したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

闘争の系統 〜ネタバレノートⅡ〜

1ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2017/05/04(木) 14:33:27
こちらは、闘争の系統に在籍するSS執筆者さんたちが、
温めてあるネタがあるけれど、シナリオ進行上の順番の問題や、
今現在まだテレビで番組が放送中などで、ルール上まだ本編に
投稿できないなど、披露したいけれどできない構想をここで
明かしちゃおうというスレッドです。

ここはタイトル通り、ネタバレ上等なスレッドです。
物語の核心に関わる事実に触れられる場合もありますので、
ネタバレが嫌いな方は、閲覧にはくれぐれもご注意を!

■前スレ
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/411/1403336302/l50

■設定資料集(まとめサイトその一)
ttp://www.geocities.jp/oa002843/index.html

■制作委員会(まとめサイトその二)
ttps://tousounokeitou.jimdo.com/

47ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/02/25(日) 15:08:19
菊之丞「この度は天童は手を引き申そう。しかし剣殿、
 天凰輝シグフェルだけは見逃すわけには参らん。
 シグフェルの抹殺・排除は、すでに全王様もご承知済みのこと。
 もはや貴殿は勿論、江田島殿の力をもってしても
 どうにもなりませぬぞ」
桃太郎「菊之丞殿はご存じないらしい。不死鳥は何度でも蘇るものだ」
菊之丞「………」

菊之丞は桃太郎の言葉にもしばらく無言のまま、
やがて立ち去ろうと歩きだして桃太郎とすれ違うが、
数歩進んだところで立ち止まる。

菊之丞「剣桃太郎殿、達者でのう!」

剣桃太郎と天童菊之丞、積年の宿敵同士の別れであった。


***地球連邦軍極東支部・伊豆基地***

最終決戦を終えたヒーローたちを乗せた連合宇宙艦隊が、
次々と伊豆基地内に着陸していく。
辺りには英雄たちの凱旋を一目見ようと、
旗を振って出迎える大衆の歓声に溢れていた。

富樫「詳しく話している時間はない。すぐに東京から離れろ!」
光平「富樫さん…?」

富樫は牧村光平に事情を説明し、すぐに身を隠すように伝える。
それを傍で聞いていた錦織佳代は、今まで多くの物を犠牲にしながら
戦ってきた光平に対して、それはあまりの仕打ちだと激高する。

佳代「これが政府のお偉いさんたちのやり方なの!?
 黙ってないでよ! なんとか言え富樫ッ!!」
富樫「………」
光平「よせよ佳代ちゃん。富樫さんにだって立場がある」
佳代「でも光平、延命手術はどうするのよ!?」
富樫「待て、延命手術とは何のことだ!?」
光平「………」

牧村光平は地球に帰還次第、ブレイバーズの息のかかったしかるべき医療機関で
延命手術を受ける手はずであった。しかし今ここですぐに天童の刺客から身を隠すために
姿を消せば、当然手術は受けられなくなる。

48ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/02/25(日) 15:08:57
光平「富樫さん、3日だけ俺に時間をくださいませんか?」
富樫「分かった。しかしそう長くは待てんぞ…」
光平「ありがとうございます。ところで朱音ちゃん――
 ――千坂朱音先生は今どうしていますか?」
富樫「彼女も身の安全のために、しばらく姿を隠すそうだ。
 君には"何があっても強く生きろ"との伝言だ」
光平「そうですか……」

光平にも、富樫の言葉が嘘、すなわち朱音はもうこの世にはいないことは、
富樫の様子から察しがついていた。おそらく自分たちヒーローを守ろうとして、
朱音は命を落としたのだろう。

夕刻になり、慎哉と共に朝倉家へと戻った光平は、
自分の部屋で一人、亡き両親の写真を見つめていた。

光平「父さん、こんな時、父さんなら一体どうした?」

もしこのまま自分が延命手術を受けるために東京に留まれば、
世話になった先輩であるヒーローたちが無益な泥沼の政争に巻き込まれる。
光平にとって苦渋の決断の時が近づこうとしていた。

<つづく>

49ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/03/04(日) 19:54:32
<エンディングネタバレ後編>

ついに3日目の朝を迎えた。今日は、地球以外の余所の星や異世界、別の時代から
やって来ているヒーローたちが、それぞれ自分たちの故郷へと帰る日である。

地球在住組の見送りを受ける中、ゴーカイジャーなどの宇宙出身組の宇宙船が続々と出航して
地球から離れ、キュウレンジャーやリナ・インバース一行など異世界出身組も、
ブレイバーベースのディオドスゲートから次々と別れを惜しみつつ帰還していく。
そしていよいよ最後、異世界アセーリアのラウールたちの番になった。

ラウール「それではまた会おう光平」
レミーナ「皆さんもいつかメルヴィオンに遊びに来てくださいね」
光平「ええ、必ず」
優香「皆さんもお元気で」

別れ際に固い握手を交わす光平とラウール。まるで双子の兄弟のようである。
こうしてラウールたちもディオドスゲートを潜って故郷アセーリアへと帰って行った。

トニー「ではドクター佐原、我々もこれで」
佐原「ウィルソン大統領やフューリー長官にもよろしく」

見送りに最後まで立ち合っていたトニー・スタークらアベンジャーズも、アメリカへと帰って行った。

慎哉「みんな帰って行っちまったな…」
雄大「なんだか寂しくなりますね」
光平「みんな、少し話がある」
紗希「えっ…?」
佳代「………」

50ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/03/04(日) 19:55:23
朝倉家へと戻った光平は、優香、慎哉、雄大、佳代、紗希、戒、フィリナの7人を前にして、
突然「自分は旅に出る」と言い出す。絶句する慎哉たち。

慎哉「どうしてだ!? どうしてお前だけがそんな貧乏くじを引かなきゃならない!」
雄大「その件なら剣総理と天童との間で、もう話はついたんじゃないですか!」
光平「それはあくまで俺が日本にいない前提での話だ。俺が日本国内にとどまる限り、
 天童はヒーローたちを危険分子として排除しようとするだろう。そうなれば日本は
 ヒーロー派と反ヒーロー派に分断される。また泥沼の戦争が始まってしまうかも
 しれないんだ。俺はもう、これ以上人が死ぬのは見たくない!」
紗希「そんな……」

慎哉たちは泣き崩れながら必死に光平を引き留めようとするが、光平の意思は固かった。

優香「光平くん、必ず帰って来てくれるよね?」
光平「勿論さ。優香をいつまでも一人になんかしておくもんか!」
優香「わたし、待ってるから…。でも、もし卒業式までに戻って来なかったら…
 許さないんだからね……!」
光平「わかった。約束するよ。ほとぼりが冷めて、必ず卒業式までには戻って来る。
 そしてここにいるみんなで一緒に卒業しような…!」

光平と優香はうっすらと両眼に涙を浮かべながら、互いに抱擁する。

光平「里見、あとは頼む」
蓮太郎「わかった…」

光平は、もし慎哉たちが追いかけてきても玄関で引き留めるように里見蓮太郎に頼む。
こうして光平は慎哉たちに別れを告げて、朝倉家から出て行った。
玄関先ではマシンガルーダが、主を待っていたように待機している。

GARUの声「お待ちしていました」
光平「ここから先は修羅の道だぞ」
GARUの声「承知の上です。天凰輝シグフェルあるところ、
 常に傍にマシンガールダあり!ですから」
光平「ありがとう。それじゃあ行こうか」

一方、朝倉家の中では、ついに耐え切れなくなった佳代が、
光平が実は余命幾ばくもない体であると話してしまう。

慎哉「バカヤロウ! どうしてそれを早く言わなかった!!」
佳代(涙ぐみながら)「光平から……みんなに内緒にするように言われてて……!!」
雄大「…で、でも手術なら旅先でも受けられるんじゃないですか?」
フィリナ「無理でしょうね……。シグフェルとザジロードの肉体構造に精通している
 医師陣と最適の医療設備が整っているのは、おそらくブレイバーベースだけ……」
戒「牧村……」
優香「光平くん…そんな!?」

慎哉たちはすぐに光平を追いかけようとするが、玄関前で蓮太郎が通せんぼする。
「どけぇ!!」と叫びながら強引に通り抜けようとする慎哉だったが、
蓮太郎は慎哉に腹パンを浴びせて失神させる。

慎哉「うっ……」
蓮太郎「ここから先は地獄だ! 皆で光平の無事を祈ってやれ! 祈るんだ!!」

51ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/03/04(日) 19:56:08
そしてブレイバーベースの指令室。ここでも光平が一人で旅立った事実が、
佐原博士の口からヒーローたちに告げられた。

甲児「バカヤロウ! どうして一言くらい相談してくれなかった!」
フランソワーズ「剣持隊長、せめて光平くんが安全な場所に逃げ延びる
 間だけでも私たちが一緒について行ってあげることはできないんですか!?」
剣持「それは天童との協定違反になる。我々には彼の無事を祈ることしかできん」

苦渋の表情で答える剣持。血気盛んな若手のヒーローや防衛隊員たちからは
「随分と冷たいんだな!」「光平は俺たちの仲間だろ!」「こうなったら
天童の屋敷に殴り込みだぁ!!」などの声が上がり、次第に収拾がつかなくなり、
今にも暴発寸前という状況になる。
まるで光平一人を生贄にするようなやり方に、我慢がならないのだ。
「やめんかお前たち」と剣持が静止しようとした矢先、
意外な人物が怒声を浴びせて周囲を一喝する。

佐原「頭を冷やせぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!」

しゅんと静まり返る周囲一同。滅多に声を荒げることなどない佐原博士の一喝に、
ヒーローたちは思わず呆気に取られている。

佐原「我々のために自分の身を投げ出してくれた光平くんと剣総理の
 気持ちが分からんか! たとえこの先何があっても、我々は手を出してはならんのだ!」

光平と兄弟のような仲になっていた南三郎は、たまらなくなり指令室から飛び出していく。
そして夕日に向かって叫ぶのであった。

三郎「うおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」

<本日はここまで。続きは後日に>

52ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/03/20(火) 18:56:56
※時系列は以前、ホウタイ怪人が投下した「悪の手に落ちたビッグエンゼル」の後。

<BF団の使者 ディオドスを守れ!>

***Gショッカー・無幻城***

ある日、ポイントゼロにあるGショッカー・無幻城にある訪問者が現れる。
ビッグファイアを頂点とする組織、BF団の№2・諸葛孔明である。
孔明は護衛役の部下、コ・エンシャクを連れて堂々と無幻城の中へやって来た。

アポロガイスト「貴様はBF団の諸葛孔明!此処をGショッカー無幻城の表裏6柱神の
 間と知っての事か!」

アポロガイストが孔明の前に立つと、護衛役のコ・エンシャクが孔明を守ろうとアポロガイストの
前に出る。

GOD総司令の声「武器を収めろ、アポロガイスト」
ショッカー大首領の声「BF団の№2自ら、何をしに来たのだ」
孔明「フフフ...表裏6柱神の皆様方。突然の訪問をお許しいただきたい。
 本日はある願いを聞き入れていただくべく、参った次第です」
サタンゴースの声「願いだと...?」

大首領達はアポロガイストに武器を収めるよう命じた後、孔明に来訪した理由を尋ねる。
BF団はGショッカー同様、世界征服を狙う組織の一つで、Gショッカーの傘下にいる
組織の中には抗争した事がある者や支援を受けた者もいる。そのBF団の№2で古代中国の
三国時代に登場する蜀の軍師と同じ名を冠する孔明自ら無幻城に乗り込んで来た事に一同は警戒する。

孔明「我らが主・ビッグファイアを世紀王候補に加えていただきたい」
闇の帝王の声「ビッグファイアを世紀候補にだと...何故また?」
孔明「時空クレバス...黄泉還り...そしてイーバ...いや堕神。これらの存在がでた今、
 我々も動かなければならないと思った次第。その為、あなた方の組織と
 手を結びたいのです」

「ビッグファイアを世紀候補にしてほしい」という孔明の提案を聞いて、大首領ら6柱神や
アポロガイストに動揺が走る。

孔明「無論、只とは言いません。皆様にはある策をお教えしましょう」
星王バズーの声「策だと...?」
孔明「ええ...この孔明に策あり。そして既に策は始まっているのです」

そして孔明は自身の策を伝えるのであった...。

53ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/03/20(火) 19:57:43
***ブレイバーベース***

その日各地でGショッカーの怪人が暴れているという情報が、ブレイバーベースに報告され、
ブレイバーベースにいたラー・カイラム等が出動。ブレイバーベースは先日、オベイロン=須郷伸之によって
システムがハッキングされたばかりで、ネットセキュリティの復興が行われていた。だが突如として
ブレイバーベースは攻撃を受ける。

佐原「何事だ!」
ドジッ娘オペレーター(仮)「てってっ敵襲です!!ブレイバーベースが攻撃されています(汗」
エルファ「外部モニター出します」

エルファの操作でモニターに映し出されたのは土偶を思わせる空中に浮かぶロボット、昔の武士を思わせる集団、
そしてスーツを着た2人の人物だった。

剣持「あれは...まさか!?BF団の幹部・十傑集の“衝撃のアルベルト”“直系の怒鬼”
 “素晴らしきヒィッツカルド”か!」
佐原「何故、十傑集が此処に...」

実は先の須郷が引き起こした事件は、孔明が密かにアメリカ影の政府に働きかけてブレイバーベースの
所在を掴む為に仕掛けたのであった。BF団のB級エージェント“オロシャのイワン”が操るメカ“ウラヌス”が
ブレイバーベースの外壁を攻撃。アルベルトとヒィッツカルド、そして直系の怒鬼率いる「血風連」は
ブレイバーベースに配備されているMSや兵士を次々破壊し、ベースの中へ潜入した。
そして基地内の破壊をヒィッツカルドと怒鬼に任せ、アルベルトはディオドスの開発が行われている研究室に向かう。

アルベルト「これが孔明が言っていた時空クレバスの制御装置ディオドスか」
Dr.ウルシェード「こりゃぁぁぁ!ディオドスには触れさせんぞ!」
アルベルト「騒がしい...そこで大人しくしていろ」ゴォッ
Dr.ウルシェード「ぐぉぉ!」

開発スタッフであるDr.ウルシェードがディオドスを守ろうとアルベルトに立ち向かうが、
アルベルトの衝撃波によって吹き飛ばされる。

Dr.ウルシェード「こ...腰が...」
弥生「おじいちゃん、大丈夫!?」
黄山「博士は下がっていてください。後は僕らが...」
尾村「さ...此方へ」

衝撃を受けた影響で腰を打ってしまったDr.ウルシェードを尾村豪が連れて行き、
ウルシェードの孫の弥生・ウルシェードと同じ開発スタッフとなっているデンジマンの1人
黄山純はそれぞれキョウリュウバイオレットとデンジイエローに変身して、アルベルトに立ち向かう。

アルベルト「フン。噂のスーパー戦隊か。だが私の敵では無い!」ゴォッ
キョウリュウバイオレット「キャァ!」
デンジイエロー「うわぁ!」

しかし、アルベルトの衝撃波に2人は吹き飛ばされてしまう。

54ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/03/20(火) 21:08:17

アルベルト「フン、つまらん。さて、早く仕事を済ませるとしよう」

アルベルトは2人が歯ごたえが無い事に、少しつまらなさそうな表情をするが、
気持ちを切り替えてディオドスを破壊しようとする。そして手を振り上げようとした
その時...。

????「させるかぁぁぁ!」
アルベルト「―ムッ!」

そこへ突如、アルベルトを蹴り飛ばした者が現れる。

マスターアジア「久しいな。衝撃のアルベルト」
アルベルト「貴様はマスターアジア!」

アルベルトを攻撃したのは元シャッフル同盟のメンバーで、先代のキングオブハートにして
流派東方不敗の使い手であるドモンの師匠・東方不敗マスターアジアである。
アルベルトとマスターアジアはかつて「前大戦」で争った宿敵ともいえる因縁の関係だった。

マスターアジア「偶々近くを通りかかれば、何やら騒がしかったのでな。こうして来てみれば、
 よもや貴様と再会する事になるとはな...・」
アルベルト「それは此方の台詞だ。フフフ...貴様が相手となれば私の血も滾るというものよ。
 前大戦での決着をつけるぞ、マスターアジア!」
マスターアジア「望む所だ。いざ、勝負!」

マスターアジアとアルベルトは、お互い決着をつけようとぶつかり合う。
一方、別の場所では...。

イワン「ふふふ、私のウラヌスの力があれば、ブレイバーベースなど
 すぐに鉄屑に変えてやりましょう!」
????「やめろぉぉぉぉ!」
イワン「だ、誰だ!」

外壁の破壊活動を続けるイワンが乗るウラヌスだが、何者かによる攻撃を受ける。
攻撃を受けたウラヌスの前に現れたのは、まるで生物の様なフォルムをしたメカだった。

比瑪「先走り過ぎよ、勇」
勇「すまん、比瑪。だが、早くしないとブレイバーベースが破壊されてしまう」

生物の様なフォルムをしたメカ―その正体はブレンパワードと呼ばれる世界各地で
出現するオーガニックプレートからリバイバル(物質再生)したアンチボディ2種の内の
一種である。そのブレンパワード、ネリー・ブレンとヒメ・ブレンに乗る伊佐美勇と
宇都宮比瑪はブレイバーベースが敵の襲撃を受けているという報告を受け、彼らが所属する
ノヴィス・ノアから駆け付けたのである。

イワン「ブレンパワードという奴ですか。だが誰であろうと私の邪魔はさせませんよ!」
勇「いや、ブレイバーベースは破壊させない。ネリー・ブレン、比瑪行くぞ!」
ネリー・ブレン「―!」
比瑪「ええ、やってみせるわ!」

これ以上、ウラヌスにブレイバーベースを破壊させないよう勇と比瑪はパートナーである
ネリー・ブレンと共に立ち向かうのであった。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

一方、基地内部でブレイバーベースに常駐している連邦軍兵士を直系の怒鬼と
血風連は、その刀で次々斬り伏せていきながら司令室に向かっていた。

????「おっと...ここから先は通行禁止だ」
怒鬼「―!」
血風連A「何奴!?」

怒鬼と血風連が声を掛けられた方を向けると、そこには“侍”と奇妙な
恰好をした者達が3人いた。ヒーロー協会に所属するS級ヒーローの
アトミック侍とその弟子のヒーロー達である。彼等もヒーロー協会を通じて
ブレイバーベースの危機に駆け付けたのである。

アトミック侍「アトミック侍ってもんだ。これ以上の狼藉はやめてもらおうか」
怒鬼「・・・・」
アトミック侍「そうかい。やめねえって訳か。だったら、俺の相手をしてもらうぜ。
 お前ら!他の連中は任せたぞ」
イアイアン&オカマイタチ&ブシドリル「「「ハッ!」」」

警告するアトミック侍だが、なお作戦を続行する怒鬼に対し、アトミック侍は刀を抜いて
迎え撃つ。そして弟子の三人に、他の血風連の相手を任せるのであった。
果たしてブレイバーベースは...ディオドスは十傑集から守れるのか!

55凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2018/03/23(金) 16:46:57
≪南海の救出作戦≫
(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/411/1403336302/938 の改訂版)

黒三日月隊と戦うため挙兵したラウール王子の元へ援軍として馳せ参じるため、
アキシアからノアトーンへ船団を率いて向かっていたレミーナ・ラプエンテだったが、
途中、海上で大嵐に行く手を阻まれやむなく目的地への直行を断念。
東へ舵を切り、メルヴィオン聖王国最東端のラフィーニャ島(*マウロ島から名称変更)へ寄港する事にした。

ラフィーニャ島はメルヴィオン領に属する小さな離島で、
以前はいくつかの漁村がありメルヴィオン人の島民が暮らしていたが、
近年、アセーリアの時空の不安定化に伴って異世界からのモンスターの漂流が相次ぎ、
凶暴な巨大生物が住みついて我が物顔で跋扈する怪獣島と化してしまった。
モンスター退治のため送り込まれた騎士団も全滅させられ、
ラフィーニャ島の安全確保が困難と判断した国王アディラス十六世は、
やむなく全ての島民をロサレダ大陸本土へ避難させて人の住まない場所にするという空島政策を実行。
そのためラフィーニャ島は今は無人島となっていたのだが…。

ロラン「島の様子がおかしい…。無人島ではないようだ」
レミーナ「何者かが島を無断で占拠しているわ!」

ラフィーニャ島へ近付いたレミーナ達は、
無人島だったはずの島に見慣れぬ巨大な建物がいくつも建っているのを見て驚く。
アセーリアの文明とは全く異質な、
鉄筋コンクリート製の近代的な工場や研究所、軍事基地などの施設群である。

レミーナ「あの岬に掲げられているのはエスパジアの国旗ね。
 空島になったのをいい事に、彼らが勝手に占領してしまったんだわ」
ロラン「されどエスパジアには、
 あのような建築物を造る文化や技術はなかったはずでは…?」

「空島政策は人が住まないようにしただけで、領有権まで放棄したわけではない」
というのがメルヴィオン側の主張で、
ラフィーニャ島の東にあるエスパジア王国としても、
無人だからといって隣国の領土に迂闊に手を出して紛争を招くのは控えていた。
しかしジャン・ボダンが教皇となってイアルダボート教過激派がエスパジアの教会を掌握すると、
教皇が国王を兼ねる政教一致のエスパジアは方針を一変、
黒三日月隊の侵攻でメルヴィオンが混乱している隙を狙って兵を送り、
ラフィーニャ島を武力占領してエスパジア領に組み込んでしまったのである。

ペデラウス「父なる神イアルダボートの教えに背いた罪人ども、
 全部で百二十名を連行して参った。
 存分に鞭打って働かせ、涜神の罪を償わせていただきたい」
サメドフ竜尉隊長「労働力の提供に感謝する。
 こちらは地球で我々が使っているアサルトライフルという銃だ。
 では等価交換という事で、奴隷の人数と同じ数だけ貴国にお渡ししよう」

ラフィーニャ島に基地や工場を築いていたのは、
地球のロシア連邦ハンカ自治州を根拠地とするコミンテルンの軍事組織・赤イ竹であった。
アセーリアに現れた赤イ竹はエスパジアからラフィーニャ島を租借し、
地球の諸国の目が届かないこの異世界で密かに兵器などを大量生産していたのである。
そして聖戦の名の下に対外戦争を起こそうとしていたエスパジアは、
異端審問で有罪にした異教徒や異端信者らを奴隷として赤イ竹へ売り飛ばす代わりに、
銃火器などの兵器を多数買い入れて軍備を増強していた。

サメドフ竜尉隊長「休まず働け!
 怠けている奴はこのサーベルで打ち首にするぞ!」

赤イ竹のラフィーニャ島基地司令官を務めるのは、
地球ではその残虐さから「ジョーズ」という渾名で呼ばれているドミトリー・サメドフ竜尉隊長(オリジナルキャラ)。
かつて日本での天童忍軍との戦いで失った左手に先端がサーベルとなっている義手を装着し、
更に肉体改造を受けて高い戦闘能力を得た屈強なサイボーグ軍人である。

ペデラウス「偉大なる唯一神イアルダボートの教えは、
 世界中にあまねく広められねばならない。
 手始めに獲得したこの島を足がかりとして、
 いずれメルヴィオンに対しても我らは異教徒征伐の聖戦を行なう事となろう」
クレマンス「長年の異教崇拝にとうとう天罰が下ったのか、
 現在メルヴィオンは黒三日月隊という異世界の軍勢に攻められて王都を失い、
 国王も亡き者となって滅亡の危機に瀕している。
 今ならエスパジア軍を送り込んで領土を切り取るのは容易かろう」
オルガノ「黒三日月隊は恐るべき飛び道具を持っているとの噂だが、
 我らとて同じ地球から来た赤イ竹から銃などを多数入手している。
 南部に籠城しているメルヴィオンの残党どもを討った後、
 黒三日月隊と戦闘になったとしても十分に伍して戦えるはずだ」

黄泉がえってエスパジア軍の部将となっていた旧ルシタニア軍の諸将らは、
メルヴィオン征服を狙った西への侵攻作戦について話し合っていた。

56凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2018/03/23(金) 16:50:15
レミーナ「…これは大変だわ!」
ロラン「我が国の苦境に付け込んで領土を掠め取ろうとは卑怯な…。
 神の名による聖戦が聞いて呆れますな」
レミーナ「エスパジアが我がメルヴィオンの王土であるこの島を無断で侵した事。
 更に彼らはここを拠点にロサレダ大陸まで攻め込んで来る意志がある事。
 これは私達が戦うべき十分な理由よ。
 今ここで叩いておかないと、取り返しのつかない事態になるわ」

島に上陸してローレシアの王子アレンやサマルトリアの王子コナンと出会ったレミーナらは、
彼らの仲間であるムーンブルクの王女セリアが赤イ竹に囚われていると聞き、
更にラフィーニャ島を前線基地としたエスパジア軍のメルヴィオン侵略計画を知って、
これを阻止するためにも先制攻撃すべきと判断。
島に駐留する赤イ竹とエスパジア軍を相手に一戦交える事を決意した。

アレン「しかし、敵は強力な飛び道具を装備している。
 例え僕らが力を合わせても、そう簡単に勝てる相手ではなさそうだ」
レミーナ「あの武器の恐ろしさは私達もよく知ってるわ…。
 まともに正面から突っ込むのは無謀でしょうね。
 何か策を考えないといけないわ」

マシンガンやライフルを装備した赤イ竹の兵士を相手にどうやって勝利を収めるか。
接近して乱戦・白兵戦に持ち込めれば何とかなる可能性はあるとしても、
近付く前に遠距離から銃弾の雨を浴びせられて倒されるのがオチであり、
勝つのは容易な事ではないのは明らかだった。

レッドドラゴン「グァァゥゥ〜!!」

皆が頭を悩ませていたその時、
地響きを上げながら一頭の巨大怪獣が姿を現わした。
時空クレバスを通ってこの島にやって来た高熱火炎を武器とする赤い獰猛な竜、
レッドドラゴン(ドラゴンクエストシリーズ)である。

ブルードラゴン「ギャァゥゥ〜!!」

更に続いて海中から出現したのは、
レッドドラゴンとは対照的に青い鱗に全身を覆われた水・氷属性の竜、
ブルードラゴン(ファイナルファンタジーシリーズ)であった。
浜辺に上陸したブルードラゴンは岩山から下りて来たレッドドラゴンと睨み合い、
野獣の闘争本能に引かれて激しく戦い始める。

レッドドラゴン「グァァゥゥ〜!!」
ブルードラゴン「ギャァゥゥ〜!!」

レッドドラゴンのファイアブレスとブルードラゴンのアクアブレスが空中で激突し、
猛烈な水蒸気爆発が起こって爆風がジャングルの木々を薙ぎ倒す!

ロラン「亡き国王陛下に空島政策を余儀なくさせたのはあの怪獣達のようですな。
 どちらも天を突くほどの巨体、そして凄まじい凶暴性と破壊力だ」
コナン「でも…もしあいつらを上手く利用して敵の基地を襲わせる事ができれば…
 突入の隙が生まれるかも知れない!」
レミーナ「それだわ!」
アレン「名案だ。その手で行こう!」

レミーナは赤と青の二体の巨竜が再出現した時を見計らって基地の裏山の森に火を放ち、
炎で二匹の注意を引いて基地の方向へ誘き寄せるという作戦を立てる。
そして怪獣の襲来で基地がパニックになっている隙に一気に突入し、
基地内での乱闘に持ち込んで敵兵を斬り倒しつつ、
囚われているセリアや奴隷らを救出しようというのだ。

レミーナ「さあ行くわよ!
 ラプエンテの赤備え、総突撃!!」
サメドフ竜尉隊長「おのれ、この世界の原住民どもの襲撃か!?」

遂に開始される基地への突入作戦。
果たしてレミーナ達は勝てるのであろうか。
そして赤イ竹の捕虜となっているセリアの運命は如何に…?

57ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/03/23(金) 17:30:11
<仮面ライダー×アクティヴレイド>

警察庁警備局第五特別公安課第三機動強襲室第八係―通称<ダイハチ>
近年増加しているウィルウェア犯罪に対して広域的に統括している警察庁の部署である。
そして現在、Gショッカーを始めとする地球や其処に住まう市民を狙う存在が
日々暗躍している事から、ダイハチはウィルウェア犯罪だけでなく、そういった存在に
対しても対処するよう活動の幅が広がっていた。
そしてダイハチのウィルウェア装着員の黒木猛は都内でGショッカーの怪人が暴れていると
通報が入り、ウィルウェアを装着して現場へ急行。既に現場では本郷猛が仮面ライダー1号に
変身してショッカーの怪人コブラ男と戦っていた。

黒木「こちらダイハチ。これより援護します」
1号「君が警察庁のダイハチか。そっちの戦闘員は任せた!」
黒木「了解」
コブラ男「クワックワックワッ!随分な武装をしている様だが、たかが警察。
 偉大なるGショッカーの敵ではないわ。かかれぇ、戦闘員達よ!」
ショッカー戦闘員「イーッ!」

黒木と1号は怪人と戦闘員を蹴散らしていく。しかし隠れていた別の怪人・カメレオン男が現れ、
黒木の背後を狙って襲い掛かる。

1号「―危ない!」
黒木―!」
カメレオン男「アァッアッアッアッ!」

1号も気づいたが、間に合わない。黒木は万事休すかと思ったその時。何処からか
銃弾が撃たれ、カメレオン男に当たる。

黒木「今の銃弾は一体...?」

銃弾が飛んできた方を見ると、そこには主に統合自衛隊で使用されるウィルウェア
「閃舞」と銃を持った集団が立っていた。「閃舞」とその集団は戦闘員達を倒していく。

コブラ男「戦闘員達が!?」
カメレオン男「何者なのか知らないが、ここは撤退だ!」

次々と戦闘員達が倒されたので、形勢は不利と考えたコブラ男とカメレオン男は
撤退する。戦闘が終わり、「閃舞」を装着した人物が黒木と1号に声を掛ける。

????「お久しぶりですね。本郷さん」
本郷「俺を知っている...?いや、その声...もしや!」

変身を解いて元の姿に戻った本郷は、「閃舞」の声に聴き覚えがあり、
ある人物が頭に浮かんだ。「閃舞」の装着が解かれると、その中から現れたのは
アンチショッカー同盟の一員である石神千恵だった。南雅彦の失脚により、
後ろ盾を失ったアンチショッカー同盟は天童菊之丞の庇護下に入り、石神千恵とはそれ以来、
顔を合わせていなかったが、まさかウィルウェアを装着してGショッカーと戦っているとは
流石の本郷も思わなかった。

石神「このウィルウェアは、天童閣下により統合自衛隊からいただいた物です。
 これのおかげで私達はGショッカーと戦っているのです」
本郷「だが前にも言ったが、天童は恐ろしい人間だ。このままではいずれ、大変な事になる。
 今の内に手を切るんだ」
石神「ご忠告ありがとうございます。ですが、今の私達にはこれしかないのです。
 それではこれで...」

本郷は天童に身を寄せる石神達を案じて忠告するが、彼女達は忠告に対して
一言、感謝を述べるだけでその場を去っていた。

本郷「・・・・」
黒木「あれが噂のアンチショッカー同盟か。ああいうのがウィルウェアを
 持つと、碌な事が起きそうなんだよなあ」

去っていく石神達アンチショッカー同盟を黙って見送る本郷。黒木は彼女達が
ウィルウェアを来て活動する事に対し、何かしら事件が起きるのではないかと
感じ取るのだが、やがて彼女達アンチショッカー同盟に重大な事態が起きるとは
この時思いもよらなかったのであった。

58ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/03/24(土) 11:43:25
<エンディングネタバレ完結>
愛車マシンガルーダに跨り、一人旅路へと出た牧村光平。
その先では、月野うさぎと地場衛が待っていた。

光平「うさぎちゃん…?」

バイクを停めて降りる光平。
うさぎは涙を流しながら光平に謝罪する。
よかれと思って光平を「女王の騎士」に任命したうさぎだったが、
それがかえって光平を追い詰め、愛する沢渡優香と引き離す結果になってしまった。
後悔を吐露するうさぎだったが、光平はそれを即座に否定する。
うさぎのおかげで自分は自分のやるべきことと進むべき道を見定め、
亡き父の遺志を引き継いでやり遂げることが出来た。
セーラームーンには本当に感謝していると光平は告げる。

衛「牧村光平、いや、天凰輝シグフェル!
 これまでの働き誠にご苦労だった。
 只今を持って女王の騎士の任を解く」
光平「キング、クィーン、これにてお暇致します。
 お二人とも末永くお元気で」

再びバイクに跨り立ち去る光平の後ろ姿を、うさぎと衛はじっと見守る。
そして光平の行く先々には、他にも大勢の仲間たちが見送りに来ていた。

剣持「牧村光平隊員に敬礼ッ!!」

剣持隊長以下レッドマフラー隊(南三郎、ガンテツ含む)とワンセブンも
走り去っていく光平に向かって遠くから敬礼を送る。

沖一也「さらばだ光平君、また会おう!」
乾巧「いつか必ず戻って来いよ!」

歴代ライダーたちも、丘の上から光平を見送る。

一方その頃、里見蓮太郎に気絶させられていた朝倉慎哉は
ようやく目を覚ましたが、慌てて慎哉が光平を追いかけて出ていき、
優香、佳代、紗希、雄大たちもそれに続いた頃には、
もう光平とマシンガルーダの姿はどこにも見えなくなっていた…。

59ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/03/24(土) 11:44:03
***首相官邸***

剣内閣の総辞職に伴い、官邸を新たな主に明け渡すべく、
大勢の官邸スタッフと共に引継ぎと後片付けの作業に追われている
土橋竜三・内閣安全保障室長と、冴島十三・内閣危機管理監。

土橋「冴島さん、私は今日ほど国から俸給を頂戴していることを
 恥じたことはありません…」
冴島「同感ですな…」

牧村光平を守り切れなかった自分たちの無力感を悔やむ土橋と冴島。

土橋「結局、今回の戦いで最後に笑ったのは天童だけでしたな」

次の総理に決まったのは、財務大臣や外務大臣を歴任した大物議員の橋渕恵太郎。
天童菊之丞の息のかかった人物である。

冴島「いや、それは違うよ土橋さん。誰が権力の座に就こうが
 そんなことは関係ない。名もなき人々の笑顔と平和を守りぬいた
 ヒーローたちこそが真の勝者だよ」
土橋「ははは、確かにそうでしたな。いやいや、どうも年を取ると
 シミったらしくなっていけませんな…」


***ブレイバーベース***

雷王星にいるブレイバーズ最高司令官・タシロ提督に通信を入れ、
最後の報告をする佐原博士。
タシロ提督と佐原博士は、これまでの長かった闘いの日々を回想する。

佐原「役目を終えたブレイバーズは、今後解体・縮小の方向へと向かうでしょう」
タシロ「やむを得んでしょうな。いつまでも巨大な武力組織を残しておくべきではない。
 佐原博士、これまで長い間ご苦労様でした」
佐原「提督こそ、今まで若き戦士たちの後ろ盾となってくださったこと、
 感謝申し上げます」

こうして通信を切った佐原博士は、指令室の明かりを消して退去する。
無人となったブレイバーベースは全機能を停止し、海の底で静かに寂しく
深い眠りへとついたのだった。

60ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/03/24(土) 11:44:45
そして1か月後。
日本国内のどこかの美しい眺望の海岸。
一面に花畑が広がるが、すぐ下は断崖絶壁である。
光平の話によると、まだ彼の両親が健在だった幼い頃に
親子3人で訪れた思い出の地らしい。

GARUの声「綺麗なところですね」
光平「ああ…。ここにはもう一度来てみたかったんだ」

バイクから降りた光平だったが、突然体に激痛が走るのを感じる。
思わず顔を歪めた光平は、必死に胸を右手で抑える。

GARUの声「光平! 大丈夫ですか!?」
光平「だ、大丈夫だよ。何でもない…」

体を引きずるように歩く光平は、「お願いだ神様、もう少しだけ…!」と心に念じながら、
花畑の中央へと歩を進める。そして思い切り仰向けになって大の字に寝転ぶ。
光平の目には、眩しい太陽光と共に、活き活きと大空を羽ばたく海鳥の姿が見える。
そして耳に聞こえるのは静かな波の音。生命の息吹=自分とブレイバーズの仲間たちが
力を合わせて守り抜いた平和の息吹を全身に感じ取る。

光平「さあ、そろそろ行こうか」

満足感と達成感を得た光平は立ち上がり、バイクに戻ろうとマシンガルーダに呼びかける。
しかしマシンガルーダからは応答がない。

光平「GARU…?」

なんと光平の目の前には、深く損傷した火花を散らしながら倒れている
マシンガルーダの無残な姿が映る!

光平「これはいったい!?」

そして光平が少し顔を見上げた瞬間だった。

光平「――!!」

銃声がした…。
胸を撃ち貫かれた光平の体は、断崖絶壁の下へと静かに落ち、
大渦の波の中へと消えていく。


光平「(優香…さよならだ……)」

これ以後、牧村光平とマシンガルーダの姿を見た者はいなかった。

61ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/03/24(土) 11:45:23
2年後…。
沢渡優香は高校を卒業し、海防大学医学部へと進学していた。
ある日、彼女は光平に近況報告の手紙を書く。
――と、言っても、牧村光平の行方は未だ知れない…。
光平は、結局、海防大学付属高校の卒業式にも姿を現すことはなかった。
光平の元には絶対に届くことのない手紙だ。

優香「光平くんの嘘つき。卒業式までには必ず戻って来るって言ってたのに…」

朝倉慎哉は、その情報処理能力のスキルを買われて、
海防大学に籍を置きつつアメリカへと留学した。

錦織佳代は、月影一族の里へと帰り、今では後進の忍者たちを指導する立場にまで
昇りつめて活躍しているらしい。

北上紗希は、育ての祖父の神社を継ぐべく宮司の資格を取得するため、
出雲にある専門の大学へと進学した。

岡島雄大は高校3年生となり、海防大学付属高校の生徒会長となった。

彩堂寺戒は、仮面ライダーメテオこと朔田流星から誘われ、
ICPOの特命秘密捜査官にスカウトされた。

フィリナ・クラウディア・アルシャードは、祖父ナセルから財閥の実権を全て譲られ、
今も忙しく世界中をビジネスで駆け回っている。

そしてブレイバーズのヒーローたちだが、あの日以来次第と疎遠となってしまい、
今では誰とも全く連絡は取っていない。しかしテレビや新聞のニュース等で
今でもヒーローたちの活躍はいつも目にしている。きっとみんな元気にやっているのだろう。

ここまで書き上げた時点で、書いていた手紙に大粒の涙がこぼれて塗れる。

優香「あれっ…どうした…のかな……?…わたし……」

光平やみんなと過ごした懐かしい記憶を思い出し、次第に耐え切れなくなりワッと泣きだす優香。

優香「光平くん、会いたいッ! 会いたいよッ!……っ……!」

その時、玄関から訪問を告げるチャイムが鳴る。慌てて涙を拭って「は〜い!」と返事をして
立ち上がった優香は、玄関に来て鍵を開けドアを開ける。するとその前には
優香にとってとても懐かしい、そして最も愛おしかった人間が立っていた。

優香「おかえりなさい」

優香は穏やかな笑顔で、その人物を自宅の中へと優しく迎え入れる。
果たしてその人物は誰だったのか?
それは明確に語られないまま、物語はここに終わる…。

62ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/03/24(土) 11:46:41
<闘争の系統 新シリーズ予告!>

堕神戦争終結から2年!
前内閣総理大臣・剣桃太郎が帰った来た!

