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【エルデンリング】黄金律最終報告リマスター版:投稿者【同人拓也】

221名前なんか必要ねぇんだよ!:2023/02/05(日) 06:17:50 ID:0LCL7WDg

モーグ「う…うぐ…グボグボ」

拓也「その持ち方まずいっすよ!オチちゃいますよ!」

マレニアはアドバイスにしたがって、気絶寸前のモーグを床に下ろしてから、気付にピンタを一発飛ばす。「まだ死ぬことは許さん。兄様をどこへやった」静かにブチ切れてるマレニアの前でモーグは牙だらけの口をぐにゃっと曲げて笑ってみせた。

モーグ「今日は賓客が多い…もてなしが追いつかぬようだ…」

モーグのニヤついた顔に、今度はピンタではなくパンチが飛ぶ。牙を6本と口の周りのツノを2本撒き散らして、モーグの頭がボクサーが練習に使ってる小さい玉みたいにブルルンと揺れる。「もう一度聞く。兄様をどこへやった」マレニアの口調もテンションも変わらない。

モーグ「ことを急くな…ミケラは我が王朝と深く関わる…話が長くなるのでな…」

モーグの口からは血と一緒に白カビが流れ出してる。こりゃ先も長くねーなってガタイで分析するまでもない状態だけど、モーグの口からは笑みが離れない。なんでそんなに余裕そうなのかが分からなくて気持ちが悪いぜ。オレの後ろではネフェリが目を覚まして、体から流れた血を拭っている。モーグの敵がマレニア以外にもう一人増えたけど、それでもモーグの表情は勝ち誇っていた。


モーグ「ミケラは、この私を愛したのだ、マレニアよ…」

モーグ「この私に狂い火の守りを任せ、聖樹に妹を残し、私との繭を作り上げるほどにな」

マレニア「…軽々しく、ミケラなどと…」

マネージャー「マレニアさん、今は彼に喋らせましょう。どうせ長くはありません。情報を聞き出したあとは煮るなり焼くなり、あなたのやりたいようにして構いません」

声を震わせたマレニアをマネージャーが静かにさせると「気を遣わせてしまったようだ。続けて構わぬかな?」ってモーグからの挑発が入る。マレニアが挑発に耐えると、話の続きが始まる。


モーグ「ミケラは我が心を見透かし、王朝の開闢に力を貸したのだ。…エルデンリングが砕かれる前に、私が力を強め、国々の貴族共に血の祝福を広めることを、ミケラは見逃した。許したのだ」

モーグ「故に私は、私が望むがままを行ったのだ。ミケラが私に望むというのなら、何者がそれを咎めようか」

モーグ「私は王朝開闢を阻む者を、みな取り除いたにすぎぬ」

モーグ「遺跡に住まう祖霊にすがる者達も、我が領地を荒らす悪意ある星の子らも」

モーグ「ミケラの意思を揺らがせる妹も…そしてあの、最強のデミゴッドたるラダーンさえもな」

その瞬間にメチャクチャな違和感が走って、広場が静かになる。オレも違和感の正体に気づいたからマネージャーを見ると、マネージャーがマレニアに「…話が…違ってる?…」って呆然として顔で語る。そのマレニアは眼を見開いて、手には震えがきていた。

マレニア「……ラダーン?…」

マネージャー「変ですよこれ…だってマレニアさんは…モーグの腹心から聞き出したはず…確か…」

マネージャーの口から腹心って言葉が出た瞬間に、モーグのニヤついた口が吐息を漏らす。
俺の脳裏にまた最悪な妄想が出てきて、サングラスもずり落ちる。

マネージャー「モーグがラダーンに取り入り…ラダーンがモーグを匿っ…た…」

マネージャー「うそ、なにこれ…」

気付きは俺たち全員に伝わっていって、俺は全身に鳥肌が立って冷や汗が吹き出すし、ネフェリとローデリカの顔からも血の気が引いて、驚愕の視線がマレニアの後ろ姿に集まる。決定的な何かが白日の元にさらされて、気付いた時には、何もかもが手遅れだった。


モーグ「この私が、ラダーンなどという愚昧なる者を、信じると思ったのかね?」

モーグ「取り入ってもおらぬ。匿われたこともない。彼奴はこの私に、体よく使われたに過ぎぬ」

モーグ「ミケラの刃、マレニアと相討たせるためにな」


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