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国際政治・世界事情

1とはずがたり:2005/05/23(月) 02:47:11
世界情勢・世界史ネタなど
軍事問題は安全保障論http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1043205301/l10を国際経済問題は国際経済学http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1060165061/l10を参照の事

1429チバQ:2010/06/10(木) 20:52:36
 ズマ大統領が抱えるのは身辺問題ばかりではない。

 ANC指導陣は、政府の同盟組織COSATUの指導者が政府の汚職について行った申し立てをめぐり、COSATUと反目してきた。一方、有力なANC青年連盟の指導者ジュリアス・マレマ氏は、とりわけズマ氏を厳しく非難したかどで、停職をちらつかされ、アンガーマネジメント・クラスの受講を命じられた。一部の当局者やアナリストは、この政治闘争を、ズマ氏の任期が終わる2012年以降を見据えた、ANC内の後継者争いの口火を切るものとにらんでいる。

 内紛以外にも、ズマ大統領は経済面の大きな難題に直面している。今年に入ってからの南アの不況脱却の兆しや、盛大なW杯インフラ支出をよそに、全般的雇用状況は改善をみていない。失業率は25%前後で停滞している。

 ズマ氏は経済政策面でポピュリストとしての評判を背景に大統領に就任したが、外国の投資家を脅かすような措置は避けてきた。例えば、大統領と閣僚は、国営化に関する議論を認めることによって党内左派をなだめることに努めながらも、国営化が公式政策ではないことを国際鉱業会社各社に改めて保証してきた。

 それでも、外国の投資家は、政情不安や、暴力犯罪、およびその両方を引き起こす無教育の膨大な黒人底辺層について懸念している。大統領が、身辺問題や、党の内紛の早期収拾を怠ったことで人望を失いつつあるように見えるなか、企業幹部はズマ大統領があとどれくらい政権にとどまれるか疑問視している。

 一部の専門家によると、居住区での抗議行動は、実際、政府が黒人底辺層を無視することで自ら招いた問題への警鐘をなすものだという。南アフリカ人種関係研究所のシフォ・シーペ所長は、「南アは決して虹の国家でもなければ、奇跡でもなかった。われわれは、地道な努力なしに成功の神話をつくり出した」と語る。

 ソウェトの一時しのぎの集落は、どれだけの地道な努力がまだやり残されているかを物語っている。

 去る金曜日、イライアス・モツォアレディ村では、抗議者たちが反アパルトヘイトの歌に合わせて歌い踊りながらデモを繰り広げたが、このところ、彼らの闘争目標をなしているのは、信頼できる電力供給とまともな住宅だ。

 ぬかるみだらけのこの村は、W杯開幕試合、南アフリカ対メキシコ戦の会場となる南アの最重要スタジアムである、総工費4億ドル(約360億円)超のサッカー・シティーから約5マイル(8キロメートル)のところにある。モツォアレディの住民は、公的資金が彼らを素通りしてサッカー・スタジアムにつぎ込まれてしまったことに憤りを感じているという。あるプラカードには、「ワールドカップではなく基本サービスを」と書かれている。

 抗議者たちを率いるのは、「イライアス・モツォアレディ村憂民団」のラッキー・ンゴベニ委員長だ。ンゴベニ氏はマンデラ氏に投票したが、現在は、同氏のような国民を無視しているとして、後継のズマ大統領に抗議している。

 33歳のパートタイム警備員であるンゴベニ氏は、「ズマ大統領はここの現状を知っていながら知らないふりをしている」と語る。

 ンゴベニ氏は、ゴム弾を浴びせられたり、数度にわたり逮捕された経験があるが、対決姿勢を崩そうとしていない。同氏によれば、タイヤを燃やしたり、窓をたたき割ることで、群衆と警察が集まり、ひいてはメディアの注目と、普段同氏を避けている政治家たちが集まることになるという。

 モツォアレディの下水溝沿いを歩きながら、ンゴベニ氏はこう話す。「(市当局の高官と)話し合いをするには6カ月も待たされかねない。警察車両を燃やせば、1時間で駆けつけてくる」。

 電子メール取材でハウテン州政府自治体・住宅局が明らかにしているところでは、同集落における住宅・下水建設計画のフィージビリティスタディは承認済みで、請負業者待ちだという。同局は、抗議行動についての質問には答えなかった。

 抗議行動の急先鋒に負けず劣らず、ソウェト住民の批判も手厳しい。種々の居住区団体の統括組織である「ソウェト憂民団」の先ごろの集会での話題は、アパルトヘイト時代にANCを支持しANCを政権の座へと導いた人々をANCがいかに忘れ去ってきたかということだった。

 怒りの脅しを口にする者もいる。タンディ・バマレカネ氏は、「ズマがこの国から逃げ出すまで、ズマとその取り巻きと闘う」と宣言し、喝さいを浴びた。

1430チバQ:2010/06/10(木) 20:53:03
 しかし、議論が、一般住民の手の届かないところまで上昇している電気料金の高騰ぶりや、飲料水についての課金計画案に及ぶと、ムードは一転重苦しいものとなる。「ソウェト憂民団」のメンバーの一人、ベン・タウ氏によると、政権が交代しても、集落で暮らす人々の生活水準は向上していないという。

 「われわれはアパルトヘイトの犠牲者だったが、いまは民主主義の犠牲者だ。名前が変わっただけにすぎない」と同氏は話している。

 ズマ大統領は先ごろ、貧困層へのサービス提供の迅速化を図るべく、政府を再編することを発表した。また、最近の公共工事状況を視察し、住民の間に広がる緊張を鎮めるため、問題を抱えた各居住区を訪問した。

 そうした居住区の一つ、シヤテンバ居住区は、南ア東部にある鉱山地域だ。このところの公共サービス抗議行動を受け、ズマ大統領は、問題解決面の政府の進ちょく状況を折り返し報告することを約束した。先月のある土曜の午後、視察から戻った大統領は、「政府の仕事のやり方の変革」と書かれた緑色の横断幕を掲げて、演説を行った。

 ズマ大統領は、地元住民から耳にたこができるほど話を聞かされた。群衆が掲げるプラカードは、シヤテンバ居住区を、管理がまずいとみなされている別の州の管理下に置くという決定を批判した。診療所、学校、警察があまりにも少なすぎるとみなされた。住民の前で演説をした閣僚にやじを飛ばす者もいた。

 演壇に立った大統領は、群衆にこう要請した。「プラカードを下ろしたまえ。もう見たから」。

 ズマ大統領は群衆に、自分も貧しい育ちであり、彼らの不満は分かっていると念押しした。大統領は、政府が公共サービス改善計画に取り組むことを約束した。演説の締めくくりには、人気のある反アパルトヘイトの歌、『わたしにマシンガンを持ってこい(Bring Me My Machine Gun)』を歌った。群衆は歓声をあげ、大統領と共に踊った。

 ステージを降りた大統領は、少数の記者団に向かい、国民はもっと辛抱強くなる必要があるとして、「扇動されてはだめだ。問題をわれわれ政府の手に委ねなければならない」と語った。

1431チバQ:2010/06/10(木) 20:57:06
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1149084564/911
「世界一犯罪多い国」南ア治安はイエローカード

 【ヨハネスブルク=吉原淳】サッカー・ワールドカップ(W杯)が開かれる南アフリカは、世界一犯罪が多い国とも言われる。
 11日の開幕を前に諸外国から続々と観戦客が訪れる中、警察当局は緊張を強めている。
 開会式が行われる街で、もっとも物騒とされるヨハネスブルク駅周辺を歩いた。
 ヨハネスブルク駅前の青空市場。色とりどりの野菜や果物、雑貨品が敷物の上に広げられ、行商人の呼び込みの声が響く。平日の昼下がり。秋の穏やかな日差しが注ぎ、買い物客からは笑顔もこぼれるが、頭上を見上げると、ビルの窓ガラスがことごとく無残に割れているのに気づいた。今にもひびが崩れて、破片が落ちてきそうで怖い。
 案内をしてくれた南ア人運転手ビクターさん(51)によると、駅前はかつて有数の繁華街だった。しかし近隣の紛争国から流れ込んだ不法入国者があふれ、ホテルや企業が撤退。これらの建物は貧しい人々の賃貸住宅に変わったという。
 歩道を歩いていると、ビクターさんが急に怖い顔で振り向き、大声を上げて後ろにいた2人組の若者を追い払った。「あの若者たちはバッグをナイフで切り、中身を奪おうとしていた」。ビクターさんは強奪を相談する声を、背後で聞いたと明かした。
 婦人服店の前では、私服の女性警察官が若い女を捕まえ、どなり声を上げていた。身分証を示してバッグを開けると、万引きしたセーターが出てきた。若い女は何度も腕を振り払おうとしながら、連行されていった。
 市民の移動手段は主に、安い乗り合いタクシー。広い駐車場のような場所に何台ものワゴン車がひしめき、行き先を告げて乗り込もうとする人々が車を取り囲んでいた。こうした客を当て込んだ露店には、アメやたばこのほか、ゴムを張ったぱちんこも売られていた。露店の男性が手に取りながら話した。「これで建物の窓ガラスを石で割って、中に入るんだ」
 南ア全体では2008年度、約210万件の犯罪が発生。武装強盗は日本の28倍の約12万件に上った。治安の安定は開催国の“国際公約”でもあり、警察当局は全国の警察官約20万人のうち、4万4000人をW杯警備に専従させている。ムテトゥワ警察相は読売新聞の取材に、「わが国が犯罪という問題を抱えていることは確かだが、我々は今までとは違う態勢でW杯に臨む。安全性には自信を持っている」と語った。
 街の大通りでは、大型ワゴンを使った移動式の「臨時交番」が各交差点に止まっている。駅近くの道路では、警察官が検問所を設けて車を一台一台止め、銃器などを運んでいないか、目を光らせていた。
 W杯開催中に訪れる外国人は約37万人とされ、客を迎えるホテルも準備を急いでいる。鉄条網や電流の流れた柵を周囲に設け、出入りの車を24時間監視する警備員を置くホテルがほとんどだ。
 在南ア日本大使館によると、日本からの観戦客は約5000人。1試合だけ観戦して帰る客が多く、来訪のピークはグループリーグ第2戦のオランダ戦(19日)の直前という。大使館では「夜間の出歩きなどはくれぐれも避けてほしい」と呼びかけている。
(2010年6月6日09時22分 読売新聞)

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1149084564/914
91歳マンデラさん、W杯開幕戦を観戦?
南アフリカ代表選手との撮影に応じるマンデラ元大統領(手前右)=3日、ロイター 【ヨハネスブルク=中西賢司】南アフリカの人種融和の象徴で、国民の人気が絶大なマンデラ元大統領(91)が11日のサッカー・ワールドカップ(W杯)開幕戦に姿を見せるか、ズマ現政権が気をもんでいる。
 マンデラ氏はW杯南ア誘致の立役者だが、親族は高齢を理由に出席に難色を示しているという。
 マンデラ氏は2004年に公的活動から引退して以降、公の場に姿を見せることはまれ。現在は足腰が弱り、歩行も困難となっている。
 だが、ストフィーレ・スポーツ余暇相は2日、地元紙に「マンデラ氏側が入場券4枚を求めてきた」と述べ、与党・アフリカ民族会議(ANC)幹部も「マンデラ氏は観戦すると聞いている」と話すなど、政府・与党挙げて「出席ムード」演出に懸命だ。
 昨年5月に発足したズマ政権は、選挙公約だった公共サービス改善が進まず、1〜3月に新たに約14万人が失業するなど苦境にある。
 ANCは、苦戦が伝えられた昨年4月の総選挙でもマンデラ氏が選挙集会に顔を出してから人気が盛り返しており、今回もマンデラ人気にあやかって政権浮揚につなげたい思惑がある。
 だが、南半球は今が冬。マンデラ氏の孫は「来月92歳になる祖父を外出させるのは酷」と困惑しており、最終的には元大統領本人の意向に委ねられそうだ。

(2010年6月8日10時15分 読売新聞)

1432チバQ:2010/06/10(木) 21:08:13
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/100610/mcb1006100505013-n1.htm
ベネズエラ 行き詰まる国営化戦略 中小への拡大、混迷深める恐れ (1/2ページ)2010.6.10 05:00

国営携帯電話機メーカー、オリノキアを視察するベネズエラのチャベス大統領=5月21日、カラカス(AP)【拡大】
 南米ベネズエラの反米左翼、チャベス大統領は2日、「国境なきブルジョアジー(資本家階級)に対する経済戦争」を宣言した。「21世紀の社会主義」を掲げる同大統領は、これまでも電力、エネルギー、通信産業など、インフラ部門を中心に国営化を進めてきた。最近、経済統制は小売業を含めて、さまざまな産業分野に及び、中小企業も接収の対象となっている。しかし、こうした政策は同国の経済発展に逆効果であり、経済危機をさらに深める恐れがある。

 ≪分析≫

 チャベス政権は、国家は経済発展と国民統合の原動力であり、国営企業と民間企業との協力や、企業の国有化によって経済効率を向上させ、幅広いサービスを提供できると考えている。当初は民間投資を認める実利的なアプローチを取っていたが、基幹産業の国営化が進むにつれて労働組合の政治的発言力が増し、中小企業の国営化を求める声が強まった。

 ◆チャベス派分裂

 1999年12月に「ベネズエラ・ボリバル共和国憲法」が制定されて以降、同国はインフラ部門をはじめ、重要産業の国有化を進めてきた。しかし、憲法は財産所有者への補償を約束しており、憲法と政治体制に従う限り、民間投資を認める現実的な政策を取ってきた。

 ベネズエラ政府は中小企業の国営化に抵抗し、国家経済戦略の優先順位に従って国営化を進めてきた。補償額の大きさや経営能力の欠如も、政府が場当たり的な国有化をためらう理由だった。政府が国有化を加速せず、新規国営企業で労働組合による管理を推進しなかったことへの不満から、2007年以降、チャベス派の労働組合は分裂し、労使関係も複雑化した。

 チャベス派内部の階級対立は、同政権が地元の民間企業に代わって、政権に忠実な社会主義的企業家を育成しようとしたことから、いっそう激化した。公共事業の割り当てで優遇され、不正に私腹を肥やした企業家は「ボリブルジョアジー(ボリバル革命の資本家)」と呼ばれ、チャベス政権に対する国民や労働組合の信頼は低下した。

 ベネズエラでは国民議会(一院制国会)の総選挙が今年9月に迫っている。チャベス政権と与党・統一社会党(PSUV)は、左派と貧困者の間で中核的支持基盤を再び固めることを狙っている。中小企業に対象を拡大した国有化政策によって、衰えつつあったチャベス派の忠誠心は改めて勢いづくだろう。

 ◆低生産性と汚職

 しかし、国有化の推進によって経済危機が深まり、暴動が起きる恐れも高まる。既存の国営部門、特に公的インフラ部門は、投資の不足や上限価格の設定、貧弱な経営のために、供給不足や停電を起こすなどして、業績はお粗末だ。国営企業の深刻な問題として、官僚主義、先見性の欠如、不透明な会計手続きがみられ、生産性が低く、汚職が起きやすい脆弱(ぜいじゃく)な体質となっている。

 米州機構の米州間汚職防止協定に基づく報告書によると、ベネズエラは汚職防止のための113項目にわたる技術的勧告のうち109項目を実施していない。例えば、収入の管理について、資産と負債の公表はほとんど進展しておらず、商品とサービスの政府調達を行う公務員の効果的な雇用も行われていない。

 ベネズエラ政府は、食品分野でも、補助金を受けた食料サービス「メルカル」の拡充、国営輸出入企業の設立、半国営の中小企業への低利融資と優先的な外貨割り当てなどを通じて、資本主義モデルから転換し、社会主義的食料生産、流通・販売網を構築しようとしている。しかし、こうした戦略によって市場を補完し、経済を発展させることはできそうもない。

                   ◇

 ≪結論≫

 ベネズエラ政府は、経済を石油産業への依存から脱却させ、多角化を図ることに成功していないばかりでなく、経済転換のための効果的な政策を持っていない。一段と国有化を推進し、私的財産権に改めて挑戦することを通じて、供給不足に対処しようとしているが、チャベス大統領が進める資本家階級との「経済戦争」は、激烈な反資本主義感情を内包しており、同国の経済危機をかえって深める恐れが大きい。(オックスフォード・アナリティカ)

1433チバQ:2010/06/10(木) 21:30:47
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2010/06/post-1331.php
南ア黒人ミドルクラスは白人以上?
South Africa's "Black Diamonds" Overtake Whites

2010年06月07日(月)12時39分
ニコラス・ブルリアード(ヨハネスブルグ)
[2010年6月 9日号掲載]

 南アフリカで、相当な数の黒人中間層が生まれている。アパルトヘイト(人種隔離政策)撤廃後の差別改善政策と、長らく続く経済成長のおかげだ。その規模についてはまだ議論の途中だが、今や白人層より黒人中間層のほうが購買力が高いという研究結果もある。

 これまでは南アの人口5000万人の10%を占める白人が、中間層を独占していた。しかし今では人口の79%を占める黒人が、よりよい教育と雇用の機会を得て高い職業的地位に就いている。

 94年に最初の民主選挙が実施されて以来、政府は黒人中間層の拡大を図ってきた。その政策の中核となったのが「黒人の経済的権利の向上(BEE)政策」であり、企業は黒人の経営者や経営幹部、管理職の数でランク付けされる。BEE上位の企業は、政府との契約や事業許可で優遇される。

 しかし南アフリカ人種関係研究所のシフォ・シーペ所長は、黒人中間層の影響力は誇張されている、と指摘する。シーペによると、黒人中間層は人種差別の是正政策と、アパルトヘイト撤廃に尽くした黒人活動家が政府要職に就いていることで成り立っている。つまり政府頼みであり、起業家が生まれていない。雇用創出に寄与していない点が黒人中間層の弱みだ。

1434チバQ:2010/06/10(木) 21:35:05
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/100609/mds1006090746003-n1.htm
【イチから分かる】南アフリカ 犯罪の背後に貧困と格差 (1/3ページ)
2010.6.9 07:39

 アフリカ大陸で初めて行われるサッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会が11日、開幕する。アパルトヘイト(人種隔離)が撤廃され、1994年に選ばれた黒人初のマンデラ大統領が、「国民和解」を唱えて16年。人種差別の解消は進んだものの、社会格差は解消できず、強盗やレイプが増えて、外国人労働者排斥事件も多発する。W杯を機に「虹の国」は輝きを取り戻せるだろうか。(ロンドン 木村正人)

 95年6月24日、南アで行われた同国対ニュージーランドのラグビーW杯決勝戦に出場した唯一の黒人選手チェスター・ウィリアムズ氏(39)はかつて、本紙にその感激をこう語った。

 「試合の準備中、人種に関係なく6万5千人の大観衆が総立ちになり新しい国歌を歌った。感動的な光景で、私も大声で歌った」

 アパルトヘイトを撤廃した南アにとり、W杯は国際社会への復帰をアピールする絶好機で、南ア代表は見事に初出場、初優勝を果たした。マンデラ大統領にとり、「国民和解」を演出する最高の舞台となった。

 その15年後の今年、今度はサッカーW杯である。

 観戦のため訪れる旅行者数の予測は、金融危機の後遺症で45万人から30万人に下方修正されたとはいえ、「W杯はかつてないほど国民を団結させている」とズマ現大統領は力説する。

 94年以降、南ア経済は毎年2〜5%の成長を遂げて国内総生産(GDP)の規模は4・5倍に拡大。旅行者数も年間390万人から950万人に膨らんだ。

 サッカーW杯で南アの発展とアフリカ大陸の可能性を世界に印象付けようとの狙いが、主催者の国際サッカー連盟(FIFA)にも開催国の南アにもある。

 ヨハネスブルクを拠点に活動する英国人ジャーナリスト、フレッド・ブリッジランド氏はしかし、「問題は犯罪率の高さ。殺人発生率はコロンビアに次ぎ世界2番目。主要都市住民は電気さくに囲まれて暮らす。正常な社会ではない。自動車や携帯電話を盗むため日常的に殺人が行われている」と、声をひそめて語る。

 殺人こそ94年の年間2万6千件から1万8千件(昨年)に減ったものの、レイプは4万4千件から7万件(同)に激増。強盗も11万7千件から18万件(同)に増えた。中でも気になるのは異端者や外国人労働者を狙った「嫌悪犯罪」だ。

 2008年には、同性愛を公表していた女子サッカー代表選手、ユーディ・シメラニーさんが、“性の矯正”を理由にレイプされ、拷問を受け、顔や胸、足を25回も刺されて殺された。この事件で2人に有罪が言い渡され、2人は無罪判決を受けた。同性愛への嫌悪犯罪は今も、続発する。

 外国人労働者に対するそれは、ムガベ政権の圧政を逃れて南アに300万人も流入した隣国ジンバブエの人たちを、黒人貧困層が仕事を奪われるのを恐れて次々と襲撃するケースが少なくない。警備が強化されるW杯期間中はおとなしくして閉幕後に襲撃を再開すると予告する集団もある。

W杯で人権問題に光

 嫌悪犯罪や一般犯罪の多発の背景に、マンデラ氏が唱えた「国民和解」の理想では解消できない社会格差の現実が横たわる。南アの経済格差は世界最悪との研究も昨年、発表された。

 失業率24%超。貧困家庭に生まれた子供たちは十分な教育を受けられず、青年になっても雇用機会に恵まれない。生活の糧を得ようにも、強盗しか手段が見当たらないのが、実情だ。

 だが、他のアフリカ諸国の状況はもっと深刻だ。

 サッカーの英スコットランド・プレミアリーグでプレーするコートジボワール代表のスレイマン・バンバ選手は英メディアで、「銃とサッカーは両立しない。暴力が繰り返されないよう力を合わせるべきだ」と呼びかける。サッカーが子供に夢と希望を与えればとの期待が、そこにはある。

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルのコルドーネ暫定事務総長は本紙の取材に、「W杯を、南アで人権問題に取り組む人たちに光を当てる機会にしたい」と話している。

1435チバQ:2010/06/10(木) 21:36:58
http://www.zakzak.co.jp/zakspa/news/20100602/zsp1006021215003-n1.htm
<特集>日本代表&サポーター命がけ? W杯の南アに突撃取材★W杯直前!男もレイプされる?南アの最悪治安ルポ

2010.06.02

 ■1 W杯開催都市で最新手口の犯罪に遭遇

 殺人・強姦事件発生率が世界最高(それぞれ日本の110倍と123倍)とされ、その他さまざまな危険情報が伝えられている南アフリカ。そこに私、旅ライターの丸山ゴンザレスが乗り込んだ。数年前訪れた際は、暴漢に襲われ重傷を負った。今回は一矢を報いるつもりで無事に帰還したいが…。

 成田空港から丸2日がかりでヨハネスブルク国際空港に到着、犯罪多発エリアのCITY(市街)に近いオブサーバトリー地区に宿を確保した私はいざ、ショッピングセンター周辺を散策。「タクシーからショッピングセンターまでの10mの間に強盗に襲われる」という噂を確かめるためだった。

 すると、車に乗ったインド系の男に声をかけられた。男は「私は警官だ」と言ってIDカードを提示してきた。男とは少し言葉を交わし別れたが、5分後、別の場所で再び目の前に現れ、「お前、中国人だろう。中国のカネを見せてみろ!」と詰め寄ってきた。後をつけてきたのだろうか…?

 「いいえ私は日本人です」

 「同じことだろ」(?)

 有無を言わさず車に押し込まれた。“警官”によると中国人マフィアが偽札を造っているため調査中だという。“警官”は強引に私の財布を奪い取ると、手品師のような動きで中身の一万円札を取り出して私の眼前に示し、またゆっくりと財布に戻し、返してきた。その後“警官”が私の携帯電話を勝手にいじりだしたため我慢が限界に達し、日本語で怒鳴りながら車を飛び出したが、追ってくる気配がなかった。ふと財布を確認すると、一万円札の代わりに、10ランド(約120円)札が3枚挟まっているだけ。天才的な器用さですり替えられたのだろうが、まったく腑に落ちない。すぐさま在南アフリカ日本大使館に連絡を取り、事の顛末を説明した。すると現在、南ア在住の中国人が同じ手口の強盗被害に遭うことがあるそうで、それに巻き込まれたのだろうということだった。そして大使館には、「今回の事例を注意勧告の事例に加えたい。申請書を送るので、被害の詳細を記載して返送してほしい」と言われた。入国して一日もたたないうちのことである。詐欺事件に引っ掛かった日本人初の事例として、私自身が掲載されることになってしまった。

 ■2 犯罪多発エリアCITYの実情

 滞在2日目は、犯罪多発エリアとして知られるヨハネスブルク中央駅付近や長距離バスターミナルなどに加え、決勝戦が行われるサッカーシティー(旧FNBスタジアム)の取材を予定していた。そこでホテルの人間に直接交渉して車を出してもらうことに。

 「ジョーバーグ(ヨハネスの地元での略称)は、もう安全なのか?」

 運転手に問いかけると、ニンマリと笑って言った。

 「これから見せてやるよ」

 ヨハネスブルク中央駅付近や長距離バスターミナルでは、多くの旅行者が強盗の被害に遭っている。「駅から半径200mで強盗に遭う確率150%(一度襲われ、再度襲われる確率がプラス50%)」

 この噂が有名であるせいか、外国人の姿は皆無。この国では、公共交通機関は低所得者層が利用するものなのだ。在南ア日本大使館でさえも「公共交通機関は『ない』と思ってください」と語ったほどだ。

 駅構内には銃を持った警官やセキュリティが配備されているので、一応は安心できるが、一歩でも外に出ると大破した車がそのまま放置されているのが目に入る。ガード下に差し掛かると薄暗いなか、眼光鋭い黒人たちがたむろしている。私はセキュリティの近くを通り過ぎたため何事もなかったが、こんなところに能天気な日本人旅行者が来たら、何か起きても不思議ではなさそうだ。

 一方でサッカーシティーは、周囲数kmは完全な荒野で何もない。スタジアム本体は完成しているが、周辺は重機が稼働してまだ工事中だった。この日は、開催4週間前。作業員や重機を指さして運転手に尋ねた。

「開催に間に合うの?」

「メイビー(たぶん)」

 困ったように笑いながら答えてくれた。南アフリカ人は、多少いい加減だが気のいい人が多い。だがこの後すぐ、危険地帯の恐ろしさを痛感することになった。

1436チバQ:2010/06/10(木) 21:37:36
 ■3 「最大最強の魔窟」ポンテタワーの今

 ヨハネス市内に唯一、空高くそびえるポンテタワー。アパルトヘイト政策下で建築され「地上の楽園」と呼ばれた高級マンションだ。しかし、長年管理者がおらず、犯罪者などが住み着き、最近まで「マフィアの楽園」と言われていた。

 ここに行くため雇ったのは、ジェイジーと名乗る190cm100kgの巨漢だった。車に乗り、ホテルから20分もしないうちにポンテタワーに到着。周辺の雰囲気はこれまでに見てきたCITYと比べると、明らかに異質だった。周囲の黒人が向けてくる視線が突き刺さる。食われてしまいそうだ。

 タワーへ近づくと、進入口のゲートが閉じている。「内部の写真を撮りたい」とジェイジーに伝えて車を降り、ゲート横の守衛に無理を承知で交渉した。「昔は治安が悪かったって聞いたんだけど」と言うと「それは、昔のことだ。今はNEWタワーだから、居住者以外は入れない」と、守衛は面倒くさそうに答えた。確かに入り口付近は綺麗に工事されている。ここも、W杯を機に健全なものに生まれ変わりつつあるのだ。外からタワーを撮影し、車のほうへ振り返った。

 ところが、あるべき場所に車が止まっていない。周囲を見渡すと、100mほど先まで車が移動している。ジェイジーが私を置きざりにして出発していたのだ。

 「おい!」

 思わず叫んだが届かない。それどころか、周辺にいた十数人の黒人が、英語に交じって何語かわからない言葉を発しながら、私の怒号に反応した。

 「ミスター、ギブミー10ランド」

 「※、◎△×●」

 絡みついてくる無数の黒い腕を全力で振り払い、走った。

 「おい、待ってくれ!」

 車に追いつき息を切らし、ジェイジーを睨みつけた。

 「何で行っちゃうの?」

 「ここは非常に危険だ」

 「知ってるよ!」

 息を整えながら、呆れ交じりの怒りを吐き出したのだった。

 3日間のヨハネス滞在では、“危険”の存在は確かに確認できた。

 しかし一方で南アの牧歌的な側面やW杯開催に向けての努力も伝わってきた。観戦予定者には、危険に興味本位で近づかないことを切に願う。そして、まともなガイドを雇うことも。

 ■サッカー日本代表チーム「ナイスゲイ」は誰だ?

 ヨハネス都市伝説のなかには「宿が強盗に襲撃され、女も“男も”全員レイプされた」という話がある。過去の報道によると国民の27%がレイプ被害者で、大統領すらもレイプ加害経験をカミングアウトするなど、ことに南アはレイプにおいて話題に事欠かない。はたして男でもレイプされるという噂は本当なのか…?

