したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

羊の戸惑い

129 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/27(火) 21:26:21 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

< ナイトでもにゃんこでも >

白い手の平の赤い線
寂しそうに、残念そうにその傷をそっと白く細い指でなぞる、私のナイト

「どうして貴方が辛そうな顔をするの?」

そういうと彼は綺麗な手だったのに、といって私の手から手を離し、窓辺へ歩いていった。
私が望んだこと。この傷は私のナイトがつけたもの、細い彼の爪はたまに私や他のものを傷つける、それが彼の意思でなくても。

この傷が消えるまで、彼は私の元を離れると言った。
これ以上傷付けたくない、だって。


――― 一緒にいないほうが、傷ついちゃうわよ――?


「早く直したいわあ」

私の呟きにくすりと、寂しそうに笑うと窓から足を放り投げる。そして窓から飛び出してどこかへ姿を消した。

「ねえ、ねえ、ナイトでもにゃんこでも構わないわ」



「貴方にいて欲しいのよ、チェシャネコさん」

手の平の赤い線、じわりと滲み出して赤い血が流れ出し、手を伝いエプロンへ落ちる。
赤い染みを作り、ああ、早く洗わないとと思いつつも動く気になれない。

彼がもしかしたら戻ってくるかもしれない。
忘れ物を取りにとか、やっぱり寂しくなって、とか。


何でも構わないの、ナイトでもにゃんこでも。


「迷子になる前に」


チェシャネコさんのお仕事は導くことでしょう。
貴方とずっと一緒にいられる未来の道へ、導いて頂戴よ、!

-

(前のやつの続き。思いつきいえーい!)


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板