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【捲土重来選挙】2009年次期衆院選スレ その2
1
:
とはずがたり
:2009/04/24(金) 14:50:24
前スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1146286762/l50
カタコト倉庫の次期衆院選スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/news/2410/1126609657/l50
05衆院選スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1089950050/l50
07参院選スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1089893576/l50
10参院選スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1202752370/l50
3204
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 15:35:20
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000320908080001
南伊勢の風〜衆院選へ
保守層 どう動く
2009年08月08日
◇◆自・民2氏 街頭演説競う◆◇
衆院選の公示まで10日余りに迫った7日、東海3県で有数の厚い自民支持層を持つ南伊勢町に、自民、民主両党の立候補予定者がともに入り、支持を訴えた。保守層はどう動くのか。2人の訴えにも熱がこもった。(信原一貴、藤崎麻里)
◆実績強調 13時間行脚◆
午前7時、町東部の宿田曽地区の魚市場。水揚げされたタコや赤貝が並ぶ市場に、自民党前職の三ツ矢憲生氏(58)が姿を見せた。朝の漁を終えた漁業者や家族ら約80人が集まった。
「皆さんから要望がある道路改良、順調に進んでおります」と与党の強みをアピールし、民主党のマニフェストを切り捨てた。「どうひっくり返せばそんなお金が出てくるのか。後世に大きなツケを残す」
三ツ矢氏の同町での得票率は、03年は73・5%、05年は65・7%。演説で三ツ矢氏は「今回は比例区の重複立候補を辞退した」と背水の陣を強調し、支援を求めた。自民党支持の建設会社員、寺田喜一郎さん(73)は「若者は少ないが、集落の有力者はそろっとるわ」と一安心の様子だ。
約100メートルにわたって設けられた市場内も自民党一色。壁や事務所には三ツ矢氏のポスターが7枚張ってある。
だが、同党の強さを支えてきた漁業者でさえ、支持模様は移ろう。タイ養殖業の岡一郎さん(91)は自民党員で、同党を「自由党」と呼ぶ約60年来の支持者だ。だが心ここにあらず、のようだ。「首相が次々と変わる状況は見ていられない。一度、お灸(きゅう)が必要。ただ、民主党は米軍への海上給油に反対で防衛面が心配。本当にその1点なんだ」
三ツ矢氏はこの日、午後8時までの13時間、ほぼ全集落の漁協や建設業者など約30カ所を駆け回り、街頭演説をした。三ツ矢氏は「この町で自民党への支持が強いのは、それだけ町に課題も多いということだ」と話した。
◆若さ全面 各地で対話◆
民主党新顔の藤田大助氏(32)は正午過ぎ、三ツ矢氏とは逆の町西部の古和浦公民館前で最初の演説をした。
ただ、集まった住民は約10人。演説では若さを前面に「地域になるべく足を運んで、再生させます。若い分、スポンジのように皆さんの意見を吸収できます」と訴えた。握手しながら「顔と名前を覚えて」と繰り返した。
聴衆を集めた民宿経営の佐古清さん(79)は自民党員だが、今回は藤田氏を支持する。藤田氏の父で同党を離党した県議正美氏を長年支持してきたためだ。「正美氏を支持する組織の会員は町内に約900人いるが、組織力が足りん」
演説に耳を傾けた古和浦公民館理事長の上村辰也さん(80)も自民党支持だ。「過去の実績のない党の言うことは、すぐには信じられない。マニフェストなんて、守られる保証がないでしょう」
阿曽浦では、午後1時半ごろに三ツ矢氏、午後3時半ごろには藤田氏が演説した。三ツ矢氏は漁協前で漁業者ら約25人を集めたが、藤田氏の話を聞いたのはバス停前の通行人ら5人ほど。それでも上村美代香さん(70)は「テキパキ話して力がある。若い人だし、楽しみ」。話を聞こうと家から出てきた男性(65)もいた。「町に出て訴えるやり方は好感が持てるね」
小選挙区制度が導入された96年以降、5区では民主党の候補者は自民党系に4戦全敗、唯一、00年に比例区で復活当選している。藤田氏は「南伊勢町は自民が強い。一人一人と話して、対話のある政治を行う姿勢を打ち出し、何とか風穴を開けたい」と汗をぬぐった。
◎5区の立候補予定者
三ツ矢憲生58自前(2)党県会長 〈公〉
藤田 大助32民新 〈元〉県議秘書 〈国〉
大原 忍58諸新 幸福実現党員
3205
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 15:38:46
朝日新聞の特集 南伊勢の風の過去記事を
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000320907220001
南伊勢の風〜衆院選へ
自民に愛着 民主に期待
2009年07月22日
衆議院が解散し、東海3県でも有数の厚い自民党支持層を持つ南伊勢町でも、町民がそれぞれの思いを語った。
21日午後1時、南伊勢町中心部の「丸魚食堂」。夫婦で切り盛りする20席ほどの店内の壁際のテレビから「ばんざい」の唱和が響いた。女性客が驚いて「もう、解散と言うたんかいな」と声をあげた。
「一致結束して外と戦ってきたのが自民党の長い伝統だ」。テレビからは解散直前の両院議員懇談会での麻生首相のだみ声が流れた。
定食にはしをのばしていた60代の町議は「私は保守系。ずっと自民を支持してきた」と語ったが、「60年におよぶ自民党の支配が『もう限界』と見られている。伝統と言われてもな。今回は民主党への投票を考えている」。
同町が過去の公共工事などで抱える地方債は約110億円。年間の返済額は町の一般会計予算の7分の1にあたる約11億円。不況が重なり、「このままでは町はつぶれる」との危機感が、自民離れにつながった。
「(自公政権の)バラマキ政策は経済効果の不確実なバクチみたいなもの。それで政治の役割を本当に果たしたのか」と首をひねる。
麻生首相は解散後の記者会見で、民主党の政策を「財源の裏打ちのない、けた違いのバラマキ政策」と自民党の政権担当能力を強調した。これに賛同する町民も多かった。
船越の農業男性(75)は「土台のない民主党が、変える変えると言うてもな。自民党の議員や党職員が『おれら、どうなるんや』とおろおろしていては困るんや」と自民党の一致団結に期待した。自宅で衆院本会議の生中継に目をやった五カ所浦の大工橋本良成さん(72)も「民主党に政権運営ができるのか。自民党には愛着もある」。
切原の農業男性(71)は「動き出した麻生政権の経済対策を見守りたい。世界不況の中で、先進国はどこもいま一つ。経済政策も、すきっ腹(ぱら)に酒を飲むようにすぐには効かんて」。政権選択の構図が強調されることに危機感は強い。「各議員の実績と力量で選んでほしいね」
8月30日のゴールが決まり、町内の両党支持者も動き始めた。地元三重5区の三ツ矢憲生・前衆院議員を支援する農業男性(60)は「危機感の強さが、選挙活動に締まりを生む面もある。候補者とともに、町内の後援会回りやミニ集会を進めたい」と話す。
新顔の藤田大助氏(32)を支援する宿浦の食堂経営山本寿人さん(59)は「支持者らで集まって話題になるのは『追い風で、楽観が広がってはいけない』ということ。自民党支持が強い漁業関係者の取り込みなど、地道な活動を続けないといけない」と気を引き締めていた 。(信原一貴、斉藤佑介)
3206
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 15:39:25
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000320906190001
南伊勢の風〜衆院選へ
薄らぐ「豊かさへの恩」
2009年06月19日
◆県内最大の「奈屋浦漁港」◆
麻生内閣の支持率が再び急落した。朝日新聞社が13、14両日の実施した世論調査では支持率は19%で、危険水域に入った。東海3県で有数の厚い自民党の支持基盤がある南伊勢町には、住民が「自民党の衆院議員に作ってもらった」と口をそろえる県内最大の漁港がある。だが今や、自民党への期待感は色あせつつある。
(信原一貴、斉藤佑介)
18日午前9時45分、南伊勢町奈屋浦の奈屋浦漁港で競りが始まった。
同漁港は巻き網漁船の基地で、07年には3万3千トンのイワシやサバ、タイなどを水揚げした県内最大の漁港だ。市場での取引額は約29億円。2位の長島漁港(紀北町)より7億円も多い。
漁港では、茶髪やネックレスをつけた20〜30代の若者も多い。同町の高齢化率は県内で最も高く、平均年齢は53歳。しかし、奈屋浦地区では47歳。近くの阿曽浦で魚卸業を営む大西幸之さん(70)は「経済的に豊かな奈屋浦には、若者も残る」とうらやむ。
その豊かさの象徴が、奈屋浦漁港の西の端にある。
高さ、幅約2メートルの「竣工(しゅんこう)記念碑」。87年に同漁港の整備事業の完成を祝って建てた。石碑にはこう刻まれている。
「通商産業大臣 田村元」
当時、奈屋浦漁協(現・くまの灘漁協)の組合長だった清水清三さん(74)は「先生の恩を忘れないように石碑を建てた」と振り返る。
清水さんが30代の頃、住民は細々と魚を取り、尾鷲や長島に売りに行って生計を立てていた。清水さんは田村氏に港湾整備を何度も陳情。「港も、市場も、冷蔵施設もみんな実現してもらった」。旧南島町地区の後援会長も務めた。衆院選がいよいよ近づき、「正直、政権交代は心配だ」と漏らす。「しかし、地域を豊かにしてくれた感謝は変わらない。地元漁業者の票は自民票で固めてみせる」
魚を仕入れた贄浦の鮮魚店経営、西川善也さん(69)も根強い自民党支持だ。「麻生さんの人気が低いのは、不幸が重なったタイミングの悪さが大きい。政権を担うのに、民主党ではもの足らん」
一方、「時代は変わった」との声も聞かれた。
「政治が何かしてくれるとは思えない」。落札したタコを袋詰めしていた河内の水産会社員の男性(36)はつぶやいた。高校卒業後の2年間、「田舎にいたくない」と名古屋のトヨタ系列の工場で働いたが、家業の水産会社を手伝うために約15年前に戻ってきた。
不景気で、町内で仕入れた海産物を伊勢の市場に卸しても、高値が付かない。定額給付金など麻生内閣の経済政策の効果も感じないという。「若い子は町外に出てしまい、後継ぎのいない漁師たちは廃業している。景気対策にせよ、何にせよ、誰が政治をやっても同じなら、一度民主党政権になればいい」
奈屋浦に住む60代の男性は「昔は自民党の政治家に親しみがあった。それが今はすっかり薄れた」と話す。「政治家に陳情して大きな公共工事を持ってこられる時代でもない。立派な港も、もうあるしね。それよりも鳩山代表が言う『愛のある政治』の方が、魅力的に感じる」
3207
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 15:40:18
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000320905280001
南伊勢の風〜衆院選へ
生活 変わるのか
2009年05月28日
麻生首相と民主党の鳩山代表の初の党首討論が27日、あった。政権担当能力、政治とカネ、官僚のあり方などについて激しい応酬があった。東海3県で最も自民党の支持基盤が厚い南伊勢町の町民には、政権交代をかけたバトルはどう響いたのだろうか。(信原一貴、斉藤佑介)
かつて芦浜原発計画で揺れた旧南島町の古和浦。食堂「波麗路(ぼれろ)」には、「もうすぐ漁だから、弁当お願い」と漁業者らが入ってきた。
午後3時。マスターの宮原新さん(52)がテレビを競艇中継から国会中継に切り替えた。常連客の輸送業西脇洋己さん(55)は「2人の言うことに興味があってな、仕事の途中で寄ったんや」
鳩山代表の発言後、麻生首相が「どちらが内閣総理大臣としてふさわしいか。どちらの政党が政権担当能力があるか」と切り出した。西脇さんは「選挙のためにやっとるという感じやなあ。私らの生活を本当に変えてくれるのか」とため息をつく。
古和浦では07年、島津小学校が廃校。今年6月には、週1回開いていた診療所も廃止される。宮原さんは「どんどん人とモノが地域の外に出て行く。生活への不安は強いですよ」と話す。
鳩山代表が「官僚任せの官僚主導の政権じゃありませんか。私たちは国民、市民、生活者起点の政権をつくりたい」と声を荒らげると、宮原さんもうなずいた。「官僚主導の国家の失敗は、田舎でも感じるよ。何よりも年金問題。みんな将来に不安がある。官僚とのしがらみが多い政治から、一度シャッフルが必要だ」
だが、漁師の男性(51)は別のテレビにイヤホンを差し込み、引き続き競艇中継を観戦。「政権の取り合いやでな。興味がわかない」
一方、港近くで雑貨店を営む自民党支持の男性(68)は、自宅で妻(64)とテレビを見た。麻生首相が「国民目線という言葉を使われるが、国民の最大の関心事は西松(建設の違法献金事件)の問題」と切り返すと、男性は「おもしろいっ」と満足げ。「鳩山さんは友愛、友愛って繰り返すばかりで、話が漠然としている。具体的な話が聞こえない」と批判する。
だが、批判は、この日も経済対策の実績を強調した麻生首相にも向けられた。「2兆円の給付金をばらまく政策は納得がいかない。もっと有効な使い道があったはずだ」
離れて暮らす3歳と5歳の孫がいる。「西松問題より、年金制度など若い人に不安を与えない社会をどうするか、そんな話が聞きたかった」
自民党支持で、95年まで町議を5期20年務めた古和浦公民館理事長の上村辰也さん(80)は、自宅でテレビを見た。
西松事件を追及された鳩山代表が「そちら(自民党)にもたくさんおられた」と発言。上村さんは「『自民党も同じ』といくら繰り返しても、小沢氏を今後も党の重要ポジションに置くことの説明はつかない」。ただ、党首討論の中身にはあまり関心はなさそうだ。「選挙前に言うことと、やることが違うというのは政治の世界ではよくあることだ」
民主党を支持する、船越の鮮魚店経営、宮本善和さん(66)は「麻生首相は鳩山さんを『抽象的』と批判したが、まったく逆の印象」と話す。鳩山代表は、117億円の予算がついた「アニメの殿堂」の建設や、天下り問題を具体的な数字をあげて批判した。「それに対する回答には全く具体性がなかった。鳩山さんに勝負あり、と感じた」
◎南伊勢町
▽人口 約1万6506人(09年4月)。65歳以上は42・0%(県内最高率)▽面積 約243平方キロメートル(約85%が森林)▽漁業就業者数 1829人(03年)。奈屋浦漁港の水揚げ量は県内最高▽農業就業者数 484人(05年)
3208
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 15:41:16
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000320901190001
南伊勢の風〜衆院選へ
出る 残る 悩む若者
2009年01月19日
18日、東京で自民、民主両党の党大会があった。麻生首相が「経済危機に対応策が示せるのは自民党」と叫び、民主党の小沢代表も「経済危機の今こそ大転換の好機」と景気回復の旗を掲げたが、県内で固い保守地盤を持つ南伊勢町に住む若者の間では、政治への期待は小さかった。
(信原一貴、中島嘉克)
この日午前9時、五ケ所浦の町民文化会館の駐車場に、特産の干物や魚介類、みかんを販売するテントが並んだ。地元商店でつくるグループが毎月第3日曜日に開いている「ふれあい市」だ。
グループの会長、干物店経営山下正実さん(46)は「若者が本当にいない。参加店舗の経営者で最年少が私です」とため息をつく。
町の1万6千人余の人口のうち65歳以上の高齢者が約4割を占める。町商工会によると、約700の会員のうち、若い後継者がいるのは1割以下だという。
与党は、定額給付金を「消費刺激策」とも位置づけるが、山下さんは「定額給付金のようなばらまきでは、町内の景気は回復しない。町に常設のテント市をつくる費用が出るなど、地域振興に役立つ金の出し方がほかにあるはずだ」と厳しい。
テントに若者の姿があった。押渕の「庄下(しょうか)糀(こうじ)屋」の後継者庄下真史さん(22)だ。東京農大短期大学部の醸造学科を卒業後、昨年3月に実家に戻り、甘酒の原料となるこうじづくりの修業を続ける。
店を支える祖父母は70代。父親は町で消防士となり、兄、姉は東京と松阪で就職した。「大手の酒メーカーなどへの就職も考えましたが、早く実家の仕事を身につけて、故郷に役立ちたかった。少しでも商売が楽になるよう、政府にはガソリンや高速道路の値下げなど、生活を直接良くする政策を取り続けてほしい」と話す。庄下さんは「僕らの世代が一人でも多く残り、町内を活性化できたらいい」と前向きだが、中学校の同級生の大半が名古屋市や伊勢市など町外で暮らすのもまた現実だ。
町内の小中学校に30年以上、給食用のパンとご飯を納入してきた伊勢路の「大江製菓」を父親とともに経営する大江伸幸さん(36)は、3月末で店をたたむ。「町内で子どもが減り、給食用食材の売り上げがどんどん減った。業績改善の見通しはなく、経営がもたないと判断した」と語る。伊勢市で働く女性との結婚を機に、住まいを同市に移し、就職する。「政治が、もう少し若者が暮らしやすいまちづくりを支援してくれればいいんですが」
一方、田舎暮らしをめざす若者たちは、町の豊かな自然に関心を寄せる。小学生の子どもを持つ母親らで田植え祭りや秋の収穫祭を開いている主婦田畑由美さん(37)のもとには、年に5人ほど全国の若者から相談がくる。「住宅の確保や地域住民による生活支援など若者の受け皿が必要。国政には何も期待はしていない。住民が自分たちで考え、まちづくりをしていくしかない」
昨年12月、会社員の菰口(こもぐち)健司さん(35)は愛知県から田曽浦の町営住宅に妻と移住した。前職はトヨタの期間従業員。大学卒業後、派遣や期間従業員として短期で働きながら、アジアを旅してきた。「こんな生活を自由にできたのも、製造業が人手不足でいつでも仕事が見つかる状況だったから。国には素早い経済対策で、様々な生き方ができる環境を取り戻して欲しい」。今は、町内の清掃会社に正社員として働いている。
3209
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 15:42:59
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000460908050001
100年に一度の足元
上 1票をだれに託す
2009年08月05日
◆◆激震◆◆
昨秋のリーマンショックに始まった「100年に一度」と言われる経済不況。大企業には回復の兆しもうかがえるが、最も新しい6月の県内の有効求人倍率は過去最低の0・39倍で、製造業を中心に依然として厳しい状況が続く。そんな中で迎える衆院選。特に落ち込みの激しい自動車産業に従事してきた3人は、どんな思いで投票に臨むのだろうか。
■A4一枚で倒産の危機 40代の零細企業経営者
6月中旬、北勢地方で2カ所の町工場を経営している40代の男性社長は、車で20分離れた取引先の大手自動車部品会社の社屋に呼び出された。「残念ですが」と手渡されたA4の書類1枚に「12月末に取引終了」とあった。ホンダやトヨタからコストダウンを求められ、外注企業を数十社から10分の1以下に減らすという。「あなたの会社だけじゃない」。
父の代から数十年間、ここだけと取引し、1本数十円の配線ケーブルを作り続けてきた。「うちにつぶれろということだ」と声を震わせる。昨秋からの世界同時不況で、受注量は半減していた。パート従業員を約100人から20人に減らしても、毎月50万〜100万円の赤字。家には妻と高校生の息子がいる。手作業の部品組み立てを発注する下請けの町工場も5社ほど抱える。「景気さえ良くなれば」。希望の糸は、1枚の通知書で断ち切られた。
■「ブラジルはダメ」一言 日系2世35歳
予期してはいた。車の部品製造会社に派遣されて働いていた日系ブラジル人の男性(35)は今年1月、解雇を告げられた。
昨秋まで約5万個あった部品の受注は、世界同時不況の渦に巻き込まれた冬には2万個に。派遣社員は60人から10人に減った。「次は誰なのか」という不安の中、ラインに立った。そして、神妙な面持ちの社員に肩をたたかれた。「使い捨ての部品みたいだな」
日系2世。父の友人の誘いで04年10月に来日した。両親は日本人で、ブラジルの大学では経営学を学んだ。子どものころ、地域で日本語を教えていた父の下、週3回朝5時に起きて日本語を勉強した。赤色のパスポートは日本国籍を有する印。仕事探しにはそれほど不安はなかった。
だが2月、津市で開かれた企業説明会のブースで、目の前に座る採用担当の男性の言葉に耳を疑った。「ブラジル生まれだから、ダメ」
■終業直後に突然のクビ ホンダの元期間工40歳
3月5日午後5時。仕事を終えた北川剛さん(40)は突然、労務担当者ら4人に取り囲まれた。「IDカードと保険証を返してください」
06年3月、ホンダ鈴鹿製作所(鈴鹿市)に入社した。期間従業員として工場近くの寮に住み、2カ月ごとの契約を3年間で17回更新した。
社内には、更新を重ねて3年に近づくといったん契約を打ち切り、数十日後、同じ部署に再雇用される人も多かった。「自分もそうやってずっと働いていけるだろう」
だが1月、世界同時不況に襲われたホンダは期間従業員約1760人を4月末までにゼロにすると発表した。
雇い止めになった翌日からも1カ月、毎朝8時10分の始業に間に合うように通い続けた。正門前から総務課に電話する。「おはようございます。出勤しました。仕事をください」
返答は「それはできません」。北川さんが中に入ることは、一度もなかった。
3210
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 15:43:45
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000460908060001
100年に一度の足元
中 1票をだれに託す
2009年08月06日
◆◆落差◆◆
7月の新車販売台数は前年同月比4・2%減の28万9927台と10カ月ぶりに減少幅が1けた台になった。こうした景気回復の兆しも見えるが、不況で生活を脅かされた人は、政府の中小企業支援の緊急保証や失業給付などの制度の不備も感じていた。「いざなぎ超え」とも言われた数年前の好景気との落差が、政治にいっそう厳しい目を向けさせてもいる。
■救いなく政治に恨み節 40代の零細企業経営者
「仕事がなくて、生きるか死ぬかの状況なんです」
昨年12月下旬、北勢地方でトヨタ車などの配線ケーブルを作る町工場の40代の男性社長は、県信用保証協会四日市支店の窓口で訴えた。
新聞で、国が中小企業の資金繰りを支援する緊急保証制度を知って駆け込んだが、担当者は「負債が多いし、消費税や法人税も滞納されてますね」と首を横に振った。
好景気の5年前は月商6千万円、パート従業員100人。赤字の月も、運転資金は銀行が必ず貸してくれた。
昨年11月から工場は週休3日にして、毎月10人近いパートを切った。今年3月末、頼み込んでようやく希望額の3分の1の融資を受けたが、月商は1千万円足らずにしぼんでいた。
「従業員も守れん最低の経営者や」。政治への恨み言も口をつく。「国は労働者に目を向け始めたが、中小、零細企業は救ってくれん。企業があって労働者がおるのに」
■「帰国には支援」に怒り 日系ブラジル人35歳
2月に津市であった企業説明会で、元派遣社員の日系ブラジル人の男性(35)は、ゴルフ場のキャディーの求人ブースを訪れた。採用担当の男性は「外人はバイトです」。
思わず差し出した運転免許証には「本籍鹿児島県」の文字。「日本国籍があるし、日本語もできます」と言ったが聞き入れられなかった。
その後、ハローワークも通った。アパートで一緒に暮らす日系3世の女性(31)とは「結婚したらブラジルの両親に会いに行こう」と、約3年前から月4万円積み立てていたが、それも切り崩した。頼れる身寄りもなく、家にこもり食も細くなった。「いつまでこの状態が続くのか」
そんな折、政府が日系人に対し、帰国支援事業を始めると知った。南米までの航空費30万円を給付し、再入国時に定住資格は認めない仕組みだ。「ふざけるな」。怒りに震えた。ブラジルのことわざをかみしめた。「魚を与えずに、釣りを教えてください」
■「自己都合」法のはざま ホンダの元期間工40歳
ホンダ鈴鹿製作所の元期間従業員北川剛さん(40)は、新型車の開発部門にいた。試作を重ねては修正の繰り返し。通常午後5時までの勤務は、たびたび午後9時まで残業した。他部門の夜勤にも入った。「それが業績が悪くなったら切られるなんて」
3月中旬、雇用保険の失業給付申請でハローワーク津を訪れ、がくぜんとした。離職票には「労使合意、契約期間満了の退職」とある。自己都合という意味だ。給付を90日間に短くされ、不服申し立てをした。給付は6月21日に切れ、家賃2万6千円、6畳一間のアパートに暮らす。
3月、雇用保険法の改正で、期間満了でも契約を更新した実績などの条件で給付日数が延長されたが、あてはまらなかった。製造業では「偽造請負」解消のため、派遣への切り替えが進み、今年一斉に契約上限の3年を迎える「09年問題」が迫る。「政府は何もしてこなかった。今さら法改正しても遅い」
3211
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 15:44:46
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000460908070001
100年に一度の足元
下 1票をだれに託す
2009年08月07日
◆◆期待◆◆
衆院選に向けて主な政党のマニフェストが出そろった。「財源のないバラマキ政策だ」「4年間で何をするのか工程表がない」といった批判合戦の中、経済不況の中で自動車産業にかかわってきた3人も、その内容に注目する。どの候補者、政党に一票を投じれば、経済状況は上向くのか、普通の生活が取り戻せるのか、思いを巡らせている。
■政治が変われば企業も 40代の零細企業経営者
7月中旬、北勢地方でトヨタ車などの配線ケーブルを作っている町工場の40代の男性社長は、5社ほどある下請け工場の社長を集めた。工場の6畳ほどの事務室で、打ち明けた。「唯一の取引先から、年度内で取引停止すると通知されたんや」
社長らの顔色が変わった。いずれも零細だが、合わせて従業員約15人、パートは60〜70人を抱える。「生活できなくなる。プラカード持って、通知撤回の抗議行動や」 だが男性は「少なくとも衆院選ごろまでは、取引先と地道な交渉を続けたい」。政治が変われば企業も変わるのでは、との期待からだ。
05年の衆院選では民主党に投票した。「前回は誰かに入れないといけないから入れた感じ。でも、今回は政治にすがりたい。各候補者の考えをよく調べて、本当の意味での選択をしたい」。だが、男性は疲れた表情でこうもつぶやいた。「弱者を救ってくれる党が、あるんかな」
■子どもの教育に税金を 日系ブラジル人35歳
車の部品製造会社から派遣切りにあった日系ブラジル人の男性(35)は、知人の紹介で4月から1年間、小学校で働くことになった。14人のブラジル人児童の通訳やプリントの翻訳が主な仕事だ。日本語もポルトガル語も十分に理解できない児童がいることが気になる。ブラジルとの間を何度も行き来したり、親が仕事で忙しかったりしたせいなのか。
ブラジルでは欠かさなかった選挙の投票は、04年の来日以降一度もしていない。漢字が十分に読めず「ニュースが完全に理解できない」。衆院選は「ばらまき合戦」との話を聞き、ブラジルを思い出した。「ただお金をもらうのでは、国民も、国もダメになる」。だから、定額給付金は受け取っていない。教育現場で、未来を担う子供の教育にこそ税金を使ってほしいと感じるようになった。ニュースをもっと理解したい。そんな思いから日本語の勉強に力を入れ出した。
■庶民の味方見定めたい ホンダの元期間工40歳
ホンダ鈴鹿製作所の元期間工、北川剛さん(40)は06年3月に入社後、主に新型車開発部門で部品作りをした。700度に熱したアルミニウムを扱うきつい仕事だが、その新型車が街を駆けていく。「涙が出そうになるほどうれしかった」
父親が保守的な考え方を持っていた影響で、ずっと自民党支持だった。同党系県議の選挙事務所でボランティアをしたこともある。
ホンダ入社後、県議選や鈴鹿市議選は労組の要請で民主党系候補に初めて投票。恩返しの気持ちだった。昨秋からの経済不況で、雇い止めがささやかれた。労組出身の市議に相談したかったが、会えなかった。「企業内労組は正社員を守るためだけだった」
雇い止め直前、個人で加入できるユニオン三重に入り、失業者の相談にも耳を傾ける。「民主党は、庶民の味方のふりをしているだけ。今回は、革新系の社民党か共産党に入れると思う」
3212
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千葉9区
:2009/08/08(土) 15:47:51
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000310908040001
自民一本化 雪辱狙う
2009年08月04日
「政権選択」が争点となる第45回衆院選の18日の公示まであと2週間。県内すべての4小選挙区で自民と民主が激突し、共産も1〜3区に候補者を擁立する。すでに事実上の選挙戦がスタートしている各区の対決の構図をまとめた。
◆奈良1区/奈良市(旧都祁村地区を除く)◆
国会での耐震偽造問題の追及などで知名度を上げた民主前職の馬淵に、前回「郵政造反組」で無所属で落選した元職の森岡が自民に復党して雪辱を狙う。共産新顔の井上は「自・民対決」に割り込みを目指し、幸福実現新顔の栗岡も名乗りを上げる。
自民は05年の前回、党本部の「刺客」として立候補した鍵田忠兵衛が国政を引退し、森岡に一本化した。前回の森岡と鍵田の得票を合わせると10万票を超え、当選した馬淵の約7万3千票を上回るとして、「一本化」効果に期待する。7月の市長選で鍵田が落選したが、森岡は「悲しんでばかりではいられない。雪辱を果たす」と力を込める。
力を入れて訴えるのは、安全保障や社会保障政策だ。だが、靖国参拝に賛成する発言は、公明支持者の一部に反発もあり、不安材料を抱える。一方、郵政の4分社化に反対する姿勢は変えておらず、特定郵便局長OBらでつくる政治団体郵政政策研究会(旧「大樹」)の支援を受ける。
馬淵は党政調副会長として地元にいる時間が限られることになるといい、実際、最近の1週間も岐阜、愛知、福岡など各地を遊説。陣営スタッフは「本人が不在となる選挙は今回が初めて」と不安ものぞかせる。
