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【捲土重来選挙】2009年次期衆院選スレ その2
1
:
とはずがたり
:2009/04/24(金) 14:50:24
前スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1146286762/l50
カタコト倉庫の次期衆院選スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/news/2410/1126609657/l50
05衆院選スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1089950050/l50
07参院選スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1089893576/l50
10参院選スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1202752370/l50
3147
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 10:15:52
民主党比例下位単独候補
=北海道=
山崎摩耶(07参院選比例落選、日本看護協会元理事)
山岡達丸(山岡@栃木の三男)
工藤仁美(非正規労働者の労組の事務局長)
関藤政則(北海道商工連盟常務で社会保険労務士)
=東北=
高松和夫(秋田県連代表代行 2区に擁立も社民との選挙協力優先)
山口和之(福島2区:県理学療法士会長)
渡部一夫(福島1区:元南相馬市議)
鈴木久 (福島5区:元衆院議員)
(青森・宮城は断念)
=北関東=
中島政希(00年05年群馬4区落選 群馬県連副会長)
=南関東=
斉藤勁(元参院議員、05年神奈川11区落選)
=東京=
中津川博郷(05年16区落選)
小林興起(05年10区落選 郵政造反組)
=北陸・信越=
沓掛哲男(元自民党参院議員)
3148
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 10:19:38
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/08/20090808t51008.htm
重責背負い増す存在感 山形の参院議員2氏
自民党、公明党合同の国政報告会に駆け付けた岸宏一氏=4日午後8時、山形市内
民主党の立候補予定者の決起大会で気勢を上げる舟山康江氏=4日午後7時半、山形市内
衆院選(18日公示、30日投開票)に向けて、山形県内で岸宏一(自民党)、舟山康江(民主党)の両参院議員が、重い役回りを演じている。2期目の岸氏と2007年に初当選した舟山氏は、今年1月の知事選で吉村美栄子知事の支援で共闘した。知事選を経て県政界の構図が変わる中、知事とのパイプや他党への影響力など、両氏の手腕と存在感に関心が集まっている。
<「みそぎ」の好機>
4日夜、2人は山形市内で、それぞれ衆院選の立候補予定者を応援するためマイクを握った。
「民主党に政権を渡したら大変なことになる」。岸氏は自民・公明両党の合同集会に九州出張の日程を変更し、駆け付けた。公明党の実績を強調し、「公明党の恩は忘れない」と締めくくると、集まった支持者からひときわ大きな拍手を浴びた。
ほぼ同時刻。舟山氏は立候補予定者の決起大会で「政治を地域に、国民に取り戻す大きな戦いを勝ち抜こう」と訴えた。民主、社民両党と連合山形でつくる合同選対本部の本部長を務める舟山氏が壇上に上がると、会場の熱気は最高潮に達した。
自民、民主両党がそれぞれの参院議員に期待する「政治力」は、県政界の現状を映し出す。
岸氏は知事選で、県連の大勢にあらがい、吉村知事を支援した。県連内の不信感は強く、来年の改選期を前に「3選はない」(元県連幹部)との見方も広がっていた。
「次への意欲も大きい」(ベテラン県議)とされる岸氏だが、自民劣勢と言われる衆院選を目前にした今、「みそぎ」の好機が訪れている。
自民党の陣営が期待する岸氏の役回りは大きく二つ。これまで以上に集票力の期待がかかる公明党とのパイプを駆使し、支援の底上げを図ること。そして、吉村知事に影響力を持つ自民党国会議員として、民主党に近いとされる吉村知事の動きを封じることだ。
岸氏は吉村知事への影響力を笑って否定するが、「知事は誰も応援せず、立派な知事でいてほしいとみんな思っている」とけん制も忘れない。
<二人三脚で奔走>
一方の舟山氏は、全国的な民主党への追い風を県内に定着させる重責を担う。個人的な人気と知名度を武器に、街頭演説や商店街のパレードに精力的に参加。特に、激しい前哨戦を繰り広げる1区では、立候補予定者と二人三脚で奔走する。
民主、社民、連合山形の合同選対本部は、舟山氏が初当選した2年前の参院選で初めて設立された。知事選では側面支援ながら共闘態勢を維持。負け知らずのまま、衆院選に臨んでおり、部隊を仕切るのが舟山氏だ。
民主党県連幹部は「舟山さんは共闘の象徴的な存在だ。動員力もある」と強い期待を口にする。一方、民主党の陣営関係者は「舟山さん以外、県連組織を束ねられる人がいない。『舟山頼み』の現状は共闘のもろさも映している」と解説した。
東北の参院1人区で唯一の自民党議員の岸氏。自民王国・山形にくさびを打ち込んだ舟山氏。政権をかけた戦いの中、両氏は県政界での政党のメンツも背負い、選挙戦に突入する。
2009年08月08日土曜日
3149
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 10:20:10
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/news/20090807-OYT8T01116.htm
「みんなの党」1区に候補擁立へ
自民党を離党した渡辺喜美・元行政改革相らが8日に旗揚げする新党「みんなの党」が、衆院選で静岡1区から、群馬県高崎市出身の男性を擁立する方針であることが7日、わかった。
渡辺氏は、自民党や民主党とは一線を画し、「第三極」の形成を目指すとする立場。「脱官僚・地域主権・生活重視」の政治を訴え、政権交代と政界再編を目標に掲げている。8日に東京都内で新党結成の記者会見を開いて正式発表する。
静岡1区から立候補を予定する男性は、現在静岡市在住。7月の知事選に無所属で立候補、落選した元民主党参院議員・海野徹氏を支援し、海野氏を応援した渡辺氏の知遇を得た。海野氏が7日午後、都内で渡辺氏と協議し、静岡1区の情勢を分析するなどした結果、男性を擁立することで一致した。男性は「みんなの党」で比例東海ブロックからも重複立候補する予定。
静岡1区ではこれまでに、自民党前議員の上川陽子氏、民主党元議員の牧野聖修氏、共産党新人の池野元章氏、諸派新人の中野雄太氏が立候補を表明している。
(2009年8月8日 読売新聞)
3150
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 10:21:02
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090807dde041010047000c.html
選挙:衆院選 民主・藤田議員、NYで在外投票呼びかけ
【ニューヨーク小倉孝保】衆院選を前に民主党は5日、ニューヨークで在外投票の呼びかけを行った。同党の藤田幸久参院議員が、日系レストランや書店が並ぶ通りで、在留邦人に党のマニフェストを書いたパンフレットを手渡した。
パンフレットを手にした日本人の中には、「投票には行くつもりでしたが、選挙区でも投票できるとは知りませんでした」といった反応が多かった。
在外投票は、衆院選では今回初めて比例代表だけでなく選挙区もできるようになった。94年4月末までに日本を出国した場合は本籍地の選挙区、同5月1日以降に出国した場合は最後の住所地の選挙区に投票する。
3151
:
名無しさん
:2009/08/08(土) 10:33:30
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090807/elc0908072307015-n1.htm
【09衆院選】首長連合は11日に発表 地方分権で政党「支持」
2009.8.7 23:05
大阪府の橋下徹知事は7日、全国知事会の公開討論会に出席後、東京都内で中田宏横浜市長らと「首長連合」の対応を協議した。終了後、グループとして“支持”する政党を示した宣言文を11日に発表する方針を明らかにした。
中田市長は「自民党、民主党の政権選択に向けた内容になる」と述べ、宣言文は2党のどちらが地方分権の政策で優れているかを示す形になるとした。橋下氏は、首長連合の態度表明が知事会の採点結果と異なる可能性を示唆した。
3152
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 10:46:49
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090808-00000026-sph-soci
元官房長官に危機感 塩崎氏「沈黙」…愛媛1区
8月8日8時1分配信 スポーツ報知
愛媛1区は、元南海放送アナウンサー、民主党の新人・永江孝子氏(49)と、安倍政権の内閣官房長官、自民党の塩崎恭久氏(58)が対決する。地元の情報番組で18年間、パーソナリティーを務めた元女子アナと、持ち前のダンディーさで主婦層を中心に人気を集めたエリート議員。知名度ではお互いに一歩も引けを取らないだけに、最後に笑うのは果たして―。
永江氏の出馬で話題を独占された感さえある塩崎氏。陣営は今選挙ではすべてのマスコミに対し「個別インタビューお断り」を徹底している。
「それほど、今回は切羽詰まっているのでしょう」(地元メディア関係者)。本紙の取材もファクスで質疑応答。塩崎氏はその回答で、永江氏に対して「内容のある政策論争を行っていきたい」とするにとどまり、民主党のマニフェストについても「次世代へのつけ回し中心」と批判した。
元衆院議員の父・潤氏の地盤を受け継ぎ、1993年の衆院選で初当選。参院議員を経て、再び衆院選に挑戦した2000、03、05年の衆院選では次点候補に倍以上の得票で圧勝してきた。松山市内の商店街でレコード店を経営する男性(72)も「昔からのつきあい。投票するのは自民党」と話すように、人気は絶大だ。
ただ、塩崎氏も強烈な逆風を感じている。繁華街や夏祭り会場を練り歩き、選挙権を獲得したばかりの若い有権者にも名刺を配り歩いた。安倍内閣で官房長官を務めた“エリート議員”の背中に危機感が漂っている。解散直前の「麻生降ろし」では中心人物とみられ、自民党支持者から不興を買ったことも心配の種だ。
「どの候補者が日本、愛媛を本当に変えられるのか、ご判断いただきたい」。最大のライバル出現に、なりふり構わず戦い抜く覚悟だ。
3153
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 10:47:09
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090808-00000029-sph-soci
知名度抜群女子アナの永江氏「日本を変えんと」…愛媛1区
8月8日8時1分配信 スポーツ報知
愛媛1区は、元南海放送アナウンサー、民主党の新人・永江孝子氏(49)と、安倍政権の内閣官房長官、自民党の塩崎恭久氏(58)が対決する。地元の情報番組で18年間、パーソナリティーを務めた元女子アナと、持ち前のダンディーさで主婦層を中心に人気を集めたエリート議員。知名度ではお互いに一歩も引けを取らないだけに、最後に笑うのは果たして―。
松山市内の街頭で、永江氏の美しい伊予弁が響き渡った。「松山から日本を変えんといかんのです。無駄遣いとか、天下りとか、癒着とか、談合とか…。そういう仕組みを変えんといかん。医療、介護、年金、子育て、教育…。今の松山に何が必要かは、私たちが一番よく分かっています。お金の生きた使い方ができる地方主権という仕組みを作りたいんです」。演説が終わると、有権者や子供たちと握手し、言葉を交わした。
愛媛・松山市で生まれ育ち、1983年に地元の南海放送に入社。人気情報番組「もぎたてテレビ70」のパーソナリティーを番組発足の91年から18年間、務めた。その一方で私生活では1男1女の母でもある。その永江氏に出馬オファーがあったのは昨夏だった。
「今の日本には2大政党制が必要です。一緒に日本を変えよう」。当時の民主党代表・小沢一郎氏(67)の言葉が心に響いた。「仕事があるし、初めはお断りするつもりでした。でも、格差社会を招いている今の政治に疑問があった。考え抜いた末、後悔はしたくなかった」と出馬を決断。松山市内で手芸用品店を営む夫・弘喜さん(51)や子供たちも賛同してくれた。
世界が変わっても、大切にしたのはやはり「対話」だった。この10か月間、「もぎたて―」での取材のように、松山の街をくまなく歩き、現場の声を聞いた。「年金暮らしの女性から『お金がないから暖房が入れられないし、歯が抜けても歯医者にも行けない』と言われたことが忘れられません。この保守王国を変えたいと思いました」と熱く語った。
立ちはだかる壁は高い。対立候補の自民党・塩崎氏は05年の衆院選では約13万8068票を獲得し、6万票足らずの民主党候補に圧勝。ライバル候補の実績に加え、自身にも不安材料もある。「知名度があるだけに、自分ひとりぐらい投票に行かなくても大丈夫だろう、という人が出てくるのではないか」と民主党愛媛県連の幹事長・横山博幸県議(58)は心配そうな顔を浮かべた。
それを払拭(ふっしょく)するためにも、永江氏は女子アナ時代と同様に「対話」を継続していく。「25年間、私をテレビで見ていただいた方に実際会い、私のやる気と熱意をお伝えしました」と手応えを感じている。「松山はもっと輝ける。今こそ政治の転換期。大きな枠組みを、官僚主導の政治の仕組みそのものを変えていきたいんです」と、言葉に力を込めた。
3154
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 10:52:48
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1031/20090807_07.htm
「王国」揺るがす三重苦 福島2区ルポ
前福島県知事、佐藤栄佐久の出身地で、自民党の前議員根本匠が5期連続で当選している衆院福島2区。その「王国」で、根本はかつてない戦いを強いられている。折からの党への逆風に加え、佐藤ら強力な後ろ盾が政治の表舞台を去り、保守分裂となった4月の郡山市長選の後遺症も癒えない。幾重もの逆境下の根本に挑むのは、民主党前代表小沢一郎が千葉7区からの国替えを主導した党前議員太田和美。「民主党のジャンヌダルク」は、順風を背に確かな手応えを感じているが、王国の地盤の固さを測りかねてもいる。
<経験ない厳しさ>
普段は感情を表に出さず淡々と政策を語る根本が、目に涙をいっぱいため、口を真一文字に結んだ。
郡山市内で7月末に開かれた「女性の集い」。「頑張っている父が十分評価されていないのが悔しくてなりません」。約800人の出席者に22歳の長男の手紙が披露されると、もらい泣きする支持者もいた。根本の涙は、「過去一回も経験したことがない厳しさ」(後援会幹部)を色濃く映し出しているようだ。
<支持者にしこり>
建設官僚だった根本を国政に導いたのは、ほかでもない佐藤。物心両面で支えた佐藤は県発注工事をめぐる汚職事件で退場。後援会を束ねた前郡山商工会議所会頭も引退し、有力な後ろ盾を失った。
保守層が真っ二つに割れた今年4月の郡山市長選で、根本が現職のマイクを握ったことをマイナスとみる関係者は多い。太田をバックアップする民主党参院議員、増子輝彦が新人支援を打ち出したための対抗措置だったが、落選した新人候補の支持者と根本の支持者は一部が重なり合い、しこりは残る。
7月24日にあった太田の事務所開きには、市長選で敗れた新人候補の後援会幹部が姿を見せた。幹部は初当選の時からの根本の支援者で、今も後援会に名を連ねる。だが「市長選で増子に世話になった」と、今回は太田支持に回る。根本の選対本部長を務める郡山市選出の県議会議長も事実上、新人候補を支援した。「市長選と衆院選は別」(選対関係者)というが、果たしてその通りになるのか、議長の支持者ですら分からないという。
<浸透図り手応え>
一方の太田。昨年9月、「福島にお嫁に来ました」と表明して以来、増子の後援会を中心に徐々に浸透を図ってきた。「祖父母は会津、母はいわき出身」と、福島との血縁も強調。今や国替えをやゆする声は、鳴りを潜めている。
「サドルをもっと低くして、パッと握手せにゃ」。7月30日、民主党衆院議員だった名古屋市長河村たかしが応援に駆け付け、太田は自転車遊説の「元祖」の指導を仰ぎながら、郡山市中心街を自転車で走った。すれ違いざまに握手を求める買い物客や店の外に出て手を振る店員も多く、手応えを感じたようだ。
太田は演説のたびに自民党王国を意識し、「2区が変われば日本の政治が変わる。象徴的な選挙区」と強調する。ただ、「風」に敏感な都市部選出だった太田は、微妙な違いも感じ取っているようだ。「風は吹くだろうが、そう簡単な選挙区ではない」。太田の本音だ。
7月下旬。郡山市内の建設関連会社に、1通のファクスが届いた。根本を支持する業界団体から「ローラー作戦に人を出すように」と半ば強制するような内容だ。社長は民主党支持だが、ほかの同党支持者にも似たような要請があるという。
社長は「追い詰められた自民党の、なりふり構わぬ必死さを感じた」と言う。驚きとともに、「良くも悪くも、圧力が王国のやり方。時代は変わったはずなのに…」とつぶやいた。(敬称略)
◇衆院福島2区立候補予定者
根本 匠 58 党政調副会長 自前(5)
太田 和美 29 党青年局次長 民前(1)
酒井 秀光 41 幸福実現党員 諸新
2009年08月07日金曜日
3155
:
ぐらもん
:2009/08/08(土) 13:48:42
>>3132
>>3134
民主の失言に関しては安全保障と経済関係で多いように思います。安全保障で言えば小沢の「第7艦隊」発言や「韓国の対馬の買い占めに対抗して済州島を買い占めればいい」
というのがあります。経済関係はまとめているブログがあるのでそれを張ります。
http://d.hatena.ne.jp/Baatarism/20090517/1242546463
あと岡田も失言が結構あるんですよね。
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20090805/1249462024
個人的には山岡とか石井一あたり何かやりそうで怖いのですが。
3156
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 14:11:27
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000180908030001
09総選挙
各選挙区の情勢/1区・2区
2009年08月03日
政権交代をかけた総選挙の投票日まで1カ月を切った。県内の立候補予定者も街頭演説や支持者回りを重ね、事実上の選挙戦に突入している。県内8選挙区の情勢を報告する。
◆1区
元少子化担当相の上川陽子と返り咲きを狙う牧野聖修の自民・民主対決に、共産の池野元章がからみ、激しい競り合いが予想される。
「乗り越えなければならない正念場だ」。上川は解散当日の街頭演説でこう訴えた。陣営幹部は「一票一票を足で稼ぎ、地をはうような選挙戦をしないと勝てない」と、自民への「逆風」に危機感をあらわにする。自民の「政権担当能力」と、3期の実績をアピールし、中小企業や各種団体、中山間地の会合や町内会の夏祭りなどを回っている。県農政対策協議会や日本商工連盟静岡地区も推薦を決定。選対本部長にはJA静岡市の幹部が就き組織票を固める。
牧野は、景気対策を強調し、中小企業経営者や商店主への浸透を目指すとともに、「政権交代」を掲げて無党派層の取り込みに力を注ぐ。前回落選から街頭演説は1400回を超えたという。葵区の中山間地での支持拡大にも力を注ぎ、自民地盤に食い込もうとしている。
前回仲たがいした連合静岡とも関係を修復。7月の知事選で民主など推薦の川勝平太知事の得票が、葵、駿河両区で自公推薦候補を上回ったことから、党本部も県都での議席獲得に期待を寄せる。
池野は、雇用や医療などに不安をもつ層の支持獲得が党勢拡大につながるとみている。街頭演説やミニ集会で「自公政権を国政から退場させる時だ」と訴える。しかし、前回の得票約1万6千票に対し、知事選の共産党候補は8500票にとどまり、党勢拡大に不安を抱える。
幸福実現党からは中野雄太が立候補を表明している。
◆2区
3連続当選を目指す自民の原田令嗣と、復活にかける民主の津川祥吾の3度目の争いとなる。
「前回は3万票差で勝った。今回は逆に3万票負けている」。7月25日、原田の地元・焼津市での事務所開き。選対本部長の県議大石哲司は厳しく見立てた情勢分析で組織の引き締めを図った。原田は「逆風の中で負けるわけにいかない」と決意を示した。
原田は厚い保守地盤と建設相だった父昇左右の後援会組織を背景に、津川を2度寄せ付けなかった。知事選は2区内で藤枝市を除き、自公推薦候補の得票が民主など推薦の川勝平太知事を上回った。しかし、「川勝知事と残り2人の票を足せば1・5倍の差」という数字が衝撃を与えた。
昨年末の焼津市長選は原田の推す候補が民主系候補に敗れ、藤枝市長選は保守系市議が分裂。原田は組織の修復に力を入れている。
津川は7月30日、JR焼津駅前で「うねりは誰も止められない」と訴えた。民主党の岡田克也幹事長は「知事選で起きた大きな波をさらに大きくし、津川さんと政権交代を成し遂げよう」と応援した。
落下傘候補だった津川は00年、03年に小選挙区で敗れ、比例復活と繰り上げで当選した。だが、前回は票差が拡大し、後がない戦いとなる。
津川は「知事選の自民推薦候補以外の票が全部来るとは思わない」と慎重だ。組織の劣勢は否めないが、選対本部長の県議大池幸男は「過去の戦いと今回はまるで違う。連合静岡頼みから支持拠点が面に広がった」と強気だ。
ほかに、幸福実現党から浜口亘弘が立候補する予定だ。
3157
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 14:11:55
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000180908040001
09総選挙
各選挙区の情勢/3区・4区
2009年08月04日
◆3区
9選を目指す柳沢伯夫に、新顔の小山展弘が挑む構図で、事実上の一騎打ちとなりそうだ。
柳沢は前回郵政選挙で、15万3500票を獲得。6割を超える得票率で圧勝した。これまでに民主が一度も勝ったことがない3区は、県内でも保守的な政治風土とされるが、今回は自民への逆風がどう影響するかが注目される。
4月の磐田市長選は、連合推薦の候補が当選。7月の知事選では、3区(御前崎市と浜松市天竜区を除く)で、民主など推薦の川勝平太知事が42%の得票率を占め、自公推薦候補の38%を上回った。非自民系候補と合わせると、柳沢の前回の得票率に匹敵するうえ、同時に行われた掛川市選挙区の県議補選(被選挙数1)でも、自民推薦候補は民主推薦候補に敗れた。
柳沢は「大ピンチ」と危機感をあらわにし、党県連を通じて初めて公明の推薦を申請した。「妙手はない」と地元に極力張り付き、5万とも6万ともいわれる後援会員や企業をきめ細かく回る方針だ。JR袋井駅前を皮切りに従来あまりしなかった街頭演説も開始、「引き続きやらせていただきたい」と訴えている。
07年6月に立候補を表明した小山は、JR駅前での朝立ちや連合系労組などへのあいさつ回り、「掛川生まれ、磐田育ち」の地縁・友人関係を生かした後援会づくりに力を入れてきた。小山は「まだまだ追いかけている状態だが、手応えを感じる」。ミニ集会を重ね、「政権交代を」と呼びかけている。
幸福実現党の江頭俊満は、防衛政策を中心に支持を訴えている。
◆4区
5連続当選を目指す望月義夫と、前回比例で復活当選し、今回は選挙区での初勝利を目指す田村謙治の事実上の一騎打ち。望月の固い地盤の清水区に田村が食い込み、前々回から選挙区に加わった富士宮市と芝川町で、両陣営がせめぎ合う激戦を展開している。
望月は前回、田村に1万8千票余の差をつけ、とくに清水区では圧倒した。同区中心部の事務所には、各種団体の推薦状が壁一面に張り出されていて、支持組織の分厚さをうかがわせる。
ところが今回は、7月の知事選などで自民に厳しい結果が示され、望月陣営は「今回は逆風が吹いている」と危機感を強めている。
陣営はこれまで以上に、きめ細かな運動を展開。地域で20、30人規模の有権者が集まるミニ集会を約150回開催。パンフレットで、地域の課題に取り組んだ実績を訴えている。
田村は初陣の03年総選挙で落選したが、その後、比例区で繰り上げ当選した。前回も比例区での復活当選で、小選挙区で勝利をおさめていない。7月30日、民主党の岡田克也幹事長はJR清水駅前の街頭演説で「田村が選挙区で勝たなければ、政権交代は出来ない」と訴えた。
田村はこれまで、駅や交差点などで街頭演説を繰り返し、地域での座談会を重ねて知名度を上げてきた。昨秋以来、解散の情報が流れるたびに決起集会などを開催。3月の静岡市議選では、秘書が清水区で上位当選するなど、着々と支持基盤を広げている。
幸福実現党の神沢一正は街頭演説で支持を求めている。
3158
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 14:12:25
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000180908050002
09総選挙
各選挙区の情勢/5区・6区
2009年08月05日
◆5区
8期目を目指す斉藤斗志二と4期目を狙う細野豪志の直接対決は、03年の区割り変更以降、3度目となる。過去2回はいずれも細野が選挙区で勝利をおさめ、斉藤は比例区で復活した。
斉藤は、自民が圧勝した前回郵政選挙で惜敗したことを「密着度が足りなかった」と分析。若者の祭りに顔を出し、数人規模の会合にも足を運んでいる。
解散当日には三島、富士両市でハンドマイクを握った。動員に頼らない街頭演説を続けてこなすのは異例で、過去のスタイルを一新して政策を訴えている。
麻生首相を支えてきたが、2人が並ぶポスターは別議員とのものに切り替えた。県連会長として臨んだ知事選は、地元の富士市で、自公推薦候補の票が民主など推薦の川勝平太知事を下回った。悲願の選挙区勝利に向けて、「まずは地元を固めたい」。
細野は、斉藤の意欲を自らへの危機感として受け止めて、政権を狙う側として「あくまで挑戦者の立場だ」と言う。
知事選は、地元の三島市を始めとする自身の選挙区に限れば、自公推薦候補に水をあけられた。斉藤に対する連勝の実績も「そう簡単にはいかない」と気を引き締める。
イベントに出かけ、1日千枚単位で名刺を配る。これまであまり触れてこなかった地域の課題にも言及する。民主に対する期待感は感じながらも、「風を期待したり、左右されたりせず、最後まで自分が突っ走りたい」。
幸福実現党から立つ堀慎太郎も、街頭演説で浸透を図っている。
◆6区
5選を目指す渡辺周と4選を目指す倉田雅年の事実上の一騎打ちの構図となりそうだ。
前回、公示直前に4区から「国替え」した倉田は、小選挙区で3万票余りの差を付けられて敗れ、比例区で復活当選した。この4年間「地元への浸透」を課題にミニ集会を数多くこなすなど地道な活動を続けてきた。農業・漁業団体や企業など、幅広い組織から推薦を受けるとともに、本人があいさつ回りを重ねて支持固めを図っている。
7月の知事選では総選挙を視野に活発に活動。6区は自公推薦候補が約12万票を獲得し、川勝平太知事、無所属候補の民主系2人の合計に数千票差まで迫った。陣営幹部は「楽観はしていないが、戦える基盤はできた」と話す。
一方、渡辺陣営幹部は知事選の結果に、「いくら何でも取られすぎ。総選挙が後ろへ後ろへと延びてきたこともあり、士気が落ちてきているのも事実。もう一度、地区選対レベルから立て直したい」と危機感を募らせる。
6区内のほぼ全市に後援会事務所を設置。保守地盤が固いとされる伊豆地域、特に伊東、熱海といった前回2千票近くの差を付けられた地区は「お盆前が勝負」と重点的にてこ入れし、票の掘り起こしに懸命だ。支持基盤の労組中心に推薦を受け、3日には区内最大の有権者をもつ沼津市内で総決起大会を開催、約千人が集まった。
陣営幹部は「民主に風が吹いているのは事実。前回を上回る16万票を目標にしたい」という。
幸福実現党からは加藤恵三が立候補を予定している。
3159
:
とはずがたり
:2009/08/08(土) 14:12:33
>>3149
誰なんでしょうかね?
