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国際政治・世界事情

1482チバQ:2010/06/17(木) 22:42:53
http://www.yomiuri.co.jp/wcup/2010/news/etc/news/20100616-OYT1T00909.htm
スタジアムにマンデラ氏、観客席にウエーブ
 ヨハネスブルクのサッカーシティー・スタジアム内に設置されたスクリーンいっぱいに、マンデラ元大統領の年老いた顔が映し出される。

 すると、たぐいない感動に包まれ、思いがけずウエーブが観客席を駆け巡った。南アフリカの象徴であり、かつ20世紀史の重要人物であるネルソン・マンデラ氏が、やっと登場した。

 南アフリカ全国民が、このスタジアムへの臨席を待ちわびていた。しかし、彼はW杯開幕記念コンサートの直後である前夜、13歳になるひ孫娘が交通事故で命を落としたことでひどく憔悴(しょうすい)し、出席を取りやめた。

 スクリーンに映し出された偉人の巨大な肖像を前に、どれほどの涙が流れたろうか? このニュースは、国民の心を悲しみに包んだのだった。

 私たちはそのとき、歌とダンスによるリズム感あふれるセレモニーのさなかだった。もはや、一国の勝利と言うよりも、アフリカ大陸の勝利だった。世界の勝利であったと言っても過言ではないだろう。アルジェリア出身のライ(アルジェリアを起源とする伝統的ポップス)のスター歌手、キャレドも祭典に参加し、ピッチ中央に置かれた仮設ステージにただひとり立ち、彼のヒット曲のひとつである『ディディ』を、コーラスにあわせて熱唱した。

 ダンスの振り付けの律動にも目をみはるものがあり、さまざまなシーンが矢継ぎ早に演じられた。もちろん、この国で最も有名なかつての投獄囚であるマンデラ氏のことが忘れられることはなかった。ジェイコブ・ズマ大統領はこうして、W杯開会宣言の際、「〈マディバ〉(マンデラ一族の愛称)の精神は、この勝利の日とともにあらん」と訴えた。観衆からわき起こった拍手喝采(かっさい)だけでも、ズマ大統領の言葉のインパクトを推し量るに十分だった。

 もう朝から、ヨハネスブルクの歩道やショッピングセンターに、バファナ・バファナ(南ア代表の愛称)のユニホームがうなり声を挙げている。有名なブブゼラの音は、明け方に「南アフリカの日」のはじまりを告げながら、目覚ましがわりに鳴り響いていた。こうして人びとは朝早くから、ある人は公共交通機関を使い、ある人は何キロもの距離を徒歩で、スタジアムに向けて足を運んだ。

 「ラグビーW杯は、アパルトヘイト終焉(しゅうえん)の直後だったので、国にとってとてもプラスになった。このW杯は、国の統合に向け、より一層強力に働くだろう。私がいちばん興味を持っているのは、フランス―南アフリカ戦なんだが」と話すのは、60代のボーア人(オランダ系南ア人)の男性だ。多くの人々は、このW杯のおかげで、国の統合がさらに進むと信じている。特に、地元チームが快挙を成し遂げることができれば、なおさらだろう。

(2010年6月16日17時59分 読売新聞)


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