7月の奈良市長選で馬淵が全面支援した新顔の仲川元庸(もと・のぶ)が当選するなど、民主への追い風が強み。地元にいる間は地域の夏祭りに顔を出すなどして露出を増やしているほか、街頭やミニ集会でマイクを握り、「官僚主導の政治を終わらせ、税金の使い道を変えることで生活が変わる」と訴え、政権交代の実現を呼びかける。
井上は、注目が集まる二大政党の争いに埋没しないように、街頭演説やミニ集会を精力的に繰り返し、「国民の暮らし、労働者を守るのは共産党」と訴えを続ける。奈良市議選で党公認7人が全員当選し、総得票数は計2万4千票と過去最高を記録した。派遣切りや生活困難者からの電話相談も相次ぎ党員も増えているといい、比例票の掘り起こしに全力を挙げる。
栗岡は主婦層の取り込みを狙い、スーパーや商店街などでの政策の訴えに力を入れている。(敬称略)
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千葉9区
:2009/08/08(土) 15:48:31
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000310908050001
郵政選挙の対決再び
2009年08月05日
◇奈良2区◇
■2区の予定候補者
高市 早苗48自前〈公〉(4)〈元〉少子化担当相
滝 実70民前〈国〉(4)〈元〉法務副大臣
西 ふみ子74共新 〈元〉生駒市議
田中 孝子54諸新 幸福の科学職員
(敬称略、氏名の下は満年齢、丸数字は衆院の当選回数、四角囲み政党は推薦・支持、肩書の〈元〉は過去の役職や職業)
前回の05年郵政選挙で自民党本部から「刺客」として送られた前職の高市と、「造反組」で自民を離党して今回は民主に転身した前職の滝が再び対決する。共産新顔の西は初の国政挑戦、幸福実現新顔の田中も立候補の準備を進めている。
前々回1区で敗れた高市は前回2区に国替え。1カ月足らずの短期決戦だったが、「刺客」ブームに乗って政界に復帰した。安倍内閣で内閣府特命担当相、福田・麻生内閣では経済産業副大臣を務め、公務のため地元に帰れないジレンマを抱えていたが、この4年で校区や町村単位の後援会を立ち上げ、支持基盤づくりを進めた。解散後は企業・団体回りを強化し、自民の支援団体の組織票固めをする。小さな集まりや地域の祭りにも顔を出して無党派層の取り込みも図る。「昨秋から景気対策に取り組んできた。いま腰折れさせることはできない」などと訴える。
郵政民営化に反対し、新党日本の旗揚げに加わった滝は前回、小選挙区で敗れたものの比例区で復活当選した。党運営への反発から離党し、昨夏からは民主入りを前提に、前回2区でしのぎを削った民主参院議員の中村哲治と共に「語る(話す)会」を開き、民主・滝をアピールしてきた。週末に加え、平日も可能な限り地元での街頭演説を繰り広げてきた。解散後も街頭演説に力を入れ、ほぼ連日30カ所で辻立ち。「官僚政治には限界がある。年金や介護、医療でほころびが出てきた。国民本位の政治にするため政権交代が必要だ」と訴える。
元生駒市議の西は07年春の知事選で、共産が支援する知事選候補として最多の18万票超を獲得しており、県内での知名度がある。07年春の統一地方選で2区内に誕生した2人の共産県議をはじめ、地元市議らの支援を受け、これまでにない充実した態勢で、駅前やスーパーなどで街頭演説を続けてきた。戦争体験と過酷な労働の経験から「平和と雇用を守る」ことにこだわり、「今回は、貧富の格差を拡大させた自民・公明に退場してもらう選挙。でも民主の危うさをチェックするために共産の躍進が必要だ」と訴える。
田中も7月中旬、生駒市内に事務所を設け、支援者とともに活動を続けている。(敬称略)
3214
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 15:49:23
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000310908070001
保守分裂に民主猛追
2009年08月07日
◆奈良3区◆
▽3区の予定候補者
奥野 信亮65自前 (2)〈元〉日産自取締役
吉川 政重45民新〈国〉 〈元〉県議
豆田 至功56共新 党県書記長
尾崎 貴教27諸新 幸福の科学職員
(敬称略、氏名の下は満年齢、丸数字は衆院の当選回数、四角囲み政党は推薦、肩書の〈元〉は過去の役職や職業)
前回10万票を獲得して大勝した自民前職で3選を目指す奥野に、4年間の浪人で着実に支持を広げてきた民主新顔の吉川が猛追。共産新顔の豆田も挑み、幸福実現新顔の尾崎も立つ。
奥野は2期の実績を強調し、「地方に権限と財源を譲り、地方分権を確立する道州制が必要」「京奈和道路の建設促進、リニア新幹線で奈良駅を近畿圏の入り口としたい」などと訴える。だが、昨年の御所市長選、2月の王寺町長選、6月の広陵町長選でそれぞれ保守が分裂。両町長選では奥野の支援候補が落選するなど、その後遺症が懸念される。
文相などを務めた父の誠亮(96)は7月中旬にあった御所市の決起集会に登壇し、「逆境のときこそ自民党が一致団結すれば必ず勝てる」と結束を促した。陣営は後援会や支持団体の組織固めを急いでおり、大和高田奥野会会長の吉田誠克・大和高田市長は「3区で奥野を失うのは大きな損失」と強調する。
「3区で勝てば政権交代」と意気込む吉川。王寺、広陵両町長選の勝利に陣営も勢いづいている。連合など従来の支持団体に加え、前回は「入り込めなかった」という奥野の地盤に4年間で足がかりを築き、農家や中小企業などから個別に支持を取り付け、自民票の切り崩しを図っている。
連日、早朝から「駅立ち」を地道にこなし、通勤客らに顔と名前を広めたほか、鳩山由紀夫や岡田克也、小沢一郎ら党幹部の再三の来援を受け、香芝市や北葛城郡の新興住宅地でも無党派層への浸透を目指す。「自公政権で強い人はより強く、弱い人はより弱い立場にさせられている。この流れを政権交代で変えたい」とリベンジを期す。
豆田は3区だけでなく、党が公認候補を立てない4区にも精力的に足を伸ばし、「建設的野党」をアピール。「前回の5割増」を目標に比例票の拡大を目指す。1日には市田忠義書記局長も3区入りしたほか、「蟹工船ブーム」を追い風に若年失業者らの取り込みも模索。「国民の生活と権利を守り、ルールある経済社会を築く」などと訴える。
河合町出身の尾崎は若さを強調。地域であいさつ回りを続け、政策の浸透を図る。(敬称略)
◆3区地域 大和高田市、御所市、香芝市、葛城市、川西町、三宅町、田原本町、上牧町、王寺町、広陵町、河合町
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:
千葉9区
:2009/08/08(土) 15:50:20
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000310908080001
共産党の行方が焦点
2009年08月08日
◆奈良4区
これまで圧倒的な浸透力を誇ってきた自民前職の田野瀬に、かつて大激戦を演じた前田武志・参院議員の政策秘書だった民主新顔の大西が挑む。幸福実現新顔の赤松も立候補の準備をしている。共産は今回、候補者擁立を見送った。
田野瀬は、京奈和自動車道の建設推進など、5期の実績を強調。橿原市の事務所に張られた紙には「かつてない実績力」の文字が踊る。選挙区内の全市町村に後援会を張り巡らせており、ミニ集会や企業・団体回りを重ねる。すでに公明の推薦も得て、態勢は万全に映る。
しかし、前回の衆院選で4区の民主公認候補だった森下豊が07年10月、全有権者数の37%を占める橿原市の市長に当選。09年2月の市議選でも民主候補が1、2位当選した。陣営でも危機感を強めており、「なりふりかまっていられない」(田野瀬)と、五條市議時代以来三十数年ぶりという朝の辻立ちを、解散直後から始めている。
大西は、前田の秘書を14年にわたって務めた経験がある一方、立候補表明は昨年9月と遅れた。当初は知名度不足がささやかれたが、毎日のように駅立ちを続けるなど、1年弱の活動でようやく名前も浸透してきた。「去年だったら多分駄目だった。選挙がこの時期まで延びたのは、天の配剤。運がよかった」と大西は話す。
以前は出身地の川上村で林業をしていた経験から、「人と地方を大事にする政治」をテーマに掲げる。前田が全面支援をしており、解散翌日の朝には近鉄大和八木駅前で一緒に演説し、「大西氏は4区を熟知した即戦力。山村の心がわかる候補だ」などとアピールした。
赤松は夏祭りなど地元で開かれるイベントに積極的に参加するなどして、支持を広げようとしている。
選挙の焦点のひとつが共産票の行方。4区内では前回の05年衆院選は約1万票、07年参院選では約1万3千票を獲得しているが、田野瀬陣営は「うちへ流れてくる票はほとんどないだろう」とみており、大西陣営は「8割が流れてくれれば」と期待する。(敬称略)
3216
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千葉9区
:2009/08/08(土) 15:55:57
1区記事見当たらず
http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000350908040001
連携自民を追う民主
2009年08月04日
「林田後援会が動かないと、野田後援会にも公明党にもお願いできない」
衆院が解散した7月21日、自民前職林田彪(たけし)氏(65)は、熊本市の事務所に集まった建設業者や農家ら、後援会幹部に訴えた。今回、比例区に回る前職野田毅(たけし)氏(67)と交互に選挙区に立候補する「コスタリカ方式」も3回目。「両者の連携が今回ほど深まったことはない」と選対本部長の村上寅美県議は強調する。
前々回の03年にも林田氏は選挙区から立候補したが、保守党から自民に復党した野田氏とぎりぎりまで公認争いを演じ「候補者調整で力を使い果たし、選挙戦に影響した」と林田後援会関係者は話す。
今回は、党本部が「コスタリカ廃止」を打ち出したが、県連を巻き込んで反発。両派が連携を深めて「特例」を認めさせた。昨年9月以降、両氏が合同で開く集会は2ケタを越え、7月末からは玉名郡市、荒尾市で決起大会を開き、組織固めを図る方針だ。野田氏は「自分の選挙のつもりで戦う」。林田氏は「コスタリカは2人の『たけし』で、熊本方式として続ける」と結束を訴える。
民主新顔の福嶋健一郎氏(43)は7月26日、のぼりを立てた自転車で熊本市南部の住宅地を回った。
前回衆院選まで熊本2区に3回立候補した松野信夫民主党県連代表は、07年の参院選に立候補し、2区の得票で自民現職候補を突き放し、参院に初当選した。その松野氏の後継者が、公募で選ばれた福嶋氏だ。2区の自公関係者も「松野さんの後援会は郡部まで入り込んでいる」と警戒する。松野氏は「福嶋さんとチームを組み、みなさんの声を国政に届ける」と話す。
福嶋氏は松野氏の後援会に加え、労組や県議、熊本市議らの支援も受けるが、自前の後援会は小さく、2人の自民前職には組織力や知名度で大きく離される。都議選などの地方選で吹いた民主党への風を結びつけようと、労組の集会などの合間に街頭で政策を訴え、知名度向上を図る。
福嶋氏が訴えるのは「政権交代」。ここ4年の暮らし向きの悪化をとらえ「暮らしを立て直すには政権を変えんばいかん」と訴える。これに対し林田氏は「政権交代は争点ではなく焦点だ」とくぎをさす。争点は「保障」として、安全保障と社会保障での実績を強調する。
2区では、諸派(幸福実現党)新顔の馬郡賢一氏(45)も街頭演説を重ねている。(中島健)
3217
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 15:57:06
http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000350908050001
農政巡り割れる支持
2009年08月05日
3日夜、自民前職坂本哲志氏(58)の国政報告会が地元、大津町で開かれた。来賓として出席した公明党県本部の城下広作幹事長は坂本氏に推薦状を手渡し、会場に「今まで皆さんと一緒に戦うことはなかった。(今回は)しっかり力を合わせて大勝利したい」と呼びかけた。比例九州ブロックに立候補予定の公明前職もあいさつ。坂本氏が「(比例九州に立候補する公明党の)4人を全員当選させないといけない」と返すと、公明党関係者がわいた。
03、05年衆院選で坂本氏が故・松岡利勝氏と激しく議席を争った際、公明党は自民公認の松岡氏を支援した。07年の衆院補選後に坂本氏が自民党に入党後、今回が初めての総選挙。逆風の中、与党として互いに手を取り合う。
自民の公認を得て首長や自民党県議らの支援も新たに得られる一方、「無所属だから応援していた」と反発する声もあり、坂本氏にとって自民党の「看板」は損得両面の影響がありそうだ。県農政連は、県内の他の選挙区では自民前職の公認・推薦を決めたが、熊本3区は三つの総支部で支持が割れ、自主投票とする異例の対応を取った。陣営は「(厳しい現状を示され)あれで、引き締まった」。
民主新顔の後藤英友氏(42)は7月29日、民主党の鳩山由紀夫代表とともに臨んだ菊陽町での講演会で「3区から政権交代の波を起こす気持ちで死にものぐるいでがんばる」と意気込んだ。鳩山氏が「民主党に期待を寄せて新しい政治を作ろうじゃないか」と後押しすると、拍手が響いた。陣営幹部は「予想以上の人が来た」と笑みを見せた。
朝、交差点で「子ども手当」や農家への戸別所得補償など民主党がマニフェストに掲げる政策を訴えると、車から手を振って応援する人の姿も見えた。後藤氏は「手応えはある」と語るが、地盤固めはなお十分とは言えない。「政権交代」を前面に出し、支持拡大に期待する。
無所属で立候補予定の新顔三浦一水氏(55)は7月27日、農協の集荷場で演説し「農業は国の基本と訴え、がんばりたい」と農家に呼びかけた。参院議員時代に農水副大臣を務め「農政通」を自任。支援者からは国とのパイプ役を期待する声が上がる。
作業服姿で選挙区を回る。07年の参院選で落選した後、みかん作りにかかわったことも話し、現場との近さをアピールする。「第3極」をめざす平沼赳夫前衆院議員のグループにも名を連ね、自民、民主いずれにも期待しない有権者の受け皿をめざす。
諸派(幸福実現党)の新顔松井栄治氏(43)は街頭演説などで政策を訴えている。(岡田将平)
3218
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千葉9区
:2009/08/08(土) 15:58:07
http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000350908060001
「王国」逆風 迫る野党
2009年08月06日
盤石な地盤と組織選挙で7期連続当選した自民前職の園田博之氏(67)の本拠地にも自民党批判の逆風が吹く。
7月27日、天草市有明町の集会で園田氏は「自民党への批判は相当厳しい」と前置きし、先日、上天草市で食事に入った店で「園田さんも自民党じゃつまらん、今度は入れん」と言われ、追いかけて「何とかよろしくお願いします」と頼んだ、という逸話を紹介。自民党政調会長代理として取り組んだ経済対策や施策を続ける重要性を説き「園田と自民党をもう一度信じてほしい」と締めくくった。
加えて、市町村合併で首長や市議、町議の人数が減ったことによる組織の弱体化が追い打ちをかける。自治体単位で各首長や市町議、建設業界などの各種団体で強固な組織選挙を展開してきた。しかし有権者数約7万8千人(6月2日現在)の天草市の場合、140議席あった市町議が合併で市議30議席に激減。首長も減り、動員やちらし配りにも苦労しているという。
園田氏は党のマニフェスト作成に中心的役割を果たしたが、陣営は天草独自の「マニフェスト」を作って天草地域に全戸配布する。「初心にかえって、どぶ板選挙をしなければ」と話す。
一方、民主、社民の推薦を受ける国民新党新顔の松永真一氏(50)は事務所開きから10カ月以上、熊本4区内を合併前の旧市町村単位で5〜10回まわって街頭演説や地区の祭りに顔を出した。郵政民営化見直しを唱える国民新党に賛同する郵政関連の支援者の協力を得て「草の根選挙」を展開する。
7月21日、街頭演説を終えて宇土市の後援会事務所に戻った松永氏は額の汗をハンカチでぬぐい、衆院解散の様子を映すテレビを見つめて「政権交代は必ずする。4区が乗り遅れないようにしなければ」と意気込んだ。
24日夜に開いた選対会議では「相手の後ろ姿は見えた。もう手の届くところまで来ている」とあいさつ。居合わせた郵便局関係者や共闘する民主、社民両党、連合関係者ら約35人から拍手が起きた。
後援会事務所の下城孔志郎事務局長は「松永の知名度は徐々に上がっており、有権者の反応もいい。ただ、吹いているのは民主への追い風。国民新党がどれだけ支持を集められるか不安はあるが、この選挙は大軍に小軍が挑む桶狭間の戦い」と言ってにやりと笑った。
諸派(幸福実現党)新顔の河野一郎氏(49)は街頭演説やミニ集会で支持を訴える。(佐藤幸徳)
3219
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千葉9区
:2009/08/08(土) 15:59:13
http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000350908070001
09政権選択くまもと 5区
2009年08月07日
「市長選と衆院選が近く行われる。これからも八代市と県南の発展を一緒になって押し上げていく」
8月23日投開票の市長選に立候補を表明している坂田孝志市長(51)は7月12日、自民前職の金子恭之氏(48)が八代市で開いた決起集会で、連携を強調した。
坂田氏を「兄貴分」と呼び「二人三脚」の実績を訴える金子氏も「八代市が大きく動いているとき、体制を変える必要があるのか」と「継続」を訴えた。両氏はイベントなどにそろって出席して国とのパイプを強調し、市長選と総選挙の連勝をめざす。
ただ、麻生政権への批判は強く「過去にないきつい戦い」と金子氏はいう。解散後は「原点に回帰しよう」と熊本5区内を隅々まで回る。
選挙区の大半は球磨川・川辺川流域。蒲島郁夫知事が川辺川ダム建設反対を表明した後の初の総選挙になるが、金子氏は「『ダムによらない治水を検討する場』の議論を見守るべきだ」とかわし、応援する田中信孝人吉市長ら流域の首長もダムには触れない。
一方、水俣病問題について金子氏は、未認定患者の救済法成立を成果としてアピールする。「与党と民主が合意したのに、社民は反対した」と強調し、対立陣営内の対応のずれを争点化する考えだ。
05年9月の八代市長選で落選した社民新顔の中島隆利氏(66)は、初の国政選挙に挑む。中島氏は、今回の八代市長選で「チェンジ八代」を掲げて坂田氏に挑む地元県議の福島和敏氏(66)と共闘。衆院解散直後に福島氏の後援会事務所に出向き「八代と国を変えよう」と握手した。
民主、国民新両党との野党共闘で意気が上がるが、課題は八代市外での知名度不足。球磨、水俣での街頭宣伝の回数を増やし、人吉市での集会では「人吉球磨でも最近は『どげんかしてくれ』と握手を求めてくる方が増えた」と手応えを強調した。
ダム問題については「確実にダムを止めるための大切な選挙」と争点化をめざす。7月19日には荒瀬ダム撤去などを訴える市民団体の集会で中島氏は「政権が変われば、ダム撤去の助成制度をつくる」とアピール。福島氏とともに「民意の反映」を誓った。
水俣病問題について中島氏は「全面解決」を訴え、「政権を担った段階で、患者の症状に見合った認定基準を議論したい」と述べ、主眼を選挙後に置いている。
諸派(幸福実現党)新顔の南政宏氏(38)は各地でポスターを増やし、宣伝車などで支持をアピールする。(具志堅直、中村幸基、稲野慎)
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千葉9区
:2009/08/08(土) 16:04:50
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/chiba/CK2009080602000075.html
決戦待つ政党 真夏の審判<上> 自民 『逆風どころでない』
2009年8月6日
「逆風どころではない」。自民の出馬予定者がこう表現する総選挙。先月末に千葉市内で自民県連と各種団体との懇談会が開かれ、全十三区の候補予定者ほとんどが出席、支援を呼び掛けた。会合後、実川幸夫県連会長(前衆院議員)は「今まで以上に(支援を)徹底してほしいと頼んだ」と述べ、厳しい戦いであることを強調した。
「参院選からずっと逆風だった」(自民県議)。二〇〇七年夏の参院選(改選数三)は、二候補を擁立しながら民主に二議席を奪われる敗北。二候補間で票の奪い合いも激化してしこりを残した。
今年三月の知事選をめぐる候補者選びでは、複数の候補から「自民単独では勝てない」などと出馬を断られた。このため、民主、公明との相乗り候補の擁立を目指したが、自民、民主双方から批判が起こり失敗。自民の一部は森田健作知事を支援し分裂した。
森田知事は「完全無所属」を掲げて、民主推薦候補を退けた。森田知事を応援した自民県議らは選挙戦では裏方に回り「政党隠し」と批判されるなど、自民の勝利と言い切れる結果ではない。公明は森田知事の対抗馬を推したため、公明との関係もぎくしゃくした。
こうした迷走を背景に、ある陣営幹部は「都市部で民主が強く、五勝八敗だった前々回が基本的な構図。逆風でこれより厳しくなると想定していたが、想定以上になってしまった」と苦笑する。
それでも、無党派層の多い8区の桜田義孝陣営は「常に厳しい戦いだった。組織固めと街頭活動を同時に進める正攻法でいく」。有権者の反応について3区の松野博一氏は「マニフェスト(政権公約)をしっかり比べてみようという雰囲気は出てきた」と分析。2区の山中〓子氏は「民主の主張に対する疑問の声は有権者の中にある。候補者の主張を比べてもらう戦いに持ち込みたい」と語る。
田久保尚俊県連幹事長(県議)は「例えば子育て支援は、手当よりも保育園を増やし待機児童をなくす方が大切だ。より現実的で実現可能な政策を訴えていくことで活路は開ける。各陣営が危機感を持ち引き締まってきている」と逆風に立ち向かう姿勢を鮮明にしている。
◇
政権をかけた決戦、衆院選公示が約二週間後に迫った。事実上の選挙戦は既に始まり、各党の党首クラスも来県するなど熱気を帯びてきた。覇権を競う自民、民主、二大政党に注目が集まる中で独自色を強調する公明、共産、社民。主要政党の“助走”を追った。
3221
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 16:05:22
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/chiba/CK2009080702000095.html
決戦待つ政党 真夏の審判<中> 民主 変化求める声追い風に
2009年8月7日
二日午前、JR四街道駅前−。民主党の鳩山由紀夫代表を一目見ようと集まった多くの有権者がロータリーを埋め尽くした。「こんなに人が集まるとは…。やっぱり“次期総理”だからかな」。県警の要請で百人以上のボランティアを用意し、受け入れ態勢を整えた9区立候補予定者の選挙事務所幹部は驚きを隠せなかった。
鳩山代表は自公政権を批判して拍手を浴び、演説後にロータリーを一周すると握手を求める群衆にもみくちゃにされた。その場は民主党関係者ならずとも「政権交代」を予感せずにはいられない雰囲気に満ちていた。
◇
民主党は鳩山代表が就任した五月中旬以降、さいたま市長選や静岡県知事選、東京都議選などの地方選で連戦連勝した。国政と連動させて政権交代を声高に訴える戦略が奏功。変化を求める有権者の声を上手に拾い上げ、勢いに乗っている。
県内でも六月中旬の千葉市長選で、前市長の汚職事件を受け、市議だった熊谷俊人氏を擁立して快勝。県連は同市を含む1、2、3、9区はもちろん、他の選挙区でも人気の高い熊谷氏の応援で支持を広げる戦略を練る。
同市長選では最大の支援組織である連合千葉が熊谷氏の対抗馬を推薦して戦ったが、既に“復縁”済みだ。七月上旬の合同選挙対策会議では長浜博行・県連代表が「今度は喜びを共有できるように戦う」と呼び掛け、黒河悟・連合千葉会長も「国政と地方は同一ではない。地方選挙の結果は引きずらない」と同調。ここでも「政権交代」という大義名分が威力を発揮した。
◇
民主党の楽勝ムードも漂い始める中、県連幹部は引き締めに躍起だ。野田佳彦選対委員長(前衆院議員)は「幹部の失言などに気を付け、慢心を戒めないと」と強調。河野俊紀幹事長(県議)は「四年前も政権交代間近という雰囲気だったが、小泉純一郎元総理に“劇場型選挙”に持ち込まれ、あっという間に風向きが変わってしまった」と、一瞬で有権者にそっぽを向かれる怖さを打ち明ける。
自民党への逆風をうまく帆にとらえ、自らの推進力としてきた民主党。その追い風が三十日の投票日まで吹き続ける保証は全くない。
3222
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 16:05:54
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/chiba/CK2009080802000089.html
決戦待つ政党 真夏の審判<下> 公明・共産・社民 比例票獲得に躍起
2009年8月8日
自民県連幹部が先月末、千葉市内の公明党県本部を訪れ、全13区の候補予定者の推薦願を提出した。これに対し、公明側は具体的な票数を示し、比例代表での協力を求めた。
「安易に推薦はできない。協力が明確化した区から推薦が出る」と同党県本部の吉野秀夫代表代行(県議)。知事選では、自民の一部は公明が推す候補以外を支援して不協和音も響いたが、感情論は抑えて実質的な「貢献」を迫った形だ。既に十三人中十人の推薦は決まっている。
公明は比例代表(南関東)で現有の三議席確保を目指す。県内の獲得目標は前回の一割増の四十三万票。民主への追い風を警戒し、票の上積みが必要だと分析している。
吉野代表代行は「自公政権の経済対策に、きめ細かな生活支援が盛り込まれたのは公明の存在があったからだ。そこを訴え支持を広げたい」と力説した。
◇
小選挙区に五人を擁立、比例票の掘り起こしを図る共産党。比例代表(同)で一増の二議席獲得を目指す。
「自公政権を終わらせる。民主中心の新政権の中で何をするかを訴える」と党県委員会の浮揚幸裕委員長は語る。「民主(中心の)政権に対しては要求や提案を行う建設的野党の立場。だが、憲法、消費税、海外派兵などの重要問題で対立すれば、正面から戦う」と説明。
「追い風は民主に流れる」と厳しい戦いであることを認める。「政権がかかった選挙だからこそ、有権者はより真剣に選ぶ。平和や暮らしを守ることを中心とした、党の主張を受け止めてもらえるチャンス」と期待感もある。
◇
「参院は社民党がいなければ、与野党逆転はできない。衆院でも躍進したい」。社民党の福島瑞穂党首は二日、JR千葉駅前で声を張り上げた。二大政党による政権選択選挙の様相が強まる中、埋没しないようにと必死だ。
県内で二十一万五千の比例票の獲得を目指す。比例代表(同)に単独で出馬する予定の村上克子県連代表は「自民と民主の二つだけではバランスを欠く。社民がブレーキ、重しになる『良い形の政権交代』を目指す」と訴える。
しかし、当初は複数の擁立を目指した小選挙区は7区だけに。比例代表も二人に打診を断られ、村上代表自ら出馬せざるを得なかった。「躍進」への道のりは決して楽ではない。
(この企画は、小川直人、小林孝一郎が担当しました)
3223
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 16:10:20
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/syuin/09/News/yamaguchi/Sy09080701.html
限界集落に届かぬ視線 「存続・再生」公約になく '09/8/7
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政権選択のときが迫る。郵政選挙から4年。相次いだ制度改革や経済危機にさらされる中、山口県民の暮らしはどう変わり、政治に何を求めているのか。地域から報告する。
わずか2世帯。岩国市本郷町の中心部から東へ約6キロ入った延ケ原地区は、集落そのものが消滅の危機にある。空き家が点在し、バスは走らず、郵便ポストもない。65歳以上の高齢化率が50%以上で、19世帯以下―。県が言う「小規模・高齢化集落」、いわゆる限界集落の一つである。
「ここにおったら生活できんと、みな広島へ出て行った」。立川ヨシコさん(84)は夫の守さん(82)、知的障害のある長男(61)と3人で暮らす。
もとは60アールを超える田畑で、野菜やコメをつくってきた。約40年前からは、手が回らなくなった農地に杉を植えた。だが、国産材の価格低迷で伐採さえできない。守さんは「林業につぎこんで、一生を無駄にしたようなもの」と嘆く。
50年前に30世帯を数えた地区の住民は、1963年の「三八豪雪」なども影響し、次々と集落を離れた。自治会は3年前になくなった。食品などの行商の車は4、5年前から来ない。
地区の草刈りは守さん1人が担う。「1日作業すると、しんどくて2、3日休まにゃあいけん。機械を使うのも難しくなってきた」。それでも「住めば都」と故郷を離れる気はない。
生活はぎりぎりだ。収入は夫婦の年金が柱。買い物は守さんが車を運転し、美和町や錦町へ出掛ける。守さんは脳梗塞(こうそく)、ヨシコさんは狭心症を抱え、2カ月に1度は県外の病院を受診する。「どちらかが倒れたら」。不安が募る。
過疎地対策のため、議員立法で来年の通常国会提出を目指す新法がある。「新過疎法」―。医師確保や巡回バス運行…。過疎債の使途は、本年度末で期限が切れる過疎法と異なりソフト事業にも広がる。ただ、延ケ原地区のような限界集落の消滅は、新法でも食い止めることが困難なのが現状だ。
延ケ原地区に残るもう1世帯は、西村貞男さん(75)。糖尿病と付き合いながら一人で生活する。
「この集落は5年もしたらつぶれる。田舎に人が住めるよう、何とかしてもらわにゃあいけん」。西村さんは望むが、各党が示したマニフェストには、限界集落の存続・再生への特効薬は盛り込まれていない。県の3年前の調査では、県内の限界集落は424地区に上っている。(佐々木裕介)
3224
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 16:13:05
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/feature/saitama1249396528591_02/news/20090804-OYT8T01201.htm
09 衆院選 集票の現場 一覧
《上》 「自民隠し」 足元は液状化(2009年8月5日)
