプラスに働くが、外国産の安い農産物に押される農林水産業には打撃で、生産額は26品目で計約3兆円も減るとされる。

 東海3県では、愛知、三重両県が「全世界を対象に関税をすべて撤廃した場合」との前提で県内の生産減少額を試算。愛知県は、コメ(311億円減)▽豚肉(158億円減)▽牛乳・乳製品(214億円減)など14品目で計937億円が減少。三重県は、コメ(292億円減)▽豚肉(42億円減)▽牛乳・乳製品(38億円減)など計9品目で計419億円減る。

 安倍政権は、コメ、牛肉・豚肉、乳製品など5品目を関税撤廃の「例外」として交渉を進める構えだが、行方は見通せていない。

2636チバQ:2013/07/19(金) 00:30:19
http://www.asahi.com/area/aichi/articles/MTW20130717241040002.html
親の判断 迫る保育園

認可外保育園「ぴーかぶー」で保育士と遊ぶ子供たち=名古屋市中区



 「陽斗(はると)くんのママがお迎えに来ましたよ」。保育士が呼びかけると、15人ほど床に座って遊んでいた幼児の中から子どもが1人、母親めがけてよたよたと駆け出した。

 名古屋市中区にある24時間対応の認可外保育園「ぴーかぶー」。いつものお迎え風景だ。ただ認可保育園と違い、母親の仕事が終わる時間に合わせ、子供の引き取り時間は夕方から明け方まで対応する。

 陽斗くんは1歳6カ月。母親の小園かおりさん(30)=名古屋市千種区=は子どもを預け、市内の不動産会社でパートとして週3日働く。パートとして働く時間を徐々に増やし、いずれは仕事に本格復帰したいと考えている。「そのためには保育料が割安な認可保育園は諦め、高くても民間の認可外保育園に頼るしかなかった」と話す。

 仕事に就くために子どもを保育園に預けたい、でも職がないと認可保育園にはなかなか入ることができない――。1歳男児を抱える別の母親(32)は「保育園が先か、職が先か。優先するのは子どもか仕事か、常に踏み絵を突きつけられている」。ジレンマを抱える親たちの頼る先が認可外保育園だ。

 認可外保育園に対しては公的な補助がないため、認可保育園に比べて保育料は高めとなる。それでも、利用者は「働く親のさまざまなニーズをすくい取ってくれる」と話す。

    ◇

 株式会社を積極的に参入させたことで、横浜市は今年度当初に「待機児童ゼロ」を達成した。これに対して、名古屋市は認可保育園の門戸を民間開放することには慎重だ。社会福祉法人に比べて、民間企業は営利目的で、倒産や突然の閉園の可能性など「質の不安」を主な理由に掲げる。

 ただ、業界には異論がくすぶる。首都圏や愛知などで認可保育園97園を運営する最大手の「JPホールディングス」(本社・名古屋市)は、独自の保育士研修を行うなど質の向上に自信をみせる。同社の山口洋(ひろみ)社長(52)は「民間と社会福祉法人が同じ土俵で競い合えば、レベルの低いところは自然に淘汰(とう・た)される。最初から民間に門戸を閉じるのは保育園の全体の質の向上にも資さない」と訴える。

 中京大現代社会学部の松田茂樹教授(家族社会学)は「民間の認可外保育園は、認可保育園よりも多様な親のニーズに応えている。自治体は認可外にも補助を考えるべきだ」と指摘。さらに、議論の方向性として「待機児童の数だけにとらわれるのではなく、女性が子育てしやすい労働環境の改善などにも目を向けるべきだ」と呼びかけている。(井上未雪)

2637チバQ:2013/07/19(金) 00:30:43
http://www.asahi.com/area/aichi/articles/MTW20130718241040001.html
崩れる集落、過疎の奥三河を歩く

旧富山村の中心部に設けられた参院選のポスター掲示場。歩く人の姿はなく、車もまばらだった=愛知県豊根村






 ある党の公約に「自慢の祭りが受け継がれる社会をめざす」とあった。政治には何ができるのか。伝統芸能の宝庫でありながら、過疎で継承に苦しむ愛知県奥三河地方を訪ねた。

 13日朝、愛知県東栄町の中心部で、参院愛知選挙区(改選数3)の候補者がマイクを握った。建設中の三遠南信自動車道にも触れ、「景気が回復すればもっとお金が入る。この地域はこれからです」と訴えた。


●「花祭り」さえ存続の危機

 20年前に5千人余りいた町の人口は4千人を切った。高齢化率は5割に迫る。小学校は統合を重ね、3年前に1校になった。

 演説を聴いた男性(56)は「足を運んでもらい、うれしいよね」。同町まで来る候補者は珍しいという。

 今も花祭りを伝える東栄町の中在家(なかざいけ)地区。住民は8世帯しかなく、半数はお年寄りの一人暮らしだ。

 夕方から翌朝まで舞が続くのが、本来の祭り。2006年からは朝始めて夜までに終える。「夜通しやるのは、とても無理だ」。山田麻雄さん(62)は嘆く。

 存続の危機は昔もあった。舞を担う世代が減り、1965年以降、夕方までに終えるなど簡略化した。近隣地区の子どもや若者を加え、87年から一度は夜通し開催を復活していた。

 「今度は違う。お年寄りさえ少ない」。人の流出は止まらず、残った人も年を重ねた。「若者が戻って来られるならいい。問題は地元がそれまでもつかだ」

 できれば本来の形で祭りを伝えたい。「でも、緩くなりましたよ」。祭りを仕切る「花大夫(たゆう)」は絶対で、世襲だった。そんな風習はもうない。「選挙も同じです」。有力者の一声で投票先が決まった時代があった。激しい高齢化で過去の話になりつつあるという。


●「定住政策示して」

 05年に豊根村に合併された旧富山(とみやま)村は、離島を除けば日本で最も人口が少ない「ミニ村」として注目されていた。

 合併で役場は支所になり、各種の組合は解散。勤め先の減少で過疎は加速した。216人いた人口は今、127人。兼子武夫さん(76)は「アベノミクスも都市部の限られた分野が潤うだけ。へき地は置いてけぼり」とこぼす。

 正月にある御(み)神楽(かぐら)祭り。民俗芸能学会評議員でもある旧富山村在住の山崎一司さん(73)は「祭りをどうするか、真剣に考えないと」と話す。正月でも、帰省する若者が減ったと感じるという。「祭りを支える村社会が崩壊している。人が定住する具体的な政策を示してほしい」と訴える。

 東栄町の東薗目(ひがし・その・め)地区は94年、「よそもの」の花祭り参加を認めた。愛知県小牧市から地区の廃校跡に移り住んだ和太鼓の演奏集団「志多(しだ)ら」だ。祭りの保存会長だった大野富士夫さん(85)は、反対もある中、受け入れにかじをきった。

 世帯数はその後、30軒余りに半減。それでも、志多らにはここで結婚した人もおり、子どもも舞い手に育った。「祭りは郷里に戻ろうと思う大きな理由になるはず」と言う西谷まゆみ代表(46)の一家もそうだ。

 大野さんは、過疎を止める決定打はないと考える。「三遠南信道で現状維持ができればいいが。ここの将来は、どこに投票しても変わらないよ」と話す。

 ネットも、ツイッターもやる大野さん。昨年末の衆院選では「民主・自民両党に聞く。経済振興策は。原発対応は」などとつぶやいた。今回の参院選、まだひと言もつぶやいていない。(山田史比古、関謙次)


 《花祭り》愛知県東栄町や豊根村など奥三河地方に伝わり、歴史は700年ともいう。国の重要無形民俗文化財で、現在は11月から翌年3月に15の集落で開く。子ども、若者、鬼などの舞が夜通し続く。途絶えた集落もあり、この数年でも豊根村の2地区が休止。旧富山村の御神楽祭りも起源は同じとみられている。

2638チバQ:2013/07/19(金) 00:32:07

http://senkyo.mainichi.jp/news/20130713ddlk32010522000c.html
現場で今:参院選しまね 竹島 「かえれ島と海」 争点にならぬ領土問題 /島根
毎日新聞 2013年07月13日 地方版

 竹島かえれ島と海−−。境港(鳥取県境港市)から高速船で約1時間半。隠岐の島町の西郷港に降り立つと、そんな標語が目に入る。豊かな自然に包まれ、のんびりした時間が流れる離島。しかしここが領土問題という重い課題を抱えた最前線との現実を思い知らされる。

 日韓両国が領有権を主張する竹島。日本政府は一貫して「歴史的にも国際法的にも我が国固有の領土」との立場だが、実際には韓国の実効支配が続く。昨年8月には当時の李明博(イミョンバク)大統領が上陸し、国際的に大きな注目を集めた。領土問題はその後も両国間にトゲのように突き刺さり、問題解決の兆しは見えない。

   ◇

 「日本の領土なのははっきりしている。どうして政府はのほほんとしているのか」。隠岐の島町の八幡昭三さん(84)は静かな怒りの声をあげた。

 黒曜石の加工販売に携わりながら、長年にわたって竹島に関する資料の収集を続けてきた。竹島でアワビ漁をしていた叔父の伊三郎さん(故人)が描いたという竹島の地図もある。

 韓国メディアも含め、国内外の報道機関から多くの取材を受けてきた。県選出の国会議員に資料を提供したこともある。「アワビが1日で400キロ近く取れた」という豊かな漁場を取り戻したいとの願いが活動の源だ。

 「国会議員は『解決する』などと大きなことを言う。でも、行動が伴っていない。どうして韓国と本気で交渉してくれないのか。残念だ」。批判の矛先は歴代の政府に向かう。

   ◇

 昨年12月の衆院選。自民党は「竹島の日」(2月22日)に政府主催の式典開催を掲げ、竹島問題に積極的に乗り出す姿勢を見せた。

 しかし選挙に勝利し、政権復帰を果たすと、開催の見送りを決めた。一方で県などが主催した式典に政務官を初めて派遣。政権与党として日韓関係に配慮し、韓国側の反発を最小限に抑える狙いが見え隠れした。

 今回の参院選に合わせ、自民が発表した政策集でも政府主催の式典については「検討する」との表記にとどめた。これに対し、溝口善兵衛知事は「さまざまな観点から総合的に検討した結果と受け止める。政府主催の式典開催が早期に実現されることを強く望む」とのコメントを発表した。

   ◇

 安倍政権の経済政策、年金や医療問題などが有権者の関心を集める参院選。島根選挙区に立候補した4人の間でも竹島問題を巡る論戦は低調だ。

 4日の公示日。立候補者はいずれも松江市内で第一声に臨んだが、竹島問題に直接言及した者はいなかった。公示直前、隠岐の島町の集会に参加した立候補予定者だった一人もほとんど触れなかった。

 いずれの候補者も竹島は固有の領土という共通認識を持っており、早急の問題解決を図る姿勢でも一致している。このため、選挙の争点として前面に出てこない。

   ◇

 竹島周辺には60年近く渡航できない状態が続く。今、竹島に渡ったことのある人は多くが亡くなり、体験を聞くことも難しくなっている。

 隠岐の島町内を歩くと、そんな竹島への思いはさまざまだ。自営業の女性(51)は「日本が強硬に出て韓国に刺激を与えるのはどうか。日本と韓国が仲良く竹島を利用できたらいい」と友好的な両国関係の構築に期待する。一方でこう心配する。「解決を願う思いはみんな持っている。でも熱意に温度差はあるし、年齢が低くなるにつれて関心も低くなっている気がする」【金志尚】

