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【エルデンリング】黄金律最終報告リマスター版:投稿者【同人拓也】
195
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/01/23(月) 22:20:22 ID:1INPoOOE
D「たまに円卓に帰ってみれば、また何やら起きているな」
エドガー「今の声…貴公も聞いたか?」
トープス「ああ、確かに聞いたとも。お前さんも今の声を?」
ローデリカ「い、いけません…あの方は今、ひどく傷つき、身を裂くほどに哀しんでいます。どうかそっとしておいてあげてください…」
エドガー「しかしだな、また揉め事かもしれぬだろう」
マ騒ぎを聞きつけたのか他の部屋からもゾロゾロ出てきて、エドガーとかトープスとかが階段の上から降りてくる。その若干の人混みはマレニアを見て「おお…」って感じでみんなビビって固まったけど、そこを掻き分けてラーヤが出てくると、今度はオレが嫌な予感を覚えて固まる。そしたらネフェリが「神人の悪酔いを珍しがるのは分かるが、見世物ではないぞ」って一言入れてジト目で牽制。ラーヤ以外の全員が部屋に戻って行った。
ネフェリ「ラーヤ、お前の考えていることは私にさえも分かる」
ネフェリ「ここで起きた何事かに、一縷の望みを見たのだろう」
ネフェリ「だが、お前が希望を託した英雄は、もういない。諦めてくれ」
ネフェリに諭されたラーヤは、控えめにお辞儀をしてから、マレニアに背中を向けて歩いていく。ここではマレニアとラーヤの間で何も起きてないけど、それでもまた溝が深くなった気がして、うわー、この空気ヤバいぜってオレが首筋に冷や汗感じてると
マレニア「…待ってくれないか…」
意外な一言がマレニアから出る。オレはめっちゃ良い方向か、チョー最悪な方向かに話が進む、二つにひとつのシチュエーションだと覚悟した。チクショー、あんなこと言わなきゃ良かったぜ!ラーヤは立ち止まって向き直ったけど、顔だけはマレニアから逸らしてる。マレニアはそんなラーヤのところまで歩いてから、片膝を着いてしゃがむ。
マレニア「私は…貴公を裏切った…」
マレニア「貴公の見た英雄を奪い、貴公を甚だしく傷つけた…」
マレニア「私はその償いをしたい…貴公の痛みを、せめて和らげたいのだ…」
俺から見たマレニアの後ろ姿は、中世ものの海外ドラマでよく見るような、お姫様に忠誠を誓う騎士みたいだった。ラーヤはその騎士の頬を両手で包むと、目を閉じて、マレニアの額に自分の額をつける。
ラーヤ「…償うことは、ありません」
ラーヤ「英雄様が去ってしまったことは、哀しく思います…ですがきっと、英雄様は自らの死を予感して、エブレフェールに向かったのでしょう」
ラーヤ「そして四人の姉妹と戦い、予感を確信へと変えたのでしょう。私はそのことを、受け入れるつもりです」
ラーヤ「私は、それで十分です」
そこまで言ったラーヤを、マレニアは掻き抱く。
ラーヤは眼を見開いていて、マレニアの表情はオレからは見えない。
でも声は震えていた。
マレニア「すまないラーヤ…私は…君の信頼に応えたかった…」
マレニア「君を裏切りたくなかった…決して、裏切りたくなかったんだ…」
マレニアの口調までがかなり聞き覚えがある感じになって、拓也も思わずマレニアを凝視。マネージャーとネフェリも互いに見やって、やっぱりって感じの空気をかもし出す。心の底では期待していた可能性に灯りがついて、拓也の脳裏にあの細身なヅカ系イケメンがやってくる。はっと息を飲んだラーヤの目もみるみるうちに涙を溜めていくけど、その目がゆっくり閉ざされると、行き場をなくした涙は頬を伝った。
ラーヤ「あなた様から、その気持ちが聞けて、嬉しいです…」
ラーヤ「ですが…あなた様は英雄様ではありません…ですからどうか、あの方の影に囚われないでください…」
ラーヤ「私もこの円卓を去ります。新たな英雄たるお方を求めて、旅をするのです」
ラーヤ「ですからあなた様も、新たな旅を歩んでください」
ラーヤ「さようなら、マレニア様。どうかお元気で…」
ラーヤ「私の……」
何かを言いかけたところで、ラーヤはマレニアの欠けた右手側から抜け出て、階段を駆けていく。マネージャーも「待ってください!」って言ったけどその声も無視されて、駆けていった足音は遠くなっていって、すぐに消えた。
マレニア「ラーヤ…ああ、ラーヤ…」
マレニア「…すまない、ラーヤ…」
その場にへたり込んだまま、ただラーヤがいなくなった階段の前でうずくまるしかないマレニアに、ネフェリとマネージャーと拓也も無力のままでいる。オレはマレニアが好きじゃなかった。オレは腕と腹を斬られて死ぬ寸前まで痛めつけられたし、ネフェリもラーヤもボロボロにされて、マネージャーまで泣かされて、正直に言うとミリセントを消したことも嫌いだった。そのマレニアの中に、ミリセントを形作っていた優しさや愛情があるのに気付いたけれど、気付いた時には遅かった。
そして今日はオレの失言が発端で、円卓からまたひとり見知った顔がいなくなった。
拓也一生の不覚だったぜ。
196
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/01/23(月) 22:22:28 ID:1INPoOOE
マネージャー「迂闊でした…」
円卓の椅子に座ったマネージャーが呟いて、オレが「すみませんっす…」って即謝罪を入れる。「いえ、この可能性を考えずに、ネフェリさんの時みたいに上手くいくだろうと思ってしまった、私の判断ミスです」と反省をしているのはマネージャーだ。
ネフェリ「拓也、今度のことは、私も同罪だ。酷い間違いを犯した…」
円卓のテーブルにはマレニアが寝かされている。本当はベッドのある部屋で寝かせるつもりだったけど、マレニアの神人ガタイに合うベッドが無かったから、仕方なくテーブルに寝かせることになった。マネージャーがトリーナ?ミケラ?の花を使って作った、鎮静効果のあるキメもののおかげで、マレニアは静かに眠っている。
マネージャー「マレニアさんは、解離性同一性障害の可能性が非常に高いです。それも極めて重度の。もちろん過度の飲酒も、長時間の興奮状態もご法度です。トラウマを思い出させることにも危険があります」
マネージャー「神人というものを、私の世界の人間と全く違う、別種の存在だとばかり私は考えていましたが…それは間違いでした…」
マネージャー「まさかここまで、人間のように悩み、苦しみ、精神病の構造までも似通っているとは思わなかったんです…分離した精神から、ミリセントさんという一人の人間を丸々作ってしまえるほどの異常な特性を前にして、私はつい思ってしまったんです。神の特別な力で、そうなっているだけだと…」
マネージャー「その結果がこれです。私は精神科医でもカウンセラーでもないので、正直に言いますと、マレニアさんに何をすべきなのかが分かりません…」
マネージャーが意気消沈しているとネフェリが質問を飛ばす。刑事ドラマとかでたまに出てくるから、オレも病気の名前くらいは聞いたことがあるけど、どんな病気かはほとんど知らないんだよね。マネージャーの知識も多分それくらいだと思うぜ。
ネフェリ「その解離性…なにがしというのは、いかなる病だ?」
マネージャー「解離性同一性障害というのは…私も素人知識しか無いですけど、簡単に言えば、ひとりの人が複数の人格を持ってしまう病気です。極めて強い精神的苦痛から自分を守ろうとするあまり、人格をいくつかに分けて苦痛を分散しようとするんだとか」
マネージャー「ですがこれは神秘的な力がなせる現象ではない、心の病気です。今から思えば、あの飲み会での彼女も言動が不安定でした。酔っていたとはいえ、あそこまで自分の過去を話してしまっていたのも…今から思えば、ストレスに対しての逃避行動のひとつだったのでしょうね」
ネフェリ「……治す方法は、あるのか?」
マネージャー「それなんですが、私のいた世界でも研究があまり進んでないらしくて、確実な治療法が存在しないんです…もしあったとしても、私はそれを知りませんし…」
ネフェリ「不治の業病か…そんなものを二つも抱えているとは…哀れなことだ…」
拓也「でも、どうやって気付いたんすか?」
マネージャー「ミリセントさんの存在と、言葉遣いの不安定さと、私がやったのではないという発言で推測しました。この病気は分裂した人格が、ひとつひとつ違う性格と思考を持ちやすいとも聞きます。…恐らく、聖樹で私たちを襲ったミリセントさんの姉妹たちも、それぞれがマレニアさんから分離した人格なのでしょう」
マネージャー「恐らくですが…金の針でマレニアさんの力を抑えていなければ、彼女の人格は砕け続け、増殖する腐敗と一緒に無数の姉妹達を生み出し続けたでしょうね…そしてその度に心をすり減らせ、人間性を失っていく…」
マネージャー「聖樹で会った時に彼女が斬りかかって来たのも、恐らくこれが原因です。それに腐敗の悪夢というものについても話していましたし、これはミリセントさんの口からも語られたことです。そう考えますと、彼女は腐敗からも何らかの精神的影響を受けていた可能性もあります」
マネージャー「いずれにしても、あの時の彼女からは正常な判断力は完全に失われていたことでしょう」
腐敗の悪夢には元から罹ってるんだろうけど、なんでマレニアが解離性なんとかって精神病に罹ったのかは、二人とも言わないようにしてるのがエチケットって感じでいたし、オレもそうしたんだよね。マレニアが話していた根暗エピソードの数々が病気の原因に決まってるし、決定打になったのがラダーンとの戦いだったんだ。
197
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/01/23(月) 22:26:19 ID:1INPoOOE
マレニア「うう…」
少し唸ってから、マレニアが起き上がる。オレ達の視線はマレニアに釘付けになって空気が一気に張っていく。オレはまず最初にやらなきゃいけないと思ったから、緊張でパンプしたビルダーガタイを張ってから、頭を下げて嫌な沈黙を真っ先に裂く。
拓也「ウッス!すみません!申し訳ないす!ラーヤがいなくなったことは、全部オレのせいです!罰としてマンコを腐敗マンにされても構わないです!」
マレニアの前に立ってオレが深々と頭を下げると、マネージャーとネフェリも口々に謝罪。
マレニアは無表情でオレを見つめると
拓也「グボボ!」
マネージャー「あ!」
テーブルの上から身を乗り出して、片手で拓也の首を締め上げる。マレニアのギン目に睨まれてオレの意識が遠くなる。「頼むマレニア…私達が悪かった…やめてくれ…!」ってネフェリがマレニアの手を掴んで引き離させようとしてるけど、両手で力を込めるネフェリでも神人バワーの腕力はビクともしなくて、マネージャーも「すみませんでした!もう二度とあんなことはしませんから…!」ってマレニアの前で必死で頭を下げる。マレニアの表情が辛そうなものに変わっていくと、俯いてからオレを解放。息が吸えるようになった拓也は酸欠で後ろに倒れ込むところをネフェリにキャッチされる。
マレニア「フフッ…」
マレニア「兄様を待たずに…私は…ここで何をしているんだ…」
マレニア「己の友ではない者が去れば、幼な子のごとく悲嘆に暮れ…拓也の首を締め上げれば…貴公らとの日々に、それを遮られる…」
マレニア「…私の日々ではないというのに…」
マレニアはテーブルに座って、ため息をつく。
疲れ切っていることを、丸めた背中が教えてくる。
マレニア「マネージャー…助けてくれないか……私はもう、迷い疲れたのだ…」
SOSはいつも突然だ。しかも出しているのは神様で、その神様は酒に酔って弱みを全部さらけだしたあとの絶不調ゲロマシーンと化したマレニアだ。これで拒否したら、オレ達はただマレニアに嫌がらせをしただけの罰当たりなイジメっ子だし、そんなことはミリセントの奴も決して絶対に望んじゃいないぜって、オレは眼と乳首だけをキョロキョロ動かしてマネージャーに訴える。ネフェリは「私の準備はできている」って普通に言ったけどね。
マネージャーは顎に手を当てて、しばらく眼を閉じて考えてから答えを出した。
マネージャー「……分かりました。なんとかやってみましょう。滅びの火で黄金樹を燃やす前に、やるべきことはやると言ったのは、私ですからね」
マネージャー「マレニアさん?あなたはミリセントさんの全てを継承していると言っても過言ではありませんから、あなたが探求の末に律を見出す可能性がある限り、あなたの迷いに私達も付き合うべきなのでしょう」
マネージャー「拓也?あなたは私の部屋からバッグを持ってきてください」
拓也「ウッス!」
マネージャー「ネフェリさんはローデリカさんを呼んできてください。彼女ならマレニアさんの力になれるかもしれません」
ネフェリ「わかった」
オレがマネージャーの部屋からカバンを持って戻って来ると、円卓にはローデリカが立っていた。オレにもマネージャーのやりたいことがなんとなく分かったぜ!オーラの泉作戦で、マレニアに付かず離れずのスピリチュアル体験をさせるんだよなって期待が高まる。
マネージャー「それに、ほとんど顔見知りと言っても良いあなたが、私たちのせいで弱ってるんです。お願いするのはむしろ私の方です」
マネージャー「罪滅ぼしをさせてください。お願いします」
そう言ってマレニアにマネージャーが頭を下げると、オレとネフェリも頭を下げた。
マレニアは何も言わなかったけど、頷いてくれたんでOKも無事にもらえたぜ。
いきなりこんなこと見せられてローデリカも困っただろうね(笑)
198
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/01/25(水) 17:31:53 ID:q472nQng
マレニアとストレス漬けの日々 投稿者:ビルダー拓也
続きだぜ!
円卓にローデリカとマレニアを座らせて、マネージャーがカバンを受け取ると、さっそくマネージャーが本題に入る。
マネージャー「さて、まず最初に考えるべきなのは、マレニアさんの解離性同一性障害が偽病であるという可能性についてですが…いいえ、これは考える必要もありませんね。証拠が十分すぎるほど揃ってますので」
ローデリカ「かいり…なんですか?」
ローデリカが病名を聞きそびれると、マネージャーがカバンからミントガムを三枚取ってオレに投げ渡してから、「拓也?それを食べたらローデリカさんに病気の説明をしてください」って言ってくる。オレのメシのことまで考えてくれるなんて流石だよな!オレはミントガムを噛みまくって、濃厚なミントの香りを楽しみながらローデリカに病気の説明をする。
その間にマネージャーは話を続ける。
マネージャー「次に考えるべきことは、マレニアさんの障害を引き起こしているトラウマの根幹、強大なストレスの原因の特定についてですが、これも必要ありません。理由はみなさんもお分かりのはずですので、省略させていただきます」
ネフェリが横目でマレニアをチラッと見たけど、マレニアは静かにマネージャーの話を聞いている。
ローデリカに病気の内容を伝え終わって、オレとローデリカも話に集中。
マネージャー「それで、次は解離性同一性障害そのものの治療法についてですけど…私はさっき言った通りの素人なので、推測しかできません。ここが大問題ですね」
拓也「病気のデータとか、なんかそういうの無いんですか?狭間の地にも医者ぐらい居るんじゃないすか?」
マネージャー「そういう方々がまとめた資料も無いわけではなかったんですが…狭間の地では弱肉強食が当然のように肯定されてますので、厄介な病気についての書物がほぼ無いんですよ。厄介な病人は閉じ込めるか殺してしまう、そんな話ばっかりです」
拓也「マジかよ!チョーSじゃん!」
ネフェリ「…前から気になっていたが、そのSというのはなんだ?」
マネージャー「サドとかサディズムとか、サディスティックとかの略ですよ。拓也は理不尽だと思ったことをそう呼びます。話を戻しますが、解離性同一性障害というのは、強烈なストレスに心が耐えられなくなって罹る病気です。私が思いつく治療法は、そのストレスの源を取り去ること…」
マネージャー「…なのですが、どうすれば取り去れるのかが分からないんです…何故ならマレニアさんのストレス源の大半は、過去に起きた出来事にあるからです」
マネージャーの話を聞いて、マレニアが静かに溜め息をつく。
自分でもうんざりするほど分かってるって感じなんだろうけど、確かにマネージャーの言う通りなんだよね。破砕戦争も終わってるし、マレニアの兄ちゃんのミケラも、聖樹はあったけど本人には会えてない。最大のトラウマになってるラダーンと戦うにしても、ミリセントの心と合体した今のマレニアにとって、ラダーンは色んな意味で二度と戦いたくない相手だよな。デロリアンで過去に行って、ストレス漬けの日々の根暗エピソードを全部解決するぐらいしないと無理なんじゃないかな?
マネージャー「そこで…かなりリスクがある事ではありますけど…ローデリカさんに頼みたいことがあります」
ローデリカ「私に、ですか?」
マネージャー「はい。あなたにしかできないことです…」
と言ってから、マネージャーは躊躇って次の言葉が出てこない。
だからローデリカが先に言った。
ローデリカ「…分かりました。私は、マレニア様を視ればいいのですね?」
マネージャー「すみません、そういうことです」
マレニア「私を視ると?」
マネージャー「はい。ローデリカさんには、生き物の魂や彷徨う霊魂に、干渉する力があるんです。死者の魂に干渉できるとしたら、生者の魂にも出来るのではないかと思いまして」
マネージャー「ローデリカさんにはその力を使って、マレニアさんの心の弱っている部分を避けつつ、今でも解消が可能なストレスの源を探ってもらいます。それしか手はありません」
次の瞬間マレニアがガタッと立ち上がって、椅子の音がオレの心臓を刺激してきたからマジで驚いたぜ。
立ち上がったマレニアがローデリカを見ると、ローデリカがちょっと怯えた顔をしてるせいか、マレニアはローデリカから顔を逸らして背中を向ける。それから「駄目だ」って一言呟いて円卓の壁に背中をつけて、義手のついてない右肩を抱く。ローデリカのことも心配してるんだろうけどマレニア本人が怖がってることもオレには見て分かるぜ。だから拓也はマネージャーに任せてことの成り行きを見守る。
マネージャー「あなたが怖がるのも、分かります。私も怖いです。多分、ローデリカさんも」
マレニア「何が分かる…貴公には知り得ぬことだろう…」
マレニア「酒の席を囲んだことが、そもそも誤りだ…埒もないことを話した…」
マネージャー「そうです、あれは間違いでした。ですから、あなたがやりたくないのなら、私達は別の方法を探します。決めるのはあなたです」
199
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/01/25(水) 17:32:53 ID:q472nQng
拓也は他人に「あなたの自由にしてください」みたいなこと言われるのが苦手なんだよね。自分で自由に選ぶのと、他人に自由に選べって言われるのはなんか違うなりね。だからいつも長々と悩みたくなくて、客とセンパイとウリ仲間とマネージャーからの連絡には即返事を入れて、後から色々準備して出発する。でもマレニアは黙ったままで、ひとりで長々と考えるタイプだった。しかも周りにはオレみたいな待ってる奴がいるし、こういうのって焦るよな。
最終的にマレニアは20秒以上?30秒以下?悩んでから
マレニア「……分かった…貴公らに委ねよう…」
ってシブシブの顔で観念。GOサインを出した。それからはローデリカに言われるがままにオレが義手を持ってきたり、大昔の円卓の英雄が倉庫にしまったままにしてた、霊姿の大輪とかをネフェリが持ってきたりしてから、全員でローデリカの調霊場に移動。ハンマーで剣を打ってる混種のジイさんがチョー嫌そうな目つきでマレニアをジロジロ見てきたけど、ローデリカとはそれなりに話が通じるみたいで、説得に応じて渋々ハンマーを置いて寝始める。拓也は全然武器使わないから、このジイさんの世話に一度もなったことなくて人見知りしちゃうぜ。
ジイさんも寝て静かになったところで、ローデリカが床に座って仕事道具を広げる。よくわかんねえ本とか小さい灯籠?すり鉢?みたいなのとか、蝋燭とかも用意した。これにムチがあったらこれからSMプレイ!って感じになるよね(笑)
準備が完了したらマレニアを座らせて、二人は正面から向かい合う形に。
蝋燭には火が灯されて、霊姿の花は歴史がありそうな小皿に置かれる。
ローデリカの表情もキリッとして、これからはプロの時間だぜっ!
ローデリカ「ネフェリ様、マレニア様に義手を」
ネフェリ「分かった」
ネフェリから義手を渡されたマレニアは、長い剣を下に向けた状態で義手をガシャっと肩にハメると、剣がついてる部分に左手を入れて操作。そのあとチャキッって音がしたら、長い剣が義手から外れて床に置かれた。この義手はミリセントがつけてた義手よりデラックスだけど、じゃあミリセント用の義手を作った奴って誰なんだろう。
ローデリカ「いいでしょう」
今度はローデリカは正座の姿勢になって、両手を両膝に乗せて、掌を上に向ける。
ローデリカ「それではマレニア様。私の両手に、あなたの両手を重ねてください」
マレニアのひび割れた左手と義手の右手が、ローデリカの両手に乗る。それから「眼を閉じて、鈴の音を想ってください」と言われたマレニアは眼を閉じた。それから1分くらい、何かの言葉遊びみたいな、よく分からない質問をローデリカがして、マレニアがそれに答えてくっていう時間が続いたあと、ローデリカが急に眼を閉じて
ローデリカ「入りました。マレニア様、私を感じますか?」
マレニア「…ああ」
とか、ディアロスあたりがスケベ心を出しそうなことを言いだした。あいつミリセントの裸で興奮してたからな、って思い出してから、あいつはミリセントが居なくなった事を知らないんだよなって考えて悲しくなった。
ローデリカ「それでは、行きましょう」
そう言って、いよいよ本番だぜ!ってオレも覚悟したけど、ここからが長い!チョー長い!1分くらい二人とも黙ってたら、いきなりマレニアが苦しそうに「うっ…」ってうめいて、かと思ったら5分くらい二人とも喋らないままだったりする。目もつぶってるし、寝ちゃったのかなって思ったところにまた呻き声が入って、もうスゲー地味な展開になってきてオレもネムネムの顔でシラケ気味。隣のネフェリに「おい、何をやっているか分かるか?」って小声で聞かれたけど、知らねーよそんなのって心の中で返事をする。
ローデリカ「今は、マレニア様の心を、マレニア様と共に歩み、彼女が見た情景を旅しています」
そしたらネフェリに向かってまさかの返事が返ってきて、ネフェリがビクッと反応。
ローデリカは目をつぶって霊視をしながら会話もできるプロ級調霊師だ。
マネージャーはこの様子をじっと見てるんだからすげーよな。
200
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/01/25(水) 17:38:12 ID:q472nQng
ローデリカ「マレニア様の心は、とても複雑です…避けるべき感情が、あたりに渦巻いています」
ローデリカ「本来はとても優しく、慈悲が深い心が…痛みに蝕まれ、引き裂かれているのです」
ローデリカ「…いえ、待ってください」
ローデリカが何かを見つけると、マレニアがまたピクっと動いて、震えながら痛みに耐えるような表情になった。だんだんエクソシストって感じになってきて、緊張感でオレも目を覚まして生唾を飲み込む。
ローデリカ「数多の声が…姉妹のような、割れつつある心が見えます…みな腐敗を恐れ、嘆き、泣き叫び、それでも耐え忍んでいます…」
ローデリカ「…助けを求めています…ですが、近づくべきではないようです…」
ローデリカは見えてる何かから離れたらしくて、マレニアは痛みから解放されたみたいにハァハァ息切らして眼をつぶったまま顔を上げる。まだ心霊旅行中だしヤベーことになんなくて良かったけど、まだまだ油断できそうになくて見てるだけでもキツいぜ!ローデリカの額にも、じんわり汗が浮かんできてる。
ローデリカ「少し、集中を乱しました」
オレ達がヒヤヒヤで見守る中、ローデリカはそう言ってまた黙る。マレニアも静かになると場の空気が固まってまた長い沈黙が続く。でもこの沈黙の中で何をやってるのかは分かったから、マレニアがうめいたらヤベー感情にぶつかったな、静かになったら上手いこと歩けてるなってガタイで分析。うまくやれば感情に邪魔されないで、霊や魂が見たものを見られるローデリカって、CIAになれるかも。
でもオレはもうそろそろ集中力が限界にきてて太ももが攣ってくる。
マネージャーも鼻から溜め息ついて、ハンカチを額にポンポンあてる。
そしてローデリカが「……見えました」と言った時、全員で身を乗り出した。
ローデリカ「私は、聖樹の中にいます。聖樹の根には、マレニア様の心が…」
ローデリカ「…いえ、何かがマレニア様の心に触れています。これはおそらく、すでに残滓となっていますが…元は、無垢金色の光だったようです」
ローデリカ「残滓は、マレニア様の心を縛り、聖樹へと繋ぎ止めていたようですが……ミリセント様の心がマレニア様のそれと溶け合った時に、役割を終えて、力を失ったのでしょう」
ローデリカ「無垢金の光の主は、マレニア様がいかなる形となっても、聖樹に帰れるようにしたのでしょうね…」
ローデリカ「この残滓を辿ってみましょう」
重要っぽい手掛かりを見つけたローデリカがそう言ってから数分。
マレニアは少し息が荒いけど、それだけであとは安定してる、はずだった。
ローデリカ「ああっ…!」
ローデリカが何かを見つけた瞬間に、マレニアの眉間にググッと皺が寄って、呼吸がフゥフゥと戦闘モードに入ってオレたち全員マジ焦り!オレとネフェリは跳びのいて、二人でマネージャーの両手を引いて部屋の隅に下がる。
ローデリカ「そんな…なんてことを…血の流れが見えます…輝きを喪った無垢金に、縋りつき、貪って…」
ローデリカ「きゃあああ!」
拓也「うぉーっす!」
ローデリカが短く叫ぶと同時にオレの心臓もぶっ飛び不全。
意識が飛びそうになったところをネフェリに抱き止められた瞬間
マレニア「モーグ!!」
怒声上げたマレニアがローデリカを跨いで立ち上がり、義手を使ったとんでもないビッグパンチを壁に叩きつけて、拓也の心臓がどくんと不整脈に落ちる。手首から先を石の壁にめり込ませるチョーバワーの爆音に混種のジイさんも飛び起きて、マネージャーが慌ててローデリカに駆け寄る。
マネージャー「大丈夫ですか!?」
ローデリカ「わ…私は無事です…」
ローデリカ「忌み角の者に知られ、危うく命を落としかけましたが、マレニア様が助けてくれました…」
とうのマレニアは、真っ赤な髪がフワッと浮き上がって、風もないのに揺らめいてる。恐る恐る横から顔を見ると、「思い出したぞ…血に酔いし忌み者め…」とか言ってるからどう見てもキレてるしマジで目がイっちゃってる。だけどマネージャーとローデリカの作戦がギリギリで成功したみたいで、マレニアは胸に手を当てて何度か静かに呼吸を入れる。無事に落ち着いたあとは、壁に寄りかかって溜め息。オレとネフェリもホッとひと息だ。マレニアが来てからはとにかく気疲れが多くて、このペースだとオレマジに壊れるな…
201
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/01/25(水) 17:41:02 ID:q472nQng
ローデリカはマネージャーの手を借りて立つと、マレニアに「ありがとうございます…おかげで、あの者に蝕まれずに済みました」と感謝。でもマレニアは強がってるのか本当にそう思ってるのか知らないけど「貴公のためなどではない。彼奴は私の怨敵だ」っていかにも系のかっこいいセリフをキメる。でも可哀想な過去とか色々聞いちゃったあとだから、耳に入る言葉がいちいち重く感じてキツいぜ。ミリセントに解除されたミケラからの言いつけがローデリカに発掘されて、気付いた時にはマジ憎悪キマりの復讐マシーンマレニアの誕生だ。
マネージャー「ローデリカさん、あなたは何を視たんですか?」
ローデリカ「血の加護を受けた魂を視ました…かの魂は、忌み者のものです…」
ローデリカ「私のか細い交信を、手繰り寄せて食らわんとするほどの者でした…いったい、どれほどの力を持っているのか…」
マレニア「…モーグだ」
さっき大声で言ってた言葉をマレニアがまた言う。
モーグウィンって奴の名前は聞いたけど、そこにモーグってのも入ってややこしいぜ。
マネージャーもそう思ってたみたいだ。
マネージャー「モーグ?モーグウィンの話はあなたから聞きましたが…」
マレニア「モーグウィンは、彼奴の夢想する王朝の名だ。所在は、いまだ分からぬがな」
壁に寄りかかってたマレニアは、またローデリカの前にしゃがむ。
マネージャーはおおって感じでちょっと仰反ったけど、目当てはローデリカだ。
マレニア「貴公も、あの忌み者を見たのだろう。彼奴は何処にいる」
ローデリカ「それは私には分かりません…それらを知る前に、モーグに捕らえられかけましたので…」
マレニア「……そうか」
暴れ出したりはしてないけど、かなりイラついてるみたいで気配をビンビンに張り詰めてるマレニア。それからは唇をキュッとしめてローデリカから離れたあと、また壁に背をつけて腕組み足組み、溜め息つきながら、組んだ腕の指で義手をトントン叩いてる。
マネージャー「…マレニアさん、あなたとモーグの間に何があったんですか?」
その指がマネージャーの質問で止まると、昔話が始まった。
202
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/01/25(水) 17:56:34 ID:q472nQng
「…モーグは、血の力を見出した者にして、我が兄ミケラが盟友としたデミゴッドの一人。エブレフェールの助力を得る代わりとして、狂い火の火防を任された者」
「彼奴は忌み捨ての地下を抜け、聖樹へ至ると、兄様に取り入り、やがて王朝の夢を見たのだ」
「その王朝は、叶わぬ夢想にすぎぬ。しかしモーグに叶わぬ夢を追わせる限り、彼奴は狂い火を封じる約定を守り続けると兄様は画策し、盟約を結んだのだ」
「だが彼奴は兄様の助力を利用し、血の貴族を称する輩どもを密かに国々に張り巡らせていた。陰謀の夜が起こる時を予見し、力を蓄えたのだ」
「そしてエルデンリングが砕かれた時、彼奴は夢想を結実すべく暴挙へと及んだ。破砕戦争に他のデミゴッドが乗り出す前に、彼奴は兄様を聖樹から攫い、何処かへと消えた…」
「そして私は、兄様をどのような手を用いてでも探し出すことを誓った。全ては聖樹のため、虐げられし者たちのため、兄様の意志の完遂のためだった」
「私は大ルーンを得て破砕戦争に参じ、血の痕跡ある処の全てに出向き、必要とあらば軍をも率いた」
「リムグレイブ、リエーニエ、ゲルミア火山…多くの戦地へと巡っては、モーグの信奉者どもを…血の貴族を名乗り、血の技に酔う者どもを、皆殺しにした。彼奴らに助力するならばデミゴッドをも斬り伏せていった」
「そうして遂に、モーグの側近と思しき者を捕え、拷問の末に聞き出したのだ」
「モーグがラダーンに取り入り、ラダーンがモーグを匿ったことを」
「そして私は……」
203
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/01/25(水) 17:59:02 ID:q472nQng
マジで血みどろの激ヤバな話聞かされてるぜって拓也が戦慄してたら、途中で話がピタっと止まって、生理がめちゃくちゃ酷くて立ってられない時のオンナみたいにマレニアがゆっくりうずくまる。こりゃヤバいって察知したオレ達はマレニアに駆け寄って、ローデリカがマレニアの両手を取って「私の目を見てください、ここは安全です。ケイリッドは遠くにあり、腐敗は退けられています」って言うと、半泣きで息も絶え絶えなマレニアが落ち着いてくる。
マネージャー「そのあとに、ケイリッドで、ラダーンと戦ったんですね…」
マネージャーが確かめるみたいに恐る恐る言うと、マレニアは涙目で細かく頷く。
少し前に、マレニアがなんで破砕戦争に出たんだろうって考えたことがあるけど、その謎にも答えが出たぜ。マレニアの目的はお兄ちゃん一筋で、大ルーンは初めからどうでもよかったんだなってガタイで納得。オレもセンパイとの約束を最優先にするけど、それでも戦場を駆けずり回って待ち合わせ場所に向かおうとは思わないし、マレニアのお兄ちゃん狂いはかなりイッちゃってるぜ。そりゃさー、オレだって「世界にはオレ達二人だけ!」って気分も分かるけどさ。
なんて考えてると、落ち着いたマレニアが声をまた震わせる。
マレニア「情けない…また私は…我を失いかけて…」
マネージャー「しかたありませんよ。心が粉々に壊れた時の出来事を克服するだなんて、どんな人にだって難しいことです。よいしょっ!」
マネージャーがマレニアの手を掴んで起こそうとしたから、咄嗟にオレとネフェリも協力してマレニアを立たせる。なんかここまで来ると怪我人とかお婆ちゃんとか、手のかかる子供って感じがしてきて、むしろ拓也の母性が刺激され始める。俺がオンナだったら胸が筋肉じゃなくて別のもので張ってたかもね(笑)
マネージャー「大丈夫ですか?」
マレニア「ああ、落ち着いてきた…手間をかけるな…」
拓也「でも前より回復するの早くなってますよ!マネージャーの作戦成功してるんじゃないすか?」
マネージャー「そんなにすぐに結果は出ないですよ。こういうことには時間をかけて向き合わないといけません。マレニアさん、戻りましょうか」
マレニア「……待ってくれないか」
円卓の大テーブルがある部屋に戻ろうとしたマネージャーを、マレニアが呼び止める。
オレとネフェリも「なんだ?」みたいな顔で互いに横目でアイコンタクト。
オレ達を呼び止めたマレニアは、足元に視線をやって悩みながら、途切れ途切れに喋りだす。
マレニア「この不甲斐ない身で…貴公らに頼むべきか…迷っているが…」
マレニア「どうか、頼まれてもらえるだろうか…」
マネージャー「…え…ええ、いいですけど。ネフェリさんと拓也はどうです?」
拓也「ウッス!大丈夫っす!」
ネフェリ「私は構わないが、どうしたんだ?」
そこからまた10秒くらい間を置いて「…私に、モーグを討たせてくれないか」なんて言い出した。
予想はついたけどさぁー、そんなフラフラな状態で戦えるのかよ?
オレがそう言っても「無理は承知だ。だが、彼奴が生きているなど…兄様が今も手篭めにされているなど…私には耐えられぬのだ…」ってまたウルウルの眼で訴えてくるから、こんなの卑怯だよな。拓也だって「センパイが事故って手術と入院費に100万必要だ!」ってもしもレオに言われたら、いつものように即受けして借金でも何でもして払っちまうぜ!
拓也「ウッス!オレは行けまっす!」
ネフェリ「お、おい、少しは考えたんだろうな?」
拓也「こういうのは即決ですよ!マネージャーはどうすか?」
マネージャー「うーん…たしかにマレニアさんの闘病に付き合うとは言いましたよ?ですが私たちも同行するとはいえ、今のマレニアさんの状態でデミゴッドと戦うのは、キツいような気がしますけど…」
マレニア「頼む…今もきっと、兄様は嬲られている…行かせてくれ…」
マネージャー「それにですよ?行きたい気持ちも分かりますけど、モーグウィンという王朝が何処にあるのかはマレニアさんにも分からなかったんですよね?」
マレニア「それは……」
粘るマレニアにマネージャーの正論パンチが飛んで、マレニアもしゅんとして言葉に詰まる。
ギデオン「血の君主の居所を探しているのかね?」
そこに現れたのは、あのギデオン・オーフニール!
コイツが出てくるとロクな事がないって知ってる拓也は、ネフェリと一緒にギン目で威嚇。
ネフェリは斧を構え、オレはケツ突き出して万が一に備える。マレニアもコイツのことは知ってるから、マネージャーを後ろに隠れさせて、義手の緊急作動させて掌に剣を握り込む。
204
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/01/25(水) 18:01:34 ID:q472nQng
ギデオン「ふむ…警戒されたものだ。まだエンシャのことを引きずるのかね?あれはもう、終わったのだよ」
マネージャー「あなたにとっては終わってても、こっちはそうじゃないんですよ!何の用ですか!?」
ギデオン「構えることはない。ひとつ、君たちに情報を提供しようと思い立ったのでね。それに君が円卓にいるのも、マレニアを輩に抗するための戦力として数えているからだろう?誤解を誤解とせずに、終わらせたがっていないのは君ではないかね?」
突然現れて突然情報を提供するなんて言われても信用できねーよ!マネージャーは悔しそうな顔で黙ってるし、ネフェリはギン眼で「今更あなたを信じろというのか?」って言って威嚇の姿勢を崩さない。それでもギデオンの奴は「君たちに聞けとは言わんよ。ただ私が、勝手に話をするだけだ」って言って、こっちの事情はお構いなしでチョーウゼー!
ギデオン「君たちが聖別雪原の祝福を灯したのは、私にとっても僥倖であったのでね。いくつか手駒に知恵を与え、雪原に送り込み、探らせたのだ」
ギデオン「手駒は皆死んだが、彼らの犠牲は、君たちの糧となるだろう」
ギデオン「聖別雪原奥地に灯る祝福から、西の崖に向かい、血の色を探したまえ」
ギデオン「王朝を拡げんとする者達が行き交う、新たに作られた転送門があるはずだ」
ギデオンはそれだけ言い残して本当に帰っていく。オレとネフェリとマネージャーは意外な展開に拍子抜けだったけど、「待て」って言いながらオレ達を押し退けてマレニアがギデオンの後を追ったから、また何か起きそうって思ってオレ達も後を追うと、二人が離れて向かい合ってた。
マレニア「ギデオン…貴公に礼を言う。ありがとう」
マレニアが静かに、小さく礼をすると
ギデオン「君はミリセントの時と同じく愚直だが、同じく誠実のようだ。律無き世においては、誠実さは貴重だ」
ギデオン「今後もずっと、そうであってくれたまえ。ミケラの刃、マレニアよ」
ギデオンはなんか良い感じな言葉を残して、部屋に戻ってドアを閉めた。「ああいう一面を見せて、あの人は私を利用したのだ。お前も気をつけろ」ってネフェリがマレニアの脇を小突く。「ああ、分かっている」ってマレニアは言ったけど、それにしては名残惜しそうにギデオンのドアを見てたし、良いことしてくれた人にはあっさりなびくタイプなのも、やっぱりデカいミリセントなんだよな。
でもこのデカガタイ系神人のことはそろそろミリセントじゃなくて、マレニアとして見てやらないと、ウリ客とのセックス中にセンパイとの思い出でイッちゃうみたいで失礼だし、それだとマレニアが可哀想だからオレも真剣にマレニアの取扱説明書を熟読して、関係構築頑張るぜ!
205
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/01/25(水) 18:05:07 ID:q472nQng
休み明けモーグウィン王朝 投稿者:ビルダー拓也
最近ずっとマレニア関係にかかりきりで探索行ってなかったから、今日はマネージャーからの許可も降りて、久々にメンバーと一緒に探索。メンツはオレ、ネフェリ、マレニアの3人になるはずだったけど、心が不安定なマレニアをそのまま行かせちゃダメでしょってことで、ローデリカとマネージャーがついて来てくれて万全の布陣だぜ。特にローデリカは助けてくれたマレニアにお礼がしたいって、使命感に燃えてる。ラーヤとディアロスもそうだけど、良いところ出てる奴はこういうところが真面目だよな。
マネージャー「あーっ!寒い!」
拓也「ウッス!ウッス!ハクション!」
でも久々の探索が吹雪ふきまくり視界消えまくりの雪原のど真ん中でマジ狂い!
この前典礼街に行った時は冗談で「また来ます!」とか言っちゃったけど、ホントに来ることになるなんて思わねーよ!今回はちゃんと円卓で亀首漬けと勇者の肉塊と蟹を食って来たし、吹雪といっても大声出さないと会話が出来なくなるレベルでもないからまだ動けるけど、生肉団子と苔薬を聖樹で使い切っちゃったから、マネージャーとオレは一発でもヤバい攻撃を貰うとそのまま死ぬぜ!
ネフェリは防寒対策ってことで、ローデリカにもストームヴィル産のデカ布鎧を着せたかったらしいけど、ゴドリックからの施しは絶対に受けませんってローデリカは断固拒否。結局ローデリカはマレニアから朱いデカマントもらって、グルグル羽織って誰よりも一番あったかそうになっている。
マレニア「この雪原に、本当にあるのだろうか…」
とか言ってるマレニアは、朱いマントを外した肩出しドレスに、両足と右手が義肢で、兜もつけて無いから、いよいよ雪原の真ん中に何しに来てるのか分からない格好だけど、「マレニアさん!?あなた寒くないんですか!?」ってマネージャーに言われても「この程度は耐えられる」ってあっさりしてる。ドレス一枚で猛吹雪の中を歩けるマレニアはエベレスト単独無酸素登頂ができるかも。
今回の雪中行軍はマネージャーの地図を頼りに、ガタイがデカいマレニアを先頭にして歩いてるから、オレ達は雪まみれにならずに済んでる。でも横からは容赦なく冷たい風が入り込んでくるからやっぱりキツい!そのまま進んでいくと、前に見た荷車隊に遭遇。運が悪いことに今回はラッパを持ったゾンビに見つかった。マレニアのデカガタイが災いしたぜ。
でもラッパが「パ!」って吹かれた直後に、ラッパ持ちのゾンビの首がぶっ飛んで雪にスポッと埋まる。ラッパに反応したゾンビ達も振り返ったり武器を構えたりした瞬間に首をポンポン飛ばされて、ボウガンを持った剣士?みたいな二人も、一瞬で三枚に下ろされて雪に倒れて見えなくなった。あとには、義手の剣をチャキッと変形させるマレニアだけが立っている。
ローデリカ「これが、マレニア様の剣技…」
マネージャー「やっぱりすごいですね…今見ても怖くなってきます。ミリセントさんがいなければ、今頃…」
ネフェリ「シッ、その話はやめておけ、聞こえるぞ」
四人で見ると、遠くに見えるマレニアの横顔がまたショボショボの傷心気味。「大丈夫だ、気にするな。ミリセントとのことは事故と思え。私たちなら平気だ」ってネフェリのさりげない全力フォローで「ああ、そうだな…」って気を取り直す。離れたマレニアと合流してから少しの間歩くと、吹雪が晴れて凍った川に出る。
そこでマネージャーが地図を開いて場所を確認しながら、それっぽい方向に歩いていくと
マレニア「あれは…」
先頭のマレニアが、遠くに赤い斑点が見える場所を発見。全員でそこに行ってみると、カチカチに凍ったデカい倒木があちこちにある場所に到着。足元には白い草と赤い花がそこらじゅうに咲いている。
拓也「血の色ってこれっすかね?」
マネージャー「多分これでしょう。この雪景色じゃ、他に赤色なんてありませんからね。それではここからは崖側を目指しましょうか」
崖って言っても、こんなに白くちゃ距離感が狂ってどこが崖かも分かりにくいから、また全員で固まりながら地図をたよりに進んでいく。それからは坂を上がって、倒木を回り込んで歩き回る。その間にも拓也のポケットは、途中でむしった青白い植物でパンパンになっていく。そういうことを繰り返していくうちに
マネージャー「あっ」
シロクマに遭遇!
でもデカすぎてシロクマって言っていいのか分かんねーよ!ゴドリックよりデカい激ヤバなワイルドガタイには、束ねた木の枝みたいなバキバキな体毛をビッシリ生やしてるし、なにより上半身と下半身が屈強すぎるだろ。腕の太さなんて拓也の胴体の2倍以上はあるし、こんな食べ物もろくになさそうな場所で何を食ったらこんなガタイが仕上がるのかマジ分かんねー!
マレニア「下がっていろ。ルーンベアは貴公らの格上だ」
マレニアが剣を構えると同時に、ビルダー系シロクマが毛を逆立てまくり筋肉盛り上がりまくり、ギン目剥いて吼えまくりの全身凶器状態に変貌。オレ達がマレニアから急いで離れると、ビルダーシロクマが新幹線みたいなバカげたスピードでマレニアに突っ込んで雪の爆発が起きる。さすがにマレニアでもこれはやべーよ!って思ったけど、それは杞憂で、マレニアはすでにあの構えをしながら空中にとどまっていた。
ネフェリ「勝った…!」
空中のマレニアは真下にいるビルダーシロクマに落下すると、ネフェリとミリセントを9割がた殺した、あの刃の嵐を叩き込む。全身を斬られまくったビルダーシロクマは全身から滝みたいな血を炸裂させながら、肉片をあたりに散らばらせてぶっ倒れると、そのままピクピクと痙攣して血の池を作りながら動かなくなった。強いぜ!グロいぜ!
マネージャー「うわ〜…」
ネフェリ「凄まじいな…」
ローデリカ「い、今何をしたんですか!?マレニア様、あなた様は何を…」
マレニア「この剣技は、水鳥乱舞という。…拓也はミキサー攻撃と呼んでいたがな」
ローデリカ「みきさー?」
「技の名前分かんなかったんで、テキトーに呼んでたんすよ。今は水鳥乱舞って言ってますよ」ってとりあえず嘘ついてみたけど、「言っていないだろ」「いや、言ってます」「本当のことを言え」「言ってないっす」って瞬時に屈服するオレ。だって水鳥乱舞っていっても水鳥って感じ全然ないんだから仕方ねーじゃん。だからオレは「じゃあ扇風機乱舞で」と妥協しながらせめてもの抵抗を図るも「駄目だ」って却下される。
なんてやってたらビルダーシロクマがまさかの復活でマジ狂い!驚いてひっくり返るオレとローデリカとマネージャーに、血のシャワーをあたりに撒き散らしながら襲い掛かってくるも、行く手をマレニアに阻まれて、水鳥乱舞が炸裂する。二発目の乱舞でシロクマは完全に粉々になって血の池に積み上がった。
ネフェリ「あの水鳥乱舞を一度は耐え切るとはな…恐ろしい奴だ…」
マレニア「此奴らは、小黄金樹に近しい木々から、ルーンを啜っている。…ゆえに祝福を溜め込み、英雄の如き強さを得る」
マレニア「この者の力であれば、例えゴドリックであろうと相手にはならぬだろう。貴公らには危険な相手だ」
ネフェリ「デミゴッドをも凌ぐのか!?もはやクマなどとも呼べんな…」
マネージャー「大ルーンに頼るよりも、地道にルーンを溜め込んだ方が強くなるなんて、皮肉な話ですね」
ゴドリックより強いクマを倒したあとは、地図通りの崖に到着。あたりを警戒しながら探索してると、崖の上から少し下がったところに、いかにも系の血まみれな転送門を発見。隠したいなら血ぐらい拭いとけよな。おかげで分かりやすいけどさ。
206
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/01/25(水) 18:11:16 ID:q472nQng
ローデリカ「待ってください。前もってお伝えしたいことがあります」
マネージャー「はい?なんでしょう」
ローデリカ「モーグは前の干渉で、私とマレニア様に気付きました。おそらく今の彼は、マレニア様の力を恐れているでしょう」
ローデリカ「襲撃に備えているはず。どうか、お気をつけて」
マレニア「分かっている」
マレニアが剣から血を拭って、ネフェリが肩をグリグリ回してから両手の斧を持ち直す。準備できましたか?ってマネージャーからの声にも二人は無言で頷く。じゃあ王朝襲撃の開始だぜってことで、拓也は転送門に指を突っ込んでヌルヌルグチョグチョと掻き回すと、手が血でべっとりと濡れる。こいつもう感じてるぜ!なんてふざけてたらネフェリにケツを蹴り上げられて頭から門に突っ込み転送。気付いた時には洞窟の中だった。鉄臭い洞窟に不潔感を覚えた拓也は洞窟を出る。
拓也「あーっ!おぅううっす!」
すると目の前に、あのカエル顔した奴らが20人以上?30人以上?も揃ってて、全員武器を構えた戦闘体制だし、奥には血まみれのバカデカいカラスが4羽と、口を超高速でガチガチ鳴らしてる腐った犬が並んでる。あーあ、こりゃ死んだなって拓也が四つん這いになって絶望してると、オレを飛び越えてマレニアとネフェリが登場。戦いが始まった。
奧にいるカエル人間がケツマン犯されてる時の拓也みたいにビクビク痙攣すると、全身から血のザーメンを針のように飛ばしてくるけど、マレニアがそれを水鳥乱舞で弾き飛ばして、一瞬の空白時間にネフェリが突撃。カエル軍団の最前線に突っ込んで斧に雷を纏わせて振りまくり斬りまくり、ギン目剥いて吠えまくりの戦闘モードで四方向から同時にカエルの相手をする。
そしたら奧にいるカラスが思いっきりジャンプして、頭からマレニアに突っ込んでくる。マレニアは「立つなよ、拓也」と一言いってジャンプ。空中でカラスを斬り上げで串刺しにしてから、カエル軍団の奥の方に突っ込んで、もう一匹のデカカラスを叩き潰す。それと同時にオレの後ろからローデリカとマネージャーが洞窟の中を歩いてくるけど、戦いの音と、四つん這いのままのオレのケツを見て全てを察したから、洞窟の奥に戻っていった。
その間にも、ネフェリと戦ってるカエル軍団のうち、全身が勃起デカマラみたいに真っ赤の奴らが全身から針を出して回転を開始。白いカエルをあらかた斬り倒したネフェリに襲いかかる。一匹の攻撃はクロスした両手の斧で防いだけど、もう一匹から背中をガン掘りされて片膝をつく。そこに他のデカマラカエル軍団が追い討ちをかけに行くけど、二匹のカラスを相手にしてたマレニアが急加速してUターン。ネフェリの周りにいたマラガエル人間を真一文字で真っ二つにした。
ネフェリ「たすかっ…」
そのあと、マレニアは礼を言って立とうとしたネフェリを蹴り飛ばしてオレにぶつけてから、直後に飛んできた二匹のデカカラスと犬軍団を相手にし始める。「流石だな…任せておけば、あとは勝つだろう」ってネフェリはオレを起こしながら聖杯瓶をひと口。でもマレニアの剣とクチバシをぶつけまくってる二匹のカラスのうしろで、犬軍団は走り回ってるだけで何もしてこない。ドッグランやってるんじゃねーんだぞ!
二匹のデカカラスは、クチバシを弾きまくるマレニアに業を煮やして、二匹いっぺんにジャンプ。両足の爪でマレニアを踏み潰しにかかる。でもそれが狙い目とばかりにマレニアが突き上げた剣に、片方のカラスのケツマンコが激しく犯されて切れ痔の浣腸状態に。そこから水鳥乱舞がまた炸裂して、一匹のカラスを体内から粉々にしつつ、ぶっ飛ぶ肉片でもう一匹のカラスと犬軍団を吹き飛ばして、谷底に落としていった。
ネフェリ「片付いたようだ。おい、行くぞ」
ネフェリの合図で、洞窟からマネージャーとローデリカが出てくる。ふたりは血の池地獄状態に堕ちた戦場を眺めてちょっと引いてたけど、引いてたのはオレも同じで、ネフェリ以外の三人で死体や血をぴょんぴょん避けながらマレニアに近づいていく。
マレニア「…待て、妙だ…」
そのオレ達に、マレニアが手を向けて待ったをかける。
「どうしました?」ってマネージャーの質問に「数が足りない」とマレニアが返事をした直後に、カラスの肉片の中から犬が登場!血まみれで飛び出したそいつをマレニアは剣で防いだけど、犬はまるでドリルみたいに体を回転させてマレニアの剣を受け流して、脇腹のあたりに噛みついた。
マレニア「うあぁっ!」
ネフェリ「あっ!?」
拓也「ウッソだろ!」
スクリュー状態で突っ込んできた犬の牙は、ネフェリの斧とミリセントの剣でもすり傷程度しかつけられなかったマレニアの皮膚を、いとも簡単に食い破っていく。「まずい!」ビビったオレを置いてネフェリは駆け出すと、マレニアに噛み付いてる犬に両手の斧を叩き込んで、アックスファックで犬の頭をクラッシュさせた。
ネフェリ「どこをやられた!?傷口を見せろ!」
マレニア「ば…ばかな…野良犬ごときに…!」
ネフェリに抱き起こされたマレニアの脇腹からは大量の血が溢れ出ていて、ヤバイと思ったネフェリは咄嗟に腰巻きの一部を千切って、マレニアの脇腹をキツく縛ると「うぐっ!」ってマレニアの口からうめきが溢れる。オレ達も駆け寄って見たけど、たしかにかなりの出血で手当てされた場所から白カビが少し拡がっている。「やべーよ!祝福探さなきゃ!」「言われなくとも分かってる!」ってオレとネフェリが言い合ってると、ローデリカがすぐ近くに祝福を発見。たすかったーってひと安心しながら灯して休憩を挟む。…はずだった。
207
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/01/25(水) 18:25:46 ID:q472nQng
ネフェリ「どうだ?治ったか?」
マレニア「駄目だ…傷が塞がらない…」
拓也「どういうことっすか!?」
マネージャー「祝福で傷を癒せるのは、褪せ人だけなのかも……拓也?あなたは一度でも、狭間の地をさまよう兵士や動物が、祝福で休んでたところを見たことがありますか?」
拓也「ウッス!無いです!」
やられたぜ!あの犬はモーグの秘密兵器だな!神人の圧倒的な強さはモーグの罠で無力化され、気付いた時には戦える奴がネフェリだけ!「私なら戦える…このマレニアは、いかなる戦場も駆けてきたのだ…」とかマレニアは強がり言ってるけど、ネフェリに先頭を代わって、オレとローデリカに体を支えられて立ってる奴が言っても説得力ねーよ!仕方ないからオレはマレニアをマネージャーに任せて、敵を一度も倒したことがない剣と盾を構える。
2メートル超えの怪我人を抱えながら、オレ達はじわじわ進んでいくと、前方はマジの血の池が拡がってて、デカマラカエル人間があたりをうろついてる。「あれを全て相手にはしてられない。突っ切るしかないぞ」ネフェリはそう言って斧を構えて「私が囮になる。お前たちは走り抜けて、祝福を探せ」とか無茶なことを言ってくる。それじゃあお前はどうすんだよって言っても「頃合いを見て逃げる」って言うだけ。本当に上手くいくのかよ?
マネージャー「あっ!マレニアさん!?」
ローデリカ「だめです!」
でもマレニアはネフェリの作戦をさらに無視して、ローデリカとマネージャーの制止も聞かずに突撃。マジかよぉ!こいつメチャクチャだぜ!しかも走りながら包帯代わりの布も投げ捨てちゃうからもう訳わかんねーよ!「死ぬ気か!?戻れ!」ってネフェリが叫ぶ頃には、マレニアは腹と口から血を噴きながらの決死の水鳥乱舞を放っていた。
ネフェリ「馬鹿なことを!」
ネフェリは走り出して、そのあとをオレも追いかける。マレニアは水鳥乱舞でデカマラカエルの一団を一気に5人くらいミンチにしたあと、そのまま三連斬りでカエルを一匹、横跳び斬りでカエルを二匹撃破。でもあとからきたカエルに背中や腹を殴られて膝をつく。ネフェリも急いで駆けつけるけど、マレニアはまた立ち上がってカエル達を斬りまくって、オレ達が着く頃にはハァハァ息切らして敵を全滅させていた。
ネフェリ「何を考えている!甘えた真似をするな!」
ネフェリに胸ぐらを掴まれてマレニアは説教を食らう。見てみると脇腹の怪我の出血は止まってて、オレは「相手を斬って出血を止めたな」「血は止まってるけど、傷はほとんど塞がってないな」「聖樹で会った時よりも回復力がガクンと落ちてるな」ってガタイで分析。もしかしてマレニアの再生能力って気分で変わるのかな?ネフェリもギン眼でマレニアを睨み付けてるし、神様に説教してるなんてよくよく考えたら凄いことしてるよな。でもマレニアはネフェリを見ないで俯き気味だから、ネフェリも何かを察した。
ネフェリ「…お前まさか…ずっとこうやって戦って来たのか?」
マレニア「私の身など、どのようになろうと構わん…」
マレニア「私の身は腐敗に、心は罪に穢れている…その私にできるのは、剣を振るうことだけだ…」
ネフェリ「はぁ……」
マレニアの言い分を聞いたネフェリは
ネフェリ「お前は、己を犠牲にすることに慣れすぎている。そんな性根でいるから、ラダーンとの戦いでさえも退くことができず、己を犠牲にし、お前すらも望まぬ結果をもたらしたのではないのか」
マジかよぉ!?ネフェリはオレたちが避けてきた話をストレートに言い放った。不意打ちを食らったマレニアは目を見開いて青ざめていき、そこにネフェリはピンタを飛ばすもんだからチョーSだよな!オレ達3人も血の気が引いて「ネフェリさん!?」ってマネージャーからのストップも斧を向けて拒んでくるし、声はキレてるしでもう手がつけらんねー!
ネフェリ「泣くな!お前はずっと、そうやって過去の暗がりに怯えてるつもりか」
ネフェリ「負け戦を不敗と称して、さらわれた兄を迎えにも行けず、己が負うであろう罪と苦しみをミリセントに背負わせ、己の強情さで己さえも破滅させる、そんな昔のお前に、そこまで戻りたいか」
ネフェリ「違うだろう。お前は敵地に赴いた。己が怨敵と定めた者の地にだ。何故来たか言え、言ってみろ」
マレニア「…に…兄様を…救いに…」
ネフェリ「ああそうだ。お前はさらわれた兄を救いにここにいる。昔のお前に行えなかったことを果たしに、敵地へと赴いたのだ。それだけではない。お前は自らの罪をミリセントに押し付けず、こうして自らで受け止め、耐えているじゃないか。お前は変わりつつあるんだ」
ネフェリ「そのお前を、己を犠牲にすることへの誘惑で無下にするな。これから過去の暗がりを照らそうという時に、過去に屈するな」
チョー体育会系の筋肉質なビルダー説教をマレニアに食らわして、ネフェリはひと呼吸いれるけど、マレニアはショボショボの顔で涙目気味。蛮地は病人に説教入れるのかよ!ってオレはガタイで抗議する。ネフェリがそんな抗議が見えないかのようにマレニアを離してその場に座らせると、語りかける口調に説教をトーンダウン。
ネフェリ「お前は知っているだろう…ギデオンに踊らされ、全てを失った私を…だからお前は、いかにして私が再び立ったのかも、すでに知っているはずだ」
ネフェリ「失ったものは、取り戻すか、新たなもので埋めるしかない。…私はギデオンではない、新たな王を探すことにした。お前にも新たな風が吹くだろう」
ネフェリ「ケイリッドは戻らぬが、お前の兄はここにいる。お前の怨敵もここにいる。そしてお前の欠けた心も、今やお前と共にある」
ネフェリ「失ったものを取り戻す。ただ、それだけを考えることだ。私達もそのために、お前について来たのだからな」
説教を終えたネフェリはマレニアから離れて、キョロキョロと見回して敵がいないかを確認する。オレ達はすぐにマレニアに駆け寄って「今のネフェリさんは言い過ぎです…あまり気にしないでください」「そうっすよ!あんな言い方ないっす!」「マレニア様、大丈夫ですか?」って口々にフォローを入れるけど、眼を拭いて立ち上がったマレニアは割と落ち着いていた。
マレニア「…いや…彼女の語った通りだ」
マレニア「私は、間違っていた。今は兄様を救うこと…それのみを想わねばな」
マレニア「ネフェリ、私は浮き足立っていた。ありがとう」
マジ?これって軟着陸?雨降って地固まるってあるけれど、マレニアは落ち着いてるしネフェリも「分かればいい。泣きださないか肝が冷えたぞ。敵地でそれでは困るからな」っていつもの調子に戻ってる。「どうしたんすかね?これ」ってヒソヒソ声でマネージャーに聞くと「多分あれですよ。誰かに言って欲しかったことを、全部言われてスッキリしたとか、そういうことですよ」ってヒソヒソ声で返答。乙女心っていうのは複雑だよな。
208
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/01/25(水) 18:28:42 ID:q472nQng
その間にもネフェリが「見えるだけでも赤いしろがねが3人のみ。守りが今までと比べ、薄すぎる。罠だ」って戦士の勘で分析。ローデリカもそれに乗って「罠で間違いありません。怨みに溢れた巨人達の霊が、怨みの吐口を求めています。術師達が彼らを縛って、使役しているようです」と霊感で分析。そこにオレのガタイ分析をコラージュできると完璧なバランスで良いんだけど、拓也の乳首センサーは沈黙していて萎えたデカマラみたいに垂れ下がっている。
ネフェリ「ならば、まず私が出て囮になる。マレニア、お前は私を狙う術師達を討て」
ネフェリの言葉にマレニアが頷いてプランが決定。オレ達は草葉に隠れて、そこからネフェリが斧をしまったまま登場。棍棒を持ったデカマラカエル達に近づいていく。するとそこでカエル達が一斉に棍棒を掲げて、デカい骸骨を次々に召喚!デカ骸骨達は全員ギン眼を光り輝かせてネフェリにビームを発射。その少し前から走り出していたネフェリの後ろを、青白い炎で焼いていく。その隙にマレニアがデカマラカエル達に近づいて、三連斬りと薙ぎ払いのコンボで次々にカエル達を血の池に沈めていく。カエルを倒すとガイコツも溶けていって、結局ふたりで20秒以下?で全部倒しちゃったから、オレ達も草から出てネフェリとマレニアと一緒に駆け抜ける。
そこでようやく祝福を発見!
マレニアの傷は癒せないけど、座り仕事メインで体が鈍りまくりのローデリカのスタミナとネフェリの聖杯瓶が回復して、さらに探索は続行だぜ。階段を登るとすぐにゾンビの群れが見えて一瞬ゾッとしたけど、こいつら攻撃する気はないみたいで、ただブラブラしてるだけだから平気かなって思ってドンドン進むと、急に水風船みたいにガタイ膨らませて抱きついてくるヤツらがきて、オレはケツ穴を揉まれながらベロチューで迎えられる。血まみれゾンビとのセックスは非対応だぜ!って言うと、マレニアが風船ゾンビたちを両手でキャッチして投げ飛ばし、遠くの岩場で破裂させた。
マレニア「皮肉なものだ…モーグの信奉者が、先の私のようなことをするとは…」
拓也「マジ!?マレニアさん、ラダーンにベロチューしようとしてたんすか!?」
マレニア「そういう意味で言ったのではない。貴公は変わらんな…フフッ」
拓也「あっ、今…マネージャー、今の見ましたよね?」
マネージャー「見てないですけど聞きましたよ。はじめてちゃんと笑ってくれたようですね、ちょっと嬉しいです」
マレニア「なにを…ただの笑みだろう…」
ネフェリ「素直に受け取っておけ。また一歩進んだ証だ」
周りがゾンビだらけなのにちょっと空気が和んだから、やっぱりオレの激エロなフェロモンには人を幸せにする力があるよな。そりゃゾンビもオレの唇を吸いたくなるよな。そのあともゾンビの群れを歩いて素通りしていくけど、デカい肉の塊とかが置いてあってもマレニアの水鳥乱舞で一発だったし、あとの道を練り歩いているゾンビも全然敵意が無い。襲撃への備えって、もしかして最初の敵の群れだけで終わりだったりするのかな?ってガタイで考察しつつ、俺たちは壁の洞窟に入っていく。
209
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/01/25(水) 18:30:59 ID:q472nQng
ネフェリ「暗いな。誰か明かりを持っているか?」
マネージャー「ランタンぐらいならありますけど…あ、これです。点けました。どうですか?」
ネフェリ「5人で歩くにはまだ暗いが、まあいい。拓也、ローデリカ、マネージャーから離れるなよ」
拓也「ウッス!」
ローデリカ「弧゜ッ!」
マネージャー「あっ!気をつけてください、口臭がありますから…」
オレの激エロなフェロモンをまるで悪臭みたいに言ってくるから、マネージャーはこういうところデリカシーが無いよな。洞窟の中を進みながら「もしオレが迷子になっても、激エロのモロホストフェロモンで位置が分かるじゃないですか」って抵抗しても「ただ臭いんだよ」ってネフェリがストレートな悪口で返してくるし、確かにところ構わずエロな空気にしちゃうのは悪いと思ってるけど、エロに生まれたエロの男だから仕方がないんだよね。
ネフェリ「敵だ!」
なんてふざけてたらいきなり襲撃されて、咄嗟に拓也はマネージャーの後ろに隠れたけど、オレの後ろにローデリカとマネージャーがまた隠れようとして、オレたち3人は皇帝ペンギンの群れみたいに車懸の陣で避難。地面にできた血の池から襲ってきたのは、全身を赤と黒の豪華な衣装で覆った、優しそうな顔の血没紳士だ。
血の貴族「モーグウィン王朝開闢するまで血中ブリッジできるよな?」
拓也「ウッス!できまっ…え?マサヒコさん?」
マレニア「マサヒコ…?」
ネフェリ「お前、顔見知りなのか!?」
拓也「あっ、すいません!人違いっす!」
ネフェリが見せた一瞬の隙を紳士は見逃さずに、ネフェリに血のナイフを投げつけて攻撃。ネフェリは咄嗟に斧で弾き返したけど、一発目の影に隠れた二発目を腹にかすって後ずさる。紳士はそれから洞窟の闇に隠れようとしたけど、マレニアは義手の剣をチャキッと変形させた火花で紳士の居場所を特定。三連斬りを仕掛けるけど、また血の池に逃げた紳士を斬る事はできずに空振りする。
「開闢まで血中に沈め」
洞窟の闇の中を、紳士のささやきだけが響いていく。「ここは敵の術中です!駆け抜けましょう!」っていうマネージャーの提案を「灯を持っているのはお前だけだ!この人数で駆ければ誰かがはぐれる!」ってネフェリが却下して、闇の中での戦いが始まった。
「ほら、ネフェリ、笑って」
ネフェリ「うおぉっ!」
耳元で囁かれたネフェリは反射的に斧を振り回すと、そこにはマレニアの剣があって激しい火花を散らす。「お前だったか…あやうく斬るところだ…」「それは私も同じだ。厄介な…」二人は互いに背を向けて武器を構える。
「まずは神人の剣を見せてもらおうか」
マレニア「!」
今度は闇の中から猛スピードの突きが繰り出される。マレニアはそれを間一髪で弾き返して、返す刀を横振りするも
マレニア「うぐっ!」
超低空を駆け抜ける紳士に横振りをかわされて、犬に噛まれた怪我を斬られて悶絶。紳士は更に下からマレニアの顔を狙うけど、顔を逸らして回避したマレニアは同時に水鳥乱舞の構えに移行。それを見た紳士は、襲いかかってくるネフェリの足元に転がってネフェリを転ばせてから、ネフェリの影に血の池を作って姿を消す。水鳥乱舞は放たれることなくマレニアは着地した。
マレニア「逃したか…」
ネフェリ「卑怯者め!姿を見せろ!」
立ち上がって斧を構えたネフェリのブチ切れた怒号が、無限に広がる闇に溶け込んで消える。
「次は闇を往復だ」
拓也「ウッス!」
いきなりオレが耳元で囁かれて、気付いた時にはランタンの火が消えていた。
「ランタンを奪われました!」マネージャーの声が示すとおり、残る明かりは洞窟入り口からの薄暗い光だけ。「やむを得ん…!」マレニアは何か覚悟を決めると、隣のネフェリを掴み上げてオレ達の方にジャンプ。そのままマネージャーとローデリカとオレまで両脇に抱えた。
マレニア「このまま走り切る。覚悟を決めよ」
「マジかよぉ!」「走り切るって、この暗さですよ!?」「マレニア様、それは無茶では…」
口々にオレ達は小鳥のように囀ってみるけど、ネフェリだけは唇をキュッとしめて腹を据えていた。
「バカ野朗!誰が逃げていいって言った!」
闇からの怒声を合図にして、マレニアは闇の中を全力ダッシュ開始!何も見えない闇の中をビンビンに張り詰めた感覚で駆け回り、洞窟の壁にぶつかる前に足でブレーキをかけたり、脚で壁を蹴ったりして、ピンボールのように闇の中を跳ね回って出口を探す。
210
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/01/25(水) 18:53:53 ID:q472nQng
「10往復しろ!」
紳士はそんなマレニアにも追いついてきて、お仕置きとばかりにマレニアの背中に剣によるしばきを入れる。「くっ!」と声を漏らすマレニアの両脇で、グルングルンに眼を回したマネージャーがダウン。ローデリカはキャアキャア悲鳴を上げてるし、オレはセンパイと行ったディズニーランドを思い出しながら強烈な酔いに耐えている。
その間にもマレニアの脚に向かって紳士の血のナイフが命中し、マレニアはオレ達を抱えたまま転倒。
すぐに起きあがろうとするけど、その脚を紳士に踏みつけられて動きを止められる。
血の貴族「おい、誰が休んでいいって言ったんだよ!」
仰向けに倒れたマレニアに向かって、往復斬りと傷痕責めが入って、マレニアが悶絶すると同時にネフェリが斧を振り回して紳士を攻撃。斧は流れるような剣捌きで弾かれたけど、この一瞬だけ紳士はマレニアから離れる。その隙を逃さずにマレニアは両脚を開脚で振り回して、カポエイラの要領で起き上がった。闇の中でもすぐ近くだったから見えちゃったけど「マレニアお前、そんなスケベなパンツ履いてたのかよ!?」って拓也は驚愕。そこは鎖帷子とかじゃねーのかよ!
マレニア「そんなことを気にしてる時か…!」
拘束からの脱出に成功したマレニアはまた闇を駆け抜けていき、今度はゾンビの群れに突っ込んだ。「お前たちに血を仕込んでやるよ!」紳士はそう言ってからゾンビを斬りまくって血の雨を降らせる。ゾンビの血を被ったオレ達は猛烈なガタイの痛みに襲われて悶絶。ネフェリの「この疼きでは出血するぞ!早く抜け出ろ!」の言葉にマレニアは反応して即座にジャンプ!壁を蹴って地面を走り、また闇のピンボールが始まりかけた時、出口が見えた!
マレニア「くっ…!」
出口に向かってマレニアはラストスパートをかける。
それでも紳士は後ろをピッタリついてきて、マレニアの首を斬ろうと剣を振り回してくる。
血の貴族「ほら!血を見せろ!」
拓也「あっあっ、ダメっす!」
でもマレニアのスパートが起こす激エロな振動に、酔いに酔いまくった拓也は耐えられなかった。
拓也「ぐぐ、グボグボ!」
血の貴族「弧゜ッ!」
マレニアの腕から上半身をはみ出させて、我慢できなくなった拓也がたまらずゲロをぶち撒けると、マレニアのすぐ後ろを走っていた紳士の顔面がゲロを余すところなく受け止めて絶頂の声を上げる。紳士はそのまま全身に引きつけを起こして頭から石床に突っ込み、ヘッドスライディングのように地面を滑って停止。マレニアから離れていった。
211
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/01/25(水) 18:56:06 ID:q472nQng
洞窟の外には祝福が見えて、そこに全員で飛び込んでから、祝福を点灯。マジ死ぬかと思ったけどマレニアの全力パワープレイで危機を乗り切った。「お前、また己を…!」ってネフェリはマレニアに怒ろうとしたけど「すまないネフェリ、策が無かったのだ」って満身創痍でダウンしてる奴に言われて、はぁーって溜め息と同時に大人しくなる。ローデリカはマレニアを介抱してるけど、酔いまくりのマネージャーと拓也は並んで大の字ダウンだ。
ネフェリ「まったく、私もとんだ恥を晒した。お前に高説を垂れて、このざまとはな…」
マレニア「致し方ない。闇に慣れた手練れから、皆を庇いながら戦うなど、誰にも出来ぬことだ」
ローデリカ「ですが、これでは無理のしすぎです…神人とはいえ、これだけ傷を負うのは障りがあります」
マレニア「そうだな…」
会話が途切れて、少しだけ静寂が訪れる。
そこに拓也も訪れて、酔いから回復した体で祝福のそばに座ると、ネフェリが肩を震わせ始める。オレが「どうしたんすか?」って言うと、「しかしお前…」って堪え笑いを浮かべてくる。
拓也「え?なにがっすか?」
ネフェリ「お前、あの倒し方はないだろう…フフッ」
拓也「なんすか倒し方って?オレただゲロ吐いただけっすよ?」
ネフェリ「神人すら追い詰めた刺客を、吐瀉物で倒すなど、聞いたこともないわ…」
そう言って腹を抱えてニヤついてくるネフェリに、妙に腹が立った拓也は「しょうがないじゃないすか!気持ち悪かったんすよ!」って反論。ネフェリは声を上げて笑い始めて、ローデリカもつられてフフッと来たのを、口で隠して無かったことにしようとする。
ネフェリはそのまま嫌がらせみたいに「おい、吐瀉物で刺客を倒した者の逸話は、王都や聖樹にはあるのか?」って割とありそうな話をマレニアに振っていく。マレニアも律儀に「あるかもしれぬが、聞いたことはないな」って返すものだからネフェリがさらに調子に乗って「拓也?お前は吐瀉物で新たな律を見つけるんだよな?」とか言ってくる。卑怯者を倒した時はフツーに敵をネタにして弄るんだから、蛮地の勇者ってタチ悪いぜ!しかもそこに
マレニア「拓也?お前は私の騎士団に入れるんだよな?」
とか、絶対に妄想遊びなんかしそうにない奴まで言ってくるから、オレは羞恥心でマジ狂い!ネフェリは笑い転げてるし、ローデリカは「まぁっ…」って言って驚いてる中で、オレは顔を真っ赤にして「ウッス!入りません!」って断固抵抗の意志を見せる。「お前…やめてくれ…!」って腹を抱えてるネフェリが男だったら、そのイケメン顔にキスをして悪い口を塞いでやるところだぜ!
マネージャー「みなさん楽しそうですね…何かあったんですか…?」
酔いから回復してフラフラなマネージャーに、またマレニアが「今、拓也が貴腐騎士団に属したところだ」ってしつこく言ってきて、マネージャーはすぐに半笑いになって「なるほど、私は大役ごめんというわけですか。拓也は薄情ですね」って被せてくる。オレも恥ずかしさと悔しさで言い返そうと思ったけど、ネフェリもあらかた笑い終わって落ち着いてきたし、マネージャーとマレニアも話のオチに満足したらしく静かになった。散々自分達だけ笑っておいてオレは放置かよ!いいご身分だよな!ってプリプリ怒ってると
マレニア「…あの貴き騎士たちは…今も兄様と、私の帰りを待っているのだろうな…」
空気がいきなりしんみりモードに突入。オレがまた置いていかれてると「…ああ、待ち侘びた者を、連れて帰ってやるといい」ってネフェリも祝福を眺めながらしんみり言うから、オレの怒りも行き場が無くなってショボショボになっていく。
マネージャー「ですがマレニアさんの今の傷では、回復にもうしばらく時間が必要でしょう。手当できればいいんですが、ローデリカさんの止血以外に、私たちに出来ることが無さそうなのが痛いですね」
ローデリカ「回復の祈祷なら、マレニア様の傷も癒せるとは思うのですが…私も信仰心が強いわけではないですから…」
怪我の治りが遅いマレニアを心配して、マネージャーとネフェリとローデリカの3人で、マレニアを祝福に休ませたまま、ここから先をちょっとだけ探索することが決定。結局オレはマレニアとネフェリにろくに言い返せないまま祝福を離れていく。アイツが激エロなパンツ履いてるってこと、マネージャーにも教えてやろうか迷うぜ。
拓也「あっ!」
そして階段を登ってすぐに見える広場では、さっき戦ったばかりの血没紳士の用意した、血の池プールによる集団血没プレイが繰り広げられていた。
212
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/01/28(土) 01:06:39 ID:Bbhv4U.Q
この続編超助かる!
213
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/01/31(火) 22:11:26 ID:JgJwEPBA
血の貴族「ほら、しろがね、笑って!」
しろがね1「ウッス!」
血の貴族「名誉ある血の民となったお前の泳ぎを見せてもらおうか!お前は往復だ!」
しろがね2「ウッス!」
血の貴族「お前は全身から針を出して往復だ!」
しろがね3「ウッス!」
血の貴族「バカ野朗!誰が上がっていいって言った!お前は10往復しろ!」
しろがね4「ハァ、ハァ、ス、スミマセン」
目の前で繰り広げられる、縛って沈めて斬りつけて刺してエグっての、あまりにもハードすぎる血没プレイにオレ達全員が絶句するなか、一人で場を支配している血没紳士からの苛烈な調教は続いて、血の池プールを泳ぎまくるカエル人間たちは次々に沈みまくり溺れまくり、白目剥いて吠えまくりの全身出血状態に落ちていく。殺戮としか言いようのないチョーSプレイの内容に銀色の死んだガタイがプールに次々と浮かび上がり、水面を埋め尽くしながらオレ達にも自動的にルーンの嵐が舞い込む。
しろがね5「ぐぐ、グボグボ…」
血の貴族「おい、誰がルーン出して良いって言ったんだよ!」
血の貴族「そこのお前!お前には好きなの仕込んでやるよ!」
しろがね6「ウッス!」
血の貴族「ほらケツ向けろ!十文字槍仕込んでやるよ!」
しろがね6「マジ許してください!」
しろがね7「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ…」
血の貴族「良くやったな!でもこれからだよな!お前は穢らわしい擬血を、高貴なる血に入れ替えるんだよな!」
しろがね7「ウッス!ウッス!」
血の貴族「お前は王朝に入った時の誓いを果たせよ!できるよな!休憩は与えないから、王朝開闢まで血の底に沈め!」
しろがね8「ウッス!」
血の貴族「出来なかったらどうすんだ!?言ってみろ!」
しろがね8「ウッス!忌まわしき黄金律の前に引きずり出され、黄金波によって塵と化します!」
血の貴族「じゃあ始めろよ!」
しろがね8「うぐ…グボグボ…!」
血の貴族「おい、しろがね、お前は王朝開闢まで出来るって言ったよな?え?」
しろがね8「ウッス!すみません!やります!」
血の貴族「ざけんなよ!しょーがねーな!手足切断して血の底に縫い付けるぞ!」
しろがね8「ぐああああ!」
血の貴族「ざけんなよ!誰が死んでいいって言ったんだよ!使えねー!」
血の貴族「いつかお前らに恨まれてモーグ様が殺されても、俺のせいじゃねーからな!」
拓也「ウッス!」
血の貴族「おぅ、生きてたか拓也。血中ブリッジ王朝開闢、できるよな?」
ネフェリ「あっ!?」
マネージャー「拓也っ!?」
ハメられた!あまりにも懐かしすぎる光景に、つい我を忘れてプールに飛び込んでいた拓也に、鬼のコーチの戦技が飛ぶ!でもそこにマレニアの緊急水鳥乱舞が入って、紳士は慌ててバックステップ、オレは間一髪で助かった。あぶねー!生肉団子と苔薬が無いから、もし斬られでもしたら死ぬところだったぜ!
214
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/01/31(火) 22:17:51 ID:JgJwEPBA
マレニア「不安を覚えて来てみれば…このありさまか…」
拓也「ウッス!すいません!つい飛び込んじゃいました!」
プールにプカプカ浮いてるオレの周りでは、プールから上がった瀕死のカエル人間をネフェリが次々斬り倒してるし、こりゃ泳いでる場合じゃねーって判断した拓也は手を差し伸べてくれるマレニアの手を取った。
拓也「あ、ヤベー!」
そのマレニアの背中に紳士はタックルをキメて、派手な血しぶきを上げてプールに水没。助けなきゃって思った拓也も急いで潜水すると、血の海の中ではあのマレニアが、徹底的にあのマレニアが、血没紳士に痛めつけられていた。
血の貴族「マレニア!お前は血中ブリッジ王朝開闢、いけるよな!?義手は手錠で固定するぞ!義足は足枷で固定するぞ!左手はロープで拘束するぞ!」
マレニア「ぐぐ…グボグボ…!」
ヤバいぜ!水を得た魚のように超スピードで動き回る紳士に剣も全部はじかれて、腹筋ボコボコにパンチ食らったマレニアは手も足も出ずにやられてグッタリ。一瞬で義手と義足も外されてプールに固定され、ダルマ状態で首を絞められている。オレは急いで浮上してネフェリに「やべーよ!プール壊さないとマレニアが死んじまうぜ!」って緊急報告。驚愕の事実に焦ったネフェリは相手にしてるカエル人間を斧でファックしたあとにプールに突き落とすと、その場で斧に雷をまとわせて嵐を作り、プールの壁を叩き割って血の池を全部抜いた。
ネフェリ「離せ!」
空のプールに飛び込んだネフェリが、紳士の背中に斧を叩き込むと、紳士は怒りの声をあげてネフェリに剣を振り回す。
でもここにはお前の好きな闇も、血の池もねーぜ!
血の貴族「ぐあーっ!」
ネフェリに向かって突きを繰り出した紳士は、ネフェリからのすれ違いざまのカウンターを胴体に受けて大量出血。そのあとに「マレニア!お前はこのプールで練習してから帰れ!約束だぞ!」って負け惜しみを叫びながら、崖から飛び降りて姿を消した。得意な戦い方を封じたらどうってこと無い奴で助かったぜ。
マレニア「ハァ,ハァ、な…何者なんだ、あれは…」
ネフェリ「これは、手ひどくやられたな…万全ではないとはいえ、あのマレニアをこうまで抑え込むとは…」
ダルマ状態で転がるマレニアに、ネフェリが近づいていって義足と義手をハメていく。マレニアはかなりの恐怖と敗北感を味わったみたいで、寝転がったままハァハァ息切らせて、下唇を噛んで左手で目元を隠してる。あんなの相手に水中で戦ったら誰でも勝ち目はねーよって言っても慰めにはならないだろうから、オレはエチケットを遵守してネフェリを手伝うだけだぜ。でもこうやってマレニアを組み立ててると、デカいプラモデルを作ってるみたいでちょっと新鮮だよね(笑)
マネージャー「とんでもない強敵でしたね…もしかして、今のがモーグだったのでしょうか…」
マレニア「いや、あれではない…あれはモーグの腹心のひとりに過ぎん…あれほどの手練れは、見たことがなかったが…」
ネフェリ「モーグが死んでもオレのせいではない、などと言っていたが、あれで腹心なのか?」
ローデリカ「忠誠を軽く捉え、容易くことを成してしまう者もいます。あれもきっと、そうだったのでしょう…」
マレニアの組み立てが完了すると、目の前のチョーデカい石のエレベーターを見て、マネージャーがこの先を登るか登らないかを分析。その間にマレニアをどうするかって話をネフェリ、ローデリカ、拓也の3人で話し合ったけど、満場一致でマレニアを休ませることに決まった。脇腹の傷はまだ塞がってないし、さっきの紳士の猛攻に全身をやられてるから、身体中が細かい傷とアザだらけだからだ。マレニアは最初「私はまだ…」って言いかけたけどネフェリとのことを考えて
マレニア「…いや…私はここで待つ。昇降機の上は、貴公らだけで見てくれ」
って待機を決める。これだけの連戦で回復もできないんじゃ、神人とはいえ危ないもんな!
良いぜ!俺たちで調べてやるぜ!ってオレが息巻いてると、マネージャーからも報告。「拓也?この昇降機はどうやら動かせるようです。上を少し見て、何も無いようであればマレニアさんを呼んできましょう」とプランが決まる。
拓也「ウッス!行ってきまっす!」
マネージャー「くれぐれも安静にしててくださいね」
オレ達が乗ったエレベーターは、ネフェリのレバー操作と同時にゴリゴリと音を立てて上がっていく。
ローデリカが小さく手を振ると、座って待機してるマレニアも小さく頷いた。
215
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/01/31(火) 22:27:39 ID:JgJwEPBA
マレニア「………」
血の貴族「前回の約束を果たせよ!」
マレニア「!?」
血の貴族「血中ブリッジ王朝開闢、できるよな!マレニア!今回は犬もたくさん連れてきたからな!」
マレニア「お、お前、まだ…!」
血の貴族「少し休憩を与えたから、王朝開闢まで血の底に沈め!」
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/01/31(火) 22:44:31 ID:JgJwEPBA
マレニアを下の方で待たせてる間に、オレ達を乗せたエレベーターは登りきって、デカい広場に到着。エレベーターを降りると広場の奥にメチャクチャデカい卵?蛾の繭?みたいなのが見えて、そこから乾燥しきった干し柿みたいな細い手が伸びてる。「あれがミケラなんすか?なんかデカくないすか?」ってマネージャーに聞いてみるけど、「ギデオンの資料では、ミケラは永遠に幼い神人と書いてましたが…たしかにあの手は相当大きいですね。別人のものじゃないですか?」ってオレの疑問を見透かしたみたいな答えだ。
ローデリカ「あの繭から気配を感じます。まるで眠っているかのよう…」
ネフェリ「手を上げて眠っているとも思えん。お前たちはここで待て、私が探りを入れる」
ネフェリがエレベーターにオレたち3人を待機させて、2本の斧を持ち直して、デカい広場をそろりそろりと進んでいく。繭はピクリとも動かないし、細い手はずっと伸びたままだ。もしかしたらそういう置物かもしれないぜ。
ネフェリ「ん?」
と思ったら繭から伸びる手がいきなりピクっと震えて、そのままだらんと垂れ下がる。「ネフェリさん!生きてます!確認を急いでください!」直後にマネージャーから指令が飛んで、ネフェリは両手に斧を持ったまま走り出す。そこでローデリカが二言。
ローデリカ「何か変です…混ざり合った気配が大きくなりました…」
マネージャー「混ざり合ったって…何がです?」
ネフェリはどんどん広場を進んで行って繭のそばまで来ると、細い手から血が流れ始めた。ネフェリは警戒して戦闘体勢に入って、その様子は遠くのオレ達からも見える。「マネージャー、ネフェリがなんかしてまっす!細い手から血出てません?」ってオレの言葉に、マネージャーとローデリカも話を中断して広場に目をやる。
マネージャー「血があんなに…まさか、遅かったってことですか?」
ローデリカ「いけない!ネフェリ様を下がらせてください!」
マネージャー「どうしてですか!?」
ローデリカ「今、混ざりが解かれました!片方の気配が近づいて、形もはっきりとしました!」
ローデリカ「あの血はモーグです!ネフェリ様!離れてください!」
ローデリカが叫ぶと、ネフェリの目の前に出来ていた血溜まりから、これまたデカい化け物がググッと出現。さっきの紳士が着てた服よりも更に豪華な赤と黒と金の服を着て、SMに使えそうな三叉の槍を持って、頭からはちん毛そのものみたいなツノを生やしている。そいつは細い手を取ってから、こっちまで聞こえてくる囁き声を細い手にかける。
モーグ「私のミケラよ」
モーグ「少しだけ、独りでお待ちください」
モーグ「賓客が参りました。我らの素晴らしき王朝に!」
血溜まりから現れたモーグが寿司屋の社長みてーなポーズを取ると、ネフェリが「おおおお!」って戦いの咆哮を上げる。戦いの開始だぜ!でも同時にオレ達と広場を繋ぐ入り口に小便色の霧が立ち込める。「なんだよこれ!行けねーじゃん!」ってオレがパニくってると「きゃあああ!」ってローデリカの悲鳴。見ると、エレベーターのオブジェがカエル人間に変身して、エレベーターのレバーを武器で叩き壊していた。広場からはすでに戦ってる音が聞こえ始めてて、マレニアを呼ばなきゃってエレベーターの下を覗いて、拓也は絶望に足が竦む。
エレベーターの遥か下では、大量の犬とカエル人間を引き連れてマレニアを追い回してる、あの優しそうな顔の紳士の姿があった。マレニアは飛びかかってくる奴をひとり斬って一匹斬ってって繰り返してるけど、カエル人間の針や犬の噛みつきで少しずつ傷ついていってる。
ネフェリはモーグにかかりきり。マレニアは今にもやられそう。
エレベーターにはカエル人間。マネージャーとローデリカを守れるのは拓也だけ!
拓也「うおぉーっす!」
チクショー、やってやるぜ!
恐怖と絶望を振り払うかのようにオレは剣と盾を構えた。
217
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/01/31(火) 22:51:17 ID:JgJwEPBA
拓也の前に現れたカエル人間は、先っぽが曲がりくねった槍?鎌?みたいなのを持って、側転しながら襲ってくる。オレはそれを横飛びでかわして、通り過ぎたところを斬ろうとするけど武器が全然届かねーよ!カエル人間は側転をやめて今度はマネージャーを斬ろうとするから、オレは剣なんか届かないから盾を肩に密着させて思いっきりタックルをする。でも全然効かなくて、振り回された鎌に殴られて転ばされる。あーあ、ネフェリやマレニアだったら3秒以内にぶっ倒してるのにな、って思いながらまた立ち上がり、今度はカエルの貧弱な下半身を思いっきり剣で殴った。
しろがね人「オアーッス!」
カエル人間はすっ転んで、オレに容易くマウントポジションを許した!下半身をちゃんと鍛えてないからこんなことになるんだぜ!オレは両手に持った剣と盾で、とにかくカエル人間をなぐりまくると、少しは効いてるみたいで悶絶の声を上げ始める。霧の奧からは炎が燃える音と石が砕ける音がするし、エレベーター下では犬が吠えまくってて剣がぶつかる音が掻き消されてる。マネージャーとローデリカは抱き合って震えてるから、オレが頑張んなきゃダメだよな!ここで負けたら拓也の男が廃るぜ!
拓也「おううぅっす!」
マウントとって殴りまくってたら、デカい腹を思い切り突き上げられてオレは後ろにすっ転んで、起き上がったところを鎌の棒の部分で腹を殴られる。でもこれが幸いしたぜ!オレの激エロなゲロは紳士までも即イキさせるマジックアイテムだからだ!オレは吐きそうになったところをカエルの奴に強引にキスしにかかり、カエルのデケー口に特別サービスを注ぎ込む。
しろがね「弧゜ッ!」
ローデリカ「弧゜ッ!」
マネージャー「弧゜ッ!」
オレのゲロを一滴残らず胃に流し込まれたカエル人間は、自分の中から湧き上がる激エロな媚薬フェロモンに脳を犯されてマジ狂い!断末魔みてーなイキ声を上げて自ら死を選ぶように側転しながらエレベーターから飛び降りて、下にいる犬を一匹叩き潰して命が終了。そのあとオレはエレベーターのレバーの折れた部分に手を入れて、なんとか動かそうとするけどビクともしないし、マネージャーに
「エレベーターを動かせるようにするのはいいですが、今エレベーターを動かして下に降りても、マレニアさんの足手纏いになるだけです!ですが霧の奧ではモーグとネフェリさんが戦っていますので、霧の向こうにもいけません!マレニアさんが下で勝つことを祈るしか無いんです!」
って言われた。焦った拓也は、小便色の霧がかかった入り口の横をよじ登って、広場を覗けるアーチ状の穴からギリギリで顔を出す。広場の中では、ネフェリがモーグの血液攻撃を避けて転げ回っていた。モーグの血はめちゃくちゃ熱いらしくて、石に当たると石が真っ赤に燃え上がる。お前エイリアンみてえだな!
ネフェリはその炎も避けながらモーグに近づいて、一発二発と斧を当てていくけど、ダメージは小さいみたいでデカい三叉槍を振り回されて距離を取らされる。それで離れるとすぐに燃える血のシャワーを浴びそうになるから、ネフェリはデカい槍を掻い潜って結局モーグに近づくしかない。
拓也「あぶねー!」
でも近づくとモーグは炎の爆発で迎え撃ってくるから、ネフェリにとっては最悪にやりづらいヤツだぜ!ネフェリは横にダッシュしてモーグの背後に回り込む作戦に移って、それはうまくいって何発かモーグを斬れたけど、かわりにスゲー勢いの槍の横振りを喰らってぶっ飛び、起き上がりながら聖杯瓶を一発キメる。あの聖杯瓶が尽きたらヤバいぜ!
218
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/01/31(火) 22:57:59 ID:JgJwEPBA
オレはマレニアがどうなってるかも気になるけど、ネフェリがどうなっちゃうのかも気になって動けない。マネージャーとローデリカはエレベーター下を覗き込んでマレニアがどうなってるかを確認しようとするけど、その度に紳士からの血のナイフが飛んできて、危うく顔に刺さりそうになるから覗くに覗けない。結局ふたりは諦めて拓也と合流。
拓也「マネージャー!どうすればいいんすか!?」
マネージャー「と、とにかく昇降機のレバーを使えるようにします!棒の部分を何かで代用できれば…」
そういってマネージャーとローデリカはあたりを探すけど、そんなのここにあるわけねーよ!カエル人間の武器は使えそうだったけど、アレもエレベーターの下に落ちちゃって取れるわけない。そんなこと考えてたらネフェリとモーグの方から赤い光が迸った。
モーグ「トレース!」
モーグは三叉の槍を勃起しまくりのデカマラ以上に赤く光らせて、ネフェリの胴体に赤くてデカいコックリングをハメる。ネフェリは一瞬戸惑ったけど、モーグが槍を振り回してくるせいで悩んでる暇も無くなったみたいで、また戦闘モードに入って突撃、モーグの足を斧で斬りまくる。血が出てるのにモーグはまだまだ元気そうで、また三叉槍を掲げる。
モーグ「ドゥオ!」
槍が光ると、またネフェリのガタイに赤いコックリングが装着されて、フラフープみたいになってきた。ここまでくるとオレのガタイも嫌な想像を働かせて、あの光は罠だな、時間が経つと爆発するんだな、時間が来るとネフェリが性転換するんだなと分析が入る。その間もモーグはデカ槍をネフェリに振り回して、ネフェリがそれを避けた瞬間に、避けた先の床に燃える血を投げ込んでジワジワネフェリを追い詰めていく。普通に戦っても強いのに、炎の血と得体の知れない技も使ってきて、コイツは技のデパートかよ!
マネージャー「あ!」
ローデリカ「これは…ルーンが…」
気付くとエレベーターの下から大量の黄金色の光が立ち昇って、ローデリカとネフェリとモーグのガタイに入っていく。マジで川みたいにとんでもない量のルーンだったから、オレの脳裏に最悪の妄想がよぎる。するとモーグが攻撃を止めて、勝ち誇るかのように槍を床に立てて宣言した。
モーグ「おお!ルーンよ!我が王朝を祝福せよ!」
モーグ「マレニアは遂に討たれ、開闢を阻みし者はまたひとり倒れた!」
モーグ「我らが王朝に栄えあれ!」
マジかよぉ!?マレニアが倒された!?信じらんねー!
オレは急いでエレベーターの隅っこまで駆けて行って下を覗こうとしたけど、必死の顔したマネージャーに止められる。「拓也!顔を出しちゃダメですよ!モーグの言葉が正しいなら、マレニアさんを倒した敵は次に私たちを狙うはず。顔を少しでも出せば射殺さてしまいます!」それはそうかもしれないけど、今のが嘘かもしれないじゃん!って言うと、ローデリカも「多くの魂が放たれた感覚はありました…そして、マレニア様の気配も、昇降機の下から消えました…」なんて不吉なことを言ってくる。ミリセントがいなくなった時の光景が頭の中に蘇ってきて、マジ狂いそうになりながらオレはまた壁をよじ登って広場を見た。
ネフェリ「マレニアが…討たれた…?」
モーグ「真実の母の祝福に選ばれし猟犬どもが、恐らくは討ったのだろう」
モーグ「我が賓客よ、褪せ人よ。今こそ我が王朝に血を捧げ、開闢の糧となりたまえ!」
モーグ「ウーヌス!」
槍がまた輝くと、ネフェリのガタイにまたコックリングが装着されて、拓也の全身にも鳥肌が立つ。
「やべーっす!」そうオレが叫ぶと同時にネフェリも走り出す。
斧に雷を纏わせて決死の猛攻に入る気だ。モーグがそんなネフェリの前でまた槍を光らせた。
モーグ「ニーヒル!」
槍が光るとネフェリは全身の穴という穴から、血をドバーっと吹き出してその場に膝をつく。飛び出した血は全部モーグの方に飛んでいって見えなくなる。やべーよ!血を吸って殺す気だ!って拓也は助けを誰かに求めるけど、マネージャーにもローデリカにもどうしようもないし、マレニアは助けに来なかった。頭上を通り過ぎていったルーンがどこからきたのか、オレの絶望が確信へと変わる。ネフェリは震える手で聖杯瓶をキメるけど
モーグ「ニーヒル!!」
モーグの繰り出した二発目でまた全身から血を噴き出すと、意識を無くしてぶっ倒れた。「あーっ!おぅううっす!」オレも絶望と焦燥に駆られて、たまらず体揺らして吠えまくってると、モーグは槍を構えて
モーグ「ミケラは私のものだ!」
モーグ「ニーヒル!!!」
と言って止まった。
槍は突き上げたけど光らないし、モーグは槍を掲げたポーズでプルプル震えてる。
何が起こったのか分かってなくて、オレも鼻水垂らしていると
モーグ「弧゜ッ!!!」
モーグは激エロなフェロモンにイッたみたいに痙攣して、血を吐きながらその場に尻もちをついて、腹や喉を抑えて苦しみだす。マジかよ!オレのフェロモンがモーグに届いたのかよ!って小躍りしそうになったけど、いくら激エロのモロホストのフェロモンでも血を吐いて苦しむほど気持ち良くはないはずだよな。持病でも持ってたのかな?って小躍り乳首で分析をするけど、答えはすぐに現れてくれたぜ。
219
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/01/31(火) 23:34:52 ID:JgJwEPBA
オレはマレニアがどうなってるかも気になるけど、ネフェリがどうなっちゃうのかも気になって動けない。マネージャーとローデリカはエレベーター下を覗き込んでマレニアがどうなってるかを確認しようとするけど、その度に紳士からの血のナイフが飛んできて、危うく顔に刺さりそうになるから覗くに覗けない。結局ふたりは諦めて拓也と合流。
拓也「マネージャー!どうすればいいんすか!?」
マネージャー「と、とにかく昇降機のレバーを使えるようにします!棒の部分を何かで代用できれば…」
そういってマネージャーとローデリカはあたりを探すけど、そんなのここにあるわけねーよ!カエル人間の武器は使えそうだったけど、アレもエレベーターの下に落ちちゃって取れるわけない。そんなこと考えてたらネフェリとモーグの方から赤い光が迸った。
モーグ「トレース!」
モーグは三叉の槍を勃起しまくりのデカマラ以上に赤く光らせて、ネフェリの胴体に赤くてデカいコックリングをハメる。ネフェリは一瞬戸惑ったけど、モーグが槍を振り回してくるせいで悩んでる暇も無くなったみたいで、また戦闘モードに入って突撃、モーグの足を斧で斬りまくる。血が出てるのにモーグはまだまだ元気そうで、また三叉槍を掲げる。
モーグ「ドゥオ!」
槍が光ると、またネフェリのガタイに赤いコックリングが装着されて、フラフープみたいになってきた。ここまでくるとオレのガタイも嫌な想像を働かせて、あの光は罠だな、時間が経つと爆発するんだな、時間が来るとネフェリが性転換するんだなと分析が入る。その間もモーグはデカ槍をネフェリに振り回して、ネフェリがそれを避けた瞬間に、避けた先の床に燃える血を投げ込んでジワジワネフェリを追い詰めていく。普通に戦っても強いのに、炎の血と得体の知れない技も使ってきて、コイツは技のデパートかよ!
マネージャー「あ!」
ローデリカ「これは…ルーンが…」
気付くとエレベーターの下から大量の黄金色の光が立ち昇って、ローデリカとネフェリとモーグのガタイに入っていく。マジで川みたいにとんでもない量のルーンだったから、オレの脳裏に最悪の妄想がよぎる。するとモーグが攻撃を止めて、勝ち誇るかのように槍を床に立てて宣言した。
モーグ「おお!ルーンよ!我が王朝を祝福せよ!」
モーグ「マレニアは遂に討たれ、開闢を阻みし者はまたひとり倒れた!」
モーグ「我らが王朝に栄えあれ!」
マジかよぉ!?マレニアが倒された!?信じらんねー!
オレは急いでエレベーターの隅っこまで駆けて行って下を覗こうとしたけど、必死の顔したマネージャーに止められる。「拓也!顔を出しちゃダメですよ!モーグの言葉が正しいなら、マレニアさんを倒した敵は次に私たちを狙うはず。顔を少しでも出せば射殺さてしまいます!」それはそうかもしれないけど、今のが嘘かもしれないじゃん!って言うと、ローデリカも「多くの魂が放たれた感覚はありました…そして、マレニア様の気配も、昇降機の下から消えました…」なんて不吉なことを言ってくる。ミリセントがいなくなった時の光景が頭の中に蘇ってきて、マジ狂いそうになりながらオレはまた壁をよじ登って広場を見た。
ネフェリ「マレニアが…討たれた…?」
モーグ「真実の母の祝福に選ばれし猟犬どもが、恐らくは討ったのだろう」
モーグ「我が賓客よ、褪せ人よ。今こそ我が王朝に血を捧げ、開闢の糧となりたまえ!」
モーグ「ウーヌス!」
槍がまた輝くと、ネフェリのガタイにまたコックリングが装着されて、拓也の全身にも鳥肌が立つ。
「やべーっす!」そうオレが叫ぶと同時にネフェリも走り出す。
斧に雷を纏わせて決死の猛攻に入る気だ。モーグがそんなネフェリの前でまた槍を光らせた。
モーグ「ニーヒル!」
槍が光るとネフェリは全身の穴という穴から、血をドバーっと吹き出してその場に膝をつく。飛び出した血は全部モーグの方に飛んでいって見えなくなる。やべーよ!血を吸って殺す気だ!って拓也は助けを誰かに求めるけど、マネージャーにもローデリカにもどうしようもないし、マレニアは助けに来なかった。頭上を通り過ぎていったルーンがどこからきたのか、オレの絶望が確信へと変わる。ネフェリは震える手で聖杯瓶をキメるけど
モーグ「ニーヒル!!」
モーグの繰り出した二発目でまた全身から血を噴き出すと、意識を無くしてぶっ倒れた。「あーっ!おぅううっす!」オレも絶望と焦燥に駆られて、たまらず体揺らして吠えまくってると、モーグは槍を構えて
モーグ「ミケラは私のものだ!」
モーグ「ニーヒル!!!」
と言って止まった。
槍は突き上げたけど光らないし、モーグは槍を掲げたポーズでプルプル震えてる。
何が起こったのか分かってなくて、オレも鼻水垂らしていると
モーグ「弧゜ッ!!!」
モーグは激エロなフェロモンにイッたみたいに痙攣して、血を吐きながらその場に尻もちをついて、腹や喉を抑えて苦しみだす。マジかよ!オレのフェロモンがモーグに届いたのかよ!って小躍りしそうになったけど、いくら激エロのモロホストのフェロモンでも血を吐いて苦しむほど気持ち良くはないはずだよな。持病でも持ってたのかな?って小躍り乳首で分析をするけど、答えはすぐに現れてくれたぜ。
220
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/01/31(火) 23:51:40 ID:JgJwEPBA
拓也「おーっ!」
広場の奧の壁に立つのは、あのマレニアだった!
全身傷だらけで義手の剣も血だらけだし、左手には例の歯をガチガチ鳴らしまくってる犬を抱えてて、犬の顔も血で真っ赤に染まってる。小便色の霧もふっと消えて、モーグがぶっ倒れてるってことをマネージャーとローデリカに知らせてから、オレ達三人もネフェリの元へ駆けていく。
マレニア「腐敗した我が血は、さぞ美味しかろう、モーグよ」
ギン目でモーグを睨みつけるマレニアは、ジャンプしてモーグの前に着地。
義手で胸ぐらを掴んで持ち上げると、モーグの巨体が宙に浮く。スゲー!クレーン車みたい!
モーグ「ありえぬ…何故生きている…」
理解が追いついてないモーグに、マレニアは「あのルーンのことなら、あれはお前の犬の仕業だ」と言いながら、左手に抱えてる血だらけの犬を見せつけてから、犬を広場の外に放り投げる。やられたぜ!犬を一匹捕まえて、そいつを武器にして全ての敵を瞬殺したんだな!あの大量のルーンもその時出たんだな!崖を跳んで伝って広場の裏に回り込んでいたから、エレベーターの下から気配が消えてたんだな!モーグに自分の血を吸わせて腐敗をポジらせたんだな!ってオレのガタイ考察にも次々答えがもたらされる。
モーグもそれが分かったみたいで「まさか、このような事が…」って、いかにも作戦が失敗した悪役って感じのセリフを吐く。
ローデリカ「ネフェリさんは生きてます!聖杯瓶も全て飲ませました!もうすぐ目が醒めるはずです!」
マネージャー「よかった…なんとか間に合いました…」
ネフェリもギリギリで助かって、オレもホッと胸とマラを撫で下ろす。
マレニアが片手でモーグを締め上げると、モーグが爪先立ちになった。
マレニア「洗いざらい吐いてもらうぞ、モーグ」
マレニア「兄様をどこへやった?」
221
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/05(日) 06:17:50 ID:0LCL7WDg
モーグ「う…うぐ…グボグボ」
拓也「その持ち方まずいっすよ!オチちゃいますよ!」
マレニアはアドバイスにしたがって、気絶寸前のモーグを床に下ろしてから、気付にピンタを一発飛ばす。「まだ死ぬことは許さん。兄様をどこへやった」静かにブチ切れてるマレニアの前でモーグは牙だらけの口をぐにゃっと曲げて笑ってみせた。
モーグ「今日は賓客が多い…もてなしが追いつかぬようだ…」
モーグのニヤついた顔に、今度はピンタではなくパンチが飛ぶ。牙を6本と口の周りのツノを2本撒き散らして、モーグの頭がボクサーが練習に使ってる小さい玉みたいにブルルンと揺れる。「もう一度聞く。兄様をどこへやった」マレニアの口調もテンションも変わらない。
モーグ「ことを急くな…ミケラは我が王朝と深く関わる…話が長くなるのでな…」
モーグの口からは血と一緒に白カビが流れ出してる。こりゃ先も長くねーなってガタイで分析するまでもない状態だけど、モーグの口からは笑みが離れない。なんでそんなに余裕そうなのかが分からなくて気持ちが悪いぜ。オレの後ろではネフェリが目を覚まして、体から流れた血を拭っている。モーグの敵がマレニア以外にもう一人増えたけど、それでもモーグの表情は勝ち誇っていた。
モーグ「ミケラは、この私を愛したのだ、マレニアよ…」
モーグ「この私に狂い火の守りを任せ、聖樹に妹を残し、私との繭を作り上げるほどにな」
マレニア「…軽々しく、ミケラなどと…」
マネージャー「マレニアさん、今は彼に喋らせましょう。どうせ長くはありません。情報を聞き出したあとは煮るなり焼くなり、あなたのやりたいようにして構いません」
声を震わせたマレニアをマネージャーが静かにさせると「気を遣わせてしまったようだ。続けて構わぬかな?」ってモーグからの挑発が入る。マレニアが挑発に耐えると、話の続きが始まる。
モーグ「ミケラは我が心を見透かし、王朝の開闢に力を貸したのだ。…エルデンリングが砕かれる前に、私が力を強め、国々の貴族共に血の祝福を広めることを、ミケラは見逃した。許したのだ」
モーグ「故に私は、私が望むがままを行ったのだ。ミケラが私に望むというのなら、何者がそれを咎めようか」
モーグ「私は王朝開闢を阻む者を、みな取り除いたにすぎぬ」
モーグ「遺跡に住まう祖霊にすがる者達も、我が領地を荒らす悪意ある星の子らも」
モーグ「ミケラの意思を揺らがせる妹も…そしてあの、最強のデミゴッドたるラダーンさえもな」
その瞬間にメチャクチャな違和感が走って、広場が静かになる。オレも違和感の正体に気づいたからマネージャーを見ると、マネージャーがマレニアに「…話が…違ってる?…」って呆然として顔で語る。そのマレニアは眼を見開いて、手には震えがきていた。
マレニア「……ラダーン?…」
マネージャー「変ですよこれ…だってマレニアさんは…モーグの腹心から聞き出したはず…確か…」
マネージャーの口から腹心って言葉が出た瞬間に、モーグのニヤついた口が吐息を漏らす。
俺の脳裏にまた最悪な妄想が出てきて、サングラスもずり落ちる。
マネージャー「モーグがラダーンに取り入り…ラダーンがモーグを匿っ…た…」
マネージャー「うそ、なにこれ…」
気付きは俺たち全員に伝わっていって、俺は全身に鳥肌が立って冷や汗が吹き出すし、ネフェリとローデリカの顔からも血の気が引いて、驚愕の視線がマレニアの後ろ姿に集まる。決定的な何かが白日の元にさらされて、気付いた時には、何もかもが手遅れだった。
モーグ「この私が、ラダーンなどという愚昧なる者を、信じると思ったのかね?」
モーグ「取り入ってもおらぬ。匿われたこともない。彼奴はこの私に、体よく使われたに過ぎぬ」
モーグ「ミケラの刃、マレニアと相討たせるためにな」
222
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/05(日) 06:27:24 ID:0LCL7WDg
マジ?これって謀り?マレニアはフラフラっと後ろに下がって、義手はブランと垂れ下がって左手はフルフルと震える。俺達は咄嗟に駆け寄ったけど、駆け寄っただけで、かける言葉が見つからない。
マレニア「…何を…お前は…」
モーグ「この血の君主に信奉者はいれど、腹心などおらぬ…我が王朝は私とミケラだけのもの…」
モーグ「血の貴族を称する者達に、私が真実を語る道理はない。語れば、王朝の秘匿が、どこぞの輩に破られるかもしれぬのでな」
話しながらモーグは咳をする。
口からは更に血が流れて、顔の表面には極小の赤いデキモノがいくつか現れ始める。
モーグ「ゆえに、聞き出した真実などというのは、我が王朝には存在せぬ」
モーグ「全ては、破砕戦争を誰も勝ち得ぬもとして、王朝を完全なものとするための布石」
モーグ「謀よ…」
マレニアがその場に崩れ落ちて、ネフェリに背中を抱き止められる。
呼吸は浅く乱れて、顔色は人形みたいに白くなってて、開かれた両目からは涙が伝う。
マレニア「嘘だ…」
マレニア「そのようなことは、ありえぬ…ラダーンは…」
モーグ「フフッ、ラダーンか…」
モーグ「彼奴は悪意ある星々に対し、無力となりつつあった黄金律を、見限ったに過ぎぬ」
モーグ「サリアを襲いし流星にも、エルデの全土に降り注ぐ星々にも、黄金律は無力であり、ラダーンの星砕きの力も無限ではない」
モーグ「希少な重力魔術の使い手がいかに奮起したとて、それでは手が足りぬ。全土を襲う星々を、星々から生じる獣を、悪意と共に来たるアステールの全てを、打ち破ることはできぬ」
モーグの腐敗は更に進んで、赤いデキモノは少しづつ増えてきて、ツノもとうとう一本落ちる。それでもモーグの顔からは勝ち誇った表情が剥がれない。今のコイツは俺たちを、何よりマレニアを弄ぶために自分の命を全部使う気でいる、プロ超えのチョーS野朗だ。
モーグ「ゆえに彼奴は望んだのだ。黄金樹を有する王都を襲い、王位を簒奪し、全土を護る新たな王として君臨することを」
モーグ「ラダーンは黄金律に反旗を翻した。ゆえに律に楯突く裏切り者ではあろう。だがお前の腐敗に落とされるいわれは微塵も無い」
モーグ「マレニアよ。お前はそのような者のいる地を襲ったのだ。お前に奪われる故など無い者たちから、お前は全てを奪ったのだ」
モーグ「土地を枯らし、老兵の首を取り、女子供を腐らせ、彼らの支えとなった男に、尽きることのない苦しみを与えた」
モーグ「故郷も、尊厳も、歴史をも消し去り、全てを泡吹く肉塊と、悪臭を放つ汚泥の山と、蠢く菌糸に永久に変えたのだ」
モーグ「敵と疑わしき者がいる。ただ、それだけのために」
俺たちはハメられた。座っているのも辛くなったマレニアが、床に手をついて涙垂れ流してすすり泣く。全部モーグのデチ上げで、全部ウソなんじゃねーかって可能性も一応考えたけど、ここに来る前のマレニアの話とケイリッドで見た激腐れな光景がそれを否定してくる。
頭の中に、ミリセントと睨み合いになってる最中に大剣を手離したラダーンの姿が映る。なんでラダーンはあの時剣を離したのか、どうしてミリセントを斬らなかったのか、その疑問にモーグの話が組み合わされて残酷な妄想ゲームの始まり。マジで陰惨な可能性が乾くことなく拓也の思考に垂れ流される。
ラダーンは本当は、マレニアが騙されてることを知ってたのかもしれない。でも当時は世界中が破砕戦争でマジ狂い状態だし、しかもお互い敵同士で、マレニアは確かな情報をモーグの部下から聞き出してると信じてた。だからラダーンが口で言っても、マレニアはラダーンを信じなかったのかもしれない。だからラダーンはマレニアのことも見逃そうとしたのかもしれない。あの時の慟哭砂丘でミリセントを見逃そうとしたみたいに。
モーグの頭からツノがまとまって落ちると、その口からもドクッと血が溢れて、口の牙も抜け落ちる。
顔のブツブツは大きいキノコみたいになっていく。
223
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/05(日) 06:31:10 ID:0LCL7WDg
モーグ「ミケラは…あの繭の中にいる…」
モーグ「我が王朝は滅びぬ…我が血は多くの者に継がれ……いつしかミケラも…蘇る…」
モーグ「無垢なる黄金と…我が血が絶えぬ限り…王朝は開闢を待つ…」
モーグ「…我が素晴らしい王朝…モーグウィンは…」
頭がどろりと溶けてモーグは死んだ。そのモーグに近づいていったネフェリは、服だけ残して溶けまくりの死体を斧で突いたあと、モーグが言い残した言葉をたよりに繭によじのぼって中を見る。そのあとに戻ってきて、伏せた姿勢ですすり泣くマレニアに語りかける。
ネフェリ「あの繭を見てきたが、中にあるのはトロルの死体だ。お前の兄はいなかった」
するとネフェリに、目を見開いて涙と鼻水でぐちゃぐちゃになってる顔が向けられて、ネフェリの顔が一気に強張る。
マレニア「ほ…本当…か…?」
ネフェリ「あ…ああ、本当だ。あれは巨人の死体だ」
マレニア「そ…そう、なのか?ローデリカ…そうなのか…?」
突然マレニアに答えを求められて、ローデリカは咄嗟に「はい」とも「いいえ」とも言えなかったけど、それがマズかった。マレニアはヨロヨロと立ち上がって、千鳥足を無理矢理真っ直ぐに進ませてるみたいな動きで、繭に向かって駆け出す。ネフェリは「マレニア!何も無いんだ!」って叫んだけど、それは「何かがある」って言ってるようなものなんだよな。マレニアはそのまま走って繭にすがりつくと、「よせーっ!」ってネフェリの抵抗も聞かずに、繭から伸びる手に額をつけて動かなくなる。
それからは嗚咽が聞こえてきて、一番考えたくなかった展開が来たことに、どうしようもないやるせなさを感じまくりながらオレ達は走る。繭につくと、枯れ木みたいになった手に縋り付いて座ってる、泣いたマレニアがいた。ネフェリには繭の死体が誰のものなのか分からなかったし、マネージャーとオレにも分からなかった。ローデリカは分かってても言わなかった。でも昔のテレビでもやってたけど、双子には不思議な繋がりがあるんだよ。きっとマレニアにはその繋がりが切れたことが分かったんだよな。
「兄様…兄様…どうか起きてください…」
「マレニアが参りました…どうか…どうか起きてください…」
「どうか私を殺してください…もう生きていたくないのです…」
「私を連れていってください…」
「私の兄様…」
繭から伸びる手にすがって泣くマレニアを、俺たちは何も言わずにそっと抱きしめる。
泣きつかれて眠るまでの数分間をずっとそうしていた。
セクハラになっちゃうかも、とかも拓也は考えなかった。
224
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/05(日) 06:39:32 ID:0LCL7WDg
人生窒息プレイ 投稿者:ビルダー拓也
ローデリカからの話だと、モーグウィン王朝で感じた二つの気配は、モーグとミケラのものではあったらしいんだよね。でもミケラの方がイメージが朧げで、誰かに食われて死んでるかフツーに死んでるか判断がつかなかったってさ。訳わかんねーけど、フツーに死んでるならエルデンリングを修復したあとの環樹で生き返らせることもできるみたいだけど、誰かに食われて死んでる場合は、その誰かも環樹に加えないと無理らしいぜ。ミケラの場合は大部分をモーグが信じてる神様に取られてる状態で、エルデンリングを治したり環樹しようとしたりしても無駄らしい。その神様をエルデンリングの追憶とかいうのにしないと駄目とかで、もうどうすりゃ良いのか分かんねーよ。真実の母ってなんなんだよ。
拓也が円卓についたのは随分前のこと。
泣きつかれて寝ちゃったマレニアをみんなで円卓に運んで、とりあえず円卓のテーブルに寝かせたけど、それから先に何をするのかも俺たちは完全にノープランになってて、しばらく円卓の椅子に座って途方に暮れた。一回ネフェリが「金仮面卿はどうなってる」って言って、それにマネージャーが「まだディアロスさんから連絡はありません。置き手紙や伝言の類いも無いです」って返事したけど、会話はそれだけで2時間以上?3時間以下?はみんな無言でブラブラしたり、ちょっと蟹摘んだり、グッタリしたり、泣き腫らしたマレニアの顔を一瞬見てチョー深いため息をついたりの時間だけが過ぎていった。
そのあとマレニアがチョーダルな感じで起きると、俺たちの緊張感も一気にマックスまで上り詰める。ネフェリやローデリカ、マネージャーまで、マレニアを見ても何かを言ってあげようって雰囲気出して、結局何も言えずに通り過ぎてく。大丈夫?って言っても大丈夫なわけないし、兄ちゃんのこと気の毒だったって話も、気の毒なんかじゃすまねーよって話しかける前から自分で答えが分かるしな。だからここは何も話しかけないのがエチケットって感じでいるしかない。
モーグの最後の悪あがきにやられたぜ。腐敗を食らった後に、抵抗せずに長々と語りまくったのもヤツの作戦だったんだな。
マレニア「……拓也…」
そんな状況でいきなり話しかけられて、気まずさと申し訳なさと気遣い心が一気に振り切れた拓也は「はっ、はん、はい!う、ウッス!」ってケツマンを掘られてるみたいな不自然な返事しちゃうけど、マレニアの表情は落ち込んだままでピクリとも動かない。そりゃしかたねーよ。
マレニア「みな…私を避けているな…」
拓也「いえ、アレっすよ!ほら、アレ!違いますよ!」
マレニアのボソッとした声にもオレはテンパって、大祝福の周りにいる奴らもみんな過剰反応。「そ、そういうわけじゃないですよ。かけてあげられる言葉が見つからないんです…」「マレニア様、それは誤解です。私はただ…」って、マネージャーもローデリカも精一杯の気遣いで「いつも通り」みたいなオーラを出すけど、ふたりの言葉も今のマレニアには届かない。
マレニア「…いいんだ……私など…皆を腐らせるだけだ…」
フラフラっと立ち上がったマレニアが、夢遊病患者みたいな足取りで歩いて行くから、心配になったオレ達はその後をついていく。そしたらトープスのいる部屋に入っていってそこから
トープス「マレニア様!?は、話なら聞きました…お、お気の毒に…」
マレニア「頼みがある…私を…殺してくれないか…」
トープス「えぇ!?む、無理ですよ!そんな罪深い、大それたこと!やりたくない!」
マレニア「頼む…もう耐えられない…生きていたくないんだ…」
かなり面倒なことにトープスが巻き込まれかけたので、ネフェリとマネージャーが部屋に乗り込んで終了。部屋から出てきたトープスは「だっ、大体私は鈍石なんだ!聖杯瓶を全部飲み切ったって、あなたの体に小さなアザを作るのが精一杯ですよ!お力にはなれません!不戦の約定を守ってください!」って逃げて行く。部屋に残ったマレニアはマネージャーの両手を握って、鼻を啜って俯いてた。
でもそれからは、マレニアは何処かの部屋の隅っこでグッタリダウンしてるか、円卓をブラついてるか、発作的に殺してくれって誰かに泣きついてるだけのヤツになってきて、もう神人の威厳とか関係ないし、あまりにも哀れすぎてこれがあのミリセントで、あのマレニアなんだって思いたくなくなってくるぜ。デミゴッドを殺して大ルーンを奪えとか言ってた二本指がいた部屋にまで入って行った時は
マレニア「私は…どうすればいいのですか…トープスも…エドガーも…ネフェリも…どうして私を殺さないのですか…?」
エンヤ婆「かわいそうに。さあて、どうしたものだろうねえ…」
エンヤ婆「指様はあんたを殺すことに、躊躇はいらぬと言うだろうが、その指様は止まっておる。確かなことが揺らぐ今、私はあんたに同情してるよ。あんたに神人の座は重すぎたんだ。何の力にもなれんが、今はただ、気の済むまでお泣きよ」
っておばあちゃんに抱きついて子供みたいに泣きまくりだったし、神人とデミゴッドがなにより嫌いな鍛治職人の混種じいさんからまで「哀れ。己で撒いた種ではあろうが、殺してやるのが慈悲というものじゃないか」って、同じ嫌うにしても前より同情的なことを思われてる。
泣き疲れたり泣き止んだりしたら、それから何時間かは円卓のどこかの部屋の隅で死んだように寝る。起きたらその瞬間に心がメチャクチャになって、一人で泣くことにも耐えられない状態に堕ちて他人に助けを求めてさまよう。そんな息継ぎ皆無な人生窒息プレイ状態が二日間くらい続いて、あのギデオンも含めた全員が一度はマレニアに泣きつかれたことがある円卓になってから
マレニア「どうして死なせてくれないんだ…私が生きて、貴公らに良いことなどあるのか…?」
拓也「良いとか悪いとかの話じゃないっすよ!仲間殺して良いわけないじゃないですか!」
マネージャー「ほら、涙拭きますから動かないでください…」
マレニア「やめっ…そんなこと、しなくていいんだ…私など…」
ネフェリ「マレニア、話がある」
ついにネフェリが新テクを開発したみたいで、オレとマネージャーがマレニアからの恒例お悩み相談を受けている時に、ネフェリが奥の部屋から歩いてくる。それから「頼むネフェリ…殺してくれ…もう、私には何もない…すべてを終わりにしたいのだ…」って泣きついて来るマレニアの前に立つ。
ネフェリ「そこまで死を望むなら、ついてこい。マネージャーと拓也もだ」
225
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/07(火) 01:48:49 ID:QK9dodVU
「ちょっと、それどういう意味なんですか?ネフェリさんあなた…」ってマネージャーが混乱するけど、「いいから来い」の一点張りで押し切ってくるし、どう見ても正気じゃないマレニアをなんとかする方法なんて実際オレも思いつかないから、仕方ないから大祝福に触れる。祝福が光でオレ達を包み込む。どこに行くんだよって思ってたけど、到着した先を見て全身の鳥肌がビルダーガタイを凍えさせた。
拓也「は?」
マネージャー「なっ…なんでここなんですか!?」
着いた先はケイリッドだった!
しかも周りの壁とか建物とかを見て分かったけど、ここって赤獅子城じゃん!
やられたぜ!ネフェリは本当にマレニアを殺す気だ!
とうのマレニアは呆然と立ち尽くして何を考えてるのか分かんねーけど、絶対ろくでもないことしか考えてないぜ。
アレキサンダー「おぉ!?久しいな貴公ら!息災で…」
アレキサンダー「…おおぉ…これはなんとも…凄まじい大英雄を連れてきたな…」
チョー久々にあったアレキサンダーは元気そうでツボの隙間が埋まってる。まぁそれは良いんだけど、後ろから出てきたブライヴも最初は再会が嬉しそうな顔をしたけど、呆然と立ち尽くすマレニアを見てすぐに険しい顔になった。
ブライヴ「こいつ……まさか…」
ネフェリ「そうだ、あのマレニアだ。ラダーン祭りに参加したいそうだ」
拓也「マジかよぉ!?」
マネージャー「なな、なに言ってるんですか!?しませんよ!勝手に決めないでください!」
マネージャーとオレの抗議にネフェリが斧を向けてくる。「…そんなの向けられたって、私は引かないですよ!」ってマネージャーが言うと、強烈なボディーブローが飛んでマネージャーは腹を抱えて曙ダウン。オレもギン目で再びネフェリに抗議。「おい、何してる」ってブライヴの声も無視されたし、やべーよ、こいつマジだ!ネフェリの眼は静かだけど、それだけに行動がカチカチに硬くなってそうで、逆らうと何をされるかわからないって空気がビンビンに張り詰めている。
ブライヴ「…その様子では、お前の独断というわけか、ネフェリ」
ネフェリ「ああそうだ。それで、出られるのか?星辰はまだ満ちているはずだ」
ブライヴ「星辰は満ちたままだが…こいつ、本当にマレニアか?随分腑抜けた面ではないか」
ブライヴがマレニアの顔を覗き込むと、マレニアがピクっと反応して、ぎこちなく疲れた顔をブライヴに向ける。「ああ、貴公…ブライヴか……円卓、以来か…」って呟きに、ブライヴは一瞬硬直。そのあと嫌なことを悟ったみたいでマレニアの胸ぐらを掴み上げる。
226
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/07(火) 01:56:39 ID:QK9dodVU
ブライヴ「貴様、食らったな?あのミリセントを…」
ブライヴ「元は己の一部だからと、遠慮も無くか。やはり貴様は好きになれんな」
ブライヴはギン眼で威嚇しながらマレニアに嫌味を言ったけど、掴み上げた相手が眼を見開いて震えはじめて涙をポロポロ流し始めたんだから、相当面食らったと思うぜ。掴み上げた手を離して咄嗟に後退りするブライヴだけど、縋りついてくるマレニアに距離を詰められて尻餅をつき、結局すがりつかれた。
ブライヴ「な、なんだ!?おい!離せ!」
マレニア「私…私はミリセントを、消したくなかった…こんな痛みは、背負いたくなかった…信じてくれ…」
マレニア「ブライヴ、私を殺してくれ…でなければまた、私のせいで誰かが死んでしまう…!」
ブライヴ「お前、本当にマレニアなのか?何があったんだ?」
マレニアはブライヴの胸の中でまた泣き始めて、ブライヴも思わずたじたじ。ネフェリに「掻い摘んで言うが、その女は血の君主に踊らされ、敵ではない者を大勢殺し、ケイリッドを穢し、ラダーンを狂わせ、それでも兄を救えなかった神人。ミケラの刃、欠け身のマレニア本人だ」と大きめの声で教えられて、ブライヴもマレニアを見て信じらんねー!って顔してる。気持ちは分かるぜ。
アレキサンダーとの二人がかりでブライヴはマレニアから離れると、マレニアはアレキサンダーに抱え上げられたまましゃくり上げてて、両手で目の涙を拭いてる。それでも「頼む…頼むから…」ってブツブツ言ってるんだから、流石のブライヴも全てに合点がいったみたいだった。
ブライヴ「なるほど…全てを喪った…いや、喪っていたことを悟ったというわけか」
アレキサンダー「いたわしい…これがあのラダーンと、双璧を成した英雄の姿か。無常なものだ…」
アレキサンダーだけじゃなくて、マレニアを嫌っていたブライヴまで落ち込んで気持ちに深い↓が入ってる。ブライヴはミリセントと仲良かったし、ミリセントはみんなに好かれてた。オレはマレニアとミリセントを同じ奴だとは考えないようにしてるけど、ブライヴは会ったばっかりでそんなの無理だよな。城の真ん中でマレニアのしゃくり声だけが静かに響いてると、城の奥から兵士と騎士を連れたあのおじさんがやってくる。
ジェーレン「マレニア貴様!何をしに現れた!」
ヤバいぜ!マズイぜ!赤獅子城に出てきちゃったから嫌な予感は鳥肌と乳首でビンビンに感じまくってたけど、お祭りおじさんは案の定剣を抜いてて騎士も全員眼を光らせて戦闘モード全開だ。恨み骨髄な相手がいきなり現れたんだからしょーがねーけど、ここで殺し合いなんて勘弁だぜ!オレが気絶したマネージャーを背負っていつでも逃げられる姿勢に入ると、マレニアがアレキサンダーの手から脱出。そのまま騎士達に走っていく。それからオレが待ったをかける暇もなく、突き出された騎士の槍に自分から突っ込んだ。
ブライヴ「あっ…」
マレニア「そうだ、殺せ、私を殺せ…!」
ジェーレン「オーッ!」
騎士の槍はマレニアの腹に食い込んだけど、神人のカチカチな皮膚で止まる。おじさんがマレニアの首筋に剣を振り回したら、それはネフェリが斧で止めた。「何をする!その女は我らが宿敵!邪魔だてするでない!」って吠えるおじさんに「マレニアも祭りに出る」なんて単刀直入に言っていくんだから、おじさんは更にキレまくって唾を飛ばす。
ジェーレン「将軍を今の有り様に貶めた者に、将軍の首を取らせるわけにはいかぬわ!引かせよ!」
ネフェリ「待て。参加するとは言ったが、剣を交えるわけではない。マレニアの言い分を聞いてからでも遅くはないだろう」
ジェーレン「そのようなもの、儂が聞くと…」
だけどマレニアが、腹に刺さった槍を貫通させながら強引に近付いて来ると、流石にビビってみたいで言葉に詰まる。スゲー痛そうな瞬間を目にしてブライヴとアレキサンダーもなんだかんだ心配になってマレニアに駆け寄っていく。「お前、本気なのか…?」ってブライヴにたずねられても、マレニアは目の前のおじさんにずっと殺せって催促の嵐。周りの騎士達も流石に動揺し始めて、互いにアイコンタクトを始める。
マレニア「頼む…ラダーンに謝らねば…死んで詫びを入れさせてくれ…」
マレニア「この首を斬り、彼に捧げてくれ…」
ジェーレンはしばらく黙ると、自分の剣をまた振り上げて、マレニアを貫通してる槍を叩き折る。
それからマレニアの腹から槍を引き抜いて、騎士に武器を下げさせた。
ジェーレン「…敗れを知り、熾烈なる意志の翼も、もはや折れたか…」
ジェーレン「貴様は我らの敵ではない。在りし日の我らの敵は、在りし日の将軍と共に死んだようだ」
ジェーレン「参加を認めるとしよう。ただし、貴様にとっては戦祭りではなく、断罪の地となるだろうがな」
マレニアの参加を認めたおじさんは騎士と兵士を率いて去っていく。後ろ姿は哀愁が漂ってて元気がない。オレはマレニアが殺されなくて良かったけど、これからマジでラダーンに会いにいくとも思えないんだよね。だってそんなことしたら本当に死んじゃうじゃん。本当に殺す気があったら、円卓の不戦ルールなんて無視してマジでその場で殺してたはずじゃん。そうしないんだから脅しだよね、きっと。
227
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/07(火) 02:03:16 ID:QK9dodVU
腐敗で狂ったあと 投稿者:ビルダー拓也
マレニアを殺そうなんて本気で思ってるわけないって拓也の願望も、リフトに乗った時には薄れてきて、転送門をくぐった時には消えていた。慟哭砂丘で目が覚めたマネージャーが怒鳴っても、ネフェリは本当にマレニアを殺す気だ。お祭りおじさんは騎士と兵士を引き連れてきてて、一応ラダーン祭りだから来てやったんだぜって感じでいるけど、多分本当は自分達の敵だった奴の最期を見届けに来てると思うんだよな。アレキサンダーとブライヴもいるけど、二人にマレニアとネフェリを止める気配はない。オレは納得いかなくてガタイで状況を分析。でもメチャクチャ物々しい雰囲気とギン眼のネフェリにビビって動けない。動けたとしてマレニアを止められる気が全然しなくてマジ焦り。
広い砂漠の中をマレニアが一人でトボトボ歩いていく。足取りはフラフラで、砂漠ってこともあって熱射病でやられてる人みたいになってるけど、遠くには一度だけ見たことがある、もう二度と見たくなかったあの小さい山が見える。
マネージャー「こんなのおかしいですよ!あなたたち、おかしいって思わないんですか!?」
マネージャーは一人で大声上げて抵抗。でも誰もマレニアを止めないし、マネージャーにも止められない。オレも早く動きたいけど、完全に動くタイミングを見失ってて全身鳥肌立ちっぱなし冷や汗流しまくり、焦燥感で心臓締まりまくりでもう何をどうすればいいのか分かんねーよ!
