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羊の戸惑い

142 ◆uXwG1DBdXY:2011/11/05(土) 17:10:03 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

< 覚めるほどに >


酷く冷ややかなその瞳が潤むのを見ていた。
ただ、見ているだけだった。


何れ冷めてしまうことはわかっていたと、彼女はいった。
最初から、ずっと、と。

ならなんで俺を愛したんだろう。
なぜ俺を愛し、そして冷めてしまったことを悲しむのだろう。


「ねえ、厘祢」
「なに、裕也」

「…ばいばいしよう」

そういえばまるで子犬のように涙を浮かべた。
そうしてまた言う、

「嘘つき」


最初からさめてしまうことが解っているなら触れなければいいのに。
嘘つきって、俺、あんたに愛してるって言ったっけ?

嗚呼、そう、言ったんだ
でも冷めてしまう事が分かってたんなら覚悟はできてたんでしょ?

「ばいばい、厘祢」

「…やっ、」

覚めてしまうと解っていた
冷めてしまうと気づいていた

それでも君の隣にいられるなら、バッドエンドが控えていようと、


「一瞬でもいいから、裕也の傍にいたかったの…っ!」

そういってふさがれる唇同士。


(ああ、)


( 窒 息 し そ う )



(良くわからないけどなんとなく気に入っているような。かなり昔の奴の男の子視点で続き、みたいな?)


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