 そこで失礼を承知で、道行くみなさんに「日本代表選手で襲ってみたいナイスガイ(ゲイ)は誰?」というアンケートを実施。片っ端から道行く男性に声をかけ、日本代表の顔写真一覧を見せながら「誰が一番のナイスゲイで、あなたが好きなタイプはどの人ですか?」と質問した。

 約60人に聞いた結果、20票以上を獲得しダントツの1位となったのは稲本潤一(MF)。「綺麗なサル」、「髪形がクールでいい」といった外見的な理由が多かった。2位は本田圭佑(MF)。清潔感が支持された。3位は岡崎慎司(FW)。使用した写真がツンツンと尖らせたヘアスタイルだったため、稲本と同じ理由でランクインした。そのほか、長友佑都(DF)は写真を見るなり失笑されることが多かった。無精ヒゲを生やした選手は人気がなく、中澤佑二(DF)、松井大輔(MF)は不評。岡田監督は「メガネが駄目」とのこと。ついでに載せたオシム前監督に至っては白人への恨みが根付いているからか、「ぶっ殺してやりてえ」と言う物騒なコメントも…。

1437チバQ:2010/06/10(木) 21:38:16
■事実発覚! 男レイプ伝説は誤報だった

 失礼極まりないアンケートであったが、この過程で、ある事実が発覚した。ゲイ文化が盛んなのは主にアフリカ北部で、南アフリカの黒人社会においてゲイは差別の対象だという。男性のレイプ被害事例も現在は多くないようだ。

 ちなみにアフリカ某国からの移民という男性2人組に声をかけた。雰囲気は完全なゲイ。岡田監督の写真を見て「CUTE!」と言って口に手を当てる仕草は明らかにそっち系の動きだった。しかし、彼が指したのは玉田圭司(FW)であった。

 ともかく日本代表のみなさん、特に稲本選手と玉田選手はアフリカ大陸においては一応気をつけていただきたい。

 ■南アに馴染みの深い日本人が語る「それでも南アは意外と安全」

 はたして南アフリカW杯は無事に開催できるのか?! まずはサッカー南アリーグ初の日本人プレーヤー、村上範和選手を直撃。村上選手は大学時代にプロを志し、欧州リーグ入りを視野に海外を拠点にすることを決める。卒業後の2004年6月よりシンガポールでプレーし、2009年9月から南アフリカリーグのプラティナム・スターズに入団。対人プレーに強く、どんな状況からも得点を決めることが長所のFWだ。アフリカに興味があったことと、サッカー環境が整っていることを知り、南アからのオファーを受け入れた。南アでは、毎日たくさんの刺激を受けているという。

 「FWの場合は得点をしない限り、他に良いプレーをしても一切プラス評価にならない。ポジションごとの仕事に関して妥協がまったくない点が、日本と異なりますね。また彼らにはサッカーが貧困から抜け出す手段でもあるため、ハングリーさが体に染みついてる。これにはすごく影響を受けてます」 そんな村上選手に、W杯開催直前の現地の雰囲気を聞くと…。

1438チバQ:2010/06/10(木) 21:38:40
 ■治安の悪さは過剰報道? 大きな混乱はないと予想

 「とてものんびりしてます。日韓W杯のように町おこしや、商売っ気を出すわけでもなく、『一緒に楽しもう』という雰囲気。環境に関しては、僕も当初サバンナのような厳しい感じを想像していたけど、ちゃんとリゾート化されていて、ツアーの範囲内で行動する限り治安は安全。ご飯もおいしいし、何とかなりますよ(笑)」

 続いてW杯参加32カ国を旅行中の2人組「Libero」のアシシ氏に聞いた。南アにはこれまで4回訪問している彼らだが、当初“厳戒態勢”を敷いていたとか。

 「空港では盗難対策に偽財布、偽パスポートを用意、ホテルはシェラトンまで送迎付き。でも現地の人から情報収集して、安全な時間と場所を把握していれば大丈夫でした。主に白人が住むセレブ街もある。よく治安問題でニュースになるのは、アパルトヘイト時代の元黒人居住区内での話。しかし、人種差別に繋がるため現地では報じられない。だから噂が余計に世界中で独り歩きするんでしょう」

 またアシシ氏は、現地の文化を尊重することも、危険回避において重要だと指摘する。

 「アフリカ大陸で必ず遭遇するのが、『TIA(This Is Africa)』。彼らはのんびりしていて、時間通りに事が進まなかったりすることを指します。でも僕らは、滞在国のローカルルールには不満を言わず従うべきだと考えています。危険な目に遭うのは、大抵ローカルルールを破る人」

 32カ国を回っているだけあって、含蓄深いアドバイスだ。

取材・文・撮影/丸山ゴンザレス 安英玉(SPA!) 写真/久野武志 共同通信社

1439チバQ:2010/06/10(木) 21:41:08
http://www.yomiuri.co.jp/wcup/2010/news/etc/news/20100609-OYT1T00916.htm
マンデラ元大統領、W杯開会式出席へ
 【ヨハネスブルク=中西賢司】11日のサッカー・ワールドカップ(W杯)開会式に、南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領(91)が出席する見込みになったと、同氏の親族が8日明らかにした。

 AP通信が伝えた。親族はこれまで高齢を理由に外出に難色を示しており、マンデラ氏の判断が注目されていた。

 マンデラ氏の孫は「選手とファンを歓迎するため、祖父を会場に連れて行けるだろう」と述べ、マンデラ氏が10〜15分間ながら、開会式に姿を見せる予定だとした。

 くしくも、11日は、反アパルトヘイト(人種隔離政策)闘争を率いたマンデラ氏が46年前、国家反逆罪で有罪判決を受けた日。終身刑となった同氏は、その後27年間に及んだ獄中生活から釈放後の1994年、黒人初の大統領として新生南アを率い、引退後はW杯招致に尽力した。

 このため、W杯関係者はマンデラ氏の開会式出席を熱望していた。

(2010年6月9日19時57分 読売新聞)

1440チバQ:2010/06/12(土) 00:13:09
http://www.47news.jp/CN/201006/CN2010061101000668.html
ベルギー、13日に総選挙 分離独立派が躍進の勢い
 【ブリュッセル共同】北部オランダ語圏と南部フランス語圏の対立深刻化を受けて4月に連立内閣が崩壊したベルギーで13日、連邦議会の下院総選挙(定数150、比例代表制)が実施される。

 オランダ語圏の「分離独立」を目指す中道右派の新フランドル同盟(N―VA)が躍進の勢いを見せており、欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)の本部を抱えるベルギーの「国家分裂」の懸念が強まっている。

 選挙はオランダ語圏(フラマン地域)とフランス語圏(ワロン地域)、両語併用のブリュッセル首都圏地域に分かれて実施され、得票数の多かった政党を軸に、両語圏の政党が連立政権を構成する。

 最新世論調査によると、フラマン地域でN―VAの支持率は約25%で、ルテルム首相が率いるフラマン系のキリスト教民主フランドル党(CD&V)の約15%を上回り首位。

1441チバQ:2010/06/12(土) 00:29:29
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010061102000056.html
自民党が連立交渉開始 オランダ総選挙
2010年6月11日 朝刊

 【ハーグ(オランダ西部)=有賀信彦】九日に投開票されたオランダ下院(定数一五〇)選挙は、十日までの集計で、歳出削減などを掲げた中道右派の自由民主党が第一党となった。ルッテ党首(43)が次期首相の座に意欲を示すなか、同党は各政党との連立交渉を開始した。

 地元メディアによると、連立の基本的なパターンは三つ。最も可能性が高いのは、自民党(三十一議席)と第三党に急伸した極右、自由党(二十四議席)、最大勢力から第四党に落ちた中道右派、キリスト教民主勢力(二十一議席)による連立という。同民主勢力を率いたバルケネンデ首相の退陣は確実となった。

 ただ、イスラム系移民排斥を訴え躍進した自由党への懸念は各党の間で依然、根強い。このため、第二党で中道左派の労働党(三十議席)のほか、複数の左派少数政党との連立や、労働党とキリスト教民主勢力との連立も選択肢として挙げられている。

 政権樹立に必要な過半数(七十六議席)を確保するには、少なくとも三党から四党の連立が必要で、伝統的に約二カ月間の交渉期間を要する。過去には連立交渉に最長二百七日かかったケースもあり、今回も難航する可能性が高い。

1442チバQ:2010/06/12(土) 00:42:36
http://www.mbs.jp/news/jnn_4450787_zen.shtml
■ マンデラ元大統領のひ孫、交通事故死

 南アフリカ初の黒人大統領、ネルソン・マンデラ氏のひ孫がサッカー・ワールドカップの前夜祭コンサートの帰りに交通事故で死亡しました。これを受けて、マンデラ氏は開会式への参加を取りやめました。

 死亡したのはマンデラ氏の9人いるひ孫のうちの1人、ゼナリ・マンデラさん(13)です。

 地元紙などによりますと11日未明、ゼナリさんが乗っていた車が幹線道路を走行中にバリケードにぶつかって横転しました。警察は酒を飲んで酔っぱらっていたという運転手の男を逮捕して、詳しい状況を調べています。

 ゼナリさんは9日に13歳の誕生日を迎えたばかりで、この日はワールドカップの前夜祭として行われたコンサートからの帰宅途中でした。

 広報窓口の「ネルソン・マンデラ基金」によりますと、マンデラ氏は事故を受けて、予定していたW杯開会式への参加を取りやめるということです。(11日23:40)

1443チバQ:2010/06/12(土) 00:43:53
http://mainichi.jp/enta/sports/soccer/japan/news/20100612k0000m030085000c.html
南アW杯:貧富差、でも「アフリカ人であることを祝おう」
 「アフリカ人であることを祝おう」をスローガンに初めてアフリカで開かれるW杯。それが映し出すのは国際サッカー連盟(FIFA)の商業主義が通じない貧富の格差とそこから踏み出す希望だ。

 開幕式でズマ南ア大統領は「アフリカの時代が来た」と宣言した。だがその現実は厳しい。ヨハネスブルク旧黒人居住区での6日の親善試合、ナイジェリア−北朝鮮戦。無料チケットを求める客が殺到し約15人が負傷した。客の大半は出稼ぎに来たナイジェリア人だ。その一人、フォロさん(38)は「生活が厳しくチケットが買えない仲間が押しかけた」と話す。渡航費の負担は重く、南ア以外のアフリカのチケット購入者は全体の2%だ。

 FIFAは当初、スポンサーのクレジットカード会社を使い、インターネットでチケットを販売したドイツ大会方式を適用しようとした。しかし、銀行口座さえなくインターネットにもアクセスできない多くの市民が購入できない現実に直面した。最後は窓口での現金販売が役立った。南部アフリカでは1日1ドル以下で暮らす市民が約4割を占める。

 とはいえW杯は希望ももたらす。ムガベ大統領の圧政が欧米の制裁を受け経済混乱が続くジンバブエ。計画停電の中、ハラレでは広場に大型スクリーンや発電機を設置、隣国南アのW杯を祝う。「これがサッカーだ」と市民は熱狂する。

 アパルトヘイトを超え人種の融和を訴えたマンデラ元南ア大統領はFIFAに寄せたメッセージで「W杯はただの試合ではない。言葉や肌の色、政治信条や宗教を超え、世界を一つにできるサッカーの力の象徴だ」と訴えた。政治犯として27年半収監された元大統領が釈放され今年で20年。開幕式でブラッターFIFA会長は「マンデラ氏の精神は息づいている」と語った。アフリカが一つのボールに結集し、厳しい現実を乗り越えられるように。希望を込めた大会が始まった。【ヨハネスブルク高尾具成】

1444チバQ:2010/06/12(土) 00:44:50
http://mainichi.jp/enta/sports/soccer/japan/news/20100612k0000m030083000c.html
南アW杯:祭りの陰で重い宿題も 開催費負担、生活向上…
 【ヨハネスブルク高尾具成】世界的な大イベントであるサッカー・ワールドカップ(W杯)の初のアフリカ開催にこぎつけた南アなどアフリカの諸政権は、今後、W杯をてこに「経済発展する」とした約束の履行を迫られる。貧困が根強く残るアフリカではW杯チケットは高根の花で、市民には「遠いW杯」との実感は消えず、国際サッカー連盟(FIFA)の商業主義には反発も見られた。膨らんだ開催費をどうまかなうのかなど、華やかな開幕式の陰には重い宿題も残されている。

 人種隔離政策(アパルトヘイト)下で、南ア黒人プロサッカー選手だったウォルター・ジョーンズ氏(43)は「アパルトヘイトで世界への扉を閉ざされた世代にとっては大会開催だけでも成功。夢が現実となる意味をアフリカに知らしめた」と開催を手放しで喜ぶ。アフリカではW杯への肯定的な見方が支配的だ。

 だが、さまざまな課題も現実には残っている。

 「アフリカ人であることを祝おう」との南ア大会スローガンが発表された07年11月、ムベキ南ア大統領(当時)は「大陸の代表者として、アフリカ全体の経済発展への波及を約束する。歴史家はアフリカが貧困や紛争の世紀の流れを転じ、立ち上がった時に(アフリカで)W杯があったと回顧するだろう」と大見えを切った。確かに近年、レアメタルなど豊かな地下資源の輸出などでアフリカの経済成長は著しい。01〜08年にはアフリカ全体で平均成長率が先進国を超える5.8%を達成した。

 しかし、アフリカ全体の国内総生産は日本の5分の1程度で、1人あたりの国民総所得も豊かな南アでさえ日本の7分の1程度に過ぎない。

 アフリカの大半の市民にとって南ア行きはあまりにも遠い。紛争は続き、権力争いやクーデターは絶えない。国の富が一部の権力者に掌握されている国も少なくない。今後、巨費を投じたW杯開催が真に市民生活の向上に結び付くのか、南アはじめ諸政権の政治姿勢が問われることになる。

 FIFAは04年の南ア開催決定後、プロジェクト「アフリカで勝利を。アフリカとともに」を始めた。国連などの賛同も受け、7000万米ドル(約64億円)の資金を投入。アフリカ各国に最低一つの芝のグラウンドを造るなどの支援を続けている。ただ、FIFAの南ア開催決定には、ブラッター会長が98年の会長選でアフリカ諸国に支援を受けた恩返し的な意味もあると言われており、こうした不透明さの解消も課題になりそうだ。

 ◇地元、効果実感なく
 FIFAの商業主義には地元から反発もある。

 大会前、南ア各紙には「FIFA共和国にようこそ」と皮肉った見出しが躍った。南ア国旗と応援ラッパ「ブブゼラ」や「2010」をデザインしたキーホルダーを販売しようとした起業家がFIFAから「権利侵害だ」と非難を受けたり、競技場周辺の物品販売が厳しく制限されたからだ。

 多額の賛助金を払っているスポンサーばかり重視し、小さな商売で生活を営む人が多いアフリカの実情を無視しているとの批判が高まった。露店が営業できなくなった女性(56)は「私が店を出すことでW杯のイメージが下がることはないはず」と無念の表情だ。

 W杯地元組織委が調査委託する監査法人グラント・ソントン社の報告によると、過去4年も含めたW杯関連全体で930億ランド(約1兆円)以上の経済効果があったという。また今年、観光客らにより130億ランド(約1500億円)が落とされ、0.5%の経済成長をもたらすとの試算も示している。その一方、競技場建設や交通輸送整備など開催費は、当初試算の127億ランド(約1500億円)から、3倍以上の400億ランド(約4700億円)に膨れ上がり、市民に「W杯効果」への実感はない。

1445チバQ:2010/06/12(土) 00:45:54
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/100611/mds1006112002009-n1.htm
【W杯】黒人はサッカー、白人はラグビー 南アを分断する壁 (1/2ページ)
2010.6.11 19:58

南アフリカでは、なぜか空港職員もブブゼラを吹き鳴らして大盛り上がり…安全運航もお願いします(ロイター) 【ロンドン=木村正人】サッカーのワールドカップ(W杯)の舞台、南アフリカでは、アパルトヘイト(人種隔離政策)が崩れ1994年、マンデラ氏が黒人初の大統領となった。翌95年に自国で開催されたラグビーW杯で、優勝した南ア代表チームの黒人選手は1人だった。それから15年、今大会でピッチに立つ白人選手も1人だ。ラグビーとクリケットは白人、サッカーは黒人というスポーツの壁が、今も「虹の国」を分断している。

 「ブース!」。南ア代表チームで「キリン」の愛称をもつ長身のディフェンダー、マシュー・ブース選手(33)がボールに触る度、観客席からは熱狂的な声援があがる。白人であるブース選手は黒人層に絶大な人気を誇り、今大会の超大型ポスターのモデルにもなった。

 かつて英国の自治領だった南アでは英国と同様、ラグビーやクリケットは白人富裕層に普及した。ボール一つあればどこででも楽しめるサッカーは、黒人社会にも広がった。

 アパルトヘイト時代は人種ごとに4つのリーグが設立され、試合も別々に行われていた。80年代に緩和措置としてリーグは1つに統合されたが、黒人との交流を嫌った白人社会からはプロチームや少年チームが姿を消した。

 5歳でサッカーを始めたブース選手は、黒人居住区のチームに交じりプレーした。彼は「人種隔離政策に違反していたが、アマチュアのサッカー選手だった父が勇気づけてくれた」と英BBC放送に語っている。

 南アフリカ人種関係研究所のマリオ・ルート氏は「白人は黒人の観客で埋まるサッカーの試合に足を運ぶのを恐れ、黒人は逆の理由でラグビーの試合を見に行きたがらない」と語る。

 南アでは黒人が全人口の8割を占める。だが、2007年ラグビーW杯で2度目の優勝を飾った南ア代表チームも、代表選手30人のうち黒人は6人だけだった。白人選手が黒人選手との同室を拒否していた事実も発覚し、欧米メディアは「人種の壁は崩れていない」と書き立てた。

 1995年ラグビーW杯では、当時のマンデラ大統領が、白人のフランソワ・ピナール主将の背番号がついたジャージーを着て優勝杯を渡した。ピナール氏は「強烈な幸福感に包まれた。次の朝起きると私たちは一つになっていた。あの時、南アの民主主義は1歳だった。16歳になった今日までに南アは多くのことを達成した」と胸を張る。

 ただ「今後もサッカーは黒人、ラグビーは白人が優勢であり続けるだろう。それは差別ではなくスポーツの特性と文化に根ざすものだ」との見方を示す。

 在ヨハネスブルクのシンクタンク、政策研究センターのオーブレイ・マットシキ氏は「白人のサッカーファンは衛星放送で欧州リーグを、黒人は国内リーグを観戦している。W杯をきっかけに白人も黒人も一つのスタジアムで国内リーグを応援するようになることを願ってやまない」と話す。

1446チバQ:2010/06/12(土) 00:47:20
http://sankei.jp.msn.com/sports/soccer/100611/scr1006111440035-n1.htm
【W杯】なお貧困・差別…サッカーボールは“夢の扉” 旧黒人居住区の現実 (1/2ページ)
2010.6.11 14:36
W杯開幕を祝うコンサートでアーティストの演奏に熱狂する観衆=10日、ソウェト(AP) 4年に1度の世界的祭典、サッカー・ワールドカップ(W杯)の南アフリカ大会が、いよいよ11日深夜(日本時間)に開幕する。同国でアパルトヘイト(人種隔離)が撤廃されてから16年。人種間の対立が今も絶えない「虹の国」で、W杯は、黒人社会の夢である「真の人種融和」へ進むきっかけとなるのか−。反アパルトヘイトを象徴する南ア最大の旧黒人居住区「ソウェト」の街を歩いた。(白岩賢太)

 ヨハネスブルク近郊にあるW杯主会場、サッカーシティーから、かつて金鉱山採掘の際に出た土で造られたという小高い山が見える。この山を挟んで裏側に、近代的な会場とは対照的な光景が広がる。

  

「マンデラハウス」とバラック

 コンクリートの壁でできた平屋建ての家が密集するソウェト地域。アパルトヘイトの悲惨な実態を世界中に知らしめた1976年の黒人蜂起の発端になった場所でもある。

 入り口への道は舗装され、近くに公園もあり、街並みは想像以上に整っている。「W杯前に政府が大金を投じて整備したんだ」。ソウェト出身の道案内役、ブシー・チャレスさん(40)が教えてくれた。

 まず案内されたのは、英雄・ネルソン・マンデラ氏が一時暮らしていたという「マンデラハウス」。ソウェトの誇りなのだろうか、彼はこの地を訪れた人を必ず最初に案内するそうだ。

 黒人蜂起の舞台となった場所は記念碑が造られ、道端では少女が踊りを披露し、土産物を売る人たちが気さくに話しかけてくる。住人の大半は今でも貧困層という現実を感じさせない陽気さが彼らにはある。

瞳が輝く子供、笑顔の理由は

 ソウェトの中心部に向かう道路は未舗装で狭く、バラックが立ち並ぶ。ブシーさんによると、約30平方メートルの広さに1家族8人程度が暮らしているという。

 奥へ進むと、丘の上にある廃校のグラウンドで、子供たちがサッカーに興じていた。南アでサッカーは黒人のスポーツとみなされている。ボール一つあれば、みんなが楽しめるからだ。

 ソウェトを一望できる場所で、子供たちがボールを追いかけ回している。よく見ると、ボールは空気が抜け、表面はボロボロ。そんなことはお構いなしとばかりに、夢中で駆け回る。

 自分もほんの少し加わった。彼らは小さな体を起用に動かし、足に吸い付くようにボールをさばく。技術の高さには目を見張る。最年少というサムケロ・モロタニー君(8)は「バファナ・バファナ(サッカー南アフリカ代表の愛称)に入って、お金持ちになることさ」と夢を語った。

  

電気ない生活8万人

 市街地へ戻る途中、雑草が生い茂る湿地帯にトタン板でできた「シャック」と呼ばれる小屋の集落があった。不法居住者が集まるクリップタウン。ソウェトの外れにあり、ここで暮らす約8万人ともいわれる黒人は最貧困層にあたる。

 集落に電気はなく、水は共同の井戸を使う。「窓がないから昼間でも家の中は暗い。冬は寒さをしのぐためすき間に紙を詰めるんだ」と住人のマワーソ・ムカナージさん(29)。「アパルトヘイトがなくなっても何も変わらない。これが南アの現実ということを伝えてほしい」。言葉が胸に刺さった。

      



 【用語解説】ソウェト

 英国統治の市当局が20世紀初頭、鉱山開発の黒人労働者を強制移動させたのが始まりとされる。1948年のアパルトヘイト法制化後に人口が急増した。現在は約150平方キロメートルに約130万人が暮らす。地名は英語表記の「南西居住区」の短縮形。

1447チバQ:2010/06/12(土) 00:48:21
http://www.afpbb.com/article/sports/soccer/soccer-others/2734864/5863665
W杯開幕、南ア国歌を「歌えない」国民たち その複雑な背景
2010年06月11日 14:35 発信地:ヨハネスブルク/南アフリカ
【6月11日 AFP】南アフリカでは、自国のチームが出場するサッカー試合の前に、必ず、サポーターも選手もあまねく胸に手を当て、厳粛な面持ちで国歌を斉唱する。しかし、歌の途中で急に静かになったり、口ごもる人々の姿も見受けられる。

 南アには全部で11の公用語があるが、国歌には5か国語(コーサ語、ズールー語、ソト語、アフリカーンス語、英語)の歌詞が混在している。

 ヨハネルブルク(Johannesburg)に住むレラトさん(25)は、コーサ語、ズールー語、英語の歌詞だけ歌ってあとはハミングしている、と打ち明けてくれた。

「おかしいんですよ。出だしは全員大声を張り上げるのに、アフリカーンス語の個所に来たらほとんど誰も知らないものだから、歌詞をでっち上げるんです。そして、英語の個所で再び威勢良く歌うというわけです」

 そんな彼女も、前年12月に米国人聖職者らが行った行事をきっかけに、すべての歌詞を覚えようと決意した。 

■国も対策に乗り出す

 芸術・文化省のテンバ・マバソ(Themba Mabaso)氏は、11日のサッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)の南ア(通称バファナバファナ)対メキシコの開幕戦では、南ア人は歌詞をすべて歌うだろうと自信を見せた。 

 そのための努力も行ってきた。知らない言語の歌詞が出てきたら歌わないということが調査でも明らかになったため、すべての歌詞の意味を説明し各単語に簡単な読み方を付したパンフレットを作成。さらに、全国各地の地域組織とも協働して国歌斉唱の教室を開いたり、自宅でも練習できるようCDやMP3ファイル、携帯電話の着信メロディーとして利用できるようにした。 

 南ア国民の多くが国歌を歌えない一方で、レゲエ歌手ラス・ドゥミサニ(Ras Dumisani)は、前年フランスで行われたラグビー試合の前に音程を外すアレンジで国歌を歌い、南ア国民の激しい怒りを買った。 

 また、前年南アで開催されたコンフェデレーションズカップ2009(Confederations Cup 2009)の開幕戦では、国歌がわずか2行にまでカットされて歌われたことが国民の反発を招いた。この大幅カットの理由は一切説明されなかった。

■アパルトヘイト時代を思い出させる側面も

 少数派の白人が政権を握っていた時代、国歌は「ディー・ステム(Die Stem、南アフリカの声)」だった。一方黒人たちは、反アパルトヘイト(人種隔離)集会などで、黒人解放および白人支配への抗議のしるしとして「ンコシ・シケレリ・アフリカ(Nkosi Sikelel'iAfrika、神よアフリカに祝福を)」を歌った。

 しかし1994年に黒人政権が誕生。97年、ネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)大統領は、国民統合の証しとして、2つの歌を1つに統合したものを国歌として制定した。

 こうした歴史を背景に、歌いたがらない黒人もいる。アフロポップの歌手タンディスワ・マザウィ(Thandiswa Mazawi)は前年、ある若者の祭典で国歌を歌うとき、アフリカーンス語の個所をわざと歌わなかった。

 マザウィはフェースブック(Facebook)上で、「国歌が憎い」と自分の思いを率直に語った。「アフリカのための国歌と祈りが、なぜ、この国と人民の価値と誇りを組織的にレイプしてきた国歌とあからさまに一緒にならなければならないんですか?」  

■1995年ラグビーW杯のエピソード

 アパルトヘイトはとっくに撤廃されているものの、南アではいまだに、サッカーは黒人のスポーツ、ラグビーは白人のスポーツと見なされている。

 国歌斉唱で、サッカー選手たちはアフリカーンス語の歌詞で黙り込み、ラグビー選手たちは黒人の言語で歌われる最初の3行を飛ばす、というのはよくある光景だ。

 芸術・文化省のマバソ氏は、1995年に南アで開催されたラグビーワールドカップの時のように、国歌が国を1つにする原動力となってくれればと願っている。この大会で優勝したのは、白人のアフリカーナー(オランダ系移民の子孫)の選手でほぼ占められた南アチーム。彼らは、コーサ語、ズールー語、ソト語の歌詞も歌えるよう、音楽のレッスンを受けていたという。

「国歌は、国を統一し南アのアイデンティティーを世界に示すもの。ワールドカップは、われわれの国民意識とアイデンティティーを強固にできる2度目のチャンスだ」とマバソ氏は語った。(c)AFP/Tabelo Timse

1448チバQ:2010/06/12(土) 00:50:08
http://sankei.jp.msn.com/sports/soccer/100611/scr1006112354058-n1.htm
【W杯】「マンデラ精神」いま一度 国民は再びひとつになれるか (1/2ページ)
2010.6.11 23:53

サッカーW杯の優勝トロフィーを手にする、ネルソン・マンデラ元大統領=5月、ヨハネスブルク(ネルソン・マンデラ財団提供・共同) 華やかな開幕セレモニーで“主役”にはるはずだった人物の姿はなかった。元大統領のマンデラ氏は、ひ孫である13歳の少女が前夜、交通事故で亡くなったため出席を見合わせたのだ。

 それでも、世界で延べ300億人近くがテレビ観戦する世界最大のスポーツイベントの開幕は南アフリカにとって歴史的瞬間。マンデラ財団は「“マディバ”(マンデラ氏の愛称)はその精神となって、あなたと一緒にそこにいる」とのコメントを発表した。

 もっとも、アパルトヘイト(人種隔離)による各国の制裁措置が解かれ、潤沢な鉱物資源を起爆剤に順調な経済成長を遂げてきた今の南ア社会には、マンデラ氏が1994年、初の全人種参加の総選挙を経て大統領に就任していたときの「寛容」や「献身」といった崇高な理念は失われているように映る。

 95年のラグビーW杯。白人のスポーツだったラグビーの南アフリカ代表チーム「スプリングボクス」のユニホームを身にまとって決勝会場に現れ、人種間の融合を訴えたマンデラ氏の姿は「インビクタス(負けざる者たち)」となって映画化され、人気を博した。

