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【捲土重来選挙】2009年次期衆院選スレ その2
1
:
とはずがたり
:2009/04/24(金) 14:50:24
前スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1146286762/l50
カタコト倉庫の次期衆院選スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/news/2410/1126609657/l50
05衆院選スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1089950050/l50
07参院選スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1089893576/l50
10参院選スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1202752370/l50
4644
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:30:15
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/saitama/CK2009082102000142.html
埼玉 夏の陣<1> ほころびに危機感 揺れる『土屋王国』
2009年8月21日
候補者の演説に拍手を送る支持者=春日部市で
「これまでで一番厳しい選挙。父は死ぬ前に私の選挙を一番気にかけていた」
十八日夕、選挙戦初日の最後を飾る出陣式。自民党前職の土屋品子は、支持者が集まった地元春日部市の駅頭で、父の「遺言」を披露した。明るい黄色のスーツ姿とは対照的に、表情は厳しかった。
選挙区では、四回連続当選。だが昨年十月、父で前知事の義彦が死去。陣営幹部は「求心力の低下はいなめない」と「土屋王国」のほころびに危機感を募らせる。
公示直前、春日部市で以前からの土屋派と反土屋派の主導権争いが表面化した。自民系市議会派の一つ(九人)が土屋を推さない方針を決定。十月の市長選に向け、土屋の春日部地区選対本部長を務める市長石川良三への対抗馬擁立の準備、との見方が挙がる。土屋の出陣式に、同市選出の自民県議で実力者の佐久間実の姿もなかった。
自民への逆風と、父の死。「嵐の中で穴のあいた舟に乗っている気分」と明かす土屋は、支持者と握手を繰り返した。
土屋の出陣式から丸一日たった十九日夕、民主党新人の森岡洋一郎は同じ駅頭に立った。「政権交代の夏、政権交代の総選挙。どうか皆さんの力を貸してください」。上空を飛来する大群のムクドリの鳴き声に負けず、声を張り上げた。
応援に駆け付けた党代表の鳩山由紀夫は「新しい政治を世に送り出します」。三十四歳の森岡と高々と両腕を掲げると、沿道の聴衆から大きな拍手がわき起こった。
松下政経塾出身、衆院議員秘書として経験を積んだ森岡は、二〇〇七年の県議選に初当選。だが衆院選出馬のため、昨年九月に辞職した。連日のように街頭で「まじめに働けば報われる当たり前の国を取り戻したい」と持論を展開してきた。
政権交代に向け、新人を擁立した13区と8区は民主にとっての「重点区」。党幹事長の岡田克也、県連代表の枝野幸男ら幹部が相次いで選挙区入りし、てこ入れを図る。
土屋、森岡両陣営にとって、気掛かりなのは四期の実績を持つ元職の武山百合子の存在だ。旧自由党の武山は、過去二回は民主公認で立候補したが、今回は無所属。前々回は土屋にわずか五百七十四票差まで肉薄した。
反自民を鮮明に「戦う相手はこれまで通り土屋」と明言する武山だが、森岡とは民主支持票が重なる。公示後は選挙カーから「今回は政権交代しかない」と連呼。運動日程は報道機関にも明かさず、情報戦を展開する。
社民党県連合代表の前職日森文尋。十八日の春日部市の事務所前での出陣式で、「一番大事なのは平和、民主主義の再建。厳しい戦いになるが、石にかじりついても勝たねばならない」と強調。「北関東唯一の議席死守」を掲げ、二大政党のはざまに立つ社民の存在感を訴えている。
「比例は埼玉で十六万票、北関東で三十五万票くらい取らないと議席は守れない」。背水の構えの日森は、期間中は「選挙区の票を固める」と選挙区内遊説に専念するという。
前回候補者を立てた共産は擁立を見送り、約二万票とされる共産票はどう動くのか。県内最多の五人が出馬する13区は、埼玉夏の陣の最前線だ。=敬称略 (高橋恒夫)
◇
自公政権の維持か、新政権の誕生か。十五のうち十四の小選挙区で自民と民主が直接対決する埼玉の戦いは、その行方を左右する。存亡を懸けて各党が火花を散らす、激戦区を歩いた。
4645
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:30:41
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/saitama/CK2009082202100015.html
埼玉 夏の陣<2> 逆風に妻と走る 『チルドレン』候補
2009年8月22日
「落下傘で来る人もいるが、大塚拓は皆さんが決めた後継者。私にとって婿さんで、丸川珠代さんは良いお嫁さんだ」
十八日、入間市での出陣式。元内閣官房副長官の大野松茂が約九百人の聴衆に結束を呼び掛けた。自民党新人の大塚は、大野の手を固く握り「大野さんが守ってきた地域のために頑張る」。そのそばで、妻で元アナウンサーの参院議員丸川が深々と頭を下げた。
四期を務めた大野が、引退を決めたのは昨年九月。地元と調整し、当初は地元議員や、自民への逆風下で勝てる候補として女性の名が挙がった。だが後継に決まったのは、前回小泉旋風に乗って東京比例ブロックで初当選した、大野と同じ町村派の大塚。「丸川の応援が得られ、若い大塚なら勝負になる」(陣営幹部)との読みもあった。