新たなレギュラーを迎え、物語は怒涛の新章へと突入する。

桃太郎「菊之丞殿があのような挙に出る理由はただ一つ。
 聖天子様の御身に、何事か起こったのだ」

聖居から聖天子が謎の失踪を遂げ、水面下では
天童菊之丞を失脚させる陰謀が着々と進む…!?
ブレイバーズのヒーローたちの戦いは、まだ終わらない!

63ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/03/30(金) 21:37:05
<とある火星の電脳戦機(バーチャロン)(仮)>  ※時系列は「エリカ救出」の前

日本の関東にある超能力者を育成する都市―<学園都市>現在、学園都市では
ポータブルデバイスで行う次世代競技『電脳戦機バーチャロン』が大流行していた。
学園都市の生徒の1人、上条当麻の同居人であるインデックスもハマっていて、
今日も上条はインデックスに付き合ってバーチャロンで対戦していた。

インデックス@バル・ルルーン「ふっふっふ、私の勝ちだよ。とうま!今日の夕飯はおかずをもう一品をつけるんだよ!」
上条@テムジン707「(ポータブルデバイスのおかげで割引やクーポンがあるとはいえ...)うちにそんな余裕はありません!
 ―ん?何だ、この光は...?」

対戦していた2人は突然、光に包まれる。気が付くと上条とインデックスは明らかに学園都市ではない、見知らぬ土地に
来ていた。しかもネット上の存在でしかないバーチャロンが実体化していた。

上条「リリナ。此処が何処か分かるか?」
リリナ「調べた結果、此処は学園都市から遥かに離れた場所...火星である可能性が
 高いと判明しました」
上条「か、火星〜!?」

上条はサポートAIのリリナに現在の何処にいるのか質問する。そしてリリナは調べた結果、
此処が火星である事を話し、上条は驚愕の声をあげる。

リリナ「当麻さま。こちら接近する物体が来ます」
上条「今度は何だ!?」

リリナが警告すると現れたのは、多数の戦闘機やロボット兵器だった。
火星の後継者が運用する無人戦闘機のバッタや友人機であるジンシリーズ。
宇宙連合に属するギシン星の戦闘機やエスパーロボットである。

火星の後継者「そこの機体!何処の所属だ」
ギシン兵士「此処が我々、宇宙連合と火星の後継者の勢力圏だと知っての事か!」

火星の後継者とギシン兵士から通信が入り、上条達は火星の後継者と宇宙連合の
勢力圏に転移した事を知る。そして上条とインデックスはバーチャロンで応戦するが、
物量差で次第に苦戦する。

インデックス「とうまぁ...このままじゃ、私達おしまいだよぉ」
上条「諦めるなインデックス!俺が絶対お前を守ってやる!(だが、このままじゃ...)」

だが、そこへ一筋のビームが撃たれ、次々と火星の後継者とギシン星のメカを破壊していく。

上条「一体、何が!?」
明神タケル@ゴッドマーズ「大丈夫か!君達」
飛鳥ケンジ@コスモクラッシャー「我々はブレイバーズに所属するコスモクラッシャー隊だ。
 戦闘の反応があったので駆けつけたが、君達を保護する」

上条達を助けたのは、ゴッドマーズのパイロット・明神タケルとコスモクラッシャー隊の面々だった。
極冠遺跡を目指しているナデシコの部隊は、近くで戦闘の反応があったので、タケル達が先行して
駆けつけたのである。そしてタケルに続き、ナデシコと他の機体も到着する。

ルリ「地球連邦所属ナデシコC艦長のホシノ・ルリです。あなた達が何者なのかお聞きしたい所ですが、
 現状を打破する為、あなた方を援護します」
上条「連邦軍か...とにかく今はありがたい。この場を切りぬくぜ!」

上条とインデックスはナデシコの部隊と共闘して、残りの火星の後継者やギシン星のメカを
倒していく。戦闘後、2人はナデシコに保護され、火星に来た経緯などを話した。

ルリ「事情は分かりました。今すぐ貴方達を地球に帰したい所ですが、あいにく此方は作戦中。
 この辺の一帯は火星の後継者達の勢力圏となっていて、現在引き返す事が出来ません。
 その為、此方の作戦が終わるまでの間、この艦に居ていただきます。勿論、御2人の安全は
 守ります」
インデックス「とうまぁ、私達帰れないの?」
当麻「はぁ〜、不幸だ...。だけど、仕方がない。ここはおとなしく、この艦の世話になろう」

現状では地球に戻れない事が分かり、インデックスは不安そうな表情で上条を見つめ、
上条もため息をついたが、今は他に地球へ帰れる方法が無いので保護を受ける。
そして実体化したバーチャロンもナデシコが預かる事になる。だがこの後、ナデシコは
再度、火星の後継者と宇宙連合による攻撃を受ける。その現状に上条はインデックスと共に
バーチャロンに乗って出撃。窮地のナデシコを救い、そしてエリカ救出の作戦に2人も
加わるのであった...。

64ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/04/26(木) 19:13:56
<ガロニア姫とシャドームーン>
***無幻城***
クライシス皇帝の娘・ガロニア姫。皇帝の細胞から生み出された彼女は
特殊な成長促進光線を当てられて養育されていたが、兵士であるチャップの
ミスで光線発生装置は故障し、その影響で消滅してしまった。
その事実を隠ぺいしようとマリバロンは佐原ひとみを誘拐し替え玉にするのだが、
黄泉還り現象によって本物のガロニア姫は復活。そして成人女性として成長した
彼女は世紀王候補の1人となるのだが、彼女は与えられた無幻城の一室で暇を持て余していた。

ガロニア姫「もう、いいかげん部屋の中にいるのは飽きてきたわ。そうだわ!
 父上達が侵攻を進めているという地球が、どんな所なのか見てきましょう♪」

暇を持て余したガロニア姫は、地球に興味を持ってこっそりと部屋を抜け出して単身地球へと
向ってしまう。だが、程なくしてガロニア姫がいなくなった事が分かり、ジャーク将軍を始め、
大騒動となってしまう。

ジャーク将軍「何としても、ガロニア姫を探し出すのだ!万が一にもガロニア姫の身に何かが
 起きれば、今度こそ私達は破滅だ!」
マリバロン「この身に変えても、必ずや探して見せます!」

ジャーク将軍の命により、マリバロンは極秘でガロニア姫の捜索を始める。だが、

***日本・ヌーベルトキオシティ***
一方、地球に辿り着いたガロニア姫は日本のヌーベルトキオシティに降り立ち、初めて見る
地球の姿に心を躍らせていた。だが、1人でいた為、町のチンピラに絡まれてしまう。

ガロニア姫「お前達、無礼だぞ!私を誰だと思っている!」
チンピラA「知らねえなぁ〜。そんな格好してコスプレか?」
チンピラB「俺達と遊ぼうぜ!」
ガロニア姫「貴様ら...!」
???「待てッ!」
ガロニア姫「―!?」

チンピラに絡まれたガロニア姫は、ついに怒りが頂点に立ち、超能力をお見舞いしようとする。
だが、そこへ「待った」を掛ける者が現れる。

月影ノブヒコ「そこまでにしておきなさい。其方の御嬢さんが御困りではないか」
ガロニア姫「(奴はゴルゴムのシャドームーン!何故、此処に?)」
チンピラA「何だ、テメェ!いきなりごちゃごちゃと...」
ノブヒコ「...どうやら、言っても分からないか。ならば仕方がない」
チンピラB「何を...ぐわぁ!」

絡まれているガロニア姫の前に現れたのは、シャドームーンこと月影ノブヒコだった。
ノブヒコはあっという間にチンピラ達を叩きのめして、チンピラ達はその場から逃げて行った。

ノブヒコ「大宮コンツェルンの仕事で、ヌーベルトキオシティに来たが、貴様の姿が見えたのでな。
 ここはブレイバーズのメンバーである勇者特急隊のいる町。ここで騒ぎを起こしてもらっては
 此方としても迷惑なので、介入させてもらった。何故、この町にいるのか分からないが、
 おとなしく無幻城へ帰るんだな」
ガロニア姫「何をいきなり現れて偉そうに...まぁ助けてくれた事には一応礼を言っておくわ。
 そうだわ!これから私に付き合いなさい」
ノブヒコ「何だと?」

ノブヒコに助けられたガロニア姫は無幻城に帰らず、そのままノブヒコを連れて町を廻る。
ノブヒコもほっとけば良かったのだが、何故か懐かしいと感じながら、ガロニア姫とのデートを行う。
しかし、気が付くとガロニア姫は消えていた。

ガロニア姫「何だ、貴様ら!私をどうしようと言うのだ!」
ケムール人「・・・・・」

ガロニア姫を誘拐したのは、ETFの一員であるケムール人の集団だった。
ケムール人はETFの作戦で地球人を誘拐していたのである。なお彼等は
ガロニア姫の正体に気が付いておらず、地球人の女性と思い込んでアジトに連れ去ったのであった。
このままガロニア姫は彼らの手に落ちるのか...そう思われた時!

シャドームーン「一応、彼女は私と創世王の座を賭けて争う立場にあるが、同じGショッカーの同胞だ。
 返してもらうぞ!」
ガロニア姫「シャドームーン...」

しかしケムール人のアジトの場所を突き止めたノブヒコはシャドームーンに変身して乗り込む。
ケムール人はその速さで翻弄し様とするが、ゴルゴムの影の王子であるシャドームーンには
通用せず、あっという間にケムール人を倒してガロニア姫を助け出した。

マリバロン「姫、よくご無事でした。だが、まさか貴様が姫を助けるとはな...」
ノブヒコ「今度は抜け出されない様に、しっかり見張っておくんだな」
ガロニア姫「...」

その後、マリバロンによってガロニア姫は保護され、無幻城に帰る事になり、
ノブヒコと別れるのだが、無幻城に帰ったガロニア姫はノブヒコ...シャドームーンに
ある想いを抱くのであった。

65凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2018/05/05(土) 17:10:14
≪メルヴィオン東部戦線≫

サラジア共和国のアフマド・アルハザード副大統領が送り込んだ黒三日月隊により、
メルヴィオン聖王国は王都ネクナールを攻め落とされ国王アディラス十六世も死亡。
ラウール王子が南のリジナス州へと命からがら落ち延びる中、
破竹の勢いで各地に兵を進めた黒三日月隊は次々と占領地を広げてゆく。

ザイアン「ヒャハハハハ!
 この国の民なんて雑草のようなもんだ!
 片っ端から斬り殺して財貨を奪ってやれ!」
孫市「戦に敗れた国の定めとはいえ、
 力なき民衆をここまで容赦なく虐げるのはさすがにどうかと思うがな」
ディザブロス「いや、敵国の者どもに情けなど無用ぞ。
 それにしても、このメルヴィオンはなかなか豊かな国のようだ。
 どの州にも奪う価値のある物が山ほどあり、略奪のし甲斐がある」

アルハザードは今回のアセーリア侵攻にサラジアの正規軍は一切動かさず、
自分が雇った傭兵団である黒三日月隊を代わりに投入している。
他国には今のところ秘密にしているアセーリアの存在とその侵略がもし明るみに出た場合、
サラジア政府による公式の国家戦争という形では国際社会や地球連邦から猛烈な非難と制裁を受けるのは必至なため、
あくまで公人ではなく私人としてのアルハザードのプライベートな私有地の取得・開発という建前にし、
「国が行なっている事ではないので、戦時国際法や国際人権規約など、国家を対象とした条約の違反には該当しない」
という強弁の余地を作って世界からの圧力をかわそうという魂胆だ。
この理屈で地球での戦争のルールを守る必要無しと考えた黒三日月隊は、
虐殺や略奪、奴隷狩りや強制労働といった地球では許されない非人道的行為を平然と行なっていた。

ザイード「此度、シンドゥラ人部隊が平定したカルメネス州はガーデーヴィに与え、
 ガーデーヴィを公主とするシンドゥラ公国の樹立を許すとの閣下のお言葉である。
 ただし、領内にある三つの金山と、地下にウランが埋まっている可能性のある二つの湿原は、
 いずれも閣下直轄の私有地とする。
 州の南部にある三つの銀山と二つの銅山についてはシンドゥラ公国の所有を許可するが、
 採掘した銀と銅の四割は税として閣下に納めるように」
ガーデーヴィ「ありがたき幸せ、恐悦至極に存ずる。
 (フン…属国扱いは癪に障るがひとまず今はやむを得ぬ条件か)」

アルハザードは制圧した地域をガーデーヴィやザイアン・テナルディエらの諸将に恩賞として与え、
それぞれを公主とする公国の建国を許可して自らはその上に君臨するという間接統治を進める。
ただし金銀や石油、レアメタル等、地球で価値のある資源が眠っている土地はアルハザードが押さえ、
資源を採取してまず一旦アルハザードの私財とした上で、
黒三日月隊の軍資金にしたり、必要に応じてサラジアの国家予算にも回して行こうという計画である。
この辺りは法律をも超えた権力を持つ独裁者ゆえ、いくらでも融通は利かせられる。

ファイサル「後は南端のリジナス州と、
 東端のイマレス州からコンクェイテューラの山岳地帯にかけての地域を残すのみ、か。
 中世並みの軍事技術しかない未開人どもがろくに戦えねえのは当然だが、
 それにしても呆気なく終わりそうだな」
ザイード「ムオジネルのカシム将軍が率いる東部方面軍は、
 既にイマレス州を治める領主らの軍勢を野戦で大いに破ったと報告が届いております。
 まだ油断はなりませんが、東の半島の平定完了は時間の問題でしょう」
ファイサル「後はノアトーンに立て籠もるラウール王子の首さえ取っちまえば、
 王家が滅亡してメルヴィオンは完全にジ・エンドだな。
 直ちにラウール討伐の軍を編成してリジナス州へ差し向けろ!」
ザイード「了解しました!」

こうして南と東に残されたリジナス州とイマレス州〜コンクェイテューラへも黒三日月隊の侵攻が始まり、
メルヴィオンの命運は今や風前の灯となっていたのであった。

66凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2018/05/05(土) 17:17:58
イマレス州を治めるのは、亡き王妃エフェリーナの実家である王家外戚の大貴族ラプエンテ家。
メルヴィオンの東の国防の最前線を担ってきた強兵揃いの名門だが、
領内へ攻め込んできた黒三日月隊に対し、
レミーナ・ラプエンテは果敢に野戦を挑むものの銃火器部隊の一斉射撃を受け惨敗。
国内きっての精鋭と名を馳せたラプエンテ勢も総崩れとなって敗走する。

ジェニーロ「おいおいどうした! 勇気があるなら早くかかって来い!
 ムオジネルの腰抜けども、このラプエンテ家当主、
 ジェニーロ・ラプエンテ様が直々に相手をしてやるぜ!」

追撃してきた黒三日月隊の大軍の前にわずか百騎ほどの兵を率いて堂々と踊り出たのは、
レミーナの異母弟でラプエンテ家の当主、ジェニーロ・ラプエンテである。
逆立った黒い髪を前髪のみ紫色に染め、
野性味ある鋭い眼光と荒っぽい言葉遣いで高貴な家柄らしからぬ型破りな印象を与える彼は、
二年前、父と兄の不慮の死によって急遽家督を継いだ弱冠十五歳の若い騎士であった。

アヴシャール「あんな寡兵で舐めた口を…!
 すぐに黙らせてやる。者どもかかれ!」
カシム「いや待て!
 大将自らあのような少人数で勝負を挑んでくるなど明らかにおかしい。
 きっと周囲の森に伏兵を隠しているのだろう。
 見え透いた罠だ。ひとまず退却するぞ」
ジェニーロ「よし、上手く行ったぜ!」

黒三日月隊のムオジネル人部隊を率いるカシムはジェニーロの挑発に乗らず、
自分達を誘き出して伏兵に襲わせる罠だと判断して撤退する。
ところが、決戦に敗れて潰走中のラプエンテ勢に伏兵を用意する余力などはあるはずもなく、
実は何の策略もない、罠と見せかけて虚勢を張っただけの芝居だったのである。
強気な態度で敵をまんまと騙して退却させたジェニーロは、
配下の兵百名を連れて悠々と引き揚げてゆく。

レミーナ「もう、たった百騎で大軍を正面から挑発するなんて!
 狙い通りに敵が警戒して退いてくれたから良かったけど、
 あなたの身にもしもの事があったらどうするつもりだったの!」
ジェニーロ「ヘヘッ、姉上は心配性だなあ。
 喧嘩ってのはハッタリをかますのが大事。
 こういう胆力と根性がある方が勝つもんだぜ」
ロラン「確かにお見事な心理戦ではありましたが、
 ラプエンテ家の棟梁として、もっとご自分の命を大切にしていただかねば…」
ジェニーロ「やれやれ、分かったよ…」

兄弟で家督を巡って争う御家騒動を避けたいという亡父の意向により、
次男のジェニーロは幼い時に出家してコンクェイテューラに預けられ、
将来は知識神ファーブラに仕える司教になるため修業していた。
しかし二年前、父と兄が続けて世を去ってしまったため、
急遽還俗してアキシア城へ戻り、
姉であるレミーナの後見を受けて家督を相続する事になったのである。

ジェニーロ「だが敵はすぐにコンクェイテューラにも攻め寄せるはずだ。
 シンディラ兄ちゃん、無事でいてくれよ…」

生来ヤンチャで腕白小僧だったジェニーロは神にかしずく敬虔な信徒の生き方にも、
机にかじりついて学問に励む勉強漬けの日々にもなかなか馴染めず、
コンクェイテューラでは親切に面倒を見てくれていた大司教の息子シンディラ・アシヌスもかなり手を焼いていた問題児。
還俗しなければならない理由となった父と兄の不幸は当然とても悲しいが、
自分には騎士として戦う人生の方がやはり合っているとジェニーロは自己分析している。

67凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2018/05/05(土) 17:29:16
ジェニーロの大胆な作戦で敵の追撃を足止めし、
何とか州都アキシアの居城まで撤退して守りを固めるレミーナ達。
しかし緒戦で敵の強力な銃火器の前に手も足も出なかっただけに、
ここから先の抗戦にも勝算は全くないのが現状だった。

伝令「お喜び下さいませ。ラウール殿下はご無事です!
 殿下はリンディ姫様と共にレンドルフ家の領地であるリジナス州へお逃れになり、
 ノアトーンを拠点に黒三日月隊討伐の兵を挙げられたとの事!」
レミーナ「良かった…!」

このままでは全滅という絶望感に沈んでいたアキシア城だったが、
混乱の中で生死不明になっていたラウールの挙兵の報が届くと歓喜に湧き立ち闘志を取り戻す。
そしてレミーナは、コンクェイテューラに保管されている神聖な玉璽を、
今こそラウールに届けるべきだと思い立つ。
メルヴィオンが危機に瀕した時、神にまつわるこの玉璽が王に力を与えて奇跡を起こすという伝説が、
この国には古くから伝わっているのだ。
しかし時を移さず進撃してきた黒三日月隊はアキシアの北側に大挙押し寄せ、
アキシアとコンクェイテューラの間を大軍で塞いでしまった。

ラグリード「生意気な雌犬めが。
 我がガーゴイルの餌食になりたくなければさっさと消えろ。
 この山はアーカディア帝国の近衛騎士団長、
 ラグリード・フォルスが全て焼き払う」
リナ「この美少女天才魔道士、
 リナ・インバース様の力を甘く見ない方がいいわよ。
 竜破斬≪ドラグ・スレイブ≫!!」

アーカディア旧帝国の貴族ラグリード・フォルスを指揮官としてコンクェイテューラ攻めを開始する黒三日月隊だが、
コンクェイテューラにはセイルーン王国から時空を超えてやって来ていたリナ・インバース一行がいた!
ラグリードが笛の音で操る凶暴なガーゴイルの群れを、
ガウリィ・ガブリエフやゼルガディス・グレイワーズが見事な剣の技で薙ぎ倒し、
リナの必殺魔法がラグリードの汎用機竜エクス・ワイバーンを撃墜する。

ジェニーロ「な…何だ? あの遠くに立ち上っている爆炎は」
ロラン「いかなる事態が起こっているかは不明ですが、
 コンクェイテューラ勢は敵の兵器を物ともせず次々と撃ち破っている模様!」
レミーナ「とにかく、今が好機だわ。
 直ちに出陣してムオジネル勢に夜討ちをかけるわよ!
 コンクェイテューラと連携して南北から黒三日月隊を挟み撃ちにしてやりましょう」

リナ達の活躍で黒三日月隊に大損害が出ているのを察知したレミーナらは、
この機に乗じてムオジネル人部隊に対して反撃を開始。
こうしてメルヴィオン東部戦線は激戦を深めてゆく。

ウルヤーヴ「ラウールの従姉…と思い込んでいるラプエンテ家の女騎士か。
 悪くはない戦いぶりだが、後で真実を知れば全てが徒労だったと気付くだろう。
 その時には一体どうするかな」
ケイローン「この国の者達にとっては全く想定外の難問を突きつける形になるでしょうが、
 有能な人材は可能な限り配下に迎え、
 殿下の手で再興された新たなアディラス王朝を支える一員としたいものです」
末那蚕「フン、大人しく殿下を王と認めて臣従すればそれでよし。
 でなければ、俺がこの鎌でひと思いに首を刎ねちまうまでさ」

東の半島で展開される熾烈な戦争を冷ややかに見下ろして呟く謎の青年ウルヤーヴ。
彼の背後にはクロノスオルフェノク=末那蚕を始めとした、
アセーリアで覚醒した多数のオルフェノク達が居並んでいる。
果たして、かつてない動乱の時代を迎えたメルヴィオンの未来はどうなるのであろうか…。

68ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/05/05(土) 19:54:56
<守れ!ロボットフェスティバル>

人間の様な知性を持ったAIを持つロボットによる祭典―ロボットフェスティバル。
今年ロボットフェスティバルはワンダータイプロボが暮らす国ハラッパ国で
開催される事になった。

勇太「うわぁ!ここがハラッパ国だね、デッカード」
デッカード「あんまりはしゃぎすぎるのは良くないぞ、勇太」
大樹「そうだぞ、勇太君。俺達は警備の仕事で来ているからね」
勇太「勿論、分かっているよ。デッカード、大樹さん」

ロボットフェスティバルの警備を行うべくブレイバーズを介して、日本から
ブレイブポリスの友永勇太とデッカード、そしてソルブレインの面々がハラッパ国に
訪れる。ハラッパ国に来てはしゃぐ勇太をデッカードや大樹は注意する。
(※なお、デッカード以外のブレイブポリスのメンバーは治安の為、日本に残っている)
そしてフェスティバルを警備に来たブレイバーズは彼等だけではない。

護「おーい、勇太君!」
勇太「あっ!護君と凱さんだ!」
凱「やあ、勇太。それにデッカード、大樹さん達もよく来てくれました」
大樹「今回の警備、よろしく頼みます」
デッカード「他の皆さんは?」
護「皆、フェスティバルを廻りながらそれぞれパトロールをしている所だよ」

勇太達を出迎えたのは、同じく警備でGGGから派遣されてきた獅子王凱と
天海護だった。他にもメタルダーやジャンパーソン、チダ・ニック達バディロイドといった
ロボット系ヒーローはフェスティバルに参加しつつ、パトロールを行っていた。
勇太達も大樹達と別れてパトロールを始める。

???「うーん...みんな何処にいったんだろう?」
護「あれ?あの子、もしかして迷子かな」
勇太「声をかけてみよう。ブレイブポリスです!どうかされましたか」

護と勇太は迷子と思われる少年がいたので、勇太は勇者警察手帳を
見せて、身分を明かしてから少年に声を掛ける。

???「ブレイブポリスってあの...実は友達とはぐれて...」
???「おーい、カケルゥー」
カケル「あっ!ロボタックゥー」
ロボタック「もう探したバウよ!―?この子達は誰だバウ?」
カケル「ええと、彼等は...」

少年から話を聞こうとした所で、犬の姿をしらロボットが「カケル」と呼びながら
駆け寄ってくる。少年の名は雪柳カケルという名前で、ロボタックと呼ばれる
犬型ロボットの友達であり、ロボタックの故郷であるハラッパ国でロボットフェスティバルが
行われると聞いて、ロボタックと共にはるばるイギリスから来たのだが、はぐれてしまい、
そこを勇太達に声を掛けられたのである。カケルは勇太達を紹介する。

ロボタック「そうかー、君が勇太とデッカードバウね」
デッカード「我々を知っているのか?」
ロボタック「イギリスにいた時、デュークから2人の事を聞いたバウ」
勇太「デュークから!」

勇太とデッカードの事を知っていたというロボタック。実はイギリスにいた時、
ブレイブポリスの仲間である騎士(ナイト)刑事デュークと知り合い、事件捜査に
協力した事があり、そこでデュークから勇太達の事を聞いたのであった。

護「探偵だなんて、カケル君はすごいや!」
カケル「勇太君達だって、ブレイブポリスのボスにGGGの特別隊員とか、
 そっちの方がすごいよ!」

お互いの事を話し、すっかりカケルやロボタックと仲良くなった勇太達は
一緒にフェスティバルを見て廻る。だが突如として、爆発が起きる。

69ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/05/05(土) 19:55:44

ドッカァァン!

護「爆発!?」
勇太「デッカード!」
デッカード「了解。すぐに現場へ向かう!」
ロボタック「僕も行くバウ!」

突然起きた爆発に、勇太はすぐにデッカードに現場へ向かわせる。
だが爆発は次々とフェスティバルの会場で起きる。

カトウ「ふふふ...さぁ、私の芸術を見よ!」

会場で爆発を引き起こしていたのは、ロゴス陣営の中の
反AIロボット主義者のグループに加わっている爆弾魔のカトウだった。
カトウは反AIロボット主義を掲げるアセチレン・ランプの指示で
ロボットフェスティバルを滅茶苦茶にするべく会場で爆弾を使用したのである。

凱「護!ハラッパ国に大規模な部隊が上陸している事が分かった。
 おそらく今起きている爆発と関係が有る筈。俺はガオガイガーで
 他の皆とそっちの対応をする」
大樹「護君は勇太君やデッカードと一緒に俺達と救助活動を頼む!」
護「了解。凱兄ちゃんも気を付けて!」

護の所に凱と大樹が駆けつけ、ハラッパ国にロゴスの息が掛かった部隊が
上陸している事が判明し、凱や他のブレイバーズの面々はそれを対処するので、
護は大樹達ソルブレインと救助活動を行うよう指示される。

カケル「見て、ロボタック!何かロボットが大勢来たよ」
ロボタック「ハラッパ国のロボットじゃないバウ?」

ロボタック達の前に現れた大勢のロボット―NEXT差別主義者の
科学者ロトワングが開発した戦闘用アンドロイドH-01の軍団で
破壊活動を始める。

ロトワング「本来ならNEXTを相手に投入したかったのですが、
 私のH-01が他のロボットよりも優秀である事を証明する為、
 存分に暴れるのです!」

ロトワングはハラッパ国から離れた場所からモニターで、H-01の
軍団に破壊活動を行うよう指示を出していく。

カケル「このままじゃ、ハラッパ国が壊滅しちゃうよ!」
ロボタック「そうはさせないバウ!ジ〜シャァァクッ!」

暴れるH-01軍団からハラッパ国を守る為、ロボタックは
普段のノーマルモードからスペシャルモードに変形する。

ロボタック(S)「勇気凛凛、腕はビンビン、笛の音色はワンダフル!
 ロボタック・ナンバーワン!!さぁ、行くぞ!」

ロボタック(S)はRKバーを取り出して、H-01軍団に立ち向かっていく。
ブレイバーズは果たしてハラッパ国を守れるのか!

70ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/06/14(木) 11:32:39
<オーブ攻防戦(仮)>

ロゴスは再び、オーブを手中に収めるべくファントムペインの部隊を差し向ける。

ユウナ「ああ、カガリ!迎えに来たよ。さあ、オーブがロゴスの傘下に加わるのを受け入れてくれ」
カガリ「ユウナ...お前はまた...。悪いが、それは受け入れられない。
 もうあの時の様な過ちは犯したりしない!」
ユウナ「くっ...残念だよ、カガリ。ならば仕方がない。実力を行使させてもらうよ!」
カガリ「部隊を動かす気か。こちらもラー・カイラムとアークエンジェルに連絡。
 機動部隊を出撃させる!」

黄泉還ったカガリの元婚約者ユウナ・ロマ・セイランは再びロゴスの一員となり、オーブが
ロゴス陣営の傘下に加わる様、要求するが、カガリは断固拒否する。カガリの回答を聞いて、
ユウナは機動部隊を出撃させて、カガリも現在オーブに補給で来ているブレイバーズの
ラー・カイラムとアークエンジェルに出撃要請をかける。

シンジ@EVA初号機「オーブを攻撃するなんて...」
オルガ@カラミティガンダム「戦えないなら、下がってな」
クロト@レイダーガンダム「アイツらを皆殺しにして、得点ゲットだ!」
シャニ@フォビドンガンダム「殺す...」

「前大戦」の時にαナンバーズの一員だったEVA初号機のパイロットである
シンジは今度はオーブを攻める事に抵抗を感じる。オルガ達ブーステッドマンの
三人は殺気を放ちながら、出撃した。

ステラ@ガイアガンダム「ムウ。あれ...」
ムウ@ムラサメ「カオスにアビス...まさか、スティングとアウルか!」
アウル@アビスガンダム「―ん?あの金ぴかと黒いMS、こっちを見ている?」
スティング@カオスガンダム「気の所為だろ?それよりも任務に集中だ、アウル!」

出撃したステラ・ルーシェとムウ・ラ・フラガは、ファントムペインのMSである
カオスガンダムとアビスガンダムを見て、かつての仲間であるスティング・オークレーと
アウル・ニーダが出撃している事に気が付く。一方、スティングとアウルは黄泉還った後、
再び調整を受けた事により、上官だったムウや同じ仲間のステラの事を忘れていて、
視線は感じたものの、気にも留めなかった。

ジェリド@バイアラン「Zガンダム!其処にいるのはカミーユか!」
カミーユ@Zガンダム「ジェリドか。オーブを攻撃するのは止めろ!」
ジェリド「五月蠅い!貴様がいるのなら、ここでこれまでの因縁に決着を着けて、
 俺は前へと進んで見せる!」
カミーユ「ジェリド...だったら、俺もお前と決着を着けて見せる!」

ティターンズのジェリド・メサは因縁の相手であるカミーユを前にして、
決着を着けようとし、カミーユもまたジェリドと決着を着けようとした。

ヤザン@ハンムラビ「ジュドーか!」
ジュドー@ZZガンダム「ヤザンさん、オーブを攻撃するのは止めてくれ!」
ヤザン「悪いが、これも軍人としての仕事だ。俺を止めてほしかったら、
 全力でぶつかって来い!」
ジュドー「...分かった。このダブルゼータでアンタを止めてやる!」

それぞれの因縁の相手とぶつかる中、オーブを巡る攻防戦が始まった。

71ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/06/17(日) 17:42:50
≪闘争の系統 第2章≫
≪一般ドラマ、洋画、バトル系以外のアニメも参戦解禁!≫

リリーナ・ドーリアンと首相の座に復帰した剣桃太郎の尽力により、
堕神戦争終結以来長らく休眠状態にあったブレイバーズの活動再開が決定した。
世界中のヒーローたちの士気が、大いに盛り上がっていたその矢先…。

世界屈指の投資家にして冷酷なる復讐鬼、モンテ・クリスト・真海(演:ディーン・フジオカ)が
突如として日本に帰って来た。
あの別荘の火事から生き残っていた(南条幸雄と神楽清が助け出し、その後駆け付けた土屋慈や
江田愛梨と「真海は死んだ」と口裏を合わせた…?)彼は、その後中東のアスラン王国(現・共和国)に
身を寄せていたが、アスラン共和国の外交官特権を取得して再び来日した。
そして外交官特権のみならず、法廷で無敗を誇る古美門研介(演:堺雅人)を顧問弁護士として
雇ったため、警察も真海に対して迂闊に手は出せない。
案の定、過去の事件に関する事情聴取のため真海に任意同行を求めに行った
パトレン1号こと朝加圭一郎(演:結城滉星)ら警察戦隊パトレンジャーは、
古美門によって体よく追い返されてしまう。

古美門「ど〜も! この度真海氏の顧問弁護士に就任しました古美門研介と申します〜!
 現在真海氏は、外交関係に関するウィーン条約 第二十九条"外交官の身体は、不可侵とする。
 外交官は、いかなる方法によつても抑留し又は拘禁することができない。"…の条文によって
 保護されています。あなた方国際警察の出る幕などなぁ〜い! 早々にお引き取りを」
圭一郎「ぐぬぬッ…!!」

そして真海の傍らには、新たに彼の同志として風間真(通称/シン 声:子安武人)が控えていた。
彼もまた、真海と同様に親友の裏切りによって地獄を見、その後紆余曲折を経て莫大な財産を
手中にしたところまで、真海と経歴がそっくりである…。

真海=紫門暖の復讐は終わったのではなかったのか?
果たして真海の目論見とは何か!?

帯刀コンツェルンの総裁・魔王ビルゴルディこと帯刀龍三郎は、
モンテ・クリスト・真海の暗殺を企てていた。
表の世界のみならず、裏の世界をも牛耳ることを目標に掲げる帯刀は、
ボスのダニー・ウォンが部下の裏切りによって殺害されるクーデターで
新しいボスに交代した香港マフィア「ヴァンパ」を裏から操っている
真海が邪魔だったのだ。しかしその計画はすぐに真海側の知るところとなった。

真海「フフフッ…大変だよ、シン。どうやら私は命を狙われているらしい」
シン「どうなさるおつもりで?」
真海「まずはブレイバーズのお手並み拝見といこう」

余裕の構えでチェスで遊んでいる真海。
そして真海は、各界の名士を集めたホームパーティーを開催する。
なんとブレイバーズと旧Gショッカー、両陣営に名を連ねる
政治家、財界人、芸能関係者が招待客として一斉に真海邸に集められた。
思わぬ顔と対面し、呆気にとられる両陣営。

舞人「これは…偶然というにしちゃ出来過ぎているな」
万丈「モンテ・クリスト・真海、食えない男だ…」

帯刀「真海め、いったい何を企んでいる…!?」

パーティーに供される料理は、真海が招聘した遠月茶寮料理学園・十傑評議会の
新・第一席となった幸平創真(声:松岡禎丞)によって調理されるという。

創真「さあ、おあがりよッ!」

創真たち遠月の学生たちまで、真海の新たな復讐劇に巻き込まれようとしているのか…!?
狂気の晩餐会が幕を開ける!