==============

 ■ことば

 ◇竹島
 隠岐の島町。隠岐諸島の北西約157キロの日本海にある。東島と西島、複数の岩礁で構成され、総面積21万平方メートル。水産資源に恵まれている。1905年、日本政府が島根県編入を閣議決定。48年に成立した韓国も領有権を主張し、52年に日本海に「李承晩ライン」を一方的に設定し、竹島を含めた。54年、韓国が駐留部隊を派遣し、継続している。韓国名は独島(ドクト)。

2639チバQ:2013/07/19(金) 00:33:28
http://mainichi.jp/area/ehime/news/20130710ddlk38010541000c.html
課題を問う:13参院選えひめ/1 エネルギー政策 /愛媛
毎日新聞 2013年07月10日 地方版

 21日投開票の参院選は衆参の「ねじれ解消」がかかり、解消されれば与党の法案がより早く通過する。その分、県の将来の姿も急速に変えていく可能性もある。論戦で問われるべきは何か。地域独自の争点や全国的な論点を含め、県の抱える課題について考える。

 ◇関心薄れ「原発ありき」
 「本当に許しがたいことだと思います」。四国電力が伊方原発3号機(伊方町)の再稼働申請を原子力規制委員会に事前届け出した今月5日。県庁前で夕刻行われた脱原発デモで、県原爆被害者の会事務局長、松浦秀人さん(67)=松山市東長戸2=はマイクを握り、原発再稼働に向けた動きを非難した。

 松浦さんは妊娠中の母が広島市の爆心地から約3キロで被爆した胎内被爆者。以前は「核兵器廃絶」を訴えても反原発を掲げることはなかったが、福島第1原発事故後、女子高生が「将来結婚できるか」と教師に質問したという報道に胸を締め付けられた。「結婚する資格があるか」「子供に放射能の影響が表れないか」と悩んだ自身の苦しみを、福島の被ばく者も背負ったと知ったからだ。

 四電は8日、予告通り再稼働を申請した。柿木一高・原子力本部長は「(電力の)万全の供給体制にはどうしても必要」と再稼働の意義を強調した。電気料金の値上げに苦しむ企業、伊方原発のお膝元の旅館業者などから再稼働待望論が上がっているのも現実だ。

 しかし、松浦さんは疑問が尽きない。4月に訪問したドイツでは、廃炉作業中の原発に、多くの作業員が集まっていた。「廃炉作業にも相当な仕事量があるはずだ。それでは足りない分を、社会政策で支える道を追求すべきではないか」と提唱する。「原発ありき」で議論の幅が狭められているように見える。

 さらに「核のごみ」の問題もある。伊方原発でも、8〜9年で使用済み燃料プールは満杯になるとされるが、その処理の答えは出ていない。松浦さんは「仮に事故がなくても、放射性廃棄物を無害にする技術を人類は持っていない。後の世代に万年単位で負の遺産を押しつける。そんなことが許されるはずがない」と訴える。

. 福島事故で問い直されたのは、現代のエネルギー政策のあり方、さらには核利用の賛否という根本的な方向性だったはずだ。しかし、時間の経過と共に脱原発への関心が薄れる中、再稼働論議の中心は設備の安全性に集約されている。「世界最高レベル」をうたう新規制基準が施行された今、日本の原子力利用が再び走り出そうとしている。【中村敦茂】

2640チバQ:2013/07/19(金) 00:34:19
http://mainichi.jp/area/ehime/news/20130711ddlk38010614000c.html
課題を問う:13参院選えひめ/2 TPP /愛媛
毎日新聞 2013年07月11日 地方版

 ◇賛否、職業で隔たり
 「環太平洋パートナーシップ協定(TPP)参加で景気が良くなり、消費が増えるなどのメリットがあると言われるが、大多数の農家の規模や輸入農産物の価格を考えると、デメリットが大きすぎる」。今治市で米作りをする長尾正人さん(40)は不安を隠せない。

 昨年の県内生産米は7万5000トンで、最盛期の1985年(11万8100トン)の6割強。この減産傾向にTPPが追い打ちをかける。県はTPP参加の場合、県内の米生産量は32%減少して価格も26%下落し、生産額は半分になると予想する。長尾さんは「何をもって国益か。田んぼは日本の原風景。文化の一つとしても考えてほしい」と訴え、コメ自由化には断固反対だ。

 県を代表する農産物のミカンは比較的影響を受けにくいと予想されているが、西予市で温州ミカン生産に取り組む40代男性は「すでにオレンジ自由化で壊滅的な打撃を受けている。影響を受ける余地もないからだ」と断じた。県内の温州ミカンの生産は75年の61万トンをピークに減少。2004年には34年間守り続けた日本一の座を和歌山県に明け渡し、一昨年は15万トンにとどまった。イヨカンなどへの転作が進んだこともあるが、オレンジ自由化の影響が大きいとみられる。男性は「自由化という言葉の響きは良いが、打撃を受けた自分たちのような被害者を増やすわけにはいかない」と憤る。

 一方、TPP賛成の経済界。県商工会議所連合会の白石省三会頭(三浦工業会長)は「TPPの恩恵にあずかる人は『広く、薄く』で、議論があまり盛り上がっていない」と明かす。「反対派は農協、医療関係など少数だが、影響が大きく、それだけに強い意見が出る。TPPをテコに国内の既得権益打破、規制緩和が進めば、輸出産業だけではなく国内の多くの産業が活性化していくのではないか。農業も活力を取り戻してもらいたい」と主張する。

 TPPを巡り輸入農産物への不安が拭いきれない農家と、産業活性化を期待する経済界。白石会頭は「TPPはすべての消費者に関係があること。消費者も積極的に意見を言うべきでしょう」と提言するが、住む地域や職業などによって有権者の意見の隔たりも大きい。【高谷均、松倉展人】

2641チバQ:2013/07/19(金) 00:34:52
http://mainichi.jp/area/ehime/news/20130712ddlk38010559000c.html
課題を問う:13参院選えひめ/3 憲法改正 /愛媛
毎日新聞 2013年07月12日 地方版

 ◇理念の理解不可欠
 憲法改正を巡る動きが、県内でも高まってきている。改憲派が「安倍政権の今がチャンス」と啓発活動を進め、反対派は憲法改正の発議要件を規定した96条を守るためのグループを今月結成した。

 自主憲法制定を目指す保守系団体の日本会議県本部(松山市)は毎年5月3日、改憲を訴える講演会を開いている。今年の講演会では重松恵三会長(当時)が「安倍政権の発足で憲法改正の声が大きくなっている」と期待感をにじませた。

 尖閣諸島や竹島などを巡る問題が取りざたされる中で、同本部事務局長の越智敏雄さん(50)は「自衛隊が(戦力不保持を定めた)憲法9条違反と言われるようでは国を守れない」と主張し「憲法を守れても、国を守れないのでは意味がない」と訴える。

 一方の護憲派。同市内で6日にあった「96条を守る会」(共同代表=小松正幸・前愛媛大学長ら)の結成記念講演会で、大内裕和・中京大国際教養学部教授は「今回の参院選、最も大事な争点は憲法」と強調した。

 大内教授は自民党が昨年4月発表した憲法改正草案を問題視する。9条改正による国防軍保持の明記に加え、憲法改正発議要件を衆参両院で3分の2の賛成から過半数にする96条改正が盛り込まれた。「権力を縛る憲法から、国が国民を支配するための憲法につながる」と指摘した。

 安倍政権発足後、96条先行改正論が浮上したが、改憲論者でも96条改正に反対の人は少なくない。ただ、毎日新聞が今月実施した世論調査では、改憲手続きを進めることに「賛成」46%、「反対」34%で、改憲自体には賛成・容認の人が多い。

 これに対し、光信一宏・愛媛大法文学部教授(52)=憲法学=は「国家権力を縛る憲法の理念が十分に理解されていないのでは」と指摘する。「社会福祉などで国のありがたみは分かりやすい半面、若者たちが国家権力の怖さを実感する機会は少ない」と感じており、講義では冤罪(えんざい)事件などを例に国家権力が時に重大な人権侵害をすることを説いているという。

 「改憲が自分たちにどんな影響をもたらすのか、一人一人がよく考えるべきだ」と光信教授。憲法の理念やあり方をどう考えるかが問われている。【伝田賢史】

2642チバQ:2013/07/19(金) 00:35:31
http://mainichi.jp/area/ehime/news/20130713ddlk38010547000c.html
課題を問う:13参院選えひめ/4 本四連絡橋 /愛媛
毎日新聞 2013年07月13日 地方版

 ◇国政に地元ほんろう
 「橋との競争は不可能ですよ」。今治市の今治港と同市・大島の下田水(しただみ)港を結ぶ高速船を運航する協和汽船(本社・今治市)の村上竜司常務はあきらめ顔で嘆いた。

 運航は今月末で休止される。98年に87万台だった同社フェリー利用者数は、99年の瀬戸内しまなみ海道の開通後に半減。2年前に高速船に切り替えたが、原油高騰で支え切れなくなった。船の通勤・通学客約110人は来月からバス利用を強いられる。

 一方、同海道を含む本州四国連絡高速道路(本四)は生活道路として「不便」。建設費償還のため、料金が一般の高速道より割高だからだ。国と関係自治体は昨年、全国共通料金の導入を目指すことで合意。来年度からの引き下げに向け、国土交通省の有識者部会が検討を進めている。

 同部会が先月7日にまとめた中間答申案では、全国の高速道路料金を「普通」「大都市近郊」「海峡部等特別」の3区間に再編。本四の陸上部(普通車1キロ当たり料金28・08円)は普通、海上部(海峡部同252・72円、明石海峡同404・35円)は特別区間に分類された。これを受けて県は同11日、広島県や香川県などと共同で、同省と自民党に陸上部を一般の高速道路(同24・6円)並み以下、海上部を伊勢湾岸道路(同108・1円)並み以下に設定するよう求めた。

 県の試算では、要望金額だと同海道全線の普通車基本料金は約2700円になり、現行より約2000円安い。だが、船舶会社にとっては利用客がさらに減る懸念がある。全日本海員組合愛媛支部の和田文男支部長は「各社が割引制度やダイヤ削減など手を打ってきたが、自助努力の範囲を超えている」と指摘する。

 協和汽船は今後、関連フェリー会社のチャーター便を展開する予定。村上常務は「離島に渡るツアー客やイベント客を考えると、高速料金引き下げは賛成」と期待をつなぐ。同市6月議会では、航路休止で増便するバス会社への車両購入補助4000万円の補正予算が成立。菅良二市長は「橋の光と影が表れた。(航路)利用者への影響は避けなければならない」と強調した。

 昨年までの5年間で県内と本州や九州を結ぶ航路は14から8に。歓迎すべき同海道の料金是正も一層の船便減少を招く恐れがあり、国の運輸行政に地元は振り回され続けている。【橘建吾、松倉展人】

2643チバQ:2013/07/19(金) 00:36:28


http://mainichi.jp/area/ehime/news/20130714ddlk38010341000c.html
課題を問う:13参院選えひめ/5 山鳥坂ダム /愛媛
毎日新聞 2013年07月14日 地方版