静岡お得意の分裂選挙か。
3160
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 14:12:51
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000180908070002
09総選挙
各選挙区の情勢/7区・8区
2009年08月07日
◆7区
前回、小泉元首相の「刺客」として送り込まれた片山さつきと、郵政民営化に反対して748票差で破れた城内実の「因縁対決」に、民主への追い風に乗る斉木武志が絡む三つどもえの様相だ。
財務省出身で経済産業政務官も務めた片山は、政策立案能力や実行力を強調。「景気や雇用を立て直せる候補者は自分だけ」と訴え、300を超える企業から支持を取り付けた。
保守系県議や浜松・湖西両市議十数人からも支持を受けるが、一部は半ば公然と城内を支援。前回選挙のしこりに自民への「逆風」が加わるとみて、組織引き締めに余念がない。
雪辱を期す城内は「ブレない、媚(こ)びない、投げ出さない」というキャッチフレーズを掲げ、二大政党とは一線を画す。平沼赳夫元経済産業相率いる「平沼グループ」の一員として、当選後の政界再編をにらむ。
落選後、4年間の「草の根運動」を通じて、選挙区各地で連絡所を立ち上げた。新たな支持層の掘り起こしと、無党派層への浸透が鍵になりそうだ。
斉木は昨年3月、民主党の候補者公募に手を挙げた。知事選で川勝平太知事が受けた「追い風」の再来を期待するが、「まだ知名度不足」との危機感も強い。連合静岡の支援を受け、街頭演説や集会をこまめに開いている。
自民、民主の一騎打ちとはならない7区で「民主イコール斉木と訴え、政権選択選挙と位置づけていけば芽はある」と陣営は意気込む。
幸福実現党からは竹内隆文が立候補を予定している。
◆8区
麻生内閣で文部科学大臣として初入閣した塩谷立(りゅう)に、斉藤進がどれだけ迫るか。共産が県内2人に絞った選挙区候補の1人、平賀高成(たか・しげ)は96年に次ぐ比例復活を狙う。
塩谷は前回、鈴木康友・現浜松市長との4度目(補選含む)の自民、民主対決で12万8千票を獲得、2万6千票差をつけた。現職大臣の強みを得票につなげ、6選を目指す。
とはいえ、自民への逆風に加え、塩谷は00年に鈴木市長、96年に北脇保之前市長と、当時の新顔に2度敗れているだけに、陣営は気の緩みを警戒する。
「ノーベル賞を3人も出した大臣はいない。これも運。脇を締めて頑張ろう」。浜松市内で7月30日にあった後援会の緊急総会で、支援企業代表としてヤマハ発動機の幹部が呼びかけた。後援会長は浜松ホトニクスの晝馬(ひるま)輝夫会長兼社長。席上、公明幹部も支援を明言し、「比例は公明党にご支援を」と付け加えた。
一方、斉藤は浜松生まれだが、転勤族の父親と福岡、千葉県などを転居し、サラリーマンを経て東京・小平市議を2期務めた。「市議の限界を感じた。国政で税金の使い道を変えなければ」と話す。
民主の候補者公募に応じ、07年に8区総支部長に就任。連合系労組やスズキ系企業から支援を受ける。8区は県内で一番狭い選挙区だけに、「どぶ板」で知名度不足を補おうとしている。
平賀は県内各地を回って比例区票の掘り起こしを進める。「民主党にも危うさがある。建設的な野党として行動する」と話す。
幸福実現党は和歌山県出身の小西高靖が立候補する。
3161
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 14:14:16
http://mainichi.jp/area/kagoshima/archive/news/2009/08/05/20090805ddlk46010723000c.html
選択の夏:09衆院選・かごしま/上 1区・2区 /鹿児島
「政権選択」がかかる衆院選(18日公示、30日投開票)。県内でも初めて全選挙区で与野党対決の構図が軸となる。真夏の決戦を前に、各陣営は前哨戦を活発化させている。各選挙区の攻防と、九州比例を巡る動きを紹介する。【福岡静哉】
◆1区
◇自民、民主の前職対決が軸
自民前職、保岡興治氏(70)と民主前職、川内博史氏(47)の前職対決が軸。対決は5度目だが、過去、保岡氏が4連勝で、川内氏は毎回、比例で復活当選。また、共産は県内唯一、新人、山口広延氏(34)を擁立する。
「逆風は相当強く、新人のつもりでドブ板に徹する」と保岡陣営。東京都議選など相次ぐ地方選の自民連敗で危機感を強める。
当選11回、元法相の保岡氏。ベテランながら、連日朝立ちや支持者回りに懸命だ。
県農政連、医師連盟など友好団体でつくる「県都の政治を守る会」は12日、2000人規模の集会を予定。「組織」で支える。公示後は、人気が高いとされる舛添要一・厚生労働相らの応援で支持拡大を図る。
悲願の選挙区初勝利を目指す川内氏も「政治生命を賭ける」と危機感を漂わす。だが、負ければ5連敗で「後がない」背水の陣。支持者回りなど地道な活動を続ける。
連合鹿児島が3日、鹿児島市で開いた決起集会。川内陣営の幹部は「(07年)参院選でなぜ負けたかを忘れてはならない」。
民主に「風」が吹いた参院選で、民主新人が自民現職に惜敗。「『風』頼みだけでは勝てない」。陣営は、引き締めに躍起だ。
山口氏は「比例重視」で県内を4巡し、共産への支持を訴えたが、解散後は1区に集中。「建設的な野党」の意義を訴えている。
幸福実現は、新人、川田純一氏(42)を擁立。山下純一氏(54)も無所属新人での出馬を表明した。
◆2区
◇大票田「谷山地区」で火花
三つどもえの混戦だった前回05年から対決構図が変化。自民前職の徳田毅氏(38)、民主新人、打越明司氏(51)ともに所属政党が変わり、支持拡大に懸命だ。
徳田氏は05年衆院選に民主推薦の無所属で初当選。自由連合代表を経て06年末に自民入り。医療法人・徳洲会グループの支援に加え、県農政連や建設業者など自民友好団体の組織力も加わった。
地元・奄美では集会に保岡氏を招くなど「保徳戦争」終結をアピール。奄美ゆかりの公明新人、遠山清彦氏(40)=九州比例=とも度々、集会を開き、支持拡大を狙う。
打越氏は元自民党県議。前回、無所属で出馬し、落選。07年6月、参院選を前に民主入りした。前回徳田氏を推薦した連合鹿児島からの推薦も得、政権交代を訴える。
地盤は指宿市。県議時代の人脈などを活用し、指宿市の医師連盟から独自に推薦を取り付けるなど、自民支持層からの支援も。解散後は1週間、奄美を回るなど、相手陣営の切り崩しも図る。
「主戦場」は、有権者約13万人の大票田、鹿児島市谷山地区。ここを地盤とした自民党の元衆院議員、園田修光氏(52)は3日、不出馬と「徳田氏支援」を表明した。
徳田陣営は園田氏の組織に、打越陣営は「風」に期待。草刈り場となった谷山地区で、激しい争いを展開している。
幸福実現の新人、神村みふ子氏(64)も辻(つじ)立ちなどを続け、支持を呼びかけている。
3162
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 14:15:00
http://mainichi.jp/area/kagoshima/archive/news/2009/08/06/20090806ddlk46010517000c.html
選択の夏:09衆院選・かごしま/中 3区・4区 /鹿児島
◆3区
◇野党「2、3位連合」の様相
前回05年「郵政選挙」で自民の「コスタリカ」が崩壊。松下忠洋氏(70)は「郵政造反」の結果、無所属で出馬し、自民前職、宮路和明氏(68)に敗れた。宮路氏は公明推薦、松下氏は国民新党で民主推薦を得て、与野党対決となる。
宮路氏は、校区や集落単位で張り巡らせた約240の後援会組織がフル回転。国会開会中の平日も度々ミニ集会をこなすなど「臨戦態勢」を続けてきた。
初めて公明推薦を得て、集会には公明の市議らも招き、与党共闘を強調。「選挙区は宮路、比例は公明へ」と声高に訴える。
選対は県農政連など自民友好団体で組織。勝敗のカギは、大票田であり、松下氏の地盤でもある薩摩川内市とみて、浸透を狙う。また、公示前後には、所属する町村派幹部や閣僚ら「大物」の来援も得、はずみをつける構えだ。
松下陣営は、国民新党の支持母体である「郵政」が全力支援。自民友好団体など保守層切り崩しを図る。組織強化を図ろうと、6月以降、旧市町単位で後援会事務所開設を進めている。枕崎市では元自民党県連幹事長の上野新作県議が離党して「松下支援」を表明。宮路氏の地盤・南薩でも、元町長らに支援の動きがある。
推薦した民主は、前回落選した野間健氏(50)が選対入り。05年選挙の「2、3位連合」の様相になった。連合鹿児島とも集会を重ねて結束強化を図る。また、京セラ労組への浸透も狙う。
幸福実現は新人、寺迫好美氏(57)が支持を訴えている。
◆4区
◇自民「風」の再来に危機感
2期目を目指す自民前職、小里泰弘氏(50)に、民主新人、皆吉稲生氏(59)が挑む。07年参院選では、民主新人が自民現職を約7100票上回った4区。自民は巻き返しを、民主は「風」の再来を狙う。
解散前から朝立ちを続けた小里氏。「接戦は必至」と、小里陣営幹部は危機感を募らす。「公明との連携も従来以上」と言う。
6月初旬、建設業者らを集めた集会で、同じ派閥の古賀誠・党選対委員長(当時)が来援。「地域経済活性化には公共事業が最も期待できる」と訴えた。11日の決起集会にも金子一義国土交通相を招くなど、建設業者ら党友好団体の組織票固めに懸命だ。
父貞利氏(78)も精力的に動く。引き継いだ旧市町単位の後援会を軸に、ミニ集会を重ね、支持層への一層の浸透を図る。
皆吉氏は参院候補から07年末、出馬表明。選対は、出身母体の自治労など連合鹿児島が軸だ。国民新党推薦のほか、社民の「県連推薦」も得て、野党勢力結集を目指す。
小沢一郎代表代行の来援も目立つ。昨秋以降だけで、3度も。4度目は8日、霧島市入りが予定されている。
また、京セラの支援も。労組は昨秋、推薦を決定。以来、国分、隼人の2工場の正門前で朝立ちを続ける。稲盛和夫名誉会長も7月23日、自身が主宰する私塾に皆吉氏ら民主、国民新の5人を招き、「政権交代」の必要性を改めて訴えた。
幸福実現の新人、樋口信博氏(48)も街頭宣伝などで支持を呼び掛けている。
3163
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 14:15:49
http://mainichi.jp/area/kagoshima/archive/news/2009/08/07/20090807ddlk46010570000c.html
選択の夏:09衆院選・かごしま/下 5区・比例 /鹿児島
◆5区
◇「自民王国」に民主新人挑む
「自民王国」とも評される5区。自民前職、森山裕氏(64)に民主新人、網屋信介氏(51)が挑む。
森山氏は前回、「郵政造反」で無所属で出馬。「刺客」の自民新人を大差で圧倒し、06年に復党した。
全国で吹き荒れる自民への逆風。森山氏の選対幹部の脳裏をよぎるのは中選挙区時代の90年、自民の重鎮だった故・山中貞則氏が社会党(当時)の新人に28票差で惜敗した「消費税選挙」という。「逆風はあの時よりも強いかも」とも。
7月末の曽於市長選では、森山氏も支援した無所属現職が共産新人に3000票差まで迫られた。陣営は「(党への逆風と)関係ないとは言えない」と警戒し、支持固めに懸命だ。
国政初挑戦の網屋氏は昨秋からほぼ連日、辻立ち。「解散が延びたことは知名度向上のためにプラスだった」と陣営。出身の鹿屋市では手応え上々という。7月28日、鳩山由紀夫代表を招いて鹿屋市で開いた街頭演説会には約2000人(陣営発表)が集まり、「鹿児島でも政権交代を」と盛り上がりを見せた。
しかし、鹿屋市以外では「依然、自民ブランドが強い」(陣営)。6月上旬には農政通の参院議員を招いた「農水キャラバン」を2カ所で開催。農家の戸別所得補償政策など党の農業政策を訴えた。農家など自民支持層への浸透を狙う。
幸福実現の新人、高田浩明氏(36)も街宣を続けている。
◆比例
◇自公「結束」、民主は「45万超」
九州比例(定数21)は「小泉ブーム」の05年衆院選で自民が1増の9議席。以下、民主7、公明3、共産、社民が各1。今回、公明が1増を目指すなど、県内でも各党がしのぎを削る。
公明は九州比例で1増の4議席を狙い、県内でも前回より約9000票増の15万票を目標に掲げる。7月19日、自民と「パートナー宣言」。九州比例から出馬する公明前職、東順治副代表(62)や新人、遠山清彦・前参院議員(40)は、県内の自民前職と共に集会を開き、「選挙区は自民、比例は公明へ」と呼び掛けている。
全国的な自民への逆風と合わせ、自民票の目減りも懸念されるが、加治屋義人・県連選対委員長は「自民支持者には比例も自民に投票する方も相当数おり、バランスは取れる」と言う。
民主は00年11万、03年21万、05年26万と毎回、比例票を積み上げている。今回、「45万票以上」と大幅増を目標に掲げた。青木寛幹事長は「県全体の予想得票の半分以上を得たい」と言う。
共産は2議席を目指し、目標は前回より1万6000票増の5万7000票。1区の新人が県内全域で「比例は共産」を訴える。九州比例前職、赤嶺政賢氏(61)らも鹿児島入りし、支持を呼び掛ける。
社民も2議席回復を目指し、目標は約2万票増の7万票とする。4区で民主新人を「県連推薦」し、比例で自治労、鹿教組の支援を受ける選挙協力が成立した。
国民新は今回、3区の元職も「比例は国民新党」と訴える。郵政票に上積み、九州比例初の議席を目指す。
3164
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 14:17:00
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/feature/wakayama1249396779289_02/news/20090804-OYT8T01211.htm
選択の夏 2009衆院選 一覧
(3区) 「郵政改革」揺れる保守基盤 <上>
「変えなアカン」でも道路は・・・
7月31日、日高川町田尻の川中郵便局前。民主新人・玉置公良が演説を始めると、局員らが出てきて聞き入った。「郵便局が地方を支えている。郵政民営化のあり方を見直します」。そう訴える玉置を、紀南地区郵便局長会顧問の寒川克也(64)は選対副本部長として応援する。小泉郵政選挙から4年。「改革路線で本当に地方が幸せになったのだろうか」という思いから、自民党を離れた。
寒川は約12年間、田辺市の中辺路郵便局長を務めた。配達に向かう局員には、一人暮らしのお年寄りに「元気ですか」「心配事はないですか」と声をかけるよう徹底した。台風で川が増水したり、倒木で道路が遮断されたりしたら、すぐに役場に知らせた。休日には局内で和紙の紙すき体験会を開くなどして交流を深め、「公機関としての使命」を果たしてきた。
しかし、同郵便局の集配業務は2007年2月限りで廃止され、寒川は早期退職した。「民営化で組織が分割され、サービスが低下したと言われる。採算重視が徹底されれば、限界集落の郵便局は存続も難しい」。今年2月の紀南地区郵便局長会総会で、寒川は思いをぶつけた。約80人の特定郵便局長らから拍手が起き、衆院選での玉置支援へと歩み始めた。
和歌山3区では、自民前議員・二階俊博が8選を果たしてきた。「保守王国」の象徴とも言える選挙区で立候補を表明した玉置は「有権者は暮らしが切実。『変えなアカン』と言う人が多い」と訴え、選対本部長で県議の原日出夫は「長老が力を振るう時代は終わった」とけん制する。
それでも、各自治体のトップには、公共工事の予算配分などで二階に期待する声が根強い。7月、日高川町で開かれた後援会「新風会」の支部総決起大会では、前町長と現町長が二階の功績をたたえ、「新参者には今の難局は打開できない」と力を込めた。後援会のチラシにも、阪和自動車道御坊―田辺間の4車線化などの事業が並ぶ。
二階は「選挙は政策をどこまで実行できたかが問われる」と冷静に受け止める。ただ、過去3回の衆院選では大勝してきただけに、選対本部長で自民党県連幹事長の下川俊樹は「『二階』の看板だけで勝てるような時代ではなくなった」と引き締めを図る。
昨秋からの世界的不況は、県内でも建設業や基幹産業の農業を直撃する。すさみ町内の建設業者(45)は「高速道路ができても受注したのは県外の大手ゼネコンだけ。地元業者には仕事が入らなかった」とこぼす。一方、日高川町内の主婦(73)は「民主党政権ができても、1年生議員ではすぐに成果を出せないのでは。民主党が『道路は要らない』と言い出すのが心配で……」と言葉を濁した。
3区では、幸福実現党新人・湊侑子も立候補を予定。これまでの支持基盤が揺れ動き、流れが定まらなくなった票を巡って、各陣営の攻防が続く。(敬称略)
◇
衆院選(8月30日投開票)の公示まで2週間を切り、立候補予定者による前哨戦もいっそう熱を帯びている。県内3選挙区の動きを追った。
(2009年8月5日 読売新聞)
3165
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 14:17:43
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/feature/wakayama1249396779289_02/news/20090805-OYT8T01175.htm
選択の夏 2009衆院選 一覧
(2区) 6万2000 「岸本健 票」 どこへ <中>
自民・民主 せめぎ合い
自民前議員・石田真敏が7月12日、紀の川市で開いた国政報告会。「私も心を入れ替えました」。来賓として登壇した県議の岸本健が、そうあいさつした。過去3度の衆院選・同補選で争った「政敵」のひと言に、聴衆から笑いが起き、壇上で並んだ石田も苦笑を浮かべた。
岸本は、自民党衆院議員だった父光造の死去を受けた2002年補選で、党の公認が得られずに無所属で立候補。自民公認の石田と保守票を二分する激戦の末、敗れた。03、05年は、民主公認で石田に挑んだものの、選挙区での当選は果たせず、07年4月、県議に転身した。
2人の距離は、解散・総選挙への動きが加速するとともに近くなった。昨年9月末、県議会応接室を訪ねた石田を、和歌山2区を地盤とする県議12人のうち、自民と無所属の11人が迎えた。石田が「ご支援よろしくお願いします」と頭を下げると、県議らは拍手で応えた。その中に岸本もいた。
元粉河町長で岸本の選対本部長を3度務めた県議の服部一も、石田の支援を約束した。「地元のために働くには、やはり自民でないと」という服部は、その3か月後、岸本の自民入りと同時に復党した。自民のベテラン県議で石田の選対本部長を務める平越孝哉は「(岸本、服部ら)紀の川市選出の県議はみんな選対の役職。これでまとまるはずだ」とみる。
一方で、岸本の後援会長をしてきた医師の菊谷準(85)は今回、民主新人・阪口直人の後援会長に就いた。「今さら自民とは言えず、(岸本の支持者は)迷っているはず。民主の票を自民へ持っていかれないようにするのも重要」と考える阪口が懇願し、菊谷は「阪口の人柄にほれた」と引き受けた。
ただ、菊谷には「(岸本の)お父さんへの恩義はもう返した、という人が多い。過去の岸本の票なんて、幻になったんじゃないか」との思いもある。知り合いの医師らに支援を求めるたび、これまでとは違う「風」を感じる。県医師連盟は石田を推薦しているものの、「一部の医師は、官僚主導の与党の医療政策に嫌気が差しているのでは」と話す。
岸本が4年前に獲得した約6万2000票が石田に流れ、保守票が一本化するのか。それとも、阪口が引き止めるのか。幸福実現党新人・久保美也子が立候補を表明し、三つどもえの争いとなった和歌山2区で、せめぎ合いが続く。
(敬称略)
(2009年8月6日 読売新聞)
3166
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 14:18:20
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/feature/wakayama1249396779289_02/news/20090806-OYT8T01114.htm
選択の夏 2009衆院選 一覧
(1区)激しさ増す票の争奪戦<下>
ぎりぎりまで模様眺め
7月中旬、和歌山市にある民主新人・岸本周平事務所。建設会社社長(60)が、社員らから集めた後援会入会申込書を持参した。4年前の衆院選で落選したあとも、一人であいさつ回り、街頭演説を続ける岸本にほれ込んだという。
だが、取引がある市内のゼネコンから、自民前議員・谷本龍哉の集会への出席を要請され、断り切れなかった。この日も、岸本事務所に来る前、50人分の名簿を谷本事務所へ届けてきた。「うちは建設会社やから、両方せなあかん。署名した人物は同じ。でも、社員には岸本のチラシだけ配ったから」。社長は苦笑いした。
和歌山1区では、過去2回の衆院選で10万票を獲得した谷本が4選を目指し、前回は2万2000票差で敗れた岸本が雪辱を期す。さらに、共産新人・国重秀明、幸福実現党新人・斉藤昌宏が加わり、票の争奪戦は激しさを増す。
岸本は「そよ風では勝てない。風は自ら起こす」と、7月からは5、6人の自転車部隊で市内を回る。「この4年間、歩いてわかったのは、自民の壁が厚いこと。“カチカチ山”はそのままだが、党派を超えての声援も頂いた」。谷本のポスターを張っている会社から、朝礼や忘年会に呼ばれたこともあったという。
選対本部長の山下幸男は「社員を分けて両陣営の集会に行かせたり、両方のカードを書かせたり。旗幟(きし)鮮明にしないところが多い。勝ち馬に乗ろうと保険をかけるところもあるのでは」と話す。
一方、谷本は7月末、和歌山市内でのミニ集会で「風に流されず、じっくり見てもらいたい」と訴え、支持者からは「たとえ民主が政権をとっても、不況は同じだった」との声が上がった。だが、事務所には、「麻生首相のポスターを外せ」という電話がかかってきたこともある。それだけ、党への逆風は強い。
後援会幹事長の山田年男は「ミニ集会を重ね、“バント攻め”。和歌山の方法でやっていくしかない」と割り切る。県議時代から積み上げてきた名簿をいったん破棄。毎日、約50人の「谷本軍団」が住宅地図をつぶしながら支持者宅を回って、名簿を再構築してきた。
こうした両陣営を、共産党県委員会副委員長の松葉賢一は「結局、大きな政策の差がないから、有権者が間を行ったり来たりする」と批判し、国重は「共産党は自民と最も厳しく対決してきた」と立場を鮮明にする。幸福実現党県本部代表を務める斉藤は「自民も民主も、ばらまき合戦の政策では同じ」と切り捨てる。
「ぎりぎりまで模様眺め。オセロのように、ちょっとしたことで票がひっくり返る」。陣営から漏れる声が、激戦を物語っている。
(敬称略)
(2009年8月7日 読売新聞)
3167
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 14:19:35
http://mainichi.jp/area/saitama/news/20090806ddlk11010269000c.html
決戦の底流:’09衆院選・ルポ4区/上 民主に追い風が影響 /埼玉
衆院選の公示まで2週間を切った。県内15小選挙区の中で埼玉4区(新座、朝霞、和光、志木の4市)は、いわゆる「埼玉都民」が多いのが特徴だ。同時に長く住む人たちの人間関係も色濃く残る。立候補を表明しているのは4氏。自民は96年から政治活動を続けてきた弁護士の早川忠孝氏(63)。民主は武正公一氏(1区、民主前職)の元秘書で、上田清司知事の後継として03年に招かれた神風英男氏(47)。共産は再挑戦となる元志木市議の桜井晴子氏(53)。幸福実現は水野武光氏(51)を立てる。ここで衆院選直前の埼玉県の底流をのぞき込んでみたい。【岸本悠】
◇業界団体は両にらみ
7月9日、約1250事業所が加入する志木市商工会の一室。商工会の政治団体「県商工政治連盟志木支部」の会議が開かれた。議題は近付いた衆院選への対応だった。
上部団体の県商工政治連盟の大原則は「政権与党を支援」。だが冒頭、約20人の参加者の一人から「今回は早川氏だけでなく、神風氏も推薦すべきではないか」と意見が出て、「依頼があれば双方に支部の推薦を出す」と決まった。特に反対意見はなかった。
4区に県連盟の支部は朝霞、新座、志木、和光の四つ。前回の衆院選では早川氏推薦で合意し、県連盟名義で推薦した。だが今回は志木だけでなく、朝霞も双方に支部単位で推薦を出す方針だ。一方、和光と新座は前回同様、早川氏のみに推薦を出す方針と、対応は分かれる。
元々民主衆院議員だった上田知事の地盤。志木、朝霞の支部では、上田氏の時代も組織として早川氏を推薦しながら、個人的に上田氏を支援する支部役員も多かったという。神風氏はその上田氏の後援組織を受け継いだ。関係者は「神風氏への推薦に違和感はない。国政の情勢とは関係ない」と口をそろえる。
県商工政治連盟の副幹事長でもある佐藤周造新座支部長は「民主を推薦したいなら、異例ではあるが、支部単位でしてもらうしかない。やはり、民主への追い風が影響しているのでは」と語る。
× ×
さらに7月下旬、早川陣営の橋本啓一選対本部長が会長を務める朝霞地区医師連盟が、早川氏を推薦しながらも、自主投票を決定した。
実は「神風氏と両方推薦しては」との意見もあったが、「自民の旗色が悪いとはいえ、これまで支援してきた筋を通して自民を推すべきだ」という声が勝り、自主投票に落ち着いたという。幹部は「正直なところ早川支持、神風支持、中間層に3分の1ずつ分かれている。今回は中間層が民主になびくかも」。
早川氏は、自民系市議の紹介で市議の後援者へのあいさつ回りに力を入れ、従来の支持者固めに努めている。
× ×
5日午前、早川氏は、政見放送の収録で朝霞市内の黒目川の河原にいた。「景気対策に全力、社会保障に全力……」。撮影風景を見守りながら、秘書は「ある程度攻め込まれるのは織り込み済み。傷口を広げないようしっかりフォローする」。
神風氏は午後、新座市内でミニ集会。支持者に「子ども手当をマニフェストに掲げている。何とか投票に結びつけて」。支持者から「これだけ我々が宣伝しているのだから負けるわけがない」と声が上がった。
3168
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千葉9区
:2009/08/08(土) 14:20:12
http://mainichi.jp/area/saitama/news/20090807ddlk11010270000c.html
決戦の底流:’09衆院選・ルポ4区/中 有権者の心をつかめ /埼玉
◇ブログと街頭、訴えに反映
6日午前9時半ごろ、早川忠孝氏は駅頭演説から事務所に戻った。パソコンの自分のブログの画面を開くと、丁寧にコメントを読む。タイトルは「今になって活(い)きてきた自民党を刷新する第三世代の会」。党の若手と改革に取り組んできたことや、事実上の選挙戦にも疲れがまだないことなどを書き込んだ。
ブログの更新は1日3回。数少ない休憩時間のうちのかなりの部分を費やす。
4区は東京都と接しているだけに、県内でも無党派や組織に属さない層が多いとされる地域。その心をつかめるかが勝敗を左右する選挙区だ。
早川氏は自分で簡単に更新できるブログの存在を知り、07年の元旦からスタートさせた。法務政務官の仕事や臓器移植、政権運営について、率直な思いを書き込んできた。アクセス数は1日に約1万件。早川氏が「4区に読者がどれだけいるかは分からないが、国民と政治の壁を取り払うための政治活動」と語る大切な存在だ。
寄せられるコメントは、多い日で約50件。それを日ごろの訴えの参考にする。7月24日に民主を批判する意見を書くと、「ネガティブキャンペーンは良くない」「自民党が何をするかが大切。早くマニフェストを出すべきだ」という意見が増加。このため、民主批判を演説やブログで控えるように。一方で、「重要な問題」と考える道州制導入には反応が良くないため、あまり触れないようにしているという。
国会議員のブログを紹介するサイトを運営する日本インターネット新聞社によると、ブログ登録している衆院選候補予定者や参院議員は約230人。この中で、早川氏の今月2日までの1週間の更新回数は28回でトップ。アクセスランキングも常に上位にいる。
公示後のブログの更新は「公職選挙法に抵触する」(総務省)が、閲覧してもらうことはできる。「候補者がどんな人物か知りたくて、名前をネット検索するに違いない。その時、主張や人となりがわかってもらえれば」とも期待する。
× ×
神風英男氏は街頭で有権者の心をつかもうと、通行人との接触にかける。
3日の志木駅南口。神風氏は秘書たちと電車利用客らを呼び止めては、民主政権に何を望むかを「景気対策」など8項目から選んでもらった。ボードに1人2枚ずつシールを張ってもらう。約30分で約80人が参加。約170枚が並んだ。
秘書によると、党が政策の3番目に掲げる年金医療関係が、4区ではいつもトップの「税金」に迫る。この日も税金59枚に対し、「年金」30枚、「医療」27枚。秘書は「この声を党内の政策に反映させている」と語る。
6日は午前6時半から約2時間、JR新座駅前で出勤客に政策ビラを配った。受け取るのは4、5人に1人。神風氏は「ビラをもらってくれる人はもちろん、激励の言葉をかけてくれる人も、解散前より2割ぐらい増えている」と手ごたえを感じている。【岸本悠】
3169
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千葉9区
:2009/08/08(土) 14:20:58
http://mainichi.jp/area/saitama/news/20090808ddlk11010286000c.html
決戦の底流:’09衆院選・ルポ4区/下 結束か、しがらみか /埼玉
◇「後援会」スタンス分かれ
7月下旬、神風英男氏の後援会「神風会」の女性幹部は、根っからの自民支持者だった友人の主婦を訪れた。
これまでは支援を頼むたびに断られてきた相手だが、今度は「神風さんを応援する。政権交代は必要。年金の問題も、税金の無駄遣いも許せない」と言ってくれた。
神風氏は4区選出の民主衆院議員だった上田清司氏が03年に知事に転じたことにより、後継として招かれた。1区選出の前職、武正公一氏の秘書だったが、元々は茨城県出身で4区に地盤はない。にもかかわらず03年にいきなり選挙区で初当選した。
その理由は上田知事の後援会「清友会」にある。上田知事は元々保守色が強く、青年会議所出身でもあることから、経営者を中心に一部の自民党支持者の支援も得て、強固な組織を作ってきた。そのメンバーの多くが「神風会」に加入した。
05年は、郵政解散という逆風ながら、比例で復活当選した。今年は、5月のさいたま市長選で民主系候補が勝利するなど、民主への追い風が吹いており、陣営は手応えを感じている。
今回の衆院選。さらに結束力を強めようと法定ハガキ計5万5000枚を、まずは支援者に配布する作戦。支援者に知人名をあて名欄に書いてもらうことで、参加意識を高めてもらうという。
× ×
組織選挙は自民のお家芸のはず。ところが早川忠孝氏は自前の後援会組織を一切持たず、自民党支部や市議らの後援組織の支援だけで、神風氏とは対照的だ。
早川氏は「強い後援会に頼ってしまったら、しがらみが増え、選挙に勝っても制約が生まれてしまう」と話し、基本的に献金も受けない。また、「4区の各市は毎年10〜15%は住民が入れ替わる。一から人脈を作るのは難しい」と組織化の限界を語る。96、00年と落選したが少しずつ知名度を上げ、03年に復活当選。05年に初めて選挙区当選した。
力を入れるのは、ほぼ毎日行ってきた早朝の通勤客を狙った駅前での演説。掲示するポスターは自民色を薄めるため党のシンボルを小さく載せただけだが、従来の支持基盤である保守層に訴えかけようと、「自分の国は自分で守らなくてはならない」と語りかける。
「昔は政治家といえばスターだったが、今は仲間を選ぶ感覚。つまり、見たことがあるか、声を聞いたことがあるか。これが重要なんだ」
有権者の反応を見るのにも役立つ。大敗した07年の参院選当時。演説していると、「自民党は許せない」と怒鳴られることがあった。しかし、現在は「あの時みたいな極端な批判をしてくる人はいない。逆風も限定的」と自信を見せる。
× ×