右隅の「自民党」の文字は、目を凝らさなければ見えないほど小さい。
1区から出馬予定の金子善次郎が、公示後に張り出すポスター。4年前は自民党を前面に出して戦い、「小泉旋風のおかげで3、4万票は上乗せされた」(陣営幹部)。だが、風向きは変わった。「党と党の戦いでは勝てない。どうやって個人戦に持ち込むかだ」
前回の衆院選。15選挙区で12勝3敗と大勝した自民党だが、麻生内閣の支持率低迷や地方選連敗で苦境に立たされている。候補者は“自民党隠し”に走りつつある。
5区から出馬予定の牧原秀樹は「このままでは埼玉は全滅する」と危機感をあらわにする。前回、新人ながら民主党の枝野幸男に約1万票差まで迫り、比例復活した。「小泉チルドレン」の一人だが、先日、自らのブログに記した。
「政党も大切だが、『牧原ひでき』対相手候補の対決という個人をよくよく見てもらいたいというのが、痛切なる思いだ」
◎
風向きだけではない。足元の“液状化”も歯止めがかからない。かつて集票マシンとなってきた業界団体は、小泉政権が主導した構造改革で、組織が弱体化。政権への不満などから、民主党に接近する動きも顕在化してきている。
強固な支持組織だった「県建設政治連盟」や「県医師連盟」も、すでに自民党候補だけを推薦しているわけではない。前回選で県医師連盟が推薦した自民党候補者は10人だけで、民主党や無所属の候補者も推薦した。ここ数年は、民主党への献金も続けている。
自民党候補者は「各選挙区で2〜3万票持つ」とされる公明党への傾斜を一層強めている。先月29日、川口市で開かれた公明党の国政報告会。来賓として出席した15区から出馬予定の田中良生は、「比例は公明」と3度唱え、「皆さんとともに戦うことを誓う」とあいさつ、拍手を浴びた。
自民党支持者の中には、公明党との接近にまゆをひそめる向きもある。だが、自民党が惨敗を喫した先月12日の東京都議選で、公明党は全候補者を当選させ、底力を見せつけた。翌朝、県連幹部はつぶやいた。「すごい。公明党の協力がない選挙はもう考えられない」
◎
候補者たちが活路を見いだそうとしているのが、有権者の間にある、民主党の政権担当能力への不安だ。
先月30日午後、草加駅東口。3区から立候補予定の今井宏は、応援に訪れた小池百合子元防衛相と並び、聴衆を前にマイクを握った。
「皆さん、自民党に不満だらけでしょう。私の気持ちも、こうです」と、その場で足を踏み鳴らした。「腹立たしく思います。しかし――」。安全保障や教育問題などに関する民主党政策の批判を展開すると、拳を振り上げた。
「本当に民主党に、この日本を任せられますか」
有権者の民主党への疑念や不安をかき立て、支持を広げたい自民党。だが、長年、政権党として君臨してきた自らの政権担当能力が審判を受ける戦いとなっているのも事実だ。
(敬称略)
(2009年8月5日 読売新聞)
3225
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 16:13:54
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/feature/saitama1249396528591_02/news/20090806-OYT8T00859.htm
09 衆院選 集票の現場 一覧
《中》 民主、楽勝ムードを警戒(2009年8月6日)
「税金は官僚の天下り先に使われている。官僚任せの自民党政治から、皆さんのために税金を使う政治に変えよう」
民主党の鳩山代表が衆院選の政権公約(マニフェスト)を発表した先月27日。同党の菅直人代表代行は、県内3選挙区での遊説で、政権交代の意義をこう訴えて回った。
川口市内の街頭演説では、前回苦杯をなめた2区から出馬予定の石田勝之が、菅の演説に先立ち、「自民党は郵政民営化をしたら、経済や年金、医療などが良くなると言っていた。4年が過ぎて良くなったのか。多くの人がノーだと答える」と声を張り上げた。
県連支持候補が当選したさいたま市長選の後も東京都議選などで勝ち、勢いに乗る民主党。衆院解散以来、鳩山代表や岡田克也幹事長らが続々と県内に乗り込み、農村部を中心にてこ入れを図る。先月24日に加須市内で開かれた12区から出馬予定の本多平直の集会には、岡田が駆けつけた。300人収容のホールは、倍の600人であふれかえった。本多は「私の集会で、立ち見が出たのは初めて。非常にありがたい」と興奮気味にあいさつした。
◎
民主は前回、県内小選挙区で3勝12敗と大敗を喫した。有力な支持基盤が連合埼玉ぐらいしかないため、風頼りの体質を改めようと、各種団体との接触を図ってきた。
さいたま市中央区で先月開かれた立候補予定者と郵便局長らによる意見交換会。選挙協力についての話し合いは、ポスター張りやチラシのポスティングなど細部に及んだ。郵便局長会は国民新党を支持しているが、同党が候補者を擁立していない小選挙区では、基本的に民主党候補を応援する。会に出席した8区から出馬予定の新人、小野塚勝俊は「郵便局長は地元の名士。それだけに影響力も大きい」と集票に期待をかける。
◎
民主党は今回、11区を除く14選挙区で候補者を立てる。立候補予定者らが集まった先月18日の県連常任幹事会で、県連代表の枝野幸男は「14選挙区全勝は夢物語ではなく、現実に可能性のある目標だと思っている。ただ、長丁場で何があるか分からないので、気を引き締めて戦い抜こう」と呼びかけた。
県連は新人を擁立した8、13区を最重点区と位置づけるとともに、元議員の復活を期して、参院議員の秘書を送り込んでいる。ある県連幹部は、「政権交代には、11区を含め、非自民で12勝以上することが必要」とみている。
枝野は「民主党への期待というより、現政権を代えなければだめだといううねりが、確かで強いものになってきている」と現状を分析。その上で、「政権交代の可能性は五分五分。党名ではなく、個人対個人の戦いで相手に勝てるよう地道に訴え続けるしかない」と楽勝ムードを戒めている。
(敬称略)
(2009年8月6日 読売新聞)
3226
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 16:14:50
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/feature/saitama1249396528591_02/news/20090806-OYT8T01220.htm
09 衆院選 集票の現場 一覧
《下》 公明「プラス・ワン」訴え 共産、社民も埋没危機感(2009年8月7日)
「2大政党ではない、2プラス1の勢力が大事だ」
先月29日夜、JR川口駅西口の「川口リリア」で開かれた公明党の国政報告会。太田代表の絶叫が響き渡った。
自民、民主両党の戦いに注目が集まる中、埋没の危機感を強める公明党は、「プラス・ワン」というフレーズを繰り返している。
県内選挙区には候補者を立てず、比例北関東ブロックでの戦い。同ブロックでは4年前、自民党が議席を伸ばす一方、公明党は議席を3から2に減らし、「3議席目の奪還」は至上命令だ。
「投票率が68%とすると、3議席をとるには北関東で約107万票が必要。うち約57万票は埼玉でとらないといけない」。県幹部は、こうそろばんをはじくが、約47万9000票だった前回得票に約10万票の上積みが必要だ。実現には、創価学会という固い支持基盤に加え、自民党の選挙協力が欠かせない。
選挙区で自民党を支援する代わりに自民支持者に比例で「公明」と書いてもらう――。そんな協力関係が、連立政権発足後、選挙ごとに深まっている。ある自民党候補の陣営幹部は「4000票を公明に回す約束をした」と打ち明ける。
だが、2007年参院選の埼玉選挙区で公明党候補が落選し、「割を食うのはいつも公明」との不満が、公明支持者には根強い。
自民党県連は全15選挙区の候補者への推薦を公明党に申請しているが、6日までに推薦したのは12人。「信頼関係のない選挙区では推薦はできない」。県本部の西田実仁代表は、一部選挙区での推薦見送りの可能性も示唆する。
幹部の一人は、「私たちの支援が当たり前だと思ったら大間違いだ」と、自民党へのいらだちを隠さない。連立の基盤である選挙協力がどこまで機能するかは、まだ見通せない状況だ。
◎
「民主党政権ができたら、国民の利益を守るため、『建設的野党』として役割を果たすことを約束します」
5日夕、大宮駅西口。共産党の志位委員長は、「民主党政権」との関係をこう説明した。
4年前は全15選挙区に候補者を立てたが全敗。今回は6選挙区に絞り込み、現在1議席の比例北関東ブロックを2議席に増やすため、県内で38万票の獲得を目指す。「蟹工船ブーム」などの影響で県内党員数はここ1年で約500人増加し、期待は膨らんでいた。
だが、東京都議選で13から8に議席を減らし、「民主党の勢いに埋没する」との危機感が急速に高まっている。党本部が先月、民主党中心の政権が誕生した場合、是々非々で協力する方針を打ち出したのも、そのためだ。
先月31日、県委員会は新たな比例単独候補擁立を急きょ発表した。「候補者を増やして私どもの訴えを尽くさないと、票を民主党に持っていかれてしまう」。県委員会の荻原初男書記長は焦りを率直に認める。
民主党との「連立政権」を検討している社民党も悩みは同じだ。民主党の勢いにのみ込まれると、死守したい「北関東の1議席」さえ失いかねない。
「比例で『社民党』と書いてもらうことで平和と憲法9条を守れる」
先月22日、大宮駅東口で行ったリレートーク。県議や市議らが3時間にわたって代わる代わるマイクを握り、党の存在意義を訴えた。
2大政党が覇権をかけ、しのぎを削る中、その他の政党の、懸命の戦いが続いている。
(敬称略)
(この連載は、芳村健次、赤松正基、荒谷康平、秋田穣が担当しました)
(2009年8月7日 読売新聞)
3227
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 16:17:36
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/feature/yamagata1249570622692_02/news/20090806-OYT8T01297.htm
決戦間近
看板は「個人」と「政党」
5人が立候補予定の山形1区。所属政党が逆風を受ける中、「個人戦」で勝機を狙う自民前議員の遠藤利明。政権交代を掲げて「自民VS民主」の政党色を前面に挑む民主元議員の鹿野道彦。小選挙区で2勝2敗の両雄が熱戦を展開している。
◇
「一対一では絶対に負けない自信があるが、これだけの風。原点回帰で戦っていく」。遠藤の強い口調には、2005年前回選で鹿野に3万9019票差で勝利した「自負」と、自民への厳しい逆風に対する「危機感」が入り交じる。
1日の「党県連選対支部長・幹事長合同会議」。他の公認候補がスーツ姿で出席する中、遠藤はオレンジ色のポロシャツを着て登場し「独自路線」を際立たせた。この席上「最後は自分で頑張るしかないと思っている」と強調した。陣営幹部は「遠藤対鹿野という土俵を作りたい。政党対決には持ち込みたくない」と狙いを明かす。
遠藤は「選挙区の13万6千軒を回る思い」で自転車遊説に汗を流す。走行距離は一日20〜40キロ。得意のスポーツ政策を通して親しいともに参院議員の橋本聖子、神取忍らの応援を受けて一緒にペダルをこいでアピール。「世襲」候補ではなく1993年に無所属で初当選し、日本新党入党や浪人、4回当選の道のりを例えて「たたき上げ」をキャッチフレーズに、「戦いは厳しいが、地域の声を身近に聞ける。明るく楽しい」と笑う。
◇
3月上旬の夜。鹿野は山形市内の酒場で、日本酒を酌み交わした民主代表(当時幹事長)の鳩山由紀夫の「党を指導してほしい」との言葉に「その役割を担いたい」と誓った。陣営には鹿野が当選し、政権奪取となれば「大臣ポスト」の期待も膨らむ。選対幹部は「民主を先導するため『政党』を前面に戦っていく」と語る。
鹿野は自民衆院議員だった亡き父彦吉の地盤を受け継ぎ、農相なども歴任したが94年に自民を離党し、新進党などを経て民主結成に参画。前回は遠藤に大差で敗れ、10回連続当選でストップ。引退もささやかれたが、07年参院選の民主大勝が大きな転機となった。背中に「政権交代」の4文字が入ったポロシャツを着て、のぼり旗を手に商店街を練り歩く。浪人中の4年間で街頭演説は2500回超。党本部は幹事長の岡田克也、代表代行の菅直人らを応援に送り、党内での鹿野の存在感や実績を訴える。
衆院解散直後。「自民を離党した時は批判も受けたが、先見の明があったと励まされる」と胸を張り、鹿野は街頭演説で「15年前から政権交代を訴えてきた。気持ちが高ぶっている」と吠(ほ)えた。
◇
両陣営の対決に割って入ろうと、共産新人の佐藤雅之や、元経産相の平沼赳夫の支援を受ける無所属新人伊藤香織も必死に追う。幸福実現党は新人森大吾郎を擁立する。
(2009年8月6日 読売新聞)
3228
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 16:18:12
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/feature/yamagata1249570622692_02/news/20090807-OYT8T00001.htm
決戦間近
様子うかがう首長
昨年9月に元農相・遠藤武彦の後継として自民が擁立した新人の鈴木啓功と、初の小選挙区勝利を目指す民主前議員の近藤洋介が激突、事実上の一騎打ちとなる。
◇
7月21日の衆院解散直後、議員会館で一息ついていた近藤の元を、東根市議会議長(当時)の岡崎賢治が訪ねた。自民党員の岡崎は、自民県連幹事長を務めた同市長・土田正剛の“門下生”を自認する。「今回は応援させてもらうがいいか」と問う岡崎に、近藤は「本当にありがたい。ぜひお願いします」と応じた。
「頭からつま先まで自民党」と公言する土田が6月に近藤支援を表明すると、自民関係者に衝撃が走った。しかし複数の関係者は「土田は昨年秋の段階で近藤支援に傾いていた」と話す。
「おやじの件はおわびします。なんとかお願いします」。昨年9月の遠藤の引退表明直後、近藤は土田を訪ね頭を下げた。土田が出馬した1993年の知事選で、近藤の父の元労相・鉄雄は対立候補の高橋和雄を支援、土田は敗れた。この時の経緯から、土田の支持者には「なぜ近藤を支援するのか」との声も多かったが、頻繁に足を運ぶ近藤に心が動いた。山形東高、慶大法学部の先輩後輩という関係も後押しした。
◇
「今まで近藤先生の集会に出たことはありませんでした。きょうは大変緊張し脂汗が出てくる」。白鷹町長の佐藤誠七も7月4日、近藤の国政報告会に顔を出してエールを送った。
相次ぐ首長の近藤支持。しかし、民主に乗り換えたわけではない。土田は「比例は自民に入れる」と強調し、佐藤は2日の鈴木の事務所開きにも出席した。佐藤は「私は町民の代表。町民には色々な政党を支持する人がいるので、中立を貫く」と話す。岡崎も、相次ぐ首相退陣や知事選を巡る経緯などに失望したというが、自民への愛着は深い。「党再生には下から声を出さないと。(近藤支援の動きは)いい薬になったはずだ」
◇
鈴木陣営の危機感は強い。「2区内7市10町の首長で、きょう来たのは2人だけ。『様子を見たい』というのが我々首長の偽らざる気持ちだ」。2日の事務所開きで、長井市長の内谷重治はこう吐露した。ある自民県議は「ベテランが引退し新人が立つ代替わりの厳しさが出たな」とみる。「一方の議員に陳情に行くと、もう片方の議員から『なぜ俺のところに来ない』と言われる。首長の立場は難しい」。政権交代の可能性が叫ばれる中、首長は両候補予定者の動向に目配りをせざるを得ない、というわけだ。
逆風の中、会社員の職をなげうって出馬する鈴木。「皆様の支えがなくては前に進めない」と声を張り上げる。幸福実現党は新人の後藤克彦を擁立する。(敬称略)
(2009年8月7日 読売新聞)
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:
千葉9区
:2009/08/08(土) 16:19:01
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/feature/yamagata1249570622692_02/news/20090808-OYT8T00145.htm
決戦間近
逆風、「どぶ板」を徹底
13選を目指す自民前議員の加藤紘一に、民主の推薦を受ける社民新人の吉泉秀男、共産新人の長谷川剛らが挑む。
◇
山が迫り海岸沿いに漁村が広がる鶴岡市の油戸地区。日本海に日が沈んだ5日午後7時前、扇風機が回りござが敷かれた小さな公民館に加藤が現れた。ミニ集会の参加者は25人。うちわをあおぎながら、選挙情勢や高速道路整備を力説する加藤の話に聞き入った。加藤が同地区を訪れるのは子供の頃以来。参加者の無職男性(75)は「加藤さんの必死さを感じる」と話した。
当選を重ね厚い基盤を持つと言われる加藤が、自民への逆風の中、隅々まで回る“どぶ板選挙”に徹している。時には数人の支持者を前に話すことも。公示までは小さな集落を重点的に回っており、その数50か所超。陣営が加藤の訪問を伝えると、「人はいないぞ。本当に来てくれるのか」と驚く住民もいる。加藤は「忙しさで回りきれなかった小さな集落がある。既に集団離村した所もあるが、『どうにかならなかったのか』と考えたい」と話す。
党幹事長などを歴任した加藤は、選挙が近づくと全国へ応援演説に駆け回ることが多かったが、今回はほとんどを選挙区内で過ごし、陣営関係者は「危機感を持っており気持ちは初当選の頃と同じ」と話す。加藤は「日々の生活の苦悩などをトップの指導者と国民の間で共有できていないことが逆風の根源。候補予定者がそれを理解しているというメッセージを発信する必要がある」と考えている。
◇
「民主、国民新、社民の3党の政権を樹立したい」。7月6日、三川町のなの花ホールで行われた総決起集会で、吉泉は「反自民勢力としての吉泉」を強調した。昨年秋以降、民主、社民両県連と連合山形による合同選対本部を中心に準備を進めてきた。吉泉は「『社民の吉泉を』ではなく『政権交代をするために吉泉を』と訴えてきた」と話す。
社民、民主両党は3区内でチラシの合同戸別配布を実施しているほか、1日には両党の街宣車を並べた異例の街頭演説を酒田市内約10か所で行った。陣営幹部は「こんな強固な関係は初めて」と話す。
1年間続けた支持者回りと自民への逆風で、陣営には一定の手応えもある。陣営幹部は「『雲の上の存在』と言われた加藤氏の後ろ姿が見える位置に来た」と話す。地元の庄内町を中心に支持を広げているが、課題は加藤の牙城・鶴岡市。公示までに同市を中心に知名度アップを図るという。
◇
長谷川は4日の事務所開きで「自公政権を退場させ、暮らしの安心、長生きを喜べる国民が主人公の新しい政治を作りたい」と訴えた。比例選と連動し、雇用問題を中心に党の政策を訴える。幸福実現党の城取良太も街宣活動を続けている。(敬称略)
(2009年8月8日 読売新聞)
3230
:
名無しさん
:2009/08/08(土) 17:23:30
>>184
など
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20090808/CK2009080802000005.html
道州論「民主が現実的」 全国知事会で嘉田知事が見解
2009年8月8日
嘉田由紀子知事は7日、自民、公明、民主3党のマニフェスト(政権公約)を地方分権の視点で評価するために都内で開かれた全国知事会の公開討論会に参加した。各党の道州制の考え方をただし、広域自治体について都道府県を前提に検討するという民主の説明に同調。「一番現実的なのは民主」との見解を示した。
嘉田知事は道州制に慎重な立場から、自民、公明の道州制導入の過程について説明を求めた。自民の菅義偉・選対副委員長は「まずは地方分権改革を実行に移し、その先に道州制があると考える。それには国民の理解も必要」と述べた。
これに対し、民主の玄葉光一郎・分権調査会長は「基礎自治体をしっかりつくり、その後、広域自治体のあるべき姿を考える。完全に道州制を導入するということではない」と説明。「都道府県でも(人口規模で大差ない)米国の州並みの権限をよこせと言ってもいいと私は思う」との見解を示した。
嘉田知事は討論後、民主の説明に「大変現実的な話で評価できる。財源、権限をいただければ滋賀も地方自治をもっと元気にできる」と感想を述べた。
3231
:
和子夫人
◆VVOQ3pMvHY
:2009/08/08(土) 19:18:47
宮城2の佐藤豊 兵庫3の黒江兼司は加わらず。柴田・桜内は推薦止まり
秋田2の佐々木 神奈川18の藤崎 静岡1の佐藤が仲間入り
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090808/elc0908081856005-n1.htm
【09衆院選】「みんなの党」結党 公認・推薦合わせ15人擁立
2009.8.8 18:47
新党「みんなの党」を結成、握手する(左から)広津素子、江田憲司、(1人おいて)渡辺喜美、浅尾慶一郎、山内康一の各氏=8日午後、東京都内のホテル 渡辺喜美元行政改革担当相は8日、都内のホテルで記者会見し、新党「みんなの党」の結成し、次期衆院選に公認13人、推薦2人の計15人を擁立することを明らかにした。党代表に渡辺氏が就任する。党の基本理念に「脱官僚」「地域主権」「生活重視」を掲げ、既存政党に不満を抱く無党派層への浸透を目指す。
渡辺氏は「自民党は官僚依存、民主党は労組依存だ。どちらもバラマキ政策が目立つ。真に改革できるのは誰か。われわれは命がけの覚悟を持っている」と述べ、政界での第3極を目指す姿勢を強調した。
渡辺氏は、まず衆院選で自公連立政権の打倒を目指す考えを強調。「来年の参院選の前に必ず起きる政界再編の起爆剤になりたい」と述べた。
その上で、民主党とは国政選挙を除き、協力関係を築く考えを示した。衆院選後の民主党との連立にも「入るかどうかは民主党がどう考えるかに左右される」と含みを持たせた。
新党は、無所属の江田憲司前衆院議員や、民主党を除名された浅尾慶一郎参院議員ら前職・現職の国会議員5人が入ったため、公職選挙法や政党助成法の政党要件を満たした。週明けにも総務省に政党結成を届け出る。今後公募も行い、公認候補を増やす方針。
◇
「みんなの党」立候補予定者は次の通り。(敬称略、記載なしは公認)
【東北ブロック】佐々木重人(秋田2区)、小熊慎司(福島4区)【北関東】渡辺喜美(栃木3区)【南関東】野屋敷いと子(千葉4区)、田中甲(同5区)、小平由紀(同6区)、浅尾慶一郎(神奈川4区)、江田憲司(同8区)、藤崎浩太郎(同18区)【東京】柿沢未途(東京15区)【北陸信越】柴田巧(富山3区)=推薦【東海】佐藤剛(静岡1区)【四国】桜内文城(愛媛4区)=推薦【九州】広津素子(佐賀3区)【選挙区未定】山内康一
3232
:
RAINY DAYS
◆UNJSUkn/rI
:2009/08/08(土) 19:46:55
>>3231
山梨2の長崎はこれから入党するんですかね
現状で南関東ブロックは江田が選挙区で当選すれば浅尾と比例復活というところでしょうか
私見ではみんなの党結党によって江田はきつくなったんじゃないかと思いますが
3233
:
名無しさん
:2009/08/08(土) 19:52:04
http://www.47news.jp/CN/200908/CN2009080801000646.html
分権公約、トップは公明の66点 全国知事会の採点結果
全国知事会は8日、自民、公明、民主3党が衆院選マニフェスト(政権公約)に盛り込んだ地方分権政策に対する採点結果を発表した。最高は100点満点で66・2点の公明党。次いで60・6点の自民党、最下位は民主党の58・3点の順だった。
知事会政権公約評価特別委員会(委員長・古川康佐賀県知事)の29知事が、独自の評価基準で初めて採点し、平均点を出した。
評価項目は全8項目。「国と地方の協議機関の法制化」に30点、国の出先機関の廃止・縮小など残る7項目には各10点を上限に配点し、地方財源の確保に不安があれば合計から10点減とした。
特別委はもともと6人だったが、7月の全国知事会議での呼び掛けに応じ、23人が新たに加わった。
2009/08/08 18:37 【共同通信】
3234
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 20:28:06
>>3210
>「魚を与えずに、釣りを教えてください」
米百俵に近い言葉ですが、イイことわざですね。
3235
:
必ずや政権交代を。
:2009/08/08(土) 22:05:04
http://www.love-nippon.com/2009manifesto.htm
新党日本のマニフェストに当たる 「日本『改国』宣言」
動画
http://www.youtube.com/watch_popup?v=72h7W5kNc5A
#t=43
全政党の記している将来の指針(マニフェスト)の中でも
秀でていると思います。
3236
:
官兵衛
:2009/08/09(日) 10:55:53
読売新聞より。民主党は、岡山三区に独自候補として、男性弁護士を擁立する方針を決めたとの事です。やはり、平沼は信用出来ないと見て、対決姿勢に転じましたか。それにしても、総選挙の告示日まで十日を切った中での擁立とは、実に急な話ですな。
3237
:
名無しさん
:2009/08/09(日) 12:02:57
官兵衛 さん ほんとうでしょうか。
ネットの読売岡山版見たんだが載っていなかったんで。
もともと岡山県連は早くから平沼との連携を考えて、三区は空白でよいとしていたんでしょうがね。
今日の時事通信社のネット記事によれば 鳩山代表は 総選挙後に 渡辺ヨシミ新党とは連携もありうる
との報道だが 同じ記事で民主の単独過半数は絶対ないと鳩山が語ったとある。
楽観視を戒めているんじゃないの。
岡山三区へ独自候補擁立が本当なら、新党を立ち上げない平沼の本音は
やはり総選挙後は自民下野後でも自民復党するだろうと見ているんじゃないかな。
3238
:
名無しさん
:2009/08/09(日) 12:09:43
>>3237
ユキオじゃなくてクニオのほうですね、その発言。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&rel=j7&k=2009080800347
渡辺新党と選挙後連携も=鳩山邦氏
自民党の鳩山邦夫前総務相は8日、神戸市で取材に対し、渡辺喜美元行政改革担当相らの新党「みんなの党」について「頑張ってほしい」とエールを送った。同時に「(衆院選で)民主党の単独過半数は絶対にない。この選挙で政界再編が起きるから、そのときの連携を考えたい。彼(渡辺氏)も一つのカードになるだろうし、私もキーマンになりたい」と述べ、衆院選後の連携を検討していく考えを示した。 (2009/08/08-22:15)
3239
:
官兵衛
:2009/08/09(日) 12:19:21
>>3237
本日の読売新聞本紙の政治面にこの記事が載っておりました。
3240
:
名無しさん
:2009/08/09(日) 12:35:17
まつたくお恥ずかしいかぎりです。鳩山代表が過半数は絶対にないと言うはずがない。 鳩山でも弟の方でしたね。
しかし、鳩山邦夫と 渡辺善美は政治理念や政策が相当に違いがありすぎるんじゃないの。
麻生と喧嘩別れした形だけども。
渡辺善美は 小泉改革の公務員バッシング路線に乗っかっているが、鳩山弟はそうではないし。
鳩山弟は 郵政民営化見直派だが 渡辺善美の方は 民営化満足肯定派だからね。
ヨシミは小さい政府論そのものだが 鳩山弟はそうではないし。
二人が連携できないな。水と油だよ。
3241
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 12:42:17
>>3240
んなこといったら、民主・社民・国民新・日本だって連携できないはず・・・
3242
:
とはずがたり
:2009/08/09(日) 12:42:26
>>3236-3239
俺も見付けられませんでした>岡山3区
しかし擁立良いんじゃないすかね。あんま配慮してもしゃーない気がする。民主と小泉との間で話しでもついたんですかねぇ
それにしても邦夫自民党出られない癖に口ばっかり。情けねぇなぁ。
3243
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 12:49:02
>>3139
1区から出る宮路は、3区の宮路の従兄弟って2chに書いてあったけどソース見つからず
3244
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 12:51:18
http://www.47news.jp/CN/200908/CN2009080801000893.html
森山氏、出馬への意欲は「ない」 事実上の引退表明
衆院選の栃木3区での立候補を辞退した自民党の森山真弓元法相(81)は8日夜、宇都宮市で記者会見し「(比例名簿に登載は)ないと思う。自分から求めていくことはしない」と述べた。さらに今回の衆院選で立候補する考えはあるかとの問いに「そんなことはない」として、事実上の政界引退を表明した。
自民党の菅義偉選対副委員長は同日、比例代表での公認について森山氏が「73歳定年制」に抵触することを踏まえ「最初から比例代表は党の内規に基づいて公認していない」と明言した。
森山氏は東大卒。旧労働省婦人少年局長などを経て1980年の参院選で初当選し3回連続当選、96年に衆院に転じた。第1次海部内閣では女性初の官房長官に就任し、大相撲の土俵への女性立ち入り禁止に抗議して名をはせた。文相(当時)や法相なども歴任した。
森山氏は西川公也氏と交代で栃木2区と比例代表北関東ブロックで立候補してきたが、今回は西川氏が栃木2区から立候補する。
2009/08/08 23:43 【共同通信】
3245
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 12:52:41
http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20090809ddlk19010070000c.html
’09衆院選:民主県連が比例単独擁立を断念 /山梨
民主党県連は、党本部の要請で検討していた南関東ブロックへの比例単独候補擁立を見送ることを決めた。
1日の総合選対本部会議後に国会議員や県議らが検討したが「候補を絞り込む時間がなかった」(樋口雄一幹事長)として、7日に擁立断念を党本部に連絡した。党本部も了承したという。【小林悠太】
3246
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 12:54:55
参院選前の顔売りってトコですかね
http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news2/article.php?storyid=8031
衆院選比例、若泉氏を申請へ 民主県連、党本部に
