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羊の戸惑い
101
:
槙
◆uXwG1DBdXY
:2011/09/12(月) 21:26:40 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp
「おはようはよう」続編ですー
ファンタジック!最初はこんなんじゃなかったんですーwww まじで!!お早うとかバスとかもう関係ないね!
< メル・プラネット#1 >
早朝、学校へ登校する為や別の目的でバスへ乗り込んだ人々の会話の中、小さな寝息に耳を澄ませる
真っ黒な髪から覗く寝顔や赤い目、白く綺麗な顔は普段殆ど見る事はできず、珍しくバスの中で眠っていた彼の隣に座っていた私はかなりラッキーだった。
「…芳也くーん…」
「……ん、」
先ほどから何回か名前を呼んだり、頬をつついてみたり遊んでみたりしていたが、うーとかううんとか声を出すだけで起きない。
面白いと思いつつ、バス停から学校までは其処まで離れているわけでもなく、数十分ほどで学園前のバス停へ着いてしまう。少し残念と思いつつも隣でぐっすりと眠っている彼の肩を揺らしながら名前を呼ぶ。
「来須くーん、起きて下さーい」
「…ふあ」
大きな欠伸を一つするとぼんやりとしつつも目を覚ましたようで、目をこすりながら席を立ち上がる来須君。
少しずれていた眼鏡を直しながらバスを降りる彼の後ろを付いていくように私もバスを降りる
夜型人間。彼が最初、初めてバス停で私がなぜ昼間殆ど寝ているのかという問いかけに対して返ってきた答え。夜型、ということは夜更かしが好きということか、或いは夜更かしをしていなければいけないということだろうか。
あれ以来から少しずつバス停だけだけど、話しかけたりしているけれど特に親しいわけでもないし、追求するのは少し失礼な気もする
教室に着けばすぐに来須君は自分の席に突っ伏しゆっくりと寝息を立て始めた
「…ふふ」
「なぁに葵、面白いことでもあったの?」
面白くて小さく笑うと隣の席に座っていた友達に聞こえていたようで問いかけられる。なんでもないと小さく返して誤魔化す。だって彼の秘密を知っているのはおそらく私だけ。
そう、秘密
といっても私がそう思っているだけなんだけどね。
(もっと、知れるかな)
眠そうな顔、小説を読んでるときの真剣な顔、寝てるときのあどけない顔。それ以外にもみてみたい。
もっともっと知りたい。そう思い始めたのは始めて彼と会った、あの日からずっと変わらないよ
「来須君ー」
「へ、あ、…何?」
「次音楽だから移動だよー」
「あ、ありがと」
少し慌てながら教科書を片手に教室を出て行く彼の後姿を見送った後、私もいこうと教科書を手に取ったとき、肩をぽんと叩かれて振り返る。
そこには友人である朱里がいて、なんだろうと頭に疑問符が浮かぶ
朱里の表情にはどこか戸惑いのようなものが見え、相談だろうかと思いながら問いかける
(きります)
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