大塚の公示前のポスターには、丸川の写真と「世代交代」の四文字。丸川の知名度とともに、永田町改革を訴え、新住民の多い入間市などの無党派も意識する。「『丸川』ではなく『大塚』と書いてください」。公示後、丸川は連日、盆踊り会場などを訪れ、握手を繰り返す。
だがある陣営幹部は、危機感を抱く。大塚は大野後援会を継承したが「地元出身ではない、小泉チルドレン。大野支持者への浸透度はまだ五割程度だ」。地元では、小泉郵政改革の一環で入間郵便局の集配業務などが狭山郵便局に統合され、一部地域では集配業務の遅れに不満も出る。大塚は「やっと横一線。あとは全力でやるしかない」。妻と逆風の選挙区を走る。
「反省もせず、国民を困らせただけの小泉チルドレンには負けられない」。公示日、民主党元職の五十嵐文彦は両手を激しく動かしながら、入間市で第一声を放った。「正義の怒りをもってこの政権を終わらせて、医療や教育の充実など当たり前の日本の国を作ろう」。約三百人の聴衆からは「そうだ」と、掛け声が飛んだ。
六十歳の五十嵐が、9区から初めて出馬したのは一九九六年。前々回約九万四千票、前回九万七千票と着実に票を上乗せしてきたが、前回は民主が県内の小選挙区で三勝十二敗と惨敗したあおりも受け、比例復活さえ果たせなかった。
雪辱を期す戦いに、党代表の鳩山由紀夫や代表代行の菅直人が、昨年から相次いで応援に駆け付ける。ミニ集会や駅頭の街宣では、三期の衆院議員時代に天下り禁止法案を提出した実績や、地元在住十五年で培った人脈を訴え、大塚との違いをアピール。五十嵐は「私には政策に共感してくれる支持者がいる」と強調する。
これまで、組織力で自民に劣ってきた。衆院選の前哨戦とも位置付けられた昨年十月の入間市長選。前後に鳩山、菅が選挙区入りしたが、五十嵐が支援した民主推薦候補は、自公が推薦する現職に約一万票差で敗れた。
だが五十嵐は麻生内閣の支持率低迷に加え、前回約二万二千票の得票を得た共産の擁立見送りも追い風ととらえる。「政権交代への期待でボランティアは前回の二倍だ。十二万票を取り、絶対に勝つ」
二人三脚で、若さと世代交代を訴える大塚が自民の議席を死守するのか、改革への期待を受け、五十嵐が厚い保守地盤をのみ込むのか。無党派層の動向が、勝敗のカギを握る。 =敬称略
(山内悠記子)
4646
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:31:13
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/saitama/CK2009082302100013.html
埼玉 夏の陣<3> 風で動く埼玉都民 気もむ自民、民主
2009年8月23日
「私は地元で生まれて地元で育った。最後まで地域に責任を持つ。15区の小選挙区は政治家個人を選ぶ選挙にほかならない」
二十日夕のJR武蔵浦和駅前の街宣で、自民党前職の田中良生は、東京出身の民主党前職の高山智司を意識した発言を繰り出した。その直後に駆け付けた千葉県知事の森田健作が、田中からマイクを受け取りビールケースの上に立つと、その場にいた中年女性らはカメラ付き携帯電話を向けていた。
前回公募で選ばれた田中は四年間、蕨市長を八期三十二年務めた父の地盤をはじめ、保守票の引き締めに時間を割いてきた。三味線発表会にも、渋る主催者を口説き落とし出席、顔を売ってきた。
だが、その努力を吹き飛ばすような今回の逆風。自民への風当たりが強い中、「自民党を改革するため四年間無派閥を貫いた。自民党の世代交代に力をお与えください」。この街宣では「世代交代」という言葉を六回織り込み、自民の派閥政治と一線を画す姿を印象付けようと懸命だ。
さいたま市南区や戸田市は高層マンションが林立し、“埼玉都民”が多い。風の影響をもろに受ける選挙区だ。四年前は「小泉チルドレン」の一人として風に乗り、小選挙区で高山を破った。
今回、公示前には元幹事長武部勤らが駆け付けた。二十日の森田に続き、二十三日には元首相小泉純一郎らが選挙区入りする。大物がマイクを握ることで、逆風から追い風に変わることを願う。
公示日の十八日、高山も同じ武蔵浦和駅前での出陣式で、仕事帰りの会社員らに国会への熱意を訴えた。
「地盤、看板、かばんの無い私を支えているのは皆さんです」。足早に先を急ぐ通行人も多い。だが「二〇〇三年から二百六十六回国会に行き、百一回質疑、答弁した。野党議員として相当やり込んだという自負がある」と畳み掛けた。
前回は比例復活に甘んじた。「初めて立候補した時は、誰も来てくれなかった。一人でこの駅前でチラシを配った」という高山。「でも見てください。議員だけでも十一人に増えました」とずらりと並んだ県議、市議一人一人の手をガッチリと握ってみせた。
この四年間、地方選に秘書を擁立するなどして着実に系列議員を増やしてきた。象徴的なのは、五月のさいたま市長選。元自民県議清水勇人の民主県連の支持が決まると、街宣の先頭に立ち当選の立役者の一人となった。市長となった清水は二十二日、高山の選挙事務所を訪れ陣営を激励した。
街宣など“空中戦”を中心に戦ってきた高山は、後援会組織を持たない。だが民主は政権交代のため新人中心に党三役を送り込む方針で、前職の高山にてこ入れする予定はない。
「相手は次々と大物が来る。民主に風が吹いているとはいえ心配だ」。陣営幹部は、時として変わりやすい風の流れに気をもむ。
一方、三回連続の挑戦となる共産新人村主明子は公示日、蕨駅前での街宣で「民主中心の政権ができる見通しの中、建設的野党の役割を果たす」と党の独自性を強調。「消費税増税反対と社会保障充実の願いを込めた一票を日本共産党に」と呼び掛けた。
共産の最大目標は比例代表北関東ブロックでの二議席獲得。陣営幹部は「自公が終わるのを国民が望んでおり前回以上に感触は良い。(15区で)比例票二万五千は取りたい」と話した。 =敬称略
(山口哲人)
4647
