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羊の戸惑い
4
:
槙
◆uXwG1DBdXY
:2011/05/28(土) 23:29:53 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp
< 恋愛Colorful party >
「花巻千佳!!」
「はいい!?」
ああ、また怒られる
あたしの名前を行き成り呼んだのは部活の部長。
花巻なんて苗字、あたししか居ないからすぐ分かる。部長の下へ歩いていくとまた怒られるかと目をつぶるけど、何も怒らない
ゆっくりと目を開くと其処には部長と並んで男の子がたっていた
あたしの面白みのない焦げ茶色の髪と目とはかけ離れた、綺麗な金髪に薄紫の目。こちらを不思議そうに見ていた。うわやだなにこれはずい。
「花巻、この子新人の…なんだっけ」
「鏡れおです」
「そうそうれお君!彼はジャグラー志望なんだって」
声も透き通るように格好いい。背もあたしより大きいし。まああたしがちっちゃいのもあるけどさ!!!
ん、で何であたしは呼ばれたの?ん?
「で部長、ご用件は」
「れお君は中等部一年のときから海外にいってていなかったんだけどこの前戻ってきて、後輩ってこともあるからあんたを世話係に任命する!同じジャグラー希望者なんだし」
「…は?」
*
「…もうまじやだ最悪!!」
思い切り叫んでみるが二人きりの部室に悲しく響き渡るだけで、隣に居るれお君が少し怖がってたくらい。ごめんね怖い子で。小さいくせに。
まあ部長のお願いというか脅迫に断れるわけもなくと言うか選択肢さえもなく、世話係を承りこうやって放課後残って練習しているわけですが。はい。
しかし夕暮れに反射してきらきらと光る鏡君の髪の毛、海外に行ってたとかいってたけど外人…じゃないのかな。
綺麗な金髪だよなあ、うん、自分の髪見て空しくなるくらいに
「えええええーとごめんね、行き成り叫んで」
「あ、いえ…すみません、俺のせいで」
「へ、なんで」
「だって…俺が何も出来ないから先輩に迷惑、掛けてるし」
少ししゅんとして目を伏せるれお君。うわなにこれかわいい。小動物っつうか犬みたいっつうか。
健気だ。頭撫でたくなるよこの子…いや背ちっちゃいから頭届かないけどね!ちっくしょう!
…ん、あれ待て、あれ?先輩?先輩って?
「…れお君って学年は?」
「え、と、中等の三年です」
れお君が中等部の三年生であたしが高等部一年(学園は幼稚舎から高等部まである)
つまり、あたしとれお君は学年一つ違い………ってこと?
「え、れお君ってあたしの後輩なの!?」
「え、あ、はい…」
背は頭一つ分ぐらい違うのに…?
世の中には可笑しいことがあるものだ。確かにあたしはちっちゃいけどね!ちっちゃいけどれお君だって一般よりははるかにでかいでしょ!
「あの」
「へ、あ、何?」
「名前、花巻さんっていうんですよね」
「そう。花巻千佳」
「えと、よろしくお願いします、千佳さん」
にこりと笑うその笑顔がまぶしすぎて、思わず赤くなってしまった顔を隠そうと彼から背を向けた
嫌われるかもしれないと思って、口を開いた
「こっちこそ、よろし、く」
少しだけ声が震えたけど、はいと優しい彼の声が聞こえて更に顔が赤くなった
これが恋と言う奴か。違うのか。
それは春も過ぎて夏になりかけの中途半端な季節
心地よい風も少しだけうっとうしく感じる、そんな日の出来事
(とりあえずおどおどな少年とちょっと壊れた女の子が書きたかった。設定的にはマジシャン育成学校、千佳は小等部から入ってれおは幼稚舎から。続くよ!)
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