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闘争の系統 〜ネタバレノートⅡ〜

116凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2019/08/20(火) 20:00:34
≪袁紹、アセーリアへ≫

時は三国時代――

健安5年(西暦200年)、官渡の戦いで曹操に大敗を喫した袁紹は、
その後も河北の守りを固めて抗戦を続けるが、
圧倒的な曹操軍の攻撃の前に、敗勢はもはや明らかであった。
それでも名族の誇りを支えとして、
追い詰められても決して屈さず戦う袁紹であったが…。

袁紹「この私について来るのだ。
 曹操如き出来星の奸雄が何するものぞ。
 大義! 威信! 全て我が名族・袁家にあり!」

曹操に最後の決戦を挑むべく、
残された一万の兵を率いて城を出陣した袁紹だったが、
戦場への行軍中、突然発生した嵐に巻き込まれてしまう。

袁紹「こ、これは何だ!?」
郭図「どうやら、ただの嵐ではないようです!」

それは時空クレバスが引き起こした時空の擾乱であった。
嵐に巻き込まれた袁紹は時空をワープし、
配下の軍勢ごとアセーリアのロサレダ大陸に漂流してしまったのである。

袁紹「ここは一体どこなのだ…?」

この時、ロサレダ大陸ではメルヴィオン聖王国が黒三日月隊の侵攻を受けており、
王都ネクナールが陥落して王朝は滅亡。
挙兵したラウール王子の軍勢が南部のリジナス州で抗戦しているものの、
それ以外の州は次々と黒三日月隊の手に落ちていた。

ガーデーヴィ「この州の騎士どもは既に壊滅させた。
 後は残党狩りのみだな」

州を守る領主らを攻め滅ぼした黒三日月隊のガーデーヴィ王子は、
既に勝利を確信していた。
ところがそこに、時空を超えて突然一万もの袁紹軍が出現したのである。

ダラバーダ「バ、バカな!
 奴らめ、これほどの大軍をまだ温存していたとは!」
袁紹「何のことやらよう分からぬが、
 そんな少数の兵で攻めて来るとは命知らずな奴らよ」

残党狩りのためわずかな兵しか投入していなかったシンドゥラ軍は、
袁紹軍をメルヴィオン軍の残党と誤認して攻めかかるが、
敵の思わぬ数の多さに圧倒されて返り討ちに。
勢いに乗る袁紹軍はそのまま敵の本隊に突っ込み、
勝ったつもりですっかり油断していたガーデーヴィをも敗走させてしまった。

袁紹「何がどうなっておるのか全く不明ではあるが、
 ひとまず大勝利だ。これでこの地は我らの物だな」

こうして、状況をよく呑み込めないままではあったが、
黒三日月隊を追い払った袁紹軍はこの州を占領し、
領主の立場になってしまったのである。
各地で虐殺や略奪を繰り広げていた凶悪な黒三日月隊を退治してくれたということで、
領民たちも感謝して袁紹に帰順し、新たな支配者として受け入れた。

袁紹「どうも我らは見知らぬ異世界へ流れ着いてしまったようだ。
 元の世界へ帰る術がないのは残念だが、
 正直なところ、あの世界での戦いは既に詰みに近い状態だった。
 こうなればこの地で、袁家の新たな栄光を目指すのも悪くはないか…」

やがて情報を集めて状況を把握することができた袁紹は、
アセーリアで天下を取るという野望を抱き、
そのための地歩を固めてゆくのであった。


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