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闘争の系統 〜ネタバレノートⅡ〜
126
:
ユガミ博士
◆AOwcv36qk.
:2019/09/05(木) 16:59:13
<ゲンジマルとの出会い(仮)>
地球から侵攻してきた黒三日月隊によって王都は陥落し、父や兄を失ったラウールは
ナレインやリンディ、キクマルらとカレブ山で合流し、ナレインの進言でロサレダ大陸
南端に位置するノアトーンを目指していた。しかし、その道中の森で一行は迷ってしまう。
そこに灰色の熊のモンスター、グリズリーが現れた。
グリズリー「がぁおぉぉ!」
リンディ「きゃぁぁ!」
ラウール「リンディ!」
一日中森をさ迷い続けた結果、疲弊してしまったラウール達は、とてもグリズリーを
相手にする事が出来なかった。そしてグリズリーはリンディを狙って飛び出すが、
その時ラウール達の背後から何者かが飛び出し、グリズリーを斬り捨てた。
そして斬り捨てたグリズリーの前には右目に眼帯を身に着けた老人が立っていた。
ただその老人は耳が鳥の翼の様になっていて明らかに普通の人間ではなかった。
???「大丈夫かね?」
ラウール「た、助かりました。あなたは?」
ゲンジマル「私の名はゲンジマル。見た所、かなり歩き回ったみたいだが、
よかったら私の所に来なさい」
ラウール達はゲンジマルと名乗る人物によって、彼が野宿しようとしている場所に
連れて来られる。ゲンジマルは斬り捨てたグリズリーの肉で料理を作り、ラウール達に振る舞った。
歩き疲れていてお腹を空かせていたラウール達はゲンジマルに感謝し、その料理を食べた。
ラウール「ありがとうございます。でも何故、僕らに料理を?」
ゲンジマル「なに。1人旅をしているのだが、偶には誰かと食事を楽しみたいと思ったからだ」
ナレイン「王子。相手の素性が分からない内に親しくされるのはよろしくないと具申します」
ナレインはゲンジマルの素性が分からないので、親しくするのはよろしくないと小声で
忠告した。
ゲンジマル「...ふむ。何やら事情がある様だが詳しくは聞かない方がよさそうだな」
ラウールとナレインのやり取りに事情があると察したゲンジマルは詳しい事を聞くのを
止めた。それからしばらく一同は燃えるたき火を見続けたが、その雰囲気からリンディは
ついリンディはゲンジマルに質問する。
リンディ「ゲンジマルさんは、何故旅をしているのですか?」
キクマル「ひ...リン殿。それはゲンジマル殿に失礼では」
一瞬「姫様」と言いそうになったキクマルだが、ゲンジマルが黒三日月隊の
刺客ではないかと疑い、偽名で忠告した。
ゲンジマル「構わないよ。まあ、若い君達には老いぼれの話は退屈かもしれないが...」
そしてゲンジマルは語りだした。元々ゲンジマルは遠い国に仕えていたが、先代の皇が亡くなり、
皇の座は幼い少女が継いだ。新たな皇は聡明で心の優しい少女だったが、ゲンジマルの仕える国は
とても弱い立場の種族による国で、ある日他国から侵略を受けてしまう。そして家臣や民衆の声により、
少女は国の統一を目指して、他国へと侵略を開始。しかしまだまだ幼い少女は、自分に与えられた
力の大きさと未熟さ、自分の中の理想と現実の違いに悩み苦しみ、次第に彼女の心は追い詰められていった。
彼女を支えようとしていたゲンジマルは、自暴自棄になった彼女を察して、その忠誠心から謀反を起こして
止めようとし、主君の身を案じて古くからの友と袂を分かち決闘の末、ゲンジマルはこの世を去った。
だが気が付けばゲンジマルは、このアセーリアの地で黄泉還り、今は当ての無い旅を続けていた。
ゲンジマル「...と、すまない。ついに長話をしてしまったな」
ラウール「いえ...因みにあなたが仕えていたという少女はどうなりましたか」
ゲンジマル「分からない。それを見届ける前に私は倒れたのでな」
ラウール「そうですか」
ゲンジマルの話を最後まで聞いたラウール達に沈黙が流れた。ラウールは特に
ゲンジマルの主君だった少女の興味を持った。先代の王が亡くなって若くして家臣や
民衆を率いる立場となり、戦を起こした少女に、状況は違うが自分もこれから
ノアトーンで同じように残った家臣を率いて国を取り返す為、戦争を起こそうとしている事に
少女と自分を重ねた。ならばこそ彼女の行く末は自分の未来なのではないかと...。
ラウール「(いけない...こんな考えじゃ、とてもメルヴィオンを再興するなんてできない。
しっかしりしないと...!)」
話を聞いて暗い気持ちになっていたラウールだったが、気持ちを切り替えた。
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