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羊の戸惑い

1 ◆uXwG1DBdXY:2011/05/25(水) 21:44:22 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

始めましての人が多いでしょう、始めまして!
そうじゃない人はこんにちは、生ゴミですすみません、正式名称は槙と申します。凄く読みにくいです。

一応てんと読みます!他にもしんとか読めた気がするのですが、まあお好きにお呼びくださいませ!

今回は二次創作のほうで普段活動させていただいていたのですがそちらで短編を書かせていただいておりまして、その短編がオリジナルが多い…それに二次創作でやる意味あるのかみたいなイミフな作品ばっか…という大惨事なので全て軽めに書き直して此方に移転させていただくことに成りました。
何か日本語オカシイ。でもキニシナイ。


あとあとあと!
見てくださるという方は此方の注意事項を見ていただけると助かります!
▼注意事項

*作品によりますがグロテスク、ヤンデレなどの表現が有る可能性があります。そういったものが苦手と言う方は今すぐユーターンをお勧めいたします!(勿論最初に注意書きますが!)
*上と同じく、作品によりますがファンタジーや甘い恋愛系、また獣耳・擬人化やBL、GL、NLを含む作品が多い可能性が高いのでそういったものが嫌いと言う方も今すぐユーターンを←
*アドバイス、コメントなどは絶賛受付中ですが荒らし目的、中傷などは無視方向です。当たり前ですが。
*頑張って二日に一回は更新したいとは思っていますが出来ない場合もありますのでその際には「ばっかじゃねえ?」とでも心の中で呟いてください。あくまで心の中で。
*このスレッドで書かせていただくものは全てフィクションであり、実際に存在するものとは一切関係有りません



勿論向日葵のほうも勧めていきます!
新しく書かせていただくのもありますが、宜しければ暇つぶしにでも見て言って下さいませ。それでは!

102 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/12(月) 21:26:56 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp
「どしたの、朱里」

「さ、最近さ、よくあいつと一緒にいるよね」
「うん?ああ、来須君ね、なんで?」
「…あ、あいつ気味悪いじゃん。何時も寝てるし、訳わかんないし」
「そうかなあ、普通に読書家の男の子だと思うよ」

そういうと朱里はなんでしっているの、まるでそう訴えつけるような目で此方を見つめる。見つめるというよりも睨んでいるというほうが近いかもしれない。
なんでだろう。そんな言葉だけが頭をめぐる。

「あ、葵はあいつがすきなの?」

真剣な眼差し、少々あせりのようなものが見られる表情、口から出てきたその言葉は私を唖然とさせるものだった
なぜそんなことを聞くんだろう。最初にその言葉が浮かんだがそれを口にする前に私は大きく溜息をついた
それに反応してびくりと朱里の肩が揺れる



「そんな訳無いじゃん!私はイケメン好きなのー、芳也くんはどっちかって言うと可愛い系だし?」

私の口から出た言葉に次は朱里が唖然としていた
それが面白くて思わずぷっと笑ってしまうがすぐに授業のことを思い出してはっとして時計をみる。今ならぎりぎり間に合う!


「朱里朱里!音楽室行かないと!」
「へ、あ、うん!」


手を繋いで教室を出て、人気の少なくなった廊下を二つの荒々しい足音を響かせながら音楽室へと向かう
それから朱里は来須君の事は聞いてこなくなって、何時も通りはなしたり一緒にお弁当を食べたりしている。でも、あの時廊下を走っていたとき、私は微かに違和感を感じていた。なんだろう、今でも解らない。
×


夕暮れに染まった遊歩道をゆったりとした足取りで進む帰り道、もう秋を思わせるような冷たい風が頬を撫で、明日からは軽い上着が必要かななんて思いながらふと横に視線を流す
暖かな夕日のせいで暗闇に隠れた橋の下、ゆらりと何かが動いたのを私は目にした。猫かもしれない。

ゆっくりと近づいていくにつれその影が猫よりも大きく、人間であることがわかった
なるべく音を立てずに近づいてきたため、相手は気づいていないようだが足元の小枝に気づかずそれを踏んでしまう。ぱきりという小さな音に影は大きく動き、そして聞き覚えのある声を発した。


「…芳也、くん?」


暗闇に目が慣れてきたのかその姿が段々とはっきりと見えてきた。
黒い長めの前髪から覗く赤い目に白い肌、それは確かに来須芳也という少年のものであり、驚いた表情をしつつも彼はこくりと頷いた


「どうしたの?こんなところで…」
「え、えと」



『あーら、見られちゃったのね』


大人の女の人の声が来栖君の後ろから響いたと思えば暗闇の中から黒い猫が金色の瞳を煌かせながら現れた
声の主は後ろに居るのか、と思って暗闇に目を遣るが足に軽い痛みを感じて視線は直ぐに足元に向かった。足元には黒い猫が私の足に爪を立てたようで足首に端数本の赤い線が引かれていた。

「いった!」



『何処見てるのよ、どうせ声の正体探してるんでしょ?私よ私』

「…猫が…………しゃ、しゃべ、った!」
『当たり前…じゃなかったわね、この世界じゃ』
「ふへ?」

黒猫が喋った。
驚きを隠せない私だったけれど、それ以上の驚きを味わうだなんて思わなかった。というか思うはずがない。



『私は、いえ、私たちはこことは違う世界、魔界メル・グラウンドから遣ってきた異世界の住人』

-

(日常から非日常への、そんなのが書きたかったんですが正直前のの続編とはいえるのか、いやいえるけど、うん。普通に前のはあのまま終わるはずだったんだー…続くかわからぬけど取り合えず戦闘が書きたいので、もしかしたら続くかも。まあファンタジックに見せかけたグロかもね!←)

103 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/13(火) 17:54:33 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp


( *絡まりあう/side*れお→千佳 )



記憶喪失。
漫画とか小説とかドラマとか、そんなものでしか聞いたことのなかった言葉。未だに少し信じ切れていないのが現状。
しかもそれは全部全部忘れてしまっているわけじゃない。良かったと言えばよかったかもしれないけれど、人によっては、ものすごく辛い事で。

一部分、丁度一年前から最近までの記憶が一切なくなってしまった。
それは花巻先輩から聞いたことだけど、丁度――――広付さんが飛鳥先輩と付き合い始めた頃だと言う。


今までの大切な恋人との時間が失われた。
それはどれだけ辛い事か、俺にはわからないけれど、好きな人が消えてしまう。それが存在だろうが記憶だろうがものすごく辛くて悲しい事、それだけは分かった。

俺はちゃんとした恋なんて分からなくて、ずっとずっとあの子の傍にいればいいって思えたけれどそれが恋かも分からなくて、


『れお、私ね!マジシャンになりたいの――――』


『れお、私ね、もう直ぐこの世界からいなくなるの―――――』



頭の中でフラッシュバックする彼女の優しい笑顔と辛そうな顔の、交差


「リノン…」


ゆれる白い髪、赤く色づいた頬、綺麗な青色の瞳。彼女の全てが鮮明にくっきりと脳内に残って――――



「壊れそ、」

頬を伝うそれは、悲しいほどに透明で

×

頬を伝うそれは、悲しいほどにしょっぱくて

ぼろぼろと落ちていくそれはスカートの上に落ちて数個の染みを作る。ショックのあまり座り込んで泣き出していて、幸い周りには誰もいなかったけれど涙を拭う気にさえなれなくて。
恭子がこの事を知ったらどんな気持ちに成るんだろう。なってしまうんだろう。

あたしだったら、ショックで死んじゃうよ


好きな人に忘れられて、それで赤の他人で通ろうって?無理、無理よ!

先ほどよりは幾分か落ち着いて立ち上がり、パンパンとスカートや足に付いたほこりなどを掃って顔をずぶぬれにしている涙を服の袖で拭う。
ゆっくりと無意識に足は動き出してとある場所へ向かう―――

(きります)

104 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/13(火) 17:54:51 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp



「…千佳?」


薄らと夜の雰囲気が漂う、夕暮れの鮮やかなオレンジ色に染まる教室。
その中でもオレンジに色づくことなく、一発で誰だか分かってしまう綺麗な臙脂色


「え、えと」


心の中で居てくれてよかった、なんて思いつつ思うように言葉が口から出てこない。
というか、正直あのことを話していいのか戸惑う。多分、先輩の事は知っているはず。この前れお君が先輩の病室に行こうとしたとき恭子を止めたのはきっとこのことを知っていたからだと思う。

あたしが知ってよかったのかな。
未だにそう思ってしまって、再び目からじわりと涙があふれ出る。


「ち、ちか!?」

「ご、ごめんなさ、」
「どうしたの?あんたが泣くなんて」

驚きながあたしの頬に指を滑らせ涙をすくい取る。その仕草がとても優しくて心の中で話しても大丈夫じゃないかななんて思ってしまう。
でも、知ってしまったからには話した方がいいのかな…


「あ、あの……先輩の、こと」
「…やっぱりあんた聞いたのね、予想はしてたわ」

やっぱりという言葉を聞いて怒られるだろうかと手に力が入るがその後に続く言葉がいつもと同じような穏やかな口調で安心したように体の力を抜く。
服の袖で涙を拭いながら話を続ける。


「あたし、怖くて、もし好きな人が自分の子と忘れちゃったら死んじゃいそうで…!恭子が、こんな辛い思い、するなんて…!」
「そうね、千佳は優しいものね。私だって怖いわ、それじゃあまるで、その人がその人じゃないみたいじゃない」

あたしはその時なんとなく感じた。
ゆるりとした穏やかな口調の中の、その中に潜む、なんだろう、悲しみのような、愛しみのような、憎しみのような。
どろりとした冷ややかな、その感情が除いたのを。

けれどがらりと少し乱暴に開いたドアの音で思考は直ぐに断たれ、とてもいいことなのに、良くない知らせが耳に飛び込む


「貴方、生徒会の神藤君…?」

教室へ入ってきたのは紺色の髪に薄紫色の瞳の男の子だった
表情には不機嫌さが窺われる。



「さっき生徒会に連絡が入った。広付恭子が目を覚ました、だそうだ。なんで俺が態々…」




( さいあく )
( よかった、のに )
( よろこべないな )


-

(話が進みませぬwwまあ恭子目覚めたし回想も出たからいいのかな。リノンについてはもうちょっと後々。もう暗すぎて最初ギャグとか言ってたのが信じらんないね!恭子脇役とか言ってたの何処のどいつwwwwww そしていつのまにかの百レス!やたー!いつかそれについてコメをできたらしたいです!)

105 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/13(火) 17:58:12 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp
最近ミス多いなあ…
>>104はミスです!

