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【捲土重来選挙】2009年次期衆院選スレ その2
1
:
とはずがたり
:2009/04/24(金) 14:50:24
前スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1146286762/l50
カタコト倉庫の次期衆院選スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/news/2410/1126609657/l50
05衆院選スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1089950050/l50
07参院選スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1089893576/l50
10参院選スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1202752370/l50
4606
:
チバQ
:2009/08/30(日) 10:34:18
http://www.shimotsuke.co.jp/journal/politics/election/45syuin/special/natsu-kessen/20090820/194953
夏の決戦 09とちぎ衆院選
<1区>船田氏、保守層固め意識 知名度向上に躍起、石森氏
(8月20日 05:00)
「大逆風の下での選挙。これまで地をはって戦ってきたが、まだ厳しい」。公示日の18日朝、自民党前職の船田元氏は宇都宮市の二荒山神社前での第一声で、冒頭から苦境を訴えた。
知名度では対立する民主党候補に大きな差をつける。だが「政権交代」を旗印にした民主党の看板を恐れる。
10期目を狙うベテランは、なりふり構わず「ドブ板選挙」に徹している。陣営によると、衆院解散の7月21日から公示日までの28日間で約270回のミニ集会をこなした。投票日まで500回が目標。選対本部長の矢野哲朗参院議員は「10人単位でもいい。どんどん予定を入れろ」とげきを飛ばす。
首長や業界団体を巻き込んだ重厚な布陣で、組織力を生かした戦術を取る。見慣れた光景だが、これに激しい民主党批判が加わる。最近は財源論に加え、保守層固めを意識した論調が目立つ。
福田富一知事は18日、鹿児島県の民主党候補の陣営が日の丸2枚を切り張りして作成した民主党の旗を掲げたことを厳しく批判。「日本の国旗ですよ。本当に大丈夫ですか、こんなことをさせて」。陣営幹部からは、民主党と支持団体の日教組の密接な関係を指摘する演説が毎回のように出る。
□ □□
一方、民主党新人の石森久嗣氏の陣営には党の「顔」が続々と投入されている。13日には岡田克也幹事長、19日には鳩山由紀夫代表が来県し、石森氏の脇でマイクを握った。激戦区の有力新人を党の勢い、「風」に乗せる戦略だ。
陣営では民主に吹く風を感じてはいるものの、どこまで県都で吹くのか計りかねている。党幹部の演説には通行人も足を止め、若者は携帯電話のカメラで写真を撮ろうと群がる。しかし視線の先に、石森氏はいるのか不安もある。谷博之県連代表は「風は上空を舞っているだけ。地面(栃木)には微風しか吹かない」と引き締めに躍起だ。
19日午後、JR宇都宮駅前。Tシャツ、短パン姿で自転車をこぐ石森氏の姿があった。知名度不足を補おうと、自転車部隊を編成し、選挙区全域をくまなく回っている。「石森の名前と顔が一致しない人もまだ多い。どれだけ知名度を上げるかが鍵」。陣営幹部はこうみている。
□ □□
共産党新人の小池一徳氏は、大票田の宇都宮市を中心に比例票の掘り起こしにも全力を挙げている。幸福実現党新人の河内宏之氏は、街頭演説を中心に消費税撤廃などを訴えている。
4607
:
チバQ
:2009/08/30(日) 10:35:01
http://www.shimotsuke.co.jp/journal/politics/election/45syuin/special/natsu-kessen/20090821/195306
夏の決戦 09とちぎ衆院選
<2区>西川氏「結束」アピール 「緩み」警戒する福田氏
(8月21日 05:00)
オレンジ色のシャツとグレーのスーツを身に着けた自民党県連の森山真弓会長が姿を見せると、会場からは大きな拍手が沸き起こった。鹿沼、日光両市で公示日の18日に行われた同党前職の西川公也氏の出陣式でのことだ。
政界引退を表明している森山氏は「政権交代を絶対させてはならない。西川さんに絶大な支援を」と訴えた。西川氏は「森山さんと2人分。絶対負けるわけにはいかない」と「結束」を強調した。
前回2区を制した森山氏の支援を得られたとして、西川氏の陣営には安堵感がある。比例代表から小選挙区に回り、出遅れが指摘されてきたが、各市町できめ細かな後援会組織も立ち上がり、組織力を生かした追撃態勢が整った。
ただ「不安材料」を指摘する声もある。森山氏の政界引退は、自民党本部が森山氏の3区公認を決めながら、他選挙区への悪影響を懸念した同党県連の反対で立ち消えになった結果だったからだ。
森山氏の支持者の一人は「複雑な心境。もう積極的に動く感じではない」と脱力感をにじませる。西川氏の陣営幹部は「支援表明と3区公認問題の影響で、実質プラスマイナスゼロ。あとは森山さんの言葉が、どこまで支持者に浸透するかだ」と分析する。
□ □□
一方、旧今市市長や知事時代からの熱心な支持者を抱える民主党前職の福田昭夫氏は、自民党県連の混乱を横目に着々と地盤固めをしてきた。それだけに陣営は「緩みが一番怖い」と警戒。日光市の事務所に「4年前の敗北を忘れない」と書いた大看板を掲げ、組織の引き締めに躍起だ。
4年前の衆院選は森山氏に約1万2千票差で敗れ、比例代表で復活した。その1年前には再選を目指した知事選で自民党推薦の福田富一氏に負けている。自民党の組織力や一致結束した時の追い上げの強さを実感している。
年金記録問題など自民党に逆風が吹いた2年前の参院選は、民主党の谷博之県連代表が圧勝した。福田氏は当時の状況を振り返りながら「その逆だってあり得る」と心配する。
福田氏は20日も早朝から日光市の工場前に立ち、必死の形相で支持を訴えた。大票田の鹿沼市では浮動票の取り込みを狙う。陣営幹部は「1票たりとも負けるわけにはいかない」と表情を引き締める。
□ □□
幸福実現党新人の坂下邦文氏は鹿沼市内に選挙事務所を置き「消費税全廃」などを訴えている。比例票の上積みも目指している。
4608
:
チバQ
:2009/08/30(日) 10:35:46
http://www.shimotsuke.co.jp/journal/politics/election/45syuin/special/natsu-kessen/20090822/195786
夏の決戦 09とちぎ衆院選
<3区>大量得票目指す渡辺氏 比例票上積みにも力点
(8月22日 05:00)
「11万2000票を割らないようご協力いただきたい」。公示日の18日午前、大田原市。5選を目指す「みんなの党」前職の渡辺喜美氏の出陣式で、後援会総連合会の臼井亮平会長は小選挙区での目標得票数を明示した。
渡辺氏は自民党公認で立候補した過去4回の衆院選で平均約10万票を獲得。2000年の選挙では過去最高の11万2358票(投票率60・76%)を得ている。臼井会長はこの数字を、今回のボーダーラインに位置付けた。
選挙区内の旧市町村ごとにある渡辺氏の後援会は、新党結成にも渡辺氏支援で動いている。ただ熱心な自民党支持者の中には、新党への抵抗感や違和感があるのも現実だ。
さらに自民、民主の二大政党がいずれも公認候補を擁立しない「空白区」で、渡辺氏の信任投票の様相だけに、渡辺氏の支持者からは「選挙は盛り上がりに欠ける。しらけ選挙」との声も漏れる。
大量得票で渡辺氏の存在感を示したい陣営は、投票率アップに躍起になっている。
□ □□
渡辺氏の陣営が投票率にこだわる理由はもうひとつある。みんなの党の比例票の上積みを目指しているためだ。
党勢拡大のため、渡辺氏の陣営は比例代表北関東ブロックで議席獲得を狙う。渡辺氏は「北関東で35万票」を目標に掲げており、陣営幹部は「県内で16万〜17万票はとりたい」と意気込む。栃木3区でできるだけ比例票を積み上げたい考えだ。
渡辺氏はみんなの党の代表として、同党候補の応援に奔走している。なかなか地元入りできない状況の中で、陣営はマニフェスト(政権公約)の配布や、首長、県議の協力を得た演説会などに力を入れる。
しかし、みんなの党の比例票がどこまで伸びるかは不透明だ。
選挙区内のある市議は「後援会幹部は『小選挙区は渡辺喜美、比例はみんなの党』と力を入れているが、末端は冷ややかだ。みんなの党には期待していないよ」と打ち明ける。渡辺氏の支持者の中には「比例は自民」と考える人もいる。
無党派層の動向も、みんなの党が比例で議席を獲得できるかどうかの鍵を握る。
□ □□
幸福実現党新人の斎藤克巳氏は知名度アップに力を注ぐ。公示前は駅前などで「減税による景気対策」など政策をアピールしてきた。公示後は山間部まで足を延ばし、支持拡大を図っている。
支持母体の幸福の科学会員らが中心となり選挙を支援。夏祭りなどに出向き、渡辺氏に対する批判票のほか、比例票の掘り起こしにも取り組んでいる。
4609
:
チバQ
:2009/08/30(日) 10:36:26
http://www.shimotsuke.co.jp/journal/politics/election/45syuin/special/natsu-kessen/20090824/196633
夏の決戦 09とちぎ衆院選
<4区>「小山決戦」にらむ佐藤氏 山岡氏、浮動票獲得に全力
(8月24日 05:00)
「小泉構造改革には無理があった。この流れを変えないといけない」。自民党前職で総務相の佐藤勉氏は、力を入れているミニ集会で、“脱小泉”のこうしたフレーズを繰り返す。
国と地方の税財源を見直す「三位一体の改革」で地方財政は疲弊した。社会保障費や公共事業費の削減などで、従来の自民党支持層の離反もある。
小泉改革に距離を置く発言からは、自民党の中から変革を進めるというメッセージを発し、自民党支持層をつなぎとめようとする意図がにじむ。
選挙情勢をめぐる下野新聞社の世論調査で、民主党前職の山岡賢次氏が先行し、佐藤氏が追い上げる展開との結果が出た。
こうした状況を肌で感じていたのか、佐藤氏の陣営は公示日(18日)の出陣式で、自民党県議が「相手候補が先行し、わずかな差で追っている。大臣を落としたら地域の損失だ」と訴えていた。
県議などを軸とした組織をフル回転させている佐藤氏陣営は、選挙終盤の「戦場」を無党派層が多いとされる大票田・小山市と踏んでいる。実績を強調し、支持者固めをしてきた佐藤氏陣営は、無党派層への食い込みに全力を挙げる。
□ □□
山岡氏陣営は衆院解散後から約1カ月にわたり、選挙区内の各市町で決起集会を開催。締めくくりの8月21日の真岡市では「茂木町で300人が集まった」「芳賀町でローラー作戦に入っている」といった各後援会代表の報告に拍手が起きた。
ただ真岡市の会場では一部に空席があったことから、後援会幹部が「真岡ではいまひとつとも聞いている」と苦言を呈し、引き締めを図る場面もあった。
党国対委員長として、与野党対決の国会運営を陣頭指揮した実績から、選挙後の活躍に期待する声がある。一方で陣営内には民主党への追い風を「十分に受け止め切れていない」との危機感もある。5回目の当選を目指す前職だけに、新人候補と比べ、新鮮味に欠けるなどという心配だ。
山岡氏は民主党圧勝の予想で陣営に広がる緩みも警戒し「今度こそ小選挙区で勝たないとあとがない」と、「がけっぷちの選挙戦」を強調する。陣営は浮動票の獲得が選挙戦に大きな影響を与えるとして、佐藤氏の陣営と同様、小山市に終盤戦の焦点を絞り、同市内で企業や団体対象の決起集会を開く方針だ。
□ □□
無所属新人の植竹哲也氏は若さをアピールしながら、無党派層などへの浸透を狙う。父親で元自民党衆院議員の植竹繁雄氏の人脈を生かした戦術も取っている。
幸福実現党新人の関沢知尋氏は街頭演説を中心に消費税撤廃などを訴えている。
4610
:
チバQ
:2009/08/30(日) 10:37:34
>>4602-4610
栃木県:下野新聞
http://www.shimotsuke.co.jp/journal/politics/election/45syuin/special/natsu-kessen/20090825/197266
夏の決戦 09とちぎ衆院選
<5区>茂木氏 逆風に危機訴え 富岡氏は「手応え」実感
(8月25日 05:00)
「こんな選挙はやったことがない」。自民党前職の茂木敏充氏は21日夕、栃木市で行った個人演説会で「逆風」に伴う危機感を訴え、「家族や知人、隣人に『茂木をよろしく』と声を掛けてほしい」と呼び掛けた。
過去5戦全勝。選挙のたびに得票数も伸ばしてきた。陣営は茂木氏が「日本のリーダーになる人物」として、今回の選挙も「圧勝」を狙ってきた。
無党派層を取り込もうと、1期目以来という公示前の街頭演説を復活させ、区内を練り歩いて支持を訴える「熱血ウオーキング」も行った。元金融行革相などの実績を強調してきた。
しかし逆風は陣営の予想以上に強いようだ。下野新聞社など報道各社の世論調査では、前回ダブルスコアで退けた民主党新人の富岡芳忠(とみおかよしただ)氏との争いが、今回は「互角の戦い」と状況が一変している。
接戦という情勢を踏まえ、茂木氏は県外での応援演説の予定をキャンセル。「(5区の)3人の候補の中で地元に生まれ育ったのは私だけ。地域に根差した茂木です」と、演説にも力を込める。
茂木氏はきめ細かな後援会組織を持つ。それだけに陣営からは「いよいよ引き締まるのでは」との声もある。
□ □□
茂木氏に再挑戦する富岡氏の陣営のムードは高まっている。
街頭では富岡氏に手を振る人が増え、イベント会場に行けば握手を求められる。富岡氏は前回の衆院選にはなかった「手応え」を肌で感じ取っている。
富岡氏は21日夜、足利市で個人演説会に臨んだ。会場には連合栃木関係者のほか一般の人の姿も多く、立ち見も出た。富岡氏は「これまで政治は変わらなかったが、今回はみなさんの1票1票で変えることができる」と訴えた。
「驚き半分、納得半分」。これまで茂木氏の強さが際立ってきた5区で、富岡氏の支持が高まっている状況について、富岡氏の陣営関係者はこう語る。
「落下傘候補」で前回選挙に立候補してから4年。家族と佐野市に住み、活動してきたことが「認められた」とする声もある。
民主党県連の簗瀬進参院議員は「勝負はこれから。いい風をもっともっと吹かせてほしい」と富岡氏の陣営を盛り上げる。陣営幹部は「怖いのは揺り戻し」と口をそろえる。
□ □□
幸福実現党新人の森兼光氏は佐野市内に選挙事務所を設置。街頭で「消費税撤廃こそ、日本復活への道」などと訴え、比例票の掘り起こしにも力を入れている。
(終わり)
(この企画は衆院選取材班が担当しました)
4611
:
チバQ
:2009/08/30(日) 10:39:21
http://www.ibaraki-np.co.jp/series/senkyo/senkyoku/page01.htm
’09衆院選 選択 選挙区を行く<上> 1区・2区
2009/08/20(木) 本紙朝刊 総合1面 A版 1頁
衆院選は事実上の終盤戦に突入。県内小選挙区でも、自民候補は逆風の厳しい戦い、追い風の民主候補はさらに支持拡大に走る。政権を懸けてしのぎを削る各選挙区の情勢を追った。
■1区 県都決戦背水の攻防
公示日の18日、自民の赤城徳彦(50)は出陣式で、ばんそうこうを張った左手甲を突き出した。「子どもにもらった願掛け。選挙を勝ち抜いた時にはがす」。ばんそうこう騒動に農相辞任と物議を醸し、この2年間おわび行脚を続けた。支持者の一人は「壁を乗り越えたと映るか、まだ反省してないと見られるか。もろ刃の剣を抜いたな」とつぶやいた。
公示前、「固い地盤と言われるが、これまでも薄氷を踏む思いだった」と語った赤城。今回は自民への逆風に加え、過去に支持を得ていた郵政政策研究会や県医師連盟が民主支援に動き、自民王国の県都決戦に影響を与えている。
選対幹部は推薦団体の代表者を集めた会合で「選挙の原点に立ち返り、声掛け運動の徹底をお願いしたい」と呼び掛けた。これまでも強さを見せつけた県西地区の支持固めとともに、水戸など都市部の浮動票の堀り起こしに力を入れる。
「どちらが命を張ってやっているかを有権者に見てもらう」。民主の福島伸享(39)は決意を示す。
過去2度、赤城に敗れた。自民王国の牙城を切り崩すため、小沢一郎党代表代行の助言で農村部を中心に「ドブ板」に徹し、自転車で選挙区内をくまなく回る。顔は真っ黒に日焼けし、周囲が認める泥くささで、元キャリア官僚のスマートさは影を潜めた。
福島は出陣式で「民主、自民を超えて政治を一人一人の手に取り戻す」と強調した。「ドブ板で支持を取り付けた保守層を刺激したくない思いが出た」と関係者はみる。
都市部でも連合茨城の後押しを受け、街頭に立てば手を振ってくれる人がかなり増えた。民主の追い風を実感するが、福島は「雰囲気の盛り上がりと選挙の勝敗は別物。福島と名前を書くハードルはかなり高い」と気を引き締め、ドブ板を続ける。
共産の田谷武夫(58)は選挙区外にも飛び出し、比例票狙いの戦術。諸派の金沢光司(34)は政策のアピールに必死だ。
■2区 額賀に危機感、石津手応え
「逆風ではなく、暴風雨の中を前進している。私一人では進めない。皆さんの熱意と力がほしい」。自民の額賀福志郎(65)は18日夜、行方市に続き開いた茨城町の出陣式で、危機感をあらわにした。連続8回当選を重ねた津島派の重鎮だが、陣営には緊迫感が高まる。
「国から茨城2区にこれだけの予算がついた」。ビラには、経済対策19億円、農林業振興125億円などの記述がずらりと並ぶ。支援者は「地元への貢献度を有権者に知ってもらう」と説明する。
「いっぺん変えっぺよ」をスローガンとする民主の新人、石津政雄(62)は、政権交代を前面に打ち出す。鉾田、笠間、神栖の3市で開催した出陣式には、陣営が予想した以上の聴衆が集まり、手応えをつかんだ。
19日の新鉾田駅前の演説で「農家の苦しみを知っている。現場の声を国政に届ける」と大洋村長の経験をもとに、官僚主体ではない現場主義を強調する。
中村幸樹(幸福実現)は消費税の廃止など党の公約を訴えている。(敬称略)
4612
:
チバQ
:2009/08/30(日) 10:39:59
http://www.ibaraki-np.co.jp/series/senkyo/senkyoku2/page01.htm
’09衆院選 選択 選挙区を行く<中> 3区・4区・5区
2009/08/21(金) 本紙朝刊 総合1面 A版 1頁
■3区 浮動票の獲得に全力
5人が出馬した前回、自民、民主を除く3候補の得票は約4万7000票。今回、その票の行方が大きな関心事だ。
「与党は緊張感を欠き、政策決定の根幹を役人に握られているとみられている。根底から覆す改革の努力を続けさせて」。自民の葉梨康弘(49)は出陣式で「命懸けで戦う」との言葉を交えながら「党改革者」を強調した。
「逆風どころではなく、これまでにない厳しさ」が陣営の一致した見方だが、選対幹部は「解散後の40日間で、有権者は問題が多い民主のマニフェストを冷静に判断している」と分析。支持固めとともに、浮動票獲得に全力を挙げる。
前回の惜敗後、民主の小泉俊明(52)は、選挙区での勝利に全精力を傾けて来た。常磐線沿線などの都市部はもちろん、弱点といわれた農村部でも保守系議員に支持が広がり、陣営は「風だけではない確実な手応え」を感じている。18日の第一声で小泉は「日本の政治を変えるその時が来た」と宣言。同夜の出陣式には、選挙区内の一部を除く首長、県医師会員、郵政政策研究会員らが顔をそろえた。知事選立候補者との連携で、若者層への浸透にも力を入れる。
諸派の宮本春樹(51)は、消費税撤廃などを訴えている。
■4区 引き締め、浸透へ勢い加速
自民の梶山弘志(53)は3カ所で行った出陣式で5千人以上を動員。その勢いを駆って、連日20カ所で街頭演説を展開。出陣式には日立製作所から2人の副社長が駆け付け「日立グループを挙げて支援する」と力強い応援を得、陣営を勇気づけた。
陣営では「梶山が落ちたら、県北は誰が守ってくれる」と、危機感を「逆バネ」に終盤に向け勢いを加速させる構え。
「相手は横綱中の横綱だが、平幕でも横綱を倒すチャンスはある」。民主の高野守(50)陣営は公示日の18日、支持者らを前にこう気勢を上げた。
民主への追い風は認識しつつも、陣営幹部は「高野自身に風が吹いているとはいえない」と厳しい見方を崩さない。このため、つじ立ちや街頭での声掛け運動といった基本をひたすら続け、無党派層への浸透を図る方針だ。
諸派の中村伸丈(42)は知名度アップを図る。
■5区 「責任」「交代」で攻防激化
自民の岡部英明(50)と民主の大畠章宏(61)が攻防を繰り広げている。
岡部は街頭遊説で各地をくまなく回り、景気回復・地域医療再生などを訴え、実行力を問う「責任選択選挙」を掲げる。出陣式には3千人を動員し、党の結束力を見せ付けた。
公明党の推薦は得られなかったが、同党議員団による独自推薦を手に入れ、「弾みになる」と岡部陣営。「自民党への逆風は変わっていない」と気を引き締め、巻き返しを図る。
「政権交代」を強くアピールする大畠は、電機連合など労働組合の全面的な支援を受け、街頭演説を1日2回ほど行うほか、中小企業などを精力的に回り支持を呼び掛ける。
公明党議員の動きに加え、北茨城市で自民党の結束が強まっているとして、大畠陣営は「前回より票を食われるかもしれない」と警戒。23日の1万人集会で機運を高め、追い込みを図る。
諸派の野口航太(33)は政策のアピールに必死だ。(敬称略)
4613
:
チバQ
:2009/08/30(日) 10:44:27
>>4611-4613
茨城県:茨城新聞
http://www.ibaraki-np.co.jp/series/senkyo/senkyoku3/page01.htm
’09衆院選 選択 選挙区を行く<下> 6区・7区
2009/08/22(土) 本紙朝刊 総合1面 A版 1頁
■7区 焦燥の三つどもえ戦
「比例は当てにできない。選挙区で勝ちたい」。18日の出陣式で、自民の永岡桂子(55)は舞台の上で土下座した。「危機感の表れ」。支持者の誰もがそう感じた。
永岡は選挙中、主婦の立場、女性の目線を強調。ライバルの無所属、中村喜四郎(60)に対しては「あの田中真紀子さんも民主党に入った。今の政党政治の中、無所属では何もできないということだ」とけん制する。
遊説には各市町の議員が張り付くほか、青年部のメンバーが協力する。各種団体からの推薦は200近くに達し、組織を挙げての総力戦を展開中だ。
「無所属でも自民、民主の候補者を打ち負かす。政界再編が起こった時には、その一翼を担う」。前回当選の中村。バイクでの遊説スタイルは今回も変わらない。
日中は各地で精力的に街頭演説。夜は個人演説会を最終日までに12カ所で予定。前回同様、中村系県議3人が支援する。出陣式には公明党副代表の草川昭三も応援に駆け付け、他陣営を驚かせた。
農村部では圧倒的な力を誇る中村。陣営幹部は「風が吹いている民主の票が全く読めない。敵は『風』だ」と、都市部での無党派層の動向に神経をとがらせる。
民主の柳田和己(59)は、トレードマークのサッカーのユニホームを着ての選挙戦。これまで党本部から岡田克也幹事長、小沢一郎代表代行が来県。ここに来て接戦と見てか、21日には菅直人代表代行もてこ入れに入った。
「知名度はまだまだだが、手応えはある。当選を目指す」と柳田。民主支持の労組関係者は「7区は自民党県連会長という絶対的権力者がいるしがらみのある地区。隣近所の目がある中で、どこまで票を増やせるかだ」と慎重姿勢を崩さない。
諸派の杉浦昭(60)は消費税廃止などを訴えている。
■6区 大泉に追い風、丹羽危機感
「何が何でも石にかじりついても勝ちたい」。自民の丹羽雄哉(65)は18日、地元石岡市の出陣式で並々ならぬ決意を示した。幸子夫人も「主人をよろしく。皆さまにおすがりするしかありません」と声を詰まらせ訴えた。
連続10期当選、厚相を3度務め「厚労族のドン」といわれる大物も衆院解散以来、地元に張り付きドブ板選挙を展開。長年にわたって築いた強固な後援会は「丹羽を落とすわけにはいかない」と地区役員を中心に動いている。
「徳川幕府の親藩中の親藩が倒幕派になった」。つくば市内で20日夜開かれた個人演説会で大泉博子(59)は戦いをこう例えた。
〝倒幕派〟として同氏を支えるのは県医師連盟と郵政政策研究会。特に県医師連は6区を最重点区とし、医師が遊説に同行、後期高齢者医療制度の廃止を繰り返し訴える。特定郵便局長らも献身的にサポートしている。追い風に乗り、陣営幹部は「有権者の反応はいい」としながらも、「それと投票行動は別」と、無党派層への浸透に努めている。
諸派の鈴木俊博(35)は知名度アップに全力を挙げている。(敬称略)
4614
:
チバQ
:2009/08/30(日) 10:45:48
http://www.raijin.com/kikaku/2009syuin/db/database.cgi?cmd=dp&num=247&dp=
(2009/08/27 掲載)
衆院選 候補者・陣営から“名言”続々
◎必死の訴え自民候補 逆風「怪しげな風」
◎民主候補言葉に勢い 一票「権利行使を」
衆院選が終盤に近づき、各陣営の舌戦が激しさを増している。政権選択が最大の焦点だけに、政策を訴え、有権者に支持を求める候補者の声にも熱が入る。必死の攻防を繰り広げる候補者や陣営関係者から飛び出す“名言”には、候補者の心情や選挙情勢が映し出されている。
「一緒に頑張りましょう。僕がどんなに頑張っても、自分には一票しか投じられない」と21日の座談会で2区の笹川尭候補。自民候補からは逆風を象徴するような必死の訴えが相次ぐ。
1区の尾身幸次候補も25日の決起集会で「若いころは病気にもなったし、お金の苦労もしている。みなさんと同じ人間なんです」。別の集会でも「私は雲の上の人ではない」と庶民派を強調した。
4区の福田康夫候補は25日のミニ決起集会で、自民への逆風を「怪しげな風が吹きすさんでいる」と表現。「これを吹き飛ばさなければならない」と気合を入れた。
第2子を宿しながら、自民候補の応援で全国を飛び回る5区の小渕優子候補。22日の地元入りでは、「おなかの子に『ママの大切な選挙が終わるまで絶対出てきちゃいけないよ』と毎日訴えている」と会場の笑いを誘った。
優勢が伝えられる民主候補の言葉には勢いが目立つ。25日の集会では1区の宮崎岳志候補が「男が志を立て、生活や地方の再生に尽くすと決めたからには何としても勝ち抜く」と叫んだ。2区の石関貴史候補は同日の集会で「皆さんの一票は日本株式会社の株主の権利行使と同じ」と訴えた。30日の“株主総会”で選ばれる経営者に注目が集まる。
4区の三宅雪子候補も25日の集会で「マラソンに例えれば、どんどん背中が近づき、もうすぐ追いつこうとしている」と自らを奮い立たせた。
県議、首長ら各陣営の応援団も存在感を見せる。
25日の宮崎候補の集会では高木政夫・前橋市長が「この風は国民の叫びであり、怒りであり、声なき声の結集」と強調。民主県連の富岡由紀夫会長は23日の集会で、民主優位の世論調査に「自民が危機感を強める」と、好調ゆえの悩みを打ち明けた。
一方の自民側。大沢正明知事は24日の1都9県議会議長会で、民主が政策として掲げる「子ども手当」にかみ付き、「これを1年でばらまくなら、その分を群馬にくれればよいのに」と援護射撃。同日の福田候補の講演会では、人気デザイナーの山本寛斎氏が「希有(けう)な才能と情熱を持った政治家が高崎にいる」と持ち上げた。
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チバQ
:2009/08/30(日) 10:47:30
http://www.raijin.com/kikaku/2009syuin/db/database.cgi?cmd=dp&num=228&dp=
《衆院選 焦点ルポ1区》
首長選で分裂の県都前橋 保守票行方混とん
第45回衆院選がスタートして一夜明けた19日、県内5小選挙区から立候補した18人は30日の投票に向けて激しい舌戦を繰り広げている。麻生内閣の支持率低迷などを背景に危機感を強め、これまでの実績を強調する自民候補に対し、勢いに乗る民主をはじめとする野党候補は「政権交代」を前面に主張。各陣営は有権者の心をどうやってつかもうとしているのか。候補者の動きを追った。
◎尾身陣営 奔走する中曽根氏
「逆風がすさまじい。無党派も大勢いる」
19日午後6時からJA前橋市総社支所で開かれた個人演説会で、自民の尾身幸次候補は約100人の支持者を前に危機感をあらわにした。少年時代に経験した行商の思い出、知遇を得た旅館経営者の思い出を語ると、込み上げる感情を抑えきれず声を震わせる場面も。支援者は初めて見る姿に驚き、状況を察知したという。
保守分裂で争った知事選、市長選の対立構図が色濃く残る県都前橋。尾身候補、民主の宮崎岳志候補の両陣営とも、ここでの戦い方が当落を左右するとみて支持固めや相手支持層の切り崩しに勢力を注いでいる。
尾身陣営で、その中核的な役割を果たそうとしているのが中曽根弘文外相。2年前の知事選では支援が不十分だったとして党県連との間に溝が生じたが、今回は公示前から公務の合間を縫って頻繁に地元入りし、1区を含む県内全域を選挙応援に駆け回る。18日に行われた尾身候補の出陣式でも「マニフェスト(政権公約)も大事だが、それを実行する議員が大事。県都前橋をはじめとする1区は、経験豊かな尾身先生に何としても当選してもらいたい」と持ち上げた。
◎宮崎陣営 前橋市長派が支持
一方の宮崎候補は19日、公示日に引き続き前橋市内で自転車遊説を行った。「政権交代」ののぼり旗を掲げるスタッフと、2日間で約80キロを走った。同市南部の下川渕地区では自営業男性(66)と固い握手。この地域は県内の首長で唯一、民主支持を明らかにしている高木政夫市長の地盤だ。市長後援会員でもある男性は「今の政治は市民の目線がない。民主党を全力で応援したい」と言い切った。
高木氏は支援していた小寺弘之前知事が自民県議と対立したのを背景に、2008年の市長選では自らも自民候補と戦った。衆院選に際した高木氏の民主支持はこの延長線上にある。高木氏はもともと中曽根康弘元首相系の自民党県議出身。保守層への影響力は大きい。これまで高木氏は応援演説など表立った動きはしていないものの、宮崎候補の出陣式には高木氏の後援会関係者の顔が多く見られた。
ただ、中曽根外相が精力的に動いていることで、中曽根系だった高木氏の支援者が割れる可能性もある。
◎酒井候補ら演説や遊説
共産の酒井宏明候補は19日午前中、沼田市内を遊説。系列の市議とともに旧市内を中心に回ったほか、病院前など6カ所で街頭演説を行った。今回の衆院選を「自公政権を退場に追い込み、新しい日本の進路を踏み出す選挙」と説き、「暮らしと平和、福祉を守るため全力で頑張る」と声を張り上げた。
酒井陣営は「演説を聞いて『自民も民主も同じ。頑張って』と声をかけてくれる人もいる」と活動に手応えを感じており、この日も演説する酒井候補の目の前を通り過ぎる車から手を振って激励してくれる人の姿が見られた。
幸福実現の滝崎明彦候補は19日朝のJR前橋駅前での演説を皮切りに沼田市や片品村などで遊説活動。主要幹線道を選挙カーで流すだけでなく、住宅地にも積極的に赴き、「消費税・相続税を全廃し、日本経済をよみがえらせる」などと支持を訴えた。
無所属の山田晶候補は、前橋市内の選挙事務所近くにある神社で演説会を開催。「前橋はシャッターの閉まった店が多い。群馬1区に芸能系女子高をつくり活性化させる」などと20分にわたって持論を展開し、集まった支持者に歩み寄り、握手を交わした。
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チバQ
:2009/08/30(日) 10:48:16
http://www.raijin.com/kikaku/2009syuin/db/database.cgi?cmd=dp&num=229&dp=
(2009/08/21 掲載)
《衆院選 焦点ルポ2区》
県内唯一の前職対決激しく “敵陣”に積極攻勢
衆院選群馬2区は県内で唯一、前職同士が対決する激戦区。追い風を受ける民主の石関貴史候補は無党派層の獲得に向けて自転車遊説で攻勢を強め、自民の笹川尭候補は7期連続当選の実績を封印して“挑戦者”として地道な活動に奔走する。無所属の矢島笑鯉子候補は子育て世代に熱く訴えている。互いに他陣営の地盤に頻繁に入るなど、支持基盤の切り崩しの動きも活発化している。
◎石関陣営 「脱動員」遊説重ねる
「民主党政権にいらっしゃいませ」。石関候補は20日、玉村町で自転車から声を張り上げた。背中には「本人」と書かれたのぼり旗。並走する選挙カーが「見て触って話してください」と呼び掛ける。
数百メートルごとの街頭演説では、事務所スタッフがのぼり旗を振り「いらっしゃいませ」と百貨店のセールのような合いの手。石関候補は「私を知らない人に話し掛け、新規のお客になってもらいたい」と狙いを語る。選挙戦は自転車遊説が中心。従来の支持者に対しては「すでに思いは伝えている」と、あいさつ回りも最小限にする徹底ぶりだ。
前回はこうした運動に加え連合群馬の推薦も得て戦い、笹川候補に1400票差にまで迫り比例で復活を果たした。今回は県内の民主候補で唯一、あえて連合に推薦を求めず、決起集会も11日に開いただけ。“動員型”と決別した。
前回3760票差がついた笹川候補の地元・桐生市での支持拡大を課題に掲げ、初日の遊説先に桐生方面を選ぶなど攻勢を強めている。
◎笹川陣営 実績封印の「挑戦者」
一方の笹川候補は対照的に、首長や県議、市町議らがそれぞれの支援者を固める組織選挙を中心に応戦する。選対には選挙区内の全首長が名を連ね、前回は「反笹川」だった人にも後援会関係者らが足を運んで支援を求めている。
ただ、かつてない逆風に危機感は募る。もともと地元入りの頻度の多い笹川候補だが、今回は自ら企業に出向いたり、地区の納涼祭にも顔を出す。「過去7回の当選は忘れ、挑戦者として今回の選挙に臨む」。18日の出陣式ではそう言って自らを鼓舞した。
伊勢崎市での票の上積みが鍵とみる陣営。これまで回り切れなかった地域で集中的に集会や演説会を開く戦術を取り入れた。20日は市南部で個人演説会。五十嵐清隆市長、原富夫県議会議長が応援に駆け付け「道路や下水道をしっかり整備することで地域経済が発展する」(五十嵐市長)と、公共工事見直しを掲げる民主をけん制。北部での集会では福田康夫前首相が「笹川さんは政界にとって必要な方。落選させる訳にはいかない」と声を張り上げた。
石関候補が攻勢を強める桐生では後援会青年部が公示日から自転車遊説を行うなど浮動票の取り込みにも貪どん欲よくな姿勢を見せている。
◎子育て世代票狙う矢島候補
矢島候補は20日午前8時、伊勢崎市内の工業団地で活動をスタート。事業所の前で「おはようございます」と出勤して来る社員一人一人に声をかけた。その後、桐生、みどり市を中心に選挙カーを走らせ、「これは選挙戦ではなく、みなさんと世の中を変える運動。一緒にやりましょう」と有権者と握手を交わした。
矢島陣営は支援している労組系議員らが持つ基礎票に、2児の母である点をアピールして子育て世代の票の上積みを目指す。18日の事務所開き集会に「子連れで来てください」と呼び掛ける一方、20日には連合群馬の伊勢崎、桐生地協にも推薦を求める文書を提出するなど両にらみの運動を展開している。
幸福実現の蜂須豊候補は20日午前11時すぎ、みどり市内のショッピングセンターで街頭演説。「消費税を廃止して日本の景気を回復させる。北朝鮮のミサイルを阻止し、平和に暮らせる日本をつくる」と党の政策アピールに力を注いだ。さらに選挙カーでみどり市と桐生市を精力的に回り、市民と握手を交わすなど知名度アップに努めた。