 ◇住民置き去り、計画変転
 身長176センチの川本英男さん(42)が頭上高く手を伸ばす。その指先には「平成17(2005)年台風14号」と書かれた板がぶら下がる。地面から2・2メートル。さらにその30センチ上の板には「平成16(04)年台風16号」の文字が読める。大洲市菅田町の肱川左岸にある「川本いちご園」のビニールハウス。2枚の板は台風で上昇した肱川水位を示している。

 広島県出身の川本さんは00年、脱サラして妻由紀美さん(42)の出身地の同市で農業を始めた。だが、04年8月、台風16号でハウス9棟が増水で全壊し、キュウリが全滅。地元住民の支援で再開にこぎつけ、翌年にはハウスを拡張した。ところが、同年9月に台風14号が襲来し、一昨年は台風15号が直撃。三つの台風による被害は約1500万円に及ぶ。「台風が近づくと眠れない。河川管理者はいったい何をやっているのか」。川本さんは治水の現状にいらだちをあらわにする。

 古くから水害を引き起こしてきた肱川。旧建設省は82年、治水のため山鳥坂ダム計画を打ち出し、反対運動が起こる中、09年9月に地権者との間で用地補償基準で合意した。だが、同年8月の衆院選で「コンクリートから人へ」を掲げて圧勝した民主党政権は同10月、計画を凍結した。

 約150人の地権者の中には、移転先に住宅を新築した人もいる。水没予定地に妻と暮らす和気八郎さん(87)は約200万円の全額を負担して墓を移転した。「引っ越すならアパートにしたい。一戸建てだと建築中に(老衰で)死んでしまう」と漏らす。70代の主婦は「(政権交代は)民意だったかもしれないが、忍従を強いられる私たちの身になって」と吐き捨てるように言った。

 昨年12月の衆院選で政権奪回した自公政権は国土強靱(きょうじん)化計画に基づき、計画の凍結解除を決定。今年度の事業予算は前年度比10倍超の17億7600万円に膨らんだ。国土交通省は用地交渉や道路整備を進め、20年ごろの本体着工、27年ごろの完成を目指す。計画発表から31年。この姿のないダムに既に184億円がつぎ込まれている。

 「政治家は人気取りに終始し、その場しのぎの対応を繰り返してきた。そのしわ寄せが我々住民に及んでいる」。川本さんは政治のあり方に疑問を投げかける。【渕脇直樹】

2644チバQ:2013/07/19(金) 00:37:00
http://mainichi.jp/area/ehime/news/20130715ddlk38010307000c.html
課題を問う:13参院選えひめ/6止 南海トラフ巨大地震 /愛媛
毎日新聞 2013年07月15日 地方版

 ◇高台移転、実現性遠く
 「ここは海抜36メートルです」。12日夕、愛南町深浦の町立あいなん幼稚園で、田村年子園長が職員室のホワイトボード隅に書かれた数字を指さしながらホッとした表情を見せた。「津波はまず大丈夫」

 同幼稚園(旧城辺幼稚園)は昨年3月まで、海抜15メートルに満たない同町役場そばにあった。ところが、内閣府検討会が同月末公表した南海トラフ巨大地震の想定で、同町の最大津波高は17・3メートル。園内に衝撃が走ったが、すでに園舎老朽化に伴う移転計画を進めていた。翌4月、旧小学校校舎の1階を改修した現在の園舎へ移った。

 その後の県の詳細な想定結果では、旧所在地は浸水域からわずかに外れていた。それでも、田村園長は「日ごろから一番気にするのは園児の安全。園舎の耐震性なども含め、安心感は以前と雲泥の差」と移転を喜ぶ。

 幼稚園や保育所、学校は津波避難の際、子どもたちを素早く誘導しなければならない。しかし、自力移動が難しい高齢者や障害者がいる福祉施設を含め、これらの現場では全員がスムーズに避難し、津波から逃げ切れるか不安が残る。

 施設の高台移転はその解決になるが、県内では進んでいない。同幼稚園の場合は旧園舎の老朽化と、高台に閉校した小学校があったことが重なった「偶然の産物」で、高台移転が目的ではなかった。同町によると、同地震の想定浸水域に保育所や学校は約10施設あり、福祉施設も存在。だが、どこも移転計画は具体化していない。

 ネックは移転費用だ。同幼稚園の場合、既存校舎改修のため約4800万円で済んだが、土地取得や新たな建設となれば「何億円もの投資になる」(町教委)。県には高知県が今年度設けたような補助制度もない。国会で議論が進む南海トラフ巨大地震対策の特別措置法案では、幼稚園や学校で移転費用の2分の1などの補助が盛り込まれているが、周辺住民も移住に合意することが前提だ。県担当者は「住民合意は時間がかかる」と漏らし、実現性は見通せない。

 他にも高台移転には「日常生活に不便も出る」(町財政課)、「児童数減少で統廃合の可能性がある」(町教委)など、実現をためらわせる理由がある。県内で本格議論はまだ始まってさえおらず、安全を脅かす課題が置き去りにされたままだ。【中村敦茂】=おわり

2645チバQ:2013/07/20(土) 09:14:36
http://news.livedoor.com/article/detail/7874196/

「EXILE、河村隆一、古田敦也……」参院選前にNHK“放送禁止著名人リスト”公開で広がる波紋




日刊サイゾー
2013年07月19日17時30分





コメント 0





写真拡大

伊藤洋介オフィシャルサイトより(左がUSA)。伊藤氏はほかにも大塚愛や、EXILE・HIROなどとの写真を掲載している。

 21日の参議院選挙を前に、NHKが「政治的公平性への配慮」を理由にリスト化しているという「放送禁止著名人リスト」の内容を、18日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が掲載した。

 NHKの過敏な動きについては、自民党候補・伊藤洋介とのツーショット写真がネット上に掲載されていたとして、EXILEのパフォーマー・USAの出演番組『Eダンスアカデミー』(Eテレ)が12日、急きょ放送中止となったことが話題となり、注目が集まっている。

 リストには、USAのほかにも民主党候補の鈴木寛を応援している歌手の河村隆一、元プロ野球・ヤクルト監督の古田敦也、元サッカー日本代表監督の岡田武史、なでしこジャパンの大野忍、楽天会長の三木谷浩史のほか、小沢一郎氏らとの対談を収録した書籍『永田町大好き! 春香クリスティーンのおもしろい政治ジャパン』(マガジンハウス)を発売したばかりのタレント・春香クリスティーンなどが名を連ねているという。

 今回に限らず、同様のリストは以前から作られており、昨年12月の衆院選でも、脱原発を訴える特定候補を応援したとして、大江健三郎や坂本龍一も出演NGであったようだ。記事中のNHK職員は、「NHKの選挙報道に対する神経の使い方は尋常ではない」とし、「政治家に予算を握られているNHKの体質の問題」と分析する。

「視聴者や、専門家からは『気にしすぎ』『強引なやり方は、若者の政治離れが加速する要因になりかねない』などと賛否が飛び交っている。また、春香クリスティーンが所属する大手芸能事務所のスタッフも、『NHKの判断基準が不明確』などとぼやいていたそうです。

 ネットでの選挙活動が可能となり、候補者も今後ますますタレントを使ったイメージ戦略を考えるでしょうから、NHKも明確な判断基準を提示するべき」(芸能誌記者)

 著名人の影響力が多大なのは分かるが、USAがダンス中に自民党の話を始めるとは思えない。このNHKの対策が、もし結果的に“思想の自由”を妨げているとしたら問題だ。

2646チバQ:2013/07/20(土) 09:17:32
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013072002000115.html

脱原発候補 見極める 草の根運動 活発














2013年7月20日 朝刊










 日本の原発政策はどこへ向かうのか、その岐路となる参院選。報道各社の情勢分析で、原発の再稼働や輸出を進める自民党の優勢が伝えられる中、脱原発を願う市民からは候補者の脱原発にかける「本気度」を調べたり、資金面などで支えたりする草の根の動きが起きている。 (宮尾幹成)


 生活の党、みどりの風、社民党は三月に「脱原発基本法案」を参院に共同提出した。原発推進の国策を百八十度転換し、遅くとも二〇二五年までに原発ゼロを実現するとの内容だ。


 法案提出を後押ししたのは、ノーベル賞作家の大江健三郎氏らが呼び掛けた市民グループ「脱原発法制定全国ネットワーク」。同じく脱原発を打ち出す民主党やみんなの党は、目標時期などで意見が合わず、共同提出に加わらなかったが、両党や無所属の一部議員が「賛同」の署名をした。


 全国ネットワークは、投票先を選ぶ判断材料にしてもらおうと、参院選の全候補者に法案への賛否を尋ねた。十九日現在、選挙区二十五人、比例代表二十六人が賛意を示している。海渡雄一事務局長は「脱原発を一刻も早く実現してくれる政治家を参院に送り込もう」と訴える。


  ×  ×  ×


 別の市民グループは四月、脱原発政治連盟(略称・緑茶会)を設立。所属政党にかかわらず、脱原発に向けた政策協定を結んだ候補者を推薦し、寄付で集めた選挙資金や、脱原発に賛同する有権者の名簿を提供してきた。十九日現在、選挙区と比例代表で計三十六人を推薦している。


 全有権者に「脱原発候補」の選択肢を示すため、推薦候補のいない選挙区では「支持」「支援」の形で緩やかに応援する候補を決めた。名簿は緑茶会のホームページ=「緑茶会」で検索=を参照。


  ×  ×  ×


 共産党は原発ゼロを公約するが、脱原発基本法案については「即時ゼロ」を目指す立場から賛同していない。全国ネットワークは「選挙が終わったら共産党を呼んで討論したい」としている。


 緑茶会も共産党候補に推薦を申し出た。だが「一団体と政策協定を結んだ前例がない」と辞退したため、支持にとどめている。


 ◆脱原発基本法案に賛同する参院選候補者(十九日現在)


 【選挙区】▽民主 松浦大悟(秋田)岡崎トミ子(宮城)武内則男(高知)松野信夫(熊本)▽みんな 行田邦子(埼玉)米長晴信(山梨)▽生活 平山幸司(青森)関根敏伸(岩手)太田和美(千葉)森裕子(新潟)佐藤公治(広島)▽社民 遠藤陽子(福島)川上康正(埼玉)木村栄子(神奈川)渡辺英明(新潟)伊藤善規(愛知)▽みどり 舟山康江(山形)露木順一(神奈川)丸子安子(東京)平山誠(愛知)亀井亜紀子(島根)▽沖縄社会大衆党 糸数慶子(沖縄)▽緑の党 松本なみほ(兵庫)▽無所属 大河原雅子(東京)藤島利久(大阪)


 【比例代表】▽民主 相原久美子、神本美恵子、ツルネン・マルテイ▽みんな 川田龍平▽生活 広野允士、はたともこ、藤原良信、山岡賢次、東祥三、三宅雪子▽社民 又市征治、矢野敦子、鴨桃代、山城博治▽みどり 谷岡郁子、井戸川克隆、山田正彦▽緑の党 大野拓夫、尾形慶子、木田節子、木村雄一、島崎直美、須黒奈緒、田口まゆ、長谷川羽衣子、三宅洋平

2647チバQ:2013/07/20(土) 09:19:50
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1123/20130713_01.htm
気流どこへ 参院選東北6選挙区(1)宮城/民主現職に危機感/2議席目の争奪過熱

