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国際政治・世界事情

1492チバQ:2010/06/20(日) 09:34:08
http://mainichi.jp/select/world/news/20100620ddm007030070000c.html
キルギス:民族衝突 続く「一触即発」 憎しみをぶつけあう「隣人たち」
 <追跡>

 【オシ(キルギス南部)大木俊治】キルギス系とウズベク系住民の衝突で約200人が死亡した中央アジア・キルギス南部のオシに19日入った。11日に始まった衝突から1週間が過ぎ、車の往来や露店が営業を再開しているが、キルギス系とウズベク系住民は憎しみをぶつけあっていた。4月の政変で権力を握った臨時政府は「(新憲法を定めるための今月27日の国民投票妨害を狙った)バキエフ前大統領派が扇動した」と主張する。民族間対立は一触即発の状態が続いている。

 「被害者はウズベク系ではない。報道はうそばかりだ」。閉鎖されたままの市場の前に集まっていたキルギス系の若い男たちが、記者を責め立てながら集まってきた。国立オシ大学の学生、バクトさん(25)によると、11日午前2時ごろ、突然ウズベク系地区から現れた若者の集団が学生寮を襲撃し、女子学生を強姦(ごうかん)したうえ、一部の部屋に火をつけた。直前に市内の数カ所で空砲が撃たれ、これを合図に集団が住宅や商店への放火や破壊行為を始めたという。「先に仕掛けたのはウズベクだ。やつらは昼間、敬虔(けいけん)なイスラム教徒のふりをしているが夜は暴徒に変身する」とまくしたてた。

 市場で働く男性店員(30)は「ウズベク人はうそつきでずる賢い。多額のワイロを払っている」などと悪態をつき、20年前に同じオシで起きた民族衝突を引き合いに「20年ひそかに武器を蓄えて攻撃を準備していたに違いない」と決め付けた。

 現地で視聴できるロシアのテレビが「キルギス系がウズベク系を襲った」という構図で報道したことで反発が強まり、ウズベク系への憎悪にさらに火がついた可能性もある。

 一方、ウズベク系住民の多くはすでに避難し、残った住民も自宅のある地区入り口の道路を封鎖して立てこもったままだ。キルギス側が道路封鎖の解除を求めた会合に数人が顔を見せたが、取材には応じなかった。

 ただ、英紙フィナンシャル・タイムズなどが住民の話として報じたところによると、11日に最初の衝突が起きた時に派遣されたキルギス治安部隊の後ろに武装した集団が続き、手に持った石でウズベク系住民を襲撃したという。ウズベク系住民の披露宴に暴徒が乗り込んで、その場にいた女性たちに性的暴行を加えた後に殺害し、家屋に火を放ったという証言も伝えられている。

 また、キルギス系が「先に攻撃してきた」とする「ウズベク系」の実態は不明だ。ウズベク系とキルギス系は長く隣接して暮らしてきたはずだが、記者が聞いた範囲では、キルギス系住民も「顔見知りのウズベク人はいなかった」という。

 オシ市内では焼け焦げて破壊された民家や商店が目に付くが、誰が破壊したのか明確な証言は得られなかった。空港から市内へ向かう街道沿いには道路をはさんでキルギス系とウズベク系地区が向かい合うが、どちらかといえばキルギス系に比べ、ウズベク系のカフェや民家の方が激しく破壊されていた。どちらが先にせよ攻撃の規模ではキルギス系の方が大きかったのかもしれない。

 一方、長年一緒に暮らしてきた両民族間の対立が深まることを懸念する声も聞かれた。

 露店で買い物をしていたモハメドさん(45)は、「11日の朝5時ごろ、黒い覆面姿の男たちがスーパーに放火していたのを見たが、誰かはわからない。ウズベク系とキルギス系は長く一緒にやってきた。早く元に戻ってほしい」と話す。11日に脚を銃撃されて入院中の元公務員アザマトさん(26)は「ウズベク系の若者たちがいた方向から撃たれたが、誰かはわからない。こんなことが起きるとは思わなかった」と話す。ウズベク系の友人も多く、「事件と友情は別だ」と言いながらも表情は沈んでいた。


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