-


「…千佳?」


薄らと夜の雰囲気が漂う、夕暮れの鮮やかなオレンジ色に染まる教室。
その中でもオレンジに色づくことなく、一発で誰だか分かってしまう綺麗な臙脂色


「え、えと」


心の中で居てくれてよかった、なんて思いつつ思うように言葉が口から出てこない。
というか、正直あのことを話していいのか戸惑う。多分、先輩の事は知っているはず。この前れお君が先輩の病室に行こうとしたとき恭子を止めたのはきっとこのことを知っていたからだと思う。

あたしが知ってよかったのかな。
未だにそう思ってしまって、再び目からじわりと涙があふれ出る。


「ち、ちか!?」

「ご、ごめんなさ、」
「どうしたの?あんたが泣くなんて」

驚きながあたしの頬に指を滑らせ涙をすくい取る。その仕草がとても優しくて心の中で話しても大丈夫じゃないかななんて思ってしまう。
でも、知ってしまったからには話した方がいいのかな…


「あ、あの……先輩の、こと」
「…やっぱりあんた聞いたのね、予想はしてたわ」

やっぱりという言葉を聞いて怒られるだろうかと手に力が入るがその後に続く言葉がいつもと同じような穏やかな口調で安心したように体の力を抜く。
服の袖で涙を拭いながら話を続ける。


「あたし、怖くて、もし好きな人が自分の子と忘れちゃったら死んじゃいそうで…!恭子が、こんな辛い思い、するなんて…!」
「そうね、千佳は優しいものね。私だって怖いわ、それじゃあまるで、その人がその人じゃないみたいじゃない」

あたしはその時なんとなく感じた。
ゆるりとした穏やかな口調の中の、その中に潜む、なんだろう、悲しみのような、愛しみのような、憎しみのような。
どろりとした冷ややかな、その感情が除いたのを。

けれどがらりと少し乱暴に開いたドアの音で思考は直ぐに断たれ、とてもいいことなのに、良くない知らせが耳に飛び込む


「貴方、生徒会の神藤君…?」

教室へ入ってきたのは紺色の髪に薄紫色の瞳の男の子だった
表情には不機嫌さが窺われる。



「さっき生徒会に連絡が入った。飛鳥咲夜が目を覚ました、だそうだ。なんで俺が態々…」




( さいあく )
( よかった、のに )
( よろこべないな )

106 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/16(金) 15:22:00 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

▼ぼそり

こんにちは!微妙にスランプっぽい槙です!
今回はシリーズとか連載の続きを書きつつ、「恋愛Colorful party」のキャラについていらん説明っていうか話をぐだぐだ。
見なくても問題はないので盛大にスルーしてくれるとありがたい。



まず最初が主人公の花巻千佳ですが、この子は非常に扱いやすい反面、ギャグ専門として作ったからシリアスだとちょっと微妙になってしまうのが悩みどころ。
元々作品自体ギャグ路線だったんですけどね。キャラの中ではかなり扱いやすくて好きです。
あと、こういうような明るくて真っ直ぐで、でも普通って言うような子は殆ど作ったことがないので新鮮ですね。楽しい。

そして鏡れお君。彼は殆ど自分の趣味です。金髪青い目におどおど人見知り系とかツボです。
正直彼は扱いにくいです。臆病だけど紳士的で、頑張るときは頑張る。って感じなんですがどこら辺で頑張らせたらいいのかさっぱり分かりません。多分俺が馬鹿なんです。
後半で…そうだなあ、飛鳥先輩を押した犯人が出てきた辺りで頑張ってもらおうと試行錯誤中です。

次に広付恭子さん。この子はね、最初千佳の友達で二人の関係を後押し程度で考えていたんですが作品自体がシリアスに進むにつれて、なんやかんやで結構中心的な人物となりました
扱いやすいような扱いにくいような。あのままギャグ路線で言っていたら正直扱いにくかったけどシリアスでその上飛鳥先輩を出したから扱いやすくなったのかもしれない。
サブとか言ってたけどこの子遣りおる←

次は白花宵乃さんですが、正直彼女は現在でも設定というか話の方向性とかが決まってないんで話すことがないというか…ネタバレになるしね。
とりあえずこの人も最初は脇役だったんですが今や重要人物です。この人もギャグだと突っ込みかボケか分かりづらいんですが、多分ボケかな。いやそうではなく、この人もシリアス入れたからこそ扱いやすくなったんだと思います。

最後はこの前大変なことが起きちゃった飛鳥咲夜君です。案外この人は気に入っていて以前書いていた学園モノの主人公のお兄さんということで出ていましたが其処に出ていたときよりもしっかりものの気がする。
元々恭子に彼氏さんが欲しいと思って作った、というよりも使いまわしたキャラなんですが後々弟さんとかも出せたらいいなあ。
なんやかんや酷い目にあっていますが最後はハッピーエンドにしたいです。多分作品中の中で一番包容力のあるキャラだと思っています。扱いやすいんですがなんとなく本気で大声上げて怒ったりするのがあんまり考えられないので、そういう場面は如何したらいいものか悩みます。
あとこの人はファンタジーで戦闘シーンとかに出してみたいと思う。日本刀とかレイピアとかもいいけど接近戦でダガーとか短剣も萌えると思う、銃とかは拳銃よりもライフルとか。斧とか鎌でもいいなあ!
キャラとか思いつかなかったらメル・プラネットとかで出してみたりするかもしれない。今度こそ恭子は脇役で←


以上、今のところちゃんと出てるのはこれぐらいかな。
神楽坂君とかはネタバレになるのでー!

それでは多分此処まで見てくれた方は居ないと思いますが見てくださった方有難う御座いますー!

107 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/16(金) 22:02:08 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

< 君、スキ >


「ねえ!俺三浦翔太!ねね、一緒に歌わない?」

彼は微笑みながらそういって病弱な私の手を引いた。
お母さんの友達の子で、丁度同い年で彼と私は出会った。明るくて何時でも笑顔を絶やさない彼は遠くから見ていても飽きなくて、まるで太陽のような存在だと、同時に遠くの存在だと感じていた

でも、彼は優しく微笑んでそういってくれた
手に触れて、笑って


「…でも、私…病気があるから…」
「あ、そっか。んじゃあ、口ずさむだけでもいいから!」


「うん」


次第に惹かれていっていた。
その手を握り、一緒に並んで、歌を歌う。たったそれだけのことなのに胸に抱えた病気のことなんて忘れてしまえるほどに楽しくて。

遠い存在だと思っていたのに気がつけばこんなに近くに居て


「あ、そういえば名前は?」
「私は…張間、張間りん」
「りんか!可愛いな!」


近い存在となっていた彼――。
お母さんにまた遊びたいとねだって何度も一緒に遊んで歌を歌ったりした。私の大好きな歌、彼の大好きな歌、二人の大好きな歌、初めて知った歌、昔からきいたことのある歌、なんでもなんでも、彼と歌えばなんだって楽しくて、明るい彼の笑顔や仕草、言動全てに何時の間にか惹かれて。

気がつけば季節は何十回も巡り、気がつけば彼は私の背を抜いていた
ちっちゃい頃は私と殆ど変わらなかった体つきもたくましくなり、声も変わってしまった。それでも彼の歌が、彼と歌うことがすきなのは変わらなくていつまでも一緒に歌っていた。


けど、気がついてしまった

背のこと、声のこと、いろんなことに気がつき始めた高校生ぐらいの春。
彼が好きだと。彼の仕草も歌い方も声も、なんだって好きだった、気がつけば彼――三浦翔田という存在自体に恋慕という感情を抱いてしまっていた。


「翔太…私、私ね、!」

「貴方が、好きだよ」



「…あーあ、ずっと友達だと思ってたのにな…」


ずきり
胸が酷く痛んだのを確かに感じて、これ以上傷つきたくないという本能なのか、これ以上彼を困らせたくないという感情なのか、ごめんと一言告げて走り出そうとした時。


「ごめ、「ずっと友達だと思ってた。ずっと、恋人同士になんてなれないって思ってた」


「俺も好きだよ、りん」


それから彼は私の中で一番近い存在になっていた、近ければ近いほど愛しくて絶対に離したくなかった。
離したくなかったのに、今君はどこでしょうか。


冷たい画面の向こうの近かったはずの、貴方の笑顔
今は触れようとしても冷たくて、でも心のどこかで触れられなくて良かったなんて思って、こうやって泣いているのがばれなくて良かったなんて思ったりして


貴方が居ないことを実感して、また大粒の涙がこぼれる



「…翔太、私、ね」


「貴方が、好きだよ」



(近くが、いいよ)

-

(「離れ離れロマンス」「君だけにラブソング」のりん視点で色々。翔太は一応君だけにラブソングで翔太視点やってますが幼少期の頃のお話もしたいので。まあ離れ離れロマンスがりん視点なので丁度いいかもしれない)

108 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/17(土) 18:56:55 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

▼ぼそり

この前呟いたくせにすみません…頑張って書いてるんですが書かなきゃいけないものが大量にあるので本気で集中しないと他のが気になってしょうがない…!
がんばるよ!連載五つぐらいあるけどがんばる!

んで今回はちょこっと新しく長編でスレッド建てたいとか思っているんですがね、でも立てただけで直ぐ飽きちゃったら邪魔になるだけで他の方に失礼だしー…
一応書きたいのは基本シリアスなのと、多分直ぐ飽きるなと思いつつネタがどんどんと膨らむアリスネタ、そして長編にできる気はしないけどとりあえずやってみたいと思う食べ物擬人化。
お菓子は連載というかシリーズであるので、できればメインディッシュ系で。

まあ本当その内飽きるんでね、気にしないでください!(ならば何故書いたし^ω^
飽きなかったら悩みに悩むかホームページで書くか。でもホームページ更新停止にしてるからなあ…うううん…

109 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/17(土) 21:40:01 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp


< メル・プラネット#2 >



黒い猫は金色の瞳で戸惑う私を捉えながらこう続けた。

『メル・グラウンドはこの世界とは違い、魔界という名の通り魔法が世界を動かす世界。勿論科学が発達した国もあるけれど、この世界よりはもっと進歩しているわ』

現在混乱しているのないで理解したこと。
それは、この世界の他にもう一つ、まるでゲームの中のような世界が存在するということ。

×


「…!?」
『反応薄いわね。面白くないわ』

混乱して声も出てこない私に深く溜息をつく黒猫。
だって別世界なんて信じられない。けれど現に猫がこうして喋っているのは事実。別の誰かが声を合わせている、などとは考えにくい。猫は性質上しつけるのは非常に難しいといわれているしこれほどぴったりにあわせるのも難しいはず。


「…信じられないのも無理ないよ、リコ、彼女は関係ないはずだ」
『あら、そうかしら?私はこの子に素質があると思っているのだけれど』

顔を俯かせたまま暗い表情を浮かべていた来須君がぼそりとつぶやくように口を開く。出てきた言葉の中に含まれた名前はどうやら黒猫の名前らしく、呼ばれた黒猫――リコは視線を私から彼に移すとくすくすと笑いながら返答する。
笑う、といっても表情が見られるわけでもなく、くすくすという声だけが耳に入る。なんのことだろう。疑問符を頭に浮かべながら二人が会話をしている間に何とか落ち着きを取り戻す。

「ね、ねえ、素質って何…?私に関係があるの…?」

戸惑いながらも問いかけるとリコはこくりと頷いた。


『メル・グラウンドには魔法使いというものがいるわ、名前の通り魔法を扱う人間のこと。殆どはメル・グラウンドの一部の人間しか魔法は扱えないけれど、稀にこの世界…メル・グラウンドでは下界レシスと呼ばれているのだけど、下界に魔法を扱う、或いは魔法を扱う素質のあるものが生まれることがあるの。私たちはその素質のあるもの、魔法を扱うものたちを探してこの世界へ遣ってきたの。』


…うん、わからん。
えええちょ、ちょっとまって、つまりその魔法使いの素質が私にはあるっぽいってこと?