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チバQ
:2009/08/30(日) 10:49:07
http://www.raijin.com/kikaku/2009syuin/db/database.cgi?cmd=dp&num=232&dp=
(2009/08/22 掲載)
《衆院選 焦点ルポ3区》
「所得補償」めぐり過熱 農業票の行方注目
3区は自民の谷津義男候補が党総合農政調査会長を務めるなど国の農業政策に深くかかわる一方、民主が農業の戸別所得補償を公約の目玉の一つに掲げていることから、農業票の行方が注目されている。谷津候補は民主が掲げる農業政策が「農村社会を破壊させる」と訴え、民主の柿沼正明候補は「耕作放棄地の増加は自民の失政」と批判している。
◎谷津陣営 「農村破壊」と批判
「戸別所得補償は、アメリカとのFTA(自由貿易協定)交渉とセットになっている。締結されれば安いコメが大量に入り、日本の農業は壊滅する」
谷津候補は21日、千代田町と邑楽町4カ所で開いた個人演説会で、民主が掲げる農業政策を批判。同日は館林市と邑楽町の農業委員40人に支援を求めに行くなど、支持固めに奔走した。
農業経営は今、輸入農産物の増加などに伴う販売価格の低迷や、飼料、農薬などの値上がりで厳しさを増している。その不満の一部が農相などとして日本農政をリードしてきた谷津候補に向いている。加えて民主の戸別所得補償。陣営の危機感は強い。
ただ、陣営には、民主の小沢一郎代表代行が今月8日、戸別補償制度導入を前提に、農産物も含む日米FTA締結を目指すべきとの考えを示したことに農協などの関係団体が反発していることで、潮目が変わったとの見方が出ている。
◎柿沼陣営 公約評価に手応え
一方の柿沼候補は21日夜、邑楽町内での個人演説会で「耕作放棄地の増加は自民の農政が失敗した結果」と指摘。「政権交代の大きな目的は、本当に必要なところにお金を回すこと。その一例が子ども手当てや所得補償」と支持を訴えた。
以前は農家への訪問をあきらめるほど農業者との距離を感じたという柿沼候補。だが、生産費用が販売価格を上回った場合に差額を補てんする戸別所得補償制度がマニフェストに載り、雰囲気が変わったと手応えを口にする。
サラリーマン層への浸透に軸足を置く柿沼候補だが「当落を左右するかもしれない」と農業票を重視。公示直前には党の政策通を講師にした「農政座談会」を館林市で開いて政策をPRした。
◎石見候補は経営ノウハウを訴え
石見候補は21日、朝から太田市内で街頭演説と選挙カーによる遊説を行った。JA太田市前交差点では、苦しい現状を強いられている農家に向け「企業、経営のノウハウを農業政策にも持ち込み、農家が自立できる仕組みをつくっていく」などと訴えた。
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チバQ
:2009/08/30(日) 10:49:54
http://www.raijin.com/kikaku/2009syuin/db/database.cgi?cmd=dp&num=236&dp=
(2009/08/24 掲載)
《衆院選 焦点ルポ4区》
都市型の選挙戦が定着 浮動票の獲得に力
群馬4区は、前首相の福田康夫候補(自民)に、党本部主導で出馬した民主の三宅雪子候補が挑む。組織力で優位に立つ福田候補が保守勢力を結集して選挙戦をリードするが、三宅候補は労組票や民主支持層を固めながら保守層にも食い込み追い上げる。無党派や若年層の取り込みも日増しに熱を帯びており、福田候補は抜群の知名度を武器に走り回り、三宅候補は民主への追い風を背に政権交代を訴える。
◎福田陣営 知名度武器に先行
「日本を、群馬を、高崎を良くしたい。その一心で政治を続けているんです」。23日午前、福田候補はJR高崎駅前で通行人に訴えた。駅前は人がまばらだったが、応援で同行していた山本一太参院議員が「前首相本人がお邪魔しています」と声を上げると、あっという間に若者や女性の輪ができた。
知名度は圧倒的だ。「今回の選挙は大変なんです。よろしく頼みますよ」。福田候補は気さくに声を掛けて歩く。同行する長男の達夫氏は通行人から次々と携帯カメラを手渡され、記念撮影に忙しい。
高崎市では一昨年の県議選で当時28歳の石川貴夫氏(民主)が、県外出身ながら自転車遊説と街頭演説で最年少当選。都市型選挙の定着を印象づけた。陣営はこうした環境の変化を踏まえ、与党支持層を固めつつ、浮動票対策にも力を入れる。候補者本人が有権者と触れ合う機会を増やしたほか、緑色をイメージカラーに決め、丸の中に「福」の字をデザインしたTシャツやバッジなどを作製した。
選対青年部が企画する24日の講演会には、福田候補の知人でデザイナーの山本寛斎氏を招く。ファッションの話など、若い世代が参加しやすいテーマから入り、最後に福田候補が登場。新たな票の掘り起こしを期待する。
◎三宅陣営 逆転狙い握手作戦
三宅候補は23日夜、労組系支持者の集会で「福田前首相の背中がだんだん近づいてきた。競技場までに追いつき、ラスト50メートルで抜きたい」と力を込めた。
民主の労組系と保守系はぎくしゃくしながらも、互いに「それぞれの持ち場を固める」ことで一致。「応援できる候補がようやく現れた」として労組側は力が入っており、25日に群馬音楽センターで2千人規模の決起集会を予定する。
一方、保守系も従来、自民支持だった保守系団体などに推薦依頼を発送。一部の団体から推薦状が届くなど切り崩しに成功しているといい、「政権交代の風が吹いている」(中島政希県連会長代行)と活気づく。
三宅候補は知名度不足を補うため、高崎駅前などで通勤する会社員らにアピールする早朝の握手作戦と、自転車や選挙カーで少しずつ移動しながら、5分ほどの短い演説を繰り返す地道な選挙運動を展開する。
イメージ戦術にも力を入れる。浴衣姿で高崎まつりに登場し、政権交代の是非を市民に問うフリップボードを携え会場を歩き回った。演説では「真夏の雪子が政治を変える」を決めぜりふに、政権交代を意識したメッセージを発信する。
◎森田候補は年金問題中心に訴え
幸福実現の森田貴行候補は23日、朝から高崎市のJR高崎駅周辺でつじ立ちを行ったほか、同市内を中心に選挙カーで遊説し、精力的に選挙活動を展開した。
午後になると、同市中心市街地のもてなし広場で開かれていた高崎人情市の会場前で街頭演説。来場した市民らに「深刻な年金問題の解決と、景気対策のためには人口増加に取り組まなくてはならない」と年金問題を中心に訴えた。
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チバQ
:2009/08/30(日) 10:50:45
http://www.raijin.com/kikaku/2009syuin/db/database.cgi?cmd=dp&num=239&dp=
(2009/08/25 掲載)
《衆院選 焦点ルポ5区》
「八ツ場」建設の是非争点 地元を意識し論戦
衆院選で建設の是非が争点となっている八ツ場ダムの地元、群馬5区。事業推進を訴える自民の小渕優子候補と、中止を主張して票の掘り起こしを狙う社民の土屋富久候補が争う。建設反対の民主が候補を立てなかったため、地元には議論の盛り上がりに欠けるとの声があるが、小渕陣営は「大量得票で地元の意思を示す」、土屋陣営は「ダムの抱える問題を多くの人に知ってほしい」と、それぞれ熱のこもった運動を展開している。
◎小渕陣営 「大量票で意思示す」
「7割完成している八ツ場ダムを、なぜ中止というのか。地元の声を全く聞いていない」。小渕候補は22日夜、地元中之条町の吾妻郡文化会館で開いた決起大会で声を張り上げた。
党の要請により同僚候補の応援演説で全国各地を回る毎日。公示後にこれまで選挙区入りできたのは3日間だけだ。しかし、出席した5回の集会すべてで、ダム問題に苦しんできた住民の感情に触れ「地元の代表としてダムの必要性と正当性を訴えていきたい」と主張、喝采(かっさい)を浴びた。
陣営は本人不在の不利を埋めるため工夫を凝らす。不在をわび、政策を訴える本人の声を収録。選挙事務所で連日開いているミニ集会や遊説先で流している。
24日は渋川市のゲートボール場など人の集まる場で録音テープを回し、「安心できる老後の年金、医療制度の確立」などを訴えた。また、各地区単位で組織され、数百ある後援会支部がフル稼働して前回以上の得票を目指している。
◎土屋陣営 「生活の再建を継続」
土屋候補は24日夜、富岡市の市生涯学習センターで開いた決起集会で支援者を前に、八ツ場ダムの建設には県議時代から反対してきたと説明。「再び建設の是非が問題になっている時に(地元の)候補者になったことに巡り合わせを感じる」と話し、建設反対の姿勢を改めて鮮明にした。
23日の吾妻郡文化会館での決起集会でも、「多目的ダムは(利水・治水など)どの目的も十分には果たさない」と主張、「ダムはなくても観光資源はたくさんあり、新たな施策で生活再建できる」と訴えた。
土屋候補は吾妻郡でこの問題を取り上げることについて、「地元で八ツ場の話をしなければ問題から逃げたことになる。生活再建事業は続けることを知れば、中止に納得する人も多いはず」と理由を説明する。
公示前から支援労組の名簿などを足掛かりにあいさつ回りを続け、約5千世帯に「いのちを大切にする政治」など党の政策を直接訴えた。
◎演説で生方候補消費税ゼロ訴え
生方秀幸候補は24日、渋川市内のスーパー周辺で街頭演説を行い、買い物客らに「自民、民主は増税路線。幸福実現党なら消費税ゼロでも(国を)運営できる。どちらを選びますか」などと訴えた。その後、市内から中之条町、六合村などを選挙カーで回り、沿道の住民に支持を呼び掛けた。
4620
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チバQ
:2009/08/30(日) 10:52:56
>>4614-4620
群馬県:上毛新聞
http://www.raijin.com/kikaku/2009syuin/db/database.cgi?cmd=dp&num=249&dp=
(2009/08/28 掲載)
浮動票獲得にしのぎ 民主山間地でペダル/自民携帯で支持要請
衆院選(30日投票)はいよいよ最終盤。各陣営は投票率が前回より上昇すると予測、無党派層の取り込みが当落の鍵を握るとみてしのぎを削っている。自民党の陣営は27日、決起集会を相次いで開いて投票先が決まっていない知人、血縁への投票依頼を徹底するよう要請。若手の支援者が携帯電話で支持を求めている陣営もある。民主党の陣営は自転車遊説の範囲を広げるなどで浮動票の上積みを目指している。
「風の波間に漂っている票をみなさんの力で動かしていただきたい」。1区の尾身幸次候補は27日夜、支援企業の決起集会の来場者に血縁や知人20人に投票を呼び掛けるよう依頼した。組織の引き締めと同時に無党派層の取り込みを狙って24日に始めた「一人10票獲得大作戦」を強化した形だ。
3区の谷津義男候補の陣営では、スタッフの20代の子供らが携帯電話で投票に誘う作戦を展開。友人らに「とりあえず投票行って」と呼び掛けると、「選挙初めて。行ってみる」などの返信メールが来るなど、反応は上々という。
街頭演説や自転車遊説で無党派層に訴えてきた民主の各候補はそうした取り組みを強化。1区の宮崎岳志候補は26日、川場村、昭和村、片品村でペダルを踏んだ。28日には沼田市内を走る。3区の柿沼正明候補は各地の支持者の声掛けで集まる人へのアピール活動中心。26日夜の演説会には「これまで柿沼の集会に来たことのない人」(陣営)約30人が集まったという。
幸福実現党の3区、石見泰介候補は自らスピーカーを担いで商店主や道行く人にあいさつしながら街を歩き、10分程度のつじ説法を繰り返している。「昔の選挙はこういう感じだった」と懐かしむ人もいる。
◎投票率は各陣営70%前後を想定
30日投開票の衆院選は、26日までに県内で期日前投票した人が前回衆院選の同時期の1・8倍、10万2660人に上るなど、激戦を反映して有権者の関心が高まっている。このため小選挙区の各陣営は、投票率は前回の66・29%(前々回比8・39ポイント増)を上回り70%前後になると想定している。
自民党県連の南波和憲幹事長は、期日前投票の増え方などから投票率が「3〜5ポイント上昇する」と予想。民主党県連の富岡由紀夫会長は「前回と同程度」を想定しながらも、「民主への追い風を生かすためにも70%程度に上がってほしい」と期待する。
他陣営も「有権者の関心の高まりを実感している」と口をそろえ、社民党県連合の小林人志幹事長は「70%程度」、共産党県委員会の小菅啓司委員長は「7割を越す可能性もある」と見込む。公明党県本部の加藤修一代表は「上がりそうだが前回からの伸びしろがどれだけあるか分からない」とした。
4621
:
チバQ
:2009/08/30(日) 10:54:57
http://www.saitama-np.co.jp/news08/29/04p.html
2009年8月29日(土)
民主優勢変わらず 自民は10、13区で接戦 衆院選30日投開票
「政権選択」を焦点にした衆院選は30日投開票される。県内15の小選挙区では、政権交代を懸けた民主党が、候補者を擁立した14選挙区で優勢を維持、自民党が追撃する展開で最終盤を迎える。二大政党のはざまで公明や共産、社民など少数政党の苦戦は否めない。一方で比例区北関東ブロックでの議席獲得をめぐる皮算用も本格化、各政党は惜敗率の試算に関心を向ける。
中盤時情勢調査では、民主は1、3、4、5、6、7、8、9、12、14、15の各選挙区で安定した戦いを続け、2区でも先行する。10、13区は接戦ながらリードを維持。ただ党県連幹部は「優位とはいえ新人2人、元職5人には不安定な要素が残されている。自民の底力も感じる」と警戒を緩めない。
一方の自民は首長や地方議員を束ね組織戦で臨むが、無党派層が離れ、全選挙区で苦戦。選挙協力を築く公明党の票を固め切れない陣営も、一部に見られる。党県連は「これだけ民主優勢を連呼されると、逆に投票に行かない人も出てくる」と、あらためて組織固めを呼び掛ける。
最終盤を迎え、比例北関東ブロックでの議席獲得にも各陣営の注目が集まる。
民主は小選挙区での攻勢を受け、前回選挙(2005年)の7議席を上回る大幅な躍進が見込まれる。同党は18日の公示日に、北関東で県内関係1人を含む7人の単独候補を擁立した。県連幹部は「10議席を視野に、流れによっては11議席の可能性もある」と展望。4年前は226万票(得票率31・45%)、県内ではうち114万票を集めた。「前回と同程度の投票率(前回64・88%)なら県内で140―150万票」(同)を目標に据える。
自民は前回、北関東で289万票(40・25%)を得て、名簿順位35位の候補を含む9人を当選させた。今回は小選挙区との重複候補26人(うち埼玉は14人)を2位に並べる。だが保守層の多い茨城や栃木が小選挙区で民主と接戦を演じると惜敗率が上昇。埼玉では復活が困難との見方が浮かぶ。党県連関係者は「北関東で5か6議席、埼玉は1議席の可能性もある」と予想する。
3議席目の奪還をうかがう公明は、北関東で100万票、県内では57万票獲得がテーマだ。自民との選挙協力については「一緒に危機を克服しようとする雰囲気がある」(党県本部幹部)とプラス評価。共産は北関東での2議席確保を目指し、県内では38万票が目標だが「民主への強い流れを感じる」(党県委員会)。社民は1議席死守に向け、埼玉で前回より4万票多い20万票の獲得を鍵とする。ただ党県連合幹部は「反応は良いが、手応えが見えない」と戸惑っている。国民新党は北関東に本県関係者1人を擁立するが、苦しい戦いだ。
投票率について各陣営は前回と同程度か、やや高い65―70%程度とみている。
4622
:
チバQ
:2009/08/30(日) 10:56:43
http://www.chibanippo.co.jp/_senkyo/2009/syuinsen/090810.php
ちば衆院選2009 真夏の決戦
注目区を追う(1)
“臼井ブランド”正念場
世襲候補が挑む1区
2009年08月10日
「私は後衛。選挙中は事務所で接待係だ。世襲問題はまったくナンセンスに思うが、社会的にはそうじゃない。(私が表に)出ればマイナスになる」
自民党新人・臼井正一の父、日出男(70)は裏方役に徹する心の内を、もどかしそうにつぶやいた。
衆院議員を8期27年、法相も務めた自民県連最高顧問の日出男が、県議2期目だった長男・正一に地盤を譲る腹を決めたのは「解散秒読みか」と言われた昨年9月。直後に麻生太郎首相が誕生し、正一は出馬表明した。発足当時、50%近くに上った高い内閣支持率をバックに突入するとみられた総選挙は、リーマン・ショックの余波拡大とともに幻に。
解散が先送りされ、じりじりと降下する内閣と自民の支持率。にわかに党内でざわめき出した世襲候補の出馬制限論争。結局、自民党は、「公認内定取り消しは党の信用問題にかかわる」として、小泉純一郎元首相の次男とともに、“特例”で正一を公認した。一方、民主党は「多様な人材が政治家になることを阻害する」として、今回から世襲候補を公認しない方針を決定し攻勢をかける。
正一は「(世襲問題が)メディアに取り上げられ、自分の思いを述べることができた。(知名度も上がり)マイナスだけではない」と前向きだが、陣営は批判の拡大に警戒する。
正一に引き継がれた後援会が7月上旬、選挙区内の各種団体や地域の代表者を集めて開いた会合。解散(同月21日)を見据えた陣営最初の大型選対会議となり、出席者には想定投票率や目標得票数など詳細なデータが提示された。あいさつに立った林昇志後援会長(株グリーンタワー相談役社主)は「私も(会社を)せがれに継がせたが、経営者の器や将来性がなかったら社長にしなかった。正一君が後を継いでも、立派に政治家として将来を担ってくれるはず」と訴え、正一が後継となった“正当性”をアピールした。
一方前回、日出男に敗れたものの比例復活した民主党前職の田嶋要は「私はまだ(2期)6年の挑戦者。相手はあの人のおじいさん(元衆議院議員の故・臼井荘一)だ。半世紀にわたって君臨した彼の一族と戦っている。3代の世襲と戦う」と県都の牙城制覇に万全の準備を進める。
さらに共産党新人の安喰武夫は「自民の2世、3世は国民の立場で政治をしていない」、幸福実現党新人の階一喜も「貴族院と同じでアンフェア」と問題視する。
「歯を食いしばり、火の玉になって総選挙に臨む」と奮い立つ正一。底力を見せるか、それとも風前か。“臼井ブランド”はかつてない厳しい正念場を迎えている。(文中敬称略)
◇千葉1区=千葉市中央区、稲毛区、美浜区。
4623
:
チバQ
:2009/08/30(日) 10:57:16
http://www.chibanippo.co.jp/_senkyo/2009/syuinsen/090811.php
ちば衆院選2009 真夏の決戦
注目区を追う(2)
親子2代で5度目火花
因縁対決の3区
2009年08月11日
「親の代から根強いものがある」
自民党前職・松野博一の陣営幹部は、5度目となる“岡島”親子との対決に焦りを隠さない。民主党元職・岡島一正と父の故・正之とは、この13年間で2戦ずつ交え1勝1敗ずつの通算2勝2敗。選挙のたびに「当」の字を奪い合った。松野と岡島は、ともに県立木更津高、早稲田大出身と因縁深いが政治家としての互いの信念が火花を散らす。
前回2005年の衆院選。松野は岡島に約2万票差を付け、10万台の大台に乗せたが、今回は逆風。陣営からは、「前回より票が増えるとは思えない」と弱音も漏れる。
一方の岡島は、「自民から民主へという声の力を感じる。前回(松野に)負けた票差かそれ以上が乗れば」と余裕の表情。「松野さんでなく自民党政治との闘い」と言い切る。03年衆院選では約900票差の接戦を制したが、05年の郵政解散で、「一番最後に議場を出た」後、再び赤じゅうたんを踏むことはなかった。
今回岡島は、地域の声に耳を傾ける姿勢を強化。集会などで配ったアンケートの回収は6千通を超えた。市民の会合回りや自転車遊説にも精力的。臥薪嘗胆(がしんしょうたん)の4年間を経て、終盤の詰めに甘さはない。
松野が初めて“岡島”に勝ったのは00年。約3万票の大差で、“岡島党”と呼ばれる幅広い支持層を持つ正之の牙城を切り崩し、公募制で選ばれた国内初の衆院議員となった。約1万票差で惜敗した初対決から4年後のことだった。
岡島は父と所属政党こそ違うが、事実上の「世襲」。対する松野は、「『地盤・看板・かばん』のないゼロからのスタート」を掲げ、岡島との違いを前面に出す。陣営は、「(岡島は)銀のスプーンをくわえて来られた方。いまだに岡島さんの地域では『自民党だけど岡島』という人がいる」と悔しさをにじませる。
“岡島党”は息子の代でも健在だが、岡島は「後援会のメンバーは入れ替わったし、父の(支援者)名簿と比べると数も減った」と明かす。前回の県議選で不協和音が響いた“岡島党”の重鎮、民主党の杉田守康県議は、今回の選挙では影をひそめているが、岡島は、「杉田さんの支援者はほとんど一緒だから問題ない」と強調する。
松野も「勝手連的な小規模組織」を全域に広げており、圧勝した05年の選挙時と比べてもその数は倍増。「コアの層は着実に固める」と意気込む。1万〜2万とされる浮動票の行方に加え、候補が出ない共産票の取り込みも焦点となる。3区では幸福実現党の古川裕三も支持層拡大を狙う。(文中敬称略)
◇千葉3区=千葉市緑区、市原市。
4624
:
チバQ
:2009/08/30(日) 10:58:00
http://www.chibanippo.co.jp/_senkyo/2009/syuinsen/090812.php
ちば衆院選2009 真夏の決戦
注目区を追う(3)
前職2人に新党の台風
市長選の余波続く4区
2009年08月12日
民主党前職・野田佳彦と、自民党前職・藤田幹雄による事実上の一騎打ちと思われたが、6月の船橋市長選で6万2627票を獲得し惜敗した野屋敷いと子が8日、新党「みんなの党」からの立候補を表明し、情勢は一変した。
同市長選で、野田と藤田は当選した藤代孝七市長の陣営に相乗り。当初は「信任投票」とみられた選挙だったが、「庶民革命」をうたい渡辺喜美元行革相らの支援を受けた野屋敷に無党派層を取り込まれ、想定外の辛勝となった。
転覆しかけた呉越同舟に冷や汗をぬぐった野田と藤田。特に野田は民主県連が多選首長の推薦を禁じる中、地元支部推薦というスタンドプレーに出ただけに当時ほぼ無名だった候補相手の苦戦は大きな痛手だった。
党内部からも批判が噴出。野田は「(藤代市長を)1期目から担いできた。信頼関係を損なうような政治家にはなりたくない」とし、総選挙では自民対民主の対立構図で仕切り直すつもりだった。しかし、野屋敷の参戦が水を差した。
「野屋敷が出れば、割れるのは民主票。保守票をしっかり固めれば野田に勝てるかもしれない」
にわかに期待が広がったのは藤田陣営だった。小泉旋風が起きた4年前でさえ、県内選挙区で唯一敗れて比例復活しただけに、藤田は「民主で最も選挙に強い1人」と位置付けていた野田との正面衝突に、危機感を抱いていたからだ。
ただし、ある選対スタッフは「ありがたいと思う人もいるかもしれないが、藤田の若さを武器に取り込みたい無党派層も(野屋敷に)持っていかれる可能性がある。むしろ、引き締めたい」と慎重姿勢だ。
一方、党幹部の野田は他選挙区への応援で地元を多く離れなければならず、解散後16日間をそのノルマとしていたが、今月に入り「野屋敷を若干意識」(野田陣営)。ノルマを維持した上で調整し、地元での街頭演説の回数を増やした。
台風の目になりそうな野屋敷だが、市長選での善戦が、政党色の濃い国政選挙でも通用するか。市長選時から使うスローガン「船橋をまる洗い」は野田の「ニッポン丸洗い」に酷似しているが、野屋敷は「偶然似た。民主ごと船橋を丸洗いだ」と息巻く。
共産党新人の斉藤は「政権が変わっても、有権者の意向に沿わない方向性に待ったを掛ける政党が必要」と存在感をアピール。幸福実現党新人の山中は景気回復への政策を訴えている。(文中敬称略)
◇千葉4区=船橋市。
4625
:
名無しさん
:2009/08/30(日) 10:58:27
http://www.asahi.com/national/update/0830/TKY200908290338.html
衆院選選挙違反容疑で190件着手へ 各警察本部2009年8月30日5時0分
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警察庁は、衆院選にからんで約190件の公職選挙法違反容疑があり、全国の警察本部が捜査を始める予定だと29日発表した。29日午前までの各本部からの報告をまとめたもので前回に比べて約40件増。半数以上が買収容疑だという。投票終了後に約420人から任意で事情を聴く方針。
28日までの逮捕者は20人(前回比5人減)で、いずれもポスターをはがしたり街頭演説を妨害したりする自由妨害容疑。警告数は3112件(前回比408件増)だった。
4626
:
チバQ
:2009/08/30(日) 10:58:32
http://www.chibanippo.co.jp/_senkyo/2009/syuinsen/090813.php
ちば衆院選2009 真夏の決戦
注目区を追う(4)
自・民若手に新党の元職
“三つどもえ”の5区
2009年08月13日
自民党、民主党ともに30代の若手候補同士の3度目決戦に、当選3回の元職・田中甲が参戦し、事実上の“三つどもえ”に。8日には渡辺喜美前衆院議員が中心となる新党「みんなの党」が発足し、参画した田中は「この日を待っていた」と早速街頭に繰り出した。
田中は7月には浦安市で、8月には市川市で、渡辺前衆院議員と演説会を開催し連携の強さをアピール。「自民は嫌だが、民主で大丈夫か」と無党派層にあおる。保守系地盤と旧・民主元職の肩書を生かし両党から票を奪う狙いだが、出遅れ感は否めない。
一方、民主党元職の村越祐民は「今回は政権選択の選挙。第三局にどれだけ注目が集まるのか」と首をかしげつつ「民主が信頼されないと票が流れる」と警戒。今月8日にJR新浦安駅前で前原誠司・民主党副代表との演説会を開催したほか、ミニ集会を重ね政策への理解を求める。
政権交代への期待からかボランティアの集まりも上々。課題は陣営の引き締めと結束だ。村越は昨秋、市川市の民主党県議、小泉文人(36)と公認を争った。村越が公認を守り切ったものの、小泉は「党を裏切りはしないが、村越は私を選挙に手伝わせたくないだろう」と応援は及び腰。村越は「選挙戦には関係ない」とコメントを避けたが、2人の距離は明らかだ。
村越は「自民にお灸を据えたい自民支持票を囲い込まないと勝てない」と4年前、郵政の風で惨敗した宿敵を警戒するが、保守地盤にも食い込む小泉との関係修復は優先課題のはずだ。
その宿敵、自民党前職の薗浦健太郎は「今の自民党に相手のことを心配する余裕はない」と、今度は逆風にさらされ街頭演説や支援者回りに駆け回る。
かつては「当選してから盆踊りや夏祭りは欠かさず行ったが、村越とは会ったことがない」と運動量に自信を持っていた。しかし、9日の遊説では「幼児教育と政策の安定に命をかけて頑張ります。この選挙大変厳しいが、どうぞ皆さまのお力を…」と選挙戦最終盤のような危機感をみなぎらす。自民系市町村議員で組織する千葉県地方議員連絡協議会(千議蓮)の高安紘一会長も「薗浦を落としたら日本の恥。なんとしても守り通す」と声をからす。
11日にはJR市川駅前に、薗浦がかつて秘書を務め“おやじ”と慕う麻生太郎首相も応援に駆けつけたが、逆風の原因には麻生首相にも責任があるだけに千葉都民にはどう映ったか。
また、幸福実現党が佐高芳行を擁立し保守票を狙っていることも、薗浦陣営にとって頭が痛い。(文中敬称略)
◇千葉5区=市川市の一部、浦安市。
4627
:
チバQ
:2009/08/30(日) 10:59:29
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ちば衆院選2009 真夏の決戦
注目区を追う(5)
前元職と新人、6人乱立
県内最多候補者の6区
2009年08月14日
衆院解散後、新たに2候補が出馬を表明し、現時点で県内最多の6候補が顔をそろえる。これまで自民党前職・渡辺博道と民主党元職・生方幸夫による「がっぷり」対決が3度展開された選挙区。4度目となる今回の土俵に4人の“新顔”が割って入るだけのインパクトがあるのかどうかに注目が集まる。
「他の候補者がどうのこうのではない。有権者に目を向けて戦っている」
復活を目指す生方陣営は候補者乱立の影響を限定的なものととらえ、「戦術を変えることはない。これまでの活動を地道に続けるだけ」と冷静な構えだ。
4年前の総選挙で落選し初の浪人生活を送った生方は、選挙区内の個別訪問を徹底。ライバルの自民層も含め、有権者との直接対話を重ねてきた。「もうこれ以上ないというぐらい地区をくまなく回った」と陣営は自負。「解散後に急にやってきたような人に負けるわけがないでしょう」と、他候補への揶揄(やゆ)も込める。
前職の渡辺は前回3万票近い差を付けて生方を振り切ったが、今回は厳しい選挙戦になると予想。支援団体・企業を回り組織票を固めるが、無党派層をどれだけ取り込めるかがカギと見ており、自民への逆風ムードに危機感を募らせる。
そんな中、前回総選挙で7区から自民候補として戦い約11万9千票を獲得して初当選した松本和巳が、6区への国替え参戦を解散後に表明。松本は今回無所属での立候補だが、選挙後には平沼グループへの参加を表明しており、政治信条としては保守系に位置。
渡辺陣営では、市川市北部などの保守地盤の票が割れる可能性について「(松本が)どこまで本気なのか分からないので影響は未知数」としている。ただし、「保守系ではない無所属候補が出てくれた方が(民主の票が割れる可能性が高いので)ありがたかったのだが…」と、保守分裂の懸念をほのめかす。
その松本は後援会組織を作らず、勝手連的な支援グループとともに無党派層への浸透を図る。出遅れは否めないが、「自民でも民主でもないという人はけっこういる。しがらみのないところで戦いたい」と鼻息は荒い。
共産党・山崎温之は7月半ばに立候補を表明。街頭宣伝やミニ集会で知名度アップを図っている。候補者乱立について山崎陣営では「自民を離れた層と無党派層との両方の取り合いになる」と分析。比例票獲得に力を入れている。
みんなの党・小平由紀は渡辺や松本と同じ保守系の元市川市議。女性票を中心に、子育て世代や若者にアピールしたい。幸福実現党は三島佳代子を擁立。(文中敬称略)
◇千葉6区=市川市北部、松戸市南部。
4628
:
チバQ
:2009/08/30(日) 10:59:59
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ちば衆院選2009 真夏の決戦
注目区を追う(6)
地域性捉え戦術工夫
都市・農村混在する7区
2009年08月15日
「千葉7区は広い上、構成する松戸、流山、野田の3市は都市部と農村部が混在する。各市の特性を捉えた戦術が必要だ」。主な予定候補の民主党前職・内山晃、自民党新人・斎藤健、社民党新人・上田恵子の3陣営が口をそろえるのは、7区で戦う難しさだ。
11日午後、野田市北端の鈴木貫太郎記念館に、自民総裁で首相の麻生太郎が斎藤の応援に駆け付けた。
会場には約1200人(陣営発表)が集まり、演説後に麻生は握手攻めでもみくちゃにされた。逆風を招いた張本人と批判される麻生だが、陣営から「これだけ歓迎されるのは久しぶりだろう」と声が漏れた。
翌日、松戸市内の斎藤事務所で慌ただしく連絡を取り合う同市議は合間につぶやいた。「野田は自民の強い地域だからそれでいい。松戸の場合、『自民です』と今言えば票が減る」
斎藤も、依然収まらない逆風を感じ、「自民とか民主とかではなく、『一度斎藤健にやらせてほしい』と訴えている」と話す。
陣営は松戸、流山などの無党派対策として、いち早く「自転車遊説隊」を編成。斎藤は、辻演説を繰り返しては即戦力を強調するように政策を熱く語る。
一方、民主への追い風を生かしたい内山。活気ある事務所に現れた表情は厳しかった。「有権者は『楽勝だね』と言うが冗談じゃない。選挙に絶対はない」と引き締める。
内山にとって頼もしいのは、初めて松戸、流山、野田の3市に選対事務所を設置できた点。党の地方議員増加で可能になった。地域の課題は任せて、内山は「今回争うのは『政権選択』ただ一点」と集中できる。専門の年金問題を絡め、「政権交代で年金を取り戻す」と語る。
新たな戦術も取り入れた。乗用車登録した自動三輪の「ミニカー」に乗り込み、広い選挙区を縦横無尽に走り回る。
工夫を凝らす内山陣営だが、不安要素も。内山は昨年の野田市長選で現職・根本崇を推薦した連合千葉と対立。連合との関係は修復して推薦も得たが、一部単組は上田支援を表明する。
その、上田。県内唯一の社民候補となるが、二大政党の争いに埋没することに危機感を抱く。
上田は、「そろそろ自民批判は終わりにしたい。今回の選挙で政権交代は実現するだろう。これからは民主の問題点を有権者に理解してもらうことで、『民主一人勝ち』を防ぎたい」と矛先を変える。
県議の小宮清子が地元流山を固めつつ、松戸、野田での浸透を図るが、「私の支持者でさえ、直接話をしないと民主に投票してしまいそう」と懸念する。
上田は自転車をこぎながら「自民も民主も、いのちと暮らしは守れない」と繰り返す。視線の先にあるのは、無党派層や共産、新社会、市民ネットの存在だ。
幸福実現党新人・牧野正彦は知名度アップに懸命。(文中敬称略=おわり)
◇千葉7区=松戸市北部、流山市、野田市。
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チバQ
:2009/08/30(日) 11:00:35
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ちば衆院選2009 真夏の決戦
自民王国は今(1)
全特支援のライバル批判
“美学”捨てた前職9区
2009年08月20日
これまで4回の選挙では相手を批判しないことを“美学”としてきた自民党前職・水野。7日、佐倉市の京成臼井駅前でマイクを握ると「郵政の元キャリア官僚が自らの所管していた業界に丸抱えの支援を受けている。まさに政官業の癒着、しがらみそのものだ」と民主党新人・奥野を批判した。
「目に余る行動を放置せず、有権者に知らしめなければ」。演説後の記者の囲み取材。全特(全国郵便局長会)の支援を背景に活発な運動を展開する相手陣営への批判理由を力説した。
「票の問題ではなく動員力」と、民営化によって皮肉にも選挙活動の制約が解けた形の現役郵便局長ら。選挙区内のポスティングや演説のビラ配りなどで威力を発揮する支援体制に危機感を抱く。
それでも「業界や組織的な応援だけで選挙が決まるわけではない」ときっぱり。解散後は街頭演説を「毎日欠かさず」こなす。併せて、(消費)税率アップよりもまず税金の無駄遣いの一掃を−などの見出しが躍る、自身の政策や実績を示すレポート配布に力を注ぎ、有権者一人一人への訴え掛けを強める。
一方、奥野は一昨年12月から選挙区を自転車で回り、昨秋の事務所開き以来「約2万軒は回った」と胸を張る。都市部での手応えに加えて、千葉市長選の追い風も受ける。
党幹部を迎えた今月7日の佐倉市での決起集会。「ようやく相手の背中が見えてきた」と気勢を上げた。出席者約600人のうち「約3分の1」が郵便局関係者。会場には蕨和雄佐倉市長も姿を見せ、地方全般が陥る財政難を訴え「地方を知り、地方の力になる即戦力の奥野さんに期待する」と応援演説。同市長は公示日の18日も出陣式に参加した。
好材料がそろう一方、八街市など農村部での浸透を不安視。「(水野の養父・清から)2代40年以上続く保守層の厚い地域。9区で勝てれば本当に(政権が)ひっくり返る」と気を引き締める。