二つの議席をめぐり、各党が総力戦を繰り広げる宮城選挙区。無党派層はどう動くのか=6日午後、仙台市青葉区の藤崎前



 参院選(21日投開票)は中盤戦に突入し、東北6選挙区の攻防も激烈になっている。自民党は「1人区」の5選挙区独占と「2人区」の宮城でトップ当選を狙う。民主党など野党と無所属は、現職が議席死守を狙う選挙区を中心に接戦を演じている。激しさを増す東北決戦を追った。(敬称略)

<顔つき一変>
 先行する自民を追って、民主とみんながデッドヒートを繰り広げる。宮城選挙区(改選数2)は、にわかに緊迫の度を増してきた。
 4選を目指す民主現職の岡崎トミ子(69)が、崖っぷちの危機感をにじませ始めた。
 石巻市内で遊説した10日、夕方に駆け付けたのは仙台市青葉区であった支持労組の集会。「労働契約法を改正し、非正規雇用を減らす政策を進めた」。約100人を前に、いつも以上に労働問題の訴えに時間を割いた。
 その足で石巻市へとんぼ返り。翌朝の石巻魚市場でのあいさつ回りのため、深夜の三陸自動車道を駆け抜けた。
 敵はリードする自民現職の愛知治郎(44)ではない。2議席目を競り合うみんな新人の和田政宗(38)だ。
 岡崎は郡部でやや有利とみられるが、従来強かった仙台市での浸透がいまひとつ。県連幹部は「党の不人気が直撃している。無党派層をさらわれかねない」と言う。
 10日を境に選対スタッフの顔つきは一変した。支持労組への念押し、人脈フル活用の票の積み重ね…。防戦から攻撃に転じる突破口をうかがう。

<逆転に自信>
 「東日本大震災から2年4カ月。生活が良くなっていなければ議員を代えないといけない。選手交代の選挙だ」。気仙沼市内の仮設住宅で12日、みんな政調会長の浅尾慶一郎が訴えた。
 雨が降る中、ぽつりぽつりと住民が姿を現す。それを見つけるや猛然と駆け付け、握手を求めた和田。「最後の1人が仮設から出られるまで身を粉にして、血を吐くまで戦う」と強調した。
 報道各社の序盤戦の世論調査では、愛知と岡崎を追う展開だが、8日に仙台市に入った党代表渡辺喜美は意に介さない。「民主党は崩壊過程。2番目に入るのは可能だ」
 仙台市などの仮設住宅を徹底して回り「復興の政宗」の浸透に手応えを感じる陣営。和田を支える衆院議員林宙紀(比例東北)は「逆転できる位置に付けた」と追い上げに自信を見せる。

<緩みを警戒>
 2議席目の攻防を横目に、愛知は初の1位当選を見据える。仙台市中心部で11日、得意のフレーズを繰り返した。「アベノミクスはこれからが大切だ。政策を総動員して初めて経済が回復する」
 企業や団体は勢いを見逃さない。同市青葉区の選挙事務所の壁には推薦状がびっしり。6年前の1.5倍を超える。自動車関連など有力企業幹部もひっきりなしに訪れる。選対本部長の相沢光哉は「国政から吹く追い風が強い」と言う。
 不安視するのは「もう当確」という安泰ムードだ。振り払う鍵は攻めの姿勢と踏む。
 11日夕、JR仙台駅前で党青年局長の小泉進次郎が「ねじれ解消には愛知さんの力が必要だ」と声を張り上げた。当初仙台入りは予定になかったが、陣営がねじ込んだ。苦心の引き締めが続く。
 共産新人の岩渕彩子(30)は、反自民票の受け皿になろうと懸命だ。12日夕、多賀城市の街頭で「暴走を続ける安倍政権にストップをかけられるのは共産党だけだ」と力を込めた。
 幸福実現新人の皀智子(41)も支持者回りを続けている。


2013年07月13日土曜日

2648チバQ:2013/07/20(土) 09:20:14
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1123/20130714_04.htm
気流どこへ 参院選東北6選挙区(2)秋田/現・元「大物」が動く

候補者の街頭演説の終わりに、こぶしを突き上げて支持を表す有権者=6日午後、大館市



<初めて前へ>
 巻き返しへ、県政界の「大物」が動きだした。11日夜、横手市の道の駅駐車場。民主現職の松浦大悟(43)の傍らで、元知事で、みんなの党参院議員の寺田典城が声を振り絞った。
 「右を見ても左を見ても自民党。(国会が)みんな自民党になったら、(国民は)何も言えなくなってしまう」
 知事を3期務め、県内で大きな影響力を誇った寺田。知事引退後、各種選挙戦で民主候補を後方支援してきたが、前面に出るのは初めてだ。
 元民主党衆院議員で次男の学は3月、秋田市長選立候補のため離党した。「今までは息子がいたので表に出るのは遠慮していた」と寺田。「息子は民主党に10年間お世話になった。自民独占を阻止するため、政策の違いには多少は目をつむる」と、積極姿勢に転じた理由を語る。
 学の離党の痛手を引きずる民主党にとって、寺田は心強い援軍だ。党県連選対本部長の虻川信一は「元知事としての実績、支持率がある」と寺田効果に期待を寄せる。
 「自民だけでいいのか」。松浦は公示後、反自民の結集を繰り返し訴える。自主投票を決めた社民支持者や、昨年の衆院選で分裂した旧民主支持者も反応し始めた。
 市長選落選後、表舞台から姿を消した学も動く。4日の松浦の第一声に姿を見せ、人垣の後ろで松浦を見守りつつ、「自分なりに応援する」と支持を明らかにした。

<油断は禁物>
 過去の選挙で寺田に幾度も煮え湯を飲まされた自民。現職の県政トップが全面支援に乗り出す。
 4日、秋田市内であった自民新人中泉松司(34)の第一声。知事佐竹敬久は、中泉に寄り添うように、高らかに宣言した。
 「秋田の若杉を、秋田と日本を支える大木に育てる」
 自民寄りを自認する佐竹だが、これまでは県民党を強調し、遠回しに自民系候補の支援をにおわす程度だった。
 今回は違う。自民が政権復帰後の初の国政選挙である上、中泉は県議初当選以来、目を掛けてきた若手の成長株だった。
 報道各社は序盤から、組織力に勝る中泉優位を伝えた。自民党県連は寺田の登場を警戒しつつ、「もはや過去の人。影響力は限られている」と冷静に分析してみせた。
 陣営が恐れるのは油断だ。党総務会長の野田聖子は10日、にかほ市の街頭演説に駆け付け「大変な激戦区」と、あえて危機感を強調。「現職に勝つというのは容易ではない。全国の首長選挙では負けが続く。あの小泉進次郎君の地元の横須賀市もそうだ」と訴えた。

<自共対決に>
 反自民の結集に懸ける松浦、組織の厚みで戦う中泉。現、元知事の力も借りて、両陣営はラストスパートに入った。
 共産新人の佐竹良夫(62)は、東京都議選での党躍進を受け、自共対決に持ち込もうと躍起だ。「自民は地方切り捨ての政治をしている。アベノミクスは大企業を喜ばせるだけの危険な毒矢だ」と強調する。
 幸福実現新人の西野晃(36)は県内全域を回り、支持を訴える。
(敬称略)


2013年07月14日日曜日

2649チバQ:2013/07/20(土) 09:20:42
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1123/20130715_06.htm
気流どこへ 参院選東北6選挙区(3)福島/高市発言、民主逸機

候補者の演説を聞いて拍手する有権者。票の争奪戦が激しさを増している=13日夜、郡山市



<矛盾の構図>
 生き残りを懸ける現職2人が連休初日、郡山市で火花を散らした。
 「必ず1番にならなければならない。1等賞を取らせてください」。自民現職の森雅子(48)は13日午後、郡山市の仮設住宅と本宮市の個人演説会で「1番」を連呼し、頭を下げた。
 福島選挙区は改選数が2から1に減った。ともに再選を狙う森と、民主現職の金子恵美(48)のどちらかが必ず落選する。森は2007年、金子に13万票の大差をつけられての2番手当選。報道各社が報じる「森リード」に安心はしない。
 福島県では、福島第1原発事故の影響で今も15万人が避難生活を送る。公示日に首相安倍晋三が入ったほか、法相谷垣禎一、青年局長小泉進次郎らを次々と投入。専ら衆参ねじれの解消を訴え、安定した政治による復興加速をアピールする。
 論戦の陰には矛盾が潜む。選挙区の主要候補はそろって「県内原発全基廃炉」を掲げる。このため、いまだに被害が拡大する原発被災地で、原発政策が争点にならないという構図が鮮明になっているのだ。
 森も「県内原発全基廃炉は県民の願い」と軽く触れるだけ。再稼働問題や政権が進める原発輸出を語ることはなく、「争点かわし」は否めない。

<強い危機感>
 「命を軽んじるような政府与党に私たちの暮らし、命を任せていいのか」。民主の金子は13日夜、郡山市の個人演説会で攻勢に転じる意気込みを強調した。
 念頭にあるのは、自民党政調会長高市早苗の「原発事故で死んだ人はいない」という発言だ。応援に入った党代表海江田万里も「言及するに値しない」と切って捨てた。
 昨年の衆院選で、民主は県内選挙区1勝4敗の大惨敗。高市発言は「潮目を変える」(党県連幹部)チャンスだったが、敵が一枚上手だった。
 失言があった翌日の6月18日、真っ先に抗議したのは自民県連。民主県連が街頭で攻撃したのは20日だった。金子は「遅かった」と悔やむ。
 党県連代表の増子輝彦は演説会で「有権者の4割はまだ投票先を決めていない」と繰り返すが、「(リードする)森の背中が見えない」と打ち明ける。
 時事通信が公示後に実施した世論調査によると、民主の支持率は3.9%で、公明の4.4%を下回った。
 金子は6年前との落差に強い危機感を抱く。「今回は手を振ってくれる人がほとんどいない。逆に両手でバツマークをつくる有権者もいる」

<脱原発訴え>
 現職の激突に割って入ろうと、共産、社民は「脱原発」を切り札に支持を訴える。共産新人の岩渕友(36)は「共産の議席を伸ばして、再稼働阻止、原発即時ゼロを実現する」と訴える。
 原発事故避難者でもある社民新人遠藤陽子(63)は東北唯一の党公認候補。「避難者の立場で政策を考えられるのは私だけだ」と強調する。
 幸福実現党の新人酒井秀光(45)、諸派新人杉内一成(80)も県内を回っている。(敬称略)


2013年07月15日月曜日

2650チバQ:2013/07/20(土) 09:21:51
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1123/20130716_02.htm
気流どこへ 参院選東北6選挙区(4)山形/農業票の争奪激化