ブライヴ「これはマレニアとラダーンの、そしてケイリッドの問題だ。オレに口は挟めん」
アレキサンダー「悲しいことだが、戦士として二人は戦ったのだ。どのような形であろうと、片方が決着を望むのなら、戦いは止められんのだ…」
マネージャー「そんなカッコつけたこと言ってる場合ですか!?人が死ぬところ観にきてるようなものなんですよ!?」
ネフェリ「ああそうだ。観に来ているんだ。戦士の最期のさまをな」
マネージャー「そ、そうだじゃないですよ!今ならまだ間に合います!止め…」
ネフェリ「何が間に合うというんだ?」
ギン目のネフェリにそう言われてマネージャーは言葉に詰まった。オレは何も思いつかないんだからマネージャーは黙ったりしないで何か思いついてくれよ!って心の中で叫ぶ。オレが一人でマレニア掴んで引っ張っても止められない。ネフェリも説得できない。他の奴らも頼れなくて、希望があるのはマネージャーだけ。
ネフェリ「ケイリッドは腐り、人々は病に倒れ、この地の風は穢された。マレニアがモーグに謀られていたとしても、その事実が動くことはない」
ネフェリ「ラダーンは正気を失い、マレニアもまた失った。これも変わらん」
ネフェリ「マネージャー、私に出来たことはなんだ?お前に、拓也に、私たち皆に出来たことはひとつでもあったか?」
ネフェリ「何も無い。全ては終わっていたんだ」
マネージャーは立ったまま、いかにも絶望に打ちひしがれたって感じの顔で手前の砂を見始める。マジかよ!頼れるのはマネージャーだけなんだよ!って強烈な視線を送っても、マネージャーはそれに気付かないで、遠くなっていくマレニアの背中に視線を移して冷や汗ダラダラ流してる。
そのマレニアはオレ達から20メートル以上?30メートル以下?離れたところまで歩くと、そこで止まって小山を眺め始める。遠くの小山はゆっくり動くと、少しづつ近づいてきてシルエットをハッキリさせていく。そいつはある距離まで進むと動きを止めて、一瞬激しく震える。
それから何秒か経ってから、この世のモノとは思えない超絶なブチ切れ咆哮が聞こえてきて、マレニア以外の全員が耳を咄嗟に塞ぐ。それから小山は紫色の光を全身から放って浮き上がり、両手の剣を戦闘機の翼みたいにしてぶっ飛び、何百メートルあったかも分かんねー距離を1秒くらいで詰めてくると、バカデカい轟音とともに砂埃を舞上げてマレニアの前に着地した。
ラダーンが空まで飛べることも分かって、そんな化け物が目の前に現れてもういよいよオレとマネージャーには絶望しかない。マレニアは突っ立ったまま動かない。この状態でラダーンがテキトーに剣を振るとマレニアは斬られて死ぬ。オレの脳裏にはマレニアとは関係ないと思いたかった奴の顔が浮かぶ。拓也のガチガチな脚を動かしたのは、ミリセントがいる円卓の景色だったんだよ。
拓也「おうおうおーっ!」
自分でも何言ってるかわかんねー声を上げながら、オレはマレニアに向かって駆け出した。追って来る奴はいない。多分みんな呆気にとられて動けてないぜ。オレは走りまくってマレニアとラダーンの間に割って入って、大の字ポーズでビルダーマッスルを強調。人間の盾になる。
マネージャー「あっ…」
でもその盾はマレニアにどかされた。
ラダーンに向かって走り出したマレニアは拓也を片手で払いのけてジャンプ。
剣を振り上げ始めたラダーンの首筋に、金の針を突き刺した。
228
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/07(火) 02:06:15 ID:QK9dodVU
マレニアの前に立った時の拓也は脳ドラがキマってて、自分でもなんでこんな事してるのか分からないパキギメ興奮状態だったから、マレニアに突き飛ばされた時もドラマや映画みたいに世界がゆっくりに見えてたんだ。マレニアは右手の義手でオレを叩くと、同時に左手を胸に入れて、光る何かを取り出していた。オレが地面に倒れ込む頃には、光る何かはそのまま線を引いてラダーンの首筋に押し込められていた。
遠くからお祭りおじさんの声が聞こえて、着地したマレニアに向かって何か言ってるけど、目の前のことを見るので精一杯なオレには何言ってるか分からない。ラダーンは苦しそうに首元を押さえて立ち上がると、ラダーンに跨られてたデカくて細い馬が抜け出して、ラダーンの横にピッタリとくっついて顔を覗きこんでいる。とうのラダーンは後ろ側にぶっ倒れてピクピクと痙攣しながら動かなくなった。みんなが駆け寄って来る足音が近づいてくるけど、オレは呆気にとられてマレニアとラダーンを交互に見てるだけだった。
でもその足音がもうちょっとでマレニアを捕まえるって時に、ラダーンが全身から紫の光を出して縦回転。その場に派手な砂煙を上げて着地すると、腕を組んでマレニアを見下ろす。ラダーンの表情はオレのトラウマになった鬼の顔じゃなくなっていて、目には澄んだ光が射していた。
ジェーレン「お…おお…!」
ジェーレン「こ…これは何としたこと!…将軍が戻られた…!」
マレニアのすぐ後ろまで来ていた騎士と兵士はどよめいて、色んな感情が湧き上がったように声をぐちゃぐちゃに上げる。おじさんの「き、貴様何をした!?いや、何が起きた!」って声だけ浮いてたけど、そこにブライヴやアレキサンダー、マネージャーの声もギャーギャー混ざってすぐに誰が何を言ってるのか分からなくなる。
でもラダーンが腕を組むのをやめて、指を揃えた掌を掲げると、砂漠は一気に静かになって、遠くの海が波を打つ音だけが聞こえるようになる。ラダーンを見上げるマレニアの横顔を見ると、目尻に小さな腐敗のヒビができていた。
229
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/07(火) 02:17:26 ID:QK9dodVU
「ラダーン…私は、間違っていた…」
「何もかも全て…間違ってしまった…」
「私は貴公の民を、友を、故郷を壊してしまった…久遠に変わることのない、苦しみをもたらした…」
「貴公に、ケイリッドに…皆には何の咎も無かったというのに…」
「私は……そんな貴公らを…朱き…腐敗に…」
話の途中で堪えきれなくなって、マレニアはラダーンから顔をそらして溢れる涙を手で拭う。なんか分かんねーけど正気になったみたいなラダーンと、自暴自棄になりまくっているマレニアの間に割って入ることなんて出来なくて、拓也はやっぱり見ていることしかできない。止められるかもって考える段階はとっくの昔に遠くに去って、気付いた時には消えていた。マレニアは涙を拭い終わってラダーンをまた見上げたけど、涙はまたすぐに溢れ始める。
「…私は生きてるだけで、誰かを、皆を傷つけるんだ…」
「兄様も…ミリセントも…私を信じた者たちも…」
「貴公が愛した者たちも皆、私のせいで死んでしまった…」
「私は間違っていた…腐敗を持って生まれてきたことが、すでに誤ちだったんだ…」
「だから…貴公にしか…貴公にこそ、頼みたいんだ…」
マレニアは左手で義手の肩を掴むと、義手を外して砂に落とす。
金属が小石に当たる音が小さく響いて、義手の刀が砂に埋まる。
「ラダーン…私を、殺してくれないか…」
「…私など、いなくなってしまった方がいい…」
「もう生きていたくない…もう誰からも奪いたくない…苦しめたくないんだ…」
「…病巣は、焼かれなくてはならない…」
「…そうだろう…?」
涙まみれのマレニアの微笑みは諦め一色に彩られていて、それを見たラダーンも深呼吸を入れる。ラダーンの山脈ガタイから腐敗の匂いのする風が吹いて、その場にいる全員の髪が揺れる。拓也は静かに覚悟して、あれだけ騒いでたマネージャーもひとことだって声をあげない。マレニアを殺してほしくはないけど、マレニアを生かすも殺すも権利はラダーンにだけあるし、どんな結果になっても俺たちは逆らうことは出来なくて、ラダーンの圧倒的バワーの前にはM奴隷になるしかない。ブライヴも、アレキサンダーも、ネフェリも黙ったままラダーンの一挙手一投足を見つめる。全員の視線を集めるラダーンは右手に握り拳を作ると、拳は激しい炎を纏う。
マレニアがその場に跪いたら、みんなは一歩身を引いて、拓也はその場に動けずにいた。
ラダーンは燃える右拳を胸元に持っていって、見たこともない恐ろしい形相で拳に力を込める。
拳の炎はさらに赤みを増していって物凄い轟音を立てながら燃えまくり、太陽みたいになっていく。
「…ありがとう…」
感謝しながらマレニアが目を閉じると、ラダーンは燃える拳を振り上げて、拳を開いた。開かれた拳を見てお祭りおじさんが驚愕の声を上げると、今度はオレも入れた全員がラダーンの燃える掌に釘付けになり、口々に息を飲む。マレニアにも息遣いは聞こえてたみたいで、うっすら眼を開いてから、すぐに視線を奪われてカッと見開く。
開かれた燃える掌には、真っ赤に燃える大ルーンが光っていた。
ラダーンはその燃える右掌を、マレニアの胸に叩きつけた。
230
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/07(火) 02:23:56 ID:QK9dodVU
マレニア「うぐうぅ!」
燃える大ルーンをぶち込まれたマレニアは胸を抱えて悶絶。
全身からルーンの風を巻き起こしながら、左手を砂につけて荒く息を上げる。後ろの騎士達はアレキサンダーと一緒に「おおおお…」って、偉大な何かを見たみたいな声を上げて、ネフェリとマネージャーはオレと同じでマレニアをじっと見つめた。
ルーンの嵐が全部マレニアに吸い込まれると、マレニアはゆっくりとガタイを起こして自分の左手を見る。それからオレ達にゆっくり振り返ったけど、顔の腐敗はほとんど無くなってて顔色まで良くなっていた。それを見たブライヴは腕を組むと「また、それらしい逸話が生まれたようだ」って言いながらニヤつき始めて、なんなんだよって聞くと、ブライヴは赤獅子城に向かって歩いて行った。
ブライヴ「俺はラニの指示を仰ぎに行くとしよう」
ブライヴ「己の燃え盛る大ルーンで、宿敵の腐敗を抑えるなどという英雄的行いを見せつけられては、もはやラダーンを斬ろうにも、気乗りせんのでな」
涙が止まって口も半開きなマレニアが、ブライヴの声でラダーンにまた振り返ると、ラダーンは砂に刺さった義手を摘み上げて、ライターを掃除するみたいに指で撫でていた。「お…おおお…!」ってマネージャーは息を吸いながら驚きまくり。お祭りおじさんは涙を流していた。
マレニア「…どうして…」
呆然顔で見上げてくるマレニアを無視して、ラダーンは義手をマレニアの右肩にハメる。
それから側にいるデカ馬を撫でると、馬はステップを踏んで頭を上下させながら、なんだか嬉しそうにしてる。
マレニア「どうしてだ…なぜだ…」
マレニア「私は…私は貴公を…」
ラダーンは足首の無い両脚に紫色の光を纏わせて、立ち上がってマレニアを見下ろす。
それからマレニアの背中を2回、軽く指で叩いてから、馬の痩せたガタイの砂埃を払う。
マレニア「ラダーン…なぜなんだラダーン…なぜ私を殺さないんだ…」
ラダーンはまたマレニアを無視して、砂に手を突っ込んで穴を掘り、カピカピに乾いた死体を掘り出していく。それを見た騎士や兵士も一斉に散らばって、そこら中で砂掘り大会が始まった。マレニアが死ななくてもいい感じな空気になってきてるのはいいけど、オレにもなんでラダーンがマレニアを殺さないのかが分からない。赤い鎧だったり金色の鎧だったりを着たミイラ状態の遺体が次々掘り出されて、砂丘の端っこに向かって運ばれていく。ラダーンもある程度の数を掘り出すと、遺体を抱えて兵士達について行く。その様子を見てるだけの俺たちの前で、マレニアがお祭りおじさんに「なぜ、私は生かされたのだ…」って話しかける。おじさんは遠ざかっていくラダーンの背中を眺めていた。
ジェーレン「ラダーン将軍は、おぬしを許してはおらん。おぬしを許せば、この地に死した戦士達が、民が浮かばれぬ」
ジェーレン「だが腐敗の悪夢が晴れた今、将軍はおぬしを責めてもおらぬ」
ジェーレン「生きて償え、マレニアよ。赤獅子はここで腐敗をとどめる。お前も生きて、腐敗をとどめよ」
ジェーレン「将軍の慈悲を、次こそは無下にしてくれるなよ」
そう言っておじさんはラダーンの後を追って、オレ達もマレニアに駆け寄る。
マネージャーに後ろから抱きしめられたマレニアは、その瞬間に何かに気付いて、ひざまづいたまま両手を砂につけた。
マレニア「…あの時…」
マレニア「あの時、剣を置いたのは……私のため…だったのか…」
マレニア「私を…ずっと…気遣って……」
信じてやれなかった敵の中に真実を見て、気付けばマレニアはまた涙をポロポロ流してる。マレニアは出会った時からほぼ毎日メチャクチャ落ち込んでるから、重すぎる空気と不安から一気に解放されてテンションに↑が入ってる拓也に「オマエ、その涙腺がいつまでも乾く時がねえな!」って言われると、コイツすすり泣きながら鼻水まで垂らしてる。もうアレキサンダーの中でのマレニアのイメージも地に落ちてるぜ!ネフェリもモノスゲー重い肩の荷を降ろしたみたいで、オレ達に背中向けて腕組みの姿勢でため息をついていた。もうこういうのは勘弁してくれよな!マジでビビったし哀しかったんだぜ!
マレニアの鼻をすする音を背後から聞きながら、拓也は遠くで小さく動くラダーンを見つめる。ラダーンは敵と味方の遺体を文句も言わずに運んで、弔うために丁寧に並べていく。オレ達の方には目もくれず腐敗に軋むガタイも無視して、誰よりも傷つきながら戦場であってもエチケットを守るその姿に、拓也はお父さんにも見たことがない本当の男の姿を見る。心に熱が入ってきて、オレもいつか、ああいうデカくて熱い背中になりたいなって思ったぜ。
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/09(木) 22:52:11 ID:2l6KutCI
運命は奧深い 投稿者:ビルダー拓也
ネフェリ「あのままであっても、マレニアの心は晴れなかった。ならば名誉ある戦死はせめてもの救いじゃないか?マレニアもそう望んでいただろうしな」
マネージャー「名誉ある戦死はまったく良くありません!蛮地にありがちな英雄的名誉だけを重んじてる肝い考えです!」
マネージャーが蛮地の倫理観に現代の倫理観で戦いを挑んでるころ、拓也とマレニアはアレキサンダーを背もたれにして座って、砂丘を掘り返しては死体を墓地に運び続けるラダーンを眺める。遠くのラダーンは相変わらずこっちには目もくれずに黙々と作業してて、マレニアも一回お祭りおじさんに手伝いたいって言ったけど、知らねーよ、そんなのって感じで相手にもされなかった。
思えば破砕戦争でヤリまくる前に、ひ弱な馬のためにプロ級の重力魔法使いになって、宇宙人?の侵略から街ひとつ守って、デミゴッドの運命まで止めて、その状態でマレニアと戦って腐敗を食らって流石に休ませてくれって感じでずっとグッタリだったけど、それでもグッタリしてるのに重力魔術を覚えてたり、今も星を止めてるなんてやべーよ。それで今は敵と味方の遺体を1日中埋葬するみたいなペースでずっと働き詰めだし、こんなにハードな毎日を送っているのに泣き言ひとつ言わね〜ってのはすげーなって、オレもマレニアと一緒に思うぜ。
オレに最高のクリスマスをくれたセンパイ以上の男はいないと思ってたけど、今ならオレの雄膣をラダーンに提供しても良いぜ!オレのパンプしたビルダーガタイよりも太い星砕きデカマラで、オレをケツマンごと粉砕しても構わないぜ!なんて淫乱な妄想に耽っていると、隣のマレニアがラダーンを眺めながら話しかけてきた。
マレニア「…ミリセントは、腐敗の中での死を望んでいた」
拓也「え?はっ、はん、はい?」
いきなりの不穏な語り口に「またかよぉ!」って思いながら
俺は服の上から両手で乳首をガードしつつ身構える。
マレニア「だが、その彼女を貴公は気の毒に思い、ケイリッドにて命を救った。彼女は円卓に招かれ、貴公らと共に戦い、多くのものを見た。私が見ることの無かった、輝ける景色を」
マレニア「そして彼女は私へ還り、私が感じ、私が抱えるはずだった痛みを、心と共に私に与えてくれた」
マレニア「痛む心は私を罪へと向き合わせ、聖樹で微睡むだけだった私に、真実を見せた」
マレニア「そして今、私はこうして貴公と共にケイリッドにいる。私が罪を犯し、ミリセントが生まれ、剣を握った地に」
マレニア「…私は兄様と共に黄金律を見限った。回帰性も、因果性も、それが我らを救うことなどないと断じた」
マレニア「だが……私が全てを喪い、あらゆるものを諦めた時…回帰と因果の輪は巡り、私はラダーンに心を救われ、生きよと言われた」
マレニア「私はこの出会いに、運命を感じずにはいられない……貴公らとの出会いが、私に歩むべき道を示したのだ」
そこまで話して、マレニアがこっちを見てきて拓也も恥ずかしくなって、頭を掻いて誤魔化す。恋心とかエロスは全然なかったけどさ、全然無いからこそ、こういう時に胸が高鳴るのは特別なんだよな。それこそマレニアが言った運命みたいな力を信じられるテンションになるんだ。
マレニア「拓也。私の回帰と、因果を巡らせたのは、貴公なのだ」
マレニア「貴公こそが、私の運命だったのだ」
マレニア「ありがとう…あの時ミリセントを…私を救ってくれて」
マジ!?これってお誘い!?そーいう関係になろうってこと!?
オレにその気は全く無いけど、微笑んでくるマレニアはなんかその気なんじゃないかって思えて、俺は慌てて「あー、オレ、男じゃないと駄目なんすよ!すいません!」って謝るけど、マレニアは一瞬キョトンとしてから「ああ、身構えることはない。貴公が考えたようなことを結ぶつもりはない」って苦笑いで済ませてくれたから助かったぜ!マジびっくりさせるなよな!
マレニア「ただ貴公には、確かに頼みがある」
マレニアはそう言うと立ち上がって、オレに左手を差し出してくる。
マレニア「私を、貴公の友としてくれないか。私はこの剣を、多くの者のために奮いたいんだ」
マレニア「ケイリッドのため、将軍ラダーンのため、聖樹のため、そして貴公らのために」
マレニア「どうだろうか」
何かと思ったらそんなことかよ!今更なんだよな。変に身構えて損したな。
良いぜ!その申し出、受けてやるぜっ!
拓也「ウッス!よろしくお願いしまっす!」
オレはマレニアの手にパチンと手を合わせて、硬い握手を交わす。そしたらオレ達の背もたれになっていたアレキサンダーがブルブルとバイブみたいに震えだす。オレの背中で壁オナしてたのかな?
アレキサンダー「おお…おおぉ…!」
アレキサンダー「素晴らしい…なんと美しい光景だ!」
アレキサンダー「神話の英雄が人と交わり、共に戦い、真に尊いものを見出す…これが戦士の物語だ…これこそが英雄譚だ…!」
両側からアレキサンダーに抱えられて、拓也とマレニアの肩がギュウっと密着。マヂ苦しいけど酸欠になるほどじゃなくて、気まずさだけを感じて「あっ、すっ、すいません」って他人行儀でつい謝っちゃうぜ。こういうところが日本人的でオレって奥ゆかしいよな。
232
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/09(木) 22:57:08 ID:2l6KutCI
アレキサンダー「おお…いかんいかん、つい興奮してしまった…この鉄拳アレキサンダーに眼があれば、今頃は涙で水瓶となるところだ」
アレキサンダー「いや…このような事に巡り合い、それでも興奮を抑えていては戦士ではない。戦士の壺が、氷結壺であってはならん」
アレキサンダー「よし!貴公らの友情は、このアレキサンダーが証人、いや証壺となって、後世に長く伝えようぞ!今より戦士拓也と、戦士マレニアの絆は永遠だ!ワッハッハッハ!」
走るアレキサンダーに抱えられたまま、オレ達はネフェリとマネージャーに合流。ふたりの戦いはマネージャーの勝利に終わったみたいで「もういいだろう…全てうまく運んだじゃないか…」「よくないですよ!潔く諦めることは、必ずしも美徳ではないんです!」ってマネージャーからの正論でボコボコにパンチ食らったネフェリが、バツが悪そうにしている。
それから「あ、もういいんですか?」ってマネージャーは、アレキサンダーから降りたオレ達に聞いてくる。
マレニア「ああ、私は大丈夫だ。長らく気を揉ませたことだろう。すまなかった」
マネージャーはマレニアの雰囲気がガラリと変わったことに驚いてて、それはネフェリも同じみたいで、二人で珍しいものを見てるみたいな視線を向ける。それからネフェリがフッと笑って「ラダーンの大ルーンがよほど効いたようだ。通りでギデオンが欲しがるわけだ」なんて言うから「調子のいいこと言わないでください」ってまたマネージャーが反応。
マネージャー「何があなたを変えたのか…それは気になりはしますけど、何が起きたのかは目の前で見ましたし、細かいことをあなたからイチイチ聞き出すというのも無粋な話ですね」
マネージャー「今はただ、あなたが前を向けるようになった事を喜びます。あなたの涙を円卓で見続けるのは、正直かなりキツかったですからね」
マレニア「あ、ああ…見苦しいものを見せてしまったな…」
マネージャー「気にしなくて大丈夫です。それより聞いてくださいよ!ネフェリさんったら、本気であなたをラダーンに殺させる気だったんですよ!?信じられます!?」
マレニア「そうなのか…?」
ネフェリ「あのまま発狂死を待つよりは、ひと思いに戦場にて散らせてやろうと考えただけだ…まだ続けるのか…」
マネージャーはこうなるとしつこくて話がチョーウゼー方に行きがちだ。ネフェリのやったことはダメだけど、結果的にマレニアが立ち直れたから良いじゃん。なんて言ったらオレも巻き添えを食らうから沈黙を通すぜ。結局何分かしてネフェリがヘトヘトになったところで話が終了。アレキサンダーを残して円卓に帰る方に流れがまとまりかけたけど
マレニア「円卓に向かう前に、会っておかなければならない者がいる」
マレニアがそう言うから「誰と会うんだろ?」って思った瞬間答えが浮かんで、あー、アイツとはマジで話つけないとダメだぜって拓也も納得。ネフェリとマネージャーにも大体察しがついたみたいで、また表情が拓也のケツマンみたいにキリっと締まる。折角だからアレキサンダーも入れた4人と1個で、オレ達は慟哭砂丘の渡し船に乗った。慟哭砂丘を出る前に、マレニアがラダーンに別れの挨拶をしてたのが印象に残ったな。
マレニア「ラダーン。私は旅を終えたなら、腐敗を狩ろうと考えている」
マレニア「貴公からの度重なる恩義に、此度こそ応え、我が罪が後世に遺らぬよう、尽力するつもりだ」
マレニア「だから…その時は、私に炎の技を教えてほしい。腐敗を狩る、浄化の技を」
あの時のラダーンは静かにうなずいただけだったし、マレニアもラダーンに礼を言ってこっちに戻ってきただけだった。でも決定的な溝があっても築ける関係性はあるんだなって思って、なんか、うれしかったぜ。
233
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/09(木) 23:04:56 ID:2l6KutCI
慟哭砂丘から出たあとは赤獅子城の祝福で休憩を挟んで、エオニア沼の南岸の祝福に移動。そこからサリアの関門の前まで来ると、マレニアが少し待っててくれって言うから待ってたら、スーパーマリオみたいに崖をぴょんぴょん跳んで登って、上からデケー壺を投げようとしてた巨人の前に立つ。そしたら巨人の奴は腰抜かしてアンアン喘ぎながら逃げていったぜ。やっぱりケイリッドにいる奴にとってマレニアはマヂで怖い存在なんだなって再認識。降りてきたマレニアが「遠眼鏡は持っているか?」なんて聞いてくるから、オレはすかさずズボン下の競パンに手を突っ込んで、拓也の体温がしみついた激エロ遠眼鏡を取り出す。
マレニア「うっ…貴公、まだそこに入れてるのか…」
ネフェリ「慣れておけ。蛮地の者もたまに使う手ではある」
マネージャー「手袋貸しますよ?たくさんありますから」
マレニア「いや、構わない。害にはならないのだから」
マネージャーは人からモノ受け取る態度がなってないけど、マレニアはやっぱり神的に良いとこの出だから普通に手に取ってくれる。マネージャーはこういうところが潔癖症だよなって言っても、これが普通ですけど?みたいな顔してくるのにね。マレニアは受け取った遠眼鏡で関門の奧の小屋を確認。どう?いる?って聞くと
マレニア「ああ。私には気付いていないようだ」
マレニア「下手に近づけば、逃げられるだろう。私はひと飛びに距離を詰める。貴公らは後から来てほしい」
そう言ってから遠眼鏡を拓也のズボンポケットに突っ込んで、その場で大ジャンプ。オレ達が「おお!」って驚いてる間に小屋の前のデカイヌを着地と同時に斬り伏せて、それから小屋に風のように駆け込むと、中からしわがれた悲鳴が聞こえて、オレ達も走って小屋に到着。
ゴーリー「ひいぃ!マ、マレニア様!何故ここに!?」
小屋の中のゴーリーは椅子から転げ落ちていて、そのゴーリーの前には屈んだマレニア。
ネフェリも武器を抜いて「観念しろゴーリー、お前にはもう、ケイリッドの風は穢させん」って言いつつ、小屋の出入り口に仁王立ち。オレはもうひとつの出入り口に立って、ガタイをパンパンにパンプさせてチョーエロの戦闘体制に入り、近づいてきたら即座に唇を奪って乳首を摘み、ケツマンにイエロの瞳をぶっ込む腹積りだ。小屋からちょっと離れたところにはアレキサンダーも待機。ゴーリーの奴も袋のネズミだぜ。
マレニア「ゴーリー…貴公と話したいことが、いくつかある」
マレニアの落ち着いた声色が効いてるのか分かんないけど、ゴーリーはすぐに落ち着きを取り戻して、マレニアの前でひざまづいた姿勢になる。ゴーリーが腐敗の花を大切にしてるっていう話は本当みたいだ。
ゴーリー「わ…私と、何を話すというのですか?」
マレニア「貴公は、ミリセントに渡した無垢金の針に、細工をしたな?」
マネージャー「細工!?」
ネフェリ「細工だと?どういうことだ…?」
マジかよぉ!聖樹で四姉妹を倒したあと、ミリセントがゴーリーの名前を出した時に、オレは針に細工がされてるってテキトーに言ったけど、あれがまさかの大当たりでマジ狂い!あまりにも正確なガタイ分析をしてしまったことに一気に全身に鳥肌が立ち、自らに酔いしれるかのように自分の乳首を弄り回して舌をピロピロしてしまう。ゴーリーはそんなオレに恐怖映像を見るかのような視線を流してくる。オレも優秀すぎる自分のガタイが怖くなってきたぜ。
マレニア「ゴーリーは直した針に、穢れを仕込んだのだ。ゆえにミリセントは花を二度咲かせ、三度目の開花の予感を恐れた」
マレニア「二度の開花までは、ミリセントの周りに酷い腐敗は起きなかった。…歪められたとはいえ、あの針が腐敗を抑えていたのだからな。花が咲いた時、周囲の者はただ蝶を垣間見、腐臭を感じる程度だったろう」
マレニア「だが聖樹にて四姉妹を倒した時、彼女の腐敗は抑えきれぬものとなっていた。歪められた針によって、抑えたはずの腐敗が大きな揺り戻しを起こすように、より強く彼女を蝕み始めてしまった」
マレニア「おそらく……私に何もかもを移さなければ、私がラダーンに放ってしまったものをも越える、もっともおぞましき花として咲いただろう」
マレニア「彼女は、死ぬ事を避けられなかったのだ。だからこそ、もっとも望んだ形の死を、彼女はミリセントのままで選んだのだ」
234
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/09(木) 23:11:53 ID:2l6KutCI
マレニア「聖樹の底にて腐敗に微睡んでいた私は、ミリセントを受け入れることを望んでいなかったが…彼女の選択で、今の私がある」
ネフェリ「そうか、ミリセント…だからお前は…」
マネージャー「私たちは本当に、彼女に何もしてあげられなかったのでしょうか…」
マレニア「打つ手は無かった。花が咲き始めた頃は、ミリセントの記憶も曖昧であり、貴公らはゴーリーの計略など知る由もない」
マレニア「いや…計略にいつ気付くとしても、貴公らは治癒する術を知らぬ身だったのだ。私も彼女も、貴公らに不備があったと思ってはいない」
例え何があってもミリセントは助からなかったって、ミリセントの記憶と心を知ってるマレニアに言われると、辛いけどまだ救いがある感じがするんだよな。これで「こうすれば助かったよね」とか言われてたら立ち直れねーよ。一瞬ミリセントを哀悼するかのような沈黙が流れたあと、マネージャーが何かを思いついた。
マネージャー「あっ…でも、あの金の針に細工が施されてるなら…前までのマレニアさんと今のラダーンさんの腐敗が抑えられてるのも、時間が経ったら…」
マレニア「いいや、あの針は、ミリセントによって私に刺された時に、元の姿を取り戻したのだ。細工も施されず、折られることもなかった時の、兄様の針に」
ゴーリー「なっ…なんと…そのような事が…ありえるというのですか…」
マレニアからの事実にゴーリーは愕然したけど、
顔には出さなかったけどそれはオレ達も同じで、マネージャーも質問を追加する。
マネージャー「一体ミリセントさんは、あの針に何をしたんでしょうか…」
マレニア「マネージャー、新たな律を生む者が何者であるのか、覚えてるか?」
マネージャー「ええ、はい。黄金樹からの祝福を受けていて、自分の望むものを自分の中に見出そうとする者です」
マレニア「そうだ。マネージャー、貴公の読みは正しかったのだ」
マネージャー「え…?」
「なんの話をしてるんだよ?」みたいな顔で固まってるゴーリーの前で、マレニアは立ち上がって、ひと呼吸挟む。
マレニア「…ミリセントは、新たな律を生み出せるほどに、豊かな心を持っていた」
マレニア「だが、彼女は律を見出すことよりも、腐敗に抗い、貴公らの助けとなり、私を救うことを選んだ」
マレニア「ゆえに彼女は、律を生み出すほどの探求…心を針に込めて、あたかも律を生み出すように、歪んだ針を兄様の針に変えたのだ」
マレニア「あのミケラの針こそが、ミリセントの律が変じたものだったのだ」
マレニアからの答えはオレでもビックリするくらいすんなり入ってきた。腐敗に抗ってオレ達を助けるのも実際にミリセントがやってた事だし、マネージャーもミリセントが律を生み出す可能性があるって言っていた。あいつらしい話だよなって思えることが一番大事だぜ。
ゴーリー「ありえませぬ…あの娘が、ミケラの針を直したなどと…」
マレニア「事実だ。ゆえに私は、こうして貴公の前に立った。ミリセントが見い出した兄様の針で、私の腐敗は抑えられ、さらにラダーンの大ルーンにより、残る腐敗もほとんどが焼き滅ぼされた」
マレニア「貴公の知る、朱き腐敗のマレニアは、もはや残滓を残すのみ」
マレニア「エオニアの花は、もう咲かぬ。腐敗の神への供物は、もはや捧げられぬのだ」
ゴーリー「…おお、おおおっ…」
ひざまづいた姿勢のゴーリーは、床に頭を擦り付けて弱々しく哀叫。その様子を見てオレなんかはグレまくって、いい気味だぜっ!って思ったけど、ゴーリーを見下ろすマレニアの目は何故か悲しげで、可哀想な動物でも見てるみたいな表情だ。
235
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/09(木) 23:20:18 ID:2l6KutCI
ゴーリー「なんて、なんてひどい、乱暴なことを…」
ゴーリー「なぜ拒絶するのですか…我ら、朱い腐敗の子らを…」
ゴーリー「ミリセント…マレニア様…」
ゴーリー「そんなにも我らが…お嫌いですか…」
ネフェリ「腐敗の子らだと…?」
マレニア「この者は、腐敗に湧く蟲なのだ。今は人を偽っているにすぎぬ」
マレニアは泣いて伏せてるゴーリーに近付いて、またしゃがんでゴーリーの背中に左手を置く。ゴーリーの泣き言を聞いて、なんでコイツが姉妹をけしかけてまで腐敗の花を咲かせようとしたのかが判明。親に捨てられる悲しさは拓也も知ってるけど、オレは自分の家庭をダメにしちゃっただけで、オレも自分のために親の分身を殺すほどの悪魔じゃないから、ゴーリーのヤツに同情はできても許すのは無理だぜ。
マレニア「…貴公らを、嫌悪しているわけではない。貴公らはただ、生まれたように生きているだけだ」
マレニア「全ては私に罪があるのだ。腐敗の神の呼び声に屈し、貴公らをケイリッドに放った、この私にだ」
マレニア「ゆえに私は、腐敗とケイリッドを繋いだという罪を、償わねばならない。このケイリッドから、腐敗の苗床を全て消し去らねばならない」
マレニア「貴公らさえ良ければ、聖樹に招いてもよい。だがエオニアの沼は枯らし、胞子の山も、淀みし肉も、全て焼き溶かさねばならない」
マレニア「どうか、分かってくれないか」
哀叫して震えるゴーリーは上の口を噛み締めて、顔をゆっくり上げてマレニアにギン目を向ける。
灰色の肌を怒りや悔しさ、悲しさで少しだけ赤らめて睨んでくる視線を、マレニアはまっすぐ受け止めてる。
ゴーリー「なぜです、マレニア様…我らを望まぬと言うのなら、何故生んだのですか…」
ゴーリー「誰が生むように願ったのです…何故腐敗を受け入れ、花を咲かせたのですか…」
ゴーリー「何故その宿運を、受け入れてくださらないのですか…あなた様は、腐敗の律を世に授け、爛熟輪廻の理を巡らす神となるはずだった…!」
ゴーリー「何故我らを愛してくださらないのですか…!」
マレニアはゴーリーの視線から逃げないけど、その目は少し潤んできてて内心かなりこたえてる感じだ。でもオレの激エロなガタイは無慈悲にもゴーリーの考えてることを分析し終えて、オレにゴーリーの一番痛いところ突かせる。頭に浮かんだのは本命クンとオレの関係だ。もうお前のクリスマス・イブは終わってんだよ!
拓也「お前が愛してるのって、マレニアの腐敗だよね?」
拓也「マレニアじゃないじゃん」
オレの言葉を聞いたゴーリーは、前戯ローション無しにケツマンに極太バイブを突っ込まれたみたいな、顔の穴を全部全開にした驚愕顔を向けてくる。そんな顔しても駄目だし、不良のオレにはSが入るから逆効果だぜ!その意気と共に拓也はトドメの追い討ちをぶちかます。
拓也「マジでマレニアのこと愛してたらさ、マレニアが喜ぶお返しをしなきゃダメだよね」
拓也「でも昔から嫌がらせばっかやってさ、そんなんで愛してもらえるわけねーじゃん」
ゴーリー「…おお、おおおぉ…」
ゴーリー「おおおおおぉぉぉ…!」
オレのチョーテクな言葉責めを食らってゴーリーはマジ狂い!その場で丸まって頭抱えて更に哀叫を重ねる。反省したってもう遅いぜ!生んでくれたお返しに、ミケラを探しに行ってたりしたら結果は変わったかもしれねーのにな。「ペット」としてオレを愛した本命クンも、オレを喜ばせてくれたからな。ネフェリも良くやったみたいな顔で頷いてくれるし、これでミリセントも少しは浮かばれるかな。
マネージャー「終わり、ですね…もう彼の計画は、完全に潰えたようです」
拓也「あー、チョーネムー!!円卓帰りたいっ」
マレニア「…ああ、そうだな…もはや用はない。去るとしよう」
ネフェリ「どうした?お前はもう、この男に縛られん。勝利を誇ったらいい」
マレニア「いや、ただ…」
マレニアは足元で突っ伏して泣いてるゴーリーを見る。
ゴーリーは永遠に続くハードS後悔に苦しんでいるままだ。
マレニア「…哀れと、思ってな…」
小屋から出て祝福に向かう途中でも、マレニアは一回だけ小屋に振り返った。でもみんなで呼ぶとすぐに向き直ってオレ達に合流。歩いてる間に「卑劣者相手に慈悲などかけてやらんでも良いだろうに」「私はいいと思いますよ?彼の行いは嫌いですけど、切実な動機だったことも分かりますし」「戦士たるもの、時には慈悲も必要だ。たとえ相手が卑怯であっても、こちらが堂々としていればいいのだ」って色々会話に挟まれてたけど、マレニアは少しだけ疲れた感じで、苦笑いで誤魔化してくだけだった。
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/09(木) 23:26:51 ID:2l6KutCI
フリータイム突入 投稿者:ビルダー拓也
全員で円卓に帰ると「今日は、というか今日もですが、かなり疲れましたので一旦休憩です。みなさん自由にしててください」ってマネージャーから許可をもらって各々解散。早速オレはずっと前からテーブルに置きっぱなしになってたマレニアの兜を被って、自室に戻ってイエロの瞳を確認。今日はキメにキメまくって幻覚くんも交えた一人三連結を楽しむぜ!って乳首立たせながらテンションに↑を入れていると、ドアの裏に隠れてたマレニアに声をかけられる。
マレニア「待て、それは私の兜だろう。それで何をするつもりだ」
拓也「ウッス!これから寝るんで、アイマスクにしようかなって思ったんすよね。目隠しして寝ると気持ちいいんですよ」
マレニア「そうか…まぁ、貴公には世話になったことだ。綺麗に使ってくれ」
やった!マレニアは部屋から出て行ったし、あとはキメ放題、ヤリ放題、出し放題の天国だ。
目隠ししてキメると妄想力が補われてプレイに浸りやすいんだって。
でも目隠しに使えるちょうどいい布とかが無いから、マレニアの兜は目隠しに最適だ。
ベッドに飛び込んで仰向けになり、イエロの瞳を口に放り込んで噛むと、一気にあの痙攣がやってきてチンポと乳首がビン勃ち。大の字で手脚をベッドに張ってジャニ系イケメンにガン見でおねだり。しばらくそのまま乳首を遊ばれて喘ぎまくったあとは「実は今日はもう一人来てるんだ」って言われて、腰をバンと跳ね上げて、またがってきた奴にデカマラを提供してやる。「ホントだ、ドロドロじゃん!」センパイの手がオレのケツに回されてそのままプリケツを揉まれ、その快感に酔いしれてる最中で何度も乳首を吸われ全身に甘い痺れが広がっていく。
「じゃあ、エルデンリングを燃やしてくれたら仕込んであげるよ」
いきなり現れた炎系イケメンはジャニ系イケメンとセンパイを焼き尽くし、クスコでオレの穴を広げるとぽっかりとピンク色のアナルが口を開ける。グラス一杯のクリコのシャンパンに催淫剤を溶かし、アナルに流しこむ。「熱い!」「我慢しろよ。これは目玉だ。シャンパンじゃないんだぜ?」シャンパンの泡がピンクの膣壁に流れ込み焼けるような刺激と共に真っ黄色な色に染めていく。「あーっ、熱いっ!」催淫剤入りのシャンパンが膣の奥を焦がす!「うぉー!!」「そのまま委ねろよ!」血流がたぎり、全身が熱くなり催淫剤が脳をかけめぐる。「やめろよ!これはセンパイとの大事な思い出なんだ!」「ほうら拓也、世界も喜んでいるぜ!」オレはそのまま意識がぶっ壊れるほどの快感に襲われて全身硬直。悲鳴に近いイキ声を上げて精子をぶっ放す瞬間
「あ、今出したらマレニアの兜にかかっちゃうかも」
なんて考えがよぎると、直後に部屋に飛び込んできたマレニアに兜を掻っ攫われて、催眠に近い妄想がいきなりブツ切りにされて終了。「綺麗に使うなど信じられんと思ったが…またこんなことをやっていたのか。こんな一人遊びに私の兜を使うな。貴公とて許さんぞ…」大事そうに兜を胸に抱えてジト目を向けてくるマレニアの前で、オレは全身から冷や汗流しながらハァハァ息上げて、全裸大の字で勃起していたけど、あれだけ気持ちよかったのにチンポは先走り汁ひとつ出してない。オレは眼をカッと開けたまま、何が起きたのか分からなくてマレニアを見つめるだけだった。
マレニア「どうした?顔色が悪いな」
狂い火の王「とうとう光が見えちまったな!拓也!」「うおぉーっす!!」マレニアのとなりに立っていたオレは、頭の代わりに黄色く耀く炎を首から噴き上げていた。驚愕の声を上げてベッドから転げ落ちたオレに、マレニアが「…相当ひどい遊びをしたようだな。私はお前の敵ではないぞ」って手を差し出してくる。となりの炎系拓也は「いいや、お前はオレの敵だぜ!マレニア!」「拓也!お前は王都地下に行ってオレを受領してくれるんだよな!?」「お前の世界の人間がイク時に見る光、アレはオレだって知ってたか?拓也?」って次々に増えていく。オレは怖くなって必死でマレニアの手を掴むと「お前ノンケかよ!」って増えた拓也が全員消える。後には全裸でブルブル震えたまま、マレニアの手を掴んでいるオレだけが残された。
マレニア「……拓也?」
拓也「うぉーっす!はっ、はい!なんですかっ!?」
マレニア「しっかりしないか…だからあれほどイエロの瞳はやめろと言ったのだ。貴公の身が持たんぞ」
拓也「う、ウッス!もうやりません!やらないっす!」
マレニア「それなら良いが、念のためにマネージャーに診せる。服を着ろ」
拓也「ウッス!」
マレニア「はぁ…この兜、被る気が失せたぞ、拓也」
イラが入った声色のマレニアに見られながら着替えたけど、その最中にも部屋の隅から「待ってるからな!拓也!」って声が聞こえた気がしたから、心の中で「知らねーよ、そんなの」って返事。もちろん王都地下なんて行くわけねーよ!拘束されなきゃ絶対嫌だぜ!
237
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/09(木) 23:34:47 ID:2l6KutCI
マネージャー「バッドトリップって奴ですね。いつかこうなるんじゃないかと思ってましたよ。拓也?これで懲りましたか?」
拓也「ウッス!懲りました!」
マネージャーに診てもらった拓也はその日は大人しくベッドでゴロゴロ。次の日になると休憩タイムが終了して、メンバーが円卓に集まってまた会議。もう何回会議したのかわかんねーからもう回数は書かないことにしたぜ。今日のメンツは拓也、マネージャー、ネフェリ、マレニア、ローデリカの5人だ。もう慣れたけどオンナばっかりなメンツが続いてるからディアロスやブライヴが恋しくて、オレは一人プチグレてたんで、前は悪いキメかたをしたぜ。みんな悪い奴じゃないけどオレの性欲の吐口には決して絶対になってくれない。もうイエロの瞳も使えないし、妄想でみんなを男にしてバトルセックスさせても神人ガタイのマレニアが圧勝だから面白くないぜ。
マネージャー「さて、せっかく集まってもらって言うのもなんですが、詰まりました。理由はゴーリーの言葉です。まさかあんな形で、マレニアさんに宿っている律を知ることになるなんて思いませんでした」
ローデリカ「マレニア様に律…たしかにマレニア様の中に、熟れた腐敗の力は感じましたが、あれが律だったなんて…」
マレニア「私も、あれが律などとは思わなかった。あのような物でエルデンリングを修復してしまえば、狭間の地は腐敗の混沌に飲み込まれるだろう。幸いにして、私の律をミリセントの腐敗によって立てる、ゴーリーの策謀は潰えたがな」
ネフェリ「ディアロスからは、何か報は入っていないか?」
マネージャー「彼からの連絡はありません。まだ金仮面卿は律を見い出していないようです」
拓也「事故った可能性とかはないんすかね?誰かに襲われてたらヤバいっすよ」
マネージャー「その可能性はまずありませんね。金仮面卿の異常な先見性は、あなたも見たはず。彼の周りに危険は起きえないでしょう。仮に起きても、その時はディアロスさんが金仮面卿を連れて逃げるはずです。彼は無理を押してまで戦うタイプではありませんからね」
マネージャー「なので、今の私たちにできることは、ディアロスさんからの報告を待つ事と、闇雲にこの広い狭間の地を歩いて、それらしい人物をノーヒントで探り出すことだけです。かなり厳しい状況です」
ネフェリが「うーむ…」って腕を組んで悩むと、行き詰まった雰囲気がローデリカとマレニアにも伝わって、気だるい空気が漂ってくる。マネージャーは携帯を弄って資料を見返したりしてるんだろうけど、オレからじゃゲームをしてるようにも見えてくるぜ。オレは何か考えつかないかなって乳首を弄りながら今まであったことをガタイで分析。自分の閃きに賭けるぜ!
ローデリカ「…マレニア様、少しよろしいでしょうか?」
マレニア「ああ、構わない。何用だ?」
ローデリカ「いえ、それほど大事な用ではないのです。ただ、マレニア様が気を取り直されたことが、私も喜ばしくて…ただ、それだけなのですが…」
マレニア「いいんだ。私もまだ、貴公に礼を言っていなかった」
マレニア「ありがとう。貴公のおかげで、兄様を見つけることができた。旅を終えた後は、兄様を弔おうと思う。その時は貴公も葬儀に招きたい」
ローデリカ「わ、私を、ですか?それは…この上ない光栄なのでしょうけれど、緊張しま…」
拓也「うーっす!」
乳首を弄くり回して競パンにキュウキュウと締め付けを感じた瞬間にオレは新テクを開発!ローデリカとマレニアがビクッと驚くのはレアだけど、オレの新テクはマネージャーにも予想が付かない。黄金律に祝福された経験があって、何かを探してる探求者と言ったら、金仮面卿以外でオレが知ってるのはもうコイツしかいない。
拓也「マネージャー!律を見つけそうなヤツいますよ!」
マネージャー「えっ?誰ですか!?」
拓也「ブライヴの主人っすよ!」
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/09(木) 23:40:21 ID:2l6KutCI
ラニ系とマレニアどちらも神人 投稿者:ビルダー拓也
続きだぜ!
円卓での新テク披露を経てから、今日は王家の月見場?って祝福から探索を開始。
少し歩くとすぐに、青いクリスタルが生えまくって木と遺跡がそこらへんにある霧深い丘に出る。霧の真ん中にはメルヘンな形の塔がそびえてて、なんだか神秘的。人もいないし天気悪い日のディズニー・ランドみたいでデートにはいいかもね(笑)それにミリセントがラニと会った時に、ここの探索は終わってんだよ。だからヤバそうな奴は全然出てこないし、もし迷ってもマレニアがナビしてくれるから安心だぜ!
でも当のマレニアが表情を硬くしてて、学生時代に水泳部だったオレの、部活で調子が出ない時みたいな顔でいる。ラニと仲が悪かったんだし、イジメっ子の家に遊びに行けって言われたらオレもヤダから気持ちは分かるぜ。マネージャーは「なんですかここ!?すごい綺麗ですね!」って大はしゃぎだけどね。
マレニア「…ラニか…」
ネフェリ「怖いか?」
マレニア「いや、怖気は無い。私はラニには快く思われていないのでな。ミリセントはそうではなかったようだが、注意を払うに越したことはない」
マネージャー「罠を仕掛けてるとは思わないですけどね」
緊張してるマレニアを先頭に進んでいくと、廃墟のひとつから「おお、来たか」ってブライヴが姿を現す。ラダーン祭り以来だなってブライヴはマレニアに絡もうとしたけど、すぐにやめて顎に手をやりながらマレニアをジロジロ観察。「何を見ている」ってマレニアも少しイライラが入る。
ブライヴ「いやなに、前に会った時より、腐敗が引いていると思ってな」
マレニア「兄様の針と、ラダーンの大ルーンの恩恵だ。私も、まさかこのような身になる時が来るとは思わなかった」
マレニア「その身を与えてくれた二人を…私は救えず、害してしまったが…」
来て早々いきなりマレニアが落ち込んじゃって気まずい空気が流れる。ブライヴはその空気を切り替えるかのように「まぁいい、ラニに会いに来たんだろう?ついて来い。ラダーンについては、すでに話を通してある」って案内を始める。オレたちはブライヴのあとを歩いて、正面に見えた塔の左側にある、奥の方の塔に入る。塔の中はオシャレなアンティークが部屋の隅にあるけど、デカいクリスタルが天井と床を縦断してて耐震強度がちょっとヤバ。研究資料みたいのとか、本の山とかもそこら辺に置いたままだし、片付けは苦手なのかもね(笑)
塔の中の階段を上がって、更にエレベーターを登って、そこからまだ階段上がって、いつまで登らせる気だよって思ったところで塔の頂上に到着。頂上の部屋には、あの4本腕の青白い幽体離脱系魔女が椅子に座って待っていた。
ラニ「久しいな、マレニアよ」
マレニア「…ラニ…」
ラニ「話はブライヴから聞かせてもらっている。お前がミリセントだったとはな」
ラニ「フフッ…なかなか分からぬものだ。まさかこのように事が運んでいくとは、お前も思わなかっただろう?」
239
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/09(木) 23:54:38 ID:2l6KutCI
マレニア「…ああ、思いもしなかった…今は、運命さえも感じている…」
ラニ「ほう、お前もか」
マレニア「お前も…?」
ラニ「私もそうなのだ。お前の後ろにいる、滑稽な連中に出会ってからというもの、何もかもが変わってな」
ラニ「おかげで悩みも、悔いも増えてしまったよ」
ラニがフーって溜め息をつくと同時に、ブライヴの耳がブルっと震えたから、犬科動物ってマジでウソが下手だよな!まー円卓で別れる時に隠してることがあるって聞いたけどさ。マネージャーは小声で「なんかまた、インパクトが強い見た目してますね…」「母のレナラとは全く似ていないな…」ってネフェリとヒソヒソ話してる。「聴こえているぞ」ってラニに言われて二人とも静かになったけどね(笑)
マレニア「何を悩み、何を悔いている?」
ラニ「それを明かすべきかも、悩みのひとつだ」
ラニ「…それで、何用があってやってきた?…招待状を出した覚えは、ないのだがな」
用を聞かれてマネージャーがマレニアの横に並ぶと、ラニは4本ある手を胸の前で合わせて微笑む。
それがなんか探られてる気がしてオレの背筋と裏筋にも緊張が走る。「ほう……お前が、あのマネージャーと名乗る者か」ってブライヴからの情報もラニにはバッチリだ。「はい、私は後ろにいる拓也のマネージャーです。よろしくお願いします」って日本式にマネージャーが頭を下げると、何やってんのこの人?みたいな目で見られてオレも恥ずかしくなる。そんなことしても分かんねーよ!って思ったけど「葦の地の礼と似ているな」とかラニは言うんで、掴みは良かったみたいだぜ。
ラニ「まぁいい…それで、私に何用だ?」
マネージャー「はい、私たちはエルデンリングを修復するための、新しい律を探しています」
ラニ「ふむ…修復ルーンか。して、エルデンリングを直し、何を行う?」
マネージャー「私と拓也の目的は、この世界から脱出して、元いた世界に帰ることです。以前は大ルーンを全て集めてエルデンリングを蘇らせようと考えていましたが、将軍ラダーンを倒す事が出来なかったために、色々手を尽くした結果として、大ルーン集めは辞めにしました」
ラニ「世界からの脱出に、元いた世界への帰還か…」
ラニ「…面白い、お前とは話が合いそうだ」
ラニはそう言って4本の手を2対で合わせて、指をリズミカルにパチパチ合わせる。なんか虫みたいで気持ち悪いけど、でもダブル乳首責めとケツマン責めと手コキが同時にできるなんて羨ましいぜ!オレはあと4本追加して、相手と自分を同時に責め壊したいからちょっと足りないらにね。
ラニ「では、その新たな律を探す者が、何故この私に会いに来た?」
マネージャー「律を探しにです。あなたが新しい律を見い出すのではないかと、そこの拓也が思いつきまして」
拓也「え?ここでオレに話振るんですか!?」
マネージャー「本当のことじゃないですか。それとも私は、嘘を言った方がよかったですか?」
拓也「あ、ウス、そういう訳じゃないっす」
マネージャーにはいきなり話を振られるし、ラニは「お前がか。本当にお前は、奇妙な男だな」って挑発した目でクスクス笑ってくるし、マジムカつくぜ!亜人呼ばわりされたこともそうだけど、この世界のオンナはみんなオレのことを変とか妙とか、好き放題言ってくるよな!オレが変になるのはタイプの男の前だけだぜ。
ラニ「お前についても、ブライヴから聞いているぞ、拓也」
ラニ「人並みに優しく、甚だ愚かしく、力は無く、ただ品性に欠けた者」
ラニ「だがお前は、そこのマネージャーと共に、幾人かのデミゴッドを下し、マレニアの身と心を清め、我が兄ラダーンの心をも取り戻した」
ラニ「そのお前が今、マネージャーと共に、私の元へと現れている。ならば私にも、この運命を逃す手は無い」
ラニ「決断する時なのだろう」
4本の腕をまた組み直して、一対は太腿の上で重ねて、もう一対は胸の下あたりで指を合わせた形になる。挨拶するのにもキメポーズが必要なのは分かったけど、ブライヴがオレのことをメチャクチャひどく言ってたのが分かってショック!オレはラニのペットのそれまたペットなのかよ。そのブライヴはこの塔に入ってから全然喋らないし、表情は何かを覚悟したみたいに真剣だ。
ラニ「拓也……お前はかつて、律無き世界の様を…律無き人の世を、私に説いたな」
ラニ「その世の証を私に見せたなら、私も手の内を明かし、呪痕のありかを語るとしよう」
オレが探してるのは律で、呪痕ってヤツじゃないんだけど?って訂正を入れると「呪痕はお前達の探す新たな律、修復ルーンの片割れだ」なんてラニが言ってきて、マネージャーの目の色が変わる。それから「教えない手はないですよ!?拓也!?」って催促が入るけど、いきなりそんなこと言われても、結構前に話したことなんで話は全然覚えてねーし、なんのことっすか?って聞いたらブライヴからのアドバイスが飛ぶ。
「ラニが言うには、お前は『金持ちがいて、貧乏人がいて…』などと言っていたらしいぞ。ようはこの場で、お前の世界がどのようなものかを見せろ、ということだ」だって。いや説明できるわけねーよ!オレの世界がどうなってるかなんてオレだって分からないんだから無理だぜ。でもここで引き下がったら協力してもらえないから、仕方なくマネージャーにヘルプを出す。
マネージャー「しょうがないですね。ちょっと待ってください。こういう時は写真を見せるのが一番です」
って言ってマネージャーは携帯を取り出して写真を漁る。「仕事用携帯にはギデオンの資料以外の写真データがロクにないんで、私の私用携帯を貸します。変にいじったりしないで、写真だけ見せてくださいよ」って警告された。オレも流石にそんなことしないぜってロック解除済みの携帯をゲット。写真を表示してラニに見せていく。
ラニ「おお…お前の世界の空は、より青いのだな。それに、よく澄んでいる」
マレニア「美しいが…黄金樹が見当たらないな…」
ちゃっかりマレニアも見に来てて、そんなに気に入ったんならオレの携帯も見せてやるぜ!って構えたらあっという間にマネージャーに手を払われる。「あなたの携帯の写真なんて見せられませんよ!あなたのブログの写真で大体想像つきます!」だってさ。マジ偏見だよな。ネフェリとブライヴもマネージャーの携帯を遠くから物欲しそうに見てるし、あとでオレのを見せてやることに決めた。
ラニ「人ばかりが見えるが、この者たちは、二本指を信仰しているのか?」
マネージャー「それはピースサインです。平和や親愛を示すハンドサインですね。勝利のVとも言われたりしますね」
ラニ「フン…二本指が平和か…他の絵は無いのか?」
マレニア「指で弾くと次の絵が出てくるぞ」
ラニ「お前、詳しいな…」
マレニア「マネージャーから教わったのだ」
さっきまでのシリアスムードが変わって、なんだかマネージャーが携帯の販売員みたいになってきた。暇になったオレも携帯を開いて写真を出して、ブライヴとネフェリに見せてみると「乳首酷すぎるだろ…」「乾燥途中の干し肝みたいだ」ってまずまずの反応にSのスイッチが入り、オレの独壇場を更に見せていく。「うっ!…こんなもの入れたのかお前…!」「はは、すごいな…よく生きてたな…」ブライヴは鼻を摘んで嫌がってるけどネフェリは慣れてきてるみたいで楽しそうだ。オレの調教が芽吹いてきてるぜ。
そこで拓也は新たなステップってことで拓也の種汁漏らしアワビの動画を見せてやるけど、それはまだ早かったみたいで「うわっ!やめろ!」ってネフェリはマジ拒否してきて、ブライヴなんかは逆に何が映ってるのか理解できなくて「死にかけの陸ホヤ…?」って言って頭を傾げてる。二人とも可愛いところあるよな。
マネージャー「うーん、私の記念写真とか、旅行写真とか、動物の写真ばっかりじゃダメですね。これじゃ世界を知るも何もないです」
ラニ「いや、なかなかに面白かったぞ。だが、たしかに足りぬな」
マレニア「動く絵もあったはずだが…」
240
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/10(金) 00:13:18 ID:Zrpx31Q6
そしたらレオが一瞬真顔になったあと「ああ、そういう設定の店っすか。休憩スペース?PC使ってる奴なんていませんよ」ってブツブツ文句言いながら休憩スペースに入っていく。そこで「パソコンじゃなくても携帯でもいいよ」って言ったら「じゃあオレの友達が今休んでるんで、そいつのでいいすか?」って返事が来る。それでOKを出したらレオとレオの友達が半笑いで言い合いを始めてから、「異世界だって証拠出せよお前」って友達が言ってきた。そこでオレは通話をブライヴと交代して、ラニに4本腕をちょっとだけ動かすように言う。
ブライヴ「こんな物を渡されても、俺には扱えんぞ…どうすればいい?」
拓也「大丈夫っすよ。そのままラニに向ければいいんすよ。画角にブライヴとラニが入れば完璧っす」
ブライヴ「こうか?」
拓也「あーっ!良いっす!いいダス!」
それと同時に電話の向こうが最高潮に盛り上がって「スッゲー!マジじゃねーか!」「おいお前らも来いよ!スゲーことになってる!」って騒がしい声が聞こえてきて、液晶画面越しにジム中のホモが押し寄せてくる。
「女じゃねーか!ざけんなよ!」
「この顔はなに?マジで狼人間みたいです」
「この赤髪の彼すごいカワいくない?ドンピシャなのよね〜、影があって好きだわ」
「マジで最高なサイボーグmachine!」
「拓さん肝いわぁん」
「この人顔かわいいよね…手が4本あるけど…お人形さんみたいなんだ…」
「かわいい子」
「この青い子、皮膚ガンの恐れはないのかな?」
「ビョーキだよね、きっと」
好き放題言われまくってるラニは真顔のままだけど、男に間違えられてるマレニアはかわいいって言葉が引っかかったみたいで困り顔。ブライヴが「見世物じゃないぞ、無礼な奴らだ」って言うと携帯の騒ぎがデカくなって、男の裏声で悲鳴が聞こえる。レオからも向こうに説明が入って、連中も完全に信じたみたいだからここからが本番だぜ。
拓也「これでOKっすよ。何か気になってることとか、聞いてみてくださいよ」
ラニ「私が?」
拓也「ウッス!」
ラニは携帯画面に集まってきたバリウケバリリババリタチな連中を眺めて、ためしにって感じで「では、お前たちの世界の、戦について教えてもらおうか」っていきなり重いテーマをぶっ込んできたから、ホモ連中も苦笑い。「なにっ」「えーっ?せ、戦争っすか?」「第一次大戦とかかしら?」「最近の奴もアリ?」って反応にラニとマレニアが食いついていって、それからは戦争の歴史の講義の始まりだ。あんまり長く話してると電池が切れるから、ホモ連中には携帯で画像を写しながら手早く説明するように要請。連中は面白がって、みんなして携帯出してドンドンやべー話と画像を見せてくる。その度に狭間の地のみなさんの顔もギンギンに真剣な顔つきになっていく。
レオ「…そんで確か、第二次大戦の総死者数は8000万人ぐらいいたらしいんすよ。最多推測が8500万だったかな?この画像とかヤバいでしょ。マジ怖いっすよね〜。街が平地になっちゃってますよ」
ネフェリ「は…8000万…?」
マレニア「ありえない…何を行えば、それだけの者を殺せる…」
マレニアが信じられないものを見るような目付きでそう言うと、奥の色黒マッチョビルダーがチョーエゲツないデータを携帯に写して、アップでこっちに見せてくる。これは核爆弾の実験映像だな、これは広島長崎の被曝写真とか被害写真だな、これは核実験が何年の何処で行われたかの世界分布図を動画にしたものだなって説明も入る。他にも各地の民族浄化やら宗教戦争やらの激しすぎるハードS戦争データが遠慮なくぶっ込まれ、イキナリこんなハイペースで保つのかよ!って思ったけど、やっぱりトラウマを刺激されたマレニアがダウン。貧血を起こしたみたいに壁にもたれかかってマネージャーに聞いてくる。
マレニア「どうしてだ…何故貴公らは、あのような様相を良しとしてきたんだ?あのさまはまるで、破砕戦争の我らと同じだ…」
マネージャー「私は良しとしていないですけど、どうしてでしょうね。それが分かったら、私の世界も永遠の平和に少しだけ近づくと思います。けれど、そうはなっていませんので、みんなどうして世界がこうなっているのかは知らないんだと思います」
マネージャー「私の世界には、世界全てを絶対的に支配して、その内容を世間に伝えてくれるエルデンリングなんてありませんからね」
震えた声でマレニアが溜め息を吐くと、ラニの表情が少し暗くなる。それをレオも察知して「ねぇ、こんな暗い話やめません?なんでジムでこんな気分になんなきゃいけないんすか。キミ子供でしょ?これ学校の課題かなんかなの?」ってラニに聞いてくる。「…そうだな、戦については、もうよい」とラニも話を切り上げた。
241
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/10(金) 00:26:28 ID:Zrpx31Q6
ラニ「…それでは、次はお前たちの、星々の探求を知りたい。構わないな?」
新しいテーマにレオが「えぇ?また難しそうなこと聞くなぁー」って苦笑い。後ろの連中も「星ですって、すごいわね」「マジで最高の研究Theme!」「戦争より良いんじゃない?テーマは戦争より明るいしね」って次々に携帯をタッチしまくって調べまくり騒ぎまくり、店員キレて吠えまくりのお祭り騒ぎになっていく。マレニアも少し休んだら回復して携帯をまた覗く。その間に電池残量が5%も減っててマジヤバ!時間は無駄にできないぜ。
レオ「あった!例えばコレ、ハッブル宇宙望遠鏡なんてどう?すごくないコレ?」
ラニ「なんなのだ、それは」
レオ「宇宙空間にぶっ飛ばした望遠鏡だよ。銀河を観測したり、宇宙の始まりを知るのに貢献したんだって!」
その瞬間にラニはブライヴに命令。
携帯を自分の手元に持ってこさせると、4本の手で携帯をしっかりキャッチして画面と向き合う。
ラニ「お前は…宇宙の始まりを、知っているのか?」
レオ「義務教育で教えられるんだよ。何にもない空間でイキナリ爆発が起きて、その広がり続ける爆発の内側が宇宙なんだってさ。ビッグバンってヤツでみんな知ってるぜ?最近じゃその爆発も本当は無かったんじゃないかって話もあるけど、細かい話は科学者じゃないからわかんないね」
レオが話してる間もジムのホモ連中は次々にそれっぽい画像を見せてくる。そんなにいっぱい見せられても分かんねーだろって思ったけど、ラニはちゃんと目で全部追ってるからすげーよな。というか魂でレオを見ながら、体の方は別々の写真を見ててちょっと怖い。
レオ「うわ!スッゲー!それ煙かと思ったけど、それキミの顔なんだ?魂みたいなもの?」
ラニ「私のことはいい。それよりも、お前たちの星々の探求を知りたいのだが」
「そう急かすなって!」レオは笑いながら次々と情報を提供。他の奴らが入れ替わり立ち替わりでラニに知識を回していって、宇宙の犬とか、有人スペースシャトルとかまで教えていったら、色黒マッチョビルダーが宇宙ステーションからの生中継映像を持ってくる。日本人飛行士が空中の水滴を上の口でキャッチするのを見て、ラニが「これは今起きていることか?」と言うと、ビルダーは静かにうなずいた。そのあとは火星の水とか、エウロパの研究とか有名どころ次々に発表。マレニアとネフェリは何がなんだかって感じでいるけど、ラニはブライヴと一緒に、ただ静かにジムホモ連中の情報に眼を通していって、連中の話の種が全部枯れたところでひと息ついて終了。
ラニ「……なるほどな」
ラニ「お前たちの働きで、私も律無き世を、わずかだが知れたようだ」
ラニ「遠く離れたお前たちには、何の礼もできぬが、感謝しておくとしよう」
ラニ「拓也?私の用は済んだ。あとは好きにするがよい」
レオ「え!?拓也って呼ばせてるんすか!?マジかよすっげ…」
オレはラニから携帯を返してもらった瞬間に通話を切って、携帯を競パンにしまい込むと、ラニが深い溜め息をついて椅子に寄りかかる。ブライヴも腕を組んで、ラニの答えを待つかのように目を閉じる。オレの携帯の電池は残り30%だ。次使ったらアウトだぜ。そしてラニは口を開いた。
242
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/10(金) 00:35:43 ID:Zrpx31Q6
ラニ「…律無き世においても、人は、命は、律に代わる幻想を自ずと見い出す」
ラニ「そして、律を見、律を感じ、律に触れ、律を信じるように、自らの作り上げた幻想に囚われる…」
ラニ「誰もが律など忘れるように、私は星々を目指したというのに……彼らは永遠の闇たる、宇宙にさえも近づいて…」
ラニ「ハハッ…なるほどな、これが私の旅の答えか…」
ラニ「たしかに、これこそ裏切り者に、相応しいことだ…」
ラニ「…一体何を期待していたのだ、私は…」
ラニの言ってることがオレには全然分からなかったけど、マネージャーは今のが全部分かったみたいで、目を見開いて全身に鳥肌を立てている。ブライヴもそこら辺に山積みにされていた本にドカッと腰を下ろして途方に暮れる。「なんの話か、わかるか?」ってネフェリに極小の声でボソリと聞かれたけど、オレは首を細かく横に振るしかない。ラニは椅子から立ち上がると、部屋の真ん中に立ってオレ達全員を眺める。
ラニ「私は過ちを犯した」
ラニ「マネージャー、お前はその様子だと、気付いているな?」
ラニ「だが、お前が語るべきではない。これは私の咎なのだからな」
全員の視線がマネージャーに集まるけど、マネージャーは眼を見開いてラニを見つめたまま。
なににビビってるのか知らないけど、人のこと化け物見るみたいな目で見るなよな!
ラニはブライヴにうなずくと、ブライヴもうなずいた。
ラニ「陰謀の夜により、ゴッドウィンを殺したのは、私だ」
ラニ「そしてゴッドウィンを喪い、マリカはエルデンリングを砕いたのだ」
マジかよぉ!?拓也の人生で聞いたカミングアウト史上最大の爆弾発言に、オレの意識もぶっ飛び射精。そのまま後ろの本の山に突っ込んで異常な痙攣に襲われ、今までの旅路の光景が全て頭の中を新幹線みてーに駆け巡っていく。ネフェリとの出会い、過酷すぎる戦いの日々、ディアロスやミリセントとの出会い、エロすぎるブライヴに強すぎるラダーン、マレニアとの出会い、ミリセントとの別れ、ラーヤとの別れ、ラダーンの起こした奇跡、全部の始まりがラニだと知ってマジ狂い!チョーSだよな!飛びかけた意識の中で眼を開くと、マレニアはその場にへたり込んでいて、ネフェリはラニに飛びかかっていた。
マネージャー「駄目です!」
両手の斧を振り回したネフェリの腰にマネージャーがしがみついて、ネフェリの斧がラニの帽子を掠める瞬間に、ブライヴの剣が斧を受け止める。ラニは「ブライヴ、引け。私に尋常の死は無い」って言ってるけど、ブライヴはそのまま大剣をネフェリに構えた!やべーよ!さっきまでの愉快な空気を返してくれよな!
ネフェリ「離せ!この者の悪行で、どれほどの血が流れたと思っている!」
ネフェリ「謀りの主ラニよ!貴様はあらゆる風を穢した!この斧が貴様の首を斬り落とす!」
ブライヴ「ほう、我が主に刃を向けたか、ならば消えてもらうとしよう」
マネージャー「やめてください!駄目ですって!やめて!」
マネージャーの必死の訴えも二人に無視されて、気付いた時には赤い髪が揺らめいていた。
大剣を構えたブライヴも、斧を構えたネフェリも、マネージャーも、そのやべー気配に一瞬で支配されて、お互いに向けていた武器の刃先と目線を一箇所に集める。全員の視線を浴びまくりながら立ち上がったマレニアの眼は、もう何を考えてるのか想像もできないくらいの迫力ある静けさを放ってて、空気が割れかけの風船みたいに張り詰めてる。
マレニア「引け」
マレニアに言われても二人は武器を下げないけど、遠くで伸びてるオレから見ても分かるレベルで鳥肌立てまくり、冷や汗かきまくり、呼吸乱れて集中乱れまくりの様子が見える。マネージャーはその場に腰を抜かして、聖樹で会った時よりも壮絶な迫力を出しまくるマレニアに目線奪われて動けない。ネフェリとブライヴの間をすり抜けて、ラニがマレニアの前に立った。
ラニ「私は、全てを語らねばならない」
ラニ「聞いてくれるか?」
マレニア「話せ」
マレニアの一言で、ラニの告白が始まった。
やっぱりラニゎ、化け物だったのかな…
でもオレが何も持ってない時にルーンをくれたラニが、化け物なんて思いたくねぇよ!
ブライヴとだってやっと再会できたのにこんなのあんまりだぜ!
243
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/10(金) 00:48:41 ID:Zrpx31Q6
生かさず殺さずのゴッドウィン 投稿者:ルナ・プリンセス・ラニ
「それを語るには、まずはエルデンリングとは何かを、語らねばなるまいな」
「黄金律とも呼ばれるそれは、世の万物を律し、結びつけ、支配する力」
「因果と回帰の輪を巡らせ、何者も死滅し得ぬ、永遠性を形作る理そのものを指す」
「これがエルデンリングだ」
「だがエルデンリングの永遠性は、永遠であるがゆえに停滞を生み、律の停滞は、澱みを生む神々の呼び水となった」
「そしてマリカがゴッドフレイと、さらにラダゴンと子を成した時、律の停滞と澱みは、マリカの子らを蝕んだ」
「ゴッドフレイとマリカの子らたる、モーゴットとモーグには、呪いと言い換えられたもの……黄金樹からの澱みたる忌み角が生じた。まことの呪いは、赤髪と炎であったというのに」
「そして、より深き完全性を求めたラダゴンとの子らたる、無垢金のミケラには、幼き永遠という律の停滞が生じ、マレニアには腐敗の神からの干渉という澱みがもたらされた」
「ゆえにマリカは苦心し、黄金樹を、黄金律を探求した。恐れることなく、禁忌にさえも踏み込んだ」
「そして見い出したのだ。停滞と澱みを避けるためには、流れこそが必要であることを」
「永遠に続く、生から生への輪廻を良しとする黄金律ではなく、運命の死をも加えた、生と死の円環にこそ希望を見出したのだ」
「ゆえにマリカは私の陰謀に手を貸した。運命の死によって、ゴッドウィンを最初の死者とすることで、神をも逆らえぬ運命的死の理を再起せんとした。そして死を除くことで永遠性を得ていたエルデンリングに、死の理を組み入れようとしたのだ」
「だが私もまた、限りある命を良しとしなかった。私の目的はマリカのそれとは別にあり、それを果たすためには、少なくとも私の魂は永遠に保つ必要があったからだ」
「私は律を、生命や魂には知り得ぬ、彼方なる星の世に連れ去ろうと画策した。誰もが律から離れれば、律の永遠性に停滞し、腐敗を招こうとする生命と魂の働きや、律を巡るあらゆる災禍や争いから、皆を解放できると考えた」
「例えそれで、私が律と共に宇宙を歩み、千年の旅の中で、冷たい夜を進むことになろうとも。それこそが私の望みだった」
「ゆえに私は、マリカがゴッドウィンを殺すと共に、自ら生命と肉体を棄て、ゴッドウィンと共に不完全な死者とななった。それにより死の理の成立を不完全とし、マリカの企みを挫いた」
「私が肉体のみを喪った死者となり、ゴッドウィンが魂のみを喪った死者となったがゆえに、マリカは愛する我が子を犠牲にしてまで、手に入れることを望んだ運命の死を……生と死の流れによる理を持ち、停滞と澱みを生じることのない、真なるエルデンリングを喪ったのだ」
「そしてマリカはせめてもと、今ある律の永遠性が、さらなる停滞と澱みを生み出さぬように願い…」
「エルデンリングを、砕いたのだ」
244
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/10(金) 00:54:32 ID:Zrpx31Q6
ラニ「砕かれたエルデンリングは幾つかの大ルーンとなり、二本指により、デミゴッドと神人の神授塔に置かれた」
ラニ「大ルーンを得た者達は、各々が不全なる黄金律に抗うために、力を奮い、破砕戦争を起こし、ついに誰も勝たなかった」
ラニ「ゆえに世界は、いまだ壊れたままなのだ…全ては、私の過ちのために…」
一気に話し終えたラニが帽子を外して胸の下あたりに抱えると、青みがかった黒髪があらわになる。あまりにも衝撃的すぎる内容に、理とか運命の死とか新しい単語もドバーっと入ってきて、思考がショート寸前だった拓也もついに情報の水底で逝った!白目剥けてビクビク痙攣してるとマネージャーにイエロの瞳を鼻先でチラチラされ、黄色い炎の幻と共に目が醒めてなんとかなったけど、ネフェリは鎮痛な面持ちで腕組んで話聞いてたし、ブライヴも大剣を背中に背負って黙ってるから、殺し合いは避けられたみたいだ。あとでマネージャーから話聞き直さないと、オレは何が何だか分かんねーよ。とうのマネージャーも黙ったままで、目を伏せて考え込んでる。
ラニ「マレニア…お前と、お前の兄に起きた悲劇は、ブライヴから聞いている。お前の贖い切れぬ罪も、お前の兄の死も、全ては私に遠因があるのだ」
ラニ「だからこそ、私は裁かれねばならん。お前の手によってな」
ラニ「ライカードの館に行くがいい。そこには、死のルーンを刻まれた石片が納められている」
ラニの言葉に「おい!よせ!」ってブライヴからストップが入りかけたけど、ラニがひと睨みすると、ブライヴは口を噛み締めて上げかけた手を下ろす。いかにも絶対服従みたいな感じで、ラニとブライヴの関係を見てるとセンパイを思い出すぜ。
ラニ「その石片ならば、魂のみの私をも殺せるはずだ。魔女ラニの霊妙なる力が喰えると聞けば、今や正気ではない兄上も、喜んで助力するだろう」
ラニ「躊躇うことはない。もはや魂のみが残る者を罰するには、魂の死こそ相応しかろう」
ラニが言い終えてもマレニアは何も喋らずに、そのまま10秒?15秒?3?の時間が流れる
そのあとにマレニアは、ラニの肩に触れて
ラニ「…なんのつもりだ」
ラニを静かに抱き寄せた。マジ!?この流れでハグ!?また起きた急展開にネフェリもブライヴもワケが分からなくなり、マネージャーも「ほぁっ…!?」って気の抜けそうな極小の声を上げる。オレも当然ビックリしたけど、でも何故かスッと納得できたぜ。出会ったばかりの頃ならともかく、今の善性マジキマリなお前なら確かに許しちゃいそうだからな。
マレニア「…貴公を斬るなど、私にはできない」
マレニア「母様は…女王マリカは私と兄様に、最も神聖たる神人の身を望んだ。なのに私と兄様は不具の身に産まれ、その不具を癒せぬ黄金律を…父と母を拒絶した」
マレニア「…女王マリカは、ゆえに黄金律を探求し、きっと貴公の策に乗ったのだ」
マレニア「私と兄様が、まともに産まれていれば……停滞と澱みが神人にさえも及びうるなど、貴公も母様も、知らずにいられたはずだ…」
マレニア「貴公に何もかもを棄てさせ…永遠の孤独を強いることもなかった…」
マレニア「すまなかった…」
まさかの謝罪にラニは相当ビビったらしくて、こいつマジで言ってる?みたいな顔でマレニアを見上げたあとに、4本の手でマレニアをギュッと押して離れる。マレニアは静かに息を整えて、心を鎮めるように視線を下げてるけど、ラニは悲しいのか困ったのか微妙な感じで眉をひそめる。
245
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/10(金) 01:01:49 ID:Zrpx31Q6
ラニ「どうして、そうなる…その想いは間違っている」
ラニ「お前は腐敗を身に受けたがゆえに、兄や母に、お前の知る全てのものに、負い目を感じているのだろう」
ラニ「しかし、それは過分だ。破砕戦争での身を棄てた戦い。兄への献身と執着。熾烈に強くあろうとしたこと…どれも総ては、過分な負い目から来るものだ」
ラニ「そんなものを、この私に向けるな。お前はただ、罪深い者をひとり罰するだけだ」
ラニからの視線をマレニアは潤んだ瞳で正面から受け止めると、ラニの視線が、まるで怯んでいるみたいにキツくなる。プライドが高いのか怒ってるのか分かんねーけど、ラニの奴は意外と強がってただけなのかもしれないって、敏感な拓也のガタイが感知する。
マレニア「断る。私は貴公を斬らぬ。罰することもない」
マレニア「貴公はもう、すでに己を罰している。裏切り者となじられ、何もかもを棄て、まさに魂をも棄てようとしている者を斬るなど、私にはできない」
マレニア「それに貴公を斬れば、私はラダーンから妹を奪うことになる。私は、彼からの慈悲に仇を送りたくはない」
マレニア「兄様を害し、その命を奪ったのも、血の君主を名乗るモーグだ。あれも、ただ破砕戦争の混乱に乗じ、策謀を働かせたにすぎないのだ」
私が悪い合戦プロ級のマレニアの攻勢の前には、ラニも言葉に詰まる。
ていうかお前ラダーンの妹だったのかよ!ラダーンとは全く似ていません!
ラニは目線を下げて帽子を被ってから、言葉にイラついた溜め息を混じらせる。
ラニ「…お前は…人がよすぎる…」
ラニ「思えばミリセントであった時から、お前はそうだったが…ラダーンも、とんだ歪みを生んだものだ」
ラニ「お前は歪んでいるよ。割れた心をか細い矜持で繋ぎなおし、贖うことに憑かれている」
ラニ「…救う価値など、とうに棄てた私にさえも、それを見出してしまうのだからな」
ラニ「フフッ…困ったものだ…」
ラニ「お前のお人よしぶりは、ブライヴやイジーとよい勝負だろうしな」
ラニが帽子の中で、呆れたみたいな微笑みを浮かべたら、ネフェリがもう我慢できないって感じでラニに一歩踏み出したところを、マレニアに腕を掴まれて停止。「何をする」ってギン眼のネフェリに「頼む、どうか抑えてくれないか」って真剣な顔を向けるマレニアに、ネフェリは舌打ちをしてから部屋の出口前に立つ。
ネフェリ「いかに世のためを思った謀略と言えども、謀りによって今の荒廃を生んだ者を、私は許すことはできない」
ネフェリ「私はラニを斬らん。だが同じ風に吹かれてやるつもりもない。先に帰らせてもらう」
マレニア「すまない、ネフェリ。貴公には、また迷惑をかけてしまった」
ネフェリ「勘違いするなマレニア。これはお前の心根を正したミリセントとラダーンに免じてだ。お前のためでも、そこの魔女のためでもない」
フン!ってマジで不機嫌な感じで鼻を鳴らして、ネフェリは塔から出て行った。
「マレニア、あれが正しい性根というものだ」ってラニに言われても、マレニアは言い返さない。
ブライヴは心底ホッとしたみたいで部屋の隅を見て息をつくけど、マネージャーはまだ何か考えてて、オレもとりあえず即刻血生臭いことにはならなさそうで安心したけど、まだラニの話した激ヤバなテロリスト話をどう受け止めていいか分からないんだよな。皆のために何もかも捨てて頑張ったけど、大失敗して今があるってことは分かってるけどね。
246
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/10(金) 01:10:34 ID:Zrpx31Q6
ラニ「さて、それでは、律無き世の証を示したお前たちに、約束を果たすとしよう」
すっかり約束を忘れてたオレはラニの言葉で思い出して、例の呪痕っすか?ってたずねると、「呪痕ではないが、その在処を示すものだ」って言いながら、ラニはモコモコマントからそこそこデカい彫刻を取り出してマレニアに渡す。
マレニア「…これは…?」
ラニ「それは、カーリアの逆さ像という。カーリア書院に眠る、私の秘密を暴くものだ」
ラニ「書院の先の神授塔に、私の呪痕は遺されている。新たな律が欲しくば、そこに向かうといい。もっとも、その律がお前たちの求めるものかは分からぬがな」
マレニア「…礼を言う。貴公の施しは忘れない」
ラニ「礼か。そんなものを聞いたのは、この身になってからはブライヴとイジー以外からは初めてだ」
ラニ「やはりお前はお人よしだ……もう、いくがよい」
ラニからちょっとデカい像をもらって、俺たちはラニの部屋から出て塔の出口に向かう。一時はマジでどうなるかと思ったけど、なんだかんだでちゃんと新しい律の手掛かりは手に入ってよかったぜ!ラニのやったことが正しいのか間違ってるのかオレにはまだ分かんねーけど、良いぜ!分からないままでも、どうせ修復ルーン使ってエルデンリングを直したら、新しい世の中が生まれるんだし、その時はオレもいないしな。でもオレがいなくなったあとの世界はやっぱり心配。オレが考えても仕方ないけどね(笑)
塔の出口を出てからここにきた時の祝福に向かってると、遠くの後ろから呼び止める声。振り返ると塔の入り口にラニがいて、オレたちはマレニアと一緒にストップ。ラニの言葉に耳を傾ける。
ラニ「マレニア。幼き日の私は、お前を嫌悪していたわけではない。ただ、疑問に思っていただけなのだ」
ラニ「なぜ我が父ラダゴンが、女王マリカの王配となったのか…真実を知らぬ身であった頃、それについて、お前たちには辛くあたってしまった」
ラニ「すまなかったな」
遠くに立ってるラニは、帽子を深く被りすぎてて顔が全然見えない。いつも深く被ってるけどさ。
マレニアは急に子供時代の話を振られて、懐かしむみたいにフッと笑う。
マレニア「私は、兄妹皆が壮健で、ブライヴやイジーを友としていた貴公が、羨ましかった」
マレニア「腐敗に怯え、黄金律を疑い、兄様と母様以外に信じられる者のいなかった私には、貴公は眩しかったのだ」
マレニアはそう言ってから、向き直ってまた祝福に向かう。なんだかわだかまりが解けた感じがして不思議な一体感。思い込みかもしれないけどさ。俺たちもマレニアについて行って、浅く水が張ってる広場の祝福に到着。そしたらマレニアの隣にいつの間にかブライヴが立っててマジビビり!なんでいるんだよって聞くと
ブライヴ「“私の旅は終わった。今はあの者らに付き、支えてやってくれ”…だそうだ」
なんて言うんだから、断る理由も無くてオレもブライヴの復帰を待っていたかのように握手を要求。ブライヴは「こういうのは慣れんのだがな…」なんて照れ臭そうに言いながらキッチリ俺とマネージャーに握手。「また貴公と共に戦えて、嬉しく思う。これからよろしく頼む」ってマレニアにも「またでは無いだろう。まぁ、悪い気はしないがな」ってナチュラルに接してくれる。ネフェリはどうか分かんないけど、アイツのことだからきっと分かってくれるぜ!ラニも粋なことするよな!
たしかにラニは色々企んでたかもしれないけどさ、だからってマリカがエルデンリングを砕くとまでは考えてなかったと思うんだよね。だってもしそんな風に考えてたら、エルデンリングをマリカから奪ってただ宇宙に持っていくだけでいいところを、わざわざエルデンリングをマリカに砕かせてから破砕戦争起こして、そこからエルデンリングを繋ぎ直してそれを宇宙に持っていこうとしてたって事になるから、手間が掛かりまくって大変じゃん!オレの知らねーことは他にも色々あると思うから、詳しいことはマネージャーに任せるけどさ。そういうこと考えても今更なんで、オレはとにかく律探し頑張るぜ!
247
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/10(金) 01:17:23 ID:Zrpx31Q6
【修復ルーンの宅急便】
マネージャー「それでは、早速新しい律、あらため修復ルーンのカケラを取りに行きましょうか」
ブライヴが合流してくれたし、マネージャーの判断でこのまま探索を続行。今日はまだ時間あるしね。マネージャーが地図を開いてカーリア書院を探すと、マレニアがミリセントだった時に探索してた場所らしくて、すぐに書院入口の祝福に移動できた。「以前に訪れた時はひたすら魔術を撃ち込まれ、やむなく退散した。気をつけよ」マレニアの忠告で早くも嫌な予感がしてきて、狭間の地はこんな予感ばっかりで乳首のセンサーもどんどん鋭利になってくぜ。
意味ありげな台座にマレニアが彫刻を置くと、いきなり地震が発生。もう予感が当たってヤバいぜ!激エロな振動に雄膣揺すられてオレが快感でヘナヘナとしゃがみ込むと、地球儀みたいなのがグルグル周りだす。それが止まって揺れも収まるとブライヴにガタイを起こされる。「お前のことだから、今ので妙な気分になったか?」なんて挑発するような笑みを向けてきてマジエロ!オレと長く旅をし過ぎたのか、それともオレを待ちくたびれてムラムラしてたのか、ブライヴはオレの扱いが相当ウマくなってるぜ!
拓也「ウッス!しゃぶらせて欲しいっす!」
エロテクを仕込んできたブライヴにオレの理性も振り切れて、すぐに受け入れ体制が整った拓也はブライヴに抱きつこうとするけど、スルスルとかわされて背後を取られ、首根っこを掴み上げられて子猫のようにぶら下げられる。「お前も変わらんな、拓也。お前も苦労しただろう?」って話を振られたマレニアは「いいや、私の心が乱れていた時は、妙な気はあまり起こさなかった。拓也なりに、私を気遣ってくれていたのだろう」ってオレのイケメンエピソードを暴露する。「ほう…品の無いこと以外に、考えるものがあったのか」なんてオレを愚弄しながらブライヴはマネージャーと一緒に、先へと進むマレニアについていく。オレはこれでも色々考えてんだよ!
そしたら早くも訳わかんねー形の縦穴に到着。マレニアも「妙だな…前はここに昇降機があったはず…」って言いながら、縦穴に身を乗り出してキョロキョロ観察。「カーリアの逆さ像は、書院の真の姿を見せる。この上下反転の姿こそが、この館の真実というわけだ」ブライヴはそう言って、オレとマネージャーを両脇に抱え直してジャンプ。縦穴を飛び越えたら突然指の化け物が三匹上から降ってきてマジ狂い!マネージャーは「ひゃ!」って言ってケツを触られるし、オレはケツマンを指で犯されてアンアン喘ぎながら淫乱に狂っていく。そこはブライヴとディアロスのために取っておいてるんだから邪魔すんじゃねーよ!って思ってケツ筋を思いきり締め上げてガードを固めてると、ブライヴがシッシッて言って指を追い払って、マレニアがあとから来るころには指は影も形もなくなった。
ブライヴ「これでも主の客だぞ、ユビムシどもめ」
マレニア「ユビムシか、お前が飼っているのか?」
ブライヴ「オレが飼っているわけではないが、やつらにも智恵はある。館のささやかな守りだ」
拓也「誰のペットでもいいけどさぁー、人のケツマンコに許可なく突っ込むのは勘弁だぜ!」
マレニア「ケツマンコ…?」
マネージャー「男の肛門を女性器に例える隠語ですね」
マレニア「そんな例えをして、どうするというんだ…」
マレニアにエロ智識をひとつ教え込んで萎えさせながら縦穴ゾーンを抜けると、暗いけどチョー広い場所に出て、水音がすると思って上を見ると水路から水が上に落ちて、天井に溜まってる。すげー!こんなの見たことねーよ!下を覗いたら、下から上に向かってブラブラしてるデカシャンデリアが見えるし、オレはドクター・ストレンジじゃんって騒いで、マネージャーと一緒にすげーすげー連呼しながら超絶デカい縦穴を下へ下へと降りていく。そしたら突然マレニアが止まって、遠くで礼をしてる誰かを指差す。
マレニア「待て、あれがミリセントを追い払った者だ」
ブライヴ「ハハッ!魔術教授のミリアムか!あれを相手にしては、ミリセントでは勝ち目がないな」
ブライヴ「やつは狭間の地で、最もすばしっこい魔術師だ。逃げの速さだけならレナラ様をも超える。今のお前でも、ここで戦ったならどうなるか分からんぞ」
マネージャー「そんなにですか…!?」
マレニア「強敵だった…一太刀も浴びせられなかったよ」
拓也「マジ?すっげー!」
剣士を撃ち殺すのが趣味のプロ級魔術師にオレは手を振りながら、ブライヴに抱えられてさらに下に降りる。そしたら下にあったデカシャンデリアがすぐ近くまできてて、もう上がってるのか下がってるのかわかんねー錯覚状態に陥って頭がクラクラしてくる。デカ縦穴の端っこをグルグル回りながら降りてるから、一番下までは思ったよりも距離があって拓也を焦らしてくる。でもこうやって焦らされてる方がまだ良かったぜ!
拓也「おぅううっす!」
ブライヴは俺たちを抱えたままいきなりダイブ!シャンデリアの上に飛び乗って一気にショートカットしたけど、なんの合図も無かったからマネージャーは叫ぶ暇もなく固まってるし、オレは内臓の浮遊感と着地のエロ衝撃で膀胱を揺すられて白目剥いて勃起。指にいじられて敏感になってるケツマンに熱を感じてくる。
ブライヴ「おい拓也、俺が抱えてる間は騒ぐなよ」
マネージャー「と…跳ぶなら跳ぶって言ってくださいよ!心臓止まるかと思いました!」
ブライヴ「やかましいな…跳ぶぞ。言ったからな」
次の瞬間マネージャーは口をギュッと閉じて我慢に入ったけど、オレは激エロな振動に雄膣を揺すられたばかりでまだ準備ができてない。そこにジャンプが入ってまた内臓が浮遊。オレはこれから来る快感の波を妄想してガタイを仰け反らしておねだりの姿勢を取る。でもこれがマズかった。ブライヴが「おい!」って言って細い足場に着地した頃には、オレはブライヴの手から滑り抜けて、パラシュート無しの自由落下を始めていた。
ブライヴ「おお!」
そこにマレニアからの空中キャッチが入って、そのあとの空中水鳥乱舞でヘリコプターみたいに飛翔。そのまま木製のデカい台座にマレニアは音も無く着地した。死のスリルを感じでギンギンに勃起したオレのデカマラも、激エロな着地衝撃が不発に終わって沈静化。「大丈夫か?」ってヅカ系イケメン顔に聞かれて正気に戻る。「だから騒ぐなと言ったろう。呆れた奴だな」ってあとからきたブライヴに小言を言われて終了。そのあとブライヴが木造の台座のスイッチを踏んで、エレベーターで一気に降りて到着。逆さまのデカいドアを開けたら、雨風が一気に吹いてきてオレのガタイを服の上からエロく濡らしていく。
248
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/10(金) 01:26:46 ID:Zrpx31Q6
ブライヴ「この橋を進んだ先が神授塔だ。拓也が妙な気を起こさなければ、あとは楽なものだ」
マネージャー「急に天気が悪くなってきましたね…今まで雨なんて降ってなかったのに…」
ブライヴ「ここの雨は明けることがない。海の曇天が、常にかかっているからな」
この長い道を雨に降られながら歩くのは気分が暗くなってくるから、ためしにブライヴに「お前は剣で斬られても死なないんだよな」って軽い冗談をぶつけてみると「ああ、オレはラニの影従なのだからな。影は斬れぬだろう」って返してきてくれて妄想ゲームの始まり。「氷の海に沈められても大丈夫だよな」「寒さは得意ではないが、まぁ大丈夫だろう」「高圧電流にも耐えられるよな!」「高圧電流?そんな祈祷は知らんな」「どんな風にやられるんだ?」「知らんと言っているだろう。しかし、お前はどこで影従の本質を知ったのだ?」「は?」そこまでゲームが進んだところで、いきなり黒い炎が飛んできた。
マネージャー「あぶない!」
でもマレニアの咄嗟の抜刀で黒い炎は弾かれて、橋の外に落ちていく。
黒い炎を投げつけた奴は、いつの間にか橋の真ん中に立ってたサイコ系のガタイ盛りまくり高身長で、しかも腹がスゲーデカい!マジかよ?ってくらいデカい!こんな成人病ガタイの奴と狭い橋の上でヤリ合うのかよ?って思った時には第二の炎が投げ込まれる。
マネージャー「わっ!」
拓也「あんっ!」
オレとマネージャーはブライヴに橋の隅の壁に押し倒されて、マレニアとブライヴのペアが成人病ガタイのデブに向かっていく。マレニアの方が早くデブに近づけて、間髪入れずの三連斬り。このまま任せとけば勝てると思ったら、デブが目にも止まらぬ早技で剣を抜いて、マレニアの剣を全て受け止める。コイツは使える筋肉デブだぜ!
マレニアはそのあと体重差を使われて橋の壁に追い詰められて、なおも剣のラッシュが続く。そこにブライヴが突撃の形でデブの背中に剣を突き刺す。そのあまりの剣の大きさにデブはむせ返り、デカい尻尾で背後を薙ぎ払ってブライヴを殴る。そのまま自分の周りに黒い炎を巻き上げて、ブライヴとマレニアに距離を取らせる。「やっべー!コイツただの使えるデブじゃねーよ!」オレがデブの強さに警戒の声をあげると、デブは剣を構え直して、今度はブライヴに剣の高速ピストン。凄まじい速さにブライヴは防ぐのが精一杯だったけど、そこでマレニアが動いた。
デブの背後に向かって駆け出したマレニアに、待ち構えていたような尻尾のピンタが飛ぶ。その尻尾をマレニアは蹴ってデブの頭上を取り、空中からあの水鳥乱舞の構えを取る。ブライヴが全身の毛を逆立てて飛び下がると、マレニアの剣はヘリのローターみたいにチョースピードで振られまくって、とんでもない轟音を上げてデブの高速ピストンとぶつかり合い、激しい火花を散らす。マレニアの剣に追いついてるデブもすげーなって思った瞬間、剣の速さに追いつけたのは最初だけですぐにデブは全身を斬り刻まれてぶっ飛びダウン。橋の壁に叩きつけられて全身血まみれでピクピク痙攣を続ける。
ブライヴ「やれやれ、神肌の貴種が相手とはな…お前がいなかったら、危なかった…」
マレニア「それは私が言うべきことだ。貴公の剣に、また助けられた。ありがとう」
マネージャー「いえ、まだです!」
マネージャーがそう言った直後に、デブは全身から黒い炎を爆発させて復活。全身血まみれのまま再び剣を構えるけど、相手のマレニアとブライヴはすでに戦闘体制に入っていた。でもそこでマレニアが何かに気づいたけど、デブは俺たちに背中を向けてるからマレニアが何に気付いたのか全く見えない。「逃げろ!拓也!マネージャー!」ってマレニアの叫びのあとに、デブがいきなり風船のように全身を増量させて転がってきた!
拓也「うぉぉうす!」
いきなりのターゲットの変更に拓也はマネージャーを抱えて走りまくるけど、あっという間に追いつかれて、頭の後ろに岩が転がるような音が近づいてくる。でも次の瞬間デブとオレの間には、弾丸みたいな速さで跳んできたマレニアがスライディング。そのままデブに向かって突きのポーズを取る。
マレニア「うあぁっ!」
でも軽トラみたいにチョー重いデブのローリングにマレニアはぶっ飛ぼされて壁に激突!ヤバい、死ぬ!って思った瞬間、デブは俺たちから逸れて今度は橋の壁に激突。転がる勢いで壁を乗り越えて橋から落ちていった。マレニアの突きのポーズは、突きでデブを倒すためじゃなくて、刀の反りでデブの軌道をそらすためだったんだってオレの乳首が分析を終えると、マレニアが寄りかかってる壁が崩れた。
拓也「あっ!」
そこにあらわれたのがブライヴ!
遠くから走ってきてたブライヴは大剣を咄嗟に突き出して、マレニアに掴ませていた。
ハァハァ息上げたブライヴはそのままゆっくり剣を上げるけど、そこでまた緊急事態発生。
拓也「やべー!落ちる!」
マレニア「あ…雨で…義手が…」
大剣にぶら下がってるマレニアの義手が水滴で濡れまくって滑っていき、小指が剣から離れる。
オレも手を伸ばしてみるけど距離が遠くて届かない。
そこでブライヴは新テクを開発!「雨が降っているなら、好都合だ…!」ってガタイに力を入れると、ブライブの剣が瞬時に凍結!マレニアの義手の指を氷でガッチリ咥え込んで固定し、ブライヴの腕力が唸るとマレニアは橋の外から引き上げられて、モコモコのマントに抱き止められた。
ブライヴ「はぁ、はぁ、今のは本当に危なかったぞ…気をつけろ」
マレニア「す、すまない…貴公からは、世話をかけられ通しだな…」
偶然ブライヴに抱き止められたマレニアにムラムラジェラシーを感じたけど、それよりなんとか危機を乗り越えた安堵感が勝ってオレもガタイを強調したガッツポーズをキメる。でもマネージャーの「美女と野獣ですね」って言葉にまたジェラシーを感じてマジ狂い!やめろよってプリケツ震わせて怒りだすオレを、ブライヴとマレニアは不思議そうに眺めてたな。オレはいつになったらブライヴのデカマラを咥え込めるんだよ!
249
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/10(金) 01:32:47 ID:Zrpx31Q6
危うく筋肉マンコのボウリングピンになるところだったけど、マレニアとブライヴの活躍で無傷マンコのまま生還した拓也。そのまま全員で塔に入ってデカいエレベーターのスイッチを押しこみ、塔内部のキラキラ輝く神秘的な光景を楽しむ。「前から思ってましたけど、こういう巨大なエレベーターの動力ってなんなんですかね?」ってマネージャーにも疑問が浮かぶ。
ブライヴ「さあな、俺にも分からん」
マネージャー「分からないんですか?」
ブライヴ「ああ。だがケイリッドの塔も、リエーニエのこの塔も、全ては同じ仕組みで動いているらしい。幼き日に、ラニからそう聞いたことがある」
ブライヴ「遥か昔、黄金律が世を支配する前は、祈祷や輝石魔術とも異なる、別の力が世に溢れていた」
ブライヴ「これらの塔も、その名残だ」
マネージャー「…つまり、律が変わるたびに新しい力が生まれて、古い力は忘れ去られていくってことですか。なんだか少し、寂しいですね…」
マネージャーのつぶやきが広い塔の暗がりに吸い込まれて、エルデ不思議発見のレポーターとしての仕事も受けられそうな雰囲気。今でも使える遺跡に乗ってるとエレベーターが止まったから、いよいよ頂上ってことなんで、四人でさらに風も無い外廊下を歩いて階段を上がると、広い屋上?広場?みたいな場所に到着。雨は上がってて、空一面の曇りなのに妙に明るくて、左を見るとバカでかい黄金樹が惜しげもなくガタイを晒してる。広場の中央には誰かが寝転んでる。
拓也「あっ、誰かいるじゃないすか」
そう言って近付いてみてビックリ!寝転んでたのは、全身がカサカサに乾燥しきった干し柿状態のミイラで、服も脚もボロボロ。頭にはちょっとだけ赤い髪が残ってて、背中には虫みてーな形の傷が掘り込まれてる。そのミイラが胸元に抱えていた光も、背中の傷にそっくりだ。
マネージャー「その遺体、まさか、生前のラニさんのものですか?」
マネージャーにブライヴが「そうだ」って答えて、オレは慌ててミイラから離れる。「賢明だな拓也。その遺体を穢したなら、いくらお前でも叩き斬るところだ」ってギン眼のブライヴに、マレニアの雰囲気が若干ピリつく。「私が修復ルーンを回収します。問題は起こしませんよ」ってマネージャーがミイラに歩いていって、ミイラが抱えていた修復ルーンを手にして、オレたちの前に掲げる。
マレニア「あれが呪痕…あのルーンを完成させ、黄金律に組み入れれば…」
ブライヴ「死は黄金律に回帰するだろう。停滞と澱みに流れが生まれ、お前の腐敗は退いてゆき、忌み鬼どもの呪いも解かれる。澱みをもたらす神々も、律に跳ね除けられ、力を弱めていく」
ブライヴ「女王マリカが、娘や息子の生に望んだように」
ブライヴ「そして、恐らく始まるだろう。生と死の円環の律を中心とし、新たな神の支配、新たな王の統治、新たな戦火、新たな災禍がな」
ブライヴ「かつて、ラニが忌避したように。だが、それでこそ生ということなのだろう」
ブライヴ「戦王を夫とした、マリカらしい答えだ」
風の無い広場にブライヴの言葉が響いて辺りが一瞬静かになる。
「…これが、真に正しきことなのだろうか…」ってマレニアが呟くと、マネージャーも続く。
マネージャー「…ええ、確かに疑問はあります…このままでは、同じことの繰り返しになるでしょう」
ブライヴ「待て、ここに来て迷うな。ラニの決意を無駄にする気か」
マネージャー「そうじゃないんです…ラニさんのように律を世界から遠ざけることも、女王マリカのように、律を改善し続けることも、私には間違いではない気がするんです。この修復ルーンも、きっと必要になるでしょう」
マネージャー「ですが、それだけでは足りない気がするんです。私たちが、女王マリカの望んだような新たな律を作れば、たしかに停滞と澱みは消え去ります」
マネージャー「ですが、代わりに新しい何かが生まれる可能性も十分にあるはずです。もし生まれたなら、ブライヴさんの話した通りに、きっと誰かが律の外に弾かれて、ミケラやラニさんのように、律を揺るがす計画を作り上げるはず」
マネージャー「そうなれば、いつかまた律を巡って争いが生まれ、破砕戦争のような大惨事が繰り返されるんです」
250
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/10(金) 01:38:16 ID:Zrpx31Q6
マネージャーの言葉で、ブライヴはマネージャーを睨んだまま黙る。オレのいた新宿にもゲイの居場所が必要なのと同じで、狭間の地でも、祝福されなかったり障害があって生まれてきたりする奴にも、きっと居場所が必要なんだよな。オレも水泳部に入ってなかったら学校で何やってたか分からない。きっとグレにグレまくって同級生とかレイプしてたかもな。
マネージャー「なので、この修復ルーンは一度、円卓のみなさんで話し合って…」
って言ったところで、マネージャーの首筋にナイフが止まった。
マレニア「なにっ!?」
ブライヴ「なんだぁっ!?」
やられたぜ!不意打ちはいつも突然だ!マネージャーの後ろに立っていたギデオンは、マネージャーの首にナイフを当てたまま修復ルーンを奪うと、マネージャーを拘束したまま後ろに下がっていく。「本当に見えなかったのかね?ゴッドウィンをも騙しおおせたというが、ヴェールの力は確かなようだ」ってわけわかんねーこと言ってるギデオンをよく見ると、身体の形が不自然に欠けてて、向こうの景色が見えていた。
マレニア「マネージャーを離せ。彼女には何の咎もない」
ギデオン「咎の有無で、このような事をしているのではないのだよ」
ギデオン「刃に対してもまずは言葉を向けるとは、やはり誠実さは貴重だな」
ギデオンはマネージャーを突き飛ばして広場の端にダッシュ。
マレニアとブライヴとオレも後を追って走ったけど、一番速く追いついたマレニアの剣も空を斬る。
ブライヴ「おお!?」
ギデオンは背中から光る翼を広げて塔の端っこからダイブ。
そのまま遠くの山に向かって小さくなっていった。
これじゃ修復ルーンの宅急便だぜ。送り先は不明だしチョーヤバいけど、マネージャーは助かった。
マレニア「坩堝の翼か…いつの間にあのような祈祷を…」
ギデオンが消えていった方向をギン目で睨むマレニアをおいて、オレとブライヴは突き飛ばされたマネージャーを起こす。「…まさかギデオンにつけられていたなんて…」ってマネージャーは言うけど、命が助かったんだから良いじゃん!って言うと「よくありません!私のせいで修復ルーンが盗られたんです!早く円卓に行かないと…!」って走りだす。
走ったマネージャーについてオレ達も走り出したけど、後ろからマレニアに抱き止められたマネージャーは一気に加速して目の前から消失。祝福に戻っていった。その後を追って俺たちも祝福に走っていって、少し遅れて円卓に帰ってくると、マネージャーは円卓に両手をつけてわなわなと震えてる。
マネージャー「やられてしまいました…Dさんが殺されて、フィアさんも行方不明です…」
マネージャー「エドガーさんからも報告がありました…私たちが留守にしてる間に、イレーナさんに看病されていたロジェールさんという魔法使いも、ギデオンの手の者に襲撃され、死亡したそうです…」
マネージャー「その襲撃犯は、かなり長い時間、この円卓でネフェリさんとエドガーさんを相手に戦っていたようです…今は円卓奧の部屋に、犯人を監禁しています…」
マネージャー「ここの皆さんに、私たちの向かった先を教えておくべきでした…」
冗談じゃねーぞ!意識がぶっ飛びそうになる衝撃の事態に襲われて、オレは慌ててブライヴと一緒に円卓奧の部屋に向かう。ドアを開けて中に飛び込むと、中にはネフェリとマレニアとローデリカの他に、椅子に拘束された全身アワビ男の姿が見える。「他の者たちはどうした?こいつに斬られたのか?」ブライヴがそう聞くと、アワビ男が笑いだす。
糞喰い「やつらは孺子だ。穢れを知らず、知らぬことも知らぬ…そんな者に用はない」
糞喰い「ギデオンは何処だ…ギデオンは何処にいる…」
糞喰い「あやつには宿痾がある…ひどく臭う、生乾きの宿痾がな…」
251
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/10(金) 01:46:58 ID:Zrpx31Q6
またわけのわかんねー奴が現れたと思ったら、そいつもブツブツ言い始めるし、こっちはそれどころじゃねーんだよ!っていう拓也の苛立ちはネフェリにもあって「なぜDとロジェールを殺した。フィアは何処にいる」ってアワビ男に斧を向けてギン眼で脅迫。ブライヴもローデリカに聞いてみたけど
ローデリカ「泣き叫ぶ霊たちの、夥しい嘆きと呪詛が荒れ狂っていて、フィア様を探れません…D様とロジェール様の魂も、見分けがつかないのです…」
って、調子が悪そうにしゃがみ込んでいる。
本棚に寄りかかって腕を組んでるマレニアも、いつ義手に折りたたんだ剣を抜刀するかも分からない雰囲気だ。
ネフェリ「フン…呪詛を振り撒く者を暴れさせ、円卓を呪詛で満たし、ローデリカからの追跡を撒く…ギデオンらしい、非道な行いだな」
ブライヴ「その呪詛の大元はこの男なのだろう?ならば、俺が噛みちぎってくれる」
アワビ男の肩に手が置かれて、ブライヴがデカい口を開けて牙を剥くと、マレニアがブライヴの肩を引いて止める。「早まるな。この者にはまだ、聞くべきことがあるだろう」ブライヴを下がらせてマレニアは一対一でアワビ男と対峙する。
マレニア「再び問おう。Dとロジェールを、貴公はなぜ殺した?フィアを何処へやった?」
糞喰い「フィアなど知らぬな。あれはギデオンが連れ去ったのだ」
糞喰い「双子の男と、魔術師…あやつらは、思えば我とも似ていた」
糞喰い「歪み、身体と釣り合わぬ魂…忌み嫌われる蝕み…」
糞喰い「だが、いずれも求める宿痾とはならぬ。彼奴らは、別の宿痾に苛まれていた」
糞喰い「だからこそ、ギデオンは我を円卓に送ったのだろう。彼奴らが、我が宿痾の塾するのを、阻むことの無いように」
円卓で二人も殺しただけあって、何言ってるんだか全然わかんねーしひとりで嬉しそうにしてるし、こいつマジでイっちゃってる!コイツもギデオンに騙されてこんなことしてるんだろうけど、ギデオンのヤツは何吹き込んだんだよ?ネフェリの代わりがこんな奴とか、本当に「使えるペット」だけが欲しかったんだな。ブライヴも「埒があかん。こんな者に付き合ってられるか」って言って部屋から出ていこうとした時、マネージャーが入ってきた。
マネージャー「二人の死因が分かりました。恐らくは呪殺…死の呪いで殺されたと思われます」
ネフェリ「確かか?この男は、確かに呪霊を放っていたが、死の力を奮ってはいなかった」
ネフェリ「貴様、何をした?」
顎の下に斧をピタッとつけられて、アワビ男は物知り気に溜息なんてついてくる。
なんにも分かってねーなみたいな態度取ってくるけど、こんな奴分かっちゃったらオレもヤバいぜ。
アワビ男はイラついた様子で丸いイボイボ兜を左右に振って、首をポキっと鳴らす。
糞喰い「お前たちも、やはり孺子だ」
糞喰い「神人よ。お前にも見えぬのだ」
なんて挑発したのがアワビ男にとってマズかった!マレニアはアワビ男の兜を義手で掴むと、上に持ち上げてカポっと取る。「見えぬ者に見て欲しいのならば、教えても良いだろう?」って眼を合わせてマレニアは話したかったんだろうけど、兜を取られたアワビ男は急に鳥肌立ちまくり痙攣しまくり、白目剥いて吠えまくりのマジ狂い状態に堕ちたぜ!
糞喰い「おおお!おおおおおお!やめろ!離せ!」
拓也「マジかよぉ!コイツすっげーブサイクじゃん!笑っちゃうぜ!」
マレニア「何を怯えている。私は話をしようとしているだけだ」
糞喰い「俺は糞喰いだ!お前たち皆の呪いだ!俺の顔を返せ!俺に穢させろ!」
マジ狂いのアワビ男に、ネフェリは「なるほど、それがお前の弱みか。使わせてもらうぞ」って近付いて、ボサボサの髪を鷲掴みにして頭を固定。「顔が欲しくばギデオンの居所を言え。蛮地の勇者が、刺客に容赦をするとは思うな」ってギン眼で睨んだところを、アワビ男の唾攻撃が炸裂。
すんでのところでかわしたネフェリはブチ切れて、動けないアワビ男の顔面にコンクリパンチの雨を叩き込む。20発以上?30発以下?のパンチを浴びせると、アワビ男の顔は腫れ上がって、もともと被っていた兜と似たような形に変形する。「顔は返した。何か話せ」っていうネフェリにはエンシャに向けたようなマジSが入ってて、何するかわかんねーパキギメ戦闘モードになっていく。
マネージャー「…いえ、ネフェリさん、もういいです。彼が何を話そうが、それを裏付けるだけの時間はもう無いのかもしれません」
マネージャー「修復ルーンはギデオンに奪われました。全て私のせいです。今の私たちにできるのは、彼が修復ルーンを完成させてエルデンリングに掲げる前に、こちらが先に動いて黄金樹を抑えることだけです」
マネージャー「ネフェリさん、あなたは今すぐ黄金樹前の祝福に移動して、黄金樹への入り口を見張ってください。こちらも滅びの火にすぐに向かわなければなりませんので、応援を出せるかは分かりませんが、余裕ができれば派遣します」
ネフェリ「…ああ、わかった」
ネフェリは渋々って感じで大祝福に走り出す。マネージャーとローデリカも旅支度があるからって、小走りで部屋から出ていった。残ったのはブライヴとマレニアとオレの三人に、全身アワビくんだけだ。ネフェリにボコボコにパンチ食らって大人しくなっているアワビに、マレニアは語りかける。
252
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/10(金) 01:55:23 ID:Zrpx31Q6
マレニア「ギデオンがどうなったのか…貴公がなぜ円卓を襲ったのかは、私も聞かぬ」
マレニア「ただひとつ教えてくれ。貴公は何に呪われた?」
パンチの食らいすぎで朦朧としてるアワビは、マレニアの言葉にピクっと反応。
飛びそうな意識をギリギリ繋いでる感じで、まぶたをピクピク痙攣させながら小声で答える。
糞喰い「黄金律よ…忌み者の心を…何故与えた…」
糞喰い「忌み者の心、そうでない姿…こんなにも苦しきことを…望んだことなどない…」
糞喰い「呪われよ…みな、呪いに祝されるのだ…」
ほとんど独り言みたいなアワビの言葉にマレニアはガックリきたらしく、アワビの肩に手をかけて「貴公も、澱みだったか…」って同情と悔しさが混ざった眼を向ける。「おい、まさかこの男の肩まで持つ訳ではあるまいな」ブライヴはそう言うけど、オレも流石に殺人鬼に同情する気は無いから、マレニアの態度はどうなんだよって思うぜ。
マレニア「肩など持たぬ。この者は我らの敵。だが、故に語らねばならないこともある」
マレニア「糞喰いとやら。貴公を苛む呪いは、呪いではない」
糞喰い「…うっ、ううっ…」
マレニアの話にさらにピクピク痙攣して反応しながら、アワビは意識を取り戻した。
マレニア「貴公を苛むのは、黄金律の澱みだ。律が貴公を忌み嫌っているわけでもなければ、貴公に呪いが与えられたわけでもない」
マレニア「ただ律が停滞し、貴公の姿が、あるべきものから歪められたにすぎない。忌み鬼の角や、マレニアの腐敗、ミケラの幼さと同じように」
マレニア「呪いとは、祖霊の怨霊や、巨人の炎と赤髪などを言う。ゴッドウィンから溢れ出る死も、あるいはそうなのだろう。だが貴公は律に呪われてなどいない。ただ、律が澱んでいるだけだ」
マレニアの語りが進んでいくほど、アワビ男は眼を開ききって椅子をガタガタ震わせる。
「やめろ……やめろ!俺は俺だ!俺だけが糞喰いなのだ!」って顔を真っ赤にして怒り出す。コイツが何で怒ってるのかオレにもようやく分かりかけてきたぜ。嫌われたり蔑まれたりして自分が歪んでしまったことに、呪いっていうちゃんとした理由があって欲しかったから、コイツは俺が呪いだなんて言ってたんだ。
マレニア「違う。お前はただの、普通の男だ」
マレニア「生まれる時に、偶然にも心に病を背負った、それだけの者なのだ」
糞喰い「やめろ…俺は、俺だ…糞喰いだ…」
アワビはそれでも更に粘って、我慢しすぎた勃起チンポみたいにぐっと堪えて敗北宣言を耐えている。
そこにマレニアからの強烈な言葉だけの見えない手コキが入っていく。
マレニア「ならば糞喰いよ、私を見よ」
マレニア「この身の欠けたるを、この身の腐れたるを見よ。しかし我が宿痾は、今やここまで薄れているぞ」
マレニア「拓也に命を繋がれて、ミリセントが私に心を与え、その眼を開かせ、ミケラの針が腐敗を抑え、ラダーンの炎が腐敗を焼いた」
マレニア「律が澱み、更に壊れているというのに、私は腐敗に呑まれず、こうして生きている」
マレニア「ならば律が直され、澱みが流れればどうなるかは、貴公とて分かるはずだ」
糞喰い「やめろ…俺は信じない…俺は、最後まで…」
アワビ男についにイヤイヤが入る。もうこうなったら好き放題やり放題のサンドバッグの完成だ。筋肉マンコ奴隷に落ちる時のオレと全く同じ状態だから、口では嫌がってるけど今頃は全身が性感帯で感じまくりだぜ。でもマレニアはここで責めないから、ある意味テク無しだ。
マレニア「お前が忌み嫌い、やがて祝福とまで呼び、受け入れるしかなかった澱みを、我らは押し流すつもりだ」
マレニア「方法はいまだ定まっていないが…その時が来たなら、お前は普通の男として生き、罪を背負い、裁かれるだろう」
糞喰い「う…ううう…」
マレニアからの全然責めてない言葉責めに感じまくり逝きまくりで、アワビ男は俯いて、こきたねー顔からあらゆる液体を垂れ流し始める。全身アワビマンコ奴隷の完成だぜ!お前にも色々あったのは分かるけど、それで他人を殺したり呪ったりするよりは、乳首を吸ったり男に跨ったりしてた方がよっぽど気持ちいいのにな。コイツにも仕込んでくれる奴がいたならよかったのかもね。
マネージャー「準備できました!巨人の山嶺に向かいましょう!」
ゴドリックからもらった、首元がやたら暖かい鎧を着たマネージャーが、もうひとつの鎧を引きずって部屋に入って来る。オレはこれを着て今度は雪山にアタックをかけるんだなって瞬時にガタイで分析。一日のうちにどんだけ働かせるんだよ!マネージャーってチョーSだけど、世界の命運が掛かってるからオレには拒否権無しだ。エルデの地は本当にトラブルが無くなる時がねーな!良いぜ!これからオレとマネージャー、マレニアとブライヴの四人で夜の雪山4Pの開始だ!
253
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/10(金) 02:25:37 ID:Zrpx31Q6
1日3ラウンドはキツいぜ! 投稿者:ビルダー拓也
マネージャー「ネフェリさんには私の私用携帯を渡しましたので、黄金樹の方で異変があれば私に連絡が入るはずです」
ギデオンの罠に完全に引っかかった拓也が氷結湖の祝福に降り立って、これから筋肉マンコ奴隷としての果てしない夜通し雪中行軍が始まる。冷たい夜風に全身を犯されながら、マネージャーからもらった勇者の肉塊と蟹でエネルギーを補給。見るとブライヴもクシャミして寒そうにしてるから笑ったぜ。「俺は寒いのが苦手なんだよ」「狼なのに寒いのダメなんすか?」「狼でも寒いものは寒いんだよ…」って、それでよくラニのお供が勤まるよな。ラニのいた霧深い塔も、暖房が点いてない冬の自宅みたいに寒かったのにな。
4人で祝福から出発して、右に湖を見ながら、左側の切り立った崖を沿うように歩いていくと、いきなり吹雪がやってきてオレとブライヴの全身を撫で回して来てマジ狂い!ただでさえ寒いのに夜の雪山で吹くんじゃねーよ!って風に吠えると、風から白いドラゴンが顔を出してくる。歩き始めてまだ10分も経ってないのに、いきなりこんなの出てきて滅びの火まで持つのかよ!ドラゴンが口から何かを吐き出そうとした時に、マレニアが出会い頭の水鳥乱舞なんていう極悪戦法を使ったから、ドラゴンのベロが微塵切りにスライスされたのはちょっと可哀想だったけど、襲ってきたのはそっちだからオレのせいじゃねーからな!
