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【エルデンリング】黄金律最終報告リマスター版:投稿者【同人拓也】
243
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/02/10(金) 00:48:41 ID:Zrpx31Q6
生かさず殺さずのゴッドウィン 投稿者:ルナ・プリンセス・ラニ
「それを語るには、まずはエルデンリングとは何かを、語らねばなるまいな」
「黄金律とも呼ばれるそれは、世の万物を律し、結びつけ、支配する力」
「因果と回帰の輪を巡らせ、何者も死滅し得ぬ、永遠性を形作る理そのものを指す」
「これがエルデンリングだ」
「だがエルデンリングの永遠性は、永遠であるがゆえに停滞を生み、律の停滞は、澱みを生む神々の呼び水となった」
「そしてマリカがゴッドフレイと、さらにラダゴンと子を成した時、律の停滞と澱みは、マリカの子らを蝕んだ」
「ゴッドフレイとマリカの子らたる、モーゴットとモーグには、呪いと言い換えられたもの……黄金樹からの澱みたる忌み角が生じた。まことの呪いは、赤髪と炎であったというのに」
「そして、より深き完全性を求めたラダゴンとの子らたる、無垢金のミケラには、幼き永遠という律の停滞が生じ、マレニアには腐敗の神からの干渉という澱みがもたらされた」
「ゆえにマリカは苦心し、黄金樹を、黄金律を探求した。恐れることなく、禁忌にさえも踏み込んだ」
「そして見い出したのだ。停滞と澱みを避けるためには、流れこそが必要であることを」
「永遠に続く、生から生への輪廻を良しとする黄金律ではなく、運命の死をも加えた、生と死の円環にこそ希望を見出したのだ」
「ゆえにマリカは私の陰謀に手を貸した。運命の死によって、ゴッドウィンを最初の死者とすることで、神をも逆らえぬ運命的死の理を再起せんとした。そして死を除くことで永遠性を得ていたエルデンリングに、死の理を組み入れようとしたのだ」
「だが私もまた、限りある命を良しとしなかった。私の目的はマリカのそれとは別にあり、それを果たすためには、少なくとも私の魂は永遠に保つ必要があったからだ」
「私は律を、生命や魂には知り得ぬ、彼方なる星の世に連れ去ろうと画策した。誰もが律から離れれば、律の永遠性に停滞し、腐敗を招こうとする生命と魂の働きや、律を巡るあらゆる災禍や争いから、皆を解放できると考えた」
「例えそれで、私が律と共に宇宙を歩み、千年の旅の中で、冷たい夜を進むことになろうとも。それこそが私の望みだった」
「ゆえに私は、マリカがゴッドウィンを殺すと共に、自ら生命と肉体を棄て、ゴッドウィンと共に不完全な死者とななった。それにより死の理の成立を不完全とし、マリカの企みを挫いた」
「私が肉体のみを喪った死者となり、ゴッドウィンが魂のみを喪った死者となったがゆえに、マリカは愛する我が子を犠牲にしてまで、手に入れることを望んだ運命の死を……生と死の流れによる理を持ち、停滞と澱みを生じることのない、真なるエルデンリングを喪ったのだ」
「そしてマリカはせめてもと、今ある律の永遠性が、さらなる停滞と澱みを生み出さぬように願い…」
「エルデンリングを、砕いたのだ」
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