候補者の訴えを聞く農業者ら。TPPをめぐる駆け引きが激化する=11日、山形県飯豊町



<戦術見直し>
 環太平洋連携協定(TPP)交渉参加をめぐる攻防がもつれ込む。
 「農業がつぶれたら地域は崩壊する。中央の圧力には負けない」。11日夜、山形選挙区(改選数1)で再選を目指すみどりの風現職の舟山康江(47)が叫んだ場所は、山形県川西町の山形おきたま農協だった。
 TPP断固反対の舟山は、自民の支持母体だった県農協政治連盟の推薦を受ける。自民新人の大沼瑞穂(34)と競り合う全国屈指の激戦区だ。
 県農政連幹部が陣営に入り、各農協が総出で演説会を設定する。農協の本支店を拠点に県内を回り、農家を相手に声をからす舟山。県農協中央会長の長沢豊は「われわれは絶対にぶれない」と安倍政権への対抗心をむき出しにする。
 県農政連と組むのは知事吉村美栄子だ。公示前に1度マイクを握った以外に表立った動きは見せていないが、舟山陣営は吉村後援会の幹部が実質的に仕切る。
 これに民主、社民と連合山形が加わる。舟山の初当選を支えた共闘態勢だが、6年前とは事情が違う。舟山は昨年7月、TPP反対を理由に民主を離党。陣営は極力、政党色を抑えてきた。
 報道各社が大沼との接戦を伝えた6日、舟山の選対会議に焦燥感が漂った。「このままではわれわれの結束力が伝わらない」。陣営は戦術の見直しにかじを切った。
 「暮らしを守るのは舟山だ。一緒に戦う」。11日夜、民主県連会長の近藤洋介は長井市の演説会で、公示後初めて応援弁士を務めた。TPP推進派の近藤は舟山とは相いれない立場だが、背に腹は代えられなくなった。

<批判かわす>
 自民の大沼は9日夜、東根市の演説会でサクランボ農家らを前に力を込めた。「コメなどの重要5品目は守る。守れないなら交渉から脱退する」
 党本部は山形を重点区とし、閣僚や党幹部を連日送り込む。舟山との接戦に加え、県農政連が公然と反旗を翻したことへの怒りが収まらない。
 13日午後には首相安倍晋三が入り、県内3カ所を駆け巡った。JR山形駅前では「TPP」の言葉こそ使わず、「日本の農業は断固として守る」と力説し、県農政連の批判をかわした。

<切り崩しも>
 したたかな切り崩しも進む。農相林芳正は7日、天童市で若手農業者と懇談。TPPへの不安を口にする地元農協青年部の声にうなずきながら、「5品目を守るという国会決議はだてじゃない」と語り掛けた。
 官房長官の菅義偉は8日、山形市で約500人の企業関係者を前に、経済政策アベノミクスの成果を強調した。地元の参院議員岸宏一が続き「山形県民は安倍政権にノーを突き付けるのか」と迫った。
 公示後、知事吉村に重要閣僚と有力国会議員が立て続けに電話を入れた。「もう動くな」との意を伝え、くぎを刺した。
 対話と圧力。政権党のメンツを懸けた「二正面作戦」が加速する。
 共産新人の太田俊男(59)は11日、党国対委員長の穀田恵二と山形市の街頭に立ち「山形の農業が壊滅する」とTPP反対などを訴えた。幸福実現新人の城取良太(36)も街頭演説などを続ける。(敬称略)


2013年07月16日火曜日

2651チバQ:2013/07/20(土) 09:22:20
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1123/20130717_08.htm
気流どこへ 参院選東北6選挙区(5)青森/非自民、死守へ躍起


候補者の訴えを熱心に聞く有権者=12日、弘前市



<どぶ板戦に>
 「青森の全議席を自民に与えていいのでしょうか。非自民の議席は絶対に必要なんです」
 青森選挙区(改選数1)で再選を目指す生活現職の平山幸司(43)は12日、雨の青森市を傘も差さずに駆け回り、住宅街や商店街で道行く有権者と握手した。
 自民は昨年の衆院選で青森1〜4区を制覇。平山が議席を失えば、衆参6人の国会議員は全て自民になるのだ。
 報道各社の情勢調査は平山の劣勢を伝え、自民新人の滝沢求(54)が先行する。議席死守の鍵は、出身地の津軽地方をがっちり固め、滝沢の地盤である八戸地域で票を奪うことだ。選対本部長に党代表小沢一郎を迎えて、小沢イズムの原点であるどぶ板戦に力を入れる。
 その八戸で平山は公示後、3年前に引退した民主党元参院議員田名部匡省の名を叫んだ。「八戸の皆さんは田名部先生を支え、自民以外の議席を守ってきた」
 これが思わぬ事態を招いた。匡省の娘で民主県連代表の匡代は「父の名を使うのはやめてほしい」と不快感を示し、県連関係者の不興を買った。
 平山は「非自民議席を守った先生を今でも尊敬している。それを伝えたかっただけ」と言うのが精いっぱいだった。野党同士のつぶし合いで、滝沢の背中は遠のく。

<組織戦 徹底>
 「『滝沢は強いぞ。これは大丈夫だぞ』。そのようにマスコミは報道するが、とんでもない」
 自民党前副総裁の大島理森(青森3区)は11日夜、八戸市で開いた滝沢の総決起集会で声を張り上げた。
 横には神妙な表情の滝沢が直立する。集会が始まる30分前に会場入りし、玄関口で来場者を出迎えた。一人一人と握手する念の入れようだ。
 党本部も引き締めを緩めない。首相の安倍晋三は14日、青森市で演説し「あぜ道を歩き、街角に立って、多くの県民の声を聞いてきた。県議としての実績を一つ一つ積み重ねてきた」と滝沢を持ち上げた。
 「選挙戦はこれからだ。どうか滝沢をお願いいたします」。終盤戦に入っても大島は、演説会などでこう繰り返す。「完全なる自民王国」へ組織戦がうなりを上げる。

<「結果残す」>
 みんな新人の波多野里奈(40)は党三役の応援を相次いで受ける。青森では同党初の国政候補で知名度アップに躍起だ。党代表渡辺喜美は8日夜、青森市で街頭演説後、「青森は地方議員がいない空白県。この選挙で結果を残す」と強調した。
 無所属新人で前県農協中央会長の工藤信(59)は、環太平洋連携協定(TPP)交渉参加への反対を鮮明にする。推薦した民主県連のサポートで懸命に追う。12日夜には地元弘前市で農家を集めた集会を開き「TPPを阻止する」と繰り返した。
 共産新人の吉俣洋(39)は12日夕、党国対委員長穀田恵二とともに青森市で演説し「原発問題で堂々と自民と論戦しているのは共産だけだ」と支持を求めた。
 幸福実現新人の石田昭弘(54)も県内各地を回っている。(敬称略)


2013年07月17日水曜日

2652チバQ:2013/07/20(土) 09:22:48
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1123/20130718_02.htm
気流どこへ 参院選東北6選挙区(6完)岩手/豪華弁士、候補埋没


仮設住宅団地で演説し、震災復興への熱意を語る候補者=宮古市内



<後ろ盾なし>
 約110カ所。岩手選挙区(改選数1)で3選を目指す無所属現職の平野達男(59)が、14、15の2日間で回った仮設住宅や仮設商店街の数だ。久慈市から陸前高田市まで沿岸を南下し、街頭でひたすら実績を訴えた。
 「一議員の立場になったが、これまでの経験と知識、現場感覚を総動員し、引き続き復興の最前線に立たせてほしい」
 平野は今回、県内で影響力を誇った生活代表小沢一郎から離反し、民主も飛び出した。政党の後ろ盾はないが、強みは知名度の高さだ。東日本大震災の被災地・岩手にあって、初代復興相を務めたインパクトは大きい。
 宮古市田老地区では、女性(73)が平野の手を握り締めた。「仮設住宅で死にたくない。よろしくお願いします」
 他陣営が全員新人であることを意識し、即戦力を強調、終盤にかけ一気に引き離しにかかる。

<23人ずらり>
 地をはうような平野の戦いに対し、自民は対照的な戦術を取る。
 知名度不足が指摘される新人田中真一(46)を押し上げるため、仕掛けるのは「史上最大の空中戦」(県連幹部)。盛岡市の田中の選挙事務所には、公示後に県内入りした党幹部ら23人の名前がずらりと並ぶ。
 平野が沿岸の被災地を回っていた14日、首相安倍晋三は県内3カ所で田中の応援演説に立った。
 「野党の力には限界がある。まして無所属では、どんな立派な人でも役に立たない」。JR盛岡駅前では拳を振り上げて他陣営を切って捨て、約1000人を沸かせた。安倍は18日、再び岩手に入る。
 ただ、豪華な弁士の中で、肝心の田中の存在がかすみがちだ。陣営の中には「人が集まっても、票にはならない」と懸念する声が上がる。

<漂う悲壮感>
 生活新人の関根敏伸(57)は代表の小沢の全面支援の下、「小沢王国」の死守を目指す。
 小沢も18日に県内10カ所を回る。5月に関根の擁立を発表してから県内入りは6度目。異例のてこ入れだ。1993年の自民離党以来、岩手選挙区で自身が推す候補を続々と当選させてきたが、昨年12月の衆院選で基盤は揺らいでおり危機感は強い。小沢後援会幹部は「最後まで力を尽くすのが小沢流だ」と悲壮感を漂わせる。
 民主新人の吉田晴美(41)は「女性の優しさ、きめ細かさで震災復興に対応したい」と、女性の視点をアピールする。党の衆院議員2人が付きっきりで歩くが、党分裂の影響は否めない。
 吉田は14日午後、JR盛岡駅前で街頭に立った。聴衆は約20人。2時間前、田中の応援で首相の安倍が演説した熱気はすっかり冷めていた。
 共産新人の菊池幸夫(54)は16日、応援に駆け付けた志位和夫委員長とともに消費税増税中止、原発即時ゼロを訴えた。幸福実現新人の高橋敬子(51)も立候補している。
(敬称略)


2013年07月18日木曜日

2653チバQ:2013/07/20(土) 09:23:14
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1123/20130719_06.htm
復興需要減にらみ集票 宮城の建設業界、自民比例候補支援

比例代表の自民党現職が開いた個人演説会。建設業関係者で埋まった=13日、仙台市青葉区



 宮城の建設業界が、参院選(21日投開票)の比例代表で再選を目指す自民党現職を強力に支援している。現職は元国土交通事務次官で全国建設業協会が推薦する「業界代表」。東日本大震災からの復興需要の縮小を想定して、自民党が掲げる「国土強靱(きょうじん)化」による公共工事の重点配分を引き出す狙いがにじむ。

 「皆さんの賃金を上げるには公共工事の総額を増やして継続的にやることが必要。それが国土強靱化だ」
 13日、現職が仙台市内のホテルで開いた個人演説会。業界向けの「公約」に、詰め掛けた関係者約900人から拍手が湧き起こった。
 宮城県建設業協会の佐藤博俊会長は「候補には労務単価引き上げに尽力してもらった。選挙で結果を出すことが感謝の証し。東北一の得票を目指す」と呼び掛けた。
 業界が躍起になるのは、復興事業が一段落した後も、国土強靱化による公共工事の継続を期待しているためだ。
 宮城県の一般会計予算の普通建設費(決算ベース)を見ると、震災前の2010年度は1135億円だったが、震災後の11年度には6075億円に増えた。復興関連が全体の需要を支える。
 国土強靱化は、建物の耐震化や津波対策に今後10年、集中投資する党の政策。党内には200兆円規模の財政出動を求める声もある。
 公共工事の配分に影響するとみられているのが、県別の得票だ。
 04年参院選で宮城は、業界候補の得票が1万3000票で北海道に次いで2位だった。07年は8100票に減ったものの、全国3位。県建設業協会が強力なリーダーシップを発揮していた。
 民主党政権下の10年は、宮城選挙区を初めて自主投票とするなど対応が激変。比例代表の業界候補の得票は4000票に半減した。
 業界関係者は「今回は8000票に戻すことが目標だ」と言う。地元業者が受注した国直轄の土木や建築の公共工事は、震災前の10年度は121件だったが、11年度は275件と倍以上に増えた。「票も増えて当然」と強調する。
 3年前に大きく票を減らした市町では、首長や自民党県議の動きも加速してきた。ただ、かつての集票力を再現できるかどうかは不透明だ。
 仙台市内の建設会社の元役員は「下請け業者は業界全体の利益よりもきょう、あすの生活が重要。社長の世代交代も進み、締め付けは難しくなっている」と話す。


