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( ^ω^)思いの向こう側のようです+落書き投下のようです
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「思い」ってのは、実に厄介な代物でね。
その文字の通り「おもい」のさ。
「重い」んだよ。
どの時代、どの世界でも、人のそれは実に厄介だ。
押しつぶし、動けなくなり、最後にはぺしゃんこ。
ああ、そうだな。
俺もそうさ。
そのせいで全部無くした。
そこで俺は考えたわけだ。
なくしてしまえばらくじゃないか。
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1
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_171.jpg
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2
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_172.jpg
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きた!ブーン系漫画だ!
スレたてることにしたのね、応援してる
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うおおおおおおおお
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専用スレか!
応援してるよ!!
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全力で応援する
そして全力で保存する
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専スレがきたか…!
応援するぞ!
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相変わらずうめえ
支援?
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3
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_173.jpg
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これはまさかながら……?まさかね
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じ、焦らしてるだけだろ・・・?
ながらなんて・・・まさかね
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4
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_174.jpg
とりあえずあと1、2枚!
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ツンかわええ
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やっぱりながらなのかーー!?
20分やそこらでこのクオリティ……
ネーム的なものはあるのだろうか
それともぶっつけで描いてるのだろうか
ともかくツン可愛いよツン
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うめええ!
でも三枚目のコマだとツンはニーハイに見えるが…
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>>16
きっと衝撃でニーハイがずり落ちたんだよ
ソックタッチを忘れたのさ
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5
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_175.jpg
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待ってたああ!!!
元気に挨拶するドクオとあ、やわらかい…に吹いたwwww
ツンが素直で可愛い素晴らしい
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王道展開と言うってことはドクオは二人がごっつんこするところから見ていたのか…
しかしなかなか元気なドクオだなww
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なんて幸せなんだ…!!!支援!!!
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ξ゚⊿゚)ξ 「ねえ、ニュース見た?」
( ^ω^)「お…何だお?」
ξ゚⊿゚)ξ 「何か凄い宝石が発見されてるんだって」
三人で歩きながら、ツンがそんな事を言った。
数日前に発見された未知の石。
キラキラと光を放つのだそうで、女性の間では新しい宝石のように
もてはやされているらしい。
ツンの目もキラキラと輝いて、それはそれは楽しそうである。
('A`)「もてはやされるって…未知の鉱石なのに、そんなに見つかってんのか?」
ξ゚⊿゚)ξ 「そうみたい。ただ、その辺に転がってるわけじゃないだろうけど」
( ^ω^)「おっお、女の子はキラキラに弱いおね」
ブーンはキラキラ輝く石が綺麗だとは思わない。
どちらかと言えば、そんな話をして、目を輝かせるツンの目の方が
断然に可愛らしいとブーンは思う。
(#'A`)「死ね。氏ねじゃなくて、死ね」
(;^ω^)「な、何も言ってないお…」
(#'A`)「うるせえ、鼻の下伸ばしやがって。いやらしい汚らわしい!」
ξ;゚⊿゚)ξ 「何、ブーンいやらしい事でも考えたの…?今の話のどこに?」
(;^ω^)「違うお!誤解だお!?」
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文章と漫画の二段構えか
wktkが止まらない
リア充爆発しろ支援
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ツンの話によれば、その石は青色に光を発するのだそうだ。
研究を開始したばかりとの事で、詳しいことは何一つとして分かっていないらしい。
何故光るのかも、何故いきなり現れたのかも。
ただ一つ分かっているのは、それは必ず、10円玉くらいの大きさで、まん丸なのだという事。
ξ゚⊿゚)ξ 「一度本物を見てみたいな」
('A`)「探せばあるんじゃね?その辺に」
( ^ω^)「これで見つかったら凄いおね」
ξ゚⊿゚)ξ 「もー…無いことくらいわかってるわよ!」
('A`)「ってーかさ」
( ^ω^)「お?」
('A`)「空手部って集合時間すっげえ早いよな?お前今日朝練無いの?」
時刻は現在、7時45分。
因みに朝練の開始時間は、7時である。
( ^ω^)
('A`)
ξ゚⊿゚)ξ
( ^ω^)「わすれてたお」
死は免れない。
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開始数レスで主人公死亡か
壮絶なバトル物だな
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というわけで、漫画と文章の組み合わせで始めてみました。
佐藤さんにも絵の自スレOKをいただけたので、物は試しに…
ただかなり試行錯誤しながらだと思いますので、のんびりと見ていただければと思います。
基本はながらです。
ただ、戦闘シーンに入ってながらで時間があまりにもかかりそうな場合は
描き溜めして投下しようかとも思っています。
その時々で変えていこうかなと…
ニーハイですすいませんずり落ちた。
あと、落書き投下もこちらでやろうかなと思っていますので、
話の腰をぽっきりと折る絵や4コマ漫画も入りこみます。
枚数の数字を出しながらシリーズ物は投下しますね。
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把握!
楽しみにしてるよ!
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乙!
初めての試みだしどうなるかわからんけど超応援してる!!
ながらでこの漫画はすげえよ……ネームもなしなの?
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最初、こっちとどっち描こうか悩んだんだけど、
いきなり兄者主役だとアレな気がしてブーンにしたよw
http://vippic.mine.nu/up/img/vp95424.jpg
ネーム無しです。
一応構想だけは出来てるんだけど、ネーム作ると自分のモチベが下がると思うから
その場のノリと勢いで描いていきたい。
入れたい事も増えると思うしww
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乙!
ネームなしとか………すごすぎるだろ
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そうか、ネームなしであのコマ割りと速度か…センスあるんだなぁ
答えてくれてありがとう
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おお、凄いな
乙
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これは先を見たいお( ^ω^)
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楽しみだ!乙!
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これは期待!
おつおつ
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期待だよ!
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投下お疲れ様です
REST〜ブーン系小説まとめ〜というまとめサイトを管理している者ですが、まとめても大丈夫でしょうか?
スレタイにある+落書きも保管していきます
これまでのブーン系小説とちょっと異なるので確認してからにしようと思いました
ちなみに
http://boonrest.web.fc2.com/genkou/omoi/0.htm
まとめても大丈夫でしたら一応このような形式でまとめていく予定です
まとめの可否に関わらず、応援しています
頑張ってください
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REST仕事はええ
そしていいなこれ
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これは新しい
期待の乙
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これは未来への乙だ……!
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こいつぁすげぇ
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>>37
RESTさんお疲れ様です、作者です。
いつも纏めサイト楽しみに見させていただいております。
まとめですが、ありがとうございます!
形式も確認いたしました、物凄くまとめにくくて申し訳ございません…orz
どれだけのページ数になるかまだ分からないのですが、
量的にかなり行ってしまいそうですが宜しいでしょうか…
落書き保管も了解いたしました。
お手数をおかけいたしますが、どうぞ宜しくお願い致します。
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投下いきます。
6
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_186.jpg
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素晴らしい
素晴らしい
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おっおっ?
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おっおっ?
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おっ?おっおっ?
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バルス!
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(∪^ω^) おっおっ
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>>42
許可ありがとうございます
まとめページをアップしました
まとめ辛いなど、お気にせずにのびのびと更新していただきたいです
量も問題ありません
私を殺す勢いで描いてくださって大丈夫です
投下中に失礼致しました
無理のないよう、頑張ってください
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7
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_187.jpg
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漫画すげぇし、ツン可愛いし・・・・支援!!
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すげえそこらに転がってる!!未知なのに!!
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8
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_188.jpg
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未知と遭遇したら本当の未知が壁から…!
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ごく自然にツンを後ろに庇うブーン……いいな
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dkdk
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9
ちょっと閲覧注意
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_190.jpg
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先輩が襲撃してきたかと思った
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ぎゃああああゼアフォー!?
こんなのが通学中に現れたらトラウマになっちゃう!
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SANチェックものだな
何面ダイス振りゃいいんだ
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「逃げろ!!!」
ドクオとブーンの声が混ざって響いた。
何が何だか、混乱して良くわからないが、これだけは悟る。
あれには対峙してはいけない。
ブーンは咄嗟にツンの腕を取ると、思い切り走り出した。
後ろにドクオが続く足音を確認して、速度を上げていく。
ξ;゚⊿゚)ξ 「な、な、何!?アレ、何!?」
(;'A`)「知るかよ!知らないけど、だめだアレはだめだ!!」
(;^ω^)「あんな怖いのお化けでも知らないお!?」
昔読んだ、某ゲゲゲの人の妖怪百科にも、あんなどす黒いものは
載っていなかった気がする。
ツンの細い腕を握る手には、汗がじわりと滲んだ。
振り返ると、アレのくっついた人は歪な走り方でこちらに迫ってきていた。
車が事故にあった衝撃でなのか、はたまた頭に付いている黒いモノのせいなのかは
分からないが、あの走り方は確実に足を折っている。
(;^ω^)「とにかく、大通りに出るお!人のいる所にいかないと…!」
この先の路地を右に曲がれば、大通りから学校の入り口に行く事ができる。
あと少し、もう少しで、アレから逃げ切れる。
ツンを離さぬまま、通りに出た。
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嫌な予感しかしない!
-
高校の前に走る大通りは、閑散としていた。
普段通りを引っ切り無しに走っている車が、なぜか一台も見当たらない。
ξ;゚⊿゚)ξ「…」
半分泣きそうになりながら、ツンが手を握り締める。
それに気づいて腕を離し、硬く握った手に触れた。
( ^ω^)「…今日は交通安全の日で、車の交通量が少ないのかもしれないお」
そんなわけはないと分かっていながら、一瞬止まった足を動かす。
後ろからは、あのどす黒いものが発している、ギイギイ、という不快な音が迫っていた。
(;'∀`)「…運動、しときゃ、よかった」
後ろで、苦笑いをしながらドクオが呟く。
全力疾走で裏通りを抜けたものだから、すでに息は切れていた。
それでも走る。
学校の正門が見えてきて、徐々に近づく。
しかし。
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10
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_191.jpg
-
うわあああ逃げてえええ
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主将!!
あれこれ遅刻したブーンやばくね
-
11
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_192.jpg
本日はここまで。
ブーンパートもう少し続きます 三 ^ω^)ブーン
-
乙!
憑かれたクックル主将をどうにかするビジョンが全く見えねぇ……
-
乙!
-
落書き投下。
( ´_ゝ`)
http://vippic.mine.nu/up/img/vp95498.jpg
殺伐としはじめた漫画に( U^ω^)が!
http://vippic.mine.nu/up/img/vp95499.jpg
ながらだとやっぱり読みにくいですかね…
キリのいい所まで数枚ずつ投下して行った方がいいんだろうか
>>50
お疲れ様です、ありがとうございます。
殺す勢いで描いたら私が皆さんに後ろから刺されそうですw
サイト運営大変だとは思いますが、ご自愛下さい。
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乙!起きてすぐいいものが見れた!
ながらでも十分見やすいです
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ひとまず乙
最初から凄い強敵が現れたなww
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おつ
専スレ立てて正解と思う!
すばらしい!
-
ツンが可愛い
-
乙!!!!
ながらでこのクオリティは本当に感服するよ
ところで>>71の兄者に書いてある字って何て書いてあるの?
ガラケーで潰れちゃって読めなかった…
-
>>76
君へおくる花たばを
じゃない?
-
投下いきます
****
ゆっくりと振り向き、首をごきりと鳴らしたクックルと目が合う。
目が合うとは言っても、白目を向き、何処を見ているのか定かではないのだが。
クックルは、右手に掴んでいた女生徒の頭から、おもむろに手を離した。
(;'A`)「…なあ…」
(;^ω^)「…何だお」
クックルの低い声が。
(;'A`)「遅刻したの、お前なのに、何で俺たちまで」
無意味な音を発する。
(;'A`)「狙われなきゃいけないわけ?」
にじりにじりと後ろに下げていた足の軸を、ブーンとドクオは素早く回転する。
動けずにいるツンを、ブーンが思い切り右腕で抱きかかえた。
( ∋ )「アアァァァァァアアアァァアア!!!!!」
(;'A`)「走れぇぇえええ!!!」
-
12
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_196.jpg
-
連日頑張るなぁ支援
躍動感ある絵が描けるって素敵
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支援!
-
クックルさんの場合、クチバシは元からなのかね
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13
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_197.jpg
-
このブーンは男前やな
運動不足のどっくんが果たしてツンを抱き抱えて走れるのだろうか
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14
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_198.jpg
-
今日はここまで。
支援ありがとうございます。
( ^ω^)は男前なのがすき。
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うおおおお!なんというアツイ展開…!!!!
にしてもブーンカッコイイわ
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乙乙!
-
乙!
男前ブーンは良いものだ
-
落書き投下。
(´<_`#)「別に動けるし」
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_199.jpg
糸目じゃないと誰か分からなくなる。
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ブーンかっけええええ
弟者もかっけええええ
乙!最強の敵にブーンは勝てるのか……
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この文章、なによりこの絵柄・・・
見たことある人だ・・
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おつー
毎回楽しみだ、ところで>>83
これ絶対ブーンの頭におっぱい当たってるよね(嫉妬)
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当たるおっぱいが……
-
乙
その後、>>94の姿を見た者は誰も居なかった……
-
こうして主人公よりも先に出演したはずの眉毛さんはリタイアしたのでした。
-
*****
僕はツンが大好きだ。
小さい時から、笑うのも、泣くのも、怒るのも、全部ツンが一緒だった。
だから、強気に見えて泣き虫で、憎まれ口でも優しくて、
怒った顔より笑った顔の方がとても可愛いのだと知っている。
小学校に上がった頃。
いじめっ子の上級生に食ってかかったツンは、大事なぬいぐるみを取られてしまった。
ツンのお母さんがくれた、大切なウサギのぬいぐるみ。
返しなさいよ、返しなさいったら。
そう言って、彼女は泣きそうになりながらも必死に彼らを追いかけた。
彼女より早くに泣きべそをかいていた僕は、ツンのぬいぐるみが
蹴られてぼろぼろになる様を、嗚咽しながら見るだけだった。
上級生が帰った後。
ツンはぐしゃぐしゃで泥まみれのウサギのぬいぐるみを抱きかかえて。
同じように泥まみれになり、涙をぼろぼろと流しながら、それでも懸命に僕に言った。
ブーン、けが、してない?
僕はツンが大好きだ。
泣いてる顔より、笑った顔の方が、とても可愛いのだと知っている。
もう誰にも傷つけさせないように、僕が守らなきゃいけないんだと、その時思った。
僕が空手を習い始めたのは、そのすぐ後だった。
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15
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_210.jpg
-
来たか!支援!
-
キタ━(゚∀゚)━!支援!
-
戦闘シーンちと時間かかります、すいません…!
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きたぞ!支援!
-
うおおおおお支援!
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バトルシーンwktk支援
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>>98
画像めちゃくちゃちっちゃくね?
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16
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_211.jpg
>>105
すいません、確認したんですが大きい画像で出てきました…(´・ω・`)
-
ブーン頑張れ!
-
ゴリ押しでいけるぞーがんばれ内藤ー(棒読み)
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17
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_212.jpg
-
ブーンの開眼かっこいいな
-
wktkが止まらんぜ
-
イケメンやで
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18
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_214.jpg
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勝機が見えたねやったねブーン
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とりあえず今日はここまで。
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乙、今日も楽しかったよ
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(・ω・`)乙 これは乙じゃなくてポニーテールなんだからね!
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これ嘘予告のひとが書いてるのかな?
それならリアルヒッキー○○○がんばれ、復帰オメ!
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皆さん待望のカーチャン系小説が面白すぎて腹筋が死にそう
http://vippic.mine.nu/up/img/vp95659.jpg
>>118
すみません、お人違いではなかろうかと…
嘘予告では書き込んだことがないのです
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>>119
その画像はこのスレよりあっちのスレに貼る方がいい希ガス
あとあの華麗なお題捌きはもうしないんですかね
負担になるようならあれだがもしやる気があったらたまにでいいから2,3個見たいなぁなんて
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>>120
専用スレ作った経緯が敬意なだけに、ここ以外に貼るのもどうなのかなあと思っていたり…
暫くは、投下は全部ここでやろうと思ってます、申し訳ない…
とりあえず現行の1話描き終えたら、何かまたお題いただくやもしれません
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投下いきます
19
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_217.jpg
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きたか。支援!
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待ってた支援
台詞回しも構図もコマ割りもすげえなあ
-
20
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_218.jpg
-
しえーん
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21
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_219.jpg
今日はここまで、支援ありがとうございました!
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( ゚ω^ )ゝ 乙であります!
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乙乙!
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乙かれサマンサタバサ!
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落書き投下
(´・ω・`)の今昔
http://vippic.mine.nu/up/img/vp95757.jpg
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>>131
確かにこんな感じになるよなwwww
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>>131イイ男過ぎワロタww
(´・ω・`)って最初はカワイイ女の子ってイメージだったのに
最近ではガチムチorラスボス役をよく見かける気がするっていうかそれしか見ない
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落書き投下2
_
( ゚∀゚)の今昔
http://vippic.mine.nu/up/img/vp95765.jpg
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>>131
わかるわー!
可愛いネコっぽい生き物だと思ってたのに…!
どうやって今のキャラになったんだろなぁ
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>>134
歪みねぇジョルジュwwww
個人的にはブーン系読むまで流石が双子のイメージなかったな
一つか二つ違いだと思ってた
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バーテンダーキャラの(´・ω・`)どこ行ったんだろう
大五朗のショボンがそうだったけど本業は情報屋っぽいし
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>>134ジョルジュはホント歪みないよな
仲間(おっぱい)のために動くときジョルジュはかっこよかったりするけどな!
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マンガ本当に素人?
下手な週刊誌の連載よりセンスを感じるんだが
これからも頑張ってください
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すまん落書きばかりで投下3
( ´_ゝ`)(´<_` )の今昔
http://vippic.mine.nu/up/img/vp95770.jpg
(*‘ω‘ *) はお姫様
http://vippic.mine.nu/up/img/vp95771.jpg
>>139
バトルが大好きなだけのド素人だ
がんばりますありがとうー!
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>>140( ><)( <●><●>)(*‘ω‘ *)のコンビはいつ見ても好きだなあ
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>>121
把握した 支援絵ならそんなもんも関係ないと思ってたけど
別に向こうに貼らなきゃいけないってわけでもないし>>1がそう決めたなら仕方ない
お題楽しみに待ってるわ
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乙ー!
ガチムチショボンいいがアルファ的ラスボスショボンも好きだ
btmcの友達思いショボンとか
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ショボンのやらないかキャラってツンリスからなんだっけ
確かにブーン系読む前はチャーハンつくるよ!だった
>>140
好きなブーン系作品とか聞いてもいいか?
創作板の一覧見てこいになりそうだが
人の感想から探して読むの好きなんだ
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書き直したら間違えて感想のほう消してたとかマジ
馴れ合いぽくてごめんなさい連投ごめんなさい
バトルかっけええええブーンのアクションも格闘への姿勢も熱いな!
逃げたドクオ達サイドも気になる
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絵も話も文章もできるとかすげえ
本編はもちろんおまけも待ってる!
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>>144
btcmとか皆さんが静かになるまで5分かかりましたとか異能者とか。
ホラーも好きだもんで、百物語とかも。
ほのぼのだと、(´・ω・`)はコウノトリのようです。
でも、読んだ後はどれも「最高ぉぉおお!!」ってなるよww
-
投下いきます。
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_227.jpg
-
>>147
とりあえずジョルたんの続きをはよ
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支援しえーん
-
きたか!支援
-
支援!
-
しえーん
-
支援する
-
23
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_228.jpg
-
どっくん何持ってんすかww
-
エアガンじゃね?
ドクオがそういうの好きなのかも
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あなたが描くツンはほんと魅力的だわ
頑張るヒロインって素敵
-
24
http://vippic.mine.nu/up/img/vp95867.jpg
エアガンバレたwww
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なんとなくだけど
うさぎのぬいぐるみに愛を感じる
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あぁ王道だけど良いなあこういう展開
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とりあえずここまで。
この後ちょっとどうにもならない短編3Pくらい上げます。
-
とりあえず乙!
-
短編漫画
( ´_ゝ`)生命の誕生のようです(´<_` )
1
http://vippic.mine.nu/up/img/vp95877.jpg
-
ほうこれはまた・・
ミ・д・ミ ホッシュホッシュ
-
( ´_ゝ`)生命の誕生のようです(´<_` )
2
http://vippic.mine.nu/up/img/vp95879.jpg
-
母者がイケメンすぎてワラタ
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母者かっけえwww
-
( ´_ゝ`)生命の誕生のようです(´<_` )
3
http://vippic.mine.nu/up/img/vp95881.jpg
おそまつさまでした
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おつです!
-
これを抱ける父者ってすごい
改めてそう思った
-
母者つええww
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母者すげーなおいwww
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>>171
母者は若い頃美人っていう設定じゃなかったんですか!やだー!
でも世の中にガッツという代物もあるしないこともない・・・かな
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(´<_` )悪魔と旅するようです・第二話イラスト
http://vippic.mine.nu/up/img/vp95917.jpg
楽しみ現行のひとつ。
毎度せつなくなるんだ…
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悪魔と旅するようですの絵が見たい、
あわよくばあの人が描いてくれないものか
と思ってたら速攻叶った件
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>>176
私も他の人が描かれた悪魔と旅するようですの絵がみたい(´・ω・`)
本編はいい所まで区切れなさそうなので、明日まとめて投下しようと思います。
今日はのんびり好きな作品の絵を投下しようと思うよ。
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楽しみ!支援
-
たまには流石兄弟以外の一枚絵もみたいなーなんて
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剣と魔法と大五郎
http://vippic.mine.nu/up/img/vp95931.jpg
ξ゚⊿゚)ξ ツンツンツーン!!
兄弟好きなもんで、兄弟描いちゃうんだよなw
何か違うのも描いてくるよ
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btcm
(・∀・)と珍妙な仲間たち
http://vippic.mine.nu/up/img/vp95940.jpg
btcmのモララーはかっこよすぎると思う。
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>>181
乙!モララーさんかっこよす
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さすがのクオリティだわ
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RESTです
作品絵は当サイトでまとめている作品のページに転載して良いでしょうか?
勿論、落書きのページにも保管します
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( ^ω^)アスファルトに咲く花のようです
http://vippic.mine.nu/up/img/vp95946.jpg
2009年100選の中で出会った作品。
最後ぼろ泣きしたなあ…
>>184
毎日本当にありがとうございますお疲れ様です、頭が上がりませんorz
作品絵ですが、要領圧迫にならないようでしたらどうぞ使ってやってください。
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>>185
俺もボロ泣きしたwww
本当絵うまいし漫画うまいし面白い、続き楽しみにしてます
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おつです
アスファルトに咲く花も泣いたけど、個人的には
“(´・ω・`)は思い出を話すようです”は
おっさんになった今も読み返して泣くほどオススメ
涙腺脆くなったのか……?
本編頑張ってくだしあ
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(´・ω・`)は思い出を話すようです読んで号泣しながら投下いきます。
25
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96005.jpg
-
wkwkdkdk
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キタ━(゚∀゚)━!支援!!
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26
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96010.jpg
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27
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96011.jpg
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クックルさんの人間であることを忘れる程の怪物感
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ちょっと席外すので、また2時間くらい後に投下します
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クックルさん輝いてるな
素敵です
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面白い
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投下ペースはやいな
wktkまってる
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投下再開、のんびりいきます。
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http://vippic.mine.nu/up/img/vp96019.jpg
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wktk
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おかえりしえーん
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よしきた支援
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小さい頃、母ちゃんと父ちゃんが離婚をした。
俺が小学校へあがる前の事だ。
女手一つで俺を育てる母ちゃんは、父ちゃんがどこにいったのかも分からない俺に、
ただずっと、ごめんね、ごめんねと謝るだけだった。
母ちゃんは、スーパーで朝から晩まで必死に働いた。
小学校に上がって、父ちゃんがいない俺はいじめられるようになった。
母ちゃんに似て、背が小さく痩せていたからか。
洋服が着まわしばかりで、少し汚れていたからか。
運動が苦手で、体力も無く、腕力で勝てない俺を、ガタイの良いいじめっ子達は
笑いながら執拗に蹴ったり殴ったりしてきた。
毎日痣だらけになったけれど、母ちゃんには平気な顔をしてみせた。
そんなある日、いじめっ子が最悪な事を言ってきた。
金よこせ。
遊ぶ金が欲しいのだという。
小学校低学年の言うことだ、万札よこせというわけではなかっただろうが
お小遣いなんて貰わない俺には、100円でも50円でも大金だ。
出せるわけないと言ったら、こう言ってきた。
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金よこせ。
遊ぶ金が欲しいのだという。
小学校低学年の言うことだ、万札よこせというわけではなかっただろうが
お小遣いなんて貰わない俺には、100円でも50円でも大金だ。
出せるわけないと言ったら、こう言ってきた。
お前の母ちゃんの財布から持ってくればいいだろ。
頭に血が上る。
母ちゃんがあくせく働いた金を、こんな奴に渡せるわけがない。
どれだけ母ちゃんが疲れているのか知らないくせに。
どれだけ母ちゃんががんばってるのか知らないくせに。
いじめっ子に体当たりをしてからは、何がどうなったのか覚えていない。
今まで以上にぼろぼろになって家に帰ってきた俺を見て、母ちゃんは一度
とても驚いた顔をして、それから優しく抱きしめてくれた。
ごめんね、と。
泣いていた。
それから暫くして、引っ越すことになった。
いじめっ子の親から抗議があったらしい。
俺は何も悪いことはしていないと思うのに、ふざけた話だ。
事情を知っている母ちゃんだけは、お前は悪くないよ、と言ってくれた。
-
引っ越した先。
友達なんて出来るわけないだろうと俯き加減で登校した先で、なんとも能天気に
笑うやつに出会った。
隣の席になったそいつは、にこにこと人懐こい笑顔で俺に話しかけてきた。
( ^ω^)「僕は、内藤ホライゾンだお。ブーンて呼んでほしいお」
あだ名が本名とかすりもしていない。
訝しげに見ていると、ブーンは俺の机に自分の机をごつんとくっつけてきた。
(*^ω^)「教科書もってないお、一緒に見るお。
ええっと、あだなはあるお?なんて呼べばいいお?」
明るくて、優しくて、元気で、俺がないもの全部持っていた。
俺が自分の名前を小さな声で応えた時にした、ブーンの笑顔を。
俺はきっと、生涯忘れることはないんだろう。
(*^ω^)ノ「ドクオ、今日からよろしくだお!友達だお!!」
その日、俺に親友が出来た。
-
すまん途中重複してる…orz
-
ドクオのターンktkr
-
>>1が誰視点か気になって仕方ないぜちくしょう
-
漫画だと気力が4、5枚で切れるね…
今日はここまで 支援ありがとうです
漫画飛び飛びで本編追うのめんどくさくて申し訳ない…
凄い見やすくRESTさんにまとめていただいております。
http://boonrest.web.fc2.com/genkou/omoi/0.htm
-
乙乙
次も楽しみに待っとる
-
おつー!
