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【エルデンリング】黄金律最終報告リマスター版:投稿者【同人拓也】

1名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 00:33:52 ID:h6sxUnPA
このスレはエルデンリングと、無料HPのサービス終了により2013年8月30日をもって閉鎖されたブログにて投稿されていた、KBTITこと拓也氏の怪文書をクロスさせた二次創作スレの加筆修正版です。ちなみに氏の文章は氏自らがフィクションとして扱っていましたので、ジャンルとしては二つの創作物を混ぜ合わせたクロス系になると思います。



本SSを読むにあたっての注意点
・すげー長い
・拓也さん風の文章形式のまま最後まで進むので、台本形式が多用される
・ノムリッシュ 語録も混入されている
・拓也さん風の地の文を再現するため、所々で文章の接続詞や主語の有無などがおかしくなる
・エルデンリングというゲームは登場キャラが多すぎてセリフや描写が混乱しやすいため、セリフの前にキャラクター名を表記

「ウッス!」←本SSでは採用しない

拓也「ウッス!」←本SSで採用する


拓也の設定
・虐待おばさんをはじめとした、メジャーな部類の拓也さんの怪文書に書かれている内容を真として、本SSの拓也は執筆される
・本SSの拓也は家庭が崩壊して両親が離婚後、母親から虐待を受けつつ育ち、学校ではいじめられ、腐女子のお姉さんに仕込まれたりした経験がある拓也である
・バリ島にも行ったことがあり、女にモテモテな社長とプレイしたこともある。外国人に波乗りの腕前を褒められたことも事実として扱う

2名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 00:37:44 ID:h6sxUnPA
立ったぜ。投稿者:変態糞h6sxUnPA
明日から投稿するからケツマンおっぴろげて神妙に待ってろ!

3名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 00:39:56 ID:hnyePfBU
ちょーエロかっけーSSスレじゃん!やっぱりマッチョってすげーよな!

4名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 00:48:57 ID:qlHagQbY
今からブクマして待っててやるよ、タチの読者も掲示板で何人か調達してやるよ、て答え。

5名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 01:20:56 ID:AFv5O0i2
壊れかけの時代が好きだって言うけど、
こんなss書いてたら投稿者マジに壊れるな。

6名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 09:28:18 ID:/xbXovp.
ずっと待ってたよ…

7名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 17:29:18 ID:h6sxUnPA



黄金律が狂ったあと   投稿者:ビルダー拓也


深夜の仕事でネムネムの顔をこすって三連ケツを乗り切ったオレが、ウリの予定を全部終わらせて家路に着いたところで、マネージャーからの突然の着信。
「拓也?今事務所に金色に光る葉っぱが降ってきています。すぐ来れますか?」
なんて訳わかんねーことを言われたけど、濃厚な種汁が大腸から喉元まで登ってきてる状態で何十キロも走ったあとみたいなパキギメ意識じゃ、何を聞かれたのかも分かんなかったんだよね。終電も逃したからもうどうでもいいぜって思ってテキトーに返事をする。

拓也「うっす!すぐ行きまっす!」

こう答えたのがマズかった。体に米粒みたいな光が降りてきて、それがピカっと光ったと思ったら、気付けば一面暗い廃墟で、お坊さん?僧侶?みたいな格好をした、オンナの死体なんかが落ちている。

拓也「う、うおおお!うーっす!!うおおぁっす!」

そんなの見たから拓也の心臓マジ停止!ケツから種汁垂らしながら一目散に部屋を出たら、次の瞬間、もっと意味わかんねー景色が目に飛び込んできた。崖みたいに高い場所にチョーデカいネオンみたいな樹が勃ってるし、他にも崩れた建物とか、城みたいなものまで見えてたんだ。
新宿変わりすぎだろってマジ頭おかしくなりかけた拓也だけど、風が強くて死ぬほど寒いし、とりあえず暖を取れそうなところが欲しかったから、火を求めてそこら辺を歩き回る。

「んぎょあああああああ!!」

拓也「おああああ!!」

そしたらドンキに売ってる虫のオモチャをぐちゃぐちゃに混ぜたみたいなヤツが出てきて、いきなり斬りかかってきたからマジ狂い!ガタイで分析してる場合じゃ無い!恐怖で小便漏らしながら俺は崖から飛び降りて、硬い水面に全身を叩きつけたと同時に意識がぶっ飛び射精。そのままブクブクと沈んで動かなくなった。

で、目が覚めたらくせー息が鼻にかかってきたから、寝ぼけて勃起して「種汁交換の続きだぜ!」ってウリの体勢に入ったけど、くせー息を出してたのは馬か牛か分からない生き物だった。俺の高まりを返してくれよな!

?「トレント、その人は…」

女の子の声が聞こえたからチンポも激萎え。
紳士的になった拓也は立ち上がって、声の聞こえた方を見る。
目の前に立っていたのは、片目にタトゥーを入れたクール系地味女だ。

メリナ「あなたは褪せ人ではない…でも、祝福を受けていた名残りも無い…」

メリナ「まるで、元々祝福なんてされてなかったみたいに…」

いきなりこんなこと言われたせいで、拓也の心がトラウマでマジ狂い!
ふざけんじゃねーよ!こんなオレでも産まれた時は両親に祝福されてたんだぜ!って、グラサン越しに涙目になりながら口を噛んで拳を震わせていると、ウゼー女がいきなり謝ってきた。

メリナ「ごめんなさい…役目を失った苦しみは、わたしにもよく分かる」

メリナ「その格好も、多くのものを奪われてきたからなのね」

ハッとしたオレは自分の格好に気付いた。荒波に出張着が流されて、今は種付き競パンとグラサンが拓也の全てみたいな感じでいる。ウリの仕事のための特別なキメモノもなくなって散々だぜ。

メリナ「ギデオンは嫌悪するだろうけれど、あなたを円卓に連れて行ってあげる」

メリナ「ずっと居ることは出来ないだろうけれど、たとえ一時でも、それがあなたの安らぎになるなら」

そう言って女は手を差し出してきた。手を取るしかねーじゃん!外には化け物がいるしガタイは寒さでブルブル震えてる。競パンにしまい込んでた携帯も動くかどうか分からない。おまけに食い物も無いんだからここにずっといたらマジで命壊れるからな。

8名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 17:30:59 ID:h6sxUnPA
しかたないから拓也は女の手を取ると、またピカっとした光。
今度は何だよ?ってガタイを震わせていると、周囲が西洋の昔っぽい部屋に変わってる。丸いテーブルの上には小便が混ざったザーメンみたいなものが浮いてるし、マジ淫乱だな!と感慨に耽っていると、いきなり後ろから首筋を掴まれて床に投げ飛ばされていた。

D「穢れ者め。なぜ祝福が貴様のような下衆者を導いた」

金と銀の鎧を着た騎士に組み伏せられて、床オナみたいな姿勢になった拓也がたまらず射精していると、今度は灰色の鎧を着たヤツが話しかけてくる。

ギデオン「D、不戦を忘れたのかね。いかに亜人とて、祝福に導かれたならこの円卓に入ることもあるだろう」

Dって呼ばれた騎士はオレの顔面に踵落としをキメると、しらけた様子でどこかに行った。
顔面鼻血まみれになって痛みと衝撃で頭がボヤけてるところに、今度は灰色の鎧のおっさんがロードオブザリングに出てくるアングマールの魔王みてーな頭を向けてくる。

ギデオン「あまり良い状況とは言えないようだが、ここは少なくとも外界よりは安全だ。死ぬことはない」

ギデオン「無論、ただの居候を歓迎するつもりも無いが、傷が治るまで身体を休めるぐらいは許そう」

ギデオン「黄金樹と円卓は、寛大ではあるのだからな。くつろぎたまえよ」

いきなりボコられてくつろげるわけ無いだろって言おうと思ったけど、全身痛いし息は苦しぃし、酸欠でマヂ死にそうだから何も言えない。そんな拓也に、ゴテゴテした鎧を着た兄ちゃんが憐れんだ目線でハンカチをくれたから、オレはその優しさに甘えてハンカチで顔を拭くけど、踏んだり蹴ったりな扱いにその優しさが余計に染みてなんだか泣けてくる。
しばらく円卓の床に寝そべっていると、鼻血が止まった頃にマネージャーからの着信。
こんな状況でも携帯通じるのかよってビクつきながら電話に出ると

「拓也?今、百智卿のギデオン・オーフニールから指名が入っています。すぐ来れますか?」

っていう、聞き慣れた声からの意味不明な内容を聞いて、すぐ行けまっすとも言えない。そしたらマネージャーに冗談ですと言われて携帯にGPS座標が送りつけられた。その座標が指してる部屋まで行くと、さっきの灰色の鎧を着たおっさんとマネージャーが立っていて、おっさんが色々拓也に聞いてくる。

仕方ないからオレは聞かれるままに答えたぜ。その格好はなんなんだとか、この小さいカラクリはなんなんだとか、亜人のくせにどうして喋れるんだとか、なんでお前の身長はこんなに小さいんだとか、最後までオレをバカにした感じで質問してきたけど、オレって紳士的で礼節を知ってるから大人の態度で最後まで答えたよね。


そしたら急に興味を無くして「今日はもう帰っていいよ」みたいな態度を取られてマヂでムカついたけど、鎧を着た騎士と殴り合っても絶対負けるから、オレは胸筋で威嚇しながら、丸いテーブルが置かれてる部屋に退散。

マネージャー「とんでもないことになりましたね、拓也。この円卓が無かったら、今頃どうなっていたことか…」

拓也「そうっスね。でも、ここってなんなんですか?映画の撮影?YouTube?」

マネージャー「ふざけないでください。少し調べて分かったんですが、ここは大祝福と呼ばれている安全地帯らしいです。ここにいる限り、外の世界の化け物から襲われることはないみたいです」

拓也「外の世界とか大祝福とか急に言われてもわかんないっスよ。新宿はどうなったんですか?」

マネージャー「新宿はありません。ここは私たちがいた世界とは別の世界なんですよ。よくネットの広告で都合の良い異世界転生モノが流れてくるでしょう?きっとあれと似たような物です。全く都合はよくありませんけど」

そんなこと言われてもって思ったけど、考えれば考えるほどにオレはそうとしか言えない状況にいることを確信する。ドンキの化け物、東京タワーよりデカい樹、あの変な格好した女。どれも新宿にあるわけないし、ここにはレオも水没紳士も色黒マッチョビルダーの常連もいないからだ。

マネージャー「状況を説明しますから、よく聞いてください」

マネージャーからの説明で分かったことがあるからメモをとった。
・この世界にはエルデンリングっていうルールがあって、そのルールがみんなを祝福してたけど、ある日その祝福が無くなった。
・祝福を無くした人は外の世界に追放されて、追放された先で一生を終えた。
・そしたら今度はエルデンリングが壊れて、この世界の住人の頭がおかしくなった。
・エルデンリングの主導権を巡って戦争が起きて、誰も勝たなかった。
・勝たなかったヤツらはデミゴッドって呼ばれてて、めちゃくちゃな強さを持っている。
・そのデミゴッドからエルデンリングのかけらを奪って、壊れたルールを修復するために、外の世界に追放された人たちが「褪せ人」として戻ってきた。

いやオレと関係ないじゃん!黄金律の祝福とかってヤツをオレは持ってたわけないし、誰かに取られたこともないからな!とんだとばっちりで拓也の頭はマジ狂い!拓也の人生は、オレの心を最後まで、徹底的に最後まで砕くなよな!

マネージャー「こうなったからには仕方がありません、拓也」

マネージャー「とっととエルデンリングを、いや黄金律を修復して、元の世界に帰りましょう」

世界に強力なエルデンリングを返すために、拓也の旅は始まった。
やっぱり競パンゎ拭いた方がいいかな…

9名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 17:32:42 ID:h6sxUnPA
円卓の祝福とかいう光に触れてケツに力を入れると、だだっ広い原っぱに出た。
あたりにはゴツゴツした岩とか壊れた教会とか、黄色い葉っぱの森とかが広がってるけど、金色の鎧を着た騎馬隊長って感じの全身凶器人間が目立ちまくってて景色を楽しむどころじゃねー!アイツをどうやってやり過ごそうかとガタイで分析しようとしたところを、ねちょねちょした声に呼び止められる。

?「貴方、テクなしですね」

とか失礼なことをいきなり言われて、なんだよコイツって振り返る。でも目の前に立っていた血まみれの白衣と悪趣味な仮面をつけていたその男に、いかにも系のヤバさを感じとったオレは怒りを鎮めて男の話を聞くことに。

ヴァレー「失礼、私はヴァレーと言います。親切心で言うのですが、武器も技も無く、鍛えた体だけでどうにかなるような、そんな甘いものはここには無いですよ」

ヴァレー「それどころか巫女もいないご様子。残念ですが、今の貴方は惨めに死んでいくでしょう。哀れなことです」

ヴァレー「ですが、その運命から逃れることもできます。向こうに見える、ストームヴィル城に向かいなさい。その城の主、デミゴッドたる接ぎ木のゴドリックを倒すのです」

ヴァレー「そうすれば、円卓の二本指も、貴方との面会を許すでしょう」

そんなこと言われても、どうやって行くのかわかんねーよ。あとあのデカ騎士はどうすんだよ?勝てるわけないじゃんってダルダルの顔でシラケ気味に疑問を投げると、仮面かぶった男は意外と普通に受け答えしてくれた。

ヴァレー「そうですね…勝てないのなら、夜陰に乗じて通り過ぎればよいのでは?身を隠すのによさそうな草木も生えていますし、貴方は背も低いですから、きっと気付かれませんよ」

拓也はここに来てからずっと背が低いって言われてるけど、オレが低いんじゃなくてお前らが高すぎるだけなんだよな。ここに来るまでに人と何回か会ったけど、みんなモデル体型の八頭身じゃん。拓也は日本人の中では恵まれた体格だけど、クリスエヴァンスみたいな世界クラスと比べると微妙に負けてるところもあるから、すぐに言い返せなくて悔しさあまって勃起100倍。競パンがミシミシ言いはじめた。

ヴァレー「や、やめてください。私にそんな眼を向けないでください。私が想うお方は貴きおひとりだけ。貴方の劣情には応えられません」

何か誤解されてるみたいだけどこのチンポは勝手に勃起してるだけだからって言っても、多分オレのことを見下すだけで理解なんて決して絶対にしてくれない。だからオレはプチグレて、話を終わらせて夜が来るまで祝福の前で寝た。


そして夜が来た。行動開始だぜ!
仮面のアイツには「いってらっしゃい、亜人の貴方」って言われたけど、さっきからその亜人ってなんなんだよぉ!亜人っていうのはよほどのイケメンで激エロのモロホスト顔なんだろうけれど、なんか馬鹿にされてるみたいでしっくり来ない。ここじゃイケメンはブサメン扱いなのかな?なんて考えながら乳首をこねくり回しつつ草に隠れて匍匐前進していると、驚くほど簡単に例の騎士の横を素通りできたぜ。やっぱり激エロなオレが乳首こねくり回してると、例え騎士でも見ないのがエチケットって感じでいてくれるんだな。

乳首をいじりながら匍匐前進をしているせいか、また床オナみたいな感じになって、拓也の這って行ったあとにはナメクジみたいな粘り気が残っちゃってたからヤバかった。明るいうちに這っていたら光の反射でオレの移動した跡が光って、見かねた騎士が襲ってきたかもしれないじゃん。

?「おい、待て、止まれ、なんだお前は」

なんてイキながら考えてるとまたオンナの声がする。
今度はなんだよと思って這ったまま顔を上げると、そこには瓦礫に座った青白い魔女がいた。いかにもなトンガリ帽子を被ってて、二つある顔は幼いけど雰囲気は年上のお姉さんって感じで、腕も四本。スゲー!少年ジャンプの大人気漫画、BLEACHとかに出てきそうじゃん!魔女までいるとかマジでメルヘンだよな!って思っていると、魔女が話しかけてくる。

ラニ「お前は…お前は何者だ?見たところ褪せ人でも無いようだが…」

平静を装ってるけど、幽体離脱してる方の顔がめちゃくちゃ引き攣ってるなりね。競パン一枚でエロなモロホストが、乳首こねて射精しながら匍匐前進して茂みから出てきたら、アメリカの特殊部隊みたいでかっこいいかもしれないからな。

10名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 17:35:46 ID:h6sxUnPA
拓也「うっす!拓也っす!ストームヴィル城ってところの、ゴドリック?ゴドフロア?に用があって来たっす!」

ラニ「た、拓也?そうか、拓也……ではその拓也とやらが、私に何のようだ?」

拓也「用ならさっき言ったじゃないっスか。あ!うっす!うおぉーっす!」

床オナの姿勢で頭を上げたせいか、チンポへの圧力が一層強まって思わず射精する拓也を見て、魔女は四本の腕で自分の眼を隠す。刺激が強すぎたかなぁ?強い刺激を受けてるのは俺の方なんだよね。

ラニ「そ、そうか。ストームヴィル城だったな。ゴドリックに用があるなら何処へなりとも行けば良いだろう」

拓也「いや、イキたいのは山々なんですけど、道中が危なそうなんで、安全なルートとか教えてもらえたら助かりまっす」

ラニ「安全な道など…お前の格好で通っていい道など、この地にはない。なぜそのような醜態を晒して平気でいられるんだ」

拓也「そんなこと言われても、服が無いからしょうがないじゃないですか」

ラニ「服ならそこに寝ている商人から買えばいいだろう…」

拓也「どうやって買うんですか?オレ何も持ってないっすよ」

素寒貧なオレを目の前にして魔女は4本ある手を腰に当ててため息をついている。困らせちゃったかなぁ?と思ったけど、本当に金がないんだからしょうがないんだよね。財布も全部流されたし、そもそもここは千円札とか使えないと思うんだよね。ATMとか無いのかな?携帯が通じるんだからATMも普通はあるよな?

ラニ「…ほら、ルーンだ、受け取れ。この地ではルーンこそが価値となり、力となり、命となる。大切に使うことだ」

見かねた魔女が、輝く小さなコックリングを差し出してきた。

ラニ「待て、来るな。そのままでいろ、投げるから」

でも拓也が立ちあがろうとした時に慌てた様子で制止してきた。渡したいのか渡したくないのか、どっちなんだよ?確かに今は全身ザーメンまみれだけど、合ドラと開発が進みすぎた人間高級住宅地状態に墜ちちゃってるんだからしょうがないじゃんって、モヤモヤの顔でしらけ気味。
結局、投げ渡されたリングを受け取って、魔女が指差した商人に話しかけに行く。商人は寝息を立ててるけど、拓也が近づいた時に足がピクっと動いたから多分起きてるぜ。オレは商人の目の前にリングを置いてから、商人の横で寝てる馬の荷物をまさぐって商品を確認する。

馬「弧゜ッ!」

馬の身体がビクッと一瞬震えたけど、すぐに落ち着いた。
商人を起こさなくてよかったとチンポを撫で下ろしながら、拓也は次々に商品を試着していく。この鎖帷子はチョー重くて動きにくいな、この矢だけを持ってても意味ないな、この黄色い薬は多分軟膏だからケツの穴に塗った方がいいな、とガタイで分析。
結局選んだのは、遠眼鏡と壺?の二種類だった。競パンがキツキツだぜ。
競パンをパンパンにしてハミ毛を直していると、魔女が近づいてきた。

ラニ「…服を買ってないじゃないか…」

拓也「着る物が鎧しかなかったんですから、無理言わないでくださいよ。素肌の上に鎖帷子なんて着たら、転んだだけで全身血まみれじゃないですか」

裸で鎧は着れないよって正論を言ったのに、何故か呆れられたみたいで、魔女はまたため息ついてくるし拓也の心はチンポと同時に萎えまくり。ここに来てからずっと落ち込むことばかりが続いている気がするけど、早く慣れなくちゃダメだよな。

ラニ「待て……少し聞きたいことがあるのだが、構わないか?」

拓也「ウッス!良いですよ」

ラニ「一眼見て気になったのだが、お前は祝福を元から持っていないのではないか?黄金律の祝福無く生まれ、祝福無き地で育った。そうだろう?」

拓也「ウッス!オレのいた新宿に黄金律とか祝福とかは無いっすよ」

ラニ「そうか…黄金律の光が元から無い世界から来たのだな…」

ラニ「ならば拓也、そうだな……黄金律無き世界に生きる者は、皆お前のような者なのか?お前の世界に、月はあるか?」

拓也「そうっすね。金持ちとか貧乏人とか、ホモとかノンケの違いはありますけど、大体みんな俺よりちょいブサですね。月もありますよ。ここは変な化け物とかいて、マジでビックリっすね」

ラニ「そうか」


色々聞かれてもオレはここの事なんて殆ど知らない。だからなんとなくで答えちゃったけど、そしたら魔女がガックリ肩を落としてスゲー落ち込んじゃったから、流石の拓也も気の毒に思えてきた。確かにファンタジー作品とかにも、でっかい刀とか死神とか無いと面白くないからな。

11名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 17:39:02 ID:h6sxUnPA

ラニ「…はは…黄金律無き世界も、そんなものか…」

ラニ「イジーと話しをしなければならないな」

拓也「弄ー?チクニーっすか?」

ラニ「チクニーが何かは知らんが、おそらく違うぞ。お前、名を拓也と言ったな?」

拓也「はい、拓也っす」

ラニ「おそらく、我らはもう会うことも無いだろうが、そのうえで言わせてもらう」

ラニ「狭間の地をよく知るのだ。そして、お前が褪せ人で無いのなら、心を許してはならないぞ」

ラニ「円卓にいる、二本指にはな」

拓也「ケツマンコの話っすか?」

ラニ「…もういい、やはり亜人か…邪魔をしたな」

そう言うと、魔女さんの姿が水に溶けるティッシュみたいに薄くなってきたから、拓也は咄嗟に名前を聞いた。

拓也「あっ、あっ、まっ、待って。お名前なん、なんて、言うんですか?」

ラニ「私の名はレ…」

でもギリギリ聞こえるか聞こえないかのところで魔女が消えちゃったから、一文字だけ聞き出すので精一杯だったぜ。こなあいだのウリでキメた合ドラが抜けきってなくて、いざという時に口がもつれてダメだった。

魔女のレオから話を聞いたあと、オレはあたりを練り歩いてストームヴィルとかいう城を探す。途中で何度か鎧姿の廃人系巨漢たちの近くを通り過ぎたけど、アイツらマジで目がイってて拓也どころじゃないって感じでいたから、茂みに隠れながら歩いてるだけでも、けっこうなんとかなるのが気持ちいいぜっ

そうこうしているうちに、兵隊たちのデカいキャンプにたどり着いた。
オレは余裕の表情を浮かべながらも、遠眼鏡越しに陣形を見る。守りは堅そうだったけど回り込んだ先に祝福って奴があったから、あそこまで行けば良いんだなって分かったぜ!結構楽勝なんだよな!
でもいざ祝福まで辿り着いてみると、祝福の前にはデカい門が立っていて、その奧からは内臓が抉れてる巨人がギン目で威嚇してくるし、ボウガンを構えた兵隊が夜更けになっても突っ立ってるから、拓也の冒険はここで終わったと確信したぜ。あんな道通れるわけねーじゃん!と絶望に打ちひしがれながら祝福の前で焦燥オナニーをしていると、その祝福に例の地味な子が現れた。

メリナ「少し、いいかし…」

拓也「あ!うっす!」

メリナ「……そういうことをするのは、やめてほしい…」

拓也「いきなり出てきたそっちが悪いんだぜ。もう少しでぶっかけるところだったじゃん。女の子にかける趣味は無いんだよね」

と、大人の余裕を見せつけながらチンポをしまうと、地味な子は不貞腐れたみたいに、祝福からちょっと離れたところに座った。それから

メリナ「あなたに、恥じらいというものはないの?」

とか言ってきたから、オレは

拓也「メシは無いし、ウリも家も無いんだから、オナニーするしかないじゃん」

っていう当たり前のことを言ったら、なんか「しょうがねーな」って感じで銀ラメを塗った鳥の脚をくれた。
どうせオナニーするなら、このバイブでケツマンコ穿れってことなのかよ!

メリナ「それは鳥脚の白銀漬け。食べられる」

拓也「え?」

メリナ「昔、私が導こうとした褪せ人がくれたもの。その人は、使命に負けてしまったけれど」

そんなヤツの残した物を食わせるとか縁起が悪いぜ、って思ったけど腹の中には客の種汁とキメションしか入ってないし、ギン目の化け物はいつ襲いかかってくるかも分からないしで結局食べたぜ。薬臭かったけど、合ドラの代わりと思えば意外といけるなりね。

メリナ「…ところで、どうして貴方は導かれたの?祝福から伸びる光は見えているの?」

祝福っていうのは光る精子みたいなやつのことっていうのは、もう知ってるけど、そこから光が伸びてるなんて見たこと無いから、オレは知らないって答えた。

メリナ「そう…やっぱり見えないのね…」

拓也「見えてたらどうしたんだよ?」

メリナ「見えていたなら、貴方はルーンの器になれたかもしれないけれど、見えていないのなら、私は貴方に、もう何もしてあげられないと思う」

メリナ「トレントも貴方を警戒している……円卓に逃げ込めるだけの力は、かろうじて貴方に与えてあげられたけれど、黄金律が崩れている今、祝福の残滓さえ無い貴方は円卓から力を得ることはできない」

メリナ「大ルーンも、英雄の追憶も、英雄の武器も、円卓からの恵みも、貴方の力を高めてくれる手段の多くは、貴方の手をすり抜けていく…」

メリナ「ごめんなさい…」

急に謝られても何がなんだか分からなくて、オレはとりあえず頷いたけど、地味な子のめちゃくちゃ深刻な同情の目で見つめられると、だんだんと自分が置かれた窮地に気付いていく。
大祝福?円卓?でマネージャーが言ってた言葉が頭の中に浮かんでくる。

マネージャー「拓也?黄金律を直すためには、黄金律のカケラを持ってるデミゴッドを倒さなくてはなりません」

マネージャー「ですが、デミゴッドは文字通り、神の力を持った半神半人の超越者達です。ただの人間の私たちではまず勝ち目はありません。そんな彼らから黄金律のカケラを奪い取るためには、工夫が必要なんです」

オレはその工夫ができないってこと?マジで?
武器も何も持たずに神話の化け物と戦って勝たなきゃいけないと思うと、一層絶望的な気分になって、チンコがギンギンになってきた。
でも絶望感が強すぎるといくらギンギンになっても射精ができない。だってSMの絶望にはカタルシスがあるけど、本物の絶望はカタルシスが無いじゃん。元の世界に帰れないことが確定した拓也が、その場にへたり込んで四つん這いになると腰も勝手に動き出す。絶対射精なんて出来ないのに絶望で感じまくってピストンが止まらなくなり、絶望から逃れようとして射精しようとしている。
この負のリングに囚われて、心臓がキュゥキュゥいってマヂ苦しい。
冷や汗も止まらないし今にも酸欠で死にそう。

メリナ「でも、希望は捨てないで欲しい」

メリナ「この世界がいかに壊れ、苦痛と絶望があろうとも、生があること、生まれることは…」

メリナ「…きっと、素晴らしいことだと思うから…」

そんな綺麗事を言われても拓也は簡単に気持ちは切り替えられなかった。こんな目にあってる俺とは違う他人だから、そんなことが言えるんだよな!なんてぐちゃぐちゃな気持ちでよがりまくっていると、祝福の近くを見知らぬ色黒マッチョが通った。

12名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 17:42:32 ID:h6sxUnPA

イケメンシーメールに遭遇! 投稿者:ビルダー拓也


その色黒マッチョの肉体を見て、一瞬オレは懐かしの常連客を思い出した。でもあいつにしては顔がイケメンすぎたし体も少し細い気がする。色黒マッチョイケメンが両手に持った斧を構えると、なんと斧から雷が発生!色黒マッチョイケメンはそのまま周りの草を焼きながら、ギン目の化け物集団に突っ込んでメチャクチャに武器を振り回して兵隊達を薙ぎ倒していく。

それを見た巨人が背中の剣を抜き始めると、マッチョイケメンは巨人の足元に身体を滑り込ませてから、すれ違いざまにアキレス腱を斧で叩き斬る。次に倒れた巨人の両目に両手の斧を突っ込んで犯しまくる!猛烈なアックスファックに泣き叫ぶ巨人が手足をバタつかせて、周りの兵隊も吹っ飛ばしていく。
生き残った兵隊の何人かがマッチョイケメンにボウガンを放つけど、放たれた矢はガチガチの腹筋にを全部受け止められていた。マッチョイケメンは瀕死の巨人を放置して、今度はボウガンを持った兵隊に突っ込んで行く。

ネフェリ「何をしている!この先へ行くのだろう!」

マッチョイケメンが叫んだ。声の高さからしてオレが思った通りイケメンは女だった。
でもオレが元の世界で出会ってきたウゼー女たちと違って、その背中は誰より雄々しく見えていた。拓也はイケメン女のたくましい背中に強力なバワーをもらって立ち上がると、あの武者震いがやってくる。どんな男も死ぬ時は射精するんだよ!

絶望に打ちひしがれてED勃起状態だった心から、噴火のような熱い脳ドラがほとばしってオレは戦場に駆け込む。目が潰れた巨人の腕を飛び越えて、ボウガンを構えようとしてる兵隊に体当たりしても拓也は止まらない!そのまま一直線に走り抜けて、振り返ると血生臭い戦場も遠くに見えるだけだった。生の実感と強烈な解放感に全身を犯されてマヂ狂いしてると、遠くからイケメン女が歩いてくる。

拓也「うぉーっ!うーっす!あ、やっべ!あの子を置いてきちゃったじゃん!」

ネフェリ「あの子?誰のことだ?あの祝福にはお前しかいなかったぞ」

あの子は馬にも乗れるし放っておいても大丈夫だろって前向きに考えるけど、それでも不安が頭をもたげだす。オレの隣に立ったイケメン女は、小便まみれになったオレの競パンを見ると、鼻で笑って斧をしまう。

ネフェリ「しかし…なんだお前のさまは?初陣にしても酷い」

拓也「え?う、うっす」

ネフェリ「戦いの気に当てられ、一時に正気を失う者は多い。糞も小便も漏らす者もいる。それを責める気はない」

ネフェリ「だが武器も持たずにそのさまになっているのは、気に食わない」

ネフェリ「ましてやお前は、蛮地の脚絆を履く戦士。戦場に立つなら、せめて得物は持つべきだろう」

拓也「う…ウッス?」

かなり直接的に「お前は男らしくない」って言われたから悔しいは悔しいけどさ、脳ドラキメたばっかりだから理解が追いつかないし実際オレがこの人より強くないことは確かだから、オレは「いや、オレは戦士じゃなくて、サーフ系ボディビルダーなんだけど」としか言えない。

ネフェリ「サー…なに?」

拓也「サーフ系ボディビルダーだぜ!」

ネフェリ「ボディビルダー?…貴様は、身体を組み上げる者なのか?」

イケメン女の目線がギン目に変わる。やっぱり戦士と言うだけあってガタイ作りにはストイックなんだな!って拓也は親近感起こりまくり調子乗りまくり、承認欲求キメまくりの全身自己紹介状態に堕ちたぜ!ここ最近、拓也の筋肉について話したがる人いなかったから、仕方ないなりね。

拓也「うっす!」

ネフェリ「禁じられた術に手を出したことは?」

拓也「ありますけど、あれは世間が認めてないだけで、法律的には合…」

オレがそこまで言ったと同時に、イケメン女の強烈なロシアンフックが飛んできて俺の意識はぶっ飛び射精。顔を殴られた拓也は錐揉みに一回転してから倒れて、そのままピクピクと痙攣して動かなくなる。…はずだった。

倒れた拓也に馬乗りになったイケメン女の、コンクリみたいに硬いパンチの連打が降り注いできて、オレの顔はみるみるうちに潰れたヒキガエルみたいになっていく。そのまま20秒ほど殴られた拓也は息はできねーし前は見えねーし、顔の皮膚の感覚は無いしでマジで壊れる寸前までいったけど、殴られるたびに気絶と覚醒を繰り返したせいかターンが足りなくて気絶できない。

ネフェリ「接ぎ木の秘術は、人身を荒廃し、風を穢しすぎる。お前に恨みは無いが、奴の手先ならば消えてもらう」

拓也「う…ゴボゴボ…」

ネフェリ「しかしゴドリックめ、侮辱してくれるな。鉱夫の胴に、亜人の手足を接いだような兵を私に寄越すとは」

拓也「ご…合ドラ…」

ネフェリ「なに?」

拓也「オレのは…合ドラ…あとジム、ジムトレ…」

ネフェリ「なんだそれは?接ぎ木の術のひとつか?」

拓也「違…違法じゃないっす…」

ネフェリ「…お前の故郷の名はなんという?」

拓也「新宿調教センターの拓也と申します…この少年は、私の…耐えることができるで、しょうか…」

ネフェリ「シンジュク?この狭間に、そんな地は…」

もうマヂ無理って思った時、イケメン女はオレから飛び退いてあわあわし始めた。やられたぜ!勘違いでオレをボコボコにしたな!「なんてことだ…私はなんてことを…」ってイケメン女はメチャメチャ動揺してるけど、この時のオレはメチャメチャ血まみれで幻覚見まくり幻聴聞こえまくり、白目剥いて痙攣しまくりでそれどころじゃないんだよな。

ネフェリ「すまない!大丈夫か!?今祝福まで連れて行く!それまで耐えてくれ!」

給食のおばちゃんに顔を蹴られたクレヨンしんちゃんみたいになってる拓也は、勘違いイケメン女に背負われて、見知らぬ土地を駆けていく。そしたらすぐ祝福について、そこに寝かされた拓也の目に赤いフードを被ったダウナー系の女の顔が映ってきた。

13名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 17:46:56 ID:h6sxUnPA

ローデリカ「貴方達、誰なんですか?その方は一体…」

ネフェリ「すまんが少し居させてもらうぞ!拓也と言ったな!?この指は何本に見える!?」✌️

拓也「さ…三本指…」

ネフェリ「やはり深傷か…しかし案ずるな。祝福はお前の体を…」

ネフェリ「…体が治らない…?」

ローデリカ「そのお方は、もしかして褪せ人ではないのかもしれません…金の瞳も見えないので、祝福も無いようですが…」

ネフェリ「そんな事があるというのか?」

ローデリカ「いえ、私も、それとなくそう感じただけなのです…確かなことは何も…」

瀕死の拓也を囲んで、二人はオレの体が治らない理由を探っている。
拓也の頭の中には水没紳士が浮かんできて、頭の中で三途ブリッヂ3分間が始まる。

ネフェリ「なんてことだ…褪せ人では無いのなら、やはり亜人なのか?しかし稀人の亜人などにつける薬を、私は持っていない」

ローデリカ「いえ、おそらく彼は人です…亜人の諸相が強いようですが、黄金樹の律がある世のもとに生まれる亜人が、外界からの来訪者であるはずはありません」

ローデリカ「彼の手足や背丈は、彼の故郷では普通の姿なのでしょう」

拓也「う…うっす…」

ネフェリ「まずい、意識が無くなりかけている!一か八かだが、これを食え!」


そう言ってイケメン女は拓也の口にチンポをぶち込んできた!マジかよぉ!突然のことに朦朧とした意識が一気に覚醒した拓也は無心でチンポにしゃぶりつく。酒のつまみに合いそうな極上の味で競パンの締め付けも強くなり、金玉が脈動する感覚が全身に広がる。


ネフェリ「よかった、亀首漬けは効いたぞ…やはり力を沸き立たせるにはこれが一番だ」

拓也「ジュポジュポ、ズルズル、ズコズコ、ズルシズルシ」

ローデリカ「なにか…食べ方が汚いようですが…」

ネフェリ「よほど飢えていたのだろう。可哀想なことをしてしまった…」

拓也「あーっ!おぅううっす!おうおうおぉーっ!」

目が霞んでるせいか妙に緑がかって見えるチンポだけど、濃厚雄汁を味わえるならなんでもいいぜ!というかこの女、女じゃなくてシーメールかよぉ!この世界にもこんなド変態がいたんだな!申し訳なさそうな顔も女の子みたいでかわいいし、いつか俺のケツマンをこの極太マラで穿り尽くしてくれよな!そう思いながらもやっぱり体力は消耗してるみたいで、俺はチンポをしゃぶりながら少しだけ射精して、意識を暗闇に溶かしていった。

気付くと拓也は祝福のそばに寝てて、赤いフードをかけられていた。
近くにはさっきのダウナー系の女がいたけど、イケメンシーメールは何処かへと消えていた。

拓也「あれ?イケメンシーメールはどこ?」

ローデリカ「気付いたのですね…イケメンシーメールとは、なんですか?」

拓也「あの色黒マッチョのことだぜ。どこ行ったのか知ってる?」

ローデリカ「ああ、あの方なら、ストームヴィル城前の隧道に向かいました…あの方はイケメンシーメールという名前だったのですね」

ローデリカ「彼女を引き止めるべきでした…ですが彼女は頑としていて、私の言葉を聞き入れてはくれませんでした…」

ローデリカ「あの城に行ってはいけません…行けば、蛹にされてしまいます…」

拓也「さなぎ?蝶にでもなるの?」

ローデリカ「彼らは手足を取られて、蛹になり、吊るされるのです…白面の方の、甘い言葉のせいで、みな蜘蛛の一部となってしまうのです」

分かりにくい話し方をする女だなぁって思ったけど、ようするにストームヴィル城には人から手足を奪ってダルマにしてくる蜘蛛がいるらしい。そんなの相手に拓也が勝てるわけねーじゃん!って思うと同時に、イケメンシーメールのことがやっぱり心配になってくる。オレはアイツの色黒に引き締まったガタイと、女みたいにかわいい顔と、極上のチンポの味の虜になってたんだ。アイツがノンケにハメ倒されてダルマにされるなんて耐えられない!

拓也「うっす!行くぜ!」

乳首こねくり回して気合いを入れて立ち上がった拓也に、ダウナー女が待ったをかける。

ローデリカ「いけません…彼女は貴方への罪滅ぼしとして、一人で忌み鬼を倒しに向かったのです…貴方が向かっても、鬼に殺されてしまいます…」

ローデリカ「ああ、私が彼女を止めていれば…やはり私は、臆病な卑怯者なのです…」

ほんとこういう女ってチョーウゼーよな!
こういうヤツに限って、人がやる気になってる時に水を差してくるんだよな!

拓也「バカ言うなよな!逃げたい奴は逃げていいし、戦いたい奴が戦えばいいんだぜ」

拓也「自分が弱いなら強い奴に頼ればいいんだよね。アメリカが尖閣守ってるみたいにさ」

そう言うと、ダウナー女はキョトン顔で静かになる。
ギャーギャーうるさい女を静かにできる男ってかっこいいよな!人生の深みを見せつける拓也に、ダウナー女はしゅんとしている。蛹とか蜘蛛とかわけわかんねーんだよ!オレは女に縋りつかれる男じゃなくて、イケメンシーメールみたいな強い男に縋りつかれる男になりたいんだぜ!

14名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 17:49:12 ID:h6sxUnPA

オレはダウナー女がいる祝福から離れて道沿いに走り出した。
イケメンシーメールが通った後には、兵士の死体がゴロゴロ転がってて怖かったけど、鎧を着てるマネキンだと思って拓也は通り過ぎていく。すると遠くから硬いモノを打ち付けるみたいな音が聞こえてきた。戦いの時だぜ!って覚悟した俺は、転がってる兵士から装備を奪う事にしたけど、鎧の脱がせ方なんて分からないから兜と剣と盾だけ奪って戦場にかけつけた。

でも戦場についた拓也は、怖くて一歩も動けなかった。
陰毛みたいなツノを生やした、身長が4メートル以上?6メートル以下?はあるバカでかい化け物が、車より速いスピードで飛び回って丸太を振り回してるし、イケメンシーメールはその丸太を脳天にぶち込まれても立ち上がって化け物に切りかかってる。全身に金ラメ塗りたくったみたいな魔法使いが、ド派手なミラーボールみたいな光を撃ちまくってるし、シーメールも化け物も飛びまくり斬りまくりギン目剥いて吠えまくり。

そのあまりに凄まじい戦いは、徹底的に拓也の士気をいじめ抜く。
かっこいいこと言って戦いに来たけど、神話レベルの戦いの前では結局オレはただのMウケ筋肉奴隷にすぎないんだよな。恐怖に抗って戦って死ぬか、恐怖に屈して大人しく見てるか、二つにひとつを選ばなきゃいけないシチュエーションだとわかったぜ。

拓也「シーメールの爆乳エロいっ!」

大人しく見てることにしたオレはせめて応援だけはしたいと思って、ボディビルダーにかける褒め言葉のような賞賛をシーメールに浴びせかける。オレの声援が届いたのかシーメールは例の雷の技を繰り出して、ツノの化け物をダウンさせる。そこに金ラメ魔法使いのミラーボール魔法が入り、怪物の背中を犯していく。

そしてシーメールが繰り出した特大チンポクラスの太い斧の一撃が怪物の頭に入ると、怪物はまたダウンしてそのまま消えていった。それと同時に金ラメな魔法使いも消えていった。アイツは誰なんだよ?

ネフェリ「拓也!?お前、気がついたのか!」

拓也「うっす!もう平気だぜ!」

ネフェリ「すまない…私が早まってしまったばかりに、お前に深傷を負わせてしまった…」


シーメールの女みたいなショボショボ顔にドキドキするって、ヒーロー陵辱だぜ!この色黒イケメン筋肉シーメールに、三日三晩不眠不休で中出しされたいっ!そう思った拓也はシーメールの唇を奪いたいという衝動を抑えるために、競パンの中に右手を突っ込んで金玉を強く握り、痛みを堪えた。


ネフェリ「どうした?身体が痛むのか?」

拓也「なっ、あん、な、なんでもないダス」

ネフェリ「そうか、それならいいのだが…」

?「覚えたぞ、褪せ人よ」

拓也とシーメールが語り合ってるところに、バラエティー番組の天の声みたいなのが入ってきた。人がイチャイチャしてるところを邪魔するなよな!とギン目で睨めつけようとしたけど、声が何処から聞こえてきてるのかが分からない。

?「野心の火に焼かれる者よ、怯えるがよい、夜の闇に」

?「忌み鬼の手が、お前を逃しはしない…」

その声をよく聞くと、さっきの陰毛頭の化け物の声と同じだった。
マジかよぉ!あいつら殺しても死なないのかよ!そんな奴と戦うとか絶対負けるじゃん!

ネフェリ「こちらも名を覚えたぞ!忌み鬼のマルギットよ!」

ネフェリ「刺客を差し向けるがいい!この蛮地の女勇者、ネフェリ・ルーが相手だ!」

拓也「マジかよぉ!」

やられたぜ!シーメールだと思ってたのに色黒マッチョイケメンは女だったんだな!
オレは女を相手に発情して射精しちゃったってことかよぉ!だったらあの緑チンポはなんなんだよ!?心も体も、事実上ただのノンケと化した拓也はその場に崩れ落ちた。この狭間の地ってやつは拓也を、徹底的に拓也をイジメ抜く。

15名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 17:52:02 ID:h6sxUnPA

続きだぜ!
イケメンシーメールは実は女で、名前はネフェリ・ルーというらしい。
ルー大柴みたいだよな。ネフェリはオレに男だと思われてたことをなんとも思ってなかったけど、拓也が筋肉系のゲイだったことと、ネフェリに一目惚れしてたことを知ると、申し訳なさそうに謝ってきた。俺が味わったチンポも実は亀の首の漬物だったらしい。
それはまぁいいんだけど、早くも絶対に実らない恋を体験しちゃったオレはガッカリ顔で傷心気味。でも別れるのも寂しいから、結局ストームヴィル城まで一緒に辿り着いちまった。これじゃお別れデートだぜ。

そんな拓也の携帯にマネージャーからの着信。
マジでなんで電波届いてるのかわかんねー!

拓也「うっす!拓也っす!」

マネージャー「拓也?今ギデオンの書斎で調べものをしているのですが、いくつか分かったことがあるので報告しておきますね」

マネージャー「まず貴方が使えるものについてですが、どうやら黄金律と関係が深いものほど、貴方との相性は悪いみたいです。祈祷や魔法といったものがこの世界にはあるらしいのですが、それらは黄金律との関わりが深すぎるので、黄金律との関係性が全く無い貴方には使えません。特殊な力を持っている武具も、おそらく使えないでしょう」

拓也「う…うっす」

マネージャー「品物についても同様です。位の低い動植物から取れる食物なら食べられるとは思いますが、黄金樹との関わりが深い動植物から採れた品物は、貴方との相性が悪いです。触れることはできると思いますが、食べることも、道具として使用することも、おそらくは不可能です」

拓也「うす…」

マネージャー「それと、ストームヴィル城の主はかなりのチョーSということが分かりましたので、十分に気をつけてください。私はいくら食べても無くならない食べ物を大祝福の奧に見つけましたので、それの調査に行ってきます。料理に使えるかもしれません」ブツリ

オレに神様退治を押し付けて、自分は食い放題バイキングかよ!いい御身分だよな!
心の中で愚痴ってると、ネフェリが目を皿みてーにしてこっちを見てくる。

ネフェリ「た…拓也?その塊はなんなんだ?どういう仕掛けなんだ?」

拓也「あ、これ?携帯電話っていう、アレ、便利な機械。遠くの人と話ができるんすよ」

どういう仕組みで動いてるんだって聞かれても、そんなのオレにも分からないぜ。というか衛星通信を使って会話する機械なのに、衛星が無いのに使えてるんだから理屈も何もねーよな。祝福の導きは拓也じゃなくて電波を導いてるのかなあ?

ネフェリ「まったく、妙なことを考えるものだ。私の義父の興味を惹きそうだ」

義父って言葉を聞いた拓也は、ネフェリの複雑な家庭事情を想像して微妙な気持ちになったから、話を終わらせて城に向かった。こういう繊細な気配りができないと客商売は務まらない。ウリのプロの経験が生きてるぜ。到着したストームヴィル城は遠くで見るよりもめちゃくちゃデカくて思わず怯むけど、よく見るとそこらじゅうボロで、何処からでも入れられそうに思えた。

?「なあ、あんた…こっちへ、こっちへ来てくれるか」

城の侵入経路を遠眼鏡で分析していると、城の壁の横穴マンコから声がする。
入ってみると、背が高いけどガリハゲな兵士?奴隷?が立っていた。

ゴストーク「あんた達、褪せ人だろう?」

拓也「違います」

ネフェリ「ああそうだ」

ゴストーク「?……そっちのあんたは、褪せ人じゃないならなんだ?亜人と似てはいるが連中にしては毛がすくない。それに言葉も使えるなんてな。変わってるぜ、あんた」

ハゲにハゲ呼ばわりされた拓也はプンにスカで怒りまくりだったけど、オレを抑えてネフェリが話に割って入った。

ネフェリ「私達のことなどどうでもいいだろう。何の用だ?」

ゴストーク「クヒックヒッ、そうだったな。俺はただ、あんたらに忠告したかっただけなんだ」

ゴストーク「城の中へ入るなら、正門からはやめておけ。手練れの兵士たちが、バリスタを構えて陣を張ってる」

ゴストーク「なに、そこの穴を使えばいい。兵士たちの知らない抜け道だ。見つからずに侵入できるだろう」

高身長ハゲが指差した方向を拓也は試しに覗いてみたけど、すぐに顔を引っ込めた。あんな道通れねーよ。万が一足を滑らせたら崖下まで真っ逆さまで、オレのガタイも歓楽街の路上に落ちてるゲロみたいになっちまうぜ。ハゲの提案を拒否して正門から入る方を拓也は選ぶ。バリスタってのが何なのかわかんねーし、最低限歩ける道がある方が良いに決まってるからな。ネフェリも正々堂々と入る方が性根に合ってて好きらしい。

ゴストーク「死にたがりめ……おーい!開門だ!門を開けてくれ!」

16名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 18:22:29 ID:h6sxUnPA

ハゲの声で門が開くと、奥には木で作ったバリケードと聖火ランナーみたいなヤツがいて、こちらをジットリ見つめてくる。でもそれ以外には大した敵はいなさそうだったから、楽勝だなって思いながら進もうとする拓也の肩を、ネフェリが掴んでグッと引き止める。

ネフェリ「退くぞ拓也。この道は死出の道らしい」

拓也「え、マジ?これって罠のお誘い?」

ネフェリ「正門前に立つ兵士が少ない。それに木の影に隠れているが、バリスタも多く置かれている。あの男の言葉は事実ではあったらしい」

拓也「バリスタってなんなんすか?」

ネフェリ「カラクリ仕掛けの大弓のことだ。我が一族が蛮地で覇を唱える際には、よく壊したものだ」

ネフェリ「あれの威力は中々に厄介だ。お前などは一撃で砕け散るぞ」

めちゃめちゃ危ないじゃねーかよ!ネフェリのお陰で、拓也はすんでのところで九死に一生を得たけど、ひとりで来てたら間違いなく死んでたぜ!断崖絶壁を渡るか、罠の真ん中を突っ切るかの、二つにひとつのどちらかを選ばなきゃいけないシチュエーションだと分かったけど、今回はどちらも選びたくなかった拓也は、必死に乳首こねくり回してガタイで知恵を絞り、ついでに乳も絞ってみる。

ゴストーク「なにやってんだあいつ…」

ネフェリ「分からん…きっとこういう癖なんだろう…」

ハゲとネフェリの視線が痛くて気持ちいいから思わずチンポも勃起しかけるけど、今はチンポしごいてる場合じゃない!ここで作戦を考えつかないと、何の工夫も無しに突っ込むしかなくなる。俺の乳首に、ネフェリと拓也、ふたりの命がぶっ掛かってる。そして乳首が立つと同時にピンときた。

拓也「ここの兵士の防具を一着揃えたらイけるかもしれないぜ!」

ネフェリ「変装か。お前が兵士で私は虜囚か?」

オレが必死で編み出した作戦も瞬時にネフェリに見抜かれて、気付いた時には空回りになっていた。それでもネフェリは協力してくれて、ハゲが指差してた横穴から崖をつたって、兵士を三人ボコボコにしてから使える防具を奪い取ってきてくれた。それからはまたネフェリに手伝ってもらって鎧を着込んだ後、壁にかけたロープでネフェリの手を後ろ手にして縛る。そしたらネフェリの男みたいに筋肉質な背中にすごい背徳感を覚えて、拓也の右手は思わずチンポに行きそうになる。でも慌ててお母さんの顔を思い浮かべると一気にしずまった。

ゴストーク「なるほどなぁ…なかなかさまになってるじゃないか…クヒッ」

ネフェリ「貴様、どういう意味だ?」

ゴストーク「いや別に、あんたみたいに縛られて、ここに連れてこられた連中を何百人と見てるからな。あんたらが奴らと同じ末路を辿らないように、せいぜい祈っといてやるよ」

ハゲはそう言ってからいやらしい目線で俺たちを舐め回して、正門前に出て叫んだ。

ゴストーク「接ぎ枝が来たぞ!謁見の王庭へお連れしろ!」


ここからが正念場だぜ。

17名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 18:23:45 ID:h6sxUnPA


ストームヴィル城で本気決戦  投稿者:ビルダー拓也


正門を潜った拓也とネフェリは、石壁で囲まれた城の中を進んでいく。
周囲は兵士いまくりバリスタ置きまくり、ブレードライガーみたいなケダモノが白目剥いて吠えまくりで、マジで正面突破を挑まなくて良かったぜ。しかもまだまだ奥があって、長い上り階段にもバリスタ置きまくってるし、その先の広場にも形が違うバリスタ?火炎放射器?を置きまくり。バリスタ好きすぎるだろ。これだけ防御を固めないと防げない敵ってなんなんだよ?