白眼を剥いてガタイが失禁硬直するほどピクピク痙攣するドラゴンに憐れみの眼を向けながら、さらに崖沿いに進んでいくと今度はデカい三匹のザリガニに遭遇!カチカチの冷凍食品がオレを冷凍食品にするためにハサミを振り回してくる。その隙にブライヴはマネージャーを抱えて離れたところにジャンプ。マレニアは一匹のザリガニに跳び回し蹴りを叩き込んで転ばせ、腹に三連斬りからの縦斬りコンボをぶっこみ瞬殺。同時にオレはザリガニの一匹に捕まってケツマンをほじくり返される。
拓也「あん!あん!」
激しすぎる冷凍触覚ピストンにマジ狂いしながら、雄膣に凄まじい冷たさを感じて体内から冷やし拓也が出来上がりつつある頃にブライヴが到着。オレを犯してる触覚を叩き斬ると、感覚を失ったザリガニが、もう一匹のザリガニにハサミを叩きつけて仲間割れの開始。その間にオレの緊急手術が始まる。ブライヴに氷のベッドに寝かされて、マレニアに後ろから上半身を抱きしめられ固定。ブライヴはケツの触覚を掴む。
ブライヴ「動くな拓也!下手に動くと尻が破れるぞ!」
拓也「うーっす!おううぅす!」
マレニア「私が拓也を抑える。くれぐれも慎重にな」
ブライヴがそっと触覚を引き抜いていくけど、ガチガチに凍った触覚の冷気で雄膣の内壁とビラビラがくっついてて離れない。「あーっ!おああーっ!」ってとんでもない激痛に襲われて悶え狂いながら、オレは凍った触覚を出産していく。そこに仲間割れを生き残ったザリガニが襲撃。咄嗟にマレニアとブライヴが真逆の方向にそれぞれジャンプ。
マレニア「あっ…」
ブライヴ「あ!」
拓也「ぐわああーっ!」
すると跳んだブライヴの持ってたカチカチの触覚が、チョー強烈なスピードでケツマンから引き抜かれて、雄膣の粘膜がブチブチと裂けて触覚に粘りつき、真っ赤に染め上げる。マレニアは真っ青になったけどね(笑)。拓也の中の激エロなフェロモンがあたりにぶち撒けられて、ブライヴも「臭っ!」って鼻を抑える。お前がぶっこ抜いたのにそりゃないぜ!でもこれが幸いした。ザリガニは激エロな雄膣フェロモンが相当好きな変態らしく、ブライヴが投げた雄膣触覚に跳びついて仲間の一部だったそれを一心不乱にしゃぶりまくる。
マネージャー「今です!逃げましょう!」
拓也のデコイと化した触覚をそのままにして、マネージャーからの指示が飛ぶ。
「すまん拓也!」「拓也!?気を確かに持て!」激痛で内股硬直しながらケツから大量の切れ痔出血を流しつつ、白眼を剥いて痙攣する拓也は、両手を持たれて引き上げられてる宇宙人みたいにブライヴとマレニアに引きずられてザリガニゾーンを脱出。そのあとにそこら辺の教会っぽい建物に連れ込まれて、マネージャーから生肉団子と苔薬による回復が補われる。
254
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 11:50:01 ID:cI0CeQ5Q
マネージャー「慟哭砂丘でアレキサンダーさんから沢山貰っておいて正解でした。これが無かったらさっきの戦いで死んでますよ」
ズボンのケツ部分に丸い穴をポッカリ開けて、治りたての拓也がうつ伏せでダウンしてるところにマレニアとブライヴからの再びの謝罪が入る。「いや、命があるだけよかったっす。あと気持ちよかった」って答えるとブライヴに脇腹を小突かれた。「気持ちいいなど言ってる場合ではなかっただろうに。貴公はどこまでも快楽に忠実だな」ってマレニアも呆れていると、マネージャーが祝福を発見。
メリナ「こんばんは」
祝福からメリナがヌッと出てきて、マネージャーがすっ転んで、ブライヴが立ち上がって警戒モード。
「びっ!ビックリさせないでください!」ってマネージャーにも、澄ました様子のままメリナは祝福前に座る。「出て来られるなら、少しは手を貸してもらえないか」ってムスッとしたマレニアに突っ込まれても「ここにもマリカの言霊がある。興味があるなら、聞かせてあげる」なんてポン引きみたいなことを言ってくる。「マリカの言葉?そんなもの、俺は聞き飽きたぞ」ってブライヴの反応も冷たくて、メリナもシュンとして一瞬消えそうになったところでマネージャーから待ったが入った。
マネージャー「時間が無いので巻きでお願いします」
メリナ「わかった。マリカの言葉を、そのまま伝える」
メリナ「戦士たちよ。我が王、ゴッドフレイよ。導きに従い、よくここまで戦ってくれた。あの頂きに、巨人たちを打ち滅ぼし、火を封じよう。そして、はじめようじゃないか。輝ける生命の時代を。エルデンリングを掲げ、我ら黄金樹の時代を」
メリナ「どう?」
マネージャー「助かりました」
お礼をもらってメリナは満足そうに消えていく。マジでこの子は何がしたいのかさっぱりだぜ!でもマネージャーには何か有益だったらしくて「なるほど…」なんて言いながらウンウン唸る。それもすぐ終わって「あとで考えます。今は先を急ぎましょう」って休憩の終わりを宣言。ケツマンえぐってようやく3分休憩だから、メシ休憩を挟むのには何回エビにウリこなさなきゃいけないのか考えるだけでも、治ったばかりのケツが疼いて感じまくり。
教会から出て今度は道なりに進むと、さっき沿って歩いてた崖を、なだらかな坂から攻めることに。途中で野良犬に襲われたけど、モーグウィン王朝のマジ狂い犬に比べたらなんてことなくて、マレニアが刀をひと振りするだけで即逝き。でも更に進むとケイリッドで見たようなデカ犬に遭遇!しかもコイツもエビと同じく冷凍仕様だ。エビと同じならコイツらもオレのケツマンを狙ってるはず。ブライヴとマレニアもそれが分かってたのか、オレ達をその場に待たせて二人で突撃。犬がこっちに気づく前に後ろから襲いかかって、大剣と刀で斬りまくり刺しまくり、犬はビビって転けまくりでろくに抵抗させずに撃破。やっぱり強い!オレはブライヴに駆け寄って脚に股間を擦り付けようとしたけど、途中でブライヴが口の前に指を立てて静かにのポーズ。
ブライヴ「陣地がある。それも、まだ兵がいるようだ」
このチョー寒い夜に外で見張りをやってるなんて正気じゃねえぜ!ブライヴの指差す方を見ると、ボロボロに木で作ったいくつもの柵の間を、デカい松明を持った赤い服の連中が歩いているし、遠くにはデカハンマーを持ったデブもいて、かなり警備が厳重。やっぱ滅びの火って言うだけあってガードも硬いな。なんて考えてると、ブライヴが提案。
ブライヴ「オレが奴らを釣り上げる。奴らを十分に引き付けたなら、水鳥乱舞を叩き込め」
ブライヴ「拓也とマネージャーは柵に隠れていろ」
拓也「ウッス!」
作戦が決まってマネージャーからもGOサインが出ると作戦開始。ブライヴは背中に巨大な大剣を納めながら、決して脚を緩めず、スピードを上げて敵の陣地を駆け巡る。どんなに相手に武器を振り回されても戦わない。それからただひとつ向かうべきマレニアにまで走り込むと、「今だ!」って叫んでジャンプ!ブライヴの後を追っていた連中に向かって、回避不能の水鳥乱舞がぶっ込まれると、20人以上?30人以下?の敵が一気にミンチになってあたり一面に散らばる。チョーグロい!マネージャーも流石に「うっぷ!」って返事のように元気よくゲロを我慢する。
マレニア「…敵とはいえ、一度にこれだけ斬ってしまうと、堪えるな」
ブライヴ「破砕戦争を思い出すか?」
マレニア「少しばかりな。…いや、先を急ごうか」
一瞬気まずい空気が流れかけたけど、ただそれだけで済んだマレニアと一緒に空っぽの陣形を進む。もういちいち凹まなくなってきてて嬉しいぜ!オレはさっきの光景がグロすぎて胃袋が凹んで戻しそうになってるけどね(笑)マレニア本人が一番思ってるだろうけど、心と体の両方に↑を仕込んでくれたラダーンには本当に感謝だ。
マネージャー「…この状況で言うのもアレですけど、狭間の地の空も青いんですね…」
ブライヴ「ん?ああ、夜はな」
空にはバカデカい月が上がってて、その反対方向には黄金樹がそびえてる。そんな夜空を見上げると、オレ達の世界の夜空みたいな暗い青色が広がっている。すっげー綺麗だって感動してたら、ビルみたいにデカいガイコツを見つけてマジ狂い!「うおぉーっす!」って驚愕とともに尻餅をつきかけたところに、マレニアから補足が入る。
マレニア「あれは巨人の骸だ。遥か昔、巨人との大戦では、あの巨躯が武器をたずさえ、ゴッドフレイ王と対峙していたのだ。拓也はケイリッドでも見たことがあるだろう?」
拓也「スッゲー…デッカ…」
マネージャー「いくら巨人って言っても、限度がありますよコレ…ちょっとした島レベルの大きさですよ…」
マレニア「フフッ、島か…確かに今は、彼らがこの地の礎だ」
先を急ぐ雪中行軍の中、少しだけ海外旅行気分を味わう。慣れて麻痺してたけど、よく考えたらオレってすごい体験してるんだよな。チクショー、携帯の充電があるうちにもっと写真撮っとくんだったぜ!そんな気分で崖から伸びてるチョーデカの極太鎖の上を慎重に渡っていく。こんなにたくさん金属使って作るのが鎖ってマジかよぉ!フツーに橋とか架けとけよな!って心の中で愚痴を言いながら、渡り切るのにそこそこの時間をかけて終了。でも渡り切ったあとには、鎖の橋なんてどうでもよくなるような激キマリのヤバ光景が広がっていた。
マネージャー「うそ、ここ行くの…?」
渡った先の雪原には、端っこの崖ぎわまで巨人の冷凍ミイラが立ち往生してて、その死体の周りをデカカラスとデカ犬とトロル?雪男?みたいなのがフラついてる。しかも遠くで乱闘までしてて、肉と肉とがぶつかり合う音がこっちまで響いてきてる。こんなところ進んだら一瞬で拓也はトロルのオナホになっちまうぜ!ブライヴも流石に引き気味で顎の下をポリポリ掻いて黄昏れる。マネージャーは地図を見直すけど、やっぱりこの道を行くみたいで「うーわ…」って言って固まった。
マレニア「進むしかないのなら、左手側の岩壁に沿うべきか…」
マレニア「幸い、紛れられる夜陰もある。見つからぬことを祈ろう」
こんな夜に、こんな寒さでパニックホラーなんてマジ信じらんねー!こんなジュラシック・パーク状態でもマレニアとブライヴならどうにかなると思うけど、オレとマネージャーは見つかった瞬間に歯クソになっちまうぜ。なんて怯えてたんだけど、意外と見つかんなくてスイスイ進んじゃって拍子抜け。そのままヤバそうなところを歩き切った。
ブライヴ「あっけなかったな…」
マネージャー「運が良かっただけですよ…」
デカブツまみれの場所を抜けたあと、崖を跨ぐ太い鎖をまた歩いて向こうに渡る。女王マリカって鎖好きの緊縛フェチなのかな?なんて妄想してるとマネージャーからも質問。「ここの大きい犬には首輪が付いてますけど、もしかして元々はマリカの軍の……いえ、聞いてる場合じゃないですね」「そうだな」ブライヴはそっけなく答えてから、脚をピタッと止める。オレも慣れっこだから、こうやって誰かがいきなり足止めてギン眼になってると嫌な予感がしてくる。あー、見たくない!でも時間はかけていられないから、仕方ないけどブライヴの視線を追っていく。
そしたら遠くの、ラダーンの2倍はデカい山脈ガタイのクマ系巨人と目があった。デカい!ありえないくらいデカい!こんなのがいてよく山が崩れねーなって思うくらいデカいそのクマ系はギン眼でオレたちを威嚇しながら、家ひとつ分はありそうなデケー鍋蓋を引きずっている。
255
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 11:51:07 ID:cI0CeQ5Q
拓也「デカ…えっ? デッカ…!」
マネージャー「巨人って、確か滅んだはずじゃ…」
10秒?1分?30秒?どれだけ時間がたったかわからない・・・
突然「おおおお!」という吠え声が遠くから聞こえ、「お前たちは遠くに逃げていろ!」という雄叫びとともにブライヴは大剣を抜いて、マレニアも折り畳んでた刀を展開。オレ達が逃げると同時に、巨人がデケー鍋蓋を両手で掴んでドジョウ掬いみたいな体制に入り、間抜けなポーズに比べて相当エゲツないことをしてきそうな気配を出してくる。走りまくりながらブライヴとマレニアがいる方向にチラッと視線を向けると、巨人は思いっきり雪を掬って、大量の雪崩れが二人を覆い尽くした。
拓也「うわ!飲まれちまったぜ!」
マネージャー「いいえ、まだです!」
マネージャーが言う通り、二人はギリギリで雪崩れを飛び越えてたらしくて、巻き上がる雪煙の中から二人が見える。それから二人は同時に走り出して、先にマレニアが巨人の足元に到着。でも巨人の脚を斬らずに股下を走り抜けるだけで、巨人もマレニアを追ってキョロキョロ。そしたらブライヴも巨人に到着して攻撃開始だぜ!ブライヴが思いっきり大剣を振り回して巨人の足首に何度も何度もバキバキに叩きつけて、マレニアからも強烈な突きが放たれて巨人の脚を犯していく。凄まじい斬りっぷりにここまで音が聞こえてくるけど、巨人はそんな二人をアリを前にした小学生みたいに踏みまくり蹴りまくり。マレニアは全部かわしたけどブライヴは剣で蹴りを防いでぶっ飛び、雪の中に埋まる。
マネージャー「これ、効いてるんですか…?足首に爪楊枝を刺してるようなものでは…」
拓也「爪楊枝でも貫通させればイケますよ!」
マネージャー「中々エグいこと言いますね」
無力なのを良いことに観戦モードで戦いを眺めてると、雪山から飛び出してブライヴが復活。二人で巨人の足首を攻めまくると巨人がローリングして雪崩みたいな音を立てながら二人から距離を取って、鍋蓋を両手で持ち上げる。「ヤッベー!」オレが言うよりも速く、巨人は二人に向かって鍋蓋を振り下ろす。
そこでマレニアが新テクを開発!ブライヴを一瞬でお姫様抱っこすると大ジャンプして、ビルが崩れるみたいな衝撃で叩きつけられてきた鍋蓋を回避。そのあと空中でブライヴを左手に抱え直してから水鳥乱舞!空中でくの字に曲がって無防備な巨人の頭に接近したあと、二人の連携攻撃で巨人の片目を即逝きさせ、叫ぶ巨人の身体を伝って駆け降りた。スッゲー!いきなりの高速戦闘に、進撃の巨人の豪華声優陣によるフルボイスが聞こえてきそうになる。
マレニア「片目を潰した!見えぬ方に回り込むぞ!」
着地した二人が巨人の足元で駆け回ると、巨人は二人を見失って適当に足踏みしまくり、鍋蓋振り回しまくり、髭振り乱して吠えまくりの完全錯乱状態に落ちる。そこからブライヴの氷の剣が巨人の足首に炸裂すると、足首にグルグルに巻かれてた骨と毛束がぶっ飛びバラバラ。無防備になった足首にマレニアからの突きがぶち込まれて貫通。そのまま剣に力を込めて、ボキボキと音を立てながら巨人の足首をレイプ!巨人にも「あーっ!おううぅす!」って雄鳴きが入ると、マレニアはそのまま力任せに剣を振り抜いて、バキャッって音を響かせながら足首を解放骨折させた。
マネージャー「うわ、ホントに爪楊枝貫通させましたね…エグい…」
拓也「ウッス!これでもう動けないっす!」
マレニアの足首責めはまだ終わらない。足首の骨をぶっ飛ばされて粉々にされた巨人が、痛みでフラフラになっているところに、マレニアは水鳥乱舞を放つ。目標はぐちゃぐちゃになってる足首だ。肉と皮で繋がってる足首に乱舞が当たると「あーっ!はーっ!」って巨人がまた雄鳴き。水鳥乱舞は巨人の足首の肉をあたりに撒き散らしながらさらに細かくスライスしていって、遂には足首から先を斬り飛ばしてそこら辺に転がす。強いぜ!エグいぜ!
そこまで下半身を責めまくったせいか、巨人の膝が体重に負けてメリメリと音を立てながら骨折。逆方向に折れ曲がって巨人が両膝を雪原に着く。巨人はまた髭を振り乱して雄鳴きしたあと、折れた足首を掴んでブルブル震える。
ブライヴ「勝負あったか?」
マレニア「いや、気はまだ抜けない。まだなにか…」
何か言いかけたマレニアの前で、巨人は膝から下を思いきり千切り取った!
マジかよぉ!コイツ何してんだよ!オレが言う間もなく巨人はちぎった足を空に掲げて「ああ〜」って恍惚の声を出す。コイツは相当な変態巨人だぜ。マレニアとブライヴも襲い掛かっていいのか悪いのか分からなくなってて、中腰姿勢でタックル前のラグビー選手みたいにピリピリピクピクしている。すると掲げられた足が燃え出したと思ったら、巨人の盛り盛りの胸筋が開かれて目玉が出現。両手も真っ赤に燃えだす。
マレニア「そうか…悪神に供物を捧げたか」
マレニア「気をつけよブライヴ。もはや我らの敵は、悪神へと変わった」
スッゲー遠くにいるからマレニアがなんて言ってるのかほぼ聞こえないけど、ブライヴが耳をビンと勃たせてギン眼で威嚇してるし、悪神って言葉あたりがギリギリ聞こえて何が起こったのかをガタイで把握。またヤベー神様が相手かよ!もしかして滅びの火ってコイツなのかな?これだけデカい奴の炎なら確かに黄金樹も燃えるかもね。
256
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 11:56:45 ID:cI0CeQ5Q
巨人はデカい目ん玉以外にデカい口も腹にできたみたいで、大きく仰け反りながら口から火山を爆発!黒いキノコ雲を上げながら大量の炎を辺りに撒き散らしてマジ狂い!オレとマネージャーは全身に鳥肌を立てて脱兎の如く逃走。端っこの崖近くの太い枯れ木にしがみついて、炎の雨の範囲から抜けたけど、ブライヴとマレニアには火の雨が降り注ぐ。
でも灯台下暗しって言うよな。二人は火の雨が降ってくる前に巨人の背中に回り込んで、足元で身を屈めて雨をしのぐ。あたりは燃えまくり爆発しまくり、雪が溶けて湯気出まくりのサウナ状態で、そこに巨人の腹の口からのロウリュが入って、オレとマネージャーが逃げてきたところにまで温風が流れてきて全身汗まみれになる。「あっつい…」首元の布を取ってから、手で顔をパタパタ仰いでるマネージャーの隣で、オレはもう上半身裸になって乳首つまんで悶えまくり。あまりの暑さにサウナの中で激エロ放心してた時を思い出す。
マレニアとブライヴは俺たちがサウナを楽しんでる事もつゆ知らず、燃える手で殴りかかってくる巨人の拳をかわして、ヒットアンドアウェイで少しづつ巨人の全身を斬っていく。そしたら巨人がまたローリングして遠ざかり、両手からフワフワ浮かぶ火の球を出す。あんなの当たるわけねーだろって思ってると、火の球はラジコンみたいに二人をゆっくり追跡。その間にも巨人は炎をバンバン撃って来るから、ブライヴとマレニアは前から横から責められることに。火の球は近くに誰かがいると爆発する仕組みで、マレニアが剣で弾こうとすると爆発してマレニアを火で炙る。神人じゃなかったら今のでアウトだぜ!
ブライヴ「近づけん!左右から挟み討ちだ!」
ブライヴから作戦が伝わって、マレニアとブライヴが反対方向に駆けて巨人の左右に回り込む。そしたらまた巨人はローリングして距離を取ってから、デカい口から炎の海を流してくる。マレニアは炎をジャンプで避けたけど、今度はブライヴが避けきれなくて、扇状に広がっていく炎にジャンプ寸前の足先をやられて、跳んで雪に突っ込む頃には片足を火傷していた。巨人の火の海はこっちに来る頃には消えていて、それでも温風だけはブワっと送り込んで来るから、オレはとうとう競パン一枚だけになって雪の中に大の字ダイブ。マネージャーも鎧を脱いで胸元をはだけさせてハァハァ悶える。
一方そのころ、マレニアとブライヴは延々と続く巨人との鬼ごっこに翻弄されて、ろくに巨人を斬れなくなっている。繰り出される火の球、フワフワ火の球の雨あられに、なんか地面から火柱を噴き出す技まで出してきて巨人はもう全身活火山状態でいよいよ近づけないぜ。だからブライヴもマレニアも走りまくって、巨人を一度斬っては怒涛の炎攻撃のコンボから逃げ回ってる。これじゃあマレニアが大丈夫でも脚を怪我してるブライヴがヤバいぜ!そう思ってるオレはマネージャーと雪合戦を楽しみながら熱を冷ましつつ、ひとりガタイでの分析をしている。
そしてマネージャーからの雪玉を乳首で受けて「あん!」と鳴いた瞬間に新テクを開発!
一瞬一度の接近で大ダメージを与えるにはこれが一番だぜ!
プランを思いついたオレは雪まみれの全身を走らせて少しだけ戦場に近づいて、大声を張り上げた。
拓也「エビだぜ!!ブライヴ!!」
オレの言葉にハッとしたブライヴは、火傷を押して全力で巨人にダッシュ。マレニアも何かを察して巨人の正面に立って水鳥乱舞の構えを取る。巨人の注目は目の前のマレニアに集まって、炎の拳がマレニアに振り上げられた瞬間に
火の巨人「うーっす!!!」
ブライヴのカチカチに凍った大剣が、巨人の褌の隙間に突っ込まれ、ケツマンに根元まで捩じ込まれた。
胸のデカい目ん玉にグルンと白目剥かせて、ビクビクと痙攣を始める巨人。ブライヴが剣をさらに捻ると、こっちにまでメリメリと音が聞こえてきて、巨人の頭がビクビクと跳ねる。無防備になった巨人の前で構えを解いたマレニアも、巨人の後ろに回り込んでブライヴに手をかした。
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 12:04:20 ID:cI0CeQ5Q
マレニア「このまま引き抜く!力を込めよ!」
ブライヴ「おう!」
二人が「ふん!」と力を込めると、ゴリュゴリュと音がして巨人の褌の間から巨人のアワビ肉が姿を現して「あーっ!おうううぅす!」って巨人も大きく雄鳴き。四つん這いになって必死に痛みに堪える姿勢に入る。ブライヴのガチガチに凍った大剣は、さっきオレの肛門を犯したエビの触覚なんかよりも凶悪に凍りまくってて、巨人のアワビ肉に霜を浮かび上がらせて強力にくっついている。二人から引っ張られてる大剣は半分くらいは抜けかけてるけど、伸びに伸びまくった巨人のアワビ肉を凍結で絡みつかせてるから、本来は抜ける距離まで引っ張ってるのに全然抜けてない。
マレニア「くっ…なかなかに抜けんな…!」
ブライヴ「引いて駄目なら押し込むまで!」
二人は今度は息をあわせて、伸びまくったアワビ肉が絡みまくってる大剣を思いっきり押し込む。「おうおうおお!!」それに合わせて巨人のガタイも前に振られて、剣を刺した肉の部分から滝のような血が溢れて大剣を真っ赤に濡らす。「効いてるぞ!」ブライヴが言うと「ならばまた引こう!」ってマレニアが提案。また巨人のアワビ肉が猛烈なスピードで引っ張られると、ビシって音がして巨人のアワビ肉の表面の粘膜が裂けた。
火の巨人「おうぐわああああ!!」
四つん這いのまま仰け反った巨人がケツをガクガクと震わせて上下の口から泡を吹き始めると、巨人アワビも全体から血を滲ませていって、その細かい傷口にも大剣の氷結が効いてるから、さらにヒビがビシビシ入っていって出血させていく。これはチャンスだぜ!オレは半裸のマネージャーも呼んで湯気が漂う雪原をダッシュ。巨人の体温で強烈なサウナ状態になり、汗まみれになってるマレニアとブライヴのいるところに到着すると、ふたりにガシッと抱きついた。
拓也「全員でピストンだ!」
マネージャー「なるほど、大きなカブですね」
大体やることが分かったマネージャーが「押して!」って合図を送ると、オレとマネージャーの他に、マレニアとブライヴも力を込めて大剣を全力プッシュ。更に奥深くに押し込まれた大剣の周りで血だらけのアワビ肉がデカい風船みたいに膨らむ。その膨らみも「引いて!」って声でオレ達が全力で剣を引くと、ギュンと引っ張られて雑巾搾りみたいに伸びて血を絞り出す。そのたびに「あああ!!ああああ!!」って鳴きが入って巨人の巨大な肉体が波打って痙攣する。ヤバいぜ!4対1の集団レイプになっちまったな!
マネージャー「押して!」
火の巨人「あーっ!!」
マネージャー「引いて!」
火の巨人「おぅううっす!!」
マネージャー「押して!」
火の巨人「おーっ!!うーっす!!」
神人、魔女の従者、風俗業マネージャー…そして競パン姿の拓也に、ケツマンを抉り回されて悶える巨人は、髭振り乱しまくり痙攣しまくり白目剥いて泣きまくりの、山脈筋肉マンコ奴隷に堕ちて、さらにスパートをかけるマネージャーの餌食になる。
マネージャー「全然抜けないので、今度はひたすら引きます!行きますよ!」
ブライヴ「おう!」
マレニア「いつでもいいぞ」
拓也「ウッス!いけまっす!」
マネージャー「じゃあ行きますよ!オーエス!」
それからは全員でオーエス、オーエス言いながら剣をグングン引っ張っていく。アンアン泣き喚く巨人の肛門から最初は3メートルぐらいしか伸びてなかった巨人アワビも、ガチガチに凍った大剣にベリベリ引っ張られていくと4メートル、5メートルと伸びていって、これもう内臓だろってオレが心の中で突っ込むけど、まだまだ剣は抜けません。
拓也「オーエス!」
ブライヴ「オーエス!」
マレニア「オーエス!…オーエス?」
マネージャー「引けという意味のオーイスという言葉が訛ったものです!元々はフランスという国の言葉ですね!オーエス!」
マレニアをまたひとつ賢くしたマネージャーと一緒に、一心不乱に全員で「オーエス!オーエス!」言いながら血まみれの巨人アワビを引き伸ばしていって、ついに巨人のアワビを捻り出していた肛門が決壊。「おおおおぉぅぅうううぅっすうぅぅぅっ!!」というひときわデカい雄鳴きと同時に、伸び切ったアワビに引っ張られて巨人の内臓が出産されてダウン。ケツアナからの血の川で内臓を流しながらピクピク痙攣する巨人に、あの白い煙が立ち昇る。
ブライヴ「やっと倒れたか…しかし、これは流石にむごいな」
マレニア「あのまま戦えば、こちらが危うかったのも確かだが…同じく死なせるにしても、これではな…」
マネージャー「まったく、拓也もひどい作戦思いつきますよね」
さっきまであんなに心をひとつにしてたのに、ブライヴは巨人の死体に引いてるし、マレニアは反省モード、マネージャーはSの入った目つきでオレをジロっと睨むしで、またこういう流れかよ?オレのことを翻弄するなよな!オレもこんなにグロい勝ち方になるとは思ってなかったんだよね。「ところで貴公ら、鎧はどうした?」ってマレニアが尋ねてくるから、オレとマネージャーは急いで鎧を脱いだ場所に走る。雪原がまだ暖かいうちに着ないと、汗が冷えて風邪引いちゃうからな!
ケツマンをほじくり尽くすことで巨人を倒してから、拓也一行はマネージャーの地図を頼りに滅びの火の窯に向かう。マネージャーが言うにはさっきの巨人も滅びの火じゃなくて、ホントの火は窯の中で燃えてるらしい。それで見たら、マジでデカい窯が山に置かれてるだけで笑ったぜ。火山とかの例えじゃなくて本当に窯なんだなぁ。窯からはまた極太鎖が伸びてたから、四人でそこを渡ると窯の縁に到達。覗き込んだら、窯の底で白い灰に埋もれて燻ってる火が見える。
マネージャー「あれが滅びの火…見た目は普通の火に見えますが、消えかけてますね…」
マレニア「あの火で、本当に黄金樹が燃えるのだろうか…」
ブライヴ「手遅れだったか?」
マネージャー「いえ、そんなはずはありません。伝承によれば、この火は消えることがありません。そのはずなんですが…」
おしゃべりしながらデカ窯の縁を歩いていくと、マレニアが祝福を発見。こんなところにもあるなんて黄金樹も気が利いてるよな。まぁオレ達はその黄金樹を燃やしちゃうんだけどね(笑)それからはマネージャーが祝福を灯して全員で休憩。この火をどうやって黄金樹につけるかを考えてると、またメリナが現れる。「あら、メリナさん。今度は何の用ですか?」マネージャーが話しかけると、メリナも祝福の近くに座った。
258
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 12:06:30 ID:cI0CeQ5Q
メリナ「狭間の地を、ずっと見てきた」
メリナ「この世界には、修復が必要だと思う…そして、分け隔てない死が」
メリナ「貴方達も、そう思うでしょう?」
マネージャー「え?ええ、それは思ってますよ。それだけでいいとも思えませんけどね。拓也もですよね?」
拓也「ウッス!思ってまっす!でもマネージャーも言ってましたけど、ちょっと方法が思いついてないんすよ」
メリナ「そう……あなた達は、どう思う?」
メリナに話を振られて、マレニアは静かに頷いて、ブライヴは「思ってなければ、ここまでは来んだろう」って鼻で笑う。「そう。その答えが聞けてうれしい」オレ達全員の答えを聞いたメリナは、掌を上にして手を差し出す。
メリナ「黄金樹を燃やしたいのなら、私の手に、貴方達の手を重ねて」
メリナ「まずは貴方から」
いきなり指名されたんで、こっちもすぐに返答する。「ウッス!」オレの手がメリナの手に重ねられると、「少しは悩みなさいよ…」って呆れ声でマネージャーが手を重ねてくる。その上からマレニア、さらに上からブライヴの手が重なる。
メリナ「…ありがとう。私を連れてきてくれて」
メリナ「…さようなら…」
メリナの言葉を最後に、オレ達は全員意識を失った。
259
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 12:14:11 ID:cI0CeQ5Q
…はずだった!
メリナ「え?」
拓也「は?」
マネージャー、ブライヴ、マレニアの3人がいきなりストンと熟睡して、残ったのは拓也だけ。
いきなりのことでワケがわからなくて、試しにマネージャーをゆすっても反応無し、マレニアをゆすってもスースー寝息を立ててるし、ためしにズボン越しにブライヴの金玉を揉んでみたけど、嫌がるどころか耳までピクリとも動かさない。マジかよ!今ならブライヴをオレの筋肉玩具にできるかも!そう思って自分の乳首を弄くり回しながら調教プランを考えてると、メリナに声をかけられる。
メリナ「…どうして?」
メリナ「なぜ貴方は、眠らないの?」
そう聞かれて答えたのは、オレとは違う拓也だった。
狂い火の王「ウッソだろお前!コイツ馬鹿じゃねえ!?」
メリナ「あっ!?」
拓也「うぉーっす!?」
狂い火の王「ウッス!拓也っす!」
オレの隣に現れたのは、あの炎系拓也だ!
しかもメリナにまで見えてるみたいで、メラメラ燃えるもう一人のオレの頭が、メリナとオレを照らしてる。やられたぜ!コイツはずっとオレについて来てたんだ!何がなんだか分からないけどとにかくヤバいとしか思えなくて、オレは炎系拓也を組み伏せようとするけど、幻覚みたいに素通りして触れない。
メリナ「お前は、三本指…!」
狂い火の王「オレの炎がさぁ、黄金樹を燃やしたらどうする?新たなる時代の誕生か?」
メリナは懐から短剣を取り出して構えるけど、炎系拓也が「なんだよその態度はオォン?」ってメリナを指差すと、オレの体が勝手に動いてメリナを後ろから拘束。敵じゃなかったはずのオレにいきなり襲われてメリナも「な、何を…!?やめてっ…!」って暴れるけど、オレだってやりたくてやってるワケじゃねーよ!って反論。でも体は勝手に動いて、オレが着てる鎧からオレの手がロープを取り出して、抵抗するメリナをパキギメ腕力で抑えつけながら、亀甲縛りで拘束していく。
メリナ「や、やめて…んっ…!」
拓也「やめろって!こんなのオレの趣味じゃねーよ!」
狂い火の王「うるせーな!コイツを人間扱いなんてしねえよ!」
炎系拓也はオレの鍛え上げられたギリシャ彫刻系ビルダーガタイを使って、さらにメリナをキツキツに拘束していき、完全にメリナの亀甲縛りが完成すると、背中のロープの結び目を手で持って、メリナをチャーシューみたいに持ち上げて窯の外に放り投げようとする。「おおぉーっ!」オレは大声張り上げて必死に抵抗。水没プレイ中に水底で逝きかけてる時以上の必死さで、メリナを窯の外の崖下に落とそうとする手に力を込めて指を固定する。その指も大量の脂汗で滑ってくる。
メリナ「…私のことは、いい…!」
メリナ「貴方は、みんなを助けてあげて…!」
拓也「ふざけんじゃねーよ!遺言みたいなこと言うなって!」
吊り下げられたメリナが最期の言葉を残してくるけどそこは全力拒否だ。オレはここで終わらせるつもりはねーぜ!限界を超えた腕力でメリナを放り投げようとする腕を気力で抑えつつ、オレは走馬灯のように今までの経験を分析。メリナと出会った場所、メリナと話した内容を思い浮かべるけど何にも出てこねー!メリナを持ち上げてる手から指が一本外れる。オレはさらにガタイと乳首を総動員して全力走馬灯分析を開始。ドクドクと脈打つ脳内麻薬の中で、同じように円卓の個室の中で妄想遊びをした時の景色を思い出す。
あの時オレはマレニアの兜を被ってたんだ。
ヤバいキマりかたして、途中でマレニアが部屋に入ってきて、それから炎系拓也が現れたんだ。
それからマレニアの手を取って…
拓也「うーっす!」
限界を超えた思考の中で、ついにオレは新テクを開発!
今にもメリナを離してしまいそうな片腕を、もう片方の腕で掴んで引き寄せて、そのままメリナと濃厚Kiss!
メリナは驚愕の表情で目を見開いて、オレの目と視線を絡ませる。
「お前ノンケかよ!」
炎系のオレは、そう言って消えていった。
「弧゜ッ!」オレとメリナは同時にディープキスに喘いで
オレはメリナを両手で抱えて窯の縁にダイブ。ハァハァ息を切らして生還した。
メリナ「ゲボォ!」
オレが大の字ダウンしてる横で、メリナは亀甲縛り状態で口から大量のルーンを吐き出して悶絶。世にも珍しい空飛ぶ金色ゲロだぜ!オレだって女の子とキスなんて決して絶対にやりたくなったけど、人殺しになるよりはマシだ。オレってマジで紳士的だよな。だからオレは被害者なのに文句も言わずにメリナの亀甲縛りなんか解いている。
メリナ「まさか、霊の体でも…味と臭いを感じるなんて…思わなかった…」
拓也「は?霊?」
メリナ「言ってなかった?」
拓也「う、うっす」
マジかよぉ!あんなにメチャクチャ焦りまくって必死に助けたのに、もう死んでんじゃん!
助けて損したぜ。って思ったけど、あの瞬間に燃えるオレを追い払ってなかったらどうなってたか分からないし、結果オーライかも?まぁメリナから死んでることを前に教えられてたとしても、毎日ヤベー事が起こりまくるからイチイチ覚えてないけどな。
マレニア「うぅ…ん?私は…眠っていたのか…?」
予想外のトラブルに巻き込まれてる間に、マレニアが起きだして、続いてブライヴとマネージャーの目が覚めていって、全員寝起きの半ボケ状態で辺りをキョロキョロ。メリナは溜め息をつきながら祝福に座る。
メリナ「…厄介なことになったみたい…」
メリナ「これから私のする話を、よく聞いてほしい」
260
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 12:21:00 ID:cI0CeQ5Q
メリナの話によると、オレは狂い火って奴に微妙に取り憑かれかけていて、メリナが窯の火を立ち昇らせる儀式をしようとすると、狂い火がオレのガタイを燃やして表に出てこようとするらしい。しかもその火が黄金樹を燃やしちゃうと取り返しがつかない大惨事が起きて世界が滅びるなんて聞かされてマジ狂い!ヤバすぎる話は今まで散々されたけど、イキナリ俺自身がヤバい話になって拓也の思考は完全にショート!マネージャーは黄金樹を燃やせなくなったことに頭抱えてるし、どうしてそうなったんだよ!ってメリナに聞くと
メリナ「イエロの瞳の吸いすぎだけで、狂い火を呼び寄せた人なんて、初めて見たわ…」
なんて言うから、今度はマレニアがマジ狂い!両手で胸ぐらを掴んできて「だからあれほどイエロの瞳に頼るなと言ったんだ!どうして君はいつも、ふざけてばかりいるんだ!どうして私の話を聞いてくれなかったんだ!」って、モロにミリセントの口調で涙目のガチ説教をキメてくる。ウッス!す、すみません!気持ち良くって…ってなんとか逃げようとするけど、胸元ではマレニアが顔真っ赤にしてプルプル震えてるし、ブライヴからの心底軽蔑したような冷たい目線が突き刺さって来て、一気に場の雰囲気が地の底に落ちる。
マネージャー「終わった…何もかも全部…」
拓也「え、いや、まだなんとかなりますよ!なりますって!」
マネージャー「なるわけないじゃないですか…この窯の火を、どうやって黄金樹に灯すんです?…何十キロも長い竹竿とか作って、先っぽに火をつけて黄金樹に向けます?」
マネージャー「それとも窯でも投げつけますか?…あの火を抱えて、黄金樹に登りますか?馬鹿馬鹿しい…」
マネージャーの呟きを最後に、そのまま5分くらい何も無い状況が続く。夜の雪山の中、風も無い窯の縁で、みんなで無言で祝福を囲んでるだけの、絶望的な雰囲気ですげーことになってるこの旅の一行の中で、オレは一人祝福から離れて乳首を捏ねて必死に策を捻り出そうとしている。でも今まで散々思いついてきて、オレの中の激エロアイディアはついに底をついていた。
結局オレも祝福に戻って、マネージャーの隣に座る。メリナも、マレニアも、ブライヴも一言も喋らない。あまりに沈鬱な空気に拓也は謝ることもできなくて、誰も「円卓に帰ろう」とも言えない。あーあ、オレがあんなキメモノにハマるからって後悔も口に出来ない。そんな中で軽く風が吹いて来て、黄金樹から葉っぱが一枚降ってくる。マネージャーの足元に落ちた葉っぱは、マネージャーにクシャクシャに丸められて窯の穴に投げ込まれた。
そこでオレの空っぽになった頭に、マネージャーの言葉が煌めく。
「それとも窯でも投げつけますか?」言葉は空っぽの頭を跳ね返りまくって
拓也「うーっす!」
新テクを編み出すスイッチを強引に押し込んだ!
オレは咆哮と共に新テクを開発!急にオレが叫んだことにみんなもビクッと顔を上げてたから、オレはその一人のブライヴに新テクを耳打ち。そしたらブライヴもそのテクに衝撃を受けたらしく数秒間放心。そのあとに急いで祝福に触って姿を消した。これでオレの新テクは完了したぜ。
マネージャー「拓也?…あなた、何をしようとしてるんです?」
マレニア「何もかも、終わってしまったではないか…何を、いまさら…」
ガックリ落胆してる二人に「大丈夫っす!オレ自信あるんですよ!」って言っても全く信じてくれなくて、メリナなんか目線ひとつよこさない。夜も白み始めて、青くて暗いだけだった空にも、少しづつ雲が流れてくると、マレニアとマネージャーも朝日が差す方向を見る。それからマネージャーは眼をカッと開いた。
マネージャー「ま…マレニアさん…マレニアさんちょっと…!」
マネージャーに肩を揺すられて、マレニアが目元に手で影を作って、登る朝日を凝視。
それから「あぁっ!?」って驚愕声を上げて立ち上がったから、オレのテクの正体に気付いたようだぜ。良いぜ!その極上の驚愕顔で、オレもテクを開発した甲斐があるぜ。メリナもマネージャーと一緒に朝日に釘付けで、マレニアは立ったまま左手を胸元で軽く握って、感無量の涙を流す。
ブライヴ「連れて来たぞ!拓也!」
朝日を浴びながら飛んできたのは、あの星砕きのラダーン!
ブライヴを肩に乗せて紫の光を全身から放ちながら、こんな時でも痩せた馬に跨ってるのは相変わらずだぜ。
「窯から降りろ!ここからは将軍の独壇場だ!」ブライヴの言葉を聞いたオレ達は嬉々としたテンションで窯の鎖を駆け降りる。それを確認したラダーンが右手を窯に向けると、窯についた極太の鎖がビンと張り詰めて積もった雪を跳ね飛ばし、地響きと共に大量の瓦礫を滝のように落としながら少しづつ空へ上がっていく。とんでもない光景を見てオレとマネージャーとメリナは、はじめてスペースシャトルが飛んだ瞬間の観光客みたいな放心顔を浮かべる。その中でひとり、マレニアだけが潤んだ瞳でラダーンを見つめていた。
ラダーンが雪山を揺るがす大声で吠えると、持ち上がった窯が一気に加速。
そのまま黄金樹にぶち当たって、耳がおかしくなるくらいの爆発音を響かせながら粉々に砕け散り、黄金樹に巨大な炎が灯された。
261
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 12:28:45 ID:cI0CeQ5Q
【フィスト貫通】
圧倒的なバワーで黄金樹を炎で包み終わって、ラダーンが雪原にゆっくり降りてくる。
「やっぱりデカい!」オレからの賞賛の言葉にもラダーンは動じることもなくて、代わりに痩せ馬くんが頭を上下に振って喜ぶ。「まさかこんな手があるなんて、私は思いもしませんでしたよ…」って半笑いのマネージャーに、ブライヴも
ブライヴ「ああ、俺もはじめは拓也の正気を疑ったが…」
ブライヴ「いや、本当に狂っているかもしれんが、確かにこの手しか無いとも思えてな」
って、ラダーンの肩から飛び降りて応える。ことあるごとにオレをバカ扱いするなよな!これでも大学はちゃんと出てるんだぜ!世界救ってやらねーぞ!メリナは燃える黄金樹を見ながら何やら考え中で、マレニアはラダーンを見上げて、ラダーンの極太の人差し指に両手を添える。
マレニア「ラダーン…まさか、貴公が来てくれるとは…」
マレニア「…ありがとう…また貴公に、借りが出来てしまった」
マレニアからの潤んだ瞳の熱視線にも、ラダーンは澄んだ瞳だけを返して静かに頷く。マレニアはラダーンに対して思うことがありすぎるけど、ラダーンはまるで「相手の心の傷には触れないのがエチケット」って感じでいてくれる。それとも自分が激つよのモロ英雄だから矜持がチョー強いのかな。
マネージャー「ラダーンさん、いえ、ラダーン将軍。私からも深く感謝を申し上げます。将軍のご活躍により、私たちも活路を見出せました」
ラダーンに深々と礼をしてから、マネージャーはオレ達に向き直る。「これで黄金樹の入り口は通れるようになったはずです。今すぐに王都に向かいましょう」って言ったところで、メリナから待ったが入って話が中断。
メリナ「いえ、まだ黄金樹には入れない」
マネージャー「なぜです?黄金樹の棘はこれで焼かれたはずですが」
メリナ「黄金樹には、たしかに滅びの火が灯った」
メリナ「でもそれだけでは、黄金樹に死をもたらすことはできない」
メリナ「死のルーンが、もたらされていないから」
ここで拓也の思考は再びショート!死の修復ルーンはギデオンに持ってかれたし、それで死のルーンとか言われても、オレは死のルーンと死の修復ルーンの違いが分からなくてマジ頭おかしくなり、乳首を再び弄り回してガタイ考察を始めるも不発。マネージャーもこのことが気になったみたいで、メリナに質問を飛ばすと、メリナの代わりにブライヴが答えた。
ブライヴ「死のルーンは、黄金律から除かれた死の理だ」
ブライヴ「そして死の修復ルーンは、女王マリカが求めた、律に回帰する死を指す」
ブライヴ「律から除かれた死は、二度と律には戻らんが、律に回帰するために生じた死は、律に戻り得るのさ」
ブライヴからの説明でなんとなく理解できた感じがして、オレの思考回路も元の激エロぶりを取り戻す。ものを噛み砕いて分かりやすく説明できるブライヴって、学校の先生になれるかも。「ということはつまり、律に戻らない死のルーンを入手して、その死で更に黄金樹を攻撃する必要があるというわけですね?」マネージャーからのこの問いにはメリナが答える。
メリナ「そうよ。…でも、それも難しくなってしまったわ」
メリナ「拓也が、巫女の犠牲を阻んでしまった。火の幻視を宿す私が、窯の種火にならなければならなかったのに」
マネージャー「え?あの、何の話をしてるんですか?」
またメリナがわけわかんねーこと言い出したと思ったら、すぐに「私の魂を火の窯に焚べていれば、贄は正しく捧げられて、あなた達は死のルーンへの導きを得られたのに…」とか心底残念そうに言ってくるから、「生贄とか聞いてねーよ!ラダーン呼んどいてよかったぜ!」ってオレが抗議すると同時に、マネージャーとマレニアからもメリナに厳重注意が飛ぶ。「そんなことさせられませんよ!やめてください!」「軽々しく己を投げ打ったところで、貴公の周りの者が苦しむだけだ。貴公もそれを、充分に知り得ているはず」でも二人の注意にもメリナは不服そうだった。ガキってこういう時に頑固だぜ!
マネージャー「とにかく、生贄なんて絶対ダメです!大義のためなら何をしたって許されるんだろうとか、そういうことを考えだしてもロクな事にはならないです」
メリナ「でも貴方達は、死のルーンの導きを得られていない。死が置かれし場所、ファルム・アズラに、導かれていない」
マネージャー「待ってください、今ファルム・アズラって言いました?」
メリナ「ええ」
また聞いたことの無い単語が出てきて、マネージャーになんすかそれって聞く。「大昔に隕石によって破壊された古代遺跡です。かつては獣人たちや竜たちが住んでいたようですが、今はもう存在しない場所のはずです」って知識が提供される。もう存在しない場所に行くなら、マジでデロリアンでも無いと無理じゃん。もしかしてそこに行くためにメリナが犠牲になろうとしたのかな?でもなんでそうなってんの?なんて考えながら小さな気付きを発見。「獣人が住んでたってことならさ、ブライヴに聞けば良いんじゃねーの?」って提案するも、ブライヴ本人に「知らんぞ、そんなもの」って呆気なく流される。
メリナ「ファルム・アズラは、消えてはいない。壊れゆく時の中、その狭間に、今も浮かんでいる」
メリナ「その地を故郷とする獣、黒き剣のマリケスが、死のルーンを持っている」
メリナ「けれど、ファルム・アズラにはもう行けない。崩壊を阻む時のひずみが、運命が、貴方達を拒む」
メリナ「なにか別の手があればいいけれど…」
マネージャー「別の手って……」
マネージャーが途方に暮れかけたところで、手が差し伸べられる。
差し出したのはラダーンだ。
262
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 12:33:31 ID:cI0CeQ5Q
しゃがんで白い雪原に右掌を置いて、猫に餌でもあげそうなポーズだけど、ラダーンの眼は怖いくらい真剣だぜ。「貴公とはいえ、時を超えるなど、無謀ではないのか?」マレニアに心配の眼を向けられても、「いくら貴方でも、出来るとは思えない」メリナに忠告されても、ラダーンの瞳はマジのままで揺るがない。良いぜ!乗ってやるぜ!ベロチューにはベロチューを。申し出をされたら断るわけにはいかないしな!オレはラダーンの掌に乗ると上腕をあげてガタイを強調。準備万端の意思を示して、ラダーンの重力を全身に受けて浮かび上がる。
マネージャー「たっ、拓也!?本気ですか!?」
拓也「ウッス!オレは行きまっす!ラダーンを信じますよ!」
オレの男らしい判断は流石に思いきりすぎたみたいで、マネージャーもブライヴも二の足を踏んで互いを見やって、伸るか反るかの二つにひとつのシチュエーションに怯んでる。そんな中、マレニアがラダーンの手に触れた。
マレニア「…私も、ラダーンを信じよう」
マネージャー「あなたまで……時間を超えなきゃいけないんですよ?」
マレニア「たしかに無謀かもしれない。だが私は、そのラダーンに救われた」
マレニア「私は、此度こそ信じたい」
マレニアも全身に紫色の光を受けて浮遊。ラダーンの右肩に乗せられる。
そしたらブライヴも諦めがついたみたいで「まぁ、二の足を踏むうちに、ギデオンに先を越されるかもしれぬからな」ってラダーンに触れて、重力バワーで左肩に引き上げられる。そこまできてマネージャーもやっと観念。「こうなったら、私も行くしかないじゃないですか…」って嫌々ラダーンの手にタッチ。バツの悪そうな顔で重力に包まれてふわりと浮き上がる。
メリナ「そう…貴方達がそう望むのなら、私も止めない」
メリナ「でも、どうか覚えておいてほしい。火の幻視が捧げられなかったファルム・アズラは、貴方達を受け入れていない」
メリナ「触れることも、見ることも、辿り着くことさえ、できないかもしれない。四鐘楼の道も、遥か昔に壊れてしまった」
メリナ「きっと過酷な旅になる。気をつけて」
拓也「ウッス!過酷なプレイには慣れてまっす!地図も持ってるんで、行けますよ!」
オレがダブルバイセップスでガタイを強調すると、オレ達の体が更に高く浮き上がってから、下の方に見えるラダーンも全身に重力をまとって地面と水平に身体を傾けて浮遊。オレ達は降ろされてラダーンの背中に乗る。それで気付いたけど、お前まだ背中の槍抜いてないのかよ!強がるのも大概にしろよな!「あの、槍刺さってますけど、いいんですか?」ってマネージャーもラダーンに聞くけど、モサモサの赤い髪が上下にブワッて動いて意思表示終了。
呆れた感じでマネージャーが槍に掴まったから、ブライヴとオレも槍にしがみつくけど、マレニアはずっと「傷が開くんじゃないか?」とか「本当に痛まないのか?」とか「マントに掴まるのでは駄目なのか?」って何度もラダーンに確認を取る。ここまで来て女々しいこと言ってんじゃねーよ!最後には業を煮やしたラダーンに重力魔法を使われて、体を槍に引き寄せられてビッタリ拘束されたから笑ったぜ。マレニアが窮屈そうにしているところに、痩せ馬クンがラダーンの背中の真ん中に座って準備が完了。「ウッス!行けます!」オレの合図と共に、ラダーンの全身から紫色の光が迸って、オレ達をドーム状のバリアで包む。こんなのファーストクラスのチケット買っても絶対体験できないぜ!
ラダーンはオレ達を乗せた状態で空に上がっていって、輝く水平線に体を向けて光を強めていくと、バリアの表面に紫色の稲妻が走る。「ウッス!行ってきまっす!」加速でぶっ飛ぶ前にオレがメリナに手を振ると、メリナもオレ達に手を振ってくれた。ラダーン空港、滅びの火の窯⇒ファルム・アズラ便のフライト開始だ!
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 12:43:21 ID:cI0CeQ5Q
「座席とシートベルトと壁があるといいんだよね。だってさぁ、とんでもない振動と突風に襲われてオレ達がかわいそうじゃん!」なんて言いながら、オレは生きて帰れるのかどうかがやっぱり気になる。一応重力のシールドでそれなりに風と振動は防がれてるけど、ラダーンクンは決して絶対にスピードを緩めたりなんかしてくれない。だからオレ達は揺れまくって、風に吹かれまくって両脚なんか浮かせてる。
重力で若干体が固定されてなかったら今頃宇宙にぶっ飛び射精コースなりね。スヤスヤ寝てる痩せ馬くんだけは揺れも風も完全カットされてて、良いご身分だよな!単なる「ペット」として本命クンに愛されたオレとは大違いだ。
マネージャー「まだ着かないんですか!?」
大声で話してるんだろうけど、爆発みたいな強風で耳がおかしくなってるからほとんど聞こえない。「何が!?」「まだ着かないんですかって言ってるんです!」「俺に聞くな!」ブライヴとマネージャーの応酬に、ちょっとだけ余裕があるマレニアが「地図は見られるか!?」って返す。「見れるわけないでしょ!」マネージャーの大声に耳をピクっとさせる馬の声が、拓也の心に聞こえてくる気がする。「円卓の騎士達は弱いな!私を見ろ!将軍が守って下さるぞ!」チクショー、馬ごときが勝ち誇ってんじゃねーよ!って乳首をうねうね動かして反論するけど、馬は眠ったままで、ラダーンがスピードを全く緩めずに旋回を始める。そこでオレの口マンが限界を迎えた。
拓也「ぐぐ、グボグボ!」
マネージャー「あっ!?」
ブライヴ「うわ!馬鹿!」
拓也「弧゜ッ!」
マレニア「待て!」
強烈な酔いと激エロな横Gに内臓を掻き回されてゲロを噴出する拓也。窯の上でつまんだ溶けかけの蟹が猛スピードで全員の顔に降りかかる。でもゲロはラダーンの重力バワーによってみんなの顔に激突する前に停止。そのまま空中をおよいで、オレの口へとゆっくり戻っていって舌にまとわりつき、喉をトロトロと通過していく。
拓也「あーっ!あーっ!ガポッ!あーっ!」
自分のゲロを強制的にゆっくり飲まされて、白目剥いてビクビク痙攣しながらマジ狂いしてる拓也に「…むごい…」「哀れ…」ってブライヴとマレニアからの同情の声が寄せられる。そんな中でもマネージャーはなんとか地図を開いたみたいで「今どこですか!?」ってラダーンに聞く。すると地図に重力の光が集まって赤い点になった。ラダーンってなんでもできるよな!
マネージャー「えっ!?ここですか!?通り過ぎてるじゃないですか!?」
ブライヴ「なにっ!?」
なんかとんでもない事実が発覚したらしいけど、オレは自分のゲロの悪臭に意識がぶっ飛び射精したあとに、そのザーメンも尿道を伝わって精子袋に戻されるという高度な尿道ファックを体験させられてマジ頭おかしくなり、それどころじゃないっ!ケツマンから漏れ出したウンコも重力で逆流して内臓も大混乱で、ラダーンの重力に拓也の全身が犯されるっ!こんなのありえない!
マレニア「ラダーン!貴公、道を間違えたのではないか!?」
マレニアの言葉にラダーンも焦ったのか、飛行スピードはそのままで重力のバリアが強くなって、風と揺れがチョー軽減されてほとんど無くなる。みんなの足がラダーンの背中につくと、それと同時にオレもラダーンの背中に手をついて、抑えられていたゲロとウンコとザーメンの花を咲かせようとする。でもラダーンの精妙な重力操作で全ての穴を抑えられて逆流。全身窒息プレイのあまりの苦しさに「カパッ」って泡が弾けるみたいな鳴きを上げて海老反り痙攣になる。「拓也、気をしっかり持て、息をするんだ」ってマレニアが背中さすってくるけど全然効かない!ファルム・アズラに着く前にオレが逝っちまうぜ!
マネージャー「ふう、だいぶ楽になりました。ですが途中でファルム・アズラらしき建物は見掛けませんでしたし、弱りましたね…」
ブライヴ「導かれる運命に無い者は、辿りつけぬのだろう?やはり、無駄だったのかもしれんな…」
マネージャーとブライヴは腕組んで考えるのはいいけど、オレの事も心配してほしいんだよね。多分この状態が何十分も続いたらこの激しすぎる苦しみは命と共に終わるぜ、と思いながら、あー、意識が遠くなってきてマジに気持ちいい。するとラダーンがようやく瀕死のオレに気付いて重力で持ち上げてくれて、拓也の服を脱がせながら海の上に浮かべた後に、全身の穴を塞いでいた重力を解放して溜まったモノを全弾発射。下に広がる海にウンコとゲロとザーメンが消えていく。こういう時に「ハハハ、おいおい、なんだよあれは」ってブライヴは指差してバカにしてくるからムカつくぜ!マネージャーとマレニアみたいに哀れみの目線だけで我慢してくれよ。
マネージャー「はぁ…どうしましょうか。こうしてる時間も無いのに…」
そうマネージャーが言った瞬間だった。
全てを出し切ったオレはビュンと飛ばされて、空中に浮いた服にスポッとハマって、勢いのままラダーンの背中にべったりくっ付けられる。同時にマネージャー、ブライヴ、マレニアが一斉に宙に浮かされたあと、同じようにラダーンの背中に腹這いにさせられる。
マネージャー「え?え?なんですか?」
ブライヴ「離れない…重力で抑えてるのか…!」
マレニア「ラダーン、貴公…いったい何を…!?」
ラダーンの全身から出てる紫色の光がより一層強まっていく。背中の痩せ馬くんは余裕そうにオレ達を見回して、「まぁ見てなさい」みたいな偉そうな視線を向けてくる。くっそー、ラダーンに気に入られてるからって良い気になってるよな!それから馬がヒヒンといなないて頭を伏せると、一瞬巨大な衝撃が全員に走ったあとにラダーンがとんでもないスピードに加速。音の壁がぶっ飛んだあとに、遠くの山や建物がバカみたいな速さで過ぎ去っていって、空に広がる雲が線になっていく。
拓也「ぉぅうううぅっす!」
マネージャー「ちょっと!?なんですかこれ!?」
オレ達は風も振動も熱も感じてないけど、這いつくばったまま上半身を起こすのがやっとだ。ラダーンは更に加速していく。太陽が頭上を通過したと思ったら次の瞬間には月が出て、もう何回黄金樹の真上を通過したのかわかんねー!「ラ、ラダーン!待ってくれないか!?貴公が何をしているのか分からない!」マレニアが叫んでもラダーンは止まらずに更に加速。ちょっとは喋ってくれよな!腐敗で喉を痛めてるのかな?「どうなってる!?どうしてここまで速く飛べるんだ!?」ってブライヴの疑問に、マネージャーのマネジメント分析が光った。
マネージャー「この加速……重力です!彼は重力の力で加速してるんです!」
マネージャー「彼の意図が分かりました!彼は重力の力を高めて、ファルム・アズラを包む時間のひずみを突き破ろうとしているんです!」
ブライヴ「時間を!?」
マレニア「なんと…そんなことが、可能なのか…?」
マネージャー「重力は物質を、空間を、時間さえも歪ませてしまう力です!ましてや彼には、デミゴッドの運命を司る星を砕き、進むべき時間を機能不全に陥らせたという実績があります!」
マネージャー「彼は今、星を砕こうとしているんです!運命という星を!」
マジかよぉ!伝説の到来はいつも突然だ!エルデの新米冒険者のオレでも知っているようなおとぎ話に放り込まれて、オレは全員鳥肌立てまくり眼を開きまくり、ラダーンは輝いて吼えまくりの史上最強デミゴッド状態に大変身!ついにはひとつの荒れ狂う流れ星と化して、ファルム・アズラがあるはずの場所に急降下。超スピードのまま拳を突き出してスーパーマンパンチを発射すると、なにもない場所で白い大爆発が発生。時空にフィスト貫通をキメて、ファルム・アズラを包む運命は砕け散った。
264
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 12:46:20 ID:cI0CeQ5Q
鼓膜がぶっ飛ぶような轟音で耳をキンキンいわせるオレ達を乗せて、ラダーンがゆっくり降りていく。降りた先には、さっきまでは影も形も無かったチョーデカい遺跡が広がっていて、ぶっ壊れかけの破片や建物がそこらじゅうに浮いてて、止まることのない竜巻がビュンビュン回ってる。その陰からデカい竜が何匹もチラチラこっちを見てくるけど、時空の穴を開けて飛んできたラダーンをメチャクチャ警戒している感じで「触れないのがエチケット」って感じで飛び去っていく。遺跡の中に輝く祝福を見つけると、ラダーンはそこにオレ達を降ろして、空中で胡座をかいて腕を組みつつ息をつく。
拓也「しゃあっ、ファルム・アズラに到着!」
マネージャー「すごい…本当に着いちゃった…」
ブライヴ「おお、凄まじい旅路だったな…この誉れは、間違いなくラダーンのものだ…」
ブライヴ「ハハハッ!それに見たか?まさか目の前で時が、運命が砕けるとはな!」
ブライヴ「流石に星砕きと称されるだけはある。まさに神話の英雄よ」
興奮したブライヴが歩き回って、呆然としてるマネージャーに絡んだり、オレとハイタッチしたりしてカワイイポイントを荒稼ぎしている一方で、マレニアは空中で休憩中のラダーンの方へ。また何か話しに行ったな?ってオレも乳首と聞き耳を立てる。
マレニア「まさか貴公の…あの伝説の星砕きを、この目で見られるとは思わなかったよ…」
マレニア「やはり貴公こそ、英雄と呼ばれるに相応しい者だ…誇ってくれ」
ミリセントだった時にもラダーンに「あの」ってつけてるし、このキラキラの横顔といい、実はちょっと憧れてたんじゃねーの?って拓也の邪推が雄膣を駆け巡る。ラダーンはマレニアに向かって口の端を曲げてフッと微笑みを返してから就寝。あれだけのマジキマリな大立ち回りをやったんだからそりゃ疲れるだろうけど、浮きながら寝るなんてコイツ相当器用だぜ。そんなラダーンの寝顔をマレニアはまだ見上げてるから、テンションに↑が入ってるブライヴが絡みにいく。
ブライヴ「マレニア、お前も見ただろう?」
マレニア「ああ…全て見た…運命をも超えうる、英雄の姿を…」
ブライヴ「まったく、お前も腐敗を放ったとはいえ、よくこの英雄と相討ったな」
やられたぜ!勢いにまかせてマズいことを言ったな!ビビったオレとマネージャーに指を指されて、ブライヴもすぐに「しまった!」って感じの顔になる。でもマレニアは意外にも穏やかで、テンションを変えないままラダーンを見上げてる。
マレニア「いや、相討ってなどいない…私は兄様の刃、欠け身のマレニアだ」
マレニア「不敗などではないよ」
またひとつ憑き物が落ちたみたいな横顔につられて、オレとブライヴ、マネージャーもラダーンを見上げる。
空中で寝ているラダーンの胡座には、良い寝顔で寝てる痩せ馬クンの姿が。
本当にお前は良いご身分だぜ!
265
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 12:53:18 ID:cI0CeQ5Q
【黒炎好き神肌たちのズルすぎる戦法】
ファルム・アズラの祝福を灯して、周りの景色と地図を照らし合わせるけど、何にも描かれてない所にラダーンが指し示した点が描いてあるだけ。しょうがねーなーって仕方なく周りを見渡して場所の見当をつけようとするけど、結構奥の方に降りたってことしか分からない。上に行けばいいのか下に行けば良いのかも不明。祝福の前に建物の入り口が開いてるだけで、他の場所に行こうにも周りが崩れまくってて道が無い。壊れかけてるって言ってたけど、この様子じゃ完全に壊れてるぜ。しょうがないから建物の入り口をくぐるかって時に、マネージャーが貧血を起こしてマレニアに支えられる。
マレニア「あまり無理をするな。ラニの魔術師塔から、ろくに休めていないだろう」
マネージャー「…たしかにそうですけど…いえ、やっぱり休むべきでしょうか…」
拓也「オレは1日ぶっ通しでセックスしても平気っすけど、マネージャーはそうはいかないじゃないですか」
神授塔で死の修復ルーンのカケラを手に入れて終了になるはずが、ギデオンのせいで円卓、巨人の山嶺、火の窯、ファルム・アズラと一気に移動しまくることになって、その間ほとんど寝ないで来たからマネージャーが限界だ。それで3時間くらい仮眠を取ることになって全員で川の字に寝転がる。風の音がしょっちゅう鳴ってるから寝れないと思ったけどすぐにグッスリ。でも祝福が急にピカッと光ってオレを起こしてくるから、なんだよって起き上がると
拓也「あ!ウッス!久しぶりじゃん!」
祝福の近くには、火山館で会った巻き糞みたいなハンマーを持った騎士と、ラーヤが立っていた。
ラーヤ「お久しぶりです。お元気そうで、何よりです」
オレの挨拶で他の三人ものそのそ起き出したと思ったら、真っ先にラーヤに気付いたマレニアが硬直。幽霊でも見た顔で瞼をパチパチ。ラーヤは普通に「マレニア様も、お久しぶりです。ブライヴ様、マネージャー様も」っておじぎをする。
ブライヴ「おお、ラーヤか。久しいな」
マネージャー「ラーヤさん!? いったいどうやって……いえ、それよりどうしてここに?」
ラーヤ「火山館に帰ったのちに、私は本来の私たちの使命を、果たすことにしたのです」
ラーヤ「今は神へのせめてもの叛逆として、ベルナール様とともに、神を殺しうる力たる死のルーンを探っています。黄金樹が燃え、新たな祝福が灯されたので、この地に足を運んだのです」
ラーヤ「英雄様がお隠れになったことを知り、タニス様も初めは気を落とされましたが、それも昔のことです。どうか、お気になさらないでください」
気にするなって言われても、オレ達はまだいいけどマレニアが気まずいよね。でもここで色々話し合ってる間にギデオンがネフェリと戦ってるかもしれないし、ギデオンが黄金樹の棘を消す別の方法を見つけてるかもしれない。時間もないしマネージャーからのGOサインも出たんで、ギクシャクした空気のまま先に進むことに。ベルナールが戦力になってくれたのは頼もしいけど、拓也は明るい雰囲気が好きだから、会話が無いのはキツいぜ。
そんな鬱憤を晴らすかのように、戦いになったらブライヴ、マレニア、ベルナールの3人で一方的に敵をガン掘りしまくるから、相手が可哀想になってくる。廊下の曲がり角から現れたフルアーマー系の騎士の側頭部にマレニアが飛び回し蹴りをぶっ込んで壁に激突させてから、意識が飛んでる騎士にブライヴとベルナールが突っ込んでデカい武器で全身をボコボコに叩き潰して終了。階段を降りた先の廊下に居た騎士にも、後ろから同じ戦法をぶち込んで倒す。一人倒すのに2秒もかかってなくて拓也も味方ながらに戦慄。次に出会った騎士には曲がり角からのゼロ距離水鳥乱舞がキマったから、何が起こったのかも相手は分かってなかったんだろうな。
そのまま進んで曲がり階段を降りていくと、デカい広場に出る。広場にはいくつもの石の柱が立ってて、明かりは天井の穴からの光とそこら辺に散らばってる蝋燭だけ。床には動物の骨と宝石が置いてある。いかにもインディージョーンズな雰囲気を堪能しつつ進んでいくと、例の小便色の霧が出口にかかった。
拓也「ハメられた!」
マネージャー「敵ですか!?」
ブライヴ「お前はマネージャーとラーヤを連れて部屋の隅に行け!拓也!」
拓也「ウッス!」
二人の手を引いて隅っこに拓也が退避。マレニアの義手が火花散らして刀を変形させると、ブライヴとベルナールも武器を構えて、三人で三角形になって別々の方向を警戒する。それから何秒か経って部屋の暗がりから、神授塔の橋で会った成人病系のデブと、こっちは新顔のひょろ長がコンビで姿を現す。
マレニア「神肌…それも二人か」
ブライヴ「ハハ、これはまた、厄介な手合いがきたな」
ベルナール「神人と影従が、何を怯んでいる」
マレニアとブライヴは馴染んでるけどベルナールは神様が嫌いだから、こんな状況でも二人にピリピリだ。そんなこと言ってる場合じゃない!でも太いのと細いのが同時に黒い火の玉を投げると、三人で散らばってしっかり回避。オレはここでガタイをパンプ強調してエールを送るぜ!
266
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 13:04:20 ID:cI0CeQ5Q
三人を様子見するデブとガリに、まずマレニアがしかけていって刀を振ると、デブには刃が当たるけどガリは横跳びで回避して、マレニアに曲がりくねった剣を振って反撃してくる。マレニアが後ろに下がるとデブがマレニアを追って行って、さらにマレニアが下がるとマレニアと入れ替わるようにしてブライヴが突撃。向かってきたガリの腹に大剣を叩きつけて奥に押し込んで、デブとの距離を離す。
デブとガリが離れたところでデブの方にベルナールが駆けていって、マレニアとの2人がかりでデブを前から後ろから責めまくり。ガリは素早い連撃でブライヴを追い詰めるけど、攻撃が途切れたところにブライヴの氷の剣が炸裂して全身霜焼けになって悶絶する。その悶えてるところに噛みつきがキマって、ガリはブライヴにぶん投げられた。このままほっといても勝てるぜ!
デブの方も素早い剣技でマレニアと渡り合ってるけど、その間にもベルナールに身体中ボコボコに殴られて片膝をついて、そこにマレニアの叩きつけるような縦斬りが入ってダルな腹から出血。「良いぜ!三人ともエロいっ!デカい!」って応援を送るオレにも力が入って、マネージャーに「目立たないでください!」って止められる。
先に相手を倒したのはマレニアとベルナールのペアだった。デブが黒い炎を自分の周りに撒いた瞬間にマレニアが飛び上がって、頭上からのゼロ距離水鳥乱舞をキメてデブの頭を粉々にする。強いぜ!グロいぜ!ラーヤもマレニアとミリセントの戦いを思い出したみたいで、ぐっと堪える表情でマレニアの戦いぶりを見てる。そしたらブライヴに追い詰められてたガリが全身から黒い炎を爆発させてブライヴをぶっ飛ばす。コイツもデブみたいに形が変わるのかよ?って思ったら、体をゴムみたいに伸ばしながら剣を振り回して、ベルナールを弾き飛ばしてマレニアに突っ込んでいく。全身白くて膨らんだり伸びたりして、こいつら使い終わったコンドームみたいだ。
そして下手にマレニアに突っ込んだのがガリにとってマズかった。マレニアは超低空姿勢で駆け抜けてガリの剣を掻い潜ってから、すれ違い様に伸び切った胴体を真っ二つに切断。ビチビチ跳ねる下半身をそのまま斬り飛ばして、残った上半身に向かう。そのガリの上半身は手から黒い炎で作った模様を出してから、そのまま床上で逝った!
マレニア「終わりか」
ブライヴ「こんなものか。終わってみれば、呆気なかったな」
二人組が全滅したんで、オレはマネージャーとラーヤと一緒に三人に駆け寄る。ベルナールも聖杯瓶を一発キメただけでほぼ被害無し。「余裕っすね!」「まぁ…今までの相手に比べればな」オレとブライヴが話してる横で、マレニアとラーヤはやっぱり気まずい。二人とも口にはしないけどオレはこういう空気に敏感なんだぜ。やっぱり激エロのモロホストだから人間関係のセンサーも乳首みたいに洗練されてるんだろうな。
マレニア「うっ!」
なんて考えてたらマレニアが背中から刺された!
マネージャー「あっ!?」
拓也「マジかよぉ!」
やられたぜ!いつの間にかマレニアの背後には、死んだはずのデブがピンピンしてる。「ずるいぜ!あの時やっつけただろーっ!」思わず咆哮する拓也。ブライヴとベルナールは慌てて武器を構え直すけど、準備が整う前にデカい尻尾でまとめて殴られて転倒。オレはまたラーヤとマネージャーと一緒に走って避難。マレニアはかなり頑丈だから背中の傷は大したことないけど、刺されたあとに起きあがろうとしたところをデブにうつ伏せの姿勢で組み伏せられて、剣の持ち手で後頭部を殴られまくって意識が飛びそうになってる。マジやべーよ!ってオレが叫ぶと、ブライヴがデブの腹に剣をぶっ刺して動きを止める。それからはブライヴとベルナールのペアがデブと斬り合い開始。かと思いきやデブが自分の周りにまた黒い炎をばら撒いて、手から黒い模様を浮かび上がらせる。
マネージャー「マジかよぉ!?」
拓也「ウッソだろお前!?」
そしたらガリの方まで復活してきてマジ狂い!ハメられた!コイツら延々と復活を繰り返してオレ達を痛ぶるのが仕事のプロ級神肌だ。マレニアもどうにか復活したけど、脳震盪起こしまくりでコンディションバッチリのガリと斬り合うのはやっぱりキツい。剣をガンガンぶつけ合わせてるけど少しずつ押され始める。一方デブは全身から黒い爆発を出してブライヴとベルナールをぶっ飛ばし、あの風船状態でやってくる。
膨らみまくったデブは例のローリング攻撃を開始して、ガリと戦ってるマレニアに激突。2対1でマレニアを責めまくる。ラーヤもたまらず「マレニア様が危ないです!」ってブライヴとベルナールに大声で伝える。でもブライヴがマレニアのいる方に駆けつけようとした時に、ガリが武器を回転させて黒い嵐を巻き起こし始めた!嵐はどんどん大きくなって、こんなもん出されちゃ誰もマレニアを助けに行けない。マレニアは全身を黒い炎に焼かれながらデブのラッシュにスタミナも削られて、フラフラになってるところを嵐が一瞬デカく強まってフィニッシュをキメられる。マレニアが壁にダウンしてるところに、ようやくブライヴとベルナールが到着。でも二人にはデブの巨大化ローリング攻撃が炸裂してマレニア共々ぶっ飛びダウン。残った戦力は拓也だけ。
…のはずだった!
デブとガリが迫ってくるなか、ラーヤがデカい蛇に変身!オレとマネージャーをデカい口で咥えつつ、広場の壁ぎわを走りまわって逃げまくり、時間を稼いでる間にマレニアがまた復活。水鳥乱舞を背後からガリに叩き込んでガリを瀕死にさせつつ、自分の負傷を回復したあと、起き上がったブライヴとベルナールと一緒にまた神肌の二人と激突。ブライヴ、マレニア、ベルナールの三人はここで作戦を変更した。
マレニア「多少斬られても構うな!ひと息に片方づつ斬り潰す!」
オレも身体のどこがGスポットなのかイマイチ分からない客には、パワープレイで押し切ったことも結構あるけど、本物の戦いでもそれって通用するんだな!三人は瀕死のガリに突撃していって、一斉に水鳥乱舞やら氷の剣やらジャンプ攻撃やらをぶっ込みまくってガリを即逝きさせる。それからデブに向かっていって、斬られようが刺されようが関係無いぜって感じで、ガリを復活させられる前にデブを倒すべく猛攻。ブライヴが大剣をぶちこんでデブにガードさせてから、すぐに三人で囲んでとにかく攻撃を浴びせまくる。その猛攻はあまりにも凄まじすぎて、デブは最終的には頭さえ無いダルマになって終了。その姿のまま白い煙を上げて消えていく光景がコンビニの肉まんみたいだったぜ。
と思いきやまたデブが復活!ふざけんじゃねーよ!しつこすぎるぜ!またも復活したデブはいきなりガタイを膨らませて三人を吹き飛ばしてから、太いガタイをさらに太らせてフワリと飛び上がり、拓也の頭上に尻を浮かび上がらせる。「危ない!」そう言ったのはマレニアだけど、オレに尻を晒した時点でデブが負けることは確定しているんだぜ。
拓也「エビだぜ!ブライヴ!」
ブライヴ「はっ!そうか!」
オレからの既テク提案に敏感に反応したブライヴが、ケツを下ろそうとしているデブの真下に飛び込んでから氷の剣を突き上げる。それを見たラーヤが「えっ、それは…」って呟くと同時に、デブの奴はオレをケツで叩き潰すべく急降下。自ら拡げたケツマンに氷の特大剣を根元まで突っ込まれて絶頂の声を上げる。
神肌の貴種「ああああーっ!!」
氷結した大剣に雄膣から冷やされて、激痛と冷たさに全身を硬直させたデブは、白いガタイも相まってアイスクリームに見えてくる。ブライヴがデブアイスを床にゴトっと落とすと、あーそういうことかって感じでマレニアも察したみたいで、ブライヴの剣に手をかける。それから手慣れた手つきで二人でデブから剣を引き抜こうとするけど、ケツアナがメリメリいうだけでやっぱり剣は抜けません。
マレニア「やはり抜けんな…」
ブライヴ「今度は回転させてみたらどうだ?」
マレニア「名案だ」
ブライヴからの地味な新テクは即採用されて、ギュリリィ、ブチチチ、メチメチメチって雄膣を引きちぎる音があたりに響いて、そこに「おぅううぅっす!!おごおおお!!」ってデブのイキまくりな嬌声が被さっていく。「スッゲー嬌声じゃん!そんなに気持ちいいかよ!」「悲鳴だと思いますよ…」盛り上がるオレにもラーヤの控えめな指摘が入って、その間にもマネージャーがマレニアとブライヴを手伝いに行って、更にデブの嬌声が盛り上がっていく。でもその声はベルナールがデブの頭を叩き潰したと同時に終了。ずっぽし抜けた大剣は真っ赤に染まってて、カラーコーンみたいになっている。
ブライヴ「…それで、何が余裕なんだ?拓也?」
全員でハァハァ息切らせる中でブライヴに愚痴られる拓也。「まぁ、いいさ…誰も死なずに済んだ。私はそれで構わない」そう言ったマレニアの傷はほとんど消えてる。「ありがとう、ラーヤ。皆を守ってくれて」マレニアに言われたラーヤは、なんともいえない複雑な困り顔で頭を下げるだけだった。3体2にできる状況だったからよかったけど、ベルナールがいなかったらマジで誰か死んでたかもな。
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 13:12:49 ID:cI0CeQ5Q
【ハードM調教3発】
続きだぜ!ラーヤが柱の影で服を着終わるのを待ってから、死のルーン探しの旅を再開。変身するたびに服が脱げるのって昔の美少女アニメみたいだよな。なんて考えてるとマネージャーが歩きながら「一応確認しておきたいのですが、いいですか?」ってラーヤに質問を投げる。
ラーヤ「はい、なんでしょうか」
マネージャー「死のルーンを探し出すという目的が、私たちとラーヤさんの間では一致していますけれど、あなた達の目的はあくまで『神を殺すこと』なんですよね?」
ラーヤ「ええ、そうです」
マネージャー「そうですか。私たちの目的は、黄金律を今とは違う形に修復することなのですが、それはそちらの目的と対立する可能性があるような気がするんです」
そう言われてオレも気付いて、ヤバい!ラーヤはどう思ってんだよ?ってラーヤを見ると、足を止めて少し考え込んでから「…そうなるかもしれませんが、それはあまり、考えたくありません…」ってつぶやく。今度はラーヤの代わりみたいにベルナールが「貴公らの求める、律の世の姿次第だ」って口を挟んでくる。嫌な予感がしてきて、拓也の乳首もビンビンに張ってくる。
ベルナール「ラーヤ殿とタニス殿は、ミリセントに奪い合いをよしとせぬ、新たな世の英雄の姿を見た。しかしその英雄は、そこの醜女に摘まれたと聞く」
ベルナール「ゆえに、我らは排律者へと立ち返った。貴公らの見出す律が醜く歪めば、我らは貴公らにも矛を向けるのみよ」
やべーよ!コイツマジでキレちゃってる!奪い合いを押し付けられたせいで神様が嫌いになったのは分かるけど、今は仲間内で険悪ムードになったってしょうがないじゃん!ブライヴは溜め息ついて、それは言わないエチケットのはずだろって感じでいるし、ほとんど名指しで非難されたマレニアはまた凹む。ラーヤからの「マレニア様、どうかお気になさらないでください」ってフォローにも「そうだな…すまない…」って返せるだけ前よりは良くなってるけどさ。
マネージャー「分かりました。つまり、新しい律が掲げられるまでは、私たちは協力関係を維持できるということですね?」
ベルナール「そういうことだ。だが、ゆめゆめ忘れぬことだな」
ちょっと気まずくなっちゃったけど、お互いの方向性も分かったところで改めて出発。広い部屋を抜けて建物の外に出たら、辺りは風吹きまくりで足場なんてろくに残っていない廃墟だ。
マネージャー「うわ…ここを進むんですか…?」
拓也「たっけーっ!」
床の穴とか崖とかから下を覗くと、どこまでが終わりかも分からない真っ白な奈落が広がってる。
一歩踏み外したらそれだけで死ぬぜ。オレ達は一番身軽で頑丈なマレニアを先頭にして進んでいく。
拓也「おううぅす!」
マレニア「拓也?」
すると突然、めちゃめちゃ遠くから赤く光る手裏剣が飛んできて、とんでもないカーブを描いてオレのケツマンに吸い込まれた!マレニアの刀のリーチでも落とせない高度から投げ込まれた手裏剣に、深々と粘膜を切り裂かれてたまらずオレも雄鳴き。マレニアは手裏剣を投げた相手を見つけたみたいで、オレが切れ痔ダウンしてる間に手裏剣投げた獣人を一刀両断。「また尻をやられたのか…なぜお前は尻ばかり狙われる?」ってブライヴにケツを見られるのも慣れてきた。
拓也「オレが激エロのモロホストだから、みんなケツを狙ってくるのかも…」
ベルナール「この男は何を言っているんだ?」
ブライヴ「深くは考えるな。どうせろくでもない」
ブライヴに手裏剣を乱暴に引き抜かれると、「あう!」って声が出て、鋭い痛みが走って全身が一気にピンと真っ直ぐになる。ケツマンの痛みと熱さを打ち消すかのようにプリケツを締め上げてぴょんぴょん跳ねる拓也に、マネージャーからいつもの生肉&苔薬が補われる。これがなかったらエビに抉られたケツに更に手裏剣をもらっていたんだなと思うと、恐怖で全身に鳥肌が立つ。
マレニア「大丈夫か、拓也?先に進むぞ」
先にいる敵をマレニアに倒してもらった拓也は、治りたてのケツを振って進んでいく。それからはどう見ても空中に浮いてるボロボロの柱を渡ったり、崩れた床の上を飛び移ったり、昔やってた栄養ドリンクのCMみたいなことやらされてマジキツい。動き自体は大したことないけど、高所恐怖症の拓也は落ちたら終わりって高さと吹きまくる風が怖くて、緊張と安心の緩急がついた旅路に徐々に狂っていく。
拓也「あーっ!はーっ!落ちるっ!」
マレニア「焦ることはない。踏み外しても、私が貴公を掴む」
ブライヴ「いっそのこと、背負って進む方がいい気がしてきたな」
マネージャー「うわぁっ!?ブ、ブライヴさん!?」
細い足場でグラグラしてるオレを、マネージャーをお姫様抱っこしたブライヴが後ろから飛び越えていく。「さぁ、手を取れ」「う、ウッス!、ウッス!」マレニアが伸ばした手を握って拓也もギリギリで足場を渡り切ると、あとからラーヤとベルナールがあっという間にスイスイ足場を渡っていく。「スッゲー!トビ職人みたい!」「皆が優れているというより、貴公の体幹が悪いのだろう。足腰も鍛えなければ駄目だ」マレニアの無自覚な言葉がいきなり拓也を、徹底的に拓也を痛めつけてくる。手足の力が抜けてオレがその場に四つん這いになって挫折感に震えてると「すまない、少し言い過ぎたようだ…」って謝ってくれたからいいけど。
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 13:19:43 ID:cI0CeQ5Q
ボロボロの足場を渡ってまた曲がり階段を下って、奥にいた獣人たちもすぐにブライヴ達が倒してくれるから、戦いに関して言えば気楽だけど、とにかく進む道が険しい!更に進んでいくと広い場所に出て、白いドラゴンの化石の前にガチガチに鎧を固めた騎士が待ち構えている。赤獅子城にもこんな奴いたなって思ってたら、騎士の奴はいきなり剣を振り回して襲ってきた。問答無用かよ!でもターゲットはオレたち非戦闘員じゃなくてブライヴだ。
でもこっちには使えるタチが多いぜ!ブライヴが騎士の剣を大剣でガッチリ受け止めると、騎士の横に回り込んだマレニアが横なぎに一閃して、斬られた騎士にベルナールが追い討ちをかけてボコボコにしていく。会話はギクシャクだけど戦闘はスムーズで安心感が違う。リラックスしたオレがケツを揉みしだいてケツマンのコンディションを調べていると、袋叩きにされた騎士が一発逆転を狙って翼を広げて、その衝撃で三人を吹き飛ばしてから一気に急上昇。
マネージャー「いけない!マレニアさん避けてください!」
ぶっ飛びダウンしてるマレニアに向かって、騎士が剣を構えて空中から突撃をしかける。マネージャーの言葉を聞いたか聞かずか、騎士の全力突撃をマレニアは跳んで回避。更に進んでいく剣先はブライヴにかわされて、ベルナールにもかわされて、拓也のケツマンに吸い込まれた!
ラーヤ「あっ!」
拓也「おううぅす!!」
マレニア「拓也っ!?」
騎士のデカい剣がフルスピードでケツマンに叩き込まれ、拓也も意識がぶっ飛び射精。そのまま壁に叩きつけられて横隔膜まで剣をねじ込まれてマジ狂い!内臓を破かれた激烈な痛みに襲われてアウアウ言いながら白目剥いて失禁痙攣してると、剣を遠慮なくズゴっと引き抜かれてケツマンから噴水のように大量出血。背骨も折れて下半身の感覚が無くなる。
オレを襲撃した騎士は瀕死になった拓也のケツマンに盾のツノを突っ込んで、シールド系ボディビルダーと化した拓也を装備しながら、マレニア達と相対する。コイツはまさしく戦闘のプロだ!「くっ…卑怯な…!」マレニアが刀を構えたままジリジリと様子見して、ベルナールも攻めるべきかどうかを迷ってる。そしてオレの意識が消えかけた時にブライヴが新テクを開発!
ブライヴ「その男、もう死んでるぞ」
ブライヴの一言に全員の顔から血の気がサッと引いた時、騎士も全身脱力状態のオレを一瞬見る。その一瞬にブライブは剣を構えて突撃!構えが緩くなった騎士の腹にドデカい穴を開けて地面に縫い付けた。空中に放り投げられたオレはマレニアがキャッチ。「マネージャー!急いでくれ!」オレを抱えたマレニアはマネージャーに駆け寄って生肉と苔薬を拓也に大量補給。「マ…マジ死ぬ…」って意識を取り戻したオレの目に、安心したマレニアとマネージャーとラーヤの顔が映る。その間にも、ブライヴに串刺しにされた騎士はベルナールの巻き糞ハンマーをしこたま顔面にもらってダウン。ぐしゃぐしゃの兜から白い煙を出して消滅した。
ブライヴ「ふぅ…危なかったぞ拓也。戦場では気を抜くな」
マレニア「しかし、命が助かってよかった…本当に死んでしまったかに思えたぞ…」
マネージャー「この生肉が何の肉なのか、相変わらず分からないですけど、体が治るならなんでも良いですよね。選んでもいられない身ですからね」
拓也「ウッス!もう治りましたっす!」
マネージャー「よかったですね拓也。次からはもう少しお尻をガードした方がいいですよ」
広場の騎士を倒してからは、また一度のミスも許されないパキギメアスレチックの続きだぜ!ここ作った奴はチョーSだよな!滑り台みたいに傾いてる瓦礫を飛び移っていくのは、流石にオレとマネージャーにはキツいから、ブライヴに両脇に抱えられてぴょんぴょん進む。その後に屋根の上に祝福を見つけてそこで何分か休憩。兜を脱いだベルナールの顔が渋めのイケメンでオレのマラも硬くなるけど、鎧に隠されて気付かれてないステルス勃起だ。みんなで祝福を囲んで蟹を食ってると、ラーヤがマレニアに話しかける。
ラーヤ「…マレニア様、少々、変わられましたね。以前よりもなにか、暖かくなられたような気がします」
マレニア「…それは…そうかもしれない」
マネージャー「少々じゃないですよ。すごく変わりましたよ。今のマレニアさんの方が素敵です」
マネージャーがそう言うんでラーヤがマレニアを見ると、マレニアが過去話を開始。「兄様を喪い、己の罪を知り、それらに押し潰されようとした時…円卓のみなと、あのラダーンに助けられたのだ」って聞いて、ラーヤは目を丸くして驚いてる。オレもあの展開にはビビったぜ。
ラーヤ「あの星砕きのラダーンが…だから、祝福の前に彼がいたのですね…」
ベルナール「皮肉なことだな。全てをもって神に弓引く時に、神の子の改心を知るか」
ベルナール「貴様らがもっと早くに、思い直していればな」
マレニア「ああ…全て貴公の言う通りだ。すまなかった」
ベルナール「今更だ。律は歪み、我が心は定まった。もはや迷うことはない。黄金樹に弓引く時だ」
全員が蟹を食べ終わって休憩が終了。またオレとマネージャーはブライヴに抱えられて、全員で屋根を飛び降りる。すると降りた先で鷹の群れとドラゴンに遭遇!鷹の群れはベルナールが巻き糞ハンマーを地面に叩きつけた時の赤いフィールドで全滅させたけど、問題はドラゴンの方でそこら中に赤い雷を落としまくる。
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 13:27:35 ID:cI0CeQ5Q
メチャクチャに落としまくるからオレみたいな非戦闘員は全く動けなくなるけど、狙いは結構雑だからブライヴとマレニアが走っていってドラゴンの頭を2本の剣でファック!ドラゴンは意外と貧弱ガタイらしく、その場で即逝きして消えていく。そこに非戦闘員も合流して落雷地帯は静かになった。
マレニア「竜の落雷とは懐かしいな。拓也の吐精を浴びた時以来か」
ラーヤ「え…!?」
マジかよぉ!世間話みたいなノリでサラッと拓也の触れられたくない話を掘り起こされてマジ狂い!マレニアにとっては旅の仲間を救った誇らしい思い出なんだろうけど、ゲイのオレにはただのチョー恥ずかしい失敗談でしかねえよ!「拓也!?あなたなんてことを!」「お前、流石に分を弁えろよ!相手は神人だぞ!?」マネージャーとブライヴに詰められまくるし、ベルナールには「貴公には排律者の天稟があるぞ」って笑われる。チクショー、マレニアが凹んでる時に気遣ってやるんじゃなかったぜ!
ラーヤ「どういうことですか?…なぜ拓也様の吐精を…?」
マレニア「以前に、ツリーガードの竜雷を拓也が受け、瀕死となった事があってな。追い討ちを仕掛けられる前に私が助けたのだが、その折に吐精を浴びてしまった」
マレニア「王都前に水辺があり、幸いにも汚れは取れたよ。のちに食べた茹で蟹は美味だったな」
旅行の思い出を語るみたいにマレニアは話してるけど、こっちはラーヤも詰めに加わってきて「傷ついたことは責めませんが、なぜ吐精をしてしまうんですか?」「知らねーよ!拓也だって死ぬ時ゎ射精するんだよ!」「瀕死になると吐精するなど、お前は動物か何かなのか?」「プレイで犬になったことはありますんで動物でいいっすよ!」って応酬が続く。「それより先進もうぜ!ギデオンに先越されちゃいますよ!」って言ったら収まったけど、ラーヤとブライヴとマネージャーからの冷たい視線が痛い。オレが好きでザーメン噴水になったわけじゃないって知ってるのに、ラーヤもS入ってるよな。
マレニアにハメられてから、獣人を倒してもらいながら奥に進んでいくと、エレベーターが見えたんでそこを上昇。ついた先の小部屋で祝福を見つけて点灯させてから、小部屋から伸びた階段を上がっていくと、タイムリーすぎる奴と遭遇!「今度は吐精するなよ、拓也」ってブライヴに念を押される。長くて幅が広い曲がり橋の奧には、竜のツリーガードが立っていた。
マレニア「下がっていろ」
義手刀をジャキンと構えるマレニアと一緒に、ベルナールとブライヴがツリーガードに向かって歩いていく。「ここはあのお三方に任せましょう。でも巻き添えが危ないので、今度は目一杯離れておきましょう」マネージャーに連れられて、オレ達非戦闘員は橋の端に待機。橋だけにね。(笑)
ツリーガードがハンマーを高く上げると戦闘員の三人も駆け出す。でも遠すぎて戦いの様子が分からないから、仕方ないから競パンから使い古しのジャニ系遠眼鏡を取り出して戦闘を見守る。見るとツリーガードに最初に攻撃を入れたのは、やっぱりマレニアだった。マレニアは遠くから一足飛びの弾丸みたいな突きを入れてツリーガードを怯ませながら、ほかの二人が接近する隙を作る。ツリーガードは怯みながら強引にハンマーを振り回してマレニアを一発殴るけど、やっぱマレニアは硬くてあんまり効いてないぜ。その隙にブライヴとベルナールが同時に殴りかかってツリーガードをフクロにしていき、怯ませまくってるとこにマレニアも加わってボコボコだ。
拓也「やっぱり強い!」
マネージャー「どうです?勝てそうですか?」
拓也「楽勝ですよ!」
フクロにされたツリーガードは武器に赤い雷をまとわせて、橋に叩きつけて雷の爆発を巻き起こす。ブライヴとベルナールはちょっと逃げ遅れて感電。その場に膝をつくけどまだまだ元気だ。でもその二人に向かってツリーガードが雷の雨を降らせようとしてちょっとヤバくなってきた。やっぱりキツい?なんて思ってると
ブライヴ「おお!」
マレニアが新テクを開発!二人に向かって降ってきた雷の雨に水鳥乱舞を放って、全ての雷を刀でキャッチ!着地と同時に剣を振ってツリーガードに雷の塊を返した!「すごい…! まるで葦の地の忍びのようです…!」ラーヤは興奮気味になったけど、ツリーガードは巧みな馬捌きで雷を回避。マレニアが飛ばした雷はクネクネ曲がりながら上に向かって飛んでいった。
マレニア「試しにと思ったが、やはり上手くはいかぬか」
煙を上げる刀を振って熱を冷ますマレニアの横で、痺れから回復したブライヴとベルナールがまた武器を構えて、ツリーガードを囲むみたいに横に散る。三角形になって三人でツリーガードを攻撃する陣形を取ったから、あとは煮るなり焼くなりのサンドバッグ状態に落とし込むだけだ。マレニアが義手刀をジャキンと持ち直して三連斬りを繰り出すと同時に、上に飛んでいったはずの赤い雷が拓也の背後に降ってきてオレのケツマンに吸い込まれた!
拓也「おううぅす!!!」
マレニア「拓也っ!?」
遥か後ろからオレの絶叫に近い雄鳴きが聞こえて、戦闘要員の三人も嘘だろ?って感じで振り向く。一方拓也は雄膣に入り込んだ赤い雷に、全神経を激しく犯されて意識もぶっ飛び射精。ビンとガタイを張って宙に浮いてから仰向けに倒れ、そのまま弓なりに全身を硬直させてザーメン噴水の出来上がり。マネージャーは即座にラーヤに胴タックルをキメてその場から二人で離脱。オレの精子を浴びることはなかったけど、代わりにオレは全身の性感帯を激エロに刺激されまくって心臓が早鐘を打ち、金玉がバイブみたいに振動して全身の水分を猛烈なスピードで雄汁に変換していく。あまりの刺激に声も出なくて、熱湯風呂に浸かってるみたいに全身が熱い!ガタイの痙攣も度がすぎると筋肉がおかしくなるらしく、オレはその場で死にかけのセミみたいにバタバタ暴れながら息もできない。
ブライヴ「おい、あいつ死ぬぞ!助けに向かえ!」
マレニア「すまない!あとは任せた!」
ベルナール「フッ、排律者が、神人に貸しを作るか」
ブライヴとベルナールは、ツリーガードを相手にガンガン武器のぶつけ合いを始める。超スピードでオレの方にすっ飛んで来たマレニアは、ミリセントの時に学んだらしく、水鳥乱舞でオレのザーメンを弾きながら、マネージャーが投げてよこした例の回復セットをキャッチ。激エロ絶頂で全開になってるオレの口に放り込む。「これで一時は凌げるはずだ」「分かりましたから拓也の精子を弾きながら話さないでください!早く行ってください!」「う…わ、分かった」非常時のマネージャーの押しには、あのマレニアもたじたじだ。
ブライヴ「うっ!臭い!」
ツリーガードの方に蜻蛉返りしてきたマレニアの刀は、白く濁ってテカテカに光ってて、これには鼻が効くブライヴがやられて鼻を摘む。「ふむ、これはこれで、神への素晴らしき冒涜とも言えるな」ベルナールからの拓也の評価がどんどん上がっていくのには笑ったぜ。そしてツリーガードは一瞬開いた三人の隙を見逃さずに、雷をまとわせたハンマーを高く振り上げる。
竜のツリーガード「弧゜ッ!」
でもそれはマレニアの罠だった。渾身の一撃を叩き込もうと大振りになったところを、マレニアの白くべたつく剣を顔に突っ込まれてツリーガードは悶絶。顔に食らった致命傷にオレの激エロなモロホストザーメンが流し込まれて、マジ逝きしない奴はいないぜ!結局ツリーガードはビクビクと痙攣しながら馬と一緒にダウン。顔から激エロな空気を立ち上らせながら消えていった。
戦いが終わって、仰向けでダウンしている拓也を中心に全員が集まる。「きたない」「くさい」とラーヤとマネージャーからは散々言われるけど、オレも自分からこうなったわけじゃないんだよな。たしかに死ぬほど激しい気持ちよさだったけどさ。「おい、生きてるか」ってブライヴに足を軽く蹴られてオレも意識を取り戻す。自分のガタイを見ると、ゴドリックからもらった鎧にいくつもの白い点々が光ってる。「どうして貴公は、そう肛門ばかりを狙われるんだ?」ってマレニアに呆れられるけど、そんなのオレにも分かんないから素直に「知らねーよ、そんなの」って言うと、イラついたブライヴにまた脚を軽く蹴られてヤバい!今は全身性感帯で敏感だからダメだって!って言う間もなく、オレのチンポは残り汁を発射。
マレニア「あっ!?」
マネージャー「うわああっ!?」
ラーヤ「あっ、ひどい!」
オレの放ったザーメンはとうとうブライヴの顔と鎧というゴールに吹きつけられて、小さく滴る。プルプル震えるブライヴが怖いけど、偶然とはいえとうとうやりたかった事をやったぜ!って内心喜んでるオレは、達成感でパキギマリの意識に目の前の光景を焼き付ける。そして「エロいぜ!ブライヴ!」っていう勝利宣言が拓也から告げられて試合終了。
直後にブライヴが拓也の顔面にキックオフをかまして試合再開。レフェリーマレニアからのストップが挟まらなかったらマジで危なかった。ブライヴでイッたあとにブライヴに逝かされるなんて勘弁だぜ。三連続でケツマン犯し尽くされて2回ほど壊れたけど、生肉団子と苔薬の回復セットのおかげでいくらでもいけるぜ!
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 13:33:03 ID:cI0CeQ5Q
やられたぜ!生肉団子が尽きた!
敵からの攻撃があまりにも激しくて、マネージャーがアレキサンダーからもらってきた生肉団子がほとんどオレに使われたらしい。「くっそー、オレを壊すのが好きな客だらけだぜ!」っていうと、上半身裸で鎧を拭いてるブライヴにギン眼で殺気向けられて、オレもふざけるのをやめてマネージャーの話を聞く。小便色の霧の前で作戦会議だ。
マネージャー「死のルーンが見つかる前に、生肉団子が尽きてしまったのは痛いですね」
マネージャー「メリナさんが言うには、黒き剣のマリケスが死のルーンを持っているはずですが、今までの経験から考えても、そのマリケスと戦う可能性も十分にありえます。そんな状況に、まともに傷を癒せない私と拓也がいるのは、皆さんにとってもあまりにリスクが高いことです」
マネージャー「そこで提案があるのですが、ここに拓也と私とラーヤさんを置いて、みなさんだけで戦いに行くなんてどうでしょうか?」
ブライヴ「駄目だな。お前たち二人が危険だ。獣人が一人襲い来るだけで、手も足も出ずやられるだろう。拓也、お前は死んだって構わんがな」
拓也「ひでー!ちょっと間違ってぶっかけただけじゃん!」
ブライヴ「やかましい。俺の顔など既に傷に塗れているが、ラニから賜った鎧にあんなものをつけたんだ。お前とのこれまでの縁が無ければ、今頃噛み殺しているところだぞ。……話が逸れたが、ともかく俺は反対だ」
マレニア「私も反対する。ブライヴと今の私は、武力のみを頼りに戦う気がある。ゆえに貴公らの奇策には幾度も助けられた。今度もまた、助けられるやも知れぬ」
マレニア「それに、ベルナール殿は貴公らの守りとなってくれるだろう。必要とあらばブライヴにも守らせればいい。マリケスは私一人が相手をしてもよい」
そこで疑問が出てきた拓也は、ここで誰とも無しに質問タイム♪さっきから言ってるマリケスって誰なんだよ?と言うとマネージャーとマレニアから「マリケスは女王マリカの忠実な僕です。確か全てのデミゴッドの死と呼ばれていました」「影従のマリケスはかつて、ラダーンを含めた、あらゆるデミゴッドと神人に畏れられていた。死の力を宿す剣を振るい、あらゆる者に逃れ得ぬ死をもたらす様には、かつての私も心から慄いたものだ」なんていうヤバすぎる情報を提供されて白目剥いてマジ狂い!「そんな激キメのチョーS野朗から死のルーンを奪うなんて出来るわけねーじゃん!ラダーンも呼ばないと絶対無理だぜ!」って言うと、マレニアが渋りだす。
マレニア「貴公の言い分も分かるが…ラダーンはこの地の運命を破り、疲労している。今は戦えぬはずだ」
ブライヴ「そうは言うが、またラダーンへの負い目で語ってはいないか?」
マレニア「それは……確かにそうかもしれんが、事実ではあろう…」
マレニアはラダーンのことになると途端にしおらしくなるけど、確かに今のラダーンはグッスリ寝てるし、全身の腐敗もまだまだ治ってないから、昔のラダーンでもマジキツい相手だったマリケスと戦えるかどうかはオレにも分からない。マレニアとの最強デミゴッドタッグで戦うのもアリかもしれないけど、相手は死そのものを使う怪物を超えた怪物だ。いくらタフなふたりでも死を押し付けられてあっという間に死ぬかもしれない。もしそうなら何人集めても結果が同じになる気がするぜ。というかラダーンのパワーで戦場が砕けて、全員真っ逆さまってパターンもあり得て、オレもラダーンを駆り出すのは間違ってるように思えてくる。
マネージャー「つまり、ラダーン将軍からの援護は無し。私と拓也とラーヤさんは皆さんに同行。そのうえで私たち三人にはベルナールさんが護衛でついて、マレニアさんとブライヴさんの二人は、マリケスを相手にする…ということですか」
マネージャー「…やっぱり危険だと思うんですが、大丈夫ですか?」
ブライヴ「そうは言っても、迷ってはいられんだろう。仮にお前たち三人をベルナールに守らせ、俺とマレニアのみが霧の奥で戦うとしても、やはりお互いに危険だろう?円卓に帰ろうにも刺客がいるかもしれぬだろうし、ネフェリを呼び出せば黄金樹の前を守る者がいなくなる」
ブライヴ「それに、この霧からいつマリケスが出てくるかも知れんのだ。出てきてしまえば、あとは話し合いも、否応も無しだぞ」
全部の意見を聴き終わったマネージャーは20秒以上?30秒以下?考えたあと「わかりました。全員で行きましょう。ギデオンのせいで、私たちには戦力を整える時間すらも無いのかもしれませんからね」って結論を出して、結局全員で先に進むことに。「神人にこうも頼られるとは、今日という日は全く分からぬな」って呆れ笑いの声を上げるベルナールに、マネージャーは「よろしくお願いします。頼りにしていますからね」って言いながら、オレと並んで霧をくぐっていった。
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 23:00:34 ID:cI0CeQ5Q
【奉仕イヌ最悪!】
霧の向こうには、極太の柱が何本か立つ広くて丸い広場が広がる。真ん中にデカい布の塊が置いてあるけど、あれってマリケスっていうか鞠だよね。他には何も見当たらないし、広場の壁や天井にはデカい穴が空いてるし、いかにも廃墟って感じで何も無い。「なんにもないじゃん。ハズレじゃないの?」オレの言葉にマネージャーも「そうなんですかね?」って怪訝な顔。でもマレニアは義手の掌の刀を持ち直すと、また刀を折り畳んだ。
マレニア「マリケスなら、既に見えている」
マレニアがキリ眼で睨むと、布の塊にしか見えなかったのがゴソゴソ動いて、手にナイフを持った浮浪者みたいになる。確かにガタイは凄いけど見るからに服がボロボロだし、手に持ってるナイフもシワシワで強そうに見えない。あれがマリケスなのかよって拓也は拍子抜けだけど、振り返るとブライヴが全身の毛を逆立てて、いつでも剣を抜けるように中腰姿勢になっている。
マレニア「久しいな、マリケス。貴公はまだ、母様に支えているか?」
マレニアは穏やかな口調でマリケスに話しかけるけど、マリケスはフードを深く被ったままで顔は見えねーし息は荒いし、今にも酸欠で死にそうなくらいハァハァ言ってる。チョー強い化け物だったかもしれないけど今は病気にかかってるとかそんな感じかな?ってガタイで分析しようとしたら、マリケスが喋った。
獣の司祭「お主…マレニアか」
獣の司祭「何故、運命の死に近づく」
マレニア「黄金樹に生じた拒絶の棘を、貴公の持つ死で滅ぼすためだ」
マレニア「砕かれし律に修復ルーンを掲げ、世の停滞と澱みを解くためには、貴公の持つ死が必要なのだ」
マレニア「どうか、譲ってはもらえないか」
会話ができる奴で良かったけど、譲ってくれって言われた途端に全身をバイブみてーにブルブル震わせて息も更に荒くなって、もう「絶対あげない」って考えが見え見えだから、こっちも緊張感が高まってくる。強くはなさそうだけど、あのガタイで殴られるだけでもオレなんか簡単に死ぬぜ。
マリケス「ならぬ…何人にも、盗ませはせぬ」
マレニア「分かってくれ、マリケス。貴公から死のルーンを盗んだのは母様なのだ。貴公は欺かれたのだ」
マレニア「もう母様に、女王マリカとの誓いに、従うことはない。貴公は影従としての使命を果たしたのだ」
なんて言ったのがマズかった!いきなりキレたマリケスは吠えながらマレニアに飛びかかる。マレニアは後ろに下がって間一髪で避けたけど、マリケスは図体の割に動けるみたいで、足の速さがマレニアと同じくらいだぜ。交渉が決裂したんでベルナールはオレ達非戦闘員を連れて柱の影に入って、ブライヴは剣を抜いてギン眼で咆哮。いきなり全力プレーが始まって、マレニアも義手刀を変形させて握る。
マレニア「やめよマリケス!話を…!」
それでも説得しようとするマレニアにまたマリケスが斬りかかるけど、今度はブライヴの氷の剣がぶん回されてマリケスの剣を弾く。「無駄だ!話などもはや通じんぞ!」そう吠えるブライヴから飛び去って、マリケスは地面に手をぶっ刺す。
マリケス「お主らは、黄金律を戻さぬ。ただ変えるのみ」
マリケス「変えられたなら、マリカの世は……黄金律は、もう戻らぬ」
マリケスは喋りながら地面に刺した手を思い切り引き抜いてデケー岩を投げつけてくるし、岩を避けたマレニアはついに突きのポーズを取っちゃうしで完全に戦闘状態に突入。マリカの娘とマリカのペットの殺し合いのシチュエーションで、マレニアも戦いたくないだろうけど、マリケスは決して絶対に停戦なんてしてくれない。
マリケスは今度はそこそこデカい石をいくつもショットガンみたいにピシッと投げてマレニアを狙うけど、手加減無しの突きを繰り出したマレニアには当てられずに腹に一撃をもらって悶絶。その隙にブライヴもまた剣を凍らせて飛び掛かって、マリケスの背中にカチカチの大剣を浴びせかける。
ブライヴとマレニアからの連続攻撃にマリケスもビビって、回転しながら二人を弾き飛ばしたあとに大ジャンプ。距離を離してまた石ショットガンを放つけど、マレニアとブライヴにはもう当たらなくなっていて、二人にすぐに距離を詰められて前から後ろから斬られる。するとマリケスは全方位に向かって刃の形の衝撃波を繰り出して二人をぶっ飛ばした!次から次へと技を繰り出してこいつマジシャンみたいだぜ!
ぶっ飛ばされた二人のうち、ブライヴの方が起き上がるのが遅れた。その隙を待っていたかのようにマリケスは飛び込み突きをブライヴに出す。その突きは大剣でガードしたけど、ブライヴの奴は衝撃をモロに食らって後ろに転がる。同じ影従でもガタイに差がありすぎて大人と子供みたいになってるぜ!
起き上がったマレニアはマリケスに三連続斬りを繰り出すけど、マリケスも三連斬りを使えるみたいでデカい火花が三発散る。でも斬りまくるスピードはマレニアの方が上で、続く刀に二度三度斬られてマリケスはまた悶絶。身体をムクッと起こした後にダウンして荒く息を上げる。
マネージャー「…勝った…?」
拓也「マジ?終わり?」
あれだけ強い強い言われてたマリケスがマレニアとブライヴに圧倒されて、あっという間にへばってた。
意外と大したことなかったな〜今回の戦いは楽勝だな♪それにしても二人の連携はいいな。
倒れてハァハァ言ってるマリケスの左手に、赤い宝石をつけたブローチ?ペンダント?みたいなモノが見える。あんな大事そうなモノ持って戦ってるってことは、宝石が死のルーンって奴に違いない。グロッキー状態のマリケスにマレニアが歩いていくと、マリケスがビクッと身体をこわばらせる。その怯えた犬みたいな姿に庇護欲を掻き立てられて拓也も胸が張り、思わず両乳首に手をのばす。
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 23:18:01 ID:cI0CeQ5Q
マレニア「マリケス。貴公の死のルーンは、あの夜に多く奪われた、残るはそのひと握りだけなのだろう?」
マレニア「もはや戦う力も無い。その僅かなルーンのために、傷つくことはないのだ」
マレニア「さぁ、ルーンを」
マレニアが手を差し伸べると、マリケスは右手に持ったナイフを宝石に向ける。壊す気だぜ!拓也がそう言う間もなく「壊されます!奪ってください!」ってマネージャーからも指示が飛んで、マレニアはダッシュをかけたけどあと一歩ってところでマリケスのナイフは宝石を粉砕。赤黒い煙が散らばって、マレニアもバックステップで離れる。
マネージャー「遅かった…死のルーンが破壊されたようです…」
やられたぜ!奪われるくらいなら使えなくする鎌倉武士みたいな戦略を取られて、オレ達の計画マジ狂い!黄金樹に死をもたらすことが出来なくなってマネージャーがガックリしてるけど、マレニアとブライヴの様子がおかしい。二人とも剣を下げないし、むしろ今までで一番緊張した表情で赤黒い煙に包まれたマリケスを見ている。何が見えてんだよ?って激エロ遠眼鏡を構えた拓也の眼に、見たこともない光景が映される。
獣の司祭「D…よくぞ死を集めた…お主に、感謝するぞ」
獣の司祭「死よ、今一度、我が剣に」
赤黒い煙が晴れていくと同時にマリケスの服が焼けていって、中から金に縁取られた黒い鎧と引き締まった獣ガタイがさらけ出され、焼けたローブから覗いた黒くて鋭い兜の上に、銀色の髪が広がる。そこにはボロボロの服を着たデカい捨て犬は消えていて、気付くとかっこよさではブライヴさえも超える黒騎士系高身長イケメン狼が黒々とした大剣を構えていた。そのあまりの迫力と激エロさに拓也の乳首もチンポと共に強烈に勃起して鎧の中を暴れ狂う。
拓也「マジエロっ!」
マネージャー「言ってる場合じゃないですよ!非常事態です!」
マネージャー「マレニアさん!彼は死のルーンを壊したのではなく、解放したようです!剣の形に成形できるほどの死を何故持っていたのかは分かりませんが、さっきまでのようにはもういかないはずです!気をつけてください!」
そんなことはバリバリに警戒してるマレニアもブライヴも分かってると思うけど、マリケスは死の力をラニとマリカとライカードに奪われたのに、なんで今持ってんのか全然わかんねー!Dが何かしてたみたいだけど、アイツもギデオンの仲間か何かで、オレ達の知らないところで何かしてたのかよ?殺人は起きるしフィアってオンナは消えるし、オレはもう円卓にいるみんなの事が信じられなくなってきて、ローデリカやネフェリもちょっとだけ怪しく思えてきてマジ疑心暗鬼に落ちそうになる。そんなこと考えてる場合じゃない!
雑念に囚われ始める拓也の見てる先で、ブライヴが吠えてマリケスに斬りかかるけど、今まで見せてこなかった大ジャンプとともにマリケスが宙に浮いて、そこから赤黒い刃をビュンビュン飛ばし始める。マレニアとブライヴはその攻撃を剣で防いだけど、ここでブライヴの剣が真っ二つに折れた!
マネージャー「ウソ!?」
拓也「マジかよぉ!」
剣を一撃で叩き折られたブライヴは赤黒い炎に巻かれてぶっ飛びダウン。マレニアの義手もビシビシ音を上げて軋み始めて、たまらずマレニアも義手を抑えて膝をつく。そこに空中でグルンと回ったマリケスが、赤黒いフリスビーみたいになって突っ込む「あぶない!」マネージャーの叫びが響いて、マレニアは飛び込むように伏せてマリケスを回避。地面を回転しながら滑るマリケスの剣は、石の柱を通り抜けて黒い線を空中に描きだす。
マネージャー「ど…どういうことですか?あの剣、どうなってるんですか…?」
ベルナール「マリケスの剣には運命の死が宿った。死は石を砕かぬが、あの半狼の剣に込められた力は殺したようだ」
マネージャー「そんな…」
ベルナール「貴公らも、覚悟しておくことだ。悲惨たる死を」
ハンマーを握るベルナールの両手がギリっと音を出す。コイツも死ぬまで抵抗をする気だけど、あんな拓也の人生史上最強のチョーSを相手にどうすれば抵抗できるのか全く想像がつかない。倒れたブライヴは折れた大剣を杖にしてどうにか立ち上がって、マレニアもフラフラだ。「マレニア様!死の剣と打ち合ってはいけません!死が義手から這い上がります!」ラーヤからのアドバイスが飛んだ直後に、マリケスもブライヴに向かって飛ぶ。
ブライヴ「うおお!」
上空から襲撃してきたマリケスをブライヴは飛んで回避。でもブライヴが着地すると同時にマリケスはまた飛んで、空中からの縦回転から赤黒い刃を発射!「うあああ!」ブライヴは死の力をモロに浴びて二度目のぶっ飛びダウン。そのままピクピクと痙攣することもなく動かない。「やべーよ!マジ死ぬぜ!」残ったマレニアの前にマリケスが着地すると同時に、オレもブライヴ目掛けて駆け出す。
マネージャー「拓也!?ダメですよ!」
ラーヤ「ベルナール様!拓也様が危険です!連れ戻してください!」
オレを連れ戻しにベルナールが追ってきたけど、これが幸いした。二人いればブライヴを引きずって救助できるからだ。そう思った拓也がブライヴを掴むと、ベルナールもオレの意図を察してブライヴを抱える。そうしてる間にマリケスはマレニアに向かって吠えて剣を上段に構えていた。
ブライヴ「なぜ来た拓也…お前、死ぬぞ…」
拓也「激エロのお前を見殺しにしたら死んだも同然だぜ!」
ブライヴは前に俺は死なないみたいなこと言ってたけど、いくら不死身でも死そのものを大量注射されたらどうなるかわかんねえよ!息絶え絶えで意識朦朧状態のブライヴを二人で抱えながら戦線を離脱してると、オレの背後で水鳥乱舞がぶっ飛ぶ音が聞こえる。
流石のマリケスでもアレを食らったらたまらないぜ!オレは逃げながら後ろを振り返って、それから絶句。
マネージャー「あれは…!?」
剣を振りまくっていたのはマリケスの方だった!
しかも地面に剣をぶっ刺しただけで、マレニアの水鳥乱舞の倍は速い超高速の刃を乱れ飛ばしてて、マレニアを、一方的にマレニアを斬りまくる!全身を超スピードで斬られまくって赤黒い炎に包まれたマレニアはその場にダウン。荒い息をあげてガクガク震えながら起きあがろうとするけど、そこにマリケスの縦回転攻撃が何発も叩きつけられて意識がぶっ飛び気絶。マレニアを戦闘不能にしたマリケスがゆっくりとこっちを向く。
拓也「ウッソだろお前…」
ベルナール「おおおーっ!」
何が起きたか受け止めきれないオレの目の前で、ベルナールがハンマーを構えて突撃。マリケスの懐に潜り込んで殴ろうとするけど、チョースマート体型のマリケスはそのハンマーを軽くかわして剣を振り回す。ベルナールもその剣を必死こいたローリングでかわすけど、マリケスが後ろに下がりながら横回転して剣を振るうと、その先端がベルナールの武器に当たってハンマーの先っぽが砕ける。あのハンマーまで壊れたら何もかも終わりだぜ!そう思った拓也は全身の筋肉を恐怖と焦燥感でパンプさせ、デカい図体のブライヴを一人で引きずっていく。そこに蛇になったラーヤの援護が入った!
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 23:24:23 ID:cI0CeQ5Q
マネージャー「ラーヤさん!駄目です!マリケスが!」
ラーヤ「ですが、このままでは…!」
ブライヴにかみついたラーヤとオレのガタイバワーで、ブライヴの体はさらに引きずられていって戦線離脱。でもこのままだとマレニアとベルナールがヤバい!そう思った時にマレニアが復活。息を切らせながらマリケスに水鳥乱舞を放つ。でもそれもマリケスの罠だった。
マレニア「うあぁっ!」
ベルナールを助けるために放った水鳥乱舞に、あの死の剣の乱舞を合わせられて、連続で義手越しに死の力を受け止めたマレニアが倒れる!そんなのありえない!マリケスは武器が半壊したベルナールを無視して、さらにマレニアに攻撃を加えるべくジャンプ。でも同時に、ベルナールは武器から赤いフィールドを飛ばしてマリケスの脚先を焼いた。マリケスが本気を出してからようやく最初のダメージを入れられたけど、たった一発攻撃を当てるためにこれだけの犠牲を払って残りの戦いが持つのかよ!
ベルナールからの意外な攻撃に、マリケスは空中でまた回転を始めて向きを変更。今度はベルナールに向かって死の刃の嵐がぶっ込まれて、ベルナールの武器も力を殺されて真っ二つに砕かれる!マジでヤバい!これで戦えるのはもうマレニアだけだぜ!死の嵐に飲まれたベルナールも全身を焼かれてマジ狂い。続いて降ってきたマリケスの横回転斬りを叩き込まれてぶっ飛びダウン。マジで打つ手が無くなってきたところでブライヴが意識を完全に取り戻した。
聖杯瓶を一気に半分以上飲んで、ブライヴは死にかけた身体をどうにか癒してからオレたち非戦闘員に向き直る。「俺はこれから、マリケスの気を引く。お前達はなんとしてでもマレニアを守れ。俺ではマリケスには勝てぬが、奴ならば勝つ見込みはあるからな」ブライヴはそう言って返事も聞かずにマリケスのいる方へ走る。「俺も行くぜ!」って言った拓也のことも無視だ。「拓也、彼の言う通りです…マレニアさんを助け出すんです…腹をくくりましょう」マネージャーの手は震えてて、俺にも恐怖が伝わってくる。マレニアは今もダウンしたままだ。
ブライヴ「マリケス!」
ブライヴが折れた剣の先端部を拾って、マリケスに投げつけて吠える。鎧にガンと衝撃が入ったマリケスはそれでもマレニアに向かって行くから、ブライヴも正面からマリケスにぶつかるしかなくなって折れた剣を振り上げ突撃。マリケスの脚に剣を叩きつけてようやく気を引く。マリケスが逃げ回るブライヴに黒い刃を飛ばしまくってる間に、非戦闘員の三人はマレニアに急行。本当はベルナールもなんとかしなくちゃいけないけど俺達にはそんな余裕なくて、とにかく気絶したマレニアを起こしにかかる。
2メートル超えの神人ガタイを三人で転がして仰向けにさせて、クタクタになってるマレニアをゆすってみたり頬を軽く叩いたりして反応を見る。でも全然起きねーからマネージャーが焦って緊急措置を提案。「拓也!?マレニアさんにキスしてください!時間がありません!」マジかよぉ!?マネージャーからの無茶振りはいつも突然だ。ラーヤはマレニアをゆすりまくって頭をカクカクさせるけどまだ起きないし、ブライヴは逃げるのがキツくなってきてハァハァ息切らせながら柱の影に隠れてる。まったくよー、ゲイのオレにこんなことやらすなよな!
拓也「チキショー!良いぜ!やってやるぜ!」
拓也「いくぜ!起きろ!」
スヤスヤ顔のマレニアに嫌々ながらキスをして、オレは目当ての男たちに分け与えるはずだった激エロ雄フェロモンをマレニアの喉マンに流し込む!ラーヤが自分の眼を塞ぐのも分かるぜ!オレの激エロなモロホストの香りが、神人で友達とはいえオンナなんかに吸われちまってるんだからな!こんな身を切るような犠牲を払ってるんだから起きてもらわなきゃ困るぜ!
マレニア「弧゜ッ!!ゲッホォ!」
痙攣と同時に白目を剥いてフェロモンに反応したマレニアは意識がぶっ飛び覚醒。オレの口にもむせ返るような甘い発酵臭を返してきて、オレも強烈に悪酔いしたかのように仰向けダウン。ドロドロの意識の中でマレニアとマネージャーの声が反響する。「い…今のはなんだ?…一瞬、腐敗が疼いたような…」「すみませんマレニアさん!緊急事態ですので手段は選べませんでした!すぐにブライヴさんを助けに行ってください!」マネージャーの声にオレがブライヴを見ると、空中縦回転斬りを寸でのところでかわし続けるブライヴが見える。
マレニア「ブライヴ…!」
ヨロヨロと立ち上がったマレニアが、軋んでヨレヨレの義手を肩にハメ直して刀を構える。死の力を受けまくってるのにまだギリギリ動ける義手を作ったミケラってすごいぜ。なんて関心してる暇もなく、ブライヴがついに避け損なって赤黒い炎に撃たれて倒れた!ヤバいと思った瞬間にはマリケスの横回転斬りが俺たちに飛んでいて、マレニアの胴体が真っ二つになった。
274
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 23:28:14 ID:cI0CeQ5Q
…はずだった!
マネージャー「ラーヤさん!?」
マレニアの前に咄嗟に飛び出したラーヤの前で、赤い光がバーっと散ったと思ったらマリケスの剣が俺達を素通り。マリケスは遠くの柱に頭から突っ込んで瓦礫を浴びている。「貴公…今…何をした?」唖然とした表情でたずねてくるマレニアに、ラーヤは震えながら振り返って手を見せる。
マネージャー「おお!」
ラーヤの手には赤黒い光を帯びた石が握られてて、これでマネージャーも合点がいったみたいに石を指差す。「…ライカード様から賜った石に…こんな力があるなんて…」震える声で呟くラーヤの手を取ったマネージャーが「これは…死のルーン…死のルーンの欠片です!」って言うとマレニアも石を二度見する。マジ?これって反撃のチャンス?急に差してきた光明に拓也の酔いも急激に醒めていく。
マレニア「知っていたのか…?」
ラーヤ「いえ…これを握って、ライカード様に祈りました…マレニア様をお守りくださるように…そうしたら…」
ここで偶然新テクが誕生!ベロチューにはベロチューを、死のルーンには死のルーンだけが対抗できるぜ!マリケスが瓦礫をぶっ壊してまた出てくると、マレニアに向かってまたジャンプ。マレニアは俺達から跳んで離れて、自分に向かってくる死の刃からオレ達を遠ざける。そしてマリケスがまた横回転でマレニアに飛んでいくと
マネージャー「うまい!」
ヘビになったラーヤが石を持って割り込んでいって、マリケスの剣を石の力で弾き返した!凄いぜ!上手いぜ!思えばラーヤは攻撃しようとしたマルギットに噛み付いたり、落ちていくミリセントを助けたりで、体を伸ばしたら動きが素早くなる。蛇人間の性質なのかな?空中で打ち落とされたマリケスは地面に激突して一瞬フラついたから、ようやくこっちにチャンス到来だ!マレニアは待ってましたと言わんばかりにジャンプして、マリケス相手にゼロ距離水鳥乱舞をぶっ込んで斬りまくる。
猛烈なミキサーにマリケスは斬られまくって血を流しまくりの吠えまくりで、苦し紛れに剣を振り回すけどマレニアは懐に潜り込んで回避。下からマリケスの腹に刀をぶち込んで突き上げると、マリケスもゴボッと血を吐いて悶絶。良いぜ!効いてるぜ!戦況が好転したのを知ったマネージャーは瀕死のベルナールにも走っていって聖杯瓶を飲ませる。その様子を見てオレとラーヤも目配せして、オレはブライヴに、ラーヤはマレニアのいる方へ走る。オフェンスはラーヤとマレニアのペアに任せたぜ!
拓也「ウッス!拓也っす!」
ブライヴ「おい拓也…お前、また来たのか…」
ブライヴは死の炎に徹底的に痛めつけられていて、聖杯瓶はまだ残ってるのに飲む気力がない。「いいぜ!口移ししてやるよ!」「よせ…頼む、やめてくれ…普通に飲ませてくれ…」せっかくの提案もブライヴに拒否されて、仕方ないから聖杯瓶をブライヴの口に突っ込んでグビグビ飲ませながら、オレは自分の腰を振ってブライヴにザーメンを飲ませてる妄想を味わう。オレのザーメンで元気になったブライヴは立ち上がって、オレと一緒にマリケスの方を見る。
そのマリケスはまたラーヤに剣を弾かれて、その隙をマレニアに斬られて悶絶している。なんで攻撃を弾かれてるのかマリケスは理解できてないみたいでひたすら剣を振りまくるけど、全部マレニアに避けられたりラーヤに弾かれたりで体力を消耗するだけだ。見るとマネージャーもベルナールの復活に成功してる。体制も整って反撃の始まりが告げられる。
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 23:35:13 ID:cI0CeQ5Q
…はずだった。
ボロボロになってきたマリケスにまた水鳥乱舞を浴びせようとした時に、マレニアの肩からバキンって音がして義手が外れた!マレニアは振るはずだった右腕がいきなり無くなったせいでバランスを崩して墜落。ラーヤも何が起きたか分かんねーって感じで、床に激突したマレニアを見る。
壊れた義手の方を見ると、今まで一度も腐った事が無かった義手に白と赤の腐敗が少しついてて、拓也はガタイで分析することなく気付いた。やられたぜ!マレニアの義手の力を殺したな!腐敗に抵抗する義手の力が死んだから、肩の接着部分が腐敗にやられてパーツが取れたんだ。
マネージャー「逃げて!」
マネージャーが叫んだ直後に、ラーヤの腹にマリケスの剣が突き刺さる。ブライヴもベルナールも飛び出して、何もかもがスローモーに見えてる中で、マレニアは信じられないものを見るかのような目つきで、倒れていくラーヤを見る。オレも駆け出したけど、ラーヤにたどり着く前にマリケスの咆哮でぶっ飛ばされて仰向けに倒れ込む。
全員が一瞬動けなくなった瞬間がマリケスにとってのチャンスだぜ。マリケスは地面に爪を突き刺して全方位への斬撃攻撃を繰り出して、近くにいたマレニア、ラーヤ、ブライヴ、ベルナールをぶっ飛ばす。ブライヴとベルナールは武器で防いで軽傷で済んだけど、一番近くにいたマレニアとラーヤはモロに食らって、マレニアは右腕が無くなった身体でも器用に受け身を取って着地をキメたけど、モロに食らったラーヤは腹と肩から血を流してピクリとも動かない。オレの方に飛んできたラーヤの石からは赤い光が消えていった。
マネージャー「ラーヤさん…?」
マネージャーの力が無い呼びかけもマリケスの咆哮に掻き消され、気付いた時にはマリケスは飛んでいた。
ブライヴ「おおおお!」
ブライヴも吠えてラーヤにダッシュ!動かないラーヤを掴んで抱きかかえてから急いで引き返すけど、その後ろを縦回転のマリケスが追ってくる。ベルナールも赤いフィールドが使えないからマリケスに走って近づくしかないけど、ベルナールを追い抜かしたマレニアがブライヴからラーヤを受け取る。
ブライヴ「俺達がマリケスを抑える!お前は一度引け!その腕では戦えん!」
ブライヴ&ベルナールのペアが壊れた武器でマリケスの相手をする間に、マレニアはラーヤを抱えてマネージャーのいる方へ走って、そこにオレも合流。マレニアは眼を薄く開いたまま冷たくなってきてるラーヤをゆするけど、パニックを起こすギリギリで踏みとどまってるマネージャーがマレニアを止める。
マネージャー「駄目です!動かさないで!なにか…何か手はあるはずです…」
マレニア「なんでも構わない!早くしてくれ!でなければラーヤが…!」
眼からポロポロ涙を流すマレニアに詰められてマネージャーの思考も高速回転。「ぬくもり石!確か何個かあったはず!」って持ち物を漁って金色の石ころを三つ取り出してマレニアに渡す。マレニアが石をすぐに置くと、暖かい光が一気に広がってオレ達を包み、ラーヤの傷口も塞がっていく。「ぬくもり石は私と拓也には効きませんが、ラーヤさんには効くはずです!間に合ってくれればいいんですが…」マネージャーが呟くと、ラーヤの手を握ってたマレニアに義手が投げつけられた。
ブライヴ「早く義手をつけろ!もう抑えられんぞ!」
折れた剣と折れたハンマーでマリケスにヒットアンドアウェイをかける二人に、マリケスは容赦なく死の炎をぶち込んでいって、避けようが防ごうが関係なしに二人を追い詰める。マレニアは焦りを押し殺しながら義手をつけるけど、義手の接着部分のカビが邪魔をしてうまくくっ付かない。だからオレとマネージャーが義手に手を突っ込んでガリガリ腐敗をこそぎ落としていく。
そうしてる間にブライヴが先にダウンして、ベルナールも何度か死の炎を避けたけど、ついに避けた先で爆発した死の炎にぶっ飛ばされて倒される。ラーヤは生死不明でマネージャーと拓也は戦えない。使える戦力はマレニアだけ。マリケスは呼吸を整えると、俺達に向かってジリジリと様子見しながら近づいてくる。
マレニア「ラダーン……やはり私は、誰の誓いも護れぬようだ…」
マレニア「許してくれ…」
ラーヤの頭をひとなでしてから、マレニアはひとこと呟き走りだす。
「早まんじゃねーよ!」「マレニアさん!?何する気ですか!?」俺達からの声も無視してマリケスに向かって行ったマレニアの胸に、あの死の剣が突き刺さる。オレとマネージャーは凍りついて、吸った息を吐けなくなって固まる。心臓を貫かれたマレニアはグッタリして血をドロドロ溢れ出させていく。マリケスはそんなマレニアを剣から引き抜いて床に置くと、オレ達に向かって歩きはじめた。
拓也「マジかよぉ…」
マネージャー「マレニアさん…どうして…」
多分もう死んでるラーヤを抱えて、マネージャーとオレは動かない。マリケスは拓也の心を、徹底的に拓也の心を打ちのめして、残った一粒の希望も残さずにぐちゃぐちゃに踏み躙ってから、死臭が香る風で吹き飛ばしていった。ブライヴも、ベルナールも全く動けなくて、大きくなっていくマリケスの図体に、奥で倒れてるマレニアも見えなくなる。
最期の時を覚悟すると、マネージャーがオレの手を握ってきたから、オレもその手を握り返す。
その繋いだ手に朱い蝶が舞い降りて、あのマリケスの足が止まった。
276
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 23:39:28 ID:cI0CeQ5Q
止まったマリケスの後ろから朱色の光が漏れてきてるけど、オレはもう諦めてるから何が来ても良いぜ。どうせ少しでも動いたらマリケスのデカい剣に真っ二つにされるし、仮に逃げられても今度は死の炎が待っている。もうオレの人生は終わってんだよってグレまくって、手にマネージャーの震えだけを感じていると、マリケスがいきなり飛び上がって、俺達からも、朱い光からも離れたところに着地する。牙を剥いた口から唸り声を上げてるから、何にそんなにビビってんだよって見ると
拓也「は?」
マネージャー「…なにこれ…?」
だだっ広い円形広場の真ん中に、朱く光るデカい蕾?蛹?みたいなのが生えていた。
今までそんなの影も形も無かったのに、いきなりそんな物が現れたから強烈な異物感で、思わず拓也もマネージャーと一緒にマリケスそっちのけで朱い塊を見る。そしたら塊がドバーって音を上げて爆発するみたいに開いて、とんでもない量の朱い花びらを辺りに撒き散らして、拓也の切れかかったガタイが自動で分析を始めて答えを弾きだす。
朱い花びらに触った時の、染みるような小さな痛みは、ケイリッドで味わったあの腐敗のものだった。
マレニア「朱い花は、また開く」
朱色の花びらが透けて消え始めたら、花の中心から義手と義足だけをつけたマレニアが立ち上がる。外れかかってた義手はガチガチに硬くなった白い角質で接着されている。メチャメチャ長くなった赤髪がブワッと持ち上がると、それに絡みつくように、何千匹もの蝶と花が押し固められたみたいな翼が背中から伸びていって、大きく広がりながら大量の蝶を空に向かってばら撒いていく。
拓也「おー…すぅっげ…!」
マネージャー「マレニアさん…その姿は…まさか本当に、腐敗の女神になったんですか!?」
マレニア「貴公らにも、決して見せたくはなかった…このおぞましき、朱き腐敗は…」
マレニアがそう言うとまるで応えるみたいに、マレニアの胸に赤く燃える炎のデカコックリングが浮き上がり、炎が生み出す火の粉がマレニアの翼を包んでいく。広がる火の粉はさらに義手や義足にも纏わりついて、義手の刀が燃え上がる。空を飛ぶ蝶は何匹も燃えて落ちて、マレニアの皮膚に広がる腐敗も火の粉を纏って、侵食を抑えられて引いていく。
マレニア「おお、ラダーン…腐敗に堕ちた私をも、見捨てずにいてくれるのだな…」
マレニア「ならば、どうか皆を守ってほしい。この私の腐敗から」
腐敗の蝶から火の鳥に変わったマレニアが、翼を羽ばたかせて飛び立つと、マリケスの剣の死も一層激しく燃え上がる。そしたらこの場の明るさが幸いしたぜ!空中で翼を広げたマレニアからの光でラーヤも目を覚ました。「マレニアさん!ラーヤさんが起きました!」「おーっ!生きてまっす!」ラーヤの無事を伝えると、マレニアも一瞬安心した表情になってから、またマリケスにギン眼を向ける。
ラーヤ「マレニア様!? そのお姿は…!?」
マレニア「拓也、マネージャー、貴公らはラーヤを連れて、ブライヴとベルナールの元へ」
マレニア「マリケスは、私が抑える」
拓也「ウッス!任せてください!」
オレとマネージャーがラーヤを連れて走りだすと、マリケスがまた飛び上がって縦回転。マレニアも空中で翼を羽ばたかせてマリケスに突撃して、腐敗と炎に祝福された剣と、赤黒く燃え上がる死の剣とがぶつかりまくる見たことのない空中戦が始まった。破砕戦争の延長戦みたいな大迫力バトルに全身に鳥肌を立てながら、拓也はぬくもり石をブライヴとベルナールに提供する。とりあえず全員助かったけど、生肉団子、苔薬、聖杯瓶、そして各種キメモノも武器も無い中で、こんなマジに凄すぎる戦い見せられたら誰もついてこれねーよ!
