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羊の戸惑い

114 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/20(火) 22:05:15 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

正直そろそろシリーズにタイトルをつけようと思ったのだが全くといっていいほどに思いつかなかったのでそのまま「fairy of sweets」です!
一応全部同じお話ですが、皆が出会うまでは「fairy of sweets」のsweetsの部分をそれぞれの妖精の好きなお菓子に変えておきます。何々編とかそういう感じです。
こんがらがっちゃうからね。皆がであったらfairy of sweetsへ変更します!では今回はクリムちゃんのお話を。

< fairy of Cookie #1 >


小さな女の子はにこりと微笑んだ。その姿はまるでまさに妖精のようで、突然のことで驚きを隠せないけれどあまりの可愛さに思い切り抱きしめてしまう。


「かわいー!!」
「わあっ」

ぎゅうっと力いっぱい抱きしめたが直ぐに相手は小さな女の子だと思い出して力を緩める。
女の子は少し苦しそうに息を整え、でもにこりと笑ってくれた。安心して小さく溜息をつく。


「ね、ねえっ、貴方って…何?」

「わたしはねぇ、お菓子の妖精なのー。お菓子が好きな女の子の元へ妖精の世界からやってきて、そのこと一緒に生活をするのー、それでその子とお友達になれたらわたしたち妖精は一人前の妖精になれるの。だから居間はまだ半人前ってところかなあ?」

にこにこと可愛らしい笑顔を浮かべながらそう説明する小さな女の子。
妖精の世界、という言葉が出てきてやっぱり妖精なんだと思ったが、妖精なんて非現実的なものなんて始めて見た。話だけなら笑い飛ばして信じないだろうけどこうして妖精みたいな女の子が目の前に置かれたらそれは信じざるを得ない。
一人前に成るために地上の人間と仲良く成らなければならない、ということは理解できて次に取る行動は決まっていた。友達になるなら決まっていること!


「私は南、春木南!宜しくっ!」
「わたしはクリムー、宜しくね、南ちゃん」

小指を差し出すと小さな手が指を優しく包む。指きりのような握手のような不思議な気分。
そういえばすっかり忘れていたクッキー缶の存在を思い出し、同時になぜクッキー缶の中で眠っていたのかが疑問として浮かぶ。

「クリムはどうしてクッキー缶の中で眠ってたの?」
「えっとね、クッキーがすきだから、ってのもあるけどわたしがクッキーの妖精だからなのー」
「へー、じゃあ、他のお菓子の子も居るの?」

目を輝かせてそう問いかけるとクリムはくすくすと楽しそうに笑って頷いた。
話を聞いているとどうやらクリムが知っているのはキャンディの子、マシュマロの子、ケーキの子、それから同じ妖精ではないけど飲み物の妖精の子で紅茶の子がいるらしい。飲み物の妖精はお菓子の妖精たちと仲がいいらしい。
それからケーキの子は五人兄妹で、クリムが知っている子は丁度真ん中の子らしい。


「早くその子達にも会ってみたいな!」
「わたしもー」



妖精との出会い
何の変哲もない世界から抜け出したような気分で、ふわふわと甘くて、楽しくて、

あのクッキー缶を開かなければ私とクリムは出会わなかった

あのクッキー缶を開けて、本当に良かった!





「あ、そうだ、クッキーまだ残ってるから一緒に食べよ…って」
「もうないよー?」


-

(早々にクリムさんのキャラが分からんことになりました。あと南ちゃんは中学生か高校生ぐらいの感覚ですがどっちにしろこどもっぽすぎた感が…!次はトーキィと樹君かな。紅茶の子もだしたーい)


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