それからネフェリを連れた拓也は、全身血塗れの力士系巨漢とか、サイボーグ化された鳥とか、例の巨人くんとかを見たけど、見れば見るほどとんでもない戦力で思わず拓也は苦笑い。めちゃくちゃ重い鎧のせいで酸欠気味になって死にそうになりながらも、そのまま更に奥まで通される。そして枯れた木と、めちゃめちゃに置かれた墓と、串刺しになったドラゴンが見える広場に到着。
「すっげぇ…」と思わず俺は声を漏らしたけど、ネフェリに肘で小突かれて慌てて上下の口を閉じた。

?「共に末裔たる竜よ…」

ネフェリに小突かれて竜から目線を外した拓也は、緑色の布の塊みたいなものを発見。そいつは例の巨人よりは小さかったけど、隣にいる竜の大きさを考えたらそれでもデカい図体をしてて、しかも妙に凸凹してて気味が悪い。

?「お主の力、きっと…我を高めようぞ」

?「…のう?」

竜を撫でていたそいつが急にこっちに振り返ってきた時、拓也は腰が抜けてその場にガクガクとへたり込んだ。緑色の布が風でまくられた時、中から何十人もの人間を混ぜてデカくした肉の塊みたいな化け物が出てきたからだ。その化け物は全身の筋肉やら鎧やら服やらをピクつかせて、何本もある腕をわしゃわしゃしながら人の言葉を話してるけど、目がマジでイッちゃってて、いかにも話が通じなさそうって感じの空気をビンビンに張り詰めさせている。

?「おお…素晴らしい枝ではないか…」

?「ちこう寄れ、小枝よ…我と共に、黄金の麓へと登ろうぞ」


ネフェリ「私は貴様の枝ではない」

ネフェリ「私は幹を斬りにきた」

目がイってる化け物に向かってネフェリがドスの効いた低い声で言葉を返す。その殺意バリバイな声を聞いて、水中ブリッヂを30秒もできなかった頃の拓也が苦しさに負けて浮上した時に、頭を掴んで無理矢理沈めてきた時の水没紳士を思い出す。


?「褪せ人風情が…不遜であろう…」

?「地に伏せよ!」


化け物がいきなりキレて、拓也の身長よりでかい斧を地面に叩きつけると、遠くで座り込んでる拓也の雄膣にまで衝撃が来てオレは思わず「あん!」と声を上げて軽くイッてしまう。
怪物でしかもジジイにイカされるとかすげえマニアックだけど、恐怖でビビってる拓也はそれどころじゃなくて涙も鼻水も垂れ流しの人間水道管に堕ちていた。

接ぎ木のゴドリック「我こそは、黄金の君主なるぞ!」

ネフェリ「黙れ下郎!その口を閉じていろ!」

ネフェリが両手を縛るロープをちぎると、ストームヴィル城で決戦が始まった。
やっぱり拓ッチゎ逃げた方がいいかな…

18名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 18:41:55 ID:h6sxUnPA

斧を構えて駆け出したネフェリに、化け物のデカアックスが振り下ろされる。
ネフェリは身を翻してデカ斧を避けると、両手の得物を化け物の胴体に思い切り叩きつける。
血が出てるから効いてはいるんだろうけど、まるで痛みを感じていないみたいに化け物はすぐさま反撃。ネフェリに向かって拳を振り回す。

だけどそれもネフェリには見えていた。振り回した拳を飛び越えたネフェリは化け物の背中に乗っかって、頭に向かって斧を振り下ろす。だけど振り下ろされた斧は惜しいところで、うじゃうじゃ生えてる腕に掴まれた。

ネフェリの斧を掴んだ化け物はそのままネフェリを地面に叩きつけると、デカ斧の先端部分をネフェリの腹筋に叩きつける。物凄い爆発が起こってネフェリは悲鳴をあげたけど、ギン目はまだ化け物を睨みつけてて、片手で斧を投げる余裕もあった。

顔面に斧を投げつけられた化け物は咄嗟に頭を動かし、そのままネフェリから離れて、今度は離れた勢いのまま猛烈なスピードであたりを転がって、高く跳ね上がってからもう一度ネフェリに飛びかかる。

地面の窪みから身体を起こしていたネフェリはジャンプして、飛びかかってきた化け物をギリギリでよけてから、地面に落ちてる斧を拾い上げて化け物にまた斬りかかる。

着地した体勢を立て直す前に斧を食らった化け物は、首元から血をドビュッと噴き出した。効いてるぜ!って拓也が思うのも束の間で、化け物のヤツはそれでも合ドラがキマってるみたいに笑ったままデカ斧を振り回して、ネフェリに距離を開けさせた。

ゴドリック「見事よ!そうでなくては接ぐ価値も無い!お主の枝を接いで、黄金は更に輝こうぞ!」

やばいぜ!こわいぜ!テンションが上がりまくった化け物はデカ斧を振り回して竜巻を巻き起こした!ネフェリの顔と胸筋に切り傷が入って、ついでに遠くでヘタってる拓也が漏らした黄色い小便も宙を舞って、竜巻に巻き込まれる。

ネフェリ「それほどに黄金が好きかゴドリック!拓也の小便もお前のものか!」

ゴドリック「ぬかせ褪せ人!地に伏せい!」

ネフェリの挑発に乗った化け物は、自分で起こした竜巻をデカ斧で吹き飛ばして、二発の風の弾に変えて発射。ネフェリは転がって一発目をかわしたけど、もう一発はモロに食らってしまい、拓也の小便まみれになってその場から一瞬動けなくなった。
その隙を見逃さなかった化け物は一気にネフェリに駆け出して、思いっきり斧を振り上げる。

だけどその焦りが化け物にとって悪かった。
ネフェリは斧で風を防いで、飛びかかってきた化け物にカウンターをぶち込んでいた。
たまらずダウンする化け物に、ネフェリは風と雷を纏わせた斧を殺意全開で叩き込みまくる。みるみるうちに血まみれになっていく化け物に、かまわずギン目で斧を振りまくるネフェリが怖くて、拓也は一瞬どっちを応援していいのか分からなくなったぜ。

ゴドリック「おおおああーーっ!」

勝負あったかに思えたところで化け物がデカ斧を振り上げた。咄嗟にネフェリは飛び退いて、デカ斧がどう振られるのかを見定めている。でもデカ斧に斬られたのはネフェリでもオレでもなかった。

ゴドリック「ぎゃあああああああ!ああぉう!」

斬られたのは化け物の腕だった。いきなりのド派手なリストカットに拓也の頭は真っ白になり、あのネフェリも戸惑って何が起きてるのか分かっていない。怪物の腕からは丸一日ケツマン犯されたあとの拓也が、トイレでケツから種汁を流してる時みたいに、ジョボジョボと血が噴き出ている。そのあまりのグロさに拓也の下の口がちょっとだけ実を覗かせる。

ゴドリック「はぁ、はぁ、おお、強き竜よ…」

ゴドリック「その力を、我に…」

そして化け物はドラゴンの死体に、切れた腕を擦りつけはじめた。合ドラのキメすぎで幻覚を見てるとしか思えない行動に拓也の思考はショート寸前。だけどネフェリは何か察しがついたみたいで、両手の斧を持ち直して拓也に声をかけてくる。

ネフェリ「拓也…」

拓也「え?…は?…はっ、はい?」

ネフェリ「隅に隠れていろ」

ネフェリがそう言い終えた瞬間、ドラゴンの首がちぎれ飛んで化け物の腕にくっついた。
ドラゴンの頭はピキピキ音を立てたあと、生きてるみたいに声を上げる。

「父祖よ!ご照覧あれい!!」

マジかよぉ!!
化け物がドラゴンのついた腕を振り上げると、ドラゴンがデカい火柱を空に噴き上げた。
とんでもないことが目の前で起きて、拓也の真っ白思考も一気に現実に引き戻される。俺は慌てて隅っこの墓石の裏に隠れた。身につけている激重のモロ鎧の重さも頭の中から吹っ飛んだぜ。

19名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 18:49:31 ID:h6sxUnPA


「ハッハッハーハハハハ!」

化け物は空に火柱を噴き上げるドラゴンの首を、地面と水平にするようにして振り回して、炎であたりを薙ぎ払う。そこら辺にあった墓石は全部燃やされて、竜の死体も炎に包まれた。隅っこの墓石に隠れてた拓也は、炎が巻き上げた一酸化炭素をモロに吸って意識が飛びそうになっているのを必死に堪える。
こんな火の海地獄の状況じゃネフェリはもう死んじゃってるんだろうなとか、俺もすぐに燃やされてネフェリの後を追うんだろうなとか、拓也は消えていく意識の中で考えたけど、酸欠が酷くなって眠気が襲ってくる頃には、まぁそれもいいかって思ってた。
そして黒い煙と真っ赤な炎が辺りを包み、そこに化け物だけが立っている地獄の景色に、力強いシルエットが立ち上がる。

拓也「うぉ…すっげ…」

炎の海から現れたネフェリは、両手の斧に雷を帯びて、化け物に向かって歩いていく。
そのキマりまくりな景色を頼もしく思えて、拓也の意識は消失した。


ゴストーク「おい、おい」

聞き覚えがある声と一緒に、オレはガタイを殴られてるような感覚で目を覚ました。
その瞬間にものすごい息苦しさと嘔吐感が襲ってきて、起き上がったと同時にゲロを吐く。
見渡してみると、城門の辺りで出会ったハゲが拓也を見下ろしてて、あたり一面焼けまくりで俺も煤にまみれまくり。

ゴストーク「クヒッ、見ろよあれを。面白いことが起きてるぜ。ざまぁないぜまったく…」

門番のハゲが指差した方向を見てみると、そこには焼け野原になった広場があった。その真ん中に立つのゎ、あのネフェリ・ルー。ネフェリの前で片膝をついた化け物の腕からは、ドラゴンの頭が無くなっていた。

ゴドリック「はぁ、はぁ、何故勝てぬ…」

ゴドリック「きっと接ぎ枝が足りぬのだ…無能な兵どもには、枝集めなど任せておけぬわ…」

ネフェリ「枝がどうであろうと、幹が腐っていれば枝も腐る。ゴドリック、お前の敗因は腐った幹であり続けたこと」

ネフェリ「せめてもの情けだ。最期に、負け惜しみぐらいは聞いてやる」

いかにも真面目でプライドが高そうな感じなのがネフェリだけど、こういう真面目さは勘弁してくれよ!そんなヤツさっさと倒してくれよって拓也が一人焦っていると、ゴドリックの嫌みが始まった。

ゴドリック「褪せた痴れ者め…お主の従者、拓也とか申したか…」

ゴドリック「あのような、女々しく逃げ回るだけの卑小な凡愚に、担がれておるお主に…何が分かる」

化け物に凡愚呼ばわりされたけど、こんな世界で活躍できるヤツの方がむしろおかしいんだよな(笑)
次の春こそ、センパイと岩手の猊鼻渓に行くって約束をしようとか考えたこともあるけど、夢のまた夢。そもそもデミゴッドどころか兵士の一人も倒せない拓也が家に帰れるわけないし、もう終わりなりね。拓也が全てを諦めてネムネムの顔で鬱になってると、ネフェリが上の口を開いた。

20名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 18:56:34 ID:h6sxUnPA

ネフェリ「確かに凡愚ではある。卑小でもあろう。性根も戦いに向かない。わけのわからぬ所も多い」

ネフェリ「だが強く勇敢な者だけを求めるのは、王者の振る舞いではない。それはつわものに甘えているだけだ」

ネフェリ「それに拓也は、私の従者ではない。今や同じ戦場を駆けた、蛮地の同胞だ」

マジ?それって、お誘い!?
無力感で空っぽになった拓也の中に、ネフェリが暖かい絆を注ぎ込む。少年マンガみたいな真っ直ぐ君なセリフをよく恥ずかしげも無く言えるよな!ネフェリの飾り気の無い熱い言葉に、ネフェリが実はオンナだったことも忘れて一瞬でほの字になった拓也は、ゲロまみれの口を拭いて立ち上がる。

拓也「うっす!拓也はネフェリ・ルーの仲間っす!よろしくお願いしまっす!」

俺の声を聞いても、ネフェリは首筋を掻くだけでこっちを見たりはしなかったけど、かわりに化け物おじさんの方が、ケツマン処女を極太チンポで失った瞬間みたいな驚愕の顔を向けてくる。

ゴドリック「ネフェリ・ルー?…蛮地の、同胞とな?」

ゴドリック「お主、いかなる家の者なのだ?」

ネフェリの名前に聞き覚えがあったらしい化け物おじさんは、水戸黄門を前にした悪代官みたいに縮こまって、恐る恐るって感じでネフェリに名前を聞いているから、当然ネフェリは応える。

ネフェリ「私の名はネフェリ・ルー」

ネフェリ「蛮地の覇者、ホーラ・ルー王の家名を継ぐ、王の血筋の者…そう皆には呼ばれていた」

ゴドリック「おぅううっす!」

瞬間、化け物おじさんはイキまくり感じまくり状態の拓也みたいな声を上げて、尻餅をつきガクガクと震えだす。そしていきなりのカミングアウトに思わず拓也もマジビビり!強くて優しくて怖くて、カッコいい筋肉ガタイのくせしてオマケに女王様とかさ、ノンケ向けのスポーティー系SMクラブとかで働いちゃったらどうする!?人気ナンバー1の誕生か!?
拓也はゲイだからそういう店には絶対に行かない。

ゴドリック「ホ…ホーラの直系……お主、いやあなた様は、父祖ゴッドフレイの、正統なる後継者…!」

ゴドリック「おお…おおおおおおお!」

ゴドリック「やはり黄金は…我が家を生みし遠き父祖は…我らを見捨てずにおられた…」

中出しされまくった後に痙攣している拓也みたいな昇天顔で、化け物おじさんは恍惚したまま次の瞬間にはネフェリの足元に土下座していた。ネフェリは「なんのつもりだ?」とギン目で威圧。公開SMプレイの始まりだぜ!

ゴドリック「あなたこそは、このエルデの地の正統なる統治者。我が逼塞の地、リムグレイブをも導く、まことの黄金の君主にあらせられる」

ゴドリック「我ら、黄金の麓を追放されし者達は、あなた様にとこしえの忠誠を誓い、あなた様の御命に従いまする」

ネフェリ「ま、待て、私は王位などに興味はない。私はただ、我が義父ギデオンを王としたいだけだ」

SMプレイは無いし次々と新事実が発覚するしで、拓也はもう話についていけなくなってるぜ。あんな性格悪そうなのがネフェリの義父だなんて、俺がネフェリだったらグレまくって子供の頃から隠れてウリなんかやってる。俺はあのおじさんにめちゃくちゃ馬鹿にされたし、あんなのが王になったらこの世界のゲイは大手を振ってウリも合ドラもできなくなるし、淫獣が保護指定動物になるよね。

ゴドリック「ぎ、義父ですと!?その者は、黄金の家系の何処に座していると仰るのです?そのような者に、我が家の再興……否、黄金の時代を再来させることが出来るはずが…」

ネフェリ「ええい、しつこいな…私は王にはならないと言っているだろう」

ゴドリック「し、しかしですな、あなた様は玉座、玉体というものを軽んじておられますが、あなた様が王位を継ぐことで数多くの者が救われ…」

ネフェリ「ゴッドフレイ王の血ならお前が受け継いでいるだろう!お前がやればいいことだ!」

ゴドリック「家系の遠縁、末席も末席な我が身でそれができればこのような有り様には…」

ネフェリ「拓也、帰るぞ。付き合ってられん」

拓也「え?…このおじさんはどうするの?放置ってこと?」

ネフェリ「頭を下げて忠誠を誓うと言った者を、義父の許しなく斬れるか!ゴドリック!」

ゴドリック「あっ、はっ、はん、はい」

ネフェリ「もう接ぎ枝は増やすな。誰からも刈り取るな。私を王と思い込むならば、これは王命だ」

ゴドリック「は、ははぁーーっ!」

ネフェリ「それともうひとつ。大ルーンを渡せ。貴様のような者には過ぎたものだ」


口では嫌だって言ってたけど忠誠心は正直で、ゴドリックはネフェリにうっすら光るバイオハザードのマークみたいなものを渡す。あれが大ルーンってヤツなのかなぁ?ネフェリに大ルーンを渡す前にゴドリックは「黄金が帰郷するのだ…尽きぬ栄誉に比べれば、大ルーンのひとつやふたつ…」とか言ってたけど、もしかしてゴドリックの乳首を絞ったら大ルーンがもっと出てきたりするのかな?なんてことを考えながら、強力なバワーっぽいものを大祝福に持ち帰ると、円卓会議が始まった。

21名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 18:59:04 ID:h6sxUnPA
今日の投稿はここまで。

22名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/20(火) 00:43:32 ID:pqNC4SHE


円卓会議1回目  投稿者:ビルダー拓也

出席者はマネージャーと拓也と、ネフェリと、あとディアロスとかいう、拓也が円卓でボコボコにされた時にハンカチをくれた兄ちゃんの四人だぜ。マネージャーはディアロスと面識があったみたいで、マネージャーが書斎で調べものをしていた時に知り合ったんだってさ。

マネージャー「拓也?この人は誰ですか?あなたが女性と一緒にいるなんて珍しいですね」

拓也「うっす!この人はネフェリ・ルーっていいまっす!なんか分かんないんすけどスゲ〜良い家柄の人っす!」

ネフェリ「ネフェリ・ルーだ。蛮地では勇者として名が通っている。よろしく頼む」

めちゃめちゃ自慢できる友達を紹介してるみたいで、拓也の心は高揚感でマジ嬉しい。
思えばオレって、世間に面と向かって誇れる友達がほとんどいなかったんだよな。

拓也「勇者なんてもんじゃないっすよ!この世界の王様の娘らしいっすよ!」

マネージャー「えっ?それは本当ですか?」

ネフェリ「やめてくれ、尾鰭をつけるな拓也。黄金の王と呼ばれたゴッドフレイは蛮地へ追放されている。それに私は戦士ホーラ・ルーとなった父祖をほとんど知らない。私を娘と呼べるのは、義父のギデオンだけだ」

マネージャー「はぁ…また話を盛りましたね拓也?話を盛るのはブログでだけにしてください」

マジかよぉ!ブログで少し話を盛ってたことをマネージャーゎ知っていた!しかもそのことを皆んなが見てる前で言うなんてありえない!チョーSだよな!心に強烈なピンタをもらった拓也をよそに、ディアロスが話しだす。

ディアロス「私は…私はディアロスと言う。ただ、ディアロスと呼んでくれて構わない」

ディアロス「貴公、拓也といったか?随分Dから手荒い洗礼を受けていたみたいだが、普段の彼は物静かな男なんだ。貴公と出会った時は、何か虫の居所が悪かったのだろう」

拓也「慣れてますんで大丈夫っスよ!」

ディアロス「そ、そうか。いらぬ事を聞いたな。忘れてくれ、ハハハ…」

ディアロスはなんか気まずい空気を察知して、深く聞いたりしちゃいけないことがエチケットって感じでいてくれる。マネージャーはこういう所で気が利かないよな!そんな俺の思いを無視してマネージャーが会議の本題に入る。

マネージャー「さて、拓也からの報告によると、ネフェリさんがゴドリックを倒して大ルーンを得たらしいのですが、それは本当ですか?ネフェリさん?」

ネフェリ「ああ、確かなことだ。あまり実感は無いが」

マネージャー「やはりそうですか。これはギデオンに教えてもらったことなのですが、どうやらあなたの得た大ルーンというのは、神授塔という場所で儀式をとり行わないと、褪せ人に対して力を発揮しないようです。大ルーンを得た実感が無いのは、おそらくこれが原因です」

マネージャー「ネフェリさんはこの円卓の貴重な戦力です。その戦力が強まるに越したことはありませんので、ネフェリさんは神授塔に行って大ルーンの力を得てください。拓也とは別行動です」

ネフェリ「何故だ?私は別に構わないが…」

マネージャー「はっきり言いますが、拓也はウリセンが趣味のただの一般人です。戦えないですし、強くもなれないですし、祝福も無いので一度死んだらそれっきりです。あなたの足手まといにしかなりません」

ネフェリ「そうか、わかった…いいだろう」

マネージャー「いやよくねーよ!俺ひとりで旅してデミゴッド退治とか無理だって!」

マネージャー「当然それは分かっています。そこでディアロスさんの出番です」

拓也「え?」

マネージャー「拓也には、ディアロスさんと一緒にストームヴィル城を通過した先にある、リエーニエという場所に向かってもらいます。ディアロスさんはリエーニエを安全に探索できる道を知っているとのことなので、心配はないはずです。そうですね?」

ディアロス「あ、ああ。ホスローの名に賭けて、この男の安全は保証しよう」

マネージャーからの指名が入ったディアロスは、拓也の肩を2回軽く叩いた。
マジ?これこそ本当にお誘い?初めて会った時は顔面ボコられててよく見えなかったけど、近くで見るディアロスは拓也好みのハリウッド系イケメンだし、そのイケメンが気安く肩に触れてきたって、つまりそういうことでいいんだよな?予想外のマジエロな展開に拓也の拓也が大ルーン状態に移行。ストームヴィルで手に入れたマジで重い鎧のズボンにメリメリメリィ!と押しつけられて、心地良い痛みを与えてくる。
今度はリエーニエでハリウッド系イケメンと青姦デートだぜ!

マネージャー「さて、私からの話はこれで終わりですが、何か質問はありますか?」

ネフェリ「私はないな。拓也はどうだ?」

拓也「うぅーっす!うおぉぉうす!おぁっす!」

マネージャー「問題なさそうですね。それでは解散としましょう。私は円卓の厨房の調査に行ってきますので、私に用がある方は厨房に来てくださいね」

円卓会議が終わってから、拓也はとりあえず激重な鎧を脱いで、ズボン一枚の姿になってからディアロスをギン目で挑発。でもディアロスはなんのことか分かってないって演技で拓也を無視してくる。本当は分かってるくせに乗ってきてくれないところが、センパイに似ていてチンポが熱くなってくる。

だから拓也は胸筋を撫でまわしながら上半身を震わせて、さらにディアロスを挑発したんだけど、後ろに立ってたネフェリに脇腹をどつかれて止められた。ネフェリは本当に良い奴だけど、こういう男の乙女心が分かってないのがやっぱり女なんだよな。でも、会議の前に食べさせてくれた激ウマの骨つき肉のこともあるし、多めに見ておいてやるぜ!

色黒マッチョで顔が整ってて、情に厚くて育ちが良くて料理もできるとか、ネフェリが男だったら愛液したたらせたケツ穴広げて結婚を申し込んでたと思う。マジでもったいないよな!

目当てのハリウッドイケメンに挑発を無視された拓也は、ディアロスと一緒に円卓からストームヴィル城に出て、そこからリエーニエっていうデカい湖?に向かう。途中、城の中でゴドリックに「ネフェリを説得してくれ」って頼まれまくったけど、ゴドリックがディアロスのことをめちゃくちゃビビらせたから、お仕置きとして全部無視してやった。ネフェリに話があるなら、俺じゃなくてネフェリに話つけに行けよな!

23名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/20(火) 00:46:35 ID:pqNC4SHE

リエーニエ湖で拓也ゎ死にたくない  投稿者:ビルダー拓也


リエーニエの湖はマジで広くて、おまけに霧みたいなのが掛かってるし、空からの光が水面に反射して、そこらじゅうがキラキラしてて綺麗だよね。遠くにはほとんど壊れてないお城みたいなのも見えるし、川辺でキャンプとかしたらすっげぇ楽しそうだけど、それよりやりたいのはディアロスとのセックスだった。でもいきなり押し倒して「やらせろ」って言うのは慰めてくれた人に対してやることじゃないから、拓也は我慢してラマーズ式呼吸なんかやっている。

ディアロス「拓也、実は貴公に頼みたいことがあるんだが、聞いてもらえるか?」

いきなりかよ!頼みという形でディアロスが挑発してくるせいで、先走り汁が競パンの内側を濡らし始める。良いぜ!その挑発に乗ってやるぜ!俺は我慢をやめて自分のズボンに手を掛けた。

ディアロス「ラニアという娘を、一緒に探してもらいたいのだ」

ディアロス「ラニアは私の従士なのだが、どうにも気まぐれでな。目を離すと、すぐに姿を消してしまうんだ。まったく困ったものだよ」

マジかよぉ!こいつノンケじゃねえか!
拓也に溜まった強烈なエロスがディアロスに無視されて、ディアロスが言い終える頃には灰燼と化していた。激エロのモロホストの肩に手を掛けてからの、騙し討ちのようなノンケ宣言に、拓也の雄汁はすぐさま金玉に撤退する。超激エロな奴に限って拓也と繋がらない運命にあるのはなんなんだよ!?狭間の地はいい加減、俺の心を弄ぶなよな!

ディアロス「もちろん、ラニアがどこにいるかの大体の見当はついている。だが万が一ということもあるから、私に貴公を付けるようにとマネージャーに頼んでおいたのだ」

ディアロス「貴公はその…男の方に興味があるようだったから、ラニアのことを話しても乗ってきてくれないと思ってな。だから先に、貴公の上官と思われるマネージャーに話を通させてもらった」

ディアロス「マネージャーも、ラニアに色目を使わない男色家の貴公こそが、適任だと言っていたぞ」

ハメられた!俺にデミゴッド退治なんてやらせる気はなかったんだな!
激ヤバのモロ怪物と戦わされる可能性はなくなったけど、マネージャーに「コイツにはムリ」って言われてるみたいでイマイチ喜んでいいのかわからない。だけど殺し合いよりは人探しの方が断然気楽だから、拓也はピクニック気分でリエーニエを探索することになる。

…はずだった。



リエーニエで化け物たちと遭遇!違ドラを仕込まれてマジ狂い!
早くも道に迷った後に、マネージャーに迷ったから助けてくれってメールしたら今からお料理の新メニュー作りを始めるから後でって答え。さらに迷うこと20分。デカい毒花にめちゃめちゃ感じる違ドラを仕込まれてよがりまくっていると、さっそくディアロスの後を追ってきた銀色のカエル人間みたいな奴が口に棍棒を突っ込もうとしてきた。

その状況でディアロスが「本当は安全な道なんて知らないんだ!」とカミングアウトしてきたんでマジ狂い!全身に鳥肌と冷や汗を立ててると今度は3人組のカエル人間が来て、敏感な乳首に向けて刃物を振り回してくる。たまんねぇっす!

俺たちを追いかけ回してたそいつらが、デカいカニに叩き潰されて即イキすると、今度はバックからデカザリガニが現れて、違ドラでチョー感じやすくなってる俺の膣壁の奥まで触覚を突っ込み、ズコズコズルズルこすりまくって犯す!ビクビクと跳ねる触覚に連動して俺のガタイも痺れて痙攣する。俺を触手から引き抜いたディアロスが言うには、全身でよがりまくる筋肉がたまんなく気持ち悪かったらしいぜ。

そしたら今度は首の無い騎士達が集団で殺そうとしてきたので、スクワットで違ドラをマンコから落として、ディアロスとともに必死に逃げる。痛みと恐怖によがり狂って開いてる口には、すかさず大トンボが飛んできて大アゴでキス強要。生臭い味が口マンいっぱいに広がってチョー苦しいぜ!口マンぐちょぐちょにえぐられながらディアロスと一緒に走り回ってると、今度は大トンボのやつがギギギって叫んで、前から走ってきた宮崎駿系ロボット人形に体を斬り落とされる。それでも頭だけでオレの口の中を暴れ回るからマジで気持ち悪いし息もできねーし最悪すぎるぜ!

それからは入れ替わり立ち替わりで20匹以上、30匹以下?何匹の怪物に追い回されたかわかんねぇ。途中で鍵を守ってるドラゴンみたいなヤツもいたけど、鍵を拾ったら口から青い炎を吐かれて、ディアロスともども危うく消し炭にされかけたぜ!拓也は汗ドロドロになって糞と小便の匂いプンプンさせてでかい乳首立てて違ドラ効きまくりだから、ビラビラマンコ感じまくりだし性器みてぇな口マンもトンボの頭がハマってて取れないし、マジ地獄だぜ!

ディアロスに毒に効くと言われて途中何回も毒消しをケツマンに入れて、結果的にはディアロスの持ってた毒消しのほとんど全部をケツで飲んで、だらだら流れる汗まで生臭くなってまさに人間違ドラ状態。最後に狭い場所に溜まった20匹くらいのホヤみたいな奴に、もう一発違ドラをひりだされて、自分の毒消しキメションと胃の中でカクテルになったぜ。

その日はラニアが見つからなかったんで、その日の夜に祝福でまたディアロスから再度頼まれて、夕方2時間と泊まり2回が入ったとのこと。トンボの頭は口から取れたし、オレ死んでなくてよかったけどまたドラ仕込むの好きな敵だらけだぜ。あいつらは壊れていく拓也が好きなんだろうけど、こんなことしてたらオレマジに壊れるな…

ディアロス「すまない拓也…実を言うと、私はマネージャーに嘘をついていたんだ」

ディアロス「マネージャーは、私がリエーニエの地理に強い戦士だと思っているが、そうじゃない」

ディアロス「私は、リエーニエでラニアとはぐれたのだ…」

ディアロス「円卓で貴公に構ったのも、その後ろめたさがゆえ…貴公を助け、自らを慰めたかったのだ」

祝福の前で体育座りしてるディアロスの隣で、俺は死人みたいにぐったりダウン。ディアロスにピンタを飛ばす元気も無かった。一緒に逃げ回ってる俺が臆病なディアロスのことを責められるわけもなかったんで、オレは何も言い返さないでそのまま就寝。そして次の日の朝、ラニアはすぐに見つかった。

ディアロス「ラニア…ラニア…返事をしてくれないか…」

ラニアは廃墟と化した建物の屋根の上で死んでいた。着ていた鎖鎧は拓也が着ようとして諦めたものと同じものだったから、他人事じゃないみたいで悲しさと恐ろしさが同時に込み上げてくる。センパイやレオ、お母さんやマネージャーは、俺が死んでも泣いてくれるのかなって思ったけど、例え泣いてくれなくても、オレは帰りたくなった。

ディアロス「排律者…同胞を狩る褪せ人どもだ…奴らの仕業に決まっている…」

ディアロス「奴らは私の従士に、ラニアに手をかけた。その報いを受けさせねばならん」

ディアロス「ホスローは血潮で物語る。このディアロスが、それを思い知らせてやる」

そうゎ言ってるけど、多分ディアロス自身も本当ゎ自分のせいだってことが分かってるから、他人に責任を押し付けるかのように鬱憤を晴らしたくなってるんだ。拓也も自分のせいで、オレを含めた色々な人の人生をおかしくしちゃったから気持ちが分かるんだぜ。

ディアロス「拓也、見ての通りだ。貴公にまた、頼みたいことできた。聞いてくれるか?」

拓也「いや気持ちは分かるけど、俺は戦えねーよ。一応剣とか盾とか持ってるけど、護身用っていうか、自分でも持ってて意味あるのかなって思ってるんだよね」

ディアロス「そんなことを言ってる場合ではないだろう!これは弔いの戦いなのだ!こうしている間にも、ラニアの仇は我らの手の及ばぬところにまで、逃げ延びているかもしれないだろう!」

まずいぜ。怪しい雲行きになってきて、なんとか動けるようになってきた拓也の頭に悪い想像が入る。イケメンな俺はディアロスと似ているから強がりたい気持ちは分かるけど、周りの親しい人が死んだことを、その強がりに利用する事はやってはダメだぜ!でも正直にそう言っても聞く耳なんて絶対に持たれない。

拓也「でも、俺たち逃げ回るのが精一杯だったじゃん。こんな広いところで人探しなんて無理なりね」

ディアロス「…しかし、ラニアは見つかっただろう」

拓也「運が良かっただけなんだよ!次やったらマジ死んじゃうぜ!」

命の危機感じまくりの拓也の説得にディアロスはしばらく黙り込む。
迷子の騎士とウリセンボーイの組み合わせじゃ結果なんて見えてるんだよな。

ディアロス「…わかった…ひとまずは退こう…怒りに任せて刃を振るえば奴らの思う壺…」

ディアロス「しかし、貴公には覚えておいてほしい」

ディアロス「ホスローは決して逃げぬ。怨敵を前にした時は、なおさらだ」

なんとか説得できたけど、近いうちにまたディアロスはやると思うぜ。血生臭い殺し合いなんて本当はしたくないし、危なっかしくてディアロスの復讐戦とはお近づきになりたくないけど、構わなかったらそこらへんで死んでそうだからイマイチ放ったらかしにし切れない。ヘテロだけど俺好みのジャニ系イケメンで、気の良いところもあるから嫌いになれない。こういうタイプに弱いオレって弱いんだよな。

24名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/20(火) 00:48:31 ID:pqNC4SHE


円卓会議2回目  投稿者:ビルダー拓也


ディアロスと一緒に円卓に帰ってきた拓也は、サンドイッチを食べながら話しかけてくるマネージャーに適当に相槌を打ってベッドの上に即ダウン。そのまま疲労に身を任せてネムネムの顔のまま、掛け布団を求めて腕だけを動かしてベッドをまさぐる。そしたら何か柔らかいものが手に当たったんで、それを握って胸元に引き寄せようとしたら、あんっていう女の喘ぎ声が聞こえて違和感に気付く。

?「あんっ、は、はじめまして、祝福無く招かれた稀人様あん」

フィア「私はフィア。故あって、あんっ、この円卓に身を寄せています」

フィア「稀人様、ほんの一時、私に抱かれてくれませんか?」

拓也の手は黒いローブ越しに女のケツを揉んでいた。やっちまったぜ!寝れそうな場所を探してたら、欲求不満の未亡人みたいな女に遭遇!女は愛撫するように俺の手を手繰り寄せると、タイプの男に甘える時の拓也みたいにトロ目でおねだりを開始。そんなことしても就寝モードに入ったオレの心は揺れ動かないぜ。もうねたい。

拓也「無理でっす…俺ゲイなんで…寝たいっす」

フィア「性別などは、私は気にしません。大切なのは、命の温もりを知り、あなたに恩寵を与えることなのですから」

相手は性別関係なくヤりまくるバイのプロ級女だということが分かって、いきなりスゴいヤツに捕まったなぁ、と呆れ笑いを浮かべる拓也の厚い胸板に、プロ級女は指を這わせて挑発してくる。その感触が若い頃のお母さんに撫でられているみたいで、拓也は心地良い気分に堕ちていく。

フィア「あなた様が望まないのなら、同衾はいたしません」

フィア「おやすみなさいませ、稀人様…」


マネージャー「拓也?今ネフェリが帰ってきて報告があるそうです。すぐ来れ…」

マネージャー「たっ、拓也!?」


マネージャーの驚愕声を最後に聞いて、拓也の意識は途切れた。

25名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/20(火) 00:50:59 ID:pqNC4SHE


戦いのあと
円卓のベッドに寝転んで
激しい疲労感で
ぐったりして…

もぅだめっ

寝ちゃうよ

ってなった拓也は性豪女のベッドを占領して朝までグッスリ。
すっかり疲労がとれて、ホントに疲労がポンの、ヒロポン中毒😱みたいなさわやかさで、マネージャーとネフェリがいる円卓に向かう。顔を合わせたマネージャーには「拓也!?あなたが女の方にも興味があったなんて聞いてませんよ!?」って言われたから、誤解だって言ったけど中々信じてくれなくて、結局あのフィアって女がニューハーフなんじゃないかって結論で落ち着いたぜ。

ディアロスは円卓の隅でキリ目で悩んでるから誘わないぜ。引き止めたい気持ちはビンビンだけど、下手に関わると拓也も危ない目にあいそうで上手く関わってあげられない。マネージャーが四人分のサンドイッチを三人に配ると、拓也とネフェリとマネージャーの三人で、円卓会議が始まった。

ネフェリ「神授塔にて大ルーンの力を得たが…これは凄まじい力だ。私の中に嵐が起きたようだった」

マネージャー「やはりそうでしたか。ギデオンの書斎の書物によると、ゴッドフレイの家系には直系、末席などにかかわらず、必ず大ルーンの中心部を継承する者が一人だけ現れたそうです。その大ルーンの中心部は、持ち主のあらゆる力を高めるものらしいです」

マネージャー「それを継承したあなたは、おそらく前よりもずっと強くなっているはずです。これで大ルーン集めもいくらか楽になるでしょう」

ネフェリ「私もそう思ってな、拓也がリエーニエを旅している間に、ほうぼうを探ってみた」

ネフェリ「来てくれ」

ネフェリが呼ぶと、俺たちから離れたところに立っていた女が近づいてきた。
そいつはオレがボコボコの瀕死状態だった時に会った、あのダウナー系の女だった。

ローデリカ「…お久しぶりです、拓也様、ネフェリ様。前にお会いしたことがありますね」

ローデリカ「私はローデリカ。名乗りが遅れ、失礼をいたしました」

マネージャー「拓也?この方はあなたの知り合いですか?」

ついさっきバイ疑惑をかけられたばかりの拓也を、マネージャーがジト目で睨みつけてくる。拓也がバイだったら仕事の量もバイになって、マネージャーもたくさん仕事受けれたし、今よりもっとバリ高なスーツとか着れたかもね(笑)

拓也「うっす!知り合いってほどじゃないですけど、一応面識はありまっす!」

マネージャー「そうですか。よろしくお願いします、ローデリカさん」

ネフェリ「彼女は円卓の鍛冶師が言うに、霊を見、霊と語らう才があるらしい。私はそういうものには疎いが、マネージャーなら何かに役立てられると思ってな」

ダウナー系女は、スピリチュアル系のローデリカだったってこと?
前世とか天国とか、宇宙人の話?オーラの泉じゃん!そういうのは拓也は信じてなかったけど、神様が武器を持って大暴れしてる世界で、神との戦いで勝ちを拾う人が俺の仲間にいたりすると、考え方って変わるぜ!オーラの泉が円卓会議に加わって、マネージャーはあまったサンドイッチをローデリカに配る。

26名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/20(火) 01:02:34 ID:pqNC4SHE

マネージャー「霊視…霊能力ですか…」

マネージャー「元いた世界では、私は拓也と一緒にアングラな仕事をしていましたから、霊能力を使う人の話も何度か聞いたことはあります」

マネージャー「霊の目撃情報があった事故物件でスカトロプレイをすると、霊が逃げ出して正常な物件になったという話もありますし、一応は使い道を考えておきますね」

ネフェリ「スカトロ・プレイ?何者だ?」

マネージャー「いえ、失礼。ネフェリさんは知らなくて良い事です」

拓也「ウッス!お互いのウンコ舐め合いながらやるセックスのことだぜ!」

ネフェリ「なっ、なんだそれは?正気じゃあないぞ…それは糞喰いの所業だ…まったく、信じられない…おぞましい…」

引き気味に興奮して椅子から立ちあがったネフェリは、座り直してサンドイッチを食べてるけど、ローデリカの方は三日間便秘してるみたいな嫌そうな顔になって、サンドイッチを全て残したんで、オレが食べる分が増えてお得だぜ!二人分の食事は起きたばかりの空腹に響いて思わずチンポも机の下で勃起する。マネージャーにまたジト目で睨まれる拓也を放置して、ネフェリは咳払いをしてから報告を続ける。

ネフェリ「…それと、赤獅子城のある方角も漁ってみたが、そこで妙なものを見つけてな」

そう言ってから、ネフェリは腰に下げてる布袋から、何かを取り出してマネージャーに差し出した。

マネージャー「これは…金の針、ですか?見たところ純金製ですが、折れていますね」

ネフェリ「ああ。エオニア沼の深部にいた老騎士と一戦交えてな。途中、邪魔が入って倒せはしなかったが、戦場でそれを拾ったんだ。漁りの品などは棄てるつもりでいたが、皆の旅には必要かもしれぬと思うと、棄てられなくなってしまった」

マネージャー「興味深いですね。この世界では金色という色自体が神性なものとされていますが、金箔加工でも、真鍮製でも、塗料加工によるものでもない純金製の針となると、この世界の価値基準で見ればよほど特別な物なのでしょうね」

マネージャー「大きさからして武器とは思えないですし、何らかの祭具、もしくは高貴な何者かにとっての家宝や、副葬品の類かもしれません」

マネージャー「戦いには使えなさそうですが、話の通じそうな相手に対しての取引材料にはなるかもしれません。無くなると困るので、ひとまずは私が管理しますね」

マネージャーはべらべら言ってるけど、俺にはただの縫い針にしか見えない。拓也は針についてガタイで考察しようとしたけど、俺も報告することがあったことを思い出したんで、競パンから生暖かくなった鍵を取り出してテーブルに置く。

拓也「俺もリエーニエでなんか見つけたっすよ。何かの鍵みたいっす」

マネージャー「鍵ですか?どれどれ」

マネージャーはマイバッグから取り出したゴム手袋を手につけて、鍵を手に取って眺める。
その鍵は拓也がチンポで守り抜いたものだから全く汚れてないはずだけど、マネージャーは金属アレルギーだったのかな?

マネージャー「この鍵はリエーニエにあるレアルカリア学院の鍵ですよ!お手柄ですね!拓也!」

拓也「レアなカリ学院?」

マネージャー「リエーニエの湖に巨大な城が見えたでしょう?伝承によると、この鍵はその城に入るための物らしいんです。どこで手に入れたんですか?」

拓也「分かんないっす。頭おかしくなってそこらじゅう走りまくってたら、いつの間にか持ってました」

マネージャー「また頭おかしくなったんですか…こういう情報は大事なんですから、次からは出来る限り覚えておいてください」

拓也「うっす!」

鍵の使い道が分かったから、次に拓也は話しづらい話題を振ることにした。こういう事は早めに言っておかないと、あとで井上尚弥のボディーのように効いてくるんだよな。だから俺はディアロスがマネージャーのことを騙して、拓也に嘘をついていたことを話した。でもマネージャーからは意外な答え。

マネージャー「やっぱりそうでしたか。なんとなくそんな気はしていました」

拓也「え?分かってたんですか?」

マネージャー「ええ。リエーニエに本当に安全な道があったなら、私達が探索を進める遥か以前に、他の人が大ルーンを手に入れているはずですからね」

拓也「それじゃあなんで俺をディアロスと組ませて、リエーニエに行かせたんすか?」

マネージャー「理由はふたつあります。ひとつは、ラニアさんを早く見つけて、ディアロスさんに大ルーン探しへ集中してもらうこと。もうひとつは拓也、あなたの探索能力の向上です」

マネージャー「現状の私達はネフェリさんに頼りすぎていますからね。確かに私達は大ルーンをひとつ手に入れましたが、その成功は、ネフェリさんの高い戦闘力があってのものでした」

マネージャー「なので今のままだと、なんらかの非常事態でネフェリさんが行動不能に陥ってしまうだけで、私達の探索は終わってしまいます。そうなる事だけは避けたかったんです」

マネージャー「戦闘力皆無の拓也と組まされたディアロスさんには気の毒でしたが、拓也が強くなれない以上、多少は無理をしないといけませんからね。それに拓也は怪物に襲われても死なないんですよね?」

死ぬぜ!ここに来る前も、こんなことやってなんで死んでないんだ?って思う事は確かにあったけどさぁー、流石に筋弛緩剤と合ドラのODキメション種汁カクテル徹夜セックスよりも、デカエビのハサミに首斬りレイプされる方がよっぽど危険すぎるぜ!それにディアロスもそんなに強くない気がするんだよな。一緒に魚介類から逃げてた時も、あいつが武器を振るったところは見たこと無かったなりね。

27名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/20(火) 01:05:05 ID:pqNC4SHE

マネージャー「冗談です。さて、みなさんからは何か話しておきたい事はありますか?」

ネフェリ「ひとつある。我らの戦力についてだが…外で協力者を探すというのはどうだろう」

マネージャー「仲間探しの旅をしたい、ということですか?」

ネフェリ「そうだ」

マネージャー「うーん、円卓の方々にも助力をお願いしてみたのですが、皆さんそれぞれやる事があるみたいですし…良いでしょう、外から協力者を募りましょう」

ネフェリ「ディアロスにも話はしたのか?」

マネージャー「ええ、しました。ですが旅に備えて剣の腕を磨きたいとのことで、一人にしておいてほしいと断られてしまいました」

思った通り、やっぱりディアロスは一人で何かをしようとしてるらしくて、拓也は心配だぜ。
でも下手に関わると俺たちが排泄者とかいう連中に絡まれかねないし、今のメンツでそうなったらネフェリ以外の全員が全身血塗れ状態に堕ちるぜ。そう思って拓也はディアロス関係の話では簡単には乗れない。

ネフェリ「剣の修行か…修練は名手を産むが、勇者は産まぬというのに」

マネージャー「外から協力者を募るのでしたら、やっぱり金の針はネフェリさんが持っておいてください。品物で釣れる協力者はなにかと不安ではありますけど、いないよりはマシですからね」

ネフェリ「分かった」

マネージャー「それでは、ネフェリさんは拓也と一緒にケイリッドに向かってください。今やあなたは私達の誰よりも、ケイリッドについて詳しいはずです。リエーニエの攻略は、私が鍵の使い方を調べ終わったあとにしましょう」

ネフェリ「そのことなんだが…ケイリッドではあまり祝福を見出せなかった。リムグレイブから始めてもいいか?」

マネージャー「かまいませんよ。あなたに一任します」

28名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/20(火) 01:20:31 ID:pqNC4SHE

今日はリムグレイブの聖人橋からスタート。

昨日の会議で決まったメンバー、ネフェリと拓也の二人がまずやることはギン目で周りに危険な敵がいないかの確認。それが終わったら拓也は山菜取りに、ネフェリは橋の上で、頭突きオナニーをキメてるカボチャ頭を斧でハメ倒す。オレの気分はというと桃太郎のおじいちゃんだぜ。

すると何処かからウケ中年みたいな声が聞こえてきたから、拓也はキノコ刈りを中断して、斧でカボチャをハメ殺したあとのネフェリに合流。そのまま警戒しつつ二人で声の主のもとへ歩いていく。遠目に巨人たちを見ながら歩くオレたちが出会ったのは、超巨大サイズの喋る壺だった。「またワケ分かんねーのが出てきたぜ」と一人呟く拓也を置いて、ネフェリが壺を斧でコンコンと叩くと、壺からの要求。


アレキサンダー「俺は戦士の壺、アレキサンダー。見ての通り、穴に嵌ってしまってな。脱出を手伝ってほしいんだ」


ウケ中年声のクマ系壺の体にはヒビが入ってて、そこにオレが顔を押し付けると独特の生臭さが香る。こいつは種壺アレキサンダーだぜ!デカ穴にハマって動けなくなってるシチュエーションも誘ってるとしか思えず、拓也の劣情を刺激してくる。中に何人分のザーメンが入ってるのかを想像するとそれだけで競パンがキツキツになり、赤い蓋を開けて中に飛び込みたくなる衝動に駆られて助け出すどころじゃない!