 しかし、新世紀に入ると、南アフリカ社会は“ブラックダイヤモンド”と呼ばれる黒人富裕層が誕生する一方で、貧富の格差が拡大。黒人の失業率は40%近いとの統計もある。それが犯罪を生む温床となり、治安が悪化することで国外からの投資も思うように呼び込めないでいる。同志社大の峯陽一教授(アフリカ学)は「今の南アフリカ人はマンデラ氏の遺産を食いつぶしているのではないか」と疑問を呈する。

 今回のW杯はそんな、広がる社会不安と閉塞(へいそく)感の中で開かれるイベントだ。米国の会社の統計では、2006年から10年までの5年間で41万人以上の雇用が創設され、557億ランド(約6700億円)の経済波及効果が期待されている。ところが、W杯の競技場が完成していくにつれ、職を失った労働者らの間に不穏な空気も生まれているという。

 「融和と国家の再建がW杯の重要な目的でもある」と、自らも反アパルトヘイト運動の闘士だったW杯組織委員会のダニー・ジョーダーン専務理事は言う。それは、南ア社会に再びマンデラ氏の理念を取り戻すことを意味する。

 2004年5月15日のFIFA理事会で南アでのW杯開催が決まった際、W杯トロフィーを手に掲げたマンデラ氏は「15歳の少年になったようだ」とはしゃいだ。繰り広げられるサッカーというスポーツを観客席から、あるいは自宅や街角のテレビで観戦しながら、南アフリカの人々は少年のような心を持つことができるだろうか。そして、マンデラ氏の教えも…。

 それが実現したとき、紛れもなく「マンデラ氏のW杯」となるであろう。

  (北川信行)

1449チバQ:2010/06/12(土) 01:06:43
http://www.asahi.com/digital/internet/TKY201006110344.html
〈メディア激変47〉伝える、海の向こうで―2 英選挙、クレッグ人気急騰2010年6月11日


 「クレッグ、見た? 応援しようよ」

 英オックスフォード・ブルックス大学の学生エリオット・スミスさん(21)は、ネットの交流サービス「フェースブック」に書き込んだ。

 英総選挙(5月6日投開票)の選挙戦まっただ中の4月15日。同国で初めて主要3党の党首によるテレビ討論があった。それまで無名だった自由民主党のクレッグ党首が「労働、保守両党の二大政党制はもう古い」と批判する姿が新鮮に映り、人気が一気に跳ね上がった。

 スミスさんは、それまで選挙に興味がなく、フェースブックでの友人との会話も就職活動への不安が中心だった。だが、話題は一変した。

 知人と、地元の自民党候補の選挙事務所に駆け込んだ。「急に学生ボランティアの数が倍増した。こんなこと初めて」とスティーブン・ゴダード候補は驚いた。

 国民の大半がテレビ討論にくぎ付けになっているまさにその時、ネット上でも、熱い戦いが繰り広げられていた。

 「ブラウンはいいぞ。力強いし明確だ。キャメロンは最低だ」

 労働党のミリバンド前外相は、奮闘するブラウン前首相のことをツイッターに書き込んだ。

 テレビ討論では公平を期すため、スタジオの観戦者は声援や拍手を一切してはいけない。代わりに、支持者はネット上で応援した。

 ツイッターを利用する約200人の国会議員や政治記者の書き込みが一覧できるサイト「ツイットミンスター」によると、討論中の90分間に、約3万5千人が18万件以上つぶやいた。

 同サイト創設者のアルベルト・ナルデリさん(30)は「特に若者によるクレッグ氏への応援は、目を見張る量だった」と話す。

 ある調査によると、選挙期間中、18〜24歳の有権者の4分の1がフェースブックやツイッターで選挙に関する書き込みをした。話題の多くはクレッグ氏が占めた。支持者らは、自発的にネットで応援を始めた。

 しかし、クレッグ人気は次第に失速した。ネットの関心は移ろいやすい。ナルデリさんによると、ツイッターで注目された話題が翌週も続くケースは5%ほど。「次の作戦がなく、クレッグ氏は人気を投票に結びつけられなかった」

 実際、選挙戦終盤、ブラウン氏が外し忘れたマイクで女性支持者の悪口を拾われるという失態がネットの話題を独占。クレッグ氏は主役の座を奪われていた。(ロンドン=土佐茂生)

1450チバQ:2010/06/12(土) 09:58:41
>>1440
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010061202000056.html
ベルギー独立派に勢い 13日に両院選挙
2010年6月12日 朝刊


 【パリ=清水俊郎】オランダ語圏(北部フラマン地域)とフランス語圏(南部ワロン地域)の根深い対立で四月に連立政権が崩壊したベルギーで十三日、下院(定数一五〇)と上院(被選挙数四〇)の選挙が実施される。オランダ語圏で分離独立派の中道右派、新フランドル同盟が伸長する公算が大きく、国の分裂につながりかねない対立が、いっそう深まりそうだ。

 ただ、上下院とも十以上の政党の乱立が長年続いており、今回も総議席の二割を超える議席を獲得する党はない見通し。総選挙後に新たな連立政権の協議が始まるが、難航が予想される。

 選挙はオランダ語圏とフランス語圏、両言語を併用するブリュッセル首都圏の三つに分かれた比例代表制。オランダ語圏では、新フランドル同盟が、外交や防衛などに限られている国の権限を、さらに地方に移譲することを主張。地元紙の世論調査では、ルテルム首相率いるキリスト教民主フランドル党を抑えて第一党に躍進する勢いをみせている。

 一方、フランス語圏では大半の政党が統一国家の維持を求めているが、第一党になる見通しの中道左派、ワロン系社会党党首が九日、「オランダ語圏の独立に対応できる」と発言。国の分裂を容認する可能性を示した方針転換の表明として、注目されている。

 ルテルム内閣は、両言語圏が争っている首都圏選挙区の区割りをめぐり、内部の対立が激化して総辞職した。

1451チバQ:2010/06/13(日) 00:55:03
http://www.asahi.com/international/update/0612/TKY201006120227.html
オランダ語圏では南北分離派が優勢 ベルギー総選挙2010年6月12日20時33分

 【ブリュッセル=井田香奈子】北部オランダ語圏と南部フランス語圏の対立から4月に連立政権が崩壊したベルギーで13日、総選挙が実施される。長年の南北対立をどう収拾するかに選挙戦の注目が集まるが、世論調査によると、オランダ語圏では南北分離を訴える右翼「新フランドル同盟」が議席を伸ばし、第1党になる見通しだ。

 ベルギーは東西を走る言語境界線で言語圏が分かれ、間にあるブリュッセル首都圏では両言語で公共サービスを受けられる。政党も言語別に分かれ、両言語圏の複数の政党で連立政権を構成するのが常だ。首相は1974年以降、オランダ語圏から選ばれている。より経済力のあるオランダ語圏には、仏語圏への歳出が多すぎるとの不満があり、自治の拡大を訴える声が強まっている。

 世論調査によると、オランダ語圏では新フランドル同盟が支持率25%前後で、中道右派のキリスト教系政党や社会党を抑えている。同同盟のデウェーフェル党首が掲げる政策は、国の形は維持しつつ、予算や社会保障制度は南北で分け、地方政府の権限を独立国家に近づけるというもの。他の右翼政党が訴える「ベルギー分裂」に比べて現実的だとして、支持を集めている。一方、仏語圏では社会党、中道右派リベラル党が優勢だ。

 ベルギー国会ではブリュッセル周辺自治体を本来のオランダ語圏選挙区に戻す協議が進まず、4月、オランダ語圏の政党が連立離脱を表明し、政権が維持できなくなった。

http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20100613k0000m030052000c.html
ベルギー:13日総選挙 オランダ語圏が躍進か
 【ブリュッセル福島良典】北部・オランダ語圏と南部・フランス語圏の対立で国家分裂の危機に直面するベルギーで13日、連邦議会下院(定数150、任期4年)の総選挙が実施される。世論調査ではオランダ語圏の分離・独立を掲げる民族主義派政党が大躍進する見通し。欧州連合(EU)の本部を擁するベルギーが国家としての一体性を維持できるかどうかが焦点だ。

 ベルギーの政党はオランダ語系とフランス語系に分かれ、選挙も言語圏別に実施される。7日付仏語紙リーブル・ベルジックの世論調査によると、オランダ語系では民族主義派・新フラームス同盟が支持率26%で他党を大きくリード。極右のフラームス・ベラングなどを加えると、分離・独立派勢力は計45.3%となる。フランス語系は中道左派・社会党が30%で首位。

 新フラームス同盟が支持を集めている原動力は、カリスマ性のあるデ・ウェーフェル党首の大衆的な人気。党首は8日、外国人記者団との記者会見で「ベルギーの仕組みは非民主的で、効率的でない。ベルギーは次第に雲散霧消していく」との見通しを示した。

 一方、フランス語系の各党はこれまで連邦国家としてのベルギーの一体性を守る立場を取ってきたが、ここに来て、一部政党の党首が新フラームス同盟に対抗して「フランス語圏とブリュッセル」の独立構想を提唱し始め、足並みの乱れが表面化している。

 将来の国家像を巡り、オランダ語圏とフランス語圏の対立が根深いため、選挙後の連立協議は難航が必至で、連立政権の樹立は9月以降になる見通し。ベルギーは7月から半年間、EUの輪番制議長国を務めるため、内政混乱の影響はEU運営にも及ぶことになる。

 北部のオランダ語圏はベルギー人口(約1067万人)の約6割にあたる約616万人を擁し、フランス語圏を主体とする南部は約346万人、仏・オランダ2言語併用の首都ブリュッセルは約105万人。自動車産業などを抱えるオランダ語圏は国内総生産(GDP)の約6割を占め、近年、人口、経済で優位に立つオランダ語系の首相が続いてきた。

 ◇ベルギー下院総選挙の仕組み
 比例代表制。北部オランダ語圏の住民はオランダ語系政党、南部フランス語圏はフランス語系政党に投票する。仏・オランダ2言語併用地域のブリュッセルと周辺地区は仏語系、オランダ語系のどちらかに投票できる。投票は義務制。下院第1党となった政党の党首を国王が組閣担当者(首相)に任命するのが慣例だ。

1452チバQ:2010/06/13(日) 00:55:52
http://www.jiji.com/jc/c?g=tha_30&k=2010061200299
ベルギー選挙区問題
 総選挙では北部オランダ語圏(フラマン地域)の有権者はオランダ語系政党に、南部仏語圏(ワロン地域)は仏語系政党に投票する。いずれか選んで投票できるのは2公用語制の首都ブリュッセルのみ。しかし、首都近郊のオランダ語地域の一部に限り首都と選挙区を統合、オランダ語地域の仏語系住民は仏語系政党に投票できる。この特例選挙区についてフラマン側は首都との分割、ワロン側は現状維持を主張。この問題で連立政権は4月に崩壊した。選挙区割りは国家分裂の一歩と受け止められている。(ブリュッセル時事)(2010/06/12-19:31)

1453チバQ:2010/06/13(日) 01:03:13
http://www.47news.jp/CN/201006/CN2010061201000368.html
スロバキア議会選始まる 連立交渉の行方焦点に
 【ウィーン共同】スロバキア国民議会(一院制、定数150)選挙が12日、行われた。最新の世論調査では、フィツォ首相の与党、中道左派「スメル(道標)」の勝利が確実な情勢だが、単独過半数を獲得できないとみられ、選挙後の連立交渉が焦点。主要野党はスメルとの連携を拒否しており、野党勢力が連立を組む可能性も浮上している。

 投票は同日夜(日本時間13日朝)に締め切られ、現地時間の13日未明にも大勢判明の見通し。

 スロバキア経済は堅調だったが、欧州単一通貨ユーロを導入した昨年は金融危機の影響でマイナス成長となった。現在の失業率は約15%と近年では高く、雇用対策も急務となっている。

 世論調査によると、スメルの支持率は29%と首位を維持するものの、最近になって過去の政治資金疑惑が表面化し、急落した。2位以下は保守のスロバキア民主キリスト連合が12〜15%、リベラル系新党「自由と連帯」12%など野党が続く。

1454チバQ:2010/06/13(日) 09:43:24
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010061302000056.html
改革派 くすぶる不満 イラン大統領選1年
2010年6月13日 朝刊

 【カイロ=内田康】イランは十二日、保守強硬派アハマディネジャド大統領が再選した大統領選から一年の節目を迎えた。選挙の不正や言論の自由を訴える改革派住民の抗議活動を封じ込めるため、治安当局は厳重に警戒。今のところ、大きな衝突は伝えられていない。

 ただ、住民の不満はくすぶっており、安全のためにデモ中止を呼び掛けた改革派指導者ムサビ氏を非難する声も出ている。

 「ムサビは、現体制に忠実な雇われ人にすぎない」

 改革派ウェブサイトには、ムサビ氏の“弱腰”を非難する市民の投稿が掲載された。ムサビ氏は従来、「革命体制を守った上での改革」を訴えており、今回も当局にデモ認可を申請していた。

 当局が認可するはずもなく、改革派ウェブには「本当に許可をもらう気でいたの?」とやゆする声も。あるテヘラン市民は「私たちには(別の)指導者が必要だ」と語った。

 当局はこれまで路上で抗議デモを行った数千人を拘束し、二人を処刑したと伝えられる。多くの新聞や雑誌も発禁処分を受けた。

 テヘランでは時々「(最高指導者)ハメネイ師は地獄におちろ」という落書きが発見される。一部の改革派は体制そのものに不信を募らせており、ムサビ氏ら指導者との意識の乖離(かいり)も目立ってきている。

 改革派住民が多い北部では十一日夜、体制への抗議表明で「神は偉大なり」と、屋上で叫ぶ声が多く聞こえたという。

1455チバQ:2010/06/13(日) 09:52:36
http://mainichi.jp/select/world/news/20100611ddm007030061000c.html
変わるコロンビア:大統領選・決選投票を前に/上 フレディ・パディージャ氏に聞く
 ◇「安全」が民主主義作る−−陸海空軍30万人を統括する国軍司令官、フレディ・パディージャ氏(61)
 ゲリラとの戦いにおいて米国からの資金と技術援助は大きかった。だが、金額よりも重要なのは、米国との連携が人権侵害を理由にコロンビアに武器を売ってくれなかった国々、特に欧州の扉を開いてくれたことだ。それまでは我が国はどこから何を買えばいいのかも分からなかったし、分かったとしても、それらの国から拒否された。

 軍の機動力と士気が高まった一方で、コロンビア革命軍は政治的に敗北した。和平交渉を注視していた国民は革命軍に失望し、米国、カナダ、欧州は「革命軍はテロリストで麻薬組織である」と定義した。国内外で孤立したのだ。

 ゲリラに占拠されていた地方都市を軍が解放するだけでは解決にならない。兵士は薬も持っていないし、学校の先生でもないからだ。

 ウリベ政権では、解放後その都市にすぐに裁判所を設置し、市長を置き、福祉事務所を開設した。これは革新的な変化だ。軍だけでゲリラや麻薬組織と戦うのではなく、すべての政府機関で戦うという基本方針が確立したのだ。

 我々はゲリラの資金源である誘拐と恐喝から国民を守ることでゲリラの力をそいだ。ゲリラ対策は(1)投降を促す(2)逮捕して刑務所に収監(3)軍事力で攻撃−−の順で重要だ。最後の一人が死ぬまで戦う必要はなく、生きる道があることを示さねばならない。

 ゲリラとの戦いは終わりに近づいているが、まだ終わってはいない。国が最初にすべき公共投資は安全の確保であってインフラ整備や社会福祉ではない。安全こそが民主主義を作るのだ。

1456チバQ:2010/06/13(日) 09:53:08
http://mainichi.jp/select/world/news/20100611ddm007030067000c.html
変わるコロンビア:大統領選・決選投票を前に/上(その1) 米の援助でゲリラ掃討
 ◇「誘拐の国」一変 陰で「偽装殺人」横行
 麻薬に汚染され、テロや誘拐事件が絶えなかったコロンビアが様変わりしている。米国から巨額の援助を受け左翼ゲリラ・コロンビア革命軍(FARC)の本格掃討を進めた結果、テロや誘拐事件は激減した。20日に行われる大統領選決選投票では、ウリベ現政権の治安対策を継承する与党候補が優位な情勢だ。国に完全な平和は戻るのか。現地から報告する。【ボゴタ國枝すみれ】

 夜遅くまで酔客らでにぎわう首都ボゴタの繁華街。タクシー運転手、フアン・アルフォンソさん(44)は「以前は考えられなかった光景だ。私自身、夕方5時になると誘拐が怖くて車を止め、ホテルに泊まり、朝5時を待って走り出した。ウリベ大統領のおかげで今は夜中でも走れる」。

 「力による内戦の終結」を公約にウリベ大統領が当選した02年、コロンビア革命軍は国土の3分の1ほどの領土を実効支配。156市に警察署がなく、236市の市長が別の市に脱出していた。革命軍は我が物顔で幹線道路を遮断し、車に乗る市民を次々と誘拐した。

 「かつては誘拐といえばコロンビアだった。今は全く違う」。コロンビア警察誘拐対策チームを率いるニコラス・ムニョス司令官(46)は誇らしげに語る。「先月末、(中部)メデジンで女性が誘拐された際、我々は即座に市外に通じる道路を封鎖し、ヘリコプター2機で捜索。犯人グループは女性を24時間で解放した。我々は最新技術を駆使してアジトも発見できる」

 政府軍と警察の強硬策を支えているのは、米国による資金援助だ。今年は6億ドル(約550億円)で、うち4割を軍が使う。無線システムや全地球測位システム(GPS)装置を導入し、赤外線ゴーグルのおかげで夜間も捜査可能となった。米国とは情報を共有し、共同で軍事行動も行う。米国に流入するコカインの9割がコロンビア産のため、麻薬組織と化した革命軍つぶしが共通の目的となっている。

 02年から09年までにテロは1645件から486件に、誘拐は2882件から213件に減った。政府は19年までにゼロを目指す。だが、治安が回復する陰で、「戦果」を上げたい政府軍兵士による「偽装殺人」も多く露見している。

 08年9月、中部ソアチャ市で16人、北部アグアチカスで5人の若者が行方不明となり、数日後に遺体で発見された。軍は衝突で死亡した「ゲリラ兵」だと報告した。

 人権団体「コロンビアンズ・フォー・ピース」のイバン・セペーダ氏(46)は「貧しい地区の若者が仕事をもらえる約束で集められ、ゲリラ兵の服を着せられ殺された。殺したゲリラの数を多く報告した兵士が出世、休暇、金などの報酬を受け取れたことが原因だ」と話す。これまで2318人の偽装殺人に関する1240件の裁判が行われ、兵士218人が実刑判決を受けた。

 それでも多くの国民は治安対策の継続を望んでいる。先月30日の大統領選第1回投票は、前国防相で対革命軍強硬派のフアン・サントス候補が大きくリードした。サントス氏に票を投じた農薬販売業、アンドレス・コレアさん(41)は言う。「コロンビアの進む道を変えるべきではない。重要なのは、まず革命軍との半世紀近くに及ぶ戦いを終わらせることだ」

1457チバQ:2010/06/13(日) 09:53:39
http://mainichi.jp/select/world/news/20100611ddm007030050000c.html
変わるコロンビア:大統領選・決選投票を前に/上(その2止) 左翼ゲリラの今
 ◇革命軍変容に国民失望
 ◇農地改革掲げ創設−−−誘拐集団、麻薬組織に 息子が11年間拘束「ひどいことを、なぜ」
 左翼ゲリラ・コロンビア革命軍(FARC)は1964年、貧しい農民に農地改革で富の再分配をするという目的を掲げて創設されたが、次第に誘拐集団、麻薬組織に変容していった。そんな革命軍に国民は失望と嫌悪感を抱いている。【カリ(コロンビア中部)國枝すみれ】

 ■84人が人質に

 革命軍は60年代から麻薬組織と協力関係を強め、70年代から身代金目的の誘拐を始めた。冷戦が終結した90年代、後ろ盾を失った中南米の左翼ゲリラは衰退もしくは合法化に向かったが、資金源を確保していた革命軍は勢力を伸ばした。

 世論は革命軍に冷たくなった。08年、国内外の140市で反暴力デモが起き「ノー・モア・FARC」の声が上がった。理由は誘拐と麻薬だ。政府統計によれば、現在でも84人が革命軍やその他の犯罪組織の人質になっている。その一人が警官のセサル・ラソ巡査部長(45)。もう11年6カ月も革命軍に拘束されている。

 カリ在住の母親のファビオラさん(67)は誘拐される1年前の写真と09年9月に革命軍が公表した写真を並べてみせた。「ひどいでしょ。はげたし、ひどくやせてしまって。首には鎖が……」

 解放される人質に託すなどの方法で、ラソさんは密林から20通の手紙をよこした。たばこ箱の裏紙にびっしりと文字が並ぶ。「孤立した場所にいて心がマヒしてしまった。自分が生きているのか、死んでいるのかも分からない」

 ファビオラさんは毎朝5時半にラジオ局に電話し、息子あてのメッセージを入れる。「解放される日が必ず来る。希望を持って気落ちせず、一分一分をしっかり生きて」

 ラソさんの長男は13歳、長女は11歳半。長女は父親の顔を見たことがない。「毎日考えるけど、どうしても分からない。なぜ同じ国民にこんなひどいことができるのか」

 誘拐の犠牲者を支援するNGO「自由の国」のオルガ・ゴメス代表は「誘拐はゲリラの武器。戦費をまかなう方法として市民の命を使っている」と批判する。

 ■「戦争税」名目に

 02年に誘拐犯の8割を占めたゲリラは09年で4割弱に減った。「誘拐は絶対に許されない犯罪だというコンセンサスが生まれ、ゲリラは誘拐で政治的な得点ができなくなった」(ゴメス代表)。追い詰められた革命軍は、資金源を誘拐から「戦争税」という名目の恐喝にシフトしている。

 革命軍は支配地域の農民にコカ葉を育てさせ、コカインを精製、密輸し、資金源にしている。民間調査会社フェデサロージョが09年5月に発表した統計によれば、革命軍はコロンビアのコカイン生産の55%を支配し、年間約3600万ドルの収益を上げている。

 サンティアゴ・デ・カリ大のリバルド・オレフエラ教授(政治学)は「幹部は政治イデオロギーを保っているかもしれないが、多くのメンバーは金のために活動している。コロンビア革命軍は越えてはならない一線を越えてしまった」と言う。

 ■軍事力は低下

 国防省によれば、ウリベ政権が登場した02年には2万人を超えた革命軍の構成員数は09年、8248人に減った。

 オレフエラ教授は「メンバーはベネズエラやブラジルなど隣国へ逃げたが、それは戦略だ。革命軍の軍事力、政治力は低下しているが、国境を越えて攻撃を仕掛けてくる力はある」と警告する。

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 ◇コロンビア革命軍(FARC)をめぐる動き
1964年   創設

  85年   政党・愛国同盟(UP)を創設、国政に参加を試みる。その後、大統領候補2人、議員7人が暗殺される

  98年   和平交渉開始。軍が介入しない「緊張緩和地域」が設置される

2002年2月 旅客機乗っ取り。政府は和平交渉を打ち切る

     8月 ウリベ大統領の就任式にロケット弾撃ち込む

  08年3月 軍がエクアドル領内を空爆し、革命軍のレジェス司令官らを殺害。同月、創設者の一人であるマルランダ最高司令官が病死。もう一人の若手幹部も投降しようとしたゲリラ仲間に殺される

     7月 軍がフランス国籍を持つベタンクール元大統領候補ら人質15人を奪還

1458チバQ:2010/06/13(日) 09:54:21
http://mainichi.jp/select/world/news/20100613ddm007030147000c.html
変わるコロンビア:大統領選・決選投票を前に/下 貧困対策、平和のカギ
 都市が繁栄する一方で、農村では大規模農場主に雇われた右派民兵の暴力が深刻化。年数十万人の農民が土地を奪われ都市に逃げてくる。

 ボゴタ市北部スガ地区。福祉事務所アクシオン・ソシアルは毎日約200人の避難民でごった返す。子供に乳を含ませる母親、泣き叫ぶ幼児に交じり、ソニャ・ヌニェスさん(42)がいた。北東部グワヒラ県の小さな畑でプルーンやナスを育て鶏を飼っていた。08年7月、マスクをつけた右派民兵が家に来た。息子のクリスティアンさん(18)が言う。「入隊しなければ家族を殺し、お前も殺すと言われた。でも、入って最初にさせられることはやはり家族を殺すこと。だから断った」

 一家は着の身着のまま山に逃げ、その後ボゴタの親族宅に身を寄せた。路上で1000ペソ(約50円)のエンパナーダ(揚げパン)を売って暮らす。故郷に戻ることはあきらめた。「土地を取り戻そうとしたら殺される」

 右派民兵は元来、大土地所有者が左翼ゲリラの攻撃から身を守るために雇った私兵だった。それが左翼政治家や労組指導者を殺す暗殺テロ集団に変容し、近年は大規模農場主らのために農民の土地を奪うケースが増えている。「お前の土地を買おう。もし断れば、寡婦となったお前の妻から安く買うことになる」と脅すのだ。

 南部では左翼ゲリラの暴力も続く。コロンビア革命軍(FARC)は02年4月、南部カウカ県で12人の地方政治家を誘拐。シヒフレド・ロペス氏(46)以外の11人は07年6月に殺された。政府軍に追い詰められたゲリラのリーダーが友軍を軍と勘違いし「捕虜を殺して逃げろ」と命令したのだ。ロペス氏が生き残ったのは、偶然見張り役が離れていたからだ。11人の死を知ったロペス氏は4カ月間、うつ状態に陥ったという。

 08年12月に解放されたロペス氏は「ゲリラは間違っている。でも彼らがまだ存在する理由は政治の欠陥だ」と語る。「3回飯が食え、靴がはけるという理由で父親からゲリラに引き渡された少年兵に会った。軍事力だけでは問題は解決しない。貧しい人に土地を分け与える改革が必要だ」

 避難民の援助組織を作った弁護士テレサ・ロサレスさんも「貧しさ、飢え、暴力。悲惨な場所に紛争は起きる」と話す。

 ウリベ政権後を決める大統領選挙。最新の世論調査で支持率65%を得た前国防相、フアン・サントス候補の訴えの軸足は、治安対策ではなく失業・貧困対策だ。コロンビアがやっと手に入れ始めた安全という果実。それを農村や貧困層に分配できるかが内戦終結の成否を決める。【ボゴタ國枝すみれ】

1459チバQ:2010/06/13(日) 18:07:21
>>1453
http://www.afpbb.com/article/politics/2735543/5873163
スロバキア議会選、連立与党が過半数獲得できず
2010年06月13日 16:39 発信地:ブラチスラバ/スロバキア
【6月13日 AFP】12日に投票が行われたスロバキア国民議会(一院制、定数150)選挙で、ロベルト・フィツォ(Robert Fico)首相率いる中道左派の与党「スメル(Smer、「道標」の意)」が第1党になったが、連立与党は過半数を獲得できなかった。

 統計局の発表によると、開票率が99%の時点でスメルの得票率は34.87%となり、62議席を獲得した。連立パートナーのスロバキア国民党(Slovak National Party、SNS)と合わせると71議席を獲得した。

 議席獲得には5%以上の得票率が必要で、立候補者を出した18政党のうち6政党がこの基準を満たしたが、もう1つの連立パートナー、人民党/民主スロバキア擁護運動(People's Party-Movement for Democratic Slovakia、LS-HZDS)の得票率はこの基準に達しなかった。投票率は58.8%だった。

 中道右派の野党諸政党の獲得議席を合わせると79議席になり、政権交代が起きる可能性もある。フィツォ首相は13日朝、選挙結果を「大勝利」と評して組閣に向けた意気込みを語ったが、「中道右派による政権ができる可能性もある。その場合われわれは強力な野党となり、1年以内に政権を奪取するだろう」と述べた。

 スロバキア経済は世界的な金融危機の影響で悪化し、5月の失業率は12.25%に達した。選挙戦で社会保障費の削減や増税をせずに財政を改善すると訴えた野党スロバキア民主キリスト連合(SDKU)は、政策が一致しないとしてスメルとの連立の可能性を否定した。(c)AFP

1460チバQ:2010/06/13(日) 20:29:15
http://www.47news.jp/CN/201006/CN2010061301000576.html
スロバキア、中道右派連立政権か 議会選で野党4党が過半数
 【ウィーン共同】12日投票のスロバキア国民議会(一院制、定数150)選挙は即日開票され、13日午前(日本時間同午後)の選管当局の暫定開票結果(開票率99%)によると、第2党の保守、スロバキア民主キリスト連合など野党4党が過半数の79議席を獲得、中道右派連立政権発足の可能性が高まっている。ロイター通信などが伝えた。

 同党は2006年まで連立政権を構成。党首のラディツォバー前労働・社会問題・家庭相は13日「われわれはスロバキアを活性化できる」と述べ、同日からリベラル系や保守など他の野党と連立協議に入ると強調した。

 一方フィツォ首相の中道左派「スメル(道標)」は62議席にとどまったものの、第1党を維持した。野党側はスメルとの連立を拒むが、同国大統領はまず第1党党首に組閣を指示するため、フィツォ氏も13日、連立政権の発足を目指す考えを表明。失敗した場合は「野党になる」と宣言した。