…うん、むりです。


「で、でも、メル・グラウンドには魔法があったとしても、この世界に魔法は存在しないじゃない!」
『ええ、それは事実であり真実よ。けれどそれを覆してしまう存在なの、実際魔法の存在しないレシスに魔法の素質を持つものがいるなんてありえないけれど、いるのもまた事実なの』


リコはさらりと、さも当たり前というように話し、私の返答を待つことなく続けた。
冷たさを帯びた金色の瞳は夕暮れの光を微かに映しながらゆっくりと伏せられる。


『私は貴方にレシスの魔法使いとしての素質があると感じているわ、一応同意は求めるから、私たちと一緒にメル・グラウンドにくる気はないかしら?』



彼女から告げられた言葉は私を日常から非日常へといざなうもので
普通なら即刻断る。だって魔法使いとか、私の想像が有っていればきっと戦ったりするんだろうし、別世界に行くという事は今の世界を離れなければ成らない。今までの生活を必ず送れるとは限らない。

それでも――――


私の中の何かが好奇心を掻き立て、必然的にこの答えを口にしていた。


「いいわ、魔法使い、してあげようじゃない」


この答えを出す理由となったもの、それは分からないけれど兎に角、衝動というか本能というか気がつけばこの答えが出ていた。
それが好奇心だろうと、恐怖だろうと、なんとなくだとしても、後悔はきっとしないという気持ちが私の中には有った。なかったとしてもすでに遅く――――――


『いい答えね。』


リコがくす、と小さく笑うと今まで黙っていた来須君が口を開いた


「最初、レシスの人間は魔法が充満したメル・グラウンドに体がなれないことが多いから、コレを飲んで」

来須君は制服のポケットから小さな小瓶を取り出して私に手渡す。
小瓶の中には透明な液体が満ちていて、言われるがままに小瓶のキャップを取り外し一気に喉に通す。
体感できる変化はないようで、特に味もない。


『じゃあもう一回聞くわ、覚悟はできているわね?』
「今更聞かないで。決めた事は曲げたくない主義なの!」


-

(典型的なメルヘンチック名ファンタジーになってしまったうおおおお← そしてちょっと切羽詰ってるときに書いた奴をアップせずに放置してたから前半のほう文がおかしいね…気が向いたら書き直す!続きよりもメル・グラウンドの設定を考えるのが楽しすぎて止まらない←)

110 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/18(日) 17:01:42 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp


かくかもなーとか言ってた妖精さんたちとであった子たちと、あとあまりにも雑で適当だったので妖精(?)たちのプロフを書き直し←
とりあえずクリムさんと名前が一切出てこなかったクリムとあった女の子を…
あとあと、一々誰々とあった子とかいうの面倒くさいので、名前だけ公開しておきますノ


クリム×春木 南
トーキィ×戸森 樹
マロウ×巴 きい
ウィリアム×堀川 悠子


「妖精さんだあ!」
名前:春木 南(はるき みなみ)
性別:女
性格:元気がとりえで何事にも全力がモットウ。明るいが浮き沈みが激しい。
容姿:肩に届くぐらいまで伸びた茶髪に丸めのこげ茶色の目。
備考:一人称「私」二人称「貴方、呼び捨て。年上はさん付け、初対面は君付けちゃん付け」

「えへへー」
名前:クリム
性別:女
性格:ふわふわしていて天然。のんびり屋。かなりとろくてよく怒られるが、めったに落ち込む事はない
容姿:少しオレンジの混ざった金色の髪を肩辺りまで伸ばしいてふわふわ。瞳は赤色で大きめだが少し垂れ気味、背にはオレンジの羽。
備考:一人称「わたし」二人称「貴方、ちゃん付け君付け」妖精的な何か。

111 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/19(月) 13:58:58 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp


「非現実的だ…」
名前:戸森 樹(ともり いつき)
性別:男
性格:クールで大人びていて、現実主義。冷静沈着で律儀。礼儀正しいがきっちりしすぎるゆえに振り回されやすい。
容姿:短めの濃い紺色の髪に釣り目気味の青色の目。
備考:一人称「俺」二人称「あんた、お前、君。年上と初対面はさん付け、なれている相手は名前で呼び捨て」

「飴チョーダイ」
名前:トーキィ
性別:不明
性格:のんびりとしていて常にボーっとしていることが多い。無口だが暗いわけではなく、お菓子のことに関してはべらべらと喋りだす。
容姿:床に付くあたりまで伸びた水色の髪で前髪は胸元まであり、半分ほどは耳にかけている。青の伏せがちの目に大きな白い羽。常に飴を砕くために大きなトンカチを持っている。
備考:一人称「ぼく」二人称「きみ、あんた、呼び捨て」妖精的な何ry


「私、甘いものって嫌いなのよ。ただ砂糖を齧っているようなものじゃない」
名前:巴 きい(ともえ)
性別:女
性格:冷静沈着だが少し抜けている部分が多く、天然というわけではないが突っ込みかボケで言えばボケ。
容姿:背中の真ん中辺りまで伸ばした黒髪に灰色の釣り目。
備考:一人称「私」二人称「貴方、さん付け。慣れてくると呼び捨て、ちゃん付け」可愛い物が大好きで、部屋にはぬいぐるみなどがたくさんある。

「いい加減静かにしろー!!」
名前:マロウ
性別:男
性格:しっかりものゆえの苦労性で、面倒見がよい。御人好し。眠いときはとろく殆ど動かない。
容姿:肩に届くか届かないかぐらいの長さの赤い跳ねた髪に赤と桃色の中間のような色合いの釣り目、背には桃色の羽を持つ。
備考:一人称「俺」二人称「お前、呼び捨て」妖精的なry


「結婚とか彼氏とか恋愛とか、そんなものに現を抜かしている暇があったらちゃんと仕事をしてお金を貰ってきっちりとした生活を送るのが当たり前よ」
名前:堀川 悠子(ほりかわ ゆうこ)
性別:女
性格:しっかりものだが頑固。正義感が強く、御人好し。たまにちょっと過労で壊れる。
容姿:ウェーブの掛かった腰辺りまである茶髪を普段は纏めていて、目は細めで色は焦げ茶色。
備考:一人称「私」二人称「貴方、さん付け。年下はちゃん付け、君付け」

「糖分は確かに疲れを取る作用がありますが摂取しすぎると肥満など体の体調を壊す原因となることもあります、何事も適度というものが大事です」
名前:ウィリアム
性別:男
性格:真面目で礼儀正しいがからかわれると直ぐキレる癖がある。
容姿:肩に届くぐらいの金色の髪に前髪は真ん中で分けており、釣り気味の銀色の目。背には黒と黄色のアゲハチョウのような羽。常に大きなフォークを持ち歩く。
備考:一人称「私」二人称「貴方、さん付け」常に敬語。


一気に全員行ってみましたー!
そして新作スレッドなんですがちょっとシリアスで戦闘メインなモノが書きたいなあなんて思っちゃったり。でも戦闘ってあんまり描いたことがないので自信がないんですよねー…
あとここでシリアスオンリーでいくか恋愛とかギャグとか入れていくかかポイントなんだよなあ…殺し合いみたいなのが今浮かんでるんですがコレにギャグとかまぜるとなると大変そう…!よくありがちな殺し合いゲームみたいな。

まあちょこっと書いてみて無理そうだったら違うのにしようかなーとか。

あと良く見ると個性個性って思ううちに何人か似たようなのがいますねwウィリアムと悠子さんとか…

112ライナー:2011/09/19(月) 14:54:50 HOST:222-151-086-002.jp.fiberbit.net
コメントしに来ました、ライナーです^^
おお!プロフが出来上がっている!!
これからも楽しみに拝見させて頂きます!
ではではwww

113 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/19(月) 15:02:30 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

>ライナー様

コメント有難う御座います!
妖精の方は殆ど変わっていませんが出来上がりましたw
有難う御座います、頑張って更新しますのでノ

114 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/20(火) 22:05:15 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

正直そろそろシリーズにタイトルをつけようと思ったのだが全くといっていいほどに思いつかなかったのでそのまま「fairy of sweets」です!
一応全部同じお話ですが、皆が出会うまでは「fairy of sweets」のsweetsの部分をそれぞれの妖精の好きなお菓子に変えておきます。何々編とかそういう感じです。
こんがらがっちゃうからね。皆がであったらfairy of sweetsへ変更します!では今回はクリムちゃんのお話を。

< fairy of Cookie #1 >


小さな女の子はにこりと微笑んだ。その姿はまるでまさに妖精のようで、突然のことで驚きを隠せないけれどあまりの可愛さに思い切り抱きしめてしまう。


「かわいー!!」
「わあっ」

ぎゅうっと力いっぱい抱きしめたが直ぐに相手は小さな女の子だと思い出して力を緩める。
女の子は少し苦しそうに息を整え、でもにこりと笑ってくれた。安心して小さく溜息をつく。


「ね、ねえっ、貴方って…何?」

「わたしはねぇ、お菓子の妖精なのー。お菓子が好きな女の子の元へ妖精の世界からやってきて、そのこと一緒に生活をするのー、それでその子とお友達になれたらわたしたち妖精は一人前の妖精になれるの。だから居間はまだ半人前ってところかなあ?」

にこにこと可愛らしい笑顔を浮かべながらそう説明する小さな女の子。
妖精の世界、という言葉が出てきてやっぱり妖精なんだと思ったが、妖精なんて非現実的なものなんて始めて見た。話だけなら笑い飛ばして信じないだろうけどこうして妖精みたいな女の子が目の前に置かれたらそれは信じざるを得ない。
一人前に成るために地上の人間と仲良く成らなければならない、ということは理解できて次に取る行動は決まっていた。友達になるなら決まっていること!


