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( ^ω^)思いの向こう側のようです+落書き投下のようです
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気付いた時には、目の前に兄が倒れていた。
膝をがくりと地面に付いて、震える手で兄を揺する。
兄者。
兄者。
おきろよ。
なあ。
数回。
兄者。
あにじゃ、あにじゃ。
繰り返して。
兄が、けほ、と、咳をした。
それから息を懸命に吸うように、げほげほと兄は咽た。
生きてる。
生きてた。
兄者が生きてる。
言いようの無い安堵は目から水となって零れた。
それを無意識に拭おうとして、ふと気付く。
自分の手には、赤黒い血がこびりついていた。
自分の血ではなかった。
兄の血でもなかった。
誰の血なのかはその時、全然分からなかった。
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