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第23回参議院議員選挙(2013年)

2637チバQ:2013/07/19(金) 00:30:43
http://www.asahi.com/area/aichi/articles/MTW20130718241040001.html
崩れる集落、過疎の奥三河を歩く

旧富山村の中心部に設けられた参院選のポスター掲示場。歩く人の姿はなく、車もまばらだった=愛知県豊根村






 ある党の公約に「自慢の祭りが受け継がれる社会をめざす」とあった。政治には何ができるのか。伝統芸能の宝庫でありながら、過疎で継承に苦しむ愛知県奥三河地方を訪ねた。

 13日朝、愛知県東栄町の中心部で、参院愛知選挙区(改選数3)の候補者がマイクを握った。建設中の三遠南信自動車道にも触れ、「景気が回復すればもっとお金が入る。この地域はこれからです」と訴えた。


●「花祭り」さえ存続の危機

 20年前に5千人余りいた町の人口は4千人を切った。高齢化率は5割に迫る。小学校は統合を重ね、3年前に1校になった。

 演説を聴いた男性(56)は「足を運んでもらい、うれしいよね」。同町まで来る候補者は珍しいという。

 今も花祭りを伝える東栄町の中在家(なかざいけ)地区。住民は8世帯しかなく、半数はお年寄りの一人暮らしだ。

 夕方から翌朝まで舞が続くのが、本来の祭り。2006年からは朝始めて夜までに終える。「夜通しやるのは、とても無理だ」。山田麻雄さん(62)は嘆く。

 存続の危機は昔もあった。舞を担う世代が減り、1965年以降、夕方までに終えるなど簡略化した。近隣地区の子どもや若者を加え、87年から一度は夜通し開催を復活していた。

 「今度は違う。お年寄りさえ少ない」。人の流出は止まらず、残った人も年を重ねた。「若者が戻って来られるならいい。問題は地元がそれまでもつかだ」

 できれば本来の形で祭りを伝えたい。「でも、緩くなりましたよ」。祭りを仕切る「花大夫(たゆう)」は絶対で、世襲だった。そんな風習はもうない。「選挙も同じです」。有力者の一声で投票先が決まった時代があった。激しい高齢化で過去の話になりつつあるという。


●「定住政策示して」

 05年に豊根村に合併された旧富山(とみやま)村は、離島を除けば日本で最も人口が少ない「ミニ村」として注目されていた。

 合併で役場は支所になり、各種の組合は解散。勤め先の減少で過疎は加速した。216人いた人口は今、127人。兼子武夫さん(76)は「アベノミクスも都市部の限られた分野が潤うだけ。へき地は置いてけぼり」とこぼす。

 正月にある御(み)神楽(かぐら)祭り。民俗芸能学会評議員でもある旧富山村在住の山崎一司さん(73)は「祭りをどうするか、真剣に考えないと」と話す。正月でも、帰省する若者が減ったと感じるという。「祭りを支える村社会が崩壊している。人が定住する具体的な政策を示してほしい」と訴える。

 東栄町の東薗目(ひがし・その・め)地区は94年、「よそもの」の花祭り参加を認めた。愛知県小牧市から地区の廃校跡に移り住んだ和太鼓の演奏集団「志多(しだ)ら」だ。祭りの保存会長だった大野富士夫さん(85)は、反対もある中、受け入れにかじをきった。

 世帯数はその後、30軒余りに半減。それでも、志多らにはここで結婚した人もおり、子どもも舞い手に育った。「祭りは郷里に戻ろうと思う大きな理由になるはず」と言う西谷まゆみ代表(46)の一家もそうだ。

 大野さんは、過疎を止める決定打はないと考える。「三遠南信道で現状維持ができればいいが。ここの将来は、どこに投票しても変わらないよ」と話す。

 ネットも、ツイッターもやる大野さん。昨年末の衆院選では「民主・自民両党に聞く。経済振興策は。原発対応は」などとつぶやいた。今回の参院選、まだひと言もつぶやいていない。(山田史比古、関謙次)


 《花祭り》愛知県東栄町や豊根村など奥三河地方に伝わり、歴史は700年ともいう。国の重要無形民俗文化財で、現在は11月から翌年3月に15の集落で開く。子ども、若者、鬼などの舞が夜通し続く。途絶えた集落もあり、この数年でも豊根村の2地区が休止。旧富山村の御神楽祭りも起源は同じとみられている。


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