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第23回参議院議員選挙(2013年)

2635チバQ:2013/07/19(金) 00:29:53
http://www.asahi.com/area/aichi/articles/MTW20130717241040001.html
地域
>愛知
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2013年07月13日
印刷 メール 2013 参院選@愛知【課題の現場から】

農家 泣きっ面にTPP

中山間地の田んぼは面積が小さく、形もいびつで手間がかかる=愛知県豊田市



 標高350メートルを超える山あいの集落で、ゆるやかな斜面にいびつな形の田んぼがだんだんに続く。所々に1メートルほどに育った草が生い茂る。耕作放棄地だ。農家の高齢化で、5年ほど前から特に増えた。


●「山間地、手間かかる」

 愛知県豊田市の旭(あさひ)地区。ここで30年以上、コメを作り続ける大嶋茂希(しげき)さん(62)は農業生産法人の代表だ。計約5ヘクタールの田んぼのほか、少しでも収入を増やそうと周辺の田植えや稲刈り作業も請け負う。地区では最大規模の専業農家だ。

 戸別所得補償や中山間地向け交付金も含め、収入は年約2千万円。従業員4人の人件費や肥料代に加え、年350万円のコンバインのローン返済もあり、「収支はなんとかトントンくらい」。山間地の田んぼは平地と違い、手間がかかる。やめたいと思うこともあったが、「ここでずっと田んぼを見てきた。愛着がある」と話す。

 集約化で利益が増えるのか、疑問も残る。ただ、農村を守るには、いずれは効率の悪い田んぼにも手をつけざるを得ない。将来が見通せない中で、安倍政権は環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉に入ろうとしている。「頑張り続けてきた自分たちにも報いてほしい」。大嶋さんの訴えだ。


●「廃業さらに増える」

 豚の飼育戸数が全国9位(2011年現在)の愛知県。主産地の同県田原市で、八木博明(ひろあき)さん(57)の養豚場は年3千頭を出荷する。「みかわポーク」という銘柄豚が中心で、一般的な国産豚よりバラ肉で100グラムあたり20〜30円高い。「消費税が上がり、さらに安い肉が入ってくれば消費者を取られてしまう」

 ただ、養豚業は高齢化に加え、飼料の高騰と枝肉価格の低迷が拍車をかけ、廃業する人が後を絶たない。八木さんは「今ももうからずに辞めていくのに、TPPでさらに廃業が増える」と懸念する。

 愛知県によると、今年2月時点の飼養戸数は計224戸。この10年間で116戸も減り、約3分の2の規模まで落ち込んでいる。国はTPP参加をにらみ、打撃を受けた農家の収入を補填(ほてん)する制度を検討している。ただ、八木さんの思いは少し違う。「補助金をもらってやる畜産では、何の魅力もない。自分で利益を出していきたいんだ」(佐藤恵子)


●関税すべてゼロなら 愛知937億円、三重419億円の生産減少

 TPPは輸入品にかける関税の原則撤廃を目指す協定で、米国やカナダ、オーストラリアなど11カ国が年内合意を目指して交渉している。安倍政権は3月に交渉参加を表明し、参院選直後の今月下旬にも交渉に加わる方向だ。

 日本政府はTPPのメリットとして、国内総生産(GDP)が10年後に年3・2兆円増えると試算。自動車など輸出産業にはプラスに働くが、外国産の安い農産物に押される農林水産業には打撃で、生産額は26品目で計約3兆円も減るとされる。

 東海3県では、愛知、三重両県が「全世界を対象に関税をすべて撤廃した場合」との前提で県内の生産減少額を試算。愛知県は、コメ(311億円減)▽豚肉(158億円減)▽牛乳・乳製品(214億円減)など14品目で計937億円が減少。三重県は、コメ(292億円減)▽豚肉(42億円減)▽牛乳・乳製品(38億円減)など計9品目で計419億円減る。

 安倍政権は、コメ、牛肉・豚肉、乳製品など5品目を関税撤廃の「例外」として交渉を進める構えだが、行方は見通せていない。


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