ネフェリ「おい拓也、また変な事しようとしてるな」

オレが壺の蓋と自分のズボンに手をかけたところで、ネフェリが肩を掴んでくる。
もう少しで理性がぶっ飛んで壺に射精するところだったけど、それはそれで気持ちよかったのかもね。最近は狭間の地からの焦らしプレイが過ぎて拓也のマンコもチンコも褪せ気味だから、淫乱な種とケツマンを求めて正気が飛びがちになっているのが分かる。男という律を求める筋肉Mウケ奴隷のエルデンリングマラだぜ!

拓也「良いぜ!オレたちの大ルーン探しを手伝ってくれるなら、オレのケツマン犯しても良いぜ!」

アレキサンダー「? なっ、なんだっ?」

拓也「あん、間違った!助けてやっても良いぜ!」

そこまで言ったところで、またネフェリから待ったが入る。
今度はなんなんだよぉ?

ネフェリ「待て拓也。戦力は確かに欲しいが、壺の戦士は駄目だ」

拓也「え、なんでですか?」

ネフェリ「目立ちすぎるし、動きも鈍い。それにこの壺は大きすぎる。盾にはなるだろうが、そのように扱えば攻撃の的となり、割れてしまうだろう」

拓也「割れたらどうなるんですか?」

ネフェリ「それは…恐らく、死ぬだろうな」

マジかよぉ!それじゃあ中に詰まってるのって内臓!?てっきり戦車みたいに何人かのクマ系イケメンが入ってて、そいつらが操縦してるんだと思ってた拓也は、さっきの生臭い匂いの正体を頭脳で分析。内臓に詰まったウンコの臭いだったという予想に行き着いてマジ怖気!種汁キメションならいくらでも飲めるけど、オレはスカトロ趣味じゃないからウンコなんて無理だぜ!

でもこのまま糞壺のアレキサンダーを放置するのは、いつか巨人に踏まれて割れそうでかわいそうだし、拓也はネフェリにアレキサンダーを助けるように頼む。ネフェリは最初渋ったけど、仲間には出来なくてもいつかは役に立つかもって粘りまくると納得してくれて、一緒に糞壺を助けることになったぜ。

まず拓也が壺のケツに腰を押しつけてプッシュ。壺は動かない。ネフェリが斧でぶっ叩くと、斧の刃物部分が壺のヒビにクリーンヒットして、ピシって音がしたから中断。結局二人で壺を押して、アレキサンダーは助かった。

アレキサンダー「貴公ら、見事なひと押しだったぞ!このアレキサンダー、危うく割れるところであった!ワッハッハッハ」

アレキサンダー「しかし、おかげでなんとか抜け出せた。ありがとう。感謝の印にこれを受け取ってほしい」

そう言って、アレキサンダーは壺の蓋を開けて中を弄る。拓也が中を見ようとすると、ネフェリが「よせ、お前にはつらいものだ」って言ってくるから、ウンコでも渡されるのかって警戒していたけど、渡されたのはもっと激ヤバなものだった。

拓也「おいマジかよ!チョー気持ちよくて死ぬぜ!」

渡されたのは、ネフェリが前に振る舞ってくれた激ウマの特大チキチキボーンだ。
さらにネフェリとオレの二人分でかなりのお得サービス。しかもネフェリはいらないっていうし、事実上二本ともオレのだぜ!拓也が二本の肉にむしゃぶりついてリスみたいになっていると、アレキサンダーが話しだす。

アレキサンダー「改めて、俺は戦士の壺、鉄拳アレキサンダー。己を鍛えるため、東に向かっているんだ」

アレキサンダー「この地の先には、朱く腐ったケイリッドの野がある。その南端にある赤獅子城で、戦祭りが開かれると聞いてな」

アレキサンダー「戦祭りなど、伝承の中でしか知らなかったが、なんとも胸の躍ることだと思わないか?」


アレキサンダーの目的地が俺たちの旅と被ってることを知って、ネフェリは考えを変えてくれた。
ずっと一緒にはいられないけど、偶然同じ道を歩いてるヤツ同士ってことでOKだぜ。

29名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/20(火) 01:31:40 ID:pqNC4SHE


4人でケイリッドを走り倒した後の絶叫腐敗マシーン拓也  投稿者:ビルダー拓也


今日はデカ壺のアレキサンダーとネフェリと拓也で探索。
拓也、また旅の仲間が増えたな、と言ってるネフェリは斧フェチなんで、いきなり目の前に現れたゾンビ集団の一人の胸を斬って乳首をえぐり飛ばす。「あぁ、あ〜!いいっす!」と言いながらオレは別のゾンビに後ろから抱きしめられ「やっぱり痛い!」ってしばらく絶叫。全身の筋肉をマジ噛みされる。

轢き潰したゾンビ汁を浴びたアレキサンダーが、喘ぎ声をあげる拓也に絡むゾンビに拳を突き刺し、投げ飛ばす。くそー、こんな急展開でこの長旅がもつのかよ!ネフェリは普段から拓也の行動(武器を持たずに戦場にいたり、勘違いさせたり、勝手に戦いについてきたりの関係で)に徹底的に振り回されているので、戦いの時はここぞとばかりに拓也を徹底的に拓也を戦線に置く。

「今日はネフェリが中心なんだから、必要以上にオレを戦わせないでくれよな!」ときつく言っておいたのに、そんなことはおかまいなしだ。ゾンビからの全身ファックの激しさにオレが耐えられず床に倒れ込み、ネフェリが仁王立ちしたアレキサンダーとともに目を丸くする。

ネフェリ「まずい!」

重篤な感染症患者を背負うように、そそり立ったゾンビ集団から拓也を救い出すネフェリ。出たぜ!やりすぎたって感じのネフェリの極上焦り顔。まったくさー、探索ついでにオレを鍛えようとするんじゃねーよ!拓也のビルダー系肉体とネフェリの超デカ戦闘力とイケメンがコラージュできれば完璧なんだよな!まあ、だからこのいいトコ取りの3人パーティーも意味あるんだけどさ。

ネフェリからもらった腐敗消しの薬をアナルで味わいながら、今度は恐竜みたいにデカい犬の群れを突っ切る。そのあとは拓也のアナルに赤い鎧着た兵士の剣が挿入され、激しいファックが始まりかけたりした。拓也がケツとマラの超絶な快感に酔いしれ、走るネフェリの激振が拓也のガタイを通して汗を撒き散らす。アレキサンダーも転がりまくりだぜ。

拓也を背負ったネフェリの走りが止まる頃には拓也がケツを振り、腐敗による自動的な激しいガン掘りの状態が終わる。戦いを挟みながらその繰り返しでどんどん3人は進んでいく。「あー、イキそう!」と言った拓也の体がネフェリから引き離され、今度は拓也が単独でエビ人間にさらわれる。これがとどめだといわんばかりに激しい槍ファックに、切れ痔になった拓也が声にならない悲鳴を上げる。

拓也「あー、ふ、腐敗が、腐敗が、痛い!」

初体験の腐敗の破壊力にマジに壊れそうになり、心臓も心室細動を起こして動きを緩める。ネフェリとアレキサンダーがエビ人間を倒して、その連続でついに5分後に拓也を犯していた腐敗がノックダウン、すると思いきや、今度は腐敗の沼から腐女子系女騎士が現れて腐敗のゲロを浴びせてくるから、拓也はまたしても腐敗に感染!まぁ、これで一応オレの命も終わりかな、違ドラもいい仕事するぜっと思ったけど、これからが拓也の正念場。アレキサンダーが女騎士を腐敗に沈めて、拓也に最後の丸薬を飲ませると


ネフェリ「気をつけろ、アレキサンダー!あの女は手練れだぞ!」

アレキサンダー「なんと!また新手か!」


今度は素早さと剣術を鍛えまくった、ヅカ系イケメン剣術女に遭遇!
ネフェリはコイツの顔を知ってるらしいから、前にケイリッドに行った時に邪魔してきた奴っていうのは多分このオンナのことだぜ。剣術女のミキサーみたいに激しい剣のラッシュに、ネフェリとアレキサンダーが一瞬で斬られまくってぶっ飛びダウン。満身創痍でろくに動けなくなってる仲間が二人で、使える戦力は拓也だけ。

こうなったら、不本意ながらも拓也の雄膣を剣術女を満足させるまで提供しなければ許されない。上下の口を延々と自分で犯し、淫獣になっていく拓也。開脚で剣術女を誘惑し、ジャニ系イケメンを思い浮かべてデカマラをそそり立たせ、剣術女のミキサー攻撃をケツマンで受けとめる妄想で覚悟を決める。

剣術女は胸筋フェチなので常に拓也の胸が揉まれ乳首が吸われる、こともなく、拓也は剣術女に思いっきり金玉を蹴り上げられ、血尿を撒き散らしながら腐敗の沼の中で四つんばいになったところに、首を斬り落とされそうになる。そこにネフェリが日頃の鬱憤を晴らすように、剣術女の右腕を斧でガン掘りしまくって「ほら、その手で斬ってみろ!気持ちいいんだろ!」ってSが入って容赦ないガン掘りが続く。
その間に拓也はまたしても腐敗に感染!マジ狂いの絶叫腐敗マシーンだぜ!

何度も絶叫ダウンしてぐったりした拓也が、ダウンから復活したアレキサンダーの両手でガタイを持ち上げられて、勃起した乳首を腐敗に侵されまくり。拓也のガタイが痙攣でブルブル震えだす頃、アレキサンダーが長い腕を使ってデカいドクロの形のキノコを登って、奥の廃墟の中にある祝福に到着。
仰向けになって上向きに口をパクパクさせる拓也の口マンに、アレキサンダーが敵から奪ってきた腐敗用の丸薬を落とし、そこにネフェリが血と腐敗にまみれた体を石鹸で舐めとりながら合流。
最後に右手が無い女が廃墟の中にフラフラ入ってきて終了。

オレは何度も途中何度も腐敗と負傷でドロドロ逝きまくりでもう何がなんだかわかんねーよ。
アレキサンダーとネフェリの二人も疲労で動けなくなったし、右手の無い女は俺たちと会話する元気もなくて廃墟の隅で腐敗に身体をいじくられ、ネフェリにギン目で睨まれながら、睡眠薬2種類と筋弛緩剤を飲まされたみたいに気絶。剣術女も交えた4Pマジたまんなかったぜ!

30名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/20(火) 01:40:32 ID:pqNC4SHE


続きだぜ!

廃墟の祝福にボロボロになりながら到着した拓也を、アレキサンダーが介抱する。
「貴公、これを食え」
そういって差し出してきたのは、どう見ても食えないはずの腐った肉だった。こんなの腐敗と傷に全身レイプされてるオレが食べたら即イキして死ぬぜ。って思ったけど動けない拓也に拒否権は無く、口に腐った肉をフェラさせられる。思った通り全身を毒に犯されてマジ頭おかしくなり、何故か全身の傷が治っていく感覚に陥って大いなる矛盾を感じる。

そしたら今度は毒消しを食わせられて、腐敗も毒も消え去って、あとには健康体の拓也が残された。「マジすげー!」って喜んでると、祝福で傷を癒したネフェリが、右手の無い女をギン目で睨みながら斧を構える。何してるんすか?と尋ねると「決まってるだろう、殺すんだよ」の答え。

そりゃさー、怒る気持ちは分かるけど、オレは殺意の無い相手を殺す気にはなれねーし、そもそも人殺しとか無理なんだよね。お前は甘いってネフェリに言い返されたけど、右手の無い女に殺意があったら今頃仲間引き連れられて集団リンチだぜ。

拓也の説得に応じたのか、ネフェリが斧を下ろしたから礼を言うと「この女の深手なら、私が手を下さずとも腐敗で死ぬ。お前の情けは、この女を長く苦しませるだけだ」とネフェリは拗ねた顔で祝福に座り、斧を研ぎ始める。すると右手の無い女が目を覚ました。


「私の身体の内には、朱い腐敗が蠢いている…」

「これは呪い。そして私は…腐敗に我を忘れて、君たちを襲った…」

「そんなことはしたくなかった…この腕を切り落とされて、よかったと思う…」

「だから、構わない…私を殺すというのなら、そうした方がいい…」

「私は、人に触れられていい者ではないんだ」


腐敗をよく知らなかった拓也は、出発前にマネージャーとネフェリから腐敗は治すのが難しくて致死性がチョー高い毒だって教えてもらってたけど、実際の腐敗は毒というよりほとんどエイズで、ポジったヤツをガチ狂いの陽性ケツマンに変えるような病気だった。でもエイズになったからって殺すのは良くないぜ!人は誰もが祝福されてお母さんから生まれてくるから、みんな誰かに悲しさで泣かれながら死なないとダメなんだよな。だから拓也は、女を介錯しようと立ち上がったネフェリをもう一度止めて、右手を斬って意識が戻ったっていう女の言葉を乳首で分析。ついに新テク開発のヒントを見たぜ。

ネフェリ「何故止める。望み通り死なせればいいだろう」

拓也「それなんですけど、右手を斬って意識が戻ったってことは、沢山血が出たら症状がマシになったってことだと思うんすよ」

ネフェリ「なに?…何が言いたいんだ、拓也?」

拓也「だから、悪い血を抜いて、腐敗を治す丸薬を入れたらなんとかなる気がするんですよ」

症状の進み方をガタイで知っていた拓也は、腐敗に感染しまくるのも悪いことだけじゃないな!って拓也の乳首に感謝する。そして悪い血を抜ける医者を探すことをネフェリとアレキサンダーに提案。ネフェリはノリが悪くてイマイチな反応だけど、アレキサンダーが提案に賛成したから2対1で拓也案の可決だぜ。それから俺たちは夜を待って医者探しの旅を始める。

そこからが狂いまくり鳴きまくり、白目剥いて走りまくりの大騒動の開始。
夜は昼よりは安全だと思ってた拓也の判断ミスだぜ!デカ犬は普通に起きてるし兵士も全員起きてるしで、ケイリッドの地獄は24時間営業のブラックだ。ネフェリも知らないような青白く光るガイコツ鳥が現れて、探索の一団の最後尾にいた拓也の尻がガン掘りされる。運良く青白い炎にケツマンコを炒められるくらいで済んだが「うおおぉぉおおぉ、っすううぅぅーっ!」と鳴きが入る拓也に興奮したのか、ガイコツ鳥は狂ったように燃える精子みたいな光の雨を降らす。

「おい拓也!走るぞ!」と言う間も無くネフェリが走りだして、片腕女を抱えたアレキサンダーも走る。助けてくれってオレの叫びもガイコツ鳥のマジ狂いボイスにかき消され、無かったらことにされる。
やばいこのままだと食われる!
そう確信した拓也は、走りながら極小の石を拾って焦げるケツマンに突っ込み、蓋をして防御モードに移行。後ろからの青い炎のガン掘りに警戒しつつ、走りながら精子の雨を回避する。しかし前を走っていたアレキサンダーが転んで拓也も転倒。宙を舞った片腕女はネフェリがお姫様キャッチ。だけど起きあがろうとした拓也は青白く燃える地面に襲われてマジ狂い!空からの射精が当たらないから、流しそうめんみたいに種を流すガイコツ鳥の作戦に引っかかった!

全身を燃やされる苦痛にMウケモードのスイッチが焼き切れて、大量の雄汁と汗と小便をあたりにばら撒く拓也に、幸運の女神が微笑む。
そこらじゅうを濡らしたおかげで火の勢いが弱くなったぜ!その隙を見抜いて拓也はアレキサンダーに向かってジャンプ。カエルみたいに背中にへばりつくと、アレキサンダーが起き上がってのそのそと走り始める。このままだと追いつかれてまたガン掘りされる、今度はあのデカ魔剣にケツマンから喉までを串刺しファックされるって絶望してたら、ガイコツ鳥の顔面にネフェリが白い壺を投げつけた。

「コ゜ーッ!!」

壺が当たったガイコツ鳥の顔を見てみると、小便色に輝く液体がガイコツ鳥の頭蓋骨マンコを犯している。自業自得だぜ!自分がやられて嫌なことを人にするんじゃねーよ!強烈な顔射に悶絶しているガイコツ鳥が、マジ狂いであたりを青白い精子まみれにしてるのを横目で見ながら、オレたちは大きな門をくぐり抜けていった。

31名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/20(火) 01:51:43 ID:pqNC4SHE

門の奥には目がイッてるデカ犬と小さな小屋が見える。腐った肉と毒消しを味わう拓也と一緒に、全員で息を整えて一気に犬をガン掘りして突破するべくタイミングを合わせていると、ネフェリが拓也のギリシャ彫刻ガタイに欲情したのか、競パンに手を突っ込んでくる。オレにそんな趣味ねーよ!ってイヤイヤしていると、ネフェリの手には拓也の遠眼鏡が握られていた。

ネフェリ「あの小屋には人がいるらしい。ようやく運が回ってきたな、拓也」

ネフェリは拓也の遠眼鏡で小屋を確認した。マジこえー!レイプされるかと思って戦慄したぜ!そして結局あの犬を倒さないと小屋が壊されると思った拓也は、ネフェリの合図と共に三人で犬に突撃。ネフェリの斧で両肺を、アレキサンダーの両手で両目を、そして鼻を拓也の抱きつきで同時に責められてデカ犬は即昇天。口と目から血を吐きながらぶっ倒れて、そのままビクビクと痙攣しながら動かなくなった。

「邪魔するぞ」と言ったネフェリを先頭に、小屋に上がり込んだオレたちを、小屋に住んでる枯れ専にもウケなさそうな爺さんが出迎える。

ネフェリ「医術の心得のある者を探している。知らないか?」


?「治療が必要でしたら、この私に任せてくだされ」

ゴーリー「私はゴーリー。これでもかつては、賢者などと呼ばれておりました。医術も習熟しておりますぞ」


怪我人を背負って走り回っているところに、偶然にも医者に遭遇。
渡りに船だよな!片腕女を床に寝かせると、ゴーリーがいきなり話を始める。

ゴーリー「おお、ミリセントよ。苦労をしたのだね」

ネフェリ「知り合いか…?」

ゴーリー「ええ。ミリセントは私の娘。朱く深いエオニアの沼にて、私が拾い上げました」

ゴーリー「不憫な娘です。エオニアの沼に生まれたがゆえに、不治の業病を患ってしまったのです。かつて黄金樹華やかなりし頃、最も神に近いデミゴッドですら、それを治すことはできませんでした。この娘には、過ぎた重荷でありましょう」

ゴーリー「しかし、抑えることはできるのです…貴方様には、そのための針を探して頂きたいのです。サリアの街の眼前に拡がる、朱く深いエオニアの沼。そのどこかにあるはずの、無垢金の針を」

運命の出会いはいつも突然だ。丁度ネフェリが針を持ってる時にそのタイミングがやってきたぜ!「針ならここにある。今から治療できるか?」ネフェリが針を取り出すと、ゴーリーは即座に針を受け取り、家の外に出る。緊急出動できるゴーリーって消防隊員になれるかも。

ゴーリー「まずは針を修復するところから始めます。いやはや、よくできておりますな」

ゴーリー「生命のなんたるかを知り、繊細で、畏れを知らぬ…そんな名工の手になるものです。少しだけ時間を頂けますかな?いかによくできた針でも、折れたままでは役には立たないでしょう」

まぁ、片腕女?ミリセント?が治るなら少しくらい待ってもいいし、狭間の地のしごきは結構キツイからそこら辺を歩き回るのもやめとくぜ。ゴーリーが出かけて行ったんで、片腕女ことミリセントを家の中に寝かせたままにして、みんなで家の外で一眠りすることに。拓也たちが起きた頃にはゴーリーも戻って来てて、金の針はできあがっていた。

ゴーリー「修復は終わりました。この針は、腐れ病を抑えるでしょう」

ゴーリー「ああ、しかし私がここでした事などは、ミリセントには教えないでいただきたい。私は見ての通りの貧者。彼女にとって、良い父親とはなれなかったのです。私の名前も、どうかお伏せに」

そう言ってゴーリーは家の裏手に身を隠した。ネフェリとアレキサンダーも、家庭事情には触れないのがエチケットって感じで口を挟まない。誰にだって触れてほしくない痛みはあるんだぜ。オレは受け取った金の針を気絶してるミリセントの傷口に挿入する。

ミリセント「うあぁっ、あっ、あん、なっ、何をっ…!」

金の針に傷口を犯されたミリセントは、予想外のモーニングコールに腰を跳ね上げながら身体をくねくねさせて悶絶の声を上げる。ネフェリがその手足を抑えようとすると、動きが止まってミリセントが安心したような顔になった。

ミリセント「はぁ、はぁ、ら、楽になった…君たちが、やってくれたのか…?」

ネフェリ「一応、そういうことにはなる。私は反対したがな。せいぜい拓也に感謝することだ」

拓也「うっす!」

ミリセント「そ…そうか、ありがとう…おかげで助かった…」

ミリセント「だがこれは…こんなにも…」

それを最後にミリセントは眼から一筋の涙を流して、また女の子みたいにスースー寝息を立て始める。いや元から女の子だったけどさ。でも顔がヅカ系イケメン寄りであんまり女の子って感じがしないんだよな。男だったらかなりのアゲマン顔だと思うぜ。これでひと安心だよなって拓也がしみじみ思っていると、ネフェリが「もういいだろう?ここに置いていけ」なんて冷たいこと言うから、それにも拓也は猛反対。腐敗はおさまったけど、こんな激腐れのモロ死地に片腕が無い子が取り残されるとか可哀想じゃん!
なんて言うと「お前を殺そうとした女だぞ?存外甘い男なのだな、お前は」って呆れられる。
男は強くなくてもいいけど、優しくないとダメなんだよね。

32名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/20(火) 02:02:59 ID:pqNC4SHE


円卓会議3回目  投稿者:ビルダー拓也


アレキサンダーはケイリッドの赤獅子城ってところに用があるって言って円卓には来なかったから、今回は拓也、ネフェリ、マネージャーとミリセントの4人に、何故かギデオンが加わっての5P会議。拓也をS言葉で責め立てたくせに何のプレイもしてくれなかったから、ギデオンの印象はあまり良くない。放置プレイをするなら最低でも手錠足枷は用意しておいてほしい。焦らしプレイならセンパイが一番だよな!

マネージャー「ミリセントさん?傷の具合はどうですか?」

ミリセント「ああ、すっかりよくなったよ。あの針を挿れてから、朱い腐敗は蠢かなくなった」

ミリセント「悪夢を見ることも無くなったし……まだ信じられぬことだが、しっかり動くこともできる」

ミリセント「腐敗を抑え、こうして円卓にまで招いてくれた君たちには、感謝のしようもない」

ミリセント「これは、せめてもの礼だ。どうか、受け取ってほしい」

怪我と腐敗が良くなったミリセントは、オンナにしておくのが勿体ないくらいの真面目なヅカ系クールイケメン女子として拓也の前に登場。ミステリアスな空気をキリ目で放射しながら、黄色いクッキーみたいなものをマネージャーに渡してくる。

マネージャー「これは…タリスマンですか?」

ギデオン「ほほう、義手剣士の伝承かね。腐敗の女神に縁のある者が持つはずだが、なぜ君が持っているのかね」

ミリセント「腐敗の女神……いいや、生憎だが、そういうものには覚えがない。気付いた時には、身に帯びていたものだ」

ギデオン「ふむ…覚えがない、と。君がそういうのならば、ひとまずはそういう事としておこう」

歯にモノが挟まったみたいなギデオンの話し方って、いかにも訳知り顔って感じでチョーウゼーし、そのくせ「君はゴドリックを殺さない選択をネフェリにさせた。大ルーンは得たらしいが、同志としては信用できんよ」「私がゴドリックを殺すようにネフェリに語らないのは、優しさからではない。大ルーンさえ手にしたなら、殺すほどの価値すらもアレには無いということだ」とか言って、肝心の旅に必要な情報はオレにはほとんど何も教えてくれないから結局マネージャーが調べものをしている。ギデオンのことをスゲー物知りだってネフェリは言ってたけど、教えてくれないなら何も知らないと一緒なりね。

マネージャー「それにしても、金の針に腐敗を抑える力があるだなんて、思いもしませんでした。拓也?そのゴーリーという人は金の針について何か言っていましたか?」

拓也「うっす、なんか名職人が作ったとか、そんな感じのこと言ってましたっす」

マネージャー「そんな感じ、じゃダメですよ。ちゃんと細かい話を聞いて来てもらわないと困ります」

その時はケツマン治りたてで頭が働いて無かったし、頭働いててもミリセントを治すためにオレが開発した新テクが不発に終わってんだから、無茶言うなよな!ビルダーの拓也は肉体派だから頭脳労働は向いてないぜ!

マネージャー「つまり、金の針の由来については謎のまま、ということですね。それでは次の議題に入りましょう」

マネージャー「ミリセントさん?あなたは腐敗の力に飲まれかけて正気を失い、ケイリッドで暴れ回っていたとのことですが、それは本当ですか?」

ミリセント「あ、ああ…恥ずかしい話だが、そうだ。…本当に、すまないことをしたと思う」

ネフェリ「まったくだ。次は容赦はしないぞ」

ミリセント「ああ…そうしてくれていい」

ミリセントは反省してるって言ってるのに、ネフェリはS入った目つきでミリセントを威嚇。うわー!やだ、女同士のジトジトした確執が現れて、やっぱりマッチョで色黒イケメンなネフェリも女だったんだなって半分ガッカリ、半分安心の拓也だぜ。きっと俺を取られると思って嫉妬してるんだろうな。激エロ拓也のモロホスト体型も罪だな。俺はホモセクシュアルだから応えてあげられないのにな。責任とってネフェリをなだめる俺の心中を察してくれたのか、ネフェリはミリセントを責めるのをやめてくれたけど、今度は俺に矛先が変わる。

ネフェリ「前にも言ったが、お前はこの女に殺されかけただろう?そのうえでの寛容など、楽観なのか、忘れやすいのか…」

マネージャー「向こう見ずなだけです。そうでないとウリは出来ませんからね」

ネフェリ「…前から言っている、そのウリというのはなんだ?」

マネージャー「うーん、まぁ、前に拓也がスカトロプレイについて話してしまったので、もう全て話してしまいますね」

マネージャー「ウリというのは、自分の体を売りに出すという言葉を略したものです。セックスで日銭を稼ぐことですね」

ネフェリ「つまり拓也は男娼か……すまない、聞かなかったことにしよう」

ミリセントはキョトンとしてるけど、ネフェリからは一気に同情的な目線を向けられてマジ狂い!かわいそうな犬を見るみたいな目をオレに向けるんじゃねーよ!オレは楽しくてウリやってるんだからさ。ネフェリは野蛮人の女王様なんだから、Mウケ筋肉奴隷の調教をやるのはステータスって感じでいて当然だと思ってたけど、当てが外れたぜ。

33名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/20(火) 02:16:44 ID:pqNC4SHE


マネージャー「話が逸れましたね。それで、ミリセントさんは今はこの通り正気なわけですけれど、あなたは何の用でケイリッドを訪れていたんですか?」

ミリセント「それは…分からない…朧げに思い出してきた事もあるが、何故あの沼をさまよっていたのかは…」

マネージャー「そうですか。では、その思い出してきたことについて、教えてくれませんか?」

ミリセント「………」

ミリセント「…私は、旅立たねばならないんだと思う。アルター高原の先…その遥か彼方に、何かを求めているような…」

ミリセント「…すまない、要領を得ないな。どう言えばいいのか、わからなくて…」

マネージャー「大丈夫です、ゆっくり思い出していけば良いんですよ。ですが一人で旅に出るのはオススメできませんね。腐敗を抱えて片腕も無いあなたが一人で旅をするには、狭間の地はあまりにも危険すぎます」

マネージャー「そこで提案なのですが、その目的のものを見つけるまで、私たちと行動を共にするというのはどうでしょう?悪い話で無いと思いますが?」

ミリセントが引け目を感じているところに、すかさずマネージャーからの勧誘が入る。
こうやってマネージャーは拓也のことも手に入れて、仕事を次々オレに回して荒稼ぎ。自分は優雅に紅茶を飲んで、オレは客にビラビラを責められてトコロテンのWIN-WIN関係を築いたんだ。ミリセントは「でも迷惑かけちゃうし」みたいな返事を繰り返すし、ネフェリもシラケ気味な目で訴えて来るけど、実際にミリセントの片腕が無いのも敵意が無いのも確かだから強く出られない。その弱みを的確に責めてとにかく誘いまくるマネージャーは、マジ最高の勧誘machineだぜ。

ミリセント「…わかった、君がそこまで言うのなら、君たちの旅に加わろう」

ミリセント「ただ、わたしは見ての通りの欠け身だ。あまり、役に立てるとも思えない」

マネージャー「そう思って、簡単な義手を用意しておきました」

マジかよぉ!チョー手際が良いよな!拓也がボコボコになりながら狭間の地を駆けずり回ってる頃、マネージャーはただ円卓の食糧に舌を打っていたわけじゃなかったんだ。機械に強くなってたマネージャーは気付いた時にはこんなものを作っていたんだよ。マネージャーはテーブルに置いてあるマイバッグから義手を取り出す。

マネージャー「とは言っても、作ったのは私ではなくて鍛治職人のヒューグさんなんですけどね。ミリセントさんが円卓に来たあとに30分くらいで作ってくれました」

ミリセント「これは…エオニアの沼で見たことがある。たしか、人形の腕だったような…」

マネージャー「ええ、それです。円卓奥の倉庫に人形兵のパーツが箱詰めされてましたので、それを使いました」

マネージャー「この世界には輝石と呼ばれる魔法の石がありますが、それには『投げつけると、石の持ち主が意図した方向に必ず飛んでいく』という特性があります」

マネージャー「その石を、似たような石の魔力で動いていた人形兵の腕に組み込んだら『腕の持ち主が意図したように動いてくれる義手』が作れるんじゃないかと思いましてね。試しにヒューグさんに相談してみたところ、あっという間に作ってしまいましたよ」

マネージャーから義手を受け取ったミリセントは、右肩に義手を押し当ててからネフェリにベルトの固定を頼む。そしたらネフェリは結構素直で「ん」と返事した後に、ベルトをミリセントにグルグル巻きつけて固定が終了。そこにはバトルサイボーグと化したミリセントが立っていた。

ミリセント「不思議だ…手の感覚は無いが、確かに動いている。ただ力は弱いみたいだ」

マネージャー「倉庫で埃を被ってた物ですからね。それに私にも、どういう原理で動いてるのかが殆ど分からないので、これ以上は弄れないです」

ネフェリ「そんなものを、この女に付けて大丈夫なのか?武器は振れるのか?」

マネージャー「片手では振れないでしょうけれど、両手で振るぐらいなら出来るはずです。輝石の魔力が腐敗の進行を早めてしまうかどうかは分かりません。そこは博打ですね」

ネフェリ「博打か…まぁいい。戦えるならそれでいい」

ネフェリはバトルサイボーグを受け入れてくれたし、ミリセントにも居場所ができて、これでオレもチョットは楽できるぜ!って小躍りしたい気分の拓也の気分を、またも挫く情報が入る。

マネージャー「よろしいですか?それでは次の話をしますね」

マネージャー「拓也がリエーニエで拾った例の鍵の使い方がわかりました。レアルカリア学院から持ち出された本が円卓にもいくつかあるのですが、それらの本によると、どうやら鍵を持って学院の正門にある魔法陣をくぐるだけで良いみたいです」

拓也「おあぁぁーっす!うぉーっす!」

リエーニエって単語を聞いた瞬間に拓也の頭にフラッシュバックが走り、思い出したくもない違ドラとトンボ頭の味が脳内を駆け回ってマジ狂い!エビの触覚が雄膣の中で暴れ回る感覚にも襲われて、机の下でチンポが勃起した拓也は会議中に一目もはばからずに喘ぎまくり鳴きまくり、痙攣しまくり白目剥いて吠えまくり。ケイリッドでも死にかけたけど、あの時は心強い味方が周りにいてくれたから色々なんとかなった。でもリエーニエでは戦うって選択肢も無くて、怖くてたった二人でずっと逃げてたから、思い出すと屈服感と恐怖で頭が真っ白になる。

ミリセント「うわっ!大丈夫か!?しっかりするんだ!」

脳内麻薬漬けの合法バッドトリップに溺れる拓也の肩に、ミリセントが手をかけてゆすってくる。
その振動にエビ人間の激しい槍ファックを思い出して、拓也の意識は更に淫乱な蜜壺状態に堕ちていく。

ネフェリ「心配するな、拓也はたまにこうなる。戦いの最中にもな。何かの発作だろう」

ミリセント「可哀想に…なんとか力になりたいが、どう慰めればいいのか…」

マネージャー「どうせ合ドラのキメすぎで頭がおかしくなってるだけです。待っていれば戻りますよ」

ミリセント「その、合ドラというのはなんなんだ?」

マネージャー「法律に使用が許されている薬だ、と拓也が言い張って使ってる違法な危険薬物のことです。言ってもやめないので、自己責任ってことで放置してます」

ミリセント「そんなものまで使っているのか……キミも知ってたのか?どうして止めてあげないんだ…!?」

ネフェリ「いや、すまない、私も初耳だ…」

拓也「あーっ!おぅううっす!おーっ!うーっす!」

この日の会議は拓也の意識がぶっとび射精したところで中断になり終了。ダウンした拓也をネフェリとマネージャーが奥のベッドに投げ入れて、ミリセントが布巾で拓也の雄汁を拭き取っている。「下劣な男だ」ってギデオンのやつには馬鹿にされるし、自分のプレイの後始末くらい出来ないとウリ失格だぜ、と背徳感と敗北感で再びイキそうになったから、とっさにお母さんの顔を思い出して意識を繋ぐ。でも連日の疲れとバッドトリップの影響でネムネムの拓也は、二発目は出すこと無くそのまま眠った。

34名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/20(火) 02:18:42 ID:pqNC4SHE
今日はミリセントが仲間になったところで終了。
闘技場編も書きながらの投稿だから一気に投稿はできないぜ!
投稿ペースも不安定になると思うので気をつけてください。

35名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/20(火) 03:09:04 ID:nyAO0F0I
涙が  出ちゃう  男の  くせに

36名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/20(火) 23:58:20 ID:pqNC4SHE


【獣人と騎士どちらもENEMY FELLED】


今日は前に探索したことがあるケイリッドを、マネージャーが昨日のオレを思って選択してくれて、さっそく再訪して探索。前はミリセントにボコボコにされて満足に探索できなかったんだ。そしたらアレキサンダーと再会して、近々ラダーン祭りっていうのが開催されるらしくて急いでるらしい。

ラダーンは大ルーンを持つデミゴッドの中で最強だったという話。下手に挑んだら半殺しかもね。オレも当時はアレキサンダーに「舐めて戦ったら大剣で解剖されて肉片にされる」って脅されていたからマジ怖かったぜ。マネージャーから義手剣士の伝承?を受け取ってたネフェリは斧の技にさらに磨きがかかったみたいで、女から男へ移り変わったみたいに色気がムンムン。しかし女でカレシのネフェリにタチられてるみたいで拓也はあまり慣れてない。

アレキサンダー「ラダーン祭りは、強さを求める俺にとってはストライクゾーンだったんだよ」

興奮しきったアレキサンダーくんにしばらく連れられて会場入りした拓也達に、今度はデカ斧を持った獣人と締まりのよさそうなデカ騎士が襲いかかってくる。マジ恐ろしいな!拓也のデカマラがムチムチした感じの騎士の盾を受け入れると、かっこかわいいオレの顔が尋常じゃない激痛にゆがむ。チョー死にそうな感じだぜ。ブチブチとチンポも押し潰されて、ちゃんと死期を感じてるじゃんかよ。こんなヤバい騎士をタチ役にして囲っている赤獅子城ってすげー贅沢だけど、獣人くんはネフェリとミリセントに斬られまくってかわいそうだよな。やりたい盛りにさ〜。
いいぜ、こうなったらアレキサンダーから肉団子と毒消しをしこたま受け取ってるオレが囮になるしかない。

斬撃をされながら猛烈なストロークで殺されようとしている獣人が、ギャーギャー喘ぎ始めてチョーグロい。斬って良し、突いて良し、抉り出して良しの3拍子。喘ぎながらオレのいる方に逃げ込もうとしてくるし、でもオレももう死にそうでたまんね〜!!

拓也「逝くぜ!逝く!」

ミリセント「たくや!一緒に逝ってはダメだ!」

ネフェリ「騎士、オマエも逝けよ!」

坩堝の騎士「あー、逝く、逝く・・・」

獣人を斧で犯し尽くしたネフェリによる、背後からのダブル斧ファックとほぼ同時に騎士が大量に血を噴き上げる。肉団子と毒消しも全部使い切ったぜ。それにしてもマジ可愛そうだな、この二人も。こんなに強くてかっこいいのにさ、いくら剣と鎧を与えられていても、ネフェリとミリセントを同時に相手にするのは考えちゃうよな〜。オレと一緒に探索してもらいたかったな♪

戦いが終わった会場で食事をしていると、城の高台からよくぞ集った戦士たちよ!の嵐、マジで始まるんだなぁ、緊張するよ。広場の入口からは参加者入場の足音。今日のお相手は本物のラダーン、イケメンだといいな。かつては最強だったけど、今は腐敗に冒されてるらしい。そういえば、こなあいだ、エオニアのあたりをみんなと走っていたら腐敗に冒されてるミリセントと出会ったから、思い出して少し笑ったぜ。

そして今日は参加者を眺めてたら、なんと狼の顔した長身イケメンと目があってさ、なんかオレも腐敗でとうとうやられたかと思ったよ。まあ、そんなことはともかく、近付いて見たら予想通りオトコっぽくてかっこいい精悍な感じの狼!すげーよ、見ただけで勃起するぜ!お互い競パン姿になってキスし合い、乳首を吸い合い、どんどんどんどん盛り上がっていきたいと思ったけど、少し近付いただけで「コ゜ッ!」って言って苦しみ出したからやめた。エロ雄フェロモンが強すぎるのも罪だよな。

周りには、僧衣を着た地味系女の他には、鎧のモッコリがどんどんはちきれそうに盛り上がってるダンゴムシ系騎士。「すまぬ、人を斬りたくて仕方ないのじゃ」みたいなオーラを発しながら、自分の荒い息使いとピチョピチョした血の滴る音がサディスティックに響き渡る侍。やべーよ。超デカハンマーを担いでボウガンをチェックするデカ乳首ナイトと、交互に吸い合ってはキス・・の妄想も鎌首をもたげて、拓也も思わず狂っていく。
しかしその妄想も高台から響く大声で破られて拓也は正気に戻ったぜ。

37名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/21(水) 00:02:46 ID:wN2J.BVk

?「戦士たちよ!我が名はジェーレン!今はまだ、ここは敗軍の砦にすぎない」

ジェーレン「しかし星辰が満ちた時、この砦は祭りの舞台となる!」

ジェーレン「破砕戦争において最も強かったデミゴッド、将軍ラダーンの最後の戦い、弔い!」

ジェーレン「そして大ルーン継承をかけた、最後の戦祭り!それがラダーン祭りじゃ!」

ジェーレン「そして星辰は、残り幾日かで満ちる!その時まで、英気を養うがよい!」

拓也「えっ?今日はやらないの?」

ジェーレン「うむ」

拓也「マジかよぉ!」

可能な限り整えた準備とやる気が、城の古参系騎士に無視されて、気付いた時には目的が消えていた。祭りの開催時期を間違えるなんてありえねーってアレキサンダーに言うと「俺は最初から待つつもりでここに来ていた」との答え。まだやらないって知ってたんなら先に教えてくれても良いじゃん!と言っても、聞かれなかった、知ってたと思った、で突き通される。ネフェリは斧をしまってシラケ顔だし、ミリセントも困惑顔であたりをウロウロしだしたから、俺もさっきの狼系イケメンに話を聞きに行った。

?「止まれ!少し待っていろ!」
狼系イケメンは拓也にチョーデカな剣を構えて威嚇しつつ、鼻に詰め物をしてから会話に応じる。
犬は鼻が効くから激エロフェロモンにも弱くて大変だよな。

ブライヴ「…もういいぞ。紹介が遅れたが、オレはブライヴと言う」

ブライヴ「それで、なんだ貴様は?何者だ?俺に何の用だ?」

拓也「う、うっす!拓也っす!ラダーン祭りに出たいんすけど、いつやるんですかね?これ」

ブライヴ「拓也?貴様が、あの拓也か…」

狼系イケメンはオレのことを知っていた!やっぱりみんなエチケットを守ってるだけで俺のこと知ってるんだな、激エロのモロホストが来たって噂が広まってるんだな、きっとこの狼くんも本当に狼と化して俺を襲いたいんだな、とガタイによる分析書を頭の中に描き出す。

拓也「俺のこと知ってるんすか!?スッゲー!」

ブライヴ「ああ。我が主から話は聞いている。なんでも、黄金律無き世界から来たらしいな」

ブライヴ「貴様のおかげで、我々の計画は大きく狂った。まったく、とんでもないことをしてくれたものだ」

拓也「計画ってなんですか?」

ブライヴ「貴様が知る必要はない。なぜイジ爺が貴様を放っておいているのか分からんよ」

拓也「弄ーって、聞き覚えある名前だけど、知り合い?」

ブライヴ「しつこいな。ラダーン祭りはまだやらんのだ、潔く出直したらどうだ?」

氷みたいに冷たい目線を向けられてゾクっときたけど、それ以上の収穫は無いし、狼くんは素っ気なくて名前も教えてくれないしで分析書が音を立てて破かれる。セックスしてない期間が長過ぎてこんなのにも手を出しそうになるオレも、かなりヤバくなってきてるよな。

ネフェリ「拓也、ケイリッドでは手詰まりだ。リエーニエに向かうぞ」

そして本当に行きたくない場所に行かなきゃならなくなり、拓也のキツキツなリエーニエ攻略の始まりだぜ!

38名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/21(水) 00:15:27 ID:wN2J.BVk


新テク魔法技開発   投稿者:ビルダー拓也


今日の探索目標はレアルカリア学院に変更。学院前でパンパンに胸をパンプさせてついでに臀筋にも気合いを入れてプリケツを作る。緊張で競パンの中で締めつけられたマラがムラムラして淫獣たくやを無理矢理作り上げる頃、ネフェリから出発の声が入る。

ネフェリ「今から行くぞ、いいな?」

円卓から来てる、今や馴染みの奴だ。

拓也「いいっすよ!今日のネフェリはバリタチっすか?それともリバ?」

ネフェリ「訳の分からぬことを言うな。お前、無理しているんじゃないか?」

拓也「了解!」

ネフェリ「なにが?」

鍵を握り、すでに勃起しているマラに、更に亀首漬けと勇者の肉塊を補い、イエロの瞳をプラスしてパキギメ状態で正門を通過。通るなり「すっげー!拓也」と言いながらパンパンに張った胸筋に突き出た乳首を掴み、疼いたケツ穴を揉んで自分にご褒美を与える。ミリセントに「だ、大丈夫なのか?拓也?」と言われたけど、例え女の言葉でも極限敏感になってる今なら一気にMウケモード突入だ。

ベロチューにはベロチューを、右の胸を責められたら左の胸をも差し出すって言うように、ビルダー探索マシーンになっていく拓也。パキギメマラにドクドクと血流が入りこみ競パンがグジュグジュに濡れ締まって、ズボンも色濃く重くなっていく。困惑気味でついてくるネフェリとミリセントの前で、リエーニエのトラウマを克服した拓也はチョーエロい競パンにギン勃ちのマラをこれ以上モッコリできないくらいに浮き出させて歩く。

そのまま三人はエレベーターを登って上の階へ。石頭の魔法使いからの魔法シャワーがかかると、勃起マラが浮き上がる。そんな拓也を無視してミリセントとネフェリがお互い競い合うかのように魔法使いを斬りまくり、ズバズバと音を合わせて魔法使いをくねらせる。

拓也「あー、たまんねぇ!」

ネフェリ「何がだ!少し前から一人で盛り上がっているが、お前おかしいんじゃないか?」

ミリセント「君、本当に大丈夫なのか?どこか悪いんじゃないか?」

拓也のマラが勃ったまま、二人はどこまでも宮崎駿系ロボや魔法使いやゾンビを捌いていく。こらえきれず歩けなくなった拓也がしゃがみ込み、マラを競パンから飛び出させて吸いまくる。あー、あー、すっげー!俺の乳首を刺激してやると、俺の乳首も悶え狂ってやがる。同じことを乳首もする。奴もすっげーエロ2重リングぜ。(♪ここでアナルの脱糞タイム)

ネフェリ「うわっ、お、お前…」

ミリセント「ま、待て!何をしてるんだ!?やめてくれ!」

床で膝立ちになった拓也にネフェリとミリセントがくっついてきて、ミリセントは片手で自分の顔を隠しながら、ネフェリは両手で俺を抑えて、プレイをやめさせようとする。雄膣に指が3本入ってかき回してた手に、二人は顔をしかめる。俺は喘ぎまくってあとはもうわけわかんねーよ!お二人はノーマルなんで、妄想ゲーム上での拓也同士の攻め合い受け合い、押し倒したり押し倒されたり、レスリングのような激しい絡みにはまるっきり興味が無い。汗が飛び散り滴り落ち、ドロドロのガタイがハァハァと雄の息を上げながら、二人に引きずられる。

拓也「すっげー、拓也、エロいぜ!仰向けで足を開き、アナルに指を挿入されながら前立腺を刺激され、腹筋が締まり上半身が立ちあがる。おおー、こんな硬てぇ腹筋になりてぇ!叫びながら割れた腹筋に拳が何度もぶちこまれる。腹筋から腹筋と同じ太さの大腿筋がヒクつき、パンパンに膨らんだ胸筋の乳首を尖らせながら喘ぎまくると、ネフェリ似の色黒マッチョイケメンが手にローションを塗りたくり、腰を密着させてお互いのリングマラを2本まとめてシゴキ始めた。一瞬気が遠くなって、気がつくとオレの腹の上に、ミリセント似のヅカ系イケメンの白い乳液状のものが流れている。すっげーな!先走りに精液が混じっているぜ!ちょーエロいぜ拓也!」

ネフェリ「なにを言ってるんだ拓也…ミリセント、祝福を探して来てくれ。正気を無くしてしまっている…」

ミリセント「わ、分かった。待っててくれ」

拓也「上反りでカキンカキンに硬いマラが挿入される。すげー!トロトロ!オレは丁度、ガタイ全体が筋肉の円盤になったような感じで腹筋を中心に、その回りに感じやすい性感帯の乳首、マラ、アナル、唇がちりばめられた完全なる性処理玩具になったのを感じた。その体勢で掘られながら乳首責め、マラ責めが繰り返され、完全にバリタチとバリウケの役割が確定した」

そしてネフェリの激重なコンクリートパンチに腹筋を叩き潰され、意識がぶっ飛び射精。そのまま噴水のようにゲロも吐いてから動かなくなった。


気付いた時にはスゲー広い部屋に寝かされてて、日に焼けたエロ筋肉を痙攣させながらひたすらミリセントとネフェリが帰って来るのを待つだけだった。あー、上のマンコにもイエロの瞳が欲しいかも!

