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国際政治・世界事情

1458チバQ:2010/06/13(日) 09:54:21
http://mainichi.jp/select/world/news/20100613ddm007030147000c.html
変わるコロンビア:大統領選・決選投票を前に/下 貧困対策、平和のカギ
 都市が繁栄する一方で、農村では大規模農場主に雇われた右派民兵の暴力が深刻化。年数十万人の農民が土地を奪われ都市に逃げてくる。

 ボゴタ市北部スガ地区。福祉事務所アクシオン・ソシアルは毎日約200人の避難民でごった返す。子供に乳を含ませる母親、泣き叫ぶ幼児に交じり、ソニャ・ヌニェスさん(42)がいた。北東部グワヒラ県の小さな畑でプルーンやナスを育て鶏を飼っていた。08年7月、マスクをつけた右派民兵が家に来た。息子のクリスティアンさん(18)が言う。「入隊しなければ家族を殺し、お前も殺すと言われた。でも、入って最初にさせられることはやはり家族を殺すこと。だから断った」

 一家は着の身着のまま山に逃げ、その後ボゴタの親族宅に身を寄せた。路上で1000ペソ(約50円)のエンパナーダ(揚げパン)を売って暮らす。故郷に戻ることはあきらめた。「土地を取り戻そうとしたら殺される」

 右派民兵は元来、大土地所有者が左翼ゲリラの攻撃から身を守るために雇った私兵だった。それが左翼政治家や労組指導者を殺す暗殺テロ集団に変容し、近年は大規模農場主らのために農民の土地を奪うケースが増えている。「お前の土地を買おう。もし断れば、寡婦となったお前の妻から安く買うことになる」と脅すのだ。

 南部では左翼ゲリラの暴力も続く。コロンビア革命軍(FARC)は02年4月、南部カウカ県で12人の地方政治家を誘拐。シヒフレド・ロペス氏(46)以外の11人は07年6月に殺された。政府軍に追い詰められたゲリラのリーダーが友軍を軍と勘違いし「捕虜を殺して逃げろ」と命令したのだ。ロペス氏が生き残ったのは、偶然見張り役が離れていたからだ。11人の死を知ったロペス氏は4カ月間、うつ状態に陥ったという。

 08年12月に解放されたロペス氏は「ゲリラは間違っている。でも彼らがまだ存在する理由は政治の欠陥だ」と語る。「3回飯が食え、靴がはけるという理由で父親からゲリラに引き渡された少年兵に会った。軍事力だけでは問題は解決しない。貧しい人に土地を分け与える改革が必要だ」

 避難民の援助組織を作った弁護士テレサ・ロサレスさんも「貧しさ、飢え、暴力。悲惨な場所に紛争は起きる」と話す。

 ウリベ政権後を決める大統領選挙。最新の世論調査で支持率65%を得た前国防相、フアン・サントス候補の訴えの軸足は、治安対策ではなく失業・貧困対策だ。コロンビアがやっと手に入れ始めた安全という果実。それを農村や貧困層に分配できるかが内戦終結の成否を決める。【ボゴタ國枝すみれ】


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