「私は南、春木南!宜しくっ!」
「わたしはクリムー、宜しくね、南ちゃん」

小指を差し出すと小さな手が指を優しく包む。指きりのような握手のような不思議な気分。
そういえばすっかり忘れていたクッキー缶の存在を思い出し、同時になぜクッキー缶の中で眠っていたのかが疑問として浮かぶ。

「クリムはどうしてクッキー缶の中で眠ってたの?」
「えっとね、クッキーがすきだから、ってのもあるけどわたしがクッキーの妖精だからなのー」
「へー、じゃあ、他のお菓子の子も居るの?」

目を輝かせてそう問いかけるとクリムはくすくすと楽しそうに笑って頷いた。
話を聞いているとどうやらクリムが知っているのはキャンディの子、マシュマロの子、ケーキの子、それから同じ妖精ではないけど飲み物の妖精の子で紅茶の子がいるらしい。飲み物の妖精はお菓子の妖精たちと仲がいいらしい。
それからケーキの子は五人兄妹で、クリムが知っている子は丁度真ん中の子らしい。


「早くその子達にも会ってみたいな!」
「わたしもー」



妖精との出会い
何の変哲もない世界から抜け出したような気分で、ふわふわと甘くて、楽しくて、

あのクッキー缶を開かなければ私とクリムは出会わなかった

あのクッキー缶を開けて、本当に良かった!





「あ、そうだ、クッキーまだ残ってるから一緒に食べよ…って」
「もうないよー?」


-

(早々にクリムさんのキャラが分からんことになりました。あと南ちゃんは中学生か高校生ぐらいの感覚ですがどっちにしろこどもっぽすぎた感が…!次はトーキィと樹君かな。紅茶の子もだしたーい)

115 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/21(水) 14:58:32 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

▼ぼそり

新作どうしようううううううう

戦闘モノやりたいけどあんま書いたことないからなあ、とも思う。とりあえず設定とかは決まってるから後はキャラだけだなあ、募集かけてみるのもいいかもしれない。
どっちにしろ諦められそうにはないので、シリアスオンリーにしろギャグありにしろ多分やる、んじゃないかなあ飽きなければ←

チェスの駒の数だけオリ作るとか拷問wwww流石の俺でも死にそうwwww
もう半分くらい募集かけちゃダメだろうか。ダメですね。戦闘シーンで怪我させちゃったりするの申し訳ないしね。

116 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/21(水) 21:22:22 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp
▼作品まとめ/短編

>>2
冷めそうなほど

>>12
無言無音

>>15


>>22
チョコレート・ホリック

>>26
なくってこと

>>27
大体好きって答える(なんとなくお気に入り)

>>32


>>33
Your E-mail(なんとなくお気に入り)

>>35
貴方に心奪われ中

>>47
天秤上の駆け引き的恋愛

>>49->>50
友達→恋人

>>51
メロンパン、ころね、焼きソバパンに(なんとなくお気に入り)

>>52
貴方に捧ぐ愛の歌

>>54->>55
こまってしまった、

>>56->>57
白雪姫

>>58
失恋希望中

>>59
最後の国のアリス

>>60
離れ離れロマンス

>>63
赤き茜の夢現

>>68
私は私は

>>69
貴方と僕

>>78
終焉を二人でバッドエンド

>>79
ぬいぐるみRoom

>>70
君だけにラブソング(なんとなくお気に入り)

>>81
私の知らない君(なんとなくお気に入り)

>>84


>>87
相棒=?

>>88
相棒!

>>90


>>93
可愛い君と可愛くないあたし

>>99
mails to you.(なんとなくお気に入り)

▼作品まとめ/連載

-恋愛Colorful party(不定期更新)

>>4>>19>>21>>29>>37>>41>>45>>71>>103->>105

-kiss(更新停止中)

>>9>>11>>13>>20>>23>>24(なんとなくお気に入り。).>>25>>28>>38

-死神の居る保健室(更新停止中)

>>40>>42>>43->>44>>67

-fairy of sweets

>>72>>73>>74>>100.114

-メル・プラネット(不定期更新)

>>75>>101->>102>>109

▼作品まとめ/続き物

>>33 Your E-mail−>>99 mails to you.
>>60 離れ離れロマンス−>>70 君だけにラブソング−>>107 君、スキ
>>87 相棒=?−>>88 相棒!

▼登場人物まとめ

(短編は殆ど適当に決めた人ばっかなんで書きません!

恋愛Colorful party→花巻千佳/鏡れお/白花宵乃/広付恭子/>>18 飛鳥咲夜/神楽坂勇人/>>76
死神の居る保健室→久我原/払間>>40
fairy of sweets→各話に簡単なものを。人間+ちょこっと細かく→ >>110 >>111

117ライナー:2011/09/21(水) 22:21:12 HOST:222-151-086-002.jp.fiberbit.net
コメントしに来ました、ライナーです^^
115≫で、戦闘物の新作を書くとお見受けしました。
では書く前にアドバイスをしておきます。
戦闘物、要するにSFやファンタジーなどに多い分類ですが、正直書いて感じを掴むしかありません^^;
心配なようなら、戦闘物含む小説、ライトノベルなどを参考にするのも良いです^^
この掲示板にも幾つかバトル系の小説はあるので、探してみると良いですよ!
キャラクターの方ですが、1〜2人にギャップを持たせると効果的です。
大体のキャラクターは分かりやすい性格のほうが良いですね。変に複雑にすると分かりづらいので、定番な性格を出すのも有りです!
ではではwww

118 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/22(木) 14:37:58 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

>ライナー様

コメント、アドバイス有難う御座います。
とても参考になりました。キャラや設定を作る合間に他のバトル系の小説、読んでみようと思います。
ギャップですか、頑張ってみますね。有難う御座います!

119 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/22(木) 15:23:04 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

< *白い病室の中/side*千佳 >


真っ白な病院、ざわめく話し声を耳に入れながらゆっくりと足を動かす。
震える体を抑えつけ、目を覚ました先輩の病室までの道のりを歩く。けれど心の中では、行きたくないと拒みたかった。

何時までも隠しきれる話じゃない。
恭子が落ち着いたらきっと先生や家族は先輩のことを話すはず、離さなきゃならない、それは私にだって分かってる。
けれどそれはあまりにも、残酷だと思う。

目の前を歩いていたナースの足が止まり、病室についたことが分かり震えが強まる。


「……せ、せん、ぱい…?」

病室の扉を開くと音に気がついて男の子が振り向いた。部屋にはその男の子しか居なかったからその男の子が先輩であるのは当たり前だけど、私の口から出た言葉には疑問符がついていた。
なぜならその男の子は先輩とはあまりにも似ていない姿をしていたから。

ぼさっとした短めの赤い髪、その一部は白く染められ他の髪よりも少し長く方を過ぎるぐらいまであった。
瞳は先輩と同じ釣り目だったけれど色は髪よりも少し濃い赤色で、何時も付けている筈の眼鏡も無い。
だけど、男の子の浮かべる微笑には何処かで見たことがあると感じた。

「はは、ばれちゃったなあ…。いつものあれ、作ったキャラなんだよ」

へらりと笑う男の子の声はやはり聞いたことのあるもので、それは確かに先輩の声だった。
作ったキャラと聞いたときは一瞬驚いたが、一度か二度、恭子とこの男の子の容姿と似たような容姿をしている男の子が一緒にいたのを見かけたことがある気がする。
何時もの先輩からはあまり考えられない明るくて、少し悪戯好きというような少し子供っぽい、でも頼りがいのありそうな印象のある男の子で、納得ができた。


「……あ、あの、私のこと、知ってるんですよ、ね」
「少しなら。ええっと、花巻千佳さんだよな?」
「はい…じゃ、じゃあ、私の友達の…恭子、って言う子…は」

「詳しくは知らないな、名前と、後そこの白花さんの後輩ってことぐらいしか…」


その言葉を聞いた瞬間、涙が溢れそうになった。

やっぱりそうなんだ、記憶が、無いんだ。
そう痛いほどに実感して、自分のことでもないのにどうしようもなく胸が締め付けられるように痛みを感じて、息をするのさえ忘れてしまいそうなぐらいにいたくて、


「…そう、ですか、…ご、ごめんなさい、変な事聞いちゃって」

泣かないように意識して笑うしかできなかった。
涙をこらえるのが精一杯で震える声を何とかして誤魔化すしかなかった。

「いや…他に何か用は?」
「あ、え、えと」

確かめたかった。
記憶が本当になくなってしまったのか、どうしても信じられなくて確かめようと思っていたから、他に何かあるわけじゃなくて、でも素直に記憶が無いのか確かめたくて来たなんていえるわけでもなくて言葉が詰まる。


「あとどれぐらいで授業に出れるの?」

戸惑っていた私の肩を軽くぽんと叩くと先ほどまで黙っていた部長が喋りだす。
安心した小さく溜息を吐き、自然な仕草で一歩後ろへ下がる。

「あと一週間はかかんじゃねぇの?」
「そう、これ以上頭が悪くなってたらまた一年からやり直しかしら」
「ひっでー…」


「あ、あの、私用事思い出しちゃって…先、戻ります」
「あ、ああ、そう、分かったわ」


病室のドアを閉め、廊下を早歩きで抜けていく。
騒がしさは先ほどと変わらず、変わったのは、私のココロだけ。



私だけ、


-

(中途半端で申し訳ない…!次の次辺りに恭子と咲夜兄さんを会わせられたらいいなあ、)

120キョーコ ◆wYW6SiJDXE:2011/09/23(金) 13:04:57 HOST:nttkyo494190.tkyo.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp

こんにちは。

小説読ませていただきました。
上手くて話がまとまっていて読んでいてとても楽しかったです!

これからも読ませて頂きます。
更新楽しみにしています、頑張ってください

121 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/23(金) 13:55:30 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

>キョーコ様

コメント有難う御座います。
楽しいといっていただけて光栄です…!

有難う御座います、掛け持ちだらけで遅くなったり早くなったりですが更新頑張ります!