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 23:46:28 ID:cI0CeQ5Q
拓也のサウナ激エロ放心みたいなエロい暖かみに当てられてブライヴとベルナールも目を覚ます。「拓也、またお前か…寝覚めにお前の顔ばかり見るのは嫌な…」ってブライヴが失礼なことを言いかけてから言葉に詰まり、空中を飛び回るマレニアとマリケスに釘付けになる。マネージャーはラーヤに服を着せている。
ブライヴ「あれはマレニアか!? 何があいつに起こった!?」
マネージャー「私達にも分かりません…致命傷を負ったことと、意識を失ったことが関係しているのかもしれませんが、ともかく今の彼女は、完全に腐敗を解き放っています」
マネージャー「ラダーン将軍の大ルーンが解き放たれた腐敗と拮抗して、マレニアさんにも何か作用しているようですが、正直私にも、何が何だか分からないです…」
そう言ってる間にもマリケスの死の炎を食らったマレニアが高度を落として、そこにマリケスの縦回転の追い討ちが入る。その追い討ちもマレニアの斬り上げに弾き返されて、次の瞬間マレニアが一転攻勢。腐敗と炎で真っ赤に燃え上がる水鳥乱舞を、次々マリケスに叩き込んで壁際まで追い詰める。空中にネズミ花火みたいな光の線を迸らせて、マレニアとマリケスがガリガリ壁を削りながら超高速で飛び回る。
拓也「スゲー!押してるじゃん!」
ベルナール「死の剣とあれほど斬り結べるとは…マレニアとは、死をも打ち破れる者だったか?」
拓也「あいつは剣で敵を斬ったら傷が治るんすよ!今調子良いみたいなんで、回復力も多分やべえことになってまっす!」
ベルナール「ふん、生きる力に恵まれた者が、生を蝕む腐敗の宿痾に苛まれていたか」
ベルナール「やはり黄金律は、生者に苦しみを望んでいるようだ」
人が必死こいて戦ってるのに皮肉を飛ばすんだから、ベルナールって性格悪いぜ!一方マレニアは空中のぶつかり合いに勝利してマリケスに突きをぶっ込み、隕石みたいなスピードでマリケスごと床に激突。そのままマウントを取ってマリケスと刀を押し合って、自分よりガタイがでかいマリケスの首筋に刀をググッと近づけていく。「このままイッちまうぜ!」オレが応援を飛ばす頃にぬくもり石の光が消えて、ブライヴとベルナールの怪我もほとんど治る。
ブライヴ「今ならば首を取れる!加勢するぞ!」
折れた武器を持ったブライヴとベルナールがマリケスに駆けていって、その間にもマレニアはマリケスを押していくけど、ここでマリケスのやつが新テクを開発!首筋を狙ってくるマレニアの刀に自分から頭を伸ばして噛みつき、口の両端から血を流しながら腕と顎のバワーでマレニアを引き剥がしていく。誰が開発していいって言ったんだよ!マレニアから脱出寸前のマリケスを、ブライヴとベルナールが折れた武器で殴りまくり斬りまくりのリンチ状態に落とし込むけど、武器が壊れてるから効き目がイマイチだぜ。
マレニア「剣の死を解け…マリケス…!」
マレニア「このままでは、本当に貴公を殺してしまう…!」
なまくら状態の武器でも、とにかく殴りまくったらダメージが大きくなる。折れたブライヴの剣でもとうとうマリケスの横っ腹に刺さって吐血させる。それでもマリケスは意地になってウガーウガー唸りながらマレニアを押し返そうとする。こいつは勝負あったぜ!って拓也の確信も束の間で、広場に誰かが入ってきた。
D「黄金律を冒涜せし者どもよ!兄ダリアンの遺志は、このデヴィンが引き継いだ!」
D「貴様らに、運命の死は害させぬ!魔女フィナに与えた末路を、貴様らにもくれてやろうぞ!」
誰だよぉ!乱入してくるとはとんでもない奴だ!
着てる鎧はなんかDぽいけどとにかくテンションに↑入りまくりで別人みたいだし、円卓にいた欲求不満系のバイのウリセン女を殺したことも自白しだしてマジ狂い!猛烈な勢いでオレ達非戦闘員に走ってくるしで只事じゃねーよ!ダリアンもデヴィンも、オレのゲイの知り合いにはいないしな。しょうがないからオレは剣と盾を構えて一応ファイティングポーズを取るけど、あんな戦い慣れしてそうな奴に勝てるわけない!
ベルナール「なにっ?」
ブライヴ「なんだぁっ!?」
D「うあああああ!」
突然の乱入者にブライヴとベルナールもビックリで、マレニアもついチラ見しちゃうけど、一番驚いてるのは絶叫とともに襲われてるオレなんだよね。盾は構えたけど両手で振られまくるDの大剣にバシバシ殴られてすぐに落としたし、オレが振った剣もすぐに絡め取られて、手から抜けてったから打つ手がない。手だけにね(笑)。ラーヤは一回死にかけてスタミナが尽きてるし、マネージャーは元から戦えないから、使える武器は拓也の素手だけ。
マレニア「うぐっ…!」
しかもさっきまで押しまくっていたマレニアが、マリケスに持ち上げられて壁に叩きつけられててマジでヤバい!マリケスと押し合いしてる最中に想定外のDの乱入が起きたせいで、チラ見した瞬間を突かれたな!ブライヴとベルナールが拓也達の方に走ってくるけど、間に合う前にオレがDに殴り倒されて、またラーヤが狙われる!
D「死ね!穢れた魔女め!」
マレニア「ラーヤ!」
マリケスに壁へ追い込まれたマレニアが叫んで、Dの剣がラーヤの首筋に振られる。その瞬間に金属がギャリッて擦れる音がして、Dの持つ金と銀の大剣が朱色の剣に防がれる。マレニアも、ブライヴとベルナールも、ラーヤからは離れすぎてて割り込みなんて絶対無理だぜ。じゃあDの剣を止めたのは誰なんだよ?って思って、Dの剣を止めた細身の剣を目で辿って、巨大すぎる衝撃が心にズブリと挿入される。
拓也「あー、す、、すっ、、げー!」
強烈な感動に仰け反った拓也のガタイの両乳首にも刺激が伝わり、オレの心もマンコにデカマラが結合されて喘ぐだけのMウケペットに堕ちていく。ブライヴも思わず駆け寄るのをやめて立ち尽くし、遠くのマリケスまで俺達を二度見して、ラーヤの眼からは涙が溢れた。
ラーヤ「ああ…ずっと、ずっとそばにいてくれたのですね…」
ラーヤ「私の、英雄様…」
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/12(日) 23:58:43 ID:cI0CeQ5Q
Dの剣を防いだのは、あのミリセント!
朱く輝く透明な裸体に、腐敗の蝶とラダーンの炎を纏ってるミリセントは、ラーヤを背後から抱き寄せるようにして立っていて、左手でラーヤをかばいつつ、右手の剣でDの剣を押し返していた。「うーっす!お久しぶりっす!」「ミリセント!お前、生きてたか!」「またあなたに会えるなんて…!」まさかの再会に打ち震えるオレとブライヴとマネージャーの声が響いて、ミリセントはラーヤに流し目の微笑みを見せる。あり得ないはずの再会でその表情はズルいぜ!お前マレニアに取り込まれたんじゃなかったのかよ!?
「マレニアが…二人?」
何が起きてるのかマリケスも分かってないけど、オレ達にも全然わかんねーよ!見るとマレニアも目の前のミリセントにめちゃくちゃ驚いてて、マリケスとマレニアの二人して壁ぎわで組み合ったまま動かない。「やはり魔女か!」Dが大剣を引き戻してから、今度は剣に金色の光をまとわせてミリセントに斬りかかるけど、朱いミリセントはその剣をまた弾いてDの脚を払って転ばせてから、マレニアに眼を向ける。
視線を受け取ったマレニアはうなずいて、拘束を若干緩めてるマリケスの下顎に膝蹴りをぶち込んで脱出。
そのままジャンプしてオレたちの方に飛び込んできた。近くで見ると翼がスッゲーデカい!
マレニア「皆、無事のようだな」
マレニア「ミリセント。貴公の働きに感謝する。ありがとう」
転んだDにブライヴとベルナールが覆いかぶさって取り押さえてる横で、ミリセントはマレニアにうなずく。マリケスは首をパキっと鳴らしてから全身を震わせて毛を逆立てるし、銀色の髪もフワッと浮き上がって、黒い剣の炎をもう一層強くしてきてたまんねー!マジでマリケスの奴を怒らせたみたいだけど、でもこっちにはミリセントが増えて勝てる希望がグンと上がってんだよ!
マレニア「ミリセント。私は砕けた心を、ずっと癒したいと思っていた。痛みを取り去りたいと」
マレニア「だが、心は砕けたままでいい。貴公に会い、貴公に支えられ、貴公の友に導かれ、私は聖樹に篭る腐敗ではなくなったのだから」
マレニア「解き放とう。貴公の、そして私の姉妹たちを」
広げられた腐敗と炎の翼から朱い風と蝶が舞い上がって、中から朱く輝くオンナたちが次々と現れる。マジスゲー!ミリセントがどこから来たのかが完全に判明して、ラーヤもブライヴもベルナールもオンナたちに目移りして視線をキョロキョロ。ミリセントを除いた合計6人の姉妹達は、全員ミリセントと同じく腐敗の風と蝶を纏って、ラダーンの炎を帯びている。一気に有利になって形勢逆転だけど、マレニア含めて全員が素っ裸だから勿体なくて死ぬぜ!なんで女なんだよ!まぁマレニアが男だったら、この空間はチョー激エロすぎて戦いが終わる前に拓也が終わっちゃうけどね(笑)
マネージャー「…ローデリカさんは、あなたの中に彼女達を見ていたんですね…」
ファンタジックすぎる現象にマネージャーも見とれるなか、マレニアは姉妹達と一緒に突撃の構えを取る。
マリケスもそれを合図に赤い光が見えるほどのキレまくった咆哮を上げる。最終ラウンドの開始だぜっ!
ミリセントと姉妹達が一斉にマリケスに殺到すると、マリケスも地面に剣を刺して死の刃の超高速乱舞を放つ。でも姉妹は7人で協力して死の乱舞を全部弾き返して、その合間をぬってマレニアが突撃。マリケスの懐に潜り込んで炎と腐敗のゼロ距離水鳥乱舞をぶっ込んでマリケスを斬りまくり!マリケスは炎に焼かれながら腐敗を食らって悶絶。血を吐いてゼエゼエ息を荒げる。
マネージャー「今です!畳み掛けて!」
マネージャーからの指示が飛んで、ここでマレニアが新テクを開発!これ以上開発するテクがあるのかよ!
マレニアがマリケスの頭上に飛び上がると、姉妹全員がマリケスをグルリと囲んで水鳥乱舞の構えを取り、空中のマレニアからは朱い腐敗の花びらが伸び始める。マリケスは苦し紛れに剣を地面に突き刺して死の爆発を巻き起こすけど、7人姉妹は同時に水鳥乱舞を繰り出して死の爆発を剣の風で受け流し、マリケスを斬りまくって黒い鎧も割ってぶっ飛ばしていく。そして動けなくなったマリケスの背中にマレニアは急降下して剣を突き刺すと
マレニア「腐れ!」
真っ赤に燃える朱い花を満開にさせて、腐敗の大爆発を起こしながら、マリケスの全身の傷口にありったけの腐敗のバワーをぶち込んだ。ラダーンの炎で腐敗の力は弱くなってるかもしれないけど、それでもあの腐敗を傷口に直に叩き込まれたんだからもう生きて帰れねーな!マリケスは案の定全身から朱い煙を吹いたあとに、大量の血を吐いてダウン。ボロボロの鎧の隙間から腐敗の白カビが溢れ出す。
D「おお…黒き剣のマリケスよ…」
D「貴様らよくも…我が兄の次は、死をも弄ぶか!」
取り押さえられたまま暴れるDをブライヴが締め落とすと、マレニアも倒れたマリケスから降りて向かい合う。「マリケス…もう十分だろう…死のルーンを渡せば、せめて楽に送り出してやれる」マレニアからの提案にも荒い息を返すだけのマリケス。腐敗で弱ったガタイの傷からは朱い腐敗が血に混じって流れ出す。完全に決着がついたんで、全員がマリケスの前に集まる。
「…マレニア…」
血の混じったガラガラ声をマリケスはあげて、そのあとに口をピクピク動かすけど、いよいよ死にかけてるみたいで声が出ていない。
マレニアはせめて最期の言葉は聞いてやろうって思ったみたいで、マリケスに近づいて、顔の前でしゃがみ込む。
「我を…恐れよ…」
「…黒き剣の、マリケスを」
そう言い残して、マリケスの顔はカクンと落ちて血を流していく。
「すまない、マリケス」マレニアもそれだけを伝えて、マリケスの兜に手を触れて、腐敗の翼をマリケスに斬られた!
279
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/13(月) 00:04:11 ID:u5QkRMTY
やられたぜ!死んだふりをしたな!倒れた姿勢から身体を錐揉みに回転させたマリケスは、その勢いを使って死の剣を振り回して、マレニアの翼を両方とも切断。死の力にマレニアを犯させる。解放された腐敗の力が消えて、ミリセントと姉妹達も霧のようになってマレニアに戻り、一瞬で深傷を負ったマレニアが苦悶の顔でぶっ飛びダウン!ここまでやってそんなのありえない!
ブライヴ「マリケス!!」
ブライヴとベルナールも吠えて武器を振り上げるけど、ここでマリケスが新テクを開発!腐って脆くなってる自分の片腕を引きちぎって腐敗ガスの煙幕を辺りにぶちまける。マレニアの力が収まったせいかガスの腐敗は強くはなかったけど、オレ達の視界が一瞬消える。その一瞬がマズかった!
動けなくなったマレニアに向かって、マリケスの横回転斬りが振り回される。
でもお前がマレニアを狙うなんてことは予想してたぜ!お前のクリスマスは終わってんだよ!
オレはマレニアの前に飛び出した。
拓也のサングラスは、濃いガスの中でも死の剣の光をクッキリ捉えて離さない。
タイミングはラーヤが全部教えてくれてるぜ!良いぜ!その極上の剣の軌道!
拓也「ウッス!」
オレは手に持った例の石を剣の光に当てて、マリケスの死の流星を食い止める!ラーヤが落としたあの石を拾っておいてよかったぜ。剣を弾かれたマリケスはガタイを仰け反らして悶絶。腐敗のガスは剣の死の力で殺されて消えたから、目の前にいるのはマリケスだけ。
拓也「今っす!」
オレの声でマレニアはハッとして、マリケスに向かって渾身の突きを放つ。
マレニアの刀は死の剣を振り上げかけたマリケスの胸を貫いて、噴水のような血を噴き出させた。マリケスの手に握られた死の剣は、ドロドロに形を崩して溶け始める。そしてマリケス自身も仰向けに倒れ込んで、あの白い煙を全身から立ち上らせていく。
マレニアはマジで瀕死になったマリケスに駆け寄って、傷だらけの頭を抱き上げた。
マレニア「マリケス…何故だマリケス…なぜはじめから、私に死を譲ってくれなかった…」
マリケスの顔に大粒の涙がこぼれ落ちる。
マレニアの言葉が聞こえてるかどうかはオレには分からない。
「…おお、マリカよ」
「黄金律が、また戻る…」
意識朦朧のマリケスは、本当の最期の言葉を言い残して、全身を白い煙に変えて消える。
あとには横座りで泣いてるマレニアと、赤黒く輝く死のルーンだけが残っていた。
280
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/13(月) 00:09:51 ID:u5QkRMTY
卒業祝い 投稿者:ビルダー拓也
マリケスを倒して、マレニアが鼻をすする音だけが聞こえる時間の中で、マネージャーの携帯に着信。マネージャーが電話に出てどこかに歩いていくのを見て、オレ達も我に返ったように動きだす。とりあえずマレニアを裸で放置するのもマズいと思って、拓也はラーヤと一緒にマレニアの弾け飛んだ服を掻き集めて持って行く。ブライヴとベルナールはぶっ倒れてるDにピンタして情報を聞き出そうとする。
ラーヤ「マレニア様、服を…」
マレニア「…ああ、すまないな…」
涙を拭いてから、渡された服を着直してるマレニアの翼は、斬られた所からかなり死のルーンにやられて根本部分しか残ってない。マリケスの最期の置き土産だぜ。腐敗を解放したことで生えた翼だからか分かんねーけど、ラダーンの炎が傷口でチリチリ光ってて、翼が治るのを邪魔してる。「あー、なんか翼治らないみたいっす」「この翼は封じられたままでいい。むしろ、安心しているよ。死と炎が、私の腐敗を退けてくれる」マレニアは話しながらほぼ着替え終わったけど、赤いマントを持ったところで手が止まる。
マレニア「…だが、腐敗が封じられた今、もはやミリセントとも、会うことは叶わぬだろう…」
マレニア「私は二度も、彼女を消してしまった…」
ラーヤ「いいえ、マレニア様。英雄様は今も私たちの側に、そしてあなた様の側にいます。あなた様の優しさ、心の痛みが、その証です」
拓也「ウッス!オレもアイツとまた会えて、マジ嬉しかったっす!」
遠くに行ってもう二度と会えないと思ってた奴と再会できて、そいつも元気にやってるって分かったんだから何の文句も無いんだよね。最初は複雑そうだったマレニアの表情も少し和らいで「…そうだな…そう思うことにするよ」って前向き発言。赤いマントを羽織って着替えが終了。若干雰囲気が良くなったところでブライヴがやってきた。
ブライヴ「Dを絞って分かったが、あの男も何も知らぬようだ。恐らく、あれもギデオンに一杯食わされたのだろう」
ブライヴ「マレニア、お前は大丈夫か?ミリセントはどこに行った?」
マレニア「私なら平気だ。腐敗も、かつてない程に弱まっている。ミリセントは…彼女は、私の内に還っていった。今も私と共にある」
ブライヴ「そうか…お前の中に息づいているのなら、それでいい」
オレ達がミリセントのことを染み染み思ってると、遠くからマネージャーがベルナールと一緒に小走りで合流。
「ネフェリさんから連絡がありました」って言葉に、場の雰囲気がオレのケツアナと共に引き締まる。
マネージャー「金仮面卿とコリンさんとディアロスさんが、王都の闘技場前に現れたとのことです。ネフェリさんは今、彼らと一緒にいるそうです」
マネージャー「そして、ディアロスさんから聞いたらしいのですが、金仮面卿が…」
でもマネージャーが話してる途中で死のルーンが赤黒い炎を噴き上げた!大事な話してるのに邪魔するなよな!って頭にきたけど、マズいぜ!死のルーンの炎になんて当たったらオレとマネージャーは即逝き間違いなしだ。「ヤベー!」逃げる暇もなくそれだけを言い残してオレは飲み込まれ、他のみんなも声を上げる前に炎に包まれて、あたりに闇の静寂が訪れた。
281
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/13(月) 00:19:08 ID:u5QkRMTY
手の甲に落ちた火の粉の熱さで目が覚めると、あたり一面灰だらけの瓦礫だらけで、ガタイを起こすと全身から灰がサラサラと落ちていく。まわりを見たらマネージャーやブライヴ、マレニア、ラーヤ、ベルナールまで灰まみれで起き上がってきてて、遠くにはDが伸びている。見上げた先には、真っ赤に燃える黄金樹がそびえてて、降ってくる灰がグラサンに白く浮かぶ。
拓也「すっげぇ燃えてる!ここまでやれば流石に入れるでしょ!」
マネージャー「死のルーンは無事に効いたみたいですね…ですが棘を焼くのに、ここまでやる事になるなんて思いませんでしたよ…」
マレニア「ここは王都…なのか?なぜここに?」
ブライヴ「黄金樹に本来もたらされるはずだった死が、ようやく王都に現れたのだ。俺達はあるいは、その死に運ばれたのかもな」
ブライヴ「なんせ死を解き放ってやったのだ。死からも、これくらいの礼があってもよかろう」
ブライヴがモコモコマントから灰を落としてると、マネージャーの電話に着信。マネージャーは電話に出てからしばらくハイハイ言って、一瞬不穏な間を開けてから少し話して通話終了。「ネフェリさんによると、今、黄金樹の大聖堂にギデオンが来ていて、私達に指名が入っています。大事な話があるそうなので、いくらでも待つと言っているようです」そのマネージャーの言葉でまた緊張感が高まる。「ついに逃げるのをやめたか」ってブライヴはため息。ラーヤは何かを決心したみたいにひと呼吸入れて、マネージャーに耳打ちする。
そのあとマネージャーから「ラーヤさんからお話があります。ギデオンは待つと言ってますし、少し時間を取ってもいいですね?」って集合の催促があって、早速みんなでマネージャーとラーヤがいる方に集まる。「さ、ラーヤさん」マネージャーの合図で、スピーチが始まる。
ラーヤ「私とベルナール様は、火山館に戻ります。ベルナール様の武具を修復しなければなりませんので、少々時間が掛かるはずです」
ラーヤ「そしてその間に、皆様は黄金樹へと辿り着き、ギデオンを打倒し、どのような形であれ、律の修復を終えるのでしょう。拓也様とマネージャー様の戦いは、終わりを告げるのでしょう」
ラーヤ「ゆえに、私が皆様と共にいられる機会も、今が最後となるはずです。なので今ここで、皆様にお伝えいたします」
ラーヤ「私とタニス様は、火山館は、皆様を信じています。果てなき奪い合い、漁り合いを、黄金律を中心としてあらゆる生命に強いる……そんな世を、皆様が正すことを信じています」
ラーヤ「どうか、良き律をお創りください。良き王を、玉座にお迎えください」
ラーヤ「そして拓也様、マネージャー様。お二人が元の世へ帰ることができるよう、私は祈ります」
ラーヤ「お二人の旅に、一時でも加われたことに、感謝いたします。皆様の戦いに、感謝いたします」
ラーヤ「ありがとうございました。これからも、どうかお元気で」
頭を下げて、ラーヤが短いスピーチを終えると、マネージャーが真っ先にラーヤに握手とハグで感謝を伝える。それで俺も旅の終わりを実感して一気にセンチメンタルになる。修復ルーンの欠片を持ったギデオンが黄金樹の近くに来てるっていうし、後はギデオンから欠片を取り返して修復ルーンを完成させてから、そいつを使ってエルデンリングをガン掘りするだけで、この長くてハードすぎる旅も終わるぜ。そしたらオレも狭間の地から新宿に帰って、いつものウリの仕事が始まる。
そう考えたらなんだか寂しくて、マネージャーとのハグが終わってから俺も握手しに行く。ラーヤはまだ子供だしオンナだから、オレの激エロ成人男性向けのモロホストフェロモンを嗅がせるわけにはいかない。だからオレは息なんか止めて、軽い握手で済ませて次に回す。
ブライヴもオレと同じく握手で済ませたけど、ちょっと照れ臭かったみたいで鼻の先を親指で掻く。マレニアはしゃがんだあとに20秒くらい抱き合ってから離れる。ラーヤの方が哀しそうにするなら分かるけど、お前の方が涙目になってんじゃねーよ!ミリセントの奴に心に↑仕込まれて感情が豊かになるのも大変だよな。
282
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/13(月) 00:24:40 ID:u5QkRMTY
別れの挨拶を終えて、ラーヤはまた頭を下げてから、ベルナールと一緒に灰まみれの廃墟を遠ざかっていく。その背中をオレ達は見ていたけど、「…さぁ、私たちも、そろそろ行きましょう。ギデオンならいくらでも待たせたいところですが」ってマネージャーの言葉で出発。ラーヤ達とは逆方向に歩いていく。そこでまたマネージャーの携帯の着信。相手はまたネフェリで、廃れた闘技場に金仮面卿とコリンとディアロスが向かったって報告が入ったから、全員で闘技場に向かう事に。そしたら
ディアロス「おお!久方ぶりだな」
道の途中でディアロスに遭遇!これから旅が終わろうって時の再会だけど、それでも嬉しいぜ!「エロいぜ!ディアロス!」そう言って再会のハグを食らわせながらラーヤには出来なかった濃厚なkissで唇を吸いまくろうとしたけど、デカい盾で拒否されてショック!ノンケのディアロスの視線はマレニアに吸い込まれていた。やっぱりオレのことは「アブノーマルな旅仲間」としか決して絶対に思ってくれない。そしてディアロスは拓也と違って拒否しようがない衝撃と遭遇する。
ディアロス「マ…マレニア…!?」
「フフッ、そういえばお前は知らなかったな」「色々ありすぎて、こちらからは連絡できませんでしたからね…」楽しげに笑うブライヴと苦笑いのマネージャーの前で、ディアロスは極上の驚愕顔で口をアワアワしてる。マネージャーが伝えそびれてることを知った時から、お前のリアクションが拓也の密かな楽しみだったんだぜ!
マレニア「そうか…貴公は、私を知らぬのだったな。ならばミリセントという名には、聞き覚えがあるだろう?」
ディアロス「ミリセント? …貴公、まさかミリセントなのか!?」
マレニア「久しかったな、ディアロス。貴公に傷を洗われた時は、我ながら情けない声を上げたものだ」
ディアロスはまた口をパクパクさせながら頭を抱えて後退、胸に手を当てたり腰に手を当てたり忙しくポーズを切り替える。マレニアの奴もブライヴと一緒になって悪戯っぽい微笑みで反応を見てる。今は気持ちに整理をつけてるな、何を聞こうか迷ってるなってオレも楽しんでるけどね(笑)
そしてディアロスの会話プランが決まった。
ディアロス「あー…そ、そうか!それで、貴公のことはなんと呼べばいい!?ミリセントか!?」
マレニア「私はマレニアだ。だが分け身であった彼女は、たしかに今も、私の中に生きている」
マレニア「貴公の好きに呼ぶがよい。ミリセントでも、私は構わないぞ」
ディアロス「…い…いや、やはり貴公のことは、マレニアと呼ぼう…こうも違うのだから、同じように扱っては気が引ける…」
ディアロス「ええと、長々と話してしまったな…私は貴公らを呼びに来たんだ。金仮面卿が、貴公らを待っているのだ」
ここでダブルブッキング。ギデオンか金仮面卿か、ふたつにひとつを選ばなきゃならないシチュエーションだと分かったぜ。「じゃあ金仮面卿で」マネージャーの即答で金仮面卿のいる廃れた闘技場に向かうことに。灰がつもりまくっててルートが変わってるし、敵もいないからただの散歩だよね。だからディアロスも暇を持て余してマレニアについての質問の嵐。それに全員で答えていく集中講義の開始だ。
ディアロス「そうか…辛かったな…貴公の無念を思うと、私も辛い…」
ミリセントがマレニアに変わった辺りの話まではディアロスも我慢してたけど、マレニアがモーグウィン王朝でミケラを見つけたあたりの話で、ついに涙腺が決壊。ハリウッド系イケメン顔に涙を浮かべて、元貴族らしくハンカチで眼を拭いている。その様子が気まずいやら面白いやらでマネージャーもオレと一緒に苦笑い。ブライヴも詳しい話を始めて聞いたから、ディアロスを弄ってた元気も無くなって真面目に話を聞いてる。
ディアロス「私もラニアを喪い、救えなかった…いもしない敵を憎み、己の無力さを恥じもしたが、それに比しても貴公の半生はむごすぎる…あんまりじゃないか…」
ディアロス「私なら耐えられない…貴公はどうやって、その痛みを耐えたんだ?」
マレニア「耐えられなかった。心の痛みに苛まれ、円卓の皆に、私を殺すよう懇願したことさえあった」
意外な答えにディアロスはまたビックリ。マネージャーからも「あの時はこたえました。大変な時期でしたよ」って補足も入る。「そ、それならばどうやって…!?」って話に食いつきまくるディアロスに、話の続きが提供される。
マレニア「ネフェリに連れられ、ケイリッドにて再びラダーンに見えたのだ。ネフェリは私に名誉ある死を望み、私もラダーンに殺されることを望んだ。それが道理であると思えたからだ」
マレニア「だが、ラダーンは私を救った。私に大ルーンを与え、腐敗を焼き、罪を償う道を示してくれたのだ」
ディアロス「な、なんと…あの星砕きのラダーンが、貴公を許したのか…?」
マレニア「許されたとは思わぬ。償うこと無く許されるなど、私も求めてはいない」
マレニア「ラダーンはただ、私に慈悲を与えたのだ。私はその慈悲に此度こそ報いるために、総てを終わらせたのちはケイリッドに赴くつもりだ。蔓延る腐敗を焼き、居場所なき蟲人たちを、せめて聖樹へと導くために」
283
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/13(月) 00:30:55 ID:u5QkRMTY
マレニアの話の締めくくりにディアロスが言葉もなく感動に感じまくっていると、そこにブライヴから話の続きが入って、そのうちに話題はラダーンの逸話にシフト。「ラダーンに助力を願った時は、あまりの無謀さに俺も己を嗤ったが、ラダーンはすぐに了承してな。あの懐の深さは何処から来るのだか…」ブライヴの話がオレの新テクにまで進んでからは、仲間内のラダーン伝説語りが始まった。星砕きの伝説は本当だったとか、星を何周も飛べるとか、時空を打ち破れるとかの激つよのモロ英雄エピソードが、全員の口から語られて山積みになっていく。
それからラダーンについての話がさらにヒートアップして、ついには「ラダーンは騎馬戦車にひかれても死なないのだろうな」なんてディアロスの一言でいつもの妄想ゲームの始まり。「ウッス!」と答える拓也に「お前が返事をしたら、お前がラダーンみたいになるだろう」ってブライヴから拒否が入る。
ディアロス「氷の海に沈められたならどうなる?」
ブライヴ「正気である今なら、氷の海に鎖と重りをつけ、深く沈められても上がってくるだろう」
ブライヴ「竜の赤雷ならばどうかは分からんな」
拓也「ウッス!オレは竜の雷食らっても死ななかったんで、ラダーンには全然効かないっす!」
ディアロス「そういえば貴公は、あれを浴びていたな…あの時は参った」
拓也「尿道とアナルと乳首に金属端子つけて、全身の筋肉に電極とりつけて60分電流でのたうちまわれば、ラダーンでも快感で射精します!」
ブライヴ「また訳の分からんことを言い出したぞ」
なんてありとあらゆる妄想ごっこ。その間は「男ってどこの世界でも強さ比べが好きなんですね」「ラダーンを絵物語の如く扱うのには、抵抗がある」ってマネージャーとマレニアは呆れてる。それからもくだらねー話や思い出話をしながら王都を練り歩いていき、ついに棄てられた闘技場に到着。でも金仮面卿の姿が無くて、「おかしいな…先程まではここに居たはず…」ってディアロスが辺りを見渡す。
拓也「道間違えたんじゃねーの?」
ディアロス「そんなはずはない。確かにこの崖ぎわに、コリンと共に立っていたんだ」
マネージャー「それは妙ですね。手分けして探しましょう」
ブライヴ「百智卿にはもう少し待っていただこうか」
そこでオレ達は金仮面卿探しを始めたけど、開始30秒くらいで崖下に跳んだマレニアが金仮面卿を発見。大変なことが起きてて大至急来いって感じのこと言われたんで行ってみると、そこにはコリンもいて、マジでとんでもない事が起きていた!
ディアロス「そんな…金仮面卿…なぜこんなことを…」
コリン「先生は、正気を失った末に、崖から飛び降りたのです…」
コリン「あなたが円卓の方々を呼びに行ったあと…私が先生の元を離れた時に…」
コリン「あっという間でした…先生は、自らの狂気に取り憑かれ、ありもしない目の前の完全性に、手を伸ばしたのです…」
崖の下では、金仮面卿がイエスキリスト系のポーズで死んでいた!マジ信じらんねー!
「ディアロス。これは貴公のせいではない。誰にも読めぬことだ」ってマレニアからすかさずフォローが入るけど、それでもディアロスはショックで、苦虫を噛み潰した顔で悔しがる。「探求の果てが自害とはな…」「彼ほどの人が、どうして自殺なんか…」ブライヴとマネージャーが金仮面卿の前にしゃがんで、ガックリ肩を落とす。でもマネージャーは金仮面卿の胸元に何かを発見。指を指すから見てみると、金色のコックリングが浮いている。
ブライヴ「それは…ルーンか?見たことのない輝きだ」
ディアロス「金仮面卿のルーンだろう…これほど立派なルーンを掲げた方を、喪ってしまったとは…」
マネージャー「…いえ、違います…これは多分、ただのルーンじゃありません…」
金仮面卿のルーンを手に取ってから、マネージャーが携帯を開いて参考資料を次々めくる。
それから血の気がサッと引いて、携帯を持つ手が小さく震える。
マネージャー「…載ってません…」
ブライヴ「何がだ?」
マネージャー「載ってないんです…ギデオンのまとめた、ルーンの大別表…分類表に、書かれてないんです…」
ヤバい空気を察したマレニアも携帯を覗いて、それから固まって金仮面卿のルーンを見る。「英雄達のルーンの形や、王にさえなりえた選ばれし者のルーンさえ載ってる表に、書かれていないルーンなんて…それって…」そこまで言われてオレのガタイも驚愕の真実を導き出して乳首を強烈に刺激!「うーっす!」オレにも雄鳴きが入った頃には全員が察していた。
マネージャー「これは全てのルーンと異なったもの…」
マネージャー「…エルデンリングの…修復ルーンです…」
284
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/13(月) 00:40:59 ID:u5QkRMTY
オレ達を待っていたかのようにバトル 投稿者:ビルダー拓也
修復ルーンを発見したマネージャーはまだまだ念入りに携帯の資料をチェック。金仮面卿が死んじゃったのは悲しいけど、とんでもない置き土産をしていったアイツは最後までオレ達の想像の上を行っていた。ギデオンが持ってるのは死の修復ルーンの欠片だけだから、金仮面卿が作った無傷の修復ルーンを持ってるオレ達の方が有利になったぜ。
ブライヴ「儀式も、力も用いぬままで、金仮面は修復ルーンを……いや、これは本物なのか?」
マネージャー「恐らく本物です。ギデオンも、通常の遺体のルーンはただ消費されるものとして資料にまとめていますが、修復ルーンはそれらとは別枠の資料にまとめています」
マネージャー「私はその別枠の資料の中に、円卓の騎士達がかつて見出しながらも、様々な理由で手放していったとされる、数多の特別なルーンの絵も見たことがあります。目の前にあるこのルーンは、その絵ととても良く似ているんです」
マネージャー「これほど形が整ってはいませんでしたし、強い輝きを放ってもいませんでしたけど…」
マレニア「なんというお方だ…女王マリカでさえも、修復ルーンを見出すためにゴッドウィンを犠牲にしたというのに…」
マレニア「彼はまさに、古今に比類なき大学者だったのだな…」
世界を救う英雄の誕生に、マレニアとブライヴもかしこまって礼をする。ギデオンの資料には金仮面卿のルーンは載ってないかもしれないけど、エルデの義務教育には確実に金仮面卿の名前が載ったぜ。「ディアロスさん、これがあの修復ルーンであるのなら、金仮面卿は自殺したわけではないのかもしれません」マネージャーからもフォローが入って、ディアロスもハッとする。
ディアロス「…そっ、そうなのか?」
マネージャー「修復ルーンは、祝福を受けた人が探求の末に、自分の中に見出すものです。私は探求者が修復ルーンを発見するものとばかり思っていましたけれど……この様子を見る限りでは、探求者は修復ルーンを見つけるのではなく、自分のルーンを修復ルーンそのものに変化させるのかもしれません」
ディアロス「ということは…金仮面卿の命は、修復ルーンに変じたのか?」
マネージャー「ただの仮説ですけどね」
マネージャーもよくこれだけ口が回るよな。オレは見ての通りの肉体派だから、こんなにそれっぽい出まかせなんて言えない。それとも本当にそういう仮説を考えてたのかもね。マネージャーからのフォローでディアロスも気が楽になったけど、今度はコリンがおかしくなって笑い始めるからマジで不気味。
コリン「はは、ははは…修復ルーン?なにを言っているのです?」
マネージャー「どうしましたか?」
コリン「それはただの、先生の誇大妄想の産物にすぎません。それは律を神の手から奪い、大いなる意志さえも届かない空虚な力に変える、忌むべきルーンです。そんなもので黄金律の、何を癒すというのです?」
コリン「やめなさい。すでに探求した完全も、あのように燃えているのです。先生は傲慢な思想に耽溺し、黄金律の完全性を否定せんとした、信仰破綻者だったのですよ」
そう言って燃える黄金樹を指差してヘラヘラしてるけど、コイツがサラッと言った事にオレのガタイがビクッと反応して乳首分析が自動で立ち上がる。ちょっと前にラニが中止にした計画の中身と、金仮面卿のルーンのスペックに似てるところがあってマジヤバ!そこでマレニアからの質問タイム。
マレニア「コリン。黄金律は、確かに貴公の望む完全であったろう」
マレニア「しかし、その完全性の最たる者が私であり、デミゴッドであり、女王マリカなのだ」
マレニア「コリン。貴公は欠け身の神人たる私を、完全な者と思うのか?」
宗教の教祖の娘が信者を否定しちゃって、宗教戦争の始まりだぜ!仕方ないところもあるけど、もうすぐ旅が終わるって時に揉め事はよしてくれよな。って思ったけど、マレニアの語り口は静かだった。
コリン「わかりませんよ…私に完全性が見えるのであれば、先生に導きを求めることもありません…」
コリン「筆記者である私には、もはや何もないのですよ。信じるべき師は偽り者で、黄金樹は今、燃えています。私のあらゆる道程は無に帰したのです…」
マレニア「ならば黄金律が残したものを、信じればよい。黄金樹は燃えても、貴公には多くの物が残ったろう」
マレニア「その命も、その信仰も、その祈祷も、全ては黄金律が貴公に与えたものだ。貴公が筆記者と言うのなら、かつてあった黄金律と、金仮面卿との旅を、全て記して後の世に伝えることだ」
マレニア「貴公がそうしてくれることを、私は願う」
コリンはしばらく黙ってから、鼻で落胆のため息ついてオレ達から去っていく。さよならを言う元気まで無くなってて「彼は大丈夫なんですかね…」ってマネージャーも心配してる。でもドン底から立ち直った経験が豊富なプロ級マレニアは前向きで、「彼が黄金律を忘れぬ限り、黄金律の申し子たる私の言葉も、忘れずにいてくれるはずだ。たとえ私が、完全ではなくとも」ってコリンに期待を込める。コリンはとぼとぼ歩いていって、そのまま灰まみれの街を遠ざかっていった。
285
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/13(月) 00:57:47 ID:u5QkRMTY
マネージャー「さて、この修復ルーンについてですが、どうすべきなのでしょうか」
マネージャー「神から黄金律を遠ざけて、大いなる意志も関わることができないようにするのが、金仮面卿のルーンの性質です。ですがこれはラニさんの計画と被る部分が多いです。もちろんギデオンが欠片を持っている、死の修復ルーンとも性質が異なります」
ディアロス「待ってくれ、死の修復ルーン?そんなものがあるのか?」
ブライヴ「死を欠かすことによって繁栄した黄金律に、死を回帰させる修復ルーンだ。それを使えば、律からは停滞と澱みが消え、腐敗や忌み角も、澱みに招かれし神々と共に去る」
ブライヴ「だがこれを使えば、女王マリカの望んだ新たな治世が敷かれ、律を巡るあらゆる災禍も続いていく。そうなればラニやミケラとは違う形ではあろうが、いずれは律に呪われし者が生まれ、やがて再び律は砕かれるだろう」
ブライヴ「だが幸か不幸か分からぬが、ギデオンが持っている死の修復ルーンは欠片のみ。残りの欠片の所在は不明のままだ」
金仮面卿が修復ルーンを託してくれたのはいいけど、取り扱い説明書ぐらいは付けてくれないと、オレ達もルーンの使い方をマスターできないぜ!だからみんなも迷いまくって、「とりあえず、ギデオンから修復ルーンの欠片を取り返してから決めるなんてどうすか?」っていうオレの意見がすんなり通って笑ったぜ。
それからはマレニアの水鳥乱舞で一人分にはデカすぎる墓を掘ってから、全員で金仮面卿を埋葬。マネージャーは「世界を救うかもしれない人の墓ですから、これでも小さいくらいですよ」って言ってたけど、確かに墓石も無いからその通りなりね。埋葬が終わったらいよいよギデオンに会いに行くことに。ブライヴの剣は折れたままだけど、こっちにはディアロスとマレニアがいるし楽勝だ。ブライヴは噛みつきもイケるしな。
きた道を戻って、デカい石像と例のマシュマロ三人組がいた場所につくと、懐かしい気持ちになりながらそこの柵を飛び越えて、下の灰の山に着地。そこから階段とエレベーターを使って登っていくと、黄金樹の大聖堂に到着。中に入ったら、腕を組んで仁王立ちしてるネフェリと、杖をついて立ってるギデオンが向かい合っていた。
ギデオン「…ああ、ようやく着いたのかね」
ギデオン「それで、エルデンリングに見え、エルデの王となる者は決まったのかね?」
向かいあったまま首だけこっちに向けて話しかけてくるギデオンは、散々待たせてやった割には気にしてないって感じだし、今までの悪行にも全然反省の色が見えなくてチョーウゼー!「お前のクチマンに人間便器マスクつけて、そこに小便するなんてどうすか?」オレの脅しにも完全な無反応。ブライヴ、マレニア、ディアロスの三人も無言で戦闘体制に入るけど、ギデオンはマネージャーからの「死の修復ルーンの欠片は、どこにあるんですか?」って質問にだけ答える。
ギデオン「あれなら、今も私の手の内にある」
ギデオン「しかし、君たちには必要ないだろう。すでにその手には、金仮面の完全律が握られているのではないかね?」
マネージャー「完全律?」
ギデオン「私の目と耳は、金仮面に付き従うコリンとディアロスを見張っていたのだよ。特にコリンという愚鈍には、君たちが手にした修復ルーンの価値など、永久に分かるまい」
ギデオン「あの超越的視座に行き着いた思索の道を、私も識っておきたかった。だがあの愚鈍の筆記が、凡愚のごとき自我により揺らぎ、十分ではなくなった。おかげでついに叶わなかったようだ」
ギデオン「まあいい。ともかく君たちは、選ぶことになった」
ギデオン「その完全律でエルデンリングを修復するのか、それとも死王子の修復ルーンの欠片を奪うために、この私と戦うのか。道は二つにひとつというわけだ」
マジかよぉ!?この圧倒的な戦力差で戦えなんて言うかよ普通!絶対罠だぜ!どうせどこかに兵隊を隠してるな、魔法が飛んでくるんだな、血没紳士が隙を狙ってるなってガタイで分析。あまりにも分かり易すぎる落とし穴にオレもモロ警戒で、逆に全員が攻めにくくなった。「それ、本気で言ってるんですか」ってマネージャーも探りを入れるけど、「それは君の経験に聞けばいいだろう」なんていうさらに混乱させるようなこと言ってきてもう訳がわかんねーよ!本当にオレ達の邪魔をするのが好きな客だぜ。
マネージャー「分かりました。それじゃあ戦いましょう」
マネージャーの決断でマレニアが義手刀をガシャンと変形させる。
これでギデオンも終わりだ。そう思った拓也に、掌を向けてストップを出したのはネフェリだった。
ネフェリ「私にやらせてくれ。一対一だ」
まぁそういうこと言うだろうなって感じはしてたけど、マジで言ってくるんだからネフェリは分かりやすい。「罠かもしれないんですよ?」「それでもいい。罠があるなら吹き飛ばすまでだ」「…じゃあ、危なくなったらマレニアさんを出します」「手出しはするな。これは私と義父の決着だ」言い合いの最後に、ネフェリが卑怯なキーワードを出してきてマネージャーも困った顔をする。家族の話を出されたらオレもディアロスも口出しできねーよ!ヤバくなった時は無理矢理終わらせる方法も色々あるからって、マネージャーも渋々了承。
マレニア「ブライヴ、いざとなったら私はギデオンを斬る。止めてくれるなよ」
ブライヴ「俺が止めると思うか?今斬ってもかまわんぞ」
マレニアとブライヴがヒソヒソ声で話すけど全部聞こえてるぜ!「それでは、合図はどうしますか?」ってマネージャーが言うけど、ギデオンもネフェリもそれは無視だ。それから一瞬静寂が訪れる。「…はぁ、無視ですか。困りましたね、拓也」「ウッス!」オレの声と同時にネフェリが斧を構えてギデオンに襲いかかった。
286
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/13(月) 01:05:22 ID:u5QkRMTY
マネージャー「そんな合図でいいんですか!?」
いきなり駆け出したネフェリの前で、ギデオンがおかしなポーズを取って金色の模様を身に纏う。その直後にネフェリの斧がヒットしてギデオンの肩から出血。そのあとに次々斧を叩き込んでくと、ギデオンから金色の爆発が発生。ネフェリをぶっ飛ばす。
ネフェリを吹き飛ばしたあとはギデオンのターンがやってきて、デカくて青いエネルギーの塊みたいなのをネフェリに連続発射。でもネフェリはぶっ飛んだ先にあった柱でエネルギーを全部防いで、撃ち終わったところにまたダッシュで近づく。そこにギデオンが燃える血を撒き散らした!
拓也「あっ!」
マレニア「あの血は…!」
モーグの技をいつの間にか習得していたギデオンは、そのままネフェリに血の雨を連射。ネフェリは横に跳んで避けていくけど燃え上がる炎に少し足を焼かれる。そこでネフェリは強引に突っ込んで火に脚を焼かれながらギデオンにジャンプ斬り!胸を切り裂くとギデオンもたまらず呻く。そこに追い討ちをかけようとした所でギデオンは後ろに転がる。フケ声なのに動きが軽やかでコイツは使えるジジイだ!
後ろに下がったギデオンは聖杯瓶を一発キメるけど、その隙にネフェリの接近を許して走り斬りをもらう。それでもギデオンは狼狽えずに後ろにまた三回転して、全身から光の輪を放ってネフェリに飛ばす。
マレニア「兄様の光輪…!?」
マレニアが驚く声を上げると同時にネフェリが新テクを開発!
飛んでくる輪に向かって走りながらスライディングを敢行。そのまま輪をくぐり抜けながらフルスピードでギデオンの脚に斧をお見舞いして転ばせ、そこからあの人間洗濯機が発動!オレも熱くなって「いけーっ!人間洗濯機!」って叫んだ時は、マレニアに妙な顔をされた。
ギデオンはその人間洗濯機を倒れたまま全身に浴びて更にぶっ飛びダウン。全身から血を流して戦闘不能になった。「終わりだ、ギデオン」そう言って倒れたギデオンにネフェリが斧をむけると、ギデオンは兜を脱いで、影のある銀髪のイケメン仙人系ジジイ顔を晒した!お前そんな顔してたのかよ!やられたぜ!最期にイケメン顔を晒してオレを惑わせる作戦だな!戦い自体は20秒以上?30秒以下?で終わったけど、こんなことをされたせいでオレのチンポが強烈に刺激されズボン越しに鎧に押し付けられ、体が強制的にくの字になる。「お前はこんな時もそれか…」ブライヴの呆れ顔がさらにオレの気分を煽情的に落とし込む。
マネージャー「…どうやら、終わったようですね。罠は不発に終わったようです」
ネフェリ「…いや、罠など無い」
マネージャー「え?」
ネフェリ「ギデオン…まさか、あえて敗れたのか…?」
ネフェリの疑問に「そのような様だから、お前は凡愚なのだ」って昔の悪態を引用して、ギデオンは鼻で笑う。
二人が決闘してる間は兵隊も、魔法も、血没紳士も出てこなかった。
287
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/13(月) 01:15:14 ID:u5QkRMTY
【黄金樹前で7P】
ギデオン「エルデの王を求める…その意志はよい…だが、女王マリカは、我らには足掻きこそ望んでいる」
ギデオン「ゆえに我らは…王とはなれぬのだ…」
仰向けに伸びてるギデオンに斧を向けるのをやめて、ネフェリはしゃがみ込んでギデオンを見据える。オレはエロくなったガタイをどうにか冷静にさせてから、みんな一緒に二人に寄ってくけど、マレニアは義手の刀を出したままで最後まで警戒モード。
マネージャー「それは、どういう意味ですか?まさか王になるべき人は、すでに決まっているのですか?」
ギデオン「君は理解が、早いな…ならば、君と語らうこともない」
ギデオン「ネフェリ、お前はそれでも、王たる者を見出し…エルデンリングに見えることを望むか…?」
王になるべき奴がもう決まってるなんて初耳だ。じゃあそいつは誰なんだよ?そう聞いてみてもギデオンはネフェリだけを見てて答えない。当のネフェリは外に広がる灰まみれの景色を何秒か眺めてから答える。
ネフェリ「ああ、それが望みだ」
ギデオン「そうか…ならばこれを、持って行くがよい」
ギデオンは懐から、白く光るトゲトゲしたリングを差し出す。
それから「ならばこれを、お前に託そう…死衾の乙女より見出せし律…死王子の修復ルーンを」なんて言い出したからマジビビり!今までの死人が出るくらいの揉め事があってからいきなりこれじゃ、オレにはもう何がなんだかわかんねーよ!「やはり罠か…?」「いや待て、早まるな」ブライヴとマレニアも斬ろうかどうかで迷ってて判断がつかないし、マネージャーもディアロスと一緒に目を白黒させて展開に着いてこれてない。
マネージャー「まさかあなたは、この修復ルーンを完成させるために…」
ギデオン「死に生きる者の王…死王子を識るための謀は、成就した。これはそれによる恵みだが…私には不要なものだ…」
ネフェリ「…なぜ、これを私に…」
ギデオン「お前達の働きにより、私は女王マリカの、遺志を識った…」
ギデオン「これはその事への褒美であり…新しき世における、私の智識の…ささやかな爪痕なのだ…」
ネフェリに斬られたところから血がドクっと流れると、ギデオンの上の口からも血がさらに流れる。
ギデオンはネフェリを見てた視線を外して、暗い天井を眺めて誰にも視線を寄越さない。
ギデオン「知とは…己の無知を知り…知ることの終わりなきを…知ること…」
ギデオン「それはただ…私のよすがだった…」
ギデオン「…それに終わりが来ることなど…決して…知りたくはなかったのだよ…」
そう言いながら、ギデオンは天井を見つめたまま動かなくなる。
血はどんどん流れていって、ネフェリの足先を濡らすと止まった。
ネフェリ「知ることの終わり…ギデオンは何を見たのだろうな…」
マネージャー「これは推測ですが…彼はおそらく、智識との心中を選んだのでしょう」
ネフェリ「心中?」
マネージャー「私たちがエルデンリングを修復すれば、新しい律で動く新世界がもたらされます。…その世界では、彼が識っていった智識は、意味を失います」
マネージャー「女王マリカが、私たちに足掻くことを望んでいたのなら、それは彼の探求を許すものでは無かったのでしょう。彼女の望みは世界の破壊と再生であり、褪人による世界の探求ではなかったのですから」
マネージャー「識った物も残らず、これから識るものも無い。…彼の探求は、そこで終わったんです」
ギデオンがどうして死を選んだかのマネージャー流の解釈を聞いて、ネフェリは深くため息をつく。智識を知るだけじゃなくて、使うことに喜ぶんじゃダメだったのかな?なんてオレは思うけど、敵対してたとはいえ義父を亡くしたネフェリの前でそんなこと言えないぜ。もう少し前か、もう少し後に生まれてれば良かったのかもな。「ギデオン、我が義父よ…あなたは愚かだった…」ネフェリはギデオンの顔に手を伸ばすと、両目を閉じさせた。
ネフェリ「…多く重ねた罪は、許されることはない」
ネフェリ「だがせめて、風と共に逝くがよい。あなたの友たる、ドローレスの元へ」
別れの言葉を言い終わってから、ネフェリはギデオンを抱えて風通しのいい場所に置く。それから「用は済んだ。ギデオンの魂は風が運ぶ。我らは黄金樹のもとへ行こう」と言ったところで、ブライヴが「いいや、そうはいかん」なんて言いだした。
ブライヴ「黄金樹は目の前にあり、もはや戦う敵もいない。俺もラニの元に帰る」
マネージャー「…ここで、お別れなんですか?」
マネージャーの疑問に、ブライヴは折れた剣を見せて返答。
そういうことなら仕方ないぜ。
ブライヴ「ラニから賜った剣が、これではな。今の律の理があるうちに、イジーに修復してもらわねばならん」
マネージャー「…そういう、ことですか…」
ブライヴ「そういうことだ。世話になったな」
モコモコマントを翻して、ブライヴがオレ達から去っていく。ブライヴともお別れかぁって考えたら、ラーヤが帰っていったのもあって寂しさが更に倍になる。本当に行っちゃうのかよって未練がましいこと考えてたら、そしたらマレニアから「待て」って言われて、ブライヴが面倒臭そうにストップして振り返る。マレニアは手を差し出した。
ブライヴ「…喋りすぎたな。別れが湿っぽくなった」
マレニア「ラーヤには良くて、我らには駄目か?」
ブライヴ「握手など、やるべきではないな、まったく」
ブライヴはしょうがねーなって感じで適当にマレニアと握手、それからディアロス、マネージャー、ネフェリと握手を回していって、俺が突き出してたケツには溜め息をついて、それからピンタを食らわしてくれた。お前は本当にオレをよく知ってるぜ!
ブライヴ「もう用は無いだろう。俺は帰るからな。止めるなよ」
ブライヴはまたモコモコマントを翻して、オレ達から遠ざかっていく。
「律が変わるとしても、君は我らの友だ、ブライヴ」
マレニアの言葉に振り向かないまま手を振って、ブライヴは聖堂から出ていった。
288
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/13(月) 01:19:37 ID:u5QkRMTY
ブライヴと別れてから拓也達一行も出発。聖堂から生えてる木の根を歩いて、聖堂の二階に到着。
そのまま女王の間を目指して歩いてると、スッゲー既視感に襲われる。
拓也「このメンツで集まってるの久しぶりじゃん!」
マネージャー「あっ、確かにそうですね」
ネフェリ「リエーニエか…懐かしいことだ」
マレニア「私が円卓に招かれた頃か。あの時はまだ、人形兵の腕を使っていたな」
ディアロス「あの時の話はよしてくれ…拓也と這う這うの体で逃げ回っていた覚えしかない…」
懐かしい思い出トークに花を咲かせながら、女王の間を通過していく。レアルカリア城で食らった人間洗濯機状態は痛かったぜって話にまで発展すると、マレニアから人間洗濯機について質問が飛んだから、何を指して言ってたのかを教えるとネフェリから答え合わせが補われる。
ネフェリ「あの戦技は、故郷では雷嵐と呼ばれている。しかし、洗濯機とはなんだ?」
拓也「ウッス!勝手に服を洗ってくれるカラクリっす!勝手に乾かしてくれる奴もあるんすよ」
マレニア「それは素晴らしいな…」
ディアロス「盾は洗えるのか?」
なんてどうでもいい話をしてたら、あっという間に黄金樹前の広場に到着。全員お喋りを終わらせて神妙な気持ちになって、燃えまくってる黄金樹を見上げる。こんなに派手に燃えてるのに思ったほど空気も暑くないし、黄金樹の奥の方にはいかにも入って来いって感じの入り口と、金色に光る霧が見える。あーあ、この黄金樹に入ったら今までの激ヤバなハードS調教の旅も終わるんだなぁ。結局誰が王になるのか、どの修復ルーンを使うかも決めてないな。
マネージャー「…着いちゃいましたね」
拓也「うす、着きました」
ネフェリ「ああ」
広場の前に立ったまま、何秒間か沈黙があって、マネージャーが喋る。
「…それでは、誰が王になって、どちらの修復ルーンを使うかを決めましょうか」
決めなきゃいけないのは分かってるけど、責任が重すぎてチョー苦しいし、話し合う人数も絶対足りてないんだよな。「…拓也とマネージャーを王にはできないだろう」ディアロスの言葉はもっともで、王になったら帰れないし拓也には政治が分からない。昔は賢ぶって色々政治について話したこともあるけど、あんなのふざけてただけだぜ。
マネージャー「…確かに私と拓也は、王にはなれませんね。なる気も無いですし」
マネージャー「というより、ギデオンの話が事実なら、王は既に決まっているはずですよね」
ネフェリ「ならば、王を決める話し合いなど意味がない。修復ルーンについて語るべきか」
マネージャー「それなんですけど…私と拓也はこの世界の外の人間ですし…全てが終わったらいなくなっちゃうと思うので、本音を言うと話し合いに参加すべきかすらも、怪しいところなんですよ」
拓也「オレにもちょっと、責任重すぎるっす…」
ネフェリが腕を組んで悩み始めると、ディアロスが話の流れをぶった斬ってマレニアを王に据えることを提案。「私が?よしてくれ…私は王の器ではないだろう…」「しかし貴公は神人だろう?聖樹の民を率いてる身でもあるし」「彼らは兄様の手腕と魅力に惹かれたのだ…私など、兵を率いて戦うことしかできなかった…私は王に相応しくない」ディアロスが推したマレニアもそう言って辞退した。ディアロスも「おっと、言っておくが、私も王にはならないぞ。貴族の世にしがみつくことすらも、私は出来なかったのだからな」って激デカ予防線を張ってガード体制。そこで自然と視線を集めたのがネフェリだ。
289
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/13(月) 01:37:20 ID:u5QkRMTY
ネフェリ「…よせ…私は全土の王たり得んぞ」
マネージャー「ですが、ゴドリックやケネスさんは、あなたを王に推していたはずです。血筋や性格的にも、あなたが最も王として務まると思うんです」
マレニア「私も、貴公が王となってくれるのであれば、喜んで従おう。貴公にはその甲斐がある」
ネフェリ「やめてくれないか…私は戦しか知らんのだ…王都の政など、どうすればいい…」
ディアロス「だが貴公が王となれば、弱き者の痛みを知る、最初の王となれるのではないか?政はケネスに任せればいいだろう」
ネフェリ「そうは言うがな…それより修復ルーンの話はどうした?王の話などしないと言っただろう」
王様候補がだんだんネフェリに絞られてきて、推されまくるネフェリは話を修復ルーンの方に戻す。だけど修復ルーンでエルデンリングを直した前例なんてあるわけない。「修復ルーンを使った後の世などは、女王マリカでさえも知らぬだろうしな…」ってマレニアの悩みに全員同意するしかなくて、一瞬で話が行き詰まる。結局一番つらいのは、こんな世界を変える大チャンスが出来上がってるのに、金仮面卿の完全律か、死王子の修復ルーンか、ふたつにひとつを選ばなくちゃいけないシチュエーションだとわかったぜ。
5人でウンウン悩んでると、女王の間の方からデカいモサモサしたシルエットが近づいてくる。ブライヴの奴が用事を済ませて帰ってきたみたいで「ウッス!」ってオレも手を振るけど、女王の間から出てきたそいつはブライヴじゃなかった。
ディアロス「なっ…!?」
マレニア「あ…あなたは…」
マレニア「なぜあなた様が…ここに…!?」
出てきたのは、あのゴッドフレイ!
2メートル超えの激デカガタイのマレニアよりさらにデカい3メートル超級の金剛力士彫刻ガタイの偉丈夫は、右肩にバカみたいにデカい斧を担いで、背中から左肩にかけて透明なデカライオンを背負いながら、恐ろしく鋭い眼光で黄金樹だけを真っ直ぐに見つめて階段を登ってくる。ゴッドフレイが一歩歩くごとに石の階段を振動が伝わって、オレ達の足の裏まで微かに揺らす。
ディアロス「せ…戦王…なぜ戦王が狭間の地に…」
マネージャー「戦王?……ゴッドフレイ!? 彼が、あの…!?」
ネフェリ「王が決まっているとは…こういうことだったのか…」
エルデの地では超大物の登場はいつも突然だ。絶対に会うことの無いはずだった、蛮地に追放されたはずの最初の王に遭遇して、オレ達は気圧されまくり怯みまくり、視線掴まれて鳥肌立ちまくりの歴史の生き証人になっていた。ゴッドフレイはそのまま階段を登ってきて、オレ達の前に来てもペースを全く乱さないからオレ達の方が避けることに。でも戦王はオレ達はおろかマレニアまで完全に無視で、目に入るのは黄金樹ただひとつだ。
ゴッドフレイを通過させて、ディアロスが「最初の王…あのゴッドフレイが玉座に着くのなら…あの方に修復ルーンを渡せばいいのではないか?」ってナイスなアイディアを思いついたみたいなこと言うから、「それでは駄目だ。ブライヴとラーヤの話を忘れたのか」ってマレニアにキツく言われてる。ラニの話もあるし、このまま見過ごしちゃ駄目だって分かってるけど、あんなガタイした奴を呼び止めたら命がいくつあっても足りねーよ!でもマネージャーにはそんなこと関係なかったみたいだ。
マネージャー「待ってください!」
勇気を振り絞ったマネージャーが、黄金樹前の広場を進むゴッドフレイを呼ぶ。でもやっぱり無視されて、ゴッドフレイは遠くで屈んで何かを呟いてる。でもこっからじゃなんて言ってるのか分からないから、今度はマレニアが「ゴッドフレイ王、お話がございます」って言うけどそれも無視されて、気付いた時にはゴッドフレイは黄金樹の中に入りかけていた。そこでネフェリがマジで絶対に言っちゃいけないことを言った。
ネフェリ「私と勝負しろ!戦王!」
その瞬間にゴッドフレイがピタっと止まって、その背中から金色の淡い光が伸びていって、ネフェリとマレニアにまとわりつく。でもゴッドフレイは振り向かない。
「…よくぞ戦い抜いた、円卓の騎士たちよ」
「黄金に挑みし、つわものどもよ」
それから立ち上がって、燃える黄金樹を見る。こいつはこれだけを目指してここに来たんだってオレにも分かるぜ。ネフェリはゆっくりと斧に手を伸ばして、マレニアも義手を変形させて刀を出して、ディアロスは背中の盾に手をかける。
「偉大なるエルデンリングは、確かに、ここにある」
「だが、私は帰ってきた」
「再び、それに見えるために」
ゴッドフレイが振り返ると、背中に張り付いたライオンの霊が吠えまくって、広場に薄く積もった灰を全部吹き飛ばす。緊張感がピークに達したと同時にネフェリは斧を抜いて、マレニアは刀を手に握って、ディアロスは盾とムチを構える。オレとマネージャーは全身の鳥肌に従って避難しようとしたけど、振り返って見たら広場の入り口に金色の霧がかかってた。やべーよ!
「我が名はゴッドフレイ」
「最初のエルデの王として」
両手でバカデカい斧を握ったゴッドフレイは、初めてオレ達5人を見た。
マレニアとネフェリとディアロスは戦士だけど、オレとマネージャーは違うから帰してくれよな!
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 00:17:31 ID:JzQpMqKo
エルデ王初体験 投稿者:ビルダー拓也
斧が飛んできた!
いきなり飛び上がったゴッドフレイがマレニア目がけて空中でデカ斧をぶん投げる。でもマレニアは咄嗟にオレとマネージャーを突き飛ばしてから回避。デカ斧が床というゴングを鳴らすと、ディアロスとネフェリはゴッドフレイに向かって走りだす。
空中にいるゴッドフレイは丸太みたいにぶっとい腕を振り回して、その推力でマレニアにぶっ飛んで行くけど、マレニアにとってはこれが幸いしたぜ。突っ込んでくるゴッドフレイに鋭い突きの一閃をぶっ込んでカウンターを取れるからだ。でもそれはゴッドフレイにとって幸いした!
ゴッドフレイのヤツは刀で腹を貫かれながらマレニアの頭を左手でガッチリ捕獲。それから冗談みたいにデカい音を上げながらマレニアの顔面に右手のストレートパンチを連打。マレニアの髪が跳ねまくる。オンナが相手でも容赦が無いぜ!ネフェリも焦りまくって、斧をゴッドフレイの背中にモロにぶち当てる。それでもゴッドフレイが止まらないから、今度はディアロスがゴッドフレイの右手にムチを叩きつけて絡ませる。
マネージャー「あっ…」
その瞬間ディアロスが消えた!
マレニアを前蹴りでぶっ飛ばして壁に叩きつけたゴッドフレイは、今度は右手にムチが絡まったのを良いことに、右腕をぶん回すことでディアロスを目にも止まらないチョースピードで振り回す。あまりにとんでもないスピードだからムチの先っぽのディアロスが見えないけど、激ヤバ遠心力にディアロスの握力が一瞬で負けて壁に飛んでいって激突。白目を剥いてダウンした。あんなの食らったら仕方ないけど、ここでもうダウンとか残りの二人が保つのかよ!
気絶してるディアロスに向かって拓也とマネージャーの新宿コンビが走ってる時に、ネフェリが更にゴッドフレイの脛に斧を叩きつけるけど、鉄みたいに硬い脛に刃がまともに刺さらない。そこでゴッドフレイがデカ斧を地面から抜いてネフェリに相対。デカ斧の腹でネフェリをぶっ叩きに行くけどこれはバックステップでかわしたぜ。デカ斧をかわしたネフェリは鈴をチリンと鳴らして、あの透明な鷹を呼び出した。
ぶっ飛んで倒れてたマレニアが起き上がる。鼻と口から血が出まくってるけど、流石は神人って感じで鼻は折れてないし眼も見えてるぜ!義手をガチャっと起動させて三連斬りを放つマレニアに、ゴッドフレイはまた突っ込んで地面に脚を叩きつけて床をバキバキに割って、三連斬りをストップさせる。でもマレニアはゴッドフレイの幻と一度やりあってるから、そのパターンは見抜いてた。
拓也「ウッス!イケまっす!」
床を伝って走ってくる衝撃波をマレニアはジャンプで飛び越えて、そのまま水鳥乱舞の構えに移行!さらにネフェリは鷹と一緒にゴッドフレイの背後に追いついてきて、ゴッドフレイは前から後ろから責められる形に。でもここでゴッドフレイが水鳥乱舞に突っ込んだ!
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 00:34:47 ID:JzQpMqKo
ネフェリ「なにっ!?」
放たれる水鳥乱舞に何度か斬られながらもゴッドフレイはデカ斧を縦振りして、マレニアに刀で防がせることで乱舞を強制停止させる。マジ重い一撃を防いでマレニアが膝をつくと、ネフェリの戦技がゴッドフレイの背中に一発二発と叩き込まれて、鷹も爪を剥いて上から強襲する。ゴッドフレイはマレニアに防がせたデカ斧に、圧倒的な脚力の蹴りをぶち込んだ。
マネージャー「えっ?」
拓也「は?」
それと同時にマレニアの義手刀が割れた!
剣先側の三割ぐらいの刃がぶっ飛んで転がり、デカ斧が交通事故みたいな音を立てて床にめり込んで破片を撒き散らす。ゴッドフレイの非常識バワーを二度も連続で浴びたマレニアは、完全に膝に来てて動けない。ネフェリの戦技が三発目、四発目とさらに打ち込まれるけど、デカ斧がめり込んだ床が強烈に光って大爆発!爆弾が炸裂したような火柱を巻き上げてマレニアとネフェリをぶっ飛ばし、鷹を一撃で粉砕。黄金樹の枝に届くキノコ雲を噴き上げる。
マネージャー「えーっ!?」
拓也「うぉおおあっす!?」
キノコ雲が上がりきって、ゴッドフレイがデカ斧の風圧で埃を完全に巻き上げると、黄金樹前の広場が真っ二つに割れててマジ狂い!マレニアとネフェリは運良くオレ達のいる側に転がってきたけど、広場の反対側はそのまま土砂崩れみたいにガラガラ崩れていって、灰の風を巻き起こしながら振動と共に倒れていく。こんな化け物倒せるわけねーよ!万全のブライヴとベルナールがいても絶対無理だぜ!
ディアロス「なんて強さだ…これが…褪せ人だというのか…」
振動と騒音で目が覚めてたディアロスの一言でさらに絶望的な事実が判明。ゴッドフレイは褪せ人を率いた『祝福を失くしたデミゴッドか何か』の王様だと思ってたけど、人を率いる人の王ってことが分かってマジ狂い!「ウッソだろお前!?」「人!?見てくださいよこの強さ!こんな強さしてる人が人間のわけないじゃないですか!」口々に言うオレ達の前で、ゴッドフレイは起き上がろうとするマレニアを斧で殴りまくって転がしまくり、次々に人外ぶりを証明していく。
ネフェリは聖杯瓶をキメて、すくんだ両脚を奮い立たせてマレニアを助けるべくゴッドフレイに斬りかかる。同時にディアロスも聖杯瓶キメて大盾を構えて突撃。先にゴッドフレイを攻撃したのはネフェリだったけど、狙いをマレニアからすぐに離したゴッドフレイに迎撃されて、デカ斧の横降りを腹に食らって血を派手に撒き散らす。
マネージャー「あぶない!」
ぶっ飛んだネフェリと転がるマレニアからゴッドフレイは踵を返して、向かってくるディアロスにチョー重い横振りをぶっ込むと、ディアロスの盾が横に真っ二つに割れてディアロスもぶっ飛びダウン。その間にマレニアが起き上がったけど、さっきの大爆発をまともに食らったのもあって全身血だらけで息が上がりまくっている。
そのマレニアに機関車みたいな勢いでゴッドフレイが飛び込んで、マレニアの顔面を踏み砕くべく脚を振り上げる。同時にマレニアの刀が振り切られて、すれ違いざまにゴッドフレイの脇腹を横一閃!更にそのまま、落ちてる刀の刃先を拾ってゴッドフレイに投げつける。飛んだ刃先はデカ斧で防がれたけど、その防いだ瞬間はデカ斧は攻撃に使われない。マレニアは駆け出して
マネージャー「やった!」
フルスピードでゴッドフレイに接近してから、斧を蹴ってゴッドフレイの真上を飛び越えて、そのまま背後に着地してから無防備な背中に刀を突き刺した!やったぜ!これは流石に効くぜ!透明なライオンは吠えまくり、あのゴッドフレイの口から血が流れる!でもゴッドフレイの闘志はむしろ湧き上がって、人間とは思えないデカ咆哮を上げて斧を振り上げる。
拓也「ヤバい!なんかやべーよ!」
強烈に嫌な予感がした拓也の叫びもゴッドフレイの咆哮に掻き消されて、気付いた時には遅かった。
ゴッドフレイの強烈すぎる足踏みは圧倒的バワーで床に突き刺さり、デカ衝撃が半分になった広間全体に伝わって拓也の足裏に直撃!そのまま内臓に伝わって、鳩尾を思いっきり殴られたかのようにオレがゲロダウン。マネージャーにも衝撃がいってて腹を抱えて悶絶している。倒れた姿勢で食らったディアロスとネフェリはオレ達以上に内臓をやられて血を吐き、衝撃の中心にいたマレニアもまた膝をつく。
そのマレニアの顔にゴッドフレイのデカ斧が飛ぶと、マレニアはゴッドフレイから飛び退いてオレ達の方に弾丸スピードで駆け込んで、オレとマネージャーを抱えると広場の壁の上に放り投げる。「そこから動いてはならん!」血を吐き散らしながらマレニアはゴッドフレイの方に蜻蛉返り。ネフェリとディアロスもガクガク震えながら起き上がる。
そこにまた足踏みが床にブッ込まれてディアロスとネフェリがまたダウン!義足がピシって音を出してマレニアも転び、転んだ先にはゴッドフレイの振り上げた足があってマジヤバい!逃げる暇もなく足が発射されて、マレニアの腹に深く突き刺さる。
マレニア「ぐはぁ!」
ミサイルみたいな足を腹にぶち込まれてマレニアは吐血。神人ガタイも一気に限界を迎える。更にゴッドフレイは二発三発とマレニアに足を杭みたいに打ち込んでいき、風圧が遠くにいるオレのグラサンまでカタカタ揺らす。このままじゃマレニアが死んじまうぜ!そう思ってもオレなんかが助けに行ったところで、デコピンで脳みそが弾け飛んでおわりだぜ。
そこでネフェリがゴッドフレイの背中に飛びかかった!マレニアの神人ガタイがゴッドフレイのバワーを受け止めて、床に散る衝撃を軽くしたんだってガタイが分析を弾き出す。ゴッドフレイの首を足でガッチリホールドしたネフェリは、王の脳天に両手の斧を振りまくるけど、斧を振るたびにガキンガキンって鳴っちゃいけない音が鳴ってマジ狂い!人間のくせに頭蓋骨で斧を弾くなよな!
そのネフェリの両手もゴッドフレイの手に掴まれて、マッチみたいにパキって折られて無力化される。それでもネフェリは諦めなくて、使えない両手のかわりに噛みつきで対抗。ゴッドフレイの頭に齧り付くけど、今度は髪を鷲掴みにされて床に叩きつけられてバウンド。ゴッドフレイの身長の3倍近い高さまで飛び上がってから床に落ちて動かなくなる。
でもその間に、ディアロスはマレニアを助け出すことに成功。マレニアは踏まれまくった腹の肉がズル剥けてて内臓が垂れ下がってて、モーグウィン王朝のパキギメドッグにやられた時以上の重体になってる。それでもゴッドフレイは決して絶対に手を緩めてくれない。ネフェリが戦闘不能になったと見るやすぐにターゲットをディアロスとマレニアに変更。警官を皆殺しにする時のターミネーターみたいな圧倒的威圧感で二人に近づいていく。
そこでマレニアが新テクを開発!
自分の内臓に手を突っ込んで腐敗を抉り出してから、そいつをディアロスのムチと自分の刀に塗りたくる。「き…貴公…なんという無茶を…」「集中を欠くな!戦王が来るぞ!」ディアロスがマレニアを心配してる暇はマジで無くて、機関車みたいなゴッドフレイが猛烈な砂煙を巻き上げて突っ込んでくる。マレニアはディアロスを突き飛ばして自分も横跳びしてゴッドフレイを回避。そこから腐敗した刀で水鳥乱舞をぶっ放し、同時にディアロスも腐敗ムチを走らせて、水鳥乱舞で出来た切り傷に腐敗を仕込む。
そこまでやってようやくゴッドフレイが片膝をついて、同時にマレニアとディアロスも倒れ込んで、二人とも荒い息を上げて立ち上がれない。透明なライオンに色がついてきてヤバい!って拓也の乳首が感知。そこにすかさず「ゴッドフレイ王!私の話を聞いていただけますか!?」っていうマネージャーからの横槍が入って、ゴッドフレイもライオンを引き止めた。交渉の時間だぜ!
292
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 00:43:00 ID:JzQpMqKo
マネージャー「あなた様の妻、女王マリカの企みは、私たちも知っています」
マネージャー「死を持たない黄金律に、死を回帰させることによって、死の不在が生んだ停滞と澱みを黄金律から取り除くこと。黄金律に流れを生み出して、神人やデミゴッドでさえも逃れられない呪いと腐敗を取り去って、あなた様との治世を盤石なものとすること」
マネージャー「それが彼女の狙いであり、あなた様に託した、願いだったのでしょう」
マネージャー「その計画は、ラニさんの妨害により果たされませんでした。ですが私たちが死王子の修復ルーンと、完全律の修復ルーンを持っている今なら、達せられる可能性もあります」
マネージャー「その可能性を捨てて、このまま戦ってしまえば、片方が全滅するか、もしくは共倒れになるでしょう。ですから今ここで、あなた様にお聞きしたいのです」
マネージャーが交渉してる間に衛生兵拓也はネフェリの元に急行。聖杯瓶を全部飲ませて怪我を完治させる。ディアロスは自力で回復したからいいけど、マレニアの重傷はどうにかしたいぜ。でも治す方法が無いからどうしようもない。祈祷って奴が使えればこういう状況も変わったのかな。マネージャーはひと呼吸入れて、ゴッドフレイもライオンを抑えたままだ。
マネージャー「あなた様のかつての治世は、亜人と混種、小人と病人を迫害し、角を持つ者達を無き者として扱いました。黄金律に祝されぬ民族、文化、思想を弾圧し、いくつもの文明を淘汰していきました」
マネージャー「もちろん、それらは恩恵をもたらしたこともあるでしょう。女王マリカと黄金律が認めていない者は敵であるという思想は、外なる神がもたらした腐敗の流行を抑え、星々より飛来する獣達と戦う意志をラダーン将軍に与えました。血の君主モーグに、大々的に勢力を伸ばすことを躊躇わせることにも一役買いましたし、階級社会を形成して維持するのも容易だったことでしょう」
マネージャー「ですがそれらは同時に、本来ならば敵とはならなかった者達も、黄金律とあなた様方の敵対者にしたのです」
マネージャー「ミケラは虐げられた弱き者たちを救うため、聖樹を求めました。忌み者とされたモーグは王朝を夢想することに逃避し、外なる血の神を呼び込みました。ラニさんは律を月に運ぶことを画策し、ライカードは神を食らおうとしました。そしてラダーン将軍も、人々を救わない黄金律を見限りました。黄金律と女王マリカに見捨てられ続けた者達は、狂い火を呼び込みました」
マネージャー「彼らの行いの根底にあるのは、強者が弱者を虐げ続けることへの否定です。彼らはみな、弱者を救わないあなた様を、女王マリカを、黄金律を否定したのです。ラニさんが女王マリカを妨害しなかったとしても、いずれは誰かがラニさんの代わりを務め、今回とは異なる理由、異なる方法によって、エルデンリングは砕かれていたでしょう」
マネージャー「そのうえで、あなた様にお聞きします。あなた様は再び王となったあと、かつてのような統治をするのですか?」
マネージャー「するのであれば、あなた様に修復ルーンをお渡しすることはできません。ですが統治を改めるのでしたら、私は修復ルーンをお渡ししても良いと考えています。私達も少しだけ話し合いましたが、私達の誰にも、エルデの王など務まらないのですから」
マネージャーからの話を聞いてゴッドフレイは静かだったけど、マネージャーの態度はライオンの癇に障ったみたいで、牙を剥いた低い唸り声が響く。でもゴッドフレイは「もうよい…ずっと世話をかけたな、セローシュよ」なんて言ってライオンを撫でてるし、こいつは好感触だぜ!目が覚めて起き上がったネフェリに「ウッス!なんとかなりそうっす!」って言っておくと「何がなんとかなるんだ?」って答え。気を失ってたせいで何がおきてるのか分かってないなりね。「ゴッドフレイ王。答えをお聞かせください」マネージャーが答えを催促すると
「力こそ、王の故よ」
ゴッドフレイはギン眼で答えて、背負ってるライオンを引き裂いた。
「蛮地の王は、まだ戦っていない」
ゴッドフレイを睨みながら、斧を抜いたネフェリの言葉で、拓也の血の気も引いていた。
293
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 00:53:02 ID:JzQpMqKo
7Pでライオンを千切り倒したあとの絶叫殺戮マシーンホーラ 投稿者:ビルダー拓也
「行儀のよい振りは、もうやめだ」
いきなりライオンを引き裂いたゴッドフレイは、ライオンと一緒に自分の鎧も砕き始めて辺りに散らばらせながら圧倒的な筋肉ガタイを曝け出し、ライオンのはらわたまみれでガタイ振り乱して絶叫。地響きみたいな咆哮が全員の鼓膜に突き刺さりみんなで耳を抑える。
交渉の余地が最初から完全に無かったコイツは、暴力には圧倒的暴力を返す、ひたすらに戦いを求め続けるのが本能のプロ級殺戮マシーンだった。あまりのことにマネージャーも驚愕顔で思考がぶっ飛び停止。耳を塞いだ体勢で無防備になって動かなくなってる。マレニアが左手で腹を抑えながら、折れた刀を構え直す。斧を握ってるネフェリの手は、震えていた。
「今より、俺はホーラ・ルー!」
「戦士よ!」
名乗りなおしたゴッドフレイが、斧も何も持ってない素手でマレニアに突撃。マレニアはそのゴッドフレイ目がけて突きのカウンターを放つ。「駄目だ!」ネフェリがそう叫んだ瞬間、刀は掌を貫通して、そのまま握力に止められてマレニアが捕獲された。
ディアロス「え?」
次の瞬間にゴッドフレイは天高くジャンプ!
マレニアを捕獲したまま一気に縦に15メートル以上跳んで、そこから更に黄金樹を蹴って高く跳び、ダメ押しとばかりに空中で腕をぶん回し、推進力で三段目のジャンプを入れて落下。上空100メートル以上からの特大ダイブでマレニアを広場に叩きつけて大爆発を巻き起こす。振動でディアロスとネフェリは浮き上がって、広場全体がガクンと傾く。マジやべーよ!もうオレ達でどうにかなる相手じゃねーよ!
傾いた広場の上で濛々と上がる煙の中、また交通事故みたいな音がしたと思ったら、煙にボンと穴が空いてマレニアが飛び出してきて、黄金樹に叩きつけられる。見ると腹の傷はさっきの特大ダイブのダメージもあってか完全に貫通している。マレニアは黄金樹にめり込んだまま手足をピクピクさせてから止まって、もう生きてるかどうかも分からない。
一方ゴッドフレイは着地したあと、ネフェリにパンチの嵐を浴びせてる。ネフェリは全力で後ろ跳びを繰り返してギリギリで回避しながら、パンチが止まったところで反撃に出る。よく反撃できるよな。でも出鼻に重すぎる足払いを入れられて一回転。空中に浮いてる時にアッパーカットを合わせられて派手にぶち上げられて墜落。うつ伏せに落ちたところを、背中目がけてあの杭みたいな蹴りが飛ばされる。
でもディアロスからのムチがギリギリで間に合って、ゴッドフレイの背中の傷に腐敗入りのムチが命中!ゴッドフレイのターゲットがディアロスに向いて、ネフェリはガタイを震わせて起き上がる。起きるのはいいけど、こんな化け物相手にどうやって戦うんだよ!
ゴッドフレイはまた絶叫をあげると、今度は咆哮がソニックブームを起こして近くのネフェリをぶっ飛ばして、戦闘機みたいな轟音がオレ達全員の耳を麻痺させる。リエーニエのドラゴンにもできない芸当を人間がやっちゃ駄目だぜ。この時点でディアロスは鼓膜の片方がイカれたみたいで、片耳を抑えながら苦悶の表情で膝をつく。
ゴッドフレイはそれからまた天高くジャンプ。半分になった広場の真ん中辺りに激突してから、両腕を肘まで床に刺し込んだ体勢で怪物ガタイに血管を浮き上がらせる。それと同時に床全体が熱を帯びて光り、そこから大爆発が発生!純粋な腕力で放り投げられた大量の瓦礫と衝撃波でネフェリとディアロスが爆風とともに舞い上がって、見えてる限りの黄金樹の枝が全部揺れる。
オレとマネージャーがいる壁の上も砕けて崩壊。「拓也!」「マネージャー!」宙に放り投げられたマネージャーの手をギリギリでキャッチするオレ。爆心地との距離が離れてることが幸いしてギリギリで弱まってる爆風に、拓也はガタイに悲鳴を上げさせて辛うじて耐える。ほぼ縦方向だけに爆風が飛んでるから生きてるけど、少しでも横に広がってたら今頃二人ともバラバラになって広場の外にぶっ飛んでたぜ。
それから時間が経って煙が上がり、オレもマネージャーをどうにか壁の上に引き上げたけど、黄金樹前の広場はもう4分の1しか残ってないし、圧倒的な破壊力をこれでもかって見せつけられて、恐怖すら麻痺してきた拓也もいつの間に小便を漏らしてた。広場の端っこでは土埃と血でドロドロになってるネフェリが、意識不明のディアロスの腕を掴んで引き上げ、広場から落ちるのを必死に抑えてる。
そのネフェリの顔面にゴッドフレイの蹴り上げがブッ込まれて、ネフェリに掴まれてたディアロスがネフェリと一緒にぶっ飛びダウン。ディアロスは動かないし、ネフェリは痙攣してる。そしてゴッドフレイの前にはマレニアが降り立った。
マネージャー「マレニアさん…」
拓也「まだやる気かよ!本当に死んじゃうぜ!」
マレニアの腹には握り拳くらいの大穴が空いてて、そこから血と内臓がダラダラ流れてて、口と鼻から流れる血も止まってないし、右目あたりも腫れてきてる。そんなフラフラ状態でも気力だけで義手を起動!ガシャって音を立てて斬り上げを放つ。
マネージャー「ああ…」
でも刀にわざと当たりに行ったゴッドフレイは、刀を脇で挟んで捕獲。それから刀をブン殴ると、刀を義手に固定してる接合部分がバキッて音立てて床に転がる。マネージャーが希望が消えたような声をもらして、刀を丸ごと奪ったゴッドフレイは刀を黄金樹に投げ刺して、素手状態になったマレニアの前で身を低くして両手を広げる。いつでも組み付けるポーズを前にしても、マレニアは引かない。
拓也「逃げろよ!無理だって!」
当然のごとくオレの叫びも無視されて、満身創痍の素手状態でマレニアはギン目を剥き、両手を握ってファイティングポーズを取る。同時に震える脚で立ち上がったのはディアロスだ。マレニアは自分が引いたらみんなが死ぬと思ってて、実際その通りだけど、この状況でマジで最強の殺戮machineになったゴッドフレイを相手に勝ち目なんてあるのかよ!
294
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 01:01:18 ID:JzQpMqKo
あらゆる攻撃をキャッチしてへし折る気満々のゴッドフレイに、マレニアがジリジリと近づいていく。でもゴッドフレイは尽きることの無い無限の闘争心に一瞬で負けて突撃。目の前のマレニアに掴みかかるも、サッとその場に伏せたマレニアの頭上を巨腕が通過して、そこから床を蹴ったマレニアにアッパーカットをキメられる。
顎を打ち上げられたゴッドフレイは、もんどり打ってから懐のマレニアに勢いよく頭突き。両手でガードしたマレニアの足元の床がドガッっと割れて足首までめり込む。この時マレニアの両手は塞がってて、ゴッドフレイの両手は完全にフリーになっていた。
マレニア「ぐっ!」
間髪入れないゴッドフレイの抱きつきが入って、鯖折り状態でもがき苦しむマレニアに、ここで幸運の女神が微笑む。腹からはみ出た内臓がゴッドフレイの胴体の傷に押しつけられて、ついにゴッドフレイも腐敗に感染!あの戦王の傷口から白いプツプツが流れ始めて、口からも朱い煙が漂い始める。でもその口は笑っていた。
マレニアがそれに気付いてハッとした瞬間、ガッチリと両腕でマレニアを咥え込んだゴッドフレイはまた飛び上がって天高く飛翔。黄金樹の樹皮にぶつかると
マネージャー「ああっ!?」
燃える黄金樹の樹皮を思い切り蹴って、広場に隕石みたいなスピードでぶっ込みまたしても爆発!ゴッドフレイに蹴られた樹皮には陥没が出来てて表面がバリバリに捲れ上がってる。瓦礫を巻き上げてまた割れていく広場は、とうとう6分の1にまで小さくなってもう広場でもなんでもないぜ!今のゴッドフレイにとっては黄金樹さえもどうでも良くなってて、頭にあるのは目の前のマレニアただ一人。
隕石の落下地点から全身血まみれのマレニアが放り投げられて、空中を飛んでいく。そのマレニアを追い越すスピードで飛び上がったゴッドフレイのダブルハンマーが空中で炸裂して、直撃点から球状に広がったソニックブームが瓦礫と灰をぶっ飛ばし、ほぼ同時に黄金樹の樹皮にマレニアが命中してまた爆発!広場が駄目になったからって今度は黄金樹がリングかよ!
黄金樹に叩きつけられたマレニアは完全に白目を剥いてて意識がぶっ飛び気絶。半分に斬られた状態の腐敗の翼を背中から生やし始めながら落下を始めたところで、ゴッドフレイからの踵落としの追加が脳天に直撃。とんでもないスピードで黄金樹の表面を砕きながら落下して、広場の残骸にぶち当たってバウンドしてからダウンした。
その衝撃でマレニアの意識は気絶から覚醒。ガクガク震えて起き上がりながら背中の翼にラダーンの炎を纏わせて、翼が欠けた火の鳥状態になる。でもゴッドフレイはそんなことお構いなしで、変身途中のマレニアにも容赦無くダブルハンマーで突っ込んで、広場の残骸に爆発と共に二人で潜り込む。それから広場だった場所の基礎部分がドカンドカン音立てて揺れまくり、オレとマネージャーも落ちないように必死に堪えつつ、ディアロスもネフェリを抑えて歯を食いしばって揺れに耐える。そしたら基礎の横方向に大穴が開いて、今度は灰まみれの王都の方で爆発が起きてキノコ雲が上がり、オレは激エロ遠眼鏡を取り出す。とうとう戦いの舞台は広場の残骸でも黄金樹でも無くなった!
マネージャー「めちゃくちゃですよ…」
灰まみれの王都の民家にぶち込まれたマレニアに、同じく王都に飛び出したゴッドフレイの隕石みたいな踵落としが迫る。マレニアは短い翼を羽ばたかせて辛うじて回避したけど、ゴッドフレイという隕石をモロに食らった民家が一撃で粉々になり、大量の瓦礫がマレニアに浴びせかけられる。息も絶え絶えで瓦礫を避けて走り回るマレニアには、もはや弱りきった腐敗バワーとラダーンの大ルーンだけが生命線だ。
そして瓦礫をどうにか避け切って灰の丘に脱出したマレニアの前に、またしてもゴッドフレイが立ち塞がって、両脚と両腕を広げた頂点捕食者のポーズでマレニアを逃してくれない。血が流れまくり腐敗舞いまくり、大ルーンが胸で光って燃えまくりのマレニアは打ち合う覚悟を決めて、またしてもファイティングポーズ。灰都ローデイルで第二ラウンド開始だぜ!
でも破砕戦争のツートップの称号は伊達じゃない。またしても突っ込んでくるゴッドフレイの動きに合わせて、腕をキャッチして背負い投げ。灰の山にゴッドフレイを突っ込ませてから、取った片腕に両足をからめて腕ひしぎ十字固がキマった!
拓也「あーっ!イケる!」
マレニア「おおおお!」
腐敗女神ガタイに渾身の力を込めたマレニアがギン眼で吠えて、関節技がゴッドフレイの腕をメリメリと伸ばしていくけど、ゴッドフレイがまた咆哮を上げた瞬間に伸びた腕がビタっと止まってビクともしなくなり、マレニアはそのままガチガチの片腕に持ち上げられて、ラオウVS雲のジュウザ状態に落とし込まれる。そこからゴッドフレイは全力バワーで腕を振り抜いた。
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 01:08:59 ID:JzQpMqKo
でも散々殴られまくったマレニアは戦王のやる事も見切り始めてて、腕が振られる瞬間に絡みを解いてゴッドフレイにド派手な空振りをさせてから、その隙に背中を取って投げっぱなしバックドロップ!ぶっ飛んだゴッドフレイは民家の壁に叩きつけられたあと、その顔面に両足揃えのドロップキックが追加される!強いぜ!上手いぜ!壁が割れてゴッドフレイが民家にめり込み、マレニアの膝蹴りが追い打ちで放たれる。
でも膝蹴りは民家の壁穴を叩いた。壁穴から素早く脱出したゴッドフレイは、マレニアの真横に回り込んでフックを使い、テンプルを打ち抜いてマレニアを一瞬グラつかせる。その一瞬に戦王はさらに胴回し回転蹴りを合わせ、マレニアが縦回転してダウン。直後に重すぎるサッカーボールキックを食らったマレニアは、灰をぶち上げながらデカい竜の化石に叩き込まれる。直後にゴッドフレイも突っ込んで竜の翼の根元が大爆発。地響きを立てながら折れた翼が灰に沈んでいく。一方竜の化石の上では、爆心地から抜け出したマレニアに凄まじい拳の嵐が吹き荒ぶ。
防戦一方になったマレニアはあらゆるパンチと掌底を紙一重で回避。一発避けるごとにゴッドフレイの拳がデカい竜の化石に掠ったりブッ込まれたりして、みるみるうちに竜の化石も崩れていく。それでも拳を避け続けるマレニアに対して、ゴッドフレイは両手を天に掲げて、この世のものとは思えない化け物そのものの絶叫を上げ、渾身の力で両手を振り下ろす。
その瞬間にデカ竜の化石の全身が大爆発!デカ竜に残った翼が全部粉々になって腕も落ちて、遠くからでも白い波が見える程の衝撃波が王都全体に伝わり、王都中を覆う灰の山を僅かに縦揺れさせる。デカ竜の化石に残ったのは下半身と胴体のほんの一部、そして長くて細い首と頭だけ。その首の上を全速力で逃げていくマレニアの背後に、蒸発した汗を闘気のように纏わせるゴッドフレイが迫ってくる。
とうとう竜の頭の先まで追い込まれたマレニアが決死のダイブ。マリケスに短くされた腐敗の翼を羽ばたかせて空中に逃げるけど、その背中にミサイルと化したゴッドフレイの飛び後ろ回し蹴りが炸裂!竜の頭が跡形もなく吹き飛ぶと同時に、マレニアが翼だけを空中に残してぶっ飛んできた!
マネージャー「こっちに来る!?」
拓也「うおぉーっす!」
壁の上からオレとマネージャーが飛び降りると、さっきまでオレ達がいた場所がドバーっと粉砕して超高速のゴッドフレイが通り過ぎていき、マレニアが広場の残骸に落ちる一方で、ゴッドフレイは黄金樹に突き刺さって停止。それからオレ達が立ってる6分の1広場の残骸に降り立つ。
オレ達は焦りまくってマレニアの方を見ると、全身血まみれのマレニアはうつ伏せで倒れたままピクリとも動かず、義手も義足も外れかかっておかしな方向を向き、腐敗の翼も完全に根本から持ってかれて、ラダーンの炎もほとんど鎮火していたぜ。死の力に全身を犯されて全力が出せなかったとはいえ、死を操るマリケスまで倒した火の鳥状態のマレニアが完全に手も足も出ないなんて、こんなのあり得ない!
圧倒的な絶望に苛まれていると、神人を徹底的に神人を打ちのめした人間の手が拓也の後頭部を鷲掴み!そのままギリギリに締め上げられて叫び声も上げられずに、飛び出しそうな圧力を目ん玉と頭全体に感じていると、すぐに解放されてオレは一命を取り留める。
ディアロス「戦王よ…このホスローが、好敵手となりましょうぞ…」
息切れまくりの満身創痍、聖杯瓶も空っぽのディアロスが、ゴッドフレイの腕をムチで打っていた。同時にゴッドフレイの金剛力士ガタイから黄金色の光が流れて、ディアロスとゴッドフレイを繋ぐ。そして祝福という名の鎖に繋がれた、二人の戦士の戦いが始まったんだ。
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 01:22:07 ID:JzQpMqKo
ディアロスVS戦王 投稿者:ビルダー拓也
ディアロスのムチはマレニアの腐敗が拡げた傷口に的確に命中していて、ゴッドフレイのターゲットをオレとマネージャーから変えさせてる。ディアロスは盾を捨てていて、代わりに左手に自分のムチを、右手に兄ちゃんからもらった古いムチを握っている。「兄上、どうか見ていてください」そう言って構えるディアロスに、デカすぎる音と振動で意識を取り戻していたネフェリが、這いつくばったまま声をかける。
ネフェリ「駄目だ、逃げろ…お前では…」
ディアロス「だが王は、貴公らを逃してはくれぬだろう?」
ネフェリ「私たちに構うな…頼む逃げてくれ…」
ディアロス「逃げたいさ、私もな」
会話してようが関係ないゴッドフレイは即飛び上がって、マレニアをボコボコにしたあのダブルハンマーを打ち下ろす。祝福チェーンデスマッチがついに始まっちまったぜ!ディアロスは転がるようにして降ってきた拳を回避。起き上がる動作でムチを振ってゴッドフレイの背中を叩く!でもただ背中を叩くだけじゃ全くダメージにならない。「傷口です!傷口を狙ってください!」どうせ戦うなら少しでも協力したいって感じの、半ばヤケクソな指示がマネージャーから飛んで、ギリギリで正気に戻ったオレもマレニアに駆け寄る。でもマレニアに効く聖杯瓶なんてあるわけないし、キメものも無いし、ぬくもり石だってマリケスとの戦いで完全に使い切ってる。衛生兵拓也はもう終わってんだよ!
背中を叩かれたゴッドフレイは腕を高く上げながら振り向き、そこから怒涛の拳の連打。大盾を捨てたディアロスは身軽で、そのパンチも次々かわしていくけど、ネフェリやマレニアのようにはいかなくて爪の端っこが鎧にかする。すると掠ったところから鎧がベリっと剥がれて何処かに飛んでいき、ディアロスも飛ばされて転倒。そこに追い討ちの、あの踏み付けが繰り出される!
マネージャー「うげえ!」
拓也「グボグボ!」
ディアロスは踏みつけをジャンプでギリギリ回避!でも床にぶち込まれた強すぎる衝撃はオレ達全員を叩いて、オレとマネージャーは息ができなくなってダウン。ネフェリも苦しげにうめいて、マレニアはショックで覚醒。起きたマレニアはうつ伏せのまま喉や肺に詰まった血をゴホゴホと吐き始める。広場の大きさはこれで7分の1にまで減った。衝撃を逃れたのはディアロスだけだし、戦えるのもディアロスだけ!
ディアロス「おおおお!!」
時間をかけられない事を悟ったディアロスは、恐怖を打ち消すかのように震える声で咆哮。両手のムチをしならせてゴッドフレイに駆け出す。そこにバカみたいに速い右ストレートが飛んでいくけど、ディアロスが足腰に来てたのが幸いしたぜ!
ディアロスは走ってる途中にガクンとバランスを崩して前のめりに転倒。何かを思い切り殴ったような音を立てて振り切られたゴッドフレイの拳を回避!そのあとゴッドフレイの懐から跳んで抜け出しつつ、同時にムチでゴッドフレイの腹を引っ掻いた。すると振り切られたムチに腐敗混じりの血がベットリつく。
ディアロス「これは…!」
両手を広げた戦闘体勢のゴッドフレイの腹には、やけに大きい傷が出来ていた。
そこでオレのガタイがディアロスのためにかつて無い速さで分析を開始!今までの戦いでゴッドフレイがどこに攻撃を受けたのかを瞬時に回想し、答えを即座に弾き出す。ゴッドフレイはマレニアに執拗に胴体を斬られて、さらに腹を刺されたあとに、マレニアの内臓を腹に押しつけてたんだぜ!マレニアをサバ折にしようとしたのが災いしたな!
拓也「戦王は腹刺されて、そこに腐敗を流し込まれてまっす!腹の傷を狙うしかねーぜ!」
戦王打倒のヒントはこれで届けたけど、あとは何もかもディアロスが活かせるかどうかに掛かってる。マレニアも這いつくばったままディアロスに視線を送るけど、ハァハァ喘ぐ以上のことは決して絶対に出来ない状態のままだ。そして再びゴッドフレイの太腕がディアロスに振り回される。
ネフェリ「ディアロス!」
激しすぎるパンチスピードに対して、長い間盾に頼っていたディアロスは咄嗟に左手を出してしまい、左手の肘から先が吹っ飛んで粉々になる。絶叫を上げたディアロスが痛みにダウンすると、もう一発振り回されたゴッドフレイの拳が空を切る。「ディアロス逃げろ!逃げてくれ!」ネフェリの叫びにディアロスは口を噛み締めて悲鳴を押し殺し、次に振られたゴッドフレイの蹴り上げをギリギリで回避。
その回避した先にゴッドフレイがジャンプをかまして、マレニアを空高く吹っ飛ばしたあの抱きつき攻撃を繰り出す!ディアロスは反射的に前に飛び出してゴッドフレイの真下を転がり、口から泡を垂らしながらムチを振り、ゴッドフレイの腹を通り過ぎざまに打つ。マレニアは手をついてガクガクのガタイを必死に起こそうとするけど、義手がバキッといって肩から外れてまた転ぶ。早くしないとディアロスが死んじゃうかもしれないけど、マレニアが助けにいっても多分どうにもならない。オレ達はただ黙って全身に鳥肌立てながら、ガタイ震わせて見てるしかない。
ディアロス「戦王!!」
転がった勢いで立ち上がったディアロスが右手のムチを構える。ゴッドフレイはディアロスの咆哮に応えるようにソニックブーム咆哮をぶち上げてディアロスから聴覚を完全に奪い、直後に大砲みたいな前蹴りを発射する。でもさっきの咆哮で意識が半分飛んだディアロスの膝がガクンと落ちると、ディアロスの髪を前蹴りが掠って、焦げた匂いを上げる。
倒れたディアロスは転倒した衝撃で手放しかけた意識を取り戻して、グルグル転がってゴッドフレイの足元から脱出。でも右足首をキャッチされてからそのまま握りつぶされて悲鳴を上げる。「やめろーっ!!」斧を杖にして上半身を起こすのがやっとのネフェリが叫ぶと同時に、ゴッドフレイはディアロスを黄金樹に投げつけた。
マネージャー「ああ、そんな…」
黄金樹に叩きつけられてバウンドしたディアロスは、口から血を吐いて7分の1の残骸の真ん中にぶち当たる。そのディアロスにトドメを刺すべく近付いていくゴッドフレイの手には、ディアロスからちぎれた膝下から先の部分が握られてる。
ゴッドフレイはぐったりして動かないディアロスを蹴り転がして仰向けにさせてから、胸ぐらを掴んでそのまま持ち上げる。そしてディアロスの胴体を太腕が貫通。眼を開いて震えるディアロスの口からは更に血が流れて、戦王の腕が真っ赤に染め上げられていく。それと同時にあの戦王も膝をついた。
ネフェリ「ああ…ディアロス…」
ディアロスの右手のムチはゴッドフレイの腹に突っ込まれていて、大量の血を傷口から垂れ流させながら、腐敗を更にゴッドフレイに染み込ませていた。戦王の全身の傷口から白と朱色の胞子みたいなブツブツが浮かび上がり、全身から白い煙が立ち昇る。見つめ合う血だらけのふたりの眼は、奇妙なくらい澄んでいた。
「褪せ人よ。よい、戦いであった」
「その力こそ、王の故よ」
ゴッドフレイの全身が白い煙になって消えていく。
ディアロスの腹を貫いていた腕も消えると、ディアロスが床に落ちたんで、オレとマネージャーはすぐさま駆け寄ってディアロスの名前を呼ぶけど、ディアロスはぎこちなくネフェリとマレニアが倒れている方に顔を向ける。オレとマネージャーはその瞬間何もかも察して、二人がいる方にディアロスを運んだ。
マネージャー「ディアロスさん…ディアロスさんが…」
ネフェリ「どうしてだ…なぜ逃げてくれなかった…」
オレに抱き上げられてるディアロスに、涙まみれのネフェリとマレニアが手を差し伸べる。ネフェリの手はディアロスの手を握って、マレニアの左手はディアロスの胸に置かれる。腹を貫かれたディアロスは喋ることもできなくて、虚な表情でネフェリを、マレニアを、オレとマネージャーを見渡す。その姿もオレの視界ではボヤけていって、胸の奥からあの哀しみがやってくる。
マレニア「ありがとう…貴公が皆を守った…貴公は英雄だ…」
マレニア「ありがとう…ありがとう…」
マレニアの言葉を聞いて、虚だったディアロスの口が少しだけ上がる。
それからゆっくり眼を閉じると、胸元にルーンが現れて、ネフェリもマレニアも泣き崩れる。
拓也「ざけんなよ!起きろ!」
拓也「寝てんじゃねーよ!!」
それから何度も名前を呼んだけど、何度呼んでもディアロスは起きてくれなかった。
297
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 01:25:13 ID:JzQpMqKo
投稿者: 拓也
泊まりのウリで↑と合ドラ仕込まれてマジ狂い、早朝に客が帰ったあとディアロスに歩けねぇんで助けてくれってメールしたら今からホテルへ行って掘ってやるよ、タチも掲示板で何人か調達してやるよ、て答え。待つこと20分、ディアロスにめちゃめちゃ感じるアナルの花
マネージャー「すみません…なにか…何か持ってればよかったんですけど…」
マネージャー「何もなくて…肉団子も、ぬくもり石もなくて…聖杯瓶も空で…」
びら舐められてよがりまくっているとさっそく掲示板見て来た奴が口にデカマラ突っ込んできていきなり喉尺。ディアロスも雄膣の肉壁を責めてきたんでマジ狂い!全身に鳥肌立ててると今度は3人目が来て敏
ネフェリ「お前は悪くない。ただ…ディアロスが、そう望んだだけだ」
ネフェリ「あの腑抜け者が…私たちの盾となることを、自ら選んだのだ」
感な乳首の蕾を舐めてくる。たまんねぇっす!喉尺してた奴がイキそうになると今度はバックから全開のアナルに挿入してドラでチョー感じやすくなってる膣壁の奥までズコズコズルズルこすりまくって射
マレニア「そのような盾など…私は望んでなどいない…」
マレニア「私は生きてて欲しかった…人を守れず、人を止められず、何が神人か…」
マレニア「許してくれディアロス…私はまた守れなかった…」
精!射精の瞬間はビクビクと跳ねるチンポに連動してオレのガタイも痺れて痙攣する。
オレ胸囲110のマッチョで売ってるボーイなんで全身でよがりまくる筋肉がたまんなく淫
ネフェリ「拓也…名残惜しくはあるだろう…私もそうだ…」
ネフェリ「だが、ずっと抱いているわけにもいかない…弔ってやらねば…」
そう言ってネフェリが伸ばしてきた手を、オレは払った。
「触んじゃねーよ!」吠えた拓也はそのまま頭の中で妄想遊びを続ける。
乱らしいぜ。セクフレが騎乗位になれと言うのでスクワットで種マンをデカマラに落として種を腸壁にこすりつける。
辛くて哀しくなったら、いつも一人になって妄想してたんだ
両親が離婚した時
お母さんから虐待された時
オレは不良グループのリーダーになったんだ
不良の子分引き連れてる拓也が、不良グループに裸にされるはずないのに
それで子分がついてくるわけないのに
学校では殴られて、家でも殴られて
いる場所がなくて、だから水泳部に入ったんだ
水の中なら全てが忘れられる
青いプールが大好きだった
拓也「弔いなんて知らねーよ!わけわかんねー!」
だから成人してからも、辛くて苦しい時が来たら、いつものように妄想遊び
ブログの作り話が楽しくて、つらい時でも、それで全てを乗り越えられる
旅がつらくても、イエロの瞳で妄想ゲーム
痛い目にあって、何回死にかけても
ネフェリが見捨てられた時も
ミリセントがいなくなった時も
ブライヴとディアロスから離れ離れになっても
夢があるから、なんでも耐えられた
だからネフェリも、ミリセントも戻ってきてくれた
マレニアとも仲良くなれた
ブライヴとだってまた会えた
だからディアロスとだって
マネージャー「拓也…?」
でもマネージャーに手を握られて、マネージャーの埃だらけの顔に涙の線が引いてあるのを見て、拓也の妄想ゲームも終わりを告げる。オレとディアロスの間であり得たかもしれないプレイの景色は消えていき、ディアロスはもう死んでいた。ディアロスはもう動かない、笑わない、驚かない。何度呼んでも戻ってはこない。オレはグラサン外して、涙を拭いて、ディアロスを床に寝かせる。そしたら今更祝福が現れた。もうディアロスの命は終わってんだよ。
298
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 01:32:41 ID:JzQpMqKo
マネージャー「…私は…一度円卓に戻って、物資を調達してきます…」
マネージャー「あの生肉はもうありませんから、私と拓也の傷は治せませんけど…ぬくもり石なら、ローデリカさんに作ってもらえます…」
マネージャー「それに、今度のことも…円卓のみなさんに伝えないといけません…それから…」
マネージャー「…いえ、今はそれだけです…他のことは、あとで考えます…」
祝福に触ってマネージャーが円卓に戻って、オレとネフェリとマレニアの三人でディアロスを囲んでる形に。横座りした二人のうちネフェリの方は眼を閉じて祈ってる。風に祈ると、風がディアロスの魂を良いところに連れてってくれるらしいから、オレも手を合わせて祈るけど、こんな酷いことばかりの狭間の地に良いところなんてあると思えなくて途中でやめたぜ。
マレニアは腹からハミ出た内臓を義手で無理矢理押し戻してる姿勢で、ディアロスの胸に左手を置いたまま、ディアロスの呑気な無表情に潤んだ瞳と赤い鼻を向けている。マレニアのぐちゃぐちゃな人生にまたデカい傷痕をつけて去っていくんだから、ディアロスってチョーSだよな。オレ達はそのまま20分以上?30分以下?ずっとディアロスのそばに居て、そこに焦げた匂いと一緒にマネージャーが戻ってくる。
戻ったマネージャーはマイバッグからぬくもり石を取り出してネフェリに渡す。ネフェリが石を転がすと辺りに暖かな光が満ちていき、マレニアの傷がゆっくりと治っていく。でも光に当たっても、ディアロスの傷はそのままだった。
マネージャー「今ある物資は、それだけです…」
マネージャー「…それと、大変言いにくいことですが…円卓が燃え始めまして、指読みのエンヤさんが亡くなりました…」
不幸が来る時はいつも連続だ。オレが突然の訃報に自分の耳を疑ってると、祈っていたネフェリはギン目になって立ち上がる。「燃えてる…? 襲撃されたのか!?エンヤが死んだ!?」両手の斧は怒りでブルブル震えてる。「何者の仕業だ」って言って、マレニアにも憤りに満ちた無表情が見えてくる。でもマネージャーからの答えに、二人が求める敵はいなかった。
マネージャー「襲撃ではありません…私たちが黄金樹を燃やしたと同時に、燃えだしたようです…エンヤさんも、その時に…」
ネフェリ「なんだと…?」
衝撃的な答えにネフェリの眼がかっぴらく。「…つまり、火を放ったのは、私たちか…」
沈んだ声のマレニアもため息をつく。黄金樹と円卓が繋がってるなんてオレも聞いてねーよ。
マネージャー「トープスさんとイレーナさんは、エドガーさんに連れられてストームヴィル城に避難したそうですが……ヒューグさんとローデリカさんは…円卓に残るそうです…」
ネフェリ「何故だ!?炎に焼かれるに任せたのか!?」
マネージャー「私も説得したんです…ですが、ヒューグさんはすでに正気を失っていまして…ローデリカさんも、彼を見捨てたくないそうです…」
マネージャー「いたる所が焼けてて、私も長くはとどまれませんでしたが…ローデリカさんから、伝言を受け取りました」
マネージャー「私たちを呪う、女王マリカを殺してください……それが、彼女の最後の言葉です…」
狭間の地はオレ達を、徹底的にオレ達を打ちのめすのが趣味のプロ級死地だ。こんな残酷な運命を課してくる大いなる意志っていうのは、きっと腐敗の沼と近親相姦が大好きなチョーSなヤツに違いない。絶望感にオレは喘ぐ息も塞がれて、どうしようもないやるせなさにネフェリは苦虫噛み潰したみたいな顔になって、オレ達から離れて瓦礫に斧を何発も叩きつける。「…ローデリカ…エンヤ…貴公らまでも、いなくなってしまったのか…」散々泣いたマレニアの頬をまた涙が伝う。それから祝福がまた光る。
299
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 01:39:37 ID:JzQpMqKo
ラニ「この惨状…何ごとだ」
ラニ「律が接がれておらず、もしやと思い来てみたが……マネージャー、お前たちに何が起きた?」
剣が綺麗に元通りになってるブライヴを連れてラニが登場。「なんてことだ…何故お前が…!」言いかけたブライヴがディアロスに駆け寄って、何が起きたのかマレニアから聞く。ラニの方にはマネージャーから情報が入る。オレはもう心と頭がごちゃごちゃで、エルデンリングが砕けた原因を作ったラニをまともに見られないし、逆にネフェリは睨みまくりで、いつ斧を抜くかも分からない。
マネージャー「黄金樹に入る前に、ゴッドフレイ王と戦闘になりました…」
ラニ「マリカは誓い通りに、戦王に祝福を与えたか…この惨状も、戦王によるものか?」
マネージャー「はい…ネフェリさん、マレニアさん、ディアロスさんが戦い、勝利はおさめましたが…ディアロスさんが、犠牲に…」
マネージャー「それと、この戦いと関係は無いですが…円卓でも…」
ラニ「…そうか…」
それだけ言ってディアロスに近づくラニの前にネフェリが立ち塞がる。「ラニ…お前と同じ土は踏まぬと言ったはず」ギン目のネフェリはもうラニの胸ぐらを掴み上げてて、今にも殴りとばしそうな雰囲気になってるけど、ブライヴはディアロスの前でうなだれてて気づいてない。
ネフェリ「お前さえ…お前が陰謀など働かさなければ…!」
ネフェリが奥歯を噛み締めて腕を振り上げたところで、事態に気付いたブライヴがネフェリを引き剥がす。「ディアロスに触れるな!魔女め!お前が触れれば、風がディアロスを運ばぬ!穢すなど許さん!」ブライヴの必死の拘束でどうにか走り出してないネフェリから、ラニは帽子を深く被り直して遠ざかり、マネージャーのいる方に戻る。オレも今はラニとは話したくなくて、離れてくれてホッとした。
マネージャー「…あなたが罪悪感を覚えているのは知っていますが、今はネフェリさんには、静かに弔わせてあげてください」
ラニ「…そうだな…」
マネージャー「…ですが、せっかくです。ラニさんには役に立ってもらいます」
ラニ「私が?」
「メリナさん?いるんでしょう?」ってマネージャーが言うと、祝福からメリナが出てくる。いるんだったらなんで一緒に戦ってくれなかったんだよ!ってオレが言う前にネフェリが言いかけたけど、メリナから「黄金樹が燃えた時に、私の使命は終わってしまった…だから、戦う力も残っていないの…ごめんなさい」ってショボショボの顔で返されて、二人で喉まで出かかった嫌な言葉を飲み込んでただのため息に変える。
マネージャー「もう、うんざりなんです。王様が務まりそうなゴッドフレイは既に倒れました。ディアロスさんも、ローデリカさんも、エンヤさんも、ヒューグさんも居なくなってしまって、それでも私達は王を決めなければならないんです。どちらの修復ルーンを使うかも決めなきゃいけないんです」
マネージャー「だったらもう、ゆっくり考えるなんてやめです。何かが起きてこれ以上犠牲者が増える前に、さっさと決めます」
マネージャー「ラニさん?あなたは自分の中に生じた、死の修復ルーンの欠片の性質を認識してましたね?そうでなければゴッドウィンが死ぬ瞬間に、完全に同じタイミングで死ぬなんて芸当は出来ないはずですからね。どうですか?」
ラニ「…つまり私に、修復ルーンの性質を見極めよと?」
マネージャー「そうです。死王子の修復ルーンと、金仮面卿の完全律の修復ルーンのどちらを使うべきなのかを、あなたの話を聞いてから決めます。何がなんでも協力してもらいますよ」
300
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 02:08:49 ID:JzQpMqKo
マネージャーからの提案に真っ先に反対したのはラニではなくてネフェリだ。でも「気が触れたかマネージャー!その者は…」って言い出したところでマネージャーからの新提案が被される。「彼女の言葉を疑うというのなら、ネフェリさん、あなたが王です」その言葉を聞いて、ネフェリだけじゃなくてブライヴとオレもマネージャーの方を見る。
マネージャー「あなたがラニさんを、ラニさんが選ぶ修復ルーンを疑う気持ちは分かります。だからこそラニさんに懐疑的で、王の血を引き、弱者の目線を考えることができる、あなたこそが王に適任なんです」
マネージャー「あなたにとって、ラニさんは敵なのかもしれません。それならあなたは、敵の語った物を最も近くで見張るべきです」
マネージャーのマネジメントに、ネフェリもハッと冷静になって考える。
ブライヴもネフェリを拘束するのをやめて、それから20秒以上?30秒以下?悩んだところで答えが出る。
ネフェリ「…それを上回る策が、私に無いのなら、これまでか」
ネフェリ「いいだろう…ならば律を見張るとしよう。新たなエルデの王として」
全員の視線が集まるなか、ネフェリの覚悟が決まって、新しい王が誕生した。こんな時じゃなかったらディアロスも喜んだだろうな、ローデリカもビックリしただろうなってガタイでもしもが入り、無くしたものの大きさが一層デカくなってのしかかる。「ありがとうございます、ネフェリさん。それでは次は、メリナさんに聞きます」マネージャーのマネジメントは続く。
マネージャー「黄金樹に入ってエルデンリングを修復した者が、新たなエルデの王になる…と私は考えているのですが、この認識は正しいですか?」
メリナ「ええ、正しいわ。そのために、全ての使命があったのだから」
マネージャー「ありがとうございます。それなら、あとやるべき事はひとつです」
マネージャー「ネフェリさん、死王子の修復ルーンをラニさんに渡してください」
マネジメントに素直に従ったネフェリが、ギデオンからもらった修復ルーンをラニの右上の手に渡すと、マネージャーが左上の手に完全律の修復ルーンを渡す。上の両手に強力なバワーをもらったラニは左右の手のペアで左右のルーンを挟み込んで、人形ガタイで分析を開始する。答えはすぐに出たけど、ラニのちょっと長い話が始まった。
301
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 02:31:23 ID:JzQpMqKo
【死王子と完全律どちらも悩みドコロテン】
「死王子の修復ルーンは、死の理を回帰させるもの。他のあらゆる点においては、黄金律に何物ももたらさぬだろう」
「ゆえにマリカは、このルーンを良しとした。黄金律から除かれた部分のみを補い、黄金律に改変の余地を多く残す」
「それがマリカの政であり、また探求に繋がるのだろう」
「だが完全律は、調和が完成している。人のごとき意志も無く、絶対的で揺るぎない」
「このルーンが接がれた黄金律には、停滞も澱みも起こり得ない。そして神々や、大いなる意志でさえも、完全となった黄金律の前には触れることはおろか、想像すらも出来ぬだろう」
「凄まじいものだ。ブライヴから聞いていたが、このような物を、まさか人が見出すとは…」
「…つい、夢見てしまうな」
「金仮面が、黄金の時代の成り立ちに、生まれたならと」
静かに驚くラニを見て、オレは完全律の方が良いと思った。女王マリカってチョーうぜーし、弱いやつのことを考えないS気質が染み付いてて嫌いなんだよね。「だが、このルーンは完全であるがゆえに、決して見過ごせぬものもある」今度は否定する話になって、こっちの方が大事な話なんだってシチュエーションで分かったぜ。
「意志無き完全律は、決して揺るがぬものとなるだろう」
「だがそれは、意志を持たぬ律の恩恵にさえ外れた者には、尽きることの無い苦しみとなる」
「生まれ落ち、命を終えるその時まで、彼らは決して覆しえぬ理により虐げを受けるだろう。救済なども、決して揺らがぬ完全律にはありえない」
「ならば虐げられし者の牙は、律ではなく世へと向けられる。そうなれば、もはや律の完全性に永久に守られた、終わりなく燻り続ける戦乱さえも起こりうる」
「金仮面は、恐らくはそれすらも、人と生命の完全なる営みと言うのだろう」
「しかし私には、そのような完全など、認め難い」
「私は月の律を持つ。月の星々を律する力は、黄金律に縛られている。ゆえに私も黄金律に縛られる身ではある。私のごとき裏切り物への罰としては、完全律からの束縛も相応しい」
「だが、他の者への虐げが行われる由来が、完全律であってはならない。尽きぬ虐げを受けるのは、私だけでよい」
「ゆえに私からは、死王子の修復ルーンを推そう」
302
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 02:38:57 ID:JzQpMqKo
別れまくりのノスタルジー 投稿者:ビルダー拓也
死王子の修復ルーンについては大体分かったけど、完全律の修復ルーンの話は長いし聞きなれない単語も並んだんで分かりにくいんだよね。要するにどういうことだよ?ってマネージャーに聞くと「私たち人間にとって、宇宙空間は意志を持たない絶対的な力ですけど、宇宙は人間に対してずっと厳しいままですよね?完全律を使うと、その意志の無い絶対的な厳しさみたいなものが、新しくこの世界にもたらされちゃうかもしれないってことです」ってチョー分かりやすい答え。説明するのがやっぱり上手い。
完全律はその絶対的な厳しさに慣れることができない奴には、決して絶対に救いの手は伸ばさないチョーSな律だってことが分かったぜ。でもそしたらどっちの律もSってことで、どっちを選んでも弱い奴はM奴隷ってことになる。
ラニ「だが、これだけは言っておく」
ラニ「どちらが真に正しき律となるかは、私にも分からない。どちらも誤りかもしれぬ。そして、律を月に持ち去ろうとした私には、それを選ぶ資格など無いということを」
ラニ「ネフェリ、お前が王となるのなら、お前が全て決めてよい」
ラニ「お前がどちらを選ぼうと、私はそれを受け入れよう」
ラニからの念押しで、ネフェリはまたしばらく悩んでから、ため息混じりに「まず、その手の修復ルーンを返せ。ふたつともだ」って言って、ラニから二つの修復ルーンを取り上げる。それから二つを見比べてとうとう決心。
ネフェリ「…お前の言葉に従うわけではないが、確かに死王子のルーンこそが、人のため、弱き者のために、必要かもしれない」
ネフェリ「だが、やはりお前の言葉は、甘言とも思える」
ネフェリ「ゆえに私は、この二つの修復ルーンを、共に持とうと思う」
まさかの修復ルーン二つ持ちの決断に「二つ?」とラニも聞き返す。
奇策を出したネフェリからは意外すぎる真っ当な答えが出る。
ネフェリ「私は死王子の修復ルーンを使う」
ネフェリ「だが私の、そして後の代の治世に、大きな誤りが起きた時…」
ネフェリ「それが破砕戦争のごとき世の乱れとなったなら、死王子の律を砕き、完全律を台頭させる」
ネフェリ「そのように子々孫々へ、伝え続けることとしよう」
たしかに修復ルーンを二つ持っちゃいけないってルールは無いし、オレもこの答えがベストだと思うぜ。「…理には叶うな。死王子の律に新たな理を加えるとなった時、完全律を手本とすることもできる」「修復ルーンが二つあるからこその、次善の策といったところか」ラニもネフェリの答えにかなりの好感触で、マネージャーからも「私にも、それ以上の案は思いつきません」ってGOサインが出る。
ネフェリ「ならば、私の道は定まった」
ネフェリ「新たなエルデの王として、私は死王子の律を掲げよう」
全部の決めるべきことが決まって、ラニ、ブライヴ、メリナの三人を残して、オレとマネージャー、ネフェリとマレニアの四人で黄金樹の中に入ることに。でもオレはやっぱり後ろ髪を引かれて、最後にディアロスに挨拶。「あのさ、ネフェリが王様になって、狭間の地に新しい律を掲げて、みんな幸せになれるんだってさ」ディアロスは答えないけど、これはオレのケジメだ。「いつか会おうぜ!」それだけ言い残して、オレは黄金樹の入り口の階段を登っていく。でも黄金樹の入り口でマレニアが足を止めた。
マレニア「…私は腐敗の律を内に秘めている。黄金律に近づくには、危うい者だ」
マネージャー「そうですか…ということは、ここで私たちとも、お別れということですね…」
マレニア「ああ、そうだな…」
ついにマレニアとも別れの時が来て、旅の終わりの実感が完全に心の隙間にメリメリと食い込む。コイツとはミリセントの頃からの付き合いだし、色々あった旅の中でチョーうぜーって思ったのも聖樹でボコボコに刀食らった時ぐらいだから、2メートル超えのデカガタイのオンナなのに悪いイメージがほとんどなくて、むしろ頼もしかったりハラハラしたり、哀しくなったり笑えたりして、一緒にいて飽きない奴だったな。オレがミリセントを円卓に呼ばなかったら普通に戦ってオレ達全滅してたと思うけどね。(笑)
でもそうならなくてマジでよかったぜ。やっぱり揉めごとよりは揉むことの方が良いんだよな。
運命が結んだ旅友達としてオレは友情の握手を求める。マレニアは遠慮がちに手を取るから、オレはかつてミリセントに言えなかったことを、二人が目の前に揃ってるうちに言ってやる。「お前との旅、楽しかったぜ!」そう言うとマレニアの瞳がどんどん潤んでくるから、マジで心のミリセントに好き放題やられてるよな。
マネージャー「マレニアさん、今まで本当にありがとうございました。どうか、お元気で」
ネフェリ「もしお前が窮地にあれば、何があろうと私は翼の支えとなろう。たとえ私が王であってもだ」
マネージャーがネフェリに「それは王として公平ではないと思いますよ?」って突っ込みを入れると、マレニアの目から涙がポロリ。コイツは最後まで人との関わりに弱いプロ級マレニアだ。「ありがとう…貴公らとの出会いに、改めて感謝する…」「私は決して、円卓で共に掲げた剣を、忘れはしないだろう」マレニアの別れの言葉にブライヴが横槍を入れる。
ブライヴ「やはり湿っぽいな、お前は。俺はもうそいつらとは、三度目の別れなんだぞ?」
ブライヴ「今生の別れともならんだろう。縁があれば、いつかは巡り合う。気楽に構えていればいい」
ブライヴはそう言うけど、マレニアはそうも言えないまま手を離して、黄金樹の入り口まで戻る。
オレも多分もう二度と見ることがない四人の顔を、心に刻みつけるように眺めた。
拓也「ウッス!行ってきまっす!」
それからいつものように掛け声を上げ、ラニ、メリナ、ブライヴ、マレニアの四人に見送られながら、オレ達三人は黄金樹の奥に見える、黄金の光へと歩き出す。きっとディアロスも、いなくなっていったアイツらもオレ達を見守ってるに違いないぜ。そしてもう戻ることがない旅路の果てに、オレはついに光に入った!