 スロバキア経済は堅調だったが、欧州単一通貨ユーロを導入した昨年は金融危機の影響でマイナス成長となった。現在の失業率は約15%と近年では高く、雇用対策も急務となっている。


2010/06/13 18:49 【共同通信】

1461チバQ:2010/06/13(日) 20:36:55
http://www.zakzak.co.jp/sports/soccer/news/20100611/soc1006111642015-n2.htm
南ア、トラブル続々…危険度もやっぱり“世界最高峰”だ!2010.06.11
印刷する. サッカーW杯南アフリカ大会が、いよいよ日本時間11日午後10時に開幕するが、世界最悪の治安とされる場所だけに、試合開始のホイッスルが鳴る前から暴動や強盗などのトラブルが相次いでいる。

 ロイター通信によると、ケープタウンで10日、W杯関連のイベント会場に数千人のファンが殺到し、押し合いになるなどして足の骨を折るなど南ア人6人がけがをした。当時、会場はサッカーファンらでいっぱいで、警官らが詰めかけた市民に対し、中に入らないよう警告していたが、市民らは無視して次々と入ろうとしたという。

 別の競技場では6日、ナイジェリアと北朝鮮との強化試合に訪れた地元住民らがゲートに殺到し15人が負傷、警官が重傷を負った。5日には、ヨハネスブルク近郊の開幕戦と決勝戦が行われる競技場に近い旧黒人居住区で、武装強盗団と警官隊が銃撃戦になり警官1人が死亡した。

 犯罪も頻発している。ギリシャ代表の広報担当者によると、チームが滞在する事前合宿地ターバンの4つ星ホテル内で8日、3選手の現金が盗まれる事件があった。

 9日には、ヨハネスブルク市内の路上で中国人記者4人が複数の男に車の窓ガラスを割られ、カメラなどを奪われた。同日未明にもポルトガル人記者ら3人が、宿泊先に押し入った武装グループに現金やパスポート、パソコンやカメラを強奪された。

 婦女暴行などの報告はまだないが、同国では男性の“被害”も多いというから、現地入りした外国人は男女の別なく緊張を強いられそうだ。

1462チバQ:2010/06/13(日) 20:37:39
http://www.zakzak.co.jp/sports/soccer/news/20100607/soc1006071616002-n2.htm
南アで早くも!取材陣が襲われる、治安の悪さ「想像以上」2010.06.07
 南アフリカで11日に開幕するサッカーワールドカップ(W杯)を取材するため、現地入りしていた韓国民放局の取材スタッフが相次いで襲撃されていたことが7日、分かった。いずれも強盗目的で襲われたとみられ、韓国政府はすでに、本国から国民保護を担当する外交通商省領事部の職員を増派。韓国代表が試合を行う都市ごとに臨時領事館を設営する予定だ。

 韓国メディアの報道などによると、3日午後7時45分ごろ、ヨハネスブルク市内の中心商業地区にあるビル1階のトイレで、韓国民放局MBCと契約しているフリーランスの報道ディレクター(38)が3人組に襲われた。

 ディレクターは首を絞められ、失神している間に現金1500ドル(約13万7000円)とパスポートを奪われ、腰などにも軽傷を負った。命に別条はないが、大事を取って治療のため、すでに同国を離れたという。

 ディレクターはドキュメンタリー番組の取材で南ア入りした。取材はほぼ終えており、この日は案内役の現地在住韓国人と一緒に現場建物内のファストフード店で食事を注文、1人でトイレに入り、被害にあった。

 ヨハネスブルク市内ではまた同日午後、レンタカーを運転して中心街ハウトン交差点にさしかかったSBS教養局のディレクター1人が、信号待ちのため停車したところ、いきなり車のドアを割られる被害に遭った。

 ディレクターが機転を利かせて車を急発進させたため、犯人はそれ以上追跡せず、強盗は未遂に終わったという。

 韓国政府は、自国民が相次いで被害に遭ったことを重視、外交通商省領事部の担当職員を現地に増員し、国民の安全確保にあたるほか、南アフリカ政府や大会本部、治安関係機関との連携を強化したという。

 今回の襲撃に韓国治安関係者は「現地の治安状況は想像以上に悪い。W杯開催期間には外国人を狙った強盗が活発化するとの情報もある。滞在外国人はホテルを一歩出ればお祭りムードでは済まない情勢にあり、旅行者はもちろん、大会関係者のセキュリティーにも万全を期すよう現地当局に要請した」としている。

 W杯南ア大会の取材をめぐり、NHKを含む日本の放送各局は、安全の確保に不安があるとして、女性のアナウンサーやキャスターの派遣を見送っており、報道陣全体の規模も前回のドイツ大会よりも縮小している。

1463チバQ:2010/06/14(月) 22:12:13
>>1450-1452
http://mainichi.jp/select/world/news/20100614dde007030005000c.html
ベルギー総選挙:独立派第1党に 不安の南部、歓喜の北部
 【ブリュッセル福島良典】13日のベルギー連邦議会下院(定数150)総選挙は即日開票の結果、北部オランダ語圏の独立を掲げる新フラームス同盟が地滑り的な勝利を収めた。忍び寄る「国家分裂」の足音に南部フランス語圏や首都ブリュッセルの仏語系住民は不安を募らせている。

 ブリュッセル中心部の小学校で投票した仏語系住民のブルモン・リリアンヌさん(81)はオランダ語圏独立派の台頭を「仏語圏への意趣返しだ」と解説する。1830年の独立後、ベルギーでは石炭業で潤う南部に北部住民が出稼ぎに来る「南高北低」の時代が続き、仏語が支配階級の言語だったからだ。

 「当時は軍隊も役所もすべて仏語一辺倒。夫の祖母はオランダ語系だったが、婚姻書類は仏語だった」という。北部住民の苦い記憶には理解を示しながらも、ベルギーは分裂しないでほしいと思う。「そうでなくとも小さい国を割るなんて。子供たちの世代がかわいそう」

 失業中の仏語系住民、カスタノン・グザビエさん(24)は連邦維持派の少数政党に1票を投じた。「ベルギーの魅力はオランダ語圏と仏語圏を擁する多文化性にある。分裂すれば、多文化の魅力が色あせてしまう」と心配顔だ。

 一方、新フラームス同盟の祝賀会場は13日夜、歓喜の渦に包まれた。建築家のトニー・ブイクさん(60)は今回、初めて新フラームス同盟に投票した。「国の分割は望んでいない。ただ、ばらまき路線の既存政党と違い、この党は倹約してくれると思う」と話す。

 ベルギー北部の主要都市アントワープの日本企業に勤めるユーリ・ティルマンスさん(40)は「人々が変化を求めた結果だ」とビールを手に友人と勝利を祝った。仏語系政党に対話を呼びかけた新フラームス同盟のデ・ウェーフェル党首の演説を聞き、「仏語系と協力して国家を変革することが必要だ」と語った。


http://mainichi.jp/select/world/news/20100614k0000m030133000c.html
ベルギー:分離派が勝利…連邦政府の権限縮小へ 下院選挙
 【ブリュッセル福島良典】北部オランダ語圏と南部フランス語圏が対立するベルギーの将来を左右する連邦議会下院(定数150、任期4年)の総選挙が13日、実施された。即日開票の結果、オランダ語圏では南北分離による独立を掲げる民族主義派政党・新フラームス同盟が第1党の座を確実にした。欧州連合(EU)本部を抱えるベルギーは国家分裂の危機をはらみつつ、連邦政府の権限弱体化に向かう見通しだ。

 1993年に連邦制に移行したベルギーの「国の形」が最大の争点となった。各党とも国家改革の必要性では一致するが、手法を巡り、(1)オランダ語圏とフランス語圏の南北分離(2)連邦制から国家連合への組み替え(3)連邦政府からの権限移譲による地域政府の強化−−に分かれる。

 選挙は言語圏別に実施され、地元テレビの開票速報によると、人口が多いオランダ語圏では独立を目標に据える新フラームス同盟が得票率23〜32%、連邦維持派が主流の仏語圏では中道左派・社会党が33%で首位に立っている。新フラームス同盟のデ・ウェーフェル党首(39)は連邦政府権限を国防・外交にとどめ、言語圏別の地域政府に財政や社会保障の権限を移し、独立国家に近づけたい考えだ。

 経済的に豊かなオランダ語圏には「なぜ、貧しい仏語圏を支えなければならないのか」との不満がある。仏語圏の失業率が高いことなどから社会保障負担を通じ、年間推定約50億ユーロ(約5550億円)がオランダ語圏から仏語圏に渡っているとされるためだ。

 国王から組閣担当者(首相候補)に任命された下院第1党の党首が両言語圏の政党による連立政権の樹立を目指すが、連立協議の難航は必至だ。新フラームス同盟には仏語系各党の反発が強く、デ・ウェーフェル党首は首相ポストに関心を示していないため、仏語系社会党のディ・ルポ党首(58)が首相候補となる可能性が高い。

 総選挙は来年の予定だったが、4月にルテルム連立政権が崩壊したため、前倒しされた。比例代表制で、登録有権者数は約773万人。投票は義務制。

 ◇ベルギーの国の仕組み◇
 連邦政府の下に(1)オランダ語圏の北部(2)フランス語圏とドイツ語圏で構成される南部(3)仏蘭2言語のブリュッセル−−に各地域政府がある。連邦政府は外交、国防、財政、社会保障、司法などの権限を持ち、地域政府は経済、雇用、公共事業、都市開発などを担当する。地域政府とは別に教育、文化などを管轄する言語別の共同体政府がある。

1464チバQ:2010/06/14(月) 22:13:16
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010061402000198.html
ベルギー分離、独立派が勝利 総選挙 過半数は届かず
2010年6月14日 夕刊

 【ブリュッセル=清水俊郎】十三日投票のベルギー総選挙は即日開票され、選挙管理委員会の暫定集計(開票率99・9%)によると、オランダ語圏(北部フラマン地域)の分離独立派で中道右派の新フランドル同盟が下院(定数一五〇)の議席を改選前の七から二七と大幅に増やし、下院第一党に躍り出た。

 ただ過半数には届かず小党乱立状態は続き、十四日から連立協議が始まる。新フランドル同盟のデウェーフェル党首(39)はブリュッセルで十三日夜に開いた集会で「フランス語圏(南部ワロン地域)とも手を結ぶ」と宣言し、連立政権に参画する意思を示した。

 デウェーフェル氏は、自分が首相になることには否定的で、フランス語圏で最も多い二十六議席を獲得して下院第二党になった中道左派のワロン系社会党のディルポ党首(58)が、当面の連立協議の軸となる見込み。

 新フランドル同盟が、国の分割も視野に入れて主張するフラマン地域の社会保障や雇用政策の自治権拡大を、ワロン系社会党が受け入れるかが焦点だ。

 暫定集計によると、三位は十八議席の中道右派ワロン系改革運動、ルテルム現首相率いるオランダ語圏のキリスト教民主フランドル党は十七議席で四位。オランダ語圏は極右と中道右派が大幅に議席を減らした。

1465チバQ:2010/06/14(月) 22:24:51
>>1460
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100614-OYT1T00373.htm
スロバキア、与党は過半数届かず…連立は困難?
 【ジュネーブ=平本秀樹】スロバキアで12日、国民議会(一院制、定数150)選の投開票が行われ、フィツォ首相率いる中道左派の与党「スメル(方向)」が62議席を獲得、第1党を維持した。


 ただ、現在の連立相手、民族主義政党スロバキア国民党(9議席)と組んでも過半数獲得は不可能。第2党の中道右派政党「スロバキア民主キリスト教連合」(28議席)など野党は、スメルとの連携に否定的で、中道右派の連立政権ができる可能性がある。

(2010年6月14日12時09分 読売新聞)

1466チバQ:2010/06/14(月) 22:26:54
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2010061401000161_World.html
ベルギー、独立派が改革訴え 連立交渉難航か

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 13日、ブリュッセルでの集会で、下院総選挙の結果を受け、Vサインを掲げる新フランドル同盟(N―VA)のデウェーフェル党首(ロイター=共同)
 【ブリュッセル共同】13日投票のベルギー下院総選挙(定数150、比例代表制)で第1党に大躍進したオランダ語圏フラマン地域の「分離独立」や自治権拡大を目指す新フランドル同盟(N―VA)のデウェーフェル党首(39)は同日夜、「われわれは勝利した」と宣言、フランス語圏ワロン地域の各政党に対し、直ちに国家改革に乗り出すよう呼び掛けた。

 各党は連立交渉を本格化するが、連邦維持を主張するワロンの各党はN―VAとの連立に否定的なため、難航するとの見方が強い。妥協策としてワロン系社会党のディルポ氏を首班とした連立政権の可能性が取りざたされている。

 内務省の集計(開票率約100%)によると、N―VAは27議席(改選前8)を獲得し第1党、2位は26議席のワロン系社会党(同20)、3位は18議席のワロン系改革運動(同23)、ルテルム首相のフラマン系のキリスト教民主フランドル党(CD&V)は17議席(同23)で4位。

1467チバQ:2010/06/14(月) 22:38:36
http://mainichi.jp/select/world/news/20100614ddm012030059000c.html
EU:ユーロ危機の波紋 「南」「北」隔たり広がる
 欧州単一通貨ユーロが誕生以来、最大の危機に直面する中、欧州連合(EU)加盟国の間で、財政悪化に苦しむ南欧諸国と、ドイツやオランダなど富裕国との南北格差が深刻化している。「南」のスペインでは政府の財政緊縮策のあおりで大規模公共事業が中断するなど、社会基盤の整備にも影響が出始めている。一方、「北」のオランダでは先の総選挙で「南」への支援策を打ち出すEUに批判的な右派政党が伸長し、国民のEU離れが浮き彫りになった。【マドリード福原直樹、ハーグ福島良典】

 ◇スペイン、大型公共事業を中断
 スペインの首都マドリード市の北部。ビジネス街として開発途中の新興地区に7万平方メートルの工事現場が広がる。「マドリード市国際会議場(予定地)」。大きな看板が掲げられた現場は、基礎工事で深く掘り下げられたままの状況だ。人影は全くない。経済危機の影響で、施工主の市が5月下旬、建設を中断したからだ。

 建設は08年11月に決定され、市が4億ユーロ(約500億円)以上を投資し、6500人収容の施設ができるはずだった。だが、09年の国の財政赤字が国内総生産(GDP)比で約11%に陥り、自らも68億ユーロの赤字を抱える市は「当面の歳出削減が急務」と判断し、計画の凍結を決めた。

 「市内には他にも会議場があり、新たな会議場は必要ない。無駄遣いだ」。近くで働く造園業者(40)が批判した。

 マドリード市の公共事業中止は他にもある。市中心部のバリエエルモーソ運動競技場(約4万平方メートル)。市は08年、1億4000万ユーロの予算で競技場の建て替えを決めたが、取り壊し工事をしただけで、やはり5月に中断した。

 今回の経済危機でスペイン政府は2年間で150億ユーロ規模の財政削減を決めた。これに沿う形でマドリード市も、会議場や競技場の建設中断などで計約10億ユーロの削減を目指す。市幹部は「工事再開のメドは立っていない。景気の回復次第だ」と話した。

 破産管財人として活動する著名弁護士・クリスバトル氏によると、09年の国内破産(個人・法人)は約6000件と08年の約3000件から倍増した。同氏は「破産者は圧倒的に建設業者が多い。政府が公共投資から撤退したためだ。今後、(政府施策による)賃金削減で破産者は急増する」と予測した。

 ◇オランダ、EU離れ 「高負担感」強く
 第二次大戦後、仏独と共に欧州統合を推進してきたオランダでは、ギリシャ危機で支援金拠出を迫られたこともあり、EUの現状に批判的な「欧州懐疑主義」が広がっている。

 温室建設業者のヘンドリック・アドリアヌスさん(66)は15年前からスペインで事業を展開しているが、EUは拡大しすぎたと思っている。「政治家は『EUを大きくすればよい』と拡大を急ぎすぎた。(86年加盟の)スペインなどもそうだ。オランダはユーロからは離脱すべきだ」

 オランダはEUの優等生だ。09年の財政赤字は国内総生産(GDP)比5・3%でEU平均(6・8%)を下回った。4・1%の失業率はEU27カ国で最も低い。

 一方、EUに対する拠出金は年間約46億ユーロ(約5100億円)に上る。EUから各国への補助金分と差し引き計算した英BBC放送の推計によると、オランダはドイツ、英国に次ぐ高額持ち出し国で、国民には「高負担感」が強い。

 9日の総選挙で第1党となった中道右派・自由民主党のルッテ党首は歳出削減の一環としてEU拠出金を半減すると宣言。躍進した極右・自由党のウィルダース党首はEUに移譲した国家主権の「奪回」を叫んでいる。

 ドイツ在住の不動産業者、デイスマ・マイクさん(38)は自由党に投票するため一時帰国した。「オランダが年金支給開始年齢を65歳から67歳に引き上げようとしている時、55歳で年金がもらえたギリシャを支援するのはおかしい」と語る。

 「オランダ国民はEUをより批判的に見るようになっている」。アムステルダムのロドウェイク・アッシャー市長代行(35)が分析する。ユーロ危機でEU域内の南北の亀裂は深まるばかりだ。

1468チバQ:2010/06/14(月) 22:43:27
>>1465
http://www.asahi.com/international/update/0613/TKY201006130194.html
中道左派与党が第1党 スロバキア総選挙、過半数届かず2010年6月13日20時23分

 【ウィーン=玉川透】任期満了に伴うスロバキア総選挙(一院制、定数150)が12日行われ、中道左派の与党スメル(道標)が得票率34.8%で62議席を獲得し、第1党の座を守った。しかし、単独過半数には届かず、第2党の中道右派・民主キリスト教同盟(SDKU)を中心に野党4党が連立政権を発足させる可能性が高まっている。

 開票結果によると、SDKUは28議席を獲得。リベラル系新党「自由と連帯」が22議席、キリスト教民主運動が15議席と続いた。SDKUは年金や税制などでスメルとの政策の違いが大きいとして、すでに連立拒否を表明。他党もこの動きに同調し、野党勢力の間で連立交渉が活発化する見通しだ。

 スメルのフィツォ首相は「連立政権をめざすが、失敗すれば野党になる覚悟はある」と語った。

1469チバQ:2010/06/14(月) 22:44:30
>>1454
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/100613/mds1006132354006-n1.htm
イラン大統領選から1年 体制不満を力で封殺 改革派の失速鮮明 (1/2ページ)
2010.6.13 23:52
 【カイロ=村上大介】強硬保守派のアフマディネジャド大統領再選が大規模な反政府デモにつながったイラン大統領選挙から12日で1年が過ぎた。硬直したイスラム体制への市民の不満を引きつけた抗議行動は1979年のイラン革命後最大の規模となったが、体制側は容赦ない弾圧で封じ込めに成功、先頭に立った「改革派」の失速が顕著になっている。ただ、市民の不満はくすぶり続けており、現体制指導部は革命防衛隊など“暴力装置”への依存をさらに強めている。

 大統領再選に不正があったとするムサビ元首相、カルビ元国会議長ら改革派は今回、当局との衝突を懸念し、事前に集会中止を呼びかけた。しかし、英BBC放送などによると、テヘラン各所では12日、厳戒態勢を取る治安部隊と市民の小競り合いが発生。イラン学生通信は、91人を逮捕したとの警察発表を報じた。

 昨年の大統領選直後には数十万人規模の市民が街頭に繰り出し、当初は「選挙不正」への抗議で始まったデモは、硬直したイスラム革命体制や最高指導者ハメネイ師への批判の色を鮮明にしていった。このため、体制側はなりふり構わぬ弾圧を加え、抗議行動は市民に死者を出した昨年12月以降、ほぼ抑え込まれた。

 アフマディネジャド政権下では、大統領の出身母体、革命防衛隊が政治・経済への浸透の度を深め、80年代の対イラク戦争で体制防衛の中核を担った当時と、その性格は大きく変わった。強硬保守派の後ろ盾になるとともに、多数の関連企業を通じて体制内の経済権益も押さえつつある。

 ジャファリ革命防衛隊司令官は10日、昨年の大統領選で顕在化した「反政府扇動」が「(イランに戦争を仕掛けた)サダム・フセイン(元イラク大統領)よりもイスラム体制に大きな脅威となっている」と発言、現体制指導部の認識を強く示唆した。

 こうした認識は社会統制強化にも反映し始めているようで、これまではおおむね見逃されてきた、前髪をスカーフで隠さない女性の服装の“乱れ”への取り締まりが5月から拡大。大幅にイスラムの要素を強調する教育課程の改革も進められようとしている。

 ハメネイ師は4日に開かれた革命指導者ホメイニ師の追悼集会で「ホメイニ師に従っていたという者も、現在の行動で判断される」と演説し、自らを頂点とする現体制への忠誠を要求。そればかりか、改革派に近いとされる故ホメイニ師の孫、ハサン師が壇上に立つと、聴衆の一部から罵声が浴びせられ、演説中止に追い込まれたうえ、その光景が国営テレビで放送されるという異例の事態も起きた。

1470チバQ:2010/06/14(月) 22:54:22
>>1289>>1300とか
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20100615k0000m030092000c.html
キルギス:続く民族間衝突 臨時政府反対勢力の関与も
 中央アジアのキルギス南部でキルギス系とウズベキスタン系住民間の大規模な衝突が続いている。キルギス保健省は14日、死者が118人に達し、負傷者は約1500人にのぼることを明らかにした。バキエフ前大統領が追放された4月の政変が、最悪の民族衝突に発展した背景には何があるのか。現地からの情報などをもとに分析した。

 11日未明にキルギス南部オシで始まった今回の衝突について、直接の原因ははっきりしていない。当初は若者同士の偶発的なけんかが発端と伝えられ、オトゥンバエワ暫定大統領も11日朝、「日常生活の領域」で起きた争いが拡大したとの声明を発表した。

 しかしその後、臨時政府の中で、11日に隣国ウズベキスタンの首都タシケントで開かれた上海協力機構(SCO)首脳会議の直前というタイミングを狙い、臨時政府の統治能力の欠如を見せつけようとする勢力が、キルギス系とウズベク系の歴史的な民族対立をあおって騒乱をたきつけたとの説が浮上している。

 キルギス南部は4月の政変で国外追放されたバキエフ前大統領の地盤で、現地に残った前大統領の親族や周辺が騒乱に関与しているとの見方がある。前大統領は13日、滞在先のベラルーシで関与を否定する声明を発表したが、同時に臨時政府を批判し、今もその正統性を認めない姿勢をにじませた。

 4月の政変後、オシやジャララバードなどでは、バキエフ前大統領の支持者が州庁舎を占拠するなど、臨時政府側との衝突が続いた。いったんは鎮静化したが、5月19日にジャララバードのウズベク系大学をキルギス系住民が襲撃する事件が起き、民族間の衝突に発展。臨時政府は同州に非常事態宣言と夜間外出禁止令を発令し、2週間かけて鎮静化したたが、その後もくすぶり続けていた火種がまたも再燃した形だ。

 キルギス系とウズベク系の確執は、ソ連時代の人工的な境界画定で、フェルガナ盆地のウズベク人居住区が分断され、ウズベク人が半数近くを占めるオシやジャララバードなどがキルギスに編入されたことがそもそもの原因だ。ソ連の共産体制は強権で民族対立を封じ込めたが、民主化を目指したソ連末期のペレストロイカ(立て直し)で民族意識が高揚した90年、オシで土地の境界画定をめぐる争いが民族間衝突に発展し、死者・行方不明約600人を出す騒乱が起きた。この時はソ連軍が介入し、騒乱を鎮静化している。

 ソ連崩壊による独立後、キルギスはキルギス語とロシア語を公用語にしたが、南部の少数派ウズベク系住民の間では、ウズベク語の公用語化や、ウズベク系の自治州設置を求める声がくすぶっていたとされる。

 中央アジアを拠点とする独立系のインターネット・メディア「フェルガナ・ルー」は、4月の政変後、バキエフ前大統領と組んで南部の経済権益を握っていた犯罪組織が、政権交代で権益を失うことを恐れ、民族対立をたきつけて騒乱を起こした可能性を指摘している。27日に予定される国民投票で新憲法案と暫定大統領が承認されれば、臨時政府の正統性が認知されることになる。このため、国内を混乱状態に陥れ、国民投票そのものを中止に追い込む狙いがあったとの見方だ。

 SCOはまだ臨時政府をキルギスの正統政権とは認めておらず、11日の首脳会議でもキルギス代表として招いたのはオトゥンバエワ暫定大統領ではなく、カザクバエフ外相代行だった。首脳会議では27日の国民投票に監視団を派遣することを決め、臨時政府の正統性を認める方向に動いているが、臨時政府が南部の騒乱を制御できない状態が続けば、国民投票の実現に黄信号がともる事態も予想される。【モスクワ大木俊治】

1471チバQ:2010/06/14(月) 22:55:14
http://www.asahi.com/international/update/0614/TKY201006140407.html
キルギス騒乱、死者124人に 若者、住民に無差別発砲2010年6月14日21時35分

 【モスクワ=星井麻紀】中央アジア・キルギス南部の騒乱は14日、死者124人、負傷者1680人に達した。ただ、一部では和解に向けた対話の試みが出てきた。

 インタファクス通信などによると、全域に非常事態宣言が出されたジャラルアバド州では、13日夜も放火や発砲が続いた。軍拠点の占拠も続き、若者らが、ウズベク系だけでなく、キルギス系の住民にも無差別に発砲しているという。火災などで700人が死亡したとの情報もある。

 一方、14日には、両民族の地域の長老が会談。バキエフ前大統領の住宅に放火したウズベク系リーダーに謝罪させ、刑事捜査対象とすることで双方が武装解除に応じる合意を発表。事態打開へ期待が集まっている。臨時政府も上空からヘリコプターで和解を呼び掛けるビラをまいた。

 オシ州では夜間は比較的平穏だったが、14日朝から発砲が再開した。キルギスの治安維持部隊は、情勢が悪化したウズベク系住民の居住区で特殊作戦を開始。これまでに約10人を逮捕、中には騒乱を扇動したとみられる政治家1人が含まれているという。

 赤十字国際委員会は13日、キルギス情勢について、政権側が騒乱を制圧できず「危機的」と分析した。首都ビシケクから人道物資100トン以上が到着。ウズベキスタン国境では避難民キャンプを作る動きもあるが、なお水や食料が不足。人道危機が深刻化している。

 国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は14日、欧州安保協力機構(OSCE)と協議。国連、OSCE、欧州連合(EU)でキルギス情勢に関する戦略を協議し、現地に代表を送ることを決定した。中国は、自国民を避難させるため、チャーター機を準備するという。キルギスの人権団体など民間の約80団体はロシアに対し、治安回復のために平和維持部隊を送るよう要請した。

1472チバQ:2010/06/14(月) 22:56:53
http://www.asahi.com/international/update/0614/TKY201006140109.html
キルギス民族衝突、死者100人超す ロシアの介入焦点2010年6月14日10時45分
 【モスクワ=副島英樹】中央アジア・キルギス南部で続くキルギス系とウズベク系住民の衝突の死者は、13日夜までに114人に達し、負傷者は1450人を超えた。キルギス保健省の情報としてノーボスチ通信が伝えた。南部のオシやジャラルアバドでは緊張状態が続いている。

 キルギス臨時政府が平和維持部隊の派遣を要請したロシアのメドベージェフ大統領は同日、キルギスのオトゥンバエワ臨時大統領と電話で会談し、民族衝突をできる限り早急に止める必要があると述べた。14日には、ロシアや中央アジアなど旧ソ連7カ国でつくる軍事機構「集団安全保障条約機構」の安保会議書記会合を開き、対応を協議することを伝えた。同機構が合同部隊の投入に踏み切るかどうかが焦点になる。


http://www.asahi.com/international/update/0614/TKY201006130321.html
放火、略奪…キルギス民族衝突激化 隣国へ7万人超避難2010年6月14日1時20分
  
 【モスクワ=星井麻紀】中央アジア・キルギス南部で起きたキルギス系とウズベク系住民の衝突は13日も続き、放火や略奪が相次いだ。キルギス保健省によると死者は97人に達し、負傷者は1200人を超えた。臨時政府はジャラルアバド州全域に10日間の非常事態を宣言し、治安部隊に発砲を許可するなど、事態は深刻化している。

 10日以降、衝突が続くオシ州では13日も若者が火炎瓶などで住宅や学校に放火し、町は黒煙に包まれている。治安部隊はキルギス系とウズベク系の混在地域を中心に、女性や子ども、老人を安全な場所に避難させている。

 隣のジャラルアバド州では12日深夜、発砲が続き、軍部隊の拠点が占拠されて武器などが運び出された模様だ。大学やテレビ局、ウズベク系住民の居住区が放火され、千人以上の若者が商店を略奪しているという。13日には地元警察が襲撃され、病院の敷地で武装集団が撃ち合うなど情勢は悪化している。

