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羊の戸惑い
104
:
槙
◆uXwG1DBdXY
:2011/09/13(火) 17:54:51 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp
「…千佳?」
薄らと夜の雰囲気が漂う、夕暮れの鮮やかなオレンジ色に染まる教室。
その中でもオレンジに色づくことなく、一発で誰だか分かってしまう綺麗な臙脂色
「え、えと」
心の中で居てくれてよかった、なんて思いつつ思うように言葉が口から出てこない。
というか、正直あのことを話していいのか戸惑う。多分、先輩の事は知っているはず。この前れお君が先輩の病室に行こうとしたとき恭子を止めたのはきっとこのことを知っていたからだと思う。
あたしが知ってよかったのかな。
未だにそう思ってしまって、再び目からじわりと涙があふれ出る。
「ち、ちか!?」
「ご、ごめんなさ、」
「どうしたの?あんたが泣くなんて」
驚きながあたしの頬に指を滑らせ涙をすくい取る。その仕草がとても優しくて心の中で話しても大丈夫じゃないかななんて思ってしまう。
でも、知ってしまったからには話した方がいいのかな…
「あ、あの……先輩の、こと」
「…やっぱりあんた聞いたのね、予想はしてたわ」
やっぱりという言葉を聞いて怒られるだろうかと手に力が入るがその後に続く言葉がいつもと同じような穏やかな口調で安心したように体の力を抜く。
服の袖で涙を拭いながら話を続ける。
「あたし、怖くて、もし好きな人が自分の子と忘れちゃったら死んじゃいそうで…!恭子が、こんな辛い思い、するなんて…!」
「そうね、千佳は優しいものね。私だって怖いわ、それじゃあまるで、その人がその人じゃないみたいじゃない」
あたしはその時なんとなく感じた。
ゆるりとした穏やかな口調の中の、その中に潜む、なんだろう、悲しみのような、愛しみのような、憎しみのような。
どろりとした冷ややかな、その感情が除いたのを。
けれどがらりと少し乱暴に開いたドアの音で思考は直ぐに断たれ、とてもいいことなのに、良くない知らせが耳に飛び込む
「貴方、生徒会の神藤君…?」
教室へ入ってきたのは紺色の髪に薄紫色の瞳の男の子だった
表情には不機嫌さが窺われる。
「さっき生徒会に連絡が入った。広付恭子が目を覚ました、だそうだ。なんで俺が態々…」
( さいあく )
( よかった、のに )
( よろこべないな )
-
(話が進みませぬwwまあ恭子目覚めたし回想も出たからいいのかな。リノンについてはもうちょっと後々。もう暗すぎて最初ギャグとか言ってたのが信じらんないね!恭子脇役とか言ってたの何処のどいつwwwwww そしていつのまにかの百レス!やたー!いつかそれについてコメをできたらしたいです!)
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