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羊の戸惑い

13 ◆uXwG1DBdXY:2011/06/02(木) 17:13:15 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

< こんな恋なら、 >

好きに成らないほうが、良かったのかな


×

あの子と君が笑っているのを見るのが凄く嫌で、でも、其処に割り込めるほど私は強くないし、大好きな二人だから意地悪なんて出来ない。
これが優しさなのか弱さなのか、ただの自己満足の自己嫌悪なのか。

わからない


「あ、―――」


振り向くたびに優しい黒色の髪が揺れる
優しい声色で私の名前を呼んでくれる。でもそれじゃ駄目なの。それだけじゃあ、だめ。



「リノの髪は綺麗だな、本当リンとそっくりだ」

リノ、それが私の名前。
リン、それがあの子の名前。

同じ白い髪、同じ青い目、同じ肌色、同じ髪の長さ
同じ、名前

リノン

私はリノと呼ばれて、あの子はリンと呼ばれて



「そう…かな、リンのほうが素敵だと思う」
「そんなこと無いわ、リノだって綺麗よ?」

リンが優しく笑いかけてくれた
君の隣に並んで笑うリン。こんなに優しい友達がいるのに―――――――私は醜い

だって、だってね?
リンがいなくなればいいって思ったことがあるのよ?
君がわたしだけのものになればいいって思ったことがあるんだよ?

醜いよ



「あ、でも僕はリンの髪も好きだよ」
「えへへ、ありがと」


いや、やだ。やだよ。
いたい

いたいいたいいたいいたいいたい。いたい。
いや、やだ、やだ、いやいやいやいやいや、いやだ、やだやだやだ!

やだ!


「だい、きら、い」
「…え?」


一緒に笑う二人
幸せなはずなのに。なんで?

呟いた言葉は偶然にも君の耳に入った
私はそれさえも気づかずに教室を飛び出した。すぐに君はいつもの声色とは違う声で私の名前を呼んでくれた、リノン、って。

違う!!



屋上のフェンスを越えた数センチ、其処に私は立っていた
――――――すうっと大きく息を吸い込むと、力を振り絞って、叫んだ。




「リノンなんて、大嫌い!!!」


その”リノン”が私なのか、それともあの子なのか
わかんない



ただ、呼んで欲しいの
あの子とは違う名前で呼んで、私が私である理由が欲しい。私だけの名前が欲しい。
わたしをあいしてるって、いって?

『好きだよ、リノン』

-
(kissから腕に分からないくらいに。後半があります!続くか分からないけど!← 相変わらずわけわっからん!←)


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