一方その頃、世田谷南税務署の万年ヒラ署員である窓辺太郎(通称/窓際 演:小林稔侍)は、
ある大物政治家の不正を追っていた。実は窓辺の正体は、
東京国税局査察部長直属の「影の査察官」である。
やがて彼もまた、真海の周辺へと辿り着くことになる。

さらにアルプスの山中の洞窟では、堕神戦争で滅びたヴィランの残党たちが結集し、

72ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/06/17(日) 17:45:25
各々の主義主張やイデオロギーを乗り越えて、かつてのGショッカーやETFに代わる
悪の大連合を結成しようとしていた。
ショッカーやジオンの残党関係者が新組織名を「ジオ・ショッカー」にしようと提案するが、
大魔王クッパをはじめとした他のヴィランたちが猛反対。
紛糾するヴィランたちを宥め、会議を糾合するペルシャ猫を抱いた謎の男こそ、
国際犯罪組織スペクターの首領エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド(演:※毎回変わる)であった。

73ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/06/22(金) 18:00:27
>>70の続き。

ファントムペインとブレイバーズによる戦闘が始まった頃、戦闘が行われている
区域から少し離れた場所で、ロゴスの別動隊がオーブに上陸していた。

ロマノフ「上陸部隊の指揮を執るロマノフ・カレンバークだ。ファントムペインが
 ブレイバーズとオーブ軍を引き付けている隙に、我々はオーブ政府をおさえる。
 草加雅人。仮面ライダーとかいう力、期待させてもらうぞ」
草加「ああ、任せてもらおう。だが、貴様達も俺の足を引っ張るなよ」
ロマノフ「チッ!...日本人の癖に偉そうな口を叩きおって」

上陸部隊の指揮を執るのは、元GGP(世界統治機構)日本治安維持部隊司令官
ロマノフ・カレンバーク大佐だった。ロマノフは味方から粛清を受けて死亡するが、
黄泉還った後、ロゴスに拾われて部隊の指揮官となっていた。上陸部隊には、
草加も加わっていて、ロマノフは草加に声を掛けるが、元来日本人を見下している
ロマノフは草加の態度が気に入らず、舌打ちをする。

ロマノフ「では作戦開始だ。ライドバック部隊は草加に続き、政府官邸を攻撃せよ!」
隊員達「オー!」
草加「フン...変身!」

ロマノフの号令で作戦は開始。草加はカイザフォンに<9><1><3>を打ちこんで、
カイザドライバーに突き刺して、仮面ライダーカイザへと変身。サイドバッシャーに乗り込んで、
上陸艇から出撃すると、それに続いてバイクに手が付いた機体―“ライドバック”の部隊が
次々とオーブの政府官邸を目指して出撃していく。

オーブ軍兵士A「―ん?あれは何だ」
オーブ軍兵士B「あれは確か、ライドバック!?敵の襲撃だぁー!」

警備をしていたオーブ軍の兵士達がこちらへと向かってくるカイザ率いる
ライドバックの部隊に気が付き、敵の襲撃を周囲に報せる。

カイザ「・・・・悪くおもうなよ」

カイザは走行しながら、サイドバッシャーをバトルモードへと変形させて、
右腕の「フォトンバルカン」や左腕の「エグザップバスター」で政府官邸の
入口を破壊。そこへライドバックの部隊が侵入していくのであった。

74ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/07/08(日) 20:50:23
≪闘争の系統 第2章≫
≪処刑人復活! その名もネオハングマン!≫

「ハングマン」とは、都市伝説において語られる
法で裁けぬ悪を葬る闇の死刑執行人たちのことである。
しかしターゲットの悪人を決して殺すことはしない。
犯した罪を公に暴いて晒し者にしたうえで、
社会的に抹殺するのである。

昨今、政財界の名のある大物たちが、何者かの手で
次々と犯罪やスキャンダルを暴かれて失脚する事象が相次いでいた。
たちまち世間では「ハングマン」が復活したとの話題で持ちきりとなる。
事の真相を突き止めるべく、内閣総理大臣・剣桃太郎に仕える女医・木葉優子は、
密かにとある場所を訪れていた。

***日下部探偵事務所***

マイト「これはこれは牙の旦那……、おっと失礼。
 その姿の時に"牙"と呼ぶのは不適切でしたな」
優子「どちらにせよ、私より年長の貴方に
 旦那呼ばわりされるのはどうなのでしょうね」

日下部孝介――元城北署の刑事であり、今はこの日下部探偵事務所の経営者である。
その腕を買われ、表立って国家公務員が動きにくい案件を
木葉優子を介して内閣府から度々引き受けている。
実はこの日下部、昔は初代ハングマンチームの二代目リーダーを務めており、
ダイナマイトを自在に操ることから、当時のコードネームは「マイト」と呼ばれていた。
ちなみに木葉優子が本当は男(木葉優児)であることも、マイトは以前からの付き合いから知っている。

ここ最近のハングマンが関わったと思しき事件に関して、
優子から分析と意見を求められるマイト。

マイト「間違いない。これはハングマンの仕業だ」
優子「やはり…」

マイトの考えでは、おそらくハングマンの元締である「ゴッド」と呼ばれる存在が代替わりし、
新組織が結成されたのだろうと予測する。しかし今のハングマンたちが何者であるのかまでは、
今はハングマン組織から距離を置いているマイトにも分からなかった。

75ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/07/08(日) 20:51:17
話は数か月前まで遡る…。

***モンテ・クリスト・真海邸***

神島「モンテ・クリスト・真海、ゴッド評議会は正式に君を新たなゴッドとして
 任命することに決定した」
神山「しかし忘れないでいてもらおう。我々はまだ君を全面的に信用したわけではない!」
真海「分かっていますとも。それはこれからの実績で証明して見せましょう」

初代ゴッド・神島泰三と、三代目ゴッド・神山玄蔵から
八代目ゴッドの襲名を言い渡された謎の投資家モンテ・クリスト・真海は、
直ちに新たなハングマンチームのメンバー選定に入った。
まず真海がリーダーとして目を付けたのが、かつて「裏刑事(うらデカ)」と呼ばれる組織に
所属していた男・岩城丈二である。真海の執事・土屋によって真海邸に招かれる岩城。

岩城「ハングマンは、たとえどんな腐った悪党でも決して殺さないって聞いたぜ。
 裏刑事の流儀とは異なる」

ハングマンのチーム入りに難色を示す岩城だったが、
真海はそんな岩城の耳元に近づき、怪しく囁く。

真海「殺すなんて簡単すぎる…」
岩城「………」
真海「この世の法で裁けぬ悪党からは、そいつの大切なものを全て奪ってやれ。
 そして社会的に死に至らしめる。それがハングマンのやり方だ」

真海は、岩城に主なチームメンバー選定と組織運営を一任する。
そして岩城が愛用している銃「COLT LAWMAN Mk-III 2inch」から、
岩城のハングマンとしてのコードネームは「コルト」に決まった。

2人目のメンバーとして、かつて真海の復讐のターゲットだった神楽清の妻・留美が志願する。

真海「私は一度は貴女たち母子を復讐の駒として使い捨てようとした…」
留美「それは分かっています。ですが最後には私たち母子を助けてくださいました。
 私には貴方への並々ならぬ恩義があります」

留美の息子・安藤完治は、その後真海の計らいで古美門研介が弁護を担当し、
寺角類殺害については正当防衛が認められ無罪となったが、
その他の余罪については有罪となり、現在服役中である。
だがおそらく数年の内には出所できる見込みである。

留美は、その昔に銀座のホステスを務め政界の裏事情にも通じている経験を活かし
「クィーン」のコードネームを与えられてハングマンに加わった。

真海「あと2〜3人、メンバーが欲しいところだ。
 土屋、残りのメンバーの選定を急がせてくれ」
土屋「畏まりました」

一人バルコニーへと出て、独り言をつぶやく真海。
真海の下には、国際犯罪組織スペクターの首領エルンスト・スタヴロ・ブロフェルドが、
異星人ビジターの蜥蜴の女王ダイアナと手を組んだとの情報が入ってきていた。

真海「すでにスペクターはかつてのGショッカーに代わり、
 地球上で急速にその勢力を拡大している。正直ブレイバーズだけでは心もとない。
 ブレイバーズの他にもう一つ、闇の世界で動く闇のブレイバーズが必要だ。
 その中核となるのが、新たなるハングマン=ネオハングマンの役割となる…!」

果たして、闇のブレイバーズを組織しようとしている
モンテ・クリスト・真海の目的とは!?

76ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/07/08(日) 20:53:07
○木葉優子→日下部探偵事務所を訪れる。
○マイト→日下部探偵事務所を訪れた木葉優子に意見を求められ、自身の推論を述べる。
○神島泰三→神山玄蔵と共に真海邸を訪れ、歴代ゴッド評議会の決定をモンテ・クリスト・真海に伝える。
○神山玄蔵→神島泰三と共に真海邸を訪れ、歴代ゴッド評議会の決定をモンテ・クリスト・真海に伝える。
△モンテ・クリスト・真海→通算8代目のゴッドに就任し、
 岩城丈二をネオハングマンのリーダーに任命する。
○岩城丈二→裏刑事の経験を買われ、モンテ・クリスト・真海に
 ネオハングマンのリーダーとしてスカウトされる。コードネームは「コルト」。
○神楽留美→真海への恩返しのため、自らネオハングマンに志願。コードネームは「クィーン」。

【今回の新規登場】
○マイト/日下部孝介(ザ・ハングマン 燃える事件簿/ザ・ハングマンⅡ)
 元城北署の刑事だったが、妻子を強盗に殺されて以来、悪に対して異常な憎しみを抱いている。
 そのため、行過ぎた捜査が目立つようになり、警察をクビになった。
 その後報復に現れた暴力団組員に殺害されたように偽装し、ハングマン第5号となる。
 愛用の皮ジャンの中に、ダイナマイトを携帯。ダイナマイトをちらつかせ、
 相手を自白に追い込むのが得意技。
 後年の同シリーズ『ザ・ハングマンⅤ』『ザ・ハングマン6』においてもゲスト出演し、
 それぞれ後輩ハングマンであるパピヨンやフラッシュたちに協力した。

○神島泰三(ザ・ハングマン 燃える事件簿/ザ・ハングマンⅡ)
 一番最初に私財を投じてハングマンを組織した張本人であり、
 事件の選定・捜査指令を行う「ゴッド」と呼ばれる人物。
 様々な情報網を持ち、極秘情報を入手できるため、
 かつて国家機関の中心的人物であったと推測されるが、正体不明。
「ハングマンは死人である」という側面から組織を維持する為の掟を優先させ、
 「人間的感情を持つな!」とメンバーを常に諭し、非情を持って事に当たる。
 西新宿の高層ビルに事務所を構えている。

○神山玄蔵(ザ・ハングマンⅣ)
 自称「日本の民主主義の発展に貢献してきた男」で、三代目のゴッド。
 法の網を掻い潜り、日本の屋台骨を食い潰す「どぶ鼠」を退治するために、
 前ハングマンチームのメンバーである結城五郎を新リーダーに迎え、
 新たなハングマン組織結成を決意した。
 グルメで、毎回の指令を出す時はサファリ(結城)を屋敷に呼び、豪華な食事で持てなす。
 登場しない回には秘書の栗原にギャラや経費と一緒に手土産として、各地の名産品を持っていかせる。
 メンバーからは、用心深くケチで通っている。

○岩城丈二(裏刑事-URADEKA-)
 本名は、警視庁捜査一課に所属していた元警部で、身寄りのない天涯孤独の男であった佐々木武夫。
 「超法規委員会」によって表向きは殉職扱いとなり、岩城丈二として「裏刑事」へと転向する。
 射撃の腕は最上級でオリンピック選手の候補になるほどであった。
 その身体には特殊なペースメーカーが埋め込まれており、職務に背いたり、逸脱した行為がなされた場合、 超法規委員会の決定により遠隔操作でいつでもペースメーカーを停止させることができる(最終回で、
 裏刑事組織解散に基づき、その拘束からは解放された)。最後の敵・袴田を倒した後、その生死は不明。

77ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2018/07/08(日) 20:53:55
△モンテ・クリスト・真海(モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-)
 シンガポール国籍の日系人である謎の投資家。その正体は「紫門 暖(さいもん だん)」という名の
 静岡県浜浦町にオフィスを置く守尾漁業の船員。友人たちの裏切りで無実の罪を着せられ
 ラデル共和国の牢獄に送られてしまうが、同国の元大統領ファリア真海との出会いを契機に
 生きる希望を取り戻し、彼の下であらゆる学問を学んだ後に脱獄を成功させる。
 ファリアの莫大な遺産を元手に投資家として大成し、かつて自分を陥れた者たちに
 言葉巧みに近づき復讐のため策を巡らせる。無関係の他人すら復讐に巻き込むことを
 厭わない冷酷な復讐鬼だったが、恩人である守尾信一朗と恋仲になった入間未蘭や、
 強い母の愛を見せた神楽留美は助けてやるなど、度量の広い一面も見せる。

○神楽留美(モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-)
 神楽エステート社長・神楽清の妻で、警視庁刑事部長・入間公平の元愛人。
 22年前に入間との間に授かった子を死産したことで別れ、
 銀座のホステスや政治家の愛人を経て清と結婚した。夫を愛する努力はしたが、
 清にとっては「権力者と自分をつなぐパイプ」でしかなく、
 得られない愛情を無理やり満たすために若い男たちと夜な夜な不貞をはたらいていた。
 真海の復讐に巻き込まれる形で、青年実業家・安堂完治と肉体関係を持つが、
 彼が死んだと思っていた我が子だと知ってからは母性に目覚め、彼を守るべく強さを発揮する。
 寺門殺しで警察に追われる安堂の国外逃亡を入間に頼むも、入間は邪魔な安藤を殺害(未遂)。
 それを知って悲嘆に暮れるが、寸でのところで救出されたことを真海から告げられ、
 マスコミの前で安堂が入間の息子であることと、2度にわたる彼の息子殺しを告発し、
 入間への憎悪を抱き最大の復讐として彼を破滅に追い込む。

○土屋慈(モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-)
 モンテ・クリスト・真海に仕える忠実な秘書。
 22年前、生活苦から空き巣に入った別荘で入間公平と神楽留美の秘め事を偶然目撃している。
 最終回で真海の命を受けて、入間によって土中に埋められた安藤完治を救出した。

78ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/07/12(木) 13:54:43
<ふたりはプリキュア×ウィンスペクター>

プリキュアであり、ベローネ学院に通う美墨なぎさはパートナーであり親友の
雪城ほのかに誘われ、後輩であり仲間の九条ひかりと共に、とある科学展へとやって来る。

ピーサード「見つけたぞ!プリキュア」
ほのか「貴方は...!?」
なぎさ「ピーサード!」

だがそこへ、ドツクゾーンの幹部ピーサードが、プリキュアに復讐しようと現れ、
会場の展示物をザケンナーに変える。ピーサードによって生まれたザケンナーは
会場内で暴れはじめるのであった。

ひかり「会場が...!」
ほのか「科学展を楽しみに来た人がいるのに滅茶苦茶にするなんて...」
なぎさ「絶対に許せない!」

ザケンナーが会場内で暴れるのを目の当たりにして、なぎさ達はプリキュアへと変身。
会場に来た人々を守りながら、ピーサードとザケンナーを相手に戦う。
暴れるザケンナーは避難している人々に向かって攻撃しようとその時。

???「ギガストリーマー!」
ザケンナー「ザケンナァァァ!!」
シャイニールミナス「今のは...?」
ソルブレイバー「警視庁特捜救急警察ソルブレイン!」
ナイトファイアー「そしてICPOのナイトファイアーです。これよりレスキュー活動を開始する!」

駆けつけたのはレスキューポリスのナイトファイアー、バイクル、ウォルター、
そしてソルブレイバー率いるソルブレインだった。

バイクル「―ん?女の子が怪物と戦っているだがね!」
ソルジャンヌ「彼女達が噂のプリキュアね」
ナイトファイアー「君達、大丈夫かい?」
キュアブラック「あっ!はい(...この人の声何処かで聞いたような?)」

会場で暴れるザケンナーと戦うプリキュアの姿に気が付き、ナイトファイアーは
キュアブラックに声を掛ける。ナイトファイアーに声を掛けられたキュアブラックは
その声に聴き覚えがある様に感じた。

ピーサード「ええい。何人で来ようが関係ない!貴様らも私の邪魔をするのであれば始末してやる!」
ソルブレイバー「我々の任務は避難誘導と逃げ遅れた人々の救助活動だが...」
ナイトファイアー「救助の障害になるのであれば、此方も実力を行使する。
 プリキュアの皆、一緒にこの状況を乗り越えよう!」
プリキュア「「「はい!」」」

ソルブレインとナイトファイアーを交えて、キュアブラック、キュアホワイト、
シャイニールミナスの3人はピーサードとザケンナーを相手に戦う。
そして必殺の「プリキュアマーブルスクリュー」でザケンナーは浄化されて消滅した。

ピーサード「ザケンナーが倒されたか...!仕方がない、今回は退いてやるが
 次こそは貴様達を倒す!」

ザケンナーが倒された事で、これ以上の戦闘は不利である事を悟り撤退した。
そして戦闘が終わり、救助活動も無事完了するとナイトファイアーはマスクを外し、
キュアブラック達に声を掛ける。

竜馬「レスキューも無事完了したし、お疲れ様!」
キュアブラック「その顔...やっぱり竜馬さんだったんですね」
竜馬「僕を知っているのかい?」
キュアブラック「はい!私です、美墨なぎさです」

竜馬の素顔を見たキュアブラックは変身を解いて、その正体を明かす。
実はなぎさは小学生の頃、まだ竜馬が警視庁でウィンスペクターとして活動していた時に
命を救われた事があり、竜馬はなぎさにとって命の恩人であった。

竜馬「そうか、プリキュアになったのか...。お互いこれからも人々を守る為、頑張っていこう」
なぎさ「はい!」

竜馬はなぎさがプリキュアになった事を知り、「人々を守る為、これからも頑張る」事を誓い、
握手を交わすのであった。

79ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/07/26(木) 19:38:47
<ジェントルメンの記憶奪回作戦(仮)>

人類の創世以来、数十万年生きたとされるイギリスの影の支配者ジェントルメン。
19世紀を境にその肉体は衰え、人格と知識はジギー・スターダスト博士が開発した
紙に移植され、大英図書館特殊工作部はジェントルメンを復活させようと陰謀を
巡らせたのだが、紙使いであるアニタ・キングら三姉妹や読子・リードマンの
活躍により、ジェントルメンの人格と英知は永久に大気中に拡散し、ジェントルメンを
復活させようとした大英図書館特殊工作部の責任者であるジョーカーも、その英知に
触れた事で廃人となり、その消息は絶たれて、全ては終わったかに見えた...。
しかし、そのジョーカーが世界征服を目論む秘密結社シャドルーの手に堕ちたという
情報が英国情報局秘密情報部―通称“MI6”に届く。
もしもシャドルーがジョーカーから、ジェントルメンの知識を引き出す事が出来れば、
世界は最悪の事態になってしまう...そう考えたイギリス政府は大英図書館への
テロを切欠に、一度は地に落ちてしまった国際的信用を取り戻すべくスペシャルチームを
発足を決定する。そのメンバーに選ばれのは...。

***イギリス・某魔法学校***

フクロウ男爵「ユーがアオニンジャー、加藤・クラウド・八雲だね?」
八雲「あなたは?」
フクロウ男爵「アイアム、城忍フクロウ男爵!ユーの力を貸してほしいネ」

十字軍の血を引くイギリスの世界忍者、城忍フクロウ男爵は魔法学校で
教鞭を執る手裏剣戦隊ニンニンジャーの1人、アオニンジャーこと
加藤・クラウド・八雲をチームにスカウトする。

***ロンドン・某格闘ジム***

英国の首都ロンドンの一角にある寂れた格闘ジムで、中世の騎士を思わせる
仮面を着けた一人の男が、サンドバックを相手にスパーリングをしていた。
そこに一人の女性がジムに訪れる。

キャミィ「...正義超人の重鎮であり、英国を代表する超人ロビンマスクの息子
 ケビンマスク。ここにいるという情報は本当だったようね」
ケビンマスク「...誰だ?」
キャミィ「英国情報局秘密情報部“MI6”特殊部隊デルタレッド所属、キャミィ・ホワイト。
 あなたの力を借りたい」
ケビンマスク「...用件を聞こう」

元シャドルー親衛隊であり、現MI6に所属するエージェント、キャミィ・ホワイトは
正義超人ロビンマスクの息子である新世代超人(ニュージェネレーション)のケビンマスクに
作戦の協力を要請した。

***インド・ニューデリー***

読子「はぁ〜〜!ゴリー・イェン先生の新作小説がこんな所にあるなんて
 最高ですぅ〜♡あっ!こっちにも珍しい本が!」

インドの都市ニューデリーの市場で、眼鏡を掛けた女性―読子・リードマンが
市場で売られている本を見て、興奮をしていた。

レジーナ「あなたが元大英図書館特殊工作部<ザ・ペーパー>読子・リードマンさんですね?」
読子「読子は私ですけど...何故、大英図書館の事を知っているんですか?」
レジーナ「私は英国ブレイブポリス技術主任のレジーナ・アルジーン。ジョーカーについてお話が...」
読子「―!」

英国ブレイブポリスの技術主任を務める天才少女、レジーナ・アルジーンは
読子に協力を求めた。そうして集まっていくイギリスのヒーロー達。
そしてシャドルーからジョーカーを奪回する任務が始まる...!

ベガ「ジェントルメンの知識...このベガが世界を支配する為、有効に使わせてもらうぞ!」
ジョーカー「・・・・」

果たしてベガからジョーカー、ジェントルメンの英知を取り戻す事ができるのか!

80凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2018/08/04(土) 23:54:26
≪宇宙震撼!?サイヤ人ターレスの乱≫

超サイヤ人孫悟空との戦いで二度に渡って地獄へと送られた宇宙の帝王フリーザだったが、
その後、出場した力の大会での功績を評価した破壊神ビルスの計らいで特別に復活。
しかしそんな恩赦を受けても決して改心するつもりなどないと堂々と公言し、
黄泉がえったかつての配下らを中心に再建されたフリーザ軍のボスに返り咲いたフリーザは、
あくまでも全宇宙征服の野望を燃やし続けるのであった。

フリーザ「孫悟空…。今度こそあの生意気なサイヤ人をこの手でひねり潰し、
 地球も含む全宇宙を私の物にしてやりますよ。
 宇宙最強の名はサイヤ人のような下等な猿などではなく、
 このフリーザにこそ相応しいのですからね」

巨大なパワーをセーブするため敢えて最弱の第一形態に戻り、
最強形態の時とは異なる慇懃な口調で喋りながらリラックスしているフリーザの足元には、
黄泉がえった側近のザーボンとドドリアが控えている。

ザーボン「既に多くの部隊が各星系へ侵攻し、
 連戦連勝で次々と星を攻め落としております。
 地球もそれらの星のようにフリーザ様の軍門に降る日は近いでしょう」
ドドリア「悟空って奴もあの憎たらしいベジータも、
 更なるトレーニングを積んで進化されたフリーザ様の圧倒的な強さを見れば、
 きっと怯えて逃げ出すことでしょうな」
フリーザ「さあ…どうでしょうね。フフフ…」

ザーボンとドドリアはナメック星の戦いでは悟空とは一度も接触することなく死亡したので、
フリーザと因縁の深いこの超サイヤ人の存在はただ噂に聞くのみで直接の面識はない。
口ではひどく悟空を罵りながら、最近ではどこか認めている部分もなくはないような様子のフリーザなのだが…。

キュイ「申し上げます!
 トサーカ星へ送り込んだ部隊が宇宙刑事シャリバンに敗れて全滅しました!」
ドドリア「何だとぉ!?
 ちっ、銀河連邦警察のデカどもが邪魔をしやがるぜ」
ザーボン「トサーカ星への侵攻にはそれなりの精鋭を選んで派遣したはずですが、
 それが全て撃破されたとは…」
フリーザ「銀河連邦警察も宇宙警備隊も、
 かつては我々の強さを恐れてほとんど手を出して来なかったのですがね。
 ネクスト・ジェネレーションの若い刑事さん達はなかなか果敢で命知らずのようです。
 ならば凶暴なサイヤ人と戦わせて少し怖気付かせてやりましょう。
 ETFへの押さえとしてメシエ星雲に派遣していた、
 あの孫悟空そっくりのサイヤ人にトサーカ星を攻めさせなさい」
キュイ「はっ、畏まりました!」

素早く新たな派兵の命令を下したフリーザだったが、
少しして怪訝な顔で何事かを考え直し、やがて静かな声でザーボンに言った。

フリーザ「ザーボンさん…。
 トサーカ星へ差し向けたあのサイヤ人の男、よく見張っておいて下さいね」
ザーボン「はっ…」
フリーザ「何やら悪い予感がするのです。
 まるで孫悟空の生き写しのような不愉快な顔立ちをしたあの男、
 陰で一体どんな修業をしているのか、
 この短期間で異常なくらい急激に強さを増し続けていますからね」
ドドリア「確かにたかがサイヤ人の下級戦士風情が、
 いつの間にかそこらのエリート戦士よりも戦闘力が上になってるってのは、
 どうも怪しいですな」
ザーボン「あのベジータの例に漏れず、
 サイヤ人は気性が荒く反抗的で簡単には飼い慣らせない種族です。
 我々の目を盗んで何か良からぬ企みをしていないか、
 厳しく監視するよう私の配下に命じておきます」
フリーザ「もし万一、少しでもおかしな真似をするようでしたら、
 その時はすぐに殺してしまいなさい」

81凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2018/08/04(土) 23:59:54
***外宇宙・メシエ星雲***

暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人が率いるETFとフリーザを帝王に戴くフリーザ軍とは、
どちらもこの宇宙の覇権を手にしようとする軍事大国同士で対立し、
まだ全面戦争にまでは至っていないものの局地的な小競り合いは続発している。
ETFの勢力圏にあるここメシエ星雲でも、
そうした小規模な衝突は断続的に繰り返されていた。

ターレス「ちょいと派手な花火と行くか…。ハァッ!!」

サイヤ人の下級戦士には外見のタイプが少ないゆえか悟空と瓜二つの顔を持つ、
フリーザ配下のサイヤ人戦士ターレスはETFの領域内の星へ侵入し、
エネルギー波で付近の小惑星を吹き飛ばすという挑発的な示威行動を取る。

メシエ星雲人「愚かなサイヤ人めが。
 このレギオノイドの力であれほど叩きのめしてやったにも関わらず、
 まだ戦闘力の差が分からんとはな!」
ターレス「フン…。分かってないのは貴様らの方だ。
 言っておくが、俺のパワーは今までとは違うぞ」
メシエ星雲人「サイヤ人は死の淵から蘇ると飛躍的に強さを増す…。
 無論そんなことは知っているさ。
 だが、それだけで縮まる程度の差ではないと言っているのだ!」
ターレス「ああ…“それだけ”ならな」

つい数日前にもターレスは同じようにメシエ星雲に乗り込んで星を破壊し、
出動したメシエ星雲人が駆る量産型ロボット兵器・レギオノイドと戦って一方的に惨敗していた。
重傷を負い命からがら撤退したターレスが懲りずにまた襲撃してきたのを再び返り討ちにしてやろうと、
操縦するレギオノイドのビーム砲を発射するメシエ星雲人だったが…。

メシエ星雲人「レギオノイドガンビーム・発射!」
ターレス「消えて無くなれーッ!!」

レギオノイドの腕のガンボットから撃たれた破壊光線に、
ターレスは手から放ったエネルギー波を正面からぶつける。
わずか数日前の戦いではレギオノイドガンビームの出力に完全に撃ち負けていたターレスだが、
今度は軽々とビームを押し返し、レギオノイドの機体に自分のエネルギー波を到達させた。

メシエ星雲人「なっ…何故だ…! ギャァァァァッ!!」
ターレス「ケッ、差が縮まるどころか、
 逆に追い抜き過ぎちまったようだな」

レギオノイドをコクピットのメシエ星雲人ごと跡形もなく消し去ったターレスは、
懐から一個の木の実を取り出すと、不敵な冷笑を浮かべながらその果実を掌で弄ぶ。

ターレス「たった一つ食べただけでここまで強くなれる神精樹の実…。
 こいつを密かに育てて食い続けていけば、いつか俺があのフリーザを超え、
 奴に代わってこの宇宙を支配するのも不可能な話じゃない」

星の生命を養分として吸い取って成長する大木・神精樹から採れる実は、
食べる度に戦闘力が何倍にもアップするという夢のような食糧である。
もし量産されれば宇宙のパワーバランスさえ覆しかねないこの特別な強化アイテムは本来は神界のもので、
その存在は今のところまだターレスしか知らない。
現時点での戦闘力はゴールデンフリーザや超サイヤ人ゴッドといった究極クラスには遠く及ばないターレスだが、
主君のフリーザにも秘密で育てているこの神精樹の実を食べ続けて密かに強化を繰り返せば、
いつか最強の力を手に入れて帝王の座をフリーザから奪い、
地球にいる悟空も倒して全宇宙を征服するのも決して無謀な夢物語などではない。

82凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2018/08/05(日) 00:03:43
セーラーレッドクロウ「それが噂の神精樹の実…。
 少し前まで手も足も出なかったレギオノイドを一撃で倒したところを見ると、
 その効果は確かに凄そうね」
セーラーアルーミナムセイレーン「でもそれを食べて全宇宙の頂点に立つには、
 あなたみたいなサイヤ人の下級戦士ではちょっと役者不足じゃないかしら?」
ターレス「…何者だ、お前らは」

神精樹の実を手にして立つターレスに背後から声をかけたのは、
セーラーアニマメイツのセーラーレッドクロウとセーラーアルーミナムセイレーン。
かつてギャラクシアに母星を侵略され仮初のセーラー戦士の力を与えられた二人である。

セーラーアルーミナムセイレーン「あ、申し遅れました。
 わたくしセーラーアルーミナムセイレーンという者です〜」
ターレス「ん…?」
セーラーレッドクロウ「敵に名刺を渡すなっ!」

アルーミナムセイレーンのご丁寧な自己紹介に、
さしもの冷徹なターレスもやや困惑し、レッドクロウは怒ってツッコミを入れる。

ターレス「フン、かつて二人で銀河のおよそ八割を征服したという、
 コロニス星人とマーメイド星人のセーラー戦士どもか。
 大した戦歴だが、生粋の戦闘民族である俺達サイヤ人に勝てるつもりか?
 この神精樹の実が欲しければ力ずくで奪ってみろ」
セーラーアルーミナムセイレーン「言われなくても、そうさせていただきますわ」
セーラーレッドクロウ「覚悟はいいわね!」

神精樹の実がもたらす強大なパワーは既にGショッカーの知るところとなっていた。
果たしてフリーザの帝国を覆そうと企むターレスの反乱計画は成功するのか。
それともGショッカーが神精樹の実を手に入れ、
その恐るべき力を使ってブレイバーズに牙を剥くことになるのだろうか…?

83ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/08/09(木) 14:53:52
《外宇宙編 アレクの決意》

様々な苦難を経て、ようやくエンペリアス星へ足を踏む事が出来たアレクは
星間評議会の行政府に訪問し、行政府首相のジュリアス・カミュエルと会見。
銀河帝国は星間評議会の存在を公式に認め、評議会に協力する条約を結んだ。
なおカミュエル側には首席秘書官である仮面の女とその補佐官を務める
ユリア・エッフェンベルク、護衛として元ボルトの女性幹部ドクターマゼンダ、
アレク側は護衛としてフェリク、鉄の髭が控えていた。

カミュエル「...では、これで銀河帝国と星間評議会の間に条約が結ばれました。
 これからよろしくお願いします。アレクサンデル陛下」
アレク「こちらこそ、よろしくお願いします。カミュエル首相」

条約文に調印を済ませるとアレクとカミュエルは握手を交わす。

カミュエル「この星までの旅の道中、刺客に狙われたと報告を受けています。さぞや
 お辛い旅だったでしょう」
アレク「確かに色々苦労させられたが、おかげで宇宙で起きている現状を知る事が出来た。
 だからこそ、我が帝国だけでなく全宇宙の人々の平和を守るため、協力は惜しみません」
カミュエル「それは何よりです。陛下」

御忍びの旅で様々な経験を経たアレクは全宇宙の人々の平和を守る事の大切さを
深く理解し、カミュエルに決意を表明した。エンペリアス星での目的を果たしたので、
後は銀河帝国の首都フェザーンに帰るだけなのだが...。

行政府スタッフ「ご報告します!ただいま宇宙連合の部隊がエンペリアス星に侵入。
 首都を攻撃しています!」
カミュエル「何だとッ!」
アレク「宇宙連合だって!?」

突如会議室の扉が開くと、行政府スタッフが駆け込んできて
タカ派に牛耳られてしまった宇宙連合の部隊がエンペリアス星に
侵攻してきた事が報告される。

???「失礼。お邪魔させてもらうよ」
ユリア「何も無い所から、人が!?」
マゼンタ「何者だ!貴様」
エンブリヲ「アレクサンドル陛下にジュリアス・カミュエル首相...お初にお目にかかる。
 私はエンブリヲ。今は宇宙連合に身を置いているものだ」

突然アレク達の前に現れた人物―エンブリヲはかつてマナとよばれる技術を扱う事ができる
人類を産みだし、自らを「調律者」と称して、影で世界を操っていたが、ノーマであるアンジュと
その仲間達の手によって倒されたが、黄泉還り現象で復活。そして現在、宇宙連合に拾われ
その一員となっていた。

エンブリヲ「申し訳ないが、この星はいただくよ」
カミュエル「その要求に応える訳にはいかない」
マゼンダ「消えろッ!」
エンブリヲ「ウッ...」ドサ

エンブリヲの要求にカミュエルは当然、拒否し、マゼンダはファイブフィンガーガンを
エンブリヲに向けて銃弾を放った。銃弾はエンブリヲの身体を撃ち貫いた。

エンブリヲ「...やれやれ、銃とは無粋だね」
フェリク「撃たれた筈なのにどうなっているんだ!?」
鉄の髭「とにかく、陛下と首相閣下を安全な所へお連れするんだ!」

撃たれた筈なのに生きているエンブリヲに驚愕するフェリク。鉄の髭は
アレクとカミュエルを守ろうと前に出る。

仮面の女「これ以上の行いはお止めなさい!」
エンブリヲ「あなたが噂のジュリアス・カミュエルの右腕である仮面の女か...。
 その仮面の下がどの様な顔をしているのか興味があるな」
ユリア「秘書官から離れなさい!」
アレク「ユリア!」

仮面の女はエンブリヲに警告するが、エンブリヲは彼女に興味を持ち、
手を出そうとする。そこへユリアが上司である仮面の女を守ろうと
エンブリヲの前に立ち、アレクは思わず声をあげてしまう。

エンブリヲ「その瞳に宿る強い意志...ある女性を思い出す。ふむ、気が変わった。
 君を連れて行こう」
ユリア「キャッ!」
アレク「彼女から離れろ!」
エンブリヲ「私の邪魔をしないでくれ」
アレク「―!」
鉄の髭「陛下!」

アレクはユリアを連れて行こうとするエンブリヲを止めようとするが、
エンブリヲはアレクに向けて攻撃を放つ。だが、アレクの危機を察した
鉄の髭がアレクを庇って、代わりにダメージを受けてしまう。

エンブリヲ「ふむ。仕方がない。今日はこれで失礼させてもらう」
仮面の女「ユリアが...!」
アレク「キャプテン!」
鉄の髭「うぅ...私の事は良い。それよりも彼女を助けるんだ。
 その間、船は陛下にお預けします!」
アレク「...アイアイサー、キャプテン。カミュエル首相、キャプテンを頼みます!」
カミュエル「ああ。すぐに救護班を呼ぼう」
アレク「ありがとうございます。それじゃあ行こう、フェリク!」
フェリク「ああ!」

アレクは自分の代わりに負傷してしまった鉄の髭から、パラペラム号を
託され、カミュエルに鉄の髭の事を任せて、フェリクと共にパラベラム号に向かった。

84ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/08/09(木) 17:33:06

アレク「アレク、フェリク、両名戻りました!」
梨理香「連絡は聞いている!サポートは任せなッ!」

パラベラム号に戻ったアレクは鉄の髭がいつも座る船長の席に座り、
早速、船を動かす。戦場となったエンペリアス星の首都では既に、
ドリルアングラーが宇宙連合の機動兵器を相手に戦っていた。

ブレア―ド「おせえぞ!」
アレク「すまない!これから俺が指揮を執る!」

これまで何度かシミュレーションによる戦艦による指揮の訓練を
皇宮にいた頃受けたが、実戦はこれが初めてであった。
初めての実戦に少し不安を感じるアレクだったが、ユリアを救う為、
そしてエンペリアス星に住む人々を救う為、パラベラム号から指揮を執る。

エンブリヲ「なかなか、粘るじゃないか。ならば、これならどうかな?」

戦闘を離れた所で見ていたエンブリヲは新たに増援を呼び、それが繰り返され、
徐々にアレク達は押されていく。

サイクリード「このままじゃ、俺達がやられちゃうよぉ〜!」
アクアル「騒ぐんじゃないわよ、サイクリード!」

敵の多さに不安を口に漏らすサイクリードに対し、アクアルは黙らせる。
だが、このままでは全滅してしまう...アレクがそう考えた矢先、
何処からかビームが宇宙連合の部隊に直撃する。

アレク「今のは...」
ギャバンG「遅くなった!援軍を連れて来たぜ!」

宇宙連合の部隊を攻撃したビームは、宇宙刑事ギャバンtypeGこと
十文字撃が電子星獣ドルの「ドルレーザー」で攻撃したからだった。
ギャバンGは外宇宙で活動しているブレイバーズの機動部隊を援軍として
連れてきた。そして電子星獣ドルの後方にエルシャンクやバクシンバード、
ターナといった戦艦が現れる。

ミト王子「エンペリアス星の市民を脅かすなど、このダイオージャと
 ブレイバーズが成敗してくれる!」
ディーゴ「俺達、銀河烈風隊の恐ろしさを奴らに見せつけてやる!」

エルシャンクやバクシンバード、ターナからそれぞれ、ミト王子のダイオージャや
銀河烈風隊のバクシンガーを始め、ダバのエルガイム、ジョウの乗る飛影、
ジョジョ(ジョルディ・ボーダー)のガリアン、イーザックブラザーズの
キャプテンシャーク等が出撃した。

アレク「(あれが噂のブレイバーズ...それにダイオージャ!)