122 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/24(土) 13:30:50 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

< ごめんね >


五時にきて
目を合わせないで
んっと、と口ごもって
ねえ、と始まって


「…ごめんなさい」
「…うん、わかってたよ、ごめんね、無理させて」

(( せっかくすきになってくれたのに ))
(( すきになれたから、すこしきたい ))

素敵だなって思ってて
綺麗だなって思ってて
大胆なところも
弱弱しいところも


「…好きでした」
「…ごめ、」
「いいよ、もう…」
「…あの」


会えてよかった、
理由がないわけじゃない
我慢できたらな、
戸惑う君に罪悪感
うん、で始まって


「…あのさ」


「…はい」



「…ごめんね、すきだよ」

「…ありがとう」


-

(最後と括弧の中以外の文字をひらがなにすると分かる伝えたい気持ち。ちょっとお気に入り)

123 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/24(土) 18:00:59 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

< 見えません >


「本当センス無いよね、あのこ」
「ほんとー、あんなのでよく受かったよねぇ!」
「ばっかみたい。どうせコネでも使ったんじゃない?」
「どっちにしろうざい」


教室内の騒がしさに隠れて耳に入る邪魔くさい陰口
無視を決め込むのが常識、でもどうせなら大声で悪口言う暇があったら勉強すれば?とでも言ってやりたい。
まあ、悪口に反論するぐらいなら勉強にいそしんだほうがマシなんだけど。

「あ、スケッチブック…置いて来たか「おーい、るい!」

鞄の中を見てみるとデザイン画を書き溜めておいたスケッチブックが見当たらず、家においてきたかと思っていると自分の名前を呼ぶ声が耳に入る
振り返ると其処には自分よりも背の高い男子生徒が立っていて、手には私のスケッチブックがあった

「悠太」
「これ、廊下に落ちてたぜ」
「あ、ありがと」

そういってスケッチブックを渡される。彼は金島悠太、私の彼氏に当たる人物。
どうやら鞄が開いていたようでスケッチブックが落ちてしまったらしいが、幸い拾ってくれたらしい。


「悠太、今日帰り、うちに来ない?今日弟の誕生日なの、ご馳走食べれるよ」
「んー…るいんちのお母さんの手料理は食べたいけど…そういう時は家族だけのほうが良いんじゃないか?」
「良いよ全然、りんも喜ぶよ」

りんは私の弟のこと。
悠太とも仲が良くてよく遊んでもらってる。お母さんやお父さんも悠太のことは良く思っている、って言うか本当の息子みたいに可愛がってる。
きっと一緒に祝ってくれたら喜ぶと思うんだけどなあ


「ね、いいじゃん」
「…んじゃあ「ゆーたくんっ!」


悠太の言葉をさえぎったのはさっき陰口を叩いていた女の一人、工藤舞子。
ずっと前に悠太に告白したらしいんだけど、そのときにはもう私と悠太は付き合ってて、勿論断ったんだけどそれ以来から私の陰口ばっかり言うし無駄にどついてくるし、未だに悠太にも引っ付いてるみたい。まあ悠太も殆ど相手にしてないけど。


「ねえねえ、今日一緒にお出かけしないっ?私ね、欲しい服があるんだ!」

「ごめん、今日はるいの家に行くから」
「えーっ…何時もるいちゃんと一緒じゃない!たまには私と…っ」

「私と悠太は付き合ってるんだから何時も一緒で良いじゃん、あんたは悠太と何の関係があるの?」


冷たい視線でそう言い放つと工藤は心底嫌なものを見るような視線を向けて立ち去った。
ああ、弱いくせに…


「…るい」
「何?」
「あのさ、あれのこと、あんま気にするなよ」

あれ、とは舞子や陰口を叩く他の女子のことだろう。
深刻そうな表情を浮かべる悠太の背中をばんと叩いてにこりと笑んで


「私には悠太しか見えてないんだから気にする理由さえも見えないんだけど?」

そういうと悠太は恥ずかしそうにそっぽを向いて私の髪をぐしゃぐしゃと撫でた
照れ隠しらしい。



「悠太がいれば、それでいいよ!」

-

(恋人の大事さ、みたいな。よくわからん!)

124 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/24(土) 18:42:35 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

▼お知らせ

どうも、槙です!
今回はちょこっと前に話していた新作について。

えとえと、新作なんですが今回書かせて頂くことを決意しました!
ですが当初考えていた設定は流血とかメインになっちゃうので小学生や中学生の方もいらっしゃるだろうと思って取りやめになりました。
一応和風ファンタジーで妖怪モノ、です!←

で本題はというと新作のキャラなんですが一杯居過ぎて役割は必要なんだけど作りきれないということで募集でもしてみようかなと思ったんですが、メインのこなので一話から登場するんですがスレッドを作ってから募集すると一話書くまでに時間がかかりそうだと思ったのでこっちで募集してみようかなとか思ったり思わなかったり←

(設定:おっとりとしていて天然、ドジっ子の女の子。高校一年生。生徒会広報、生徒会会長が作った「白猫探偵団」に入っている。実は貧乏神で人間に成りすまして生活していた)
これを元に大体二行ぐらいに纏めて頂けるとありがたい。

名前:(和名。当て字は出来れば無しで、振り仮名もお願いします)
性格:(上のを元に付け足していってください)
容姿:(過度の美化禁止)
備考:(一人称、二人称など)

出来れば何度かお話したことのある方でお願いします!
それではノ遣ってくださる方が居なかったら自分で遣りますとも…←

125 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/25(日) 15:04:54 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp
▼お知らせ

前回>>124でキャラ募集を計ってみたのですが← 試しに天然ちゃん抜きで書いてみたら驚きの書きやすさ!天然ちゃん抜きでよくね!?…状態になりました、ので、募集は取りやめということで!
試しに天然ちゃんも含めてやってみたんですが…突っ込みが殆どいないので…ね…ボケの集合体ですよこれ←

ということで募集は取り消しますが、まあ、後々から追加できたらするかもしれないので←

キャラを大体纏めたらスレッド作ります!

126ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/09/26(月) 18:03:47 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

わあい!新作楽しみにしてますとても!←
天然ちゃんも好きだけど天然ちゃんじゃないのも好きですていうか槙さんの作品なら全部好きです!

短編集の方も新作の方もがんばってくださいね!
電信柱の陰でにやにやしながら応援してますノ←

127 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/26(月) 18:20:42 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

>ねここ様

コメント有難う御座います!
まじですか!ありがとうございます!天然ちゃんいいですよね!

全部すきとかそんな…!(〃ノω|キャッ←

ありがとうございますー!
電信柱から出てきていいんですよ…!持て成しちゃいますよ…!←

128 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/27(火) 21:02:37 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

< にゃんこじゃなくてナイト希望 >


窓際のお姫様。
今日も憂鬱そうな表情ですね、退屈?窮屈?

「や、お嬢さん」

にこりと微笑みかけるとお姫様はおどろ居たような表情を浮かべたけど、直ぐに優しく微笑んでゆっくりと手を伸ばす
頬に触れる細い指先が気持ちいい。

「貴方は猫みたいな人ね」
「そうかな」
「少なくとも、猫っ毛ではあるわね」

くすくすと笑いながら髪に触れる。
猫だったら好きなときに昼寝をして、ご飯を食べて、散歩をして。気軽でとても良いかもしれないね。くすりと笑う。


「ああ、でも、うん、猫じゃ駄目」
「どうして?」

お姫様は首をかしげながら不思議そう。
にこ、と笑って耳元でささやく。

「猫じゃあ、お姫様を迎えにいけないからね」

そういって手元の花を渡す。
可愛らしい赤い花は白い肌のお姫様にぴったりで、まるで雪と林檎のようだった。


「そうね、猫じゃあこうしてプレゼントを届けるのも精一杯ね」


楽しそうに微笑んで再び髪にそっと手を伸ばす
猫を撫でるようなその仕草。猫だったら彼女の膝の上で寝るのも悪くないけど、猫だったらお姫様を窮屈なお城から連れ出せないからね。


「ねえ、お姫様」


「俺と逃げ出しません?」


-

(案外お気に入り。可愛く、メルヘンチックに!イメージして書いたんですが正直短編って言うか詩に近いようなw)

129 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/27(火) 21:26:21 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

< ナイトでもにゃんこでも >

白い手の平の赤い線
寂しそうに、残念そうにその傷をそっと白く細い指でなぞる、私のナイト

「どうして貴方が辛そうな顔をするの?」

そういうと彼は綺麗な手だったのに、といって私の手から手を離し、窓辺へ歩いていった。
私が望んだこと。この傷は私のナイトがつけたもの、細い彼の爪はたまに私や他のものを傷つける、それが彼の意思でなくても。

この傷が消えるまで、彼は私の元を離れると言った。
これ以上傷付けたくない、だって。


――― 一緒にいないほうが、傷ついちゃうわよ――?


「早く直したいわあ」

私の呟きにくすりと、寂しそうに笑うと窓から足を放り投げる。そして窓から飛び出してどこかへ姿を消した。

「ねえ、ねえ、ナイトでもにゃんこでも構わないわ」



「貴方にいて欲しいのよ、チェシャネコさん」

手の平の赤い線、じわりと滲み出して赤い血が流れ出し、手を伝いエプロンへ落ちる。
赤い染みを作り、ああ、早く洗わないとと思いつつも動く気になれない。

彼がもしかしたら戻ってくるかもしれない。
忘れ物を取りにとか、やっぱり寂しくなって、とか。


何でも構わないの、ナイトでもにゃんこでも。


「迷子になる前に」


チェシャネコさんのお仕事は導くことでしょう。
貴方とずっと一緒にいられる未来の道へ、導いて頂戴よ、!

-

(前のやつの続き。思いつきいえーい!)