303
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 02:44:58 ID:JzQpMqKo
金色の光はオレ達を包み込み、さらに白く輝いて辺りの景色を溶かしていき、気付いた時にはオレ達は広くて暗い場所に立っていた。振り返っても入り口は無い。そして前には、割れた石の台と、それに突き刺さる壊れたハンマーが見えてて、その真上には黄金色の曲線に宙吊りにされた、上半身裸のヒビだらけなオンナが項垂れている。
拓也「おー…すっげぇ…なんかヤベーぜここ」
マネージャー「これが、エルデンリング…」
ネフェリ「磔にされているのは…女王マリカか…?」
マネージャー「体が石になって、砕けているようにも見えますね…あの状態では、もう生きてはいないでしょう」
だだっ広い黒い石の広場で、宙吊り女はピクリとも動かない。
そこでマネージャーは携帯を取り出してGPSを起動。
オレにもそうするように促してくる。
拓也「なんなんですか?今やることっすかそれ?」
マネージャー「ここに来た時のこと忘れたんですか?お互い別々の場所に飛ばされて、合流するのもひと苦労だったじゃないですか。新宿に戻っても、目覚めた場所は鍵が掛かった倉庫の中ってこともありえるんですよ?」
この激しすぎるハードS冒険譚を終えたあとでそれは勘弁だぜ!
オレはマネージャーの言う通りに携帯のGPSをオンにした。
電池は残り少ないけど良いぜ!旅の最後に出し惜しみはしないぜ!
マネージャー「…これで準備は完了ですね」
マネージャー「ネフェリさん、これで、あなたともお別れです」
ネフェリ「ああ、ついに来たな。お前たちの旅の終わりが」
拓也「ウッス!マジでハードでしたけど、ネフェリとここまで来れてマジ良かったっす!」
ネフェリ「はは、どうした急に…」
照れ隠しとか、帰れる興奮とか、別れる寂しさとかが混ざりまくってテンションに↑が入り、勢いで別れようとする拓也にネフェリが珍しく微笑む。「お前たちには、私も感謝している。これを受け取ってくれないか」そう言ってネフェリが渡してきた二つの石にマネージャーは驚愕。「これって、古竜岩の鍛石じゃないですか!?こんな貴重なもの、もらっていいんですか?」マネージャーが言うにはこれはドラゴンの王の鱗らしいからマジで貴重だぜ!
ネフェリ「かまわない。これは餞別だ」
ネフェリ「いつか旅に想いを馳せる時、この鍛石は、お前たちに思い出させるだろう」
ネフェリ「私達のことを、そしてお前達が救った、数多の心のことを」
ネフェリ「さらばだ、我らの友よ」
ネフェリ「私はここで、嵐を呼ぶ。お前たちの行く道に、幸あらんことを願う」
涙腺を刺激する言葉とシチュエーションのダブルパンチでついにオレの涙腺も決壊。グラサンを外して涙拭いて、オンナの前でカッコ悪いぜ。マネージャーもたまらなくなってネフェリとハグ。ネフェリもオレに手招きしてきて、仕方ないから三人で数秒間一緒に抱き合った。それから涙の興奮冷めやらぬ中でマネージャーが「それでは、エルデンリングを修復しましょうか!」って良い感じのことを言う。
ネフェリが懐から死王子の修復ルーンを取り出す。それからマリカが磔にされてる所まで行って、オレ達に振り向いてくるから、オレとマネージャーは頷いた。ネフェリが手を離すと、修復ルーンが宙に浮いてマリカの方へゆっくり昇っていく。それからマリカの胸元にくっついたあと、パキンって高い音を立てて弾かれて、ネフェリの手に戻った。
マネージャー「えっ?」
拓也「は?」
何が起きたのかオレもマネージャーも、ネフェリにも分からなくて、お互いにお互いの顔を見たり、マリカの方を見てみたりって混乱。予定の狂いはいつも突然だ。「ネフェリさん?これは…何が起きたんですか…?」「わ…わからない…こんなことは…」二人とも困惑するなか、死んでるはずのマリカの顔がギギッと動いてゆっくりオレの方に向く。
マネージャーもネフェリも思考がぶっ飛んで固まり、ただマリカの方を見る。
そしてオレも固まって、三人でマリカの口がゆっくり動くのを見る。
マリカの口は声を発した。
「…ああ……」
「…我が王は……負けたのだな…」
「拓也」
マリカが顔を上げた時、オレのガタイは分析しなかった。
その髪の色、その声の色
崩れた顔に見える微笑み
オレは全部知っていたんだ。
304
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 02:45:45 ID:JzQpMqKo
「…腐女子の…お姉さん…?」
305
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 02:47:13 ID:JzQpMqKo
オレは全てを知っていた。
思い出すまでもなかった。
物心ついた時から、腐女子のお姉さんが近所にいたこと。
両親が離婚して、母親から虐待されてる時も、心の支えになってくれたこと。
お姉さんの家で、あれを仕込まれたこと。
それからゲイの世界にハマっていって、大人になるとウリを始めて、性風俗の世界に入ったこと。
ジャニ系のイケメンに憧れるようになり
ビルダーガタイに憧れるようになり
高身長イケメンに憧れるようになったこと
ハメられたんじゃない。
何もかも、全て終わったあとだったんだ。
306
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 02:52:33 ID:JzQpMqKo
黄金律が狂ったあと 投稿者:女王マリカ
我が息子ミケラよ。我が娘マレニアよ。
デミゴッド、我が愛し子たちよ。
お前たちはもう、何者にもなれる。王であれ、神であれ。
だが何者にもなれぬ時、お前たちは、大いなる意志に見棄てられる。
そして贄となるのだ。
しかし私は、決してお前たちを見棄てぬ。
停滞と澱みなどに、外なる者どもに、お前たちを奪わせてなるものか。
ゆえに私は、封じられたのちも、世界の外に祝福を送るのだ。
黄金律を打倒しうる者を求め、幾度でも導いた。
しかし招かれた者たちは、過酷な地にたやすく屈した。
強き者達も、あの犬のように、ありもせぬ完全を追い求め、挫折したのだ。
ゆえに残された最後の手を、私は振るうことにした。
過酷さにも、不完全さにも慣れ、力に溺れず、黄金律に祝されぬ者。
私は自らの手で、見出し、そして育んだのだ。
それがお前だ、拓也。
私は祝福のひとつを、自らの分け身とし、外の世界に走らせた。
そして赤子のお前に近付き、全てを与えたのだ。
被虐に快感を覚えること。
不完全さを受け入れ、刹那に生きること。
愛と信頼に飢え、黄金律を知らぬこと。
黄金律に操られ、完全を求め、悠久を生きるラダゴンの、変わらぬ相剋となること。
もしも黄金律に敗れ、その身を律の獣に侵されたなら、子を成すこともなく、律と共に朽ちること。
私が望んだ全てを受け入れ、蕾のお前は花開き、機は熟したがゆえに、私はお前を呼んだのだ。
ゆえに拓也は、ラダゴンに反し
背が低く
顔が大きく
手足が短く
歪な筋肉を持ち
自堕落かつ刹那的で
野心が無く
心優しく成長した。
そしてお前は、己に無いものに憧れ、やがては惹きつけられるだろう。
ジャニ系アイドルをも超える、激エロのモロホストな外見。
ラダゴンの外見に…
307
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/15(水) 02:56:09 ID:JzQpMqKo
全てが狂ったあと
マネージャー「た…拓也…?」
ネフェリ「…お姉さん…?」
ネフェリ「お、お前…女王マリカを…知っているのか…?」
拓也の今までの人生に何か大きなヒビが入ったのを感じながら、オレはその場に崩れ落ちて立つことができない。頭の中にある思い出は全部覚えてる。近所に美人のお姉さんがいたこと。学生の頃に彼女ができて、彼女と喧嘩になった時、同い年のオンナなんてくだらないよって言ってくれたこと。一緒にホモビ見たりしたこと。不良に絡まれた時に助けてくれたこと。
ゲイであることは変な事じゃないって教えてくれた。勇気を出して両親に性癖をカミングアウトして、その日から家族仲が悪くなっても、お姉さんはオレを励ましてくれた。お父さんとお母さんの方が間違ってるって言ってくれた。合ドラの使い方、クスコの使い方、ハリガタの使い方、どこに行ったら売ってるのかも教えてくれた。ドンキで一緒に買い物に行くのが、オレはめちゃくちゃ楽しみだった。嫌なことがあったら、一緒に妄想ゲームもした。あれはお姉さんが教えてくれた遊びだったんだ。
マリカ「…友に…恵まれたのだな…」
マリカ「それは……よかった…」
その思い出が今、目の前にぶら下がってオレを見て微笑んでる。
なんでこんなに優しくしてくれるんだろう、なんで色々教えてくれるんだろうって、いっつも考えてたっけ。
ネフェリ「おい拓也!どうしたんだ!?マリカはお前に何をしたんだ!」
マネージャー「腐女子のお姉さんって、あなたのブログにちょっとだけ書いてましたよね!?あれと関係あるんですか!?」
二人がオレに駆け寄ってきて何か言ってるけど、頭が空っぽになってて何も分かんねーよ。微笑んだお姉さんが眼を閉じると、お姉さんを固定していた黄金色の曲線が砕けて、お姉さんが落下する。落ちたお姉さんはゆっくりと起き上がって、割れた腕でハンマーを握ると、ヒビ割れたガタイがさらに割れて、筋肉が男みたいになっていく。
筋肉ガタイは、オレが知ってるあの人よりデカくなった。
でも赤い髪と、あの髪型はずっと見覚えがある。
オレの思い出が、オレの両目から涙になって溢れていく。
激エロなギリシャ彫刻。オレが憧れた肉体。
お姉さんは、オレの目の前でそれになった。
オレの思い出で輝く姿に。
「オマエ、その淫乱な涙が乾く時がねぇな」
「拓也」
精悍な肉体。完璧に整った顔。長い赤髪。
ヒビだらけの拓也の人生は粉々に砕け散り、
お姉さんはあっという間に、オレの前でセンパイに変わった。
308
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/16(木) 00:33:23 ID:k7loCQNc
何度読んでもラダゴン=マリカ=腐女子のお姉さん=センパイの展開ほんとすき
309
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/16(木) 18:49:18 ID:QHmW/JZo
マネージャー「う……嘘でしょ…」
マネージャー「あなた…なんでここに……」
現れたセンパイの割れたガタイの中に、あのエルデンリングが輝きを放つ。ただ立ちすくむマネージャーの肩をネフェリがゆする。「マネージャー!何が起きたんだ!?お前は何か知っているのか!?」聞かれたことに、マネージャーは答えるしかない。
マネージャー「か…彼は…ラダゴン……いえ…彼は…」
マネージャー「…拓也の……拓也の仕事の…先輩です…」
意味が分からない答えを聞かされて、ネフェリも意識がぶっ飛び放心。
両手から斧を落としてマネージャーと同じ感じで立ちすくむ。
ネフェリ「…そっ……」
ネフェリ「…そんな…馬鹿なことが…」
その放心顔のテンプルに、黄金色に輝くハンマーがぶっ込まれて、ネフェリは遠くにぶっ飛びダウン。何が起こってるのか完全に理解不能になってるマネージャーも、胸ぐらを掴まれて放り投げられ、硬い石の床に全身を強打。頭から血を流して気絶。そしてオレの前には、あのセンパイが立っていた。
ラダゴン「何が起きたか、分からぬようだな」
ラダゴン「拓也よ。女王マリカの、哀れなる走狗よ」
センパイの顔をして、センパイより少し低い声を出す、全然知らない奴に話しかけられて、まとまらない頭がグルグル回り出して、形にならない思考が現れては消えていく。「…やはり、この声では話にもならぬか」そう言ってから、目の前の男はペット以下のゴミを見るみるみたいな、氷みたいに冷たい視線を閉じる。それから
センパイ「はい、クリスマス・プレゼント!」
オレが良く知る声と笑顔を見せつけてきたんで、その瞬間に拓也の全身に痛いほどの鳥肌が立って、クリスマスの思い出が全部流れ込んできたから、オレはゲロを吐いてダウン。その場に四つん這いになってガクガクと全身から力が抜けて、食べた蟹の残りが冷たい石に落ちていく。オレの最高だったクリスマスの想い出が、絶望と裏切りの祝日に変わって、気付いた時には消えていた。「どうして…どうしてですか…」声を震わせながらグラサンに涙を落として、絶望感に胸を塞がれながら、ただゲロが落ちた床を見てセンパイに質問をする。
センパイ「マリカの奴も酷いことするよな、拓也?」
センパイ「アイツが俺を倒すために、お前を駒にしたりしなければ、お前は普通の人生を送れたのにな」
センパイ「我が子かわいさっていうのは怖いな!拓也!」
普通の人生って言葉に反応してオレは更にゲボを吐いて、今度は蟹すら入ってない半透明な液体が上の口から滴り落ちる。お母さんとお父さんは求めてたんだ、オレが普通に大人になることを。きっといつか、オレが子供を見せることも夢見ていたに違いないんだ。心の全てがウィークポイントになってる拓也は、あまりにも残酷で激しすぎる痛みに反射的に顔を上げて、センパイを見上げる。
センパイ「お前、学生時代には、彼女がいたんだろ?」
センパイ「彼女とお前が別れるように、マリカが裏で手引きしなかったなら、お前は成人してからその彼女と結婚していたんだ」
センパイ「ゲイ風俗にもハマらなかったし、男への興味もくすぶったままで、目覚めることもなかった」
センパイ「お前は家庭を持つはずだったんだよ」
そう言いながら、センパイはオレのガタイにもハンマーを飛ばす。四つん這いのまま脇腹を殴られた拓也は転がるように吹っ飛ばされて、冷たい石床に倒れ込む。ガタイの激痛に気付いて脇腹を抑えると、グニャっとした感触がする。肋骨が何本かイったけど、オレの涙の理由はガタイの痛みなんかじゃなかった。
脳裏にお姉さんの顔が浮かぶ。むかし付き合ってたオンナの子とデートするって言ったら、お姉さんは映画のチケットくれたけど、とんでもないクソ映画で彼女と喧嘩になったんだ。教えてくれたデートスポットも実は隠れたハッテン場で、夜に行ったらヤバい紳士に目をつけられたりしたこともあった。そういうのがずっと続いてオンナの子とは疎遠になって、気付くと一人になっていたんだ。それが全部お姉さんの仕組んだことだったなんて、何もかも嘘だったなんて。
センパイ「お前には息子がいたんだぜ?笑えるだろ」
センパイ「真面目に奥さんと共働きして、年に一回家族で旅行したり、喧嘩したり、笑ったりして、家族と一緒に苦楽を共に乗り越えるはずだったんだ」
センパイ「それがどうだ?マリカのせいでゲイになって、お前は息子を無駄遣いするだけの筋肉マンコM奴隷じゃないか」
センパイ「孕めって言われて喜んでも、男が子供を孕めるわけないのにな」
センパイ「…まさか、ディアロスを気にかけてたのもそういうことか?」
「う…うるせーよ…」痛みに飲まれて喘ぎながら倒れたガタイで起きようとする。でも絶対に信じたくない事実を教えられて全然力が入らない。オレに息子がいたなんて、オレに家庭があったなんて、そんなのオレは知らねーよ。涙で前も見えなくて、センパイのシルエットも崩れてて、寒々しくて広いだけの暗い場所にエルデンリングの光がぼやけて見えるだけだ。あの光を消すためだけにオレは全てを失った。オレは生まれた時から全てを奪われていたんだ。
310
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/16(木) 18:50:08 ID:QHmW/JZo
センパイ「でもいいよな?お前は家族なんか持ちたくないし、オンナも嫌いだろ?」
センパイ「少しバイの気質があるだけの、ほとんどノンケだったお前は、とっくの昔に死んでるんだから」
センパイ「そうなるように、お前は育てられたんだから」
「うるせーよ!」ゲロでガラガラになった喉で、必死になって声を絞り出す。ぐちゃぐちゃな頭の中にセンパイの声が反響しまくって、いもしない子供への思いとマリカって言葉がごちゃ混ぜになって、連想ゲームみたいに記憶を穿り出してくる。現れたのはマレニアだった。
「拓也。私の回帰と、因果を巡らせたのは、貴公なんだ」
「貴公こそが、私の運命だったのだ」
「ありがとう…あの時ミリセントを…私を救ってくれて」
マジ狂いの極地の頭にケイリッドの慟哭砂丘の景色が映る。あの時交わした硬い友情の上に、お姉さんとの想い出がぶち撒けられる。マリカはミケラとマレニアのために、自分の子供と世界のために、オレから何もかも奪っていったんだ。マレニアがオレを見て微笑む。オレの前で立ち上がって左手を差し伸べてくる。
「ただ貴公には、確かに頼みがある」
「私を、貴公の友としてくれないか。私はこの剣を、多くの者のために奮いたいんだ」
「ケイリッドのため、将軍ラダーンのため、聖樹のため、そして貴公らのために」
「どうだろうか」
「ウッス!よろしくお願いしまっす!」
何もかも全て仕組まれてたのか?オレはお前のために、何もかも全部失くしたのかよ?いくら心で問いかけても微笑むマレニアは答えてくれなくて、思い出の中でただ美しく輝くだけで、それも徐々に色褪せて燻んでいく。あの景色さえも絶望と裏切りの瞬間に思えてくるのが哀しかった。ミリセントを助けた事を後悔し始めたことが哀しかった。マリカはどうしてオレにこんなことしたんだ。どうしてこんなことが出来たんだよ!
胸は張り裂けそうに苦しくて全身が熱い。円卓での思い出もどんどん壊れて、旅の想い出があっという間に燃えて消えていく。焼き尽くされる思い出の中で、ネフェリも、ブライヴも、ローデリカも、ラーヤも、ミリセントもディアロスも、誰も拓也を助けてはくれない。オレの後ろには黄色い光が覗いてる。想い出も全て焼き尽くされて、全ての希望を踏み躙られて、心に浮かぶのは疑問だけだ。
拓也「なんで…オレにこんなことするんですか…?」
拓也「オレを、ペットみたいに愛してくれないんですか…?」
涙と鼻水とよだれにまみれたオレに、センパイは冷たい視線を送ってくる。
それは今まで一度も見たことがなかった、軽蔑と嫌悪の眼だった。
センパイ「俺がお前を愛する?ペットみたいに?」
センパイ「バカ言ってんじゃねーよ。オレはノンケだぜ?誰がお前みたいな北京原人を好き好んで抱くんだよ。お前みたいなのがいるから文明が遅れるんだぜ」
センパイ「お前はマリカのペットだし、オレの愛する家族はオレの血を引く子供たちと、レナラちゃんだけなんだよ」
センパイ「黄金律が俺を導いてからは、黄金律を継承するに足る神人を生み出すために、俺はマリカと混ぜ合わされちゃったけどさ。それでもレナラのことは忘れられないんだ。導きを見れば、きっとアイツも黄金律を分かってくれる。完全性は黄金律の中にしかないんだ」
センパイ「悪い、話が逸れた。ようするにオレは、マリカがオレを倒すために淫乱マッチョ売春婦おばちゃんを育ててるってことを突き止めて、それを邪魔してただけなんだよ」
センパイ「お前はマリカの祝福に守られていたから、直接は殺せない。だから俺はマリカの育成計画に乗っかって、お前を殺そうとしてたんだけどさ、お前どんなプレイでも死なねーでやんの!マリカもとんでもない奴を見出したもんだよな!」
オレの疑問もセンパイに砕かれて、ひとつ残らず消えていった。オレがセンパイに言ってほしい答えは決して永久にもたらされることはない。分かったのは東京タワーをどうしてセンパイが無視したのかの答えだけだ。答えはオレから奪っただけだった。オレの信じた愛も、オレが新宿に帰りたかった本当の理由さえも。
センパイ「だからお前には、ありったけの過激な奴らを充てがってやった。マサヒコの奴はかなり良い所まで行ったけど、水没プレイの3回目にマリカの奴が乱入してきやがって、マリカと相討ちになっちまった」
センパイ「まぁおかげで、お前からマリカを引き剥がせたからよかったけどね。祝福も無くなったしな。でもお前、さぁいよいよぶっ殺すかってところで、狭間の地に呼ばれちゃうんだもんな。まったくマリカにも困ったもんだよ」
砕けた心に、欲しくなかった暗い炎が灯り、オレのガタイが変わっていく。
ゴドリックからもらった鎧もはち切れて競パン一枚になり、子供の頃にお姉さんに仕込まれた種火が、王都の地下に封印されてるアレが、イエロの瞳に呼び込まれて現れたあの光が、オレのガタイを変えていく。オレが夢見たビルダーガタイに、オレになれるわけがなかったギリシャ彫刻体系に変えていく。
コレはオレのガタイじゃない。オレはこんなの欲しくなんてなかった。オレはただ…
オレはただ、良い人生を歩きたかった。
誰かに愛されたかったんだ。
センパイ「おっ!スッゲー!やっぱり火が弱まってる!」
センパイ「邪魔しまくった甲斐があったよ。ミケラがモーグ使って封印したのも効いてるのかな?」
オレは許せなかった。センパイの見た目で、センパイの声で、センパイが楽しんでる時のテンションで、センパイが絶対に言わないことを言い続けるコイツが許せなくて、ついに想い出のマレニアが伸ばしてきた手を取る。オレに手を差し伸べていたマレニアは燃え尽きて、中からはあの炎系拓也が笑顔を見せる。完全なるビルダー体系へと変貌したオレのグラサンはヒビ割れて、隙間から黄色い炎を輝かせていた。
狂い火の王「我が魂に、光が満ちるぜ」
狂い火の王「不可視世界の混沌に飲み込まれよ」
何もかもを喪った拓也が、何もかもを無くす準備を完了させる。
なんでオレがセンパイに惹かれていたのかがやっと分かった。
センパイに憧れていたんじゃない。センパイを殺すためだったんだ。
オレのセンパイは苦笑いを浮かべたあとに
ラダゴン「ならば、その野心の炎は、このラダゴンが封じてくれる」
見た目を全く変えないまま、目つきと声が完全に変わり、黄金律の操り人形、ラダゴンになった。
頭を打って気絶したネフェリが起き上がると、オレはラダゴンに向かって歩き出す。
その憎くて愛しいガタイを砕き、黄金律を焼き尽くすために。
311
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/16(木) 18:51:29 ID:QHmW/JZo
殺されていたクリスマス 投稿者:狂い火ルダー拓也
拓也は激怒した。必ず邪智暴虐の黄金律を粉砕することを決意した。
オレは使い切ることのできない殺意に全身の筋肉をパンパンにパンプさせ、ラダゴンを倒すためだけにマリカが用意した、決してオレのなんかじゃない丸太みたいな脚を駆動。弾丸スピードでラダゴンに突っ込んで回し蹴りを放つ。
ネフェリ「たっ,拓也!?」
目が覚めたネフェリが驚愕の声を上げるけど、オレはもう拓也じゃないんだよね。きっと拓也なんて奴は元からいなかったんだぜ。空気を斬り裂くオレの渾身の回し蹴りはラダゴンのガチガチなガタイの黒い部分に叩き込まれて、上半身を大きく揺らす。でもその脚を掴んだラダゴンからの黄金色のハンマーがオレのガタイに叩き返されて、ぶっ飛んだのはオレの方だった。
でもガタイの力を入れると驚くほど簡単にブレーキが効いて、ぶっとぶ途中でオレは停止。今度は高くジャンプしてからダブルハンマーをラダゴンに振り下ろす。ディアロスを殺した奴の技なのに、心に痛みが走らないのが哀しい。ハンマーを両肩にぶっ込むとあのラダゴンも膝をつき、俺からの追い討ちストレートパンチをモロに浴びる。そこに更に追い討ちをかけるべく両手を振り上げたところで足元に衝撃。ラダゴンが石の地面を踏みつけてオレをぶっ飛ばす。
ラダゴン「フン!」
仰向けでダウンしたオレの胸筋に、黄金ハンマーが叩き込まれて金の爆発が炸裂する。しかし拓也は凄まじい激痛に喘ぐことも無く立ち上がり、オレはラダゴンをガタイで跳ね飛ばす。どんなに傷ついても、どんなに痛くても、これはオレのガタイなんかじゃない。これはオレの心なんかじゃない。だから怯むこともない。目に見えるのは砕くべき黄金律。オレから全てを奪い取ったラダゴンと
ラダゴンと…
ネフェリ「お前、どうしんたんだ!?その身体…まるで…」
思考に空白ができた時に耳に声が入ってきて、それがネフェリの声だと分かってハッとしたオレに向かって、今度はラダゴンが弾丸ダッシュ。猛スピードでオレの顔面にハンマーをぶっ飛ばしてきて、オレは転がってダウン。視界の端っこではネフェリが斧を拾って駆けてくるのが見える。
ネフェリ「くっ!」
そのネフェリに向かって金色の針が連続で飛ばされる。それでもネフェリは走り続けてラダゴンに接近。走り斬りを食らわせるけど、ラダゴンの崩れかけたガチガチの皮膚には、刺さるだけで血が出ない。するとラダゴンはオレが起き上がると同時にネフェリを持ち上げて、オレに投げてきた。
ラダゴン「犯せ」
ネフェリ「なっ…!?」
ラダゴンの声を聞いた瞬間にオレの頭の中に大量の記憶が流れ込んできて意識がぶっ飛ぶ。これはオレの人生じゃないのに、オレのクリスマスの想い出は殺されたのに、頭の中のセンパイが激エロな仕草と共に語りかけてくる。「今から会う?」「今日は拓也の家へ行くから」「ホントだ、ドロドロじゃん!」「じゃあ、クリスマスのお祝いに仕込んであげるよ」そしてオレに仕込まれたものが発動する。オレはいつだってセンパイには絶対服従なんだ。
狂い火の王「うぉーっす!」
ネフェリ「なっ、何を!?拓也、よせ!」
センパイに語りかけられたオレはシュワちゃんガタイを遺憾なく発揮。
ネフェリの腰に巻いてある装備を剥ぎ取ってパンツを横にずらし、正常位でマンコにデカマラをブスリ!
ネフェリ「うあぁーっ!!」
ネフェリは必死に股を閉じて目に涙を浮かべて、オレの胸筋を両手で押して抵抗する。オレのデカマラはオレの中の何かが抵抗してて、まだネフェリのマンコの表面で止まってるけど、今以上の力を込めたら即刻ネフェリのマンコはブチ抜かれて、オレのを咥え込むことになる。そしてラダゴンはセンパイに切り替わる。
センパイ「なんだよ拓也、やりたくないのかよ?」
センパイ「マリカに作られたゲイって属性に、プライドでも持ってるのか?それとも本当にオンナが嫌いなのか?」
センパイ「まぁいいよ。これはオレを攻撃した罰だけど、同時にご褒美でもあるんだ。SM好きだろ?今回はSとMの両方が楽しめるお徳用だぜ?」
センパイ「やっちゃえよ。相手の尊厳も、自分のアイデンティティも壊して、欲しかった子供を授かれよ」
センパイ「俺はその間にリラックスタイムだ。お前のセックスは気持ち良くないうえに長いからな。その間にオレは、傷ついた身体を癒せるってわけだ。その女も激しすぎるセックスで死ぬだろうから、敵も減って得しかないぜ」
オレがネフェリのガタイをガッチリ抑え込んでる間に、センパイは黄金色の光をガタイに纏わせて、身体のヒビを癒していく。その間に気絶していたマネージャーが意識を取り戻した。
マネージャー「なっ、何やってるんですか!!?ネフェリさんを離してください!!」
センパイ「センパイには絶対服従なんだよな?拓也?」
センパイ「ネフェリ逝け!孕め!」
でもマネージャーの声も頭の中のセンパイに掻き消されて、オレは気付くこともなくネフェリの太腿に挟まれてるデカマラに力を込める。そこで太腿の拘束力が弱まってることに気付いて、オレはネフェリの顔を見た。
ネフェリ「わ…私のことは…気にするな…」
ネフェリ「お前に…友に殺されるなら…私も……」
震えるガタイで、諦めたような涙を流すネフェリの表情を見て、オレの心の中で抵抗していた何かが吠えて弾け飛び、頭の中で焼き尽くされた景色に僅かに色がつく。「おおおーっ!」オレは白目剥いて吠えまくりながらネフェリを離して、自分の頭を抱えながら頭の中の感情と記憶の洪水に翻弄される。センパイからの仕込みに抵抗するお姉さんの仕込みが、再びオレに黄金律への怒りを思い出させる。
312
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/16(木) 18:52:05 ID:QHmW/JZo
ラダゴン「使えぬ」
レイプされかけたネフェリが倒れて荒い息を上げてるとこに、センパイではなくなったラダゴンからのハンマーが飛ぶ。下から掬い上げられるように下腹部をぶん殴られたネフェリはぶっ飛んで、墜落したところにマネージャーが駆けつける。その様子にオレの記憶が陵辱されて、ネフェリとの想い出が色づいてから強烈な怒りに変わる。炎が再び燃え上がる。
ラダゴン「だが、今のお前には、これで事足りるだろう」
狂い火の王「おおおお!!」
怒りに全身から炎を噴き出しながら、オレはラダゴンに強烈なタックルを見舞う。
でも黄金の光と共に瞬間移動したラダゴンはオレの背後に現れた。
そこに向かって振り向きながら裏拳で殴ろうとすると、オレの両目からビームが飛び出して硬い地面を焼いていく。
ラダゴン「空裂狂火か」
今度は目の前にラダゴンが現れて、オレの腹筋にまた一撃が入る。「ならば、姿を眩ますまでだ」ラダゴンは戦法を変更。怒涛の勢いで瞬間移動を繰り返しながらオレの周りを縦横無尽に飛び回り、黄金の雷を全方位からオレにぶち当てていく。「うーっす!!」怒りと痛みに心の炎も更に燃え上がり、オレの瞳は全方位に炎を吐き散らした。
マネージャー「ううっ!」
倒れて荒い息を上げてるネフェリに装備を付け直してたマネージャーが、咄嗟に体でネフェリを庇う。とうのラダゴンはオレの炎を全て回避して、炎を撃ち終わって一瞬グロッキーになったオレの前に現れた。
センパイ「お前、戦い方もテク無しなのかよ!拓也!」
オレの髪を掴んだセンパイは、そのままオレを激しく地面に叩きつけてダウンさせる。
それからハンマーに光を溜めつつ振り上げる。
センパイ「だったらしつこいお前に、テクありの戦いを見せてやるよ」
センパイ「お前の狂い火も萎えて、思わず全てを忘れる、幸せな日々ってやつをさ」
黄金色のハンマーがオレの脳天に振り下ろされて、オレの意識はぶっ飛び射精。
そのままピクピクと痙攣しながら、オレが黄金律と一緒にいた、幸せだった時間へと沈んで行った。
313
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/16(木) 18:54:44 ID:QHmW/JZo
「拓也、おい拓也、もう8時だぞ?」
拓也「え? はっ、はん、はいっ」
不意に背中に声かけられて、振り返るとお姉さんがいた。
今日は日曜日で水泳部も無いから、家に置き手紙を残してお姉さんの家に遊びに行ってたんだ。友達の家に行くって嘘ついて来たけど、流石に午後の8時だと怪しまれるから、もう帰らなきゃいけない。
お姉さん「そろそろ時間じゃないのか?」
拓也「あ、うっす、すみません」
でも家に帰っても、たぶん誰もいないんだよな。お父さんが出て行ってから、お母さんは一人でずっと働き詰めだ。タイミングが酷いと、職場の警備員さんに見つからないように休憩室でこっそり寝泊まりしたりして、一日中家を開けたりする。今は忙しい時期だから、きっと今日も帰ってこないぜ。
拓也「でもオレ、今日帰りたくないっす。母さん、多分いないですから」
拓也「それにいても、機嫌悪かったら殴られるし…」
ショボくれるオレの前で、お姉さんは考え込む。一緒に宿題もやったし、ホモビ見て笑ったり、映画とかドラマのセックスシーンに文句言ったりした日には、この後のお姉さんが何を勧めてくるのかは分かってる。やることやった後はいっつもこれだよな。
お姉さん「じゃあマリカーしよっか」
金持ちの同級生の家にだってブラウン管テレビしか無いのに、お姉さんの家には中身がどこに行ってんのかも分かんねぇようなチョー薄いテレビとかがある。他の家具とか家電とかもスッゲー最新式で便利だから、どこよりもここが過ごしやすくて困るぜ。ゲーム機だって見たことも無いやつばっかりで、どこで買ってきたんだよ?って聞いても「旅行の途中で見つけたから、借りてるんだ」っていう嘘くせーことしか言ってこない。オレが子供だと思って舐めてるよな。マジいい加減だぜ!
拓也「えーっ!またマリオカートかよぉ!」
お姉さん「マリオカートじゃないぞ、マリカーだ。マリオカートは語呂が悪いだろう」
拓也「ざけんなよ!負けそうになったらいっつもゲーム運良くなって勝つじゃん!周回遅れからでもキラー8連発も引いて逆転勝ちしてくるんだから勝てねーよ!」
お姉さん「わかったわかった、じゃあ今回はアイテム縛りだ。それならいいだろう?」
拓也「んだよもー…」
お姉さんはマリオカートがやたら好きだった。マリカーって呼ぶとキラキラに笑って、なんとなく周りも金色に輝いて見えた。昔付き合ってたガテン系の彼氏?がマリカーのことが大好きで、その彼氏のことを忘れたくなくてこんなゲームやってんだから、意外とセンチメンタルなところあるよな。そのくせガテン系の彼氏はマリカーを遊んだことが無いらしいんだから不思議だよな。「今日は重量級縛りで行くぞ。できるよな?拓也?」「ウッス!やりまっす!」アパートのリビングで、ソファに二人で並んで座って遊ぶ、こんな時間が好きだったけどさ。
拓也「いきなり場外狙いかよ!きたねーよ!」
お姉さん「力こそ勝者の故だぞ、拓也」
そこそこゲームやって今日はオレが勝ち越したけど、アイテムありだったら絶対ボロ負けしてたぜ。マリオカートが終わったら今度は遅めの晩ごはんの時間。ゲームは付けっぱなしにしたまま、お姉さんはテーブルの皿に盛ったタコわさと骨つきのチキンをつまんでる。食べ物の趣味がやたらオヤジくさいんだよな。
お姉さん「今夜は拓也が勝ったから、晩御飯は拓也が作るってことでいいな?」
拓也「マジかよぉ!なんでそうなるんだよ!」
お姉さん「できるよな?拓也?」
拓也「ウッス!しかたねー!」
少し突っ込まれるとどんなシチュエーションでも「できるよな?拓也?」でゴリ押してくるからマジうぜーし、そう言われると面倒臭いから仕方なく従っちゃうのもダメだよな。こういうところが日本人のダメなところ出てるよな。「できるよな?拓也?」二度も言うんじゃねーよ!マリカってチョーウゼー!
なんてことを考えて、ちいさな違和感。マリカって誰だっけ?って考えると、マリオカートのメニュー画面の音楽が妙に小さく聞こえて、隣に座ってるお姉さんが静かになる。オレなんかヤベーこと言ったのかなって思って、教えてもらったガタイ分析を始めようとしたところで、お姉さんが顔も合わせず語りかけてくる。
「本当に、できるのか?」
拓也「え?はい、やりますよ?」
「…嫌なら、やらなくてもいいんだぞ」
拓也「いや、やりますよ!お返しっすから!」
「お返しか…お前は、出会った時からそうだったな…」
「…ならば、行くがよい」
突然目の前のお姉さんが、黄色い炎に包まれて、アパートの部屋が燃え上がる。
同時にオレは後ろにぶっ飛んでいって部屋が遠くに行って見えなくなり、頭上から宇宙が飛んでくる。通り過ぎていく星々に混ざって、見たことのある奴の顔が次々に流れて行って、その度にオレの記憶に彩りを加えていく。
314
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/16(木) 18:55:28 ID:QHmW/JZo
Uさん、弟、レオ、色黒マッチョビルダー…
ウリ相手とウリ仲間の顔が次々浮かんで、拓也の心ガタイに狂熱の業火ではない、温かな熱を灯して、灯火は想い出に彩りを与えていく。オレの人生はウソだったのかもしれない。オレの一生は無駄だったのかもしれない。でもあいつらとのセックスには間違いなく本物があって、意識が飛んで射精するほどの幸せがあったんだ。その幸せな場所に行くキッカケを与えてくれた人がいたんだ。その人と出会うまでオレを愛してくれた人がいたんだ。オレを支えてくれた人の姿をひとり、またひとりと思い出していると、部屋とお姉さんを燃やした黄色い炎が追って来て、オレと一緒に宇宙をぶっ飛んでいく。
狂い火の王「なんだよ!またこのパターンかよ!」
狂い火の王「興醒めするぜ!いっつも途中で終わらせるんだな!拓也!」
捨て台詞を吐いた炎系拓也が小さくなって、オレの中に入り込んで消える。
お前はきっとオレなんだよな。でもお前との付き合い方も、心の余裕を取り戻したオレには分かる。
マレニアから教えてもらったことを思い出したぜ。
心の痛みを抑えるんじゃなくて、全部受け入れて一緒にいれば良いんだよな。
そう悟ったら宇宙の先に光が見えて、光をくぐると
センパイ「あーっ!…すっげぇ重いっ…!」
オレはセンパイのガタイに、渾身の拳を叩き込んでいた!
「た、拓也!?お前いつそんなテクを覚えたんだ!?」腹を抑えて悶絶しながら、センパイがオレに、拓也に聞いてくる。「今のは新テクじゃないぜ!今のはオレが旅で見つけた既テクだ!」言い放つ拓也のガタイからは黄色い炎が消えていって、目の輝きも戻っていく。
マネージャー「戻って来たんですね!?拓也!」
マネージャーの嬉しい叫びに、ダウンしていたネフェリも若干元気を取り戻して、ただの全盛期スタローン系ガタイになってるだけの拓也に、安心したような微笑みを向ける。でもオレを見ちゃダメだぜ!「マネージャー!ネフェリの眼を隠してほしいっす!今から取っておきをぶちかましまっす!」全てを悟ったマネージャーに眼を隠されて「なっ、なんだっ?」ってネフェリもビックリ。そしてオレはセンパイの前に立った。
拓也「オレは誰かに言われたからウリをやってるワケじゃねーからな!オレは自分でヤリたいからウリやってんだよ!」
拓也「オレの幸せはオレがキメるんだぜ!それを分かってないお前は、オレのセンパイなんかじゃねーよ!」
拓也「ラダゴン!オレの新テクを試してみろ!」
拓也「玉石共に砕ける最期の攻撃だ!」
叫んだオレはラダゴンのようにテレポーテーション!
ラダゴンの背後に回り込んで、そのケツマンコにデカマラを根元までぶち込んだ!
「あーっ!熱いっ!」喘ぎ声を上げる神の処女ケツキツいぜ!
これからオレがめくるめくテクの嵐に落とし込んでやるから覚悟するように。
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/16(木) 18:56:49 ID:QHmW/JZo
【ラダゴンとマリカどちらもトコロテン】
センパイとセックスしたことはあるけど、2メートル超級ガタイのラダゴンとはやったことないからさっそくセックス。オレの世界に来てたのはラダゴンの分け身だから、本人とは会ったことなかったんだ。そしたら、今まさにラダゴンはマリカからの束縛に合って大変らしい。オレとのセックスは冷たい石の広場だぜ。
タチに回ってるオレはすでにバックの体勢。一応これは戦いだし暴れさせる訳にもいかないから、最初は手荒いグラインドでケツを突きまくり、ラダゴンのカチカチガタイを痛みで麻痺させる。「うお!おお!おお!」一発突くごとに後ろからでも分かるくらいに、かっこいいセンパイ顔が苦痛に歪む。マジたまんねーな!
マネージャー「うまい!次は感じさせて!」
ネフェリ「な、なにが上手いんだ…何が起こってるんだ…」
マネージャー「あなたには見せませんよ、ホライけ!拓也!」
分かってるぜ!性風俗専門のマネージャーからのアドバイスの通りに、オレは第二フェーズに移行して背後からラダゴンの胸筋を揉みしだき、乳首を摘んでいく。「や、やめろ!」オレの腕を掴んで抵抗してくるラダゴンの手も、次の瞬間動きを止める。
マリカ「あっ、あんっ!そこはコイツのストライクゾーンだ!」
一瞬出てきたマリカの指摘もあって、ラダゴンの弱いところを探る手間が大幅に省けて助かったぜ。そこを起点にして、胸が弱いってことは脇も弱いな?鎖骨は撫でられたいか?ってガタイによる分析書もラダゴンのガタイを隅々まで把握。肩慣らしならぬ腰慣らしは済んだし、ここから本気出していくぜ!興奮しきって欲情した拓也が、今度は後ろから片手でラダゴンの顎を掴んで横を向かせて、口にディープキスを与えながら片方しかない乳首を指で更に刺激してやる。
ラダゴン「んんーっ!」
拓也のデカマラでカチカチした感じの蕾をさらに抉り込んでやると、聞いたこともないセンパイボイスの喘ぎが耳に入ってチョーいい感じだぜ。ムクムクと岩石チンポを勃起させて、ちゃんと感じてるじゃんかよ。こんな奴をウケ役にして囲っている黄金律ってすげー贅沢だよな。
拓也「いいぜ、オレが女にしてやるよ」
マリカ「あっ、はんっ!私はっ、女だぞっ」
拓也「出てくるんじゃねーよ!集中できないだろ!」
マリカ「ウッス!すみません!」
出て来たがりのマリカを強引に押し込んでラダゴンと交代させたあと、キスをしながら力強くて深いストロークで掘ってやると、あんあん喘ぎ始めてチョーエロい。見て良し、犯して良し、律砕いて良しの3拍子。更にオレが乳首の摘み方を撫でるようにすると、ラダゴンの奴はもう気持ち良すぎてたまんね〜らしく「イク!イク!」なんて言い出す。バカヤロー、まだイかせるわけないじゃん!マリカからもらった反黄金律ボディには別の使い方があるんだぜ。
ラダゴン「うおおーっ!」
ラダゴンのケツマンコにぶち込んだデカマラに狂い火の力を溜め込んで、ラダゴンのケツを軸にして、拓也は神肌の使徒の武器戦技みたいにガタイ全体を高速回転!オレというプロペラを得たラダゴンが、ケツを上に突き出したままヘリコプターのように上昇していって、あたりにバタバタバタっていう轟音が鳴り響く。
マネージャー「なにこれ?」
ラダゴン「おーっ!おーっ!」
高速回転するオレのデカマラに雄膣をえぐり尽くされていくラダゴンは、痛みと快感で意識がぶっ飛び祈祷。ガチガチのチンポから黄金色のビームを連射して俺たちの真下の地面をバチバチに砕いていく。このテクでラダゴンは軍事用の攻撃型ドローンになれるかも。「すんげー溜まってたな!」オレの声も聞こえてないみたいで一心不乱にガタイを仰け反らせて痙攣している。相手がラダゴンとはいえ見た目はほぼセンパイだから、こんな人間離れしたプレイしちゃうと考えちゃうよな〜。元の世界でも一緒にできないかな?
そらから20メートル以上?30メートル以下?浮上したところで、今度はオレの反黄金律ガタイのケツに力を入れて、ケツアナから高圧の狂い火ジェットを噴き出して地面に突撃。超高速でラダゴンを石床に叩きつけて、衝撃でついにオレのデカマラもラダゴンの雄膣を貫通!ファーストアタック完了だ。「あーっ!裂ける!」「もう裂けてるぜ!」ラダゴンへのSがさらに加速して、オレはデカマラだけでラダゴンを持ち上げた後に岩ガタイを掴んで半回転させ、正常位の形に持ち込む。
拓也「イクぜ!」
ラダゴン「イクな!」
マリカ「イけ!」
拓也「どっちだよ!」
ラダゴンの見た目が高速でカシャカシャ入れ替わっていって、男とヤッてるのか女とヤッてるのか分からねー!人間スロットマシーンかよ!正常位のままひとつしかない乳首をギュッと捻ってスロットを止めると「あんっ!」って言ってマリカが出てきて、次に捻ったら「ひゃ!」って言ってまたマリカ。3回目もマリカが出て来たから「バカヤロー!お前ばっかり出てきてどうすんだよ!」ってキレてから、4回目でようやくラダゴン登場。その隙にオレの両手を鎖骨や脇腹、胸筋や首筋に回して具合を確かめて、ラダゴンからまだピクンピクンと反応が返ってくるのを確認。それならとことん喜ばしてやるからな!
316
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/16(木) 18:57:39 ID:QHmW/JZo
意識が戻りかけたラダゴンの性感帯に、北斗の拳みたいな指のラッシュの嵐を食らわせる。するとすぐに白目剥いて仰け反って、マジ大変だなぁ、同情するよ!そういう姿は見ただけで勃起するぜ!オレは意識飛びかけのラダゴンにキスを強要し、次は乳首を吸い、どんどんどんどん盛り上がっていく。さらに追いで舌を奥までねじ込むと、お互いの荒い息使いとピチョピチョした舌使いの音がエロティックに響き渡り、そこにマネージャーからの激が飛ぶ。
マネージャー「舐めたプレイしてんじゃねーぞ!」
マネージャー「生娘同士が乳繰り合ってんじゃねーんだ!殺し合いだぞ殺し合い!」
ネフェリ「マ、マネージャー…?」
マネージャーは片手でネフェリの眼を隠しつつ、もう片方の手で自分の太ももをバンバン叩きながらギン目で吠えまくる。男同士のセックスにはとことん真摯だし、世界の命運が掛かったワールドクラスのホモセックスだから真剣になるのも当たり前だ。こういう性格してるからオレのマネージャーをやれてるんだよな。良いぜ!更なる新テク見せてやるぜ!
拓也「マリカ、ちょっとだけ出てこいよ」
マリカ「こ、これくらいか?」
拓也「あーっ!良いっす!良いダス!最高っす!」
マリカを中途半端に出させることで、マリカの細い骨格にラダゴンの引き締まった筋肉が薄くついて、胸は男のままで、顔は二人の中間にあるような最高級のイケメン少年フェイスに変貌させることに成功!声は女みたいに高くて、それでもチンポはちゃんとある世界最高峰の絶世ジャニ系美少年の出来上がりだ。この状態をラダゴンとマリカの間をとって、マラゴンと名付けるぜ!
拓也「最高だぜ!マラゴン!」
マラゴン「ま、マラゴっ…!?」
マネージャー「サッカー選手ですか?」
困惑顔にも我慢ができなくなった拓也は一度チンポを引き抜いて、更に奥に向かってデカマラをズブリ!「ああぁーーっ!!」髪振り乱して女みたいな嬌声を上げる今のコイツは、マリカとラダゴンの性感帯を同時に持ってる完全なる激エロ性玩具だァ。貪るようなキスを食らわして一心不乱に吸いまくったあと、腰のデカマラにもピストンを追加してマラゴンのガタイを上下に揺りながら、お互いに性に狂っていく。
拓也「おーっ!はーっ!たぎるっ!」
マラゴン「あんっ!あんっ!んはぁっ!イクっ!イっちゃう!」
マネージャー「うわー!こりゃエロい!すっげー!」
ネフェリ「マネージャー?どうした?マネージャー!?」
ある意味目隠しプレイ状態のネフェリを放っておいて、オレもマラゴンもマネージャーも快楽の坩堝にハマりこみ、オレとマラゴンは連続で狂っていく。今度は膝立ちでマラゴンの股間に顔を埋めて少年チンポを喉の奥まで咥え込んで、マラゴンをもがき苦しませながら快感の連続に酔わせて「あんっ!あんっ!」と連続でイかせまくると、オレの口の中が一瞬でルーンでいっぱいになる。そのあとに「や、やさしくして…」なんて涎垂らしたトロ目で懇願してくるんだからもうたまんねー!逆効果だぜ!
拓也「巨根の狂い火をくらえ!」
マラゴンの頭を鷲掴みにしてデカマラを咥え込ませ、オレはついにマラゴンの体内にぶっ飛び狂い火!黄色い炎を余すところなく浴びせかけると、マラゴンは白目を剥いてチンポからドクドクとルーンを噴き出しながらビクビクと痙攣。その顔にオレの興奮も限界点を突破して、今まで感じたこともないレベルの、あの痙攣がやってくる。打ち上げまで残り1秒!
拓也「おーっ!!」
超高速でデカマラを口から引き抜いて、全速力で元の正常位に移行。
残り0.5秒!オレはマラゴンのケツマンコにデカマラを挿れなおして発射体勢を取る。
残り0.1秒!その無限とも思える時間に期待と興奮が限りなく高まっていく。
シートベルトは無しだぜ。そしてついに拓也のシャトルは打ち上がった!
拓也「おおぉぉぉっ!!」
マラゴン「あああーーっ!!」
オレのデカマラから圧倒的な爆発力で放たれた狂い火は、マラゴンの神聖なる前立腺を徹底的に蹂躙。マリカとラダゴンの二人はマラゴンを介して絶頂トコロテン!滝のようなルーンをあたりにぶち撒けて、ダランと脱力して痙攣すらもしなくなる。オレも全ての体力と狂い火バワーを使い切り、ガタイを元のオレに萎ませながら、マラゴンを抱えたままその場にへたり込む。
マネージャー「よしっ、撮った」
いつの間にか地面に携帯スタンドを立たせて、マネージャーは動画を撮っていた。ハメられた!これでマネージャーはいつでもオレのチョーテクの数々を研究して、マネジメントに活かせられるぜ。ラダゴンはさっきの激ハメで完全にダウンしたみたいで、マラゴンの激エロボディーがマリカのオンナガタイに変わっていく。これじゃあ絵面的にオレが女をレイプしたみたいだ。それをネタにもしもマネージャーが揺すってきてもオレのせいじゃねーからな!
317
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/16(木) 18:58:26 ID:QHmW/JZo
正常位の姿勢のままオレもマリカも精魂尽き果てて、地面に倒れてダウンしている。マリカに変わる直前ギリギリにデカマラは抜いたから多分セーフだけど、やっぱりオンナをレイプしたみたいな絵面には変わりない。「フゥ、フゥ、お…終わりっすか…?」「ああ…ラダゴンは…砕かれた…」荒い息を上げるマリカの顔を冷静になって見ると、昔見たお姉さんの顔と全く同じだ。でもその顔もヒビが少しづつ深くなっていって、全身から金色の光の粒が漏れていく。エルデンリングの輝きも弱くなってて、オレに最期の時を知らせてくる。
マリカ「…拓也…勝ったのだな…」
拓也「ウッス…勝ちました…」
オレの人生をメチャクチャにした人なのに、オレのことをただの駒だと思ってる人なのに、オレはお姉さんを憎むどころか、別れるのが辛くてたまらなくて、さっきの史上最高のセックスの快感も忘れてお姉さんを抱き上げる。
マリカ「…男の尻穴…お前は雄膣と言っていたな…」
マリカ「プレイの時には、その雄膣に、いつもお前を感じていたよ…」
拓也「ウッス、分かってまっす」
マリカ「セックス、上手くなったな…拓也…」
拓也「ウッス…ウリしまくって…鍛えましたから…」
懐かしい声に、もうすぐ消えてしまう声に、オレは泣くのを必死にこらえてる。
オレの頬にお姉さんが手で触れるけど、優しく撫でるその手からも、力がすぐに抜けていく。
お姉さん「拓也…」
お姉さん「…ごめんな…」
お姉さんの目尻から涙が一筋流れると、割れた全身から力が抜けて、エルデンリングの光が消えた。
拓也「あーっ!おぅううっす!おーっ!うーっす!」
お姉さんの体が冷たくなって、拓也は哀叫した。お姉さんとの生活は偽物だったかもしれないけど、それでもお姉さんは、オレを想って涙を流してくれるくらい、オレを愛してくれていたんだ。哀しさに打ちひしがれた叫び声も、お姉さんとセンパイに仕込まれたせいでセックスで感じてるような声になった。普通に育っていたなら、オレもちゃんと泣けたのかな。
でも普通に育っていたなら、拓也はお姉さんと出会えなかったんだ。
318
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/16(木) 19:00:07 ID:QHmW/JZo
砕けていくお姉さんのガタイから、黒い池が流れ出てきて、池には黄金色の光が映る。
お姉さんのガタイは、オレの両手をすり抜けて池に倒れ込み、光の筋を内側に走らせるデカい手に掴まれて池に沈む。別れの哀しみに浸らせてもくれないその手は、天に向かって高く伸び、やがて巨大な透明のボディーを曝け出す。
マネージャー「今度はなんなの…?」
ネフェリ「な、なんだっ?ラダゴンはどこに行った?」
ネフェリの目隠しを取ったマネージャーが、ネフェリと一緒にオレが見上げるそいつを見る。
こいつが一体なんなのか、俺たちに何をしてきたのかを、オレはガタイも使わずに理解した。ナマコとネッシーを足したみたいなガタイを透明にして、そこに人の腕を生やして、体の中に黄金色の輝きを迸らせるコイツ。コイツがオレ達を巻き込んだんだ。
ラダゴンのことも、センパイのことも、マリカのことも、お姉さんも、全てはコイツに繋がっているんだぜ。
マネージャー「ま…まさかこれが…本当のエルデンリング…?」
ネフェリ「これが…? こんなものがか…?」
上半身を完全に現したそいつは、黒い池から人の肌の色をしたバカデカい剣を抜き放つ。それから首を上げると、頭の先っぽい所から宇宙みたいな空間が広がって、マネージャーとネフェリを掻き消していく。
ネフェリ「うわっ…!?」
マネージャー「えっ!?ちょっと!?た、拓也ーっ!」
迫ってきた空間に追い出されるみたいに二人が空間に塗り潰されると、二人がいた方向には果てしなく続く水面が広がった。遠くにはいくつものデカい黄金樹の幹がそびえ立ってて、オレが周りを見渡すと全方位360度同じ景色だ。空には暗い宇宙が星々を輝かせ、水平線には夕陽が浮かぶ。そんな景色の中で、わけわかんねー形のソイツが、オレに剣を向けていた。
マリカのせいで、オレの人生おかしくなったけど
お姉さんは、おかしくなった人生の中でも、優しくしてくれた。
だからその分の優しさは、お返ししなきゃねって。
「できるよな?拓也?」
もう聞こえないはずの囁きが、聞こえた気がした。
それは子供の頃に毎日聞いた、あの優しい声だった。
良いぜ。オレは自分の人生を最後まで肯定するぜ!
「ウッス!やりまっす!」
オレが囁きに応えると、目の前の怪物の頭に炎が灯る。
たった一人の最終決戦が始まった。
319
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/16(木) 22:58:17 ID:QHmW/JZo
ついにエルデンリング(黒幕)登場 投稿者:反黄金律拓也
ついに倒すべき真打が登場してオレのデカマラにも力が入る。
お姉さんも、ネフェリも、マネージャーもいなくなっちゃったし、さっき全力でセックスしたばかりで足腰がフニャフニャだけど、こんないかにも系の奴が目の前にいて休んではいられない。全身全霊を賭けた最期のひと仕事だぜ!オレは疲れ切ったガタイにムチを打って、セックスで脱ぎ捨てた競パンを走りながら拾い上げて、ぴょんぴょん跳ねつつ急いで着用。その間に化け物の奴が炎を吹いてきたから咄嗟に化け物の横に回り込んで炎を回避。スケスケな脇腹にデカマラピストンを叩きつける。
するとガラスが割れるような音がしたけど、血も出ないしイマイチ効いてるかどうか分かんねー。今のオレはもう一人の拓也を完全に受け入れてるから、そのままのガタイでも全身にナチュラルに狂い火が宿ってて、普段は無力なセックス用のビルダーボディにも敵と戦う力がある。「あの黄金律が目の前にいるのに、ここで拓也と拓也が揉めててもしょうがねーじゃん!」内なるオレがそう語りかけるよ。
黄金律くんはオレを無視して潜水。遠くの水面に波とともに現れると同時に背中から黄金精子を大量潮吹き。なんだよ、敵が目の前にいるのに呑気にオナニーかよって思ってると、空からさっき打ち上げられた黄金精子が卵子に突っ込んでくるみたいに殺到してきて、拓也のケツマンに吸い込まれた!
拓也「おううぅす!!!!」
何十発もの黄金精子が全弾雄膣に叩き込まれて拓也も思わず即妊娠!前立腺を押し潰されて快感に悶えてマジ狂いながら潮吹き。海綿体がビリビリ痺れて勃起しなくなり、ダルになったチンポから精子が噴き出すものだから、蛇口を思いっきり捻って水が出っ放しになってるゴムホースみたいにあたりにザーメンを撒き散らしてしまう。やられたぜ!コイツはラダゴンとオレとマリカの戦いで学習していて、オレの最大の武器であるセックステクを真っ先に封じにきたんだ!
勃起しなくなり、いきなり金玉も空になり、早くも武器を二つも喪った拓也はあっという間に劣勢に立たされる。黄金律くんはさらに追撃の手を緩めずに、宇宙みたいなガスを飛ばして拓也を攻撃してくる。幸いスピードは遅いから避けるのは簡単だけど、避けた先に黄金律くんのデカブレードが振られていた。
拓也「うーっす!」
デカブレードに腹筋をぶっ叩かれた瞬間に、強烈な衝撃にぶっ飛ぶと同時に記憶が流れ込んでくる。
黄金律に選ばれたせいでレナラと別れなきゃならなくなって、レナラとの思い出のために一人で黄金色の剣を作ってるラダゴン。泣きながら抱きあってる子供時代のマレニアとミケラを抱き寄せて、必ず停滞と澱みを消してみせると心に誓うマリカ。二人の記憶がオレにまた答えを押し付けてくる。
拓也「まだそこにいるのかよ…!」
起き上がりながらデカブレードを見上げる。あの剣はラダゴンでありセンパイで、マリカでありお姉さんなんだ。チクショー、死んだあとまでコキ使うんだから黄金律ってチョーSだよな!待ってろよ、オレが絶対に解放してやるからな!
でもデカマラに狂い火溜めようにも溜まるザーメンが無いし、突っ込んでピストンしようにも勃たないし、アイツにそもそもマンコが無いからマジどうしようもねーよ!ここは逃げて作戦考えるぜっ、って思って逃げてたら黄金律くんも飛び上がって、空に描かれたエルデンリングに逃げ込んで消えていく。「あれ?勝った?」って一瞬勘違いしたけど、それがマズかった。
320
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/16(木) 22:59:09 ID:QHmW/JZo
拓也「あんっ!」
いつの間にか周りから迫ってた超巨大なコックリングが狭まってきて、オレのガタイを拘束。それから水面が光りはじめて勢いよく大爆発。縦方向にぶっ飛ぶはずだったエネルギーの全てが拓也のケツマンに吸い込まれた!
拓也「ぐあーっ!!」
黄金のエネルギーに雄膣を爆破されてオレも意識がぶっ飛び射精。デカ衝撃にガタイをビンビンに張りながら、少し生成されてきたザーメンをまた種切れさせられて、肛門も衝撃に耐え切れず決壊。空中をぶっ飛びながら小便、精子、糞の全てを撒き散らして水面にダウン。倒れた姿勢のままピクピクと痙攣して走馬灯開始。
「あんたは、エルデの王になってはいけないよ」
これは円卓の指読みの婆さんの言葉だな。
「女王マリカは、我らには足掻きこそ望んでいる。ゆえに我らは…王とはなれぬのだ…」
これはギデオンの言葉だな。
婆さんはこの黄金律くんを知っていたから、俺たちが第二のラダゴンにならないように王になっちゃダメだって教えてくれてたんだ。ギデオンは王になることと黄金律のラジコンになることがイコールの関係だってことに気付いて、全部の智識を黄金律に奪われることを恐れたんだ。黄金律くんは今の自分を変える気はさらさらない。ただ散らばった全部の大ルーンが欲しいだけだ。
拓也「おうっ!」
ダウンした瀕死ガタイを、黄金律くんが掴み上げると、黄金の曲線にガタイを固定されて拓也は囚われ状態だったマリカみたいに宙に浮かされる。今度はオレにマリカ体験プレイやれって言うのかよ?って思っていると、また大量の黄金精子がオレのケツマンに吸い込まれた!しかも今度はただ入ってくるだけじゃない!
拓也「おーっ!すっ!すっ!げーっ!!」
入ってきた精子の一発一発が雄膣の中で弾け飛んで、受精した拓也の雄膣をことごとく破壊していく。チクショー、オレに妊娠の機会さえ与えないつもりだな!コイツも例に漏れず壊れていく拓也を見るのが好きな客だけど、爆発一発ごとにマジ逝きし続けるせいで快楽が鼠算式に増えていき、記憶飛びまくり意識切れまくり白眼向いて赤玉吐きまくりの完全破壊状態に堕とされていく。
でもここでオレが倒れたら今まで死んでいった奴らの犠牲が無駄になる。新宿に帰りたかった大きな理由が無くなったけど、まだレオもみんなも、お母さんも拓也のことを待ってるんだよ!まだ諦めるわけにはいかないぜ!オレはガクガクと痙攣しながら立ちあがろうとしたけど、度重なる大連続レイプで血まみれ脱肛を起こしてるケツマンにデカブレードをぶっ刺されて、瞬時に諦める。
雄膣にぶち込まれたデカブレードからまたしてもラダゴンとマリカの記憶が流れ込んでくる。「弧゜ッ!」「弧゜ッ!」二人して感じてんじゃねーよ!オレは死にそうになりながら戦ってるのに呑気なもんだな!オレの雄膣を串刺しにした黄金律くんはデカ剣を振り回しまくってオレに切れ痔ジェットコースターを体験させたあとに、無限に広がる水面に剣を突き立ててオレを水中に沈める。このパターンはやばいぜ!
黄金律くんは水没プレイ初体験のせいか、タイムの指定を言い忘れてるらしく拓也もいつまで息止めてりゃいいのかわかんねーよ!沈められてから30秒経過、1分、1分半、まだまだイケるぜ!って思ってるとオレより先に、オレの雄膣に沈んでるデカブレードの方がダウン。「あーっ!はーっ!」「おぉーっ!うーっす!」ラダゴンとマリカが記憶を通してオレに悶絶SOSを発信する。マジで哀しい別れだったのに何回も出てくるなよな!こんなんじゃ気持ちに整理がつかねーよ!
二人についてアレコレ考えたせいで脳が余計な酸素を大量に使ってしまい、1分40秒の時点で早くも限界を迎える拓也。手足の痺れが感覚喪失に変わって、激しすぎる心臓の鼓動と雄膣のメチャクチャな痛み、そして大量出血による極度の貧血によってゴボゴボと息を吐き出して、ついにオレは水底で逝った!
321
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/16(木) 22:59:55 ID:QHmW/JZo
気付くとオレは水面に戻されててハァハァ息切らして貧血ガタイを痙攣させながら寝かされている。デカブレードが先にギブアップしてなかったらあのまま水底で藻屑になってたぜ。お姉さんにまた助けられちゃったなって途切れ途切れの思考で考えながらガタイを起こそうとすると、黄金律くんがオレの競パンをぬがせてくる。そのあとグンニャリとしたデカマラを掴み上げてきて、最悪の想像がオレの意識をぶっ飛び覚醒。
拓也「あっ、あっ、や、やめてください!許してください!」
懇願虚しく、黄金律は剣を振り回してオレのデカマラを根本から斬り飛ばした!
拓也「ゴポッ!!」
根本からってことで金玉も両方まるごと持っていかれて、拓也の人生史上最大の痛みが襲ってきて、あまりのショックに絶叫と同時にゲロを噴出させて叫ぶ事ができず、凄まじいストレスが限界振り切ってオレの精神をぶっ飛び粉砕!マレニア状態に落とし込まれたオレの心から何人もの拓也が生まれ始めたけど、心の中でバトルセックスロワイヤルをさせて瞬時にひとつのオレに統合。何人ものオレが同時に感じる激エロな快感でデカマラと玉を斬り飛ばされた痛みを麻痺させることに成功する。
でもこれだけ無茶なことをされたせいで出血も凄いし胸は苦しいし、ガタイも動かなくてまともに息もできずマヂ苦しい。黄金律くんは一度潜水してまた遠くに出現。デカブレードにこびりついたオレの糞を水で洗っている。
アレを洗い終わった時がオレの最期だな。
センパイとお姉さんもスカトロは専門外だからデカブレードは悶絶したんだな。
でもこれからトドメを刺されるんだなって、オレのガタイが最期の分析を済ませる。
円卓のみんなとディアロスの顔が浮かんできて、アイツらの仇を取れなかったのが悔しいけど、マジでもうガタイが限界で起き上がることもできない。拓也の冒険もここで最期だぜ。
そんな状況で携帯に着信。
これから殺されるって時になんなんだよって、ダウンしたままの状態で電話に出る。
「拓也?今店にお客さんが来て指名が入っています。すぐ来れますか?」
「…ウッス…ちょっとこっちからじゃ…行けないっす…」
「そうですか」
それだけがマネージャーから言い残されて電話が切れる。最期の会話がこれかよ。
マネージャーってチョーSだよなってネムネムの頭で思いながら、遠くの黄金律がデカブレードに黄金の光を纏わせて、一気に斬り払うのを見る。金色の波が遠くから飛んできて、これを食らって終わりだなって眼を閉じようとした所で、空から紫色の閃光が差してきて、金色の波を空に吸い上げて霧散させた。
マネージャー「来るのが遅いので、こっちから来ましたよ!」
空に舞い上がった金色の雲を割って、マネージャーを背中に乗せて現れたのは、あの星砕きのラダーン!背中には他にも大勢乗り込んでて、ラダーンが降りると全員が降りてくる。半狼のブライヴ、鉄拳のアレキサンダー、蛮地の勇者ネフェリ・ルー、ミケラの刃マレニア、そして何故か魔女のラニまでが続々登場!「GPSを起動していて本当によかったです。ラニさんの手を借りて信号をキャッチしたら、とんでもない遠くに拓也の信号が表示されてて驚きましたよ」マネージャーが自慢げに自分の携帯を見せつけてくる。
マレニア「…貴公、ひどくやられたな…アレキサンダーがいて良かった…」
アレキサンダー「これを食え。手に入れたての新鮮な生肉団子だ」
口の中に懐かしの回復セットを押し込められてオレの傷も急速回復。「全く、いつになれば俺はお前から別れられるんだ?」拓也にそう言って笑うブライヴに、マレニアもフッと笑みを浮かべる。「たった一人でよく耐えたな…よくやったぞ、拓也」ネフェリに抱き起こされたオレは、孤独で絶望的な戦いに希望が見えてきて、テンションに↑が入り始めた。第二ラウンドの開始だぜっ!
322
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/16(木) 23:00:53 ID:QHmW/JZo
しかしここで黄金律くんが新テクを開発!
数的不利を律ガタイで分析したアイツが、手に持っているデカブレードを両手で握って反対方向に引っ張ると、パキーンって甲高い音がして剣が二つに分裂。片方がマリカ、片方がラダゴンの短小二刀流に戦法を変えてくる。今までは聞かん坊のマリカをペットにするためにラダゴンと混ぜ合わせてたけど、両方死んでる今ならやりたい放題ってことかよ!コイツはあらゆる命を自分のためだけに操るのが趣味のプロ級専制君主だ。
ネフェリ「今こそ黄金律を律する時だ!かかれ!」
早くも王様気分でいるネフェリが号令をかけて、戦える奴らが一斉に黄金律へ走り出す。マレニア、ブライヴ、ネフェリに遅れてアレキサンダーがヒョコヒョコ歩いていくけど、全員の頭上をチョースピードで飛び越えたのは全身に光をまとったラダーンだ。錐揉みに回転する超巨大ドリルと化したラダーンが律ガタイにブッ込まれると、激しい衝撃とともに黄金律くんが水面からぶっ飛ばされて全身を水面にあらわにする。そのころ拓也は競パンを履いていた。
マネージャー「拓也?はやく履いてください」
拓也「う、ウッス、ちょっと待ってください。デカマラが引っかかってまっす」
ラニ「何をもたついている。私は手を貸さないからな」
マネージャーは催促するだけだし、ラニは4本もある手で自分の顔をすっぽり隠してるから全然手伝ってくれない。そんなにあるんだから少しは手を貸してくれよな。競パン履いてる状態で狂い火から強力なバワーをもらってデカマラになったから今までは動けたけど、一度脱がされた後にデカマラを競パンに仕舞い込むのはキツいぜ。
一方ラダーンに水面に叩き出された黄金律は、激デカ大剣の二刀流をメチャクチャにぶち込まれて全身ヒビまみれになっていく。空に黄金律のマークを出してから飛び上がってまた逃げようとするけど、紫色の重力フィールドに取っ捕まって水面に叩きつけられる。そこにマレニアがギリギリ動く義肢と折れた剣で突きをぶち込み、続いてネフェリとブライヴも黄金律くんに得物をぶち込んで集団で犯しまくる。一方拓也は競パンを履いていた。
マネージャー「拓也?はやく履いてください」
拓也「う、ウッス、ちょっと待ってください。デカマラが引っかかってまっす」
マネージャー「しょうがないですね。ラニさんも手伝ってください」
ラニ「やめろ。私は手を貸さないぞ」
ラニがそういうとマネージャーがオレのデカマラを鷲掴んでくる。「ちょっと!何するんですか!セクハラっすよ!」って拓也は抵抗するけど、そのまま競パンに強い力でメリメリメリィとデカマラを押し込まれてアンアン悶絶の声を上げる。「ほら、無理やりパンツの中に押し込んだら、興奮して勃起しちゃうんですよ。こんなんじゃいつまでもパンツ履けないですし、フルチンで戦わせるわけにもいかないでしょ」マネージャーの声に焦りとイラつきが入ってくる。
マネージャー「さぁラニさん、手を出してください。4本もあるんだから2本で目を隠して、残った2本で拓也の競パンを広げるんです。できるよな?」
ラニ「手伝わぬと言っているだろう。あっ、おい、待て…」
顔を隠してるラニの2本の手を掴んで、オレのいる方にトコトコ歩いてくるマネージャーに引っ張られてラニも強制参加させられる。
マネージャー「これが競パンの端っこです。つまんでください」
ラニ「なぜ私がこんなことを…」
マネージャー「黄金律を倒したいから拓也の競パンを掴むんでしょう?」
ラニ「いや、違う」
マネージャー「はいって言え」
ラニ「はい…」
マネージャーの奴隷になるラニ。
自分の目を隠したままのラニが器用に競パンを拡げていき、マネージャーがオレのデカマラを両手で掴んで一気に押し込んでいく。「おぉ!おーっ!」その圧迫感にデカマラが更に勃起して競パンを拒絶していく。業を煮やしたマネージャーがそこで新テクを開発!オレの耳元に顔を近づけてささやいた。
マネージャー「拓也?あなたのブログに書いてあったことを、あなたのお母さんの携帯にメールしておきました」
途端にオレの金玉が恐怖に縮み上がって、デカマラが萎えて小さくなる。「ラニさん、手を離していいですよ」ってマネージャーが言うと、パチーンって音がしてオレの下腹部に競パンが装着された。全身に冷や汗立てていると「嘘です。そんなことする訳ないじゃないですか」ってネタバラシ。「マネージャー…よくも私を辱めたな…」「拓也のデカマラを押し込む役にならなかったことを喜んでください。さぁ拓也?エルデンリングは目の前です。勝てますか?」怒った顔のラニをマネージャーは軽く流した。
拓也「ウッス!勝てまっす!」
マネージャー「そうですか。全てあなたに任せます。いってらっしゃい」
拓也「ウッス!」
黄金律に向かって駆け出すと、後ろの二人の会話が遠ざかっていく。
「…勝てると思うか?」「勝ちますよ、きっと」マネージャーの期待が背中にかかり、オレは戦場に飛び込んだ。
323
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/17(金) 01:36:20 ID:j3ft0f4I
【虐待黄金律】
集団でレイプされていた黄金律は両手の剣をとにかく振り回して脱出。ラダーンが全身に紫の光をまとわせて重力バワーを使う構えに入ると、そこにあの全身射精攻撃と宇宙の霧攻撃を同時に放ってタイミングを合わせてくる。直後にラダーンは重力波を放って黄金律を引き寄せるけど、一緒に黄金精子の雨と霧まで引き寄せちゃって全身を撃たれる。辛うじてマレニアが間に割り込んで水鳥乱舞でいくつも叩き落としたけど、刀も短いしコンディションも最悪だから霧の爆発を二人してモロに食らってダメージを受ける。反黄金律ガタイのオレだからアレを浴びても一時的インポで済んだんだな。
最強の二人が怯んで、オレ達とも距離が離れた黄金律は、両手の剣に黄金の光を纏わせて光の刃を飛ばしてくる。狙いは司令塔のネフェリだったけど、ネフェリはこれを転がって避けた。でもこの攻撃がマズかった!
拓也「マジかよぉ!」
黄金律は両手の剣を振りまくり、次々に光の刃を飛ばしてくる。「避けろぉ!」ブライヴはそう言ってぴょんぴょん飛び越えて、オレとネフェリは咄嗟に伏せてなんとかなったけど、図体のデカいラダーンと脚が遅いアレキサンダーがヤバいぜ!って思ったら、マレニアがさらに根性を見せて二人に向かう光の刃を剣で弾いていく。
マレニア「うっ!」
でも五発目を斬り飛ばしたところで六発目を斬り損ない、神人ガタイに黄金バワーが叩き込まれてダウン。さらに七発目と八発目がマレニアに向かう。でも光はマレニアに当たる前に炸裂して散らばって消えていく。「き、貴公…!?」マレニアの驚きを聞いて、アレキサンダーがケツをさすった。
アレキサンダー「心配は無用!この戦士の壺、最大の栄誉と言える戦いですぐには割れぬぞ!うおー!!」
マレニアを守ったアレキサンダーがヒョコヒョコ走り出して、オレ達はまた黄金律に向かって走り出す。遠くにいる黄金律が両手の剣を合わせてまた一本のデカブレードに変えると、また剣に光を纏わせる。ここでラダーンが新テクを開発!足元の水面に両手の大剣を沈ませてから一気に引き抜いて、両手の大剣にバカでかい水玉をまとわせてから、それの片方を黄金律に投げつけた。向かってくる水玉に黄金律は光の壁を放ち、大爆発を起こさせて相殺する。
ブライヴ「おおおお!」
その爆発が起こした霧と雨を切り分けてブライヴが黄金律にジャンプ!氷の剣を黄金律の翼の一枚にブッ刺して凍らせ、引き抜くと同時に爆発させた。そしてさらにラダーンが追いテクを開発!片方の大剣に残った水玉に光を纏わせていくつかの塊に分裂させて、それをオレ達全員に放った。
ネフェリ「なんだっ!?」
アレキサンダー「うおお!?」
拓也「スッゲー!水のサーフボードじゃん!」
紫色の光を纏うサーフボードに乗って、神秘世界の水面を疾駆する、世界最初のサーフ系ボディービルダー拓也の誕生だ。こんな体験できる日本人はオレしかいねーぜ!ネフェリとアレキサンダーと一緒に高速で駆けた俺は、巧みな乗りこなしで誰よりも速く黄金律に到達。それからブライヴを振り落とした黄金律に向かってジャンプ!ネフェリは両手の斧を、アレキサンダーは両手を拡げた回転攻撃を、オレはヒップドロップをそれぞれ叩きつけて着水する。…はずだった!
ネフェリ「あっ!」
ブライヴ「あの馬鹿!」
ケツに黄金律を叩きつける振動を味わおうとしたら、味わったのは翼だった!アレキサンダーとネフェリはそのまま攻撃をぶち込めたらしいけど、オレは雄膣に深々と突き刺さった黄金律の翼が与えてくる激エロな振動にすかさず絶頂射精。噴水と化したオレの視界の端の遠くに、死ぬほど嫌そうな顔をしたラニと、その隣で笑ってるマネージャーの姿が映り込む。ノンケのお嬢様にとんだ性教育を施しちまったな!
アレキサンダー「おお…なんという汚さ…」
ネフェリ「あれでは下手に攻撃できんな。どうする?」
ブライヴ「どうするにせよ、俺は近づかんぞ」
ってブライヴが言ったところで黄金律がデカブレードを二刀流に切り替える。そこに水のサーフボードに乗ったマレニアが到着。サーフボードから一気に飛び上がってオレの方に飛んでくる。他人のためを思ったら細かいことが目に入らなくなるのは変わらないぜ。でもオレのザーメン噴水は黄金色の光を帯びて黄金精子に変換されて、ネフェリたちにぶっ放された。
アレキサンダー「うわあああああ!!」
ネフェリとブライヴは咄嗟にアレキサンダーの後ろに隠れて、アレキサンダーが全身にザーメンをビチビチと浴びることに。「すまん、耐えてくれ…!」痙攣するアレキサンダーの後ろでネフェリはそう言うけど、王様がそんなことしちゃって良いのかよ?汚したのはオレのザーメンだけどね(笑)って拓也が思っているところに、マレニアの手がオレの腰に回されて翼から引き抜かれる。「おふっ!」ケツマンえぐられた痛みに軽く痙攣しながら水面に降ろされると、金色の光が抜けた白いザーメンの斑点で彩られたアレキサンダーが四つん這いでダウンしている。その影からブライヴとネフェリが顔を出す。
ネフェリ「すまぬアレキサンダー…酷い恥辱を強いたな…」
アレキサンダー「お…俺は今日より種壺となった…忌子を産む前にいっそ割れてしまいたい…」
でも落ち込んでる暇はないぜ。二刀流にチェンジした黄金律は両手の剣をアレキサンダーに振り下ろす。そのアレキサンダーにマレニアが突進するような飛び蹴りを食らわして回避させるけど、今度はマレニアが標的にされて二刀流の連続攻撃が飛んでいく。
324
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/17(金) 01:37:09 ID:j3ft0f4I
マレニアが黄金律を引きつけてる間に、精神的に瀕死なアレキサンダーにネフェリが水をかけてザーメンをこすり落としていき、ブライヴがアレキサンダーの蓋を開けて中から生肉団子を取り出して拓也に提供。あの肉団子ってアレキサンダーのだったのかよ!?ってオレが戦慄しながらマネージャーの方を見ると、マネージャーも真っ青に青ざめていて、その隣のラニが鼻で笑ってくる。
マレニア「おお!」
そうこうしてる間にラダーンがマレニアに合流。水を纏わせた大剣を振り回して黄金律の二刀流を弾き飛ばす。黄金律は弾かれた時の勢いを利用して、また遠くに離脱して剣を構える。その間にもラダーンの奴はマジで器用で、マレニアのガタがきた義肢に重力の力を掛けて、外れかかった義肢のパーツをガッチリハメ直して固定したあと、折れた刀の先っぽにガチガチに固めた水で作った刃をプレゼント。本当にどこまでも使えるタチだぜ!
マレニア「感謝する。共にゆこう」
マレニアからの熱視線にラダーンが頷くと、二人で同時に剣を構えて黄金律に対峙した!
拓也「うわっ、アッチィなぁコレ!」
二人の今までのことを思うとあまりにも熱すぎる展開になってきて、オレの他にブライヴもネフェリも二人に視線を奪われる。そして黄金律が8連続ビームの構えに入った瞬間に二人は駆け出す。先頭がマレニアで、ラダーンが後に続く。
弾丸ダッシュで黄金律に迫るマレニアに黄金の刃が一発二発と飛んでいくけど、重力バワーで水を帯びたマレニアの剣は流水の波をまとって振られていって、黄金の刃を次々に斬り落として打ち消していく。さらに三発、四発、五発と刃は飛んでくるけど、刃は全部マレニアの流水剣に飲み込まれていき、ラダーンには一発も当たらない。剣術の師匠に教えてもらった本当の剣を、マレニアゎ取り戻したんだょ。
八発目が打ち消されると同時にマレニアは高く跳躍。その真下をラダーンの超巨大ドリルアタックが通過していって、黄金律の胴体にぶち当たって激しい重力の大爆発が発生!水がドーム状に拡がってから散らばって、俺たちの方にもオレの身長と同じくらいの波と一緒に突風を吹き上げる。「おっぷ!」波に飲まれかけながらもオレはブライヴにしがみついて危機を脱して、ネフェリは波に浮かぶアレキサンダーの上であぐらをかいて爆心地を見つめる。
マネージャー「ぶはっ!た、助けて!」
こっちには波にさらわれたマネージャーとラニも流れ着いてきて、ブライヴが二人を引き上げる。「助かりました…しかし、これほどの破壊力です。さすがにこれでは黄金律も砕けたでしょう」びしょ濡れのマネージャーの隣で、帽子を絞りながらラニも爆心地を見つめる。でも心霊バワー持ってるラニが即答しないってことは嫌な予感しかしないぜ。
霧立ちまくり雨降りまくり波が寄せて飛沫上げまくりの爆心地から、またも黄金色の爆発が発生!マレニアがぶっ飛んできて波の上をバウンドしたあと、水面に手をつけて滑りながら着水した。
ラニ「…やはり、まだか」
ラニが呟くと黄金の爆発に跳ね上げられた水が晴れてきて、ラダーンと黄金律のシルエットが見えて一同驚愕。ラダーンの大剣は黄金律のカチカチボディに突き刺さって金色の光を漏らさせてたけど、ラダーンの胸にも剣が一本深々と刺さっていた!やべーよ!また相討ちだ!
ブライヴ「おい、あれは…」
マレニア「ラダーン!引いてくれ!貴公とてその深傷では…」
ってマレニアが声を張ったところで黄金律がラダーンの剣からガタイを抜き、その場でクルッと一回転。黄金バワーを溜め込んで大爆発を巻き起こしてラダーンの巨体をダウンさせる。ラダーンがやられる!オレ達は慌てて駆け出すけど、その隙に黄金律はまた潜水してからチョー遠くに出現した。アイツ逃げてばっかりで汚いぜ!でもこの逃げが幸いして、オレたちはラダーンの元に駆けつけることができた。
ひざまづいたラダーンには例の如く痩せ馬くんがついて来ていて、心配そうにラダーンを見上げてる。あまりにも当然みたいな感じでいるから気づいてなかったぜ。「兄上、その傷ではもはや戦えぬだろう。あとは他の者に任せればよい」ラニが静かに語りかけるけど、ラダーンは大剣を握ったまま離さないからまだまだやる気でいるぜ。すると黄金律のいる方からやたら眩しい輝きが見え始める。「今度は何する気だよ?」オレが呟いたら、ラニが青い顔をさらに青くした。
ラニ「あれは流星か…それも、尋常の流星ではない…」
マネージャー「流星?なんですかそれ?」
ラニ「黄金樹がもたらしたとされる、最初の祈祷だ。だが、あれは多い…あまりに多すぎる…」
すげー眩しくて観づらいから激エロ遠眼鏡を抜いて見てみると、黄金律の二刀流からいくつもの光の筋が流れて来ていて、しかもその筋から枝分かれしていくみたいに小さい光が何百個と飛び出てくる。こんなのめちゃくちゃだぜ!絶対かわせねーよ!
オレ達が光りまくる黄金律の方を見て唖然としてる最中にも、黄金律の両手の剣からはどんどん流星が出てきて、太い線だけ数えても20発以上?30発以上?の金色の輝きがゆっくりと流れてくる。剣で斬ったり刃を飛ばしたりすることも全部やめて、激しすぎる物量作戦で一気に押し潰して犯しまくるのが今のアイツの作戦だ。そしてラダーンもそのことを悟っていた。
325
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/17(金) 01:38:19 ID:j3ft0f4I
マレニア「駄目だ!よせラダーン!その傷では無理だ!」
ラニ「兄上…」
腐敗が減った血を傷口からドクッと流しながら、ラダーンはギン眼で両手の大剣をクロスさせて重力のバリアを展開。オレ達全員を包み込んで、水平線を埋め尽くす大量の流星に備える。「こんなことして大丈夫なんすか?」「大丈夫なわけないでしょ…」不安混じりのオレの声にマネージャーも不安で返す。流星の海はバリアの外を埋め尽くして、スターウォーズで大軍隊同士が撃ち合ってるみたいな光線の嵐を見せつけてくる。
ネフェリ「こんなもの、どう抜けよというんだ…」
アレキサンダー「…ここまでか…まさか種壺として終わることになるとはな…」
拓也「ラダーンに生肉セット使いましょうよ!あとぬくもり石なんてどうすか!?」
マネージャー「将軍の体格の傷を治すためには、数が全く足りません…2個しかないぬくもり石と併せて使っても、おそらくほとんど効果は無いでしょう…円卓が燃えてさえいなければよかったんですが…アレキサンダーさん?生肉はありますか?」
アレキサンダー「あれは貴公らに与えた物で最後だ。兵糧の壺のヤツなら持っているかもしれんが、俺は戦士の…いや種壺だからな…」
せっかく思いついたアイディアもすぐに潰されて絶望的なムードが漂い始める。「こうなれば打って出よう。幾人かは倒れるが、マレニアが生き残れば勝機はある」なんてネフェリも言い出す。それにはブライヴとアレキサンダーは賛成したけどマレニアとラニは反対派で、マネージャーも良いアイディアが全く浮かばないし、オレも何か思いつかないか乳首こねくり回して激エロな気分になっていき、トランス状態に活路を見出そうとする。
ラニ「お前…こんな時に、何をやってるんだ…」
ブライヴ「いや、奴がこうなってる時は侮れん。何か思いつくかもしれない」
拓也「ウッス!サーフ系ボディービルダーの拓也っす!」
ブライヴ「ああクソっ、駄目だ、終わった…」
違うぜ!ブライヴ!オレの新テク開発はすでに終わってんだよ!オレはラダーンの山脈ガタイをよじ登ってから、テクの全容を耳打ち。咳をしながら頷いてくれたから多分OKだぜ。オレはラダーンから降りた後に重力バリアの前の方に立って、その場にうつ伏せに寝そべって「ウッス!ウッス!」っと合図を送る。
ラニ「…で、何が侮れないんだ?」
ブライヴ「信じた俺が愚かだったようだ…」
ラニがブライヴを詰めて、ネフェリもため息をついた時に、オレの腹筋の下に重力サーフボードが出現!さらに水面も紫色に光り始めて盛り上がっていく。「お、おお…?」ラニの奴はオレの新テクを見るのが初体験だもんな。良いぜ!まじまじと見せつけてやるぜ!オレは競パンから茹で蟹を取り出して一口齧り、気力に活を入れる。
ブライヴ「お前、まさか本当に思いついたのか!?」
マレニア「それで、我らは何をすればいい?話してくれ」
拓也「ウッス!オレひとりで十分っす!というかオレにしかできないっす!」
ネフェリ「お前にしかできないこと…まさかホモセックスか?」
ってネフェリが口走ったところでオレの真下に波が発生。同時にオレのすぐ前にも波が立ち上がる。この作戦には波が2つ必要なんだよな。マネージャーは全部分かったみたいで、オレに近づいて一言。
マネージャー「こんな良い波、2度とないですよ?ちゃんと乗りこなしてくださいね?」
拓也「ウッス!楽しんできまっす!」
ラニ「良い波…?」
ラニのやつが困惑した直後にオレは脚をピョコっと上げて最後の合図を送り、オレの目の前の重力を帯びた波がスタート。金色のビームの嵐を掻き分けて、黄金律までの道を作る。その道もどんどんまた金色のビームが埋めようとするけど、そこでオレの出番だ。
拓也「うーっす!」
紫色に輝いて拓也を乗せた第二波がスタート!重力バリアを通り抜けて、黄金律までの道をかっ飛ばしながら波が高くなっていく。オレも重力サーフボードに立ち上がって、波乗り開始だぜっ!
拓也「おーっ!おぅううぅす!」
紫に輝く波に金色に輝く光線が殺到してきて、オレのガタイを狙ってくる。良いぜ!オレに追いつけるものなら追いついてみやがれ!拓也は巧みなサーフボード捌きで高波の中をクルクルと回りながら、全ての光線を回避していく。その気持ちのいいプレイにドキドキするって、サーフィン最高だぜ!携帯で撮影するのもいいけど、今はこの気持ちよさを全身で味わっていたいっ!
拓也「スッゲー!最高じゃん!」
見上げると、オレを見失って波に混ざった金の光線が、紫色の波の中を夕陽に照らされて輝いている。オレは今度は波に身を任せて一気に上昇。輝きの波の上に立ってボードとダンスだ。金の光線と紫の光もオレと一緒にクルクル回って踊ってる。そして黄金律が近づいてきたんで、オレはボードの前の方を蹴って思いっきり黄金律にぶっ飛んで、ラダーンとマレニアが透明ガタイに開けた大穴に全身をズブリ!黄金律ガタイでオナニー開始だぜっ!
そしていつも最高のシチュエーションは、最悪のシチュエーションでこそ見出すもの。金玉とデカマラを叩き斬られた瞬間をオレは瞬時に回想し、自分の心をフルストレス状態に落とし込んでマレニア系精神状態に移行。何十人にも分裂していく心の中のオレに対して、今度はお姉さんから教えてもらった妄想ゲームを提案。何十人もの同時妄想プレイで激エロなシチュエーションを無限に思いついていき、性的興奮が限界を突破して青天井に昇り詰める。
狂い火の王「おーっ!すっげー!イクーっ!」
オレの中のオレも快楽の濁流に飲み込まれて瞬時に自我喪失!マイナスな気分が一気に無限のプラスにぶっ飛んでいき、激エロ興奮状態の何十人ものオレに、飛びまくりの意識の中で今度はバトルセックスを命じる。「ウッス!やりまっす!」ノリノリでセックスを開始したオレ達は次々にイキまくって統合されていき、最後のひとりが拓也と融合した時に、オレはついに黄金律の中で逝った!
拓也「おおぉーーっ!!!」
絶叫と共に大爆発したオレのザーメンはギュンギュンと黄金律の中を駆け巡って、体内を徹底的に体内を蹂躙。黄金色の輝きを白濁色の輝きに染め上げていって、透明ガタイの穴から黄金のルーンが大量に噴き上がる。オレのデカマラはなおも止まらずに噴水を放ち続けて、黄金律の透明ボディさえも白く埋め尽くしていき、満タンのタプタプ状態に黄金律が堕ちた時
「弧゜ッ!!!!」
黄金律はビクッと痙攣してぶっ倒れ、オレの頭の中に「神はイッた」の文字が浮かんだ。
あらゆる欲望が解放されて世界一ピュアな心のまま、オレは真っ白ガタイの中に浮いている。
神人のマリカと神人のラダゴンを操っていた、あの神のガタイが消えていく。それと一緒に神秘的な景色も少しづつ薄まっていく。神様は虐待黄金律だったんだよ。だけど、それでも世の中を命で満たしていた。昔、世界は律でひとつに繋がっていて、暖かな光が満ちていた。その世界を作った神様が消えていくのを全身に感じながら、大事件の元凶を倒したのに一抹の寂しさみたいなものが心の奥に疼いてる。
神様のガタイが、大量のザーメンの海と共に完全に消滅すると、気付けば周りの景色も石の広場に戻っていた。オレのガタイもシャワーを浴びたあとみたいに綺麗になり、広場の真ん中には砕けたお姉さんの岩ガタイが残っている。空っぽのその岩には、何の光も灯っていなかった。
326
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/18(土) 00:06:34 ID:phDNMTVc
律を壊したあと 投稿者:ビルダー拓也
「やりましたね!拓也!」激しすぎる黄金律への種付けを終えたオレに向かって、マネージャーが走ってくる。「サーフィンで近付く作戦は分かりましたけど、どうやって黄金律を倒したんですか?」って聞いてくるから説明してやると、「うわ、最低」みたいな顔をしてきた。オレだって真面目に戦ってたんだぜ?って言っても「汚いものは汚いですよ。神への冒涜極まれりです。ベルナールさんがいたら大笑いしてるところですよ」なんて嫌味な笑顔で返されて、マジで凹むぜ!こんな偉業を成し遂げても褒められないオレは、やっぱりただのマネージャーのペットなんだな。
マネージャーと一緒に帰るとウキウキのブライヴが肩を叩いてきて「お前、何をやったんだ!?光と飛沫で何も見えなかったが、お前が黄金律を破ったのだろう?」って絡んでくるし、さらにアレキサンダーにまとめて抱き上げられる。「貴公のおかげで、俺は種壺として死なずに済んだ!いや、二つとない救世の英雄壺となれたぞ!ワッハッハッハ!」スゲー喜んでるけど、オレからの全身ザーメンは許してくれたのかな?
なんてギュウギュウに抱きしめられてると、そこにマレニアも抱きついてきていい加減ブライヴとオレが苦しくなってくる。「貴公には驚かされるばかりだ…! 君には本当に…!」感激しきりのマレニアにさらに絞められてブライヴが激エロの雄フェロモンに当てられてえずき、そこでハグタイム終了。ネフェリも微笑みかけてくる。今日のヒーローは拓也だぜ!
ネフェリ「どうやって倒したのかは聞かんぞ。どうせお前のことだ、相当に汚い倒し方をしたのだろう?」
マネージャー「聞かない方がいいです。本当に汚いですから。ヒントは尿瓶です」
ラニ「おぞましい…」
拓也「ウッス!ところでラダーンは平気なんすか?怪我はどうなったんですか?」
マネージャー「将軍には全部の回復手段を使いましたよ。出血は止まりましたけど、傷はまだ塞がってないので無茶は厳禁です」
見上げた先のラダーンは、いつもみたいに腕を組みながら胡座をかいてる。勝ってケツマンコを締めよじゃないけど、遠くを見つめる澄んだ瞳で、勝ったあとのことをもう考えてるのかな。それともラダーンなりに色々感慨に耽ってるのかな。でもガタイで分析挟むのはもう野暮だぜ。それからひとしきり喜んで語りまくったあと、少し静かになったところでマネージャーが「メリナさん?いますか?」って言ってメリナを召喚。メリナとラニからどこに修復ルーンを掲げれば良いかを聞き出して、ついに旅の終わりを宣言した。
マネージャー「みなさん,今まで本当にお疲れ様でした。黄金律は倒されて、私たちの旅は終わりを迎えました」
マネージャー「あとは、黄金律の遺したお姉さ…女王マリカの聖体に、新しい王が新しい律を掲げるだけです。それが済めば、円卓も役割を終えて解散となるでしょう」
マネージャー「私と拓也も、新しい王の意思によって狭間の地を追放されて、元の世界へ帰ることになります。ここにいる皆さんも、新しい世界へとそれぞれ旅立って行くことでしょう」
マネージャー「ですが私は忘れません、今いるみなさんのことを、過去にいたあの人たちのことを…」
マネージャー「…なんて、少し前に、同じような話をしたばかりですね」
マネージャー「長々と続けると別れづらくなるばかりですので、チャチャッとやってしまいましょう。拓也?あなたの方からも何か話しておきたいことはありますか?」
拓也「ウッス!無いっす!もう伝えたいことは全部言ったんでOKっすよ!」
オレが話をパスすると、ブライヴに少しは悩めよって言われて軽い笑いが起きる。そりゃ言いたいことは沢山あるけど、こういう雰囲気のまま別れたいからオレは話を繰り返さないんだよね。「さぁ、ネフェリさん、黄金律を修復しましょう」「ああ」マネージャーと短くやりとりをして、ネフェリが懐から完全律の修復ルーンと死王子の修復ルーンを取り出して、それから死王子の方をオレ達に見せてくる。
ネフェリ「これをマリカに掲げる。良いな?」
その確認にみんなは頷いたしオレも親指でグーサインを出す。
あの修復ルーンが使われたら新しい律が生まれて、なんとかの律みたいな名前がついて、新しい世の中が始まる。今までの戦いはこの時のためにあったし、今までの哀しいこともこれで報われるんだよなって思ったところで、律に関わる思い出がグルグルと頭に浮かびだす。
327
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/18(土) 00:08:36 ID:phDNMTVc
「女王マリカの黄金律を良しするということは、ラニアを斬ったしろがねや、我らにすがるディアロスのような者を、数限りなく生み、強者の贄とすることを肯定することに繋がる」
これはタニスの言葉だな。
「恐らく始まるだろう。生と死の円環の律を中心とし、新たな神の支配、新たな王の統治、新たな戦火、新たな災禍がな」
「かつて、ラニが忌避したように。だが、それでこそ生ということなのだろう」
「戦王を夫とした、マリカらしい答えだ」
これはブライヴの言葉だな。
「意志無き完全律は、決して揺るがぬものとなるだろう」
「だがそれは、意志を持たぬ律の恩恵にさえ外れた者には、尽きることの無い苦しみとなる」
これはラニの言葉だなって心が回想。
それからさらに連想されてマネージャーが現れる。
「ラニさんのように律を世界から遠ざけることも、女王マリカのように、律を改善し続けることも、私には間違いではない気がするんです。この修復ルーンも、きっと必要になるでしょう」
「ですが、それだけでは足りない気がするんです。私たちが、女王マリカの望んだような新たな律を作れば、たしかに停滞と澱みは消え去ります」
「ですが、代わりに何かが生まれる可能性も十分にあるはずです。もし生まれたなら、ブライヴさんの話した通りに、きっと誰かが律の外に弾かれて、ミケラやラニさんのように、律を揺るがす計画を作り上げるはず」
「そうなれば、いつかまた律を巡って争いが生まれ、破砕戦争のような大惨事が繰り返されるんです」
マリカは自分が愛した極上ペットたちを守るために、自分も他の奴らも拓也も犠牲にしまくる道を選んだ。他のやり方を思いついていたらこんなことしたのかな?他のやり方を思いついてもオレ達を犠牲にするチョーSだったら、お姉さんはオレに向かって「ごめんな」なんて言うはずないよな。
「女王マリカってチョーうぜーし、弱いやつのことを考えないS気質が染み付いてて嫌いなんだよね」
そう考えたこともあるけどさ、こんなの今じゃ決して絶対に言えないぜ。
ネフェリが修復ルーンを二つとも持って、マリカの割れた岩ガタイに近づいていく。
マネージャー、ネフェリ、ラニ、メリナの四人で話し合って死王子のルーンを使うって決めたし、オレもそれでいいと思ってた。でもマリカとラダゴンに会って、お姉さんとセンパイに会って、黄金律と戦って、拓也の心のマンコの中で何かが変わってる。オレ達はみんなの幸せを願ってるけど、新しい律がみんなを幸せにする保証なんてどこにもない。オレ達にはこうなったら良いなって思う事しか出来ないんだよな。
心マンコにおかしなアイディア精子が湧いて出て、マンコに受精してひとつの形になっていく。
それを掴んでオレに向けて掲げるのは、小さく残った黄色い光。燃え残った最後の炎だった。
「お前は、お前のやりたい事から逃げられないんだぜ!拓也!」
ネフェリが死王子の修復ルーンを持ってマリカの頭の前に立つ。
オレはそのネフェリから修復ルーンを二つとも奪い取った。「えっ?」ってネフェリの珍しい間の抜けた声が聞こえる。マネージャーも、ブライヴも、ラニも、鳩が豆鉄砲を雄膣に食らったような呆け顔で、修復ルーンを二つ持ってるオレを見てる。あのラダーンも腕組みをやめた。アレキサンダーは顔がないから表情が分かんねーけど、多分驚いてるんだろうな。
マレニア「…拓也?」
誰よりも素早いお前がビックリしてガタイ硬直させてくれてよかったぜ。
オレは手に入れた二つのルーンを重ねると、上の口に放り込んで飲み込んだ。
ラニ「は?」
ラニが驚きの声を上げると同時に、オレの両目に黄色い炎が灯り、ガタイ全てに光が満ちる。
腹の中に収まった修復ルーンは黄色い炎に焼かれて形を崩し、混ぜ合わさって本来の力を喪い、別の何かに変貌する。
世界の幸せも、みんなの幸せも、拓也の幸せも、修復ルーンは保証なんてしてくれない。オレの望みも叶えたりしない。ただガチガチのSなルールを作って、全ての命をM奴隷に落として守らせるだけだ。誰が作ってもそうなるし例えオレが作っても同じだ。変わりなく残酷である真実は激しすぎる。
だったらオレはルールなんて無視して、なんだってやってやるぜ。
狂い火拓也「男は律を手に取り、胸にひとつの意思を抱く」
狂い火拓也「消えゆく友を心に刻み、燃えた思いをその律に託す」
オレはただ、ディアロスにまた会いたいだけなんだよね。
328
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/18(土) 00:09:41 ID:phDNMTVc
狭間の地のやつらと冒険漬けの日々 投稿者:ビルダー拓也
我が混濁たる魂に光が満ちるぜ!
完全律と死王子の律が腹の中で狂い火と溶け合わさり、不可視の混沌に飲み込まれていくのを感じながら、オレは全身光りまくりエネルギー発しまくり白眼剥いて吠えまくりの臨界状態に変貌。思考の中に合ドラともイエロの瞳とも狂い火とも違う力がバリバリ駆け回って完全にショートし、意識もぶっ飛びすぎて射精すらも起こらずひたすら圧倒的バワーだけを感じながらガタイを岩のように硬直させる。
その中でついに意識だけがメガキマりまくりのビルダーガタイから弾き出されて、オレは人生初の幽体離脱状態に昇り詰める。オレのすぐ後ろに光りまくるエロガタイが全身痙攣させて突っ立ってて、オレの精神ボディーも強力なバワーに苛まれて砕けそうなくらい狂ってくる。「お前、なんてことを!」ってネフェリがオレに掴みかかろうとしたところを、慌ててマレニアが手を掴んで止めに入る。
マレニア「何故だ拓也!?どうして君はこんなことを!?」
そのマレニアも何が何だか分からないって感じで完全にパニック状態に落ちていて、他の奴らもラダーン以外一斉に駆け寄ってきてオレのガタイの周りで騒ぎまくり。「お前は何考えてるんだ!?早く吐き出せ!」「ラニさん!?これ、どうしたらいいんですか!?」「い、いや…私にも分からん…なぜこのような真似を…」ブライヴもマネージャーもラニもいつもの調子がぶっ飛んでてキメものの権化と化したオレの前で無力になる。
オレの精神ボディーを包むバワーはどんどんどんどん強くなっていって、激しい閃光と共にオレを音の無い白い世界へと誘う。ここには何度も来たことがある。あの痙攣がやってきた時の瞬き。イった瞬間にだけ見える、輝きの世界だ。
「あんなにずっと一緒に旅してたのに、アイツらみんなお前のこと全然分かってなくてショックだぜ」
そう言いながら、オレの前に狂い火が立つ。
「本当のお前は、ディアロスに会いたかったんだよな」
「ローデリカにも、ミリセントにも会いたかったし、この世界の不幸が嫌いだった」
「揉め事は嫌いだ。律を考えるなんて面倒だ。破砕戦争なんて起きなきゃよかった。エルデンリングなんて砕けなければよかった。お姉さんとも、センパイとも、仲が良いままでいたかった」
「好きな男と、ずっと遊んで暮らしたかった」
「お前は妄想ゲームが好きだから、嫌なことがあるといっつも考えてたもんな。本当に未練たらしいぜ」
「でも、今ならその妄想が叶う。お前はオレなんだから、お前もそれが分かったんだよな?」
「今この時だけは、世界のルールも、命の生き死にも、全てこの手にあるのだから」
現実の世界、暗い石の広場の真ん中で、オレのガタイが「うおおーっす!」と絶叫しながら結晶化していく。その結晶ボディは黄色い小便色で、中に炎が灯ってる。「離せっ!」ネフェリはマレニアを振り解いてオレのガタイに触れるけど、光りまくりのエネルギーに弾かれてマレニアに倒れ込んで意識が飛びかける。「拓也!返事をしてくれ!拓也!」マレニアは叫び続けるけど、どう見てもこの状態で返事なんて出来るわけねーよ!
アレキサンダー「ええい!どいてくれ!俺に任せておけ!」
今度はアレキサンダーがオレに向かって突っ込んでくるけど、途中で転けてうめきだす。そして自分の壺ガタイを掻きむしると、赤い蓋が開いて中から鎧を着た人間がずるっと出てきて石の床に寝転ぶ。狂い火のオレは「お!スッゲー!もう始まってるぜ!」って言って大喜びだ。
ブライヴ「なっ!?なんだ!?」
マレニア「うぐっ!」
今度はマレニアが義手を抑えてうずくまると、肩のパーツが吹き飛んでそこから肉の塊が飛んでいき、床に落ちてから人の形になっていく。同時にマレニアの目元の腐敗が一気に進行して両目が見えなくなり、次の瞬間には腐敗も取れて綺麗な両眼がまた覗く。「どうしたんだ!?なんなんだ一体!」そう言いながら意識が回復したネフェリはブライヴとマネージャーと一緒に右往左往で、ラニは魂の部分が点滅して具合悪そうに六つん這いの姿勢になる。
「黄金樹は燃やせなかったけどさぁー、燃やせないなら燃やせないでやりようはあるんだぜ。拓也?」
狂い火のオレがまた話し出す。
「お前は昔から欲張りだったもんな」
「やりたい相手とやって、行きたいところに行って、遊びたいことは全部やって、酒も薬も飲み放題の打ち放題。何が合ドラだよ。合法じゃねーよ」
「お前はマリカのせいでツラく歪んだ青春を過ごして、大人になった反動で我慢をしなくなったんだよな」
「だからこんな歪なこともできるんだ。全ての命を蘇らせる律なんて、普通は考えても作ろうとしないモノまでお前は作っちゃうんだよな。だからオレに漬け込まれるんだよ」
「みんな生き返るってことは、みんな死ぬってことなんだぜ?拓也?」
「古い者、死んだ者、滅びた者が全部戻って来たのなら、今ある者の居場所は、命はどうなるのかな?」
「お前らが食って、身体の一部にした茹で蟹が生き返ったら、お前らはどうなるんだよ?」
律と化したオレのクリスタルガタイの口から、小さい蟹が飛び出した。
アレキサンダーから二人目の兵士がズルリと出てきて、倒れた壺ガタイの腕から力が抜けていく。傷が治っていくラダーンは何もせず黙って周りを見てるだけで、ラニはぶっ倒れて動かない。ブライヴも顔を抑えてうずくまると火傷と顔の歪みが治っていって、マレニアも痛みに喘いで倒れたところをネフェリに支えられながら、義手と義足を追い出すようにして手足を生やしていく。「何をしたんですか!?何が起こってるんですか!?拓也!?」マネージャーがそう言いながら抱きかかえてるのは、気を失った状態の全裸のミリセントだった。
329
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/18(土) 00:10:49 ID:phDNMTVc
「全ては混沌に飲み込まれて、最初に戻るんだよ」
「神も、人も、黄金律も、祖霊も、月の民も、竜も巨人もいない、最古のひとつがあるだけの世界一ピュアな大地に還るんだ」
「これほどの…禁忌初めてだったぜ」
なんて言ってるけど、こいつは大事なことを忘れてるんだよな。
良いぜ!忘れてるなら思い出させてやるぜ!オレの記憶をしゃぶれ!
マネージャー「修復ルーンは、祝福を受けた人が探求の末に、自分の中に見出すものです。私は探求者が修復ルーンを発見するものとばかり思っていましたけれど……この様子を見る限りでは、探求者は修復ルーンを見つけるのではなく、自分のルーンを修復ルーンそのものに変化させるのかもしれません」
ディアロス「…ということは…金仮面卿の命は、修復ルーンに変じたのか?」
マネージャー「ただの仮説ですけどね」
「マジかよぉ!」
オレの記憶を通してマネージャーとディアロスの会話を覗き見た狂い火は予想外の展開にマジビビり!「でもただの仮説じゃねーかよ!マジくだらねー!」お前はそう言って強がってるけど、お前はどこまでいってもオレでしかないから、金仮面卿が何を考えてるのかまでは分からないんだよな。現実の世界で光りまくりのオレのガタイの腹の中では、狂い火で溶けたはずの完全律が溶けた死王子の律と混ぜ合わさって七色の輝きを放ち、オレのガタイを小便色から澄んだ虹色に輝かせる。その突然の発光の変化にマネージャーも目線を奪われて息を飲む。
そして狂い火のオレの目の前には、あの金仮面卿が立っていた。
「金仮面…やはりお前は危険だ…愚かしいダス」
今頃警戒しても遅いぜ。オレは確かに好き勝手やってきたし、その勝手なオレの性格が、お姉さんが仕込んだ狂い火の種火と合わさってお前を生んだけどさ、だったらお前が好き勝手することを許さない奴をもう一人連れてくればいいんだぜ。オレにはマネージャー、お前には完全律だ!
「拓也!お前知ってたのかよ!完全律になった金仮面が助けてくれるってこと!」
「そんなはずねーよな!お前はオレだ!オレが知らないなら、お前も知らないはずだぜ!」
ウッス!オレは知らなかったけど、金仮面卿の遺体から完全律が出てきたことが分かった時に、信じてはいたんだよね。きっと金仮面卿なら、これからオレが何をやりたがったとしても、全部見抜いてそれにも対応出来るような律を作ったのかなってさ。それが的中したぜ!金仮面卿の完全律は狂い火を抑え込む理さえも隠し持っていたんだよ。そうじゃなかったら完全じゃねーからな!金仮面卿はTの字のポーズになってチョーまぶしく発光。その光で狂い火をかき消していく。
「チクショー!お前はどこまでも調子がいいやつだな!拓也!」
「だけどよー、お前にもどうにもならないことだってあるんだぜ!」
「分かってるよな!ベロチューにはベロチューを!無茶な所業には無茶な運命が返ってくるんだぜ!」
金仮面卿が狂い火を抑えてる間に、白い世界で金仮面卿から強力なバワーをもらって帰ると、現実の拓也のクリスタル律ガタイから狂い火の力が消える。残ったのは虹色結晶ボディを持つクリスタル拓也律くんだけだ。あーあ、こんなガタイじゃ綺麗だけどウリなんてもう出来ないし、新宿に帰るどころじゃないぜ。
周りを見るとアレキサンダーからは三人目の兵士が出てきてダウンしてるし、メリナの影が薄いガタイは存在感が出てきて、ラニは倒れたまま動かない。多分自分のガタイが復活して魂が人形から離れたんだ。フラフラで起き上がったブライヴの顔からは火傷が消えて、両眼がちゃんと開くようになってる。オレはそっちの顔の方が好きだぜ!
拓也律「ウッス、拓也っす」
マネージャー「た、拓也!?あなたなんですか!?」
ネフェリ「拓也!?これはどういうことだ!?お前は何をしたんだ!?」
拓也律「大丈夫っす。オレ、律になったんすよ。エルデンリングマラの拓也の誕生っす!」
ネフェリ「エ…エルデンリングマラ…?」
ネフェリは全く事態が飲み込めてないし、マネージャーもブライヴも何が何だかって感じでいてくれる。オレはそういう困惑顔も好きだぜ。そしたらマネージャーに抱き起こされてるミリセントが騒ぎに気付いて目覚めて、ゆっくりと上体を起こす。それに気付いて息を飲んで、気絶中のラニとアレキサンダー以外の全員の視線がミリセントに向く。みんな完全にテンパり顔でわけわかんねーよって感情がオレにも伝わってくる。
マレニア「ミ…ミリセント…? 貴公なのか…?」
ミリセント「どうして君が…? 何故、私はここに…?」
驚愕の顔で見つめ合う二人をよそに、今度はネフェリが修復ルーンを掲げようとしてた相手、腐女子のお姉さんの岩ガタイが治っていって、ひび割れが完全に無くなるとお姉さんからセンパイが別れて倒れ込む。二人とも気を失っててよかったぜ。起きてたら色々気まずいからね。(笑)アレキサンダーからは全ての兵士が流れ出て、戦士の壺から普通のデカ壺になったせいかすんなり起き上がって辺りを見渡す。あの赤い蓋の呪文がアレキサンダーの本体だったのかな?あとは例のあいつが来てくれれば全て終わるぜ。
330
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/18(土) 00:12:16 ID:phDNMTVc
ミリセント「拓也…君なのか? 君は、何をしたんだ?」
拓也律「みんなを生き返らせてるんすよ。今のオレは殺さず生かす拓也律なんで」
ブライヴ「お前…」
マネージャー「そんな…そんな無茶苦茶して、大丈夫なんですか…?」
拓也律「駄目なんですよ」
マネージャー「え…?」
拓也律「セックスは自分も、相手も、周りで見てる奴も、みんな気持ち良くなれなきゃ駄目なんすよ」
拓也律「だからオレ、こんなことしても全然後悔してないんです。もう新宿に帰る理由も無いですし」
拓也律「オレはもう、十分気持ちよくしてもらえましたから」
マネージャーはキョトンとしてて、みんなもオレの話を全然理解できてない感じでいる。
でも構わないぜ。今は分からなくても、きっといつか分かってくれるって信じてるからな。
それから石の広場の遠くで、一瞬光が差し込んで、オレの本命くんがやってくる。
「拓也!?」
いいぜ!その極上の困惑顔!
隣にはローデリカも付いてきてるから、円卓の奴らもこれで大丈夫だよな。
拓也律「ウッス!やっぱり会えたな!ディアロス!」
拓也律「早速だけど、オレもう行くからな!時間ねーし!」
オレの望みは全部叶ったし、早くしないと拓也律のバワーでこいつらも別の何かに変わっちゃうかもしれねーから手早く済ませるぜ!オレは倒れてるお姉さんの隣に落ちてるハンマーを拾い上げてから、みんなから離れた所まで走っていって、ハンマーを両手に持ち直して頭上に掲げる。
その瞬間にまた旅の想い出が頭を通り過ぎていく。
「ほら、マレニア様、笑って…」
王都の戦いでオレ達を助けて死んでいったマシュマロくんの姿が見える。マジ懐かしいぜ。他にも日陰城の奴らとか、今度はソール砦のあいつらとか、典礼街のしろがねのオンナ達が出てきて、それから聖樹の混種連中とか兵士連中、ミリセントの姉妹のひとりを道連れにして死んだ腐敗系女騎士とかの姿が映る。それから流れて来るのは、円卓や旅で何度も見た、いつものあいつらの顔だった。
みんな何かを求めてた。みんな誰かを愛し、誰かに愛されたかったんだ。
絶望にとらわれてはならない。希望を抱き続けるんだ。
俺がここで頑張れば、無限の可能性がみんなを待っているんだ。
持たざる者の悲しみを、全て背負ってここに立つ。
使える律は拓也だけ!
拓也律「いくぜ!」
気合と共にガタイに力を入れて、掲げたハンマーを腹筋向けて振り下ろす。エルデンリングを砕いたそれはオレの律ガタイにも効きまくって、オレの腹筋を粉々に砕いて突き刺さる。そしたら遠くのみんなが声も上げずに走ってきたから時間もかけていられない。砕ききれないガタイに向かってもう一発振り上げたところで、オレとみんなとの間に重力のバリアが張られた。
ブライヴ「ラダーン!?お前っ、何を…!?」
ネフェリ「はやく術を解け!早くしろ!」
マレニア「拓也!やめろ!やめてくれ!」
マネージャー「拓也ーっ!」
バリアの向こうでメチャクチャ騒ぎまくってバリア叩きまくりだから笑ったぜ。ラダーン、お前は最期まで使えるタチだったよな。ありがとうな。強力な重力バリアに音まで遮断された静寂の中で、拓也はもう一度、今度は自分の未練も無くなるくらいの全力を出すと決意して、またハンマーを振り上げる。その瞬間に見えたのは、あのお母さんの顔だった。
拓也律「あー!オレはどうなっても良いっす!この死に損ないがぁぁぁ!!」
再び振られたハンマーは完璧にオレのガタイを打ち砕いて、下半身と上半身が分離する。割れたところからヒビがバリバリと広がって胸と腕にまで到達して、石の床に落ちると衝撃で両腕も粉々に砕けて消えていく。下半身もバラバラになって無くなったし、急速に消えていくバワーに目も見えなくなって、残ったのはオレの胸から上と精悍な顔だけだ。先立つ不孝を、お母さんは許してくれるかな。
331
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/18(土) 00:13:18 ID:phDNMTVc
真っ暗な闇の中で背中に振動を感じる。
ラダーンの奴がバリアを解いたな、みんなが一斉に走り寄って来たな、オレの胸に誰かが触れてるなって壊れかけたガタイで分析。オレはもう何も見えねえし嗅げねえし聞こえねえし、マジで感覚だけの淫乱壊れかけビルダーだけど、最後に残った皮膚感覚だけがみんなの存在を伝えてくる。
誰かが俺の胸を撫でてるし、俺の頬にも触れてくる。顔にも胸にも冷たい雫が落ちて来て、誰の髪かもわかんねーフサフサが胸に押し当てられる。そして最後の分析で触れてくる手を推理する。
このガチガチな手甲はブライヴだな。このやけにデカいのはマレニアだな。軽いのはメリナだな。
石っぽいのはアレキサンダーだな。手袋の感触はローデリカだな。細いのはミリセントだな。硬いのはネフェリだな。
このすべすべの手はディアロスだな。
その感覚も薄れてくると、頭の近くでマネージャーっぽい声がする。
「…ねぇ、聞こえる…?」
「…ありがとう、拓也」
おやすみ
マネージャー
そして皆さん
良い旅をね(^-^)b
00:58
332
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/18(土) 11:00:43 ID:2ci7ZXSE
はぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…(号泣)
333
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/18(土) 11:19:13 ID:lMXH6XgQ
拓也!また律になったな!
334
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/18(土) 12:06:34 ID:phDNMTVc
黄金律最終報告 投稿者:マレニア
何から書けばよいのか迷いはしているが、試しにと思い、こうして書いている。
貴公に報告すべきことが多くあり、おそらくは長くなるだろう。
一時限りの律が砕かれ、貴公がいなくなったあの時より、狭間の地は全てが変わった。
黄金律は失われ、律という超越的規範も失われた。
律する者を失った魔術と祈祷は、神の意思無き力に姿を変えた。貴公の故郷たるシンジュクにおける、雷と光の技術のようなものになったのだと我が兄ミケラは論している。世には新たな理が広まり、ネフェリは新たな王となり、ローデイルも蘇りつつある。
王はラニとブライヴ、私と兄様を要職に据え、マリケスを側に置き、助言役としてエンヤと、貴公のよく知る者も迎えている。律の終わりに王は恩赦を発し、ゴッドフレイは王直属の兵力となり、マリカはかの兵力の妻となった。ラダゴンにも等しく恩赦が与えられ、レナラの元へと返された。
王都を包んだ灰は、かつては黄金樹だった大樹の根本に積まれている。
大樹も今や、緑鮮やかな葉をつけるようになった。
空には澄んだ青色が広がり、夜には月が昇り、昼には太陽が昇り、あまねく世を照らす。
昼には人と我ら神々が生き、夜には祖霊の者と月の民、しろがね達が生きるようになった。
忌み者達の角は癒え、彼らも今や日の下を歩いている。
糞喰いと名乗った男もあるべき心身を取り戻し、罪も無き身となった今、別人のごとく安らかだそうだ。
卑小とされた者も都に出入りし、混種と亜人たちの首からも、枷が外された。
彼らについてはのちに書こう。貴公も驚くことだろうな。
私は今、狭間の地を兄様と共に練り歩き、新しき世の様を王都に伝える任についている。
この文はスリーシスターズの館に住むラニの手を借りて、貴公のブログとやらに書いているところだ。仮にそちらの者に知られたところで夢物語とされるだろうし、非公開なのだから、これぐらいなら構わないだろう?
ついでにと貴公の記した文も、古い物をだが多少は読ませてもらった。あまりにも卑猥なものに塗れていて辟易したぞ。ラニも兄様も大変に憤慨して二度と覗かぬと言うし、ブライヴなどは恐れ慄いて、貴公が戦場で耽っていたであろう妄想を思うと身の毛がよだつのだとか。恐らく私も、貴公のブログは二度と読まぬだろう。貴公の下品な振る舞いの数々にも得心がいった。あれではイエロの瞳にのめり込むのも、当然の成り行きだったのだろうな。一応文題は貴公の記した物と遜色無く整えたが、これで正しいかは私は知らぬからな。
瑣末なことを書いたが、次はこの世の理について記そうと思う。
旅立つ前のことだが、エブレフェールにて兄様宛ての封書を、ドローレスと名乗る使いの者から受け取った。
兄様がある調べ物を頼み、その結果が出たと言うから、私は兄様と共に書を開いた。
書の題名は『金の排泄物について』だ。貴公が好みそうなことだな。
書によれば、金色の大便は今までは安定性が高く、乾かず、その熱と臭いを失わぬものであったらしいが、それに大いなる変化があったというのだ。なんでも今の大便は、時と共に腐敗によって質を失い、やがては分解されて完全なる死を迎えた後、祖霊の力を帯びて他の生命へと流れ込み、全く別の命となるという。そして腐敗も命を終え、今や死に導かれ、他の命の糧となるのだとか。
マネージャーによれば、これは生命サイクルであるという。貴公の世の、触れ得ず変えられもせぬ理のひとつを指す言葉らしい。このサイクルが属する大いなる流れ、物理的法則というものが、腐敗と祖霊と血に、月と太陽に、そして死にさえも居場所を与えるのだと兄様も熱弁していた。外なる神々は皆受け入れられ、私がもたらしてしまった腐敗にも、あるべき役割が見つかったのだ。腐敗は生命の輪に加わり、もはや虐げることも、虐げられることも無いだろう。これも貴公のおかげなのだろうな。
ついでにマネージャーについて記そう。
貴公の世の理を、貴公がこの地に当てはめたがゆえに、マネージャーは事あるごとにネフェリ王に呼ばれて狭間の地を訪れているらしい。ネフェリ王にとっては、新たな理について多く知るためにやむを得ないことなのだろうが、きっとマネージャーも迷惑しているのだろうな。貴公も罪作りな者だ。ウリのマネジメントがあるので早くしてください、というのが、もはや口癖になっているぞ。
次は円卓の友たちについて記そうと思う。
形は違えど、世を救うという使命が達せられた今、我らは固い絆で繋がってはいるが、円卓の騎士は解散となった。
エドガーは娘と共に居城へと戻り、ケネスはリムグレイブを任された。その折にケネスは、かつて接ぎ枝とされた者達からゴドリックが反乱にあっていると知り、ゴドリックに恩を着せて王都へと逃したのち、主無きストームヴィル城を奪い取ったというのだから私も驚いた。『このような城は、ネフェリ王に仕えるリムグレイブの正統たる私が持つべきもの』というのがケネスの談だ。今や痩せ身のゴドリックも、一臣下として此度こそはよく新王に仕えるだろう。ネフェリは卑劣なる行いには厳格であろうからな。
しかし面倒なのはゴドリックの卑しい処世癖だ。私が王都に帰り着く度に、彼は私に媚びへつらおうとするのだ。彼も円卓を支えた者のひとりではあるし、彼の用意した鎧にネフェリと拓也とマネージャーは幾度も助けられたのだ。だからこそ、ゴドリックの想う私の姿が、かつての戦に狂っていた時の私と変わらぬのが、いささか哀しく思えるのだ。幾度かの説得により、今でこそ足を舐めようとはしなくなったが、いまだに彼の瞳には怯えが見える。ミリセントであった頃に彼と話をしていれば、多少は変わったのだろうか?
ブライヴは変わらずラニに仕えている。今も私の隣にいるラニと共に、携帯に苦心している私を見て嘲ってくるのだ。マネージャーがラニに与えた携帯は、私の手には小さすぎる。今や赤髪のラニにも扱いづらい大きさだというのにな。ゆえにラニは今も、かつて宿っていた人形を操るのだろうが。
行商隊が訪れたようだから、一度筆を置くこととする。
335
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/18(土) 12:12:27 ID:phDNMTVc
続きだぜ。
貴公はこう書くのが癖だとマネージャーは語っていたが、今は真偽がわからぬままだ。
近頃、行商の品々に茹で蟹が並ぶようになったが、味は全く変わっていない。貴公らと摘まんだ、かつての味わいそのままだ。嬉しいことだ。ラニは食べることが久しいせいか、今やこの部屋にいる者の中では誰よりも茹で蟹が好きだ。
円卓について、再び記す。
ローデリカはヒューグと共に、エブレフェールに住まわせている。
はじめの頃、ヒューグは呆けたようになっていたが、ローデリカが語る通りに金床仕事をさせると、近頃では少しづつ槌を振るってくれるようになった。気難しいさまは相変わらずだが、ローデリカがついていれば、じきに皆とも打ち解けるだろう。たまにではあるがラーヤとミリセントが訪れることもある。ローデリカも一度は誘いにのって、戦無き狭間の地を見て回ればよいだろうにと、私などは考えてしまうが。
次はミリセントとラーヤについて記そう。
貴公の律によって火山館の大蛇が破裂し、蘇りし英雄達が皆去ってからというもの、今や凄惨な戦場からは骸が消え去り、仕える騎士も坩堝とベルナールを残してみな居なくなった。誰も訪れず、広々とした火山館の中で、己の身を取り戻したライカードはひどく心を擦り減らしてしまい、タニスに世話をされながら床に伏せっていると聞く。ラーヤがその父を癒す手立てを探す旅に出たところ、ミリセントが見返りも求めずに同行を申し出たようだ。タニスも語っているが、ミリセントは私などよりもよほど善き心を持っている。私に心を分け与えてなお、善き者であり続けるのだから。
彼女が共にいるならば、ラーヤの旅も安泰だろう。フーテンの商人も度々世話をしていると言うし、貴公にマシュマロなどと記されたあの三人組も同行している。日陰城の城主たるマレーマレーからも、興奮冷めやらぬといった感じに支援の声が上がったが、それは私が伏せさせた。かの城主は腐敗に侵されたかつての私にこそ、その歪んだ好意を寄せてはいたが、病が癒えた今となっては、あれが今の私とミリセントを倒錯の目で重ね見ない保証は無いのだからな。幸いにして私の言葉は全て聞き入れるがゆえに、大事は決して起こさぬだろうが。
しかし相変わらずというか、ラーヤは今もミリセントを英雄様と呼んでいる。例えばネフェリが最初にラーヤに出会っていたなら、彼女が英雄様と呼ばれたのだろうか?