 ノーボスチ通信はウズベキスタン緊急事態省の話として、7万5千人以上のウズベク系住民が同国に避難したと伝えた。

 臨時政府は12日深夜、治安部隊に対し、非常事態が宣言された地域では国民保護や自衛の目的での発砲を許可する法令を採択。予備役の部分的な動員を発令し、退役軍人らをオシ州に投入した。

 欧州安保協力機構(OSCE)の議長国カザフスタンは特使の派遣を決定。欧州連合(EU)も人道支援のため専門家を派遣する。

 臨時政府は騒乱の背後に4月の政変で失脚したバキエフ前大統領がいると指摘しているが、ベラルーシにいるバキエフ氏は13日、声明で関与を否定。「キルギスは今、国家体制喪失の瀬戸際にある」と臨時政府を非難した。

 一方、ウズベキスタン外務省は12日、「大量の殺人、略奪、放火がウズベク系居住区に向けられていることを憂慮する」との声明を発表した。

1473チバQ:2010/06/14(月) 22:57:48
http://www.asahi.com/international/update/0614/TKY201006140247.html
熱戦の陰で、相次ぐ事件事故 記者滞在のホテルに強盗も2010年6月14日18時42分


 【ヨハネスブルク=古谷祐伸】サッカー・ワールドカップ(W杯)開催中の南アフリカは凶悪犯罪が多発する国として知られる。警察当局は安全確保に必死だが、懸念された犯罪を防ぎ切れずにいる。

 南ア警察によると、W杯会場の一つ、北部ルステンブルクのホテルで12日夜、ニュージーランドのテレビ局員が部屋からカメラや衛星通信機器など7万ドル(630万円)相当を盗まれた。ヨハネスブルク郊外のホテルでは9日、スペインとポルトガルの記者3人が、武装した強盗にカメラや現金を奪われた。

 南ア当局は、W杯の大会関係者や取材陣、観戦者が巻き込まれた犯罪をすばやく裁くための特別裁判所を設けている。9日の事件では、警察が翌日にジンバブエ人とナイジェリア人の容疑者計3人を逮捕すると、その翌日には懲役4〜15年の実刑が下った。特別裁判所には12日までに、ギリシャ代表選手の宿舎から現金が盗まれた事件など、8件の事件が持ち込まれている。

 警察によると、南アでは1日平均50件の殺人事件が発生しているが、凶悪犯罪の大半は貧困層が住む地区で起きており、外国人客が多い高級街サントンや競技場周辺の治安は安定しているという。

 一方、忘れてはならないのが交通事故の多さだ。

 世界保健機関(WHO)の調査報告によると、南アの交通事故による年間死者数は人口10万人当たり33.2人で、調査対象178カ国中24位。南ア自動車協会によると、事故に巻き込まれる確率は世界平均の約50倍だという。

 マンデラ元大統領(91)のひ孫ゼナニさん(13)が開幕戦直前の11日未明、W杯前夜祭から帰宅途中に交通事故に遭って死亡したほか、10日には、北東部ネルスプルイト近郊で英国人観光客らを乗せたバスがカーブを曲がりきれずに衝突、英国人学生3人が死亡、19人が負傷した。

1474チバQ:2010/06/14(月) 22:59:00
http://www.asahi.com/international/update/0613/TKY201006120414.html
オペラの本場悲鳴 伊が財政緊縮策、文化予算3割カット(1/2ページ)2010年6月13日1時54分

 【ローマ=南島信也】財政危機に陥ったギリシャの二の舞いを避けようとイタリアの打ち出した財政緊縮策が「オペラの本場」の足元を揺るがしている。芸術・文化関連予算も3割カット。運営費の半分を国の補助金に頼ってきたローマ歌劇場やミラノ・スカラ座などの名門オペラハウスは危機感を募らせている。

 「まだ続くのか」「恥を知れ」。スカラ座であったワーグナーの楽劇公演の最終日だった5月29日夜。開幕前、団員が補助金削減への抗議声明を長々と読み上げたが、聴衆からは不満の声が上がった。

 イタリアの2010年歳出は約5400億ユーロ(約60兆円)。緊縮策は、これを今後2年間で240億ユーロ(約2兆6400億円)削り、09年に国内総生産(GDP)比で5.3%だった財政赤字を、12年には3%未満に抑えることを目指す。全体では4.4%の歳出削減だが、削減幅が大きいのがオペラや映画、音楽、バレエなど芸術関連の予算「FUS」。今年の4億1400万ユーロ(約455億円)から、来年は2億9千万ユーロ(約319億円)へと3割の削減だ。

 元々5月25日に閣議承認された案では、FUSは5割削減されるはずだった。だが青年時代にナポリの小劇場で俳優として舞台に立った経験があり、芸術に理解が深いナポリターノ大統領が署名を拒否し、3割削減で落ち着いた。

 オペラの本場イタリアには全土で47の歌劇場がある。中でも「オペラの殿堂」と称されるミラノ・スカラ座や、ローマ歌劇場など13の大劇場への公的支援は手厚く、運営費のほぼ半分は国庫からの補助金だ。かつては貴族や教会の援助で成り立っていたイタリア・オペラだが、現代になって、貴族の代わりに政府が補助金を出すことで、世界のオペラ界をリードしてきた。

 だが01年以降、ベルルスコーニ首相が政権につくたびに予算が削られる傾向が続き、ギリシャ危機後の緊縮策が追い打ちをかけた。緊縮策はトレモンティ財務相が主導し、ボンディ文化財・文化活動相も「私は大臣の役割と権限を奪われた」と手が出せない。

 削減に抗議し、スカラ座とローマ歌劇場では先月のオペラ公演初日に相次いでストライキが行われ、公演が中止された。同歌劇場の労組「UGL」代表のマッシモ・ディ・フランコ氏(53)は「国の支援がなければ劇場は存続できない。このままではイタリアのオペラや音楽は廃れてしまう」と危機感を隠さない。

 ミラノ在住の音楽ジャーナリスト井内美香さんは「FUSカットがイタリア・オペラの質の低下に拍車をかけるのは間違いない」と指摘する。

1475チバQ:2010/06/14(月) 23:02:41
http://www.asahi.com/worldcup/world/TKY201006110626.html
「チケットが買えなくたって」旧黒人居住区、喜び爆発2010年6月12日10時21分

 黄、赤、緑、黒――。W杯が幕を開け、青空の広がったソウェトのグラウンドも、南アフリカの国旗を振る人たちで沸いた。チケットを手に入れられなかった地元の住民たちが、5時間も前から大会運営者側が無料で設置した巨大スクリーンの前に集まった。

 「さあ、バファナバファナ(南アチームの愛称)が登場だ」と、開門前にやってきたトラック運転手のタボ・マクベッツェさん(47)。「インターネットが使えないし、カネもないからチケットは買えなかった。でも今日は特別な日。みんなで楽しむんだ」

 ソウェト市民の喜びが爆発したのは、地元のチャバララ選手の先制ゴール。持っていたビールやコーラを投げ飛ばし、だれかれとなく抱き合い、言葉にならない叫びをあげた。南ア国旗を振り回す公務員のテンバ・マゴソさん(28)は、「見てくれたか。ヤツはおれの街の出身なんだ。英雄なんだ。みんなの英雄なんだ」と何度も語った。

 背番号8のユニホームを着た子供たちも大勢訪れた。ブブゼラをふき鳴らし、興奮してグラウンドを駆け回った。

 一方、静かに観戦する人もいた。生活保護を受けながら暮らすスーザン・マセコさん(62)。「家にはテレビがないから」と、このイベントを楽しみにしてきた。アパルトヘイト(人種隔離)の時代にここで生まれた。1976年の蜂起では、警察官が家を次々と壊し、多くの人をたたき、連れ去るのを目の当たりにした。

 かたわらで車いすに座るのは、一緒に暮らす義理の娘ジョイスさん(32)。9年前の交通事故で足が不自由になったが、医療費はすべて政府の負担だ。「安心して暮らせるようになったのは、マンデラのおかげ」と話す。「W杯でこの国がもっと強くなり、私たちにも仕事が回ってくればいい」(佐々木学)

1476チバQ:2010/06/15(火) 23:09:57
>>1390>>1394>>1398など
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100615/erp1006151958008-n1.htm
【英国の選択】労働党党首選スタート 候補ら「大きな政府」にこだわり (1/2ページ)
2010.6.15 19:56
 【ロンドン=木村正人】先の英総選挙で敗北し、13年ぶりに下野した労働党は党勢建て直しを目指して党首選をスタートさせた。欧州各国がギリシャ危機を受けて財政再建を急ぐ中、各候補者は公共サービスの充実を唱え「大きな政府」へのこだわりを見せている。

 今回注目されるのは、デービッド・ミリバンド前外相(44)と弟のエド・ミリバンド前エネルギー・気候変動相(40)の兄弟対決。他の候補者はエド・ボールズ前児童・学校・家庭担当相(43)▽アンディ・バーナム前保健相(40)▽黒人女性下院議員ダイアン・アボット氏(56)。8月16日から、(1)下院議員と欧州議会議員(2)党員(3)労働組合や支援団体−の3グループに分けて投票が実施され、9月26日に結果が判明する。

 ロンドンで14日行われた5候補者による討論会では、ジョンソン前内相ら81人の推薦を受けたミリバンド前外相が「私たちの残した実績をもっと誇るべきだ」と強調。経済自由化で増えた税収を教育と医療に投入したブレア氏の「ニューレーバー(新しい労働党)」路線を改めて評価した。

 対抗馬のミリバンド前気候変動相はブラウン前首相派で、「もっと党内の声に耳を傾けるべきだ」と真っ向から兄と対立した。

 ブレアブームに沸いた1997年の総選挙で1351万を超えた労働党の得票数は、先の総選挙で860万余まで減少。今年第1四半期の寄付金は保守党の3分の1以下で、累積債務も3倍以上となっている。

 英世論調査会社「YouGov」のピーター・ケルナー社長は「来年、保守党と自由民主党の連立政権は歳出削減、増税、選挙制度改革の難局に直面し、支持率を落とす恐れが強い。労働党が過度の市場主義から有権者を守る“新しい社会主義”をアピールできれば次の総選挙で返り咲く可能性は十分にある」と話す。

1477チバQ:2010/06/15(火) 23:58:36
http://mainichi.jp/select/world/news/20100616k0000m030076000c.html
キルギス民族衝突:ウズベクが国境閉鎖 難民受け入れ停止

14日、ウズベクとの国境に詰めかけたキルギスのウズベク系住民=AP 【モスクワ大前仁】中央アジアのウズベキスタン非常事態省は15日、隣国キルギス南部で起きたキルギス系とウズベク系住民の衝突を受け、同国に流入したウズベク系住民が8万3000人に達したことを明らかにした。さらに、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、キルギス国内にとどまっている国内避難民が20万人にのぼっている。

 国境のキルギス側には3000人以上のウズベク系住民が残っている模様だが、ウズベク政府は同日までに国境を閉鎖し、難民の受け入れを停止した。

 一方、キルギス臨時政府は14日、バキエフ前大統領の次男マキシム氏が英国で逮捕されたことを明らかにした。英当局に身柄引き渡しを求めているという。臨時政府は、マキシム氏が民族衝突をあおるために資金提供していたと見ており、責任追及する方針だ。同氏は、ロシアからの融資を横領した疑いを持たれている。

 キルギス保健省によると、11日に南部オシで始まった衝突で15日までに178人が死亡し、負傷者は1866人に達した。

1478チバQ:2010/06/16(水) 00:26:27
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100615/erp1006152015009-n1.htm
国民の指導者の称号付与 カザフ大統領に
2010.6.15 20:13
 タス通信などは15日、カザフスタンで旧ソ連時代末期から最高権力者の地位にあるナザルバエフ大統領(69)に「国民の指導者」の称号と退任後の不逮捕特権などを付与する法律が発効したと伝えた。

 同日、カザフの主要メディアが条文を公表した。カザフの上下両院は今年5月中旬に法案を可決したが、大統領が「これ以上の権限拡大は必要ない」などとして署名を拒否していた。カザフの法律によると、議会が可決した法律を大統領が議会に差し戻さず署名もしない場合は1カ月後に発効したとみなされる。

 新たな法律によると、カザフの最初の大統領であるナザルバエフ氏は退任後も在任中の行為について刑事責任を問われず、免責特権は本人と共に住む家族にも適用される。(共同)

1479チバQ:2010/06/16(水) 00:27:50
>>1249>>1254
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/100615/mds1006151324001-n1.htm
石油相に南部出身者 スーダン新内閣
2010.6.15 13:23
 ロイター通信によると、スーダンのバシル大統領は14日、新内閣の名簿を発表、新たに設けた重要ポストの石油相に、黒人が多数を占める南部が基盤のスーダン人民解放運動(SPLM)出身のルアル・デン氏を選んだ。

 スーダンでは、来年1月に南部で分離独立を問う住民投票を予定。南部は石油利権を抱えていることから、北部には独立阻止を主張する意見もあり、緊張が続いている。

 SPLMは4月の大統領選をボイコットし、西部ダルフール紛争をめぐる戦争犯罪で国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出ている現職バシル氏が圧勝。同時に行われた国民議会(国会)選でも与党・国民会議(NC)が過半数を獲得したが、SPLMとの連立で合意していた。

 石油行政はこれまでエネルギー・鉱山相が担当していた。(共同)

1480チバQ:2010/06/16(水) 00:29:17
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100615/erp1006151955007-n1.htm
キルギス人道危機の様相 民族紛争拡大の懸念 (1/2ページ)
2010.6.15 19:53

14日、キルギス南部オシで、民家を捜索する治安部隊員(AP) 【モスクワ=遠藤良介】中央アジア・キルギス南部で続くキルギス系住民と少数派ウズベク系住民の民族衝突は15日、隣国ウズベキスタンへのウズベク系避難民が10万人に達する勢いとなっている。同日までの死者は171人、負傷者は約1700人。騒乱は難民の増加や食糧不足など人道的危機の様相を深め、大規模な民族紛争に発展する危険性をもはらんでいる。

 中央アジアの通信社フェルガナ・ルーによると、ウズベキスタンには成人だけで4万5千人の難民が流入し、国境近くのテント村などに収容されている。ウズベク側は同日、「さらに難民を収容する余地がない」(アリポフ副首相)として国境を閉鎖し、国際機関の支援を求めた。キルギスに派遣された国連のエンチャ特別代表は「難民数が近く10万人を超える可能性がある」と指摘している。

 キルギスでは10日夜以降、南部のオシとジャララバードで、キルギス系とウズベク系の衝突が銃撃戦や放火、略奪など騒乱状態に発展。国内で14%、南部の両都市で半数近くを占めるウズベク系の居住区が無差別的な攻撃を受けているとの情報が多い。14日夜には騒乱が下火に向かっているとの報道があるものの、確認される死傷者数はさらに増えるとみられている。

 南部では商店や公共施設、病院も放火、略奪されており、食糧や水、医薬品の不足も伝えられる。赤十字国際委員会は「8万人が自宅を追われた」とし、880万ドル(約8億円)の財政支援を訴えている。

 4月の政変で発足した臨時政府は6月27日に新憲法案の是非を問う国民投票、10月には議会選を予定しており、南部の情勢は政治日程に影響する可能性もある。

 ソ連時代の1920〜30年代に行われた国境画定を受け、キルギス南部ではウズベキスタンとの国境が複雑に入り組んでいる。90年にはキルギス系とウズベク系の間で土地利用をめぐる衝突で数百人が死亡し、ソ連の治安部隊が介入した。

 ウズベキスタンは天然ガス、キルギスは水が豊富で、ソ連崩壊後の両国間にはこれら資源をめぐる緊張関係もある。露メディアでは、今回の騒乱が両国間の対立激化につながることへの警戒も強まっている。

 ロシアなど旧ソ連7カ国の集団安全保障条約機構(CSTO)は14日、キルギスに車両や燃料を提供することは決めたものの、臨時政府の求める平和維持部隊の派遣には慎重姿勢を見せた。

1481チバQ:2010/06/17(木) 22:36:53
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100616-OYT1T01056.htm
キルギス、人道被害が深刻化
 【モスクワ=山口香子】中央アジア・キルギス南部で発生した民族衝突により、ウズベク系住民の4割に当たる約30万人が難民や国内避難民となり、医療品や食料の不足が深刻化している。


 国連やロシアなどは16日、緊急支援物資の提供を本格化させたが、人道危機の長期化が懸念される。

 約10万人のウズベク系住民が逃れたキルギスの隣国ウズベキスタンには16日、テントなど国連の支援物資を積んだ輸送機が初めて到着した。難民の多くが女性や子供、高齢者で、国連の担当者は「国境地帯では水も足りない」と訴えた。国連はさらに輸送機5機分の支援物資を輸送する。

 一方、ロシアからは食料など120トンを積んだ輸送機3機が16日にビシケクに到着する予定。ロバート・ブレーク米国務次官補は同日からウズベク、キルギスを訪問し、支援について協議する。

 ウズベクに逃れた難民は学校施設や仮設テントなどに滞在しているが、難民の受け入れ施設は不足しており、ウズベク政府は14日、受け入れ能力の限界を理由に国境を閉鎖した。現地からの報道によると、キルギス側の国境では、ウズベク系住民数千人が「帰る場所などない」と叫びウズベクへの入国を求めている。

 キルギスでは国連推計で20万人が避難民となっている。ジャララバードでは地元政府が16日、帰還するよう説得を始めた。軍の食料配布には避難民が殺到しているという。

 キルギス暫定政府の集計によると、民族衝突による死者は16日、187人となった。

(2010年6月16日21時28分 読売新聞)

1482チバQ:2010/06/17(木) 22:42:53
http://www.yomiuri.co.jp/wcup/2010/news/etc/news/20100616-OYT1T00909.htm
スタジアムにマンデラ氏、観客席にウエーブ
 ヨハネスブルクのサッカーシティー・スタジアム内に設置されたスクリーンいっぱいに、マンデラ元大統領の年老いた顔が映し出される。

 すると、たぐいない感動に包まれ、思いがけずウエーブが観客席を駆け巡った。南アフリカの象徴であり、かつ20世紀史の重要人物であるネルソン・マンデラ氏が、やっと登場した。

 南アフリカ全国民が、このスタジアムへの臨席を待ちわびていた。しかし、彼はW杯開幕記念コンサートの直後である前夜、13歳になるひ孫娘が交通事故で命を落としたことでひどく憔悴(しょうすい)し、出席を取りやめた。

 スクリーンに映し出された偉人の巨大な肖像を前に、どれほどの涙が流れたろうか? このニュースは、国民の心を悲しみに包んだのだった。

 私たちはそのとき、歌とダンスによるリズム感あふれるセレモニーのさなかだった。もはや、一国の勝利と言うよりも、アフリカ大陸の勝利だった。世界の勝利であったと言っても過言ではないだろう。アルジェリア出身のライ(アルジェリアを起源とする伝統的ポップス)のスター歌手、キャレドも祭典に参加し、ピッチ中央に置かれた仮設ステージにただひとり立ち、彼のヒット曲のひとつである『ディディ』を、コーラスにあわせて熱唱した。

 ダンスの振り付けの律動にも目をみはるものがあり、さまざまなシーンが矢継ぎ早に演じられた。もちろん、この国で最も有名なかつての投獄囚であるマンデラ氏のことが忘れられることはなかった。ジェイコブ・ズマ大統領はこうして、W杯開会宣言の際、「〈マディバ〉(マンデラ一族の愛称)の精神は、この勝利の日とともにあらん」と訴えた。観衆からわき起こった拍手喝采(かっさい)だけでも、ズマ大統領の言葉のインパクトを推し量るに十分だった。

 もう朝から、ヨハネスブルクの歩道やショッピングセンターに、バファナ・バファナ(南ア代表の愛称)のユニホームがうなり声を挙げている。有名なブブゼラの音は、明け方に「南アフリカの日」のはじまりを告げながら、目覚ましがわりに鳴り響いていた。こうして人びとは朝早くから、ある人は公共交通機関を使い、ある人は何キロもの距離を徒歩で、スタジアムに向けて足を運んだ。

 「ラグビーW杯は、アパルトヘイト終焉(しゅうえん)の直後だったので、国にとってとてもプラスになった。このW杯は、国の統合に向け、より一層強力に働くだろう。私がいちばん興味を持っているのは、フランス―南アフリカ戦なんだが」と話すのは、60代のボーア人(オランダ系南ア人)の男性だ。多くの人々は、このW杯のおかげで、国の統合がさらに進むと信じている。特に、地元チームが快挙を成し遂げることができれば、なおさらだろう。

(2010年6月16日17時59分 読売新聞)

1483チバQ:2010/06/17(木) 22:45:47
>>468>>550>>554など

http://gayjapannews.com/news2010/news17.htm
アイスランド 同性婚法成立
2010/06/17 18:14
アイスランド国会は11日、同性結婚法案を賛成49、反対0の全会一致で可決した。ヨーロッパでは、ベルギー、オランダ、スペイン、スウェーデン、ノルウェー、ポルトガルに続き、同性婚を認める7番目の国となった。同日、ロイター通信が伝えた。

2009年に同国の首相へ就任したヨハンナ・シグルザルドッティル首相は、レズビアンであることを公言した世界で初めての首相。就任当時、世界各国のメディアが寛容な国として取り上げた。(関連記事)

アイスランド大学のグンナール・クリスティンソン教授は、「アイスランド国民は、とても実利的です。同性婚は、論争の的ではありませんし、政策の大きな問題ではありません。実際、首相の性的指向については、国内メディアよりも海外メディアの方がはるかに強い関心を持っていました。同性愛者に対する国民の態度も、過去20〜30年間はとても寛容です。」と述べた。

アイスランド・プロテスタント教会は、同性婚を認めるか、まだ正式な対応を決めていない。

1484チバQ:2010/06/17(木) 23:31:08
http://mainichi.jp/select/world/news/20100618k0000m020049000c.html
英財務相:FSAの解体を発表 金融行政の大転換に
 【ロンドン会川晴之】オズボーン英財務相は16日夜、日本の金融監督庁(現金融庁)のモデルとなった英金融サービス機構(FSA)を解体、機能の大半をイングランド銀行(英中央銀行)に移管すると発表した。金融危機への対応が後手に回った反省をもとに、金融行政の大転換に踏み切る。

 5月の総選挙で勝利を収めた保守党は、銀行救済に対する納税者の反発を背景にFSAの廃止を公約に掲げた。従来は、FSAが銀行・保険などの個別金融機関を監督、危機発生時には財務省、イングランド銀の3者が一体となって取り組む方式を採用していた。しかし、各機関が権限の範囲を越えて有機的な政策を打ち出すことができず、危機対応が遅れた。今回の改革で、金融政策を担当するイングランド銀に、金融機関の監督機能を統合。金融危機の再発防止と金融システムの安定化を図る。

 具体的には、イングランド銀に、銀行や保険を監督する部門を新設するほか、金融システム全体の規制・監督を担当する金融行政委員会を置き、キング総裁がトップに就任する。オズボーン財務相は「最後の貸手である中銀は、あらゆる状況を把握する必要がある」と強調した。

 欧州では、イタリア、スペインなどが金融機関の監督権限も持つ広義の中銀を持つのに対し、欧州中央銀行(ECB)は、金融政策が中心の狭義の中銀で、欧州内でも異なる体制が併存する。

 FSAは労働党前政権が97年にイングランド銀の銀行監督機能、財務省の保険監督機能、業界自主規制機関などを統合、設立した。

 07年のサブプライムローン危機、08年のリーマン・ショックで、英国の金融機関は取り付け騒ぎなどにさらされ、金融当局は批判の矢面に立たされた。その後、政府は金融機関救済のために総額1兆4000億ポンド(約189兆円)の公的資金が投入され、批判はさらに強まっていた。

1485チバQ:2010/06/17(木) 23:32:07
http://mainichi.jp/select/world/news/20100618k0000m030044000c.html
キルギス:民族間衝突は前政権の「破壊工作」…臨時政府
 【モスクワ大前仁】中央アジアのキルギス南部で起きた民族間の衝突について、同国の臨時政府は16日、「バキエフ前大統領周辺が計画的に実施した破壊工作だった」と断定した。治安当局は関係者の摘発に乗り出したが、南部では前大統領派の影響力が根強いことから、徹底した処分は難しいとみられる。

 臨時政府は声明を発表。前大統領の一族が武装工作員を雇い、自国民を殺害し、キルギス系と少数派ウズベキスタン系住民の民族対立を装ったと指摘し、「我々は(民族対立の)情報をあおるという新手のテロに直面している」と明記した。さらに、国内の安定回復を最優先し、当初10月に予定していた議会選挙を繰り上げる考えを示した。

 同政府のベクナザロフ副代表(検察・司法担当)は17日、南部で民族間の衝突を計画し、実行した複数以上の当事者を拘束したと明らかにした。この中には外国籍の狙撃手も含まれているという。また、首都ビシケクの市警察は16日、市内で騒乱を企てた疑いがあるとして、100人以上の関係者を拘束した。

 臨時政府は一連の騒乱について、前大統領の次男マクシム氏が1000万ドル(約9億1300万円)相当の資金をつぎ込んだとし、「黒幕」とにらんでいる。マクシム氏が叔父ジャニベク・バキエフ前国家警護局長官との電話で、破壊工作について相談していたと思われる音声記録も明らかにされ、両氏の関与が疑われている。マクシム氏は4月の政変後に国外逃亡していたが、横領容疑で国際刑事警察機構(ICPO)から指名手配され、英当局が14日までに逮捕した。キルギス最高検察庁は身柄の引き渡しを求めている。

 キルギス保健省によると、衝突発生以来の死者は191人、負傷者は1971人となった。

1486チバQ:2010/06/17(木) 23:33:43
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100617/erp1006171945006-n1.htm
メルケル首相の内憂外患 ユーロ混乱に拍車の恐れ (1/3ページ)
2010.6.17 19:42
 【ロンドン=木村正人】ギリシャ財政危機を発端に欧州単一通貨ユーロが揺らぐ中、通貨防衛の要となるドイツのメルケル首相(キリスト教民主・社会同盟=CDU・CSU)が窮地に追い込まれている。ユーロの基盤強化をめぐってフランスのサルコジ大統領との不仲が表面化する一方で、ドイツ国内では緊縮財政策に対する反感から支持率が急落し、退陣論まで出始めた。「欧州経済の巨人」の混迷はユーロのさらなる混乱につながる恐れが十分にある。

 ドイツはギリシャ救済のため224億ユーロ(約2兆5千億円)を融資するほか、南欧諸国やアイルランドの財政を保証する欧州安定メカニズムの枠組みで1230億ユーロ(約13兆8千億円)の信用保証を行う。さらにユーロ圏諸国に範を示せとばかりに自ら総額800億ユーロ(約9兆円)の財政赤字削減策を発表した。

 ギリシャの放漫財政のツケを支払わされるドイツ国民はたまらない。独公共放送ARDが16日発表した世論調査では86%がメルケル政権の仕事ぶりに「不満足」と答え、47%が「解散・総選挙が必要」と求めた。

 政権の足元も混乱する。

 「ドイツのアフガニスタン派兵は経済権益を守るためだ」と発言したケーラー大統領(CDU)が5月に辞任、今月30日に大統領選が行われる。

 連立与党は統一候補としてニーダーザクセン州のヴルフ首相を擁立するが、連立相手の自由民主党(FDP)内から「野党候補の方が立派」という声が公然と上がり、大量造反の懸念が膨らむ。

 ドイツでは大統領権限は形式的で大統領選も政局にならないが、今回は「首相の信任投票」とも位置づけられ、万が一ヴルフ氏が敗北すれば「メルケル首相退陣は不可避」との論調も出始めた。

 ともにEUの盟主を自任するフランスとの関係も悪化している。メルケル首相とサルコジ大統領は14日に会談、共同書簡で金融規制強化を訴えるなど足並みの一致を演出してみせたが、ユーロ圏諸国の財政政策を統括する「経済政府」を唱えるフランス、財政規律を守らせるため予算の事前審査や罰則として資金援助の停止を求めるドイツの溝が浮き彫りになっている。

 サルコジ政権の閣僚は「財政再建より景気回復を優先させるべきだ」とメルケル首相の緊縮財政策を非難。一方のメルケル首相はサルコジ大統領を「リトル・ナポレオン」と呼び、ものまねをしてばかにしているとも報じられており、ユーロ圏経済の両輪である独仏間に不協和音が響き渡っている。

     ◇

 【ブリュッセル=共同】欧州連合(EU)は17日、ブリュッセルで首脳会議を開いた。ギリシャの財政危機で金融市場が混乱した反省を踏まえ、加盟国の予算の監視など、財政規律を強化するための措置を盛り込んだ声明を採択する見通し。

1487杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2010/06/18(金) 21:05:24
第二のトヨタリコール問題?