130 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/28(水) 21:35:47 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp


< うさぎさんシンドローム >


彼は悪戯に微笑む、。

×


「ねえ、看護婦さん」
「何?理央ちゃん…あ、もう直ぐお散歩の時間ね」
「うん、今日は何処へつれてってくれるの?」
「今日はねー、近くでお祭りを遣ってるの」

病弱な私は幼い時から病院の中に居た。
真っ白い壁が連なる冷たい廊下、それでも優しい看護婦さん、先生や同じ病気を抱えている子も居たから、孤独って程ではなかった。
まあ、普通の生活に憧れていないといえば、嘘になってしまうのだけど。

毎日二回二時間ずつ、私は車椅子で散歩に出かける。
看護婦さんに車椅子を押してもらいながら。ずっと病院の中と窓から見える景色ばかりでつまらなそうにしていた私に先生が提案してくれたお散歩、退屈だった毎日もこの時間が待ち遠しくなる。

綺麗な花を見つけたり、可愛いワンちゃんを見つけたり、些細なことがとても楽しかった。



「わあ…綺麗!」

何時みたいに小川に行こうか、それとも花畑で花を見に行こうか、わくわくしながら考えていたけれど今日は看護婦さんのリクエストで近くの公園で遣っているお祭りに行くことになった。
昼間でもすでに人や屋台は一杯出ていて、飾りやライトアップも施されている。何時もの公園とは一味違って目を輝かせる。

「今日は特別、先生にお願いして夜まで居て良いって許可を貰ったから」
「本当?ありがとう!」

体が弱いから殆ど昼間しか出られないんだけど今日は特別。


夜の帳が落ち昼ではあまり目立たなかったライトアップも綺麗に輝き、人もどんどんと増えてきた。友達と一緒に楽しそうに屋台を回る子や恋人同士で一つの食べ物を分け合ったりしている人も居た。
ワンちゃんが可愛いお洋服を着ているのも見つけた。


「理央ちゃん、何か食べたいものはある?」
「えっと…じゃあ、りんご飴」

最初に目に入ったのは屋台の明かりできらきらときらめくりんご飴、赤い水あめでコーティングされていて、あまりお祭りを行ったことのない私でも定番だと思う。

「いらっしゃいませー」

屋台で飴を売っていたのは優しい笑顔の男の人、その人は周りよりも目立ち通り過ぎる人たちの視線を集めていた。
何故かというと、男の人は可愛い兎のキャラクターのきぐるみを着ていたから。なんで笑顔かって分かるのかといわれると、なんとなくなんだけど。声からして男の人なのは間違いない。

「りんご飴一つください」
「二百円でーす」

飴を片手に色々な屋台を回り、最後は公園の広場で花火大会。ロケット花火やパラシュート花火は危ないからないみたいだけど線香花火みたいなのは一杯あって、遠くから見ると薄暗い夜空にふわりと光が浮かんでいるようでとても綺麗だった。
綺麗…なの、だけど


(きります)

131 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/28(水) 21:36:45 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp
「…どこいっちゃったんだろ」


なんということでしょうか、看護婦さんとはぐれました。
手洗いに行ってくるから少し待っててと言い残し、数十分ほど前に別れたはずなのだが全く帰ってくる気配がなく少し探してみたんだけど全く見つからなく、今に至る。



「うう…やっぱり動かなかったほうが良いかなあ」


弱音が零れ、同時に頬に一筋。


「―――っ」


「あれ、さっきの女の子」
「え、」

後ろから声が聞こえて振り返る。声には何処か聞き覚えがあり誰だろうと思いながら声の正体を見てみるが後ろに立っていたのは見たことのない男の人だった、私の記憶が間違っていなければ。
男の人はにこにこと笑顔を浮かべていたが直ぐにはっとしたように何かを被った。少し暗くて見えにくかったがそれには見覚えがあった、被ったものは兎のキャラクターの被り物。
さっきのりんご飴の屋台のお兄さんだと気づく。

「あ、えと、さっきの屋台の」
「そうそう…なんか泣いてたみたいだけど、なんかあった?」
「えっと…一緒にいた人とはぐれちゃって」

はっと思い出して頬を伝う涙を急いで拭う。

「そっか…んじゃ、俺一緒に探すよ」

にこ、と優しく微笑むとお兄さんは私の後ろに回り車椅子をゆっくりと押す。
申し訳ないと遠慮しようとしたが見透かしているようにお兄さんは気にしないで、と小さく言った。先生とか以外の男の人と喋ったりするのは殆ど無くて少し緊張したけど、一人でいるときよりは随分と安心できた。



「あ、理央ちゃん!!」

暫く近くを探していると看護婦さんを見つけて安心してほっと溜息をつく。
看護婦さんの目には薄らと涙が浮かんでいて、必死で探してくれていたことが感じられて胸が温かくなる。嬉しい。

「よかったー!」
「御免なさい、遅かったから心配で探しちゃった」
「いいのよ、私こそごめんね」

「良かったな、見つかって」

そういうとお兄さんは私の髪を軽くくしゃくしゃと撫でて微笑んだ。その時、その笑顔を見て胸がどきりとはねた気がする。
緊張しているときや、怖いと思っているときとは違う、なんでだろ。


「あ、あの、有難う御座いました!」

「あ、と、それから、良かったら、!」



×


うさぎのような貴方に恋してしまったようで、

-

(最後理央が何を言ったかはお任せ。多分続かない。)

132 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/29(木) 17:38:35 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp


< ひどいこと >

とあるところにとてもとてもあたまのいいけんきゅうしゃがいました
けんきゅうしゃはあるひとがすきでした。かわいいあまいろのかみの、かわいいこです。

けんきゅうしゃはそのこがすきで、でも、そのこはけんきゅうしゃがすきではありませんでした

けんきゅうしゃはとてもかなしくなりました
かなしさをまぎらわすにはどうしたらいいだろうとかんがえました

そしてたどりつきました


「 そうだ、あのこそっくりのにんぎょうをつくろう 」


できたのはとてもかわいいかわいいおんなのこでした
かわいいあまいろのかみ、すてきでほうせきみたいなあおいめ、そんなおんなのこをけんきゅうしゃはとてもあいしていました

でも、おんなのこはあるひいったのです


「 わたし、さびしいわ 」

けんきゅうしゃはいつもとてもいそがしいです
だからおんなのこにかまってあげられないひがつづいて、おんなのこはさびしいとけんきゅうしゃにいいました
けんきゅうしゃはおんなのこをあいしています、だからあいしているひとがかなしむすがたなどみたくありません

だから、けんきゅうしゃはもうひとり、にんぎょうをつくりました

まっくろなかみにするどい、まるでりんごのようにあかいめ、まっくろなようふく

もうひとりのおにんぎょうはおんなのこみたいにきれいなおとこのこでした


おんなのこはおとこのこがきにいったようで、いつもいっしょにいます
おとこのこもおんなのこをたいせつなともだちとおもっています

けんきゅうしゃはおとこのこのことをむすこのようにおもっていて、おんなのことおとこのこがしあわせでとてもうれしそうでした


「 わたし、あのこがすきよ 」


おんなのこはあるひ、けんきゅうしゃにそういいました
おんなのこはけんきゅうしゃをすきになるようにつくられたのにどういうことか、おとこのこをあいしてしまいました


「 あのこといるとむねがいたいのよ、あのこといるととってもしあわせなのよ、これってスキよね? 」


むねがいたくて、しあわせになれる
けんきゅうしゃにはそのきもちがいたいほどにわかりました。なぜなら、けんきゅうしゃがおんなのこにいだいていたスキとおなじだからです

けんきゅうしゃはさびしくなりました

おんなのこをとてもあいしていたからです。でも、もっとさびしくなりました、おとこのこのこともあいしていたからです。おんなのことはちがうあいですが、たしかにあいしていました。


「 なぜ、どうして 」


おとこのこはといかけました。けんきゅうしゃはなんどもなんどもなきました、そのりゆうをおとこのこはしっていました。
じぶんのせいだと、。

おとこのこはなんどもじぶんをけすようにけんきゅうしゃにいいました、けんきゅうしゃもそのまえからおとこのこをなんどもけそうとしました
でもできませんでした、なんどやっても


おとこのこをけせばおんなのこがなきます
おんなのこがなけばけんきゅうしゃもつらいです

なにより、

おとこのこをけせばけんきゅうしゃもないてしまうからです


「ああ、なんて愚かだろう」



おんなのこもおとこのこもたいせつでけすことなんてできません
ああ、なんておろかでばかなんでしょうか

かれのこいはいっしょうみのらないものでした


「こんな酷いこと、起こるなら俺は――」



(少し続く。訳分からんけどこういうの好きw)

133 ◆uXwG1DBdXY:2011/10/04(火) 11:48:37 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

▼お知らせ

お久し振りです、槙です!
今回は少しお知らせがあります、今週から少し更新が出来なくなる可能性があります。理由は別所でやっている企画様にまんまと釣られたからです←
なるべく更新できるように努力しますが、多分前よりは遅くなると思います。
新作のほうも同じくです。折角新しく作ったのに申し訳ありません、ですが必ず無駄にはしませんので、次更新できるときまで暫しお待ちください!

それでは、失礼します

134 ◆uXwG1DBdXY:2011/10/10(月) 17:51:17 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

< 謎の多い人 >


彼は謎の多い人だ。

地毛の赤い髪とか、カラコンだったり眼鏡だったり、気分次第でサボったり、


薬指の結婚指輪とか。

「高校生なのに結婚指輪なんてしておっかしい!」

そういって馬鹿にしたこともあった。
彼はそうだねと小さく呟いて笑ったけど、次の日も、次の次の日も、彼の指からその指輪が消えることはなかった。

シンプルなデザインのシルバーリング。


「ね、結婚したい人がいるの?」
「えーいないよー」

誤魔化すようにくすくすと笑うと彼は窓の外へ視線を流す。
冷たい風が吹き抜ける外側の世界。それでも彼は手袋もつけず、マフラーに顔を埋める。

「寒いなら手袋すれば」
「そーねー」

赤い指先をこすり合わせながらぼそりと呟く。

次の日も、次の次の日も、次の次の次の日も、一週間後、一ヵ月後、一年後も彼の指には同じ指輪。
高校生活を迎えた、今日さえも彼はその指輪を離さない。


「上條ー」
「あ、見上だ」

上條千里、私の名前の苗字だけを呼ぶのは彼の癖。一年の頃からずっと同じクラスで隣の席、それでも、一度も名前は呼ばなかった。
見上、見上日当。日当なんて不似合いな彼。彼の名前、そういえば私も一度も呼んでないな。


「卒業お疲れ様」
「上條もお疲れさん、三年間、楽しかった」


「ね、見上」
「何?」
「その指輪の理由、聞いていい?」

長年聞けなかったこと

口にするのは簡単なのに、出来なかった。
彼は優しくへにゃりと言う効果音が似青いそうな笑顔を浮かべた。手を軽く振って、


「俺が上條日当になれるようにおまじない」


さよならと笑った。

未だに私は、彼は謎の人だと思う。



(日当でひなた、です。みかみひなたとかみじょうちさと、です。ええと、うん、自分でも良くわかんないんですけどイメージ的には日当はずっと千里が好きで上條日当になれるように努力なんてできないし、ましてやスキとさえいない。だから何時かは千里と同じものをつけれるようにおまじない。平然としているように見せてずっと心の中ではもごもごしてるといいなあ、とか←)

135 ◆uXwG1DBdXY:2011/10/12(水) 16:36:04 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

▼ぼそり

久し振りにメモ帳を漁っていたら建てようと思っていた参加型の小説スレの設定とかが出てきて今更作りたくなってしまったw
リレー式とかではなく、決まった少しの設定を元に参加者の人たちが好きなように住民を作ったり話を書いていく、という。案外この掲示板はコメをしあったりする、所謂交流というものが少ないと感じて作ったものだったけれど正直掛け持ち辛いしスレ作っちゃったから自重すべきだろう。

でもアパートネタは好きだなあ
と思いつつピクシブの企画のほうで思い切り放置してるアパートの設定があったというね…

うん、ただそれだけです。
少しスランプっぽいなあ

136 ◆uXwG1DBdXY:2011/10/15(土) 21:05:34 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

< 特等席! >

君の隣、それは私だけの特等席なのです。
登校途中のバス停でも、満員電車でのお隣も、帰り道でも、彼の隣だけはお譲り出来ないのです。

「ユキ、お前って人と引っ付くの好きなんだなー、寂しがり屋?」

笑いながらそういう君は全く気づいてないんですね、私のやきもちとか、。
貴方の隣に他の人をおきたくないだけですー!!