7日午前6時ごろ、神風氏はまだうす暗い中、志木市内の自宅を出発した。睡眠時間は5時間ほど。「投開票まで3週間もある。疲れてなんていられない」。足早に秘書の運転する車に乗り込み有権者のもとに向かった。早川氏は午前7時から1時間半、志木駅南口で日課の演説を行った。「日米安保の仕組みを基盤として、アジアの平和を世界の平和につなげたい」。その後、宣伝カーに乗って政策を訴えた。
一方、共産の桜井晴子氏は志木市の自宅で、9日の公開討論会の準備をした。7月27日に市田忠義書記局長がJR北朝霞駅前で演説した際は約800人が集まったといい、陣営幹部は「反応はよい」と話す。
真夏の選挙戦は18日始まる。【岸本悠】
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千葉9区
:2009/08/08(土) 14:23:25
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20090804ddlk10010179000c.html
選ぶ:’09ぐんま衆院選 選挙区情勢/1 1区 /群馬
18日の衆院選公示まで2週間。県内でも事実上の選挙戦がすでに始まっている。長く「自民王国」が続いてきた群馬の選挙区情勢はどうなっているのか。主な立候補予定者の動きを追った。
◇「自民王国」攻める宮崎氏/尾身氏、組織固めに全力
7月30日、前橋市内で尾身幸次氏(76)と比例代表北関東ブロックから立候補予定の佐田玄一郎氏(56)の合同選対「新しい政治を作る会」の会議が開かれた。終了後、公明党との関係について、尾身氏は「自公政権として協力していきたい。元々、わだかまりなんてなかった」と、冷静なそぶりで話した。
尾身氏が頼みとするのは、「自民王国」が誇る固い組織。党に逆風が吹く中、保守票をつなぎとめようと防戦に徹する。選対会議には、党公認で当選した大澤正明知事のほか、県内の経済人も顔をそろえた。
さらに、公明票にも期待する。07年の参院選や知事選で、尾身氏が選挙協力に不熱心だったとして公明側が反発した経緯があったが、公明党は合同選対会議と同じ日、党本部が常任役員会で尾身氏の推薦を決めた。
過去は水に流せるのか。公明党県本部代表の加藤修一参院議員は「結束してやらなければいけないが、信頼が可能となるものを出してほしい」と話す。
尾身氏は佐田氏と、選挙区と比例で交互に立候補する「コスタリカ方式」をとってきた。公明が意味する「信頼」には選挙区票と比例票のバーターも含まれ、佐田氏との協力関係が重くのしかかる。
一方、民主党から立候補を予定している宮崎岳志氏(39)は7月25日、前橋市内のホテルで開かれたある団体の納涼会に飛び入りした。団体はすでに尾身氏への推薦を決めている。数分間の演説を終えた後、会場を出た宮崎氏は「組織を切り崩していくとはこういうことです」と、涼しげな表情で語った。すでに固い組織を持つ尾身氏に対し、宮崎氏にとっては、新たに組織を構築していくことが課題となる。
同23日、前橋市内の事務所では民主党の岡田克也幹事長が宮崎氏と共に、小寺弘之前知事と会談した。「政権交代をこの群馬でも。協力をお願いしたい」。そう言って、宮崎氏は頭を下げた。尾身氏が大澤知事ならば、小寺氏は2年前の知事選で、大澤知事と激しく競り合った。
宮崎氏の陣営は「党に吹く風をそのまま持続させていきたい」と語る。その風を受ける帆を、どこまで広げられるか。民主党の支持母体、連合群馬はすでに推薦を決めている。だが、労組との連携は、現在進行形の段階で、模索が続いている。
宮崎氏は今月3日、党本部の組織部長、柳田稔参院議員を伴って、労組を歩き回った。すでに推薦をもらっている連合群馬にも顔を出した。
尾身氏と宮崎氏の対決の構図に割って入るのが、共産党が県内小選挙区で唯一擁立する酒井宏明氏(43)。酒井氏は小選挙区と連動させ、比例票の上積みを図る。
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千葉9区
:2009/08/08(土) 14:24:04
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20090805ddlk10010073000c.html
選ぶ:’09ぐんま衆院選 選挙区情勢/2 2区 /群馬
◇風受ける「草の根」石関氏 笹川氏「挑戦者として」
「挑戦者として今度の選挙はやらせていただく。過去の経歴すべてを忘れて一候補者として頑張って参ります」。4日、桐生市三吉町の事務所開きで、自民党総務会長の笹川尭氏(73)は、初当選した1986年の衆院選を振り返り、集まった500人以上の支持者を前にそう言って支持を訴えた。
群馬2区は県内で唯一、自民、民主両党の前職同士がぶつかる。笹川氏は党三役の重鎮でもあり、政権交代が衆院選の焦点となる中、象徴的な選挙区といえる。前回衆院選(05年)で笹川氏は民主党の石関貴史氏(37)の猛追を1422票の小差でかわした。だが、自民への逆風が吹くと伝えられる今回選挙、笹川氏の冒頭の言葉同様、陣営幹部も「このような逆風は今までにない」と危機感を隠さない。
共産党が候補者擁立を見送ったため、宙に浮いた同党の票も気にかかる。「すべてが民主に行くとは思わないが、自民には入れないだろう」(陣営幹部)。その分、公明党との関係構築に躍起だ。先月20日には、桐生市内で開かれた同党の時局講演会に参加。4日の事務所開きでも「差し支えのない方は比例についてもぜひ、お考えいただいて、特別のご配慮をいただければ公明党のみなさんにも喜んでいただける」などと同党への配慮をにじませた。
前回、石関氏に約6000票差をつけられた大票田の伊勢崎市に新たに党伊勢崎支部青年部を設置、各地域の祭りにもこまめに顔を出すなど無党派層への支持拡大も図る。
一方、笹川氏に2度目の挑戦となる石関氏は、民主党で県内初となる小選挙区での議席獲得を目指す。
昨秋にはこれまで自民党候補を推薦してきた伊勢崎佐波医師会の政治団体が笹川、石関両氏の推薦を決めるなど民主党への追い風も顕在化。同党が大勝した東京都議選の結果なども受け、「必ずしも、群馬でそうなるとは思わないが、大きな流れは変わらないと思う」(石関氏)と自信をのぞかせる。
追い風をどこまで受け止められるか。陣営は「草の根」を基本につじ立ちやミニ集会、自転車遊説を繰り返す。5日には元同党衆院議員の河村たかし名古屋市長と共に、自転車で伊勢崎市内を遊説し、さらなる支持拡大につなげたい考えだ。
ただ、前回選挙以来続く、石関氏と労組系勢力との対立は不安要素として残ったまま。労組系の一部には、保守系の石関氏への対立候補者擁立を図る動きもあり、陣営は気をもむ。
連合群馬は1、3、4区で民主党の立候補予定者の推薦を決めたが、石関氏は連合群馬に推薦を要請していない。06年に発覚した不正経理問題以来、保守系と労組系の対立から機能停止状態が続いてきた同党県連は、衆院選を契機に、富岡由紀夫参院議員を会長として再建に向けて動き始めており、2区への影響も注目される。
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千葉9区
:2009/08/08(土) 14:24:46
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20090806ddlk10010125000c.html
選ぶ:’09ぐんま衆院選 選挙区情勢/3 3区 /群馬
◇手応え感じる柿沼氏 谷津氏、民主批判に活路
「民主党は米国とのFTA(自由貿易協定)をマニフェスト(政権公約)に盛り込んでいる。そうなれば、日本の農村社会、農業は崩壊する。断固阻止しなければならない」。今月1日、前橋市内の自民党県連の出陣式で、元農相の谷津義男氏(75)は、出席者に力説した。
党総合農政調査会長を務め、農家は固い支持基盤だ。これを背景に、「郵政民営化」の追い風も受け、05年の前回衆院選では、4万票以上の大差で勝利した。だが、党に逆風が吹く中、8期目を目指すベテランの谷津氏も今回は激しい危機感を持っている。陣営が「座談会」と呼ぶミニ集会は、昨年から300回近くをこなした。
民主党が盛り込む農家への所得補償は農家を揺さぶっている。党が民主党マニフェストに対する批判を強める中、谷津氏も攻めるポイントを絞りつつある。谷津氏の陣営は「こちらの説明で農家も民主党に疑いを持ち始めている。投票日まで、このまま行ける」と、自信を深めている。
手応えを感じているのは、民主党の柿沼正明氏(43)も同じだ。谷津氏に挑んだ4年前の衆院選が忘れられないと陣営幹部は言う。谷津氏が事務所を構える館林市で、事務所を借りようとしたが、法外な値段を提示された。「貸さないとまでは言わないが、貸したくないんだなというのが伝わってきた」
しかし、今回は違う。「空いているから使わないか」と土地、建物を貸してくれる人がいる。選挙区を取り巻く空気が、明らかに変わったと感じている。「3区でも政権交代を」と訴える。
前回衆院選で1万票余りを獲得した共産党が、今回は候補を擁立しない。「自公政権の終えん」を掲げる同党の票が谷津氏に流れることはないと、柿沼氏の陣営は見込む。一方、推薦を受ける連合群馬との関係強化も課題。今月3日、党組織部長の柳田稔参院議員を伴い、労組の支持獲得に歩いた。
広島県での初挑戦から数えて、総選挙に挑むのは今回が3度目。「後がない」と危機感を強めているのは、柿沼氏も同じだ。
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千葉9区
:2009/08/08(土) 14:25:29
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20090807ddlk10010096000c.html
選ぶ:’09ぐんま衆院選 選挙区情勢/4 4区 /群馬
◇福田氏、足しげく地元入り 「落下傘」三宅氏、街頭へ
父赳夫氏の地盤を引き継ぎ、過去の選挙で常に対立候補を圧倒してきた自民党の前首相、福田康夫氏(73)。だが、今回ばかりは民主党の小沢一郎代表代行自らが高崎市まで足を運び、記者会見で擁立を発表した女性候補、三宅雪子氏(44)の存在に陣営はとまどいを隠さない。
福田氏の陣営幹部は「地元に関係ない落下傘の女性候補が出馬することも、それを小沢氏自らが発表することも、これまでに経験がない。しっかりと対応していきたい」と話す。自民党への逆風が伝えられる中、陣営の警戒感は福田氏の行動にも影響を与えている。
今月1、2日に高崎市内で開かれた「高崎まつり」。福田氏は初日、同時開催された「市技能祭」の開会式で来賓として祝辞を述べた後、法被を着てまつり会場であいさつ回りした。まつり関係者は「福田さんが来賓出席したのは初めて」と驚きを隠さず、福田氏側から前日、急に「出席したい」と申し出があったと明かす。2日目もまつり会場に姿を見せ、三宅氏と鉢合わせし握手する場面もみられたという。
これまで、福田氏の地元入りは05年の前回衆院選では公示後1日だけ。03年の前々回も3日程度。あるじ不在の中、貴代子夫人や長男達夫氏ら「留守番部隊」が運動を展開してきたことを考えると、異例ともいえる。
今月1日、前橋市の自民党県連で開かれた出陣式終了後、福田氏は地元出身県議らと別室にこもった。「できるだけ本人が地元入りできるよう日程を確認した」(出席県議)という。
一方の民主党。当初、保守系の中島政希氏(55)が公認を見込み立候補準備を進めていたが、角田義一元参院副議長らをはじめとする労組系の反対で調整が難航。小沢氏が裁定し、先月27日、自民党衆院議員として労相などを歴任した故石田博英氏の孫、三宅氏が出馬する運びとなった。
三宅氏は会見翌日の28日に早速、民主党の主要な支持団体、連合群馬へ推薦を要請。連合側も今月2日、執行委員会で三宅氏の推薦を決めるなど、支持拡大への取り組みを強めている。
ただ、保守系と労組系の対立は続いたまま折り合いがつかず、三宅氏陣営の選挙対策本部長には、小沢氏に近い米長晴信参院議員(山梨選挙区)が就いた。
陣営が気をもむのは選挙区での三宅氏の知名度不足。石田氏の地盤は秋田で、三宅氏自身も群馬には縁(ゆかり)がない。「街頭に出て、何人に握手したかで勝負が決まる」(陣営幹部)と、出馬表明以来、1日50カ所での街頭演説を目標にしている。
5日には、歯に衣(きぬ)着せぬ発言で知られる元民主党衆院議員、河村たかし名古屋市長を招き、高崎駅西口で街頭演説した。「河村節」で聴衆の足を止めた後、マイクを握った三宅氏は、こう言って群馬との「つながり」をアピールした。「群馬の地は義理人情の土地柄と聞いています。10日間で多くのみなさんに温かい言葉をかけていただいた。私はすっかり群馬県人です」
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千葉9区
:2009/08/08(土) 14:26:43
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20090808ddlk10010096000c.html
選ぶ:’09ぐんま衆院選 選挙区情勢/5止 5区 /群馬
◇応援で不在がち小渕氏 土屋氏、民主の支援受け
「民主党は子ども手当をはじめ、明確な財源を示さない政策ばかり。無責任な党に日本の将来を任せるわけにはいかない」。今月1日、前橋市の自民党県連であった出陣式で、少子化担当相を務める小渕優子氏(35)は民主党を批判し、気勢を上げた。
当選3回。父の故小渕恵三元首相から引き継いだ強固な地盤や若さを背景に、対立候補を圧倒してきた。05年の前回衆院選は県内最多の14万票余りを獲得し、民主、共産両党の候補者を寄せ付けなかった。
現在、第2子を妊娠中。国内で現職閣僚が妊娠したのは初めてで、少子化担当相として、明るい話題を提供している。7月下旬には福岡9区の立候補予定者の応援に駆け付けるなど、各地から応援の要請が相次いでおり、陣営幹部が「地元入りの日程もなかなか組めない」とこぼすほどの人気ぶりだ。
それでも、陣営幹部は「自民党に対する逆風が予想される選挙戦。盤石というものはない」と引き締めを図る。小渕氏自身も「これまで3回の選挙は、ほとんどべったり地元にいた。自分が選挙区にいない選挙をやるのは初めて。不安がないということはない」と語る。
選挙区には、国が建設中の八ッ場ダム(長野原町)があり、建設中止を盛り込んだ民主党のマニフェスト(政権公約)を「無責任」と批判。政権交代が焦点となるなか、少子化対策と合わせ、政権担当能力のアピールも怠らない。
ただ、民主党は5区で立候補を見送り、社民党が県内小選挙区で唯一、擁立する土屋富久氏(72)に選挙協力する。「自民対民主」の明確な対決構図となっている県内の1〜4区に比べ、やや状況が異なっている。
土屋氏は5日の事務所開きで「今度の選挙は政権交代も大事だが、選挙後に社民党が存在感を示すことが重要だ」と支援者に訴えた。比例代表北関東ブロックにも重複立候補する見通しで、小選挙区での活動を、比例票の上積みにつなげたい考えだ。
社民党は、県内の比例票の獲得目標を「前回比2割増の6万5880票以上」に設定した。比例北関東で1議席増の2議席を獲得し、選挙後の政局における発言権確保を目指す。
土屋氏は昨秋から選挙区を3巡し、連合群馬からの推薦も受け労組の大会などにこまめに顔を出している。陣営幹部は「5区で土屋がどこまで頑張れるかが、比例の鍵を握る」と懸命だ。=おわり(この連載は庄司哲也、杉山順平、鳥井真平がまとめました)
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千葉9区
:2009/08/08(土) 14:29:35
http://mainichi.jp/area/mie/archive/news/2009/08/04/20090804ddlk24010201000c.html
決める夏:’09衆院選 1区の情勢 /三重
衆院選公示まであと2週間。「政権選択」が焦点になる中、既に事実上の選挙戦がスタートしている。各陣営の動きが日に日に活発化する県内の各選挙区を歩き、情勢を探った。
◇マニフェスト実行を「民主の候補」強調 逆風の自民「個人対決に」
「マニフェスト(政権公約)の実行をお約束する。政権交代の選挙にしてほしい」。7月31日夜、名張市内の市民センターで開いた集会。中井洽氏は約70人の市民を前に、農家への戸別所得補償制度や子ども手当など民主党のマニフェストを説明した後、そう演説を締めくくった。
中井氏は「これまでの選挙は個人を前面に出してきたが、今回は『民主党の中井』として戦う。何としても政権交代し、日本の政策の大転換を成し遂げる」と意気込む。
中井氏は、同じ伊賀市出身の川崎二郎氏との間で、中選挙区時代から激戦を展開してきたが、小選挙区制導入後は1勝3敗。いずれも比例東海で復活当選したものの、3回連続で苦杯をなめている。
巻き返しを狙う今回。昨年から100回以上のミニ集会を開き、街頭演説も精力的にこなした。ミニ集会は、中井氏自身の強い希望で、かつては出向いたことのない後援会組織がない集落でも開いてきた。陣営幹部は「これまでは旧来の支持者を固める内向きの選挙だったが、今回は外に向けた攻めの選挙」と、川崎氏支持層への切り込みを図る。
前回(05年)の“郵政選挙”は、逆風の中での戦い。川崎氏に約1万6400票差をつけられた。あれから4年。「前回は街頭演説していると罵声(ばせい)を浴びせられたが、今回は多くの人が手を振ってくれる」と中井氏は言う。
◇ ◇ ◇
1日、津市内で開かれた事務所開所式。川崎氏は冒頭、「大変な逆風の中の戦いだ」と述べ、劣勢に立たされていることを強調した。その上で、中井氏との差を陸上競技に例え、「解散当時、相手は40メートル先を走っていたが、30メートル差になってきた。毎日毎日1メートルでも50センチでも近づくようにしなければならない」と話し、握手する有権者の目標を「3万人」にする決意を表明した。
津市郊外の地区後援会長も「この地区で自民が負けることなど考えられなかったが、最近は中井陣営の集会などにも、川崎陣営と同じくらい人が集まる」と危機感を募らせる。
川崎氏は解散前から週末などに地元へ戻り、支持者回りのほか街頭にも立ち、支援を呼びかけてきた。選挙戦では自民党への逆風の中、政党色を極力抑え、三重大医学部の早期建て替えや津駅・津新町駅のバリアフリー化の取り組みなど、地元重視の姿勢をアピールして戦う方針だ。
陣営幹部は「政治家としての実績ではこちらに分がある」とし、「川崎対中井」の個人対決に持ち込むことを狙う。
後谷一司氏も連日、支持者回りなどをこなし、支持拡大を図っている。【岡大介、宮地佳那子、田中功一】
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千葉9区
:2009/08/08(土) 14:30:46
http://mainichi.jp/area/mie/archive/news/2009/08/05/20090805ddlk24010212000c.html
決める夏:’09衆院選 2区の情勢 /三重
◇自民・鈴木氏、若さと行動力アピール 民主・中川氏、手応え
「仲間の悪口や足を引っ張る時間があれば、地元の声を聞いてマニフェスト(政権公約)作りに時間を費やせと、憤りを感じた」
7月25日、鈴鹿市神戸の市民会館で開かれた公明党国政報告会で来賓としてあいさつした鈴木英敬氏は、「麻生降ろし」が顕在化した解散前の自民党内の混乱を強く批判した。
鈴木氏は元経済産業省課長補佐で、安倍晋三内閣では官邸スタッフを務めた。その人脈で、昨年1月の出馬表明以来、安倍元首相、塩崎恭久元官房長官、中川秀直元党幹事長ら大物が続々と応援に訪れた。妻、美保さん(32)もシンクロナイズドスイミング五輪メダリストで話題性は十分だ。
だが自民党の支持率低迷で豊富な自民党人脈が生かしにくく、鈴木氏は逆に、党批判を余儀なくされている。
鈴木氏が演説の際、好んで引用する話がある。雨ごいのために踊り、必ず雨を降らせる人に「なぜできるのか」と尋ねたら、「雨が降るまで踊るから」と答えたという話だ。その話を紹介した後、こう訴える。「いま政治に大切なことは、できるまでやること。誰が最後まで踊り続けられるかだ。不可能を可能にするためにやり続けます」。そして、自身の若さと行動力をアピールする。
◇ ◇ ◇
鈴鹿市内で7月24日に開かれた立候補予定者の公開討論会。中川正春氏は「今回の選挙はマニフェストで判断していただきたい」と訴えた。陣営関係者は「民主党マニフェストについて、多くの問い合わせがある。有権者が政権交代を現実的にとらえている」と手応えを感じている。
中川氏は05年衆院選で、公示2週間前に擁立決定した自民新人候補に、有効投票総数の38%超に当たる約8万1000票もの得票を許した。今回、対決する鈴木氏は、1年半にわたって選挙区内を精力的に歩いている。鈴鹿市内で7月27日に開いた決起大会で、「党より個人」をアピールする鈴木氏に対抗するように、中川氏は「自民党の議員は、まず麻生(太郎首相)さんの悪口を言った上で、自分は違うと言う。右往左往していて新しいビジョンが出てこない」と批判した。
◇ ◇ ◇
中野武史氏は、比例東海ブロックの得票増を目指す党の方針を受け、県内全域で街頭演説や支持者回り、小集会を続けている。18日の公示後に2区で運動するのは、投開票日までの12日間のうち4日間とする計画だ。「政治によって生活が痛めつけられているという有権者の思いが広がっている。党事務所へ生活相談に来た派遣切りされた若い人が、街頭宣伝に加わってくれるなど、若者の応援も増えている」と期待する。
萩都志子氏は街頭演説などでの訴えを続けている。【高木香奈】
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千葉9区
:2009/08/08(土) 14:31:59
http://mainichi.jp/area/mie/archive/news/2009/08/06/20090806ddlk24010187000c.html
決める夏:’09衆院選 3区の情勢 /三重
◇2連続復活の自民・平田氏、接戦期待 民主・岡田氏、応援で不在
衆院解散を間近に控えた7月18日、桑名市内で開かれた地元の現職衆院議員を対象にした公開討論会。経済・景気対策や社会保障などについて、岡田克也氏と激しく意見を戦わせた平田耕一氏が、最後のフリートークで発した言葉に、約350人の聴衆がどよめいた。「小泉改革の揺り戻しと景気(後退)の波で、散々な4年間だった。(私は今回)ほとんど当選できない」。宿敵の前での敗北宣言とも受け取れる発言だった。
しかし実際には、この言葉とは裏腹に、新たな票の掘り起こしに取り組み、議席維持に執念を燃やしている。支持者宅の玄関先に10人程度の住民に集まってもらい行う「軒先演説会」など、平田氏が長年続けてきた独自の活動は、昨秋から100回以上を数える。
また、78地区に設けた後援会の会員は男性中心のため、「女性の会」と名付けた女性対象のミニ集会に、新たに取り組み始めた。
平田氏は、過去2回の衆院選で、比例名簿の上位に登載されたため復活当選したが、いずれも岡田氏に大差をつけられた。今回は名簿上位の優遇は期待できず、“がけっぷちの選挙”だ。
いなべ市で今月1日開いた「女性の会」で、平田氏は「地元から国会議員2人を出させてほしい」と支援を呼びかけた。「公明との協力関係もこれまで以上に強化したい」(平田氏)とし、票を積み増して民主党要職にある岡田氏との接戦に持ち込みたい考えだ。
◇ ◇ ◇
岡田氏は、前々回が党幹事長、前回は代表、今回は再び幹事長という要職の立場で選挙に臨む。
7月18日に桑名市で開いたセミナー。岡田氏は「自民は、くるところまできた。見ていると寂しく感じる」と述べ、岡田氏が一貫して必要性を訴えてきた「政権交代」に手応えを示した。参加者からは「ぜひ総理に」などと、県内初の宰相誕生を期待する声も上がった。
しかし、党幹部として他候補の応援に出向かなければならず、今回も本人不在の選挙戦となる。3日に地元入りしたが、今後、投票日まで、戻る予定はない。05年衆院選では、目標を1万票上回る約14万票を獲得し、平田氏と約5万9000票差だったが、票差は03年衆院選より約5600票縮まっている。
岡田氏は「私がいなくても支持者が活動してくれる」とする一方で、「地元情勢を把握しておらず、不安もある」と漏らす。陣営では、録音した岡田氏の声を活用するなど工夫した活動を展開し、後援会や企業、労働組合などへの支持拡大を図る。
野原典子氏は連日、駅前や商店街を中心に街頭宣伝などを展開している。【井上章】
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千葉9区
:2009/08/08(土) 14:33:15
http://mainichi.jp/area/mie/archive/news/2009/08/07/20090807ddlk24010145000c.html
決める夏:’09衆院選 4区の情勢 /三重
◇民主・森本氏、旧一志郡などに切り込み 自民・田村氏、逆風に躍起
津市美杉町太郎生の多目的集会所で3日開かれた、森本哲生氏の国政報告会。会場を埋めた約140人の聴衆を前に、森本氏は感極まったようにあいさつを始めた。「ここで、こんなに多くの人に集まっていただけるなんて、(初陣の)4年前にはとても考えられなかった」
森本氏は松阪市・飯南郡(当時)選出の県議を経て、05年衆院選に初出馬した。擁立決定は公示3週間前だった。懸命の選挙戦を展開し、田村憲久氏との一騎打ちで敗れたものの、比例東海ブロックで復活当選した。
田村氏との票差は約1万3000票。地盤だった旧松阪市・飯南郡や、一定の人脈があった多気郡ではほぼ互角だったが、知名度が低い旧久居市・一志郡で大きく離された。中でも旧美杉村は、有効投票総数に占める得票率が35・4%しかなく、旧白山町(旧一志郡)の約34・5%に次いで低かった。
このため森本氏は05年衆院選後、旧久居市・一志郡地域を重点的に回った。この日の報告会でも、山間部の旧一志郡を意識し、「人を育てるのには素晴らしい地域だが、いま、山村は大変だ。政治で一番大切なことは、皆さんの暮らしを守ることだ」と述べ、農家への戸別所得補償制度や子ども手当など党のマニフェストを説明し、政権交代の必要性を訴えた。陣営幹部は「確実な手応えがある。この地域で五分五分の戦いができれば、勝利も見えてくるはずだ」と意気込む。
◇ ◇ ◇
森本氏を支援する県議は7月下旬の早朝、松阪市嬉野地区(旧一志郡)で見た光景に目を疑った。「激しい雨の中にもかかわらず、通行車両に頭を下げている人がいた。よく見たら田村さんだった」。旧久居市・一志郡地区の攻防を受けて立つ田村氏も必死だ。「自民党への逆風は想像以上にきつい」と田村氏は言う。
4日と5日、田村氏も旧美杉村内の3カ所で国政報告会を開いた。陣営関係者は「相手に攻め入られたんだから、早めの修復が必要」と話し、森本氏の切り崩しを食い止めようと躍起だ。
5日夜、太郎生地区で開いた国政報告会で、田村氏は「自民党も悪いところはある」として世代交代の必要性を訴える一方で、「地方を大事にする保守政党としての自民党は残さないといけない」と話した。
さらに「本当に厳しい選挙。皆さんの力を貸してもらわないと年貢の納め時になる。4期目だが、まだ44歳。これからご恩返しさせていただくためにも、支援の輪を広げてほしい」と必死に訴えた。
高良雄蔵氏は、選挙区内の支持者回りなどを連日行い、知名度アップを図っている。【橋本明、田中功一】
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千葉9区
:2009/08/08(土) 14:35:44
http://mainichi.jp/area/mie/news/20090808ddlk24010198000c.html
決める夏:’09衆院選 5区の情勢 /三重
◇自民・三ツ矢氏、比例重複の退路断つ 民主・藤田氏、悲願の議席奪取へ
「比例東海ブロックへの重複立候補をやめました。これで勝負をさせていただきたい。私の覚悟、意気込みであり、決意でもある」。6日夜、大紀町で開いた女性集会で、三ツ矢憲生氏は、退路を断って選挙戦に臨むことを明らかにした。
5区は、県内で最も自民支持層が厚い選挙区だ。三ツ矢氏は、過去2回の選挙で民主候補らに圧勝し、比例東海ブロックでの復活当選さえ許さなかった。
しかし今回、民主が擁立する藤田大助氏は、祖父(84)が自民県連幹事長などを務めた元県議。父(57)も昨年7月まで自民党籍があった現職県議だ。それぞれの支持者に藤田氏支援を呼びかけており、三ツ矢氏の支持基盤を脅かしている。
加えて今回は、自民党の支持率が低迷する中での逆風選挙。三ツ矢氏を支援する県議は「本当に厳しい。『三ツ矢さんがあかんわけではないが、自民党があかんから三ツ矢さんに投票しない』と言われる。説明して納得してもらうのにも時間がかかり、運動も効率が悪い」と嘆いた。
そんな中で三ツ矢氏は、有権者との対話によって「三ツ矢個人」をアピールするため、昨夏から200回以上のミニ集会を開いてきた。この日の女性集会では、「今まで以上に支援をいただかないと、当選は難しいかもしれない」と危機感を訴え、「私の責任と覚悟が、皆さんから信頼されるかどうかが試される選挙。死にものぐるいで頑張る」と議席維持への執念を見せた。
◇ ◇ ◇
「(自民の)岩盤は厚く、なかなか乗り越えられるものではないが、この5区から新しい政治を始めましょう」。5日夜、志摩市内で開かれた民主党国政報告会で、同党の岡田克也幹事長は、藤田氏への支援を訴えた。
県内5小選挙区全勝を目標にする党県連にとって、自民支持層が厚い県中南部の4区、5区の勝利は最大の課題だ。党幹部として全国遊説に駆け回る岡田氏の県内遊説は、目標達成に向けた強い決意を示すものだ。藤田氏も「政権交代により、従来の強い人のための政治から、一人一人に合った政治に変えることで、新たな経済や文化が生まれてくる。5区で議席を取れば、政権交代が実現する」と訴えた。
これまで連合三重傘下の労組中心の運動で、郡部など自民支持が強い地域に足掛かりがなかった民主陣営にとって、藤田氏の祖父、父の存在は大きい。陣営幹部の県議は「これまでは最初から負け覚悟の選挙だったが、今回は違う。自分の選挙でもやったことがないほど歩き回っており、陣営全体のムードが違う」と悲願の議席奪取に向けて意気込む。
大原忍氏は、街頭活動などを通じて支持拡大を図っている。【木村文彦、田中功一】
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千葉9区
:2009/08/08(土) 14:40:02
http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20090805ddlk08010268000c.html
ひずむ集票組織:’09茨城ダブル選/1 建設業界 /茨城
◇「自民党にほとほと嫌気がさした」 薄れるしがらみ
故梶山静六氏が自民党の強固な地盤を作った衆院4区。過疎化が進む常陸大宮市の山間部に暮らす40代の土木業者の男性は今年、自宅敷地内に民主新人の高野守氏(50)の看板を立てた。
「この業界でこういう行動を取るのは大変な勇気がいること」
にが笑いを浮かべた男性はれっきとした自民党員。しかし、今回は民主党支援に回り、ビラ配りや集会の動員に汗を流す。
ずっと梶山氏を応援してきた。「業界のつき合い」を疑わなかった。だが、地盤を引き継いだ長男で自民前職の弘志氏(53)からは離れることに。
「民主党が特別いいとは思ってないが、自民党にほとほと嫌気がさした」
民主党支援に走らせたのは自民党だった。男性の自民批判はとどまることを知らない。昨年9月に地場の建設会社が破産したのを引き合いに出し、「仕事がないから倒産した。応援してもらってるのに国会議員が何もしていない証拠だ」とまくしたてた。
「今回は民主党で動きますって言ったら、社長は『分かった』としか言わなかったよ」
結城市に本社を置く建設会社の60代所長。事務所がある水戸市を含む衆院1区に立候補する民主新人の福島伸享氏(38)の応援を社内で公言している。
数年前まで勤務した大手ゼネコン時代は、会社から「自民党籍を取ったらどうか」と勧められるほど、「保守のしがらみ」につかっていたが、梶山静六氏の死去で選挙への関心が薄まった。