「米大統領がBPいじめた」 原油流出で英世論逆ギレ?
http://www.asahi.com/international/update/0618/TKY201006180475.html
2010年6月18日20時 44分

 【ロンドン=有田哲文】メキシコ湾での原油流出事故を巡り、米国内で高まる国際石油資本・英BPへの批判に対し、英国の世論が「逆ギレ」気味だ。イラク戦争や金融産業の振興などで共同歩調が目立った米英関係に、すきま風が吹くおそれがある。
 オバマ米大統領がBP経営陣と会談して補償基金を出させたことを、保守派の大衆紙デーリー・メールは17日付の1面で「オバマ大統領がBPをいじめた」と書いた。オバマ大統領の「(BPの最高経営責任者が)私の部下ならクビだ」といった言葉も問題発言として取り上げられる。ロンドンのジョンソン市長はオバマ大統領の言動が「反英国的だ」とかみついた。
 BPはもともとブリティッシュ・ペトロリアム(英国石油)の略だったが、01年に正式社名をBPと改めて英国離れを果たした。株主は英国に40%、米国に39%。キャメロン首相は12日のオバマ大統領との電話会談で「BPは経済的に重要だ。英国にとっても米国にとっても」と述べた。
 両国関係への悪影響を心配する声も。保守党の若手議員カーズウェル氏は「オバマ大統領は選挙を気にして国内向けに発言しているのだから、無視すればいい。こちらが大騒ぎして反論すれば、米英の貿易や商業の関係に悪影響が出かねない」と話した。

1488チバQ:2010/06/18(金) 22:43:06
>>1283>>1290など
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20100619k0000m030059000c.html
ポーランド:20日に大統領選投票 「双子の兄」追い上げ
 【ウィーン樋口直樹】ポーランド政府専用機の墜落によるレフ・カチンスキ大統領の死去を受け、同国で20日、大統領選の投票が行われる。第1党の保守政党「市民プラットフォーム」のコモロフスキ下院議長(墜落事故後は大統領代行を兼務)を、大統領の双子の兄で保守政党「法と正義」のヤロスワフ・カチンスキ党首が追い上げている。

 15日発表の世論調査によると、コモロフスキ氏はトゥスク首相の後押しなどにより支持率で14ポイントの差をつけている。一方、カチンスキ大統領時代の06〜07年に首相を務めたヤロスワフ氏は同情票を狙って「大統領の遺志を継ぐ」とアピール。また、首相当時は愛国主義的な言動などで隣国ロシアやドイツ、欧州連合(EU)と摩擦を生じさせたが、融和的なイメージチェンジを図っている。

 20日の投票で得票率50%を超える候補が出なければ、7月4日に上位2人の決選投票が行われる。

1489チバQ:2010/06/18(金) 22:45:25
>>11もともと左派の地盤なんですね
>シュレーダー・ドイツ首相は22日、最大州のノルトライン・ウェストファーレン州議会選挙で与党・社会民主党(SPD)が39年ぶりに敗北したの
>>1377

http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20100618k0000e030025000c.html
ドイツ:最大州で政権交代へ メルケル政権に打撃
 【ベルリン小谷守彦】ドイツ最大州の西部ノルトライン・ウェストファーレン州の社会民主党と緑の党は17日、社民党のハネロレ・クラフト州代表(49)を州首相にして左派連立政権を組むことで合意した。連邦政府と同じキリスト教民主同盟と自由民主党の右派連立からの政権交代となる。5月の州議会選(定数181)で社民、緑の両党は計90議席で、少数与党政権となる。

 同州の政権交代に伴い、州政府が議員を指名する連邦参議院(上院)で、メルケル首相の右派連立が過半数を失う。首相は6月7日に総額816億ユーロ(9兆1920億円)の大型財政再建策を打ち出したばかりだが、上下院の「ねじれ」で法案審議が紛糾することは必至で、メルケル首相にとっても深刻な打撃となる。

1490チバQ:2010/06/20(日) 09:31:30
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010062002000053.html
緊縮スウェーデン、王女はハデ婚 2億円超、半分は税金
2010年6月20日 朝刊

 【ロンドン=有賀信彦】ストックホルムで十九日、スウェーデンのカール十六世グスタフ国王の長女で、王位継承順位一位のビクトリア王女(32)と、スポーツジム元経営者のダニエル・ベストリング氏(36)との結婚式が行われた。

 同国では現国王の結婚以来、三十四年ぶりのロイヤルウエディング。

 国内では、市民と王女の結婚を歓迎する一方で、緊縮財政が続く中での二百五十万ドル(約二億二千六百万円)もの結婚式費用の半額税金負担に、批判の声も出ている。

 二〇〇二年、王女が入会したストックホルムのジムで、ベストリング氏が担当のインストラクターになったのがなれそめ。同氏は人口約三千人の村出身で、父親は地方自治体職員、母親は郵便局職員だった。国王は当初、交際に反対していたが、長年にわたる交際に折れ、昨年二月に婚約が発表された。

 イエーテボリ大の世論調査では、王制存続派は六年前の68%から56%に減少する一方、廃止派は16%から22%に増加。高額の結婚式費用で国民の目はさらに厳しくなっており、王室は「ロイヤルウエディングで(見物の観光客による)旅行と土産の売り上げが増え、国への十分な見返りがある」と反論に躍起となっている。

 スウェーデンは一九七九年に、性別に関係なく第一子(長子)優先で王位を継承するように法律を改正した。

1492チバQ:2010/06/20(日) 09:34:08
http://mainichi.jp/select/world/news/20100620ddm007030070000c.html
キルギス:民族衝突 続く「一触即発」 憎しみをぶつけあう「隣人たち」
 <追跡>

 【オシ(キルギス南部)大木俊治】キルギス系とウズベク系住民の衝突で約200人が死亡した中央アジア・キルギス南部のオシに19日入った。11日に始まった衝突から1週間が過ぎ、車の往来や露店が営業を再開しているが、キルギス系とウズベク系住民は憎しみをぶつけあっていた。4月の政変で権力を握った臨時政府は「(新憲法を定めるための今月27日の国民投票妨害を狙った)バキエフ前大統領派が扇動した」と主張する。民族間対立は一触即発の状態が続いている。

 「被害者はウズベク系ではない。報道はうそばかりだ」。閉鎖されたままの市場の前に集まっていたキルギス系の若い男たちが、記者を責め立てながら集まってきた。国立オシ大学の学生、バクトさん(25)によると、11日午前2時ごろ、突然ウズベク系地区から現れた若者の集団が学生寮を襲撃し、女子学生を強姦(ごうかん)したうえ、一部の部屋に火をつけた。直前に市内の数カ所で空砲が撃たれ、これを合図に集団が住宅や商店への放火や破壊行為を始めたという。「先に仕掛けたのはウズベクだ。やつらは昼間、敬虔(けいけん)なイスラム教徒のふりをしているが夜は暴徒に変身する」とまくしたてた。

 市場で働く男性店員(30)は「ウズベク人はうそつきでずる賢い。多額のワイロを払っている」などと悪態をつき、20年前に同じオシで起きた民族衝突を引き合いに「20年ひそかに武器を蓄えて攻撃を準備していたに違いない」と決め付けた。

 現地で視聴できるロシアのテレビが「キルギス系がウズベク系を襲った」という構図で報道したことで反発が強まり、ウズベク系への憎悪にさらに火がついた可能性もある。

 一方、ウズベク系住民の多くはすでに避難し、残った住民も自宅のある地区入り口の道路を封鎖して立てこもったままだ。キルギス側が道路封鎖の解除を求めた会合に数人が顔を見せたが、取材には応じなかった。

 ただ、英紙フィナンシャル・タイムズなどが住民の話として報じたところによると、11日に最初の衝突が起きた時に派遣されたキルギス治安部隊の後ろに武装した集団が続き、手に持った石でウズベク系住民を襲撃したという。ウズベク系住民の披露宴に暴徒が乗り込んで、その場にいた女性たちに性的暴行を加えた後に殺害し、家屋に火を放ったという証言も伝えられている。

 また、キルギス系が「先に攻撃してきた」とする「ウズベク系」の実態は不明だ。ウズベク系とキルギス系は長く隣接して暮らしてきたはずだが、記者が聞いた範囲では、キルギス系住民も「顔見知りのウズベク人はいなかった」という。

 オシ市内では焼け焦げて破壊された民家や商店が目に付くが、誰が破壊したのか明確な証言は得られなかった。空港から市内へ向かう街道沿いには道路をはさんでキルギス系とウズベク系地区が向かい合うが、どちらかといえばキルギス系に比べ、ウズベク系のカフェや民家の方が激しく破壊されていた。どちらが先にせよ攻撃の規模ではキルギス系の方が大きかったのかもしれない。

 一方、長年一緒に暮らしてきた両民族間の対立が深まることを懸念する声も聞かれた。

 露店で買い物をしていたモハメドさん(45)は、「11日の朝5時ごろ、黒い覆面姿の男たちがスーパーに放火していたのを見たが、誰かはわからない。ウズベク系とキルギス系は長く一緒にやってきた。早く元に戻ってほしい」と話す。11日に脚を銃撃されて入院中の元公務員アザマトさん(26)は「ウズベク系の若者たちがいた方向から撃たれたが、誰かはわからない。こんなことが起きるとは思わなかった」と話す。ウズベク系の友人も多く、「事件と友情は別だ」と言いながらも表情は沈んでいた。

1493チバQ:2010/06/20(日) 10:34:19
http://www.asahi.com/international/update/0619/TKY201006190224.html
後継選び、議長と故大統領の双子の兄接戦 ポーランド2010年6月19日19時17分

 【ワルシャワ=玉川透】政府専用機の墜落事故で死亡したポーランドのレフ・カチンスキ大統領の後継を選ぶ大統領選が20日行われる。トゥスク首相率いる市民プラットホーム(PO)が擁立したコモロフスキ下院議長兼大統領代行(58)を、亡き大統領の双子の兄ヤロスワフ・カチンスキ前首相(61)が追う接戦となっている。

 選挙は10人が立候補しているが、事実上、両氏の一騎打ちだ。墜落事故まではコモロフスキ氏が優位とみられていたが、急きょ出馬を決めたヤロスワフ氏が追い上げており、同情票をどれだけ集めるかが焦点となる。当選には過半数の得票が必要で、どの候補も届かなければ、来月4日の決選投票に持ち越される。

 両氏とも共産主義時代に反体制勢力だった自主管理労組「連帯」出身。保守系政党「法と正義」党首のヤロスワフ氏は、欧州連合(EU)内での自立や「反ロシア」など愛国主義的な政治姿勢で知られる。一方、融和的な政策を掲げるコモロフスキ氏が当選すれば、EU内の関係修復やロシアとの「和解」の動きが加速するとみられる。

1494チバQ:2010/06/20(日) 10:50:58
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100619/erp1006192225011-n1.htm
ドビルパン前首相、事実上の新党結成
2010.6.19 22:20

 フランス与党、国民運動連合(UMP)のドビルパン前首相は19日、パリ市内で新右派勢力の結成大会を開いた。事実上の新党結成と受け止められている。富裕層を優遇する政敵、サルコジ大統領の批判勢力を取り込みたい考えだ。ただ、与党内のドビルパン派議員の中にも「団結が損なわれる」と、新党参加をとりやめた者もおり、前途多難だ。 (パリ 山口昌子)

1495チバQ:2010/06/20(日) 11:17:32
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2010/06/post-1374.php
宿題もインド人にお任せ
Outsourcing Homework to India

自宅学習の指導も割安な国にアウトソーシング──インドのオンライン家庭教師に学ぶ子供がアメリカで急増中

2010年06月18日(金)14時53分
サリサ・ライ
[2010年5月19日号掲載]

 週6日、主婦のサスワティ・パトナイクは夜明け前に起きて自宅でパソコンに向かう。

 彼女は、インド南部の都市バンガロールを拠点とするチュータービスタ社に登録する家庭教師でもある。早起きするのは、アメリカの中高生に勉強を教えるため。英米文学の学期末レポートの書き方を指導し、宿題の手助けをする。

 アメリカ企業がコスト削減のため、人件費などが安い国外に業務を委託するアウトソーシングが始まってから20年近く。こうした手法はごく一般的になり、多くの企業がインドをはじめとする国々に業務を外注している。

 今では一般市民もビジネス業界の慣行に倣い始めた。彼らがインド人に託すのは「教育」だ。

 1500人の教師を擁するチュータービスタは、月額99ドルでオンライン個別指導を無制限に受けられるサービスを提供している。アメリカでは、同様のサービスは1時間当たり約40ドルが相場だ。

 「景気後退でアメリカの平均的世帯では教育支出が家計の最優先事項に浮上している」と、チュータービスタの創業者でCEO(最高経営責任者)のクリシュナン・ガネシュは言う。「教育こそ、競争力を保つための唯一の方法だと考えるアメリカ人が増えている」

 顧客はアメリカ人がほとんどだが、韓国やイギリスにも利用者がいる。需要は増える一方で、近く同社は登録する家庭教師の数をさらに1500人増やす予定だ。

 パトナイクがけさ、教える相手は米ジョージア州とニュージャージー州に住む生徒。アカウントにログインし、チャットで教え子に挨拶する。「こんにちは、ブリトニー」。返事はすぐに返ってきた。

 2人はボイスチャットに切り替え、パトナイクは尋ねる。「今日は何の勉強をしましょうか」

予想外の異文化体験も
 中学3年生のブリトニーは明日、アメリカの作家スティーブン・クレーンの小説に関する小テストを受ける。パトナイクは物語や登場人物について教え子と話し合う。パソコンに接続したデジタルインクパッドに小説のテーマを書き出すと、その文章が瞬時に双方の画面上のホワイトボードに現れ、2人はそれを見ながら話を続ける。

 チュータービスタに登録する教師には、就職難のなか仕事のチャンスを求める大学を卒業したての若者もいれば、専業主婦や元専門職の退職者もいる。2年以上前からチュータービスタで働くパトナイクは、健康上の理由から外で働くことができないためオンライン家庭教師になる道を選んだ。

 就職の機会が限られるインドの地方の住民にとって、これは新しい貴重な収入源だ。チュータービスタの教師の報酬は1万ルピー(225ドル)から2万ルピーになる。

 チュータービスタで授業を受けるアメリカ人生徒はピーク時間帯で2500人。1日当たりの利用者数は約3500人に上る。

 言葉がよく通じないこともあるし、通信上の問題が起こる場合もあると、1年前からチュータービスタを利用するニューヨークの高校生モーリーン・ベーカーは言う。それでも「すごく優秀な先生がいるし、楽しくてためになる授業をしてくれる」。

 教師の側から言わせれば、一部の生徒は集中力不足だ。「アメリカの子供はインドほど学校や家庭で勉強のプレッシャーにさらされていない」と、パトナイクは話す。

 年配の教師はカルチャーショックに直面している。アメリカ人の生徒は教師をファーストネームで呼んだり、平気で自分の意見を言ったりする。インドでは教師が批判されることはめったにないし、敬称で呼ばれるのが当たり前だ。

 とはいえチュータービスタによれば、アメリカのティーンエージャーと会話するのは文化の違いを乗り越えるための試練の1つ。大丈夫、インド人家庭教師もすぐにアメリカの若者言葉の使い方を覚え、数学の問題をマンゴーではなくドーナツを例にして説明できるようになるはずだ。

(GlobalPost.com特約)

1496チバQ:2010/06/20(日) 11:19:53
>>1249>>1254とか
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2010/06/post-1368.php
スーダン戦犯におもねる国連の機能不全
Muddled Messaging

平和を保つためにバシル大統領を野放しにする安保理と、正義のために逮捕したい国際刑事裁判所が真っ向から対立

2010年06月16日(水)18時26分
ケイティ・ポール


お尋ね者なのに ダルフール紛争で逮捕状が発行されているバシルだが、4月の大統領選で再選を果たした Mohamed Nureldin-Reuters

 スーダンのオマル・ハッサン・アフメド・アル・バシル大統領は逮捕されるべきか、それとも自由にさせておくべきか――。

 バシルの扱いが国連の頭痛のタネとなっている。問題は2011年1月に予定されているスーダン南部の独立をめぐる住民投票を機に、南北内戦が再燃するのではないかという心配ではない。30万人の命を奪ったとされる西部ダルフール紛争の戦犯が大統領を務めていることでもない。

 問題は、国連の責務である平和と正義の追求、その2つがスーダンでは真っ向から対立していることだ。それは国連自らが創設した国際刑事裁判所(ICC)とのぎくしゃくした関係によって浮き彫りになった。ことスーダンの話になると、何をすべきか、誰がそれをすべきか、足並みがまったく揃わない。

 ICCは05年からダルフール問題に関与してきたが、国連との緊張が高まったのは今年5月だ。ICCはバシルを含む3人に、人道に対する罪などで逮捕状を発行している。それなのに国連の潘基文(バン・キムン)事務総長は5月27日に行われたバシルの大統領就任式(4月の不正が指摘された選挙で再選された)に国連高官2人を派遣。人権団体から国連の規範に反する行為だと大きな非難を浴びた。

 この明らかな内部分裂の兆候に喜んだスーダンのアブダルマフムッド・アブダリハリム・モハマド国連大使は就任式の後、ICCは「国連と同じ失敗の道をたどる運命にある」と、ほくそ笑んだ。

矛盾を抱えた国連機関
 先週、分裂の当事者双方がニューヨークの国連本部で事情を説明する機会があった。バシルへの逮捕状を発行したICCのルイス・モレノ・オカンポ主任検察官は6月11日に安全保障理事会で、そもそもダルフール問題を自分に委ねたのは安保理であることを強調した。さらにバシルを訴追するかどうかの決定権をもっているのはICCの判事であり、その決定は「政治的交渉では変えられない」と述べた。

 3日後の14日、安保理はスーダンで活動中の国連・アフリカ連合(AU)合同平和維持部隊(UNAMID)の指令官たちから話を聞いた。彼らは、ダルフールでの武力衝突がここ数カ月で急増していることに懸念を示し、それにより平和維持部隊の任務遂行が不可能になっていると報告した。しかし、このように人道危機の深刻化が伝えられたにもかかわらず、安保理議長はバシルら3人に圧力をかけるよう求めるICCの要請については否定的な見解を示した。

 驚くことではない。ICCの国際社会における位置付けは、国連内部でさえ答えが出ない難問だ。
国連の数ある機関は、それぞれに異なった、そして時には対立する職務を担っているため、職務内容を記述した段階から既に機能不全に陥っている。

 安保理は人道支援や平和維持活動の実施を決める、いわば行政機関。一方のICCは国連との関係が深いとはいえ、独立した司法機関だ。この行政と司法、2つの理想を融合させることが難しいのは明らかだ。人権団体ヒューマンライツ・ウォッチから本誌が入手したレポートによると、国連職員にICCを支持する義務はほとんどない。だから逮捕状が発行された者の就任式に国連高官が出席するような事態が起こる。

 スーダンにおける現在の平和維持活動の規模や来年の住民投票前後に予想される情勢不安を考慮すれば、バシルとの関係を断ち切ることが国連の人道支援の責務を果たすことになると主張するには無理がある。スーダン政府のご機嫌を伺うのも国連職員にとっては職務の1つだ。バシルはこれまで気に入らない国連職員には国外追放を命じてきたのだから。

 一方バシルにとっては、これが二者択一の問題として捉えられるのは大歓迎だ。「国連はリスクを伴うICCの要求を受け入れるか、ダルフール和平協議や南北包括和平合意の履行を支持していくかのどちらかだ」と、スーダンのモハマド国連大使は語っている。

1497チバQ:2010/06/20(日) 11:20:32
手下を狙うのが精一杯
 バシルが、来年1月の住民投票で南部が独立を選択したらその結果を尊重すると約束していることも国連の姿勢に影響を与えている。関係者はバシルが心変わりしないよう、彼を刺激するような動きを警戒している。なかでも一番憂慮しているのが、バシルの逮捕だ。

 そこで、モレノ・オカンポはバシルから遠いところから攻略する戦術に出た。ICCは5月26日、容疑者逮捕への協力を拒むスーダン政府を正式に安保理に訴えた。ただし「容疑者」とは、バシルのことではなく、同じくダルフール紛争の戦争犯罪の罪に問われるスーダンの元閣僚アーメド・ハルーンと、政府系民兵組織ジャンジャウィードの元リーダー、アリ・クシャイブだ。

 ICCは前例のない行動にでたわけだが、これは単なる形式的なものにすぎないとも言える。とはいえ、焦点をバシルから外したことは、モレノ・オカンポが現実的になった証拠だ。彼はスーダン政府に対しても安保理に対しても多くを望み過ぎていたことを認識し、手が届く「獲物」へと照準を絞った。より実現しやすい要求を関係者に突きつけたのだ。

 ダルフール紛争がまた激化したとしても、来年の住民投票の前に安保理が政治上の計算を度外視するとは考えにくい。実際、安保理議長は14日、モレノ・オカンポの要求に対し「具体的な行動」を取る計画はないとした。

 それでも住民投票が終わった後ならば、安保理もハルーンとクシャイブの逮捕をスーダン政府に求める可能性がある。バシルの逮捕より要求しやすい2人だし、バシルも自らの保身のために部下を差し出す取引に応じるかもしれない。

 これは、バシルが住民投票を予定どおりに行い、その結果を尊重するという信頼に基づく安保理の戦略的な賭けだ。賢明な戦略とも呼べるが、見方によっては譲歩とも呼べるだろう。

1498チバQ:2010/06/21(月) 22:19:35
http://mainichi.jp/select/world/news/20100622k0000m030076000c.html
ポーランド:下院議長と前首相で決選投票へ 大統領選
 【ウィーン樋口直樹】カチンスキ・ポーランド大統領の事故死に伴う20日投票の大統領選は、21日までの開票の結果(開票率94%)、保守の第1党「市民プラットフォーム」のコモロフスキ下院議長(大統領代行兼務)が得票率41%でトップに立った。だが、当選に必要な過半数には届かなかった。得票率37%で2位に付けた大統領の双子の兄で保守の第2党「法と正義」のヤロスワフ・カチンスキ党首(前首相)との間で、7月4日に決選投票が行われる。

 選挙戦では、市民プラットフォーム党首のトゥスク首相の後押しを受けるコモロフスキ氏に対し、ヤロスワフ氏は06〜07年の首相時代に隣国との摩擦を招いた民族主義色を抑える一方、カチンスキ大統領の「遺志を継ぐ」と訴えて同情票を集めた。

 カチンスキ大統領は今年4月10日、ロシア西部スモレンスクでの政府専用機の墜落事故で死去した。同機には夫人や国軍最高幹部ら計96人が搭乗していたが、全員死亡した。

1499チバQ:2010/06/21(月) 22:21:55
>>1412>>1455-4-1458
http://mainichi.jp/select/world/news/20100621k0000e030040000c.html
コロンビア:サントス氏が決選投票制す 大統領選

コロンビアの新大統領に選ばれたサントス氏=ロイター 【メキシコ市・國枝すみれ】コロンビア大統領選の決選投票が20日あり、即日開票の結果、与党の全国統一社会党(U党)党首で前国防相のフアン・サントス氏(58)が69%を得票し、第44代大統領に選ばれた。同氏は「大雨とサッカーW杯にもかかわらず、史上最大の票数を獲得した」と勝利宣言した。就任式は8月7日。

 教育や司法制度の改革の必要性を強調した元ボゴタ市長のアンタナス・モックス緑の党共同党首(58)は、得票27%にとどまった。

 右派のウリベ大統領の任期満了に伴う選挙で、米国の軍事援助を受けて左翼ゲリラを抑え込み、治安を回復させたウリベ路線を継続することになる。

 ウリベ政権は米国の包括的援助「プラン・コロンビア」を左翼ゲリラ掃討につぎ込み、左派勢力から「(内戦のもう一端を担う)右派民兵に甘い」と批判されてきた。だが、治安回復で外国投資は増えており、国民は現状維持を望んだ形だ。

 コロンビアの課題は、南米で最も高い約12%の失業率と人口の45%にも上る貧困層対策だ。サントス氏は教育ローン設立や農家への教育補助金、新規雇用を行う会社への税優遇措置など雇用対策の実施を公約。250万人の新規雇用と年率6%の経済成長を目指す。

 だが、政治アナリストのダニエル・ガルシア氏は「ウリベ政権の8年間で貧富の差は拡大した。ウリベ路線の継承で格差はさらに広がる」と懐疑的だ。

1500チバQ:2010/06/21(月) 22:28:02
http://www.asahi.com/international/update/0621/TKY201006210068.html
現政権継承訴える前国防相が初当選 コロンビア大統領選2010年6月21日10時10分


ボゴタで20日、コロンビアの大統領選で勝利したサントス氏は夫人とともに勝利を祝った=ロイター
 【ボゴタ=平山亜理】南米コロンビアで20日、親米右派のウリベ大統領の任期満了に伴う大統領選挙の決選投票が行われた。中央選管によると、開票率99.91%でウリベ政権の政策の継承を訴えるサントス前国防相(58)が69.05%の票を獲得し、変革を訴える緑の党のモックス元ボゴタ市長(58)を大差で破り、初当選した。任期は4年、8月7日に就任予定。

 サントス氏は勝利宣言で、「おびえずに安心して暮らせるようテロと戦い、貧困を撲滅し、雇用を生むために、一丸となって闘おう」と国民の団結を求めた。治安回復や経済成長などウリベ政権の実績が有権者の支持を得た。

 サントス氏は、通商相、財務相を歴任し、左翼ゲリラ組織の鎮圧に努めたウリベ政権下では国防相を務めた。国防相としてのゲリラへの強硬な姿勢で知られるが、決選投票の直前に、政府軍が「コロンビア革命軍」(FARC)から人質4人を奪還したことも追い風を強めたとみられる。

 サントス氏は、外国投資誘致の促進や新規雇用創出なども訴えた。

 一方、モックス氏は数学者で哲学家でもあり、ボゴタ市長を2期務めた。パーキンソン病を患っているが、ネットの交流サービス「フェースブック」などで、透明性をもった予算の使用や代替エネルギーの促進などを訴えた。ウリベ政権下で悪化したベネズエラなど近隣国との関係改善も訴え、支持を急速に伸ばしたが、得票率27.52%と届かなかった。

1501チバQ:2010/06/21(月) 22:29:29
>>1494

http://www.asahi.com/international/update/0620/TKY201006200146.html
仏前首相、「新党」創設を宣言 大統領選への土台づくり2010年6月20日19時24分
 【パリ=稲田信司】フランスのシラク政権下で首相を務めたドビルパン氏は19日、パリで大規模集会を開き、宿敵のサルコジ大統領の再選を阻むため、新たな政治勢力「連帯の共和国」の創設を宣言した。事実上の新党の結成といえ、中道に軸足を置く政治勢力の結集を呼びかけた。

 ドビルパン氏は現時点では右派与党の民衆運動連合(UMP)に籍を置いているものの、中道政党や社会党などからも参加をつのり、UMPの分裂を促す構えだ。2012年の大統領選出馬への土台づくりだが、UMP内でサルコジ離れの動きはまだ広がっていない。

 ドビルパン氏は約3千人の聴衆に向かい、「経済・社会システムは疲弊しきっている。分裂したフランスはフランスではない」は演説。現政権が進めた高所得者優遇の税制や移民規制を厳しく批判する同氏に対し、聴衆から「ドビルパン、大統領」と連呼が起こった。

1502チバQ:2010/06/22(火) 22:47:18
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100622-OYT1T00877.htm
エチオピア選挙、与党圧勝
 【ヨハネスブルク=中西賢司】東アフリカ、エチオピアからの報道によると、同国の選挙管理委員会は21日、5月23日に行われた総選挙(下院、547議席)の結果、メレス首相の与党エチオピア人民革命民主戦線(EPRDF)が499議席を獲得し、勝利したと発表した。

 連携政党を含めると545議席を独占することになる。

 野党は不正を訴えて選挙結果の受け入れを拒否している。

(2010年6月22日18時14分 読売新聞)

1503神奈川一区民:2010/06/23(水) 22:00:00
IWC総会決裂 商業捕鯨再開案白紙に
6月23日20時45分配信 産経新聞http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100623-00000617-san-int

 【ロンドン=木村正人】モロッコで開かれている国際捕鯨委員会(IWC)の年次総会は23日再開されたが、今後10年間の暫定措置として捕獲制限を設けた上で捕鯨を認める議長案の協議は棚上げされた。南極海の調査捕鯨などをめぐる捕鯨国と反捕鯨国の溝が埋まらなかったためだ。3年を費やしたIWCの正常化プロセスは白紙に戻った。

 リバプール副議長はこの日「商業捕鯨モラトリアム(一時中止)など主要課題についてまだ多くの作業が必要」と、合意を得るのは困難との考えを示した。

 副議長は新たな議長修正案をまとめて合意を目指したが、協議は紛糾。総会を21日から2日間休会にして、捕鯨国と反捕鯨国の直接交渉に結果を委ねたものの、対立をさらに鮮明にしただけだった。

 反捕鯨国は、日本が南極海の調査捕鯨を断念して日本沿岸の商業捕鯨再開という“実”をとる可能性があると計算したが、日本の捕鯨団体は「南極海の調査捕鯨は“外堀”だ。調査捕鯨の廃止に応じたら次は内堀の沿岸捕鯨の番だ」と逆に警戒心を強めていた。