わかればか!

あ、でも、解っちゃったら少し恥ずかしいので今のはなしで!オフレコオフレコ!

でも君の隣が私以外になっちゃうのは本当に本当に嫌なのです。
君の隣は私だけの特等席、出会った当初から決まっているんです。

「特等席なう」
「ユキ?」
「なんでもなーい!」


君の隣が一番落ち着くんだから、いつまでも特等席でお願いします。

ね?



(はwずwいwwwwけどこういうのが一番書きやすいんだよなあ)

137 ◆uXwG1DBdXY:2011/10/16(日) 19:07:23 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

< 火傷/ヤンデレ?注意 >


痛いくらいに痕を残してよ
一生消えないくらいの傷を頂戴よ

火傷みたいに熱くて痛くて、一生消えない愛をくださいよ

焼けるぐらいに熱くて情熱的で執着的で激痛みたいなとろけるような愛
何処に売ってますか?何処に落ちてますか?何処に転がってますか?何処に隠してありますか?

水をぶっ掛けても消えないくらいの愛を

消毒液がしみるときの痛さよりも激しい愛を

包帯よりもぐるぐる巻きにして閉じ込めちゃうような愛を



燃え上がるような真っ赤な愛を!


「火傷みたいな愛って?」
「燃えてるみたいに真っ赤でとろけちゃいそうな焼けるほどの情熱的で火傷みたいにずっと傷を残して一生消えない水にも消毒液にも負けないような、強くて痛くて、真っ赤な愛よ」

「病んでる」

病んでいようが何でもいいわ。


貴方がくれるような、貴方がくれるなら、
火傷みたいに痛くて熱くて燃えるほどの焼けるほどの情熱的で痛くて一生消えない傷を残してくれる消毒液みたいな水にも負けない真っ赤な愛なら
病んでいても構わない!


ねえ、ねえ、ねえ、早く頂戴よ


焼けるような傷跡を残してよ
一生消えないような痛みを頂戴よ

火傷みたいに情熱的で沁みて、一生消えない愛をくださいよ!



(物騒!← 思いつき突っ走り!)

138 ◆uXwG1DBdXY:2011/10/21(金) 22:05:57 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

< 特等席、 >

彼の隣、それは彼女だけの特等席。
登校途中のバス停でも、お昼ごはんの時のお隣も、廊下でも、彼の隣だけはお譲りしてもらえないようです。

彼は気づいているの?気づいていないの?
可愛い彼女のやきもち、とか。

…私の、気持ちとか。
まあ、分かる訳無いんだけどね。だって言ったことないんだもの、彼のことが好きだなんて一言も、伝えられる訳無いもの。


「ユキちゃんか!俺の彼女と同じ名前だー」

そう微笑む彼に一目ぼれした。
けどきっと彼は私のことなんて覚えていないの、だって話しかけられる訳無いもの。

本当、私の馬鹿。


お隣を奪うことも出来なければ好きと伝えることも出来なくて、
彼女を責めることも出来なければ人に相談することさえ出来なくて、出来るのはやきもちぐらい

ああ、格好悪い、可愛くない。


気づいてるの?気づいてないの?
あの子の気持ちに、私の気持ちに、

彼の隣が一番落ち着く、そういったときの彼女の微笑みに、
君の隣が一番落ち着く、そう聞いたときの私の苦しみに、

気づいておいでですか?



彼の隣、それは私が望んだ特等席。
登校途中のバス停でも、お昼ごはんの時のお隣も、廊下でも、彼の隣にいることをずっと夢見ていた。

彼の隣が一番落ち着く、そんなこと私だっていたいほどに解ってるんです。

ねえ!



(前の奴の続き、見たいな。三角関係ですふっふう!)

139 ◆uXwG1DBdXY:2011/10/24(月) 22:12:23 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

▼ぼそり

お久し振りです。ネタ切れだちくしょう!
もう頭の中では千佳とれおは結ばれている状態なのでもうそれでいいんじゃないかと思い始める始末です、どうも槙です。

ネタ切れというか、軽いスランプ状態というか。
いやスランプとは少し違うのかなあ、いや、かけないことは同じなんですが如何しても短編とか意識しちゃうとダメっぽいんですよね。
ピクシブの交流とか結構ネタだけは浮かぶんですけど。よくわかりませぬ。

まあ、気が向いたら気ままに書いていこうと思います!
新作のほうは頑張りたいんですけどなんということでしょう。設定を書いたメモ帳が消えました!ちくしょう!

というわけで、短編も新作も暫く交信できない可能性がありますが、読んでくださっている方は気ままにお待ちいただけるとありがたいです!がんばります!

140 ◆uXwG1DBdXY:2011/11/01(火) 22:23:53 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

< 可愛い後輩、?/BL注意 >


「せーんぱいっ、お昼ごはん食べましょう?」

そういって微笑む後輩である年下の少年は同性である俺から見ても可愛らしいと思う。
下手すればそこらへんの女子よりは可愛いだろう。

…一部を除けばだ。

「先輩先輩、先輩って」


「本当に可愛いですよね!」

小動物のように上目遣いで恍惚とした表情を浮かべる後輩―宮田祷。
その言動に、軽く引きながら顔を引きつらせる俺―結城翔太。

「俺がかわいいとか、ないだろ」

今年に入って高校二年生。
青春真っ盛りの俺は宮田のように可愛い顔立ちをしているわけでもなく、特別可愛い趣味があるわけでもない、極々普通の性格に極々普通の容姿を持つ。
それに男としては、まあ、男子に言われるのもどうかと思うが出来ればかわいいと言われるより格好いいと言われるほうが嬉しいものだ。

「ありですよ!先輩って褒めると直ぐ赤くなりますし、なんか猫みたいですし、面倒くさいとかいいながらもちゃんと困ってる人を助けたり、あとあとーみ「わ、わかったからもういい!」

止め処なくあふれ出る言葉に俺の心が耐え切れずに宮田の口をふさぐ。
指摘されたとおり、今俺の顔は真っ赤だろう。それを見られるのが恥ずかしくて視線をそらす。

「かわいー」
「……っ、お前のほうがかわいいだろ」
「またその発言がかわいい!」


ああもう、
もう秋の入り口なのに


(顔が熱い…。)



(( ゚∀゚)o彡°BL!BL!脳みそがBLで埋め尽くされ中なう。今参加してる企画がNLだからでしょうか、いいえ、全く恋愛してないんで関係ないです。良く解らない出来だけどこういうの好きです、下克上!)

141 ◆uXwG1DBdXY:2011/11/04(金) 08:50:18 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp


< 数秒間の恋心 >

私の恋は今日も一秒で終わる。
一日の最初に彼を見て、恋をして、そして彼があの人と出会うのを見て、失恋する。

それの繰り返し。
毎日毎日彼に勝手に恋しては勝手に失恋する、我が侭な子。自分勝手な可愛くない子。
理解してますので。


「彼が好きな子、わかってますよ」

明るい茶色の髪の子でしょう?
笑顔さえも明るくて、素敵で可愛い子じゃないですか。

「彼を好きな子、しってますって」

私にそれから私の友達、そのまた友達に、隣のクラスの学級委員。
一年の図書委員に三年の弓道部の部長さん。本当にモテますね。


明日も私は彼に恋をする。
優しげな笑顔を見ただけで一目ぼれ。すべてリセットされる、なんて都合のいいようには行かない。

昨日の貴方に憂いを帯びた瞳も、一週間前の楽しそうな笑顔も
全て覚えているのです。


「リセットしてしまえばいいのにね」


でも、忘れることは寂しいのです。

わがままです。




(良くわからないのを書くのが好きです!俺が書くのっていつも女の子が報われない形が多いので、何時かは男の子の片思いとか書いてみたいなあ。)

142 ◆uXwG1DBdXY:2011/11/05(土) 17:10:03 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

< 覚めるほどに >


酷く冷ややかなその瞳が潤むのを見ていた。
ただ、見ているだけだった。


何れ冷めてしまうことはわかっていたと、彼女はいった。
最初から、ずっと、と。

ならなんで俺を愛したんだろう。
なぜ俺を愛し、そして冷めてしまったことを悲しむのだろう。


「ねえ、厘祢」
「なに、裕也」

「…ばいばいしよう」

そういえばまるで子犬のように涙を浮かべた。
そうしてまた言う、

「嘘つき」


最初からさめてしまうことが解っているなら触れなければいいのに。
嘘つきって、俺、あんたに愛してるって言ったっけ?

嗚呼、そう、言ったんだ
でも冷めてしまう事が分かってたんなら覚悟はできてたんでしょ?

「ばいばい、厘祢」

「…やっ、」

覚めてしまうと解っていた
冷めてしまうと気づいていた

それでも君の隣にいられるなら、バッドエンドが控えていようと、


「一瞬でもいいから、裕也の傍にいたかったの…っ!」

そういってふさがれる唇同士。


(ああ、)


( 窒 息 し そ う )



(良くわからないけどなんとなく気に入っているような。かなり昔の奴の男の子視点で続き、みたいな?)

