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国際政治・世界事情

1444チバQ:2010/06/12(土) 00:44:50
http://mainichi.jp/enta/sports/soccer/japan/news/20100612k0000m030083000c.html
南アW杯:祭りの陰で重い宿題も 開催費負担、生活向上…
 【ヨハネスブルク高尾具成】世界的な大イベントであるサッカー・ワールドカップ(W杯)の初のアフリカ開催にこぎつけた南アなどアフリカの諸政権は、今後、W杯をてこに「経済発展する」とした約束の履行を迫られる。貧困が根強く残るアフリカではW杯チケットは高根の花で、市民には「遠いW杯」との実感は消えず、国際サッカー連盟(FIFA)の商業主義には反発も見られた。膨らんだ開催費をどうまかなうのかなど、華やかな開幕式の陰には重い宿題も残されている。

 人種隔離政策(アパルトヘイト)下で、南ア黒人プロサッカー選手だったウォルター・ジョーンズ氏(43)は「アパルトヘイトで世界への扉を閉ざされた世代にとっては大会開催だけでも成功。夢が現実となる意味をアフリカに知らしめた」と開催を手放しで喜ぶ。アフリカではW杯への肯定的な見方が支配的だ。

 だが、さまざまな課題も現実には残っている。

 「アフリカ人であることを祝おう」との南ア大会スローガンが発表された07年11月、ムベキ南ア大統領(当時)は「大陸の代表者として、アフリカ全体の経済発展への波及を約束する。歴史家はアフリカが貧困や紛争の世紀の流れを転じ、立ち上がった時に(アフリカで)W杯があったと回顧するだろう」と大見えを切った。確かに近年、レアメタルなど豊かな地下資源の輸出などでアフリカの経済成長は著しい。01〜08年にはアフリカ全体で平均成長率が先進国を超える5.8%を達成した。

 しかし、アフリカ全体の国内総生産は日本の5分の1程度で、1人あたりの国民総所得も豊かな南アでさえ日本の7分の1程度に過ぎない。

 アフリカの大半の市民にとって南ア行きはあまりにも遠い。紛争は続き、権力争いやクーデターは絶えない。国の富が一部の権力者に掌握されている国も少なくない。今後、巨費を投じたW杯開催が真に市民生活の向上に結び付くのか、南アはじめ諸政権の政治姿勢が問われることになる。

 FIFAは04年の南ア開催決定後、プロジェクト「アフリカで勝利を。アフリカとともに」を始めた。国連などの賛同も受け、7000万米ドル(約64億円)の資金を投入。アフリカ各国に最低一つの芝のグラウンドを造るなどの支援を続けている。ただ、FIFAの南ア開催決定には、ブラッター会長が98年の会長選でアフリカ諸国に支援を受けた恩返し的な意味もあると言われており、こうした不透明さの解消も課題になりそうだ。

 ◇地元、効果実感なく
 FIFAの商業主義には地元から反発もある。

 大会前、南ア各紙には「FIFA共和国にようこそ」と皮肉った見出しが躍った。南ア国旗と応援ラッパ「ブブゼラ」や「2010」をデザインしたキーホルダーを販売しようとした起業家がFIFAから「権利侵害だ」と非難を受けたり、競技場周辺の物品販売が厳しく制限されたからだ。

 多額の賛助金を払っているスポンサーばかり重視し、小さな商売で生活を営む人が多いアフリカの実情を無視しているとの批判が高まった。露店が営業できなくなった女性(56)は「私が店を出すことでW杯のイメージが下がることはないはず」と無念の表情だ。

 W杯地元組織委が調査委託する監査法人グラント・ソントン社の報告によると、過去4年も含めたW杯関連全体で930億ランド(約1兆円)以上の経済効果があったという。また今年、観光客らにより130億ランド(約1500億円)が落とされ、0.5%の経済成長をもたらすとの試算も示している。その一方、競技場建設や交通輸送整備など開催費は、当初試算の127億ランド(約1500億円)から、3倍以上の400億ランド(約4700億円)に膨れ上がり、市民に「W杯効果」への実感はない。


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