(8月9日午前7時35分)
民主党福井県連は8日、衆院選の比例代表北陸信越ブロックの単独候補として、元衆院議員で県連代表代行の若泉征三氏(64)=越前市横住町=を名簿登載するよう、党本部に申請する方針を固めた。週明けにも申請し、18日の公示までに、党本部が名簿登載や順位について判断する。
民主党は比例代表で、原則として小選挙区との重複候補を全員、名簿1位に並べ、下位に単独候補を登載する方向で調整中。小選挙区当選が相次げば下位の単独候補にも当選の可能性が出てくるため、各都道府県連に対し、8月上旬までに比例単独候補のリストを提出するよう指示していた。
県連の議論の中では「安易な登載はリスクも伴う」と慎重な意見もあったが、「票を掘り起こし、議席を増やすチャンス」と申請に踏み切ることにした。県連幹部らは当初、若手の現職県議に打診したが、固辞したため、知名度があり選挙経験も豊富な若泉氏が浮上。本人に出馬の意思があり、持ち回りの幹事会で申請をおおむね了承した。
若泉氏は中央大卒。今立町長を4期務め、2003年の衆院選福井2区に出馬し比例復活で初当選。05年の衆院選では落選した。07年は参院選福井選挙区に出馬したが、約3000票差で惜敗した。
今回の衆院選では、連合福井、社民党県連合などとつくる野党共闘の総合選対本部長を務めている。若泉氏は「自分は全選挙区で優位に立てるようムードを盛り上げる役割。正直驚いたが、ありがたい話なので、ぜひお願いしますと返事した。あとは党本部の判断を待ちたい」としている。
北陸信越の比例単独候補の登載は、5県の小選挙区立候補予定者17人の同列1位に続く18位以降となる。県連幹部は「党本部は(名簿登載に)前向きな感じだ。できるだけ上位に載るよう働き掛ける」としている。
比例代表の北陸信越の枠は11。これまでの議席獲得は03年衆院選が自民5、民主5、公明1。05年は自民5、民主4、公明1、国民新1だった。
3247
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 12:57:29
>>3244
潮時過ぎてるだろ・・・これだけワガママ言って
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20090808/189736
森山氏、引退を表明 3区公認辞退 「この辺が潮時」
(8月9日 05:00)
衆院選栃木3区をめぐる自民党の公認候補問題で、同党は8日、公認が決定していた同党県連会長で前職の森山真弓氏(81)が公認を辞退したと発表した。森山氏が同日朝、細田博之幹事長と電話で会談し、辞退する考えを伝えた。これを受け森山氏は同日夜、下野新聞社の取材に対し「やり残したことはあるが、この辺が潮時だ。(引退表明する)タイミングかもしれない」と述べ、政界を引退する考えを明らかにした。
森山氏は取材に対し「30年近く政治家をやって、いろいろな経験をした。もういいんじゃないかと思っている。自ら望んで何かをやりたいということはない」と述べた。その上で党本部から、比例公認の話がないことを挙げ、「もうこの辺で楽をした方がいいと内心思っている。許されるのではないか」と述べ、事実上引退する考えを示した。
同党選対幹部は同日、森山氏が求めている比例代表北関東ブロック(単独)への処遇について「単独比例はない」との見方を県連幹部に伝えた。また同党県連幹部は「今から3区に候補を擁立するのは難しい」と述べ、同党が候補擁立を見送るとの見通しを示した。
栃木3区の同党公認候補擁立をめぐり、党本部は7月31日、森山氏の3区公認を決定した。だが、県連は森山氏と渡辺喜美氏(57)が激突すれば、3区の自民勢力が分裂するほか、渡辺氏が県内の他小選挙区に「逆刺客」を立てる可能性があるとして、党本部に森山氏の公認撤回を要請していた。
同党県連は8日夜、宇都宮市内で選対役員会を開き、森山氏が3区公認を辞退した経緯を説明。今後は選対本部長を務める森山氏を中心に、衆院選を戦うことを確認した。
3248
:
とはずがたり
:2009/08/09(日) 12:58:06
>>3139
>>3243
流石地元紙載ってます。
>宮路氏は、衆院鹿児島3区で立候補予定の自民前職・宮路和明氏(68)のいとこ。
衆院鹿児島1区で宮路静夫氏出馬へ
( 2009-8-8 付 )
http://373news.com/_senkyo/index.php?ym=200908&storyid=18591
鹿児島市出身で東京在住の元銀行員、宮路静夫氏(58)は7日、鹿児島市の県庁で会見し、18日公示、30日投開票の衆院選に、鹿児島1区から無所属で立候補することを明らかにした。1区の立候補表明者は6人目。
会見で宮路氏は「長年の経験を生かし、日本経済を立て直したい」などと出馬理由を説明した。
宮路氏は、衆院鹿児島3区で立候補予定の自民前職・宮路和明氏(68)のいとこ。甲南高、九州大卒業後、日本開発銀行(現・日本政策投資銀行)に入行。鹿児島事務所、福岡支店次長などを経て2005年に退職した。
2009衆院選かごしま:鹿児島1区 無所属で新人の宮路氏、出馬表明 /鹿児島
http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20090808ddlk46010687000c.html
元政府系金融機関行員、宮路静夫氏(58)=東京都江東区=が7日、県庁で記者会見し、鹿児島1区から無所属で立候補することを表明した。1区の出馬表明は6人目。
宮路氏は「自分が得意なのは経済と金融。今回の不況は底が深く、何とかしないといけないし、やりがいがある」と出馬動機を語り、「一番の問題は雇用不安。教育や介護の分野に人を増やしてもいいのではないか」と述べた。
宮路氏は鹿児島市出身。甲南高、九大経済学部を卒業し、日本開発銀行(現・日本政策投資銀行)で福岡支店次長などを歴任した。
3249
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 12:58:29
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200908090065.html
医師会で自民離れ広がる 「全選挙区支持」10県減 '09/8/9
--------------------------------------------------------------------------------
自民党の代表的な集票マシンとされてきた各地の医師会の政治団体「医師連盟」で自民離れが広がっていることが8日までの共同通信社の全国調査で分かった。
各都道府県の医師連盟、建設業協会、農協の政治団体の3団体について、県組織幹部に今回の衆院選への対応を取材した結果、医師連盟では2005年の前回衆院選と比べ、県内すべての選挙区で自民候補を支持するところが29都県から19都県に激減。建設も34都道県から29都道県に減った。対照的に農協系は30都府県から31都府県に増えた。
医師連盟の自民離れを象徴するのは茨城。後期高齢者医療制度への反発などから、自民党員だった同連盟の会員や家族の多くが離党に踏み切り、県内7選挙区すべてで民主党候補を推薦した。
影響は近県にも広がり、栃木では1、2、4区で自民、民主両党候補を推薦。千葉では千葉市医師連盟が初めて1、2、3区で両党候補を、9区で民主候補を推薦した。群馬でも前橋市、伊勢崎佐波両医師会が両党候補に推薦を出した。
栃木の連盟関係者は「二また推薦になったのは、自民党の政策が医療崩壊をもたらした要因と考えている医師が多いからだ」と説明する。
富山は小選挙区では自民、比例代表では国民新党を支援する方針を決定。長野では、2区で後期高齢者医療制度に反対する地元医師連盟が自主投票を決めた。兵庫でも自民候補への推薦が減り、自主投票の連盟が増えている。
建設業界には小泉政権以来の公共事業費削減に強い不満がある一方、民主党が衆院選マニフェスト(政権公約)でさらに1・3兆円を削減する方針を打ち出したことにも反発。「全選挙区支持」は5県減ったが、政権交代を訴える「野党系候補」を支持する選挙区は渡辺喜美元行革担当相の栃木3区のみ。全選挙区支持を続けるところでも「このままの自民党がいいとは思わないが、パイプが太いのは自民党」(兵庫)などと複雑な声が漏れた。
「農政連」など農協の政治団体では、当初の民主公約に盛られた日米自由貿易協定(FTA)締結方針への反発や、戸別所得補償制度に関するあいまいな説明への不満を口にする幹部が多く、野党系候補を支持するのは福島や長野の民主候補、広島6区の国民新党候補などにとどまっている。
3250
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 13:05:36
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/gendai-02042329/1.htm
自民党 1000人失業パニック
2009年8月9日(日)10時0分配信 日刊ゲンダイ
このまま8月30日の投票日を迎えたら、200人近くが落選などといわれている自民党。パニックになっているのが、議員秘書や党職員たちだ。
議員1人に最低3人の公設秘書がいるから、200人の議員が落選したら、600人が失業する計算だ。議員数が半分になれば当然、政党助成金も半減するので党職員も大リストラせざるを得ない。自民党全体でざっと1000人近くが職を失うとみられている。
すでに、自民党に見切りをつけて就職活動をする職員や秘書まで出始める始末だ。
「党職員の部長クラス4〜5人が辞表を出したという話が広まっています。ただ、『敵前逃亡するつもりか』と辞表を突き返されたそうですが……」(政界事情通)
秘書たちが焦っているのは、同業者が大量にあぶれるからだけではない。
「民間企業に就職しようとしても、難しそうです。自民党が政権を握っていれば、企業もメリットがあるので面倒を見てくれるが、野党では相手にされない。だから、与党のうちに就職した方が有利だと、選挙前だというのに就職活動する秘書が続出しているのです」(永田町関係者)
怨嗟の声は、武部勤に向かっているという。
「民主党の新人議員がドッと当選してくるだろうから、本来なら民主党議員に雇ってもらうのが早道なのです。民主党だって秘書が不足するはずです。もともと、自民党と民主党の間を行ったり来たりする秘書はいますからね。ところが、郵政選挙の後、武部幹事長が小泉チルドレンに『民主党議員の秘書は雇うな』と厳命を下した。それで民主党の秘書が大量失業した。今回、意趣返しされるのは目に見えています」(前出の政界関係者)
選挙前に秘書が逃げ出すようでは、勝てるはずがない。
(日刊ゲンダイ2009年8月6日掲載)
3251
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 13:09:35
>>3248
おっありがとうございます。
これ、けっこうインパクトでかいと思うんですけどね。
鹿児島で接戦といえるのは1区3区でしょうから
3252
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 13:53:36
http://kyushu.yomiuri.co.jp/local/miyazaki/20090809-OYS1T00370.htm
中山・前国交相「比例は公明」 集会で呼びかける
衆院選宮崎1区で、無所属での出馬を表明した中山成彬・前国土交通相は8日、宮崎市で開いた女性支援者の集会で、後援会としては比例選で公明党を支援する意向を明らかにした。
中山氏は「私は今度は無所属ですから、比例代表は公明党とお書き下さい」と出席者に呼びかけた。集会には公明党関係者も出席していたという。
終了後、取材に応じた中山氏は「(公明党側には)後援会を挙げて公明党を応援するということを伝えている」と説明。公明党側の受け止めについては「コメントすることはない。自主投票ということになっているから」と明言を避けた。
宮崎1区を巡っては、自民党本部が7月31日、中山氏と元参院議員・上杉光弘氏のいずれも公認しないことを決定。公明党県本部は同30日、事実上の自主投票とする方針を示している。
(2009年8月9日 読売新聞)
3253
:
名無しさん
:2009/08/09(日) 14:31:23
>>3246
これからも若泉を使いつづけるんですかねぇ。
彼のような新風関係者とは、手を切った方がいいと思いますが…
3254
:
名無しさん
:2009/08/09(日) 14:44:29
http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news2/article.php?storyid=8031
衆院選比例、若泉氏を申請へ 民主県連、党本部に
これは良い人選だね。 石川でも 自民党参議院議員だった 元建設省技監だった
クツガケ哲男氏を比例下位へ申請するらしい。
北陸信越ブロックでは 新潟、長野では完全勝利の可能性も出てきている。
反面、福井県で民主は伸びていないとの情勢分析が多い。
石川2区3区、福井1区2区3区で二つ勝てれば、比例下位でも当選可能性が出てくる。
福井で二つ獲るため、選挙戦術を強化すべきだろう。
現状では全国でも希に 政権交代の流れに乗り切れていない県のようだ。
3255
:
名無しさん
:2009/08/09(日) 17:09:20
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200908090219.html
民主53点、自民47点 9団体マニフェスト評価 '09/8/9
--------------------------------------------------------------------------------
自民、民主両党の衆院選マニフェスト(政権公約)を評価する「検証大会」が9日、都内で開かれ、経済、労働団体や民間シンクタンク計9団体がそれぞれの採点結果を公表した。自民党は民主党に3勝4敗2引き分け。平均点は民主党53点、自民党47点で、民主党がやや上回ったが、ともに厳しい評価を受けた。
民主党公約は最高70点、最低31点。子ども手当や公立高校実質無償化などが「ばらまき」と批判された一方、主要政策の工程表や所要額を明示したことは評価された。自民党は最高61点、最低35点。現実的政策で好感を得たが、工程や財源が不明確として減点された。
検証大会は学者や経済人らでつくる「新しい日本をつくる国民会議」(21世紀臨調)が主催。
経済同友会は両党を45点の同点とした。民主党を「工程表などが分かりやすい」とした一方、「国民に聞こえの良い政策のみ羅列」と厳しく指摘。自民党に関しては、経済成長政策を評価したが、工程、財源の明記がない政策が多いとした。
連合は「政策の基軸を『生活者重視』に切り替える内容」として民主党に最高70点を付けた。自民党は45点とし「国民への明確なメッセージが乏しい」と指摘した。
シンクタンクの言論NPOは自民党が「医療、環境など業界団体への配慮で大胆な政策を打ち出せなかった」として36点にとどめた。ただ民主党についても「ばらまき的な色彩」として最低の31点を付けた。
小泉改革を指揮した竹中平蔵元経済財政担当相が代表のチーム・ポリシーウォッチは両党とも35点と採点。民主党は「『大き過ぎる政府』になりかねない」、自民党は「政府支出を拡大したまま増税」を目指していると双方に懸念を示した。
ほかに全国知事会、日本青年会議所、PHP総合研究所、日本総合研究所、構想日本が参加。9団体は2日に、2005年衆院選で自民、公明の連立与党が掲げた政権公約の達成状況を採点した結果を公表している。
3256
:
名無しさん
:2009/08/09(日) 17:21:30
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009080900099
自・民公約に辛口評価=9団体、「ばらまき」批判も
有識者でつくる「新しい日本をつくる国民会議」(21世紀臨調)は9日午後、都内のホテルで「政権公約検証大会」を開き、衆院選で自民、民主両党が掲げるマニフェスト(政権公約)の評価を公表した。参加した9団体の採点では、自民党の平均点は46.6点、民主党は52.7点で、ともに辛口の評価を受けた。
大会には経済同友会、連合、全国知事会、言論NPO、日本青年会議所、日本総合研究所、PHP総合研究所、構想日本、チーム・ポリシーウォッチが参加。それぞれ独自の基準を用いて公約を100点満点で採点し、4団体が民主党をより高く評価、3団体が自民党に軍配を上げた。2団体は両党が拮抗(きっこう)した。
自民党に最も高い点数を付けたのは、地方分権への取り組みを重視した全国知事会。「国と地方の協議の場の法制化」が明記されたことなどを評価し、60.6点だった。最も低かったのはチーム・ポリシーウォッチの35点で、景気回復後の消費税増税を盛り込んだことについて「方向性が明らかに間違い」と批判。幼児教育無償化も「民主党に追随したばらまき」と断じた。
一方、民主党を最も高く評価したのは同党支持団体の連合で、「主要政策の工程表・財源が明示されている」として70点を付けた。最低は言論NPOの31点。子ども手当などを「ばらまき的な色彩がある」と問題視したほか、「成長戦略や財政再建に向けた約束がない」とした。
同党が農業団体などの反発を受け、当初明記した「米国との自由貿易協定(FTA)締結」の記述修正を決めたことに対しては、「一貫性を欠いている」(経済同友会)、「政策決定過程が確立していない」(言論NPO)などと厳しい意見が目立った。 (2009/08/09-17:06)
3257
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 17:53:05
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000680908010001
あしたを選ぶ 09政治決戦
13選挙区の情勢 1
2009年08月01日
8月18日公示、同30日の投開票に向けて事実上の選挙戦が始まっている総選挙。県内13小選挙区の情勢を探った。
1区 世襲・市長選 どう影響
法相、防衛庁長官などを歴任した自民前職の臼井日出男氏が引退。後継として自民公認となった長男で県議の正一氏と、前回は比例区で復活当選した民主田嶋氏が、激しい前哨戦を繰り広げている。
正一氏は昨年9月、父親の引退表明直後に立候補を表明し、ポスターの張り替えなど後援会内部の調整は順調に進んでいた。だが、今年6月の千葉市長選では、前市長が汚職容疑で逮捕された影響もあって自民が推した元官僚の前副市長が完敗するなど勢いはそがれている。世襲批判については「県議2期の実績を見てほしい」と反論しているが、有権者の理解を得られるかが、初当選へのカギになりそうだ。
前回の雪辱を期す田嶋氏は新住民が多く、民主支持層が多い美浜、稲毛の両区が基盤だが、今回、日出男氏が拠点とした中央区を中心に活動を展開している。市長選で選対幹部を務めた候補が、同区内でも自民系の候補の得票を上回ったことにも自信を深めている。だが、市長選では、民主の有力支持組織である連合と支援候補がねじれ、そのしこりは残りそうだ。
共産の安喰氏は、派遣労働者といったワーキングプア問題を強調し、新たな支持層の開拓に懸命。比例区と連動した活動をしている。
2区 自民に民主県議ら挑む
自民前職の山中氏は、前回は公示2週間前に自民党本部の主導で立候補。郵政選挙の風に乗って自民に、この選挙区に96年選挙以来の議席をもたらした。この山中氏に、千葉市議をへて現在県議4期目の民主新顔黒田氏ら3氏が挑む構図となっている。
山中氏は働きながら2人の子どもを育てた「母としての視点」を強調。外交や安全保障という専門分野に加え、地元での小学校新設や団地でのまちづくりなど地域振興策も手がけてきたと訴える。選挙区内での活動が不足しているとの見方もあるが、業界団体や町会などの会合に足を運んで関係を強化。落下傘候補のイメージ一掃に努める。
黒田氏は地盤の千葉市花見川区選出の県議からの転身を狙う。2年前に早々と民主党公認の内定を得て、自転車で選挙区内をくまなく回って地道に顔を売り込んでいる。国政選挙は初挑戦ながらこれまで地方選で5回の勝利を重ねており、後援会活動は活発。民主推薦候補が大勝した6月の千葉市長選も追い風となり、習志野、八千代両市での支持拡大にも懸命だ。
共産新顔の小倉氏は志位和夫党委員長の元地元秘書。共産党県労働部長として雇用問題を中心に政策を展開。比例重複候補として全県を駆け回って浸透を図る。
3258
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 17:53:30
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000680908030001
あしたを選ぶ 09政治決戦
13選挙区の情勢 2
2009年08月03日
3区 共産支持票の行方注目
自民前職の松野氏と民主元職の岡島氏が、前々回03年と前回05年で1勝1敗の攻防を繰り広げる。前職の実績を強調する松野氏と、「生活の国」を掲げる岡島氏が激突する。
03年は、岡島氏が917票差で松野氏に競り勝ち、松野氏は比例で復活当選。05年は松野氏が郵政民営化、構造改革を訴えて2万3千票余りの差をつけて当選した。
松野氏は週末、地元に戻って「国政報告会」を開き、活動内容を有権者らに訴えてきた。解散がささやかれた昨秋ごろから開催していた地区選対会議も、今年6月半ばごろから本格化した。教育や雇用政策など3期目の「実績」を有権者に訴える。危機感を持つ支援者らが地道な活動を続ける。
岡島氏は、衆院選を「官僚中心の国から生活の国への大一番」と位置づける。千葉市長選での民主推薦候補の大勝などから、民主党への「期待の声は高い」とし、朝の駅頭や自転車での遊説など積極的な露出で浸透を図り、無党派層の取り込みにかかる。臨海部企業の連合組織も固める。解散後も民主国会議員が応援に入る。
過去2回とは違って共産候補が擁立しないことや、無党派層の動きがカギとなりそうだ。
4区 前職2氏が激しく争う
前回05年の郵政選挙で、県内で民主がただ一つ競り勝った選挙区。5回目の当選を目指す民主前職の野田氏と、前回は公示9日前に候補決定して大接戦に持ち込み、比例復活を果たした自民前職の藤田氏が再び対決する。
野田氏は民主党幹事長代理の職の傍ら、23年間変わらぬ日課として早朝の駅頭で自作のビラを配る。6月の船橋市長選では、旧知の藤代孝七市長を自らの判断で支部推薦し、自民、公明と共に4選に貢献。党派を超えた人脈も印象づけたが、「(相乗りの)ご批判は甘んじて受ける」として国政では後援会と労組との両輪で引き締めにかかる。
藤田氏陣営の合言葉は前回05年の得票差をもじって「リベンジ944(票)」。逆風とはいえ、自民が5年ぶりに獲得した議席は死守したい構え。自民党県連幹事長の田久保尚俊県議を中心に市議や後援者らが市内企業や地域を回る。藤田氏は「空中戦もどぶ板も必要」と若さと体力を前面に、朝の駅頭、夜のミニ集会に加え、日中は自転車で有権者の中に入り込む作戦だ。
共産新顔の斉藤氏は、辻説法よりもミニ集会などで市民の生の声を聞くことに重点を置く。福祉や平和分野などで二大政党との違いを強調し、格差社会に憤る幅広い年代の掘り起こしを図る。
3259
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 17:53:58
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000680908030002
あしたを選ぶ 09政治決戦
13選挙区の情勢 3
2009年08月03日
5区 前職に雪辱期す2元職
2期目を目指す自民前職の薗浦氏と、政権交代をかけて前回05年の雪辱を期す民主元職の村越氏。民主元職の田中氏が無所属で参戦し、前々回03年と同じ顔ぶれで激戦の様相を呈する。
薗浦氏は、麻生首相の元政策秘書で今も官邸業務を支える秘蔵っ子。逆風の中、週5日は駅頭に立ち、厳しい意見に接してきた。薗浦氏は「前回入れてくれた13万2691人の評価にこたえるための試練」と言う。後援会主催のミニ集会を積み重ね、前回は自前組織がなかった市川の一部を含め、浦安、市川両市域に後援組織を張り巡らせる。
村越氏は昨秋、小沢一郎前党代表にいったん公認内定を取り消された。地元県議と争ったことで「いまだに候補者が2人と思われる」と懸念を残しつつも、「陣営がまとまった」と総括。さらに「人の少ない所から」という小沢式の教訓から、旧市街に入り込み、保守系支持層も回る。民営化で自民を離れた郵便関係者らの支援も求める。
田中氏は、自か民かの政党選択に異を唱え、政界再編での第三極を目指す渡辺喜美前衆院議員らの「国民運動体 日本の夜明け」に加わる。地盤の市川・行徳地域や浦安市の後援組織を固めると同時に、既成政党に不満を感じる有権者を幅広く取り込む構えだ。
6区 県内最多の5人名乗り
自民前職の渡辺氏と民主元職の生方氏が、96年の初対決以来4度目の直接対決。比例復活などもあって議席を分け合ってきたが、前回は郵政選挙の風に乗った渡辺氏が約3万票の差をつけて勝ち、生方氏は初の浪人生活を強いられた。県内小選挙区で最も多い5人が立つが、今回も2氏による一騎打ちの公算が高い。
渡辺氏は経済産業副大臣や国会対策副委員長など内閣や自民党本部の要職を経験。麻生首相を担いだ一人として「総理と共に明るく強い日本をつくる」ことを掲げる。支援団体のてこ入れに加え、駅頭などでは地域を原点とした政策や実績を強調。解散後は支持者回りを強化している。
雪辱を期す生方氏はこの4年間、徹底して選挙区内を歩いて地盤を強化。「全戸に名刺を配った」と言い、政権交代を合言葉にした知名度浸透に自信を深める。選挙区内の県議や市議との連携も強め、駅立ちやミニ集会などを重ねて一層の票の掘り起こしを怠らない。
共産新顔の山崎氏は、党の候補者差し替えにより急きょ出馬することに。出遅れは否めないが、比例票の取り込みを目指す。松本氏は自民公認で7区で出馬した前回選挙で初当選したが、陣営幹部の選挙違反で引責辞職。選挙区を変えて無所属での出直しを図る。
3260
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 17:54:31
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000680908040001
あしたを選ぶ 09政治決戦
13選挙区の情勢 4
2009年08月04日
前回05年に比例復活した民主前職の内山氏と、06年の補選で惜敗した自民新顔の斎藤氏が初対決する注目区。社民新顔の上田氏も加わり、しのぎを削る。
3期目を目指す内山氏は年金問題に取り組む姿勢を強調し、「政権交代しなければ国民の将来への不安は解消されない」と訴える。前回選挙以来、平日朝の駅立ちを日課とし、解散後は支持者へのあいさつ回りを精力的にこなす。
07年の統一地方選、08年の野田市長選で、連合と違う候補を推し、関係修復に努めてきた。連合の推薦は得たが、上田氏支援に回る単組もあり、しこりが尾を引く。
斎藤氏は経産省出身で40代で埼玉県副知事を務めた。自民の公募で選ばれて挑んだ補選では、民主前職の太田和美氏(福島2区に転出)に955票差で敗れた。3年余りの間、駅頭やミニ集会、自転車での地域回りを重ね、有権者との直接対話を図ってきた。
自民への逆風下、「党の再生には、新しい人材が突き上げる構造をつくるべきだ」と訴え、「追い上げ戦」で勝利を目指す。
13選挙区で唯一の社民候補となる上田氏は、平和や人権を重視する姿勢をアピール。社民県議のいる流山市を基盤に、松戸、野田市でも支持拡大に努める。
3261
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 17:55:20
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000680908050001
あしたを選ぶ 09政治決戦
13選挙区の情勢 5
2009年08月05日
9区 前職に元郵政官僚が挑む
5選を目指す自民の水野氏に対し、民主の風を受ける奥野氏の議席獲得はなるか。都市部と農村部とが混在する選挙区だけあって、激戦の様相を見せている。
99年に当時の最年少議員として初当選し、安倍内閣で法務副大臣を務めるなど若手の行動派として実績を積んできた水野氏。知名度は抜群と言えるが、今回は「極めて厳しいことは間違いない」と逆風を認める。
もともと自民党が強い選挙区だが、全国郵便局長会が奥野氏を支援するなど、郵政関係者の自民離れが進む。水野氏は国会会期中も地元に帰り街頭活動を重ね、自らの政策を地道に訴えるなど自民支持層のつなぎ留めを図る。
元郵政官僚の奥野氏は、知名度こそ水野氏に劣るが、07年末から自転車で選挙区内をくまなく回り、急速に支持を広げつつある。千葉市長選で民主推薦の熊谷俊人氏が当選したことは、「大きな追い風になっている」という。奥野氏自身も05年の同市長選に出馬し、約8万5千票を得て現職に約1万1千票差まで迫った経緯があり、都市部で吹く民主の風を全域に広げて票を掘り起こしたい考えだ。
会社役員で元東京都江東区議の波田野氏は、世襲政治を批判。新党結成を呼びかけ、無党派層への浸透を狙う。
10区 実績・自民か 新風・民主か
政府の要職を歴任してきた自民の林氏に、民主の谷田川氏が挑む。谷田川氏はこれが3度目の国政挑戦。実績か新たな風かを巡り議席争いが展開されそうだ。
6期目を目指す林氏は、数々の要職で積み重ねた5期16年の実績を強調する。福田内閣で国家公安委員長、防災担当、沖縄・北方対策担当として初入閣。麻生内閣発足時に幹事長代理に就任し、7月の閣僚補充人事で再登板した。「経験がものを言う時期になってきた」と林氏。
ライフワークと位置づける成田空港問題に尽力し、地元首長や空港関連企業、自民県議らの支持を受け、組織の引き締めを図る。現職の閣僚ゆえに地元になかなか戻れない多忙さが悩みだ。
浪人生活が続く谷田川氏は選挙区内を日に100軒以上とくまなく回るなど、知名度アップに力を入れてきた。前々回(03年)は自民から転身し無所属で、前回(05年)は民主で出馬。過去2回いずれも8万票以上を獲得しており、今回は成田駅前での街頭活動に力を入れるなど無党派層への浸透を図り、さらなる上積みを目指す。
地盤の香取市など、農村部にも広がる政権交代ムードが追い風となるか。谷田川氏は「国の政策転換が必要だ」と訴える。
3262
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 17:56:07
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000680908070001
あしたを選ぶ 09政治決戦
13選挙区の情勢 6
2009年08月07日
90年の衆院選で初当選して以来、7期目を目指す自民前職の森氏に、一宮町出身で同町議を務めた、民主新顔の金子氏が挑む。
