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【エルデンリング】黄金律最終報告リマスター版:投稿者【同人拓也】

207名前なんか必要ねぇんだよ!:2023/01/25(水) 18:25:46 ID:q472nQng

ネフェリ「どうだ?治ったか?」

マレニア「駄目だ…傷が塞がらない…」

拓也「どういうことっすか!?」

マネージャー「祝福で傷を癒せるのは、褪せ人だけなのかも……拓也?あなたは一度でも、狭間の地をさまよう兵士や動物が、祝福で休んでたところを見たことがありますか?」

拓也「ウッス!無いです!」

やられたぜ!あの犬はモーグの秘密兵器だな!神人の圧倒的な強さはモーグの罠で無力化され、気付いた時には戦える奴がネフェリだけ!「私なら戦える…このマレニアは、いかなる戦場も駆けてきたのだ…」とかマレニアは強がり言ってるけど、ネフェリに先頭を代わって、オレとローデリカに体を支えられて立ってる奴が言っても説得力ねーよ!仕方ないからオレはマレニアをマネージャーに任せて、敵を一度も倒したことがない剣と盾を構える。

2メートル超えの怪我人を抱えながら、オレ達はじわじわ進んでいくと、前方はマジの血の池が拡がってて、デカマラカエル人間があたりをうろついてる。「あれを全て相手にはしてられない。突っ切るしかないぞ」ネフェリはそう言って斧を構えて「私が囮になる。お前たちは走り抜けて、祝福を探せ」とか無茶なことを言ってくる。それじゃあお前はどうすんだよって言っても「頃合いを見て逃げる」って言うだけ。本当に上手くいくのかよ?

マネージャー「あっ!マレニアさん!?」

ローデリカ「だめです!」

でもマレニアはネフェリの作戦をさらに無視して、ローデリカとマネージャーの制止も聞かずに突撃。マジかよぉ!こいつメチャクチャだぜ!しかも走りながら包帯代わりの布も投げ捨てちゃうからもう訳わかんねーよ!「死ぬ気か!?戻れ!」ってネフェリが叫ぶ頃には、マレニアは腹と口から血を噴きながらの決死の水鳥乱舞を放っていた。

ネフェリ「馬鹿なことを!」

ネフェリは走り出して、そのあとをオレも追いかける。マレニアは水鳥乱舞でデカマラカエルの一団を一気に5人くらいミンチにしたあと、そのまま三連斬りでカエルを一匹、横跳び斬りでカエルを二匹撃破。でもあとからきたカエルに背中や腹を殴られて膝をつく。ネフェリも急いで駆けつけるけど、マレニアはまた立ち上がってカエル達を斬りまくって、オレ達が着く頃にはハァハァ息切らして敵を全滅させていた。

ネフェリ「何を考えている!甘えた真似をするな!」

ネフェリに胸ぐらを掴まれてマレニアは説教を食らう。見てみると脇腹の怪我の出血は止まってて、オレは「相手を斬って出血を止めたな」「血は止まってるけど、傷はほとんど塞がってないな」「聖樹で会った時よりも回復力がガクンと落ちてるな」ってガタイで分析。もしかしてマレニアの再生能力って気分で変わるのかな?ネフェリもギン眼でマレニアを睨み付けてるし、神様に説教してるなんてよくよく考えたら凄いことしてるよな。でもマレニアはネフェリを見ないで俯き気味だから、ネフェリも何かを察した。

ネフェリ「…お前まさか…ずっとこうやって戦って来たのか?」

マレニア「私の身など、どのようになろうと構わん…」

マレニア「私の身は腐敗に、心は罪に穢れている…その私にできるのは、剣を振るうことだけだ…」

ネフェリ「はぁ……」

マレニアの言い分を聞いたネフェリは

ネフェリ「お前は、己を犠牲にすることに慣れすぎている。そんな性根でいるから、ラダーンとの戦いでさえも退くことができず、己を犠牲にし、お前すらも望まぬ結果をもたらしたのではないのか」

マジかよぉ!?ネフェリはオレたちが避けてきた話をストレートに言い放った。不意打ちを食らったマレニアは目を見開いて青ざめていき、そこにネフェリはピンタを飛ばすもんだからチョーSだよな!オレ達3人も血の気が引いて「ネフェリさん!?」ってマネージャーからのストップも斧を向けて拒んでくるし、声はキレてるしでもう手がつけらんねー!

ネフェリ「泣くな!お前はずっと、そうやって過去の暗がりに怯えてるつもりか」

ネフェリ「負け戦を不敗と称して、さらわれた兄を迎えにも行けず、己が負うであろう罪と苦しみをミリセントに背負わせ、己の強情さで己さえも破滅させる、そんな昔のお前に、そこまで戻りたいか」

ネフェリ「違うだろう。お前は敵地に赴いた。己が怨敵と定めた者の地にだ。何故来たか言え、言ってみろ」

マレニア「…に…兄様を…救いに…」

ネフェリ「ああそうだ。お前はさらわれた兄を救いにここにいる。昔のお前に行えなかったことを果たしに、敵地へと赴いたのだ。それだけではない。お前は自らの罪をミリセントに押し付けず、こうして自らで受け止め、耐えているじゃないか。お前は変わりつつあるんだ」

ネフェリ「そのお前を、己を犠牲にすることへの誘惑で無下にするな。これから過去の暗がりを照らそうという時に、過去に屈するな」

チョー体育会系の筋肉質なビルダー説教をマレニアに食らわして、ネフェリはひと呼吸いれるけど、マレニアはショボショボの顔で涙目気味。蛮地は病人に説教入れるのかよ!ってオレはガタイで抗議する。ネフェリがそんな抗議が見えないかのようにマレニアを離してその場に座らせると、語りかける口調に説教をトーンダウン。

ネフェリ「お前は知っているだろう…ギデオンに踊らされ、全てを失った私を…だからお前は、いかにして私が再び立ったのかも、すでに知っているはずだ」

ネフェリ「失ったものは、取り戻すか、新たなもので埋めるしかない。…私はギデオンではない、新たな王を探すことにした。お前にも新たな風が吹くだろう」

ネフェリ「ケイリッドは戻らぬが、お前の兄はここにいる。お前の怨敵もここにいる。そしてお前の欠けた心も、今やお前と共にある」

ネフェリ「失ったものを取り戻す。ただ、それだけを考えることだ。私達もそのために、お前について来たのだからな」

説教を終えたネフェリはマレニアから離れて、キョロキョロと見回して敵がいないかを確認する。オレ達はすぐにマレニアに駆け寄って「今のネフェリさんは言い過ぎです…あまり気にしないでください」「そうっすよ!あんな言い方ないっす!」「マレニア様、大丈夫ですか?」って口々にフォローを入れるけど、眼を拭いて立ち上がったマレニアは割と落ち着いていた。

マレニア「…いや…彼女の語った通りだ」

マレニア「私は、間違っていた。今は兄様を救うこと…それのみを想わねばな」

マレニア「ネフェリ、私は浮き足立っていた。ありがとう」

マジ?これって軟着陸?雨降って地固まるってあるけれど、マレニアは落ち着いてるしネフェリも「分かればいい。泣きださないか肝が冷えたぞ。敵地でそれでは困るからな」っていつもの調子に戻ってる。「どうしたんすかね?これ」ってヒソヒソ声でマネージャーに聞くと「多分あれですよ。誰かに言って欲しかったことを、全部言われてスッキリしたとか、そういうことですよ」ってヒソヒソ声で返答。乙女心っていうのは複雑だよな。


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