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国際政治・世界事情

1448チバQ:2010/06/12(土) 00:50:08
http://sankei.jp.msn.com/sports/soccer/100611/scr1006112354058-n1.htm
【W杯】「マンデラ精神」いま一度 国民は再びひとつになれるか (1/2ページ)
2010.6.11 23:53

サッカーW杯の優勝トロフィーを手にする、ネルソン・マンデラ元大統領=5月、ヨハネスブルク(ネルソン・マンデラ財団提供・共同) 華やかな開幕セレモニーで“主役”にはるはずだった人物の姿はなかった。元大統領のマンデラ氏は、ひ孫である13歳の少女が前夜、交通事故で亡くなったため出席を見合わせたのだ。

 それでも、世界で延べ300億人近くがテレビ観戦する世界最大のスポーツイベントの開幕は南アフリカにとって歴史的瞬間。マンデラ財団は「“マディバ”(マンデラ氏の愛称)はその精神となって、あなたと一緒にそこにいる」とのコメントを発表した。

 もっとも、アパルトヘイト(人種隔離)による各国の制裁措置が解かれ、潤沢な鉱物資源を起爆剤に順調な経済成長を遂げてきた今の南ア社会には、マンデラ氏が1994年、初の全人種参加の総選挙を経て大統領に就任していたときの「寛容」や「献身」といった崇高な理念は失われているように映る。

 95年のラグビーW杯。白人のスポーツだったラグビーの南アフリカ代表チーム「スプリングボクス」のユニホームを身にまとって決勝会場に現れ、人種間の融合を訴えたマンデラ氏の姿は「インビクタス(負けざる者たち)」となって映画化され、人気を博した。

 しかし、新世紀に入ると、南アフリカ社会は“ブラックダイヤモンド”と呼ばれる黒人富裕層が誕生する一方で、貧富の格差が拡大。黒人の失業率は40%近いとの統計もある。それが犯罪を生む温床となり、治安が悪化することで国外からの投資も思うように呼び込めないでいる。同志社大の峯陽一教授(アフリカ学)は「今の南アフリカ人はマンデラ氏の遺産を食いつぶしているのではないか」と疑問を呈する。

 今回のW杯はそんな、広がる社会不安と閉塞(へいそく)感の中で開かれるイベントだ。米国の会社の統計では、2006年から10年までの5年間で41万人以上の雇用が創設され、557億ランド(約6700億円)の経済波及効果が期待されている。ところが、W杯の競技場が完成していくにつれ、職を失った労働者らの間に不穏な空気も生まれているという。

 「融和と国家の再建がW杯の重要な目的でもある」と、自らも反アパルトヘイト運動の闘士だったW杯組織委員会のダニー・ジョーダーン専務理事は言う。それは、南ア社会に再びマンデラ氏の理念を取り戻すことを意味する。

 2004年5月15日のFIFA理事会で南アでのW杯開催が決まった際、W杯トロフィーを手に掲げたマンデラ氏は「15歳の少年になったようだ」とはしゃいだ。繰り広げられるサッカーというスポーツを観客席から、あるいは自宅や街角のテレビで観戦しながら、南アフリカの人々は少年のような心を持つことができるだろうか。そして、マンデラ氏の教えも…。

 それが実現したとき、紛れもなく「マンデラ氏のW杯」となるであろう。

  (北川信行)


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