無所属の波田野は、世襲・官僚政治家を批判。“二者択一ムード”払しょくへ「庶民派」を掲げ、アピールする。幸福実現党の伊藤は知名度アップに懸命。(文中敬称略)
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チバQ
:2009/08/30(日) 11:01:26
http://www.chibanippo.co.jp/_senkyo/2009/syuinsen/090821.php
ちば衆院選2009 真夏の決戦
自民王国は今(2)
不満の受け皿じわり拡大
逆風に閣僚危機感10区
2009年08月21日
自民党前職・林幹雄の陣営はこの数カ月、地元有権者から幾度も同じ言葉を聞いた。「一度、民主にやらせてみてもいい」。厚い保守地盤にも変化を求める声がじわりと拡大。現職閣僚ながら「初当選時より先が読めない」(選対幹部)との危機感が覆う。
3度目の対決となる民主党新人・谷田川元は県議を辞して6年間の浪人中に選挙区をくまなく回り、野党候補としての立場も鮮明に。「政権交代」を旗印に不満の受け皿となる手応えをつかむ。
父親の故大幹氏を支えた組織を引き継ぎ、小選挙区比例代表並立制導入後も手堅く連続当選を伸ばしてきた林。2003年には谷田川との保守分裂選を勝ち抜き、前回05年は民主入りした相手の比例復活すら許さなかった。
その林の牙城、匝瑳市などの農村部でも「『自民ではだめだ』という声がようやく出てきた」と、谷田川陣営の地区担当者は強調する。直前の民主入りが想定以上の反発を招き「説明に追われて選挙にならなかった」という4年前から様変わり。農家の男性(72)は「現状の農業政策に未来はない」とつぶやく。林の地元銚子市でも市立病院休止の混乱をめぐり「指導力」に疑問を呈する声がある。
農業や商工関連団体などを回ってミニ集会を精力的に開き、豊富な経験と実績を党政策を交えて訴える林。8月上旬には早くも党県連の広報カーと駅頭に立つなど安泰ムードはない。国会議員を頂点とする独特の“集票ピラミッド”を形成してきた地方は、農業衰退や支援者の高齢化、景気低迷の影響を受けて疲弊が進み、全国的な流れに抗する歯止めを失いつつある。
地元の保守系元議員は「組織から支援の約束を取り付けても、末端までその通りとはいかないだろう」と指摘。前職支援に動かない構えを見せる自民系議員も出てきた。林はなるべく地元に張り付くため、治安・防災閣僚として頼まれる応援演説も、吟味せざるを得ない守りの戦いだ。
前回選挙で公認候補が約1万票を獲得した共産が候補擁立を見送ったことも、谷田川陣営にとっては好材料となりそうだ。
鍵を握るのは浮動票が多い成田市のニュータウン地区。8月2日、民主党の鳩山由紀夫代表が行った演説会には人垣ができた。ただ「個人票に結びつくかは未知数」(谷田川陣営幹部)で、同席した谷田川の口からは「成田空港の発展なくして日本の発展はない」と、林がライフワークとする成田空港振興を強く意識した発言も飛び出した。
幸福実現党の新人・金井貴雄は党政策のPRに全力を挙げる。(文中敬称略)
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:
名無しさん
:2009/08/30(日) 11:01:31
http://www.asahi.com/business/update/0829/TKY200908290282.html
市場の関心は新政権の政策 総選挙2009年8月30日9時35分
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日経平均株価は衆議院解散後の約40日間で、9652円02銭から1万0534円14銭と1割近く上昇した。ただ、直近は様子見ムードが強まり、商いは低迷して日経平均は一進一退。30日の総選挙の結果を受け、週明けの株式相場はどう反応するのか。
東証1部の出来高と売買代金は、8月24日に17億5898万株、1兆3049億円といずれも約1カ月ぶりとなる低水準を記録。翌25日の売買代金は1兆3017億円とさらに減った。総選挙を間近に控え、積極的な売買が手控えられたことが要因とされる。
業界では「20億株、2兆円」が活況の一つの目安。だが7月21日の解散以降、売買代金が1兆5千億円を超えたのは29営業日中、6日だけ。日経平均も今月14日以来、上がっては下がる値動きを繰り返している。
総選挙の結果が出れば、株価は大きく上昇もしくは下落に転じるのか。市場では否定的な見方が支配的だ。
都議選の勝利で民主躍進の予想が広がる中、学習塾や幼児用品、陸運株など、子ども手当や高速道路無料化など民主党の政策に関係する銘柄が目立って上昇。日興コーディアル証券の西広市エクイティ部長は「市場はすでに民主の勝利を予測して動いており、関心は選挙後の政策の行方に移っている」と話す。予想外の事態がなければ、投開票は株価に大きな影響を与えないとみる意見が大勢だ。
一方、長期的にみると、民主の政策は消費を刺激して景気を回復させると期待する声もある。マネックス証券の羽賀誠チーフストラテジストは「家計を助ける政策が進めば、小売りなど出遅れ気味の内需関連株が上がる可能性がある。日経平均の年内1万2000円台回復もありうる」と予想する。(木村和規)
4632
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:02:03
http://www.chibanippo.co.jp/_senkyo/2009/syuinsen/090822.php
ちば衆院選2009 真夏の決戦
自民王国は今(3)
ライバル候補は元自民
盤石地盤も揺らぐ11区
2009年08月22日
「(法相の職務などで)大変出遅れました。今回はかつてない逆風の中での選挙。私にとって正念場」
18日、茂原市内で行われた出陣式。7選を目指す自民党の森英介は集まった約800人を前に、第一声の一言目から危機感をあらわに支援を求めた。
祖父の代から衆院選通算30連勝の名門一族。森自身も過去4回の小選挙区選挙で、2位に約9万〜7万票も引き離す圧勝を続けてきた。だが、県内屈指の強固な支持基盤も今回は、逆風と3月の知事選のしこりなどに揺らぐ。
民主党の金子健一は、かつて森事務所にも出入りしていた自民党の一宮町議だった。前々回の選挙で千葉3区の民主党候補を応援したため、保守系議員の反発を受けて自民を去った。
2007年夏に民主党から11区出馬が内定。森が選挙区を留守にすることが多い中、「地元で出るなら(金子を)応援しよう」という声もあり、市町村議員を増やしてきた。
知事選で森が民主推薦候補を支持したことも、森陣営は「ずいぶん時間もたったし影響はない」とするものの、「保守層のしこりは残っている」と指摘する有力者は少なくない。東金市議22人のうち、森支持を明確にしているのは数人。いすみ市でも保守系市議の半分とみられる。
金子支持は従来、自民党支持だった各種団体にも浸透し始めた。JA山武郡市は「組織決定はしていない」としながらも、役員・幹部は内々で民主支援方針を打ち出している。
県解体工事業協同組合も11区だけは、森だけでなく金子にも推薦状を出した。同組合は「それぞれの利害があり、昔のように一本化はできない。組合の分裂を防ぐための苦渋の決断だった」としている。
揺らぐ地盤に、森も手をこまぬいていたわけではない。この夏、選挙区内各地で開催される大きな祭りのほとんどに出席した。これまでは秘書の代理出席も少なくなかったが、今回は森自身があいさつに立ち、法相としての実績を強調。各種団体のテントを回り、一人一人と握手を交わしながら支持を呼び掛けた。
だが、「(これまでの森の)安泰ムードは様変わりしている」と夷隅郡市の首長。地方議員の間には「ひょっとしたら:」との悲観的な見方も出ている。
「郵政選挙で皆さんの生活がずたずたになり、医療や教育でも格差が生じている。地方のことは地方にいる人が一番良くわかる」と、金子は公示日の18日、茂原市内での出陣式で約300人を前に地元密着候補をアピール。
さらに、「はじめのころはどこに行っても『民主党かよ。戦う相手は誰だと思っているんだ』と言われた。それがいまここにいる人たちと話ができる」と、支持広がりへの手応えも示唆した。
幸福の久我司は選挙区内を回り、憲法9条改正などを訴える。(文中敬称略)
4633
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:04:24
>>4622-4633
千葉県:千葉日報
http://www.chibanippo.co.jp/_senkyo/2009/syuinsen/090823.php
ちば衆院選2009 真夏の決戦
自民王国は今(4)
予想される「辛勝惜敗」
強固な地盤に逆風12区
2009年08月23日
「どちらが勝つにしても辛勝惜敗。大勝はない」。自民党前職・浜田靖一の陣営幹部はかつてない自民党への逆風に、こう漏らす。
小選挙区比例代表並立制移行以来、上総地域の浜田と安房地域の中村正三郎とのコスタリカ方式で自民党が盤石な体制を築いてきた12区。2005年の中村引退後も、浜田は郵政選挙の追い風と父・幸一時代からの厚い地盤と知名度で順調に5選を重ねてきた。
前回の郵政選挙では、従来の自民党候補の得票数に“追い風”とみられる票が3万近く上乗せされた。だが、今回その風は止むどころか向きを変えた。決起集会や出陣式であいさつした多くの来賓は口々に「自民党への逆風」を強調し、組織引き締めに懸命だ。
逆風に加えて、従来農村部を束ねていた特定郵便局長らがこぞって民主党新人の中後淳を支援。過去の選挙で公認候補が1万票以上獲得している共産が、今回初めて独自候補を擁立しなかったことがどこまで影響するかなど、懸念材料は少なくない。
さらに、現職の防衛大臣のため、各地の応援演説で自身の地元入りが減少。公示日も他候補応援のため夕方には地元を離れており、別の陣営幹部が「後半戦はどぶ板を」と危機感を募らせるにもかかわらず、本人の選挙区回りが少ない状況が続いている。
そんな中、陣営幹部は「問題は『民主への風』ではなく『自民への逆風』」と指摘。浜田は出陣式で「全部面倒をみることなどできるはずがない。なぜ本当のことを言わないのか」と暗に民主党のマニフェストを批判した。
対する中後は、1年半前から政治活動を続ける。選挙区内すべてを自転車で回る街宣活動や毎朝の駅立ち、全戸配布の政策アンケートなどを通じて地道に浸透を図ってきた。袖ケ浦・木更津・君津3市の新住民に多い無党派層には特に重点を置き、公示前から政党ビラの配布や土日を中心とした団地前での街頭演説を展開してきた。
陣営幹部は、駅立ちや自転車遊説での反応に手応えを感じつつも「『いける』という感じがまだない」と話す。というのも「(民主党票は)ほとんど固めたものの、無党派層の(投票)動向が読み切れない」からだ。
連合千葉や郵政政策研究会など一部の支援組織に頼るのみで、ほとんどボランティア選挙に近い戦いを続けてきた中後陣営。組織力では、浜田に及ばない。
「今の流れでいけばいいが、この風向きのままいくとは単純に考えられない」と中後。駅立ちなどの反応に手応えを感じながらも、見えぬ無党派層の動向を気にかける。
幸福実現党新人・田辺丈太郎は知名度アップを目指す。(文中敬称略=おわり)
4634
:
名無しさん
:2009/08/30(日) 11:07:24
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin2009/news/20090830-OYT1T00072.htm
「お願い」フィナーレ…自・民、池袋決戦
「日本の未来に責任を取る」と叫ぶ自民党の麻生首相、「日本で初めての『民主政権』を誕生させる」と訴える民主党の鳩山代表。
政権をかけて争う両党党首は29日夜、「最後の訴え」の場所にいずれも東京・池袋を選び、駅をはさんだ東と西で主張をぶつけ合った。同駅周辺は身動きもできないほどの人だかりに。他の政党党首らも各地でフィナーレの演説を行い、列島を選挙一色に染め抜いた長い夏の戦いを締めくくった。有権者はどんな政権を選び取るのか。審判は30日に下る。
池袋駅(中央)の東口で自民(左側)、西口で民主(右側)の両党首が最後の訴え(29日夜、本社ヘリから)=三輪洋子撮影
JR池袋駅東口。午後7時半過ぎからの演説で、ブルーのワイシャツの袖をまくり上げた麻生首相は日に焼けた拳を握り、「日本の未来に責任を取る」と叫ぶように訴えた。選挙戦前半に見られた「おわび」は封印、「自民党には経済成長させる政策があるが、民主党にはない」と民主党を激しく批判する場面もあった。
周辺は歩道から人があふれる混雑。夫婦で演説を聞いた東京都板橋区の主婦、高橋幸子さん(39)は「妊娠中で子育て政策に一番興味がある。ばらまきで将来にツケを回すのでなく、子どもを育てやすい社会にしてくれる政党に入れたい」。
同区の自営業、海老根善行さん(61)は「民主党では財源に不安があるが、これまで支持した自民党の政策で社会に閉塞(へいそく)感が広がった。両党首の演説を聞いて決めたい」と冷静に分析していた。
西口に陣取った鳩山代表が午後7時40分頃、「日本の歴史を塗り替えるみなさん、お集まりありがとうございます」と切り出すと、支持者で埋まった西口公園の熱気は最高潮に。「頑張れ」「政権交代だ」の声が飛び交った。
鳩山代表は、公約がぶれていると自民から批判されたことについて「誹謗(ひぼう)中傷合戦は好まない。堂々とマニフェストを理解してもらうよう訴えてきた」と総括。「日本で初めての『民主政権』を誕生させるため、命を懸けて働く」と宣言すると、「鳩山総理」のかけ声も上がった。
練馬区の上田友美さん(37)は「親の収入に関係なく、子どもが平等に教育を受けられる社会にしてほしい」。埼玉県所沢市の会社員田辺圭さん(26)は「歴史に残る演説だと思って来た。もっと具体的な政策を聞きたかった」と話した。
公明党の太田昭宏代表は、地元のJR赤羽駅前で最後の演説。マイクを両手でしっかり握り、「あと1票、あと1票、みなさんに頼るしかない」と声をからした。
共産党の志位和夫委員長もJR池袋駅東口で、午後3時半頃から「国民が主人公の新しい日本に」と訴えた。
社民党の福島瑞穂党首はJR大阪駅前で、「民主党独り勝ちではなく……」と前置きした上で、拳を振り上げながら19回「社民党」と連呼。
国民新党の綿貫民輔代表は、地元・富山県南砺市で「郵政民営化で全部良くなるというマニフェストが現実には泥沼になっている」と自民党批判を展開した。
みんなの党の渡辺喜美代表は横浜市内で「必ずこの国を変えていきます」と何度も拳を突き上げながら訴えた。
改革クラブの渡辺秀央代表は堺市で、「(北朝鮮による)拉致被害者の救出に全力で取り組む。日本の将来を真剣に考えているのは我々だ」と語った。
新党日本の田中康夫代表は兵庫県尼崎市で「尼崎の街から本物の政権交代を」と訴えた。
(2009年8月30日03時07分 読売新聞)
4635
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:09:42
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryivjaug0908682/
注目の衆院選神奈川11区、「世襲」争点にならない“小泉王国”、対抗馬にも思惑
政治・行政 選挙 2009年衆院選 2009/08/27 横須賀市内の町内会館で20日夜、自民新人・小泉進次郎氏の個人演説会が開かれた。用意した約100席はすぐに埋まり、ほぼ同数の立ち見が出る盛況ぶり。開始前から家族連れや女性が列をつくり、小泉氏との握手や記念撮影の順番を待つ。その光景を見て、陣営幹部は驚くようにつぶやいた。「まるでスター並みだな」
地元で抜群の人気を誇った父・小泉純一郎元首相の後継として出馬した小泉氏。当選すれば4代目の国会議員となる。身内の自民党からも指摘された世襲問題の象徴的な選挙区として、全国の注目を浴びる。
だが、候補者の間で世襲問題は目立った争点になっていない。逆に、小泉氏は世襲批判を逆手に取るかのように、横須賀・三浦への思いを演説で強調する。「28年間生まれ育ったまちから出られることを誇りに思っている」「逆風や逆境は乗り越えるためにあるということを証明するため、地元の皆さんと共に戦いたい」。5人の候補者で唯一の地元出身者という点を意識した発言。聴衆の拍手が最も響く瞬間だ。
対する民主新人・横粂勝仁氏は愛知県出身。共働きの両親に育てられ、奨学金とアルバイト代を頼りに東大を卒業した。選挙に有利な「地盤、看板、かばん」がない中、街頭では「皆さんの生活を守っていくのは生活が分かり、雑草魂を持っている横粂」と訴える。
政治家の世襲には正面からの批判はしない。「制度一般として禁止すべきだと思うが、街頭で言うと『あいつは民主特有の反対ばかりだ』と思われ、本来の生活を守る民主党というイメージを消してしまう」。迷いながらの活動が続く。
陣営幹部も世襲問題は重視していない。「世襲批判に対する有権者の反発もある。それなりに努力していれば認めるべきだ」。4年前の「郵政選挙」で、小泉元首相は小選挙区で全国トップの得票となる19万7千票を獲得し、民主党候補に14万票以上の差をつけて大勝した。100年にわたって続く「小泉王国」の強固さを肌身に感じている。
ただ、陣営は世襲問題でマスコミの注目が集まったことを歓迎している。横粂氏は公募で選ばれて知名度が低かっただけに、「小泉候補の対抗馬として取り上げられ、知名度が高まった」。
一方、共産新人・伊東正子氏は「わたしたちの党ではあり得ない」と世襲に批判的。しかし、街頭演説では党の政策を一貫して訴え、世襲問題には言及していない。幸福新人・鶴川晃久氏は「世襲政治は若者が政治をあきらめたり、政治に無関心になったりすることにつながる」と批判している。
4636
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:11:47
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryivjaug0908613/
「河野王国」に陰りも、注目区を行く/神奈川17区
政治・行政 選挙 2009年衆院選 2009/08/25 「偉大なる河野洋平先生の松明(たいまつ)を引き継いでいく」。公示日の18日。自民党の牧島かれん氏は、箱根町内のホテルで催された出陣式で支持者らに決意を示した。黒髪をなびかせながらの第一声は小田原駅東口。「派手」と揶揄(やゆ)されがちだった深紅のスーツは、純白のシャツに変わっていた。
牧島氏のわきに控えていた河野氏が応援のマイクを握った。その声はかすれていた。「戦況は非常に厳しい。わたしの15回目の選挙だと思って戦う」。
県内で最も広い選挙区の17区。河野氏は牧島氏を後継指名後、寸暇を惜しんで地元入りし、精力的に街頭演説や後援会回りをこなしてきた。「こんなに必死な洋平さんは見たことがないよ」。側近の県議も目を見張る。過去14回の選挙では見られなかった光景だ。
対する民主党の神山洋介氏は「17区の政権交代」を目指す。それは父子2代にわたる堅固な「河野王国」の崩壊を意味する。ただ牧島氏は横須賀市の出身。後継指名直後から「落下傘」という批判にさらされた。
河野氏は「後継の基準は出身地ではなく、実力と熱意だ」と擁護してきたものの、陣営内部から「河野後援会はもう一枚岩とはいえないからね」との声も漏れてくる。
民主党本部は2年前に出馬表明した神山氏を全面支援。鳩山由紀夫代表、岡田克也幹事長ら党幹部が続々と17区入り。自転車で選挙区内をくまなく走り回るどぶ板選挙を地でいく神山氏。6万枚に及ぶ名刺を老若男女に手渡した。
昨年5月の小田原市長選で、河野氏の支援にもかかわらず大敗した元県議は選挙後、河野氏とたもとを分かった。市長選には「河野党」を自負する別の元県議も出馬したが、河野氏が支援しなかったことから、距離を置く。2人は神山氏陣営を支える。
それでも「もともとの組織票の『基礎体力』は雲泥の差」(神山氏陣営)といいう。逆風の中、牧島氏は河野氏と「二人三脚」で、陰りの見え始めた「河野王国」の強固な地盤の引き締めに懸命だ。「県西地域から女性国会議員の誕生を」とアピールしている。
25日には、政界で一時代を築いた河野氏と小泉純一郎元首相の両雄を応援弁士に招き、南足柄市で集会を開き、反転攻勢を目指す。
一方、安倍晋三元首相の秘書官を務めた無所属の井上義行氏は、母校の相洋高校OBなどの支持層が河野氏と重なるだけに、こうした”造反組″の取り込みを狙う。幸福の中野淳子氏も減税政策や防衛力強化を訴えている。
4637
:
名無しさん
:2009/08/30(日) 11:12:11
森元首相「ばかな選挙」最後にブチギレ!
衆院選は29日、選挙戦最終日を迎え、各候補者が懸命に支持を訴えた。猛烈な逆風の中、大幅な議席
減も伝えられる自民党。首相経験者ながら厳しい戦いでボーダーライン上に立たされている森喜朗元首相
(72)=石川2区=と福田康夫前首相(73)=群馬4区=も必死に「最後のお願い」を叫んだのだが…。
頂点に達した危機感のせいか、それとも40年間守り抜いた議席への執念なのか。森元首相が最後の
最後でほえた。
「(相手候補は)女性を売り物にして選挙をしている。顔で政治ができるのか。バカな選挙を押しつけられ
ている」
民主党の田中美絵子氏(33)と「デッドヒート」と伝えられたまま迎えた最終日。森氏は石川県小松市の
街頭に立ち、日焼け顔でマイクを握った。「(田中氏は)無理やり『選挙に出なさい』と言われたんじゃない
か。こんなおかしな選挙にしたことを、皆さんは甘んじて受け止めているのか。石川県の皆さんの良識が
問われている」。森氏はそう有権者に呼び掛けると深々と頭を下げた。直前の遊説では、街宣車の助手席
から身を乗り出して猛アピール。報道陣がカメラを向けると「撮るんじゃない!」と一喝し、「面白おかしく
するな。選挙は命懸けなんだ」と諭すシーンもあった。
相手の田中陣営は、小沢一郎代表代行を迎えての総決起集会。「弱い者いじめの政治をやめなければ」
と訴えた田中氏を、小沢氏は「ここで勝てば本当の意味で政権交代を実現できる」と激励した。
一方、首相経験者として同じく激戦を強いられている福田氏は、JR高崎駅前で「最後のお願い」。首相
時代を含めてクールで物静かな印象の同氏だが「変な風を吹かす迷惑な“やから”を吹っ飛ばしましょう」
と大声で訴えた。初めて受ける逆風に「マスコミも応援してくれない孤独な戦いです」と嘆き節も。関係者
によると、選挙戦で足を運んだ企業では「どうか助けて下さい」と必死に訴え、28日には、昔から肩にかけ
ることを嫌がっていたいうタスキを今選挙戦で初めて装着する気合も見せている。
対する民主党・三宅雪子氏(44)は「雪子コール」の中で「明日、逆転のドラマを起こしましょう」と支持者
に訴えた。
福田赳夫元首相のもとで力を付けた森氏。そして森氏のバックアップで首相の座を射止めた福田氏。盟友
でもある2人の総理経験者の、なりふり構わないラストスパートは果たして功を奏すのか。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090830-OHT1T00040.htm
4638
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:12:30
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryivjaug0908716/
盤石一転競り合い、河野氏に勝又氏/衆院選神奈川15区
政治・行政 選挙 2009年衆院選 2009/08/28 「状況を正しく言えば五分五分と見た方がよい」。20日夜。JR平塚駅前のビルで開かれた自民党の河野太郎氏の個人演説会。後援会連合会の伊藤栄雄会長は、立ち見も出た200人以上の支持者を前に、そう訴えた。河野氏も続けた。「圧倒的に厳しい。突風クラスの逆風だ」
前回の「郵政選挙」では18万6千票余り。小泉純一郎元首相に次ぐ、全国2位の票を得た。民主候補を10万票以上引き離し、まさに横綱相撲だった。河野一郎氏、洋平氏、そして太郎氏と3代にわたる政治家として盤石の地盤。「特に平塚は河野さん以外は考えられない土地」と保守の長老たちは口をそろえる。
「河野王国」「河野党」と呼ばれるゆえんだが、その固い岩盤がよもやの激震に見舞われている。
「湘南から政権交代」「市民派対世襲派」。キャッチコピーを生かし、民主の追い風に乗るのが新人・勝又恒一郎氏だ。県議3期の経験を持つ。前回も民主候補として“難攻不落”の衆院15区に挑んだ選挙は「為(な)すすべもなく終わった」と振り返る。
だが、4年が過ぎ状況は一変。「街頭で配るチラシも1日で4、5千枚が一気にはける。怖いくらい関心が高い」。公示直前の陣営幹部は驚き、高揚した。子育て世代の新住民が多い茅ケ崎市を中心に、「子ども手当」など目玉政策への反応が返ってくる。従来の労働組合に社民党、神奈川ネットワーク運動なども結集する。街頭でマイクを握る姿に自信がみなぎる。
「あいさつもしていけば」。これまで受け入れてもらえなかった地域の祭りでも変化が起き始めた。前回はかすりもしなかった河野氏の支持層にも手応えを感じる。住民の振る舞いに「地殻変動を実感する」と勝又氏。
「民主に一度やらせてみようと思う」。河野陣営には一部支持者の不穏な声が入ってくる。そのため組織固めに躍起だ。約50に上る地区後援会や保守系の地方議員約30人が総出で地域を回り、「河野支持」を念押しする。
期待もある。歯に衣(きぬ)着せぬ物言いで知名度の高い河野氏は「無党派層にもアピールする力が強い」(陣営)。「党内改革派」として、税金のムダ遣い撲滅や年金制度改革などを主張、実践してきた実績がある。だが、党内の主流になり切れなかった悔しさもにじむ。だからこそ河野氏は言う。「そろそろ自民の長老には退場していただき、世代交代をしたい。議席を守って、政策主導の政界再編を目指す」。求めているのは「政党」ではなく「個人」への審判だ。
共産党の西脇拓也氏は大企業に社会的責任を求め、雇用を守り、格差を是正する主張を展開。幸福実現党の浜田勇作氏は消費税全廃などで内需の活性化を訴えている。
4639
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:16:54
>>4635-4639
神奈川県:神奈川新聞
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryivjaug0908427/
民主分裂の4区、三つどもえで情勢混とん
2009/08/19 民主党の参院議員だった浅尾慶一郎氏が出馬した4区。民主は「分裂選挙」に突入した。地元の市議、町議も浅尾氏支持派と、前逗子市長で党公認の新人長島一由氏支持派に分かれる。分裂を絶好のチャンスと、自民前職の林潤氏が選挙区での連続当選を虎視眈々(たんたん)と狙う。事実上三つどもえの構図に、各陣営は「誰が勝つのか全くよめない」と口をそろえる。
2日夜、鎌倉市内で開かれた浅尾氏の決起集会。「わたしは浅尾さんの信念を信じる。皆さんも信じてほしい」。浅尾氏とともに離党した鎌倉市議は声を張り上げ、支持を訴えた。
600席の会場は、通路も立ち見の支援者でぎっしり。「浅尾派」の結束を見せつける格好となった。浅尾氏に追随して除名処分になったのは鎌倉、逗子、葉山の計6人の市議、町議。駅頭の朝立ちや支援者回りで行動をともにする。
中村聡一郎鎌倉市議は「これまで何度も待たされてきた。(浅尾氏を)衆院議員に送ることが民意の実現」と出馬の正当性を主張。「今までの付き合いで支援を寄せてくれるところもあるはず」と民主陣営の切り崩しに期待を寄せる。
一方、勢力が二分される形となった長島氏。選挙区を訪れる党幹部からは浅尾氏への批判も上がる。横浜市栄区内で2日に開かれた総決起集会。岡田克也幹事長は「党が混乱しているような印象を与えたかもしれないが、全くしていない」と強調。「民主の公認は長島氏だけで、もう一人は除名された人。政権交代を目指している時に自分勝手な行動だ」と訴えた。
長島氏は「除名の6人は前から手伝っていないのでダメージもない。かえってすっきりした」と冷静に受け止め、民主系の市議らの応援を得ながら街頭での活動に力を入れる。
前回、「郵政選挙」の追い風で圧勝した林氏。ライバル陣営のごたごたに「党の防衛政策を一手に担っていた人が急に辞任する。そんな政党、いかがなものか」と冷ややかな視線を送る。ただし「浅尾さんは保守の人にも人気がある。有利になったとは言えない」と楽観視はしていない。
林氏はこの4年間、「靴がすり減るぐらい」地域を回ったという。立ち上げた後援会組織は小さなものを含め40近くになり、陣営幹部も「誰よりも地域と密着してきたのが林氏。迎え撃つ態勢は以前と比較にならない」と保守層の票固めに自信をみせている。
一方、幸福実現党新人の小原真理氏は「消費税全廃と防衛権の確立を中心に、われわれの政策を愚直に訴えていく」と主張。無所属新人の伊藤航平氏は「無所属は私だけ。大きな組織に頼らずとも若い世代が国政に挑戦できる意義を訴えていきたい」と話している。
4640
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:17:46
http://www.sannichi.co.jp/tokushu/news/09syuuinsen/2009/08/29/18.html
09衆院選 やまなし
2009年8月29日(土)
自民〝空白県〟回避へ総力
県内各党、最後の訴え
衆院選投票日に向け、山梨県内の各政党は小選挙区、比例代表とも集票に懸命。特に故金丸信副総裁らを輩出し「保守王国」を築いてきた自民党山梨県連は、「王国」崩壊の危機に直面している。参院山梨選挙区選出議員2人は民主党のため、今回の小選挙区の勝敗と得票次第では県関係国会議員がいない“空白県”となる可能性もあるだけに、議席確保に総力を挙げている。一方、民主党は初の県内3選挙区の議席独占を目指す。
山梨日日新聞社などが実施した世論調査では、県内3選挙区のうち1区、3区はともに民主候補が優勢で、自民候補が追う展開。自民系が分裂し、民主を交えた三つどもえの構図となった2区は民主候補が支持を伸ばし、無所属候補と自民候補が激しく追い掛ける情勢となっている。
1955年の結党以来最大の危機に立たされた自民党県連の前島茂松会長代行は「報道をみる限り、各選挙戦の情勢はかつてなく厳しい」との認識を示す一方で、「県内は保守地盤が強い地域が多い。選挙戦の最終コーナーで追いつき、追い越せると信じている」と、保守勢力の結集に議席確保の望みを託す。
同党は中選挙区時代に県内で最大4人の衆院議員を輩出し、参院2議席も独占した時期もあった。小選挙区制に移行した96年衆院選も3選挙区を独占。2005年の前回衆院選では、3人の自民公認候補は選挙区で敗れたが、いずれも比例代表で復活当選。県連が推した2、3区の無所属2人が06年に復党したため県関係衆院議員は5人と過去最多になった。今回、比例には1区赤池誠章候補、3区小野次郎候補がほかの重複候補とともに、1位で立候補している。
一方、民主党は96年の結党以来、初めて県内3選挙区の独占を目指す。比例では1区小沢鋭仁、2区坂口岳洋、3区後藤斎の3候補が、ほかの重複候補と同列の1位で名簿登載されている。
公明党は比例で、県本部事務長の久保田雅昭候補が単独5位で立候補。共産党は1区の遠藤昭子候補が、比例でほかの重複候補とともに3位で名簿登載されている。
4641
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:20:43
>>4640-4641
山梨県:山梨日日
http://www.sannichi.co.jp/tokushu/news/09syuuinsen/2009/08/28/22.html
2009年8月28日(金)
最新記事
公明票争奪へ激戦 2区
長崎候補・比例協力アピール 堀内候補・遊説に県本部幹部
創価学会を支持母体とし、固い支持基盤を持つ公明党票をめぐり、衆院選山梨2区で激しい争奪戦が繰り広げられている。公明は自民公認の堀内光雄候補の推薦を決めているが、無所属の長崎幸太郎候補の陣営は「比例は公明党に」と“バーター協力”を前面に打ち出し、公明支持層に秋波を送る。堀内候補も遊説に公明県本部幹部の同行を求め、連携の強さをアピールする考えだ。
「比例区は公明党に入れてもらいたい」。今月中旬、都留市内で開かれた長崎候補の会合。陣営幹部は集まった支持者に訴えかけた。
自民党を離党し、無所属で立候補した長崎候補。政党のバックアップが受けられない中、陣営が頼ったのは公明票だった。無所属のため、比例代表の受け皿がないことから、比例代表で公明への投票を呼び掛けるバーター協力を強調。その見返りに、公明支持者の支援に期待を寄せる。創価学会の支部組織にもアプローチを掛けている。
これに対し、堀内候補の陣営では、党本部が過度の公明依存を見直すよう指示していることなどもあり、明確なバーター協力は打ち出していない。しかし、年齢制限のため、比例重複立候補していない今回の衆院選では、ポスターから「比例代表は自民党に」と党への投票を求める文章を削除。「公明党の選挙支援に対する配慮」(陣営幹部)を示した。選挙戦最終盤には公明党県本部の幹部が遊説に同行する予定だ。
一方、公明票獲得に向け、1区の赤池誠章候補は自公連立政権維持に同意を求める署名集めを展開。「バーターとはいかないが、できるだけのお礼返しはしたい」(陣営幹部)として、署名集めを通じ、公明の支持拡大に協力する姿勢を示す。自民3候補の中で唯一、公明の推薦を受けていない小野次郎候補の陣営は「同じ連立与党の立場であり、協力して選挙を戦う」としている。
4642
:
名無しさん
:2009/08/30(日) 11:24:13
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090830-OHT1T00033.htm
麻生首相VS鳩山代表 池袋でラスト直接対決
選挙戦を絶叫で締めくくった自民党の麻生太郎首相 選挙戦最終日となった29日、麻生太郎首相(68)=自民党総裁=と民主党の鳩山由紀夫代表(62)の直接対決が首都東京で実現した。両党首は、豊島区の池袋駅前で「最後のお願い」。真夏の12日間の戦いの幕を下ろした。
夜空に空撮のヘリ7機が飛び交う中、麻生首相は同駅東口に登場。「政策を見比べた上で我々に引き続き、政権を与えてください」と約6000人(警察発表)の聴衆に訴えた。
昨年9月の総裁選で戦って以来、距離を置いてきた小池百合子元防衛相と壇上に立ち笑顔で握手。この“大人の対応”に聴衆の一部からどよめきも起きた。演説では、おなじみの民主党批判。「小沢一郎さんという人は国連中心主義と言っていたが、やっていることが違う。安全保障は民主党に任せられない」と持論を展開した。
】最後の最後まで「政権交代」を訴えた民主党の鳩山由紀夫代表 一方で直線距離にして約290メートル離れた西口公園前。鳩山代表は約5000人(同)を前に街宣車の上でガッツポーズを繰り返し、「どうやら池袋決戦になったようであります」と挑発的にぶち上げた。「大政党の自民党が民主党に、ネガティブキャンペーンばかり行った選挙戦だった」と皮肉で応酬。タイムリミットである午後8時の15秒前まで声をからした。
演説後は「勝利に関して確信的なことを申し上げるべきでない」と慎重に繰り返したが、「感慨無量のものがある。(自民党を飛び出して)16年は長いようであり、短いようでもあった」と感慨深げ。
政権交代後の覚悟について尋ねられ「国民を裏切ることはないと断言したい」と鳩山氏。立ち去った後の広場には「ハトにエサを与えないで下さい ハトのフンで迷惑しています」の看板が立っていた。
4643
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:26:47