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:32:04
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/saitama/CK2009082502100009.html
埼玉 夏の陣<4>小泉対小泉の戦い 保守分裂再び 新井陣営 世代交代アピール
2009年8月24日
因縁の男が姿を現すと、会場は一段と大きな拍手とどよめきに包まれた。
「いやあ、自民党にとってこんな逆風はない。前回の逆ですよ。小選挙区ってのは怖いねえ」。元首相、小泉純一郎が壇上で飄々(ひょうひょう)と語った。二十三日、自民党前職の新井悦二の応援のため、本庄市入りした。
会場には定員千二百人を大きく超える人々が押しかけ、人気は別格。軽妙な語り口に爆笑の渦が起こり、元首相が新井と握手を交わすと大きな拍手が。陣営幹部は「前回は元首相で勝負を決めた。今回も元首相で流れを変えたい」と祈るように漏らした。
前回衆院選で、郵政選挙の象徴となった11区。元首相が推し進める郵政民営化に反対して自民を追われ、無所属となった元職小泉龍司と、その“刺客”として県議から転身した新井−。保守を二分する激戦の中、元首相が、投開票日前日にJR深谷駅前に現れ「改革、是か非か」とぶち上げた。「あれで票が動いた」と両陣営は振り返る。
四年後の今、様相は一変した。元首相から応援を受けた新井だが、小泉改革への批判が強まる中、これまで「自分を小泉チルドレンだと考えたことはない」と距離を置く言い方をしてきた。
街宣で、立てるのはイメージカラーのオレンジ一色ののぼり旗。党名はない。「国の無駄遣いが問題」とし「直せるのはしがらみのない政治家」。与党批判とも受け取られかねない主張で世代交代を訴える。
さらに、出身地で大票田の深谷市では「深谷から四十年ぶりに誕生した代議士」と繰り返し訴える。ともに走り回る実兄で同市長の新井家光は、街宣で「どちらが深谷市に利益をもたらすのか。地元(出身候補)を選ぶのか、選ばないのか」と二者択一を聴衆に迫っている。
一方、小泉龍司の下には地域の顔が続々と結集する。十八日の公示日に四カ所で行った出陣式。選挙区の深谷市長以外のほとんどの首長や、自民党の四人を含む六人の県議が出席した。
与党候補陣営と見まごうばかりの空気の中で、小泉は宣言した。「11区から自民党の国会議員を出しても、民主党が政権取ったら予算もらえませんよ。自民党を出さなくても(自分が参加する)平沼グループがいます」
自民県議の一人は「(造反を)県連本部から注意されたが気にしてない」。公明党も、深谷支部こそ新井に推薦を出したが、秩父や本庄児玉地域は態度を明らかにしない。民主党も、独自候補擁立を見送り、連合埼玉は小泉を推薦する。
小泉が党派を超えた支援を取り付ける背景に、深谷市と周辺自治体との合併の経緯で生まれたしこりを指摘する声もある。同市との合併協議が破綻(はたん)した寄居町の四十代の自営業男性は「大きくて効率がいいことや便利なことだけが正しいのか、と疑問に感じてきた。深谷の姿が、小泉改革と重なって見える」とつぶやく。
元首相の来援に望みをかける新井陣営。小泉陣営は「影響ない。過去の人」と無関心を装うが、出陣式で小泉本人から元首相への感情があふれ出た。「元首相が四年前に持っていった議員バッジを返しに来てくれるそうです。歓迎しましょう、迎え撃とうではありませんか」 =敬称略
(村田秀雄、柏崎智子)
4648
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:32:37
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/saitama/CK2009082502100008.html
埼玉 夏の陣<5> 寄せる民主の大波 揺らぐ保守安泰の地
2009年8月25日
「おはようございます。地元の小島です」
五期目をうかがう12区の自民党前職、小島敏男が、公示翌日の十九日朝、たすきを掛けてJR行田駅頭に立ち、頭を下げた。長い議員生活で初めてのことだ。
相手の民主党元職、本多平直は前回落選してから毎朝のように駅に立ってきたが、小島陣営は昨秋まで「うちはしっかりした組織がある。そんな戦いは必要ない」と余裕を見せていた。それが、自民への逆風で「心配した支持者から(駅頭を)やれって言われてね」。小島は明かす。
同じ場所で、民主、共産党もスタッフがビラを配っていた。小島がつぶやく。「うちのパンフレットを拒否して民主のマニフェストをもらう人が多い。それを流行と思ってるんじゃないか…」
12区は保守の牙城だった。民主党が躍進した二〇〇三年総選挙でも、コスタリカ方式で小島と交代で出た増田敏男が二万票差をつけて本多を振り切った。大票田で小島の出身地である熊谷市は特に「熊谷の保守の灯を消すな」を合言葉に、固い結束を誇った。支えていたのは、農村部と、候補者個人の地縁血縁。中選挙区制時代から続く、伝統的な形だ。
今回も、党は逆風でも個人の組織力で安定した戦いができるはずだった。が、中盤情勢では、厳しい数字が伝わる。陣営幹部は「もしうちが負けるようなことになれば、個人のつながりより政党イメージで選ぶ選挙が、初めてこの地まで及ぶことになる」と警戒感をあらわにする。
地殻変動は起きるのか。「この区で勝たなければ政権交代はない」と雪辱を誓う本多は「今まで追い掛けるだけの選挙だったのが、今はけんかしている感触がある」と語る。今月初めに党代表代行の菅直人を呼んで大利根町で開いた演説会は、会場に入りきらない聴衆を舞台に上げて座らせる盛況ぶりだった。
さらに勢いを付けようと二十一日に再び12区入りした菅は、小島の自宅がある熊谷市佐谷田地区に乗り込んだ。街宣車をスーパー前に止め、相手のおひざ元の聴衆を挑発するように訴えた。
「ここから出ている国会議員を私も知っている。いい人かどうか別として、とてもお役所に『これはおかしい』とは百年たっても言えない人」「いろんな関係があるかもしれないが、ここは一回、変えてみようじゃないですか。また麻生(太郎)さんを総理にしたい人はいないでしょう」