前職で法相の森氏は、元衆院議員の祖父、元衆院議員で環境庁長官を務めた父などに続き、これまでの実績や抜群の知名度から盤石な支持を誇ってきた。だが、地元入りの機会が少なく、民主の勢いのある「風」に「今までで一番厳しい情勢」とこれまでになく危機感を強める。裁判員制度の円滑化など、法相としての実績もアピール。自民党支部や自民県議らが組織固めを図る。
一方、「地域が主権のまちづくり、国づくり」を掲げる金子氏は、駅頭や街頭での演説、ミニ集会をはじめ、自転車での遊説、電話作戦、ポスティングなど空中戦を展開。民主支持層を拡大する一方、森氏や自民への批判票の受け皿として保守票の取り崩しを図る。都市部と地方との格差是正、後期高齢者医療制度の廃止、漁業や農業の衰退抑止などを訴える。
前回05年、前々回03年とは異なり、森氏の相手候補が地元出身者であることや、自民支持層だった漁業や農業関係者の一部、郵便関係者らが民主支持に回る動きが、どのような影響を与えるかがポイントになりそうだ。
3263
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 17:56:44
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000680908080001
あしたを選ぶ 09政治決戦
13選挙区の情勢 7
2009年08月08日
選挙区が新設されて3度目の選挙。今回も、6選を目指す自民の実川氏と、民主元職の若井氏が、事実上の一騎打ちを繰り広げる。
マニフェスト選挙の前々回は、実川氏が約5700票差で辛勝。若井氏は比例区で復活当選を果たした。郵政解散となった前回は、実川氏が万票の大台に乗せ、若井氏に約3万1千票の差を付けた。
実川氏は今回、与党の実績を強調し、「ドブ板選挙に徹する」と話す。陣営は「これほどアゲンストの選挙は初めて。本人も革靴を運動靴に履きかえて動き回っている」と危機感を募らせている。解散が決まってから、9市町村に拠点を設置。地盤とする富里市や印旛郡の4町村を中心に千葉ニュータウン地域への浸透を図る。
若井氏は「3度目の挑戦になるので、何としても選挙区での当選を」と意気込む。4年近い準備期間を経ているため、事務所スタッフも活気づいている。「政権交代」を前面に掲げて、鎌ケ谷市、印西市、白井市などの新住民層を軸に、郡部への支持拡大を狙う。昨年月の白井市長選では、支援した横山久雅子氏が初当選した。
過去2回、候補者を擁立した共産票や新住民層の動向がカギを握るため、投票率も結果に影響を及ぼしそうだ。
3264
:
名無しさん
:2009/08/09(日) 17:57:30
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009080900102
9団体の公約検証要旨
経済同友会など9団体が9日公表した自民、民主両党の衆院選マニフェスト(政権公約)検証の要旨は次の通り。
【経済同友会】
〔自民〕経済成長政策など責任ある政策をまとめている。しかし、全体として工程や財源が明記されていないものが多く、政策も羅列された感がある。既存の政策の積み上げとなっている。
〔民主〕主要政策の工程表や財源を分かりやすく記述している。しかし、日米自由貿易協定(FTA)締結の公約発表後に、農林水産物の重要品目の関税引き下げ・撤廃の考えを取るつもりはないと発表したのは一貫性を欠いている。
【連合】
〔自民〕国民への明確なメッセージが乏しい。政策の全体像が分かりにくい。経済成長率の具体的な達成時期などが明示されている点は評価できるが、根拠が乏しく納得感が少ない。
〔民主〕国民へのメッセージが明確。主要政策の工程表・財源が明示されており評価できる。他の政党と連立政権を組む際の政策調整で、どの程度修正されるか不透明な要素がある。
【日本青年会議所】
〔自民〕安心・活力・責任というキーワードがあるものの、全体の政策をくしで束ねるような芯についての記載がない。政策の優先順位もない。施策を多く盛り込んだことは評価。
〔民主〕今回の選挙で何に重点を置くのか際立たせている。「有権者への主張が分かりやすいマニフェスト」と評価。重点政策の工程表と財源をまとめて記載している。外交ビジョンは不足。
【PHP総研】
〔自民〕現状に変更を加えていくという保守の姿勢。政策はよく言えば包括的、悪く言えば総花的で、政策目標が明示されず中身が抽象的なものが多い。インパクトに乏しい。
〔民主〕全体的にめりはりがありアピール性はある。しかし、国民への直接補償、手当に偏りすぎ、財源も不確実性が高い。無償化、無料化は「税金化」であることが示されていない。
【言論NPO】
〔自民〕数値、期限があるのは15%にすぎず、財源が書かれたものはほとんどない。新しい政策が乏しく、首相が約束を国民に実現する気迫や指導力を発揮できていない。
〔民主〕国民へのサービスの支出計画が前面に出て、ばらまき的な色彩。成長戦略や財政再建に向けた約束がない。後から訂正する政策もあり、政策決定過程が確立していない印象。
【日本総研】
〔自民〕国民生活安定化、成長戦略、財政健全化といった重要項目をバランスよく記述。具体的施策を数多く盛り込むことで実行力を訴える半面、総花的でメッセージ性は弱まった。
〔民主〕子ども手当創設、高校の実質無償化などインパクトある施策を提示。しかし、農業の戸別所得補償などばらまきになりかねない政策も。依然、財源問題の不安は払しょくされず。
【構想日本】
〔自民〕全体として具体性や政策の目的、達成手段が不明確。政権獲得後のマニフェスト評価が困難なものが多く、総花的。民主党と比較して、経済政策に対するスタンスは明確。
〔民主〕政権交代後の姿を現実的に示していこうという姿がうかがえる。しかし、「税金の無駄遣い根絶」後の高福祉社会を支えるための税財源確保については具体的提案がほとんどない。
【チーム・ポリシーウォッチ】
〔自民〕「強い経済が必要」という認識をにじませていることは評価。しかし、政府支出を拡大したまま増税を目指すのは、方向性が明らかに間違っている。民主党に追随したばらまき政策も混在。
〔民主〕国家戦略局の設置など政策決定のメカニズムを変えようとしていることは評価。しかし、度が過ぎた政府支出を約束する一方、成長戦略が皆無というのは不適切。
【全国知事会】
〔自民〕地方分権改革に関するすべての論点について網羅的に明記されている。数値目標や期限等も明示されており事後的に検証可能。「国と地方の協議の場の法制化」の明記を評価。
〔民主〕「地域主権国家」への転換が明確に示されている。マニフェスト公表後に、地方の意見を取り入れ、国と地方の協議の場の法制化を追加する意向を示した点は評価。(2009/08/09-17:21)
3265
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 17:58:01
http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000530908050001
【宮城各区の直前情勢】
【1区】都市の陣、風の行方は
2009年08月05日
仙台市の青葉、太白両区を選挙区とする宮城1区。無党派層が多いとされ、選挙結果はその時の「風」に大きく左右される。
05年の前回選挙、小泉人気の追い風もあり初当選した自民党県議出身の土井亨氏。麻生首相の不人気などで党への逆風が吹くなか、今回は、それをどうかわすかが課題だ。
2日、青葉区のフォーラス前。土井氏は「地域の経済の活性化にがんばってまいりたい」と訴えた。反応はと聞くと「冷たい視線を肌に感じた昨年秋よりはましだが、まだまだ」。特に男性からがかんばしくないという。「地域経済の疲弊を感じているサラリーマンの不満があるのではないか」と分析する。
党県連の幹事長時代、森喜朗首相(当時)を批判するテレビCMを作り、注目を浴びた。その延長で昨冬、党に物申す県連をアピールしようと「麻生首相に喝を入れる」CM作成を試み、絵コンテも用意した。
ところが別の同党国会議員からの反対に加え、民主党の小沢一郎代表(同)の公設秘書が絡む「西松問題」が発覚し、実現を見送った。
「民主にはマニフェストの財源問題もあり、選挙までにどう有権者が反応するか分からない」。そう言って風向きの変化に期待をにじませる土井氏。だが「今となっては無党派層にアピールすることより、組織票固めを急ぐ」と、これまで支持を受けてきた団体へのあいさつ回りに力を入れている。
「ありがとうございます。民主党の郡和子です」
平日の午前7時半、仙台市青葉区の愛子交番前交差点。郡氏は拡声機を手に、通り過ぎる車に呼びかけた。5台に1台ほどは車内の人たちが、手を振ったり会釈したりガッツポーズをしたりと、好意的なしぐさを返していた。
前回、アナウンサー仲間だった同党の今野東・現参院議員に誘われて立ち、土井氏に約2千票差まで迫った郡氏。今のところは追い風を感じているようだ。
昨年から街頭演説をしたり支持者と話をしたりするたびに、政権交代を求める空気を感じるという。「1区は特に、時の雰囲気に影響される。この風向きがこのまま変わらないでほしい」
候補者擁立を1、4区に絞った共産党は、アンチ自民票が民主に集中しないかと危機感を抱く。「これまでのように肩をたたいて『よろしく』では通用しない。組織的なつながりを重視していく」と県委員会の中島康博委員長。
党の考えを伝える小規模集会を重視し、この2年で200回以上開いた。雇用問題に悩む若者や後期高齢者医療制度に憤る高齢者らからは高い関心が感じられるという。
角野達也氏は「いてもたってもいられないと集会に参加してくれる人もおり、政治をなんとしても変えたいという空気を感じる」と話す。
このほか無所属の山形大大学院生・矢島卓臣(たかおみ)氏、幸福実現党公認の遠田敬一氏も立候補を予定している。
3266
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 17:59:00
http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000530908050002
【宮城各区の直前情勢】
【2区】無党派層狙い争奪戦
2009年08月05日
仙台市の宮城野、若林、泉の3区からなる宮城2区。新興住宅地の多い泉区は無党派層が多い一方、商業や第1次産業で栄えてきた宮城野、若林両区には保守層も混在する。
自民党の中野正志氏は党への逆風を受け、組織票固めとともに幅広い層への対策を強めている。
2区で同党は、候補者が選挙区と比例区で交互に立候補するコスタリカ方式を採用している。今回は、05年の前回選挙の際に比例区で当選した中野氏が立ち、前回2区で当選した秋葉賢也氏は比例区に回る。党本部は昨年、同方式の原則廃止を決め、比例名簿での秋葉氏の上位処遇は「中野氏に選挙協力をしたうえで」との条件がついた。
故・三塚博元衆院議員の秘書を務め、保守本流の中野氏。一方、秋葉氏は泉区を拠点に広い支持層を持つとされ、2人の支持層を合わせればとの思惑があるが、簡単ではなさそうだ。
中野氏の陣営のひとりは「比例の話になれば公明党のアピールが優先。秋葉さんと表だった連携をするのは難しい部分もある」と、2人の“結束”を前面に出せない事情を、そう説明した。
「皆さん、中野正志です。今日はしこたま祭りがあるもので、ここで失礼します」
1、2の両日、中野氏は各区の祭り会場20カ所以上を訪れ、運営スタッフらに握手をして回った。前回までは組織票固めを重視してきた中野氏だが、今回は自民の政策を説明するためのブログの更新、自転車でのあいさつ回りなどで幅広い層への浸透を図る。
「支持してくれる組織の人すら『自民党を変えろ』と言う状況。やってきたことをわかってもらうため、仕事師として愚直に訴えるしかない」と中野氏の秘書は話した。
一方、民主党新顔の気象予報士、斎藤恭紀氏は知名度を生かし、無党派層の支持拡大に懸命だ。斎藤氏は6年間、東北放送で気象キャスターを務めた「タレント候補」。昨年4月に立候補を決断したが、衆院の解散先送りで1年以上待たされた。
「去年の10月に総選挙があったら、圧倒的だったが……」。同党のある参院議員はそう言って、メディアへの露出が最近低下していることを懸念するが、斎藤氏は「あいさつ回りや講演会などを毎日続け、応援してくれる人も増えた」と経験をプラスにとらえている。
自転車で街をめぐる「市民派」のイメージを強調してきたが、ここに来て、無党派層のさらなる開拓に動いている。党の公約を説明する動画を作り、動画サイトの「ユーチューブ」に投稿するなどしており、「子育て政策や若い人の雇用政策を掲げている。もっと政策を見てもらいたい」と話す。
このほか福祉NPO法人理事長の佐藤豊氏が無所属での立候補を表明。かつて旧民主党の県連副代表も務めたが「自民でも、自民寄りの民主でもない『第三極』が必要」との立場だ。
幸福実現党公認の安部公人氏も立候補を予定している。
3267
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千葉9区
:2009/08/09(日) 17:59:45
http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000530908050003
【宮城各区の直前情勢】
【3区】郡部でも民主に勢い
2009年08月05日
蔵王連峰から太平洋の沿岸まで。宮城3区を構成する4市9町の総面積は約1850平方キロメートルと、大阪府の約1900平方キロメートルとほぼ同じ。仙台市近郊の都市部から農山漁村の郡部と、地域ごとに性格も違う。
2日、自民党の西村明宏氏が柴田町につくった後援会の事務所開き。出席者から「郡部は厳しい。都市で勝たないと」との声がもれた。同党の選挙では無党派層の多い都市部で他候補を下回っても、支持基盤の厚い郡部で逆転する図式がみられた。
「しかし、今回は……」と農家への直接補償を打ち出した民主党支持の広がりを、出席者は肌で感じていた。
変化したのは07年の参院選から、との見方がもっぱらだ。民主党の岡崎トミ子氏は3区の13市町のうち9市町で得票率が50%を超えた。自民党の愛知治郎氏の得票が岡崎氏を上回ったのは七ケ宿、川崎の2町だけ。その後の安倍、福田、麻生政権の「ごたごた」が追い打ちを掛け、西村氏も「かつてない厳しさ」と認識する。
西村氏が今、訴えているのは、民主党がマニフェストに打ち出した「米国との自由貿易協定(FTA)締結」による「痛み」だ。「貿易の自由化とセットの話。農産物の価格が大幅に下がる」という。この日の事務所開きでも「コメ1俵4、5千円。全額、補填(ほてん)できるのか」と力説した。
一方、民主党の橋本清仁氏が浪人中の4年間、力を入れたのが「自転車遊説」だ。「親方」と慕う小沢一郎代表代行の方針も受け、3区内を自らの足で回り、有権者と直接触れあってきた。「時には民主党への批判も受けたが、年金、医療の問題、生活の苦しさを訴える一人ひとりの声を魂に刻んできた」
先月18日、岩沼市につくった後援会の事務所開きには、自転車遊説の「師匠」、河村たかし名古屋市長も駆け付けた。河村市長は名古屋弁でまくしたてて笑いを取りながら、足で回って声を聞いてきた橋本氏を評価し、「庶民革命」を訴えた。橋本氏も「安心して暮らせる日本を取り戻す」と訴え、終了後は雨の中、ともに自転車に乗って遊説活動を続けた。
西村、橋本両氏が立候補するのは今度が3度目。ともに初めて立候補した03年、票差はわずか242。誤差の範囲と言われた大接戦で、橋本氏も比例区で復活当選した。05年は小泉人気に乗り、西村氏が約2万票の差をつけて圧勝した。
過去2回との違いは今回、共産党が候補者を立てないことだ。03年の1万1915票、05年の1万1256票がどう動くか。「橋本氏に有利」とみられているが、その影響が関心を呼ぶ。
西村氏は先月24日、白石市で開かれた公明党の国政報告会に出席。同党の比例東北ブロックでの2議席獲得への協力を表明し、出席者の「選挙区は西村。比例は公明」の合唱の輪に加わった。
もう1人の立候補予定者である幸福実現党の小林睦明氏は岩沼市内に事務所を構え、支持拡大に努めている。
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千葉9区
:2009/08/09(日) 18:00:24
http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000530908070001
【宮城各区の直前情勢】
【4区】農村部、自民に反旗
2009年08月07日
県内有数の穀倉地帯である大崎市などの内陸部と、水産業が盛んな塩釜市などの沿岸部が選挙区の宮城4区。今回の選挙では、低迷する地域経済の影響が大きくのしかかる。
先月26日。奇(く)しくも同じ大和町で、自民党の伊藤信太郎氏と民主党の石山敬貴氏がそれぞれ集会を開いた。伊藤氏が集まった支持者200人に「大変厳しいが、泥まみれ、血まみれになってもこの地域を守るために戦う」と決意を示せば、石山氏も「安心、安全、あたたかみのある社会を実現させるために、国会へ送り出してほしい」と支持者400人に頭を下げた。
両氏は05年の前回選挙に続く対決だ。前回は伊藤氏が各地で満遍なく票を集め、石山氏に3万5千票以上の大差をつけた。
今回も伊藤氏は父で元衆院議長の故・宗一郎氏から受け継いだ強固な地盤と支援組織をフル回転させての総力戦で臨む。だが自民党への逆風は「金城湯池」とされてきたこの選挙区でも吹きやまない。
特に農業政策で党の対応が後手に回ったことで、大きな支持基盤だった農村部で思わぬ“反乱”に遭っている。
「今回は民主党に入れる」と拒絶する支持者が少なくないのだ。陣営は「外務副大臣としてWTO(世界貿易機関)の農業交渉で日本の農家を守るための仕事をしてきたのに、それが十分に伝わっていない」とこぼす。
こうした中、伊藤氏は早朝から国道沿いで、通勤するドライバーに向けて声を張り上げる。スマートさが売りの伊藤氏のなりふり構わぬ行動に、支援する自治体首長は「これまでは『遺産』でやってこられたが、もうそれだけでは通用しないということ。危機感ありありだ」と話す。
雪辱を期す石山氏は、出身地の加美町を中心に農村部で勢いをつけている。前回は立候補表明が公示1カ月前と出遅れたが、その後の4年間、各地で毎朝街頭に立ち、知名度アップに努めてきた。
農家出身で研究者として稲の改良に従事していた経歴から、「生産者と生活者の視点から農政改革で地域再生を図る」と訴え、農家票をつかみつつある。自ら「おにぎり王子」と名乗って、こまめにミニ集会を開き、39歳の若さと行動力を無党派層にもアピールする。
しかし、伊藤氏が強いとされる沿岸部への食い込みはもう一歩のようだ。
「水産業者も疲弊しており、自民党政権への不満は予想以上に大きい」と陣営は見るが、強力な保守地盤を切り崩すまでには至っていない。この地域の票の伸びが勝利には不可欠と、重点的にてこ入れする構えだ。
共産党の加藤幹夫氏は4度目の国政挑戦。「小泉政権以来の4年間で、ここまで格差が拡大した」と弱者に配慮した政策の実現を訴える。塩釜、大崎両市など都市を中心に街頭演説や支持者回りをして、党勢拡大を目指す。
このほか幸福実現党の村上善昭氏も立候補を予定している。
◇
3269
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千葉9区
:2009/08/09(日) 18:01:01
http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000530908080001
【5区】市長選しこり波乱の芽
2009年08月08日
宮城5区は、小泉旋風が吹き荒れた05年の前回選挙の際、県内で唯一、民主党が勝った選挙区だ。
今回は、その民主党の安住淳氏が5期目をめざすのに対し、自民党の斎藤正美氏が3度目の挑戦をする。
「マンネリ化した自民党には、1回休んでもらわねば」(自民党支持の男性会社役員)、「官主導の社会を政権交代で変えてほしい」(無党派の女性会社員)、「閉塞(へい・そく)感があるので、政権交代という言葉にひかれる」(無党派の男性店員)。
町で聞く声は、自民党への逆風、民主党への順風を感じさせる。だが地元の選挙区となると、街頭などで接する立候補予定者の顔が浮かぶせいか、「風」で投票するとはかぎらない。石巻駅前のデパートが撤退したのに象徴される地域経済の停滞は、現政権への失望と同時に地元選出議員への不満にもつながる。
「いつも逆風のなかでの選挙しかやったことがない」と言う安住氏。斎藤氏を意識しながら「官僚におもねり、おこぼれをちょうだいする陳情型の政治家が出る幕は、今の中央の政界にはない」と言い切る。
一方の斎藤氏も安住氏を念頭に「この地域は長年にわたって国政の光が当たっていない」と指摘。「自民への逆風はあるが、自民とか民主とかではなく、私が国政に出て、みなさんの思いを伝えると訴えている」と言う。
今のところは順風を受ける安住氏が有利とみられている。ただ、5区のなかで最も有権者が多い石巻市で4月にあった市長選のしこりが残っているという見方もある。
市長選は現職と新顔の一騎打ちだったが、民主党の基盤のひとつである連合が新顔を推したのに対して、地域の安住後援会は現職支持が多かった。一方、斎藤氏は新顔を支援したため、新顔を支持した市議のなかで前回は安住氏を支援した一部が斎藤氏の支持に回ることになった。
「中央が政権交代なら、ここは『選手交代』だと、商工団体も動き始めた」と、斎藤氏支持に回った市議のひとりは言う。さらに「地域の声を中央に反映させるには議員の数が多いほうがいい。惜敗しても比例区で復活当選させるよう、斎藤票の上積みを訴えている」と話した。
対して安住氏支持の市議は「新顔が勝った市長選の影響は3カ月で消えた」とし、前回の厳しい選挙でも安住氏が斎藤氏に1万票の差をつけたことから「今回、それより悪くなる要素は何もない」と強調。若い世代の無党派層も今回は民主に傾くと読む。前回、7千票強を獲得した共産党が候補者擁立を見送ったことで「かなりの共産票が安住氏に流れるとの期待もある」と言う。
公明党を支える創価学会票の多くは斎藤氏に流れるとみられるが「どれだけ上積みできるかは、公明党の締め付けもきついので、斎藤支持者の中から比例を公明と書く人の数次第。牡鹿半島など地縁の強い地域では安住支持者も多い」と、ある県議の後援会役員は語る。
ほかに幸福実現党の菊地謙氏が立候補する予定だ。
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千葉9区
:2009/08/09(日) 18:01:45
http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000000908090005
総選挙)小野寺と菅野の事実上一騎打ち
2009年08月09日
沿岸部の漁業基地と内陸部の穀倉地帯からなる宮城6区。民主党が県内で唯一、候補者を立てず、社民党の菅野哲雄氏に選挙協力する。対する相手は05年の前回選挙と同様、自民党の小野寺五典氏。2人とも気仙沼市の出身だ。
保守色の強い土地柄だが、小野寺氏が自民への逆風をどれだけしのげるか、菅野氏が反自民票をどこまで取り込めるかが注目される。
先月30日、市内の小野寺氏の事務所開き。「こんなに多くの人が来たのは初めて。『厳しい』と集まっていただいたと思う」。支持者約200人を前に小野寺氏はあいさつし、危機感をにじませた。
「厳しい風が吹いているのは『総理が不人気だから、自民に飽きたから』ではない。魚が安い、米価は上がらない、林業、畜産も採算がとれない。こうした明日への不安が逆風になっている」と分析。大切なことは「未来は太陽が輝く、そんな政策を皆さんに示し、実行していくことだ」と強調した。
魚資源の枯渇を憂える支持者が「このままだと漁船がなくなる。国の水産政策、外交に頼らざるを得ない」と訴える場面もあり、切迫感を感じさせた。
衆院解散の前日、南三陸町の小さな漁港で7、8人の漁師が集っていた。話題は自民批判だ。「もう自民は嫌だ」との声が聞かれる一方で、「でも五典さんは……」とことばに親しみがこもる。人気は根強い。
前回は菅野氏に5万票以上の大差をつけ、過去3回の選挙で最高の10万票台を獲得した。しかし、陣営幹部は「今回は伯仲する」とみる。地元市議らを交えてこまめに国政座談会を開くなど、地盤の引き締めに懸命だ。
対する菅野氏の命運は、民主党がいかに力を尽くすかにかかっている。
先月22日、連合宮城仙北地域協議会が菅野氏を招き、登米市内で開いた集会。あいさつに立った民主党県6区総支部の太田博幹事長は約150人の労組員を前に、「(選挙協力へ)具体的に取り組んでいく」と明言した。
菅野氏は「しっかりした新政権をつくるには社民が二ケタ当選を確実にし、(自らも)この選挙区で勝ち上がることだ」と決意を述べた。
民主党との選挙協力について菅野氏は、前回は同じ選挙区に候補者は立てないという約束にとどまっていたが、今回は「かなり進んだ」と意を強くする。衆院解散のその日から、気仙沼市役所前で街頭演説をするなど反自民票の獲得に必死だ。
一方、「2大政党で流れていくことに、すごい危機感を持っている」とも話す。自民と民主の対立構図が際立つことで、社民党の存在が陰に隠れてしまいがちだからだ。
社民党は前回、比例東北ブロックで1枠を得て菅野氏が復活当選したが、今回は、その枠を維持できるのかという指摘もある。菅野氏は「自分には厳しい闘い。情勢を分析しながら、ひたすらお願いするだけ」と話している。
幸福実現党の氏家次男氏も立候補を表明している。
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千葉9区
:2009/08/09(日) 18:03:45
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20090807ddlk04010138000c.html
選択:情勢分析 ’09衆院選/上 1区/2区 /宮城
解散から投票日までの期間が戦後最長となる今回の衆院選は、18日の公示前から各陣営が激しい前哨戦を繰り広げている。麻生内閣の支持率低迷という「逆風」から巻き返しを図る自民、政府与党への不信を追い風に政権交代を訴える民主、両党のはざまで存在感を示そうとする他の候補−−など選挙区情勢を3回に分けて報告する。【伊藤絵理子、比嘉洋】
■1区(仙台市青葉区、太白区)
◇浮動票の行方が左右
「風を最もよく反映する」と評され、浮動票の行方で当落が大きく左右される宮城1区。05年衆院選で1972票差、惜敗率98%の激戦を制した自民前職・土井亨氏(50)と民主前職・郡和子氏(52)=比例復活=が再び相対する。両陣営が鍵としているのが、無党派層の取り込みだ。
土井氏は、自民党への逆風は「厳しい状況」といい、公示前は中小企業経営者ら旧来の支持層の「自民離れ」を食い止めようと躍起だ。無党派層対策は公示後の街頭演説で浸透を図る戦略だ。
今回は初当選後に築いた後援会が長い選挙戦を強力に支える。県議時代は若林区が地盤で、前回の選挙中は「あいさつ回りするあてもない空白の時間帯が結構あった」(土井氏)が、今回は支持者らの会合で公示前のスケジュールは埋まった。西部の農村部には既に手応えを感じている。
郡氏は、アナウンサーを長年務めた知名度を武器に、街頭演説を地道にこなし、無党派層の取り込みを図る。4年間の厚生労働委員としての経験から、自民党政権の年金問題や医療問題、障害者福祉などの矛盾点を指摘し「やさしい社会」を主張。最大の支援組織・連合に加え、父や祖父が特定郵便局長だったことも前面に押し出し、「全特(全国郵便局長会)」などの郵政票を固めている。
共産党公認の角野達也氏(50)は、党支部単位での集会や演説会をこまめに開き、組織票を固める。党本部の方針で今回から比例代表選挙に重点を移した影響がどう出るかが注目される。他に、無所属の山形大院生の矢島卓臣(たかおみ)氏(26)、幸福実現党の遠田敬一氏(58)が出馬を予定している。
■2区(仙台市宮城野区、若林区、泉区)
◇鍵は泉区新興住宅地
自民前職・比例東北代表の前職、中野正志氏(61)と民主新人・斎藤恭紀氏(40)の事実上の激しい一騎打ちになりそうだ。大票田の泉区を中心に新興住宅地の票をいかに取り込むかが鍵を握る。
比例で復活当選した03年以来となる小選挙区に臨む中野陣営では、事務所の秘書9人と事務所OBの県議らが綿密な下準備を進めてきた。07年参院選では同党の愛知治郎氏(40)の支持を要請する電話で党の支持層もリストアップ。出来上がった名簿は今も票固めの必需品になっている。
若い秘書らを通じ、3年前から若者の飲み会の席へも積極的に飛び入り。手応えを得ており「若年層の票には自信がある」(秘書)。事務所側は「逆風は弱まっている」と見ており、衆院議員3期の経験に基づく政策論争で巻き返しを図る。
対する民主は、民間放送局の人気気象予報士、斎藤氏を擁立。斎藤氏は昨年4月の出馬表明から1年4カ月、「政権交代日本晴れ」を合言葉に自転車で選挙区をくまなく回った。事務所は泉区と宮城野区の境界付近の泉区南光台に設置。窓に「今日のお天気」を掲示するなど、気軽に立ち寄れる雰囲気作りにも工夫を凝らす。
自民対民主の構図が固まる中、無所属から出馬予定の佐藤豊氏(56)の得票が注目される。落選はしたが、07年県議選では7081票を集めた。佐藤氏は旧民主党役員を務め、民主党のかつての同志。新党結成を模索する渡辺喜美元行政改革担当相らとの連携も示唆する。民主党の支持層に食い込むと予想されるが、同党の県連幹部は「何の影響もない」と強気。幸福実現党からは安部公人氏(41)が立候補する予定。
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千葉9区
:2009/08/09(日) 18:04:18
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20090808ddlk04010119000c.html
選択:情勢分析 ’09衆院選/中 3区/4区 /宮城
■3区(白石市、名取市、角田市など)
◇共産票取り込みカギ
自民前職・西村明宏氏(49)、民主元職・橋本清仁氏(38)が3度目の激突となる見通し。03年衆院選では242票差で西村氏が超接戦を制し、惜敗率99%超の橋本氏が比例復活当選した。自民党が「郵政民営化」を掲げた05年衆院選では、追い風を受けた西村氏が1万9766票と差を広げ、橋本氏は2度にわたり苦杯をなめている。
今回の選挙は、3区内でも自公政権への不満を背景に民主が優勢とされる。柴田町で2日行われた事務所開きで、西村氏は「(242票差だった)初当選の時より厳しい選挙」と危機感をあらわにした。出席した農政連関係者は、民主党が打ち出した戸別所得補償制度の影響を挙げ「農村票の流出をいかに食い止められるかにかかっている」と漏らす。逆風の中、陣営は景気対策など2期6年の実績と人柄を訴えていく戦略だ。
一方、橋本氏は03年衆院選から6年間、徹底した「自転車街頭」を展開。7月18日の事務所開きでは人気の高い民主党元衆院議員の河村たかし名古屋市長が応援に入り、2人で自転車を走らせた。橋本氏は「4市9町をくまなく回り、多くの声を魂に刻んできた」と自信をみせる。候補を立てない共産党の約1万票とされる基礎票を取り込もうと躍起だ。