2013年07月19日金曜日

2654チバQ:2013/07/20(土) 09:23:41
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1123/20130718_10.htm
衆院落選組、応援に温度差 奔走次にらむ・粛々距離置く

 昨年の衆院選で苦杯をなめた東北の野党系元議員らが、参院選(21日投開票)でさまざまな動きを見せている。所属政党の候補の応援に奔走する人がいれば、離党などを経て、表立った支援を控える人もいる。

 宮城3区で3選を逃した民主党の橋本清仁氏(42)は「被災地のために頑張る」と再起を誓う。10日は比例代表に立った元閣僚を応援。かつて秘書として仕えた恩師だ。仙台市中心部で「宮城の復興にも取り組んだ」と実績を訴えた。宮城選挙区で戦う現職への支持も呼び掛けた。
 青森3区で4選を阻まれた民主党青森県連代表の田名部匡代氏(44)は、青森選挙区で党が推薦した無所属新人を支援する。自身は党の立候補要請を断り、独自候補を立てられなかった。「次につながる態勢づくりが大切。今が踏ん張りどころ」と前を向く。
 日本未来の党から岩手1区に立って涙をのんだ達増陽子氏(48)は、岩手選挙区で生活の党新人を支援する。足掛かりは夫で知事の拓也氏(49)の後援会だ。
 宮城1区で敗れた共産党の角野達也氏(54)は、参院選直後の仙台市長選(28日告示、8月11日投開票)に無所属で立候補する。「国政も市政も与党批判の受け皿になる」と宮城選挙区の共産新人と市内を回る。
 同じ宮城1区で落選した社民党の桑島崇史氏(34)は比例代表で3選を狙う党幹事長の議席死守に力を注ぐ。
 宮城4区で届かなかった日本維新の会県支部幹事長の畠山昌樹氏(39)は、宮城が拠点の比例代表候補の応援に駆け回る。「参院選、2015年の統一地方選で結果を残して衆院選に臨む」と意気込む。
 選挙戦に距離を置く元議員もいる。秋田1区で4選を逃した元首相補佐官の寺田学氏(36)は、民主を離党して立候補した4月の秋田市長選も落選。秋田選挙区には民主現職がいるが「一支持者として応援する」と表立った活動は控えている。
 宮城2区で未来から再選に挑んで敗れた斎藤恭紀氏(44)は無所属になった。仙台市で9日、政治団体「新党大地」の応援マイクを握ったが「衆院選の恩返し」と言う。


2013年07月18日木曜

2655チバQ:2013/07/20(土) 09:24:08
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1123/20130718_09.htm
会津の「黄門票」草刈り場 引退の渡部恒三氏、応援に現れず

主現職の個人演説会。選挙戦を通じ渡部氏は姿を見せていない=16日午後7時ごろ、喜多方市



 参院選福島選挙区(改選数1)で、政界を引退した「平成の水戸黄門」こと、元民主党最高顧問渡部恒三氏(81)の支持者が多い会津地方が草刈り場となっている。民主は根強い「黄門様」人気に期待するが、肝心の渡部氏本人は公示日以降、一度も現職候補の応援に姿を現していない。

<体調不良で欠席>
 会津若松市で15日夜、民主現職の金子恵美氏(48)の個人演説会が開かれた。来賓に大畠章宏元国土交通相や会津地方の9市町村長が顔をそろえたが、渡部氏は「体調不良」を理由に欠席した。
 渡部氏は昨年11月、政界を引退。翌月に行われた衆院選では、地元の福島4区で後継候補を擁立できず、自民党と比例復活した日本維新の会の新人2人に、43年間死守してきた地盤を明け渡した。
 金子氏の陣営は「衆院選では自民と維新に恒三さんの票が流れた。組織は戦わないと弱体化する。今回、どれだけ取り戻せるかが鍵」(渡部譲・福島4区選対本部長)と分析する。
 渡部氏は現役時代、選挙区内で約9万票を集め、衆院の比例東北や参院の全国比例でも民主が会津地方で5万〜8万票を獲得する原動力になっていた。
 民主が衆院福島4区エリアで獲得した比例票の県全体に占める割合は、2007年参院選が15.7%、09年衆院選14.5%、10年参院選14.7%だった。12年衆院選は13.6%と初めて13%台に低下し、渡部氏引退の影響がじわりと会津全域に広がっている。

<攻勢強める自民>
 自民現職の森雅子氏(48)の陣営は、好機とみて会津地方を重点区に位置付ける。後援会幹部は「金子氏は県北、森は浜通りが地盤で、唯一の空白域が会津だ」と語る。17日も個人演説会を会津若松市で開くなど、会津票獲得に攻勢を強める。
 金子氏陣営には、仮に渡部氏が陣頭に立ったとしても、「親分が引退した以上、頑固な会津人気質の後援会がどこまで動くか未知数」(民主県連幹部)との見方もある。
 会津若松市選出の宮下雅志・民主県議は「高齢で引退した恒三さんにいつまでも頼れない。組織を立て直し、地道に政策を訴えるしかない」と話している。


2013年07月18日木曜日

2656チバQ:2013/07/20(土) 09:24:39
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1123/20130718_08.htm
小沢代表、不在の陣 生活・平山氏応援演説、公示後さっぱり


公示前は度々県内に入り、平山氏の支援体制づくりに奔走した小沢代表=5月下旬、青森市



 参院選青森選挙区(改選数1)で、生活の党現職の平山幸司氏(43)の選対本部長を務める小沢一郎党代表が姿を見せていない。公示前は頻繁に青森入りしていたのに、平山氏は応援演説のない「1人遊説」を続けるばかり。他陣営からは「小沢隠し戦術か」との声も出始めた。投票日まであと3日、小沢氏は青森に姿を現すのか。

 小沢氏は昨年の衆院選以降、「青森は重要な選挙区だ。負けるわけにはいかない」と度々口にしてきた。それなのに、と平山氏の陣営幹部は首をかしげる。「応援の要請はしている。党本部の説明では、日程の都合がつかないのだそうだ」
 小沢氏はことしに入り6回、青森県に入った。3月は東北町まで足を伸ばし、県農協中央会の岡山時夫会長の自宅で支援を要請。4月は、不調に終わったが、無所属新人で前県農協中央会長の工藤信氏(59)と青森市内で会談し、共闘を呼び掛けた。
 だが、公示以降、県内での動きはぴたりとやんだ。小沢氏は最後に青森入りした6月、記者団に「(選挙期間中は青森に)できるだけ来たい」と話していたが、平山陣営によると、青森入りは現時点で未定という。
 公示後、自民党の安倍晋三首相や小泉進次郎衆院議員、みんなの党の渡辺喜美代表ら各党の「顔」ともいうべき人気政治家が続々と青森入りし、公認候補の応援演説を行っている。
 一方の小沢氏は姿を見せず、他陣営からは「小沢代表を、あえて表舞台に出さない作戦ではないか」との臆測まで出てきた。
 平山氏は「小沢代表には選対本部長として、いろいろな方向からお力添えをいただいている。私は県内各地で主義主張を訴えるだけだ」と話している。


2013年07月18日木曜日

2657チバQ:2013/07/20(土) 09:25:27
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1123/20130716_10.htm
参院選 とうほく 比例の熱戦(上)

 参院選(21日投開票)は終盤戦を迎え、比例代表で、東北に拠点を構える候補者たちの戦いがヒートアップしてきた。比例代表は、政党内で個人名票の多い順に当選が決まるため、各陣営は名前の浸透に懸命だ。地元で支持を固めながら、全国を飛び回る各候補者の動きを追った。

<人脈武器、票上積み/民主> 
 元農相の新人鹿野道彦氏(71)は、衆院議員11期で培った広い人脈を武器に国政復帰を狙う。地元の山形市を中心に票の積み上げを図る。
 山形選挙区(改選数1)で再選を目指すみどりの風現職の選対最高顧問も務め、連動作戦を強める。ともに環太平洋連携協定(TPP)交渉参加反対や脱原発を掲げ、支援団体の集会などでは「比例は鹿野、選挙区は現職」と呼び掛ける。

<組織固め、余念なし/自民> 
 青森県薬剤師会長の新人木村隆次氏(55)は、全国の日本薬剤師会支部や介護・福祉系の団体などを回る。医療、介護、福祉の連携を図る「地域包括ケア」や認知症対策の推進を訴える。選対本部長には県議会議長を据え、県内の票固めに万全を期す。現政権が進める一般用医薬品のインターネット販売の解禁には反対している。
 元岩手県議で衆院議員を1期務めた新人佐々木洋平氏(71)は大日本猟友会の会長。全国の猟友会メンバーから支援を受ける。公示前は43都道府県を歩いた。公示後は岩手県南を軸に県内遊説に力を入れ、「鳥獣被害は深刻化しており、狩猟行政を確立する」と話す。
 防衛政務官の現職佐藤正久氏(52)は、地元の福島市に事務所を構える。「ヒゲの隊長」で知られ、「全国で約20万と言われる自衛隊票」(陣営)を頼りに再選を図る。選挙期間中、福島県内には3回しか入らず、全国の主要駐屯地前で街頭演説を展開。復興や防衛予算の拡充などを掲げる。

<支援母体精力的、掘り起こし期す/公明> 
 郡山市在住の新人若松謙維氏(57)は北海道、東北地区の重点候補として浸透に全力を挙げる。衆院議員3期の経験が強みで、党支援母体の創価学会がフル回転する。6日にはJR仙台駅前で山口那津男代表と街頭演説し「被災地復興の先頭に立つ。勝たせてください」と声を張り上げた。終盤は東北6県を回り、票の掘り起こしに努める。


2013年07月16日火曜日

2658チバQ:2013/07/20(土) 09:25:52
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1123/20130717_09.htm
参院選 とうほく 比例の熱戦(下)

<支持者固めに全力/みんな> 
 元宮城県議の新人菊地文博氏(53)は、地元の仙台市宮城野区が拠点だ。終盤は個人演説会を連日開き、「私の集大成の戦いだ」と訴えて、旧来からの支持者固めに全力を挙げる。党衆院議員らも駆け付け、地域主権確立に挑む「第三極」をアピールしている。
 福島市出身で元衆院議員の新人山口和之氏(57)は、民主党からくら替えして立候補した。日本理学療法士協会の理事を務め、「リハビリや介護サービスの充実」を政策の柱に据える。全国の協会支部を足場に19都府県で個人演説会を開き、支持を求めている。

<「小沢王国」結束岩手で呼び掛け/生活>
 小沢一郎党代表の元秘書の現職藤原良信氏(61)は、地元の岩手県内をくまなく回り、支持基盤の分裂で弱体化する「小沢王国」の結束を呼び掛ける。岩手選挙区(改選数1)の新人候補者と連動し「国民の生活が第一。被災地の声を国政に届けたい」と主張する。