公共事業に頼らず、個人受注で経営が成り立つ今の会社に再就職したころ、福島氏に出会う。最初は「おれは自民党だから応援できない」と断ったが、「民主党でなく福島個人を応援してほしい」と何度も口説かれ、考えを変えた。
「民主党が政権を取ったからといって、世の中、劇的に変わるとは思わない。でも、もう自民はいいやって気持ちはあるよね」
自民党職域支部で県内最大規模の茨建協支部(水戸市)。関係者は知事選で元国土交通事務次官の小幡政人氏(64)を支援することについて、微妙な言い回しをしている。
「県連が推すと決めた以上、我々はやらざるを得ない。ただ、投票は各業者に強制できない。あとは『心の問題』だ」
7月中旬までに県内4カ所で「励ます会」を開催。「一定の役割は果たした」という空気も広がっている。
昨年度の数字で県内582業者、5120人が加盟する茨建協支部。郵政選挙で自民党が大勝した05年には6457人が会費を納めており、目減りは否めない。組織力が低下する中でささやかれる「心の問題」。一枚岩で保守王国を支えてきた集票組織は確実にほころびを見せている。
□ □ □
小選挙区制導入、小泉改革などを経て、自民党の足腰の衰えが指摘されて久しい。それでも茨城は集票組織が機能する「最後の砦(とりで)」とみられてきた。ところが、政権選択の選挙を前に確実に変化が見て取れる。「ひずみ」の現場をリポートする。=つづく
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千葉9区
:2009/08/08(土) 14:40:52
http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20090806ddlk08010124000c.html
ひずむ集票組織:’09茨城ダブル選/2 県医師会 /茨城
◇「忠誠は医師連盟。自民党じゃない」 政策実現へ政党値踏み
先月30日夜、衆院選茨城6区の民主新人、大泉博子氏(59)の選挙事務所で開かれた選挙対策会議。民主支援に転じた県医師会の政治団体「県医師連盟」の原中勝征委員長らを前に、菅直人・民主党代表代行が「茨城の乱」の意義を力説した。
「茨城を取れば、医師会は民主党にとって友好団体になる」
県医師会の上部団体「日本医師会」(日医)は長年、政治団体の日本医師連盟を通じ、「票とカネ」の力で与党に要求実現を働きかけてきた。日医が自民追従を続ける中で起きた茨城の乱は、兵庫県の医師連盟も民主候補を一部推薦するなど、県外まで飛び火した。
後期高齢者医療制度への反対に端を発した県医師会の自民離れの背景には、小泉改革による医療費抑制政策を認めた与党への不満がある。医療費抑制は医師にとっては収入減に直結する問題だ。
県南の医師会幹部は「一番の狙いは日医の復権。日医の考えを政策に反映させることだ」と解説する。政権交代が現実味を帯びる中、幹部は冷徹に政党を値踏みする。「我々が忠誠を誓うのは医師連盟。自民党じゃない」
連盟は、茨城6区を象徴的な選挙区と位置付け、後期高齢者医療制度の「生みの親」である厚生族の筆頭格、自民前職、丹羽雄哉氏(65)=元厚相=を最大の標的とする。幹部らは白衣姿で街頭演説に立つなど手厚い選挙支援を展開中だ。
「特定の一人を当選させる力はないが、落とす力はある」と定評がある医師会の集票力。しかし、最近はかげりもみられ、「誰も書かなかった日本医師会」(草思社)などの著書がある医事評論家の水野肇氏は「今の地方医師会にそれほどの組織力はない」と指摘する。茨城6区の焦点化は、限定的な影響力を最大限発揮する手段で、「絶対有利という選挙区でひっくり返れば、連盟の政治力は甘くみられない」(連盟幹部)との計算が働く。
県内トップレベルを誇る連盟の政治献金も揺さぶり材料の一つだ。県選管提出の政治資金収支報告書によると、05年の衆院選・知事選の同日選直前に「陣中見舞い」として連盟は、県内全7小選挙区の自民陣営に計1250万円を献金。丹羽陣営には他陣営の3、4倍にあたる400万円と傾斜配分していた。自民との関係冷却後、今年2月からは、県医師会の有志団体の献金が、民主の各陣営へ少なくとも計300万円以上流れている。
患者の命を守る医師の職能集団。したたかな圧力団体。二つの顔を併せ持つ県医師会は、政権交代を見据えながら、反乱で求心力を保とうとしている。=つづく
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千葉9区
:2009/08/08(土) 14:41:39
http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20090807ddlk08010097000c.html
ひずむ集票組織:’09茨城ダブル選/3 県農政連 /茨城
◇「特定候補に偏るとギクシャクする」 自民県連に無言の抵抗
7月23日午後、水戸市の県JA会館で開かれた政治団体「県農協政治連盟(農政連)」の支部長会は、重苦しい空気が漂っていた。知事選で、自民党県連が推す小幡政人元国土交通省事務次官(64)に推薦を出すか、現職の橋本昌知事(63)に出すか。衆議院解散で選挙ムードが高まる中、先送りにしてきた決断を迫られていた。
支部長会に参席した県内農協幹部ら45人に市野沢弘委員長が意見を求めたが、5分以上の沈黙が続き、休憩に入った。主要幹部ら6人と別室に入った市野沢委員長は「このままでは何も決まらない。今回は推薦を見送るしかない」とつぶやいた。再開した会合で推薦見送りの事務局案を提示すると、出席者から拍手がわき起こり、満場一致で承認された。
農政連は衆院選では、全7選挙区の自民党候補予定者と政策協定を結び、推薦を決定済み。会員の半数以上が党農協支部に加盟する農政連が、知事選で自民候補の推薦を見送ったのは、無言の抵抗とも言える。24日会見した市野沢委員長は、農協が金融や病院など複数の事業を抱える経営体という側面を強調。「特定候補に偏ると、現場がギクシャクする」と苦渋の選択であることをにおわせた。
推薦見送りは、6月下旬に橋本知事への支持表明をした坂東市の吉原英一市長の会見にJA岩井の組合長幹部らも同席するなど、一本化は事実上不可能との判断も働いていた。
会見に同席したJA岩井の古矢栄一第一理事は、一部が現職支持に回った背景について、自民党県連会長を20年務める山口武平会長への反発があると指摘する。ダブル選の結果次第で会長の去就に及ぶ可能性があり、県連の締め付けは弱まったとみて、こう言い切る。「小幡さんが当選すれば、武平は息を吹き返す。現職が当選すれば、自然消滅だ」
県選管提出の政治資金収支報告書によると、農政連は05年のダブル選時に民主党2候補に「陣中見舞い」を贈り、07年まで民主党本部のパーティー券を購入していた。農政連担当者は「自民党組織ではないので、農政に理解がある方なら支援する」と、政権交代を視野に入れた二また支援は今も続いているとみられる。
「地域のしがらみで抑えられていた声が出始めた」。衆院3区の民主元職、小泉俊明氏(52)は、衆院選で農村部の変化を感じている。前回選挙では取手市議時代から付き合いのある農協関係者ら20〜30人が集まるだけだった。しかし最近は参加者が100人を超え、支援を公言する人も増えているという。
無言の抵抗、声なき声は一気に噴出するのか−−。会長支配の影響を直接受けてきた農政連は、自民県連の動向を慎重に見極めようとしている。
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千葉9区
:2009/08/08(土) 14:42:56
http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20090808ddlk08010158000c.html
ひずむ集票組織:’09茨城ダブル選/4止 特定郵便局長OB /茨城
◇「選挙のことは現役に聞いてくれ」 民営化見直しへ新組織
「3月31日まで自民党支部長を務めてましたが、脱退しました」
県内有数の自民党支持基盤だった特定郵便局長OBらでつくる政治団体「自民党県大樹支部」の前支部長が6月21日、水戸市内で開かれた衆院1区の民主新人、福島伸享氏(39)の集会に参加し、福島氏支援を表明した。県大樹支部は「かつて3840人が加盟していたが、今ではゼロに等しい」と実情まで暴露し、自民党基盤の崩壊を集会で演出するのに一役買った。
県選管提出の政治資金収支報告書によると、大樹支部は上部団体から年間250万円前後の寄付を得て活動してきたが、05年衆院選で民営化に反対した自民党造反議員が大敗北を喫して以後、途絶えた。会員のほとんどは、民営化後の08年3月、現役局長らで設立した政治団体「郵政政策研究会(郵政研)」に移った。大樹支部の活動はますます先細り、07年末時点の活動資金は6138円。大樹支部の現支部長は、活動について「何もしていない」として、言い放った。「選挙のことは現役に聞いてくれ」
その現役局長らでつくる郵政研は、衆院選では全7選挙区で民主候補を支援している。現行民営化法では、銀行と簡保の政府保有株を10年以内に売却することになっており、採算性を重視する外資企業が買い取った場合、不採性の高い過疎地の郵便局から金融と保険の両事業が引き上げられる可能性が高い。これに対し、民主党や国民新党などは株式売却を凍結する「民営化見直し法案」を国会に提出し、今回の選挙公約にも盛り込んでいるからだ。
「民営化されて良かったのは、公務員じゃなくなっておおっぴらに選挙活動ができるようになったことだ」
民主候補の支援活動を続ける水戸市内の60代の郵便局長は、自嘲(じちょう)気味に話す。05年7月の郵政民営化法案可決の時には、採決直前まで県選出の自民党議員に「棄権を」と働きかけたが、当時の自民党の締め付けは厳しかった。「あそこまでやる必要があったのか」。今も不信感が残る。
県内の郵政研メンバーは、民主候補の駅立ちでのビラ配り、ポスティングなど実働部隊として動く。選挙活動とは別に、民営化見直しを訴える独自のカラー冊子も作成。表紙には、外資企業による郵便局買収の危機を示すため、星条旗の前でぼろぼろになったポストを描き、政権与党を正面から批判している。
定年退職間際というある郵便局長は、「別に民主党が好きで応援しているわけじゃない。職場環境を守るためにも負けられないんだ」と語り、民主党支援は限定的というニュアンスを強調した。
民営化を契機に対立政党の支援に軸足を移した集票組織の底力は示されるのか。結果の出る時がすぐそこまで迫っている。=この連載は、高橋慶浩、八田浩輔が担当しました。=おわり
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千葉9区
:2009/08/08(土) 14:45:13
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20090804ddlk20010005000c.html
’09夏・衆院選ながの:国政の課題・現場から/1 雇用と景気 /長野
総選挙の公示が18日に迫り、各党はマニフェストを掲げて事実上の選挙戦に突入、「政権選択」の声が街にあふれる。一方、足元を見れば、人とカネの流出が続く地方の経済、農林業、医療などさまざまな分野で懸案が山積だ。長野の現場の人たちの声を通じて国政の課題を考えたい。
◇少ない求人、希望者殺到 経済政策の効果、実感できず
「職安に求人を出すのをやめようかな」。上田市雇用促進室で企業と求職者のコーディネーターを務める滝沢博文さん(54)は、地元企業の担当者からこんな声を聞いた。数人の募集枠に数十人以上の希望が殺到し、「面接するだけで大変。とても対応しきれない」というのだ。
社会保険労務士の滝沢さんは、4月から市の嘱託職員として週に4日、市内の企業を訪ね歩く。だが「どこも人余りで、とても新たな求人が出る状況ではない。何とか今いる社員を解雇しないようにお願いするのがやっと」という。
製造業が盛んな上田地域で、精密モーター企業のシナノケンシ(上田市)が200人の希望退職者募集を決めるなど、不況の波は派遣社員から正社員に広がる。6月の同地域の有効求人倍率は0・26倍と、1963年以来最低の水準。工場勤務などの仕事に限れば、6月は129人の募集に対して求職者が3097人に上った。
朝8時半、上田公共職業安定所に始業前から30人ほどが列をなした。求人情報を探す27台のパソコンを使おうと、フロアに人があふれる。「派遣切り」が問題化した昨秋以来、この状態だという。「景気の底打ちが地方へ波及するまで1年半はかかる。景気が良ければとにかく雇い、悪くなったら切る。それでいいわけがない」。春原和衛所長は苦渋の表情を浮かべた。
製造業が主力の県経済は、世界的な経済危機の影響をもろに受けた。日銀松本支店によると、県内製造業の08年度下期の売上高は、前年比31・8%減。長野経済研究所の野崎光生・上席研究員は「県内の製造業は外需依存型で、外需の低迷が大きな落ち込みにつながった」と分析する。
◇ ◇ ◇
夏休みシーズンを迎えた週末。白馬村は小雨が降り、北アルプスを厚い雲が覆った。「天気はどうしようもないからね」。八方尾根観光協会長の丸山武彦さん(60)は苦笑したが、そのあと「観光客の減少は天気のせいだけにはできない」とつぶやいた。
スキーブームの90年代、「白馬、八方」は一大ブランドだった。夕方にゲレンデでスキー大会の準備をしていると、ふもとの道路にはスキー客の長い車列ができていた。
しかし県によると、08年度の県内のスキー場利用客は762万人で、ピークの92年度(2120万人)の3分の1。観光客全体でも8676万人で、91年の1億764万人から2割減った。
今、白馬村は外国人旅行客の誘致に力を入れている。同村観光局によると、08年は04年の約5倍の4万9664人に増えた。村で旅館を経営する丸山徹也さん(46)は「長期滞在する外国人が増え、受け入れ態勢が求められている」と話す。国も昨秋に観光庁を発足させ、11年までに外国人客1000万人を目指す。ただ、全体に占める外国人客の割合はまだわずかだ。
国がPRする高速道路のETC(自動料金収受システム)割引や定額給付金による経済効果は実感できていない。「お金を配ってもその場だけで終わり。それより長期休暇を取得しやすくするなど、国でないとできない仕組み作りが必要だ」と丸山徹也さんは訴える。【光田宗義、大島英吾】=つづく
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千葉9区
:2009/08/08(土) 14:45:47
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20090805ddlk20010055000c.html
’09夏・衆院選ながの:国政の課題・現場から/2 農林業 /長野
◇見合わぬ対価、細る担い手 生き残り競争、減反と矛盾も
佐久市西部の浅科地区。7月下旬、浅間山をバックに青々とした水田が広がり、あぜ道で中年の男性が雑草を刈り込んでいた。「今は田植えを終えたら、収穫まで田に入らずに済む」。技術革新で、昔ほど手をかけずに多くの収穫ができる。秋までの作業は、あぜ道の草刈りくらいだ。
佐久地方は地元産コシヒカリをブランド化した「五郎兵衛(ごろべえ)米」を生産する米どころ。江戸時代初期、市川五郎兵衛が新田を開発した。強粘土質が稲作に適し、粘り豊かな良米を生む。JAが89年に五郎兵衛米を商標登録した。
その佐久はコメの生産調整(減反)が毎年大幅な未達成で、国の農政に反旗を翻している。国による08年のコメの生産目標は長野県分で3万3240ヘクタール。実際の作付け面積は581ヘクタール多く、その97%を佐久地方が占めた。
国は70年代以降、コメ余りを契機に、生産量を抑えて米価の下落を防ぐ減反を打ち出した。浅科地区でも多くの人が転作を試みたが、コメ以外の作物が育ちにくい土壌に阻まれて挫折。「こだわりのコメで生き残ろう」が農家の合言葉になった。
同市八幡でアイガモ農法に取り組む成沢一成さん(69)は、17年前から無農薬・有機米で差別化を図る。加盟する農家の会には全国で450世帯以上の固定客がついた。「普通にやったら先細り。自分で売り口を探し、売値を決める」
販売価格は10キロ6600円と上々。それでも収入を時給に換算すると200〜250円だ。若者は農家を継がず、60〜70代以上がかろうじて支えている。「このままだと崩壊の道だ」。成沢さんは将来を悲観する。
◇ ◇ ◇
飯山市北部の「なべくら高原」。ブナの原生林を切り開いた畑に特産のアスパラガスやニンジンが植わる。中村圭吾さん(28)は07年春、浜松市から移住し、大規模農家に勤めた。北信地域にスノーボードに来たのがきっかけ。夏は農業、冬はスキー場関連の仕事で生計を立てる。
「大自然の中で季節の野菜を収穫しながら体を動かすのはいい」と笑うが、独立となると「やりたいが、資金もない。農業は必ずしもお金にならない」。
県によると、05年の県内の販売農家は7万4719戸。全国4位だが、85年のほぼ6割に減った。全国屈指のアスパラ産地として知られる飯山市も高齢化などで離農が後を絶たず、後継者難に悩む。
市農林課によると、長期不況もあって都市部からの就農相談が増えた。今年の相談は5件。3人を受け入れ先の農家に紹介し、4人目からは断った。「受け入れる体力がある農家がない」のだ。
市は05年度に「農村定住支援住宅」をつくり、月2万円の家賃で就農者を受け入れているが、これまでに受け入れた5人程度のうち、3人は農業を断念するなどして市を去った。農家は担い手を育てる余力すら失いつつあり、志した人もなかなか根付かない。
同課の桑原良満・振興係長は「農産物の価格が安すぎる」と指摘する。飯山もコメのブランド化を進めるが、生き残り競争は激しい。「安さがブランド」のコメも現れた。
同課の試算では、新規就農に最低限必要な50アールの水田と、中古のトラクターなどを手に入れるのに約1000万円。収穫できるコメの売り上げは年約75万円に過ぎない。【竹内良和、藤澤正和】
3186
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 14:46:57
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20090806ddlk20010004000c.html
’09夏・衆院選ながの:国政の課題・現場から/3 人材育成 /長野
◇変わらぬ都会・大手志向 地元定着へ信大など模索
「今も以前も変わりませんよ」
4日に長野市内のホテルで行われた新卒者らが対象の合同就職説明会。須坂市に本社を置く部品メーカーの採用担当の男性は、ブース席でため息をついた。参加した学生らは前年の約1・6倍。「例年なら既に決まっているはず」(主催した長野公共職業安定所の畠山則幸業務部長)の理系の学生が、ブースを訪れる姿が目立った。しかし「いい学生がうちに入ってくれるかは別の話。試験や面接を通っても辞退する人が結構多い」と男性は打ち明けた。
昨秋からの景気悪化で、就職業界は買い手市場だ。全国的にどの企業も採用を抑え、名の知れた大手企業の競争率は高まる。「人材確保のチャンス」と、多くの中小企業が説明会に参加したが、長野市に本社を置く別のメーカーの採用担当者は「いい人材は大手に決まってしまっている」と、思うようにいかない状況を話した。
大町市出身で県外の大学に進学した男子学生(21)は「東京、名古屋などで採用試験を受けたが決まらず、地元も選択肢に入れざるをえなかった」と県内の就職には消極的。別の県外の大学を卒業予定の長野市出身の男子学生(23)も「東京とかの企業で内定をもらえたらそっちに行く」と断言した。
地方、地元より都会。中小より大手。就職難にあっても学生の都会志向、大手志向は変わらない。県は6月、愛知工業大(愛知県豊田市)と県内出身の学生の「Uターン就職」を促進する協定を初めて締結。若い働き手を呼び込む模索が続く。
◇ ◇ ◇
08年10月、松本市旭の信州大体育館での企業説明会で、対照的な光景が繰り広げられた。参加124社のうちテレビCMなどで頻繁に目にする有名企業の関連会社のブースは、40〜60分待ちと長蛇の列。一方、県内の中小企業のブースは閑古鳥が鳴いた。見かねた信大の職員が「いろいろな企業の研究が大切。待ち時間はもったいない」と、空きブースへ学生を促した。
学生の就職をサポートする信大学生支援課によると、県内には世界的なシェアを持つ製造業や、年間ボーナスとして給与の7カ月分を支給するなど好待遇の中小企業も多い。しかし、そうした企業が学生への情報発信やインターンシップの受け入れをうまくできていないという。信大の小坂共栄理事(教学担当)は「優秀な人材を県内にという声は大きいが、学生の希望を生かしたい」と話す。グローバルな人材育成も大学の使命と考えているからだ。
信大は大学の魅力づくりの一環として、信大や長野大、松本大など県内の8大学をオンラインでつなぎ、他大学の授業を受けられる「高等教育コンソーシアム信州」を来年度導入する。「地元の大学に目が向けば、地域へ人材を送り出せるようになる。県内の大学が協力し、信州に愛着を持つ学生を育てる」(小坂理事)。8大学が持つ県内企業のデータベースを統合することも検討している。
県によると、08年3月に県内の高校を卒業した人の72・2%は県外の大学・短大へ進学した。信大でも09年度入学者のうち、県内出身者は約3割。09年4月に就職した卒業生(工学部以外)で、県内に就職したのも約3割にとどまる。
総務省の統計では、長野市の1世帯が08年に支出した教育費は平均10万1320円。お金と時間をかけて育った人材が、大都市に流出する構図は変えられるのか。【福田智沙、渡辺諒】=つづく
3187
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 14:47:58
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20090807ddlk20010005000c.html
’09夏・衆院選ながの:国政の課題・現場から/4 地域医療 /長野
◇激務と赤字、負の連鎖 医師不足、広域で分担の動きも
7月末の暑い日。白馬村の男性(72)は妻の診療に付き添い、自宅から車で25分かかる大町市の市立大町総合病院を訪れた。同村の診療所は5カ所あるが、病状が重ければ大病院を頼る。さらに離れた小谷村の診療所は1カ所だけ。「医者だって働く条件や環境がいい方に行くんだろう。でも、ここがなくては困るんだ」。男性はそう言い、玄関わきのベンチに腰を下ろした。
南北70キロに及ぶ大北医療圏(大町市・北安曇郡の1市4町村)で病床20床以上の病院は大町市と池田町の2カ所しかなく、地域医療の中核を担っている。
その大町総合病院で07年末までに内科の常勤医5人のうち2人が退職した。入院病床を約半数にするなど、内科診療の縮小を余儀なくされた。09年4月までに補充はできたが、その間の患者減少で経営がさらに悪化。08年度の純損失は約3億2770万円に上った。
今の常勤医は全部で18人。救急医として約15人が交代で当直を務める。常勤医が2人しかいない産科・小児科は2日に1度は病棟の急患に対応し、月2〜3回は夜間の救急医を務める計算だ。丸山純生庶務課長は「今もぎりぎりの状況。一時的に乗り切ったに過ぎない」と言う。
医師確保が難しい理由は利便性の悪い立地にある。大町市には高速道や新幹線がなく、都心や名古屋へ直結する在来線もない。04年に導入された新臨床研修制度で研修先を自由に選べるようになると、医師は山間地を嫌って都市部に流れた。「田舎に来てもらえる政策を」。丸山課長の言葉は切実だ。
◇ ◇ ◇
松本市和田の主婦(26)は、第1子を妊娠して22週目に入った。健診は塩尻市のクリニックで受け、波田町の総合病院で出産を予定する。波田まで妊娠検査に行った時、検査や健診は別の病院で受ける仕組みと、初めて知った。
松本市、塩尻市などの3市1町5村(松本医療圏)は08年5月、「松本地域出産・子育て安心ネットワーク協議会」を設立。連携する病院やクリニックを受診した妊婦には、カルテと同じ役割を持つ「共通診療ノート」を渡している。分娩(ぶんべん)を扱わない開業医などでも健診を受け易くすることで、分娩可能な特定の病院に集中していた妊婦を分散させ、産科医の負担を軽減する狙いだ。休日は当番医が、夜間は信大病院や相沢病院などで対応する。
主婦は「しっかり診てもらえるし、カルテが手元にあると安心感が大きい」と評価するが、産科医不足には「何か起きた時に診てもらえないかも」と不安を吐露した。高額な出産費も、若い世代が出産に踏み切れない要因の一つだ。
連携制度を考案した信州大医学部の金井誠教授は「地域全体が一つの大きな病院というイメージを描いた」。だが産科医の減少による激務と、出産に伴う事故が訴訟に発展するケースが増え、そもそも「医学生は産科に魅力を感じていない」と指摘する。金井教授は「医師が分娩を積極的に扱えるような社会を」と強調、産科医の待遇改善や産科を志望する学生への奨学金などの必要性も訴えた。
県内の分娩を扱う施設は、01年の68施設から09年には45施設に減った。松本医療圏では13施設から6施設に半減。6施設での分娩が年平均4000件に対して、医師は1施設に1〜3人。1人が数百件の出産を担当していることになる。【渡辺諒、大平明日香】=つづく
3188
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 14:49:12
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20090808ddlk20010038000c.html
’09夏・衆院選ながの:国政の課題・現場から/5止 公共交通 /長野
◇リニア計画、期待と疑問−−路線バス、在来線は再考迫られ
「地域のエゴだ」
「差額は諏訪市が払え」
リニア中央新幹線計画をめぐり、JR東海は6月18日、諏訪・伊那を通るBルートの工事費が、南アルプスを貫くCルートより6400億円高いとする試算を公表した。Bルートを熱望する山田勝文・諏訪市長は「(BとCの)差額は当初言われたほど大きくない」と反論。しかしこの発言が報じられた直後、全国から批判の電子メールが市に殺到した。
市は7月、ホームページに「諏訪広域連合の見解」を掲載。地元が二十数年にわたりBルートを願ってきた経緯や地方を含めた国土の均衡ある発展の必要性を挙げ、理解を求めている。JR主導で進む議論に、山田市長は6月下旬の会見で「リニアは、1企業が私的に造るのとは違う」と語気を強めた。
リニア新幹線はそもそも、全国新幹線鉄道整備法に基づく国家プロジェクトだ。しかしJR東海が自己負担で建設する意向を表明して以降、同社の動向ばかりに目が注がれる。「最終的には国が決めるはず」。諏訪・上伊那の行政や経済界は戸惑いを抱えつつ、国の関与に望みをつなぐ。
◇ ◇ ◇
飯田市で3月、「リニア開通はバラ色ではない」という刺激的なテーマの勉強会があった。若手経営者らの団体「南信州アルプスフォーラム」が呼びかけ、約50人が参加した。「自動的に繁栄が約束されるというのは幻想だ」。日本政策投資銀行の藻谷浩介参事は、JR越後湯沢駅など、新幹線開通が乱開発や人口減につながった例を引き合いに出し、高速鉄道網の負の側面を指摘した。
飯田下伊那地域では県などが推すBルートより、JR東海の進めるCルートを後押しする声が多い。そこには「Cルートなら新駅は飯田」との思惑も透ける。だが同フォーラムの中島一夫さんは「駅ができれば大都市の強い影響で地域の独自性が失われ、どこにでもある地方都市に堕してしまう」と大規模インフラ依存に疑問を投げかけた。
◇ ◇ ◇
「存続はしてほしいが、自分はあまり使っていない」。7月に発表された長野電鉄屋代線(須坂−屋代、24・4キロ)のアンケートで、沿線住民のこんな傾向が浮かんだ。9割が存続を望む一方、4割は「全く利用していない」と回答。過疎化に加え、1世帯あたりのマイカー普及率が1・6台(07年)と高いことも要因とみられる。
地域の路線バスや在来線は利用者数の低落に歯止めがかからず、全国で廃止・縮小が続く。国の地域公共交通活性化・再生総合事業に、今年度、県内の30事業が選ばれた。再生計画が認定されれば補助金が出る。県交通政策課は「事業者の努力だけではどうしようもない」と苦境を訴えた。
松本市で自転車の無料貸し出し事業に携わる長谷川均さん(59)は「マイカー社会は高齢化にそぐわない。郊外の大型店に人が集まり、地域力もそがれる」と言う。同市大名町商興会が市内32カ所で貸し出し、計120台を年約4500人が利用する。「別の選択肢も必要」と長谷川さん。高速道の利用促進策には「二酸化炭素排出による環境負荷が大きい」と懐疑的だ。
道路に自転車専用レーンができ始めるなど手応えはある。「例えば、駐輪場が駅と直接つながれば利便性は増す。車以外も使える環境を少しずつ作りたい」。人とカネの移動がめまぐるしさを増し、地域の足は再考を迫られている。【武田博仁、仲村隆、光田宗義】=おわり
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:
千葉9区
:2009/08/08(土) 14:59:08
>>3142
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin2009/news1/20090808-OYT1T00201.htm
選挙標語「みんな」使えない…新党名と同じで
渡辺喜美・元行政改革担当相らが結成予定の新党「みんなの党」の名称が、各地の選管が採用した啓発標語の中にある「みんな」という言葉と重なるため、「公正さを保つため」との理由で、標語の使用を取りやめる選管が相次いでいる。
滋賀県選管は公募で決めた標語「きみの夢 みんなの未来 かなえる選挙」について、県内26市町に使わないよう要請した。
既に標語を入れた啓発グッズを発注しているところもあり、同県彦根市は人気キャラクター「ひこにゃん」の図柄と標語の入ったうちわ3000枚を製作していたが、“お蔵入り”に。市選管は「投票率アップにひこにゃん効果を期待していたのに残念」とし、選挙後に使い道を検討する。
「みんなそろって投票しましょう」という標語で投票を呼び掛けていた兵庫県選管。既に完成していた啓発用うちわ2万枚は、「みんな」の文字を「皆さん」と記したシールで覆う。県選管は「少しでも特定の政党名を思い起こさせる表現と判断した」としている。
鳥取県選管は「その一票がみんなの笑顔をつくりだす」との標語が入ったポスター5470枚を作り、一部の市町選管には配布済みだったが、急きょ別のポスターに差し替える。
一方で、そのまま「みんな」を使う選管も。岡山県選管は、「みんなそろって投票しましょう」と印刷したポケットティッシュ約6万個を、各市町村選管に配布しているが、「『みんな』は一般的な言葉」として、変更はしない。
奈良県選管は、公示の18日から「みんなそろって投票しましょう」との広告塔(高さ約3メートル)を県庁前に建てるが、「党の名称にある『の』の字はなく、参院選や統一地方選でも使っている。誤解を生む恐れはない」という。
(2009年8月8日12時54分 読売新聞)
3190
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 15:02:22
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagoshima/feature/kagoshima1249313173819_02/news/20090804-OYT8T00084.htm
真夏の決戦 鹿児島衆院選
<1>鹿児島1区は無党派層の行方が勝敗の鍵
「党への批判も真剣に受け止める。鹿児島や日本の将来のため頑張りたい」
衆議院の解散から一夜明けた7月22日、鹿児島市のJR鹿児島中央駅前に、声をしぼる自民前議員・保岡興治(70)の姿があった。周りでは支援の市議らが額の汗をぬぐい、政策ビラを配ったり手を振ったりするが、足を止めて聞き入る人は少なかった。
県都の中心部を抱える鹿児島1区は、無党派層と呼ばれる人たちの割合が高く、政治状況による“風”に左右されやすいとされる。小選挙区制になった1996年以降、保岡は4回連続で勝ち続けているが、今回は全国的に政権交代を望むムードが高まっており、陣営は危機感を募らせる。