 IWCは20年以上も捕鯨国と反捕鯨国の対立が続いており、今回、議長案を軸に妥協が成立するとの期待が寄せられていた。

最終更新:6月23日20時45分

1504チバQ:2010/06/23(水) 22:24:58
http://www.asahi.com/international/update/0623/TKY201006230133.html
フィンランドに女性首相 大統領とともに女性ツートップ2010年6月23日16時59分
 【ロンドン=有田哲文】フィンランド議会は22日、首相を辞任したバンハネン氏の後任に、与党第1党・中央党の党首で女性のマリ・キビニエミ氏(41)を選んだ。女性首相は、2003年にヤーテーンマキ中央党党首が就いて以来2人目。ハロネン大統領も女性で、国家元首と行政トップが再び女性で占められることになった。

 キビニエミ氏は1995年に議員に当選。貿易・開発相や地方行政相などを務めた。AFP通信によると、選挙資金疑惑のあったバンハネン氏は昨年12月に辞意を表明していた。キビニエミ氏の任期は11年4月に予定される総選挙まで。

1505チバQ:2010/06/25(金) 00:17:15
http://jp.wsj.com/World/node_75839
豪州初の女性首相誕生−労働党の内紛で
2010年 6月 24日 15:01 JST
 【キャンベラ】党内対立が激化していたオーストラリア与党労働党は24日、緊急の議員総会を開き、ジュリア・ギラード副首相(48)を新党首に選出した。同国初の女性首相が誕生することになる。

 ケビン・ラッド首相(52)はギラード副首相から求められた党首選に立候補する意向を示していたが、投票直前に立候補を辞退した。ラッド氏の不人気の背景には、気候変動に対処するための温室効果ガスのキャップ・アンド・トレード制度の導入を棚上げしたことや、鉱山会社に対する資源超過利潤税(RSPT)の導入計画などがある。

 ギラード副首相は、ラッド氏の立候補辞退で信任投票となった24日の党首選で112票の支持を集めた。

 与党労働党の党首は首相のポストも得る。同副首相は、英ウェールズ生まれの元法廷弁護士。

 2007年の総選挙で自由党と国民党の連立政権を倒したラッド氏は党内の支持を失い、任期途中での退陣に追い込まれた。

記者: Rachel Pannett

http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-15974620100624
ラッド豪首相が党首辞任、初の女性首相誕生へ
2010年 06月 24日 10:23 JST

 [キャンベラ 24日 ロイター] オーストラリアのラッド首相は24日、この日実施する予定だった党首選挙を前に辞任した。新党首はギラード副首相。豪で初の女性首相が誕生する。与党労働党は、党首交代で今年予定される選挙での敗北を回避しようとしている。
 今回の党首、そして首相交代は、リーダーの顔が変わったという意味合いが強く、政府の方針転換にはつながらないと予想される。だが、投資家の間では、政府が、資源会社などの反発が強い資源超過利潤税導入案で歩み寄りを見せると期待されている。

 シティの株式ストラテジスト、リチャード・シェルバッハ氏は「市場は今後、(資源超過利潤)税構想の修正を想定し、それが実現しないことを最悪のシナリオとみなす」と述べている。

 辞意を表明したラッド首相は、温暖化対策をめぐるつまづきや資源超過利潤税をめぐる混乱で国民の支持を失い、在任期間は1972年以来、最短となった。

 資源超過利潤税に反対するBHPビリトン(BHP.AX: 株価, 企業情報, レポート)(BLT.L: 株価, 企業情報, レポート)やリオ・ティント(RIO.L: 株価, 企業情報, レポート)(RIO.L: 株価, 企業情報, レポート)、エクストラータ(XTA.L: 株価, 企業情報, レポート)といった資源大手は、年内に予定される選挙で政権交代を期待し、野党保守党を支援すると予想されている。

 与党労働党議員の間では、ギラード氏に対し、ラッド氏より政策を上手く売り込める温厚な人柄で支持回復を期待するムードが強い。

1506チバQ:2010/06/27(日) 21:01:38
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/100622/mds1006221121003-n1.htm
【日々是世界 国際情勢分析】W杯が南アフリカにもたらした果実 (1/2ページ)
2010.6.22 11:19
 南アフリカでアフリカ大陸初となるサッカーのワールドカップ(W杯)が開幕した。

 アパルトヘイト(人種隔離)政策の時代、W杯ははるか彼方(かなた)にあった。

 白人たちのスポーツだったラグビーとは対照的に、貧民地区の黒人たちの間で高まったサッカー人気。1916年にサッカーリーグ協会を作った黒人たちに白人たちは横やりを入れた。リーグの普及に尽力したのは、後にノーベル平和賞を受賞した黒人解放運動家ルツーリ氏だった。

 南アでは95年にラグビーのW杯も開かれている。しかし、黒人たちのスポーツだったサッカーのW杯開催は、歴史的な経緯をみても意味合いが大きく異なる。

 南アの週刊紙メール・アンド・ガーディアンは開幕翌日の記事で、「ワールドカップは、夢の実現だ」との見出しを掲げ、人種差別を乗り越え、歓喜にわく同国の状況を伝えた。

 「とても騒がしく感動的な日だった。遠方の小さな村から大都市の郊外の住宅地にいたるまで、お祭り騒ぎで一色となった日として刻まれた」

 英紙フィナンシャル・タイムズ(アジア版)は11日付の社説で、「ワールドカップはピッチ上だけで起こっているものではない」と解説。南アにまたとない大きなチャンスが訪れていると指摘する。

 W杯の開催でこれまで脆弱(ぜいじゃく)だった交通網などのインフラ整備が進み、民間資本による投資を刺激している。同紙は中国やインドのように経済成長を続けるため、政府による「経済政策のさらなる自由化」の必要性を訴える。「バファナ・バファナ(南ア代表チームの愛称)は来月、優勝トロフィーを掲げることができないかもしれない。しかし、南アはトーナメントの“勝者”として浮上することができるのである」

 英BBC(電子版)も4日、「南アに対する国際的な認識を再形成する機会が訪れている」と指摘。そしてW杯は、南ア国民に集団的アイデンティティーや統一感を抱かせると強調する。しかし、「南アは複雑な建設プロジェクトに着手する能力があることを証明したいのに、世界のメディアの関心は、高い犯罪率や暴力沙汰(ざた)に注がれている」と皮肉な現状を伝えた。

1507チバQ:2010/06/28(月) 21:54:46
>>1470-1472とか
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100628-OYT1T00983.htm
キルギス国民投票9割賛成、信任得たと暫定政府
 【ビシケク=山口香子】中央アジア・キルギスの中央選管は28日、新憲法草案への賛否を問う国民投票について、有効投票の90%以上が賛成したと発表した。

 4月の政変でバキエフ前大統領を倒した暫定政府は国民の信任を得たとして、国際社会に承認を求めることになる。

 開票率99%の段階で、賛成は91%(176万5419票)と反対の8%(15万6847票)を大きく上回った。投票率は69%だった。

 同国南部では6月半ばにキルギス系とウズベク系の住民が衝突し、投票実施が危ぶまれた。このため投票率に注目が集まったが、中心都市のオシ市では投票率が51%、ジャララバード州では59%だった。オシ市選管は本紙に対し、賛成票は60%程度だったと明らかにした。事前予想を上回る高い投票率は、有権者の政情安定化への切実な願いや独裁政治への嫌悪を反映したものといえる。

 全欧安保協力機構(OSCE)の選挙監視団の代表は28日、ビシケクで記者会見し「国際的な基準を完全には満たしていないが、今回の国民投票が成立したことを認める必要がある」と述べた。

 新憲法草案は、大統領に集中していた権限を議会が選ぶ首相に移すことを柱とし、中央アジアで初の本格的な議会政治の導入となる。

 ただしインターファクス通信によると、ロシアのメドベージェフ大統領は27日、訪問先のカナダで「キルギスで議会政治がどのように機能するか想像できない」と述べ、強権的な大統領が支配する旧ソ連の中央アジアに議会制はなじまないとの認識を示した。

(2010年6月28日20時02分 読売新聞)

http://www.asahi.com/international/update/0628/TKY201006280366.html
キルギス、憲法改正案を承認へ 国民投票で賛成90%2010年6月28日20時7分

 【ビシケク=星井麻紀】中央アジア・キルギスで27日に実施された憲法改正案への賛否や臨時政府のオトゥンバエワ大統領の信任を問う国民投票で、中央選管は28日、暫定集計(開票率99.74%)で賛成が90.59%と反対の8.05%を大きく上回ったと発表し、承認が確実となった。

 投票率は69.48%。民族衝突があった南部のオシ州でも58%を超え、予想を大幅に上回った。多くの国際監視団は「透明性の高い公正な投票だった」と評価した。

 来年末までの任期が承認されたオトゥンバエワ氏は、27日夜の会見で「もはや臨時ではなく、正式な政権が成立する」と政権の正統性を強調。開票結果の確定後に臨時政府の幹部らが総辞職し、新たな政府を発足させるとした。また、10月に予定される議会選までの臨時の立法機関もつくると述べた。

 新憲法は、4月の政変のきっかけとなったバキエフ前大統領による強権支配への反省から大統領の権限を弱め、議院内閣制を採用している。

 政変以来、正統性を国内外から問われてきた臨時政府にとって、国民投票の結果はより幅広い国際支援を得るための大きな一歩となった。だが、民族衝突で多くの犠牲者を出した直後の投票強行には、南部の住民や野党が強く反発し、一部ではボイコットの動きも出た。議会選に向け、政争が激しくなることも予想される。

1508チバQ:2010/06/30(水) 22:20:26
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010063002000099.html
米、スパイ逮捕 ロの暗号解読 冷戦の諜報戦ほうふつ
2010年6月30日 朝刊

 【ワシントン=嶋田昭浩】米司法省が二十八日発表したロシア情報機関「対外情報局」のスパイ工作員とされる男女十人の逮捕は、米ロ両国の首脳が顔をそろえたカナダ・トロントでの先進国と新興国の二十カ国・地域(G20)首脳会合の閉幕を待っていたかのようなタイミングだった。米検察当局がニューヨークの連邦裁判所に提出した連邦捜査局(FBI)捜査官の証言は、冷戦時代を思い出させるような諜報(ちょうほう)戦の一端を生々しく描き出している。

 今回の摘発を、米メディアなどは、旧ソ連の国家保安委員会(KGB)のために働いていたルドルフ・アベル大佐(本名ウィリアム・フィッシャー)が一九五七年にニューヨークで逮捕された事件に匹敵すると評価する。

 冷戦時代には工作員同士の情報受け渡しのため、マイクロフィルムを模造硬貨に隠したが、現在はノートパソコンを無線通信網に接続し、暗号化された情報を瞬時に交換するのが主流だ。

 FBI捜査官によると、米当局はロシア側の暗号を解読。一九九〇年代から身元を偽って米国に居住していた今回の逮捕者らに、KGBの後継組織の一つであるロシア対外情報局が昨年、送信したメッセージも入手した。それには「君らは長期任務で米国へ派遣された。米政権中枢に人脈を開拓し、(モスクワの)本部に情報を送る役目を果たしてほしい」とあった。

 昨年二月には、逮捕者の一人が、政界への資金提供者として知られるニューヨークの有力者と個人的接触を繰り返したことが報告され、モスクワは「興味深い標的だ。その男と少しずつ関係を築くように。米国の外交政策やホワイトハウス内のうわさ話を教えてくれたり、彼女(逮捕者)を政党本部へ呼んでくれるかもしれない」と指示を送った。

1509チバQ:2010/06/30(水) 23:33:36
>>1483
http://www.47news.jp/CN/201006/CN2010062901000273.html
同性愛者の女性首相が結婚 アイスランド、世界初


 アイスランドのシグルザルドッティル首相(ロイター=共同)
 【ロンドン共同】アイスランドの女性首相で同性愛者であることを公言していたシグルザルドッティル氏(67)がパートナーの女性作家と結婚した。ロイター通信などが28日に伝えた。

 同通信によると、同性の配偶者を持つ世界で最初の国家首脳という。

 アイスランドでは今月、同性愛者同士にも男女間と同様の結婚を認める法律が成立、シグルザルドッティル氏らは同法が施行された27日に結婚した。

 アイスランドでは、これまでも同性のカップルがパートナーとして法的に登録することが可能で、2人は既にパートナーとして届けていた。

2010/06/29 10:35 【共同通信

1510チバQ:2010/07/01(木) 21:47:22
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010070102000220.html
独大統領にウルフ氏 3回目で決着
2010年7月1日 夕刊

 【ベルリン=弓削雅人】ドイツ連邦議会(下院)議員と各州代表で構成する連邦大会議(定数一二四四)は三十日、辞任したケーラー大統領の後任に、メルケル首相与党のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と自由民主党(FDP)が推すニーダーザクセン州首相のクリスチャン・ウルフ氏(51)を選出した。任期は五年。ドイツ大統領としては戦後最年少となる。

 ウルフ氏は二回の投票でリードしたが、過半数に届かず、比較多数が当選する三回目の投票で六百二十五票を得て当選した。与党は連邦大会議で六百四十四人を占めており、二十人近い造反者が出たことになる。メルケル首相は選挙後、「最後は納得のいく結果となった」と強調したが、求心力の低下を露呈する結果となった。

 ドイツの大統領は政治的な実権を持たず、儀礼的な役割にとどまる。ウルフ氏はCDU副党首で、二〇〇三年にニーダーザクセン州首相となり、行政改革で堅実な政治手腕を発揮した。徳島県などと文化交流を進め、親日家としても知られる。

 野党の社会民主党(SPD)と90年連合・緑の党が擁立した旧東ドイツの反体制派牧師ヨアヒム・ガウク氏(70)は、三回目の投票で四百九十四票にとどまった。


http://mainichi.jp/select/world/news/20100701dde007030016000c.html
ドイツ:大統領にウルフ氏 造反44人、与党ようやく勝利
 【ベルリン小谷守彦】ドイツのホルスト・ケーラー前大統領の後任を決める連邦会議は30日、メルケル政権与党が推すニーダーザクセン州のクリスチャン・ウルフ州首相(51)を大統領に選出した。与党内で造反が大量に出たため、3回目の投票でようやく決着。ユーロ危機などへの対応で与党内に亀裂が広がるメルケル政権の求心力の弱さを露呈した。

 連邦会議は、連邦議会議員と州議会で選出された代議員で構成される非常設機関。代議員総数1244人のうち、メルケル政権の連立与党は644人を占めたが、第1回投票で与党から44人の造反が出たため、ウルフ氏は当選に必要な過半数を獲得できなかった。同様に過半数獲得が条件とされる第2回投票も不調に終わった後、最多得票で決まる第3回投票にもつれこんだ。

 投票が3回目に及んだのは、戦後計14回の連邦会議で、今回が3例目。ウルフ氏は3回目の投票で625票を得票。野党が擁立したヨアヒム・ガウク前旧東独秘密警察文書庁長官(70)は494票だった。

 メルケル政権はユーロ危機を受けて財政緊縮に大きくカジを切ったことで、与党内に不満が高まっている。ケーラー前大統領の突然の辞任による大統領選出は、メルケル首相への信任投票の意味合いが強かった。独メディアは「(投票結果は)政権に対する懲らしめだ」(DPA通信)と批評している。

 ウルフ氏は、受諾演説で「東西ドイツ統一から20年の年に大統領に選ばれ、感動している」などと述べ、大統領に就任した。任期は5年。

1512チバQ:2010/07/03(土) 23:38:16
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100703-OYT1T00869.htm
市場優先か介入か、ポーランド大統領選・決選へ
 【ワルシャワ=三好範英】ポーランド大統領選挙の決選投票が4日、行われる。

 中道保守政党「市民プラットフォーム」のブロニスワフ・コモロフスキ下院議長(臨時大統領)(58)と、今年4月に専用機事故で死亡したレフ・カチンスキ大統領の双子の兄で保守政党「法と正義」党首のヤロスワフ・カチンスキ氏(61)との一騎打ち。最終盤にカチンスキ氏が追い上げて接戦となっている。

 6月20日に行われた第1回投票の得票率は、コモロフスキ氏41・5%、カチンスキ氏36・5%だった。しかし、同月30日のテレビ討論でカチンスキ氏が高い評価を得たことをきっかけに、支持率が逆転した世論調査結果も現れている。

 両候補とも1980年代からの自主管理労組「連帯」運動出身だが、コモロフスキ氏が市場優先の経済政策や欧州との関係強化、欧州単一通貨ユーロの導入に前向きなのに対し、カチンスキ氏は政府の経済介入に肯定的で、ドイツをはじめとする欧州諸国やロシアに対して強く自己主張する愛国主義的な傾向を持つ。

 カチンスキ氏は首相在任時(06〜07年)に欧州連合(EU)の新条約をめぐり、国益を前面に出す外交を行い、EU諸国との関係を悪化させた。今回の選挙キャンペーンでは極度に愛国主義的な発言は抑制しているが、欧州諸国では同氏への警戒感が強い。

 ポーランドは08年以来の世界的な経済危機の中で欧州では唯一プラス成長を維持。東欧一の大国として地位を高めている。選挙は欧州内のポーランドの進路を問う選挙となる。

 今回の選挙は4月10日、レフ・カチンスキ大統領が専用機事故で死亡したことに伴う前倒し選挙。ポーランド大統領は法案への拒否権や、外交を首相と共に行う権限がある。

(2010年7月3日22時16分 読売新聞)

1513チバQ:2010/07/04(日) 01:22:11
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2010/07/post-1410.php
「元親米」グルジアがイランに急接近
The Tbilisi Squeeze

米露蜜月の陰でアメリカに見捨てられ、生き残りを模索する孤独な小国

2010年07月01日(木)17時00分
オーウェン・マシューズ(モスクワ支局長)


 グルジアのミハイル・サーカシビリ大統領は、かつて味わったことのない孤独に打ちひしがれている。

 グルジアは2008年夏、南オセチア自治州とアブハジア自治共和国を取り戻すために同地域に攻め入り、旧宗主国のロシアと激しい戦闘を繰り広げた。

 アメリカをはじめとする西側諸国は、グルジアを支援。ロシアが南オセチアとアブハジアを占領すると、チェイニー米副大統領(当時)はグルジアの首都トビリシに飛んで、ロシアの「侵攻」を非難し、欧米で教育を受けたサーカシビリ大統領への支持を表明した。大統領選候補だったジョン・マケインも即座に、両自治区におけるグルジアの主権を認める声明を出し、バラク・オバマもそれに続いた。

 だが今や、そんな蜜月時代は過去のものだ。旧ソ連地域における親欧米政権を支援し、グルジアとウクライナをNATO(北大西洋条約機構)に加盟させようとしたブッシュ政権時代の情熱は消え失せ、オバマ政権は「ロシアとの健全な関係」を優先させている。核軍縮やイランへの制裁、さらにはミサイル防衛についても、米ロは認識を共有。先週行われたロシアのメドベージェフ大統領とオバマの友好的な会談によって、両国関係はこの10年で最高潮に達した。

フランスはロシアに軍艦を売却
 もっとも、そのためにオバマは、グルジアとの関係を見直さざるをえなかった。ホワイトハウスの報道官は5月、核軍縮条約の米議会での批准に関して、ロシアによる南オセチアとアブハジアの占領は「もはや障害とは考えられていない」と語った。グルジアを支援するために設立されたNATOグルジア委員会も、ロシアを刺激しかねないグルジアのNATO加盟について具体的な計画を定めていない。NATOがグルジアの加盟を急いでいない証だ。

 ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相も、アメリカとグルジアが経済・技術・政治面で協力を進めるために昨年締結した戦略的パートナー協定は「アメリカ外交の過去の遺物」だと議会で語った。しかもフランスは、ロシア海軍がアブハジアの防衛に使う軍艦をロシアに売却する話を進めている。

 孤立感を深めたグルジア政府が、支援を求めて近隣諸国にアプローチするのは当然だろう。

 サーカシビリ大統領は5月、トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン首相を首都トビリシを招待。両国の間では、トビリシからトルコ北東部の都市カルスまで鉄道を敷設してグルジアとヨーロッパを結ぶ計画が進んでいるが、そうした経済協力以外にもさまざまな課題が議論された。トルコはすでにグルジア最大の貿易相手国で、両国は年内にもビザなしの渡航を認め合う予定だ。

 それ以上に驚きなのは、グルジアがイランに接近していることだろう。このところ両国の外交関係者が頻繁に行き来しており、今月にはイランのマヌーチェフル・モッタキ外相がトビリシを訪問。さらに、グルジアのニカ・ギラウリ首相もイランを公式訪問する予定だ。

 どれも、国連によるイランへの制裁体制に違反するものではない。近隣国グルジアとの友好ムードに勢いづくイランは、マフムード・アハマディネジャド大統領によるグルジア訪問を提案しているが、アメリカの機嫌を損ねたくないグルジアは今のところ返答を先延ばしにしている。

イランと手を組んでリスクヘッジを
 米政府は、グルジアの経済活動には立ち入らないとして、イランとの急接近についてコメントを控えている。「アメリカは喜んではいないが、現実問題としてグルジアが近隣諸国と良好な関係を築く必要があることは理解している」と、グルジア戦略的国際問題基金のアレクサンダー・ロンデリ所長は言う。「イランがそこにあるという地理を無視することはできない」

 グルジアの政府関係者も、イランとの交流は「グルジアの外交政策の変更を意味するものではない。また、EU(欧州連合)とNATOへの加盟という優先目標と相容れないものでもない」と強調する。

 実際、ロンデリに言わせれば、グルジアがイランに接近した背景には、アメリカとイランの対立を解消したいという思惑があるという。対立が長引けばロシアのアメリカへの影響力がさらに強まり(オバマは安保理でロシアの賛成票が必要だ)、グルジアにとって脅威となるからだ。

 ただし、近隣に新たな「友人」をつくることで、グルジア政府がリスクヘッジをしている面があるのも間違いない。たとえ、その相手がアメリカの敵であったとしても。

1514チバQ:2010/07/04(日) 01:23:53
http://newsweekjapan.jp/stories/2010/07/post-1403.php
ワールドカップに蹴り出された人々
Kicked Out for the Cup?

大陸初のW杯開催の名の下に行われた都市部の強引な「再開発」。スラムさえ追われた貧困層は、さらに劣悪で見えない場所に隠されている

2010年07月01日(木)15時16分
クリストファー・ワース

[2010年6月16日号掲載]

 おこした火は消えかけている。見守るビクター・ガンビの目が悲しい。

 ここは南アフリカ最大の都市ヨハネスブルク。改装されたエリスパーク・スタジアムの裏に隠れた空き地だ。このスタジアムは、6月11日から始まるサッカーのワールドカップ(W杯)会場の1つ。南アフリカ政府は、この世界最大のスポーツイベントで多くの国民が貧困から脱け出せるとうたってきた。

 しかし日雇い労働者のガンビ(35)に言わせれば、状況は悪くなる一方だ。南アフリカが第19回W杯の開催地に決まると、程なくして彼らの暮らす競技場周辺地域にも「再開発」の波が押し寄せた。外国からの観戦客を受け入れる準備の一環だった。

 彼が不法居住していた廃ビルは昨年後半に壊された。今は廃墟の一角に粗末な小屋を建てて暮らしている。地元民たちはこの場所を、自嘲気味に「バグダッド」と呼ぶ。不法占拠とはいえ10年以上も続けてきた廃ビルでの静かな暮らしを、彼らから奪ったのはW杯だ。

 「私たちを隠したいんだ。ヨーロッパ人にここの住民を見せたくないから、ぼろ家を壊したんだ」とガンビは言う。大会が始まる頃には、彼らの小屋も強制撤去されているだろう。

 市当局は、取り壊しは大会開催が理由ではないと言う。にもかかわらず、W杯のせいで家を奪われたという悲鳴が全国各地から聞こえてくる。

 地元メディアは、警察がホームレスを集めて遠い場所に隔離していると非難し(警察は否定)、南部の都市ケープタウンの住民はスラム街から強制的に郊外の仮設住宅キャンプに移されたと訴えている。この訴えも、市当局は事実無根と否定。だが大掛かりなスポーツイベントの開催前に、昔ながらの住民が強制退去させられるのは、これが初めてではない。

 88年のソウル五輪ではソウル市民の推定15%が再開発のために移住させられた。20年後の08年北京五輪では、100万人をはるかに超える住民の家が取り壊されたとされる。

下方修正された経済効果
 国連の住宅に関する特別報告官ラクエル・ロルニクは、大規模イベントが及ぼす副作用に関する最近の報告で、ケープタウンなどでは外国人客の目を意識した市内「浄化」の過程で人権無視の行為が頻発していると指摘している。

 W杯をアフリカ大陸で初開催するに当たり、南アフリカ当局は別な夢を描いていた。当初は同国に約2500万人いる貧困者の生活向上の機会として捉え、社会の底辺にいる人々の利益になるような開発計画を立てた。

 以来、40億ドル以上がスタジアムの建設、空港や社会基盤の整備に投じられた。ところが最近になって、南アフリカ政府の閣僚たちは大会の経済効果を下方修正し始めた。大会が終われば最新鋭のスタジアムも役立たずの「箱物」になるだけだという声も出ている。

 何しろ世界的な景気後退で、予想される外国人観客数が25%近くも減った(現在の推定では37万3000人)。またFIFA(国際サッカー連盟)の要請で、会場周辺の広大な地域が公式スポンサーのマクドナルドやコカ・コーラなどの独占販売区域に指定された。大会は1カ月続くので、露天商への打撃は大きい。

 ジェイコブ・ズマ大統領は国民に、外国からの客人には国内の窮状を見せないよう求めてきた。しかし今や、強制立ち退きや生活苦に抗議するデモが各地の都市やスラム街で発生している。

 住民の不満が最も顕著なのはケープタウンだろう。ロルニクの報告によると、ケープタウンから寄せられる不満の手紙は南アのどの都市よりも多いという。そうした訴えによると、強制退去させられた住民は市から16キロ以上も離れた「ブリキ缶の町」と呼ばれる仮設キャンプに移されている。

 恐ろしく広いこのキャンプはコンクリート塀に囲まれ、砂利の敷地に約1700のトタン製の小屋が建てられている。

 住民の居住権を守る活動家は、学校や職場から遠い場所への強制移住は人権侵害だと主張。移住させられた人たちも、警察の手荒い扱いや劣悪な環境を訴える。

「もっとましな場所はなかったのか?」と、フランシスコ・グリーンは言う。ここに収容される前は、家族と共に市内のスタジアム周辺にある簡易宿泊所に勝手に住み着いていた。「前の場所のほうがはるかによかった。ここで寒い冬を越さなきゃならない。最悪だな」

1515チバQ:2010/07/04(日) 01:24:31
貧困撲滅=スラム一掃?
「ブリキ缶の町」の数誅先に、不法居住者の掘っ立て小屋が並ぶ広大なスラム「ジョー・スロボ」地区がある。国際空港からケープタウン市内に向かう高速道路沿いに位置するこのスラムは、いわば玄関口にあるゴミため。04年にW杯招致が決まると、南アフリカ政府は早速、試験的なケースとしてこのスラムの撤去に取り掛かった。

 当初の計画では、この地区の小屋をすべて解体し、2万人ほどの住民を仮設キャンプに移すことになっていた。反対派の住民が訴訟を起こし、09年に同国の最高裁に当たる憲法裁判所の裁定で住民側の補償請求が認められた。政府はカネが掛かり過ぎるとして計画を断念。しかし、それ以前に退去した数千人の住民は救われない。

 W杯招致が決まらなくても、スラムの強制撤去は行われていたかもしれない。アパルトヘイト(人種隔離政策)時代には、非白人は土地や家を所有できず、都市に住むことも禁じられていた。94年にネルソン・マンデラが大統領に就任し、アフリカ民族会議(ANC)主導の政権が発足すると、低所得者向けに政府が住宅を供給する政策が打ち出された。

 現実には、この住宅政策のおかげで多くの貧しい黒人が都市スラムから追い出され、都心から遠く離れた低所得者向け集合住宅で暮らす羽目になった。しかも、集合住宅が建設されたのは初めのうちだけ。資金不足と事務手続きの停滞で、今では多くの場合、スラムを出た人々を仮設キャンプに収容するだけで終わっている。中には「ブリキ缶の町」よりはるかに劣悪なキャンプもあるという。

 ローズ大学(グレアムズタウン)のリチャード・ピットハウスによると、東部の都市ダーバンでは今、強制退去に抵抗する住民の訴訟が100件起きているが、いずれもW杯の開催とは関係ない。W杯のせいだと騒いでいるのはメディアだけだと、ピットハウスは言う。「大きなイベントが強制退去につながるという見方が広がっているのは問題だ。W杯招致が決まるずっと前から立ち退きはあったし、W杯後もずっとある」

 南アフリカはスラムの生活改善を目指す国連のミレニアム開発目標をはき違えている、と言うのはウィットウォーターズランド大学(ヨハネスブルク)のマリー・ハチャーマイヤーだ。国連はスラムに水道や電気を供給するよう求めているのに、南ア政府はスラムの根絶を目標にしているからだ。