ネフェリ「ほら、あまり動くな、たくや」

オレは帰ってきたネフェリの指導通りに全身をわざと緩めたけれど、すぐに締めつけてやる。「おおー!すっげー!」って言ってくれると思いきや、俺の顔にピンタが飛ぶ。ネフェリに殴られたあとに今度はミリセントに片足を持ち上げられ、敵から奪った布で下の汚れを処理される。半分横掘り状態でガン掘られてるみたいな体制だ。

ミリセント「イエロの瞳は劇薬だと、ネフェリから聞いたよ……もう、使わないでくれないか」

ネフェリ「まったく、どこであんな物を手に入れた?円卓の倉庫でも漁ったのか?」

さらに意識が朦朧としたままうつ伏せにさせられて、前回のリエーニエ探索の時の拓也みたいに俺はキメまくったクスリに犯され続ける。そこでオレは新テクを開発!雄膣を締めつけるだけではなく、一気に解放して全身の老廃物を出すかのように力んでみた。出たのはオナラだった。

ネフェリ「やめておけ、もう出る物も出ないぞ。お前には呆れるよ、本当に…」

腕を組んで壁に寄りかかったネフェリからの呆れた目線が、Sの入ったセンパイのそれに見えて「おおぉお〜!イキそう、あー!」と上り詰めようとするも、疲れ切ってて声も出ないし体も動かない。チンポもピクリとも動かないまま、甘い痺れが続いている。

39名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/21(水) 00:21:32 ID:wN2J.BVk

ネフェリ「この部屋を護っていた赤犬は既に討ち取り、周りの兵もみな蹴散らした。お前はそこで寝ていろ。行くぞミリセント」

ミリセント「しかし、このままでは拓也が…」

ネフェリ「では拓也を抱えて戦えと言うんだな?」

「それは…」


ネフェリの言葉責めにミリセントはしばらく悩んでから、オレにすまないと言ってネフェリと一緒に部屋を出る。しばらくして、イク!と絶頂の雄叫びと共にオレは精液をほとばしらせて、残滓を楽しむように何度かビクビクと痙攣すると、膣壁から最後の糞がぶちまかれ床に塗りこめられる。

拓也「あー、拓也、再起動!オレも行きまっす!」

ヤク抜けの離脱症状で震えているガタイに力を入れ、ドライオーガズムの極致を経験した乳首を摘んで、全身に感覚を取り戻しながら千鳥足で歩いてオレも戦いへの参加を決めた。女に全てを任せてオイシイとこだけ舐め取り、オレだけ綺麗でネフェリとミリセントが疲労まみれで敵の血だらけになって終了じゃ、男として格好がつかない。幻覚だったけど、すっげーエロい男同士の3P交尾も楽しんだんだぜ!楽しんだ分、働かなきゃだよな!

それにしても、幻覚とはいえセックスの相性が良かったのはなぜだろう?きっと男になったネフェリとミリセントも拓也のブログを読んで研究していたに違いないぜ。オレのブログって、拓也の取扱説明書みたいなもんだからな。筋肉性玩具のスイッチの扱い方、ほとんどマスターしてたぜ!

40名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/21(水) 00:42:55 ID:wN2J.BVk
今日はもう眠いのでここまで。
あ〜ねんまつ(疲労)

41名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/21(水) 00:54:59 ID:WmUiqZ5E
これだけ拓也の痴態見ても見放さないでいてくれるミリセントとネフェリってチョーS(親切)だよな!

42名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/21(水) 01:31:25 ID:Ho8yq3ns
人間便器仮面卿と化したタクヤさん

43名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/22(木) 01:17:12 ID:iSztpomY


強い!  投稿者:ビルダー拓也


レアルカリア学院、だだっ広い校内を歩き続けて体感5分。2発メスイキして、種汁にまみれたマラをその度に拭き取り、全身を汗でドロドロになって彷徨いまくりで長い外階段を発見したところで、ケータイに着信音。「マネージャーかな?出るぜ!」
オレは探索中は怪物たちに見つからないようにメールは切っておく。でも緊急用に電話は着信するようしている。股を開いてグチョグチョのケツマンからガスを噴きながら電話に出る。口の中もよだれででドロドロだ。

マネージャー「たくや?今店にお客さんが来て指名が入っています。すぐ来れますか?」

拓也「あ、あん、はっ、はい、40分後には、いっ、行けまっす!あれ?」

マネージャー「冗談です。疑問に思えたということは、合ドラはキメてないようですね。リエーニエでのトラウマは払拭できましたか?ネフェリさんとミリセントさんはうまくやっていますか?」

拓也「あ、ああ、はい、結構いっ、いっ、良い感じっす」

マネージャーからの電話はいつも突然だ。


マネージャー「そうですか。それならよかったです。ところで、私が調べていたイエロの瞳の標本が無くなっていたんですが、どこにあるか知りませんか?」

拓也「う、うっす!」

マネージャー「うっすで誤魔化しましたね、拓也?勝手に持ち出されると困ります。黄金律からの恩恵を私達は受け難いんですから、何がどう私達に作用するのかもちゃんと分かっていないんですよ?」

拓也「おうおうおうっ!おうおうっす!」

マネージャー「アシカイキしましたね、拓也?イエロの瞳を吸ったんですね?本当に困った人ですね。命があるだけでも運が良かったですよ」

マネージャー「まぁ良いです。とりあえず探索は進んでるんですね?成果を期待していますからね。それではまた」

「何、たくや、指名が入ったのか?売れっ子だなぁ!そろそろイクぜ!」ともう一人のオレが話しかけてくる。離脱症状コースで3発目の射精をしてオレは雨シャワーを浴びながら勃起したマラをズボンに収めて、また歩き始める。どうせ、向こうでネフェリとミリセントと一緒に血のシャワーを浴びるからいいのさ♪。

敵の死体ばかりでぽっかり空いた防御の穴を、種汁が太ももに流れ出るのを感じつつ、長い階段を登りながら更に上の建物に向かう。歩きながら参加を約束していた戦いの様子を想像しながら、またエレベーターに乗って一気に上昇、ついた先には、怪しげな小便色の煙の壁がみえた。「ごめん、遅れた」と呟いて煙を潜ると、中では怒涛の大乱行、ならぬ大乱闘が繰り広げられていた。

本が積み上がった大広間に、制服姿の子供が一面に這いずっていて、ネフェリとミリセントはその子供を斬りまくってるし、斬られた子供はあとからどんどん上から落ちてくるし、宙には身長2メートル以上?4メートル未満?の教祖系女教師が浮いている。俺は走ってすぐに、かなり前にゴドリックの兵隊から奪った剣と盾を構える。ネフェリとミリセントの前に飛び出す前には、胸筋パンプさせて乳首を強調するのを忘れない。

拓也「オス!お待たせしました!」

ネフェリ「おー!たくや、もういいのか!?」

オレを見るなり、ネフェリが珍しく嬉しそうな声をあげて、近くの光る子供の頭にむしゃぶりつくように斧を叩き込む。ほんと戦士フェチだなコイツ!

ミリセント「ちょっと待ってくれ!寝てなきゃダメじゃないか!」

拓也「いいよ寝なくて!早く倒して帰ろーぜ!」

ミリセントはこの状況でもオレの心配かよ!勝手にオレの背後に回って、俺の後ろにいた子供への虐待を始める。ネフェリは既に闘志をキメてるらしく最初から暴れまくっている。汗でドロドロのビルダー拓也の全裸が子供に覆われていく。「うわー、ガキくさい、ガキくせー!」

盛りのついたお子様たちに全身の筋肉が本でボコボコに殴られる。股に流れ出た雄汁とアナルの中は驚くべきことにスルーされてる。俺はジャニ系のイケ男子を見つけてたまらず皮膚に鳥肌が立ち、ギンギンになったデカマラを咥えさせて床に押し倒す。そのまま飽きるまで喉マン犯してから正常位でガン掘り開始。

ミリセント「う、うわぁっ!何やってるんだ拓也!」

ネフェリ「おい拓也!なにやってる!敵とはいえ尊厳は穢すな!風が汚れる!」

ネフェリはキマっているのにちゃんと行儀の良いフリして戦うし、ミリセントも剣を振るってるし、オレはイケ男子の両乳首を指先で摘んで刺激してチョー気持ちヨガらせてる。これは使えるネコだぜ!殺すのは良いのにセックスはダメとか俺には理解できないぜ。殺す方が酷いじゃん。というかこの子供たちって本当に生き物なのかな?よく見ると男も女もみんな同じマネキンみたいな顔をしてる。生き物じゃないなら遠慮しないぜ!

拓也「うわー、オレ、こんなかわいい顔したジャニ系掘ってるよ!すげー雄膣ガキくせー!ジュニアアイドルだよ!ほらネフェリとミリセントも見てよ!」

ネフェリ「コイツ目がイっちゃてる…」

ミリセント「君のことが、恐ろしくなってきたよ…」

オレは経験豊富で売ってるから、いつもは子供みたいな男なんて襲わねーけど、俺が見てきたジャニ系フェイスの中でダントツかわいくてエロい格好で犯されてる姿が、俺の瞳に映っている。ふーん、オレって半身不随の無知ショタもいけるのか、と人事のように感じながら、何だか今やっている感触と自分の見てる光景とかがアタマの中で整合しない。
でも今、確かに感じるのは乳首とマラに電流が走って痺れるようなすっげー快感だけだ。ワレ感じるがゆえにワレありだな!これならいくらでもイケルぜぇ!

44名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/22(木) 01:24:28 ID:iSztpomY

そこまで至ったところでガラスが割れるような音がして、空中からデカ女が降りてくる。生徒を犯されて怒ったのかな?自分の子供だったのかな?と飢えた野獣のような思考を走らせながら、結局ネフェリとミリセントが女を斬りまくってる間もジャニくんをガン掘りしてやった。
そしたらいきなりジャニ系ショタが消えて、他の子供も全員消えて、誰もいない空中に向かって拓也の雄汁が飛び出した。あれ?って思っていると、デカ女が体を引きずって逃げようとしている。

レナラ「ああ、私の愛し子…待っていてね。すぐに、抱いてあげるわ…」

レナラ「ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、貴方たちは産まれてくるの」

ネフェリ「さて、義父上の話によれば、大ルーンはこの女の抱く琥珀の卵に宿っているらしいが、果たして…」

ネフェリが返り血ドロドロのガタイで両手に斧をぶら下げたまんま、卵の所へ行き、ツルツルの卵に向かって斧を振り上げる。でも卵から青黒い煙が上がって周りを暗く染めあげる。卵があった場所から青白く光るデカ女が歩いてくると、聞き覚えがある声が響く。その声は、魔女のレオのものだった。

?「魔女ラニの名において告げる」

拓也「レオじゃないのかよ!騙された!」

ラニ「我が母の、泥濘の眠りを侵すことなかれ。罪人よ、語り継ぐがよい」

ラニ「カーリア最後の女王、満月のレナラの」

ラニ「気高い夜の有り様を」

声がそう言うと同時に、暗くなった広間が一変、澄んだ夜空の下に水平線まで湖が続いて、バカデカい月が照らしてくる神秘的な光景が広がった。

拓也「すっげ…マジシャンみたい…」

ミリセント「これは、幻なのか?」

ネフェリ「幻であろうとなかろうと構わん。聞きしに勝る傑物であろうと、私は斧を振るうだけだ」

「拓也の筋肉を見せつけても意味ない」と思える相手だったので半分ガッカリ、半分余裕の拓也だぜ。見せつけてやるとか思いながら、「ほら、ビルダーが挑んでるんだぜ!もっと何か出してみろよ!」とか言葉責めしながらレナラって女を挑発してやった。奴は一度微笑むと杖を回しまくり。この4Pは俺以外全員女なので、オレは射精するわけにはいかない。でも「たくや、君は下がって欲しい!あとビルダーってなに?」とミリセントが言うので、サービスで軽く1発ポージング。

するとデカ女がオレのボディを無視しながら、杖から極太のレーザーを1発放ってオレを見ていたミリセントが逝ったぜ。すげーヤバい!と思ったら、すんでのところでかわしていたミリセントから文句。

ミリセント「もう始まってる!」

拓也「マジ?もう始まってるの?」

ネフェリ「今戦ってるぞ!強い!」

ネフェリは拓也にうるさい。一気にデカ女に近づいてから、もう一度魔法を浴びせようとしてるデカ女に念入りに斬りつけて、すぐさまもとの距離へ… 。を早くも繰り返してるネフェリのもとに、拓也とミリセントが到着。デカ女の魔法ミサイルから俺が逃げ回ってると、デカ女の懐で目線を交わしてお互いの動きを確認し合ってから、ネフェリとミリセントが斬りまくる。

最初にデカ女を雷の斧の技で怯ませてから、ミリセントにバトンタッチ。ミリセントの超ミキサー攻撃で悲鳴を上げるデカ女に、ネフェリは斧を追加、魔法を出させないように怯ませ続ける。拓也は足を止めて「どうだ、いいだろ?二人に廻されてウレシイかよ?」とあまりに苦しそうなデカ女をまた挑発。さんざん二人に斬らせて戦いを二人にまかせてオレは鑑賞。
ニヤニヤしながら嬉しそうな目線を送ってると、挑発に乗ったデカ女が宙を舞って二人から逃れて、マシンガンのような魔法を飛び出させて拓也の全身を掘りまくる。

拓也「あー、逝く!逝っくうぅぅ!」

壊れそうなほどのたうち狂う俺の姿に焦ってミリセントが駆けつける。オレも痛みでさらに勃起。さあ、今度こそオレ逝くかな、って思う間に、ミリセントが撃たれて義手が壊れてしまった。「なんだ、もう終わりかよ俺たち」って、絶望的なムードのまま、今度はデカ女の攻勢が始まった。

45名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/22(木) 01:31:56 ID:iSztpomY

ネフェリはオレを庇いながら魔法使いと戦う事がとても初心者らしく、さっきはデカ女を逃してしまったので、「こうやって上から撃ち込むんですよ」って具合に、目を丸くして見ているネフェリへの、デカ女からの特別講習会だ。でもデカ魔法陣からネフェリの苦手なものを呼び出されて、ネフェリの理性がぶっとんだ。

4匹の狼と同時に魔法マシンガンも打ちこまれて、もう、ネフェリは野獣になること意外何も考えられない。魔法の弾を50回以上ぶち込まれて、傷できまくり吠えまくりのたうちまわりで、何発も狼に噛みつかれてダウン。そのあと、デカ女が巨人を呼び出してから、持たせていた剣でネフェリに一発。ネフェリは血まみれで倒れたまま動かなくなった。

このデカ女、例えるなら俺たちよりさらにデカマラ20cmみたいな強さしてるけど、柔らかい表情でゆっくり歩いて来るから、近づかれていくうちにオレの弛緩した筋肉が硬くなるんだ。全身を魔法に開発されてへたり込んでる俺の頭を、ミリセントが抱きかかえて必死に守ろうとしてくるけど、追加で何発も何発も拓也の代わりに魔法を撃たれて眠りに落ちる。
戦い漬けの毎日がようやく終わると思ったら、目の前には倒れた二人の姿。最後くらい筋肉ちゃんとパンプさせなきゃしょうがないから、俺はここで前に開発した新テクを披露!ガニ股で立ち上がってからデカ女にケツを突き出し、ズボンをずりおろす。

レナラ「え?」

デカ女の歩みが止まっても、拓也は構わず雄膣を締めつけるだけではなく、一気に解放して全身の老廃物を出すかのようにリキみ、股の間から逆さまのデカ女をギン目で挑発する。糞はここに来る前に全部出し切ってたけど、オナラぐらいは出せるはず。腹の中のもの全部出してウエストを絞り、ギリシャ彫刻ガタイのまま後世の冒険者に発見されたいっ!

直後、デカ女の胸元から血まみれの斧が飛び出てきた。デカ女の脇越しに、血まみれのネフェリのギン目が光る。そこからミリセントが最後の力を振り絞ってデカ女の足にしがみついて動きを封じて、ネフェリの斧を持つ手にはさらに力が入るし、やっぱこの二人はすっげーな。もっと早い時間に拓也を倒しとかねーと、オレを見てるばっかりじゃ胴体空っぽのリングマラ体型になっちまうぜ〜。

レナラ「ああ、ラニ、私の小さな娘よ」

レナラ「あなたの夜をお行きなさい」

ネフェリが思い切り斧を引き抜くと、出血多量でデカ女が倒れる。
血まみれの4Pが終わって、拓也も今日はダウンだ。


ネフェリ「おい拓也、起きろ」

ネフェリの声で目を覚ました拓也の目に、トロ目でこっちを見つめてくるデカ女の姿が映る。マジかよぉ!第3ラウンド開始だぜっ!って焦っていると、そのデカ女の隣に、傷も無く血にも汚れてないネフェリが立っていた。マジ?これって夢?と不思議がっていると、今度はミリセントからフォローが入る。

ミリセント「君が寝ている間に、卵の大ルーンはネフェリの物となったよ。彼女…いや、満月の女王レナラにも、今や敵意は無いようだ」

ミリセント「私達はこのとおり、祝福で傷を癒すことができたし、君の手当は私がしておいた。だから、あまり動かないでくれ」

ネフェリ「いいや、そうはいかん」

ミリセントが言うとおりに寝ようとした拓也を、ネフェリが殺意入ったキレ目で睨みつけてくる。正直心当たりがいくつもあるから、オレはダメもとで、猫撫での甘え声とともに許しを乞う。しかしケツマンコに斧の持ち手をねじ込まれて瞬間的にトコロテン。拓也はそのまま持ち上げられて豚の丸焼きみたいに宙に浮かされる。
オレのせいで全滅しかけて、ネフェリなんかボコボコにやられてたから怒るのも分かるけどさ。

ミリセント「ネフェリ!だめだ!拓也の傷口が開く!」

開いてるのはケツマンなんだよな。オレを持ち上げたネフェリはそのまま雷の技を使って、オレの雄膣を嵐で掻き回しながら全身に電気を流してくる。電気で痙攣しながら雄膣ドラムの中で愛液サイクロンしてる拓也は、さながら人間洗濯機だぜ!痛みと快楽でガクガクと痙攣しながら雄汁と愛液を吹き出す拓也を、ネフェリはいつもの斧の振り方で振り回す。

拓也「うっすっ…うぐぉぉああぐうぅぅ!」

あたりに俺から出てきた愛液が撒き散らかされる、と思いきや、ネフェリを中心に生まれた遠心力が愛液を体内に逆流させてきてマジ狂い!愛液が喉まで登ってきて呼吸器を塞がれる。壮絶な激痛とともに、体の中から湧き出てくる暴れ狂う愛液に全ての内臓を犯されて、そのまま溺れそうになってる人類最初の男、拓也の誕生だ。
もはや快感を感じる暇も無い異常なプレイにチンコもギンギンのまま射精出来ていない。猛烈な電気を流されてるせいで勃起の硬さがハンパないことになってて、雄汁も拓也の精巣に逆流してくる。
口も閉じて固まってるから愛液も逃げ場が無くて、口に登ってきたヤツも結局鼻から出るしかない。マジで狂ぃ死にそう!
結局そのまま、斧からずっぽり抜けた拓也が本の山に突っ込んで終了。
ケツから下を本の山からつきださせて、猛烈な切れ痔から血と愛液を垂れ流して痙攣しまくり。

ネフェリ「手心は加えた、死にはしない」

ネフェリ「次に敵を挑発する時は、最後まで逃げ切ることだ」

弱々しく返事をするだけで精一杯な拓也は、一声鳴いてからダウン。
ネフェリ達から見たらオレのケツマンが「うっす…」って鳴いてるように見えて面白かっただろうな。

46名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/22(木) 01:55:07 ID:iSztpomY


拓也の回復を待つかのように3人が別行動  投稿者:ビルダー拓也


円卓のベッドでダウンしている拓也に、今日もマネージャーからメール。
円卓の端っこにあたるオレのベッドは格好の不貞寝スペース。前の探索ではオレのせいで探索メンバーの全員が死にかけたから、今日の拓也はエミネムの顔でしらけ気味。メールによるとギデオンから話があるからって、急いで朝食をとってマネージャーの好きなお茶を汲んで待機。別にオレは奴隷じゃないんだけどさ、マネージャーってのはどうしても話しておきたい時ってのがあるからしょうがないよな。昨日のハードSMバトルで全身余すところなく痛めて、やっと今日治ったばかりなので少し心配だったけど、まぁいいか、お話受けてやるぜ!

ギデオンを連れたマネージャーは教授の前の助教だ。
本を抱えて今風キャリアの精悍な目つきでオレをジロジロ見てくる。

拓也「まぁ、熱々のお茶入れたし、ロアレーズンもあるぜ!」

マネージャー「食べてきましたし、今は食事してる場合じゃ無いんですよ。レーズンなんかよりギデオンさんを優先してください」

といきなりオレの乳首さえも無視してくる。あーあ、結局目当ては俺との情報交換なんだよな。

ギデオン「君がこの円卓に招かれてからというもの、いささか腑抜けた者が多くなったとは思わぬかね?」

拓也「なにがっすか?」

ギデオン「導きも見えず、大ルーンにも興味が無く、王を目指すこともない」

ギデオン「うんざりなのだよ。ここを避難所と勘違いしている褪せ人擬きどもが、円卓を出入りしているのにはね」

たしかにオレがグッタリダウンしてる間に、ネフェリはリムグレイブ、ミリセントはリエーニエを探索してたけど、そこでの事をオレに聞かれても困るんだよね。
ネフェリはエドガーっていうハリウッド系のイケメンおじさんとその娘を保護してきて、おまけに王様候補を探してるとかいうケネスっておっさんをたらし込んで来てるし、ミリセントは「失意の者に、私も手を差し伸べたかったのだ」とか言って、トープスとかいうお坊さん?を円卓に招いてる。しかもリエーニエで助けた、腰が悪い女の子にストーキングされてるみたいで、その子も円卓に来ちゃったんだってさ。
まぁ、ネフェリのガタイは女なのが勿体ないくらいの激エロ細身アスリート体型だから、ノンケのおっさんはメロメロになるかもね。

ギデオン「勝手な真似は困るのだ。それに、ネフェリはあのゴドリックに懐かれているが、ゴドリックはケネスという男とは犬猿の仲と聞く。私情を持ち込み、余計な争いを生みかねん」

ギデオン「ここは浮浪者の寄り合いではないのだ。円卓に入ったからには、役に立ってもらわねば困る」

拓也「言いたいことは分かるんすけど、そういうのは本人達に言えば良いんじゃないですかね?」

ギデオン「すでに話しておいた。そして、だからこそ君にも話しているのだよ」

寝てばっかりいないで働けって尻を叩かれる拓也だけど、次の探索にだってついて行けるかどうか分かんねーし。不安に感じて、オレは立ったまま自分の胸筋をわしづかみにして乳首を吸おうとするけど、ギデオンが競パンの中のマラに熱々のお茶を注いできた。「おおおぉぉ!」と悶絶する拓也をほっといて、ギデオンはため息ひとつ残して部屋から出ていく。

拓也「はぁ、はぁ、でもこれで探索に出てくれる仲間が増えたってことっすよね?なんだかんだで良いことですよね?」

マネージャー「いいえ、期待はできないですね。エドガーさんは娘からは絶対に離れないって言っていますし、彼の娘さんは目が見えませんから、円卓に保護しておかないと危ないですからね」

マネージャー「トープスさんは初級の魔法しか使えないですし、戦い向きの性格ではありません。ケネスさんは領土と民を失った貴族ですから、個人の戦力としては問題外でしょう」

マネージャー「それに、ミリセントさんに勝手についてきたラーヤちゃんの顔を、ディアロスさんがビンタして一悶着起きたことは拓也も知っているでしょう?結局、不戦の約定を破ったということで、ネフェリさんがディアロスさんの首を締め上げて騒動はおさまりましたけど、聞けばラーヤちゃんはディアロスさんから殺人犯の疑惑を掛けられてるらしいですし、一緒に探索に行くには不安要素が多すぎます」

そんなこと言ったらオレはただのウリセンボーイだぜ!って言おうとしたけど、結果的にはネフェリやミリセントの活躍の美味しいところだけ取って、なんとなくオレも活躍してる風な雰囲気が円卓に漂ってるし、そのオレの怪我も今日で完治しちゃってるから探索に行かない理由が無くなっちゃったんだよな。ディアロスについても案の定、面倒なことが起こってるから、解決策を探す必要も出てきちゃったし、拓也はもう休んでいられない。

トープス「私も円卓で智慧をつけたら、魔女セレンのように自らを高めていけるかな?」

ラーヤ「トープス様、お茶が冷めてしまいます」

トープス「あ、ああ、すぐに飲むよ」

部屋の外からは円卓の本を読み歩きしているトープスの声と、ミリセントが出かけてる間に円卓の召使いをしているラーヤの声が入りこむ。その普通すぎる呑気な会話のおかげで、拓也の疲れたガタイに少し元気が入りこみ、2本の指で乳首をグリグリ掻きまわしてやる気を出していく。

拓也「あー、あっあっ!あーー、はーーっ!」

マネージャー「気持ち悪いですよ、拓也?」

拓也「ウッス!ウッス!」

やる気が出すぎて、開脚してマンコ広げて仰け反ったガタイの乳首に拓也の指が絡みつく。片手で手コキ責め、もう片手で乳首、舌でもう片方の乳首責め。オレは回数を重ねるごとにテクが上達しているぜ。

マネージャー「あぁ、もう、そんなこと目の前でしないでいいです」

拓也「えっ?マネージャーに向けてやってるんじゃねーよ!俺がしたいんだよ!」

と言うと、帰ってきたネフェリに手招きされて正気に戻る。ズボンを穿かされ、広げた股を閉ざされて、敏感なマンコの捌け口もシオシオと無くなっていく。「あー、あー、ネフェリ、分かったっすよ」と全身にダルさが立ち、ついに肩に手を乗せられてガタイの上に服を着たノーマルビルダーに整ってしまう。

ネフェリ「ほら、ここでの市民服だ」

強制的に旅支度を完了させられた拓也は「なんでこんな服なんすか?」と聞くけど、返ってくるのは「お前は重い鎧を着て走り回れるんだよな?」の声。無理っす!行けないっす!と言うと、なら我慢しろってことでいつもの剣と盾と兜を渡される。この剣と盾、まだ一回も使ったこと無いんだけど持つ意味あるのかなぁ?

47名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/22(木) 02:28:28 ID:iSztpomY
というかろくに戦えないオレもそうなんだけど、確かにギデオンが言うとおりの部分もあるんだよな。祝福に導かれてる人が円卓に来るっていう割には、あまりにもメンツがバラバラすぎてホントに導きなんてあるの?って感じだし、オレに至っては祝福の導きなんてカケラも見えないから、どこに行けば良いのか分かんなくてマネージャーに頼りきりなんだよね。

まずオレを円卓に連れて来たのって、片目にタトゥーを入れたあの女の子だしね。それともあの子が導きってことなのかな?だったらあの子から同情されないと円卓に来れないってことになるけど、だからディアロスもここに来れたのかな?ってひとり推理。

マネージャー「待ってくださいネフェリさん。大ルーンをふたつも手に入れたことですし、そろそろ拓也を二本指と会わせても良い頃合いだと思うんですが、少しお時間をよろしいですか?」

ネフェリ「ああ、私は構わないぞ。双子の老婆のところで商い品でも見ているさ」

ネフェリの了承を得て拓也はマネージャーと一緒に、入ったことの無い部屋の扉をくぐる。
部屋の中には目玉が無いお婆さんと、全身をカポジ肉腫に犯されたみたいになってるデカい二股の何かがいて、うぉー、なんじゃこりゃあってオレが唖然としているところにお婆さんが話を始める。

エンヤ婆「おお、あんたが例の稀人かね。ギデオン坊やの娘、ネフェリから色々聞いているよ」

エンヤ婆「あの娘の大ルーン探しに助力しているそうじゃないか。力も無い身で、立派なもんさね」

拓也「う、うっす!ありがとうございまっす!」

エンヤ婆「しかし、なんだねぇ、酷く臭いたつじゃないか。あんたの身体の中で、いくつもの混ぜ薬と劣情の匂いがするよ」

エンヤ婆「マネヱジヤア?あんたは平気なのかね?」

マネージャー「慣れましたね。事あるごとにすぐに発情して、すぐ薬をキメて汗と精子まみれになってしまいますからね。その度によく身体を洗うようにと言っていたのですが、すぐにこうなってしまいますのでもう諦めました」

拓也「あー、あ、あ、ああー、うぅーん」

初対面の人の前であられもない本性を暴露されて、オレは開脚のまま身をよじらせてMの快感に浸り乳首を吸ってしまう。

マネージャー「ほら、これが拓也が逝く時のポイントですよ。わかりますか?」

エンヤ婆「指様が嫌悪しておられる」

エンヤ婆「ああ、やめろ、やめろ、やっべーよ!」

昔はさんざん客の指1本で玩具にされたけど、今はその指が2本、かつ巨大とパワーアップしているから嬉しいぜ。指が拓也の妄想の中でグルグルグリグリと回転していき、頭の中が錯乱状態になっていく。

エンヤ婆「ほら、力抜けよ、拓也、いい加減にしないか」

なんで指の化け物に命令されなきゃなんねーんだよ!でも、気持ち良すぎる!開いた脚を二本指で掴んでほしくて、いきり立ったモノが二本指の指股マンコに入りこむ。

エンヤ婆「うぁー!あーっ!やめろって!」

拓也「おお、すげー締まるぜ!」

二本指がガタガタ音を立てて暴れ狂う。拓也は床にひっくり返されて、二本指をバックからガン掘りするチャンスを失う。倒れて仰け反った拓也のガタイの胸筋を、マネージャーに蹴られまくってオンナのように喘ぎまくる。そして顔を怒りで真っ赤にしたネフェリからの顔面拳ファック!マジに、知らない間に部屋に入ってきてたぜ!

エンヤ婆「おお、指様が仰っている。きっしょ、もう来るな、そして贄となれ」

マネージャー「も、申し訳ございません!うちの拓也がとんだ粗相を…」

エンヤ婆「指様は、外の世界から来た者が、狭間の地で身勝手に振る舞うことを嫌悪しておられる。その拓也とかいうのも、当然拒絶されるだろうて」

エンヤ婆「まぁ、これで指様がお前たちを導くことは無くなったが、指様がギデオンとその娘をお選びになっている以上、お前たちとネフェリ・ルーの間に縁がある限り、指様はお前たちを円卓に置いてくださるだろう」

ネフェリから両足が浮くほどのフロントチョークを食らいながら、部屋から持ち出される拓也。
そのオレに向かって、扉が閉じる瞬間にお婆さんが語りかける。

エンヤ婆「あんた」

拓也「うっ…す…」

エンヤ婆「あんたは、エルデの王になってはいけないよ」

それが嫌味なのか、それとも忠告なのか、判断がつかないまま拓也の意識はぶっ飛び、しかし射精はしなかった。

48名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/22(木) 02:38:43 ID:iSztpomY


アレキサンダーからのお誘い  投稿者:ビルダー拓也


ヒューグ製の替えの義手を、リュックサックみたいな麻袋いっぱいに詰め込んで、リエーニエ方面の探索を進めていたミリセントが円卓に帰還。そのまま拓也やマネージャーらを集めて報告を開始。なんでも、とにかく戦いまくってたらいつの間にか魔女のレオ?ラニ?と出会って、なんか協力することになったらしい。でも魔女からは「ミリセントは私が嫌悪する女の気配がしていまいち信用しきれない。ラダーンを倒して私の運命を動かしてくれたなら、信用してやらんでもない」って感じなことを言われたんだってさ。拓也には何のことだかさっぱり分かんねーぜ。

ネフェリ「その魔女のラニというのは、何者だ?」

ミリセント「分からない。私には多くを教えたくはないようだった。興味深い奴だと笑われはしたが、不思議とあまり悪い気はしなかったよ」

ミリセント「しかし、ラダーンを倒すとなると、まずはラダーン祭りに挑まなければならない。だが今はまだ、星辰が満ちていないはず。行き詰まってしまったよ」

ネフェリ「その事だが、リムグレイブを探っている間に、アレキサンダーから招待状を受け取っていてな」

そう言ってネフェリは胸元から手紙を取り出して、テーブルの上で開く。拓也とマネージャーとミリセントが一枚の紙に集まって読もうとしてるから、他にもラーヤやトープス、ちょっと離れた所にディアロスとローデリカも集まってきて、円卓もスゲー賑やかだ。

ネフェリ「では、読むぞ」





ネフェリ「最強雄筋肉レイドバトル! 執筆者:壺戦士

持てるだけの装備とか技で鍛え上げて最強まで巨大化した、自慢の腕っぷし、闘技を見せつけ合って、誰が先にラダーンを倒すか勝負しようぜ!

力をぶつけ合い、一つの剣に二刀大剣ぶち込まれて一本の接がれた大剣にしたり、弓矢の防ぎ合いなんかもいいぜ。まけねえから。

俺、アレキサンダーの中身-戦士の壺の破片-勇者の肉塊
鍛えてる大壺、短足、戦士野朗。戦闘時間、壺の硬さ、腕の長さ自信あるぜ。

力も技も両方自信ある最強の戦士からの参加待ち詫びてるぜ!闘志デカ戦士野朗かかってこいや!!

赤獅子城の広場での集合希望。星辰が満ちている慟哭砂丘で勝負。」






ネフェリ「だそうだ」

ミリセント「この妙な手紙の書き方は拓也じゃないか?」

ネフェリ「アレキサンダーめ、何か良からぬものでも壺に入れたのか?」

ミリセントにいきなりあらぬ疑いを掛けられてビックリ!確かに好みの相手を物色するのにスリーサイズは必須だけど、俺は大壺じゃないし短足でもないから「いやいや、オレ違いますよ!」って否定するけど、マネージャーが「確かに拓也っぽいですね。この勢い優先で読みやすさは二の次な文章構成は、本当に似てますね」とまさかの背中撃ち。これじゃ俺が胴長短足のチンポ勝負希望者みたいじゃん。

それに今のオレはレナラとの戦いで、大ルーンの力を得た奴のガンギマリな戦闘力を身をもって知ってるから、そんな奴らの中でぶっちぎりに強かった奴とこれから戦うのかもしれないと思うと、もうチョー怖くて今から膀胱がキュウキュウと震えが走る。前に赤獅子城に行った時に、星辰のタイミングがバッチリ合ってたらマジで死んでたぜ。

49名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/22(木) 02:43:47 ID:iSztpomY
続きは今日の朝に初投稿します。

50名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/22(木) 07:56:19 ID:iSztpomY

マネージャー「まぁ何にしても、星辰が満ちたと書いてあるようですし、とりあえずチャンスがあるうちに行ってみる方がよさそうですね」

ネフェリ「準備はできている。いつでも行けるぞ」

ミリセント「私もだ。義手が耐えられるかは不安だが、替えもヒューグが用意してくれた。とにかく最善は尽くすよ」

ミリセント「拓也、君はどうだ?」

ミリセントに応えを振られた拓也に、場の視線が集中して釘付けになる。
あー、やばい!断れる空気じゃない!でも正直、こわいけどラダーン祭りっていうのは拓也も気になってたんだよね。よくよく考えたらオレは戦士じゃないから参加者じゃないし、お祭りなんだから観客席くらいはあるんじゃないのってガタイで分析し、城の広場に食べ物が並べられていたことを思い出す。なんだ出店もあるじゃん!って安心した拓也は、遠慮気味にウッスと答えた。こういう安きに流れるところ、やっぱりオレも日本人なんだよな。




祭りの会場で準備  投稿者:ビルダー拓也


ハメられた!
探索仲間や参加者と一緒に会場に到着した拓也が、早々とテーブルについて果物を齧っていると、城の高台からラダーンフェスティバル開催宣言の嵐。お、ついに始まるんだなって空気を察知して、高台のおじさんに「観客席はどこ?」って聞くと「あるわけないじゃろ」の一言でバッサリ斬られたぜ!これどういうこと?ってみんなに聞いても、ネフェリはSの戦闘モードが入って無視してくるし、ミリセントは苦笑いしか向けて来ないし、狼系イケメンは「いいから行くぞ」って言って背中をドンドン押してくる。

ラーヤ「英雄の方々、どうかご無事で」

人混みに流されて逃げられなくなっていく拓也に向かって、いつの間にかミリセントについて来てた、腰痛系地味っ子がお辞儀をしてくる。祭りの開催を宣言したおっさんはなんとあの子をスルーだ。あの子が戦わなくてもいいのに何でオレは戦うんだよ!?ってまた叫んでみるけど、だってお前剣と盾持ってるしっていうネフェリからの死刑宣告を受けて、希望の光が完全に潰される。その武器をオレに渡したのはネフェリだ。蛮地の勇者ってチョーSだよな!

ガタガタの木のエレベーターにぎゅうぎゅう詰めで乗り込んで、ついた先の砂漠は一面武器の残骸と乾燥しきった死体だけだ。そんなのってこんなヤバい世界でも特にパキキメな景色だよな。最初にデカ乳首ナイト、次に目がイッてる血まみれ爺さんというふうに、参加者が次々とワープmachineみたいな物で慟哭砂丘という戦場に飛び込んでいく中、拓也はなるべく目立たないように列の最後尾についたけど、エレベーターの一番上から飛び降りた奴がいたらしく、物凄い爆発音と共に大量の砂が舞う。

ミリセント「な、なんだ!?」

ネフェリ「…そうか、あやつめ…武勲を上げに来たか」

あたりを覆った煙が晴れると、そこには赤い空をバックに映るガタイが、ちょうどシルエットを強調された山みてぇにゴツゴツした影を真っ黒に俺たちに落としてきて、すっげー威圧感。ウリの時はハダカが制服の拓也だけど、そいつは作り上げた自らの肉体に心酔するかのように自分のボディを眺めて、改めてマジヤバいヤツだって思ったぜ。

?「マレニアに敗れてなお、最強と謳われるなど、所詮負け犬の遠吠えにすぎぬ」

?「そのような見苦しさは、名誉ある外戚の権威を貶めるのみ」


ゴドリック「しからば、痴れ者ラダーンよ。この黄金の君主が、お主を悔い改めさせ、地へと伏せさせようぞ」


煙が晴れたそこには、竜の首の代わりにデカエビのハサミをつけたゴドリックが立っていた。ネフェリ以外の全員が信じらんねー!って感じで唖然と眺める。オレってナルシストだけどさ、コイツぐらい普段の自分の立ち振る舞いを意識している機会なんかないからな。デカい斧を地面にぐいぐい押しつけてポーズキメてるだけで、コイツ興奮して恍惚としてやがる!

ブライヴ「黄金のゴドリック…ストームヴィルの破片君主か…!」

アレキサンダー「おお!なんと、デミゴッドまでも加勢してくれるとは!ありがたい!この戦は勝てる!」

アレキサンダーはすっげー呑気だから、ある意味凄い。狼系イケメンはギン眼で歯を剥きながら警戒してるし、ダンゴムシの騎士と血まみれの侍おじさんも武器を構えてるから、やっぱり相当やらかしてたんだなコイツって再確認。でもミリセントとデカ乳首ナイトは満更でも無いって感じでいるし、地域限定の名物おじさんって事なのかなぁ?

ゴドリック「加勢だと?お主ら下郎どもに、この黄金の君主が助力するわけ無かろう」

ブライヴ「抜かせ、接ぎ木め。ならばなぜ来た?」

ゴドリック「決まっておろう。このゴドリックが仕えるのは、偉大なる我らが戦王、ゴッドフレイの血を引くお方のみ!」

ゴドリック「控えおろう!そこにおられる蛮地の勇者をどなたと心得る!エルデの覇者にして嵐の平定者たる偉大なる戦王が、蛮地にて築きし猛者の系譜!ホーラ・ルーの直系にしてエルデの正当なる後継者であるぞ!」

すっげー、マジで水戸黄門!昔お母さんとテレビで見た展開が目の前で起きて、拓也は一人で楽しくなってる。とうのネフェリはみんなからの視線を全身に受けて、顔が耳まで真っ赤だ。マジおもしろいぜ!ネフェリは「やめろ…こそばゆい」とか小声で言ってるけど、アレキサンダーは生まれつきのスゲー戦士だったネフェリに逆にショックを受けたみたいで、シラケ気味で両手の指と指とを合わせてる。オレも仲良くしてた憧れのセンパイから急に無視された時に、距離感を感じたことあるから気持ちが分かるぜ。

ブライヴ「ゴッドフレイの血縁だったとはな…斧と拳で道を拓いてきた者ならば、心強い。期待しているぞ」

ネフェリ「あ、ああ」

ゴドリック「ネフェリ様、不肖なる身ではありますがこのゴドリック、勝利を盤石とすべく、兵をひと揃え致しましたぞ」

ワープ装置を渡った先の慟哭砂丘に立ってる奴らは、はやくしろ〜って眼でこっちを見てくるけど、時間はたっぷりあるから、今日はさんざじらしてやるのさって気分のゴドリックはほくそ笑んで、指を鳴らすと海の方から何隻もの船が渡って来る。
船には一隻につき20人以上?30人以下?の兵士が乗り込んでて、しかも剣と鎧もフル装備だからマジに戦争仕掛けて来てるんだなって気迫がビンビンに伝わってくる。船の数からしても500人はくだらない数の兵士が慟哭砂丘に乗りつけて、一斉に剣を抜き始める。ロードオブザリングみたいでマジすっげ!

ゴドリック「我がリムグレイブ領にて任に当たらせていた者の半分を招集いたしました。これほどの戦力ならば、ラダーンとはいえ死に損ないの敗将のひとり、苦戦なく討ち取れましょうぞ」

ネフェリ「ふん、あのラダーンを相手に、そう上手くはいくかな」

ネフェリは心配そうにしてるけど、こんな数の兵隊を前にしては考え過ぎだよな。ゴドリックは意気揚々で慟哭砂丘に飛び移っていったし、ミリセントとアレキサンダーも勇んでワープして行ったせ。狼イケメンは逆に、さっきまでよりやる気が無くなってる感じがするけど、当然だよな。この分だと楽勝だな、オレも見てるだけでいいよな、帰ったらマネージャーと一緒に勇者の肉塊で戦勝パーティーだなって拓也もガタイで分析。実際に戦ってみると本当にラダーンは弱りきっていて、拓也たちはあっけなく勝ってしまう。


…はずだった。

51名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/22(木) 08:04:42 ID:iSztpomY


最強雄筋肉レイドバトル!  投稿者:拓也戦士


拓也を含めた祭りの参加者の全員が慟哭砂丘に乗り込むと、ネフェリが慟哭砂丘の真ん中に向かって歩き出す。ゴドリックの兵隊と俺たちもネフェリについて行くと、視線の先には赤黒くて小さい山みたいなのが見えた。けどよく見ると山は人の形をしてて、しかもスゲーデカい!身長が10メートルくらいは絶対ある。あんなのとコレからやるのか…って一気に嫌な予感が襲ってくる。チョーこわ、ジム行きたいって拓也が現実逃避を始めると、山がゴソゴソって動いて、次の瞬間ミサイルみたいな紫色の光が飛んできた。

拓也「うおおああっす!うぅあーっ!」

紫色の光は拓也の頭上を飛び越えて、後ろに並んでた兵士を10人くらいまとめて吹っ飛ばした。粉々になった兵士の死体がオレの頭上から降ってきて、はらわた塗れになった拓也は半狂乱で走り出す。すると次の瞬間また爆発があって、目の前を歩いていたダンゴムシの騎士がバラバラに弾け飛んだ。

ネフェリ「散れ!まとめて撃ち殺されるぞ!」

誰が言ったか分からないけど多分ネフェリだったと思う。探索の仲間が兵士と一緒に一斉に走り出して、転んだ奴はそのまま踏み殺されていく。兵士に押されて拓也もそうなりそうだったけど、ミリセントが咄嗟にオレに抱きついてくれたおかげでなんとかなった。でも安心してる暇もなく、2秒ごとに大砲みたいな矢が飛んで来てそこらじゅう爆発しまくり死にまくり、拓也は白目剥いて泣きまくり。狼イケメンはデカい剣で矢を防いだけど、堪えきれなくてそのまま10メートルくらい跳ね飛ばされて地面に叩きつけられる。
やばいこのままだと死ぬ!オレがそう思ったところで、あの弓矢が飛んでくる。

前方で炸裂した矢の爆発にミリセントは飛ばされて、拓也も全身ぶっ飛び失禁。そのまま小便を撒き散らしながら地面に倒れ込んだ。拓也はもう意識朦朧でしゃべれない。もう笑えない、叫べない、逃げられない。おれたちは…どうしたらいい?この状況でどうしたらいい!?全身がヒリヒリする。口の中は砂でジャリジャリだ。目の奥が熱いんだ!

暴れるようにして起き上がった拓也は、走り回る兵士に全身を揉みくちゃにされながら必死に歩く。走る気力もスペースも無い。ゴドリックは「逃げるでない!戦え!槍隊は前!弓は後ろだ!」って叫んでるけどそれどころじゃねーよ!ネフェリは散れって言ってるし仲間はどんどん居なくなっていってるし、マジ凄まじいぜ!オレが死んだらネフェリとマネージャーを呪ってやる。
ラダーンはすんげー撃ちまくるから、ゴドリックの言うとおりに兵士が列を作ろうとしても、爆発マシンガン状態が起きてその度に隊列がビクンビクン弾ける。オレも恐怖で完全錯乱して死ぬ準備完了。するといきなり血だらけのネフェリに胸ぐらを掴まれて

ネフェリ「拓也!?何が欲しいんだよ、言ってみろよ!」

拓也「いのちです」

ネフェリ「何言ってるんだよ、お前はよ!だったらしっかり掴まっていろ!」

拓也「はい、お願いします、ネフェリさんオレをここから連れ出して下さい」

ゴドリックや仲間にモテモテの色黒マッチョイケメン女が、涙でぐちゃぐちゃな拓也を背負って走り出す。おかげで拓也は兵士が爆発しまくってるところから抜け出せて、義手が詰まった鞄をなくしたミリセントとアレキサンダーに合流。他に戦えそうな奴を探しつつラダーンに向かおうとするネフェリのもとに、追加で狼イケメンとゴドリック、乳首ナイトが集結する。オレはイヤイヤして身体をくねらせてネフェリから抜け出し、また兵隊たちの影に身を隠そうとすると、ネフェリからギンギンに固められたビンタが飛んでくる。

ネフェリ「兵の影に隠れてお前は満足か!?撃たれて死ぬぞ!さぁ来い!」

ネフェリがそう言い終わる前に、遠くの赤黒い山が今度は空に向かって矢を放つ。放たれた矢は空中で分裂して、一斉にゴドリックの兵隊たちに降り注いでいった。
ゴドリック兵300人。ラダーンの弓矢3000発。残った戦力はオレらだけ。
もう覚悟を決めるしかなくなった拓也は、絶対に勝てない相手に盾を構える。

ネフェリ「突撃!」

ネフェリの号令でみんなが一斉に走り出すなか、でもオレは足腰立たなくて、糞を漏らしながらガクガクとその場にへたり込む。遠くに見えるラダーンは、ゴドリックの身長よりもデカい剣を二本も抜いて、物凄いスピードで砂煙と一緒に迫ってくる。「おー…すっげー…たまんねぇ〜」って現実感を失った拓也をよそに、ラダーンが大剣を一発地面にぶち込むと、とんでもない轟音で鼓膜がビリビリいって全身に振動が伝わり、腰がドンと浮いて濡れたズボンがカポっと音を出す。

ラダーンが大剣を横にぶん回すと、まずゴドリックが斧ごと真っ二つになった。それからネフェリが剣の腹でぶっ叩かれて20メートル以上?30メートル以上?ぶっ飛んで砂の上を滑っていく。ミリセントのミキサー攻撃もバカデカい剣に防がれて、次見た時にはラダーンに踏みつけにされていた。
狼系イケメンが剣に氷を纏わせて飛び掛かると、ラダーンはチョーデカいガタイを物凄い速さで滑らせて氷の剣をかわしてから、大剣で狼イケメンを思いっきり叩き落として、自分の身長よりも高い砂埃を上げる。
その隙をついてアレキサンダーが両手を広げてグルグル回転攻撃を仕掛けるけど、手加減なんて絶対にしてくれないラダーンが突きを繰り出し、物凄い火花を散らしながらアレキサンダーを串刺しにする。

串刺しになったアレキサンダーからは肉と血がボロボロこぼれてピクピク痙攣。そのまま振り回されて遠心力ですっぽ抜けて、拓也のとなりに突き刺さる。デカ乳首ナイトはラダーンの足にバカデカいハンマーを叩きつけたけど、ラダーンはビクともしないで乳首ナイトを蹴り上げて、宙に舞ったそいつ目掛けて大剣をぶん回してホームラン。
そのまま海に叩き込んで、残ったのは拓也だけ。

眼を血走らせて鬼のような形相をしたラダーンが、大剣を持った両手を広げたポーズで、痩せた馬に乗って猛烈な勢いで拓也に近づいてくる。真っ赤な空に映える、巨大で真っ黒な影が、へたり込んでいるオレを覆っていく。そして少し前には遠くに見えていたラダーンの大剣が振り回されて、拓也の首は飛んでいた。

52名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/22(木) 08:14:35 ID:iSztpomY


…はずだった。

拓也とラダーンの間に、砂と血に塗れて、義手が外れかかったミリセントが立ちはだかる。
ラダーンは剣をビタリと止めると、目から血走りが嘘みたいに引いていって、澄んだ光を輝かせる。それから両手の大剣を地面に突き刺して、腕を組んで拓也とミリセントを見据えた。
え?マジ?助かった?