ドクオのターンwktkしながら寝るわ
-
乙!待ってるぜ!
-
落書き投下いきます。
(´・ω・`)ようこそ、バーボンハウスへ
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96054.jpg
-
>>212
ワロタww
-
>>212
なぜこんなにも違和感がないのだろうwww
-
( ゚д゚ )即座の反応が遅れたようです
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96061.jpg
いつの間にかじいちゃんキャラだった荒巻。
-
支援AA作ってみた
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13029/1313503738/109
下半身は吹き出しで隠れてた部分がうまく想像できなかったので保留で
-
>>215
立った! 荒巻が立った!w
>>216
すげぇ…AA職人さんも乙だぜ
-
( ´_ゝ`)巨大あらまきを拾ったようです(´<_` )
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96074.jpg
というネタを考えてみたけど特に広がらなかった。
>>216
うわああああありがとうございますありがとうございます!!
AA職人さんってすげえ…何度みてもすげえ…
-
か、かんわえええ
トトロ…
-
なにこれかわいいいいいい
-
どうみてもトトロです本当にあり(ry
-
巨大あらまきをもふりたい…妹者をよしよししたい…
-
( ´_ゝ`)巨大あらまきを拾ったようです(´<_` )
たまに続くかも1
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96088.jpg
-
言い値でいい・・・俺が買い取ろう
-
ナマケモノ並み…腹に餌があるのに餓死したりしないよね…?
-
ナマケモノは動かなさすぎて体に苔が生えるという
荒巻もいつか苔むして緑色にアワ((゚゚дд゚゚ ))ワワ!!
-
もふもふ
-
( ´_ゝ`)巨大あらまきを拾ったようです(´<_` )
たまに続くかも2
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96094.jpg
ナマケモノって…餓死したり苔むしたりするのか…
-
食べる量と寝る量はナマケモノ並で
肉球標準装備でもふもふで
トトロ的なでかさを備えている
なんてハイスペックな荒巻なんだ!
-
にくきう!にくきう!!
うちにも巨大あらまき一匹下さいな!
ナマケモノはバクテリアに消化任せてるから気温が低いとバクテリアが働かずに餓死することもあるんだぜ
-
ほぼ植物じゃねえか
-
なんという省エネ
-
東奔西走カルテットのようです
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96162.jpg
作者さんが服装指定されていたので、ハアハアと描いてました
シェゾは大きく分けて2種服装があったので、兄者と弟者でわけてみた
イメージあわなかったら申し訳ない…
小さくしたらつぶれたので画像大きいです
-
>>233
早い!上手い!
シュール美人……あんたの描く女の子ほんと好みだ
-
>>233
シュール美人だ・・
嫁にください
-
すまん、時間的に漫画描くのは無理なんだけども絵は描きたいんだ…
3つほどキャラとシチュエーションのお題をいただけないだろうか
-
>>236
o川*゚ー゚)oでお昼寝
-
>>236
从'ー'从で料理
-
>>236
ダイオードで二度寝
-
ありがとうー!
描いてきます
-
o川*゚ー゚)oが夢見るようです
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96180.jpg
从'ー'从が料理に失敗するようです
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96181.jpg
/ ゚、。 /が二度干しされるようです( ゚д゚ )
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96182.jpg
ありがとうございました!
-
保存余裕だわ。渡辺さんかわいいいい
-
うお、みんな可愛い。ダイオードも和むわ。でも一番キュートちゃんが可愛いかな!
-
みんな可愛いなぁ
書いてくれてありがとう
-
寝れないあなたへ贈る(´・ω・`)劇場
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96186.jpg
-
くまきちwwwwwwwwwwww
-
最後のブーンの顔www
-
クマ吉ネタやめろwww
-
熊吉シリーズ化希望ww
-
(´・ω・`)「寝れない君の元へぼくが行っちゃうぞ☆」
-
>>233
酉ないのであれですが東奔西走の人です。
男性陣はともかくシュールのイメージがずっと痴女のままだったので、
ありがたくイメージ拝借します。
-
推理してねぇよwww
-
原作に忠実すぎワロタwwwww
-
少しずつ投下いきます
-
ξ;゚⊿゚)ξ 「ブーン、それ大丈夫なの?熱かったりしないの!?」
(;^ω^)「おっお。熱くも痛くもないんだお」
駆け寄ってきたツンに、ブーンは首を傾げながら応えた。
手を振ってみたが違和感は無い。
炎の赤というよりは、青色に近い色合いで燃える拳。
その揺らめきの中に見えるグローブは、先ほどまでと違った形状をしている。
( ^ω^)「…何だか不思議だお…」
手のひらを握ったり開いたりしながら、ブーンは感触を確かめた。
よく漫画の主人公が「力がみなぎってくるぜ!」なんて言ったりするが、まさにそんな状態だ。
一体自分の身に何が起きたのかは、全くもってわからないが。
(*^ω^)「今なら破ァッ!!ってできそう…」
寺生まれのBさんとかにもなれるかもしれない。
ツンやドクオに寺生まれって凄いって言わせられるかもしれないと思うとwktkする。
いや、寺生まれではないけれども。
(;'A`)「んな事やってる場合か!あいつが倒れてる間に逃げるぞ!!」
( ゚ ω ゚)「げぶはぁっ!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「ブーン!?」
ボーっと突っ立ったままぼそりと呟いたブーンの背中を、ドクオが叩く。
その拍子に、ブーンが地面に膝を付いた。
-
投下キター!
-
(;'A`)「え、おい、俺そんなに強くぶっ叩いてないんだけど…」
ξ;゚−゚)ξ「…もしかして」
ツンがしゃがんでブーンを覗き込むと、ドクオが手を出した場所とは全く違う所を
抑えて悶絶している。
左脇腹。
先ほどクックルの膝を入れられた所だ。
力はみなぎっても、外傷を治してくれるというわけではないようで。
ξ;゚⊿゚)ξ 「ちょっと、やだ!大丈夫なの!?」
(;^ω^)「お…大丈夫、だいじょぶ…」
ちっとも大丈夫では無い痛みだが、ここでずっと悶えているわけにもいかない。
ブーンは脂汗を流しながらゆっくりと立ち上がった。
動く度にずきりと痛みが全身を巡るけれど、歩けないわけではないのだ。
今はとにかく逃げなければ。
ツンがブーンの横に入り込み、立ち上がる為に肩を貸した。
それに続き、ドクオも膝を折ろうとする。
が。
-
3人のいる校庭の脇から。
ぎい、ぎい、という、赤ん坊の泣き声よりもずっと甲高い声が響いた。
金属音に近いその音が近くなる。
多い。
輪唱のように、その耳障りな音を鳴らす。
嫌な予感がして右側にゆっくり顔を向けると。
校舎の奥からぞろりぞろりと、人が出てきた。
頭の上には、三つの点が付いた、黒いもやを乗せて。
ゆらゆらと揺れながら、一斉にこちらにへ目を向ける。
('A`)「やば」
ざっと見ても10人はいる。
ドクオが言葉を零すと、それらは口を開けて凄まじい咆哮をした。
(:::::)「アアアァァァァアァァァアァア!!!」(:::::)
先程と同じだ。
覚束ない足取りで、それらはこちらに向かって走ってくる。
-
来てたあああああああ支援!
-
ドクオが二人を庇うように前に出た。
ブーンは今走れる状態ではない。
ツンはそれを支えている。
二人を守れるのは現状で自分しかいない。
そう一瞬で認識しての行動だった。
条件反射である。
けれど、手に持っているのは所詮おもちゃの銃。
ブーンのように拳だけで守れる強さもドクオには無い。
過去、いじめられた経験から護身用として持っていたエアガンは、
今この場においてはあまりにも非力だ。
ドクオはぎり、と下唇を噛んだ。
-
キテター支援
-
支援支援!!
-
来てて嬉しい!支援!
-
支援だ!
-
29
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96563.jpg
-
どっくん!
(,,゚Д゚) ガンガレ!
-
多勢に無勢すぎる……頑張れドクオ!
-
30
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96568.jpg
-
ドクオ(,,゚Д゚) ガンガレ!
-
ドクオさん!
-
>>268
ブーンがツンの尻を触っているように見えt
おっと、誰か来たようだ
-
31
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96583.jpg
>>271
やめろよ、描きながら同じ事思ってしまって慌てて手振らせたんだから
そういうこと言うの…やめろよ…( ^ω^)
-
ドクオさん…!
-
もしや…覚醒…!
-
覚醒ktkr
-
ギイィ、と、まるで断末魔のような高音が響く。
(;'A`)「いってえぇえっ!!」
それとにドクオが後ろにすっ転んで上げた声が重なった。
横向きになって倒れたまま、全身びりびりとさせ悶える。
背中を強打したのと、腕が痺れたのとで二重苦を味わっているようだ。
(;^ω^)「おっ!おっ!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「ド、ドクオまで!?」
痺れているであろう手で、それでも握っているエアガンが、
ブーンの拳と同じように、青色の炎のような揺らめきを帯びていた。
元々の形状よりも、若干大きくなっているようにも見える。
痺れの悶えも収まり、ようやくドクオが立ち上がった。
(;'A`)「腕死ぬ、何これマジいてえ、反動重いわ!重すぎるわ!!」
頭の回転はいい方だ。
その脳で悟る。
練習と称して遊びで何度もエアガンを撃っているが、こんな反動を
受けたことは一度たりとてない。
そして運動事体苦手なドクオは、腕も細く、この一撃を耐えられる
腕も足腰も持っていない。
つまり。
(;'A`)「…あんま、撃てねぇ」
マジで運動しとくんだった。
後悔は先には立たない。
-
(;^ω^)「ど、ドクオ!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「ななな…」
(;'A`)「あ?どうした、まだいるの…」
今は撃てる気がしない。
弱気な事を考えつつ二人を見れば、驚愕した表情を浮かべてドクオの
後ろを指差していた。
つと右を見れば、今倒した複数人が倒れたまま動かなくなっている。
黒いモヤがじりじりと動いていたが、二人が言いたいのは
それの事ではないようで。
冷や汗が出る。
そっちには、確か。
('A`)「…う、うわあ…」
( ^ω^)「何が…起こってんだお…」
ξ゚⊿゚)ξ「わかるわけ…ないじゃない…」
それは校庭のど真ん中に。
立っていた。
(:::::)
クックルだ。
いや、クックルだったものだ。
あそこに倒れていたのだから。
そして、あの巨体なのだから。
しかしそれはもうクックルの体を成していなかった。
真っ黒なカタマリに、三つの点。
(::∴::)「ギギギ、ギギ、ギ」
全身を黒に染めた、化け物が立っていた。
-
今日はここまで。
ドクオパートからアイツのパートへ移行します。
-
勝てるきがしねぇ……
クックルさんはどうなっちゃったの……
-
乙
-
落書き投下。
流石兄弟姉妹でおしくら饅頭のようです
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96590.jpg
七大不思議と「せいとかい」や、百物語や、その他もろもろ
何故か流石家が辛いのばかり連続で読んでしまって
もう涙枯れ果てたので描いた…なんかもう辛い…
-
おつー
姉者の表情いいわ
-
乙!ドクオがブーンもツンも守ろうとする姿好きだ
友達になったところも可愛いし胸が痛くなる
-
でもせいとかいは大好き
乙!
-
ああ、おしくら饅頭の絵いいなあ
幸せな流石兄弟大好きだ
-
本編の方漫画ばっかじゃなくて文章も混じるのはなんか訳アリ?
絵も文章上手くて裏山支援
-
こんな時間から投下いきまーす
-
32
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96671.jpg
-
ツンさん出番です
-
よたりよたりと、足取りはゆるい。
しかし、確実にこちらへと距離をつめてくる真っ黒なソレは、
巨大になった手をこちらに伸ばしてきた。
(;'A`)「くっそ…!」
ドクオが青い炎を湛えたままのエアガンを構える。
二の腕が突っ張ったように痺れて痛んだが、そんな事を構っている場合ではない。
ブーンが動ける状態でないのもそうだが、果たしてアレに触れて
大丈夫なのかが分からないのだ。
揺らぐどす黒さは、何もかもを飲み込みそうな色でクックルを飲み込んでいる。
ブーンの拳では直接相手に触れなければダメージを与えられない。
あの黒に触れてしまう。
(;'A`)(ここは俺が、やらにゃ)
ドクオは歯を食いしばり、引き金に指をかけた。
と。
「ちょっと待っててなドクオ」
('A`)「…あ?」
緩い声が響く。
-
見てるぞ支援!
-
夜更かししてて良かった支援!
-
33
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96675.jpg
-
34
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96678.jpg
-
取り込まれてない普通のクックルだったら勝てる気がしなかった
-
おおお!兄者!!
-
続き描くともう朝焼けに挑みかかるので今日はここまで…!
明日休みなので昼間から投下してると思います。
>>286
やっぱりブーン系って小説のイメージがあるので、漫画のみより少しでも
文章で作品表現出来ればなあと思って、このような形態にしました。
後は漫画だけで描くと、確実に枚数的な意味で最後までたどりつかないからですw
-
クックルさんが…
俺の愛するクックルさんが…
ヤラれてしまう…
頑張れクックルさん
-
兄者きたあああ!
続きを心の支えに一日頑張れる!
-
兄者hshs
-
>>297
>>286です
確かに漫画だけだと量すごいことなりそうだw
答えてくれてありがとう。
今から投下楽しみにしてる
-
子ブーンかわいいなあ
そして流石兄弟ktkr!!
-
ペロ!これはまさか念能力!?
-
昼間結局でかけてしまってこの体たらく
>>303
クラ●カのことかーーー!!!
兄者には制約はないよ大丈夫だよw
投下いきます
-
35
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96720.jpg
-
あらやだ弟者イケメン
-
激しく支援
-
全力支援!!
-
わーいまってました!
-
36
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96723.jpg
-
流石兄弟はびっくりするほど使いこなしてるね
-
きたか! 支援だ!
-
待ってた!
流石兄弟がコンビでやってると無性にわくわくする!
-
37
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96727.jpg
-
これがカクゴか
-
踏ん張れ兄者!
-
糸目!糸目!
開眼!開眼!
-
何とかスピードアップできないもんか…
38
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96732.jpg
-
今日はここまで。
戦闘シーンの時間かかるのはどうにかならのか…
大七不思議と「せいとかい」のようです
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96735.jpg
過去編が辛い、読み返したけど2度辛い…
-
おつ!
-
乙!ついに流石兄弟が来たな…
-
おつー
-
流石兄弟カッコイイなぁ
-
( ´_ゝ`)諸葛孔明のようです
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96750.jpg
FCの天地を喰らうⅡが大好きなんだけど、誰に言っても「?」って返されて
いつも泣きそうになるよ
VS司馬懿の時のBGMがいまだに好きだよ…大好きだよ…
-
孔明が兄者なら仲達は弟者かね
-
(´<_` )司馬懿仲達のようです
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96752.jpg
仲達って言われたから描いてみたけど、描いてる最中に
「これじゃ兄弟対決じゃねえかおい」って思ってうおおおってなったじゃないか
-
兄から弟に女物の服が送られるのか……
-
ちょwww何となく言ってみただけなのに本当に描いてくれたの?
早すぎで上手すぎ
マジすげぇえ
-
( ´_ゝ`)司馬懿が戦場に来ないようです(´<_` )
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96754.jpg
孔明の罠は基本、陣地に罠を仕掛けておびき寄せるから出来るのであって、
相手が来ないことには動けない。
それに気づいた司馬懿は、戦場にいかなかったけれど、
孔明が女物の服を贈って挑発した、ってエピソード。
まさかコメントでこの話もってこられようとは。
-
そこにこだわるのかw
-
乙
十分早くて上手いのに何を悩む事があるんだwwwマジですげえわ
-
本当に上手いな乙
しかしこの配役だと
大量の仕事のせいで過労気味で嫁が超絶ブサイクな兄者と首が180度回転して鬼嫁の尻に引かれる弟者かw
苦労兄弟だなw
-
二人とも最初は引きこもりだしな。
引きこもり弟者とか珍しいな
-
クックルさん…
-
てかこの兄弟はブーンの後輩なのか
年下ってちょっと新鮮
-
おつー
>>335
ドクオ呼び捨てだし同学年じゃね?
先輩ってのはクックルの事であって
-
>>335
そういやそうだなすまん
-
帰ってくる時間が最終電車
こんな時間から投下いきます
>>335
です、クックルのことでした
紛らわしくて申し訳ない…
-
39
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96855.jpg
-
弟者が舌打ちをして、真っ黒なソレの前からバックステップで退いた。
右手に持つ槍のような形状の武器を一度左手に持ち直し、
柄の部分を脇に挟み構えを取る。
それを確認してから、ブーンは兄者を見やった。
(;^ω^)「し…主将は、何だお、兄者!?」
( ´_ゝ`)「…もう…」
(:::∴:::)「ギ、ギギ、ギイィギギィィィギgィglgk!!!!」
黒いソレから出ているギイギイという高い音が、今度は何を発しているのか
分からない音へと変わった。
巨大な手でもって頭を抱え、悶え苦しみ始める。
兄者がそっと掲げていた右腕を下ろした。
それと同時に、黒いソレに絡まっていた青色の鎖が消える。
(´<_` )「終わりだよ」
(;'A`)「おいこら、どういう…!」
目の前にいる弟者は構えの姿勢を崩さないが、もう攻撃する事はやめたようだ。
忌々しく、苦しみ続けるソレに言葉を吐いた弟者に、ドクオが数m先から問いかける。
-
40
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96868.jpg
-
41
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96872.jpg
-
うわ…クックル…
-
文章打ちながら寝ていた…今日はここまでで。
-
クックルさあああん
-
うわああああああ
展開ドキドキする
-
うわああ取り込まれたら助からんのか……
ていうか宝石……うわあああ
-
( ´_ゝ`)が動くようです
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96906.gif
GIFアニメ。
RPBさんもあるし、折角だから自分でもなんかゲームらしき画面でも
作ってみようかと思い立ってみたものの、
動かすだけで時間が流れたので諦めました。
-
すごいな
-
ホテル・サイドニアのようです:( ´_ゝ`)
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96921.jpg
兄者あぁぁあうわああぁぁあといてもたってもおられずうわあああ
-
はえーよww 流石だな
これは格好良い兄者!
-
サイドニアってウエスタンだったのか…!
絵で興味出てきた読んでくる
-
ホント兄者好きだな
もっとやってください
-
投下行きます。
-
母も父も、気づくと家にいなかった。
父さんは、イギリスに1ヶ月出張だからね。
母さんも、アメリカに1ヶ月出張なのよ。
父は外交官、母は有名ファッションデザイナー。
私のこと、家のこと、全部家政婦さん任せだった。
ツンちゃんはお金持ちでうらやましいね、そんなことを言われるけれど
お金持ちのどこがうらやましいのか、全然わからなかった。
仕事仕事で家に寄り付かない父と母。
沢山甘えたかったのに、強がりの性格も邪魔をして、平気な顔をし続けた。
母がくれた、ウサギのぬいぐるみ。
物心付いた時から、その子が私の友達だった。
幼稚園で、すぐ近くに住んでいる男の子と仲良くなった。
いっつもにこにこ、いっつもやさしい。
ウサギのぬいぐるみのように、笑顔いっぱい。
ちょっと泣き虫なのがたまにきず。
それでも私の意地悪な言葉には、全然へっちゃらな顔をして笑っていた。
いつの間にか仲良くなった。
両親のいない寂しさも、彼が笑ってくれる度に少し無くなった気がしていた。
小学生に上がって、ウサギのぬいぐるみはぐちゃぐちゃになってしまったけれど。
彼がいてくれたから、寂しくはなかった。
-
ツンサイドキター!
支援支援!
-
(;*^ω^)「あ、あの!あの、その!ええとだお、ええと」
中学生になってすぐの、ある日。
校門を出てすぐの所で、彼に呼び止められる。
いつもは緊張なんてしないのに、珍しくあたふたとしている彼に向かって
首を傾げると、こほりと咳払いをしてこちらを見た。
真面目な顔をして。
真面目な声で。
( ^ω^)「…僕は、君が好きです」
( ^ω^)「ずっと、ずっと前から大好きでした」
( ^ω^)「つきあって、ください」
私は大きくなったけれど、彼も立派に大きくなった。
大真面目に私を見てくる彼は、昔のように泣き虫では無くなっていた。
空手を始めて強くもなった。
ずっと、ずっと前から隣にいてくれた。
これからもずっと、一緒にいてくれると。
そう、言ってくれたのだろうか。
目を丸くして固まって、そのままの状態で泣き始めた私に。
彼は大慌てで、ハンカチを握って涙をぬぐってくれた。
-
付き合い始めて最初のプレゼントは。
ウサギのぬいぐるみだった。
前に持っていたものよりも安くて、小さくて。
それでも優しさたっぷりの、彼からの贈り物。
( ^ω^)=3「やっと渡せたんだお!」
誇らしげに胸を張った彼に、とびっきりの笑顔と、感謝の言葉を。
それともう一つ。
だいすきよ、ブーン。
精一杯の、思いをのせて。
-
ツンちゃんパートだやったー!
このツンはツン少ないけど芯が強くて可愛い
-
こんな彼女が欲しいわ……。
自分女ですけど。
-
)ノ
_____
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\
/;;;;;;;;人ノノ人ノ人ノ)
|;;;;;;;;| =・ =・ )
|;;;;;;;;| (__) )
|;;;;;;;;| ∴∵ノ ◎ :ノ
|;;;;;;;;|______ノ_____∩___
(__)) ))_|__|_E) ̄
| | 青年部命 ヽ
| | ______)
(___) 三三 [□]三三)
/(_)\:::::::::::::::::::::::::::::::\
| Shinano|_______\
(_____) / /
(___|)_|)
-
*****
(;^ω^)「…ど、ういう…事なんだお?」
叫び声が突如止み、ぷつりと糸が切れたように静かになった校庭。
クックルを包んでいた真っ黒いモノは、小さく収縮し、最後には閉じた。
その中にいたであろう、クックルごと飲み込んで。
無くなってしまった。
その場に残されたのは、ブーン達が持っているものと同じ石だ。
青く輝く、未知の宝石。
ξ;゚−゚)ξ「きえ、ちゃった…」
(;'A`)「…」
ツンとドクオも放心状態だ。
目の前で起こった出来事を脳が把握できていない。
3人のいる場所に、兄者と弟者が近づいてくる。
流石兄弟と呼ばれる2年唯一の双子である。
( ´_ゝ`)「大丈夫か?…って、ブーンはあんまり平気そうじゃないな」
(´<_` )「脇腹か」
-
2人とも身長が高いので、若干屈んでブーンを覗き込んだ。
身長は大差ないが、細身なのが兄者、ガタイが良い方が弟者である。
弟者はブーンの左脇腹を、ぺちりと叩いた。
( ゚ ω ゚)「オスギ!!!」
(´<_` )「あー、折れてるわ」
ξ;#゚⊿゚)ξ「ちょ、ちょっと!やめなさいよ何するの!?」
(;´_ゝ`)「何してんだお前は!」
(´<_` )「いや、どんくらいのもんかとな」
( ゚ ω ゚)「ピーコ!!!!」
(;'A`)「叩くなっつのに!」
追い討ちをかけて再度叩いた弟者に、周囲の3人はまとめてツッコんだ。
悲鳴なのか良くわからない声を上げたブーンは、ツンに支えられながら
必死に痛みに耐えている。
(´<_` )「そんなに強く叩いてない。
これで痛けりゃ、内臓傷つける可能性があるくらいに
折れてるって事だ」
さらりと言ってのける弟者に、ツンとドクオの表情は更に青褪める。
兄者は丸めていた背を伸ばし立ち上がって、一つ溜息をこぼした。
( ´_ゝ`)「…救急車呼んでやりたいけど…」
この状況下で来てくれる可能性は極めて低いと言えよう。
-
ξ;゚⊿゚)ξ「どうして!?」
(´<_` )「俺らは近辺ぐるりと回ってここに辿り着いたんだが」
( ´_ゝ`)「こんなんばっかりだった」
まるでゾンビ映画さながらの風景だった。
そう、流石兄弟は言葉を洩らす。
今の町の様子から、医療分野自体が麻痺していると考えた方が妥当だろう。
行きかう人々皆、頭に黒い靄を乗せながら奇声上げて徘徊しているというのに、
そういう事柄に対処するべき、医療や警察などと言った組織を流石兄弟は目にしていない。
ξ;゚−゚)ξ「…でも、ブーンをこのままにはしておけない…」
( ´_ゝ`)「せめて痛み止めでもあればマシになると思うけど」
(;'A`)「薬くらいなら、保健室にあるんじゃねぇか?」
(´<_` )「貸して、ツンちゃん」
ξ;゚⊿゚)ξ「ほえ?」
(;´ω`)「グフウッ」
ツンから奪うようにブーンの腕を取ると、弟者はその身体をひょいと背負った。
鍛えている上若干ふくよかな体系のブーンは結構な重量だろうが、弟者は飄々としている。
('A`)「さすが」
(´<_` )「身体弱いのいるから慣れてるさ」
(;´_ゝ`)「うっせえわい、とにかく保健室に行くぞ」
弟者がちらりとも兄を見ずにそう言えば、兄者は苦虫を潰したような表情になった。
-
(;´ω`)「…面目ないお」
( ´_ゝ`)「いいよ。困った時はお互い様ってね」
(´<_` )「兄者が背負ってるわけではないけどな」
( ´_ゝ`)「おだまり」
('A`)「…なあ」
歩き出そうとした所で、ドクオが2人を呼び止めた。
首を少しだけ背後に回すと、真剣な面持ちのドクオと目があう。
('A`)「お前らは、何か知ってるのか」
この状況の事を。
クックルが何故、あんなことになってしまったのかを。
そして、これからどうすればいいのかを。
-
( ´_ゝ`)「…それは…」
(´<_` )「歩きながらでも話せる。行くぞ」
冷静に、というよりも、冷徹な程に冷めた弟者の声がドクオを促した。
ここに来てからというもの、弟者は威圧感を隠そうともしない。
ドクオが口をヘの字に曲げたのと、弟者とを交互に見た兄者は、また小さな溜息をついた。
ξ゚−゚)ξ 「…?」
そんなやり取りを心配げに見ていたツンが、違和感に気付く。
砂を踏む皆の足音が。
違和感。
若干の、音が。
否。
ふと視線を脇にずらすと。
先程ドクオが倒した数人が。
クックルと同様、黒い塊になって。
こちらに視線を向けていた。
じゃりりと、地面の砂を握り締めて、こちらを見ていた。
-
滾ってきた・・支援
-
うわあ……支援
-
ξ;゚⊿゚)ξ「あっ…」
(:::::::)(:::::::)(:::::::)
黒が一斉に立ち上がる。
それらに一番近い場所にいるツンは、蛇に睨まれた蛙のように一瞬固まってしまった。
気付いたブーンが声を荒げるのと、黒が咆哮を上げ出し、走り出すのとは同時だった。
(;^ω^)「ツン!!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「…っ、あ」
(;'A`)「またかよ!!」
(;´_ゝ`)「やっべ…っ」
(;^ω^)「ツン、走るお!!ツン!!」
(´<_`;)「ちょ、おい!暴れるな!!待て!!」
弟者の背中から無理やりに降りたブーンは、痛む脇を無視してツンの腕を取った。
黒いものが迫ってくる。
(:::::::)「ギギギィィギィギィィギギィ!!!」(:::::::)
(;'A`)「2人とも急げ!!早く!!」
-
何故かブーンとツンはまだ付き合ってないと思ってた……
支援!