アレクは出撃したブレイバーズの機体、特にダイオージャを見て
ダイオージャに乗るミト王子の事を思い出す。実はアレクは幼い頃、
母ヒルダと一度だけエドン国に招かれた事がある。
その時、幼いミト王子と出会い、共に遊び、それ以来の再会となるのだが、
その時の光景が頭に浮かぶ。だが、今は戦闘に集中するべく頭を振り払った。

エンブリヲ「...ふむ。ここまでか。では、さらばだ」

ブレイバーズの機動部隊が加わり、これ以上の戦闘は意味がないと悟った
エンブリヲは部隊を撤退させ、自身もその場から消えた。

85ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/08/09(木) 18:41:04

アレク「(あの戦闘でユリアを救い出す事が出来なかった...だが、奴...エンブリヲが
 宇宙連合にいるのであれば...)よし!」

宇宙連合との戦闘を終えたアレクは、あの戦闘でエンブリヲは消え、
ユリアを救い出せなかった事を悔やんだ後、ある決意を固める。

ヒルダ@通信『陛下...いえ、アレクサンデル。襲撃を受けたと報告を聞きましたが、
 ご無事で安心しました』
アレク「ご心配をお掛けして申し訳ございません母上。ですが、母上には
 ある願いを聞いていただきたいのです」
ヒルダ『願いとは?』
アレク「俺...いえ、私をこのままブレイバーズと共に戦わせていただけませんか?」
ヒルダ『...理由を聞かせてくれますか?』

アレクはユリアをエンブリヲから救い出す事が出来なかった事を話し、彼女を救う為にも、
ブレイバーズとして行動した方が、早く彼女の元へと辿り着けると考えたからである。

アレク「...それに、私はエンペリアス星までの旅を通じて、そこに住む人々が脅威に
 晒されている事を実感しました。だからこそ宇宙に住む民を救うにはブレイバーズと
 共にいるべきだと感じたのです」
ヒルデ『...』

アレクは通信越しであるが、モニターの向こうにいるヒルデを真っ直ぐな瞳で見つめた。

ヒルデ『決意は固いようですね...。分かりました。ブレイバーズと共に戦う事を許可します』
アレク「ありがとうございます。母上!」
ヒルデ『その代り、必ず彼女を救い出し、生きて帰ってくるのですよ』
アレク「はい!」

その真っ直ぐな瞳に固い決意を感じ取ったヒルデは、アレクがブレイバーズとして
戦う事を許可する。そして必ずユリアを救い出して、生きて帰ってくるようにと
優しい言葉をアレクに掛けるのであった。

***エンペリアス星・病院***

一方、アレクを庇って負傷した鉄の髭はエンペリアス星の首都になる病院に運ばれる。
命に別状はないが、思ったよりも傷は深く、しばらく入院する事になった。

鉄の髭「...そうですか。ブレイバーズに」
アレク「はい。エンペリアス星までの道中、本当にキャプテン達にはお世話になりました。
 だからこそ、報告を...」
鉄の髭「...では、その間パラベラム号は陛下にお預けします」
アレク「えっ!パラベラム号を...?」

鉄の髭の見舞いに来たアレクは、エンペリアス星への訪問という目的が
達成されてなお、鉄の髭に対し一船員として話すが、鉄の髭からパラベラム号を
預けると言われ、アレクは驚く。

鉄の髭「私は見ての通り、入院する事になってしまいました。その間、船を動かせない
 というのであれば、陛下の目的の為に使っていただきたい」
アレク「キャプテン...分かりました。キャプテン...いや、鉄の髭。そなたの船、
 我が目的の為、宇宙に住まう民を守る為に使わせてもらう」
鉄の髭「ははぁ!」

鉄の髭の思いを知りアレクは、今度は船員ではなく皇帝として、
その思いを受け取るのであった。そして、アレクは病室を出る。
病室を出ると、廊下にはフェリクがアレクを待っていた。

アレク「フェリク...」
フェリク「...ブレイバーズに入るんだってな」
アレク「ああ...」
フェリク「だったら、俺もブレイバーズに入らないとな!」
アレク「えっ?お前も入ってくれるの」

フェリクがブレイバーズに入ると聞いて、アレクは目を点にする。

フェリク「当り前だろう?銀河帝国の皇帝陛下を1人にする様な真似なんかしたら、
 親父たちに殺されちまう」
アレク「ふっ...それもそうだな。では、改めてよろしく頼む。フェリックス・ミッターマイヤー中尉」
フェリク「はっ!かしこまりました。アレクサンデル陛下」

フェリクの冗談交じりの言葉にアレクはつい吹き出してしまう。そして2人は
ブレイバーズとして、新たな戦いに一歩踏み入れるのであった。

86ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/08/09(木) 18:46:16
>>83修正
《外宇宙編 アレクの決意》

様々な苦難を経て、ようやくエンペリアス星へ足を踏む事が出来たアレクは
星間評議会の行政府に訪問し、行政府首相のジュリアス・カミュエルと会見。
銀河帝国は星間評議会の存在を公式に認め、評議会に協力する条約を結んだ。
なおカミュエル側には首席秘書官である仮面の女とその補佐官を務める
ユリア・エッフェンベルク、護衛として元ボルトの女性幹部ドクターマゼンダ、
アレク側は護衛としてフェリク、鉄の髭が控えていた。

カミュエル「...では、これで銀河帝国と星間評議会の間に条約が結ばれました。
 これからよろしくお願いします。アレクサンデル陛下」
アレク「こちらこそ、よろしくお願いします。カミュエル首相」

条約文に調印を済ませるとアレクとカミュエルは握手を交わす。

カミュエル「この星までの旅の道中、刺客に狙われたと報告を受けています。さぞや
 お辛い旅だったでしょう」
アレク「確かに色々苦労させられたが、おかげで宇宙で起きている現状を知る事が出来た。
 だからこそ、我が帝国だけでなく全宇宙の人々の平和を守るため、協力は惜しみません」
カミュエル「それは何よりです。陛下」

御忍びの旅で様々な経験を経たアレクは全宇宙の人々の平和を守る事の大切さを
深く理解し、カミュエルに決意を表明した。エンペリアス星での目的を果たしたので、
後は銀河帝国の首都フェザーンに帰るだけなのだが...。

行政府スタッフ「ご報告します!ただいま宇宙連合の部隊がエンペリアス星に侵入。
 首都を攻撃しています!」
カミュエル「何だとッ!」
アレク「宇宙連合だって!?」

突如会議室の扉が開くと、行政府スタッフが駆け込んできて
タカ派に牛耳られてしまった宇宙連合の部隊がエンペリアス星に
侵攻してきた事が報告される。

???「失礼。お邪魔させてもらうよ」
ユリア「何も無い所から、人が!?」
マゼンタ「何者だ!貴様」
エンブリヲ「アレクサンデル陛下にジュリアス・カミュエル首相...お初にお目にかかる。
 私はエンブリヲ。今は宇宙連合に身を置いているものだ」

突然アレク達の前に現れた人物―エンブリヲはかつてマナとよばれる技術を扱う事ができる
人類を産みだし、自らを「調律者」と称して、影で世界を操っていたが、ノーマであるアンジュと
その仲間達の手によって倒されたが、黄泉還り現象で復活。そして現在、宇宙連合に拾われ
その一員となっていた。

エンブリヲ「申し訳ないが、この星はいただくよ」
カミュエル「その要求に応える訳にはいかない」
マゼンダ「消えろッ!」
エンブリヲ「ウッ...」ドサ

エンブリヲの要求にカミュエルは当然、拒否し、マゼンダはファイブフィンガーガンを
エンブリヲに向けて銃弾を放った。銃弾はエンブリヲの身体を撃ち貫いた。

エンブリヲ「...やれやれ、銃とは無粋だね」
フェリク「撃たれた筈なのにどうなっているんだ!?」
鉄の髭「とにかく、陛下と首相閣下を安全な所へお連れするんだ!」

撃たれた筈なのに生きているエンブリヲに驚愕するフェリク。鉄の髭は
アレクとカミュエルを守ろうと前に出る。

仮面の女「これ以上の行いはお止めなさい!」
エンブリヲ「あなたが噂のジュリアス・カミュエルの右腕である仮面の女か...。
 その仮面の下がどの様な顔をしているのか興味があるな」
ユリア「秘書官から離れなさい!」
アレク「ユリア!」

仮面の女はエンブリヲに警告するが、エンブリヲは彼女に興味を持ち、
手を出そうとする。そこへユリアが上司である仮面の女を守ろうと
エンブリヲの前に立ち、アレクは思わず声をあげてしまう。

エンブリヲ「その瞳に宿る強い意志...ある女性を思い出す。ふむ、気が変わった。
 君を連れて行こう」
ユリア「キャッ!」
アレク「彼女から離れろ!」
エンブリヲ「私の邪魔をしないでくれ」
アレク「―!」
鉄の髭「陛下!」

アレクはユリアを連れて行こうとするエンブリヲを止めようとするが、
エンブリヲはアレクに向けて攻撃を放つ。だが、アレクの危機を察した
鉄の髭がアレクを庇って、代わりにダメージを受けてしまう。

エンブリヲ「ふむ。仕方がない。今日はこれで失礼させてもらう」
仮面の女「ユリアが...!」
アレク「キャプテン!」
鉄の髭「うぅ...私の事は良い。それよりも彼女を助けるんだ。
 その間、船は陛下にお預けします!」
アレク「...アイアイサー、キャプテン。カミュエル首相、キャプテンを頼みます!」
カミュエル「ああ。すぐに救護班を呼ぼう」
アレク「ありがとうございます。それじゃあ行こう、フェリク!」
フェリク「ああ!」

アレクは自分の代わりに負傷してしまった鉄の髭から、パラペラム号を
託され、カミュエルに鉄の髭の事を任せて、フェリクと共にパラベラム号に向かった。

87ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/09/01(土) 20:35:19
<『仮面ライダービルド』参戦シナリオ(仮)>

パンドラボックスを巡る戦いで、全ての元凶であるエボルトを倒し、
新世界を創り出した仮面ライダービルドこと桐生戦兎と、その相棒である
仮面ライダークローズこと万丈龍我は、新世界を2人で旅していたが、
時空クレバスに飲み込まれ、「ビルドの世界」からエクゼイドら平成ライダーや
多くのヒーロー達が活躍する『闘争の系統』の世界に来てしまう。

万丈「此処は何処なんだよ。戦兎!」
戦兎「分からない。こんな町見たことない。少なくとも日本じゃないみたいだ」

2人は知らないが、その都市は“西の都”と呼ばれる地球連邦の都市で
世界でもトップクラスの大企業カプセルコーポレーションの本社が置かれている
事で有名な都市である。戦兎と万丈は現状を調べようと西の都を歩く。
その時、火の手が上がっているのを見つける。

戦兎「火事!?行くぞ、万丈」
万丈「応!」

火事かもしれないと思った2人は、火の手が上がっている場所へと向かう。

***ブルマの自宅***

火の手が上がっていたのは、カプセルコーポ―レーションの会長ブルマの
自宅兼研究所だった。

女将軍ゼノビア「さあ。ブルマ博士。我々の為にドラゴンボールレーダーを作るのだ!」
ブルマ「誰が、あんた達なんかに!」
桃白白「逆らわない方がいいぞ。貴様の旦那と息子が今は不在である事は調べがついているのだからな」

ブルマの家を襲撃したのは、ジャシンカ帝国の女将軍ゼノビアとゼノビアと手を組んでいる
鶴仙流の殺し屋・桃白白だった。彼等はドラゴンボールを確実に手に入れる為、
ドラゴンボールレーダーを開発したブルマを狙って襲撃してきたのである。そして今、
桃白白が言ったように、ブルマの夫であるベジータは修行、息子のトランクスは会社の
用事で不在であった。

ゼノビア「さぁ、こちらへ来るのだ!」
ブルマ「-!」
戦兎「まてぇ!」

ブルマを連れて行こうと迫るゼノビア。そこへ戦兎と万丈が現れる。

戦兎「その人を連れて行くのを止めてもらおうか」
ゼノビア「何者かは知らぬが、邪魔をするのであれば始末してくれる
 でてこい、お前達!」

ゼノビアが呼び出したのは、何と戦兎がこれまで何度も戦ってきたスマッシュと
呼ばれる怪人とガーディアンと呼ばれる難波重工が開発した戦闘ロボットだった。

万丈「何で、スマッシュがいるんだよ!」
???「それは俺が提供したからさ」
戦兎「この声は!?」

ゼノビアがスマッシュを呼び出した事に困惑する万丈。その時、何処からか
声が上がる。現れたのは、所々コブラの意匠がされたワインレッドカラーの
怪人だった。

戦兎「ブラッドスターク!まさか、エボルトなのか!?」
スターク「その通り!久しぶりだなあ、戦兎それに万丈」
戦兎「お前は完全に消滅した筈...」
スターク「ああ。それによって新世界が生まれ、死んだ奴らも生きていて
 めでたしめでたし...てなあ。だが、黄泉還り現象のおかげで
 この世界で甦った訳さ!」
万丈「何だと...!」

元凶であり、因縁の敵であるエボルトが甦った事に戦兎と万丈は戦慄する。

スターク「だが、甦ったのはいいが、ま〜た本来の姿を失い、この有様だ...
 本当に腹正しいぜ、戦兎ぉ!」

続けてエボルトは現在、弱体化していて最初に会った頃のブラッドスタークの
姿になっている事を話し、戦兎と万丈に対して殺意を向ける。

ゼノビア「知り合いか?」
スターク「まぁ、因縁の相手って奴だ。こいつらは早く始末した方が良い」
戦兎「そうはさせるか!」

戦兎は2本のフルボトルを振り、腰に着けたビルドドライバーに差し込む。

ビルドドライバーの音声『ラビット!』『タンク!』
           『ベストマッチ!』
           『Are you Ready?』
戦兎「変身!」            

戦兎はドライバーのハンドルを回すと、プラモデルのフレームの様な物が現れる。
そして戦兎の変身の掛け声と共に、フレームが合わされると、青と赤のボディに
身を包まれた1人の戦士、仮面ライダービルドに変身する。

ビルド「さあ、実験を始めよう」

仮面ライダービルドになった戦兎は、いつものポーズと決め台詞をエボルト達に向けて言う。

88ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/09/01(土) 22:36:59

ビルド「万丈、その人は任せたぞ!」
万丈「任せとけ!」
桃白白「そうは、させんぞ!」

ビルドはブルマの身を万丈に任せる。それに対し、桃白白が乗り出す。

桃白白「ほう...その身のこなし、何やら格闘家か?」
万丈「元チャンピオンだ。オラァ!」
桃白白「おっと。中々鋭い突きだが、それでは私を倒せんぞ?」
万丈「くっ...(このおっさん、強ぇ)」

世界一の殺し屋と呼ばれる桃白白を相手に、元格闘チャンピオンである
万丈は必死に食らいつくが、桃白白の強さを万丈は感じ取る。

スターク「さてと...俺達もやるとするか。戦兎!」
ビルド「今度こそ、お前を完全に倒す!」

ビルドはブラッドスタークの姿となっているエボルトやスマッシュを相手に戦う。

ゼノビア「ええい。いつまでモタモタしている。ならば、我が魔力で...!」
ブルマ「う...体が勝手に!?」

痺れを切らしたゼノビアは、呪文を唱えると、ブルマの身体のコントロールを
奪い、自分の元へこさせようとする。

ビルド「いけない!」
スターク「おっと!お前の相手は俺だぜ!」

ブルマを止めようとするビルドだが、ブラッドスタークに阻まれる。
万丈も同じく、桃白白に阻まれた。
このままブルマがゼノビアの手に堕ちる...そう思われた時。

???「キサマァ、何をしている!」
ゼノビア「ぐわぁ!」

天井をぶち抜いて現れたのは、ブルマの夫でサイヤ人の王子ベジータだった。
修行に出ていたベジータだが、ブルマが襲撃を受けていると知り、駆けつけたのである。

ブルマ「身体が動く...!もう、遅いわよ。ベジータ!」
ベジータ「五月蠅いッ!これでも急いで帰って来たんだぞ!」
???「母さん!」
ブルマ「トランクスッ!?」
トランクス「すみません。帰るのが遅くなりました」

ベジータに攻撃されて、ゼノビアが呪文を唱える事を止めた事で
ブルマは自由に動けるようになる。そしてベジータに続き、ブルマの
息子であるトランクスも駆けつけた。

スターク「ほう、お前さんが噂のサイヤ人の王子ベジータか。
 サイヤ人の王子も、すっかり嫁さんに尻に敷かれているようだなあ」
ベジータ「黙れぇ!人の家に土足で踏み込んだんだ。覚悟は出来ているんだろうなあ」

ブラッドスタークは現れたベジータに軽口を叩く。ブラッドスタークの態度と、襲撃した事に
怒りを募らせるベジータは、拳に力を込める。

スターク「流石にサイヤ人が2人もいるんじゃあ、こっちの方が分が悪い。
 ここは撤退させてもらうぜ」
ビルド「待て、エボルト!」
スターク「じゃあな、戦兎。また、会おうぜ。チャオ〜!」

ベジータとトランクスが合流した事で、分が悪いと判断したスタークは
撤退した。

桃白白「スタークめ。先に帰りおって...!」
ゼノビア「仕方ない...我々も撤退だ。後はスマッシュとガーディアンに任せる」

ブラッドスタークが撤退した事で、ゼノビアと桃白白も撤退する。
そして残ったのはスマッシュとガーディアンだけとなった。

ビルド「くっ!逃げられた...」
ベジータ「ふん。誰だが知らんが、この残った雑魚の始末を手伝ってもらうぞ!」
万丈「何だテメェ!偉そうに」
トランクス「す、すみません。父は誰に対しても、この態度なので...(汗」
ブルマ「もう、早く何とかしなさいよ!」

ベジータの態度に、万丈は腹を立て、トランクスが宥める。そして、残った
スマッシュとガーディアンはビルドとベジータ達によって、全て倒された。

89ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/09/01(土) 22:37:47

ブルマ「なるほど。あなた達はパラレルワールドの地球から来たのね」
万丈「そう、そのパラソルワールドだ!」
戦兎「止めろ。馬鹿だってばれるぞ」
万丈「何だとッ!」
トランクス「(コントかな?)」

全てが終わった後、戦兎と万丈はブルマたちに自分達が別世界の地球から
来た事を話す。戦兎と万丈のやり取りを見ていて、トランクスはコントを見ている
ようだと思った。

ブルマ「とりあえず分かったわ。別世界から来たって事は、行く当てがないだろうし、
 しばらく家で暮らさない?」
戦兎「えっ!いいんですか?」
ベジータ「おいッ...」
ブルマ「いいから。家は見ての通り広いし、それに戦兎君は頭が良いみたいだし、
 研究を手伝ってほしいの。勿論、貴方達が元の世界へ帰れるように協力するわ」
戦兎「勿論、よろしくお願いします!この天ッ才物理学者・桐生戦兎。絶対、研究の
 お役に立てて見せますよ!」

ブルマから居候してもいいと提案され、戦兎と万丈はブルマの家に居候する事になる。
戦兎は、その頭脳でブルマの研究を手伝い、万丈はより強くなろうと、ベジータに頼みこみ、
一緒に修行などを行う。そして2人は後々、ブレイバーズの一員として、エクゼイドなどの
平成ライダー達と再会するのであった。

***Gショッカー無幻城・ゼノビアの私室***

一方、撤退したブラッドスターク達は、Gショッカー無幻城のゼノビアの
私室に集まる。

ゼノビア「スターク。勝手に撤退とはどういう事だ!」
スターク「引き際を弁えただけだ。心配するな。次はちゃんと仕事をして、
 ゼノビア将軍に、ドラゴンボールを献上しますよ」
ゼノビア「もしも、裏切る様であれば、我が魔力の餌食にさせてもらうぞ」
スターク「へいへい。(ふん。七つ集めれば、如何なる願いを叶うという魔法のアイテム・
 ドラゴンボール。それさえあれば、俺はエボルトとして本来の姿を取り戻す事が出来る。
 それだけじゃない。前の世界以上の力だって手にする事が出来るはず。
 ドラゴンボールは俺の物だ!)」

ブラッドスターク...いや、エボルトは野望を胸に秘めながら、ドラゴンボールを如何に
手に入れるか思案するのであった。

90ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/09/12(水) 19:41:28
<シグフェル、あの世修行編―sideザジロード―>

ザジロードとの戦いで命を落としたシグフェルこと光平は、「あの世」へと来てしまう。
だが、閻魔大王から地球にいるブレイバーズがドラゴンボールを使って、
自分を復活させようと動いている事を知り、復活するまでの間、己を鍛えようと、
界王の元、修行を始める。一方、ザジロードこと彩堂寺戒もまたシグフェルとの戦いで
相討ちとなり、「あの世」の地獄に来ていた。

戒「ここは...何処だ?まさか、俺は死んだのか!」

そこへ地獄に生息するモンスターが襲いかかってくるが、戒はザジロードに変身して
返り討ちにする。その時、ある気配を感じ取る。

ザジロード「ハァ...ハァ...誰だ!」
マク「ほう...我らの気配に気が付いたか」
カタ「貴様からは強い憎しみを感じる...」
ラゲク「中々、見所がありそうね」

ザジロードが上を見上げると、岩山の上にいたのは獣拳の創始者ブルーサ・イーの
弟子の内、臨獣拳アクガタを立ち上げた三拳魔、大地の拳魔マク、空の拳魔カタ、
海の拳魔ラゲクだった。彼等三拳魔は黄泉還り現象で復活する事なく、
地獄の奥深くに籠っていたのだが、ザジロードの気配を感じ取り、様子を見に来たのである。

ザジロード「何者だ?」
マク「我は臨獣拳アクガタの頭首、大地の拳魔マク。小僧、貴様のその力に
 興味が沸いた。我ら拳魔の修行、受けてみる気はあるか?」

ザジロードの力に興味を持ったマク達、三拳魔は戒に自分達の下で、修行を
しないかと誘う。戒は少し思案した後、返事を返した。

戒「(ここが地獄だろうと、何だろうと、アイツに負けたままでいる訳にはいかない)
 その修行の話、受けてやる!」

シグフェルこと光平と決着を着けたい戒は、修行の話を承諾する。そして「あの世」を
舞台に、シグフェルとザジロード、2人の修行が始まった。

91凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2018/09/22(土) 20:37:59
≪青陽軍VS黒三日月隊 天下分け目の大決戦!≫

地球から侵攻してきたサラジア共和国の黒三日月隊(アスワド・ヒラル)と、
ラウール・エル・アディラス王子を総大将とするメルヴィオン聖王国軍の戦争も酣。
各地に開いた門(固定時空クレバス)を通ってアセーリアに現れたパルス軍、
ブリューヌ&ジスタート軍ら多数の頼もしい援軍と合流し、
『青き太陽軍(青陽軍)』と名乗るようになったラウールの軍勢は、
王都ネクナールの奪還を目指して進撃する。

ラウール「アルスラーン殿、ようこそメルヴィオンへ。
 パルスの国王(シャーオ)御自ら時空を超えてのご出馬、
 まことにかたじけない」
アルスラーン「黒三日月隊がこの世界で行なってきた数々の非道、
 イスファーンたちから聞いております。
 我がパルスもつい数年前にはルシタニア軍の侵略を受けており、
 貴国の苦難がとても他人事とは思えません」

パルス王国は十六翼将の一人・統制官(ミフラーン)イスファーンをアセーリア探検に派遣し、
アセーリアで起きている戦争の状況を知ってラウール側に加勢。
その後メルレインやジムサといった武将を必要に応じて逐次増援に送り込んでいたが、
戦いがいよいよ佳境に近付いたのを見て遂にアルスラーン自身がメルヴィオンへ出陣する運びとなった。
青陽軍の陣に到着したアルスラーンを、ラウールは丁重に出迎えて握手を交わす。

エレン「おおティグル! 
 遅かったな。待っていたぞ」
ティグル「エレン、ここまでの転戦ご苦労だった。
 ここからは俺が指揮を執る」
ラウール「流星落者(シーヴラーシュ)の異名を取る、
 ティグルヴルムド殿にご参戦いただき心強い限りです」
ティグル「ティグルでいいよ。よろしく頼む、ラウール殿下」
ラウール「こちらこそ!」

パルスとは別の世界にあるブリューヌ・ジスタート両王国も、
エレオノーラ・ヴィルターリアやリュドミラ・ルリエらの戦姫とその配下の兵をメルヴィオンへ遠征させていたが、
同じく間近に迫った決戦のため国王ティグルヴルムド・ヴォルンが直々に援軍を連れて着陣。
二ヶ国を統べる王となってもアルサスの小領主だった頃と変わらず気さくなティグルとラウールはすぐに打ち解け、
こちらも頼もしい盟友となった。

ソフィー「メルヴィオンのラウール王子…。
 乱世を勝ち抜く英雄としてはちょっと温和すぎる印象もあるけれど、
 ひとまず信頼には値する人物のようね」
リーザ「サラジアとジスタートの中継地点となるこのメルヴィオンが、
 もし完全にサラジアの手に渡ってしまえば我が国の脅威ですわ。
 ここでいくらかの犠牲を払ってでもサラジアの勢力をこの世界から駆逐し、
 我々に友好的な統一政権をラウール王子に樹立していただいた方が、
 安全保障の面では遥かに有益でしょう」

黒三日月隊が征服を進めているのは現在のところアセーリア界だけで、
メルヴィオンに援軍を派遣している異世界の諸国はまだ直接の被害を受けているわけではない。
だが、黒三日月隊が恐るべき力を持った侵略者であり、
アセーリアとそれらの諸国がある各世界とが門で繋がっているという現在の状況では、
メルヴィオンを征服した黒三日月隊が次は門を越えて他の世界にも攻め込んでくるという可能性は十分に考えられる。
よって彼らは自国が攻撃を受ける事態となる前に先手を打ち、
黒三日月隊の魔の手をアセーリアで喰い止めるべくラウール率いる現地勢力を軍事支援しているのである。
この辺りは純粋な正義のためにヒーローたちが結集したブレイバーズとはやや事情が違い、
国益というシビアな要素を抜きにはできない。
アルスラーンやティグルがいくら善良で正義感の強い人物でも、
ただお人好しの慈善事業で戦争をするような王では困るのだ。

92凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2018/09/22(土) 20:46:39
一方、黒三日月隊をアセーリアに送り込んだサラジアのアフマド・アルハザード副大統領は、
赤子の手を捻るように容易なはずだったメルヴィオン征服が思わぬ苦戦に陥り、
占領地をどんどん奪回されて追い詰められつつある現状に激怒していた。

アルハザード「このタワケどもが!
 地球より数百年も遅れた未開の原住民どもにここまで押し返されるとは何事か!
 圧倒的な戦力差はベトナム戦争の比ではなかったはずだぞ!」
ファイサル「も、申し訳ありません閣下…。
 確かに敵は最初こそろくな兵器も持たない原始人でしたが、
 地球にはない強力な魔法を使う者も多く、
 また、どこでどうしたものか今では銃火器なども多数装備するようになっておりまして…」
アルハザード「言い訳は聞かぬ。
 かくなる上は全ての占領地を一旦放棄して全軍をネクナールに集結させ、
 兵力を一点集中させての決戦で青陽軍を殲滅せよ。
 そのために必要な援軍は至急そちらへ派遣する。
 だがもし敗れればファイサル司令官、君の命はないものと思え!」
ファイサル「りょ…了解しました!」

業を煮やしたアルハザードはこれまでに広げた占領地を思い切って全て放棄し、
各地に散った部隊をネクナール防衛のため結集させるよう指令。
Gショッカーや魔界同盟にも決戦のための援軍を要請し、
怪人や魔物たちからなる異形の軍勢がシンドゥラ、トゥラーン、チュルク、
ムオジネル、アスヴァール、ムズラクなどの異世界諸国から雇われた傭兵団と合流する。

ラリー「魔王クッパ様の命令で参上したコクッパ七兄弟、
 オイラは末っ子のラリーだぜ!」
再生クモナポレオン「かつて欧州を制覇した皇帝ナポレオンの化身、
 GOD悪人軍団のクモナポレオン様が怪人部隊の指揮を執る。
 憎きシグフェルにそっくりだというラウール王子の首、
 ぜひともこの手で叩き落としてやりたいところだ」
ザイード「あのような化け物らと組んで、本当に大丈夫なのでしょうか…?」
ファイサル「さあな。閣下のご命令には従うしかねえだろ。
 とにかく負けちまったら元も子もねえんだしな。
 ウダウダ言ってる暇があったら何か作戦を考えろ!」

一方、青陽軍も占領地を捨てて退却する黒三日月隊を追うように進軍。
北上したラウールらはネクナールの南にそびえるカレブ山の麓に本陣を敷いた。

ラウール「ようやく帰って来た…。
 思えば、ここまで本当に長い道のりだったな」
ナレイン「あの時は一体どうしたものかと戸惑うほど絶望的な状況でしたが、
 遂に王都奪還へあとわずかというところまで辿り着きました。
 これも全て、殿下の血の滲むようなご努力の賜物に相違なく」
ラウール「いや、ここまでやって来れたのは、
 間違いなく皆の支えがあったからこそだよ」

修業の旅のさ中、突然の王都陥落の凶報を受け、
このカレブ山の麓から命からがら南へ逃亡して以来ずっと苦節の日々が続いたラウールだったが、
あの時よりも格段に逞しく成長し、戦いが始まった地にこうして再び戻って来た。
特別な感慨に浸りながら、ラウールは見慣れていた山の景色を眺める。

キクマル「申し上げます!
 敵軍は王都を出て南下し、このカレブ山の北に陣を張りつつあり。
 斥候の見立てによれば、兵力はおよそ十万!」
マフムート「こちらの七万よりも更に多い…!
 兵力を集中させる作戦は敵ながら上策だったようですね」
信奈「まあ、怖気付くほどの差じゃないわ。
 敵のお望み通り、ここでの野戦で一気に決着を付けてやりましょう!」

トルキエ軍の将軍(パシャ)である犬鷲のマフムート、
織田家の棟梁である織田信奈、
ローレシアの王子アレン、サマルトリアの王子コナン、
雑賀孫市が率いる雑賀衆ら多彩な顔触れがカレブ山の麓の平原に手勢を展開し、
青陽軍は黒三日月隊と対峙する。
アセーリア史上最大の合戦として後世に語り継がれる天下分け目の大決戦、
「カレブ山麓の戦い」が遂に始まろうとしていた。

93凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2018/09/22(土) 20:49:59
いよいよ運命を分ける決戦の日がやって来た。
原野を覆う朝霧が晴れ、戦闘開始を告げる狼煙が上がるのを今や遅しと待つ両軍。

リンディ「………」

これまでずっと戦には参加していなかったラウールの妹リンディ王女も、
この大事な最終決戦にはぜひ武将の一人として出陣したいと志願し、
鎧を着込んで白馬に跨り、二千の兵を率いて青陽軍の本陣の一角の守りに付いていた。
太陽が昇って朝霧が薄くなり、いよいよ開戦かという頃、
緊張した面持ちのリンディのところにキクマル・サダムネが馬を寄せて来る。

キクマル「王女様、この決戦の先陣を切るのは、
 何としてもメルヴィオンの者でなくてはなりませぬ」
リンディ「えっ? でも昨日の軍議ではエレンさんのライトメリッツ軍が先鋒って…」
キクマル「ジスタートやエレオノーラ殿を決して悪く申すわけではありませぬが、
 メルヴィオンの国運を賭したこの一戦において、
 他国の援軍に一番槍を許したということになるのは少々考えものにござる。
 我が国の名誉に関わるのみならず、
 後々まで恩を着せられ外交上でも不利となる恐れも無きにしも非ず」
リンディ「それじゃ、どうすれば…」
キクマル「拙者にお任せを」

キクマルは鉄砲を装備したわずかな手勢と共にリンディを連れ、
霧の中を潜って敵陣の方向へと馬を駆けさせた。
しかしライトメリッツ軍の騎士ルーリックがそれを見咎めて立ち塞がる。

ルーリック「待てっ! 抜け駆けは厳禁だ!」
キクマル「抜け駆けに非ず。物見でござる」
ルーリック「物見も無用!」
キクマル「ご安心あれ。リンディ姫様は後学のため、
 この大決戦の始まりをぜひ間近でご覧になりたいとのこと。
 不躾ながら何とぞよろしくお取り計らい願いたく存ずる」
リンディ「………」

キクマルの後ろから馬に跨ったリンディが姿を見せたので、
メルヴィオンの王女を前にしてルーリックは強気の態度を崩した。

ルーリック「承知しました。お通り下さい」
キクマル「かたじけない。では王女、こちらへ」
リンディ「ありがとうございます、ルーリックさん。(ごめんね…)」

心の中でそっとルーリックに謝るリンディ。
ルーリックの抗議を上手くはぐらかして敵に接近したキクマルは、
黒三日月隊の姿を霧の向こうに認めると、
突如、鉄砲隊に下知して彼らに銃撃を浴びせさせた。

キクマル「上手く行ったぞ。退けっ!」

この攻撃をライトメリッツ軍からのものと誤認した黒三日月隊は、
ライトメリッツ軍に向けてマシンガンで撃ち返す。
エレンことエレオノーラ・ヴィルターリアは、
突然、自軍が予期せぬ敵の攻撃を受けたので驚いた。

エレン「誰だ仕掛けたのは!?」
ルーリック「メルヴィオン軍のキクマル・サダムネです!」
エレン「あいつめ、やってくれたな…!
 こうなったら仕方がない。全軍、直ちに敵に向かって攻めかかれ!」

味方に一杯食わされたエレンは額に青筋を浮かべて竜具アリファールを抜き、前進を命じた。
こうして世紀の決戦の火蓋は切って落とされたのである。

94凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2018/09/22(土) 21:03:19
レミーナ「私たちラプエンテの赤備えが突破口を切り開くわ!
 竜騎兵隊、続けぇっ!」
アレン「炎の精霊よ、我に力を! ギラ!!」

ローレシアの王子アレンの火炎魔法が黒三日月隊の戦車を爆砕し、
レミーナ・ラプエンテが率いる赤い軍装の竜騎兵隊(騎馬鉄砲隊)が、
赤イ竹との戦いで大量に鹵獲した地球製のアサルトライフルを馬上で撃ち鳴らしながら突撃する。
戦争初期には黒三日月隊の強力兵器に圧倒されるばかりだったメルヴィオンの騎士団も、
今や強力な銃火器を手に入れて高度な戦術をもって使いこなし、
地球の紛争地帯から来た黒三日月隊のヘルマジスタン人傭兵とも互角以上に戦えるほど進化していた。

イスファーン「聖賢王ジャムシード、英雄王カイ・ホスロー、
 その他歴代の諸王の霊よ。パルス軍を守り給えかし!
 突撃(ヤシャスィーン)!!」
カシム「戦神ワルフラーンのご加護が我らにはある!
 奴隷解放などと世迷言を抜かしているパルスの偽王を、
 その奴隷たちの刃で血祭りにしてやるのだ!」

青陽軍の右翼を構成するパルス軍は、黒三日月隊の左翼を固めるムオジネル軍に攻めかかった。
奴隷解放を掲げる解放王(サーシュヤント)アルスラーンの軍隊と、
戦を奴隷狩りの場とする奴隷制国家ムオジネルの奴隷兵(マルダー)との戦いは、
両者一歩も譲らず大激戦となった。

バラバン「猛虎将軍(ショラ・セーナニー)の名で呼ばれるダリューンとやら、
 精鋭を揃えた我が自慢の親兵(イェニチェリ)の餌食になるがいい!」
ダリューン「おぬしが紅虎のバルバンか。
 相手に取って不足はない。いざ勝負だ!」

イスファーンの後詰に駆け付けたダリューンは、
自分と同じく虎になぞらえた異名を取るバラバンのムズラク勢と激突。
バラバンが選び抜いた美男子ばかりの精鋭部隊は、
パルス一の勇者として名高いダリューンの首級を上げようと次々斬りかかるが、
愛馬・黒影号(シャブラング)に跨って戦場を駆けるダリューンは、
鬼神の如き強さで敵兵をことごとく返り討ちにする。

ミラ「空さえ穿ち凍てつかせよ! シエロ・ザム・カファ!!」
リザルフォス「ギャァァァツ!!」
ライノソルジャー「グワァァァッ!!」

ジスタート七戦姫の一人リュドミラ・ルリエは、
竜具ラヴィアスから放つ氷の波動で魔界のモンスターの群れを一網打尽にする。
彼女の配下のオルミュッツ兵たちもよく統率された手堅い守りで敵の猛攻を防ぎ、
十分に誘き寄せてからの反撃で魔軍の兵力をじわじわと削ってゆく。

メンヌヴィル「ジスタートの戦姫とやら、
 焼いたらどんな匂いがするか試させてもらおうか」
孫市「フン、オルミュッツ軍を攻めたくば、
 我ら雑賀衆を焼き払ってからにするんだな」

白炎のメンヌヴィルが配下のアルビオン傭兵を率いてミラの側面を突こうとするが、
雑賀衆の鉄砲隊がオルミュッツ軍を援護射撃してこれを阻止する。
一進一退、互角の攻防が山麓の各地で繰り広げられ、
壮絶な死闘は太陽が中天を過ぎてもなお続いていた。

95凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2018/09/22(土) 21:05:21
大地を揺るがさんばかりの激闘が続くカレブ山麓の草原地帯。
その外れの小高い丘の上に突如として灰色のオーロラが発生し、
この世界の風景にはそぐわない一軒の建物が出現した。

夏美「今度は、一体どんな世界なんでしょうか?」
ユウスケ「おい、あれを見ろ! あっちで戦争が起きてるぞ!」

「光写真館」という看板が立っているその建物から出て来たのは、
光夏美と小野寺ユウスケ、そして門矢士…。
そう、これまでいくつもの世界を旅してきた仮面ライダーディケイド一行であった。

ユウスケ「ここは中世ヨーロッパみたいな時代の世界なんだろうか。
 ほら、十字軍みたいな格好をした騎士がたくさんいる」
夏美「でも相手の方は銃を持った現代の兵隊みたいな人もいますし、
 戦車やロボットもあるみたいですけど…?」
士「そして不気味なモンスターもいる。
 どうやらここが“アセーリアの世界”らしいな」

アセーリアというこの世界の名を口にする士。
そんな彼らを岩陰から密かに覗いている、
眼鏡をかけ帽子とコートを纏った一人の怪しげな男がいた。

鳴滝「おのれディケイド…。
 貴様のせいでこの世界も破壊されてしまった…!」

遂にアセーリアに降り立った世界の破壊者。
果たして、この世界は鳴滝の予言通りディケイドに破壊されてしまうのか。
それともラウールが王となり、メルヴィオンに平和を取り戻すことができるのであろうか!?

96ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/10/04(木) 12:41:09
《ワタルと宇宙の救世主》
剣突き立つ大地の世界アースティアの魔法王国パフリシアを拠点に、
地球から来た救世主・戦部ワタルと仲間達。アデュー達リュー使い、
蛮機族ガイアークを追って、アースティアに来てしまったゴーオンジャーは
ドアクダー軍団や魔界同盟からアースティアを守る為、戦っていた。
そこへ創界山の遥か上空に浮かぶ星界山から、ワタルの仲間海火呼が
パフリシアにやって来る。

ワタル「海火呼!一体どうしたんだ」
海火呼「久しぶりだな、ワタル。早速だがお前の力を借りたい」

海火呼によれば、アースティア同様星界山もドアクダー軍団による侵攻を受けていた。
必死に抵抗したものの、星界山はドアクダー軍団の手に堕ちてしまい、
助けを求めてアースティアに来たのである。

走輔「だったら、早くその星界山へマッハで行こうぜ!」
シバラク「しかし星界山へ行くとなると龍神丸や戦神丸をロケットに
 括り付けていくしか方法がない。だが大勢の人間で行くとなると
 無理があるぞ」
アデュー「なら、どうすれば...」

現状アースティアでは、大勢で星界山へ行く技術はなく、
どうすればいいか話し合っていると、そこへ範人と軍平が
慌てた様子で部屋にやって来る。

範人「大変だよ、皆!」
軍平「ドアクダー軍団が大軍で来やがった!」
走輔「何だって!?」

城の外を見ると、かつて創界山の各階層を支配していた
ドアクダーの手下であるクルージング・トム、デス・ゴッド、
ソイヤ・ソイヤ、ドクトル・コスモ、アック・スモッグル、
ビビデ・ババ・デブーが配下の魔神を従えて攻めて来たのであった。

クルージング・トム「救世主ワタルとその仲間達よ。今日こそ貴様達を
 あの世へ送ってやる!」
デス・ゴッド「果たしてお前達に、この大軍団が勝てるかな?」
ソイヤ・ソイヤ「ドアクダー様によれば、星界山の小僧がいる様だが...」
ドクトル・コスモ「貴様達を星界山に行かせるなとドアクダー様からのご命令だ!」
アック・スモッグル「おとなしく降伏するのであれば、わしの工場で
 働かせてやってもいいぞ」
ビビデ・ババ・デブー「そうじゃなかったら、息子たちの出世の為にもやられな!」
ワタル「ドアクダーの手下達め...」
パッフィー「皆さん、パフリシアに生きる人々を守る為、出撃して下さい!」

迫るドアクダー軍団から人々を守る為、パッフィーの号令のもと、
ワタルやアデュー達は龍神丸やリューナイト・ゼファーといった魔神や
リューを呼び出し、走輔達5人はゴーオンジャーに変身して出撃した。

海火呼「俺も...」
アーサー「お前さんは、星界山から来たばかりで体力も消耗している筈だ」
ワルキューレ「ここは、私達に任せて、今は休んで下さい」

自分も出撃しようとしている海火呼に、休む様に言ってアーサーとワルキューレも
戦場へと向かった。

97ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/10/04(木) 14:14:01
だが出撃したワタル達だが、ドアクダー軍団の大軍を前に徐々に
疲弊していく。

ワタル「ハァ...ハァ...大丈夫、龍神丸?」
龍神丸「私は大丈夫だ。ワタルこそまだ戦えるか?」
ワタル「勿論。まだ僕も戦えるよ!」
クルージング・トム「強がりはよせ、ワタル。蜂の巣にしてやる!」

クルージング・トムの乗るセカンドガンの右腕に搭載されている
バルカン砲がワタルと龍神丸に向けられる。絶対絶命と思われたその時。
空から何かが落ちてきて、地面に激突する。

クルージング・トム「一体、どうしたというのだ!?」
ワタル「何かが落ちてきた...?」
龍神丸「見ろ、ワタル。誰かいるぞ」
???「よかった。地面に降りられた。よっしゃ、ラッキー!」

何かが空から落ちてきて出来た穴から、宇宙服を着た人間が現れる。
その人間は空に向かって右手を突きだして「よっしゃ、ラッキー」と
大きな声で叫んだ。

???「ラッキー、無事か!」
???「もう相変わらず、無茶して」
???「だが、それがラッキーだ」
???「そういう事♪...ていうか、此処ってもしかして戦場のど真ん中?」
ラッキー「おーい。ガル、ハミィ、ナーガ、バランス、俺はここだ!」

空から狼とカメレオンを模した小型の宇宙船が現れ、そこから青い毛で覆われた
狼男と緑のジャケットを来た女性、銀色の髪をした男性、全身が金色のロボットが
ラッキーと呼ばれる男性の前に集まる。彼等こそワタルやゴーオンジャーが暮らす
地球がある宇宙とは別の宇宙で人々を支配していた宇宙幕府ジャークマターを
倒した伝説の救世主、宇宙戦隊キュウレンジャーのラッキー、ガル、ハミィ、
ナーガ・レイ、バランスの5人だった。彼等は宇宙各地で発生している時空クレバスを
仲間であり宇宙連邦大統領である鳳ツルギの要請で調査していた所、アースティアのある
宇宙へ転移してきてしまったのである。

ゴーオンレッド「お前達がキュウレンジャーだな?俺は炎神戦隊ゴーオンジャーのゴーオンレッド!
 お前達の事はデカレンジャーから聞いている。力を貸してくれ」
ラッキー「デカレッドと同じ戦隊なのか。よっしゃ、力を貸すぜ!行くぞ、皆。
 スターチェンジ!」
キュウレンジャーの4人「「「「スターチェンジ」」」」

ラッキー達5人はセイザブラスターに各々キュータマをセットして、
星座の力が宿ったキュウレンジャーに変身する。

シシレッド「スーパースター!シシレッド!」
オオカミブルー「ビーストスター!オオカミブルー!」
カメレオングリーン「シノビスター!カメレオングリーン!」
ヘビツカイシルバー「サイレントスター!ヘビツカイシルバー!」
テンビンゴールド「トリックスター!テンビンゴールド!」
シシレッド「究極の救世主!宇宙戦隊...」
キュウレンジャー「「「「「キュウレンジャー」」」」」

変身したキュウレンジャーの5人は高らかに名乗り上げるのであった。

ワタル「わぁ、ゴーオンジャーと同じスーパー戦隊だ!カッコいいぜ」
クルージング・トム「ええい!何が来ても同じだ。ぶっ潰してやる」
シシレッド「お前達の運...試してやるぜ!」

ワタルはキュウレンジャーの姿に、カッコいいと感じて憧れの眼差しを向ける。
突然現れたキュウレンジャーにクルージング・トム達ドアクダー軍団は動揺するが
お構いなしに攻撃を始める。キュウレンジャーは各々キュウボイジャーを呼び出して
乗り込んだ。

シシレッド「宇宙合体」
キュウレンジャー「「「「「キュウレンオー」」」」」

シシレッドの乗るシシボイジャーを中心に、4機のキュウボイジャーが
四肢に変形合体すると、キュウレンオーとなった。

ゴーオンレッド「よーし。そろそろ俺達もエンジンオーで行くぜ!」

ゴーオンレッド、ブルー、イエローの3人はそれぞれのパートナーの炎神キャストに
炎神ソウルをセットさせて、スピードル、バスオン、ベアールVの3体の炎神を巨大化
させると、そのまま炎神合体によりエンジンオーとなった。

ゴーオンレッド「行くぜ、後輩!」
シシレッド「ああ、先輩!」

キュウレンジャーが加わり、エンジンオーも登場した事で戦況は一気に逆転。
ドアクダー軍団は撤退する。その後、事情を知ったラッキー達はワタル達に
協力。自分達のボイジャーでワタル達を星界山まで送る事を決める。
そして星界山へはワタル、シバラク、ヒミコ、海火呼、アデュー、パッフィー、
サルトビ、イズミ、そしてキュウレンジャーの5人が向かい、その間残ったメンバーが
パフリシアを守る事になった。ワタル達は「宇宙の救世主」の力を借りて星界山を救う事が
出来るのか!

98ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/11/03(土) 20:47:50
<<『闘争の系統』ハロウィンイベント(仮)>>

10月31日はハロウィンの日。西洋ではその日の夜、死者の霊が家族を訪ねたり、
精霊や魔女が現れるとされ、身を守る為に仮装をする風習があるのだが、
近年日本でも祭りとして定着しつつあった。
そして以前、光平と優香がデートをした甘城ブリリアントパークでもハロウィンに
ちなんだイベントが開催されており、光平達も仮装してイベントに参加していた。

雄大「センパーイ!こっちです」
光平「よっ!雄大。お前の仮装はフランケンシュタインか?」
雄大「はい。小説でフランケンシュタイン博士が作りだした“フランケンシュタインの怪物”です。
 先輩達のは?」
慎哉「俺は死神。光平はフェニックスだ」
光平「シグフェルをイメージしたんだ」

光平と慎哉はブリリアントパークの入り口の前で先に待っていた雄大と合流。
雄大はフランケンシュタインの怪物、慎哉はドクロの仮面を着けた死神、
光平はシグフェルをイメージしてフェニックスの仮装をしていた。

優香「お待たせ!」
慎哉「おっ?沢渡達も来たな」

そこへ優香、佳代、紗希の3人が合流。優香は背中に羽と頭に輪を着けた
天使、佳代は忍装束に2本の角を頭に着けた鬼、紗希は巫女の衣装に
狐の耳と尻尾を着けた化け狐の仮装をしていた。

優香「どう...かな?」
光平「お、おう。3人共すごく似合ってるぞ(///)」
優香「ありがとう。光平くん」
佳代「私のはいつもの恰好と大して変わらないけどね」
紗希「少し恥ずかしいです(///)」

光平は3人の仮装した姿に見惚れる。光平に褒められて3人も
照れて顔を赤くしたりした。そして光平達はパークに入ると、
そこで巧、真理、啓太郎の3人と遭遇した。

光平「あれ?巧さん達も来ていたんですか?」
巧「お前らか」
啓太郎「せっかくのハロウィンだからね」
真理「あなた達の仮装も似合ているわよ」

巧はオオカミ男。真理は女吸血鬼、啓太郎はミイラ男の仮装をしていた。
そして彼等以外にもブレイバーズのメンバーが参加していたのであった。
だが、皆がハロウィンを楽しむ中、Gショッカーの魔の手が迫っていた。

ノロイモンガー「ハロウィンに浮かれている愚かな人間どもめ」
サメモズー「我々の力で恐怖のハロウィンに変えてやる!」
チョウチンコゾウ「甦れ!亡霊ども」

亡霊を呼び出す事が出来るノロイモンガー、サメモズー、チョウチンコゾウの
3体の怪人はパークに亡霊を召喚し、たちまちパークは大パニックとなる。

光平「パークに来た人々を守らないと...翔着<シグ・トランス>!」
巧「―たく...こんな日にも現れやがって。変身!」

パークに来た人々を守る為、光平はシグフェルに、巧はファイズに変身して戦う。
その他のブレイバーズのメンバーも現れた亡霊軍団やGショッカーの戦闘員を
相手にパークに来た人々を守りながら戦うのであった。一方、この騒動はパークの
支配人代理である可児江西也の耳にも届く。

西也「(このパニックを落ち着かせなければ...)千斗、今すぐこの内容を園内に
 放送するんだ!」
いすず「わ...分かったわ!」
園内アナウンス『只今当パーク内では、ハロウィン特別イベント“ブレイバーズVS亡霊軍団”を
 開催しております。皆さま、慌てず当キャストの指示に従ってヒーロー達を応援しましょう』

西也から指示を受けて、補佐である千斗いすずは西也から渡された内容を園内アナウンスに伝える。
パニックを落ち着かせる為、西也はブレイバーズとGショッカーの亡霊軍団の戦いをヒーローショーと
する事で、落ち着かせようとした。それが功じて、パニックは収まり、事態を察したブレイバーズの
ヒーロー達もそのように振る舞いつつ、パークに来た人々を守っていく。
そしてシグフェルは亡霊軍団に勝てるのか!

99ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/11/16(金) 16:41:19
<出撃!レスキューヒーロー>
東京湾の沖に時空クレバスが発生し、クレバスから巨大な建造物が出現した。
すると謎の建造物により東京は異常気象に包まれる。
それは「ウルトラマンガイアの地球」で事件を起こした未来人が造りだした
天候マシーン“テンクウ”だった。テンクウを破壊する為、ブレイバーズは出動する。
一方この異常災害にゴーゴーファイブを始めとするレスキューヒーローが
レスキュー活動を開始したが、レスキューを阻む者が現れる。

サラマンデス「久しいな。ゴーゴーファイブ」
ゴーレッド「サラマンデス!何故、ここに...」
サラマンデス「あの時空クレバスから出現したマシーンは天候を操作できるらしい。
 ならば地球に災いをもたらす我ら災魔一族の物にして、世に破壊と混乱をもたらして
 くれよう。その為にも、貴様らに邪魔はさせんぞ!」
ゴーレッド「そうはさせるか!」
ソルブレイバー「俺達が必ず人々を助けて見せる!」
ファイアー1「爆裂的に鎮火させてみせるぜ!」

大勢のサイマ獣を相手にしながら、ゴーゴーファイブやソルブレイン、
レスキューファイアー達、レスキューヒーローはレスキュー活動を行う。
果たして彼等はテンクウを破壊し、サイマ獣から人々を救い出せるのか!

100ユガミ博士 ◆DelvqPaIgQ:2018/11/22(木) 09:43:32
<『スーパーロボット大戦T』クロスオーバー予想>

来年、スーパーロボット大戦シリーズ最新作『スーパーロボット大戦T』が発売されるという事で、
ラインナップされた参戦作品から展開されるクロスオーバーを予想してみた。

○竹尾ワッ太と旋風寺舞人による社長同士の会話(舞人はワッ太の兄貴分ポジション?)

○旋風寺舞人と獅子王凱の掛け合い

○超AIは、GGGと旋風寺コンツェルンによる共同開発。

○『木星』関連で、木星帝国(クロスボーンガンダム)と火星の後継者(ナデシコ)は同盟関係。

○木星でZマスターとインベーダーによる決戦が行われる。(その後のステージでザ・パワーを
 秘めた木星はバスターマシン3号に改造され、宇宙怪獣との決戦で使用される)

○パプテマス・シロッコは木星帝国や木星連合の間では有名な人物として語られる。

○アキト、ドモン、ヴァンによる「復讐者」繋がりの絡み。

○「黒い幽霊」(ブラックサレナ)に賞金が掛けられ、賞金稼ぎのスパイク達ビバップ号の面々が追う。
 (ちなみに『カウボーイ・ビバップ』の主人公スパイクは火星出身なので、もしかしたら「Ⅴ」での万丈の
  様に、体内にナノマシンを入れている可能性がある...?)

○「宇宙海賊」繋がりで、ハーロック、アルゴ、トビアは面識がある。
 ※出来れば、『宇宙海賊』でドモンが反応してほしい(中の人ネタ)

○ガニメデ出身のジェット(カウボーイ・ビバップ)は昔、「ゲキガンガー」を観ていた?

○ルリとエド(カウボーイ・ビバップ)によるハッキング対決

○セフィーロとバイストンウェルは同じ世界?

○ドモンから剣の特訓を受ける獅堂光(名前が同じでアマノ・ヒカルとも絡む?)

○家の関係で舞人やアカツキ・ナガレと面識がある龍咲海(もしくは鳳凰寺風)

○『楽園追放』のストーリーが『ガン×ソード』の舞台である惑星エンドレス・イリュージョンで行われる。
 (原作の『楽園追放』のストーリーは地球で行われるが、世界観的にエンドレス・イリュージョンと似ているから)

○兜甲児が『INFINITY版』なので、『逆襲のシャア』のアムロとは同年代で戦友という関係。

○アストラギウス銀河に惑星エンドレスイリュージョンがある。

予想されるクロスオーバーはまだまだあるが、とりあえずこういった所だろうか。
果たして挙げた予想は当たるのだろうか。

101凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2018/11/22(木) 21:42:22
≪逆襲の魔女≫

今から十二年前のこと。
メルヴィオン聖王国の宮廷が突如として震撼した。
国王アディラス十六世が有力貴族のモルゲグ・ヒルガノスを突如として死刑に処したのである。

ナレイン「父上、一体何が起こったのですか?」
クゼイン「分からぬ。だが陛下のご叡慮によって下された処断だ。
 我らの考えの及ばぬ何かの理由がおありとは思うが…」

まだ十一歳のナレイン・レンドルフ少年も、
ただならぬ事態が起きたという空気を察して不安げな顔を見せる。
国の至高者たる国王は気分一つで臣下に死を命じることも可能なほどの権力があるとは言え、
名君の誉れ高いアディラスは今まで王権をそのように乱用したことはなく、
しかも粛清されたのは寵臣としてずっと重く用いられていたモルゲグである。
なぜ殺されるに至ったのか様々な憶測が噂となって飛び交ったが、
アディラスはただ「重大な不正を犯したゆえ」とのみ語り、
モルゲグの罪状を明らかにしようとはしなかった。

アディラス「ヒルガノス公爵家は改易。
 没収したモルゲグの領地は、ラプエンテ家など他の貴族家に分け与えよ」
エフェリーナ「恐れながら陛下…
 モルゲグにはまだ五歳の娘がおります。
 父親は大いなる罪を犯したとは言え、幼い彼女には何の咎もありません。
 せめて命だけはご容赦頂けますようお願い申し上げます」
アディラス「分かっておる。
 モルゲグの娘は命を奪うに及ばず。
 ひとまず流罪と致し、どこか辺境の修道院にでも預からせよう。
 神にかしずいてひっそりと生きてゆく分には、
 殊更むごく扱う必要もあるまい」

当時まだ五歳だったモルゲグの娘イェシカ・ヒルガノスは、
彼女を哀れんだ王妃エフェリーナの嘆願もあって死を免れ、
配流先で修道女として創造神セイロスに祈りを捧げながら、
俗世を離れて静かに長い余生を送るよう取り計らわれたのであった。


それから十二年後。
地球からサラジア共和国の黒三日月隊が時空を超えてメルヴィオンに襲来。
敗れたアディラス王は王宮に火をかけて自害し、
生き残ったラウール王子がメルヴィオンの存亡を賭けて黒三日月隊と戦うことになる。

モルゲグ「ウルヤーヴ様、現在の大いなる国難に際し、
 メルヴィオンの王となってこの国を救うのはあなた様しかおられませぬ」
ウルヤーヴ「承知している…。
 俺に擬態したあのワームと黒三日月隊とを潰し合わせ、
 その間に戦力を蓄えていつか王都を我が手に収めてみせるさ。
 俺が王になれば、かつて父上に死を賜ったお前の罪も、
 新たな国王の名において俺が許してやる」

死刑となったはずのモルゲグはオルフェノクに覚醒して生きていた。
そしてワームに擬態され殺されたという本物のラウール王子とされる青年もまた、
同じくオルフェノク化し、ウルヤーヴという仮の名前を名乗って密かに生存していたのである。

モルゲグ「ところでウルヤーヴ様。
 この荒れ狂う戦火の中、心配なのはかつて流刑となった我が娘…。
 凶暴な黒三日月隊の兵どもに酷い目に遭わされはせぬかと、
 親としては心配でなりませぬ」
ウルヤーヴ「将来、俺と縁組するはずだったというお前の娘か。
 いいだろう。あの憎きワームの様子を見に行くついでに、
 迎えに行ってやるとするか。
 その娘の器量とお前のこれからの功績次第では、
 昔の婚約を守って我が妃に迎えてもいいぞ」
モルゲグ「はっ、それはありがたき幸せ…!」

イェシカが追放されウルヤーヴと生き別れになったのは二人が五歳の時のこと。
ウルヤーヴも幼馴染のイェシカについておぼろげな記憶はあったが、
さすがにお互い幼すぎてよく覚えていなかった。

102凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2018/11/22(木) 21:46:51
霧深いメルヴィオン南部の湿地帯に佇む古びた修道院。
各地で破壊と殺戮の限りを尽くす黒三日月隊は、
この辺鄙な場所にも侵略部隊を差し向けていた。だが…。

傭兵A「おかしいぞ。既に何者かに襲われた後だ」
傭兵B「王政が崩壊して今やメルヴィオンは無政府状態だ。
 山賊などが誰の取り締まりもなく跋扈していてもおかしくないが…」

修道院を襲撃しようとした黒三日月隊は、
既に修道士らが多数殺され、建物が無惨に破壊されているのを見て驚く。

傭兵C「おい、そこの娘! この修道院のシスターだな?」
傭兵D「命が惜しければ金目の物を差し出せ!」
イェシカ「………」

ただ一人、生存していたこの若い女性こそ、
かつてこの地に配流され修道女として育てられていたモルゲグの娘イェシカであった。
マシンガンを向けて脅してくる黒三日月隊の兵士たちに、
怖気づく様子もなく無言で冷ややかな視線を送るイェシカ。

傭兵E「生意気な女め。死んじまえ!」

兵士の一人が怒ってマシンガンを発砲した。
だがその時、イェシカのアルビノの両眼が妖しい光を放ち、
彼女が手に持っていた長い杖の先端に付いた槍刃のような形の宝石から、
淀んだ紫色の稲妻が迸って兵士たちをまとめて殺戮したのである!

モルゲグ「しまった! 既に奴らが…!」
ウルヤーヴ「どうやら遅かったようだな。
 もう殺されているかも知れん」

修道院にやって来たウルヤーヴとモルゲグは、
周囲の惨状を黒三日月隊による破壊活動の跡だと思い込む。
しかし次の瞬間、修道院の二階の窓から紫色の光が漏れ出たかと思うと、
爆発音が轟き、窓を突き破って一人の兵士が彼らの足元へと落下して来たのである。

イェシカ「お父様、お久しぶりでございますわ」
モルゲグ「お…お前は…!」

陰鬱な暗闇を湛えた一人の女性がモルゲグの前に現れる。
この修道院にいる赤い瞳の娘といえばイェシカしかいない。
モルゲグはすぐに彼女を自分の娘だと認識した。

モルゲグ「おお…見違えたぞイェシカ。
 一体ここで何があったと申すのじゃ」
イェシカ「はい、実は…」

子供の頃からこの寂れた田舎の修道院に軟禁され、
神にかしずいて神学を教わるだけの不自由な日々しか許されなかったイェシカだったが、
ある時、偶然にも修道院の地下室で古代の魔導書を発見。
誰にも秘密で黒魔術を学んで強力な魔法使いとなり、
遂に反乱を起こして修道士らを殺害したのだという。

モルゲグ「それは素晴らしい…。
 イェシカよ。今の我が国の状況は存じておろうのう。
 こちらはかつてお前と婚約していたラウール王子。
 訳あって下野し、雌伏の日々を送っておられるお方じゃ。
 今はウルヤーヴ殿下とお呼びするがよかろう」
ウルヤーヴ「久しいなイェシカよ。
 再会できて何よりだ。それにしても魔法を覚えていたとはな。
 フフ…これは思わぬ僥倖だったぞ」
イェシカ「ウルヤーヴ殿下、
 こうして再び御意を得られましたこと、光栄に存じますわ」

復讐を企むオルフェノクの陣営に迎えられた闇の魔法使い。
ウルヤーヴの王妃となるというかつて潰えた夢を再び実現しようとするイェシカは、
そのためにラウールに対して牙を剥くのであった…!

103ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2018/11/30(金) 19:44:21
<<沢芽市蒸発事件(仮)>>

東京近郊の沢芽市で住人が連続して消える蒸発事件が発生。
その中で、かつてZECTの幹部だった三島正人の姿が目撃されており、
仮面ライダーガタックとしてワームやネイティブと戦った加賀美新は
沢芽市へ調査に向かう。

光実「呉島光実です。沢芽市復興委員会の兄から加賀美さんに協力をする様
 お話を伺っています」
加賀美「こちらこそよろしく頼む」

沢芽市に到着した加賀美は、沢芽市復興委員会のメンバーである兄の呉島貴虎から
指示を受けた呉島光実と協力して調査を始める。調査を進める中、休憩をしようと
加賀美は「ドルーパーズ」というフルーツパーラーの店に入店する。

阪東「いらっしゃぁ〜い!」
加賀美「み、三島さん!?何でここに...?」
阪東「三島?俺はこの店でマスターをしている阪東っていう者だ。
 新作のパフェがあるんだけど、よかったらお客さん食べていかない?」

「ドルーパーズ」のマスター、阪東清治郎が三島正人にそっくりな事に
加賀美は驚く。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

光実「警察の調べだと、蒸発した人たちはこの近くで消えているみたいだけど...」

一方、加賀美とは別行動で調査をしていた光実は警察の調査資料から
多くの人間が消えた場所にやって来た。

女性「キャァァ...!」
光実「今、悲鳴が...!」

女性の悲鳴が聞こえた光実は、悲鳴があった場所へ向かう。
そこには頭に突起物が生えた異星人―ケムール人が立っていた。

光実「異星人?もしかして蒸発事件はお前の仕業なのか!」
ケムール人「・・・・」

光実はケムール人が蒸発事件の犯人ではないかと問いただすと、
ケムール人は無言のまま、その場を去ろうと走り出す。

光実「待てッ!」

ロックシードの音声『ブドウ!ロックオン!』

走り出したケムール人を追おうと光実は戦極ドライバーを腰に着け、
ブドウロックシードを起動させる。すると光実の頭上にクラックが開き、
巨大なブドウを模したアーマーが出現し、ブドウロックシードを
戦極ドライバーに付ける。

光実「変身!」ハィィー

ロックシードの音声『ブドウアームズ 龍・砲!ハッハッハッ!!』

そして「変身」の掛け声と共にカッティングブレードを倒して、ロックシードを
開くと光実は古代中国の鎧を思わせる仮面ライダー龍玄に変身した。
龍玄はすかさずブドウ龍砲を構えるが、そこに1人の人物が龍玄の前に
現れる。

三島「邪魔をしないでもらおう」
龍玄「えっ?マスター...いや、違う。お前は三島か」
三島「フンッ...」

龍玄は一瞬、「ドルーパーズ」のマスターである阪東と間違えるが、
目の前の人物が探していた三島である事に気が付く。三島は
グリラスワームに変身して、両肩の鉤状の触手を伸ばして龍玄に
襲い掛かる。

ガタック「止めろぉ!」
グラリスワーム「...ガタックか!」

触手が龍玄に突き刺さろうとしていた瞬間、間一髪の所でガタックに
変身した加賀美が駆けつけ、龍玄は無事だった。

ガタック「大丈夫か?」
龍玄「ありがとうございます。僕は無事です」
ガタック「よかった...三島さん、一体この街で何を企んでいるんだ!」
グラリスワーム「教えると思うか?...2人に増えた所で問題ないが
 面倒なんでな。お前達はコイツらの相手をしていろ」

グラリスワームの合図でネイティブが出現。その間グラリスワームは
クロックアップで撤退した。

ガタック「待てッ!」
龍玄「加賀美さん、今はこの現状を何とかしないと!」
ガタック「くッ...」

グラリスワームを追おうとするが、ネイティブの集団に阻まれ、
ガタックと龍玄は応戦する。果たして三島は異星人と手を組み、
何を企んでいるのか...。

104ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2018/12/21(金) 15:32:44
>>101-102『逆襲の魔女』の続き。

ウルヤーヴが魔法を会得したモルゲグの娘、イェシカと再会していた頃。
コンクェイテューラの近くにそびえ立つ高い山アルマンジャロ山(仮)
その山の頂上に高い塔が建っていて、塔の最上階から望遠鏡を覗く1人の魔女がいた。
その魔女の名は大魔女バンドーラ。1億6000年前、恐竜を滅ぼした大魔女で
恐竜戦隊ジュウレンジャーの宿敵である。
ジュウレンジャーとの戦いで、部下と共に壺の中に封印されていたが、時空クレバスで
壺は古代のアセーリアに流れ着き、封印が解けて復活。山の上に建てた塔で現在は
部下達と静かに暮らしていた。

トットバット「バンドーラ様。何を覗いているのです?」
バンドーラ「ん〜?私の魔法の気配がしたからねえ。地上を覗いてみたんだけど...
  おや!あの娘っ子、私が昔書いた魔導書を持っているじゃないか」

バンドーラに仕える吸血鬼のモンスター、トットバットは望遠鏡で地上を覗いている
バンドーラにいつもの早口で質問する。バンドーラが覗いていたのはイェシカの魔法を
感じたからでしかも、イェシカが見つけた魔導書はバンドーラが書いたものだった。

プリプリカン「その魔導書は確か...この世界で復活した後、あっちこっち旅をしていた時に
 書いたという...」
トットバット「そうだ!その時、ブックバック、お前が無くした本じゃなかったか?」
ブックバック「そ、そうだったけ?」

ジュウレンジャーとの戦いで終盤、魔女として力を失ったバンドーラだが、
その知識は健在で、アセーリアで復活した後、各地を旅して魔女の力を取り戻した。
そして魔導書を書いたのだが、バンドーラに仕える小鬼のモンスター、
ブックバックが旅の途中で失くしてしまったのであった。

グリフォーザ「奪い返しますか。バンドーラ様」
バンドーラ「いいさ。そこまで大事な本て訳じゃないからねえ。それに何だか
 キナ臭い連中が、この世界に来ている様だし、私の魔導書を持ったあの娘が
 この先どうなるのか高見の見物といこうじゃないか。イーヒッヒッヒ!」

魔導書を持ったイェシカが、この先どうなるのか興味を持ったバンドーラは
高見の見物をする事を決めるのであった。

105凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2019/01/03(木) 23:47:47
≪新章プロローグ案 ETF地球侵攻開始!≫

***東京・メガロシティ***

日本の首都・東京の湾岸エリアを埋め立てて新開発されたメガロシティ。
その一角にある海防大学付属高校に通う牧村光平は、
今日も学校での授業と部活動を終え、
同居している親友の朝倉慎哉、そしてガールフレンドの沢渡優香と共に下校していた。

光平「いや〜、今日のテニス部の練習はきつかったな」
慎哉「でも気合入ってるよな、光平。かなり走り込んだだろ」
優香「二人とも、大会が近いんでしょ? 調子はどうなの?」
光平「ああ、まあまあってとこかな」
慎哉「今度の大会は部としてもぜひ結果を出したいな。
 本番までにしっかり仕上げて、皆で勝ち抜いてみせるぜ」
光平「優香の方はどうなんだよ。
 そっちも、次の大会はかなり大事なんだろ?」
優香「ええ。少しずつだけどタイムが縮まってきてるから、
 きっと本番でもいい走りができると思うわ」

高校ではテニス部に所属している光平と慎哉は、
いよいよ迫った重要な大会に向けて練習に余念がない。
一方、陸上部に所属する優香も、同じく近づいてきた大会に向け、
懸命に練習に打ち込んでコンディションを上げてきている日々であった。

慎哉「…で、ここだけの話だけど、
 シグフェルとしての活動の方は最近どうなんだよ。光平」
光平「この頃、Gショッカーも何だか大人しくて、
 割と平穏な感じなんだよな。
 でも奴らが世界征服の野望を諦めたなんて考えられない。
 近いうち、きっと動き出すはずだ」
優香「嵐の前の静けさ…なのかしら。
 そういうのって、かえって怖いわね」
光平「ああ。俺たちの見えないところで何かが起きている。
 ブレイバーズとしても、こういう時だからこそ一層警戒を強めてるよ」

正義と平和を守るため結成されたヒーローたちの連合組織・ブレイバーズ。
かく言う牧村光平も、その巨大な防衛部隊に所属している戦士の一人である。
もちろん、それはここだけの秘密なのだが…。

光平「おっ、ツインラブの曲だ」
優香「あの二人、実はプリキュアなんでしょ?
 私はロック系の曲はあまり聴かないけど、
 エレキギターの演奏がすごく素敵なのよね」

学校からの帰路、駅前のデパートの壁に取りつけられた大きなスクリーンでは、
人気アイドルユニット・ツインラブの愛崎えみるとルールー・アムールの二人が、
リリースされたばかりの新曲を歌う映像が流れている。
元々はゲリラライブや不定期の公演など小規模な草の根活動から始まったツインラブだが、
その人気は近頃どんどん上昇し、TVの歌番組などへの出演も増えてきていた。

光平「ブレイバーズには芸能界の人も意外と多いからな。
 歌手で女優の野乃ナナさんとか、
 ニンニンガールズのホワイトとピンクの人とかもスーパー戦隊のメンバーで、
 しかも忍者の先輩と後輩の関係でもあるし」
慎哉「一口に正義のヒーローと言っても、色々な人がいるよな。
 光平みたいな学生の戦士も少なくないみたいだし」
光平「ああ。中には小学生の子たちもいるよ。
 ライジンオーの地球防衛組なんて、
 小学校のクラス一つが丸ごと地球を守るために戦うチームなんだからな」

画面の中のステージで、エレキギターを軽快に弾き鳴らすえみるとルールー。
前奏が終わり、いよいよ二人が歌い出そうという場面になったその時、
突然映像が乱れ、ザーッという耳障りなノイズが響いたかと思うと、
画面が暗転して何も映らなくなってしまった。

慎哉「あれっ? どうしたんだ!?」
光平「故障か? それとも電波がおかしいのかな?」

スクリーンを見ていた道行く人々からも戸惑いのどよめきが上がる。
しばらくして、ブラックアウトしていた画面に映像が戻り、
そこにツインラブではなく、奇怪な姿をした一体の異星人の顔が映し出された。

グラシエ「地球の皆さん、初めまして。
番組の途中ですが失礼致します。
 私は大宇宙の皇帝エンペラ星人陛下にお仕えするETFのバット星人、
 名をグラシエと申します」
光平「ETFだって…!?」

106凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2019/01/03(木) 23:49:32
ETF――Extra Terrestrial Force。
ブレイバーズに所属している光平はその名前を知っていた。
ウルトラ戦士らの宇宙警備隊と敵対している、
全宇宙の支配をもくろむ凶悪宇宙人の連合軍で、
多数の巨大怪獣を戦力に持つ銀河の列強の一つである。

グラシエ「本日は、地球の皆さんに重要なメッセージをお伝えするため、
 電波怪獣ビーコンを使って世界中のTVの電波をジャックさせていただきました。
 偉大なる皇帝陛下からのご命令です。
 全ての地球人、及び地球連邦政府とブレイバーズは、
 直ちに我々ETFに無条件降伏しなさい」

慎哉「何だって…!?」
光平「大変だ! 
 ETFはまだしばらくは地球圏を狙う気配はないと言われていたけど、
 遂に地球侵略を開始したんだ!」

以前から全宇宙征服の野望を公然と掲げていたETFではあるが、
当面は地球から遠く離れた外宇宙での勢力拡大が主で、
直ちに地球を攻めようという動きはないという見方が大半だった。
だがETFは地球の防衛態勢の不意を突き、
今ここで地球に対して降伏を迫ってきたのである。

グラシエ「改めて言うまでもないかも知れませんが…。
 万が一、要求が受け入れられない場合は、
 我々は圧倒的な武力をもって直ちにこの星を殲滅します。
 無駄な抵抗をすれば、地球は我々がこれまで滅ぼしてきた幾多の星のように、
 完全に滅亡して死の惑星となるでしょう」

慎哉「くっ、ふざけたことを言ってるぞ」
光平「ETFはM78星雲のウルトラマンたちさえ苦戦してきた銀河の強豪だ。
 いつか地球を狙ってくるだろうとは言われていたけど、
 まさかこんなにも早く…!」

光の国のウルトラ戦士さえ難敵として警戒するETFの強さは、
地球にいる光平たちブレイバーズの面々も噂に聞き及んでいる。
息を呑む光平を嘲笑うかのように、
スクリーンの中のバット星人は悠然と言葉を続けた。

グラシエ「…と言っても、傲慢な地球人の性質からすれば、
 我々と戦って勝つのは不可能ではないと思いたくなるところでしょう。
 力の差を理解していただくために、ちょっと小手調べをしましょうか。
 今から我々ETFの力の一端を皆さんにお見せします。
 日本の首都・東京の中心部を破壊して焦土に変えてみせますので、
 我々に逆らえば世界中がこうなるのだという見本として、
 ビーコンでの生中継を通してじっくりとご覧いただければと思います」

TVの画面は、宇宙空間に浮かぶ巨大な戦艦ギエロニアの映像に切り替わった。
かつてウルトラセブンと戦ったギエロン星獣の姿を模した怪獣戦艦のハッチが開き、
内部に格納されていた無数の戦闘円盤やロボット兵器が飛び立って、
地球目掛けて猛スピードで降下してゆく。
映像を見ていた人々の間に動揺が走り、たちまち街中にパニックが起こった。

優香「た、大変だわ!」
慎哉「おいっ! 東京って言ってたぞ!
 ここも攻撃されるのか!?」
光平「どうやらそのつもりらしいな。
俺はすぐにブレイバーズに合流して奴らと戦う。
 慎哉、優香を頼む! 避難誘導に従って二人で安全な場所に逃げていてくれ」
慎哉「分かった。気をつけろよ光平」
優香「光平くん、頑張って!」
光平「ああ。任せろ!」

緊急事態を告げるサイレンがメガロシティに鳴り響く中、
優香を慎哉に任せてその場から駆け出した光平は建物の陰に隠れ、
誰にも見られていないのを確かめてから、
全身に気合を入れると、力強く変身のポーズを取った。

光平「翔着(シグ・トランス)!!」

叫びと同時に光平の体が炎に包まれ、
赤いフェニックスのような装甲を纏った超戦士の姿へと変貌する。
天凰輝シグフェル。
全宇宙を覆う空前の動乱のさ中、この地球に誕生した新たなスーパーヒーロー。
それが光平のもう一つの顔なのである!

107凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2019/01/03(木) 23:52:09
***東京・渋谷***

イカルス星人「この星に満ちあふれる淀んだ瘴気…。
 地球人の心の疲弊が生み出したマイナスエネルギーよ、
 凶暴な大怪獣となって街を破壊するのだ!」

渋谷のビルディングの屋上に立った異次元宇宙人イカルス星人は、
都会に蔓延する人々のストレスから生まれたマイナスエネルギーを集め、
月の輪怪獣クレッセントの姿として実体化させた!

クレッセント「キェェェェーッ!!」

甲高い咆哮を発しながら、渋谷のビル街を破壊してゆくクレッセント。
それを援護するかのように、空から一人の黄色いウルトラマンのような戦士――
いや、ウルトラマンを模造した悪のロボットが降り立った。

ダークロプス「東京壊滅作戦、開始…!」

感情の籠もらない冷淡な電子音声を発しながら、
ベリアル銀河帝国が造った帝国猟兵ダークロプスは、
ウルトラマンゼロのワイドゼロショットに似た強力光線・ダークロプスショットを腕から放ち、
眩しく輝く熱線の奔流を浴びせて街を焼き払う。

シグフェル「待て! 宇宙人!」
イカルス星人「来たか、ブレイバーズのシグフェル!」

ビルの上からクレッセントとダークロプスを操っていたイカルス星人の前に、
メガロシティから飛んで来たシグフェルが颯爽と登場。
巨大怪獣に破壊され、無数の円盤の爆撃を受けて炎に包まれる街を見下ろす高層ビルの屋上で、
両者は対峙し、戦闘を開始した。

イカルス星人「アロー光線!」
シグフェル「喰らってたまるか!」

イカルス星人の全身から放たれた矢のような白熱光の奔流を、
シグフェルは翼で揚力を作っての大ジャンプでかわし、
そのまま落下の勢いを利用した跳び蹴りを浴びせる。

シグフェル「たぁっ!」
イカルス星人「フン、甘いわ!」

シグフェルに覚醒する前から稽古を積んでいた琉球空手の型に倣った鋭い突きで、
シグフェルはイカルス星人を攻め立てる。
しかしイカルス星人はテレポートで背後に回って組み付き、
シグフェルを羽交い絞めにして怪力で苦しめた。

シグフェル「ぐぁぁっ…!」
イカルス星人「どうだ。このまま全身の骨をへし折ってやるぞ!」

だがその時、突如としてイカルス星人の背中に一筋のレーザービームが撃ち込まれた。
不意打ちを受けて怯んだイカルス星人の拘束から逃れるシグフェル。

108凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2019/01/03(木) 23:54:22
イカルス星人「き、貴様は!」
シャリバン「宇宙刑事! シャリバン!!」

鮮やかな赤色のコンバットスーツが陽光を反射して輝く。
シグフェルを助けたのは銀河連邦警察の宇宙刑事で、
伊賀電からシャリバンのコードネームを受け継いだ日向快であった。

シャリバン「イカルス星人!
 銀河連邦警察の隙を上手く突いたつもりだろうが、
 お前たちがいずれ地球を攻めるのは計算済みだ。
 地球への侵略行為は宇宙刑事が許さないぞ!」
イカルス星人「おのれシャリバン!
 こんなにも早く宇宙刑事が地球に出動してくるとは…!」
シャリバン「行くぞ! レーザーブレード!!」

レーザーブレードを発光させてイカルス星人に斬りかかるシャリバン。
シグフェルもフレアセイバーを手にして斬撃を仕掛け、
二人は即席ながらも見事な連携攻撃でイカルス星人を追い詰めていった。

イカルス星人「おのれ!
 こうなれば、ベリアル融合獣の力で踏み潰してやる」
シグフェル「ベリアル融合獣…?」

劣勢に陥ったイカルス星人はジードライザーを異空間から取り出し、
二つの怪獣カプセルをセットした。
これはかつて、伏井出ケイことストルム星人が使っていたのと同じものを、
ETFが量産化した怪獣への変身アイテムである。

イカルス星人「アストロモンス! ゴルザ!
 これで、エンドマークだ!!」
――フュージョンライズ!!

