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羊の戸惑い
35
:
槙
◆uXwG1DBdXY
:2011/06/20(月) 13:24:03 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp
< 貴方に心奪われ中 >
「あ、里香、また髪の色変えたの?」
「んー…気が変わったの」
「可愛いピンクじゃない、いいなー」
私は今日、金色の髪を薄いピンク色に染め上げた。何故なら彼が黄色よりピンクが似合うといってくれたから。
今度あったら驚いてくれるかな、褒めてくれるかな。
ただ見てくれるだけでも、幸せなんだけど
まあ丁度金髪にも飽きてきたところだし
…なんて、言い訳したりして
認めたくないわけじゃない、彼にほれ込んで自分を彼の好きな色で好きなもので埋め尽くしたいと思っているのも気づいてる。
たとえ私が私じゃなくなっても、彼がすきといってくれるならそれでいいし、寧ろ彼に愛してるといわれなくったって、彼が褒めてくれるならそれでいいとさえ思えてしまう
次はこのネイルもピンクにしちゃおうかなー
あ、でも全身ピンクってのもなあ…ドギツくないかな…?
嫌われたりしない、かな
「ネイルも変えようと思うんだけどさー、何がいいと思う?」
「ピンクにあわせて紫とか良いんじゃない」
「そっかー…花とか付けたらかわいくない?」
「いいかも、私もお揃いにしたーい」
「花は青とか似合いそう!」
…花は青が似合う
地毛の黒髪をずっと大切にしていて私の友達の中で唯一染めていない子、でも黒髪が一番似合ってるって思うし。
綺麗な青色の目も可愛い、肌なんてすっごく白いし。
彼は私より花みたいな子が好きなのかな?
前紹介したら可愛いって言ってたけど…まあ花には彼氏さんいるしなあ。イケメンの。
「…あ」
「あ、里香ちゃん」
ふと顔を上げると視界に入った優しそうな笑顔
「今日はお友達とお出かけ?」
「う、うん」
戸惑いがちな返事を聞くとそっか、と何処か嬉しそうに笑う彼
私の横に座っていた花に気がつくとまたにこっと笑った
「花ちゃん…だっけ」
「はい!ほら里香!」
「え、あ、ちょ」
「あ、里香ちゃん髪色変えたんだね」
ああ、やっぱり貴方は誰にでも優しいのね。
まるで沸騰したみたいに顔が真っ赤になる。熱い熱い熱い。熱い。
そんな優しい笑顔を向けられたら真っ赤になるしかないじゃない!花が好きに成っちゃったら如何するの、そんな笑顔を向けられたら!
「…に、似合う?」
「え?」
「に、似合う、かな」
「もちろん」
ああ、やっぱり貴方に恋してるんだ
わかってる、わかってるってば。わかんなかったわけじゃないけど、やっぱり、なんて。
ねえ
やっぱり貴方が好きだから貴方の好きな色で埋め尽くされるんじゃなくて、褒められるだけで良いなんて思えなくなってしまって、好きな桃色じゃなくて私を好きな色にさせて見せるから
だからやっぱり、髪は元の茶髪に戻します
(でも傍にいる錯覚だけは欲しいから、貴方に思いを伝えるまでネイルは貴方の目の色で)
-
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