なんて思っていると、ミリセントが義手を掴んで自分の肩にハメ直す。それと同時にラダーンからかなりヤバそうな雰囲気が漂い始めて、地面に刺さった大剣がブルブル震えだす。なんだよ!どうして戦うんだよぉ!って拓也の叫びも無視されて、ラダーンは大剣を引き抜いて元の戦いの鬼に戻る。ミリセントも剣を構えて、拓也が見たこともないスピードで走り出した。

ラダーンが大剣を振り下ろす。
振り下ろされた大剣はミリセントの義手を砕いて地面にぶち当たったけど、その大剣はミリセントの足場になった。大剣を蹴って飛び上がったミリセントはラダーンに飛び乗って、その首筋目掛けて剣を振り上げたけど、同時にラダーンも残ったもう片手の大剣をミリセントに振り回す。でもラダーンの剣もミリセントの剣も、お互いの首に触れる前に停止。

何が起きたか分からない拓也は、グラサン越しに眼を全開にして、ミリセントとラダーンを見る。ミリセントは何かに驚いた様子で眼を見開いて、手を震わせている。ラダーンの方は何かを悟ったみたいな顔で、手に持つ大剣を下げたぜ。


ミリセント「そうか…お前……私は…!」


ミリセントが剣を離すと、ミリセントの剣はラダーンの鎧に当たって何度か跳ねてから地面に刺さる。やばいぜ!丸腰のミリセントはまな板の鯉状態で死ぬのを待つしかない。拓也は必死で解決策を考えるけど、今のオレに出来ることなんていくら考えてもあるわけないから、マジでどうしようもなくて冷や汗だけが滝のように噴き出す。

でもラダーンは無防備なミリセントを斬ろうとしないで、ただミリセントが何をするのかを待つかのように見つめるだけだった。やっぱり終わったの?助かった?拓也がまた安心し始めると、ミリセントの頬を涙が伝った。


ミリセント「……すまない…」


わけの分からないことが起こりすぎて、もう何がなんだかわかんねーよ!ミリセントがなんで謝ってるのかも分からないし、ラダーンとミリセントが戦わない理由も分からないし、そのくせ出会った時はなんでバチバチに戦ってたんだってことで、拓也の思考はショート寸前。これから何が起きるのか全く分からなくなったところで、オレの後ろで砂煙が上がった。

ゴドリック「ラダーンよ!今こそ黄金の君主の裁きを受けよ!」

真っ二つになった身体を接ぎ木パワーで繋ぎ直して再生させたゴドリックが、拓也を背後から飛び越えてラダーンに斬りかかる。ラダーンはうおおおお!ってとんでもない大声を張り上げてまた鬼の形相に戻り、斧の刃を鷲掴みにして止めると、思いっきり振りかぶってからゴドリックを地面に叩きつけた。「ぐはぁ!」と叫びながらゴムまりみたいに跳ね上がるゴドリックと一緒に、ミリセントも宙を舞って拓也のすぐ目の前に落ちる。ゴドリックの方は地面に落ちる前にラダーンに足を掴まれて、今度は別の方向に叩きつけられて、またゴムまりみたいに跳ね上がっている。

ミリセント「拓也…私はもう、ラダーンとは戦えない…」

ミリセント「戦いたくないんだ…」

抱き起こしたミリセントの顔は涙でずぶ濡れになってて、そんな顔見たことなかったからオレも「ど、どうしたんだよ!?何があったの!?」って声が荒くなる。そしたら今度は血まみれのネフェリが走って来て、ラダーンの馬に斧を叩き込もうとする。
ラダーンはチョースピードで足を動かして、斧を弾き飛ばしながらネフェリを蹴り飛ばして、続いて向かって来た狼系イケメンに叩きつけてダブルダウンさせる。すると今度は、いつから隠れていたのか分からないけど、いつの間にかアレキサンダーの中に潜んでいた血まみれの侍爺さんが飛び出して、とんでもない勢いで刀から血を飛ばしてラダーンを斬りつける。

刀ビームを何発か食らったラダーンの体から、腐敗が混じった血が噴き出すと、ラダーンはギン目で一気に馬を駆けてアレキサンダーの後ろに周りこみ、爺を徹底的に爺を斬りまくる。血まみれの侍爺さんが粉微塵になって消えたあと、アレキサンダーがようやく復活。ふらふらとラダーンに向かっていき、ゴドリックも鼻と口から血を流しながら起き上がる。
ダウンから復活したネフェリは血だらけ怪我だらけのボロボロ状態でこっちに来て、ミリセントに掴みかかった。

ネフェリ「何故剣を止めた!どうして戦わない!貴様はここを…」

でも掴みかかられたミリセントの顔を見ると、ネフェリは苦虫を噛み潰したような顔で目をつぶって「心を折られたか」って悔しそうな声を漏らす。そんなオレ達に僧侶系地味女が駆け寄ってきて、金色の光でミリセントとネフェリを癒す。その間にゴドリックとアレキサンダーと狼イケメンがラダーンに飛び掛かってたけど、すぐに大剣の嵐をぶち込まれて、枯れ葉みたいに回転しながら宙を舞っていた。

ネフェリ「この戦…私達の負けだ…」

ネフェリ「今の私達では…ラダーンには勝てん…」

ネフェリはそう言うと、拓也とミリセントを両脇に抱えて叫ぶ。

ネフェリ「撤退だ!退け!我らは敗北した!今は命を繋ぐ時だ!」

叫びを聞いた狼イケメンは瀕死のアレキサンダーを抱え上げると、咆哮をあげて力の限り走る。ゴドリックは何故か頑なに負けを認めようとせずにラダーンの前に立ちはだかったけど、ラダーンが大剣に岩をしこたまくっつけたヤバい代物をフン!って振ると、ゴドリックはチョーヤバいスピードで空を飛んで、逃げる俺たちをそのまま飛び越して赤獅子城の塔に突っ込んでから、ピクピクと痙攣を始める。
誰よりも早く撤退してんじゃねーよ!

でもゴドリックのおかげで、拓也達は全員慟哭砂丘に乗り付けた船に乗ることができたから、ゴドリックが復活したら勇者の肉塊を奢ってやっても良いぜ。ただし、生還したオレ達は実のところ全員が疲労困憊で、喋る元気も動く元気もなくて、1時間くらいは全員大の字で砂浜に寝転がってた。見上げた視界に入るのは、赤い空と具合の悪そうな雲と、端っこに見えるゴドリックの痙攣する尻だけだぜ。

ラダーンが追ってこないことが本当にありがたかったな。デミゴッド最強の称号は伊達じゃなかったし、今度戦ったら絶対に死ぬぜ。そもそも戦いにすらなってなかったしラダーンの顔はもう二度と決して絶対に見たくない。今日の夜はうなされて、朝は小便漏らして起きるんだろうな。

53名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/22(木) 08:15:00 ID:iSztpomY
投稿おわりっ!
続きは夜に

54名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/22(木) 23:05:47 ID:iSztpomY


円卓会議4回目  投稿者:ビルダー拓也


ラダーン祭りに参加して。
全員ボコボコにぶちのめされて。
みんなの士気が無くなってるところに、あのマネージャーがやってくる。
俺たちは円卓で呑気に座ってられるけど、中身がほとんど出ちゃったアレキサンダーはヨボヨボのシラケた身体で、今はリムグレイブで休憩中。壺の中身って要するに内臓のことだろうけど飯食っただけでなんとかなるとは思えないし、壺自体も割れかけてるしでこれからが心配だよね。ラーヤはおうちに帰ったらしいけど、あの子の家ってどこなんだよ?こんな世の中で女の子が一人で暮らしていける家ってあるのかな?

マネージャー「報告はネフェリから聞いています。…かなり、こっぴどくやられたようですね」

ブライヴ「こっぴどく、どころではない。完敗だ。勝ち目は無かった」

今度の会議のメンツはかなり多くて、オレとネフェリとミリセントと、あとマネージャーの他に、ディアロス、ローデリカ、そして狼系イケメンことブライヴが席についてて、絵面がいかにも悪の秘密結社って感じでやけに面白くて、拓也の心の中で乾いた笑いが起きる。ブライヴはラダーンを倒すまでは探索に協力してくれるらしい。人間じゃないけどやっと強そうな男が来たぜ!って無理矢理元気を出しても、ラダーンに負けた事実は変わらなくて、これからどうしようって途方に暮れる。

マネージャー「仕方がないですよ。相手は病に侵されているとはいえ、あの星砕きのラダーンだったんですからね。エルデに襲来した隕石群をひとりで砕いて、神々の運命さえも止めてしまっているデミゴッドを相手にして、命があるだけ幸運だったと考えましょう」

ラダーンについてはマネージャーから「最強だったけど病気になったデミゴッド」くらいの話しか聞かされて無かった拓也は、衝撃的すぎる新事実に鼻水噴き出してマジ怖気!隕石砕いて時間も止められる化け物なんて、剣や斧でどうにかなるわけねーよ!マネージャーはそのこと知ってたのにオレたちを止めなかったんだから、チョーSなんてレベル超えてるぜ!
これって殺人未遂だよな!って顔を真っ赤にプルプルしていると、ミリセントがやおら立ち上がる。

ミリセント「聞いてくれ…話が…あるんだ」

ミリセントは緊張と不安が混ぜ混ぜになった顔。ネフェリは「話か。いいだろう、聞かせてもらおう」と語気を強めてSが入る。尋問じゃないんだからさー、そういうのやめなよっ、て考えても空気がピリついてて口には出せない。でも実際ネフェリが聞きたがってることは、ここにいる全員も聞きたがってるだろうから仕方ないのかもね。

ミリセント「私は…ラダーンの前に立った時、何かを思い出したんだ」

ネフェリ「何をだ」

ミリセント「いや、思い出したというより、感じた…予感のようなものかも、しれない」

ネフェリ「だから何をだ。何を見た。お前はラダーンの何を知ってる」

ミリセント「違う、ラダーンについてじゃない…私についてだ」

ネフェリ「なに?」

予想外の展開になってきて拓也ももっと気になりだして、姿勢が思わず前屈み。ほかの皆もミリセントの顔をじっと見つめて、息を潜めて答えを待ってる。そしてミリセントは何かを思い切ったみたいに唾を飲み込んで、うつむき気味だった顔を上げた。


ミリセント「私は、遥か昔に、ラダーンと剣を交えたことがある」

ミリセント「私はおそらく、マレニアの分け身なんだ」

55名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/22(木) 23:13:41 ID:iSztpomY

ミリセントからの答えを聞いて、ネフェリとブライヴが立ち上がって、マネージャーは両手で口を抑える。ディアロスは口をパクパクさせてて、でも俺はマレニアって名前にピンと来なくて、なんで皆が驚いてるのか分からない。そんなに有名人なのかな?オレが知らないだけ?話についていけなくなりかけたから小声でマネージャーに聞くと

「マレニアは神から生まれた英雄です。朱い腐敗を司り、ラダーンにも匹敵する力を持った神格存在らしいです。ケイリッドがああなったのも、彼女の力によるものだとか」

と小声で教えてくれた。有名人どころじゃねーぜ!ってサングラスがずり落ちた拓也は、今までの旅路を思い出す。オレって神様助けたあとに、神様にザーメン掃除とかケツマン処理とかさせちゃったってこと!?あまりにバチあたりな思い出の数々に拓也はひとり地獄行きを覚悟する。

ネフェリ「馬鹿なことを…まったく、何を言い出すかと思えば…」

ブライヴ「そうだ、ありえん。環樹は律の崩壊と共に崩れた。死に生きることもなく、新たな体を得て生き返るなど、レナラ様の力があっても容易くはないはず」

自然な感じで流された単語を拓也は聞き逃さない。黄金律がちゃんと動いてたら、死んでも生き返れるルールがあったってマジヤバ!それってステーキ食ったら、腹の中で牛になって出てくるってことじゃん!どじょうとオレの精子がさ、腹の中で出会ったらどうする?総理大臣の誕生か?

ディアロス「は、ははは…貴公は真面目一辺倒だと思っていたが、案外冗談も言えるのだな…生まれながらの英雄が、ケイリッドで野垂れ死にしかけたなど、ありえんことではないか」

ミリセント「いや…確信があるんだ。私は…」

ネフェリ「いい加減にしないか!お前がマレニアの分け身だと言うのなら、何故ラダーンを斬らなかった!お前の忘れ得ぬ仇ではないのか!」

ミリセント「ローデリカに見てもらったんだ。私の心、魂を」

今度はネフェリ以外のみんなの視線がローデリカに向いて、ローデリカは席から立ち上がった。拓也はさっきまで忘れかけてたけど、ローデリカには霊能力があってオーラの泉みたいなことができる。人の魂を見るとか前世の記憶だとかは信じてなかったけど、ここに来てからはマジであるんだってオレも思えてきてるぜ。

ネフェリ「…見たのか?」

ローデリカ「はい…ですから私は、この会議に出席したのです」

ローデリカ「ミリセント様の魂は、とても強く、眩いものでした…今の私などでは、全てを見通すことなどできないくらいに…」

ローデリカ「あれほどの強い魂は知りません。円卓に来て、遺灰と触れることもありましたが…ミリセント様の輝きは彼らとは比べものにならないのです」

ローデリカ「そう…まるで神の力のような…」

突然ディアロスが立ち上がって椅子が転がった。
それから、どうしたんだって聞く暇も無く捲し立てる。

ディアロス「嘘だ!認めない!生まれながらに英雄の魂を持つ人間など、いてたまるものか!」

ミリセント「違う…私は英雄ではない」

ディアロス「ああそうだ!貴公は英雄ではない!英雄とは試練を乗り越え、戦いと研鑽に鍛えられた者だけが手にする誉だ!ただ生まれ、偶然にも剣の才に恵まれたにもかかわらず、それを生かさず彷徨っていただけの者が英雄などありえない!」

マネージャー「ディアロスさん、落ち着いてください」

ディアロス「これは英雄への冒涜だ!貴公が英雄を名乗り、我が兄ユーノ・ホスローが英雄を名乗れぬなど、そんな道理があってたまるものか!」

ネフェリ「黙れディアロス!星砕きの伝説を前に怖気付き、ラダーンの討伐に加わらなかった貴様が、ミリセントと私の前で英雄のなんたるかを語るな!」

マネージャーがなだめようとしたけど、ネフェリが円卓中に響き渡る怒声をぶち上げてディアロスを一喝。戦いとか戦士の名誉とかの話になるとマジになるネフェリの、敏感な所を踏み抜いたディアロスは、会議から抜けて遠くの部屋に篭る。かなりヤバいことになってきてる気がするけど、オレも会議を抜けるっていうのも変な話で、だいいちディアロスになんて声をかければいいか分からないんだよな。それにミリセントの話の続きが気になりすぎるから、悪いけど今回は無視だぜ。

ブライヴ「なんだあいつは?」

ネフェリ「臆病者の身でありながら、分をわきまえぬ愚か者だ。あのさまでは奴のためにならん」

マネージャー「彼にも色々あるんです。今はそっとしておいてあげてください。ネフェリさんも言い過ぎです」

ネフェリ「少しは拓也のように己の弱さを認めたらどうだ…まったく…あれでは強くなりようが無いぞ」

拓也「う…うす」

マネージャー「ローデリカさん、続きをどうぞ」

ローデリカ「えっ?は、はい」

ディアロスがいなくなった円卓で、再び全員の視線がローデリカに集まる。その中で一番ピリピリな雰囲気なのはネフェリだ。ラダーンを倒せなかったことがずっと引っかかってるんだろうな。普段は良い奴なんだけど、こういう話題だと一気にプロ意識が出て気難しくなるよな。

56名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/22(木) 23:22:05 ID:iSztpomY

ローデリカ「その…ミリセント様が何故、マレニアの分け身であるのかは、もうひとつ理由があるのです」

ローデリカ「ミリセント様の魂は、純粋すぎるのです」

ネフェリ「純粋?」

ローデリカ「はい。憎しみや、妬みの一切が無い。恐れも、他の霊たちに比べてずっと弱い…」

ローデリカ「ミリセント様にあるのは、他者への思いやりや、道義心、愛…そして朱い腐敗に抗い続ける、とても強い矜持だけなのです」

ローデリカ「私は元々、貴族の生まれですが、教養として破砕戦争ののちに世に伝わった、鮮烈なる朱き翼の伝承も教わっています。伝承の中ではそれらの矜持は、かつてマレニアが持っていたものとされています。それはラダーンに伍するために捨て去られたものだとも、腐敗によって失われてしまったものだとも語られています」

ローデリカ「その伝承を記憶に留めることは、機会さえあれば誰にでもできます。他者から教わればいいのです」

ローデリカ「ですが、その伝承通りの心を、生まれながらに魂に刻みこんでいる者となると、それはすでに、伝承に現れる本人としか言えないのです」

ローデリカの導き出した結論に、ブライヴはドカっと座って「なんてことだ…」って俯き気味で、ネフェリも言葉を無くしてる。そりゃいきなりこんな話されても訳わかんねーし、例え事実でもハイ受けとめて!なんてすぐにはなれない。

ローデリカ「ミリセント様がラダーンを斬らなかった事にも、これで説明がつくはずです」

ローデリカ「マレニアは、良心や、慈愛の心…腐敗に抗う心を持っていては、ラダーンとは戦えなかったのです」

ローデリカ「その戦いがいかなる結果を生み、何を犠牲にし、どのような罪を産み落とすのかを知っていたのです。からこそ、マレニアは破砕戦争で勝利をおさめるため、それらの全てを捨てたのでしょう。故意であれ、あるいは腐敗に負けたのであれ…」

ローデリカ「それならば、マレニアが捨てた道義と良心の化身であるミリセント様が、ラダーンとの戦いを拒むことも、道理の内であるはずです」

ローデリカはひととおり話して席について、ネフェリは立ったままテーブルに手をついて、フーと息をつく。でも席にはつかないでミリセントに「いつ思い出した?」と聞いてくる。もう勘弁してやれよなって思いもしたけど、それをラダーンにぶん殴られたり斬り飛ばされたりしてないオレが言うと、それこそネフェリにぶっ飛ばされると思った拓也はお口チャックで聞き耳を立てるだけだ。

ミリセント「ラダーンの鎧に飛び乗り、彼の首筋に剣を向けた時だ」

ネフェリ「そうか…」

ミリセント「私は…恩人である君たちのために、剣を振るえることが、嬉しかった。それは事実だ」

ミリセント「だがそれでも…ラダーンは斬れなかった…彼を斬りたくなかった」

ミリセント「ケイリッドのあのさまだけではない。伝承の通りなら、マレニアはラダーンから全てを奪い去ってしまっている…彼の忠臣も、彼の友も、彼の民も、愛する者たちさえことごとく漁り、さらい尽くしてしまった…」

ミリセント「そのうえ、彼の心を尊厳ごと砕き散らし…あまつさえ私が、命まで奪うなんて…」

ミリセント「私にはできない…そんなことは、したくないんだ…」

話しながらどんどん目が潤んでくるミリセントを、マネージャーは抱きとめて肩をよしよしする。なんかもう話を聞いてるだけで悲しくなってくるぜ。戦争だったからマレニアとラダーンの揉め事も仕方ないって考え方もできるけど、自分が生まれる前の世代の揉め事にこうやって巻き込まれて、生まれた時から呪われちゃったんなら誰だってそこから抜け出したくなる。

だからオレもグレまくって、隠れてウリなんかやっていた。両親の離婚やお母さんの虐待を忘れたかった。でもミリセントは良いヤツになりすぎて生まれたから、悪い思い出の鬱憤を悪ふざけで晴らすこともできない。ウリなんかで気が晴れる拓也なんかと大違いだぜ。やっぱオレってチョー不良なんだなって罪悪感に胸を強烈に摘み上げられて心臓がキツキツになる。

ネフェリ「…すまない。お前の心を、汲んでやれなかった。恥ずべき行いをしたことを、ここに詫びよう」

ブライヴ「謝ることはないだろう。こんなこと、誰が気付ける?俺の主ぐらいなものだ」

ネフェリ「しかし私が、ミリセントに望まぬ戦いを強いたことは事実だ。例え知らずともな」

ネフェリはミリセントの席にまで歩いていって、ひざまづいて頭を下げる。こういう素直で男らしいところ、オレは好きだぜ!でも望まぬ戦いを俺には強いたよねって拓也はジト目で睨みつけるけど、剣と盾を持って勝手について行ったことが、そもそものオレとネフェリの関係の始まりだったんだよなってエロガタイで思い出してると、自然と乳首を吸ってチンポ摘みたくなったから慌てて思考を切り替える。今はシリアスなモードの拓也だぜ。

ネフェリ「ミリセント、すまなかった。もう二度と、ラダーンとの戦いを強いたりはしない。勇者の誇りと、故郷の嵐に誓おう」

ミリセント「いいんだ、誓いだなんて…これは私だけの痛みだ…君は悪くない」

ミリセント「謝るのは私の方だ。君の期待に、応えられなかった。許してくれ」

ネフェリ「やめてくれ…素直に頭を下げさせてくれないか」

マネージャー「ミリセントさん、これでは会議が進みませんよ。ネフェリさんからの謝罪を受け入れましょう」

ミリセント「え?あ…そうか…そうだな」

ネフェリ「すまなかった」

こういう素直な人間関係っていうのは良いんだよね。だってさ、互いに許しあえるとかラブ&ピースって感じで気持ちいいじゃん。なんて思いながら、拓也はヒッピーな気持ちになって、小鳥のような拍手をする。ブライヴにはうわって感じでオレは見られたけど、そんなこと気にしないぜ。この世界はやたらと殺伐としてるから、さわやかな事もたまには無いと、心のマンコの潤いが続かない。

57名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/22(木) 23:34:40 ID:iSztpomY
マネージャー「えー…それでは、まぁこの流れで言うのもおかしいかもしれないですけど、今回の議題は二つです」

マネージャー「ひとつは、今後の探索範囲をどこにすべきか。もうひとつは…言いにくいことですが、ラダーンをどうするかです」

マネージャーが話を戻すと、いなくなったディアロス以外の全員が席に座り直して、マネージャーに注目が入る。会議がもう終わったと思っていた拓也は慌ててエロ妄想を打ち消し、半立ちしたチンポから血流を逃すために上腕二頭筋を上げてパンプ。ポーズをとってギン目で聞き耳を起動。

ブライヴ「なにをしてるんだお前?」

マネージャー「私としては、もうそろそろアルター高原まで範囲を広げたいのですが、高原に登るためには、デクタスの大昇降機を動かす必要があります」

拓也「ウッス!パンプアップっす!」

マネージャー「ですが、アレを起動させるための割符が無いので、まずは割符探しから始めたいのですが、みなさんはどうですか?」

ブライヴ「パンプ…なに?今なんて言った?」

ネフェリ「その割符だが、これじゃないか?」

マネージャー「あ、これです!どこで見つけたんですか!?」

拓也「パンプっす!」

ブライヴがオレのエロガタイに興味を示しだした。良いぜ!その好奇心を満たしてやるぜっ!シリアスモードのオレはブライヴというデザートを手に入れるべく、さらに真剣にガタイに力を入れ、腕だけでなくついでに胸筋をパンプ。吸い付きたくなるような乳首を硬く立たせて挑発する。

ネフェリ「片方は、ケイリッドを探索した時に手に入れた。金の針のことを考えるあまり、忘れていたがな。面目ない」

ブライヴ「だから、そのパンプとは何なんだ?」

ネフェリ「もう片方は、ケネスの頼みで砦を攻め落とした時に手に入れた。ケネスから褒美として、短刀とともに譲り受けたんだ」

拓也「筋肉に力入れてガタイを強調するんすよ」

ブライヴ「ガタイ?またわけの分からんことを言う。なんだそれは?」

マネージャー「助かります。これでアルター高原への道が開けました。ありがとうございます」


拓也「ウッス!鍛え上げた激エロボディーっす!」


するとマネージャーが拓也の鼻に布を押し当ててきて、それを吸うと強烈な快感とともに拓也の全身からは瞬時に力が抜けて、テーブルに頭を叩きつける。イエロの瞳をオーバードーズしたオレはそのままガクガクと痙攣しながら乳首立たせて、心臓が一気にフルスピードに加速する。雄鳴きが入る暇もなく呼吸が止まり、幻覚で回りまくる景色に翻弄される。次に吐き気と激烈なオーガズムが同時に襲ってきて、冷や汗が全身から吹き出して顔が燃え上がりケツマンが決壊、イキリ立ったチンポはズボンを突き破ってテーブルに押し当たり、全身の激しすぎる痙攣にあわせてドクドクと射精を繰り返す。

拓也「コ゜ッ!」

ミリセント「たっ、拓也!?」

マネージャー「で、なんでしたっけ?」

ネフェリ「あ…ああ、デクタス大昇降機が動くようになったところからだ」

マネージャー「そこからでしたね。では話の続きです。大昇降機でアルター高原に渡って、そこの祝福を灯せば、探索範囲はぐっと広がります。ただ、エルデンリングを修復するためには、修復するための大ルーンが必要ですし、その大ルーンを手に入れるためには、やはりデミゴッドとの衝突は避けられません」

マネージャー「つまり私たちはどうにかして、あのラダーンから大ルーンを奪うための方法も見つけなくてはならないんです」

マネージャー「なので、アルター高原に登ったあとは、探索チームを二つに分けたいと思います。片方は未探索地域の調査を行い。もう片方は打倒ラダーンのための手掛かりを、探索済みの地域で探します。無茶は承知ですが、探さなければならない物がモノなうえに、探索すべき場所も多すぎるので、致し方ありません」

ネフェリ「うむ…私は、まずは義父上を頼ってみようと思う。我が義父上、百智卿はいずれは我々の王となるお方だ。何か智慧を授けてくれるはず」

マネージャー「分かりました。私も円卓の蔵書を調べてみますね。といっても、蔵書にラダーンを破るヒントがあったなら、とうの昔にラダーンは倒されているはずですので、望み薄ではありますけれど」

今薄くなってるのはオレの命だぜ!激エロな快感が秒刻みで鼠算みたいに増えていく拓也は、歯をゴリゴリに食いしばったまま白眼で吠えて「ヴー!」なんていう聞いたこともない雄鳴きを上げている。涙と鼻水と雄汁と愛液で、水をパンパンに吸ってふやけまくりの脱脂綿みたいになってる拓也に、ブライヴは両手で口を抑えてドン引き、哀れっぽい目を向けてくる。ミリセントも介抱しようと近寄ってくるけど、その手はローデリカに「いけません、今の拓也様の心には狂い火の芽生えがあります」って止められて、それでも構わないって感じで、ミリセントは拓也の肩に触れるけど、その瞬間に拓也が「あぃん!」っていうバカみたいな声を出して海老反りザーメン噴水になったのを見て、どうしようもないなコレって悟ったミリセントは申し訳なさそうな顔で拓也を放置する。

ネフェリ「望み薄か…ならば、アルター高原を攻める隊に、戦力を多く分けた方がいいだろう。探索の漏れを浚うのなら、私一人で十分だ」

マネージャー「そうですか。無理をさせてしまって、申し訳ありません」

ネフェリ「かまわんさ。ラダーンの大嵐が如き剣圧に比べれば、陸蛸や雑兵どもなど、雛鳥のようなものだ」

マネージャー「ありがとうございます。頼りにさせていただきますね」

マネージャー「ですがやはり万が一という事もありますし、ブライヴさんの力を借りられるのもラダーンを倒すまでです。借りられる助力は今のうちに借りたいので、ネフェリさんはブライヴさんと共に探索を行ってください」

ネフェリ「ふむ…まぁ、いいだろう。お前はどうだ?」

ブライヴ「お前とならば構わんぞ。俺はマレニアなどは好かんからな」

ミリセント「…すまない」

ブライヴ「フン、しおらしいな。俺の主がマレニアと反りが合わんのだから、俺も本来ならばお前の敵なのだ」

ブライヴ「だが、その敵のお前が、その実は善意の化身として生まれ、俺よりも剣の腕が立ち、おまけに謙虚ときている。やりづらいにも程がある」

ブライヴ「お前は良い奴ではあるのだろう。良い奴とは敵になれんが、馴れ合うわけにもいかん。そんなお前と組むなど、こそばゆくてたまらんのだ」

涙、鼻水、愛液、そしてザーメンに乗せてイエロの瞳の成分を身体から出し切った拓也は、円卓の床に淫猥な水溜りを作ってそこに大の字で倒れ込む。そうしてる間に、なんだかんだで会議が和んだらしく。ブライヴからのツンデレ発言にミリセントも少しだけ照れ笑いを浮かべてる。やっぱり俺の激エロ雄フェロモンの癒し効果はすげーよ!そしてマネージャーを中心に、オレの激エロ水溜まりを誰が処理するのかを賭けたジャンケン大会が始まった。

58名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/22(木) 23:42:32 ID:iSztpomY

【たくやの覚せい剤😌】


激エロの水溜まりを処理することに決まったのはブライヴでありながら、ブライヴは臭いに弱かった…
結局ミリセントとローデリカの三人でモップ掛けして掃除は完了。そのあとベッドでダウンしている拓也の部屋にブライヴは入って、ギン目で顔を真っ赤にして俺の顔面にぐちょぐちょに濡れた布を叩きつけて帰っていった。そんなことされたせいで拓也は自分の出汁に感じてマジ狂い!空っぽになった金玉で急速に新しい命が生まれていく感覚に酔いしれ、全身を甘い痺れに犯されながら、金玉に向ける母性愛の行き場を乳首に求めて吸いはじめる。

拓也が会議から運び出されたあとも実は少しだけ話し合いは続いてて、どうやら俺たちがラダーン祭りに行ってる間に、円卓に居候してるケネスハイトって貴族のおっさんが、ミリセントの肩に合う義手がある場所を探し出してくれていたらしい。これですぐに壊れる義手ともお別れして、ミリセントはハイパーバトルサイボーグに昇格だぜ。

「ゴドリックなどという卑しき俗物に頼っては、王の名が堕ちまするぞ!これからはこのケネスをお便りください。役に立ちますぞ」

ってことで、ネフェリに義手のある場所を教えてくれたんだって。
義手はアルター高原を登った先にある、日影城ってところにあるらしく、なんでもそこの城主は貴族社会の中でも有名なマレニア狂いのパキギメ野朗で、マレニアの使っていた義手と同じ型の物を集めまくり、腐敗の代わりに毒沼を城に撒きまくり、家臣を手当たり次第にポジらせて即イキさせまくっていたんだって。マジイカれてるぜ!城を上げての違ドラプレイかよ!

拓也「あー、イク!」

違ドラプレイの快楽をエルデで知ってしまった拓也は、ノックの音も聞き忘れて海老反りになり、「はーっ!」って声とともに丹精込めて育てた子種を早速発射。ドアを開けて部屋に入ってきたミリセントの顔に顔射してしまう。「ヤバっ!」と言う間もなく、しかしオレの子供達はミリセントの顔につくことなく、電光石火の床拭き布にキャッチされて、そのスピードのままゴミ箱に捨てられて一生を終えた。

ミリセント「…まったく、君のそういうところだけは好きになれない。下品だよ」

拓也「うっす…すみませんっす」

ミリセント「とりあえず、ズボンを履いてくれないか。ひとつ聞きたいことがあるんだ」

拓也「はっ、はん、はい、いっ、今はきまっす」

部屋に人が来る時はいつも突然だ。拓也はミリセントに背を向けて、ぴょんぴょん跳ねながらズボンを履くけど、なかなか履けないせいか、俺が跳ねてる最中にミリセントは話を始めた。

ミリセント「君はさっきの会議で、その…おかしくなってる時に、何かを見たか?」

拓也「え?はん、はい?」

ミリセント「ローデリカが言うには、君の中に、狂い火の光が瞬いたように見えたらしいんだ」

拓也「くるっ、はん、狂い火っすか、はああぁん!」

ようやくズボンが入った拓也は、跳ねすぎたせいで勢いづいたズボンが股間にフルスピードで食い込んで、痛気持ちよさに前屈み。ミリセントの顔が見られない。

ミリセント「そ…そうだ。見覚えないか?」

拓也「な、ないっス!多分」

ミリセント「そうか…それなら良いんだ」

拓也「あ!いや、あるかもしれない!」

ミリセント「本当か?」


拓也「イク時に、頭の中にチラチラって光が見えまっす!」


ミリセント「イク…というのは、どんな時なんだ?」

拓也「イクって、そりゃイク時としか言えないっすよ。チンポから汁出してよがってる時とか?」

ミリセント「う…それは、女の私には分からないな…誰かに聞いてみるか…」

拓也「いや、女の子でもセックスとかオナニーとかでイケますよ。経験無いんすか?」

ミリセント「その、セックスというのがまず分からないんだが」

拓也「え!?じゃあオ、オナニーも!?」

ミリセント「あ、ああ、分からない」

拓也「マジかよぉ!ウッソだろお前!」

セックスしたこと無いヤツは探せば見つかるだろうけど、オナニーもしたことないヤツなんているかよ!いきなりの驚愕の事実に、股間の痛みも消えてチョービックリ。拓也の人生でも初遭遇だぜ。処女とかいうレベルじゃねーよ!親はどーいう教育してんだよ!

って思ったけど、世の中がこんな風になってるし、エロい奴もウリの相手もいないどころか、フツーの恋愛だってまず無理そうだもんなって納得。しかもお父さんのゴーリーもあんな激ヤバなポジ狂い地域のボロ小屋に住んでる。恋愛どころか、家族以外の人と会話できる機会すらほぼゼロで、化け物がうろついてる場所で剣を振って大人になっていったのなら、性の喜びなんて知らないよなー。

59名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/22(木) 23:46:31 ID:iSztpomY


ミリセント「…なにかキミ、私のことを嘲っていないか?」

拓也「してないっす。ちょっと驚いただけダス」

ミリセント「なにか癪にさわるが…まぁ、いいよ、狂い火を見てないのなら、それでいい」

拓也「その狂い火ってなんすか?合ドラなら間に合ってるんで」

ミリセント「私にも詳しくは分からない。ここの本もたまに読んでいるが、人を狂わせる黄色い光としか分からなかった」

ミリセント「…というか、君はまだ合ドラとかいうのをやってるのか?」

拓也「や、やってないっす!今はイエロの瞳っす!」

ミリセント「尚更だめだ!どうせ隠しているんだろう、没収するからな」

拓也「マ、マジ許してください!」

始まった抜き打ちベッドメイクに拓也の心臓が跳ね上がる。マネージャーやネフェリの目を盗んでコツコツ集めてたのに没収とか、マジ勘弁だぜ!でもミリセントは話を聞いてくれなくて、ベッドの裏、テーブルの裏、本の間、床の下、競パンの中、ケツの間と次々にイエロの瞳を探し出していく。拓也は必死でミリセントを止めるけど、ミリセントは剣を振る時の勢いだけで空を飛べるくらいのチョー怪力だから、拓也は片手で優しく制圧されて終了。結局20キロ分のイエロの瞳全部を没収されて、拓也ゎ四つんばいで涙がボロボロ。

ミリセント「こんなに隠し持ってるなんて、君は本当に困った奴だな…もっと自分を大切してくれないか」

拓也「ウッス…ウッス…」

ミリセント「泣いたって駄目だ。これはマネージャーのところに持って行かせてもらうぞ」


ガサ入れをされたあと


ミリセントが出て行って


部屋に静寂がおとずれて


激しい喪失感で


もぅだめっ


寝ちゃうょ…

60名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/22(木) 23:52:42 ID:iSztpomY


【日影城で3P】


円卓で探索に行く準備をしていたら、後ろからディアロスに呼び止められて、どこに行くんだって聞いてくるから「アルターの日影城っす」って答えると、俺も連れてけって急かされる。仕方ないからミリセントとマネージャーに話を通すと、マネージャーは苦笑い、ミリセントは「ああ、よろしく頼む」って昨日のディアロスとの揉め事をすっかり忘れたみたいに快諾。

ディアロスはそれに耐えられなかったみたいで即謝罪を入れるけど、ミリセントから返って来るのは、要約すると「気にしてない」「そういう気持ちになる時もある」「探索では頼りにしているよ、お互いがんばろう!」みたいな感じのチョーポジティブ反応だけで、ディアロスの敏感肌な心にグサグサとチョコレート味のナイフが刺さっていく。結局ディアロスは出発前からショボショボの顔でしらけ気味だ。
女々しすぎる!ネフェリがいたら絶対アイアンクローコースだぜ。

今日はデクタスの大昇降機前の祝福、ベイルム教会から探索開始。
拓也、ディアロス、ミリセントの三人で、アルター高原の北上部の日影城を目指して少し歩くと、いきなりデカい石が目の前にぶち込まれて拓也の心臓マジ狂い!大量の砂煙が噴き上がってるところに心室細動で死にかけていると、ミリセントに手を掴まれてディアロスと一緒に走り出す。またこういうのかよ!ラダーン祭りで嫌と言うほど聞いた爆発音が耳に入って、シェルショックでマジ狂い!嫌な記憶が蘇ってきて心臓に負担かけまくり、息切れまくり、白目剥いて吠えまくりで駆け回っていると、石を飛ばしてきた奴の正体が判明。

ディアロス「とっ、投石機だ!離れすぎると危険だ!一旦退こう!」

正しいんだか矛盾してるんだか分かんねぇ事をディアロスが言うと、ミリセントが拓也とディアロスに「岩の裏に隠れててくれ!私が先行する!」って突撃をかける。やめろ死ぬぞってディアロスは叫んだしオレもそう思ったけど、でもこのままだと俺たちが死ぬからディアロスと一緒の岩場に隠れた。それから爆発音が何度かして、遠くで悲鳴やら物音がちょっとしてから、静かになったあとにミリセントの呼ぶ声が聞こえる。

ミリセント「拓也!ディアロス!もう出てきても大丈夫だ!」

バクバクの心臓がおさまって、投石機以外の理由で死にかけた拓也がディアロスと一緒にミリセントに駆け寄る。周りには兵士の死体やら、チョーデカいロボットの頭みてーなのが転がっててSF映画みたいだぜ。「これ、全て貴公が討ち取ったのか…?」とディアロスが言うと、動きが鈍いから大したことは無かったけど、巨人首のカラクリは硬くて手こずったという答え。それを聞いてディアロスはうつむいてちょっと悔しそうにしてるけど、悔しさを覚える相手じゃねーよコレ。

ミリセント「君が離れては危険だと言ってくれたおかげで、石に狙われずに済んだよ。感謝する」

ディアロス「あ、ああ。まぁ、武名に名高い家の者ならば、攻城兵器への造詣も深くなければな」

俺はそんなミリセントにすげーすげーと連呼しながら、拓也の止まりかけた胸を撫でながらミリセントの埃まみれの背中と肩を払いまくる。それから三人で進んでいくと、大昇降機への期待の波が高まっていく。そして実物を前に一同驚愕。すげーデカイ!マジかよ?ってくらいデカイ!こんなサグラダファミリアみたいなのがオレ達を運ぶのかよ?デカ彫刻に乗ってから、ネフェリからもらった割符をズボンのポケットから取り出すと、二つを組み合わせて、拓也の手が万歳の形で割符を掲げる。すると黄色い光が割符の宝石から出て、デカすぎる昇降機を起動。拓也たちはアルター高原に登っていった。

アルター高原に登りきると、これまたものすげーデカい城の壁っぽい物が見えて、その後ろにはもうデカいとかデカくないとかのレベルじゃない、空いっぱいにまで枝が広がるアホらしいくらいデカい黄金樹が立っていて、あまりの大きさに拓也はむせ返り、鼻水垂らして全身に鳥肌が走る。「すげー…俺たち虫みたいになってるよ!黄金樹ってマジ壮大!」
かっこいい俺はようやく得られた達成感らしい達成感に嬉しそうな、そして勝ち誇ったような笑みを浮かべながら無意識にピストンを始めてしまうが、ミリセントに「またキミは。悪い癖だぞ」と背中を小突かれて、筋肉マンコとしての果てしない快感がおさまる。

ディアロス「あれが王都ローデイルと…大、黄金樹…なんという荘厳な…」

ミリセント「いつかネフェリか、彼女の義父か、それとも拓也とマネージャーか、いずれかの者があの黄金の都に赴くことになる…その時が来れば、黄金律は修復され、世に平穏が訪れる」

ミリセント「だが、少し寂しいよ…君たちとの旅の終わりが、こうして目に見えてしまうのはな」

ミリセントの名残惜しげな微笑みには、普段おちゃらけてる拓也もしんみり。エルデンリングが修復されてもしも拓也とマネージャーが元の世界に帰れたら、多分ネフェリとも、ミリセントとも二度と会えなくなる。アレキサンダーやローデリカ、ディアロスや、円卓のみんなとの関係もそれでおしまいなんだよな。そう考えると寂しいけど、オレはやっぱり新宿に帰りたい。思い出は覚えていればいいけど、実感は実際に感じないと忘れちゃうんだよね。センパイの思い出は覚えていればいいけど、センパイの肌触り、体温、デカマラの感触は実際に触れないと味わえない。水没プレイも続きがある。お母さんのお見舞いもしなくちゃいけない。

ミリセント「だが、今日の私たちの目的地は、王都ではなく日影城だ。行こう」

拓也はポケットに割符を収めて歩調をゆるめず、ケツに力を入れてアルター高原の谷の底を二人と一緒に歩く。生えてる花も片っ端からもぎ取ってポケットに突っ込む。ゴツゴツの岩場に訪れて、祭りの疲労が抜けてない筋肉が痙攣を起こしても、両手の乳首責めでしっかり気を入れて歩く。「どうして乳首を弄ってるんだ?」ってディアロスが聞いてくる。バカヤロー、それで元気が出るからに決まってんじゃん。

谷底を通り抜けた先には、いかにもヤバいって感じの悪臭が立ち込める、一目で死んでると分かる城があった。うわ、ここかよって思ったけど、地獄みたいなケイリッドに比べれば何倍もマシだよなって考えるとすぐに慣れて「酷い匂いだ…鼻が曲がる…」って悶えてるディアロスのことが軟弱だなって思えて来るから、慣れっていうのはこわいぜ。ネズミを狼に変えるんだよな。

61名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/23(金) 00:08:47 ID:XmSqMxm2
今日の投稿はここまで。

62名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/24(土) 02:03:00 ID:1EeinUg6

オレ達は毒沼に囲まれた城の周りをちょっとだけ歩いたあと、登れそうな崩れた壁を発見。一人一人順番にデカナメクジを踏んづけて毒沼を飛び越えて行く。城に入ると今度はゴワゴワのマントを着た浮浪者のおっさんがギン目で飛びかかって来たけど、浮浪者が懐から瓶を取り出した瞬間にミリセントの剣がビュンと振られて、おっさんが瓶の中身を丸かぶりしてからド派手に爆発!その場で黒焦げになって倒れたぜ。すげーグロい!

ディアロス「火薬瓶!?この者らは、主を捨てた堕落の調香師か!?」

拓也「調教師!?マジエロだな!」

ディアロス「調香師だ。かつては多くの調香師が王都には居たらしい。…しかし調教師が何故エロいんだ?獅子を手懐け、兵とする者達だったはずだが…」

拓也「オレのいた世界では、M男を奴隷調教する専属の調教師がいるんすよ!閉じ込めて、ムチとかロウソクで痛ぶって、首輪つけて犬の真似させるんすよ!オレもそれやってました!」

63名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/24(土) 02:07:03 ID:1EeinUg6

楽しかったプレイがバンバン出てきてチョー懐かしい!新宿調教センターの撮影はかなり楽しかったけど膝がちょっと寒かったよね。オレも早く帰りたい。ウリの予定も溜まってそうだけど、マネージャーもこっちに来てるから依頼もかなり無視しちゃってる。常連くんが減りまくってそうで怖いぜ!