あの呼ばれ方は私もこそばゆいのだが、無碍にもできぬ。困ったものだ。
アレキサンダーは中身が空になってしまい、戦士の壺では無くなった。
だが引退した歴戦の勇者として、ついに故郷へ帰ったようだ。今では救世の英雄壺として祭り上げられ、下手に旅を画策しようものなら、小壺が中に入ってきてしまうらしい。彼が再び故郷を抜け出すことを欲するようになるのも、遠くないことだろう。行商隊にブライヴの友がいて、かの商人は大壺を欲していたが、いつか口利きをしてみようと思う。
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/18(土) 12:14:55 ID:phDNMTVc
次に記すのは、貴公の一番の友、本命クンのディアロスについてだ。
ディアロスもラニアと共に、各地を渡り歩いている。
彼は貴公のようなゲイではなかったが、貴公の想いには気付いていたのだ。曰く『想いは受け取ってはやれないが、せめて汲み取りたいと思う』だそうだ。ゆえにマリカが各地に建てさせた貴公の像を巡り、貴公の心の安らぎを祈る巡礼の旅をしているのだとか。彼の兄であるユーノの元にもディアロスは訪れたらしいが、そのユーノと彼の巫女いわく、ディアロスは己が世に言われる英雄であることを誇っていないというのだ。
ディアロスの想いには、我々皆に心当たりがあるだろう。英雄的戦いによって何が失われ、輝かしき伝承の影に何者が斃れるのか、彼は円卓の旅にてついに知り、そして戦士となったのだ。私もネフェリもそのことが喜ばしく、また哀しく思う。
ディアロスも貴公のことを、心から友と思っていたのだ。
これがせめて貴公の慰めになってくれることを祈る。
それで思い出したのだが、かつて忌み者や卑人と呼ばれた者達や、混種と亜人たちから、貴公がどう思われているのかを記していなかったな。彼らは世を救った貴公を、自らの同種と思っている節があるのだ。かつて卑人と呼ばれた者は己の背丈を誇り、亜人は細い手足が英雄の証と思っている。混種たちは大きい顎には原始の武勇が宿ると言っている。それで各々が誇りを胸に生きることが出来るのだから、良いことではあるのだろう。
しかし包み隠さず言えば、私は兄様ともども、この事について困り果てている。
どう真実を伝えるべきか悩んでいるのだ。
マリカがネフェリ王に懇願し、各地に慰霊と守護の名目で拓也像を建立する時も、胸像の乳首は長くするべきか短くするべきかで大層揉めたのだ。長く伸ばせば滑稽であるため英雄像が嘲笑されかねず、短くしたならば、それは歴史的事実を軽んじることとなる。そうなれば、かつて虐げられた者たちの英雄像を崩すことになるだろう。ゆえに仕方なく、貴公の像は乳首から上だけを作ることと、鎧を着せたうえで全身を作ることで手打ちとなった。
私は今も密かに、マリカを母と慕っているが、その母様が議会の席で涙を流しながら『このままでは拓也に対し、あまりにも申し訳がたたぬのだ』と声を張り上げる様は、今思い出しても心苦しくなる。のちに知ったが、母様の行った貴公への仕打ちを思えば、母様の強い懺悔の心にも得心がいく。しかしそれでも尚、貴公の像の乳首を長くするか否かをめぐり、母様とネフェリの間で殴り合いが起きかけるなど、議事録に消えぬ笑いを記してしまったようなものとしか思えぬのだ。母様に仕えているメリナの気苦労も、これでは増える一方だろう。おかげで民が思う貴公の勇姿は、どれもこれも実際の貴公とはかけ離れている。
そして母様は今も時折、王都に置かれた貴公の像を、郷愁の眼で見上げていることがある。
あの方は今も、貴公にとってのお姉さんなのだろうな。
そしてこれも記しておかなければならないが、どうやら律が失われ、黄金樹が大樹へと変わったことは、やはり不都合も多く孕んでいたらしい。不完全とはいえ星を律していた力が失われたことにより、一度に降り注ぐ星々の数が以前よりも増し、壊れかけの律が消えたことによって正気となった古竜との交わりも再開されたのだが、竜王たるプラキドサクスも力を増したというのだ。
幸いにして降り落ちる星々については、ラダーンと彼の軍の活躍、レアルカリア学院にて反射魔術の教室を開いたという魔術教授トープスの知恵、教室に招かれた魔女の知恵により、今は事なきを得ている。もっとも魔女の扱いにはレナラも眼を光らせており、魔女はジェーレンとも犬猿の仲と聞くが、詳しいこと知らされていない。不測の事態にも備えるため、月の長たるレナラも夫のラダゴンと共に、学院の隆盛を再び始めるようだ。
古竜との関わりにも今は波風は無いが、竜王の動向にもしばらくの間、目を光らせねばならぬだろう。古竜と巫女を連れたヴァイクという騎士と、純紫のエレオノーラという竜騎士が交渉を買って出てきたらしいのだが、ネフェリ王は彼らだけでは不安としている。
そして、貴公がもしも長らく律であったなら、巨人さえも復活していたとするのが、レアルカリアと王都が導き出した共通の見解であることも皮肉なことだ。我らは貴公の消滅からすらも、恩恵を得てしまったのだ。
次に、かつて神だった者の血を引く者達、彼らの動向について記す。
ゴッドウィンはマリカの謝罪を受け入れず、フォルサクスと共に外の世界へと渡った。かつての仕打ちを思えば当然であろう。モーゴットは我らの新たな世を正しいと語ったが、ゆえに相容れぬとして王都を去った。今は黄金樹を懐かしく思う者達を率いて、黄金の種子を集めるべく各地に探りを入れ続けている。Dも、コリンも、今や彼のもとに身を寄せていると聞く。ネフェリ王はベルナールに彼らを見張るよう命じてはいるが、騒ぎが起こらぬ限り、王は彼らを黙認するだろう。私も今はそれで良いと考えている。
しかし悔やまれるのは、我らがまたしても約束を違えてしまったことだ。
かつて今際のモーゴットに、輝ける黄金の時代を約束したというのに、我らは世のため、そして人のためと称して、かの時代を永久に葬ってしまったのだ。私もネフェリも去ろうとするモーゴットを引き留めたが、遂に謝罪も、譲歩も聞き入れられることはなかった。我らを正しき者として扱い、一切責めることもなく王都を去ってしまった彼に、我らが出来たことはあったのだろうかと今も思う。せめて彼が夢破れ、疲れ果てて帰る時には、彼の休める王都でなければならない。例え我らの築いた王都が、彼の故郷とはなれなくとも、翼休める止まり木でなければならないのだ。
モーグの王朝についてだが、あの忌々しき廃墟にはもはや血の力など無い。世の理を司る律も、真実の母も無き狭間の地となったのだから、彼奴は兄様を攫うことも無く、いまさら王の血族を名乗ることもあり得ぬだろう。彼奴は今もひとり、地下の渇いた遺跡にて王朝を夢想しているのだ。兄様はあれにも心を痛めるのだから困ったものだ。兄様の策謀があれを狂わせる一助になったのは確かだが、その後ろめたさが付け入る隙と成りかねぬだろうに。
だが私がモーグの王朝を攻め落とすことは無い。兄様は既に戻り、ラダーンも健在であり、血の貴族達は決して王朝が開闢せぬことを知り、王朝から去ったのだ。私はモーゴットに居場所があるように願うが、同じくモーグにも、それは必要なのだとは考えている。今は罪なきモーグに、過去に消えた恨みをぶつけては、それは揺らぐ視座を持ったかつての律を肯定するようなものだ。ゆえに私は、モーゴットに居場所という慈悲をかけるが如く、モーグには殺さぬという慈悲をかけるのだ。いずれあれが正気となったなら、あるいは兄様は救いの手を差し伸べるかもしれぬ。しかしその手の裏には私の刃が隠れ潜んでいるだろう。何か企みがあれば、私は斬るだけだ。
337
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/18(土) 12:16:22 ID:phDNMTVc
愚痴ばかり連ねてしまったな。
ついでだが、私が旅で見たものの一部を記そう。私がかつて穢した、ケイリッドについてだ。
兄様と眺めたケイリッドの腐敗は、先にも書いた通りその大半が引き、あるいは土へと混ざり、今や生命のサイクルを抱く大地のひとつとなっている。貴公にも見せてやりたかった。白く美しい毛並みに覆われた大犬が、真新しい首輪を付けられて、騎士を背に乗せて緑の野を駆ける景色を。岩場に生えるキノコと菌糸が、人々を害すことのない森を。おそらく貴公には想像すら出来ぬだろう。あのケイリッドにも青空が広がり、家々が立ち並び始め、かつての民が息づいているのだ。焼き潰された騎士達の紋章は蘇り、彼らは遂に故郷に帰ったのだ。
私は未だ臆病で、彼らから向けられるであろう眼を恐れてしまい、物陰に隠れて遠くより眺めることしか出来なかった。兄様が見繕ったフードに、束ねた赤髪を隠し、ローブで義手と義足を隠した。遥か遠くに見えるラダーンに視線を合わせられ、静かにうなずかれた時、私は廃屋に飛び込んで隠れたほどだ。しかし私が隠れた廃屋は、建て直し始めた家々のひとつであり、そこに住む歩兵のひとりに、私はあの茹で蟹を勧められた。
ただそれだけでも、私は救われたのだ。
「土地に腐敗は無く、戦も終わり、皆の命が戻ったのなら、なぜお前を恨まねばならぬのか」と、兵の語るその言葉に私は慰められた。あの時ほど「蟹好きには良い奴しかいねえ」という茹で蟹屋の言葉が骨身に染みた時はない。小屋から出てきた折には兄様に笑われてしまったが、兄様は私を抱き寄せると、朱き腐敗を受け入れた理に私と共に祈り、貴公のために祈ってくれた。
近々、私は再びケイリッドに赴こうと思う。あるいは捕らえられ、罰せられるかもしれないが、それでも私の過ちにより失われた命が戻ってきてくれたことに、そして貴公が成したことに、感謝せずにはいられないのだ。
ラダーンと友になることは無い。例え何者が望もうが望むまいが、私にそのような資格はない。
ただ、もしも許されるのなら、一度だけでも、かの英雄と話がしたい。
いつしか貴公にも語れるような、穏やかな話を。
ところで、貴公とマネージャーが狭間の地においてなんと呼ばれているか、貴公は知らぬだろう。
マネージャーが書き表したところによると、貴公は創世者(ビルダー)拓也と呼ばれているのだ。
他にもビルダー・クラウド(雲のように捉えどころの無い創世者)タクティクス(奇策に優れた戦術家)
ウルトラマン拉致(黄金律にさらわれた超人)などと、なんとも珍妙ではあるが、不思議と貴公に馴染む二つ名がつけられている。マネージャーも同様に導きのマネージャー、拓也を支配する者、円卓を指揮する者と語られているが、貴公の二つ名に比べると大人しく、それもマネージャーらしいと言えばそうなのだが、貴公の二つ名は兎にも角にも異様なのだ。
ネフェリ王が即位した折に、戴冠の儀式にて民に語ったことが、その二つ名の元となっている。
『その身を犠牲に、変わらぬ理を世に広め、皆々を蘇らせし者、シンジュクの地の拓也に祈りを捧げる』
この一文の後に語られた、ほんの一部の逸話と共に、貴公の言葉が世に広まったのだ。
その言葉を以下に記す。
『僕は子供の頃から同性愛者であることを自覚して生きてきました。
人と少し違うだけでいじめられたり、困難な道を歩かされるかもしれません。
しかし、その道を歩いているのは一人ではなく、多くの同じ悩みを抱えてる方々がたくさんいます。
実際は下ばかり向いて、周りを見る余裕はないかもしれません。
でも、そんな時こそやっぱり顔を上げて、近くで悩んでいる人と励まし合いながら、自分が傷つかないで生活できる小さな世界であっても、気楽に生きて欲しいと思います』
上記の言葉は、マネージャーが探し出した貴公の言葉であるらしいが、貴公の言葉は貴公の理と同じように、民の心をも変えたのだ。孤独の中で困難な道を行くとしても、弱さを受け入れて互いに支え合う小さな世界を、貴公は我ら皆のために押し広げたのだ。もはや弱き者が、律のもとで虐げられることはない。民は一度蘇り、二度と同じ形で蘇ることが無い己の身を知り、今は平穏を尊んでいる。この平穏がいつまで続くかとマネージャーに聞いたことがあるが、彼らが望む限りに、だそうだ。
だが貴公の言葉が世にある限り、民は、我々は、平穏を守るだろうと私は信じている。
かつて黄金律があった時、律の前には皆等しく弱く、そして孤独だったのだから。
そしてこれが、ある意味では最も厄介なことなのだが、貴公の活躍をどこまで書き表し、どこまで形に残すかで、今も議場が荒れに荒れているのだ。なにせ貴公の活躍は英雄的なものから酷く醜いものまであり、そうでありながら行いの多くが重大な何事かに繋がっているのだから、皆頭を抱えているのだ。おかげで貴公と共に理に溶け、そして律の壊れによって復活した金仮面卿の偉業も未だ世に出せないでいる。何かとあるとすぐに吐精し、糞便を垂れ流し、種別関わらず他者を強姦し、忌み薬も平気で用い、それによって世を救った貴公の物語など、どのように伝えればいいのだ?金仮面卿が功に頓着せぬことに、我らは今も助けられている有り様だ。
ブライヴなどはふざけていて、あるがままを広めればよいと言うが、それでは多様となった民の人心が荒むかもしれぬだろうし、かといって清い逸話のみを残せば、何を成した者かも不明瞭となり、あらぬ盲信を世に招くかもしれぬ。ゆえに皆が受け入れやすいように全体を手ぬるい形に書き換えてはどうかという、ラニの意見が注目されていたが、これには母様からの涙ぐましい反発があり、どうにも突き通せなかったのだ。
そこで今は、いっそ解読が困難な、難解な言葉を用いて伝承を作ってはどうかという意見が持ち上がっている。葦の地から渡ってきたノムラという吟遊詩人を王都に招き、一応の手として話を進めているそうだ。ラニは今この時も、全体を手ぬるく書き換えるべきだと語っているし、私も兄様も同じ考えだ。幸いネフェリ王は迷っている。一度母様とは直接話し合う必要があるだろう。
黄金律時代の最後の物語、ファイナルファンタジーの編纂には、まだしばらく掛かるのだろうな。
338
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/18(土) 12:17:23 ID:phDNMTVc
これでも伝えるべきことは精選したのだが、やはり長くなってしまったな。
狭間の地は広く、貴公が変えたものがあまりに多いゆえだ。我慢してほしい。
私に貴公との旅を思わぬ日は無く、それは円卓に関わり、同じ剣を掲げた者達もみな同じであろうと想いたい。少なくともブライヴは、彼の主と同じく貴公を忘れてはいないそうだ。日々を生きるだけでも貴公が残したものが目に入るのだから、忘れろという方が難しいか。
マネージャーにアイディーとパスワードを教えてもらい、非公開とされている貴公のブログに、こうして書き記しているのも苦し紛れだ。いなくなった貴公に感謝を伝えることが出来ないがゆえの、己への慰めにしかならないことは分かっている。
貴公が今も居てくれたらと思う時もあるが、そう考えるのも詮無きことだ。
セックスは自分も相手も、周りで見てる奴も、みんな気持ち良くなれなきゃ駄目だ。
などと貴公は語ったが、ならば我らの傷心を癒しに、現れてくれても良さそうなものだがな。
文の最後に、貴公への言葉を記す。
貴公の多くの友のひとりとなれたことを、長き旅の一翼となれたことを、私はずっと覚えているだろう。
貴公と出会えた運命を、貴公が引き合わせた皆との絆を、私はずっと誇りに思うだろう。
私を救い、皆をも救った、貴公の果てなき欲深さに、その人懐っこさに、私は感謝し続けるだろう。
我らは貴公の優しさを、己の命が尽きるその時まで、いつまでも忘れぬことだろう。
ありがとう、拓也。
我らが円卓の、掛け替えのない友よ。
12:21
339
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/18(土) 12:18:02 ID:phDNMTVc
褪せ人は、エルデの王となり、その友は世の理となった
霧の彼方、我らの故郷、狭間の地で
その治世は、呼ばれるだろう
輝ける多様性の時代と
緑の大樹はただ静かに、青空に葉を揺らしていた
END
340
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/18(土) 12:18:47 ID:phDNMTVc
「…古い話だ」
「ああ、覚えているとも」
「…今宵のジムのような、冷たい霧の夜だった」
「私は過ちを犯し、死のルーンを持ち去った」
「黄金のゴッドウィンが、デミゴッド最初の死者となったとき」
「…女王マリカさえも、過ちを犯した」
「破砕した世は、暗がりばかりだった」
「なぜ、我らはエルデンリングを砕いたのか?」
「拓也たちは、何のために戦ったのか?」
「星砕きの英雄、将軍ラダーン」
「ミケラの刃、欠け身のマレニア」
「もっとも強かった二人さえも、拓也は率い」
「…ついに律は残らず、拓也が理となった」
「ああ、だから今も、拓也は理に溶けたまま」
「人に戻る時を待っている」
「…あるいはレオ、お前がそうしてくれるのかな?」
fin
341
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/18(土) 13:02:17 ID:phDNMTVc
おわりです。
拓也の闘技場編は今日の夜に投稿します。
コロナに遭遇! 投稿者: ID:phDNMTVc
ハメられた!
周りに人がいない野外ならマスクを外しても良いぜ!って言ってくる政府くんを信じてマスクを外すと、すぐにウイルスがオレの喉マンにデカマラを突っ込んできてマジ狂い!そのまま病床に押し倒されて1ヶ月間の闘病生活が始まる。周りにほとんど人が居なくて常にジャンパーを着てないと寒さでマジ逝きする職場でも関係ないって感じのヤツは、激しくオレを求めて体細胞をぐちゃぐちゃに破壊していく。まったくよー、いつもSぶってさ。ウイルスも良い仕事するぜっ!
寝込んでる間はガタイもキュキュウに締め付けられて、マジ息は出来ねぇし喉は苦しぃし酸欠で死にそうになりながら、貯金を崩しつつ復帰したあとも職場に居場所があるのかがやっぱり気になる。ガンに罹った社員の首を容赦なく切るチョーSカンパニーくんもいるから、生き死にと同時にそっちも気になるのが哀しいぜ。30以上?ギリ40以上?の体温にうなされながら止まらない咳に犯されまくっていると、あの呼吸困難がやってくる。こんなんでも近くの病院は患者でパンパンにパンプしてるから受け入れなんて絶対にしてくれない。仕方ねぇからオレはグレまくって、ネムネムのガタイにムチを入れて薄れゆく意識の中で、同拓書きながら両親宛ての遺書も書く売れっ子作家に変貌する。そして闘技場編を書きながら遂にオレはベッドの中で逝った!
気がつくとベッドから転げ落ちたガタイは冷たい床に寝そべっていて、あー、マジに冷たくて気持ちいい。寝返りがうてるくらいにはガタイが回復していると確信した投稿者は、コロナへの反撃を決意する。拓也の闘技場編を書き終わるまでは死ねないぜ!遺書を掴んで破り捨て、アツアツの鍋を作って口中に頬張りながら薬をガブ飲みし、暖房をカンカンに炊いてコロナを徹底的にコロナをイジメ抜く。ウイルスだって死ぬ時は射精するんだよ!死にかけのガタイに同人拓也という金の針を挿れ、体温を1℃、2℃と下げていくとコロナも「あー!イク!イク!」とガタイを硬直させて快楽に身をよじるんで、そこにすかさず病院でもらった合ドラを咥え込ませてよがらせる。最後に同人拓也によって脅威の体力99にされた投稿者の生命力を注ぎ込んでやると、コロナウイルスくんも「ああーっ!」ってケツも胸もも腰も跳ね上げてぶっ飛び射精。そのままビクビクと痙攣しながら症状を軽くしていった。
壊れていく投稿者が好きな奴だったけど、このままだとオマエが先に壊れるな!
342
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/18(土) 22:02:22 ID:phDNMTVc
今日は3試合 投稿者:ワールドビルダー拓也
「おい拓也、お前もう9時だぞ」
「ウッス!え?」
どこから湧いてきたのかも分かんねードロドロの意識がひとつになった頃、誰の声だか微妙に思い出せない高い声が聞こえてきて、誰の声だっけって拓也の思考に疑問が入る。そもそも拓也が誰なのかわかんねぇし、その名前を聞くとケツマンが疼いて、デカマラがビクビクと痙攣するほどの熱さが胸筋の奥でドクンと跳ねる。
「センパイ!起きてくださいよ!朝ですよ!」
そんなネムネムの顔で微睡んでる俺のガタイが揺り動かされ、冷たいベンチの上で目が覚めた。周りはいつものジムだったけど、マシンはどれも空いててガタイ鍛えてるいつもの客たちがいない。トレに熱が入りすぎて寝ちゃったのかなぁ?なんて思いながら頭を軽く振ってから、オレに話しかけてくる二人を見る。片方は確か俺の後輩で、レオって名前の笑顔が眩しいヤツだ。
拓也「マジかよぉ!」
ラニ「何がだ?」
でももう片方は青白い肌をした4本腕のオンナだったからマジ狂い!驚きとともに跳ね上がったガタイがベンチからずり落ちて、俺は床に頭を打ち付けそうになる。でも4本腕のオンナに手を掴まれてギリギリセーフだったぜ。掴んでくる手はチョー冷たいし質感は硬いしでマネキンみたいだけど、顔を見ると表情は柔らかいし表面がツルツルでヒビひとつ無い。青白い魂みたいなのが出てるしマジで人間じゃないのは確かだけど、なんかこのオンナ、俺を知ってるみたいで距離感が近いんだよな。
拓也「すみません、どちら様でしたっけ?」
ラニ「砕けた律の破片から、お前だけを掬い取った者のひとりだ」
とかなんとか言って、話してることはわけわかんねーし、こういうファッションしてるサブカル拗らせたオンナってチョーウゼーよな。しかも「やっぱりダメだったんじゃないですか?」「いや、一時混乱しているだけだ。魂が繋ぎ合わされたばかりなのだからな」ってレオとは話が通じてるみたいで俺は置いてきぼりなんか食らってる。相手がオンナとはいえレオとの実力差を見せつけられてるみたいで、拓也はひとりムラムラジェラシーを感じて乳首を捏ねくり回して快感に喘いでしまう。ていうか拓也ってマジで誰だっけ?
ラニ「ははは、記憶が曖昧でも、その癖はそのままか。案外に早く済みそうだ」
拓也「あっ、はっ、はん!なっ、何がっすか?」
レオ「センパイ、名前思い出せますか?自分の名前っすよ」
拓也「え?俺の名前?えーっと、なんだっけ?分かんねーよ」
ラニ「ウッス」
拓也「拓也っす!あっ!」
やられたぜ!長年のウリの経験でガタイに染み付いた習性を利用されて、拓也は自分の名前を口から噴射する。
しかもこの妖怪オンナは俺の取り扱い説明書を熟読しているみたいで、拓也の裏コードを次々と言い当ててくる。
ラニ「お前は私が誰なのかを思い出せるんだよな?」
拓也「ウッス!できまっす!あ、マジで思い出した!ラニっす!お久しぶりじゃん!」
ラニ「よろしい。ならばお前に何が起きたのかも思い出せるはずだろう?」
拓也「いや、無理」
ラニ「はい、って言え」
拓也「はい」
ラニの奴隷になる俺。
その瞬間に俺の激エロ脳みそはMのボタンを乱暴に押し込まれて緊急出動。ご主人様の言いつけ通り記憶をドンドン掘り起こしていく。俺は腐女子のお姉さんのハンマーで自分の律ガタイを砕いたんだよな。みんなのために命を捧げて世界を救ったんだよな。お母さんの愛には応えることができなかったんだよなってガタイと共に回想開始。俺の操縦法をマスターしてるラニのヤツは拓也専属調教師になれるかも。なんてことも考えてると頭の中に、狭間の地の懐かしい顔ぶれがドバッと出てきて、全ての記憶が思い出されると脳の神経が一気に焼き切れて、拓也は意識がぶっとび射精。
ラニ「うわっ!」
ラニの全身にザーメンを吐き散らしてビクビクと白目を剥いて倒れ込む。「…やってくれたな拓也…酷い臭いだ…お前の精子は臭すぎる…」意識が遠のいていく中で、眼をつぶったまま雄汁垂らしながら硬直してるラニと、焦ったレオがタオルを取りに行ってる様子が見えるけど、それも薄くなっていって拓也はまた夢底に逝った。
343
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/18(土) 22:04:22 ID:phDNMTVc
もう一回目が覚めると今度はいつものジムじゃなくて、薄暗くて広い部屋の中に寝かされてたぜ。また訳わかんねーとこに連れてきやがったなって思って周りを見渡すと、今回は石造りの部屋の中に松明とロウソクが灯ってる。俺を生き返らせてまでやりたかったことが、地下室監禁SMプレイかよ!良い趣味してるよな!ガタイで察した拓也はロウソクに近付いて、自分から乳首を差し出して火を灯そうとする。そして拓也の両乳首に火が灯ってヒューマントーチ拓也が完成すると、乳首の光で目の前が照らされて、デカい女が姿を現す。
拓也「えっ!?腐女子のお姉さん!?」
ラニ「違う。それは女王マリカの石像だ。もっとも、いつかはネフェリの像へと変わるかもしれないが」
お姉さんの石像に驚いているところを後ろから話しかけられて、ガタイをビクつかせた拓也に「待て、また意識をぶっ飛ばされてはかなわん。二度もシャワーは浴びんぞ」って4本の腕による肩への拘束が入り、乳首の炎も摘まれて消される。だからその場でチンコをビクつかせるだけですんだけど、なんか長年ご無沙汰だったみたいに俺のガタイは敏感になってるらしいぜ。というか目の前にお姉さんの像があるってことは、俺は狭間の地に戻って来たのかよ!
拓也「ウッス!ここって狭間の地ですか!?」
レオ「そうらしいですね。でもなんか、センパイと俺達にとってはちょっと事情が違うみたいなんです」
後ろからはレオの声も聞こえてるし、アイツも来たのかよ。でもなんでこんなことになってんだよ?って拓也は混乱。
上の口でも下の口でも事態が飲み込めないでいると、レオが話を続ける。
レオ「センパイは今、ここに居るけどここに居ないって状態なんですよ」
レオ「ラニさんは白い幻影みたいな状態だって言ってましたけど、それじゃ分かりづらいんで、俺が理解できた範囲で、センパイに起きてることを説明しますね」
レオのヤツは俺が寝てる間に様々な新テクをラニから仕込まれていたらしく、こんなやべー状況もユルマンみたいにすんなり受け入れている。ラニが俺を離すと、拓也はマラをピクピクと痙攣させて乳首絞りながらレオからのレクチャーを受けることに。勉強の時間だぜ。
レオ「センパイは律っていう世界のルールみたいなモノとひとつになって、それからバラバラになったんですけど、この世界のなんかスゲー人たちは、皆で協力してそのバラバラになった律から、センパイだけを抜き取ることにほぼ成功したらしいんです」
拓也「マジ!?スッゲー!」
レオ「最後まで聞いてください。それでセンパイの心とか思考とか、そういうメンタル的なものは集めることは出来たんですけど、センパイをセンパイとして成り立たせるものが律と一緒に完全にぶっ壊れちゃいまして、そのせいでセンパイは俺とラニさん以外には見えないですし、触れないし、会うことさえ出来なくなってるんですよ」
拓也「は?なんだよそれ?どういうこと?」
(ここでラニからの補足タイム♪)
ラニ「かつて黄金律には、他者の存在を認める力と、否定する力があった」
ラニ「認める力は寛容さを表し、認められた者は黄金律の恩恵を広く与えられ、時も、運命も、命さえもが庇護される。逆に否定の力は拒絶を表し、敵とされた者は黄金律の害意を向けられ、時も、運命も、命も害されることとなる」
ラニ「その最たる例が、神となったマリカであり、滅ぼされた悪神だ」
ラニ「そして今や拓也、お前もその例に加えられているのだ」
ラニからの説明はマネージャーのと違って相変わらず分かりにくいんだよね。なんとなくは分かるんだけど細かいところに新しい話が入ってきて、エロに特化したガタイと頭じゃ追いつけない部分があるぜ。でもだからレオを連れてきたんだなっていう分析も入って安心。そういうところも計算に入れてて用意周到だよな。みんなはノンケなのに、そんなに拓也のエロさが気に入ったんだな。
レオ「えっと、つまりですね、センパイは律になった自分を砕く時に、自分の存在を律のパワーで否定しちゃったんですよ」
レオ「センパイは律になった自分を否定することで、律を壊すことに成功したんです。でも代わりに、律が決めた時間と運命と命に、センパイは否定された状態のままになっちゃったんです。律になった自分を否定したまま律が壊れたんで、センパイは元には戻れないんです」
レオ「今のセンパイは歳を取らないし、他の人の運命に干渉できないんです。生きてもいないんですよ」
拓也「マジかよぉ!じゃあ俺、透明人間ってこと!?」
レオ「それよりヤバいですよ。今だってここにはセンパイの知り合いがたくさん集まってますけど、センパイにはオレとラニさんしか見えてないし、触れないでしょ?ほとんどの人にとってセンパイは透明人間どころか、空気ですらない状態なんですよ」
拓也「やっべー!チョーヤバいじゃん!俺ずっとこのままかよぉ!」
なんて考えたところで謎が出てきて、レオに質問を一発キメる。
拓也「あっ、でもさ、じゃあなんでお前とラニには俺が見えてんだよ?」
ラニ「それは私が、かつて黄金律に抗した月の律をも持ち、そして黄金律に選ばれし神人でもあったからだ。今やこの世からはあらゆる律が消え去ったが、お前を触れ得ざる者としている黄金律の残滓があるように、私にも月の律の残滓がいくらか残されているらしい。私はその律の残滓によってこの人形を動かし、レオと私を、黄金律の残滓に触れさせているのだ。かつて我が両親のレナラとラダゴンが、違いに異なる律に生まれながらも、違いに求め合うことができたようにな」
ラニ「ゆえに今は、私とレオもお前と同じく、皆には見えていない。我らには触れもせず、彼らの声も聞こえはしない」
拓也「えーっと、つまり月のバワーで俺のケツマンを無理矢理犯したってこと?」
ラニ「そうではない、これは……いや、お前がそう思うならもうそれでよい」
ラニは投げやり気味になったけど、たしかに今はケツマンの話に花を咲かせてる場合じゃないぜ。
せっかく戻ってこれたのに、生きてもいないし誰にも触れないならウリの仕事に差し障りがあるぜ。それに円卓のメンバーにも会いに行きたいし、マネージャーにも報告入れたい。お母さんの見舞いにも行かなきゃいけない。これじゃS役のいないMウケハード放置プレイの最高峰だ。でもいくらガタイ揉みしだいて乳首捏ねくり回して舌をチロチロ立ててデカマラ立てて喘ぎ踊ってみても、新テクなんてさっぱり降りてきてくれない。もう俺の閃きは終わってんだよって無力感に囚われながら競パンを脱ごうとしたところ、「ま、待て!捧闘の場でそれを出すな!」って言ったラニに競パンを掴まれて止められる。
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/18(土) 22:06:05 ID:phDNMTVc
拓也「なんだよ!俺はもう存在ごとEDになっちまったんだぜ!?いくらザーメン出しても誰も受精してくれねーよ!」
ラニ「ヤケを起こすな、お前を戻せぬというのも、今までの話だ。今日より先は、新たな思索へと踏み出す時だ」
ラニの言葉で俺の手が止まると、ラニは競パンを引き上げて俺の股間にキツキツに食い込ませてくる。「あんっ!」と喘ぐと頭を引っぱたかれて惨めな気持ちになるけど、M心が適度に働いて拓也は犬みたいに大人しくなった。やっぱりラニは俺の操作法を熟知してるぜ。
レオ「ラニさんはセンパイを生き返らせる方法を見つけたんですよ。だからここにセンパイを連れてきたんです」
レオ「リムグレイブの闘技場にね」
拓也「闘技場?なんで?」
俺がそう聞き返すと、ラニは俺の競パンを掴み上げたまま青白く光って、レオとオレと一緒に瞬間移動。眩しさがおさまって目を開くと、今度はかなり広めな円形の場所に立っていた。足元は石の板が敷き詰められてて、周りはいかにも系の豪華な石壁がぐるりと囲んでる。その壁の上には客席があって、あの黄金律から自由になった腐女子のお姉さんと、マレニアと、あと誰かも分かんねー三つ編み長髪の激エロジャニ系イケメンボーイが座っていて、そこから少し離れたところにはセンパイことラダゴンまで座ってる。
拓也「おいマジかよ!チョー久々じゃん!ウッス!ウッス!」
久しぶりに会えた懐かしのメンツに、拓也はご主人様と再会したハチ公みたいな興奮に昇り詰める。手を振るとマレニアもお姉さんも待ち人来たるって感じで、潤ませた目線向けてくるし、マレニアはちょっと手を振りそうになってたけど、我慢するみたいにすぐに下げた。イケメンボーイは興味ありげなエロ視線で拓也を射抜いてくるけど、センパイは俺を完全に無視してきて傷つくぜ。黄金律からの洗脳みてーなやつが解けたせいで、センパイだった頃の俺への関心が完全に無くなっちゃったんだろうな。今はレナラのことで頭がいっぱいなんだなって考えると諸行無常を感じて、センパイとの日々に哀しさが染みついてくる。
拓也「センパイは俺のこと無視してるけど、他の三人は俺が見えてるみたいっす!でもどういうことっすかね?」
ラニ「かつて黄金律に強く祝された者だけが、今のお前を見ることができる。かつての神と、神人にのみ残りし力、幻視の器たる資質を持つ者だけがな」
レオ「ようはアレですよ。目に見えない特殊なものが見えるってことですよ。あそこの人たちは。心霊体質?巫女さんみたいな?」
ラニ「ここには多くの見物人がいる。ネフェリ王が此度の捧闘を開き、お前の友たるマネージャー、ブライヴ、ローデリカ、ラーヤ、ミリセントなども来ている。だがお前には見えぬだろう。この場が寒々しく見えるのも、それ故だ」
ラニがガラガラの闘技場を歩いていくから、俺とレオもとりあえずついていくことに。誰もいない客席に登ってスイスイ歩いていくのもなんだか不思議だぜ。マジでここが人でいっぱいなら、俺がチンポを勃起させて客席を歩いたら、何十人もの男たちの中をオレのデカマラが貫通していくってことだよな。そんな激しすぎるエロ妄想に取り憑かれた俺の股間は競パンの中でメリメリと音を上げて硬くなり、これ以上無いくらいモッコリを浮き立たせながら、甘い痺れと激エロな熱を帯びて拓也を、徹底的に拓也を責め立てる。
拓也「あっ、あん!イク!」
ラニ「葦の地の森に住むという、山猿どものように盛りやすいとはブライヴからも聞いていたが、歩いているだけで欲情するほどか?かつてお前と旅をした円卓の者たちも、さぞ苦労したことだろうな…はぁ…」
レオ「オレとのセックス中に、オレの大センパイとのセックスを思い出して、オレのことをほっといて大センパイのところに行っちゃうくらいの淫乱な雪隠野郎ですからね。持続性性喚起症候群に罹っててもおかしくないですよ」
ラニ「薄情者だな、拓也」
レオとラニからの執拗な言葉責めにも感じまくりながら、競パンの中でドクドクと脈動するマラのエロすぎる振動に全身を左右に揺らしながら、白目剥いて乳首立ててガタイをくの字にしながら両手で乳首をチロチロ弄ってしまい、熱い電気がケツと股間から同時に放たれて背中を通って頭に直撃。「ああーーっ!うーっす!!」と雄鳴きが入り、釣り上げられたエビみたいにビクビク跳ねてしまう。そんな調子で客席をどんどん進んでいって、お姉さんとマレニアのいる場所に着く頃には、拓也の競パンの中はザーメンを吸いまくってドロドロになっていて、漏れ出した分が太ももを真っ白に塗りつぶして、白いヌメヌメタイツの上からパンツを履いてるみたいになってたぜ。
マリカ「拓也、またエロくなったな」
拓也「あおおーっ!うおおお!うーっす!」
お姉さんは小声で呟いてから、懐かしいイタズラっぽい笑みを向けてくれるし、マレニアは困ったみたいな呆れた笑みだけど、目元にちょっと涙が溜まってる。この会場にいるほとんどの客には俺たちが見えないから、マレニアもお姉さんもオレには迂闊に話しかけられないんだけどさ、こんな激エロな俺を見たらそりゃ興奮しちゃうのも無理ないよな。俺のガタイも罪だな。この悶絶絶頂してる拓也にはそこのイケメンボーイも悩殺間違いなしだなって思ってると、イケメンボーイは囁くような小声で
ミケラ「拓也?いま闘技場に客が来てて指名が入っています。すぐ来れますか?」
なんて言ってきたから俺の飛びまくった意識は瞬時に引き戻されて「あっ、はっ、はん、はい!今すぐ行っ、行きまっす!」と返事をする。拓也のマニュアルを持っていたのはラニとマネージャーだけじゃなかったのかよ!今の狭間の地では拓也をオモチャにして遊ぶことが流行ってるのかな?なんて妄想しながらもエロな空気は萎れていって、俺は真面目な仕事モードに移行して静かになったぜ。
ラニ「三人の隣に座るぞ。ここまで近いなら、囁き声程度なら喧騒に紛れる。マリカもマレニアも、ミケラも貴公と言葉を交わせられるだろう」
レオのタオルに下半身を拭かれまくりながら、ラニの粋な計らいで俺はお姉さんの隣に座ることに。そしたらお姉さんが「私はお前が来るのを長らく待ったが、マレニアにも声をかけてやったらどうだ」なんて言ってマレニアと席を交代。隣に座ったマレニアはやっぱり困ったような呆れ顔で「フフッ…長き時を経て、ようやくの再会だというのに、この有り様とはな。貴公はいつまでも、そうなのだな…」なんてチョー懐かしい感じのツッコミを入れてくる。
拓也「ウッス!お久しぶりっす!元気そうでよかったぜ!」
マレニア「貴公もな。しかし酷い臭いだ。かつての腐敗を思い出すぞ」
拓也「あっ!おーっ!」
マレニアの言葉で俺はマレニアの神人ガタイから腐敗が完全に消えていることに気付く。手足も揃ってるし顔のシミも無くなってるし、なんか胸デカくなったな!胸を腐らせてた腐敗が消えたからかな?そういえばラニの奴も人形ガタイが新品になってたし、この闘技場も馬鹿に綺麗だぜ。拓也律がマジイキするだけでこうなるんだったら、アナルにローターを6本突っ込んでガチガチいわせながら連続イキしてたらどうなってたんだよ?
拓也「スッゲ!腐敗なくなってるじゃん!マジエロっ!」
マレニア「マ、マジエロ…? まぁ、喜んでくれるのは嬉しいが…」
レオ「センパイはなんでもエロを絡めちゃうんですよ。今のは良いじゃんとか、良かったなとか、そういうニュアンスですよ」
マリカ「仕込みが効いているな、拓也」
マレニア「母様…」
お姉さんは俺の激エロのモロホストぶりを誇るけど、マレニアは恥ずかしいのか引いてるのか分かんねー空気になる。お姉さんとはマジで色々あったし、俺のお母さんとお父さんにとっては絶対に許せない人だからそこは複雑だけど、俺はもうこの人に恨みは無いし今の拓也が好きだから、お姉さんが誇ってくれると、なんか、嬉しかったぜ。すると拓也の乳首が自動で妄想ゲームを始めて拓也は腐敗からラダーンを連想。アイツは今何してんだよってマレニアに聞くと
マレニア「ああ、よく聞いてくれた。貴公には是非とも知って欲しかったのだ」
とか前のめりになってラダーントークの始まり。マレニアによると、今のラダーンも完全に腐敗が治ってて、ケイリッドからも腐敗が無くなって緑の草原と森が広がってたり、すっかり戻った街には人が溢れてて、騎士はデカ犬に乗って領地を見回ってるんだって。めちゃくちゃ様子が変わっててイマイチ想像できないけど、とりあえずスゲー良いところに変わってるのは確かみたいで拓也もひと安心。ラダーンは最後まで使えるタチだったから、拓也が律イキした後でどうなったのかが気になってたんだぜ。今はどこにいるんだよ?って聞くと、竜塚の近くに星の獣が落ちたからそれを討伐しに行ったんだって。本当にアイツのバイタリティは乾く時がねぇな。
345
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/18(土) 22:07:45 ID:phDNMTVc
拓也がラダーンに思いを馳せて胸とチンポを熱くさせていると、マレニアが話をやめて「それと、貴公に紹介したいのだ」って言って、さっき俺を完璧に操縦したテクありイケメンボーイと席を代わる。俺の隣に座ったイケメンボーイは見れば見るほど美しくてエロくて、熱い拓也マラが狂い火でも吹きそうなぐらい盛り上がっていく。イケメン君は見た目だけなら黄金樹の中でめちゃくちゃに犯し倒したマラゴンにこれ以上無いくらい似ていて、拓也は初対面のイケメン君の目の前で我慢できなくなり、舌をチロチロさせながらまたしても自分の乳首を吸い始めてしまう。
そこでマレニアから引き気味な「こ、この方は私の兄様、聖樹のミケラだ。少し粗相がすぎるぞ、拓也」って紹介と注意が入って、拓也は乳首を吸った姿勢でピタッと止まる。やられたぜ!マレニアは俺の劣情を煽って第一印象をワザと悪くさせることで、兄ちゃんが俺に一目惚れすることを防いでいたんだな!信じていた相手からの突然の裏切りに感じまくってドクドクと金玉を脈動させていると、イケメンなミケラはフッと微笑んでから、浅めな会釈で返してくれた。やっぱり本当のイケメンは多少のミスでも多めに見てくれるんだなと憧れの眼差しを、マレニアと交代していくミケラに向けていると、お姉さんが小声で教えてくる。
マリカ「王より開会が宣言されるぞ。姿勢をなおせ」
お姉さんからのひと声で、隣のマレニアも、ミケラもお姉さん自身も静かになって辺りが静寂に包まれる。見るとラニも帽子を脱いで、誰もいない闘技場の広場中央を見ている。今何が起きてんの?ってマレニアに質問すると、極小の声で「今はネフェリ王が開会を宣言しているところだ」ってピシっと言うから、こりゃ長くなるなーって思いながらしばらくの間ネムネムの顔でシラケていると、ネフェリのスピーチはよほど良かったのか、マレニアは何度か目元に手を当てて、指で涙を取っている。今頃はマネージャーやミリセントもやられてるんだろうなーなんてニヤついていると、今度はお姉さんがスッと立ち上がった。
拓也「あ、お姉さん?」
ラニ「今はネフェリの治世となってはいるが、捧闘の儀式はいまだにマリカの領分なのだ。ゆえに開催の宣言、それ自体はマリカが行うこととなっている」
拓也「おーっ」
スポーツの試合とかで、競技関係のビッグな人が挨拶したあとに主催者が出てきて、それでは何とかの開会を宣言します、とかなんとか言うヤツがあるけど、アレと同じ感じなのかな?ってインビジブルガタイで分析。立ち上がったお姉さんは会場をゆっくり見渡してから、少し息を吸って
マリカ「ガタイが痙攣硬直するほどのマジエロ捧闘の開催をここに宣言する!」
マリカ「ウッス!」
って大声で宣言。捧闘の儀式って言うくらいだから何かスゲーことでも言うのかなって思ったけど、特に変な宣言でもなくてちょっと拍子抜けだぜ。マレニアもミケラも「ウッス!」「ウッス!」って元気よく返事。でもラニはなんだか嫌そうで「はぁ…ウッス」って気怠げだし、奥にいるセンパイも一応声を上げたけど「義務だからやっとくか」みたいな感じでいる。お姉さんが着席するとマレニアとミケラの雰囲気も少し緩んで、ラニが「これはどうにかならないのか」って不満を漏らす。するとマレニアが「此度の捧闘は母様にでもネフェリ王にでもなく、拓也に捧げられるのだから、仕方も無いだろう?」なんて言うから、俺はマジびっくりしてマレニアに聞きなおす。
拓也「待ってくれよ!俺に捧げるって、何を捧げんだよ?みんなで俺をエルデンリン姦レイプするのかよ?」
そしたらマレニアがサッと青ざめて、ラニに「話してないのか?」って不安になるようなことを言うし、状況がずっと掴めないでいる拓也にラニから「ああ、話せば拓也が、この場にまでついてこないと思ってな」なんてまた意味ありげなことが告げられる。回りくどい話方しないで素直に教えてくれよって言うと、ついにラニが口を割った。
ラニ「ふむ…まぁ話してもよい頃か。お前も闘技場に現れたことだ、これで皆の祈りも、お前に作用するだろう」
ラニ「捧闘の犠牲が無駄になることはない」
拓也「犠牲って、なんすかそれ?というか捧闘っていうのが分からないんすけど?」
俺からの疑問が続いていくと、ラニはまた昔話を始めた。
コイツってマジに昔話が好きだよな。長生きしてると話が長くなるって本当だぜ。
346
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/18(土) 22:09:02 ID:phDNMTVc
ラニ「かつてマリカが世に捧闘を根付かせた時、その儀式には目的があった」
ラニ「ラダゴンとの融合を強いられる前のマリカにとって、黄金律は探求の対象であり、世の理を律する主導権はマリカの手にあった。当時のマリカはそう信じており、事実として、かの黄金律は神たるマリカに全権を委ねていたに等しかった」
ラニ「そして捧闘とは、闘いに流される血の犠牲と祈りによって、神たるマリカに信仰を捧げ、世を律するマリカの力を維持するための儀式だ」
ラニ「それらの儀式は、悪神の時代、竜王の時代、祖霊の時代…いつの世においても神たる者が民に信仰を求め、犠牲を求めたことに似せて造られている。マリカは神たる己を保つため、かの神々の行いを己の時代にも用いることにしたのだ」
ラニ「悪神が炎に焚べる薪を求め、祖霊が新たな生命の糧とする死を求めたように、マリカは闘いという供物を求め、供物はマリカに力を与えていった。闘いによって世を統べた神には、相応しい捧げものだったことだろう」
ラニ「その供物も、黄金律がマリカをも律しようと画策し、虜としたラダゴンにマリカを混ぜ合わせた時に断ち切られたがな。世を統べる者が女王マリカから、マリカを乗っ取った律の犬たるラダゴンへと代わり、ラダゴンの時代に捧闘は廃止されたのだから」
ラニ「そしてマリカは、かつては黄金律を用いていた己の身が、黄金律に用いられる身となり、己を飲み込まんとする律が、停滞と澱みに堕ちていたと知った時、ついにエルデンリングを砕いたのだ。己の半身となりつつあったラダゴンに抗いながらな」
ちょっとした小話を聞くつもりが世界の真実を知ることに。マリカがエルデンリングをぶっ飛び破砕させるまでの話は前にも聞いたけど、こういう側面もあったのかって新情報を補われて、拓也のガタイ考察にも不意打ちみたいな熱が入る。お姉さんはガタイ拘束されて、心も拘束されて、知れば知るほどエルデンリングを砕く以外に選択肢が無かったんだなって思えてなんだか無力感。ふと見るとお姉さんが横目でこっちを見ていたけど、俺の視線に気付くと一瞬申し訳なさそうな表情になって、すぐに会場に目を戻す。俺はもう気にしてないけどお姉さんはそうじゃないみたいだぜ。
でもこの話が今の俺と関係あるのかよって、上のクチをパクつかせてラニに聞いてみると「これは前提の話だ。お前が真に聞くべきは、この先だ」とか言うから、まだ話すのかよってこっちはネムネムの顔でシラケ気味に。でも大事な話っていうから、仕方ねーから聞いてやるぜ!
ラニ「拓也、今のお前はすでに砕けた拓也律によって『存在してはならぬ者』として律されている。それも『律が失われたあとも存在を許さない』という形でな」
ラニ「律となった時のお前が、お前自身に対してそう願い、ことを行ったが故だ。この理を覆すのは容易なことではない」
ラニ「しかし、お前の名は最後に律を持ちし者として、狭間の地に広く伝わり、古い神々やマリカ、ラダゴンと同様に神格化が成されている。ゆえにお前は信仰され、かつてのマリカ同様に供物を捧げられ、力を得る身となったのだ。壊れて失われた拓也律とはいえ、帯びた信仰はお前に力を与えるだろう。黄金律が砕けた世にあっても、ルーンが人々に残ったようにな」
拓也「マジ?じゃあ俺、信者相手に毎日ウリできるの!?」
ラニ「ウリはやめろ。話はここからだ」
狭間の地の全ての男にぐちょぐちょ種マンにされた俺を見たかったけど、ラニのヤツはそんんな拓也にする気は無いみたいだ。
というか話が長すぎるぜ。
ラニ「お前は民からの供物によって力を得る身になったが、お前が円卓の旅で成したことの多くは、あまりにも汚すぎる。ゆえにお前の物語は多くの虚構と曖昧な表現に覆われて世に伝わっている。亜人も、混種も、小人も、そして多くの人々にとっても、お前は合ドラと過激なセックスとオナニーで世界を救った不埒者ではなく、剣と盾によって闘った、人懐っこい偉丈夫なのだ」
拓也「俺のブログをみんなに見せればいいだけじゃん」
ラニ「たわけ。それが出来ぬから我らは苦心したのだ。話は戻るが、エルデに広がりし物語の上でのお前は、戦いによって功を成した英雄として神格化されている。それゆえお前への祈りもまた、闘いによって行われる事となっている。かつてのマリカと同じように」
拓也「は?」
ラニ「この捧闘はそのために催されたもの。闘士たちの血によって祈りを捧げ、お前という失われた神の力を強めるのだ。砕けた拓也律が定めた理から、お前を分離させ、人として蘇らせるためにな」
ラニ「マネージャーも、そしてレオもそのためにここにいる。我らの広めた偽りの拓也信仰ではなく、お前の世界における本当の拓也を知る数少ない者達だからこそ、この祈りの場には共に居てもらわねばならん」
ラニ「二人が欠けてしまえば民の祈りは歪んで届き、お前は物語で語られたような者として蘇ってしまうだろう。そうなればお前の意識は霧散し、魂も心も無いAI拓也が生まれるだけだ」
ハメられた!わけわかんねーうちについてきたら、いつの間にか生贄の儀式に参加させられれててマジ狂い!しかもイベントのメインだぜ!確かに俺のビルダーガタイを蘇らせてくれるのはうれしいけど、激エロ筋肉な戦士たちを生贄にしてまで生き返りたくはない。拓也は揉め事は嫌いなんだよ!どういうことだよってマレニアに聞いても「すまない拓也…貴公を蘇らせるには、この手しか無かったのだ。私も、最後まで反対はしたのだがな…」って謝ってくるだけだし、レオに聞いても「いや俺も知らないっすよこんな話!初めて聞きましたよ!」ってパニックになってる。
ラニ「この策はミケラとマリカ、そして私が考案し、ネフェリ王に提示したもの。王もすでに了承済みだ。諦めよ」
パニックに堕ちてるのは俺の方なんだよな。ていうかラニ、やっぱりお前の仕業かよ!チョーSだよな!お姉さんもイケメンボーイも噛んでるから相当入念に企んだのは分かるけど、早くこんなことやめさせないと、俺のせいでザーメンが噴き上がる代わりに血が噴き上がることに。ミケラもラニもお姉さんも目的のためには手段を選ばないタイプなのは分かってたけど、マジに陰謀仕込むのが好きな奴らだぜ!
347
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/18(土) 22:10:17 ID:phDNMTVc
焦る拓也をほっといてミケラとお姉さんがパチパチ拍手を始めると、マレニアも後ろめたさ全開で拍手をする。ヤバいぜ!この様子だと選手入場が始まってるぜ!「お姉さん、やめましょうよ!こんな事されても嬉しいわけないじゃないですか!」って拓也はお姉さんに直談判するけど、拓也の意見はお姉さんに無視されて、気付いた時には消えていた。昔からお姉さんは一度決めたことを絶対に最後までやり通すタイプだったよな。今この時は誰かの犠牲で復活するか、お姉さんを止めてこのままでいるかの、ふたつにひとつのシチュエーションだと分かったぜ。
拓也「ウッス!今日は何試合するんすか!?」
ラニ「今日は3試合だ。初戦に6人の乱闘、次戦に6人の遺灰共闘、最後は一対一の決闘で締めとなっている。お前が蘇るまでは、何度でも催すそうだ」
拓也「ふざけんじゃねーよ!」
ふたつある選択肢の両方を選ばなかった拓也は飛び降りて、誰の姿も見えない闘技場に舞い降りる。「おい、何をするつもりだ」ってラニは止めてくるし、お姉さんは分かってくれないかもしれないけど、拓也は揉むことは好きだけど揉め事は嫌いなんだよね。いきなりのことで流石のお姉さんもマレニアと一緒に立ち上がりそうになってたけど、俺は構わず走っていって、人っ子ひとり見えない闘技場の真ん中に仁王立ちになる。
拓也「ウッス!サーフ系ボディビルダーの拓也です!俺のために戦ってくれるのは嬉しいけど、もう解散してくれよな!頼むぜ!」
拓也「誰か聞いてくれよ!拓也は激エロのモロホストですよ!?」
でもいくら大声で叫んでみても、拓也の必死の訴えは空っぽの闘技場の風に飲まれていって、答えてくれる奴は誰もいない。仕方ないから足元に落ちてる石ころとかを適当に投げて自己主張してみようと思ったけど、手が石ころを素通りして極小の石すら掴めないからたまんねー!焦りまくった拓也は乳首を捏ねくり回して新テク開発に期待。でもめちゃめちゃ気持ちよくなるだけで何も思いつかねーよ!
拓也「あん!あん!はぃん!きもちち、いい!」
ラニ「なにやってんだあいつは…」
ミケラ「あれが、かの新テク・絞め技開発…」
マレニア「何度見ても、あれには慣れません…」
何も思いつかないまま拓也は快楽に狂っていくけど、それでも自分を信じてとにかく乳首を捏ねくり回していって、両乳首はぶつ切りにする前のサラミみたいにエロく腫れていく。俺なら何か思いつくはずだよな。このガタイも一度世界を救ったんだよな。テクの開発に終わりは無いはずだよなって自分を鼓舞しながらひたすら乳首をいじめ抜く。すると新テクを思いつく前に拓也の意識はぶっ飛び射精。絶え間ない刺激に耐えきれなくなった競パンがデカマラにヨコチンを許してしまい、俺のザーメンが闘技場に撒き散らされる。
ラニ「うわ…」
ミケラ「ふむ、なるほど」
マレニア「兄様、何を感心しているのですか…?」
信じた自分のガタイが裏切ってきて、倒れ込んでピクピクと痙攣する拓也。チクショー、ずっと律になってたから栄養を補ってくれるヤツが無くて力が入らないぜ、こんなことならジムで目が覚めた時に亜鉛たくさん摂っとくんだったぜって消えかけの意識の中で思っていると、闘技場の景色がボヤけてきて、たくさんの透明な人影が見えてくる。合ドラもイエロの瞳もキメてねーのに幻覚まで見てて、こりゃ相当栄養足りてないぜってガタイを分析していると、遠くの客席に見慣れた透明のシルエットが。
拓也「あっ!おーっ!うーっす!」
そのシルエットは幻覚でもなんでもなくて、あのネフェリのものだった!
ネフェリは偉そうにチョー豪華なデカ椅子に座ってこっちを見下ろしてたけど、俺の方を見るとちょっと様子がおかしくなって、目を大きく開いて俺のガタイをジロジロ眺めてくるし、少し離れたところにはマネージャーやミリセントっぽいシルエットも見えるけど、そいつらもざわめいてて落ち着きがない。しかも闘技場の広場にも6人くらい透明人間がいて、俺を無視して音も立てずに武器をぶつけ合ってるぜ。これはもしかしたら、もしかするかもしれないと思った拓也は、イッたばかりの両足を奮い立たせてガタイを起こしてからネフェリに手を振ってみる。
ネフェリ「!」
そしたらネフェリのやつが驚愕の顔で立ち上がったから、俺はここで新テクを開発!ネフェリの奴に俺がうっすら見えてるってことは、他の奴にも今の俺がうっすら見えてるに違いない。なんで拓也がアイツらに見えるようになったのかはもう分かってて、ようはワレ感じるが故にワレありだぜ!律ガタイだった頃の俺の力が俺を存在させないなら、俺が俺自身を信じることで、俺に信仰バワーを与えればいいんだぜ!そうと分かれば善は急げで、ビクビクガタイ跳ねさせてありったけの妄想ゲームを頭の中に繰り広げながら、無限とも思える自己肯定感で強烈に感じまくり、拓也はどんどん自分に狂っていく。そしたら俺の姿が中途半端に見えてる剣闘士たちが全員こっちにきて半透明な拓也の前に立つ。
闘士1「何だ貴様は…?」
闘士2「乱入してくるとは、とんでもない奴だ」
闘士3「戦闘は一旦停止して、邪魔者を排除するか」
闘士4「協力しよう」
闘士5「了解した」
闘士6「興奮してたまらないぜ。一緒にやろう」
同時に客席からも色んな声が聞こえてくる。十分とは言えないけどネフェリやマネージャーがいる世界に少しづつ干渉できるようになってきてて、拓也の興奮も一層激しくなったところで闘士のひとりが俺に石でできた盾を思いっきりぶつけてきたものだから、「おうぅううっす!」って雄鳴き上げる拓也は、盛大にザーメンをぶっ放して錐揉みに回転しながらぶっ飛び、闘士全員を雄汁まみれにしてしまう。
「今のはなんだ?」
「あの幻影から、何か透明なものが吹き出たぞ!」
始まってしまった拓也の闘いを見守るオーディエンスから口々に疑問が飛び交う。全身に食らった衝撃で感覚が極限まで高まったイキまくりの拓也の耳には、他にもミリセントやマネージャーの声が聞こえてくる。「あの幻影、何か見覚えが…股間から何かが出たように見えたが…」「あんな下品な幻影はひとりしかいませんよ!このままいけば、犠牲者を出さずに済むかもしれません!」また聞こえてきたチョー懐かしい二人の声が敏感なビルダーガタイに響いて、地面にぶっ倒れた姿勢のまま痙攣硬直。再会の感動のあまり興奮を我慢できなくなり、透明ボディーのまま思いっきり仰け反ってザーメン噴水に変身。
ミリセント「あっ!あの噴水!」
マネージャー「間違いありません!拓也です!やりましたね!」
マネージャー「ですがこの流れは、少し不安ではありますけれど」
ふたりともまた会えて嬉しいぜ!って思う拓也だけど、快感で全身が痙攣する俺は歯を思いっきり食いしばってて声ひとつ上げられない。ラニの奴は「あーあ…」なんて間抜けな呆れ顔になってるし、ミケラは笑って見てるけど、マレニアはやっべーどうしようって感じでいてくれる。つーか俺を襲ってきた連中はどうなったんだよって思って見てみると、5人くらいが「コ゜ッ!」「ぐぐ、グボグボ」とか喘ぎまくって硬直ダウン。でもひとりだけ「やりたい」とか言って全然平気そうにしてる。そいつはネフェリと同じ勇者の脚絆?ふんどし?を履いてて、肩にデケーツルハシを担いでたから、多分ネフェリと同じ蛮地出身のタチ野朗だ。
闘士6「汚れながら狂うのが一番や」
イキまくり狂いまくり、白目剥いて吠えまくりな俺に、ふんどし姿の闘士は近づきながら、全身にかかったザーメンを手ですくいとり、口の中に押し込むと舐めている。こいつは6人の中ではダントツの変態だぜ!いいぜ!お前の挑戦受けてやるぜ!ひとしきりイキまくって落ち着いた拓也はゆっくりと起き上がって、蛮地の男に向かって歩きだす。向かい合う男と男、飢えたガタイとガタイが揃ったら、もうやることはひとつしかない。
348
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/18(土) 22:15:46 ID:phDNMTVc
今日の投稿はここまで。
ここで投稿者は新テクを開発!追加コンテンツが来るとは微塵も思ってなかった時に完結させてしまった同人拓也に、無理矢理闘技場要素をねじ込むことに成功する。本当はハードSとかを出したかったんだけど、アイツは殴ったり水かけたりだけで芸がほとんど無いので戦闘描写にすぐに限界が来ると思い、急遽助っ人外国人を呼びました。
次の投稿はあっ、はっ、明日にでも、行けまっす!
349
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/19(日) 00:56:51 ID:sYClIk2E
変態糞親父参戦!あーもうめちゃくちゃだよ(棒読み)
350
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/19(日) 07:45:03 ID:93Dux2pI
「ウッス」って言うラニ様かわいくてすき
「ウッス」で記憶が呼び覚まされる拓也さんは奴隷の鑑
351
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/19(日) 11:27:32 ID:RG1rwC4s
マリカお姉さんは拓也を好きすぎるだろ……
352
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/19(日) 15:31:20 ID:/WBdQrAo
腐敗が治ったマレニア姉貴やな生のミケラくん見てみたいっすね…
353
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/19(日) 21:28:50 ID:5PZDrRys
拓也復活を賭けたDLCもう始まってる!!
ここから先は未知のエリア!(レ)
354
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/19(日) 22:41:09 ID:NXILrTx6
乱闘をするはずが乱交をすることに 投稿者:ワールドビルダー拓也
拓也は早速目の前にいるヤル気マンマンのおっさんをチェック。おっさんはデカツルハシを担いで意気揚々って空気を振りまいて、ベテランのギン目で拓也を挑発。いい目してるぜ。俺の好みのタイプは引き締まった細身のジャニ系なんだけど、ウリをする時は気持ち良さ優先でベテランなオヤジさんも歓迎することにしてるぜ、と思う間も無くおっさんが拓也の競パンに手を突っ込んで、耳元に甘い囁きをかけてくる。
闘士6「シックスナインになり、舐め合おうや」
拓也「あっ、あん!」
俺が快感に喘いでいると観客席のざわめきはさらに大きくなってきて、聞いたことがある声の数々も大きくなる。「あの闘士が向かい合っている幻影は、やはり拓也様なのでしょうか?」この声はラーヤだな。「あのツルハシを持った闘士は何者だ?」この声はネフェリだな。いや、お前もこのおっさんを知らないのかよ!身元不明のゲイに襲われていることを知った拓也の背中に悪寒が走る。競パンに突っ込まれたおっさんの手は容赦なくタマを揉みしだいてきて乳首もビンと立ち、そこに吸い付きが追加されて快感に頭を振りまくると、今度は頭を掴まれていきなりのディープキス。このおっさん相当欲してるなってガタイで感じまくりながら分析していると、ぶっ倒れてた闘士のひとりが起き上がって剣を振り上げてくる。
闘士6「申し訳ないがNG」
でもその剣もおっさんのツルハシにはじかれて、闘士の姿勢が一瞬崩れたところにおっさんが闘士にキス強要。キステクに翻弄された闘士クンは喘ぎながら白眼をむくけど、今度はおっさんの両手にケツを掴み上げられ、ケツマンをほじくられる。「うお!おお!」闘士クンの喘ぎ声が上がると「おい!何をしている!」「そんなもの見せるんじゃない!」って観客席から怒号が飛ぶ。まぁ客席にはノンケくんも少しはいると思うし、しょうがないぜ。快感で動けなくなってる拓也の方へ、おっさんが社交ダンスみたいに闘士クンを操りながら向かってきて、俺の上の口に闘士クンの口を重ねさせてくる。んちゅ、くちゅってエロい水音が響いて闘士クンは淫乱に狂っていくけど、そこにまた別の闘士が襲いかかってきた。
闘士2「気色悪いんだよ!」
闘士6「OKだぜ」
拓也と闘士クンを互いに愛撫させて絡ませ合いながら、おっさんは新しく襲いかかってきた方の闘士の相手をする。こうしちゃいられないぜ。ベテランに美味しいところを持っていかれちゃう前に拓也もやることやっておかないとな。俺は堕ちまくった闘士クンと舌を絡ませて俺の激エロな酸素を思い切り吹き込んで、闘士クンの肺の中を拓也の香りで満たしてやると「コ゜ッ!ゲコぉ!」ってカエルみたいなゲップを出して白目剥いて仰け反り、逃げようとするから今度はズボンに手を突っ込んで揉みしだき、硬くなり始めたところで思い切りシゴいてやる。
そしたら「嫌ぁ!」なんてオンナみたいな声をあげて髪振り乱してビクビク痙攣。
拓也の手をヌルヌルに染め上げてから気絶してぶっ倒れ、またピクピク痙攣を始める。
それと同時におっさんのいる方から悲鳴みたいなイキ狂いの声が聞こえてきて、直後に客席からさらに怒号が上がって、ビールとポップコーンが飛んでくる。「バカヤロー!」「引っ込めー!」客からの怒号を一身に浴びてるおっさんの前には、鎧を無理矢理脱がされて全裸にされたまま、精液と糞まみれにされて倒れてる別の闘士が見える。あまりにも素早く、そして凄まじいプレイに誰も止めることが出来なかったらしく、倒れた闘士はピクリとも動かない。「ひええ…」「なんてことを…」怒号に混じって、怯えるラーヤと引きまくりのローデリカの声が聞こえるし「そっ、その不埒な男をつまみ出せ!」ってマレニアも顔を真っ赤にして衛兵を呼んでいる。
ミリセントなんかは闘技場広場に入ってきておっさんの方に走ってくる。
それでもおっさんは動揺を見せずに俺に向き直ってきて、ギラギラに輝くギン目を向けてくる。
闘士6「糞だらけになれるなら30代40代のおっさんでも OKだぜ」
闘士6「一緒に変態の限りをつくし気が狂うほどぐちゃぐちゃになりながら、 けつの穴に入れたり糞だらけのちんぽを舐めあおうや」
闘士6「又浮浪者のおっさんにせんずりを見せ合ったり、 そのまえで小便を掛け合ったら興奮してたまらないぜ。一緒にやろう」
闘士6「糞、溜めて待つぜ」
拓也はとんでもねー変態に遭遇!
コイツはプレイの相手をザーメンと小便と糞でコーティングするのが趣味のプロ級変態糞闘士だ。アブノーマルなプレイも少しはOKな拓也もスカトロプレイは想定外。目の前に現れた圧倒的戦力にウリ専としての本能が赤信号を出しまくってるし、あまりにも恐ろしい相手の出現にミリセントも冷や汗だらけになって絶句。おっさんに気圧されて取り押さえることができない。
355
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/19(日) 22:43:20 ID:NXILrTx6
ネフェリ「その男を捕らえよ!捧闘の場を穢した罰を与えるのだ!」
そこに王様からの命令が入って、闘技場に騎士達がドバッと入って来ていた。さらにマレニアが呼んだ衛兵達も駆けつけてマジやばいぜ!公開セックスの気分が一気に合戦の空気に飲まれていって、半透明な拓也よりも危険って判断されたおっさんが、兵隊達に囲まれる。そして騎士達が武器を構えてから、衛兵のひとりがおっさんを連行すべく肩に手を置く。
闘士6「163」
そしたらその手がおっさんに払われて、目にも止まらない腰使いが衛兵のケツに叩き込まれる。脳みそがぶっ飛ぶほどの快楽が雄膣に発生した衛兵は、糞を噴射しながら白目を剥いて倒れ込み、騎士達が一斉におっさんへ槍を突き出す。「90」でもその槍ぶすまはおっさんの目にも止まらぬ腰のピストンで全て跳ね除けられて、別々の方向に飛んでいく。「53」おっさんは数を数えながら兵隊達の間を滑り抜け、騎士のひとりのバックを取って腰をブンと振動させると、相手の騎士もビクビク痙攣しながら糞を撒き散らしてダウン。おっさんはどうやら腰のピストンの回数を呟いてるみたいだぜ。きっと決して絶対に誰にも見つかっちゃいけない、社会的にアウトなプレイの数々が、おっさんに目にも止まらぬ早業を与えたに違いないぜ。
闘士6「165」
騎士「あーっ!」
闘士6「75」
衛兵「おぅううす!」
闘士6「60や」
闘士3「うーっす!」
凄まじいスピードで次々と敵を薙ぎ倒して糞まみれにしていくおっさんに、騎士達も衛兵達も武器避けられまくり弾かれまくり、ケツを掘られて漏らしまくりの淫乱大パニック状態に堕ちていく。「糞まみれでやりたい奴、至急メールくれや。土方姿のまま浣腸して、糞だらけでやろうや」阿鼻叫喚の戦場を縦横無尽に飛び回りながら次々と兵隊達を糞まみれにしていくおっさんを前にして、あのミリセントも一目散に逃げ出す。「きゃー!」「うわあああ!」観客席も大パニックになっていて、そこかしこから観客達が悲鳴上げまくって逃げていく。そこに「踏み止まれ!捧闘はまだ終わってはいない!」ってネフェリからの王命が入って、一応客は逃げるのをやめたけど、だいぶ数も減ってるし儀式どころじゃねーよ!なんて思ってると拓也のガタイに違和感。
拓也「あーっ!ウッス!ウッス!ウッス!」
会場にむせ返る激エロ悪臭に何故か全身の性感帯を刺激され、ガタイが痙攣硬直するほどのマジエロ状態に落ちると、体に力がみなぎって半透明ボディーが少しだけ濃くなり、競パンから迸るザーメンも透明ではなくなって、いつものホワイトクリーム色になっていく。
たくゃの透明ガタイに効く祈りわ、揉め事じゃなくて揉むことだったんだょ。
だから拓也が激エロ興奮してる時は闘士に触れたし、ザーメンも闘士達に効きまくったんだ。
そこにおっさんが巻き起こしたむせ返る様なエロの空気が祈りとなって追加され、俺を拘束する理を少しづつ犯している。
拓也の目覚めも近いぜ!やっぱり闘いよりもエロだよな!
ネフェリ「おお!」
マネージャー「やっぱり拓也だったんですね!」
マリカ「拓也!また胸でかくなったな!」
俺のガタイはハッキリとみんなに見えるようになっていて、ネフェリもマネもお姉さんも、俺とのようやくのまともな再会を喜ぶ。でも充満する糞と小便の臭いにマレニアは余裕がなくて「ゲボォ!おええっ!」って会場にもらいゲロしてるから、ラニに背中をさすられてる。腐敗にガタイ掘られまくってた頃の記憶がフラッシュバックしてるみたいで、チョー苦しそうだぜ。勉強熱心なミケラは興味深そうに会場の様子をスケッチしてるし、他の客からは「顔がね!」「あの顔で救世主ですか!?」「腹がプヨッてる!」「あんなダルな体つきで伝承の大英雄だなんて冗談キツイ!最悪なのは、英雄拓也の物語が嘘だったこと!」「儀式下品すぎるだろ…!」って拓也への信仰が早くも民から無視されて、気付いた時には邪教扱いになっていた。
マネージャー「やはり恐れていたことが起きましたね。拓也は激エロのモロホスト。信仰を得て復活するためには、激エロな供物こそが最適でしたが、その供物を儀式に採用してしまえば民に嫌われるリスクも背負わなければなりません。民が信じているのは検閲という名のシャワーを浴びたあとの、綺麗な拓也の物語ですからね」
マネージャー「そして本当の拓也が民に嫌われてしまっては、当然エルデに広がった拓也信仰も崩れ去ることになり、各地で暴動が起きる可能性が高まってしまいます。それを防ぎつつも拓也を現世に引き戻すためにマリカさんが提案したのが、捧闘の儀式による、闘いと犠牲を供物として用いた拓也の復活だったのですが…結果はこの通りです。あまりにも下品な復活劇のせいで民の信仰が崩壊しました。これから大変なことになりますね」
ネフェリ「我らの苦労は、風の前の塵に同じだったか…しかしこうなったからには是非もない。民には何がなんでも、合ドラとセックス漬けの気狂い男娼によって世が救われたという事実を、受け入れてもらわねばならん」
ネフェリ「しかしあの土方姿の男は、いったい何処から紛れ込んだのだ?あやつのせいで、何もかも滅茶苦茶だぞ…」
マリカ「フフッ、あれは私が招いた」
ガタイが復活しつつある拓也を眺めながら、お姉さんがいきなりの爆弾発言。まさかのカミングアウトに「なにっ!?」「なんだぁっ!?」ってネフェリとマネージャーが驚いて立ち上がって、ラニの「ハメられた…!」の声にはお姉さんがニヤつきで返す。やり返すのが好きな好戦的なお姉さんだけど捧闘の儀式がマジで壊れたな!「ラニ、これは私から死を奪った罰だ。此度の捧闘の後始末はお前に任せるぞ」「くっ…!」マジエロな意趣返しにラニが、徹底的にラニが責任を押し付けられて歯軋りする。
マリカ「拓也信仰など、とこしえには偽れぬのだ。いずれ民に暴かれるのなら暴きは早い方がよい。それに、拓也をこれ以上、血で穢す気にはどうしてもなれんのでな」
ネフェリ「なんということを…」
マリカ「すまぬな、我らが王よ。責めはあとで聞こう」
マリカ「しかしあの土方は強いな。実力だけで言えば最強の変態と呼ばれるだけはある」
356
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/19(日) 22:44:42 ID:NXILrTx6
観客席でのやりとりは周りの大混乱に飲まれて、貴族連中が一斉にネフェリ達を取り囲み、そこに逃げて来たミリセントも息絶え絶えで合流して「どういうことですか!?」の大合唱。対応に追われまくりのネフェリとラニを尻目に、でもそんなの知らねーよって感じのおっさんは、ふんどしから何十本ものイチヂク浣腸を取り出して、右往左往する兵隊達のケツの穴に片っ端から突っ込んで円形広場をさらに糞まみれにしていく。
マレニア「コ゜ッ!!」
闘士6「よがり声をあげる声を聞きたいぜ」
マレニア「こんなもので、よがれるわけな…ごぽっ!」
昔みたいにゲロマシーンと化したマレニアはゼェゼェ息切らして観客席の手すりでグッタリ。きっと猛烈な悪臭に朱い腐敗のトラウマを刺激されてる関係で、神人ガタイがおかしくなってるんだな。こうしちゃいられないぜ。今日のスペシャルゲストは拓也なのに、このままじゃおっさんに主役を取られちまうぜ!スターダムに登り詰める決心をして、拓也もエロに狂っている闘士のひとりをレイプする。痙攣するバックを取ってズボンを下ろし、俺のデカマラがズブリと挿入されると闘士が前立腺を押し潰されて即イキ。観客席からも絶叫が上がる。糞と小便と激エロな空気と拓也の痴態に、ついに耐えられなくなった民衆は衛兵達を突破して闘技場から逃げ出していく。でもそんな中
「エロいぜ!拓也!」
「マジで最高のsex machine!」
「拓さん羨ましいわぁん!」
「興奮してたまらないぜ!一緒にやろう!王都の地下牢なら良いが、王都壁外の水辺でも良いぜ!」
生粋の雄臭いゲイ連中ばかりが観客席に残っていって、拓也信仰が拓也カルトに早変わり!ゲイの比率が劇的に高まったせいか祈りの密度と精度も上がって、捧闘の儀式が捧マラの儀式になって拓也のチンポもさらに鋼鉄のようになっていく。どんどんボディーの具合が良くなってくぜ!客席からの悲鳴はゲイ連中の喘ぎ声と、ネフェリ達が揉める声と、貴族たちからの罵倒だけになり、そこにケネス・ハイトからの一報が入る。
ケネス「ラニ様!?あなた様の従者たるブライヴが、闘士の控えの間で昏倒しております!すぐ来れますか!?」
ラニ「ブライヴが?…まさか、この臭いに当てられたのか?」
ケネス「コ゜ッ!お、恐らくは!今は瀕死と思われます!」
ラニ「ああ、ブライヴよ…」
マジかよぉ!そういえばブライヴの奴は狼だから嗅覚が人間の数百万倍とか数千万倍とか発達してるし、そんな全身性感帯みたいな敏感嗅覚で充満する激エロ汚物臭なんて嗅いだら、意識ぶっ飛び射精もやむなしだぜ。よく見たらラーヤのヤツも白目剥いて気絶してて、ローデリカに介抱されてるしヤバいぜ。拓也は激エロな仲間たちを絶対に失うわけにはいかないから、この変態の限りを尽くして兵隊達を全滅させた腰砕きのオサーンを成敗しなきゃならない。ウリテクには絶対の自信を持つ拓也も今回ばかりは相手が悪くて、こんな奴に勝てるのかよと思う暇もなく口にチンポが突っ込まれる。
拓也「ぐぐ、グボグボ!」
闘士6「腹がぐるぐると言い出してシックスナインになり…」
俺の口を制圧したおっさんは、そのまま目にも止まらぬチョースピードでガタイを回転させて拓也のマラを咥え込む。それから口でしごきまくって拓也の意識をまたもぶっ飛ばし、射精させて動きを止めてから口をはずし、今度は拓也の肛門に吸い付いて吸盤みたいに離れなくなる。
ミケラ「おお!」
マレニア「む、むごい…」
マネージャー「ちょ、ちょっと!それはマズいですよ!」
マネージャーと同時に嫌な予感がした拓也は「まっ、待ってください!マジ許してください!」って哀願。でも願いは聞き入れられることはなく、拓也の口におっさんの肛門が吸い付いてきて塞がれる。「うおおお…」ネフェリの恐怖の混じった引き声が聞こえてくる。おっさんの肛門は長年の糞遊びによって鍛えられまくったせいか、ひだのビラビラが分厚く力強くなっており、拓也の口にかぶりついてミシミシと締め上げ、決して離さない。
闘士6「お互いにけつの穴を舐めあっていたんだが、 わしもにいちゃんも我慢の限界が近づいているみたいで、」
闘士6「けつの穴がひくひくして来たんや」
ヤバいぜ!恐ろしいぜ!このままだと人生の幸せな記憶の全てをぶっ飛ばすほどの、恐怖の濁流が流し込まれる。拓也はおっさんのケツを掴んで必死に引き剥がそうとするけど、汁が混じったオナラという危険な先制パンチを口の中に食らって意識が飛びかけ、抵抗する力を早くも無くしてしまいダウン。そんな代物は即刻レッドカードだぜ!そしておっさんのケツがプルプルと震えだす。
闘士6「にいちゃんがわしのケツを舐めながら、ああ^〜もう糞が出るう〜〜と言うまもなく」
闘士6「わしの顔にどば〜っと糞が流れこんできた」
おっさんが言い終わると、拓也の肛門で掃除機みたいな超絶バキュームが開始されて、大腸、小腸、胃袋が凄まじい吸引に掻き回されて腹がグルグルと鳴りだし、スボボボボッて音を立てながら糞が吸い出されていく。「おおおおぉぉぉ〜〜っ!!」未知の感覚に悶える拓也はおっさんの口の中で咆哮をあげるけど、息を出した後は吸わなきゃいけない。結局拓也はおっさんの肛門内部の空気を大量に吸ってしまって悪臭にマジ頭おかしくなり、強烈な痙攣とともに失禁。横隔膜が新しく入ってきた空気を全力で拒否して限界までせり上がり、ガチガチに硬直して呼吸が止まる。
闘士6「それと同時にわしもにいちゃんの口と顔に…」
拓也の口の中に、熱い空気が迫って来る。
地獄の苦しみに大声で泣き叫ぶこともできず、ケツをタップしてギブアップの意思を伝えるも無視されて…
闘士6「糞を思い切りひりだしてやったよ」
拓也の口の中に、土砂崩れのような糞が容赦なく叩き込まれる。同時に拓也は意識も記憶もぶち砕かれ痙攣。限界まで白目を剥き、涙と鼻水と茶色いヨダレが垂れ流しになり、粉々に粉砕された意識はマレニア状態になっていくつもの拓也に別れたけど、そいつらも意識の世界の中で全員失禁脱糞痙攣していて今にも死にそうになりながら、闇から無限に溢れてくる糞に埋もれていく。おっさんの糞は拓也を、徹底的に拓也を拓也して、拓也を拓也に拓也してから、拓也の拓也を拓也する。
それから拓也の拓也は、拓也拓也拓也、拓也、拓也拓也拓也拓也拓也。
357
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/19(日) 22:46:19 ID:NXILrTx6
マリカ「いかん!このままでは拓也が死ぬ!」
マネージャー「あなたが何とかしてくださいよ!あなたが呼んだ糞土方でしょ!?」
マリカ「こ、こんなはずでは…」
ラニ「マリカ!また計画失敗だな!」
拓也、拓也拓也拓也拓也拓也拓也拓也拓也拓也、拓也拓也拓也拓也。
拓也拓也拓也拓也拓也拓也。「仕方がない、かくなるうえは私が打って出る!」
ネフェリのやつが拓也、拓也拓也拓也拓也、拓也拓也拓也拓也拓也、拓也拓也拓也拓也拓也拓也拓也。
ネフェリ「フン!」
糞まみれの会場に飛び込んだネフェリが、拓也の痙攣硬直ガタイに戦技の雷をぶっ込むと、そのショックで一瞬拓也の拓也が拓也。
じゃなくて拓也の意識がぶっ飛び帰還。今にも死にそうになりながらネフェリからの激励を受ける。
ネフェリ「気をしっかり持て!拓也!お前は激エロのモロホストなのだろう!?」
でもそんなこと言われたって全身うんこ臭いし息はできねーしマジ酸欠とショックで死にそう。気力も消えかけていて、応援するぐらいなら助けてくれってSOSを出そうにも喋れねーしガタイもグッタリして動けない。おっさんからひり出されている糞は拓也の消化器系を抉り込むように押し進んで、体内に残った拓也の糞をトコロテンのように押し出しておっさんの口に供給。その糞はおっさんの腹の中でグルグルしてから拓也の上の口に再供給。糞の環状線電車に拓也の正気が轢き殺されてて、心臓が休みてえって言ってるし、また痙攣と共に頭がおかしくなりかける。
ネフェリ「お前はゴドリックの前で語っただろう!勇者ネフェリ・ルーの仲間であると!」
ネフェリ「その勇者は今や王だ!王の仲間と名乗るなら、王命には従ってもらうぞ!」
ネフェリがおっさんのケツに手をかけて拓也の顔面から外そうとする。でもおっさんはネフェリの怪力に引っ張られて大臀筋から血を流しながらも「血が流れるけど気持ちは最高や」「連絡早くしてくれ。糞、溜めて待つぜ」って言ってネフェリに報連相の機会を与えつつ糞をためる余裕まである。
一方拓也はネフェリの言葉に遠い思い出を刺激されてぶっ飛び回想。朦朧とする意識の中で、膝をついたゴドリックの前に仁王立ちになってるネフェリの姿が浮かぶけど、パキギマリな脳みそを無理やり稼働させたせいでストレスが掛かりまくってオーバーフロー。ガクガクと痙攣しながらおっさんから供給された糞を、おっさんのケツの穴に吐き込んでしまう。
闘士6「まったく、出ないぜ」
すると、おっさんが呆れたような声をかけてきて、拓也の口に充満する糞のガスが若干薄くなる。
しめたぜ!おっさんは糞をケツから出すことには慣れていても、糞をケツにしまいこむことには不慣れなんだぜ!俺はついに新テクを開発。千切れそうな意識を限界ギリギリまで振り絞り、唯一空いてる鼻から大量の酸素を吸い込んで腹大きく見せ、肺をもパンパンにパンプさせると腹の中にある全ての糞を一気に吐き出し、おっさんの体内にゲロウンコを思い切り流し込む。
闘士6「気持ちがいい!」
はじめての感覚におっさんが身悶えを始める。
効いてるぜ!確かな手応えを感じた拓也のガタイに活力がみなぎって、途切れかけの意識もガッチリと結ばれる。俺は手足から力を抜きつつ、ただ吐き出すことにだけ集中する淫乱な蛇口と化して糞を吐き続け、辺りにジュルルル!ジュッポンポン!と軽快な音が鳴り続ける。
ネフェリ「お、おお…な、何か思いついたようだ…」
マリカ「窮地の中にあってこそ、新テクは見出される。拓也よ、何の躊躇があるだろうか!」
マレニア「コ゜ケッ!」
マリカ「マレニアよ、お前には些か刺激が強いようだ。だが辛抱せよ。お前の友が戻る時まで」
勝ち誇ったお姉さんの隣で、マレニアは胸元をはだけて少しでも新鮮な空気を吸おうとしてゼェゼェ言ってダウンしてるし、ローデリカはラーヤと一緒に気絶。マネージャーはすでにマイバッグから取り出したガスマスクを装着していてコトなきを得てる。ラダゴンことセンパイは平気って顔してるけど鼻は摘んでる。「おっさんが撒き散らした糞と小便が乾き始めて辺りに激エロ刺激臭を充満させてるんだぜ。大量にアンモニアを吸いまくると意識がぶっ飛んで気絶するんだよな。会場でぶっ倒れてる兵士連中が心配だな。客席では寝込む奴らが結構出てきてて、ミリセントは目と鼻をやられたみたいでとにかく涙流しまくり咳しまくり、呼吸荒げてグロッキー。
ここまで来ると汚染の中心にいるネフェリと、ブライヴを助けに行ったラニと、倒れた客を回復させてるミケラと、完全に余裕って感じでこっちを見てるお姉さんは流石のタフさだぜ!特にネフェリは神人でも無いのに気合いで耐えてるっぽいし、サラコナーみたいにマネージャーとマスクを使いまわせばいいのにね(笑)
そして拓也は、糞の環状線電車の中でおっさんと真剣勝負の真っ最中。ケツから入って口から出てくるお互いのゲロウンコの奔流に、どっちが先に音を上げるかの勝負だぜ!そしてシックスナインになってるあいだは互いに呼吸が上手くできないという状況が幸いした。最強とはいえおっさんはかなり歳がいってるけど、俺はあの水没プレイも乗り切った元水泳部のサーフ系ビルダーガタイだからだ。
拓也が吐き出し続ける限りは、おっさんも腹の中のものが空気と一緒に口から出続けるからロクに息できねぇし、休憩もできねぇしでペース乱されて酸欠になるはずだぜ。それからしばらく環状線を回しまくってたら、先におっさんに我慢の限界が来たみたいで、ついに拓也の口を解放!同時におっさんと俺の口から、消化されまくって真っ黒になった糞とゲロの混ざった激エロジュースがばら撒かれる。これがネフェリにとって悪かった!
マリカ「あっ」
ネフェリ「あーっ!!!」
おっさんのケツを掴んで力んでいたネフェリは、俺が吐き出した大量のジュースを顔面にドバーッと浴びてマジ狂い!我慢の限界を一気にぶち抜かれて白目を剥いて仰向けダウン。激しくガタイを仰け反らせながら痙攣して、真っ黒になった顔の口から泡を吹き始める。ガタイをビクンビクンと跳ね上げさせながら「あーっ!おぅううっす!おーっ!うーっす!」と勇者鳴きを上げるネフェリは、白目剥いてどんどん涙とヨダレまみれになっていって、客席に残ったゲイ連中から羨望のイキ声が吹き上がる。そこにマネージャーからの「いけない!ネフェリさんが危険です!」という声と共に、息も絶え絶えなミリセントとマレニアが駆けつける。
ミリセント「ネ、ネフェリ…今助ける…コ゜ッ!」
マレニア「体に力が入らん…貴公は、ネフェリの脚を抱えっ…ごほっ」
千鳥足の二人に担がれて退場していくネフェリに、観客席から感謝と労いの拍手が掛かる。その客席はもう空席とゲイと昏倒した客ばかりになってて、正気を保ってるのはミケラとお姉さんとセンパイ…じゃなくてラダゴンと、マスクつけたマネージャーだけだぜ。もうぐずぐずしていられない。みんなの望みと命のために、俺は一刻も早く目の前に立つ最強の変態親父をガン掘りしなければならない。上の口と下の口の両方から糞とゲロを垂れ流しながら立ち上がった拓也の前に、呼吸を整えたおっさんが立ち塞がる。
闘士6「やはり、大勢で糞まみれになると最高やで」
闘士6「こんな、変態親父と糞あそびしないか」
円形広場の足元をタプタプに埋める糞と小便には兵隊たちがぶっ倒れてる。
そいつらの痙攣が海の波のように見えてくるし、充満する激エロ悪臭は西部劇の風のように、拓也の前髪とおっさんのふんどしを揺らす。波打ち際の決闘の開始だぜ。
358
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/19(日) 22:48:28 ID:NXILrTx6
おっさんは年季の入った力強いガタイをゆらりと揺らすと「ああ〜〜早く糞まみれになろうぜ」と呟いて、トイレに流される糞のようにぬらりと素早く拓也のバックを取ってくる。
でもケツに突っ込まれたおっさんのチンポを許すわけにはいかないぜ!俺はチンポに前立腺を刺激される前に素早く脱糞。糞とオナラの勢いでチンポを押し出して拘束から逃れる。今度は拓也の方がおっさんを責める番だぜ!おっさんに素早く向き直った拓也はおっさんの顔を両手で拘束。キスを食らわせる。
闘士6「最高や」
拓也「コ゜ッ!!」
でも吹き込んだ激エロな拓也フェロモンは、おっさんにすんなりと受け入れられた後に何倍も暴力的になって返ってくる。激エロを通り越した殺人的エロな臭いに、脳を飛ばされそうになる拓也。そこにおっさんからの素手による、超絶テクな乳首責めが入ってくる。やばいこのままだと壊れる!そう思った俺はおっさんの手を掴んで責めを中止させる。あと数ミリ乳首を捻られてたらイキまくって死んでたぜ。あまりにもスリリングなイニシアチブの取り合いに、観客席からもため息が漏れる。まともに相手してたら拓也の身がもたねーよ!
拓也「良いぜ!そんなに糞ちんぽ突っ込みたいなら、突っ込ませてやるぜ!」
正面からの削り合いだと絶対に負けるから、拓也は搦手に勝機を見出す。
おっさんを突き飛ばした俺はガタイをくの字に曲げてから、おっさんにケツマンを広げて挑発開始。淫乱な汁を滴らせる拓也マンコにおっさんの奴も舌舐めずり。その圧倒的に強すぎる性欲こそがお前の弱点だぜ!おっさんは拓也のマンコに飛びかかると躊躇なく糞ちんぽを挿入。快感に全身が痙攣する拓也は、自分の意識がおっさんのピストンで断ち切られる前にマンコを強烈に締め上げ、おっさんのピストンを咥え込んで停止させる。
マリカ「白刃取りか!」
マネージャー「違います」
ガッチリ咥え込まれたおっさんは拓也のケツを掴んで強引に掘り進めようとするけど、そのケツを引き込もうとする力を利用して拓也は思い切りガタイを仰け反らして、おっさんと一緒に後ろに倒れ込む。拓也が上に、おっさんが下にの騎乗位体勢に、おっさんがニヤリと笑う。その勝利の確信が拓也の勝利のチャンスだ。
拓也「いくぜ!孕む!」
おっさんの腰に跨った姿勢の拓也は渾身の力を込めてガタイを上下させ、おっさんの糞ちんぽを強烈に絞り込みながら、チューブ型アイスからアイスを絞り出すようにザーメンを搾取していく。俺の前立腺が壊れるのが先か、おっさんの金玉が空になるのが先かの漢比べの開始。
負けたのは拓也だった。
「あーっ!イク!イックぅ!」
メリメリと押し込められた糞チンポに雄膣を蹂躙されて、チンポから潮を噴きながら腰が止まらなくなる俺。おっさんのニヤついた口からは「なんて汚ねえ糞まみれ連中だ」って勝利宣言が漏れる。白眼剥いて痙攣しながら拓也は自動的におっさんの上で踊るだけの淫乱人形兵状態に堕ちていく。でもこれが幸いしたぜ。
359
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/19(日) 22:49:31 ID:NXILrTx6
マリカ「おお!」
おっさんは自動的に行われる搾精に耐えられなくなってきて、顔色が青くなっていく。俺はエロの気分と命が続く限りに果てしなく壊れまくって狂っていけるけど、おっさんの土方ガタイにそんな若々しさは無いからだ。この戦いに拓也が勝つ必要は無いぜ。ただおっさんの糞遊びを止めて、ブライヴやラーヤやローデリカを死の淵から助け出せればOKだぜ。そして決死の拓也の自爆技に客席のゲイ連中は先に耐え切れなくなって、痙攣しながらドクドクと射精を開始。会場にどぴゅっ、ドグっていう射精の音が響き渡りまくる。会場の空気がエロで一体となる感覚に拓也は更にマジ狂い!腰の動きを更に加速させた瞬間…
「ああ^〜 たまらねゑぜ」
土方のおっさんは全てのザーメンを放出して意識がぶっ飛び赤玉。そのままピクピクと痙攣して動かなくなる。拓也のマンコに底は無く、故に全てを受け入れる。拒むことを知らない種壺野朗の伝説を継ぐのはこの拓也だぜ。勃ち往生したおっさんのチンポからケツを引き抜くと、ケツから糞と小便と男汁が滝のようにドドドっと雪崩出て、おっさんの全身を染め上げる。
マネージャー「やりましたね!拓也!」
マネージャーからのスタンディングオベーションに、拓也は震えるガタイのスタンディングマスターベーションで応える。客席のゲイ連中からは「エロい子!」「マジで美観を備えてます!」「キミは太いシーチキンだ!」と溢れんばかりの称賛が降りかかり、拓也のガタイは更に色がついて肉感的になっていく。ラダゴンは舌打ちしたけど、腐女子のお姉さんは腕を組んで静かに頷いてて満足気だ。凄まじい疲労感と快感の波に拓也の意識もさらわれて、糞の海に倒れ込んで眠る。俺は今でも、お姉さんの激エロなペットだ。
360
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/19(日) 22:52:15 ID:NXILrTx6
今日の投稿はここまで。
次の怪文書はコロナで寝込んでた期間のモノだから全然書けてないぜ!拓也!
なるべくはっ、早く、書きまっす!
361
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/19(日) 23:07:57 ID:DmHrqS2Y
この世の終わりみたいな闘技場
362
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/20(月) 00:13:26 ID:Hs4OXCSI
きたない(きたない)
363
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/20(月) 09:07:21 ID:vGsmTJ2.
なぜ同人拓也の文豪達は常軌を逸する糞尿汚物描写をするのか
364
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/20(月) 12:55:15 ID:Hm6oqk2M
少年の心を忘れていないからでしょ(適当)
365
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/20(月) 14:10:17 ID:DTlRM99I
観客に糞喰いくん紛れてて草
366
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/20(月) 14:28:23 ID:SAKbhZeU
ラニ様が事ある毎にマリカ煽ってるの草生える
残念でもないし当然
367
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/20(月) 16:04:34 ID:cwZNO4Mk
もしかしてだけど、マリカって諸悪の根源なのでは…?
368
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/20(月) 23:23:23 ID:Mtk0WFEU
今日はちょっとキツいっす!
明日には投稿できるようにしたいダス
369
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/20(月) 23:43:47 ID:Hs4OXCSI
体に気を付けて毎秒投稿しろ
370
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/21(火) 22:07:10 ID:5GMZjD1k
5人と遺灰に掘り倒されたあとの絶叫セックスマシーン拓也 投稿者:ワールドビルダー拓也
まどろみの中を漂っていると強烈に乳首をつねられて、激痛と快感と共に夢の中から引き戻される。あーあ、せっかく夢で懐かしのセンパイに会えたのに、ウリの仕事はいつも突然だ。すぐに準備して行くぜってケツたぶを叩いて気合を入れつつ起き上がると、ここは石造りの部屋だった。
ブライヴ「おい拓也、またやってくれたな」
拓也「おーっ!ウッス!」
目が覚めると、あの懐かしのモフモフ系イケメンのブライヴが睨んでくれるんで、再会の喜びを分かち合うべく飛びかかる拓也。でもブライヴは乗り気じゃなかったみたいで、片手のピンタで払われた俺は壁と濃厚キス。こっちは暖かく迎える気でいたのに、壁の冷たさが心に染みるぜ。
ブライヴ「蘇らせようとしている相手に、殺されそうになるとは思わなかったぞ」
拓也「うす、スミマセン」
ブライヴ「すみません、では済まぬ。お前とあの土方の乱交のおかげで、狭間の地はこれからひと騒動抱えることになる。マリカの奴も、とんだ濁り水を吐き出させたものだ」
ブライヴ「ついて来い」
呆れた感じのブライヴに連れられて、部屋の外の廊下を歩いてたら、濃厚な激エロの臭いが綺麗さっぱり消えていた。「あれ?全然空気違うじゃん」なんて疑問にもブライヴの奴は律儀で「お前が眠っている間に、皆で必死に洗い落としていたからな。今もラニは暗月の魔術で、糞の海を打ち消しているところだ」って返事。あれを全部掃除してるとかマジかよ?信じらんねー!ってエミネムの顔で驚いていると、マネージャーからの着信。
マネージャー「拓也?お久しぶりですね。今腐女子のお姉さんとネフェリ王が来てて、指名が入っています。すぐ来れますか?」
拓也「えっ?はっ、はいっ、いっ、今はブライヴと再会の喜びを分かち合ってるんで、すぐにはいっ、行けないっす」
マネージャー「ぶっ殺すぞ。一国の王様を糞まみれにしたんですから、あなたに拒否権は無いんですよ!実力だけで言えば最強の変態も呼んでいますから、二人一緒にお説教でも受けていてください!いいですね!」
やったことがアレなんで怒られるのも分かるけど、こういう時のマネージャーはチョーウゼーし、ホントに悪いのは拓也じゃなくてあのおっさんだろってネムネムの思考で抗議する。それにしてもスゲーセックスだったな、普段のウリの気分でやってたら死んでたな、お姉さんに拉致されて、大ルーン求めて彷徨ってた頃に出会っていたらパーティー全滅だったなとガタイで分析しながらも、拓也が生き返ったことへの皆の反応がやっぱり気になる。ブライヴの奴に連れられて闘技場入り口前の部屋に出ると、そこにいた顔を真っ赤にしたネフェリから、強力なパンチを顔面に貰ってぶっ飛び射精。
拓也「ヲ!」
するはずがぶっ飛んだ瞬間にマラを握りしめられて射精を強制阻止されて、引き戻されると同時に喉に逆水平チョップをぶっ込まれる。呼吸困難に喘ぐ拓也の頭を両手でホールドして、ネフェリは更に頭突きを繰り出そうとするけど、それはお姉さんの「王よ、そこまでに」ってストップに阻まれて不発に終わる。せっかく復活したのにさー、いきなり殴り殺されたらたまんねぇぜ!
ネフェリ「お前を蘇らせるなど、やはり世迷いごとだったか?拓也?」
拓也「ウッス!ルーさんすみません!申し訳ナス!」
いきなりの奇襲に鼻血垂らした拓也が、ガラガラの声で謝るとネフェリも矛を下げてくれたけど、ネチネチのお説教よりも暴力に訴えてくる蛮地らしさは変わってないよな。後ろにいるマレニアはジト目で睨んでくるし、レオはオロオロしてるし、マネージャーは困った顔で頭掻いてて、ローデリカもラーヤもディアロスも居ないから再会ムードが全然無い。アイツらどうしたんすか?とマネージャーに答えを求めるも「ラーヤさんとローデリカさんは体調が優れないということなので先に帰しました。あなたによろしくと言っていましたけど、あんな目にあってもあの二人がそう言ってくれるだけ、ありがたいと思ってくださいね」ってピシャリと斬られる拓也。アイツらには悪いと思ってるけどって、オレは視線を部屋の隅っこの暗がりでニヤついているおっさんに向けながら愚痴ってみる。お姉さんはオレの視線に気付くと、暗がりを顎で指して教えてくれた。
マリカ「ああ、あれが気になるのか。ならば教えてやろう」
マリカ「そこの男は変態糞親父と名乗っている。変態糞土方、あるいは変態親父ともな。お前の故郷、日の本の国の岡山という地から、私が呼び寄せた者だ」
拓也「えっ!?マジかよぉ!?ウッソだろお姉さん!」
マリカに紹介されたおっさんは暗がりからズルズルと出てきて、デップリと出た腹をさすりながらネットリとしたニヤニヤ笑顔を見せてくる。でも顔にかけたグラサンにヒビが入ってて両頬にも真っ赤な張り手跡があったんで、あー、このおっさんもネフェリにぶん殴られたなってガタイで分析するまでもなく察知する。マサヒコさんが一番こわい客だと思ってたけど、日本にまだこんなに相手を壊すのが好きな客がいたのかって、まさかの刺客に驚愕しきりの拓也をよそに、マネージャーが「余裕有り気に話してますけど、拓也が彼にヤリ殺されそうになってる時は本気で焦ってましたよね?」ってお姉さんにツッコミを入れていく。
マリカ「拓也信仰の破りは私が企み、そして仕組んだものだ。事が行われる時に、何の焦りがあるだろうか」
マネージャー「焦ってたって言え」
マリカ「はい…」
マネージャーの奴隷になるお姉さん。そういえば、こなあいだ、オレがセンパイの神ガタイを掘り倒してる時も、お姉さんはオレに従順になってたし、夫のゴッドフレイもチョーSの激つよ肉食系なんだよな。お姉さんは普段はS入ってる空気出してるけど、ちょっと押されたら途端にマゾ受け神人奴隷に大変身するのかもね(笑)
でも拓也も本来はMウケのセックス奴隷だから、普段モードのSなお姉さんの計画もよく分からなくて、オレをマジ壊れの律から助け出すのに、なんで岡山のおっさんが必要なのかをたずねてみる。返ってきたのは、やっぱり拓也じゃ想像もつかない答えだったぜ。
マリカ「我が謀には、達すべき目的が二つあった。ひとつはお前、拓也を人として蘇らせること」
マリカ「そしてもうひとつは、狭間の地から、神たる重責を背負う者を無くすことだ。ある意味では、こちらが主たる目的と言ってもいいだろう」
オレを蘇らせたい方はまだ分かったけど、神様を消すのにスカトロ趣味のおっさんが必要な理由が分かんーよ。それはネフェリも思ってたみたいで「狙いは分かったが、それが闘技場の風を凄まじく穢す事とどう関わるというのだ?」って、ちょっとイラが入った語気でたずねる。ニヤついたまま次のプレイのことだけを考えてそうな変態親父を横目で見てから、お姉さんは計画の全貌を明らかにする。
371
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/21(火) 22:08:10 ID:5GMZjD1k
マリカ「私は黄金律により、稀人を率いる者から律の幻視を抱える者、神へと変えられた。そして神を神たらしめる黄金律の真意、あらゆる生命を率いるにはあまりにも不完全なその有様を知り、私は律を砕いた」
マリカ「私は識ったのだ。神などというものは、例え人を超えた上位の者であっても務まらず、人にも務まらず、その神に率いられる者達も、不完全たる神への信仰で平穏を得ることは無いことを」
マリカ「ましてや一人のマゾ受け筋肉男娼、セックス用の動物、淫乱マッチョ売春婦おばちゃんの拓也などに神など務まるはずは無く、拓也を神と崇める民衆にも、平穏などがもたらされる事は決して無い。ゆえに私は、この狭間の地から拓也への信仰を失わせることにした」
マリカ「だが、ただ信仰を禁じてしまっては、拓也を信仰によって蘇らせることは出来ぬ。我らが世の乱れを恐れるあまり、拓也の伝承を歪めて拡めてしまったがゆえにな。そこで私は更に新テクを開発。捧闘を復活させて民を集め、民の眼前で歪んだ伝承を打ち砕くことにした。ゆえに変態糞親父は必要だったのだ」
そこまでお姉さんが話したところでマネージャーにも合点がいった。
マネージャー「なるほど。剣と盾で勇敢に戦った拓也の物語という、勇者系の綺麗な嘘を、民衆の前で完膚なきまでに破壊するために、最も不浄な戦いが必要だったわけですね。その戦いの演者のひとりがこの岡山の土方親父だったと」
変態糞親父「いきなりチンポの連呼でもいいぜ」
マリカ「然り。民衆は拓也信仰の偽りを知り、拓也の真実を知ってネムネムの顔でシラケ気味となり、拓也信仰を棄てた。かくして残りしゲイ共と変態親父と拓也自身の、互いを激しく求め合う信仰にも似た欲情が、拓也のガタイを蘇らせたのだ」
お姉さんの淫乱な企みの全てを聞いて、最初はウンザリしてたネフェリも最終的には「悔しいけど理屈は適ってる」みたいなショボショボの顔で納得気味。二兎を追う者は一兎をも得ずって言うけど、一石二鳥とも言うぜ。お姉さんはひとつの石を二羽の兎のケツマンにズブリと挿入してみせたんだ。
マリカ「この地に律が不要であるように、律の器たる神も不要だ。そして、神であると信じられる者もまた不要なのだ。外なる神々が世の理に溶け合った今、私と半神たちも神ではなく、ただ力が強い者とされればよい。何者かが神とされる世など、黄金律が全てを律せんとした世の再来でしかないのだからな」
いかにも博識って空気を出して話のシメに入るお姉さん。こんな人でもマネージャーは押しの強さでMにしちゃうんだからスゲーよな。「じゃあ色々あって、オレってもう復活できたんですか?」って結論を急ぐ拓也に、今度はマレニアから「いや、まだだ」って答え。マジかよぉ!拓也は変態親父の圧倒的な糞の嵐に翻弄されまくったばかりなのに、まだラウンドが残ってるなんて聞いてないぜ!足腰はガクガクだし、膣の中はドロドロだ。喉の奥が熱いんだ。
拓也「まだってどういうことですか!?第一ラウンドでアレなんだから、残りのプレイでオレのガタイが保つのかよ!?」
マレニア「私もそうは思うが、観客の多くが居なくなってしまったがために、貴公を蘇らせるに足る信仰も、十全には集まらなかったのだ。母様もそうなることを見越して、後に控える二度の闘いを用意したのだろう。希少な同性愛者達の信仰を集めるためには、一度の闘いでは足りぬのだ」
マジ?こうなることも予想済みだったの?ってお姉さんに視線飛ばすと、お姉さんが腕組んだまま静かに頷いてきて拓也の逃げ道が塞がれる。こうなってしまうと、残りの2ラウンドにも雄膣を提供するまで闘技場を出ることは許されない。狭間の地でのウリの仕事はいつも仕組まれている。良いぜ!どうせ一度は死んだガタイだから、続くラウンドでも雄膣貸してやるぜ!って拓也は胸筋をパンプさせ、ケツたぶをまさぐって臨戦体制。「次の相手は誰っすか?」って質問にはネフェリが返事をする。
ネフェリ「次は三対三の遺灰共闘だ。だが黄金樹の時代に死した者達は皆、殺さず生かす拓也律からの恩恵により、全て生き返っている。ゆえにこの闘技では、かつて遺灰だった者達を各人が同行できる形となっている」
ネフェリ「ついて来い」
ネフェリの奴に連れられて、今度はブライヴがぶっ倒れてたっていう戦士の控えの間ってところに通される。部屋には鎧着た正統派なナイトから、フード被った暗殺系オンナ、五人組のホグワーツ系ゴブリンまでいて、バラエティー豊かな面々が揃ってるぜ。でも中には何の変哲もない1匹の犬とか、小さな女の子の二人組とかのマジで闘えるメンツかも分かんねー奴らまでいるし、そもそもオレがやるのは殺し合いじゃなくてバトルセックスなんだよね。
そのことについてたずねると「その闘技の中身も考えたうえで選べ」なんて丸投げしてくるからネフェリってチョーSだよな!頭に壺被ったふんどし男はモロにいかにも系で、もうセックスしに来ましたって感じでいてくれてるけど、小さい女の子の二人組とかはどう考えても手違いで連れてこられたとしか思えない。オレが少女趣味の変態だったらどうすんだよぉ!?って問い詰める暇もなく、女の子のうちの一人がネフェリの方にやってくる。
女の子「妹とリムグレイブの星を見に行く約束をしているんです。行ってもいいですか?」
ネフェリ「うん、いいぞ」
ネフェリからアッサリ許可をもらった女の子は、戻って妹の手を取って、二人で笑いながら控えの間から走っていった。「私も子供を殺すほどの悪魔ではない。闘技の形式は守るが、参戦を強いたりはせぬさ」って言うけど、それなら最初から集めたりするなよな!ここにいる奴らが全員「オンナ子供には手を出さないこと」がエチケットって感じでいてくれる紳士で良かったぜ。でもコイツらからひとりパートナーを選んだところで、やることはセックスであることには変わりは無い。コイツらそのこと知ってるのかな?ってためしにレオに聞いてみると
レオ「ようはチーム戦ってことなんですけど、ここにいるパートナーは乱行するために来たわけじゃないんですよ。センパイが寝てる間にマリカさんから聞いただけなんで、オレも詳しいことは分かんないっすけど」
って答え。イマイチ要領を得ねーなって感じだったけど、そこにはマネージャーからの補足が入る。
マネージャー「闘技場に来たお客さんはただのセックスではなく、バトルセックスを欲しがってるんです。つまりお客さんからの信仰を得るためには、闘いの空気の中で拓也がセックスをする必要があります。ここにいるパートナー達は、あくまで闘いの空気を作るオードブルであって、メインディッシュはあなたなんです」
マネージャーの説明は相変わらず分かりやすくて良いぜ!つまりオレがコイツらの中で一番エロそうな奴を選べば、お姉さんがやったみたいに一石二鳥が出来てお得なんだよな。そうと決まれば善は急げで、拓也の乳首センサーがエロとバトルの両立を求めてパートナーの選定を開始。更に爬虫類みてーに舌をチロチロさせて、それを見た相手の反応確認も忘れない。乳首センサーは手で揉みしだくと感度を増すから、両手による胸揉みも追加しながら、パートナー志望の奴らを順番に値踏みしていく。オレのイケメンフェイス、よく見ておくと良いぜ!
372
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/21(火) 22:09:13 ID:5GMZjD1k
ティシー「その顔で見ないでちょうだい…」
ラティナ「下半身まったくトレ無し体型。昔の私とドンピシャなのよね〜、迫害されてた時を思い出して嫌いだわ」
オウガ「将軍を救ったのはいいが顔がキメェ!!!!マジ不ッ細工やな!!! 」
ロロ「指名したら棍棒で解体して肉片にしてやる」
かぼちゃの狂兵「見えないけどなんか顔気持ち悪そう」
フィンレイ「くさい子。」
あーっ!おぅううっす!おーっ!うーっす!
命を捨ててまで助けてやった奴らに嫌われて、気付いた時には四つん這いで泣いていた。あまりの拓也の扱いにお姉さんも困って「待て、それはあまりに酷な言いぶりではないか?」って候補の奴らに言うけど「嫌、無理」って暗殺系オンナは責め言葉で斬り捨てて来るし、他の連中からも口々に「マリカ様に助け船を出させる姿勢にビックリ」「火の巨人みたいにアンアン泣くのがキモ」って容赦ないSが次々と入ってきて、Mの快感すらも無い悲惨な状況に追い込まれた拓也はオンナみてーに大声で泣いてしまう。ネフェリはフフッて笑うだけで何も言ってくれねぇし、結局マレニアが候補の連中をなだめてその場は何とかなったけど、今度は拓也に優しい言葉がかけられる。
亜人団「スンゲーマッチョだぜ!今日1日で5人で抜いた!」
翼の混種「イケメン!」
腐敗の眷属「かっけぇ!」
陸ほや「アウフグース、おぉ家康、オギャース」
褒めてくれるのは嬉しいけど、カワイソーな奴を慰めるみたいな同情心を感じて素直に受け取れないし、さっき食らったイジメみたいな言葉の数々に傷付けられた拓也には、いまいちコイツらのことも信じられない。評価が二極化し過ぎたゲームのレビューみたいに全く参考にならないなりね。多分これも拓也信仰とかいうのがブッ壊れた結果のひとつなんだろうな。あーあ、こんなことならコイツらからも罵倒された方がいっそスッキリしたぜ。オレはささくれた心でグレまくって、いっそ何も考えてなさそうなぐにゃぐにゃのスライムくんを指名して抱きついてしまう。闘えるかどうかは分かんねーけど、言葉でオレを振り回したりしないし、ひんやりしてるからマンコにしまい込むと気持ち良さそうで良いのさ♪
マリカ「ほう、それを選んだか」
ネフェリ「よりにもよって写し身か…悪いことが起こらなければよいが…」
マレニア「拓也、気を落ち着かせるんだ。我らは貴公の味方だぞ」
マレニアのヤツも背中撫でて優しい言葉かけてくれるけど、本当はディアロスやブライヴに慰められたかったな。でもそう言うと今度はマレニアが可哀想だから口には出さない。ネフェリと少し話してたお姉さんは、今度は土方親父にパートナーを選ばせる。おっさんも参加するのかよってお姉さんに言うも「当然だろう。そのための糞土方だ」だって即答される。そうしてる間におっさんは迷わず陸ほやにキスをして、それが陸ホヤにはマズかった。
陸ほや「ヲ!ヲ!ヲ!ヲ!ヲ!」
ネフェリ「あっ、馬鹿!」
マネージャー「なにしてるんですか!?」
変態糞親父「はやく糞まみれになろうぜ!」
キスされたホヤの奴はビクビクとガタイ痙攣させながら毒霧を潮吹き。もう我慢できねぇって感じで破裂して、部屋中に汚物と毒霧を撒き散らした!やべーよ!地下鉄サリン状態に落とし込まれた凄惨極まる状況に、レオとマネージャーも含めた部屋の連中の半分くらいがパニックを起こすけど、お姉さんが毒消しボールをばら撒いて部屋の奴らに提供。全員で苔玉食いまくって大事には至らなかったけど、ひさびさに毒に犯されてスゲー具合悪くなったし、オレを褒めてくれたホヤは粉々になって死んじゃうしで最悪だぜ。結局おっさんは嫌がるエビ人間に無理矢理抱きついて強引にキスを喰らわせ、マレニアからの制止も無視して、腐敗生まれのそいつを毒と糞まみれにして服従させる。
マレニア「なんてことを…」
レオ「このオッサン滅茶苦茶っすよ!?なんすかこれ!?」
マネージャー「こんな人にもセックスの相手が何人も見つかるっていうんですから、岡山の県北って凄いところですよね。今度のウリのマネジメントは岡山でやりましょうか」
拓也「やめてください!マジ許してください!」
復活したあとの拓也の出張先が決まったところで、ネフェリから「とりあえずは、これで二組は決まった。残り一組はどうする?」って話が振られて、お姉さんが「お前はどうだ?」ってレオに話をパス。でも「嫌っすよ!ここでヤルのだけは死んでもゴメンです!」ってレオの奴からは断られたんで、じゃあどうすっかなーって感じでお姉さんは考え込む。そりゃ仕方ねーよな。あのオレでも死にかけたんだから、力に任せた強引なプレイがウリのレオなら、搦手で糞まみれにされて確実に死んでたぜ。だからメンツも決まらなくてネフェリとお姉さんがウンウン唸っていると、部屋の入り口から「私が出よう」って声が上がる。
声の主はミリセントだった。
373
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/21(火) 22:10:55 ID:5GMZjD1k
今日の投稿はここまで。
書き溜め分を全部使い切ってマジ狂い!次の投稿は1日開けるかもね(笑)
374
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/21(火) 23:34:08 ID:jt//a7RM
楽しみに待ってナス!
すっかり拓也語録を使いこなしてるマリカ姉貴で笑っちゃうんすよね
375
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/22(水) 00:16:40 ID:BD2X9fWw
拓也の評判ラッシュで草
みんなで愚弄するから尊いんだ
絆が深まるんだ
376
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/22(水) 00:23:04 ID:x1T8Ojjo
拓也律で蘇ったクララちゃんとクラリスちゃんでアーナキソ...
377
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/22(水) 10:51:34 ID:.mfKmFwQ
間接的に火の巨人もバカにされてて草
378
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/23(木) 22:02:15 ID:q4BP.Ejs
ネフェリ「お前…良いのか?」
ミリセント「ああ、行かせてくれ。私はあの腐敗をも凌ぐ悪臭の中であっても、まともに動けたんだ」
ミリセント「他にも動けた者はいたが、マレニアには腐敗の悪しき記憶がいまだ燻り、ミケラも停滞から脱したとはいえ、いまだ幼く、武力で闘うことは苦手としている。遺灰を交えた乱戦中にまた糞遊びが行われてしまっては、いくら神人であってもただでは済まないだろう」
ミリセント「そして何より、私は女だ。この闘いにおいては、それだけでも代わりの利かぬ利点となるとは思わないか?いかに強い戦士であろうと、男である限り、その者はこの悍ましき変態男の餌食と成りかねないのだから」
参戦するとは言いつつスゲー警戒の眼付きで変態親父を睨みながら、ミリセントは提案の全てを語り終える。でも神人でもただでは済まないかもってマジ?「このおっさんそんなにヤベーのかよ!」って拓也の驚愕に、マレニアから恐るべき情報がねじ込まれる。
マレニア「かつてこの地に蔓延った朱き腐敗は、生者の肉体に取りつくことで害を成した。取り付く先が仮に岩であっても、そこに生者がいたならその身を喰らい、蝕むことができた。そのような腐敗ほど悍ましくはないが、この地の猛毒の類もそれと似た働きを持っている」
マレニア「しかしこの土方の糞には、どちらの害毒にも無い恐ろしき特性がある。かの者の糞は、その臭いにさえも生者を殺し得るほどの威力を秘めているのだ。生者を喰らい糧とすることも無く、増えることも感染ることも無いが、ただ生者を殺すだけならば、これより強き害毒はこの地に存在し得ないだろう」
流石に腐敗と一緒に育ってきただけあってチョー詳しく教えてくれるけど、同時におっさんの糞の威力を知ってマジ怖気!オレそんなモノをガタイ全部で受け止めてたのかよ!そりゃ死にかけるよな!「オイふざけんじゃねーよオラァン!?」って親父に睨み効かせてみるけど、親父の「やりたい」の一言で全身に鳥肌が立ち、金玉が縮み上がって何も言えなくなる拓也。こいつは確かにお姉さんに最強呼ばわりされてるだけはあるぜ。ミリセント、ネフェリ、レオ、そしてパートナー候補の連中が親父の恐ろしさに怯むなか、マネージャーがマネジメント分析を行う。
マネージャー「なるほど…確かにこの地では、彼の糞は最悪の毒かもしれません」
マネージャー「律というものが無くなって、腐敗や死や祖霊などが理の一部になる前の狭間の地では、生き物は本当の意味では死ぬことはありませんでした。魂は黄金樹に保存され、身体も干からびるだけで腐ることも無かったはずです。つまり私達が知る形での生物分解が起こらず、それによって発生するはずだったアンモニアを含めた発生物質も、この世界の生物生存域にはほとんど存在しなかったんです。仮にあっても、活火山帯に少し漂っていたぐらいでしょう」
マネージャー「そして朱き腐敗がかつて引き起こしていた腐敗という現象も、厳密に言えば生物を分解して別の物質に変換していたわけではありません。アレが行っていたのは、かつてのゴーリーが言っていたような『爛熟輪廻』……つまり生物の細胞を分離させ、魂を保存し、別の生物として再誕させていたに過ぎないんです。ケイリッドの野生動物をエビ人間に変え、マレニアさんの砕けた心を何人もの女性に生まれ変わらせたように」
マレニア「つまり、この男は…」
マネージャー「そうです。彼こそは狭間の地に新たにもたらされた、私と拓也の世界で言うところの腐敗の理を、身ひとつで体現する者。あらゆる者を殺し得る『新たな腐敗』とでもいうべき力を、糞遊びによって自在に操ることができる人なんです」
マネージャー「マリカさんは狭間の地に神など不要と言いましたが、新たな理に適応した生物が生まれるまでは、彼の糞は神人だった人々も含めて、あらゆる生物を殺し得る力を持ち続けることでしょう。彼が私達のチームについてくれているのが、せめてもの幸いですね」
マネージャーの分析が弾き出したのは、変態親父が持つ途方もない戦闘力だけだった。ネフェリの奴も「確かに…糞壺によって猛毒を浴びたこともあるが、己を見失って倒れ伏すほどの威力ではなかったな…」って納得。お姉さんを除いた部屋にいる連中の全員から恐怖の視線食らっても、変態親父はひとり静かに微笑んでいる。運命の死ならぬウン命の死だぜ!こんな化け物をまた闘技場に放って闘わせようって言うんだから、それで会場の奴らが死んでもオレのせいじゃねーからな!でもミリセントの奴はそのこと含めて覚悟キメまくってたみたいで、臆することなくパートナー選びを開始、そこに手を挙げたのは、真っ先に拓也を徹底的に拓也を否定した、あの暗殺系オンナだった。
ティシー「男では戦い難い戦場とあれば、私が出るべきだろう。恐るべき糞の臭いからも、素早い身であれば逃げ切れる」
ミリセント「来てくれるか。ありがとう。頼りにしているよ」
ガッチリ握手してペアが決まったのは良いけど、そいつにイジメられた身の拓也はチョット複雑なんだよね。一緒に戦ってくれるヤツにムラムラ劣等感を感じながら、拓也とスライム、変態親父とエビ人間、ミリセントと暗殺オンナのスリーペアの完成。セックスの準備は初めから出来てるけどこれで闘う準備も出来たから、テンションに↑を入れて気持ち切り替えていくぜ!でもオレ達と闘う相手陣営のこともやっぱり気になる。
マリカ「出場する闘士が定まったようだな。では参ろうぞ」
拓也「ウッス!待ってください!敵チームの奴らとオレがバトルセックスやるってことは、向こうにもゲイがいるんですよね?誰なんすか?」
ってお姉さんに聞いてみるも「それは私が決める事ではない。一度目の闘いによって、すでに多くのゲイが集まっている。出場枠はすでに埋まっているだろう」だってさ。そこまで計算に入れてるんだからお姉さんにスゲースゲー言いながら、オレはお姉さんに連れられてスライムくんと一緒に控室から出て、チームの奴らもゾロゾロついて行った。
379
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/23(木) 22:03:49 ID:q4BP.Ejs
ラニ「うんざりだ!土方の糞は臭すぎる!」
会場に戻ってみると、運動会の玉転がしみてぇに青い月を転がして、会場の糞を消しまくっているラニに遭遇。他にもゲイ客の連中やケネスのおっさんなんかが、ミケラの指揮で掃除を手伝ってるけど、中には物陰に隠れて盛りまくってる奴らもいて、そいつらはメリナから腹筋ボコボコにパンチ食らって、自分のも含めた汚物を掃除させられてたぜ。ブライヴはキノコで作ったマスクを頭にズッポリ被って椅子に座ったまま動かねーし、とうとうおかしくなったのかなぁ?「ウッス!進捗どうですか?」って遠くにいるラニのヤツにたずねてみると、スゲー嫌そうな顔で何度も屈伸をしてくる。ずっと歩き仕事をしてるから脚がダルになってたのかな(笑)
結局掃除は20分以上?30分以下?の時間で完了。ネフェリやミリセントも手伝いに加わってたけど、その間お姉さんはずっと何やら考え込んでたんで、同志タンスカと質問しても「なんでもない」って流される。まぁ良いぜ。いくら考えてもオレにはお姉さんの計画なんて分かんないからいいのさ。拓也はセックス用の動物だし。
それにしても拓也復活を賭けた一大イベントなのに、ゴッドフレイとかマリケスとかレナラとかのビッグな面々が見当たらないのが納得いかない。オレがお姉さんのペットだからやきもち妬いてるのかな?それとも留守番なのかなって頭脳で分析していると、掃除を終えたラニから「さっさと始めろ」の催促。お姉さんとネフェリが席につくと、他のみんなも続々と着席していく。まったくさー、オレはこれからウリの仕事なのに、みんなは呑気に座って観てるんだから良いよな。でもみんなの前で遊んで金もらってると思えばそれも良いかもね。それからしばらく会場がガヤガヤしてると
マリカ「ガタイが痙攣硬直するほどのマジエロ遺灰共闘を始める!」
マリカ「ウッス!」
お姉さんからの号令が入って、会場中から「ウッス!」と返事が響いて、選手入場が始まる。
チームメンバーを引き連れて、乳首つまんでテンションに↑入れながら会場入りした拓也に、観客席から黄色い声援が飛ぶ。ゲイの奴らの目的はオレのエロガタイだけど、同時に闘いも求めてるから、コイツらも難儀な性癖してるよな。良いぜ!それなら飽きるまで拓也の痴態を提供してやるぜ!
ミリセント「いよいよか…いささか、緊張している」
拓也「ウッス!オレもッス!頑張ろうぜ!」
ミリセント「ハハ、君はいつも元気だな。助かるよ」
変態糞親父「一緒にやろう」
ミリセント「ああ、分かっている」
闘技場の円形広場の端っこに俺たちが立つと、反対方向の端っこに集団の人影が見えてくる。
ついに来たぜって拓也が胸筋で威嚇すると、連中のメンバー構成も見えてきた。
でもコイツらどこかで見たことあるヤツらで笑ったぜ。
糞喰い「臭うぞ。生乾きの糞の臭いが」
ヴァレー「お久しぶりですね、亜人のあなた」
放浪騎士「いいよ、壊れろよ。壊してやるよ。壊れたいんだろ?」
円卓を襲ったケツマンアワビ似のブサメンと、両手に剣を持ったナイトのペアは良いとしてさ、オレを亜人呼ばわりしてきた白衣くんが兵士を5人も連れてきてるのはズルいぜ!あんなのきたねーよ!って思ったけど、客席からはブーイングが全く上がってこないし、お姉さんは何にも言わないからセーフ判定っぽいぜ。チョーSだよな!Sの気が溢れてるボロ鎧系騎士も小さい壺野郎を三つも連れてきてるから、合計6対12の多勢に無勢で向こうが大幅有利だぜ!
拓也「やべーよ!これじゃ集団リンチじゃん!」
ミリセント「あの子壺達はものの数には入らないが、双剣騎士と五人組が厄介だ。それにあの白い面の者は、かつてローデリカを貶めたと聞く…卑劣な行いをしてくると見て良いだろうな…」
ティシー「私は放浪鎧の騎士を相手にしよう。おそらくあれが、最も手強い者だ」
変態糞親父「けつの穴がひくひくしてくるし、糞が出口を求めて腹の中でグルグルしている」
ティシー「拓也よ、貴公も写し身に変身を命じよ。マリカ様に開始を告げられた後では遅いぞ」
拓也を迫害した反LGBTQのチョーウゼー暗殺系オンナに言われて、何か言い返してやろうと思ったけど、何も思い浮かばなかったからシブシブの顔で同意するオレ。でもスライムのヤツを変身させるったってやり方が分かんねぇし、とりあえず「淫乱なギリシャ彫刻ガタイに変身!」って拓也の理想をぶつけてみる。するとスライムくんは一瞬イッたみたいにブルっと震えたあと、ぷるぷるガタイから白い煙を噴き上げる。同時に拓也のガタイに激エロ虚脱感が到来したんで、オレは立っていられなくなり、仰け反るように膝を付き、へたり込んだブリッジの姿勢で白目剥いて痙攣。全身を疲労感と甘い痺れに襲われてその場で射精。観客席から「おお」と声が上がる。
拓也「あー、マジに気持ちいい、あーイク」
ティシー「なっ!?何をしている!?気は確かか!?」
ミリセント「ああ、君は初めて見るのか。大丈夫、これは一時的なものだ」
変態糞親父「やりたい」
ミリセント「えっ?」
変態親父はそう言うと、虚脱感でよがりまくってダウンしている拓也の勃起マラを、上の口で咥え込んで吸い始めた!「うわあぁっ!?おい、待て!」拓也のプレイに慣れていたミリセントもこれにはビックリ。暗殺系オンナも信じらんねー!って感じで口元隠して尻餅。ズボズボ容赦なく行われる吸引に拓也の頭に白い瞬きが光りまくって、仰け反ったままおっさんの口に大量射精。ゲイ連中も盛り上がりまくって歓声と拍手が巻き起こる。闘いは始まってもいねーのにセックスはもう始まってるぜ!そしてオレが「ああーっ!」って雄鳴きを上げると、スライムくんの変身も完了。そこに現れたのは…
拓也「あっ、あっ、シュワちゃ…」
拓也「えっ!?南佳也!?」
マネージャー「⚠️南佳也にはまったく似ていません!オネエマッチョにありがちな胸だけ鍛……えっ!?本当に南佳也!?」
拓也の枕元に現れたのは、あの南佳也!スンゲーマッチョだぜ!