143 ◆uXwG1DBdXY:2011/11/12(土) 18:46:20 HOST:KD124210058104.ppp-bb.dion.ne.jp


< 手繋歌 >


貴方が手を握ってくれるだけでいいんだよ

愛の言葉も、それ以上の行為も、全部いらないんだよ


「私はあなたの手が大好き」

だから貴方に愛されなくとも、貴方が私を信じてくれなくても、この手に触れてもいいのならそれでいいよ。

愛の言葉も、それ以上の行為も、望んでいないといえば嘘になる。
君を愛しているから、君に愛されたいから証明がほしいよ。でも、この手だけでもいいよ。この手だけがいいよ。

「この手で優しく頭をなでてくれるのが好き」

いつくしむように、めでるように、細くもしっかりとしたこの大きな手が大好き。


貴方が手を握ってくれるだけでいいんだよ

突き放しても、信じなくてもいいから、貴方が傷つくのは見たくない。
この手で触れてくれるだけでいいよ。

ふとしたときに触れるだけでも、私は幸せになれるんだよ


「手を握るだけでいいの」

本当の恋人じゃなくてもいいよ
期間限定だって楽しかったよ
本当の愛を、恋を、教えて上げられなくてごめんね


「さよ、な」

さよなら。
そんな言葉が静まり返った屋上に響きかけたところで、暖かいぬくもりに触れる。
貴方の手が私の手を包んで、絡んで、撫でて、触れたところ一つ一つから暖かさが花開く。

「手をつなぐだけじゃ、僕は満足できない。君の髪も瞳も、体も心もほしい。」

「君を、信じるよ」


貴方が手を握ってくれるだけでいいんだよ

愛の言葉も、それ以上の行為も、全部いらないんだよ

でもね、でもね、

貴方が抱きしめてくれるだけでもいいんだよ
貴方がキスしてくれるだけでもいいんだよ
貴方が愛をささやいてくれるだけでもいいんだよ

貴方がしてくれるなら、何だっていいんだよ


「ありがとう」

-

(とある恋愛ゲームをイメージして。すごくいいゲームです!タイトルはてつなぎうた、と読みます

144 ◆uXwG1DBdXY:2011/11/14(月) 18:05:59 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

< さよなら >


さあ、歩き出そう
用意はいいよね?
なんて強気に言ってみたりして
ライオンにでもなれたらなあ

「もう行くんだね」
「ん。そろそろ電車来るし」

あのさ、と切り出すこともできなくて
理由もなく分かりきった問いを口にする
我慢強くないから
止めちゃうかもしれなくて
うううん、そんな勇気もないかも

ありがとう、さよなら。

そんな在り来たりな言葉も口に出せない。
昔々の記憶が頭をめぐる。


「…あのさ」

「ん?」

「やっぱ、好きだよ」

吸い込まれるような瞳が見開く
きりきりと、胸が痛い
でも、伝えたいよ
好きってこの気持ち

「…さんきゅ」


(( むかしとかわらないへんじ、ありがとって ))
(( むかしとかわらない、きたいにそえないな ))

サンキューって言って、笑うんだ
弱弱しい君はもういないのかな?
懐かしいような、寂しいような
ライオンにはなれないから


「さよなら、ありがと」


「ごめんね、好きに成ってくれたのに…ありがと」
「ううん、私こそ無理にごめんね。会えてよかった」


さよなら ありがと すきだよ さよなら



(( すずめのなみだがとってもちいさいなら ))
(( らいおんのなみだって、どれぐらいかな ))



(>>122の数年後みたいな。少し気に入ってます。特にライオンが。(「・ω・)「がおー)

145 ◆uXwG1DBdXY:2011/11/15(火) 09:47:48 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp


< 本当? >


怖いよ

貴方に嫌われちゃうんじゃないかって、怖いんだよ

辛いよ

貴方が何処かにいっちゃうんじゃないかって、想像して

痛いよ

貴方のその顔を見るたびに、心臓が跳ね上がるんだよ


どうかどうか、


「嫌わないで」

貴方が私を嫌いなら近づかないから (泣いちゃっても、放っておいて)
私が貴方を好きでも、貴方が私を嫌いになっちゃうなら (この曖昧な関係のままで、)


「ホントにそう思ってるの?」

「本当」

「嫌われたくないって?辛いよって、怖いよって?」

「怖い」


「好きに成ってほしいって、思ってないの?」



思ってるよ。

頑張りたいよ

貴方に好きって言ってもらいたいから、でも声も手も震えちゃうの

一杯一杯だよ

貴方に好きっていってもらいたいのに、好きとさえ伝えられないの


どうかどうか、


「嫌いにならないで」

「…」

「触れられなくてもいい、お願い、嫌いにならないで」

「…本当に?」

「…」

「…」

「…本当じゃない」


どうかどうか、


「好きに成ってほしいよ」

「…」

「触れたいよ、傍に居たいよ」

「…あとどれぐらい?」

「……少し待って。少しずつ、貴方に慣れていきたいから」



「貴方に、好きに成ってもらいたいから」


「がんばれる?」

「がんばる」

「…私はもう要らないかな」

「いるよ。貴方も私だから」

「…」

「一緒に好きに成ってもらえるように努力しよう、それから、命一杯好きになろう」



嫌われないように、?

違うよ

嫌われないように好きに成ってもらえばいいんだよ



(何時も女の子側が辛い思いをするものばかり書いちゃうので、辛い思いをしてしまってそれから立ち直るところを書いてみました。新鮮というか、楽しかったです、純粋に書いていけたというか何も考えずに書いちゃったので本当意味が分からないんですけど何も考えずに書いたのは久しぶりなので凄く凄く楽しかった。です。「」が続いてる場所は本当の自分との会話、みたいな。自分は臆病なので人に好かれる要素を見てもらいたいというより自分の嫌われる要素を見られたくない、っていうほうが強いのでフレンドリーな子には憧れます。

146 ◆uXwG1DBdXY:2011/11/17(木) 21:33:57 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp
▼ちょこっと雑談、というか創作語り。

最近ちょっと小説書くのが楽しくて仕方ないのです。しかし忙しいのもまた事実。
どうも今晩は、槙です。

創作楽しいです。物凄く。
でもその反面二次創作が全然かけない状態になってしまっていてちょっと困っています。昔は二次創作専門で創作は設定とか軽く考えて終わり、って言う感じだったんですけど今は全然創作が楽しいです。
今じゃあ設定を細かく作ることが一番楽しいですw

今はとある御題サイトで時間の擬人化があってそれに物凄く嵌ってます!
一応午前零時から十二時まで作りました!機会が有ったら此方でも出してみたい…
特に三時から七時が気に入ってます。あと十一時。

まあ何がいいたいかといいますと、特にないんです。

言うならば皆さん創作書きさんとして、二次創作はどうなんだろうとか聞いてみたいかな!
ただそれだけです!すみません!

147 ◆uXwG1DBdXY:2011/11/28(月) 13:26:54 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

< ゆきいろおおかみ >


「由紀はホント真っ白だよなあ」

そういって僕の上を柔らかく愛でるように撫でてくれる君の、その笑顔がときに痛い。

僕はそんな風に真っ白じゃないよ

僕は君が思ってるほどに、純粋じゃない

そういってしまえれば楽なのに、僕はいつだって君を傷付けたくないから手を出せずにいる。羊の皮を被った狼とはまさしく僕のことだろう。


「ねえ、晴太、知ってる?」
「ん?」


「羊のお姫様は時に、狼に変わっちゃうんだよ」


僕が君を傷付けてしまう前に、早く、


「なにそれ」
「つまり、晴太は天然だから簡単に男についてっちゃ駄目だよってコト」

狼の心をさらけ出して君の白い肌にかぶりついてしまう前に
君を遠ざけて、離れていってしまえれば

まあ、無理なんだけど

君が僕以外の人と幸せそうにしているなんて見たくない

ああ、ああ、君は本当に羊みたいで、お姫様みたいで、

僕なんかよりずっと可愛くて天然で、世間知らずで世の中の悪い事とか放っておけなくて男の本性とか知らなくて

「ああ」


食べちゃいたい

-
(書くものが全くないのでホムペで書いていたものを引きずり出してきました!)

148 ◆uXwG1DBdXY:2011/11/29(火) 21:06:14 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

▼ぼそり

よく曲を聴きながら短編を書いたりするので歌詞とかが自然と入ってきたり、登場するキャラが局に登場するキャラに似ちゃったりすることがあったり、創作キャラでその曲の小説を書いてみたりするんですがね
そういうのって版権扱いにしたほうがいいのかなあ、とか、元にしてるというほどでもないけど分かる人にはわかるだろうっていうのなら元にしましたって書いたりしたほうがいいのかなあとか思うときがあります

どうなんですかね。
ホムペとかなら普通に創作のほうに放り投げちゃうんですが掲示板とかだと規則とかもありますからね。
まあ多分注意されたら凄いチキンなのでびびると思うので自分なら書くかなあ、それに好きな曲ならパクりとか思われたくないですしね。

とりあえずいいたいことはスランプ気味です!
どうしようね!

149 ◆uXwG1DBdXY:2011/12/16(金) 12:21:57 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp


< killing of gentle >


寂しさがこみ上げてくる。

あふれ出て、海ができそうだ。
痛くて、冷たくて。


あふれ出て、溺れる。


君がなくから、痛いんだ。
息苦しくて、胸をナイフで突き刺したような痛みがこみ上げる。

あふれ出て、止まらない。


傍にいて。

寂しさと、涙があふれる。

溢れて、溢れて、海ができる。
そこで溺れて、ないた。



君がなくから、寂しいんだ。


君がなくくらいなら




「 優しく殺してあげるから 」




(もうめちゃくちゃですが、なんとなく気に入ってます。)

150 ◆uXwG1DBdXY:2012/01/13(金) 21:27:24 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

< 可愛いから >

メール返してとか、
電話したいとか、
服選んで欲しいとか、
お祝いは二人でしたいとか、

我が侭じゃないと思うけど

女の子みたいって思われるの嫌だけど、それって君のせいも有ると思うんだ
君が男のこっぽすぎるからじゃない?


なんていえば
「あんたがヘタレなんでしょ」なんて帰ってきて(泣)

ヘタレですいませんね!


でも、メールだって返して欲しいよ。
電話だって毎日したいよ。
服だって君好みになりたいんだから、選んで欲しい。
お祝いしたい、だって大切だから

頷くだけじゃ嫌だよ


「ねえ!」
「煩い」


「…ばか」


「かわい」
「え?何?聞こえなかった」
「なんでも」

-

(VY2君の「気づいてよ」が可愛くて聞きながらかいてたらこうなった。どうなった。)

151 ◆uXwG1DBdXY:2012/02/20(月) 21:16:42 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

▼ぼそり


お久し振りです、槙です。

中々更新出来ずに申し訳ないばかりです。
土下座の準備はばっちり。

ネタがあんまりない上に、他の小説やらを掛け持ちしているのでぶっちゃけ暇がないです。
が、作ったものは仕方がない←

頑張って更新していけたらなあと考えております。
気ままにお付き合いいただければ嬉しい限りに御座います。

それでは、槙でした。


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