陣営は、1区内にも多くの支持者を持つ2区の自民前議員・徳田毅(38)と初めて協力関係を築き、61の友好団体でつくる「県都の政治を守る会」や公明党とも連携を強める。保岡本人もこの半年間、国会の合間に帰郷しては、休日なしであいさつ回りに奔走してきた。
陣営幹部は「危機感がバネになり結束は固い。逆風も何かの拍子に変わるもの。今は地道に活動を続ける」と力を込める。
6日後の28日夕、保岡が立った場所から約100メートル離れた「若き薩摩の群像」前には、1000人を超える人垣ができた。中心にいたのは、民主前議員・川内博史(47)。「鳩山“総理”の下、新しい政治を作ります」と、来援した民主党の鳩山由紀夫代表とともに熱っぽく政権交代の実現を訴えた。銅像の周辺は熱気に包まれ、会社員の男性(60)は「自民支持だったが、国がこんなにがたがたになってしまった。とにかく、今の政権には不満がある」と顔を紅潮させた。
「(保守王国の)鹿児島でも風は吹いている」。翌29日、鳩山代表は川内にこう言って次の遊説先へ向かった。
2007年夏の参院選以降、自ら張ったポスターは4500枚を超える川内。悲願の小選挙区初勝利を目指し、家々を回り、企業に出向く。しかし、陣営幹部は「相手は終盤に攻勢をかけてくる。ひっくり返されないよう、堅実に戦いを進めたい」と気を引き締めた。
1区ではこのほか、共産新人・山口広延(34)が「自公政権に審判を下そう」と呼びかけ、街頭活動などを展開。幸福実現新人・川田純一(42)も自転車で遊説して支持拡大を図る。無所属新人・山下純一(54)は後援会事務所を発足させ、準備を進めている。
(敬称略)
(2009年8月4日 読売新聞)
3191
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 15:03:26
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagoshima/feature/kagoshima1249313173819_02/news/20090805-OYT8T00960.htm
真夏の決戦 鹿児島衆院選
<2>谷山地区熱い攻防 鹿児島2区
鹿児島2区の大票田・鹿児島市谷山地区。ある朝、国道交差点のほぼ同じ位置で、与野党2陣営のスタッフが政権選択の前哨戦とばかりに相まみえた。
黄緑色のシャツは自民前議員・徳田毅(38)陣営、赤色は民主新人・打越明司(51)陣営。1台の車に2色のシャツが同時に体を向け、頭を下げる。一見、珍妙な光景だが、「交通量が多い場所を選ぶと、どうしても同じ場所になるから仕方がない」(両陣営)。至る所でこんな“つばぜり合い”が見られるという。
前回、自由連合を核に無所属・民主推薦で勝利した徳田を巡る情勢は、180度変わった。2006年12月に自民に移り、今回初めて与党候補として選挙戦に臨む。徳田が今、重視するのが、有権者の4割を超える、その谷山地区だ。
地盤の奄美群島では、解散前に長年の“政敵”とされ、群島でも支持者が多い1区の自民前議員・保岡興治(70)との協力関係を築いた。だが、谷山地区は無党派層も多く盤石とはいえない。そこで、入党以来、2年余りかけて自民支持層に呼びかけ、今年3月に商工政治連盟や建設業協会、農政連といった約60組織で構成する谷山地区での協議会の発足にこぎつけた。陣営幹部は「紹介を受ける企業も多くなった。組織を味方にすることで幅の広がりを実感する」と語る。
ただ、協議会には過去、徳田やその父の虎雄と争ってきた自民元議員・園田修光(52)の支援者も少なくない。今月3日に出馬断念を表明した園田は、「自民候補として徳田を応援する」と宣言したものの、「今までの支援者には、私自身が出向いてあいさつするが、融和には時間がかかるだろう」と危惧(きぐ)する。
谷山地区の地盤固めには、園田の動向も左右しそうだが、徳田の陣営幹部は「目指すべき頂上は同じ。自民が議席を勝ち取ることだ。そこに向かって懸命に走れば、違う立場でも道は必ず一つになる」と意気込む。
元自民県議で前回、無所属だった打越は、民主の公認を受けての出馬になる。奄美群島の徳田に対して、打越は指宿地区が地盤とされるが、目指すのは谷山地区での勝利。活動の多くをここに注ぎ、個人宅などでのミニ集会は「3けた近く」(陣営幹部)に及ぶという。
「奄美で取られた分を谷山で取り返さないといけない」。7月に谷山地区で行われた総決起集会で、陣営幹部は結束を訴えた。だが、民主にくら替えした打越に戸惑いを覚える声も聞かれる。前回、徳田を推した連合鹿児島が支援に回っているが、陣営によると、一部には「元自民」だったことに抵抗を感じる組合員もいるという。
しかし、打越は陣営の構成について、「前の選挙で私を支持しなかった人も、支持してくれた人と同じぐらいの割合でいる」とし、「有権者の判断基準は4年前に誰を支持したかではなく、政権の交代か存続かになっていく」と言い切る。
同選挙区ではこのほか、県内唯一の女性候補となる幸福実現新人・神村ミフ子(64)も街頭活動などに力を入れている。
(敬称略)
3192
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 15:04:03
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagoshima/feature/kagoshima1249313173819_02/news/20090805-OYT8T00965.htm
真夏の決戦 鹿児島衆院選
<3>宮路・松下氏が激戦 鹿児島3区
かつて、小選挙区と比例選で2人が交互に立候補する「コスタリカ方式」で自民の議席を分け合った自民前議員・宮路和明(68)と国民新元議員・松下忠洋(70)。前回は、郵政民営化を巡り自民の公認を得られなかった松下が無所属で立候補、宮路と松下の地盤である保守層が分裂した。今回は宮路が公明との連携を図る従来の手法を取る一方で、国民新にくら替えした松下は、野党側に回った旧郵政関係者を中心に勢力の結集を目指す。
「けしん限り(死にものぐるいで)頑張ります」。1日、薩摩川内市内での集会で、トレードマークの赤色シャツを着た宮路がこう決意を述べると、会場を埋めた約500人から拍手が起きた。公明支持者も駆けつけるなか、同党の比例選九州ブロック候補予定者4人の全員当選も訴えた。
宮路は前回、公明との連携を十分に図りきれなかった苦い経験がある。無所属だった松下が比例選での連携を先んじて模索したためだ。「今回は早くから公明との関係に重きを置いてやってきた。前回とは全く違う」と宮路。
それを象徴するかのような光景が、7月15日に同市で開かれた公明党の時局講演会で見られた。宮路は「皆さんとは10年の連立で平和と繁栄を築いた。自民は厳父、公明は優しいお袋のようだ」と結束をアピール、支持母体である創価学会の池田大作・名誉会長の詩の朗読も披露した。
公明への浸透を図る一方で、宮路の強みは盤石な組織にある。地区ごとに約240の後援会を作り上げ、それぞれが精力的に集会を開く。「日本の将来を見据えた時、どちらの政策が優れているか。今回は政策の違いを訴える」
2日、日置市で開かれた松下の集会。自民を離党した県議の上野新作(74)=枕崎市区=が登壇すると、会場は一斉に大きな拍手でわいた。
自民の支持母体の県漁連など水産4団体の会長を務める上野は、従来から松下を支持している。だが、前回は自民の県連幹事長という重職を務めており「応援したくてもできなかった」と振り返る。今回、松下を積極支援するため、自民を離れたという。
集会で上野は「4団体は自民を推薦しているが、これに服従するわけにはいかない。3区だけは変えなければならない」と述べ、松下も「上野さんの離党は大変心強い」と最大限の謝辞を送った。
援軍は、上野だけではない。宮路に敗れていったんは政界引退を表明した松下が2007年夏の参院選で民主候補を支援した貢献度から、今回、連合鹿児島が松下の支援を表明した。今月3日には、全国組織の連合・高木剛会長が薩摩川内市を訪れ、直々に松下を激励した。
また、国民新を支持する郵政政策研究会(郵政研)も昨年3〜9月、計80回の集会を開き、延べ約4500人を集めている。松下は「民主の前回得票を取り込むことができれば、宮路氏を上回る」と意気込む。
鹿児島3区ではほかに、幸福実現新人・寺迫好美(57)が「責任ある第一党を作らなければ、日本は沈没してしまう」と訴え、宮路と松下に挑む。憲法改正や消費税撤廃などを求め、街頭演説やビラ配布で浸透を図る。
(敬称略)
(2009年8月6日 読売新聞)
3193
:
とはずがたり
:2009/08/08(土) 15:04:26
誰かが煽ってた様にこーなったら2区からみんな公認でw
森山真弓・元法相、栃木3区の自民公認辞退
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin2009/news1/20090808-OYT1T00397.htm?from=main3
自民党は8日午前、森山真弓・元法相が衆院栃木3区の公認を辞退したと発表した。
森山氏を巡っては、党栃木県連の船田元・会長代行ら幹部の多くが、執行部に対して公認取り消しを要求。これを受けて、森山氏は7日、麻生首相に対して、「無理にやりたいと思っているわけではない」などと伝えていた。
栃木3区には、自民党を離党した渡辺喜美・元行政改革相が出馬を予定している。渡辺氏は森山氏の立候補に反発し、栃木県内のほかの選挙区で、自民党候補への対抗馬擁立の動きを見せた。自民党県連内には、森山氏の出馬で、渡辺氏を刺激するのは得策ではないとの意見が出ていた。
(2009年8月8日10時58分 読売新聞)
3194
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 15:04:41
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagoshima/feature/kagoshima1249313173819_02/news/20090806-OYT8T01289.htm
真夏の決戦 鹿児島衆院選
<4>政権交代の風 霧島にも 鹿児島4区
水俣病の未認定患者団体「水俣病出水の会」(約3400人)が、1日に出水市で開いた集会。開会前、自民党国対副委員長として水俣病被害者救済法の成立に携わった自民前議員・小里泰弘(50)は、1メートル83の長身を曲げ、来場者と握手を交わした。陣営スタッフも後援会のチラシを懸命に配った。
「目の前に大きな試練が控えている。歯を食いしばり、岩に生爪を立ててでもはい上がる、岩に立てた生爪をひっぺがしてでもはい上がる」。来賓あいさつの言葉を、衆院選への決意で締めくくった。
有権者の4割近くを占める大票田・霧島市に国分、隼人工場を持つ京セラ。7月23日、名誉会長の稲盛和夫が「明治維新で日本が変わったように平成維新もなるはず」と、民主党、国民新党から立候補を予定している5人が顔を合わせた場で、こう言い切ったという。「名誉会長が支持してくれる」。すでに工場と労組から推薦を受けているものの、民主新人・皆吉稲生(59)は、強力な後ろ盾に胸を熱くした。2工場の従業員は約5500人。家族や関連企業を含めると2万票とも言われる。有権者27万人の4区では、勝敗を大きく左右する。
衆院議員を9期務めた父・貞利を引き継ぎ、2期目を目指す小里。かつて、貞利は対立候補の2倍ほどの得票で勝ち抜き、小里も初当選した2005年、民主候補に4万票差で圧勝した。が、風向きが変わったのは、07年の参院選。
京セラ労組などから推薦を取り付けた皆吉は、自民現職に敗れたものの、2664票差まで肉薄。皆吉の得票を4区に当てはめると、7000票上回り、中でも、霧島市では5000票を超えた。過去4回の衆院選で小里、貞利の得票が約6割を占めた同市で、逆転現象が起きたのだ。「京セラ票が大きく動いた」とみる政党関係者も少なくない。
しかし、小里陣営は「京セラは支援してくれている」と断言。隼人、国分工場から推薦を受け、7月30日に東京で開かれた政治資金パーティーでは、稲盛が発起人の1人に名を連ね、メッセージが披露された。陣営は長年の交流をアピールする。
「候補者が多くの有権者に会って政策を理解してもらうことが大切」と、初当選以来、国会の合間を縫っては帰郷し、ライフワークとしてきたミニ集会は500回を超えた。貞利も各地の支援者を回り、支持団体の引き締めに奔走する。ある党幹部は「おやじさんが顔を出すと引き締まる」。その影響力は健在だ。
皆吉は連合鹿児島を母体にし、政権交代の「風」を背に支持を広げる。小沢代表代行や鳩山代表といった大物の来援も、陣営にとって大きな追い風になりそうだ。
幸福実現新人・樋口信博(48)は「消費税廃止」などを訴え、街宣活動を中心に支持拡大を図る。(敬称略)
(2009年8月7日 読売新聞)
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千葉9区
:2009/08/08(土) 15:05:10
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagoshima/news/20090808-OYT8T00152.htm
保守王国 足元揺らぐ〜衆院選5区
真夏の決戦?
現職と共産党新人の一騎打ちとなった7月26日投開票の曽於市長選。同日夜、自民前議員・森山裕(64)は、支援する現職の事務所で開票の行方を見守った。
現職の大差での再選が有力視されていたが、中間発表では7000票で並んだ。事務所にどよめきが起き、森山、現職が顔を近づけ、険しい表情で何度も話し込む姿が見られた。
結局、現職は1万1839票で相手に約3000票差をつけて勝ったが、あいさつに立った森山は「厳しい選挙だった。だが勝利は市民の良識ある判断。私も正々堂々と戦う」と、自らに言い聞かせるようにマイクを握りしめた。
1次産業が主体の大隅、種子屋久地区を選挙区とする5区。森山はこれまで強固な保守地盤に支えられ、圧倒的な強さを見せてきた。2005年の前回の衆院選では、郵政民営化に反対し、無所属で出馬したが、曽於市では約65%の得票率をあげ、自民新人、共産新人を圧倒した。市長選と国政選挙を単純に比較できないが、市長選での苦戦は陣営に暗い影を落としている。
ある自民党関係者は、市長選の結果について、農政不信や長引く景気低迷による閉塞(へいそく)感で多くの有権者が変化を求めた結果だとみる。そのうえで「衆院選の相手は民主党。有権者の投票のハードルはさらに低くなる」と危機感をにじませた。
森山陣営も「しっかり組織を引き締めなければ」と話し、系列の市議、町議らを動員し、票固めに力を入れている。
市長選から2日後の28日、鹿屋市の市街地で民主党の集会が開かれ、民主新人・網屋信介(51)の応援のため、同党代表の鳩山由紀夫が駆けつけた。
「この大隅から日本を変えようじゃありませんか」
鳩山が会場の約500人にこう呼びかけると、ひときわ大きな歓声が上がった。民主党関係者は「この5区で、これまでにない盛り上がりだ。これで弾みがついた」と顔をほころばせた。
網屋は2007年12月に立候補を表明してから、4万戸以上の訪問や街頭演説など、どぶ板に徹してきた。
「当初は名刺も受け取ってもらえず、『民主党』というだけで門前払いされた。でも最近、政策について身を乗り出して聞いてくれる人が多い」と手応えを語る。
陣営幹部も「会社員、商工業者の多い鹿屋市の中心部では優位に立っているとの感触がある。今後、農村部でどれだけ浸透できるかがかぎとなる」と分析。郡部を精力的に回り、農家への戸別所得補償制度など党の政策をアピールしている。
前回、無所属で戦った森山が民主支持票の取り込みに成功したことにも触れ、「約2万票の連合、労組票が森山に流れたと見ている。これがうちに来て、都市部で競り勝てば互角の勝負に持ち込める」とみる。
網屋は「自民党の牙城である5区が変わるとき、日本も変わる。民主党の政策を訴える戦いを徹底させたい」と意気込む。
ほかに幸福実現新人・高田浩明(36)が公約である「消費税廃止」のほか、「農家の後継者問題に取り組む」などと訴え、浸透を図っている。(敬称略、おわり)
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◆ESPAyRnbN2
:2009/08/08(土) 15:11:39
523 名前:402[sage] 投稿日:2009/08/08(土) 00:37:32 ID:O23fUnJT
昼間に福岡県連が配ってたチラシです。
全国で同じもの配ってるのかな
3枚に分けました
http://up.2ch-ita.net/up3/src/up0087.jpg
http://up.2ch-ita.net/up3/src/up0088.jpg
http://up.2ch-ita.net/up3/src/up0089.jpg
3197
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 15:12:51
http://mainichi.jp/area/gifu/shuinsen/news/20090806ddlk21010077000c.html
攻防2009:衆院選ぎふ/上 逆風−自民に危機感 /岐阜
衆院選の公示(18日)まで2週間を切った。県内でも各党幹部が相次いで応援に訪れるなど、選挙戦は早くも激化している。追い風を感じて「政権を選択する選挙だ」と訴える民主党に「選ぶのは政権ではなく政策」と反論する自民党。連立政権の成果を強調する公明党に、自公政権退場を掲げる共産党など、支持を求める各党の攻防は熱を増している。5小選挙区に16人が立候補を予定する県内の選挙情勢を探った。
「えたいが知れないんですよ、相手が大きいのか小さいのかさえ分からない」(1区・野田聖子氏の秘書)、「前回の郵政選挙の逆バージョンになっている」(4区・金子一義氏の後援会幹部)。東京都議選で第1党の座を奪われ、現職閣僚の両陣営でさえ危機感は強い。他の自民陣営も強い逆風を感じている。
7月30日朝、中津川市であった自民5区候補予定者の古屋圭司氏の後援会事務所開き。約150人の関係者らを前に、あいさつに立った吉川光彦後援会長は「大変厳しい風が吹いており、毎日つらい日々だ」と本音を漏らした。県議の平岩正光党支部長は「逆風がいろいろ聞こえてくる」とした上で「政治は一過性のものではない。先代から取り組んできたリニアがそこまで来た。東濃の夜明けだ」と古屋氏の義父の故亨氏以来の功績を掲げて支援を求めた。当の古屋氏は演説で自民党のマニフェストを紹介し、最後に「私もリストラ対象だが、生き抜いていきたい」と述べ、危機感を漂わせた。
代々の実績をPRすることさえ簡単ではない。13回連続当選の実績を持つ武藤嘉文元通産相の次男、武藤容治氏の陣営は「世襲問題で父の名前は出しにくい。とは言っても、民主党のように明快なキャッチフレーズもない」と頭を抱える。
自民県連幹部は、逆風の一因は、麻生太郎首相が解散を引き延ばし、党内の統率を図れなかったことへの「嫌気」が広がったためとみている。ある県議は憤る。「混乱しているのは首相周辺だけなのに、なぜ岐阜も同じように見られるのか」
一方、長年の自民党支持者からは、自民への信頼と民主への不安も聞かれる。高山市内の70代の農業男性は「これまでの自民党の農業政策は支持できる。民主党に本当に政権担当能力があるのか。政権交代という言葉だけが独り歩きしている気がする」と話す。県内にJAグループの組合員は約31万人おり、政治団体の県農協農政連盟は「要求が政策に反映されている」として、昨秋、自民の5候補予定者全員への推薦を決めた。
親の代から自民支持者という大野町の主婦(57)は「良いところがあるから長いこと自民党政権が続いてきたのでは。民主党は将来どんな社会をつくるのか見えない」と言う。
風は増すのか、やむのか。今後の選挙戦で各候補がどんな主張をし、有権者がどう受け止めるかにかかっている。
3198
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 15:13:33
http://mainichi.jp/area/gifu/shuinsen/news/20090807ddlk21010003000c.html
攻防2009:衆院選ぎふ/中 追い風−民主の幹部続々 /岐阜
◇政権交代の試験紙 自民王国に楽観論なし
「岐阜県は政権交代のリトマス試験紙の役割を果たすのです」。1日、岐阜市で民主党県連が開いた総決起大会後の記者会見で鳩山由紀夫代表は力を込めた。岐阜で議席を獲得できれば政権交代が可能だというのだ。その言葉が本気であることを示すように党本部は幹部クラスを連日、岐阜に送り込んでいる。
先月29日、岡田克也幹事長は5区の立候補予定者、阿知波吉信氏の応援演説のため多治見市に駆け付けた。会場の駐車場は自民陣営の選挙事務所から道一本隔てた場所。平日の日中だったが、550人(主催者発表)が集まり、演説後は握手を求める有権者にもみくちゃにされた。風が吹きつつあるようにも見えた。
手ごたえはどうか。「解散が長引いたおかげで知名度も徐々に浸透してきた」(4区の民主候補予定者、今井雅人氏の後援会幹部)、「自民のポスターを張っている家を訪ねても、話を聞いてくれるようになった」(1区の柴橋正直氏)。前向きな感想が大半だ。
より具体的な動きもある。阿知波氏の後援会幹部の男性は「自民党の後援会に入っていたが、今回から民主党を選択した。自民党ではもういかん」と話す。男性によると、多治見市の陶磁器組合6組織のうち2組織は今回、自民支持から民主支持に転じたという。
ただ、岐阜は全国でも有数の自民王国。96年の小選挙区制導入後、民主が小選挙区で議席を獲得したことはなく、今回も5選挙区中4選挙区で自民の前職に民主の新人らが挑む構図だ。唯一、民主前職となる3区の園田康博氏も前回、小選挙区では自民に敗れて比例代表で復活した。園田氏は「風が吹いていると言われるが、根拠はない」と懐疑的だ。
4区の今井陣営幹部は「比例代表で民主と書いても小選挙区で今井と書いてくれる人がどれだけいるのか」と不安を口にする。各陣営は“王国”で本当に風が吹いているのか、つかみかねている。
政権担当能力を不安視する声もある。県建設業協会幹部は、民主党がマニフェストで公共事業の見直しを掲げていることについて「東海環状自動車道など県内の公共事業が止まる可能性がある。景気が余計に悪くなってしまう」と危惧(きぐ)する。自民の候補予定者は演説で財源や安全保障の問題を取り上げ、「民主には任せられない」と主張する。
追い風を感じる場面もあるが、不安要素もある。そんな状況下で民主の陣営から楽観論は聞こえない。「大臣まで経験した相手に知名度不足。名前を売り込まなくては」(2区・橋本勉氏の選対幹部)、「地道に草の根選挙をやるしかない」(4区・今井陣営)。
風をあてにはできないということか。風向きはいつ変わるか分からない。どの陣営、どの政党にとってもこれからが正念場だ。
3199
:
とはずがたり
:2009/08/08(土) 15:13:49
>>3196
あざっすヽ(´ー`)/
責任政党自民党も堕ちたなぁ〜。バカの一つ覚えのような民主批判ばっかかよ。
3200
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千葉9区
:2009/08/08(土) 15:15:00
http://mainichi.jp/area/gifu/shuinsen/news/20090808ddlk21010082000c.html
攻防2009:衆院選ぎふ/下 はざま−公明、共産、社民 /岐阜
◇埋没するわけには 存在感−いかに発揮
風を味方につけるのか、あおりを受けるのか−−。2大政党化が進むとされる小選挙区制の下で自民、民主両党が対決姿勢を強める中、他党は埋没しかねないとして危機感を強めている。「自公や民主でない第3の選択肢を提示できるチャンス」(共産党県委員会幹部)と前向きにとらえる声もあり、各党は政策アピールに懸命だ。
「大企業にモノを言える政党が求められている」。6日夕、岐阜市内の団地の前で、1区から立候補を予定する共産新人、鈴木正典氏の応援に駆けつけた小池晃・参院議員は声を張り上げた。
これまで「民主も自民も同じ」と批判することが多かった同党は後期高齢者医療制度の廃止などに向けた民主との連携をアピールしつつ、「あくまで野党」と強調する戦略だ。
前回選では小選挙区全5区に候補者を立てたが、今回は1区のみ。比例代表に力を集中させ、議席増を目指す。同党県委員会幹部は「岐阜市内のある中小企業経営者は『小選挙区は自民と書くが、比例代表は共産に入れる』と言ってくれた。小選挙区と比例代表で票を使い分けてほしい」と期待する。
逆に他の党は2〜5区の空白選挙区で浮く票の行方にやきもきしている。前回選で3区の共産新人は約2万1000票を獲得。小選挙区で勝利した自民の武藤容治氏と次点だった民主の園田康博氏との差は約1万7000票。民主県連幹部は「意識していないといえばうそになる」という。だが、3区の共産党員の男性は「共産の主張は他党とは相いれない。白票で入れる人も多いのでは」と話す。
一方、自民との連携を強調し、「ブレない政党」を掲げる公明党は6日、小選挙区の自民の立候補予定者5人の推薦を発表。先月31日に岐阜市内であった太田昭宏代表の演説会には、1区の自民候補予定者、野田聖子氏が駆けつけ、「公明党の皆様のために一生懸命働く」と支持者を前に深々と頭を下げた。
県内で約12万票を持つとされ、前回選の比例代表では3万票を積み増した公明党だが、自民への逆風のあおりに危機感が募る。公明党の県議は「自民党も必死だから、苦戦する小選挙区では比例代表も自民に票を入れるだろう。小選挙区で応援しても比例で返ってこないから貸し倒しだよ」とこぼしつつ、「自民との選挙協力も3回目。あうんの呼吸で、できるはず」と話す。
社民党は、比例代表東海ブロックで1議席獲得を目指す。同党県連合幹部は民主党との関係について「我々は一貫して生活再建、護憲を訴えており、根本的に考えが異なる部分もある。適切な距離を保ちたい」とする。比例代表では県内で5万票が目標だが、旧社会党からの支持者の高齢化も進んでおり、存在感をどう発揮するかに頭を悩ませている。
公示まで10日。支持層を固め、無党派層にアピールする各党の取り組みはこれから本格化する。
◇
(この企画は山田尚弘、子林光和、石山絵歩、奈良正臣、小林哲夫、宮田正和が担当しました)
3201
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 15:16:04
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090807ddm005010011000c.html
夏にかける:もう一つの戦い/1 馬淵澄夫氏(民・前) 「将来」見据え全国行脚
<衆院選まであと23日>
◇政権準備の夏にかける
衆院解散を2日後に控えた7月19日。民主党の馬淵澄夫前衆院議員(48)=当選2回=は福岡県柳川市の市民会館大ホールで同党立候補予定者の応援演説に立っていた。
「ここには道路の政官業癒着の権化のような人がいる」
柳川市は自民党道路族のドン、古賀誠選対本部長代理の地元。そこで、道路問題に関する国会追及で名をはせた馬淵氏が宣戦布告する姿は、政権交代の「切り込み隊長」と言えるものだった。
OA関連会社役員から政治家に。もともと田中角栄元首相の強いイメージにあこがれがあり、民主党の野田佳彦幹事長代理らと知遇を得たのが転身のきっかけとなった。03年、2度目の挑戦で奈良1区から初当選を果たした。
当選した馬淵氏が真っ先に取り組んだのが、田中元首相の研究。道路特定財源制度を議員立法で作り上げた同首相の答弁を国会議事録ですべて読破した。それが下地となり、08年、道路整備の中期計画で国土交通省が将来の需要推計を多く見積もった古いものを使用していたことを認めさせるなどして、知名度は全国区になった。
「馬淵さんの日程は党管理になる」。党本部から、こう告げられた。柳川は全国行脚の第1弾。7月31日には、金子一義国交相の地元岐阜へ。愛知、大阪、静岡などと候補予定者の応援に飛び回り、6日は広島と佐賀。「地元に入るのは3分の1程度」(地元秘書)。馬淵氏も自らのホームページ(「不易塾」日記)で「すんげぇ(指示が)来るな、党本部……」とぼやくほどだ。
各地で欠かさずに訴えるのが、高速道路の無料化。今回の衆院選を「税金を天下り法人・官僚から国民に取り戻す選挙」と位置付け、その最重要政策と考えるからだ。
「暮らしのための政策が高速道路の無料化だ。肉や野菜、衣料など日用品すべての物流コストが10%下がる。すると生活が大きく変わる」。3日夜、静岡県富士宮市の閑静な住宅街。馬淵氏は当選同期の前職の事務所開きでこう訴えた。
「政権準備」も余念がない。全国行脚の合間、時間を見つけてはパソコンに向き合い、「無料化への工程表」作りを進める。
民主党内では、小沢一郎代表代行と対峙(たいじ)する野田氏を中心とする党内グループ「花斉(かせい)会」(約20人)の中核メンバーだった。だが「親小沢VS非小沢」の構図となった5月の代表選で、小沢氏の派閥的手法のものすごさを実感し、「同じやり方では小沢氏には勝てない。対極を行こう」とグループを脱会し、無所属に。小沢氏を超えるための行動で、交流のなかった議員との接触が増えるなど、手応えを感じ始めている。
4日午前。久しぶりに地元に戻った馬淵氏は、奈良市内の支援者宅で開いたミニ集会でこうあいさつした。「全国を駆け巡り、奈良だけではなく国の代表として誇れる政治家になります。次は民主党代表になって政権交代後の首相になるつもりで取り組みます」
当選2回、永田町のこれまでの常識では「時期尚早」と一笑に付されるところだが、自身の「将来」を見据える視線には力がこもる。「政権獲得のための滅私奉公」と語る馬淵氏の全国行脚には、自らのステップアップもかかる。
◇
衆院選投票まで23日。政権をめぐる攻防の一方で、選挙後の自らの命運をかけた政治家たちの「もう一つの戦い」が展開されている。それぞれの「夏決戦」を追う。=つづく
3202
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 15:16:47
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090808ddm005010003000c.html
夏にかける:もう一つの戦い/2 町村信孝氏(自・前) 「あと一歩」足元揺れ
<衆院選まであと22日>
◇領袖苦悩の夏にかける
「元気いっぱい、投票日に向けて頑張っております。よろしくお願いします」
1日、札幌市の東隣の江別市。さわやかな青空の下、ジンギスカンやイカ焼きの屋台が建ち並ぶ夏祭り会場に、チェックのシャツ姿で現れた自民党町村派の町村信孝会長(64)=当選8回=は拡声機のマイクを片手に深々と頭を下げた。
町村氏がこの日、地元(北海道5区)で訪れた夏祭りは8カ所。各テーブルを回り一人一人に名刺を手渡し、しっかり握手。20年以上前の新人時代のように頭を下げ続けた。
自民党に向かう逆風は文部科学相、外相、官房長官を歴任し、党最大派閥の会長でもある町村氏にも容赦なく襲いかかる。党や陣営が独自に行った情勢調査では、民主党の元職、小林千代美氏がときに上回ることも。「実績も格段に違うのに、何で……」。秘書の一人は言葉を失う。
町村氏は当選5回で初入閣を果たし、主要閣僚もこなし、派内での地位を固めた。支持率低迷にあえぐ麻生政権では、中川秀直元幹事長らが「麻生降ろし」に走るなか、一貫して政権を支持。2月に会長昇格を決めた。
自民党のこれまでの常識では、首相の座まであと一歩となるポジション。だが、自民党が下野の危機に直面し、そうした常識が根底から覆る可能性が指摘されるなかで、町村氏は自らの去就を決めにくくなっている。
麻生太郎首相の自民党総裁任期は9月30日に切れる。同派議員は「町村さんは党総裁選出馬への意欲を捨てていない」と語るが、93年に野党に転落した際に自民党総裁に就任しながら首相になれなかった河野洋平前衆院議長のケースは当然、町村氏の念頭にある。
かといって64歳という年齢を考えると、「次」が必ずあるとは限らない。「世代交代」の歯車が回る恐れもある。
「衆院選後のことなんて、今は考えられない」。町村氏はかわし続ける。
