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国際政治・世界事情
1506
:
チバQ
:2010/06/27(日) 21:01:38
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/100622/mds1006221121003-n1.htm
【日々是世界 国際情勢分析】W杯が南アフリカにもたらした果実 (1/2ページ)
2010.6.22 11:19
南アフリカでアフリカ大陸初となるサッカーのワールドカップ(W杯)が開幕した。
アパルトヘイト(人種隔離)政策の時代、W杯ははるか彼方(かなた)にあった。
白人たちのスポーツだったラグビーとは対照的に、貧民地区の黒人たちの間で高まったサッカー人気。1916年にサッカーリーグ協会を作った黒人たちに白人たちは横やりを入れた。リーグの普及に尽力したのは、後にノーベル平和賞を受賞した黒人解放運動家ルツーリ氏だった。
南アでは95年にラグビーのW杯も開かれている。しかし、黒人たちのスポーツだったサッカーのW杯開催は、歴史的な経緯をみても意味合いが大きく異なる。
南アの週刊紙メール・アンド・ガーディアンは開幕翌日の記事で、「ワールドカップは、夢の実現だ」との見出しを掲げ、人種差別を乗り越え、歓喜にわく同国の状況を伝えた。
「とても騒がしく感動的な日だった。遠方の小さな村から大都市の郊外の住宅地にいたるまで、お祭り騒ぎで一色となった日として刻まれた」
英紙フィナンシャル・タイムズ(アジア版)は11日付の社説で、「ワールドカップはピッチ上だけで起こっているものではない」と解説。南アにまたとない大きなチャンスが訪れていると指摘する。
W杯の開催でこれまで脆弱(ぜいじゃく)だった交通網などのインフラ整備が進み、民間資本による投資を刺激している。同紙は中国やインドのように経済成長を続けるため、政府による「経済政策のさらなる自由化」の必要性を訴える。「バファナ・バファナ(南ア代表チームの愛称)は来月、優勝トロフィーを掲げることができないかもしれない。しかし、南アはトーナメントの“勝者”として浮上することができるのである」
英BBC(電子版)も4日、「南アに対する国際的な認識を再形成する機会が訪れている」と指摘。そしてW杯は、南ア国民に集団的アイデンティティーや統一感を抱かせると強調する。しかし、「南アは複雑な建設プロジェクトに着手する能力があることを証明したいのに、世界のメディアの関心は、高い犯罪率や暴力沙汰(ざた)に注がれている」と皮肉な現状を伝えた。
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