>>4547
>>4634
>>4642
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/tokyo/CK2009083002100017.html
夏の陣 あなたの出番 民主『政権前夜』に熱気
2009年8月30日
真夏の選挙戦が終わり、歴史を刻む審判の瞬間が刻々と近づく。衆院選は三十日投開票され、国民が選択した政権が決まる。政権を争う自民、民主の両党首は二十九日夜、ともに東京・池袋駅前で最後の訴え。駅の東西に分かれ、「政権を任せて」と声を振り絞った。有権者はどちらに軍配を上げるのか。池袋駅前で一票に託す思いを聞いた。
「鳩山総理!」「日本を変えてくれ!」。民主党の鳩山由紀夫代表が現れた西口公園前。鳩山代表がマイクを握ると、公園や歩道を埋めた聴衆から声援が飛び、周囲は「政権交代前夜」のような熱気に包まれた。
鳩山代表は「歴史を塗り替えるということは勇気が必要。皆さんが大変な勇気をもってお集まりいただいたことに心から感動しています」と切り出す。
東京10区は前回の郵政選挙で、自民党が「刺客戦術」を使った象徴選挙区の一つ。「ここで勝利できなければ、政権交代の意味はないと言っても過言ではない。勝たせてください」と訴えた。
鳩山代表は濃紺のスーツにグレーと白のストライプのネクタイ。子ども手当や高速道路無料化などを挙げ、「マニフェストは国民の皆さんとの契約。必ず守ることを誓います。初めての民主政権をつくるために命懸けで働きます」。かん高い声にいっそう熱がこもった。
孫三人と来た男性(70)は「素晴らしい。日本の夜明けだ」と興奮気味。「一生懸命働いたのに年金が消えるなんて、今の政治は信じられない。マニフェストを実現しないと民主党はおしまい。鳩山さんは五つの公約を果たしてくれそうだ」とうれしそうに語った。
演説を聞きに世田谷区から来た会社員の男性(42)は「今までの政治は、弱い人からお金を取るような政策ばかりで、国民に目が向いていなかった。政治を変えてほしい」と話していた。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/tokyo/CK2009083002100018.html
未来託し、さあ選択 自民『麻生』コール響く
2009年8月30日
麻生太郎首相が演説した池袋駅東口の歩道は、一時間以上前から人がすし詰め状態。「麻生 日本を頼む」「この先も太郎」といったカードが掲げられ、蒸し風呂のような熱気で政権党の党首を迎えた。
麻生首相は水色のシャツ姿で、厳しい表情。上空を旋回するヘリコプターを見上げ、選挙戦でつぶれた声で「麻生太郎です」と訴えを始めた。
「経済対策は道半ば。自民党に仕上げる力を与えてください」と四回の予算編成を強調。北朝鮮問題に触れ「すぐに意見が変わる政党に日本は委ねられない」と民主党を批判。聴衆から「そうだ」の声が上がり、日の丸が波のように揺れた。
最後に拳を握りしめ「ニッポンを守るのは自由民主党。日本の未来に麻生太郎、責任を取ります」と叫ぶと、「麻生」「麻生」のコール。ようやく笑顔で、両手を振って応えた。
大学生の女性(20)は「説得力があって良かった。国の代表の心構えは鳩山さんにはない。初めての選挙ですが、自民党に投票します」。
道路の向かい側にいた男性(75)は「麻生さんは自信があって良かった。もう少し前から今日のようにしてくれれば…」。親の代から自民党に投票してきたが、首相の政権投げ出しなどで、一時は「民主党にやらせては」と考えたという。男性は「70〜80%は自民党に入れるが、もう一晩考えます」。
駅の西口から来た男性(70)は「向こうは政権交代の話だけで、こっちは民主党の批判ばかり」と話した。
4644
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:30:15
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/saitama/CK2009082102000142.html
埼玉 夏の陣<1> ほころびに危機感 揺れる『土屋王国』
2009年8月21日
候補者の演説に拍手を送る支持者=春日部市で
「これまでで一番厳しい選挙。父は死ぬ前に私の選挙を一番気にかけていた」
十八日夕、選挙戦初日の最後を飾る出陣式。自民党前職の土屋品子は、支持者が集まった地元春日部市の駅頭で、父の「遺言」を披露した。明るい黄色のスーツ姿とは対照的に、表情は厳しかった。
選挙区では、四回連続当選。だが昨年十月、父で前知事の義彦が死去。陣営幹部は「求心力の低下はいなめない」と「土屋王国」のほころびに危機感を募らせる。
公示直前、春日部市で以前からの土屋派と反土屋派の主導権争いが表面化した。自民系市議会派の一つ(九人)が土屋を推さない方針を決定。十月の市長選に向け、土屋の春日部地区選対本部長を務める市長石川良三への対抗馬擁立の準備、との見方が挙がる。土屋の出陣式に、同市選出の自民県議で実力者の佐久間実の姿もなかった。
自民への逆風と、父の死。「嵐の中で穴のあいた舟に乗っている気分」と明かす土屋は、支持者と握手を繰り返した。
土屋の出陣式から丸一日たった十九日夕、民主党新人の森岡洋一郎は同じ駅頭に立った。「政権交代の夏、政権交代の総選挙。どうか皆さんの力を貸してください」。上空を飛来する大群のムクドリの鳴き声に負けず、声を張り上げた。
応援に駆け付けた党代表の鳩山由紀夫は「新しい政治を世に送り出します」。三十四歳の森岡と高々と両腕を掲げると、沿道の聴衆から大きな拍手がわき起こった。
松下政経塾出身、衆院議員秘書として経験を積んだ森岡は、二〇〇七年の県議選に初当選。だが衆院選出馬のため、昨年九月に辞職した。連日のように街頭で「まじめに働けば報われる当たり前の国を取り戻したい」と持論を展開してきた。
政権交代に向け、新人を擁立した13区と8区は民主にとっての「重点区」。党幹事長の岡田克也、県連代表の枝野幸男ら幹部が相次いで選挙区入りし、てこ入れを図る。
土屋、森岡両陣営にとって、気掛かりなのは四期の実績を持つ元職の武山百合子の存在だ。旧自由党の武山は、過去二回は民主公認で立候補したが、今回は無所属。前々回は土屋にわずか五百七十四票差まで肉薄した。
反自民を鮮明に「戦う相手はこれまで通り土屋」と明言する武山だが、森岡とは民主支持票が重なる。公示後は選挙カーから「今回は政権交代しかない」と連呼。運動日程は報道機関にも明かさず、情報戦を展開する。
社民党県連合代表の前職日森文尋。十八日の春日部市の事務所前での出陣式で、「一番大事なのは平和、民主主義の再建。厳しい戦いになるが、石にかじりついても勝たねばならない」と強調。「北関東唯一の議席死守」を掲げ、二大政党のはざまに立つ社民の存在感を訴えている。
「比例は埼玉で十六万票、北関東で三十五万票くらい取らないと議席は守れない」。背水の構えの日森は、期間中は「選挙区の票を固める」と選挙区内遊説に専念するという。
前回候補者を立てた共産は擁立を見送り、約二万票とされる共産票はどう動くのか。県内最多の五人が出馬する13区は、埼玉夏の陣の最前線だ。=敬称略 (高橋恒夫)
◇
自公政権の維持か、新政権の誕生か。十五のうち十四の小選挙区で自民と民主が直接対決する埼玉の戦いは、その行方を左右する。存亡を懸けて各党が火花を散らす、激戦区を歩いた。
4645
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:30:41
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/saitama/CK2009082202100015.html
埼玉 夏の陣<2> 逆風に妻と走る 『チルドレン』候補
2009年8月22日
「落下傘で来る人もいるが、大塚拓は皆さんが決めた後継者。私にとって婿さんで、丸川珠代さんは良いお嫁さんだ」
十八日、入間市での出陣式。元内閣官房副長官の大野松茂が約九百人の聴衆に結束を呼び掛けた。自民党新人の大塚は、大野の手を固く握り「大野さんが守ってきた地域のために頑張る」。そのそばで、妻で元アナウンサーの参院議員丸川が深々と頭を下げた。
四期を務めた大野が、引退を決めたのは昨年九月。地元と調整し、当初は地元議員や、自民への逆風下で勝てる候補として女性の名が挙がった。だが後継に決まったのは、前回小泉旋風に乗って東京比例ブロックで初当選した、大野と同じ町村派の大塚。「丸川の応援が得られ、若い大塚なら勝負になる」(陣営幹部)との読みもあった。
大塚の公示前のポスターには、丸川の写真と「世代交代」の四文字。丸川の知名度とともに、永田町改革を訴え、新住民の多い入間市などの無党派も意識する。「『丸川』ではなく『大塚』と書いてください」。公示後、丸川は連日、盆踊り会場などを訪れ、握手を繰り返す。
だがある陣営幹部は、危機感を抱く。大塚は大野後援会を継承したが「地元出身ではない、小泉チルドレン。大野支持者への浸透度はまだ五割程度だ」。地元では、小泉郵政改革の一環で入間郵便局の集配業務などが狭山郵便局に統合され、一部地域では集配業務の遅れに不満も出る。大塚は「やっと横一線。あとは全力でやるしかない」。妻と逆風の選挙区を走る。
「反省もせず、国民を困らせただけの小泉チルドレンには負けられない」。公示日、民主党元職の五十嵐文彦は両手を激しく動かしながら、入間市で第一声を放った。「正義の怒りをもってこの政権を終わらせて、医療や教育の充実など当たり前の日本の国を作ろう」。約三百人の聴衆からは「そうだ」と、掛け声が飛んだ。
六十歳の五十嵐が、9区から初めて出馬したのは一九九六年。前々回約九万四千票、前回九万七千票と着実に票を上乗せしてきたが、前回は民主が県内の小選挙区で三勝十二敗と惨敗したあおりも受け、比例復活さえ果たせなかった。
雪辱を期す戦いに、党代表の鳩山由紀夫や代表代行の菅直人が、昨年から相次いで応援に駆け付ける。ミニ集会や駅頭の街宣では、三期の衆院議員時代に天下り禁止法案を提出した実績や、地元在住十五年で培った人脈を訴え、大塚との違いをアピール。五十嵐は「私には政策に共感してくれる支持者がいる」と強調する。
これまで、組織力で自民に劣ってきた。衆院選の前哨戦とも位置付けられた昨年十月の入間市長選。前後に鳩山、菅が選挙区入りしたが、五十嵐が支援した民主推薦候補は、自公が推薦する現職に約一万票差で敗れた。
だが五十嵐は麻生内閣の支持率低迷に加え、前回約二万二千票の得票を得た共産の擁立見送りも追い風ととらえる。「政権交代への期待でボランティアは前回の二倍だ。十二万票を取り、絶対に勝つ」
二人三脚で、若さと世代交代を訴える大塚が自民の議席を死守するのか、改革への期待を受け、五十嵐が厚い保守地盤をのみ込むのか。無党派層の動向が、勝敗のカギを握る。 =敬称略
(山内悠記子)
4646
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:31:13
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/saitama/CK2009082302100013.html
埼玉 夏の陣<3> 風で動く埼玉都民 気もむ自民、民主
2009年8月23日
「私は地元で生まれて地元で育った。最後まで地域に責任を持つ。15区の小選挙区は政治家個人を選ぶ選挙にほかならない」
二十日夕のJR武蔵浦和駅前の街宣で、自民党前職の田中良生は、東京出身の民主党前職の高山智司を意識した発言を繰り出した。その直後に駆け付けた千葉県知事の森田健作が、田中からマイクを受け取りビールケースの上に立つと、その場にいた中年女性らはカメラ付き携帯電話を向けていた。
前回公募で選ばれた田中は四年間、蕨市長を八期三十二年務めた父の地盤をはじめ、保守票の引き締めに時間を割いてきた。三味線発表会にも、渋る主催者を口説き落とし出席、顔を売ってきた。
だが、その努力を吹き飛ばすような今回の逆風。自民への風当たりが強い中、「自民党を改革するため四年間無派閥を貫いた。自民党の世代交代に力をお与えください」。この街宣では「世代交代」という言葉を六回織り込み、自民の派閥政治と一線を画す姿を印象付けようと懸命だ。
さいたま市南区や戸田市は高層マンションが林立し、“埼玉都民”が多い。風の影響をもろに受ける選挙区だ。四年前は「小泉チルドレン」の一人として風に乗り、小選挙区で高山を破った。
今回、公示前には元幹事長武部勤らが駆け付けた。二十日の森田に続き、二十三日には元首相小泉純一郎らが選挙区入りする。大物がマイクを握ることで、逆風から追い風に変わることを願う。
公示日の十八日、高山も同じ武蔵浦和駅前での出陣式で、仕事帰りの会社員らに国会への熱意を訴えた。
「地盤、看板、かばんの無い私を支えているのは皆さんです」。足早に先を急ぐ通行人も多い。だが「二〇〇三年から二百六十六回国会に行き、百一回質疑、答弁した。野党議員として相当やり込んだという自負がある」と畳み掛けた。
前回は比例復活に甘んじた。「初めて立候補した時は、誰も来てくれなかった。一人でこの駅前でチラシを配った」という高山。「でも見てください。議員だけでも十一人に増えました」とずらりと並んだ県議、市議一人一人の手をガッチリと握ってみせた。
この四年間、地方選に秘書を擁立するなどして着実に系列議員を増やしてきた。象徴的なのは、五月のさいたま市長選。元自民県議清水勇人の民主県連の支持が決まると、街宣の先頭に立ち当選の立役者の一人となった。市長となった清水は二十二日、高山の選挙事務所を訪れ陣営を激励した。
街宣など“空中戦”を中心に戦ってきた高山は、後援会組織を持たない。だが民主は政権交代のため新人中心に党三役を送り込む方針で、前職の高山にてこ入れする予定はない。
「相手は次々と大物が来る。民主に風が吹いているとはいえ心配だ」。陣営幹部は、時として変わりやすい風の流れに気をもむ。
一方、三回連続の挑戦となる共産新人村主明子は公示日、蕨駅前での街宣で「民主中心の政権ができる見通しの中、建設的野党の役割を果たす」と党の独自性を強調。「消費税増税反対と社会保障充実の願いを込めた一票を日本共産党に」と呼び掛けた。
共産の最大目標は比例代表北関東ブロックでの二議席獲得。陣営幹部は「自公が終わるのを国民が望んでおり前回以上に感触は良い。(15区で)比例票二万五千は取りたい」と話した。 =敬称略
(山口哲人)
4647
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:32:04
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/saitama/CK2009082502100009.html
埼玉 夏の陣<4>小泉対小泉の戦い 保守分裂再び 新井陣営 世代交代アピール
2009年8月24日
因縁の男が姿を現すと、会場は一段と大きな拍手とどよめきに包まれた。
「いやあ、自民党にとってこんな逆風はない。前回の逆ですよ。小選挙区ってのは怖いねえ」。元首相、小泉純一郎が壇上で飄々(ひょうひょう)と語った。二十三日、自民党前職の新井悦二の応援のため、本庄市入りした。
会場には定員千二百人を大きく超える人々が押しかけ、人気は別格。軽妙な語り口に爆笑の渦が起こり、元首相が新井と握手を交わすと大きな拍手が。陣営幹部は「前回は元首相で勝負を決めた。今回も元首相で流れを変えたい」と祈るように漏らした。
前回衆院選で、郵政選挙の象徴となった11区。元首相が推し進める郵政民営化に反対して自民を追われ、無所属となった元職小泉龍司と、その“刺客”として県議から転身した新井−。保守を二分する激戦の中、元首相が、投開票日前日にJR深谷駅前に現れ「改革、是か非か」とぶち上げた。「あれで票が動いた」と両陣営は振り返る。
四年後の今、様相は一変した。元首相から応援を受けた新井だが、小泉改革への批判が強まる中、これまで「自分を小泉チルドレンだと考えたことはない」と距離を置く言い方をしてきた。
街宣で、立てるのはイメージカラーのオレンジ一色ののぼり旗。党名はない。「国の無駄遣いが問題」とし「直せるのはしがらみのない政治家」。与党批判とも受け取られかねない主張で世代交代を訴える。
さらに、出身地で大票田の深谷市では「深谷から四十年ぶりに誕生した代議士」と繰り返し訴える。ともに走り回る実兄で同市長の新井家光は、街宣で「どちらが深谷市に利益をもたらすのか。地元(出身候補)を選ぶのか、選ばないのか」と二者択一を聴衆に迫っている。
一方、小泉龍司の下には地域の顔が続々と結集する。十八日の公示日に四カ所で行った出陣式。選挙区の深谷市長以外のほとんどの首長や、自民党の四人を含む六人の県議が出席した。
与党候補陣営と見まごうばかりの空気の中で、小泉は宣言した。「11区から自民党の国会議員を出しても、民主党が政権取ったら予算もらえませんよ。自民党を出さなくても(自分が参加する)平沼グループがいます」
自民県議の一人は「(造反を)県連本部から注意されたが気にしてない」。公明党も、深谷支部こそ新井に推薦を出したが、秩父や本庄児玉地域は態度を明らかにしない。民主党も、独自候補擁立を見送り、連合埼玉は小泉を推薦する。
小泉が党派を超えた支援を取り付ける背景に、深谷市と周辺自治体との合併の経緯で生まれたしこりを指摘する声もある。同市との合併協議が破綻(はたん)した寄居町の四十代の自営業男性は「大きくて効率がいいことや便利なことだけが正しいのか、と疑問に感じてきた。深谷の姿が、小泉改革と重なって見える」とつぶやく。
元首相の来援に望みをかける新井陣営。小泉陣営は「影響ない。過去の人」と無関心を装うが、出陣式で小泉本人から元首相への感情があふれ出た。「元首相が四年前に持っていった議員バッジを返しに来てくれるそうです。歓迎しましょう、迎え撃とうではありませんか」 =敬称略
(村田秀雄、柏崎智子)
4648
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:32:37
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/saitama/CK2009082502100008.html
埼玉 夏の陣<5> 寄せる民主の大波 揺らぐ保守安泰の地
2009年8月25日
「おはようございます。地元の小島です」
五期目をうかがう12区の自民党前職、小島敏男が、公示翌日の十九日朝、たすきを掛けてJR行田駅頭に立ち、頭を下げた。長い議員生活で初めてのことだ。
相手の民主党元職、本多平直は前回落選してから毎朝のように駅に立ってきたが、小島陣営は昨秋まで「うちはしっかりした組織がある。そんな戦いは必要ない」と余裕を見せていた。それが、自民への逆風で「心配した支持者から(駅頭を)やれって言われてね」。小島は明かす。
同じ場所で、民主、共産党もスタッフがビラを配っていた。小島がつぶやく。「うちのパンフレットを拒否して民主のマニフェストをもらう人が多い。それを流行と思ってるんじゃないか…」
12区は保守の牙城だった。民主党が躍進した二〇〇三年総選挙でも、コスタリカ方式で小島と交代で出た増田敏男が二万票差をつけて本多を振り切った。大票田で小島の出身地である熊谷市は特に「熊谷の保守の灯を消すな」を合言葉に、固い結束を誇った。支えていたのは、農村部と、候補者個人の地縁血縁。中選挙区制時代から続く、伝統的な形だ。
今回も、党は逆風でも個人の組織力で安定した戦いができるはずだった。が、中盤情勢では、厳しい数字が伝わる。陣営幹部は「もしうちが負けるようなことになれば、個人のつながりより政党イメージで選ぶ選挙が、初めてこの地まで及ぶことになる」と警戒感をあらわにする。
地殻変動は起きるのか。「この区で勝たなければ政権交代はない」と雪辱を誓う本多は「今まで追い掛けるだけの選挙だったのが、今はけんかしている感触がある」と語る。今月初めに党代表代行の菅直人を呼んで大利根町で開いた演説会は、会場に入りきらない聴衆を舞台に上げて座らせる盛況ぶりだった。
さらに勢いを付けようと二十一日に再び12区入りした菅は、小島の自宅がある熊谷市佐谷田地区に乗り込んだ。街宣車をスーパー前に止め、相手のおひざ元の聴衆を挑発するように訴えた。
「ここから出ている国会議員を私も知っている。いい人かどうか別として、とてもお役所に『これはおかしい』とは百年たっても言えない人」「いろんな関係があるかもしれないが、ここは一回、変えてみようじゃないですか。また麻生(太郎)さんを総理にしたい人はいないでしょう」
肝心の熊谷保守層への食い込みには、相変わらず手応えが薄い。すると、二十四日には菅の妻伸子までが熊谷入りし、本多に代わって商店街を歩き支持を求めた。
小島も、小まめにミニ集会を開いたり、党の大臣クラスを招くなど巻き返しに必死。最も手薄とみる行田市での出陣式では、地元要望の強い国道17号上尾道路(バイパス)建設や埼玉古墳群の世界遺産登録への尽力を誓い、叫んだ。
「こんなに地元を考えている。相手に一票でも負けた時には、行田市民の方々に『どこを見ているんだ』と言いたい」
本多にも、追い風だからこそのプレッシャーがのしかかる。「この情勢で小選挙区で負けたら、比例復活しても、次はない」
地域の政治風土を一変させかねない歴史的な選挙。投票箱が閉じられる瞬間まで、しのぎを削る。 =敬称略
(柏崎智子)
4649
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:33:09
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/saitama/CK2009082602100005.html
埼玉 夏の陣<6> 自民の砦、首相も応援 民主は農村から攻勢
2009年8月26日
自民党総裁で首相の麻生太郎は二十五日夕、東松山市の街頭に姿を現すと、まず上着を脱いだ。「暮らしを守るため、経済対策を最優先してきた。政権ではなく、政策を選んでほしい」。水色のシャツの袖をまくり、選挙カーの上でしゃがれた声を張り上げた。
同党前職で県連会長の山口泰明は「大変厳しい選挙。何としても当選を果たし、地域のために頑張る覚悟です」。約三千人を前に頭を下げた。
山口への首相の応援は過去の選挙を含めて初めて。まして選挙戦終盤という時期は極めて異例だ。県内でも自民の劣勢が伝えられる中、麻生は二十一日の2区に続き、この日、保守地盤が厚いとされる10区、12区、7区の応援に入った。
五度目の対決となる山口と民主元職松崎哲久。小選挙区では山口が四連勝中で、松崎に比例復活を許したのはわずか一度だけ。小泉旋風を受けた前回は、三万八千票余りの差をつけ、圧勝した。
ところが、山口陣営幹部は「今回は松崎を追う展開だ」と、明かす。「ここは自民の最後の砦(とりで)。負ければ、(県内の)自民は小選挙区全敗もある」とかつてない危機感を募らせる。
山口の選挙スタイルは、組織力を生かしたどぶ板戦術が基本だ。選挙区の三市七町の首長のうち市町ごとの選対総括責任者は前回、一町長だけだったが、今回は九人。残る一人も顧問を引き受けた。地方議員、後援会をフル回転させ、これまで以上に保守票の引き締めを図る。
そして今回は、無党派を狙った“空中戦”にも力を注ぐ。前回は、山口本人が解散直後、足首を骨折。活動を制限されたが、今回は、本人が自転車遊説するなど精力的に動く。公示前後に党幹部や大臣が応援に入り、二十八日には元首相の安倍晋三、少子化担当相の小渕優子まで駆けつける予定だ。「やっと背中が見えてきた。一気呵成(かせい)に混戦から抜け出したい」と陣営幹部は漏らした。
対する民主の松崎。農村部から都市部に支持を広げていこうと、「山上作戦」を掲げ、街頭活動。前代表の小沢一郎流の選挙戦術だ。二年ほど前から松崎は、比企郡などの農村を重点に、きめ細かく訪問を続けてきた。
象徴的だったのは、公示日の十八日。ときがわ町の山中にある椚平(くぬぎだいら)稲荷(いなり)神社で第一声を上げた後、同町内を自転車で遊説し「自然豊かなまちは、私たちの財産。守りながら将来の地域発展を考えていきたい」と訴えた。翌日からも小川、嵐山、滑川町などを遊説。農村部で手厚い活動を続ける。
民主党代表の鳩山由紀夫は、解散直後の七月下旬、坂戸市などで街宣。公示後の二十一日には、代表代行の菅直人が東松山市で「この選挙区で松崎哲久さんが当選した時、日本が変わり始める」と声をからし絶叫。松崎も「自民党は長いこと官僚主導の政治を許してきた。だからこそ政権交代が必要」と熱っぽく語った。
陣営は「政権交代。」と書かれたシールを作製。七月から各地の夏祭りで配ると、人だかりができ、二日間で四千枚がさばけたこともあった。陣営幹部は「政権交代が現実味を帯びる中、流行語のようになっている」と手応えを感じる。
保守王国の議席を自民県連会長が守るのか、失うのか。その答えは三十日に出る。 =敬称略、おわり
(石井友恵)
4650
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:33:52
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/saitama/CK2009082902100006.html
激戦の10区で舌戦を展開 安倍氏『空前のばらまき』 菅氏『政治を組み直す』
2009年8月29日
終盤まで接戦が伝えられる10区では二十八日、自民党前職で県連会長の山口泰明氏が安倍晋三元首相らの応援を受け、最終盤のてこ入れをすれば、民主党元職の松崎哲久氏が菅直人代表代行と街頭に立ち、ラストスパートを図った。
山口氏は、東武東上線若葉駅(坂戸市)前で安倍元首相とともに街宣。支持者から握手攻めを受けた安倍元首相は「民主党のマニフェストは、史上空前のばらまき」と痛烈に批判。山口氏の実績を強調し「地域の代表は山口泰明さんしかいない」と言い切った。山口氏も「絶対に負けられない戦い。どうか支援を」と絶叫した。
その後、安倍元首相は東松山市と小川町でも街宣。夜には、坂戸市の文化会館で小渕優子少子化担当相が「日本の国にとって欠かすことのできない人」と山口氏への支持を呼び掛けた。
松崎氏も若葉駅前で、公示後二度目の応援となる菅代表代行とともに、街宣に立った。駅前のロータリーに詰め掛けた聴衆を前に、菅代表代行は「松崎氏はずばぬけて頭はいいが、ちょっと選挙に弱い」などと笑いを誘いつつ、「行き詰まった自民党政治、官僚主導の政治を解体して組み直す。その設計図と知恵を持っているのが松崎氏。ぜひ国政に」と訴えた。
松崎氏が「埼玉から自民党の議員を一掃できるかは私にかかっている」と力を込め、政権交代に向けた意気込みを示すと、拍手が起こった。
10区からは諸派新人の町田貴志氏も出馬している。
4651
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:35:27
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/ibaraki/CK2009082802100010.html
民主比例復活見込み『地元から3人か、4人か』 取手で飛び交う当落予想
2009年8月28日
「四人。いや、三人かも」−。小選挙区、比例代表合わせて四人の衆院選候補者が本拠地とする取手市で、こんな当落予想が飛び交っている。民主党の三百議席獲得が現実味を帯びる中、人口十一万人余の小都市を飛び交う話を探ってみると…。
3区の自民党公認葉梨康弘氏と民主党公認小泉俊明氏。それに、比例北関東ブロックで同党公認の元県議川口浩氏と元市議石井章氏の四人は、いずれも同市に自宅や拠点となる選挙事務所を構える。
四人説は「3区はどちらが負けても比例で復活。比例は前回郵政選挙の真逆現象で、擁立を一カ月前に知らされた川口、一週間前の石井でも棚ぼたで当選する」とし、三人説は自民逆風の中、「民主三人はOKだが、葉梨は惜敗率でも及ばない」とする。
そして話題は、早くも選挙後に。四人派には「四人の“先生”にお願いすれば、市の抱える懸案事項も一挙解決」と期待する声や「いや、自民・民主の対立抗争に巻き込まれ、地元への恩恵はあまりない」と危ぶむ声も。
一方、三人派は「勢いに乗る民主。三人まとまれば、地元の要望は直、国政に」「三期目の小泉は期待できるが、新人二人の力量が不安」「民主政権は短命。二人の小沢チルドレンは小泉チルドレンの二の舞い?」など、など、にぎやかだ。 (坂入基之)
4652
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:36:32
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/ibaraki/CK2009082902100008.html
【09総選挙 茨城ニュース】
注目選挙区 終盤ルポ 自民 どぶ板戦術を徹底 民主 追い風に乗り遊説
2009年8月29日
◆2区
「一時的な“民主党インフルエンザ”というものに負けてはいけない。政治を立て直すため、皆さんの力がほしい。助けてほしい」。午前六時からJR友部駅前で駅立ちした自民額賀福志郎氏。すっかり日焼けした顔で、その後は笠間市や小美玉市などを遊説。街頭演説で民主党を批判し、支持を訴えた。
今回の選挙戦では中選挙区以来という街頭演説を行うなど、徹底したどぶ板戦術を展開。陣営は「初当選以来の原点に戻って戦ってきた。ここ数日はいいムードになっている」と手応えを感じる。
民主新人の石津政雄氏は「無党派層から一票でも多く獲得したい」(陣営)と、大票田の鹿嶋、神栖両市を中心に遊説。午後零時半から鹿嶋市内のショッピングセンターで演説し、「地方を元気にして安心して生活できるには政権を変えるべきだ」などとかれた声で訴えた。陣営は「どこに行っても手応えはすごくいい。信じられないくらいだ」と追い風に乗った選挙戦を振り返る。
陣営には保守系の地元市町議も数多く駆けつける。陣営は「相手の地元でも五分五分に近い戦いができている」と話す。 (沢田佳孝)
◆4区 攻める高野氏 守る梶山氏
「いよいよ最後のお願いだ」。自民梶山弘志氏の選対幹部は口元を引き締めた。二十八日から、これまでの街頭演説を中心とする運動から、選挙カーからの「最後のお願いコール」へ切り替えた。
終盤まで接戦にもつれ込み、固い保守地盤の切り崩しを受ける陣営。保守層が厚い北部を守ろうと、常陸太田市、大子町、常陸大宮市で集中的に街宣活動し、「浮動票より、従来の票固めが最も効果的」と選対幹部。
常陸太田市の里美地区では、選挙戦最後の街頭演説。大久保太一市長はじめ地元選出県議らが必勝鉢巻きで出迎え、梶山氏は「4区は県内でも過疎地指定を受ける地域が多い。自民党のマニフェストにも過疎法の拡充を盛り込み、山間部の振興を図る」と訴えた。
民主高野守氏の陣営もこの日から選挙カーによる「最後のお願い」の連呼に切り替えた。午前六時半、ひたちなか市の国道沿いで恒例の朝立ちでスタート。無党派層が多い南部は急速に浸透を見せるが、梶山陣営の牙城に食い込もうと、同じ三市町に繰り出した。
選挙カーの車体には大きく「政権交代」の四文字。「山間地域の疲弊は自民党政治の結果です。生活者にやさしい政治に変えよう」。スピーカーから高野氏の声が響く。高野氏の出身地の旧美和村(常陸大宮市)。街頭から手を振る有権者も多く、選挙カーは「美和村から初の国会議員を」と訴え、各集落を二時間かけて巡った。 (原田拓哉)
◆6区 自民『厳しい戦い』連呼
二十八日早朝、つくば市のTXつくば駅改札口前。ハンドマイクを手にする民主大泉博子氏の元気な姿が見られた。日課のように続けてきた朝立ちは、この日が最後だ。すっかり日焼けした笑顔で「大丈夫、疲れはありません」と話す。同駅を後にして同市内を遊説。横町の桜郵便局前での街頭演説には蓮舫参院議員が合流した。
選対幹部の一人は「今回は絶対に負けられない選挙」と強調する。背景に、陣営が「新旧社会保障制度の対決」と位置付けた戦いの構図がある。県医師連盟が6区を組織を挙げて応援するのも、戦いの相手が「厚労族のドン」だからだ。党にとっても最重点区の一つ。二十九日は応援部隊のしんがりとして菅直人代表代行が入る。
大泉候補の攻勢に苦戦を強いられる自民丹羽雄哉氏はこの日、土浦市内を遊説。午前八時すぎ、乙戸町児童公民館に到着、約四十人の支持者に拍手で迎えられ、マイクを手に「かつてない厳しい戦い」を繰り返した。市内を回って午後五時からはJR土浦駅西口で決起集会。猪口邦子元少子化・男女共同参画担当相やオペラ歌手の中丸三千繪さんらが応援に駆けつけた。
同候補にとってまさに逆風にさらされた今回の選挙。地元に張り付き、くまなく歩き続けた。経験したことがなかったという、つじ立ちもこなした。乙戸町児童公民館での演説で、ラストの訴えは「私を助けていただきたい」だった。 (塙幸雄)
4653
:
名無しさん
:2009/08/30(日) 11:36:52
http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/news/20090830ddm003010127000c.html
クローズアップ2009:衆院選 各党首、最後の訴え
<世の中ナビ NEWS NAVIGATOR>
第45回衆院選は29日、「政権」をかけた与野党の選挙戦が終わり、有権者による30日の審判を待つのみとなった。優勢が伝えられる中で投票日を迎える民主党の鳩山由紀夫代表は29日の最後の訴えで政権交代の「歴史的意義」を強調。自民党総裁の麻生太郎首相と公明党の太田昭宏代表は政権交代の「危険性」を訴えようと民主党批判をギリギリまで展開した。ほかの野党は「民主党政権」を視野に独自色のアピールに力を入れた。【上野央絵、犬飼直幸】
◇自民、徹底して民主攻撃
「(民主党は)バラマキをしてみたり、米国とFTA(自由貿易協定)を結ぶと言ってちょっと批判されたら即変える。自民党に多くの不満をお持ちだと思うが、こんなのにやらして大丈夫かという不安が一番問題だ」
麻生首相は29日も栃木県小山市や東京都内の街頭演説で激しい民主党批判を展開した。
自民党は今回の選挙戦で民主党の優勢が明らかになるにつれてネガティブキャンペーンをエスカレートさせ、民主党を攻撃する動画をインターネットで流したり、パンフレットを街頭で配ってきた。
危機感の裏返しとも言えるが、当初は景気対策などの実績アピールに力を入れていた首相の街頭演説も民主党批判の比重が増大。29日も同党が北朝鮮船舶などへの貨物検査法案に反対した経緯を踏まえ「廃案になり誰が喜んだか。北朝鮮が喜んだんでしょうが。日本を守るという肝心要の政策ですら意思統一できない政党に日本の安全保障なんか任せられない」と非難。さらに鹿児島県の民主党集会で日の丸を切って加工した「党旗」が掲げられた問題を取り上げて「日本人の心情に反しており、ふざけた話だ」とたたみかけた。
演説の冒頭で内閣支持率の低迷や規制緩和のひずみをおわびするスタイルも最終盤で封印。首相は「若者もちゃんと聞いてくれるし、演説の受けはいい。反応はよくなっている」と周辺に語っているが、党内からは「おわびの後は批判ばかり目立ち、前向きな印象を与えていない。首相は選挙情勢を正確に理解していないのではないか」(若手参院議員)と冷めた声も聞かれる。
公明党の太田代表も民主党批判で首相に歩調を合わせ、29日の街頭演説でも「最悪の景気の足を引っ張ったのは民主党だ。がけ崩れ状態の景気をこれから上がるかというところまで持ってきたのは、与党だ」と強調した。ただ、太田氏自身が小選挙区で与党への逆風にさらされ、26日から全国遊説をやめて地元に張り付く厳しい戦いを強いられている。
◇民主、歴史的な変化強調
「皆さんの1票で大きく政治の流れを作り出すことができる、歴史上初めての選挙だ」
民主党の鳩山代表は29日、堺市の街頭演説でこう呼びかけ「09年8月30日を節目に日本の政治の歴史が変わったと言われる政治を作り上げる」と締めくくった。「歴史が変わる」「日本が変わる」と変化を重ねて強調することで、有権者の政権交代への期待感を高める狙いがある。
