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闘争の系統 〜ネタバレノートⅡ〜

146凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2019/11/05(火) 18:27:26
その時、空の彼方から一機の巨大メカが飛来した。
手裏剣戦隊ニンニンジャーのロボット・シュリケンジンのドラゴン形態、
シュリケンジンドラゴである。

アカニンジャー「行くぞ! 忍ばず正面から突っ込むぜ!」
モモニンジャー「でも、甲板の上に人がいます!」

アイアンロックスを撃沈しようと接近したシュリケンジンドラゴだったが、
チナツたちを乗せたままの敵艦を攻撃するわけには行かない。
アイアンロックスは強化された大砲で一斉砲撃し、
上空を飛ぶシュリケンジンドラゴに猛烈な火力を浴びせた。

チナツ「このままじゃ、ニンニンジャーもやられちゃうわ!」

チナツのジャケットの胸ポケットの中には、
彼女が開発した良心回路が奪われずに残っていた。
これこそ逆転の鍵となるアイテムである。

チナツ「行くわよショージ。これをアイアンロックスに…」
ショージ「ああ。今がチャンスだ」

砲撃と忍者同士の乱戦が続く中、
忍び足でアイアンロックスの操縦席へ侵入したチナツはメインコンピューターを開き、
ショージが発明した戦闘回路に自分が造った良心回路を合体させる。
二つの回路が合わさって、アイアンロックスはただの無慈悲な破壊マシーンではなく、
善悪を正しく判断できる心を持ったメカへと進化するのだ!

アイアンロックス「オールグリーン。
 甲板上にいる悪を排除し、安全を確保します」
ガメッシュ「うわぁ〜っ!」
バレンシア「きゃぁ〜っ!」

アイアンロックスは消火用の放水機能をフルパワーで起動させ、
甲板の上で戦っていたガメッシュとバレンシアを水圧で海に叩き落とした。

チナツ「やったわ!」
ショージ「さすが俺と姉ちゃんが造った回路だ!」

こうしてアイアンロックスは破壊活動を停止し、
周辺の島に接岸したところで回路を外されて自律機能を失い元の丹波に戻された。
だが今回の事件を引き起こした拐忍一族とは、一体何者なのだろうか…?

メルダース「取引は失敗か…。
 はるばるオーブまで足を伸ばして誘拐したというのに、
 全ては徒労に終わったわけだな」
バレンシア「申し訳ございません、メルダース様。
 ですがこの次こそは必ず…!」
メルダース「お前たち拐忍一族が稼ぎ出す誘拐ビジネスの利益は、
 我ら黒騎士団の一斉蜂起のための軍資金の貴重な財源となっている。
 引き続き健闘を祈るぞ」
バレンシア「ははっ!」

スペインの名門貴族の血を引くバレンシアは、
実はヨーロッパで暗躍している秘密結社・黒騎士団の一員でもあった。
彼女が率いる拐忍一族が誘拐ビジネスを行なうのも、
全て黒騎士団が世界を制するための軍資金を集めるため。
黒騎士団の最高幹部であるドイツ人のヘルマン・メルダース
(かつて明治時代に日本で緋村剣心と戦ったメルダース中尉の子孫)に事の顛末を報告し、
バレンシアは次の大きな仕事にリベンジを賭ける。

バレンシア「南米での大きな仕事はもう大方やり尽くしてしまったわね…。
 思い切って地球の裏側まで活動拠点を移して、
 今後は日本で誘拐ビジネスを展開しようかしら」

何と日本に新たな活動の場を定めたバレンシア。
彼女が次に攫うのは一体どんな獲物であろうか…?


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