-
(;´_ゝ`)「Arrest!!」
兄者が右手を構え、一番近くに迫っていた黒い塊に鎖を巻きつけ拘束する。
伸びていた手は、辛うじてツンには届かない。
だがバッグに指を引っ掛けたのか、一瞬だけツンの身体が仰け反る。
それをブーンが必死に引っ張った。
(´<_`#)「せっ!!」
その黒い身体を今度は弟者の双槍が横薙ぎに吹き飛ばす。
鎖が外れて靄が地面に叩きつけられた。
ξ;゚⊿゚)ξ「あ!!」
(;^ω^)「ツン!?」
走っていたツンの身体が止まる。
そのすぐ脇を、轟音が光を帯びて通り過ぎた。
左手から迫っていた黒を、後方からドクオが狙い撃ったのだ。
また一つ靄が倒れた。
(;'A`)「いっ…たく、ねえぞ!!」
やせ我慢としか思えない台詞を吐いてはいたが、今度は衝撃を
踏ん張って耐えたようだ。
-
(;^ω^)「ツン、走るお!どうしたんだお!?」
ξ;゚⊿゚)ξ「だめ、待って!待って!!」
ブーンに腕を引かれて後退しながらも、ツンは黒いソレらの方へと行こうとする。
(;'A`)「何だよ、どうした!?」
(;´_ゝ`)「ツンちゃん!早く!!」
(´<_`#)「クソ共が、叩っ斬る!!」
(;´_ゝ`)「めっ!やめなさい弟者!帰ってらっしゃい!!」
(;^ω^)「ツン!!」
尚も行こうとするツンを、ブーンは仕方なしに抱え上げた。
ξ;゚⊿゚)ξ「お願いブーン、だめ、あれだけは、ダメ!!」
ツンの視線の先。
転がっているのは。
-
バッグにつけていた、ブーンからの贈り物。
ウサギのぬいぐるみ。
大切な、宝物。
-
小物までよく描いてるなと思ってたら……
伏線だったーーー!!
-
兄者・・『めっ!』っておまえ・・かわいすぎだろ!
-
暴走する弟者かわいい
支援
-
42
http://vippic.mine.nu/up/img/vp97002.jpg
-
あああうさぎさん…!
-
うさぎさんが・・・!
-
ツンが可愛すぎる
-
43
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-
ツン覚醒か!
-
ちょwうさぎさんwww
みんなの驚愕っぷりが半端ないなw
-
弟者www顔www
-
うさぎさんwww これは予想外だったwww
やだかわいい顔してうさぎさんつよい
-
ウワウサギサンツヨイ
-
弟者の顔がwwwwwwww
にしてもうさぎさん操るツンちゃんか…いいな…
-
シュールw
-
一番使い勝手よさそう
-
44
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-
機嫌が悪い上に更にアレで弟者の機嫌が最下層の為今日はここまで。
-
弟者の顔wwwww
-
うわうさぎつよい
弟者の気持ちもわかるがその顔は酷い
-
いやこの顔も十分イケメソだと思うますわw表情いいなw
-
乙!
見た目はファンシーだけどうさぎさんハイスペック……!
-
乙乙!
又三郎さん…まじかっけーっす!
-
弟者はちょっとやんちゃくらいが好きです。
>>353
何故…ばれた…
-
おつ
-
クックルさんが…せっかく輝いていたクックルさんが…
ツンかわいいクックルさんが…
-
来てた!!
続き待ってるよ!!
-
乙乙
うさぎエピソードにホロリときた直後に巨大化で
涙出るほど笑った
弟者顔酷えwwww
>>397
何故ばれてないと思った
-
又三郎かわええ
ツンがどの頭身フォルムでも可愛い
そしてストーリーが面白い
-
投下いきます。
-
そいや
-
ξ*゚⊿゚)ξ 「すごい!又三郎すごい!!」
(;^ω^)「僕ら形無しじゃねぇかお…どうすんの…」
ひしめいていた黒いモノを、うさぎのぬいぐるみ、もとい又三郎が
投げ飛ばしていく。
その光景たるや、まさに千切っては投げ、千切っては投げ、である。
ブーンは目の前の状況を見つめつつ、何とも言えない表情をしていた。
が、涙も引っ込んだツンが歓喜していると、途端に又三郎が元のサイズに
戻ってしまった。
ξ;゚⊿゚)ξ 「…あれ?」
(;^ω^)「おっ?」
慌てたように又三郎がこちらに走ってくる。
ブーンの足元まで来ると、ぴょいんとジャンプをして、ツンの腕の中に納まった。
( ´_ゝ`)「…」
(´<_` )「何だったんだ一体」
( ´_ゝ`)「きっかり3分」
('A`)「はい?」
( ´_ゝ`)「あのぬいぐるみはウルトラマンのようだな」
後ろで見ていた兄者が、ぽつりとそう呟く。
( ´_ゝ`)「強いけど時間制限付き」
('A`)「ああ…」
(´<_` )「なるほど」
-
ドクオが少し安心したような、残念なような、複雑な表情を浮かべる。
ぶっちゃけ又三郎が常にあの状態では、立つ瀬が無い。
まあ安全は確保されるだろうが。
(;^ω^)「おっ、皆大丈夫かお」
(;'A`)「お前は大丈夫じゃねえな」
こちらにやってきたブーンが、ツンを地面に下ろす。
途端に脇腹を押さえてしゃがみ込んでしまった。
ξ;゚−゚)ξ「…ごめん…」
(;^ω^)「無事でよかったんだお」
( ´_ゝ`)「弟者」
(´<_` )「はいはい」
(;´ω`)「おぉん…すまんお…」
ブーンを背負うと、弟者はスタスタと歩き出した。
そのまま学校の正面玄関へと入っていく。
他の3人もそれに続いた。
ここから入って左に曲がり、廊下を進んで突き当たりの部屋。
そこに保健室がある。
-
ktkr支援!
-
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
支援
-
きたぞ!支援だ!
-
ξ゚−゚)ξ「…ブーン」
(;^ω^)「何だお?」
弟者の背中にいるブーンを、ツンが呼んだ。
脂汗を流しながら、それでもブーンはツンの呼びかけに笑っている。
ξ゚⊿゚)ξ「…ありがとう」
必死になって守ってくれて。
一生懸命に助けてくれて。
( ^ω^)「怪我してなくて、良かったんだお」
ξう−゚)ξ「…バカ」
-
僕はツンが大好きだ。
もう誰にも傷つけさせないように、僕が守ると心に決めた。
僕が、守ると決めたんだ。
1話・了
-
又三郎はある程度自律意識があるっぽい?
-
2話最初の部分はこのまま今日突っ切ります。
切り場所おかしくてすまん。
>>412
ツンがご主人様で、守らなきゃいけない対象だと理解するくらいの意識です。
わんこくらいの頭脳だと思ってもらえればいいかなと。
-
ひとまずおつ
-
****
3日前のことだ。
「おっきいあにじゃ、ちっちゃいあにじゃ!」
小さな女の子が、嬉しそうに駆けてくる。
「どうした妹者?」
「何を持ってるんだ?」
似た顔の2人が少女に問うた。
にこにこと楽しそうな少女は、その2人にそっと、自分の小さな手を差し出す。
両手の合わせをそっと開くと。
中には6つの、青い石。
きらきら光り、発光する、美しい宝石。
「かわらで遊んでたらみつけたのじゃ!」
得意げに、えっへんと胸を張り。
少女は2人に石を差し出す。
「みんなの分、あったのじゃ!」
-
ちちじゃと、ははじゃと、あねじゃと。
おっきいあにじゃと、ちっちゃいあにじゃと。
あとあと、いもじゃのなのじゃ。
家族全員の名前を嬉しそうに、少女は言葉に乗せる。
それを聞いた2人は同じような顔を見合わせた後、少女に向きなおり、微笑む。
「大事にするからな」
「ありがとう、妹者」
「どういたしましてなのじゃ!!」
次の日、母がお守り袋を用意してくれた。
大切な可愛い妹からの贈り物を、2人は大切に持ち歩いた。
-
そして、今日。
朝7時過ぎ。
突然の轟音に、目が覚める。
-
やな予感…支援
-
兄弟も長くやってるわけではないのか
-
*****
生まれつき、身体が丈夫ではなかった。
父に似た俺は、屈強すぎる母の遺伝子を片っ端から押し退けてしまったらしい。
それは全て片割れである双子の弟が引き継いだ。
俺はといえば、風邪をひいてはこじらせて。
転んで怪我をすれば治りが悪い。
病院にかかる日数は、周囲に比べてすこぶる多かった。
そんな子供時代。
外に出ても皆とはしゃぐことが出来ない俺は、一人ぶらんこに揺られていた。
弟は俺と違い、それはもう元気でたくましい子供だったので、走り回っては
きゃいきゃいと声を上げて笑っていた。
少し羨ましくもあったが、別に仲間はずれになっているわけではないので、
俺はそれを、いつものんびりと眺めていた。
数分おきに、弟がやってくる。
それにつられて、友達もやってくる。
他愛無い話をして笑いあって、また弟達は走っていった。
鬼ごっこをするらしい。
公園の外に出て行った彼らを見送る。
すぐに帰ってくるだろう、そう思って見送った。
-
声をかけられたのは、そのすぐ後だった。
知らない男。
大人。
「一人かい」
ブランコに乗った俺に、優しく微笑む。
しかしそれに反し、俺の脳は警笛を鳴らした。
目に入ったのは。
男の、右手。
後ろに隠された右手。
俺は母の他に類を見ない強さを、受け継がない代わりに。
国直属のいかつい名前の機関に属する父の、類稀なき頭脳を少しばかり、受け継いだ。
その頭が、一瞬で悟る。
「いい子だね」
まずい。
逃げなければいけない。
なのに足が動かない。
「声を上げたらいけないよ」
左手が伸びてくる。
首にかかる。
「死んで、しまうかも、しれないからね?」
右手の奥に隠されたもの。
ぎらりと、光る。
銀色のナイフ。
-
兄者のターンktkr
-
父者の頭…つまり兄者も将来げふんげふん
この兄弟は似てるけど二卵性なのね
-
首に圧がかかる。
苦しい、苦しい、息が出来ない。
あ、だとか、う、だとか、意味も無い声が出る。
男の顔は至極楽しそうだった。
「ああ、いいかおだねぇ」
そこでぷつりと、意識が飛んだ。
-
あ、兄者ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁあぁあぁ
-
目が覚めたのはベッドの上だった。
最初に見たのは、泣き腫らした目で俺を見下ろす、弟の顔。
霞みがかるぼんやりした思考で、ああ、助かったのか、と。
そう理解した。
(;<_;)「兄者、兄者…!!」
突然弟が俺に抱きついて泣き出した。
怖かったのは俺なのに、何でこいつが泣くんだろうか。
数回目を瞬かせた後で、ああ、そうかと結論づく。
のこして、いくところだったのか。
そう思った途端に震えた。
弟のいない場所にいくところだったのだ。
家族も誰もいない場所にいくところだったのだ。
ようやく、俺も弟にしがみついてわんわん泣いた。
数日後、男は逮捕された。
あの日あった事を、弟はあまり語ろうとしない。
-
兄者・・・
-
だがそれから、弟は俺の傍から離れなくなった。
俺が学校以外で外に出るといえば、とにかく付いてくる。
習っている少林棍法の道場に行くのをやめてまで、付いてくる。
周囲から言わせれば、究極の過保護。
背が高く目立つので、稀に、ごく稀に絡まれたりするのだが。
もう相手に、ご愁傷様です、としか思えなくなるくらいに。
弟を怒らせると、恐ろしい。
それでも、そんな弟に何も言わない自分を思うと。
依存しているのはどちらなのかと、嘲笑いたくなった。
-
*****
(;´_ゝ`)「な、何だよ今の音…」
下の階から鳴り響いた、ドン、という地響き。
まるで地震でも起きたかのようなそれに兄者は慌てた。
あまりよろしくない朝の目覚めのまま、惰性で制服に着替えていた手が一瞬止まる。
そして慌ててシャツの上からセーターを着ると、部屋を飛び出し階段を駆け下りた。
そこで見たのは。
下った所にすぐにある玄関で、母者が人を殴り飛ばしている姿だった。
(;´_ゝ`)「は、母者あぁぁあ!!!」
朝っぱらから一体何をしているんだこの人。
自分や弟者ならいざ知らず、まさか他人様をサンドバックにするなんて。
@@@
@#_、_@
( ノ`)「おや起きたのかい、兄者」
(;´_ゝ`)「いやいやいや、悠長に言っている場合では!!」
よもや相手様は死んではおるまいか。
五分五分かと言われれば、1対9の割合で死んでいると思われた。
-
( ´_ゝ`)「母者がついに…前科持ちに…」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「バカな事言うでないよ、殴られたいのかい?
こいつらが勝手に上がりこんできたんだよ」
( ´_ゝ`)「へ?」
こいつ、ら。
複数形なのを疑問に思い、恐る恐る兄者は玄関の先に目をやった。
母者が今しがたぶん殴った男の下と、軒先には。
10名はいるであろう人々の屍が。
( ´_ゝ`)「コナンも金田一一もびっくりだぜ…」
推理するまでも無く、犯人は目の前にいるわけだが。
呆然とする兄者の前で、母者はごきりと手を鳴らした。
@@@
@#_、_@
( ノ`)「…まだ来るねぇ」
(;´_ゝ`)「え!?まだ!?」
-
サンダルを引っ掛けて外に出る母者に続き、慌てて兄者も靴を履いた。
門の所まで急ぎ早にやってくる。
と。
道路に出た兄者の右側から、腕が伸びてきた。
( ´_ゝ`)「あ?」
突然のことに反応できない兄者の頭の上を、左側から屈強な腕が通り過ぎる。
母者の腕だ。
それは兄者の右側から現れた腕を掴むと、へし折らんばかりの強さでもって握り締めた。
みしみしと言う音で、ようやく兄者が事態を理解する。
@@@
@#_、_@
( ノ`)「さて、何の用件だい?」
母者がとてつもなく威圧感のある低い声で相手に問うた。
だが、下を向いたままの相手から応えはない。
(;´_ゝ`)(…何だ?)
頭にかかる、黒い靄。
母者がノックアウトさせた人々の上にもかかっていた。
嫌な予感がする。
-
( ゜ ゜)「…アァァ…アア、アアァ…!」
奇声を上げ。
その顔を兄者へと向けた。
白目をむいて、口を全開にして涎を流し、ぐらりと頭を揺らす。
兄者は、目と鼻の先にその顔を見た。
(;´_ゝ`)「ぃ…っ」
顔が引き攣る。
と同時に、いきなりもう一方の腕で肩を掴まれた。
逃げるという行為が行えない。
突然の事ばかりで身体が付いていかない。
固まる兄者の首に、そいつは思い切り噛み付く。
寸前で。
その身体が宙を舞った。
母者が、掴んでいた腕を思い切り投げ飛ばしたのだ。
兄者の目の前から、白目をした顔が一瞬でいなくなる。
向かい側の家の壁に身体を打ち付けられたその人は、ずるりと壁伝いに
落ちて、動かなくなった。
-
母者TUEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE
-
安定の母者
-
(;´_ゝ`)「…っ、は…!」
地面にへたりこんだ兄者の頭を、母者の手がぽんぽんと撫でる。
こういう時に、この母はなんと頼もしいことか。
まるで主人公が幼い頃のパパスのようだ。
立てない兄者を無理に起こそうとはせず、母者は腕組をした。
@@@
@#_、_@
( ノ`)「しかし…どうしたもんかねぇ」
うちはまあ、平気だけれど。
溜息混じりに首を鳴らした母者に、はたりと気づいて兄者が問う。
(;´_ゝ`)「母者…皆は?」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「弟者以外はリビングだよ」
弟者、以外。
兄者の目が見開かれる。
@@@
@#_、_@
( ノ`)「弟者なら学校に行ったよ。棍の練習するんだって言ってね」
(;゜_ゝ゜)「んな」
弟者は少林寺にある部派の中で、棍を操る武芸を嗜んでいる。
荒巻という名の知れた師を持ち、学校が終わり家に兄者と帰宅した後、
その道場に通っているのだが。
たまに、剣道部の道場を間借りさせてもらって朝練をしているのだ。
そのたまにが、まさか今日でなくても。
-
(;´_ゝ`)「何で、こんな日に限って!!」
先程母者が投げた相手を含め、すでに10人以上がこんな状態だ。
つまり、街にはまだこんな人々がいるかもしれない。
だとすれば。
襲われるかもしれない。
そう考え付いた瞬間、駆け出した。
@@@
@# _、_@
(; ノ`)「あ、こら!待ちな兄者!!」
あんたが行った所でどうにもならない。
そう叫ぶ母者の声は、兄者には届かなかった。
角を曲がって行ってしまった兄者の背中を見送り、母者は深い溜息を付く。
@@@
@#_、_@
( ノ`)「…バカ息子が」
後ろから伸びる真っ黒な腕を身体を横にずらし避け。
同じく真っ黒に染まったその頭を鷲掴んで、母者は力任せに地面へ叩き付けた。
地面が抉れ、黒のそれは、びくりと一度痙攣を起こしてから動かなくなる。
@@@
@#_、_@
( ノ`)「やれやれ、息子の心配すらさせてくれないのかい。無粋だねぇ」
振り返る。
玄関の前に、黒が列をなしていた。
(:::::)「ギギギィ、ギィ、ギィイ…!」(:::::)
@@@
@#_、_@
( ノ`)「五月蝿いんだよ、近所迷惑考えな」
ごきりと、母者の手が鳴った。
-
今日はここまで。
( °д°)…漫画かいてねえ
(°д°)
-
ここまで母者覚醒無しである
-
乙乙
文章パート好きだからもっとこい
-
乙
漫画もいいが文もいいな
-
母者TUEEEEE
-
母者ってどうしてこうも格好いいんだろう
-
流石家すごいDNAだなwww
妹者が母に似てmkmkだったら泣く
-
父者が優秀だと…!?
弟者可愛い乙
-
つい出来心で作ってしまった……
支援AAだ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13029/1313503738/117
-
こんな時間に失礼、投下いきます。
>>445
何で…そのコマを…やってしまったんだ…!!!wwwwww
ありがとうwwwありがとうwwww
-
*****
昔から、双子の兄は賢かった。
国語でも算数でも理科でも社会でも、どんな教科でも勝った事がない。
俺はもちろん、学校内の誰も勝てなかった。
なんとか科学賞を受けた聡明な父の遺伝子を、家族の中で人一倍
濃く受け継いだのが兄だ。
けれど、体育だけは学校内の誰よりも劣っていた。
いや、劣っていた、というと語弊がある。
身体があまり丈夫ではなく、動きたくても動けなかっただけ。
その代わり、双子の弟である俺は、誰よりも運動が出来た。
そしてとても頑丈にたくましく育った。
格闘技を極め、各界で最強の名をほしいままにした母の遺伝子は、
俺にだけやってきたらしい。
俺と兄は、とても両極端な双子だ。
だが、ただそれだけ。
普通に普通の家族なだけだ。
あの日までは。
ただの家族だったのだ。
-
見てるぞ支援
-
小学生の頃。
忘れもしない、3年の夏だった。
兄を連れて近くの公園に行った。
そこで合流した近所の友人と、鬼ごっこをしようという事になった。
兄はすぐに喘息のように息を上げてしまうので、ぶらんこに乗って待っていて。
俺や友人達は皆で公園を出て行った。
数分後に鬼の友人に見つかり、ぎゃあぎゃあ言いながらも振り切って公園に
戻って来た時。
俺が見たのは。
ぶらんこの傍の大人の男。
季節はずれの黒のコート。
右手に持った銀色のナイフ。
そして。
首をしめられ、動かない、兄。
だらりと垂れた、兄の腕。
男の。
笑い声と。
揺れる。
ブランコ。
うごかない。
あにじゃ。
どこかがぷつりと途切れた。
-
気付いた時には、目の前に兄が倒れていた。
膝をがくりと地面に付いて、震える手で兄を揺する。
兄者。
兄者。
おきろよ。
なあ。
数回。
兄者。
あにじゃ、あにじゃ。
繰り返して。
兄が、けほ、と、咳をした。
それから息を懸命に吸うように、げほげほと兄は咽た。
生きてる。
生きてた。
兄者が生きてる。
言いようの無い安堵は目から水となって零れた。
それを無意識に拭おうとして、ふと気付く。
自分の手には、赤黒い血がこびりついていた。
自分の血ではなかった。
兄の血でもなかった。
誰の血なのかはその時、全然分からなかった。
-
あの日の喪失感は何と表現すればいいのだろうか。
再度味わえと言うのなら、俺は自分自身の死と交換してでも否と答える。
誰にも分かるまい、こんなどす黒い感情は。
周囲からは過保護だ何だと口うるさく言われるが、知った事か。
兄は呆れたように溜息をつく。
それでも、そんな俺に何も言わない兄を見ながら。
どうすればこの人がいなくならないのかを、いつまでも俺は必死に探している。
-
あの夏の日から数日後。
兄を殺しかけた男が捕まった。
腹部を刺され病院に担ぎ込まれていたという。
ただ、誰にやられたのかと言う問いには、怯え震え、一切応えなかったそうだ。
-
*****
(;´_ゝ`)「は、っ…!はぁ…っ!」
息を切らして必死に走る。
学校を目指していたはずが、兄者はかなりの遠回りを強いられていた。
(;´_ゝ`)「くっそ…こんな、沢山いるとか…!聞いてない!」
出くわす人、皆頭に黒い靄を乗せている。
口を開けて奇声を発しながら追いかけてくる。
これはバイオハザードか何かか。
そういえば6が出たんだっけ、まだ買ってない。
レオンとクリスが会うんだよな、ってか映画のバイオも見てないんだけど。
案外配役いいんだよな映画版、でもウェスカーはもうちょっとむきむきでいい。
でも俺はホラーなら零シリーズ推しだ。
主人公かわいいし。
オチで号泣するし。
何であんな可愛い子残して優雨さん死んでしまったん。
支離滅裂に思考を飛ばしながら、兄者はとにかく走る。
そうでもしないとやっていられない。
こんなに走ったのは生まれて初めてではないだろうか。
-
(;´_ゝ`)「…は…、ぜ…ぇ…」
よろよろと電柱に手をついて、兄者は呼吸を整えようと躍起になった。
息が辛い、足がだるい、汗が滝のように流れてくる。
前かがみになって地面を見ると、顎から垂れた汗がアスファルトに吸収され
黒く染みを残していた。
(;´_ゝ`)「…行かにゃ…」
目線を上げる。
次の角を右に曲がれば、もうすぐ学校だ。
(;´_ゝ`)「…大丈夫、だよ、な…」
朝練で学校に先に行った弟者。
街の惨状を見る限り、学校だってこうなっているかもしれない。
自分が行った所で何の役にも立たないかもしれないが、とにかく無事を確認したかった。
重い足を一度小さく叩き渇をいれ、兄者は歩き出した。
けれども。
-
あんたきっとSIRENも好きだろ
-
あんたきっとSIRENも好きだろ
-
眠れぬ朝方の(´・ω・`)劇場
http://vippic.mine.nu/up/img/vp97231.jpg
凄い中途半端に漫画が終わりそうだったのでこっちかいてた。
まさかあれをAAにしてもらえるとは思わなくてだなっていうか
本当に何故あれをAAになさろうと思ってしまったのだ。
>>455
SDKと一緒に火掻き棒振り回しながらうりえんと焔薙無双するのが夢です。
-
寝落ちたかと思ってたらくまきちシリーズ化とは
ちょwww 絆創膏の位置www
さりげなく巨大あらまきすっかり馴染んでるなw
-
おお更新されてる
てかショボン様ww
-
投下乙ー
>>457
>本当に何故あれをAAに
あんな魅力的なコマ見せられたらAAにせざるを得ないだろう?
作っててスゲー楽しかったよ
-
本編もwktkだがクマ吉シリーズにもワロタww
留守番するようですを彷彿とさせる弟者だww
-
零派とは気があうな
亞矢子と千歳と澪は俺の嫁(キリ!
-
またくまきちwwww
ぽん、て腹立つなww
-
よろしい、ならば優雨さんはもらっていこう。
投下いきます。
-
来たー!支援!
-
キタキタァ!
-
キタ━(゚∀゚)━!支援!!
-
45
http://vippic.mine.nu/up/img/vp97310.jpg
-
久々の本編の絵キター
-
うわあああ憑かれてる人の顔ヤバイよおお!!
-
こえええええよおおおおおおおおお
-
この顔見て憑かれた人は確かにもうダメだなと思った
-
完全にアヘ顔じゃないですか
-
アへ顔ダブル流石
-
完全にアヘ顔にしかみえなくなっちまったじゃないかぁ
-
やめろよ…
こんなアヘ顔誰得だってんだよ…wwww
46
http://vippic.mine.nu/up/img/vp97318.jpg
-
兄者頑張れぇぇ
-
うっ......ふう
そうだよこんなのアヘ誰得だよ
-
>>478
おい……
おい
-
47
http://vippic.mine.nu/up/img/vp97330.jpg
-
弟者キター
弟者の顔も別方向にヤバイぞ
-
48
http://vippic.mine.nu/up/img/vp97337.jpg
-
完全に殺す勢いでした
-
イケメンのマジギレ顔怖いです
-
もう、殺してると言っても過言ではないくらいの振りかぶりでした
-
(゚<_゚ #)「このまま、顔ぐしゃぐしゃになるまで踏み潰してやろうか?