最大派閥の足元も揺れている。森政権以降、4代続けて首相を出したことで、「寄らば大樹」の議員心理も働き、町村派の勢力は現在89人。衆院は62人に上る。ただ、そのうち、当選2回までの若手が半数近くを占める。選挙基盤は弱く、派内では「選挙後の勢力は4割は減る」などの悲観論さえ聞かれる。
派閥離れも着実に進行している。
「派閥幹部を呼んで大集会を開いても、離れた党支持層は取り戻せない。ミニ集会や団体回りをこまめにやり、自分という政治家を理解してもらうしか生き残る道はない」(町村派若手)
解散後、町村氏が応援に出たのは、愛知と宮城の2カ所だけ。他の領袖も同様だが、派閥領袖が地元張り付きのような状況になっている奇妙な状況の背景には、町村氏自身の選挙情勢だけでなく、選挙のてこ入れもままならない派閥のたそがれが見て取れる。
「日本経済は、私が責任を持って立て直します」。政策通を自負する町村氏は1日、札幌市の夏祭り会場でこう強調したが、待望論の盛り上がりはまだ見えない。「党の顔」になるために、どう超えるか−−。苦悩は深い。=つづく
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千葉9区
:2009/08/08(土) 15:18:39
http://mainichi.jp/chubu/newsarchive/news/20090808ddq041010006000c.html
岐路の夏:09衆院選 愛知6区 春日井市医師連盟、民主候補を単独推薦
◇前犬山市長に決定−−県連盟は自民候補
愛知県の春日井市医師連盟(三輪勝征委員長)は7日、衆院愛知6区で立候補を予定している民主党新人の前犬山市長、石田芳弘氏(63)を推薦することを決めた。県医師連盟は自民前職の丹羽秀樹氏(36)を6区の推薦者と決定しており、下部組織が反旗を翻した格好だ。同市医師連盟は前回選挙では自民候補を推薦していた。【高橋恵子】
石田氏の推薦は執行役員13人の投票で決めた(1人は不在者投票)。(1)丹羽氏を推薦(2)石田氏を推薦(3)両方を推薦−−など五つの選択肢から一つを選ぶ方式で実施し、石田氏8票、丹羽氏1票、両方推薦4票となった。
三輪委員長は、投票結果について「民主は(政府の)社会保障費削減の方針を撤廃するとしているが、自民は不明確。それがポイントになったのではないか」と話した。さらに小泉改革により公立病院でも採算性が一層重視され、地域医療が崩壊しつつあるとしたうえで、「自民は反省すべきだ」と強調した。
県医師連盟は、県内の15選挙区すべてで自民の推薦を決め、愛知9区だけは民主の候補予定者が医師であることを理由に自民、民主双方の推薦を決めている。愛知6区では幸福実現党の福原真由美氏(48)らも立候補を予定している。
3204
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 15:35:20
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000320908080001
南伊勢の風〜衆院選へ
保守層 どう動く
2009年08月08日
◇◆自・民2氏 街頭演説競う◆◇
衆院選の公示まで10日余りに迫った7日、東海3県で有数の厚い自民支持層を持つ南伊勢町に、自民、民主両党の立候補予定者がともに入り、支持を訴えた。保守層はどう動くのか。2人の訴えにも熱がこもった。(信原一貴、藤崎麻里)
◆実績強調 13時間行脚◆
午前7時、町東部の宿田曽地区の魚市場。水揚げされたタコや赤貝が並ぶ市場に、自民党前職の三ツ矢憲生氏(58)が姿を見せた。朝の漁を終えた漁業者や家族ら約80人が集まった。
「皆さんから要望がある道路改良、順調に進んでおります」と与党の強みをアピールし、民主党のマニフェストを切り捨てた。「どうひっくり返せばそんなお金が出てくるのか。後世に大きなツケを残す」
三ツ矢氏の同町での得票率は、03年は73・5%、05年は65・7%。演説で三ツ矢氏は「今回は比例区の重複立候補を辞退した」と背水の陣を強調し、支援を求めた。自民党支持の建設会社員、寺田喜一郎さん(73)は「若者は少ないが、集落の有力者はそろっとるわ」と一安心の様子だ。
約100メートルにわたって設けられた市場内も自民党一色。壁や事務所には三ツ矢氏のポスターが7枚張ってある。
だが、同党の強さを支えてきた漁業者でさえ、支持模様は移ろう。タイ養殖業の岡一郎さん(91)は自民党員で、同党を「自由党」と呼ぶ約60年来の支持者だ。だが心ここにあらず、のようだ。「首相が次々と変わる状況は見ていられない。一度、お灸(きゅう)が必要。ただ、民主党は米軍への海上給油に反対で防衛面が心配。本当にその1点なんだ」
三ツ矢氏はこの日、午後8時までの13時間、ほぼ全集落の漁協や建設業者など約30カ所を駆け回り、街頭演説をした。三ツ矢氏は「この町で自民党への支持が強いのは、それだけ町に課題も多いということだ」と話した。
◆若さ全面 各地で対話◆
民主党新顔の藤田大助氏(32)は正午過ぎ、三ツ矢氏とは逆の町西部の古和浦公民館前で最初の演説をした。
ただ、集まった住民は約10人。演説では若さを前面に「地域になるべく足を運んで、再生させます。若い分、スポンジのように皆さんの意見を吸収できます」と訴えた。握手しながら「顔と名前を覚えて」と繰り返した。
聴衆を集めた民宿経営の佐古清さん(79)は自民党員だが、今回は藤田氏を支持する。藤田氏の父で同党を離党した県議正美氏を長年支持してきたためだ。「正美氏を支持する組織の会員は町内に約900人いるが、組織力が足りん」
演説に耳を傾けた古和浦公民館理事長の上村辰也さん(80)も自民党支持だ。「過去の実績のない党の言うことは、すぐには信じられない。マニフェストなんて、守られる保証がないでしょう」
阿曽浦では、午後1時半ごろに三ツ矢氏、午後3時半ごろには藤田氏が演説した。三ツ矢氏は漁協前で漁業者ら約25人を集めたが、藤田氏の話を聞いたのはバス停前の通行人ら5人ほど。それでも上村美代香さん(70)は「テキパキ話して力がある。若い人だし、楽しみ」。話を聞こうと家から出てきた男性(65)もいた。「町に出て訴えるやり方は好感が持てるね」
小選挙区制度が導入された96年以降、5区では民主党の候補者は自民党系に4戦全敗、唯一、00年に比例区で復活当選している。藤田氏は「南伊勢町は自民が強い。一人一人と話して、対話のある政治を行う姿勢を打ち出し、何とか風穴を開けたい」と汗をぬぐった。
◎5区の立候補予定者
三ツ矢憲生58自前(2)党県会長 〈公〉
藤田 大助32民新 〈元〉県議秘書 〈国〉
大原 忍58諸新 幸福実現党員
3205
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 15:38:46
朝日新聞の特集 南伊勢の風の過去記事を
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000320907220001
南伊勢の風〜衆院選へ
自民に愛着 民主に期待
2009年07月22日
衆議院が解散し、東海3県でも有数の厚い自民党支持層を持つ南伊勢町でも、町民がそれぞれの思いを語った。
21日午後1時、南伊勢町中心部の「丸魚食堂」。夫婦で切り盛りする20席ほどの店内の壁際のテレビから「ばんざい」の唱和が響いた。女性客が驚いて「もう、解散と言うたんかいな」と声をあげた。
「一致結束して外と戦ってきたのが自民党の長い伝統だ」。テレビからは解散直前の両院議員懇談会での麻生首相のだみ声が流れた。
定食にはしをのばしていた60代の町議は「私は保守系。ずっと自民を支持してきた」と語ったが、「60年におよぶ自民党の支配が『もう限界』と見られている。伝統と言われてもな。今回は民主党への投票を考えている」。
同町が過去の公共工事などで抱える地方債は約110億円。年間の返済額は町の一般会計予算の7分の1にあたる約11億円。不況が重なり、「このままでは町はつぶれる」との危機感が、自民離れにつながった。
「(自公政権の)バラマキ政策は経済効果の不確実なバクチみたいなもの。それで政治の役割を本当に果たしたのか」と首をひねる。
麻生首相は解散後の記者会見で、民主党の政策を「財源の裏打ちのない、けた違いのバラマキ政策」と自民党の政権担当能力を強調した。これに賛同する町民も多かった。
船越の農業男性(75)は「土台のない民主党が、変える変えると言うてもな。自民党の議員や党職員が『おれら、どうなるんや』とおろおろしていては困るんや」と自民党の一致団結に期待した。自宅で衆院本会議の生中継に目をやった五カ所浦の大工橋本良成さん(72)も「民主党に政権運営ができるのか。自民党には愛着もある」。
切原の農業男性(71)は「動き出した麻生政権の経済対策を見守りたい。世界不況の中で、先進国はどこもいま一つ。経済政策も、すきっ腹(ぱら)に酒を飲むようにすぐには効かんて」。政権選択の構図が強調されることに危機感は強い。「各議員の実績と力量で選んでほしいね」
8月30日のゴールが決まり、町内の両党支持者も動き始めた。地元三重5区の三ツ矢憲生・前衆院議員を支援する農業男性(60)は「危機感の強さが、選挙活動に締まりを生む面もある。候補者とともに、町内の後援会回りやミニ集会を進めたい」と話す。
新顔の藤田大助氏(32)を支援する宿浦の食堂経営山本寿人さん(59)は「支持者らで集まって話題になるのは『追い風で、楽観が広がってはいけない』ということ。自民党支持が強い漁業関係者の取り込みなど、地道な活動を続けないといけない」と気を引き締めていた 。(信原一貴、斉藤佑介)
3206
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 15:39:25
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000320906190001
南伊勢の風〜衆院選へ
薄らぐ「豊かさへの恩」
2009年06月19日
◆県内最大の「奈屋浦漁港」◆
麻生内閣の支持率が再び急落した。朝日新聞社が13、14両日の実施した世論調査では支持率は19%で、危険水域に入った。東海3県で有数の厚い自民党の支持基盤がある南伊勢町には、住民が「自民党の衆院議員に作ってもらった」と口をそろえる県内最大の漁港がある。だが今や、自民党への期待感は色あせつつある。
(信原一貴、斉藤佑介)
18日午前9時45分、南伊勢町奈屋浦の奈屋浦漁港で競りが始まった。
同漁港は巻き網漁船の基地で、07年には3万3千トンのイワシやサバ、タイなどを水揚げした県内最大の漁港だ。市場での取引額は約29億円。2位の長島漁港(紀北町)より7億円も多い。
漁港では、茶髪やネックレスをつけた20〜30代の若者も多い。同町の高齢化率は県内で最も高く、平均年齢は53歳。しかし、奈屋浦地区では47歳。近くの阿曽浦で魚卸業を営む大西幸之さん(70)は「経済的に豊かな奈屋浦には、若者も残る」とうらやむ。
その豊かさの象徴が、奈屋浦漁港の西の端にある。
高さ、幅約2メートルの「竣工(しゅんこう)記念碑」。87年に同漁港の整備事業の完成を祝って建てた。石碑にはこう刻まれている。
「通商産業大臣 田村元」
当時、奈屋浦漁協(現・くまの灘漁協)の組合長だった清水清三さん(74)は「先生の恩を忘れないように石碑を建てた」と振り返る。
清水さんが30代の頃、住民は細々と魚を取り、尾鷲や長島に売りに行って生計を立てていた。清水さんは田村氏に港湾整備を何度も陳情。「港も、市場も、冷蔵施設もみんな実現してもらった」。旧南島町地区の後援会長も務めた。衆院選がいよいよ近づき、「正直、政権交代は心配だ」と漏らす。「しかし、地域を豊かにしてくれた感謝は変わらない。地元漁業者の票は自民票で固めてみせる」
魚を仕入れた贄浦の鮮魚店経営、西川善也さん(69)も根強い自民党支持だ。「麻生さんの人気が低いのは、不幸が重なったタイミングの悪さが大きい。政権を担うのに、民主党ではもの足らん」
一方、「時代は変わった」との声も聞かれた。
「政治が何かしてくれるとは思えない」。落札したタコを袋詰めしていた河内の水産会社員の男性(36)はつぶやいた。高校卒業後の2年間、「田舎にいたくない」と名古屋のトヨタ系列の工場で働いたが、家業の水産会社を手伝うために約15年前に戻ってきた。
不景気で、町内で仕入れた海産物を伊勢の市場に卸しても、高値が付かない。定額給付金など麻生内閣の経済政策の効果も感じないという。「若い子は町外に出てしまい、後継ぎのいない漁師たちは廃業している。景気対策にせよ、何にせよ、誰が政治をやっても同じなら、一度民主党政権になればいい」
奈屋浦に住む60代の男性は「昔は自民党の政治家に親しみがあった。それが今はすっかり薄れた」と話す。「政治家に陳情して大きな公共工事を持ってこられる時代でもない。立派な港も、もうあるしね。それよりも鳩山代表が言う『愛のある政治』の方が、魅力的に感じる」
3207
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 15:40:18
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000320905280001
南伊勢の風〜衆院選へ
生活 変わるのか
2009年05月28日
麻生首相と民主党の鳩山代表の初の党首討論が27日、あった。政権担当能力、政治とカネ、官僚のあり方などについて激しい応酬があった。東海3県で最も自民党の支持基盤が厚い南伊勢町の町民には、政権交代をかけたバトルはどう響いたのだろうか。(信原一貴、斉藤佑介)
かつて芦浜原発計画で揺れた旧南島町の古和浦。食堂「波麗路(ぼれろ)」には、「もうすぐ漁だから、弁当お願い」と漁業者らが入ってきた。
午後3時。マスターの宮原新さん(52)がテレビを競艇中継から国会中継に切り替えた。常連客の輸送業西脇洋己さん(55)は「2人の言うことに興味があってな、仕事の途中で寄ったんや」
鳩山代表の発言後、麻生首相が「どちらが内閣総理大臣としてふさわしいか。どちらの政党が政権担当能力があるか」と切り出した。西脇さんは「選挙のためにやっとるという感じやなあ。私らの生活を本当に変えてくれるのか」とため息をつく。
古和浦では07年、島津小学校が廃校。今年6月には、週1回開いていた診療所も廃止される。宮原さんは「どんどん人とモノが地域の外に出て行く。生活への不安は強いですよ」と話す。
鳩山代表が「官僚任せの官僚主導の政権じゃありませんか。私たちは国民、市民、生活者起点の政権をつくりたい」と声を荒らげると、宮原さんもうなずいた。「官僚主導の国家の失敗は、田舎でも感じるよ。何よりも年金問題。みんな将来に不安がある。官僚とのしがらみが多い政治から、一度シャッフルが必要だ」
だが、漁師の男性(51)は別のテレビにイヤホンを差し込み、引き続き競艇中継を観戦。「政権の取り合いやでな。興味がわかない」
一方、港近くで雑貨店を営む自民党支持の男性(68)は、自宅で妻(64)とテレビを見た。麻生首相が「国民目線という言葉を使われるが、国民の最大の関心事は西松(建設の違法献金事件)の問題」と切り返すと、男性は「おもしろいっ」と満足げ。「鳩山さんは友愛、友愛って繰り返すばかりで、話が漠然としている。具体的な話が聞こえない」と批判する。
だが、批判は、この日も経済対策の実績を強調した麻生首相にも向けられた。「2兆円の給付金をばらまく政策は納得がいかない。もっと有効な使い道があったはずだ」
離れて暮らす3歳と5歳の孫がいる。「西松問題より、年金制度など若い人に不安を与えない社会をどうするか、そんな話が聞きたかった」
自民党支持で、95年まで町議を5期20年務めた古和浦公民館理事長の上村辰也さん(80)は、自宅でテレビを見た。
西松事件を追及された鳩山代表が「そちら(自民党)にもたくさんおられた」と発言。上村さんは「『自民党も同じ』といくら繰り返しても、小沢氏を今後も党の重要ポジションに置くことの説明はつかない」。ただ、党首討論の中身にはあまり関心はなさそうだ。「選挙前に言うことと、やることが違うというのは政治の世界ではよくあることだ」
民主党を支持する、船越の鮮魚店経営、宮本善和さん(66)は「麻生首相は鳩山さんを『抽象的』と批判したが、まったく逆の印象」と話す。鳩山代表は、117億円の予算がついた「アニメの殿堂」の建設や、天下り問題を具体的な数字をあげて批判した。「それに対する回答には全く具体性がなかった。鳩山さんに勝負あり、と感じた」
◎南伊勢町
▽人口 約1万6506人(09年4月)。65歳以上は42・0%(県内最高率)▽面積 約243平方キロメートル(約85%が森林)▽漁業就業者数 1829人(03年)。奈屋浦漁港の水揚げ量は県内最高▽農業就業者数 484人(05年)
3208
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 15:41:16
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000320901190001
南伊勢の風〜衆院選へ
出る 残る 悩む若者
2009年01月19日
18日、東京で自民、民主両党の党大会があった。麻生首相が「経済危機に対応策が示せるのは自民党」と叫び、民主党の小沢代表も「経済危機の今こそ大転換の好機」と景気回復の旗を掲げたが、県内で固い保守地盤を持つ南伊勢町に住む若者の間では、政治への期待は小さかった。
(信原一貴、中島嘉克)
この日午前9時、五ケ所浦の町民文化会館の駐車場に、特産の干物や魚介類、みかんを販売するテントが並んだ。地元商店でつくるグループが毎月第3日曜日に開いている「ふれあい市」だ。
グループの会長、干物店経営山下正実さん(46)は「若者が本当にいない。参加店舗の経営者で最年少が私です」とため息をつく。
町の1万6千人余の人口のうち65歳以上の高齢者が約4割を占める。町商工会によると、約700の会員のうち、若い後継者がいるのは1割以下だという。
与党は、定額給付金を「消費刺激策」とも位置づけるが、山下さんは「定額給付金のようなばらまきでは、町内の景気は回復しない。町に常設のテント市をつくる費用が出るなど、地域振興に役立つ金の出し方がほかにあるはずだ」と厳しい。
テントに若者の姿があった。押渕の「庄下(しょうか)糀(こうじ)屋」の後継者庄下真史さん(22)だ。東京農大短期大学部の醸造学科を卒業後、昨年3月に実家に戻り、甘酒の原料となるこうじづくりの修業を続ける。
店を支える祖父母は70代。父親は町で消防士となり、兄、姉は東京と松阪で就職した。「大手の酒メーカーなどへの就職も考えましたが、早く実家の仕事を身につけて、故郷に役立ちたかった。少しでも商売が楽になるよう、政府にはガソリンや高速道路の値下げなど、生活を直接良くする政策を取り続けてほしい」と話す。庄下さんは「僕らの世代が一人でも多く残り、町内を活性化できたらいい」と前向きだが、中学校の同級生の大半が名古屋市や伊勢市など町外で暮らすのもまた現実だ。
町内の小中学校に30年以上、給食用のパンとご飯を納入してきた伊勢路の「大江製菓」を父親とともに経営する大江伸幸さん(36)は、3月末で店をたたむ。「町内で子どもが減り、給食用食材の売り上げがどんどん減った。業績改善の見通しはなく、経営がもたないと判断した」と語る。伊勢市で働く女性との結婚を機に、住まいを同市に移し、就職する。「政治が、もう少し若者が暮らしやすいまちづくりを支援してくれればいいんですが」
一方、田舎暮らしをめざす若者たちは、町の豊かな自然に関心を寄せる。小学生の子どもを持つ母親らで田植え祭りや秋の収穫祭を開いている主婦田畑由美さん(37)のもとには、年に5人ほど全国の若者から相談がくる。「住宅の確保や地域住民による生活支援など若者の受け皿が必要。国政には何も期待はしていない。住民が自分たちで考え、まちづくりをしていくしかない」
昨年12月、会社員の菰口(こもぐち)健司さん(35)は愛知県から田曽浦の町営住宅に妻と移住した。前職はトヨタの期間従業員。大学卒業後、派遣や期間従業員として短期で働きながら、アジアを旅してきた。「こんな生活を自由にできたのも、製造業が人手不足でいつでも仕事が見つかる状況だったから。国には素早い経済対策で、様々な生き方ができる環境を取り戻して欲しい」。今は、町内の清掃会社に正社員として働いている。
3209
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 15:42:59
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000460908050001
100年に一度の足元
上 1票をだれに託す
2009年08月05日
◆◆激震◆◆
昨秋のリーマンショックに始まった「100年に一度」と言われる経済不況。大企業には回復の兆しもうかがえるが、最も新しい6月の県内の有効求人倍率は過去最低の0・39倍で、製造業を中心に依然として厳しい状況が続く。そんな中で迎える衆院選。特に落ち込みの激しい自動車産業に従事してきた3人は、どんな思いで投票に臨むのだろうか。
■A4一枚で倒産の危機 40代の零細企業経営者
6月中旬、北勢地方で2カ所の町工場を経営している40代の男性社長は、車で20分離れた取引先の大手自動車部品会社の社屋に呼び出された。「残念ですが」と手渡されたA4の書類1枚に「12月末に取引終了」とあった。ホンダやトヨタからコストダウンを求められ、外注企業を数十社から10分の1以下に減らすという。「あなたの会社だけじゃない」。
父の代から数十年間、ここだけと取引し、1本数十円の配線ケーブルを作り続けてきた。「うちにつぶれろということだ」と声を震わせる。昨秋からの世界同時不況で、受注量は半減していた。パート従業員を約100人から20人に減らしても、毎月50万〜100万円の赤字。家には妻と高校生の息子がいる。手作業の部品組み立てを発注する下請けの町工場も5社ほど抱える。「景気さえ良くなれば」。希望の糸は、1枚の通知書で断ち切られた。
■「ブラジルはダメ」一言 日系2世35歳
予期してはいた。車の部品製造会社に派遣されて働いていた日系ブラジル人の男性(35)は今年1月、解雇を告げられた。
昨秋まで約5万個あった部品の受注は、世界同時不況の渦に巻き込まれた冬には2万個に。派遣社員は60人から10人に減った。「次は誰なのか」という不安の中、ラインに立った。そして、神妙な面持ちの社員に肩をたたかれた。「使い捨ての部品みたいだな」
日系2世。父の友人の誘いで04年10月に来日した。両親は日本人で、ブラジルの大学では経営学を学んだ。子どものころ、地域で日本語を教えていた父の下、週3回朝5時に起きて日本語を勉強した。赤色のパスポートは日本国籍を有する印。仕事探しにはそれほど不安はなかった。
だが2月、津市で開かれた企業説明会のブースで、目の前に座る採用担当の男性の言葉に耳を疑った。「ブラジル生まれだから、ダメ」
■終業直後に突然のクビ ホンダの元期間工40歳
3月5日午後5時。仕事を終えた北川剛さん(40)は突然、労務担当者ら4人に取り囲まれた。「IDカードと保険証を返してください」
06年3月、ホンダ鈴鹿製作所(鈴鹿市)に入社した。期間従業員として工場近くの寮に住み、2カ月ごとの契約を3年間で17回更新した。
社内には、更新を重ねて3年に近づくといったん契約を打ち切り、数十日後、同じ部署に再雇用される人も多かった。「自分もそうやってずっと働いていけるだろう」
だが1月、世界同時不況に襲われたホンダは期間従業員約1760人を4月末までにゼロにすると発表した。
雇い止めになった翌日からも1カ月、毎朝8時10分の始業に間に合うように通い続けた。正門前から総務課に電話する。「おはようございます。出勤しました。仕事をください」
返答は「それはできません」。北川さんが中に入ることは、一度もなかった。
3210
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 15:43:45
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000460908060001
100年に一度の足元
中 1票をだれに託す
2009年08月06日
◆◆落差◆◆
7月の新車販売台数は前年同月比4・2%減の28万9927台と10カ月ぶりに減少幅が1けた台になった。こうした景気回復の兆しも見えるが、不況で生活を脅かされた人は、政府の中小企業支援の緊急保証や失業給付などの制度の不備も感じていた。「いざなぎ超え」とも言われた数年前の好景気との落差が、政治にいっそう厳しい目を向けさせてもいる。
■救いなく政治に恨み節 40代の零細企業経営者
「仕事がなくて、生きるか死ぬかの状況なんです」
昨年12月下旬、北勢地方でトヨタ車などの配線ケーブルを作る町工場の40代の男性社長は、県信用保証協会四日市支店の窓口で訴えた。
新聞で、国が中小企業の資金繰りを支援する緊急保証制度を知って駆け込んだが、担当者は「負債が多いし、消費税や法人税も滞納されてますね」と首を横に振った。
好景気の5年前は月商6千万円、パート従業員100人。赤字の月も、運転資金は銀行が必ず貸してくれた。
昨年11月から工場は週休3日にして、毎月10人近いパートを切った。今年3月末、頼み込んでようやく希望額の3分の1の融資を受けたが、月商は1千万円足らずにしぼんでいた。
「従業員も守れん最低の経営者や」。政治への恨み言も口をつく。「国は労働者に目を向け始めたが、中小、零細企業は救ってくれん。企業があって労働者がおるのに」
■「帰国には支援」に怒り 日系ブラジル人35歳
2月に津市であった企業説明会で、元派遣社員の日系ブラジル人の男性(35)は、ゴルフ場のキャディーの求人ブースを訪れた。採用担当の男性は「外人はバイトです」。
思わず差し出した運転免許証には「本籍鹿児島県」の文字。「日本国籍があるし、日本語もできます」と言ったが聞き入れられなかった。
その後、ハローワークも通った。アパートで一緒に暮らす日系3世の女性(31)とは「結婚したらブラジルの両親に会いに行こう」と、約3年前から月4万円積み立てていたが、それも切り崩した。頼れる身寄りもなく、家にこもり食も細くなった。「いつまでこの状態が続くのか」
そんな折、政府が日系人に対し、帰国支援事業を始めると知った。南米までの航空費30万円を給付し、再入国時に定住資格は認めない仕組みだ。「ふざけるな」。怒りに震えた。ブラジルのことわざをかみしめた。「魚を与えずに、釣りを教えてください」
■「自己都合」法のはざま ホンダの元期間工40歳
ホンダ鈴鹿製作所の元期間従業員北川剛さん(40)は、新型車の開発部門にいた。試作を重ねては修正の繰り返し。通常午後5時までの勤務は、たびたび午後9時まで残業した。他部門の夜勤にも入った。「それが業績が悪くなったら切られるなんて」
3月中旬、雇用保険の失業給付申請でハローワーク津を訪れ、がくぜんとした。離職票には「労使合意、契約期間満了の退職」とある。自己都合という意味だ。給付を90日間に短くされ、不服申し立てをした。給付は6月21日に切れ、家賃2万6千円、6畳一間のアパートに暮らす。
3月、雇用保険法の改正で、期間満了でも契約を更新した実績などの条件で給付日数が延長されたが、あてはまらなかった。製造業では「偽造請負」解消のため、派遣への切り替えが進み、今年一斉に契約上限の3年を迎える「09年問題」が迫る。「政府は何もしてこなかった。今さら法改正しても遅い」
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千葉9区
:2009/08/08(土) 15:44:46
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000460908070001
100年に一度の足元
下 1票をだれに託す
2009年08月07日
◆◆期待◆◆
衆院選に向けて主な政党のマニフェストが出そろった。「財源のないバラマキ政策だ」「4年間で何をするのか工程表がない」といった批判合戦の中、経済不況の中で自動車産業にかかわってきた3人も、その内容に注目する。どの候補者、政党に一票を投じれば、経済状況は上向くのか、普通の生活が取り戻せるのか、思いを巡らせている。
■政治が変われば企業も 40代の零細企業経営者
7月中旬、北勢地方でトヨタ車などの配線ケーブルを作っている町工場の40代の男性社長は、5社ほどある下請け工場の社長を集めた。工場の6畳ほどの事務室で、打ち明けた。「唯一の取引先から、年度内で取引停止すると通知されたんや」
社長らの顔色が変わった。いずれも零細だが、合わせて従業員約15人、パートは60〜70人を抱える。「生活できなくなる。プラカード持って、通知撤回の抗議行動や」 だが男性は「少なくとも衆院選ごろまでは、取引先と地道な交渉を続けたい」。政治が変われば企業も変わるのでは、との期待からだ。
05年の衆院選では民主党に投票した。「前回は誰かに入れないといけないから入れた感じ。でも、今回は政治にすがりたい。各候補者の考えをよく調べて、本当の意味での選択をしたい」。だが、男性は疲れた表情でこうもつぶやいた。「弱者を救ってくれる党が、あるんかな」
■子どもの教育に税金を 日系ブラジル人35歳
車の部品製造会社から派遣切りにあった日系ブラジル人の男性(35)は、知人の紹介で4月から1年間、小学校で働くことになった。14人のブラジル人児童の通訳やプリントの翻訳が主な仕事だ。日本語もポルトガル語も十分に理解できない児童がいることが気になる。ブラジルとの間を何度も行き来したり、親が仕事で忙しかったりしたせいなのか。
ブラジルでは欠かさなかった選挙の投票は、04年の来日以降一度もしていない。漢字が十分に読めず「ニュースが完全に理解できない」。衆院選は「ばらまき合戦」との話を聞き、ブラジルを思い出した。「ただお金をもらうのでは、国民も、国もダメになる」。だから、定額給付金は受け取っていない。教育現場で、未来を担う子供の教育にこそ税金を使ってほしいと感じるようになった。ニュースをもっと理解したい。そんな思いから日本語の勉強に力を入れ出した。
■庶民の味方見定めたい ホンダの元期間工40歳
ホンダ鈴鹿製作所の元期間工、北川剛さん(40)は06年3月に入社後、主に新型車開発部門で部品作りをした。700度に熱したアルミニウムを扱うきつい仕事だが、その新型車が街を駆けていく。「涙が出そうになるほどうれしかった」
父親が保守的な考え方を持っていた影響で、ずっと自民党支持だった。同党系県議の選挙事務所でボランティアをしたこともある。
ホンダ入社後、県議選や鈴鹿市議選は労組の要請で民主党系候補に初めて投票。恩返しの気持ちだった。昨秋からの経済不況で、雇い止めがささやかれた。労組出身の市議に相談したかったが、会えなかった。「企業内労組は正社員を守るためだけだった」
雇い止め直前、個人で加入できるユニオン三重に入り、失業者の相談にも耳を傾ける。「民主党は、庶民の味方のふりをしているだけ。今回は、革新系の社民党か共産党に入れると思う」
3212
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千葉9区
:2009/08/08(土) 15:47:51
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000310908040001
自民一本化 雪辱狙う
2009年08月04日
「政権選択」が争点となる第45回衆院選の18日の公示まであと2週間。県内すべての4小選挙区で自民と民主が激突し、共産も1〜3区に候補者を擁立する。すでに事実上の選挙戦がスタートしている各区の対決の構図をまとめた。
◆奈良1区/奈良市(旧都祁村地区を除く)◆
国会での耐震偽造問題の追及などで知名度を上げた民主前職の馬淵に、前回「郵政造反組」で無所属で落選した元職の森岡が自民に復党して雪辱を狙う。共産新顔の井上は「自・民対決」に割り込みを目指し、幸福実現新顔の栗岡も名乗りを上げる。
自民は05年の前回、党本部の「刺客」として立候補した鍵田忠兵衛が国政を引退し、森岡に一本化した。前回の森岡と鍵田の得票を合わせると10万票を超え、当選した馬淵の約7万3千票を上回るとして、「一本化」効果に期待する。7月の市長選で鍵田が落選したが、森岡は「悲しんでばかりではいられない。雪辱を果たす」と力を込める。