ミリセント「拓也…そんな…君はそんなことを…」

ディアロス「人さらいとはな…」

拓也「あ、冗談っすよ。なんていうか、そういうプレイ?演技みたいなのがあるんですよ。奴隷とご主人ごっこみたいな。ごっこ遊びっすよ」

ミリセント「そ、そうか、遊びか、よかった…一瞬キミを、非道な男だと疑いかけたよ…」

ミリセント「だが次からは、そういう紛らわしい話し方はしないでくれ。正直言うと、さっきの話で少し悲しくなったんだ」

拓也「う、うっす…」

馴染みの話題でついテンション上がって、危うくハメを外しかけてヤバかった。ディアロスは「あ、なーんだ」みたいな感じでサラッと流したけど、ミリセントは拓也のやってる性風俗の世界なんて全く絶対に知らないから、オレが冗談言うだけで全部信じちゃうんだよな。これがオレ好みの男なら拓也色に染め上げて、自分だけのジャニ系イケメンにする野望も出るけど、怪我してて病気も再発するかもしれない20代の女の子にそんなことしたら可哀想だよな。しかも心は神様なんだからマジでバチ当たるよな。

ちょっと拓也が反省しつつ、三人で進みながらミリセントとディアロスがゾンビを倒していく。ディアロスの武器はデカい盾とムチだって判明したけど、このムチがかなりエゲツなくてゾンビが血まみれになってグチャグチャに死んでいくから、拓也もオエって吐きそうになる。こんなヤバい武器持ってるのになんでリエーニエでは逃げ回ってたんだよ?って道中で聞いたけど、意味の無い殺しはしたくないって正論が返ってくる。でも、なんか怪しさを感じたぜ。「英雄でいるよりも、そういう優しさを持つことの方が、より尊いだろう。私はそういう在り方のほうが好きだ」って言ってミリセントは褒めてたけど、まぁディアロスがそれで喜んでるなら良いかって感じで、毒沼飛び越えたりナメクジ踏んづけたりで進んでいく。

ディアロス「貴族の霊だ…あれは危険だと聞いたぞ、引き返そう」

でも順調だと思ってた所で幽霊の集団に遭遇!今までさんざん化け物と遭遇してたけどやっぱり幽霊もいるのかよって拓也は恐怖で足がすくむ。剣が通じるわけねーし、お祓いなんて誰も出来ないから霊能力者のローデリカにいて欲しかったけど、いるわけもないからディアロスと一緒に祝福に帰るための道を確認。するとミリセントが、ゆっくりと幽霊たちに近づいていく。

ディアロス「貴公、まて!無茶だ!」

拓也「マジヤバいって!無理だって!」

ミリセント「いや…何かおかしいんだ。彼らの様子が…」

石壁の影から顔だけ出してる拓也とディアロスは、自由になる首を仰け反らせて左右に振りながら、ミリセントを引き止め続ける。どれだけ時間がたったかわからない…「あぁ、いい!」という声が遠くから聞こえ、「イク、イク!」という雄叫びとともに巨大なゲジゲジみたいな幽霊が出てきて、ビクビクと痙攣して、その痙攣を一瞬激しくさせてから、いきなり雄鳴きを入れながら他の幽霊を次々とボコボコにしはじめた。拓也のマンコが驚愕に打ち震えるのを感じる。ディアロスも全身が震えて鳥肌が立つ。

ミリセント「やはりそうか…ここの幽霊達には…」

ディアロス「そうか!分かったぞ!」

いきなり耳元で叫ばれて、拓也は危うく小便を漏らしかけた。

64名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/24(土) 02:15:51 ID:1EeinUg6

ディアロス「日影の城主たるマレーマレーは、罪人の死刑執行を任されていたが、マレニアへの愛に狂っていたと、我が兄は話していたことがある!」

ディアロス「そしてこの城には、マレーマレーの歪なる統治にさえも付き従い、命令に応えて義手を集め、毒沼を敷いた者達がいる!逃げることもできたが、それでも残った者達がいる!」

ディアロス「つまり派閥があるのだ!マレーマレーに反目し、首を斬られ葬られた者達と、マレーマレーに付き従い、マレニアを愛した者たちとで、幽霊達は別れているのだ!」

ミリセントが駆け出して毒沼を一気に走り切る。それ目掛けて幽霊が黒い球を撃ちまくるけど、球はデカいゲジゲジ霊に打ち消されたり、ミリセントに当たる前にクイっと曲がって変な方向に飛んでったりする。

ディアロス「そしてミリセントの魂は、あのマレニアの分け身!反目した者達からは攻撃されるが、愛した者には守られる!」

黒い球を掻き消し終わったゲジゲジ幽霊は、真っ黒なギン目であたりを睨みつけては、黒い球を撃った霊を手あたり次第にぶっ飛ばしていって、黒い球を撃った霊もわーっと逃げて次々と姿を消していった。好みのウリセンを囲みたがる太客みたいな奴だぜ。

ディアロス「すごい、凄いぞ!我らは勝ったも同然だ!彼女に続こう!」

拓也「う、ウッス!」

敵の敵は味方ってよく言うけど、こんな幸運滅多にないぜ!
モーゼみたいに幽霊の群れを割って毒沼を渡り切ったミリセントの後ろを、拓也とディアロスは走って行く。


ミリセント「待て!だめだ!君たちは彼らに好かれていないだろう!」


ディアロス「え?」

拓也「は?」

ミリセントの声でしまったと思ったオレ達は霊達に囲まれて、気付いた時には帰り道が敵で埋まって消えていた。周りの幽霊達が一斉に飛びかかってくる。ハメられた!またやったな!ディアロス!拓也とディアロスは互いに抱き合って女の子みたいに悲鳴をあげるけど、幽霊は決して絶対に攻撃を止めてくれない。…はずだった。


ミリセント「ふん!」


ミリセントが思いっきりジャンプして、拓也とディアロスの前にスーパーヒーロー着地をキメると、幽霊たちはピタっと止まって、両手を擦り合わせてミリセントに祈りを捧げ始める。

ミリセント「危なかった…君たち、怪我は無いか?」

ディアロス「た…助かった…」

拓也「助かったじゃねーよ!マジムカつくなコイツ〜!」

ミリセント「二人とも、安心するのは早いぞ。私の両手に掴まってくれ。それから進もう」

ミリセントの提案どおりに、ミリセントの右手に拓也、左手にディアロスがしがみついた状態で進む。歌舞伎町でペットはべらせてる金持ちみたいになってるミリセントの今の状態は、女だったら誰もが羨むぜ!片手にはハリウッド系イケメンで、もう片方の手には激エロのモロホストですよ?この破壊力にはミリセントだから耐えられてるんだ。普通の女だったら例えレズでもノンケに転ぶ自信がある。オレはゲイだから期待に応えられなくてその子には気の毒しちゃうけどね(笑)

そのままさらに進んで行くと、腐った犬を三頭?四頭?連れた腐女子系女騎士が目の前現れた。でも拓也は見抜いていたぜ。コイツらはケイリッドの腐敗沼にいたから、オレたちを襲わないって。予想は当たって、腐った犬はミリセントの足元でお座りしたし、腐女子騎士は跪いてどんな命令でも聞きますって感じでいる。

ミリセント「…今まで、苦労をかけたな」

ミリセント「もう休んでいいんだ…君の任を解く」

ミリセント「君は自由だ」

ミリセントがそう言うと、腐った犬達はそのままぐったりして動かなくなった。騎士は顔を上げると最後の力を振り絞るようにして立ち上がり、武器を胸の前でビシッと構えると、その場でグチャっと溶けて、鎧の隙間から泥みたいな物を流して鎧を残して消えた。泥は多分騎士の体なんだろうけど、腐敗が進みすぎてて全然グロさは無かった。

ミリセントは立ったまま動かないから、ディアロスと拓也は騎士が守っていた部屋に入っていって、部屋の宝箱から義手を取る。義手は全面金ピカなのにプラスチック製みたいにめちゃめちゃ軽い。こんなのオレの世界にだってねーよな。部屋から出ると、まだミリセントは崩れた鎧の前で立っていた。

拓也「義手見つけたっすよ!スゲー軽い!」

ディアロス「これがマレニアの…まさに神にのみ許される装具だ…」

ミリセント「あ、ああ、助かるよ。これで、ヒューグも少しは楽ができるな」

拓也「なんかテンション低いっすね。腐敗ヤバいっすか?」

ミリセント「いや、私の腐敗は疼いていないよ。ただ…」

ミリセント「この騎士に、墓のひとつも立ててやれないのがな…」


なんて落ち込んでるから、しかたねーってことで拓也は簡単な墓をこしらえることに。スコップは無いし土も腐ってるせいで、穴掘って墓石立ててっていうのは無理だから、鎧を小さく積み上げた上に兜を置いて、そこにアルター高原でむしった黄色い花を置いた。風で花が飛ぶかもしれないけど、こういうのは弔う気持ちが一番大事なんだよね。

65名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/24(土) 02:32:39 ID:1EeinUg6


ディアロス拉致   投稿者:ビルダー拓也


義手をゲットした拓也たちが、来た道を辿って祝福に戻ると、遠くから「もし…もし…」のささやき。声の出どころに歩いて行くと、居たのは城の外に立っていたラーヤだ。「英雄たるミリセント様、やはり、アルター高原に来て下さったのですね」とにんまり微笑んで、ディアロスの顔はこわばる。またヤバい雰囲気が到来して、拓也の乳首に緊張が走る。

ミリセント「君は円卓に…いや、ラダーン祭りにも居たな。何故、日影城に?」

ラーヤ「この火山には、私の故郷があるのです。日影城は、よく知る庭のようなものですね」

ミリセント「そうだったのか。昨日の円卓で出会えていたのなら、君に案内を頼めたのだがな」

ラーヤ「申し訳ありません。皆様が、星砕きのラダーンから大ルーンを奪おうとしていたことを、火山館に知らせに行っていたのです」

ミリセント「火山館?それは…」

ミリセントが質問をしようとしたところで、ディアロスが割って入って「やはりお前は火山館からの差し金だったか。排律者め」と、ミリセントの前に出る。ミリセントは話が掴めてなくて、排律者ってなんだって拓也に聞いてくるけど、オレもディアロスと仲が悪いってことしか知らない。ラニアっていうディアロスの友達を殺した奴らだって話もあるけど、これはディアロスが勝手に言ってることだから、拓也は証拠も情報も持ってなくて何も言えないなりね。

ミリセント「ディアロス、排律者とはなんだ?」

ディアロス「黄金律に弓引く者だ。我が従者のラニアを殺したのも、おそらくはこの娘…」

ミリセント「…待ってくれ…ラーヤが、人を殺したのか?その証はどこにあるんだ?」

ディアロス「この娘は、このディアロスを招待してきたのだ。同胞たる褪せ人を狩り、その力をもって英雄を目指すという甘言で、私を誘惑したのだ!」

ディアロス「褪せ人であったラニアが殺された、すぐ後にだぞ!これが偶然であるものか!」

ミリセント「だっ…だからと言って、ラーヤが殺したとはならないはずだ。まだ子供で、武器も無いんだ。その火山館の者達に、脅されているだけかもしれないだろう?」

ラーヤ「私はラニア様を殺してはいません。ただ、誰が手を下したのかは知っています」

庇ってくれたミリセントの言葉をラーヤは払って、庇いようが無いストレートな話題を拓也たちに叩きつける。ラーヤが火山館って所の一員だってことが確定してディアロスの肩がググッと震えて、オレとミリセントも信じらんねー!って顔でラーヤをガン見。このままだとディアロスがラーヤを殺しちゃうって思った拓也が、ディアロスの前に出るより先に、物凄い速さでミリセントがラーヤに走って、庇うみたいな格好でラーヤを抱きしめる。

ディアロス「どっ、どいてくれ!邪魔をしないでくれ!」

ミリセント「だめだディアロス…君はそんなことをするな。この子を殺せば、君が排律者になるだけだ」

ディアロス「それがこの娘の望みだろう!?だったら良いじゃないか!私に排律者になれと言うのなら、構わんさ!なってやればいいのだろう!」

マジでヤバいって思った拓也もディアロスを掴んで引っ張るけど、コイツ臆病者なのにデカい盾持ってるだけあって筋肉が半端ねー!地面もドロドロにぬかるんでるから、ビルダーガタイの全力の踏ん張りも、ジリジリと脚が滑っていく。そしてディアロスがまた一歩踏み出した時、ミリセントはディアロスに向かって剣を突きつけた。

ミリセントの目つきは敵に向けるようなギン眼で、そんなのを普段は優しいヅカ系イケメンから初めて向けられた拓也とディアロスは、蛇に睨まれたカエル状態で動けない。唯一自由になってる首から上だけをギギっと動かして、ディアロスはカスカスになった声を絞り出す。

ディアロス「ま…待った…貴公と戦う気はない…」

ミリセント「この剣はただの脅しだ。本当に君を斬ったりはしない。君には一切の傷をつけない」

ミリセント「だが、君の盾を潜りぬけ、その手に持つ鞭を叩き斬ることはできる」

ミリセント「そんなことを、私にやらせないでくれ」

へっぴり腰になった拓也がディアロスと一緒に尻餅をつくと、ミリセントはフーってため息をついて額に汗を浮かべる。そのミリセントの脇を通り抜けて、ラーヤはディアロスに近づいてから手を差し出して、ミリセントと拓也が「あっ」って顔をすると同時に二言。

ラーヤ「ディアロス様には、真実をお知りになる権利があります」

ラーヤ「知りたいのなら、ミリセント様と共に、私の手をお取りください」

これで可哀想なのは、庇った手をまた払われたミリセントだよな。2回も信じたのに2回も裏切られてさ。「ラーヤ…君は本当に…?」って、まだラーヤが排律者であることを認められないみたいだけど、ディアロスの決断は早かった。

ディアロス「…良いだろう。招待に応じてやる」

ディアロス「ホスローは血潮で物語る。それを、お前達に思い知らせてやる」

そう言ってディアロスはオレに肩を掴まれたまま、ミリセントの手を右手で取ってから、ラーヤの手に自分の左手を置いた。

66名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/24(土) 03:26:48 ID:1EeinUg6

拓也「おおおぉっ!うーっす!」

いきなり光に覆われたかと思うと、床も壁も天井も真っ赤の、目が痛くなるような屋敷の中にいる。今度はなんなんだよぉ!?ってガタイで分析しているとミリセントとディアロスも入れた俺たち四人に、ちょっとキツめのお姉様ボイスがかかる。

?「大ルーンを求めし英雄よ。ようこそ、我が火山館へ」

声の方に振り向くと、そこには赤獅子城で見た騎士と、仮面をつけた僧侶みたいな女が立っていた。オレ達が仮面女を見つけたと同時に、坊主頭の兄ちゃんが後ろのドアを閉めて、全身ゴテゴテの鎧を着込んだ奴が祝福のそばに立って光を弱める。ハメられた!と気付いた時には遅かった。出口が無くなったことでオレ達の緊張感がまた最高潮に登り詰める。

ミリセント「君達は誰だ?私達になんの用がある?」

タニス「私はタニス。この館の主人だ」

タニス「ラーヤから話は聞いているよ。大ルーンを二つも奪い、あのラダーンにさえも挑んだ、英雄の道を歩みし者だとな」

タニス「できれば、貴公らの友たる、ネフェリという者も招き入れたかったが、蛮地の勇者は口より先に斧が出ると聞く。まずは貴公らと胸襟を開いておくべきと思ってな」

胸筋というワードに拓也の胸筋が反応する。人殺しといっても、殺人的な筋トレを敢行するプロ級マニア集団の意味かもしれないという可能性を見出した拓也は、自分の乳首をこねくり回して仲間であることを伝えようとするも、おふざけ一切無しのミリセントに腕を掴まれて阻止された。

ミリセント「君達の目的はディアロスか?それとも私か?」

タニス「どちらもだ。英雄たる道を目指す者は、より強く、より多い方が良いのでな」

タニス「さて、率直に貴公らの意志を聞いておこう」

タニス「我が火山館の一員となり、共に戦ってはくれまいか?」

マジ!?こんな状況で、まさかのお誘い!?
筋トレプロ級マニアの線が大当たりしてるかもしれないってまさかの事態に、オレは自分の乳首をビンビンに立たせ、全身にワクワクの鳥肌が立つ。つーかディアロスを勧誘したい奴らがディアロスの仲間を殺すなんておかしいもんな。ラニアの死体の周りにはカエル顔の宇宙人みたいな奴らがたむろしてたし、アイツらの仕業だと思うんだよな。

ディアロス「戦う?…何と戦うと言うんだ。お前たち排律者が敵と定めた黄金律は、既に砕かれ力を失っている!」

ディアロス「それとも望みは大ルーンか!?大ルーンが欲しいのなら、勝手に探していればいいだろう!?何故我らに構う!?」

タニス「惜しいな」

ディアロス「惜しいだと…?」

タニス「我らが怨敵は黄金樹の内にある。我らの望みは律そのものではなく、律を制する者への叛逆」

タニス「女王マリカに…神に反旗を翻すのだ」

また訳の分からない言葉が出てきて、拓也のガタイ考察にまたリセットが入る。マネージャーからは黄金律を治せばいいとしか聞いてなかったけど、なんか黄金律を操作してるマリカって神様がいるらしくて、コイツらはその神に逆らおうって言ってるからマジでヤバい奴らだってことは確定。でも神様から黄金律を奪いたいのは分かったけどさ、神様以外に黄金律なんて扱えるのかよ?

ディアロス「永遠の女王に、不死の神に反逆するだと…?」

ディアロス「世迷いごとも大概にしろ!とんだ夢物語だ!」

ミリセント「そもそも、何故君達は、女王マリカを憎んでいるんだ?円卓の蔵書には、女王マリカは黄金のゴッドウィンが何者かに討たれたのちに、何処かへと隠れたとあった。君達に対しては、何もしていないはずだ」

?「その何もしてないってところが大問題なのさ」

部屋の扉を閉めた坊主頭の兄ちゃんが、ミリセントにグイッと近づいてニヤニヤ顔を向けてくる。そのあとにディアロスを眺めて、拓也を眺めて、オレの頭をポンポンって撫でたあとのシメに亜人の真似をして挑発を入れてきた。あったまきた、もう許さねえからな?

67名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/24(土) 21:02:03 ID:yCm/cZYo
改めて読んでみるとラニ様のドン引き振りに笑ってしまう
永いデミゴットの生でも見たことない生き物だったろうな

68名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/26(月) 09:19:58 ID:HGo3XqCw
ミリセント「君は誰だ?」

パッチ「パッチってんだ。昔はフーテンだったが、今は立派な火山館の物資調達係」

パッチ「で、どこまで話した?あー、マリカがオレ達をほっといてるってところか」

パッチ「あんた、マリカがいなくなる前に、デミゴッドや神の子になんて言ってたか知らないのか?」

ミリセント「なんと言ったんだ?」

ってミリセントが言うと、坊主頭がいきなり腹を抱えて笑い出した。なんだよコイツ、チョーウゼーって拓也はイラついたけど、それはディアロスも同じで下唇を噛んでいた。ミリセントはよく冷静でいられるよな。

パッチ「ウヒャヒャッ!ウヒャヒャヒャ!あんた本当になんにも知らないでここに来たってのかぁ!?ウヒャヒャヒャヒャ!」

パッチ「ラーヤ!お前の選んだ英雄様は大した御教養だなぁ!へっへへへ…」

坊主頭に馬鹿にされたラーヤは膨れっ面のジト目で睨み返すけど、坊主頭はどこ吹く風でこっちをニヤニヤしならがら見てくる。コイツのケツマンにローション抜きの直腸どじょうプレイを仕込みたくてたまらなくなっている拓也は、その妄想だけでチンポの血流が増えていく。

パッチ「じゃあ教養のあるこの俺が、英雄様をひとつ、導いてやろうじゃねえか」

パッチ「我らが主にして、大いなる蛇であるライカード様が、女王マリカから賜った言葉を伝える!」

パッチ「ああ!デミゴッド、我が愛し子たちよ!お前たちはもう何者にもなれる!王であれ!神であれ!」

パッチ「しかし!何者にも成れぬ時、お前たちは…見捨てられる」

パッチ「そして、贄と、なるのだ…」

パッチ「これがどういう事か分かるか?神の娘息子で殺し合いして、強い奴が弱い奴を食って、それで成長できなかった奴らは、みんなお祓い箱ってことさ」

パッチ「つまり俺たちはな、マリカに捨てられてるだけじゃねえんだ。俺たちはみんな餌なんだよ。俺らよりも強い、マリカが本当に望んでる誰かのためのな」

パッチ「この火山館は、そんなくそったれなマリカに弓引くための場所なんだよ」

パッチ「どうだ?分かってくれたか?英雄さんよ」

激エロ妄想で半分くらい聞き逃した拓也は、それでもなんとなく坊主頭の言ってることに察しがついた。けど、こんなスケールのデカい話されたら、なおさら神様抜きで黄金律を動かすなんて無理に思えてくる。そもそも黄金律っていうものがオレには分かんねぇし、誰か実物見たことあんのかよ?

大ルーンっていうのは見たことあるけど、あんなバイオハザードのマークで世の中が良くなるとは思えないんだよね。アレを持ってたゴドリックだってぐちゃぐちゃの化け物じゃん!そんな奴の大ルーンで世界の法則みたいなものを治したら、みんなの見た目がゴドリックになっちゃわないのかな?
親に必要とされない哀しさは分かるけどさ、オレだったら病院に篭りきりになったお母さんを捨ててやるなんて思わないけどな。

ミリセント「だが…女王マリカは、みなに祝福を残したはずだ。大ルーンを集め、黄金律を修復することを、ただ望んでいるだけではないのか?」

タニス「たしかに黄金樹は、女王マリカは、褪せ人に祝福を与えただろう」

タニス「だがそれは、導きの使命に対して、とても小さい…故に褪せ人は力を漁り、争う。そうすることを求められる」

タニス「かつてエルデンリングが砕けたとき、大ルーンの君主たちが求められたように
、我が王ライカードは、それに憤った。分け与えられたものを漁りあう、そんな浅ましい生き方など、受け入れられぬとな」

タニス「貴公らはそれを良しとするのか?良しとするのならば、貴公の同胞たるディアロスは、何故に火山館を憎む?貴公は、その敵意ある眼を、何故我らに向ける?」

鶏が先か卵が先かみたいな話になってきて、拓也の頭はマジ混乱!こっちの思考を縛ってくるいやらしい言葉責めのSプレイが効きまくり感じまくりで、ミリセントの視線も下がってくるしディアロスの拳もプルプル震える。

ディアロス「へ…屁理屈だ…お前たちがラニアを、殺したのが悪いんじゃないか!」

パッチ「殺してねーよ、馬鹿が」

ディアロス「なっ…なに…?」

パッチ「そうだろ?ベルナール」

そしてちゃぶ台が再びひっくり返される。
火山館は拓也達を、徹底的に拓也達を翻弄する。

69名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/26(月) 09:33:14 ID:HGo3XqCw
ベルナール「我らが狙いは、貴様のような腑抜けた雑魚ではない」

ベルナール「貴様を釣り餌として、排律の道を歩むに足る者を探すことが、我らの目的だったのだ」

パッチ「俺たちが欲しかったのはな、てめえの兄貴の方なんだよディアロス。英雄願望の強いお前をダシにして、てめえの兄貴を引き込むつもりだったが…まぁ、奴より強そうな姉ちゃんがこうして来てくれたから、ネタばらしってところだ」

パッチ「ラーヤがやってたことなんて、可愛いもんだぜ?リエーニエのならず者にペンダント持たせて、英雄候補様がペンダントを買い戻すかどうか試すなんてよ。それで何が分かんだ?そもそも英雄様があのエビ釣り野朗に気付かなかったら、それでおしまいじゃねえか。へへへ…」


パッチ「それによぉ…俺はリエーニエでも商売やってたからよ、知ってんだぜ?お前が何をやったのか…」


ディアロス「え…?」

話がさらに怪しい展開になってきて、拓也とミリセントはディアロスに視線を送ると、ディアロスは目を開きまくり汗流しまくり、息乱しまくりの完全焦燥状態に堕ちていた。そして拓也の頭の隅に「エビ茹で屋なんてあったのかよ!」ってノイズが走る。チョー腹減る、エビ食いたい。坊主頭はディアロスに近づいて、肩に手を回してポンポンと叩き始める。マジ?コイツ誘ってる?

ミリセント「ディアロス…君は、何か見たのか?」

パッチ「見たんじゃねえ、コイツはやったんだよ」

ミリセント「なにを…?」

パッチ「なぁディアロス、おお、ディアロスよぉ」


パッチ「お前、ラニアを見捨てて逃げたろ?」


坊主頭の言葉責めが心にクリーンヒットして、ディアロスはその場に崩れ落ちて犬みたいな四つん這いの姿勢に入る。ミリセントは後ろに二歩くらいよろめいたけど、オレは「ああ、やっぱり」って感じでそんなに驚かなかった。なんとなくそんな気がしてたんだよな、だからディアロスに触れづらかったんだな。ちょっと触れたら薄皮一枚が剥がれて、剥き出しの嫌な真実がボロンと出てくる予感があったんだぜ。

ディアロス「ち…違う…」

パッチ「何が?」

ディアロス「なっ、何がって…」

パッチ「何がだよぉ、何が違うか言ってみろよ。な?言いたいことがあるならよ、言って楽になろうぜ?」

ミリセント「やめろ…もういい分かった…ディアロス、君は何も言わなくていい」

パッチ「よくねーよ。コイツのやったことが、女王マリカがいかにクソかってことの証になるんだからよ」

パッチ「な?そうだよな?」

坊主頭に尋問されて、ディアロスは子犬みたいにプルプル震えてる。その様子を見てドキドキするって、ヒーロー陵辱だぜ!予想外の激エロなシチュエーションに拓也のマラは、拓也の罪悪感をも感じ取って即勃起!でもミリセントに軽蔑されたくなかったから、オレはチンポがズボンを盛り上がらせる瞬間に、両足を一瞬開いてチンポを捕獲、そのままケツの方まで持っていって尻尾状態にさせる。ミリセントの視線はディアロスとハゲにしかいってないからセーフだぜ。

パッチ「そうかそうか、君はそういう奴なんだ」

パッチ「分かったよ。言いたくないなら無理には言わせないよ。俺もそれほどの悪党じゃないからな」

パッチ「俺が代わりに言ってやるよ」

ディアロス「やめろーっ!」

ディアロスがいきなり吠えてハゲに殴りかかる。でもハゲはパンチをヒョイとかわして、パンチを外したディアロスの足を払って転ばせる。転んだディアロスは顔を床に打ったらしく、鼻血を出しながらハゲの脚にしがみついていくけど、ハゲはディアロスの顔を蹴ってまた転がす。

ミリセント「よせ!」

パッチ「何がだよ。殴りかかってきたのはコイツだぜ?」

そう言いながらハゲはディアロスに近づいて、腹蹴りの追い討ちを入れていく。ミリセントは拳を握って震えてるけど、ハゲの言葉に一理があると思ってるのか、ハゲを殴らずに言葉で止めようとする。でもハゲは蹴りをやめない。

70名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/26(月) 09:59:19 ID:HGo3XqCw

ミリセント「やめろ!そこまでする事は無いはずだ!」

パッチ「あるね!コイツはライカードが決めた館の約定を破った。不戦の約定をな」

パッチ「俺は約定破りに罰を与えてるだけだぜ。それに俺の蹴りなんざ効いちゃいねえよ。ホスローの家の立派な鎧があるからな」

パッチ「それでもどうしてコイツは立たないと思う?」

鎧に靴が当たるガシャンガシャンって音が響いてる部屋で、丸くなってるディアロスは起き上がらずに蹴られ続けてる。顔は手で隠れてて見えないけど、顔を隠したその手は震えていた。

パッチ「コイツ自身分かってるのさ。自分はこういうことをされて当然の奴だってな」

パッチ「従者の忠告を無視して、レナラの大ルーンを狙う野心的な英雄を気取った阿呆の末路がこれだ。ラニアはしろがね人に斬られて、助けてって叫んでたのによ。そいつを見捨ててコイツは逃げたのさ」

パッチ「俺たちがラニアを殺しただぁ!?馬鹿言えよ!殺したのはディアロス、てめぇじゃねえか」

パッチ「ラーヤからの招待を受けたのも、ラニアを見捨てたてめぇを認めたくねえから、英雄になろうとして俺たちに縋りついただけだ。汚れたてめぇを忘れたかったのさ」

パッチ「戦に出た事なんざ一度も無い、ツルツルおててのおぼっちゃまらしいやり方だよなぁ?」

一際デカい音が鳴って、ハゲは蹴るのをやめて一息つく。
ミリセントは震える自分の手をぎゅっと握ったあと、ディアロスに近付いて肩を貸す。

ミリセント「ディアロス…君ってやつは…」

ディアロス「うっ…うっ…」

起き上がったディアロスは涙出まくり鼻水出まくり、鼻血も出して泣きまくりで、その顔を見た拓也のチンポも罪悪感で一気に激萎え。さっきまでの自分が恐ろしく恥ずかしくなってきて、ディアロスと目を合わせることができない。チョー最低だ、俺って。そしてそんな有り様のディアロスの背中に仮面の女が言葉をかけた。

タニス「ミリセントよ、これで知れたことだろう」

タニス「女王マリカは、弱き者に容赦はしない。その者の従者を斬ったしろがねの者も、黄金律に居場所を奪われ、さまよう人狩りと堕した者達の一人だ」

タニス「女王マリカの黄金律を良しするということは、ラニアを斬ったしろがねや、我らにすがるディアロスのような者を、数限りなく生み、強者の贄とすることを肯定することに繋がる」

ミリセント「だから…だから君たちが、正しいとでも言うのか…?」

タニス「正しさは問題ではない。我らは黄金樹に弓引き、女王マリカの望む生命の宿運を、その毒牙で冒涜する者」

タニス「女王マリカが共喰いを強いるのならば、我らは喰い合いに乗じ、喰い合いを強いる者を討ち破るだろう」

タニス「我らは女王の流儀に添い、女王を喰らうのだ」

堂々と言い放つタニスにミリセントは軽蔑したような睨みで返すと、祝福の前に立っているゴテゴテ鎧の騎士を押して祝福に触れようとする。でもディアロスは、続いてかけられたタニスの言葉に誘われてストップ。ミリセントも足を止めた。

タニス「ディアロスよ、貴公もマリカの流儀に流れるのか?」

ディアロス「私は…私は、もう、どうでもいい」

ディアロス「何も知らん…知らずにいたい…」

タニス「ラニアを取り戻せるとしたら?」


タニスからのいかにも裏がありそうな提案に、ディアロスは背中を少し跳ねさせたあとにタニスの方に向き直る。なんか分からないけどヤベー!って気がして拓也はディアロスの肩を掴むけど、眼を見開いてタニスを見てるディアロスの眼中には入らなくて、手を払いのけられた。絶対ロクでもない話を持ちかけられてるぜ!

78:名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/07/04(月) 18:58:20 ID:.GwA2.pM

ディアロス「今…なんと言ったのだ…?」

タニス「環樹の法は、貴公も知るところであろう?」

ディアロス「環樹…」

タニス「我らが黄金律を喰らい、マリカの意志無き律の力を振るえば、ラニアの生命を黄金樹に巡らせることも可能だろう」

タニス「貴公のラニアは、新たな身体を得て、また貴公に微笑むのだ」

ハメられる!
確信があった拓也は慌ててディアロスを引き止めようとするけど、「無粋な真似はすんなよ亜人」ってニヤ顔のハゲに両手を背中に回されて拘束される。ふざけんな!やめろ馬鹿!って拓也の声もディアロスに無視されて、頼みの綱はミリセントだけ。でもミリセントは何かに耐えるかのように拳を固めてギン目で仮面女を睨んでるだけだ。睨んでないでなんかやってくれよ!不戦の約定なんて知らねーよ!

ディアロス「か…帰ってくるのか?…ラニアが、また…?」

タニス「そうだ。奪われたものをマリカから取り戻し、黄金樹から取り戻すのが、我らの歩む英雄の道」

タニス「貴公も望むなら、その道を歩みたまえよ」

ディアロスの目からまた涙が流れる。ヤバいコイツ完全に心が折れちゃってる!
身体をくねらせてからハゲの顔にほぁーって息を吹きかけると「コ゜ッ!」って悶絶を始め、拘束が緩んだ隙に拓也は脱出。でもゴテゴテ騎士に腹筋を鷲掴みにされて止められる。拓也の息をくらえっ!てまた息を吹きかけるけど、ゴテゴテ騎士は怯むどころかビクともしない。その間にもディアロスは仮面女に近づいていく。

ディアロス「本当に…帰ってくるのか?…謀りではないんだな?」

タニス「約束しよう。我が手を取れば、貴公の前に英雄の道が開かれるだろう」

タニス「そして我が王に見え、栄光へと浴するのだ」

ああもうダメだ!やっちまう!叫び出したい拓也は腹筋をガチガチに握られてて全く声がでない!ミリセントなんとかしてくれよ!って願いも無視されてミリセントは動いてくれない。そしてディアロスは暴れる拓也に振り返ることなく、仮面女の手を取った。

71名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/28(水) 04:54:58 ID:xUo3WCY2
相変わらず面白いっすね
本家もdlc、出せるよな?
ウッス!AC6なら来年中に出せまっす!

72名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/29(木) 08:23:28 ID:eSxl5OGY
生かされず殺されるクリスマス  投稿者:投稿者

やっとハードSすぎる年末最後のひと仕事が終わったぜ。
今はぐっすり寝て、年末休みは投稿頑張るぜ。

73名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/29(木) 14:18:42 ID:eSxl5OGY


…はずだった。

タニスの掌の上には、ディアロスの手のかわりに、ふやけた花びらが乗っていた。仮面女は眼を見開き、ハゲ頭の男は壁にへたり込んで、拓也の腹を掴んでいた騎士と、仮面女の隣に立つ騎士は緊張した構えで武器なんか構えてる。全員の目線がミリセントに奪われて離れない。そして驚愕の表情を浮かべるラーヤの視線の先からは、桃色の蝶が飛んでいた。


ミリセント「待て」


ミリセントの雰囲気は別人のように一変していて、髪はふわりと浮き上がり、義手の隙間からは何匹もの蝶が飛び立っては部屋を巡りながら形を崩して、炭みたいになって落ちていく。あたりには酸っぱいような甘いような訳わかんねー香りが立ち込めて、拓也はその香りに覚えがあった。
ケイリッドで嫌というほど嗅いだ、あの香りだった。

タニス「なっ…なんだと…」

ミリセントのあまりの変わりようにタニスもディアロスも手を下ろして、ミリセントの方に向き直ってる。ミリセントに武器を構える二人の騎士も肩で息をしているからメチャクチャ緊張してるのが分かるぜ。オレも面食らって動きをピタッと止めて、ディアロスのいる方にも駆け寄れない。

ミリセント「ディアロス…望んで英雄になろうと、英雄に祭り上げられようと…英雄の行き着く先には、勝利も栄光も無い」

ミリセント「あの破砕戦争に…私とラダーンの間に…勝利と栄光が無かったようにな」

圧倒的すぎる説得力を見せつけられて、ディアロスはミリセントの前に膝をついて、力無く床に手をついてうなだれた姿勢になる。タニスはわなわなと立ち上がってミリセントに質問を絞り出す。

タニス「き…貴公、何者だ…?」

タニス「なにゆえ…見てきたように…そのようなことが言える?」

ミリセントの髪が降りて義手からの蝶の羽ばたきも止まると、甘い香りも消える。
ミリセントは浅いため息をついてから言い放つ。


ミリセント「私はエオニア沼のミリセント。朱き翼の騎士、欠け身のマレニアの分け身だ」


誰だって意識がぶっ飛ぶような答えを聞かされて、タニスは腰を抜かして尻餅をつきそうになったところをデカ騎士に支えられる。ハゲは目をガン開きで「マジかよ…夢なら醒めろって…」と呟いて、ゴテゴテの騎士はハーっとため息をついて武器を下ろした。

タニス「マレニア…あのラダーンと相討ったのは、貴公なのか…?」

ミリセント「君達の言い分は分かる。なぜ英雄を求めるのかも。だが…君たちの言う英雄達こそが…」

ミリセント「きっと、私のような英雄達こそが…君たちを虐げ、生命への冒涜を強いる、こんな世界を作ってしまったんだ」

タニスに語りかけるミリセントの声は震えてた。
前世の自分達がやった事のツケを、目の前にいるヤツらが払っていることに心を痛めてるんだろうけど、ミリセントはマレニアじゃないんだから、なんでも背追い込まずに気にしない方が良いと思うんだよね。なんてことは、気にしてる本人には絶対言えないっていうエチケットが拓也の口を塞いでる。下手な慰めをかけられると余計に傷つくし、原爆の父ことオッペンハイマーに、広島長崎の核爆発はお前に責任はないぜって言っても、顔真っ赤にして泣いたり怒ったりするだけだ。

ミリセント「黄金律に反目するのなら、そんな英雄なんかに、どうかならないでほしい。求めないでほしい」

ミリセント「君たちの望みは、奪い合いの連鎖を破ることのはず。連鎖にとって代わることじゃない」

ミリセント「それとも、君たちの望みは、ただ奪う側に回りたかったということなのか?」

火山館の女城主は俯き気味になって、何も言い返さない。
ラーヤはそんなタニスに近付く。

74名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/29(木) 14:54:09 ID:eSxl5OGY

ラーヤ「タニス様…どうかお答えください…」

ラーヤ「我らが火山館は、世界喰らいのライカード様は、間違っていたというのですか…?」

ラーヤ「お願いです…どうかお教えください…このゾラーヤスを導いてください…」

タニスに近付いたラーヤは手を取って、自分の頬にあてる。その手はラーヤの頬を撫でる。オレはカミングアウト特有の空気にトラウマを刺激されるわ、ミリセントがなんか別人みたいに見えてくるわで頭が混乱してくるし、デカストレスで全身鳥肌立って吐き気を覚えてくる。

タニス「ゾラーヤス…許してくれ」

ラーヤ「!」

タニス「ライカード様は、世界喰らいの蛇となり、歪んでしまった」

タニス「そして私は…そのライカード様を、愛してしまったのだ…」

タニス「たとえライカード様の望みが、今やあまねく者をただ冒涜し、喰らい尽くすことであったとしても…私はあの方から離れることはできぬのだ…」

ラーヤ「ああ、お母様…そんな…」

ラーヤがタニスの胸に顔を埋めて震えると同時に、拓也も罪悪感で胸がキュウキュウ締まってくる。家庭崩壊の瞬間を全て見てしまった拓也の頭に、お父さんとお母さんの喧嘩とそこからの離婚の風景がフラッシュバック。その場に崩れ落ちてハァハァ息乱していく。俺たちがここに来たせいで、今まであったラーヤなりの幸せが音を立てて崩れていくことが申し訳なくなってくる。誘ってきたのはラーヤだけど、本当のことをラーヤは知らなかったんだよ。

タニス「ミリセント…ディアロス…どうやら、見ての通りだ」

タニス「やはり冒涜の行く末は…無様な最期であるらしい…」

タニス「もはや、我らは貴公らを止めぬ……元の旅路に戻るといい…」

タニスからの言葉を聞いて、解散を始めたのはオレたちじゃなくてハゲ頭の男だった。
ハゲは鍵を開けて扉を全開にすると、ゴテゴテ騎士に「どこへ行く?」と言われても旅支度をやめない。

パッチ「元のフーテンに戻るんだよ。タニスは意気を折られちまったし、ライカードが狂ってることまで認めちまいやがったしな。火山館はおしまいさ」

パッチ「しかもエルデ最強の英雄の一人に、英雄になるな、求めるなって言われちゃ、もうどうしようもねえだろ?」

パッチ「ただ奪う側に回りたかった。大層なお題目の中身は、まさしく俺の性根と変わらん有り様だったわけだ。それならこんなくだらねえ最期も、相応ってやつさ」

パッチ「あばよ」

生意気言って去っていくその背中は、妙に力が抜けてて寂しげだ。ミリセントは拓也とディアロスを立たせてから、祝福に触れて祝福をピカっと光らせて使える状態にする。でも円卓に戻らずにラーヤの方へ歩いて行った。

ミリセント「ラーヤ。君には、本当にひどいことをしてしまった」

ミリセントに話しかけられて、ラーヤが泣き顔をミリセントに向けると、ミリセントは一瞬目を伏せて顔をそらしたけど、また向き直る。

ラーヤ「英雄様、私は…」

ミリセント「もう、私の声も聞きたくはないだろうが…」

ミリセント「これでもう会う事も無い…だから今、言わせてくれ」

ミリセント「君がいない円卓は…前より、寂しく思うよ。…すまない…」

それだけを言い残して拓也たちの方に戻るミリセントに、ラーヤは一瞬手を伸ばしかける。
ミリセントの手はそのまま祝福に触れて光を強めるけど、ミリセントが何かに迷ってそうな顔をしてるせいなのか、中々祝福の光が広がらない。ラーヤはタニスから離れてミリセントを見てから、またタニスの方を見る。次の瞬間祝福が光をグッと強めて拓也達を足元から照らし始める。転送の時間だぜ。ラーヤはまたミリセントの方を見ると諦めたみたいに視線を落とした。

そのラーヤの背中をタニスが押した。ラーヤはよろめいてミリセントに抱きとめられて、祝福の光がフッと収まる。意外な展開に拓也とディアロスは驚いたけど、一番驚いたのは多分ラーヤとミリセントだよな。

75名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/29(木) 14:58:50 ID:eSxl5OGY

ラーヤ「タニス様…!?」

タニス「ゾラーヤス。お前は、私の知らない英雄を見た」

タニス「古い我らが、新しき時代の明星に追いつくには、いささか肥え太りすぎたようだ。私はライカード様とともに、お前を見守っているよ」

ラーヤは驚いた顔でミリセントを見るけど、ミリセントも同じようなリアクションを返すしかない。こんな展開は予想外すぎて拓也も置いてきぼりでもうわけわかんねー!

ミリセント「い…いいのか…?」

タニス「ああ、私のゾラーヤスはそれを望んでいる。私がその子に道標を示せないのなら、私とは異なる者の元で、経験を積むべきだ」

タニス「もっとも、そこのディアロスには不満かもしれぬがな」

ディアロス「え…?」

ミリセントとラーヤの、どうしようって感じの顔がディアロスに向く。
「私は…その子をどうするかなんて事に、口出しはできないよ…」って、まぁそう言うしかないよなって感じのことディアロスは言う。ラニアを殺したのもしろがねの者って奴なんだし、むしろディアロスは前にラーヤにピンタしたことを謝るほうなんだよね。あの時はラニアの死を他人のせいにしたかったんだろうけどね。

タニス「礼を言う。ゾラーヤスのことを頼んだぞ」

ミリセント「わ…わかった。ラーヤの命は、私の命に懸けて護ると誓おう」

ラーヤ「そんな、タニス様…私ひとりでは、心元ありません…」

タニス「案ずることはない。お前の見つけた英雄には、蛇には無い翼がある。翼は我らを超え、王を超え、今やマリカとその呪いたる、漁り合いの定めさえも超えようと羽ばたいている。ゾラーヤス。だからこそ、お前は行くのだ」

タニス「私の可愛い娘よ」

タニスがミリセントに向かって頷くと、ミリセントは一瞬躊躇してから祝福に触れる手に力を入れる。祝福からの光は強まって、火山館の景色を円卓の景色に塗りつぶしていく。そして完全に景色が円卓の物になる前に、タニスは仮面を外してラーヤに微笑んだ。


ラーヤ「は、はい!行って参ります!お母様!」


光が消えて、完全に景色が円卓に変わる。
ラーヤは寂しそうな顔をしていたけど、すぐにミリセントに向き直ってお辞儀をした。

ラーヤ「ご覧の、通りです…私は、火山館を離れました」

ラーヤ「今より私…ラーヤは、英雄様に付き従います」

ラーヤ「良き旅路を、共に歩めますよう…」

緊張するラーヤの挨拶を遮って、ミリセントがラーヤの手を両手で包む。いきなり現れたミリセントがラーヤと握手するものだから、それを見ていたマネージャーが、円卓で見つけてきた果物を落とした。見たこともないマヌケな顔で笑ったぜ!

ミリセント「英雄ではないよ。私のことなら、ミリセントと呼んでくれ」

ラーヤ「英雄様…」

今日はミリセントとラーヤが友達になって終了。
火山館でドカドカに蹴られたディアロスが可哀想だったけど、鎧が堅かったのはマジだったらしくて鼻血以外は完全無傷だったぜ。これで面倒な奴らとの関係も切れてハッピーエンドだよな。ラーヤは二人は主従の関係だって言うけど、ミリセントはこれから苦楽を共にする仲間だって言うから、もう適当になってオレは友達扱いすることにしたぜ。探索行くたびに激ヤバイベントが盛りだくさんだから、エルデの地ってマジにしんどすぎるぜ!女王マリカってチョーSだよな!

76名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/29(木) 15:07:42 ID:eSxl5OGY


しろがね村最終報告   投稿者:ビルダー拓也


火山館から戻って来て20分以上?30分以下?の時間が経って、拓也が円卓の真ん中でローデリカに霊感占いをしてもらってる頃、円卓の大祝福からバツの悪そうな顔のブライヴと、血まみれガンギレ眼で顔を真っ赤にしながら斧を構えるネフェリが現れた。

ネフェリ「義父上!!」

さっきまで平和だった円卓の空気が一変。ドカドカ早歩きでギデオンの部屋に向かうネフェリを、どうしたんですか!?ってマネージャーは引き止めようとするけど、ネフェリが片手でマネージャーを突き飛ばして転ばせたから、みんなの目の色が緊急事態モードに激変。ローデリカも眼を見開いて、マジかよって感じで両手で口元を覆う。

ミリセント「ネフェリ、待て!何があった!?」

ブライヴ「まず斧を下げろ。円卓では不戦の…」

そこまで言ったブライヴに行手を阻まれたネフェリは、今度は肩でブライヴを押し退ける。
おい!とその肩を掴んだブライヴの鼻先を、血まみれの斧がチョースピードで通過する。

拓也「ヤバっ!」

ミリセント「あぶない!」

ブライヴ「なっ、何をする!」

ブライヴはネフェリから飛んで離れたけど、ミリセントは逆に駆け寄っていってネフェリを追った。でもミリセントが追いつくより先に、ネフェリの斧がギデオンの部屋の扉をぶち破っていた。

ミリセント「ネフェリ!?」

ギデオン「はぁ…騒々しいぞ。たかがしろがね人ではないか」

部屋の中にいたギデオンは、相変わらず何かを知ったふうに、もしくは予想してたみたいな口ぶりでテンションを全く変えずに、顔も向けないままネフェリに話しかける。円卓に帰って来ても面倒ごとが巻き起こって心が休まらないぜ!

ネフェリ「たかが?…あれらは、貴方の救いを待つ民であったはずだろう!?」

ギデオン「しろがねは命ではない。それと似た働きを持つ、意志のある土くれのようなものだ。土を砕いて何故悪いのかね?」

ネフェリ「!!」

ネフェリは眼を見開いたまま、予想外の答えが返ってきたみたいで、何も言わずに斧を持つ手に力を入れたままで止まってる。何が起こってるのか今回も全く分かってない拓也は、立ち尽くすネフェリをマネージャーとミリセントに任せて、鼻が切れてないかを確認しているブライヴに訳を聞きに行った。

拓也「ちょっと、どうしたんすか?なんかヤベーことになってますけど」

ブライヴ「はぁ…あのギデオンという男に、ラダーンから大ルーンを奪う手立てが無いか聞くと、リエーニエのしろがね村というところに行けと言われてな」

ブライヴ「ギデオンが言うには、その村には貴重な物があるはずらしくてな。何者かに襲撃されて壊滅した今も、その貴重な物があるかもしれんという話だったんだ」

ブライヴ「それでだ…実際に行ってみれば、たしかに村は壊滅はしていた。大勢死んでいた。酷い有様というやつだ」

ブライヴ「だが生き延びた者が一人いた。そのしろがね人はアルバスという名の老人で、村の村長をやっていたらしいんだが…」

そこまで言ってから、ブライヴは深く溜め息をついたあと、これから喋る話の結末に心底ウンザリした顔を見せてきた。

ブライヴ「…その老人が言うには、百智卿のしもべ達が、村を襲ったらしいのだ」

拓也「は?」

またしても理解が追いつかなくなった拓也の耳に、ネフェリの叫び声と、ミリセントとマネージャーの大声が入ってくる。ローデリカはいきなりのコトで事態が飲み込めてないラーヤを奥の部屋に連れて行った。

77名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/29(木) 15:09:54 ID:eSxl5OGY

ミリセント「落ち着くんだネフェリ!暴れるな!もう全て終わってしまったんだ!」

ネフェリ「私は貴方を信じていたのだ!貴方は皆を導き、弱きを助ける王になると誓った!お忘れですか!」

マネージャー「ブライヴさん来てください!ネフェリさんを連れ出してください!」

ブライヴ「ギデオンめ…」

拓也と話していたブライヴは一言呟いてから、ギデオンの部屋に駆けていく。そのあとに呆然としたオレの目の前で、涙で顔をくしゃくしゃにしたネフェリがギデオンの部屋から三人がかりで引きずり出されていく。ギデオンは部屋から出ると、壊れたドアを眺めはじめる。

ギデオン「すまないことをしたな、ネフェリ」

ネフェリ「!」

ギデオンの謝罪を聞いてネフェリは騒ぐのをやめた。ミリセントも、マネージャーもブライヴもその場に固まる。やっぱり何かの手違いだったんだよなって胸を撫で下ろしたかったけど、手違いだったらネフェリにかけた次の言葉が「生存者が居たとは予想外だった」にはならないんだよね。

ギデオン「やはり、あのような者たちなど信じず、初めからお前を騙し、村を襲わせるべきだったのだろうな」

ネフェリ「…義父上…」

ギデオン「おかげで忌み潰しを一人と、いくつかの兵と、どうやらお前も失ってしまったようだ」

ギデオン「円卓のドアは自然と元に戻るが、手駒というのはそうはいかぬ」

ギデオン「ネフェリ。お前は疑いを抱いた。もう用済みという訳だ」

マジかよぉ!コイツチョーSどころじゃねーよ!
謝るのはいいけど、他の対応が最悪なギデオンに拓也が怒りでマジ狂い!村を襲って人を騙してしかも娘を見捨てるとか、コイツ完全に悪党に堕ちたな!長い人生で初めて全身の筋肉が怒りでパンプする拓也に快感なんてまったく訪れない。ネフェリの義父じゃなかったらゴドリックに頼んで、腐敗ゾンビのチンポを二つ用意してからギデオンのクチマンとケツマンに接ぎ木させて、未来永劫腐敗ガン掘りフェラチオ連結プレイをさせてるところだぜ!


ブライヴ「お前…」

マネージャー「あなた…あなた何言ってるんですか!?頭おかしいんじゃないですか!?」

ギデオン「くだらん」

マネージャー「くだっ…!?」

ギデオン「凡愚の意志など、忌み者の角にも劣る害悪だろうに」

ネフェリ「凡、愚…?」

ミリセント「やめろ!自分の娘だぞ!しろがね人を殺戮し、娘を捨ててまで何を得るつもりだ!」

ギデオン「智識以外に得るものがあるのかね?」

ミリセント「他にもあるだろう。あなたが大切にすべきものは…」

ギデオン「無い」

初めて見るミリセントのブチ切れた顔に拓也はおどろいた。火山館でも思ったけど少しづつ感情的になってきてる気がするなりね。でももっと驚くしかない言葉がギデオンのクチマンから聞こえてきたせいで、拓也の思考はローディング状態に入る。会話はできても話が通じない相手に、ミリセントとオレも含めて、ギデオンの目の前にいる全員が無力になった。

ギデオン「識るべき智識に勝るものなど、この世のどこにあるというのかね?」

ギデオン「そのような物は私は識らぬ。私が識らず、識りたいとも思わぬ物ということは、それはこの世に存在しない物だろう」

ブライヴ「…お前、何を言っているのか分かっているのか?」

ギデオン「私は事実しか話さんよ。例えばマネージャー、君に聞こう。君は私からの智識もなく、この円卓の現状を作り得たかね?」

チョームカつくやり口をいきなり展開するギデオンに、拓也の怒りは爆発寸前だぜ!そんなのわざわざ答えさせなくたって、マネージャーがどう思ってるかなんてお前もう分かってるじゃねーか!怒りのギン目で拓也はギデオンを睨みつけるけど案の定無視される。無視されるのには慣れてるけど、今のコイツにだけは無視されたくねー!