ええ?おい。その黒いのごと、ぐしゃぐしゃになあ?
安心しろよ、原型なんて留めないくらいにしてやるから。
脳みその皺も確認出来ないくらいにだ、ありがたく思え」
(;´_ゝ`)「お、弟者…
それ何を安心して、何をありがたく思ったら、いいんだ…」
グロいからやめてくれ。
咳き込みながら懇願すると、盛大な舌打ちをして、ようやく弟者は相手の
顔から足を退けた。
ついでとばかりに、脇腹に一発蹴りをいれて数度転がす。
ギイ、と黒い靄が悲鳴を上げて、男は動かなくなった。
(´<_`#)「死ねばいいのに」
(;´_ゝ`)「お兄ちゃん、あんまりそういうの好かないわ」
(´<_`#)「好く好かないの問題じゃないね。
ああクソ、マジで胸糞悪い、死ねクソ野郎が」
(;´_ゝ`)「くそくそ言うんじゃありません」
普段そこまで怒ることのない弟者だが、兄者関連での沸点はすこぶる低い。
一旦切れると、それはもうドン引きするくらいに口が悪くなる上、
すぐに手が出るから始末が悪いのだ。
しかもこの状態を止められるのは、兄者のみである。
全くもって、始末が悪い。
-
(;´_ゝ`)「どーどー、弟者。落ち着け。もう平気だから」
(´<_` )「…怪我は」
( ´_ゝ`)「してない。ちょっと背中打ったくらいだよ」
(´<_` )「背中か。よし。もう10発ぶち込んでくる」
(;´_ゝ`)つ「やめなさい!!」
尚も行こうとする弟者の服を引っ張って止めた。
またも舌打ちをした弟者に、何でこうも極端なのかと、兄者は息をつく。
弟者が愛用している棍を、脇に抱え直した。
(´<_` )「…家は?」
大丈夫なのかと、言外に含んだ問いを兄者に投げかける。
( ´_ゝ`)「チートがいる」
(´<_`;)「愚問だったな」
自らの母の顔を思い浮かべ、弟者は苦笑いを浮かべた。
(´<_` )「つか、何で家にいなかったんだよ」
( ´_ゝ`)「あー…いやほら、つい…」
(´<_` )「…」
( ´_ゝ`)「…」
(´<_`#)「自分の身の安全を確保してから来い、この馬鹿兄者」
(;´_ゝ`)「すんまっせん」
(´<_` )「…まあ、心配してくれたんなら、それだけは礼を言うがな」
-
溜息混じりにそう呟く。
ようやくいつもの調子に戻った弟に小さく笑いかけて、兄者は周囲を見渡した。
( ´_ゝ`)「…なあ弟者、どうなっちゃってんだろ」
(´<_` )「兄者が分からない事が、俺に分かるとでも?」
決して頭が悪いわけではないが、兄者と比べれば天と地の差だ。
弟者はそう思っているし、兄者に敵おうとも思わないので、するりと言ってのける。
それに兄者は困ったような顔をするが、何も返さず、手で口元を押さえた。
(´<_` )「…俺が道場に着いた時には、もう皆こうなってた」
( ´ ゝ`)「…」
(´<_` )「剣道部、あと空手部、柔道部の奴らもだったな。
即効で入り口閉めたよ」
( ´_ゝ`)「校舎は?」
(´<_` )「さあ…入ってないからな。
ただこの時間だから、人はあんまりいないんじゃないか」
( ´_ゝ`)「うん。外よりも比較的安全かもしれない」
(´<_` )「了解」
街中には黒い靄を持つ人々が犇いているので、安全を確保するのは難しい。
校舎の中に入って、暫く様子を見ようという事のようだ。
(´<_` )「歩けるか?」
( ´_ゝ`)「へーき」
(´<_` )「おぶろうか」
(;´_ゝ`)「へーきだっつのに、この過保護め」
疲れてはいるが、怪我をしたわけでも具合が悪いわけでもない。
兄者は申し出を断ると、弟者を連れて歩き出した。
角を曲がれば大通りに出る。
そこを直進すれば、学校が見えてくるはずだ。
けれども。
-
(;´_ゝ`)「うおぉっげええ!?」
(´<_`;)「…っかしーな、さっきまでいなかったんだけど」
こちらを睨む、大観衆。
ざっと見、数十人。
全員身体に、黒い靄が。
(;´_ゝ`)「別の道行く!!裏手門はこの時間空いてないから、
その脇の小さな道、あそこ通って、正門に出る!」
(´<_`;)「へいへい!」
疲れて重い足の分を補充するように、弟者が兄者の腕を引っ張って先導する。
追ってくる人々を振り切るように、2人は全速力で駆け出した。
-
今日はここまで。
ぶちぎれキャラの台詞は考えるのが至極楽しいですな。
-
おつー
家の心配不要ってのは素晴らしいなwww
-
乙!
みんな流石家に避難すればいいと思うんだwww
-
乙!
母者素でアレだからな…覚醒とかいらんだろな…
この兄弟は兄者がお兄ちゃんしてて好きだな
-
この話の流石兄弟の関係が好みすぎてヤバイ…死ぬ…
ニコイチって本当いいわ
-
踏んでください弟者様
-
そういや、あの宝石道端にゴロゴロころがってたな…
何人無事だろう
-
母者と熊吉のコラボを…
-
熊吉死ぬぞWWWWWW
-
ギリギリギリばっつーんとねじ切れるからやめてあげて
-
お前ら…クマ吉もといショボンが死んじまうぞ…
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-
チョークスリーパーwwwwww
ショボンの首が飛ぶぞwwww
-
きれいなははじゃにみえた
-
絵柄の再現うめえwwww
-
母者に弟者顔を戻せwwww
-
母美ちゃんクソワロタ
-
熊吉ナニ食ってんだよwww
-
弟者怖すぎワロタwwwwww
-
このショボン様さ!!に腹抱えて笑いそうになりながら投下いきます。
-
(;´_ゝ`)「は、はっ…!まじで、バイオ、だな…っ」
(´<_` )「エイダが出てこないバイオなんて願い下げだな」
(;´_ゝ`)「おま、知ってる?エイダ、6でもう、30代後半、だぞ…っ!」
Σ(´<_` )「マジで」
軽口の応酬をしている場合でないことは分かっている。
それでも兄弟は走りながら喋った。
(;´_ゝ`)「タイラントとか、出てきたり、して」
(´<_` )「ロケラン持ってきてねえわ」
(;´_ゝ`)「ナイフしばり、で、っぜぇ…いけない、かなっ…?」
(´<_`#)「時間かかるだろ、っと!邪魔!!」
弟者が右手に持った棍を振るう。
前から迫ってきていた、黒い靄を被る女性の脇腹に、容赦なくぶち込んだ。
うめき声を上げて、女性は横に吹っ飛ぶ。
狭い道だ、すぐ傍にあった塀に身体を打ちつけ、女性はずるりと崩れた。
(;´_ゝ`)「おま、女性はな、もっと、丁寧に…はぁ、ぜぇ…」
(´<_` )「暴力的な女性嫌いなんで」
(;´_ゝ`)「っ…エイダは、結構…好戦的…は、はぁ、っ…!」
-
きたあああああ!!!
俺もさっき読んできたwww
-
兄者の足は、確実に遅くなっている。
元来身体が弱い彼にとって、持久走のようなこの行為は一番難しい運動だ。
左手で掴んでいた兄者の腕は弟者の腕の半分くらいの細さしかない。
力を入れすぎればすぐにでも折れそうな、そんなひ弱な兄の腕を
弟者は若干乱暴に自分の方に引き寄せた。
(´<_` )「兄者、やっぱ背負うからな」
(;´_ゝ`)「だめ」
(´<_`;)「何でだよ!」
(;´_ゝ`)「俺なんか、担いでみろ。一気に、お前、動きにくく、なるわ」
頑として譲らない兄者に、弟者が眉根を寄せた。
(´<_`;)「だけどなぁ!」
Σ(;´_ゝ`)「前!!弟者、前!!」
(´<_` )「あ?」
曲がり角からぬっと出てきた腕。
3本ほどあるそれを、弟者は屈んで避ける。
-
(´<_`#)「邪魔って言ってんだろ!!」
一瞬兄者の腕から手を離し、屈んだ不安定の体勢のまま、棍を地面に突き立てた。
それを軸に、身体を逸らしながら伸ばし右足を真上に振り上げる。
ばしりという音がして、こちら側に伸ばされた腕は角から見えなくなった。
地面に接していた棍を、おろしてきた右足の踵でがつりと持ち上げると、
通常に腕で持ち直すよりも勢いを増して、棍は弟者の手の中で一周する。
(;´_ゝ`)「ウェイっ!?」
左の手で、兄者の頭を押した。
頭を下げさせた状態にすると、弟者の持つ棍は勢いをつけたまま、今度は真後ろへと振られた。
棍は、後方から来ていた男性にの横っ面を思い切り打ち付ける。
真横に流れたそれは、兄者が立っていた場所を通過して。
また弟者の手の中で回ってから、定位置である脇へと戻った。
(´<_`#)「マジでぶち殺してぇんだけど」
後ろから来ていた男性の手が、兄者に伸びたのがいけなかったらしい。
弟者の機嫌はまたも下降気味だ。
(;´_ゝ`)「……はぁ…」
兄者は整わない息を直す暇も無く、よろりと立ち上がる。
(;´_ゝ`)「も、少しで、裏門だから…そこまでは…」
歩こうと、一歩踏み出す、はずが。
( ´_ゝ`)「…あ、れ?」
出ない。
-
弟者カッコイイなぁ
-
ムキムキで強い弟者に病弱で軟弱な兄者
ありがちだけどすごく・・好きです・・
-
足のすぐ横にあるマンホールの蓋が、ずれている。
そこから伸びる左腕。
それは兄者の足を捕らえていた。
隙間から見えるのは黒い靄。
聞こえるのは、ギィギィという、不快な音。
(;´_ゝ`)「な、んで…こんな、とこから…」
兄者の表情が、引きつった笑いのまま固まる。
(´<_`#)「兄者!!」
弟者が、棍をマンホールの隙間から中に突き立てようと持ち直す。
けれど兄者がそれを止めた。
(;´_ゝ`)「上!!」
塀の上から、数人の男。
犇き合いながら登ってきたらしい。
ぐちゃぐちゃと満員電車のように、押し合い圧し合い一塊になって、
男たちは弟者の上に落ちてきた。
(´<_`#)「ちっ…!!」
(;´_ゝ`)「馬鹿、やめろ!!」
(´<_`;)「んな…っ」
棍を真上に振ろうとする弟者の背中を、兄者が引っ張る。
数人の大人の男が、上から落ちてくる衝撃。
いくら弟者が武道に秀でているとはいえ、一人60kg以上はある男が数人、
重力に従い頭上から落ちてくるのを、細い棍などでどうにかできるはずも無い。
兄者がその場から離れられないのを考えての行動だろうが、自殺行為だ。
弟者がバランスを崩して、横に転がった。
瞬時に顔を腕で隠した兄者の真横に、どさどさと男たちが降ってくる。
そのうちの一人は、真っ黒に染まっていた。
-
支援しえーん
-
あああ来てた! 起きたら見る支援
-
屈強な男♂達に囲まれる兄者と弟者・・
これはフラグか?(; ・`д・´)…ゴクリ…(`・д´・ ;)
-
漫画でも文章でも戦闘物が表現できるってすごいな
-
49
http://vippic.mine.nu/up/img/vp97430.jpg
-
今日はここまで。
なんか兄弟しかかいてない気がする。
-
乙乙
-
乙乙!
-
眠れない夜の短編
鳥の詩を聞いたようです
****
(*´_ゝ`)「あー!さっむい!」
そうだな、寒いな。
(*´_ゝ`)「すっげえ寒い!」
寒いのに嬉しそうじゃないか。
そんなに風邪引きたいのか。
(*´_ゝ`)「そうじゃないけどさ、いいじゃん。
ずっとおんなじ気温より、ずっといいじゃん」
そういうもんかね。
(*´_ゝ`)「そういうもんだよ」
俺は寒いのより、暖かいほうが好きだけどな。
(*´_ゝ`)「暖かいのは暖かいので好きだぞ、と」
兄者、腕を振り回すな、危ないから。
(*´_ゝ`)「うおおお!息白い!!楽しい!!」
そりゃ寒いからな。
( ´_ゝ`)「知ってるかー?南極とかだと白くならないんだぞ?」
空気中のごみがないからな。
-
( ´_ゝ`)「ち、知ってたか」
兄者、あまり柵から身を乗り出すな、危ないぞ。
(*´_ゝ`)「落ちそう!!すげえ!!たまひゅん!!」
やめろマジで。
(*´_ゝ`)「弟者、見ろ見ろ、人がごみのようだ!!」
たかだか5階建ての建物じゃ、別にそんなこともないだろうが。
( ´_ゝ`)「いいの、俺には高いの!」
ずっと2階だったもんな。
(*´_ゝ`)「夢は地上1万メートルです!!」
飛行機か。
(*´_ゝ`)「飛行機!そう飛行機!!夢だね!!」
今度乗ろうな。
(*´_ゝ`)「おう、乗りたいな!」
そうだな。
(*´_ゝ`)「いーってみたいなーよそのくにー」
兄者。
( ´_ゝ`)「うん?」
兄者、戻ろう。
( ´_ゝ`)「なあ弟者」
寒いから、戻ろう。
( ´_ゝ`)「弟者」
-
ああ、笑うな。
笑わないでくれ。
そんな、最後みたいに。
「連れ出してくれて、ありがとな」
-
兄の世界は、2階の病室。
白いベッド、隔たれるカーテン。
そこだけ。
そこだけだった。
空を夢見た兄が、その小さな小さな世界から旅立ったのは。
兄が病室を抜け出した、3日後のことだった。
http://vippic.mine.nu/up/img/vp97452.jpg
-
夜中に鳥の詩なんて聞くんじゃなかった…
-
oh...
-
あれっ…おかしいなこんな夜中に目から未知の宝石がぽろぽろと…
-
やーめーろーよー…
-
やめろよ…おい…
荒巻とショボンを置いていくなんて…っ!
-
そうだぞ!(´^ω^`)の気持ちを置いていくな!!
-
>>533
( ´_ゝ`)「それはどうでもいいかなって思ってる」
-
(´^ω^`)「またまたぁ兄者たんはツンデレなんだからっ☆彡」
-
>>530
お前・・・
凶暴アヘ顔化したあとに石っころになっちまったのか
-
>>281や、SIRENと聞いて宮田牧野ではなくSDKを挙げたあたり
悲しい結末は嫌いなのかと思ったらこれだよ!
-
零シリーズは基本悲しい結末だしな
-
時間がないので今日はお絵かきのみ投下。
( ;ω;)お題を300こもらったけど短編に収まらなかたようです
http://vippic.mine.nu/up/img/vp97537.jpg
ファイトオオオオオオ!!!!
-
>>539
仕事はええよwwwwwww
-
二人ともかっこいいが、
オナホを描くのはやめなさいwwwwwww
-
>>541
お前に!!!!!
アンカーテイクに遭遇できなかった!!!
俺の気持ちが!!!!!
分かるものか!!!!!( ;ω;)ブワッ
あと初めて作者さんを見たのがこのオナホ記事でした。
-
( ´_ゝ`)巨大あらまきを拾ったようです(´<_` )
http://vippic.mine.nu/up/img/vp97546.jpg
もう息が白くなる季節なんですな。
あらまきはあったかいんだろうか。
-
顔のパーツがほとんど変わらないのに
溢れ出るイケメンオーラと頭がお花畑オーラ……
-
疲れた日の(´・ω・`)劇場
http://vippic.mine.nu/up/img/vp97551.jpg
-
心まで凍り付きそうだな
-
はんざいてww ショボンは何時間冷えてたんだろう…
-
いれっぱで連行www
おまわりさんいつも御苦労さまです
-
安定のシリーズwwww
このスレにはりついてると追いかける現行が増える一方で嬉し辛い
-
ララララララwwクリアww(´^ω^`)ww
-
遅くなったけど>>500を希望したものです
ありがとう
後は熊吉×爪'ー`)y‐とかどうよ
-
支援AA作ってみた
渡辺さん可愛いのう
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13029/1313503738/120
-
このショボンは女も食えるショボン
-
>>551
>>553
組み合わせると、女性の敵爪'ー`)y‐と、
女性の気持ちも大いにわかる(´・ω・`)という場所にいきついたんだが
>>552
うおおおおおまさかの渡辺さん!!ありがとうございますー!!
穴が開くほど見てるが、やっぱりどう作ってるのかさっぱりわからんww
職人技すげえ…
こんな時間ですが少しだけ投下いきます
-
50
http://vippic.mine.nu/up/img/vp97632.jpg
-
お、来てた!
弟者マジギレ覚醒ついにくるか
-
51
http://vippic.mine.nu/up/img/vp97634.jpg
-
なんかひどい中途半端なところでこの前から切っている…
今日はここまで。
あともう少し、流石兄弟編続きます。
-
乙!
ああああwktkするうう
-
支援
-
ゆるーく投下開始します
52
http://vippic.mine.nu/up/img/vp97732.jpg
-
兄者が鎖で弟者が刃の二つある武器ってのはいいねぇ
-
53
http://vippic.mine.nu/up/img/vp97741.jpg
-
鎖かっこいい!
-
(゚<_゚ #)「ああぁあああ!!!」
弟者の手に持つ棍が、その姿を変える。
両先端に刃をつけ青い炎を携えたその武器は、双頭槍とでも言おうか。
それで思い切り、兄者を掴んでいた黒い靄を薙いだ。
兄者から手が歪む黒い手が剥がれる。
(;´_ゝ`)「げほっ、ごほっ…!」
右手に青い炎を湛えた兄者が、肺への空気の流入により咽こんだ。
地面に崩れながら、息を整えようと躍起になる。
兄者の右手指には、連なった指輪のようなリングがいくつもはまっている。
熱くも冷たくもないその炎を纏った右手を目の端で捕らえながら、
兄者は浅く早く、呼吸を繰り返す。
顔を上げれば、弟者が周囲にいた人々を巻き込みながら、兄者の首を絞めていた
真っ黒な化け物へとその槍を打ち込んでいた。
地面から生えた鎖に身を動かすこともできないそれに、弟者は執拗に攻撃を繰り返す。
肩と腕を頻繁に狙っているように思うのは、きっと思い違いではないだろう。
完全に我を忘れている。
兄者はいまだ整わない呼吸のまま、叫んだ。
(;´_ゝ`)「弟者!!」
(゚<_゚ #)「殺す!!!」
(;´_ゝ`)「大丈夫だから…もういいから!弟者!!」
兄者の右手指に伝わる感覚は、先程からずいぶんと重くなっている。
あの鎖が、自分のこの指にはめるリングに連動しているであろう事は、
なんとなく予想が付いた。
この重みは、弟者が打ち込む衝撃の重さというよりは、先程から鎖に
寄りかかるように動かなくなった、あの黒い化け物の重みだろう。
弟者は、叫びながら刃を振り回す。
-
(゚<_゚ #)「殺してやる…!!」
( ´_ゝ`)「…弟者…」
なんだ。
どこかで。
どこかでこんな光景を。
昔。
黒の男、あの日、あの夏の日。
頭の隅にポツリと残る、光景。
そうだ。
あの時、俺が倒れる前、倒れている最中。
聞いていた、ぼんやりと見ていた、その風景の中にいたのは。
弟者だ。
黒い男に殴りかかり、持っていたナイフを奪って。
振り回し、逃げる男を掴んで、その腹に。
ナイフを突き立て。
(゚<_゚ #)「死ね」
そう言って、目を見開いたまま、俺をみないまま。
命を奪う言葉を吐きながら、心をどこかにやりそうな弟者を。
( _ゝ )「生きてる」
そう言って繋ぎ止めた。
(゚<_゚ )
暴れていた弟者の動き、ぴたりと止まった。
-
( ´_ゝ`)「弟者、俺は、生きてるから」
残していかない、残したくない。
( ´_ゝ`)「ここにいるから」
(´<_` )「…」
弟者がこちらを見た。
数秒間、目を向けたまま微動だにしなかった。
兄者がゆっくりと瞬きをする。
すると、何人もの自由を奪っていた鎖が、光のまま消えて解けていく。
黒い化け物が支えの鎖を失い、どさりと音をならして地面に崩れる。
この場で立ち上がっているのが、兄弟2人だけになる。
そこでようやく、弟者は大きく息を吸って、ゆっくりと吐き出した。
( ´_ゝ`)「…落ち着いたか?」
(´<_` )「…すまなかった」
( ´_ゝ`)「怒っちゃいないさ」
怒る道理はないだろうに。
そう言って、ようやく落ち着いた呼吸に安堵しながら、兄者はふらりと立ち上がる。
近くに寄ってきた弟者が肩を貸した。
-
(::::∴::::)「ギギ…ッ」
Σ(;´_ゝ`)「うおぅ!」
(´<_` )「…」
突然。
真っ黒の化け物が、地面にはいつくばったまま鳴き声を上げた。
兄者を支えながら双頭槍を構え、弟者が姿勢を低くする。
しかし。
::(::::∴::::)::「ギギッガ、アァ、ア、グ、ゲ!!!」
震え、喉の奥から血を吐きそうな声をだしながら、化け物は苦しみ始めた。
身を捩り、頭を掻き毟り、地面をのた打ち回る。
(;´_ゝ`)「…っ」
(´<_` )「…」
尋常ではないその光景を、兄者は息を呑んで見守るしか出来ない。
一方弟者は眉根に皺を寄せるだけで、その表情には兄者のような痛みは見られない。
数秒間ではあるが。
散々悶えた黒い化け物は、一瞬息が詰まったように動かなくなると。
::∴:: 「ィ」
ぎゅうぎゅうと身体が圧縮されていく。
そのまま小さく小さくしぼんで、ぱちりと。
まるで風船が破裂するように。
::「」
ぷつりと消えた。
その場にからりと落ちたのは、青の石。
-
(;´_ゝ`)「……」
(´<_`;)「これって…」
あまりの現実離れした光景に動けずにいた兄者が、足元に転がってきた青く光る石を見つめる。
それを摘み上げようとした弟者の腕を、兄者は咄嗟に押さえた。
(;´_ゝ`)「待て、待て待て、不用意に触るな」
(´<_` )「しかし兄者、これは…」
(;´_ゝ`)「…そうだな」
今もポケットに入っている、大事な妹者からの贈り物。
母者が作ったお守り袋にいれて肌身離さず持っている。
その中身と、寸分違わぬ同じものだ。
(;´_ゝ`)「いやそんな、まさか」
(´<_` )「…兄者、考えるのは後だ。とにかく、休めるところに行こう」
(;´_ゝ`)「…そう、だな…」
弟者に支えなられながら、兄者はゆっくりと歩き出した。
だが。
-
終わらなかったorz
今日はここまで、また明日投下いきます。
-
おっつー
-
>>562
意図が伝わったようで嬉しいw
兄者が鎖なのは「兄弟としてのつながり」「守ること」、
弟者が双頭槍なのは「兄の分まで戦い抜く覚悟」「攻撃性」を
意味していると言う感じです。
ちなみに、
ブーンの拳は「大切なものの為に戦うけれど、命まで取る事のない優しさ」、
ツンのウサギは「本当は小さな心と大きな気持ち」「虚勢」「愛しさ」、
ドクオの銃は「守りたい物の多さに比例する攻撃性」です。
それぞれ武器のコンセプトがあったりします。
-
乙!
なんかスゲー!!
-
乙!
すごい修羅場くぐってからきてたんだなこの二人
-
乙!
それぞれのスタイルつか姿勢が武器に反映されてんだな
欲張りなドクオが良い
-
(*´_ゝ`)「逮捕しちゃーうぞ!」
-
>>576(´^ω^`)舞い戻ってきたぜ
-
乙!
弟者の清々しいブチキレっぷりに笑ったw
兄者のストッパーがなかったら辺り一面モザイクだらけになりそうだったな…
そういや巨大アラマキって始めから巨大なんだろうか?
某トトロみたいに大中小いて子連れで群れてるんだろうか?
-
>>578
大中小妄想して萌え禿げたわどうしてくれる
-
/⌒ヽ 新ジャンル萌禿げ
ヽ(´・_ゝ・`)ゝ
) )
) >
-
結局禿げで固定されてしまったのかwwww
未来の兄者に見えるとかそんなことは
-
>>581
弟者が貴方の元へ向かいました
-
>>582
俺…生きて帰ってきたら結婚するんだ…
-
兄者の未来が見える!
/⌒ヽ
::(´^_ゝ^`)::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::: 彡⌒ミ ::::::::::::::
:::::::::::::: γ⌒ヽ. (´<_` ) ::::::::::::::
:::::::::::::: ( ´_ゝ`)/ ⌒i ::::::::::::::
:::::::::::::: _(__つ/ ̄ ̄ ̄/i |._ :::::::::::::: 弟者の未来も見える!
:::::::::::::: \/___/ ヽ⊃ ::彡⌒ミ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(´く_,` )
∧_∧
∧_∧ ( <_ il)
( ,'つとヽ / ^i
__( '_ノ_i._j /__| |___
ヽ⊃
-
耳はどこいっちゃったんだよ…
-
あらまき大中小
http://vippic.mine.nu/up/img/vp97900.jpg
通常なら中で止まるけど、流石家で飼ってるのは突然変異的な。
拾った時の話とかもいつかかきたいなあ。
-
どこで買えるんですかこの可愛い生き物たまらん
-
>>586
おい一匹よこせ
-
>>586
ナンボや! ナンボ出せばこの三匹買えるんや!