3区は県内小選挙区6区のうち最多の13自治体で構成され、広域連合としての結びつきも強い。各首長は、道路整備をはじめ地域経済に直結する政策の継続性を求めており、今後の動きが注目される。
幸福実現党からは新人の小林睦明氏(38)が立候補する予定。
■4区(塩釜市、多賀城市、大崎市の一部など)
◇農村票の行方が焦点
港町から山あいの農村地帯まで広がる4区は、自民前職・伊藤信太郎氏(56)と民主新人・石山敬貴氏(39)が2度目の顔合わせで激しく票を争う。前回は衆院議長を務めた父・故宗一郎氏の地盤を引き継いだ伊藤氏が次点の石山氏に3万6000票近く差をつけて3選を果たした。だが、今回は「盤石」とされた伊藤氏が苦境に立たされている。4区内選出の自民党県議は「危機というより、現時点では負けている」と口調はさえない。
農村部では3区と同様に民主が掲げる農家の戸別所得補償制度の人気で“自民離れ”の傾向が進む。元々、大崎出身で農家の石山氏は内陸部に支持者が多く、完敗した前回選挙でも旧古川市で善戦し、加美町では勝った。副外相などの公務で地元を離れがちな伊藤氏とは対照的に、落選後は4年間あいさつ回りを重ね、支持を広げた。
伊藤氏は地盤が「強すぎた」(自民党県議)こともあり、選挙で苦労した経験に乏しい。ただ、石山陣営にとって民主党が今回のマニフェストに米国との自由貿易協定(FTA)の締結を盛り込んだことはマイナス材料になりそうだ。同じ自民党県議は「外交の知識を生かして、FTAの件で民主党を突いていけばまだ巻き返せる」と強気に語った。
前回、比例東北ブロックの当選者14人のうち13位で辛くも1議席を確保した共産党は、比例代表での得票に力を注ぎ、新人の加藤幹夫氏(45)は県全域で選挙活動を展開する。
幸福実現党は新人の村上善昭氏(36)が立候補する予定。【豊田英夫、伊藤絵理子、小原博人、渡辺豊、比嘉洋】
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千葉9区
:2009/08/09(日) 18:04:49
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20090809ddlk04010061000c.html
選択:情勢分析 ’09衆院選/下 5区/6区 /宮城
■5区(石巻市、東松島市、大崎市の一部など)
◇石巻市長選、どう影響
県内第2の大票田・石巻市を中心とする5区は、民主前職・安住淳氏(47)と自民新人・斎藤正美氏(54)が3度目の顔合わせとなる。05年衆院選では9720票差で安住氏が勝利した。石巻市では4月の市長選で現職の土井喜美夫氏が敗れ、無所属の亀山紘氏が初当選。この間、土井、亀山両氏と安住、斎藤両候補予定者の支持層が入り交じって従来の構図が変化しており、衆院選への影響が注目される。
安住氏は党国対委員長代理を務める傍ら、週末は地元でこまめにミニ集会を開き、地道に支持者拡大と後援会組織の基盤固めを進めてきた。民主党への追い風も後押しする。一方、懸念材料には過去2回の衆院選で支援を受けた土井氏の市長選落選の影響がある。安住氏は市長選で中立を保ったため、陣営は「影響はない」と説明している。ただ、後援会組織の一部が亀山氏支持に回り分裂した経緯があり、組織固めが急務だ。
対する斎藤氏も、地区ごとのミニ集会を精力的に開催。小池百合子元環境相や菅義偉党選対副委員長ら著名な政治家も積極的に応援に入っている。7月26日の選対本部発足式では、市長選で支持した亀山市長が姿を見せ「あいさつというより応援させていただく」と明言。石巻商工会議所の浅野亨会頭も「民主党が政権交代というなら5区の石巻は選手交代だ」と強力に支持する。重厚な布陣を整えた陣営は「勝算は十分」と党への逆風をはね返す意気込みだ。
幸福実現党は、新人の菊地謙氏(47)が立候補する予定。
■6区(気仙沼市、栗原市、登米市、大崎市の一部など)
◇民主空白区、協力が焦点
6区は自民前職・小野寺五典氏(49)と社民前職(比例代表)・菅野哲雄氏(60)がぶつかる。6選挙区中唯一、民主が候補を擁立しない「民主空白区」だが、菅野氏は民主との協力態勢を構築しており「自民批判の受け皿」を目指す。
小野寺氏は前回、10万票を超える票を獲得し、菅野氏にダブルスコアで完勝した。しかし今回は「小野寺とは書いても、自民とは書かないという支持者が多い」と、陣営は「逆風」に気を引き締める。
気仙沼市出身の小野寺氏は昨年から重点的に内陸部を歩き、衆院解散後も登米市などで数十回のミニ集会を開催。同時に大票田の気仙沼市でも票固めを進め、9日に開催する国政報告会には林芳正経済財政担当相が応援に駆けつける。正式に推薦を決定した公明党からも県議らが出席し「選挙区は小野寺、比例は公明」との思惑がにじみそうだ。
一方、前回、小野寺氏に破れ、比例代表で復活した菅野氏。今回は自民への逆風に加え、内陸部に強い民主の大石正光参院議員の秘書が支持者まわりに同行するなど、民主との選挙協力が一歩踏み込んだ形となった。郵政民営化に反対して結党された国民新党の推薦を得て、郵政票を取りまとめる「郵政政策研究会」も推薦。社民県連は「前回に比べプラスが大きい。前回は約5万票だったが、今回は9万票に近づきたい」と意気込む。公示後の20日には福島瑞穂党首、23日には村山富市元首相が気仙沼などに入り、テコ入れする。
幸福実現党は新人の氏家次男氏(61)が立候補する予定。【石川忠雄、高橋宗男、伊藤絵理子】
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千葉9区
:2009/08/09(日) 18:06:31
http://mytown.asahi.com/tokushima/news.php?k_id=37000280908070001
’09年 衆議院選挙 とくしま
「仙谷党」に保守照準
2009年08月07日
7月25日 香川2区▽27日 愛媛3区▽31日 香川1区▽8月5日 神奈川11・15区▽10日 高知3区……
6期目を狙う民主前職仙谷由人氏(63)。事務所の日程表には県外での予定が並ぶ。テレビ出演も多く、知名度の高い仙谷氏には、他の選挙区の民主党陣営からの応援依頼が相次ぐ。県内でも2、3区にいることが多い。
仙谷氏は自民が圧勝した05年の衆院選でも過去最高の6万8千票余を獲得。四国の選挙区唯一となる民主の議席を守った。96年の小選挙区制導入以来、連続当選。母校・城南高の同窓生を中心とした後援会は、自民の支持基盤である商工、医療関係者も取り込み、他陣営から「仙谷党」と呼ばれる。仙谷氏は「政権交代のためには徳島で3議席、さらに四国全体でも勝たなくては」と意気込む。
中選挙区時代の93年の衆院選では、優勢を伝えられながら落選した。仙谷氏は「事務所に人が少ないのが不安。時間があったら事務所に立ち寄って支援を呼びかける電話をかけてください」と集会で支持者らにお願いしている。
□
「今回の選挙は私の人生をかけた大勝負。まさに背水の陣の気持ちで死にものぐるいで頑張っている」
2日、徳島市内であった総決起大会で、自民前職の岡本芳郎氏(65)は約800人を前に気合を込めた。昨秋、支持者の集会では「最後の戦い」と断言。比例四国ブロック単独で立候補した03年を除き、00、05年の2回は徳島1区で敗れており、今回もし勝てないと事実上の引退宣言となる。
前回は選挙区で敗れたとはいえ、比例区で復活当選した。しかし今回は各地で自民候補の苦戦が伝えられ、これまでの「指定席」が用意されているわけではない。自民党県連幹部も、「選挙区で負けても復活当選というわけにはいかない」と危機感を募らせている。
解散後は選挙区内の全地域を回り、仙谷氏に近いと言われていた県医師会幹部とも接触。陣営幹部は「いつもなら仙谷さんが来ているのに今回は来ていないという所が、一軒一軒回るとまだまだある。仙谷党といえども盤石ではない」と話す。
□
危機感を募らせる自民の足元を揺るがしているのが無所属新顔の岡佑樹氏(32)だ。6日夜、徳島市内の集会では「与野党関係なく今までの政治不信をつくってきた政治家を変えなくてはならない」と訴えた。
元自民党県連副幹事長の岡孝治・徳島市議の長男。岡市議は05年の衆院選、07年の参院選で自民党陣営の参謀を務めたが、今回は離党し佑樹氏の支援に力を注ぐ。また、08年の徳島市長選で岡市議の支援を受けた原秀樹市長についても岡事務所は「うちを向いている」と受け止める。
岡氏は、郵政民営化に反対して自民を離党した平沼赳夫・元経済産業相のグループに所属しており、平沼氏の秘書が徳島入りして郵政関係者に支援を求めた。郵政関係者は民営化以降、仙谷氏を支持してきたが、岡陣営は切り崩しを狙う。仙谷氏は「若い陣営の場合、わーっと上がってくる可能性がある」と警戒している。
□
共産新顔の古田元則氏(61)は4日午前6時半から約2時間、徳島市の吉野橋で朝立ちをした。昨年10月21日から市内15カ所で始め、220日目。「通行車がクラクションを鳴らしたり、あいさつしてくれたり反応はいい」と手応えを感じている。
立候補を表明した07年11月以来、街頭演説は3300回を超えた。最近は「建設的野党」の必要性を訴えている。「政権交代した後で誤りを正しながら、国民の要求を実現するには、共産の議席も増えていることが大切だ」と主張する。
幸福実現新顔の近藤彰氏(27)は街頭演説などで、消費税の撤廃を訴えている。
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千葉9区
:2009/08/09(日) 18:07:04
http://mytown.asahi.com/tokushima/news.php?k_id=37000280908080001
’09年 衆議院選挙 とくしま
徳島2区ルポ 自民、細る集票の手足
2009年08月08日
「まさに大暴風雨。鉄砲のように降る雨をしのぎ、風に向かいながら一歩一歩、歩いている」
1日、鳴門市での演説会で、自民前職山口俊一氏(59)は支持者を前にこう切り出した。昨年9月から麻生太郎首相の補佐官を務めるが、「いっぺん政権を替えてみたらどうか」という地元の声が耳に入る。10日には麻生首相が全国遊説のため来県する予定だ。陣営は「首相が直接、政策を訴え、有権者に理解してもらいたい」と期待する。
7期目を狙う山口氏は、05年の衆院選では郵政民営化法案に反対して離党。今までで一番危ないと言われながら、自民の「刺客」七条明氏(58)らに1万5千票以上の差をつけて圧勝した。今回は復党し七条氏とも「手打ち」し、保守分裂は表面上、回避された。
□
三好市の旧池田町出身で、県議時代から県西部に強固な地盤を持つ。しかし市町村合併が進み、選挙区内の首長はこの4年で16人から10人に減った。議員も約4割減り山口陣営の集票の手足は細る。合併でなくなった町の元町長は「町長でなくなったらもう義理もない。前のように動くつもりはない。そもそも町長から支持者へというタテ系列が機能しなくなりつつある」と打ち明ける。
さらに選挙の際には支持母体となって自民の票を集めてきた、建設業界の弱体化が追い打ちをかける。業界には、小泉政権時代の改革が公共事業の激減につながっているという不満がある。これまで山口氏の支援を続けてきた建設会社長は「リストラで社員が減り、選挙で動く余裕もない」と話す。
この「逆風」に山口氏は陣営の選対会議で言い切った。「これまでは他党や相手候補のことを言ったことはないが、今回ははっきりと申し上げる」
□
小雨が降る中、戸数約230戸の山あいにある集落の集会場に、50人以上の高齢者が集まった。7月31日にあった民主前職高井美穂氏(37)の集会。前原誠司党副代表が駆けつけ「この集落は存続し続けるかどうかの瀬戸際。安心して生活できるよう私たちにやらせてください」と訴えた。高井氏も一人ひとりと握手し「みなさん、元気やねえ」と声をかけた。
高井氏は集会後、居残る人たちの輪に入り耳を傾けた。農業の男性(77)は「今まで自民党の選挙のために動いてきたが、国会議員がこの地区まで来たことなんかない。高井さんは3回も4回も来て握手してくれる」と話した。
高井氏は選挙区で4回目の挑戦。これまで比例四国ブロックでの復活と繰り上げでの当選をしたが、選挙区では山口氏の壁に阻まれ続けた。
ベテランの民主前職仙谷由人氏(徳島1区)から「選挙戦術」を学んだ。選挙区の隅々まで足を運び、多い時は1日に200〜300軒の個人宅にあいさつ回りをする。そのなかで、熱心に話を聞いてくれる人や応援してくれる人を見つけては、各地に後援会を築いてきた。
追い風に乗る高井氏だが、公示日が近づくにつれ、陣営に不安が募る。「自民党は最後になって地力を発揮する。ふたを開けるまでわからない」
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幸福実現党の梅本芳郎氏(47)は鳴門市を中心にあいさつ回りをしながら消費税の廃止、憲法9条改正などを呼びかけている。
3276
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千葉9区
:2009/08/09(日) 18:07:59
http://mytown.asahi.com/tokushima/news.php?k_id=37000280908090001
’09年 衆議院選挙 とくしま
風吹けど「甘くない」 3区
2009年08月09日
「私のルーツは旧美郷村です。亡くなった父は17代目でした。村の山猿でした」。2日夜、阿南市で開かれた会合で自民前職後藤田正純氏(40)が語り始めると、300人を超える支持者の表情が緩んだ。05年の前回の衆院選直後に亡くなった大叔父の後藤田正晴・元副総理との縁にも触れ「私の政治の原点は地方をどう守るかなんです。道路がないと、企業が来てくれません。限られた財源をどう分捕ってくるかも政治の力です」と強調した。
解散前の7月、徳島市内の料理屋に自民系の県議24人が集まった。徳島1、2区の陣営に続き、情勢を話し始めた後藤田氏の後援会幹部の表情は厳しかった。
「どなたが出ても自民の公認を取れば5万票前後はある。うち1万が、今回は向こうへ移っている。民主に一回やらせてみよう、という人たちです。そこを説得してほしい」
それから1カ月足らず。小松島市内の事務所開きに、後援会関係者や県議、3区の首長ら約50人が顔をそろえた。
「しっかりとした足跡を残すことを、父は正純に期待していました」。生前の正晴氏の言葉を引きながら支援を訴えたのは、東京から駆けつけた正晴氏の長男で政治にかかわっていない尚吾氏だった。「正晴さん時代からの支持者に、事務所の危機感をわかりやすく訴えるためにお願いした」と後援会幹部は話す。
県西部のある首長は言う。「地方はぬくもりをいただいている。後藤田を落としてはならんのです」。28あった旧市町村単位の後援会の多くは、市町村合併後もそのまま残る。引退した旧町村の首長らも加わって、組織がフル稼働し出した。
□
民主新顔の仁木博文氏(43)は過去2回、全市町村で後藤田氏に敗れた。しかし、自民への風が吹いた前回の「郵政選挙」でも前々回より票を伸ばし、3万6千票あった差を2万8千票差に縮めた。今回が最後の挑戦、と公言している。
「東京から帰って選挙に出ている人に、徳島3区で暮らすみなさんの隅々の生活がわかるでしょうか」
解散翌日の7月22日。吉野川市で開かれた3区立候補予定者の公開討論会で、仁木氏は徳島入りしたばかりの後藤田氏を痛烈に皮肉った。「失うものはない」となりふり構わぬ姿に、「変えてほしい、という思いが乗り移った」「オーラが見える」と支持者はたくましさを感じている。
8月最初の日曜、阿南市内のホールで開かれた民主党県連の総決起集会は事実上、仁木氏の集会となった。会場からあふれる1300人超の支持者に、医師でもある仁木氏は声を張り上げた。「医療の現場、この10年間で変わりましたか。変わっていない現実があるんです」
陣営は民主党への風を感じている。前回は吉野川市で100枚ほどしか張れなかったポスターは、10倍に増えた。後藤田正晴氏の出身地、吉野川市の美郷地区を街宣車で回っていても、「がんばれ」と家から飛び出してくる人がいるという。
ただ、「風だけで勝てるほど甘くはない」と陣営幹部は言う。前回6千票差をつけられた吉野川市と、石井、神山両町を含む地域では、元県議らを中心に07年の参院選前に選対を組織した。その後、山川、鴨島など合併前の旧町単位でも、元首長や労組関係者らが集まって20人前後の後援会ができた。前回までは集会も開かなかった勝浦町や、海部郡などにも次々に後援会が立ち上がっている。
□
幸福実現新顔の小松由佳氏(27)は、13市町にまたがる広い選挙区に浸透を図るため、街頭演説やあいさつ回りをして消費税の廃止や憲法9条改正などを訴えている。
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千葉9区
:2009/08/09(日) 18:10:54
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukui/news/20090806-OYT8T01166.htm
自民揺らぐ保守王国
議席死守へ組織結束
「何としても反転攻勢に向かっていかなければならない」。7月19日に開かれた自民党福井市支部の定期大会。あいさつに立った県議の前田康博は自らに言い聞かせるように、会場を埋めた支持者約200人に語りかけた。「過去の経緯は水に流し、団結していきたい」と話す前田には、ようやく県内の体制をここまで固められたという思いがあった。
2003、05年の過去2回の衆院選で分裂選挙を余儀なくされた自民党。中でも前回選は、“郵政造反組”として離党を迫られ、福井1区から無所属で出馬した松宮勲を、前田を含む多くの県議が支援した。
その際のしこりは様々な局面で残り続けた。だが、来るべき衆院選を見据え、分裂していた県議会の自民党系2会派と、1地域1支部という党の原則に反して並立していた福井市内の二つの支部は昨年、相次いで一本化に成功した。その裏には、県連会長を務める参院議員山崎正昭らの強力な働きかけがあったという。
「党の選挙対策委員長だった古賀(誠)さんから直接、稲田朋美の支援を要請されたよ。選挙に勝つためにはそれしかないと」。ある県議が明かす。前田も今回、松宮を破った稲田の選対本部長を務め、結束を推し進める。すべては、かつてない自民党への逆風の中、福井1〜3区で独占している議席を死守するためだ。
だが、結束を演出する党内の空気を凍り付かせるような場面が、7月5日に開かれた県連定期大会であった。立候補予定者3人が壇上での決意表明に臨む中、福井2区から出馬を予定する山本拓は顔を紅潮させ、声を上ずらせながら〈総裁選前倒し論〉を繰り返した。会場からは激しいヤジが山本に対して飛び、緊張感が漂った。
大会終了後、記者団から山本発言の感想を問われた山崎は「私は批判もしませんし、賛同もしません」と述べながらも不快感をにじませた。努めて平静を装った山崎。だが、会場を後にする際、「さざ波で済めばいいが」とつぶやいた。
強大な集票力を誇り、県内の議席を独占してきた自民党の足元が今、大きく揺らいでいる。“保守王国”と称される県内の議席を守れるかどうか。組織の結束力が試されている。
◇ ◇
「政権選択」をかけて行われる今回の衆院選。30日の投開票日が23日後に迫り、事実上の選挙戦に入っている。真夏の決戦を前に、県内の主な政党の現状を報告する。(文中敬称略)
(2009年8月7日 読売新聞)
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:
千葉9区
:2009/08/09(日) 18:11:28
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukui/news/20090807-OYT8T01179.htm
民主野党共闘を強化
連合懸け橋 総合選対も
小雨の降る中、福井市内の路上が異様な熱気に包まれた。7月18日に開かれた連合福井の総決起集会。約2000人が詰め掛け、民主、国民新、社民の各党関係者や立候補予定者が顔をそろえた。中央の壇上で、民主党県連代表の笹木竜三が「今度の選挙では、与党と野党がひっくり返ります。福井だけが、新しい野党となる自民党の多い県になっては恥ずかしいですよ」と呼びかけると、大きな歓声が上がった。
「政権交代を見据え、民主党と国民新党の懸け橋になりたい」。衆院解散後の7月21日に国民新党を離党し、民主党入りした糸川正晃は、県庁で開いた記者会見で晴れやかな表情で語った。野党共闘の象徴的存在による連携強化宣言だった。
糸川の民主党入りは、同党の最大支持団体である連合福井が昨年から強力なラブコールを送り続け、ようやく実現した。「民主党からはおおっぴらに言えないから、連合福井が働きかける形をとった」と関係者が振り返るように、野党共闘態勢は連合福井が各党の橋渡し役を務める形で構築されてきた。
2007年12月、民主、国民新、社民の3党に連合福井が加わって選挙協力を進める「4者懇談会」を設置。昨年7月には規制緩和による格差社会の是正などを盛り込んだ政策協定も締結した。選挙準備を着々と進めてきており、民主党県連は「全国的にみても野党共闘の象徴的な存在」と自画自賛する。
自民党の敵失も相次ぎ、全国的に追い風が吹く民主党。“小泉旋風”に襲われた前回選では、後援会や支持団体間の連携の不徹底といった反省材料も露呈した。今回は4者懇談会で各選挙区をバックアップする「総合選対」を置き、手薄な地域を補う態勢を組んでいる。
集票力の弱さを指摘されてきた郡部対策にも力を注いでおり、連合福井事務局長の山岸克司は「郡部ではこれまでにない好反応だ。あとは若者の心をどうやってつかむか」と一定の手応えを口にする。
県内では、小選挙区制度が導入された1996年以降、自民党がほぼすべての議席を獲得している。民主党は早くも代表の鳩山由紀夫と代表代行の小沢一郎が相次いで県内入りし、てこ入れを図った。追い風にあおられ、県内の議席もオセロゲームのようにひっくり返るだろうか。(文中敬称略)
(2009年8月8日 読売新聞)
3279
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 18:12:06
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukui/news/20090809-OYT8T00097.htm
決戦の夏 衆院選2009ふくい 共産 埋没を懸念<下>
雇用問題 存在アピール
来る日も来る日も福井市内などの街頭に立ち、現行の年金や福祉、医療などの各制度の問題点を指摘する。自民党でも民主党でもない“確かな野党”の存在意義を声高に訴える。共産党公認で1区から出馬する金元幸枝。今回が7度目の国政挑戦となる。出勤途中の車内から手を振る有権者も時折見られるが、多数は金元の姿に目もくれず、通り過ぎていく。
自民と民主の2党による“政権選択選挙”に注目が集まるほど、小政党の存在が埋没してしまう――。そんな危機感を抱く関係者は多い。
共産党は、昨秋からの経済情勢の悪化で顕在化した非正規雇用問題に対する取り組みをアピールすることで、存在感を示そうしている。党県委員会副委員長の佐藤正雄は「有権者との対話を通じ、労働者派遣法の抜本改正などを訴えることで若者の支持を呼び込みたい」と語る。
福井市内で7日に開かれた同党の演説会。2月に派遣切りされた男性が特別参加し、派遣会社に対して地位保全などを求める仮処分を地裁に申し立てて、「解雇は無効」とする決定を7月に勝ち取ったことを報告した。男性は自らの体験に基づいて非正規労働者を取り巻く実情などを熱っぽく語り、「派遣社員は横のつながりが弱く、団結とは無縁だ。だから、会社にも粗末に扱われるが、泣き寝入りしてはいけない」と強調した。
雇用問題など、暮らしに密着した政策を訴えることに加え、同党は比例選北陸信越ブロックでの議席奪還にも重点を置く。2003、05年の過去2回の衆院選では、あと1歩のところで比例選での議席を取りこぼした。比例選に重複立候補する金元には、県内の比例票を掘り起こすという使命もある。
2大政党化が進む中、少数の民意を受け止める政党は生き残れるのか。今回の衆院選では、小政党の存在意義も問われている。(文中敬称略、この連載は上田友也が担当しました)
(2009年8月9日 読売新聞)
3280
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 18:14:49
http://www2.asahi.com/senkyo2009/news/TKY200908080112.html
選挙プランナー活躍 ポスターにQRコード・口コミ重視
2009年8月9日13時44分
選挙ポスターには携帯電話で撮影するとサイトにつながる「QRコード」、候補者にはストーリー性を持たせ、女性の情報伝播(でんぱ)力に期待――。衆院選に向けて「選挙プランナー」と呼ばれる参謀たちが知恵を絞っている。好感度を上げようと、あの手この手の戦術を繰り出す。
「選挙はファッション」。07年東京都知事選で石原慎太郎氏を3選に導いた選挙プランナーの三浦博史さん(58)は、有権者の目を引く方法にこだわる。
例えばQRコード。最近の選挙ポスターやビラでよく見るが、サイトの閲覧数アップが一番の狙いではない。「QRコードを日常的に使う世代に、『自分たちと同じ感覚の人なんだ』と共感してもらいたい」
夜でも字が浮かび上がる蓄光塗料を使った選挙ポスターも投入する。掲示場でひときわ目立つ。夏の選挙を意識して、訴えを書いたビラ代わりのうちわも配る。「有権者の投票基準は、マニフェストより候補者のイメージで決まる」
「まず後援会員の投票率を上げて」。選挙の戦略作りにかかわって20年という渡辺強さん(48)は、依頼された陣営に助言した。熱心な支援者は、どの陣営も後援会の約3割。この割合を増やすのが鍵という。
「奥の手」もある。衆院解散が取りざたされた昨秋、渡辺さんは「女性の後援会員を20人ほど集めた勉強会を開いて」と、ある陣営に伝えた。対立候補の主張の矛盾や弱点をかみ砕いて教えるのが目的だ。「女性の情報伝播力はすごい。出席者が町内会役員や趣味教室の先生といった影響力の大きい人なら、なお効果が出る」
「手を振り返す有権者には必ず選挙カーを降り、走っていって握手を求めて」。06年滋賀県知事選で当選した嘉田由紀子氏の陣営にかかわった松田馨さん(29)は「一生懸命」「体力がある」という印象付けを狙う。「見ている人は必ずいる。小さなことだが馬鹿にできない」。暑さに弱音をはいた40代の立候補予定者も、今は助言に従っているという。
なぜ立候補し、何をしたいのか。選挙の「ストーリー作り」も重視する。ある元官僚の場合、3時間近く聞き取りをし、「霞が関の欠点を知る自分だからこそ、官僚から政治の主導権を取り戻す」と官僚批判を逆手に取るシナリオをつくった。「一貫したストーリーがイメージになって有権者を動かす」と松田さんは言う。(岡雄一郎)
3281
:
名無しさん
:2009/08/09(日) 18:18:13
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009070500114&genre=A2&area=S00
嘉田知事、分権で支持政党表明へ
「首長連合」は参加保留
次期衆院選の政党支持について話す嘉田知事(大津市・明日都浜大津)
滋賀県の嘉田由紀子知事は5日、次期衆院選で「地方分権の政策に限って評価し、政策を支援するのは知事の責務」と述べ、政党マニフェスト(政権公約)の分権への姿勢で支持政党を決める意向を示した。4日に3政策限定の政党支持を打ち出した橋下徹大阪府知事らの「首長連合」についても「目指す方向は近い」と評価した。
嘉田知事は同日、大津市で開かれた会合のあいさつで「今は(政策を競う)マニフェスト選挙だ。政党への包括的な支持ではなく、対象の政策を限る『部分委託』にする」と述べ、「『超政党』の立場であり、包括的な支援はわたしの信条ではない」とした。
「首長連合」については「何らかの形で必要だ」と理解を示したが、あいさつ終了後に「まだマニフェストも出ていない。政策支持とその中身がどうなるかで決める」と、自身の参加は動向を見極めたうえで判断すると話した。
また、自民党に対し「(分権などの要望を申し入れた)知事会にほとんど何も言ってこず、東国原知事、橋下知事に直接電話してやり取りしているという。どうなっているのか」と不満を表明した。
3282
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 18:19:17
http://mytown.asahi.com/miyazaki/news.php?k_id=46000180908050001
分裂と融和 情勢急変
2009年08月05日
4日午後。自民党宮崎県連の緒嶋雅晃会長(県議)らは、宮崎1区に無所属での立候補を表明している中山成彬氏と、宮崎市内の中山氏の事務所で向かい合った。
非公開で行われた30分の会談後、事務所を出てきた緒嶋会長は「一本化なんてことは今さら……。こういう形になって残念だけど、お互い頑張ろうということだ」と話すと、急ぎ足で車に乗り込んだ。
1区の自民は、「1区支部公認」を主張する中山氏と、緒嶋会長ら県連側から「県連公認」を受けた上杉光弘氏との間で分裂選挙となる。2人とも党本部の公認は得られず、無所属だ。
□■□
昨秋、中山氏が日教組批判などの問題発言の引責で不出馬表明したことを受け、県連は後継候補を公募。その結果が、19人の応募者の中から選ばれた上杉氏だった。
県内の自民勢は、上杉氏派と、2区の江藤拓氏の父の故隆美氏派に分かれ、知事選や国政選挙で争ってきた。中山氏は中選挙区制から小選挙区比例代表並立制に変わった96年の衆院選で、出身地の小林市などがある旧2区から1区に移った際、隆美氏の後援会を引き継いだ関係にある。
対立の構図は今に続く。
中山氏は07年の知事選で、自民が推した持永哲志氏ではなく、川村秀三郎氏を支援。分裂選挙となり、結果として「しがらみの無さ」などを訴えた東国原英夫知事が誕生した。自民は04、07年の参院選でも分裂選挙となり、非自民系候補に敗れた。
そして今回、知事選で中山氏の支援を受けた川村氏が、民主などが推す無所属候補として中山、上杉両氏と争う。
■□■
閣僚経験のあるベテラン同士の確執。多くの自民関係者は、1区での共倒れだけでなく、「自民全体のイメージが悪くなる」と、2、3区への影響も懸念する。
05年、郵政民営化が最大の争点となった衆院選では、上杉氏が自民公認の「刺客」として2区に送り込まれ、民営化反対で公認を得られなかった江藤拓氏と争い、敗れた。
その上杉氏が2日、前回の「敵」である江藤氏の日向市の事務所開きに駆けつけた。「前回(自分が)取った6万余票は1票漏れなく江藤さんに」とあいさつし、江藤氏と固く握手。2人の間に遺恨は残るはずだが、今は融和ムードを漂わす。
上杉氏は2区内の西都市出身で、全県が選挙区の参院議員を3期務めた実績もある。
江藤陣営としては、2区内の上杉氏の支持者の票が欲しい――。一方、「上杉氏だって(中選挙区時代から)宮崎市に残る隆美氏の票が欲しいはずだ」と、江藤陣営のある幹部は見る。