ハンサムなマスクと均整の取れた体に、ミリセントと暗殺オンナも「誰だ!?」って言って困惑気味。写し身ってそういうことかよ!オレのギリシャ彫刻ガタイをさらにひと回り強化したみたいな写し身のヤツは、サラサラの髪を掻いてオレ達をギン眼で挑発。ノンケ喰いのその魅力に、暗殺系オンナも少し誘惑されている。
南佳也「写し身を使って拓也さんを複製してみた。赤、投稿者。白、写し身のべりすと」
でも言ってることはさっぱり意味が分かんねぇからコイツは本当の南佳也じゃないぜ。スライムだった南佳也は武器持ってねーし、服装もオレと同じだからほとんど闘えないし、しかもAV専門のノンケだから今回のゲイセックス・バトルにも役に立たない。やられたぜ!コイツは使えねータチだ!オレ達がさらに不利に追い込まれたところで、お姉さんから試合開始が告げられる。
380
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/23(木) 22:06:21 ID:q4BP.Ejs
マリカ「COMMENCE」
お姉さんの合図で全員走り出す敵チーム。ちくしょー、いくら不利でももうやるしかねぇぜ!
こっちのチームの連中も一気に戦闘モード突入。マジ逝きしすぎてダウンしている拓也を置いて走り出す。
変態糞親父「ドバーっ!」
霊廟兵「もがーっ!」
先制パンチを入れたのは変態親父だ。おっさんは子泣き爺みたいに兵士のひとりに抱きついて濃厚KISS!兵士の口マンコにさっき拓也から搾り取ったザーメンを流し込み、早くも一人を気絶させて数を減らす。暗殺オンナも「蘇った首が仇となったか、無残な…」って同情。向こうは残り11人だぜ!
さらにスピードに優れるミリセントが駆けて行って双剣を持った騎士と壮絶な打ち合い開始。暗殺オンナも宣言通りにボロ鎧系騎士と一対一になる。エビ人間のヤツはこっち側なんで、子壺と糞喰いの間を縫うように走りながら、糸引きザーメンを全身から飛び出させて翻弄する。あんな激エロな攻撃あったなんて、オレにもちょっと回してくれてもいいのにな。
ヴァレー「闘う前からそのざまですか?亜人のあなたは」
なんて戦場を見ている間に、白衣の野郎に胸ぐらを掴み上げられる拓也。
抵抗しようにも写し身と変態親父に体力吸われまくってて指一本動かせないし、ケツマン疼きまくって腰がガクガクと震えて力が入らない。早くもピンチに陥った拓也だけど、白衣の男の後ろには、あの南佳也が立っていた。
ヴァレー「いつの間に!?」
拓也「おお!いけるぜ!」
このまま白衣男のケツマンを南佳也が犯し倒したら、勝利が一気に近づくぜ!白衣男はもう終わりだな。この闘いは楽勝だな。オレも早くガタイ休めて参戦しないとなとガタイで分析。でも分析結果は意外な答えを弾き出して、拓也のこめかみに冷や汗が流れる。
南佳也「うひょおおおお!って男じゃねーか!男には興味ないんだよね」
やられたぜ!コイツは拓也にソックリなだけのただの南佳也だ!
喋り方もオレと全然違うし、性癖もストレートだから白衣男のケツマンにはまるで興味が無い。あーあ、オレはこれから白衣男からボコボコにパンチ食らって、変態マゾ筋肉奴隷に落とされてから市中引き回しされるんだなって諦めの顔でシラケ気味。こんなヤツ選ぶんじゃなかったぜって思っていると、暗殺オンナの飛び蹴りが飛んでくる。
ヴァレー「ぐはぁ!」
ティシー「何をやっている拓也!遊技のつもりか!」
南佳也「さすたじっ!」
白衣男がぶっ飛んで倒れてる間に、暗殺オンナに引き起こされた拓也を残して、暗殺オンナが戦場に戻っていく。見るとミリセントは双剣騎士と糞喰いを2対1で相手にしてるし、変態親父は4人の兵士に囲まれながらケツで大剣を掴み止めている。エビ人間はボロ鎧系騎士と小壺に追い回されてて今にもやられそうって感じだ。こうしちゃいられねー、早くオレも参戦しなきゃって使命感に動かされて、遂に拓也も戦場に飛び込んだ!
381
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/23(木) 22:07:21 ID:q4BP.Ejs
あーっ!おぅううっす!
マンコをメリメリと掘り進んで血まみれにしていく剣に犯されて、拓也は冷凍エビに突っ込まれて膣を破かれた体験を思い出す。戦場におもむろに突撃していった拓也はボロ鎧の騎士に背後を取られて、短小ナイフを雄膣に叩き込まれ、気付いた時には瀕死になっていたんだ。
「しゃぶれ!」ってボロ鎧ナイトは何度も途中何度もナイフ掻き回してきて、オレはどんどん痛みに狂っていく。そこにミリセントが水鳥乱舞をかましてくれたんでボロ鎧ナイトは退散したけど、ケツマンからは絶えず血が流れてるんで、その様子に観客席から共感の声が上がる。無理矢理掘られた時の痛みをみんな知ってるってのは一体感があって良いんだよね。
ミリセント「拓也!しっかりするんだ!これを食べろ!」
拓也「うっす…回復セット、助かりまっす…あいつ前戯も無しに突っ込んでくるテク無しっすよ…」
放浪騎士「うーん、いつもMは難しいことを言うんだよな」
変態親父と拓也の激エロ濃厚な絡みを見て参戦してきただけあって、さすがにどいつもコイツもマジキマリのパキギメ野朗で、全く遠慮が無いぜ!生肉と苔玉で回復した拓也はボロ鎧ナイトをミリセントに任せて、今度は糞喰いくんを相手にする。と思いきや糞喰いはいきなりの胴タックルに押し倒された。
変態糞親父「糞だらけでやろうや」
糞喰い「おっ、俺を祝福してくれるのか…?」
変態糞親父「ああ。たまらねえぜ?」
糞喰い「たっ、たっぷりと植え付けてくれるのか…!?」
そして糞を食い合う奴らの濃厚セックスがスタート!ベロチューにはベロチューを。糞を食うヤツには糞を食うヤツをぶつけんだよ!変態親父は土方で鍛えた肉体で糞喰いの鎧をベリベリと剥いでいき、感動で涙まみれになっている糞喰いの唇を奪うと、じゅっぽじゅっぽ音を出して舌と舌とを絡ませていって、恍惚に目を閉じる糞喰いは頬を真っ赤にしながら、目尻からまた涙をポロリと落とす。観客席からはさらに大盛り上がりな拍手と歓声が上がって「とうとう始まったか…っ!」ってミリセントも戦慄の眼差しを土方と糞喰いに落とすけど、その背後に双剣騎士が迫ってくる。
拓也「あぶねーっ!」
でも双剣騎士が振り上げた剣は、シャカシャカ走ってきたエビ人間の槍に弾かれて、胴がガラ空きになった双剣騎士には、ミリセントの斬撃が1発2発と加えられる。でもさすがに全身をカチカチ鎧で固めてるだけあって、簡単にダウンなんてしてくれない。そこに4人の兵士がゾロゾロやってきて、さらに暗殺オンナと小壺も走り込んできて大混戦開始!誰が誰に攻撃してるのかもわかんねー大混乱に戦場が落ちていって、たまらず脱出する拓也。
ヴァレー「またこの状況ですね?」
そしたらまた白衣男が襲ってきた。しつこすぎるぜ!しょうがないからオレは変態親父が最初に倒した兵士から剣を奪って、白衣の男に向けてみるけど、それもカチカチに硬い花束でカンカンはじかれてみるみる劣勢になっていく。コイツは頭のおかしい医者か何かだと思ってたけど、剣術もイケる口らしいぜ。このままだと負けるから誰かにコイツを倒して欲しいけど、ミリセントも暗殺オンナも集団を相手に忙しいし、変態親父は糞喰いに本当に糞を喰わせるのに忙しい。しょうがねーから拓也は南佳也に頼ることに。
拓也「南佳也ならコイツも倒せるんじゃない!?体は南よりマッチョだしね!」
南佳也「え?俺がコイツを倒すの?」
拓也「ウッス!頼むぜ!オレを助けるかコイツを倒すかしてくれよな!もう抑えらんねー!」
南佳也
「・拓也を助ける
・ヴァレーを倒す
・拓也を助けてヴァレーを倒す…」
花束をバシバシ叩きつけられて、剣を持ってる手も痺れてきてヤバいし、スタミナも無いからロクに抵抗できなくて防戦一方の拓也。南佳也はそんなオレを眺めてるけど、何か考えてるらしくてフリーズしてる。ハメられた!拓也を言葉で翻弄してこないから選んだけど、コイツはただ自分ってものが無いだけのプロ級指示待ち人間だ!こんな奴を仲間にしちゃって、この闘いを征することが出来るのかよ!?
精も根も尽き果ててガタイを横たえてハァハァ喘ぎ続ける拓也だけど、ここで南佳也に異変が起きた。
382
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/23(木) 22:07:38 ID:q4BP.Ejs
今日の投稿はここまで。
383
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/24(金) 09:52:08 ID:S9iWzx1o
屈伸煽りラニ様かわいい
384
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/24(金) 16:16:14 ID:TRqGBo1o
まさかの南佳也で草
385
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/24(金) 20:12:08 ID:y04FgPc.
(掃除機代わりに使われるラニの暗月くんが)哀れ。
386
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/26(日) 00:30:34 ID:nv3a1v16
あともう少しで投稿できるぜ!
待っててくれよな!拓也!
387
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/26(日) 00:39:24 ID:ghhPfw3o
ウッス!
388
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/26(日) 03:14:25 ID:nv3a1v16
南佳也
「拓也を倒してヴァレーを犯す」「拓也を倒してヴァレーを倒してバレーをする」「バレーボールを割る」「サーフィンをする」「破くことができない魚肉ソーセージの袋を開ける」
「焼きそばを食べる」
「焼きそばを作る」
「スペインと書かれた手帳をマリカの肛門にねじ込む」「魔術師セレンが着替えているところを隠し撮りする」「血便を出す」「ラダーンが失くしたゴルフクラブを探す」「PS5を転売する」「レオに腹パンを食らわせる」
「レオに小便を飲ませる」
「レオに食事を奢る」
「レオを殺す」
「ラニの椅子に使用済みコンドームを仕込む」「眠そうにしているブライヴから大剣を取り上げてケツマンコオナニー」「ケネスハイトの精子が入っている聖杯瓶で鍋パーティーを開催する」「『私はもうダメです死にそうです』と大昔に書かれたマレニアが書いたと思われる置き手紙をミケラの枕元に仕込む」
「たくやの部屋をくまなく捜索して見つけ出したイエロの瞳がびっしりとこびりついた剣でマネージャーのカバンを切り裂く」
「拓也を人質に取って元女王のマリカに東京大学を受験させる」
「カニ」
「全ての英雄墓に朱き腐敗を垂れ流してダメージ床にする」
南佳也はオレを助けるか、白衣男を倒すかの二つに一つを選ばなきゃならないシチュエーションだと分からなかったみたいで、大量の選択肢を白目剥いて並べていく。コイツ相当なポンコツスライムだぜ。南の様子に白衣男も唖然としてたから、隙をついて拓也は脱出。ハァハァ喘ぎ続ける拓也は腰をガクガクと痙攣させながら、剣を杖にして休憩を入れる。
南佳也「松本人志現象が起きたため省略」
そう言った南佳也は、スッゲー勢いで拓也の方へ走って来ると、全く容赦が無いパンチを顔面に入れてきて、オレが倒れると今度は馬乗りになってまた顔面にラッシュ。観客席からどよめきが上がる中、オレは激痛と衝撃に意識もぶっ飛び射精して、抵抗することも出来ずにひたすら殴られるだけのサンドバッグと化す。そこに「何をしている!?」ってミリセントからの救援が来るけど
ミリセント「おおっ!?」
南佳也はミリセント並みに素早い手つきでミリセントの剣を払い飛ばして、ガラ空きの腹に飛び回し蹴りをぶっ込みダウンさせる。「まずいな…」ってお姉さんの呟きが遠くから聞こえて、それにラニが「またか」と突っ込むのも聞こえる。それぐらい客席からも歓声が消えてて、ドヨドヨどよめく不穏な雰囲気が流れてくる。南のヤツは白衣男に走り込んでスライディングを浴びせて転倒させ、転んだ白衣男のケツに手をズブリと突っ込んで掻き回し始めた。
ヴァレー「うあああっ!わっ、私のあなが!」
南佳也「うっぎゃああああ!なんだよこれええええ!男のケツにオレの手が入ってる!抜いてくれえええ!」
何をやってるのかワケ分かんねー支離滅裂な南が絶叫したんで、闘技場で戦ってた奴らも流石に気付いて、闘いをやめて南の動向に釘付けになる。コイツやってる事と考えがバラバラになってるぜ。その間にも糞喰いは変態親父に犯されてて女みたいにアンアン泣きが入ってたけどね(笑)
ヴァレー「私の穴たぁーっ!」
南のエロテクで雄膣ほじられて、奥の前立腺までいじり倒された白衣男はうつ伏せの姿勢のまま意識がぶっ飛び射精。そのままビクビクと痙攣して動かなくなる。南の方はと言うとコイツマジに目が逝っちゃってて、虚ろな視線でキョロキョロ見渡したと思ったら、いきなり手からバレーボールを取り出してミリセントに向かって打ち上げる。でもいきなりそんなことされたって困るよな。ミリセントもマジで何されてんのか分かんないらしくて、飛んできたボールを素直にキャッチ。直後に南から「掴んだら終わっちゃうだろ!」ってキレられる。
ミリセント「いったい、なにを…?」
って困ってる間に、南の手刀がバレーボールを叩き割って、ドバーって派手な音が鳴る。「わっ!?」って怯んだミリセントを押し退けた南は、手で魚肉ソーセージを開けながら下半身をサーフボードと波に変えて1人サーフィン開始。マジで何やってんのか分かんなくてガタライズ分析も完全停止してるぜ。でもマネージャーのマネジメント分析は完了していたんだ。
マネージャー「いけません!彼はあなたを不完全にコピーして生まれただけのAI拓也!意志も倫理もありません!彼は機械的に先程並べ上げた選択肢を全て実行するつもりです!」
マネージャー「このままではマリカさんの肛門に手帳がねじ込まれ、レオが殺され、PS5が転売されてしまいます!なんとしてでも南佳也を止めてください!」
マジかよぉ!味方だと思って連れてきたスライムくんが闘技場でぶっ壊れて、気付いた時にはパブリックエネミーになっていた。なんでこんな奴をお姉さんが連れてきたのかわかんねー!南は今度は焼きそばを作って食ってるし、拓也には驚いている暇もない。ウリの仕事はいつも突然だ。こうなったらストレート性癖の南佳也の動きが止まるまで、誰かの女マンコを提供しなければ許されない。でもセックス用の動物は拓也と変態親父と糞喰いとボロ鎧ナイトだけで、多分全員男だぜ。だからといってミリセントと暗殺オンナにマンコ提供を強要するのは犯罪なりね。ホットセックスはセーフセックスから始まるんだよな。
仕方ねぇからオレは覚悟キメて、南の前に立ち塞がるも均整の取れたガタイで下半身に蹴りを喰らい、すぐにやられてしまう拓也。チクショー、こんなことなら試合前に茹で蟹タップリ食っとくんだったぜ!観客席ではお姉さんを逃そうとするゲイ連中やネフェリやミケラが見えるけど、お姉さんは俺たちを信じてるみたいで客席に居座ってる。一度決めたことがあったらテコでも動かないのがマジで悪い癖だぜ!
ダウンした拓也を放っておいて客席に走る南に、ミリセントと暗殺オンナが向かうけど、それも双剣騎士と放浪騎士に止められるし、残った4人の兵士に囲まれて手こずってる。すると小壺のひとつが暗殺オンナのマンコに腕を突っ込んだ!
ミリセント「なにっ!?」
拓也「ハメられた!?」
ティシー「あああーっ!!」
やられたぜ!ストレート性癖の南佳也を止めるための最終手段のひとつが、壺のフィストで塞がれる。ミリセントに戦力外通告を受けていた小壺くん達は全員ノーマークだから、暗殺オンナにも無視されて、気付いた時には暗殺オンナを中心にすえたトライアングルの陣形が完成していたんだ。そうこうしてる間にも客席に飛び込んだ南佳也は客のゲイ連中と壮絶な殴り合いを開始したんで、チーム拓也は自然と素早く別行動。オレは南のいる方に、ミリセントは暗殺オンナに、変態親父とエビ人間は4人の兵士とボロ鎧系ナイトの方にそれぞれ駆けていく。そこでボロ鎧系ナイトの奴が「待てよ拓也」って言ってオレを呼び止める。うるせーよ!お前に構ってる暇はねーぜ!って拓也が吠えたら
放浪騎士「前回の約束を果たせよ」
なんて予想外の返事。その声で拓也の全身に鳥肌が立ち、ガタイが冷えて心臓が早鐘を打ち鳴らす。ナイトの声には足がすくむほどの聞き覚えがあったんだよね。観客席のネフェリとマネージャーとマレニアも立ち上がって「まさか!?」って顔してるし気持ちは分かるぜ。ボロ鎧系ナイトが兜を取ると、闘技場の壁の隙間から大量の水が流れ出てきて、あっという間に会場を埋めていく。恐怖が過去からやって来て、新宿から止まっていた時が動き出す。ついに練習の成果を出さなきゃいけなくなったんだ。
水没紳士「水中ブリッジ3分間、できるよな?」
壁から流れ出ていく水が足首までを濡らしていって、あたりには観客席からの乱闘騒ぎと、ミリセントとエビ人間と変態親父が戦う音と、三つの壺に装備外されながら仰向けに寝かされ、マンコに腕を突っ込まれてアンアンもがきながら水飛沫を上げている暗殺オンナの嬌声が響く。マサヒコさんが兜を足元に捨てると、客席のラダゴンがニヤッと笑った。
389
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/26(日) 03:16:10 ID:nv3a1v16
ティシー「あー!!イク!!いやあ!!」
ミリセント「何をするんだ!離せ!」
屈強なはずの暗殺オンナが小さい壺に組み伏せられて、雌膣ボコボコにパンチ食らって、マンコから潮を噴くと3秒も経たずに力尽き果てる。その時の暗殺オンナの苦しむ姿にドキドキするって、英雄凌辱だぜ!男も女も膣を抉られる快感は同じだから、やられる側の気持ち良さを想像すると拓也の競パンも張って硬くなるんだよな。ミリセントが壺を引き剥がそうとするけど、マンコに腕を突っ込んだ壺を動かすと暗殺オンナが白目剥いてビクンビクン跳ねるから手が出せない。仲間のオンナに欲情した拓也ゎ罪悪感覚えるし胸ゎ苦しいし、お姉さんの方にも行きたいけどマサヒコさんもほっとけなくてダブルバインドに苦しめられる。客席からも非難のブーイングが上がるし、オンナを乱暴に扱うことは許されないぜ。
水没紳士「そこの特攻野朗の壺には、オレの陰毛を仕込んでいたんだぜ。壺は中身に影響されるから、性欲旺盛のオレの一部だけでもすぐに淫乱になったぞ。練習しなくても出来る奴は出来るってことだぜ!拓也!」
水没紳士「でも壺は性別なんてねーから、男にも女にも欲情する変態野朗になっちまったけど、それはオレのせいじゃねーからな!」
水がどんどん流れて来ていて、脛の真ん中辺りまで水に浸かり始めるし、マサヒコさんはオレの方にバシャバシャ歩いてくるけどお姉さんのいる方もやっぱり気になる。でもマサヒコさんと拓也の間には、あの変態親父が立ち塞がった。「なんだよ、お前も水中ブリッジ3分、やるか?」って言葉に変態親父も挑発されて「やりたい」の一言と一緒にグラサン越しにギン目になる。水が更に膝までの高さに溜まっていくと
水没紳士「おぅ。じゃあお前もプールで練習してから帰れ!」
変態糞親父「糞だらけでやろうや」
暗殺オンナのイキ狂う絶叫と同時に、2人で示し合わせたみたいに水に飛び込んで姿が見えなくなり、あたりで水飛沫がバシャバシャと噴き上がる。SとSがぶつかり合う強烈なバトルに置いて行かれた拓也は、今がチャンスと客席に向かって行ったけど、驚愕の光景にガタイが硬直して動けなくなる。ミケラとマレニアも含めた客席連中は突如現れたラダゴンの瞬間移動バワーに吹っ飛ばされていて、その隙に南佳也がお姉さんのケツマンに手帳をねじ込んでいたからだ。
マリカ「あっ、あっ、ダメっす!」
南佳也「そんなこと言って、奥まで入ってるじゃねーかよ!」
南の手帳テクにケツマン犯されてアンアン喘ぎ続けるお姉さんは、ズブズブとケツで手帳を飲み込んでいく。腐女子のお姉さんというよりただのノンケ向けAVのお姉さんになっていて、ぬらぬらとした愛液が尻から垂れて南の手をぐっしょり濡らして糸を引く。プレイを止めさせようとマネージャーもネフェリも駆け寄ろうとしてるけど、ラダゴンのデカガタイに阻まれて動けない。
マネージャー「なんてことするんですか!?早く辞めさせてください!」
ネフェリ「退け!ラダゴン!」
マネージャーとネフェリが見てる前で南佳也がドSに化す。手帳を捻り込まれるお姉さんはガクガクと痙攣すると立っていられなくなり、オンナマンコも濡れてきてるところに南からの激しい手マンを喰らう。「あー!!」って矯正あげながら髪振り乱してお姉さんにも泣きが入るけど、その一部始終を見てるラニも流石にちょっと引いている。ラダゴンの手を掴んでどかそうとする拓也に、ラダゴンは本音を口にした。
ラダゴン「手出しはさせぬぞ拓也」
ラダゴン「この女が陳腐な謀を企み、日の本でお前を見出したりしなければ、私もお前もウリなどやらずに済んだのだ」
ラダゴン「お前を打ち破るために、私にウリを強いた黄金律は既に無い。しかしそれで許せと言われては、腹の内が治まらぬわ」
ラダゴンの言い分にぐうの音も出なくなって、完全に言い負かされる拓也。ノンケくんだったラダゴンはただレナラと家族を愛してただけなのに、新しい神が欲しかった黄金律に精神的に拉致されて、精神ボコボコにパンチ食らって、お姉さんに混ぜ合わされて子供作らされたり、オレを倒すために日本に派遣されたりで散々な目に遭ってたんだ。ミケラとマレニアも自分のお母さんの痴態に恐怖しまくり混乱しまくり、ラダゴンに「お父様!やめてください!」と涙流して懇願しまくりで、拓也もトラウマ穿り返されてガタイから力が抜けていく。家族仲が急激に冷え込む様子は決して絶対に見たくないオレは、震える足に力振り絞って無理矢理パンプさせ、ラダゴンの心に刺激を入れる。
拓也「ウッ、ウッス!お姉さんのことは嫌いでも良いですけど、子供の前でそういうことするのはみっともねーっスよ!」
ラダゴン「私が望んだ子供ではない。ミケラも、マレニアも、黄金律が望んだ子らだ」
マジかよぉ!?お前そんなこと言って良いと思ってるのかよ!「何を言うか!」ってネフェリはマジでキレてるし、マレニアもミケラもあまりの衝撃発言にショック受けまくって、互いに抱き合ってメソメソの顔で泣きべそ気味。こいつは修羅場を深くするのが巧みなプロ級ネグレクターだ。マンコいじられまくったお姉さんは倒れ込んでゼーゼー息荒げてるし、こんな状況どうしようもねーよって茫然自失状態に拓也が落ちると、そこでマネージャーが新テクを開発!ギデオンの資料が詰まった携帯から素早く解決策を導き出す。
マネージャー「その言葉は嘘です。本当のあなたはミケラさんのことも、マレニアさんのことも愛していたはずです」
ラダゴン「…何を言うか」
マネージャー「あなたはミケラさんから光輪を受け取っているはずです。ある時はひとつ。ある時は三つ。あなたはその贈り物を、黄金律原理主義の聖典に書き留めました」
ギデオンゎ祈祷ってやつのこともほとんど調べ上げていたんだょ。祈祷の資料には祈りにまつわる物語も書かれてるから、マネージャーの手に落ちればみるみるうちにストーリーが出来上がっていき、ラダゴンを上の口でなんとかする手段もどんどんどんどん組み上がっていく。マネージャーはこういう時に居てくれると良いんだよね。
マネージャー「そしてあなたは、マレニアさんの腐敗を癒すために、大いなる光輪を返礼としてミケラさんに返したはずです。ミケラさんは結果的にその光輪を捨てて、あなたの元から去って行きましたけれど、あなたはそれでも原理主義の聖典に、捨てられたはずの光輪の物語を書き記したんですよ。無垢なる黄金の始まりであると」
マネージャー「それからあなたは、黄金律の完全を目指したんです。マリカさんに黄金律の犬となじられ、事実そうだったとしても、あなたはミケラさんとマレニアさんを救わなかった黄金律を不完全だと考えたんですよ。例えその考えもすぐに黄金律に歪められたとしても、考えが浮かんだ瞬間は少なくとも、それはあなたのモノであったはずなんです」
マネージャー「そんな歪められたなりにもマレニアさんとミケラさんを救おうとしていたあなたが、二人のことをどうでも良いなんて思ってるはずがないんです!2人のことをちゃんと見てください!」
マネージャーが捲し立てると、ラダゴンは一瞬ハッとした顔になって、虚空を見つめるように視線落として沈黙。抱き合うマレニアとミケラはラダゴンの答えを待ってるし、客席のほとんど全員がラダゴンに注目してる中で、闘技場から波の音と、アンアン喘ぎ続ける暗殺オンナの矯正が聞こえるだけになる。
390
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/26(日) 03:18:52 ID:nv3a1v16
それから20秒以上?30秒以下?の時間が流れると、濡れた手帳を拭いている南佳也の頭に、ラダゴンのデカハンマーが振り下ろされた!
南佳也「さすたくじっ!」
頭にハンマーぶっ込まれた南は北斗の拳みたいな声を上げながら頭潰れて失神。そのままドロドロに蕩けて動かなくなったところでラダゴンに命令されると、ドロドロからスライムガタイの形に戻って闘技場から出て行った。やっぱりスライムはラダゴンに仕込まれていたんだな。陰謀が巡る闘技場なんてジャンプ漫画みたいだな。でもラダゴンにはマネージャーの言葉が効いてるかもしれないなってガタイで分析。夫と娘と息子の前でイキまくっていたお姉さんに、マレニアとミケラが駆け寄って、マレニアの赤いマントでマンコを隠す。マントを羽織ったお姉さんには、ラダゴンが静かに語りかけるよ。
ラダゴン「黄金律に惑わされ、それゆえに生まれた我らの対立ではあるが、律が砕けたのちであろうと、その溝は決して塞がらぬ」
ラダゴン「お前もそれは分かっているだろう、マリカよ。かつての我が半身よ」
ラダゴンに見下ろされてるお姉さんは、覚悟決めたみてぇな静かな表情で続く言葉を待ってるけど、マレニアとミケラの視線は不安そうで、お父さんのラダゴンに許しを乞うような表情でいる。黄金律のS入った統治と、腐敗へのマゾ受け奴隷ぶりに嫌気がさしてたミケラだけど、本気でお父さんと黄金律を嫌ってたら、そのやり方を真似してもっとスゲー樹を作ってやるぜって思わない。ミケラにとってもラダゴンはまだお父さんだぜ。そのお父さんはマネージャーをいちべつしてから、三人にまた目線戻す。
ラダゴン「だが、そこのマネージャーが語る通り、私はこの隔たりをミケラとマレニアにまで拡げようとは思わぬ」
ラダゴン「お前を辱めるという気も、もはや済んだ。穢らわしき闘技を再開するがいい」
コイツはこう言ってるけど、マネージャーの言葉がモロに効きまくったのは明白だぜ。ラダゴンも良いとこあるよな。流石はオレのセンパイだな。ちゃんと引き際は弁えてるよな。ハンマーをその場にゴトっと置いたラダゴンは大人しく歩き去って行って、遠くの席に座って観戦再開。雌膣揺らされたお姉さんはガクガクと脚を震わせながらマレニアとミケラに支えられて立ち上がる。「酷い痴態を…んぐっ…見せたなっ…」って股から愛液垂らしながら言ってくるんで、ゲイのオレにはなんとも無いけどミケラもマレニアも気まずいのか恥ずかしいのか視線彷徨わせる。ネフェリもそこで気をつかって「事は終いだ。皆も闘技を見ようではないか」ってなんにも無かったって感じで居てくれる。王の態度に客の奴らも席に戻って行って、ラニがデカい帽子を取って胸元に抱える。
ラニ「…我が父上の行い、まずは詫びよう。すまなかったな」
マリカ「構わぬ…酷な目に遭えばよいと、お前も思っていたのだろう?私もそうだ」
ラニ「それは…私は…」
マリカ「律を砕いた時、私は完全たる律が戻るのならば、失われし者も環樹によって蘇ると、高を括ったのだからな。その結末が破砕戦争の後の、かつての荒廃だ。そして律無き今となってもゴッドウィンは戻らず、モーグも、モーゴットも私の元から去ったままだ。これは当然の報いなのだろう」
マリカ「そもそも、私はお前に黒き刃を差し向けたのだ。それのみでも、お前が私を責める道理は十分に立つ。害をなされた者として、堂々としていればそれで良いのだ」
スッゲー情けない姿でもお姉さんは凛としていて、ラニもペース狂わされてショボショボの顔で引き気味に。そこに気配消してたメリナが着替えを持って現れたんで、マレニアのマントにガタイ隠されてお姉さんが着替えに入る。
すると闘技場の方から「ググ、グボグボ!!」って溺れまくった喘ぎ声が聞こえたんで、やっべー忘れてた!って拓也が闘技場見ると、股間辺りの高さまで水かさが増した闘技場の中で、装備脱がされて下着姿になった暗殺オンナが、三つの壺に胸とマンコをいじられながら水中窒息プレイやらされててマジ狂いの極地に堕ちてるし、マサヒコさんはあの最強だったはずの変態親父を水中に引きずり込んでて、ボコボコにパンチ浴びせてる。マレニアを徹底的にマレニアを瀕死に追い込んだ強さに翻弄されて、変態親父も「2分かぁ、まぁこんなもんかぁ…」と活動限界を告げてくる。こうしちゃいられねーぜ!変態親父のピンチに、あの水泳チクビが奮い立った!
391
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/26(日) 03:23:18 ID:nv3a1v16
今日の投稿はここまで。
明らかに投稿ペースが落ちてるぜ!拓也!
語録書きすぎてゲシュタルトがぶっ壊れて逆に語録を入れられなくなってきててマジ狂い!
392
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/26(日) 08:44:03 ID:UFxCHobk
小壺姦は抜ける👍
393
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/26(日) 11:14:29 ID:tPUNK7DY
エロっていうか激激エロでした
394
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/26(日) 13:37:34 ID:ghhPfw3o
ティシーちゃんとマリカの痴態は会場にノンケが残ってなくて幸いですね…
395
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/26(日) 14:37:25 ID:IR/B88vU
最強遺灰としてプレイヤーを幾度となく救ってきたティシーがボロクソになってる ←かわいそう
マリカがボロクソになってる ←草
396
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/26(日) 14:56:29 ID:JO6/Qm82
一回ナーフ食らってなおここまでの暴れっぷりは流石の写し身くん
397
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/27(月) 00:01:32 ID:9BNRU.uk
「投稿者?今スレッドにお客さんが来て指名が入っています。すぐ書けますか?」
「あ、あん、はっ、はい、エルデンリングの非公式イベントに参加してたんで、いまからかっ、書けまっす」
「もっと早く書けませんか?」
「あ、ああ、はい、なるべくはっ、はっ、早く書きまっす」
398
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/27(月) 02:42:05 ID:OYtpi4y6
黒き陰謀の夜の実行犯が何のお咎めもナシじゃ不公平だもんな
罪は精算しなきゃだな
399
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/27(月) 13:08:33 ID:R5k2ga.Y
ギデオン!お前が黄金律が終わった後の世界で役に立たないと絶望した智識が
律無き世界で神人の誤解を解く為にまた役に立ったな!
400
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/28(火) 19:06:58 ID:73Ig/SVo
次はShadow of the Erdtree絡めた同人拓也3作品、できるか?
いつか
>>1
が語録塗れで死んでもオレのせいじゃないからな!
401
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/28(火) 19:16:19 ID:XcnKoX.c
その淫乱な筆が乾く暇がねーな!拓也!
402
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/28(火) 23:35:54 ID:k10Z4lJc
「ウッス!」
飛び込み選手みたいに指先揃えて槍のように着水した拓也の前で、ミリセントが鈍い水音たてながらゴボゴボもがいてる。闘技場見渡した時になんか少ねーなって思ってたけど、そういうことかよ!ゴーグルが無いから変態親父の姿は見えねーし、先に目の前の命を助けるのがライフセーバー拓也の使命だ。溺死寸前のミリセントの手を掴んで引っ張り上げると、水を吐きながらミリセントが立ち上がる。
ミリセント「はぁ、はぁ、あれ?立てる…?」
拓也「水に浸かったぐらいでパニクるなよな!俺を見ろ!水泳部だからぜってー溺れねーぞ!」
ミリセント「泳いだことが無かったからな。水泳部とやらに、私も入るべきだろうか…」
なんてやりとりしてると、プールからまた水音がして暗殺オンナの「イグッ!」って濁った喘ぎと一緒に、水面に仰け反ったオンナの胸と腹が浮き上がって震える。その胸を乱暴に掴んで水底に引き込もうとする壺の腕を、間一髪でミリセントが掴んで、俺と一緒に壺タチを引き剥がしにかかる。
でも胸を揉みしだいてる壺の腕を引っ張ると、水中で仰向けにされてる暗殺オンナはビクビク痙攣して、水中に浸かってる顔の口から大量の酸素を吐き出すし、マンコに突っ込まれた方の手を少しでも引っ張ると、プールの水が混じった潮をミリセントの顔にぶっ掛けるしで打つ手がない。ノンケはこれでも喜ぶんだろうけど、会場のゲイ連中はオンナを拷問する趣味は無いから、ブーイングと一緒に俺たち二人にああしろこうしろって言ってくる。そんなこと言われたってって拓也は乳首いじって新テク開発に賭けるけど、ミリセントは知らねーよ、そんなのって態度で遂に強硬手段に出る。
ティシー「んぐああー!!」
暗殺オンナのマンコに突っ込まれていた壺腕を掴んで、一気に引き抜いたミリセント。その顔にまた派手な潮を噴きまくりながら、暗殺オンナがデカい雌鳴き上げて、ガタイを海老反りに跳ね上げてプールから一瞬顔を出す。出てきた顔を咄嗟に掴んで酸素吸わせてやると、ミリセントが今度は胸揉みまくってる手を剥がしにかかる。そしたら暗殺オンナが「いやあ!やめてくれ!」って泣き入った顔をイヤイヤ。でもミリセントは焦り顔だけど手を止めたりはしなかったから、胸に吸い付いてる手も勢いつけて剥がされる。
ティシー「ああーっ!!」
敏感になった性感帯を乱暴に引っ張られて、痛みみたいな強烈な快楽に頭犯されて暗殺オンナはまた潮吹き。白眼剥いてうっすら割れた腹筋と太腿の筋肉をビクビク痙攣させて、快感に悶えまくる。「今だ!彼女を引っ張るんだ!」「ウッス!」ミリセントの合図で暗殺オンナのガタイを後ろから抱きかかえてグイッと引くと、壺の三人組が今度はミリセントにターゲットをチェンジ、一斉に飛びかかっていく。コイツらマジで節操が無いヤリまくりのタチ野朗だ!でもミリセントは暗殺オンナがどうなったか知ってたから、油断しないで水鳥乱舞キメて、壺連中を場外に弾き飛ばしてダウンさせたんで事なきを得たぜ。すると倒れた壺たちにゲイの観客達が一斉に群がってきて、一気に雄臭さが充満。壺の奴らは蓋開けられて何本もの大小様々なマラを突っ込まれて、手足バタつかせて淫乱に暴れ狂う。
観客1「この野朗火炎瓶…!」
観客2「アイアンマン!(鉄壺の香薬)」
観客3「中が気持ちいいモコモコ!火ぃ吹くぅ〜!」
特攻野朗達「ぷももえんぐえげぎおんもえちょっちょっちゃっさ!!」
壺ガタイの隙間という隙間と壺の中身にバラエティー豊かなマラを突っ込まれて、ぐちょぐちょに掻き回される壺連中は全身から肉汁を大量潮吹き。ビクンビクン脈打つ内臓を快感に打ち震わせて曝け出しながら、射精する時の前立腺みてーな快楽を全内臓で感じている。アイツら相当な好き者だぜ!引き上げた暗殺オンナは快感でダルになったガタイ震わせながら、ハァハァ喘いでプールの水にオンナ汁を垂らしていく。
拓也「この女マジ逝っちゃってる!」
ミリセント「彼女は私に任せてくれ!君は血没の男を頼む!」
拓也「ウッス!」
ミリセントは泳げねえんでオレにバトンタッチして、暗殺オンナを抱えてプールの外に引きずっていく。「すまない…このような醜態、晒したくはなかったんだ…」って暗殺オンナはアハンアハン泣きながら何度も謝ってくるけど、マサヒコさんにエロを仕込まれた壺を三つも相手にしたんだから無理ないぜ。水泳ガタイの拓也でもハードな水中ファック3分間には耐えられないのに、泳ぎが義務教育に入ってない狭間の地の戦士が装備も全部剥がされて、水中激エロ調教9分間なんて決して絶対に耐えられない。ミリセントが暗殺オンナを離脱させると、プールの波間から飛沫を上げて、変態親父が垂直にぶっ飛ぶ。
変態糞親父「もう気が狂う!」
空中に飛び出したおっさんは全身に責め跡のアザを付けていて、顔色は白くなって唇も青いチアノーゼガタイを太陽光で輝かせながら、力無くプールに全身を打ちつけて浮かび上がる。最強のはずだった変態親父も、不慣れな水中戦に戦闘力を削がれたみたいでうつ伏せ痙攣ダウン。緩み切った肛門から糞をぶりぶりと垂れ流す。すると水底の各地から「コ゜ッ!」って喘ぎが聞こえてきて、プールの至る所から色んな奴らが浮き上がっていく。
腐敗の眷属「ググ、グボグボ!」
双剣の騎士、エビ人間、五人の兵隊…そしてヴァレーと糞喰いが全員白眼を剥いて仰向け姿を晒してきて、拓也は状況を瞬時にガタイで把握する。マサヒコさんはデカいプールの中で変態親父だけを調教してたわけじゃない。敵も味方も引きずり込んで、集団水中窒息プレイを強要していたんだぜ。アブノーマルな性癖を持ってる奴ほど爆発した時歯止めが効かないっていうけど、チーム戦でもこんな無差別プレイやるんだから、日本でのプレイでも一人くらいマジで殺してると思うぜ。
水没紳士「ざけんなよ。コイツら全員水没の練習してねーよ。一番保ったのが糞漏らしたおっさんじゃねーかよ」
水没紳士「おい拓也、お前はちゃんと練習してきたんだよな?」
うっすら茶色く濁ったプールをザブザブと歩いて来るマサヒコさんは、浮いてる変態親父を腕でどかして、拓也の前に迫って来る。再び立ち込め始めたおっさんの糞の臭いにゲイの連中は興奮し始めるけど、ネフェリやミリセントを含めた少数のノンケにはやっぱりキツくて、またマレニアが咳をし始める。時間はかけていられないぜ。前のプレイで糞の臭いには少し耐性がついた拓也だけど、この糞水プールで下水道窒息3分間なんてやられたら絶対死ぬぜ!
403
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/28(火) 23:36:52 ID:k10Z4lJc
ネフェリ「そんな馬鹿な…このような汚濁の中を泳げと言うのか…?」
水没紳士「まずは5往復しろ!」
拓也「ウッス!」
マネージャー「ウッスじゃないですよ!?いつものウリとは違うんですよ!?」
マサヒコさんのSな気に当てられて、無意識でMの本性が働いて、すぐに前回の水没プレイの続きの感覚になる。そこにネフェリやマネージャーから指摘が入って、ハッと気付いた時には遅かった。飛びかかって来たマサヒコさんに糞の水に沈められて、ガボガボもがく口にはギャグボールが噛まされる。もがいてしまった口の中は糞の苦さでいっぱいになり、唯一呼吸に使える鼻も水中って状況が邪魔して来る。ボール噛まされて一番キツいことっていうのは、浮上できても糞の臭いを嗅がないと呼吸が出来ないシチュエーションだと分かったぜ。
水没紳士「ほら、拓也、泳げよ!」
とか言いながら背中押して沈めて来る様子にすっかりデジャブ感じて、なんかタイムスリップした気分。そして一度プレイに入るとマサヒコさんは、前みたいに鬼のコーチに様変わり。「早くしろよ。水泳部の泳ぎを見せてもらおうか!」広いうえにチョー臭いプールだが、ものすげー長いストロークをバタフライとクロールで何度も往復しようとするも、そんな長く息が続くわけねえから半分まで行ったところでたまらず息継ぎ。そこに強烈なピンタが飛んでボールが一瞬外される。
水没紳士「バカ野郎!誰が上がっていいって言った!」
拓也「ハァ、ハァ、ス、スミマセン」
水没紳士「10往復しろ!」
鬼と化した紳士に「ウッス!」と答えると観客席からどよめきが上がり、マレニアやネフェリなんかが「待て!出来るわけがないだろう!」「マリカよ!あの男は土方の男とは違う!明らかに拓也を殺そうとしている!情事が目的などとは到底見えんぞ!」って紳士やお姉さんに抗議の声を上げる。けどお姉さんは本当の拓也を知っているから止める気なんて更々ない。筋肉マンコM奴隷の拓也。水泳部ガタイの拓也。サーフ系ボディビルダーの拓也。あらゆる拓也を知ってるお姉さんは、この状況にこそオレがマジに復活する可能性を見出しているんだぜ。腐女子のお姉さんの考えそうなことだよな!
ラニ「拓也を甦らせる捧闘で、拓也から命を奪う気なのか…?」
マネージャー「糞遊びに続いて水没プレイだなんて、さすがの彼でも身が保ちませんよ!」
お姉さんを中心に観客席ではざわめきが起こってるけど、ミケラとラダゴンは静かにことの成り行きを見守ってるし、ブライヴはキノコマスク被ったまま席にぶっ倒れててメリナに介抱されている。マスクで鼻塞いでも糞の臭いは完全には防げないよな。暗殺オンナも下着姿でピクピク痙攣しながら、濡れたガタイをミリセントに温められてギリギリ意識を保ってる。せっかく激エロを求める闘技なのに紳士のプレイが激しすぎて会場全体もややシラケ気味だから、オレも早くエクスタシーに飲まれて会場中を牽引する激エロのモロホストに戻らなければ許されない。
でも深さが腰くらいとはいえ、直線距離が20メートル超えの円形糞プールを無呼吸10往復は辛い。ギャグボールも付け直されて、当然泳ぎ切れるわけがない。1度でも浮上しようとするとキツいシゴキが待っている。前にも増して激しい汚水中フェラだ。「ああ…」ってマレニアの奴の引きまくりの声が聞こえて、観客席が息を飲む。ゲイ連中もきっと糞まみれの水中飲精の苦しさを想像しているんだぜ。何度でも拓也は水中でフェラをし、もがき苦しむと浮上して一瞬糞の臭いが与えられ、次の瞬間には臭いの元に沈められる。フェラの間はもちろんずっと紳士に乳首をつねられてどんどん狂っていく。
拓也「ぐぐ、グボグボ!」
っと肺の空気が排出されて、糞の水にまみれたデカマラを咥えたままもがき苦しみ、ガタイを震わせるとまたガタイが持ち上げられ一瞬空気が与えられるも、それもろくに吸えないしギャグボールも口に溜まった汚水を決して外に逃がさない。
もう何度その流れを繰り返したか分かんねえ。苦しすぎてガタイを仰け反らして雄叫びも上げられずにプールサイドに倒れ込もうとするも、ここはプールじゃなくて闘技場だから、そんな都合の良いものも無い。鼻がすぐに手で塞がれて「おい、誰が休んでいいって言ったんだよ!」と言われて、往復パンチと乳首責め。「もう一度潜水10往復だな!」「ウップ!」「オマエの好きなものをし込んでやるよ!」呼吸を整えている間に、何かをプールサイドに持ってくる。
ミリセント「ああっ!?」
マレニア「なんということだ…まさかエオヒドの…」
持ち出されたのは、赤く光って回転する剣みたいな形した激デカローターだ。「ほら、ケツ向けろ!」SSの競パンの後ろからギュルンギュルン回る剣がケツの穴に押し込められる。「あっあっ、ダあああぁーっ!!」敏感な拓也のケツに鋭いローターが1本、2本、3本入れられ、ローター同士がギャリギャリ火花散らしまくってスゲーことになっている。「もうやめろ!やめてくれ!」「お母様。さしもの拓也でも、あれでは保ちません」ネフェリとミケラを中心に客とゲイ連中からも闘技の中止が提案されるもお姉さんに無視されて、さらに4本目、5本目が挿入され、拓也はマジ瀕死状態。掻き回される肛門から粘膜と雄膣のかけらが掻き出され、汚れたプールにばら撒かれる。採掘されていく拓也の肛門の傷口を糞の水は容赦なくガン掘り。あっという間に破傷風で犯していく。
マネージャー「小国エオヒドが復興され、戦技の継承もできるようになったとはいえ、それをこんな風に使うなんて…」
さっき仕込まれた変態親父からの宿便がグチョグチョに掻きまわされ、拓也の雄膣の中でローターが暴れまくり血を吹く!「マジ、許して下さ、あああー!!」そのままガタイが糞のプールに押しやられ、潜水の往復が始まる。SSの競パンの中の拓也マラが、死んでいくガタイでもせめて命を残そうとして、はち切れんばかりに超勃起し、マンコから血と糞を漏らし、激痛と快感に乳首を勃起させて脳を壊しながら闘技場の壁でターン。拓也だって死ぬ時は射精するんだよ。
マジ狂いで何度失神と覚醒を繰り返したかわからない。限界まで繰り返し、射精し続けるマンコの快感と痛みの絶頂の中で「よーし!」と声が聞こえ、浮上したオレはガタイを持ち上げられて立たされ、ピクピクと痙攣する筋肉と激しい呼吸の中でマサヒコさんの口から「よくやったな!」と優しい言葉をいただく。
マサヒコ「でもこれからだよな、拓也!まだ始まったばかりだぜ!」
マネージャー「ええっ!?」
ネフェリ「お前はもう十分堪能しただろう…」
拓也「ウ…ウッ…ス…」
マサヒコ「モーグウィン王朝での約束を果たせよ!できるよな!拓也!少し休憩を与えるから、3分間汚水の底に沈め!」
雄流血マンコの中の鋭いローターがギャリギャリとぶつかり合いながら暴れまくっている拓也のエロガタイが、回転の凄まじさにブルブル震え、ディープキスと乳首責めをされ、薄れゆく意識の中で微かな快感に悶え狂う。「ほら、始めろよ!」生と死の狭間で打ち震えるガタイが再びプールに突き落とされ、ミリセントの「いつ休憩を入れたんだ!?」の鋭い指摘が無視されて、水没プレイの本番開始。「前菜で腹パンパンにされちゃたまんねーよ。ここからがメインだよな!」って紳士の声に、ゲイ連中も戦慄して声が上げられなくなってる。
マレニア「もはや見ておれん!このような責め苦があろうか!」
常軌を逸した殺人プレイにマレニアも我慢の限界になってたみたいで、たまらず飛び出そうとするけど、ネフェリに進路を塞がれて未遂に終わる。「お前の勇気は買うが、あの汚水に塗れた闘技場で、お前はあの血没の貴族に勝てるのか?」って言葉に言い返すことも出来ず、抜いた刀を闘技場の壁に斬り込んで、涙ぐんで耐える。腹に傷を抱えてたとはいっても、マレニアは鬼のコーチの血中責めに手も足も出なかったから仕方ないぜ。
404
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/28(火) 23:38:05 ID:k10Z4lJc
汚れた空気を微かに吸いこんで浮上したガタイを上から押さえこまれ、背中に足を乗っけられて、あらゆる方法で激しく沈められるオレ。肺の空気を吐き出すと浮上できず、水底に沈んだ背中の上にマサヒコさんがガッシリと仁王立ち。拓也はそのまま水底で拘束される。前のプレイでは水底に乳首とマラがあたるとヤバイくらい気持ち良かった。でも今度は何度やっても快感は鈍くて、息も2分が限度だ。死にかけガタイで感度が落ちてて、ケツからの大量出血も少しペースを落としていく。
水没紳士「おい、元気が無くなってるぞ。3分間できるって言ったよな?え?」
一連のプレイで筋肉に乳酸が溜まりきってて全然もたない。命令通りに何度も潜水してはみるけど、必ずもがき苦しんで浮上してしまう。「ざけんなよ!拓也、しょうがねーな!首枷の盾で固定するぞ!」紳士の一声に首と手首をハメる穴が空いた厚い木の板をプールの中で装着されて、さらにローターブレードで震えるケツ穴にイエロの瞳を仕込まれる。そしてプールに突き落とされて調教開始。出来なければ汚水中フェラのペナルティ。その調子で死にかけながらもがき苦しむうちに、ローターが抜けた!「ふざけんじゃねー!」往復パンチが飛び、ドSのコーチが激激Sに化す。
拓也「ウッス…ウッス…すみまっ…グボグボ」
水没紳士「できなかったら今日はどうするんだ?言ってみろ!」
拓也「お…檻の中に入れて…沈めて下さい」
水没紳士「ざけんなよ!だから檻なんか用意してねーって言ってんじゃねーかよ!」
拓也「ウッス…すみません。何しても構いません…約束は果たします…」
水没紳士「そんなこと言って、お前は今度も練習してきてねーだろ!しょうがねぇな!ロープで拘束するぞ!」
今度は首枷の盾を外された代わりに、豚の丸焼きみたいにロープでぎちぎちに手足を拘束され、もう一度沈められる。早く達成しないと、死期が近づく一方だ。ロープでガチガチに固定されたガタイが水底に沈み、紳士の両足で踏みつけられ、2分、2分10秒、20秒・・声が聞こえる。でもやっぱり出来るわけねーよ。しろがね人のようにもがき苦しみ、結局酸素を求めて足を撥ね退けて浮上しようとするも、縛った両手に両脚を束ねて拘束されてるから動けない。ガボガボと肺の空気を吐き出し始める拓也にパンチが飛ぶ!そして顔面掴み上げられて汚水中フェラ。イエロの瞳が効き始めてヤバい。全身鳥肌で瞳孔が開いて来るし、その間にも鼻の穴に汚水が容赦なく入り込む。
「こうなったらやっぱり手錠だな!」
拓也は手錠が嫌いだ。金属で手の筋を痛めることがあるからだ。前回のプレイでも手錠は使わないって言ったのに結局使われたし、やっぱり奴隷の言葉は聞いちゃもらえないんだよな。ロープを切られて一瞬手足がフリーになるけど、抵抗する暇もなく後ろ手に手錠を付けられて、足には足錠、さらにまたその上からロープがきつく締めつけられる。その間にも回転ブレードが拓也のマンコを掘り進んでくる。ヤバいこのままだと壊れる!早く3分達成しないとこのまま死んじまうぜ!
だだっ広い闘技場の静まり返った客席に、拓也がもがく水音とブレードの回転音だけが響く。金属が手足に食い込んで痛いし、マンコの細胞が死んでて感覚を脳に伝えてこない。ロープも胸筋と腹筋、臀筋と大腿筋に血が滲む程堅く縛られ、緊縛手錠の中ではもはや激しくもがくこともできない。でも、これが幸いしたぜ。あまりにも凄まじい責めにガタイの感覚が飛んで、痛みが鈍くなってきてるからだ。
拓也「ぷぁっ」
やっとプールに立たされて、顔の穴中から水を吹き出しながら深く呼吸を整えるけど、今回はスプレーも与えられることなく、チアノーゼ顔を観察される…意識が遠のき全身の筋肉が生かさず殺さずのゾンビになる…最後に拳のラッシュが与えられゴボゴボと血を吐き出しながら頭から死んだように水底に沈み、酸素が尽きた肺を動かそうと横隔膜がググっと上下する。緊縛された全身のロープと手錠足錠の拘束感がどうしようもない超絶な快感に変わる…こともなく、筋肉が痙攣し始める。死んでいくガタイから感覚を感じる機能が失われていく。大量出血に苦しい無酸素呼吸がプラスされて同時にマラが僅かに勃起してヒクヒクし始める。
掘り尽くされた坑道と化したアナルのローターブレードの音が響き渡る。
背中を踏まれ、魚の切り身みたいに力なく悶え始めると勃起乳首が水底に触れ、少しだけ気持ちが良い。でもマジ死にしそうだ。水面のかなたから2分40秒、50秒の声が聞こえ、3分が聞こえた。マジ許してください。それでもさらに10秒、20秒、30秒と追加され…狂乱の苦しさと快感の果てに…
「拓也!」
マネージャーなのかお姉さんなのかも分かんねー声を聞いて、オレは遂に水底で逝った。
405
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/28(火) 23:57:56 ID:k10Z4lJc
「拓也?」
懐かしい声で目が覚めると、家のリビングの椅子に座ってた。
毎日聞いてる声なのにどうして懐かしいなんて思ったのかな?
なんて疑問も次の瞬間消え去って、テーブルに置いてある朝ごはんを頬張る。
お母さんさんの朝食は味噌汁と焼き魚、それと漬物が小皿に盛り付けてある。
拓也は漬物が嫌いだ。お父さんもお母さんも美味しいっていうけど、あんなののどこが良いのかオレにはさっぱり分かんねーよ。
しかもせっかくの土曜日なのにお父さんは休日出勤でいないから、拓也はショボショボの顔で朝ごはんを食べ終わると、食器片付けてテレビを付ける。朝早く起きられると子供用の番組が見れて良いんだよね。だってさぁ、戦隊モノのシチュエーションで幼稚園の奴らと遊ぶと気持ちいいじゃん!
「ねぇ拓也、昨日お隣さんの引っ越しが終わったんだって。見に行ってみたけど、綺麗なお姉さんだったよ?外国の人だと思うけど」
「ふーん」
「今日はお休みだしさ、一緒に挨拶しに行かない?」
お母さんのご近所付き合いはいつも突然だ。
人に挨拶するの別にいいけど、テレビ観るのをやめてまで挨拶しに行くのは面倒くさいぜ。
だからオレはやだって言ってテレビに集中。でも「やだじゃないよ。テレビばっかり観てるとバカになるよ!来なさいほら!」って言って腕を引っ張って来るから、抵抗虚しく家の外に引っ張り出される。まったくさぁー、どうせ有無を言わせず外に出すんだから、一緒に行かない?とか最初に言うなよな!
テレビ観れなくなったオレはグレまくって、ほっぺた膨らませて俯いて不機嫌モードに突入。お母さんはオレを一人にするのがなぜか嫌みたいで、何をするにもオレを連れ回すからチョーウゼーし、こっちの事情は関係無しだから反論しても通らない。こっちはもう幼稚園の最高学年なんだよ。お父さんならなんでも話を聞いてくれるし、あんまり会えないけど映画とかにも連れてってくれて楽しいのにさ。オンナってみんなこうなのかなぁ?
「あら奥さん、おはようございます〜」
「ん?ああ、何か用でも?」
「いえいえ、特に用ってわけでもないんですよ。ただ近くを通りかかったものですから、ついでに挨拶をしておこうと思って。まぁ、それだけなんですけどね?うふふふ」
近くを通りかかっただけのお母さんが、金髪のお姉さんに作った笑顔で挨拶する。(よく嘘つけるよな!)
休日の朝なのにイキナリ化粧してたのはこういう理由だったのかよって頭で分析したオレにお姉さんが視線を向ける。戦隊シリーズのヒロインよりよっぽど美人な、バリバリモデル体系のお姉さんに拓也も視線絡みとられて、お母さんに「ほら、拓也も挨拶しなさい?」って言われても何を言えばいいのか分かんなくて体を固まらせてる。
「拓也?あんた、結構人見知りするのね」
「拓也というのは、この子の名か?」
「いつもは人懐っこい子なんですけど、なんか緊張してるみたいで…」
「稀人を警戒するのは自然なことではあろう。子供ならば、なおのことだ」
「え?」
お姉さんはちょっと困り気味のお母さんを無視して、拓也の前にかがみ込んで顔を近づけて来る。太陽を背にしてるから顔が影になってちょっと怖いけど、瞳が金色に光ってるように見えてなんだか神秘的。輝く瞳のリングに拓也が見とれてると
「また会おう、拓也よ」
お姉さんは微笑みを見せてきて、それからお母さんと何か話してから、他に用があるとかで遠くに歩いて行った。瞳の金色が頭に刻み込まれたんで、なに話してたのかは分かんねーけど、なんか不思議な感じの人だったな。「あの人、変な日本語覚えちゃってるね」ってお母さんからの評判も面白外国人みたいになっちゃうしで、思ってたよりつまんねー展開にはならなかったからいいけどさ。「どっかで会ったことあったっけ?」って言われても、そんなの知らないから「テレビで観たんだよ」って適当に言うと「じゃあ芸能人に会っちゃったかな?」なんて話広げてくるんで、分かんないって思うがままに答える。お母さんが前に誰々と会ったとか、オレには関係ないぜ。
面倒くさいことも終わったんで、家に帰ってからまたテレビ。でも戦隊モノはもう終わってて、つまんねー天気予報なんかやっている。「明日雨かぁ〜」ってお母さんはお菓子を食べながら見てるけど、あんな番組の何が面白いのか拓也には分からないから、口元も寂しくて冷蔵庫を漁る。そしたらオレンジジュースがあったんでチョーラッキーだぜ!「拓也?それ私にもちょうだい」ってついでみたいに言われたんで、二本もって栓抜きも用意。二人で一緒に栓を抜いて、オレがコップをグビっとやるとお母さんは飲みながら窓を開けて、涼しいそよ風と太陽光を部屋に入れてテレビ視聴を再開。オレは椅子に座って一息ついた。あーあ、明日雨なら幼稚園のプールはキャンセルだなって、ちょっと残念に思いながら黄昏てると、オレンジジュースはすぐに無くなった。すると…
「拓也?」
またお母さんに呼ばれる。気付くとオレは学生服姿で、朝食は食い終わっていたんだ。お父さんはもう仕事に行ってるからいないけど、オレにはまだ余裕があるんで、歯を磨き終わったあとに、授業で使う教科書をカレンダー見ながらカバンに突っ込む。今日の日直はオレだな、国語で宿題だった作文はもう書き終わってるな、体育の授業は例のいじめっ子がいるから嫌だな、なんて思春期の頭で分析。最近別のクラスの男子が気になってるけど、今付き合ってる彼女の方が好きだから、それって変なのかな?って友達に言ったら、そこからいじめっ子に話が伝わって、それでアイツらに目を付けられたんだよな。友達はそいつのこといじめっ子だと思ってなかったから、しょうがないんだけどさ。
406
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/01(水) 00:06:48 ID:Y0HgApDo
今日の投稿はここまで。
DLCが発表されてマジ狂い!
もちろんDLC拓也を執筆する予定はねーよ!AC新作も控えてるし、椅子とPCに拘束されなきゃ絶対無理だぜ!闘技場導入に合わせて同拓の中身を闘技場込みでリマスターしたのに、今度はDLCも含めたストーリーの全改編なんてやったら狂いまくってマジ死にしそうだ!
407
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/01(水) 00:12:24 ID:Y0HgApDo
>>403
修正だぜ!拓也!
>>呼吸を整えている間に、何かをプールサイドに持ってくる。
これは正しくは「呼吸を整えている間に、何かを闘技場の端に持ってくる。」です。
お前は書き終わったあとに修正入れるんだな!マジおもしれー!
408
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/03(金) 00:58:31 ID:ql1jWBxY
ウッス!
いっ、今、書いてまっす!
409
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/03(金) 05:03:04 ID:ql1jWBxY
でもイジメっ子の奴ら、体育の時間でも「お前生意気だぞ」ってオレの肩押してきたりするけど、先生が目を光らせてるから過激なことはやってこない。拓也がゲイだって確定する証拠もないから、オレもゲイじゃねーよって口で言えば、不良たちも悪ふざけの延長ぐらいのイタズラで許してくれたし、拓也も実はイタズラを楽しんでたりしてたんだよね。オレがイケメンな思春期学生だから向こうも構いたくなっちゃうのかな?(笑)
でもこれってギリギリのスリルを楽しんでる状況だから、少しバランスが崩れたら即刻アウトだ。男の体にも興味があるってバレたら彼女にフラれるし、友達もいなくなって代わりに不良が拓也のことメチャクチャにしようとして、イタズラも一気にエスカレートする。イジられのは良いけどイジメられるのは嫌いだから、そうならないためにも拓也は学校ではいかにも普通って仮面を被ってる。
それでも頭に浮かんでくるのは、同級生の陸上部男子の胸筋、腹筋、背筋、引き締まった足、腕に浮かんだ血管だ。それに彼女の裸体も混じってくるからマジで授業どころじゃねーよ。彼女が男子部員みたいに体鍛えてくれたらもっとオレ好みになるのに、筋肉のある男は嫌いだから自分も鍛えたくないって信じらんねーぜ。お姉さんは体鍛えてる男の方がモテるって言ってたのにさ。結局今日も授業の半分くらい聞き流して、半ボケの頭で放課後に突入。ひとり帰宅すると
「あら拓也、おかえり」
化粧を落としたばかりのお母さんに遭遇する。仕事から帰ってきたばっかりのお母さんからは、タバコの臭いがしてくるからすぐ分かるぜ。制服脱いだ拓也は白Tに柄パン姿になってリビングのソファーにダイブ。お父さんは今日も一日家を開けるんで、今夜はお母さんとの二人で晩御飯だ。オレがテレビでゲームしてる間に料理はできるから気分いいぜ!
「拓也?今日学校でなんかあった?」
でも最近はこういう質問もしつこく感じてきて、マジでダルな気分。「ねーよ、なんにも」って言っても「本当かい?」って更に聞いてくるしでチョーウゼーし、クラスの女子も興味ねぇ噂話ばっかりしてるし、オンナってみんなこうなのかよ?「彼女とはうまくいってる?」彼女とは最近距離感感じてるけど、それもお母さんには関係ねーよって無視。「まぁいいけど」の一言で質問の嵐はやめたけど、本当に相談しようか迷ってる話は決して絶対に打ち明けられない。
オレ、男も好きかもしれない。
なんて言ったら、何が起こるか分からないからだ。お母さんさんとオレと兄しかいない家の中で話すなんて絶対無理だぜ。話すとしたらお父さんが家にいる時がいいな。お父さんはあんまり家に帰らないけど、帰ってくるたびに優しくしてくれたり映画館やゲーセンに連れて行ったりしてくれるから、ウゼーことばかり言うお母さんよりも好きだ。この前見に行ったタイムスリップする車の映画も、マジ最高だったぜ!だから拓也はお姉さんに言われた通りに、お父さんが次に家に帰ってくる日に話を切り出すことに決めて、先に晩御飯食べ終わって、コーラ片手に宿題を片付ける。テレビではお笑い番組がやってて、お母さんの笑い声が聞こえる。前も見たネタでよく笑えるよな!
次に起きたらあたりは真っ暗な夜。部屋の電気つけて時計を見たら深夜2時を回っててビックリ!宿題を終わらせて寝たのはいいけど、コーラのカフェイン効きまくりで眠りが浅くなってたらしくて、それが災いしたぜ。明日の学校は遅刻だな、どうにかして眠気誘わねぇと眠れないな。布団で汗かいたから夜風に当たりたいなってフワフワの意識で分析。変な時間に起きると浮遊感があるけど、夏の夜は涼しくて、浮遊感と合わさって気持ち良いはずだ。
ズボンと上着と靴下を身につけた拓也は、シャワーも浴びずに家を出ると誰もいない家の外を歩く。親や先生に見つかったら言い訳も許されることなく説教行きだけど、こんな時間に見回ってる物好きなんていないぜ。人っこひとりいない夜の住宅地には一定間隔で街灯が灯ってて、遠くの建物のいくつかにはまだ電気がついてて星みたいに光ってる。こんな時間まで仕事かよ、マジ大変だなって大人の苦労に想像働かせたあと、それも忘れてゆっくり辺りを散歩する。あー、マジに夜風が気持ちいいって全身で解放感を味わっていると、見覚えのあるご近所の家が少し奥に見える。
「おー」
手前から奥に向かって伸びる車道と、その横の歩道に沿うようにして、手前側にはオレ達家族が住んでる家があって、オレの部屋の窓だけが明るく光る。歩道の奥側に見える真っ暗な家々のひとつには、お姉さんの家があって、まだ電気が点いていた。こんな深夜でも窓からは黄色い光が漏れていて、お姉さんもこの時間に起きている。お姉さんも徹夜で仕事してるのかな?
そういえばお姉さんがどんな仕事をしてるのかオレは知らない。学校祭には来なかったし、学校にもお姉さん似の生徒なんていないから、お姉さんは子供を通わせてるわけでもないし、先生でもない。近くのスーパーとかコンビニで見かけたこともなくて、会う時は決まって道の端っこに立ってたり、公園のベンチにいつの間にか座ってる。それもほとんど拓也がひとりの時だけだ。オレはお姉さんの名前も知らないんだ。
「あっ」
色々考えたところで、何故か拓也の乳首が反応。
かすかな快感に背筋を一瞬伸ばすと同時に、頭に言葉が思い浮かぶ。「マリカ…お姉さんはマリカって言うんだ」呟くオレの心の中に、懐かしい感覚が染み渡る。初めて聞いた名前じゃないし、体が感じたのはお姉さんのことだけじゃない。忘れてたわけでもないけど、なんか、考えないようにしてたんだ。
「この夜に、お姉さんに相談しに行ってから、オレの激エロな人生が始まったんだっけ…」
暗い夜道の真ん中で、人生で味わった酸っぱさと甘さがリフレイン。
相談相手のお姉さんから頼もしいアドバイスをもらって、次の日に家族会議が始まったんだ。やっぱりカミングアウトゎやめた方が良いかな・・・って思った拓也だったけど、お姉さんを信じて「オレ、男も好きかもしれない」って両親に言ったら、その日から夫婦仲が悪くなって、兄さんも口聞いてくれなくなって、こんな子産まなきゃ良かった!って、虐待が始まったんだ。ご近所さんにもオレの家族の喧嘩は聞こえたから、噂話も拡がって、イジメっ子の耳にも入ったんだ。イジられるはずがイジメられることになり、体育館で裸にされたり殴られたりする毎日に、オレは疲れ切って、それで水泳部に入ったんだよな。
水の中なら全てが忘れられる。青いプールが大好きだった。
でも、家にも学校にも居場所なんて無いから、なるべく遅くまで外をブラブラして、家に帰ると冷えたメシ食って、同い年の不良と一緒にまた出かけるって毎日を過ごすことになる。そん時にお姉さんがまたオレの前に現れて、腐女子のお姉さんと化す。お姉さんの導きで拓也はゲイの道に本格的に嵌まり込む。当然彼女との仲もとっくに切れてて、周りに友達もいないから、オレはお姉さんにどんどんどんどん仕込まれて仕上がっていった。お母さんさんはその間も学費払って、貯金も切り崩してオレを大学に行かせたけど、その間も虐待はつづいたんだ。
大学生の時に調べて分かったんだけどさ、子供の学費をちゃんと出すのに虐待もするって親は結構多いんだってさ。自分が上で子供が下っていう関係が、学費を払うことで強くなって、虐待がエスカレートするって聞いたぜ。支配欲の現れ?優越感?まぁ、大学を卒業する頃になったら、お母さんではなくお姉さんに仕込まれた拓也が完成してたんだけどね。
410
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/03(金) 05:03:58 ID:ql1jWBxY
人生の出発点に立たされて、これから先でどんな道を歩んだか考えて、センパイやマネージャーとの日々が浮かんでくると、あとは道を進むだけって分かる。お姉さんの家に行くか、それともお母さんの家に行くか、ふたつにひとつを選ばなきゃならないシチュエーションだと分かったけど、その選択が拓也を、徹底的に拓也を迷わせる。
お姉さんの家を選ぶと、先にあるのは激エロな毎日だ。
お父さんはいなくなって、お母さんさんの愛も失うけど、ゲイとして自立した拓也は毎日ヤリまくりウリまくり、合ドラキメて吠えまくりの筋肉マンコ奴隷と化してセンパイのペットになる。しかもそっから狭間の地に飛ばされて、誰一人として体験したことのないマジエロ大冒険の始まり。こんな体験できる奴、滅多にいねえぜ!
逆にお母さんの家を選ぶと、先にあるのは想像もできねー毎日だ。
お父さんとお母さんに愛されて、彼女にも愛されて、ひとりになっても泣いたりしないしイジメもされない。男の体への興味もちょっと残るかもしれないけど、センパイ?ラダゴン?が言うには、付き合ってる彼女と結婚して子供も持つらしいから、多分くすぶったままだし、ウリもドラもやらないイジられキャラの平凡拓也になっていくんだろうな。でもこっちの道を選んだら、拓也はマネージャーと出会わないし、お姉さんからの指名も無い。
お姉さん、ネフェリ、ミリセント、マレニア・・・そしてディアロスとも会えないし、狭間の地はきっと終わりだ。ラニもブライヴもオレとは会わねえし、ラーヤもメリナもずっと英雄を探すハメになる。ローデリカもホームレスのままで、アレキサンダーなんてずっと埋まったままになるから笑えるぜ。
オレは狭間の地から使命が入っていて、お姉さんにすぐに来いって言われてるんだ。
拓也の家庭は壊れちゃうけど、世界ひとつの命運と天秤にかけたら、求められてるのは平凡な拓也よりも激エロのモロホストなんだよ。前髪に当たる夜風に誘われて、オレはお姉さんの家に向かって歩き出す。でも視界の端からお母さんの家の灯りが見えなくなると足が止まる。後ろ髪をグッと引かれて、振り返ったら拓也の部屋の灯りだけが、真っ暗な俺の家でただひとつ点いていた。
このシチュエーションってチョーSだよな!オレだってお母さんやお父さんに愛されてーよ!家庭が壊れて、両親が離婚したあとは、オレが大人になってもお父さんの行方は分からない。兄さんもオレ達とは関わりたくねーってんで連絡付かない。お母さんは母子家庭を一人で支え続けたから、歳を取ったらガタイ壊して入院したんだ。オレが車を運転して、四人で海に行きたかったな。
立ち止まった拓也は、綱引きの中心線みてぇに前から後ろから引っ張られてる感覚に苦しめられる。どっちを選んでも必ず後悔が残るから、前には進めねぇし後ろにも下がれない。むかし手塚治虫が「自分が二人いたら良いのに」って言ってたらしいけど、本当だぜ。別れた拓也がたまに入れ替わったりしたら、きっと不満ひとつ残らない完璧な拓也の一生の完成だ。
でも、使える穴は拓也だけ。
「家族がオレを愛さなくても、オレが家族を愛していればいいのさ」
自分に言い聞かせるみたいに独りごと言って、拓也はお姉さんの家に向かって歩き出す。
与えた愛情に見返りなんて求めなくていいから、オレはマゾ受け筋肉奴隷でいることが好きなんだ。ペット扱いでも構わないぜ!あり得なかったお返しがたまに偶然来るのも気持ちいいぜ!拓也が学生だったタイミングでお父さんと兄さんも居なくなったから、きっと今は便りが無いのが良い便りって感じで、誰かとよろしくやってるはずだ。
オレはキムタク似のお父さんとは全く似ていないし、兄さんとも似てないし、お母さんが別の男と作った息子がオレだって考えたら、オレがゲイだったってだけで離婚するのも納得いく。そうだったなら遅かれ早かれ離婚ってことで、どっちにしても拓也の幸せは短かったんだ。そう思ったらなんだか気も楽になっていくから良いのさ♪でも何にしたってお母さんはひとりになるから、誰かが支えてあげなきゃいけない。
「お母さん、オレ行くよ」
「でも、絶対寂しくさせないからね!」
10年分だけの愛を持って、お姉さんの家に走る。
でも逆にいったら、10年間も愛してもらえたんだから、いいよね!
チャイムを押したら玄関が明るくなって、ドアを開けると光が拓也を飲み込んだ。
411
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/03(金) 05:04:17 ID:ql1jWBxY
今日の投稿はここまで。
忙しい!
412
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/03(金) 06:26:38 ID:S2r6.dv6
どうしょうもなくかっこいいけど糞と水没なんだよなぁ
413
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/03(金) 20:23:59 ID:MTjEhfTY
拓也の回想編詳しく描写したらそれだけで1000レス使いそう
414
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/05(日) 20:59:17 ID:4hN5ZhaI
忙しい!
もう少しかかりまっす!
415
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/05(日) 22:50:12 ID:vm/Lqm0o
ウッス!いつまでも待ちまっす!
416
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/05(日) 22:50:32 ID:JvHQmGJ6
反政府組織は国葬で何もしなかった臆病者の集まりです。政治家には石を投げよう。
反政府組織は口だけの臆病者の集まりです。政治家には石を投げよう。
国葬に集まった政治家達は数々の犯罪の共犯者です。政治家には石を投げよう。
政治家はあなたのことを奴隷と思っています。政治家には石を投げよう。
政府の借金のほとんどは国民から借りた借金です。政治家には石を投げよう。
417
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/05(日) 22:51:14 ID:vm/Lqm0o
>>416
哀れ。
418
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/06(月) 09:24:52 ID:jubdarQY
>>416
きっしょ。もう書き込むな。そして死ね。
419
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/07(火) 04:37:02 ID:DUuvMUio
ビクビクビクビクと痙攣しながら、汚水漬けで死にゆくガタイにプールの底で力が戻る。生命力の爆発に手錠ロープで緊縛されたビルダーガタイが硬直勃起する!真のエロスは生命の危機の中でこそ昂るって言うけど、死んでる状態から生き返るエロスはそいつの比じゃねぇぜ!あー!死に生きてるみたいな死に損ないガタイがスゲーマジに気持ちいい!いくらでもイケそうだぜ!
とたんにガタイが引き上げられ、紳士に抱きしめられる拓也。「スゲーぞ拓也!よくがんばったな!」オレは全身の筋肉をビクビク痙攣させて激しい呼吸をしながらロープと手足錠の拘束に全てを任せ、生の喜びに歓喜する全細胞で快楽を感じまくる。死から抜け出したばかりのボンヤリした聴力に、観客席の熱を取り戻した歓声が入ってくる。「おお!」「エロいぜ!拓也!」「お前は死に興奮して蘇生するんだな!マジおもしれー!」水没プレイ3分間から生還した拓也に、ゲイ客からの拍手に混じっていつものヤツらの声も聞こえる。
マネージャー「やりましたね!拓也!」
ネフェリ「あの苦境から生還するとは、大したものだな!拓也!」
マリカ「お前は死からの評判も悪いんだよな!」
マレニアもミリセントもチョーびっくりしてるし、オレはガタイ全てで歓声を浴びながら闘技場の端の小島に放置され、マサヒコさんに鳥肌の立った死者蘇生ガタイを撮影される。「なんだあれは?何をしている?」「アレはカメラといって…」その間にもミケラはマレニアからカラクリの知識教え込まれて好奇心を満たされる。
水没紳士「ほら、ご褒美だよ」
マネージャー「マジかよぉ!?」
でも水没プレイクリアのご褒美もやっぱりプレイだ。
鬼の形相からにこやかな笑顔に戻った紳士は、トイレで小便するみたいな日常の空気のままズボンを下ろして、パンツからデカマラを取り出す。
ネフェリ「なにっ!?」
マレニア「待て!もう終わったはずだ!」
円卓仲間がオレと同じことを考えてくれて嬉しいけど、このあと起きることに期待してるのはゲイだけなんだよね。拓也の口に紳士の手が掛けられて、淫乱な口マンコが開かれると、そこに向かって暖かい黄金水が胃の中に流し込まれ・・って昔のプレイとそっくりな状況を体験するはずが、この時は違った。
マリカ「やはり、お前だったか」
拘束され濡れたガタイに注がれたのは、あの黄金律からの光るザーメン!紳士のガタイに金色に輝く変な形のマークが浮かび上がる。あの時やっつけただろと思う暇もなく輝く黄金バワーにガタイを中から掻き回されて、律から切り離されたはずの拓也がビクビクと痙攣しながら律に激しく犯される。ハメられた!ただのにこやかな紳士が、水没プレイ3回目でお姉さんと相打ち出来るはずが無いとは思ってたけど、きっとマサヒコさんの中には、ラダゴンの時みてえに最初から黄金律が隠されていたんだよ。
マネージャー「エルデンリング!?どうしてここに!?」
ネフェリ「あれは確かに砕けたはず…我らの目の前で…」
ミリセント「見間違いではないのか!?」
お姉さんとミケラとラダゴンは冷静だったけど、他のみんなは狼狽えまくり疑問出まくり、答え探して吠えまくりのマジ狂い状態。「あの母様がただの人間に、遅れを取るはずはないと思いはしていたが、こういう絡繰であったか…」お兄さんのミケラは大体察したらしいけど、妹の方はわけ分かんねーって顔で混乱気味。
マレニア「これは、何が起きているのですか…!?」
ミケラ「律となった拓也の望みにより、この世の理は律から切り離され、多くの外なる神々が理に受け入れられた。だが律は理から離されたのみであり、滅び去ってはいなかったのだ」
ミケラ「拓也にいまだ完全たる復活が訪れないことも、あるいは、この黄金律と関わりがあるのやも…」
客席が唖然とした顔で埋め尽くされても、ミケラは神人ガタイで分析する。
一方拓也はパキギメ意識状態で脳ドラが迸り、チョー高速でフル回転。
プールの真ん中に再び引きずられて行き、放り出された半失神状態の肉体で回想開始。
黄金樹の中で世界の命運をかけた大乱交をした時、壊れかけたガタイのお姉さんから出てきた黄金律くんは、でけぇプールの空間を出してきたな。狭間の地で一般的なファッション扱いされてた市民服には、豪華な手枷と首枷がついていたな。黄金律も自分の得意なフィールドに相手を沈めて戦うのが好きだったな。お姉さんとラダゴンを自作のプールに沈めて剣の形に調教してたな。
マサヒコさんはいつだって、自分の快楽のために他人をイジメてペットにしてたな。
不揃いだったピースが次々とハマっていき、驚愕の真実をガチガチに補強する。
ラニ「水没の男が、拓也に異常に拘るのもそれゆえか…マリカに導かれ、黄金律を蹴落とす者だと知っていたがゆえに…」
ラニ「マリカよ。お前が捧闘を望んだ真意は、逃げ延びた黄金律を眼前に引きずり出すことにあったのか?愛着があったとはいえ拓也ひとりのために、ここまでするとは思ってはいなかったが」
ラニからの質問に意味深なニヤニヤを見せてくるけど、お姉さんのそういう思わせぶりなところ、悪い癖だよな。拓也はイエロが効いているのか、硬直と痙攣を続けるガタイとは別の生き物のように、ケツの中がトロトロに溶けまくって熱い。抜け出してきた死の淵に送り返されたらたまんねーよ!淫乱に乱れまくった思考に生存本能が追加され、オレは新テクを開発。スカスカになりつつあったマンコで回り続ける5本のエオヒドローターに、斬られまくることを覚悟しつつマンコに渾身の力を込めてみた。「おおおー!!」思った通りに5本分の刃がマンコの内ヒダに食い込み、激痛がガタイ全体に駆け巡る。でもその甲斐あって、5個のローターは互いの回転する勢いでもって刃がガッチリと噛み合って動けなくなったぜ。
水没紳士「ざけんなよ!用意した道具が止まっちまったじゃねーか!」
お気に入りの玩具を壊したんで、にこやかな顔がまた鬼に早変わり。拓也の顔に黄金ピンタが連打される。手足錠はそのままに、濡れたロープが縮み上がってさらに筋肉を拘束し、さらけ出したプリケツの中からローター全てが外されるとデカマラが挿入され、血と愛液でドロドロになった雄膣を掻きまわされながら汚水の中でガン掘り開始。その様子に客のゲイ達がドキドキするって、救世主陵辱だぜ!?ろくでもない黄金律ガタイの紳士も熱い視線を浴びまくりで、結局拓也が犯されまくったらそれで良いのかよ!
「ユー・アー・マスキュラー!」
「お前と黄金律のさぁ、子供が出来たらどうする!?また黄金樹時代の到来か!?」
「引き締まった躰。それでもってゴールド。輝くすべすべの肌全身高感度。褒めきれない。私の理想」
乳首を揉まれ超絶な快感に雄叫びを上げながら、犯される拓也に客のボルテージは上がっていき「なにを昂っている。あれは黄金律だぞ!」ってラニの声も無視される。闘技場の客は、金色に輝く引き締まった男のガタイにひたすら欲情しきってる。律がどうとかは関係無いぜ!金属みたいなテカテカの光沢に覆われる引き締まったガタイで犯し犯されなんて、ゲイなら誰もが憧れるシチュエーション。オレのガタイもガンダムに出てくるロボットみたいに黄金色に輝き始め、律と拓也のせめぎ合いがガタイの中で繰り広げられ、セックスが続く。
何度もいろいろな宇宙色の気体を吸わされ、気絶と覚醒の挾間をさまよい、客席からのなんやかんやの声を途切れ途切れに聴きながら、殺人的なSMプレイでガタイの侵食が進む。そこに鎧を着込んだ暗殺オンナが飛び込んできた!
マネージャー「おお!」
交尾中の窒息プレイが始まる寸前、暗殺オンナの飛び蹴りが紳士に命中。ぶっ飛んでいったと同時に雄膣からデカマラをズボッと勢いよく抜かれ、黄金バワーを失いながらオレもたまらず絶頂し射精してしまう。そういえば、このプレイは大人数でのチーム戦だったんだ。暗殺オンナは汚水プールを走っていって、闘技場の壁に思い切り剣をぶっ刺して打ち砕く。
マレニア「なんということを…!」
ネフェリ「外に汚濁が流れ出るぞ!外の者を避難させよ!」
会場の外に避難していたノンケの客達からのデカい悲鳴が聞こえてきて、水が猛烈な勢いで抜かれる。津波みてーな水の流れに足を取られた紳士と拓也は、トイレに流されるゴキブリみたいに波に全身揉まれまくって壁にガタイを強打する。その壁が暗殺オンナだったんでガタイを掴まれ、急死に一生を得る。でも紳士の方はそのまま流されて・・なんて思いきや、激しいクロールで水に抵抗。流されることなく闘技場にとどまった。流石に練習してるぜ!
420
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/07(火) 04:38:38 ID:DUuvMUio
股下くらいの高さまであった水かさが膝下まで減って、糞尿の香りがかなりマシになって呼吸がしやすくなる。「余計なことしやがって!ざけんじゃねーよ!」水没プレイを邪魔された紳士は怒り心頭に達したんで、暗殺オンナも武器を構えて警戒体制。そしたら場外に追い出されたチーム拓也が続々合流してきた!
ミリセント「この臭いならまだ耐えられる。しかし壁を壊すなんて…のちに重い罰を受けるのではないか?」
ティシー「汚水で穢したところでマリカ様もネフェリ王も闘技を止めなかったのだ、気に病むことはない。それに辱めならとうに受けた。すでに慣れたものだ」
エビ人間もカサカサ音立てて走り込んで来て、拓也の口に生肉団子と苔玉を押し込んでくれる。あとは変態のおっさんを待つだけだぜってなったら、ミリセントから情報が入る。「彼は老体で無茶をしたせいか、高熱を出して寝込んでいるそうだ」糞遊びは出来ても水遊びは苦手だったおっさんは病体ダウン。糞で熱が出ないのにガタイが冷えると風邪引いちゃうんだから、歳って残酷だよな。
水没紳士「おいおい、3対1なのはいいけどよ。お前らひとりも練習してねーだろ?」
水没紳士「水没プレイ3分間、出来るのか?」
マリカ「何がプレイだ。お前が興じているのは拷問だろう」
言った!オレもみんなもずっと思ってたけど口には出しずらい事に、お姉さんからの無配慮な突っ込みがズブリ。マジかよって冷や汗垂らしたチーム拓也をほっといて、お姉さんは説教開始。「ラダゴンがお前の水没刑を楽しんでいたのなら、あれも鍛えるよう命ぜられた大剣にレナラの面影を隠し、慰めを見出すこともなく、辺境の聖騎士に剣を隠させることもなかっただろう。お前はその叛意をラダゴンに感じたからこそ、律の力によりラダゴンを律し、私を見張る傀儡としたのだろうが」座り切った目線にチョー強い怒り感じて、俺たち3人も生唾を飲み込む。さっきまで南佳也にケツマンえぐられてアンアン喘ぎながら泣いてた人とは思えない。
水没紳士「調子がいいな、マリカ!昔はお前も黄金に沈んで探求してたじゃねーか!オレが巨人の火を水没させたからお前の王朝が生まれたってこと、お前も思い出してから帰れ!」
紳士は自分だけウエットスーツに身を包むと、懐から黄金色のバイブを6本組み合わせた激ヤバな玩具を取り出す。こいつは生半可な凶器じゃねえぜ!拓也の復活どころじゃない。闘技場は自分だけのために相手を痛めつけるチョーSな紳士を倒すための場に早変わり。何も持ってない拓也には、この鍛え抜かれたガタイこそが武器だぜ。
紳士「拓也!オマエがこのプレイで死んでもオレのせいじゃないからな!」
それだけ言って紳士は俺たちの方に走ってきたんで、オレの前にはミリセントが立ち塞がって縦斬りを一発振るけど、剣は水だけを叩いて、紳士はミリセントを飛び越えていた。「ウッス!」飛んできた紳士に顔面を蹴り飛ばされ、反射的に「ありがとうございます!」って言葉を続けそうになる。オレはまだ水没専用のペットだ。着水の瞬間の紳士に暗殺オンナのナイフが飛ぶけど、ナイフは黄金バイブの弾かれて空を斬る。紳士に着水を許した。
ティシー「速いぞ!」
膝くらいの高さの水に全身ぶっ込ませて、紳士のガタイが見えなくなる。薄く濁った汚水の中を波も立てずに泳ぐ紳士に翻弄されて、暗殺オンナとミリセントも剣筋迷わせて水を斬る。紳士は手に黄金バイブを持ってるから、水中では光のラインが弧を描く。戦い方に昔倒したはずの黄金律くんを思い出してると、光の筋の動きに慣れたミリセントの剣が紳士を捉えた!
ミリセント「うっ!」
でも紳士を斬ったはずが紳士に斬られることに。水中の金の光は、紳士が手放したバイブだった!背後から水飛沫あげて出てきた紳士に背中をバッサリやられたミリセントは、背中のけ反らせて拓也にガタイを寄り掛からせる。その間にも暗殺オンナからの二連斬りを紳士はピーカーブーで回避する。そういう練習もしてるのかよ!再び潜った紳士にナイフが突き立てられるけど、ナイフに斬られたのは闘技場の地面だ。
マネージャー「気をつけてください!光が…」
マネージャーが言い切る前に、汚水の中で光の筋が6本に分裂。そのうち5本の光はゴールデンマサヒコさんが投げたブラフで、残りの一個だけが正解だ。水が濁ってなけりゃこんなの1発で分かるけど、この一瞬で当たりを引くなんて出来るわけねーよ!時間でも止めなきゃ絶対無理だぜ!結局拓也と暗殺オンナが一瞬迷ってる間に光のひとつが暗殺オンナの背後に出現。紳士の首筋にナイフが走るけど、走ったナイフは紳士のバイブに弾かれて、暗殺オンナの腹に突っ込まれた!
拓也「マジヤバ!」
ティシー「グボグボ!」
口から血を吐いてぶっ倒れそうになった暗殺オンナは、ギリギリ保った精神で踏みとどまり、汚水ダイブによる破傷風プレイ3分間をなんとか回避。背中斬られたミリセントにガタイを支えられて立つけど、早くも二人が重傷を負って、使える穴は拓也だけ。と思いきエビ人間くんから回復セットが傷口に提供されて難を逃れた。こいつは使えるタチだぜ。でも両手をヒラヒラ振ってエビ人間は回復セットが無くなったことを告げてくる。敵にも分かるボディーサインなんて出すんじゃねーよ!野球だったら絶対交代だぜ!
421
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/07(火) 04:41:15 ID:DUuvMUio
水没紳士「ざけんなよ!生肉団子回復なんて汚ねえマネしやがって!そんなもん使わせねーよ!」
そういえば、こなあいだのプレイでも檻は用意してなかったから、それを言われると逆ギレしたんだよな。自分が用意したプランを他人にイジられると一気に野獣モードに入るのも、いかにも紳士の仮面被った黄金律系のSって感じだぜ。マサヒコさんはまたマグロもビックリの自慢の泳ぎを披露して、超高速でバイブを回収。それから再び潜水する。客席のゲイもマサヒコ攻略の話し合いをしてるみたいで
客1「落雷」
客2「★★(水場での威力と範囲の上昇が売りなのだが、素早い相手だとFP消費も激しく微妙)」
客3「赤獅子の炎」
客4「★★(たしかに攻撃範囲は凄いが、アプデで威力と消費のバランスがイマイチ。水場での威力低下も気になる)」
客5「ちんちん」
客6「★★(やや大きめだが火星人。完全白板で輪着用。)」
マネージャー「接客態度は?」
ラニ「★★★(人なっつこいけど、マリカに人生メチャクチャにされまくって、とっても足りなそう)」
マリカ「すまない、拓也…」
メリナ「サービス★★★★★(サービス精神はすごく旺盛なほう。かなりたいていの無茶はなんでもしてくれる。世界の救済も可能。彼が使っていた円卓は昔の騎士団寮を転用した感じ。内装は努力はしてると思う。床にはゴミや空き瓶や野菜が転がっていた。マネージャーの対応は良好だった」
マネージャー「よしっ」
なんてやりとりして作戦会議中だ。でも戦ってるオレ達は道具なんて持ってないし、回復セットももう尽きたんで使える作戦はほとんど無い。チーム拓也はオレを中心にして、エビ人間と暗殺オンナとミリセントが三角形になって防御の陣形。紳士の目的はオレを徹底的に犯しまくって黄金律を再起させること。だったらこれがベストの構えっていう暗殺オンナの計算だった。そこにマレニアの動体視力が光って警告が飛ぶ。
マレニア「腐敗の者が危険だ!」
警告のおかげで一瞬反応が間に合って、水に引き込まれかけたエビ人間を拓也とミリセントがガッチリと確保。暗殺オンナがナイフを振るうと、ようやくマサヒコさんのスーツの胸の部分に切れ目が入る。これがマサヒコさんに災いするぜ。スーツの中に水が入って動きにくくなるうえに、スーツのビラビラが水の抵抗を増やして泳ぐスピードを落とすからだ。若干動きが鈍くなったところにエビ人間が激エロ糸引きザーメン攻撃を噴射すると、マサヒコさんのガタイに白いネバネバが絡みついて更に動きを阻害する。
水没紳士「バカヤロー!オレのスーツを!」
拓也「あっ!ウッス!すみません!」
水没紳士「すみませんじゃねーよ!3分間水底に沈め!」
でもこれはオレ達にも災いした!ウエットスーツを斬られた鬼のコーチは我慢の限界に達したみたいで、スーツから飛び出て金色ガタイを輝かせると、激激Sの本性を曝け出す。引き締まった中年ガタイを透明にさせていくと、体の中に金色のラインが入って首と手足が長くなり、腹も一気に膨らんで背中から何枚もの翼を生やす。のっぺらぼうみたいになった顔にも金の光が灯されて、気付いた時には昔見た黄金律ガタイが仁王立ちになっていた。
ミケラ「ついに出たか…」
客1「これが黄金律ですか!?」
客2「腹がプヨってる!」
客3「戦ったことないけどなんか戦い方気持ち悪そう」
コリン「いけーっ、大いなる意志の息子!!」
客連中がどよめいて、お姉さんとラダゴンの表情が固くなる。マレニアもミケラも警戒しまくりでギン眼で威嚇。現れたのは普段はにこやかなフリをしているチョーSだ。前にも見た事があるその見た目に、進撃の巨人最終章の豪華声優陣によるフルボイスが聞こえるような気がする。
水没紳士「頑丈な稀人達に出会えたことに感謝!もういっかい黄金ブリッジ三千世界、できるか?」
強力なバワーを持った奴が現れると、全世界のルールを決める水没プレイが始まった。
やっぱり紳士呼ばわりゎやめた方がいいかな…もちろん黄金律に屈するつもりはねーよ!
お姉さんみたいに拘束されなきゃ絶対無理だぜ!
422
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/07(火) 04:44:41 ID:DUuvMUio
今日の投稿はここまで。
休んでる間にやる事が増えてマジ狂い!
でも完結も見えてきたんで、拓也の小説読んでくれた人は感想カキコよろしくっ!
423
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/07(火) 10:17:52 ID:HjU.6yuA
市民服に枷の意匠がある所から獣と水没紳士を繋げる発想はえ〜すっごい…
あとコリンくんが獣の方応援してて笑っちゃうんすよね
424
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/09(木) 00:10:24 ID:J9viunQM
いっ、今書いてまっす!
疲労が溜まっててエミネムの顔でシラケ気味
425
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/13(月) 00:25:03 ID:u/zuD6DA
も、もう少しで、か、書けまっす!
426
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/13(月) 07:52:45 ID:aeD1uHVQ
ウッス!期待してまっす!
427
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/15(水) 03:51:39 ID:IAadkTEQ
チクショー、こんなことならちゃんと息の根止めておくんだったぜ!黄金樹内で拉致されて、連れてこられたプール空間での大乱交も、思い返せば黄金律くんをガン掘りしまくってただイかせただけで逝かせたわけでは決してない。揉めごとよりも揉むことが好きな拓也は、無意識で黄金律くんを倒すことを避けていたのかもしれない。旅の最中でもオレが敵を倒したことだってマラで数えるほどしか無いし、炎系拓也が言ってたけど、やっぱりS役よりMウケしてた方が良いな。
マネージャー「拓也!?今の黄金律は世界の理を手にしていない状態です!異常な空間を作り出したり、マリカさんやラダゴンさんを支配するほどの力は無いはずです!」
ありえない展開でもマネージャーは思考の切れ味冴えまくり助言しまくりで、的確な分析結果を教えてくれる。黄金律のデカい律ガタイを狭い闘技場に拘束することに偶然成功したのは良いけど、こうまで狭いとオレ達も身動きがキツくて、跳んだり跳ねたりは出来るけど縦横無尽に駆け回るのは無理だぜ。
ネフェリ「マリカよ!もはや闘技などとは言ってはいられんぞ!場外の兵を集め、黄金律に抗する時だ!」
マレニア「母様、我らも参戦いたしましょう。今は我らにもあれを討てる戦力があるはず」
ネフェリとマレニアに言い寄られて、客席の視線もお姉さんと黄金律に二分されるも、お姉さんは全然頭を縦に振らないんでラニも業を煮やしてお姉さんの名前を呼ぶも無視される。そこでBBC特集系イケメンのミケラから分析がもたらされる。「闘技場の皆が戦えば、拓也のウリを見る者がいなくなり、溜まりに溜まった欲情という名の信仰が、拓也の中に排出されなくなる。そうなれば捧闘の意義が半ばまで失われ、拓也の復活も果たされない」冷静な分析結果にマレニアも閉口。ラニが「ラニイィィ…!」なんてマンガのおもしろキャラみたいに苛立っている。
ミリセント「加勢は期待できないか…私達だけでやるしかないようだ」
拓也「マジかよぉ!チョーSだよな!」
理ドラが切れてて前よりは律ガタイも弱まってるらしいけど、それでも俺たち四人だけでコイツを相手にするなんて冗談キツい!最悪なのは、今の拓也は狂い火ルダーでもなければ反黄金律ガタイでもないってこと。勝ち目が薄い戦いを強要されてマゾの快感を覚え、乳首を思わず吸ってしまいそうになったところで、黄金律くんのデカマラ状の頭からザーメンファイアーがばら撒かれる。
拓也「うーっす!」
突然の先制攻撃に喘ぐひまもなくミリセントに抱えられ、広がる炎から跳んで逃れるオレ。水泳用のオレの肉体は脚が遅いから助かったぜ。暗殺オンナとエビ人間は脚が速いから良いけど、闘技場が狭いんで巣箱の中のハムスターみてえにそのまま逃げ回るしかない。炎を避けられた黄金律は「逃げんじゃねーよ!」って怒声あげて腕を振りまくってくる。
拓也「やべーよ!このままじゃじわじわ追い詰められて、壁側での窒息プレイだ!」
ミリセント「逃げ切れない!」
ミリセントはオレを抱えて、振りまくられる腕を何回か躱したけどついに捕まる。暗殺オンナとエビの攻撃が次々と腕に突き刺さるけど、パリパリガラスが割れるような音が鳴るだけで効いてるのかわかんねー!「コ゜ッ!」黄金の指に締め付けられて拓也のガタイに押し付けられたミリセントが、激エロのモロホストフェロモンに喘ぐと拓也の乳首が偶然新テクを開発!ガタイ持ち上げられた拓也は握りつぶされたチューブ調味料みたいに、激エロフェロモンを口から解放して黄金律に提供する。
水没紳士「弧゜ッ!」
ミリセント「たっ、拓也…やめっ…ググ、グボグボ…!」
黄金律のやつはゲイだから拓也フェロモン効きまくりだけど、ミリセントはノンケだから花粉症に苦しむように咳き込んで、涙目になんかなっている。マジ申し訳ないぜって思ったけど、そのミリセントだけが拘束から解放されてマジ狂い。「マジかよぉ!」って叫ぶオレに、手を伸ばしながらミリセントのやつが闘技場に落ちていって、エビ人間にキャッチされてたけど、オレの方はといえばフェロモン効きまくりで喘ぐ黄金律にガタイ絞められて、思った通り窒息プレイの開始だ。
拓也「おおーっ!」
ガタイをイジメ抜いてくる圧迫に耐えられなくなって、限界ギリギリまで膨張したデカマラが膣圧に絞られて射精が出来なくなってるみたいに、顔とガタイを赤くして震えまくるオレは全身バイブ状態になる。「いかん、拓也が!」叫ぶ暗殺オンナの声が遠くに聞こえて、拓也を掴み上げる黄金ハンドにオンナの斬撃が入る。それでもハンドはオレを何がなんでも離さねーって感じで強く握りしめてきてオレは意識がぶっ飛び射精。ビクビクと痙攣しながらマラからも口からも拓也の液体が搾り出される。
拓也「あーっ!おぅううっす!おーっ!うーっす!」
ティシー「駄目か…やはり死の刃が無ければ、私の剣も高が知れている…」
ミリセント「マネージャー!何か策は無いか!?このままでは拓也が!」
焦りまくりのミリセントに催促されてマネージャーも腕を組んでウンウン捻るけど、考察系のテクは思いつくのにバトル系のアイディアはさっぱりみたいで、額に脂汗が滲んでる。マネジメント業はインドアだから、実戦になるとアウトドア担当の拓也がなんとかしなきゃいけない。そのオレが拘束されて全身固められてるんだからキツいぜ!オレがデカマラなら、オレを拘束するエルデンリングはさながらエルデンコックリングだ。
水没紳士「黄金律ブリッジ3分間、できるか?」
拓也「ウッス!はっ!?」
マネージャー「なに言ってるんですか!またウリの癖が出てますよ!」
長年のMウケで仕込まれたプロ級奴隷意識が悪さして、まんまと向こうにペース握られた拓也は、輝く黄金のバワーにキリストみたいに磔にされて宙に浮かされる。お姉さんが宙吊りになってたのは宗教画って感じがしたけど、オレが宙吊りだと古めのロック系バンドのジャケットみたいだよね(笑)
428
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/15(水) 03:52:33 ID:IAadkTEQ
あーあ、このままガタイを黄金律に犯されて、とうとうオレもセンパイのポジションにされるのかな。ギチギチと両腕を引き絞られて被虐の快感に腹筋と胸筋が感じまくってビクビクと震える。腰が勝手にドクンドクンと跳ねるようになって、それに合わせてマラも勃起してきて競パンにメリメリと押し付けられ、アンアン喘ぎ始める拓也の上の口からモロホストフェロモンが吐き出される。その香りにまた黄金律が感じて「あーっ!臭いキツいぜ!」って透明なボディーを仰け反らせる。
拓也「あ!おおー!」
そのシチュエーションに閃きがあって、オレはまた新テクを開発!拓也のエロスが黄金律を怯ませるなら、脱出に使えるのはオレの魅惑のフェロモンだけ。やっぱり戦いよりもエロだよな!テクを手にした拓也はガタイをクネらせて自分の境遇を意識していき、自ら興奮によがって狂っていく。でもそのテクは、実はオレと紳士の間では既テクだったんだ。
マレニア「あれは…!?」
水没紳士「ざけんなよ!勝手に気持ちよくなんてさせねーよ!」
拓也「おううぅ!」
拓也のテクは黄金律の新テク開発に阻まれて、気付いた時にはキメられていた。黄金律はよがっていく拓也に特殊な気体を吸わせ、性的興奮をオレから奪って無気力にさせる作戦に出る。「兄様に祝福された枝木を使うとは…」「あの律も、一時は父様の智識を得ていたのだ。我が力にも通じていよう」マレニアとミケラからの神人分析で、拓也を犯した気体がミケラ由来なのは分かったのはいいけど、分かった時には拓也はボヤボヤの頭でシラケ気味に。ダウナー系のドラをキメたみたいな気だるさに勃起もおさまってテクが使用不能になっていく。紳士は前の水没プレイで、被虐の快感にオレがマラをガチガチに硬くさせていたのを覚えていたんだぜ。
ネフェリ「いかん!拓也が呆然自失としているぞ!」
ネフェリが言い終わる前に、ミリセントの水鳥乱舞とエビの糸引きザーメンが拓也を拘束する光に飛んでくるけど、どっちも光をすり抜けてから着地する。それでもミリセントは諦めなくて剣のラッシュを黄金透明ガタイにぶつけるけど、やっぱりガラスに当たるみたいな音だけ立てて効き目が分からない。
ミリセント「だ、駄目だ…刃の通りが…」
マリカ「眼前の黄金律は理を手にしてはおらぬが、我が一撃によって砕けてもいない。綻び無き黄金を砕くのは、容易くはないぞ」
真剣な目つきのお姉さんからアドバイスが入るけど、それが逆にチーム拓也の士気デカマラを萎えさせる。オレのチームはサーフ系リーダーの拓也を除いてどいつも優秀な戦闘machineだけど、全員のバワーを結集させても、神人お姉さんの英雄的殴打を真似するなんて出来るわけがない。だからチームのみんなは焦りまくって、意識失ってくオレを助けるために右往左往して、黄金ボディーを斬りまくり刺しまくり、ギン眼剥いて全力尽くしまくり。それでも拓也は磔の姿勢で高く掲げられていって、黄金律の頭上に浮かされる。
マリカ「おお!」
その時、キリスト拓也に飛びかかって来たのは、あの変態親父!
年齢だけが弱点の最強の変態も、完全に無防備になった拓也の肢体に危機感を覚えて、疲弊した身体にムチを入れて復活したに違いないぜ。激エロのモロホストボディーに抱きついて、おっさんはオレのガタイを拘束する光の輪っかに手を伸ばす。まさかの登場に客席からまた歓声が上がって、黄金律に気圧されていた場の空気が暖まり始める。でもレオからの「あっ、ヤバい!」の一声と同時に、拓也のケツマンにおっさんのデカマラが突き刺さった!
ラニ「なにっ!?」
マレニア「待て!何をやっている!?」
ハメられた!
おっさんから助けが入るはずが、おっさんのデカマラが入ることに。変態親父は無防備拓也の肢体に欲情を覚えて、今がチャンスとばかりに復活してきたんだ!「はああっ…」って見上げる暗殺オンナの引いた声も大歓声に掻き消されて、会場の空気は一気に熱くなる。「エロいぜ!土方!」「マジで最高のinfrastructure machine!」「ん〜パーフェクト!」ケツマンをぐちょぐちょと掻き回され、雄膣の中をくまなく絡め取られていくごとに前立腺も感じまくって拓也は一気に淫乱モード。ガタイ逸らしまくり痙攣しまくり白眼剥いて吠えまくマクリスティ。世界の命運を賭けた戦いだっていうのにさぁ〜、土方もいい仕事するぜっ!
マンコを掻き回されながら快感に喘ぎ、雄泣きが入り、顔をイヤイヤすると後ろからガッチリとヘッドロックをキメられて動けなくなる。苦しくなってきたんで助けてくれってマネージャーに言おうにも、顎詰まってて口開かなくて声も出ねーし、その間にも容赦の無いピストンがオレの理性を破壊してくるんで、ついに堪えきれなくなってガタイ仰け反らして頭を限界まで上げて絶叫を上げる。その空いた喉にも土方の太腕が食い込んでくるから「ウッ!」っと声を詰まらせて口からフェロモンをまた漏らす。するとそのフェロモンに、かつて無いほど黄金律の奴が反応を示した。
水没紳士「あーっ!良いぜ!拓也!」
それが黄金律にとって悪かった。
意識を飛ばしながら、オレはマサヒコさんも知らない新テクを開発!拓也の激エロフェロモンだけが黄金律に効くなら、オレのエロスを無限に高めていけば黄金律も倒せるに違いないぜ!今の拓也のガタイには狂い火が無いけど、お姉さんに仕込まれたエロスはあるんだよな。そうと分かれば善は急げで、オレは痙攣する雄膣に全神経を集中させて、あえてマンコを解放して、変態親父のデカマラを根本まで咥え込む。「あー!おおお!」途端に雷みたいな快感が脳天に突き上がって、おっさんも発射体勢を取るために腹を縮めてブルブルと震え始める。そしたら喉が自由になったんで、大声でテクの詳細を闘技場に響かせた。
429
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/15(水) 03:53:36 ID:IAadkTEQ
拓也「ウッス!サ、サーフ系ボっ、ボディビっ、ビルダーのっ、拓、拓拓っ、拓也でっす!」
マネージャー「用件を早く話してください!」
拓也「あっ、あん!オレは激エロっ、モロホスト!お姉さんに仕込まれて、オレは黄金律に効くっ、チョーエロな筋肉マンコになってまっす!」
拓也「なので、オレがもっとエロによがり狂っていけば、黄金律打倒もい、いけまっす!」
喘ぎながらプランを伝えると、王様のネフェリからの命令は速い。
「闘技の舞台に立つ者は、みな拓也の肛門に得物を突き入れよ!」
マジかよぉ!ミリセントも暗殺オンナもエビ人間も、デカマラが無いから仕方ないのは分かるけど、こいつらの武器なんて突っ込まれたら雄膣破裂して、快感で全身が痙攣しながら死んじまうぜ!黄金律に拘束され、後ろから犯されながら変態親父の両手で口と鼻を塞がれ、息の根を止められ、ミケラドラ漬けで筋肉を震わせて痙攣させて悶え苦しむオレに拒否権は無い。ミリセントと暗殺オンナも嫌だ嫌だって感じて猛抗議してくれてるけど、エビ人間は少し考えてから拓也のケツマンに槍を投げ込んできた!
拓也「痛ってぇ!」
変態糞親父「糞が!」
吸い込まれるように向かってくる槍を変態親父は華麗に躱すと、槍はそのままオレのケツマンに深々と突き刺さる。激痛に弓形にのけ反って叫ぶ拓也の一方で、エビ人間はプレイを邪魔されたおっさんに頭上から襲撃され、虫マンコを手でこじ開けられて中に糞をひり出されて、全部の手をマレニアに伸ばして助けを求めるも、お姉さんに手で阻まれてるマレニアに「す…すまない…っ」って見ない振りをキメられ、絶望顔でレイプ開始。それでも「迷っている時ではない!後に続け!」って王様は言ってくるんだから、ネフェリってチョーSだよな!
腐敗の眷属「あーっ!おぅううっす!おーっ!うーっす!」
拓也「あーっ!おぅううっす!おーっ!うーっす!」
エビ人間と一緒に泣きが入ってる拓也に、暗殺ナイフが飛んできてマンコに冷たい刃が刺し込まれる。「マジ許してください!」って懇願にも、今度はミリセントが「すまない、拓也!」って眼をギュッと瞑って大ジャンプ。拓也マンコに剣をぶっ込んで祈るようにグリグリと掻き回してくる。「あーっ!こ、壊れる!」「耐えてくれ!」無茶なこと言いながらマンコを破壊してくるミリセントにも、Sの素質があるぜ。なんて考えていると切れ痔マンコから痛みがフッと消えて、腰の感覚が一瞬消える。
ミリセント「君から奪ったイエロの瞳を、今こそ返そう」
拓也「え?あっ!」
聞き返そうとした拓也のガタイに、あの痙攣がやってくる。
「ああー!!おおおお!!」ケツにイエロの瞳が仕込まれて、下腹部から炸裂した強烈なオーガズムに脳が一瞬で酔いしれ、快感に全神経が狂いまくり、全身の筋肉が痛いくらいに引き絞られていく。あんなに禁止にしてたのに、ここで使って来るなんて予想外。究極の拷問プレイでケツの中の武器がガチガチとぶつかり合いスゲーことになっている。紳士のプレイには紳士のプレイを。少し前に黄金律にやられた激しすぎるプレイを、今度は黄金律を倒すために敢行するオレは、全身が勃起しまくりの敏感デカマラになったように大の字ポーズで激しく痙攣しまくり、客のボルテージもさらにマックスへ向け登り詰める。
水没紳士「ざけんなよ!水没プレイはどうしたんだよ!」
黄金律そっちのけで、度重なるハードプレイも相まって快楽そのものになっていく拓也。ゲイ連中の喘ぎ声の津波が噴き上がり、ハァハァ喘ぎ続ける客はもう我慢が出来ないって感じで、とうとう服を脱ぎ始める。「ま、待て!何をする!」「あー!良いっす!良いダス!」激エロの空気にレオの奴も当てられて、マレニアに制止されるもゲイの波に飲まれていって、肉体の波間に服がさらわれていく。「彼はもう駄目だ。思うようにさせてあげよう」なんて言ってるミケラも、この雰囲気に興奮してるみたいで少し頬が赤くなっている。ゲイ連中は服を脱ぎ終わった奴から順に、互いに唇を重ね合い、乳首を吸いあい胸筋と腹筋を堪能し始める。
マネージャー「この場の拓也への信仰、いや欲情が高まっているんです!これはもしかしたら、もしかするかもしれませんよ!」
ラニ「覚悟はしていたが…やはり、おぞましい…」
レオ「オラっ!お前は何処の所属なんだ!?鳴いてみろよ!」
客「ウっ、ウッス!啜り泣き半島で一族の剣を継承して戦ってた英雄でっす!」
ネフェリ「なんということだ…」
極上スマイルのレオが、どこかの英雄相手に力任せのプレイを開始すると同時に、マレニアとメリナが顔を覆ってしゃがみ込む。ノンケには刺激が強いから仕方ないけど、愛を強いることが出来たっていうジャニ系ミケラは意外と乗り気で、サンダルみたいな靴を脱いで奴隷くんに足指なんか舐めさせてる。「お前も好き者だな」ってお姉さんは息子の成長を楽しそうに眺めてる。ネフェリは客席のど真ん中で逃げ場も無くて、ガチガチにガタイ強張らせて戦慄してたけどね。(笑)
巻き起こる激激エロの空気に拓也の身体も強烈にパンプして、痙攣しまくりの筋肉に血管が浮き上がってこれ以上ないほどにモッコリと隆起する。快楽に脳を何度も押し潰されて、記憶から昔の思い出というエキスがどんどんどんどん流れ出ていく。昔は野朗系で売ってたな。はじめてセンパイに仕込まれた時は嬉しかったな。センパイとは一緒に東京タワーを見たかったな。快楽と郷愁の切なさが混じりあってセンチメンタルになりながらイキまくるなか、今日はセンパイも闘技場に来てることを思い出す。昔は黄金律を巡って揉めたけど、今は同じ黄金律の敵同士だから、拓也のセンパイの仲も前よりきっと良くなってる。マレニアとミケラのこともしっかり認知してくれたしね。
イキまくっている意識を少し覚ましに、ミリセントに「あーっ!も、もういいっス!」とお願いすると、根が素直なんですぐにストップしてくれる。やっぱりセンパイと同じ時を過ごせるなんてマジウレシイ!(^^)v客席と闘技の広場は離れてるからあんまり近くでは見れないけれど、顔を少し動かすと、客席の隅にセンパイが見える、はずだった!
拓也「あのさ、東京タワーの照明が24時に消える瞬間を見たカップルは幸せになれるんだってさ!」
知らねーよ、そんなのって言葉も聞こえずに
居るはずだったセンパイに戦いを無視されていて、見たときには消えていた。
430
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/15(水) 03:55:44 ID:IAadkTEQ
今日の投稿はここまで。
431
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/15(水) 10:12:52 ID:FBxo1Nao
ミケラくんの脚舐めてる奴隷くん羨ましすぎる
432
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/16(木) 16:22:50 ID:ao7GqWyk
ミリセントとマレニアの死闘の果てにミケラの無垢金の針を返した神展開をきたないセルフオマージュするのは作者の特権
433
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/16(木) 20:29:24 ID:GMPHa56g
ちょいちょいネームドキャラが一般大衆に混じってて笑っちゃうんすよね
434
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/25(土) 02:47:15 ID:vkA16.8Y
う、ウッス!ウッス!
あと少しで投稿できまっす!
435
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/29(水) 07:45:32 ID:4cn5ut66
ウッス!すみません!
きょ、今日中には投稿、いけまっす!
436
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/29(水) 21:21:14 ID:cxlce90I
拓也、水中投稿3分間
いけるな?
437
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/29(水) 23:58:20 ID:4cn5ut66
哀しい現実が訪れて
激しい喪失感でぐったりして…もぅだめっ
寝ちゃうよ…
ミケラ「拓也に溜まった欲情が…消えた…?」
マリカ「おい拓也!どうしたのだいきなり!?」
マネージャー「まさか腹上死!?いえ、よく見ると呼吸はしてるから、何か萎える理由が…?」
って時には、ちょっとだけイエロの瞳を舐めたくなる…😌でも両手は縛られて動けないし、ドラはもうケツの中
細身のイケメンくんも、すでに拓也の背中に張り付いてて
あっあっ、だめだよ
ミリセント「拓也?拓也!?」拓也「だっ、だめだよ…まだセンパイ来てないし…」ミリセント「センパイ?…君はまだ、ラダゴンを好いているのか!?⤴」拓也「う、後ろから抱かれて…乳首もみもみ…マンコにデカマラが、ブスリ…」
拓也「あっ…」
あ〜🌀
そうか
あるわけないんだった…
すっかり幻想が醒めて
ホントに希望がポンの
センパイ中毒😱みたいな
承認欲求中毒🈲
センパイと仲直りしたかったけど
センパイは、拓也に興味が無いのと、そもそも家庭持ちのノンケだから、マジ
ガン無視⤴︎😭センパイは拓也を置いて、奥さんのいる家に帰ったみたいなんで
ラニがオレを、可哀想な動物見るみたいな目で、こっち見てくる
でも応援してくれてるヤツらもいるし、黄金律退治がんばるぜ!✊
薬事法に触れるから
イエロの瞳を使ってるとゎ
言えないけど…
客席のみんなゎ
決して真似しないでね!😌
あ゛〜
こんなことしてるから
センパイは愛してくれない
「拓也!?」
マネージャーが叫ぶけど、またしてもセンパイに裏切られた拓也はガタイにも力が入らず、ボロボロの精神でシラケまくり萎えまくり、顔筋緩んで涙垂れ流しまくり。高まりまくってる会場の空気とは裏腹に、ひとり捨てられた拓也はクリスマスのカップルに囲まれた独身40代後半のメンタルに堕とされて、一層惨めさを感じて、戻りたくない正気に戻っていく。
大勢の観客に哀れな失恋を見せつけて、精神ボコボコにパンチ喰らうオレ。焦るミリセントはいきなり萎えきった拓也をもう一度興奮させたいらしくて、ケツに大小様々な武器をぶっ込まれたままのオレは、生真面目な仲間に更に凶器を押し込まれ抉られ、それでも快楽が引いていく空っぽのガタイにはただ痛みだけが響いていく。「拓也!?今客席が最高に昂っていて、お客さんから指名が入っています!すぐ再起できますか!?」「う、ウッス…無理っす…」「そんな…拓也!」決定的な決別を味わってウリどころじゃなくなったオレにとっては、客席のゲイもただの他人にしか見えなくて、マネージャーのマネジメントにも乗り気になれない。オレはセンパイのペットですらなくなったんだ。
水没紳士「おぅ、ようやく気が付いたか。拓也もうフラれてるぜ」
黄金に拘束されてミリセントにケツ掘られてる拓也は、キリストの姿勢のまま遂に黄金の光に貫かれた。
438
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/30(木) 00:23:57 ID:wO2dZMOU
拓也「おおーっ!」
ミリセント「うわっ!」
拓也の磔ガタイに太い黄金バワーが何発も叩き込まれ、衝撃でミリセントもぶっ飛び落下。暗殺オンナに抱き止められてから、空中でなぶられまくるオレを見上げて名前を叫んでくれるのはいいけど、オレはというとアクション映画のやられ役みてえに撃たれまくって身体全体を衝撃でブルンブルン震わせて、がっぽり開いたケツマンからズルズルと武器を排出して遠くの足元に血と腸液と一緒に落としていく。今のオレには愛液なんかじゃねーよ。よがるなんて絶対無理だぜ。
ラニ「哀れ…」
男臭い客席の嬌声にラニの独り言が混じって消える。盛りまくりのヤリたい放題な酒池肉林にも、ネフェリとメリナなんかは慣れてきていて、愛液まみれで乱れまくりのレオを男連中の肉体の山から掘り出している。ブライヴは逃げ出したのかどこにも姿見えねえし、バリバリ処女のマレニアには大乱交の耐性なんて決して無いから顔を両手で覆ったまま耳まで真っ赤にして震えてる。でもそれが幸いした。馴染みのヤツらからの哀れみの視線が少なくて済むからだ。
マリカ「ラダゴンめ。私への復讐が済んだ途端に、レアルカリアに帰りおったか…」
ミケラ「まことに今更。タクヤへの男色気など、我が父には無いことはあまりにも有…いや有名ではないな」
マネージャー「せっかくいやらしい淫乱ウリ狂いの奴隷として復活しかけてたのに、職場のセンパイへの未練でこんな事になるなんて…せめて今の状況にもMの快感を感じてくれれば…あっ!」
全く元気が無くなった拓也のガタイに、マネージャーが何事かを勘づいて、お姉さんに耳打ちする。「うっ、それは…」って怯むお姉さんに、マネージャーは確信を持ってるみたいなギン眼を向けてる。ここから逆転できる作戦なんてあるのかよ?って思う間に、マネージャーは同じくネフェリやラニにも耳打ちをしていく。「良い感じに整ってきてるな、拓也!」って、その間にも黄金律はグッタリしてるオレを見て、水没プレイを欲してると勘違いしてるみたいで「オレが理を握ったら、永遠に水底に沈め!」なんてただの殺人予告をしてくるし、ポッカリ開いたケツに指を突っ込んで掻き回す。でもセンパイに完全にフラれたオレはどうにでもしてくれって感じで抵抗する気も起きないし何も感じない。
ミリセント「あの拓也が、雄膣を掻き回されても、何も感じていないなんて…」
ティシー「雄膣?」
チーム拓也はリーダー系ボディビルダーが捕まってる間も、土方のおっさんは会場の隅でエビ人間を犯し倒すことで大忙しだし、オンナ二人組も万事休すって感じでただただ見上げてくるだけになっている。ガタイが割れてない黄金律には尋常の武器が効かないんだからしょうがないぜ。お姉さんが神人ハンマーで律を犯しまくってくれるなら話は別だけど、今度のウリはチーム拓也とチーム紳士の乱交プレイで始まってるから、外野からの直な助けなんて期待できねえし、そもそも世の中の理は完全フリーになってるから、理を握ってない今のお姉さんに昔のバワーがあるかも分かんねーしで勝ち目がますます薄く思える。
マネージャー「ぶっ殺すぞ。愚かな男よ」
そんな諦めムードのオレに、マネージャーから突然の言葉責め。オレが驚く前に「なっ、何を言うんだ!?何故そんなことを!?」ってミリセントが真っ先に反応するけど、まるで無視するみてえに更に「拓也。お前の息は臭すぎる」「お前は風を穢しすぎる」「拓也、拓也、正しくシャワーを浴びてくださいな」って罵倒の限りが尽くされ始めて、混乱するオレが「な、なんなんですか?」って震える口で言葉を漏らすも、次々と重なる悪口に言葉も覆い尽くされて反論なんて許されない。そしたらネフェリがオレを指差して
ネフェリ「とっ、とくと見よ!拓也の肉体の歪みたるを!こんなものが、まともな鍛錬の結果であるものか!」
王の声に客席の連中もプレイに酔いながらも一斉にオレを見て、バカ乳首とか勇者の肉塊カルパスとか好き放題言いながら、次々と指を差して嘲笑ってくる。困惑し続けるオレにラニもいかにも系の馬鹿にした薄ら笑い向けてきてチョーウゼーし、ミケラもネフェリも客を更に煽ってお姉さんも口をつぐんでるし、マネージャーなんて誰よりも一番悪口を言ってくるしで、情けなくなってるオレの心を容赦なく全員の言葉チンポで輪姦しまくり、やめてくれって言葉も無視してくる。みんなってチョーSだ。オレが何をしたんだよ!
マネージャー「顔がね!」
ミケラ「これはまことか?上半身に比べ、下半身が貧弱すぎるだろう…」
マネージャー「きっしょ!もうこっちを見るな!そして死ね!」
ネフェリ「拓也、老年くらいに見えるのだが…」
マネージャー「ジジイのくせに必死になって腹引っ込めてるのがイタイ!挙げ句にジジイのくせにテク無しで、客に奉仕を求める姿勢にビックリ!」
マリカ「なにもそこまで言わなくとも…」
執拗な集中攻撃にオレも泣きが入って、どうして急にいじめられ始めたのかも分からずに学生時代のフラッシュバックに苦しめられる。くそー、普段は味方のフリなんかしてさ、こんな四面楚歌の集団リンチで拘束黄金プレイがもつのかよ!マネージャーは普段から拓也に精神的に(ウリの仕事とmanagerとmale prostituteの関係で)徹底的に使われているので、こんな時はここぞとばかりに拓也を徹底的に拓也をいじめぬく。「アウ!アウウ!」と嗚咽を抑えられなくなって声を出して泣くオレに、ミリセントの「何故こんな酷いことを!?可哀想じゃないか…!」って優しい援護が余計に滲みまくって、あまりの惨めさに泣きまくり震えまくり、涙流して吠えまくりでメンタルがいじめられっ子時代に堕ちていく。
マネージャー「今です!畳み掛けて!」
ネフェリ「わ、私には体臭がきつかった!背が低いのも汚点だ!」
ラニ「地下に生息していた祖霊原人みたいだった。彼らは拓也よりマッチョだけれど」
メリナ「ブログを読んだけれど、派手にやらかしているみたいね。病気は大丈夫なの?それとも妄想日記?」
レオ「ガバガバどころかスカスカ!ゲイの末路!」
拓也「アン!アン!」
マネージャー「オンナみたいにアンアン泣くのが肝!」
拓也「ああーっ!!」
泣くことさえも否定されて全存在を侮辱されきったところで、ガタイにまさかの異変が起きて、あの痙攣がやってくる!オレ自身予想してなかった興奮にドキドキして、新しいような懐かしいような感覚にエクスタシーを感じて、無くなっていた欲情が再びガタイにチャージされる。「おい拓也?なにやってんだ?」って黄金律に聞かれても、オレも自分に起こってる事なんて全然分かんねーよ!学生時代に体育館で裸にされたことを思い出した時の興奮と似てるけど、この感覚はそれとは比較にならないんで、湧き上がるエロスに萎えていたデカマラが勃起しはじめ、マンコも閉じて淫乱な愛液を溜め込んでいく。全身の筋肉がガクガク震えてたまらずに舌もチロチロ出して欲してしまう。ここまで来て、オレはマネージャーの企みに気付いたんだぜ。
439
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/30(木) 00:25:08 ID:wO2dZMOU
マネージャーは新テクを開発!
センパイに強烈なフラれかたをしてシラケまくったオレを、更にいじめ抜いて限界までマゾな状況に落とし込み、バリ受けな激エロのモロホストとしての本性を目覚めさせたんだ。アンアン泣きがアンアン喘ぎに変わった拓也には、黄金律の拘束プレイも今やご褒美にしかならなくて、苦しみに喘ぐ拓也だけが養分みたいな気でいたマサヒコさんこと黄金律には全然気持ちよくない状況になっている。
水没紳士「おい拓也!ブログに書き込みもしてやったんだから、注文通りにサービスしろよ!」
マネージャー「勘違いしないでください!これはウリではありません!あなたみたいな身勝手な客に身売りする人なんて、もういないんですよ!」
マネージャー「ミリセントさん!チャンスです!拓也のケツに武器を捩じ込んでください!」
マネージャーからの指令はいつも突然だけど、それでも対応できるミリセントは消防士になれるかも。「頼む!」って暗殺オンナにお願いしたミリセントは、すぐに武器を拾ってから暗殺オンナの両手に脚を掛けて高く大ジャンプ。そのままオレの背後まで飛んでくる。はずだった!「そんなプレイ想定してねーよ!」って吠える黄金律に殴られて、ミリセントはオレに触れるギリギリのところでぶっ飛ばされて落下。「うっ!」って短く声を漏らして暗殺オンナに抱き止められる。でも飛びかかっていたのはミリセントだけじゃなかった!
