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羊の戸惑い
78
:
槙
◆uXwG1DBdXY
:2011/09/03(土) 16:21:38 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp
< 終焉を二人でバッドエンド >
「私、あなたのこと結構好きだったのに」
銃口をこちらに向けながら冷たい笑みを浮かべる彼女
ああ、そう、そうですか
「俺は結構あんた、嫌いだったんだけど」
刃先を喉元に向けながら醜悪な笑顔を向ける俺
ああ、そう、そうですよ
嫌いだったんです
今は好きですけどね。
「私もよ、最初嫌いで仕方なかったのにな」
くすりと何処にでもいるような少女の顔を見せた彼女
銃口にさえ目を向けなければそれは、他愛のない会話を交わしているようだった
ああ、そう、そうだった
始まりもこうやって銃口を向けられて、ナイフを突きつけて笑ってた。
違うところといえば彼女のすきが嫌いだったことと、俺がまだ彼女を嫌いだったこと
脳内で感じている殺気と殺意
その中に隠れた恋慕と、酷い悲しみ
それでも俺は彼女にナイフを向けて彼女は俺に銃口を向ける。相容れない俺達が幸せになるのはこの方法しかないんだと、脳内で分かっている。
ああ、ああ、そう、そうなんだ、二人とも同じだったらよかったんだ
ええ、ええ、そう、そうなのよ、二人とも平民だったら良かったのよ
「「でも違う」」
ああ、そう、ハッピーエンドを迎えるためには先ずバッドエンドを迎えなきゃならない。
バッドエンドという名の終焉を迎え、次はハッピーエンドになれるようにと願いながら、手に力を加える
「私はあんたのこと好きだった」
「俺はあんたのこと嫌いだった」
「今はすきだけどね、」
「今も、すきだけどね」
高い高い銃声の音が耳を貫いたと思えば視界は真っ赤になって、ああやっと終わりだなんて至福を感じながらも腹部に感じる痛感に顔をゆがめる。嬉しいのに苦しむなんて可笑しい話、そう君と次こそ笑いあえるといいな。
喉元に強い痛みを感じたと同時に銃声が響き渡り、視界が暗くなっていくのを感じて嗚呼やっと終わりだと嬉しく思いながらも少し悲しく思って。嬉しいのに悲しむなんて可笑しい話、そう君と次こそ笑いあえるといいわ。
来世で、ハッピーエンドを
前世で、バッドエンドを
-
(敵同士の恋、少しありがちなものを少し変わった風に。イメージ的には二人はとあるゲームのプレイヤーでそのプレイヤーは一度死ぬと再び生まれ変わるんだけど、記憶は消えてしまって配属チームも変わる。だから次ぎ生き返ったら同じチームだといいねって。結構お気に入り。)
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