肝心の熊谷保守層への食い込みには、相変わらず手応えが薄い。すると、二十四日には菅の妻伸子までが熊谷入りし、本多に代わって商店街を歩き支持を求めた。
小島も、小まめにミニ集会を開いたり、党の大臣クラスを招くなど巻き返しに必死。最も手薄とみる行田市での出陣式では、地元要望の強い国道17号上尾道路(バイパス)建設や埼玉古墳群の世界遺産登録への尽力を誓い、叫んだ。
「こんなに地元を考えている。相手に一票でも負けた時には、行田市民の方々に『どこを見ているんだ』と言いたい」
本多にも、追い風だからこそのプレッシャーがのしかかる。「この情勢で小選挙区で負けたら、比例復活しても、次はない」
地域の政治風土を一変させかねない歴史的な選挙。投票箱が閉じられる瞬間まで、しのぎを削る。 =敬称略
(柏崎智子)
4649
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:33:09
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/saitama/CK2009082602100005.html
埼玉 夏の陣<6> 自民の砦、首相も応援 民主は農村から攻勢
2009年8月26日
自民党総裁で首相の麻生太郎は二十五日夕、東松山市の街頭に姿を現すと、まず上着を脱いだ。「暮らしを守るため、経済対策を最優先してきた。政権ではなく、政策を選んでほしい」。水色のシャツの袖をまくり、選挙カーの上でしゃがれた声を張り上げた。
同党前職で県連会長の山口泰明は「大変厳しい選挙。何としても当選を果たし、地域のために頑張る覚悟です」。約三千人を前に頭を下げた。
山口への首相の応援は過去の選挙を含めて初めて。まして選挙戦終盤という時期は極めて異例だ。県内でも自民の劣勢が伝えられる中、麻生は二十一日の2区に続き、この日、保守地盤が厚いとされる10区、12区、7区の応援に入った。
五度目の対決となる山口と民主元職松崎哲久。小選挙区では山口が四連勝中で、松崎に比例復活を許したのはわずか一度だけ。小泉旋風を受けた前回は、三万八千票余りの差をつけ、圧勝した。
ところが、山口陣営幹部は「今回は松崎を追う展開だ」と、明かす。「ここは自民の最後の砦(とりで)。負ければ、(県内の)自民は小選挙区全敗もある」とかつてない危機感を募らせる。
山口の選挙スタイルは、組織力を生かしたどぶ板戦術が基本だ。選挙区の三市七町の首長のうち市町ごとの選対総括責任者は前回、一町長だけだったが、今回は九人。残る一人も顧問を引き受けた。地方議員、後援会をフル回転させ、これまで以上に保守票の引き締めを図る。
そして今回は、無党派を狙った“空中戦”にも力を注ぐ。前回は、山口本人が解散直後、足首を骨折。活動を制限されたが、今回は、本人が自転車遊説するなど精力的に動く。公示前後に党幹部や大臣が応援に入り、二十八日には元首相の安倍晋三、少子化担当相の小渕優子まで駆けつける予定だ。「やっと背中が見えてきた。一気呵成(かせい)に混戦から抜け出したい」と陣営幹部は漏らした。
対する民主の松崎。農村部から都市部に支持を広げていこうと、「山上作戦」を掲げ、街頭活動。前代表の小沢一郎流の選挙戦術だ。二年ほど前から松崎は、比企郡などの農村を重点に、きめ細かく訪問を続けてきた。
象徴的だったのは、公示日の十八日。ときがわ町の山中にある椚平(くぬぎだいら)稲荷(いなり)神社で第一声を上げた後、同町内を自転車で遊説し「自然豊かなまちは、私たちの財産。守りながら将来の地域発展を考えていきたい」と訴えた。翌日からも小川、嵐山、滑川町などを遊説。農村部で手厚い活動を続ける。
民主党代表の鳩山由紀夫は、解散直後の七月下旬、坂戸市などで街宣。公示後の二十一日には、代表代行の菅直人が東松山市で「この選挙区で松崎哲久さんが当選した時、日本が変わり始める」と声をからし絶叫。松崎も「自民党は長いこと官僚主導の政治を許してきた。だからこそ政権交代が必要」と熱っぽく語った。
陣営は「政権交代。」と書かれたシールを作製。七月から各地の夏祭りで配ると、人だかりができ、二日間で四千枚がさばけたこともあった。陣営幹部は「政権交代が現実味を帯びる中、流行語のようになっている」と手応えを感じる。
保守王国の議席を自民県連会長が守るのか、失うのか。その答えは三十日に出る。 =敬称略、おわり
(石井友恵)
4650
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:33:52
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/saitama/CK2009082902100006.html
激戦の10区で舌戦を展開 安倍氏『空前のばらまき』 菅氏『政治を組み直す』
2009年8月29日
終盤まで接戦が伝えられる10区では二十八日、自民党前職で県連会長の山口泰明氏が安倍晋三元首相らの応援を受け、最終盤のてこ入れをすれば、民主党元職の松崎哲久氏が菅直人代表代行と街頭に立ち、ラストスパートを図った。
山口氏は、東武東上線若葉駅(坂戸市)前で安倍元首相とともに街宣。支持者から握手攻めを受けた安倍元首相は「民主党のマニフェストは、史上空前のばらまき」と痛烈に批判。山口氏の実績を強調し「地域の代表は山口泰明さんしかいない」と言い切った。山口氏も「絶対に負けられない戦い。どうか支援を」と絶叫した。
その後、安倍元首相は東松山市と小川町でも街宣。夜には、坂戸市の文化会館で小渕優子少子化担当相が「日本の国にとって欠かすことのできない人」と山口氏への支持を呼び掛けた。
松崎氏も若葉駅前で、公示後二度目の応援となる菅代表代行とともに、街宣に立った。駅前のロータリーに詰め掛けた聴衆を前に、菅代表代行は「松崎氏はずばぬけて頭はいいが、ちょっと選挙に弱い」などと笑いを誘いつつ、「行き詰まった自民党政治、官僚主導の政治を解体して組み直す。その設計図と知恵を持っているのが松崎氏。ぜひ国政に」と訴えた。
