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羊の戸惑い

42 ◆uXwG1DBdXY:2011/06/29(水) 10:25:35 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp
>>40の続きです!

<02 / 死神と遭遇>



「…行っちゃった」

騒音が静まり返った保健室でぽつりと呟く

顔、近づけたのが不味かったのかな


―――人となんて触れ合わないから、わかんないよ


「しらねーし、」


*


「払間ー」
「あ?え?」
「お前に客ー」
「へー」
「へーじゃねえ、出ろ」


「はい、俺が払間ですが」


廊下と教師を挟むドアまで歩いていくとそこには女の子が居た
さっきの保健室のお姉さんじゃなくて、染められた桃色のふわふわの髪に長ったらしいまつげ、濃すぎる化粧

可愛い、とは心底いえない


「あ、あの、払間君!ほ、放課後、ね、ここここ、」
「御免無理、俺用事あるから」
「え……そ、そっか、」

これが世に言う告白というやつか

でも、そんなもの興味の微塵もない
ばっさりと切り落としすぐに自分の机まで戻ろう、とした瞬間――――視界に見覚えのある茶髪が見えた

あ、さっきの



「おねーさんっ」
「ひゃあっ」

ひゃあって、(笑)
教室と廊下の境目から踏み出して、窓際で友達と喋っていたと思われるお姉さんの肩をぽんとたたいた


「あ、な、んですか」
「さっき顔色悪そうだったから着になって、平気?」
「う、うん」


ならよかった

…って、べつに何がいいのかわかんないけど。


それだけ告げて教室へ戻ろうとしたとき腕をがっと捕まれた、お姉さんじゃなく、さっきのケバい系の女子だった
何か良いたそうにこっちを見ている

「あ、あ、のっ、用事って何ですか…?」
「友達と遊ぶから」


好みでもすきでもない女の子からのつまらない告白より、友人関係を大切にしたほうがいいじゃないか

なんてね


率直に言うと女の子は諦めたのか小さくそうですかと呟くと一礼してその場を逃げるように後にした
廊下を歩いていく人の中には俺を睨んでいたり、ひそひそ話をしたりしている人も居たが、とりあえず席へ戻った
お姉さんは少し混乱したまま、廊下を歩いていった




「…興味、ね」
「払間ー、なんだったー?」
「ケバい女子だったー」
「ちょw」


女の子はわかりません


なんで不良の俺に告白なんてするのかとか
顔近づけただけで赤くなるの、とか、


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