民主党は選挙戦を通してマニフェスト(政権公約)の説明と、その実現性に説得力を持たせることに重きを置いた。
29日も鳩山氏は「小泉(純一郎元首相)さんがマニフェストで契約したことがほとんど果たされなくても責任を取らない」と自公政権を批判。子ども手当▽年金問題の処理▽農業者戸別所得補償制度▽高速道路無料化▽ガソリン税など暫定税率の廃止−−と民主党マニフェストの主要政策を列挙し、「責任感を持って果たす。やらなければ鉄ついを下していただいて結構だ」と断言した。
民主党側がネガティブキャンペーンで与党との泥仕合に陥るのを避けたのは、選挙戦の「優勢」に加え、「変化」を約束するマニフェストが政権交代の意義を訴える武器となっているとの判断からだ。実際、民主党マニフェストに対する有権者の関心は高く、東京・池袋で演説を終えた鳩山氏は「革命的なうねりを感じた。明治維新以来の大きな変革を(有権者が)自分たちで成し遂げようという大きなエネルギー、胎動を強く感じた」と政権交代への手応えを記者団に語った。
一方、「民主党政権」誕生を前提に「建設的野党」をアピールしてきた共産党は埋没の危機感から終盤、民主党批判に転じた。志位和夫委員長は29日、「民主党の政策にはいろいろ不安な政策がある」として高速道路無料化や子ども手当を疑問視。民主党との連立政権を視野に入れる社民、国民新両党も、民主党が「独り勝ち」することになれば存在意義を問われかねず、独自色発揮に懸命だった。
4654
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:37:33
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/gunma/CK2009082502100021.html
決戦ぐんま■1区■ 若さを強調、手応え実感宮崎氏
2009年8月24日
「今回の選挙ほど大変な選挙はない。利根沼田でも勝てるかどうか分からない。草の根選挙で票を積み重ね、皆さんが火の玉となって当選させてください」−。沼田市岡谷町の沼田出張車検場の駐車場で公示日の十八日夜に開かれた出陣式で、自民前職の尾身幸次氏は逆風が吹く中、涙声で危機感を訴えた。
利根沼田地区は尾身氏の強力な地盤。会場には地元の市町村長や商工団体の代表ら約八百人の支援者が集まった。「利根沼田から衆院議員の灯を消すな」が陣営のスローガンだ。「後援会組織はがっちり引き締まっている。分からないのは見えない風」と選対幹部。二十五日と二十七日に大票田の前橋市で千人規模の総決起集会を開き、票固めを図る。
対する民主新人の宮崎岳志氏。二十一日夜、沼田市の中心商店街に近い沼田小学校の体育館で開いた総決起集会には約五百人の支持者が集まった。のぼり旗を先頭に宮崎氏が駆け足で入場し、若さをアピール。民主の県幹部らが顔をそろえ、「ここは敵の本陣だ。利根沼田が変われば日本が変わる」と気勢を上げた。
宮崎氏は「かつて上毛新聞の記者として二年間、沼田支局に勤務した。当時に比べると農村は疲弊し、中心街は空き地が増えた。もう一度、輝く沼田にしよう」と訴えた。
陣営幹部は「民主に対する期待の大きさをを実感。良い勝負ができている」と情勢分析。二十五日は鳩山由紀夫代表が県内入りし、前橋市内で宮崎氏の応援演説を行う。
共産が県内選挙区で唯一擁立した新人の酒井宏明氏は、自分の選挙と連動して県内全域を遊説し、比例代表の票の掘り起こしに懸命だ。
高崎市のJR高崎駅東口で二十日夜に行われた市田忠義・書記局長の街頭演説会。県委員会の幹部が勢ぞろいし、駅前は約五百人の聴衆であふれた。市田氏の演説に先立ち、酒井氏が「労働者の暮らしと権利を守る共産党をよろしく」と訴えると、「頑張れ」という大きな声援と拍手が送られた。
選対幹部は「自民には不満、民主には不安という有権者の間で共産を支援する輪が広がっている」と説明。二十六日は1区の前橋市で総決起集会を予定している。
◇ ◇
衆院選は二十三日、選挙サンデーを迎え、各候補者が市街地などに遊説カーで繰り出して舌戦を展開した。中盤戦に突入し、激しさを増す各選挙区の動きをリポートする。
4655
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:38:01
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/gunma/CK2009082502100015.html
決戦ぐんま■2区■ 改造三輪バイクでどぶ板笹川氏 自転車で3分間演説行脚石関氏
2009年8月25日
「人の心を買っては駄目。二万六千円で若い人を釣ることはやめてください」
十二日間の選挙戦が折り返しを迎えた二十三日。自民前職の笹川尭氏は伊勢崎市や玉村町を回り、民主党の看板政策の一つ「子ども手当」を厳しく批判した。民主党批判よりも自公政権の実績を訴えてきた戦略の転換だった。
笹川陣営では、強固な後援会組織をフル稼働して票固めに力を入れ、公明党の選挙協力を期待して「比例は公明」と頻繁に呼び掛ける。加えて二十二、二十三日は、三輪バイクを改造した“選挙カー”に乗って通行人に支持を求めるパフォーマンスも行い、なりふり構わぬ戦いを続ける。
しかし、政権交代への期待感の高さは予想以上だったようだ。二十三日夜に玉村町内で開かれた総決起集会。二十五分間の演説の大半を民主党の政策や体質への批判に費やした上、「詐欺」「幻」「買収」などと過激な表現が次々と飛び出した。
「これはケンカ」。ベテランの表情には鬼気迫るものがあった。
四年前と同じく笹川氏に挑む民主前職の石関貴史氏。トレードマークとして定着した自転車に連日乗り、「新規顧客の開拓」にたとえる新たな支持層の獲得に特化した運動を続けている。
二十三日は笹川氏の“本拠地”の桐生市に乗り込んだ。「民主党にいらっしゃいませ」と語りかけながら、数百メートルごとに自転車を降りて三分間の演説を繰り返した。訴えの中心は民主党が政権を獲得した後の政治の姿だ。
医師不足の解消。奨学金制度の充実。年金問題の解決。演説場所に応じて取り上げるテーマを変えつつ、「官僚国家から、私たちの生活実感がにじみでる政治に政治体制を転換するチャンス」と締めくくる。
演説場所に、支持者が待ち構えていることはほとんどない。しかし、演説が始まると、自宅から出てくる住民や車のクラクションを鳴らして手を振るドライバーが少なくない。「追い風というか地滑り」と反応の良さを認めつつ、「私は今まで一度も楽観したことはない」。日焼けした顔に油断の笑顔はない。
4656
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:38:30
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/gunma/CK2009082602100003.html
決戦ぐんま■3区■ 選対幹部に元自民党員柿沼氏 農業政策で攻勢強める谷津氏
2009年8月26日
前回の雪辱を誓う民主新人の柿沼正明氏。館林市の党選挙事務所に「民主への追い風」を象徴するような人物がいた。選対幹部を務める中堅の館林市議。自民党員として長年、自民前職の谷津義男氏を支えたが今春、民主党員へ転身。「しがらみに頼る谷津陣営の選挙戦は熟知している。もう自民の時代ではない」と吐き捨てるように言った。
谷津氏の地元・館林地区で、これまで同氏の支持基盤だった農協幹部や若手農家たちも柿沼陣営へ水面下で流れつつある。
柿沼氏の選対事務局長も同市の渡辺充徳市議。「前回は館林地区で谷津氏に票を引き離されたため、ここが重点地区」と説明。「労組票が多い太田地区では期日前投票を呼び掛け、切り崩しを避けたい」と引き締める。
柿沼陣営は今回候補擁立を見送った共産の票にも注目。「前回の共産候補が約一万票。七〜八割はこちらへ流れるのでは」とし「前回の約七万票から、十万票まで上積みしたい」と意気込む。
一方、館林市にある谷津氏の選挙事務所は、組織力の強さを示すように神社の広い境内を占め、支援者たちで活気づいていた。
谷津氏が農相を歴任するなど農業通で知られるだけに、陣営は民主の政権公約(マニフェスト)にある農業政策の「問題点」を突く戦略だ。
一点は「米国との間で自由貿易協定(FTA)の交渉を促進」との部分。当初は協定を「締結」と記したが、全国の農業関係者からの反発で後退した。
もう一点は、農産物の販売価格と生産費の差額を埋める「戸別所得補償制度」の創設。選対幹事長の松本耕司県議は「貿易が自由化されて米国の安い農産物が入れば、日本の農業は駄目になる。農家の赤字を補うにしても、どこに財源があるのか」と強調する。
谷津陣営には、全国の農業関係団体から支援が集まっており、松本県議は「ここは日本の農政を守るための象徴的な選挙区」と位置付ける。農協の政治団体などを実動部隊に、攻勢を強めている。
これには、柿沼陣営も「そもそもFTAは、自公政権が各国と進めてきたのでは。財源は無駄遣いを省けばできる」と反論し、大きな争点に浮上している。
前回約十一万票の谷津陣営も、今回は「十万票が勝敗ライン」とみる。農業関係者の票が勝敗を左右しそうだ。
4657
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:38:58
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/gunma/CK2009082702100008.html
決戦ぐんま■4区■ 小沢氏が態勢仕切る 三宅氏 夫人中心に地元固め 福田氏
2009年8月27日
遊説中に有権者に手を振る候補者=高崎市で
高崎市の群馬音楽センター。民主新人の三宅雪子氏を支援する労働組合関係者を集めた総決起集会が二十五日夕、開かれた。来場者約二千人に、計約一万枚もの三宅氏の名刺が配布された。労組幹部は「明日、職場でこの名刺を配ってほしい。政権交代に“王手”がかかっている」と気勢を上げた。
ただ、民主党県連の労組系、保守系による対立は解消してはいない。選対本部長は山梨選挙区の米長晴信参院議員。選対幹部には労組系、保守系とも入れず、混乱を避ける形にした。
こうした態勢を仕切ったのは、三宅氏を自民前職の福田康夫氏への「刺客」として送り込んだ小沢一郎党代表代行だ。県内に地縁のない三宅氏は、福田氏個人への批判をあえて封印。都市部で自転車遊説などを繰り返し、若さをアピールする。
前回出馬して約五万六千票を得た中島政希党県連会長代行は「私の票を引き継ぎ、民主への風も加える」と強気の姿勢を見せる。
一方、高崎市の結婚式場で十八日に開かれた福田氏の出陣式。入り口に立ち、深々と頭を下げ続ける貴代子夫人の姿があった。夫人は握手の際にひざをかがめるため、相手は謙虚な印象を受ける。
陣営幹部は「元ファーストレディーにこうされて、悪い気がする人がいるはずがない。夫人と三宅候補という女同士の戦いだ」と息巻いた。
福田氏本人も従来の選挙戦より地元遊説の機会を増やしている。ただ、選対幹部は「実際に支援者回りの“どぶ板選挙”をしているのは夫人が中心だ」と漏らした。
選対本部長の関根圀男県議は「地元の歴史や風俗、文化を知らない落下傘候補に負けるわけにはいかない。女性候補の勢いに票は読みにくいが、前回の十二万票に近づけたい」ともくろむ。
選対事務長は高崎商工会議所の原浩一郎会頭。「中小企業の経営者たちはまだまだ厳しい経営環境。三宅候補に任せられる状態ではない」と強調した。
大票田の商都・高崎を中心に、対決色を強める労組と中小企業の経営者たち。「女性刺客」に無党派層はどう動くか。予断を許さない選挙戦が過熱している。
4658
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:40:57
>>4644-4658
関東(埼玉県・茨城県・群馬県):東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/gunma/CK2009082802100013.html
決戦ぐんま■5区■ 政権交代の一翼を担う土屋氏 八ッ場ダム必要性訴え 小渕氏
2009年8月28日
選挙事務所に置かれたピンクの必勝だるま。「目立つね」と訪れる支持者もびっくり=渋川市で
「八ッ場(やんば)ダムは七割完成しているにもかかわらず、中止というのは『大型公共事業イコール悪』という民主党の人気取り。地元住民の意見を十分に聞いているのか民主党に問いたい」。二十二日夕、高崎市箕郷町の箕郷文化会館で開かれた決起集会で、自民前職の小渕優子氏は約五百人の支援者を前に声を張り上げた。
国が長野原町で進める八ッ場ダム建設の是非が争点の一つになっている今回。5区は建設予定地を抱える選挙区だが、建設中止を訴える民主が県内で唯一、候補者の擁立を見送り、建設推進の自民は肩透かしを食らった格好だ。
しかし、地元住民の将来を左右する重要な問題だけに、小渕氏は決起集会でも少子化対策などと並べ、「正々堂々と八ッ場ダムの必要性を訴えたい」と言い切った。
対する社民新人の土屋富久氏。かつては旧社会党の県議でもあり、こちらは建設反対を唱える。
二十三日夜、中之条町の吾妻郡文化会館で開かれた決起集会。土屋氏は「団結小屋に行ったり、反対集会に参加した。県議の身分を隠して公民館の座談会で住民と話し合った」と、約百人の支持者に反対闘争の激しかった当時の様子を語った。
「反対の理由は吾妻川の水質が飲料水に向いていないから」と土屋氏。「ダムサイトの建設は反対だが、地元住民の生活再建事業はやり遂げる。美しい自然など、ダム湖に匹敵する観光資源は多くある」とアピールした。
少子化担当相として知名度と人気の高い小渕氏は、全国の応援要請を受け、地元入りしたのは二十、二十二、二十三の三日間だけ。決起集会の応援に駆け付けた大沢正明知事は「大量得票で当選を果たし、小渕大臣の少子化対策が正しかったことを証明してもらいたい」と支援を呼び掛けた。
一方、連日の遊説で真っ黒に日焼けした土屋氏は「政権交代の一翼を社民党に担わせてほしい。それが日本の平和につながる」と強調。決起集会では結集した労働者らが拳を突き上げ、「団結して、頑張ろう」と気勢を上げた。 (衆院選取材班)
=おわり
4659
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:42:20
http://www.niigata-nippo.co.jp/09syuinsen/kiji/2009/08/post_58.html
田中真紀子氏が連合の推薦辞退
衆院選新潟5区に立候補している前職の田中真紀子氏(民主)が27日、民主党支持団体の連合から受けた推薦を辞退したことが分かった。推薦申請から10日後の辞退で、連合新潟は推薦取り消し手続きに入ったことを加盟労働組合に通知した。
田中氏の事務所関係者が27日、新潟市の連合新潟の事務局を訪ねて、辞退を申し出た。連合新潟は同日中に連合本部に田中氏の推薦取り消しを申請した。
田中氏は新潟日報社の取材に対し、辞退についてコメントしなかった。連合新潟の江花和郎会長は「本人と話していないので(辞退の)真意は測りかねる」と述べた。
15日に民主入党を発表した田中氏は、公示前日の17日に連合新潟と政策協定を結び、推薦を申請。19日、連合本部が推薦を決めた。
2009年08月28日
4660
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:56:33
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/chubu/CK2009083002000174.html
激戦区 訴え完全燃焼
2009年8月30日
政権交代を懸けた歴史的な衆院選の12日間の戦いが29日、最終日を迎えた。かすれる声、噴き出す汗。「あと一票を」「逆風です」「日本を変えます」。中部各地の激戦区では、候補者たちの絶叫に近い訴えが夜まで響いた。30日はいよいよ投票日。明日を選ぶため、私たちの一票を行使する日がやってきた。
愛知県内でも最も自民、民主の候補がしのぎを削る愛知13区。応援の有名政治家とタッグを組み、支持を求めた。
民主新人大西健介さんは、河村たかし名古屋市長と一緒に自転車で知立市内を街宣した。自民党の政策を批判し、「税金の無駄遣いをなくし、国民生活の不安を取り除くために使う」と政権交代の意義を訴えた。
自民前職の大村秀章さんは、舛添要一厚生労働相を迎えて安城市の選挙事務所などで最後の訴え。景気対策の継続、社会保障の充実を強調し、「厳しい逆風の選挙戦。皆さんから1人でも2人でも声を掛けて」と聴衆に支持を求めた。
全国的に「自民劣勢、民主優勢」と伝えられる中、岐阜1区の自民前職野田聖子さんは「前の見えない選挙」と街頭演説で焦りをあらわにする。「政権交代の甘い言葉に振り回されないで」とかすれた声に力を込め、通行人と握手を重ねた。
一方、民主新人の柴橋正直さんはあくまで「挑戦者」の立場を強調する。「まだあと一歩及ばない。残り1日、必死に訴えるのでさらなる支持を」と街頭で声を振り絞った。共産新人の鈴木正典さんは「国民の暮らしが前進するよう全力を尽くしたい」と訴えた。
激しい戦いを繰り広げる三重5区。自民前職の三ツ矢憲生さんはJR二見浦駅前など伊勢市内で街頭演説をした。比例代表の重複立候補を辞退し“背水の陣”で臨んでいることを強調。「選挙区で信任をいただき、地域代表として国会に送り出してほしい」と声を張り上げた。
民主新人の藤田大助さんの陣営には、河村名古屋市長が早朝から応援に駆け付けた。藤田さんは河村市長とともに自転車で伊勢市内を3キロ巡り、街頭の市民に手を振りながら「庶民に寄り添った政治をします」と強く政権交代を訴えた。
長野4区では、各候補が「あと一票」を求め精力的に動いた。
民主新人矢崎公二さんは短パンに着替え、自転車と徒歩で市街地を駆け回った。表に出てきた支持者には「日本を変えます」ときっぱり。最後まで政権交代の必要性をアピールした。
自民前職の後藤茂之さんは、10分間刻みで街頭演説を繰り返した。噴き出す汗で眼鏡が曇るほど。「自民党の政治家全員がだめじゃない」と声をからした。共産新人の上田秀昭さんも20カ所以上の街頭演説で締めくくった。
4661
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:58:17
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/aichi/CK2009082302000160.html
激戦区ルポ<愛知9区> 38歳VS元首相
2009年8月23日
「人間、一番老化が激しいのは足腰です。これは自然現象で仕方ない。でも、海部先生の首から上は青年だ」
愛知県稲沢市内の寺で19日夜、行われた愛知9区の自民前職海部俊樹(78)の個人演説会。海部と同年代の後援会幹部が、必死に応援演説をぶった。
そこへ、海部が姿を見せた。少し足元がおぼつかないのは確かだが、マイクを握った海部は「まだまだやりたいことがある」と、手ぶりを交え、声を振り絞る。
経済対策や、日中友好関係の構築などについて語り、「在日米大使館が、不況対策のため住専問題処理の教訓を聞きに来た」と、元首相としての経験と存在感を強調した。
しかし、有権者の目は冷静だ。17期目に挑戦する海部に、無職男性(63)は「うまく代替わりできなかったのかねえ」と声を潜めた。
衆院議員在職49年の元首相が臨む今回の選挙は、陣営にとって初めての経験が多い。
2日の選挙事務所開きも、本人いわく「こんなしゃれたことをやったのは初めて」。9区内の自民県議6人がそれぞれ地区選対をつくったのも初。情勢は甘くないとの認識が、これまでにない行動につながる。
重鎮として他候補の応援などのため、地元を離れがちな海部を強力に支えた後援会「カイフ会」や、女性後援会「はなみずき会」も、会員の高齢化は顕著で、往時ほど運動に広がりがない。
ある稲沢市議は「本人が『最後のお願いだ』と言ってくれれば」と打ち明ける。情に訴える作戦だ。昨年から同様のアプローチは複数あったが、海部は一度も「最後」とは公言しない。市議は割り切ったように言う。「自民党としてやるべきことをやるだけだ」
こうした海部陣営に対し、対抗馬の民主前職岡本充功(38)の陣営は勢いづく。
本人は連日、午前と午後計4時間ほど選挙区内を自転車で街宣。「50年間同じ選挙結果だったが、今回はみなさんの一票で西尾張が変わる」と訴える。
でかでかと「38歳」と書き、若さを強調する岡本のポスター。しかも、その数は「張らせてくれる場所が増え、4年前に比べ倍になった」(陣営幹部)。
20日には、同県愛西市で開いた個人演説会に名古屋市長の河村たかしが駆け付けた。河村がかつて民主党代表選に出馬するため推薦人集めに苦労した時、岡本が名を連ねたという。「まー、勇気のある人だわ」という河村節にどっと沸く500人の聴衆。
そもそも4年前には、同市に岡本の後援会はなかった。過去2度、比例復活ではい上がった岡本が、地道な活動で築いてきた。
岡本の後援会事務局の天野晋(66)は、静かに、こう言い切る。
「いつか、海部さんの名誉ある決断があり、新しい構図の対決になると思っていた。だが、こうなった以上は決着をつけるしかない」
(文中敬称略)
4662
:
チバQ
:2009/08/30(日) 12:11:56
http://svr.sanyo.oni.co.jp/senkyo/09_shuin/1/2009/08/26/20090826110053.html
衆院選激戦区を行く 【1区】
電話作戦や握手徹底
衆院選は30日の投開票に向けて終盤戦に入った。政権選択を懸け、自民、民主の二大政党を軸に、熱戦が繰り広げられている。岡山県内で激戦模様を追った。(敬称略)
「がけっぷちの戦いです。どうか助けてください」。岡山市民会館に約1700人(事務所発表)がひしめいた25日夜の総決起大会。8選を目指す自民前職の逢沢一郎は、拍手が止むまで頭を下げ続けた。
「有権者の反応は悪くない」と序盤は楽観ムードも漂っていた陣営だが、激戦が伝えられた今週から訴えにも強い危機感がこもる。
電話作戦の徹底で党支持層の取りこぼしを防ぎ、街頭演説で無党派層への浸透を図る。「どの候補が岡山に貢献できるか、判断してほしい」。政党対決の渦にのみ込まれないよう、人物本位での選択を求める。
民主新人の高井祟志は党の追い風ムードに乗って攻勢を強める。遊説中の信号待ちも、沿道に有権者を見つけると駆け寄って握手。陣営は「組織力では及ばない。走り続けるしかない」と言い、一気にゴールを目指す。
総務省、岡山県庁での勤務経験を基に官僚政治を批判。「官僚任せで税金が無駄遣いされている。政権が変わらないと、この国は変わらない」と政権交代への期待感をあおる。
23日はJR岡山駅前での街頭演説会に連合の古賀伸明事務局長(次期会長)が来援、労働界の支援をアピールした。上滑りへの警戒から最終盤に大規模集会を予定する。
共産新人の東毅は消費税増税反対、憲法改正反対の姿勢を鮮明にし、「間違った政策の防波堤になる」と独自性を前面に押し出す。
幸福実現党新人の安原園枝は消費税全廃などを主張する。
(2009年8月26日掲載)
http://svr.sanyo.oni.co.jp/senkyo/09_shuin/2/2009/08/26/20090826110944.html
衆院選激戦区を行く 【2区】
政権能力、貢献訴え
衆院選は30日の投開票に向けて終盤戦に入った。政権選択を懸け、自民、民主の二大政党を軸に、熱戦が繰り広げられている。岡山県内で激戦模様を追った。(敬称略)
民主前職の津村啓介は24日夜の個人演説会で、自公政権に対する批判に触れなかった。「政策を比べてほしい」。演説の大半は、党のマニフェストの説明に費やす。政権担当能力をアピールすることで党の信頼感を高め、自らの得票につなげる狙いだ。
優位との情勢が伝わる陣営は「党県連代表としての戦いぶりは、県内のほかの候補にも影響しかねない」と引き締めに懸命。労組選対を軸に票固めを図る一方、無党派層を引きつけるため、自転車遊説のパフォーマンスを続ける。
自民前職の萩原誠司は「地域貢献力」での選択を求め、巻き返しを図る。23日夜に玉野市で開いた個人演説会。イノシシ被害対策、森林保全などこの4年間に取り組んできた地元の課題を挙げ、「地域のためにもっと働かせてほしい」。
元自民衆院議員らの出馬で保守層が分裂。党への追い風もあって比例復活した前回とは比べようもないほど、状況は厳しい。「1票でも勝ちたい。押し上げてください」。危機感を訴えるとともに、後援会組織を足場に票の積み上げを目指す。
自民で4期務めた無所属元職の熊代昭彦は「福祉の専門家として社会保障の充実に取り組む」と訴え、返り咲きを狙う。
国民新党新人の赤松和隆は「政治の仕組みを根本から変えるため、単なる政権交代ではなく、政界再編が必要」と主張。
幸福実現党新人の戸板道広は規制緩和による景気回復など掲げる。
(2009年8月26日掲載)
4663
:
チバQ
:2009/08/30(日) 12:12:47
http://svr.sanyo.oni.co.jp/senkyo/09_shuin/3/2009/08/27/20090827112620.html
衆院選激戦区を行く 【3区】
票固め、浸透に全力
衆院選は30日の投開票に向けて終盤戦に入った。政権選択を懸け、自民、民主の二大政党を軸に、熱戦が繰り広げられている。岡山県内で激戦模様を追った。(敬称略)
24日夜、赤磐市で開かれた無所属前職の平沼赳夫の個人演説会。選対本部長の土居通明は「目に見えない民主の風と戦わねばならない」と力を込めた。
平沼は仲間の応援で全国を巡り、選挙区入りはわずか2日。本人不在の不安に、民主の追撃ムードが拍車をかける。陣営は26日、後援会幹部に一層の支持拡大を緊急要請、票固めに全精力を注ぐ。
自民前職の阿部俊子は重複立候補の中国比例で単独1位。議席獲得はほぼ確実だが、24日夜の津山市での個人演説会では「小選挙区で勝たなければ意味がない」と一歩も引かない構えを見せた。
初当選以来、地元密着の活動を続けてきたことをアピール。党への逆風を受けながらも「中山間の声を国政に届ける」と訴えて追いすがる。
公示8日前に出馬表明した民主新人の西村啓聡は、出遅ればん回に懸命。遊説中も交差点や住宅街でたびたび車を止めて街頭演説を繰り返し、顔と名前を売り込む。
「政権交代に参加してほしい」。生まれや育ちは岡山とは関係ないが、党への期待を自らの支持に結びつけることを狙った訴えで、一定の支持を広げつつある。
幸福実現党新人の池田恭一郎は減税による景気回復など訴える。
(2009年8月27日掲載)
http://svr.sanyo.oni.co.jp/senkyo/09_shuin/4/2009/08/27/20090827113149.html
衆院選激戦区を行く 【4区】
保守王国で攻防白熱
衆院選は30日の投開票に向けて終盤戦に入った。政権選択を懸け、自民、民主の二大政党を軸に、熱戦が繰り広げられている。岡山県内で激戦模様を追った。(敬称略)
中選挙区時代から有力政治家が競い合いながら保守地盤を固めた岡山4区。民主前職の柚木道義は23日、「保守王国といわれた4区から政治を変える」と倉敷市玉島地区の街頭で声を張り上げた。
自らを自民打倒の象徴と位置づけ、世襲の自民候補を意識しながら「庶民目線の政治への転換」を訴える。水島コンビナート企業の労組を主軸に民主支持層を固めつつ、医療関係者らの支援を得て保守層の切り崩しを図る。
自民前職の橋本岳は24日夜の個人演説会で「1人でも多くの人に声をかけてほしい」と声を振り絞った。父の故・橋本龍太郎元首相から受け継いだ後援会がフル回転するが、世襲に対する視線は前回選挙以上に厳しい。
それでもあえて、橋本ブランドへの誇りを強調。母で元首相夫人の久美子も戦いの前線に立ち、24日の集会では「母親が出ると世襲の上塗りをするようだが、居ても立ってもいられない」と支援を求めた。
幸福実現党新人の小岩井実由香は安全保障の充実などを掲げる。
(2009年8月27日掲載)
4664
:
チバQ
:2009/08/30(日) 12:14:01
http://svr.sanyo.oni.co.jp/senkyo/09_shuin/5/2009/08/27/20090827113635.html
衆院選激戦区を行く 【5区】
予断許さない終盤戦
衆院選は30日の投開票に向けて終盤戦に入った。政権選択を懸け、自民、民主の二大政党を軸に、熱戦が繰り広げられている。岡山県内で激戦模様を追った。(敬称略)
「1票からスタートして横一線まで来た。皆さんの力を与えてほしい」。コスタリカ方式で初めて小選挙区から立つ自民前職の加藤勝信。24日夜の浅口市の個人演説会では挑戦者の立場を強調し、深々と頭を下げた。
中国比例で2回の当選を重ね、ようやく実現した小選挙区での出馬。だが、民主の猛烈な勢いに、終盤に入っても予断を許さない戦いが続く。「保守勢力を総動員しなければ勝てない」と陣営。25日には地元の県議、市議を集めててこ入れを要請、比例に回る村田吉隆の後援会にも働きかけを強める。
民主新人の花咲宏基も接戦を訴え、政権交代ムードの盛り上げを図る。25日夜、真庭市北房町で開いた個人演説会では「誰がやっても自民候補に勝てないといわれた選挙区が、党の重点区になった」と力を込めた。
議席に届かなかった前回選挙から4年。ほぼ毎朝、街頭に立ち続けた。党方針で新人の立候補は連続2回までとされており、負ければ最後の戦いとなる。26日には党代表の鳩山由紀夫が笠岡市入り。鳩山が今回の衆院選応援で岡山県を訪れたのは初めてで、党を挙げての支援をアピールした。
幸福実現党新人の佐藤雅章は消費税廃止などを訴えている。
(2009年8月27日掲載)
4665
:
チバQ
:2009/08/30(日) 12:14:56
>>4662-4665
http://svr.sanyo.oni.co.jp/senkyo/09_shuin/2009/08/16/20090816101729.html
保守分裂 支持争い激化 2、3区
読めぬ票の流れ 民主も警戒
岡山3区の立候補予定者の集会。保守分裂の争いに緊張が高まっている=8日、勝央町
18日の公示が目前に迫り、前哨戦が過熱する衆院選。政権選択を懸けて与野党が激突する中で、岡山2、3区は複数の陣営が保守層を基盤とし、激しい支持争いを演じている。民主党陣営は保守分裂につけ入る構えを見せるが、各陣営とも票の流れを測りかねているようだ。
今月12日、県議会棟の応接室。3区に立候補を予定する自民前職(中国比例)の阿部俊子氏が、選挙区内の自民党県議7人に「ご支援お願いします」と協力を求めた。
ほかの選挙区の自民陣営では早くから持たれた立候補予定者と党県議の会合。3区は初めてだったが、10人の県議のうち3人は姿を見せなかった。
苦しい胸の内
2005年の前回選挙で3区は、自民で郵政民営化法案に反対した平沼赳夫氏に、党本部が阿部氏をぶつけた。小選挙区を制した平沼氏は選挙後に離党。中国比例1位だった阿部氏も復活当選。2人がともに議席を得たことで、強固な自民地盤に亀裂を生んだ。
党県議らが公然と平沼氏を支援した前回とは違い、今回は県連も阿部氏の公認を了承した。それでも県議の1人は「後援会には両方の支持者がいる。一方だけ応援できない」と苦しい胸の内を明かす。
一方、民主は前回に続き無所属で立つ平沼氏との連携を模索していたが、10日になって新人の西村啓聡(けいと)氏を急きょ擁立。保守対決に割って入った。
関係者の見方は「平沼氏に流れるはずだった民主票が離れる」、「平沼氏より保守色の薄い阿部氏から支持が奪われる」と分かれ、激戦模様が加速。別の自民県議は「民主が候補を立ててから阿部、平沼両氏陣営の支援要請が激しくなっている。ますます対応が難しくなる」と漏らす。
3区では幸福実現党新人の池田恭一郎氏も立候補の予定。
火 花
県内最多の5人が立つ予定の2区も、自民前職(中国比例)の萩原誠司、無所属元職の熊代昭彦、国民新党新人の赤松和隆の3氏が保守層を奪い合う。
前回選挙で自民は、郵政法案に反対した熊代氏の対抗馬として、現職の岡山市長だった萩原氏を擁立。熊代氏は出馬断念に追い込まれ、萩原氏も小選挙区で民主に敗れて比例復活した。
雪辱を期す熊代氏は小選挙区で過去3回勝利、赤松氏も自民衆院議員の秘書を長く務めた経験がある。両氏とも医療・福祉、郵政といった旧来の自民支持層にアプローチし、萩原氏と火花を散らす。
これに対し、民主前職の津村啓介氏は「民主対自民3人の戦い」と訴える構え。ただ陣営には「前回は萩原氏の転身に対する批判から保守票がこちらに来た。今回は離れる可能性もある」との警戒感も強い。
2区では、幸福実現党新人の戸板道広氏も準備を進める。
05年郵政選挙での大勝と引き換えに自民が抱え込んだ支持層の分裂。2、3区は、その影響を引きずる戦いとなりそうだ。
(2009年8月16日掲載)
4666
:
チバQ
:2009/08/30(日) 12:18:58
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=514565217
近づく審判〜選挙区情勢リポート 鳥取1区
石破氏 逆風や組織力不安/奥田氏 無党派浸透に苦戦
肌で感じる弱体化
20日から23日にかけ、報道各社の世論調査結果が出そろった。いずれも自民党前職の石破茂候補が「優勢」。石破候補の後援組織・志友会は26日夜、鳥取市内で500人規模の集会を開催。弛緩(しかん)した組織にむちを入れ、選挙戦終盤に向けてアクセルを踏み込んだ。
知名度と組織力は他の追随を許さない。しかし、陣営は党への逆風、組織の弱体化を肌で感じている。陣営に「はがきも電話もするな」と書き添えられた支持者カードが届き、ショックを受けた。「上積み要素はない」と言い切る陣営幹部もいる。
20年以上石破候補を支持する建設会社の社長は「どこまで組織が崩れているのか見えん。風頼みの相手なのもやりくい」と、いら立ちを隠さない。社員が、各党の政権公約(マニフェスト)を比べる姿にも不安が募る。
また、本来なら結束すべき公明党県本部に対し、党県連内には不満がくすぶる。協力態勢が不十分として、公明党が推薦を躊躇(ちゅうちょ)したためだ。石破候補が自民党の再建を訴えながら、公明党への支持を説く姿を苦々しく眺める県連幹部もいる。
石破候補の個人後援会が公明党県本部との仲を取り持っており、銀杏泰利同本部代表も「信頼関係ができている」と認めるが、しこりは残ったままだ。
因幡弁で街頭活動
26日の鳥取市街地。街宣車から、民主党新人の奥田保明候補がつぶれた声を張り上げ、因幡弁で訴える。
「民主党の奥田、頑張っとりますけぇ。力を貸してつかんせぇ」
党への追い風が個人票に結びつかず、無党派層の支持が弱いとみた陣営が絞り出した方言作戦。党名と候補者を結びつけると同時に、親近感をもってもらうため、今更ながら考え出した。
集会などを盛り上げてきた「政権交代・準備完了」と染め抜いたのぼり旗は、政党スローガンで公選法に抵触する疑いがあり、使用をやめた。あおりで、24日から総勢200人が35カ所で実施する予定だった朝のつじ立ちも、目印がなければ迫力がないと中止した。
終盤戦に総決起集会で気勢を上げようという連合鳥取の提案も、党幹部や参院議員は激戦地の応援に手いっぱい。日程上無理と、党本部から断られた。
無党派層確保策が八方ふさがりになり、連合鳥取の1万4千人を中心に、自分の携帯電話に登録している友人・知人5人以上に投票依頼する運動が始まった。最後は連合に頼るしかないという、党の弱点の表れだ。
選挙戦終盤は、街宣活動を大票田の鳥取市街地に集中。28日からは奥田候補自ら自転車に乗り支持を訴える。伊藤保選対本部長は「最後まで力を尽くすだけ」と前を向くが、光はまだ見えてこない。
建設的野党前面に
「どうしても石破、奥田両氏の対決に注目が集まる」。共産党新人の岩永尚之候補の水津岩男1区選対本部長は口が重い。赤旗読者以外の層への政策浸透を狙い、号外6万部を選挙区内にほぼ配り終えた。すそ野拡大を図るが、課題の若年層対策は、そもそもの若者党員数が少ないこともあり、依然、決定打を欠く。