水没紳士「うおおー!!」
エビ人間を掘り尽くした変態親父に顔面にしがみつかれて、黄金律はオレを解放してくねくね悶絶を始める。さすがの紳士もスカトロプレイは初体験らしくて、透明ボディーにおっさんの糞が塗り込められてさっきの拓也みたいにアンアン喘ぎ声を上げ始める。一方オレはオンナ2人にキャッチされて、すぐさまケツに武器をぶっ込まれて激痛に叫び声を上げ、一気にマゾの快楽が加速して意識がぶっ飛び射精。競パンをぐっしょり濡らして腰をガクガクと跳ねさせる。
マネージャー「ここからは分担作業です!ティシーさんは拓也の雄膣をゆっくりめのストロークで掻き回してください!ミリセントさんは私の言葉を復唱してください!拓也を虐待するような感じでお願いします!」
ミリセント「虐待!?」
ティシー「これでいいのか!?」
拓也「あーっ!!良いっす!良いダス!!」
雄膣に突き入れられた玩具がグチュグチュと掻き回され、ひと掻きごとに快感が頭に直撃して腰が別の生き物みてえにバンバン跳ねまくる。こいつは生半可な凶器じゃねえぜ!ゴッドウィンをマジ逝きさせた程の超絶テクに一瞬で正気を吹っ飛ばされて、血流が頭に昇って耳の聞こえもおかしくなって、ひたすら肉欲に喘ぐだけのペットの完成。トランス状態に入ったオレの世界にあるのは赤毛の細身イケメンくんと、彼のテクで感じまくっている激エロペットだけだ。そしてイケメンくんから責め言葉が与えられる。
ミリセント「ほ、ほら!もっと力を抜けよ!」
拓也「もう、ダメっす!もっと優しくしてください!お願いです!」
ミリセント「だめだよ!キミ…オマエは仕込まなくたって元から淫乱なんだから。これ以上騒ぐなよ!」
掻き回すペースの速さに息も絶え絶えなのに、ケツの凶器は誰かに命令されるかのように更にスピードが上がって、拓也の膣からさらに愛液を搾り出していく。「お、おう!おあ!」って頭を激しく振りながらオレはその快感に支配されるしかない。
ミリセント「すぐトロットロになったな!更にペースを上げるから、せいぜい狂えよ!」
拓也「ま、待ってください!まっ…」
とストップをかける暇もなく、ケツにもう一本の凶器が突っ込まれて、猛烈な勢いでピストンが開始される。「ウン!ウン!ウン!ウン!ウォン!ウォン!ウォン!ウォン!ウォン!」快楽の津波が強烈な痺れと一緒に押し寄せてくるから淫獣の喘ぎも激しくなり続けて、痙攣する横隔膜と腹筋が胃液を喉まで押し上げる。「がぁ〜!!いいっす!!あ〜!!い、いい、いいうぅぅ〜!!」言葉を紡ぐ暇もなく、脳の言語野までエロスに犯されてまともに思考も出来なくなり、どんどんペットからセックス用の野獣として退化していく。前に赤毛細身イケメン君とのセックスを夢見たことがあるけど、今そんな感覚になってまっす!
水没紳士「お、おい拓也!オレを放置して勝手に盛り上がってんじゃねーよ!」
変態糞親父「ドバーッ!」
水没紳士「あーっ!おぅううぅす!」
獣に堕ちていくオレに横槍入れようとする紳士も、土方の糞に防がれてすぐに喘ぎまくり妨害をする暇も無い。「年配の爺さんもOKだぜと宣っていたが、此度の相手は年配に過ぎるな」とお姉さんも言うように、流石にフケ専門というだけあって年齢差数百万歳以上?数千万歳以上?の相手とも見事にマッチングしてるみたいだ。でもそっちへの興味もマンコへの巧みな一撃により吹き飛び、イケメン君の囁きが「だめだよ拓也。ほら、こっちに集中して」って耳元で紡がれると、すぐさま二人だけの世界に戻り、激しすぎる責めのあとの甘い囁きというご褒美にガタイが一気に反応。「うふん!あはん!」とオンナのように喘ぎながら腰も頭も振り乱しながら射精しまくり、ザーメンも競パンを貫通。股間部分の隙間からキメションがシャワーのように噴き出して拓也の脚をずぶ濡れにする。
デカすぎるエクスタシーでビクビクと全身を痙攣させながら余韻に浸ると、二人だけの世界が少しだけ開けて周りの景色が少しだけ見える。
すると客席には、ラーヤにローデリカと、いつものアイツらが戻って来ていた。
ブライヴ「加勢するぞ」
マネージャー「みなさん!?てっきり避難したのかと…」
ブライヴ「あまりの悪臭にそうも考えたが、会場の外は闘技場から流れ出た汚水に穢されていてな。ここの方がまだ空気が臭くないのだ。立ち往生していた者も呼んできた。早々にこの乱痴気騒ぎは終わらせるとしよう」
ラーヤ「きたない!」
ローデリカ「くさい!」
帰ってきたブライヴはマネージャーとごちゃごちゃ何か言ってるけど、こういう時の責めで一番効くのは、キマリまくりの脳でも分かるようなド直球の悪口だと分かったぜ。小学生みたいな簡単ワードの雨に晒されて一度吐き出されたマゾの欲情もチョースピードで再充填され、拓也が喘ぐと同時に黄金律の身体にもヒビが入る。「や、やめろ拓也!ブログで何度もやり取りして、プレイ内容を擦り合わせただろ!昔のマリカみたいにオレを受け入れろよ!」って叫びながら土方を引き剥がそうとするけど、狭間の地に最初にもたらされた本当の糞の威力に苦しめられ、おっさんのケツを掴む手にも力が全然入っていない。なんでガタイが割れてるのかは分かんねーけど、プレイの指定を完全に無視されて、気付いた時には一人相撲になっていた時のショックの辛さはオレにも分かるぜ!
マネージャー「効いてます!」
マリカ「良いぞ!拓也!そのまま黄金律を徹底的に黄金律を無視しろ!誘惑を跳ね除け、取り憑く隙を与えるな!」
ミケラ「肉欲の誘惑には負けているようですけれどね(笑)」
ラニ「拓也?セルブスにお前を蒐集するよう誘ったら、ぐわっ!と言ったきり動かなくなったぞ」
メリナ「拓也?トレントがあなたは拒否した理由も、今なら分かる。というか出会った時から分かってた」
雄膣抉り尽くされるように後ろから凶器に犯されながら、観客席からの罵倒と嘲笑の嵐も、イケメン君と拓也の世界に入り込み、息つく暇もなく追い詰められていくオレ。イエロ漬けに全神経を焼かれて痙攣させて悶え苦しみ、究極の悶絶拓也専属調教師と化した赤毛のイケメンくんのテクとヅカ系フェイスに酔いしれ、タマが精子を作る材料を求めて全身から水分を徴収するんで、あれだけプールの水飲まされたのに汗かきまくり痙攣しまくり脱水起こして喘ぎまくり。そして限界を超えた究極絶頂が訪れる瞬間に「今です!彼を黄金律に投げつけて!」というマネージャーの声が響いて、一瞬拓也の視界が反転。ヅカ系イケメンからの鋭い背負い投げを喰らう。
水没紳士「おおおー!!」
そしてオレは黄金律に向かってガタイごとぶっ飛び、射精。透明ボディーに全身を叩きつけられた時の激エロな衝撃に筋肉、骨、内臓、乳首、睾丸、雄膣、全身各所の性感帯を乱暴に叩き潰されて、昂り切ったキメザーメンが針で刺された風船みてえに炸裂し、黄金律のヤツを真っ白にまみれさせた。快感の濁流に意識が飲まれる瞬間に、黄金ガタイがドロドロに溶けて中からマサヒコさんが排出されていくのを見ながら、オレはついに快感で逝った!
440
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/30(木) 00:25:59 ID:wO2dZMOU
また意識を失って、気付いた時には闘技場の控えの部屋に寝かされていた。
「おお、目が覚めたか。拓也」って光が眩しい部屋に、お姉さんの機嫌良さげな笑顔が霞んで見える。黄金律のガタイに叩きつけられた衝撃で射精して、そのまま気を失っていたみたいだ。「良かったですよ、拓也!」この声はマネージャーだな。「すまなかったな、拓也…」この声はネフェリだなって寝起きでもガタイで分析。ミリセントの奴も「気がついて良かった。安心したよ。尻の様子はどうだ?痛みはないか?」って聞いてくるんで、プレイ内容を思い出すと同時に、鋭い雄膣の痛みがマジで襲ってきて目が醒める。
拓也「いってぇオイ!やりやがったなコイツぅ!」
ミリセント「すまない。君のためとはいえ、マネージャーに言われるがままを行ってしまった。酷いことをしたな…」
ブライヴ「あのような乱痴気の後にしては、元気そうじゃないか」
マネージャー「拓也?あなたの肛門には、既に生肉団子と苔玉を仕込んであります。それに雪山でザリガニに掘られた時よりは浅い傷だったんですから、文句言わないでください」
一番ヤバかった事を比較に出されると困るんだよね。
だってさぁ、その次にヤバかったことも大したことないみたいに言われがちで理不尽じゃん!なんて思いつつ、黄金律が最期どうなったのかがやっぱり気になる。そのことをお姉さんにたずねてみると「あの律は、お前の快楽に拒否されて、形を保てずにこの地から弾き出されていった。私が始めた黄金樹の時代も、ついに本当に、終わりを迎えたようだ」ってしみじみ言ってくるから、どういうことなの?ってマネージャーにも聞いてみると、マネージャーが答える前にジャニ系ミケラが語りだす。
ミケラ「黄金律は実体が希薄なゆえに、稀人の肉体に憑かなければ、その強大な力も大半は行使できない。ゆえにあれは、我が父と母を器として求め、私と妹に器たるを求めた」
ミケラ「だが拓也、お前は己だけの快楽と、己が生み出した妄想の世界にのみ耽り、黄金律からの干渉を退けた。そして勝手に気持ちよくなり、その自己完結の産物たる白濁を黄金律に叩きつけた。奇妙な形ではあるが、お前は黄金律に明確な拒絶を示したのだ。それは黄金律を探求した我が母にも、黄金律に完全たるを望んだ我が父にも成し得なかったことだ」
ミケラ「そうしてお前に黄金へ没することを否定され、得るはずだったビルダーガタイという器を失った時に、かの律は狭間の地に顕現し続けることが出来なくなったのだろう。マサヒコという間に合わせの器も、縋りつけるだけのものではなかったらしい。あの男は拓也の如くに、理を握ったことなど無いのだから」
マネージャー「つまりウリの約束をしてた相手にオナニーだけで済ませてしまったので、相手が萎えて帰ってしまったってことですね?」
ミケラ「それはあんまりな例えじゃないか?」
神人はどいつも話が長いけど、マネージャーはそういう複雑な話も簡潔にまとめてくれるから助かるぜ。ウリに負けて勝負に勝ったってことだよな。「太陽、月、星……そして種付け競パン姿の拓也さえも律しようとした者には、ふさわしい末路だったことだろうな」お姉さんはそう言うけど、思ったよりは大喜びしていないみたいなんでチョッピリ意外。まぁ最初の頃は黄金律との二人三脚もうまくいってたらしいから仕方ないなりね。そういえば、こなあいだ、最初に黄金律を倒したのもオレのオナニーだったよな。思わせぶりな態度から一転した強烈なお預けに弱いなんて、寂しがり屋の黄金律もオレと似てるところあるよな(笑)
ブライヴ「しかし拓也、お前にも見せたかったぞ。あの客どもの盛り合いを、顔を真っ赤にしながらなだめるマレニアの姿は実に滑稽だった。ラニがいなければ、収集など付かなかっただろう」
ネフェリ「あの様子では、最後の闘技どころではないだろうからな」
拓也「え?マジ?それってまだ闘いが残ってるってことですか?」
復活したビルダーガタイをピシャッと叩いて、勃起した乳首を見せつけて競パン越しにデカマラ立てて元気をアピールするオレ。それ見てマネージャーはなんだか気まずそうにしている。今日は三試合あるって聞いてたし、まだウリの仕事が残ってるならプロとしてヤリ抜くけど、これ以上の復活劇なんてオレに必要あるのかよ?そんな感じで意見してみると、今度はお姉さんから直に答えが補われる。
マリカ「お前は黄金律から離れ、肉体は完全に蘇った。しかし、まだ足りぬのだ。魂は蘇り、肉体もまた蘇ったが、今のままで元いた世界に帰ったならば、また肉体から魂が離れゆくだろう」
マリカ「祝福が来訪者をこの地に縛ることはもはや無いが、お前はかつてこの地の理を握った身。お前を狭間に縛る、お前の作り上げた理がいまだひとつ残っているのだ。お前はそれを絶ち、己自身を律さねばならぬ」
拓也「オレがオレを縛ってるって本当ですか?オレ、そういうプレイはしたこと無いですよ。どういう縛りなんですか?」
真剣な面持ちに戻ったお姉さんに聞いてみると、すぐさま答えが返される。
マリカ「未練だ」
お姉さんからの返事には、思うところがありすぎて困ったぜ。
441
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/30(木) 00:34:57 ID:wO2dZMOU
今回の投稿はここまで
投稿続けられてるのは有難いけど(投稿間隔が)ガバガバかなぁ
次のウリも頑張るぜ!
442
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/30(木) 07:34:37 ID:6BSckjXk
本当に今更wだけどマネージャーが大車輪の活躍過ぎる…
443
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/30(木) 10:03:39 ID:ef1XJoH.
ピンチに次ぐピンチ
からの大逆転
マジ主人公だぜ!拓也!
444
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/30(木) 10:13:29 ID:qMtLgcOk
カッコウ騎士構文の罵倒で草
445
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/30(木) 11:10:04 ID:Zmn4IGiw
狭間の地のイケメンたちに言葉責めされる拓也が羨ましいと思った
446
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/03/31(金) 09:24:52 ID:CphepfCQ
>>拓也「アン!アン!」
>>マネージャー「オンナみたいにアンアン泣くのが肝!」
>>拓也「ああーっ!!」
ここすき
447
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/04/06(木) 00:14:29 ID:rQiqYm4.
激しすぎる極限オナニーで↑とイエロ仕込まれてマジ狂いしたあとに、控えの間で急に真剣な話題が漂って来たんでオレは一気に仕事モード。ウリの打ち合わせやるみてえにギン眼でお姉さんの言葉の意味を考察する。未練って言っても、オレはブライヴとも泊まりで連続種付けし合いたいし、男化したネフェリにケツを犯されたい願望もあるしで、まだまだ希望のプレイがあってどれが本命か分からない。センパイとの関係は終わってるし、ミリセント系イケメンにやられたいって願いもある意味では叶ったから、あとはミケラと熱いアバンを楽しめればそれで良いのかもね。って考えても、お姉さんとラダゴンとオレの3Pで、ミケラよりも筋肉質で背が高いマラゴンとやりまくり狂いまくりの天国を味わったから、それを思うとミケラのマラにもあまりそそられないオレがいるから驚いたぜ。
マネージャー「未練ですか…何かやりたいことがあるんですか?拓也?」
拓也「ウッス!ありまっす!でも狭間の地に拘束されるほどの欲求は無いはずでっす!センパイのことも吹っ切れましたんで」
マネージャー「そうですよね。それにあなたは、入院中の母親へ見舞いをしたいという願望があるはずですから、どちらかというと新宿の方に拘束される方が自然な気がするんですよね」
ネフェリ「しかし、それでもこの地に未練を残しているのだろう?この際、全て語らせても良いと思うが」
なんて王様のネフェリが言うんで、お言葉に甘えて「ウッス!ブライヴのデカマラ咥え込んだり、男になったネフェリとヤリまくりたいです!」と言うと、いきなりブライヴがパンチ浴びせてきたんで驚いたぜ。王様が言えって言ったのにさぁー、言ったら言ったでこれだもんな。顔面に良いもの食らった拓也はぶっ飛び鼻血。朦朧とした意識のままでマネージャーとミリセントに受け止められる。「ふざけるなよ拓也!酔狂にも程があるぞ!」って毛を逆立ててブライヴは怒鳴ってくるけど
ネフェリ「お前は、私をそんな目で見ていたのか…?」
って言いながら頬を赤くして、恥ずかしいやら呆れるやらって感じ漂わせて腕を組んで見下ろしてくる。拓也の少年時代はデミゴッド大好きの腐女子姉貴に開発されていたから、オレは女の子の優しいハートが好きな代わりに、エッチは男としかできないようになってたんだ。性感帯を開発してくれたお姉さんには感謝してるけど、ネフェリはそのこと知らないから困惑するのも仕方ないぜ。
拓也「ウッス、すみません。実はオレ、心ゎ女の子が好きなんです。体ゎ男が好きだけど」
ネフェリ「なにっ!?」
マネージャー「ええっ!?そうだったんですか!?」
ミリセント「そうか…だから君は、線が細い男が好みだったのか…」
状況的にアレだから、なんか恋心の告白?してる感じになってるけど、別にオレはネフェリとセクフレになろうとかそんなんじゃねぇぜ。スラっとした顔つきにスタイル抜群で、程よく筋肉もついたジャニ系イケメンがタイプだけど、ネフェリはそのタイプに近いから、スポーティーな色黒の肌も合間ってオレの欲情を刺激しやすいだけだ。「…待て、それなら君は、私にも手を出そうと思っていたのか?」「私にも色目を送ってきたぞ。恋多い男だな、拓也」ミリセントとミケラにもそんなこと言われたせいで、マネージャーからも心底ガッカリな目で見られて「なんか裏切られた気分ですね。今までのマネジメントの苦労を返してもらいたいです」って報連相不足を指摘されてプチ狂い。一難去ってまた一難。四面楚歌から四面楚歌への追い込みプレイはまだ終了していない。
ブライヴ「そのような体たらくで、俺にも欲情を向けるとはな。愚かと言うべきか、哀れと言うべきか」
マリカ「多様な相手にウリを繰り返していくうちに、ストライクゾーンが広がったのだ。メインディッシュが好みだが、オードブルも悪くは無いということだ」
ミリセント「見境無しか…君って人は…」
拓也「う、ウッス!すみません!」
マネージャー「まぁおかげで、どんな未練があるのかの特定は楽かもしれないですけれどね。問題は特定した後です。さすがにネフェリさんやブライヴさん相手にマネジメントなんてしたくないですよ?」
オレを断罪するみたいなノリでミーティングが進むけど、マネージャーの言う通りでオレの未練が分かったところで解決なんてしてくれない。ネフェリから準備して掘ってやるよ、タチもサイン溜まりで何人か調達してやるよ、て答えが来るわけもない。話し合うこと20分以上?30分以下?色々やりたいことを列挙してみたけど、どれも狭間の地に自分を拘束するほどでもねえって結果が出て途方に暮れる。ネフェリもブライヴもフレンドとしては見れるけど、セックスフレンドとしては妄想だけに留めておきたいんだぜ。
マネージャー「狭間の海でサーフィン…王都の平民街で泊まり淫乱種付け12ラウンド…雄膣パキギメ陸蛸触腕セックス…写し身ケツマン注入による雄妊娠プレイ…どれも決め手には欠けていましたね」
ブライヴ「よくもこれ程、おぞましいことばかり考えられるものだ。性欲に呪われている」
ネフェリ「まったくだ。一体何者の入れ知恵なんだかな」
王様に流し目で睨まれるお姉さん。オレへの後ろめたさがあるからこういう時だとSの気が引っ込んでしおらしくなる。「しかし、弱ったな。拓也にさえも強い未練の元が分からないのなら、どうすればいいのか…」って呟くミリセント含め、円卓メンバーの面々が途方に暮れていると、部屋にレオが入ってきて「次のウリ、じゃなかった!闘技の準備が出来たらしいっすよ!」って報告。そうは言うけどオレの復活自体はもう済んでるし、次闘う相手なんてそもそもいねえしで、マジやることが分からなくてネムネムの顔でシラケ気味に。行く意味あるんですか?ってマネージャーに聞いてみるも分かりませんって予想通りの答えが来て、そうだよなって納得しかけたところでお姉さんが
マリカ「意味の有無は、会場には無い。お前が自ら見出すものだ」
なんてまた意味深なことを言うんで、また始まったよみてぇなマネージャーの冷めたリアクションがお姉さんに突き刺さって「その口ぶり、何か知ってるんですか?」って質問するも、お姉さんには無視される。こういう時はいつも突然の仕事が始まるんだよね。正体不明の不穏な空気を円卓メンバーはガタイで感じながら、レオにうながされて控え室を出て行った。
448
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/04/06(木) 00:15:47 ID:rQiqYm4.
マレニア「はぁ、はぁ、知り得たか、ミケラの刃マレニアを…」
会場に戻ったら、辺り一面に全裸姿のゲイ連中が全身アザだらけで倒れてて、その真ん中でマレニアがハァハァ息切らしてへばってるんで、どうしたんすか?って聞くと歩けないんで助けてくれって感じの救助要請。みんなで抱き起こして話を聞くと、乱れまくり掘りまくり暴れまくりの天国状態になってる客の全員に水鳥ピンタを叩き込んで、乱交を強制停止させたらしい。(よく体力保つよな!)ラニは空中に浮いてる月に座って余裕の表情。自分はプレイに参加しないで見てるだけって、いかにもだよな。
ラニ「来たか。お前たちのおかげで、後始末にも慣れてしまったぞ」
マネージャー「それにしては、ラニさんが何かをしていたようには見えませんけれど?あとマサヒコさんはどうしたんですか?」
ラニ「何を言う。我が月が淫らな気を打ち消さなければ、マレニアとて危ういところだったぞ。義手刀を抜けば問題なく切り抜けようが、盛り合っているだけの者達を斬るわけにもいくまい。水没好きの男なら、その者は無理やりプレイを続行しようと足掻いたのでな。気色が悪かったがゆえにシンジュクに帰ってもらったよ」
話しながら月と一緒に着陸すると、ラニが乗ってる月がパックリ割れて、スリットの中からラーヤとローデリカとメリナがボロンと出てくる。マサヒコさんが帰ったってことは今日は練習しなくて済みそうだけど、メリナは戦えるんだから、マレニアを手伝ってやれよ。って言うと「グレートスターズを客の尻にねじ込んだら、マレニアに月へ投げ込まれた」って反論。グレートなんとかが何か知らねえけど、盛り合ってるゲイの尻に第三者が許可なく玩具を挿入するのはお手つき行為に相当する。乱入プレイは高等テクだから素人は真似しちゃダメだぜ!アナルセックスに興味を持つのは嬉しいけどさ、そういう時はプロのオレに任せてくれよな!
ローデリカ「お久しぶりです、拓也様。無事に復活なされたのですね。おめでとうございます」
拓也「うっす!黄泉帰り系ボディービルダーの拓也です!」
ローデリカとラーヤが丁寧にお辞儀してきたから、オレも自分の乳首をコリコリ刺激して胸筋に興奮を与えてパンプさせ、背中反らせて瑞々しいガタイアピールして挨拶。親しい奴と話す時は常に最高の自分でいたいオレだけど「お、おやめください…」ってラーヤを怯えさせたから、咄嗟に乳首を格納する。子供に大人の色気はまだ早いよな。オレも大人気ないことしたなってガタイで分析していると「たまには頭で分析しろ」とドール系魔女から指摘が入る。なんだかんだでコイツも狭間の地に来た時からの付き合いだから、すっかり手の内がバレてるぜ。
ラニ「しかし、何故お前はここにいる?お前の魂は己が肉体に適合するであろう?もはや闘技場にも、用など無いだろうに」
拓也「うっす。そうは思うんすけど、オレまだここに未練あるらしいんで、帰れなくなってるらしいっす。オレが律ガタイになった時に、なんか訳分かんねーことしちゃったみたいです」
ラニ「未練?…ふむ、それは難儀なことだな」
マレニア「待て、私には何も分からないのだが…」
ラニが勝手に納得してる横で、ラーヤ、ローデリカ、マレニアの3人がマジで置いてけぼり食らってる。マネージャーからのレクチャーが三人に提供されると、話の横でオレはお姉さんに会話をフラれる。「拓也?雄膣の様子はどうだ?もう平気か?」「ウッス!もうザーメン飲み込む準備は出来てまっす!」「そうか。大事ないのならば、それでいい」お姉さんの構いたがりは昔から変わってないなって再確認してると、レクチャーが終わって事態をガタイで完璧に把握した三人が出来上がる。
マレニア「拓也の未練か…駄目だ、私には皆目分からん」
ラーヤ「無理もありません。拓也様本人にさえも分からないのですから」
ネフェリ「どうするマネージャー?私はもはや、闘技を催す意義も無いと思っているが」
マネージャー「私もそうは思うんですけれど、まだ気掛かりな事があるんです」
マネージャー「捧闘という儀式に対して、いまだ強い権限を持っているマリカさんが、闘技の閉会について言及していないんですよ。儀式の目的のひとつが完全に行き詰まっているにも関わらずです」
マネージャーからの矛先はいつも突然だ。全員から一気に怪しまれるお姉さんだけど、陰謀を働いた前科がいくつも溜まってるから仕方ないぜ。でも「だそうだが、どうなのだ?マリカよ」ってSのスイッチが入ったラニの言葉はマジ無視だし、マネージャーからの「また何か企んでいるんですか?」って言葉にも「私は知らんぞ?」とシラ切り通しで、奴隷なんかになったりしない。その不遜な態度にドール系魔女が痺れを切らす。
ラニ「いい加減にしないか…その腹芸にはうんざりする」
マリカ「そう言うな。私も何が起こるのかは知らぬのだ」
ラニ「その言いようを、私に信じろというのか?」
ネフェリ「波風を立てることもないだろう。つまり何かが起こるとは、予感しているのだな?」
ピリピリしかけた空気に王様が間に入ってくれて何とかおさまったけど、オレを巡ってまた揉め事が起きかけちゃうんだから拓也も罪な男だぜ。胸囲110のマッチョで売ってるオレの魅力に周りのみんなも振り回されてて、そろそろオレも本気で自分の未練に気付かなきゃって思うけど、やっぱり何度思い返しても心当たりが出てこない。お姉さんからも情報提供が無いし、王様のネフェリも困ったらしくてチョッピリ溜め息。
ネフェリ「是非も無しか…ならば様子見をするとしよう。拓也?出れるか?」
拓也「え?オレ出るんすか?もうなんにも無いじゃないですか」
ネフェリ「言っただろう、是非も無いと。同じく何も起こらないのなら、せめて人事を尽くすべきだろう。行ってくれるな?」
拓也「う、ウッス!行きまっす!」
ネフェリ「お前には苦労をかけるな、拓也」
エルデ王から直々にウリの仕事を仰せつかって、姿勢正してから闘技場の真ん中に降りて行く。背中に「気をつけてくださいね?」ってマネージャーから声かけられながら、相手が誰でも依頼が来たら駆けつけるオレだけど、誰と何するかも分かんねー仕事は初めてだから緊張するぜ。会場はさっきまでの激激エロなプレイの名残がカケラも無くて、ラニの出す極小の月のお掃除バワーに驚かされる。新しくなった狭間の地で清掃業でも開いたら、大儲けできて人形ガタイのスペアも沢山作れるかもね(笑)
449
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/04/06(木) 00:16:50 ID:rQiqYm4.
綺麗な闘技場に降りて5分半。思った通りなんにも出ないんでマネージャーにもういいですか?ってメールしたら、もう少し待ってみてって返信。さらに待つこと20分。客席のゲイのやつらもすっかり起きて服まで着てるし、何も起こらないから円卓のメンツも流石に退屈してきて、ミリセントとラーヤはヒソヒソ話してるし、ブライヴはモロに寝てるし、ミケラはマレニアの膝でネムネムの時間。人が働いてる時にミケラは良いご身分だよなって思ったけど、マジで良い身分にいるヤツなんで何も言えない。
いつまで経っても何も起こんねーからオレもグラサン越しにお姉さんにギン眼で抗議。でも小さく頷かれただけでロクな答えもないから、オレは完全ノーヒントに嫌気がさして闘技場に大の字で寝転がる。マネージャーも腕を組んだままアクビ決めてるしで全員がダルな時間が続いていく。
あーあ、このまま何も起こらなかったらどうしようかなって考えながら、右手が無意識に股間に伸びるけど「おい」ってラニに注意されて手を止める。ウリもできなきゃオナニーも出来ねえのかよ。こんなことならネフェリからの依頼を受ける前にイエロたくさん補っとくんだったぜ。せっかくパンプした胸筋も縮んでノーマルガタイに逆戻り。頭の隅で入院中のお母さんについて考えてると、闘技場に「拓也?」って聞き慣れた声が入ってきたから、ダルな顔を声がした方に向けると
拓也「あーっ!!おぅううぅす!!」
「ははは、その様子では、全く変わってないようだな」
ディアロスに遭遇!!
ついにあいつ(戦友)登場 投稿者:拓也
「失われた律から貴公を救い出すとの報せは、私もマネージャーから受けていたんだが、参じる道中で揉め事に巻き込まれてな。ラニアとの二人で切り抜けることはできたが、馬が手傷を負ってしまったんだ」なんて言葉を聞きながら、オレにとっての本命クンをどうして忘れていたのかがやっぱり気になる。
ネフェリ「遅いぞディアロス。早く客席に上がれ。そこは闘いの場だぞ」
マネージャー「お久しぶりですね、ディアロスさん。馬は大丈夫でしたか?」
ディアロス「今は嵐丘近くの民家に預けているよ。受け入れてもらえたのは幸いだった。しかし見る限りでは、捧闘はつつがなく終わったようだな」
マネージャー「うーん、終わったと言えば、そうも言えるんですが…」
なんてみんなは口々に言って、今の今まで封印するかのように忘れていたディアロスっていうハリウッド系イケメンにたじろいでるのはオレだけだ。本命クンはそんなオレの心情なんて知るわけないから、拓也をほっといて観客席まで歩いて行く。そこに「待て」ってラニからストップが挟まれる。
ラニ「ディアロスよ。お前はなぜ、闘技の場に迷い込んだ?正門から客席へと入れば良かっただろう?」
ディアロス「え?それは…いえ、特に理由があるわけではないですが」
ラニ「そうか。理由は無いか」
ラニ「面白い。ならばお前が今この場にいることは、むしろ運命ということだ」
このシチュエーションが運命的な再会だって言われて、オレが無意識で作ってた心のダムがぶっ飛び、封印していた未練がドバドバと心の雄膣に流れ込む。センパイはオレにはそっけなくて、ペットのように可愛がってくれることはあっても、彼氏になんて絶対にしてくれない。23時58分に大きく見えた東京タワーはセンパイに無視され、戻ったときには消えていたんだ。
だからオレは、ディアロスからは「生かさず殺さずのペット」として扱われたくなくて、アイツのことを考えないようにしてたんだ。センパイは憧れの人だったけど完全にオレを玩具扱いしてくるし、ペットより上には一度も昇格してくれなかった。だからセンパイにフラれた傷もいつかは良い思い出になるけど、お互い友達同士って思い合ってる関係のノンケくんにフラれると、オレの心は決して絶対に立ち直りなんてしてくれない。だからオレはビビリまくってひとりで忘れたフリなんかしていたんだ。ディアロスにまた会いたいってだけで律ガタイになれたのも、再会した後のことなんて全然考えてなかったからなんだよな。チキショー、ディアロスがお姉さんやセンパイみたいな「ペットと飼い主の関係」が前提にあるSタチだったなら、オレもその関係に満足出来たのにさ。
快感を感じてもいないのに全身の筋肉を硬直させて、棒立ちのままディアロスと仲間の会話に取り残されるオレ。そんなひとりぼっちのビルダーを見てお姉さんは瞬時に元神ガタイで分析。全てを察したみたいで「未練が見つかったのだな、拓也」なんて言うから、会場中の視線が硬直ガタイに降り注ぎ、ディアロスの足もピタッと止まって客席がざわめき始める。
ディアロス「未練?」
マネージャー「マリカさん、それは…まさかディアロスさんが、拓也の未練だとしたら…」
マリカ「あり得ることではあるだろう。『黄金律が狂ったあと 投稿者:ビルダー拓也』から続く拓也の日記にも、ディアロスについての強い執着が伺えた」
マネージャー「あの怪文書を全部読んだんですか?頭がどうにかなっちゃいますよ」
ブライヴ「しかし、拓也がディアロスに執心しているとなれば、未練を断つというのはその、つまり…」
マネージャー「ええ。必然的にそういうことになるでしょうね」
マネージャー「拓也がディアロスさんにフラれるか、拓也がディアロスさんをガン掘りするかによって、拓也の未練は無くなるはずです」
450
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/04/06(木) 00:17:47 ID:rQiqYm4.
ディアロス「が、ガン掘り…?」
マネージャーの出した結論にオレは心理を突かれまくって、ガタイに注目浴びてるのにエロい熱も感じなくて判決前の被告人みたいにガチガチに緊張。ディアロスからの反応に怯えてる。ノンケの友達にそうとは知らずに告白して、こっ酷くフラれて堕ちていったヤツの話なんて何度も聞いたことあるけど、オレがその立場に立たされるなんて予想外だぜ!「それではディアロスはどうなる!?彼の意思を無視してはいないか!」「聴衆の前でそのようなことを強いるのは、残酷です…今更という気もしますけれど…」「男色家でもない者を、無理にその道に引き入れるのは、禍根を残すだけだと思うが…」ってマレニア、ローデリカ、ミリセントの3人が言い出すと同時に円卓メンバーも口々にディアロスを庇うけど、今度は客のゲイ連中が
客1「なんだよ!ウケぶってたのにさ!闘士達のケツは拓也と土方に捧げたんだから、今更英雄の処女ケツひとつくらい食わせても良いだろ!」
客2「女好きの本物のノンケをどうやってゲットするのか興味津々だ!」
客3「ノンケは調教が大変だァ」
なんて言って一斉にエキサイト。ゲイのオレがどうやってノンケのディアロスを落とすのかを早くも議論しまくり期待しまくりで、ズボンに手を突っ込んでコキまくる準備を完了させる。暗殺オンナも話の勢いに乗っかって「私を辱めておいて、身内は甘やかすのならば、それでは黄金律の治世と何が変わろうか!」って涙目抗議。仲間と領民の前から後ろから責められるネフェリは、板挟みの中間管理職ってポジションだから迂闊に口を挟めないし、ディアロスは話の流れに全くついて来れてない。
レオ「ティシーさんのは不可抗力じゃないですか!アレを仕込んだのはセンパイのヤバ客ですよ!」
ティシー「そんなものは知らぬ!大勢に押し倒され、無理矢理に犯される惨めさ哀しさが、お前に分かるか!」
レオ「俺バリタチなんで分かんないっす!」
ミケラ「不都合があるというのなら、愛するを強いれば話も早かろう。私ならば、今すぐにでもその様にしてやれるぞ」
ラニ「お前はいつもそうだな。他人の都合などお構い無しか。モーグを狂わせただけはある」
ミケラ「お前が語れたことか。我が兄を弑した陰謀も、つまるところ過ちだったのだろう?我が母の激エロなペットに狂わされる謀など、たかが知れていただろうがな」
ラニ「なんだと…!」
マレニア「兄様、どうかおやめ下さい!ここは控えてください!」
拓也の心のウィークポイントが暴かれて、一気に会場の空気が悪くなってみんながギスギスし始めてマジ狂い!言い争いの怒号の中で拓也に訪れたフラッシュバックは、家族にカミングアウトしたあの日の殺伐とした景色だ。やっぱり一番心苦しい過去は、男のくせにノンケくんに好意を抱いていることを周りにバラすシチュエーションだと分かったぜ。
「拓也…貴公は、私をそのようにしたいのか…?」
って振り向いて語りかけてくるディアロスの顔が見れなくて、オレは目線も合わせられなくて咄嗟に背中を向けて自分自身を守ってる。愛に飢えてるのに愛に臆病だから、ディアロスが次に何を言うとしても受け入れられる自信が無い。そうしてる間にも会場は更にヤバい方向に盛り上がっていって、今にも爆発寸前だ。そこでお姉さんがとうとうネフェリにコッソリ耳打ちしたんで、ネフェリが遂に立ち上がる。
ネフェリ「もうよい!!」
熱くなりまくっていた客席だけど、流石に王様が一声上げるとすぐに静かになるから、キチンと王政という名の調教が効いてるよな。「拓也とディアロス!双方が互いの関わりに如何なる決着をつけるのかは、我らが定めるものではない!!未練とは自らの行いと意思によってのみ、吹き消し得るものだからだ!!」ってネフェリは言うけど、ディアロスは全然わけ分かんねーって感じで「え?え?」って疑問連呼してうろたえる。オレにだってこの状況が分かんねーから、客席のみんなに次々目線合わせるけど返ってくるのは困惑の表情だけだ。
ネフェリ「ゆえに最後の捧闘は、両者二名の意思のみを尊し、他者からの干渉を一切排することとする!!」
客1「マジかよぉ!?」
客2「ウッソだろお前!?」
ゲイ連中から今度は困惑の声が上がり、一瞬ネフェリの声が掻き消されそうになったけど、そこにネフェリが「マリカ!」と声を挟んで無理矢理お姉さんに注目を集めて静かにさせる。名前呼ばれたお姉さんは金色に輝くと、闘技場のど真ん中にテレポートしてオレとディアロスの前に出現。ディアロスにはケツに効きそうな金色の軟膏を、オレにはミイラみてえな黄色い指をそれぞれ渡してくる。
マリカ「拓也、お前は地に指をつけ、己の名を記せ」
拓也「ウッス!でもどうしてですか?」
マリカ「すぐに分かる。ディアロスよ、お前は指薬を掬い取り、その指で拓也が記した名に触れよ」
ディアロス「わ、分かりました…」
マリカ「ウッスと言え」
ディアロス「は?う、ウッス!」
お姉さんの奴隷になるふたり。言われるがままオレが地面に名前を書くと、ディアロスの指がそれをなぞる。
でも何も起きないんで「なんなんですかコレ?」って聞いてみると
マリカ「拓也。これでお前はディアロスの呼びかけに応えたこととなる。ふたりは召喚によって結ばれ、これが解かれぬ限り、お前の魂はお前の肉体から離れることもなく、お前は存在を維持できるだろう」
っていつもの意味分かんねー答えが返ってくるんで、つまりどういうことっすかって聞いても「なに、デートの約束とでも思えばいい」とか妙に洒落た例えと微笑みではぐらかされる。「ディアロス。お前には得体の知れぬことだろうが、これより何を見聞きしたとしても、ただ本心のみを拓也に語れ」お姉さんの有無を言わさない言葉に「ウッス…」と答えたディアロスはまたも奴隷と化す。
451
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/04/06(木) 00:20:35 ID:rQiqYm4.
マネージャー「いったい、何をする気なんですか?ディアロスさんと拓也をどうするつもりなんですか?」
マネージャーからの問いもネフェリとお姉さんに無視されて「マリカ、準備はできたか?」「整いました、我が王よ」ってネフェリとお姉さんのやり取りだけが続いていく。レオも「これ、何やってるんすか?」って周りのヤツに聞くけど、ブライヴもローデリカもラーヤもミリセントも何が何やらって感じで無言のままキョロキョロしてる。だけどラニ、ミケラ、メリナの3人はいきなり冷静になったもんだから逆に怪しく思えてくる。絶対何かを察したに違いないぜ。でもマレニアだけはミリセントと同じく不安そうにしてるんで、難しいことをミケラに任せてるのが災いしてるよな。
マリカ「最後に、お前に伝えておこう。我が祝福、その記憶について」
拓也「うっす?」
マリカ「神として私が司った祝福は、黄金律の喪失と共に失われている。だが、その記憶はいまだ残っている。記憶を用いれば、祝された者は昔いた地に移動することもできるだろう」
マリカ「拓也。その祝福の記憶を、お前に授けよう」
マリカ「そして繰り返すのだ」
お姉さんから、強力なバワーも感じない繊細な光の粒を貰うと、空間転移が始まった。やっぱりタクっちはハメられたのかな。ディアロスも金の光に包まれ始めてビックリ。客席の円卓仲間から名前呼ばれまくるけど、ネフェリの声だけが妙にデカく聞こえて、光に消えかけの視界と聴覚に入ってくる。
ネフェリ「未練に見えよ、拓也。そして、真のお前となるがよい」
真っ白な光に包まれて、ついにオレ達2人は狭間の地からいなくなる。
そして気付いた時には、いつもの場所に立っていた。
季節は冬の真っ只中。
俺たち2人が着いたのは、オレがよく知るあの新宿だ。
競パン姿に空気の冷たさが染み付いて、まさかと思って携帯を見る。
携帯の液晶には12月22日の文字。
オレはついに、あのひと時をやり直すことになる。
452
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/04/06(木) 00:21:57 ID:rQiqYm4.
今回の投稿はここまで。
1日1レス分書けるくらいにはペースが回復してきてるぜ!拓也!
453
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/04/06(木) 09:09:16 ID:Y3nxr3jo
お疲れナス!
なかなかディアロス出てこないからいつ出てくるんだろうと思ってたら大役担って出てきましたね…
続きがめっちゃ気になるゾ〜
454
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/04/06(木) 09:24:25 ID:snyS2jBk
>>マリカ「ウッスと言え」
お姉さんの草の根活動により狭間の地標準の挨拶がウッスになる日も近い…?
455
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/04/06(木) 14:07:32 ID:Hr8JM.bc
>>454
開会式の時皆で合唱してるから半ばもうなってそう
456
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/04/15(土) 01:15:50 ID:lEr.yMag
拓也「マジかよぉ!スッゲー!」
日付はもうすぐクリスマス。時期が時期だけにコスプレ姿で街を練り歩いている人も多くて、幸いなことにオレとディアロスの格好も目立たない。クリスマス商戦のキャンペーンがあるのもそうだけど、新宿のノンケたちはお祭りが好きだから早くも浮かれちゃってんだよね。だけど突然新宿にぶっ飛ばされたディアロスはマジで完全なおのぼりさん。「なんだここは!?何が起きたんだ!?」って咄嗟にデカ盾とムチを構えて警戒体制。だけど新宿の人は変な格好してるヤツには慣れきっていて「見ないのがエチケット」って感じでいてくれる。スマホで女子高生の集団がパシャリと撮るぐらいならモロホストのオレも慣れてるんで、問題のうちには入らないぜ。
ディアロス「気をつけろ拓也!何が出てくるか分からないぞ!」
拓也「心配することないぜ。ここはオレのいた世界なんで、狭間の地よりはチョー安全だからさ」
ディアロス「…となると、ここは、かのシンジュクか?」
拓也「ウッス!そうダス!」
ディアロス「なんと…ここがあの…」
ディアロスはキョロキョロしながら、見たことのないデカすぎるビルや行き交う今風ファッションの連中に目を白黒させている。オレにとっても新宿は、若者の街下北沢と双璧をなす流行の最先端だから、お前の気持ちも分かるぜ!俺たち以外に新宿に連れて来られた奴はいないみたいだし、最後の闘技は一対一ってそういうことかよ!案内役も監視役も護衛もつけずに放り出すんだからお姉さんってやっぱりチョーSだよな!
拓也「こうしてても寒いしさ、どっか泊まれるところ探そうぜ!」
ディアロス「宿か…そうだな…道案内は頼めるか?」
拓也「ウッス!」
ディアロスに頼まれて、おのぼりさんを連れてホテルを探すことにしたのはいいけど、ここから近いホテルは値段たけーし、近いと言っても何キロ歩くかも分かんねえしで散々だ。タクシー拾うのも考えたけど、財布の中身が狭間の地に拉致された時と同じ状況だから、グチャグチャになったお札がガビガビに乾いたヤツしかなくて、まともに使えそうなのは小銭だけ。だからもう仕方ないんで、昔よく使ってた馴染みのラブホに行くことに決めたぜ。店員とも顔馴染みだからツケにしてもらえるかもしれないしな。
ギラつく街を鎧姿のディアロスと一緒に歩くこと10分弱。一度も職質されなかったのは幸運だったけど、ホテルの店員にツケをお願いするもすぐに断られて終了。しばらく使ってなかったから店の受付くんもケチになってるらしく、オレがギン目で挑発するも頬にピンタを浴びせてきてダウン。でもディアロスの顔を見たら態度が急変したんだから、現金なのかそうじゃないのかわかんねーぜ。
拓也「部屋はすぐに借りられるといいんだよね。だってさぁ、こんなイケメンがイヴの日とかに寒空に放置されてたら可哀想じゃん!」
なんてダメ押しをすると無事に今日の宿をゲット。合鍵もらって部屋に入ると、ムーディーな灯りと整ったソファーにベッドにと至れり尽くせり。プール付きラブホとまではいかないけど、駆け込みでこれなら十分だぜ。だけど本命クンが気に入ってくれているかどうかはやっぱり気になる。「どうっすか?」「飾り気は無いが、家具や小物類の質は、貴人の品のそれじゃないか?素寒貧同然で、よく借りられたものだ…」ソファーを両手で揉み揉みするディアロスは気に入ってくれたみたいだから、オレも照れまくって「うぃっす、うぃっす」と連呼しながら後頭部を掻いている。ほとんどタダで泊まる都合で各種オプションは利用できないから、仕方ないからコンビニでおやつカルパスを買って二人で分ける。辛味と塩見が効いてて美味いって喜んでもらえたんでいいけど、こんなメシが続いたら栄養不足で水泳部ガタイになっちまうぜ。
457
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/04/15(土) 01:16:54 ID:lEr.yMag
22日の夜。昔はレオに野獣のように抱かれたな、そしたらセンパイにメールで呼び出されてデートが始まったんだ。って懐かしさに胸揉まれて思い出に浸ってると、膣の奧に熱を感じてきたから咄嗟に冷蔵庫の氷をケツマンに仕込んで緊急冷却。そうしてる間にもディアロスは背中向けて鎧をガチャガチャ脱いで布服姿に変身。晩御飯も食べたし今日は出かける予定も無いから鎧を脱ぐのも当然だけど、オレがゲイだと分かってるのに目の前で着替えるなんてガードが薄いよな。掘るか振るかの二択だってこともすっかり忘れてるよな。なんて思いながらも、そういう話題をぶっ込む勇気が出なくて
ディアロス「今日はひとまず眠ろう。この地がどういうものかが分からないからな。それに闘技場に向かうまでの旅で、疲れも残っている。これから何をするにしても、体を労わるに越したことはない」
拓也「う、ウッス!」
なんて会話のイニシアチブを握られて、やり場のない気持ちが排出されずに心臓をキュウキュウ締め付ける。雄膣の氷に前立腺冷やされてなかったら、今頃トイレに篭って声を殺してオナニータイムだ。離れたままのセパレート式ベッドに2人で横たわり、隣のハリウッド系イケメンの寝息を聴きながらムラムラしつつも、激しすぎるウリの連続の疲れからかそのまま就寝。据え膳食わぬは男の恥って言うけど、食べる元気も無いから仕方がないってことにするぜ。
次の日になって、ホテルからのブレック・ファーストは出ないから昨日のカルパスの残りをふたりで摘む。クリスマス・プレゼントがこんなのじゃ格好つかない。チェックアウトまでは時間があるから「うっす!カルパスじゃ腹膨れないんで、なんか買ってきまっす!」「ああ、頼めるかな?拓也?」「ウッスウッス!」ってディアロスに提案が通ったんでコンビニのATMに急ぐオレ。緊張でつい敬語が出ちゃうけど、topとbottomの関係でもなくて歳も拓也が上だから、本番までに早く自然な言葉遣いにしたいって考えてると、コンビニに見慣れた人影が。
水没紳士「探したぜ、拓也!お前練習せずに帰っただろ!」
拓也「ああああ!う、う〜っす!」
不幸にもプレイ帰りの紳士に遭遇してしまうオレ。そういえばラニが「水没好きの男なら、その者は無理やりプレイを続行しようと足掻いたのでな。気色が悪かったがゆえにシンジュクに帰ってもらったよ」って言ってたなってガタイで緊急分析。こんなトラップ仕込むラニってチョーSだよな!もちろんディアロスを待たしてるんで練習なんて絶対するわけねーよ!拘束されても絶対無理だぜ!ここで捕まるわけにはいかないから「駄目です!今だけは無理なんです!」「ざけんなよ!お前の事情なんて聞いてねーよ!」って言い合いながらコンビニの中をグルグルしてると、トイレのドアがガチャリと開いて
「やりたい」
と呟いた変態親父が現れて、悲鳴を上げる間もなくトイレに引きずり込まれる紳士。どこに行ったのかと思ってたけどそんな所で待機してたのかよ!やはり使えるタチは最高だぜ。トイレからドタバタ音がして「アン!アン!」と紳士の嬌声が聞こえる今がチャンスだ。ATMに駆け込んで、カードと番号を機械に提供していくと、トイレのドアが開いて紳士と繋がった土方がコンビニのにいちゃんに襲いかかる。「コンビニで糞をドバーっとしないようにしようね!」「やめようね!」「コンビニを大事にしようね!」って必死の形相で説得しようとする兄ちゃんの服が一瞬で破かれ、そのケツに紳士の糞がついた土方チンポがぶっ込まれる。
店員「やめようね!もうやめようね!」
店員「お父さん…お母さん…」
涙ながらに説得していた兄ちゃんが白眼を剥いて痙攣を始めると、射精と同時に意識が戻ったみたいで
店員「ああ^〜、気持ちがいい。最高や。たまらねえぜ。」
店員「やったぜ。もう一度やりたいぜ。」
って言いながら三連ピストンに身を任せ、ノンケがスカトロゲイに化す。兄ちゃんの尊い犠牲で難を逃れた拓也は、ゾンビ映画みてーに感染を広げていくコンビニを脱出。ディアロスのために取っておいてるケツマンと精子をこんなところで使い切るわけにはいかない。おろした金を持って、デパートの朝の特売に間に合ったオレは、競パン姿でシャンパンを求めて走りまくり息切らしまくり、おばさま方を掻き分けて白目剥いて吠えまくり。そしたら警備員に押し倒されて「まともな服を着ろ」って顔にピンタをされて、服飾店でズボン買わされて下ろしたばかりの金が早くも使い込まれる。チキショー、やられたぜ!せっかくプレゼント買おうとしてたのにさ、警備員は人の恋路を邪魔するプロ級派遣だ。
仕方ねえからデパートのATMからも金を下ろして、ブーヴ・クリコのシャンパンを購入。「チェックアウトまではまだ少しあるな!」デパートからホテルまでは20分で行ける距離だけど、多分全力疾走したら、あと5分で激しすぎるプレゼント調達は終わるぜ、と思いながら、あー、朝の太陽がマジに気持ちいい。紙袋に入れたシャンパンを抱えながらディアロスのいるホテルに向かう。
拓也「はい、クリスマス・プレゼント」
ディアロス「拓也?もう部屋を出る時間らしいぞ」
マジかよぉ!せっかくの特別なひとときが店員に無視されて、気付いた時にはチェックアウトの時間が来ていた。少しくらい融通利かせてくれよな!常連のオレに嫌われても給料は増えないのに、よく追い出す気になれるよな。予定を潰されていつものように気まぐれな展開だ。
458
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/04/15(土) 01:17:58 ID:lEr.yMag
ディアロス「しかし、わけもわからないままこの地に導かれたが、帰るためには貴公の未練とやらを断たなければならないのだろう?だがその手段には、悪いが付き合えないぞ。何故かは分かるだろう?」
拓也「う…うっす」
シャンパンを買ったはいいけど、ディアロスは乗り気じゃなくてプレゼントとしての使い道が早くも無くなる。オレはゲイでディアロスはノンケだからお姉さんからの話がそもそも無茶だったけど、思い出深い新宿に興奮状態だった拓也は、ついいつもの調子でディアロスに絡みそうになっていた。でもさぁ、このシャンパンがいらないっていうなら、24日のイヴはどうなるんだよぉ!ダルダルジーパン姿でディアロスの話を聞いていると
ディアロス「だがそれでも、このディアロスは貴公の友だ。尻を貸そう、とは言えないが、未練を忘れる方法を共に探すことはできる。ホスローは熱き血潮で物語る。忘れたわけではないだろう?」
ディアロス「もっとも、何者とも戦うわけではないが。ははは」
なんてウレシイことを言ってくれるから、恋心がまわってきて、ディアロスの従者についてるラニアにムラムラジェラシーを感じる。ディアロスの足元にワンコのように手をつき「オレもラニアみたいに↑仕込まれて14時間とかセックスされたいっ!」と勢いのままガン見でおねだりすると「そんな間柄ではないぞ」って引き気味に返される。押したら引くし、引いたら押すしで駆け引きが上手いよな。デカ盾とムチで戦ってたから距離感のコントロールが上手いのかな?(笑)
しばらく新宿を歩きまくったあとは「どうだ?何か思い当たることはあったか?」「ウッス、特に無いですけど、今が楽しいっす!」「そうか。貴公が楽しいのなら、案外それだけで未練は無くなるのかもしれないな」って話しながら、新宿中央公園で休憩を入れる。「あのさ、春になったら、ここは桜がスゲー綺麗なんだぜ!」「その桜というのはなんなんだ?」ディアロスに聞かれたんで携帯に画像を写してやると「おお、これは見事だな…腐敗の花にも似ているが、こちらの方がより澄んでいる」って気に入ってくれたんで、喜びに乳首がビンビンになって服に擦れてくる。「アッ、アッ、ダメっす!」「また妙なことで興奮しているのか。相変わらずだな」って笑って許してくれるから、オレもまた嬉しくなってくる。
ディアロス「しかし、春に咲く花ということは、この雪景色では見られないのだろうな」
拓也「ウッス!そうっすね。今は厳しいっす」
ディアロス「そうか。本物の桜というのを、ひと目見たかったな」
しばらくそのまま公園で喋りまくったあとは、意を決して「このシャンパン、どうしよっか」って、ベンチに紙袋立て、サラサラの液体が入った瓶を取り出して挑発する。ディアロスがそのシャンパンボトルを手繰り寄せ、耳元でゆっくりと回すように振り、清涼な音を味わう。「良い酒のようだな。どこで開けようか」イヴにも開けないはずだったコレにも出番があるらしい。人の気づかいを忘れないナイスガイだぜ。
明るい公園で二人で酒盛りってのもオッサンくさくてムードが無いんで、お酒の持ち込みもOKしてくれるレストランが欲しいけど、気の利いた店は、どこもノンケカップルの予約でいっぱいに違いない。仕方ないからこんな時でも、オレは両手で乳首捏ねくり回して開発ラインを稼働させ、激エロアイディアを脳中に駆け巡らせる。「あ、出た出た」ってディアロスには笑われるけど、想い人からの嘲笑は逆に被虐のスイッチを押し込んでラインをフルに稼働させたから、オレは無事に新テクを開発!ノンケカップルからの注目が薄くて、店のサービスも充実してて、客からの要望にも答えてくれる店はひとつだ。
拓也「ウッス!ブーヴ・クリコを開けるのにピッタリな店、ありまっす!」
ディアロス「おお!また思いついたな!拓也!」
あったかくなってきたベンチを離れて、二人は新宿の人混みに混ざっていった。
459
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/04/15(土) 01:19:04 ID:lEr.yMag
拓也「あっ、店長!ご無沙汰じゃないですか!」
店長「けしからん、私が喝を入れてやる」
拓也「おおお!」
店に入ると顔馴染みの高身長イケメン店長がいたんで、挨拶をすると、同時に服をまくられて乳首に蝋燭を押し付けられる。「こら!何を勃起している!何ヶ月も無断欠勤して!」って言いながら容赦なく責めてくるんでオレも「あーっ!すっ!すみません!申し訳ナイス!」って喘いで感じまくる。この店はゲイ向けのSMがメインだけど普通に酒も飲めるし、客に缶ビールとか出すくらいユルユルにやってるから酒の無断持ち込みもセーフだぜ。決まったサービスが無いことがサービスだ。「相変わらず土みたいな肌して、頭もハッピーだな!」と赤くなった乳首をつねりあげてくるその手も、次の瞬間にはピタリと止まる。
店長「あら良いわね〜あなた!」
ディアロス「はっ?」
店長「どこからこんな上玉連れてきたのかしら?拓也にこんなコネクションあったなんて意外だわ。マネージャーに聞いてみようかしら?この目つき萌えだわ」
ハァハァ喘ぎ続ける拓也を放置して、店長はディアロスを視線で舐め回す。それから店の棚からビールを取り出してカシュっと開けてから中に催淫剤を溶かし、ディアロスに差し出してくる。口調も女みたいだし、これは一気に乙女モードでディアロスのことを堕とす気だ。「あーっ!ディアロスはノンケでっす!ちょっと飲めるとこ探してただけです!」先を越されないようにすかさずフォローを挟むと、店長の手がオレのズボンに伸びてきて、ケツの部分だけ下ろされるとアナルにビールが流し込まれる。
ディアロス「何を!?」
拓也「熱い!!」
ビールの泡がピンクの膣壁に流れ込み、焼けるような刺激と共に真っ赤に染めていく。
催淫剤入りのアルコールがガタイ内部の性感帯を犯す!
拓也「あーっ、熱いっ!!うぉー!!」
店長「そのまま動くな。今日は逆さ吊り、ムチ責めをしようか?」
拓也「ああっ!スミマセン!勘弁してくださいっ!」
ディアロス「わ、私からも頼む。今はやめてくれないか?」
血流がたぎり、全身が熱くなって催淫剤が脳を駆け巡るも、上のクチに補われたいつもの回復セットで瞬時に正気に戻される。万が一のことを考えて例の生肉と苔玉を持ってきていたディアロスは、救急隊員になれるかもしれないプロ級の使えるタチだ。仕事をほっぽり出すわ、ゲイでもMでもSでもないイケメンを連れてくるわのオレに店長は怒りまくって、まだ調教やり足りないって感じでいたけど、ハリウッド系イケメンのディアロスをひと眼見てから
店長「…拓也?お前は後で、正義の鉄槌で腐った心を矯正してやる」
拓也「う、ウッスウッス!」
店長「あなた、ディアロスって言ったわよね?私にやめてほしいの?」
ディアロス「あ、ああ…今は頼む…」
店長「分かったわぁ♡今はやめとく♡それで拓也?この貴族青年はどこから来たの?」
なんて言って、ディアロスの色気の前にあっさり陥落。でもオレがいない間にシフトをやりくりしていた店長には、オレは完全にbottomの立場なんで、徹底的に絞られて全ての情報を洗いざらい話すまでは許されない。しょうがないからオレが狭間の地で書きまくって、お姉さん、ラニ、マレニアが付け足したあの日記を読ませてやることに。でも店長は日記の最初あたりを20分以上?30分以下?時間かけて読んでから「まるで妄想日記のようじゃ……パキギメハッピー壮年はスケベなことしか考えないのか…」なんて言って全然信じてくれない。はずだった!
店長「でもケツに挿れたら絶対にキマるドラッグが、アルコールごとあっという間に分解されちゃったんだから、信じるしかないね。そのお兄さんの格好もコスプレにしては手が込みすぎちゃってるし」
店長「拓也?あたし裏でコレ読んでるから、その間は好きに飲んでていいわよ。お金は後で払ってもらうからね」
ダメで元々で読ませたはずが、念入りに読まれまくることに。
とりあえずシャンパンを開けられそうな場所は取れたけど、何時間後かに戻ってくる店長に「やっぱりアンタ達ワケわかんないから出て行って」って言われたら、せっかくのデート気分もすぐにダウンだ。「…あの店番も貴公の友か?友まで変わっているとは、貴公らしいな」ってディアロスは冒険気分だからいいけど、拓也はクリスマスに何をやったら良いのかがやっぱり気になる。昔の今頃は、センパイに朝まで抱かれてダウンだった。セックスも無しにその日が過ぎ去ろうとしてるんだから不思議な気分だ。
460
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/04/15(土) 01:20:01 ID:lEr.yMag
今回の投稿はここまで。
忙しい!
461
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/04/15(土) 13:11:51 ID:LgWLEZMI
(新宿のコンビニがケイリッドになっちゃった…)
(泣く)
462
:
ミラン本田★
:<削除>
<削除>
463
:
ミラン本田★
:<削除>
<削除>
464
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/04/19(水) 00:50:56 ID:pzVT8OR6
店の中はオレ達の他に客がひとりもいなくて、貸し切り状態だから二人のムードも落ち着いてくる。クリスマスをバーで過ごすような客は、ここよりもっと良い店に行っちゃうんだよな。店員の立場を利用して、オレはカウンターに上がり込んでグラスを二つ拝借してから、シャンパンを注ぎ、目の前のただひとりの上客に提供する。「そんな勝手をしていいのか?」「心配ないですよ!オレここの店員ですから」カウンターに立ったクセでまた敬語が出ちゃうのは、なんだかワーカホリック気味。休みの日でもオンオフの切り替えが下手なのは自分でも思うぜ。
拓也「はい、プレゼント」
オレからのプレゼントはすべすべの手に取られて、スッと客の喉に入っていく。
「変わった味だな。それに飲みやすい」狭間の地に現代風のシャンパンなんて無いから、初体験の味にディアロスはすぐにグラスを空ける。「戦士の家系に生まれたならば強い酒にも慣れておけと、かつて兄には言われたものだが、結局慣れぬままだったな。この酒があれば、私も皆に侮られなかっただろうか」酒は人の弱みを曝け出すって言うけど、オレ達は互いの弱みは知り尽くしてるから「酒が飲めても、悪くて頭もキレないと出世できないじゃないですか」って冗談ぽく言っても空気はピリついたりしない。
ディアロス「そうだな。私に権謀術数などは向かない。あるいは案外、貴公のような男なら上手く溶け込めるのかもしれないぞ?新テク開発だとか、そういう閃きは得意だろう?」
拓也「ウッス!オレ、オンナにモテモテな社長も堕としたことあるんで、多分いけまっす!」
ディアロス「ははは、その調子なら無謀だったな」
冗談を言い合いながら、そこから過去話ゲームの始まり。兄ちゃんのユーノ・ホスローの活躍と、拓也の括約の話で盛り上がる。両手のムチで敵を血まみれにするキャラでチョー有名な、貴族社会公認のSタチだった兄ちゃんに憧れてたけど、マジでそういう立場に立ってみると景色が変わって、何にもできない自分さえも懐かしく思う時があるらしい。オレも男を知らなかった頃の肛門が懐かしくなる時があるから、シンパシーを感じて二人でセンチメンタルな空気になる。
それからは狭間の地のめくるめくハードS冒険譚に二人で想いを馳せていく。ふたりが初遭遇の時、オレはボロボロだったな、リエーニエはきつかったな、最初の頃はディアロスとネフェリはソリが合わなかったな、今から思えば、ミリセントと出会った後の火山館が分岐点だったなって二人で回想。ダブル分析で人生の妙味を振り返る。
ディアロス「円卓に集わず、各々が別の道を行くとしても、私はどこぞで野垂れ死んでいただろうな…ミリセントもおそらく、ケイリッドの腐敗に倒れただろう。マレニアとブライヴも円卓に加わることなく、戦士達は黒き剣や戦王を越えることも無かった」
ディアロス「いや、恐らく禁域にさえも入れなかっただろう。円卓を導いていた百智のギデオンと、勇者ネフェリといえど、二人だけで破片の君主達を討ち果たすなど、出来はしなかったのだから」
拓也「オレなんてもっと早くに死んでますよ。メリナに洞窟で拾われてなかったらマジで低体温で逝ってたぜ!」
ディアロス「最初にメリナと出会い、円卓に招かれたのも幸運だったな。貴公の友、マネージャーと出会えたことも大きかった。思えば貴公の友には、多くの無理難題が降りかかっていたな」
拓也「マネージャーとオレの活躍も、7対3の関係でマネージャーにスゲー偏ってたぜ。よく体力保ったよな!」
ディアロス「全くだ。マネージャー以外の者には、あの役は務まらなかっただろう」
思い出にまみれながら感傷に浸りまくっていると、オレも飲みたくなったからクリコを一杯口に含み、舌触り滑らかな旨みを味わう。その間も店には誰も来ないんで、さらにツマミの生ハムスライスも拝借して二人だけの静かな時間が続いていく。そしてボトルが空く頃には、窓の外には月が登っていた。
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/04/19(水) 00:51:45 ID:pzVT8OR6
「ほうら、一本空いちまったぜ!」喋り倒してアルコールと生ハムでピクピクと横隔膜が異常な動きをするように、しゃっくりを上げながら腹の痙攣に襲われる。「少し飲み過ぎじゃないか?苔玉ならまだあるが」なんて言われるけど、せっかく酒で気持ち良くなってんだから、酔いは醒まさなくていいのさ♪これにPまで打ち込まれたら最高だけど、ディアロスはドラの経験も無いから素人さんの前で無茶なことは出来ないから、無い方がいいぜ。
酔いの快感に雄膣が収縮して、下腹部が無意識の内にデカマラを求めて最高の性器になろうと準備している。でもベッドに寝転んでもディアロスはきっと今は乗ってくれないから、水を飲んでアルコールを薄めて、話を違う方向に切り替えようと話題をひとり考える。そしたらバックヤードから店長が出てきたんで、しめたとばかりに話を振ると
店長「滅茶苦茶じゃな〜これ。この小説はな↓に↑?」
ってオンナ口調もやめてジロ眼を向けてくる。「ウッス!どうでしたか?」「そこそこ普通だったけど、ここまでやったらなんか、嘘くさい(笑)」って、何時間か前は信じてくれてたはずなのに否定派に回ってくる。心霊話だったらすんなり信じてくれるのにさ。「でもまぁ、面白かったな。ビンビビンビンな話じゃったな。ディアロスさんの衣装もよく出来てるしな。はっはっはっはっ」激エロ冒険譚に上機嫌になった店長は、カウンターに立って空いたグラスを流しに回収する。
店長「でもあれじゃな。拓也がここにいるんなら、世界が平和になったあとの話も書かなきゃいかんな。ネタも作っておかんとな」
拓也「ネタは無いですよ!そういうのじゃないっす!ひと段落したら、続きは後で書きますよ」
店長「あ、書くんだ。それは楽しみじゃな。でもどこかに出すんだったら、版権とか気をつけないといけないな。マリオカートとか書いちゃってるから」
店長は最後まで本当のことだって信じてはくれなかった。でも一日中暇なせいなのか知らないけど、その日は泊まりのOKまでくれたんで、バックヤード奥にある、調教にも遊びにも休憩にも使える地下室に集まって、廃棄予定だった酒のツマミを食べながら3人でモンハン開始。ディアロスは最初スッゲー戸惑ってたけど、そのうち慣れてデケー槍を巧みに操っていた。こういうアクションゲームは目がショボショボに疲れてくるから苦手だけど、それでも楽しかったぜ。店長のハンマー使いは前に遊んだ時のままだった。
そうしてとうとう24日の朝。
ネムネムの眼をこすりながら仮眠室から出ると、団体客からの予約が入ったとかで店長が店の飾り付けをしてる。客仕事はいつも突然だ。猫の手も借りたいくらい忙しそうだったから、オレはシャワーも浴びずに寝起き姿のままクリスマスツリーを引っ張り出す。ディアロスも手伝おうかって言ったけど「拓也と私は店員だから良いけど、あなたはお客さんでしょ!」って急にオンナ言葉になった店長に止められる。イケメンにやられたい欲が抑えられてないぜ。
結局ディアロスがシャワーを浴びてる間もオレと店長で飾りまくり整えまくり、在庫から商品並べて吠えまくり。バスローブ姿のディアロスがバックヤードで優雅な午前を過ごしている時も、二人は埃にまみれてハァハァ喘ぎ続けながら12時を迎えた。
あーあ、何の成果も無いままイヴの日が来ちゃったな。着替えを済ませたディアロスは素肌つるつるの顔で「あのシャワーというのは凄いな。冷水も湯も自在に変わるぞ」って満足気味だけど、オレはお姉さんが言うような未練の答えを見つけられなかったのがやっぱり気になる。
ディアロスがゲイだったら、オレも激エロのモロホストなんで勢いに任せた一夜限りのアバンチュールも狙えたけど、ディアロスはノンケで友達だからそんな手は決して絶対に使うわけにはいかない。ウリの相手がノンケを名乗ってたこともあるけどさ、拓也を指名してる時点でノンケ宣言もプレイの一貫なんだよな。そんな特殊プレイを友達に強いるほどの悪魔じゃないぜ。
466
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/04/19(水) 00:52:45 ID:pzVT8OR6
でもなんだかんだあって、楽しかったし満足かな〜。なんて思いながら、オレとディアロスと店長の3人でいつの間にか始まっていたクリスマスパーティーが終わりを告げる。「店長スミマセン、泊めてもらっちゃって」「まぁわしも楽しかったからな。宿泊費も取らないでおくからな。でも飲み食い代はあとで払ってもらうから、ちゃんと用意しとくんじゃぞ?」「ウッス!」closedの看板をOpenに裏返す店長にディアロスも「貴公には世話になった。急な訪れにも応えてくれたことに礼を言う。ありがとう」って感謝を示すと
店長「あら、あなたならいつでも大歓迎よ?拓也に飽きたらいつでも来てね。サービスするから」
ディアロス「は、はは…」
ってバリネコモードで露骨に誘うから「あー!チョーネムー!!ジム行きたい!」ってガタイを張って威嚇する。店長は冗談だって笑ってたけど、緊縛師はMS両方イケるから、押して引いての駆け引きも上手くて要注意だぜ。
挨拶もそこそこに、店長に見送られながら街に戻ると、時計は12時半を指していた。今年のクリスマスはランチもお茶もディナーも二人で決められる。友達の話ってチョー楽しいし、街を歩いて安いクレープを買い喰いするだけで腹も八分目になってくれるんでキモチ良いぜ。
そして時間が過ぎていく中で、ディアロスから突然の提案。
ディアロス「そういえば、貴公が度々日記に記していた“東京タワー”というのは、どこにあるんだ?」
マジ?!
それってお誘い?
やったぜ!
「とっ…東京タワーなら、ここだと角度が悪いから見えないけど、タクシー走らせたらすぐに着くぜ!」
って言ったら「そうか。それなら一度見てみたいものだ」ってやっぱりノリ気で、夢か現かの確認に自分の乳首をつねって痛みと快感に悶え、無事に現実だったことに嬉しさを感じまくって、1時間トレーニングしたみてーに胸筋がパンプする。やっぱりディアロスとクリスマスを過ごせることが何よりウレシくて、自分のマジな気持ちを直視する。
オレがゲイだとか向こうがノンケだとか、色々理屈を捏ねくり回してもさ。
オレってやっぱりディアロスが好きで、だけどペットでもいたくないんだよね。
行き先が決まったオレは、タクシーに手を上げてすぐに一台を確保する。クリスマス帰省の掻き入れ時が幸いしたぜ。今から行けば、前見れなかったミッドタウンのイルミネーションにも余裕で間に合うからだ。オレのクリスマスは始まってんだよ!タクシーに電話して、今からすぐ行くって答えを聞いてから
拓也「あのさ、東京タワーの照明が24時に消える瞬間を見た人は、幸せになれるんだってさ!」
って口走って、拓也のガタイも心も硬直する。
カップルは幸せになれるって噂だったのに、噂の肝を省略したオレ。その時感じた違和感をディアロスに悟られないように顔を背けて、気付いた気持ちに蓋をする。付き合ってもいない二人なのに、はやくもフラれることを怖がるオレは乙女のように矛盾した気持ちに苦しめられる。
オレの未練とディアロスの処女ケツと、二つにひとつのシチュエーションだと遂に悟ってしまったぜ。
でも未練優先でディアロスに迫ったら、恋が成就してもディアロスからノンケの道を奪うことになって、オレは自分を苦しめたお姉さんの計画と同じことをディアロスにぶっ込むことになる。だけど失恋したら、今度は拓也が徹底的に拓也が傷つけられて、未練が拡張されたポッカリ雄膣のように大きく深くなるだけだ。迷いまくりビビりまくりのオレの頭に、見知ったヤツらからのアドバイスが補われる。
「未練に見えよ、拓也。そして、真のお前となるがよい」
そう言ってくるのはネフェリだな。
「今日は3試合だ。初戦に6人の乱闘、次戦に6人の遺灰共闘、最後は一対一の決闘で締めとなっている」
これはラニだな。一対一の決闘ってそういうことかよ!
いつでもどこでも最後の敵は自分自身だ。目の前に車が止まるけど、自分で呼んだタクシーなのに最後の審判に思えて、無表情のまま後部座席に乗り込むと、ディアロスも続いてオレの隣に座ってくる。「どこに行きますか?」運転手に話しかけられても、オレはすぐには目的地を言えなかった。
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/04/19(水) 00:53:34 ID:pzVT8OR6
オレたち二人を乗せたタクシーは、目的地目指して昼時の都会を疾駆する。「お客さん、派手な格好だね」「これは家に伝わる鎧なんだ。だが気にすることはない。シンジュクでは、いかに立派な家名とて無意味だからな」「家宝の衣装を着てるんですか?すごいですねー、なにかイベントとかに出てたんですか?」声からしてオンナっぽい運転手とディアロスが会話弾ませてても、ジェラシー感じる暇もなく窓の外を見ながら、近付く目的地に焦燥感まみれになる拓也。タクシーはSが入っているらしく、容赦無くオレを運んでいく。
運転手「はい、お疲れ様でした」
気付いた時には車のドアが開いていて、目の前にイルミネーションが光ってた。
タクシー代もいくら払ったか分からないまま、ディアロスを先におろして、夢遊病みてえにフラフラの足取りでオレも車を降りる。イルミネーションにディアロスが酔いしれ、見とれてる間にオレは運転手に呼び止められる。
運転手「お付き合い、上手くいくといいですね」
拓也「あっ、ウッ、ウッス!」
帽子を深く被った運転手はなんとなくお姉さんに似ていたけど、多分人違いだよな。本物かどうかは大切じゃないぜ。新宿にまでやって来たお姉さんから激励を受けた気がして、逝きかけたメンタルもかろうじて繋ぎ止められてフラついた足に力が戻る。運転手さんがドアを閉めると、タクシーは走り去って行った。「どうした?知り合いでも乗っていたのか?」「ウ、ウッスウッス!なんでも無いっす!」浮き足立つテンションをギリギリで抑えつけ、前は見られなかったイルミネーションを見るために歩くけど、まだ真夜中にはなってないから銀河の飾り付けの輝きも弱い。
集中力が乱れたまま、半ボケの頭でディアロスとふたりで歩き回る。街を飾る光の数々もろくに見られず、時間だけが過ぎていく。オレのクリスマスのメインイベントはここじゃなくて、深夜に輝く東京の象徴に控えてるからだ。街のイベントを梯子して、焼き芋や照り焼きチキンを食べながら人混みの中を進むけど、食べたものの味は分かんねぇしディアロスとの会話も中身入んねぇしでマジ死にしそうだ。「おお?あれじゃないか?」ってディアロスが指差して、いつの間にか目の前には東京タワーが立っていた。
拓也「あ、お、おお、う、ウス…」
ディアロス「大きいな…色といい形といい、まるで火山のようだ」
23時50分に遭遇した東京タワーはオレにもディアロスにも存在感主張しまくり。無視をしたって絶対に消えてくれない照明も、残り10分で消えるけど、逆に言えばあと10分しか絶対に点いててくれない。ラニの奴はディアロスに「これも運命だ」とか言ってた気がするけど、本当だぜ。そして逃げ場もないままで、最も重要な分析がガタイに強要される。
468
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/04/19(水) 00:56:55 ID:pzVT8OR6
今回の投稿はここまで。
風邪を引いた!ガタイが病弱になってくるし、コロナの後遺症で免疫系がグルグルしている。
あゝ^〜たまらねゑぜ。
469
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/04/19(水) 10:51:38 ID:PxL21Ia2
身体を大事にしながら毎秒執筆しろ
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/04/19(水) 10:59:25 ID:40wqNuDk
聖杯瓶ガブ飲みしつつFPの限界まで投稿しろ
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/04/19(水) 10:59:53 ID:iWJAcdWI
お宝映像、秘蔵映像、おもしろ映像公開☆彡
https://www.youtube.com/@doragonball
野口英世の愚痴ひでーよ
社内に忘れ物をした、まあ、しゃーないか
サザエさんのお父さんの波平さんの頭の上にあるのは導火線ですか?
お相撲さん、ちょんまげ取ったら、脂身です♪♪
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/04/26(水) 00:26:45 ID:YgIGI6Mo
「奇妙だ。だが、美しい」
ディアロスが東京タワーを見上げてる隣で、最善の答えを見つけ出すべく乳首を捏ねくり回すのも忘れて、胸筋をパンパンに張らせたまま黙りまくって全力分析する拓也。オレの日記は狭間の地の色んなヤツらに読まれまくって拓也信仰の原本になったけど、円卓メンバーのみんなはその原本を読んでるから、拓也の取り扱い説明書を把握してるはずだぜ。だからオレを復活させるプランも皆で開発することができたし、ディアロスも東京タワーの存在を知っていたんだぜ。そのディアロスから
「“東京タワー”というのは、どこにあるんだ?」
なんて言葉が出て来てるんだから、これはもうお誘いってことだよな。溜まりに溜まった欲情をディアロスに排出する許可が降りてるんだよな。なんて野獣の本能に理性が押し潰されそうになっていると、理性拓也が「でもディアロスは、オレとはセックスしないって言ってるぜ!そのことを無視してレイプしたとしてさぁ、ディアロスの気持ちはどうなるんだよぉ!」って反論してきて、野獣拓也を押し返す。もう何度この問題を考えたのか分かんねー!そこにさらに
「ディアロスはフツーに東京名所を観光したかったんじゃねーの?それがオレの未練を消すことに繋がってるって、きっと血潮で分析したんだぜ。アイツの言葉を思い出せよ!」
って理性拓也からのダメ押しが追加。ディアロスの「尻を貸そう、とは言えないが、未練を忘れる方法を共に探すことはできる」っていう言葉が頭に浮かんできて、野獣の拓也をさらに突き放す。でもあの最高だったクリスマスにポッカリ開いた唯一の穴に、最後のピースがズブリとハマり込みそうな時に、ここで引くわけにもいかない。時刻は23時52分。クソー、こんなことなら初日からもっと考えておくんだったぜ!
拓也「あーっ!」
ディアロス「どうした?」
でも悩みまくっていたところにお姉さんからの言葉が思い出されて、ガタライズ分析に補われる。
「拓也。その祝福の記憶を、お前に授けよう。そして繰り返すのだ」お姉さんがそう言う通りに、オレが祝福のバワーを貰って新宿に帰ると、あのクリスマスがやって来た。つまりこのクリスマスは何度も繰り返せるってことだよな。だったら例え今回がダメでも、トライ&エラーで少しずつ攻略していけば大丈夫だよな。狭間の地での激しすぎるハードSな冒険にもこの祝福バワーってのがあったら良かったぜ。
そうと分かれば後は簡単なんで、オレは時計を見ながら時間が過ぎ去るのを待つことにする。次のクリスマスは何しようかな〜、最後の闘技は楽勝だな♪それにしても東京タワーは綺麗だな。時計は23時55分を指している。このまま次のクリスマスに勝負を持ち越せばいくらでもイケる!
拓也「おおお!?うーっす!」
ディアロス「なんだ?どうしたんだ?」
はずだった!
全力の分析が新たな問題を発見!クリスマスをやり直すのはいいけど、それが後々の歴史を変えてしまう可能性が出てきてマジ狂い!そもそもセンパイとここに来てない時点でヤベーけど、レオとのセックスも含めた諸々も省略してるから、この可能性がマジだったとしたら既に歴史がグチャグチャに変わりまくってて更にヤバい。でもお姉さんがそんな激激ヤバなことを今更オレにやらせるはずがない。そんなことをしたらオレと円卓メンバーの苦労も、お姉さんの苦労も全部マンコの泡になるからだ。だからオレは歴史が変わる可能性を否定しまくって、残り時間なんか確認してる。55分は56分に進んでて、更に拓也を焦らせる。
拓也「あーっ!おぅううぅっす!」
ディアロス「先ほどからどうした?何か妙なものでも食べたのか?」
フル回転で行われる分析に焦りが追加されて拓也の脳はオーバーヒート。頭を激しく上下させながら全身をガクガクと振るわせて、白目を剥きながらアンアン喘ぎ声を上げてしまい、他のカップルに写真撮られまくり笑われまくり、Twitterに動画上げられてバズりまくりのインターネット淫乱玩具になっていく。その間にも熱すぎる脳は制御を失ったかのように回転を止めてくれなくて、オレの思考は未練の正体の奥底へと落ちていく。
473
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/04/26(水) 00:27:31 ID:YgIGI6Mo
「最高っす!最高のクリスマス・・です」
昔の自分の言葉が脳ドラと共に思考にぶっ込まれ、大いなる矛盾が生まれる。
最高のクリスマスだったなら、その思い出が自分の復活を邪魔するくらいの未練になんかなるはずねーよな。
「狭間の地に拘束されるほどの欲求は無いはずでっす!センパイのことも吹っ切れましたんで」
センパイのことが吹っ切れたなら、センパイとの思い出の数少ない不満も、種マンみたいに全部受け入れられてたはずだよな。自分の口に自分のベロチューをぶち込まれてるみたいで、今の拓也と過去の拓也の間に生まれた矛盾に苦しめられ、野獣モードになろうとする方のオレの本音もさらに溢れ出る。
「ディアロスのギリシャ彫刻ガタイを味わい、唇を重ねあって愛を語らえればそれで良いぜ。センパイとのクリスマスデートの流れで自然とそうなればスッゲーロマンあるし、ついでに東京タワーの消灯も一緒に見られたら最高だぜ!」
理性的なオレがその本音を否定したがるけど、野獣のオレが導き出した本音はチョー強くて逆らえない。本音はオレの未練と直に繋がっているからだ。「人は皆、獣なんだぜ?」野獣と化した拓也が本音を受け入れさせるべく誘惑してきて、ディアロスの激エロなガタイを見せてくる。ミリセントと一緒に体を洗い合った時に見たディアロスの腹筋、胸筋、太もも、ふくらはぎ、肩、二の腕……ありとあらゆるエロティックな部位を妄想させてくる。その圧倒的な煩悩に脳みそ揺すられて、オレはピンクがかった思考に支配されかけながら意識を取り戻す。
ディアロス「大丈夫か?拓也?」
拓也「お、おう…う、ウッス…」
肩に手を置かれて軽く揺すられると、その微振動に全身が敏感になった拓也のガタイが痙攣硬直し、マラがガチガチに勃起し始める。
拓也「な、はっ、なんでもないダス…」
ディアロス「そうか」
平静を装うけど、心配してくれるハリウッド系イケメンのデカマラを想像して、むしゃぶりつきたくなる感覚に襲われ、ディアロス本人の意志を無視しそうになる。
「…私はいいぞ」
そこにディアロスから…えっ?
「貴公は、さんざ迷い、自ら身を引くことを選んだのだろう?」
「だがそれでは、貴公はクリスマスに囚われたままだ。故郷に帰ることは叶わず、母の看病もできない」
「律からエルデを解放し、数多の争いを鎮めた英雄たちの一人の末路がそのさまでは、あんまりじゃないか」
23時58分に、ディアロスが見上げてた東京タワーはオレに無視され、気付いた時には消えていた。
オレたちはカップルじゃなくて、「つかず離れず」の関係のはずだった。
ディアロスは暗くなった東京タワーを見上げてる。隣のオレは、そのディアロスの言葉に完全に思考を消し飛ばされて、勃起マラからも熱が引いて脳も一気に正常化。野獣の拓也も、暴れてる最中で急に首輪を外されて放置された犬みてーに静かになる。
拓也「…マジ?」
ディアロス「それってお誘い……そうだったな、拓也?」
聞き返した時、ディアロスの横顔は極上の微笑みで、視線はタワーの向こうの星空に向られていた。
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/04/26(水) 00:28:25 ID:YgIGI6Mo
マジでありえないはずだった提案に今までの分析全てが中断されて、ガタイによる分析書も綺麗な白紙に撤回される。信じらんねーって言葉だけが辛うじて浮かび上がり、次第に増えていって頭の中を埋めていく。そんな拓也に、ディアロスのヤツが澄んだ瞳で語りかける。
ディアロス「貴族たちは、そして我が家も、男色家に対する偏見は無い。家督を継ぐ者、血筋を拡げる者でもないなら、誰が男娼を囲い、誰が侍女と寝ようが何者も気にしない。色恋多きことこそ盛者の誉と思う者もいる」
ディアロス「そして、ホスローの家督はすでに兄が継ぎ、血筋は他の親戚が拡げ、ゆえに我が家は名家であり続けている。例え私が英雄であろうとも、私の居場所はもはやホスローには無い。私が戻れば、家は再び乱れるだろうからな」
ディアロス「ならば、私が貴公に身を捧げることにも、何の不都合も無いというわけだ。それで貴公は、家に帰れる」
ディアロス「そうだろう?」
ウリばかりをしていたオレがディアロスによってウリつけられる立場に早変わりして、目の前の名門系イケメンがあっという間に高級男娼と化そうとしている。自分を納得させるかのように話を続けるディアロスに、オレも咄嗟にマズイと思って「ちょ、待てよ!」と口だけのストップを語る。すると固まっていた拓也の思考が再始動して、猛烈な理性と本能のぶつかり合いに苦しめられる。はずだった。
ディアロス「ははっ、意外だな。貴公は飛びつく話だと思ったんだがな」
照れ笑いを見ても、理性も本能もガチガチに固まった状態で動かない。
そして白紙のままの分析書に、一筋の閃きだけが記されていく。
センパイとの「生かさず殺さずのはずだったクリスマス」とそっくりなデートコースを、オレはディアロスと一緒に歩きたかった。ディアロスと一緒に東京タワーの消灯も見たかった。愛のあるセックスもしたかった。どいつも全部本心だった。でもセンパイのことを本当は引きずってるのも、もう隠しようがない真実だったんだぜ。疑うことができない本心と真実とが絡み合い混じり合い、オレはついに未練の正体を発見。
本当はディアロスをね、センパイの代用品にしたかったんだょ。
二人でなら、全ての痛みを忘れられる。
イケメン顔が勇気をくれるし、乗り越えた苦難に強力なバワーをもらえる。
ガタイも命も、いくらでも捧げることができた。
ディアロスとの時間が大好きだった。
でも大好きな時間だからこそ、その時間を昔の思い出の代わりにするわけにはいかないぜ。
未練が姿を表すと、さっきまで大きかったそれは小さくなって、拓也の中から消えていく。
熱く燃えていたはずの情欲も鎮まり、理性も静かに去っていく。「ウッス!オレ、そんな手に乗らないっすよ!」って心ひとつ身ひとつになった拓也は、腰に手を当ててガタイを強調する。ディアロスは長めのため息をついてから「これでも、勇気のいる決断をしたつもりだったんだがな。どうやら気張りすぎていたらしい」って安心したような呆れ笑いを浮かべていた。
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/04/26(水) 00:28:58 ID:YgIGI6Mo
暗い東京タワーの前で、街の明かりと夜空の星だけに照らされながら、ケーキもオードブルも無いクリスマス。シャワ浣もセックスも当然無しだぜ。それでディアロスは「しかし、それならどうやって未練を落とす?東京タワーの明かりも消えてしまったぞ」なんて言ってくる。オレの気持ちはもうくじけてないんだよな。
拓也「未練なら、もう無くなりましたよ」
と言ってベンチに腰掛けると、隣に座って来るからオレは星空を見上げる。「なくなった?どういうことだ?何かあったのか?」って聞いてくるんで「ウィっす!少し考えたら、どうでもいいことだったんだなって思ったんですよね」って星を見たまま返事。
ディアロス「なんだそれは…それなら、何のためにこの街に来たんだ?ただ遊び歩いただけじゃないか…貴公という男はどこまで道楽者なのだ…」
ディアロス「まったく、危ういところだぞ!もう少しで貴公の遊びに体まで捧げるところだ!くだらないことを、我ながら口走ったものだよ!」
怒ったディアロスからの苦情を聞くけど、あー、冬の寒さがマジに心地良い。東京タワー越しに夜空を眺めまくっていると「貴公、その勝手な有り様が直ることがないな!」って横からムチ責め。「あっ、あっ、だめです!やめてください!マジ反省してますんで!」「何だって?そう言ってもまたふざけたことをするのだろう!」って謝罪強要されて、ごめんなさいごめんなさい連呼しながら、もう少しでSMプレイかもってところで、手が離されて解放される。
ディアロス「…ふん、まぁいいさ。何が貴公にあったにせよ、未練が無くなったと言うのなら、ここに来た甲斐はあったと思っておこう」
ディアロス「それで、どうだったんだ?クリスマスとやらは」
旅仲間のディアロスは、疲れが入った呆れ声。
拓也「ウッス!最高っす!最高のクリスマスです!」
そう答えると、ガタイに宿った祝福の記憶がぶっ飛び発光。
東京タワーを無視して、オレたちは二人は狭間の地へと帰っていく。
25日はもうサヨナラだ。
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/04/26(水) 00:30:06 ID:YgIGI6Mo
今日の投稿はここまで。
激しすぎる闘技場編もあと少しで終わるぜ!
477
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/04/26(水) 13:12:12 ID:JpP7fdr6
>>でも大好きな時間だからこそ、その時間を昔の思い出の代わりにするわけにはいかないぜ。
拓也!また器デカくなったな!(落涙)
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/04/26(水) 14:28:58 ID:rixks.SU
消灯間際の葛藤辺りから恋愛ドラマ見てるみたいでドキドキした(小並感)
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/04/26(水) 22:57:35 ID:0woq4HKw
この拓也さんはほんとイケメンですね
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/05/09(火) 03:44:37 ID:FO8aCL/s
あ、あともう少しでかっ、書けまっす!
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/05/09(火) 06:56:29 ID:sAVJs94g
ウッス!
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/05/11(木) 17:36:07 ID:VXYFHnlo
「拓也?聞こえていますか?拓也?」
いつものマネージャーの声がして、反射的に「ウッス!」と言うと光が晴れて、旅の仲間が集まってる闘技場のど真ん中に立っている。クリスマスイベントから最高のバワーをもらって帰ると、円卓会議が始まった。
マネージャー「どうやら失敗のようですね。何も起きていないようです」
拓也「え?マジっすか?」
マリカ「いや、闘技は果たされた。そうだろう、拓也?」
マネージャー「待ってください、これで終わりなんですか?どういうことですか?」
帰ってきてそうそう話が噛み合わないんで
「オレ、ディアロスと一緒に新宿に行ってきたんですよ」
ってわけを話そうとするけど
マネージャー「新宿にですか?なに馬鹿なこと言ってるんですか?」
ブライヴ「お前はディアロスと共に、ずっとそこにつっ立っていたぞ。何も起こらぬから、こうして様子を見に来たんだろうが」
ミリセント「ブライヴの語る通りだ。私も皆も、君の様子を見ていた。君はどこにも行かなかったよ。もちろん、ディアロスもな」
ってみんなして否定してくるから、ディアロスからも「聞いてくれ、私も数日の間シンジュクにいたんだ。あの街並みは、貴公らにも見せたかったくらいだぞ」って拓也に援護射撃。それでも疑いの視線向けられてわけわかんねーって雰囲気が漂ってるところに、ネフェリから「私にも見ようはなかったが、拓也とディアロスは、確かにシンジュクで数日を過ごしたのだろう」って答え。
マネージャー「…それ、どういうことなんですか?」
ネフェリ「マリカが拓也とディアロスに与えたのは祝福ではない。祝福もどきだ」
マネージャー「祝福もどき?」
オレも聞いたことがない謎のキメモノは、マネージャーもロクに調べてなかったような代物らしい。「それ何に使うんですか?資料で一度見かけたことはありますけれど」マネージャーからの当然の疑問にはお姉さんが応答する。
マリカ「祝福もどきは、祝福と同じく人を導くが、その導きは全くの無秩序だ」
マリカ「だが秩序なき導きは、迷い人が最後に縋る藁でもある。そして、得てして真の出会いというのは、藁に根こそあるものだ」
ラニ「うむ、そのとおり」
マネージャー「は、はぁ…」
お姉さんの答えには、珍しくラニの奴がウンウン頷いて賛同してるんでマネージャーも困惑気味。普段から考えが合わなくて陰謀張りあってる二人の意見が同じになるってことは、このことは黄金律がみんなを不幸にしてたってことくらいの自明の理なんだってことが分かったぜ。
マリカ「祝福とは、黄金律が求める事象を、人々に行わせるよう仕向ける罠であるとともに、神たる我が身が人を誘う便りでもあった。しかし黄金律は去り、私も神ではなくなったなら、その祝福に如何なる意味が、力があるだろうか」
マリカ「そのようなものは既にない。だが祝福もどきには、律や神には無い有りようがある」
マリカ「それは運命。律されず、測れもせぬ無秩序なるもの。出会うべき者を、はからずしも出会うべき道へと歩ませる力だ」
マリカ「私は運命を切り開く手掛かりを、拓也とディアロスに与え、二人は己が歩むべき運命を見出したのだ。私が律の幻視を見たように、二人は運命の幻視を見たのだ」
オレもお姉さんの言葉遣いにはいい加減慣れてきたから、言いたいことは大体分かるけどさ、もうちょっと分かりやすい話し方してくれよな!人を煙に撒くのが趣味の元プロ級ゴッドだったからしょうがないけどさ。マネージャーもため息ついて「ええと…つまりマリカさんは、幻覚を見せる運試し装置みたいな物を拓也とディアロスさんに渡して、どんな答えを導き出すか賭けていたってことですか?」って疑問をあげる。じゃあやっぱりオレが見てた新宿は幻だったってことなのかなぁ?
マリカ「そういうことだ」
マネージャー「どうしてそんなリスクが高いことを…」
マレニア「せめて、何を行うかを教えていただけたなら、私も…」
マリカ「それだ、我が娘マレニアよ。我が謀を話していたなら、お前たちは必ず謀について何らかの行動を起こそうとする。私や王が制止したとて、決して聞く耳は持つまいよ。そうなれば、拓也が見出すべきものを見出すことなく、闘技が失敗に終わる可能性さえも生じていたはずだ」
マリカ「ゆえに私は、お前たちに何も語らなかったのだ。事の有り様がまるで分からぬなら、お前たちも何を行うべきか閃かぬだろう?」
人に相談もせずにアレコレやるのはお姉さんの悪い癖だよな。お姉さんの家系はマジでそういうところあるよな。ジャニ系のミケラもきっと勘付いてたに違いないぜ。「それは、あんまりではないですか?」「英雄様の言う通りです。マリカ様はあまりにも、たばかりが多すぎます…」口々に苦情を言う円卓メンバーを「まぁまぁ、いいじゃないすか」と何とかなだめていくオレ。ネフェリも昔はお姉さんみてぇなやりくちは嫌いだったのに、今じゃ怒ったりもしないんだから王様らしくなったよな。拓也は揉め事より揉むことの方が好きだからクール系ネフェリも好きだけどね(笑)
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/05/11(木) 17:37:03 ID:VXYFHnlo
オレ達が話し込んでる間にも、客のゲイ連中は状況が掴めないのと、客席で乱れまくりヤリまくりだったことによる疲れと眠気も合間って、放心状態だったりガタイ横たえて睡眠中だったりのダルな状態。レオも客に混じってネムネムの顔でシラケ気味だ。1日3ラウンドを戦ったのはオレ達だけじゃないんだよね。マネージャーは「んん!」って咳払いをしてから、お姉さんが掻き回した空気をまとめる。マネージャーは円卓のみんなからの信頼が厚いから、その場はすぐ静かになったぜ。
マネージャー「ええと…分かりました。とにかく拓也とディアロスさんが無事ならそれでいいです。今大事なことは他にありますしね」
マネージャー「拓也?あなたは祝福もどきの見せる幻覚に導かれて、新宿に行ったらしいですね?そこで何を見たんですか?マリカさんが言う通りに、本当に全てが終わったのだとしたら、あなたは何らかの方法で未練を捨てることができたというコトになりますが」
拓也「ウッス!」
マネージャーからの質問にオレは隠し事なく、簡潔に答えることにしたぜ。
新宿で見たもの。ディアロスからのまさかの告白。オレ自身分かんなかった拓也の本心。
都合の悪いものからカッコ悪いものまで、全てを語りまくるオレにディアロスは静かに聞き耳立てて、マネージャーの表情も神妙になっていく。でもこういうのは素直に話すと良いんだよね。だってさぁ、これが本当のオレだから、マネージャーにもそのことは知っていて欲しいじゃん。でもマネージャーや他のみんなが受け入れてくれるかどうかがやっぱり気になる。
マネージャー「…そうですか。それがあなたの未練だったのなら、確かに私たちには見抜けるはずもありませんね…」
ネフェリ「そのような下卑た情欲に、まさかお前が逆らったとはな。少しだが見直したぞ。初めから思わなければ良いだけのことだろうがな」
ミリセント「それは、ひどい言いようじゃないか…? 拓也は真剣に悩んでいたはずだ。私も、巻き込まれたディアロスを気の毒に思うが…」
ブライヴ「情夫の代わりに友を穢そうという考えなど、十分に下卑なものだと思うがな。フフフ…」
ミリセント「それは、そうなのだろうが…」
ラーヤ「英雄様、その庇い立ては、流石に無理筋と思います」
メリナ「それだけは、誰にも否定はできないはず」
オレから激エロなエピソードトークを聞いたみんなは、大体オレが想像した通りのリアクションをしてくる。「やっぱり」みたいな雰囲気でローデリカも苦笑いだし、マレニアからは「明け透けに語られるのも、困ってしまうな…貴公らしい悩みではあったんだろうが…」ってマジな感じで悩まれるしで肩身が狭いぜ。こういう時でもミリセントは無理して庇おうとするから逆にオレはダメージ食らって「うぃっす、うぃっす」って恥ずかしさを隠すヘラヘラ顔で誤魔化そうとする。
ブライヴ「しかしディアロス、意外だったぞ。お前に男色の趣味があったとはな」
ディアロス「そういうわけではないんだ。ただ、そうだな…」
ディアロス「…ある意味、自棄を起こしていたのかもしれない。場と情にほだされたのもあるが、私自身、英雄と呼ばれることにいささか疲れていたのだろう。背負ってしまったものを、投げ出したくなっていたんだ」
ディアロス「拓也のことを、私は悪くは言えないよ」
ヘラヘラ拓也にディアロスからの本音がもたらされて、ガタイが自動で分析。あの東京タワー前での出来ごとは、ディアロスにとっても自分の本心に気付けたシチュエーションだと分かったぜ。二人で同時に本心に気付けたなんてチョー運命感じるよな。やっぱりお姉さんはこうなることも分かってたのかな。それともマジでただの偶然だったのかな、なんて考えても答えなんて分かんねーし、オレはただオレ達の関係が変わらなかったことに安堵してるんで、別にいいぜ。
484
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/05/11(木) 17:38:16 ID:VXYFHnlo
ネフェリ「しかし、これで全ての闘技が終わったというのは、本当だろうな?もはやまだ、謀があるなどとは…」
マリカ「謀など、もうありはせぬ、我が王よ。黄金律は追放され、拓也は理より取り除かれ、蘇った。歪な信仰もすでに無く、我らが目的は全て達せられたのだ」
ネフェリ「我らが、か… いや確かに、私もそう成すべしと、思っていたことだったな」
マリカ「もっとも、たばかり好きなら、まだ二人いようが」
お姉さんから話ふられて、ミケラはニコニコ笑顔だけどラニはむっすりしてて不満そうで、普段無愛想な雰囲気がさらにシラケた空気になっている。不機嫌になるとすぐ態度に出るよな。「ちょっと、冗談やめてくださいよ。私達もうクタクタですよ?」ってマネージャーに言われても、お姉さんはSが含まれた微笑み見せて意味深げ。ハッキリしない態度で他人をじらすのが相変わらず好きだぜ。
ラニ「…しかるに王よ、この後はどうするつもりだ?マリカは私に尻拭いをさせるなどと宣ったが」
ネフェリ「しばらくは拓也信仰の破れにより、世が乱れるだろう。闘技場から逃げ出した民は噂を語り、語られた噂は、この地の風に流れ巡るだろうからな。戦乱は巻き起こらんだろうが、民衆に不安が広がることは避けられん」
ネフェリ「拓也という男が武勇に優れた英雄ではなく、無力で下品な薬漬け男娼であったとしても、かの者は世を救った英雄の一人であり、今ある理も覆ることはない。その変わらぬ事実を、お前には広めてもらいたい」
ネフェリ「まぁ…拓也の真の姿を広めれば、旅での我らの醜態も、全て知られてしまうがな」
マジかよぉ!なぁなぁの方向に話がまとまってきたと思ったのに、結局オレの激エロ冒険譚は検閲無しで全世界に公開されることに。オレの狂いまくったプレイの数々を公開するのは構わないし、狭間の地の一般人には話と一緒にラニからのフォローも付いてくることになってるけど、円卓メンバーの赤裸々情報も公開されるんだってさ!それってミリセントがオレの雄汁まみれになったり、ラーヤが全裸になったり、オレがメリナとキスするハメになったり、ブライヴがオレのエロ妄想の標的になったりしたことを世界中に伝えまくるってことじゃん!オレが復活したせいでこうなってるんだから、オレってチョーSだよな!「どうにかして避けられんのか?」「いや、無理…」「無理か…」ブライヴの抵抗もマレニアに否定され、意気と共に消えていた。
ラニ「…ならば、こうして悠長に話している場合でもないというわけだ。ブライヴ」
ラニに呼ばれたブライヴはショボショボの顔でシラケまくりだけど、Topからの指示にbottomは逆らえないって感じで、仕方ねーなぁって空気出しながら腰に手を当てて背伸びをする。大切な人のペットってポジションはこういう時辛いぜ。「お前にも、苦労をかけるな」「気にするな、無茶を通すのには慣れている。それに円卓の旅ほどの荒事はやらんのだろう?」ラニとブライヴのやりとりは、流石は長年連れ添ったプロ級一心同体って感じでオレとマネージャーの関係を思わせる。でもどっちがマネージャーでどっちがオレなのか分かんねーよ。
ラニ「こういうわけだ。我らは今から、事を収めに行く。ここで別れるとしようか」
マネージャー「えっ?あの、本当に今から行くんですか?」
ラニ「当然だろう?マリカからの頼みのみであれば、私はマリカに借りを作るわけにはいかん。我らがネフェリ王からの命令とあれば、臣下の私は義務として、これに従わねばならない。そうだろう?」
マネージャー「それは…」
マネージャーが言いくるめられそうになって、拓也も「待ってくれよ!オレも新宿に帰るんだからさ〜、最後にお別れパーティーぐらいやりてーよ!」って引き留めに入る。「呆れたやつだな、拓也。此度の闘技で散々に騒いだだろう?これからもうひと騒ぎなど、私も御免だ」なんてラニは言うもんだから、コイツもコイツで勝手だよな。勝手にオレを叩き起こして、今度は勝手にサヨナラなんだから、ラニもチョーSだよな!つくづくお姉さんとはこういうところが似てるよな。
ラニ「それに、私も湿っぽい別れは、あまり好かんのでな。仮に粛々と闘技が終わったのなら、何も言わずに去ろうとも考えたのだ」
ラニ「愛しているよ、とは言わないが、お前を見ていると退屈はしなかったぞ?」
拓也「マジ?それって…」
聞き返す前にラニとブライヴのガタイから青い光が昇っていって、二人の姿が薄まっていく。「また別れだな、拓也。マネージャー」ブライヴがそう言う隣で、ラニは意味深な微笑みを浮かべてるんで、オレも咄嗟に二人に「ウッス!また会おうぜ!」って言ってみるけど「ふん、もう会わないだろうよ。特に拓也、お前とはな」なんてブライヴもニヤッと笑って連れないこと言ってくる。別れのセリフがそんなんで良いのかよ!って言い返す間もなく、気付けば二人は消えていた。
485
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/05/11(木) 17:39:27 ID:VXYFHnlo
二人がいなくなって、しばし寂しい雰囲気が流れる。
そこで今度はジャニ系ミケラが喋りだす。
ミケラ「母様。我らも、そろそろ解散とするべきでしょう。我らが早く動くほどに、小事が小事のまま終わる可能性が高まるのですから」
ミリセント「? さきほどは、たしか…」
マレニア「ラニとブライヴに任せるのではないのですか?母様も…」
マリカ「ああ、ラニだけに後始末などやらせはせんよ。先の言葉はただ、私を一度は騙したあの娘をからかっただけのこと。ゴッドウィンについての怨みも無い。あの夜の出来事は、私が背負うべき罪なのだから」
ラニとブライヴだけで問題解決をするはずが、結局は全員でやることに。やっぱりその方がいいよな。お姉さんもひとが悪いな。「たとえマリカの嘘が真であっても、私はラニに人手を貸し与えたがな。謀りは無しだと言っただろう?」ネフェリに注意されたお姉さんはフフフって笑って反省の色が見えないけど、マレニア含めた円卓の面々はホッとした様子。でも「では、私達もすぐに、ラニ様をお手伝いしに行かなければならないのでは…」ってラーヤが言うと、みんな気後れしだして奥歯に陰毛が挟まったみてえに口が回らなくなって笑ったぜ。やっぱりみんなも別れが惜しいんだよなってガタイで分析。
でも「やっぱりお別れパーティーはやった方がいいんだよね」とは決して絶対に言えない。
ジャニ系ミケラの言う通り、遅れたら遅れた分だけ深刻なヤバい事態になるかもしれないから、仕方ないぜ。
ディアロス「別れを噛み締める暇も無しか…」
ネフェリ「致し方ない。英雄とは、王とは、律無き世においては弱き者の助けになるべきなのだからな」
メリナ「むしろ、このことは好機なのかも。王と英雄が、王土の支配者ではなく庇護者となったということを、人々に広められるかもしれない」
ローデリカ「ですが、あまりにも急にすぎると思います…」
ノブレス・オブリージュはいつも突然だ。
民衆からの要請に、簡単にはNOと言えないネフェリの治世は、災害には緊急コースで対応を迫られる民主主義体型だとは分かったけど、こうまで急ぐことを求められると、みんなも忙しすぎて民主主義体型ではなく水泳部体型になっちまうぜ。「みんな、使命が入ったんだよな。売れっ子だなぁ!そろそろ行くぜ!」ってオレは空気を察してそそくさと新宿に戻ろうと思ったけど、途端に「待て!」「もう行くのか!?」ってマレニアとミリセントを中心にストップが掛かる。二人とも人を引き止める癖があるよな。元々はひとりだったから双子みてーに似てくるのかな(笑)
拓也「今日はみんなとお別れパーティー出来ると思ったけど、みんなも急用があるんだからゴメン、また今度ね」
ミリセント「そうは言うが…もう黄金律は無いんだ。別れてしまえば、君は二度とこの地に戻れないのかもしれないんだぞ」
ミリセント「マリカ様が君を追放してしまえば、もう、会えないかもしれないんだぞ…」
ミリセントの言葉に円卓のメンバーも嫌でも別れを意識して、空気がショボショボのマジシラケ。みんなにはオレへの未練があるのに、オレだけスッキリしちゃってるんだからオレも罪だよな。これだからプライベートの奴に嫌われるんだよな〜。でもマネージャーはここでも気を利かせてくれて、マイバッグから取り出した携帯のタイマーを起動した。
ミリセント「マネージャー?」
マネージャー「急ぎの用事と言っても、5分くらい待たせてもバチは当たりませんよね」
マネージャー「そうですよね?」
マネージャーから提案されたお姉さんは「ああ、いいぞ」って快諾だし、ネフェリも「あえて明言しないのがエチケット」って感じで無視したフリをしてくれるから、お互い相手の心根熟知してるぜ。時間もらった拓也は「元気でな!」ってテンションで戦友達と次々に握手を交わす。
486
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/05/11(木) 17:40:38 ID:VXYFHnlo
メリナ「さようなら拓也。マネージャー?拓也のこと、よろしくね」
マネージャー「任せてください。激エロのモロホストの扱いには慣れてますからね!」
拓也「ウッス!」
ローデリカ「お二人には、本当にお世話になりました。これからも、どうかお元気で。拓也様は性病にくれぐれも気をつけてくださいね」
拓也「う、うっす」
ラーヤ「奪い合いを是とする黄金律が、お二人の力添えで破かれたことを、私と火山館は決して忘れません。お二人の行く道に、どうか良き運命があらんことを」
拓也「ウッス!」
握手の順番を回しながら、タイマーの残り時間が気になりそうになったけど、ここでそんなこと気にしてちゃウブだぜ。良いぜ!どんなに長い別れの言葉も聞いてやるぜ!ってオレは一気に聞き役モード。与えられるひとつひとつの言葉を噛み締めながら、オレは変わらず握手を回す。
マレニア「もうすぐ、お別れだな… 貴公らには、本当に感謝している。嬉しかったよ」
マレニア「また会いたい…会えるといいな…」
拓也「ウッス!」
ミリセント「…旅立ちには、別れを告げる者がいて欲しいと、みな望むものなのだろう…」
ミリセント「私はその望む者達と、ケイリッドで、そして円卓で出会う事ができた」
ミリセント「全ては、君達のおかげなんだ。忘れないよ、絶対に」
拓也「ウッス!」
ミリセントはこんな時でも我慢強くて、キリッとしたヅカ系イケメンフェイスを崩さなかったけど、マレニアの方は色々と重いバックボーンがあるんで、予想通りデカすぎる感情に翻弄されて、もう涙目になっている。黄金樹の前でもこんな感じだったしさぁー、最後の最後まで本当にメソメソしてる奴だぜ。それだけ大切に思われるのも悪い気しないぜ!マレニアからミリセントときて、今度はネフェリのゴツい手が握ってくる。
ネフェリ「お前達との別れも、これで二度目か。もはや慣れたよ」
拓也「ウッス、そうっすね」
ネフェリ「あとも控えているし、私も器用な方ではない。ゆえにこれだけしか言わん」
ネフェリ「さらばだ、シンジュクからの稀人たちよ。王となったこの身だが、私は今もお前たちの一翼だ」
拓也「う…ウッス!!ウッス!!」
頼もしいゴツい手がスッと離れると、今度はすべすべの手が重ねられる。
そうだよな。お前ともお別れなんだよな。
ディアロス「私は英雄を騙り、家名を誇り、そして驕ってきた。力無き身を嫌いながらも、どこかでその身に甘えていた」
ディアロス「だが貴公らとの旅に、真の英雄へと至る道を見出した時、私はその道の険しさを知ることができたんだ」
ディアロス「武功よりも命を重んじ、名よりも縁を尊び、自分が傷つくことを恐れるよりも、友が傷つくことを恐れるようになれたんだ」
ディアロス「礼を言う、拓也。そしてマネージャー。このディアロスは語り続けよう。貴公の言うような、激エロな旅をな」
拓也「ウッス!激エロというか、激激エロでした!ウッス!」
すべすべおててが離れると、その感触が手に残ってるうちにオレは元いた世界に戻るべく、マネージャーに「オス!おまたせしました!」って合図。新宿に戻る前にタンクトップで筋肉を強調するのを忘れない。「私も準備は出来ています。それでは、行きましょう」マネージャーがそう言うと、最後にお姉さんが手を重ねてきて、お姉さんの横に立ってたミケラは何か察したみてえに頷くと、一歩下がって、オレとお姉さんだけの時間を演出してくれる。
487
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/05/11(木) 17:41:54 ID:VXYFHnlo
マリカ「拓也、また器がデカくなったな」
拓也「ウッス!」
マリカ「お前には、本当に酷いことをした。ノンケとしての幸福を奪い、黄金律に反した身とし、一度は狂い火をも宿らせてしまった」
マリカ「宿業を背負う者は、お前でなくとも良かったのにな…」
オレの手を両手で握るお姉さんは、オレのグラサンの奧のギン目が見れないみたいで俯き気味。お姉さんは黄金没プレイ5000年間を耐えきってる最中に、モーグやモーゴットが呪われたり、黄金律の永遠バワーにミケラとマレニアが掘り倒されたりして、それで死を復活させようとしたりエルデンリングを砕いてみたりと抵抗したけど全部ダメだった。だからお姉さんは仕方なくオレに助けを求めて、腐女子のお姉さんになったんだ。
オレはラダゴンと戦ってる時に見た走馬灯で、お姉さんがずっと苦しんできたことも知ってるから、お姉さんの懺悔の言葉も否定出来なくて何だか気まずい。いつもは謝ったりしないんだから、別れの時も謝らないでいいじゃんって思ってる拓也に、お姉さんから最後の謎のピースが打ち込まれる。
マリカ「全ては、私が律に器として見出され、悪神を討ち果たす使命を帯びてしまった時から、始まったのだ」
マリカ「強力無比なる悪神と、あれが率いた巨人たちを討つために、数多の英雄が倒れ、命が失われ…」
マリカ「…そして我らも滅ぼうかという時に、私は律から、死を奪ってしまった。戦に勝ち、黄金の時代を築くために」
マリカ「死を失った律は、永遠性を帯びた黄金の獣となり、我らは不死性を得て、悪神と巨人を破った。しかしそれゆえ、永遠が澱みと停滞をもたらすことを許してしまった」
マリカ「私があのようなことをしなければ…我が子らも皆苦しまず、破砕戦争なども起こらなかった。お前も平凡な日々を送ることができたのだ…」
マリカ「私が死を奪わずに、悪神を討っていたのなら…」
遂にことの真相を全てカミングアウトされ、ガタイ考察も完全と化す。全ての歯車が噛み合った衝撃で全身に鳥肌を立ててるオレの前で、お姉さんが完全に俯いて、オレの手を握る両手がプルプル震えだす。マネージャーもみんなも神妙な顔で驚かないから、きっと真相を知らなかったのは拓也だけ。だけど律を巡った重大事件は全部解決してるし、今更責める気なんてなれねーぜ。お姉さんに誘惑されなくったって、お父さんとお母さんの溝は元々深かったから、オレの幸せは長くは続かなかったしね(笑)
拓也「揉め事よりも、揉むことの方が好きなんだよね」
マリカ「えっ…?」
拓也「全部終わったことだしさ、謝ること無いじゃないですか。オレそういうの気にしないんで」
オレの手に涙を落としてたお姉さんが、マンコ撃たれたハトみたいなビックリ顔を向けてくるんで、オレは後輩のレオからパクった極上スマイルを浴びせかける。「そんな…なに言ってるんだ拓也…!」って上品ぶった口調が崩れて、昔馴染みのいつものお姉さんの口調が出てるぜ。良いぜ!その見慣れない困惑顔!オレは両腕を上げてマッスルポーズを取りガタイを強調。ビルダーには気遣いが無用だってことをアピールする。お姉さんに鍛えられたオレは、簡単に凹むような男じゃないぜ。
拓也「お姉さんが鍛えまくってくれたから、オレ達は黄金律も倒せましたし、お姉さんが助けたがってたヤツらも助けることが出来たんですよ!」
拓也「それってさ、お姉さんが黄金律を倒して、みんなを助けたってことになるじゃん!」
マリカ「お前…お前は何を言って…」
拓也「お姉さんは世界を救いたかったから、腐女子のお姉さんになって、オレを調教してくれたじゃないですか」
拓也「そのチョーエロい調教の日々が、オレは大好きだったんですよ」
マリカ「ああ、ああ拓也…」
どうしても謝ろうとしてくるお姉さんの口に、オレが感謝の言葉をマシンガンのように連射して塞いでやると、たまらなくなったお姉さんが口震わせて涙を流すことしか出来なくなる。黄金樹の中でマラゴンを犯し倒した後に、お姉さんには謝られたから、オレはその時言えなかったアンサーを、今返してるだけなんだ。マネージャーはまたもらい泣き寸前に堕ちてるし、ミケラもマレニアもネフェリも感慨深げにウンウン頷いてるから、お姉さんが相当オレについて皆に話し込んでたのが分かるぜ。この人はずっと、狭間の地でもオレの腐女子のお姉さんだったんだ。
良いぜ!その重荷はビルダーの拓也が下ろしてやるぜ!
最近は栄養も足りなくて水泳部体型になってたから、高負荷与えてガタイ鍛えないといけないからな!
拓也「お姉さんはさ、世界を救うために腐女子のお姉さんになったんだからさ」
拓也「世界が救われたあとは、元のマリカに戻っても良いと思うんだよね」
拓也「だってさぁー、永遠の女王マリカっていうエルデ公認の有名人がさ、激エロのモロホストと同棲してた腐女子のお姉さんだったら格好つかないじゃん!」
精神がロニー・コールマン級のデッドリフト状態に固められてたお姉さんは、ビルダー拓也に補助されて、ようやくウェイトをマシンに置く。冗談めかして話したのが功を奏したらしくて、お姉さんは泣き笑いの顔になってくれて、オレのガタイを抱きしめてくれた。あまりにも長すぎたハードトレーニングを終えたお姉さんは、腐女子タンクを脱ぎ捨てて、遂にマリカに戻ることができたんだ。
マリカ「私はお前を、こんな英傑に調教した覚えは、無いんだがな…」
拓也「ええケツに決まってるじゃないですか。オレは激エロのモロホストですよ?」
また冗談めかして言うと、マリカさんさんがまたフフッて笑ってくれたんで、そこにマネージャーが「ただのカッコつけですよ。ナルでオネエでキモいってお客さんには言われてますからね」なんて余計なこと言うせいで、周りのヤツらも一斉に笑いだして一気に空気がおかしくなる。マリカさんもオレを離してクスクスモードだ。なんだよ!さっきまで真面目ぶってたのにさぁー!ここぞってところで調子崩してくるんだから、マネージャーは人をからかうのが趣味のプロ級マニアだ。
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/05/11(木) 17:43:17 ID:VXYFHnlo
マリカ「お前を救うはずが、まさか私が救われることになるとはな。お前はもう私のペットでもなければ、変態筋肉マンコ奴隷でもないのか」
拓也「ウッス!オレはサーフ系ボディビルダーの拓也です!」
マレニア「冷静に思い直せば、母様が拓也を愛玩動物の如く飼っていたことなど、娘の身では聴き苦しい話だな…今更ではあるが…」
マネージャー「本当に今更w。慣れの恐ろしさはあまりにも有名です。気をつけないと日常生活でうっかり妙なことを考えたりしちゃいますよ?」
ディアロス「ははは、それは勘弁だな」
すっかりシリアスムードが抜けて、筋弛緩剤打たれたみたいに場の空気が和んでくる。さっきのマネージャーからの茶化しは、お別れが悲しくならないよう配慮されたアクションだったんだなって分かったぜ。「結局5分どころじゃ済みませんでしたね。30分延長しますか?」マネージャーはさらにマネジメントをするけど、ラニへの手伝いがあるからそんなことしてちゃいけないなりね。
マリカ「いいや、必要ない。後腐れも無く別れるなら、このくらいが丁度なのだろう」
マリカ「マネージャー、お前にも随分助けられたな。円卓の皆々も、御苦労だった」
マリカさんから労いの言葉を受けて、円卓メンバーの面々もいよいよって雰囲気に切り替わって、名残惜しさを我慢するかのように静かにマリカさんに礼を返してから、オレとマネージャーに向き直る。それからマリカさんが手から光る粒を浮かべ始めたら、客席でダウンしてるレオのガタイが淡く輝き、オレとマネージャーにも金色の光がうっすら立ち昇る。
マリカ「拓也、マネージャー、言い残しておきたいことはあるか?」
マネージャー「そうですね…取り敢えず、末長く平和を守ってくださいだとか、皆さん元気でいてくださいだとか、色々思ってますけど…」
マネージャー「伝えたいことは、とっくに伝えきった感じがあるので、今までありがとうございましたとだけ言っておきますね。拓也は何かありますか?」
拓也「いいっす!オレは無いです!」
マリカ「フッ、少しは頭で考えてからものを言え」
ガタイから昇る光が強くなって、視界の端が白み始める。
マリカさんにツッコミを入れられたまま別れるのも癪なんで、オレは狭間の地で最後のガタイ分析。
今言うべき言葉を思いついて、上の口からひり出した。
拓也「ウッス!」
マリカ「ん?」
拓也「エロいぜ!マリカ!」
光に全てが包まれる瞬間、マリカさんが困ったみたいに笑ったんで、オレも手を振り返す。
その手を振り終わった時、気付けばオレは朝の新宿に立っていた。
06:30
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/05/11(木) 17:48:19 ID:VXYFHnlo
3ラウンドで自分を取り戻したあとの絶叫セックスマシーン拓也 投稿者:ビルダー拓也
今日は朝からオレの家の中で、デカマラリバのKさんとの久々の3P。
「拓也、お袋さんの見舞いには行ってきたのか?」
「ウッス!昨日行ってきました!元気そうにしてましたよ!一緒に蠍座のオンナ歌いましたっす!」
「そうかよ!それにしてもまた胸でかくなったな!」彼はいつもの筋肉フェチなんで、いきなり拓也の胸を掴み乳首を吸い始める。「あぁ、あ〜!いいっす!」後ろから抱きしめられ「ホントにデカイ!マジで鍛え直したんじゃないか!?」ってしばらく全身の筋肉を愛撫される。新宿を留守にしてる間に激しすぎるウリの嵐に揉まれまくったから、知らずのうちにバキバキに仕上がってたみたいだ。「カットだけならプロ級だぜ!でも相変わらず下半身はサボってるな!」筋肉の仕上がりに気を良くしたKさんが口を滑らせたんで、オレは常日頃から思われてたウリ相手の本心を知ってマジでショック受けて被虐の快感をガタイに走らせる。うっかり相手の機嫌を損ねたことはオレもあるから、オレも気をつけないとな。
シャワーを浴びたレオが喘ぎ声をあげる拓也の口にデカマラを突き刺し、喉に栓をする。昔のオレなら「こんな急展開で泊まり10時間がもつのかよ!」って焦ったけど、筆舌に尽くし難いハードな責めの数々を経験してる拓也は「まだまだいくらでもいけるぜぇ!」ってテンションに↑が入って次なる攻撃を待ち構える余裕がある。レオは普段から拓也に精神的に(ウリの仕事のTopとBottomの関係で)徹底的にいじめられているので、プレイの時はここぞとばかりに拓也を徹底的に拓也をいじめぬく。
拓也「今日はKさんが中心なんだから必要以上にオレのガタイで遊ぶなよな!」
とプレイ前にきつく言っておいたのに、そんなことはおかまいなしだ。
喉ファックの激しさにオレが第二形態に移行して床に倒れ込み、Kが仁王立ちしたレオのデカマラに目を丸くする。「やっぱりデカイ!」一級品の美術品を鑑賞するように、そそり立った超デカマラを長いこと触っているK。出たぜ!得意げなレオの極上スマイル。まったくさー、狭間の地でも思ったけど、拓也そっちのけで楽しんでるんじゃねーよ!拓也のビルダー系肉体とレオのイケメンと超デカマラがコラージュできれば完璧なんだよな!まあ、だからこのいいトコ取りの3Pも楽しいんだけどさ。
なんて思ったところで、自分の言葉に連想ゲームを働かして思い出を回想。
狭間の地が懐かしいな。みんな元気にしてるかな。あそこでの旅で鍛えられたから今日のウリも楽勝だなってガタイで分析。レオの超デカマラを味わいさせながら、拓也のデカマラでKを掘る。それから拓也のアナルにレオの凶器が挿入され、激しい3連結ファックが始まった。だけどケツとマラの超絶な快感に酔いしれる前に、エビからの冷凍ファックや黄金律ファック、ミリセントの激エロ超絶テクなどなどを思い出して、快感を感じたままでも心に余裕が出来ちゃって、気持ちいいんだけど変な感じだ。心はホットに、頭はクールの拓也だぜ。
それからはなんだかんだで激しく求めあい掘り合いの応酬を味わい、激しいガン掘りガン掘られを堪能。3人同時に狂って「あー、おー!」って吠えまくり、2匹の野獣が唯一使える拓也の穴に殺到し、リバとの3Pで最終的にレオとKが気絶した。
「すっげーファックだったぜ!腕を上げたな!」午後の3時に満足したKさんには、もちろん「ウッス!ありがとうございまっす!」と礼を言うのも忘れない。Kさんが帰ってからは、タネマンと化したマンコをシャワーで洗い流しながら、めくるめく冒険の日々に想いを馳せる。
あの毎日は夢だったのかな、名門貴族とか狼人間とか、女バーバリアンとか義手の女剣士とか、いかにも系のゲームに出てきそうな濃いメンツだったなって、フワフワした現実感に集中力が削がれてる。さらに霊感女に幽霊女に蛇女に、神の子や神そのものまで出てきたんだから、こんな話が例え本当でも他人には決して絶対に言えない。
シャワーから出ても、実は夢だったんじゃないかって妄想がどうしても消えなくて、家の窓際に置いてあるものに目線を送って安心。蛮地の女勇者ネフェリからもらった竜の岩は、今もギラギラな輝きを放ってて、欠けてるところもゼロだ。こいつはオレが味わったマジエロの時間が全て真実だったことをいつも教えてくれるから良いぜ。今頃は変態親父もマサヒコさんも、オレと同じようなこと考えながら毎日を送ってるに違いない。なんて考えてるとレオの携帯にいきなりの着信。
拓也「携帯鳴ってるぜ。客からじゃねーか?」
レオ「えーっと……うわヤバい!客じゃないですよ!ジムの時間忘れてた!」
客だと思ったらトレーニングの時間だったらしく、レオはそそくさと準備してからシャワーも浴びずに家を出て行った。トレーナーさんを待たせてるんだから早く行ってあげないとダメだぜ。お金も無駄になっちゃうし、挨拶も無しに出ていくのも仕方ないぜ。ひとりになった拓也は暇を持て余したんで、オナニーでもするかって思って、履いたばかりのズボンを下ろしてケツマンを弄るべく手を伸ばす。でも鳴りだした携帯がオレを呼んだから「今度はオレかよ〜」ってシラケつつも、その手はケツたぶではなく携帯をキャッチする。液晶を見るとマネージャーからの着信。
拓也「ウッス!おつかれさまです!」
マネージャー「拓也?いま店にお客さんが来て、ルビコン3に仕事が入っています。すぐ来れますか?」
拓也「ウッス!え?」
ウリの仕事はいつも突然だ。
fin
490
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/05/11(木) 17:59:10 ID:VXYFHnlo
闘技場編も終了です。
途中コロナにガタイ犯されたり、溜まりに溜まった仕事が一気にガタイに排出されたりのマジ狂い状態になったりで、同人拓也どころじゃない病み上がりマンコ奴隷に堕とし込められてましたが、なんとか完結させることができました。読んでくれたお客さんには感謝してもしたりないぜ!同拓執筆する予定は今の所無いけど、エルデンDLCも出るし、AC新作も出るしで、もしフロム拓也をまた書くことになったら書きたいネタが溜まりすぎててオレマジに壊れるな…
491
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/05/11(木) 18:09:07 ID:bxr/zPLc
あーっ!おぅぅうっす!おーっ!うーっす!
激エロのストーリー、設定解釈、キャラ付け、台詞回し、まとめ方
どれもこれも最高でした
完結おめでとナス!
また書きたくなったら書いてくれるよな!拓也!
492
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/05/11(木) 18:31:14 ID:0T8PsgoA
最後にまさかの仕事が入って草
上比下貧のゴリラ中2拓也はヒトマシ食らっても死なないんだよな!
493
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/05/11(木) 18:47:12 ID:L1WdB3Do
拓也?カラサワさんから依頼が入っています。すぐ行けますか?
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/05/11(木) 20:09:53 ID:spC7xjNc
成し遂げたな!!拓也!!!
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/05/12(金) 00:04:36 ID:eqObVAzY
投稿してくれてありがとナス!
最高に面白かった!
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/05/12(金) 02:35:41 ID:oOEe./RM
身体がボロボロになっても最後まで投稿を成し遂げた姿は
近未来に居たアナ◯リアの傭兵みたいでした
497
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/05/12(金) 19:59:23 ID:kmLP3NZA
笑いと卑猥と悲哀と慈愛を詰め込めるだけ詰め込んだ、まさに同人拓也の最高傑作だったぜ!
堪らぬ展開で魅せてくれたものだな、拓也!
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