宇宙大怪獣アストロモンスと超古代怪獣ゴルザのカプセルがライザーにスキャンされ、
イカルス星人の肉体に二匹の怪獣の力が宿ってフュージョンする。
ゴルザの腹部にアストロモンスと同じ赤い巨大なチグリスフラワーが生え、
両手の先もアストロモンスのような長い鞭になっているベリアル融合獣、
アルヴァンドゴルザがここに出現した!

(*アルヴァンドという名前の由来は、
チグリス川の中世ペルシャ時代の呼び名であるアルヴァンド川から)

シャリバン「グランドバース!」

巨大化したアルヴァンドゴルザと対峙するシャリバンの声に応えて、
超次元戦闘母艦グランドバースが空の彼方から飛来した。
シャリバンを乗せてバトルフォーメーションに変形したグランドバースは、
巨大な戦闘ロボットの姿となって着陸する。

クレッセント「キェェェーッ!!」
ダークロプス「破壊…破壊…!」
アルヴァンドゴルザ「グァォォーッ!!」
シャリバン「行くぞ!」

グランドバースを操縦し、三体の敵に敢然と挑むシャリバン。
だが、アルヴァンドゴルザはグランドバースのプラズマカノンを腹部のチグリスフラワーで吸収し、
自分のエネルギーに変えてしまう。

シャリバン「ビームの攻撃が吸収される!
くっ、どうしたらいいんだ…!」

ピンチに陥るシャリバン。
しかしその時、ブレイバーズの仲間たちが彼を助けに現われた!
果たして大決戦の行方は如何に…!?

109ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2019/02/08(金) 15:48:07
<突入!無限城(仮)> ※一部シーンのみ

時空クレバス制御装置<ディオドス>を完成させたブレイバーズは、かねてから
Gショッカーの本拠地があると思われるポイントゼロへの突入作戦をついに開始。
ラー・カイラムやナデシコ、大空魔竜などブレイバーズの戦艦はディオドスによって
ポイントゼロへと転移した。突然艦隊が出現した事により無限城は大混乱となる。

ショッカー大首領「ブレイバーズめ。ついにこの無限城に乗り込んで来たか!」
GOD総司令「ならば、今日こそ奴らを全滅させる絶好の機会...」
闇の帝王「すぐに戦闘準備を整え、奴らを蹴散らすのだ!」

表裏6柱神の命を受けて、無限城から機械獣や巨獣といった巨大戦力や
各組織の戦闘機が出撃した。

ブライト「...出て来たか。では作戦通り、機動部隊は出撃。敵を引き付けている間に
 突入部隊は無限城へ突入。作戦、開始!」

無限城から敵が出撃したのを確認したブライトの号令により、マジンガーやゲッター、
ガンダムや戦隊ロボといった機動部隊が各戦艦から出撃していき戦闘が始まった。
その隙に仮面ライダーを中心とした突入部隊は無限城の中へ突入した。

シグフェル「ここが無限城か...」
1号「皆、気を付けろ。此処は奴らの巣窟だ。何が出てくるか分からんぞ」
地獄大使「その通りだ。本郷!」
1号「地獄大使!」
2号「やはり、出て来たか!」

突入したシグフェルや1号達の前に大ショッカーの幹部である地獄大使が現れる。

地獄大使「飛んで火にいる夏の虫とは、この事よ。この無限城に入ったのであれば、
 生きて帰さん!やれぇ、ガモン!」
暗闇大使「ふん。言われなくとも...時空魔法陣起動!」
1号「―しまった!」

同じく大ショッカーの幹部である地獄大使と瓜二つの男、暗闇大使はバダンの
時空魔法陣を起動させる。床に浮かんだ魔法陣により突入した1号達はその場から
消えた。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

ストロンガー「う...ここは?」
タックル「気が付いたようね、茂」
ストロンガー「ユリ子!他の皆は?」
キバ「それが、ここにいるのは僕達だけなんだ」
マジレッド「どうやら、バラバラに分断されちまったらしい」
マジグリーン「俺達も気が付いたら、この広い空間にいたんだ」

気を失っていたストロンガーは目を覚ますと、タックルやキバ、マジレンジャーから
状況を説明される。先程の時空魔法陣により突入したブレイバーズは分断されたらしい。

鋼鉄参謀「久しいな。ストロンガー」
荒ワシ師団長「貴様に会うのを楽しみにしていたぞ」
岩石男爵「今日こそ、おめえの首根っこを取っちゃる!」

ストロンガー達の前に鋼鉄参謀、荒ワシ師団長、ドクロ少佐、狼長官、
ドクターケイト、岩石男爵、隊長ブランクといったデルザー軍団の魔人たちが現れた。

ストロンガー「へっ、こっちは会いたくなかったぜ。ジェネラルシャドウや
 マシーン大元帥はいないみたいだが、恐れをなして引きこもったか?」
狼長官「シャドウは知らんが、マシーン大元帥は大首領の護衛に付いている」
ドクロ少佐「だが、黄泉還ってより強化された我らにかかれば、お前達の命運もここまでだ!」
マジレッド「何だとッ!」
キバ「僕達は負けない。必ず突破してみせる!」
キバット「その意気だ、渡!」
鋼鉄参謀「面白い!ならば、かかって来い!」

ストロンガー達ブレイバーズは立ちはだかるデルザー軍団と激突するのであった。

110本スレの824:2019/02/16(土) 22:57:45
ルパン家の現当主、ルパン三世が数年ぶりに(相棒の次元大介も連れて)ルパン家の本邸に帰って来た。
なんとルパンは、夜野魁利、宵町透真、早見初美花らルパンレンジャーの3人に、
早々に快盗から足を洗うように言い渡す。魁利、透真、初美花のそれぞれの大切な人たちが帰ってきた以上、
もはやルパンコレクションを集める必要は魁利たちにとってはないはずであり、
ルパン家へのつまらない義理や恩義を感じて続けているのなら、さっさと快盗などやめちまえ!というのである。
以外にもコグレやノエルもルパン三世と同意見。魁利たちはもう十分に働いてくれた。あとは自分たちルパン家だけでやるという。

ルパン「今なら俺が銭形のとっつぁんに掛け合って、カタギの世界に戻れるように取り計らってやる。
 俺にそそのかされて動いていたということにすれば、今なら大した罪にはならねえさ」
次元「特にそこのお嬢ちゃん(初美花)は、未成年ということでまだ顔も名前も表に出てねえだろ。
 悪いことは言わねえ。引き返すなら今の内だ」

案の定、魁利たちは猛反発。自分たちはそんな生半可な覚悟で快盗をしていたのではないと反論する。
しかし「闇の世界に生きるということは、本人の望むと望まざるに関わらず、遅かれ早かれ人の血を見ることは
避けられない」との次元の言葉に、魁利たちは一瞬言葉に詰まってしまう。

初美花「それって、アタシたちが人を殺すってこと……?」
ルパン「一晩だけ時間をやる。じっくりとよく考えな」

果たして魁利たちは、どのような答えを導き出すのか?
多分来年にあるであろう『リュウソウジャーVSルパパト』の展開次第によっては、上記のネタは没になります…(汗。

111ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2019/03/07(木) 12:12:07
<エンジェルハート×パトレンジャー(仮)>
ある時、新宿のスイーパーである冴羽獠と養娘の香瑩はボディーガードの仕事の
依頼を引き受けた。
そこへGショッカーの傘下に加わったギャングラーが襲撃してきたが、襲ってきた
ギャングラーの中に1人の人間の女性が加わっていて、その姿に獠と香瑩は驚愕する。

獠「香...なのか?」
香瑩「どうしてマーマが...!?」
香(?)「...」

その女性は獠のかつてのパートナーで、香瑩の心臓の元々の持ち主である
槇村香と瓜二つの顔をしていた。

圭一郎「国際警察だ!全員この場を動くな!」

獠と香瑩は香そっくりの女性が現れて動揺していた所、ギャングラーが現れたという
通報を受けて、圭一郎らパトレンジャーが現場に駆けつける。
パトレンジャーが駆けつけたという事で香そっくりの女性とギャングラーはその場を撤退した。
その後、獠と香瑩はパトレンジャーから事情聴取を受けるのだが...。

獠「うぉぉぉ!もっこりちゃ〜ん!」
つかさ「な、何だ貴様は!?」
遼「ボク、獠ちゃん!永遠のハタチ。どう?これからお食事にでも...」

出会い頭、初対面で手を握られ、口説いてい来る獠にパトレン3号こと
明神つかさは困惑する。

圭一郎「貴様!公務執行妨害で...」

ゴッチ〜ン!

遼「ぐへぇ!」
香瑩「獠パーパ。恥ずかしいから止めて」
圭一郎「タイホ...」
つかさ「...」パチクリ
咲也「(うわぁ...痛そう)」

圭一郎はつかさを口説く獠を公務執行妨害の現行犯で逮捕しようとするが、
香瑩が100tハンマーで獠の頭を叩きつけたので、目の前の突然の出来事に
パトレンジャーの3人は唖然とするのであった。
そんなやり取りがあった後、ギャングラーと一緒にいた女性は本当に香なのか、
そして何故ギャングラーと行動を共にしているのか...その理由を探るため
パトレンジャーと協力しながら、依頼人を守りつつ調べるのであった。

112ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2019/03/07(木) 12:31:35
***ゴーシュの秘密のラボ***

ゴーシュ「人間を操り、戦闘員にする...実験はまずまずの成功って所ね。
 でも、あの人間の男と会ったとき、ほんの微かだけど反応をしたのが気になるけど
 まあ、いいわ。フフ...次も働いてもらうわよ。私の可愛いお人形さん」
香「...」

都内の何処かに秘密の研究施設で、香そっくりの女性はギャングラーの幹部で
マッドサイエンティストのゴーシュ・ル・メドゥと一緒にいた。
香は本物の槇村香で黄泉還り現象で再生者となったのだが、ゴーシュに捕えられ
洗脳されていた。
遼は洗脳された香を取り戻す事が出来るのか...!

113ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2019/03/07(木) 13:08:58
<風来坊、アセーリアへ>
***M78星雲・光の国***

地球から遠く離れたウルトラ一族の故郷で宇宙警備隊の本部が置かれている
M78星雲、光の国では初代ウルトラマンを始め歴代のウルトラマンが集まっていた。

ガイ「お呼びですか?先輩の皆さん」
ゾフィー「よく来てくれた。クレナイ・ガイ...いや、ウルトラマンオーブ」

そこへ帽子に長いコートを来たあまりにも場違いな青年が現れる。
彼の名はクレナイ・ガイ。ウルトラマンオーブに変身するあらゆる宇宙を
流離う風来坊である。ガイは要請を受けて光の国にやって来たのであった。

ウルトラマン「君を呼んだのは他でもない。ある世界に行ってもらいたいのだ」
ガイ「ある世界?」
セブン「その世界の名は、アセーリア。どうやらその世界でヤプールが暗躍しているらしいのだ」
ガイ「ヤプールというと、エースさんの宿敵という...」
エース「ああ。本来なら私自らその世界へ向かいたい所だが、ETFによる侵略活動も活発化していて、
 この光の国を何時脅かすか分からない状況で此処を離れる訳にはいかない。そこで宇宙を自由に
 流離う君に代わりに行ってもらいたいのだ」

ガイは呼ばれた理由を尋ねると、アセーリアでヤプールの存在を察知したが、ETFが光の国へ侵攻してくる事を
警戒して防衛に努めているので、長年ヤプールと戦ってきたエースに代わり、風来坊のガイことウルトラマンオーブに
アセーリア行きの任務を要請したとウルトラマン達は答えるのであった。

ガイ「分かりました。アセーリアの事は俺に任せて下さい!」
ジャック「頼んだぞ。オーブ」
ゾフィー「だが、彼の世界は今戦争状態にある。くれぐれも油断するな」
ガイ「はい!では、早速アセーリアに向かいます」

こうして光の国から任務を受けたガイは、早速混乱渦巻くアセーリアへと向かった。
今、宇宙の風来坊がアセーリアに降り立つ。その世界で如何なる活躍をするのか...!

114ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2019/03/22(金) 13:15:53
スーパーロボット大戦シリーズ最新作『スーパーロボット大戦T』を購入し、
現在13話までクリアした。13話までプレイして、判明したクロスオーバー要素を
ここに記載する。

・原作では惑星エンドレス・イリュージョンという地球から遠く離れた星が舞台の
 『ガン×ソード』の要素が今作の火星の世界観に組み込まれている。
 
・『ガン×ソード』の登場人物であるエルドラメンバーは、今作では歴戦の勇者として
 一目置かれており、大河長官や旋風寺裕次郎、マスターアジアらとは戦友。
 剣鉄也や獅子王凱からも尊敬されている他、ブラックマイトガインの師匠となる。

・木星戦争時で、クロスボーンバンガードはアルカディア号と何度も共闘した。

・カギ爪の男に復讐しようとするヴァンや北辰を追うアキトに、かつての自分を
 重ねて力になろうとするドモン。

・第13回ガンダムファイトの予選の時、ジョルジュはエメラルダスと戦った事がある。

・GGG、勇者特急隊、竹尾ゼネラルカンパニーは協力体制を取っている。
 特にGGGと勇者特急隊は技術交流もあり、超AIを持つ氷竜・炎竜にとって、
 ボンバーズやダイバーズはイトコの様な関係。 

...等。まだレイアースやダンバイン、ボトムズなどはまだシナリオに登場していないが、
『わが青春のアルカディア』や『カウボーイビバップ』『ガン×ソード』など、どの作品も
上手く世界観に溶け込んでいて違和感がなく面白かった!
『ガン×ソード』を『闘争の系統』に登場する際、スパロボTの設定を採用しようか
少し検討している。

115ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2019/07/25(木) 18:23:39
<コロニー落とし(仮)>
Gショッカー地下帝国軍の将軍となった元ジオン公国の御曹司ガルマ・ザビの下には
「ソロモンの悪夢」の異名を持つアナベル・ガトーを始め、多くのジオン軍人が
ハマーン・カーン率いるネオ・ジオンとは別に集まっている。
かつてハマーンに対して反乱を行ったネオ・ジオンの軍人グレミー・トトもその1人である。
ガルマやガトーが闇の帝王の命により異世界侵攻計画に参加している今、
グレミーは太陽系内における地下帝国軍(ジオン軍)の指揮を執っていた。
そしてグレミーは連邦軍に対し、軍事行動として廃棄されたコロニーを地球に落とす
作戦を実行する。

***エンドラ級巡洋艦・艦橋***
グレミー「ポセイダル殿。お力添え、感謝する」
ポセイダル「コロニー落としが成功すれば、連邦は大打撃を受ける事になる。Gショッカーの同士として、
 いくらでも力を御貸ししよう」
グレミー「かたじけない(ガルマ・ザビが異世界に侵攻している間、功績を挙げてGショッカー内における
 ジオン軍を掌握し、いずれは創生王とやらの地位も手に入れてみせる!)」
 
グレミーはエンドラ級巡洋艦の艦橋に立って作戦に協力する同じガルマと同じ地下帝国軍の幹部である
オルドナ・ポセイダルに感謝の言葉を送りながら、内心ではその野心を燃え上がらせた。

ラカン@ドーベン・ウルフ「俺達の行動の早さに、連邦軍は慌てふためいているようだな」
オウギュスト@ドーベン・ウルフ「油断するな。例の奴らが来たぞ」

部隊を展開しているラカン・ダカランやオウギュスト・ギダンの前に、ブレイバーズが
到着する。ラー・カイラムやミネルヴァ等から機動部隊が出撃した。

カミーユ@Zガンダム「ネオ・ジオンの機体に戦闘獣やHM(ヘビーメタル)が混じっているという事は
 彼らはGショッカー地下帝国軍か」

カミーユは敵の部隊がネオ・ジオンだけでなくミケーネの戦闘獣やポセイダル軍のHMがいる事から
敵はGショッカー地下帝国軍である事に気が付く。

ケーン@D-1カスタム「落ちてくるコロニーなんて、ガオガイガーのゴルディオンクラッシャーや
 ダブルエックスのサテライトキャノンがあれば、すぐに片がつくのに...」
ライト@D-3「しょうがないだろう?ゴルディオンクラッシャーは前大戦でまだまだ修理がかかるし、
 サテライトキャノンはシステムが封印中なんだから」
アムロ@ν‐ガンダム「そうだ。それらが無い以上、俺達は出来る限りの事をするんだ」

出撃したケーンはボヤくが、ライトの言った通り、巨大なコロニーを破壊するのに打ってつけな
ゴルディオンクラッシャーもサテライトキャノンも使えない状態にある。そんな中、アムロは
コロニー落としを阻止する為に動く事を告げる。

グレミー「ダブルゼータガンダム...やはり現れたか。ジュドー・アーシタ」
ジュドー@ZZガンダム「この感じ...あそこにいるのはグレミー・トトか!」

グレミーはダブルゼータガンダムを見つけると、ジュドーが出撃している事を知る。
ジュドーもニュータイプとしての能力により、エンドラ級巡洋艦にグレミーがいるのを感じた。

グレミー「全軍、コロニー落としを遂行すべくブレイバーズに攻撃せよ!」
ブライト「各機通達。敵を速やかに排除し、地球にコロニーが落下するのを阻止せよ!」
ジュドー@ZZガンダム「グレミー、コロニー落としは俺が止めてやる!」

グレミーは展開している部隊にブレイバーズへの攻撃命令を下し、ブライトは出撃している
ブレイバーズにグレミーら敵の排除とコロニー落としの阻止の命を下す。ジュドーはグレミーの
コロニー落としを止める為、ダブルゼータガンダムを動かすのであった。
果たしてコロニー落としは阻止されるのか...!

116凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2019/08/20(火) 20:00:34
≪袁紹、アセーリアへ≫

時は三国時代――

健安5年(西暦200年)、官渡の戦いで曹操に大敗を喫した袁紹は、
その後も河北の守りを固めて抗戦を続けるが、
圧倒的な曹操軍の攻撃の前に、敗勢はもはや明らかであった。
それでも名族の誇りを支えとして、
追い詰められても決して屈さず戦う袁紹であったが…。

袁紹「この私について来るのだ。
 曹操如き出来星の奸雄が何するものぞ。
 大義! 威信! 全て我が名族・袁家にあり!」

曹操に最後の決戦を挑むべく、
残された一万の兵を率いて城を出陣した袁紹だったが、
戦場への行軍中、突然発生した嵐に巻き込まれてしまう。

袁紹「こ、これは何だ!?」
郭図「どうやら、ただの嵐ではないようです!」

それは時空クレバスが引き起こした時空の擾乱であった。
嵐に巻き込まれた袁紹は時空をワープし、
配下の軍勢ごとアセーリアのロサレダ大陸に漂流してしまったのである。

袁紹「ここは一体どこなのだ…?」

この時、ロサレダ大陸ではメルヴィオン聖王国が黒三日月隊の侵攻を受けており、
王都ネクナールが陥落して王朝は滅亡。
挙兵したラウール王子の軍勢が南部のリジナス州で抗戦しているものの、
それ以外の州は次々と黒三日月隊の手に落ちていた。

ガーデーヴィ「この州の騎士どもは既に壊滅させた。
 後は残党狩りのみだな」

州を守る領主らを攻め滅ぼした黒三日月隊のガーデーヴィ王子は、
既に勝利を確信していた。
ところがそこに、時空を超えて突然一万もの袁紹軍が出現したのである。

ダラバーダ「バ、バカな!
 奴らめ、これほどの大軍をまだ温存していたとは!」
袁紹「何のことやらよう分からぬが、
 そんな少数の兵で攻めて来るとは命知らずな奴らよ」

残党狩りのためわずかな兵しか投入していなかったシンドゥラ軍は、
袁紹軍をメルヴィオン軍の残党と誤認して攻めかかるが、
敵の思わぬ数の多さに圧倒されて返り討ちに。
勢いに乗る袁紹軍はそのまま敵の本隊に突っ込み、
勝ったつもりですっかり油断していたガーデーヴィをも敗走させてしまった。

袁紹「何がどうなっておるのか全く不明ではあるが、
 ひとまず大勝利だ。これでこの地は我らの物だな」

こうして、状況をよく呑み込めないままではあったが、
黒三日月隊を追い払った袁紹軍はこの州を占領し、
領主の立場になってしまったのである。
各地で虐殺や略奪を繰り広げていた凶悪な黒三日月隊を退治してくれたということで、
領民たちも感謝して袁紹に帰順し、新たな支配者として受け入れた。

袁紹「どうも我らは見知らぬ異世界へ流れ着いてしまったようだ。
 元の世界へ帰る術がないのは残念だが、
 正直なところ、あの世界での戦いは既に詰みに近い状態だった。
 こうなればこの地で、袁家の新たな栄光を目指すのも悪くはないか…」

やがて情報を集めて状況を把握することができた袁紹は、
アセーリアで天下を取るという野望を抱き、
そのための地歩を固めてゆくのであった。

117ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2019/08/22(木) 19:15:25
《袁紹、アセーリアへ‐2》

時空クレバスにより、アセーリアの地へ来てしまった袁紹は偶然にも侵略活動を行う
黒三日月隊を撃退した事でその州の領主となった。 
世間では官渡の戦いで曹操に敗北した事から無能のイメージを持たれやすい袁紹だが、
実は内政に優れていて、領民たちにその手腕を振るい喜ばれていた。
だが袁紹は領主となって1つの問題に直面していた。圧倒的に人材不足なのである。

袁紹「(元の世界からこの地へ来たのはわずか一万。この新たな地で天下を取ろうにも
 我が軍は有能な武将が不足している。何処かに良い人材はおらぬのだろうか...)」

元の世界の官渡の戦いで顔良、文醜といった有能な武将を失った現状、アセーリアで天下を
取りに行こうとするものの、袁紹は一刻も戦力となる人材を登用したいと考えていた。
そしてある日。領内を荒らすモンスターが出現したと報せが入り、自ら討伐に出陣。
討伐は見事成功し、居城へ帰ろうとしていた。

???「そこの者たち!止まれ」
???「貴様達に恨みは無いが、食糧があれば置いていけ!」
郭図「な、何だ貴様らは!?」
袁紹「ムッ!賊か」

帰り道に突如現れたのは、フードで顔を隠しずんぐりとした恰好の二人組だった。
武器を手にしていて、所謂、盗賊なのだが、袁紹一行の食糧を狙ってきたのである。

袁紹「私の治める領内で、盗賊とは許し難し!こやつ等をひっ捕らえるのだ」
袁紹軍「うぉぉぉ!」

袁紹は盗賊の2人組を捕らえるように部下の兵士たちに命じるが、盗賊たちは手にしている
武器を振るって、兵士たちを悉く蹴散らしていった。

袁紹「(こやつら、強い...!)」
???「貴様達の力はこんな物か?」
???「これ以上、傷つけたくなければ、おとなしく食糧を渡せ!」
袁紹「くっ...ここにせめて顔良と文醜がいれば...」

盗賊たちの強さに臆病な一面を持つ袁紹はたじろいでしまう。迫る盗賊たちに
袁紹は思わず顔良と文醜の名前を口にする。すると、盗賊たちの動きが止まった。

???「貴様、何故その名を口にした」
???「何者だ」
袁紹「何者かだと?私の名は袁紹。この地を治める袁家の当主である!」

何故か動揺している盗賊たちに何者なのか尋ねられ、袁紹は高らかに名乗った。

???「ば、馬鹿な!貴様が袁紹様である筈がない」
袁紹「何を言う!私こそが袁紹だ。そういう貴様たちも何者だ。素顔を見せよ!」

目の前の人物が袁紹である事を信じない盗賊の2人に対し、袁紹はフードを取って
素顔を見せるように命じる。命じられた2人は、その素顔を見せたが、明らかに人間ではなかった。
この場にいる人間で分かる者がいないが、2人の姿はネオ・ジオンのMS「ガズアル」「ガズエル」に
そっくりだった。

袁紹「貴様ら、人間ではないのか」
顔良ガズアル「我が名は顔良。袁家に武将である」
文醜ガズエル「我が名は文醜。同じく袁家に仕える武将である」
袁紹「何だとッ!」

明らかに人間ではない2人組の盗賊が、かつて自分に仕えていた部下たちと同じ名を
名乗った事に袁紹は驚きを隠せなかった。この奇妙な出来事に袁紹は落ち着いて
話をする必要があると判断し、彼ら2人を城に招くのであった。

118ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2019/08/22(木) 20:44:31
***袁紹の居城***
袁紹「ふ〜む。聞けば聞くほど、私のいた世界にそっくりだ」
顔良ガズアル「我らも驚いている。まさか別の世界で袁紹様や自分達と同じ名前を持ち、
 似たような人生を送っている者がいるとは...」

城に戻った袁紹は顔良、文醜を名乗る盗賊の2人から事情を聞いた。
彼らは袁紹同様アセーリアの人間ではない。彼らが元々いた世界は
三璃紗(ミリシャ)と呼ばれる世界で、袁紹が元いた三国時代に酷似していた。
その世界でも官渡の戦いが起こり、袁紹軍の武将だった2人は戦死し、
気が付けばアセーリアで黄泉還っていた。
そして右も左も分からない見知らぬ土地だった為、2人は仕方なく盗賊に身を堕とし
今日まで生きていたのである。

文醜ガズエル「我ら2人は、やはり処罰を受けるのか?」
袁紹「ふぅむ...」

自分達の処遇を聞く文醜に袁紹は少し思案する。そしてこう答えた。

袁紹「これも何かの縁だ。お前達私に仕えよ」
顔良ガズアル「何だとッ!」
文醜ガズエル「我ら2人に配下になれと言うのか」

袁紹から「2人とも仕えろ」という言葉に顔良と文醜は驚く。

袁紹「私はこの地に来て領主となったが、人材が不足している。だが貴様達が見せた
 先程の強さは、我が配下に相応しい。それに別の世界とはいえ貴様達は袁家に
 仕えていたのだ。ならばこの袁紹に従うのは道理であろう?」

袁紹軍は現状有能な人材が少ない為、顔良と文醜の強さは是非自分の手元に置きたいと
袁紹は考えていた。加えて別の世界の事とはいえ、袁家に仕えていた顔良と文醜は自分に
仕えるのは当然であると理屈を述べる。

文醜ガズエル「どうする。義兄者?」
顔良ガズアル「...このまま盗賊に身を堕としているのは不本意な所。
 ならば我ら2人、貴方様にお仕えする」
袁紹「うむ。今この国は異界からの侵略により王都は陥落。生き残った王子は
 少ない戦力で抵抗しているみたいだが、私はこの状況を利用してこの地に
 袁家の栄光を築くつもりだ。貴様達、私の...袁家の栄光の為にその力を振るうのだ!」

袁紹の下に別の世界の顔良、文醜が加わり、袁紹は天下への野望を一層燃やすのであった。

119凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2019/09/01(日) 15:22:14
≪闘争の系統・熱血青春スポーツ編 構想アイデア≫

新章に入ってバトル物以外の作品も参戦解禁ということで、
『巨人の星』や『スラムダンク』のようなスポーツ中心の、
今までとはやや趣向の違った新機軸のシナリオのアイデアを、
『仮面ライダージオウ』の参戦案とも一部絡めつつ練ってみたい。


◇オリジナルキャラが中心の、高校生のスポーツ選手たちによる青春物語。

◇競技を何にするかは未定。
個人競技ではなく団体競技にしたい。
バスケットボールやバレーボールなど、5人前後の競技が人数的には無難か。
私が一番好きで詳しいのはサッカーだが、11人だとちょっと多すぎか?

◇男女どちらにするかも未定。
両方出せればその方がより良いが、
メジャーなスポーツで高校生レベルで男女混合という競技はほとんどないので、
男子チームと女子チームに分けて描くことになるか。

◇このジャンルによくある部活ではなく、日本代表チームの物語。
つまり「全員が同じ学校の同じ部に所属している」のではなく、
「全国から代表選手として選抜された、
普段は違う地域に住んでいる高校生たち」のお話。

◇↑の利点は、日本代表なのでメンバーは毎回固定ではなく、
新しい選手をその都度出しやすいということ。
「神奈川の湘北高校の○○選手」「東京の光ヶ森高校の××選手」
「対戦相手のオーブ連合首長国代表の△△選手」など、
版権作品の学校や国の設定とも絡めて多彩なオリキャラが用意できる。

◇また、代表戦が開催される都市に集合することになるので、
舞台となる街も固定せず、海外も含めて色々な場所で展開できる。
デメリットは、普段は遠く離れているので、
年に数回の代表戦や合宿の時以外は会うのが難しいという点。
全国各地にオリキャラを一人ずつ散りばめることになるので、
その街を舞台にした単独エピソードは作りやすい。

◇トップの代表チームが高校生ばかりという競技はまずないので、
代表はユース代表ということになる。
サッカーや野球などではU-18(アンダーエイティーン=18歳以下)代表チームというものがあり、
実質、高校生選抜(ほぼ3年生、2年生や1年生も数名)という顔触れになっている。

◇ストーリー内容は、試合や練習を描く本格的なスポーツ物をベースに、
それに付随した青春ドラマ色々。
水面下ではGショッカーの陰謀とも絡めて従来のバトル物と関連させ、
やがては天凰輝シグフェル編との合流を目指したい。

◇代表戦は年に何十試合もあるものではないので、
話数としては少なめで、シグフェル編やアセーリア編ほどの長編にはならず、
あくまでシグフェル編のサブストーリー的な位置付けに止まる見込み。

120凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2019/09/01(日) 15:25:48
■Gショッカーライダー計画

Gショッカーが密かに進めている、対ブレイバーズ秘密兵器となる精鋭軍団の編成計画。
かつてゲルショッカーが開発したショッカーライダーを発展させた構想で、
スウォルツが作ったアナザーウォッチを人々に埋め込み、
多数のアナザーライダーを生み出して兵士として操るというもの。
現在、その素体となる人物の選考が進められており、
何人かの優秀な若者が候補としてリストアップされている。


■バスケットボール(仮)U-18日本代表チーム

バスケットボール日本代表のユースチーム。
男子と女子に分かれている。
年齢制限18歳以下の若い年代のチームで実質、高校選抜であり、
高校3年生が中心、2年生や1年生も数人選ばれる。
実力は世界でも中堅以上で、様々な国際大会に出場してまずまずの実績を残している。
間近に迫ったワールドユース選手権のアジア予選突破と本大会での勝利が目標。

男女両方のチームを統轄するのはゼネラルマネージャーのダニエル榊。
監督やコーチ陣の上に立って選手の育成やチームの運営、
他の国との試合のマッチメイクなどを差配する役職だが、
実はダニエルはGショッカーの党員で、彼が人選した監督やコーチもほとんど同様。
U-18日本代表は既にGショッカーに乗っ取られた状態なのである。

ダニエルらの目的はGショッカーライダーの変身者となる人間を集めること。
バスケの名目で運動能力に優れた若者たちを全国から選んで日本代表に召集し、
適格者を審査して厳選した上で、選ばれた選手たちをアナザーライダーに変えようとしている。
そんな恐ろしい陰謀など露知らず、バスケを愛する若者たちが集ったチームは明るく和気藹々としており、
団結して世界への挑戦に向かおうとしているのだが…。


○栗宮未玖(くりみや みく)/アナザーV3

東京の東邦学園(出典『キャプテン翼』)に通っている高校2年生。17歳。
男子サッカー部の日向小次郎や若島津健は同じ学校のOBにあたる。
豊洲にある朝倉家の近くに住んでおり、
牧村光平や朝倉慎哉とは中学校の同級生だったが別の高校に進学。
そのため面識はあり、今でもご近所付き合いで時々顔を合わせている。

東邦学園女子バスケットボール部の期待の新星で、
まだ2年生ながら3年生中心のU-18日本代表にも選ばれるほどの逸材。
ポジションはスモールフォワードで、持ち前の俊敏さを活かした鋭いドリブル突破が武器。
明るく快活な頑張り屋で、代表チームでは3年生の先輩たちに揉まれながら日々成長し、
何とかレギュラー争いに喰い込もうと奮闘している。
その才能はGショッカーの息のかかったコーチ陣からも評価され、
Gショッカーライダーの一人として仮面ライダーV3のアナザーウォッチの使用者候補に挙げられているが、
本人はまだそれを知らない。

実はかつて北海道東部(釧路・根室地方)で栄えていた、
シャイン王国(出典『ルパン三世 霧のエリューシヴ』)の王家の末裔。
イセカ女王の血を引く母は、江戸時代に和人に滅ぼされたシャインの再興を企む
秘密結社・シャイン独立党によって女王に擁立されていたが、
テロや独立戦争の流血も辞さない組織の方針に反発して女王になるのを拒否、
本州へ逃げてきて日本人の男性と結婚し未玖を産んだ。
未玖の日本人離れした身体能力もシャイン系の遺伝によるところが大きい。
母は既に死去しているが、シャイン独立党はイセカの末裔である未玖を新たな女王にするため、
彼女の北海道への帰還を力ずくででも果たそうとしている。


○片桐澄玲(かたぎり すみれ)/アナザーイクサ

静岡の富士見学園(出典『アタック№1』)に通っている高校3年生。18歳。
女子バレーボール部の鮎原こずえは同じ学校のOGにあたる。
静岡市在住。

富士見学園女子バスケットボール部のキャプテンで、
U-18日本代表でもその実力とリーダーシップを買われてキャプテンを務める。
ポジションはポイントガードで、性格は理知的かつ冷静沈着。
周囲に巧みにパスを配球しつつ的確な指示を飛ばしてチームをまとめている。
その才能はGショッカーの息のかかったコーチ陣からも評価され、
Gショッカーライダーの一人として仮面ライダーイクサのアナザーウォッチの使用者候補に挙げられているが、
本人はまだそれを知らない。

121凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2019/09/01(日) 15:29:11
≪シンデレラ・バスケットボーラー≫

栗宮未玖、17歳。
関東屈指の男子サッカーの強豪校として知られる東邦学園の2年生で、
同校の女子バスケットボール部のエースである。

光平「あっ、栗宮さんだ」
慎哉「おはよ〜! 栗宮さん!」
未玖「あ、おはよう! 二人とも」

早朝、テニス部の大会に備えて近所の公園で走り込みをしていた牧村光平と朝倉慎哉は、
公園のバスケットコートでシュート練習をしていた未玖の姿を見て声をかける。

光平「栗宮さん、日本代表メンバー入りおめでとう!」
慎哉「凄いよなぁ〜。
 U-18ってやっぱり3年生の選手が中心だろ?
 2年生で選ばれるって相当の才能だよ」
未玖「フフッ、ありがとう。
 でも前回選ばれた時は試合には出られなかったから、
 今度は少しでも出してもらえるように頑張らなきゃね」

光平・慎哉と未玖は同じ中学校のクラスメイトだったが、
運動神経抜群の未玖は偏差値の高いエリート校の海防大学付属高校ではなく、
スポーツの名門校として知られる東邦学園へ進学。
そこで大好きなバスケットボールに打ち込んでいる。

先日、女子バスケットボールU-18(18歳以下)日本代表は、
広島で開催されるラシッド王国代表との国際親善試合のメンバーを発表。
嬉しいことに、そこに未玖の名前もあったのである。
未玖が代表に呼ばれるのはこれが3度目で、試合出場はまだゼロだが、
2年生ながら3年生主体のU-18チームに何度か選ばれているだけでも凄いことで、
鋭いドリブル突破を武器とするその実力はまさに超高校級であった。

光平「ラシッドか…。
 小さい頃、外交官だった父さんの仕事で、
 一回だけ行ったことがあるよ。
 女子バスケは強い国なの?」
未玖「うん。アジアの中ではかなりの強豪かな。
 だからこそここで活躍できれば、
 代表のレギュラー入りも見えてくると思うんだ」

来たるべきワールドユース選手権のアジア予選で、
同じ中東のアメール共和国代表との対戦が決まっている日本代表としては、
アメール戦のシミュレーションとしてラシッドとのテストマッチを組んだ意図があり、
ラシッド相手に未玖のプレーが通用することが示せれば、
予選でアメールと戦う上でも未玖が戦力として選ばれる可能性が出てくる。
代表定着とレギュラー入りを目指して、未玖にとっては大事なアピールのチャンスであった。

122凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2019/09/01(日) 15:32:05
ダニエル「日本のバスケットボール界の未来は諸君の肩にかかっている!
 今回のラシッド戦は諸君の実力を試す良い機会だ。
 ぜひ頑張ってもらいたい」

ゼネラルマネージャーのダニエル榊の激励を受けて、
広島での女子U-18日本代表の合宿が始まった。

アザディスタンで開催された太陽系オリンピックで、
バスケの日本代表は残念ながら男女とも全敗。
世界とのレベルの差を痛感することになった。
この思わぬ惨敗を受けて、日本バスケ界は改めて若い選手の育成に力を入れ、
世界に通用する新世代のバスケットボーラーを育てていくことになったのである。
今回の女子U-18の広島合宿とラシッド戦は、その第一歩であった。

澄玲「栗原さん、動き出しが遅いわ。
 味方がボールを取ったらすぐに走るようにしなさい」
未玖「は、はいっ!」
澄玲「それと、ボールを持ってからの判断ももっと早くしなさい。
 ドリブルかパスか、迷っている間に相手のプレスにかかってしまうわ」
未玖「分かりました、キャプテン!」

キャプテンの片桐澄玲から厳しく指示を受けながら、
攻撃の戦術練習を必死にこなしていく未玖。

未玖「あの人、誰だろう? 協会の幹部さんかな?」
白いスーツの男「………」

合宿所に姿を見せた、見慣れない白いスーツの男。
彼こそがGショッカー秘密警察の室長アポロガイストであるなどとは、
未玖には全く知る由もなかった。

白いスーツの男「秘密計画の準備は順調かね、ダニエル榊」
ダニエル「はっ。既に何人かの逸材をリストアップしております。
 まずは主将の片桐澄玲が当確といったところですが、
 あの栗宮未玖という子も、まだ発展途上ながらなかなか見所がありますな」
白いスーツの男「ほう…」