街頭演説では、社会保障費削減などをやり玉に自公政権を批判する一方、民主党政権の可能性が高まったとみて「建設的野党」を前面に押し出す主張にシフトする構え。
27日は、井上哲士参院国対委員長を招いたJR鳥取駅前での演説会を機に、追い込みに入る。
諸派(幸福実現党)新人の細川幸宏候補は、鳥取市内を中心に街頭活動を続けている。
('09/08/28 無断転載禁止)
4667
:
チバQ
:2009/08/30(日) 12:19:33
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=514580217
近づく審判〜選挙区情勢リポート 鳥取2区
湯原氏 接戦続き陣営焦り/赤沢氏 米子苦戦で危機感
浮動票獲得が必須
「思うように支持が広がっておらんのです」。連日開かれる民主党新人の湯原俊二候補の個人演説会では、福間裕隆選対本部長の切迫した声が響く。事実上の一騎打ちとなっている自民党前職の赤沢亮正候補を突き放せないからだ。
1年3カ月かけて選挙区内を歩き回った湯原候補の運動量や、全国的な自民党への逆風などを考えれば「もっと優位に立っていてもおかしくない」(福間本部長)が、競り合いが続く現実に陣営からは焦燥感がにじむ。
参院議員の川上義博民主党鳥取県連代表は、地盤の県中部を中心に保守票取り込みに腐心。自らの選挙のように声をからすが、壁は崩し切れていない。
公示直後、湯原候補への支持が意外に広がっていないのを見て早めに仕掛けたのが支援組織・連合鳥取の磯江智昭会長だった。20日の執行委員会では「このままでは1、2区とも危ない」と危機感をあらわにして、各労組に票の掘り起こしを要請した。
「28日に岡田克也幹事長が米子入りする」。25日、鳥取県琴浦町の演説会場。陣営幹部から耳打ちされると、川上代表は厳しかった表情を一瞬崩した。連日のように党本部に党三役の来県を要請していたからだ。
最大票田での浮動票獲得は、組織力で赤沢陣営に劣る湯原陣営にとっては必須条件。強力な切り札を得て、川上代表は「ここで流れをつくる」と話し、混戦からの抜け出しを図る。
演説会で組織固め
「頑張ろうなんて段階じゃない。勝つぞ、でお願いします」。26日夜、鳥取県日南町内で開いた個人演説会で、赤沢候補は支持者200人の頑張ろう三唱をさえぎり、切迫した声で要望した。
切迫感の背景は、地盤となる米子市での伸び悩みだ。
公示前に赤沢陣営が描いた青写真は2005年衆院選の再現。当時は自民への追い風に乗って序盤の劣勢をはねのけ、地盤の米子市で他候補に1万票以上の大差をつけた。しかし今回は、地盤がかぶる湯原候補と逆風下での争い。各報道機関の世論調査で米子市での苦戦が伝えられると、陣営の危機感は一気に増した。
「米子で必ず差をつけなければならない」。広江弌西部選対本部長ら陣営は25日に米子市内で党の青年部や女性部、企業や団体の代表を集めた緊急集会を開き、組織をフル動員しての票の掘り起こしに入った。
現状で最も手応えがあるのは個人演説会。連夜4カ所を回って組織固め。さらに票の上積みを要請する。
勝敗の鍵を握る無党派層の取り込みに向けては、隣の鳥取1区から石破茂農相が再三てこ入れする。解散後、28日までに4度鳥取2区入りし、マイクを握る。ただ、全国的に党が苦戦する中、無党派層にアピールできる他の弁士を招くまでには至っていない。
赤沢候補への推薦でまとまる公明党も、今回は逆風に悩まされる。安田篤公明党県本部幹事長は赤沢陣営との連携を強調した上で「比例は公明党とお願いした後、小選挙区は自民党と言ったら、比例の票も吹き飛びかねない」と明かす。
諸派(幸福実現党)新人の甲谷英生候補は米子市を中心に街頭演説で支持拡大に努めている。
=おわり=
4668
:
チバQ
:2009/08/30(日) 12:21:19
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/syuin/09/News/hiroshima/Sh09082802.html
石破氏・小沢氏が加勢 広島1区、自民と民主競り合う '09/8/28
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衆院選広島1区は、自民党前職の岸田文雄氏(52)と、民主党新人の菅川洋氏(40)が激しく競り合ったまま最終盤に入った。27日は自民党の石破茂農水相、民主党の小沢一郎党代表代行が、それぞれ応援に駆け付け、げきを飛ばした。
午後3時、広島市中区のJAビルであった岸田氏と広島2区の前職の合同演説会。次の遊説先に向かうため岸田氏が会場を去った後、石破氏がマイクを引き継いだ。「民主党農政では日本は壊滅する」。駆け付けた農林業者たちから拍手がわき起こった。
午後6時半、中区で始まった岸田氏の総決起大会。「自民党は反省しながらも再建しなければならない。勝ち抜かせてほしい」。岸田氏はそう声を振り絞った。
同じ時刻、約500メートル離れた別の会場で、菅川氏の総決起集会が始まった。開始から約1時間後、小沢氏が登場する。「私が彼を一人前の政治家に育てる。国会に送り出してほしい」。小沢氏のげきに、詰め掛けた支持者は大歓声で応えた。
選挙戦を取り仕切り、全国を巡る小沢氏。この日は、広島空港(三原市)から会場に直行し、約10分の演説を終えると空港へ。菅川氏は「勝たねば意味はない。最後の一押しを」と頭を下げた。
このほか、共産党新人の藤本聡志氏(54)は「建設的野党」を掲げ、社民党新人の上村好輝氏(49)は「憲法9条の重み」を説く。
幸福実現党新人の山本浩徳氏(47)、無所属新人の中村文則氏(57)も立候補している。(加納亜弥、和田木健史)
4669
:
チバQ
:2009/08/30(日) 12:21:57
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/syuin/09/News/hiroshima/Sh09082801.html
鞆架橋決着へ住民熱視線 広島7区、「着手」「見直し」期待 '09/8/28
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鞆港埋め立て・架橋計画への賛否で揺れる福山市鞆町の住民が、今回の衆院選にかつてない関心を寄せている。今は国から事実上のストップがかかっている計画が、選挙の結果次第では「事業着手」「見直し」のどちらにも動きだす可能性があるためだ。
「ぜひとも力をいただきたい」。鞆町で22日夜あった自民党前職宮沢洋一氏(59)の個人演説会。鞆架橋計画の推進を求める地元期成同盟会の大浜憲司会長(61)は集まった約250人に支援を求めた。
宮沢氏も「鞆に人が住み続けるためには埋め立て・架橋は必要」と明言。4年前には国土交通省に働き掛け、「公有水面埋立法上はすべての同意は必要でない」との法解釈を引き出した。実績を評価する大浜さんたち推進派は、有志で地域の連絡所をつくり、全面的に支援する。
計画は、金子一義国交相が国民的な同意や反対派との対話が必要だとの見解を示し、認可審査が事実上ストップしている。推進派は「計画を再び軌道に乗せられるのは宮沢さんだけだ」と力を入れる。
「民主党中心の政権が実現すれば、流れが変わるかもしれない」。計画に反対するNPO法人「鞆まちづくり工房」の松居秀子代表(58)は結果次第で計画がストップするのではないか、という強い期待感を初めて抱いて衆院選を迎える。
根拠の一つは、民主党のマニフェスト(政権公約)が不要不急な事業の根絶などを掲げていることだ。鞆架橋計画が具体例として挙げられているわけではないが、「政権交代で計画の白紙撤回が実現するかもしれない」との思いを反対派の多くが持っているという。
ただ、宮沢氏と争う民主党比例前職の和田隆志氏(46)は「住民の意思がどこまで醸成されているか分からない」と計画の賛否について現段階では判断を保留している。
このため、反対派が和田氏を組織的に支援する動きにはなっておらず、民主党への支持は個人レベルという。
幸福実現党新人の植松満雄氏(50)は「景観を守って進めるならばトンネルにするのが一番いい」との見解だ。県が計画原案を1983年に策定して26年。長らく結論が出ない状況に鞆町の住民は賛成派、反対派ともいらだちを募らせている。(野崎建一郎)
4670
:
とはずがたり
:2009/08/30(日) 12:33:12
候補者一覧に高橋喜信の経歴が(元)衆院議員秘書ってなってるのは何故だ??(元)衆院議員ちゃうのw
4671
:
チバQ
:2009/08/30(日) 12:38:17
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/syuin/09/News/hiroshima/Sh09082601.html
離島住民「候補来ない」 広島6区 '09/8/26
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▽広い選挙区に陣営苦慮
瀬戸内海から中国山地まで5市2町にまたがる衆院選広島6区。岡山、島根、鳥取、愛媛4県に接し、面積は約3400平方キロと県内7選挙区のうち最大で鳥取県に匹敵。4人の候補者本人は18日の公示後、沿岸部の離島4島には手が回らず、一度も訪れていない。
尾道市中心部から南東約6キロの備後灘に浮かぶ周囲11・9キロの百島。候補者を知ることができるのは島内6カ所の選挙ポスター掲示板だけ。農業藤田武士さん(70)は「候補者は誰も来てくれない。過疎で高齢者が多く、医療面で大きな課題を抱えているのに…」とため息をついた。
6区には尾道市の百島、細島、三原市の佐木島、小佐木島の四つの有人の離島がある。有権者は計1500人余。今後も候補者本人が、島に入る予定はない。24カ所ある掲示板にポスターを張り切れていない陣営もある。
2005年の前回は、国民新党の亀井静香氏(72)、無所属で自民党の支援を受けた堀江貴文氏(36)、民主党の佐藤公治氏(50)が激戦を展開。各候補は離島にも足を運び、浸透を図った。だが、今回は様相が変わった。
11選を目指す国民新党前職の亀井氏は、国民新党や支援する民主党候補者の応援で全国を巡り、地元入りの機会は少ない。一方、追う3新人には選挙区の広さに戸惑いもある。
前県議で自民党新人の小島敏文氏(58)は「三原市と世羅郡が合区となった2年前の県議選でも広いと感じたが…」。選挙区を1巡すると約800キロに達する。陣営は「正直、候補が島を回る時間がない」という。
共産党新人の花岡多美世氏(52)は尾道、三原市の沿岸部に重点を置き、幸福実現党新人の胡本協子氏(58)も尾道市中心部を軸に街頭に立つ。
民意が政権の枠組みを決める衆院選。佐木島の無職男性(74)は「1票を投じる先を選ぶ参考にするためにも、候補者に直接触れたい」と望んでいる。(松本恭治、山成耕太、新田葉子)
4672
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チバQ
:2009/08/30(日) 12:39:40
>>4041
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/syuin/09/News/hiroshima/Sh09082104.html
焦点区を歩く<広島3区> 自・民、「北部」に攻勢 '09/8/21
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▽「格差」解消 双方が訴え
広島市北部から、島根県境に至る広島3区。選挙戦初日の18日、民主党新人の橋本博明(39)は、西中国山地に抱かれた安芸太田町に立っていた。
「今回の衆院選は政権選択選挙です」―。初挑戦した2005年の前回、ミニ集会すら開けなかった地だ。「この4年間、生活は良くなったのか。都会と地方の格差も広がった」。自民党支持層の厚い地域で、4年前は喝采(かっさい)を浴びた小泉構造改革への批判を展開した。
初日に早速巡回
橋本は初日、有権者の多い広島市安佐南区と安佐北区に続き、安芸太田町と北広島町、安芸高田市を巡った。「北部重視」。橋本の選対本部長に就く元広島県議の住川征一(70)が言う。橋本が対決する自民党比例前職の増原義剛(64)が1996年に新進党から挑んだ衆院選で、住川は「増原選対」にいた。
「北部重視」には理由がある。増原が無所属で再挑戦した00年の衆院選。民主党県連副代表だった住川は「増原選対」を去っていた。しかし落選後、山間部をはうように回ってきた増原の姿を知っていた。その増原は北部3市町で得票を2倍に積み上げて雪辱を果たす。破った相手は今回、自民党の比例代表に立つ党前職の河井克行(46)だった。
「ここで票を集めた候補が勝ってきた」。住川の指南を受けた橋本は05年の落選後、自民党系が多い市町議へのあいさつ回りを始めた。寄り合いがあると聞けば駆け付け、人を紹介してもらった。
昨年10月に国民新党の推薦を得て、郵政民営化の見直しを求める郵便局長たちが橋本を引き回した。北部3市町で政党ポスターの数は引けを取らない。
「北部」を知り尽くす増原は20日、北広島町に入った。街頭では小泉構造改革の功罪に、くしくも橋本と同じ言葉で触れた。「いい面もあったが都市と地方の格差は拡大した」。そして、「麻生政権の経済再生施策こそ必要だ。政策で勝負する」と続けた。
沿道から好反応
選挙カーが通りかかれば農作業のお年寄りが手を振り、事業所から社員が出てくる。沿道の反応は橋本をしのぐ。「後援会で勝ってきた」と自負する。
ただ、小選挙区と比例代表を入れ替わるコスタリカ方式が生む「空白」の代償は小さくはない。自民党は3区で増原と河井に適用し、増原は03年の前々回以来の小選挙区となる。内閣府副大臣に就き、地元入りが減ったことにも支持者からは不満が出た。昨秋以降、役員会やミニ集会を重ね、立て直しを図った。
過去、全面協力に至らなかった増原と河井だが、河井は今回、増原の選対顧問に就いた。18日、安佐南区での増原の出陣式で河井は「全力で応援する」と宣言。増原は「つながりを大切にして票を積み上げる」とスクラム戦を誓った。
幸福実現党新人の日高順子(46)は公教育改革を訴える。=敬称略(高橋清子、胡子洋)
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チバQ
:2009/08/30(日) 12:40:17
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/syuin/09/News/hiroshima/Sh09082206.html
焦点区を歩く<広島4区> 地域はう自民元幹事長 '09/8/22
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▽3度目に迫る民主新人
公示翌日の19日。広島4区の自民党前職の中川秀直(65)は、東広島市の住宅団地を選挙カーで巡った。助手席窓から身を乗り出し、支持者を見つけると手を握った。その合間、腰に手を当て顔をしかめる。
「疲れが腰に出るタイプ」と秘書が明かす。解散後だけでも、200カ所以上で演説を重ねた。体重は3キロ減った。「初心に戻って戦う」と中川。当選9回、党幹事長まで務めたベテランが、地域をはうように回る。
息子と腹心争う
浮上のきっかけがなかなかつかめない今の党勢。もう一つ、中川が危機感を強めるわけがある。2006年4月の東広島市長選。衆院議員を8期務めた義父俊思(故人)の代から60年来の地盤で息子と自らの腹心が争った。
先に立候補表明をしたのは、05年衆院選で中川の選対幹部を務めた当時県議の蔵田義雄(57)。その5日後、中川の次男(39)も名乗りを上げる。自民党が分裂した選挙は、蔵田が圧勝した。「オヤジと息子で権力を独占するのか、との批判が市民の中にもあった」。中川自らそう認める。
市長選から3年4カ月。今回衆院選で「蔵田シンパ」を中心に自民党支持者の一部が、民主党新人の空本誠喜(45)の応援へと動いた。21人の自民党市議団も少なくとも数人が離反したとみられる。市長選の「しこり」に加え、中選挙区時代に根強くあった党支持者間の対立も引きずる。
40年支持に決別
19日夜、東広島市高屋町であった空本の個人演説会。地元の市議が応援弁士に立った。「中川さんに対抗する」。四十数年支持してきた自民党への決別宣言だった。蔵田もマイクを握る。郵政民営化や「麻生降ろし」などに疑問を示し「みなさんの熱気を衆院選にぶつけてほしい」と結んだ。
最後に登壇した空本は「年金や医療、介護、農業などすべての政策や制度が崩壊しようとしている」と自民党政治を批判し、政権交代を訴えた。
中川の元腹心である蔵田自身、衆院選へのスタンスを「平等、中立」と言う。公示日の18日は両陣営の出陣式でそれぞれ激励のあいさつをした。中川の個人演説会にも近く出席する予定だ。
中川は過去2回、空本を退けた。03年は約3万6千票差、05年も約4万2千票差。有権者の半数近い14万1千人を抱える東広島市で大きく勝ち越してきた。
その「本丸」で響く不協和音を一掃しようと、中川は「世襲制限」を宣言し、今回の選挙に臨んだ。対する空本陣営は「市長選があったからこそ、今回の接戦になった。攻勢をかける」。21日、空本は午前7時から東広島市のJR八本松駅前に立った。
「東広島決戦」―。広島4区はその様相を一層強めながら、選挙戦中盤に入る。
幸福実現党新人の沖ゆり(54)は、憲法改正などを訴える。=敬称略(下久保聖司、境信重)
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チバQ
:2009/08/30(日) 12:40:53
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/syuin/09/News/hiroshima/Sh09082303.html
焦点区を歩く<広島5区> 民主地元で自民浸透図る '09/8/23
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▽呉中心部は激しい攻防
「民主党に大きな風が吹いている。でも、ここではそよそよとしか吹いておりません。激戦が続いています」
呉市川尻町で20日、広島5区の民主党比例前職の三谷光男(50)が開いた個人演説会。公示後、必ずこの一言を演説に加える。自民党前職の寺田稔(51)の底力を警戒してのことだ。
3度目顔合わせ
2人の対決は3度目となる。1度目は、池田行彦元外相の死去に伴う2004年の補選で、寺田が約7400票差で勝った。2度目の前回05年は差を詰められたが、寺田が約6200票差で辛勝し、三谷は比例で復活当選した。
今回は、初の前職対決。現職の約4年間で知名度を上げた三谷には、民主党への追い風が加わった。「今回の選挙で勝てんかったら、もう一生勝つときはない」。呉市出身の強みを生かし、地縁や同窓生の勝手連などの支援を得る。連合広島も活発に動き、悲願の小選挙区での勝利を狙う。
これに対し寺田は「挑戦者のつもりで戦う」と決意する。陣営は公示後に「地元の役に立つ政治家」をアピールポイントにし、対抗する。19日、呉市広での個人演説会に来援した金子一義国土交通相は「365日、呉のことを忘れたことがないのが寺田先生」と持ち上げた。陣営は街頭演説の回数を急きょ増やし、支援企業などの組織固めにもかつてなく力を入れる。
これまで2度の戦いは、有権者の多い呉市中心部でリードした三谷を、寺田が竹原市や島しょ部など周辺部での得票でかわした。
寺田の夫人は、保守本流といわれる派閥「宏池会」の会長だった故池田勇人元首相の孫で、故池田元外相のめいにあたる。寺田は、竹原市を中心にした池田家の地盤を受け継ぐ一方で、有権者が多い呉市ではもともと足掛かりが少ない。寺田自身も広島市西区出身だ。
対する呉市出身の三谷は、同じ宏池会会長に就いた故宮沢喜一元首相の公設第1秘書を務めた経歴を持つ。
今回、寺田は、竹原市や島しょ部のリードで逃げ切る同じ構図は通じないと覚悟する。「周辺部の自民票を固めながら、呉市中心部で浸透、拡大しないと勝てない」
商店街PR合戦
江田島市から尾道市の一部まで選挙区は広い。フェリーでの移動も必要な島しょ部へも目配りしながら、攻防は呉市中心部に移ってきた。両陣営は22日午後、約3時間の間を置いて、中心部の商店街をパレードした。
寺田の選対本部長を務める奥原信也自民党県連幹事長は、18日の出陣式でマイクを握った。「この選挙区を失うようなことがあると自民党は過半数を割る」。政権選択を懸けた今衆院選の「縮図」だと強調した。
幸福実現党の新人塚本能照(50)は、国防の強化を訴える。=敬称略(清水大慈、新本恭子)
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チバQ
:2009/08/30(日) 12:41:28
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/syuin/09/News/hiroshima/Sh09082401.html
焦点区を歩く<広島7区>元首相から続く議席かけ '09/8/24
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▽刷新狙う民主を猛追
福山市新市町で21日夜あった個人演説会。「今回は追い掛ける立場。皆さん、助けてください」。広島7区の自民党前職宮沢洋一(59)は必死の形相で繰り返し、頭を下げた。
▽接戦で2度下す
7区は、過去4度の小選挙区戦で敗れたことのない「自民王国」。宮沢は、伯父の故宮沢喜一元首相から地盤を引き継いだ。だが今回、過去2度は接戦で下した民主党比例前職の和田隆志(46)に、「後れを取っている」と感じながら臨む。
「政権交代」という逆風が、党全体に吹きつける。当選3回の宮沢も昨年、選挙時以外ではしていなかった街頭演説を毎週末に始めた。公示前には1時間当たり70軒の支援者回りをこなした。支援企業の中核を担う幹事企業約120社の従業員も22日朝、事務所前に約200人が集まり、「頑張ろう」と気勢を上げた。
「宮沢ブランド」は、喜一元首相から42年間にわたり備後の衆院議席に根付く。地場の有力経営者たちが「国政での活躍が、そのまま備後の誇り」と支えてきた。しかし、その経営者たちも、元首相の引退と相前後して経営の一線から退いたり、他界したりした。
今回、選対総括責任者の菅田博文(53)は「宮沢の灯(ひ)を消してはならない」と繰り返し、「宮沢ブランド」の消長をかけた戦いに勝機を見いだす構えだ。
対する和田。2005年に落選し、08年に比例中国で繰り上げ当選するまで、毎日のように個人宅や会社を丹念に回るローラー作戦を続け、「市内を4、5周はした」。可能な限りイベントやボランティア活動に顔を出し、勉強会も随時開催してきた。
福山市神辺町の山あいで21日午前、街頭演説に立った和田を住民約30人が囲んだ。「これまで集会やイベントで親しみを感じてくれた人たちが、こうして出てきてくれる」。神辺地区後援会副会長の森島正弘(66)は手ごたえを感じ取る。
▽風吹いていない
18日にあった出陣式で、選対副本部長である連合広島福山地域協議会議長の石井一清(54)はこう力を込めた。「7区に(民主党への)風は吹いていない。一人一人が相手をしのぐ運動をしなければ当選は果たせない」
和田の最大の支持母体である福山地協の組合員数は約2万3千人。和田は「新政権への期待を日々感じている」と受け止めるが、組合員全員が和田に投票しても当選ラインの2割程度である。前回、前々回の票差である1万8千前後が「地力の差だ」と石井。宮沢の底力を警戒し、組織の引き締めに躍起になっている。
旧大蔵省で先輩と後輩の間柄だった宮沢、和田。元首相から続く議席の維持か、刷新かをかけた3度目の決戦は、和田を宮沢が激しく追い上げる展開で後半戦に突入した。
幸福実現党新人の植松満雄(50)は、消費税廃止などを訴える。=敬称略(門脇正樹、与倉康広)
4676
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チバQ
:2009/08/30(日) 12:43:04
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/syuin/09/News/yamaguchi/Sy09082501.html
焦点区を歩く<山口2区>自民、空白区奪還に奔走 '09/8/25
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▽対決再び 民主が気勢
「ラストサンデー」の23日。山口2区の自民党新人の山本繁太郎(60)は岩国市中心部のスーパー前に立った。
▽支援の輪広げる
「国の力で地元の課題を解決する役割を担う。国とのパイプ役となって地方を再生する」。米海兵隊基地を抱える地元負担の見返りとして、地域振興策の実現などをアピールした。36年間、霞が関で官僚を務めた自負が言葉ににじむ。
後期高齢者医療制度への反発が強まる中での昨年4月の補選。山本は比例中国の現職だった平岡秀夫(55)に2万2千票差で敗れた。再起を期す今回。昨秋からの車の走行距離は月1万キロに達する。出身地の柳井市では同級生らが後援会をつくり、業界団体などに加えた組織のすそ野を広げてきた。
2区がある県東部は故岸信介、故佐藤栄作の兄弟宰相を出した自民党のシンボルである。1996年の小選挙区導入後も、佐藤元首相の次男、信二元通産相(77)が2区で議席を守った。そんな「自民王国」に2000年の選挙で風穴を開けたのが、自由党と合併する前の民主党新人だった平岡である。元官僚。出身地の岩国市で票を伸ばした。
平岡は00年、03年と2区で信二元通産相に連勝した後、05年の郵政選挙で自民党新人に敗れ、補選を含め2区では3勝1敗。05年は比例中国で復活当選し、9年間、毎週のように東京・永田町から地元に戻り支援組織を固めてきた。
今回、自民党にとって山口県内唯一の「空白区」の奪還は最重要課題だ。18日の出陣式。選対本部長で県議の柳居俊学(59)は「全国が注目している」と鼓舞した。「責任を持って政権運営できるのはどの政党かが問われている」。山本は対抗意識を鮮明にする。
迎え撃つ平岡。「政権交代こそ大きな目標。中央から地域主権に変える」。23日は山本がマイクを握ったスーパー前に時間差でついた。1年4カ月ぶりの山本との再戦。平岡は「チェンジ日本」を掲げて勝利した補選を振り返り「あの時の勝利が政権交代への流れとなった。今回が集大成だ」と意気込む。
▽山間部に手応え
公示翌日の19日に回った岩国市の山間部。手を振る支援者の姿に「かつてない手応え」を感じたという。郵便局長の政治団体も後押し。都市部でフル回転する連合山口副会長の藤村秋生(53)は「一歩ずつ票を上積む」。
公示前から集会で党政策の説明に時間を割いた。マニフェスト(政権公約)を積極的に配り「政権交代後のイメージを描いてもらう」との戦略を取る。
自民党にとっては「歴史」、民主党には「新時代」。二つのシンボルが、山口2区でぶつかり合う。
幸福実現党新人の河井美和子(47)は、国防強化などを訴える。(広田恭祥、和多正憲)
4677
:
チバQ
:2009/08/30(日) 12:44:24
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/syuin/09/News/yamaguchi/Sy09081904.html
「自民王国」にも変化? '09/8/19
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衆院解散前、自民党が3議席、民主党が1議席だった県内の4選挙区。議席独占を目指す自民党と、勢力拡大を狙う民主党が全区に候補を立て激突する。元首相と官房長官、元外相がそろう自民党の各陣営も民主党新人の追い上げに警戒を強め、「自民王国」の選挙戦に変化が出ている。
最激戦区とされる2区では昨年の補選と同様、民主党前職と自民党新人が争う。民主党前職は毎週末に地元に戻って支援組織を固め、自民党新人も後援会を軸にあいさつ回りやミニ集会を重ねてきた。米海兵隊岩国基地への空母艦載機移転をめぐる問題も争点の一つ。両党県連も重点区と位置付ける。
1区の注目度も高まりつつある。山口市出身で35歳の民主党新人が2年前からあいさつ回りや街頭演説を繰り返すのに対し、外相や防衛相を歴任してきた自民党前職も危機感を持ち、入念に支援者を回ってきた。共産党新人たち2人も無党派の支持拡大を狙う。
4区では、2007年の首相辞任から再起を期し、地元に張り付く自民党前職に、民主、共産両党の新人2人が挑む。3区は前回同様、官房長官の自民党前職が民主党新人の挑戦を受ける。3、4区の自民党陣営は、ここ最近にはない組織の引き締めを図っている。
幸福実現党は1、2、3区に新人を擁立した。(荒木紀貴)
【写真説明】有権者に政策を訴え、支持を呼び掛ける山口2区の立候補者(岩国市)
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:
チバQ
:2009/08/30(日) 12:45:10
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/syuin/09/News/okayama/So09082601.html
<焦点区を歩く>岡山4区 医療関係票めぐり攻防 '09/8/26
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▽自民の基盤 狙う民主
岡山4区の民主党前職の柚木道義(37)が18日、倉敷市内の総合病院前で声を張り上げた。「政権交代は社会保障の見直しから始まる」。後援会長で院長の松田忠和(61)が「必ず彼を国会に送り出そう」と玄関に集まったスタッフや患者たちに呼び掛ける。公示日最初の街頭演説だ。
「小泉旋風」が起きた2005年の前回、柚木は、自民党比例前職の橋本岳(35)に約6千票差で競り勝つ。世襲批判が勝因の一つとされた。サラリーマンから民主党の候補者公募に合格した柚木。初挑戦した03年は、橋本の父、故龍太郎元首相に敗れていた。
落選した翌日から柚木は街頭に立ち、徹底して地域を巡った。2年後、元首相の後継となった橋本を相手に雪辱を果たす。
▽演説会に母の姿
対する橋本。22日に倉敷市内で開いた個人演説会には、母久美子(67)の姿があった。「こうして出てくると、世襲批判を上塗りするようですが、黙っていられない思いです」。久美子がこう切り出すと、参加者が盛んにうなずいた。
元首相の選挙では長年、久美子が応援で全国を巡る夫に代わり地元を守った。古くからの支持者に人気は高い。元首相の引退で解散した後援会員の再結集を図るため最後まで息子と並び、マイクを握る。橋本は「責任政党は自民党しかない」と力を込める。
厚生族のドンと呼ばれた元首相の地元。橋本の祖父、故龍伍・元厚相の代までさかのぼれば60年にわたる「王国」であり、それを支えてきた柱の一つが医療現場に固まる票だ。
そこに柚木が切り込む。議席を得て4年間、衆院厚生労働委員会で年金、医療、介護問題に取り組んだ。医療費抑制を狙う政府・与党の医療制度改革に異を唱え、党の対案づくりにもかかわる。
「医療現場の声を聞かせてほしい」―。柚木はそう言って松田を訪ねるようになり、昨春、後援会長就任を要請した経緯がある。
これに対し、橋本は自民党で厚生労働関係団体副委員長を務める。「赤字病院の増加など改革のひずみを修正していくため、医療費総額を増すことは重要だ」と訴え、医師会の主張を取り入れる。
橋本後援会の副会長には村山正則(83)が就く。「医龍会」と名付けられた元首相時代の医師の組織で票を積み上げてきた参謀だ。
▽両候補者に推薦
そして倉敷医師会は今回、橋本と柚木の2人に推薦を出した。自民党候補以外に出すのは初めてだった。
公示後。二人はともに、街頭演説の行程にそれぞれが支援を取り付けている病院の前を織り込む。22日、橋本は倉敷市内の別の総合病院前で「働く世代がしっかり稼いで国の税収を上げ、社会保障政策を進める仕組みを立て直さないといけない」と力説した。
医療現場にくい込みを図る柚木と、そこに復権をかける橋本。命をつなぐ現場での攻防は、「王国」の存亡と重なり合う。
幸福実現党新人の小岩井実由香(46)は、街頭活動に力を入れる。=敬称略(教蓮孝匡、滝川裕樹)
4679
:
チバQ
:2009/08/30(日) 12:45:42
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/syuin/09/News/okayama/So09082703.html
<焦点区を歩く>岡山5区 自民の「牙城」に民主挑む '09/8/27
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▽幹部らが来援 総力戦
民主党代表の鳩山由紀夫(62)は26日、ヘリコプターで笠岡市に降り立ち、炎天下の公園で演説した。
「ここは日本の象徴のような選挙区。相手は元大蔵官僚の2人。皆さんの悩み、苦しみが分かる候補に未来を託してもらいたい」。鳩山は、隣に立つ岡山5区の民主党新人の花咲宏基(43)の手を取り、アピールした。
5区がある県西部は、故橋本龍太郎元首相や故加藤六月元農相、故藤井勝志元労相を出し、1996年に小選挙区が導入された後も自民党が議席を守ってきた。
2007年の参院選岡山選挙区。民主党参院議員の姫井由美子(50)が、自民党の元総務相片山虎之助(74)たちを破った「地方の乱」でも、5区内は自民票がトップだった。花咲はそんな自民の強固な地盤に再挑戦し、接戦を繰り広げる。
▽初の小選挙区に
自民党は、比例中国前職の加藤勝信(53)が、初めて小選挙区から挑む。前職の村田吉隆(65)は、次回に再び小選挙区に戻る前提で比例中国から立候補。「党の結束力を見せてほしい」と支持者に呼び掛け、タッグを組む。加藤も村田も元大蔵官僚。それぞれ加藤元農相、藤井元労相を義父とする。
「官僚出身の世襲議員と戦う最重点区」―。民主党本部は岡山5区をそう位置づけ、衆院解散後、幹事長の岡田克也(56)、代表代行の菅直人(62)たちを次々と送り込んできた。「ここで勝てたら政権交代」。党幹部たちは演説会で叫んだ。
05年の前回、村田に約4万7千票差で敗れた花咲。政策提言集団「平成維新の会」事務局員や会社経営などを経て民主党の候補者公募に合格した経歴を持つ。
▽地域に張り付く
この日、鳩山との演説でも「地盤(支持組織)、看板(知名度)、かばん(カネ)のないいち庶民からの挑戦です」と訴えた。落選後は革靴9足を履きつぶし、地域に張り付いた。
一方の加藤は16年間、大蔵省に勤めた後、義父の秘書を経て03年に比例中国で初当選した。今回、3期目を目指す。現職の6年間も週末は地元に戻り、義父から引き継いだ後援会の26支部や地域を巡った。衆院解散後は、麻生太郎首相(68)、石破茂農相(52)の来援も受けた。
公示日の18日、笠岡市での出陣式。加藤は「父が生まれ育ったこの地でようやく投票用紙に名前を書いていただける」と声のトーンを上げた。
そして26日。鳩山が花咲と笠岡市でマイクを握っていた同じころ、自民党の元首相安倍晋三(54)が総社市で、加藤の応援演説をしていた。「行政官の実績もあり、実力がある。信頼できる」
自民党にとって譲ることはできない「牙城」の5区。両党の総力を挙げた戦いは最終盤までもつれこむ。
幸福実現党新人の佐藤雅章(58)は、国防の重要性などを訴える。=敬称略(杉本喜信、佐藤正明)
4680
:
とはずがたり
:2009/08/30(日) 12:46:47
>>4673
自堕落な生活の乱れのツケが顕れてますなw
>その合間、腰に手を当て顔をしかめる。
> 「疲れが腰に出るタイプ」と秘書が明かす。
4681
:
チバQ