松崎氏が「埼玉から自民党の議員を一掃できるかは私にかかっている」と力を込め、政権交代に向けた意気込みを示すと、拍手が起こった。
10区からは諸派新人の町田貴志氏も出馬している。
4651
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:35:27
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/ibaraki/CK2009082802100010.html
民主比例復活見込み『地元から3人か、4人か』 取手で飛び交う当落予想
2009年8月28日
「四人。いや、三人かも」−。小選挙区、比例代表合わせて四人の衆院選候補者が本拠地とする取手市で、こんな当落予想が飛び交っている。民主党の三百議席獲得が現実味を帯びる中、人口十一万人余の小都市を飛び交う話を探ってみると…。
3区の自民党公認葉梨康弘氏と民主党公認小泉俊明氏。それに、比例北関東ブロックで同党公認の元県議川口浩氏と元市議石井章氏の四人は、いずれも同市に自宅や拠点となる選挙事務所を構える。
四人説は「3区はどちらが負けても比例で復活。比例は前回郵政選挙の真逆現象で、擁立を一カ月前に知らされた川口、一週間前の石井でも棚ぼたで当選する」とし、三人説は自民逆風の中、「民主三人はOKだが、葉梨は惜敗率でも及ばない」とする。
そして話題は、早くも選挙後に。四人派には「四人の“先生”にお願いすれば、市の抱える懸案事項も一挙解決」と期待する声や「いや、自民・民主の対立抗争に巻き込まれ、地元への恩恵はあまりない」と危ぶむ声も。
一方、三人派は「勢いに乗る民主。三人まとまれば、地元の要望は直、国政に」「三期目の小泉は期待できるが、新人二人の力量が不安」「民主政権は短命。二人の小沢チルドレンは小泉チルドレンの二の舞い?」など、など、にぎやかだ。 (坂入基之)
4652
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:36:32
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/ibaraki/CK2009082902100008.html
【09総選挙 茨城ニュース】
注目選挙区 終盤ルポ 自民 どぶ板戦術を徹底 民主 追い風に乗り遊説
2009年8月29日
◆2区
「一時的な“民主党インフルエンザ”というものに負けてはいけない。政治を立て直すため、皆さんの力がほしい。助けてほしい」。午前六時からJR友部駅前で駅立ちした自民額賀福志郎氏。すっかり日焼けした顔で、その後は笠間市や小美玉市などを遊説。街頭演説で民主党を批判し、支持を訴えた。
今回の選挙戦では中選挙区以来という街頭演説を行うなど、徹底したどぶ板戦術を展開。陣営は「初当選以来の原点に戻って戦ってきた。ここ数日はいいムードになっている」と手応えを感じる。
民主新人の石津政雄氏は「無党派層から一票でも多く獲得したい」(陣営)と、大票田の鹿嶋、神栖両市を中心に遊説。午後零時半から鹿嶋市内のショッピングセンターで演説し、「地方を元気にして安心して生活できるには政権を変えるべきだ」などとかれた声で訴えた。陣営は「どこに行っても手応えはすごくいい。信じられないくらいだ」と追い風に乗った選挙戦を振り返る。
陣営には保守系の地元市町議も数多く駆けつける。陣営は「相手の地元でも五分五分に近い戦いができている」と話す。 (沢田佳孝)
◆4区 攻める高野氏 守る梶山氏
「いよいよ最後のお願いだ」。自民梶山弘志氏の選対幹部は口元を引き締めた。二十八日から、これまでの街頭演説を中心とする運動から、選挙カーからの「最後のお願いコール」へ切り替えた。
終盤まで接戦にもつれ込み、固い保守地盤の切り崩しを受ける陣営。保守層が厚い北部を守ろうと、常陸太田市、大子町、常陸大宮市で集中的に街宣活動し、「浮動票より、従来の票固めが最も効果的」と選対幹部。
常陸太田市の里美地区では、選挙戦最後の街頭演説。大久保太一市長はじめ地元選出県議らが必勝鉢巻きで出迎え、梶山氏は「4区は県内でも過疎地指定を受ける地域が多い。自民党のマニフェストにも過疎法の拡充を盛り込み、山間部の振興を図る」と訴えた。
民主高野守氏の陣営もこの日から選挙カーによる「最後のお願い」の連呼に切り替えた。午前六時半、ひたちなか市の国道沿いで恒例の朝立ちでスタート。無党派層が多い南部は急速に浸透を見せるが、梶山陣営の牙城に食い込もうと、同じ三市町に繰り出した。
選挙カーの車体には大きく「政権交代」の四文字。「山間地域の疲弊は自民党政治の結果です。生活者にやさしい政治に変えよう」。スピーカーから高野氏の声が響く。高野氏の出身地の旧美和村(常陸大宮市)。街頭から手を振る有権者も多く、選挙カーは「美和村から初の国会議員を」と訴え、各集落を二時間かけて巡った。 (原田拓哉)
◆6区 自民『厳しい戦い』連呼
二十八日早朝、つくば市のTXつくば駅改札口前。ハンドマイクを手にする民主大泉博子氏の元気な姿が見られた。日課のように続けてきた朝立ちは、この日が最後だ。すっかり日焼けした笑顔で「大丈夫、疲れはありません」と話す。同駅を後にして同市内を遊説。横町の桜郵便局前での街頭演説には蓮舫参院議員が合流した。
選対幹部の一人は「今回は絶対に負けられない選挙」と強調する。背景に、陣営が「新旧社会保障制度の対決」と位置付けた戦いの構図がある。県医師連盟が6区を組織を挙げて応援するのも、戦いの相手が「厚労族のドン」だからだ。党にとっても最重点区の一つ。二十九日は応援部隊のしんがりとして菅直人代表代行が入る。
大泉候補の攻勢に苦戦を強いられる自民丹羽雄哉氏はこの日、土浦市内を遊説。午前八時すぎ、乙戸町児童公民館に到着、約四十人の支持者に拍手で迎えられ、マイクを手に「かつてない厳しい戦い」を繰り返した。市内を回って午後五時からはJR土浦駅西口で決起集会。猪口邦子元少子化・男女共同参画担当相やオペラ歌手の中丸三千繪さんらが応援に駆けつけた。
