したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

【エルデンリング】黄金律最終報告リマスター版:投稿者【同人拓也】

198名前なんか必要ねぇんだよ!:2023/01/25(水) 17:31:53 ID:q472nQng


マレニアとストレス漬けの日々   投稿者:ビルダー拓也


続きだぜ!
円卓にローデリカとマレニアを座らせて、マネージャーがカバンを受け取ると、さっそくマネージャーが本題に入る。

マネージャー「さて、まず最初に考えるべきなのは、マレニアさんの解離性同一性障害が偽病であるという可能性についてですが…いいえ、これは考える必要もありませんね。証拠が十分すぎるほど揃ってますので」

ローデリカ「かいり…なんですか?」

ローデリカが病名を聞きそびれると、マネージャーがカバンからミントガムを三枚取ってオレに投げ渡してから、「拓也?それを食べたらローデリカさんに病気の説明をしてください」って言ってくる。オレのメシのことまで考えてくれるなんて流石だよな!オレはミントガムを噛みまくって、濃厚なミントの香りを楽しみながらローデリカに病気の説明をする。
その間にマネージャーは話を続ける。

マネージャー「次に考えるべきことは、マレニアさんの障害を引き起こしているトラウマの根幹、強大なストレスの原因の特定についてですが、これも必要ありません。理由はみなさんもお分かりのはずですので、省略させていただきます」

ネフェリが横目でマレニアをチラッと見たけど、マレニアは静かにマネージャーの話を聞いている。
ローデリカに病気の内容を伝え終わって、オレとローデリカも話に集中。

マネージャー「それで、次は解離性同一性障害そのものの治療法についてですけど…私はさっき言った通りの素人なので、推測しかできません。ここが大問題ですね」

拓也「病気のデータとか、なんかそういうの無いんですか?狭間の地にも医者ぐらい居るんじゃないすか?」

マネージャー「そういう方々がまとめた資料も無いわけではなかったんですが…狭間の地では弱肉強食が当然のように肯定されてますので、厄介な病気についての書物がほぼ無いんですよ。厄介な病人は閉じ込めるか殺してしまう、そんな話ばっかりです」

拓也「マジかよ!チョーSじゃん!」

ネフェリ「…前から気になっていたが、そのSというのはなんだ?」

マネージャー「サドとかサディズムとか、サディスティックとかの略ですよ。拓也は理不尽だと思ったことをそう呼びます。話を戻しますが、解離性同一性障害というのは、強烈なストレスに心が耐えられなくなって罹る病気です。私が思いつく治療法は、そのストレスの源を取り去ること…」

マネージャー「…なのですが、どうすれば取り去れるのかが分からないんです…何故ならマレニアさんのストレス源の大半は、過去に起きた出来事にあるからです」

マネージャーの話を聞いて、マレニアが静かに溜め息をつく。
自分でもうんざりするほど分かってるって感じなんだろうけど、確かにマネージャーの言う通りなんだよね。破砕戦争も終わってるし、マレニアの兄ちゃんのミケラも、聖樹はあったけど本人には会えてない。最大のトラウマになってるラダーンと戦うにしても、ミリセントの心と合体した今のマレニアにとって、ラダーンは色んな意味で二度と戦いたくない相手だよな。デロリアンで過去に行って、ストレス漬けの日々の根暗エピソードを全部解決するぐらいしないと無理なんじゃないかな?

マネージャー「そこで…かなりリスクがある事ではありますけど…ローデリカさんに頼みたいことがあります」

ローデリカ「私に、ですか?」

マネージャー「はい。あなたにしかできないことです…」

と言ってから、マネージャーは躊躇って次の言葉が出てこない。
だからローデリカが先に言った。

ローデリカ「…分かりました。私は、マレニア様を視ればいいのですね?」

マネージャー「すみません、そういうことです」

マレニア「私を視ると?」

マネージャー「はい。ローデリカさんには、生き物の魂や彷徨う霊魂に、干渉する力があるんです。死者の魂に干渉できるとしたら、生者の魂にも出来るのではないかと思いまして」

マネージャー「ローデリカさんにはその力を使って、マレニアさんの心の弱っている部分を避けつつ、今でも解消が可能なストレスの源を探ってもらいます。それしか手はありません」

次の瞬間マレニアがガタッと立ち上がって、椅子の音がオレの心臓を刺激してきたからマジで驚いたぜ。
立ち上がったマレニアがローデリカを見ると、ローデリカがちょっと怯えた顔をしてるせいか、マレニアはローデリカから顔を逸らして背中を向ける。それから「駄目だ」って一言呟いて円卓の壁に背中をつけて、義手のついてない右肩を抱く。ローデリカのことも心配してるんだろうけどマレニア本人が怖がってることもオレには見て分かるぜ。だから拓也はマネージャーに任せてことの成り行きを見守る。

マネージャー「あなたが怖がるのも、分かります。私も怖いです。多分、ローデリカさんも」

マレニア「何が分かる…貴公には知り得ぬことだろう…」

マレニア「酒の席を囲んだことが、そもそも誤りだ…埒もないことを話した…」

マネージャー「そうです、あれは間違いでした。ですから、あなたがやりたくないのなら、私達は別の方法を探します。決めるのはあなたです」


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板