-
>>586
兄者と妹者込みで欲しい
いや弟者と姉者がいらないとか言っていないけして
-
現代荒巻概論
-
姉者ください
-
なら弟者は貰った
-
兄者は貰い受けよう。
投下いきます。
-
(´<_` )「っと…」
(;´_ゝ`)「うえぇ…」
この路地を折れると少々開けた道沿いに出る。
左手に折れて進むと学校の裏門に出るが、そこから少し進んで学校を囲う
フェンスの端まで行くと、正門方向に伸びる細道があるのだ。
そこへ向かおうとしていたのだが。
(;´_ゝ`)「どんだけいるんだよ…」
2体の真っ黒な化け物と、1人の靄を被った女性が、裏門付近でうろうろとしていた。
だがこちらに気付いた様子はない。
距離は、2、30mと言った所か。
弟者が、持っていた槍をぐるりと回した。
(´<_` )「ちょっと待ってろ、伸してくる」
(((;´_ゝ`)つ< ´_>`)「待て待て待て、待てっての」
兄者は、無表情で行こうとする弟者の尖った耳を引っ張って、それを制す。
止められた事への反発か、耳の痛みか、表情を歪めた弟者に、兄者は人差し指を
口元に立てて見せる。
( ´_ゝ`)「いいか、弟者。無闇に突っ込んでも怪我するだけだ。
b こちらは幸い見つかってないんだし、少しだけ様子を見よう」
(´<_` )「だがなあ…」
( ´_ゝ`)σ「状況をよくする為に、観察させてくれ」
鼻のすぐ先に、兄者の人差し指がびしりと止まる。
兄者にそう言われてしまっては、弟者は何も返せない。
弟者は顔面一杯に、ぶちのめしたいです、と表示させながら、むすりと黙る。
それを苦笑しながら見やってから、兄者は裏門へと向き直った。
-
( ´_ゝ`)(さて…弟者を止める為に言ってはみたが)
あの化け物をぼーっと見ていた所で、状況を打破する案が見つかるとは思えない。
( ´_ゝ`)(疑問ばかりだ)
何故、あの靄は人にとりつくのか。
何故、襲ってくるのか。
何故、今日だったのか。
何が目的なのか。
あの真っ黒な化け物と、靄には何の関係性があるのだろうか。
先程見た、化け物の最後はどういう事なのか。
いなくなった場所から現れた、青い石は何なのか。
人々は生きているのか、あの状態ではもう死んでいるのだろうか。
黒い靄は増殖しているのか、移動するだけなのか。
(;´_ゝ`)(…ん?)
思考を巡らせて、疑問点を次々に脳内に上げていた兄者が、ふとそれを止めた。
裏門付近にいた、靄を被った女性が、突然ばたりと倒れこんだのだ。
(´<_` )「…」
(;´_ゝ`)「…」
弟者はすうと息を吸って、兄者の前に一歩出た。
塀であちら側からは見えていないだろうが、兄者を少しだけ後退させる。
弟者の肩口からそっと覗き見ると。
女性を取り囲むように、靄がぶわりと広がった。
そのまま、女性は全身を呑まれていく。
女性の甲高い悲鳴のような声が響いて。
目から、鼻から、耳から、靄が女性の身体の中に流れ込んでいく。
白目が黒く染まる。
ぽっかりと目玉が無くなったような顔つきになり。
女性の白い手が、喉を掻き毟った。
-
この時間に来ると思ったから目覚ましかけといた
正解だったようだ…
-
兄者がその光景を見て息を飲むと、弟者が後ろ手で、兄者の肩を引っ張り
壁側に押し込んだ。
見るな、という事らしい。
ホラーゲームで耐性はあるが、やはり生では話が違う。
兄者は、しゃがみながら両手で顔を覆った。
(´<_` )「…兄者」
(;う_ゝ∩)「…何?」
(´<_` )「増えた」
(;´_ゝ∩)「え」
つ
弟者が身体を少しずらしたので、兄者は恐る恐るあちらを見やった。
黒い化け物が、3体になっている。
(´<_` )「女の人が呑まれて、ああなった。
…経緯はまあ、考えなくてもいいよ」
(;´_ゝ`)「…」
黒い化け物と、靄の関係性。
(;´_ゝ`)(靄が第一形態、化け物が第二形態、ってとこか)
兄者は口元に手を当てながら、その光景を見る。
(;´ ゝ`)(女性には一切危害は加わってない。
つ なら、あの状態になるのは、どういうきっかけなんだ?)
ならば、と、兄者は他の黒い化け物に目をやった。
それはすぐにやってくる。
今度は裏門のすぐ前にいた化け物が、もがき始めた。
先程と一緒だ、金切りの奇声を上げ、頭を掻き毟り、転がり。
やがて小さく小さく収縮し、ぷちりと消えた。
今回は弟者は何もしていない。
-
増殖か不思議玉の2パターンあるのか
-
(´<_` )「…兄者」
(;´_ゝ`)「…確信が欲しい、ちょっと待って…」
ものの数秒で、また一体が苦しみだす。
兄者は顔を歪めてその光景を見ていた。
その表情を見下ろしていた弟者は、自分のズボンが思い切り握り締められている事に気付く。
小さく溜息をついて、必死に向こうを見る兄者の頭に、ぽんと手を置いた。
(´<_` )「無理すんな」
(;´_ゝ`)「してない」
強情なのはどっちだか。
兄者は散々弟者に、強情だ、突っ走るな、と言うが、兄者とて本質は変わらない。
双子なので弟者は心得たものだが、兄者に言えばきっとふて腐れるだろう。
兄者の目線の先で、2体目の黒が途切れて消えた。
残るは、先程の女性。
見るも無残に真っ黒な姿へと変貌してしまった彼女は、もはや女性なのかも男性なのかも
外見から区別はつかない。
( ´_ゝ`)(3分)
脳内で時間を計る。
弟者が兄者に敵わないと言わしめるのは、こういう部分が随所にあるからだ。
アバウトな感覚ではない。
正確なのだ。
( ´_ゝ`)(4分)
細い目を少しばかり開いて、兄者が黒を見る。
( ´_ゝ`)(5分)
黒が、もがき始めた。
やがてぷつりと。
消えてなくなる。
-
この靄の正体が気になるな
-
それで又三郎のときもきっかり3分とか言ってたのか
-
スパゲティゆでるときやカップ麺にお湯入れるとき時にかなり重宝する能力だな
-
>>603
パスタが3分とかどんだけだよ…
-
>>604
いや3分計れる能力じゃなくて人間ストップウォッチってことだろ…
-
ゆでるときにきっかり何分とわかるってよくね?
パスタは9分だよカップ麺とは違うのだよ
-
( ´_ゝ`)「時間だな」
(´<_` )「ふむ…」
一言で理解して、弟者は構えを解いて腕組みをした。
(´<_` )「手を下さずとも、消えるということか」
( ´_ゝ`)「逆に、手を出しても消えない可能性もあるな」
(´<_,` )「時間までは思う存分いたぶれるってわけだ」
(;´_ゝ`)「怖い発想に行くんじゃありません!」
薄く黒い笑顔を浮かべた弟者に、兄者は若干引きながらもツッコミを入れる。
そしてゆっくりと立ち上がった。
暫くしゃがんでいたおかげで、痛みは残るが多少は動きやすくなったようだ。
( ´_ゝ`)「行こう、弟者」
(´<_` )「了解」
2人同時に走り出す。
裏門を横切り、フェンスの角を、左に。
大通りに出てまた左に曲がれば、そこはもう学校の正門だ。
-
というかお前ら真っ先に考えつく使い道は麺類のことだけかよ……
-
フェンスを隔てた、その奥。
「失くして!!!」
兄弟の耳に聞こえてきたのは、同級生の叫び声。
(#'A`)「たまるかああああぁぁぁあああ!!!!」
そして轟音。
(;´_ゝ`)「…この声、ドクオか!?よかった、生きてる!!」
(´<_` )「そのようだな」
走って向かった先で、兄弟は3人の無事を確認する事になる。
-
2話・了
-
というわけで流石兄弟編の2話、終了です。
まさか兄者の能力が、麺類の未来に明るい光をともすなんて思わなかった…
メインどころはこの5人。
まだ他にもメイン張るキャラは出てきますが、とりあえず揃った感じ。
出だしが長すぎるわ。
いまさらながら、支援も乙も毎回ありがとうございます。
何か質問とかあればそれもどぞどぞ。
-
おつおつー
しなそうだけも母者が覚醒したら武器何になるのかな
やっぱり父者かな
-
父者砲か
ぶっちゃけ拳で戦ったほうが強いような・・・
>>611
乙です
イヌやネコやトリみたいな動物も黒化したりするの?
なったらバイオの世界になるなと
-
※閲覧注意(ややグロ)※
むしゃむしゃのようです
http://vippic.mine.nu/up/img/vp97920.jpg
ややグロ、ご注意を。
一度描いてみたかった、むしゃむしゃ。
あの話の弟者は素敵な食いしん坊万歳ですね!
>>612
まさかの父者wwww
その辺はもしかしたらおいおい分かるかもですw
>>613
人間以外の動物は黒にはなりません。
何でかと言われると、今の段階では「元凶がごにょごにょ」としかいえないんですけども…
理由も後ほどわかってくると思われますです
-
箸を使うとかむしゃむしゃいってるわりにお行儀いいな
>>614
そうですか
じゃあバイオ突入はなさそうですね
あとツンさん3分股三郎だけだと3分たったら戦力がががががが
又三郎は連続で呼べないとか○分たたないと使用できないとか縛りあります?
-
>>614
大好きな作品の絵きたー!
又三郎が小さくなる=ぬいぐるみに戻る、なのか
それとも小さくて弱いけど動ける、なのかも気になります
-
他の四人は元々持ってたものが武器になった訳だけど
兄者の鎖は何もないとこから出てきたよね?
それともリングもとから着けてたっけ?
-
>>617
>>520
-
>>615
ツンは又三郎だけですねwwそのために!( ^ω^)がいるのさ!!!
充電時間は大体30分くらいでしょうか。
前にレスでいれたんですが、又三郎には「虚勢」というイメージがあります。
ツンの「ツンデレ」の「ツン」部分ががんばった結果が又三郎ですw
なのであんまり長く大きくなれないのです。
>>616
小さくて弱いけど動ける、ですね。
小さい時はξ゚⊿゚)ξ がずっと抱っこしてます。
ξ*゚⊿゚)ξ
つ・ω・)
>>617
618が出してくれてますが、実はこっそりと兄者のズボンにくっついてましたw
48枚目、49枚目に出ております。
この後、何でこのチェーンなのかの理由も出す予定です(・∀・)
-
流石好きな貴方へ
| ★兄者・弟者の見分け方★
|
|・兄者と弟者の違いは「目」と「鼻」
│
|・兄者の目は「´`」、鼻は右向きのときは「ゝ」
│ 左向きのときは「く」
│
│・弟者の目は「´`」、鼻は右向きのときは「>」
│ 左向きのときは「<」
│
│・ただし弟者の鼻はスレタイで使うと文字化けするので
│ スレタイの時は「く」が使われる。
│ /
│ / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
│ ,/< 良く見て、気をつけるようにね。
∧((∞) ,rE ) \____________
. ∬´_ゝ`)__入/
/⌒゙゙7⌒yつ<,_,,/ E[]ヨ
/ ;;;;;;ト、_(_/ノ†;;)_ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/゙|\ ヽ⌒ヽ⌒ヽ \
|\\ ⌒ ⌒ 甘 \
./.| \| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| 流石姉者先生
| .| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| .| |
.. | .|
-
そろそろ月曜が来ちゃった日の
(´・ω・`)劇場が来ると信じてる
∧__∧
( ´_ゝ`)
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/ ∧_∧ 信じるのは自由だからな
/\\/___/\ (´<_` )
/` \ \_ノ ⌒i
\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽとニノ
\ ソ____ニ___ン
-
いくら私が兄者フリークだからってそう簡単にケツを上げると思うなよ!?
兄者に言わせれば私が動くとでも考えたのだろうが大間違いだ!!
月曜日が来ちゃった日の(´・ω・`)劇場
http://vippic.mine.nu/up/img/vp98094.jpg
-
ナイスタイミングwおつー
-
このショボンどこにでも出没するんだなw
-
モナー先生が可愛い
-
月曜日ごときでこんなになるならクリスマスやバレンタインは…
期待
-
モナー先生かわええ
癒される
-
漫画も落描きも全部面白いし上手いし毎晩の楽しみだ
ところで質問OKなら、描くのに使ってるソフトやツール設定が気になるので教えてください!
-
メイン5人の身長差と武器大きさ比較。
http://vippic.mine.nu/up/img/vp98115.jpg
>>628
使ってるソフトは、SAIとフォトショです。
描くのはもっぱらSAI、編集がフォトショになります。
ツールは画像はっときます(´・ω・`)ノ 和紙ペンを使ってます。
ついでの描き途中。
http://vippic.mine.nu/up/img/vp98117.jpg
-
うさぎ小さくなるってのは元のマスコットサイズだと思ってた
意外と大きいんだな
-
リクエストって受け付けてますか?
-
そういえば、1話終わったら何かリクエストと言っていたのに
そのまま普通に2話ぶっ続けてしまって何もしていなかった…
いつかアンカもやってみたいなと思いつつ。
キャラ+台詞お題、3つほどいただけますでしょうか
-
_
( ゚∀゚)「そんときゃ俺がお前を殺してやるよ」
-
从 ゚∀从「誰がツンデレだ馬鹿野郎」
-
ドクオが思いの外小柄でびっくりした
身長体重とかスリーサイズ等々の具体的な数値も決めてたりするの?
あとアラマキ大中小を描いてくれてありがとう!
まさかポロっと書いた疑問を絵で回答してもらえるとは思わなかった
想像以上の破壊力でキュン死したよ…ありが…と…ゲフゥ…
-
>>632
(`・ω・´)兄さんの意気地無し!
-
お題ありがとうー!
久しぶりにちゃんとファンタジー描きたいので、ファンタジーな感じで漫画描いてきます。
-
お題乗り遅れたくっそくっそ
待ってるぞー!
-
>>635
('A`)はAAのちっさいイメージがぬけなくて、いつも小さくなってしまいますw
細かいと、
( ^ω^):身長163cm・体重重い(筋肉贅肉両方有)
ξ゚⊿゚)ξ :身長160cm・体重国家機密・スリーサイズ国家機密
('A`):身長151cm・体脂肪率で学校から注意されくらいには軽い
( ´_ゝ`):身長178cm・体重痩せ型
(´<_` ):身長184cm・体重比較的重い(筋肉)
身長だけは漫画描く時に必要かなと思って決めてますが、体重はそこまで細かくは決めてません。
あとツンの胸はぺtあれこんな時間にチャイムが
-
流石兄弟けっこう背高いね
その他の流石家の人々はどうなのだろうか
-
そりゃああのビックな母者の遺伝子搭載してるんだから
ただ兄者は父者に才能麺で似てるが身体麺でも遺伝強かったら将来ハg
あれチャイム?ラーメンの出前頼んだっけ
-
右ストレートか双頭槍か……
-
>>629
答えてくれてありがとう!
和紙ペンなのかーなるほど
-
_
( ゚∀゚)「そんときゃ俺がお前を殺してやるよ」
http://vippic.mine.nu/up/img/vp98145.jpg
スレの最初に出した、もう一つ考えてた話のネタで描いてみた。
こっちはキャラも多いわ考えてた話も長いわで書ける気がしないw
ジョルジュと兄者のセットも凄い好きだ。
-
ジョルジュかっけーー
-
こっちも見たい読みたいわ
-
>>644
シチュエーション気になる…読みたい…
思いの向こう側が無事終わった暁には是非…って気が早すぎるな
-
「その時」が来てジョルジュが兄者を殺したら
ジョルジュは弟者に殺されそう。そうでなくても一生恨まれるだろうな
ジョルジュもそれを分かった上で言ってそう
かっけー
-
从 ゚∀从「誰がツンデレだ馬鹿野郎」
http://vippic.mine.nu/up/img/vp98164.jpg
ありがとう、いつか描いてもみたいけどなw
多分現行の話より2、3倍長いんだわwどんだけかかるんだとww
どうだろう、恨むかもしれないし殺したくなるかもしれないけど
それを実行したら兄者に枕元で散々説教されそうだから
我慢するかもしれないなあ、弟者はw
-
もう一つは明日描く、すまん
-
おつおー
-
乙乙
-
乙!
相変わらずすごいなあ
-
ハインかわええ
-
(`・ω・´)兄さんの意気地無し!
http://vippic.mine.nu/up/img/vp98239.jpg
遅れてすいません、昨日いただいたお題の漫画。
ショボン兄さんは、シャキンの気になって仕方ないことをやってくれなかったようです。
-
ショボンが服来てると違和感感じるのはなぜだろう
-
壁殴り代行のAAのせいじゃないかと
-
シャキンが弟なの何か新鮮だ
こっちの話も想像かきたてられるな
-
おつおつ
それにしても比べてみると同じAAとは思えんなww
http://vippic.mine.nu/up/img/vp98242.jpg
-
猫?のなおるよかわいい欲しい
-
BETUJINデス
-
やめろ!!比較をするな!!wwww
いい加減ショボン好きな方に怒られそうだよ!!
現行の3話は明日から、またのんびりとやろうと思っています。
-
のんびりと投下いきます。
第3話。
-
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
-
***
一目ぼれ、というものが本当にあると知ったのは、高校に上がってすぐだった。
よくある話だ。
不良に絡まれる女子、そこに通りかかった自分。
剣道の腕だけは誰にも負けなかったから、それはもう見事に伸した。
覚えてろよと三文芝居さながらの台詞を吐いて逃げ出す不良たち。
そして、しゃがみ込んだ女子に、俺は手を差し伸べた。
よくある話だろう。
絡まれた女子を助けて、その子にお名前は、と聞かれるあれだ。
普通であれば。
そう、世間一般的な認識であれば、ここで頬を染めるのは女子の方だ。
だが実際は違った。
見事に。
逆だった。
助けた女性の目を正面から見た瞬間、顔を真っ赤にしたのは俺だった。
-
美しい桃色の毛並み、凛とした眼差し、優しく笑う口元。
(*,゚Д゚) 「け、怪我は!していないか!!」
(*゚ー゚) 「してないわ、本当にありがとう。助けてくれて」
可愛らしくも耳に暖かさまで残るような声。
(*,゚Д゚) 「ああああ、あの、その」
(*^ー^) 「?」
繋いだ手の温もり、向けられた笑顔。
(*;;゚Д゚) 「お、お名前を聞かせてくれないだろうかゴルァァア!!!」
女などまるで興味もなく生きてきた。
硬派も硬派、興味があるのは生きる道と決めた剣道で強くなること、それのみ。
そんな俺の。
完全なる、一目惚れだった。
-
おおぉ!支援!
-
ギコ回か
-
どちらかが取り憑かれて
(,,゚Д゚) vs(゚ー゚*)
か
-
よそうはよそう(提案)
-
来たー!支援!
-
>>670
-
まって今>>670が何か言った
-
おーい>>670が何か言いたいってよ
-
****
ブーン達が通うVIP高校は、VIP学園と言う学園内の高等学部だ。
幼稚園から大学院までと学部を持つ、言わばマンモス校である。
昔から難関校として知られているが、近年では更に運動にも力を注いでいる。
VIP高校は、2種の部に分けられる。
通常クラスとスポーツ特進クラス。
スポーツ特進も幅広く採用しており、武道に秀でた者が多くいるのが特徴的だ。
大学にスポーツ科学部も数年前に出来た為、そちらに進むものも多い。
通常クラスに在籍しているのが、ツン、ドクオ、兄者。
スポーツ特進クラスに在籍しているのが、ブーンと弟者だ。
武芸という観点から、ブーンと弟者とが最初に親しくなり。
通常クラスによく顔を見せにいく弟者に付いて、ブーンがツンとドクオに会いに来る。
そこに明るい気質の兄者を巻き込めば、顔見知りから友人になるまで時間はかからなかった。
弟者は帰れば棍の道場へ行くし、ブーンも部活が忙しい。
そんなわけで5人で遊びに回ることはなかったが、クラスは違えど会えば気さくに話せる仲ではある。
****
-
この時間は珍しいな支援
-
(;´ω`)「ぉおーん…」
ξ;゚⊿゚)ξ「ブーン、もうちょっとだからね」
脇腹を怪我して動けないブーンを、弟者が背負いながら廊下を歩く。
横から心配げにツンが見上げて声をかけた。
背負われて揺れる振動すら響くようで、ブーンはいつもの笑顔を消して眉根を寄せる。
('A`)「…なあ兄者。俺、わかんないことだらけなんだけど」
( ´_ゝ`)「安心しろ。俺もだよ」
(;'A`)「嘘付けよ、最初冷静に対処しやがったくせに」
( ´_ゝ`)「あれを冷静ってんなら、ドクオはまだまだだね」
自信満々に言う言葉ではないが、兄者は胸を張って言った。
某テニス漫画の主人公が言っていたような台詞に、ドクオは黙って兄者の脛を蹴る。
(;´_ゝ`)「いっ!」
(#'A`)「茶化すなアホ」
(´<_` )「ドクオ、お前後で日本海にコンクリート詰めして沈めるからな」
(;´_ゝ`)「ったくないです!!」
(;'∀`)「やだもう!兄者ったらおちゃめさん!!」
機嫌の悪い弟者が言うと、本気のようでまじめに恐ろしい。
ドクオが顔を引きつらせながら笑みを作ると、弟を犯罪者にさせないよう、
兄者は口を噤んだ。
-
そんな漫才を行っていると、先を歩いていた弟者とツンの足が止まる。
(´<_` )「さて、着いたわけだが」
ξ;゚−゚)ξ「…入って、大丈夫かな」
目的地。
通路最奥の、保健室。
ドアは閉められており、ドアについている窓にも内側から小さなカーテンがされて
内部がまったく把握できない。
(;'A`)「…立ち止まっててもしかたねぇ」
一瞬の間をおいて、ドクオが保健室のドアの前に立った。
後ろをちらりと見ると、弟者の背中の向こうに、親友の汗だくの顔が見える。
口をへの字に曲げてそれを確認し、ドクオはドアをにらみつけた。
(#'A`)つ「男は度胸…!!!」
ドアの取っ手を掴むと、ドクオは思い切りドアを引いた。
-
文章もながら?
-
支援支援
-
54
http://vippic.mine.nu/up/img/vp98289.jpg
文章もながらです。
2話で漫画先に書いて文章後に書いたら、お蔵入りのページ
出てきちゃってもうやらないと心に決めたw
-
ギコイケメンだー!
-
ドクオ度胸どこ行ったwwwwwwww
-
ギコしぃキター!
ドクオがんばれドクオ
-
しぃかわいいよしぃ
-
保健室に男女二人
その意味は……っ!!
-
>>686ギコに刺されろ
-
ぎし…あん…?
-
つぶあんが一番好きモナー
-
55
http://vippic.mine.nu/up/img/vp98294.jpg
-
今日はここまで。
こしあんはゆずらない。
-
ギコの硬派なリア充オーラが半端ない
-
乙乙
-
おつ!
俺もこしあん派
-
馬鹿、迂闊にこしあん・つぶあんの論争をおっぱじめるんじゃない
最悪第三次世界大戦の引き金になりかねん
乙っした―
-
,r'"⌒ヽ
/ ´・ω・`\ 乙だが私はつぶあん派であると言わせてもらおうか
, .-‐- くJ( ゝ-rr- 、、
/Y ,r 、 `ー r'"^〃 、 つヒヽ
,ノ '^` i! =テミ i' 天ニ ミ、 ='"^ヾ }
,/ ''=''" ノ-‐'ヾ-人,,__ノnm、''::;;,, イ
i! ,∠-―-、、 `ー'フヾ、 j
f'´ ノし `丶、 ー=ミ-JE=- /
ヾ=ニ- 彡^ 〃 ,,>、、`''ー-::,,_,,ノ
``ー--┬:, ''"~´フ ソ´`7'' ''"´
,に (`゙゙´ノ f^ヽ
,ハ ,ィ' ,;-ゝ、
/ミ`ーt!,_,ィ-‐彡''"^ヽ
/ ヾ::::::::::::::::r''" ぃ ;}
l t:::::::::::/ ノ
-
乙ー
-
乙乙ー
-
>>695
では、そこにきのこたけのこ戦争を放りこもうか
乙乙
-
ここで回復系の登場かな
とりあえAA準拠デザインのしぃ先輩にときめきが止まらない
-
乙!