同候補にとってまさに逆風にさらされた今回の選挙。地元に張り付き、くまなく歩き続けた。経験したことがなかったという、つじ立ちもこなした。乙戸町児童公民館での演説で、ラストの訴えは「私を助けていただきたい」だった。 (塙幸雄)
4653
:
名無しさん
:2009/08/30(日) 11:36:52
http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/news/20090830ddm003010127000c.html
クローズアップ2009:衆院選 各党首、最後の訴え
<世の中ナビ NEWS NAVIGATOR>
第45回衆院選は29日、「政権」をかけた与野党の選挙戦が終わり、有権者による30日の審判を待つのみとなった。優勢が伝えられる中で投票日を迎える民主党の鳩山由紀夫代表は29日の最後の訴えで政権交代の「歴史的意義」を強調。自民党総裁の麻生太郎首相と公明党の太田昭宏代表は政権交代の「危険性」を訴えようと民主党批判をギリギリまで展開した。ほかの野党は「民主党政権」を視野に独自色のアピールに力を入れた。【上野央絵、犬飼直幸】
◇自民、徹底して民主攻撃
「(民主党は)バラマキをしてみたり、米国とFTA(自由貿易協定)を結ぶと言ってちょっと批判されたら即変える。自民党に多くの不満をお持ちだと思うが、こんなのにやらして大丈夫かという不安が一番問題だ」
麻生首相は29日も栃木県小山市や東京都内の街頭演説で激しい民主党批判を展開した。
自民党は今回の選挙戦で民主党の優勢が明らかになるにつれてネガティブキャンペーンをエスカレートさせ、民主党を攻撃する動画をインターネットで流したり、パンフレットを街頭で配ってきた。
危機感の裏返しとも言えるが、当初は景気対策などの実績アピールに力を入れていた首相の街頭演説も民主党批判の比重が増大。29日も同党が北朝鮮船舶などへの貨物検査法案に反対した経緯を踏まえ「廃案になり誰が喜んだか。北朝鮮が喜んだんでしょうが。日本を守るという肝心要の政策ですら意思統一できない政党に日本の安全保障なんか任せられない」と非難。さらに鹿児島県の民主党集会で日の丸を切って加工した「党旗」が掲げられた問題を取り上げて「日本人の心情に反しており、ふざけた話だ」とたたみかけた。
演説の冒頭で内閣支持率の低迷や規制緩和のひずみをおわびするスタイルも最終盤で封印。首相は「若者もちゃんと聞いてくれるし、演説の受けはいい。反応はよくなっている」と周辺に語っているが、党内からは「おわびの後は批判ばかり目立ち、前向きな印象を与えていない。首相は選挙情勢を正確に理解していないのではないか」(若手参院議員)と冷めた声も聞かれる。
公明党の太田代表も民主党批判で首相に歩調を合わせ、29日の街頭演説でも「最悪の景気の足を引っ張ったのは民主党だ。がけ崩れ状態の景気をこれから上がるかというところまで持ってきたのは、与党だ」と強調した。ただ、太田氏自身が小選挙区で与党への逆風にさらされ、26日から全国遊説をやめて地元に張り付く厳しい戦いを強いられている。
◇民主、歴史的な変化強調
「皆さんの1票で大きく政治の流れを作り出すことができる、歴史上初めての選挙だ」
民主党の鳩山代表は29日、堺市の街頭演説でこう呼びかけ「09年8月30日を節目に日本の政治の歴史が変わったと言われる政治を作り上げる」と締めくくった。「歴史が変わる」「日本が変わる」と変化を重ねて強調することで、有権者の政権交代への期待感を高める狙いがある。
民主党は選挙戦を通してマニフェスト(政権公約)の説明と、その実現性に説得力を持たせることに重きを置いた。
29日も鳩山氏は「小泉(純一郎元首相)さんがマニフェストで契約したことがほとんど果たされなくても責任を取らない」と自公政権を批判。子ども手当▽年金問題の処理▽農業者戸別所得補償制度▽高速道路無料化▽ガソリン税など暫定税率の廃止−−と民主党マニフェストの主要政策を列挙し、「責任感を持って果たす。やらなければ鉄ついを下していただいて結構だ」と断言した。
民主党側がネガティブキャンペーンで与党との泥仕合に陥るのを避けたのは、選挙戦の「優勢」に加え、「変化」を約束するマニフェストが政権交代の意義を訴える武器となっているとの判断からだ。実際、民主党マニフェストに対する有権者の関心は高く、東京・池袋で演説を終えた鳩山氏は「革命的なうねりを感じた。明治維新以来の大きな変革を(有権者が)自分たちで成し遂げようという大きなエネルギー、胎動を強く感じた」と政権交代への手応えを記者団に語った。
一方、「民主党政権」誕生を前提に「建設的野党」をアピールしてきた共産党は埋没の危機感から終盤、民主党批判に転じた。志位和夫委員長は29日、「民主党の政策にはいろいろ不安な政策がある」として高速道路無料化や子ども手当を疑問視。民主党との連立政権を視野に入れる社民、国民新両党も、民主党が「独り勝ち」することになれば存在意義を問われかねず、独自色発揮に懸命だった。
4654
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:37:33
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/gunma/CK2009082502100021.html
決戦ぐんま■1区■ 若さを強調、手応え実感宮崎氏
2009年8月24日
「今回の選挙ほど大変な選挙はない。利根沼田でも勝てるかどうか分からない。草の根選挙で票を積み重ね、皆さんが火の玉となって当選させてください」−。沼田市岡谷町の沼田出張車検場の駐車場で公示日の十八日夜に開かれた出陣式で、自民前職の尾身幸次氏は逆風が吹く中、涙声で危機感を訴えた。