<自共対決印象づけ/共産>
 「首切りが自由な社会にはさせない。自民党の悪政と戦う」。元ソニー労組仙台支部副委員長の新人小高洋氏(32)は労働法制の規制緩和に反対し、「自共対決」を印象づける戦いを展開する。宮城選挙区(改選数2)の新人候補と選挙カーに乗り、票を掘り起こす。

<「脱原発」旗印に無党派層に訴え/みどり>
 前福島県双葉町長の新人井戸川克隆氏(67)は「脱原発」が旗印。東京都新宿区に事務所を構え、首都圏の無党派層の支持拡大を狙う。選挙戦中盤から、地元住民らが避難生活を送る福島県内の仮設住宅をこまめに回り「被災地の苦しさを国政に届けたい」と語った。

<知名度を生かし保守票結集に力/維新>
 新人中野正志氏(65)は、自民党衆院議員を3期務めた知名度が強み。地元の仙台市で保守票の結集に力を入れる。市内で開催した個人演説会には園田博之幹事長代理を招き「復旧復興の加速には、中野でなければだめだ」と声を張り上げた。
 「北朝鮮に拉致された日本人を救出する秋田の会」代表の新人松村譲裕氏(46)は拉致問題の解決を訴える。「正しい国家観を持ち、堂々と主張できる国に変える」と強調。党県総支部の村岡敏英代表と街頭演説や企業訪問をこなし、保守支持層の取り込みに奔走する。


2013年07月17日水曜日

2659チバQ:2013/07/20(土) 09:26:18
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1123/20130717_02.htm
山形選挙区 吉村知事、舟山氏支援 自民に配慮、圧力否定

 吉村美栄子山形県知事は16日の定例記者会見で、参院選山形選挙区(改選数1)で支援するみどりの風現職の舟山康江氏(47)への応援に関し、「私自身がこれから(舟山氏の)集会に出ることはない」と述べ、21日の投票日まで表立った行動はしない考えを示した。

 吉村知事は「心情的には舟山氏支持で変わりないが、知事としての立場がある。公務にまい進したいという思いが一番強い」と理由を説明した。
 「私自身いろいろな人から応援を受けている。無投票で再選したこともある」とも話し、1月の知事選で対立候補を擁立しなかった自民党への配慮もみせた。
 自民党は新人の大沼瑞穂氏(34)を擁立しており、吉村知事の動きには反発の声も上がる。吉村知事は「1回目(2009年)の知事選で応援してくれた人に、1回ずつ恩返しをさせてもらっている。舟山氏の応援は私の生き方だ。理解いただけると思う」と語った。
 舟山氏支持に動いたことで、政権党から圧力がかかったという舟山氏陣営の主張については「無言の圧力があったと捉える向きもあるが、私はそうは受け止めていない」と否定した。
 吉村知事は公示前の6月27日、山形県大江町で舟山氏が開いた国政報告会に出席し、支援を表明して応援演説を行った。
 山形選挙区には2氏のほか、共産党新人の太田俊男氏(59)と幸福実現党の城取良太氏(36)が立候補している。


2013年07月17日水曜日

2660チバQ:2013/07/20(土) 09:30:13
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130718ddm005010203000c.html

2013参院選:揺らぐ・組織票の今/上 有力業界団体 「自民回帰」しこり残し

毎日新聞 2013年07月18日 東京朝刊


 ◇日医連、TPPに疑心暗鬼

 「参院選で候補を出さなければ組織は存在意義を失ってしまう。集票力がすなわち政治力だ」。9日、参院選比例代表に日本医師連盟(日医連)が擁立した自民党候補の決起集会が名古屋市で開かれ、愛知県医師連盟の柵木(ませき)充明委員長は約100人の医師らを前に声を張り上げた。

 日医連は日本医師会(日医)の政治団体。長年、自民党の支持組織だったが、2009年の民主党政権発足を受けて親民主のトップが就任。10年比例では民主候補を推薦する一方、自民とみんなの党の候補も支援する「またさき」に陥り、3人とも落選した。民主政権の弱体化が進んだ12年春の会長選では、自民党に近い横倉義武氏が勝利し、今回の参院選で再び自民支持へ一本化した。

 09年衆院選で政権から転落した自民党からいったん距離を置きながら、同党の政権復帰で再び「元のさや」に収まった有力組織は日医連だけではない。10年参院選で民主党から組織候補を立てて当選させた日本歯科医師連盟(日歯連)は、自民所属の現職が改選を迎えたこともあり、自民支持へと舞い戻った。

 小泉政権の郵政民営化に反対した全国郵便局長会(全特)はさらに「反自民」の歴史が長く、07年、10年と続けて国民新党を支援。改正郵政民営化法が成立し一定の決着がついたとして、9年ぶりに自民党の比例名簿に復帰した。

 だが、政権交代で右往左往した各団体と、団体が離反する野党の悲哀を経験した自民党の間はぎくしゃくしたままだ。日医連は、安倍晋三首相が参加を表明した環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の国民皆保険制度への影響を警戒。日医連候補は「上位当選し、できるだけ大きな声で政府に意見を述べたい」と早くもけん制する。

 日歯連は民主党内に組織代表の参院議員が残り、地方幹部は今後の組織運営を「神のみぞ知る」と漏らす。全特も「自民復帰にわだかまりを持つ一部の会員が他党支援に回った」(郵政関係者)との指摘が絶えない。全国農政連と自民党の間でもTPPを巡ってあつれきが生じる。「自民回帰」が起きても、かつての自民と業界団体の強固な結束は過去の話だ。

    ◇

 投開票を目前に控えた参院選。「自民1強」状態の陰で揺らぐ組織票の行方を追う。

2661チバQ:2013/07/20(土) 09:30:40
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130719ddm005010127000c.html

2013参院選:揺らぐ・組織票の今/中 中規模団体 自民追い風、目当て

毎日新聞 2013年07月19日 東京朝刊


 ◇定年例外、「ご当地候補」も擁立

 5月31日夜、東京・丸の内のビルの一角にある会議場で始まった日本放射線技師連盟の会合は、ややぎこちなく進んだ。「彼は、安倍晋三首相が進めている医療技術の輸出に大きな役割を果たしてくれる」。日本診療放射線技師会の中沢靖夫会長は同連盟が参院選比例代表で初めて擁立した自民党候補への支持を、参加した約200人に訴えた。

 放射線技師会の会員は約3万5000人、政治団体である同連盟は約1万人で、当選のハードルは低くない。それでも昨年末の衆院選の自民大勝を受け、同連盟は今年初めに擁立を決定。5月の公認に滑り込んだ。

 同党の比例名簿には今回、旧来の有力支援団体に加え、新興勢力とも言える中規模の組織候補も名を連ねる。日本介護支援専門員(ケアマネジャー)連盟と大日本猟友会はともに初めての候補擁立だ。

 猟友会の候補は派閥領袖(りょうしゅう)の強い後押しで、自民比例代表の70歳定年制の特例とされた。党幹部は「他に適任者がいないか何度も聞いたが、『この人でなくてはダメだ』と言われた」とこぼす。

 これらの業界に共通するのは「今回は代表を送り込めるチャンス」という計算だ。前回2010年の参院選で自民は比例12議席を獲得し、最下位で当選した自民候補の得票は約11万票。だが自民党は高支持率が続き、「個人票の当選ラインは前回よりかなり下がる」(同党参院議員)との見方が、これまで他の組織候補の支援に甘んじていた中規模団体を勢いづかせた。

 今回の自民比例候補は、元衆院議員など特定の地元で大量得票を狙う「ご当地候補」らも多い。

 石破茂幹事長のもとには、公示直前の6月まで、追い風を当て込んだ追加公認の自薦・他薦が殺到し、断るのに苦労した。中には他党の公募に応じていた人もおり、選対幹部は「ご都合主義が過ぎる」と苦り切った。

 次期衆院選を考えれば自民党も多くの組織に目配りする必要はある。半面、新たな業界代表は参院選後の安倍政権の政策決定をいっそう複雑にしかねない。

 「ずっと議席を持っている有力団体は我々のことを全然考えてくれない。自分たちで政治に出て行って、変えるしかない」。ある中規模団体の幹部は語気を強めた。

2662チバQ:2013/07/20(土) 09:31:04
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130720ddm005010034000c.html

2013参院選:揺らぐ・組織票の今/下 労組 逆風、足並み乱れ

毎日新聞 2013年07月20日 東京朝刊


 ◇連合傘下9産別、票を食い合い

 8日、北海道函館市での個人演説会。参院選比例代表で民主党から立候補した自治労出身の現職候補の横で、後援会北海道支部の大場博之幹事長が組合員ら約400人に奮起を促した。「6年前と状況は一変した。当選できるかは皆さんの肩にかかっている」

 この候補は元札幌市非常勤職員。第1次安倍政権の2007年参院選で「非正規の星」と脚光を浴び、党内トップの約50万票を獲得した。しかし今回現場からは「民主党と言うだけでそっぽを向かれる」と厳しい声ばかり。陣営は危機感を募らせ組織固めに力を注ぐ。

 民主党は過去最低だった01年の8議席を割る恐れがある。上位で当選してきた連合系候補も、個人票を食い合う生存競争の渦中にいる。同党比例候補を擁立した連合傘下の9産別は「ライバルは自公でも第三極でもない。他の産別だ」と口をそろえ、中立的な労組などを介して腹を探り合う。自民党のある衆院議員は「労組幹部がうちにまで情勢分析の相談に来た」と苦笑する。

 無党派層に期待できず、労組の内向き志向に拍車がかかる。「ある業界に悪のレッテルをはり、日本を誤った方向に導く人気取りの政治から脱却しなければならない」。4日、電力総連が東京都内で開いた出陣式では、組織候補が民主党の脱原発政策を暗に批判した。原発停止で賃下げなどの影響を受ける電力総連から見れば、脱原発発言を続ける菅直人元首相らは「天敵」(組合員)だ。陣営はポスターから党のロゴマークを外すなど「民主隠し」を徹底している。

 また環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の交渉参加を巡っても自動車総連などは所属企業の意向を反映して前向きだが、日教組や自治労などの官公労には反対が目立つ。

 世論の支持を失った民主党の連合頼みは深まる。だが各労組は組織防衛に終始し足並みはそろわない。ある労組幹部は「参院選で自民が大勝すれば民主がなくなるかもしれない。その時、機動的に動くためにも、自力で当選した証しが必要だ」と言い放った。(この連載は仙石恭、宮島寛が担当しました)

2663チバQ:2013/07/20(土) 09:32:55
http://www.asahi.com/area/iwate/articles/MTW1307190300003.html
首相VS小沢氏 岩手の戦
「雇用は60万人増えた」と実績を訴える安倍首相=釜石市


雨の中、安倍政権の政策を批判する小沢氏=盛岡市

[PR]

 【岩井建樹、東野真和】選挙戦終盤の18日、自民党総裁の安倍晋三首相と生活の党の小沢一郎代表が県内に入った。岩手選挙区で厳しい戦いを続けている両党の党首は、雨の中、各地で集まった数百人の聴衆に懸命に支持を訴えた。