美男美女だな保健室組
-
というか弟者のイケメン顔を久々に見た気がする・・・
-
まさか…マジできのこたけのこ戦争が始まるだなんて…!!
http://vippic.mine.nu/up/img/vp98388.jpg
両方美味かった。
投下いっきまーす
-
56
http://vippic.mine.nu/up/img/vp98389.jpg
-
ちょwww実写wwww
右下こっちみんな
しぃ先輩から漂う色香がやばい
-
57
http://vippic.mine.nu/up/img/vp98397.jpg
-
おお、やはりしぃの能力は治癒回復系だったか
-
なんという正統派ヒロイン
-
ξ゚−゚)ξ「…治す、術…」
見惚れたように、ツンがその光景を見た。
皆が纏う、静かだけれども攻撃的な青い炎とは違う、優しい光が辺りを飛び交う。
しぃの持つ包帯は、ブーンの腹から脇腹にかけてぐるりと何周かした後、
体に溶けるようにふわりと光を残して消えていった。
( ´ω`)「…おーん…?」
(;'A`)「お、おいブーン!しっかりしろ!」
ξ;゚⊿゚)ξ「大丈夫…!?」
体を揺すらないように肩に手をかけたドクオがブーンを呼ぶ。
その反対側から、ツンがブーンの顔を覗き込んだ。
(;^ω^)「…おっ…?あれ?」
目をしぱたかせながら、ブーンはゆっくりと上体を起こす。
それを不安げに見つめるツンに向き直って、首を傾げた。
( ^ω^)「痛くなくなったお…」
ξ;*゚⊿゚)ξ「…!!」
(ノ;'∀`)ノ「うおおお先輩すっげえぇえ!!」
(*゚ー゚) 「よかった、お役に立てて何よりよ」
-
ドクオが歓喜の声を上げる横で、しぃはにこりと微笑んだ。
ドクオは振り上げた腕をそのままブーンの頭上にばしばしと叩きつけると、
ブーンはぐらぐらと頭を揺らす。
(;^ω^)「あうあう、ドクオ、普通に痛いお」
ξ;⊿;)ξ「馬鹿!!もうやめてよね、こんな怪我!!」
(*;^ω^)「おうふ」
不意にツンに抱きつかれ、ブーンはまたもぐらりと頭を擡げた。
ぐずぐずと鼻を啜る音が耳元で聞こえる。
これは本気で心配をかけてしまったようだ。
ツンの事を心配するのも辛いが、ツンに心配をかけるのも同等に辛いと知る。
泣かれてしまうとやはり自分もきついのだ。
( ´ω`)「…ごめんお」
頭を撫でると、一層鼻を啜るので、ブーンは困ってドクオを見やる。
('A`)「リア充困れ、大いに困り果てろ」
(;^ω^)「助け舟が泥舟だったお…」
-
( ,;゚Д゚) 「この甘ったるい空気はどうにかならんのか」
(*゚ー゚) 「少女マンガとか苦手だものね、ギコ君」
(´<_` )「今度兄者の隠れた愛読書貸してあげますよギコ先輩」
(;´_ゝ`)「え、ちょ」
(´<_` )「ママレードボーイにご近所物語にふしぎ遊戯に、最近は君に届けが」
Σ(;´_ゝ`)「言うのやめてくださる!?」
(*゚ー゚) 「あら私も好きよ、君に届け。素敵な話よね」
ギコが兄者を細目で見ると、兄者は目を逸らして弟者をにらみつけた。
タイトルは知らないが、話の流れからそれらが女性読者ばかりの漫画なのだろうと推測したらしい。
しぃはにこやかに笑っているが、それが更に兄者を居たたまれなくさせる。
( ,,゚Д゚) 「まあいい…弟者とそっくりという事は、お前が弟者がいつも言ってる双子の兄か。
確か学年主席だった気がするが、お前が少女漫画趣味なのは心に留めておく」
(iil´_ゝ`)「…留めないで下さい…あと弟者いつも俺の何を話してるんだ…」
(´<_` )「さあね」
(;^ω^)「兄者、そんな趣味が…」
(;'A`)「初めて知った…」
ξ゚⊿゚)ξ「…今度、ストロボ・エッジとアオハライド貸してあげるわ兄者」
( ´_ゝ`)「弟者、お兄ちゃんお前の事ヘッドロックしたい」
(´<_` )「やらせんよ。つかできる訳ないだろ、そんな細腕で」
(*^ー^) 「仲良しねぇ」
( ,,゚Д゚) 「…収集がつかん」
諦めたようなギコのため息が、しめきった保健室に響いた。
-
少女マンガ趣味と変態趣味どっちがマシなんだろうか
-
*****
顔を真っ赤にして、繋いだ手を痛いくらいに握り締めてきた男の子。
必死な顔で名前を聞いてきたので、思わずぽろりと名乗ってしまった。
私の名前を3回ほどゆっくりと呟いてから。
私の目を見て。
真剣な表情で。
それでも真っ赤なほっぺたで。
とても、素敵な、名前だ。
彼は真面目にそう言った。
そして、自分の名を名乗って、ぎくしゃくとした足取りで行ってしまった。
次の日。
友人にその事を話すと、彼のことを知っていると言う。
剣道部にいる新進気鋭の1年生。
私は普通科、彼はスポーツ特進で別の学部だけれど、同じ学校の同じ学年だと知った時、
ああ、運命なのかもしれないと本気で思った。
また次の日。
私は彼がいる剣道部へと足を運んだ。
道場を覗き込むと、剣道着に身を包み、部活に勤しむ彼がいる。
ひたすらに竹刀を振り。
ひたすらに汗を流し。
ひたすらに前へと。
-
がらりと扉を開けると、彼がこちらを見た。
驚いた表情、次に、初めて会った時のように赤くなる顔。
彼を恋しい、と思った。
(*゚ー゚) 「剣道部のマネージャーになりたいのですが」
(*;゚Д゚)「お、あ、え、ご、ゴルァァァア!!!?」
こんなに真摯な人を、他に知らない。
初めての時から変わらない、まっすぐな心。
優しさも強さも、全部この人は持っている。
少しだけ頑固だけれど、それも彼の魅力。
彼のそばで少しでも彼の道をサポート出来たらいい。
何かあれば、私が彼に肩を貸そう。
まっすぐで横道を知らない彼の役に立とう、少しだけでも。
そう、決めたのだ。
-
しぃにしてもツンにしても可愛すぎる……
-
しぃ視点か
-
今回地の文いいなあ
-
しぃさんマジ天使
-
*****
( ^ω^)「というわけで」
ベッドに腰掛けながら、ブーンは膝をぱしりと叩いた。
( ^ω^)「何が一体どうなってるのか分かる人、お手上げしてほしいお」
そう切り出したものの、しんと静まり誰一人動かない。
予想していた結果ではあるが、眉根を寄せて、ため息をついた。
弟者に無理やり隣のベッドに入れられた兄者が、上半身だけ起こしてうーんと首を倒す。
( ´_ゝ`)「ギコ先輩としぃ先輩は、今までずっとここに?」
首の位置を戻して、椅子に座るしぃとその横に腕組みして立つギコに問うた。
( ,,゚Д゚) 「…不甲斐ない話だが、朝練の時に腕を捻ってな。
道場の外の階段部分でしぃにテーピングをしてもらっていたんだ」
(*゚−゚)「その時に、道場から悲鳴が聞こえて…」
( ,,゚Д゚) 「入ってみたら、頭に黒い何かを付けた同級生が暴れていた」
ギコは腕組みを逆に直し。
目を伏せがちにしてから、間をおいて、また話し出した。
( ,,-Д-)「…それを見た奴らは、次々に悶え始めたんだ」
(*゚−゚)「…必死に、呼びかけたんだけど…」
倒れて苦しむ剣道部の人々に、ギコとしぃは体を揺すって必死に名前を呼んだという。
しかしそれも虚しく。
( ,,゚Д゚) 「そこにいた全員、黒い何かを体の一部に付けて暴れだした」
(*゚−゚)「そこでね、ギコ君は竹刀が大きな剣になって、私は持ってた包帯がこうなったの」
ギコは、突然襲って来た相手からしぃを助けるために。
しぃは、腕を怪我して動きが鈍るギコを助けるために。
必死に相手を思いやった結果が、巨大な剣と癒しの能力だった。
-
( ,,゚Д゚) 「それで片っ端から薙ぎ倒して、ここに来たってわけだ」
(;^ω^)「流石剣道部主将…片っ端からですかお…」
スポーツ特進クラスの、更に武芸系部活動の主将を務めている人々はなぜ
こうも鬼ばかりなのか。
ブーンは、精進せねばと口を引き結ぶ。
ξ゚⊿゚)ξ「…私も、必死だったなあ…」
('A`)「俺もだな…」
ブーンの横に座るツンは、又三郎をぎゅうと握り締めた。
大切なうさぎのぬいぐるみは、青い光を帯びながら、ツンを仰ぎ見ている。
そのベッドの下で床に胡坐をかいて座るドクオもまた、青い炎に揺れる手の中の銃を眺めた。
(´<_` )「…」
( ´_ゝ`)「俺らもまあ、死に物狂いだったよ」
兄者のいるベッドの縁に軽く腰掛ける弟者は、双頭槍を腕に引っ掛け、その腕を組みながら
黙って話を聞いている。
それを横目で見ながら、兄者が困ったように笑った。
彼の右手の全ての指には、やはり青色に揺らめくいくつものリングがはめられている。
( ´ω`)「皆、必死な時にこうなったって事かお?」
つ
青い炎を湛えた手をあごにかける。
ブーンもまた、ツンを助けようと高揚した時にこうなったのだ。
普段使っていた空手用のグローブは、形を変え、手の甲部分は金物のような光沢を放っている。
('A`)「共通しているのはその部分か」
気持ちが高ぶった時。
-
( ^ω^)「…僕はただ、守りたかったんだお」
ξ゚⊿゚)ξ「私も…」
('A`)「…俺も」
( ´_ゝ`)「俺もかな」
(´<_` )「…」
( ,,゚Д゚) 「皆同じか」
(*゚−゚) 「それが、理由?」
大切なものを守りたいが為に。
力が宿った。
(;'A`)「んな非科学的な…」
( ´_ゝ`)「多分、他にも共通して何かがあるんだと思うぞ」
ξ゚⊿゚)ξ「いくら気持ちが高揚したからって、こんな事起こるはずないものね」
( ^ω^)「共通してる何か…」
(*゚−゚)「普段とは違うことがおきている…とすれば、普段していないことをしているのかも」
σ
しぃが細い人差し指を唇に当てながら思案する。
それぞれに考えていると、ふと、ブーンが口を開いた。
( ^ω^)「…そういえば、今朝普段してないこと、一つだけしたお」
ごそごそと、ポケットを探る。
-
出てきたのは、親指と人差し指に挟まれた。
青く輝く石。
揺らぐ青の炎と同じ色をした、未知の宝石。
( ^ω^)つ。「…これ拾ったお」
ξ゚⊿゚)ξ「あ」
('A`)「あ」
ツンは黒のバッグの中に。
ドクオは制服のポケットの奥に。
( ´_ゝ`)「え」
(´<_` )「…ふむ」
兄者はチェーンの先、母者の作ったお守り袋の中に。
弟者もポケットに入ったお守り袋の中に。
( ,,゚Д゚) 「…それは、この前川原で拾った…」
(*゚−゚)「この前のデートの時の…」
ギコは袴の紐に括りつけた、しぃの選んだ香り袋の中に。
しぃはスカートのポケットに入れた香り袋の中に。
それぞれ、この石を持っていた。
-
今日はここまで。
動きがあまりない部分は文章でいこうかなと思っているんですが、文章長くなりそう絵がほしい…
-
乙乙
-
乙!
-
おつ!
物語が進み始めたwktk
-
>(*゚−゚)「この前のデートの時の…」
壁ドン代行はまだか!!
-
くそっ世界はりあじゅうばかりか!
しぃ先輩ふつくしすぎる
ピンクの毛並みカラーでも見たい
-
しぃ先輩素晴らしい・・・
-
しぃ先輩のバストに釘付け
スタイルいいなぁ
-
ギコしぃ二人とも無事であって欲しい
-
絵も文章も上手くて羨ましいな
贅沢だとは分かっているんだが、お蔵入りになったというページも見てみたい・・・
-
次は誰が覚醒するんだろうな
楽しみだな
-
ずっと描きたかった、通常のクックル主将4こま
これは覚醒というのだろうk
( ゚∋゚)クックル主将とリアル充実のようです
http://vippic.mine.nu/up/img/vp98479.jpg
>>732
すまん、今出張で別PCからなもんで手元にないんだ
ただ下書き状態で見れたもんじゃないぞwww
-
クックルむっつりかwww
-
こうしてクックルは武道に生きると決めたのだった…
>>734
ファンならラフ画でも見たがるものなのさ…
というわけで見せてくださいお願いします
-
>>732だが
下書きでもいい見せてください
いつまでも待ってます!!
-
なんかクックルがかわいく思えてしまった
-
これ描きたいがためにここまで引っ張ったネタでした。
( ゚∋゚)クックル主将とリアル充実のようです2
http://vippic.mine.nu/up/img/vp98488.jpg
-
クックル生㌔……あ、死んでたわ
-
クックル…おまけでいいから救いを…
-
クックルなぐさめたいわ
-
( ゚∋゚)クックル主将とリアル充実のようです3
http://vippic.mine.nu/up/img/vp98496.jpg
これで最後。
1つ目か2つ目にこれなら間違えなかっただろうに。
-
そりゃ白目剥いて殴りかかるわ
-
嘘は言ってないが・・・
-
弟者が言うと勘違いするべ・・・
-
なるほど、クックルも最初に殴りかかった時軽く意識はあったけどあえてそのまま殴りかかったと
-
クルックは殴りかかるよりもドクオと同盟を組むべきだった……
-
クックルさんが…
クックルさんが輝いておられ…る…?
いや、輝いておられることに違いはない…
-
(;´_ゝ`)少女マンガがお好きなようです
http://vippic.mine.nu/up/img/vp98511.jpg
何で少年漫画は普通に女子が買っていくのに、少女漫画は男子の敷居が高すぎるのだろう。
-
konozama…
妹者にお駄賃あげて買ってきて貰えば良くねと思ったけど妹者にも内緒なんかな
-
兄者尼使えよ・・・
-
少女漫画のコーナー突っ切るのもやや抵抗あるのに友達の前では買えんわな
-
溜まってたネタ出したら本編まで行かんかった…
今日はここまで。
>>751
妹者が…いた…だと…
-
>>754
姉者でもいいかと思ったけど一通りからかわれそうだと思い直した
-
じゃあ母者に買ってきてもらう
-
あの母者が…?
頬を染め恥じらいながら買うのか、
男らしく買うのか…
-
A.『月刊 筋肉の作り方』『君に届け』『SASUKE攻略法』でサンドウィッチ戦法
-
母者レベルになると筋肉の作り方とか読まなくても
筋肉の方から「ついても宜しいですか」って頭下げてくる
-
>>759
何それこわい
-
予想(=願望)
・元主将の石をショボンが拾う。
・ショボン覚醒。ショボン劇場のような体へ
(制限時間が切れると警察に連行される。)
・しかし復活。そして眠れぬみんなのヒーローに。
になったらいいな
-
>>761
女性陣には全く被害はないからな
となると、次は(,,゚Д゚) が標的だな
-
色々失ってもしぃ先輩なら治してくれるしな
-
まてまて、もしかしたら(´^ω^`)さんにも好みが…
逆に選ばれなくて屈辱的な感じか…
-
切実に主将には実は生きてて欲しい……
-
主将の株が急上昇中
秘訣は親近感か
-
>>195>>298>>399でクックルさん応援したかいがあった…
-
予想(=願望)2
・謎の覚醒者登場。
・石にさわって元の人の状態にもどしていく。
・無論主将復活。
・覚醒。(武器は肉体。コンセプトは『リア充爆発しろ。』)
てのはどう?
-
どうでもいい事だが、
したらば掲示板
↑が
しらたき掲示板
に見えた瞬間、俺はもうダメだと思った。
こうなる前に寝ような。
-
せやな、せやな
-
ベッドに転がりピアノBGMを聞きながら、ラベンダーのルームスプレーなんか撒いたらそりゃ寝落ちするよね…
つかこんなにクックル主将といわれると思わなかったよw
こんな時間ですが投下いきます。
-
('A`)「…石、か…」
全員が青い石を持っている。
確定するには決定打に欠けるが、今の所全員の変わった共通点はこれくらいしかない。
(´<_` )「兄者」
Σ(;゜_ゝ゜)「ん?って、のわ!」
今まで会話に入ってこなかった弟者が、突然兄者を呼んだ。
返事をした兄に、持っていた双頭槍をぽいと渡す。
慌ててそれを掴んだ兄者は、目を丸くして弟者と槍とを交互に見やった。
兄者の両手に掴まれた槍からは、青い炎が揺らめいている。
(;´_ゝ`)「お、おま!!」
(;'A`)「何してんだ!!」
(;*゚−゚)「弟者君!」
(;^ω^)「お?」
その場にいたブーンを除く全員が、驚いた表情で弟者を見る。
(´<_` )「武器は離れても大丈夫、と」
まあツンちゃんのウサギが平気なんだから、予想の範囲内ではあったけど。
そう無表情で言ってから、兄者の手の中にあった槍をまた掴む。
そして腕を組んだ同じ体勢に戻るのを見て、兄者が頭を掻いてなんとも言えない顔をした。
-
(;´_ゝ`)「お前ねえ…」
( ^ω^)「…なんだお?」
ξ;゚⊿゚)ξ「武器が手元から離れたら、元に戻っちゃうかもしれないでしょ?」
そうすれば、武器の威力は半減、もしくはそれ以下になろう。
だが弟者の予想通り、それはそのまま炎を宿し続けている。
そして石を持つ別の者の手に持たれても、影響を受けない事が今の行動で分かった。
( ^ω^)「おっ、なるほどお!」
ようやくブーンは心得て、こくこくと頷く。
(;'A`)「ったく…まあ大丈夫だったからいいけどよ…」
それに続いて、ドクオがため息をついた。
ξ゚−゚)ξ「石を捨ててみれば、これのせいって事もわかるけど…」
今この状況で石を手放し、もし同じように武器に青い炎が纏えなければ致命的である。
兄者が疲れたようにベッドに横になった。
枕にふかりと頭を乗せると、薄水色の耳をへたりと上に向ける。
( ´_ゝ`)「とにかくだ。全員しっかりとその石を持っててくれ。
手元から離れてしまったら、どうなるか責任は持てんからな」
(*゚−゚)「そうね」
頷いたしぃの横で、ギコが呆れたように目を細める。
-
( ,,゚Д゚) 「…弟者、お前もう少し冷静だと思っていたが」
(´<_` )「冷静ですよ、充分」
('A`)(どこがだよっつの)
今日の弟者の様子は明らかにおかしい。
無表情もここまで来ると天晴れなものだが。
ドクオが抱く弟者の通常の姿は、そっけないがきちんとした奴、だ。
だが今は、何かに苛立ち、何かに必死であるように見える。
('A`)(…原因なんか、兄者以外ないんだろうけどさ)
双子の兄を守り抜く、過保護の中の過保護。
それが流石弟者である。
ドクオはそうなる理由を知らないが、弟者の琴線に触れる何かがここに来るまでにあったのかもしれない。
それが原因で武器が炎を纏ったのだろう。
全て憶測であるし、弟者にそれを聞く事は憚られるが、きっとこの考えは間違いではない。
兄を守るためならなんでもする弟だ。
(;'A`)(…何もなきゃいいんだけど)
弟者の強さは折り紙つきである。
何せ格闘技界で最強の名を欲しいままにし、結婚して引退した後も各地で名前が挙がる、あの流石母者の息子であり、
スポーツ特進には無いはずの少林寺棍術で、特別推薦枠を設け入学しているのだ。
運動はからきしのドクオにとっては、どれだけ凄いのかもうよく分からない所に弟者はいる。
そんな弟者も、兄者の言う事だけはするりと聞く。
兄者は言わば、弟者のストッパーなのだ。
彼がやめろと言えば弟者は止まるし、彼が行けと言えば弟者は迷いなく突っ込む。
ドクオよりも体の弱い彼がその役を担うのは些か酷だろうが。
ここに来るまでに体力を使いすぎた兄者は、先程からベッドに横たわっている。
ドクオが見ると、そのベッドの縁に座る弟者が、兄者の肩まで上掛けを掛けてやっていた。
本当に、何もなければいいのだが。
もう一度小さくため息をついたドクオに、兄者も弟者も気が付かなかった。
-
石を手放したらどっかの青い子みたいにry
-
( ^ω^)「あと分かってることは…」
ξ゚⊿゚)ξ「兄者と弟者はあるわよね」
校庭で出会い、兄弟が助け舟を出してくれた時。
兄者は、すぐに止まる、と言った。
更に、そんなことしなくても先輩はもう、と、2回も時間について言葉にしている。
ツンが問うと、兄者はベッドの中で体を横に向け直した。
( ´_ゝ`)「ここに来るまでに分かった事だけどね」
一つ目は、攻撃をせずとも時間がくれば黒い靄を宿した人々は止まるということ。
二つ目は、真っ黒なあの体になってからの活動時間が、5分ということ。
三つ目は、彼らの行く末が、青く光る石だということ。
(;*゚−゚)「…」
( ,,゚Д゚) 「…これは、人ってことか?」
ギコが袴についた匂い袋に手をやる。
そこに入っているのは、しぃと拾った件の青い石だ。
ξ;-⊿-)ξ「…」
ツンがブーンの服の裾を掴む。
顔色を悪くしながら下唇を噛んで俯いたツンを見て、ブーンは眉根を寄せた。
こうもなるだろう、兄者が言う事が正しければ、今自分たちが持っているのは、
言い方は悪かろうが人の屍骸に相当するようなものなのだ。
-
( ´_ゝ`)「黒い靄が人に寄生してからの時間は、分からないままだが」
( ^ω^)「その辺は、僕も見てないからなんとも言えないお…」
( ,,゚Д゚) 「俺たちはその瞬間を見たが…
生憎、お前たちの言う、真っ黒な化け物とは対峙していないのでな」
('A`)「…一ついいですか、先輩」
( ,,゚Д゚) 「何だ?」
口を尖らせて話を聞いていたドクオが、ギコに問うた。
('A`)「時間云々じゃないんですけど…
ギコ先輩はさっき、あいつらを見たら皆が悶えだした、って言いましたよね」
( ,,゚Д゚) 「ああ」
('A`)「でも俺たちは何ともない」
( ´_ゝ`)「ふむ…」
ξ゚−゚)ξ「確かに…そうよね」
黒い靄が体のどこかに現れる予兆もない。
しぃがゆっくりと、制服のポケットへと手を伸ばした。
(*゚−゚) 「また、これのおかげ…?」
武器を強化し、作り、体を守る。
(;^ω^)「何かめっちゃ万能だお」
(;'A`)「でも、そう考えるのが妥当っちゃ妥当なんだよなあ」
( ´_ゝ`)「魂のようなものだからかな」
ξ゚⊿゚)ξ「魂…?」
兄者が、肩まで掛けられた上掛けを更に上まで引っ張り、肩を丸める。
-
俺靄に取り憑かれて石になれば女子高生に後生大事に所持して貰えるってことか
ちょっと悩むな
-
見知らぬ人に白目アヘ顔を晒す事になるがな
-
そして石と化した>>778の終着点はフィーバモードのショボンの直腸でしたとさ
-
( ´ ゝ`)「ダンカン・マクドゥーガルって知ってるか?」
('A`)「マクドゥーガル?」
( ´_ゝ`)「アメリカの医師だよ。
ダンカン・マクドゥーガルは、人間と犬を使って魂の重さを導き出した。
死ぬ寸前と、死んだ後の体重を量ってな」
兄者は一度自分のポケットへと手を伸ばしてから、一息ついて口を開く。
( ´_ゝ`)「かなり昔の話で信憑性はあまりないといわれいているが。
それでも、彼はその命の源を重さとして表した」
ポケットに入れられた、青く輝くチェーンの先にある、お守り袋から石を取り出した。
それをころりと掌に乗せて、兄者は細い目を更に細くした。
( ´_ゝ`)「21g、それが、人の魂の重さだ」
ξ゚−゚)ξ「21g…」
( ´_ゝ`)「そう。ちょうど、これくらいの重さなんだ」
青く光る石は、何も語らずにそこにある。
( ´_ゝ`)「マクドゥーガルがそれを発表したのは1907年。
それから第二次世界大戦下、ドイツ軍の医師団がそれを元に色々な研究を
したって噂もあるな」
混沌とした時代、ナチスドイツでの人体実験は凄まじいものだったという。
考えたくもない非道な研究の中には、ナチスドイツを率いたアドルフ・ヒトラーの命により
永久の魂に関しての研究もされたという話も残っている。
-
( ,,゚Д゚) 「お前は、その何十年も前の研究が関係していると見るのか?」
( ´_ゝ`)「関係しているかどうかは分かりませんし、とても不確定なものですから
俺には何とも言えませんけど…」
手に持っていた石を、オレンジ色のお守り袋に入れなおし、そっとポケットに入れる。
下がってしまった上掛けを、弟者がまた片手で兄者の肩まで掛けなおした。
( ´_ゝ`)「…俺にはこの石が、人の魂そのものの塊なんじゃないかって、そう思えるんです」
('A`)「…魂の、かたまりか」
兄者の背が更に丸まった。
ドクオは一つつぶやくと、天井を見上げる。
兄者の言った事が本当であれ間違いであれ、人がこの石になってしまった事実は曲げられない。
とんでもない話だと、奥歯を噛み締めた。
( ^ω^)「…難しくてあんまりわからんかったけど」
ξ;゚⊿゚)ξ「あんたね…」
ブーンが頭の上にはてなを出しながらそうつぶやいたので、隣のツンは呆れ顔でツッコんだ。
どんよりとしたこの場の空気を変える、のんびりとした声色と表情。
兄者はブーンを見ると、一拍おいてから、困ったようにへらりと表情を崩した。
-
( ´_ゝ`)「うん、そうだな。まあ勝手な考察だからな、あまり気にするな」
( ^ω^)「おっ。難しい事はツンとドクオにまかせておくお!」
(;'A`)「他人に頼んな!」
ξ;-⊿-)ξ「仕方ないわねえ」
( ,,゚Д゚) 「ともかく」
沈んでいても仕方がないと、ギコが袴を揺らした。
( ,,゚Д゚) 「俺たちが寄生されないのも、武器がこうなったのも、石が原因かもしれない。
あいつらの末路がこの石。そして、あいつらには時間制限がある。
今の所分かっているのは、これくらいか?」
('A`)「ですかね」
(*゚−゚) 「…この後、どうしようか」
手持ちの情報としては些か少なすぎる。
しぃがギコを仰ぎ見ると、その目線は次に兄者へと向けられた。
それを追って、全員の目が兄者を捉える。
(;´_ゝ`)「…俺ですか」
( ,,゚Д゚) 「一番いい答えを出してくれそうなのでな」
( ^ω^)「がんばれ主席!」
('A`)「まけんなー」
(;´_ゝ`)「やる気ない声出すなお前は」
-
困って弟者を見上げれば、弟はいつもより目を細めてこちらを見下ろしていた。
3秒ほどその目を見てから、兄者はため息をつき、上半身をまた持ち上げる。
( ´_ゝ`)「…他の場所がどうなっているのか、とにかく何か情報がほしい」
ξ゚⊿゚)ξ「携帯でもあればよかったんだけど…」
(*゚−゚)「うちは携帯持ってきちゃだめだものね」
( ,,゚Д゚) 「俺なんて持ってすらいないからな」
( ´_ゝ`)「というわけで、テレビかラジオか、その辺の物がある所に行きたい」
( ^ω^)「職員室とか…視聴覚室とか?」
('A`)「職員室はどうだ?先生がいるかもしれないぞ?」
ξ゚⊿゚)ξ「大人の人がいたら心強いけど…」
(;^ω^)「…真っ黒になってたら、狭いしきついかもしれないお…」
( ´_ゝ`)「剣道部主将にうちの弟と、次の空手部主将候補と。
一発逆転で、ツンちゃんとドクオ。万が一怪我したらしぃ先輩がいる。
戦力的には申し分ないさ」
('A`)「おいこら兄者、お前換算されてねえぞ」
-
(´<_` )「出なくていい」
( ´_ゝ`)「だそうなので」
(;'A`)「過保護…」
ξ;゚⊿゚)ξ「過保護だわ…」
( ^ω^)「過保護だお!!」
(´<_` )「言いたきゃ言ってろ。とにかく兄者は後方だ」
(;´_ゝ`)「あーあー分かったよ。すいません本当…うちの愚弟が…」
(*゚ー゚) 「疲れてるなら仕方ないわ。気にしないで休んでいてね」
( ;,゚Д゚) 「噂には聞いていたが…兄者が絡むと凄まじいな。
まあいい。とにかく職員室に行くんだな?」
( ´_ゝ`)「ええ。何かしら分かればいいんですけどね」
ぎしりとベッドを揺らして縁に腰掛けた兄者が、床に地面をつけて靴を履いた。
それに続いて、ブーンとツン、それに弟者もベッドから腰を浮かす。
ドクオが立ち上がると、全員で廊下へと続くドアを見た。
( ^ω^)「…いっちょ、行きますかお!!」
3話・了
-
3話短い上に漫画数枚ですまん
ギコとしぃと合流。
ダンカン・マクドゥーガルの命の重さの研究に関しては史実で、関連事項で映画化もされてますが
実際の所今では否定されているそうです。
けどまあ今でも21gだって話も色々聞くので、ネタとして拾っていただければ幸いです。
-
そして>>778の行方が怖いなwww
-
命の重さ絡ませたの結構好きだな
不明要素多いし続き楽しみだわ
-
乙!