利根沼田地区は尾身氏の強力な地盤。会場には地元の市町村長や商工団体の代表ら約八百人の支援者が集まった。「利根沼田から衆院議員の灯を消すな」が陣営のスローガンだ。「後援会組織はがっちり引き締まっている。分からないのは見えない風」と選対幹部。二十五日と二十七日に大票田の前橋市で千人規模の総決起集会を開き、票固めを図る。
対する民主新人の宮崎岳志氏。二十一日夜、沼田市の中心商店街に近い沼田小学校の体育館で開いた総決起集会には約五百人の支持者が集まった。のぼり旗を先頭に宮崎氏が駆け足で入場し、若さをアピール。民主の県幹部らが顔をそろえ、「ここは敵の本陣だ。利根沼田が変われば日本が変わる」と気勢を上げた。
宮崎氏は「かつて上毛新聞の記者として二年間、沼田支局に勤務した。当時に比べると農村は疲弊し、中心街は空き地が増えた。もう一度、輝く沼田にしよう」と訴えた。
陣営幹部は「民主に対する期待の大きさをを実感。良い勝負ができている」と情勢分析。二十五日は鳩山由紀夫代表が県内入りし、前橋市内で宮崎氏の応援演説を行う。
共産が県内選挙区で唯一擁立した新人の酒井宏明氏は、自分の選挙と連動して県内全域を遊説し、比例代表の票の掘り起こしに懸命だ。
高崎市のJR高崎駅東口で二十日夜に行われた市田忠義・書記局長の街頭演説会。県委員会の幹部が勢ぞろいし、駅前は約五百人の聴衆であふれた。市田氏の演説に先立ち、酒井氏が「労働者の暮らしと権利を守る共産党をよろしく」と訴えると、「頑張れ」という大きな声援と拍手が送られた。
選対幹部は「自民には不満、民主には不安という有権者の間で共産を支援する輪が広がっている」と説明。二十六日は1区の前橋市で総決起集会を予定している。
◇ ◇
衆院選は二十三日、選挙サンデーを迎え、各候補者が市街地などに遊説カーで繰り出して舌戦を展開した。中盤戦に突入し、激しさを増す各選挙区の動きをリポートする。
4655
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:38:01
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/gunma/CK2009082502100015.html
決戦ぐんま■2区■ 改造三輪バイクでどぶ板笹川氏 自転車で3分間演説行脚石関氏
2009年8月25日
「人の心を買っては駄目。二万六千円で若い人を釣ることはやめてください」
十二日間の選挙戦が折り返しを迎えた二十三日。自民前職の笹川尭氏は伊勢崎市や玉村町を回り、民主党の看板政策の一つ「子ども手当」を厳しく批判した。民主党批判よりも自公政権の実績を訴えてきた戦略の転換だった。
笹川陣営では、強固な後援会組織をフル稼働して票固めに力を入れ、公明党の選挙協力を期待して「比例は公明」と頻繁に呼び掛ける。加えて二十二、二十三日は、三輪バイクを改造した“選挙カー”に乗って通行人に支持を求めるパフォーマンスも行い、なりふり構わぬ戦いを続ける。
しかし、政権交代への期待感の高さは予想以上だったようだ。二十三日夜に玉村町内で開かれた総決起集会。二十五分間の演説の大半を民主党の政策や体質への批判に費やした上、「詐欺」「幻」「買収」などと過激な表現が次々と飛び出した。
「これはケンカ」。ベテランの表情には鬼気迫るものがあった。
四年前と同じく笹川氏に挑む民主前職の石関貴史氏。トレードマークとして定着した自転車に連日乗り、「新規顧客の開拓」にたとえる新たな支持層の獲得に特化した運動を続けている。
二十三日は笹川氏の“本拠地”の桐生市に乗り込んだ。「民主党にいらっしゃいませ」と語りかけながら、数百メートルごとに自転車を降りて三分間の演説を繰り返した。訴えの中心は民主党が政権を獲得した後の政治の姿だ。
医師不足の解消。奨学金制度の充実。年金問題の解決。演説場所に応じて取り上げるテーマを変えつつ、「官僚国家から、私たちの生活実感がにじみでる政治に政治体制を転換するチャンス」と締めくくる。
演説場所に、支持者が待ち構えていることはほとんどない。しかし、演説が始まると、自宅から出てくる住民や車のクラクションを鳴らして手を振るドライバーが少なくない。「追い風というか地滑り」と反応の良さを認めつつ、「私は今まで一度も楽観したことはない」。日焼けした顔に油断の笑顔はない。
4656
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:38:30
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/gunma/CK2009082602100003.html
決戦ぐんま■3区■ 選対幹部に元自民党員柿沼氏 農業政策で攻勢強める谷津氏
2009年8月26日
前回の雪辱を誓う民主新人の柿沼正明氏。館林市の党選挙事務所に「民主への追い風」を象徴するような人物がいた。選対幹部を務める中堅の館林市議。自民党員として長年、自民前職の谷津義男氏を支えたが今春、民主党員へ転身。「しがらみに頼る谷津陣営の選挙戦は熟知している。もう自民の時代ではない」と吐き捨てるように言った。
谷津氏の地元・館林地区で、これまで同氏の支持基盤だった農協幹部や若手農家たちも柿沼陣営へ水面下で流れつつある。
柿沼氏の選対事務局長も同市の渡辺充徳市議。「前回は館林地区で谷津氏に票を引き離されたため、ここが重点地区」と説明。「労組票が多い太田地区では期日前投票を呼び掛け、切り崩しを避けたい」と引き締める。
柿沼陣営は今回候補擁立を見送った共産の票にも注目。「前回の共産候補が約一万票。七〜八割はこちらへ流れるのでは」とし「前回の約七万票から、十万票まで上積みしたい」と意気込む。
一方、館林市にある谷津氏の選挙事務所は、組織力の強さを示すように神社の広い境内を占め、支援者たちで活気づいていた。
谷津氏が農相を歴任するなど農業通で知られるだけに、陣営は民主の政権公約(マニフェスト)にある農業政策の「問題点」を突く戦略だ。