□■□
3区の古川禎久氏も「自民党が信用失墜を繰り返すなか『宮崎でもか』ということで本当に残念。ダメージは計り知れない」と、1区の混乱の影響を認める。
ただ、3区の自民の事情は1、2区とはやや異なる。
中選挙区時代に争った、ともに都城市出身の堀之内久男氏と持永和見氏の影響がいまだに残る3区。古川氏は05年の衆院選で、民営化反対で自民公認を得られず、民営化賛成で公認を得た持永氏の長男哲志氏と争った経緯もある。
だが、7月20日に都城市であった事務所開きでは出席者からの提案で、昨年8月に亡くなった哲志氏のために黙祷(もくとう)がささげられ、融和への努力が見られた。古川氏の後援会幹部は「今回は3区内の保守層をまとめる絶好のチャンス」と話す。(石田一光)
◇
18日公示、30日投開票の衆院選まであとわずか。主な政党の県内の実情を追う。
3283
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 18:20:20
http://mytown.asahi.com/miyazaki/news.php?k_id=46000000908070001
同床異夢 結束に腐心/民主・社民
2009年08月07日
「民主党の公認候補並みの応援を約束する」
7月28日、県内入りした民主党の鳩山代表は、宮崎3区に社民党公認で立候補する松村秀利氏(52)にそう話しかけながら、推薦証を手渡した。興奮気味にほおを紅潮させた松村氏は、鳩山氏と握手を交わし、両党の親密ぶりを印象づけた。
松村氏は社民が3区に擁立した独自候補。小選挙区制が導入された96年以降、県内3選挙区で非自民の候補が勝ったことは一度もない。今回は非自民勢力の結集と、政権交代を合言葉に衆院選で初めて選挙協力を実現。選挙区の「すみ分け」で、2区は道休
誠一郎氏(56)が民主公認で立つ。
参院選ではすでに04年に共闘。無所属候補を民主、社民が実質的に支援し、自民から議席を奪った。続く07年参院選も両党で無所属の統一候補を擁立し、自民相手に圧勝した。
□■□
ただ、結束の裏では関係者の腐心も見え隠れする。
両党が選挙協力を結んだばかりの昨年10月。3区内にあるNTTや九州電力など「民主系」の組合員が入る社宅に配られた松村氏のビラに「社民党」の3文字はなかった。両党の橋渡し役をつとめる連合宮崎の横山節夫会長は「政党名や『党公認』と書かれたビラには抵抗があると思った」と打ち明ける。
社民が支持基盤とする自治労系と、民主を支持する民間労組を束ねるのが、連合宮崎だ。同じ理由から横山会長は当時、刷り上がったばかりの道休氏のポスターに「民主公認」とあったのを気にかけ、顔写真と名前のみ記載したものに作り直して社民系の団体に配布した。
2年前の参院選でも同じようなことがあった。民主党本部から、大挙して宮崎入りした党職員や議員秘書ら。保守層切り崩しのため、社民が不得手とする自民支持の企業や団体を回った。彼らは、民主や社民が一緒に擁立した候補の事務所に姿を見せることはほとんどなかった。民主県連幹部は「統一候補は、社民と一緒に担いだ形を取っていたから……」と言葉を濁し、社民への気遣いをうかがわせた。
□■□
「二大政党の一翼を担う民主、小規模政党の社民」。そんな力関係は県内では逆転している。
社民の福島党首は宮崎出身。県内に1支部の民主に対し、社民は8支部を張り巡らす。県議も民主3人に対し、社民は5人。さらに、中選挙区を含む過去の衆院選では最終的に民主に合流した旧民社党と、社民の前身だった社会党が対決してきた経緯も重なる。そうした歴史を顧みれば、「民主党公認候補を社民が推薦することに違和感があった」(横山会長)ことも想像に難くない。
安全保障や憲法への考え方を見ても、両党は「同床異夢」の間柄と言える。衆院解散が延び延びになったこと、そして政権交代という「大義」が両党の微妙な関係を深めている、と関係者は明かす。
象徴的な出来事が今月初めの週末にあった。延岡市北浦町のキャンプ場で、道休氏の演説を聞いていたのは、毎年恒例のキャンプをしていた自治労系の職員とその家族。太田清海・社民県連合副代表が道休氏を招いた。道休氏に同行した民主県連の田口雄二幹事長は「今までは考えられなかった」。
□■□
共闘の言葉が試されるのはむしろ1区だ。両党で無所属の川村秀三郎氏(60)を担ぐ。対する自民は公認候補を立てられずに分裂の様相で、07年参院選と似ている。しかし、民主県連の井上紀代子代表は「政権選択をかけた選挙には、どんな『風』も通用しない。政党の性格は違うが政権交代という大義名分で今回は一枚岩になって勝たなくてはいけない」と引き締めを図る。(今村優莉)
3284
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 18:36:25
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2008syuin/kumamoto/20090805/20090805_0002.shtml
熊本1区 松野の牙城に挑む木原
2009年08月05日 15:42
[ワッペン・選挙区情勢 衆院選・熊本]
政権選択をかけた衆院選。18日の公示まで2週間を切り、30日の投開票に向け、県内5選挙区の立候補予定者は暑い夏を駆ける。各区の最新情勢を追った。
後援会の決起集会で結束を誓う1区の立候補予定者や後援会関係者たち 全国的に民意の「風」に左右されやすい1区。乗る民主と守る自民の構図が多いが、熊本では攻守が逆転する。
4期目を目指す民主・松野は7月30日、約1000人を集めた後援会事務所開きで「選挙の争点はたった1つ。政権交代がなるかということだ」と声を張り上げた。
参院議長を務めた鶴平を祖父、自民党重鎮の頼三を父に持つ「3世議員」。日本新党を立ち上げた細川護熙の後継として一度は苦杯をなめたものの、2000年、03年の衆院選では連合や細川支持者、熊本電鉄など盤石の組織で自民候補を破り、牙城を守り続ける。
だが、05年の郵政選挙では、公示4カ月前に公募で決まった自民・木原に約2400票差まで詰め寄られ、比例復活を許した。松野は「風」の恐ろしさを思い知る。
7月19日、熊本市内の夏祭り会場を汗だくで回る松野の姿があった。陣営幹部は「小泉劇場の悔しさは忘れることができない。勝ったけど、敵を討ちたい気持ちだ」と胸中を察する。
鳩山由紀夫代表の側近「3人衆」の1人と目され、鳩山政権誕生の暁には有力ポストの期待も高まる。死角は油断。松野は「民主は勝った気になっているが、とんでもない。投票箱が閉まるまではチャレンジャーだ」と引き締めに躍起だ。
自民の木原はホームページに「地盤、看板、カバンなし」のキャッチフレーズを入れる。松野を意識したことは、間違いない。日本航空のサラリーマンから公募で挑んだ郵政選挙。全くの無名ながら、風は木原を比例復活当選に押し上げた。
一転して今回は、逆風下での選挙戦となる。7月25日、自衛隊OBの後援会集会で陣営幹部の自民県議は「4年間の頑張りがあれば、はねのけられる。1人10票、20票は当然集めていただきたい」と訴えた。
無党派層の多い1区で木原はこの4年間、ほぼ毎週末、地元に帰りつじ立ちを続けた。課題は支持基盤固め。母校・済々黌高の同窓会や自衛隊OB、小学校区単位の後援会など、支持組織は50近くまで広がった。
だが、7月30日に発表された公明党の自民候補予定者推薦リストから、県内では木原だけが漏れた。公明が前回総選挙で得た1区の比例得票は約3万3000。木原は「推薦にはこだわらない」と強調するが、陣営の危機感は強い。
全国各地で厳しい戦いを強いられる小泉チルドレン。そのまとめ役、武部勤元幹事長の勉強会「新しい風」に木原も参加。ポスターにも「新しい風」の文字を入れた。「今は末端の有権者一人一人に訴える時代だ」。追い風でも逆風でもなく、木原は新風に勝機を懸ける。
共産が県内で唯一、小選挙区から擁立した新人上野は、候補者差し替えで7月中旬に急きょ立候補表明。前回選挙で2区から立候補した経験を生かし、「民主の政権奪取後はお目付け役の共産が必要」と訴える。政治団体「幸福実現党」の新人守田は積極的に遊説している。
(敬称略)
3285
:
名無しさん
:2009/08/09(日) 18:36:30
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090809/elc0908091806007-n1.htm
【09衆院選】自民・細田氏「支持増加」 民主・岡田氏も「手応え」
2009.8.9 18:05
自民党の細田博之幹事長は9日、盛岡市内の会合で、衆院選に向けた党独自の情勢調査を踏まえ「先月から今月にかけ、支持が全国的にわが党へ向いてきた。増加しているのは事実だ」と述べ、支持が好転してきたとの認識を示した。同時に「厳しい戦いだが、麻生太郎首相以下、一丸となって必ず勝たなければならない」と訴えた。
民主党の岡田克也幹事長は福岡市内で記者団に「手応えはどこでも大変良いが、まだ3週間ある。もっと(主張を)訴えないと政権交代はできない」と強調。麻生首相が保守色を前面に出していることに関しては「保守や革新というのは55年体制の遺物だ。あえて強調する麻生さんはピントがずれている」と述べた。
公明党の太田昭宏代表は都内で記者団に「ここに来て政策の中身の論争に入ってきたとの実感がある」として、支持拡大に自信を示した。
3286
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 18:37:06
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2008syuin/kumamoto/20090806/20090806_0002.shtml
熊本2区 2人の「たけし」に危機感
2009年08月07日 15:07
[ワッペン・選挙区情勢 衆院選・熊本]
自民が九州で唯一、小選挙区と比例代表の候補者が交互に入れ替わる「コスタリカ方式」を続ける2区。7月26日、熊本市小島下町の公民館であった林田、野田毅の合同国政報告会で、林田は呼び掛けた。
2区の立候補予定者の演説に耳を傾ける有権者。無党派層の動向が焦点だ 「2人の『たけし』を上げてください。林田と書きにくければ『たけし』でも票は有効です」
比例に回る野田も「私も自分の選挙のつもりで頑張る」と訴えた。2人は昨秋から、こうした合同集会を校区単位で数十回、続けている。
1996年の衆院選。自民を離党し、新進党から立候補した野田に対し、自民は建設省官僚だった林田を擁立した。いわば「刺客」だ。
野田は2002年に自民に復党。以来、2人は03年、05年の総選挙は「コスタリカ方式」ですみ分けた。だが、「相手が選挙区に出るときは素直に名前を書けない」(後援会関係者)。わだかまりは残る。
そんな2人の急接近は党内外の「外圧」が大きい。党本部は昨年、「コスタリカ方式」廃止を打ち出す。両陣営は昨年秋に系列県議、市町議からなる合同選対を設置。協力態勢を整え、党本部に特別扱いを認めさせた。
政権交代が現実味を帯びる中、「自民同士でいがみ合えば、民主に議席を奪われる」との危機感も後押しした。
公明党や県農政連など約300団体の推薦を取り付けた林田だが、2区有権者の5割超が集中する熊本市の無党派層の動向が不安材料だ。小選挙区で初勝利した03年も、同市では民主候補に約2600票差で負けた。
やまぬ自民への逆風。林田は「非常に厳しい。選挙区1本で戦う」と今回、比例との重複立候補を辞退し、退路を断つ。
林田の不安は、民主・福嶋の「攻め所」となる。7月29日、無党派層の多い熊本市のスーパー前で、党代表の鳩山由紀夫と並んだ福嶋は、汗だくで「生活を立て直します」と声を張り上げた。
「はよ、走らんか」。演説を終え聴衆との握手に向かう鳩山に後れを取った福嶋に、陣営幹部の厳しい言葉が飛ぶ。党の公募で銀行員から転身。少年期を過ごした5区で立候補を予定したが、社民党との候補者調整で07年末、2区に移った。
地縁も血縁もない2区での頼みは過去3回、2人の「たけし」に民主公認で挑んだ参院議員の松野信夫。07年の参院選では1区を含む熊本市で自民候補に約4万票、それ以外の2区2市4町でも約7千票差をつけた。松野は福嶋に度々同行し、二人三脚をアピール。松野の後援会幹部も、支持者回りを続ける。
福嶋は連合など労組以外の組織にも接近する。代表代行の小沢一郎を支える党内グループに所属。小沢の秘書とともに企業や業界団体を回り、自民寄りとみられてきた熊本市医師連盟や同市獣医師会などからも推薦を取り付けた。
追う背中との距離が徐々に縮まる手応え。陣営幹部は「党を前面に出し、追い風を票に結び付けたい」と意気込む。
政治団体「幸福実現党」も馬郡を擁立する。 (敬称略)
3287
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 18:37:40
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2008syuin/kumamoto/20090807/20090807_0001.shtml
熊本3区 3者が農業票の争奪戦
2009年08月08日 14:42
[ワッペン・選挙区情勢 衆院選・熊本]
衆院選4回連続の保守分裂となる3区。自民・松岡利勝の死去で、主要産業の農業票も旧松岡票も割れる複雑な構図だ。
無所属として、松岡や事実上の後継者と過去3度、激しい選挙戦を繰り広げた坂本は今回、初めて自民公認で戦う。3日、大津町で開いた坂本の国政報告会に公明党副代表の東順治や同県本部幹事長の城下広作が駆け付けた。
「これまで反対側を応援してきたが、自公で戦いを続けないといけない」。城下の言葉に、坂本の選対本部長で大津町議長の大田黒英生も「公明なくして今回の選挙戦はない」と言い切った。
新聞記者出身で反松岡、草の根選挙を旗印に戦ってきた坂本だが、今回の看板は自公。松岡後援会の会長だった今村輝昭・前南阿蘇村長を後援会役員に迎え旧松岡支持者の取り込みも図る。だが、その看板に吹く逆風。
過去の遺恨も簡単には消えない。3区で約2万5千世帯の農家を抱え、松岡の支持基盤だった県農政連は7月27日、県内5選挙区の自民前職で唯一、3区だけを自主投票と決めた。「叱咤(しった)激励。愛のムチと受け止めたい」。坂本の表情は曇る。
独自に打ち出した政策集で、農産物の生産状況に応じて一定の所得を補償する「直接支払制度」を打ち出し、農業票の取り込みに必死だ。
その坂本に割って入るのは、自民の元参院議員で農水副大臣も務めた三浦。3区内の農政連総支部は鹿本は三浦、阿蘇は坂本に分裂した。
「農業は国の基本。あぜ道、現場の声を国にしっかり届けたい」。同日夜、農家有志が山鹿市のJA鹿本集荷場で開いた決起大会で、作業服姿の三浦は声を張り上げた。
07年選挙で落選以来、ミカンと水稲を栽培しながら再起を期した。「反坂本」の一部松岡支持者も応援に回り、遺恨試合の代理戦争の様相も帯びる。平沼赳夫元経産相による保守系無所属グループにも名を連ね、「第三極」を訴える。
民主・後藤は背水の陣だ。電通勤務を経て、03年と05年の衆院選は5区から立候補して落選。3区では07年の補選に続き2度目の挑戦となる。いずれも当選に遠く及ばなかったが、今回は「現政権の農業政策に不満を持つ農家から、これまでにない反応がある」と手応えを感じる。
「上昇ムードで、あと一押し。最重要選挙区の位置付けだ」。7月29日、熊本市のベッドタウンとして無党派層が多い菊陽町で、応援に駆け付けた党代表の鳩山由紀夫は力説してみせた。
5日には三浦の地元、山鹿市で初めて決起集会も開催。県連代表で参院議員の松野信夫は「ムードはいいが、3区はムードだけでは勝てない」。
住宅地と農村部が混在する3区。党への追い風を「あと一押し」するのは、やはり農業票だ。党マニフェスト(政権公約)の売りでもある「戸別所得補償制度」を武器に、旧松岡支持者の農家が勝手連で応援するなど、徐々に浸透を図る。
政治団体「幸福実現党」の新人松井は積極的な遊説を続けている。 (敬称略)
3288
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 18:38:38
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2008syuin/kumamoto/20090808/20090808_0001.shtml
熊本4区 “王国”揺るがす不満の風
2009年08月09日 15:50
[ワッペン・選挙区情勢 衆院選・熊本]
県内5選挙区の自民前職5人で、「最も盤石」との見方が強い園田。2003年、05年の衆院選でも13万票以上と次点候補に2倍以上の差をつけた。その園田がいま、「どぶ板選挙」に徹する。
7月28日夜、天草市河浦町の公民館。「原点に返り、今日は1日、河浦の皆さんにお願いして回った。逆風の戦いだが、なんとかお力添えをいただきたい」。出身地の町民に深々と頭を下げた。
この日、園田は同町内の漁協や農協など12カ所を回った。「一つの町だけで1日、これだけ回るのは初当選の選挙以来じゃないか。前回までなら本人が『そこまでせんでも』と断ったはずだ」
古くからの支持者が1986年の義母・天光光との「骨肉の争い」にまでなぞらえる選挙戦。危機感の理由は二つある。
「園田さんも長いが、地元のためになったのか」。外相などを歴任した父・直が築いた「王国」で、7回の当選を重ねた園田に届く離反の声。
上天草、天草両市の市民所得は県内14市で14、13番目。真珠養殖場などが撤退し、主要産業の漁獲高は20年前の3分の1まで落ち込む。疲弊する経済の不満は自民への逆風と相まる。4月の上天草市議選では、共産候補がトップ当選した。
もう一つが市町村合併による「実動部隊」の激減だ。地盤の天草地域で2市13町は2市1町となり、地方議員は215人から66人に減った。旧自治体ごとに後援会支部を置き、首長や議員、各団体が連なる自民の典型的ピラミッド型選挙の空洞化。その穴を埋めるべく、党政調会長代理でもある園田が、地域版マニフェスト(政権公約)まで作り支持固めを図る。
対する国民新・松永は民主、社民との「野党共闘」を前面に戦う。キーワードは民主と同じ「政権交代」だ。
「国民生活第一の政治にするには政権交代しかない。政治が変われば生活が変わるんです」。7月31日朝、松永は園田のおひざ元、天草市の国道沿いで街頭演説し、支持者回りを続けた。
自民の元衆院議員で故東家嘉幸の秘書を経て03年から自民県議を1期務めた「保守」の経歴。小泉改革に反発して離党後は民主を経て国民新へ。
後援会の軸は、郵政民営化見直しを後押しする「郵政一家」。選挙区内の郵便局長や局長OBが、地域に張り巡らせた人脈で支援を呼び掛ける。
出身地の宇城市を地盤に、天草地域からみた「九州大陸」での支持拡大も狙う。有権者数は天草地域の約11万人に対し、「大陸」は約18万人。20万枚用意した名刺は15万枚を配り終え、会合は200を超す。
後援会リーフレットに入れた言葉は「象に向かう蟻(あり)のごとく進む道」。陣営幹部は「相手は強力だが、1人でも多くの人に会い、反自民の風をつかむことだ。4区新時代をつくりたい」と意気込む。
政治団体「幸福実現党」の河野は街頭演説で支持拡大を訴えている。 (敬称略)
3289
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 18:40:09
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2008syuin/kumamoto/20090809/20090809_0001.shtml
熊本5区 八代市長選に視線熱く
2009年08月09日 15:51
[ワッペン・選挙区情勢 衆院選・熊本]
衆院選と、1週間前の23日に投開票される八代市長選。自民・金子と現職市長の坂田孝志の連携。社民・中島と県議から市長選に挑戦する福島和敏の共闘−。両陣営とも、二つの選挙の歯車がかみ合う。八代市は5区内有権者の45%を占めるだけに、市長選を衆院選の前哨戦と位置付ける。
金子と坂田は互いの決起集会に出席。金子は7月12日、八代市の事務所であった決起集会で、「八代が一つになって大きく動いているときに、体制を変える必要があるのか」と訴えた。坂田も今月1日に開いた総決起集会で声を張り上げた。「市長選は私、衆院選は金子先生、比例は公明党でよりよい日本、八代を」
一方の中島と福島。「一緒にやろう!」のスローガンを掲げ、7月16日に両陣営合同の決起集会を開いた。「市長選での勝利を衆院選につなげたい。市民本位の政治、国民本位の政治を勝ち取ろう」。中島の呼び掛けに、「反坂田」の立場から福島を推す八代市議たちも拍手を送る。
自民・園田博之の秘書を経て、無所属で挑んだ2000年衆院選で、自民前職の矢上雅義を破り初当選した金子。03年と05年はいずれも4万票前後の大差で、民主候補との戦いを制した。
しかし、4期目を目指す今回は自民への逆風が吹き荒れる。金子は出身地の球磨郡と人吉市の全市町村長の支持に加え公明推薦も得て、組織力で圧倒するが、「かつてない厳しさ。原点に戻る心構えで臨む」と危機感もあらわに選挙区内をくまなく回る。
一方、旧八代市議、県議を経て旧八代市長を1期務めた中島。6市町村合併後の前回市長選で坂田に敗れ、一昨年11月に立候補表明してから2年近く。今回は坂田との遺恨試合の様相も帯びる。
民主、国民新の推薦を受け「政権交代」の訴えを強めるが、社民の看板で民主に吹く追い風をどれだけ取り込めるか、民主側から懸念も漏れる。
八代市以外での知名度不足も否めない。7月から金子の牙城・人吉球磨地域に入る頻度を増やし、「上吹く風(組織)と下吹く風(民意)は違う」と支持拡大を図る。
ダムと水俣病。5区は全国レベルの課題も抱えるが、選挙戦で両者の主張はかみ合わない。
ダムでは中島が「球磨川に清流を取り戻すために川辺川ダムは中止、荒瀬ダムは撤去」と明確だが、金子は、国と県、流域市町村が「ダムによらない治水」の検討を続けていることから「今は協議の行方を見守るべきで、争点にはならない」とかわす。
水俣病問題では、未認定患者の救済法が与党と民主の合意で成立したことから、金子は「早期解決を望む被害者の声を受けた対応」と成果を強調。同法に社民は反対したが、中島は民主に配慮してか救済法成立の是非にはことさら触れず、「全面解決を」と訴える。地域課題の争点はかすみがちだ。
政治団体「幸福実現党」の南は、街頭演説を中心に政策を訴えている。
(敬称略)
=おわり
3290
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 18:42:03
>>2967
>>2973
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2008syuin/miyazaki/20090808/20090808_0002.shtml
【連載】宮崎 選択の断面<下>狭間 ぬぐえぬ「埋没」懸念
2009年08月08日 17:21
衆院選宮崎3区内で最も有権者数が多い宮崎県都城市−。7月29日、同県の衆院選では初めてとなる民主党と社民党の共闘を象徴する“見慣れぬ”光景があった。
社民新人の松村秀利(52)=民主推薦=と民主県連代表の井上紀代子が並んで街頭に立ち、マイクを握った。傍らには「政権交代」と書かれた社民ののぼりがはためく。
「社民候補と民主県連トップが一緒に街頭演説するのは国政だけでなく、県内全選挙で初めて。しかも民主側からの申し出だった」。松村の選対幹部は笑顔で説明する。
しかし、社民が党勢維持の生命線とする比例代表となると話は別だ。松村の選対本部長、満行潤一は「比例票はどうしてもうちにほしい」と厳しい表情を見せる。
■ ■
社民は、比例代表九州ブロックで1議席増の2議席確保を目指している。同県では比例代表で前回衆院選(6万6462票)を上回る8万票程度得ることを重要課題に掲げるが、容易な数字ではないという。
「宮崎1区に候補がいないのがつらい」と満行。前回は、比例代表での集票もにらみ、県内で最も有権者数の多い宮崎市を中心とする1区で自前候補を立てた。だが、今回は民主などとの共闘による選挙区すみ分けで、1区での候補擁立を見送った。2区でも候補を立てず、民主新人を推薦。「候補者がいない選挙区はどうしても組織が盛り上がらない」と満行。
しかも今回の衆院選は政権選択が前面に出て、第1党の自民党と第2党の民主がクローズアップされ、社民はその狭間(はざま)へと追いやられ、埋没する可能性も。「どうすれば(自・民)対決ムードに流されることなく、比例で社民と書いてもらえるのか」。満行は埋没への懸念を募らせる。
■ ■
そうした懸念は社民に限らない。公明党は県内で小選挙区での候補を立てず、比例代表が主戦場となる。宮崎2、3区では自民前職を推薦し、見返りとして比例代表で公明への投票を呼び掛ける。
だが、宮崎1区は自民が分裂。公明は、事実上の自主投票にせざるを得ない。県本部代表の長友安弘は「逆風の中で協力態勢も取れない」とあきらめ顔。比例代表でのバーター協力が見込めない状況に困惑する。
共産党も小選挙区での候補擁立を宮崎1区の新人馬場洋光(40)に絞って比例代表での票固めに力を入れ、九州ブロックで1議席増の2議席奪還を目指す。
ただ、先の東京都議選で民主が圧勝したのに対し、共産は議席を減らしたことなどを踏まえ、県委員長の津島忠勝は「風は民主中心」と警戒する。
政治団体「幸福実現党」は宮崎1、2、3区すべてに候補を擁立、消費税撤廃など独自政策を掲げる。だが、既成政党ですら、政権選択選挙の狭間で苦戦を強いられる状況。手探り状態での戦いが続きそうだ。
(敬称略)
=2009/08/06付 西日本新聞朝刊=
3291
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 18:45:45
>>3042
6区
>>3043
7区
>>3044
2区
>>3045
1区
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2008syuin/fukuoka/20090809/20090809_0001.shtml
福岡7区 師弟対決、戦術は対照的 古賀氏組織固めを徹底 野田氏無党派狙い遊説
2009年08月09日 16:22
衆院選福岡7区から立候補を予定するベテランと新人が対照的な戦いを繰り広げている。業界団体を軸に支持を固める“組織型”に徹する自民前職の古賀誠氏(69)。これに対し、古賀氏の元秘書で民主新人の野田国義氏(51)は街頭活動やミニ集会を重ねる“草の根型”で無党派層の取り込みを狙う。
古賀氏を支える後援会は大半の業界を網羅している。各種団体からの推薦状約300枚が大牟田市内の事務所にずらりと並ぶ。激戦を意識してか、こうした団体の会合にきめ細かに顔を出す。
医師会、歯科医師会、薬剤師会でつくる三師会も有力な支持団体。古賀氏は5日、ホテルで開かれた「励ます会」に出席し、予定を上回る約600人の参加者を前に支援を訴えた。農業関係者で組織する南筑後農政連が6月4日に開いた総会でも壇上に並んだ。
業界に加え、地域ごとの支援組織づくりにも余念がない。有権者の3分の1を占める大牟田市では22校区の後援会を建て直した。地元の支援者の協力を得て古賀氏自身が直接、農家や老人福祉施設などを訪れることも多い。こうした活動を支える後援会事務所は選挙区内の10市町村に構えた。
一方の野田氏。国会議員秘書を経て八女市長を4期途中まで務め、選挙の経験は豊富。ただ、市長時代は後援会組織をつくらず、市民と直接向き合った。今回、労働組合などの組織が加わった後援会も活動を展開するが、野田氏本人は「組織に頼らず、草の根で勝ち抜きたい」と語り、市長時代のスタイルを維持する。
立候補を表明した昨秋以来、朝夕、幹線道路などの街頭に立つ。新たに始めた街頭活動は自転車遊説。8日、連合青年部の支援者4人と自転車にまたがり、柳川市内の商店街や国道を約50分かけて回った。夕方には大牟田市内も走り、無党派層にアピールした。
ただ、市長選に比べて選挙区は広い。地盤の八女市に加えて、大牟田、柳川両市にも事務所を置き、それぞれの地域への浸透を図っている。
=2009/08/09付 西日本新聞朝刊=
3292
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 18:46:25
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2008syuin/fukuoka/20090808/20090808_0003.shtml
福岡5区 背水の陣で組織固め
2009年08月08日 16:13
[ワッペン・真夏の決戦 ’09衆院選ふくおか]
「皆さんの手で政権を変えることができる初めての戦いです」。2日早朝、筑前町の山あいに広がる三並地区。水田周辺の草刈りに集まった住民約20人に、民主前職の楠田大蔵(34)は「政権交代」を熱く訴えた。
自民前職の原田義昭(64)との3度目の激突。楠田は初めて筑前町を含む朝倉地方に後援会事務所を設けた。県内有数の農業地帯の朝倉地方は長年、自民の金城湯池。だが、「今の農政への生産者の不満はかなり高まっている。『正面突破』の足場にする」と陣営。ミニ集会を重ね、自民支持層の切り崩しを図る。
楠田は初挑戦の2003年は約8万票、前回は「郵政の風」が吹き荒れる中で約10万票と票を伸ばしたが、選挙区は連敗。比例代表復活、繰り上げ当選で議員バッジは付けたものの、選挙区で3連敗すると、次回は党本部が公認候補を差し替える可能性も浮上する。
「今まで自分の力不足はもちろん、いわゆる“勝手連頼り”で、組織だった戦いができなかった」と楠田。今回初めて党所属県議が選挙対策班に入り、自治労を中心とした連合福岡との支援態勢を構築し、組織戦も展開。「背水の陣で選挙区勝利を目指す」という陣営幹部は、党への追い風とともに「かつてない手応え」を感じている。
□ □
「4年前の郵政選挙に比べればあらゆる面で逆風」という原田陣営も「背水の陣」を強調する。
7月上旬、選挙区内4カ所で開いた総決起大会。「『原田さんは何してござるかいな』という声をよく聞く。今まで以上の働きをしてほしい」。原田は壇上であいさつした農政連幹部に厳しい言葉をぶつけられた。
地元の農政連、医師会、商工会など、推薦団体は約400。表向き変化はないが、各団体の会合で楠田と顔を合わせることが増えたという。原田は「本来、保守だった組織が揺らいでいる」と地殻変動を痛感。企業の朝礼、夏祭り、趣味の会合など、小さな集会にも小まめに足を運び、支持固めに奔走している。
「5区は3万票」(公明関係者)の基礎票を持つ公明との選挙協力にも力が入る。公示当日に推薦が出た前回は急造の協力だったが、長期戦となった今回は強固な関係を構築。陣営は「組織力はさすが」と期待する。
3日午後、初めて5区に入った公明の太田昭宏代表の街頭演説に原田も顔を見せた。「小選挙区でしっかり票をいただきたい。その分、比例票は負けないくらい積み上げてお返しします」と声を張り上げた。
大野城市議で幸福新人の鵤(いかるが)卓徳(49)は1日3、4回街頭に立ち、国防強化や消費税全廃などを訴えている。街宣車を積極的に走らせ、各地でミニ集会も開いている。