一人ぐらいは生き残ってるといいな
-
予想(=願望)3
・職員室では先生(か他の生徒)が交戦中。
(となると、先生役はモナーor荒巻か?)
・んで、ブーン達が加勢。先生を救い出す。
・一方その頃、ショボンは黒い奴等から逃げ(時にはその肉体でシバき)ながらみんなの元へ急いでいた・・・
ていうのはどう?
-
予想とか願望やめようぜ
昔から嫌う奴は多いし、本当にそうなったら読者のwktkも減るかもしれない
だから、作者も逆に話を考えづらくなる可能性があるだろ
-
予想はまだしも願望はさすがにない
作者の書きたいように書かせてやれよ
妄想は自分のスレでやれ
-
こんにちは!
突然ですが、あなたのゲームは近頃あまり面白くありませんね。
そこで私が、ひとつあなたのためにアイデアを考えました!
開始直後に主人公のあこがれのヒロインがレイプされるんです!
それを見て主人公は笑うんです!
どうせおれの女にならない女なら、
そのシーンを見て興奮したほうがトクだと主役は思うのですね。
これが狂気というものです! 狂気を表現するのです! 面白いでしょう?
これ以降については、おいおいまたレスします。製作が決まったら教えてください。
原稿料は折半でいいです。それではこれから一緒に頑張りましょう!
-
スパム扱いワロタ
願望してる人見てたらこれ思い出しただけだよ
願望してる人は>>793読んでどう感じるだろうかなーって。多分その感じた気持ちは
>>790見た人の大体が感じたことだろうなーって
-
願望も予想も死ね
っておばあちゃんについて言われました
-
>>794
それをコピペと一緒にレスすればよかったな
-
展開に口出しするのはスレが残る創作板の悪いところ
-
そんな殺伐としたスレに麗しき幼女が!!!!
http://vippic.mine.nu/up/img/vp98778.jpg
4話もまた今夜のんびり投下していきますん
-
>>798
>幼女
┌┴┐┌┴┐┌┴┐ -┼-  ̄Tフ ̄Tフ __ / /
_ノ _ノ _ノ ヽ/| ノ ノ 。。
/\___/ヽ
/ノヽ ヽ、
/ ⌒''ヽ,,,)ii(,,,r'''''' :::ヘ
| ン(○),ン <、(○)<::| |`ヽ、
| `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::l |::::ヽl
. ヽ ヽ il´トェェェイ`li r ;/ .|:::::i |
/ヽ !l |,r-r-| l! /ヽ |:::::l |
/ |^|ヽ、 `ニニ´一/|^|`,r-|:「 ̄
/ | .| | .| ,U(ニ 、)ヽ
/ | .| | .|人(_(ニ、ノノ
-
いや確かに幼女の素だ
-
すなふえさんのFLASH思い出すわあ
-
>>801
混乱と怒涛の2ちゃんねる2003年史のことかああああ!!!
あと801おめでとうございます
投下いきますです
-
タイプライターのやつだっけ?
-
****
職員室はVIP高校1号棟の3階に位置している。
保健室を出て、校庭から入ってきた正面玄関の方向に戻る途中、左側にある階段を上がる。
3階についてから左手に曲がり、少し歩くと職員室にたどり着く。
さほどの距離はないので、あの黒い靄を体につけた人にも出くわさずに来れた。
( ,,゚Д゚) 「…ふむ…」
ドアに付いた小さな窓から、ギコが中の様子を探る。
(*゚−゚)「どう?ギコ君」
( ,,゚Д゚) 「誰もいないようだな」
( ^ω^)「ですかお…」
化け物に会わずに済んだ安堵と、無事な人に会えなかった落胆。
一様に口を引き結んだ所で、先頭を行くギコが職員室のドアを開けた。
中はしんと静まり返っている。
壁に掛けられた時計を見ればすでに8時半を回っており、普段であればホームルームが終わる時間帯だ。
この時間の職員室であれば、1時間目の授業の準備をする先生達でごった返している筈である。
普通とは違う空間に、全員が声を出さずに中に入った。
一番最後に入った弟者は、警戒するように廊下の左右を確認してから、そのドアを閉める。
( ´_ゝ`)「…さてと」
数秒して、最初に小さく声を出したのは兄者だ。
きょろりと辺りを見回すと、部屋の隅に置かれたテレビに目をやる。
-
来いやああああ!!
-
ξ゚⊿゚)ξ「あった!」
( ^ω^)「早速つけてみるお」
('A`)「電気が通ってればいいけど…」
職員室の奥に移動して、室内に一つだけ置かれた然程大きくないテレビの前に立つ。
ブーンが、青い炎を纏った指でぽちりと脇の電源を押した。
一瞬の電子音を響かせて、テレビは正常に作動する。
(*゚ー゚) 「よかった、動いたわね」
( ,,゚Д゚) 「…動いた、が…」
(;'A`)「…」
(;^ω^)「…」
ξ;゚⊿゚)ξ「な、にこれ…」
テレビに映し出されていたのは、ニュース映像だ。
取材ヘリコプターが上空から撮影しているようで、そこには町並みが広がっている。
よく見知った、町並みが。
(´<_` )「…VIP町か」
彼らが住む、町の上空。
けたたましいヘリの音に負けじと、リポーターの男性が声を張り上げて伝えてくるその内容は。
『ご覧下さい、現在のVIP町の様子です!!』
一部で燃え上がる住宅やビル。
黒い煙を吐き出しながら、隣の建物に更に燃え広がる。
その建物の隙間に見えるのは、黒い靄を体に纏わせ、徘徊する人々。
よろよろと揺れながら、何かを求めてさまよっているかのように。
-
『信じられない光景です…!!』
誰も信じられないだろう。
信じたくもないだろう。
昨日まで何の変哲もない生活を営んでいた町が、たった一夜でこの様相だなどと。
『現在、警察機動隊、自衛隊等がVIP町を包囲し、行き来は規制されている模様です!』
張り上げる声は緊迫している。
『一部区間では、警察官数名が負傷しているとの情報もあり…』
( ´_ゝ`)「…」
『VIP町の警察関連所と連絡がまったく取れていないとの話も…』
(´<_` )「やはり、警察はもう機能していないようだな」
(;^ω^)「…何で、こんなんなっちゃったんだお…」
Σ('A`)「……!」
食い入るように画面を見ていたドクオの表情が突然変わった。
::(;'A`)::「…っ」
かたかたと震えているが、全員画面に意識を集中していたためにその変化に気づかない。
下唇を噛む。
と。
-
支援!
-
(;^ω^)「…?」
ブーンの耳が、何か小さな音を拾った。
こんこん、こんこん、と。
何かを叩くような音だ。
音の出所を探るように、首を少しだけ右に向ける。
こんこん。
こんこん。
弟者が閉めた、ドアからだ。
すぐに脱出できるよう、鍵は閉まっていない。
入ろうと思えば入れるドアを、誰かがノックしている。
(;^ω^)「…お…?」
ξ;゚⊿゚)ξ「ブーン?」
ツンがブーンの様子に気づくと、つられる様にそのドアを見て。
こんこん。
こんこん。
その場の全員が気づいた。
ギコと弟者が目配せをし、剣と槍を構え、音を立てないようにドアへと近づいていく。
ブーンもそれに続き、3人がドアの前に陣取る。
後ろでは兄者とドクオが、しぃとツンを教員の机の脇に隠して。
ドアを開けられる場所にギコが、反対側の位置に弟者が、後方との中間地点に、ブーンが着く。
-
( ,,゚Д゚) 「…」
入ってきた時と同様に、ギコはドアの上部に付けられた飾り窓から少しだけ顔をのぞかせる。
( ,,゚Д゚) 「…?」
いない。
誰もいない。
だが、触れないようにしているドアからは、尚も、こんこん、と音がする。
それは下の方から。
若干背伸びをして、上から更に覗き込む。
何かがいる。
-
投下きた支援
-
この異常事態はVIP町限定なんかな
-
58
http://vippic.mine.nu/up/img/vp98811.jpg
-
いやああああああああああああああトソオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!
首が170度くらい回ってるうううううううううううううううううううううう!!!!!!!!!11
-
ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああ
-
ひぎゃああああああああああああああああ!!!!
眠れないじゃないかぁああああ!!
-
何これ蜘蛛屍人?羽生蛇村なの?
ヘタレ兄貴の代わりに弟者がネイルハンマー持って暴れちゃうの?
-
59
http://vippic.mine.nu/up/img/vp98817.jpg
-
あわあああああああああああああああああああああああああ
-
完全にゾンビパニックホラーじゃないですかやだー
よく見るとトソンの目から涙が零れてるのがまた……
-
というわけで、今日はここまで。
クックルさんは抵抗なく描けたのに、トソンとフォックスはすげえ描くのに抵抗あったんだけどなんでだw
>>817
描いてる途中でどうしようか迷って首を角度調整でひっくり返してたらこうなって
「羽生蛇村…」と呟いたので間違いない
そうか…弟者がネイルハンマーか…夢が広がるな…
-
流石家はみんな石持ってるから大丈夫なんだな
まあ母者がアヘ顔化したら…やめとこう
-
微妙に理性的なものがある件について
頭いいゾンビとか最悪じゃねーか!
-
なんで兄者だけ能力発動させるとき
「ARRSTE」とか言ってるのかな
あれすと?厨二…?
-
ARRESTじゃね?行け弟者!
-
arresteは拘束とか捕獲の意味があったから能力名的な感じなんじゃん?
あとは掛け声かかなにか
-
予想出来たとはいえ知り合いがゾンビ化してるのはショックでかいよなぁ
クックルさんは鳥っぽいし元から人間離れしてるけど
トソンとフォックスは人型だしわりと整った顔してるから崩しづらいんじゃないかな
-
今さらだけどこの世界ってみんな擬人化じゃなくてクックルさんみたいな人外っぽい容姿と
ツンみたいな人の容姿が分け隔てなく共存してるんだよな
人科、猫人科、鳥人科とかそん感じの分類なんだろうか?
-
鳥?
何言ってんだお前…
クックルさんはクックルさんだろ
-
>>828
AAってそういうもんじゃね?
ブーン系だと擬人化表現多いけど
AA長編とかだと人型も耳とかあるのもひっくるめて人間って扱い多いような
-
今までの作品では漠然と人として扱われていてイメージがなんとなく共有できてたから疑問に思わなかったけど
このスレみたいに漫画だと具体的なものとして見えるから確かに気になると言えば気になるな
-
>>828
母者は超人科
-
シリアスよりの作品ではAAが象徴で実際は人間ってことでイメージして
ギャグよりの作品だとAAまんまでイメージしてた
イラストで描かれる場合も人に変換して書かれるものがあるけどこれはほとんどAAそのままで描かれているタイプ
普通に考えれば人扱いでもいいと思うけど
世界観に関わることだしもしかしたら重要な(ry
こまけぇこたぁいいんだよ!!
-
もう眠れない
助けてショボン!!
-
母者は母者科だろ
-
上手いだけにキャラ一人一人の退場が哀しく惜しいな…
期待してるよ
-
RPBプレイしたいんだが本体DLの仕方がよく分からずすでに詰んでいて辛い。
・( ´_ゝ`)「ARREST」
他の面子と違って、兄者だけ攻撃(補助)の仕方が違うので言葉を用いてます。
「どういう動きを何番目のチェーンが行う」という仕組みを、頭で組み立てて感覚で動かしてる。
兄者のチェーンは、親指に一つ、他の指は4つずつの計17本(リングと連動)から出来てるんですけども
それの指示を行いやすくするために、自分で勝手に叫んでる、という感じ。
覚醒した時は「弟者を攻撃から守る為に最善の補助方法」を勝手に考えてたんだと思われ…
ちなみに又三郎はブーンからの贈り物なので、ブーンの格闘技術を若干身に付けてます。
ツンの応援とか指示で動く自動型。
口のωはブーンの名残。
・人間なのか獣人なのか
獣耳でも、ドクオやブーンのような感じでも、全部「人」の括りです。
獣型と人型でも結婚するし、差別は一切ない世界になります。
流石家で、母者や父者に猫耳がないのに兄弟や姉者に猫耳があるのも、
ご先祖様が「人型と猫型で結婚してる」んじゃないかなーと思います。
隔世遺伝的な。
AA体がすきだからそっちでかきたいが為の後付なんてそんなこt
こまけぇこたぁいいんだよ!!!!
-
猫だって大統領になれる世界もあるし問題ないですな
-
こまけぇこたぁいいんだよ!
俺もAA体好きだよ
-
口に出せばより強くイメージできるっていう原理か
にしても17本の鎖をコントロールとか兄者すげええ
-
>>RPBプレイしたいんだが本体DLの仕方がよく分からずすでに詰んでいて辛い。
何でだよwwwwww
RPBスレの1に書いてる制作者のblogにさっさと飛んでこい、後は行きゃわかる
-
ドラゴンボール的な感じだと思う
普通に人間も動物型もいる感じ
-
._ .
\  ̄ ̄''ヽ、
__ \ .. ヽi\
__ \ ̄ ̄ ヽ
..\ ̄ ̄ ̄ ̄ \
\ _______ )
,/´ _-:::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、
 ̄ ̄~フ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/ ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/ ,'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ
/ / ::::::::::::(○):::::::::::::::::..::::::::l, .
/ _,-マ ! ::::::::, '~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄``ヽ. 俺が輝けるスレはここか
/_ノ / i : i __)
! i ::l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄./.
し-! ヽ________ノ
レヘ /
i i
,,丿 /
─''" ̄⌒\ /⌒ ̄゛"─
\ /
\ /
\ /
\ /
ヽ、,/
-
むしろクルックがまったく輝かないスレってどこだよ……
-
(゚、゚トソン「ふくらはぎっ!」
-
なんだトソンは屍人か
-
>>834
_
σ λ よんだかい
~~~~
_,,,,、-ー(´・ω・`) ,,,,,、
/~ _,,,,、</ ∧ -/ヽ, ,/~ .ラ、\
( /~>>、\~Y'''~~'''゙r''゙゙~ヽ,r'''゙~>''~  ̄
ト/'''T~  ̄ i゙ ∧ ヽ/ノ /
V ト、--'''^'ー-<ノ.^ヽ-ニ-ー''
/''゙~~゙''-i ヽ `i (ニニYノ-ー''~ ̄~'''ヽ
/ `ー- \,,Y'゙'''''ー'''''7 -ー ヽ `ヽ、
// / ト、 ヽ /:::::::::V::::::::i /^i \ \
/ / i゙ ヽョ、_/:::::::::ー:::::::ヽ、,,、='゙ ゙i i \
i /i ノ ~~''ー-ー'^''ー-='~ ̄ ゙ヽ,__、 .\
./ / /~ `-、 \
,/ / \ ヽ、
,-' -.) ........................................... `) ノ 'ヽ、
/ / = ):::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(___ハ \
::::::::::`tt,ノ''゙::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ(_i-''゙::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
-
ショボン様大暴れwwww
(,,゚Д゚)Robotsのようです
http://vippic.mine.nu/up/img/vp98900.jpg
ギコさんVS弟者とかもうすきすぎてどうにかなるかと思ったがんばってください…!!
1枚絵にしようと思ったんだが、どうにも収まらなくて漫画になってしまった…
-
(´^ω^`)さんはー?
-
>>848
きたー!!!
-
マダカナー
-
またこんな時間に投下失礼しますとほ…
どれくらい出来るかわからんけど
-
60
http://vippic.mine.nu/up/img/vp98954.jpg
-
きたあああああああ!!兄者かっけぇ!支援!!!
-
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
フォックス全身ダークサイド化早かったな
-
支援んんんん
-
支援んんんんんん
-
61
http://vippic.mine.nu/up/img/vp98959.jpg
-
弟者が相変わらず顔やべえ
-
弟者のブラコン歪みねぇな…
-
あと1枚は無理そうだったのでこっち描いてた
(;´・ω・`)の命がけ劇場
http://vippic.mine.nu/up/img/vp98961.jpg
-
流石モララーさんである
-
【V.S.(´・ω・`)戦対応一覧】
モララー→登場前にぶっころ
弟者→登場後にぶっころ×2
ドクオ→超法規的措置(見なかったことにしよう)の後に通報
モナー・兄者→自分では何もせず弟者に処理させる
ブーン→通報
モナーと兄者ェ……
-
そのうちフルカラーページもやってみて欲しいなー
そのうちフルカラーページもやってみて欲しいなー
-
しょぼん劇場のフルカラーか
胸熱だな
-
ピンクのてぃくびのショボンさんが見れるなんて胸熱
-
ショボンはもう全男AAの所へいったらいいんじゃないか?
-
クックルさんとか
クックルさんとか
-
(´・ω・`)くそみそツアー
-
しょぼん様の軌跡をまとめたぞ
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96186.jpg
http://vippic.mine.nu/up/img/vp97231.jpg
http://vippic.mine.nu/up/img/vp97551.jpg
http://vippic.mine.nu/up/img/vp98094.jpg
http://vippic.mine.nu/up/img/vp97408.jpg
http://vippic.mine.nu/up/img/vp98961.jpg
-
まとめ乙
次は誰の元へ向かうのか…
-
ショボンがバイならツンのところに行って覚醒したブーンに殴られる可能性が出現する
-
すまん足りなかったな
http://vippic.mine.nu/up/img/vp95757.jpg
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96054.jpg
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96186.jpg
http://vippic.mine.nu/up/img/vp97231.jpg
http://vippic.mine.nu/up/img/vp97551.jpg
http://vippic.mine.nu/up/img/vp98094.jpg
http://vippic.mine.nu/up/img/vp97408.jpg
http://vippic.mine.nu/up/img/vp98961.jpg
-
よく見たら『いのちがけ』verの4コマ目にぬるぽガッがあるんだな
-
>>861
なんとなーくbtcmの( ・∀・)が浮かんだ
-
>>873
まとめありがとうです!
まとめてもらって思ったけど、思った以上にひでえなこのシリーズ…
フルカラーはショボンでいいの?wwww
文章だけになりそうだけど投下いきます。
-
(;,゚Д゚)「これは…!」
(;^ω^)「蜘蛛、かお!?」
ドアの向こうに見えていたのは、確かに国語を受け持っていたトソンだったはずだ。
しかし、現れたのは真っ黒な靄で体を覆われた異質な何か。
ぐるりと頭を回転させてギコを仰ぎ見ていた、言うなれば変わり果てた姿であったが、
このような化け物では、まだ、なかった。
(;,゚Д゚) 「これがお前達が言っていた、黒い化け物か!」
(;^ω^)「形がかなり違いますけど、そうだと思いますお…!」
ブーン達が見たものは人型だった。
しかし今目の前にいるのは、体から6本の足を生やし、巨大な腹を持った、昆虫の蜘蛛を
髣髴とさせる姿である。
(::::∴::::)「ギィィギィイッ」
6本の腕が、ギクシャクと動きはじめる。
ギコが右手に持った剣を両手で構え直すのと同時に、それは突然ジャンプした。
(#,,゚Д゚)「チィッ!」
右腕を顔の前に出し、額の上辺りに刃を翳す、守りの型を取る。
大きな剣は重量こそあれ、広い刃は攻撃を受け止めるには都合がいい形だ。
蜘蛛の前足が剣に防がれると、ギコの腕にはずしりとした重さが圧し掛かった。
-
(::::∴::::)「ギギギ」
(#^ω^)「おおぉっらあぁあ!!」
動きが止まった蜘蛛の顔面に、横から走ってきたブーンの右拳がヒットする。
手に纏った青い光が一層の光を放ち、その重量を増していく。
更に体重を乗せたその一撃で、蜘蛛はぐらりと体勢を崩した。
(#,,゚Д゚)「ふんっ!!」
ブーンの一撃の力を借りるように、ギコは力任せに剣を横に薙ぐ。
重力に従い傾いた方向へと蜘蛛が転がった。
体勢を立て直したギコとブーンは、うごうごと手足をばたつかせるそれを
一瞬見てから、すぐに後ろを振り返る。
( ,,゚Д゚)「しぃ!!」
(;^ω^)「ドクオ!ツン!!」
Σ(;,゚Д゚) 「!!」
Σ(;^ω^)「のわ!!」
ガラスの砕ける音がする。
それは、後方よりも手前。
廊下側にある、大きな一つの飾り窓の割られた音だ。
-
蜘蛛屍人......
きめぇ......
-
ブーンがギコに加勢したのは、ドアを破壊した音に一瞥すらくれずに後方へと駆け出した弟者がいたから。
足の速さでは弟者の方が何倍も優秀である。
駆けつける速度もあるが、あちらにはドクオもいる。
一瞬だけ振り返った時に見たドクオは、ちゃんとツンを守ってくれていた。
後方に下がってツンを守りたい気持ちはとても強かったけれど、ブーンは
その感情に流されまいと踏ん張って耐えた。
ギコを一人きりで残せないからだ。
兄者の防御も間に合っていたと見て、ブーンはギコの加勢に回った。
けれど。
(´<_`#)「クソが…!!」
飾り窓から現れたのは、トソンと同じように、這い蹲りながら顔を反転させた、大人たち。
この学校の教師達である。
合計3人。
弟者の前に立ちはだかる様に職員室へ入ってきたそれらのうち1体は、すでに真っ黒な靄に全身を覆われていた。
( ゜ ゜ )「アァァアアァァァァアアア」
砕けたガラスの上を四つん這いで歩く度、まだ全身を黒にしていない教師の手に鋭利なガラスが突き刺さる。
全く気にする様子のないその男性教師の手を、大きなガラスが貫いた。
見る間に床に血溜りが出来ていく。
途端、その口からは悲鳴が上がり。
全身を黒に染めていく。
-
(´<_`#)「邪魔だ!!退け!!」
見知った教師だろうが、弟者は無関係とばかりに手に持った双頭槍の柄の部分を上から叩きつけた。
それは今黒く染まったばかりの化け物の頭にめり込み、その体からギイという奇声が上がる。
槍の、叩いた逆側の先端を床に押し付け、そちらに体重を乗せながら、弟者は右足を思い切り振り上げる。
よろけて地に擡げていた頭は、重力とは反対側の方向へと打ち返された。
黒い化け物の、顎にあたる部分だろうか、そこに弟者の足がヒットしたのだ。
重い体を浮かせた化け物に、弟者は更に追撃をかける。
仰け反った状態になり、曝け出されたのは、今足が当たった場所。
人間で言えば喉。
急所だ。
そこ目掛け、弟者は体勢を立て直して右手に持った槍を思い切り振りぬいた。
衝撃で化け物の体は反対にひっくり返る。
(´<_`#)「兄者!!!」
だが、相手のそんな状況に全く興味を持たずに弟者は後方を見やった。
彼の心配する双子の兄は、右手を翳し、降ってきたガラスから守るように左手をしぃの
頭の上に乗せたまま、黒く染まった同級生と膠着状態に陥っていた。
横にいるドクオと、なにやらもめているようだ。
-
(#^ω^)「こんの、やろ!!」
弟者が奥歯をぎりと噛み締めた横で、そちらから来ていた化け物をブーンが殴り飛ばした。
一度悲鳴のように甲高い声を上げたが、それはすぐに体勢を戻して、ブーンを見る。
(;^ω^)「何かかってえお!?つか重いお!」
(#,,゚Д゚)「そこを退け!!」
逆側にいた、いつの間にか黒い体に変わっていたもう一人の教師を巨大な剣で薙いだギコが、忌々しそうに声を荒げる。
ブーンの渾身の突きで傾く程度の、そしてギコが大剣で振りぬいて転がる程度の重量と堅さ。
弟者の三連撃でやっとひっくり返ったその強度。
先程戦った人型のそれとは、作りも何もかも違っているように思えた。
トソンである、否、トソンであった蜘蛛が後方に忍び寄る。
4人のいる場所へ辿り着くには、正面にいる三体も伸さなければいけない。
(゚<_゚ #)「…ぶっ潰す!!!」
膠着したまま持ちこたえている兄者を視界に入れたからだろうか。
弟者の元来低い声が、更に低くなり重低音で響いた。
-
それに呼応するように、双頭槍の青い炎が光を増す。
怒りに任せて蜘蛛を見る弟者は気づいていない様だが、隣にいるブーンとギコは弟者をちらりと見た。
(;^ω^)(…さっきもだったけど)
ギコに圧し掛かる蜘蛛を殴る時。
助けよう、助けなければと思い力を篭めた瞬間、拳の光が強まった。
今は、弟者の怒りという強い感情によってその光を強めている。
( ^ω^)(…気持ちで、なってるのかお?)
強い思い。
強い感情。
何かをなさなければという使命感。
相手を想う、強い意思。
( ^ω^)(この武器は、思いで強くなる?)
何の根拠もない仮説である。
だが全員が全員、持っている物が光を帯びた時、何かを守りたいと強く思ったと言っていた。
嘘偽りないその気持ちに、青い石は呼応した。
ならば、上乗せのように気持ちを追加していけば、武器を強化することも出来るのだろうか。
そこまで考えて、ブーンは思考をやめた。
(;^ω^)「その辺は、後で兄者にでも言ってみる、おっ!!」
(::::∴::::)「ギギギギィィイ!!」
前足を振り上げ、ブーンへと振り下ろす。
右側に跳んで避けると、その足はブーンがいた場所に鈍い音を立ててめり込んだ。
マットの下はコンクリートで出来ているであろう床が、めこりと沈んでいる。
Σ(;^ω^)「重すぎるお!!」
-
ブーンが冷や汗を流しながら、これは早急に後方に行かねばと焦る。
ギコも弟者も、そしてブーンも格闘技に精通している為、相手を見て避ける、という基本の動作が出来る。
しかしそれは訓練しているからであって、何の心得もない人は、攻撃に対し避ける動作を行えない。
不測の事態に脳が反応せず、体が機能しないのだ。
大抵の場合、頭を守るように手を顔の前に出してしまう。
これは生存する為の本能だ。
それが正解の時もあれば、逆に不正解の時もある。
上から何か重い物が落ちてきた場合、腕を出した所で潰されてしまう。
今の蜘蛛の一撃を見る限り、避ける行為が正解なのだが。
後方にいる全員、それを出来るとはブーンには思えなかった。
慌てて見やる。
ドクオが何か兄者に言い募っているようだが、兄者は下を向いたまま苦悶の表情を浮かべ。
その目の前では、蜘蛛がぎしぎしと音を立てて、首と手に掛かるチェーンを引き剥がそうとしていた。
(;^ω^)「やばいお…!!」
何を言い合っているのかは分からないが、とにかく急がなければならない。
一歩踏み出そうとした瞬間、両足を何かが払いのけた。
Σ(;゚ω゚)「ぐえっ!」
不意な攻撃に思い切り虚をつかれ、ブーンは後ろにひっくり返る。
慌てて受身を取り、頭をぶつける事だけは免れた。
-
初遭遇!!やった!