練習に励む選手たちの様子を観察しながら話し込む二人。
周囲の者が聞いても、単に代表メンバーの選考について話しているようにしか思えないであろう。
しかし…。

未玖「ふぅ〜。お疲れ様で〜す!」

汗びっしょりになって練習を終える未玖。
代表選手としては新米で、しかも皆より1歳年下の未玖にとっては、
今は練習について行くだけでも精一杯である。
レギュラーの座を掴むには、まだまだ力不足なのを実感せざるを得なかった。

未玖「もっと頑張らなきゃな…。きゃっ…!?」

練習後の自由時間。
気分転換に外に出て散歩をしていた未玖は、
突然何者かに後ろから掴みかかられ、
睡眠薬を染み込ませたタオルを口に当てられて気絶してしまった。

123凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2019/09/01(日) 15:33:50
未玖「うぅっ…」

目が覚めると、未玖はロープで手足を縛られ、
どこかの廃屋の一室に閉じ込められていた。
そして目の前には、見覚えのある人相の悪い背広姿の男が立っていたのである。

未玖「ムウェカ…!」
ムウェカ「手荒な真似を致しましたこと、
 謹んでお詫び申し上げます。我らの女王よ。
 しかしこれも一日も早いシャイン王国再興のため。
 何とぞお許し下さりたい」

そう言って慇懃に頭を下げたムウェカという男は、
かつて滅びたシャイン王国を北海道に再建しようと企むテロ組織・シャイン独立党の幹部である。
北海道に母方のルーツを持つ未玖は中世のシャインを治めていた王家の末裔で、
彼らは独立戦争の旗印として未玖を女王に担ぎ出そうとしているのだ。

未玖「私は女王になんてならないわ!
 早くチームの合宿所に返してよ!」
ムウェカ「なぜです?
 栄光ある我が民族の新国家で王となられた方が、
 卑しい和人の平民としての人生などよりもずっと良いではありませんか」
未玖「独立のために大勢の日本人を殺そうとあなたたちは企んでる。
 そんな恐ろしい計画の指導者になんてなるわけには行かないわ!」
ムウェカ「亡きお母上様からそのように教育されたのですか?
 私どもにはどうにも理解できないお考えです。
 我らシャインの民を滅ぼした憎き和人どもがいくら死のうが、
 それは先祖の罪の報いでしかなく、
 哀れむ必要などはないでしょうに」

表向きは丁重な態度を取っているものの、
シャイン独立党はただ王家の血筋という独立戦争の御旗が欲しいだけで、
未玖を本気で主君として崇め臣従しようとしているわけではない。
未玖が拒否するなら力ずくで北海道へ連れ帰り、
無理にでも玉座に座らせて神輿として利用するまでのことなのだ。

ムウェカ「間もなくお迎えのヘリが到着します。
 むさ苦しい場所で恐縮ですが、それまでもう少々お待ちを…」

そう言い残して部屋から出て行くムウェカ。

未玖「むむっ、うぅ〜っ!」

体をくねらせながら必死に試行錯誤した未玖は、
何とか手足を縛っているロープを解くことに成功。
誰もいない隙に窓から外へ脱出し、走って逃げようとするが…。

ムウェカ「しまった! 女王が逃げたぞ!」
未玖「ひっ…!」

未玖が逃げたのに気付いたムウェカとその部下たちが追って来る。
慌ててダッシュする未玖だったが、地面の石に躓いて転んでしまった。
そこに現れたのは、先ほど練習場にいた白いスーツの男…。

白いスーツの男「テストを始めよう。
 喜びたまえ。今日から君は仮面ライダーV3だ」
未玖「うっ…!?」

白いスーツの男=アポロガイストは、
戸惑う未玖の胸にアナザーウォッチを埋め込んだ。

124凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2019/09/01(日) 15:37:15
アナザーウォッチをセットされた未玖の体がどす黒い光に包まれ、
まるで仮面ライダーV3を怪物化させたような、
おぞましい赤色のアナザーライダーに変身する。

アナザーV3「ウォォォォ…!!」
ムウェカ「な、何だこの化け物は!?」

未玖を追ってやって来たムウェカらは、
突然現れた異形のモンスターの姿に驚愕する。
凄まじい力でシャイン独立党の党員たちを薙ぎ倒すアナザーV3に、
ムウェカは拳銃を抜いて発砲するが全く効かない。

京介「何の騒ぎだ…?」

悲鳴と銃声を聞いてそこへ駆けつけたのは、
魔化魍退治のため広島県の山林を訪れていた桐矢京介だった。
京介は仮面ライダー響鬼に変身し、
ムウェカを殺そうとしていたアナザーV3に横から飛び蹴りを見舞う。

アナザーV3「グォォォッ…!!」
響鬼「来い、怪物め!」

紆余曲折あったとはいえ、今では立派に響鬼を襲名している京介は、
アナザーV3のパワーに手こずりながらも見事な技の連続で翻弄。
音撃鼓・火炎鼓で清めの音を叩き込み、遂に敵をダウンさせた。

アナザーV3「グォォ…!」
響鬼「待てっ!」

ダメージを負って逃げようとするアナザーV3を追う響鬼だが、
そこにアポロガイストの命令を受けたGOD神話怪人ネプチューンが立ち塞がる。

ネプチューン「この先は行かせん!」
響鬼「チッ、Gショッカーの怪人か」

ネプチューンが響鬼を足止めしている間に逃げたアナザーV3は、
力尽きてとうとう倒れ込んだ。
アナザーV3の体内からアナザーウォッチが排出され、元の未玖の姿へ戻る。

白いスーツの男「まだ仮面ライダーどもを倒せるレベルにはほど遠いか…。
 だがそれでも、初回の試運転にしては善戦した方かな。
 栗宮未玖。今後の成長次第だが、ひとまず名前は覚えておこう」

地面に転がったアナザーウォッチを拾い上げると、
白いスーツの男は未玖をその場に残して悠然と立ち去って行った。

未玖「わ…私、何をしていたの…?」

暴走状態となって理性を失っていたアナザーV3の時の記憶は未玖にはなかった。
アナザーライダーの変身者としてGショッカーに目をつけられてしまった未玖。
果たして彼女の運命は…?

125凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2019/09/04(水) 16:40:04
>>120
アイデア2・サッカーの場合

■サッカー(仮)U-18日本代表チーム

サッカー日本代表のユースチーム。
男子と女子に分かれており、男子は「侍ジャパン」、
女子は「なでしこジャパン」の愛称で呼ばれる。

年齢制限18歳以下の若い年代のチームで実質、高校生選抜であり、
高校3年生が中心、2年生や1年生も数人選ばれる。
高校のサッカー部員だけでなく、既にプロチームに所属している選手も少なくない。
実力は世界でも中堅以上で、様々な国際大会に出場してまずまずの実績を残している。
間近に迫ったワールドユース選手権のアジア予選突破と本大会での勝利が目標。

男女両方のチームを統轄するのはゼネラルマネージャーのロドリゴ榊。
監督やコーチ陣の上に立って選手の育成やチームの運営、
他の国との試合のマッチメイクなどを差配する役職だが、
実はロドリゴはGショッカーの党員で、彼が人選した監督やコーチもほとんど同様。
U-18日本代表は既にGショッカーに乗っ取られた状態なのである。

ロドリゴらの目的はGショッカーライダーの変身者となる人間を集めること。
サッカーの名目で運動能力に優れた若者たちを全国から選んで日本代表に召集し、
適格者を審査して厳選した上で、選ばれた男女合わせて11人(ベストイレブン)をアナザーライダーに変えようとしている。
そんな恐ろしい陰謀など露知らず、サッカーを愛する若者たちが集ったチームは明るく和気藹々としており、
団結して世界への挑戦に向かおうとしているのだが…。


●平岸修司/プレクスワーム

U-18男子日本代表の監督。
以前は風都ブルーゲイル(出典『仮面ライダーW 〜Zを継ぐ者〜』)の監督で、
無能でチームを低迷させてしまっていたが、
ある時から急に人が変わったように名采配を振るうようになり、
ブルーゲイルを大躍進させて優勝に導いた。
その実績を評価されてU-18日本代表の監督に就任。
若い選手たちを率いて世界を目指す。

実はブルーゲイル在任中にプレクスワームに殺され、
擬態して入れ替わられており、途中から急に名将に変貌したのはこのため。
Gショッカーがサッカー界に送り込んだエージェントとして、
代表チームを利用してGショッカーライダーの適格者の選定を進めている。

126ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2019/09/05(木) 16:59:13
<ゲンジマルとの出会い(仮)>
地球から侵攻してきた黒三日月隊によって王都は陥落し、父や兄を失ったラウールは
ナレインやリンディ、キクマルらとカレブ山で合流し、ナレインの進言でロサレダ大陸
南端に位置するノアトーンを目指していた。しかし、その道中の森で一行は迷ってしまう。
そこに灰色の熊のモンスター、グリズリーが現れた。

グリズリー「がぁおぉぉ!」
リンディ「きゃぁぁ!」
ラウール「リンディ!」

一日中森をさ迷い続けた結果、疲弊してしまったラウール達は、とてもグリズリーを
相手にする事が出来なかった。そしてグリズリーはリンディを狙って飛び出すが、
その時ラウール達の背後から何者かが飛び出し、グリズリーを斬り捨てた。
そして斬り捨てたグリズリーの前には右目に眼帯を身に着けた老人が立っていた。
ただその老人は耳が鳥の翼の様になっていて明らかに普通の人間ではなかった。

???「大丈夫かね?」
ラウール「た、助かりました。あなたは?」
ゲンジマル「私の名はゲンジマル。見た所、かなり歩き回ったみたいだが、
 よかったら私の所に来なさい」

ラウール達はゲンジマルと名乗る人物によって、彼が野宿しようとしている場所に
連れて来られる。ゲンジマルは斬り捨てたグリズリーの肉で料理を作り、ラウール達に振る舞った。
歩き疲れていてお腹を空かせていたラウール達はゲンジマルに感謝し、その料理を食べた。

ラウール「ありがとうございます。でも何故、僕らに料理を?」
ゲンジマル「なに。1人旅をしているのだが、偶には誰かと食事を楽しみたいと思ったからだ」
ナレイン「王子。相手の素性が分からない内に親しくされるのはよろしくないと具申します」

ナレインはゲンジマルの素性が分からないので、親しくするのはよろしくないと小声で
忠告した。

ゲンジマル「...ふむ。何やら事情がある様だが詳しくは聞かない方がよさそうだな」

ラウールとナレインのやり取りに事情があると察したゲンジマルは詳しい事を聞くのを
止めた。それからしばらく一同は燃えるたき火を見続けたが、その雰囲気からリンディは
ついリンディはゲンジマルに質問する。

リンディ「ゲンジマルさんは、何故旅をしているのですか?」
キクマル「ひ...リン殿。それはゲンジマル殿に失礼では」

一瞬「姫様」と言いそうになったキクマルだが、ゲンジマルが黒三日月隊の
刺客ではないかと疑い、偽名で忠告した。

ゲンジマル「構わないよ。まあ、若い君達には老いぼれの話は退屈かもしれないが...」

そしてゲンジマルは語りだした。元々ゲンジマルは遠い国に仕えていたが、先代の皇が亡くなり、
皇の座は幼い少女が継いだ。新たな皇は聡明で心の優しい少女だったが、ゲンジマルの仕える国は
とても弱い立場の種族による国で、ある日他国から侵略を受けてしまう。そして家臣や民衆の声により、
少女は国の統一を目指して、他国へと侵略を開始。しかしまだまだ幼い少女は、自分に与えられた
力の大きさと未熟さ、自分の中の理想と現実の違いに悩み苦しみ、次第に彼女の心は追い詰められていった。
彼女を支えようとしていたゲンジマルは、自暴自棄になった彼女を察して、その忠誠心から謀反を起こして
止めようとし、主君の身を案じて古くからの友と袂を分かち決闘の末、ゲンジマルはこの世を去った。
だが気が付けばゲンジマルは、このアセーリアの地で黄泉還り、今は当ての無い旅を続けていた。

ゲンジマル「...と、すまない。ついに長話をしてしまったな」
ラウール「いえ...因みにあなたが仕えていたという少女はどうなりましたか」
ゲンジマル「分からない。それを見届ける前に私は倒れたのでな」
ラウール「そうですか」

ゲンジマルの話を最後まで聞いたラウール達に沈黙が流れた。ラウールは特に
ゲンジマルの主君だった少女の興味を持った。先代の王が亡くなって若くして家臣や
民衆を率いる立場となり、戦を起こした少女に、状況は違うが自分もこれから
ノアトーンで同じように残った家臣を率いて国を取り返す為、戦争を起こそうとしている事に
少女と自分を重ねた。ならばこそ彼女の行く末は自分の未来なのではないかと...。

ラウール「(いけない...こんな考えじゃ、とてもメルヴィオンを再興するなんてできない。
 しっかしりしないと...!)」

話を聞いて暗い気持ちになっていたラウールだったが、気持ちを切り替えた。

127ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2019/09/05(木) 19:07:43

???「へぇ。命令でこの国の王子を探しに来たんだけど、まさか貴方様にお会いできるとは思いませんでしたよ。
 ゲンジマル様!」
キクマル「何奴!」
ゲンジマル「貴様は...」
ラウール「知っているのですか」

突然、森の中から声がすると兎の様な長い耳を持った男が現れる。
その人物はどうやらゲンジマルを知っているようだった。
ラウールはゲンジマルに何者なのか尋ねる。

ゲンジマル「奴の名はハウエンクア。かつて私がいた国で右大将だった男だ」

ゲンジマルが語る目の前の人物の名はハウエンクア。ゲンジマルのかつていた国クンネカムンで
右大将の地位にいた男で、「戦いの火を撒き散らし、大勢の人間を殺したい」という己の欲望の為に
大義名分で主君であるクーヤを扇動し、「手段」のためなら「目的」を選ばない残虐な人物である。
乱世の影で暗躍していた青年・ディー(※その正体はハクオロと起源を共にするウィツァルネミテアの
半身が顕現した姿)の術で心を解き放たれ、狂人と化した後、変身したハクオロに殴り続けられて絶命したが、
現代で黄泉還り、黒三日月隊に加わった。

ハウエンクア「ちょうどいい。王子のついでに貴方も殺してあげますよ。ゲンジマル様!」
リンディ「...怖い」
キクマル「下がっていてください。お守りします」
ゲンジマル「いや、私ひとりが相手をする。君たちは逃げるんだ」
ラウール「いえ。奴は僕を狙っています。それに貴方には先程助けられました。
 恩返しをさせてください」

ハウエンクアは赤いアヴ・カムゥに乗り込んで、ラウールだけでなくゲンジマルも
殺そうとする。そしてラウール達とゲンジマルは剣を取り、ハウエンクアの乗る
アヴ・カムゥと戦うのであった。

◇ ◇ ◇ ◇

ハウエンクア「ちぃ。損傷が激しい。ここは撤退するしかないか」
ゲンジマル「待て!」
ハウエンクア「今度会ったときは、必ず殺してあげるよ。王子様」

戦いの末、アヴ・カムゥの損傷が激しいのでハウエンクアは撤退した。

ゲンジマル「むぅ...奴の事が気がかりだ。すまない。私はこのまま奴を追う」
ナレイン「しかしゲンジマル殿も、今の戦いでお疲れの筈。そんな状態では...」
ゲンジマル「いや。奴を野放しにしておくのは危険だ。心配してくれるのはありがたいが、
 ここでお別れだ」
ラウール「...分かりました。助けてくれた御恩は忘れません。お気をつけて」
ゲンジマル「うむ。私も君たちの武運を祈っている」

ゲンジマルは撤退したハウエンクアを追う事を決意し、ラウール達と別れる事になった。
だが、この後メルヴィオンを取り戻す戦いにおいて再会を果たす事になるのであった。

128凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2019/09/15(日) 13:59:20
>>125
アイデア3・種目を一つに限定しない場合


■Gショッカーライダー計画

Gショッカーが密かに進めている、対ブレイバーズ秘密兵器となる精鋭軍団の編成計画。
かつてゲルショッカーが開発したショッカーライダーを発展させた構想で、
スウォルツが作ったアナザーウォッチを人々に埋め込み、
多数のアナザーライダーを生み出して兵士として操るというもの。
現在、その素体となる人物の選考が進められており、
何人かの優秀な若者が候補としてリストアップされている。


■スポーツ省

近年、新設された日本の行政機関の一つ。
かつては文部科学省の外局としてスポーツ庁が置かれていたが、
スポーツの振興により一層力を入れるという政府の方針で庁から省へ格上げされた。
野球連盟やサッカー協会などの各種スポーツ団体を統轄し、
日本のスポーツの推進と強化を目的としている。

実はGショッカーの差し金で創設された機関で、
日本の優秀なスポーツ選手たちをGショッカーライダーとして選抜するため、
各種スポーツを総合的に管理する組織として設立された。
そのため例えばサッカー協会に対して日本代表の人選に口出しするなど、
横暴とも言うべき越権行為・現場介入が目立ち、
現場の選手やスタッフ、協会役員などからは煙たがられている。

日本のスポーツ界の強化プロジェクトという名目で、
U-18ニュージェネレーション育成計画を推進。
様々な種目のエリート選手を選抜して鍛え上げ、
Gショッカーライダーの素体に利用しようとしている。


■U-18ニュージェネレーション育成計画

アザディスタンで開催された太陽系オリンピックで、
日本はほとんどの種目で良い成績を残せず残念な結果に終わった。
この惨敗を受けてスポーツ省は新世代のスポーツ選手の育成に力を入れ、
特に18歳以下の高校生世代を中心に、
素質のある若い選手を組織的に育てていくプロジェクトを企画。
野球、サッカー、バスケットボール、陸上競技、格闘技など、
各種目の才能ある若者をリストアップして最先端のエリート教育を施し、
世界に通用する一流選手に育て上げようとしている。

サッカー選手と野球選手が一緒に合宿するなど、
種目の枠を超えたトレーニングや交流を図る斬新なやり方は評価が高い一方、
一部のエリートだけを集中して育てようという少数精鋭主義の育成方針には批判もある。

実はGショッカーの野望のために立ち上げられた計画で、
リストアップされたエリート選手たちはGショッカーライダーの変身者候補生。
Gショッカーの戦士となる優秀な若者をリストアップし、
運動能力を鍛えて伸ばした上でGショッカーライダーに変えて利用しようとしている。


○池内朋子(いけうち ともこ)

U-18女子サッカー日本代表チームの監督。27歳。
かつては女子サッカーの名選手だったが、
ゴジラの襲来で足に重傷を負ってしまい選手生命を断たれて若くして引退。
その後は指導者の道を歩み、現役では不完全燃焼に終わったサッカーへの情熱をぶつけ続けている。
監督としてはまだ若く、戦術家としては理論が浅いという批判もあるが、
選手と歳が近いためコミュニケーションが取りやすく、
理論よりも選手一人一人の個性を重視したサッカーで選手たちの信頼は厚い。

Gショッカーとは無関係の、純粋にサッカーに取り組んでいる人物。
U-18ニュージェネレーション育成計画の始動に伴ってスポーツ省の推薦で就任した。
若く経験もないので操り人形にしやすいだろうという考えから監督に選ばれたのだが、
就任するとすぐに選手たちの心を掴んで独自のチーム作りを始めたため、
Gショッカーとしては誤算で、理由をつけて解任することも検討されている。

129凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2019/09/17(火) 20:43:01
≪スウォルツの逆襲≫

***Gショッカー基地・無幻城***

次元の狭間――ポイントゼロに浮かぶ巨大なGショッカーの牙城・無幻城。
無数の悪がひしめき瘴気が渦巻くその城内に、新たな幹部が姿を見せた。

スウォルツ「偉大なるGショッカーの一員に加われましたことは身に余る栄誉。
 このスウォルツ、Gショッカーの全宇宙征服のため、
 心より忠誠を尽くして励みますことを、
 ここにお誓い申し上げます」

そう言って恭しく臣下の礼を取った男の名はスウォルツ。
時間改変を目論む未来人集団・タイムジャッカーのリーダーで、
アナザーウォッチの力で多数のアナザーライダーを作り出し、
仮面ライダージオウらと時空を超えた激闘を繰り広げた男である。

アポロガイスト「未来の優れたテクノロジーを持った貴殿の参陣を、
 我らGショッカーは大いに歓迎しよう。
 仮面ライダーの力を得られるウォッチとやらはそれか」
スウォルツ「はっ…」

箱に入った何十個ものアナザーウォッチを、
スウォルツはアポロガイストに見せた。
かつてジオウとの戦いの中で使ったものだけではない。
1号や2号を筆頭とする昭和ライダーや、
ナイト、ギャレン、アクセル、クローズなどといった脇役ライダーたちのウォッチまで、
スウォルツは新たに開発していたのである。

スウォルツ「全ライダーの力を宿した山ほどのアナザーウォッチ。
 これさえあれば仮面ライダーどもの力は全て我らのものです」
アポロガイスト「なるほど。
 ライダーをもってライダーを制す、というわけか」

スウォルツが差し出した大量のアナザーウォッチを、
アポロガイストは睨みつけるように目を細めてまじまじと見詰める。

アポロガイスト「全ライダーの力と言ったな?
 ではXライダーのウォッチもあるのかね」
スウォルツ「無論のこと。
 仮面ライダーXのアナザーウォッチはこれでございます」

歴代仮面ライダーの中でも特にアポロガイストの宿敵である、
仮面ライダーXの力を宿したアナザーウォッチ。
アポロガイストが興味を示したそれを、
スウォルツは箱から取り出した。

アポロガイスト「よし、試してみよう。戦闘工作員ナンバー006!」
GOD戦闘工作員「ギィーッ!」

配下の戦闘工作員の一人をアポロガイストが呼びつけると、
スウォルツはその胸にXのアナザーウォッチを埋め込んだ。
戦闘工作員の体が淀んだ黒い光に包まれ、
まるでXを怪物に改造したような禍々しい姿に変貌する。

アナザーX「グォォォォ〜!!」
スウォルツ「ご覧あれ。これが仮面ライダーXのアナザーライダー。
 名づけてアナザーXでございます」
アポロガイスト「ふむ…」

誕生したアナザーXの全身を眺め渡して、
アポロガイストは腕組みをしながら気難しげに考え込む。

アポロガイスト「ライフエナジーが格段に上がったのがよく分かる。
 確かにこれならば、あの神敬介ともいい勝負ができるかも知れんな」
スウォルツ「御意…」
アポロガイスト「だが仮面ライダーどもの真価、
 決して侮ってよいものではないぞ。
 奴らは不屈の闘志でいかなる苦難をも乗り越え、戦う度に強くなってゆく。
 Xライダーにせよ他のライダーにせよ、その魂があればこその強敵であり、
 単なるスペックの高さだけが本質ではないのだ。
 こうして力のみを盗作したところで、果たして奴らに勝てるかな」
スウォルツ「ライダーどもの底力が例えどれほどのものであろうと、
 我らGショッカーの敵ではありますまい」

オーマジオウを利用して全ての仮面ライダーの力を手に入れようと謀ったスウォルツだったが、
仮面ライダーの力=すなわち仮面ライダーの歴史は彼に扱い切れる程度の軽々しいものではなく、
スウォルツは言わば仮面ライダーという存在の壮大さに屈して敗れ去ったのである。
そんな屈辱的な事実は決して認めない…。
スウォルツの内心に、仮面ライダーへの恨みと憎しみがどす黒い炎となって燃えているのを、
アポロガイストは鋭敏に察した。

アポロガイスト「いずれにせよ、このアナザーウォッチを使った作戦を、
 近い内に実行に移すことになるだろう。
 せいぜい戦果に期待するぞ」
スウォルツ「心得ました。必ずや勝利を…」

130凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2019/09/17(火) 20:45:14
スウォルツを下がらせたアポロガイストは、
一人で立ち尽くしながら何事かを思案していた。
その時、彼の背後でトランプのカードが舞い、
透明のフードに頭を覆われた不気味な面相の怪人物が現れた。

ジェネラルシャドウ「フフフ……ハハハハハ…!
 いや面白い。実に愉快ですな、室長殿」
アポロガイスト「貴様か。何がそんなにおかしい」
ジェネラルシャドウ「己の野望のためならば何であろうと利用する、
 唯我独尊のエゴイストであるあの未来人が、
 忠誠を尽くしますなどと柄にもないことをしおらしく言う。
 そして室長殿も、奴の本心を鋭く見抜いておきながら、
 歓迎しようなどと能天気に喜んでいるような芝居をしておられる。
 どちらも千両役者ですな。これが愉快でなくて何でしょう」

楽しげに高笑いするジェネラルシャドウに対し、
アポロガイストは笑みを見せることもなく厳しい口調で答えた。

アポロガイスト「奴からすれば、
 我々Gショッカーも自分の野望のための駒の一つに過ぎぬと思っているだろう。
 それは最初から分かっていることだ。
 タイムジャッカーという組織や己の妹さえ使い捨てたかつての奴の所業、
 時空を超えた大帝国Gショッカーが知らぬはずがあるまい」
ジェネラルシャドウ「でしたら、なぜそのような奸臣をGショッカーにお迎えなさる?」
アポロガイスト「この俺にしてみれば、
 奴の方こそ我々の都合のいい駒でしかないということだ。
 奴が未来で造り出したという大量のアナザーウォッチは、
 確かにブレイバーズを倒す上では役立つ戦力となるからな」
ジェネラルシャドウ「ですがスウォルツは、
 そのアナザーライダーとやらを使って別のことを企んでいるでしょう」
アポロガイスト「そう上手く行くかどうか、
 せいぜい努力して試してみれば良いのだ。
 GODの殺人マシーンと呼ばれたこのアポロガイストを、
 容易く騙して利用などできるものか」
ジェネラルシャドウ「なるほど、狐と狸の化かし合いというわけですか。
 フフフ……それはなかなか見応えがありそうだ。
 では私は高見の見物、双方のお手並み拝見とさせていただこう。
 ――トランプ・フェイド!!」

トランプのカードをかざして白いマントを翻し、
ジェネラルシャドウは魔法のように姿を消した。

アポロガイスト「スウォルツといいシャドウといい、
 煮ても焼いても喰えない曲者ばかりよ。
 エンペラ星人の配下の異星人どもも地球に乗り込んできた今、
 秘密警察の仕事もまた一段と忙しくなりそうだな」

Gショッカーの世界征服の実現のため、
そして宿敵Xライダーの打倒のために執念を燃やすアポロガイストは、
専用の射撃訓練室に入って必殺のアポロマグナムを撃ち鳴らし、
恐るべき百発百中の腕前を更に磨こうと励むのであった。

131凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2019/09/17(火) 20:48:49
***スマートブレイン・本社ビル***

北崎「へぇ、ファイズやカイザやデルタになれるウォッチか…。
 未来にはそんな凄いアイテムがあるんだね」
スウォルツ「歴代の仮面ライダーの力は全て、
 このアナザーウォッチの中に収められております。
 変身者を選んでこれを体内に埋め込めば、
 その者はたちまち強力なアナザーライダーと化すのです」

スマートブレインの社長室に招かれたスウォルツは、
持参したアナザーウォッチの機能について村上峡児社長や幹部の北崎に説明していた。
手に取った仮面ライダーデルタのウォッチを掌の上で弄びながら、
北崎は珍しいオモチャをプレゼントされた子供のように無邪気に笑う。

村上「我がスマートブレイン製のベルトには変身できる者の条件があり、
 資格のない者が使えば命に関わる危険もありますが…。
 アナザーファイズやアナザーカイザになる上で、
 そのような条件というのは何かあるのですか?」
スウォルツ「いえ、特にそうした制限はありません。
 無論、変身者が優秀な戦士である方が、
 アナザーライダーの持つ戦闘力はより高くなるでしょうが…」
村上「なるほど。それは使い勝手がいいですね。
 さて、ならば誰を変身者に選びましょうか…」

アナザーウォッチを与える者の人選について考え込む村上だったが、
そこで北崎が何か面白いことを閃いたように声を発した。

北崎「デルタのウォッチの使用者は、僕に選ばせてくれないかな。
 ちょうど実験に打ってつけの人がいるんだ」
村上「いいでしょう。
 まあ、あなたなら誰を選ぶか、大体予想はつきますがね。
 私もよく知っているあの男でしょう?」
北崎「勿論。下の下…なあの人ですよ。社長さん」

しばらくして、眼鏡をかけた一人の青年が社長室に連れ込まれてきた。
琢磨逸郎。スマートブレインの幹部・ラッキークローバーの一人だったが、
オルフェノクではなく人間として生きる道を選び、戦いを捨てたはずの人物である。

村上「お久しぶりです。琢磨さん」
琢磨「な…何をするんですか!? 離して下さいよ! 
 僕はもう、悪事に加わるつもりはないんだと何度言ったら…」
北崎「面白いオモチャが手に入ったんだよ。琢磨くん。
 あのね、この時計みたいな道具を使えば、
 君もデルタになれるんだってさ」

復活したスマートブレインに強引に連れ戻され、
幽閉されていた琢磨に北崎はデルタのアナザーウォッチをかざして見せる。

琢磨「デ…デルタ…!?
 そんな…お願いです! やめて下さい北崎さん!
 僕はあの恐ろしいデルタになんて絶対に…」
北崎「おめでとう琢磨くん。
 今日から君は、仮面ライダーデルタだよ」
琢磨「ひぃっ! うわぁぁぁぁ!!」

トラウマを呼び覚まされて発狂寸前になっている琢磨の胸に、
北崎は冷酷な笑顔を浮かべながらアナザーウォッチを埋め込んだ。
琢磨の体が妖しく発光し、仮面ライダーデルタを怪物化させたような異形の姿に変わる。

アナザーデルタ「グォォォ〜ッ!!」
スウォルツ「Gショッカーの新たなる勇士、
 アナザーデルタの誕生ですな」
北崎「わぁ…。凄くいいね。
 これがデルタのアナザーライダーなんだ」

アナザーデルタは琢磨としての自我を失い、
まるで野獣のように咆え猛っている。
悪の戦士としては完全に戦意喪失していた琢磨だったが、
今は目の前の敵をひたすら叩き潰すだけの凶暴なバーサーカーである。

村上「素晴らしい。まさに上の上ですね。
 このアナザーデルタを使って、直ちに作戦を実行しましょう」
スウォルツ「お任せを。
 Gショッカーの勝利のため、アナザーデルタが必ずや貢献するでしょう」

アナザーデルタを連れて部屋から出て行ったスウォルツは、
閉められた扉の前で一瞬立ち止まり、隠していた邪心を露にして愉悦を浮かべた。

スウォルツ「(琢磨逸郎=センチピードオルフェノクか。
 我が野望のためにまず一つ、悪くはない駒が手に入ったかな…)」

132凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2019/10/02(水) 14:30:31
≪スポーツ編・野望の始動≫

桃太郎「日本のスポーツ界の更なる発展のため、
 新たにスポーツ省を設立する!」

剣桃太郎内閣の下、国会で賛成多数による議決がなされ、
日本の政府機関としてスポーツ省が新設されることとなった。
その名の通りスポーツを管轄するための組織で、
国際大会での日本の躍進、国内のプロスポーツ興行の盛り上げ、
学校教育における体育の授業の研究や改善、
更には運動の奨励と普及による国民一人一人の健康増進まで、
スポーツを通じた様々な役割を担っていく機関である。

桃太郎「スポーツ省を統轄する初代スポーツ大臣には、
 大和田重樹氏を任命する。
 ぜひ頑張っていただきたい」
大和田「日本を世界一のスポーツ大国に成長させるため、
 全力を尽くす所存であります! 押忍ッ!!」
土橋「ハハハ…。男塾出身の総理とも気が合いそうな、
 少々暑苦しそうなお方ですなあ」

スポーツ大臣に任命されたのは大和田重樹(おおわだ しげき)、50歳。
元はEP党から立候補して国会議員になったが、
当選後、政権与党である民自党に鞍替えして既に久しい。
趣味はジョギングとダンベル上げ、
大学時代はラグビー部員だったという筋金入りのスポーツマン議員で、
いかにも体育会系という雰囲気のマッチョな政治家である。

記者「日本をスポーツ大国にするために、
 具体的にはどのような施策を考えていますか?」
大和田「学校の勉強などもそうですが、
 スポーツの分野においても日本は昔から横並び主義に偏りすぎています。
 これは全体の質をそれなりに上げるには有効ですが、
 本当に優れた天才を伸ばすには向かないやり方でしょう。
 私としては才能のある選手たちを厳選してピックアップし、
 彼らに特別なエリート教育を施していくことが強化の早道だと考えます」

大和田が就任早々に提言したのは、
各競技の特に才能ある選手をスポーツ省がリストアップし、、
彼らに特別な育成プログラムを課して特別指導していくという制度である。
全体の均等な底上げを重視する日本という国ではなかなか馴染みのない、
選ばれた天才のためのエリート教育システムであった。

土橋「やり方には賛否両論あるでしょうが、
 ともかく国が本腰を入れてスポーツの発展に取り組むようになったのは、
 大変結構なことではなかろうかと思いますな」

内閣安全保障室長の土橋竜三はそう言って笑うが、
実はこの大和田こそ安全保障の観点からして大いに警戒すべき人物であるとは、
まだ彼は気づいていなかった…

ダロム「これで日本のスポーツ界も我らの手中に落ちた」
ビシュム「運動能力に優れた日本の若者たちを、
 新たに創設されたスポーツ省がGショッカーの士官候補生として選抜し、
 アナザーウォッチの力で悪の仮面ライダーに変えてしまう。
 まさに素晴らしい作戦ですわ」
バラオム「EP党を通じて日本政府に働きかけてきた成果が遂に実った。
 愚かな人間どもが健全で崇高なものだと信じているスポーツが、
 恐るべき害毒となって逆に人間社会を破滅に追い込むのだ!」

スポーツ省の誕生は、実はGショッカーの差し金だった。
EP党と大和田を操って日本政府を動かす役割を果たしてきた、
ゴルゴムの三神官は計画の成功に祝杯を上げる。

ダスマダー「既に世界各国のスポーツ界は我々Gショッカーに乗っ取られた状態にある。
 日本に関しては計画の進行に随分と遅れがあったが、
 ともかくこうして目的を達成できたことは褒めるとしよう」
バラオム「むうっ…!
 ダスマダーめ、我々の苦労も知らずに尊大な言い草を…」

スポーツの分野をGショッカーに侵食されているのは日本だけではなかった。
同様の計画は他の多くの国でも進められており、
今や世界中のスポーツ選手は密かにGショッカーの管理下に置かれていたのである。

ダロム「まあ良い。全てはGショッカーの栄光のためだ。
 野球を筆頭に数多くの競技が盛んな日本を制圧できたのは、
 計画の進展には大きな意味がある」
ビシュム「世界各地で行われる様々なスポーツの試合は、
 言わばアナザーライダー候補者たちの品評会。
 各大会の激闘を勝ち抜いた優秀な選手だけを厳選してウォッチを授け、
 トップアスリートの世界選抜チームによる、
 精鋭のGショッカーライダー軍団を編成するのです」

太陽系オリンピックが大盛況の内に幕を閉じ、
各国のスポーツ選手たちは次なる大会に向けて忙しなく動き出している。
それが恐るべき悪の野望の一部に組み込まれていることなど露ほども知らずに…

133凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2019/10/02(水) 14:33:02
***神奈川県・湘北高校***

赤木「リバウンドーッ!!」
桜木「おおっ!!」

インターハイで優勝候補筆頭の山王工業高校に勝利し、
歴史に残る大躍進を見せた湘北高校バスケットボール部。
主将の赤木剛憲が掲げた「全国制覇」という高い目標は残念ながら果たせなかったが、
その見事な戦いぶりは多くの人々の感動を呼んだ。

赤木「まだまだ動きにキレが足りん!
 インターハイを制するにはこの程度ではダメだ!」
桜木「おおっ! 分かってるぜゴリ!」

インターハイを終え、卒業する三年生の赤木らは、
来年こそ後輩たちがもっと上のステージへ勝ち抜いて行けるようにと、
残された時間を厳しい猛特訓に費やしていた。
目標はあくまでも全国制覇。
山王撃破という奇跡の番狂わせだけで燃え尽き、
次の試合にあっさりと敗れてしまったのはやはり悔いが残る。
いつまでも大金星の余韻に浸って気を緩めているような湘北ではないのである。

桜木「うおおおっ! 喰らえ! スラムダァーンク!!」
流川「させるか…!」

豪快にダンクシュートを炸裂させようとする桜木花道を流川楓が阻む。
インターハイ直後とは思えない気合の入ったハードな練習が、
夕暮れ時の体育館を熱気に包みながら続いていた。

   ◇    ◇    ◇

桜木「何っ! 海外チームとの試合だとっ!?」

練習終了後、湘北バスケ部の選手たちは顧問の安西光義監督から、
突然入った特殊な練習試合の予定について聞かされる。

安西「ホッホッホッ…。
 来日して箱根で強化合宿をするジュベスタンの高校選抜チームから、
 ぜひ我が校と手合わせしたいと申し出があったんです」
宮城「ジュベスタンって…どこ?」
赤木「バカモン!
 ウズベキスタンやカザフスタンなどと一緒に、
 ソ連から独立した中央アジアの国だろう。
 以前は紛争地帯だったが、最近では政情も徐々に安定してきていると聞く」

ジュベスタン共和国。
サッカーファンならば、数年前にワールドカップ予選で日本代表が対戦した相手として、
その激闘が記憶に残っている人も多いかも知れない。
ソ連崩壊による独立後、勃発した内戦のためにしばらく国内が混乱していたが、
今は動乱が終結してひとまずの平和が戻っている。

安西「血みどろの民族紛争がようやく終わって、
 若者たちがスポーツに取り組める環境が少しずつ整いつつあるようです。
 特に人気の競技はサッカーですが、バスケットもソヴィエト時代から強く、
 高校生の選抜チームともなれば相当の実力者揃いですね」
三井「そいつらが、俺たちと試合をしたいと?」
安西「神奈川県代表としてインターハイに出場し、
 優勝候補の山王をも破ったということで、
 この県では一番の実力だろうと、
 我が湘北を腕試しの相手に所望したようですよ」
赤木「………」