:2009/08/30(日) 12:48:11
>>4668-4670
中国:中国新聞
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/syuin/09/News/shimane/Ss09082801.html
<焦点区を歩く>島根2区 「王国」自民フル回転 '09/8/28
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▽国民新は共闘で攻勢
中国山地の山あいの島根県邑南町。25日、島根2区の自民党前職の竹下亘(62)が選挙カーを飛び降りた。お年寄り7人に駆け寄り、握手して再び出発する。今回初めて、「どぶ板」を貫く。
▽郡部中心に巡る
竹下は「大逆風」と危機感を抱き、郡部を重点的に巡る。繰り返すのは「田舎を必ず守る」。選対本部長で県議の佐々木雄三(65)は「1票差でも勝つ」と執念をあらわにする。
兄の故竹下登元首相が築いた「竹下王国」を引き継ぎ、4選を目指す竹下。2005年の衆院選は、郵政民営化に反対し自民党を離党した国民新党比例前職の亀井久興(69)を5万5千票差で退けた。
07年の参院選ではしかし、元首相の元秘書で王国の一角を担う景山俊太郎(65)が、「野党共闘」を組んだ亀井の長女亜紀子(44)に敗れる。小泉改革で疲弊する農村、公共工事削減で細る建設業…。強固な集票構造がほころびを露呈した。
竹下王国と亀井親子の3度目の対決。「竹下並み」に動くのが、元首相の腹心だった前党参院議員会長の青木幹雄(75)である。地元に張り付き、出雲市を中心に独自のミニ集会を31カ所で組んだ。「いかに苦しくとも必ず勝ち抜かなくてはならない」。公示日の18日、青木は出雲市内で声を振り絞った。
強烈な組織の引き締めで首長、議員も動員する。県知事の溝口善兵衛(63)は23日、地元の益田市内で街頭演説し、側面支援した。
▽「決戦場は出雲」
対する亀井。民主党と社民党と「野党共闘」を組み、王国の本丸である出雲市を攻める。「決戦場は出雲。ここで勝たないと、当選はない」と亀井。今年に入り、後援会「亀双会」を市内に2支部発足させ、計6支部に増やした。
総合選対に初めて社民党も加わる。益田市議で総合選対幹事長の大畑茂三郎(73)は「相手の背中は見えた。こっちの風を出雲に送り込む」と意気込む。
公示後、大物を次々と呼ぶ。民主党代表の鳩山由紀夫(62)、同党参院議員の蓮舫(41)、国民新党代表代行の亀井静香(72)が街頭に立った。28日は、浜田市に民主党幹事長の岡田克也(56)が来援する。
03年の小選挙区削減で、亀井は旧島根3区の地盤を竹下に譲った。05年の前回は2区で竹下に敗れ、比例中国で復活当選。ただ、今回は「比例票は民主党に流れる。比例復活は難しい」とみて、背水の陣をしく。
全国的に民主党優勢が伝えられた先週末から、亀井の訴えが変わった。26日、竹下が前日に街頭演説した邑南町の同じ場所でマイクを握る。「自民党は野党になるんですよ。亀井久興じゃないと皆さんの声が中央に届かない」。「与党の亀井」を前面に、関心が高まらない持論の郵政問題を自ら封じ込めた。
自民党とともに築かれた「王国」の底力にかける竹下を、民主党への追い風を取り込む亀井が猛追する最終盤。「政権選択」を問う衆院選の縮図が、中国山地の山あいに浮かぶ。
幸福実現党新人の相浦慎治(41)は街頭活動に力を入れている。=敬称略(河野揚、岡本圭紀)<おわり>
4682
:
神奈川一区民
:2009/08/30(日) 12:50:00
>>4670
とはさんには話したと思いますが、あの
候補者は代議士時代、自分の名刺に代議士の文字
よりも小沢一郎秘書の文字が大きかった候補者で
したから。候補者にとって元代議士よりも小沢一
郎秘書のほうが価値が高いと思っているのでしょ
う。
4683
:
チバQ
:2009/08/30(日) 12:51:30
http://www.topics.or.jp/election/2009/08/125134085906.html
「岩浅票」の行方に注目 大票田の阿南市 2009/8/27 00:00
激戦模様の衆院選徳島3区で、岩浅嘉仁阿南市長の動きに関心が集まっている。過去の国政選挙では「中立」を標ぼうしてきた岩浅氏だが、小沢一郎民主党代表代行と仁木博文氏(民主新人)と共に自身の後援会有志の会合に出席。岩浅氏は「中立の姿勢に変わりはない」と強調するが、「仁木氏支援」との声も上がっている。同市は、3区の有権者の約3割を占める最大の票田だけに、岩浅票の行方が注目される。
岩浅氏は、11日に小沢氏が徳島3区入りした際、阿南市内での自身の後援会有志の会合に、小沢、仁木両氏と共に出席。「政党と官僚が緊張感を保つため、健全な政権交代が必要だ」との持論を述べた。
岩浅氏にとって小沢氏は、衆院議員時に行動を共にした「同志」であり「師」。周囲からは「岩浅氏の仁木氏支援を印象づける(岩浅、小沢両氏による)演出」とも受け止められた。
際立った動きは見せていない岩浅氏だが、25日には大阪府内の小選挙区に立候補した民主元職の応援へ。岩浅氏は、民主元職を「昔からの友人」と説明するが、「民主党にスタンスを置いている」との印象を強めた。
岩浅氏は、後藤田正純氏(自民前職)に9年前の衆院選で敗れ、その後、市長選で後藤田氏が推す候補に勝って市長に就任した。こうした経緯から岩浅氏の有力支援者は「少なくとも後藤田氏を支援することはない」と言う。岩浅氏を支援する60代の男性は、仕事の関係で後藤田氏の集会に顔を出したが、「岩浅氏の支持者の顔は見なかった」と話す。
後藤田陣営は無関心を装うものの、「後藤田が劣勢とされている所は岩浅氏の比較的強い地域に重なる」(陣営関係者)と警戒感を強めている。
4684
:
チバQ
:2009/08/30(日) 13:00:02
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/syuin/kiji/157.html
■“第5の候補”も始動 民主が比例単独に川越氏擁立
18日公示された衆院選で民主、公明両党は本県関係者を比例九州ブロック(定数21)の単独候補に擁立した。民主は各種世論調査で優勢が伝えられる中、小選挙区候補が大量当選すれば名簿下位でも議席獲得の可能性は高まる−との読みに基づき積極擁立した。同党県連は比例単独候補を離島を抱える3区を中心に回らせ、県内小選挙区の勝利に向けて票の掘り起こしを狙う。公明は名簿6位に登載し「予備の候補」としての意味合いが強いという。
民主は県連副代表で2年前まで約10年間、県連幹事長を務めた元県議の川越孝洋候補(66)を擁立。県連は7月下旬、党本部から候補者1人を推薦するよう指示され、これまでの県連への貢献度を考慮し川越候補を申請していた。
民主の比例九州ブロックの単独擁立は川越候補を含め2人。川越候補は九州内の推薦リストの中から党本部が決めた。渡辺敏勝県連幹事長は選出理由について、本県が参院で2議席を獲得している点などを挙げ「着実に支持勢力を伸ばしているからではないか」と分析。また全国注目区の2区を抱えているだけに「党本部も長崎は特別と考え、比例候補を加えて相乗効果を図りたいのでは」(県連関係者)との見方もある。
川越候補は3区から立候補した山田正彦候補(67)の統括選対本部長を務めており活動は同区が中心となるが、県内各区にも出向く予定で“第5の候補”として小選挙区候補への波及効果と比例票の掘り起こしを狙うという。18日、大村市であった出陣式では「(山田正彦候補の)選挙区での勝利を心からお願いしたい。そして、比例区の民主党もしっかりとご支援を」と“第一声”。同日の記者会見でも「黒子に徹し、1人でも多く選挙区から当選するよう頑張るだけ」と自身の役割を強調した。
民主は九州の小選挙区候補者28人を比例の重複1位に並べており、川越候補は一つ下の29位。前回、民主は同ブロックで約228万8千票を獲得し7議席を獲得している。
公明は党県本部青年局次長の金子秀一候補(33)を擁立。街頭演説などをする予定はなく、党県本部の江口健幹事長は「比例九州ブロックで目標に掲げる4議席以上の議席を狙うつもりはない。あくまで予備の登載」と説明している。
2009年8月20日長崎新聞掲載
4685
:
チバQ
:2009/08/30(日) 13:00:50
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/syuin/kiji/164.html
■激戦地ルポ/長崎4区・佐世保 新旧市長“対決”が熱
【佐世保】4選を目指す自民前職、北村誠吾と9年ぶりの政界復帰を目指す民主元職、宮島大典が因縁の対決を繰り広げる長崎4区。大票田の佐世保市では宮島陣営が元自民衆院議員の前市長、光武顕の支援を受け保守票を侵食。北村陣営は現市長の朝長則男の支援で巻き返しに必死だ。新旧市長の“対決”ムードが熱を帯びている。
「安定政権か混迷政権か。実力政治家を育てるか新米か」
衆院選が公示された18日夜、北村陣営が市南部で開いた個人演説会。朝長はこう語気を強め、訪れた有権者に“選択”を迫った。
市長就任前の自民県議時代に北村の選挙を支えた朝長は、今回も北村支持を明言。市内でのほとんどの個人演説会に出席し「『市長は中立ではないか』と言う人もいるが、大変お世話になった。パートナーは北村しかいない」と支持を訴えている。
衆院解散まで動きが鈍かった北村陣営だが、解散後は朝長や公明党などの手厚い支援で急速に態勢を整えた。陣営は「佐世保で五分に持っていけば勝てる」と手応え。光武の動向にも「自民支持者の反発があり、かえってプラス」(党市議の一人)と強気だ。
◇ ◇
一方の宮島陣営は、出遅れた北村陣営をよそに公示前から保守票への食い込みを図ってきた経緯がある。
「今回は動きづらいよ」
18日、同市内であった北村の出陣式。出席した保守系市議の一人は、難しい顔でこうささやいた。
4区の戦いは北村、宮島の初対決となった2000年以来、複雑な経緯をたどってきた。宮島が自民公認で戦った同年、無所属で出馬した北村が勝利。次の03年は逆に北村が自民公認で当選。同公認で比例に回った宮島は落選し、前回(05年)民主にくら替えしたがまたも北村に敗れた。
宮島の後援会は自民時代以来の熱心な支持者が核。光武も自身の支持者や人脈を頼りに、従来の自民支持層にてこ入れ。勝敗が不透明な激戦も手伝い、保守系市議団の中からは「支持者が両方に割れ、片方に肩入れしにくい」との声も漏れる。
労組票を核とする民主勢力と後援会が連携、社民、国民新両党の支援を得た宮島陣営は「佐世保で引き離せば勝利は確実」とし、両陣営とも大票田を決戦場と見定める。朝長の動きに光武は「信念でやられているのだから、とやかく言うことはない」と冷ややかだ。
◇ ◇
幸福実現新人の山田孝一は、支持拡大に向け懸命の訴えを続けている。(敬称略)
長崎4区の立候補者
宮島大典 46 民主元(1)
山田孝一 58 幸福新
北村誠吾 62 自民前(3)
(届け出順)
2009年8月22日長崎新聞掲載
4686
:
チバQ
:2009/08/30(日) 13:01:23
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/syuin/kiji/175.html
■激戦地ルポ/長崎3区・大村 主戦場で追い込み
【大村】長崎3区で事実上の一騎打ちとなる自民前職、谷川弥一と民主前職の山田正彦。過去2回の選挙では谷川が勝利を収めているが、民主への風が吹くなか、状況は混沌(こんとん)としている。離島部で激戦を繰り広げる両候補。3度目の戦いは大票田、大村市の無党派層の動向が鍵を握るとされており、両陣営の舌戦も激しさを増している。
盆休みの余韻が残る16日夜。大村商工会議所で開かれた「谷川やいち氏を励ます集い」の会場は、支援者が座るいすで隅々まで埋め尽くされた。市長の松本崇は、谷川の力で国道34号の拡幅が進んだとして「谷川さんがいなかったらと思うとぞっとする。向こうの人は本当に何もない。100対0です。受けた恩は返さにゃいかん」と声を張り上げた。
谷川は、厳しい財政の中で子ども手当や高速道路の無料化を掲げる民主の姿勢を批判、「われわれと民主党とどっちが本物か」と訴えた。
福田前首相の退陣時は「逆立ちしても勝てないぐらいの大負け」(谷川)だった状況から、陣営は市長、県議3人、同市議会の19人が加わる鉄壁の陣を敷き、猛烈に追い上げてきた。だが、過去の選挙は「五分の戦い」(県議)「かろうじて勝った」(市議)と見て手を緩めない。
◇ ◇
「この道路はおれが造ったとか、あの橋はおれが架けたとか。みんな、われわれの税金ですよ」。18日夜、同市内であった山田正彦の個人演説会。民主の参院議員、犬塚直史は実績を訴える与党側の姿勢に疑問を投げかけた。
谷川陣営が実績を強調する戦略に対して、山田陣営の演説会では「国道拡幅というが政権与党のおこぼれに預かっているだけ」(市議)と批判する。
報道各社の世論調査は全国的に民主党優位を伝えている。だが、長崎3区は多くの離島を抱え、“風”に左右されにくいとされる。山田正彦は「(自民の)猛烈な組織型の圧力選挙で逆に厳しい風を肌で感じる」と話す。
23日夜、同市内で開いた個人演説会。あいさつに立った陣営幹部が「(参加者が)何でこんなに少ないんだ。残念でたまらん」と怒りを爆発させた。民主優勢のムードが広がる中、「人が出なくても票は出る」との楽観論さえ出ていたが、陣営幹部は「とっくにリードした状況ではなくなっている。われわれが今からもっと燃えなければいけない」と焦燥感をあらわにする。
「主戦場は大村。ここで決まる」−。激戦が伝えられる中、両陣営は最後の追い込みに必死だ。
◇ ◇
幸福実現新人の山田聖人は、政権選択に埋没しまいと各地で訴えを続ける。(敬称略)
長崎3区の立候補者
谷川弥一 68 自民前(2)
山田聖人 43 幸福新
山田正彦 67 民主前(4)
(届け出順)
2009年8月25日長崎新聞掲載
4687
:
チバQ
:2009/08/30(日) 13:01:57
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/syuin/kiji/176.html
■激戦地ルポ/長崎1区・長崎 「引き締め」「巻き返し」に躍起
県都・長崎市を舞台に7期目を目指す民主前職、高木義明と再選を狙う自民前職、冨岡勉が事実上の一騎打ちを展開する長崎1区。序盤情勢で報道各社が全国的に民主圧勝の可能性を報じる中、高木陣営は緩みという「内なる敵」をどう消し去るかに腐心する。冨岡陣営は4年間の実績を強調しながら乾坤一擲(けんこんいってき)、巻き返しに懸命だ。
20日夜、市内の小学校体育館であった高木の個人演説会に本人の姿はなかった。党副代表としてこの日から2日間、兵庫、広島の候補者の応援に回った。公示後に選挙区を空けるのは国会議員になって初めてのことだ。会場のいすは埋まったが後方に座った無職男性は「まるで前回までの久間(章生)さんみたいだ」とつぶやいた。
“あるじ不在”の選挙戦を経験するまで当選を重ね党内での地位を確立した高木。支えてきたのは、ほかならぬ出身の三菱重工労組長船支部をはじめとする連合長崎傘下の労組による安定した集票力だ。
22、23の両日。繁華街などで笑顔を振りまき支持を訴えた高木。選対は同時並行で集票を狙ったフォロー作戦を展開した。1人10票を目標に集めた後援会名簿を基に組合員らが投票を呼び掛ける。公示前、市内全域で展開したローラー作戦とともに高木陣営恒例の票固めだ。硬軟織り交ぜた戦術は盤石のように見える。だが−。
世論調査で高木の優勢が伝えられるたび選対事務局長の高比良末男はいら立ちを隠さない。恐れるのは市内に充満する「高木は大丈夫」との楽観ムード。「風なんかどこにも吹いていない」と語る高比良は21日、たまらず支援団体に「マスコミ報道に惑わされるな!」と大見出しを打ったファクスニュースを一斉送信。上滑りを警戒する。
◇ ◇
「いま大変苦しんでおります。必ずお役に立ちます。お役に立って見せます」。24日夜、商工関係者が集まった個人演説会。冨岡は何度も頭を下げ、危機感をあらわにした。序盤戦はあまり頭を下げることがなかっただけに、この行動は陣営関係者を驚かせた。
序盤戦。ムードはそこまで悪くはなかった。5万枚作ったうちわは受け取る市民が多く、医療関係の集会は立ち見が出るなど手応え十分にもみえた。ただ陣営幹部は異変も感じていた。
つじ立ちをしても車の中から手を振り返す人が極端に少ない。後援会名簿も集まりが悪い−。新聞各紙の世論調査が出そろった23日。幹部は「やはり…」。悪い予感の方が的中した。
これからの陣営の頼りは冨岡自身の実績だ。カネミ油症特措法の成立などにかかわり個人演説会などでは「1年生議員らしからぬ働きをした」とPR。戦略も練り直し、選挙カーでの巡回は市議や県議に任せ、冨岡は別行動で支持母体ともいえる医療・福祉関係を中心にあいさつ回りに専念。中盤は組織の引き締めに重点を置く選挙戦を展開している。
◇ ◇
共産新人の渕瀬栄子は市内をくまなく回り存在感を示そうと懸命。幸福実現新人の江田耕一は消費税廃止など訴える。(敬称略)
渕瀬栄子 53 共産新
高木義明 63 民主前(6)
江田耕一 51 幸福新
冨岡 勉 61 自民前(1)
(届け出順)
2009年8月26日長崎新聞掲載
4688
:
チバQ
:2009/08/30(日) 13:02:38
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/syuin/kiji/188.html
■激戦地ルポ/長崎3区・五島 「草の根」「組織」で攻防 票の上積みに懸命
【五島】全国的に民主優勢が伝えられる衆院選。しかし、長崎3区の離島五島市では、全国的な状況とは異なり、以前からの支持者らを中心とした選挙戦が展開されている。3度目の対決となる自民前職の谷川弥一と民主前職の山田正彦。両候補の出身地である五島市で最終盤の集票活動に必死だ。
谷川は21日、福江島を巡った。街頭演説で横一列に並んだ市議らを指し、「逆風どころか暴風雨だったが、この皆さんのおかげで吹き飛ばされずに立っている」と述べ、「もうちょっとで勝てる」と支持を訴えた。25日は二次離島を海上タクシーで回った。多くの市議も結束して動き、選対幹部は「情勢は思った以上に良くなった」と話す。
組織選挙を展開する谷川。農政連盟や漁協、建設業協会など多くの組織の推薦を受けている。だが、組織内まで浸透できているかには疑問が残る。山田を支持する農家も少なくない。また、ある漁協幹部は「漁民はばらつく」と漏らす。県建設業協会五島支部は、公共事業削減で業者の倒産・廃業が相次ぎ市内の会員数はこの10年ほどで半減、同支部幹部は「応援に勢いはない」と漏らす。
支持を鮮明に打ち出しているのは市長の中尾郁子。21日は谷川を空港で迎え、一緒にはちまき姿で遊説。離島基幹航路の運賃値下げに向けた実績をたたえ「市民は一人残らず谷川弥一」とまで持ち上げた。
◇ ◇
「政権交代は間違いない」。26日、福江島を回った山田は各種世論調査結果を踏まえ、言い放った。だが3区は激戦とみられており、「もう一歩。五島で勝てば滑り込める」と訴え続けた。
山田は公示前までに、農政通をPRできる本の出版パーティーやミニ集会を重ね、草の根戦術を徹底してきた。県議の山田博司も住民の相談に駆け回り、市議5人もフル稼働。陣営は「特に子ども手当が効いている」とみる。
だが、山田を推薦した連合長崎五島地域協議会は、公務員労組の比率が7割を占め、活動時間が限られているため「活発に動けない」(同協議会関係者)という。総決起集会に出席した連合長崎副会長の明石佳成は「3区に風は吹いていない。歴史的決戦に一人一人が参加し、支持拡大を」とハッパを掛けた。
選対幹部は「挑戦者の気持ちを忘れない」と気を引き締め、「五島で少しでもリードできれば、優位に立てる」と話し、電話戦術を中心に票の上積みに懸命だ。
◇ ◇
幸福実現新人の山田聖人は消費税全廃を訴え、浸透を目指している。(敬称略)
長崎3区の立候補者
谷川弥一 68 自民前(2)
山田聖人 43 幸福新
山田正彦 67 民主前(4)
(届け出順)
2009年8月28日長崎新聞掲載
4689
:
チバQ
:2009/08/30(日) 13:03:24
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/syuin/kiji/182.html
■激戦地ルポ/長崎2区・諫早 浮動票の行方見えず 結束を強め浸透図る
自民の重鎮と民主の新人が激突する長崎2区。政権選択が争点となった衆院選の象徴的な選挙区として全国的にも注目される。選挙も終盤に入り、自民、民主両陣営とも大票田の諫早市で激しい戦いを繰り広げている。
「ここは選挙戦の帰趨(きすう)を占うと同時に、諫早湾干拓や新幹線整備といった私の政治家としての評価が問われる重要な地だ」。20日午後9時半すぎ。大票田となる諫早市内の3カ所での個人演説会を終えて、自民前職の久間章生は終了後記者団に囲まれ、こう語った。
諫早の有権者数は2区内の3分の1を占める約11万3600人。農林水産業中心の「農漁村部」と県都・長崎市のベッドタウン化が今も進む「都市部」とが混在している。自民にとっても、民主にとっても票が読みにくい大票田だ。
同日の演説会には、前日の南島原に続き知事の金子原二郎も姿を見せた。「新幹線は久間さんがいなければ来ていない。防衛問題では右に出る人はいない。久間さんを育てたのはあなたたちです。久間先生にはぜひとも勝ってもらいたい」。大票田であることを意識してか、前日のあいさつにも増して、熱の入れようだった。演説会には「自主投票」を決めた県医師連盟諫早支部の幹部も登壇、「久間先生を落としてどうなる」と呼び掛けた。
諫早での活動では、必ずといっていいほど地元選出の自民県議3人と諫早市議二十数人が交代で顔をそろえる。結束し、自らの支持者たちにも支援を要請するためだ。
久間も言う。「ここ(諫早)を制すれば全体を制することができる。ここを落とすことはできない」
◇ ◇
「頑張ってね!」。選挙期間中、唯一の日曜日となった23日。諫早中心部のアーケードに繰り出した民主新人、福田衣里子の周りには買い物客らが群がった。福田に握手を求め、そして応援の声が飛び交った。
福田の人気ぶりを象徴する場面だったが、総合選対長で民主参院議員の大久保潔重はその様子を冷静に見つめ、つぶやいた。「大票田での票はまだ見えない…」。諫早出身の大久保。前回、2区から衆院選に出馬し善戦した。だが、地元諫早でも3千票余りの差をつけられた。それだけに表面上のムードだけで票を取り込めるのか不安が残る。
この数時間前、陣営は市内で緊急会議を開き、後半の戦略を協議した。会議後、実動部隊となる労組は別室で再び協議を始めた。選挙も終盤に入ろうというのに「島原や西彼地区に比べ、諫早では労組の動きが鈍い」との声が内部で上がっているためだ。「組織としての役割を果たしてほしい」。長崎から駆け付けた連合長崎会長の小石隆は陣営の気の緩みを戒めた。
選対幹部は言う。「組織がしっかり動くことで大量の浮動票に結び付く。風だよりでは安心できない」
◇ ◇
幸福実現新人の柴田愛、無所属新人の山崎寿郎、同、相浦喜代子も支持拡大に動いている。(敬称略)
長崎2区の立候補者
久間 章生 68 自民前(9)
柴田 愛 35 幸福新
福田衣里子 28 民主新
山崎 寿郎 29 無所属新
相浦喜代子 45 無所属新
(届け出順)
2009年8月27日長崎新聞掲載
4690
:
チバQ
:2009/08/30(日) 13:06:03
>>4684-4690
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/syuin/kiji/171.html
■候補者の一日密着ルポ 真夏選挙は体力勝負
衆院選は30日の投開票日に向け、終盤戦に入った。連日猛暑の中で繰り広げられている選挙戦。県内15人の候補者や運動員はどのように有権者に政策を訴え、支持を求めているのか。ある候補者の一日に密着した。
(報道部・山口紗佳) ◇
公示後のある日の午前7時。選挙事務所には候補者と運動員が集まり、スケジュールを確認した。「一日一日を大切に頑張りましょう」−。候補者ら6人を乗せた選挙カーはこの日最初の活動場所に向かった。
午前7時30分。交通量の多い国道沿いに候補者ら11人が並び、行き交う車にマイクを使わず大声で支持を呼び掛ける。選挙運動に慣れた50代の男性運動員からは若い運動員に「腹に力を入れろ」とげきが飛ぶ。
選挙カーから候補者の名前や政策をアピールする「うぐいす嬢」は男性と女性の2人が担当。運転席の後ろにある小さな机に陣営が作った原稿をセット。候補者の政策を訴えながら他党批判も織り交ぜる。「党の支持を伸ばすには批判も適度に入れていかないとね」。のどをつぶさないためには「歌うように鼻にかけて声を出すこと」がポイントだとか。
移動中の車内では支援者を見逃すまいと、みんな左右をキョロキョロ。手を振ってくれる人を見つけると大きく手を振りながら「ご声援ありがとうございます」。
午前8時40分、住宅街に到着した。スピーカーの向きや音量を細かくチェックし「立候補のごあいさつと支持のお願いにまいりました」。場所を移動し3回目の演説。応援してくれる市議と共に立つ。候補者の声を聞いて支援者が集まりだした。「頑張って。期待しています」。がっちり握手を交わし、笑顔で次の場所へ。
真夏の選挙は体力勝負。この陣営は選挙カーに冷えたおしぼりと飲み物をそれぞれ20〜30本常備。演説終了後はおしぼりで顔を覆ったり、首に巻いて火照った体を冷やす。炎天下の活動に日焼け対策も欠かせない。ある女性運動員は日焼け止めをたっぷり塗り、首にはスカーフを巻いていた。
午後は人通りが多い大型商業施設前で演説。雇用問題や社会保障の充実など政策を訴える候補者の横で、運動員は信号待ちの買い物客らにマニフェスト(政権公約)を書いたチラシを次々と渡していく。
その後は商店街を歩いて「候補者自ら歩いて支持のお願いをしております」。市議や支援者ら約20人の先頭に立って「お仕事中すみません」「このたび立候補いたしました」。ほとんどの店主や買い物客と両手で握手を交わして回った。
この日は計11カ所で街頭演説。午後6時半からは公民館で後援会の決起集会。支援者を前に「国民の生活を支える政治に変えましょう」と訴えた。午後8時に選挙運動を終了。「明日もよろしくお願いします」。候補者の声が響いた。
2009年8月24日長崎新聞掲載
4691
:
チバQ
:2009/08/30(日) 13:08:09
http://www.saga-s.co.jp/news/syuuinsen2008/2008syugi.0.1387389.article.html
09さが衆院選・激突【1区】政権懸け3度目決戦 (09年8月20日)
「逆風でも進むヨットを操縦するような気持ちで戦っている。何としても勝たせてほしい」。公示前夜の17日、選挙を取り仕切る自民県連幹事長の木原奉文が主催した集会。福岡資麿(36)の当選に向け、木原は約700人の支持者に懇願した。
自民は解散間際まで「麻生降ろし」で党内が混乱。それまでも「政権投げだし」や大臣辞任で批判を浴びてきた。福岡は「目の前で手を交差し、バツ印を出されたこともあった」と有権者の反応を振り返る。
■ “ぶれ”転機
ただ、その逆風も弱まってきた感触はある。日米自由貿易協定(FTA)などをめぐり、民主に”ぶれ”が生じたのが転機。陣営幹部は「潮目が変わった」と反転攻勢をかける。
相手は過去2回の選挙で、激しく競り合った民主の原口一博(50)。最初の対決となった03年は約3800票差で福岡が敗れ、前回05年は約9200票の差を付けて雪辱した。今選挙は1勝1敗で迎える3度目の対決。政権の行方も絡んで1区の勢力図を決定づける可能性もあり、まさに雌雄を決する戦いになる。
一方、順風を受ける原口もがけっぷちに立たされている。民主は小選挙区で連敗した候補は、原則として次の選挙では公認しない。「サッカーでいえば、今はイエローカード。今度、小選挙区で負ければレッドカードで退場だ」。マイクを握るごとに、力がこもる。政権奪取が現実味を帯び、党の「ネクスト総務相」として期待も大きいが、陣営幹部は「小選挙区で勝たなければ大臣どころじゃない」と気を引き締める。
■ 復活は落選
公示日の18日、佐賀、千代田、鳥栖の3カ所であいさつに立った関係者全員が「小選挙区での勝利」をことのほか強調した。比例復活は「当選ではなく落選」と受け止めて戦う覚悟だ。
勝敗の鍵は、有権者の55%を占める大票田の旧佐賀市。ここでの得票差は03年が約4000票、05年が約3300票で、いずれも県都を制した方が当選を飾った。今回は両陣営とも小学校区単位で国政報告会を開くなど、市議選並みのこまめな運動でしのぎを削っている。
「逆転の夏」をキャッチフレーズに、民主が競り勝った07年の参院選は佐賀市、鳥栖市、三養基郡と軒並み民主が制した。その流れで一気に「(政権)交代の夏」となるのか、再び自民が引き戻すのか。候補擁立を見送った共産の支持票や幸福実現新人の木場健(35)の動向にも注目しながら、攻防が激しさを増している。
◇ ◇
衆院選佐賀1〜3区には11人が立候補した。30日の投開票に向け、激しく競り合う各選挙区の情勢を追った。
【写真】自民、民主の前職による事実上の一騎打ちとなっている佐賀1区。住宅地の細い道を自転車で回り、握手を交わして支持を訴える候補者=19日、佐賀市
4692
:
チバQ
:2009/08/30(日) 13:09:02
http://www.saga-s.co.jp/news/syuuinsen2008/2008syugi.0.1388341.article.html
09さが衆院選・激突【2区】農業票の争奪戦激化 (09年8月21日)
「見てくださいこの資料。これだけ、いや、これ以上のことを佐賀のためにやっているんです」。公示前夜、佐賀市であった自民前職の今村雅弘(62)の政策を聞く会で、自民県連青年局の幹部らが声を張り上げた。参加者の手にはA3判の資料。有明海沿岸道路からカントリーエレベーター整備まで、道路や教育、農林水産など分野別に色分けされた150項目以上の事業が、選挙区の地図に細かに落とされていた。幹部は政権与党としての「実績」を強調、「政治とは実践。実行力と責任力だ」と力を込めた。
■ 電話1本で
前回の05年選挙で今村は、郵政民営化に反対し無所属で出馬した。得票は、党本部の”刺客”候補にも票を奪われ、03年選挙の10万票から6万票台に激減。民主から初出馬した大串博志(44)に比例復活を許した。あれから4年、かつて盤石だった地盤は地殻変動を起こしている。
選挙戦が幕を開けた18日。太良町であった大串の個人演説会。以前は20人程度しか集まらなかったという会場を約150人が埋めた。マイクを握った元町議らは「前回は自民支持で、大串とは何の関係もなかった。でも今は違う。会えば会うほど人柄と頭脳にほれる」。
大串はこの4年間「電話1本で大串博志」をキャッチフレーズに、2、3人程度の三夜待までこまめに足を運んできた。その回数は600回を優に超える。太良会場での熱気は、農漁業を中心に自民の牙城とされる地区での浸透をうかがわる事案。こんな状況が各地に広がっている。
攻め込まれた今村陣営が反転攻勢の格好の材料としているのが日米自由貿易協定(FTA)問題。2区内で4万票超とされ、勝敗を左右する農業票取り込み策だ。陣営は、「締結」から「交渉促進」にマニフェストの表現を変えた民主のブレや戸別補償制度に触れ「所得補償など甘い話には裏があるということ。FTAは輸入自由化につながる」と攻める。一方、大串陣営は「米など主要品目は当然、例外項目。国際交渉の場で自国の利益を守ることは常識」と、あくまで農産物を保護した上での交渉と説明、理解を求める。
■ 票の流動化
農業票争奪に加え、新幹線や諫早湾干拓事業など「国策」関連の票の流動化にも陣営は気をもむ。
新幹線への反発が強かった鹿島市。05年は今村が大串に2倍近い差を付けたが、07年の参院選では民主候補が逆転した。諫早湾干拓では、今村が農水副大臣、大串が訴訟原告団員として対峙。「副大臣職を賭して開門前提のアセスを実現させた」「裁判で戦い、農水とも戦い、開門への道筋をつけた」と、それぞれに実績を訴える。
かつて自民の強さが際立っていた2区は、今は激戦区。前回、共産や自民”刺客”候補が獲得した票の流れや、幸福実現新人の牧原正朗(36)の動向もにらみながら、舌戦は熱くなっている。(敬称略)
【写真】農村部を多く抱える2区。当落を左右するともいわれる農業票獲得に向け、街演での訴えにも熱が入る=白石町新明
4693
:
チバQ
:2009/08/30(日) 13:09:59
>>4691-4693
佐賀県:佐賀新聞
http://www.saga-s.co.jp/news/syuuinsen2008/2008syugi.0.1390428.article.html
09さが衆院選・激突【3区】盤石「保利党」に危機感 (09年8月22日)
8月初め、夏の日差しが照りつける神集島。ワイシャツ姿で汗をぬぐいながら自民前職・保利耕輔(74)が声を上げていた。「景気が悪いのは麻生総理のせいではなく外的な要因。対策の効果が出て景気は上向いてきた」。党政調会長という激務を縫っての島巡り。最後は「父(保利茂・元衆院議長)は党三役の時に落選した。保利さんは大丈夫と思わないで」と締め、全員に握手を求めた。
■苦い数字
父の死去を受け、1979年に初出馬。一度も落選することなく、今回は11回目の当選を目指す。父の代から続く厚い支持基盤は「保利党」とも呼ばれる。前回は郵政民営化に反対して無所属で立候補、自民党本部は”刺客”も差し向けたが8万7500票を得て勝利。小泉旋風も吹き飛ばした。今回は党公認で党政調会長としての選挙。万全となるはずだったが、厳しい逆風に危機感は強い。
陣営には苦い数字がある。前回、自民から出馬した広津素子(56)が得た4万9000票。そして07年7月の参院選で、民主が唐津市で集めた3万300票。保利が陣頭指揮を執りながら、自民は800票差で「唐津敗北」を喫した。盤石の地盤とはいえ、時々の「風」によって票の流れはみえなくなっている。
「保利党」は唐津中心。自民党としての勢力伸長のために伊万里や武雄など、他地域への浸透が命題とされてきた。だが、「保利さんは唐津の人。決起大会には行くけどね」(保守系の武雄市議)と素っ気ない声も。16の後援会支部はあるが「強い結束」とは言い難い。そうした中で陣営幹部は「状況は前回の参院選以上に厳しいが、政調会長として恥ずかしくない数字も必要」と、比例票を含めた集票に懸命だ。
■共闘アピール
対する野党陣営。「1、2区は民主、3区は社民」と民主とのすみ分けで、前回に続いて立候補した社民新人の柳瀬映二(55)は、昨秋以降、両党3候補の顔が並ぶ共同ポスターを制作、互いの集会では幹部クラスがあいさつに立つなど「共闘」をアピールする。
自治労などの支援に加え、民主が受ける追い風にも乗って意気は上がる。ただ、党として掲げる脱原発や反プルサーマルでは微妙な対応も。支援団体となる電力総連の組合員は3区内に約800人。玄海原発との関係も深い。陣営は「街演などで、あえてこの問題に触れることはない」と、配慮しての選挙戦だ。
前回は比例復活、今回は自民を離党し、みんなの党から出馬の広津は、公示10日前の結党で準備に追われたが、陣営幹部は「4年間の実績と、新しい政治を目指す党をアピールする」と力を込める。共産は3区だけに絞って新人の瀬戸雄也(30)を擁立。瀬戸は1、2区も回って比例票の掘り起こしも狙う。幸福実現党の橋山穂波氏(48)も加わり、反自民票の争奪戦となっている。(敬称略)
【写真】選挙区内ですれ違う街演車。5人が立候補した3区でも、戦いは激しさを増している=唐津市七山村
4694
:
チバQ
:2009/08/30(日) 13:17:05
http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20090829ddlk19010052000c.html