(敬称略)
3293
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 18:47:10
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2008syuin/fukuoka/20090807/20090807_0002.shtml
福岡4区 地域浸透めぐり激戦
2009年08月07日 14:55
[ワッペン・真夏の決戦 ’09衆院選ふくおか]
「30日に(衆院選で勝利して)残してもらえれば、責任をもって対策に取り組む」。2日、宗像市の田久公民館。自民前職の渡辺具能(68)は、ミニ集会に訪れた約20人に水路整備を約束し、支援を訴えた。
7月末の豪雨で、この地域一帯は水路があふれ、道路が冠水。篠栗町の土砂崩れでは死者が出るなど、大きなつめ跡を残した。渡辺は被害の直後から選挙区の被災地を訪ね、復旧への尽力をアピールしている。
「被災地を見舞うのは地元国会議員として当然」と話す陣営関係者は、「災害復旧では実績がものをいう」とも語る。当選4回で、安倍内閣では国土交通副大臣を務めた渡辺。豪雨災害は期せずして、「経験」を訴える契機になった。
渡辺の選挙は、業界団体や後援会などの支持を固める「守り」が基本。事務所内には団体の推薦状約350枚が並ぶ。ただ陣営幹部は「業界内は以前に比べ、自民への不満が強まり、一枚岩ではない。地道に票を積み上げるしかない」と語る。
「自民党が国民に責任を果たしていないことをおわびしたい」。7月中旬の事務所開きで、渡辺はこう陳謝しつつ「政党を選ぶのではない。4区の代表を選ぶ選挙」と述べた。実績の強調と地域密着。民主の攻勢にさらされながら、渡辺は戦術の徹底を図る。
□ □
「今度は民主を応援するけん」。1日、宗像市の離島・大島。民主元職の古賀敬章(56)は、港で漁業者たちに励まされ握手を重ねた。「以前なら(自民の候補予定者以外は)相手にされなかったのに」。陣営幹部は、昨年の燃料高騰の際に高まった「反自民」の空気が根強いことに手応えを感じた。
都市部と農漁村部が併存する4区。古賀は渡辺の地盤とされる農漁村部に積極的に足を運び、保守層の切り崩しを狙う。
元職とはいえ、当選は旧新生党公認による中選挙区時代の山口1区でのこと。初陣となる福岡4区で立候補表明して2年足らず。古賀は知名度アップに懸命だ。
元衆院議員楢崎欣弥から引き継いだ地盤固めとともに、街頭演説やミニ集会などを重ねる。野党が一斉に批判した衆院解散の先延ばしも、陣営は「地元で活動する時間が増え、プラス面があった」と打ち明ける。
擁立の動きを見せていた国民新は、立候補予定者を比例代表九州ブロックに回し、古賀を推薦。古賀の街頭演説に社民市議が駆けつけるなど、野党共闘は着々と進む。陣営は、共産の不出馬の方針も有利に働くとみる。
「若者の参加で投票率が上がればこちらにプラス」。そうみる陣営は若者への浸透にも力を入れる。7月には宗像市の福岡教育大前で、古賀が学生に投票を呼び掛けた。
幸福新人の鈴木幸治(28)は、街頭演説を中心に支持を訴えている。 (敬称略)
3294
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 18:51:27
http://www.sakigake.jp/p/special/09/kokusei/kokusei_02.jsp
迫る衆院選 国政のはざまで[県内リポート]
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「雑貨やたばこを扱う商店がなくなり、自動販売機も撤去された」「買い物には車で行く。何をするにも遠くに行かなければならなくなった」
大野、高岨、中谷地、大野岱の4集落67世帯で構成する大館市旧田代町地域の大野地区。5世帯の大野岱集落に住む五十嵐博さん(68)、鶴子さん(65)夫妻は、集落の「今」について語り始めた。
◇ ◇
スクールバスに乗り込む児童たち=大館市の早口小のスクールバス乗り場
大野地区全体では、65歳以上の高齢者が住民全体の43・8%を占める。集落の子どもたちが通った大野小は1996年3月に岩野目小に編入され、その岩野目小も2008年3月に閉校した。子どもたちは今、スクールバスで約20分ほどかけて早口小へ通う。
五十嵐さん夫妻は、息子夫婦や孫ら4世代8人で暮らす。集落には五十嵐さんの孫、萌ちゃん(11)、せなちゃん(5)を含め小学生以下の子どもが4人。大野地区全体で、小学生は4人しかいない。
少子高齢化は地域行事の姿を変えた。地域の運動会の種目は、ユニカールなどのニュースポーツや輪投げ。「参加者が減り、住民も高齢化しているから、全力で走るような種目はなくなった」と博さん。秋の祭りの「子どもみこし」も「担ぐ子どもがいなくなり、『大人みこし』になってしまった」と言う。
博さんは、より便利な地域への引っ越しを考えることもある。「農業は通いでもできる。職場も旧大館市内にあり、事情が許せば集落を離れた方が便利。30代から40代の人は、大半が(便利な方へ)行きたいと思っているのではないか」
「今は若くて車も運転できる。家もある。でも…」。博さんの息子、誠さん(36)が切り出した。「集落を離れることを全く考えないと言うとうそになる」と誠さん。同級生8人の中で集落に残っているのは、誠さんを含めて2人だけだ。
博さんは「この地域だけではないよ。県内はどこも同じではないか」と指摘する。県によると、65歳以上の人口比率が50%を超える集落は県内に108カ所。さらに老人ホームなどがあるために高齢者の割合が高くなる集落を除く75集落を、県は自治活動が困難な「小規模高齢化集落」として、調査する予定だ。
◇ ◇
「農山漁村(ふるさと)地域力発掘支援モデル事業」「農村コミュニティ再生・活性化支援事業」など、いわゆる「限界集落」を含めた地域の活性化を目指し、国はさまざまな事業を展開している。しかし、これらの事業の大半は公募制で、県内からの応募件数は多くはない。県は「何かしなければという危機感を持ちながらも、行動に結び付けられない状況があるのではないか」と推測する。
大野地区は、「限界集落」ではない。しかし、「活性化しようとするには、地域が疲弊し過ぎている。集落に『これをやりたい』という声があればいいのだが…。そういう声自体がない」。博さんが地域の「疲労感」を代弁した。
小規模高齢化集落
住民のうち65歳以上が50%を超え、農作業や冠婚葬祭などコミュニティー機能が維持できない、いわゆる「限界集落」という言葉を使うことを回避するために県が考案した名称。「限界」化を防ぎ、集落の自立と活性化に向けた取り組みなどを支援する。
3295
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 19:04:53
http://svr.sanyo.oni.co.jp/senkyo/09_shuin/2009/08/09/20090809133712.html
自民支持一本化に腐心
コスタリカ方式の岡山5区
自民党の会議でそろって支援を呼び掛ける(右手前から)橋本久美子、加藤周子、村田加代子の各氏=2日、総社市
衆院選(18日公示、30日投票)で、選挙ごとに小選挙区と比例の候補が入れ替わる「コスタリカ方式」を岡山5区に採用する自民党が、党支持の一本化に腐心している。政党本位の選挙を狙った小選挙区比例代表並立制で5回目の選挙を迎えた今も、中選挙区時代に築かれた政治家個人の後援会が党組織の基盤になっているからだ。有力政治家が強固な地盤を誇った地域ほど垣根は高いようだ。
7月19日、5区で初の小選挙区に臨む自民党の中国比例前職・加藤勝信氏が総社市で行った後援会事務所開き。
「私が守ってきた5区を加藤君にしっかり守ってもらいたい」。同区から中国比例に回る村田吉隆氏が共闘を訴えると、加藤氏も「小選挙区はゼロからのスタート。皆さんの力で厳しい選挙に立ち向かう」と応えた。
両氏がことさらに連携を強調するのは、小選挙区では党支持が分散していては当選がおぼつかないからだ。自民、民主の二大政党化が進んだことで、政党対決の色合いはさらに強まった。
加藤氏は6月下旬から、村田氏の後援会幹部を自ら訪ねて支援を要請。党への逆風もあって、加藤氏の秘書は「村田後援会の協力は不可欠」という。
「個人商店」
現在の岡山5区を含む中選挙区時代の旧岡山2区で、自民は加藤氏の義父の故加藤六月元農相、村田氏の義父の故藤井勝志元労相、故橋本龍太郎元首相らが並び立った。
党内では所属派閥や得意の政策分野ですみ分け、選挙となれば激しい得票争いを繰り広げ、当時の党組織は「個人商店の集まり」に例えられた。小選挙区の今も、地盤は次世代に継がれている。
対立構造は薄らいだが、時として名残が顔をのぞかせる。2005年の前回衆院選。加藤氏は5区に無所属で立候補する構えを見せた。コスタリカによって分裂選挙は回避されたが、村田氏の陣営幹部は「しっくりしない思いは残る」と明かす。
党がコスタリカ方式の廃止を打ち出していることも、疑心暗鬼をかき立てる。今衆院選で残るのは岡山5区、広島3区など5選挙区のみ。両陣営からは「将来が不透明で協力しづらい」「いつかは対決するのでは」との声が漏れる。
重なる異例
今月2日に総社市内で開かれた自民党岡山4、5区合同会議。
加藤氏夫人の周子氏と村田氏夫人の加代子氏に、次男が岡山4区に立つ元首相夫人の橋本久美子氏も加わって握手を交わした。
加藤氏夫人、村田氏夫人はともに元農相、元労相の実娘。異なる選挙戦に臨む3陣営が一堂に会するのが異例なら、前の世代に直結する3人が手を握り合うのも異例だった。
とりわけ橋本元首相と加藤元農相は「6龍戦争」といわれるほどの激戦を演じたライバル。元首相の出身地の総社市で、久美子氏が「逆風をバネに心を1つにして頑張りたい」と加藤氏らとの連携を訴えると、会場から大きな拍手がわいた。
これに対し、民主は岡山5区へ新人の花咲宏基氏を擁立。小沢一郎代表代行は昨年来岡した際、自民陣営が一枚岩ではないとの認識を示し、「やりようはなんぼでもある」とした。同区には幸福実現党新人の佐藤雅章氏も立候補を予定する。
コスタリカ方式がさまざまな感情を浮かび上がらせながら、決戦が目前に迫る。
(2009年8月9日掲載)
3296
:
名無しさん
:2009/08/09(日) 19:07:37
…三重四区情報。
はっきり言って、モリモトより、コーフクのポスターのほうが多い。
あと、市長、大学教授とのタウンミーティングに呼ばれているのは田村。
どうやら市長選の名残ですきま風があるみたい。
前回選挙で負けた要因の一つ旧久居市、一志郡での活動に力を入れているようですよ。
ただ、このような状況なので田村も危機感を募らせているのは事実。
18日の公示日には体調がよければタムゲンも出陣式に東京から駆けつけるようですよ。
3297
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 19:13:00
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/toyama/CK2009080702000185.html
前哨戦ルポ・富山1区
2009年8月7日
支持を訴え握手して歩く立候補予定者=富山市内で
「政権選択」が問われる衆院選。県内三選挙区でも十八日の公示を前に、与野党の各候補予定者が舌戦にしのぎを削る。ミニ集会や街頭などでそれぞれ何を訴え、どのような戦いを展開しているのか。前哨戦を追った。
長勢氏 顔の見える選挙展開
「離岸堤の整備に全力で協力してきた。一生懸命役に立ちたい」。一日夕、富山市浜黒崎小での夏祭り会場。長勢氏はあいさつで、地域で働いてきたことを強調し「長勢甚遠をよろしく」と握手して回った。
“どぶ板”に徹する姿はこれまでは見られなかった−。陣営の誰もが口をそろえる。企業や支援者を回ってきた選挙から一転、「顔の見える選挙」を展開し無党派層にも切り込む。
運動量もこれまでとけた違い。六月から毎週末開いてきたミニ集会は、公示までに百五十カ所。平日は企業回りを一日三、四十カ所こなす。
「普段は実績を話す人ではないが許して」−。あるミニ集会で、地元県議が長勢氏をこう紹介した。配られた資料には富山市内で実現した事業がびっしり。長勢氏は雇用対策をまとめた実績を強調し「今大切なのは景気対策。市や県のため仕事ができるのは長勢だけだ」と、人物本位の選択を呼び掛けた。
■ ■
村井氏 主婦、企業狙い空中戦
「いよいよ新しい時代への変革が始まろうとしている。時代の変わり目の選挙だ」。一日、富山市のグランドプラザ前で村井氏が声を張り上げた。自民党を「古い」、民主党を「新しい」と対比し、政権交代による「変革」を訴えるのが村井氏のスタイルだ。
保守が強い県内で草の根型のボランティア選挙を繰り広げ、街宣などの“空中戦”を展開。地道な活動が実り、自民党が圧勝した前回選で得票を約二万票増やした。
解散後、買い物客でにぎわうスーパー前での演説に力を注いでいる。ターゲットは主婦層。選対幹部は女性の支持がまだ薄いことを明かし「いま一番政治に関心があるのが、不景気を敏感に感じている主婦だ」と狙いを語る。六、七月には市内全戸に主婦向けのビラを配った。
「今後は中小企業、農業者も狙う」と選対幹部。予約なしの中小企業訪問や田園地帯での街宣にも力を入れ、自民支持者の切り崩しも進める。
■ ■
佐伯氏 比例重複を強調
「自公政権にサヨナラの審判を下す。比例代表の候補として、国民いじめの政治を変える」。七月三十一日、富山市北部の住宅街。佐伯氏は雇用や介護、医療問題などの政策を訴え、比例と重複出馬することも強調した。
富山2、3区にも足を延ばす佐伯氏。二〇〇七年十一月の出馬表明後、県内全域で街頭演説し、小規模の集会は三百回を超えた。住宅街の路地もくまなく回り、街宣車の走行距離は一日で百キロに及ぶこともある。
目標は二〇〇〇年以来失った北陸信越ブロックの議席回復。「民主党中心の政権ができ、消費税増税の動きが起こったとき、ストップできるのは共産党だけ」と、存在意義をアピールする。
3298
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 19:13:33
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/toyama/CK2009080802000185.html
前哨戦ルポ・富山2区
2009年8月8日
有権者に政策を訴える立候補予定者=魚津市内で
宮腰氏 逆風の中地道に活動
「前回選で差をつけた二万五千票は既に吹き飛んでいる」「もうひと風吹くと大変なことになる」。五日、魚津市宮津の新川文化ホールで開かれた宮腰氏の国政報告会。選対幹部や公明党議員からは「逆風」にあえぐ発言が相次いだ。
分厚い保守票がある富山2区とはいえ、自民党への逆風下、今回の衆院選はどうなるか分からない−。そんな危機感を表していた。選対幹部が得票の二割増を目標に掲げたのに対し、宮腰氏は「前回並みの得票を」と目標値を引き下げた。
「格好良くなくていい。本当のことを自分の言葉で有権者に訴えたい」と宮腰氏。平日は企業訪問に時間を割き、あいさつ回りを重ねる。多い日には二百社ほど。これまでは選対幹部任せだった企業にも、自ら足を運ぶ。ある幹部は「宮腰さんが来てくれた、と感激する社長もいる。やはり直接会って話すのが大事だ」。
ミニ集会や街頭演説では、与党が取り組んできた景気対策や得意分野の農政に理解を求める。野党批判も織り交ぜるが非難の応酬合戦にはしたくないと考える。「ルールを守ってまじめに働く県民性」を美徳に掲げ、地道な後援会活動を展開していく構えだ。
■ ■
藤井氏 つなぎ姿で浸透図る
通勤の車が行き交う滑川市の国道交差点。早朝、社民、民主、国民新の三野党ののぼり旗が並ぶ中、藤井氏は「政治を変え、暮らしを守ろうではありませんか」と政権交代を訴えた。田んぼ仕事で着慣れた青色のつなぎ姿がトレードマークだ。
陣営は八月から朝二カ所、夕方四カ所に旗振り部隊を出し街宣を強化した。出馬表明は昨年九月。知名度不足の克服が課題で、陣営は「とにかく藤井の姿を見せ、名前を覚えてもらう」と言う。
明るい材料は民主党と国民新党との共闘が初めて成立したのに加え、共産党が富山2区擁立を見送ったこと。新川地区で開かれた民主系労組の定期大会の会場に、富山1区の民主前職村井宗明氏とともに顔を出した藤井氏は、背広姿で「お世話になります」と深々と頭を下げた。二人とも「1区村井、2区藤井、3区相本(芳彦氏)で全勝して政権交代を果たす」とアピールする。
藤井氏はこれまで、労組と地元の支持者回りを重点に足元を固めてきた。社会新報は既に五回、計三十万部を配った。「まだ知名度が足りない。もっと回らないと」とつなぎ姿の藤井氏が選挙区内を駆ける。
3299
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 19:14:06
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/toyama/CK2009080902000216.html
前哨戦ルポ・富山3区
2009年8月9日
街を歩いて支持を呼びかける立候補予定者=高岡市で
橘氏 組織力 出遅ればん回
相本氏 抜群の知名度で浸透
柴田氏 比例共闘綿貫票狙う
「地方に目が向く時代になった。地方思いの日本に戻ってほしい」。七月末、富山市の森雅志市長とともに砺波市内で臨んだ講演会で、橘氏は高岡市長時の実績を中心に訴えた。
自民党県議に推され、市長を辞して臨んだ選挙戦。だが、後援会のパンフレットに自民党の文字はない。麻生太郎首相と並んだポスターを張るのは最小限にとどめ、自民党の名前はほとんど出していない。「厳しい今の風向きから言って、自民党の名前は一切出したくないくらい」と選対幹部。あくまで個人を前面に押し出す。
だが、選挙手法は自民候補そのものだ。活動に専念できるようになったのが六月十九日の辞職後。出遅れを取り戻すため、自民党の県議や市議のつながりを駆使し、企業や支援者回りに明け暮れる。橘氏は「自民党のネットワークに支えられている。会えない人に会える」と組織力に期待。人に会う戦術に力を注いでいる。
■ ■
「子どもがいる家庭は一人二万六千円がもらえますから」。一日夜、高岡市の高岡七夕まつりの会場を歩いた相本氏は、家族連れを見つけると民主党の政策「子ども手当」の内容を説いて回った。
たすきも着けず歩くだけで「相本さんだ」と駆け寄り握手を求める若者や主婦の姿も。地元局のアナウンサーとして培った圧倒的な知名度が武器だ。民主、社民両党の推薦を受ける相本氏は「政権交代ができるのは私だけ」と訴え、政権選択選挙の風にも乗る。
一月の立候補表明から、農業や中小企業の従業員、主婦、介護福祉士など、さまざまな立場の約一万三千人に話を聞き、ミニ集会も約八十回開いた。平日の朝夕はつじ立ちし、昼間は街宣活動や自転車で住宅地を回って政策を訴える。
選対幹部は「街では手を振ってくれる人が山ほどいる。人気がどこまで集票につながるか未知数だが、空中戦主体で行く」と、知名度を生かした戦術で戦い抜く決意だ。
■ ■
「日本の政治の梅雨明けを目指し、綿貫先生とともに頑張っていく」。二日夕、小矢部市津沢地区で開かれた国民新党代表の綿貫民輔氏支持者による集まり。柴田氏は綿貫氏の名を挙げ、協調路線をPRした。
地盤とする小矢部、砺波、南砺各市は「綿貫党」と呼ばれる綿貫氏支持者が集まり、富山3区では綿貫票の行方が勝敗を分ける。柴田氏の支持者と重なる人たちが多く、地元の小矢部市では綿貫氏の後援会と共闘関係を結ぶ。柴田氏の連合後援会も役員会で国民新党支持を決定。柴田陣営は「何の矛盾もなく国民新党支持を打ち出せるのは、柴田だけだ」と他陣営との違いを強調する。
柴田氏は八日、東京都内のホテルで、「みんなの党」の結成を発表した渡辺喜美元行政改革担当相らの記者会見に同席。柴田氏は「(みんなの党の推薦候補となっても)比例との重複立候補はなく、きれいにすみ分けができる」としている。
3300
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 19:15:43
>>3118
:3区
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/ishikawa/CK2009080802000193.html
哨戦ルポ 石川1区 目離せぬライバル対決
2009年8月8日
自民党前職馳浩氏と民主党元職奥田建氏の激突に、共産党新人佐藤正幸氏が絡む、四回連続で同じ顔ぶれ。風に左右されやすい「1区」だけに、馳氏は「自民党の評判が悪い」ことを認め、自民色を薄め本人の魅力を前面に出す作戦を徹底。追い風を受ける奥田氏は「議席奪還で政権交代」に照準を合わせ、野党連携で総力を挙げる。「馳・建」のライバル対決は、今回も最終盤まで予断を許さない。
自民・馳氏 『16年目の仕事を』
党色薄め個人前面
「皆さんに助けていただき十六年目の仕事をさせてほしい」。二日夜、小立野文化会館での国政報告会。馳氏は約百十人を前に深々と頭を下げた。
頻繁に開く国政報告会で馳氏は政治家十五年、十一本の議員立法にかかわった経緯を説き、奥田氏が落選中だったこの四年間の実績を強調する。農家の三男として生まれ、高校教師、五輪出場、プロレスラー、国会議員と人生を切りひらいた行動力もアピールし、違いを際立たせる。
これも、政党色を薄め「馳VS奥田」の個人対決を演出する戦略だ。陣営幹部は「世襲との違いは明白。愚直に政策を訴え続ける」と意気込む。
三日の連合後援会選対合同会議。米田義三選対本部長は「民主の政策は信用できない」と力を込めた。国民が各党のマニフェストに注目していることから、ビラなどで民主の政策の矛盾を追及する戦略を加えた。街頭でも県議や市議が訴えるほか、支持団体にも徹底させる。
民主・奥田氏 『全身全霊込める』
議席奪還追い込み
「あと一カ月足らず、気を引き締め直し全身全霊を込めて闘う」。二日昼、後援会事務所であった必勝祈願の神事。ポスターと同じ“勝負ネクタイ”を締めた奥田氏は、選対幹部らを前に誓った。
金原博選対本部長は四年前の郵政選挙を指し「あの悔しさは今も忘れられない。今度は乾坤一擲(けんこんいってき)の勝負」と強調する。奥田氏の亡父、敬和元運輸相時代からの“奥田党”が地盤固め、連携する連合、社民も組織固めに余念がない。
県市議らとともに、支援団体や企業回りを続けてきた奥田氏。街宣では「新幹線は民主政権でさらに早まる」「公共事業を減らしたのは小泉政権」と、自民のネガティブキャンペーンに対する反論も声高になってきた。
一日夜は約八十人を集めた地域のミニ集会を開催。政権交代へのひたむきな思いをぶつけ、喝采(かっさい)を浴びた。週明けから回数を増やす予定だ。宇野邦夫選対幹事長は「今日までの活動には一つも無駄がない」と言い切る。
共産・佐藤氏 『働けるルールを』
県内全域駆け回る
「人間らしく働けるルールを作るため頑張りたい」。四日、夕暮れ迫るJR金沢駅東口。ピンク色のシャツ姿の佐藤氏が、街宣カーの上から声を張り上げた。
この日は志位和夫・共産党委員長を迎えての街頭演説とあって、多くの支持者らが詰めかけ沿道を埋め尽くした。惜しみない拍手や声援を受けた佐藤氏は演説後、一人一人にあいさつしながら、笑顔で握手を交わした。
二〇〇七年十一月に立候補表明してから、重ねた街宣は約千八百回、小集会は約二百回を数える。比例代表重複のため県内全域を駆け回る。
外見は穏やかで親しみやすい印象だが、語り口は熱い。「七十五歳以上の高齢者医療費の無料化を広げ、長生きを喜び合える社会をつくろう」。愚直に政策を訴え続ける。
「比例代表北陸信越ブロックの議席奪還を悲願」(陣営)と位置づけ、県内目標を四万三千票に設定。参院議員や比例候補予定者らが連日、県入りしている。
3301
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 19:16:26
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/ishikawa/CK2009080602000201.html
前哨戦ルポ 元首相に挑む女性新人 組織フル回転 『地上戦』 VS 浮動票を狙え『空中戦』
2009年8月6日
自民党前職の森喜朗元首相に、元議員秘書で民主党新人の田中美絵子氏が挑む。逆風に立ち向かう森氏は「異例中の異例」(陣営幹部)という地区単位での国政報告会を続け、旧来の市町村選対をフル回転させた“地上戦”を展開。一方の田中氏は「すっかり定着した」(後援会関係者)自転車行脚や毎朝の街宣で浮動票を狙う“空中戦”で対抗するとともに、労組や郵政票も着実に取り込む。全国注視の「自民大物VS民主女性」は、お互いが対抗意識むき出しにしながらも「わが道を行く」戦いだ。
地元密着し東奔西走
自民・森氏 『政治家の力量問う』
「マニフェストを実現する政治家の実力、力量が問われる選挙」。三日夜、白山市松任地区で十五カ所目となる国政報告会。森氏はこれまで築き上げた四十年の実績を踏まえ、さらなる地域振興と国の経済再生、安全保障などに意欲と決意を込めた。
前日の二日は行事や国政報告などがめじろ押しで、選挙区を東奔西走。この日だけで移動距離は百六十キロを超え、汗まみれのスーツを手に、大きな身体を揺らしながら有権者と触れ合った。
森氏は昨秋から週末ごとに地元に戻り、イベントにも積極的に参加。校下や地区単位の国政報告会は既に約五十回を数え「皆さんが毎日一票を獲得してもらえれば、私の思いは通じます」と、実績や政策に加え懇願調の訴えも。投開票日までできる限り地元に張り付く予定という。
「これほど危機感をあらわにした選挙はない」と陣営幹部。合併前の旧市町村単位に網羅した後援会組織を再点検し、地道できめ細かい運動で無党派層への浸透も狙う。自民が分裂した能美、小松両市長選の影響が「懸念材料の一つ」(陣営関係者)というが、市議らと連携して国政報告会を集中的に開き、ほつれた糸を結び直すつもりだ。
ママチャリ街宣定着
民主・田中氏 『政権交代へのろし』
「ここで負けるわけにはいかない。政権交代ののろしを上げます」。田中氏は一日、白山市での後援会事務所開きで、土砂降りの雨をものともせずに声を張り上げた。
衆院議員時代に秘書を務めた河村たかし名古屋市長譲りの自転車街宣をずっと続け、この日も「ママチャリ姿」で登場。“生みの親”でもある一川保夫参院議員が見守る中、支持者一人一人と握手し「皆さんの生活を守るために精いっぱいやらせて」と訴えた。
後援会関係者は「相手は巨大潜水艦。まともにぶつかって勝てる相手ではない」と、浮動票の取り込みを強く意識する。「皆さんと同じ目線でいたい」(田中氏)と毎朝一時間半、交差点で街宣し、通勤する人たちに手を振り続ける。
一川氏の後援会・一誠会を中心とした地道なローラー作戦も好感触で知名度は急上昇。「女性」と「若さ」をアピールし、労組や郵便局長との連携を密にする。従来の保守票を切り崩そうと小松市内のJA各支所も回った。
2区を政権交代の象徴区とする党本部も、小沢一郎代表代行の若手秘書を派遣している。陣営は「今後、大物弁士の応援も受け、一気に上昇気流に乗せる」と意気込む。
3302
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 19:44:54
http://www.zakzak.co.jp/top/200908/t2009080802_all.html
民主30代猛追! 森&海部、元首相も“絶体絶命”
落選なら「自民壊滅」象徴
自民党ベテランの森喜朗(72)、海部俊樹(78)両元首相が、民主党の30代候補予定者の猛追で大苦戦を強いられている。圧倒的な知名度と実績、固い選挙地盤で当選を重ねてきた両氏だが、党の支持率低下と連動して世代交代を求める声も高まっており、支持者離れの食い止めに躍起なのだ。
「相手陣営からいじめられているんです。『森を伐採する』と言われて…」
14回目の当選を石川2区で目指す森氏は解散直前、地元の女性集会でこう嘆いた。今年は頻繁に選挙区に戻り、小会合にも細かく顔を出して組織固めを図っている。
3月の石川県小松市長選は保守分裂選挙となり、森氏の後援会連合会長だった現職が落選。影響力の低下が指摘された。従来の自民党支持団体は支援を約束しているが集票力の低下は否めず、陣営幹部は「組織の引き締めにも限界がある」と危機感を隠さない。
森氏を追い上げるのは、河村たかし名古屋市長の衆院議員時代の秘書で民主党新人の田中美絵子氏(33)。小沢一郎代表代行が擁立した「女刺客」だ。
「坂の上の雲をつかむような戦いだが、個人対個人ではなく政策で勝利したい」と、民主党色を前面に打ち出し無党派層の取り込みをはかる一方、自転車で地域を回り着実に浸透している。
自民党有力筋の1人はこう話す。
「森氏は自分のことはもちろん、自民党もそれほど負けないと思っているはず。だから、麻生太郎首相が選挙向けに党役員人事に着手しようとした時も『派閥がもたない』と反対したし、一度、引退を表明した中山成彬前国交相を公認候補にしようとごり押しもした。まさに派閥優先の古い自民党を象徴する出来事だけに、森氏がこれほど油断していては、かなり厳しい結果になりかねない」
一方、森氏同様に厳しい戦いを強いられているのが愛知9区で出馬予定の海部氏だ。
「選挙はいつも厳しいが、今回は特に厳しい」
海部氏は先月25日、愛知県稲沢市の後援会会合でこう声に力を込めた。
当選16回で議員歴49年。今回当選して50年に達すれば、永年在職議員の特別表彰の対象になるが、海部氏の首相時代を知らない若い世代も増えているのも事実。
今回は他候補の応援には行かずに地元に張り付く予定で、いとこでノーベル物理学賞受賞者の小林誠さんにも応援を要請。比例代表には重複立候補しておらず、背水の陣で挑む。
小選挙区で海部氏に連敗し、3回目の挑戦となる民主党前職の岡本充功氏(38)は「地域で汗をかいた実績を訴える。海部氏の健康や年齢は取り上げない」と話すものの、街頭演説では「若さ」や「働き盛り」をアピールする場面も目立つ。
ある自民党関係者は「元首相が落選するというのは、ここ最近は聞いたことがない。まさに、自民党壊滅を象徴する出来事だ」と嘆いた。
【石川2区】
森 喜朗 72 自前
田中美絵子 33 民新
宮元 智 49 幸新
宮下 龍治 57 無新
【愛知9区】
海部 俊樹 78 自前
岡本 充功 38 民前
板谷紀美子 55 幸新
ZAKZAK 2009/08/08
3303
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 20:15:52
808 :無党派さん:2009/08/08(土) 23:47:55 ID:irweVstO
読売群馬版に民主元県議の桑原(労組系)を比例擁立と出た。
最初、保守系の中島とのバランスを考えたらのかな…と思ったら、
他県連でも比例単独に複数の人物を擁立だとさ。
てっきり1府県連1人かと思ったら、どうも大量擁立らしい。
普通は供託金の問題あるから候補者をセーブするのに、
内部調査だとそんなに民主優勢なのかと。
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