78名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/29(木) 15:21:58 ID:eSxl5OGY

マネージャー「…無理でしたね」

ブライヴ「おい!」

ギデオン「その通りだ。私からの智識が無ければ、君たちはいまだにゴドリックから奪った大ルーンに、どのように力を呼び戻すかで右往左往していただろう。智識無き偶然がもたらしたものにしては、それでも多大な成果であると言えるがね」

ギデオン「ブライヴ、君がこの円卓に居座るのも、今よりずっと先になったのではないかね?」

ギデオン「ミリセント、君にいたっては、ケイリッドで死んでいたはずだ。金の針は円卓の奥深くに埋もれ、君を刺すことも無かっただろう」

ミリセント「…その言い分は、卑劣じゃないか…」

ギデオン「何を基準にかね?」

ミリセント「そうやって、いつまでも私達を値踏みしているがいい…あなたは何物をも識るかもしれないが、皆はあなたを識ろうとは思わない」

ギデオン「何を言うのかね。値踏みの必要は無い。価値ならすでに決まっているし、君たちの価値は限りなく無いに等しい」

ミリセント「なっ…」

そこまで言われると、怒りを通り越して拓也はもう飽きれるモードに入ってる。
あまりにも話が通じなさすぎると上手くいかないオナニーをしたチンポみたいに、怒りも最高潮を迎えながら維持が出来なくて萎えていく。今までネフェリはどうやってこんな頭イっちゃってる奴と付き合えてたのか、無性に気になってくる。

ギデオン「命とは智識の器であり、この円卓は接ぎ木であり、この私は幹であり、君たちは単なる接ぎ枝にすぎない」

ギデオン「智識が入るのであれば、智識あるものが亜人であろうと卑人であろうと、混種や褪せ人、しろがねだろうと構わん。しかし転ずれば、智識を持たぬそれらには価値など微塵も無い。しかるに智識の無い者は、皆等しく価値が無い。生きようが死のうが私にとってはどうでもいいことだ」

ギデオン「そしてこの円卓では、英雄と呼ばれる者が現れては消えていく。君達もそれらのひとつに過ぎぬ。それとも今この時、この人員で形作られる円卓こそが特別だとでも、本当に思っていたのかね?」

ギデオン「そんなものはくだらぬまやかしだ。君達より優れた英雄はいくらでもいた。彼らも私の智識を求め、功をなし、死んでいった。残るのは智識を保有するこの私だけであり、そこにまた君達が現れ、私の智識のもとに功をなした」

ギデオン「そして次に君達が死のうと、それは私の識るとおり、私には関係の無いこととなるだろう。私は次に来る接ぎ枝に智識を与え、それが亜人だの混種だのであろうと、有効に使い切るのみ」

ギデオン「君達で言うのなら、例えばマレニアの分け身はミリセントだけではない。ミリセントが私に協力しないのであれば、他の分け身を連れてくればいい。ネフェリが使えなくなったのであれば、他のホーラ・ルーの直系を連れてくればいい。蛮地の王は子を多く成したのだからな」

ギデオン「ローデリカが死ねば私が霊を視よう。鍛治師が死ねば私が英雄に武器を与えよう。祈祷が欲しくば私が祈り、魔術が欲しくば私が伝授し、使命のために影従が欲しくば、二本指から授かる術を私が探してやろう」

ギデオン「つまりこの円卓において、価値ある者は私ひとりだけなのだ」


ギデオンは一息に言い切ると、部屋に戻って、また本を読み漁り始める。
そしてギデオンの言う通り、ギデオンの部屋のドアは勝手に元に戻っていって、奥に見えるネフェリが散らかした本も元の位置に映画の逆再生みたいに戻っていく。ギデオンが空中に手を差し出すと、その手に本が移動してくるくらい、ギデオンは物の戻り方を全て知っていた。

ギデオン「マネージャー君、茶をもらえるかね」

そしてギデオンは毎日繰り返しているように、マネージャーにお茶を要求。
「従者を愛さぬ主など、主ではないな」呆れたブライヴはそう吐き捨ててから奧の部屋に歩いていく。ネフェリはその場に崩れ落ちてから、円卓にいる誰もが聞いたことが無かった嗚咽を漏らし始めて、ミリセントはネフェリの背中を抱いて、せめて痛みは共有したいと願っているみたいだった。

マネージャー「茶ぐらい自分でくめ!このっ…!」

マネージャーはガニ股で靴を脱いで

マネージャー「バカ!」

ギデオンの部屋のドアに思い切り投げつける。
拓也はそんなみんなの様子を、ネフェリが親に捨てられるのを、黙って眺めていることしかできなかった。

79名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/29(木) 15:26:37 ID:eSxl5OGY


【狭間の地・円卓・酒・ネフェリの再出発】


胸糞が悪い昨日が明けて、今日はダルな体で昼から円卓行って、マネージャーはどこ?ってトープスに聞くと奥の食糧庫に行って昨日から飲んでるらしい。あー、これ、今日は探索は無しかなって思いながら向かう。そしたらギデオンに捨てられて一晩中ずっと泣いて、泣き疲れて壁際でぐったりしているネフェリに遭遇。

拓也「う…ウッスウッス…」

ネフェリ「…ああ、拓也か」

ネフェリ「…情けないことだが…まだ心が乱れているんだ…」

ネフェリ「…本当に、情けない…ディアロスに、弱さを受け入れろと言った私が、このざまだ…」

ネフェリの疲れ切った顔には涙の跡が残ってて、痛々しくて眼を逸らすと、奥の酒樽の壁の裏から裸足のマネージャーが登場。だすだすと音を立てて乱暴に歩いて、酒樽の前に立ってからコップに酒を注いでそれを一気に飲む。そのあと拓也を赤ら顔のジト目で一回見ると、また酒をくんでコップで一気にやる。話しかける雰囲気じゃねーなって思った拓也が引き返そうとすると、背中にマネージャーの声がかかる。

マネージャー「ちょっと、拓也…用があるから来たんですよね?なにか言いなさいよ」

拓也「う…うっす。今日は探索はしないって事で良いのかなって…」

マネージャー「ああ?探索?知らないよ、そんなの」

そう言ってから、マネージャーは床のカーペットの上に寝っ転がって、床に転がってる酒瓶を掴んで飲み始める。ヨレヨレの口からは酒がこぼれてて、これ相当キてるなって見たままで分析。ネフェリに「…また吐くぞ…そんな飲み方すると」って言われると、糸で無理矢理起こした人形みたいにフニャフニャで立ち上がる。

マネージャー「あなた、他人の心配なんてしてる場合?あなた完全に被害者なんだから、被害者は被害者らしく、こういうことされて嫌だったとかムカついたとか、言ってりゃいいんですよ」

マネージャー「ねー?拓也?」

フラッと寄りかかってくるマネージャーに絡まれて、拓也は反射的に「うっす」と返事。オレにこんな絡み方するとか立派なアルハラだよな。マネージャーのボロボロになってるヤケ酒エンジンにはまたスロットルが回って、マネージャーは完全に酒ウケモードに入る。

マネージャー「第一おかしいでしょ?なぁにが百智卿よ。あんたが何もかも知ってるなんて誰が証明すんの?全部知ってるなら、あんたが読んでるその本はなんなの?えーっ?」

拓也「そ…そうっすよ!アイツはマネージャーの本名だって知らねーくせによ!」


マネージャー「知ってるよ」


今日一発目の衝撃の事実に、拓也もネフェリも一発で視線奪われてマネージャーに釘付けになる。
マネージャーの愚痴スイッチは完全に押し込まれて、エンジンがフルスロットルで周りだす。

80名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/29(木) 15:31:52 ID:eSxl5OGY

マネージャー「あいつ、私と拓也がここに来た日の夜に、私のバッグ漁って携帯見てたんですよ。パスワードもどうやって開けたんだかね。多分財布とかも見られたでしょうね」

拓也「マジすか…」

マネージャー「だからアイツ、私の本名、年齢、性別、住所、郵便番号、全部知ってるし、多分だけど、私の友達の番号も全部知ってる。アプリも全部見られたと思う」

マネージャー「漁ってるところを見た時は、ああ、ケータイが珍しいんだなーって思って、そのまま寝たけど、次の日の朝に本名で呼ばれて、日本では君をなんと呼ぶのかね、葦の国と日本の違いを教えてもらえないかねとか言われたんだよね」

マネージャー「それだけならただの変態で済むけどね、記録するためにやったんでしょうけど、アプリとか死にデータとか、ゴミ箱まで全部整理されてたんだよね。おかげで今の携帯、めちゃくちゃ使いやすいの」

天才なのは分かるけどこの気持ち悪さはなに!?マジで倫理を損ねてます!現代日本では一生牢屋から出しちゃいけないタイプのギデオンに、拓也もあらためて引きまくり。「義父上ならやるだろう…特別な祈祷さえも、半刻あれば使いこなせるのだからな…」なんてネフェリは慣れちゃってるけど、ギデオンってこういう奴だから円卓にいるんじゃなくて、こういう奴だから二本指が円卓に隔離してる気がしてきた。

マネージャー「はぁー…アイツの異常っぷりをその時に警戒しとくべきでした。協力してもらえれば元の世界に早く帰れるかもとか、思わなきゃよかったですよ」

ネフェリ「…だが、義父の助力が無ければ、私達は…」

マネージャー「ここまで出来なかったって言うんでしょ?あなたのそれ、ストックホルム症候群なんじゃないの?酷い目に遭わされたのになんで庇うの?」

ストックホルム症候群なんて言っても分かんねーよって思ったけど、ネフェリは察しがついたみたいで「私は病気なのか?」って聞いてくるから、マネージャーがさらに盛り上がって口が止まらなくなっていく。こんなにキレてるマネージャーは初めて見るけど、初めて見るレベルの極悪人を見たからだって理由がすぐに思いつく。昨日のアレは酷すぎるぜ。

マネージャー「そーです病気です。病気じゃないってんなら、ギデオンにやられて嫌だったこと言いなさいよ。あるでしょ沢山。昨日は一人でずっと泣いてたんでしょ?ずっと泣いてるのに嫌なことが無いなんておかしいでしょ。言いなさいよ」

そう言いながらマネージャーは椅子とテーブルを引きずってきて、ネフェリを椅子に座らせる。
マネージャーの椅子は四つん這いの拓也だ。

ネフェリ「…欺かれた」

マネージャー「それから?」

ネフェリ「…私を、凡愚と言った…」

マネージャー「酷い話だよね。ずっと心の中で見下してたくせに、良い顔して操ってたんだ。最低だよ」

ネフェリ「私達を、手駒と言った…」

マネージャー「それ本当ムカついた。自分は智識の手駒でしょーが」

ネフェリ「人を…人を大勢、殺していた…」

ネフェリが涙目になって語るその事実によっぽどマネージャーは頭に来たのか、オレのケツマンに勢いよく空のコップを捩じ込んでから、ケツ筋を両手で思いっきり押して肛門の中のコップからピシッと音を出し、たまらず拓也も雄鳴きが入る。

拓也「うぉあっす!」

ネフェリ「義父上はずっと…ずっと殺していた…私に、大勢を殺させたのだ…」

ネフェリ「あの言い方で分かったんだ…今までも、私を騙し、何の罪科も無い者を、智識のために、私に…」

話してる途中で我慢できなくなったネフェリは、喋れなくなって両手で目元を覆う。肛門から腹の中にかけてとんでもない緊張感に苛まれてる拓也は、ネフェリとは違う意味で喋れなくなっていて、本物の椅子並みに硬直した全身からは大量の脂汗が流れ落ちる。マネージャーは用意していたもうひとつのコップに酒を注ぐと、ネフェリに差し出す。

マネージャー「飲んでも忘れられないけど、飲んだら吐き出せますよ」

ネフェリは涙と鼻水でくしゃくしゃになった顔でコップを受け取って、ぎゅっと眼を閉じて一気に飲んだ。

81名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/29(木) 15:58:06 ID:eSxl5OGY

マネージャー「よいしょっと」

ネフェリに酒を飲ませたマネージャーはオレの座り心地が悪いらしく、オレの背中の上でケツをグリグリと動かしてベストポジションを探す。その振動で肛門の中のコップから、ピシッ、ピキッとヤバい音が立て続けに鳴り、肛門の開きがほんの少し狭くなった感覚に拓也は「はぁっ!」と焦ったように息を飲んで静かにマジ狂い!ヤバいこのままだと割られる!と全身から流れるストレス性の脂汗は滝のようになっており、拓也は恐怖と緊張で指一本動かすことも許されないまま、絶対に崩れない人間高級椅子と化していく。

拓也「ほ……ほぁ……ほほ…!」

マネージャー「あなた、ギデオンに拘ってるけど、アレとどう知り合ったの?義父ってことは、あなたの実の父親じゃないんでしょ?」

ネフェリ「…そうだ…私が今よりも幼き頃に、拾われたんだ…今より優れた、良き治世の王となると言われ、私はそれを信じたのだろうな」

ネフェリ「その結果がこうなるとは知らずに…とんだ愚か者だ…」

マネージャー「こんな酷いことされるなんて、普通は分からないですよ。もうメチャクチャ運が悪かったって、思うしかないくらいの話ですよ?」

ネフェリ「私は…これからどうしたらいいんだ?…何を信じていけば…」

マネージャー「うーん…」

しばらくマネージャーが考え込んでいる間にも、拓也のケツマンに挿れられたコップが少しづつ脆くなっていると考えると、拓也はもう気が気じゃない。ネフェリを慰めるのは分かるけど、今俺にこんなことをする意味はわかんねーよ!俺も何を信じたらいいんだよ!

マネージャー「そうだなぁ…ギデオンのほかに、あなたが信じられる何かってありますか?」

ネフェリ「それは…昔の私は、自分の強さを信じていた。だが今は、もう無理だよ…」

マネージャー「それじゃあ、今のあなたが信じたいものは何?」

ネフェリ「それは…」

ネフェリが考え込んでいる間にも、固まった腹筋が少しづつ拓也から酸素を奪っていく。
呼吸が浅くなってきて手足が冷えてきた。意識がちょっとずつ削れていく感覚がさらに拓也を焦らせる。

ネフェリ「…私は…お前たちを信じたい…」

マネージャー「こんなことしてるのに?」

拓也「んぐーっ、ふーっ!」

恐怖で歯をガチガチ鳴らしながら顔を赤らめている拓也に、マネージャーから軽いケツピンタが一発入る。なんでオレにこんなことするんですか!って言葉もケツマンの痛みと硬直するビルダーガタイに塞がれて、全身に鳥肌を立てながらひたすらに悶えることもできずに苦しむ拓也。ギリギリで動く首を必死の形相で動かして、自分のケツマンの被害状況を確認。ケツマンが咥え込んでるコップはヒビだらけで、割れる寸前で踏みとどまっている。

ネフェリ「そ…それは…」

マネージャー「私はただの性風俗業のマネージャーですし、拓也はただの男娼ですよ?そんなのを、大ルーンを二つも集めた英雄様が信じちゃダメですよ」

ネフェリ「…そう…だな…」

泣き腫らしたあとの顔に「そりゃそうか」っていう残念な顔と、「それでも信じたい」っていう顔が混ざったような複雑顔になって、ネフェリは俯き気味になる。できれば俺のことを信じてほしいし俺もネフェリを信じたい。けど今こんな感じになってる俺を信じろとは決して絶対に言えない。四つん這いのまま手を使わずにケツマンを広げ続けるのにももう限界が来ている。オレを早く助けてくれ!ネフェリ!マネージャーを止めてくれ!

82名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/29(木) 16:12:48 ID:eSxl5OGY

マネージャー「私達は、あなたの信頼に足る人にはなれません」

マネージャー「ですが、あなたの信頼に足るだけの物を、一緒に見つけるための協力はできます」

マネージャーからの答えを聞いて、ネフェリの顔が少しだけ和らぐ。それは良かったけど、拓也はもう体力の限界みたいで目の前が真っ暗になってきた。

マネージャー「どう?そちらにとっても、悪い話ではないと思いますが?」

拓也「うぉ…う…う…う…!」

マネージャー「あら拓也、抜いて欲しいんですか?」

拓也「う…うす…う…」

マネージャー「この前ミリセントさんから、拓也がイエロの瞳に依存していると聞きましたので、あなたのケツにペナルティを仕込みました。これは私のストレス解消のためでもあります。もう吸わないでくださいね」

そう言ってマネージャーがゴム手袋を装着すると、拓也のケツマンからヒビだらけのコップを抜いて、ポッカリと空いた穴に、自分が持ってる酒を流し込んでくる。

拓也「うおおおおぉぉううぅす!!」

酒を入れられた瞬間に全身が燃えるように熱くなり、Mウケガタイを弓なりにそらせてマネージャーを上下させながらガクガクと痙攣して泡を吹く拓也。壊れていく俺の様子が少しツボに入ったらしく、ネフェリが困ったような半笑いで拓也を見て、マネージャーとの会話を続ける。

ネフェリ「お、おいおい…大丈夫なのか…?」

マネージャー「これからすぐに昏倒するでしょうね。お尻の穴に毒の苔薬を詰めれば、命には関わりません。このまま丸一日放置したら死にますね」

そう言って狂いまくりの俺のケツマンに、マネージャーは苔薬を2つ落とし込む。俺は四つん這いを維持できずにその場にベチっと潰れて、ガクガクと痙攣を始めながら意識がぶっ飛んでいく感覚に飲まれていく。マネージャーにやられた!

ネフェリ「ふふっ…ひどい奴だな、お前は…」

マネージャー「ええ、そりゃもう酷いですよ。酔ってますし、拓也には振り回されてばかりですから、たまにはやり返したくなるんですよ」

マネージャー「さ、今日は一日、ギデオンの悪口を言い合いましょうか。世の中の全てを知りたい人には、私達の愚痴も全部知ってもらいましょう。メモも用意してあります」


ケツにアルコールを吸わされて狂い、意識を無くした拓也は激しい痙攣とともに起床する。気付けばいつもの部屋のベッドだぜ。良かった生きてたって安心して、拓也はまたベッドで大の字に寝転がり乳首を摘む。感覚も生きていることが分かり、更にケツマンやチンポの確認作業に移ろうとした時、ドアのノックに気付いて慌てて布団を被る。またミリセントの顔にかけちゃまずいせ。

ブライヴ「おい拓也、お前生きてたか」

拓也「おおおぉ!うーっす!」

部屋に入ってきたのは上半身裸のブライヴだ!引き締まったボディに、うっすらと湿って光る毛並みが揃っててマジエロっ!胸筋と腹筋、肩の筋肉のカットラインは毛で隠れて見にくいけど、よく眼をこらすと細めの高身長フィジーク選手みたいなギリシャ彫刻ガタイだ。あまりにも長すぎる男日照りに性癖のOKラインが拡がった拓也は、布団の中で即射精!布団から顔だけ出したお饅頭状態でビクビクと痙攣を始める。

ブライヴ「な、なんだよお前…気色の悪い…」

拓也「なん、あん、なんで裸なんすかあぁん」

ブライヴ「ああ、これか。俺の鎧は寒さをよく遮るが、円卓は火が炊かれているだろう?長く居座るなら、着たままというわけにはいかんのでな」

ブライヴ「…それで、体の方はどうなんだ?もう動けるのか?」

拓也「うっすぅん!イケまっす!イクッ!」

ブライヴがさりげなく取った「両手を上げて、髪を後頭部にかき上げる仕草」に拓也の性癖マジ狂い!激しい腰のピストンで布団の中を精子まみれにしながら、奉仕するかのように舌を突き出しておねだりしつつ、激しすぎるピストンでカエル飛びのようにブライヴに近づいてしまう。

ブライヴ「うわあああぁっ!馬鹿!やめろ!」

ブライヴが部屋から出てドアを閉めた直後に、拓也はドアに激突し、ナメクジのようにドアにヌメヌメを残しながらずり落ちる。「ふざけるな馬鹿!変態め!」というブライヴの声に、絶妙に加虐心をくすぐられてオレの口がニヤついてしまう。

ミリセント「拓也はどうだった?」

ブライヴ「元気なもんだよ…本当に気色の悪い奴だ。たまにおかしくなったりしなければ、悪い奴ではないのだがな」

ドアの外から聞こえる会話に、ニヤつきの口角があがって全身にゾクゾクが走る。背徳感と高揚感と罪悪感と悪戯心が同時に襲ってきて、拓也は脳がプカプカ浮いてるような感覚に酔いしれた。自分で作る脳内麻薬が最高の目覚ましだぜ。

83名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/29(木) 16:21:51 ID:eSxl5OGY


アルター高原で刺客が増えるよね  投稿者:ビルダー拓也


ブライヴから素敵すぎるモーニングコールを受けた拓也はシャワーも浴びずに早速着替えると、円卓に待機して隣にいる鎧を着たブライヴをグラサン越しにギン目で挑発。「なんで隣に座るんだよ、あっちに行け」の声にもめげずに熱視線を送り続けると、ミリセント、ラーヤ、ローデリカの順番で円卓の席が埋まっていく。最後に水をがぶ飲みしてるマネージャーが青い顔でやってきたけど、いつもの頼りになる奴の姿が見えなくて、埋まっているはずの空席に誰もが眼を移してしまう。

マネージャー「あいててて…いやー痛い、頭痛い」

ブライヴ「ははっ、昨日は相当飲んだそうだな」

マネージャー「飲まなきゃやってられなかったんですよ。あーいたいっ」

ミリセント「…あまり無理はするものではないよ」

マネージャー「わかってますよ。明日までには、なんとかしますよ」

っていう言葉を最後に、会話がブツっと途切れて気まずい沈黙が続く。ネフェリはどうしてるかな。ちゃんとメシを食って、ちょっとは体力回復したかな。なんて考えてる拓也がその話を振る前に「ネフェリ様は、大丈夫なのでしょうか…」というラーヤの声が耳に入る。
そこから会話が再開。

拓也「マネージャー、どうなんすか?」

マネージャー「ああ…彼女なら、今はリエーニエにいます。しろがね村の生き残りを探すそうです」

拓也「マジ?」

ミリセント「行かせたのか?まともに戦える状態じゃないだろう。連れ戻してくる」

マネージャー「その方が良いと思ったからです。この円卓にはギデオンがいます。同じ場所に二人を押し込めても、ネフェリさんが弱っていくだけです」

立ち上がって祝福に触ろうとしたミリセントは、マネージャーの言葉に一瞬何か反論しようとしたけど結局席に座る。気持ちは分かるけどさ。マネージャーは水をもう一度飲んだあとに、深くため息をついて椅子の背もたれに寄りかかる。

マネージャー「今日の探索目標はありません。予定もチーム分けも無しです。ここでの話も会議ではありません」

マネージャー「理由は二つ。まずひとつは、コンディションの悪さです。私は二日酔いで頭が回らないですし、ネフェリさんは傷心中。拓也も実質的に二日酔いの状態です。あとブライヴさん、あなたも本調子じゃないですよね?」

ブライヴ「チッ…」

拓也「え?マジ?調子悪いんすか?」

ブライヴ「まぁ、色々とな」

マネージャー「そうなると、今の事故率の低い組み合わせは、ミリセントさんとディアロスさんのペアになりますが…正直言うと、前の探索でのことをミリセントさんから聞く限り、それでも嫌な予感しかしないので、二人だけでは行かせたくありません」

ミリセント「…もう少し、ディアロスのことも信用してあげられないのか?」

マネージャー「信用はしたいです。…ですが今までの実績を考えても、緊急事態への対応力が拓也より低いので難しいですね。拓也は合ドラをキメながら新テクを開発とか言って、よく馬鹿なことをしていたせいか、妙な解決策を思いつくことは意外とあるんです。空回りすることも多いですけど」

ミリセント「それは…確かにそうかもしれない…」

褒められてるのに貶されてるとしか思えない拓也は、せめてもの抵抗で、開き直るかのように胸筋をパンプ。そこから両乳首をこねくり回しながらマネージャーに舌を出してチロチロと威嚇する。「不気味ですね…」というラーヤの声にブライヴが吹き出して、ミリセントがラーヤに同意すると、マネージャーがもうひとつの理由を突き出してくる。

マネージャー「もうひとつの理由は、まぁ皆さんも大体分かってるでしょう。これが最大の理由です。私の二日酔いはただの言い訳です」

マネージャー「もうひとつの理由は、私がギデオンと話したくないからです!」

その理由には、円卓一同で「ああやっぱり」「そうですよね」みたいな空気で一致。誰も理由は聞かないし、昨日の飲み会の最後がどうだったのかも知らない拓也でも一発で納得できたぜ。

84名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/29(木) 16:36:45 ID:eSxl5OGY

マネージャー「探索するには色々準備が必要ですが、私はその準備の多くをギデオンの書斎で行っていましたし、必要な情報はギデオンから教えてもらっていました」

マネージャー「ですがネフェリさんの件があって、まぁ感情的だって思われても仕方がないことですが、ともかく私はしばらくはあの人の顔も見たくはありませんし、声も聞きたくありません。少なくともネフェリさんが元気になるまでは無理ですし、彼女が元気になったところで、ギデオンの非道ぶりは絶対に変わらないので、前よりはぎこちない関係になるでしょう」

マネージャー「そんな理由で?と思っている人が万が一いるかもしれないので言いますが、信頼性というのは大事なんです。自分の娘に隠れて大量虐殺を行い、娘を騙してそれに加担させたことも何度かあって、事態が露呈すると娘を含めた関係者全員を見捨てて、全てを無かったことにする…こんな人とは私は働きたくないの。そういうことです」

ミリセント「そんな理由でとは思わないさ。私も彼とは関わりたくない」

ブライヴ「しろがねの村も元には戻らんからな。あのような男は、人を率いる器ではない」

マネージャー「ということで話は終わりです。今日はお休みです。みなさんは自由に過ごしてください。私は寝ます」

そう言い残して、マネージャーは早々と自分の部屋に引っ込んでドアを閉めた。予定がガッポリ空いた拓也は、やる事がなくて一日中ケツマンほじくり返すかなって考えていると、ブライヴがミリセントとラーヤと拓也に招集をかける。「何もしないままというのも、暇を持て余しすぎる。俺はアルター高原を攻める。付き合わないか?」っていうお誘いに、ミリセントが訳を聞く。

ブライヴ「理由か…まぁ、俺は二本指とは馬が合わなくてな」

ミリセント「何かあったのか?」

拓也「狼なのに馬が合わないって面白いっすね(笑)」

ブライヴ「昔の話だ。向こうはそうは思っていないようだがな」

ミリセント「…本調子では無いというのも、それが理由か?」

ブライヴ「そんなところだ」

拓也のダジャレが無かったことのように無視されたあと、ブライヴの体調もあるしとりあえずアルター高原の祝福に出ようということになり、日影城に行く途中で見つけたルクスの廃墟の祝福に出る。そしたらラーヤまでついて来ちゃってミリセントが驚きの声を上げる。

ミリセント「ラーヤ!?来てはだめだ、戻らないと…」

ラーヤ「私なら平気です。私は招き手でしたので、アルター高原は歩き慣れています、英雄様」

ブライヴ「いいのか?何か起きても、護れるという約束はできないぞ」

ラーヤ「ご心配には及びません。いざとなれば身も隠せます」

?「ラーヤ殿のことならば、この私に任せていただきたい」

聞き覚えのない渋い声がいきなり背中にかかって、拓也はとっさにケツマンを手で塞いで防御の姿勢に入り、ミリセントとブライヴが剣を抜いて声の方に身構える。声は光る祝福から聞こえて、そいつは姿を現した。

ミリセント「あなたは…!」

ブライヴ「これは意外だ。円卓での隠居は終わったようだな」

現れたのはイレーナの父親、エドガーだった。
銀色のガチガチ鎧に、長い槍?斧?を持った姿はすごいけど、股間にある銀のデカマラが拓也の視線を掴んで離さない!デカい!チョーデカ!硬い鎧を変形させるほどの圧倒的デカマラに気圧された拓也は、プライドを徹底的に打ち砕かれて、男として不遜だったことを恥ながら地に伏せる。

エドガー「貴公、どうしたっ?」

拓也「ウッス!拓也をセンパイのペットにしてください!」

エドガー「ペット…?」

ブライヴ「また病気が始まったか…いつものことだ。気にするな」

ミリセント「イエロの瞳と業ドラとかいうものに惑わされて、時折気が触れてしまうんだ。あまり気にしないであげてほしい」

エドガー「そうだったか…やはり、大ルーンを追う旅ともなれば、相応に過酷なのだろうな」

エドガー「しかし、このエドガーは娘ともども、ネフェリ殿に助けられた身。ネフェリ殿には同行を硬く断られたが、ならばせめてもと思い、こうしてネフェリ殿の友たる貴公らに合流した次第。過酷な旅は覚悟している」

ミリセント「なぜネフェリは、あなたを拒んだのだろう。ネフェリは私には、恩義に報いることを許したはずだが…」

エドガー「それは、ネフェリ殿が仁徳を重んじ、我が主のゴドリック様が仁徳を枝の如く扱ったからだろう。致し方のないことだ。主君の意志は、この身では選べぬのだからな」

ブライヴ「あのゴドリックに仕えるとは、お前も不運な奴だ、フフッ」

85名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/29(木) 17:25:58 ID:eSxl5OGY

ブライヴ、ミリセント、エドガー、ラーヤ、拓也の五人で急遽パーティーを組むことになり、ついたばかりの祝福で早速ラーヤが地図を広げてから目的地を確認。まずは王都の外壁を越えようってことで、ブライヴはアルター街道の三叉路を通って一直線に城壁を抜ける道を提案。それはラーヤに危険すぎるってことで否定されて、夜に迂回路を通ろうという話に。

ラーヤ「ここは夜陰に乗じて敵陣をすり抜けつつ、アルター街道の三叉路を北に向かい、森渡りの大橋の転送門で橋を渡ったのちに、外壁へ向かいましょう。夜陰を行くのですから、投石機も使えないはずです」

ラーヤ「正門には多くの兵と、二体のツリーガードが陣を張っています。その付近には星呼びの者たちも隠れ潜んでいます。英雄たる皆様がたでも、苦戦は必至かと」

ブライヴ「ツリーガードに、星呼び共となると、運が悪ければ星の獣とも鉢合わせか…これは確かに、正面は無理筋だな」

ミリセント「ラーヤ、すごいじゃないか!君は本当に詳しいんだな。ありがとう」

ラーヤ「ありがとうだなんて、そんな…英雄様にそう言っていただけるだなんて…私、恥ずかしいです…」

拓也「ツリーガードってなんすか?」

ブライヴ「黄金の鎧を纏った騎士だ。巨大な盾を持ち、重厚なハルバードを縦横に振るう、馬術にも長けた強敵だ。兵どもに加え、そんな者を二騎も相手にしてられん」

その説明で大体検討がついたぜ。初めてここに来た辺りで見かけたあの全身凶器系騎士だ。あれを二体も相手にしたらいくら拓也の頑丈なタフマンでもマジ逝きは避けられない。そんな激ヤバな奴らがひしめく道を回避することになってよかったぜ。それから拓也は探索仲間と共に夜を待つ。

そして作戦開始の時が来た。
先頭を夜目が効くブライヴが歩いて、その後ろをネフェリとラーヤが続いて、拓也とエドガーは三番手って感じで列になって歩き、敵兵の目を潜り抜けながら面白いくらいスムーズに進んでいく。敵兵がテントの前で居眠りしている間に、三叉路まで到着した5人は地図を確認。ラーヤに道を指してもらうと、棘のついた鉄球がラーヤの頭目掛けて飛んできた。

ミリセント「伏せて!」

ラーヤ「きゃっ!」

ミリセントがラーヤを片手で突き飛ばすと同時に、鉄球を剣で弾き返す。エルデでの旅路は相変わらず激しい!襲ってきたのは全身黒ずくめの殺し屋系騎士だ。転んだラーヤをエドガーがガッチリガードして騎士のハンマーをまた防ぐと、今度はブライヴが大剣で騎士の馬を突き上げて、騎士はどんどん戦いに狂っていく。

騎士が仰け反って鎖で繋がれたハンマーを振り回すたびに「ガン!ガン!ガン!」とブライヴの大剣が金属音で雄鳴き。「こんな夜にも襲って来るのかよ!??」もうオレも雄鳴きすることしかできない。

ブライヴ「好き勝手打ちやがる!お前はラーヤを連れてここを離れろ!たくや!」

「あん、あん、あん、うっす!・・いいです!」拓也も汗たらしながらラーヤの手を掴んで戦場からの脱出を試みる。「ほら、お前の相手は俺だ」ハーハー息切らして調子が悪そうなブライヴに超デカハンマーが突き刺さる寸前「あーっ、だめです!」というラーヤの声と同時に、ミリセントのガタイが弓なりになって硬直すると、そのまま弾けるように跳ねて騎士の胴体にジャンプ。ブライヴに向けて振り上げられた騎士のハンマーを剣で弾いてから、騎士の肩に強烈な一太刀をお見舞いする。

ミリセントに騎士が斬られて怯んでる隙に、エドガーが騎士の手から武器を払い飛ばして、ブライヴが全力で騎士の横っ腹に大剣をぶち込み、動きを止めさせて言葉責め。「誰がお前のご主人様なんだ?え?」「あー、い・・言えぬ・・・」「忘れてるだけかもな。思い出させてやらないとな」「う・・っぐ!ぅあーーっ!」騎士の内臓が破れるほどの剣のガン掘り。こうなるともう悲鳴も出ねぇよ。血がドロドロ流れて騎士の全身の筋肉という筋肉が脱力していく。決着がついたと確信した拓也は、ラーヤと一緒に脚を止めた。

「あー、マ・・マルギット様・・お許し・・下さい!」という騎士のギブアップ&ダウンのサインに、ブライヴは武器にかける力を抜く。騎士はしばし開放されて死にゆきながら「貴様のことは忘れぬぞ…」と言って、ブライヴに「いや、忘れるぜ。馬にまたがり、歩いたままな」と返されてる途中に、馬の上でうつ伏せになってブライヴの凶器が突き刺さった箇所から血をまた流して、息絶えたと同時に馬と一緒に夜の闇に消えていった。
ラーヤと一緒にブライヴと合流した拓也に、ブライヴが聞いてくる。

ブライヴ「マルギットという名に聞き覚えはあるか?」

拓也「え?えっと、何処かで聞いたっす。たしか…」

聞いたことのあるような無いような名前を思い出すために、拓也が右手で乳首を摘むとミリセントから「見てはだめ」という声が聞こえてラーヤが目を塞ぐ。ガタイで分析しないと思い出せないんだからしょうがないじゃん!そのまま左手で金玉を揉みしだいて拓也の脳は高速回転を始め、すぐに答えをドピュッと口から弾き出した。

拓也「思い出したぜ!ストームヴィル城の前で戦った、頭からちん毛みたいなツノ生やしたヤツ!」

エドガー「なんと下品な男だ…」

ブライヴ「もっとマシな例え無かったのかよ…巻き枝のようなツノを頭から生やした者と言えば、祖霊の民か、忌み者だな」

エドガー「忌み者であるなら、名は聞き覚えがある。伝承によれば、長きに渡りリムグレイブの辺境には、英雄や褪せ人を狩って回るマルギットという忌み鬼がいるらしい」

エドガー「しかし騎士を従える忌み者など、聞いたことがない。忌み者は剣に呪いをかけられ、騎士に連れ回されるものだ」

ブライヴ「結局、誰が主かは分からずじまいか…」

拓也の推理はエドガーからの印象が少し悪くなって終了。なんだよ、せっかく思い出したのにさってグレはじめると、戦いの音を聞きつけた兵士が松明片手にゾロゾロ集まってくる。「逃げるぞ!」ってブライヴの一声で、全員が三叉路から北に向かって駆けていく。

86名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/29(木) 17:31:05 ID:eSxl5OGY

?「ああ!良いところに来てくださいました!私も連れて行ってください!」

その途中で目を隠したお坊さんみたいな人に話しかけられた。あれ?この人誰だっけ?って思う間に「余裕がない!来たければ勝手に来い!」とブライヴが叫ぶと、列の後ろでラーヤの短い悲鳴が聞こえた。振り返るとスカートがもつれて転けたラーヤに、兵士が三人も剣を持って走って来ていて、その後ろからも6人くらいの追加が入ってる。

ブライヴ「クソっ!ここで迎え討つ!」

ミリセント「ラーヤ!」

ラーヤを斬ろうとする兵士をエドガーが長い武器で一発殴ってる間に、ミリセントはスゲー勢いで跳ぶと、兵士の顔面に跳び回し蹴りをぶち込んで兵士は派手に一回転。そのままラーヤを抱き上げて逃げてくると、ミリセントと入れ替わるように兵士に殺到したブライヴはギン目で大剣振り回して、三人の兵士をグルンと叩き斬る。

エドガー「離れていろ!」

エドガーの言葉にブライヴは敏感に反応。ブライヴがバックステップして、周りに一瞬人がいなくなったエドガーが、デカ武器を振り回して風を巻き起こしながら人間洗濯機状態に入る。目の前の兵士を次々と薙ぎ倒して血の竜巻を作り出し、あっという間に全滅させた。スゲー!ネフェリのあの技にソックリだぜ!

ミリセント「ラーヤ、大丈夫だったか?怪我はないか?」

ラーヤ「ええ、怪我はありません…ありがとうございます」

今のところ辛うじて全員無傷で済んでるけど、いつ負傷者が出てもおかしくない状況に拓也の乳首も一層硬くなる。ところであのお坊さんは誰?って思っていると

?「一時はどうなることかと…これも黄金律のお導きでしょうか…感謝いたします」

コリン「あなた方にも、感謝します。私はコリン、聖職者の身です」

ブライヴ「ああ、これは丁寧なこと…いや、待て」

ブライヴ「お前、円卓にいたんじゃないか?確か祝福が見えるかと聞いてきた…」

ミリセント「ああ、私も聞かれたよ。君だったのか」

マジ?俺聞かれてねーよ!ラーヤとエドガーも聞かれたことがあるっていうし、なんで俺だけ無視されたんだ?学校で無視されたり虐められたりの毎日が頭の中に蘇り、オレのトラウマを刺激してくる。そこに白いお面の「テク無し」「亜人の貴方」発言とか、事あるごとに亜人扱いされてきた事が合わさり結論を導き出す。俺がDに殴られてた時もコイツはいて、俺が褪せ人ですらなくて黄金律と全然関係無いから、俺はコイツに無視されたんだって。そう悟った俺は一人誰にも知られずグレまくって、コリンに無視を決め込む。

ミリセント「気付けなくて、申し訳なかった。祈祷というのが、私にはまだ分からなくてな」

コリン「いえ、あなた方を責めるつもりはありません。今や祝福の導きは見え難いもの。そしてそれを信じ、語る私も、小さき者に他なりません」

コリン「その小さき私が、見え難き祝福の導きを、か細い祈祷で語っても、その声はごく小さく、気に留めるのは難しいものです」

コリン「だからこそ、この試練の時に、あなた方に救っていただけたことには、心より感謝したいのです。この再会も尊き黄金律の導きでございましょう」

ミリセント「あ、ああ…確かに、導かれているのかもしれないな」

ブライヴ「導かれているつもりは無いがな」

87名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/29(木) 17:50:44 ID:eSxl5OGY
加筆修正した文章にも細かいミスや気になる部分があってマジ狂い!
加筆修正に加筆修正を加えたりなんかしてるから、拓也ゎ眠れない。
マンコを種マンにされた投稿者。お前のその淫乱な加筆欲が乾く時がねぇな。

88名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/30(金) 06:18:53 ID:Aag01f7Y

いじめっ子のコリンと合流すると、ミリセントの提案で安全な祝福を見つけるまで行動を共にすることに。なんだよそれって不服に思った拓也はシラケの顔で歩いていると、そのコリンから「金仮面卿を探しているのですがどなたか知りませんか」的な質問がベラベラ出てくる。知らねーよ、そんなの。でもラーヤが「どなたかは存じませんが、それらしき金の面を被ったお方は、橋の向こうに見かけたことがあります」と答える。すげーよこの子、マジでアルター高原博士だよな!火山館のハゲ頭がラーヤは英雄候補を探してたって言ってたけど、女の子ひとりに探させすぎだよな。あのゴツい騎士も護衛につけてやれよな。

そのあとコリンはラーヤにえらく感謝しながら祈祷を教えたいって言ったけど、ラーヤはそれを丁重にお断り。ラーヤが信じてるのは黄金樹じゃなくてミリセントだ。俺だってセンパイと樹のどっちを信じたい?って聞かれたら、樹なんかより憧れのセンパイを信じたいからな。敵からの襲撃はひとまずおさまって、足音と風の音だけが聞こえる静かな時間が続いている。その静けさに声を溶かしたのもラーヤだった。

ラーヤ「…申し訳ありません、英雄様…みなさま方…」

ラーヤ「大丈夫と言っておきながら、私、先ほどの戦いで足を引っ張ってしまって…」

ミリセント「いいんだ。今は王都の外壁に着くことを考えよう。それに、こうして話をしながら歩けているのも、君が安全な道を示してくれたからだ」

拓也「そうっすよ。正面から行ってたら、俺とか真っ先に死んでますよ」

ミリセント「皆、君には感謝している。ありがとう」

ラーヤ「…お礼を言うのは、私の方です…英雄様」

下心なんて全く無いと思うけど、ミリセントってかなりのタラシだよな。良い事されたら即感謝で、他人を気づかえて義理堅くてって感じで嫌味が無い。拓也が学生だったころ、こういう友達欲しかったんだよな。ミリセントが男で学生時代の同級生だったら、一緒にプールで泳いで帰りにアイスを買って食べ歩きとかして、最高の青春を送れたに違いないぜ。

ブライヴ「ミリセント、お前はよくもそんな歯の浮くようなことを言えるな。俺には真似出来んよ」

エドガー「それこそが、英雄たる者の器なのだろう。確かに、ネフェリ殿が同胞と言うだけはある」

ブライヴ「英雄の器か。それなら、俺の性に合わんのも納得だ」

ミリセント「そう言うな。君も、私とは組みたくないと言っても、こうして旅をしてくれているじゃないか。君にも、感謝しているよ」

ブライヴ「はぁ…つくづく、お前という奴は…」

静かな夜を歩いていると、焚き火と商人の姿が見えてきて、マジでSFなテレポートmachineも発見。さらに円卓で会った目の無いお婆さんのそっくりさんと遭遇する拓也たち。双子なのかな?ミリセントが「指を読ませておくれよ」と頼まれて、躊躇もなくお婆さんに手を見せる。

指読み婆「おう…おおう…東には、壊れた黄金…西には、蛇の冒涜…」

指読み婆「しかし…おおぉ……あんたは西の蛇の根城で、おのが宿運に目覚めた」

指読み婆「どこへ行っても、ろくでもないが…卑小な者が、あんたを導くのなら…」

指読み婆「呪いもあるいは、福となるやもな…」

ミリセント「呪いが、福に?その呪いというのは、私に巣食う腐敗のことか?」

指読み婆「ひっひっひ…それは、あんたが決めることさね」

意味深なことを言われて、心なしかミリセントの顔が引き締まる。
ラーヤは商人から紙の束を受け取る代わりに、金色のコックリングを手渡した。

拓也「マジかよぉ!それコックリングじゃん!なんで持ってるの!?」

ラーヤ「えっ?コ、コックリング?これはルーンですけど…」

拓也「あっ!」

やっちまったぜ!一瞬だけラーヤが浮浪者を館に誘って、排律的エロテクに堕とし込むプロ級の姦遊娘だと勘違いした拓也は、魔女のレオ?ラニ?の言葉を思い出してミスに気付く。ここでの通貨はアレが普通なんだよな。「拓也?お前また変なこと言ったのか?」とブライヴに問われ、ウッス!今回は事故っす!と言うと「は?」みたいな顔でスルーされる。ちょっとずつブライヴの態度が冷たくなってきてる気がするなりね。

89名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/30(金) 06:28:46 ID:Aag01f7Y

ラーヤが買い物を済ませたあと、探索メンバーはコリンと一緒にmachineにダイブ。瞬きする暇もなく橋の向こうまで到着だぜ。すげー便利!橋を渡った拓也は早速ズボンの股間部分に手を突っ込み、競パンから遠眼鏡を取り出して周りを見渡す。

エドガー「貴公、今どこからそれを…」

ラーヤ「なぜ拓也様は、ズボンのポケットに小物類をしまわないのですか?」

オーディエンスがザワめいて拓也の股間に全員の視線が集中する。ウリも無ければタチセックスも無く、キメものもすぐに取り上げられるから、チンポが寂しくて何かに触れさせていないと落ち着かないから、しょうがないぜ!その場でぐるぐる回りながらあたりの景色を確認し、コリンの彼氏を発見。ガリなくせに身体をこれ見よがしに露出して、なのに顔だけは隠してる不健康そうな仮面男だ。

拓也「いました!アレじゃないすか?」

コリン「おお!あのお方こそ金仮面卿です!」

コリン「おお、偉大なる黄金律よ、この私と共にあることに感謝いたします。そして、彼らを導き、私と引き合わせてくれたことに、感謝いたします」

コリン「あなた方にも、黄金律の祝福がありますよう、心から祈っています」

コリンはそう言ってガリな男に走って行ったけど、彼氏との待ち合わせに利用されたような気がして拓也の心はささくれて、見るとブライヴも「やっと終わったか」みたいな疲れ顔でコリンの背中を見ている。やっぱりブライヴは俺に気があるんだよな。同じことを考えてるし、俺をいやらしい体で挑発したことは忘れてないぜ!お預けを喰らい続ける苛立ちをぶつけるようにブライヴの横顔を見つめていると、気付けば拓也は自分の腹筋と胸筋を撫で回していた。

エドガー「貴公、寒いのか?」

拓也「寒くはないっすけど、温めてはもらいたいっす」

エドガーは何のことやらって感じだけど、ミリセントは「ほんとにもー」みたいな呆れ顔を向けてくれる。ネフェリが男だったらって考えたことは何度もあるけど、妄想で男化したミリセントも捨てがたいから、頭の中でふたりを男にしてからバトルセックスさせて、勝った方を彼氏にして甘えたい。そんな欲望をヤベー!と思って振り払う理性は残ってて罪悪感に苦しむ。俺と一緒に旅してる仲間でこんな妄想しちゃうとか、いよいよ俺もヤバいな。

ラーヤ「橋を渡りましたので、あとは道に沿って風車村の前を通り、そのまま行くと壊れた外壁に着くはずです」

地図を確認していたラーヤから次のルート情報が入り、また移動を開始。このまま行ければいいんだけどな。さすがに腹減ったんで、隠し持っていたイエロの瞳を噛もうとした瞬間、ミリセントにイエロをスパッと奪われてビリビリに破かれる。チョーSだよな!パンパンと音がなるミリセントの手から、風に乗って消えていく違ドラを横目で見てると、風車村の前を通り過ぎて、お祭り騒ぎみたいな笑い声が聞こえてくる。

拓也「あ、ここ人いますよ。腹減りましたし、何か分けて貰いましょうよ」

ラーヤ「ここは駄目です。ここはもう、人の村ではありません」

探索仲間はラーヤの一言に全てを察したようにまた歩き始める。一人だけ分かってなかった拓也も郷に従うようにみんなの後をついていく。すると手前の方から聞いたことのある爆発音がまた響いた。また投石機かよ!夜なのに飛ばしてくるなよ!って思っていると、ラーヤもそう思っていたらしくて「投石機が動いてる…!? 今は夜のはず…」と焦り顔。

ブライヴ「正気を無くそうが、それでも王都の兵ということか」

ミリセント「私とブライヴが先に行く!君たちは隠れていてくれ!」

エドガー「こちらだ!」

エドガーに連れられてラーヤと拓也が岩の影に隠れる。ブライヴとミリセントは崖側の岩場を跳ねるように進んで、飛んで来る石を木と岩で防ぎながら投石機に到着。剣を抜いて兵士を次々と倒していく。

エドガー「それにしても、ミリセント殿の剣技は凄まじい…リムグレイブにてゴドリック様を破った、マレニアの水鳥乱舞によく似ている。まさかとは思いもしたが、円卓で聞いたあの話はまことだったか…」

拓也「マジっすか?ゴドリックってマレニアに負けてたんですか?」

エドガー「うむ。それも散々とな。私は運良く、マレニアの剣の餌食になることなく済んだが、遥か遠目に見るだけでも、あの剣筋には震えが起きたものだ」

エドガー「ゴドリック様は一方的に打ちのめされ、マレニアの足元に平伏し、どうにか命は長らえた。だがその時より力に狂い、敵を平伏させることにこだわり始めた」

エドガー「暗君と呼ぶ者もいよう。ネフェリ殿も、あの所業を嫌悪している。だが私はやはり、ゴドリック様を完全には見限れん。あのお方がマレニアの足を舐め、リムグレイブは腐敗より逃れたのだからな」

エドガーからゴドリックの醜聞を聞いてる間に、二人が駆けていった方からの物音が収まる。終わったかなって思ってまた遠眼鏡を覗くと、レンズの先には外壁の中に入って警戒している二人の姿が見えた。流石に強いぜ!拓也は遠眼鏡を見ながら立ち上がって二人からの安全確保のサインを待つ。でも二人は剣を下ろすことは無かった。

拓也「あ!おいマジかよ!」

ラーヤ「どうしましたっ?」

拓也の覗くレンズの先に見えたのは、ミリセントとブライヴを後ろから奇襲する、マルギットの姿だ。

90名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/30(金) 06:48:06 ID:Aag01f7Y

拓也「ヤベーよ!マルギットだぜ!」

エドガー「なにっ!?」

ラーヤ「先程エドガー様とブライヴ様の仰っていた、あの鬼のことですかっ!?」

エドガー「確かか!?拓也殿!」

拓也「間違いねーっす!あのちん毛ツノ、間違いないっす!」

ならば急ぐぞ!という声と共に、エドガーと拓也がラーヤをその場に待たせてから駆け出すと、段々と空が白み始める。夜明けが近くなってきていて、それがオレにメンバーの疲労を予感させる。走りながら遠眼鏡を競パンにしまいこみ、背負っていた剣と盾を手に持って、オレはマルギットのいる戦場に突っ込んだ。

ミリセント「拓也か!気をつけてくれ!手強いぞ!」

ブライヴ「ぐわっ!」

ミリセントが華麗なバク宙でマルギットの棍棒をかわすと、次に振られたチョーデカいゴールデンハンマーがブライヴを叩き、地面に転がす。直後にマルギットは10メートルくらい後ろにジャンプして、空中から金のナイフを発射、拓也の剣と盾を弾き飛ばして何処かにやった。マジかよぉ!一瞬で丸腰になった拓也の隣をエドガーは駆けていき、倒れたブライヴを起こす。

マルギット「見つけたぞ、ネフェリ・ルーのしもべども…愚かな野心に焼かれる、略奪者どもよ」

マルギット「何人たりとも、黄金樹に近づくことは許さぬ」

エドガー「この者がマルギット…この巨躯、ただの忌み者ではないな」

ブライヴ「いつの間にか現れていた…わけがわからん」

ミリセント「大丈夫かブライヴ!」

ブライヴ「ああ、今はな」

ブライヴを中心にミリセントとエドガーが構えを取って、俺はそこに合流。でも武器が無いからそこらへんに落ちてた折れた剣を手に取ったけど、握った瞬間に持ち手から刃が抜け落ちて、やっぱり拓也は丸腰のままだった。ざけんなよ!ボロボロの戦場跡にまともな武器なんて落ちてねーよ!