’09衆院選:2区ルポ 三つどもえ、最激戦 各陣営懸命の戦い−−あす投票 /山梨
30日に投開票が迫る第45回衆院選。最激戦となっているのは、自民前職の堀内光雄氏、民主新人の坂口岳洋氏、無所属前職の長崎幸太郎氏が事実上、三つどもえとなっている山梨2区だ。各陣営の懸命の戦いを追った。(文中敬称略)【衆院選取材班】
◇長崎陣営「選挙区は人物で」
◇坂口陣営「揺り戻し」を警戒
◇堀内陣営「世論調査」に神経
「比例区は政党を、選挙区は人物で」−−2区内を車で走ると、緑地に白の文字で染め抜かれたのぼり旗が、至る所で目につく。長崎の支持者が公示後、約1000本用意した。「当たり前のことをなぜ」と、選挙区外の人はいぶかしがるが、長崎陣営にとっては深い意味がある。
無所属の長崎に比例復活の道はない。堀内も党の年齢制限で重複立候補していない。唯一、重複立候補している坂口は、仮に選挙区で負けても、党に追い風が吹く中、復活当選の可能性が高い。
のぼり旗を立てた富士吉田市の自営業男性(48)は「復活できる坂口さんが選挙区で当選したらもったいない。若い議員2人を国会に送る方が2区のためになる」と話す。
比例では民主に入れていいから、選挙区は長崎と書いてほしい。そう訴えて民主支持層を味方につけようという作戦だ。
坂口陣営は、この戦術に警戒感を抱く。7月26日の決起大会では、選対本部長の樋口雄一県議が「(坂口が)比例でいいと思っている人はいませんよね」と訴えた。党執行部からは「選挙区で勝て」と厳命されている。
また、坂口や党の優勢を伝える情勢報道による緩みと「揺り戻し」も警戒する。輿石東・党参院議員会長は公示後、5回も2区入りし、坂口をサポートする。報道各社の世論調査直後の23日、街頭に立った輿石は「坂口はまだ前に出ていない」と繰り返し、報道の打ち消しに躍起だった。
堀内陣営も報道機関の世論調査に神経をとがらせる。22日付で選対関係者に配られた内部資料には「誤差の大きいマスコミ調査」「党本部の情勢把握では民主党を反転猛追」などと書かれている。支持者が「勝ち馬」に乗り換えることを警戒している、と事情を知る関係者は話す。
党本部も危機感をあらわにする。24日に笛吹市で演説演説した石原伸晃幹事長代理は、記者会見で「(県内で当選の)可能性があるのは堀内先生」と断言し、「山梨の自民党国会議員がゼロになることは避けなければならない」と訴えた。
28日には、富士山の清掃活動をしているアルピニストの野口健(36)を弁士に招いて演説会を開催。会場では「40歳以下の若い人、女性の票が足りません」と書かれたビラが配られ、渡辺凱保・富士河口湖町長が「残り3日で、最低25人に電話やメールで声かけをしてください」と呼びかけた。
毎日新聞 2009年8月29日 地方版
4695
:
チバQ
:2009/08/30(日) 13:18:21
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20090825ddlk14010246000c.html
ルポ・注目区:’09衆院選かながわ/1 12区 /神奈川
◇ひしめく、主要4党
「すごい反応ですよ!」。藤沢市の阿部氏の事務所で、電話作戦のボランティアが声を弾ませる。前回衆院選までは支持者だけにかけていた。電話帳片手に見知らぬ相手に恐る恐るかければ「テレビで活躍、見てますよ」「娘がクリニックでお世話に」。手応えありの○印が増えていく。
「危ないのは日本の経済ではなく人間のいのち」。18日の第一声で持論の医療再生を唱えた阿部氏。前回選後の4年間で医療講演会60回、配ったチラシは500万枚。共鳴するボランティアの多くは同じアラカン(アラウンド還暦)の全共闘世代だ。過去3回は比例復活当選、今回は「小選挙区で」と燃える。
03年衆院選で、復活組を含め4人が当選し「議員銀座」と呼ばれた神奈川12区。今回も渡辺氏が「健全な野党が必要」と出馬、みんなの党も擁立を模索した。主要政党4党がひしめき票を奪い合う乱立の構図が、社民党では県内初の小選挙区当選の期待を抱かせる。
燃える理由には4年前に祝杯をあげた市内の居酒屋で出くわした光景もある。「社民の倍以上も取ったのに」「(比例復活の)制度がおかしい」。復活も逸した中塚氏のスタッフが大声で話していた。小選挙区の重みを知った。
前回7万6000票近い票を集めながら初めて落選の憂き目を見た中塚氏も雪辱に燃える。この4年で選挙区内の一戸建ては、ほぼ全戸訪ねた。「組織が不十分だった」との反省から選挙区内に16後援会支部を設立、地元の悩みに親身に耳を傾けてきた。
「政治を官僚から国民の手に取り戻そう」。公示翌日の19日夜、藤沢市民会館。さっそく岡田克也幹事長を招き、約300人の支持者に呼びかけた。民主への追い風が吹く今回「続けて落ちれば自分の未来はない」と覚悟を決め、自転車遊説のペダルを踏む。
◇ ◇
「逆風も逆風、台風ですね。こんな時こそ頼りになる人。私ら世襲と違って逆境に強いからね」。軽妙な語り口に詰めかけた約1000人がわく。本番ムードが高まりつつあった6日夕、小泉純一郎元首相が初の応援演説に立ったのは同市民会館。議員会館で隣部屋だった桜井氏のためだった。
市・県議と衆院を合わせて今回が11回目。どの選挙も一度は苦杯をなめ、そのたび返り咲いた。昨秋のコスタリカ解消でも「勝てる候補」を求める党本部の意向で比例から小選挙区に。昼は街頭で、夜は演説会で「日本を守れるのは自民だけ」と訴える。遊説途中で、ぽつり漏らした。
「国の行く末を<風>とやらに左右されちゃ、たまらんな」【永尾洋史】=つづく
■ ■
県内18小選挙区の注目区の戦いぶりを追う。
毎日新聞 2009年8月25日 地方版
4696
:
チバQ
:2009/08/30(日) 13:18:59
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20090826ddlk14010202000c.html
ルポ・注目区:’09衆院選かながわ/2 10区 /神奈川
◇読めない新住民票
オートロックの向こうに「新住民」票が眠る。本丸のように中央にそびえる41階建てと、城壁のように囲む6棟を合わせて約3500人が住むマンション群。計7棟の全世帯の郵便受けに、田中氏の支持者が国政報告ビラ約1000通を投函(とうかん)し続ける。3人で約1時間。「こうでもしないと主張を知ってもらえない」と汗をぬぐった。この約1年半に投函した封書は延べ35万通に上る。
公示1週間前の昼すぎ、川崎市幸区。隣の中原区も含め神奈川10区は新築大型マンションへの人口流入が続く。有権者数は前回比約3万人増の48万5526人で全国2位。その約半数はマンション住まいの新住民、と田中氏の事務所はみる。
オートロックに守られ、近所付き合いは希薄で、東京都内へ通勤する。地縁でも職場でも、とらえきれない。川崎市議、県議、衆院議員4期と当選を重ね、約30年かけて財界や業界団体をたばね「王国」を築いた田中氏にとっても、新住民は難物だ。盤石の組織は人口急増の前に意味が薄れ、多くは移り気な無党派層だけに「政権交代」の風に流される。
田中氏は危機感を隠さず「今までない環境の悪い戦い。一人でも二人でも会う人に『田中』とお願いしてください」と頭を下げる。選対幹部は支持者の9割を固めたと言いつつ「投票率が上がればどうしようもない。せめて選挙が昨年だったら」。ため息がこぼれた。
◇ ◇
「岡田幹事長が『どうしても中原区の皆さんにお話ししたい』と来てくれました」
公示翌日19日の午後、中原区のブレーメン通り商店街。岡田克也民主党幹事長が紹介されると、行き交う買い物客が群がった。客の多くを占める新住民は著名人には敏感だ。
東京13区から国替えし、集会や街頭で知名度を上げてきた城島氏。労組経験があり連合から「組織内候補」として全面支援の約束は得たが、田中氏の背中は遠いはずだった。
だが風が押し上げた。民主党本部も10区を「重点区」に指定、鳩山由紀夫代表や菅直人代表代行ら幹部が入れ替わり駆けつける。城島氏は「いつ風向きが変わるか分からない」と引き締めに躍起だ。
◇ ◇
「自公政権は退場を。民主政権のいい政策には賛成する」。22日夕、中原区の駅頭で笠木氏の声が響く。帰宅する新住民への「お帰りなさい宣伝」だ。10〜30人規模の小集会を地道にこなしてきた。いま民主批判は抑え気味だ。「民主支持層から少しでも比例票が流れてくれれば」と笠木氏は本音を漏らす。
風の威力を増幅させる新住民。その票をつかもうと各候補があがく。【吉住遊】=つづく
毎日新聞 2009年8月26日 地方版
4697
:
チバQ
:2009/08/30(日) 13:19:57
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20090827ddlk14010258000c.html
ルポ・注目区:’09衆院選かながわ/3 6区 /神奈川
◇自公協力、背水の陣
トップの第一声の場所は、政党が衆院選で何に重きを置くのかを象徴する。公明党の太田昭宏代表は18日、神奈川6区・横浜市旭区の相鉄二俣川駅前を選んだ。「日本のために上田勇はなくてはならない。勝利を与えていただきたい」。同党にとって、県内唯一の小選挙区候補・上田氏の当選は至上命令だ。比例代表に重複立候補せず、自民党との選挙協力で議席死守を図る。
公明側に先立ち、自民横浜市連の佐藤茂幹事長の決意がマイクに乗った。「連立与党統一候補の誠実で政策通な上田候補を、必ず当選させるために自民党は一丸となって戦いを制してまいりたい」。協力関係は緊密さを増し、合同選対も初めて設置。公明幹部は「理想的な態勢」と自負する。
影響は他の選挙区の自民候補にも及ぶ。10日に保土ケ谷区で自民側が開いた上田氏の支援大会。ある自民前職は05年の前回選に関し「最後に押し上げていただいたのは公明党支援者の最後の一押しがあったから」と礼を述べた。今回も支援を得るには引き換えに、6区での貢献度が問われる。
麻薬・薬物対策で知り合いという「夜回り先生」水谷修氏を旭区などに招いた23日の街頭演説。上田氏は「実行力、実績では絶対に負けない自信がある」と語気を強めた。
◇ ◇
自転車に立てた「本人」ののぼりが風にはためく。白いTシャツ姿でスニーカーをはいてペダルをこぎ、池田氏が選挙カーに並走する。主婦や高齢者ら在宅の有権者を取り込む狙いだ。
23日、保土ケ谷区の相鉄天王町駅前。池田氏は「暮らしを悪くした自公政権にレッドカードを突き付け、暮らしを第一とする民主党政権を作りたい」と演説を始めた。自公の選挙協力を「選挙風土が非常に悪くなってきた」と批判、「自立した市民として選択していただきたい」と呼びかけた。
民主への追い風にも「手を抜かず従来通りフル稼働」と池田氏。油断してはいない。
◇ ◇
比例に重複立候補した藤井氏は商店街や夏祭りを回り、支持層の掘り起こしに努める。23日は旭区の相鉄鶴ケ峰駅前で「私たちの暮らしと命がかかった選挙。国民に痛みばかりを押し付けてきた自公政治はきっぱりと終わらせる歴史的な選挙にしよう」と訴えた。
◇ ◇
自公政権の維持か交代かが最大争点の中、背水の陣で臨む自公協力の「成果」は、選挙後の両党関係を左右する。毎日新聞の特別世論調査で6区の自民支持層の半数、無党派層の6割強は投票先を決めていなかった。最終盤まで熾烈(しれつ)な攻防が続く。【木村健二】=つづく
毎日新聞 2009年8月27日 地方版
4698
:
チバQ
:2009/08/30(日) 13:20:42
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20090828ddlk14010254000c.html
ルポ・注目区:’09衆院選かながわ/4 8区 /神奈川
◇第3極の行方左右
政権交代、脱官僚、地域主権……。似通う政策を並べながら「民主党との違いを訴えて参ります」と、江田氏は言葉を継いだ。
公示日の朝、横浜市青葉区にある商業施設の中庭で上げた第一声。青いポロシャツ姿のスタッフが立てた「政権交代」ののぼり旗の横で、江田氏が言う。「政権交代後の政治を民主党だけに任せては危ない。これが『みんなの党』結党の理由です」
新党参戦など今月に入って構図が動いた神奈川8区(青葉区、緑区)。前回選で県内で唯一、連立与党候補ではない江田氏が勝利できたのは青葉区でのリードが大きい。市内18行政区で2番目に人口が多く、平均年齢40・2歳は2番目に若い。無党派層の比率の高さが前回も今回も、結果を読みづらくする。
江田氏との競合を避けて民主は当初、候補擁立を控えていた。だが8月に入り「完全な協力態勢になっていれば別」(小沢一郎民主党代表代行)との論理で、協力関係が整っていない新党に、きばをむく。公示直前に山崎氏を立て、8区に民主の風を送り込んだ。
組織を持たぬゆえ、風になびきやすい無党派層取り込みが江田氏の基本戦略だ。自身の浮沈が、自民でも民主でもない「第3極」を目指す新党の生き残りさえ左右しかねない。
自民と民主の政権選択選挙の中で、選挙後も新党が存在感を示せるか。指標となるのが8区だ。
◇ ◇
「民主党の山崎誠。民主党の私、山崎誠でございます」。選挙サンデーの23日夕。東急田園都市線たまプラーザ駅(青葉区)前で、山崎氏が党名と名前を連呼する。スタッフは道行く駅利用者に、鳩山由紀夫代表が表紙を飾るマニフェストを配って歩いた。
小沢一郎代表代行とともに民主最後の公認を得たのが今月4日。同区選出の前市議で一定の知名度はあるが、短期決戦だけに党への追い風が頼みの綱だ。「(江田氏が)無所属じゃなくなったことで、無党派層が民主に流れる可能性は十分にある。勝機はある」。選挙担当者は読む。
3時間後、同じ駅前に福田氏が地元市議らと並んで立った。「党の体質を変えていくことが私たち次なる世代の責務だと思います」。逆風を逆手にとって訴える。「衆院議員も65歳で辞めるべきだ」「世襲制限をかけなければなりません」
前回選で小差ながらトップに立った緑区に選対本部を置く。保守層が比較的多い土地柄だ。緑、青葉と交互に駅頭に立ち、地元の祭りにも顔を出して保守層の引き締めを図る。
「江田さんと山崎さんが票を取り合う。そこを狙うしかないですよ」。選対関係者は漁夫の利を口にした。【山衛守剛】=つづく
毎日新聞 2009年8月28日 地方版
4699
:
チバQ
:2009/08/30(日) 13:21:17
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20090829ddlk14010112000c.html
ルポ・注目区:’09衆院選かながわ/5止 17区 /神奈川
◇「河野党」のジレンマ
「自民党のため、素晴らしい候補を後継に指名してくれた。心から感謝と敬意を表したい」
25日夜、南足柄市文化会館で1000人を超す聴衆を集めた牧島氏の演説会。熱弁をふるった小泉純一郎・元首相と河野洋平・前衆院議長が、笑顔で手を握り合うと「最初で最後だろう」と見守る県議がつぶやいた。政治の理念も違い、さほど親密でもない。ただ今回衆院選で「王国」の継承を目指す点は2人に共通する。
河野前議長から昨年9月に後継指名を受けた牧島氏は「接戦。どうかお力を貸していただきたい」と訴える。だが「河野党」と呼ばれ、河野氏の14期・42年間の議員生活を支えてきた後援会の中には、いまだ牧島氏が「地元出身ではない」ことへの抵抗感が根強い。
河野氏の中学時代の同級生で長年、秘書を務めてきた相澤博・小田原市議は「お願いに行くと『なんで牧島よ』となっちゃう。だけど『当選させないと、河野さんの最後の花道が飾れないんだよな』という気持ちもあるようだ」と話す。勝たせてあげたいけど、だけどな−−。河野党がジレンマに揺れる。
◇ ◇
選挙サンデーの23日の昼下がり。数百の露店が並ぶ祭りの雑踏の中から「頑張って」と声が飛び交う。小田原市板橋の「板橋のお地蔵さん」で親しまれる板橋地蔵尊大祭で、神山氏が握手を求めて歩いていた。出馬表明から2年2カ月。「配った名刺は6万枚を超えた」と胸を張る。
公示前には鳩山由紀夫代表、岡田克也幹事長ら党幹部が応援に駆けつけた。「民主圧勝」が伝わる中、選対幹部は楽観ムードの引き締めに躍起だ。人気者の小泉元首相を招き、盛り上がりを見せた牧島氏の演説会とは対照的に、集会は一切しない。
「うちはひたすら外で顔を見せるしかない。朝から晩まで」
◇ ◇
同じ祭りには井上氏の姿もあった。ワイシャツのそでをまくって見せ「黒くなったでしょう」と笑い、「地元出身。ノンキャリアです」と頭を下げる。
26日夜、小田原駅前。北朝鮮による拉致被害者家族連絡会の増元照明事務局長が応援弁士として駆けつけた。「被害者救出に大きな力を発揮してくれた」と、安倍晋三首相の元秘書官だった経歴もアピールした。
選対本部長の大野真一・小田原市議は「出遅れを心配したが、動きがよくなってきた。河野さんの票も民主の票も食っていると思いますよ」と語る。
「台風の目とは思わないが(井上氏が)どれくらい票を取るかで当選ラインが変わってくる」。他陣営から警戒心を持たれているのも確かだ。【澤晴夫】=おわり
毎日新聞 2009年8月29日 地方版
4700
:
チバQ
:2009/08/30(日) 13:22:25
http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20090827ddlk46010544000c.html
2009衆院選かごしま:焦点区ルポ/上 3区 /鹿児島
「政権選択」を焦点にした衆院選は県内でも、激戦が展開されている。5選挙区とも与野党対決構図。投開票を30日に控え、前・元対決の「3区」、5回連続同顔で、前職対決となった「1区」の二つの焦点区の動きを追った。
◇危機感、どぶ板遊説−−宮路氏/“追い風”民主と共闘−−松下氏
「あれもある、これもあるとスーパーのチラシのようだ」
25日、薩摩川内市。民主党のマニフェストを激しく批判したのは、「塩じい」こと、塩川正十郎・元財務相だ。自民前職、宮路和明氏陣営が応援を要請した。対抗馬は国民新だが、批判の矛先は民主。与野党激突の対決構図の象徴でもある。
宮路氏は自民の主流、町村派の中堅。小泉純一郎元首相や町村信孝元官房長官ら来援は、同派が目立つ。公示後、塩川氏は麻生太郎首相らに次ぐ来援だが「締めくくり」(陣営)という。自民に逆風が吹き荒れ、派閥幹部らも地元に張りつき、終盤での大物応援は期待できないようだ。
05年郵政選挙は、前職同士の保守分裂選挙。「改革継続」を訴え、圧勝した。だが、今回、風向きは逆転。宮路氏は「初当選の時よりもっと厳しい。どぶ板選挙をしなければいけない」と危機感をあらわにする。
陣営で動きが活発なのは県農政連。民主党がマニフェストに一時盛り込んだ米国との自由貿易協定(FTA)締結問題に強く反発し、「従来以上に激しい運動」(陣営)を展開。川井田幸一委員長が公示日の18日、薩摩川内市など2カ所に駆け付けた。
「民主党政権なら農業が破壊され、道路整備も進まない」などと野党を批判する宮路氏。ある演説会では「自民は親父(おやじ)、公明はやさしいおふくろさん」。初めて公明の推薦を得、与党の枠組みを強調。「比例は公明」と訴えて回る。
05年「郵政造反」の無所属で落選した国民新の元職、松下忠洋氏(70)。「小泉改革と郵政民営化で『地方』が痛めつけられた。政治を変えなければ」。宮路氏への“再戦”の動機を訴えて回る。
亀井静香代表代行、自見庄三郎副代表ら応援に駆けつけた党幹部も相次いで小泉改革批判。郵政見直しなどを訴え、「郵政選挙再び」の様相だ。
「選挙サンデー」の23日、薩摩川内市。岩切秀雄市長が松下氏の選挙カーに乗り、市内で支持を呼びかけた。2人の副市長らも同行した。
現職市長が野党支持を鮮明にするのは異例と耳目を集めた。岩切市長は記者会見でも「市が抱える課題を解決するため、汗を流してくれる人だから」と、支持を隠さない。
元自民の松下氏は、かつての人脈などをテコに保守層へ浸透を図ってきた。南九州市の霜出勘平市長も出陣式に出席するなど「松下支持」を明言。他にも、合併前の元町長や、複数の現職議長らにも支援の動きがある。
陣営は「民主推薦」のアピールを強めている。演説会などでは「政権交代」ののぼりが立つ。全国的に吹くとされる民主への「追い風」に乗る構えだ。鳩山由紀夫代表、小沢一郎代表代行ら民主幹部も選挙区入り。前回落選した民主新人は松下陣営で汗を流す。
「従来の保守層だけでなく、連合傘下の労組など支持の輪が広がった」と陣営幹部。「野党共闘」への手応えを語る。【福岡静哉、馬場茂】
毎日新聞 2009年8月27日 地方版
4701
:
チバQ
:2009/08/30(日) 13:23:06
http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20090828ddlk46010478000c.html
2009衆院選かごしま:焦点区ルポ/下 1区 /鹿児島
◇組織力で追い込み−−保岡氏
◇自民牙城でも攻勢−−川内氏
鹿児島市の住宅街。「景気回復」と記したのぼりを立てた自転車が路地を駆け抜ける。自民前職、保岡興治氏(70)と若手スタッフが手を振り続けた。
早朝から辻(つじ)立ちし、朝から夕方まで、自転車遊説する日々という。日焼けで真っ黒だ。
当選11回、法相2回のベテラン。だが、毎晩開く演説会では、妻や子供と共に、深々と頭を下げる場面も。ある市議は「1年生議員並みのドブ板選挙だ」と驚きを隠さない。
「政策通」とされる保岡氏。街頭遊説や演説会などでは、景気対策など「実績」を強調する。自民への怒りを感じるのか、首相交代など政局の混乱に謝罪の弁も。民主批判は欠かさない。
「経済が大きな危機にある今、民主党に任せると日本が沈没する。『いっとどま』(一度だけ)は破滅への道だ」と。
党友好団体への支持固めにも余念はない。61団体でつくる「県都の政治を守る会」も、電話作戦など活発に動く。選挙戦最終日の29日午前には「1000人集会」を予定。組織力で、最後の追い込みを図る構えだ。
だが、陣営は、勝負のカギは、無党派層対策とみる。自転車遊説もその一環だ。29日には俳優、杉良太郎氏の応援も。法相時代からの親交で知られ、4カ所で街頭演説するという。
「今、政治を変えなければ、今後もずっと変えられない。国民生活が第一の新しい政治を実現する」
民主前職、川内博史氏(47)は「悲願の小選挙区初勝利」を期す。4回連続で保岡氏に敗れ、比例復活。5度目の挑戦に「政治生命を懸ける」という。
相手に負けじと連日、マウンテンバイクを駆って市街地を走り回る。24日には民主党を応援する格闘家・前田日明氏と天文館のアーケードを練り歩いた。
天文館での辻立ちやメディア露出などパフォーマンスで知られる。だが、陣営幹部は「今回は地道な活動にも取り組んできた」。
26日夜、鹿児島市立吉野小の体育館。「吉野で勝たせてください」。川内氏は個人演説会の冒頭、声を張り上げ、支持を訴えた。
吉野地区は、自民の牙城とされる。自民参院議員2人のほか、複数の県議、市議の地元。厚い保守地盤とされる地だ。
陣営は昨秋以降、吉野での支持呼びかけに力を入れた。公示後も繰り返し、選挙カーが吉野を回る。その甲斐(かい)あってか、26日の演説会は、約270人が耳を傾けた。昨秋、近くで開いた演説会の聴衆はたった数人。「じわじわ浸透してきている」。陣営幹部は手応えを口にする。
“追い風”ムードとされるが、陣営は惜敗した07年参院選を教訓に、上滑りを警戒。地道に「政権交代」を訴え続けるという。
共産が県内で唯一、擁立した新人、山口広延氏(34)は、住宅地などで県議や市議らと街宣を続け、「建設的な野党」の存在意義を訴える。得意のギターで自作の歌を披露するパフォーマンスも。
幸福実現新人、川田純一氏(42)と、無所属新人、山下純一氏(54)も、街頭を中心に支持を呼び掛けている。【福岡静哉】
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毎日新聞 2009年8月28日 地方版
4702
:
チバQ
:2009/08/30(日) 13:24:57
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20090826ddlk22010180000c.html
審判の夏:’09しずおか衆院選 激戦区ルポ「県都」1区 /静岡
◇因縁越え真っ向勝負 牧野氏、連合と蜜月/上川氏、保守層統合
「激戦区の1区で牧野さんが当選することが政権交代の引き金になるんです」
衆院選公示から一夜開けた19日早朝のJR静岡駅前。連合の高木剛会長がマイクを握り、訴えた。その隣には民主元職の牧野聖修氏が寄り添った。
05年7月の知事選で牧野氏と連合静岡は対立した因縁がある。現職を支援した連合静岡に対し、牧野氏が対抗馬の新人擁立に動いたからだ。関係は冷え込み、その直後の衆院選で連合静岡は民主公認の牧野氏の推薦を見送った。
その4年後にめぐってきた今回の衆院選。高木氏の演説が終わると、牧野氏は「大きな応援団だ」と頭を下げ、「蜜月」ぶりをアピールしてみせた。
自民党もまた、過去のしこりを解消して臨む。前職の上川陽子氏は22日、静岡市内の個人演説会場で、元自民党県議の田辺信宏氏と肩を並べた。2人は過去2回の衆院選で同じ保守層を基盤に争った関係だ。
田辺氏はあいさつに立つと「ピンチの時に助けてこそ、信頼関係が持てる」と発言。上川氏も「志が通い合うことが大事だ」と応じ、田辺氏の支援者らに支援を訴えた。
◇ ◇
静岡市葵区、駿河区が選挙区の1区は、小選挙区制で行われた過去4回の衆院選で8〜4人が立候補する「乱立」の構図が続いてきた。
今回も県内の小選挙区では最多の5人が立候補した。無党派層を多く抱える「県都」決戦が、各党とも党勢をアピールする象徴となってきたことと無縁ではない。
牧野氏と上川氏が絡む対決も今回が4回目で、小選挙区では上川氏の2勝1敗。残る1回は96年衆院選で、新進党候補が勝利した。いずれの陣営にとっても「指定席」とはほど遠い選挙区だ。
過去の戦いは牧野氏、上川氏とも保守層分裂や支持団体のねじれなど複雑な選挙事情を抱えた。しかし、ともに今回は過去の因縁を乗り越え、真っ向勝負の様相となっている。
だが、両氏の戦いは対照的だ。牧野氏は公示日の18日、旧民主党を一緒に旗揚げした民主党の鳩山由紀夫代表の応援演説を受け、党の看板を強調した。一方、上川氏の街頭演説は「自民党の上川」との訴えより、個人の実績や手腕をアピールする場面が目立つ。
「風」の怖さを知り尽くした両候補の陣営幹部は「政策のぶれや党首の発言で風向きはすぐに変わる」と声をそろえて警戒し、ラストスパートをかける。
◇ ◇
真夏の戦いとなった今回の衆院選は最終盤を迎えた。各候補者は有権者の関心が高い雇用や経済対策、子育て支援などの政策を訴え、支持を得ようと奔走している。県内の激戦区を歩いた。【総選挙取材班】
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毎日新聞 2009年8月26日 地方版
4703
:
チバQ
:2009/08/30(日) 13:25:37
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20090828ddlk22010192000c.html
審判の夏:’09しずおか衆院選 激戦区ルポ・8区 無党派層の争奪戦 /静岡
◇塩谷氏、人脈総動員/斉藤氏、地上戦徹底
「今までは多くの応援が来たが、今回は来てくれません。しかも自分が応援に出ていく厳しい条件。より一層の協力をお願いします」。浜松市中区鍛冶町の複合商業施設「ザザシティ浜松」前。1800人の支援者に、自民前職の文部科学相、塩谷立氏が声を張り上げた。
小選挙区制導入以降、民主候補との戦いは2勝2敗。都市部の選挙区だけに、無党派層の投票動向が当落に影響してきた。
今回も、民主新人、斉藤進氏と一騎打ちの様相だが、逆風を反映し、支援者からも「今回は民主で」という声が漏れる。しかも閣僚ゆえに、選挙中の4日間、他候補の応援や閣議で選挙区を離れた。「本来なら応援どころじゃない」(陣営幹部)
閣僚ポストがかえって選挙活動の足かせともなり、「とにかく時間が惜しい」と昼食は10分で切り上げ、街頭や個人演説会を駆け回る。選挙区を留守にすれば、知名度の高い大仁田厚元参院議員や塩川正十郎元財務相らが入る。小渕優子少子化担当相との対談を載せた冊子を刷り、選挙ポスターも夜光性の最新技術の塗料を使うなど人脈や知恵を総動員して議席死守を目指す。
一方の斉藤氏。8時スズキ本社正門、9時半白羽町、10時20分船越橋、11時15分住吉バイパス……。次々と街頭演説をこなす。「街頭演説200連発」作戦だ。
「本人」「政権交代」などののぼりを立てた数台の自転車隊で地域をまわる自転車作戦も展開する。「斉藤進本人です」。手を振り名前を連呼しながら、時折立ち止まっては有権者と握手し、マニフェストを配る。
「政治が変われば暮らしが変わる。民主党が政権を取れば国の予算を一から組み直す」。選挙サンデーの23日、斉藤氏は浜松市を南北に走る遠州鉄道新浜松駅から電車に乗ると、西ケ崎駅までの11駅の各駅で降りては演説。タスキを掛けて車内の先頭から最後尾まで練り歩いた。
「民主優勢」が伝えられるが、2年前に東京・小平市議から8区の民主候補に転身した斉藤氏の不安材料は知名度不足。「とにかく表に出て顔と名前を売る」。街頭でマイクを握る「地上戦」を徹底している。【総選挙取材班】
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毎日新聞 2009年8月28日 地方版
4704
:
チバQ
:2009/08/30(日) 13:26:26
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20090828ddlk28010298000c.html
2009衆院選:激戦区ルポ・4区 「実績」自民VS「地道」民主 /兵庫
◇“地殻変動”進む農村部
◇石原票の動向も鍵に
衆院選は終盤に入っても民主優勢が伝えられ前回、県内12の小選挙区を制した自民、公明は挽回(ばんかい)に懸命だ。都市、農村部を選挙区に抱え、大臣経験者の自民前職と民主新人が激しく競り合う兵庫4区(神戸市西区、西脇市、三木市、小野市、加西市、加東市、多可町)では、地殻変動が始まっている。(敬称略)【大久保昂、村上正】
「頑張れ、頑張れ、高橋」。加西市中心部のショッピングセンター前で22日、高橋昭一の演説会に訪れた民主党幹事長の岡田克也は集まった約1000人(陣営発表)の聴衆とともに拳を突き上げた。高橋陣営幹部は「岡田幹事長に来てもらい、加西での反応を探りたかった」。マニフェスト600部がすべてはけ、陣営はうれしい悲鳴を上げた。
◆
井上喜一は地元、加西市を牙城としてきた。公示日の18日、JA兵庫みらい所有地であった出陣式で、後援会の在田一雄・西脇支部長(89)は約3000人(陣営発表)を前に語った。「『井上党の井上喜一として独自色を発揮して頑張ってくれ』と申している」
井上党とは、後援会組織を核とした熱烈な井上支持者を指す。93年に自民を飛び出して新生、新進、自由、保守、保守新と渡り歩いた井上を国会に送り続け、対立候補に比例復活当選すら許さなかった。農水官僚出身の井上の実績について加西市議の一人は「井上先生は陳情の窓口。加西には絶対に必要な人」。だが、井上を支持してきた加西市の女性(80)は「もう若い人に交代した方が良いのでは」。党への逆風に加え、盤石な井上党にも揺らぎが生じている。
◆
03、05年の衆院選で4万票以上の差で井上に敗れ「三度目の正直」を目指す高橋。西区など都市部では昨年10月から早朝の駅立ちを繰り返し、あいさつ回りさえはばかられた加西市を含む北播地区でも労組や民主党支持者をこまめに回ってきた。その結果、これまで開催しにくかった北播5市1町で、ミニ集会を十数回開催。推薦団体には、北播の医師連盟や、井上と同じ母校、県立小野高校のOB会も名乗りを上げた。足かけ7年の活動が古くからの保守基盤を切り崩し、陣営も確かな手応えを感じ始めている。
◆
高橋に加え、井上陣営が気に掛けるのが自民党を離党して立候補した前県議、石原修三だ。電話作戦で支持を訴えても「今回は石原さんに」と断られたこともあったという。
井上は解散後、小さな祭りやスポーツ大会をこまめに回るドブ板選挙に徹してきた。27日には舛添要一厚労相と並び、神戸市西区の市営地下鉄・西神中央駅で珍しく街頭に。道行く主婦ら“無党派層”に「神戸も保育施設が足りない。待機児童を減らし女性の職場復帰を後押ししたい」などと訴えた。陣営幹部は「こちらは比例復活がない。本人はこれまでになく必死だ」。結果は30日夜にも明らかになる。
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毎日新聞 2009年8月28日 地方版
4705
:
チバQ
:2009/08/30(日) 13:28:02
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20090823ddlk01010125000c.html
岐路の夏:衆院選・注目区ルポ/1 7区 保守の牙城 /北海道
◇勝敗分ける“ムネオ票”
「仲野博子対伊東(良孝)の戦いではない。鈴木宗男と伊東の戦いだ。仲野さんの足らざる所は私が責任を持ってフォローします」。釧路管内標茶町の商店街。新党大地の鈴木宗男代表(61)は17日、選挙カーの上から声を張り上げた。
比例で立候補し、全道を駆け巡る鈴木氏。7区内を遊説する際は、大半の場面で仲野氏が駆け付ける。「(鈴木氏に)すり寄っている」。民主と大地は選挙協力を結んでいるとはいえ、支持基盤である労組の中には、そんな仲野氏を苦々しく見る向きがあるほどだ。
自民、民主の公認候補が激突する道7区。勝敗を左右するのは「鈴木氏」と目されている。大地は前回05年衆院選の比例で、7区で6万7542票を集めた。特に大票田・釧路市では3万539票と自民、民主を上回る「第1党」。小選挙区での仲野氏勝利を決定づけたのも、当時の自民候補に反発する“ムネオ票”が流れたためとされる。
◇
1次産業が盛んな7区は保守の牙城。釧路市議、道議、市長と豊富な政治経験をもつ伊東氏は昨秋の出馬表明以来、経済界や農・漁協、建設業界などの支持をまとめ上げた。
仲野氏は今回(1)民主への追い風(2)大地の協力(3)共産党候補の不出馬−−といった好材料に恵まれている。しかし6年間、野党だっただけに、伊東氏のような態勢づくりには至っていない。保守層に熱心な支持者を持つ大地の存在は、仲野氏の勝利に不可欠。陣営は「小選挙区は仲野、比例は大地」と連呼する。
ただ、かつて自民に所属していた鈴木氏と伊東氏の支持者はかなり重なっており、伊東氏は大地票にも触手を伸ばす。鈴木氏は受託収賄事件で有罪判決(上告中)を受けているため、伊東陣営幹部は「大地支持者も、地域の将来を考えて伊東を選んでくれるはず」ともくろむ。
◇
「代議士3人待望論」。小選挙区で伊東、比例復活で仲野、比例で鈴木−−という形で3人の衆院議員が誕生すれば、「釧根は盤石」という理屈が今、まことしやかにささやかれている。伊東陣営は「有効な戦略」と評価する。これに対し、仲野陣営は緩みにつながりかねない恐れから「自民に議席を渡すことはできない」と火消しに躍起だ。
毎日新聞の情勢調査によると、政権交代を訴える仲野氏が先行。伊東氏は米国との自由貿易協定(FTA)や高速道路無料化など民主党マニフェストを批判し、攻勢を掛ける。地域の期待や政党の利害、人間関係をも巻き込む複雑なパズル。答えはまだ見えてこない。【本間浩昭、山田泰雄】=つづく
× ×
約4年ぶりの衆院選は「政権選択」が最大の焦点。30日の投開票を前に、道内の注目選挙区を歩いた。
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毎日新聞 2009年8月23日 地方版
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