 安倍首相は正午の陸前高田市の仮設団地前を皮切りに、被災地3カ所を含む5カ所で演説した。


 釜石市の自民党候補の選挙事務所前では、10分余りの演説の前半は、震災復興についての実績を訴え続けた。「復興庁に権限を集中し、現場主義で進めた」として、災害公営住宅の入居が始まっていることなど、数字をあげて説明した。


 後半は、経済が回復基調である点をあげ、「実感できないと言うかもしれないが、ボーナスが増えると、岩手旅行に行こうとなる。ウニやあわびを買ってくれる。今、景気回復の入り口にいる。自公が進めていかねばならない」と訴えた。


 小沢氏は、朝から沿岸被災地の宮古、久慈市の街頭に立ち、その後内陸を南下して計10カ所を回った。


 午後1時過ぎ、盛岡市中ノ橋通の商業施設「Nanak(ななっく)」前での演説は17分にも及んだ。安倍政権の経済政策やTPP(環太平洋経済連携協定)への参加姿勢を批判し、「自民党政権を大勝利させて、好き勝手させてしまったら、本当に取り返しのつかない状況になる」と強調した。


 さらに「民主党が安倍政権にしっかりとしたことが言えるのか」「政党に属さなくては影響力も行使できない」と、民主党や無所属候補も突き放した。

2664チバQ:2013/07/20(土) 09:35:03
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=540137261
奔走石破氏、雌伏の時


全国遊説の合間を縫って地元入りする石破茂幹事長(中央)。お膝元からの首相待望論とは裏腹に雌伏の日々が続きそうだ=9日、鳥取県若桜町若桜
 自民党の石破茂幹事長(衆院・鳥取1区)が首相の座への展望が見えぬまま、我慢の時を迎えている。昨年の総裁選で善戦を経て与党幹事長に就き、地元支援者らは参院選を「鳥取県初の首相の座をたぐり寄せる戦い」と注目する。しかし、安倍晋三首相の人気の高さを前に存在感は薄れがち。表向きには意欲を封印しながら、街頭でマイクを握り続ける。

 「そういうことは言わん方が良い」

 公示後、唯一の地元入りとなった9日朝。出身地の八頭郡内の街頭演説で、並んだ自民党候補が“石破首相”待望論を口にすると石破氏は表情を曇らせ、すぐさま選挙カーの中でくぎを刺した。

 自民候補は、前哨戦から石破氏を前面に出し、自民党への期待を集める戦術を展開。6日には米子市内で田村憲久厚生労働相も「安倍さんの次は石破首相を」と持ち上げたが、石破氏は沈黙を守る。

 昨年9月の総裁選で地方票の過半数を獲得した石破氏は、「ポスト安倍」の最有力の位置に付けたが、敗因は国会議員による支持基盤の弱さだ。「脱派閥」を唱え、党改革イメージを看板にする石破氏は、国民的人気があっても、派閥が残る自民党では“異端”だ。

 そうした中で、石破氏を中心に集まる派閥横断の勉強会「さわらび会」は、党内基盤の弱さを補う存在。6月の会合には約60人が出席し、存在感をアピールした。

 しかし、出席者で目立ったのは昨年末の衆院選初当選議員。派閥として機能しているわけではなく、昨年の総裁選直前、安倍氏の支援に回るために退会した中堅議員もいた。

 安倍内閣では、石破氏を支持して閣僚に登用されたのは田村氏のみ。党内では「石破氏のチャンスは(不測の事態の)棚ぼたしかない」との声もある中、党幹事長経験者は「与党幹事長の経験と人脈が政治生命に役に立つ」と“雌伏”の必要を説いた。

 その言葉を実践するように、公示後は10日間で、計100カ所以上で街頭演説を続けてきた。

 そんな石破氏が6月下旬、米子市内であった個人後援会の会合で、「政治家であることは手段。何かをやりたくて議員になり、大臣になる。それでもできんことを総理になってやるってことだ」と、決意をにじませた。

 参院選後の幹事長続投説が広がる中、石破氏は「その場、その場で与えられた役職をこなすことに尽きる」と自らに言い聞かせている。

('13/07/19 無断転載禁止)

2665チバQ:2013/07/20(土) 09:36:21
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201307/2013071900838&g=pol
山本太郎候補がおわび=同意なく選挙メール−参院選【13参院選】


 参院選東京選挙区に無所属で出馬した新人の山本太郎候補(38)の陣営が、公職選挙法上必要な手続きを経ないまま選挙運動用メールを送信したことが19日、分かった。また、システム上の不備で、受信者のメールアドレスなどがネット上で閲覧できる状態になったという。陣営はミスを認め、ホームページ(HP)におわびを掲載した。




 陣営によると、18日夜、HPと交流サイト「フェイスブック」で、支援者らに友人・知人のメールアドレスの提供を依頼。集まったアドレスに、山本候補の支持を訴える内容のメールを送信した。
 ネット選挙の解禁で、政党と候補者は選挙運動用メールの送信が可能になったが、事前に受信者の承諾を得るなどの手続きが必要。陣営は、こうした手続きを経ないままメールを送信し、受信者から「なぜメールが届くのか」と電話があったという。 (2013/07/19-19:07)

2666チバQ:2013/07/20(土) 09:42:13
http://www.asahi.com/shimen/articles/OSK201307180175.html
(2013参院選 注目区から)橋下氏の本拠、背水の陣 得票積み上げ維新必死紙面で読む
橋下氏が企業誘致に力を入れる、JR大阪駅北側の「うめきた」地区。大勢の人でにぎわう=13日、大阪市北区、森井英二郎撮影


 橋下徹共同代表(大阪市長)の旧日本軍慰安婦をめぐる発言などの影響で、苦戦を強いられる日本維新の会。本拠地・大阪選挙区では、トップ当選できるかどうかが今後の橋下氏の求心力を左右する、と地元議員らは総力戦だ。苦杯をなめてきた自民党は、参院選を機に橋下氏の力をそごうと攻勢を強める。


 「いま維新は大変なピンチ。負けるわけにいかない戦い。何としても大阪で勝たせてください」。18日夜、大阪府東大阪市で維新新顔、東徹氏の応援演説に立った松井一郎幹事長(大阪府知事)は声を張り上げた。

 ここ数年間、大阪の選挙ではほぼ負け知らずの維新だが、今回は危機感が漂う。12日夜、大阪市の維新本部で党副代表の今井豊府議は府内の府議、市議、国会議員約100人を前に「地元で票を出せへん限り、票が出るとこはないんや。自分らの組織を掘り起こせ」とはっぱをかけた。

 維新の地方議員は昨年の衆院選では全国で候補者の支援に回った。橋下氏の発信力により無党派層を引きつけて支持を伸ばしたが、議員らは「参院選では無党派層だけに頼れない」と地元に張り付き「地上戦」を徹底する。松井氏は公示の4日から18日までの15日間のうち12日間、大阪で東氏をてこ入れしている。

 維新内部では、石原慎太郎共同代表が率いた旧太陽の党や東京側の国会議員と、維新発足メンバーとの東西間の主導権争いが続いてきた。大阪側メンバーは、橋下氏の求心力維持のためにも大阪のトップ当選にこだわる。橋下氏も15日、大阪府豊中市で「自民党が一番手で当選してしまうと、大阪でも既存政党が強いのかとなってしまう。トップ当選させていただきたい」と訴えた。

 6月の東京都議選で惨敗後、橋下氏は「もう一度、信を問いたい」と参院選に臨んだ。参院選の結果を受けた去就について周辺に「(党内で)言われたようにしようと思っている」と、選挙後の党内情勢次第との考えを示したという。

 今のところ党内で橋下氏への批判はほとんど上がらない。石原氏は「橋下君が投げ出すようなことがあれば、すべてが終わってしまう」と述べているという。

 橋下氏は17日、広島市で「これから自民党が巨大な勢力になる。対抗する勢力をつくっていかなければいけない。維新も次のステップのための党。新しい政治グループが必ず生まれる」とも訴えた。橋下氏は参院選後、野党再編に動くとの見方も党内で出ている。

 (左古将規、南彰)


 ■追い風自民、復権狙う

 18日夜、自民新顔の柳本卓治氏は大阪府豊中市の演説会で「維新はつぶさないといけない。本当は橋下君に立候補してもらい、橋下君をやっつけたかった」と訴えた。出席者からは「大阪は横一線。気を抜いたところが負ける」とトップ当選を目指す声が続いた。

 大阪で維新に対する自民の憎しみは深い。松井氏ら自民離党者らが大阪維新の会を結成して以来、主要な選挙で負けが続いた。橋下、松井両氏は安倍晋三首相や菅義偉官房長官と地元の自民党の頭越しに関係を築いてきた。

 だが、橋下氏の発言以降、維新の市議が1人、離党届を提出。否決されたが、橋下市長の問責決議案も提出された。自民党大阪府連関係者は「参院選で自民党が勝てば、自民から維新に行った府議や大阪市議が維新離れを起こす。維新崩壊が始まる」とみる。

 ほかの党も批判を強める。民主党の細野豪志幹事長は4日、「安倍政権の暴走を止められるのは維新か、生活者を代表する民主党か」。共産党の志位和夫委員長も14日、「慰安婦問題での暴言を反省しようとしない人物に公人の資格はない」と訴えた。(京谷奈帆子)


  ◆キーワード

 <橋下徹氏と大阪> 橋下徹氏は大阪府知事だった2010年4月、地域政党・大阪維新の会を発足させ、代表に就いた。11年春の統一地方選では大阪府議会で過半数の57議席を得て、大阪、堺両市議会で第1党に。同年11月には大阪府知事・市長ダブル選に勝ち、橋下氏が大阪市長に、松井氏が知事に就任。橋下氏は昨年9月、国政政党・日本維新の会を設立した。同年12月の衆院選で54人が当選し野党第2党に。大阪府内の19小選挙区では14人が立ち、うち12人が勝利した。

2667名無しさん:2013/07/21(日) 09:23:59
499:広島2区民◆jWkaDJV846 :2013/07/21(日) 09:20:59.83 ID:v4M/B/CN [sage]
23回参議院選挙投票速報(東京都)
         今回 前回 前回差
*9時現在 3.21% 4.45% ▲1.24P
10時現在
11時現在
12時現在
14時現在
15時現在
16時現在
18時現在
          
期日前投票9.30% 8.80% +0.50P 19日まで(前回比8%増加)
  10,620,508人  10,839,609人
最終投票率   58.70%

http://www.h25sangiinsen.metro.tokyo.jp/

2668名無しさん:2013/07/21(日) 12:20:29
734:広島2区民◆jWkaDJV846 :2013/07/21(日) 12:17:11.31 ID:v4M/B/CN [sage]
23回参議院選挙投票速報(東京都)
       今回 前回 前回差
*9時現在 *3.21% *4.45% ▲1.24P
10時現在 *6.52% *8.48% ▲1.96P
11時現在 11.10% 14.39% ▲3.29P
12時現在 15.21% 20.28% ▲5.07P
14時現在
15時現在
16時現在
18時現在
          
期日前投票9.30% 8.80% +0.50P 19日まで(前回比8%増加)
  10,620,508人  10,839,609人
最終投票率   58.70%

http://www.h25sangiinsen.metro.tokyo.jp/

2669名無しさん:2013/07/21(日) 12:29:26
参院選の投票率8・62%…午前10時現在
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2013/news/20130721-OYT1T00336.htm?from=ylist


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板