一点は「米国との間で自由貿易協定(FTA)の交渉を促進」との部分。当初は協定を「締結」と記したが、全国の農業関係者からの反発で後退した。
もう一点は、農産物の販売価格と生産費の差額を埋める「戸別所得補償制度」の創設。選対幹事長の松本耕司県議は「貿易が自由化されて米国の安い農産物が入れば、日本の農業は駄目になる。農家の赤字を補うにしても、どこに財源があるのか」と強調する。
谷津陣営には、全国の農業関係団体から支援が集まっており、松本県議は「ここは日本の農政を守るための象徴的な選挙区」と位置付ける。農協の政治団体などを実動部隊に、攻勢を強めている。
これには、柿沼陣営も「そもそもFTAは、自公政権が各国と進めてきたのでは。財源は無駄遣いを省けばできる」と反論し、大きな争点に浮上している。
前回約十一万票の谷津陣営も、今回は「十万票が勝敗ライン」とみる。農業関係者の票が勝敗を左右しそうだ。
4657
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:38:58
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/gunma/CK2009082702100008.html
決戦ぐんま■4区■ 小沢氏が態勢仕切る 三宅氏 夫人中心に地元固め 福田氏
2009年8月27日
遊説中に有権者に手を振る候補者=高崎市で
高崎市の群馬音楽センター。民主新人の三宅雪子氏を支援する労働組合関係者を集めた総決起集会が二十五日夕、開かれた。来場者約二千人に、計約一万枚もの三宅氏の名刺が配布された。労組幹部は「明日、職場でこの名刺を配ってほしい。政権交代に“王手”がかかっている」と気勢を上げた。
ただ、民主党県連の労組系、保守系による対立は解消してはいない。選対本部長は山梨選挙区の米長晴信参院議員。選対幹部には労組系、保守系とも入れず、混乱を避ける形にした。
こうした態勢を仕切ったのは、三宅氏を自民前職の福田康夫氏への「刺客」として送り込んだ小沢一郎党代表代行だ。県内に地縁のない三宅氏は、福田氏個人への批判をあえて封印。都市部で自転車遊説などを繰り返し、若さをアピールする。
前回出馬して約五万六千票を得た中島政希党県連会長代行は「私の票を引き継ぎ、民主への風も加える」と強気の姿勢を見せる。
一方、高崎市の結婚式場で十八日に開かれた福田氏の出陣式。入り口に立ち、深々と頭を下げ続ける貴代子夫人の姿があった。夫人は握手の際にひざをかがめるため、相手は謙虚な印象を受ける。
陣営幹部は「元ファーストレディーにこうされて、悪い気がする人がいるはずがない。夫人と三宅候補という女同士の戦いだ」と息巻いた。
福田氏本人も従来の選挙戦より地元遊説の機会を増やしている。ただ、選対幹部は「実際に支援者回りの“どぶ板選挙”をしているのは夫人が中心だ」と漏らした。
選対本部長の関根圀男県議は「地元の歴史や風俗、文化を知らない落下傘候補に負けるわけにはいかない。女性候補の勢いに票は読みにくいが、前回の十二万票に近づけたい」ともくろむ。
選対事務長は高崎商工会議所の原浩一郎会頭。「中小企業の経営者たちはまだまだ厳しい経営環境。三宅候補に任せられる状態ではない」と強調した。
大票田の商都・高崎を中心に、対決色を強める労組と中小企業の経営者たち。「女性刺客」に無党派層はどう動くか。予断を許さない選挙戦が過熱している。
4658
:
チバQ
:2009/08/30(日) 11:40:57
>>4644-4658
関東(埼玉県・茨城県・群馬県):東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/gunma/CK2009082802100013.html
決戦ぐんま■5区■ 政権交代の一翼を担う土屋氏 八ッ場ダム必要性訴え 小渕氏
2009年8月28日
選挙事務所に置かれたピンクの必勝だるま。「目立つね」と訪れる支持者もびっくり=渋川市で
「八ッ場(やんば)ダムは七割完成しているにもかかわらず、中止というのは『大型公共事業イコール悪』という民主党の人気取り。地元住民の意見を十分に聞いているのか民主党に問いたい」。二十二日夕、高崎市箕郷町の箕郷文化会館で開かれた決起集会で、自民前職の小渕優子氏は約五百人の支援者を前に声を張り上げた。
国が長野原町で進める八ッ場ダム建設の是非が争点の一つになっている今回。5区は建設予定地を抱える選挙区だが、建設中止を訴える民主が県内で唯一、候補者の擁立を見送り、建設推進の自民は肩透かしを食らった格好だ。
しかし、地元住民の将来を左右する重要な問題だけに、小渕氏は決起集会でも少子化対策などと並べ、「正々堂々と八ッ場ダムの必要性を訴えたい」と言い切った。
対する社民新人の土屋富久氏。かつては旧社会党の県議でもあり、こちらは建設反対を唱える。
二十三日夜、中之条町の吾妻郡文化会館で開かれた決起集会。土屋氏は「団結小屋に行ったり、反対集会に参加した。県議の身分を隠して公民館の座談会で住民と話し合った」と、約百人の支持者に反対闘争の激しかった当時の様子を語った。
「反対の理由は吾妻川の水質が飲料水に向いていないから」と土屋氏。「ダムサイトの建設は反対だが、地元住民の生活再建事業はやり遂げる。美しい自然など、ダム湖に匹敵する観光資源は多くある」とアピールした。
少子化担当相として知名度と人気の高い小渕氏は、全国の応援要請を受け、地元入りしたのは二十、二十二、二十三の三日間だけ。決起集会の応援に駆け付けた大沢正明知事は「大量得票で当選を果たし、小渕大臣の少子化対策が正しかったことを証明してもらいたい」と支援を呼び掛けた。
一方、連日の遊説で真っ黒に日焼けした土屋氏は「政権交代の一翼を社民党に担わせてほしい。それが日本の平和につながる」と強調。決起集会では結集した労働者らが拳を突き上げ、「団結して、頑張ろう」と気勢を上げた。 (衆院選取材班)
=おわり
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