インターハイで見せた湘北の活躍は、今や日本国外からも注目されている。
以前には全く考えられなかったような展開に、赤木は思わず息を呑んだ。

桜木「フッハッハ! なるほど。
 ジュベベンスタンだか何だか知らないが、
 インターハイで大活躍したこの天才バスケットマン桜木花道に、
 勝負を挑んでくるとはいい度胸だ。
 いっちょボコボコに叩きのめして、
 実力差をたっぷり教え込んでやろうじゃないか!」
流川「ドアホウ…」
桜木「何ぃーっ流川! ドアホウとは何だてめえ」
宮城「やーめーろっての」

外国のチームとの対外試合というのは滅多にない貴重な機会である。
日本の高校バスケとは選手のタイプやチームのスタイルが一味も二味も違うはずで、
国内の高校同士の試合にはない特別な刺激が得られることだろう。

赤木「分かりました、安西先生。
 来年以降に向けて後輩たちに経験値を積ませるためにも、
 またとないこの機会にぜひ全力でぶつかっていきたいと思います」
安西「ホッホッホッ…。
 もうすぐ卒業する赤木君たちにとっても、
 ジュベスタンとの交流戦は良い思い出となるんじゃないでしょうか」

134凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2019/10/02(水) 14:36:47
こうしてやって来た試合の日。
湘北高校の体育館に、ジュベスタン高校選抜チームが姿を見せた。

晴子「あっ、セルくん! 久しぶり〜!」
セルゲイ「やあハルコさん。元気だったかい?」

ジュベスタンのパワーフォワード、セルゲイ・フィリペスク選手(*オリジナルキャラ)が、
妹の赤木晴子と親しげに日本語で挨拶しているのを見て赤木は驚く。

赤木「晴子、知り合いか」
晴子「うん。セルくんは小学校のクラスメイト。
 内戦で国を追われて、家族で日本に亡命してうちの近所に住んでたのよ。
 内戦が終わってジュベスタンに帰っちゃったから、
 会うのは五年ぶりかな」
三井「なるほど。それで日本語も話せるわけか」
セルゲイ「少しだけね。
 日本ではハルコさんにとてもお世話になってました」

幼少の頃に内戦で故郷の町が壊滅し、
難民となって日本へ逃れていたセルゲイは、
慣れない異国での生活で晴子に色々と親切に助けてもらい、
とても仲良くなっていたのであった。

桜木「ぐぬ…! つまり晴子さんの元カレか貴様!」
セルゲイ「ボーイフレンド?
 ノーノー! 違うよ」
晴子「お互いまだ小学生だったんだから、
 セルくんとはそんなんじゃないって〜」
宮城「しかしセルなんて言うと、
 ミスターサタンに倒されたあの怪物の方が思い浮かんじまうな…」

なかなかハンサムな顔立ちでもあるセルゲイと晴子の過去を誤解して、
勝手に対抗心を燃やす桜木であった。

安西「フィリペスク君はジュベスタンの高校生でもトップクラスの逸材。
 将来はジュベスタン代表を背負うエースになると言われている天才です。
 見ての通り、技術だけでなく体格も優れていてとてもパワフルだ」
三井「ロシア系の血が入ってるからなのか、
 ジュベスタンの選手はやたらガタイのいい奴ばかりだな…」

三井寿が受けた印象通り、元々はアジアの国でありながらも、
ソ連時代にスラヴ化が進んだジュベスタン人の選手たちは、
まるでレスラーかアメフト選手のように体格が良く背も高い。
バスケットボールでは、小柄な日本人が苦戦を強いられてしまう身体的特徴である。

赤木「ジュベスタン高校選抜は来日前に韓国でもキャンプを張り、
 ソウルの強豪校に二連勝して日本に乗り込んできた精鋭だ。
 ここで活躍すればプロへの道が開けるということで、
 各自アピールに必死だろう。
 親善試合という名目だが、気を抜いてかかると大火傷するぞ」
安西「内戦でどん底にまで落とされた貧しい国で、
 バスケ一本でのし上がって行こうという必死の熱意が彼らにはあります。
 彼らの熾烈なハングリー精神に負けないよう、
 こちらもインターハイ並みの真剣勝負のつもりでやって下さい」

135凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2019/10/02(水) 14:40:56
かくして、湘北高校VSジュベスタン高校選抜の試合が始まった。
安西監督が語った通り、長年の内戦で国土が荒廃したジュベスタンでは、
趣味や青春の一ページを刻むためなどではなく、
悲惨な貧困から這い上がるためにバスケを極めてプロを目指そうという若者が多い。
この日本遠征も彼らにとっては生き残りを賭けた競争の場であり、
どの選手も意気込みは凄まじいものがあった。

三井「チッ…! 思った通り、当たりが激しいな」
宮城「面白いじゃん。ワクワクしてくるぜ」

予想通り、試合は序盤からフレンドリーマッチとは思えない激しさとなった。
三井が得意のスリーポイントシュートを狙おうとするが、
ジュベスタンの選手は猛烈なプレッシャーをかけてそれを阻み、
簡単には打たせてくれない。
やむなく三井が横へパスを出すと、今度は流川がドリブル突破を図る。

流川「っ…!」

スピードあふれるドリブルで相手の突進をかわし、鮮やかにシュートを決める流川。
まずは湘北が先制点を取ったが、ジュベスタンもすぐさま反撃に転じ、
湘北のゴール前に勢いよく殺到する。

セルゲイ「もらった!」
桜木「ぬうっ! リバウンド王桜木を舐めるなぁっ!」

遠距離からのシュートが外れて落下したボールを、
桜木とセルゲイが奪い合って激突する。
リバウンドの競り合いには無類の強さを誇る桜木だが、
セルゲイも屈強な肉体でそれを跳ねのけてダンクを決めようとする。

ダスマダー「セルゲイ・フィリペスクは、
 ジュベスタンの若きスポーツ選手の中でも最高傑作だと、
 現地のGショッカー党員から報告が送られてきている。
 まだまだ物足りない点はいくつかあるが、
 ジュベスタンのスポーツ省が用意した今後の育成プログラムが順調に進めば、
 そうした課題もやがて解消されるだろう」
スウォルツ「彼にはどのアナザーウォッチを授けましょうか。
 ストロンガーがいいか、それともレンゲル、いやフォーゼにすべきか…」

取り出したアナザーウォッチを掌で弄びながら、
ダスマダー大佐とスウォルツは両チームの選手たちを値踏みするように、
スクリーンに映し出された試合の様子を眺めている。

ビシュム「対する湘北高校の選手たちも、
 そのフィリペスクと互角以上に渡り合っており、
 なかなかの実力と言うべきでしょう。
 主将の赤木剛憲、また桜木花道というあの赤い坊主頭の青年は、
 特に日本人離れしたパワーがあります」

Gショッカーはセルゲイにアナザーライダーの変身者として目星をつけ、
更に湘北高校の選手たちまでも彼の仲間のアナザーライダーとして物色していた。
そんな恐ろしい陰謀など知る由もなく、試合は接戦となり白熱する。

赤木「ウホォッ!!」
桜木「おおっ! ゴリラダンク!」

セルゲイの必死のディフェンスを押しのけ、
ゴールを破壊するかと思うほどの強烈なダンクで得点を重ねる赤木。
激しい点の取り合いとなった一進一退の好ゲームも、
Gショッカーにとってはアナザーライダー候補たちのオーディションの場に過ぎない。
果たして、この若きバスケットマンたちの運命や如何に…!?

136ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2019/10/13(日) 20:34:15
《リー・ケフレンの最強獣戦士計画》

光の国の長い歴史の中で、最初に闇に堕ちたウルトラマンーウルトラマンベリアル。
息子であるウルトラマンジードとの戦いで、レイブラッドの怨念は消え去り、肉体は喪失。
その魂は異空間に永遠に閉じ込められたのだが、その因子は今も各宇宙に残っており、
ETFなどで利用しようという動きがあった。

リー・ケフレン「宇宙を守護する光の国のウルトラマンの中で、初めて闇に堕ちたという
 ウルトラマンベリアルの因子...この因子を手に入れる事が出来れば、私の思い描く
 最強の獣戦士にウルトラマンの力を宿す事が出来る筈だ。必ず、入手せよ!」
レー・ワンダ「ハッ!お任せ下さい。必ず入手してみせます!」

ベリアル因子の存在を知った実験改造帝国の大博士リー・ケフレンは最強の獣戦士を創り出すべく、
ベリアル因子の入手をレー・ワンダに命じる。そしてリー・ケフレンはより最強の獣戦士を
創り出すべく、レー・ネフェルやレー・ガルスらに以下の事を命じた。

リー・ケフレン「ネフェル、ガルス。貴様達には、国連G対策センターに保管されているという
 怪獣の王...ゴジラのG細胞を入手せよ」
ネフェル「ハッ!お任せを」
ガルス「ウゥ...」

リー・ケフレンに命じられ、メスの幹部達は動き出す。そんな中、リー・ケフレンは
あともう一つ、何らかの要素を組み入れる必要があると思案する。

リー・ケフレン「...やはり、最強の獣戦士を創り出すのであれば、彼の者の不可欠か...」

モニターで宇宙各地のあらゆる生物の映像を見ていたリー・ケフレンはモニターに映った
1人の人物を見る。その人物の名はブロリー。孫悟空、ベジータに続くサイヤ人の生き残りで、
普段は争いを好まない温厚な性格なれど、その戦闘能力は悟空をも超える程の強さを持っているのだが、
彼は現在、何十年も過ごしてきた小惑星バンパで、仲間のレモとチライと共に静かに暮らしていた。

リー・ケフレン「孫悟空をも凌ぐ、その戦闘能力...貴様の遺伝子貰い受けるぞ!」

最強の獣戦士を産み出すべく、リー・ケフレンはブロリーが映るモニターをじっと見つめるのであった。
果たしてリー・ケフレンの野望は実現するのであろうか。

137ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2019/10/17(木) 12:46:38
【格闘大会編(仮)のストーリー・設定案】

■あらすじ
 Gショッカーに協力する香港のメディア王・ヤンはかつて行った格闘技大会を再び開催。
 その目的は優れた格闘家をGショッカーに忠実な怪人にする為だが、以前開催した時の様に
 格闘家達から気を吸収して、最強の存在となり世紀王候補に名乗り上げる事を真の目的としている。
 様々な理由から、多くの格闘家達が大会に集まる。

■乾坤一擲武術大会(仮)
 香港のメディア王・ヤンが開催する格闘技大会。以前はゲキレンジャーをはじめ、
 世界中から優れた格闘家は強制的に転送する形で集めていたが、今回はより多くの
 格闘家を集めようと、世界中に広く宣伝し参加者を集めている。なお、
  
 <規定>
 ■参加条件に特に規定が無く、年齢・性別・種族は問わない。また犯罪者・怪人であろうと
  大会中は治外法権として逮捕はされない。

 ■武器や超能力といった特殊能力の使用あり。  
 
 ■優勝者には賞金1000万ゼニーが与えられる。(※)ゼニーは『ドラゴンボール』での通貨

○天野将真(あまの しょうま)

プロボクサーを目指している青年。年齢21歳。
ダイレンジャーの1人、テンマレンジャー/将児が開いたボクシングジムに属している。
かつての将児同様、元々暴走族で喧嘩に明け暮れていたが、将児と出会った事で更生。
恩人である将児の為にも、プロボクサーとなり世界タイトルを取る事を目標としている。
母親が難病に罹り、高額な手術代を稼ごうと、ヤンが主催する格闘技大会の話を聞き、
参加を決意する。リュウレンジャー/亮が作った餃子が好物。

【台詞】「将児さん、おはようございます!」
    「お袋...手術代、絶対手に入れるから待っていてくれよ」

138凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2019/10/19(土) 15:29:22
>>137
格闘大会編(仮)・オリジナルキャラクター案


〇リアード・ハッジ

サラジア共和国の国営スポーツセンターで育成されてきた空手家。21歳。
「ミスターサタンのような世界的に影響力のあるスター選手をサラジアから輩出し、
サラジアの広告塔として利用する」というアフマド・アルハザード副大統領の計画の下、
幼い頃から世界チャンピオンとなるべく厳しい訓練を受けて鍛えられてきた。
ハンサムな顔立ちで女性ファンも多く、饒舌でメディア受けのいいタレント性を持っているが、
実は素朴な人柄で、芸能人のような真似はせずにもっとストイックに空手の道に打ち込みたいと願っている。
難病の母親のためにという純粋な思いで必死に戦っている天野将真の姿を見て心を打たれ、
格闘家としての自分のあり方を次第に考え直すようになっていく。

【台詞】
「厳しい戦いになると思いますが、愛する祖国サラジアのために、
 そして応援してくれる世界中のファンの皆さんのために頑張りたいと思います!」
「アルハザード閣下は喜んで下さったが、自分としてはまだまだダメだ…。
 こんなアイドルの真似事ばかりやってるようじゃ、
 真の空手道を極めることなんてできないのかも知れない…」

139凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2019/10/26(土) 17:23:19
≪ブレイバーズ大混乱!? 桜貝が奏でる狂想曲≫

***宇宙・地球軌道上***

宇宙世紀と呼ばれる時代。
今や人類は母なる惑星・地球を飛び出し、
広大な宇宙を開拓しようとしていた。
地球の周囲には無数のスペースコロニーが浮遊し、
スペースノイドと呼ばれる大勢の宇宙移民がそこで暮らしている。

エクセラー「地球を征服するにあたって、
 星の周りを取り囲むように浮かんでいる大量の人工物が目障りです。
 まずはこれらのコロニーを全て破壊し、地球を丸裸にしてしまいましょう」

地球侵略を企むETFのチブル星人エクセラーは、
彼らが宇宙と地球を行き来するのに邪魔となるスペースコロニーを殲滅すべく、
恐るべき怪獣を送り込んで攻撃を開始した。

ブラックドーム「キャォーッ!!」
ブラックテリナ「キェェーッ!!」

暗黒の惑星ブラックスターから飛来した、二機の円盤生物。
地球のカブトガニのような形態をしたブラックドームと、
二枚貝に似た姿のブラックテリナが突如出現し、
地球の大気圏外を飛び回りながら破壊活動を行なう。

ブラックドーム「キャォーッ!!」
ブラックテリナ「キェェーッ!!」

ブラックドームは口からペプシン溶解泡を吐き出す技・バブルバーンで、
ネオドイツのスペースコロニーを溶かして大被害を与える。
ブラックテリナは口から超高熱の火花を噴く技・ファイヤーレインで、
ネオメキシコのスペースコロニーを焼き払って火災を発生させた。

エクセラー「次のターゲットはネオジャパンです。
 二機の同時攻撃で徹底的に空爆し、
 コロニーを完全に破壊して宇宙の塵に変えてしまいなさい!」

エクセラーの指令を受けたブラックドームとブラックテリナが合流し、
揃ってネオジャパンのスペースコロニーに急接近する。
だがその時、地球から猛スピードで飛んで来た一機の巨大ロボットが行く手を阻んだ。

エクセラー「あれは…モゲラ!?」

ブレイバーズが新たに建造した、全高120メートルのロボット兵器。
Mobile Operation Godzilla Expert Robot Aero-type(対ゴジラ作戦用飛行型機動ロボット)
=MOGERA(モゲラ)。
地球上のみならず宇宙での戦闘をも可能とする銀色の巨大戦闘マシーンが、
スペースコロニーを危機から救うべく駆けつけたのである。

新城「乗り心地はどうだい? 恐竜坊や。
 メカゴジラとは随分違うだろ」
青木「その呼び方、いい加減やめて下さいよ。新城さん。
 いや〜それにしても、宇宙から見る星空の眺めは絶景だな〜。
 まるで夢の世界にいるみたいです」
新城「プテラノドンでもここまでは来れないぜ。
 さてと、あの不気味なUFOの化け物相手に、
 一丁インベーダーゲームと行くか」
青木「了解。全速前進!」

Gフォースの隊員である新城功二と青木一馬が操縦するモゲラは、
マッハ44という凄まじい速度で宇宙空間の闇を突き抜け、
猛然と円盤生物の元へ向かってゆく。

エクセラー「ブレイバーズが邪魔をしに現れたようですね。
 飛んで火に入る夏の虫とはこのことです。
 ブラックドーム! ブラックテリナ!
 地球人の幼稚なテクノロジーで造られたあのオモチャを撃墜してやりなさい」

ネオジャパンのスペースコロニーに迫っていた二機の円盤生物が方向転換し、
モゲラを迎撃するため唸りを上げて襲いかかる。

青木「プラズマレーザービーム、発射!」
ブラックドーム「キェェーッ!!」

モゲラの両眼から放たれたレーザー光線がブラックドームに命中!
ブラックドームも負けじとファイヤーレインを撃ち返し、
両者は一発ずつ相手の攻撃を受けながら高速ですれ違う。

新城「喰らえ、貝の化け物め!」

素早く旋回しながらモゲラが連射するプラズマレーザービームはブラックテリナにも炸裂し、
貝殻のような甲羅に爆発が起こる。

エクセラー「飛行速度ではモゲラの方が上ですか…。
 下等な地球人が造った兵器にしては上出来です。
 仕方ありません。コロニーに舞台を移して地上戦としましょう」

戦況不利と判断したエクセラーは円盤生物を一旦退却させ、
ネオジャパンのスペースコロニー内部へ逃げ込ませた。

青木「しまった! コロニーに入られた」
新城「すぐに追うぞ!」

逃げるブラックドームとブラックテリナを追って、
モゲラもスペースコロニーへと降下する。

140凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2019/10/26(土) 17:25:08
***ネオジャパン・スペースコロニー***

ブラックドームとブラックテリナはスペースコロニーの外壁を突き破り、
多数のネオジャパン市民が暮らす都市の上に舞い降りた。
突然の巨大怪獣の襲来に人々がパニックを起こして逃げ惑う中、
続いてコロニー内へ突入してきたモゲラも、
市民と円盤生物との間に立ち塞がるようにして着地する。

青木「後ろに建っているのは、
 このコロニーに酸素を送り出しているエアーコントロールタワーですね」
新城「あれを破壊されちゃあコロニー中の市民が窒息死だ。
 よし、全力で守るぞ!」

街の中心に建つ酸素供給施設をもし破壊されれば、
たちまちコロニー内は酸欠状態となり市民は全滅してしまう。
モゲラは背後にそびえるエアーコントロールタワーを守るため、
直立不動の体勢で二体の円盤生物を迎え撃つ構えを見せた。

エクセラー「そのポジショニングでは、
 こちらの攻撃を避けるわけには行きませんね。
 正義のヒーローらしい愚かな自殺行為というものです。
 ブラックドーム、ブラックテリナ、やってしまいなさい!」
ブラックテリナ「キェェーッ!」

ブラックテリナが口からファイヤーレインを勢いよく噴射する。
回避することが許されないモゲラは灼熱の火の雨を正面から浴び、
装甲を焼かれて胸から白煙を噴いた。

新城「くっ…このままじゃバーベキューになっちまうな」

人工ダイヤモンドミラーコーティングで覆われたモゲラのボディも、
ファイヤーレインの熱でダメージを受ける。
間髪入れずブラックドームが突撃し、モゲラに体当たりを浴びせた。

青木「うわぁっ!」

ブラックドームの両手のハサミがモゲラの両腕を挟む。
モゲラの左右の手首にブラックドームのハサミが喰い込み、
裂傷ができて内部のメカニックが破壊され火花が上がった。

青木「こっちも、飛び切り痛いのをブチ込んでやりますよ!」

青木がボタンを押すと、モゲラの口に生えた鋭いドリルが高速回転を始める。
大きく首を振って頭部を前へと押し出したモゲラは、
ブラックドームの甲羅に回転ドリルをぐさりと突き刺した。

ブラックドーム「キャォーッ!!」

地球の甲殻類を思わせるブラックドームの頑丈な甲羅も、
モゲラのクラッシャードリルには耐えられず大穴を開けられる。
体内のペプシン溶解泡が傷口から噴き出し、
ブラックドームは自らの毒泡を体中に浴びて苦しみ始めた。

新城「仕上げに一発、お見舞いしてやるか!」
青木「了解。プラズマメーサービーム砲、セットオン!」

悲鳴を上げてもがくブラックドームに止めを刺すべく、
モゲラの腹部からプラズマメーサービームの砲塔がせり出し、
エネルギーがチャージされて青白い光が灯る。

青木「プラズマメーサービーム、発射!!」
ブラックドーム「ギェェーッ!!」

ハサミで両腕を挟んだままがっぷりと組みついているブラックドームに、
モゲラは至近距離から必殺の主砲を撃ち込んだ。
プラズマメーサービームの直撃を受けたブラックドームは爆発しながら吹き飛び、
背後のビルディングに叩きつけられる。

新城「ヘッ、ざまあ見ろ!」

ビルディングごと炎上し爆破四散するブラックドーム。
かつてウルトラマンレオを苦しめた凶悪な宇宙怪獣も、
人類の超科学が生み出したモゲラの前に敢えなく砕け散ったのであった。

エクセラー「どうやらこれまでのようですね…。
 二機とも大破となれば今後の作戦に支障が出てしまいます。
 ブラックテリナ、撤退しなさい!」

エクセラーが上空に作り出したワームホールに飛び込み、
ブラックテリナはその場から姿を消した。
内部の都市に被害を出しながらも、
ネオジャパンのスペースコロニーはこうして守られたのである。

新城「よし、地球に帰還するぞ。飛べそうか?」
青木「動力系統がさっきの熱でやられてますが、何とか」

青木がスロットルを引いてジェットエンジンをブーストさせ、
傷ついたモゲラをどうにか離陸させる。

エクセラー「戦闘では負けてしまいましたが、
 作戦としてはこれでOKです。楽しいカーニバルはこれからですよ…」
テリナQ「………」

敗北を認めながらも満足げにほくそ笑むエクセラー。
地球へ向けて飛び立ったモゲラの焼け焦げた装甲の上に、
掌に乗るほどの小さな桜貝のような生物が付着していたことには、
気付く者はいなかった…。

141凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2019/10/26(土) 17:49:41
申し訳ない。人名を間違えていました。

×新城功二
○結城晃

『ゴジラVSスペースゴジラ』の主人公ではなく
バース島にいたあの破天荒な隊員の方です。

142凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2019/11/05(火) 18:17:46
≪恐怖の拐忍一族!≫

***ウルグアイ・モンテビデオ***

宮本「た…助けてくれ〜っ!」

深夜。ウルグアイの首都・モンテビデオの繁華街の暗い裏小路を、
悲鳴を上げながら逃げ回っている一人の男がいた。

宮本「私を追っているのは一体誰なんだ…!?
 まさか、あのアポロガイストが私の居場所を嗅ぎつけて…?」

宮本博士。かつて悪の組織・GOD機関に属していた科学者で、
川上博士と共にアポロガイストの再生手術を執刀した人物である。
だが彼はそのアポロガイストに用済みとばかりに射殺されてしまい、
突然の敢えない最期を迎えたのであった。

宮本「せっかく生き返ったのに、
 こんな所で死んでたまるか…!」

黄泉がえった宮本博士はもはや悪事のために己の頭脳を使おうという意志もなく、
Gショッカーから裏切り者として追討される恐怖に怯えながら、
遠く地球の裏側の南米に亡命してひっそりと余生を送っていた。
だが、そんな彼をつけ狙う影が迫っていたのである。

???「オホホホホ! 宮本博士。
 このウルグアイにお住まいになっていれば、
 我ら拐忍一族の噂を一度くらいはお聞きになったことがあるはずよ」
宮本「か、拐忍一族!?
 まさか…南米のどんなマフィアよりも恐ろしいという、
 忍術を使う凶悪な誘拐魔の集団か!」
???「その通り。そこまでご存じなら、
 もはや逃げられないということもお分かりのはずね。
 拐忍は狙った獲物は絶対に逃がさないわ!」

拐忍(かいにん)一族。
アルゼンチンを拠点として南米各地で暗躍している、
忍法を用いる人攫いの名手たちの忍者集団である。
ショッカー南米支部の怪人や戦闘員となる改造人間の、
素体となる人物の収集を主に請け負っているのもこの組織と言われ、
要は誘拐ビジネスを生業とする犯罪結社の一派とされているのだが、
その実態には謎が多い。

バレンシア「我こそは拐忍バレンシア!
 宮本博士、捕らえたわ!」
宮本「うわぁ〜っ!」

バレンシアと名乗った拐忍一族の女忍者は、
手に持った伸縮自在の電磁鞭で宮本博士を絡め取り、
そのまま縛り上げて攫って行ってしまった。

143凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2019/11/05(火) 18:20:08
***オーブ連合首長国・ヤラファス島***

ソロモン諸島に浮かぶオーブ連合首長国の本島・ヤラファス島。
その郊外に建つ一軒のアンティークな南国風の木造住宅は、
それまで空き家になっていた古い家屋を、
ある二人の科学者が買い取って住むようになったものである。

ショージ「よし、完成だ!」
チナツ「こっちもできたわ!」

屋根裏部屋を改装して作られた研究室に籠もって、
人工知能(AI)のチップを徹夜で製作していた二人の科学者は、何とまだ子供。
チナツ・リベイロとショージ・リベイロは、
14歳の中学生と11歳の小学生の姉弟であった。

チナツ「ロボットにも心の温かみを持たせる、
 新タイプの良心回路と」
ショージ「ロボットの咄嗟の判断力を高める、
 最新式の戦闘回路!」
チナツ「この二つが合わされば、
 今まで以上に凄い正義のヒーローロボットができるわね!」

チナツとショージがそれぞれ開発したのは、
ロボットの考えを司る電子頭脳の回路である。
高度に複雑な思考をし、人と変わらぬ心を持ったロボットは、
これまでにも数多く製造されているが、
二人は独自の発想から、今までとは一味違ったシステムで新AIを設計し、
ロボット工学の更なる新境地を開いたのであった。

ショージ「なあ姉ちゃん。
 これで天国の父さんと母さんも喜んでくれるかなあ…」
チナツ「そうね。コーディネイターとして生まれたからには、
 自分の力をどんどん発揮して世の中の役に立ってほしいって、
 パパは言ってたもんね…」

チナツとショージは、南米の小国フェルコーナ出身の日系人で、
二人とも遺伝子調整によって生まれたコーディネイターである。
姉弟で髪や瞳の色などの外見が全く違うのも、
この歳で既に大人の一流科学者も顔負けの高い知能を持っているのも、
遺伝子をそのように人為的に操作されたからという面が大きい。
だが、ロゴス派の国家であるフェルコーナではコーディネイターは迫害されてしまい、
幼くして両親を失った二人はコーディネイターを受け入れているオーブへ亡命。
今はオーブ政府に科学者としての才能を認められて国の保護を受けながら、
ここで様々な研究に打ち込んでいる。

ショージ「でもやっぱり難しいよな。
 一応形にはなったけど、正直まだ課題はあるし…」
チナツ「いきなり完璧にはできないのは仕方ないわ。
 一度スミス博士に見てもらって、
 もっと良くするにはどうしたらいいかご指南をいただきましょう」

二人の師匠は、アメリカ人の天才科学者で、
日本の戸隠流忍者とも以前から交流のあるスミス博士。
いくら先天的な素質があってもまだ子供で学ぶべきことの多い二人は、
科学界の大御所であるスミスから色々な教えを受けながら成長しているのである。

スミス「やあチナツ、ショージ。
 前に言っていた新回路がもう完成したのかい?」
チナツ「ええ。でもまだ足りない点がいくつかあって、
 博士に教えていただきたいと思いまして」
ショージ「近々、また会いに行ってもいいですか?」
スミス「OK。私は今、学会でベルギーのブリュッセルにいるんだが、
 学会が終われば予定は空くからね。
 君たちもベルギーまで来れるかな?」
チナツ「はい! すぐ行きます」

TV画面を使ったビデオチャットでスミス博士とやり取りしたチナツとショージは、
完成したばかりの新回路を持ってベルギーへ向かうことにした。

アナウンサー「次のニュースです。
 太平洋戦争で撃沈された旧日本軍の軍艦・丹波が、
 フィリピン沖の海底で発見されました」

スミスとの通話を切って通常の放送に替わったTVでは、
発見された日本海軍の軍艦が陸に引き揚げられる様子が生中継されている。
日系の移民が多いオーブでは、こうした日本関連の報道も少なくない。

リポーター「ご覧いただけますでしょうか。
 丹波は一部が砲撃で破損していますが保存状態は極めて良く…きゃっ!?」
ショージ「な…何だ!?」
チナツ「どうしたのかしら?」

女性リポーターの突然の悲鳴と共に、
急に画面が暗転して中継が途切れてしまった。

144凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2019/11/05(火) 18:22:42
チナツ「何があったのかな…?」

TV中継の乱れに驚くチナツとショージ。
その時、突然TVの電源が落ち、
部屋の中が急に暗闇に包まれたかと思うと、
どこからか不気味な女性の高笑いが聞こえてきた。

???「オホホホホ!
 今の戦艦に一体何があったかは、
 もうすぐ自分たちの目で確かめることになるわ」
ショージ「だ…誰だ!」

暗闇の中で、赤い紐状の光がしなり、
チナツとショージの体に巻きついた。
次の瞬間、電流が走って痺れ、二人は敢えなく気絶してしまう。

バレンシア「フェルコーナ生まれの天才コーディネイター…。
 見かけからはそれほど理知的な印象は受けない、
 歳相応の子供という感じだけれど、
 クライアントがお求めの獲物に間違いないわね。
 連れて行きなさい!」
下忍「ははっ!」

電磁鞭に絡め取られた二人が意識を失ったのを確認した拐忍バレンシアは、
配下の拐忍一族の忍者たちに二人を担がせ、
その場から拉致して行ってしまった。


***太平洋・フィリピン沖***

ショージ「ううっ…」
チナツ「ここはどこ…?」

気がつくと、二人は大きな船の甲板の上で、
手足を縄で縛られた状態で寝かせられていた。
船は沖合を航行中らしく、周囲は広い海原ばかりで陸地は見えない。

バレンシア「お目覚めのようね、坊やとお嬢ちゃん」
ガメッシュ「寝ている暇はない。
 我ら鉄忍一族の野望のために働いてもらうぞ!」
宮本「………」

二人の前に立っていたのは、拐忍バレンシアと鉄忍ガメッシュ。
そしてモンテビデオで拉致された宮本博士であった。

バレンシア「自分の目で見ることになると言ったわよね。
 この船はさっきあなたたちがTVで見ていた戦艦・丹波よ」
ショージ「ええっ!?」
ガメッシュ「丹波は第二次大戦時代の軍艦にしては高性能で、
 その上保存状態も良かったのでな。
 我ら鉄忍一族が頂戴し、改修して兵器として使うことにしたのだ」
チナツ「TVクルーの人たちはどうしたの?」
ガメッシュ「あの撮影していた連中か?
 邪魔だったので斬り捨てさせてもらったわ」
ショージ「何だって…!」

科学を利用して世界征服を企むドイツの鉄忍一族は、
発見された丹波を強奪して宮本博士に改造させ、
最強の軍艦に生まれ変わらせて自分たちの兵器にするつもりであった。

ガメッシュ「既に宮本博士の協力により、
 丹波は全ての大砲を数十倍の破壊力にアップさせ、
 航行能力も各段に上げている。
 進化した現代の戦艦とも、今の丹波なら互角以上に戦える!」

145凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2019/11/05(火) 18:24:44
宮本「私はもうできる限りのことをした。
 そろそろ解放してはくれないだろうか」
ガメッシュ「ならん!
 丹波の性能をもっと高めなければブレイバーズには勝てんのだ。
 その作業が済む前に逃げ出せば、
 貴様の居場所をGOD秘密警察に教えるぞ!」
宮本「そ、それだけはやめてくれ…!」

ガメッシュに脅迫された宮本博士は、
既に丹波を恐るべき現代兵器に改造してしまっていた。
だが、ガメッシュとしてはそれだけではまだ物足りなかったのである。

ガメッシュ「バレンシア殿にお前たちを誘拐してもらったのは他でもない。
 お前たちが発明した戦闘回路をこの丹波に組み込み、
 丹波を意志を持った軍艦怪獣アイアンロックスに生まれ変わらせるのだ」
ショージ「そんな…! 
 俺はお前たちなんかが悪さをするために、
 その戦闘回路を造ったんじゃないんだぞ!」
チナツ「それに、その戦闘回路は私が造った良心回路とワンセットよ。
 戦闘回路だけなら、アイアンロックスは自制を知らない、
 ただの恐ろしい破壊マシーンになっちゃうわ!」
ガメッシュ「それでいいのだ。
 破壊を自制する良心など邪魔なだけよ。
 ブレイバーズを壊滅させ、世界中の都市を火の海にすることだけが、
 アイアンロックスに与えられた使命なのだ!」

ショージが気絶している間に奪われてしまっていた戦闘回路のチップを、
ガメッシュは掌で弄びながら冷徹に笑う。

ガメッシュ「さあ行け、アイアンロックス!
 手始めに日本を襲い、東京を焼け野原に変えるのだ!」
アイアンロックス「破壊…! 破壊…!」

人工知能をセットされて意志を持った丹波は軍艦怪獣アイアンロックスと化し、
東京を目指して太平洋を猛スピードで北上し始めた。

バレンシア「さて、取引はこれで無事完了ね。
 事前の契約通り、報酬をいただきたいのだけれど」
ガメッシュ「…ぬ? 何のことかな。
 もうすぐあの世へ旅立つ者に、金などいくらあっても無意味だろうに」
バレンシア「…それはどういう意味かしら?」
ガメッシュ「言わなくても分かるだろう。こういう意味だ!」

バレンシアと配下の拐忍衆たちは、
気がつくとその数倍の鉄忍一族に甲板の上で取り囲まれていた。

バレンシア「謀ったわね、ガメッシュ!」
ガメッシュ「甘いなバレンシア。
 忍びの世界では騙される方が間抜けというものよ。
 この海の上では逃げることも、援軍を呼ぶこともできまい」
バレンシア「くっ…!
 南米最強を誇る私たち拐忍を怒らせるとどうなるか、
 よく学習してもらう必要がありそうね」

バレンシアは電磁鞭を振るい、
自分たちを包囲した鉄忍一族の下忍たちを電撃で薙ぎ倒す。
ただの一撃で数的不利をたちまち覆してみせたバレンシアに、
激昂したガメッシュが襲いかかった。

バレンシア「ガメッシュ、覚悟っ!」
ガメッシュ「おのれ、なかなかやるな!」

電磁鞭でガメッシュを雁字搦めに縛り上げるバレンシアだが、
ガメッシュは仮面についたナイフを操って飛ばし、
鞭を切り落として緊縛から逃れる。
すかさずグリップの反対側から銀色の刃が飛び出し、
バレンシアが持っていた武器は鞭から忍者刀にチェンジした。

ショージ「姉ちゃん、今の内に…」
チナツ「うん、分かってる」

鉄忍衆VS拐忍衆の戦いが展開されている隙に、
チナツとショージはスミス博士から教わった忍法・縄抜けの術でこっそり縄を外す。
だがここは海の上。
例え縄を解いても、そのまま船の外へ逃げるということはできない。

146凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2019/11/05(火) 18:27:26
その時、空の彼方から一機の巨大メカが飛来した。
手裏剣戦隊ニンニンジャーのロボット・シュリケンジンのドラゴン形態、
シュリケンジンドラゴである。

アカニンジャー「行くぞ! 忍ばず正面から突っ込むぜ!」
モモニンジャー「でも、甲板の上に人がいます!」

アイアンロックスを撃沈しようと接近したシュリケンジンドラゴだったが、
チナツたちを乗せたままの敵艦を攻撃するわけには行かない。
アイアンロックスは強化された大砲で一斉砲撃し、
上空を飛ぶシュリケンジンドラゴに猛烈な火力を浴びせた。

チナツ「このままじゃ、ニンニンジャーもやられちゃうわ!」

チナツのジャケットの胸ポケットの中には、
彼女が開発した良心回路が奪われずに残っていた。
これこそ逆転の鍵となるアイテムである。

チナツ「行くわよショージ。これをアイアンロックスに…」
ショージ「ああ。今がチャンスだ」

砲撃と忍者同士の乱戦が続く中、
忍び足でアイアンロックスの操縦席へ侵入したチナツはメインコンピューターを開き、
ショージが発明した戦闘回路に自分が造った良心回路を合体させる。
二つの回路が合わさって、アイアンロックスはただの無慈悲な破壊マシーンではなく、
善悪を正しく判断できる心を持ったメカへと進化するのだ!

アイアンロックス「オールグリーン。
 甲板上にいる悪を排除し、安全を確保します」
ガメッシュ「うわぁ〜っ!」
バレンシア「きゃぁ〜っ!」

アイアンロックスは消火用の放水機能をフルパワーで起動させ、
甲板の上で戦っていたガメッシュとバレンシアを水圧で海に叩き落とした。

チナツ「やったわ!」
ショージ「さすが俺と姉ちゃんが造った回路だ!」

こうしてアイアンロックスは破壊活動を停止し、
周辺の島に接岸したところで回路を外されて自律機能を失い元の丹波に戻された。
だが今回の事件を引き起こした拐忍一族とは、一体何者なのだろうか…?

メルダース「取引は失敗か…。
 はるばるオーブまで足を伸ばして誘拐したというのに、
 全ては徒労に終わったわけだな」
バレンシア「申し訳ございません、メルダース様。
 ですがこの次こそは必ず…!」
メルダース「お前たち拐忍一族が稼ぎ出す誘拐ビジネスの利益は、
 我ら黒騎士団の一斉蜂起のための軍資金の貴重な財源となっている。
 引き続き健闘を祈るぞ」
バレンシア「ははっ!」

スペインの名門貴族の血を引くバレンシアは、
実はヨーロッパで暗躍している秘密結社・黒騎士団の一員でもあった。
彼女が率いる拐忍一族が誘拐ビジネスを行なうのも、
全て黒騎士団が世界を制するための軍資金を集めるため。
黒騎士団の最高幹部であるドイツ人のヘルマン・メルダース
(かつて明治時代に日本で緋村剣心と戦ったメルダース中尉の子孫)に事の顛末を報告し、
バレンシアは次の大きな仕事にリベンジを賭ける。

バレンシア「南米での大きな仕事はもう大方やり尽くしてしまったわね…。
 思い切って地球の裏側まで活動拠点を移して、
 今後は日本で誘拐ビジネスを展開しようかしら」

何と日本に新たな活動の場を定めたバレンシア。
彼女が次に攫うのは一体どんな獲物であろうか…?


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板