 ハチャーマイヤーが心配しているのは、2014年までに主要都市からスラムを一掃するという南アの目標を、ほかのアフリカ諸国が見習っていることだ。都市人口の大多数がスラムに暮らすアフリカで南ア方式が広まれば、膨大な数の人々が住居を追われかねない。

観戦客に現実を訴えたい
 途上国がスポーツイベントの招致に躍起になれば、スラム一掃の動きに拍車が掛かると、国連のロルニクは警告する。国連の調査によると、今秋にコモンウェルス・ゲームズ(英連邦競技大会)が開かれる予定のインドのデリーでは、既に30万人以上が立ち退きを迫られたという。

 ブラジルは新興国の中でも民主化の進んだ国であり、スラムの住民の権利を認める寛容な伝統もある。そのブラジルでさえ、14年のW杯と16年の五輪開催を控え、35のスラムが再開発の対象となっているという。

 ロルニクによると、IOC(国際オリンピック委員会)は国連の調査に協力し、強制退去の防止を招致の条件に盛り込むことを検討すると約束した。国連はFIFAにも情報提供を求めてきたが、いまだに協力を得られていないという。FIFAは今年のW杯の「開催都市に一部地区の『浄化』などは一切求めていない」としているが、スラムの強制撤去を防ぐために何らかの手を打ったかどうかは明らかにしていない。

 ケープタウンのジョー・スロボ地区に暮らすノンカバ・ルジャラジャラ(64)らのスラム住民にとって、W杯は生活破壊の元凶でしかない。ルジャラジャラはアパルトヘイト廃絶後、未来への希望と誇りに満ちていた時期に、この地区に掘っ立て小屋を建てて暮らし始めた。それから16年。世界中から集まる人々に、今の自分の暮らしを見てほしいと言う。「いまだに食うや食わずの生活さ」

 W杯で訪れる観戦客のうち何人が、この国の指導層が見せたい姿ではなく、この国の現実に目を向けるだろうか。

1516チバQ:2010/07/04(日) 01:25:39
http://newsweekjapan.jp/stories/2010/06/post-1349.php
マンデラの魔法は今も健在
Madiba Magic

スキャンダルにまみれた与党ANCを90歳のマンデラはただせるか

2010年06月11日(金)12時09分
アーリーン・ゲッツ
[2008年7月30日号掲載]

ネルソン・マンデラが27年以上にわたる獄中生活から解放されたのは90年2月11日。反アパルトヘイト(人種隔離政策)運動の伝説的な闘士が釈放されるとあって大きな注目を集めたが、幸先のいいスタートは切れなかった。

 世界は彼の釈放を祝したが、ケープタウンは大荒れの状態。酔った暴漢たちが、マンデラの姿を見ようと集まった群衆に乱暴を働き、少なくとも2人の命を奪った。

 マンデラが姿を現したのは予定より4時間以上も後だった。彼の精彩を欠いた演説に人々は幻滅した。口調には覇気がなかったし、メッセージも鉱山の国有化など陳腐なものが多かった。市場はすぐに失望をあらわにした。ヨハネスブルク証券取引所では、外国人投資家による売りが殺到した。

「マンデラは、すべてのチャンスを台なしにしたわけではない」と、当時、ある政治評論家は私に言った。「だが(黒人と白人の)融和のチャンスを逃したのは確かだ」

 その後、マンデラが同じ過ちを犯すことはほとんどなかった。

 マンデラは7月18日で90歳になった。さすがに老いは隠せない。6月27日、ロンドンで開かれた彼の誕生日を祝うコンサートでは、舞台に上がるのも大変そうだった。

 しかしスピーチの声に力が入り、トレードマークの笑顔が輝いたとき、「マディバ(マンデラの愛称)・マジック」は健在だと思った。私は、彼が90年の釈放後48時間でやってのけた「マジック」を思い出した。

 マンデラがケープタウン郊外のビクターバースター刑務所から釈放されたとき、彼は幽霊のような存在だった。南アフリカ当局は、62年の投獄以前からマンデラの演説や政治活動を禁じていた。

 南アフリカで生まれた私は、本誌記者としてアパルトヘイト問題を取材していた。90年2月にマンデラが自由の身になった日、私は歓迎集会に出席したが、群衆に投げつけられたガラス瓶の破片などでけがをした。

 国外にいた人たちの大半は、彼が釈放された「2月11日」を勝利の日として記憶しているだろう。だが国内では当時、緊張が高まり、将来への不安が増していた。

白人も同じ南アフリカ人
 少数派である白人の多くは、マンデラの釈放後の演説が内戦の引き金になるおそれがあると考えていた。アパルトヘイト撤廃をめざすアフリカ民族会議(ANC)の武装闘争を支持すると、マンデラが語ったからだ。

 一方、黒人たちは、当時の白人大統領F・W・デクラークのことを誠実な人間と評したマンデラに不信感をいだいた。

 マンデラの巻き返しは、釈放の翌日に開かれた記者会見から始まった。ケープタウン大主教だったデズモンド・ツツの公邸の庭で開かれた会見は、再び期待はずれに終わる可能性もあった。集まったジャーナリストらは寝不足で機嫌が悪く、張り詰めた空気が漂っていた。

 だが、マンデラの受け答えは明快だった。打ち解けた感じでありながら、現状を正確に分析してみせた。人種融和についても明確なメッセージを発した。「白人も同じ南アフリカ人だ。彼らが身の危険を感じるような事態は望んでいない。この国に対する彼らの貢献に私たちが感謝していることを知ってほしい」

 さらに衝撃的だったのは、27年以上も獄中生活を強いられたことを恨んでいないと、マンデラが語ったことだ。

 マンデラはその後、世界を飛び回り、力強いメッセージを発して名声を確立した。94年に大統領に就任。誰もが認める南アフリカのシンボルになった。白人も、マンデラの顔があしらわれたキーホルダーを誇らしげに買ったものだ。

 黒人エリート層が誕生すると、白人だけが選ばれてきたラグビーの南アフリカ代表チーム「スプリングボクス」の愛称を新たに定めるべきだという声が彼らの間で高まった。だがマンデラは95年、南アフリカがラグビーワールドカップで優勝すると、スプリングボクスのジャージーを着て選手を称賛。ラグビー好きの白人から喝采を浴びた。

1517チバQ:2010/07/04(日) 01:26:06
政治腐敗が再び拡大中
 マンデラは、人種融和のためのこうしたパフォーマンスをよく行った。自分の釈放を拒み続けたP・W・ボタ元大統領を表敬訪問したこともある。

 黒人のなかには、こうした姿勢は白人に寛容すぎると反発する人もいた。だが、白人が経済を牛耳り、右派勢力が政治に大きな影響力をもち続けていたことを考えると、マンデラの態度は賢明だったと言わざるをえない。 

 99年、マンデラは大統領の座から退いた。民主主義の重要性を強調するためにも、アフリカでよくみられるような終身大統領になるわけにはいかなかった。ターボ・ムベキが大統領に就任すると、マンデラは国内の政治問題について口を閉ざすことにした。

 それでも、やむにやまれず「良心の声」を発することがある。マンデラは、ムベキは南アフリカのエイズ問題にもっと真剣に対処すべきだと批判したことがある。

 ムベキは今、隣国ジンバブエのロバート・ムガベ大統領による野党弾圧を傍観していると批判されている。マンデラもムベキの無策ぶりに不満をいだいているだろう。

 マンデラは、ジェイコブ・ズマが昨年、ANC議長に選出されたことも好ましく思っていないはずだ。ズマは次期大統領と目されている(ムベキの任期は09年に満了)が、武器の不正取引疑惑が問題になっている。ムベキ政権も汚職などのスキャンダルにまみれている。マンデラが根絶に努めた政治腐敗が再び広まっているようだ。

 人種対立は以前より改善されているが、犯罪の増加と物価高騰、ズマの不正疑惑などが、人種を問わず国民の不安をかき立てている。

 スキャンダルでもたつくANCに対して、マンデラがどれだけの影響力を行使できるかはわからない。だが、彼の体力の衰えを考えると、これまでに培った権威だけで南アフリカの政治を正しい方向に向け直すのはむずかしいようだ。

 とはいえ、彼が達成した偉業の輝きがうせることはない。私は90年2月11日、マンデラがビクターバースター刑務所から釈放されるのを待っていた黒人ジェフリー・プラムに、なぜマンデラの姿を見に来たのかと尋ねた。

「イエス・キリストの時代と同じだ」と、彼は言った。「みんな、病気を治してもらいにキリストに会いに行っただろう?」

 マンデラには、そんな奇跡の力はない。だが、病んだ社会を直すために彼が果たした役割は永遠に記憶されるだろう。

1518チバQ:2010/07/04(日) 21:02:09
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100704/erp1007041425003-n1.htm
外交路線にも影響 ポーランド大統領選決戦投票 “双子の兄”猛追で接戦
2010.7.4 16:41

ポーランドのヤロスワフ・カチンスキ前首相(左)とコモロフスキ大統領代行(ロイター) 【モスクワ=遠藤良介】ポーランドで4日、レフ・カチンスキ大統領の航空事故死に伴う大統領選の決選投票が行われた。6月20日の第1回投票で首位だった中道与党「市民プラットフォーム」のブロニスワフ・コモロフスキ下院議長(58)=大統領代行=を故大統領の双子の兄で保守系野党「法と正義」党首のヤロスワフ・カチンスキ前首相(61)が猛追し、接戦の様相となっている。

 コモロフスキ議長は“小さな政府”志向の改革路線を掲げ、欧州連合(EU)やロシアとの関係改善を主張。対するカチンスキ前首相は福祉国家重視で、ロシアにもEUにも懐疑的だ。選挙結果が外交路線や欧州単一通貨ユーロの導入時期にも影響するのは必至だ。

 第1回投票では議長の得票率が前首相を約5ポイント上回ったが、決選投票前には支持率逆転を示す世論調査結果も出ていた。大勢判明は4日深夜(日本時間5日午前)以降の見通し。

1519チバQ:2010/07/05(月) 21:52:38
http://www.asahi.com/international/update/0705/TKY201007050187.html
工事で大渋滞、空港まで4時間 モスクワ、陰謀説で捜査2010年7月5日16時34分

 【モスクワ=星井麻紀】モスクワの空の玄関口シェレメチェボ空港につながる幹線道路で先月末から始まった工事が、大渋滞を引き起こしている。市中心から約40キロの空港まで4〜5時間かかり、乗り遅れる人が続出。工事を始めたモスクワ市に対し、捜査を開始する騒ぎとなっている。

 工事は、市中心部と空港をつなぐレニングラード街道の陸橋を修復するもので、片側3車線の道路を片側1車線に規制したため、普段からひどかった渋滞が一層悪化した。

 ロシアの航空最大手アエロフロートは、先月末から今月初めまで1300人が乗り遅れ、払い戻しなどによって1日当たり40万ユーロ(約4400万円)の損失が出たとしている。シェレメチェボ空港の約7万人の職員らの通勤も困難になっている。

 同空港のワシレンコ総支配人はブログで、シェレメチェボ空港の競争相手であるブヌコボ空港を運営するモスクワ市が、客足を奪うために意図的に仕組んだものだとして、ルシコフ市長を批判。プーチン首相も渋滞問題への対応をイワノフ副首相に命じ、反独占局と最高検察庁が調べを始めた。

 市側は2日、交通規制を片側2車線に緩めたが、それでも渋滞は解消されず、4日の夜には市内行きの車線も郊外の別荘から帰ってくる人たちの車列で大渋滞になった。

1520チバQ:2010/07/05(月) 22:22:49
http://mainichi.jp/select/world/news/20100706k0000m030069000c.html
関税同盟:ロシア、カザフ、ベラルーシ3カ国で6日に発足
 【モスクワ大前仁】ロシア、カザフスタン、ベラルーシの大統領は5日、カザフの首都アスタナで会談し、域内の関税制度を共通化する「関税同盟」を6日に発足させることで合意した。ベラルーシの参加が遅れるとの観測も出ていたが、ロシアとの「ガス紛争」解決を受け、3カ国の足並みがそろった。

 関税同盟は今月1日にロシアとカザフで発足しており、6日からベラルーシが加わる形となる。3カ国は関税に関する法律を統一し、来年7月には域内の関税手続きを撤廃する予定。ロシアのメドベージェフ大統領は5日、カザフのナザルバエフ大統領との会談で、「関税同盟は将来の共通市場や共通通貨の創設につながる」と述べ、旧ソ連圏の経済再統合の足がかりとしたい考えを示した。

 アスタナではこの日、ロシア、ベラルーシと中央アジア4カ国でつくる「ユーラシア経済共同体」の首脳会議が開かれ、キルギス、タジキスタンも関税同盟に参加したい意向を表明した。

 3カ国の人口は計約1億6600万人、国内総生産(GDP)は計1兆8000億ドル(約150兆円)に達し、旧ソ連圏の経済規模の8割を占める。カザフ政府によると、同盟発足の経済効果は3カ国で4160億ドル相当の見通し。

 ただ、各国では関連法の整備が徹底していないと報じられるなど、関税同盟の「実効性」を疑問視する見方も出ている。また、世界貿易機関(WTO)への加盟申請をめぐる問題も残されている。ロシアは昨年、カザフ、ベラルーシと同時に加盟申請する意向を表明していたが、先月下旬の米露首脳会談では、ロシアのWTO加盟に向け2国間交渉を9月までに決着させることで合意した。ロシア政府が今後、どのようにWTO加盟問題を進めるのか不透明だ。

1521チバQ:2010/07/05(月) 22:24:01
http://mainichi.jp/select/world/news/20100705dde007030003000c.html
ポーランド大統領選:コモロフスキ氏、勝利確実 カチンスキ氏兄、敗北宣言
 【ワルシャワ樋口直樹】ポーランド大統領選の決選投票は4日夜(日本時間5日未明)に締め切られ、即日開票された。選挙管理委員会によると開票率95%で、与党「市民プラットフォーム」のブロニスワフ・コモロフスキ下院議長兼大統領代行(58)が得票率約53%を獲得。最大野党「法と正義」党首のヤロスワフ・カチンスキ前首相(61)の約47%を上回った。ヤロスワフ氏は同夜、敗北宣言し、コモロフスキ氏の小差での勝利が確実になった。

 大統領選は、政府専用機の墜落で4月に死去した、ヤロスワフ氏の双子の弟レフ・カチンスキ大統領の死去を受けて行われた。「市民プラットフォーム」と「法と正義」はいずれも保守系。コモロフスキ氏の勝利によって、欧州単一通貨ユーロの導入に向けた動きは加速し、ヤロスワフ氏の首相時代に冷え込んだロシアやドイツなど近隣国との関係改善が進むとみられる。

 公共テレビが報じた出口調査結果によると、コモロフスキ氏の得票率約53%に対し、ヤロスワフ氏は約47%。別の出口調査でもコモロフスキ氏が小差で上回った。

 ヤロスワフ氏は出口調査結果の発表直後、選管発表を待たずに「コモロフスキ氏(の勝利)を祝う。われわれは目前に控えた地方選と(来年の)総選挙に勝たなければならない」と述べた。一方、コモロフスキ氏は楽観的な見方を示しながらも、勝利宣言は控えた。同氏は「分裂をあおるのではなく、連帯を築こう」と両陣営の和解を訴えた。

 投票率は、前回05年の大統領選決選投票時(約51%)を大きく上回る約57%の見通し。

 選挙戦は当初、市場経済優先や協調外交路線のコモロフスキ氏がリードしたものの「大統領の遺志を継ぐ」として愛国主義を訴えるヤロスワフ氏が同情票を集めて猛追。6月20日の第1回投票で5ポイント差に詰め寄り、決選投票に持ち込んでいた。

 大統領の任期は5年。実質的な政治権力の多くは首相にあるが、大統領には国会で可決された法律を拒否する権利があり、国軍の最高司令官として軍事、外交分野で影響力を行使できる。「法と正義」出身のカチンスキ前大統領は生前、「市民プラットフォーム」を率いるトゥスク首相の経済改革や親欧州連合(EU)路線にたびたび反対してきた。

1522チバQ:2010/07/05(月) 23:00:48
http://mainichi.jp/select/world/news/20100705dde007030019000c.html
ドイツ:左派新党が存在感 旧西独でも支持拡大、政権警戒
 【ベルリン支局】先月末行われたドイツの大統領選で、野党側逆転のカギを握りながら、野党共闘を拒否するなど左派新党が存在感を高めている。5月には最大州の西部ノルトライン・ウェストファーレン州の州議会選で初めて議席を獲得、少数与党の州政権作りにも影響を与えるとみられている。左派新党は旧東独の社会主義統一党の流れをくみ、失業や格差拡大に対する全国の有権者の不満を吸収している。今後もドイツ政局を揺さぶりそうな勢いだ。

 大統領選は与党から造反者が出るなど混乱、選出まで3回の投票を実施する異例の展開の末、与党が推すウルフ氏(51)が勝利した。

 第1回投票では野党2候補の合計票が625とウルフ大統領の600に勝っていた。第2回投票で野党側は票を減らし、ガウク前東独秘密警察文書庁長官(70)を推す社会民主党と緑の党は左派新党にも3回目での同調を呼び掛けた。しかし左派新党は拒否。社会民主党は逆転を逃したと批判した。

 左派新党のレッチュ党首は「ガウク氏のアフガニスタン派兵容認に反対」と述べた。また秘密警察文書庁は、左派新党の政治家と秘密警察の関係をたびたび暴露してきたことから反発が強かった。

 左派新党は05年、当時の連立与党だった社会民主党の社会保障削減政策に反発し離党したグループと、旧東独政権党の流れをくむ民主社会党が合流して発足。失業手当の拡充やアフガン派兵中止などを訴える。

 躍進の背景には、05〜09年に右派キリスト教民主・社会同盟と大連立を組んだ社会民主党への「批判票」がある。昨年の総選挙(総議席数622)でも、左派新党は前回を22議席も上回る76議席を得て躍進した。

 反共色の濃い旧西独地域での支持拡大を印象付けたのが今年5月のノルトライン・ウェストファーレン州議会選での議席獲得だ。これによりメルケル政権は州代表で構成される連邦参議院(上院)で過半数を割り、上下院で「ねじれ」に追い込まれた。現在、16州のうち13州議会でも議席を獲得。旧東独出身のメルケル首相は昨年の遊説でも「この地域を赤い手に戻すな」などと左派新党を度々攻撃し、警戒を強めている。

1523チバQ:2010/07/12(月) 22:43:47
http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/ndetail/20100712-00000578-san-socc
スペイン、初優勝に熱狂 バルセロナで異例の愛国熱
7月12日 8時43分配信(産経新聞)


スペインが優勝。贈られたトロフィーGKイケル・カシリャスが掲げて歓喜(撮影・財満朝則)(写真:産経新聞)

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 【ロンドン=木村正人】スペインの主要都市では11日、広場に大型スクリーンが設置され、悲願の初優勝に市民が大歓声を上げた。経済危機で失業率が20%に達し、財政不安におびえるスペインだが、歴史に残る快挙に国民は力づけられたようだ。

 バルセロナのスペイン広場に数万人が詰めかけ、カタルーニャ旗より多くのスペイン国旗が打ち振られた。バルセロナでスペイン国旗の方が目立つのは異例のことだという。

 東部カタルーニャ自治州の州都バルセロナはスペイン内戦後、フランコ総統の専制に苦しめられた。このため、代表チームの半分を占めるバルセロナ出身の選手は今でも試合前の国歌斉唱を拒否している。

 英紙ガーディアン(電子版)によると、市民の一部は「スペインを代表してではなく、カタルーニャのためにプレーしてほしい」と複雑な感情をのぞかせた。スペイン代表では、決勝点をあげたイニエスタや中盤の中核シャビ、DFの中心プジョルら多くのバルセロナの選手が活躍している。そして市民らは「チームの半分はカタルーニャ人だ。われらがバルセロナ(スペインリーグの人気チーム)が勝ったのも同じだ」と胸を張った。

 一方、首都マドリードの広場では早朝から市民が集まり、初優勝を歌や踊りで祝った。街中にスペイン国旗が掲げられ、花火やクラッカーが鳴らされるなど、祝宴は夜通し続いた。

1524チバQ:2010/07/13(火) 12:22:22
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100712-00000033-maip-socc
南アW杯 治安や運営面など一定の成果
7月12日18時27分配信 毎日新聞


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公共交通機関利用が推奨され、警察官やボランティアらの誘導で、競技場へのアクセスに規制を設けたサッカーW杯南アフリカ大会。左奥は「パーク&ウオーク」を利用し、歩いて競技場へ向かうサッカーファン=ヨハネスブルクで2010年6月、高尾具成撮影
 【ヨハネスブルク高尾具成、安高晋】アフリカ大陸初のサッカーW杯として1カ月間にわたり、南アフリカで行われた大会が11日に幕を閉じた。新興国で開催された「世界最大規模の祭典」は、治安や運営面などで開幕前から懸念が尽きなかったものの、今後のW杯開催地へ課題を引き継ぎつつ一定の成果を残した。

【写真特集】W杯南アフリカ大会の主要スタジアムをみる

 ◇興行面

 開催当年に入っても売り上げが伸び悩んでいた、現地でのチケット販売などの興行面は、大会直前の窓口での現金販売による巻き返しなどもあって総入場者数は全64試合で317万8856人に。競技場収容能力の92.9%で、過去最多の米国大会(94年)の約359万人、前回ドイツ大会(06年)の約336万人に次ぐ数字となった。

 ◇交通問題

 大会組織委員会は、競技が行われる9都市の10会場へのアクセス方法として「パーク&ライド」(車とシャトルバス)と「パーク&ウオーク」(車と徒歩)の活用を提唱した。後者では駐車場代に50南ア・ランド(約600円)が発生した。組織委は公共輸送機関の利用を呼び掛けたものの、移動手段は自家用車や乗り合いタクシーの利用が主流で、十分に浸透しなかった。

 一方、準決勝のドイツ−スペイン戦が行われた7日にはダーバンのキング・シャカ国際空港にVIP専用機があふれて駐機場がパンク状態に。一般観戦客らを乗せた6機の旅客機の着陸許可が遅れ、約600人のW杯観戦客が試合に間に合わない事態が発生した。

 ◇治安対策

 南ア当局は大会期間中、W杯専従として4万4000人の警察官を投入。大会期間中に逮捕された、300人以上の容疑者の約9割は窃盗容疑での逮捕者だった。ツェレ警視総監は11日、「警備は新たな水準に達した」と自賛。4年後の次回ブラジルW杯への協力要請も受けたことも明かした。また、南ア当局は「W杯特別法廷」も設置。迅速で厳しい判断を下すことで犯罪抑止を狙い、大会期間中には同法廷で100人以上が裁かれた。

 W杯期間中

、日本人が凶悪事件に遭った件数は少なかったものの、予想されていた手口の犯罪に、多くの人が巻き込まれた。在南アフリカ日本大使館のまとめ(11日現在)によると、大会期間中に報告された邦人の被害は強盗2件、盗難38件。6月14日の日本−カメルーン戦(ブルームフォンテーン)終了後、道に迷って1人で歩いていたフリーのカメラマン男性が角材で襲われたほか、同22日のナイジェリア−韓国戦(ダーバン)後にも路地に迷い込んだ男性2人が約10人に取り囲まれ、いずれも財布を奪われるなどした。

 盗難38件のうち「置き引き」が9割。日本が1次リーグのカメルーンとデンマークに勝利した観客席では、足元のカバンを奪われたケースが計9件あったという。いずれも同大使館が事前に注意を呼び掛けていた犯罪被害内容だった。柳井香美警備対策官は「もう少し、凶器を使った犯罪が起きるかと思ったが少なかった。一方で、荷物を置きっぱなしにするなど無防備な例が目立ち、注意していれば8割は防げた」と振り返った。

 ◇警備

 6月13日にドイツーオーストラリア戦が行われたダーバンの競技場で、賃金を巡って民間警備員がストライキに入り、デモ隊と警察当局が衝突、けが人が出る騒ぎになった。民間警備員のストライキは10会場のうち、少なくとも4会場に拡大。組織委では、民間警備会社との契約を打ち切り、警察当局が警備に当たったケースもあった。大会組織委は「労働者の権利は尊重するが、試合日程への妨害行動は受け入れられない」との立場を貫いた。

 また、決勝戦開始前と試合後、準決勝のスペイン−ドイツ戦の試合などでは、観客席からファンがピッチに入るハプニングが発生。いずれも係員らに取り押さえられた。

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1526チバQ:2010/07/14(水) 23:08:54
http://www.asahi.com/international/update/0714/TKY201007140279.html
情報滞るハイチ、うわさ話が不安増幅 テント村に掲示板2010年7月14日14時28分
 【ポルトープランス=堀内隆】自分はどこにいるのか、国際社会は何をしているのか――半年前、大地震に見舞われたハイチでは、飛び交ううわさ話が被災者の不安を増幅している。彼らを情報過疎から救うため、国際機関がテント村に掲示板を立てる活動を進めている。

 7月上旬、国際移住機関(IOM)が10の掲示板をポルトープランス市内の主なテント村に配った。片面にはテント村の見取り図。もう片方には、集会やイベントの案内を書き込む黒板をはめこんだ。

 ハイチのラジオでは、被災者への生活情報はあまり流れない。テント村で新聞を購読する人もいない。「テント村に住む人たちは、正確な情報が不足している」と、IOM報道官のレオナード・ドイルさんは言う。

 不確かなうわさは、不穏なムードを生む。約5千人が住むポルトープランス北部のコライユ・カスレスキャンプでは最近、「ミシェル・オバマ(米大統領夫人)が12万5千の耐震住宅をハイチに提供する」という根拠不明のうわさが飛び交った。300人近い被災者が管理人のリシャール・プールさんに「ミシェルを連れて来い」と詰め寄り、「事実無根だと説得するのに4時間かかった」とプールさんは振り返る。

 IOMは当面、100の掲示板を各地のテント村に置く予定。すでに掲示板が置かれたところでも、設置から間がなく、存在を知らない被災者が多い。どう活用するかがこれからの課題だ。

1527チバQ:2010/07/19(月) 01:03:51
http://mainichi.jp/select/world/news/20100718ddm007030118000c.html
オーストラリア総選挙:来月21日 温暖化、難民対策が争点に
 【ジャカルタ佐藤賢二郎】オーストラリアのギラード首相は17日、連邦議会下院(定数150、任期3年)を解散し、8月21日の総選挙実施を発表した。同時に上院(定数76)の40議席も改選される。

 6月末に同国初の女性首相に就任したギラード党首率いる与党・労働党の政権維持か、野党の保守連合(自由党、国民党)への回帰かが最大の焦点。地球温暖化対策や資源企業への課税問題、不法難民対策などが争点になるとみられている。

 同国では前回07年の総選挙で、労働党が11年半ぶりの政権交代を実現してラッド前政権が発足。当初は支持率が約7割に達したが、地球温暖化対策の導入延期など主要公約の見直しで批判を浴びたうえ、今年5月に打ち出した資源企業への新税導入案が引き金となって支持率が急落し、ラッド前首相は辞任に追い込まれた。

 ギラード首相は、新税をめぐる資源業界との交渉をまとめるなど支持回復に尽力。最新の世論調査では、労働党が52%と保守連合の48%を上回っている。

 一方、前政権下で急増した不法難民対策では、隣国である東ティモールに一時収容施設を設置するというギラード首相の打ち出した対策が、東ティモール側の反発で難航。自由党のアボット党首は「難民を食い止められるのは保守連合だけ」と攻勢を強めており、難民対策が大きな争点になる可能性が浮上している。

 下院の解散前勢力は労働党83、保守連合63、無所属4。

1528チバQ:2010/07/23(金) 23:53:58
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010072302000054.html
独与党 辞める地方幹部 1年で6人も
2010年7月23日 朝刊

 【ベルリン=弓削雅人】メルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)の有力幹部であるハンブルク特別市(州と同格)のボイスト市長(55)が突然辞意を表明した。同党出身の州首相のうち、退任もしくは辞意表明したのは、この1年で6人目。議会は日本と同じ「ねじれ」状態で、首相の求心力低下に拍車が掛かっている。

 ボイスト市長は州政権で中道左派の「緑の党」との連立を唯一実現した実力者。緑の党の主張をいれた教育制度改革が市民の反発を受けたことなどから、十八日に「潮時を迎えた」と八月二十五日の辞任を発表した。

 同市長の辞任は国政に直接影響しないが、CDUのボスバッハ連邦議会議員は「地方とはいえ、党の有力者を一人また一人と失っていく状況は党瓦解の印象を与える。メルケル政権への警告信号だ」と強調する。

 首相与党は、五月のノルトライン・ウェストファーレン州の議会選で大敗した結果、州政府代表で構成される連邦参議院(上院)での過半数を失った。ねじれ国会では“脱原発政策”を転換する原発稼働延長、税制改革、医療保険改革などで、ことごとく野党との妥協を強いられる。

 ボン大学のラングート教授(政治学)は「秋の党大会で副党首を新たに三人も選出しなければならない異常事態。メルケル首相の強い指導力が必要だ」と指摘している。


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