力を入れて訴えるのは、安全保障や社会保障政策だ。だが、靖国参拝に賛成する発言は、公明支持者の一部に反発もあり、不安材料を抱える。一方、郵政の4分社化に反対する姿勢は変えておらず、特定郵便局長OBらでつくる政治団体郵政政策研究会(旧「大樹」)の支援を受ける。
馬淵は党政調副会長として地元にいる時間が限られることになるといい、実際、最近の1週間も岐阜、愛知、福岡など各地を遊説。陣営スタッフは「本人が不在となる選挙は今回が初めて」と不安ものぞかせる。
7月の奈良市長選で馬淵が全面支援した新顔の仲川元庸(もと・のぶ)が当選するなど、民主への追い風が強み。地元にいる間は地域の夏祭りに顔を出すなどして露出を増やしているほか、街頭やミニ集会でマイクを握り、「官僚主導の政治を終わらせ、税金の使い道を変えることで生活が変わる」と訴え、政権交代の実現を呼びかける。
井上は、注目が集まる二大政党の争いに埋没しないように、街頭演説やミニ集会を精力的に繰り返し、「国民の暮らし、労働者を守るのは共産党」と訴えを続ける。奈良市議選で党公認7人が全員当選し、総得票数は計2万4千票と過去最高を記録した。派遣切りや生活困難者からの電話相談も相次ぎ党員も増えているといい、比例票の掘り起こしに全力を挙げる。
栗岡は主婦層の取り込みを狙い、スーパーや商店街などでの政策の訴えに力を入れている。(敬称略)
3213
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 15:48:31
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000310908050001
郵政選挙の対決再び
2009年08月05日
◇奈良2区◇
■2区の予定候補者
高市 早苗48自前〈公〉(4)〈元〉少子化担当相
滝 実70民前〈国〉(4)〈元〉法務副大臣
西 ふみ子74共新 〈元〉生駒市議
田中 孝子54諸新 幸福の科学職員
(敬称略、氏名の下は満年齢、丸数字は衆院の当選回数、四角囲み政党は推薦・支持、肩書の〈元〉は過去の役職や職業)
前回の05年郵政選挙で自民党本部から「刺客」として送られた前職の高市と、「造反組」で自民を離党して今回は民主に転身した前職の滝が再び対決する。共産新顔の西は初の国政挑戦、幸福実現新顔の田中も立候補の準備を進めている。
前々回1区で敗れた高市は前回2区に国替え。1カ月足らずの短期決戦だったが、「刺客」ブームに乗って政界に復帰した。安倍内閣で内閣府特命担当相、福田・麻生内閣では経済産業副大臣を務め、公務のため地元に帰れないジレンマを抱えていたが、この4年で校区や町村単位の後援会を立ち上げ、支持基盤づくりを進めた。解散後は企業・団体回りを強化し、自民の支援団体の組織票固めをする。小さな集まりや地域の祭りにも顔を出して無党派層の取り込みも図る。「昨秋から景気対策に取り組んできた。いま腰折れさせることはできない」などと訴える。
郵政民営化に反対し、新党日本の旗揚げに加わった滝は前回、小選挙区で敗れたものの比例区で復活当選した。党運営への反発から離党し、昨夏からは民主入りを前提に、前回2区でしのぎを削った民主参院議員の中村哲治と共に「語る(話す)会」を開き、民主・滝をアピールしてきた。週末に加え、平日も可能な限り地元での街頭演説を繰り広げてきた。解散後も街頭演説に力を入れ、ほぼ連日30カ所で辻立ち。「官僚政治には限界がある。年金や介護、医療でほころびが出てきた。国民本位の政治にするため政権交代が必要だ」と訴える。
元生駒市議の西は07年春の知事選で、共産が支援する知事選候補として最多の18万票超を獲得しており、県内での知名度がある。07年春の統一地方選で2区内に誕生した2人の共産県議をはじめ、地元市議らの支援を受け、これまでにない充実した態勢で、駅前やスーパーなどで街頭演説を続けてきた。戦争体験と過酷な労働の経験から「平和と雇用を守る」ことにこだわり、「今回は、貧富の格差を拡大させた自民・公明に退場してもらう選挙。でも民主の危うさをチェックするために共産の躍進が必要だ」と訴える。
田中も7月中旬、生駒市内に事務所を設け、支援者とともに活動を続けている。(敬称略)
3214
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 15:49:23
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000310908070001
保守分裂に民主猛追
2009年08月07日
◆奈良3区◆
▽3区の予定候補者
奥野 信亮65自前 (2)〈元〉日産自取締役
吉川 政重45民新〈国〉 〈元〉県議
豆田 至功56共新 党県書記長
尾崎 貴教27諸新 幸福の科学職員
(敬称略、氏名の下は満年齢、丸数字は衆院の当選回数、四角囲み政党は推薦、肩書の〈元〉は過去の役職や職業)
前回10万票を獲得して大勝した自民前職で3選を目指す奥野に、4年間の浪人で着実に支持を広げてきた民主新顔の吉川が猛追。共産新顔の豆田も挑み、幸福実現新顔の尾崎も立つ。
奥野は2期の実績を強調し、「地方に権限と財源を譲り、地方分権を確立する道州制が必要」「京奈和道路の建設促進、リニア新幹線で奈良駅を近畿圏の入り口としたい」などと訴える。だが、昨年の御所市長選、2月の王寺町長選、6月の広陵町長選でそれぞれ保守が分裂。両町長選では奥野の支援候補が落選するなど、その後遺症が懸念される。
文相などを務めた父の誠亮(96)は7月中旬にあった御所市の決起集会に登壇し、「逆境のときこそ自民党が一致団結すれば必ず勝てる」と結束を促した。陣営は後援会や支持団体の組織固めを急いでおり、大和高田奥野会会長の吉田誠克・大和高田市長は「3区で奥野を失うのは大きな損失」と強調する。
「3区で勝てば政権交代」と意気込む吉川。王寺、広陵両町長選の勝利に陣営も勢いづいている。連合など従来の支持団体に加え、前回は「入り込めなかった」という奥野の地盤に4年間で足がかりを築き、農家や中小企業などから個別に支持を取り付け、自民票の切り崩しを図っている。
連日、早朝から「駅立ち」を地道にこなし、通勤客らに顔と名前を広めたほか、鳩山由紀夫や岡田克也、小沢一郎ら党幹部の再三の来援を受け、香芝市や北葛城郡の新興住宅地でも無党派層への浸透を目指す。「自公政権で強い人はより強く、弱い人はより弱い立場にさせられている。この流れを政権交代で変えたい」とリベンジを期す。
豆田は3区だけでなく、党が公認候補を立てない4区にも精力的に足を伸ばし、「建設的野党」をアピール。「前回の5割増」を目標に比例票の拡大を目指す。1日には市田忠義書記局長も3区入りしたほか、「蟹工船ブーム」を追い風に若年失業者らの取り込みも模索。「国民の生活と権利を守り、ルールある経済社会を築く」などと訴える。
河合町出身の尾崎は若さを強調。地域であいさつ回りを続け、政策の浸透を図る。(敬称略)
◆3区地域 大和高田市、御所市、香芝市、葛城市、川西町、三宅町、田原本町、上牧町、王寺町、広陵町、河合町
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:
千葉9区
:2009/08/08(土) 15:50:20
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000310908080001
共産党の行方が焦点
2009年08月08日
◆奈良4区
これまで圧倒的な浸透力を誇ってきた自民前職の田野瀬に、かつて大激戦を演じた前田武志・参院議員の政策秘書だった民主新顔の大西が挑む。幸福実現新顔の赤松も立候補の準備をしている。共産は今回、候補者擁立を見送った。
田野瀬は、京奈和自動車道の建設推進など、5期の実績を強調。橿原市の事務所に張られた紙には「かつてない実績力」の文字が踊る。選挙区内の全市町村に後援会を張り巡らせており、ミニ集会や企業・団体回りを重ねる。すでに公明の推薦も得て、態勢は万全に映る。
しかし、前回の衆院選で4区の民主公認候補だった森下豊が07年10月、全有権者数の37%を占める橿原市の市長に当選。09年2月の市議選でも民主候補が1、2位当選した。陣営でも危機感を強めており、「なりふりかまっていられない」(田野瀬)と、五條市議時代以来三十数年ぶりという朝の辻立ちを、解散直後から始めている。
大西は、前田の秘書を14年にわたって務めた経験がある一方、立候補表明は昨年9月と遅れた。当初は知名度不足がささやかれたが、毎日のように駅立ちを続けるなど、1年弱の活動でようやく名前も浸透してきた。「去年だったら多分駄目だった。選挙がこの時期まで延びたのは、天の配剤。運がよかった」と大西は話す。
以前は出身地の川上村で林業をしていた経験から、「人と地方を大事にする政治」をテーマに掲げる。前田が全面支援をしており、解散翌日の朝には近鉄大和八木駅前で一緒に演説し、「大西氏は4区を熟知した即戦力。山村の心がわかる候補だ」などとアピールした。
赤松は夏祭りなど地元で開かれるイベントに積極的に参加するなどして、支持を広げようとしている。
選挙の焦点のひとつが共産票の行方。4区内では前回の05年衆院選は約1万票、07年参院選では約1万3千票を獲得しているが、田野瀬陣営は「うちへ流れてくる票はほとんどないだろう」とみており、大西陣営は「8割が流れてくれれば」と期待する。(敬称略)
3216
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 15:55:57
1区記事見当たらず
http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000350908040001
連携自民を追う民主
2009年08月04日
「林田後援会が動かないと、野田後援会にも公明党にもお願いできない」
衆院が解散した7月21日、自民前職林田彪(たけし)氏(65)は、熊本市の事務所に集まった建設業者や農家ら、後援会幹部に訴えた。今回、比例区に回る前職野田毅(たけし)氏(67)と交互に選挙区に立候補する「コスタリカ方式」も3回目。「両者の連携が今回ほど深まったことはない」と選対本部長の村上寅美県議は強調する。
前々回の03年にも林田氏は選挙区から立候補したが、保守党から自民に復党した野田氏とぎりぎりまで公認争いを演じ「候補者調整で力を使い果たし、選挙戦に影響した」と林田後援会関係者は話す。
今回は、党本部が「コスタリカ廃止」を打ち出したが、県連を巻き込んで反発。両派が連携を深めて「特例」を認めさせた。昨年9月以降、両氏が合同で開く集会は2ケタを越え、7月末からは玉名郡市、荒尾市で決起大会を開き、組織固めを図る方針だ。野田氏は「自分の選挙のつもりで戦う」。林田氏は「コスタリカは2人の『たけし』で、熊本方式として続ける」と結束を訴える。
民主新顔の福嶋健一郎氏(43)は7月26日、のぼりを立てた自転車で熊本市南部の住宅地を回った。
前回衆院選まで熊本2区に3回立候補した松野信夫民主党県連代表は、07年の参院選に立候補し、2区の得票で自民現職候補を突き放し、参院に初当選した。その松野氏の後継者が、公募で選ばれた福嶋氏だ。2区の自公関係者も「松野さんの後援会は郡部まで入り込んでいる」と警戒する。松野氏は「福嶋さんとチームを組み、みなさんの声を国政に届ける」と話す。
福嶋氏は松野氏の後援会に加え、労組や県議、熊本市議らの支援も受けるが、自前の後援会は小さく、2人の自民前職には組織力や知名度で大きく離される。都議選などの地方選で吹いた民主党への風を結びつけようと、労組の集会などの合間に街頭で政策を訴え、知名度向上を図る。
福嶋氏が訴えるのは「政権交代」。ここ4年の暮らし向きの悪化をとらえ「暮らしを立て直すには政権を変えんばいかん」と訴える。これに対し林田氏は「政権交代は争点ではなく焦点だ」とくぎをさす。争点は「保障」として、安全保障と社会保障での実績を強調する。
2区では、諸派(幸福実現党)新顔の馬郡賢一氏(45)も街頭演説を重ねている。(中島健)
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:
千葉9区
:2009/08/08(土) 15:57:06
http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000350908050001
農政巡り割れる支持
2009年08月05日
3日夜、自民前職坂本哲志氏(58)の国政報告会が地元、大津町で開かれた。来賓として出席した公明党県本部の城下広作幹事長は坂本氏に推薦状を手渡し、会場に「今まで皆さんと一緒に戦うことはなかった。(今回は)しっかり力を合わせて大勝利したい」と呼びかけた。比例九州ブロックに立候補予定の公明前職もあいさつ。坂本氏が「(比例九州に立候補する公明党の)4人を全員当選させないといけない」と返すと、公明党関係者がわいた。
03、05年衆院選で坂本氏が故・松岡利勝氏と激しく議席を争った際、公明党は自民公認の松岡氏を支援した。07年の衆院補選後に坂本氏が自民党に入党後、今回が初めての総選挙。逆風の中、与党として互いに手を取り合う。
自民の公認を得て首長や自民党県議らの支援も新たに得られる一方、「無所属だから応援していた」と反発する声もあり、坂本氏にとって自民党の「看板」は損得両面の影響がありそうだ。県農政連は、県内の他の選挙区では自民前職の公認・推薦を決めたが、熊本3区は三つの総支部で支持が割れ、自主投票とする異例の対応を取った。陣営は「(厳しい現状を示され)あれで、引き締まった」。
民主新顔の後藤英友氏(42)は7月29日、民主党の鳩山由紀夫代表とともに臨んだ菊陽町での講演会で「3区から政権交代の波を起こす気持ちで死にものぐるいでがんばる」と意気込んだ。鳩山氏が「民主党に期待を寄せて新しい政治を作ろうじゃないか」と後押しすると、拍手が響いた。陣営幹部は「予想以上の人が来た」と笑みを見せた。
朝、交差点で「子ども手当」や農家への戸別所得補償など民主党がマニフェストに掲げる政策を訴えると、車から手を振って応援する人の姿も見えた。後藤氏は「手応えはある」と語るが、地盤固めはなお十分とは言えない。「政権交代」を前面に出し、支持拡大に期待する。
無所属で立候補予定の新顔三浦一水氏(55)は7月27日、農協の集荷場で演説し「農業は国の基本と訴え、がんばりたい」と農家に呼びかけた。参院議員時代に農水副大臣を務め「農政通」を自任。支援者からは国とのパイプ役を期待する声が上がる。
作業服姿で選挙区を回る。07年の参院選で落選した後、みかん作りにかかわったことも話し、現場との近さをアピールする。「第3極」をめざす平沼赳夫前衆院議員のグループにも名を連ね、自民、民主いずれにも期待しない有権者の受け皿をめざす。
諸派(幸福実現党)の新顔松井栄治氏(43)は街頭演説などで政策を訴えている。(岡田将平)
3218
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 15:58:07
http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000350908060001
「王国」逆風 迫る野党
2009年08月06日
盤石な地盤と組織選挙で7期連続当選した自民前職の園田博之氏(67)の本拠地にも自民党批判の逆風が吹く。
7月27日、天草市有明町の集会で園田氏は「自民党への批判は相当厳しい」と前置きし、先日、上天草市で食事に入った店で「園田さんも自民党じゃつまらん、今度は入れん」と言われ、追いかけて「何とかよろしくお願いします」と頼んだ、という逸話を紹介。自民党政調会長代理として取り組んだ経済対策や施策を続ける重要性を説き「園田と自民党をもう一度信じてほしい」と締めくくった。
加えて、市町村合併で首長や市議、町議の人数が減ったことによる組織の弱体化が追い打ちをかける。自治体単位で各首長や市町議、建設業界などの各種団体で強固な組織選挙を展開してきた。しかし有権者数約7万8千人(6月2日現在)の天草市の場合、140議席あった市町議が合併で市議30議席に激減。首長も減り、動員やちらし配りにも苦労しているという。
園田氏は党のマニフェスト作成に中心的役割を果たしたが、陣営は天草独自の「マニフェスト」を作って天草地域に全戸配布する。「初心にかえって、どぶ板選挙をしなければ」と話す。
一方、民主、社民の推薦を受ける国民新党新顔の松永真一氏(50)は事務所開きから10カ月以上、熊本4区内を合併前の旧市町村単位で5〜10回まわって街頭演説や地区の祭りに顔を出した。郵政民営化見直しを唱える国民新党に賛同する郵政関連の支援者の協力を得て「草の根選挙」を展開する。
7月21日、街頭演説を終えて宇土市の後援会事務所に戻った松永氏は額の汗をハンカチでぬぐい、衆院解散の様子を映すテレビを見つめて「政権交代は必ずする。4区が乗り遅れないようにしなければ」と意気込んだ。
24日夜に開いた選対会議では「相手の後ろ姿は見えた。もう手の届くところまで来ている」とあいさつ。居合わせた郵便局関係者や共闘する民主、社民両党、連合関係者ら約35人から拍手が起きた。
後援会事務所の下城孔志郎事務局長は「松永の知名度は徐々に上がっており、有権者の反応もいい。ただ、吹いているのは民主への追い風。国民新党がどれだけ支持を集められるか不安はあるが、この選挙は大軍に小軍が挑む桶狭間の戦い」と言ってにやりと笑った。
諸派(幸福実現党)新顔の河野一郎氏(49)は街頭演説やミニ集会で支持を訴える。(佐藤幸徳)
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千葉9区
:2009/08/08(土) 15:59:13
http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000350908070001
09政権選択くまもと 5区
2009年08月07日
「市長選と衆院選が近く行われる。これからも八代市と県南の発展を一緒になって押し上げていく」
8月23日投開票の市長選に立候補を表明している坂田孝志市長(51)は7月12日、自民前職の金子恭之氏(48)が八代市で開いた決起集会で、連携を強調した。
坂田氏を「兄貴分」と呼び「二人三脚」の実績を訴える金子氏も「八代市が大きく動いているとき、体制を変える必要があるのか」と「継続」を訴えた。両氏はイベントなどにそろって出席して国とのパイプを強調し、市長選と総選挙の連勝をめざす。
ただ、麻生政権への批判は強く「過去にないきつい戦い」と金子氏はいう。解散後は「原点に回帰しよう」と熊本5区内を隅々まで回る。
選挙区の大半は球磨川・川辺川流域。蒲島郁夫知事が川辺川ダム建設反対を表明した後の初の総選挙になるが、金子氏は「『ダムによらない治水を検討する場』の議論を見守るべきだ」とかわし、応援する田中信孝人吉市長ら流域の首長もダムには触れない。
一方、水俣病問題について金子氏は、未認定患者の救済法成立を成果としてアピールする。「与党と民主が合意したのに、社民は反対した」と強調し、対立陣営内の対応のずれを争点化する考えだ。
05年9月の八代市長選で落選した社民新顔の中島隆利氏(66)は、初の国政選挙に挑む。中島氏は、今回の八代市長選で「チェンジ八代」を掲げて坂田氏に挑む地元県議の福島和敏氏(66)と共闘。衆院解散直後に福島氏の後援会事務所に出向き「八代と国を変えよう」と握手した。
民主、国民新両党との野党共闘で意気が上がるが、課題は八代市外での知名度不足。球磨、水俣での街頭宣伝の回数を増やし、人吉市での集会では「人吉球磨でも最近は『どげんかしてくれ』と握手を求めてくる方が増えた」と手応えを強調した。
ダム問題については「確実にダムを止めるための大切な選挙」と争点化をめざす。7月19日には荒瀬ダム撤去などを訴える市民団体の集会で中島氏は「政権が変われば、ダム撤去の助成制度をつくる」とアピール。福島氏とともに「民意の反映」を誓った。
水俣病問題について中島氏は「全面解決」を訴え、「政権を担った段階で、患者の症状に見合った認定基準を議論したい」と述べ、主眼を選挙後に置いている。
諸派(幸福実現党)新顔の南政宏氏(38)は各地でポスターを増やし、宣伝車などで支持をアピールする。(具志堅直、中村幸基、稲野慎)
3220
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 16:04:50
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/chiba/CK2009080602000075.html
決戦待つ政党 真夏の審判<上> 自民 『逆風どころでない』
2009年8月6日
「逆風どころではない」。自民の出馬予定者がこう表現する総選挙。先月末に千葉市内で自民県連と各種団体との懇談会が開かれ、全十三区の候補予定者ほとんどが出席、支援を呼び掛けた。会合後、実川幸夫県連会長(前衆院議員)は「今まで以上に(支援を)徹底してほしいと頼んだ」と述べ、厳しい戦いであることを強調した。
「参院選からずっと逆風だった」(自民県議)。二〇〇七年夏の参院選(改選数三)は、二候補を擁立しながら民主に二議席を奪われる敗北。二候補間で票の奪い合いも激化してしこりを残した。
今年三月の知事選をめぐる候補者選びでは、複数の候補から「自民単独では勝てない」などと出馬を断られた。このため、民主、公明との相乗り候補の擁立を目指したが、自民、民主双方から批判が起こり失敗。自民の一部は森田健作知事を支援し分裂した。
森田知事は「完全無所属」を掲げて、民主推薦候補を退けた。森田知事を応援した自民県議らは選挙戦では裏方に回り「政党隠し」と批判されるなど、自民の勝利と言い切れる結果ではない。公明は森田知事の対抗馬を推したため、公明との関係もぎくしゃくした。
こうした迷走を背景に、ある陣営幹部は「都市部で民主が強く、五勝八敗だった前々回が基本的な構図。逆風でこれより厳しくなると想定していたが、想定以上になってしまった」と苦笑する。
それでも、無党派層の多い8区の桜田義孝陣営は「常に厳しい戦いだった。組織固めと街頭活動を同時に進める正攻法でいく」。有権者の反応について3区の松野博一氏は「マニフェスト(政権公約)をしっかり比べてみようという雰囲気は出てきた」と分析。2区の山中〓子氏は「民主の主張に対する疑問の声は有権者の中にある。候補者の主張を比べてもらう戦いに持ち込みたい」と語る。
田久保尚俊県連幹事長(県議)は「例えば子育て支援は、手当よりも保育園を増やし待機児童をなくす方が大切だ。より現実的で実現可能な政策を訴えていくことで活路は開ける。各陣営が危機感を持ち引き締まってきている」と逆風に立ち向かう姿勢を鮮明にしている。
◇
政権をかけた決戦、衆院選公示が約二週間後に迫った。事実上の選挙戦は既に始まり、各党の党首クラスも来県するなど熱気を帯びてきた。覇権を競う自民、民主、二大政党に注目が集まる中で独自色を強調する公明、共産、社民。主要政党の“助走”を追った。
3221
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千葉9区
:2009/08/08(土) 16:05:22
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/chiba/CK2009080702000095.html
決戦待つ政党 真夏の審判<中> 民主 変化求める声追い風に
2009年8月7日
二日午前、JR四街道駅前−。民主党の鳩山由紀夫代表を一目見ようと集まった多くの有権者がロータリーを埋め尽くした。「こんなに人が集まるとは…。やっぱり“次期総理”だからかな」。県警の要請で百人以上のボランティアを用意し、受け入れ態勢を整えた9区立候補予定者の選挙事務所幹部は驚きを隠せなかった。
鳩山代表は自公政権を批判して拍手を浴び、演説後にロータリーを一周すると握手を求める群衆にもみくちゃにされた。その場は民主党関係者ならずとも「政権交代」を予感せずにはいられない雰囲気に満ちていた。
◇
民主党は鳩山代表が就任した五月中旬以降、さいたま市長選や静岡県知事選、東京都議選などの地方選で連戦連勝した。国政と連動させて政権交代を声高に訴える戦略が奏功。変化を求める有権者の声を上手に拾い上げ、勢いに乗っている。
県内でも六月中旬の千葉市長選で、前市長の汚職事件を受け、市議だった熊谷俊人氏を擁立して快勝。県連は同市を含む1、2、3、9区はもちろん、他の選挙区でも人気の高い熊谷氏の応援で支持を広げる戦略を練る。
同市長選では最大の支援組織である連合千葉が熊谷氏の対抗馬を推薦して戦ったが、既に“復縁”済みだ。七月上旬の合同選挙対策会議では長浜博行・県連代表が「今度は喜びを共有できるように戦う」と呼び掛け、黒河悟・連合千葉会長も「国政と地方は同一ではない。地方選挙の結果は引きずらない」と同調。ここでも「政権交代」という大義名分が威力を発揮した。
◇
民主党の楽勝ムードも漂い始める中、県連幹部は引き締めに躍起だ。野田佳彦選対委員長(前衆院議員)は「幹部の失言などに気を付け、慢心を戒めないと」と強調。河野俊紀幹事長(県議)は「四年前も政権交代間近という雰囲気だったが、小泉純一郎元総理に“劇場型選挙”に持ち込まれ、あっという間に風向きが変わってしまった」と、一瞬で有権者にそっぽを向かれる怖さを打ち明ける。
自民党への逆風をうまく帆にとらえ、自らの推進力としてきた民主党。その追い風が三十日の投票日まで吹き続ける保証は全くない。
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:
千葉9区
:2009/08/08(土) 16:05:54
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/chiba/CK2009080802000089.html
決戦待つ政党 真夏の審判<下> 公明・共産・社民 比例票獲得に躍起
2009年8月8日
自民県連幹部が先月末、千葉市内の公明党県本部を訪れ、全13区の候補予定者の推薦願を提出した。これに対し、公明側は具体的な票数を示し、比例代表での協力を求めた。
「安易に推薦はできない。協力が明確化した区から推薦が出る」と同党県本部の吉野秀夫代表代行(県議)。知事選では、自民の一部は公明が推す候補以外を支援して不協和音も響いたが、感情論は抑えて実質的な「貢献」を迫った形だ。既に十三人中十人の推薦は決まっている。
公明は比例代表(南関東)で現有の三議席確保を目指す。県内の獲得目標は前回の一割増の四十三万票。民主への追い風を警戒し、票の上積みが必要だと分析している。
吉野代表代行は「自公政権の経済対策に、きめ細かな生活支援が盛り込まれたのは公明の存在があったからだ。そこを訴え支持を広げたい」と力説した。
◇
小選挙区に五人を擁立、比例票の掘り起こしを図る共産党。比例代表(同)で一増の二議席獲得を目指す。
「自公政権を終わらせる。民主中心の新政権の中で何をするかを訴える」と党県委員会の浮揚幸裕委員長は語る。「民主(中心の)政権に対しては要求や提案を行う建設的野党の立場。だが、憲法、消費税、海外派兵などの重要問題で対立すれば、正面から戦う」と説明。
「追い風は民主に流れる」と厳しい戦いであることを認める。「政権がかかった選挙だからこそ、有権者はより真剣に選ぶ。平和や暮らしを守ることを中心とした、党の主張を受け止めてもらえるチャンス」と期待感もある。
◇
「参院は社民党がいなければ、与野党逆転はできない。衆院でも躍進したい」。社民党の福島瑞穂党首は二日、JR千葉駅前で声を張り上げた。二大政党による政権選択選挙の様相が強まる中、埋没しないようにと必死だ。
県内で二十一万五千の比例票の獲得を目指す。比例代表(同)に単独で出馬する予定の村上克子県連代表は「自民と民主の二つだけではバランスを欠く。社民がブレーキ、重しになる『良い形の政権交代』を目指す」と訴える。
しかし、当初は複数の擁立を目指した小選挙区は7区だけに。比例代表も二人に打診を断られ、村上代表自ら出馬せざるを得なかった。「躍進」への道のりは決して楽ではない。
(この企画は、小川直人、小林孝一郎が担当しました)
3223
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 16:10:20
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/syuin/09/News/yamaguchi/Sy09080701.html
限界集落に届かぬ視線 「存続・再生」公約になく '09/8/7
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政権選択のときが迫る。郵政選挙から4年。相次いだ制度改革や経済危機にさらされる中、山口県民の暮らしはどう変わり、政治に何を求めているのか。地域から報告する。
わずか2世帯。岩国市本郷町の中心部から東へ約6キロ入った延ケ原地区は、集落そのものが消滅の危機にある。空き家が点在し、バスは走らず、郵便ポストもない。65歳以上の高齢化率が50%以上で、19世帯以下―。県が言う「小規模・高齢化集落」、いわゆる限界集落の一つである。
「ここにおったら生活できんと、みな広島へ出て行った」。立川ヨシコさん(84)は夫の守さん(82)、知的障害のある長男(61)と3人で暮らす。
もとは60アールを超える田畑で、野菜やコメをつくってきた。約40年前からは、手が回らなくなった農地に杉を植えた。だが、国産材の価格低迷で伐採さえできない。守さんは「林業につぎこんで、一生を無駄にしたようなもの」と嘆く。
50年前に30世帯を数えた地区の住民は、1963年の「三八豪雪」なども影響し、次々と集落を離れた。自治会は3年前になくなった。食品などの行商の車は4、5年前から来ない。
地区の草刈りは守さん1人が担う。「1日作業すると、しんどくて2、3日休まにゃあいけん。機械を使うのも難しくなってきた」。それでも「住めば都」と故郷を離れる気はない。
生活はぎりぎりだ。収入は夫婦の年金が柱。買い物は守さんが車を運転し、美和町や錦町へ出掛ける。守さんは脳梗塞(こうそく)、ヨシコさんは狭心症を抱え、2カ月に1度は県外の病院を受診する。「どちらかが倒れたら」。不安が募る。
過疎地対策のため、議員立法で来年の通常国会提出を目指す新法がある。「新過疎法」―。医師確保や巡回バス運行…。過疎債の使途は、本年度末で期限が切れる過疎法と異なりソフト事業にも広がる。ただ、延ケ原地区のような限界集落の消滅は、新法でも食い止めることが困難なのが現状だ。
延ケ原地区に残るもう1世帯は、西村貞男さん(75)。糖尿病と付き合いながら一人で生活する。
「この集落は5年もしたらつぶれる。田舎に人が住めるよう、何とかしてもらわにゃあいけん」。西村さんは望むが、各党が示したマニフェストには、限界集落の存続・再生への特効薬は盛り込まれていない。県の3年前の調査では、県内の限界集落は424地区に上っている。(佐々木裕介)
3224
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 16:13:05
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/feature/saitama1249396528591_02/news/20090804-OYT8T01201.htm
09 衆院選 集票の現場 一覧
《上》 「自民隠し」 足元は液状化(2009年8月5日)
右隅の「自民党」の文字は、目を凝らさなければ見えないほど小さい。
1区から出馬予定の金子善次郎が、公示後に張り出すポスター。4年前は自民党を前面に出して戦い、「小泉旋風のおかげで3、4万票は上乗せされた」(陣営幹部)。だが、風向きは変わった。「党と党の戦いでは勝てない。どうやって個人戦に持ち込むかだ」
前回の衆院選。15選挙区で12勝3敗と大勝した自民党だが、麻生内閣の支持率低迷や地方選連敗で苦境に立たされている。候補者は“自民党隠し”に走りつつある。
5区から出馬予定の牧原秀樹は「このままでは埼玉は全滅する」と危機感をあらわにする。前回、新人ながら民主党の枝野幸男に約1万票差まで迫り、比例復活した。「小泉チルドレン」の一人だが、先日、自らのブログに記した。