拓也「ウッス!すみません!武器なくしました!」

ブライヴ「ああ!?」

ミリセント「そういうこともある!ラーヤは…!?」

拓也「置いてきました!」

ミリセント「そうか、それなら全力で戦える。来るぞ!」

ミリセントの声が速いか遅いか、マルギットがバカみたいな高さまで飛び上がってゴールデンハンマーを打ち下ろしてくる。俺たちはそれを散り散りになってかわすと、さっきまで俺たちが立ってた場所で大爆発が起きて土が舞い上がる。あんなの食らったら一発アウトだぜ!拓也の全身に死への恐怖とともに激烈な緊張が走り、鳥肌が総立ちになる。頭の中でラダーン戦を生き残った俺なら大丈夫と何度も唱えながら、マルギットとの戦いが始まった。

91名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/30(金) 06:54:17 ID:Aag01f7Y


マルギットは執念深い   投稿者:ビルダー拓也


ブライヴ「ほら、もっと下がれよ!」

拓也「もう、ダメっす!何か武器をください!お願いです!」

ブライヴ「駄目だ!オマエは武器持ってたって元から弱いんだから、これ以上戦うなよ!」

マルギットに武器を取られてから、拓也はそこらへんにある壊れた武器をがちゃがちゃ投げながら、容赦無いマルギットの注意を引き付ける。始まってから60秒、調子の悪いブライヴと、強いけどミリセントやブライヴほどじゃないエドガーを無視して、マルギットはミリセントに速攻を仕掛けたんだ。ひたすらに黄金投げナイフと4回転攻撃と、黄金ナイフによる素早いカウンター斬撃でミリセントをガン責めしまくって、ブライヴやエドガーに多少は斬られても構わないみたいな執拗さだったぜ。最後にはミリセントの腹にデカ棍棒を貫通させて犯しまくり、血まみれにしてダウンさせていた。

だから拓也はミリセントに死んでほしくなくて、今は勇気だけを奮い起こして、囮として自らを差し出している。地面をズドンと殴られて上半身をひねった状態で拓也は転倒。手に持っていた武器を踏まれて「これならば当たるだろう?」と、黄金の剣で斬られ、血を流しながら衝撃でビクビクと飛び跳ねる拓也のガタイも、デカい手で地面に固定されて動けなくなり、遠くで倒れているミリセントがゆっくりと眼を閉じていくのを見ながら、恐怖と絶望に狂って絶叫をあげる。

拓也「うおおおおお!!」

マルギット「祝福も無く、褪せ人ですらない身で、抗うな」

黄金の剣がオレの首筋に振り下ろされる瞬間、ブライヴが四つんばいになって弾丸みてーに飛び出し、オレの肩のあたりに降りてきて、マルギットの片手に一撃入れて怯んだところに拓也を連れて脱出する。胸筋を斬られた拓也を、ミリセントが倒れてる地面の窪みに投げ入れると、まるでブライヴは4本の手足で檻を破った獣の状態に移行。眼を赤く輝かせてマルギットの足元に飛びかかり、下から上へジャンプ斬りして、反応が遅れたマルギットは右脇腹から右胸までを大剣に犯される。

上反りになったマルギットの左腕が空中に飛び出してるブライヴをつかもうとすると「ようやく捉えたぞ!」とエドガーの突撃攻撃がマルギットの背中をガン掘り。でもエドガーの武器だけで倒そうとしても、マルギットを少し止めるだけで精一杯だ。デカい尻尾がエドガーのカチカチ鎧を弾き飛ばす音が響き渡る。拓也は胸筋から血を流しながらミリセントのところまで這いずって土でドロドロになっていく。ブライヴの氷の剣が、オレからは見えないどこかで炸裂する。ブライヴとエドガーはずっと戦っている。合ドラもイエロの瞳も完全に抜けているピュアな拓也の脳に、激痛という危険信号を発しながら胸筋の流血も止まらない。その胸筋を押さえながら仲間を失う恐怖に完全トランスで、馬鹿力体力が発揮されてガタイの運動も止まることを知らない。

「ほら、飲めよ!」死にかけてるミリセントに休む間もなく覆いかぶさり、ズボンのポケットにしまっていたオレが食べる分しかない生肉団子を二つとも取り出す。「口開けろ!息をしろ!」ミリセントの顎を上げて肩を揺すると、ゴホッと言って血を吐きながらオレを見て、無理矢理喋ろうとする。

ミリセント「に…逃げ…て…」

オレはミリミリと歯を軋ませてミリセントの言葉を無視し、無理矢理生肉団子を二つ同時に口に押し込んで、ミリセントの顎を動かして強引に噛ませる。その噛む力も弱くなってきて、焦燥感で突き上げる心臓の高速ピストンに絶叫する。この戦いはマジきつすぎるぜ。こんなの初めてだ。心に穴がぽっかり開いていく感覚になって、ミリセントの腹には真っ赤なローズが咲いたまま。俺たち殺されるって、ミリセントの横にぐったりと腹這いになって息絶え絶えに喘いでいるガタイに、またマルギットの声が当てられる。

マルギット「ようやく死を受け入れたな。これまでだ。暴れぬ方が身のためだぞ!」

オレはぐったりしたまま、鬼の形相のラダーンを前にした感覚を思い出して、脱力する。

その瞬間ミリセントの瞳孔がカッと開き、首が上反りになる。
そのまま爆発するかのように跳ね上がって、迫ってきつつあったマルギットに飛んでいって、空飛ぶミキサー攻撃こと、かつてマレニアがゴドリックをボコボコにした例の連続斬りを放っていく。いきなり復活したミリセントに、マルギットは必死で首だけは斬られないようにしていると、腰に緩急自在のエドガーの攻撃が吸いついて斬りまくり、そのままエドガーは風を巻き起こす回転攻撃に入る。上からは氷の剣を叩きつけるようにしてジャンプしてくるブライヴが迫る。

避け場が無くなったかと思われたマルギットは、その場で伏せてエドガーからの回転攻撃を何度かもらいつつも、空中で突進してくるミリセントの下をくぐって、そのまま距離を取ろうとする。しかしここでブライヴが新テクを開発!落下中に武器から氷を解除してそのまま着地して、大剣の腹をミリセントに向ける。そしてミリセントの両足が剣の腹に着いたと同時に、渾身の力で大剣を振り回した。

ミリセントは強引な大剣のフルスイングに合わせて自分からもジャンプして、バットから打ち出されたホームランボールのように飛翔。距離を取られたはずのマルギットにもう一度空中ミキサー攻撃を叩きつけ、マルギットの全身から血を噴き出させてダウンさせた。3人でマルギットを斬り倒したあとの血まみれミキサーマシーンミリセントは、剣をしまってオレに駆け寄る。

ミリセント「大丈夫か拓也!しっかりしてくれ!死んでは駄目だ!」

ラダーンと戦ったあとみたいな涙目顔で、拓也のビルダーガタイを揺すってくるミリセントの肩に、走ってきたエドガーが手を掛けてオレの様子を観察。そのあとフッと息をついた。

エドガー「無闇に厚い胸筋が幸いしたな。深く斬られてはいるが、骨も肺腑も無傷のようだ。円卓で治療を受ければ、大事には至らぬだろう」

ミリセント「ああ、拓也…よかった…」

安心したミリセントに抱きしめられて、温もりが伝わって来るとミリセントが生きてる実感も伝わってきて、マンコも久しく種マンになってない拓也の心マンコにも、ああ、俺は仲間を守れたんだなぁ、と暖かい気持ちがブクブクと湧き上がってくる。後から来たブライヴには「聖杯瓶も飲めねえ癖に、無茶な奴だよお前は…」と呆れ笑いを向けられた。

92名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/30(金) 07:05:05 ID:Aag01f7Y

思えば今までは自分のことを考えるだけでよかった。ネフェリがゴドリックを倒した時も、初めてディアロスとリエーニエに行った時も、ケイリッドでもそうだ。とりあえず必死に逃げ回ってたらなんとかなったし、戦いも嫌いだった。自分のことを考えるだけで精一杯だったし、ドラに頼ると少し楽になれて、そのおかげもあってここまで来れた。

でもネフェリが傷心旅行中で、ブライヴもエドガーもマルギットに無視されて、ミリセントが徹底的にミリセントがイジメみたいにボコボコにされて、オレしか疲れてない奴がいなくて、急に思ったんだ。今までオレの代わりに戦って、オレをかばって傷ついていた人が、オレのせいで死んじゃうなんて嫌だって。だから今まで戦ってくれた分、おかえししなきゃねって。

ブライヴ「近くに祝福を見つけた。そこから戻るぞ」

拓也「う、うっす!」

ミリセント「あっ、急に動いてはだめだ!私が肩を貸すから、腕に力を入れないでくれ」

ミリセント「エドガー、すまないが貴方は、ラーヤを連れてきてくれないか?」

エドガー「その前に貴公だ。顔色が悪い。毒を盛られたか?」

ミリセント「これは生肉団子によるものだ。祝福に触れれば、すぐに治る」

お返ししたせいで拓也は胸をザックリやられちゃってめちゃくちゃ痛いけど、良いぜ!助けた相手に介抱されるのも悪くないぜ!遠くからはラーヤが両手でスカートを持ち上げて走ってくる。今日の旅もきつかったな、明日はベッドから一歩も出ないな、この眠気は緊張が切れたことによる疲労だなと、疲れ切ったガタイで分析。

エドガー「ぐおぉぅ!」

なんてしてたら、いきなりエドガーの脇腹からデカ棍棒の先端が突き出てきた。マジかよぉ!アイツまだ生きてんのかよ!?エドガーが腹を押さえて倒れると同時に全員が一斉に振り返る。そこには血まみれの忌み鬼が立っていた。マルギットは執念深い。マジで俺たちに恨みでもあるのかよ?

ミリセント「エドガー!?」

ブライヴ「野朗!まだ息が…」

マルギット「まずは一人目…」

ミリセントが剣を抜くけど、生肉団子がまだ効いてて顔色が悪いし、ブライヴも体力切れって感じでフラフラだ。拓也とエドガーも動けないし、戦えるのはミリセントだけ。満身創痍のマルギットの巨大な影が拓也達を覆っていく。

?「えいっ!」

その影に向かって、オレの激エロガタイよりも太くて立派な蛇が伸びてきて、マルギットの首筋に噛みついて毒を流し込む。ぐああああ!と悶絶する声が響く中、いきなり出てきた激デカスネークにミリセントもブライヴも眼と口をポカンと開けて、何がなんだかわかんねーよって感じでいる。しかもその蛇は、みんなにも見覚えがある服を羽織っていた。

緑色の煙が漂うくらいの濃厚な猛毒で急速にポジるマルギットは、喉を押さえて何度か咳をしたあとにダウン、そのまま光の粒になって消えた。今度こそ倒したよな?って思っているところに、デカい蛇の頭がスルスルと縮んでいって、別の地面のデカい窪みに隠れていく。

事態を飲み込めずにいるミリセントとブライヴと拓也が、好奇心以外ほぼ何も考えてないみたいな感じで、窪みに躊躇なく近づいていくと

ラーヤ「あっ…み、見ないでください…!」

ラーヤ「ああ、なんてこと…私ったらなんてことを…」

窪みの真ん中には、服で身体を隠して顔を真っ赤にした、全裸のラーヤが立っていた。

93名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/30(金) 07:11:40 ID:Aag01f7Y

ミリセント「ラ…ラーヤ!?い、今のはまさか、君なのかっ?」

ブライヴ「こいつは驚いた。今の見たか拓也?」

拓也「うっす…これ、ラーヤがさっきの蛇だったってことすかね?」

ブライヴ「にわかには信じられんが…まぁ、こうもはっきりと見てしまっては、認めざるを得んだろうな」

オレとブライヴがまじまじとラーヤを見ていると、ミリセントは窪みにズザザっと入っていく。

ミリセント「さっきの大蛇は…やはり…君なのか…?」

ラーヤ「は…はい…あの…えっと…」

ラーヤ「その…拓也様とブライヴ様に、見ないように言っていただけないでしょうか…?」

ミリセントに振り返られて「おっとしまった」といった感じに、オレとブライヴは後ろを向いて、ブライヴはエドガーを介抱しに行く。オレはゲイだから女の身体にはノンケよりもエロスを感じないけど、見られる側は恥ずかしいよな。紳士な拓也はこういうエチケットも弁えてるぜ。

ミリセント「驚いたよ…今見せた姿が、君の母にゾラーヤスと名付けられた、君の本当の姿なのだな」

ラーヤ「すみません…蛇の姿というのは、やはり、奇異ですよね…ですぎたことをしました…」

ミリセント「そんなことはないよ。たしかに、驚きはした。でも、君を恐れているわけではない」

ミリセント「それに、君はまた助けてくれたじゃないか。私を助けたゾラーヤスを、私が、出過ぎたものだと言うと、君は思っていたのか?」

ミリセント「君がラーヤでも、あるいはゾラーヤスでも、私にとっては同じ友だ」

ラーヤ「英雄様…!」

ミリセント「さぁ、早く服を着ないといけないよ。ここは戦場跡のようだし、丸腰では怪我をしてしまう」


祝福で休んでいるブライヴとエドガーに、拓也とミリセントとラーヤが合流。そのまま円卓に帰還して休憩に入る。マルギットから受けた傷は祝福で治ってエドガーは助かったけど、エドガーの聖杯瓶はマルギットの攻撃で砕かれて、元に戻らなくなったらしい。ラーヤに包帯でぐるぐる巻きにされながら拓也はエドガーに聞いてみた。

拓也「聖杯ってなんすか?」

エドガー「かつては恵みの雫を受領した黄金瓶だ。黄金に祝された者も、黄金より追われた者も、その多くが、黄金律によりこの聖杯を持つことを許されている」

エドガー「聖杯から垂れる雫は傷を癒すが、他の者の聖杯で、己の傷を癒すことはできぬ。己の聖杯で他の者を癒すことも、同じくできぬ」

拓也「え!?じゃあマズイじゃないすか!」

エドガー「然り…私はここらが潮時というわけだ」

ブライヴ「マルギットの奴め、死に際にとんだ置き土産をしたものだ」

ミリセント「残念だ…貴方の矛はまだ力強いというのに…」

エドガー「構わぬさ。城も護れぬ城主にしては、良くやった方ではあろう」

エドガー「それでは、老兵は先に失礼させてもらう。私はすでに隠居の身だ。貴公らの旅に、僥倖があることを祈っているぞ」

別れの惜しさを隠すみたいに、エドガーは渋い笑みをメンバーに向けて一礼すると、円卓奧の部屋に引っ込んでいった。水泳部のセンパイが卒業していくみたいなしんみりムードで、拓也もショボショボのテンションで溜め息。円卓にはまだネフェリはいないし、マネージャーも出てこない。円卓の隅には座って本を読んでいるトープスが一人いるだけだ。そしてブライヴは話をむしかえした。

94名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/31(土) 11:52:13 ID:y8126aAk

ブライヴ「…しかし、驚いたぞラーヤ。あの姿は、蛇の王となったライカードに似たのか?」

ミリセント「待てブライヴ。ラーヤは蛇の姿を気にしているんだ。そう明け透けに聞かないでくれないか」

ラーヤ「英雄様、私は気にしてはいません。…ただ、蛇の姿を目にすれば、誰も話を聞いてはくれないと思い、まことの姿を隠していたにすぎません」

ラーヤ「私は、偉大な王の恩寵を受け、生まれたのです。だからこそ蛇の姿は、母の喜びであり、私の誇りなのです」

ラーヤ「ただ…人の姿のまま、衆目に裸を晒すのは、恥ずかしいことだとも母から教わりました。なのでその…ブライヴ様と拓也様に裸を見られてしまい、その…」

ミリセント「はぁ…ブライヴ、拓也、もうしないと約束してくれ。恥ずかしがっているんだからな」

ブライヴ「わかったよ」

拓也「ウッス!」

ラーヤ「あ、動かないでください、包帯がずれます」

ズレた包帯を戻すために、ラーヤは包帯を少し戻してまた巻き直す。前より少しだけ締め付けがキツくなり、傷薬が傷に染み込んでたまらず「おうぅーっす」と雄鳴きをすると、ブライヴに「前から思っていたが、その妙な掛け声はなんなんだ?」と言われる。雄鳴きだと答えると「じゃあ雌鳴きもあるのか?」だって。やっぱりコイツはオレのこと狙ってるぜ。そんなに拓也を雌にしたいんだな。良いぜ!オレはいつでも歓迎だぜ!

ギデオン「ほう、やはりライカードの眷族だったのかね」

なんて拓也が妄想に耽ろうとしたところを、ネフェリ虐待おじさんの登場。場の空気が一気にシラケて、次の瞬間には針の山みたいに刺々しくなり、円卓の隅に座ってたトープスが本を抱えて急ぎ足で退散していく。なんなんだよ、人が気持ちよくなろうとしてた時に水を差すなよな!

ミリセント「…何か、私たちに用でもあるのか?」

ギデオン「君自身には無い。だがそこの蛇人と、君たちの行い自体に、いささか興味があるのでね」

ブライヴ「ならば興味を抱くだけにしておけ。お前の蒐集に付き合うつもりは無い」

いきなり現れたギデオンにブライヴとミリセントがギン眼を向ける。ミリセントはローデリカに「人を憎む気持ちが無い」みたいなこと言われてたけど、憎みはしなくても怒りを覚えるくらいは、ギデオンが情け容赦無さすぎるってことなのかな?

ギデオン「ラーヤ、君は真に、ライカードの恩寵の申し子なのかね?」

ラーヤ「…ええ、タニス様からは、そう聞いています。そのことについて何か、貴方に不都合があるのですか?」

ギデオン「ふむ。そうか…まぁいい」

ギデオン「では、なにゆえに誇るべき父が、大ルーンを所有するデミゴッド、破片の君主であることを皆に伝えないのかね?破砕戦争については、ミリセントはマレニアに関わるものしか知らず、拓也は破砕戦争についてはほとんど何も知らぬと言うのに。マネージャーについても然りだ。デミゴッドの人数も、名も、私は全ては教えておらぬのだからな」

ギデオンの真っ暗な兜の奥から、またとんでもない事実が告げられる。ミリセントは両目を見開いてラーヤに顔を向けて、それはオレも同じだったぜ。ラーヤは辛そうにミリセントから顔を背ける。でもブライヴは冷静で何事も無かったみたいな態度でいる。拓也の頭の中によくねー妄想が浮かんできて咄嗟にそれを掻き消し、ネフェリがゴドリックを殺さなかったことを思い出す。そしてギデオンに何を言われても、きっとラーヤのお父さんと戦わなくてもいい道があるって信じ続けるために、オレはギデオンがこれから言うことを何があっても無視することに決めたぜ。
ミリセントはラーヤからギデオンに視線を戻す。

95名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/31(土) 11:56:43 ID:y8126aAk

ミリセント「な…何を馬鹿なことを!ラーヤの父が破片の君主であるなら、なぜ大ルーンを探る私達に、ラーヤが近づくというんだ!敵に情を移すためとでも!?」

ギデオンは激昂するミリセントを無視して、今度はブライヴに語りかける。
ブライヴは表情ひとつ変えなかったけどね。

ギデオン「ブライヴ。君は月の魔女のラニに仕える者だ。ここの大半の者よりも生き永らえ、ライカードの数々の逸話も知っていよう」

ブライヴ「はぁ…」

拓也「ま、魔女ラニっすか!?」

ミリセント「どういうことだ…何を言っている…」

ギデオン「その君が、何故ライカードについて沈黙を貫いていたのかね?大ルーンを求める円卓に助力するということは、ライカードから大ルーンを奪うことに同意を示したということになるが、ならば何故にライカードがデミゴッドであることを、みなに語らなかったのだね?」

ブライヴは眼を閉じて首を傾げて、肩をコキっと鳴らす。
それからギデオンを横目で睨んで、口にかすかな笑みを浮かべる。

ブライヴ「ラニの計画に、ライカードを殺すことが含まれていれば、俺はライカードを斬っただろうな」

拓也「は?」

ラーヤ「ブ…ブライヴ様…?」

ミリセント「ブライヴ、君は…!」

ギデオン「ほほう。つまりその計画とやらに含まれていたならば、語りもしたし、剣を向けることもあり得たというのかね?」

ブライヴ「あり得ただろう。現に俺は、ラダーンから大ルーンを奪うまで同行すると、円卓の連中に語ったのだ。ラダーンを打ち破らなければ、ラニの計画が進まんのだからな」

ミリセント「何故だブライヴ…なぜ黙っていたんだ?君は私達を、初めから騙していたのか!?」

ブライヴ「すまんな、ミリセント。俺には仕えるべき主がいる。だから言っただろう、お前とは組めんとな」

やばいぜ!ギデオンの策略で、今まで築き上げてきた仲間との信頼がボロボロになっていくのを肌で感じながら、拓也は事態を解決できないか状況をガタイで整理する。ラーヤのお父さんは大ルーン持ちのデミゴッドで、俺がいる円卓の探索メンバーは、デミゴッドから大ルーンを奪ってエルデンリングを治すのが目的。ブライヴは魔女ラニの謎の計画のために、円卓の探索メンバーに協力してるけど、ブライヴはラーヤのお父さんを殺す気が無い。

ブライヴと探索メンバーの関係は、嘘をつかれてたって部分さえなんとかできればいいけど、ラーヤのお父さん関係は、このままいくと探索メンバーVSライカードの図式が成立して殺し合いだ。そうなったらラーヤも含めて全員ただでは済まねーし、下手したら探索メンバーの勝利=ラーヤとライカードが死ぬってことになっちまうぜ!拓也はその道を全力で回避すべく、みんなに背を向けて乳首を捏ねくりまわしガタイによる分析を開始する。しかし答えは浮かんでこなくて、拓也の額、首筋、背中から冷汗が流れ始める。

ブライヴ「だがなミリセント。少なくとも俺はライカードを殺さないが、お前はライカードと戦うことになるぞ?円卓で大ルーンを求めるのならばな」

ミリセント「…私に、ラーヤの父を生かして円卓を抜けるか、大ルーンを求めてラーヤの父を斬るか、選べというのか…」

ブライヴ「俺がそう強いたわけではない。ただ、そうなっているというだけだ」

ミリセント「分かっている…しかし私には、ラーヤの父は斬れない…斬れば、ラーヤは家族を失ってしまう…」

ラーヤ「…英雄様…わたしは…まさかこんなことになるなんて…」

ミリセント「大丈夫だラーヤ。私は、君の父を斬らない。この円卓を去るよ…」

ラーヤ「英雄様…! そんなことをしては、あなた様が新たなる英雄への道を見失ってしまいます…!  私も、私の母のタニスも、あなた様のことを信じているのです…!」

ミリセント「友の肉親を斬り、己の旅の糧とするなど、それは古い、破砕戦争の英雄の所業だ…私は、君の期待に応えられないようだ…」

ギデオン「なぜそのように考える」

またギデオンが何かろくでもないことを話しだす。俺はそれどころじゃねーよ!いくら考えても全部の大ルーンを集めるためには、全てのデミゴッドから大ルーンを奪わなきゃいけないっていう答えに行き着いてマジ狂い!火山館にいたタニスが言うには、ライカードは食べることしか考えてない化け物みたいだし、そんなのと話し合いなんてできない。ネフェリとゴドリックの間に起きたミラクルもまず起こらない。なんでギデオンがこんな面倒くさい話を振ってきたのか訳わかんねー!でもギデオンは、拓也のその疑問にまたイっちゃってる答えを叩きつける。

96名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/31(土) 12:32:02 ID:y8126aAk

ギデオン「私が君たちに求めるのは、智識の共有と、大ルーンの回収だけだ」

ギデオン「互いの秘め事による葛藤や、下らぬ意地の張り合いなど、児戯の如きものだと何故気付かない?」

ギデオン「私が全ての智識と大ルーンを蒐集し、黄金律を復活させ、手中に収めたならば、その過程で失われた命などいくらでも取り返せる」

ミリセント「なっ…何を言っているんだ!だからラーヤの父を殺しても構わないとでも…」

ギデオン「環樹によって、欲望が満たされるだけ取り戻せばよいではないか。多少、黄金樹より戻りし者の本質は変わるだろうが、生命などというものは常に変質を繰り返すものだ。肉体や自我の変化など、恐るるに足らん。新たな生命への智識の継承が正しく行えるのならばな」

ギデオン「エルデンリングが修復されたならば、その智識の継承は私が行おう。今の君たちはただ、互いに智識を共有し、くだらぬ秘密や葛藤、意地の類いを乗り越え、私に智識を運び、大ルーンを手にするだけでよいのだよ」

ギデオン「ただそうするだけで、君たちの思想や自我、その生命までもが私の智識の元で形を保つのだ」

ギデオン「多くを識り、多くを手にする過程で、多くを失うことをなぜためらう?どうせすぐに生き返る」

こいつマジイッちゃってる!記憶とか知識とかの引き継ぎができて、生まれ変わりができればいくら死んでも殺しても構わないとかマジヤバっ!その時、拓也の脳裏に現れたのは、あのターミネーター!

ターミネーター「拓也、お前の考えは古いな。俺を見ろ!絶対死なないぞ!」

うるせーよ!極小の石が俺の記憶と心のコピーを持ってたからって、石は俺って言えるのかよ。それに記憶と心を引き継ぐってことは、死んだ時の心と記憶も引き継ぐってことだよな?それじゃあ誰かに殺された人とかも、その記憶と心を持って新しく生まれてくることになって、恨み辛みと殺し殺されの連鎖が加速していくじゃん!

ガタイによる分析書が最悪の答えを導き出してマジ狂い!でもこんなこと言ってるギデオンが、俺の考えに気付いていないはずはないんだよな。てことはやっぱり、ギデオンは全てを識ることができる世界が本当に良いと思ってるってことだよな。ついていけねえぜ、そんな世界が幸せなのかよ。俺は知りたくないことは知らないままでいたいんだよね。


「待ってください」


ギデオンの激ヤバ発言にミリセントとラーヤが何も言えなくなってると、拓也たちの前に現れたのは、あのマネージャー!マネージャーは本を片手に俺たちの方へツカツカ歩いてくると、テーブルに本を置いた。反撃開始だぜ!

マネージャー「隠していることがありますね?ギデオン?」

ギデオン「ほう…何をかね」

マネージャー「あなたの部屋にある、デミゴッドに関して貴方が集めた本や、記した書物は、持ち出すことができません。持ち出した本は時間が経つと全て元の場所に戻ってしまいますし、部屋の前に立つエンシャが常に見張っていますからね」

拓也「あのマネキンすか?アレって置物じゃないんすか?」

マネージャー「あの人はギデオンの忠実なしもべの一人です。暴れるネフェリさんとギデオンの間に立ちはだかった時以外に、動いているところを見たことはありませんけれどね」

マネージャー「話を戻しますが、それらの理由で狭間の地にいる人は、円卓にあるギデオンの部屋からは本を持ち出すことができません」

マネージャー「では、狭間の地の外から来た、私の携帯の写真はどうでしょう?」

マネージャーは服のポケットから携帯を取り出して、指でタッチしてから、ギデオンと俺たちに見せる。ギデオンはそれを見て何も話さなかった。あのお喋りが静かになった。他のみんなは初めて見る超高画質の写真に驚いて、声も出ない感じになってまっす!

マネージャー「この写真は、貴方が普段読み漁っている本のひとつの、内容を撮影したものです」

マネージャー「私は、あなたと私の関係が険悪になる前に、あなたの部屋を頻繁に出入りしていましたが、その時に、あなたがよく読んでいる本の山を全て調べ上げ、大事そうなページを一通りカメラで撮影していたんです」

マネージャー「あなたは私の携帯も調べて、カメラの機能にも気付いていたのでしょうけれど、あなたはカメラの機能を識るだけで満足して、実際にカメラを使って実験をしなかった」

マネージャー「だから、携帯の写真が円卓の影響を受けないことに気付かなかったんです。円卓の本が元の場所に戻っても、写真は携帯に記録されたままなんですよ」

ハメた!
説明を聞いたギデオンはひとつため息をついて、兜の顎の下あたりを指で撫でる。
マネージャーは携帯を閉じて、服にしまってシメに入る。

マネージャー「そして、私は撮影した写真資料を何度も見返して、わかったんです」

マネージャー「エルデンリングを修復するために、全ての大ルーンが必ずしも必要にはならないということを」

マネージャーからのちゃぶ台返しの衝撃は拓也達の方にも飛んできて、オレのガタイ考察がまたしても狂った!大ルーンで出来てたはずのエルデンリングを修復するのに、全ての大ルーンが必要なわけでは無いって、どういうことなんだよ?パーツが足りないじゃん!?ラーヤとミリセントも驚愕の表情でマネージャーの導き出した答えをぶつけられている。ラーヤのお父さんと戦う可能性はこれで減ったけど、今度は探索の目的がブレてるみたいに思えてきて拓也は混乱する。

97名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/31(土) 13:15:41 ID:y8126aAk

ミリセント「大ルーンが、必要ない…?」

マネージャー「もちろん、ひとつも必要ないというわけではありませんよ?私が思うに、最低でも二つの大ルーンが必要になるでしょう」

そしてマネージャーは、そのオレの心を見透かすようなもうひとつの答えを用意していた。


マネージャー「私はそこに、プラスアルファさえ組み込む事ができれば、現状のエルデンリングを修復できるという答えに至ったんです」

マネージャー「あなたはそのことを、ずっと隠していたんですね?ギデオン?」


マジかよぉ!マネージャーの言うことが本当だったら、大ルーンの代わりなんかになるエルデンリング級のチョーヤベー代物が、狭間の地にあるってことになるじゃん!でもそんなモノがあるんだったら、なんで破砕戦争なんか起きたんだってことになって拓也の考察がまた狂う!作っては壊し作っては壊しの連続でもう何が本当のことなんだかわかんねーよ!

マネージャー「あなたは私たちに全てのデミゴッドを倒させ、あるいは無力化させたあとに、デミゴッドの力を識る計画でいたんでしょう」

マネージャー「ですが、その計画はこれで破れました。私たちはラーヤの父親であるライカードも、最強のデミゴッドである星砕きのラダーンも倒すことなく、エルデンリングを補完するプラスアルファを探すことにします。狭間の地の王になりたいのでしたら、私たちの力抜きで、自力で玉座を勝ち取ってください」

答えを全て聞いたギデオンは「終わりかね?」とマネージャーに一言。なんだよ、負け惜しみか?と拓也の想像に反して、マネージャーがハイと言う前に俺たちに背中を向けて、ギデオンは自分の部屋に歩いていく。そのあと姿が見えなくなったところから「ならばせいぜい奮闘したまえ、見い出すことができるのであればな」という声が小さくなりながら聞こえてから、ドアが閉まる音が静かに響いた。

ミリセント「マネージャー…君が今言ったことは…本当、なのか?」

マネージャー「ええ、そのようです。ギデオンの資料をまとめた私の結論としては、そのプラスアルファは、黄金樹の祝福を受けた者の内に生じるそうです」

マネージャー「黄金の祝福を受けた者が、探求の末に求めるものを自分の中に見出した時に、自分の中にある望みと、自分の中にある祝福が合わさり、新たな律へと形を変えるそうです」

ミリセント「それでは、その新たな律というのは…」

マネージャー「そうです。黄金樹からの祝福を受けていて、自分の望むものを見出そうとする、探求者の中に宿る可能性が非常に高い。つまり私たちは、デミゴッドではなく探求者を探せばいいんです。それも、探し出すべき探求者はたった一人でいい。勝ち筋の見えない最強のデミゴッドを相手に戦いを挑み続けるよりは、少しだけ希望が見えてくるはずです」

98名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/31(土) 13:22:43 ID:y8126aAk

ギデオンで調子狂ったあと   投稿者:ビルダー拓也


マネージャーからの変化球はいつも突然だ。俺じゃあ逆立ち腕立て水中責めでも思いつかないような奇策だぜ。孔明の天下三分の計並みの逆転の発想に、感心のあまり俺がビルダーガタイを震わせていると、マネージャーは更に話を詰めていく。

マネージャー「ですが、その探求者を探し出す前に、やっておく事があるはずです。そうですよね?」

ミリセント「…ああ、そうだな」

ミリセント「マネージャー、少し時間をくれないか」

マネージャー「構いません。私は情報を精査する必要がありますから、時間はいくらあっても大丈夫です。終わったら、声をかけてください」

マネージャーの言うとおり、ギデオンとの会話のせいで、話し合わなきゃいけないことがブワッと増えてマジヤバ!ラーヤは俯いてミリセントと眼を合わせられなくなってるし、ブライヴは初めて出会った時の、壁を作ってる感じの雰囲気に戻ってる。せっかく良い雰囲気のメンバーだったのに余計な言葉でその雰囲気を挫くなよな。本当余計なことしてくれたよな。ギデオンにはブラック企業の社長になる素質があると思う。マネージャーが遠くのテーブルに移動して座ると、ミリセントがラーヤの両肩に手を置いた。

ラーヤ「英雄様…私は…」

ミリセント「気にしていないと言えば、嘘になる…でも私は、君の痛みを分かってあげられると思う」

ミリセント「だから、話してくれないか」

ミリセントにやさしく詰められて、ラーヤは俯き気味のまま打ち明け始める。

ラーヤ「私は、火山館を離れました…タニス様に、離れることを許されました…」

ラーヤ「そして私は…英雄様に甘えたのです…」

ラーヤ「接ぎ木のゴドリックを殺し、その骸から大ルーンを奪えたはずなのに、ネフェリ様はゴドリックを生かした…英雄様は、そのような寛大な方を、友とした…」

ラーヤ「ですから私は…王の持つ大ルーンのことも、きっと隠し通せると、画策したのです…」

そこまで言って、ラーヤは堪えきれなくなったみたいに顔を上げて、涙目でミリセントを見つめる。拓也が両親にカミングアウトする時は泣いてなかったけど、俺は「あー、俺の時もこんな感じだったなぁ」って懐かしくなると同時に、当時の痛みが蘇ってきて心臓がチクッと痛くなり、センチメンタルな気分になる。

ラーヤ「私は貴方様の優しさに、ずっとつけ入って、不実を働いていました…」

ラーヤ「…いつも優しく、そして厳しい方だと、分かっていたはずなのに…」

ラーヤ「…ですから…私は…貴方様の元から、去るべきなのです…ですから、どうか…」

ラーヤ「…手を、離してください…」

言い終えたラーヤはまた俯いて、肩を震わせて覚悟を決める。
でもミリセントは、というかやっぱりって感じで、ラーヤの肩に置いた手をそのまま背中に回して抱きとめる。ラーヤは突然のことで顔を耳まで赤くして、ミリセントの脇腹あたりで手をパタパタさせたあとに固まった。ミリセントは本当に底抜けで良い奴なんだけど、ここまで良い奴だとちょっと危なっかしいよな。借金抱えた友達がいなくてよかったよな。ウリやってたらポジうつされたり、無茶な注文まで全ウケして早死にするタイプだ。でもよかったぜ。会ったことないけどオレだってラーヤのお父さんと殺し合いなんてやりたくねーからな。

ラーヤ「えっ、英雄様、何をっ」

ミリセント「良いんだ、君は打ち明けてくれた」

ミリセント「父と、母を、君は護りたかったんだ。私はそのことを責めたりしない」

ミリセント「マネージャーが新たな方法を見いださなければ、本当に私たちは、君の王と戦っていたかもしれないのだから」

ミリセント「私は、その道を避けられたことが嬉しい。君から家族を奪ってしまわずに済んだことが…嬉しいんだ」

ラーヤ「英雄様…ああ…貴方様はどうして…ここまで優しいのですか…」

ミリセントからのハグに、ラーヤもミリセントの脇の下から手を伸ばして、ミリセントの背中を抱く。ラーヤは頬を赤らめて目を閉じた幸せ顔で、一方拓也は嫉妬に狂っていく。チクショー、俺も何でも許してくれるヅカ系イケメンが欲しいよ!きっとミリセントは、例え自分が心を許した相手に裏切られて殺されても「それでも、君には、感謝している」とか言いながら死んでいくに違いないんだよな。

そう思った途端ラーヤとミリセントが俺にイチャイチャぶりを見せつけてるように見えてきてマジ狂い!下唇を噛んで青筋立てながら、二人の間に割って入ってメチャクチャにしたい衝動に耐えていると、鎧がガチャっと動く音がしてブライヴが去っていく。

拓也「あっ、ちょっと、どこ行くんすか?」

拓也の呼びかける声でミリセントとラーヤも気付いて、ブライヴの方を見る。
それでもハグを続行なんてしちゃってる。良いご身分だよな。

ミリセント「ブライヴ、どこに行くんだ?」

ブライヴ「水を注してはまずいと思ってな」

ミリセント「待て、ブライヴ。話がある」

ミリセントがラーヤを離してブライヴに向き直る。呼び止められたブライヴは吐き捨てるみたいなため息をついて止まったけど、背中を向けたまま横顔だけをこっちに見せてくる。

99名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/31(土) 13:32:25 ID:y8126aAk


ブライヴ「お前のことだ。事情を汲み、どうせ俺を許すのだろう?」

ブライヴ「ならば、わざわざ話すことなどないはずだ」

ミリセント「それは事情によるだろう。話してくれ。…拓也?マネージャーを呼んできてくれないか?」

拓也「ウッス!」

ミリセント「それに、君が行こうとしていた方向には、祝福が無い。大祝福に触れないと、円卓からは出られないぞ」

ブライヴがミリセントに捕まってる間に、俺はマネージャーを呼ぶ。

マネージャー「話は終わりましたか?拓也?」

拓也「まだっす。終わらせてほしいっす」

たった一言で「そういうことですか」って全てを察してくれたマネージャーは、ブライヴの方へ歩いていって拓也も続く。こういう話し合いで強いから、俺はウリなんかをやれている。マネージャーがダメだと客の質も悪くなって、最悪ヤクザに買われてメチャクチャなペット生活で行方不明になる可能性もあるなりね。

マネージャー「ブライヴさん?貴方も本当は分かっているはず。そうですよね?」

ブライヴ「…何がだ?」

マネージャー「貴方が隠したかった情報の根幹は、すでにギデオンが喋ってしまいました。ここで貴方が口をつぐんでも、私はいずれ貴方と、貴方が仕えているラニという魔女の目的を掴むでしょう。試しに、そのラニさんと面識のある人を探してみましょうか」

マネージャー「拓也?貴方は魔女のラニについて知っていることはありますか?」

俺の名前を聞いた瞬間に、ブライヴは俺たちの方に向き直る。
いかにも「マジかよ!」って感じの顔だ。やっとお前を振り向かせてやったぜ。
お前はラニから話を聞いてるけど、俺もラニのことは少しは知ってるんだぜ。

拓也「ウッス!知ってまっす!あの人のルーンのおかげで遠眼鏡が買えました。あとは色々よく分かんねーこと聞かれましたけど、よく覚えてないっすね」

マネージャー「そうですか。ではミリセントさん、あなたは魔女のラニについて、何か知っていますか?」

ミリセント「ああ、リエーニエ湖近くの城を抜け、その先に建つ塔のような館で出会った。私を信用できないという理由で、計画についてはほとんど教えてはくれなかったが、私については興味があるらしい」

ミリセント「そのラニが言うには、私は嫌悪している女の気配がして信用しきれなかったが、私がラダーンを倒して運命を動かしたなら、信用してやらんでもない…ということらしいぞ」

マネージャー「という訳です。これらの情報は、私たちがラダーン祭りに参加する前に…つまり、貴方がこの円卓に来る前には、私の耳に入っていました」

ブライヴは深く息を吸ったあと、息を吐いてから円卓の椅子にドカっと座って、片肘をついて頭を抱える。その仕草にドキドキするって、やっぱり俺ってブライヴにエロスを見てるんだなぁ。ウリの客に「犬になれ」って言われたら、ブライヴのこと思い出して別の意味で感じまくるかもな。

ブライヴ「ああ、ラニ…昔からお喋りだったな…」

ブライヴ「まさかお前たちとも、関わりがあるとは…どうやら、俺一人が抗ったところで、もはやどうにもならんらしい」

ブライヴ「良いだろう。全てとはいかんが、話してやろう」

観念して、ブライヴは静かに語り始める。

ブライヴ「俺はラニの義弟でな。ラニの母、レナラ様のもとで、本当の姉弟のように育った」

ブライヴ「あの頃は良かった。…俺もあいつも、何も知らずにいられたからな…」

話しながら、ブライヴは両肘をテーブルについて、手を胸の前で重ねる。
目は祝福に向いていて、夜の焚き火を眺めているみたいな遠い視線だった。

ブライヴ「だが、レナラ様の夫となったラダゴンが、病に伏せったレナラ様を見捨て、女王マリカの王配となった時、全ては変わった」

ブライヴ「レナラ様は正気を失い、封印されていた死のルーンは何者かに奪われ…黄金のゴッドウィンは殺された。ラニは黄金律を見限り、大ルーンとともに肉体を棄てた」

ブライヴ「エルデンリングは砕け散り、マリカは黄金樹に隠れた」

ブライヴ「そして今にいたり、俺は臣下として、ラニに仕えている」

ブライヴ「俺はラニが黄金律から自由になり、神人としての暗い道を歩くための、手助けをしているというわけだ」

100名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/31(土) 14:51:45 ID:y8126aAk


ブライヴが語り終えた時、俺の中でのブライヴのイメージがガラリと変わって、そこには激エロの狼人間ではなくデミゴッド並みの神話の登場人物が現れていた。ミリセントとラーヤがブライヴを見る目つきも変わってて、ラーヤは少し緊張してる感じだけどミリセントは同情的な目線。お前も大変だなぁって思ってるのかな。マネージャーもさすがに驚いたみたいで腕を組んで考え込んでいる。思えばブライヴみたいな神話の住人とウリセンボーイにすぎない俺が今まで会話出来たことが不思議だけど、ネフェリは王の血筋だし、ミリセントなんてデミゴッドの心だから、俺も慣れちゃってて今考えるとおかしいぜ。

マネージャー「…驚くべき真実、と言えるものなのでしょうけれど…ブライヴさん、貴方は今の話で嘘をつきましたね?」

ブライヴ「嘘は話していない。ただ、言ったはずだ。全ては語れんとな」

マネージャー「では、何故語れないところがあるのでしょう?」

マネージャーの詰めに、ブライヴは無言を返す。
でもこの流れはさっき見たぜ。と思っていると、ミリセントもそれに気付いていた。

ミリセント「護るべき人に…君の場合は、魔女ラニに、危険が及ぶことを恐れてのことか?」

ブライヴ「フッ…そんなところだ。円卓にはギデオンがいるうえに、奴の目や耳も狭間の地に隠れ潜んでいる。これ以上は語るべきではない」

ミリセント「…そうか…」

マネージャー「分かりました。それなら、この話はここでおしまいにしましょう」

ブライヴ「どうした?やけに素直に手を引くのだな」

マネージャー「ギデオンが信用できないのは私たちも同じですからね。それに貴方の姉であるラニさんの真意も掴めない以上、話を深掘りして貴方のウィークポイントを突くのも、リスクが高いと思いましたので」

マネージャー「それに、ラニさんの計画の全容がギデオンにバレてない可能性も考えると、私が円卓を出てラニさんと直接話す、というのも、選択肢としてはアリだと思えるんです」

マネージャーからの提案に驚いたのはブライヴだけじゃなかった。ミリセントはラニのいる場所に行って帰ってきたんだから祝福を経由して一発で行ける。でもなんだかんだで、俺たちは一度もラニのいる祝福に行ってない。やる事が多くて寄ってる場合じゃないっていうのもあるけど、ラダーンを倒してないからラニと会っても信用されないと思うし、なんかラニ自身も怪しいんだよな。悪い奴って感じはしねえんだけどな。

ブライヴ「大胆だな。罠だったならどうするんだ?」

マネージャー「罠だったら、ギデオンに暴露されるまで隠したりしませんよね?」

ブライヴ「だな…やはり、言葉での差し合いは苦手だ」

マネージャー「ただ、今日いきなりラニさんに会いに行くということはしません。ラダーンを倒すという手土産を持っていない私たちには、選べない選択肢ですので。なのでここは、いつもの様に二手に別れるというのはどうでしょう?」

マネージャー「リムグレイブには丁度いいことに、療養中のアレキサンダーさんもいます。ラダーンを倒す手段を探すのはアレキサンダーさんとブライヴさん、探求者を探しに王都を探るのはミリセントさんと拓也と誰かで分けるのはどうでしょう?」

マネージャー「これなら、私たちやギデオンが、貴方を必要以上に探ってしまうことも無いですし、ミリセントさんもラダーンと戦わずに済みます。王都という新しい場所への探索も出来ますし、アレキサンダーさんの回復も今より効率よく進むはずです。更に言うなら、ラダーンに関係する探索は全て貴方主導になるわけですから、貴方が何かを気にしながら戦う必要性もグッと無くなるはずです」

マネージャ「提案は以上です。貴方にとっても、悪い話ではないと思いますが?」

相変わらずマネージャーのプレゼン力はすげーよ。よくこんなに色々思いつくよな。ブライヴも参ったって感じの呆れ笑いだし、ミリセントとラーヤも納得してくれてる。俺もつきあうぜ!雄膣に隠し持っているイエロの瞳はまだ残ってる。でもラダーンと戦わないってことは、ブライヴを引き止めている理由も薄くなる。そのままブライヴとアレキサンダーがラダーンを倒して、二度と俺たちに会わない可能性だってある。

ブライヴ「ハハ…負けたよ…そのやり方で構わない。こうも先読みされては、文句も言いようがない」

マネージャー「そうですか。それでは、これからもよろしくお願いしますね」

ブライヴ「フッ、どうだかな」

曖昧に答えながら、大祝福に触ってテレポートしようとするブライヴ。あーあ、マジでもうお別れかぁとガッカリする拓也。下手したらこれでマジの最後の別れってこともあり得るんだよなってしんみりしてると、ミリセントがブライヴを呼び止める。

ミリセント「…ブライヴ」

ブライヴ「なんだ?まだ何かあるのか?」

ミリセント「君に何か、文句があるわけではないよ。ただ、別れる前に言っておきたいんだ」

ミリセント「私は、君とともに剣を振るい、苦楽をともに出来たことを、忘れることはないだろう」

ミリセント「だから…私は、例え君と求めるものを違えても、君とまた会いたい」

ラーヤ「私もです…貴方様の旅路が良きものとなり、壊れかけた律から貴方様の主が脱することができますよう、私の王に祈ります」

拓也「お、俺もまた会いたいっす!全身パンプして待ち構えるんで、お願いしまっす!」

ブライヴは別れの言葉を聞き終えると、口の片端をちょっとだけ上げてから祝福の光に消えていった。
絶対忘れんじゃねーぞ!次会う時までに仕込み頑張るぜ。


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