口の悪い弟者たまらんなあ
-
一周転がり、体勢を立て直し立ち上がる。
(::::∴::::)「ギギィギギ!!」
(#^ω^)「退いてくれお、急がなきゃ…!!」
皆が。
ツンが。
そこまで考えて、ブーンは右拳を思い切り引いた。
体に腕をつけ、拳を音が出るほどに握り、左手を前に出す。
ブーンが構えている最中。
トソンだった蜘蛛をギコが相手をし。
怒りをむき出しにする弟者には、2体の蜘蛛が彼の進路を遮るように立ちはだかっている。
ギコは剣を逆手に一瞬で持ち替えると、右側から来た蜘蛛の横薙ぎの一撃を受け止めた。
数mの距離を引き摺られるが、ぎしりと重い音を立て、ギコの足がその衝撃を踏ん張る。
止まった所で左手で持ち手の端を握ると、右手を軸に、左手を錘にし、刃を掴んでいた黒い足を
切り裂くように、力任せに上部へと持ち上げる。
蜘蛛が金切り声を上げた。
(#,,゚Д゚)「貴様のようなモノにやる首は無い!!」
-
目覚ましかけといて正解だた!
しえーん
-
重力に従い剣を動かす。
天へとその刃先を向けた巨大な剣は右側から斜めに振り下ろされた。
ギコの腕力で力を増したその刃は、蜘蛛の左足を容赦なく切り落とした。
::(::::∴::::)::「ギギァァィイイ!!!」
叫び声が木霊する。
支える軸を失った体が、その重さに耐えられずに地へと傾き落ちた。
黒い靄は、無くなった部分を補うかのように蠢いている。
動けずにいる蜘蛛を見下ろし、ギコが目を細めた。
(#,,゚Д゚)「自らの重さが仇となったな」
剣を構えなおすと、弟者がギコのすぐ横に足をつける。
一人で2体を相手にしていた為、ここまで押し返されてきたらしい。
(゚<_゚ #)
その目は兄者しか見えていないようだ。
ギコはため息をつきかけたが、それを喉の奥で押し留める。
( ,,゚Д゚)「…早く行きたい気持ちは痛いほど分かる」
出来れば、弟者のように駆け出し、しぃを助けたい。
今は兄者が庇ってくれているが、あの調子では、彼のチェーンも長くは持たないだろう。
( ,,゚Д゚) 「だが、それではだめだ」
怒りに任せて周囲が見えなくなっては、その後に大きな失態を犯すことになるだろう。
何事もしっかりと状況を判断できなければならない。
(#^ω^)「ギコ先輩!!弟者!!」
一瞬考えていたギコの耳に、ブーンの声が届いた。
-
うおおいつの間にかこんな時間に…
今日はここまで。
もうしばらく、というかかなり戦闘シーンが続く予定。
漫画もはさみはさみできればなあと思います。
-
乙乙
-
うおお今回もアツかった!
この間からちょいちょい流石兄弟に不穏なフラグが立ちかけてる気もするが
気のせいだろう、うん
-
乙!文章でバトルが表現できるっていいなあ
-
( ´_ゝ`)巨大あらまきを拾ったようです(´<_` )
おといれ編
http://vippic.mine.nu/up/img/vp99122.jpg
フェレット飼ってたんだが、普段ふっかふかなのに洗うと細くてびびるんだよね。
あれみたいなね。
-
妹者かわええwww
-
あるあるwwww
ハムスター飼ってたけどすごい細い所とかめっちゃ平べったい所とか結構イケるんだよね
濡らすと「え、誰だお前」と言いたくなるくらい別の生き物になったりとかね
-
ということは巨大荒巻の毛を刈ると…
-
http://vippic.mine.nu/up/img/vp99211.jpg
あと1時間でラノベ祭りかーと思うと…
-
サムネからだと蓮コラにみえてびびったww
-
>>897
お前、IPPON見てただろww
-
巨大あらまきの話を短編化してほしい
と、いままでの絵を見返して思った
-
とりあえずクックルさんと(´・ω・`)をだな…
-
ちょっとお尋ねしたいんですが…
こちらの作品で切り絵をさせてもらうとか可能でしょうか?
-
ちょっとラノベ祭りにこっそりと参加のようなそうでないような事をしているので、こっちの投下おろそかになるかもすみません…
>>900
巨大あらまき短編化というと、4コマじゃなくて何ページか漫画でってことだろうか
いつか出会い編は描きたいと思ってますがぐぬぬ
クックルさんとショボンはww描いてるぞww
>>902
まさかの切り絵…ですと…( ´_ゝ`)
お好きなように使ってくださいませー!
-
ラノベ祭でここの>>1割と見かけてワロタwww
-
まーそうなるわな
-
ラノベもいいけどこっちもね
( ^ω^)< 待ってるお!
u(支援)u
U U
-
(゜ω゜)「体がぁぁぁぁぁ(ry
-
∧_∧ ミ ギャハッハッ ズレてる!ズレてる!
o/⌒(. ;´∀`)つ
と_)__つノ ☆ バンバン
∧_∧
o/⌒(゜Д゜ )つ
と_)__つノ
∧_∧
o/⌒( ゚д゚ )つ
と_)__つノ
-
身体があぁぁああ!!!www
お祭りの投下の邪魔にならんようにこっそりと。
( ´_ゝ`)巨大あらまきを拾ったようです(´<_` )
http://vippic.mine.nu/up/img/vp99578.jpg
夜中にあんまんが食べたくなる法則
http://vippic.mine.nu/up/img/vp99576.jpg
Robotsのようです兄弟
http://vippic.mine.nu/up/img/vp99579.jpg
以前言っていた、没ページ(下書き)…マジで汚いぞ…
http://vippic.mine.nu/up/img/vp99575.jpg
何も指定がないとこの2人ばかりになる筆
-
あらまき壁紙にしたいwwwww
そしてジーナさんとこの弟者かっこよすぎ
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弟者KAKEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE
あんまん食べたい
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弟者色男だな
兄者は可愛い
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おおう……いいねぇ
ここの流石家は何て言うかホント……いいねぇ
だがこれだけは言わせてもらう、最強はピザまんであると
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至高はカレーまんだろ
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ピザまんはカロリー低いわチーズ伸びるわ美味いわで良いことづくめなんだぞ!
まぁ角煮まんとか変わり種の方が好きだけど
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そんなお前らにはこれをプレゼントしよう
つ「スライムマン」
電子レンジでチンして真っ黒にしてから是非
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ツンもしぃも可愛いヒロインなのに
兄者が1番のヒロインに思えてならない俺ガイル
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あああああ没ページ!
ぼそっと言ってみただけなのに本当に見せていただけるなんて!
ありがとう…
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何が汚いもんかよ…
ていうかながらでここまで下書き描けるって相当すごいな
あとやっぱり最強はピザまん
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ここまで話題に上らない肉まんさんは俺が根こそぎいただいて行きますね
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乙乙!
どの兄弟もかわかっこよくて好きだぁぁぁああ!
荒巻が切実にほしい…
最近見ないサンクスのグラタンまんをこっそりもらっていくよ
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よーし、よく言ったテメーら……ピザまんの至高を理解せぬ蛮族にしては上等だ
よろしい、ならば戦争だ!!
ハッハー死にたい奴から順番にかかって来いやぁぁぁぁぁミンチにしてピザまんの具として詰めてやんよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!
ラノベ祭に並行でも終了後でも投下待ってるよー
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そういや本編だとキレてない状態が長続きしてる弟者を見たことがない気がするwww
ゼアフォーハザード状態抜け出すまで無理か…
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ふと思えばレスが900越えだな・・・・
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こちら動かずすみません…
1日か2日くらいには続き書き始めると思いますので、少々お待ち頂ければ幸いです
>>923
そういえば弟者キレっぱなしですねこれw
ゼアフォーハザード抜け出さないとって事は暫くこのまm
924>>
もう少し…短い話のはずだったんですけど…おかしい…
ピザまんはまっちまったじゃないかどうしてくれるウメェ…
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ピザまん美味いよなコンビニ行く度買う
楽しみに待ってるぞー
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ラノベ祭りでものすごい支援の仕方してたもんなぁ
絵がメインで使われた作品も5作品と随分多いし、すごいな
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気づけば12月
投下されるのもそろそろだろうか
まぁ寒いだろうし
つ[カイロ]
おひとつどうぞ。
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もうそろそろかなぁ
楽しみに待ってる
>>928
カイロ一つもらってくぜ
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そうして>>1の分のカイロは無くなってしまったのであった
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ショボンカーニバル開催まだかなーwkwk
>>928
悪いな
ちょうど今日から雪が降り始めて寒かったところなんだ
ありがたく貰ってくぜ
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俺のカイロがあぁぁあ!!!
久しぶりに投下いきます。
>>888
前回はこちらから。
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(#^ω^)「こいつら、頼むお!!」
(,,゚Д゚) 「ブーン!!」
とにかく、後方に一人でも戻らなければ。
2匹を相手にしていた弟者が押されてしまい、今はギコと同じラインにいる。
一番ツン達に近いのはブーンだ。
襲い掛かってくる蜘蛛の前足を寸ででかわす。
腕を引いたままの防御なしの構え。
蜘蛛の前足はブーンの左頬を掠め、赤の糸を引いた。
それに構うことなく右足で床を蹴り、ブーンは蜘蛛の懐に入る。
黒い靄の中に、三つの黄色の目らしきもの。
それを目前に捕らえて、力を込めた右手を、その顔面に思い切り叩き入れた。
(#゚ω゚)「うおおおおぉぉおお!!!」
重い巨体へ、力任せに拳を突っ込む。
ぐらりと後ろへ浮き上がる蜘蛛の身体。
(#゚ω゚)「退けえぇぇえええ!!!」
メリ、という音が、右手と黒い靄の間から聞こえた。
(#,,゚Д゚)「うおおおおお!!」
(゚<_゚#)「…っらあぁぁ!!」
-
両脇から、巨大な剣と、槍が見え。
ブーンの右手の隣に、勢いを付けて刺突される。
右側にはギコ、左側には弟者が、それぞれの武器を思い切り蜘蛛へと突き出していた。
目の前の蜘蛛の巨体が完全に浮く。
踏ん張る足をなくしたその巨体を、ブーンの腕がさらに後方へと押し込んだ。
後ろにひっくり返るのを確認するより早く、相手をしていなかった蜘蛛が脇から腕を振り下ろす。
(゚<_゚#)「邪魔だっつってんだろうが!!」
(#,,゚Д゚) 「ブーン!行け!!」
身を捻ってそれを避け、ついでに蹴り飛ばした弟者と、腕自体を剣で受け止めたギコが叫んだ。
二人の真ん中から、ひっくり返った蜘蛛を踏み、ブーンが飛び出る。
(#゚ω゚)「ツン!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「ブーン!!」
焦りこちらに目を向けたツンは、特に怪我をしている様子はない。
内心で胸を撫で下ろしたが、ブーンはその奥にいる、チェーンに絡まった蜘蛛を見定めた。
走りながら叫ぶ。
(#^ω^)「兄者、相手代わるお!!」
Σ(;´_ゝ`)「ま…っ、うわ!!」
こちらに気を取られたか。
兄者の右腕が、ばちりという音と共に弾かれる。
同時に、蜘蛛を縛っていたチェーンが一気に霧散した。
-
(::::∴::::)「ギィィッ!!!」
(;´_ゝ`)「っつ!!」
無防備になったその右腕に、蜘蛛の腕が振られる。
のこぎりの様なその足は、兄者の腕、肩から肘の辺りまでを引き裂いた。
赤い色が宙を舞う。
(;^ω^)「兄者!!」
(;'A`)「こんの…!」
走る勢いで、合間に入ったブーンが兄者を襲った蜘蛛の前足を蹴り飛ばす。
不意を突かれ、甲高い声を上げた蜘蛛の顔めがけ、今度はドクオが銃の照準を合わせた。
(;´_ゝ`)「…っ、ドクオ…!」
(;-A-)「…ごめんな…っ!!」
引き金を引いた。
轟音が響き、白い光が通過した蜘蛛の顔から、煙が立ち込める。
そのまま黒い巨体がベランダの柵を乗り上げ。
吸い込まれるように地上へと落ちていくのを、兄者が顔を歪めながら見ていた。
直後、どすんという音が耳に届く。
(;^ω^)「もう…大丈夫だとは思うけど…」
ここは3Fだ。
這い登って来る事はないと思いたい。
けれどそれ以上に、ブーンは何とも言いがたい気持ちになっていた。
化け物とて元は人。
それがこの高さから落ちる。
仕方がないことだと言い聞かせたところで、この後味の悪さは拭えそうになかった。
と。
-
支援
-
::(::::∴::::)::「ギギィッ、アァァァア、グガ、グギッ!!」
四重の叫び声が、部屋に木霊した。
兄者を支えたままツンが首だけで振り向くと、蜘蛛達が足をちぢこませて、ひっくり返って悶えていた。
本物の蜘蛛が、殺虫剤を振りまかれて悶絶する様に良く似ている。
しぃは口元に手を当てて、その様子を震えて凝視する。
::∴:: 「ィッ」
折り畳まれ、屈折した足が、身体に巻き込まれ小さく小さくなっていく。
それからすぐに、カラン、という小さな物が転がる音が聞こえた。
弟者とギコの足元に、青い石がころりと転がる。
5分が経ったようだ。
-
(´<_`#)「兄者!!」
足元の石になど目もくれずに、弟者が兄者の傍へと走ってきた。
ツンに支えられて立っていた兄者の腕を見て、隣に来た弟者は奥歯を噛む。
よろりとツンの腕から抜け出した兄者は、何も言わずに、弟者の右肩に額を乗せた。
( _ゝ )「…」
(´<_`;)「兄者、きついか?」
弟者が着ているセーターを握り締める兄者に声をかけるが、反応がない。
(;^ω^)「…ツンとドクオは、怪我してないおね?」
ξ゚⊿゚)ξ 「うん。私は平気」
('A`)「俺も、怪我はしてない」
(,,゚Д゚) 「しぃ」
(*゚ー゚)「…大丈夫。兄者君が庇ってくれたから」
(,,゚Д゚)「そうか…」
(*゚−゚)「兄者君の腕、治してあげないと…」
弟者に縋り付いたまま動かなくなってしまった兄者を見て、しぃが顔を顰めた。
そんなギコとしぃのやり取りの横では、ドクオとツンが眉根を寄せて難しい顔をしている。
( ^ω^)「どうしたんだお?」
ξ゚−゚)ξ「…今、黒くなった…フォックスは…クラスメイトよ」
ツンが、ぽつりとそう告げた。
-
きききききてる!!!
支援!!
-
おお、初リアタイ遭遇
支援
-
('A`)「ちょっと問題児でさ。
隠れてタバコ吸って、停学とかしてた奴なんだよ。
ただ暴力振るったり陰気なことしたりする奴じゃなかった。
けど、そんなんだからあんま友達とつるむ事もしなくてさ。
ほら、この学校真面目じゃん、結構」
ξ゚−゚)ξ「一回、体育で兄者が具合悪くした時にね、保健室に運んでくれたの。
それからだよね?仲良かったの…」
('A`)「親友とかそこまではいかないみたいだったけど…
たまにゲームの貸し借りとかしてたみたいだしな」
( ^ω^)「…兄者…」
右腕から血を滴らせたまま、兄者はじっと動かない。
皺の寄る弟者のセーターを見ながら、ブーンは目を細める。
-
支援
-
きたきた!支援!
-
(*゚−゚)「兄者君、とにかく、腕の傷を治しましょう?
そのままじゃ具合までどんどん悪くなっちゃうわ。…ね?」
兄者の顔を覗き込みながらしぃがそう諭す。
ようやく身動ぎをして顔を覗かせた兄者は、小さくこくりと頷いた。
泣いてはいない。
けれど下唇を噛み締めたせいか、そこから少量の血が出ている。
弟者がゆっくりと身体を離すと、兄者はふらふらと近くの椅子へと向かった。
( ´_ゝ`)「…すいません…」
(*゚ー゚)「大丈夫よ。
こちらこそ、ありがとう」
弟者に支えられながら椅子に腰を掛ける兄者に、しぃは小さく笑う。
青くやわらかい光がしぃの手元から発せられるのを見ながら、ツンは隣にいたブーンの裾を引っ張った。
ξ゚−゚)ξ「…ねえ、ブーン」
( ^ω^)「お?」
ξ゚−゚)ξ 「どう、なっちゃうのかな…」
小さく声を零す。
ブーンの部活の主将が化け物になった。
クラスメイトが化け物になった。
町中が化け物だらけになった。
死ぬかもしれない、自分たちもああなるかもしれない。
やはりどう内容を噛み砕いても、納得する事はできそうになかった。
( ´ω`)「…ツン…」
大切な人が不安がっていても、ブーンにはどう答えていいか分からない。
きっと、ここにいる誰もがこの問いには答えられないのだ。
-
('A`)「…これから、どうしましょうか…」
あの状態の兄者に今後を問うのは、些か酷だ。
ドクオが腕を組みながら呟くと、隣にいたギコは目を伏せて唸った。
(,,-Д-)「うーむ…」
校舎の中も安全とは言い切れなくなった。
更に襲われた場合、狭い室内は動きにくく、戦闘には不向きだ。
一旦街に出て、バリケードが張られているという場所まで行った方が
生存の可能性は高くなるのではないか。
(,,゚Д゚)「…やはり、外に出てみるしかないのか…」
(;'A`)「隠れるところがない分、危険ですけど…
やっぱりそれしかないですかね…っ!?」
ドクオが賛成しかけた所で、上の階から轟音が鳴り響いた。
地震のように床が揺れる。
ξ;゚⊿゚)ξ「こ、今度は何よ!!」
(;^ω^)「お、おっ!?」
ぱらりと天井から粉が降った。
鉄筋コンクリートで出来ている校舎はとても頑丈なはずだが、それがみしみしと音を立てている。
(;'A`)「え、えええ!?」
揺れが激しくなる。
地震の横揺れや縦揺れではない。
何かが、突き抜けてくるような。
-
(;,,゚Д゚)「しぃ!!」
(*;゚−゚)「きゃあ!!」
(;´_ゝ`)「っと…、つっ!」
腕が完治していない状態で、揺れに耐え切れず転びそうになったしぃを兄者が受け止めた。
それを後ろから弟者が支える。
と。
その上からみしりという音が鳴った。
(´<_`;)「…何だってんだっ…!」
弟者が、持っていた双頭槍を兄者の左腕に持たせる。
そのまま兄者としぃを一気に片手ずつ抱え込んだ。
天井が歪む。
上部から圧迫されるように歪んで、その形が丸みを帯びる。
びしりと、音を変えたと思った瞬間に。
天井がひび割れた。
-
今回はここまで。
また…漫画がないぜ…
-
ぽてとさん?
-
乙乙
-
面白かったわ
乙!
-
漫画も小説も楽しいぞ!乙!
-
乙!続きが毎度楽しみだ!!
-
( ´_ゝ`)巨大あらまきを拾ったようです(´<_` )
http://vippic.mine.nu/up/img/vp100349.jpg
タイトルに弟者いるけど妹者のがいい気がしてきた。
-
>>953
父者涙目ww
あらまきはこれからの季節重宝するな
-
トトロw
-
>>953
とびだせよ!ってなんとなく修造風ですな
-
ジブリwwwwwwwww
兄者と通信したいわ
-
何かと思ったら修造だった
-
展開で凄い迷っていることがあって停滞中…すみません…
( ^ω^)+(´<_` )
http://vippic.mine.nu/up/img/vp100916.jpg
筋肉は楽しいですね!!
明日夜中あたりに再開できたらしたいですが、帰りが深夜なのでとんでもない
時間になるかもしれません…
-
上の絵流血注意で…!書き忘れた…
-
依存は
-
ただの
-
_
/ jjjj _
/ タ {!!! _ ヽ、
,/ ノ ~ `、 \ 2人ともええ体だね
`、 `ヽ. ∧_∧ , ‐'` ノ どうだい?僕とマッスルしなかい?
\ `ヽ(´・ω・`)" .ノ/
`、ヽ. ``Y" r '
i. 、 ¥ ノ
`、.` -‐´;`ー イ
-
停滞ェ……
-
なんだいまの流れwww
よっしゃwktk!
-
なんだこの流れwww
兄弟への皮肉かww
帰りが深夜…楽しみだが
無理はするなよ
-
あかん、今帰宅でちょっと描けないorz 朝方投下しますすいません…
-
おー大変だなお疲れ
待ってる!
-
そろそろくるか?
-
今日の夜中らへんくるかなーwktk
-
ここまで一気読みした。
なんだこの素晴らしい読み物!! 全力支援!!
-
遅くなってすみません…!またのんびり投下いきます
-
****
不自由なく暮らしてきた。
昔から続く大地主の家系に生まれた僕は、金に苦労した経験なんてない。
それが当然であったし、当たり前だった。
今もそれは変わらない。
しかし、それはそれでとても退屈なものだ。
100年以上の歴史を持つマンモス校を営む僕の家系。
当然そこに入った僕は、ありきたりな幼稚園生活を送った。
さて、そこで友人たちを見ながら僕は考えた。
何をどうすれば、この面白みのない生活を変えられるのかと。
一通り観察しながら、僕はある一点に気づく。
泣くもの。
笑うもの。
怒るもの。
悲しむもの。
喜怒哀楽。
それは知っている。
けれどそこにいる子供達は皆、そんな言葉には閉じ込められない感情を見せていた。
泣くにもたくさんの泣くがあること。
笑うにもたくさんの笑いがあること。
感情は一つだけではない、そしてそれに伴う表現も多種多様。
僕は観察を続ける。
子供の反応、大人の反応、人々の表情、言動、その他諸々。
そしてその後に見るのは、木々、虫たち、動物たち、生き物たち。
人を比べ、その他を比べ。
僕はここに高揚感を求めるようになった。
-
そうして小学校に上がる頃、僕はある一つの夢を描くようになった。
人とは何か。
人と他の動物の違いとは何か。
何が人に感情を与え、何が人に影響し、何が人を人と成り立たせるのか。
表情、意識、知識、感情、脳、身体、心、人となるすべての要素。
調べたい、調べてみたい、解明してみたい。
僕の何もかもで、人という生き物を調べつくしてみたい。
僕は夢を描いた。
-
その翌年、政財界にも名を馳せていた祖父が亡くなり。
全てを継いだ甘い父は、僕に惜しみない、金、という力をくれた。
僕は実行することにした。
人を調べるという場所を作ること。
大っぴらに出来ることは数少ないが、人材を集めるのに適した場所ならすでに手の中だ。
学校。
幼子から社会人になるまでの、人間が出来る一番大切な課程を過ごす場所。
一人一人、全てを調べてやりたい。
研究し尽くしてやりたい。
素晴らしい人材を大量に集め、それらをすべて見尽くしてやりたい。
ああ、なんて面白そうなことだろう。
退屈だろうと感じたこれからの人生は、途端に色を変えたのだ。
.
-
*****
地鳴りのようなもの凄い揺れと音。
それと共に職員室の天井が歪み、一気にひびが入った。
ばらばらとコンクリートが降ってくる。
(;^ω^)「ツン!!」
ξ;>⊿<)ξ 「きゃあああ!!」
(;'A`)「は、端に逃げろ!急げ!」
(;,,゚Д゚)「しぃ!!」
(;^ω^)「ギコ先輩、危ないですお!!」
揺れの激しさであまり身動きが出来ない中、ギコが駆け出そうとするのをブーンは慌てて止めた。
兄者の手当ての為に部屋の中央近くに移動していたしぃは、兄者と共に弟者の腕の中だ。
(´<_`;)「…クソっ…!」
弟者は天井を見上げながら舌打ちする。
二人を抱えながらこの揺れの中走るのは困難だと、瞬時に悟った。
とにかく走る。
弟者は体勢を変えると、思い切り床を蹴った。
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キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
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書き込んだとたんになんかすごい展開がキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
明日仕事だけどこれは眠れないwwww
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*すみません訂正
弟者は天井を見上げながら舌打ちする。
二人を抱えながらこの揺れの中走るのは困難だと、瞬時に悟った。
しかし、このままでは潰される。
とにかく走れ。
弟者は体勢を変えると、思い切り床を蹴った。
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62
http://vippic.mine.nu/up/img/vp101232.jpg
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ねみぃ...
だが支援だ
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本編がこんな緊迫してる時にすまん
弟者がぱっと見ものすごいムキムキでポーズとってるように見えた
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寝てくれww漫画1枚で1時間使うからww
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寒くて寝れないあんんでヒ¥−ター壊れても歌
支援
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>>982
もうそれにしか見えない
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>>984
日本語じゃなくなってんぞwwwwwwww
つ荒巻
これでしのぐんだ!!
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テスト勉強支援
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http://vippic.mine.nu/up/img/vp101235.jpg
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今日はここまで。
次からは新スレ立てた方がよさそうかな…
凍死するなよ!暖かくして寝ろよ!!テスト勉強もがんばれよ!!
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イケメンン登場等おつ
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( ´_ゝ`)巨大あらまきを拾ったようです(´<_` )
ぬくぬく編
http://vippic.mine.nu/up/img/vp101241.jpg
マジで最近寒すぎる
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>>991
もふもふううぅぅぅ
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荒巻切実に欲しい
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>>982
お前www
絶対許さない、絶対にだ!
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63の絵がないのは、ミス?
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ID違うけど作者です。
63無いのはミスです、すみません…!!
描いた時にPCの中で付ける番号がすでに間違ってました…
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>>982のせいで弟者が(´・ω・`)にしか見えなくなった
責任とれよオウ
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うおおおおおモララー生徒会長かっけええええええええええええええ!!!
乙っした!
>>982
おい
ふざけんな
ふざけんな
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モララーが生徒会長だったことに激しく感動
お隣にいらっしゃるのは・・・まさか・・・
>>982
責任とっておくれよおおおおおおおおおおおおおお
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1000なら作者のペンタブに青い炎が宿る
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