「政党も大切だが、『牧原ひでき』対相手候補の対決という個人をよくよく見てもらいたいというのが、痛切なる思いだ」
◎
風向きだけではない。足元の“液状化”も歯止めがかからない。かつて集票マシンとなってきた業界団体は、小泉政権が主導した構造改革で、組織が弱体化。政権への不満などから、民主党に接近する動きも顕在化してきている。
強固な支持組織だった「県建設政治連盟」や「県医師連盟」も、すでに自民党候補だけを推薦しているわけではない。前回選で県医師連盟が推薦した自民党候補者は10人だけで、民主党や無所属の候補者も推薦した。ここ数年は、民主党への献金も続けている。
自民党候補者は「各選挙区で2〜3万票持つ」とされる公明党への傾斜を一層強めている。先月29日、川口市で開かれた公明党の国政報告会。来賓として出席した15区から出馬予定の田中良生は、「比例は公明」と3度唱え、「皆さんとともに戦うことを誓う」とあいさつ、拍手を浴びた。
自民党支持者の中には、公明党との接近にまゆをひそめる向きもある。だが、自民党が惨敗を喫した先月12日の東京都議選で、公明党は全候補者を当選させ、底力を見せつけた。翌朝、県連幹部はつぶやいた。「すごい。公明党の協力がない選挙はもう考えられない」
◎
候補者たちが活路を見いだそうとしているのが、有権者の間にある、民主党の政権担当能力への不安だ。
先月30日午後、草加駅東口。3区から立候補予定の今井宏は、応援に訪れた小池百合子元防衛相と並び、聴衆を前にマイクを握った。
「皆さん、自民党に不満だらけでしょう。私の気持ちも、こうです」と、その場で足を踏み鳴らした。「腹立たしく思います。しかし――」。安全保障や教育問題などに関する民主党政策の批判を展開すると、拳を振り上げた。
「本当に民主党に、この日本を任せられますか」
有権者の民主党への疑念や不安をかき立て、支持を広げたい自民党。だが、長年、政権党として君臨してきた自らの政権担当能力が審判を受ける戦いとなっているのも事実だ。
(敬称略)
(2009年8月5日 読売新聞)
3225
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 16:13:54
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/feature/saitama1249396528591_02/news/20090806-OYT8T00859.htm
09 衆院選 集票の現場 一覧
《中》 民主、楽勝ムードを警戒(2009年8月6日)
「税金は官僚の天下り先に使われている。官僚任せの自民党政治から、皆さんのために税金を使う政治に変えよう」
民主党の鳩山代表が衆院選の政権公約(マニフェスト)を発表した先月27日。同党の菅直人代表代行は、県内3選挙区での遊説で、政権交代の意義をこう訴えて回った。
川口市内の街頭演説では、前回苦杯をなめた2区から出馬予定の石田勝之が、菅の演説に先立ち、「自民党は郵政民営化をしたら、経済や年金、医療などが良くなると言っていた。4年が過ぎて良くなったのか。多くの人がノーだと答える」と声を張り上げた。
県連支持候補が当選したさいたま市長選の後も東京都議選などで勝ち、勢いに乗る民主党。衆院解散以来、鳩山代表や岡田克也幹事長らが続々と県内に乗り込み、農村部を中心にてこ入れを図る。先月24日に加須市内で開かれた12区から出馬予定の本多平直の集会には、岡田が駆けつけた。300人収容のホールは、倍の600人であふれかえった。本多は「私の集会で、立ち見が出たのは初めて。非常にありがたい」と興奮気味にあいさつした。
◎
民主は前回、県内小選挙区で3勝12敗と大敗を喫した。有力な支持基盤が連合埼玉ぐらいしかないため、風頼りの体質を改めようと、各種団体との接触を図ってきた。
さいたま市中央区で先月開かれた立候補予定者と郵便局長らによる意見交換会。選挙協力についての話し合いは、ポスター張りやチラシのポスティングなど細部に及んだ。郵便局長会は国民新党を支持しているが、同党が候補者を擁立していない小選挙区では、基本的に民主党候補を応援する。会に出席した8区から出馬予定の新人、小野塚勝俊は「郵便局長は地元の名士。それだけに影響力も大きい」と集票に期待をかける。
◎
民主党は今回、11区を除く14選挙区で候補者を立てる。立候補予定者らが集まった先月18日の県連常任幹事会で、県連代表の枝野幸男は「14選挙区全勝は夢物語ではなく、現実に可能性のある目標だと思っている。ただ、長丁場で何があるか分からないので、気を引き締めて戦い抜こう」と呼びかけた。
県連は新人を擁立した8、13区を最重点区と位置づけるとともに、元議員の復活を期して、参院議員の秘書を送り込んでいる。ある県連幹部は、「政権交代には、11区を含め、非自民で12勝以上することが必要」とみている。
枝野は「民主党への期待というより、現政権を代えなければだめだといううねりが、確かで強いものになってきている」と現状を分析。その上で、「政権交代の可能性は五分五分。党名ではなく、個人対個人の戦いで相手に勝てるよう地道に訴え続けるしかない」と楽勝ムードを戒めている。
(敬称略)
(2009年8月6日 読売新聞)
3226
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 16:14:50
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/feature/saitama1249396528591_02/news/20090806-OYT8T01220.htm
09 衆院選 集票の現場 一覧
《下》 公明「プラス・ワン」訴え 共産、社民も埋没危機感(2009年8月7日)
「2大政党ではない、2プラス1の勢力が大事だ」
先月29日夜、JR川口駅西口の「川口リリア」で開かれた公明党の国政報告会。太田代表の絶叫が響き渡った。
自民、民主両党の戦いに注目が集まる中、埋没の危機感を強める公明党は、「プラス・ワン」というフレーズを繰り返している。
県内選挙区には候補者を立てず、比例北関東ブロックでの戦い。同ブロックでは4年前、自民党が議席を伸ばす一方、公明党は議席を3から2に減らし、「3議席目の奪還」は至上命令だ。
「投票率が68%とすると、3議席をとるには北関東で約107万票が必要。うち約57万票は埼玉でとらないといけない」。県幹部は、こうそろばんをはじくが、約47万9000票だった前回得票に約10万票の上積みが必要だ。実現には、創価学会という固い支持基盤に加え、自民党の選挙協力が欠かせない。
選挙区で自民党を支援する代わりに自民支持者に比例で「公明」と書いてもらう――。そんな協力関係が、連立政権発足後、選挙ごとに深まっている。ある自民党候補の陣営幹部は「4000票を公明に回す約束をした」と打ち明ける。
だが、2007年参院選の埼玉選挙区で公明党候補が落選し、「割を食うのはいつも公明」との不満が、公明支持者には根強い。
自民党県連は全15選挙区の候補者への推薦を公明党に申請しているが、6日までに推薦したのは12人。「信頼関係のない選挙区では推薦はできない」。県本部の西田実仁代表は、一部選挙区での推薦見送りの可能性も示唆する。
幹部の一人は、「私たちの支援が当たり前だと思ったら大間違いだ」と、自民党へのいらだちを隠さない。連立の基盤である選挙協力がどこまで機能するかは、まだ見通せない状況だ。
◎
「民主党政権ができたら、国民の利益を守るため、『建設的野党』として役割を果たすことを約束します」
5日夕、大宮駅西口。共産党の志位委員長は、「民主党政権」との関係をこう説明した。
4年前は全15選挙区に候補者を立てたが全敗。今回は6選挙区に絞り込み、現在1議席の比例北関東ブロックを2議席に増やすため、県内で38万票の獲得を目指す。「蟹工船ブーム」などの影響で県内党員数はここ1年で約500人増加し、期待は膨らんでいた。
だが、東京都議選で13から8に議席を減らし、「民主党の勢いに埋没する」との危機感が急速に高まっている。党本部が先月、民主党中心の政権が誕生した場合、是々非々で協力する方針を打ち出したのも、そのためだ。
先月31日、県委員会は新たな比例単独候補擁立を急きょ発表した。「候補者を増やして私どもの訴えを尽くさないと、票を民主党に持っていかれてしまう」。県委員会の荻原初男書記長は焦りを率直に認める。
民主党との「連立政権」を検討している社民党も悩みは同じだ。民主党の勢いにのみ込まれると、死守したい「北関東の1議席」さえ失いかねない。
「比例で『社民党』と書いてもらうことで平和と憲法9条を守れる」
先月22日、大宮駅東口で行ったリレートーク。県議や市議らが3時間にわたって代わる代わるマイクを握り、党の存在意義を訴えた。
2大政党が覇権をかけ、しのぎを削る中、その他の政党の、懸命の戦いが続いている。
(敬称略)
(この連載は、芳村健次、赤松正基、荒谷康平、秋田穣が担当しました)
(2009年8月7日 読売新聞)
3227
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 16:17:36
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/feature/yamagata1249570622692_02/news/20090806-OYT8T01297.htm
決戦間近
看板は「個人」と「政党」
5人が立候補予定の山形1区。所属政党が逆風を受ける中、「個人戦」で勝機を狙う自民前議員の遠藤利明。政権交代を掲げて「自民VS民主」の政党色を前面に挑む民主元議員の鹿野道彦。小選挙区で2勝2敗の両雄が熱戦を展開している。
◇
「一対一では絶対に負けない自信があるが、これだけの風。原点回帰で戦っていく」。遠藤の強い口調には、2005年前回選で鹿野に3万9019票差で勝利した「自負」と、自民への厳しい逆風に対する「危機感」が入り交じる。
1日の「党県連選対支部長・幹事長合同会議」。他の公認候補がスーツ姿で出席する中、遠藤はオレンジ色のポロシャツを着て登場し「独自路線」を際立たせた。この席上「最後は自分で頑張るしかないと思っている」と強調した。陣営幹部は「遠藤対鹿野という土俵を作りたい。政党対決には持ち込みたくない」と狙いを明かす。
遠藤は「選挙区の13万6千軒を回る思い」で自転車遊説に汗を流す。走行距離は一日20〜40キロ。得意のスポーツ政策を通して親しいともに参院議員の橋本聖子、神取忍らの応援を受けて一緒にペダルをこいでアピール。「世襲」候補ではなく1993年に無所属で初当選し、日本新党入党や浪人、4回当選の道のりを例えて「たたき上げ」をキャッチフレーズに、「戦いは厳しいが、地域の声を身近に聞ける。明るく楽しい」と笑う。
◇
3月上旬の夜。鹿野は山形市内の酒場で、日本酒を酌み交わした民主代表(当時幹事長)の鳩山由紀夫の「党を指導してほしい」との言葉に「その役割を担いたい」と誓った。陣営には鹿野が当選し、政権奪取となれば「大臣ポスト」の期待も膨らむ。選対幹部は「民主を先導するため『政党』を前面に戦っていく」と語る。
鹿野は自民衆院議員だった亡き父彦吉の地盤を受け継ぎ、農相なども歴任したが94年に自民を離党し、新進党などを経て民主結成に参画。前回は遠藤に大差で敗れ、10回連続当選でストップ。引退もささやかれたが、07年参院選の民主大勝が大きな転機となった。背中に「政権交代」の4文字が入ったポロシャツを着て、のぼり旗を手に商店街を練り歩く。浪人中の4年間で街頭演説は2500回超。党本部は幹事長の岡田克也、代表代行の菅直人らを応援に送り、党内での鹿野の存在感や実績を訴える。
衆院解散直後。「自民を離党した時は批判も受けたが、先見の明があったと励まされる」と胸を張り、鹿野は街頭演説で「15年前から政権交代を訴えてきた。気持ちが高ぶっている」と吠(ほ)えた。
◇
両陣営の対決に割って入ろうと、共産新人の佐藤雅之や、元経産相の平沼赳夫の支援を受ける無所属新人伊藤香織も必死に追う。幸福実現党は新人森大吾郎を擁立する。
(2009年8月6日 読売新聞)
3228
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 16:18:12
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/feature/yamagata1249570622692_02/news/20090807-OYT8T00001.htm
決戦間近
様子うかがう首長
昨年9月に元農相・遠藤武彦の後継として自民が擁立した新人の鈴木啓功と、初の小選挙区勝利を目指す民主前議員の近藤洋介が激突、事実上の一騎打ちとなる。
◇
7月21日の衆院解散直後、議員会館で一息ついていた近藤の元を、東根市議会議長(当時)の岡崎賢治が訪ねた。自民党員の岡崎は、自民県連幹事長を務めた同市長・土田正剛の“門下生”を自認する。「今回は応援させてもらうがいいか」と問う岡崎に、近藤は「本当にありがたい。ぜひお願いします」と応じた。
「頭からつま先まで自民党」と公言する土田が6月に近藤支援を表明すると、自民関係者に衝撃が走った。しかし複数の関係者は「土田は昨年秋の段階で近藤支援に傾いていた」と話す。
「おやじの件はおわびします。なんとかお願いします」。昨年9月の遠藤の引退表明直後、近藤は土田を訪ね頭を下げた。土田が出馬した1993年の知事選で、近藤の父の元労相・鉄雄は対立候補の高橋和雄を支援、土田は敗れた。この時の経緯から、土田の支持者には「なぜ近藤を支援するのか」との声も多かったが、頻繁に足を運ぶ近藤に心が動いた。山形東高、慶大法学部の先輩後輩という関係も後押しした。
◇
「今まで近藤先生の集会に出たことはありませんでした。きょうは大変緊張し脂汗が出てくる」。白鷹町長の佐藤誠七も7月4日、近藤の国政報告会に顔を出してエールを送った。
相次ぐ首長の近藤支持。しかし、民主に乗り換えたわけではない。土田は「比例は自民に入れる」と強調し、佐藤は2日の鈴木の事務所開きにも出席した。佐藤は「私は町民の代表。町民には色々な政党を支持する人がいるので、中立を貫く」と話す。岡崎も、相次ぐ首相退陣や知事選を巡る経緯などに失望したというが、自民への愛着は深い。「党再生には下から声を出さないと。(近藤支援の動きは)いい薬になったはずだ」
◇
鈴木陣営の危機感は強い。「2区内7市10町の首長で、きょう来たのは2人だけ。『様子を見たい』というのが我々首長の偽らざる気持ちだ」。2日の事務所開きで、長井市長の内谷重治はこう吐露した。ある自民県議は「ベテランが引退し新人が立つ代替わりの厳しさが出たな」とみる。「一方の議員に陳情に行くと、もう片方の議員から『なぜ俺のところに来ない』と言われる。首長の立場は難しい」。政権交代の可能性が叫ばれる中、首長は両候補予定者の動向に目配りをせざるを得ない、というわけだ。
逆風の中、会社員の職をなげうって出馬する鈴木。「皆様の支えがなくては前に進めない」と声を張り上げる。幸福実現党は新人の後藤克彦を擁立する。(敬称略)
(2009年8月7日 読売新聞)
3229
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 16:19:01
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/feature/yamagata1249570622692_02/news/20090808-OYT8T00145.htm
決戦間近
逆風、「どぶ板」を徹底
13選を目指す自民前議員の加藤紘一に、民主の推薦を受ける社民新人の吉泉秀男、共産新人の長谷川剛らが挑む。
◇
山が迫り海岸沿いに漁村が広がる鶴岡市の油戸地区。日本海に日が沈んだ5日午後7時前、扇風機が回りござが敷かれた小さな公民館に加藤が現れた。ミニ集会の参加者は25人。うちわをあおぎながら、選挙情勢や高速道路整備を力説する加藤の話に聞き入った。加藤が同地区を訪れるのは子供の頃以来。参加者の無職男性(75)は「加藤さんの必死さを感じる」と話した。
当選を重ね厚い基盤を持つと言われる加藤が、自民への逆風の中、隅々まで回る“どぶ板選挙”に徹している。時には数人の支持者を前に話すことも。公示までは小さな集落を重点的に回っており、その数50か所超。陣営が加藤の訪問を伝えると、「人はいないぞ。本当に来てくれるのか」と驚く住民もいる。加藤は「忙しさで回りきれなかった小さな集落がある。既に集団離村した所もあるが、『どうにかならなかったのか』と考えたい」と話す。
党幹事長などを歴任した加藤は、選挙が近づくと全国へ応援演説に駆け回ることが多かったが、今回はほとんどを選挙区内で過ごし、陣営関係者は「危機感を持っており気持ちは初当選の頃と同じ」と話す。加藤は「日々の生活の苦悩などをトップの指導者と国民の間で共有できていないことが逆風の根源。候補予定者がそれを理解しているというメッセージを発信する必要がある」と考えている。
◇
「民主、国民新、社民の3党の政権を樹立したい」。7月6日、三川町のなの花ホールで行われた総決起集会で、吉泉は「反自民勢力としての吉泉」を強調した。昨年秋以降、民主、社民両県連と連合山形による合同選対本部を中心に準備を進めてきた。吉泉は「『社民の吉泉を』ではなく『政権交代をするために吉泉を』と訴えてきた」と話す。
社民、民主両党は3区内でチラシの合同戸別配布を実施しているほか、1日には両党の街宣車を並べた異例の街頭演説を酒田市内約10か所で行った。陣営幹部は「こんな強固な関係は初めて」と話す。
1年間続けた支持者回りと自民への逆風で、陣営には一定の手応えもある。陣営幹部は「『雲の上の存在』と言われた加藤氏の後ろ姿が見える位置に来た」と話す。地元の庄内町を中心に支持を広げているが、課題は加藤の牙城・鶴岡市。公示までに同市を中心に知名度アップを図るという。
◇
長谷川は4日の事務所開きで「自公政権を退場させ、暮らしの安心、長生きを喜べる国民が主人公の新しい政治を作りたい」と訴えた。比例選と連動し、雇用問題を中心に党の政策を訴える。幸福実現党の城取良太も街宣活動を続けている。(敬称略)
(2009年8月8日 読売新聞)
3230
:
名無しさん
:2009/08/08(土) 17:23:30
>>184
など
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20090808/CK2009080802000005.html
道州論「民主が現実的」 全国知事会で嘉田知事が見解
2009年8月8日
嘉田由紀子知事は7日、自民、公明、民主3党のマニフェスト(政権公約)を地方分権の視点で評価するために都内で開かれた全国知事会の公開討論会に参加した。各党の道州制の考え方をただし、広域自治体について都道府県を前提に検討するという民主の説明に同調。「一番現実的なのは民主」との見解を示した。
嘉田知事は道州制に慎重な立場から、自民、公明の道州制導入の過程について説明を求めた。自民の菅義偉・選対副委員長は「まずは地方分権改革を実行に移し、その先に道州制があると考える。それには国民の理解も必要」と述べた。
これに対し、民主の玄葉光一郎・分権調査会長は「基礎自治体をしっかりつくり、その後、広域自治体のあるべき姿を考える。完全に道州制を導入するということではない」と説明。「都道府県でも(人口規模で大差ない)米国の州並みの権限をよこせと言ってもいいと私は思う」との見解を示した。
嘉田知事は討論後、民主の説明に「大変現実的な話で評価できる。財源、権限をいただければ滋賀も地方自治をもっと元気にできる」と感想を述べた。
3231
:
和子夫人
◆VVOQ3pMvHY
:2009/08/08(土) 19:18:47
宮城2の佐藤豊 兵庫3の黒江兼司は加わらず。柴田・桜内は推薦止まり
秋田2の佐々木 神奈川18の藤崎 静岡1の佐藤が仲間入り
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090808/elc0908081856005-n1.htm
【09衆院選】「みんなの党」結党 公認・推薦合わせ15人擁立
2009.8.8 18:47
新党「みんなの党」を結成、握手する(左から)広津素子、江田憲司、(1人おいて)渡辺喜美、浅尾慶一郎、山内康一の各氏=8日午後、東京都内のホテル 渡辺喜美元行政改革担当相は8日、都内のホテルで記者会見し、新党「みんなの党」の結成し、次期衆院選に公認13人、推薦2人の計15人を擁立することを明らかにした。党代表に渡辺氏が就任する。党の基本理念に「脱官僚」「地域主権」「生活重視」を掲げ、既存政党に不満を抱く無党派層への浸透を目指す。
渡辺氏は「自民党は官僚依存、民主党は労組依存だ。どちらもバラマキ政策が目立つ。真に改革できるのは誰か。われわれは命がけの覚悟を持っている」と述べ、政界での第3極を目指す姿勢を強調した。
渡辺氏は、まず衆院選で自公連立政権の打倒を目指す考えを強調。「来年の参院選の前に必ず起きる政界再編の起爆剤になりたい」と述べた。
その上で、民主党とは国政選挙を除き、協力関係を築く考えを示した。衆院選後の民主党との連立にも「入るかどうかは民主党がどう考えるかに左右される」と含みを持たせた。
新党は、無所属の江田憲司前衆院議員や、民主党を除名された浅尾慶一郎参院議員ら前職・現職の国会議員5人が入ったため、公職選挙法や政党助成法の政党要件を満たした。週明けにも総務省に政党結成を届け出る。今後公募も行い、公認候補を増やす方針。
◇
「みんなの党」立候補予定者は次の通り。(敬称略、記載なしは公認)
【東北ブロック】佐々木重人(秋田2区)、小熊慎司(福島4区)【北関東】渡辺喜美(栃木3区)【南関東】野屋敷いと子(千葉4区)、田中甲(同5区)、小平由紀(同6区)、浅尾慶一郎(神奈川4区)、江田憲司(同8区)、藤崎浩太郎(同18区)【東京】柿沢未途(東京15区)【北陸信越】柴田巧(富山3区)=推薦【東海】佐藤剛(静岡1区)【四国】桜内文城(愛媛4区)=推薦【九州】広津素子(佐賀3区)【選挙区未定】山内康一
3232
:
RAINY DAYS
◆UNJSUkn/rI
:2009/08/08(土) 19:46:55
>>3231
山梨2の長崎はこれから入党するんですかね
現状で南関東ブロックは江田が選挙区で当選すれば浅尾と比例復活というところでしょうか
私見ではみんなの党結党によって江田はきつくなったんじゃないかと思いますが
3233
:
名無しさん
:2009/08/08(土) 19:52:04
http://www.47news.jp/CN/200908/CN2009080801000646.html
分権公約、トップは公明の66点 全国知事会の採点結果
全国知事会は8日、自民、公明、民主3党が衆院選マニフェスト(政権公約)に盛り込んだ地方分権政策に対する採点結果を発表した。最高は100点満点で66・2点の公明党。次いで60・6点の自民党、最下位は民主党の58・3点の順だった。
知事会政権公約評価特別委員会(委員長・古川康佐賀県知事)の29知事が、独自の評価基準で初めて採点し、平均点を出した。
評価項目は全8項目。「国と地方の協議機関の法制化」に30点、国の出先機関の廃止・縮小など残る7項目には各10点を上限に配点し、地方財源の確保に不安があれば合計から10点減とした。
特別委はもともと6人だったが、7月の全国知事会議での呼び掛けに応じ、23人が新たに加わった。
2009/08/08 18:37 【共同通信】
3234
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 20:28:06
>>3210
>「魚を与えずに、釣りを教えてください」
米百俵に近い言葉ですが、イイことわざですね。
3235
:
必ずや政権交代を。
:2009/08/08(土) 22:05:04
http://www.love-nippon.com/2009manifesto.htm
新党日本のマニフェストに当たる 「日本『改国』宣言」
動画
http://www.youtube.com/watch_popup?v=72h7W5kNc5A
#t=43
全政党の記している将来の指針(マニフェスト)の中でも
秀でていると思います。
3236
:
官兵衛
:2009/08/09(日) 10:55:53
読売新聞より。民主党は、岡山三区に独自候補として、男性弁護士を擁立する方針を決めたとの事です。やはり、平沼は信用出来ないと見て、対決姿勢に転じましたか。それにしても、総選挙の告示日まで十日を切った中での擁立とは、実に急な話ですな。
3237
:
名無しさん
:2009/08/09(日) 12:02:57
官兵衛 さん ほんとうでしょうか。
ネットの読売岡山版見たんだが載っていなかったんで。
もともと岡山県連は早くから平沼との連携を考えて、三区は空白でよいとしていたんでしょうがね。
今日の時事通信社のネット記事によれば 鳩山代表は 総選挙後に 渡辺ヨシミ新党とは連携もありうる
との報道だが 同じ記事で民主の単独過半数は絶対ないと鳩山が語ったとある。
楽観視を戒めているんじゃないの。
岡山三区へ独自候補擁立が本当なら、新党を立ち上げない平沼の本音は
やはり総選挙後は自民下野後でも自民復党するだろうと見ているんじゃないかな。
3238
:
名無しさん
:2009/08/09(日) 12:09:43
>>3237
ユキオじゃなくてクニオのほうですね、その発言。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&rel=j7&k=2009080800347
渡辺新党と選挙後連携も=鳩山邦氏
自民党の鳩山邦夫前総務相は8日、神戸市で取材に対し、渡辺喜美元行政改革担当相らの新党「みんなの党」について「頑張ってほしい」とエールを送った。同時に「(衆院選で)民主党の単独過半数は絶対にない。この選挙で政界再編が起きるから、そのときの連携を考えたい。彼(渡辺氏)も一つのカードになるだろうし、私もキーマンになりたい」と述べ、衆院選後の連携を検討していく考えを示した。 (2009/08/08-22:15)
3239
:
官兵衛
:2009/08/09(日) 12:19:21
>>3237
本日の読売新聞本紙の政治面にこの記事が載っておりました。
3240
:
名無しさん
:2009/08/09(日) 12:35:17
まつたくお恥ずかしいかぎりです。鳩山代表が過半数は絶対にないと言うはずがない。 鳩山でも弟の方でしたね。
しかし、鳩山邦夫と 渡辺善美は政治理念や政策が相当に違いがありすぎるんじゃないの。
麻生と喧嘩別れした形だけども。
渡辺善美は 小泉改革の公務員バッシング路線に乗っかっているが、鳩山弟はそうではないし。
鳩山弟は 郵政民営化見直派だが 渡辺善美の方は 民営化満足肯定派だからね。
ヨシミは小さい政府論そのものだが 鳩山弟はそうではないし。
二人が連携できないな。水と油だよ。
3241
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 12:42:17
>>3240
んなこといったら、民主・社民・国民新・日本だって連携できないはず・・・
3242
:
とはずがたり
:2009/08/09(日) 12:42:26
>>3236-3239
俺も見付けられませんでした>岡山3区
しかし擁立良いんじゃないすかね。あんま配慮してもしゃーない気がする。民主と小泉との間で話しでもついたんですかねぇ
それにしても邦夫自民党出られない癖に口ばっかり。情けねぇなぁ。
3243
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 12:49:02
>>3139
1区から出る宮路は、3区の宮路の従兄弟って2chに書いてあったけどソース見つからず
3244
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 12:51:18
http://www.47news.jp/CN/200908/CN2009080801000893.html
森山氏、出馬への意欲は「ない」 事実上の引退表明
衆院選の栃木3区での立候補を辞退した自民党の森山真弓元法相(81)は8日夜、宇都宮市で記者会見し「(比例名簿に登載は)ないと思う。自分から求めていくことはしない」と述べた。さらに今回の衆院選で立候補する考えはあるかとの問いに「そんなことはない」として、事実上の政界引退を表明した。
自民党の菅義偉選対副委員長は同日、比例代表での公認について森山氏が「73歳定年制」に抵触することを踏まえ「最初から比例代表は党の内規に基づいて公認していない」と明言した。
森山氏は東大卒。旧労働省婦人少年局長などを経て1980年の参院選で初当選し3回連続当選、96年に衆院に転じた。第1次海部内閣では女性初の官房長官に就任し、大相撲の土俵への女性立ち入り禁止に抗議して名をはせた。文相(当時)や法相なども歴任した。
森山氏は西川公也氏と交代で栃木2区と比例代表北関東ブロックで立候補してきたが、今回は西川氏が栃木2区から立候補する。
2009/08/08 23:43 【共同通信】
3245
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 12:52:41
http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20090809ddlk19010070000c.html
’09衆院選:民主県連が比例単独擁立を断念 /山梨
民主党県連は、党本部の要請で検討していた南関東ブロックへの比例単独候補擁立を見送ることを決めた。
1日の総合選対本部会議後に国会議員や県議らが検討したが「候補を絞り込む時間がなかった」(樋口雄一幹事長)として、7日に擁立断念を党本部に連絡した。党本部も了承したという。【小林悠太】
3246
:
千葉9区
:2009/08/09(日) 12:54:55
参院選前の顔売りってトコですかね
http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news2/article.php?storyid=8031
衆院選比例、若泉氏を申請へ 民主県連、党本部に
(8月9日午前7時35分)
民主党福井県連は8日、衆院選の比例代表北陸信越ブロックの単独候補として、元衆院議員で県連代表代行の若泉征三氏(64)=越前市横住町=を名簿登載するよう、党本部に申請する方針を固めた。週明けにも申請し、18日の公示までに、党本部が名簿登載や順位について判断する。
民主党は比例代表で、原則として小選挙区との重複候補を全員、名簿1位に並べ、下位に単独候補を登載する方向で調整中。小選挙区当選が相次げば下位の単独候補にも当選の可能性が出てくるため、各都道府県連に対し、8月上旬までに比例単独候補のリストを提出するよう指示していた。
県連の議論の中では「安易な登載はリスクも伴う」と慎重な意見もあったが、「票を掘り起こし、議席を増やすチャンス」と申請に踏み切ることにした。県連幹部らは当初、若手の現職県議に打診したが、固辞したため、知名度があり選挙経験も豊富な若泉氏が浮上。本人に出馬の意思があり、持ち回りの幹事会で申請をおおむね了承した。
若泉氏は中央大卒。今立町長を4期務め、2003年の衆院選福井2区に出馬し比例復活で初当選。05年の衆院選では落選した。07年は参院選福井選挙区に出馬したが、約3000票差で惜敗した。
今回の衆院選では、連合福井、社民党県連合などとつくる野党共闘の総合選対本部長を務めている。若泉氏は「自分は全選挙区で優位に立てるようムードを盛り上げる役割。正直驚いたが、ありがたい話なので、ぜひお願いしますと返事した。あとは党本部の判断を待ちたい」としている。
北陸信越の比例単独候補の登載は、5県の小選挙区立候補予定者17人の同列1位に続く18位以降となる。県連幹部は「党本部は(名簿登載に)前向きな感じだ。できるだけ上位に載るよう働き掛ける」としている。
比例代表の北陸信越の枠は11。これまでの議席獲得は03年衆院選が自民5、民主5、公明1。05年は自民5、民主4、公明1、国民新1だった。
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